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  1. 神戸市議会 2009-07-02
    開催日:2009-07-02 平成21年文教経済委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(大かわら鈴子) おはようございます。  ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  本日は,常任委員長会議において確認されました委員会運営方針の提示と所管局の事業概要の説明聴取のためお集まりいただいた次第であります。  なお,本日の協議事項についてでございますが,追加協議事項を委員の皆様にお配りいたしておりますので,念のため申し上げておきます。  最初に,委員各位の座席につきましては,正副委員長で相談の結果,お手元に配付いたしております定席表のとおりといたしましたので,ご了承願います。 2 ◯委員長(大かわら鈴子) それでは,協議事項によりまして,まず委員会運営についてであります。  本件につきましては,6月24日の常任委員長会議において協議いたしました結果,お手元に配付いたしておりますとおり,従来と同じ内容の方針が決定されましたので,この運営方針に基づき委員会を運営してまいりたいと存じます。  また,これまでの常任委員長懇談会において,お手元に配付のとおり,委員会運営についての確認がなされており,これらの点についても,今後の委員会運営に反映させてまいりたいと存じますので,委員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。  それでは,引き続き各局の審査を行います。  委員の皆様におかれましては,国際文化観光局が入室するまで自席でお待ち願います。 (国際文化観光局) 3 ◯委員長(大かわら鈴子) これより国際文化観光局の審査を行います。  それでは,事業概要の説明を求めます。 4 ◯大森国際文化観光局長・観光監 おはようございます。  委員の先生方におかれましては,何とぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます。  それでは,平成21年度国際文化観光局事業概要につきまして,お手元の事業概要に基づきましてご説明を申し上げます。  1ページをお開きください。
     はじめにとございますが,豊かな神戸の創造に向け,神戸2010ビジョンの完遂を目指して,効果的かつ効率的に施策を展開するとともに,デザインによる創造都市戦略デザイン都市・神戸」の推進などにより,これからの神戸づくりを着実に進めていかなければならないと考えております。  国際文化観光局では,市民等の多様なニーズにこたえ,神戸らしい魅力とにぎわいのあるまちづくりを推進し,すべての市民が真の豊かさを実感し,安心で元気に暮らせるまちの実現に向けた取り組みを推進してまいります。  具体的な施策につきましては,後ほどご説明させていただきますが,文化創生都市の推進,観光交流都市の推進,国際交流都市の推進の3つを柱として事業を推進してまいります。  次に,5ページから12ページにかけて,組織図や職員配置表等を掲げておりますので,後ほどごらんいただきたいと存じます。  15ページをお開きください。  国際文化観光局の予算でございますが,平成21年度予算総括表の一番下の欄にございますように,歳入合計41億9,592万5,000円,歳出合計76億3,021万7,000円となっております。  16ページから18ページには,予算内訳を記載しておりますので,後ほどごらんください。  それでは,個々の事業説明に移らせていただきます。  21ページをお開きください。  ここには文化創生都市の推進に係る施策体系を掲げてございます。主な事業の内容につきましてご説明いたしますので,22ページをお開きください。  1文化創生都市推進プランでは,市民が個性あるライフスタイルを主体的に創出し,地域の魅力をつなぎながら,生き生きとしたまちのにぎわいや活力を生み出していく人間主体の文化創生都市を目指してまいります。  23ページをごらんください。  2市民文化の振興でございます。  (1)総合的文化行政の推進として,ア港で出合う芸術祭~神戸ビエンナーレ2009を10月3日から11月23日の52日間開催いたします。今回は「わ wa」をテーマに,メリケンパークのほか,兵庫県立美術館や神戸港なども会場として実施いたします。  エ北神区民センター基本計画の策定・基本設計実施では,北神地域における文化活動の拠点となる区民センター基本計画策定基本設計実施に加え,6月の補正予算を受けて,今年度内の着工に向けての事業を進めてまいります。  24ページをお開きください。  (2)芸術文化育成事業として,ア芸術文化活動の支援では,会場費補助など経済的な支援等を通じ,芸術文化のより一層の振興と発展を図ってまいります。  なお,オ神戸市混声合唱団設立20年記念事業につきましては,新型インフルエンザの発生に伴い,5月に予定しておりました合唱団のリガ市派遣は延期となっております。  25ページをごらんください。  (3)芸術文化鑑賞事業として,ア第7回神戸国際フルートコンクールを3月26日から4月5日にわたって開催し,音楽のまち神戸を世界に発信いたしました。  26ページをお開きください。  (5)文化施設の管理運営等として,ア神戸文化ホールにつきましては,神戸市民文化振興財団神戸国際会館が共同事業体で指定管理者として管理運営を行います。  イ区民センターにつきましては,それぞれの指定管理者による管理運営を引き続き行います。  28ページをお開きください。  ウ神戸アートビレッジセンターにつきましては,大阪ガスビジネスクリエイト株式会社指定管理者として指定管理運営を行います。  29ページには,各施設の平成20年度利用実績を掲載しておりますので,後ほどごらんください。  30ページをお開きください。  エ神戸文学館につきましては,株式会社神戸新聞地域創造指定管理者として引き続き管理運営を行います。  オ神戸ゆかりの美術館につきましては,神戸にゆかりのある芸術家の美術作品などの収集・保管・展示等を行い,地域文化の振興を図ってまいります。  31ページをごらんください。  3レクリエーション事業の推進でございます。  (2)機会の提供として,ア第39回神戸まつりは,新型インフルエンザの発生に伴い,当初の予定を延期して,7月19日に開催いたします。  32ページをお開きください。  イ2009KOBE六甲全山縦走大会を11月8日と23日に実施してまいります。  33ページをごらんください。  ここには観光交流都市の推進に係る施策体系を掲げてございます。主な事業の内容につきましてご説明いたしますので,34ページをお開きください。  1観光交流都市推進プランでは,観光入り込み客数3,000万人など,5つのチャレンジ指標を掲げ,観光を通じた総合的なまちづくりを推進し,魅力ある観光交流都市を創造してまいります。  35ページをごらんください。  2魅力ある観光資源づくりでございます。  (2)六甲・摩耶観光の振興として,エコツーリズムの推進や保養所を活用した六甲芸術村構想の推進等により,山上のさらなる活性化を図ってまいります。  36ページをお開きください。  オ国民宿舎神戸摩耶ロッジオテル・ド・摩耶)につきましては,PFI事業者である鹿島建設株式会社が引き続き管理運営を行います。  カ神戸セミナーハウスにつきましては,株式会社ケントク指定管理者として引き続き管理運営を行います。  37ページをごらんください。  (3)有馬観光の振興として,有馬温泉の持つ観光資源としての魅力を多様な手法で発信してまいります。  ア有馬温泉泉源調査・改修では,有馬温泉の泉質を維持し,永続的に使用していくため,昨年度に引き続き,現状調査を行うとともに,炭酸泉源について改修工事を行ってまいります。  エ神戸市有馬温泉の館(金の湯・銀の湯),38ページをお開き願いまして,オ太閤の湯殿館,39ページに参りまして,カ有馬温泉観光交流センター(有馬の工房),以上の施設につきましては,財団法人神戸国際観光コンベンション協会指定管理者として,引き続き管理運営を行います。  (4)神戸ルミナリエの開催支援につきましては,震災犠牲者の鎮魂と都市の復興・再生への夢と希望を託して開催される神戸ルミナリエを引き続き支援してまいります。  なお,本年度は12月3日から14日までの12日間で開催いたします。  40ページをお開きください。  (5)須磨海浜水族園につきましては,財団法人神戸国際観光コンベンション協会指定管理者として引き続き管理運営を行います。  (6)その他地域観光の振興として,ア国民宿舎須磨荘シーパル須磨)につきましては,一栄グループ指定管理者として引き続き管理運営を行います。  41ページをごらんください。  3観光客の誘致・受け入れでございます。  (1)情報発信・誘致プロモーション活動の充実として,神戸の多彩な観光資源のネットワーク化を推進するとともに,効果的な手段で発信し,より多くの観光客の誘客に努めてまいります。  42ページをお開きください。  キ全国主要都市での観光プロモーション展開では,神戸空港の就航都市との交流事業を実施するほか,全国主要都市において,旅行会社に対し,神戸向けの旅行商品造成に向けた働きかけを行うなど,神戸観光のPRや観光客誘致を図ってまいります。  なお,これらの事業につきましては,6月補正予算による「行こう!神戸」キャンペーンとうまく連携させ,さきに説明いたしました神戸まつり等も含めて,効果的に展開してまいります。  43ページをごらんください。  (2)国際観光の振興として,ア「ディスカバー神戸ハーバーランド」の展開では,神戸を代表する観光スポットの1つである神戸ハーバーランドを安心でわかりやすく楽しめる観光地としてPRするほか,ナイトショッピングバスを運行し,利便性の向上と神戸滞在の促進を図ってまいります。  44ページをお開きください。  (3)受け入れ体制の整備・ホスピタリティーの向上として,観光案内所等の運営とともに,タクシーマナーの向上や観光ボランティアガイドネットワーク整備に引き続き取り組んでまいります。  45ページをごらんください。  4コンベンション都市の推進でございます。  コンベンションの開催は,国内外からの滞在型の集客が期待されるとともに,都市イメージの向上等にもつながることから,積極的な誘致活動を展開してまいります。  46ページをお開きください。  (2)全国商工会議所観光振興大会への支援では,11月20日から21日にかけて開催されます「全国商工会議所観光振興大会2009in神戸」に対する支援を行います。  (3)神戸国際会議場神戸国際展示場につきましては,財団法人神戸国際観光コンベンション協会指定管理者として,引き続き管理運営を行います。  49ページをお開きください。  ここには国際交流都市の推進に係る施策体系を掲げております。主な事業の内容につきましてご説明いたしますので,50ページをお開きください。  