それでは,ただいまの
報告事項についてご質疑はございませんか。
(なし)
5
◯委員長(山本じゅんじ) 次に,水道局の
所管事項についてご質疑はございませんか。
(なし)
6
◯委員長(山本じゅんじ) ご質疑がなければ,
水道局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局どうもご苦労さまでした。
なお,委員の皆様におかれましては,建設局が入室するまで,自席にてしばらくお待ち願います。
(建設局)
7
◯委員長(山本じゅんじ) これより
建設局関係の審査を行います。
平成23年度
国家予算に対する要望のうち,
建設局関係分について当局の報告を求めます。
局長,着席されたままで結構です。
8
◯松浦建設局長 平成23年度
国家予算に対する要望につきまして,ご説明申し上げます。
資料の1の1ページをお開きください。
これは,例年行っております国の
予算編成に対する要望でございまして,アンダーラインを引いておりますのが,
建設局関係分でございます。
全市要望事項のうち,
建設局関係分は
重点要望項目では,9.次世代の
環境づくりの推進について,10.
広域幹線道路網の
整備促進についての2項目,また
要望項目では,3.
都市基盤の充実について,4.災害に強い
まちづくりの推進について,5.
財政支援についての3項目,合計5項目でございます。
それでは,各項目ごとにご説明させていただきます。
2ページをお開きください。
9.次世代の
環境づくりの推進についてでございます。低
炭素社会づくりの実現に向けた
取り組みを推進するため,新
世代下水道支援事業制度の
太陽光発電事業への拡充を要望いたしております。
次に,4ページをお開きください。
10.
広域幹線道路網の
整備促進についてでございます。
我が国の
国際競争力を高めるためには,関西経済の活性化が必須であり,広域的な
交通基盤整備を推進することが不可欠でございます。そのためには,海・空・陸が一体となった
広域交通ネットワークの強化やミッショングリンクの解消などにより,神戸港・
神戸空港の人・物・情報の交流を支える格子状の
広域幹線道路網の整備を図り,関西全体の
経済競争力の向上に資するための
道路ネットワークを構築する必要がございます。また,これらは
災害発生時には,
緊急輸送路や代替路として機能し,災害に強い都市構造を構築するものでございます。
そこで,必要な財源を確保することにより,将来にわたり,利用者が利用しやすい
有料道路の料金体系を実現するとともに,
ミッシングリンクを解消し,
広域幹線道路網の充実・強化を図っていただくよう,次の事項について要望いたしております。
まず,(1)
有料道路の料金及び整備のあり方でございますが,まず
阪神高速道路の対
距離料金制度導入に際しての利用しやすい
料金設定及び新
神戸トンネルの
阪神高速道路ネットワークへの編入を要望いたしております。
次に,
本州四国連絡高速道路では,地方の追加出資を前提としない利用しやすい
料金設定を要望いたしております。さらには,新たな地方負担を求めることなく,
都市圏高速道路等の
一体的運営構想,いわゆる
ハイウエーオーソリティーの実現に向けた積極的な
取り組みを要望いたしております。
続きまして,(2)
広域幹線道路の整備でございますが,まず第二
神明道路北線,いわゆる
神戸西バイパスの専用部に関して,未
整備区間の永
井谷ジャンクションから明石市の
石ケ谷ジャンクションの区間について,早期延伸を要望いたしております。
次に,国道175号については,平野拡幅・
神出バイパスの
整備促進を要望いたしております。
次に,
近畿自動車道名古屋神戸線──いわゆる新
名神高速道路では,
神戸市域は約6.7キロメートルございますが,
整備促進を要望いたしております。
さらには,
大阪湾岸道路西伸部では,地方の財政負担に極力配慮した事業化を要望いたしております。
6ページをお開きください。
3.
