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  1. 神戸市議会 2010-03-18
    開催日:2010-03-18 平成22年総務財政委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯委員長(むらの誠一) ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  本日は,17日の本会議で付託された議案,請願及び陳情の審査並びに報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,安井委員が文教経済委員会に付託された請願の趣旨説明のためおくれますので,ご了承願います。  最初に,自由民主党さんから,本日の委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありますので,許可いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(むらの誠一) それでは,許可することにいたします。  次に,本日の協議事項について,お諮りいたします。  お手元の協議事項のとおり,本日は,会計室及び各行政委員会の審査は予定いたしておりませんが,これらの所管事項に関して質疑のご予定はございませんか。  (「なし」の声あり) 3 ◯委員長(むらの誠一) 特にないようですので,会計室及び各行政委員会の待機を解除いたしますから,ご了承願います。  次に,請願第88号については,紹介議員の代表である本岡議員から,この後,直ちに趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長(むらの誠一) それでは,さよう決定いたしました。  また,本請願については,請願者から口頭陳述の申し出がありましたので,紹介議員の趣旨説明の後に聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 5 ◯委員長(むらの誠一) それでは,さよう決定いたしました。  次に,陳情第249号,陳情第250号,陳情第252号及び陳情第259号,以上4件については,陳情者から口頭陳述の申し出がありましたので,陳情第249号,陳情第252号及び陳情第259号,以上3件は秘書室・行財政局審査の冒頭に,陳情第250号は市民参画推進局審査の冒頭に,それぞれ聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 6 ◯委員長(むらの誠一) それでは,さよう決定いたしました。
     なお,請願第88号については,請願代表者から口頭陳述人の変更申出書が提出されており,藤本さんの代理人として冨士谷さんが口頭陳述を行われますので,ご報告いたしておきます。 7 ◯委員長(むらの誠一) それでは,これより審査に入ります。  最初に,請願第88号の紹介議員から趣旨説明を聴取いたします。  本岡議員,発言席にどうぞ。  それでは,お願いいたします。 8 ◯委員外議員本岡せつ子) おはようございます。  私は,請願第88号中小業者の自家労賃を必要経費として認めることを要請する意見書提出を求める請願の紹介議員を代表して,請願の趣旨説明を行います。  近畿青年税理士連盟全国女性税理士連盟と8つの地方税理士会では,政府に対し同趣旨の決議が上げられています。また地方自治体でも,所得税法第56条を廃止して,家族従業員の自家労賃を必要経費として認めることへの理解が広がり,全国の約200の自治体の議会で同様の内容の意見書を政府に送付しています。神戸市議会においても意見書を提出できるよう求めるものです。  工務店,美容院,八百屋さん,町工場,運送会社など,中小業者・自営業者は地域の経済を支え,活力を与える存在です。神戸市の中小企業は事業所数で99%,労働者数で約7割,地域経済の担い手として貢献しているわけですが,長引く不況と金融危機が重くのしかかり,かつてない危機に直面しています。そのような中でも,業者婦人は業者の家族従業者として,商売や事業のことはもちろん,子育て,介護と,休む間もなく働いています。それでも頑張れるのは,働くこと,商売が好きだからと言われています。業者の婦人は家業を支え,家族を守り,地域社会の相談役として大きな力を発揮しているからです。  ところが,業者婦人など家族の従業者には何時間働いても,税法上,働き分に見合ったものが給料として認められる仕組みになっていません。事業主の所得から控除される金額は,年間で配偶者は86万円,家族は50万円だけです。家族従業者はこのわずかな控除しか所得とみなされないのです。請願者は,1人の人間としてきちんと人格を認めてほしいと訴えられていますが,当然のことだと思います。  これまでの議論の中で,青色申告に切りかえれば給与として必要経費は認められるとして,56条の改正は必要ないとの意見がありました。青色申告では帳簿管理などに手間がかかりますが,生計を一にする家族専従者への給与を経費として認めるということです。しかし,税務署長が帳簿の不備などを理由に青色申告を取り消せば,給与は経費から除外されます。つまり,家族従業者の給与は労働に対する報酬として認められていないということであり,制度上の特典でしかありません。  家族で支え合って商売をしている配偶者などに働き分をきちんと認めないことは,人格と権利を無視し,国民が主権であることを否認していると言わざるを得ません。先進国の日本で60年以上も前の税制度が存在していることを見過ごすわけにはいきません。  神戸市会として,政府に対し中小業者の家族従業者の自家労賃を必要経費として認めることを求める意見書を提出することができるよう,議員の皆様のご賛同をお願いいたしまして,私の趣旨説明を終わります。 9 ◯委員長(むらの誠一) 趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第88号の請願者から口頭陳述の聴取をいたします。  陳述人の冨士谷さん,発言席へどうぞ。  この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,5分以内で要約願います。  それでは,冨士谷さん,どうぞ。 10 ◯請願者 私は,神戸市垂水区本多聞4丁目3に在住しております冨士谷香恵子です。職業は請願団体の事務局員でございます。  このたびは,意見陳述の機会をいただきまして,ありがとうございます。  先ほども本岡議員の方からもありましたが,現在税法では家族従業者の報酬・給与を必要経費として認めていないために,家族従業者が受けるべき報酬は事業主の所得としてみなされています。家族従業者の8割は女性であります。収入のある自立した存在になれず,さまざまな不利益を受けています。この問題は請願書に書かせていただいております。  昨年の国連女性差別撤廃委員会が開催されましたけれども,私たちの仲間も参加しました。ニューヨークでのその委員会の審査では,海外の委員の方から,家族従業者の労働に対する報酬を必要経費として認めない所得税法第56条は女性にとってマイナスのインパクトを与えると思うが,どう思うかというのを質問されました。それに対し政府は,青色申告がされれば必要経費となると回答,女性の地位向上,男女平等の視点からずれた回答に,審議委員の方からも,経済大国の日本でなぜ女性差別撤廃が進まないのか,実行成果を具体的に報告するように追求されました。世界では家族従業者の給料は必要経費というのが当然なので,日本の必要経費にならない条文を理解してもらうということが大変難しいということが報告されました。  この問題は,事業所やお店の中でお母さん方が事実として働いている。もし外で働いていたら,年間,例えば150万円の給料がもらえるとすると,所得税法という1つの法律だけで86万円しか認められないという法律です。このようなこと,人間が実際に働いていることをたった1つの法律で否定しているのです。そして政府が何十年間も言い続けてきた,記帳すれば,帳面をつければ経費として認めると言います。実はこの問題は昭和59年から白色申告も記帳義務になっています。その時点で認めるべきではなかったのでしょうか。  読売新聞の女性と税金コーナーの2月10日付でも,白色申告の妻への給料はだめ,女性の自立を妨げる条項見直しの声が広がる,と紹介され,日本大学の法学部の教授の黒川 功氏が,女性が家業に無償で協力するのは当たり前という65年以上も前の戦前の考え方が税制にだけ残されていると指摘。所得税法56条は,配偶者とともに事業を営む人に過大な税負担を強いる仕組みで,税の公平原則に反する。女性にも納税者としての権利を行使してもらいたい,見直しが必要だとのコメントを紹介されています。  また,2月26日には,私たちの仲間が所得税法56条を廃止してほしいと,内閣府の岡島敦子男女共同参画局長と懇談しました。岡島局長は,家族従業者は資産形成ができない古い世帯主義ですね,56条廃止が困難打開の第一歩になると理解しました,と話されています。  この神戸市からも,ぜひ国への意見書を送付していただきたいと思います。不況に苦しむ中小業者にとって大変大きな励みになると思います。どうか先生方のお力をよろしくお願いいたします。 11 ◯委員長(むらの誠一) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  本請願につきましては,後ほど意見決定をいたします。  次に,陳情第233号及び陳情第243号から陳情第245号に至る3件,以上合計4件については,口頭陳述の申し出がありませんでしたので,私からその趣旨を説明いたします。  まず,陳情第233号及び陳情第244号は,選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正に反対を要請する意見書提出を求める趣旨であります。  次に,陳情第243号は,永住外国人地方参政権を付与することに反対する意見書提出を求める趣旨であります。  次に,陳情第245号は,改正国籍法の厳格な制度運用を要請する意見書提出を求める趣旨であります。  これらの陳情につきましては,後ほど意見決定いたします。  それでは,これより順次各局の審査を行います。  委員の皆様におかれましては,秘書室・行財政局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (秘書室・行財政局) 12 ◯委員長(むらの誠一) これより秘書室・行財政局の審査を行います。  陳情第249号,陳情第252号及び陳情第259号の陳述人の中田さん,発言席へどうぞ。  この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,陳情について,それぞれ5分以内で要約願います。  それでは,中田さん,どうぞ。 13 ◯陳情者 おはようございます。  私は神戸市灘区赤坂通5丁目4-21に住んでおります,新しい神戸をつくる市民の会の顧問の中田作成と申します。  私はこの席に立ちまして,何となく感慨無量のところがあります。これらは25年ほど住民運動をやってまいりまして,2年ほどちょっと体を悪くして,一時休憩みたいな形になっていたわけで,いろいろの議員さん方から,あんた,どうしておったんだって,まさかはるか別世界へ行ってたんじゃないだろうかとは言われませんでしたけれども,ですから,こういう陳情をお出しするというのは本当に約2年近くブランクがあいているわけで,本当はそのまま住民運動なるものも休んでしまえば気楽でよかったんですけども,どうも神戸市の現状を見るにつけ,やはり市民として発言しなければいけないなという気持ちが抑えがたく,ここにまたのこのこと出てまいったところです。またよろしくお願いいたします。  陳情3件について,口頭陳述させていただきます。  まず,一番最初の第249号は公文書関連についての陳情,これは議員様方の中に,もう既に昨年の7月に国の方での公文書管理法が成立して,大体来年の4月から施行の見込みであるということをご存じの方もいらっしゃると思います。これは残念ながら,マスコミの方でもこの問題についての関心はまだ低く,そんなものがあったんだろうかという感じなんですね。冒頭に書きましたように,私は情報公開というのをこの住民運動の一番基本になるものだと。これなくしての住民運動も成立し得ないという信念を持って活動してまいりました。ところが,情報を公開すると同時にその情報を──文書ですけども──それをどのように管理されているのか,つまり,保存をされ,あるいは廃棄されるというのがどのようにされているのかが明らかにならなければ,実は情報公開制度も崩れてしまいます。ですから,国の情報公開法が──失礼,公文書管理法が成立をしたということで,この際,思い切って,神戸市の公文書管理の状況がどうなのかということは少し点検してみたらよいのではないか。この背景には,きょうは省きますけれども,市民の目から見て,どうも文書管理の点で不十分な点があるんじゃないかという疑念があるわけですね。ですから,記の1のところで,現行の神戸市の公文書管理が適切に行われているか点検・検証するなど,市民的視点に立った十分な事前準備を行っていただきたい。つまり,来年4月からの施行に備えて,現行の管理が適切かどうかというのを十分点検・検証する必要があるんじゃないか。  それから,本文のところにも書きましたけれども,公文書というのは内部で利用するもの,市役所の職員の方々が利用するものであるというところから,どうもこれが市民の共有財産であるという見方が非常に弱いと思うんですね。これはもう全国的にそうです。ですから,この財産が共有財産であるという立場に立って,国の公文書管理法の制定にあわせて…… 14 ◯委員長(むらの誠一) 陳述人に申し上げます。口頭陳述の時間が残りわずか1分となっておりますので,おまとめください。 15 ◯陳情者 これ,1件について5分,5分,5分で。 16 ◯委員長(むらの誠一) それぞれです。 17 ◯陳情者 計15分以内でやめればいいんだ思ってたんでね。わかりました。  そういうことで,陳情の第2項目で,特に公文書管理のかなめと考えられる廃棄の問題については,慎重に検討していただきたい。  私たち市民にとって一番つらいのは,必要な文書が既に廃棄されていた,これはもう痛恨のきわみであります。こういうことについても市民の目線に立って考えてほしい。そういう意味の陳情であります。  それから,次の第252号,六甲シンフォニーホールの計画についての陳情です。  これは,予算特別委員会でも議員さんの中から非常に突っ込んだ質疑が既に出されています。実はこの新聞報道を見て,私たちがこれまた感慨無量でありました。なぜかといいますと,昭和63年のころに布引公園整備計画というのが発表されて,ちょうどあのロープウエーがつながっているハーブ園ですね。ところが,あれがやはり行き過ぎた過剰な観光開発ではないかという声が上がって,市に対してその計画を中止するようにという,非常にかなり大きな市民運動が持ち上がりました。それでいろいろ紆余曲折はあったんですけれども,自動車道路とかホテル計画は中止しますということで,まあまあ私たちとしては,その後を見守ろうということでいたところが,どうも六甲山の地下ホール六甲シンフォニーホールというのを市が計画をしているぞというのがわかってくるわけです。1993年にこれについての調査資料の情報公開を求めましたが,市は一番大事なところは非公開としての部分公開になっておりました。そうこうしている間に震災もあり,事業が凍結をされるということになっていたわけですね。ですから私たちとしては,六甲シンフォニーホールというのを単体で見るというより,あの布引公園を含むあの地域全体の開発,整備,その観点からこれを見ていかなければならないという観点でした。  このたび,包括外部監査の結果が報道されまして,実は驚きました。凍結だというから,実質的にあの計画はもう消えてしまったんじゃないかと思っていたところが,やはり先行取得という事業手法を使って,土地の取得が先にされていた云々という計画が出てきまして,特に外部監査の報告書の中に,この関連用地,適切な事業計画に基づき取得されたのかどうかという,非常に厳しい指摘が監査報告書に書かれてあります。そういう点からも,陳情項目の1です。このたびの土地先行取得に係る詳細な経緯を市民に十分説明していただきたい。それから,2項目は,このシンフォニーホール計画は凍結ではなしに,はっきりと中止だということを市民に表明していただきたい。私たちは凍結という言葉のあいまいさというのをどうも疑問を持っております。だから,その点で,市としてもう少し明確な意思表明が必要だと思うんですね。  それから,3点目の第249号の──失礼,第259号の戦災記念資料館の設置を求める陳情です。  これは,昨日,テレビあるいは新聞で,神戸がアメリカ空軍による大空襲を受けて,それから65年になる。その追悼の催しが行われたというのが報道されました。実は私も当時,葺合区に住んでおりまして,まだ7歳でしたけれども,その爆撃の余波を受けて,人生の計画がちょっと狂っちゃったという,そういう経歴を持っております。  特に,この今回,戦災記念資料館(仮称)の設置を求めるというのは,私らだけなんだろうかと調べてみると,これまでにも類似の陳情等がたくさん出されております。ところが,どうもこの計画について,積極的な市当局の踏み込んだ表明が出されていない。特に僕がドレスデンの爆撃のを引きましたのは,これはちょうどもう戦争が終わる3カ月前です。連合軍による3日に及ぶ大空爆によって,ドイツの日本で言えば奈良,京都に匹敵すべき文化都市のドレスデンが灰じんに帰するんです。このときの爆撃がなぜ必要だったのかということは,いまだもって議論の的になっております。特にネオナチは,これはドイツは犠牲者なんであるということを強調しているわけです。やはり65年を迎える2月13日,ドレスデンの市内で追悼集会が開かれました。このときにネオナチがデモ行進を計画したために,市民グループ約1万人が体を張って人間の鎖で対抗をして,小競り合いが持ち上がった。日本でこのようなことがあるでしょうか。ドイツ市民は,かつての大戦での自分たちが犯した罪と同時に,受けた痛手,この両面に目配りをしながら,主張すべきときには主張をするというのが市民活動の基本です。そういうことを考えた場合,この戦災での大被害を受けた神戸において,まだ戦災記念資料館なるものが設置されていないというのは,非常に切歯扼腕して,もう歯がみして悔しくて仕方がないという思いです。  確かに,神戸中央図書館兵庫図書館に行けば,部分的に見ることはできます。しかしながら,市としての1つの理念を持って,市民はおろか,世界に訴えるという形の構想が打ち出されていません。  それから,ご存じのとおり,非核神戸方式があります。その非核神戸方式を持つ神戸市にして,戦災記念資料館というのを持つことができれば…… 18 ◯委員長(むらの誠一) 陳述人に申し上げます。残りわずか1分となっておりますので。 19 ◯陳情者 その訴えもさらに強くなるものだと考えられるわけです。  最後に書きました,戦災記念資料館を持つならば,平和へのさらなる決意を内外に示すものとなるでしょうということで,設置に向けての具体的努力をぜひお願いをしたいと思います。  どうもありがとうございました。 20 ◯委員長(むらの誠一) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  これらの陳情につきましては,後ほど意見決定いたします。  それでは,議案3件及び陳情3件について,当局の説明を求めます。副市長,着席のままで結構です。 21 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 座って説明させていただきます。  それでは,お手元にお配りしております総務財政委員会資料によりまして,ご説明申し上げます。  2ページをお開き願います。  予算第46号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算につきまして,ご説明申し上げます。  計数につきましては,100万円未満を省略して申し上げますので,ご了承願います。  1歳入歳出補正予算でございますが,歳入合計で28億1,500万円を,歳出合計で30億6,900万円を,それぞれ追加しようとするものでございます。  詳細につきましてご説明申し上げますので,4ページ,2歳入予算の説明をお開きください。  第18款財産収入,第3項基金収入では,公債基金,財政調整基金の預金利子等について,合わせて8,400万円を,第20款繰入金,第2項基金繰入金では,財政調整基金の取り崩しにより2,600万円を,第21款繰越金,第1項繰越金では,前年度決算における剰余金5,200万円を,第23款市債,第1項市債では,起債承認見込みにより,26億5,100万円をそれぞれ増額しようとするものでございます。  続きまして,5ページ,3歳出予算の説明をごらんください。  第2款総務費,第3項徴税費では,賦課徴収費について,税務情報処理システムの改修などに伴い4億7,700万円を,第15款諸支出金,第1項繰出金では,国民健康保険事業費,農業集落排水事業費,公債費に対する繰出金について,合わせて4億1,800万円を,第2項過年度支出では,法人市民税の還付の増に伴い13億円を,第3項雑出では,公債基金等への造成費について8億7,300万円をそれぞれ増額しようとするものでございます。  6ページをお開きください。  4市債補正は,市債収入の補正に伴い,起債限度額を補正しようとするもので,続く7ページには,一般会計の市債の現在高を掲げております。  次に,8ページをお開きください。  予算第52号議案平成21年度神戸市公債費補正予算,1歳入補正予算でございますが,歳入のうち他会計繰入金と市債を財源更正しようとするものでございます。  詳細につきましてご説明申し上げますので,9ページ,2歳入予算の説明をごらんください。  