1神戸市国際化推進大綱は,国際化推進の総合的な指針として,平成18年3月に策定いたしました。庁内関係部局で構成する国際化推進連絡会議を通じ,その着実な推進に向けて引き続き全庁的に取り組んでまいります。  51ページをごらんください。  2国際交流・協力活動の推進でございます。姉妹・友好都市,親善協力都市などとさまざまな分野での交流を行い,相互理解の促進及び友好親善関係の維持強化に努めてまいります。  なお,姉妹都市提携35周年事業として,5月に予定いたしておりました市民訪問団のリガ市派遣についても延期となっております。  52ページをお開きください。  3国際感覚豊かな市民性の高揚でございます。  (1)国際理解の推進として,53ページに参りまして,市民講座による国際理解を進めるとともに,国際協力・交流団体の開催する行事等に対する事業費助成,活動支援を行ってまいります。  次に,4外国人が暮らしやすく活動しやすいまちづくりでございます。  (1)海外移住と文化の交流センターは,国内で現存する唯一の移住関連施設である旧神戸移住センターを保存・活用し,海外移住と文化の交流センターとして再整備し,6月3日に開設しております。  54ページをお開きください。  今後は在住外国人支援の拠点及び地域と連携した芸術交流の場として,多文化共生の推進と集客を通じた地域の活性化を図ってまいります。  (2)コミュニケーション・交流施設の運営として,神戸国際コミュニティセンター及び神戸アジア交流プラザを運営し,日本人市民と外国人市民との交流の場を設けるとともに,外国人への市政・生活情報の提供を行います。  55ページをごらんください。  (3)在住外国人の生活問題の取り組みとして,ア外国人生活相談・専門相談では,神戸国際コミュニティセンターにおいて,日常生活に関する相談など,各種相談を実施してまいります。  キ災害時における外国人支援では,避難所情報や防災に関する知識を防災カードやホームページを通じて多言語で提供するとともに,災害時における情報発信・通訳ボランティア制度の運営を外国人コミュニティ等と連携して行い,外国人市民にとって安心・安全な暮らしやすいまちを目指してまいります。  56ページをお開きください。  (4)国際関係施設の支援として,外国人学校の助成や外国人クラブの支援を行ってまいります。  (5)留学生支援として,奨学金の支給,住宅の提供等を引き続き行ってまいります。  以上,簡略でございますが,国際文化観光局事業概要の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯委員長(大かわら鈴子) 事業概要の説明は終わりました。  これより質疑を行います。事業概要並びに国際文化観光局の所管事項について,ご質疑はございませんか。 6 ◯委員(井坂信彦) 2点ありまして,1点はちょっと大変簡単なことで申しわけないんですけど,ナイトショッピングバスというのが──ちょっと私もじっくり見てなくて,今お聞きして,ああ書いてあったなというふうに拝見したんですけど,どんな仕組みでどういうふうに運行されるお考えなのかをまた教えていただきたいと思います。  もう1点が,デザインを中心にした創造都市戦略ということでこの間取り組んでいただいているわけですけれども,神戸市──ハードからソフトへと言われた時代がもう過ぎて,ソフトが大事ということに本当にシフトしてきたのは大変大きな進歩だというふうに思っております。ただ,今,私が課題だと思いますのは,ソフトが大事というところまではわかったけれども,そしたらじゃそのソフト──例えば建物はあるけど,中身で何をするかとか,イベントの枠は決まってるけど,その中身で何をするかといったときに,そのソフトの中身を本当によいものを考える,あるいは引っ張ってくる,あるいは目利きをするといったソフトの中身をきちんとできる人材というのが,まだまだ市役所の内外ともにいないのではないかなというふうに感じております。例えば生糸検査所も,あの建物を保存しようというのがきちんと決まって,予算がつくようになったのは,本当に昔では考えられなかったことだと思っておりますけれども,ではじゃあの中で何をやるのかという話になったときに,官民ともに本当に画期的なアイデアが出てきていないのではないかと。私が思いますのは,例えば神戸市より一足先にその創造都市戦略ということで取り組んでおられる金沢市さんなんかは,21世紀美術館の館長さんの蓑豊さんという方が,あの方も本当にあの世界で美術の世界でずっとやってこられて,2004年からかな,金沢市の21世紀美術館,現代美術館の館長兼副市長ということでやられて,今は世界最古のオークション会社のサザビーズというとこの本社の副会長をされておられると。私はやはり神戸のこういう立ち上げの時期には,中の人材,既存の人材でやるのももちろん大事なんですけれども,本当にその世界できちんと人脈を持って目利きのできる人が1人,総合プロデューサー的に入る必要があるのではないかというふうに思っておりますが,その点についてお考えをお聞きしたいというふうに思います。 7 ◯大森国際文化観光局長・観光監 まず,ナイトショッピングバスでございますが,これは先ほどご説明させていただきました「ディスカバー神戸ハーバーランド」といった事業の中で展開するものでございます。ご存じのように,ハーバーランドにつきましては,非常にさまざまな集客の要素があると,ショッピング,クルージング等の要素がございますので,今回我々としてもここで「ディスカバー神戸ハーバーランド」として,外国からの,特に東南アジア,中国を中心とする海外からのお客様を,観光客を誘致できないかということで事業展開するものでございます。その中で,ナイトショッピングバスでございますが,これは各市内の大きなホテルさんと連携しまして,ホテルからハーバーランドまで夜に買い物ツアー的なバスを出していただくということで,私ども今各ホテルさんと一緒になって検討を進めているところでございます。ホテルの協力を得て,ホテルサイドで運営していただきたいということでお願いしている部分でございます。  もう1点のデザイン都市の推進でございますが,この分野につきましては,総合的には企画調整局の方でされてる分野でございまして,私どもも当然ながら国際文化観光局といたしましても,デザイン都市の推進に向けての一翼を担っている部分がございます。企画調整局におきましては,推進のための会議を持ってございまして,そこで市の職員だけでなしに,アドバイザリーボードですかね,そういった形でいろんな方々──経済界の方とか,デザインの専門の方,学識経験者の方,そういった方々に入っていただきまして,そういった方々からご意見を伺いながら,デザイン都市の方向というものを定めていこうという形で取り組んでるところでございます。  生糸検査所につきましても,これデザイン都市推進室の方で現在,内容につきましていろいろと詰めてると思っております。ただ,私どもの局におきましても,デザイン都市推進のために,1つはビエンナーレ,これもビエンナーレデザイン都市推進のための大きな役割を果たしているんではないかと思っています。ビエンナーレをすることによりまして,市民の生活の豊かさとか,市民の意識の向上,文化に対する,そういったものがはぐくまれていくと,それが結果としてデザイン都市の推進の基盤になっていくんではないかと思っております。  また,今回6月3日にオープンさせていただきました海外移住と文化の交流センター,ここでも国際芸術交流といった機能を持たせていただいております。この中でさまざまな芸術交流を国際的な分野の視点から展開するということで,市民にとってもまた芸術文化に触れる機会,またそれに関係する事業に触れる機会が非常に多くなっていくんではないかと思っております。こういったことを通じまして,デザイン都市の推進に当然ながら資すると思っております。また,国際的な分野におきましても,デザイン都市・創造都市のユネスコのネットワークがございますが,それに関しましては,私どもの国際交流の分野でも積極的に一緒になってさせていただきたいと考えてございます。  以上でございます。 8 ◯委員(井坂信彦) ナイトショッピングバスについてはよくわかりました。  もう1つのいわゆるそういう本当にその世界できちんとよくわかっておられる方が必要なのではないかという話に関してなんですけども,総務の委員会の方でも生糸検査所の議論がついこの間あったというふうに聞いております。ビエンナーレ総合プロデューサーのことに関しては,この間も私,何度か発言してきておりますので,ここでは重複を避けて申し上げませんけれども,やはり神戸の今いる官民ともに,今神戸におられる方だけで手づくりでやっていく,あるいは自分たちできちんと勉強してやっていくというその姿勢は私は大変大事だし,否定はしませんけれども,やはり本当に創造都市戦略というのをまじめに考えたら,一地方都市が,まあまあ国内の他都市と同程度のといったような話ではないですから,本当に国際的に通用するソフトを発信するまちとして,国際的にそのソフトの魅力ですぐれた人を集めてこよう,すぐれた情報を集めてこようという戦略のはずですから,本当に今自前の神戸市内だけの人材でできるのかというふうな思いがいたしております。企画調整局の中で一生懸命考えてやってくださってるのはわかりますし,市長ご自身もプロデューサーがいないなら,わしがそのプロデューサーになるというようなことをおっしゃったというような話も私は聞いておりますし,その心意気は私はよいと思うんですけれども,やはり特に初期の立ち上げにおいては,本当に世界,ワールドクラスの実力と実績を持った人が来られるか,来られないかで私は随分違うのではないかなというふうに思うんですけども,そういった検討はされてるのか,されてないのか,あるいはもう本当に自前の今の体制でいくのか,アドバイザリーボードのどういう方々がおられるというのも私は見ておりますけれども,ああいうアドバイザリーボードを設けるのはあれはいいと思うんです。でもやっぱり総合プロデューサー的な人,創造都市戦略を本当に総元締めで全部,全体を見て取りまとめて,さらに外と神戸市の戦略をつないでいくような人が今神戸市にいないのではないかという思いで質問しておりますから,そういった役割が必要ないと思っておられるのか,あるいは中では実はそういう議論があるけれども,まだ具体的に見つかっていないというようなことなのか,お聞きしたいと思います。