都市基盤の充実についてでございます。
まず,(1)
ユニバーサルデザインの
まちづくりの推進では,道路や
都市公園等の
公共施設の
バリアフリー化を全市的に進めるための事業費の確保を要望いたしております。
(3)
道路整備の推進では,
県道有馬山口線等の地方道の整備のための事業費の確保を要望いたしております。
(4)
公園整備の推進では,公園の整備及び安全・
安心対策に係る事業費の確保や
国営明石海峡公園(
神戸地区)における
自然環境や地形を生かした魅力ある整備の推進を要望いたしております。
7ページをごらんください。
(10)
下水道高度処理施設整備の推進では,環境保全型の都市形成及び
公共用水域における水質保全のための
高度処理施設導入に対する事業費の確保についても要望いたしております。
続きまして,8ページをお開きください。
4.災害に強い
まちづくりの推進についてでございます。
(1)道路の
耐震性向上と
ライフラインの強化では,阪神・
淡路大震災で橋梁の損壊による通行どめや
ライフラインの寸断により,市民生活に多大な影響が生じたことから都市の防災性を高めるため,橋梁の
耐震対策及び計画的な修繕・かけかえを推進するための事業費の確保を要望いたしております。
また,無電柱化の促進のための事業費の確保や大量の更新が必要となる老朽化した
下水道施設の改築・耐震化を計画的に進めるための事業費の確保についても要望いたしております。
(2)災害時の緊急避難が予想される区域における
下水道管渠の面的整備の推進では,
下水道総合地震対策事業の
財政措置の拡充及び事業費の確保を要望いたしております。
(3)
防災緑地軸の形成では,水と緑の
ネットワークによる
防災緑地軸を形成するための河川と公園等を一体的に整備する
河川緑地整備に係る事業費の確保を要望いたしております。
(4)
治山治水事業等の推進では,水害及び
土砂災害に備えるための
河川改修事業に係る事業費の確保をはじめ,
六甲山系グリーンベルト整備事業及び急
傾斜地崩壊対策事業など,六甲山系の総合的な
土砂災害対策事業の推進を要望いたしております。
(5)都市の
浸水対策事業の推進では,災害に強い
まちづくりのための
浸水対策強化に係る事業費の確保を要望いたしております。
9ページをごらんください。
5.
財政支援についてでございます。
(2)
地方公営企業における
資本費負担を軽減するための
財政措置の拡充といたしまして,
補償金免除による繰上償還の対象要件の拡大を要望いたしております。
以上で,平成23年度
国家予算に対する要望に関する報告を終わらせていただきます。何とぞ,よろしくお願い申し上げます。
9
◯委員長(山本じゅんじ) 当局の報告は終わりました。
それでは,ただいまの
報告事項についてご質疑はございませんか。
10 ◯委員(
菅野吉記) 4の災害に強い
まちづくりの推進についての(4)の
治山治水事業等の推進ということで,水害及び
土砂災害に備えるための
河川改修事業における事業費の確保ということでありますけれども,今もお話ありましたけれども,具体的にどれぐらいのところでそういう
改修事業を今後行わなければならないか,その辺ちょっと具体に教えていただけたらと思います。
11
◯松浦建設局長 河川改修でございますけれども,神戸市が行っております
河川改修は,いわゆる市の管理であります
準用河川,
普通河川,それに加えまして二級河川──これは
都市基盤河川改修事業ということで,国・県・市が3分の1ずつ事業費を負担してやるという事業で市が施行するという事業がございます。これは過去にいろいろ水害がございましたので,市が率先してやっていけるようにと,こういう制度がつくられております。予算的な問題でございますが,ちなみに今年度,平成22年度は4河川予定しておりまして,高橋川,妙法寺川,伊川,櫨谷川ということで事業費9億9,000万円要望しております。ここ数年,大体10億円オーダーの事業費ということでございますので,市の負担はこの3分の1ということでございます。
それから,23年度,来年度要望も今シーリングの話,新聞紙上でいろいろ出ておりますが,同規模の要望をする予定でございます。その後の計画でございますが,平成24年度以降,まだまだたくさん残っておりまして,100億オーダー以上の事業費が必要ということになっております。この妙法寺川,伊川,櫨谷川につきましては,まだまだ時間もかかります。表六甲の河川で,過去に
河川改修が済んだところにつきましても,過去の基準で整備されているということで,今の基準で見直すとやはりもう少し手を加える必要があるのではないかという河川が10河川ぐらいのオーダーございます。そういったところにつきましても,順番に優先度の高いところからやっていこうと考えております。