第1款繰入金では,公債元金償還金に充当するための一般会計からの繰り入れについて,3億5,100万円を増額し,一方で,第2款市債について,銀行等引受債の借りかえ額を同額減額しようとするものでございます。  以上が行財政局所管の歳入歳出補正予算でございます。  なお,資料はございませんが,全市の補正予算額は一般会計で48億1,900万円の増額,特別・企業会計は国民健康保険事業費等5会計で53億9,000万円の増額,合わせて102億900万円の増額となっております。  次に,10ページをお開きください。  第133号議案(仮称)北神区民センター新築工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。  本工事は,北神地域に新たに区民センターを設置することにより,北神地域における文化活動やコミュニティ活動のさらなる発展に寄与するもので,工事場所は北区藤原台中町1丁目で,神戸電鉄岡場駅の西約300メートルのところでございます。  工事の概要は,鉄筋コンクリートづくり,地上3階,地下1階建ての区民センター1棟を建設しようとするもので,請負金額5億3,865万円で,株式会社明和工務店と仮契約中でございます。  次のページ以降は,工事の概要,付近見取り図,配置図,完成予想図及び入札の結果表でございます。  続きまして,陳情第249号公文書管理に関する陳情につきまして,ご説明申し上げます。  本市では,市長部局や行政委員会等において,統一した公文書の作成・保存・廃棄のルールを定め,文書の重要度に応じて保存期間を定めて保存し,重要度の高い文書の廃棄に当たっては,保存期間延長の必要がないか再度確認を行うなど,従来から公文書の適正な管理に努めております。  一方,国において,保存期間満了前の文書が誤廃棄される等,不適切な文書管理があったことなどを踏まえ,昨年6月,国の公文書管理体制を強化する公文書等の管理に関する法律が制定されましたが,本市におきましても,今後同法の趣旨を踏まえ,国等の動向も注視しながら,より一層適正な公文書管理に努めてまいりたいと考えております。  次に,陳情第252号六甲シンフォニーホール計画に関する陳情につきまして,ご説明申し上げます。  まず,陳情の1点目の土地先行取得に係る詳細な経緯についてということでございますが,本市におきましては,平成3年に北野町の新神戸駅側の入り口となる北野町1丁目の土地,合計約5,700平方メートルを土地開発公社を通じて先行取得いたしました。  陳情者もご指摘のとおり,1991年,すなわち平成3年の正月明けには六甲シンフォニーホール構想が発表され,動き始めておりました。この土地は六甲シンフォニーホールの入り口ともなるべき土地でありました。  一方,この土地に隣接する北野浄水場の機能が奥平野浄水場に統合されることになり,市会等でもその有効活用の要望をいただき,平成2年には全庁的にその跡地利用の検討が始まっていました。  先行取得を行った土地は,この土地を確保すると,浄水場跡地と一体となって道路に接面するまとまった土地とすることができる位置関係にあり,北野町の入り口付近を一体的に整備できる可能性を有していました。そのような中,時代はバブル期にあり,地価が激しく高騰し,土地利用も急激に変化する中で,当該地について,民間によるマンション開発の計画が持ち上がるなどの状況がありました。このため,当時,新神戸北野地区の拠点的な土地として,六甲シンフォニーホールだけでなく,周辺地域の整備のためにも,ぜひとも確保しておく必要がある不可欠な土地であるという判断で先行取得が行われたものであります。当時は今とは時代背景も異なり,必要な土地は先行取得によって機動的に取得しておくということが当然と考えられた時代でもあり,土地開発公社はそもそも先行取得のための機関であるため,その資金が用いられたものでございます。
     震災後,シンフォニーホールの構想は凍結となりましたが,土地開発公社に先行取得させた土地は神戸市に引き取る義務があり,また金利もかさむということもあり,分割で買い戻したものでございます。  先行取得と買い戻しの詳細について,ご説明申し上げます。  土地が2区画に分かれていて,それぞれ所有者や取得経緯が異なりますので,分けてご説明いたします。  1つの区画につきましては,平成3年2月に神戸市土地開発公社に先行取得を依頼いたしまして,同年4月に公社と土地所有者との間で土地売買契約を締結しております。面積は4,831.02平方メートルで,売買金額は107億7,317万円余となっております。そして,公社からの買い戻しを平成8年から平成13年にかけまして7回に分けて行っています。この総額が142億2,911万円余となっております。先ほど申し上げた先行取得費用に金利や手数料などで34億5,594万円余が付加されております。  もう1つの区画につきましては,平成3年5月に神戸市土地開発公社に先行取得を依頼いたしまして,同年同月に公社と土地所有者との間で土地売買契約を締結しております。面積は877.77平方メートルで,契約金額は53億1,050万円余となっております。そして,公社からの買い戻しを平成3年の6月と8月の2回に分けて,基金を使って買い戻しを行っています。この総額が54億4,833万円余となっております。先ほど申し上げた先行取得費用に金利や手数料などで1億3,782万円余が付加されております。そして,基金から一般会計への買い戻しを平成15年から18年にかけまして4回に分けて行っています。この総額は77億8,268万円余となっております。先ほど申し上げた基金の利用額に基金の運用益,すなわち利息に相当するものでございます。それが23億3,435万円余が付加されております。現時点でもこの土地は新神戸北野地区の貴重な拠点的用地であり,将来的に本格利用に供するまで保有しておくべきものと考えているところでございます。  なお,現在は駐車場として暫定活用を行い,北野町観光や新神戸ロープウェー及びハーブ園への来客にも利用されているところでございます。  以上の経緯につきまして,何とぞご理解いただきたいと存じます。  続きまして,陳情の2点目の計画の中止についてということでございますが,先日の予算特別委員会の総括質疑の中で,市長からも,そういった投資を今できる環境にはないと思っていると答弁し,私からも,六甲シンフォニーホールを再開するということは,今の段階では考えられないこと,次期基本計画の中でも特に取り上げるということは考えていないことを答弁させていただきました。  何をもって中止とするかということはありますが,先日の総括質疑の中で申し上げたように,構想の再開はないと考えているところであり,事実上中止とご理解いただきたいと思います。  次に,陳情第259号戦災記念資料館(仮称)の設置を求める陳情につきまして,ご説明いたします。  本市では,平成6年10月に神戸平和記念館基本構想懇談会を設置し,平和記念館の検討を進めていただき,震災により一時休止した後,平成10年3月に平和記念館のあり方についての懇談会報告書を取りまとめていただきました。しかしながら,震災後の非常に厳しい財政事情により,平和記念館の建設につきましては,行財政改善緊急3カ年計画において,引き続き検討すべき事業として位置づけられ,現在に至っております。このため,平和記念館にかわるものとして,神戸災害と戦災資料館ホームページを作成し,平成17年8月から公開しております。  平和記念館の建設につきましては,依然として厳しい財政状況も踏まえながら,引き続き検討していくべきものと考えています。  以上,平成21年度関連の補正予算,議案及び陳情につきまして,ご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 22 ◯委員長(むらの誠一) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。予算第46号議案の関係分について,ご質疑はございませんか。  (なし) 23 ◯委員長(むらの誠一) 次に,予算第52号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 24 ◯委員長(むらの誠一) 次に,第133号議案について,ご質疑はございませんか。 25 ◯委員(金沢はるみ) 1点お聞きしたいんですけれども,これ入札結果を見ますと,随分ちょっと低いなと。落札率が69.5%ですので,5億円以上なんですけれども,低いなというふうに感じました。お聞きしますと,今のシステムの前に契約をされたからということだったんですけども,もしこれが新しいシステムであったとしたら,大体どのくらいの落札になっていたんですかね。それだけ。 26 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) これにつきましては,ことしの1月から,いわゆる最低失格基準いうのをつくっておりまして,これはそれ以前のものでございますけども,失格基準につきましては,一応5億円以上のもので,70%を切ったものにつきましては,それで総合評価方式で行ったものでございますけども,それについては失格ということでございますけども,これについてはそれ以前のものということで,落札率が69.5%ということになっておりますけども,それ以前のものでございますので,実際事業者にいろいろヒアリングを行って,実施できるかどうかということをヒアリングするわけですけども,我々が聞いているところによりますと,公共工事につきましては,支払い条件等が確実で,資金面での不安がないこと及び過去の同種工事の経験から,下請業者からの見積もりを検討したところ,施工可能と判断したということでございます。また,手形での支払い分についてもファクタリングを採用しているということもございますので,十分可能であるということで判断させていただきました。 27 ◯委員(金沢はるみ) 懸念しますのが,途中で工事がとまっちゃったりとか,そういうことが一番懸念しますので,まあまあ,今でしたら70%ぐらいで,69.5%なんで,さほど低くはないのかなということですので,いいものができ上がるように期待をしておりますので。 28 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (なし) 29 ◯委員長(むらの誠一) 次に,陳情第249号について,ご質疑はございませんか。 30 ◯委員(林 英夫) この公文書管理法というのは,福田内閣のときに大きな命題になりまして,ばたばたと去年,成立したということはご承知だと思います。その中で,国としても公文書の管理が各省庁によっていろいろとずさんな面もありましたので,一方では,ひとつきっちりと調査をしながら,公文書についてのあり方を見直していくということとともに,あと,やっぱり外部からの有識者のチェックも必要だろうということで,委員会というものを考えていると。そういった点で言いますと,先ほど副市長の方から,国の動きを見ながらというふうなお話がございまして,適切に運用していきたいと。例えば本市としまして,条例をにらんだ上での話でしょうけれども,外部有識者の委員会をおつくりになる気持ちというのはあるのか,ないのかということと,それから,本市もやはり大きな自治体ですので,各部局に多数の市民の財産である公文書があるわけなんですけども,それを一括して,将来的に何か公文書管理センターのような形の,デジタル化も含めてまとめていらっしゃるというふうなお考えはあるのかどうかという,2点についてお伺いをしたいと思います。 31 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) これは,先ほど申し上げましたように,国の方で法律で規定されているということでございます。その中身が少し我々は今のところまだ具体的にちょっとわからないというようなこともございますので,我々といたしましては,法の趣旨も踏まえまして,国や他都市の動向等も十分注視しながら考えていきたいというふうに考えております。  一括処理の話がございましたですけども,本市におきましては,それぞれ市長部局あるいは行政委員会等で統一した公文書の作成・保存・廃棄のルール,いわゆる公文書管理規程で定めておりますので,当然それにのっとった格好で公文書の適正な管理に努めているということでございますので,それにのっとった格好でやっていきたいというふうに思っております。  それから,10年とか,あるいは永年保存の公文書でございますけども,それにつきましては,原則として行財政局の庶務課文書係が引継書庫で集中保存をしておりまして,廃棄に当たりましては,所管課に保存期間を延長するのか,あるいは廃棄するのかの確認をとった上で,廃棄文書目録を作成して,廃棄しているということで,10年及び永年保存の分については,そういう集中管理をしているということでございます。  以上です。 32 ◯委員(林 英夫) 特に情報公開との関連において,公文書というのは重要なものだと思います。廃棄につきましても,もちろんその個人情報も含まれているわけでございますので,非常に適切にそれを運用されているというふうに私たちも理解しておりますけども,やはり国の方がこういうふうな動きをとったということで,地方の自治体ですから,自治体の方もしっかりと見直していくということとともに,ある種のやっぱりそういう外部監査的な物の見方というのも必要じゃなかろうかと。例えば情報公開をして,一定の請求をしているんですけども,文書が出てこないということはございますね。それはもちろん文書そのものがないケースは仕方がないんですけど,あるけど出さない,出せないというような状況があって,それが審査会にかかって,審査会の方では出しなさいというふうなケースも過去あったわけでして,公文書に対するやっぱり行政側と市民側の認識がまだ乖離があるという状況の中で,いかにそれを縮めていくのかということも大切だと思いますし,それは情報公開とともに文書の管理,公文書の管理というのをもう本当に重要課題にしていただいて,大いに取り組んでいただきたいと要望して,終わりたいと思います。 33 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (なし) 34 ◯委員長(むらの誠一) 次に,陳情第252号について,ご質疑はございませんか。 35 ◯委員(林 英夫) 六甲シンフォニーホールの計画ですね。これは総括質疑の方でも聞かせていただきましたし,私も特別委員会の中で当局のお話を伺いました。特にこの神戸市の包括外部監査人の報告書が出た時点で,重要な中身ですので,私たちの議員の机の上には置いてあったんですけども,これを見て,私たち議員が初めて知るというふうな状況で,市のその説明責任といいますか,その辺は一体どうなってたんだろうというふうな点でお伺いしまして,今後は議会の方にもきっちりと説明していきたいというふうな答弁をいただいたというふうに思っております。  総括質疑の中では,副市長は,特に高い買い物だったというふうな発言もなさいましたし,多額の含み損というふうなところがメディアを通じてひとり歩きしているというような点で言いますと,もう少しきちっとした神戸市側の姿勢を──スタンスですよ,姿勢というのはスタンスという意味で──ホームページなりで開示していくお気持ちはないのかというのが1点と,それから,今,事実上,もう中止だということを副市長の口からお聞きしましたですけども,じゃあその駐車場として,いつまであれは置いておくんだろうかと。土地の有効利用という点で,果たして今,有効に使われているんだろうかという疑問と,それから本格的利用というふうにおっしゃいましたが,例えばどういうことをイメージして,あそこにマンションが建つとか,そういう意味合いでの本格的利用なのか,あるいはもっと違う事業に使えるというふうなことが,例えば今度の新しい中期計画の中でも盛り込まれてくるのか,そういったところを具体にもう少し教えていただきたいと思います。 36 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 情報開示につきましては,公有財産表いうのがあるわけですけども,これは一応市が保有する財産の状況について取りまとめまして,市政情報室の書架に設置して,市民の閲覧に供すると。また,市会図書室にも閲覧用に設置しているということでございます。  市が所有します土地及び建物に関しましては,名称,所在地,面積などとともに,土地については,参考として,簡易な方法により算出した評価相当額を掲載しておるわけでございますけども,建物につきましては,いわゆる再調達価格を掲載しているところでございます。ただ,取得または保有の経緯とか,あるいは取得価格までを網羅的に掲載した資料については,従来からなかったということでございますので,今後,特に未利用地につきまして,一層の情報開示を進めてまいりたいというふうに一応考えております。  それから,今,暫定で駐車場いうことでございますけども,我々といたしましては,新神戸のあそこの土地,一体的にやっぱり整備する,非常に利便性の高い土地であるというふうに考えておりますけども,今現在結婚式場で使っているところでございますけども,浄水場のところですけども,あれにつきましては,一応暫定的に平成31年度までということになっておりますので,今の状況で,それまで使っていただいて,その後についてどないしていくかということについては,やはりその浄水場の跡地の分も含めて,どうしていくかということについては,今後プランもかきながら,検討していきたいというふうに思っています。とりあえずロープウエーとかありますので,新神戸駅の前ということで,暫定的に駐車場として今は使っているということでございますけども。 37 ◯委員(林 英夫) 土地の有効利用については,当局の方も,本当に財源の涵養という点で,これは残しておいた方がいいだろうという土地まで何とかもう売って,財源確保しなければならないというふうな厳しい財政状況があったわけでございますんで,これだけ高い土地を買って,それを買い戻して,含み損が出ているわけですけれども,さらに,やはりもっと市民に,こういった有効な利用ができるので,今,土地を置いているんだと。そういうふうな方向性の中で,北野町一帯の将来像を描きながら,そこの土地がどういうふうに利用されるのかということを,もう少しやっぱり具体にわかるような方でご説明いただけたらいいなというふうに思っておりまして,事業的な面も含めて,すぐにはそういうことは出てこないのかもしれませんですけども,そういうことを期待しながら,その点については要望したいと思います。  それから,これは特別委員会でも私言ったんですけども,やはりこういった外部の報告書が上がったときに,いつもこれ,情報をそのまま委員の方に渡されるだけであって,じゃあ市の当局として,どういう姿勢でこれを理解し,考えて,市民の皆さんに報告するのかというところが非常に欠落しているんではなかろうかと思うんですね。それは,先ほど副市長もおっしゃった情報の開示を進めていくということだと思うんですけども,大体これまでの日本の役所というのは,聞かれなかったら言わない,聞かれたことだけに答弁するというふうな姿勢であって,非常にその辺が不親切ですし,これは議員に対しても不親切だし,市民に対しても,それは逆に無責任なところにつながっていくということがありますので,別にその微に入り細にわたりいろんなことを言う必要はありませんですけども,少なくともこういった報告書が出た以上は,これに対して市はこういう姿勢なんだと,こういう考えだということを,すぐやっぱりタイムリーに情報開示していくと。それがやっぱりできてないから,メディアからざっと流れてしまって,ある意味ではひとり歩きの情報が市民の中に残っていくということになりますので,今後,できたらやっぱりこういうことについては,ホームページを中心にタイムリーに市の考え方をはっきりとしていただいて,これはもう市長がおっしゃってもいいわけですけども,定例会議もふやしていかれるんでしょうけれども,定例会議だけじゃなしに,緊急に記者会見開くなり,あるいはホームページにアップして,こういうふうな報告書が出たけれども,実はこうこうこういう経過で土地の取得があって,しかるに,それを含み損があったけども,買い戻してきたんだと。これは議員にももちろん説明していきますということをはっきりとしていくということが,行政の見える化といいますか,透明化といいますか,それにつながっていくんだろうというふうに思いますので,そこも強く要望して,終わらせていただきたいと思います。 38 ◯委員(安井俊彦) ちょっと関連になるんですが,今,林議員のおっしゃったことは十分に理解し,そのとおりだと思うんですが,同時に,私,1年ほど前に,同じような関連ですけれども,今回のシンフォニーホールもそうですけれども,例えば御影の公民館の問題とか,調査費を計上し,議会で調査費を認めて,そのまま凍結,そのまま以後の報告がない,そのままのものが何ぼやったか,17~18あったと思いますわ。これはやっぱり撤退することも非常に勇気あることやし,市民にとってプラスの面がありますから,調査費をつけたから全部実行するというようなことではなしに,この事業について調査費つけたけど,これはもうだめでしたとか,それから,これはもう時代に合わなくなりましたとかいうような報告をやっぱりきっちりとしていかんと,ある意味では,調査費がついたということになると,私たち,まちでしゃべってますからね,ここに例えば住吉川の横に道つくかもわかりませんでというようなことを言うた,あれどないなりましたいう話になるわけやね。僕は東灘のことしか覚えてないから,あれなんだけど,御影公会堂,いつ,どうなりますねんというような,あれ,凍結されてますねんて,いつ解除になりますと。そういう意味で,ちょっと他の議員もおっしゃったように,せめて調査費をつけた後の事業の整理,いわゆる行財政局だけでなしに,都市計画,みなと総局,いろいろ持っておると思うんですね。その辺,ちょっと一遍また,どう取り扱うか検討していただきたいと思うんですが,ちょっとコメントあったらお願いしたいんです。 