    9 ◯大森国際文化観光局長・観光監 デザイン都市推進全体につきまして,そういった総合ディレクター的な方を設置するのかどうかということにつきましては,これは非常に恐縮なんですが,企画調整局の方で検討されてると思いますので,私どもちょっとその部分についてはタッチいたしておりません。ただ,先ほど来申し上げておりますように,デザイン都市の中でもいろんな部門,当然私ども,ビエンナーレというのをさせていただいてますが,これにつきましては,総合ディレクターにつきましては,当然神戸市に在住,神戸で活躍されてる方になっていただいておりますが,そのほかのコンペティションの例えば審査員とかの分野につきましては,これは必ずしも神戸市内の方だけでなしに,全国的に活躍されてる方,もしくは国際的にも名の通っている方,そういった方々を入れて,当然ながらビエンナーレそのものの質を上げていくというんですか,より実りの多いものにしていくという考え方を持ってございますので,必ずしも私どもがやっている部分につきましては,神戸の人材だけでその事業を推進していこうという考えではございません。  以上でございます。 10 ◯委員(西 ただす) この国際文化観光局だけの話ではないんだと思うんですけど,ちょっとインフルエンザとの関連で少しお聞きしたいんですが,観光客数の問題とか,実際にどうなっているのか,影響がどれくらいあったのかとかということをまず知りたいなということなんです。毎年の観光客に対しての目標というのを──ちょっとここの中では書いてるのかちょっと見つからなかったんですが,そういうものを立てていて,今回の事態でそれが変わってきた,ちょっと苦しくなったのかどうかということもお聞きしたいんです。こういうことをお聞きしてますのは,やはり6月に入ってからもお客さんが戻ってきてないとか,なかなか人は来てくれないというような状況もお聞きしてますんで,そういう状況をやはり把握した上で,今後,市長も国に求めていくと,こういう部分に関しては産業振興局の分野になるんかもしれないんですが,そういうことも必要なときに,やはりそういうところをきっちりつかんでおくことがどうしても必要だと思いまして,どういうふうに考えておられるのかということ。  それとあと,神戸まつりが今回,時期を変えて7月19日ということにされるということですが,3日間の予定が1日だけになったということなんですかね。それで,内容はどういうふうに変わったのかということをちょっとご説明いただければと思います。 11 ◯大森国際文化観光局長・観光監 インフルエンザの影響でございますが,確かに5月16日に国内で初めての新型インフルエンザの感染が確認されて以降,私も関係いたしておりますコンベンションとか宿泊施設,観光施設の来場者が減少といったような形で,大きな影響を受けてございます。ただ,宿泊施設につきましては,私ども現在のところ,5月28日に市長の方がひとまず安心宣言をしていただきましたが,その後キャンセルということにつきましては落ちついてきております。それと,その後でございますが,大きくはふえては確かにおりません。新規の予約についても,例年ほどではないということを聞いております。ただ,新規の予約につきましては,徐々に入ってきているというふうに聞いております。  それと,私ども,市内主要な観光施設22施設,これにつきましてデータ等をいただいております。これ6月8日から私ども,「行こう!神戸」キャンペーンというキャンペーンのプレキャンペーンを実はさせていただきまして,いろんな市内の施設がさまざまな特典を設けていただいて,それをPRするというようなことをやってございます。それを6月7日までと6月8日以降,6月28日までのちょっと数字を持ってございますが,これは市内の主要な観光施設22施設でございますが,対前年に比べまして来場者の数が,この5月17日から6月7日まででは,全体といたしましては,22施設,対前年で46.5%減少いたしておりました。ただ,このプレキャンペーンをやって以降,22施設につきまして,もちろん対前年で減少をしている施設もございますが,22施設トータルといたしましては,対前年で16.0%増加いたしております。こういった形で,私どもいろんなキャンペーン,もちろん地域の方々もやっていただいておりますが,キャンペーンの効果は一定出てきてるのではないかと思っております。ただ,これからもさらにいろいろ仕掛けづくりをしていかなければいけないということで,本格的に「行こう!神戸」キャンペーンを展開することといたしております。ご存じのように,7月17日から8月16日まで,市内の主要観光施設の無料開放とか,先ほど少し出ました神戸まつりとか花火大会の拡充とかといったイベントの取り組み,さらにはそれらをどのような形で情報発信していくかということで,我々もこれからもキャンペーン,東京はじめさまざまなところへキャンペーンに行きたいと考えおりますし,また口コミを通じた発信ということで,婦人団体協議会による絵はがき作戦とか,それと私ども関係してます観光特使に来ていただきまして,その方々に神戸を見ていただいて,戻ってブログ等で発信していただくとか,それとまたそれとは別に,市内の主要な観光地がするイベントに対する助成,それとまた神戸に来ていただいて,マスコミ等取材していただくための取材費助成,そういったものを組み合わせながら,この「行こう!神戸」キャンペーンを効果的なものにして,これからより一層の集客を図ってまいりたいと考えてございます。  それと,私ども観光関係の目標でございますけれども,これにつきましては,毎年何万人とかという目標でなしに,2010ビジョンの中で観光交流都市推進プランというプランを私ども持っておりまして,その中に5つほどチャレンジ指標という形で目標を持ってございます。この中の一番大きなものが観光入り込み客数の3,000万人,これは平成22年度に達成することを目指して頑張っております。特に,私ども,ことしはこの3,000万人につきましては,前倒しで達成できるのではないかと思っておりました。それは4月から6月にかけて,JRさんと連携します大型交流キャンペーン──ディストネーションキャンペーン等も神戸市内で展開することになってございましたので,そういうのをばねにして3,000万人の達成を目指して頑張りたいと思っておりましたが,少しインフルエンザの関係で,観光施設等への来客数も落ちておりますので,ちょっと微妙な段階。ただ,我々,「行こう!神戸」キャンペーンを積極的にやることによって,これまでの減を取り戻したいとも考えておりますので,とりあえずはこの3,000万人を目標に今年度も頑張ってまいりたい。ちなみに,ほかに外国人旅行者数とか,宿泊率とか,ボランティアガイドの案内数といった数字もチャレンジ指標として持ってございますが,いずれも昨年度ではその目標としていた部分を一応超えるような形で,これまでの観光客誘致の成果が出てきてるのではないかということを思っておりました。  それと,神戸まつりでございますが,これは5月に予定いたしておりました神戸まつりですが,インフルエンザの関係で延期したものでございます。ただ,神戸まつりにつきましては,既にいろんな団体がその段階で準備していただいたり,申し込んでいただいておりましたので,基本的には5月のときとほぼ同じような形で私どもはさせていただきたいと考えております。それで,ただ日にちが変わってまいりましたので,出場団体等はやはり当初予定した日ではございませんので,日程的に合わないとか,そういったことがございますので,出場団体等は若干減ることになってございます。ただ,パレード,それで周辺の事業の舞台,そういったものにつきましては,ほぼ5月と同じような形で実施することに決めております。それと,この時期非常に暑い時期でございますので,ただ時間につきましては,パレード等は以前は昼からすぐでしたが,これを夕方から──3時45分ぐらいからのスタートというようなことで予定いたしております。  なお,今回も5月に予定いたしておりましたディズニーリゾート等の出演も今回もいただけるということですので,魅力あるものになるのではないかと思っております。  以上でございます。 12 ◯委員(荻阪伸秀) 今のことに関連してですけども,この7月から8月にかけて集中的に「行こう!神戸」キャンペーンということで,いろんな行事もあるし,これをもって神戸の立ち上がりを画していこうということなんで,非常にいいことなんですけれども,このキャンペーンという言葉に反して,我々,特に市民の目線で見たときに,まだまだそういうことが浸透してないというか,理解されてないと,市民的な盛り上がりというものがないと思うんですね。というのは,こういうことの大事なポイントは,やっぱり市民自体がどう理解し,意識し,動くかということ,もう1つはやっぱりメディア,マスコミ対策だと思うんですね。そういう意味で,もっと集中的あるいは全体的なキャンペーンの仕方というものを具体的に考える必要があるんじゃないかと。ふえてるという楽観的なことをおっしゃってますけれども,もっとそういうまあまあというような感じじゃなくて,もっと集中的にやって,市民も盛り上がる,例えば市民も市外の友人,知人にはがきを出すとか,手紙を出すとか,電話をかけるとかというようなことが自然発生的にできるような盛り上がりをつくらないかんし,神戸新聞なんかはかなりまとまった報道をしてくれてますけれども,もっと全メディアがいろんな形でインフルから立ち直って,力強く生きていこうとする神戸の市民の姿,まちの姿をやっぱり報道してくれるような──取材補助というようなお話がありましたけど,もう少し具体的な説明もいただきたいし,今後の取り組みを期待したいんですが,その点はどうでしょうか。 13 ◯大森国際文化観光局長・観光監 ご指摘のとおり,私どももいろんな事業をすぐにまとめてできたらよかったんですが,なかなかできずに,地元の方からいろんなキャンペーンというような名目のものとか,それと「行こう!神戸」キャンペーンにつきましても,プレキャンペーンという形でさせていただきまして,一体的な面が少しなかったのは確かにぬぐえないと思うんです。ただ,今やっとですが,「行こう!神戸」キャンペーンのロゴマークとかをつくらさせていただきまして,そういったもので,行こうキャンペーンの中でいろんな事業を展開しているんだというようなことをこれからは強く押し出していきたいと考えてございます。  それと,メディア活用につきましても,今回また神戸新聞で折り込みとか,観光関係のもさせていただいたり,先ほど申し上げましたように,メディア──神戸に来ていただいて,ほんで記事を書いていただくと,その取材費の一部を補助しましょうと,そういう制度を私どもこれまで今年度の予算でつけていただいてましたので,それを6月補正で少し拡充をさせていただいておりますので,それを活用しながら東京のメディアとか,ほかのメディアに来ていただいて,神戸の記事を書いていただくというようなことも考えてございます。  それと,市民の盛り上がりというのは確かにご指摘のとおりでございまして,観光客に来ていただくというのは,まず神戸が元気な姿を発信しなければいけないということですので,観光地にも市民の方にもより多く来ていただきたい,それで市民の方がおもてなしの心を持っていただくということは非常に大切だと考えてございます。先ほど少しだけご説明申し上げましたが,婦人会を中心といたしまして,神戸の絵はがきですが,これを5万枚,市外の方々に発送していただくようなことになってございます。それによって神戸に来てくださいよと,神戸は元気ですよというようなことを訴えていただけるというふうに聞いています。また,よさこいをやってますNPO法人の颯爽JAPANでございますが,ここが若者中心でございますが,携帯電話で友人に対して,神戸のまちの様子を入れた写真を添付して,神戸の様子を──元気になってますよというようなことを送っていただけるということもやっていただいていると聞いてございます。