準用河川につきましては,これは市の予算で逐次,順次やっているというところでございます。
以上でございます。
12 ◯委員(
菅野吉記) 今,局長からお話をお聞きしましたように,まだまだやはりやるべきところというのはあるかと思います。国に対してしっかりと要望していただきたいのと,ちょうどあす,都賀川の増水事故から2年目を迎えるということもございますし,我々として本当に1人1人の人命をとうとぶ
安全対策というものをきっちりと国に対しても要望していただきたいということでありますし,やはりそうしたものをしっかりと要望していただきたいということ,特に
ゲリラ豪雨が全国的に起こっておりますので,そういう情報とあと1つお聞きしたいのが,国交省の方で
XバンドMPレーダーという雨量の情報をさまざまな形で得るという形で,そういったものを
危機管理室との問題もあるかと思うのですが,その辺,建設としてどういう情報を取り入れているか,その1点,お聞きしたいと思います。
13
◯松浦建設局長 国土交通省でやられております
XバンドMPレーダー,これ実はついこの間,全国で3カ所か4カ所あったと思いますが,この近畿圏も含めて試行的にインターネットで見られるようになっておりまして,私も拝見いたしました。非常に細かいエリアにおいて予測ができると。メカニズム的には,私どもが今
レーダーサイトを持っていまして,高尾山のところにもございますが,そこでも過去の雨量の集計・予測等をやっております。ちょっと私は詳しいことまでメカニズムのことまで承知しておりませんが,かなり国交省も進んだ点もございますので,今後その辺を我々のシステムにどういうふうに取り入れていくか,検討課題と考えております。国交省からもそういったお話は伺っておりますので,これからどうしていくかというのは考えていきたいと思っております。
14 ◯委員(
菅野吉記) その辺,しっかりとまた情報を得ながら,しっかりとそういう対策を進めていっていただきたいと思います。以上です。
15 ◯委員(
たけしげ栄二)
土砂災害の
危険箇所が多数あると思いますが,これは例えば工事は国・県が進めています。例えば,
地すべり地域,これについては,
土砂災害のこのたびの大雨を見て,ニュースを見て非常に市民は土石流を心配している。垂水の中では
地すべり困難地域というのがありますね。そういうことに対して,神戸市の
防災対策はどのように考えているのか。県がやっているからではなくて,神戸市が積極的なことに出てくる必要があるのではないかと思いますが,その辺についてお伺いします。
16
◯松浦建設局長 今,
土砂災害のことでご指摘がありましたように,主として国や県が事業をやっているということでございます。参考までに申し上げますと,
神戸市内には
土砂災害危険箇所は2,422カ所ということで防災計画には載せております。その中でも
対策済みとか,いろいろ逐次やっているところがございます。これは国の事業,県の事業,国は
グリーンベルトとか砂防堰堤,これは400基以上つくっておりますし,県の方は急
傾斜地崩壊事業,それから
地すべり対策といったことの事業を進めております。
市の方はそれよりも小規模な場所につきまして,これは市有地に限るのですが,事業を進めておるといったことでございます。市民の方にそういった情報をどうお伝えしているかというご質問だと思いますが,まず私
ども神戸市といたしましては,毎年梅雨時期の前に,
広報紙KOBE,
防災特別号で
ハザードマップを全戸に配付させていただいております。その中には
土砂災害の
危険箇所,地すべりとか急傾斜とか,そういったことをすべて含めて,場所を明示してお住まいの方に自分の住んでいるところはこういうことだということをご理解していただくというふうにしております。アンケートというか,聞くところによると大体60数%の方はごらんになっているということだそうでございます。
あわせて危機管理のときのどういった行動をとればいいかということも全部漫画と文章でお知らせしているということでございます。ただ一方的にお配りして,それを当然お読みになる方もおられますし,お読みになられない方もおられるということで,フォローしていかなければいけないということで,建設局としましては,
出前トークというのをやっておりまして,その中のメニューで
自然災害に備えてというメニューもございます。これは先ほどの
ハザードマップにも,
出前トークご希望の方はどうぞということもお示ししております。
それから,消防局の方で確認いたしましたら,消防局の方では特にそういう