39 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 事業によって短期間のもの,あるいは長期間のものありますけど,これについては構想いうことで始まりまして,調査費も4年ぐらいかけてやっているということで,その後,事情があって,財政状況等もあって,なかなか難しい状況になってきたということで,非常に長期間かかっているということはございますので,いつ,どこで,どない判断するかということもございますけども,ただ,委員ご指摘のように,例えば中間の段階で現状等の報告とか,そういうことも含めて,できるだけ情報開示いいますか,報告も含めて,できるだけ今後はやっていきたいというふうには思っております。 40 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (なし) 41 ◯委員長(むらの誠一) 次に,陳情第259号について,ご質疑はございませんか。 42 ◯委員(林 英夫) たびたび済みません。1点だけお伺いしたいんですけども,ちょっと気になって,きのう,ホームページを見まして,神戸の取り組みというのを私も評価している部分がありまして,戦災であったりとか,あるいは水害,地震というのがあって,それをやはりトータルに発信していこうということで,ホームページに出ているんですけども,たしか前,災害と戦災資料館のバナーがホームページのトップページにあったような気がしたんですけれども,今ないんですよね。調べてみると,阪神・淡路大震災の記録というバナーは一番下の方にあるんですけども,なくて,そこから入っていって,次のページに行ったところにリンクしているんですよ,この平和資料館のサイトが。それは何か意図があったのか,あるいは今後,改善する気持ちはあるのかということが,ちょっとこちらではわかりづらいですか。市民参画になるんですか,これ。それだけちょっと気になったので,質問したいと思います。 43 ◯小島行財政局行政監察部長 確かに,今,委員ご指摘のように,阪神・淡路大震災のところからクリックして入っていくという形にホームページが変わっておると。ちょっと市民参画推進局の方で,これ,ホームページの方を作成いたしましたので,申しわけございません。詳細のそのあたりの詳しい事情については,ちょっと我々把握しておりませんので,ご容赦いただきたいと思います。申しわけございません。 44 ◯委員(林 英夫) 承知いたしました。以前,市長にも,平和市長会議の件でもっとアピールすべきだということをお伺いしたことがあるんですけども,今回,市長が平和市長会議に加盟なさって,そういったところも,なかなかホームページとしてはインパクトが伝わってきませんし,それとの関連において,やっぱりもっとホームページを利用した資料館というのは,非常に私は斬新な発想だと思ってますんで,トップページからもっとアピールできるような,そうすることによって,その非核平和都市としての神戸というのがアピールできるんだろうと思いますし,今や,やはりデジタルの時代ですんで,そういったところにご尽力を持っていただきたいということを申し上げて,終わらせていただきます。 45 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。 46 ◯委員(金沢はるみ) 先ほどのご答弁で,引き続きこの資料館については検討していくというご答弁があったんですけれども,それは具体的なこととか,その次期基本計画に入れるとか,そういったことはあるんでしょうか。 47 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 先ほども申し上げましたように,非常に厳しい財政状況の中で,今現在凍結みたいな格好になっておるわけでございますけども,これにつきましては,かなりの委員さんも集まっていただきまして,検討を重ねたということでございますので,厳しい財政状況ではございますが,引き続き検討していくということを言われておりますので,今後とも検討していくということでございますので,ご理解いただきたいと思います。 48 ◯委員(金沢はるみ) むだな事業は凍結した後,中止をしていただいて,本当に結構なんですけれども,こういう本当に市民のためになる事業というのは,特に非核神戸方式を持っている都市として,もっともっと発信をしていくべきこともたくさんありますので,ぜひ凍結を解除して,積極的に進めていただきたいというふうに申し上げておきます。 49 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (「なし」の声あり) 50 ◯委員長(むらの誠一) 次に,この際,秘書室・行財政局の所管事項について,ご質疑はございませんか。 51 ◯委員(壬生 潤) せんだっての予特委でちょっと時間がなくて,お聞きできなかったことをお伺いできたらというふうに思います。  公会計改革のところでお尋ねをしたときに,総務省のモデルで,基準モデルと総務省方式改訂モデルがあるというようなことをご答弁でありました。それに関連してなんですけれども,総務省の地方公会計の整備促進に関するワーキンググループの委員である小室委員が,このように述べておられます。総務省方式改訂モデルであっても,基準モデルと同じく,すべての固定資産台帳の整備と複式簿記システムの導入を求めており,この点で新地方公会計モデルの2モデルは全く同じ考え方を持っていると言える云々とありまして,できるだけ速やかに,すべての固定資産台帳の整備と複式簿記システムの導入を行うことが必要であると,どちらのモデルであっても,この考え方に違いはないということなんですけども,このできるだけ速やかにすべての固定資産台帳の整備と複式簿記システムの導入を行うことが必要であるという認識を神戸市,本市でも持っておられるのかどうか,まずこれをちょっとお伺いをしたいと思います。 52 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) もう公会計方式につきましては2つございまして,総務省のモデルということで,我々,一応検討しているわけですけど,それぞれについて一長一短あるということで,我々といたしましては,総務省のモデルの方が非常に使いやすく,わかりやすいかなということでしておりますけども,その総務省の方式の中では固定資産税の話も確かにございますので,総務省方式でそういうことをとるべきだと,すべての固定資産を掲示すべきであるということであれば,当然我々といたしましては,総務省方式をとれば,そういう指示があれば,それを検討していくということでございますので,そういう方向で検討していくということになるんじゃないかなと思っております。 53 ◯委員(壬生 潤) そこで,先ほどもお話がありました包括外部監査結果報告書の中にこうあります。意見として,現在の市の土地台帳につき,実際の公有土地の増減及び残高をあらわしていない。記載されている評価相当額が公会計で求められる土地の公正価値を示していない。取得価格が明示されていない等の問題があり,見直しに向けた検討を行うべきであると。できるだけ速やかにその台帳を整備すべきである。その台帳の問題点も具体的にこのように包括外部監査報告で意見として指摘があります。裏返したこの課題の残高をあらわす,公正価格を示す,それから取得価格も明示する,このことについて,できるだけ速やかにおやりになるつもりがあるのかどうか,伺います。 54 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 外部監査報告でも,確かに指摘されておりますので,我々といたしましては,報告書の指摘について重く受けとめておりますので,できるだけ早く,ただ,まだ非常に膨大な量がありますので,我々といたしましては把握に努めまして,できるだけ早く,その台帳にきっちりできるように,今後検討していきたいというふうに思っております。 55 ◯委員(壬生 潤) 膨大な量というお話がありました。この同じ報告書に,財務書類4表の作成の際には,土地台帳は固定資産台帳,公会計管理台帳の基礎となることが予定されており,土地台帳管理の重要性は,今後さらに高まるものと思われる。これに対応できるような土地管理の組織・体制を構築すべきであるというふうにありました。予特委でも申し上げました,財務だけがやっつけ仕事でやってたんじゃ,いつまでも正確な情報を開示することができない。全庁的な体制をとるべきだと申し上げましたですけども,この土地管理の組織・体制を構築すべきであるという意見に対しては,どのようにお考えでしょうか。 56 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 組織いう話もございましたですけども,我々としては,ファシリティーマネジメントで新しい組織つくったりしてますので,機動的にいろいろ考えていきたいなと思っておりますけども,土地の評価相当額につきましては,現在,固定資産税の路線価などに基づきまして,参考数値として算出しているところでございますけども,システムを改善して,さらに精緻化を図っていきたいと思っておりますし,取得価格の明示につきましては,委員もおっしゃっておりました新地方公会計制度導入もございますので,その導入への対応の中で検討してまいりたいというふうに思っております。  以上です。 57 ◯委員(壬生 潤) もう1点,複式簿記のシステムの導入のところですけども,伺いますと,これも予特委で申し上げましたですけども,財務会計システムの再構築ということで,2年間かけてされるようですけれども,これは,要するにその取引が発生したごとに,一定のルールに伴って仕分けをやっていこうという考え方のもとに,それもあわせて,この財務会計システムの再構築をされるおつもりがあるのかどうか,改めて伺いたいと思います。 58 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 委員言われるところまでは,今のところ,まだそこまではいっておりませんけども,検討について入っておりますので,どの程度のことができるのか,ちょっとあれなんですけども,我々といたしましては,国の方のその動きに合わせまして,指示のとおりやっていきたいなと思っておりますけども,ご存じのように,非常に膨大なあれになりますので,そこら辺も踏まえて,各局とも十分話をしながら,検討してまいりたいというふうに思っております。 59 ◯委員(壬生 潤) 公会計改革の大きな柱は,資産債務改革,それから発生主義の導入でございますから,これをなるべく速やかにやっていただきたい。体制を整えてということを改めて申し上げておきたいと思います。  それで,今,副市長おっしゃいましたファシリティーマネジメントで,いわゆる行財政改革の中で,私は大きな位置を占めるというふうに考えておりますので,これをきちんと計画的に,要するに,計算をするだけではなくて,次の一手を打つための分析をするために,神戸市民にとって何がプラスになるのか,どのように税金を使えばプラスになるのかということを考えるためのツールとしてあるわけですから,ぜひ早く取り組んでいただいて,その目標点も決めて,取り組んでいただきたいということを改めて要望しておきます。  以上です。 60 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。 61 ◯委員(林 英夫) 貴重な時間ですので,それでは短めに,前回の常任委員会でもお伺いしたんですけども,例の外郭団体の派遣職員への公金支出の最高裁決定の問題で,副市長のお話をるる伺って,ちょっとまだ少し疑問が残っておりまして,2月10日の矢田市長の定例記者会見の中で,昨年12月10日の最高裁の決定は,平成21年1月20日の大阪高裁判決までの事実に基づいて判断が行われたものと考えています。そういった状況で,平成21年2月26日に,先ほど申し上げた点が議決されたわけですのでというのは,これ,債権放棄のことです。公布を行った債権放棄を含むこの条例改正の事実については,審議の対象とはなっていないという見解です,と市長はおっしゃっています。これについては,副市長も同じ考えであるのか,あるいは,つけ加えることございましたら,お願いしたいと思います。 62 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 以前にも申し上げましたが,同じ考え方でございます。平成21年12月10日の最高裁決定でございます。これは保健福祉関連3団体の分でございますけども,これでは平成21年1月20日の大阪高裁判決までの事実に基づき判断が行われたということでございます。これは民事訴訟法第321条の中よりきっちりとってますので,その後,平成21年2月26日に議決されたということで,公布を行った権利放棄を含む条例改正の事実については,審理の対象になっていないというふうに考えておるということでございます。これにつきましては,この間,申し上げたとおりございます。 63 ◯委員(林 英夫) 副市長あるいは市長のおっしゃることは理解できます。その中で,大阪高裁判決までの事実に基づいて判断が行われたと理解しているというふうに理解なさったのは,どういう点で,棄却文書の中に入ってたんでしょうか。どういうふうに理解なさったんでしょうか。 64 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) それは,先ほども申し上げました民事訴訟法の中でそういう規定がありますので,それにのっとった格好で判断したということでございます。 65 ◯委員(林 英夫) それで,前回の委員会,私,上告理由の中でそういうことが触れられてないというふうに,私は勝手に想像してしまいまして,理由書の補充書をお出しになったのかということをお伺いして,出してないということで,それは,その後,事実として理解したわけなんですけども,ちょっと私もその辺,若干よくわからなかったので,上告受理申立理由書,これは平成21年3月23日にお出しになっているんですけども,取り寄せました。その中で,4ページ目に,権利の放棄による訴えの利益の喪失ということで,本件にかかわる債権の帰属主体である訴外神戸市は,現判決でなされた後である平成21年2月26日,当該債権放棄することを定める条例を制定したので,本件訴訟における訴えの利益は喪失し,本件訴えは却下されるべきものとなったというふうなことを理由書の中ではっきりと明確になさっているわけですね。これは多分理由書の中でもお書きになったと思うんですけども,それも含めて棄却されていると私は理解しているんですが,その辺はいかがなんでしょうか。 66 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 先ほども申し上げましたとおりでございます。民事訴訟法にのっとって,我々としては判断したということでございます。 67 ◯委員(林 英夫) 市長の説明並びに副市長の説明の中で,一般的に市民の目線から見ると,大阪高裁判決までの事実に基づいて判断が行われたということで,その後の債権放棄について,最高裁決定は触れていないんだというふうな情報が流れるというふうなことになってしまうと思うんですね。だから,その辺の説明責任というのは,非常にまだまだ足りないんじゃなかろうかと。民法上,そういうふうな判断をしたんだということになるんですけども,これは多分高裁に対するこの文書,上告受理申立理由書の中でもはっきりと明確になさっているでしょうし,それは当然上告の理由書の中でも触れていらっしゃるということは,最高裁もそれはしんしゃくしながら判断していく,あるいは決定していくわけでして,それが,事実上,それは確かに大阪高裁の判決について,憲法に基づいて法的な不備があったのかどうかということは最高裁が決定するわけなんですけども,新たな要素として,一方で,地方自治法に基づいて債権放棄なさっているわけですから,私としましては,大きなこれは判決に影響を及ぼす要因だとは思うんですよ。そこの部分について,一方的に判断がされていないというふうに市としてはおっしゃっている。これはどういう根拠に基づいておっしゃっているのかと。あくまで民法上の話だけなのかということを,改めてもう1度だけお伺いしたいと思います。もう余り時間がもったいないんで。 68 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) だから,先ほど民事訴訟法の第321条にのっとってということで,これはもう,今,訴訟になっておるわけですから,だから,我々といたしましては,我々の考え方を主張していくということで,その中で,総合的に裁判所が最終判断するということでございまして,訴訟になっておる件でございますので,我々といたしましては,自分たちの主張をしていくということでございます。 69 ◯委員(林 英夫) 当局の主張はよくわかりました。それで,以前も申し上げたんですけども,特にメディアが取り上げる訴訟といいますか,先日も冷凍倉庫の問題も,私,ちょっと触れましたですけれども,やはり市民が知っていくということも大切だと思いますんで,重要な訴訟案件につきましては,市側の言い分あるいは相手側の言い分,それについて判決が出た場合は判決について,それについて市としてはどう考え,控訴するのか,しないのかみたいなところも,もう少しやっぱり明らかにしていくべきだろうと。何か知らないうちに,市民が知らないうちに裁判が行われて,判決が出たら,それだけがメディアで拡大されて伝えられていくというふうな形になりがちですんで,もう少しその辺の情報開示あるいは広報の仕方も研究していただいて,裁判の問題ですから,なかなか細かいところまで表現は難しいと思うんですけども,なるだけメディアに出る程度の情報は,市政に関心のある人は理解しているというふうな状況の中で議論ができるのが一番だろうと思いますので,その辺の情報開示のあり方とか,あるいは市の広報のあり方について,これは市民参画の問題でもあると思うんですけども,さらに研究をしていただきたいということを要望して,終わらせていただきます。 70 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。 71 ◯委員(金沢はるみ) ちょっと徴税の問題について,前の予特でも聞きましたけれども,再度お聞きをしたいと思います。  前の予特のやりとりで,17万円のお給料,手取り額の方で8万円,口座に入ったときに差し押さえられたというケースを出したんですけれども,そのときに柳谷参事のご答弁が,給料については預金口座に振り込まれた場合は差し押さえてもいいんだというふうにご答弁されたかと思うんですけれども,給与として認識されて差し押さえをされたのかとか,ちょっとまずそこのところだけ。 72 ◯柳谷行財政局参事 ご質問の給与としての認識があったのかということですけれども,あくまでも,差し押さえした時点では,預金口座,預金の差し押さえという認識で差し押さえをしたということでございます。 73 ◯委員(金沢はるみ) この方,ほとんど預金の方の残高はなかったんですね。給料が振り込まれた,そのすぐ後に口座を差し押さえられたわけですから,それは当然給与として認識があったんではないんですか。 74 ◯柳谷行財政局参事 そこのところにつきましては,あくまでも預金の差し押さえということでのご理解をいただきたいと思います。 75 ◯委員(金沢はるみ) 預金だとしましてでも,去年の6月22日の国会の決算委員会のところで,共産党の二比聡平議員への質問で,国税庁は,預金などの差し押さえに当たりましても,滞納者の生活の維持または事業の継続に与える影響も考慮して,慎重に対応しているところでございますということで,最低生活費というのは差し押さえてはならないというのは国税庁の認識なわけですね。そこのところを逸脱しているんではないかということを,私はそこで,この前,指摘をさせていただいたわけなんですけれども,これについてはどうですか,17万のうち8万円,言うたら,最低生活以上──これ正確じゃないですけれども──差し押さえられているということについてはどうなんでしょうか。 76 ◯柳谷行財政局参事 この案件につきましては,個別の案件になりますけれども,一定の分納誓約をいただいて,それを不履行になったという,そういう背景もございまして,その口座を押さえたということですので,法的には違法性はないというふうに判断をしてございます。 77 ◯委員(金沢はるみ) そこのところ,ちょっと認識の違いというか,そこはあるんですけれども,預金を差し押さえる場合に,預金の原資が何だったかということをそちらの方がお知りになっていたら,それはやっぱり給料だということが,この委員会の中でもやりとりがされています。  平成10年の判例ですか,あのときもちょっと判例があると。口座に入った預金であれば差し押さえてもいいんだと。そして,それについては金額も関係ないというご答弁だったと思うんですけど,ちょっとその判例,どの判例だったかだけ,ちょっとまず教えていただけますか。 78 ◯柳谷行財政局参事 平成10年2月10日の最高裁の判決,平成9年(オ)第1963号でございます。 79 ◯委員(金沢はるみ) その判例だと思うんですけれども,私も思いました。この国会の決算委員会でそのことも議論されているんですね。一般財産に混入してしまうと,その識別ができなくなってしまう。そのときに一般財産か,差し押さえ禁止の債権に基づくものか,区別できなくなってしまう。そのときに差し押さえは絶対してはならないというふうに言えませんよという最高裁の判決があります。  しかし,それは,その事案というのは,年金が受け取られた口座に,その年金の受け取りのほかに多数の取引があって,年金の振り込みの後に入出金が多数存在していると。だから,原告の一般財産に混入してしまって,その識別ができないものとなっている,そういう事案なんですね。それでも,その最高裁判決というのは,差し押さえ禁止の趣旨はきちんと考慮されなけりゃいけないというふうに評価されていますし,議論もされていますということで,このケースというのは,年金が口座に振り込まれて,年金と識別できない。