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  1. 神戸市議会 2009-07-01
    開催日:2009-07-01 平成21年港湾交通委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長北川道夫) ただいまから港湾交通委員会を開会いたします。本日は,常任委員長会議において確認されました委員会運営方針の提示と所管局の事業概要の説明聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,南原委員より所用のため欠席する旨の届け出がありましたので,ご報告申し上げておきます。  最初に,委員各位の座席につきましては,正副委員長で相談の結果,お手元に配付しております定席表のとおりといたしましたので,ご了承願います。 2 ◯委員長北川道夫) それでは,協議事項によりまして,まず,委員会運営についてでありますが,本件につきましては,去る6月24日の常任委員長会議において協議いたしました結果,お手元に配付いたしております内容の運営方針が確認されましたので,この運営方針に基づき委員会を運営してまいりたいと存じます。  また,これまでの常任委員長懇談会において,お手元に配付いたしておりますとおり,委員会運営についての確認がなされており,これらの点についても今後の委員会運営に反映させてまいりたいと存じますので,委員各位のご協力をお願いいたします。  それでは,これより順次各局の審査を行います。  委員各位におかれましては,交通局が入室するまでしばらく自席にてお待ち願います。 (交通局) 3 ◯委員長北川道夫) これより交通局関係の審査を行います。  それでは,事業概要について当局の説明を求めます。  局長,着席されたままで結構です。よろしくお願いします。 4 ◯澤木交通局長 おはようございます。局長の澤木でございます。よろしくお願いします。  それでは,座って説明させていただきます。  委員の皆様方におかれましては,交通局の事業運営に対し,平素からご理解・ご協力を賜り,厚くお礼を申し上げます。今後とも,何とぞよろしくご指導のほどお願い申し上げます。  それでは,平成21年度事業概要をご説明申し上げます。  お手元の資料の1ページをお開き願います。  世界的な景気低迷など,昨今の経済状況の中,市バス・地下鉄の乗客数の大幅な増加は見込めず,非常に厳しい経営状況に直面しております。
     自動車事業会計につきましては,19年度決算において2億円の純利益を計上し,あわせて取り崩し可能な交通事業基金の全額取り崩しによる累積資金不足の縮小,累積欠損金の解消を図ったものの,21年度につきましては単年度赤字を計上せざるを得ない状況にあります。より一層の経営改善に取り組まなければ,地方公共団体の財政の健全化に関する法律における経営健全化基準を上回り,経営健全化団体に陥るという危機的な状況にあります。  高速鉄道事業会計につきましては,21年度は昨年度に比べ収支改善を図ったものの,依然として海岸線の資本費負担が大きく,引き続き単年度赤字を計上するとともに,多額の企業債残高累積資金不足を抱えるという深刻な状況にあります。  一方,本格的な少子・高齢社会の到来など,社会経済環境の変化や地球環境保全推進への動きの中,公共交通の果たす役割はますます大きくなっております。交通局といたしましても,市民の期待にこたえ,健全で安定した経営を実現するため,神戸市営交通ステップアッププラン取り組みの早期達成に向け,お客様サービスの向上をはじめとした取り組みを強化してまいります。  今後とも,多くのお客様に信頼され,安心,満足してご利用いただける市バス・地下鉄であり続け,将来にわたって市民の足を守るという使命を果たしていくため,交通局全職員が一丸となって取り組んでまいります。  以下,各事業の概要につきまして,順次ご説明申し上げます。  3ページをお開き願います。  交通局の沿革でございます。  4ページには,参考資料として,市内公共輸送機関別輸送人員・シェアの推移及び料金の推移を掲げております。  