土砂災害の危険な箇所につきまして,200~300カ所決めまして,多分
オートダイヤルとか,そういったことでお伝えするエリアが中心かと思いますけれども,直接,梅雨時期の前に,各ご家庭を訪問しまして,いろいろな注意事項をお話しさせていただいているというふうに伺っております。大体2,000戸ぐらいは行っているという話は伺っております。そういったことで,広報活動をしていっているということでございますので,
出前トーク等,ますますご希望があれば,どんどん我々も市民の皆さんに
自然災害の怖さ,予防方法,防除方法についてはお話をさせていただきたいと考えております。
以上でございます。
17 ◯委員(
たけしげ栄二) 国・県の所管であることはわかっておりますけれども,今,局長の答弁で積極的には入っておられるということでありますけれど,もっと市民がその地域においては,
出前トーク,地域が言うことだけではなくもっと積極的に神戸市として,そういう地域に向って,今以上に努力をしていただきたい。危険ということは非常に市民が不安がっていますから,あのニュースを見て。あのマップを見ると,垂水であったら下畑と中山だったですか,そういうところが危ない地域ということが,神戸市というのは決めているわけですから,今後もそういうことについて,積極的にやっていただきたいと思います。
以上です。
18 ◯委員(米田和哲) 4ページの例の新
神戸トンネルの
ネットワーク化の話ですけど,具体的には進んでいないと思いますが,ちょっと経過だけ,もし今出なかったら後で資料を。旧政権のときに,我々は国交省に押しかけて,手の届くところまでいきました。そのときにおっしゃられたのは,
暫定税率が残ることを前提でいきましょうという話で,何とか
暫定税率が今存続していますから,どうなるのかとずっと気にしながら,新しい政権のもとで神戸市がこの問題について,時系列でどんな働きかけをしたかだけちょっと──時間がかかりそうだったら後で文書でくれますか。要するに,こないして,この書類をぼんと渡すだけで終わっているのか,いや,そうじゃなくて,あれは
道路局長になるのか,そういう人たちと個々に交渉をしたのか。いや,新政権はそういうことのルートがなかったので,旧の幹事長室にお願いを文書で届けられたのか。ちょっと申しわけないけど,見通しや何や言うたて,とてもわからない話でしょうから。この新
神戸トンネルに関する
ネットワークへの編入に関する働きかけのここ1年の神戸市側の
取り組みを報告してほしい。今言えるところ主なものがあったら言うてほしい。これが1つ。
所管事項のところでええかなと思っているんですけど,ここに8ページの一番下に災害に強い
まちづくりのための
浸水対策強化と出ているから,ここで聞いとかんとあかんのかなと思って,この間15日の大雨の話ね。テレビで見る浸水してずっと水が滞留しているのではなくて,あっという間にふえたけれども,またあっという間に引いたんですね。全市的かなと思ったら,庄田町の1・二葉の1・二葉の4・駒ケ林の1・駒ケ林の5の校区ぐらいがなったんですよね。その中で,少し降れば浸水していた地域がなっているんですね。ところが引くのも早かった。そうするとあれは確かに一時期の激しい降雨で瞬間的になったのかと思うんやけど,皆さんがそういう対策のノウハウを持ってはると思うんやけど,一時的に降った場合の対策を,この際神戸市としても全市的に取り組んでおかないといけないのかなと。割と災害対策に強いように思いますが,あの状況で1カ所集中的にその一帯がこういうふうに浸水に侵されたこともあるので,そこをしっかり検証していただいて,2つあるんです。あの一気に降った対策と今まで浸水があったんです。そこがやられているから。この2段構えで,きちっとそれに対応するような方法をとっていただきたい。たまたま多分あそこの長田区のあの部分がすごかったからなったと思うんですけど,全市的にも多分影響が,あれが長時間であれば出ていると思うので,きちっとした検証が必要なん違うかなというのが1つと,こんなことを言うたら申しわけないんやけれども,後でいろいろ状況を聞くと,一番最初300世帯以上が床上という情報やったんです。
要するに,危機管理がどういうふうに働いたか知らんけれども,300世帯が床上いうたら大洪水やからね。川のはんらん以外ない話やから。あの阪高の工事現場がはんらんしたのかなという思いで行きましたよ。そうすると状況違っていたからほっとしたんやけれど。でも,情報がばらばら。後でいろんな,だれに言うたか,この場で言いませんけれども,そこもやったんですかという話をこちらが言うて初めて知る人もいたり,いわゆる被害の状況を一元化されていない,被害の状況の情報が。