できるだけ我々もおもてなしというのも大切だと思っておりますので,市民の方々と一体となってこういう事業をさせていただきたいと考えてございます。  以上でございます。 14 ◯委員(守屋隆司) 今の国の政策で,土曜・日曜・祝日に高速道路は1,000円という形の政策が実施されておりまして,車で神戸からも遠方に行くと,また遠方の方も神戸に来るというのが結構多いと思うんですね,顕著になってると思うんです。それで,どちらかといいますと,四国から来る方が非常に多いというふうにちょっとお聞きをしてまして,また九州とか中国地方もちょうどいい距離だということがあって,相当来てるというふうに思うんですね。ですから,今まで打ち出しはどちらかというと,東京とか,そういう観光キャンペーンにするとかというのが全国に発信する一つの大きなインパクトがあるというふうに思ってた──僕もそう思ってたんですけども,どちらかというと,方向性を少し西の方に重点を移すべきじゃないかなという思いが1点と,それとなるべく公共交通機関で来てくれというのが今までのキャンペーンだと思うんですけども,これ残念ながら車で来てる方が多いんですよね。そうした場合,駐車場対策で,なかなか上の方,特に中央区の中心部の方,車で来ても駐車場に入りづらいということもありますが,やっぱり公共交通機関という打ち出しはしながらも,やっぱり遠方から来た方が車を駐車しやすいという駐車場対策も非常に大事じゃないかなというふうに思うんですが,この2点どのようにお考えか,お聞きをいたしたいと思います。 15 ◯大森国際文化観光局長・観光監 今回の「行こう!神戸」キャンペーンにつきましては,まずは東京でするということになってございますが,その後,広島,福岡の方でも「行こう!神戸」キャンペーンをさせていただきたいと考えております。確かに高速道路乗り放題1,000円ということで,統計的には私どももつかんでおりませんが,いろいろ施設に聞きましたら,四国とか中国地方から来られてると,高速道路を利用して,特に水族園なんかも結構そういった傾向が高いというふうに聞いておりますので,四国,中国等にもキャンペーンというもので発信をしてまいりたいと考えてございます。  それと,駐車場対策なんですが,これにつきましては,どうしても観光施設の立地している場所とか周辺の立地状況,それによってなかなか私どもどうしようもない面がございます。確かに西区,北区,それと垂水,須磨といったところの観光施設につきましては,比較的駐車場を完備してるんですが,この市街地の部分につきましては,特に北野につきましては,なかなか駐車場を確保できないというのは認識しております。私ども課題としては持っておりますが,なかなか有効な手だてが打てないというのが現状でございます。 16 ◯委員長(大かわら鈴子) 他にご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 17 ◯委員長(大かわら鈴子) ご発言がなければ,国際文化観光局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,教育委員会が入室するまで自席でお待ち願います。 (教育委員会) 18 ◯委員長(大かわら鈴子) これより教育委員会関係の審査を行います。  それでは,事業概要の説明を求めます。 19 ◯森脇教育委員会委員長 おはようございます。  新しい委員の先生方による最初の文教経済委員会に当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。  去る4月1日より全国の小・中学校で新しい学習指導要領の一部が先行実施されております。この新学習指導要領では,教育基本法の改正等を踏まえ,子供たちの生きる力をはぐくむことを目的としまして,言語活動,算数,数学や理科教育,道徳教育,体験活動,外国語教育などの充実が図られております。  こうした中,神戸市におきましても,改正教育基本法を受け,本年3月に神戸市教育振興基本計画を策定いたしました。これまでの神戸の教育は,人は人によって人になるという理念のもとに,人間尊重の精神を基盤に,家庭・地域・学校が手を携えながら,新しい時代を切り開くことができる心豊かでたくましい人間の育成を目指し,不断の努力を積み重ねてまいりました。  このたびの神戸市教育振興基本計画は,神戸の教育に関する初の総合的な中期計画として,今後10年間を見通したこれからの教育の方向性,今後5年間の目標とそのために取り組むべき具体的施策を示しております。  本計画では,心豊かにたくましく生きる人間を育成すべく,基礎・基本を身につけ,みずから学ぶ,人権を大切にし,みんなとともに生きる,社会のルールを守り,社会の一員であることを自覚する,夢を持ち,目標に向かって努力する,豊かな国際性を身につけ,地域や国際社会の発展に尽くすといった子供たちに身につけてほしい5つの項目を掲げ,それぞれの施策を展開していく所存でございます。さらに,学校教育だけでなく,生涯学習やスポーツの振興までを含めた教育的課題に対しても取り組んでまいりたいと考えております。  今年度は神戸市教育振興基本計画の内容を具体化していくことを初年度として,家庭や地域との相互連携・協力に一層努め,着実な推進を図ってまいりたいと考えております。何とぞよろしくお願いいたします。 20 ◯橋口教育長 それでは,文教経済委員会協議事項にございますように,平成21年度教育委員会の事業概要につきまして,お手元の平成21年度事業概要冊子及び別添資料によってご説明申し上げます。  まず,1ページをお開き願います。  神戸市教育振興基本計画の体系図として,4つの目標と10の施策及び40の重点事業を掲げております。本計画は,本年3月末に策定したもので,その概要につきまして,次ページ以降ご説明申し上げます。  2ページをお開きください。  上段の第1章,計画の策定についてでございます。  本計画は,学校教育の年次別行動計画,特色ある神戸の教育推進アクティブプランや,新・神戸市生涯学習基本計画の成果を踏まえ,今後10年間を見通し,目指す子供像,教育の基本的方向,今後5年間の目標と取り組むべき具体的施策を示した神戸市初の教育に関する総合的な中期計画であり,神戸市総合基本計画及び神戸2010ビジョンの教育に関する部門別計画でございます。  以下,第2章,今後10年間に予想される教育を取り巻く環境の変化及び第3章,神戸の教育の成果と課題を踏まえ,3ページに参りまして,第4章,神戸の教育が目指す子供像としまして,下の囲みにございますように,心豊かにたくましく生きる人間,人は人によって人になるを打ち出しております。以下,基礎・基本を身につけ,みずから学ぶをはじめ,5つの項目を神戸の子供たちに身につけてほしいこととして掲げております。  次に,第5章,市民とともに目指すこれからの神戸の教育では,さきに述べました理念を実現すべく,今後5年間の取り組みの方向性を,神戸の教育の4つの目標として掲げ,目標ごとに10の施策を記載しております。4つの目標と目標ごとの10の施策につきましては,後ほど主要施策の説明の際にあわせてご説明させていただきます。  なお,4ページと5ページには,神戸市教育振興基本計画,平成21年度の目標と行動計画概要を示しておりますので,ご参照ください。  それでは,9ページをお開きいただきたいと思います。  教育委員会の組織及び人員でございます。  9ページから16ページにかけまして,教育委員会の組織図を記載しております。  17ページには,事務局職員配置表を記載しております。  表の一番右下,合計欄にございますように,教育委員会の職員数は事務局職員526名となっております。  18ページには,派遣職員一覧表を記載しております。派遣職員の総数は,表の一番下,合計欄にございますように,20名となっております。  また,19ページには,学校園教職員配置表を記載しております。学校園の教職員数は,上段総数の行,合計の列にございますように,9,175名となっております。  20ページに参りまして,学校園児童・生徒数一覧表でございます。上段の総数の行に記載しておりますように,全市立学校園数は311校園2分校,学級数は4,543学級,児童・生徒数は12万7,337人でございます。  続きまして,23ページをお開きください。  平成21年度教育委員会主要施策でございます。  今年度より神戸市教育振興基本計画に基づき,神戸の教育の4つの目標ごとに事業を分類し,二重丸をつけております新規事業,一重丸をつけております拡充事業を中心にその概要を説明させていただきます。  まず,1番目の目標,子供の力を伸ばしますについてご説明申し上げます。  施策1のわかる授業の推進と学力の向上でございます。学びの基礎力向上推進事業では,基礎学力定着度調査等の結果を踏まえ,子供たち1人1人の学力を定着させるために,退職教員等外部人材を活用し,きめ細やかな教育活動を展開いたします。  次に,施策2の英語教育と国際理解教育の推進でございます。  外国人英語指導助手ALTの配置では,英語教育の充実を図るため,中学校・高校・高専全校に配置しております外国人英語指導助手の人数を拡充いたします。また,小学校英語活動推進では,ネイティブスピーカー等を活用した英語活動を段階的に拡充するほか,小学校教員の英語指導力向上のための研修を行います。  次に,施策3,楽しい学校の推進でございます。  中学校昼食対策では,家庭の事情等により弁当を持参することができない生徒のために,弁当販売を全中学校に拡大し,文部科学省が基準とする栄養価に配慮した昼食を提供します。  24ページに移りまして,スクールカウンセラーの配置では,いじめや不登校に対応するスクールカウンセラーを中学校全校に配置するとともに,小学校への配置も拡大し,学校の教育相談体制を充実します。また,部活動外部指導員の重点配置では,指導者の不足により部活動の維持が困難になっている中学校や,新設要望に対応できていない中学校等へ,部活動外部指導員を重点的に配置いたします。  次に,施策4,特別支援教育の充実でございます。  特別支援教育支援員の配置では,各校の実情に応じた柔軟な人的支援が行えるよう,特別支援教育支援員の配置を拡充します。また,特別支援学校整備では,友生養護学校の耐震化・老朽化への対応や,肢体不自由児に加え知的障害のある児童・生徒の受け入れのために,兵庫区の旧菊水小学校地に移転整備するほか,垂水及び青陽西養護学校の建てかえに関する調査を実施します。  次に,施策5,幼児教育,高等教育等の推進でございます。  摩耶兵庫高校昼間部設置準備では,多様なニーズを持つ生徒への対応として,平成22年度から昼間部設置に向け,施設改修等を行います。  続きまして,2番目の目標,学校・教職員の力を高めますについてご説明いたします。  施策6では,教職員の資質・指導力の向上に関する事業を掲げております。  次,25ページをごらんいただきたいと思います。  施策7,学校の組織力向上と教育環境の整備でございます。  環境にやさしい学校づくりでは,学校版KEMSの取り組みや緑のカーテン,屋上緑化など,地球環境への負荷を低減する取り組みを実施します。