いろんな出入りがあって,識別できないケースなら,差し押さえはありというのが最高裁の判決なんですね。しかし,その後,これは東京地裁の確定した判決ですけれども,2003年5月の判決というのがあります。これは年金の件なんですけれども,年金の受給権そのものを差し押さえるというのはできないけれども,受給権者が年金を受給した後の預金,つまり,年金そのものですね。振り込まれた年金,お金そのもの自体に対する差し押さえも許されるべきものではない。そして,年金受給権が受給した年金を金融機関,郵便局に預け入れしている場合にも,当該預貯金の原資が年金であるということの識別が可能であるときは,年金,それ自体に対する差し押さえと同視すべきものであって,当該預貯金に対する差し押さえは禁止されるという判例があります。これは確定しているんです。これはご存じですかね。 80 ◯柳谷行財政局参事 申しわけございません。その判例については承知をいたしてございません。ただ,私どもといたしましては,あくまでも個別のケースとして,その預金を差し押さえするときに,そのお金の色というんですか,どういった性格のものやということについては,わかる場合もありますし,わからない場合もございます。この件についてはわからなかった,そういう認識がなかったという理解でございます。 81 ◯委員(金沢はるみ) そこのところは認識してたと言ったら全部崩れていきますので,言われないとは思いますけど,この方,ご存じのとおり,外郭団体に行かれているわけですから,お給料がいつ出るとか,そういったことも全部そちらの側はご承知だったというふうに思います。この東京地裁の確定した判決とか,そういう下級審の判決というのは幾つかあるそうですので,ぜひこれは国会でも議論をされていることですので,私は守っていただきたいと思います。  それから,分納の約束を守らなかったからとか,1回約束しても,それが実行できなかったからといって,その人が悪質な滞納者だと即認められるというのは,私は問題があると思うんです。もともと払えなかった方たちなんですけども,やっと再就職して,それでまたわずかなお給料を得て,何とか生活をしている中で,分納の金額が高かったら,やっぱり払えないときもあるわけですよ。そういったときには,やっぱり最低生活費以上のものを差し押さえるということは絶対あってはならないことですので,この点については重々配慮をして,徴税の係の方,対応していただきたいというふうに思います。これは要望しておきます。 82 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (「なし」の声あり) 83 ◯委員長(むらの誠一) 他にご発言がなければ,この際,私から当局に説明を求めますので,この間,進行を副委員長に交代いたします。 84 ◯委員長(むらの誠一) 平成20年3月24日の総務財政委員会において,陳情の審査があり,朝鮮総連関連施設に係る固定資産税の減免について,当局が説明をいたしております。議事録によりますと,審査の結果は,おおむね各委員ともに当局の説明を了とする旨の発言があり,打ち切りとなっております。しかし,翌平成21年9月25日付の住民監査請求による監査結果によりますと,結果的に委員会での当局説明に疑義が生じており,遺憾に思っております。当局の説明を了とする場合,言うまでもなく,説明が真実,事実であることが前提となります。請願権や陳情権は市民に保障された権利であり,委員会は誠意を持って対応する必要があることから,改めて当局の説明を求めます。 85 ◯小柴副市長(行財政局長事務取扱) 朝鮮総連関係でございますけども,この朝鮮総連関連施設に係る減免の対象資産について,我々といたしましては,各階各室ごとに内部に立入調査を行うとともに,関係者から利用状況を聴取するなど,実地に調査を行ってきたということがございまして,市会におきまして,厳格に調査した上で減免措置を講じているということで,答弁してきたところでございます。しかしながら,昨年の住民監査結果におきまして,当該施設に係る固定資産税の減免措置について,違法性があるとは言えないと決定されているものの,結果として,監査委員より一部改善の余地があるとされたところでございます。当時の答弁の内容と監査の指摘に結果的にそごが生じたことにつきましては,遺憾に思う次第でございます。当該調査が十分でなかった部分があったことを謙虚に受けとめまして,改善の余地があるとされた部分のうち,一部不存在とされた資料の入手,及び一部欠落していた施設内部の写真撮影など,既に対応すべきところは対応してきたところでございます。
     さらに,上記改善の余地があるとされた部分のうち,実地調査が3年に1回であることにつきましても,監査委員の監査結果を真摯に受けとめ,来年度より毎年度実地調査を行うこととし,監査結果における改善の余地があるとされた事項については,すべて対応するように予定しておるところでございます。  監査委員の監査結果を踏まえまして,朝鮮総連関連施設の利用状況をこれまで以上に厳格に確認し,書類の不備や集会所的な使用実態に適合していない状況であると判断した場合には,当該施設に係る減免を見直すなど,今後とも十分に対応してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 86 ◯委員長(むらの誠一) 委員会での発言は議事録に残り,大変重いものがございます。当局におかれましては,仮にも,後日,説明や答弁にそごを来した場合には,速やかに説明責任を果たされますように,特に申し上げておきます。  以上です。 87 ◯委員長(むらの誠一) 他に発言がなければ,これをもって秘書室・行財政局の審査を終わりたいと思います。当局,どうもご苦労さまでございました。  なお,委員の皆様におかれましては,市民参画推進局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (市民参画推進局) 88 ◯委員長(むらの誠一) これより市民参画推進局の審査を行います。  陳情第250号の陳述人の中田さん,発言席へどうぞ。  この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,陳情について5分以内で要約願います。  それでは,中田さん,どうぞ。 89 ◯陳情者 こんにちは。私は神戸市灘区赤坂通5丁目4-21に住んでおります,新しい神戸をつくる市民の会の顧問の中田作成と申します。  引き続きの陳情で,まことに恐縮ですけども,住基ネットの費用対効果及び住基カードの利用推進についての陳情ということで,住基ネットと聞くだけで,もうあんなややこしいものはかなわん,わけがわからんというふうな反応が時々聞かれるんですけども,実は私たちの生活なんかにも大きな影響を持つものです。  それで,もう途中をはしょりまして,住基カードの普及率というのが真ん中あたりに書いてあります。それが,昨年12月末現在で神戸市が3.45%,兵庫県は3.61%という,そういう状況です。そこで,兵庫県あるいは県内の各市町村では,非常にたくさんのお金を使って,この住基ネットのPR活動を行っています。例えばもとになっているのは総務省のこういうパンフレットですね。これは,あなたも持てる公的な身分証明書ですよというので,あるいはまた,神戸市の方では,総務省から配られた,こんなに便利です,新住基カードというものを区役所に置いてあります。あるいはまた,区役所に住基カードをつくりませんか,こういうメリットがありますよというのも区役所などに置いてあります。そういう形で,どこまでが市独自の意思に出るものなのか,総務省ないしは県の方からの依頼というのもあると思うんですけども,やはり問題点を知らせず,利便性のみをPRしていっている。身分証明書として使えますよというのは,特に私も70を超えましたけれども,この話をすると,お年寄りの中から,自分らはもう会社もやめているから,身分証明書を持ってない。非常に不便である。だから,この住基カードがあれば自分の身分証明書になるということで,これを取得される人が多いわけです。ですから,やはり行政として,本当にこの住基ネットがどうなのか,あるいは住基カードの取得というのがどういう意味を持っているのかという,そういう問題点についてもやはりPRをすべきであるということです。  ですから,陳情項目の1に書きましたけれども──いや,今のところは2の住基カード広報の推進PRを中止していただきたいという,これが陳情項目の1つですけれども,それからもう1つは──順序が逆になりましたが──住基ネットについては,総務省の発表では,最初のシステムづくりだけで400億円かかっていた。運用費に大体毎年200億円,これは1999年の総務省による…… 90 ◯委員長(むらの誠一) 陳述人に申し上げます。残りあと1分になっておりますので,おまとめください。 91 ◯陳情者 そういう状況で,非常に莫大な費用もかかっているわけですね。だから,費用対効果を明示する必要があるんではないか。だから,その費用対効果の明示と,それから住基カード交付の推進PRの中止を求める,この2点の陳情に及んだわけです。  どうもそんなに時間が過ぎているとは思わなくて,これも年のせいだと思うんですが,失礼をいたしました。 92 ◯委員長(むらの誠一) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  本陳情につきましては,後ほど意見決定いたします。  それでは,陳情1件について,当局の説明を求めます。局長,着席のままで結構です。 93 ◯永井市民参画推進局長 それでは,陳情第250号住基ネットの費用対効果及び住基カードの利用促進に関する陳情につきまして,ご説明を申し上げます。  陳情の背景となっている住民基本台帳ネットワークシステム,以下,住基ネットと略称させていただきますが,まずこれにつきましてご説明を申し上げます。  住基ネットは,平成14年8月に施行されました改正住民基本台帳法に基づき構築されたものでございます。神戸市におきましても,住基ネット関連の事務につきましては,住民基本台帳法に基づき行っております。  住基ネットの第1次稼働といたしまして,氏名,生年月日,性別,住所,住民票コード及びこれらの変更情報の6つの情報のみを本人確認情報として,兵庫県知事に通知をいたしております。通知をいたしました情報は,県より指定情報処理機関であります地方自治情報センターに通知されまして,例えばパスポートの発給申請に伴う住民票の添付や,年金給付事務での現況届の提出が不要となるなど,住民基本台帳法が規定する事務で利用されております。  また,平成15年8月からは,第2次稼働といたしまして,他の市町村窓口でも住民票の写しの交付を受けることができる広域住民票の発行のほか,本人確認書類や転出・転入手続の簡素化などに役立つ住民基本台帳カードの発行が行われております。  次に,陳情の前提となっておりますご意見につきまして,ご説明を申し上げます。  住基ネット稼働に伴う個人のプライバシー侵害や個人情報の漏えいのおそれにつきましては,住基ネットが管理する情報が,先ほども申し上げました6情報に限られており,他の個人情報を記録することはございませんし,この情報の提供を受けた公的機関も,目的外の事務に利用することは住民基本台帳法で禁止をされております。また個人情報は,目的外の利用,流出を防がなければならないため,住基ネットには十分なセキュリティー対策が講じられておりますとともに,制度上も本人確認情報の利用対象事務が法律で限定されております。また民間及び権限のない行政機関等の公的機関につきまして住民票コードの利用を禁止し,関係職員に対する秘密保持義務と違反に対する罰則規定を設けております。  以上のとおり,住基ネットにつきましては,保有情報,利用の制限,内部での不正利用の防止,外部からの侵入防止など,セキュリティー確保のためのさまざまな措置が講じられております。総務省によりますと,平成14年8月の稼働後,住基ネットへのハッキングや情報漏えいなどの事件や障害は1度も発生しておりません。  平成20年3月における住基ネットの訴訟では,最高裁でも法制度上の安全性を認め,個人情報が漏えいする具体的な危険はない旨の判決が出されております。したがいまして,ご指摘にございますような住基ネットに根強い不安があり,問題点を知らせていくべきであるという状況にはないものと考えております。  以上,陳情の前提となっております意見につきまして,ご説明をさせていただきました。  続きまして,陳情の2点につきまして,ご説明を申し上げます。  1点目の費用対効果という点でございますが,神戸市での費用は1,000万円単位で申し上げますと,平成14年度が1億7,000万円,15年度が1億6,000万円,16年度が1億3,000万円,17年度が1億2,000万円,18年度が1億円,19年度が1億2,000万円,そして20年度が1億3,000万円,21年度は2月末の現在で1億1,000万円執行いたしております。年度によりまして開発経費やICカードの購入枚数などで変化はございますが,合計で約12億円となっております。  神戸市としての効果につきましては,先ほど申し上げましたとおり,各種手続における住民票の添付や年金受給者の現況届の省略ができ,住民の方にとりましても,区役所にわざわざ来ていただく手間や手数料の負担などを省くことができております。また住民基本台帳カードは顔写真つきの本人確認書類としてお使いいただいております。これに伴い,住民票発行等の窓口事務の軽減が図られております。このように,住基ネットは,政府が目指しておる電子政府,電子自治体の基礎となるシステムであり,平成16年度からの電子証明の発行によりますe-Taxでの利用など,今後ともさまざまな分野で活用されていくものと考えております。  住基ネット全体の事業効果につきましては,広域交付や住基カードのさまざまな利用によります住民や行政体への効果が増大しており,神戸市としての効果を数値であらわすのは困難でございますが,今後とも住基ネットにつきましては,市民サービス向上のために役立っていくものと考えております。  2点目の住基カードの推進PRにつきましては,先ほど申し上げましたとおり,住基ネット関連事務は法律に基づいて遂行されており,住基カードの交付につきましても,住民基本台帳法に基づいた事務となっております。  総務省は,自治体に対しまして住基カードの普及や,その多目的利用の推進等の働きかけ等をしております。兵庫県も県下市町あてに同趣旨の依頼を行っております。また自治体としましても,カードの普及は住民の利便性に資するものであり,今後も市民サービスの向上に資するものであることから,PRに協力しているところでございます。  住基カードは平成22年2月末現在で5万4,903枚発行しております。指定都市でも人口に対する普及率では,18都市中4番目となっております。今後も市民サービス向上の観点から,住基カードの普及の取り組みを継続させていただきたいと考えております。  以上,陳情第250号住基ネットの費用対効果及び住基カードの利用促進に関する陳情につきまして,ご説明をさせていただきました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 94 ◯委員長(むらの誠一) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。陳情第250号について,ご質疑はございませんか。  (なし) 95 ◯委員長(むらの誠一) 次に,この際,市民参画推進局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 96 ◯委員長(むらの誠一) ご発言がなければ,市民参画推進局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,危機管理室が入室するまで,自席でお待ち願います。 (危機管理室) 97 ◯委員長(むらの誠一) それでは,危機管理室の審査を行います。  それでは,議案1件について,当局の説明を求めます。危機管理監,着席のままで結構です。 98 ◯平井危機管理監・理事 そでは,着座のまま,説明をいたします。  お手元にお配りをしております総務財政委員会資料によりまして,予算第46号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち,危機管理室関係分につきまして,ご説明を申し上げます。  資料の1ページをお開きください。  1の歳入歳出補正予算額一覧をごらんください。  今回の補正予算は,歳入及び歳出合計欄にございますように,それぞれ同額の525万5,000円を増額しようとするものでございます。これは国の平成21年度第1次補正予算により,全国瞬時警報システム──いわゆるJ-ALERTと呼んでますけども──これの整備及び改修が全国一斉に行われることに伴うものでございます。  なお,財源につきましては,国から都道府県に交付され,そして都道府県から市町村に交付される間接交付金方式で,補助率は10分の10というふうになっております。  4の繰越明許費をごらんください。  この全国瞬時警報システム改修事業は平成21年度事業でございますが,機器を全国統一の仕様にするため,時間を要し,事業費の全額を22年度に繰り越ししようとするものでございます。  なお,国から県への補助事業の交付決定は既に昨年12月18日になされました。それに続き,県から市への交付決定は今月末となる予定でございます。  次に,全国瞬時警報システム,このJ-ALERTの概要につきまして,追加でお配りした資料でご説明をしたいと思います。図になっておりますので,よろしくお願いいたします。  地震あるいは地震による津波が予想される場合には気象庁から,外国からの武力攻撃があれば内閣府から,一たん消防庁に情報が入ります。その間,下に書いていますように,1秒から2秒ということでございます。こういった入った情報は,消防庁から地域衛星通信ネットワークを用いて送信され,市区町村が受信し,防災行政無線で一斉に自動で放送し,市民にいち早く情報提供するものです。この間で神戸市の場合は12秒ですので,全体で15秒間で市民に届くと,こういうことでございます。  先日のチリ地震──これは2月27日に発生しましたけども──これによりまして,兵庫県瀬戸内海沿岸に津波注意報が発表された際にも,このJ-ALERTからの注意情報を防災行政無線を通じて沿岸部のスピーカーなどで市民にお知らせしたところでございます。  なお,神戸市では,平成20年3月,2年前より既にこのJ-ALERTの運用を開始しておりますけども,図にございますように,今回消防庁に新送信システムが導入されます。図でいきますと,新情報システムと赤で囲んだ部分でございます。このシステムの導入により,例えば津波注意報が発表されました,海岸付近の方は注意してくださいと,こういうふうな情報が今流れておりますけども,こういったことだけではなくて,2月27日にチリ中部沿岸で発生した地震の影響で,日本でも太平洋沿岸部などでは津波による被害が予想されます。海岸付近や河口付近には近づかないようにお願いします,今後も津波に関する情報にご注意くださいというように,より具体的な内容をお伝えできる機能が追加されると,こういう予定になっています。そういった機能強化に対応できるよう,神戸市に導入しておりますシステムにつきましても,受信機,自動起動機の入れかえ,図でいきますと,青で点線で囲んでおりますけども,この部分につきまして改修を行うと,こういうものでございます。  以上,予算第46号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち,危機管理室関係分につきまして,ご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 99 ◯委員長(むらの誠一) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。まず,予算第46号議案の関係分について,ご質疑はございませんか。 100 ◯委員(林 英夫) J-ALERTの今説明を受けまして,全額国の補助と,間接補助ということになるんですけども,ちょっと気になるその地域衛星通信ネットワークなんですが,私の体験で言いますと,あの阪神・淡路大震災のときに,県庁にあるパラボラの軸がずれまして,衛星放送がストップしてしまうと。ネットワークがパンクしてしまったということで,苦い経験もあるんですけども,今回のその衛星通信ネットワークのシステムとして,こちら側の受信アンテナが電波の自動追尾になっているのかどうかということと,万が一の場合のバックアップというのはどういうふうになっているのかということをお伺いをしたいと思います。 101 ◯藤谷危機管理室主幹 そのパラボラアンテナがずれるということでございますけども,実はそのアンテナがずれましても,実は今回のシステムでは,LGWANと言われる地上のネットワークを通じてその情報が入ってくるようになっていますので,バックアップという意味では,それが生きておればそれも使えるというふうになってございます。 102 ◯委員(林 英夫) 安心いたしました。  以上です。 103 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (「なし」の声あり) 104 ◯委員長(むらの誠一) 次に,この際,危機管理室の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 105 ◯委員長(むらの誠一) ご発言がなければ,危機管理室の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。既に12時近くになっておりますが,休憩をせずにこのまま審査を続けたいと存じますが,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 106 ◯委員長(むらの誠一) それでは,審査を続行いたします。  