まず,何をするにも状況把握いうのが大事なのに,それらがなされていない。それからその後の問題ね。2日後ぐらいか,駒ケ林の方にたしか常盤団体の人たちがボランティアで来てくれた。現地へ行ったら,今帰ったところやと言うてはったから事実やったと思うんです。確認していただく。要するに,高齢化になりまして,水が出ただけで後の始末が大変なんです。そういうボランティアの根っこが阪神大震災もあって神戸にあるのに,それがどこで管理されているのか。これからもこういう災害いうのはずっと続くであろうと思いますから,後の片づけのボランティアなんかのそういう意思を示している子供さんたちとか,生徒さんたちがいるわけだから,そういうのをこの際,きちっと今回のことも検証していただいて,そういう人たちの力を上手に利用できるような危機管理のアフターケアをどこかで発信してもらわないといけないのと違うかなと。一元的に建設が表舞台に立つと思いますから,局長の方で一遍そういう情報の一元化とそれからその後のアフターケアを含めて,神戸市の災害対策の幅広い施策を,いわゆるハードもそうやけれども,ソフトの面の充実もお願いしたい。この点の考えを。
19
◯松浦建設局長 まず新
神戸トンネルの移管の話でございますが──先に最近の話をさせていただきますと,3月16日に新
神戸トンネルと
阪神高速道路との
ネットワーク化ということで,民主党の幹事長室と
国土交通省に要望書を持って行っております。
それから5月20日に,
阪神高速道路の新料金案というのが4月9日に発表されまして,まだ決まっておりませんけれども,それのときに新料金案をもう少し使いやすいものにしてくださいという要望とあわせて,新
神戸トンネルの
阪神高速道路への
ネットワーク化について再度要望しております。
以前にさかのぼりますと,昨年の1月ぐらいだったですか,利便増進事業ということで,新
神戸トンネル含めた阪神高速の割引が発表されまして,その中のパブリックコメントの中に新
神戸トンネルの将来の
ネットワーク化という文言がございまして,パブリックコメントされましたので,一応新
神戸トンネルの阪神高速の
ネットワーク化というのが一歩踏み出したと我々は考えております。今回の4月9日に前原大臣が発表されました利便増進事業の3兆円のお金を一部整備に回すというような案もございましたが,その中でも新
神戸トンネルと阪神高速北神戸線の連続利用割引ですね──今,阪神高速が300円割り引いていますけれども──それについては継続すると,今のところそういうお話だけで決まった話ではございませんけど,伺っておりますので,民主党政権になっても引き続きそういうことを考えていただいているだろうと認識いたしております。
それを確認する意味で,先ほど申しました2回ほど要望活動をさせていただいたということでございます。返事の方は,わかりましたということで特に具体的なお話はございませんでしたけど,我々としては忘れてもらったら困りますので,ずっと引き続きこれについては活動していきたいということを考えております。時期につきましては,以前,阪神高速の対距離料金制に移行するときという話がございましたが,今こういう情勢で,高速道路料金がいつどうなるかわかりませんので,その辺よく見ながらこれからどういう活動をしていくか,考えていきたいと考えております。
いずれにしましても,阪神高速の新料金につきましては,市会議決事項になりますので,その時期には新
神戸トンネルがどうなるんだという見通しをやはりはっきりさせる必要があると考えております。新
神戸トンネルの方は以上でございます。
長田の方の雨でございますが,まず多くの方が被害を受けられていることで,心からお見舞い申し上げます。一部天災とはいえ,やはり我々人為的な面もどこか原因があるんだろうということで,調査を十分にやりたいと考えております。当日の状況を見ますと,4時から5時にかけて45分に58ミリぐらいの雨が長田周辺で降っているようでございます──西部処理場に雨量計がございますので,その観測値でございますが。昨今言う,まさに
ゲリラ豪雨ということで,私もネットでレーダーを見ていましたら,淡路島から非常に真っ赤っかの雲が記録されておりました。