夢野の丘小学校整備では,菊水,鵯越,夢野,東山の4小学校を統合し,平成21年4月に開校した夢野の丘小学校の新校舎を旧東山小学校校地に建設し,平成23年春に移転いたします。また,学校園のあり方検討では,神戸市教育振興基本計画の目標を達成するために,有識者の意見も取り入れながら,学校園の教育環境について検討を行うなど,今後の整備目標の策定に着手いたします。  続きまして,3番目の目標,みんなで子供の未来を応援しますについてご説明いたします。  施策8では,情報発信する学校に関する事業を掲げております。  次に,施策9,家庭・地域・学校の連携と学校運営への協働・参画におきまして,神戸っ子のびのびひろば推進,いわゆる放課後子ども教室事業では,小学校の施設を活用し,地域の参画を得て,子供たちの安全・安心な居場所づくりを,ニーズの少ない学校を除き,全小学校で実施いたします。また,(仮称)教育・地域連携センターの設置では,学校活動などに対する支援人材の確保が困難な状況を踏まえ,学校事情に精通している教職員OB等の支援ボランティアを発掘し,人材バンクへの登録を行い,各活動のニーズに応じた人材の確保とコーディネートを全市的に行います。  26ページをお開きください。  4番目の目標,生涯学習を支えますについてご説明いたします。  施策10,生涯学習・スポーツの振興でございますが,新東灘図書館整備では,ICT情報コーナー,親子読書コーナー,授乳室などの新たな機能を取り入れ,ユニバーサルデザインに配慮した新東灘図書館を旧東灘区役所跡地に移転整備いたします。また,マラソンを核とする健康を楽しむまちづくり,市民マラソンの検討として,神戸の市街地を中心とする市民マラソン大会の実現の可能性を兵庫県と共同で調査いたします。  27ページをごらんください。  和田岬砲台保存修理でございますが,兵庫県内で最初に指定された国史跡である和田岬砲台の保存修理を行ってまいります。  以上,平成21年度の主要施策についてご説明申し上げました。  引き続き,このたびの平成21年度6月補正予算についてご説明いたします。  お手元の別紙,平成21年度6月補正予算の概要教育委員会所管分をごらんいただきたいと思います。  事業費及び財源内訳についてでございますが,太線で囲っております補正予算の行にございますように,事業費として93億2,286万2,000円を計上しております。財源内訳といたしまして,国庫支出金93億4,166万2,000円,その他特定財源としてマイナス1,880万円となっております。  1新型インフルエンザ対策でございます。これは学校施設等における新型インフルエンザ発生時の感染・拡大抑止対策及び体制整備,さらには新型インフルエンザの影響により落ち込んだ観光需要等を喚起するための取り組み等を行うものでございます。主な内容としましては,マスク・消毒薬等の感染防御資材の整備等,また「行こう!神戸」キャンペーンの実施等がございます。  続きまして,2新学習指導要領対応教材整備でございます。これは新学習指導要領実施に向けた小学校理科教材の整備を行うものでございます。  続きまして,3学校施設耐震化事業等でございます。これは平成21年度国が実施する追加経済対策におけるスクール・ニューディール構想に基づきまして,合計45校園の学校施設耐震化を実施するものでございます。また,既設校へのエレベーター設置といたしまして,小学校8校,中学校2校を追加してございます。そのほかには外壁改修やグラウンド整備などを実施いたしまして,教育環境の保全を行ってまいります。  続きまして,4学校園地上デジタル放送対応テレビ整備事業でございます。これは平成23年にアナログテレビ放送が終了するため,学校園におけるデジタル放送対応テレビの整備を前倒しして実施するものでございます。  最後に,5社会教育施設耐震化等といたしまして,災害時に避難所となる社会教育施設の耐震化等を行います。  以上,平成21年度6月補正予算についてご説明申し上げました。  引き続きまして,事業概要の冊子にお戻りいただきたいと思います。  31ページから70ページにかけまして,各所管課ごとに事務概要を記載しておりますが,主なものにつきましては,ただいまご説明いたしましたので,省略させていただきます。  次に,本年度の教育費予算についてでございます。  先ほどの別紙もご参照いただきながらご説明させていただきます。  73ページから歳入予算について記載しております。  78ページをお開きいただきたいと思います。  表の一番下,合計欄にございますように,歳入総額は164億1,916万3,000円でございます。先ほどご説明いたしました平成21年度補正予算を合算いたしますと,257億4,202万5,000円となってございます。  続きまして,79ページをごらんください。  歳出予算でございますが,表の一番上,13教育費の欄にございますように,歳出総額は600億2,475万7,000円でございます。先ほどの6月補正と合算した総額は693億4,761万9,000円となってございます。  最後に,85ページ以下には,市立学校園事業所一覧を記載しております。  以上,簡単でございますが,平成21年度の教育委員会の事業概要につきましてご説明させていただきました。委員各位におかれましては,よろしくお願い申し上げます。 21 ◯委員長(大かわら鈴子) 事業概要の説明は終わりました。
     これより質疑を行います。  事業概要並びに教育委員会所管事項について,ご質疑はございませんか。 22 ◯委員(守屋隆司) 兵庫区の小学校へ,北部の西地区か,4校統合で夢野の丘小学校,これは既に統合されて,学校が今建設されてるわけですから,順調にいっているというふうにご報告も受けてますけども,今回当局の方からご説明を受けたのは,今度その東の方,小学校4校統合,それと中学校2校統合するということがあるんですけども,それまで何か共同的な事業をしたり,信頼というか,共同事業しているから,ある程度ここで東の方も統合してもというふうな計画のようでありますけども,ちょっと拙速じゃないかと,こっち──やっとまだ新しい小学校も完成してないという中で,またすぐ東というのが,時期的にそれ妥当なのかということを1点お聞きしたいのと,あと特別支援学校で──話はがらっと変わっちゃう──特別支援学校で,垂水と青陽ですかね,これが建てかえということなんですが,これは一緒にして建てかえなんでしょうか,それとも別々にという形になるのか,その点をちょっとお聞きをいたしたいと思います。  それと,神戸市の教育振興基本計画,いろいろと検討されて,あと市民の方のご意見も聞いて,一部加味しながら決定されたというふうにお聞きをしてるんですけども,少し今回の60年ぶりの教育基本法の改正──賛否あるというふうに思うんですけども──中で,いろいろと日本の伝統文化とか,そういう分野に対する注目がされているというふうに思うんですが,神戸市の場合,何かその部分,どういうふうに反映をされてるのか,文化財の保護とか,修理とか,修繕とか,そっちで何か少し精神的な問題がどういうような形で,道徳教育の中に入ってくるのかもしれませんけれども,どうお考えなのか,お聞きをいたしたいと思います。 23 ◯橋口教育長 まず,1点目の兵庫区の北部の東についてでございます。確かに夢野の丘小学校はまだ新校舎があと2年ほどかかるということで,タイミング的にはそういったご意見もあろうかと思いますけども,現状で申しますと,やはり小学校については,ほとんどがやはり1学年1クラスになっているというような現状もございます。また,中学校も同様でございまして,湊中学,楠中学については,学年2学級から3学級,そういった現状となってございます。しかも,今現在,私ども力を入れております学校の耐震化,そういったものもやはり急いでやらなきゃならないというふうなことでございます。当然,先生ご存じのように,小学校等の校地の狭隘化ということもございまして,そこら辺で全体を踏まえまして,やはり統合を含めた再開発が必要であるというふうに判断をいたしております。現状を申しますと,そういったことがございますので,やはり児童・生徒のそういった総合的な教育環境を図っていくという必要がございますので,基本的には小学校4校ございますが,それを現在の平野小学校に統合したいというふうに考えております。中学校につきましては,現在の楠中学校に統合する案で,現在学校関係が中心にお話を進めているところでございます。先月の中旬からPTA役員との保護者代表,あるいはふれあいのまちづくり協議会,婦人会等,地域団体の代表等の話を進めてございます。そういった点で,今申し上げましたような小・中学校の小規模化の現状であるとか,あるいは統合の必要性についての理解を得られるように努めているところでございます。今月の中旬には保護者を対象にいたしまして,各学校において全体説明会を開催したいと思っておりますし,いろんな必要な情報について提示いたしながら,また疑問点についてもお答えしながら,十分な理解を得るように進めていきたいというふうに考えてございます。また,地域の方々にも丁寧にご説明申し上げて,地元の意見を聞きながら十分な理解が得られるように努めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。  それから,垂水養護学校と青陽西養護学校のお話でございますけども,これについては調査をいたしますので,統合するか,しないか含めて,現在白紙の中で,そういった適地があるのかどうかも含めて,今後調査してまいります。  それから,3点目でございますけども,今回の教育振興基本計画の中で,伝統的な文化,そういったものが取り入れられたのかどうかということでありますけども,いろんな道徳教育──も含めて,そういったパブリックコメントの中でご意見もいただいているのは事実でございます。そういった中で,例えば今現在,資料として基本計画,お手元に先生ないと思いますけども,例えば豊かな国際性をはぐくむために伝統文化に関する教育の充実を図るということで,そのパブリックコメントを踏まえて最終的に一部修正したような箇所もございます。また,いろんな意味で,情報モラルの教育であるとか,また日本や郷土の伝統と文化に関する関心や理解を深めていくようなことも必要だろうということで,各教科あるいは総合的な学習の時間の中で推進していくというふうな記述をさせていただいたところでございます。  以上でございます。 24 ◯委員(守屋隆司) 小学校の統合について,地元にご説明に入っていただいて,また説明会もされるということなので,それについてどうこう言うつもりないんですけども,どこの地域でもそうでしょうけども,夢野の丘小学校の4校あった地域は,非常に小学校区ごとにいろんなすべての組織がそれで運営されてたのが,非常に大きな衝撃を受けてると。それでまた,この東も偶然にまた4校で,それが1校になるということで,システムがなかなか一緒になんないんですよね,こちらの経験からいって,夢野の丘の。だから,ある程度の終着点をしっかりと見きわめた段階では,その経験則もしながらいくというのが,ちょっと素人的にはその方がいいんじゃないかなというふうなちょっと思いもあったので,今みたいな質問をさせていただきました。