5ページから11ページには業務組織図を,12ページには職員人員表を,また13ページには施設の配置図を掲げております。  14ページから17ページには,料金体系として,市バス・地下鉄の料金表を,18ページには,バス・地下鉄連絡定期料金表及び乗継割引制度の概要,19ページには,エコファミリー制度などの公共交通機関への転換を促すための取り組みを掲げており,その中で,参考としまして,地球環境に優しい市営交通として,1人を1キロ運ぶのに排出するCO2は,地下鉄を利用した場合を1として比べると,市バスは2.8倍,自動車は9.6倍となっており,市バス・地下鉄が地球環境に優しい乗り物であることを記載しております。  また,19ページ下段からカードの種類を,22ページには,ICカードシステムPiTaPaを掲載しております。  23ページには,参考として,定期券発売所自動定期券発売機忘れ物取扱所をご案内しております。  24ページをお開き願います。  自動車事業の概要でございます。  1,業務の予定量では,営業路線381.5キロメートル,運転系統数86本,停留所数748カ所,在籍車両数545両を,また1日平均でございますが,運転走行キロ5万2,555キロメートル,乗車人員20万2,392人,乗車料収入3,269万円を予定しております。  25ページに参りまして,2,予算実施計画でございます。  収益的収支では,収入の計142億8,821万円,支出の計146億3,564万円を計上し,欄外下に記載しておりますように,純損失は3億9,749万円となる見込みでございます。  次に,資本的収支では,収入の計15億3,283万円,支出の計35億695万円を計上しております。  26ページをごらんください。  営業成績の5年間の推移でございます。  市バス営業所管理委託など抜本的な経営改善に取り組んできた結果,表の下から2段目,収益的収支の損益の欄でございますが,17年度は8億7,742万円の赤字でございましたが,18年度には1億5,698万円の純利益を計上し,平成4年度以来14年ぶりの黒字を計上いたしました。その後も黒字基調でございましたが,前述のとおり,21年度は赤字を見込んでおります。また,その下の累積損益の欄でございますが,19年度には306億6,525万円の累積欠損金がございましたが,欄外に掲げておりますとおり,議会の議決を得て解消しております。  また,下段には,1日当たりの乗車人員乗車料収入の推移などを掲げております。  27ページには,3,施設・車両として主な施設を,28ページ,29ページには車両を掲げております。バス車両につきましては,現在545両を保有しておりますが,順次,低床バス車両の導入を進めており,22年度末に総在籍車両の約80%をノンステップバスなどの移動円滑化基準適合車としてまいります。現在は約70%が移動円滑化基準適合車となっております。また,表の右端の2段目にございますCNGバス21両のうち,魚崎営業所の8両につきましては,こうべバイオガスを利用して運行しております。さらに,20年度には,地球環境保全への対応として,環境負荷の少ないハイブリッドバスを1両,試験的に導入いたしました。21年度にはさらに2両導入する予定でございます。  30ページには,バス専用・優先レーン略図を,31ページには,市バスの系統案内を掲げておりますので,ご参照願います。  35ページをお開き願います。  続きまして,高速鉄道事業の概要でございます。  1,業務の予定量では,西神・山手線と海岸線を合わせまして,営業路線30.6キロメートル,在籍車両208両を,また1日平均でございますが,運転走行キロ5万3,122キロメートル,乗車人員29万9,500人,乗車料収入5,167万円を予定しております。  36ページをお開き願います。  2,予算実施計画でございます。  収益的収支では,収入の計235億8,596万円,支出の計250億1,120万円を計上し,欄外下に記載しておりますように,純損失は14億7,092万円となる見込みでございます。  次に,資本的収支では,収入の計157億8,220万円,支出の計242億4,804万円を計上しております。  37ページに参りまして,営業成績の5年間の推移でございます。  