なお,委員の皆様におかれましては,企画調整局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (企画調整局) 107 ◯委員長(むらの誠一) これより企画調整局の審査を行います。  最初に,私からご報告いたします。神戸づくりの指針素案について,先般,企画調整局から報告を受けました。本件については,後ほど当局から説明がありますので,内容の説明は省略いたします。  以上,報告を終わります。  次に,陳情第257号及び陳情第258号については,口頭陳述の申し出がありませんでしたので,私からその趣旨を説明いたします。  本陳情は,神戸電鉄粟生線の存続等のための取り組みを神戸市に求める趣旨であります。  本陳情につきましては,後ほど意見決定いたします。  それでは,報告1件及び陳情2件について,当局の説明を求めます。局長,着席のままで結構です。 108 ◯山本企画調整局長 それでは,座って失礼させていただきます。  それでは,陳情2件及び報告1件について,一括してご説明申し上げます。  まず,陳情第257号及び第258号神戸電鉄を安全・安心・便利な交通手段とするための神戸市の取り組みを求める陳情につきまして,現状等のご説明を申し上げます。  神戸電鉄粟生線は,神戸市域の公共交通ネットワークのみならず,周辺の三木市・小野市など,広域的なネットワーク形成の観点からも重要な路線であると考えております。一方で,輸送人員につきましては,ピーク時の平成4年度の1,420万人から,平成20年度は約半減の729万人まで減少している状況でございます。このため,神戸電鉄からの申し入れにより,神戸市・三木市・小野市の沿線3市と,国・県・地元の住民代表の方々で構成される神戸電鉄粟生線活性化協議会を昨年11月に発足し,現在,粟生線の活性化及び利用促進事業をまとめた地域公共交通総合連携計画の策定に向けた作業を進めているところでございます。2月3日から3月4日にかけまして,この連携計画案についてのパブリックコメントを行っており,3月25日には,いただいた意見も反映させながら,連携計画を取りまとめる予定でございます。その後,計画に位置づけられた利用促進事業や粟生線活性化に関するさまざまな取り組みについて,来年度から24年度までの3カ年の計画で実施することとしており,神戸市としましても,活性化協議会の一員として,国・県・沿線市の住民の方々とも協力して,市民の生活の足である鉄道の安全性とサービス水準の維持が確保できるよう,神戸電鉄とともに取り組んでまいりたいと考えております。  次に,個別の陳情項目について,現状等のご説明を申し上げます。  まず,陳情第257号の1点目,赤字だからといってすぐ値上げをしないように求めることでございます。  鉄道事業の運賃は,事業者ごとに運賃収入や運行費用等のさまざまな要素に基づき,国の許可を得て設定されており,運賃改定等については,基本的には事業者の経営判断にゆだねられると考えております。  なお,現行の運賃につきましては,平成8年1月以降,消費税の変更に伴う改定を除いて,14年余り改定されてございません。  次に,2点目の極端な運行本数の減を行わないことや,安全・安心な鉄道の維持について,神戸電鉄に要望するとともに,市として,学割定期の値下げなど,利用者負担を下げるための検討をすることでございます。  運行本数等のサービス水準を検討する場合には,利用者の利便性確保を前提として,利用実態等を勘案して検討する必要があると考えております。また安全な鉄道の維持については,市としても,国・県・沿線市と連携して,平成16年度より,老朽化した鉄道施設の改良や安全性を確保するための設備の整備に対して,継続して補助を行ってきたところでございます。
     なお,学割定期等の価格については,通常運賃と同様に,鉄道事業者の経営判断にゆだねられるものと考えております。  次に,3点目の沿線に住んでいる市職員は神戸電鉄を利用することでございますが,市職員に対しましては,今後も広くさまざまな機会における粟生線の利用を呼びかけてまいりたいと考えております。  なお,市職員の通勤経路については,職員の通勤手当に関する規則により,最も経済的かつ合理的と認められる経路によるものとされております。  次に,4点目の神戸電鉄粟生線を守ろうなどのキャンペーンを市として展開することでございますが,現在,策定中の連携計画案においても,さまざまな利用促進事業を計画しており,今後,行政・住民・神戸電鉄が一体となって取り組むこととしております。  次に,5点目の国に対して利用者増につながる計画や,営業を支える予算措置を求めることでございます。  神戸市としましては,これまでも機会あるごとに国に対して要望を行っており,平成22年度国家予算要望においても,地域公共交通の利用促進のための取り組みに必要な事業費の確保について要望を行ったところでございます。  次に,陳情第258号の駅前に安い駐車場をつくるよう働きかけることでございます。  現在,西鈴蘭台駅と押部谷駅周辺において,神戸電鉄が駐車場を整備しております。また,その他の駅周辺にも民間駐車場が整備されており,連携計画案においても,需要動向と用地の確保を前提に,今後,駅前駐車場の可能性について,神戸電鉄とともに検討することとしております。  次に,安い企画切符の検討について働きかけることでございますが,神戸電鉄では,利用促進を図るため,現在各種の企画切符を発売しております。現在策定中の連携計画案においても,魅力ある企画切符の発売が計画されております。  最後に,人命を守る安全運転の確保について働きかけるでございますが,車両の安全運行は鉄道事業者として最も重要な責務であり,神戸市としましても,神戸電鉄に対して安全運行の確保について,機会あるごとに確認を行っているところでございます。  以上で,陳情第257号及び第258号についての現状等の説明を終わらせていただきます。  続きまして,報告としまして,神戸づくりの指針の素案について,ご説明申し上げます。  少し説明が長くなりますが,ご了承願います。  お手元の資料1をごらんください。  神戸市総合基本計画審議会の審議経過でございます。現在,2025年を目標年次とした,これからの神戸づくりの長期的な方向を示す神戸づくりの指針について,審議会においてご審議をいただいております。  1ですが,昨年7月27日に第1回総会を開催し,次期基本計画について諮問を行いました。その後,2専門部会として,8月から11月にかけて,(1)都市空間部会,(2)市民生活部会,(3)活力・魅力部会において,それぞれ3回にわたりご審議をいただきました。それらの内容を踏まえ,3として,全体の調整を図るための調整部会を12月に開催しました。これらの審議会における委員からのご意見,議員の皆様方のご意見あるいは昨年8月に全世帯に配布しました広報KOBE特別号に対するご意見などを踏まえ,2月24日の第2回総会において,指針の素案が示されましたので,その内容についてご説明申し上げます。  時間の関係で,要点のみの説明となりますが,ご了承願います。  それでは,資料2神戸づくりの指針素案の4ページをお開きください。  基本計画の概念図をごらんください。  図の真ん中の神戸づくりの指針ですが,下段の1)の4行目にございますように,民・学・産と行政が神戸の将来のまちづくりを進めるに当たり,目的意識を共有して取り組むための協働と参画の計画と位置づけております。  また,この指針は,社会経済情勢の動向を見据えながら,必要に応じて見直しを行ってまいります。  図の指針の左下の重点施策計画でございますが,5ページの2)にございますように,2015年度を目標年次とする5年間の実行計画でございます。現行の神戸2010ビジョンの趣旨を踏まえ,選択と集中の観点による計画の重点化や,PDCAサイクルによる検証・評価などの仕組みを継承いたします。  また,行財政経営計画と相互に連携・補完しながら進めてまいります。  4ページの図の指針の右下の各区計画につきましては,5ページの3)にございますように,各区の個性や特性を生かし,区民と目標を共有し,協働で取り組むための計画として,区民まちづくり会議が中心となって策定してまいります。  7ページをお開きください。  第1部2025年の神戸のまちの展望の1として,神戸を取り巻く主な社会潮流を4点掲げてございます。  まず,1)少子・超高齢化の進行でございます。  ア日本の人口動向としてグラフを掲げておりますが,国立社会保障・人口問題研究所の推計値によりますと,日本全体の人口は既に2005年に減少局面を迎えております。  8ページをお開きください。  イ神戸の人口動向でございます。  恐れ入りますが,90ページをお開き願います。  91ページにかけて,年齢,階層別,各区別のグラフを掲げております。(1)ですが,2025年の本市の人口は147万人に減少するとともに,15歳から64歳までの生産年齢人口は,2005年と比べて14万人減少する一方,75歳以上の人口が15万人増加すると予測されております。  恐れ入りますが,9ページにお戻りください。  潮流の2点目が2)経済のグローバル化の進行でございます。  2段落目ですが,グローバル化が進む中で,米国に端を発する金融危機が世界経済全体の混乱を招くとともに,世界的な価格競争が企業業績の悪化を招き,雇用の削減等により,生活に困窮する人々が増加しております。また地球規模で経済格差が拡大し,貧困問題が深刻化しております。  下段の円グラフは,BRICs Next11,先進国における経済規模予測でございます。右側の2050年に向けて,アメリカ,日本等の先進国の比率が低下する一方,中国,インドをはじめとしたBRICsの割合が大きく高まっていくことが予測されております。  10ページをお開きください。  下段の図表では,貿易額を矢印の大きさであらわしております。東アジアが,日本,米国,EUのいずれに対しても輸出入で大きな伸びを示しております。  12ページをお開きください。  上段のグラフは日本におけるジニ係数の推移ですが,若年層の格差が拡大しております。また下段のグラフは,1人当たり市民所得の推移でございますが,東京のみが大きく伸びており,東京一極集中が顕著に読み取れます。  13ページをごらんください。  潮流の3点目が3)地球温暖化防止への取り組みでございます。  3段落目の3行目ですが,1990年比で,2020年までに温室効果ガス排出量の25%削減を目指すという政府の目標について,神戸市としても低炭素社会の実現に向けて取り組んでいく必要がございます。  15ページをお開きください。  潮流の4点目が4)大都市における課題でございます。下段に図を掲げておりますが,国の地域主権の動きを踏まえつつ,国と地方の税配分の見直し,大都市特有の財政需要に対する税制上の措置など,引き続き要望を続けてまいります。  16ページをお開きください。  本市の人口動向と税収,扶助費等の見通しをグラフとして掲げております。生産年齢人口が減少する一方で,緑色の高齢者数の増加に伴い,赤色の福祉関係経費が増加するなど,財政的に厳しい状況が予想されております。  17ページをごらんください。  2「神戸づくりの指針」の視点につきましては,昨年8月に広報KOBE特別号でもお示ししましたように,中段の1)市民1人1人が能力を発揮する市民の視点,2)人と人とのつながりを活かした地域主体のまちをつくる地域の視点,3)新たな価値を創造し世界へ発信する広域での視点を基本としております。特に3)広域的な視点でございますが,18ページをお開き願いまして,2行目ですが,グローバル化に伴い都市間競争が国際的に激化する中で,魅力ある創造的な都市として発展していくには,3つのT-Technology・技術,Talent・才能,Tolerance・寛容性の要素を有することが重要であると言われております。  今後,関西圏の主要都市等と連携し,神戸の強みを生かして,世界に対して発信力を持った広域連携都市圏,いわゆるメガ・リージョンを形成していくことが必要であると考えられます。  次に,(2)デザインを生かした神戸づくりでございます。  本文の下から3行目ですが,デザイン都市・神戸の推進により,市民1人1人が能力を発揮する,人と人とのつながりを生かし地域が主体となる,新たな価値を創造し世界へ発信するまちを目指します。  19ページをごらんください。  3神戸づくりの指針の構成でございます。  まず,1点目には,働く場の確保など市民の暮らしの安定化を図るための早急な取り組みの必要性,2点目が,次の世代に向けた将来への取り組みとして,未来に向かって希望を持てるようなまちづくりの必要性,3点目として,震災の経験を踏まえるとともに,地球規模の環境問題に対応する安全で環境に配慮したまちづくりへの取り組みの必要性といった3つの視点から指針を構成しており,20ページ及び21ページに全体の構成を記載しております。  各論につきましてご説明申し上げますので,23ページをお開きください。  第2部暮らしを守り経済を発展させるでございます。  4行目ですが,福祉のセーフティーネットや医療,住まい等の充実,働く場の確保などの取り組みを充実し,相互に連携することで,暮らしの基盤を早急に安定化させることが急務となっております。  また,4段落目ですが,雇用を確保し,市民の暮らしを守るためには,神戸の経済をこれまで以上に発展させていくことが不可欠となっております。  24ページをお開きください。  1ともに支え合う社会をつくるでございます。  1現状と課題ですが,急速な超高齢化に伴い,見守りや介護等を要する高齢者がますます増加することが予想されております。また2段落目の最後の行ですが,震災を原因とした障害者の現状やニーズの把握,適切な対応も重要な課題でございます。  2目指す姿について,2段落目の終わりですが,あらゆる人を重層的に包容する社会を実現していくこと,ソーシャル・インクルージョンを目指します。  3ともに進める取り組みは,1)として横断的な取り組みを,25ページに参りまして,2)として対象別の取り組みを,3),4)として地域における取り組みをそれぞれ記載しております。  26ページをお開きください。  2安心な暮らしを守るでございます。  3ともに進める取り組みですが,1)として健康づくり,救急医療,地域医療体制の充実など,27ページに参りまして,2)として安心で豊かな住まいづくり,3)として消費者問題への取り組みを進めてまいります。  28ページをお開きください。  3働きやすい環境を整えるでございます。  2目指す姿については,3行目ですが,女性や高齢者など,幅広い人材が活躍する多様で柔軟な生き方を選択できる,仕事と生活の調和,ワーク・ライフ・バランスの実現,また,全員参加型社会の実現を目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)から29ページの4)まで,4項目を施策の方向として記載しております。  30ページをお開きください。  1暮らしを支える産業を振興するでございます。  3ともに進める取り組みとして,1)農水産業のブランド化と地産地消の推進,2)地域と一体となった商店街・小売市場づくりの推進,31ページに参りまして,3)社会的企業が活躍しやすい仕組みづくりに取り組みます。  32ページをお開きください。  2物づくり産業を発展させるでございます。  2目指す姿として,低炭素社会に貢献する成長分野や生活文化関連の地場産業の集積を生かし,足腰の強い地域経済の構築を目指します。また中小企業がグローバルな市場で競争力を持ち,独自のすぐれた物づくり技術を磨けるまちを目指します。  3ともに進める取り組みとして,1)新たな成長分野で活躍する産業の振興,2)として次世代スーパーコンピューターの利活用によるすぐれた物づくり技術を生む環境の整備,33ページに参りまして,3)デザインによる付加価値の創出,4),5)として中小企業の企画力向上や新分野への挑戦の支援に取り組みます。  34ページをお開きください。  3観光交流と企業誘致を進めるでございます。  2目指す姿の2段落目の2行目ですが,企業内会議,報奨旅行,コンベンション,展示会やイベントなど,いわゆるMICEの取り組みなど,都市の集客機能を生かした集客観光を振興します。また利便性の高い都市基盤と知的プロジェクトを活用した,より一層の国内外の企業誘致を促進します。  3ともに進める取り組みでは,1)から35ページの5)まで,5項目を施策の方向性として記載しております。  37ページをお開きください。  次に,第3部人をはぐくみ新たな豊かさを創造するでございます。  38ページをお開き願いまして,1,1人1人を大切にするでございますが,2目指す姿として,自由と平和が保障され,市民1人1人がお互いに人権を尊重して,多様性を認め合う意識を持ち,人に優しい・人が優しいユニバーサル社会の実現を目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)から39ページの4)まで,4項目を施策の方向として記載しております。  40ページをお開きください。  2子供を健やかにはぐくむでございます。  2目指す姿について,2行目ですが,子育てする家庭を社会全体で応援する社会を目指します。また4行目ですが,特色ある教育を推進することで,神戸の子供を心豊かにたくましく生きる人間として育てていくことを目指します。  3ともに進める取り組みとして,1)から41ページの5)として子育て支援の取り組み,6)及び42ページの7)として教育に関する取り組み,8)として生涯学習・スポーツの充実に取り組んでまいります。  44ページをお開きください。  3神戸の文化を継承し創造するでございます。  2目指す姿の2段落目ですが,震災復興の中で思いやりや文化芸術が,励ましや勇気となり,生活に潤いや安らぎを与えた経験を大切にし,市民1人1人が文化芸術を担い,支え,生き生きとしたまちの魅力やにぎわいを創造するまちを目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)から45ページの4)まで,4項目を施策の方向性として掲げております。  46ページをお開きください。  4知の集積を生かすでございます。  2目指す姿ですが,神戸医療産業都市構想や次世代スーパーコンピューターなどを中心に,3段落目の3行目ですが,世界的なバイオメディカルクラスターとして,知の集積の形成を目指します。また大学等が集積する強みを生かし,学とともに明日の神戸をつくることを目指します。  3ともに進める取り組みとして,1)として高度専門病院の整備やメディカルツーリズムを,47ページに参りまして,2)として次世代スーパーコンピューターを核とした研究教育拠点の形成を,3)として知の交流の促進を,4)として大学等との連携の取り組みなどを進めてまいります。  49ページをお開きください。  第4部安全を高め未来につなぐでございます。