特に,今回の夢野の丘でやっぱり非常に問題になったのは,小学校の跡をどうするんだということで,ほとんどの小学校の跡,1校以外はどうにかいろんな形で地元の合意を得られたと,1校だけなかなか難しいという部分もあるんでしょうけども,やはりそこら辺も財政的な問題というのが非常に大きな要素になる部分もあると思うんですけども,コミュニティの核なんですね,小学校ね。ですから,統合して,あとじゃ残った3つどうするんだということがまたすぐ話題というか,中心的な議題になってしまうと思うので,そこら辺もこの夢野の丘の教訓を生かしていただきながらやっていっていただきたいというふうに思います。  以上です。 25 ◯委員(松本 修) 直接教育委員会とかかわりがあるかどうかというのはちょっとあれなんですけれども,NPO法人の神戸アスリートタウンクラブのことについてちょっとお伺いをしたいと思います。  最近,何か内部でいろいろあったようで,理事全員が退任をされてという話をちょっとお聞きしました。このNPO法人の場合,中央体育館,それから王子スポーツセンターの指定管理者として,神戸市体育協会と共同企画ですか,という形で指定管理者になられておられるというふうにお聞きをしておりますが,実際にいろんなサービスを指定管理者としてされておられる。そういう団体なわけですけれども,ちょっといろいろそういう全員が退任されるというような事態というのはちょっと問題というか,あるのではないかなと思うんですけれども,その辺の経緯とか状況どうなっているのか,ちょっとお聞きをしたいと思います。 26 ◯橋口教育長 今お話がございました神戸アスリートタウンクラブにつきましては,もともと神戸市が進めておりましたアスリートタウン構想というのがございますが,それにつきまして民間の力で実現をすると,そういった目的で設立されましたNPO法人でございます。平成10年に設立されておりまして,平成13年には兵庫県の方からNPO法人の認証を受けておりまして,当然神戸市──ほとんどが精神的な支援でございますが,神戸市とか,あるいは大阪ガス,神戸新聞とも支援をしてきたような経過がございます。そういった点で,そのクラブにつきましては,スポーツ教室あるいはスポーツイベントなどを行っております。今お話ございましたように,平成18年度からは神戸市の体育協会とともに王子スポーツセンター,中央体育館の指定管理者として指定をされているところでございます。具体的な運営に当たりましては,体育協会の方がその共同企業体の方,代表といたしまして管理監督業務を担当をしております。アスリートタウンクラブにつきましては,現場の専門スタッフの配置,そういったものがメーンでございまして,そういった役割分担をしながら共同企業体として運営を行っているところであります。経営等につきましては,お話があったわけでございますが,昨年の6月の総会だというふうにお聞きしております。役員の選任等についてまとまらなかったことがございまして,やはり第三者的な立場から公認会計士が調査を行って,この4月の初めぐらいに具体的な指摘があったというようなことがございます。特に,外注とか委託業務に関しまして,クラブの理事が運営する会社に理事会の承認を得ずに契約を行っていた,そういった点であるとか,また経理帳簿の保管やコンプライアンスにつきまして,定款の変更,登記手続,また会計処理におけるコンプライアンス意識が弱く,事務手続や諸規定の整備など内部管理システムができていない,そういった指摘がございました。私どもといたしましては,これは昨年でございますけども,そういった状況等も踏まえまして,この3月27日にその指定管理者の代表団でございます体育協会に対しまして,アスリートタウンクラブの運営についての調査あるいは確認を行うように求めております。また,平成20年度の指定管理に関する協定締結の際に,体育協会を通じまして,今年度の協定につきましては,引き続き締結いたしますけども,万一不正等があれば協定の見直しを行うことがあり得る,そういった旨の通知を4月に出しているところであります。  なお,NPO法人につきましては,兵庫県が監督官庁でございますので,委員会といたしまして,あくまでも指定管理者にふさわしいか,コンプライアンスを遵守したような運営が行われるか,そういった観点でございますので,体育協会を通じまして改善を求めているところでございます。そういった経過がございますけども,この6月28日だというふうにお聞きしておりますけども,諸規定が整いまして,きょう付でしたが,新聞報道も若干されておりましたけども,野澤最高顧問の元兵庫県公安委員会の委員長であります野澤太一郎氏が理事長に選任されまして,いわゆる体制的には新たなスタートを切ったというふうなことでございます。ご指摘ございましたように,理事全員につきましては,今回の混乱の責任をとりまして,すべて辞任したというようなことでございます。委員会といたしましては,そういった内部管理を進めている,あるいは体制が一新されたことがございますので,弁護士等も理事に入っているようでございます。そういったことで専門家の協力を得ながら改善に努めていってほしいということでございます。指定管理を行っております体育館の運営そのものは,具体的な今現在の中で支障があるというふうにはお聞きはいたしておりません。そういった点で,今回の指定管理期間は今年度いっぱいでございますけども,これにつきましては引き続き,支障が出ておりませんのでやっていきたいと考えております。  また,今回の新しい体制の構築によりまして,当クラブが本来の目的を適切に実施していくように期待いたしたいと思います。そういった点で,注意深くそういったよりよい改善が進むように期待したいと思っています。  以上でございます。 27 ◯委員(松本 修) 概要は大体わかったんですけれども,確かにNPO法人というのはいろんな形があるんだろうと思うんですね。今回神戸市の指定管理者として2つの大きな施設の指定管理の一翼を担うといいますか,そういう形でアスリートタウンクラブというところが受けておられるんですね。もちろん設立の趣旨といいますか,それができ上がってきた経緯というのは,神戸市のアスリートタウン構想ですか,そういったものが民間の中で,民間の力でそういったものを熟成させていく,そういう目的というのは確かにあるんだと思うんですね。ただ,指定管理者としてやっぱり神戸市がお願いをするとなったときに,やっぱりそれなりにしっかりとした団体といいますか,そういったもので本当はなければならないと思うんですね。当然わからなかったのかなとは思うんですけれども,体育協会と共同企画ということもあったのかもわかりませんが,その辺のやっぱり大事な施設の管理をお任せするわけですから,やっぱりそういったところまできちっと本当は委員会として──中身どこまで見れるのかわかりませんけれども,普通指定管理者の選定をするときには,いろんな書類とか,その法人の内容とか見られますね。そういったことも本当は必要なんじゃないかなと思うんですね。その辺ちょっと──これからのこともあるかもわかりませんが,今までそういうことができてなかったのかどうか,今回の場合,ちょっとお聞きをしたいなと思います。  それから,ただ心配するのは,やっぱり市民に対するサービスが大丈夫なのかどうか,理事が全員変わられる。当然この方たちはボランティアでされておられたと思います。無報酬ですね。だけども,いろんな事業,これアスリートタウンの1年間の事業費というのは約1億8,000万円ぐらいですか,非常に大きな費用であると思います。指定管理の体育協会との協定ですかね,そういう中で,神戸市が体協の方に指定管理料をお支払いをされて,その中からアスリートタウンの方にそれぞれ6,000万円ずつぐらいですかね,王子,それから中央体育館,お支払いをされてると。内容的にはそこでいろんな指導をされておられる若いスポーツの指導者の方に対しての人件費というふうにお聞きはしてますけれども,実際例えば神戸市がそういう形でお支払いをされてて,神戸市に今回のいろんな中での話の中で,損害というのは神戸市にはないのかどうか,その辺もちょっと1点お聞きをしたいと思います。  それから,新聞なんかの報道でしかちょっと我々もわからないんですけれども,利益相反行為ですかね,内部の理事の方の会社に理事会の承認を受けずにいろんな事業が委託されてあったとか,そういう話をちょっとお聞きをしましたが,その辺の事実関係というか,どういうふうになっているのか,その辺ちょっとお聞きをしたいと思います。 28 ◯橋口教育長 まず,1点目の指定管理者についてのそこまでの審査ができていないんじゃないかというようなお話でございますけども,結果として確かにそういうところはあろうかと思います。ただ,あくまで共同企業体としての体協,それとこのアスリートタウンクラブのいわゆる共同企業体としての審査になりますので,体育協会,それとアスリートタウンを別々に審査するということには実務的になってないというふうに思っております。それから,結果的に若干審査が弱かった点はあろうかと思いますけども,アスリートタウンクラブそのものの審査になっていないので,ちょっと弱かった点があるのかなという感じはいたします。ただ,この選考委員会もほとんど市の内部委員じゃございませんで,外部の先生方がほとんどでございますので,そういった点については,今回のこのことを契機にいたしまして,次年度以降,教訓にさせていただければというふうに思ってございます。  それから,2点目の実際の現場も含めて損害はないのかというようなお話でございますけども,これについては先ほど申し上げましたように,今現場については具体的な支障があるというふうには,中央体育館あるいは王子スポーツセンターからのあれは聞いてございません。ただ,お聞きいたしますと,現場の職員は1年契約ということになっているようでございます。逆に,今回のそういういろんな新聞報道も含めて,現場のスタッフが非常に自分の働く場所がなくなるのか,あるのかとかという,そういったことを心配しているという声が多いというふうに聞いてございます。そういった点も含めて,いろいろ考えていく問題だろうというふうに思ってございますが,具体的な支障という点についてはないというふうに思ってございます。  それから,利益相反行為についてでございますけども,確かに理事会の承認を得ずに,そういった例えば役員である人の会社との契約をやってたというようなことがございますので,実際の実害があるか,ないか,非常に微妙な問題であるというふうに思ってございますが,形式的に見れば,その理事会の承認を得ないとか,あるいは自分の会社に発注してたというふうな結果でそういうことがございますので,利益相反行為と思われてもいたし方がないような状況があったというふうに認識しているところでございます。  以上でございます。 29 ◯委員(松本 修) 28日ですか,新たな新役員の方,理事ができてということで,スタートをされたというふうにお聞きをしておりますが,1つのNPO法人として,神戸市がそのNPO法人に対してとやかくというのはなかなか言えるものではないんだろうと思うんですけれども,神戸市のお仕事をされておられる,そういったところがコンプライアンスをきちっと守れてなかった,そういったことというのは非常に残念なことだなと思うんですね。