それで,被害の原因でございますが,雨の量としては,あそこは実は地盤も低いということで,ポンプ場をつくったり,雨水排水の重点区域ということで,いろいろな整備をやっているところでございます。今の雨水管の能力的には,あの雨であれば大体はけるような量ではあったんですが,問題はそういう雨水管にちゃんと水が入ってきているかと,こういうことだと思います。道路側溝から雨水管に水が入ってきて,順番に流れるわけですが,道路側溝がちょっと詰まっていたり,あるいはふたがコンクリートふたで水が入らなかったりとか,それからもともと庄田町1丁目,あのあたりは周辺の道路より地盤が低い。駒ケ林の方もそういう傾向がございまして,前からわかっているんだったら何とかせんかいという話は当然ございますが,過去にも何回か浸水があったという話も聞いております。これを契機に,その周辺の道路側溝を全部勾配とか,調べまして,どういった方法で短期的・長期的両方ございますけれども,とりあえずできること。長期的にどうしていったらいいか。長期的には雨水管のやりかえの計画がございますので,その中で考えていく。実は今阪神高速の工事をしておりますが,あの中でも雨水管のやりかえ工事を一部阪神高速がやっております。工事の都合上,この間の雨のときは,阪神高速はその場所をかま場にしまして,十分水をためてということですので,直接的に阪神高速からの影響はなかったというふうに考えております。
それから,最後に情報の話でございます。確かに私ども──第一義的には建設事務所,西部建設事務所になるんですけど──が情報を把握して速やかな対応をとるというのが当然のことでございますが,言いわけしてはいけないのですが,当日,当然職員はずっと夜までおりましたけれども,いろいろな箇所で冠水等ありまして,出かけておりました。当地の冠水につきましては,確かにおっしゃるように情報把握が遅かったというのは事実でございます。これにつきましては,消防とか区役所とか,
危機管理室とか,いろんな情報系統がありますので,もう1度そういう情報系統について何が悪かったのか,あるいはできることがあるのかということは再確認する必要があると考えております。
ボランティアのお話でございますけれども,一部ボランティアの方がお手伝いしていただいたということで,私どもの建設事務所の直営部隊も明くる日なんですが,ちょっとお手伝いという話もしたのですけども,皆さん片づけておられたようなんで,直接うちの方でお手伝いはしなかったのですが,ボランティアの方が真っ先にやっていただいたということで非常にありがたいと思っております。ボランティアの方をどのように配置いうんですか,仕事をしていただくかというのは震災のときも災害対策本部でまとめてやっておりましたけども,これは一義的は大災害になればたくさんのボランティアが来られますから,多分
危機管理室にまとめて,そういう組織をつくってやるんだと思いますけど,こういうときは単発的に来ますので,大組織でやるのがいいのか,あるいはそこで対応できる組織がやるのがいいか,それは臨機応変にTPOを考えてやっていくのかなと個人的には考えております。
いずれにしましても,ボランティアの方,せっかく来ていただくのですから,最大限有効に働いていただけるように,そういった仕組みを考えていく必要があるかと思っております。
以上でございます。
20 ◯委員(米田和哲)
ネットワークはきちっと今度報告してもらえる内容になるように頑張ってもらうと。災害の方はみんな頑張っておった。途方もない雨で来たので,我々が現地へ行きましたけども,次々あそこもここもと広がっていって情報を聞いたので,個人の情報力だけではどうしようもなくて,ただどこに問い合わせてもきちっとした状況掌握は,建設の問題だけと違うと思いますから,消防にも,ただ時間的にちょうど仕事が終わるころやから,あの状況が予知できておれば,どういう防災指令を出しはるのか知らんけれども,そういう防災指令の問題からきちっとしておきたいなと,今後ああいうことはあり得るわけやから,皆さんも帰ろうかなとされているころのことなんで,そういう防災体制の市としてのハード面,そういうことも含めて,きちっとお願いしておきたいなと。ボランティア,ただこないして動いてくれる人がいることをどうかきちっと神戸市も頼りにして,そういう発信をし続けるようなシステムをつくっていただいておれば,すごくそういう社会貢献をしようとする若い人たちの力もあるわけなんで,今後どこで起こるかわからないし,極めてそういうことの頻度が高くなっているように思いますので,お願いをきちっとしておきたいと思います。
あと言われているように,僕もマンホールあけたら,こんな木くずが詰まっておったわ。雨水用のこっちの一番南側に。あれがあれば,たまたまそこがあふれたのではないと聞いたんやけども,そういうのが現実にあるんで,そういうことで対応できるんやったら簡単なことやし,管そのものでないというようなこともわかりましたので,きちっと検証ということで対応していただきたい。以上です。
21 ◯委員(段野太一) 2点お聞きしたいと思うのですが,最初に6ページの
ユニバーサルデザインの
まちづくりの推進の中の道路や
都市公園等の