     50ページをお開き願いまして,1まちの安全を確保するですが,2目指す姿の最後の段落の3行目ですが,自分たちのまちは自分たちで守るという意識を持って,的確な行動がとれるような自律性の高いまちを目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)都市基盤施設の適正な維持管理・機能強化,2)として都市の防災機能の向上,51ページに参りまして,3)危機管理のための体制の維持・向上,4)として協働による安全性の向上,5)として防災意識の向上を掲げてございます。  52ページをお開きください。  2まちの美しさと魅力を守り高めるでございます。  2目指す姿として,デザイン都市・神戸にふさわしい美しさと魅力を備えたまちにするため,特色あるまちを守り,育て,つくり出し,来外者でにぎわう持続可能なまちを目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)として水と緑など自然環境を生かしたまちづくり,53ページに参りまして,2)として生物多様性の保全など,3)として特色ある眺望景観等の保全・育成,4)美しさや魅力を向上させる取り組みを進めます。  54ページをお開きください。  3低炭素社会を実現するでございます。  2目指す姿として,低炭素社会の実現のため,環境負荷の少ない持続的発展が可能なまちを目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)のアとしてコンパクトな歩いて暮らせるまちづくり,イとして交通環境の形成,55ページに参りまして,ウとして環境に優しい物流の推進,エとして自然環境などを生かしたまちづくりの推進,2)としてエネルギーの効率的な利用によるまちづくり,56ページをお開き願いまして,3)低炭素社会の実現に貢献する産業の振興,4)としてリデュース,リユース,リサイクルの推進など,循環型社会の実現に向けた取り組みを進めてまいります。  57ページをごらんください。  第5部神戸を支えるまちを形成するでございます。  目指すまちの姿の全体像として,60ページの次に添付しておりますカラーの図面をお開き願います。  左側にございます凡例とあわせてごらんください。  土地利用につきましては,黄色のまちのゾーン,黄緑色の田園のゾーン,緑色の緑のゾーンの3つに区分してございます。  次に,エリア・拠点ですが,青色の点線が臨海産業エリア,緑色の点線が内陸産業エリア,オレンジ色の点線が知的創造エリアでございます。また既成市街地を中心に都心域を設定しております。さらに,黄色の点線ですが,メガ・リージョンにおける神戸の魅力を発信するため,都心・ウオーターフロント,ポートアイランド,兵庫運河周辺において,リーディングエリアを形成することとしております。またスーパー中枢港湾として,港湾物流エリアの水色の点線で,隣接地などとの連携拠点を紫色の丸印で,地域での都市活動,文化活動を支える地域拠点をピンク色の丸印でそれぞれ示してございます。  61ページをお開きください。  2地域特性を生かした土地利用を図るとして,まち,田園,緑の3つのゾーンにおける現状と課題及び目指す姿を記載しております。  62ページをお開き願いまして,3ともに進める取り組みですが,1)まちのゾーン,ア住宅地の(ア)として持続可能な都市空間の形成に向けて,新たな住宅需要については,まちのゾーンで確保することを基本とし,原則として新たな住宅開発による市街化区域の拡大を抑制します。そのほか,2)田園のゾーン,63ページに参りまして,3)緑のゾーンについても,それぞれ取り組み内容を掲げております。  64ページをお開きください。  3海・空・陸の総合交通環境をつくるでございます。  2目指す姿では,これからの神戸の活力・魅力あるまちづくりを支えるため,神戸港や神戸空港などを関西のメガ・リージョンにおける都市基盤として機能強化することをはじめ,環境にも配慮した総合的な交通環境の形成を目指します。  3ともに進める取り組みでは,1)のアの(イ)として,関西国際空港と神戸空港との連携強化による海外とのゲートウエー機能の充実のほか,関西3空港の一体運用の推進,65ページに参りまして,(エ)として,広域幹線道路ネットワークにおいて,事業中及び計画路線を整備することによる広域的な連携機能の強化,2)のアとして,スーパー中枢港湾として次世代高規格コンテナターミナルの整備,大阪湾の各港との連携など,アジア有数の国際貿易港としての機能強化などを進めてまいります。  67ページをお開きください。  第6部神戸づくりにともに取り組むでございます。  68ページをお開き願いまして,1協働と参画をさらに進めるですが,1目指す姿として,中段以降に,市の役割,市民の役割,地域組織及びNPOの役割,69ページに参りまして,事業者の役割,大学等の役割をそれぞれ記載しております。  2ともに進める取り組みでは,1)各主体の相互の信頼を深めること,2)協働と参画の仕組みの発展に取り組みます。  70ページをお開きください。  2効率的な経営をさらに進めるでございます。  2ともに進める取り組みとして,1)柔軟で機動的な行政システムの構築のアとして,ICTの活用などによる一層の利便性の向上,イとして,効率的な経営をさらに進めるためのPDCAサイクルの確立,ウとして,民間の力の積極的な導入・活用,オとして,ファシリティーマネジメントの一層の推進などに取り組みます。  また,71ページに参りまして,2)高質な行政を支える人材の育成,3)新たな大都市制度の確立,4)として,関西4都市を含めた広域行政の仕組みづくりを進めてまいります。  72ページをお開きください。  3みんなで我がまちをはぐくむでございます。  1目指す姿として,これまでの協働と参画をさらに進め,2段落目の2行目ですが,総合的・自律的な地域運営,いわゆるエリアマネジメントを展開する姿を目指します。  2ともに進める取り組みでは,1)として豊かな地域コミュニティづくりの推進,2)地域を支える人材等の育成,3)地域ネットワークの促進に取り組みます。また73ページに参りまして,4)地域支援のための体制強化のウですが,市民の利便性,地域特性や歴史,行政の効率性など,総合的な観点から,行政区のあり方を検討してまいります。  74ページをお開きください。  4地域の特色ある環境を育むにおいては,特に(1)密集市街地の再生,下段(2)ニュータウンのオールドタウン化への対応,75ページに参りまして,(3)田園地域の活性化を取り上げ,それぞれの取り組みを記載しております。  77ページをお開きください。  第7部世界の中での神戸を確立するでございます。  78ページですが,1多様な人財により神戸の力を高めるですが,1目指す姿について,真ん中より下の段落の2行目ですが,デザイン都市・神戸の推進によって,高質で快適な住み続けたくなるまち,訪れたくなるまち,そして持続的に発展するまちを築き上げるとともに,多様な人財が集い,育ち,活躍の場を広げながら,持てる力を存分に発揮できるよう,効果的な取り組みを他都市に先駆けて積極的に展開する必要があります。そのため,神戸づくりの指針では,性別,身体的能力や特徴,人種,国籍,宗教,価値観など,あらゆる多様性を尊重し,多様な個が存分に生きるまちづくり,いわゆるダイバーシティーマネジメントをグローバル社会へ対応した新たな都市戦略として位置づけます。そして,これにより,新たな創造やイノベーションを連鎖的に誘発しながら,世界の中での神戸を確立していく姿を目指してまいります。  79ページに参りまして,2ともに進める取り組みでは,1)から3)として,人財が育ち,集い,交わる仕組みづくりに取り組みます。また80ページをお開き願いまして,4)として,人財が生きる仕組みづくりを進めます。  82ページをお開きください。  2にぎわいと活力をもたらすリーディングエリアを形成するでございます。  まず,(1)都心・ウオーターフロントでは,1目指す姿として,2行目ですが,デザイン都市・神戸を具現化する世界に誇れる都心・ウオーターフロント港都神戸の創生を図ります。  2ともに進める取り組みでは,1)から83ページの3)まで,3項目を施策の方向として記載しております。  次に,(2)ポートアイランドでは,1目指す姿として,最後の行ですが,知の集積の形成を通じて,世界に開かれた未来志向型都市の創生を図ります。  2ともに進める取り組みでは,1),2)の2項目を施策の方向性として記載しております。  84ページをお開き願いまして,(3)兵庫運河周辺では,1目指す姿として,3行目ですが,住み,働き,訪れる人にとって魅力的な世界に貢献する物づくりのまちの創出を目指します。  2ともに進める取り組みでは,1)から3)まで3項目を施策の方向性として記載しております。  85ページをごらんください。  結びでございますが,下段の人が集い・まじわり・生きる協創のまちへとして,協働と参画のまちづくりをさらに発展的に進め,86ページをお開き願いまして,中段ですが,多くの個性豊かな人財が育まれ,集い,まじわり,生き生きと活躍する次世代の神戸を協創のもとに実現していくことを呼びかけてございます。  なお,89ページから104ページにかけて,参考資料として各種データを,105ページから114ページにかけて,附属資料として審議会委員意見のまとめを添付しております。  また,資料3として,現行の第4次基本計画における未達成・未実施の主な指標及び事業をまとめた資料を,資料4として,神戸市においてこれまで取り組んできた都市戦略等の概要をまとめた資料をお配りしておりますので,後ほどご参照ください。  今回の素案につきましては,今月中に開催を予定しております各専門部会でご意見をいただき,来月に第3回総会を開催し,神戸づくりの指針の中間取りまとめ案として取りまとめる予定としております。  今後とも,引き続き議員の皆様方からご意見をいただきながら進めてまいりたいと考えてございます。  以上で,陳情2件及び報告1件についてのご説明を終わらさせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 109 ◯委員長(むらの誠一) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。陳情第257号及び陳情第258号について,ご質疑はございませんか。 110 ◯委員(金沢はるみ) 何点かお聞きをしますけれども,まずパブリックコメントが神戸市民からは50件出たと聞いているんですけども,その意見の中身をわかる範囲で教えていただきたいと思います。  それから,粟生線のアンケートを活性化協議会が8月20日に実施をされているんですけれども,ちょっとアンケートの項目は,インターネットで私見れなかったんですけど,結果が書いてありまして,公共交通機関を選択する際に重視する内容として,運賃が84.9%ということで出されているんですけれども,運賃がこれだけやはり重視するというふうに書かれているわけなんですけども,その後のアンケートの結果を見ますと,例えば粟生線の利用者をふやすための方法として,運行ダイヤの改善だとか,駅の設備,駅へのアクセス,サービスの充実ということが書いてあるんですけれども,ここには全く運賃のことには触れられていないということで,何だかこのアンケートが,本当に利用している方たちが言いたかったことが設問になってないんじゃないかなというふうには思うんですけど,これ,運賃の問題について,活性化協議会とかそういったところで話し合われたというのがあるのか,ないのか,ちょっとそこは教えていただきたいと思います。  それから,神戸市さんがこの活性化協議会の中に入っておられるんですけれども,北区,西区の市民の皆さんの足として粟生線があるわけなんですけれども,神戸市独自として市民の足を守る立場で,どんな提案をこの協議会の中でされているかということです。  それから,神戸市自身,活性化協議会を外したところでも,先ほど陳情の中では,職員の方に通勤に皆さん使ってくださいというようなものもありましたけれども,神戸市独自としてどういう取り組みを,この活性化に向けてされるおつもりがあるのかということですね。その程度,お聞きしたいと思います。 111 ◯山本企画調整局長 先ほどご説明しましたように,粟生線につきましては,神戸市の公共交通ネットワークのみならず,周辺の広域的なネットワーク形成の観点からしても非常に重要な路線というふう認識を持ってございます。  先ほどパブコメでどんな意見が出ているかというご質問でございますが,2月3日から3月4日の30日間,パブコメをさせていただきました。全体では90の方からいただいたということでございますけれども,神戸市50という形でございます。主な意見としては,やはり昼間時間帯の運賃割引や高齢者割引の実施,また駐車場の整備とか,地域の特産物を活用した駅弁とか,駅のスイーツとか,限定販売とか,花壇を設置して緑豊かな電車にしたらどないかと,PRしたらどないかというようなことと,イベント列車の運行,イチゴ・ブドウ狩りといった形で,あと車両の連結数を減らしたらどないかというご意見もございました,今4両編成ですけれども。ボランティアによる,要するに駅業務の代行という形で,駅が無人化されてますので,ある面で冷たい駅みたいなイメージがあるのかなといったことで,ボランティアで有人化したらどうかと。あるいは子供駅長イベントや,有名人の駅長の起用とかいうのもございました。また値上げは困るとか,あるいは運行本数を減らさないでといった意見も出ておったところでございます。  それと,職員の通勤につきましては,先ほどご説明申し上げましたように,私どもは規則がございますので,規則により,最も経済かつ合理的と認められる経路及び方法によるものということになりますので,通勤に当たって粟生線を利用しようというようなことは,ちょっと言いにくいのかなというふうに思ってございます。したがいまして,職員に対しましては,これ,今後あらゆる機会を通じまして,要するにさまざまな機会に粟生線を利用してほしいということは呼びかけてまいりたいと思っております。  それと,独自の取り組みでございますけれども,要するにこれ,活性化協議会でいろんなご意見を伺って,我々は計画をつくりましたので,その中で,皆さんがおっしゃったことの計画という形で考えていただければなというふうに思っています。ただ連携計画案の方針としましては,行政等の職員が率先して,粟生線等の公共交通を利用するリーダーとなってアクションを起こすとかいうような,今,計画,まだ案でございますけれども,そういった方針もございますので,それを踏まえて取り組んでいきたいと思っています。  それと,あとアンケートの関係で,運賃の問題で活性化協議会で議論をしたか,アンケートは三木部長の方から。 112 ◯三木企画調整局企画調整部長 先ほどのアンケートのお話ですけども,連携計画策定に当たりまして,粟生線の利用状況やニーズを策定するためのアンケート調査を,一般利用者,高校生,観光旅行者,小・中学校,この4つに分けて実施しているところでございます。  ご質問の点で,運賃の点でございますけれども,一般利用者のアンケート,これは1,500名を対象に,平成22年1月から2月にかけてやられているんですけども,そのときの質問欄に,公共交通を選択する際に重視する内容という質問がございまして,この回答欄のところに,到達時刻の確実性あるいは目的までの所要時間,運行本数,それと並んで運賃という項目がありまして,この順番ということで要望が高かったということで聞いてございます。あと,企画切符の認知度等々の質問もあわせてさせていただいておるところでございます。  以上でございます。 113 ◯委員(金沢はるみ) 運賃については,活性化協議会ではいろいろ議論がされたんですかね。それと,聞き忘れたのかもしないですけど,それと,今,三木部長が言われたアンケートの結果の概要なんですけれども,一般利用者アンケートの分を見てみますと,粟生線の利用満足度で,到達時刻の確実性で75%,駅員や乗務員の対応や駅の駐車場,駐輪場で50%を超えているんですね。だから,今,活性化協議会でパーク・アンド・ライドとかつくられようとしているのかもしれないんですけれども,これはまあまあ満足度は超えているんです。ところが,駅施設の快適さや,目的地までの所要時間は40%下回っており,さらに運賃では13%と,低いわけですね。だから,このアンケート結果の中身を見ても,運賃については利用者の皆さん方は満足度が低いという結果が出てきているわけなんです。だから,当然こういうことが活性化協議会の中でも,しっかりとせっかくとられたアンケートですので,議論をされないといけないと私は思うんですけども,この点はどうなんでしょうか。 114 ◯山本企画調整局長 運賃につきましては,先ほど申しましたように,鉄道事業者の運賃は,事業者ごとに運賃収入と運行費用等のさまざまな要素に基づき,国の許可を得て設定されているものでございまして,運賃改定等については,基本的に事業者の経営判断事項であるという考えで,これは活性化協議会のメンバーでも共通した認識でございまして,したがいまして,神戸市として運賃がどうだこうだという立場にはございません。ただ,今,市民意見で出てますように運賃の値上げをしないでくださいと,そういった意見もございますので,そういった点も当然としまして,協議会の中ではそういった意見があったということも出てまいりますので,そのあたりを踏まえまして,今後議論していきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 115 ◯委員(金沢はるみ) もうあんまり時間が過ぎてますので,深くはあれしませんけど,あと1回ですか,3月25日に活性化協議会があって,そこでもう4月からスタートということになると思いますけれども,やっぱりパブリックコメントでもいろいろ,運賃のことというのは出てきていると思いますので,もちろん神戸電鉄さんが国から認可を受けて料金を考えられるわけですけれども,やっぱりこのまま粟生線が余りふえていかない,目標どおりにふえていかないとしたら3年後にはどうなるのかなというのが陳情されている方もご心配になっているわけですから,そういったことのないように,しかもやっぱり西区,北区という人口を抱えている大切な神戸電鉄でもありますので,その点は中間的に検証もなさって,値上げとかサービスの低下につながらないようにお願いをしておきたいと思います。 116 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (なし) 117 ◯委員長(むらの誠一) 次に,報告事項について,ご質疑はございませんか。 118 ◯委員(坊 やすなが) 済みません,以前に代表質問の中で,家族のあり方についてという質問をさせていただいたんですけれども,その市長の答弁として,そのことについては,この神戸市の総合基本計画審議会の中で審議をさせていただくということを答弁をいただいておったんですが,これ見てたら,どこにあるのかなと思うんですが,いつ,どこで,どういうお話をされて,どういうふうに反映されているのか,ちょっとお聞かせいただきたいと思うんですが。 119 ◯山本企画調整局長 先生ご指摘の多世代の家族といった関係は,私,絶対忘れてございません。ずっと聞いてございまして,調整部会あるいは個人的に先生方,会長さんとか,そういった方とお話ししたときに,確かにその多世代世帯が経済面,環境面での社会負担の軽減とか,あるいは子育て面でもいい効果があるといった形のご意見があるということに関して,今また先生方とも議論をしているところでございます。  それで,ただ,この20年間の現実としまして,ひとり暮らしの単独世帯がほぼ倍増しておるというふうな形で,全世帯の3分の1を占めているという状況がございます。また核家族世帯も2割程増加して,全世帯の6割に達しているという状況がございます。また先ほど説明しました国立社会保障人口問題研究所の全国推計によりますと,今後20年間で平均世帯人員は2.56人から2.31人に約10%減少すると。あるいは単身世帯は24%増加するとされているということです。だから先生のご指摘のとおり,多世代家族を目指さなあかんということもあるかもわかりませんけども,現状としてそういう数字があらわれておるという状況がございます。  審議会の会長さんをはじめ皆さんは──部会長さんも含めてですけれども──要するに,家族というのはやっぱり人間の最も基本的なつながりであって,家族の助け合いは大事にしなければならないと。これはもう歴然たる事実でございます。ただ,要するに家族同士がやはり支え合いだけで対応できない部分については,地域で支え合い,そして行政も含めた社会全体での助け合いが必要になるという観点もございます。このあたりは指針にも書いておるところでございます。ただ多世代家族を進めていくということになりますと,やはりいろいろと個人の価値観等もございますので,今,先生方の方としましては,それを具体的に指針の方向として書くということに対しては,ちょっと疑問があるという観点でご意見をいただいているところでございます。ただ先生のご指摘のご提案,私,忘れてはございませんので,引き続き審議会の先生方とまた話し合っていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 120 ◯委員(坊 やすなが) もう余り言いませんけども,なぜそういうことを言ったかという趣旨をちょっと理解をしていただいて,お考えいただけたらありがたいという思いがあるのと,それからこれを見ますと,やはり基本は個人なんですよね,すべてが。すべてが個人を中心にこれがつくられていると。個人という単位を中心につくられていると。そこを議論してほしいということを私は申し上げたんであって,それは全く無視という,今の状況ではですね。というふうに思わざるを得ないというふうに思いますんで,趣旨をおわかりいただいた上でやってください。あとは皆さん方の責任でございますから,それ以上は言いませんけれども。  以上です。 121 ◯委員(安井俊彦) 関連なんで,今の局長の答弁,我が会派を代表して代表質問で,これからの神戸の将来について,家族制度,大家族制度を含めて家族制度の見直しというのは必要だということを市長に申し上げ,市長は明確にそのとおりだという賛意を示されて,当審議会でそのことについて審議するといった結果が,後のまとめの委員の羅列の中にも出てこない。そのトップには,むしろそれの反対の報告をこの人口の動向,神戸市の動向の中でもなされていると。  局長は口では先生の言うことを一刻も忘れたことはありませんと。審議の委員にお話をしたら,審議の委員は個人の価値観が違うから,ここに書けない。一体これはこの審議会の持つ意味はどういうことなんですか。個人の価値観が違うものは全部書けないんですか。個人の価値観が全部まとまらなかったら,これに書かないんですか。だからこんな美文,非常に美しい言葉で羅列した1冊の本になってしまうんですよ。神戸市としての目的,指針,あなたが明らかに申されたのは,これからの神戸にとって必要でもあろうという観点もありますと。観点があるんだったら,そのことは議会の意思として真剣に取り扱うべき立場が,皆さん方の立場やないんですか。ちょっと答弁してください。 122 ◯山本企画調整局長 私,この指針はまだ素案としてお示ししている段階で,これからまだ専門部会とか,あるいは総会とかにかけていく途上であるということを最初に申し上げましたんで,先生のご意見につきましては,私もずっと手帳に書いておりますし,そのことのたびに議論しておるところでございますので,その点につきまして,これからも議論をしていきたいというふうに考えてございます。ただ先生方の中で,なかなか現実的に統計的に見ると,やはりそういったどちらかというと,高齢単身がふえてくるとか,核家族がふえてくるという状況が現実としてあるという中で,これも難しいものがあるなという形のご議論をいただいているという状況をご報告申し上げたということでございますので,今後も議論をさせていただきたいという形でご理解賜りたいと思います。 123 ◯委員(安井俊彦) 議員がこの素案に策定の中に参画できない段階にあって,議会人の意思としてそういうことを申し上げて,素案の段階であるんです言うて,素案にも入ってないものが,何で逆に言うたら出てくるんやということになるんですよ。おかしいですよ,それ。素案の段階ですから言うて,素案にも出てないものが何で出てくるんですか。ほとんどのケースとして,素案がそのままいかれているじゃないですか。議会に対してご意見をお伺いしますいうて,議会に報告しましたよという義務じゃなしに,議会としての意見を尊重するという立場を持っていただかなかったら,私たち,本会議で何を言うておるんですか,はあはあ言うときなさいということなんですかね。もう一遍答弁してください。 124 ◯山本企画調整局長 この素案が,先生ご指摘のように書いてないじゃないかということでございますけども,私としては,局長としてちゃんと心の中にとめてますので,引き続き議論してまいりたいというように考えてますので,ご理解賜りたいと思います。  