指定管理者として神戸のお仕事をしていただくわけですから,その辺のことをきちっとこれからもしていただけるように,直接的にNPO法人に対して何かができるというのではないかもわかりませんが,今お聞きしてますと,例えば経理のことであるとか,そういった事務的なこと,そういったことについても,一つの普通,団体なれば,そういうことをするのは当たり前だろうと思うんですけれども,なかなかそういったところまできちっとできてなかったというような,ちょっと非常に崇高な目標に向かって進んでいるNPO法人であるがゆえに,しっかりとした土台がないという──その辺はこのアスリートタウン構想そのものが神戸市が推進をしてきたことであって,それを受けて民間の力を大いに発揮していただこうということでつくられてきた部分,ある意味ではこのNPO法人の発足そのものにも──神戸市が直接はかかわってないかもしれませんが,やっぱり後押しをしていったという部分があるんだと思うんですね。そういった意味で,ただ任せてしまうというだけではなしに,そういう本当は一番大事だと思われる実務の部分,そこまでもきちっとしたノウハウとか,やり方とか,そういったものを──指導と言うたらおかしいですけれども,しっかり提供をして,健全な団体としていく必要もあるのではないかなと。これからの課題として──今回NPO法人として指定管理者を受けておられるというのはここだけだと思うんですね。一つの新しいやり方という形で進められたことなんだけれども,それがゆえにちょっと今回のことについて,これから詳しい内容については調査委員会かなんか設けられているんですかね,そういう形で,その結果もまだこれからだろうと思うんですけれども,きちっとやっぱりどういうてんまつといいますか,その辺はきちっとしていかないといけないんだろうと思いますので,またそういったものの報告とか,そんなん出てこられたら,またお聞かせをいただけたらなと思っております。  きょうはこれぐらいにしておきたいと思います。 30 ◯委員(西 ただす) 2点。1つは耐震化の問題でお聞きしたいんですが,今回も補正予算で耐震化の問題が出てきましたけども,社会教育施設耐震化等ということで行われるということで聞いてる──ここに書かれていますけども,これコミスタこうべのみでこの5億幾らというんだとは思うんですけども,社会教育施設に対してということですけど,これは順次進めていく予定なんでしょうけども,どういう基準でされているのかなというふうに思ってまして,当然,避難所というところになるのは,市民の感覚からいってもやっぱり小学校や中学校という思いですから,やはりそういうところがなかなか──市民から遠いところを優先的にされておるのか,どういうふうにこれ考えておられるのかな,そういうところがないところを優先してこういう社会教育施設を──小学校・中学校がないようなところを先にしていっているのかな,どうなのかなというところです。  あと,学校の施設耐震化はこれでどれくらい進むのかというこれは簡単な質問です。  あと,インフルエンザの問題ですけども,これまでも私たちも言ってきましたけど,今回マスクとか消毒薬等の感染防止機材の整備等ということなんですけども,もう少しこれどういうふうにしていくのか,等となってますから,その等の内容も含めてと,あと数的な問題をお聞きしたいということと,神戸市立だけではなくて,いわゆる私立の生徒たちに対しては,当然ちょっと違うんですけども,教育委員会と──当然広がっていく,インフルエンザですから広がっていく問題ですから,そういういろんな学校園との関係をどういうふうに,この蔓延という問題とか,予防という問題でストップさせるために進めていこうとされているのかということをお聞きしたいと思います。 31 ◯橋口教育長 まず,社会教育施設の耐震化ですけども,今手元に資料がございませんので,具体的にはあれですけども,神戸市の関係の公共施設,これにつきましては以前調査等を行いまして,平成27年度までに耐震化が必要なものはやっていくという方針がございます。その中で,社会教育施設につきましても,耐震化を図らなければならないものがございますので,そういった今ご指摘のあった基準等というよりも,耐震化を図っていく全体の中での今回補正予算に組んでいるところでございます。  それから,学校の耐震化そのものは,例えば20年度の補正予算がございましたが,その分の補正予算については,この夏休みに具体的なほとんどは工事でやっていきます。今回補正で45校園ほどございますが,これは今,設計等を当然やっていきまして,具体的な工事については,来年の夏休みということになります。したがいまして,来年の夏休み終わりまして,平成22年度末では約92%ほどの小学校・中学校の耐震化が図れるというふうに見込んでおります。したがいまして,先ほどの避難所等からいきますと,当然,小学校・中学校はご承知のように,平成26年度までに耐震化率100%を目指すとなってございます。今のスピードでいけば,1年ないしは2年は前倒しで達成できると思ってございます。そういった意味では,具体的に小・中学校の位置と例えば社会教育施設の位置というようなことがございますんで,基本的にはできるだけ早く耐震化を図っていくという考え方でございます。  それから,新型インフルエンザの関係でございますけども,ちょっと細かいのはまた別の者が答弁いたしますけども,私立学校等につきましては,今回段階的に第1学区,第2学区,第3学区というふうに休校措置を実施いたしましたけども,その都度その区域にある私立の例えば幼稚園も含めまして,小・中・高等学校については,私どもの方から市立学校についてはこういった休校措置をとるので,同じように協力してほしい旨の要請をしてございます。速やかにそういった措置を行ってほしいということでやってございますので,私どもが休校措置をとったエリアについては,すべてご協力をやっていただいたということでございます。  あと,中身については,担当の方からお答えいたします。 32 ◯森本教育委員会事務局指導部長 インフルエンザの対策の件ですけども,マスク・消毒薬等の整備のことです。マスク・消毒薬を合わせて1億4,000万円程度準備をしております。これからはやってくるだろうと,2カ月ぐらいの予想をしまして,感染拡大の防止のためにマスクの準備をするということで,およそ学校で用いるマスクが550万程度必要ではないかと,教職員が1万人,児童・生徒の方が12万7,000人程度と,その関係で2週間程度の分をためていこうと,そんな計画をしております。それからもう1つ,消毒薬ですけども,これについてもポンプ式を想定しまして,2万3,000本程度と,そういう準備の方を進めています。  以上でございます。 33 ◯委員長(大かわら鈴子) 他にご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 34 ◯委員長(大かわら鈴子) 他にご発言がなければ,教育委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,産業振興局が入室するまで自席でお待ち願います。 (産業振興局) 35 ◯委員長(大かわら鈴子) これより産業振興局の審査を行います。  それでは,事業概要の説明を求めます。 36 ◯吉武産業振興局長 それでは,ただいまから平成21年度産業振興局の事業概要につきまして,お手元の事業概要によりご説明申し上げます。  1ページをお開き願います。  まず,組織及び人員でございますが,1ページから6ページには産業振興局の組織を,7ページには農業委員会事務局の組織を記載しております。また,8ページ,9ページには企業誘致の推進本部である神戸エンタープライズプロモーションビューローの産業振興局,みなと総局などの幹部職員を,13ページ及び14ページには外郭団体に派遣しております幹部職員を,15ページには職員配置表をそれぞれ記載しております。  次に,21年度の主要施策につきましてご説明申し上げますので,19ページをお開き願います。  産業振興局では,深刻さを増す世界金融危機と戦後最大の世界同時不況の中で,国の施策と歩調を合わせまして,平成20年度における2月補正予算,そしてこの事業概要のベースとなっております平成21年度当初予算,さらには先般の国の経済危機対策を活用した平成21年度6月補正予算を通して,市内経済の活性化に全力で取り組むこととしております。6月補正では,経済危機対策に加えまして,新型インフルエンザの影響によってダメージを受けた観光関連産業や商店街などの活性化対策もあわせて講じてきたところでございます。このように刻々と変化する経済情勢に注視しつつ,適宜必要な対策を講じていくことで,市内経済を支える地元中小企業の活性化,さらには経営の安定化に取り組んでまいります。  また,将来を見据えた新たな産業による活力づくりとして,企業誘致による市内投資の促進に注力し,これらの施策を通じて市民生活の基盤である働く場を確保し,雇用の下支えを図ってまいります。神戸らしい農漁業の展開では,地産地消のさらなる推進を基本方針とし,担い手の育成,不耕作地解消への取り組み,食育の推進,農産物の安全・安心に向けた取り組みなどを積極的に展開するとともに,里づくり協議会を中心とした地域主体の保全活動及び環境に配慮した営農活動を推進してまいります。  中央卸売市場の活性化では,市場全体の魅力を高めるとともに,食の安全・安心,安定供給を推進してまいります。  それでは,以下,具体の主要な施策についてご説明してまいりますので,20ページをお開き願います。  なお,新規施策には二重丸,拡充施策には丸をつけております。  まず,1緊急雇用・就業対策の(1)では,国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用して,市が事業を直接実施し,または民間企業やNPO法人などへ委託することにより,離職を余儀なくされた非正規労働者,中高年齢者などの失業者に対して,次の雇用までの短期の雇用・就業機会を創出・提供します。この緊急雇用創出事業につきましては,国の補正予算に伴い,6月補正において増額して取り組むこととしております。  (2)では,国のふるさと雇用再生特別交付金を活用して,市が地域の雇用再生を行う事業を民間企業やNPO法人等へ委託することにより,地域における継続的な雇用機会の創出を図ります。このふるさと雇用再生事業につきましても,6月補正でさらに増額して取り組むこととしております。  (3)では,厳しい雇用情勢に対応するため,臨時就労相談窓口を設置するとともに,相談員による巡回就労相談を実施します。さらに,神戸ワーク・ネットワークにおいて,就業環境の向上対策の検討を行うとともに,求職者と企業を結びつける就職面接会の開催を拡充します。  21ページに参りまして,2,2万人の雇用創出では,18年度から21年度までの4年間で,新たな2万人の雇用の場の創出に取り組んでいるところであり,最終年度の21年度も5,000人の雇用の場の創出を目指してまいります。  