公共施設の
バリアフリー化を全市的に進めるための事業費云々という,このところなんですが,これは道路・都市公園というのは書かれておりますからわかるんですが,
公共施設の範囲とそれからこれもいろいろ程度もんやと思うんですよ。バリアフリーも徹底的に全市的にとことんやるということになりますと,かなりの費用と箇所づけが必要やと思うんですが,どういうところを想定されているのか,少し具体的にお聞かせいただきたいというのが1点です。
それからもう1つは,8ページの治山治水事業の関係なんですが,水害とか
土砂災害に備える
河川改修ですね。これは先ほども質問がありましたけど,当然神戸市がやるということですから,二級河川が中心になると思うんですが,神戸市の場合,かなり急峻ですよね,都市部は。急峻なところに川に注ぐ支流といいますか,そういうところはかなり町中であふれて,ちょっとした騒ぎになるというのは,かなりこれまで事例がありました。そういうことを考えますと,
河川改修と一言で書かれていますが,どういうことを想定をされて,どういうところに事業費を要求をされようとしているのか,その点についても少し具体的に聞かせていただきたいです。以上。
22
◯松浦建設局長 ユニバーサル事業の具体的なお話でございます。道路とか公園も含めてということでよろしいんですね。
まず道路の方でございますけれども,まず交通バリアフリー法というのができまして,その法律に基づきまして三宮・元町・神戸・垂水地区の
バリアフリー化を平成22年度ですから,今年度までずっとやってまいりました。これは主な
公共施設を定めて,その特定経路といいまして,その経路を重点的に
バリアフリー化するといったことで,今年度でほぼ終わるということでございます。
それとは別に,全市的にあんしん歩道整備事業ということで,重点整備地区以外でも歩道の段差・波打ち・木の根上がりですね,こういったことがございますので,それを解消していこうということで,まず歩道の段差解消につきましては,これまでは5,000人以上の大きな駅を中心にその周りをやってきたということでございます。それがほぼ終わりましたので,来年度以降は未整備の駅の周辺も含めまして,引き続き必要性の高い箇所でやっていこうということで,たしか段差が全部で3万カ所ぐらい市内にあったかと思います。まだまだ,ちょっと数字ははっきり覚えていませんですけど,まだ1割とか,そんなオーダーでございますので,かなり長い時間がかかるということでございます。
波打ち歩道ですが,これもたくさんガレージの入り口などで波打っている歩道が市内随所ございますので,本当は全部やるにこしたことはないんですが,とりあえずこの10年で36キロぐらいやろうという目標を掲げて,今鋭意やっているところでございます。これは沿道の方のご協力が必要でございますので──言い方は悪いですけど,ご協力が得られるところをやっているという面もございます。物理的になかなか難しい面がございまして,建物の方の入り口を触っていただかなあかんということにはなかなかご理解が得られませんので,できるところを一生懸命今やっているというところでございます。
それから,公園の方でございますけれども,公園もバリアフリーの平成20年度から新しい補助メニューができまして,バリアフリーをやっていこうということで,国も目標値をつくっております。私どもはいろんな公園がございますが,いわゆる都市基幹公園ですね。総合公園とか運動公園,大規模な公園,全市的な公園がございますが,そういった公園につきましては,すべての特定公園施設,これは何を言っているかといいますと,バリアフリーすべき施設でございまして,例えば園路・広場・便所・駐車場・休憩所・水飲み台・標識・屋根つき広場・野外劇場等々,12ほどございますが,それをすべての総合公園・運動公園等につきましては,すべての特定公園施設を順次やっていこうということでございます。ただ,19基幹公園,いわゆる近隣公園とか,街区公園──昔の児童公園ですね。こういった公園につきましては,すべてというのはなかなか難しゅうございますので,とりあえず園路と広場を整備するといった方針のもとにやっております。国の方が目標数値を定めておりますが,神戸市の方はその目標数値,今年度では,ただ園路・広場でしたらちょっと足りておりませんが,駐車場でしたら足りているとか,でこぼこございますが,それを目標に頑張っているというところでございます。
河川改修のお話は,部長の方からお答えさせていただきます。
23 ◯浜口建設局下水道河川部長 今お話がありましたように,神戸市の方は二級河川につきましては,県と一体として,