以上です。 125 ◯委員(坊 やすなが) あんまり言うつもりなかったんですけど,要はこれつくる基本は何かということを先に議論してほしいということを私は言ったんです。個人を重きに置くのか,それとも家族を置くのか,それとも地域なのか,社会なのかという,これをつくる上での基本的中の基本のことをお願いをしておるわけですね。そこを議論してくださいと。素案に載っておるとか,載ってないとかいうて,そういう次元の話じゃなくて,もうこれは既に個人を単位として物事がすべて決められていっているんですよ。それでいいんですかということをあそこで問題提起したんであって,基本的な部分を議論してほしいということを私はずっと申し上げてきて,何か1個政策してくれとかいう話じゃないんですよ。住宅政策で何か固定資産税下げてくれとか,そういう個別案件で言ったんじゃないです。社会の単位は何なんやということを,今度のこの将来の神戸はどういうふうな形でいくんやという基本を言ってほしいというお話をしてたんであって,何かちょっともうひとつ認識をしていただいてないんで,そこを重々よく考えていただいて,無理やと思いますわ。もうこれ個人をもとにやってしもとるんやから。理解がしていただけるのかどうかいう,これは私にとっては非常に残念な話です。 126 ◯委員(林 英夫) 私の方から,ちょっと各区の計画を聞こうと思ったんですけども,今,坊委員の方からもお話ございました17ページをちょっとごらんください。ここに市民の視点,市民1人1人が能力を発揮する。地域の視点,人と人のつながりを活かした地域主体のまちをつくる。広域的な視点,新たな価値を創造し世界へ発信するということがうたわれているわけで,この市民の視点の市民1人1人,ここの1つの最小単位として家庭・家族というものをやっぱりどこかで触れていかないと話にならないんだろうということで,ここの17ページの括弧の市民の視点・地域の視点・広域的な視点の中で何らかの言及が必要だろうということを提案だけさせていただきたいと思います。  それから,5ページに戻っていただきまして,各区の計画で,先日,東灘の方から各区の計画の提言についての説明を受けました。5ページの下から4行目に,これら神戸づくりの指針,重点施策計画及び各区計画については,基本構想の実現のための基本計画として,相互に連携しながら一体的に取り組んでいくことにしていますということで,これは理解できるんですけども,じゃあ今,計画づくりの段階で,その指針素案との関連,重点施策との関連,各区計画との関連ということで,一体的なそういう議論なりとか,あるいは整合性を保っていくというふうなことは何か作業なさっているのか,あるいは今後なさりたいと思っているのか,その1点だけお伺いしたいと思います。 127 ◯山本企画調整局長 各区計画につきましても,私どもの神戸づくりの指針とあわせて,歩調を合わせてやっておるという状況でございまして,当然としまして,各区計画の段階ごとに審議会でそこに上がりまして,整合性をとっていくという形の進め方をしておるところでございます。また日ごろから私ども,各区のまちづくり推進課等と連携を密にしておりますので,そのあたり,お互いに情報・連絡を密にしながら,整合をとった形でやっていくと。ただ各区の計画,長期計画もあるわけでございますけども,重点計画,これから神戸市も5カ年の重点計画も定めてまいりますので,その中でさらなる連携強化を図ってまいりたいというように考えております。  以上でございます。 128 ◯委員(林 英夫) それは十分に理解できます。当然一体的に進めていただくということが重要だろうというふうに考えております。  1点だけちょっと反証を示しておきますと,この先ほどの地図ございますね。こういうゾーニングというのは非常に大切で,横浜のまちづくりなんかでも,もっともっと細かいゾーニングをしてたんですけども,東灘,私,出身なのでちょっと見てみますと,北部が知識創造エリアになっているんです。南部が臨海産業エリアになってて,六アイが港湾物流エリアということで,大ぐくりにそういうふうなエリアづけしているんですけども,それが東灘区に行きますと,東灘区の都市イメージとして,今回出てきているのがふるさと都市・東灘と。このゾーニングからなかなか発想できないようなことで,多々東灘の協議会の中でもいろいろと議論があって,しかもそういう中でまちづくり会議を中心に策定なさったんだろうと思うんですが,東灘イコールふるさと都市というのは,私はいまだにぴんとこなくて,例えば山があったり,川があったり,森があったり,そういうふうな自然には囲まれているんですけれども,それがイコールふるさとなのかなと。そういったところは各区でも共通してあるわけで,住み続けたい,出たらまちへ,そのまちに戻ってきたいというふうなコンセプトらしいんですけども,もう少し今神戸市がどういう方向を目指そうとしているのか,デザイン都市であったりとか,あるいは創造文化都市であったりとか,特に東灘の場合は知識創造エリアというのは北部に抱えているわけですから,そういったものがもう少し区の計画にわかりやすく,これはもうブランディングの世界だと思うんですけども,トータルに持っていっていただかないと,各区がそれぞれの個性を大切にするのはいいんですけども,それぞれの北区からずっと東灘まで見たときに,各区が何となく個性だけでくくれない,基本的なところで,やっぱり総合的な計画のところでくくっていくというのが必要性が出てくるんだろうと思うんで,そういった最終的な調整も,ぜひともこれからもやっていただきたいということをお願いして,終わります。 129 ◯委員長(むらの誠一) 他にございませんか。  (なし) 130 ◯委員長(むらの誠一) 次に,この際,企画調整局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
     (「なし」の声あり) 131 ◯委員長(むらの誠一) ご発言がなければ,企画調整局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,企画調整局が退室するまで,自席でお待ち願います。 132 ◯委員長(むらの誠一) それでは,これより意見決定を行います。  まず,予算第46号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算の本委員会所管分については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 133 ◯委員長(むらの誠一) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,予算第52号議案平成21年度神戸市公債費補正予算については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 134 ◯委員長(むらの誠一) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第133号議案(仮称)北神区民センター新築工事請負契約締結の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 135 ◯委員長(むらの誠一) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,請願第88号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 136 ◯委員(藤原ともこ) ご指摘どおり,所得税法第56条におきましては,その家族の給与を必要経費に算入できないということを定めております。しかしながら,一方,第57号におきましては,青色申告において必要経費に算入できることが認められておりますので,その手段は残されておりますので,まずこちらの方法をとっていただくことはできませんでしょうか。そのような考え方により,私どもは不採択とさせていただきます。 137 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 138 ◯委員(壬生 潤) 不採択を主張いたします。理由は,所得税法第56条においては事業から親族が受ける対価を必要経費に算入しないと定めているものの,同法第57条に規定する青色申告によって自家労賃を必要経費に算入できるからであります。 139 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 140 ◯委員(坊 やすなが) 不採択です。理由は同じです。 141 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 142 ◯委員(金沢はるみ) 採択です。請願にありますように,自家労賃を必要経費として認めること,これはもう本当に国において早急にしていただきたいということですので,採択です。 143 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 144 ◯委員(福浪睦夫) 不採択です。 145 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 146 ◯委員(林 英夫) この所得税法第56条の問題というのは,以前から言っていますように,57条の青色申告との関連において,法体系としては今のところ問題ないと,我が会派では考えているんですけども,戦後,特に家族労働のあり方が変わっておりますし,働く女性の地位向上というふうな観点におきましても,今回も請願の趣旨を尊重して,採択とさせていただきたいと思います。 147 ◯委員長(むらの誠一) 新政会さん。 148 ◯委員(北山順一) 私どもは,やっぱり青色申告という手段がありますので,そちらの方を取り入れていただきたいということで,不採択です。 149 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 150 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  次に,陳情第233号及び陳情第244号について,趣旨が同一ですので,各会派のご意見を一括してお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 151 ◯委員(藤原ともこ) 一括して申し上げます。現在,国の中で認めるべし,また認めないという意見があるということは承知しておりますが,民主党としては,現在法制化に向けて検討している最中でございますので,審査打切とさせていただきます。  以上です。 152 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 153 ◯委員(壬生 潤) 審査打切を主張いたします。夫婦の姓について,同姓または別姓の選択を認める選択的夫婦別姓制度の導入に賛成であり,国における議論を注視する立場から,審査打切といたします。 154 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 155 ◯委員(坊 やすなが) 思い,趣旨は同感でありまして,採択をさせていただけたらいいんですが,これは我々が適時適切に判断して動かないといけない問題だと思いますんで,今回は打ち切りとさせていただきます。 156 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 157 ◯委員(金沢はるみ) 不採択です。私どもも選択的夫婦別姓を認める,認めていきたい,法律を早く改正していただきたいと思っておりますので,不採択です。 158 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 159 ◯委員(福浪睦夫) 審議打ち切り。 160 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 161 ◯委員(林 英夫) 姓名というのは,もとより個人のアイデンティティーを示す重要な個人情報だと思いますし,特に名字の部分というのは,姓の部分は家族とか家庭とか,あるいは血縁ということをあらわしていくシンボルとも言える。特に日本ではそういった役割を果たしているんだろうと思います。結婚したから,このアイデンティティーを,名称といえども相手に合わせるのかどうかというのは,多々世論調査を見ましても意見が分かれているところですし,今後また国においても,さらに時間をかけて検討すべき課題と考え,今回は審査打切ということを要望したいと思います。 162 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。 163 ◯委員(北山順一) 私どもは,こういう問題は現在の情勢が一番いいと思っております。採択を主張します。 164 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択,不採択と審査打切の3つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択,不採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 165 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第243号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 166 ◯委員(藤原ともこ) 民主党は,今回の国会で法案提出予定でありましたが,現在予定どおりに運ばず,未提出の状況下にありますが,党としては,基本的には推進の立場で検討しておりますので,今回,審査打切とさせていただきます。 167 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 168 ◯委員(壬生 潤) 審査打切でございます。永住外国人地方参政権を付与すべきであるとの考え方であり,国における議論を見守りたいと思います。 169 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 170 ◯委員(坊 やすなが) 趣旨,思いというのは同感でありまして,ぜひ採択をさせていただきたいとこなんですが,先ほどと同じように,こういう問題は我々が責任を持って適時適切な時期に活動したらいいというふうに思いますので,打ち切りという形にさせていただきます。 171 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 172 ◯委員(金沢はるみ) 不採択です。一日も早く永住外国人地方参政権を与えていただきたいと思っております。 173 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 174 ◯委員(福浪睦夫) 審査打切です。 175 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 176 ◯委員(林 英夫) 特に神戸の場合は永住外国人が多く住む地域ですし,しかも多くの方がこの神戸で生れて育ったというふうな背景もあるかと思います。そういうふうな背景から言いますと,地方政治に参画するという考え方は否定するものではありませんけれども,ただよくよく考えてみますと,やはりこれは根源的に国家とか,あるいは国家の主権にかかわる問題だと思いますので,憲法はもとより,外交の問題であったりとか,安全保障の問題という観点からも,しっかりした議論が必要だろうというふうに考えております。会派としましては,陳情の趣旨にかなり賛意を示した上で,今回は打ち切りにさせていただきたいと思います。 177 ◯委員長(むらの誠一) 新政会さん。 178 ◯委員(北山順一) 私どもは,永住外国人地方参政権付与反対ということについては,採択すべきだと,こう思っております。 179 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択,不採択と審査打切の3つに分かれておりますのが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りをいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択,不採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 180 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第245号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 181 ◯委員(藤原ともこ) 一昨年の12月,国籍法が改正されております。改正国籍法は昨年1月から施行されておりますが,昨年10月には偽装認知容疑で改正国籍法違反が初めて適用される事犯が生じておりまして,このたびの厳格な制度運用を求めるという本陳情趣旨には一定の理解ができるものでございます。それを踏まえますが,本陳情にあります綿密な実態調査の実施や,審査情報の開示及び罰則の強化等々につきましては,改正法の附帯決議事項との整合性を勘案し,法施行後の状況を十分に見きわめた上で慎重に判断すべきものと考えました。したがいまして,私ども会派としては,本陳情について,審査打切とさせていただきます。 182 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 183 ◯委員(壬生 潤) 審査打切という意見でございます。一昨年12月5日に成立した改正国籍法は,日本人の父と外国人の母の間に生れた子の日本国籍取得の要件から父母の結婚を削除するとともに,虚偽の認知をして国籍を取得した場合の罰則規定を新たに設けております。  本陳情については,厳格な制度運用を求める意見書を国に提出することを要望していますが,罰則の強化等かなり踏み込んだ内容となっていることから,国の専管事項でもあり,改正国籍法の施行状況を見守りたいということで,審査打切を主張いたします。 184 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 185 ◯委員(坊 やすなが) 法律に対する物の考え方が,日本人のように法律は守るものだというふうな基本的な考え方に立った国民性と,外国に多い法律は使うものだという方々の考え方はやっぱり違うと思います。国内法では日本国民に対しては,私はそんなに法律を厳しく運用するということは必要ないと思うんですが,いざ法律を使って生きていこうという人たちに対しては,やはり法律は厳しく厳格に運用することが必要やと思いますんで,採択とさせていただきます。 186 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 187 ◯委員(金沢はるみ) 我々は不採択です。厳格な制度運用は必要だと思いますが,DNA鑑定とか罰則の強化,こういったことは必要ないと思っております。 188 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 189 ◯委員(福浪睦夫) うちは審議打ち切りです。 190 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 191 ◯委員(林 英夫) 国籍法のその運用という意味では,当然厳格な対処が必要ですし,既に摘発も行われていると。こういった中で,陳情の中にあるDNA鑑定,これは鑑定そのものが正確性がどこまであるんだというような議論もありますし,一方で,民法との関係でどれぐらいの意味を持つのかというふうな問題点もあるんだろうと。さらに,この罰則規定につきましても,さらに強化することということなんですけれども,虚偽申請した場合は,公正証書原本不実記載ということにあわせて問われますんで,これは5年以下の懲役または50万円以下の罰金ということに上乗せされていきますから,刑法の整合性からいって,この罰則強化というのがどうなのかと。不十分とは言えないんじゃなかろうかというふうな見方を我が会派としてはしております。したがいまして,陳情の趣旨というのは,当然厳格な運用が必要だというふうな趣旨は理解しているんですけども,さらに制度の運用をしっかり見守っていくという意味で,今回は審査打切ということにさせていただきたいと思います。 192 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。 193 ◯委員(北山順一) 私どもは,この陳情の要旨そのもの,1,2,3,4とありますが,もっともなことであると。これはこういうふうに厳格に取り組んでいくべき制度だと,こう思っておりますので,採択であります。 194 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択,不採択と審査打切の3つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りをいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のために申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 195 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第249号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 196 ◯委員(田中健造) 公文書管理に関する陳情でありますが,公文書管理というのは非常に重要な課題であることは事実であります。神戸市の場合は,公文書管理規程でずっと長い間実施をされて,公文書の作成・保存・廃棄のルールを定めて管理をしておると,そういう現状であります。  それで,この陳情の中で,それを点検・検証するなど事前準備を十分に行えと,こういうことでありますが,点検・検証を含めまして,私としては,現状では適切に行われているんじゃないかと会派としては判断をしております。  それから,廃棄の問題についても慎重にということでありますが,これも現在,法律が23年4月施行で公文書等の管理に関する法律を内閣府担当で実施をされるわけですけれども,この法律に沿う形で,廃棄の問題についても検討し,実行されるというふうに考えております。