海岸線全駅の駅業務の委託や資本費負担の軽減など抜本的な経営改善に取り組んだ結果,表の下から2段目,収益的収支の損益の欄でございますが,17年度は40億8,109万円の赤字でありましたが,19年度は29億5,593万円の赤字に減少しております。その後につきましても,19年度に公的資金補償金免除繰上償還が認められたことから,さらに資本金負担の軽減が図られるため,赤字の縮小を見込んでいるところでございます。  また,下段には1日当たりの乗車人員乗車料収入の推移などを掲げております。  38ページ,39ページには,3,施設・車両として主な施設を,40ページ,41ページには車両を,42ページには主な駅務機器を,43ページには関連事業施設を掲げております。  47ページをお開き願います。  平成21年度主要施策でございます。  1,お客様サービスの向上といたしまして,かねてよりご要望いただいておりました広告つきバス停留所上屋整備事業の全市展開やKOBE PiTaPaカードに限定しておりますが,定期券を購入する場合に現金を必要とすることなく購入できるクレジット決済を導入しております。  2,安全で安心な市バス・地下鉄の推進として,地下鉄におけるATC・ATOなどの計画的な設備更新や市バスへのドライブレコーダーの設置拡大などに努めてまいります。  3,公共交通優先まちづくりの推進として,モビリティー・マネジメントやエコファミリーエコショッピングを引き続き行うとともに,4,人と環境に優しい市バス・地下鉄の運行として,ノンステップバスの導入,地下鉄駅ホームの点字誘導ブロックの整備などに努めてまいります。  48ページに参りまして,5,海岸線を生かしたまちづくりとして,都心回遊切符の発売などを進めてまいります。この都心回遊切符は,市街地の回遊性を高め,地元商店街と連携して地域を活性化することや,海岸線の乗客増を図るため,海岸線の三宮・花時計前駅からハーバーランド駅の区間で100円のワンコイン運賃とするものでございます。当初は,発売期間を4月25日から6月30日までとしておりましたが,新型インフルエンザにより観光客の激減など大きな影響が出ており,そのため,7月17日より「行こう!神戸」キャンペーンが実施されますが,交通局でもキャンペーンを盛り上げるため,委員各位に既にご案内しておりますとおり,発売期間を8月31日まで延長いたします。  最後に,6,効率的経営の展開として,市バス営業所管理委託の継続などを図ってまいります。  以上で平成21年度交通局事業概要の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 5 ◯委員長北川道夫) 当局の説明は終わりました。これより質疑を行います。  事業概要及び交通局の所管事項について,ご質疑はございませんでしょうか。  (なし) 6 ◯委員長北川道夫) 質疑がなければ──交通局関係の質疑もよろしいですね。  それでは,交通局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでございました。  なお,委員各位におかれましては,みなと総局が入室するまでしばらくお待ち願います。 (みなと総局) 7 ◯委員長北川道夫) これよりみなと総局関係の審査を行います。  それでは,事業概要について当局の説明を求めます。  局長,着席されたままで結構です。 8 ◯岡口みなと総局長 みなと総局の岡口でございます。委員の各位におかれましては,平素よりみなと総局の事業に対しましてご理解・ご支援を賜り,まことにありがとうございます。みなと総局の事務執行に当たりましては,本日,出席しております幹部職員はもちろんでございますが,職員一同,一致協力して適正な職務執行に努めてまいりたいと考えておりますので,今後ともご指導賜りますよう,何とぞよろしくお願い申し上げます。  それでは,座って説明させていただきます。  それでは,平成21年度みなと総局事業概要につきましてご説明申し上げます。  お手元の平成21年度事業概要の1枚目,「はじめに」をお開きください。  現在,世界金融危機世界同時不況の中で,国内経済は,輸出,国内生産,企業収益が大幅に減少し,雇用情勢や国民の消費志向への深刻な影響など,景気の急速な悪化が続いております。