都市基盤整備事業という形で進めております。特に,神戸の河川というのは非常に急峻で,距離の短いという形でございます。それ以外に神戸市が河川管理者としてやっているのが
準用河川と
普通河川というのがございます。今現在
準用河川につきましては,136河川,
普通河川については236河川ございまして,今現在整備率はおおむね77%ぐらいまで整備が進んでおります。ただ,二級河川につながっている
準用河川,あるいは
普通河川につきましても,すべてなかなか整備というのが費用的な問題もございまして,特に優先順位としましては,人家の多いところ,あるいは過去に水害のあったところ,それと重要水防区域という指定をしているところにつきまして,優先順位を決めて今整備をしているという状況でございます。一応限られた予算の中で,そういう優先順位を決めて,今整備をしている状況でございます。
以上です。
24 ◯委員(段野太一) まず,バリアフリーの問題なんですが,この中で先ほどの答弁がありましたけれども,この5,000人以上の利用客のある駅なんかは,これまでやってきて完了したと。まだ未整備の駅があるということなんですが,これも一定の箇所づけが要るんやないかと思うんですよ。どこどこというのは,今すぐにお答えできるかどうかわかりませんが,箇所としては全体として例えば,5,000人以上のところは終わったけれども,それ以下のところで何カ所ぐらい,どの程度の規模のところを何カ所ぐらいとか,そういうことがわかっておれば,お聞かせいただきたいと思うんです。
それと公園の整備ですね。これも都市基幹公園でなくて,児童公園等近隣公園,これも数が多いですから,なかなか優先順位は難しいと思うんですが,これも区全体で同じようにまくばった形で一応対応しようとされているのかどうかですね。あるいは重点的にどこかに特化して,優先してやろうという計画なのか,それも聞かせていただきたいと思います。
河川なんですが,これは
準用河川が136,あるいは
普通河川236ですから,かなりたくさんありますよね。この中で人家の多いところ,あるいは水防上必要なところということも,それなりに一定これまでのはんらんの実態とか何かで推測はされていると思うのですが,優先箇所,こんなんはどこそこということは結構ですから,どの程度想定されているのか。今の段階でわかる範囲で結構ですから,教えていただきたいと思います。
25 ◯中島建設局道路部長 段差箇所は5,000人以上の駅については,おおむねめどがたったということでございますが,まだまだ5,000人以下の乗降客の駅についても,力を入れていかないといけない。ただすべての駅が要るのかどうか。周りの歩道整備状況等もございますので,一応我々の目標といたしましては,5,000人以下の駅で25駅を対象に,これから少し頑張っていきたいと考えております。
段差解消する箇所については,これまでも地元の皆さんの協力と──波打ち歩道の話もございましたけれども──ご協力も要るということで,できるだけ事前に計画を広報していこうという考えに立っておりまして,自治懇談会や婦人懇談会の場で将来3年ぐらいのめどで,こういう箇所をやっていきたいと考えているということをまず地図でお示ししまして,いろいろそのほかにもご意見聞きながらやっていくという方針でございます。
以上でございます。
26 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から都市公園の,特に街区公園の整備の優先順位と区の割合についてですけれども,我々今現在,第1期整備方針ということで,平成20年から24年で第1期を一応目指しておりまして,その中で順次優先順位を決めてやっています。その優先順位を決めるに当たりまして,公園の使われ方,現況の使われ方ですね,それと実際の公園の機能・施設,それと周辺地域の状況等を勘案して,一応優先順位をつけまして,できるだけ各区のバランスも含めて検討した上で,順次整備をしていこうと考えております。1期が20年から24年,第2期整備方針で平成25年から29年,5カ年ですけれども,その中でできればすべて充足したいと考えております。
以上でございます。
27 ◯浜口建設局下水道河川部長
準用河川・
普通河川の整備についての優先順位につきましては,今重要水防区域を指定して,我々今,重点的にやろうとしているのが北区の方に3カ所ほどございます。北区の方の北区役所の長尾連絡所の近くにあります数合谷川とか,北区の淡河連絡所の近くにあります僧尾川という形で,2カ所につきまして,今,重要水防区域という形を指定しておりまして,一応,未改修で少しはんらんする河川があって,
危険箇所になるということで,そういうところを今重点的に整備を進める予定にしております。