     したがいまして,この公文書管理に関する陳情につきましては,現在,現時点では審査打切の扱いにしたいというふうに考えております。 197 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 198 ◯委員(壬生 潤) 審査打切を主張いたします。神戸市においては,公文書管理規程に基づき公文書管理を行っており,より一層適切な管理に努めるということでありますから,審査打切としたいと思います。 199 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 200 ◯委員(坊 やすなが) 同趣旨で打ち切りです。 201 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 202 ◯委員(金沢はるみ) 採択でお願いします。公文書の管理の点検・検証とか,また廃棄の問題についても慎重に検討するという陳情の趣旨はよくわかりますので,採択でお願いします。 203 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 204 ◯委員(福浪睦夫) 審査打切です。 205 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 206 ◯委員(林 英夫) これは情報公開制度と同じ面があるかと思うんですけども,陳情者からもありましたように,公文書というのは,やはり市民の共有財産というふうな観点で,公文書管理条例の制定も視野に入れて,さらに適切な取り組みが必要だと我が会派では考えておりますので,採択を主張したいと思います。 207 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。 208 ◯委員(北山順一) 私どもは,現在の神戸市の管理あるいは廃棄,そういうものについての取り組みは十分適切に行われておると考えております。けれども,今後のことも考えて,十分やっていただきたいというこの趣旨は私ども採択したいと思っておりますが,扱いとしては打ち切りで結構です。 209 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択と審査打切の2つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りをいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 210 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第250号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 211 ◯委員(田中健造) 住基ネットの費用対効果及び住基カードの利用促進の陳情であります。民主党といたしましては,この住基ネットについて,平成14年から改正住民基本台帳法が施行され,15年にはさらにカード交付という形で改正をされておるわけであります。  陳情にもありますように,住基カードの普及率は,去年の1月現在で3.45%,5万4,000枚という状況でありますから,実際に法律施行しても,その実施は非常に悪いということは事実であります。ただ,この陳情にあります費用対効果の点で,費用については,当局側からこのことしまでで約12億円という回答がありました。これは事実だと思いますが,その効果について数量的にどうかと,こういうことになると,なかなか計量できないというような悩みがあると思います。  それから,推進のPRを中止せえと,こういう内容でありますけれども,これは住民基本台帳法による国の基本的な政策として,これを普及させて,国民の多くの皆さん方に住基カードを持ってもらうと,こういう法律の定めでありますから,これを中止せえということについてはできないと,こういうことでありまして,扱いとしては審査打切ということにしたいと思っております。 212 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 213 ◯委員(壬生 潤) 審査打切であります。住基ネットにかかわる神戸市単独の費用対効果ははかりづらい。また,住基カード交付の推進PRを中止することはないということから,審査打切としたいと思います。 214 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 215 ◯委員(坊 やすなが) 打ち切りです。 216 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 217 ◯委員(金沢はるみ) うちは採択です。この住基ネットについては,我が会派は当初から中止,離脱を主張してきましたし,現在でも使用が少ない,それから費用は本当に毎年1億円以上かかっているという点では,一日も早く離脱をした方がいいと思っております。 218 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 219 ◯委員(福浪睦夫) うちは審査打切です。 220 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 221 ◯委員(林 英夫) この住基ネットの問題というのは,プライバシーの問題であったりとか,セキュリティーの問題であったりとか,コスト面の問題,多くの問題を抱えながらスタートしたわけで,その中で東京杉並区なんかは選択制導入で裁判で争って,最高裁で負けているというふうな事情もありますし,政権がかわって,最初は選択制を評価しておりました原口総務大臣も,2月23日の政務三役会議では,あるものだから仕方がないみたいな発言もして,非常に政府の方の発言も揺れていると。そういう状況の中で,本市としましても,やはり問題点の整理はしておくべきだろうというふうなことと,その一方で,当局からも説明ありましたように,やはり電子自治体の構築であったりとか,あるいは,さらにその利便性というものも,これは無視できない要素だと思いますので,今回は審査打切ということを表明させていただきたいと思います。 222 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。 223 ◯委員(北山順一) 私どもは,この住基ネット,住基カードということについては,推進をすべきだという立場でございますから,これは不採択です。 224 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択と審査打切,それから不採択の3つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択と不採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 225 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第252号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 226 ◯委員(田中健造) 六甲シンフォニーホール計画に関する陳情でありまして,土地先行取得に係る詳細な経緯を説明せよと,計画の中止を明確にせよと,こういう内容であります。  私自身のことを言うと,平成3年,あの前後でしたけども,震災の前でありますが,北野周辺に六甲山の中腹に岩盤に穴をあけて,年じゅう気温が一定,音響効果はいい,こういう音楽ホールをつくると。へえ,えらいいいことを考えるなということで,あのころは景気もよかったですから,財政的にも余裕があったということで,賛成をしました。それをずっと経過を見ておったんですけれども,震災があり,あれだけの被害を受けて,あるいはまたバブルが崩壊して財政的にも非常に苦しなった。したがって,この用地については,いささかの利子と土地評価の下落があって,損をしたような形になっておりますけれども,これは社会的にはやむを得ないというふうに判断をいたしております。  そこで,この経緯を十分に市民に説明するということにつきましては,新聞報道等を通じてある程度いっておるんじゃないか,この議会で当局側が説明することによって,それは一定の成果があるというふうに考えます。  もう1つは,計画の中止を明確にということでありますが,去る3月11日の予算総括質疑で,市長はこうしたホールができる環境にないということを明言をいたしました。また副市長も計画を続行することは考えられないということを明確にしているわけでありまして,そうした点を踏まえまして,この陳情につきましては,審査打切という形で扱いたいと思っております。  以上です。 227 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 228 ◯委員(壬生 潤) 審査打切でございます。本委員会及びさきの予算特別委員会において,土地先行取得に係る経緯の説明がありました。また六甲シンフォニーホール構想の再開は考えられないと市長の答弁があり,事実上の計画中止表明がなされたことから,審査打切を主張いたします。 229 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 230 ◯委員(坊 やすなが) 打ち切りです。事実上中止ということでありますんで,打ち切りとさせていただきます。 231 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 232 ◯委員(金沢はるみ) 採択です。このシンフォニーホールの計画の土地の先行取得については,私たちも包括外部監査報告で初めて中身を知ったということで,議会にも全く報告がなかったということですから,ましてや市民の方は知り得なかったということですので,今後も十分な説明責任を果たしていただきたいと思っております。 233 ◯委員長(むらの誠一) 自民党神戸さん。 234 ◯委員(福浪睦夫) 審査打切です。 235 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 236 ◯委員(林 英夫) この件につきましては,私たち会派も包括外部監査で初めて知ったということで,土地の買い戻しについては,議会にこれまで全く説明がなかったというふうな事実経過があるかと思います。そういった経過につきましては,これまでの副市長をはじめ当局の説明で大体わかったんですけども,少なくともあれだけ新聞に大きな活字が踊るという中で,やはり包括監査の報告書が出た時点で,すぐにやっぱり記者会見するなり,あるいはいろんな媒体を使って市としての考え方をやっぱり市民にもっともっと説明すべきだろうというふうな点で,採択を主張し,さらにその計画の中止という点については,きょう,副市長も改めて事実上中止ということを明言なさいましたけれども,じゃあ,あの高い買い物だった土地をあのまま駐車場にしとくのかということについて明確なやっぱり説明もないと。そういうふうな点で言いますと,税金のむだ遣いじゃないかと言われたことに対して,我々議員の方もなかなか説明しがたい部分があるというふうなことも踏まえて,採択を主張しておきたいと思います。 237 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。 238 ◯委員(北山順一) 私どもは,先ほどの皆さんのご意見にありますように,この土地を取得する至った経緯の説明が不十分だったということについては,十分反省をしていただきたい。よくよく反省をして,さらに市民のお一人お一人までわかるように説明を尽くしていただきたいということを要望しておきたいと思いますし,六甲シンフォニーホールの中止ということについても,もう先日の本会議,きょうのこの委員会での明言がありましたので,これは了解をいたします。したがいまして,これは審査打切ということでいきたいと思います。 239 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択と審査打切の2つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 240 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第257号及び陳情第258号について,趣旨が同一ですので,各会派のご意見を一括してお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 241 ◯委員(藤原ともこ) 神戸電鉄の問題でございます。先ほど当局の説明にありましたとおり,運賃等を決定するのは運営する会社の権限であり,責任であります。したがって,値上げしない,また学割定期の値下げなどに関しては,議会は直接的な関与,また決定はできない立場にありますが,神戸電鉄沿線の住民の生活の維持のため,利便性を考慮していく考えを十分に持っております。  ご趣旨にありましたようなことは,現在神戸電鉄粟生線活性化協議会より出されました神戸電鉄粟生線地域公共交通総合連携計画,ことし2月に提案され,現在協議中であります。会派としては,その協議の内容について見守っていきたいと考えております。審査打切とさせていただきます。 242 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 243 ◯委員(壬生 潤) 審査打切です。神戸電鉄粟生線活性化協議会によって神戸電鉄粟生線地域公共交通総合連携計画案が提案され,路線維持と沿線地域の活性化を目指すこととしています。 244 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 245 ◯委員(坊 やすなが) 打ち切りです。先ほどもおっしゃったように,神戸市も頑張るということであるんで,期待をして,打ち切りとさせていただきます。 246 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 247 ◯委員(金沢はるみ) 採択です。今の活性化協議会で出されております計画案は,イベントとか,パーク・アンド・ライドとか,自転車置き場とか,そういったことだけで,問題の本質にちゃんと踏み込んでないわけですね。神戸電鉄さんが料金を決めるのは当然なんですけれども,それがもう本当に限界まで来ていると。料金をここで維持していくのは限界まで来ているというお話を私も直接聞きましたので,神戸電鉄がもうできないならば,やっぱり神戸市なり,県なり,国なりが助成して,粟生線を守っていくというスタンスがなければ,3年後には,こういうイベントとかパーク・アンド・ライドだけでは,結局利用者は,乗客増は望めなかったということで,次には料金値上げということが当然考えられるわけですから,神戸市としても一歩踏み込んで,いろんなことに対して支援をしていくべきだと思いますので,採択を主張します。 248 ◯委員長(むらの誠一)自民党神戸さん。 249 ◯委員(福浪睦夫) 審査打切です。 250 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 251 ◯委員(林 英夫) 行政として,さらなる活性化策を進めていくという方向だと思いますし,一段とそれを強化していただくということで,審査打切にしたいと思います。 252 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。 253 ◯委員(北山順一) 先ほどから意見が出ておりますが,この料金やら便数やら,あるいは利便性とかいうことについては,事業者自体がとるべき手段だと,こういうことでございますけれども,私たちも議会の意思として,こういうことはやっぱり言うべきときは言わなきゃいかんと思います。意思として,これは採択したいと,こう思っておるんですが,皆さんと一緒に打ち切りをします。 254 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は採択と審査打切の2つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 255 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第259号について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  民主党さん。 256 ◯委員(田中健造) 震災記念資料館の設置を求める陳情でありますが,神戸市としては,これまで基本構想懇談会を設置して,その建設を検討してきたわけであります。平成6年以来,論議してきたわけでありますが,阪神大震災で一時休止をしておるというのも事実であります。8年に再開をし,10年に報告書を策定をいたしておりますが,その結果として,行財政緊急改善3カ年計画において,引き続き検討すべき事項として位置づけをしております。財政の問題あるいはその展示物の内容の問題等いろいろと課題が大きいと思っております。したがって,今回の設置を求める陳情については,この段階では採択をするのはちょっと難しい。したがいまして,審査打切の扱いにしたい。  以上です。 257 ◯委員長(むらの誠一) 公明党さん。 258 ◯委員(壬生 潤) 審査打切でございます。平和記念館にかわるものとして,ホームページに神戸災害と戦災資料館を公開していること,また,同館の建設については,引き続き検討すべき事項と位置づけられていることから,審査打切を主張いたします。 259 ◯委員長(むらの誠一) 自由民主党さん。 260 ◯委員(坊 やすなが) この戦災記念資料館というものが純粋にその言葉の意味のとおり運営されておれば,私どもは反対する思いはありません。ただ全国的に言いまして,こういうこの手の資料館は,すべて間違った平和教育に利用されてきたという歴史があります。そういう意味では,もうこれ以上間違った教育をされて,日本ががたがたになるということについては,非常に強い思いで反対をさせていただきたいと思いますし,余りこういうことばっかりやっておりますと,将来のこの世の中を背負う人たちが,我々のことを本当に何という人やったんやろうと,そしりを免れないという思いもしますんで,不採択をさせていただきます。 261 ◯委員長(むらの誠一) 日本共産党さん。 262 ◯委員(金沢はるみ) 採択を主張します。インターネットの資料館を見せていただきましたけれども,大変資料も少ないですし,体験者の方のお話なんかも短いし少ないんですね。やっぱりお隣の大阪なんかにも立派な資料館がございますし,ぜひ神戸でも,引き続き計画があるということですので,ぜひ実現に向けて頑張っていただきたいと思います。歴史をやっぱり正確に次代に継承していくというのは,私たちの務めでもあるというふうに思いますので,そういう点で,神戸市もさらに頑張っていただきたいと思います。 263 ◯委員長(むらの誠一)自民党神戸さん。 264 ◯委員(福浪睦夫) 打ち切りです。 265 ◯委員長(むらの誠一) 住民投票☆市民力さん。 266 ◯委員(林 英夫) 年々歳々戦争を知らない世代がふえていく中で,神戸も大空襲の経験をしておりますし,それを伝える人たちがどんどん亡くなっていっているというふうな事情もありますし,その中で今般,非核平和都市として平和市長会議にも加盟していっているというふうな状況を考えますと,もっともっとやはり神戸市は平和をアピールしていくという点で,こういったハード面の整備も必要じゃなかろうかとは思いますけども,会派で相談をした結果,今すぐにその資料館というふうな箱物に市税を投入するというふうな財政事情であるのかどうかということをもっと精査したいというふうなこととともに,ハード面の一方で,もっとやはりソフト面でのその取り組みといいますか,戦争をやっぱり語り継いでいく,あるいは状況をきちっとやっぱり客観的にも知っていくということも必要だろうということで,今回はそういった意味を込めて,審査打切とさせていただきたいと思います。 267 ◯委員長(むらの誠一)新政会さん。
    268 ◯委員(北山順一) 私どもは,この戦災記念資料館というものが本当に要るのかどうかということについて,疑問を持っております。したがいまして,今回のこの陳情については不採択でございます。 269 ◯委員長(むらの誠一) 各会派のご意見は不採択と採択と審査打切の3つに分かれておりますが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,不採択と採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 270 ◯委員長(むらの誠一) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。 271 ◯委員長(むらの誠一) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日はこれをもって閉会いたします。  長時間ご苦労さまでした。   (午後1時38分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...