なお,18年度から20年度の3年間で,1万8,388人の雇用の場が創出されております。  (1)では,神戸エンタープライズゾーン条例による税の軽減や進出支援制度などの優遇策を活用しながら,より積極的に企業誘致を進めてまいります。  22ページをお開き願います。  (2)では,ポートアイランドに国内外の医療関連企業の誘致を積極的に進め,医療関連企業の集積と新産業の創出を図るとともに,医療を中心とした産学官の連携を促進し,進出企業の市内定着とさらなる成長を図ってまいります。  3中小企業の活性化の(1)では,神戸経済を担う市内中小企業の円滑な資金繰りを支援するため,融資制度の拡充を行います。  なお,6月補正において,特にセーフティーネット資金融資の充実を図ったことから,全体の融資予定額については,当初予算に750億円増額して800億円となっております。  23ページに参りまして,(2)では,中小企業活性化プログラムの検証・評価・見直しを行ってまいります。  (3)では,地元中小企業の医療機器などの開発を促進するため,専門家によるアドバイザー派遣を行い,特許・薬事法などに関する調査・指導などのサポートを行います。  (4)では,デザイナーとものづくり企業などのコーディネートを行なうとともに,さまざまなネットワーク構築を図ることにより,市内中小製造業における工業デザインを活用した製品の高付加価値化などを支援し,デザイン都市・神戸を広くアピールしてまいります。  24ページをお開き願います。  (5)では,神戸の強みであるものづくり産業のさらなる飛躍を目指して,ものづくりの総合支援拠点である神戸ものづくりクラスター支援センターのさらなる技術指導体制を強化し,地元中小企業の新技術・新製品の開発を強力にバックアップしてまいります。  (6)では,神戸を拠点に起業,新分野進出,新事業展開などに取り組む中小企業を挑戦企業と位置づけ,これらの神戸の挑戦企業の意欲的な取り組みに対し,総合的な支援策を実施してまいります。  (7)では,幅広いものづくり産業への波及効果のあるロボット分野の産業化を促進するために,人材発掘・育成事業やプロジェクト創出事業に取り組むとともに,セミナー・イベントなどを通じて,市民・市内企業への啓発・PRに取り組んでまいります。  (8)では,地元の工業高専,工業高校や地元産業界と連携して,ものづくり人材の育成に取り組んでまいります。  (9)では,市内中小製造業の設備投資の促進を図るための助成制度を引き続き実施いたします。  25ページに参りまして,(10)では,厳しい経営環境に置かれている市内中小企業の販路開拓・受注拡大を図るため,関係機関と連携して,ものづくり商談会を実施するとともに,異業種グループをコーディネートし,大企業からの受注拡大を図る共同受注,共同開発支援を行います。  (11)では,中国の中でも特に成長著しい長江流域との経済交流を促進し,地元企業の日中ビジネスを支援してまいります。  (12)では,中国市場への販路開拓を目指す地元中小企業に対して,物産展や商談会への出店支援などを行ってまいります。  (13)では,シューズプラザにおいて,シューズ業界に精通した相談員による相談業務を実施するとともに,東京の展示会への合同出展,アパレルメーカー・バイヤーとの交流会・各種セミナーの開催など,シューズ産業の販路開拓を総合的に支援してまいります。  (14)では,神戸コレクションを核として,その前後の一定期間に魅力あるイベントを集中的に開催する神戸ファッションウィークを実施し,神戸ブランドの効果的な情報発信をいたします。  26ページをお開き願います。  (15)の神戸ファッション美術館の運営では,神戸ファッション振興の拠点として,関係者とのネットワークを活用した運営により,人材育成,情報発信などを行ってまいります。  (16)では,地域商業の活性化に資することを目的として,商店街・小売市場の実施する空き店舗対策に対して,事業の目的や内容,段階に応じたきめ細かな補助メニューによる総合的な支援を実施いたします。  (17)では,安全・安心な商店街・小売市場づくりといった商店街・小売市場の活性化に向けた先進的な取り組みに対し,その初期段階での活動を支援することにより,継続的な取り組みにつなげてまいります。  27ページに参りまして,(18)では,小売商業の環境整備を促進し,地域商業の活性化を図るため,商店街・小売市場が設置するアーチ,アーケードなどの建設費を補助します。  (19)では,地域のにぎわいづくりや集客拡大のために,商店街・小売市場が行うふれあいイベントの開催経費を補助していきますが,6月補正において,補助率の拡充などを行いまして,新型インフルエンザなどによって落ち込んだにぎわいの回復のための取り組みをさらに支援してまいります。  (20)では,新長田駅周辺地域の活性化に向け,株式会社神戸ながたTMOの取り組みに対して支援を行います。  28ページをお開き願います。  (21)では,水産物の流通業界が一体となって取り組んでいる魚腸骨のリサイクル事業に対して支援してまいります。  4神戸らしい農漁業の展開の(1)では,神戸市農漁業ビジョン2010の推進会議を通して,施策の評価検証と見直しを行い,神戸らしい農漁業の展開を図ります。また,耕作放棄地の解消及び保全管理田も含めた有効活用を積極的に進めてまいります。  (2)では,農村景観を保全・育成すべき地域の掘り起こしを進めるとともに,里づくり計画の策定と実践活動への支援を積極的に行い,里づくり事業の取り組みを市民に向けて情報発信していきます。  29ページに参りまして,(3)では,学校給食で使用される野菜について,市内産野菜の供給率を高めるため,献立情報と産地情報をもとに,需給調整などを行うとともに,新たな品目の導入に向け試験栽培を進めていきます。  (4)では,地域農業の活性化のため,認定農業者,集落営農組織,女性グループなどの多様な担い手を育成するとともに,新規就農を推進してまいります。  (5)では,食の安全・安心,地元農産物志向を求める消費者ニーズに対応するため,市内産農作物への「こうべ版GAP」の導入を推進するとともに,流通業界や消費者と連携を強化していくことで,安全・安心な市内産農産物を流通させる体制を構築してまいります。  (6)では,近年急増しているアライグマなどの特定外来生物や,イノシシやカラスなどの野生動物による農作物被害や生活環境被害に対処するため,捕獲体制の整備を図り,効率的な捕獲を実施するとともに,市民への広報に努め,安全・安心なまちづくりを進めていきます。  (7)では,安全で快適な海釣りの場の提供のため,須磨海づり公園の橋げたや杭などの補修を行います。  30ページをお開き願います。  (8)の神戸ワイン事業の推進では,生産調整や拡販計画など,経営改善に取り組んでいる財団法人神戸みのりの公社に対し,引き続き運転資金の融資を行います。  (9)では,フルーツ・フラワーパークにおきまして,集客対策を強化し,コスト削減に努めるなど,経営改善に取り組んでおります株式会社神戸ワインに対して,引き続き運転資金の融資を行います。  (10)(11)では,引き続き圃場整備,農道整備を実施するとともに,(12)(13)では,老朽化したため池の改修や農業集落排水処理施設の改良・修繕を行います。  なお,6月補正におきまして,圃場整備,農道整備などの公共事業についても,前倒しをして実施すべく,事業費の増額補正を行っております。  31ページに移りまして,5卸売市場の活性化の(1)では,再整備事業によりまして,新たな施設の供用を開始しておりますが,引き続き兵庫区南部地域のにぎわいと活性化に向け,西側跡地の処分に向けた取り組みを進めてまいります。  (2)では,卸売市場の活性化に向け,仲卸業者及び関連事業者に対して,各種活性化策を実施してまいります。  (3)では,花卉市場空調設備更新などの基盤設備の改修工事を行います。
     なお,6月補正において,中央卸売市場本場,東部市場の美化整備などについて,前倒しをして実施すべく,事業費の増額補正を行っております。  32ページをお開き願います。  6備蓄体制の整備では,大規模災害発生後1日目の10万人の災害用食糧・物資の備蓄に続き,災害発生後2日目の5万人分を平成18年度から10カ年計画で備蓄してまいります。  33ページには,都市計画法と農振法の区域区分の概略図を掲載しておりますので,ご参照を願います。  なお,事業の詳細につきましては,今ご説明いたしました主要な施策を含め,37ページから98ページにかけ,また農業委員会の概要につきましては,101ページ及び102ページにそれぞれ記載しております。説明は省略させていただきますが,後ほどご参照願います。  105ページをお開き願います。  本年度の産業振興局予算でございますが,一般会計469億円余のほか,5つの特別会計を合わせ計543億円余の予算額となっております。  なお,6月補正によりまして約49億円の増額を図っておりますので,現行の予算総額は592億円余となっております。  また,115ページから127ページまでは,主要施設の概要及び配置図を記載しておりますので,後ほどごらんいただきたいと存じます。  以上が,本年度の産業振興局に係る事業の概要でございます。何とぞよろしくお願いいたします。 37 ◯委員長(大かわら鈴子) 当局の説明は終わりました。  委員の皆様に申し上げます。既に12時を過ぎておりますが,休憩せずにこのまま続けたいと存じますが,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 38 ◯委員長(大かわら鈴子) それでは,よろしくお願いします。  それでは,これより質疑を行います。  事業概要並びに産業振興局の所管事項についてご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 39 ◯委員長(大かわら鈴子) ご発言がなければ,産業振興局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局どうもご苦労さまでした。  委員の皆様におかれましては,産業振興局が退室するまで自席でお待ち願います。 40 ◯委員長(大かわら鈴子) 次回委員会についてですが,次回委員会は7月23日木曜日午前10時より開会したいと存じますので,よろしくお願いいたします。  また,その日は審査の後,実地視察を行いたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 41 ◯委員長(大かわら鈴子) それでは,さよう決定いたしました。  なお,視察先につきましては,正副委員長にご一任いただきたいと存じますので,ご了承願います。 42 ◯委員長(大かわら鈴子) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日の委員会は,これをもって閉会いたします。   (午後0時4分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...