ただ,6月に入り,国内景気は厳しい状況にあるものの,輸出や生産など一部に持ち直しの動きが見られるなど,若干明るい兆しが見えつつあります。加えて,6月市会において可決いただきました国の経済危機対策に基づく補正予算を国とともに早期かつ着実に実施するなど,官民一体となって経済危機克服に向けた取り組みを進める必要があります。  みなと総局では,ポートセールスエアポートセールス企業誘致の一層の推進に積極的な取り組みを行っているところでございますが,政府の経済危機対策の趣旨も踏まえ,今後,国内景気の回復局面において,可能な限り短期間での市内経済の回復に寄与できるよう,神戸港の港勢の維持・回復・拡大,産業団地・住宅団地の分譲の推進,神戸空港の管理・活用を積極的に推進してまいります。このため,みなと総局では,物流や人流の交流拠点として,時代に対応した港の活用を図る港湾事業市民生活の安全・安心を確保する海岸事業,活力と魅力ある神戸づくりに不可欠な都市基盤である神戸空港の運営等を行う空港整備事業市民生活の向上,雇用の確保と経済基盤の強化を図るため,産業用地や住宅宅地の供給を行う新都市整備事業の4つの事業に取り組んでまいります。  1ページをお開きください。  みなと総局の組織でございます。  みなと総局は,経営企画部,みなと振興部,空港事業室,技術部,神戸港管理事務所神戸空港管理事務所の375名をもって構成しております。  17ページをお開きください。  主要事業の概要でございます。  まず,魅力あふれる元気なまちづくりのための総合的な取り組みにつきましてご説明申し上げます。  初めに,神戸経済活性化のための新たな誘致の推進でございますが,神戸空港の開港などにより神戸の投資環境が大きく向上する中,平成17年度より市長をトップとする企業誘致チーム神戸エンタープライズプロモーションビューローを創設し,企業誘致体制を強化するとともに,企業誘致ポートセールスの推進及びエアポートセールスの推進に一体的に取り組んでおります。  企業誘致の推進につきましては,神戸空港の開港により,海・空・陸の交通の拠点として利便性の高い立地条件を備えたビジネスの好適地であるポートアイランド第2期や神戸空港島,神戸複合産業団地等への企業誘致を推進してまいります。  平成17年度から19年度までの期間限定で,分譲価格の割引や良好な産業団地の形成を促進する分譲促進制度を導入し,企業誘致を積極的に展開いたしました結果,各産業団地企業進出,雇用創出が図られました。  また,平成20年度からは,新たに進出支援制度を導入するとともに,神戸エンタープライズゾーン条例の期限を平成22年度まで延長しており,平成21年度も引き続き同制度によるインセンティブの充実を図るとともに,企業立地促進法設備投資減税や低利融資を活用しながら,神戸の産業団地のPRを積極的に進め,より一層の誘致活動を行ってまいります。  18ページに参りまして,ポートセールスの推進についてでございますが,現在,神戸港の港勢は,震災の影響に加えて物流構造の変化や国内外の港間競争の激化,世界的な景気の悪化による輸出市場の急激な収縮など,極めて厳しい状況に置かれております。こうした中で,西日本のハブ港としての機能の維持・向上を目指し,神戸港の港勢の維持・回復・拡大を図るため,民間人材を活用したポートセールスチームを中心に民間事業者と一体となり,貨物・船社・航路の誘致活動を行うとともに,神戸港上海事務所と連携した中国貨物の誘致,モーダルシフトなどによる瀬戸内貨物の誘致の強化,工場の集積化が進む大阪湾周辺や滋賀・北陸地域の貨物の集積に取り組んでまいります。さらに,スーパー中枢港湾の実現に向けた取り組み・機能強化や貨物を発生する企業誘致にも努め,開港150周年に当たる平成30年には,コンテナ取扱個数300万TEUを目標として取り組んでまいります。  エアポートセールスの推進につきましては,神戸空港利用促進を図るとともに,航空機利用者利便向上のための機能の充実や就航路線・便数の一層の向上に向け,航空会社関係機関等との協議を精力的に行ってまいります。  なお,19ページから22ページには,これまでに実施しております企業誘致の促進策と企業誘致などの平成20年度の状況をまとめておりますので,ご参照ください。  23ページをお開きください。  神戸空港事業の推進でございます。  神戸空港は,神戸市及び周辺地域の国内航空需要に対応するとともに,活力と魅力のある神戸のまちづくりに不可欠な都市基盤として整備し,平成18年2月16日に開港いたしました。  日本航空グループ,全日本空輸,スカイマーク天草エアラインの航空4社により,東京,札幌,沖縄など国内主要都市に5路線就航しております。  開港後は航空会社により安全運航が進められ,利用状況も開港から本日までで旅客数が900万人を超えており,神戸市民はもとより広く近隣都市の方々にもご利用いただき,神戸都市圏の新たな玄関口として定着しつつあります。  ページ中ほどに参りまして,空港整備事業につきましては,国庫補助事業により,空港施設用地の取得及び航空灯火の電源高質化を行ってまいります。  航空管理事業につきましては,航空施設の維持管理,バードストライクハイジャック等の防止対策など,引き続き安全で適正な空港運営に努めてまいります。  また,引き続き空港の利用促進を図るとともに,利用者の利便向上のため,航空各社に対し就航路線・便数の拡充を働きかけてまいります。  空港島造成につきましては,道路などの基盤施設の整備や埋立事業を進めてまいります。  空港関連事業につきましては,神戸空港ターミナル株式会社に対し,ターミナル用地及び駐車場用地の使用許可を行います。  26ページをお開きください。  ポートアイランド事業の推進でございます。  ポートアイランド第2期につきましては,国際化・情報化など新たな時代のニーズに対応した港湾施設の整備や港湾物流機能用地既存産業の振興や高度先端産業の集積のほか,神戸医療産業都市構想世界最先端・最高性能の次世代スーパーコンピューター施設の立地など,各種プロジェクトを核としたまちづくりを進めるとともに,ポートアイランド神戸空港と連携する一体的な都市空間の形成を目指しております。  平成21年度は,PC-18東面岸壁の泊地及び航路・泊地のしゅんせつや国の経済危機対策に基づきPC-14から17の岸壁耐震強化などの国直轄事業を進めるほか,島内道路などの基盤整備を進めるとともに,神戸の玄関口となるポートアイランドの南北道路につきまして,魅力あるシンボルロードとなるよう,平成20年度に引き続き,飾花に取り組んでまいります。  また,企業の進出状況につきましては,平成21年4月現在で202社が進出しており,そのうち170社が操業を開始しております。  さらに企業誘致を加速させるため,期限を平成22年度まで3年間延長した神戸エンタープライズゾーン条例や平成20年度から新たに導入した進出支援制度を活用するとともに,経済波及効果を重視しつつ,企業の社会貢献にも着目し,より魅力的な産業団地の形成を図ってまいります。また,港湾関連用地においては,海上貨物増加につながる企業誘致に取り組んでまいります。  29ページをお開きください。  ポートアイランドでございます。  PC-1から5におきましては,コンテナバースから都市機能も含めた利用が可能な用途に転換することとし,人でにぎわう都市型ウオーターフロント空間を創出するため,平成15年度より順次事業化を進めてきた結果,平成19年4月には,地域に開かれた神戸学院大学,兵庫医療大学神戸夙川学院大学の3大学が開校し,水際線にはポーアイしおさい公園を整備しました。  31ページをお開きください。  港湾事業の概要でございます。  港湾管理者の業務につきましては,港湾施設の建設及びこれらの施設を良好な状態に維持すること,港湾施設管理運営し有効利用を図ること,船員及び港湾労働者のための福利厚生施設を設置・管理することなどで,これらを円滑に行うため,神戸税関近畿財務局近畿地方整備局神戸運輸監理部神戸海上保安部神戸検疫所などの関係行政機関と相互に協力して業務を行っております。  32ページと33ページには,港湾施設管理運営,港務サービスの提供を,また34ページと35ページには,神戸港の施設概要をまとめておりますので,ご参照ください。  36ページをお開き願います。  活力とにぎわいのある港を目指す取り組みでございます。  平成17年2月に策定いたしましたおおむね10年後の神戸港が目指すべき姿を示すみなと神戸-いきいきプランに基づき,神戸港の目指すべき姿として,活力とにぎわいのある世界から人・物が集まる生き生きとした港神戸の実現に向けた取り組みを進めていくこととしております。  37ページに参りまして,都心ウオーターフロントの活性化でございますが,ハーバーランドから新港第1突堤に至る中突堤周辺地区では,市街地に最も近接したウオーターフロントであり,また経済・文化交流面において非常に高いポテンシャルを有する地区であることから,海と船に親しめる都心ウオーターフロントの創造を基本テーマとして,ハーバーランドからメリケンパークまでを潤いとにぎわいのある親水空間にする取り組みを進めております。
     平成21年度は,メリケンパークを主会場としてビエンナーレが開催され,さらに港神戸のシンボルとして親しまれておりますポートタワーの改修を予定しております。  次に,兵庫運河の活性化でございますが,浜山小学校北側の旧貯木場では,レガッタなどの水上スポーツや地域イベントの場として,運河水面の新たな活用が始まっており,平成20年1月に,兵庫運河が国の運河の魅力再発見プロジェクトに認定されたことを契機に,学識経験者・地域・行政で構成する地域協議会を設立し,兵庫運河の活性化について検討を行ってまいりました。  平成21年度は,地域の個性を生かした水辺のにぎわい空間づくりや回遊性の向上などのため,プロムナードの整備や改修を行い,運河を核とした魅力ある地域づくりを進めてまいります。  次に,客船誘致の促進でございますが,クルーズ客船等の寄港を促進し,都心ウオーターフロントの活性化及び市民に親しまれる港づくりを進めるため,平成21年度は,神戸港を玄関口とする瀬戸内海クルーズの誘致に取り組むとともに,市内滞在型の観光を促進し,客船の停泊時間の長期化を図るため,乗船客の市内観光用バスへの運行助成などを行ってまいります。  38ページに参りまして,神戸空港島内無料巡回バスの運行についてでございますが,空港島内の回遊性を向上させることで島全体のにぎわいを創造することを目指し,空港島内無料巡回バスを運行いたしております。  次に,スーパー中枢港湾の実現でございますが,スーパー中枢港湾は,港湾コストの3割低減やリードタイムの1日程度への短縮を図り,国際競争力を強化することを目指すものでございます。平成21年度中に,PC-18東面大水深岸壁の整備やガントリークレーンの設置,国とともにPC-18東岸壁の泊地及び航路・泊地のしゅんせつなどを行うほか,このたびの国の経済危機対策に伴い,日本経済の成長力を下支えする役割を果たすため,PC-14から17を耐震強化岸壁として再整備するとともに,PC-16・17前面の航路・泊地のしゅんせつを行うなど,スーパー中枢港湾の実現に向けた取り組みと機能強化を進めてまいります。  次に,港湾施設の保安対策でございますが,SOLAS条約の改正を受けて国際船舶・港湾保安法が平成16年7月に施行されたことに伴い,神戸港ではフェンス・カメラ等を設置し埠頭の保安を強化しております。  次に,海上アクセス航路事業の推進でございます。  神戸-関空ベイ・シャトルは,関西国際空港と神戸空港を最短で結ぶ非常に利便性の高い公共交通機関として,開業以来,着実に乗船客数はふえております。国際都市神戸の発展に不可欠の都市装置であり,船舶に係る固定費用等に対する補助を行うとともに,利用促進のためのPR活動を積極的に行ってまいります。  40ページをお開きください。  神戸港の各地区施設の概要でございます。  まず,東部臨海部地区でございます。  東部臨海部地区では,魅力ある水際交流空間を創出するとともに,当地区を港湾の防災拠点として位置づけ,水際広場であるなぎさ公園やハーバーウォーク等を整備しました。  平成18年度末には,ハーバーウォークの全延長約2.4キロの整備も完了しております。  41ページに参りまして,中突堤周辺地区につきましては,先ほど申し上げました都心ウオーターフロントの活性化を目指し整備を進めており,平成18年2月には,遊休化していた国産1・2号上屋を文化交流施設,波止場町TEN×TENとして転活用しております。  さらに,かもめりあ西の用地につきましては,平成20年11月に新たにホテルがオープンいたしました。  43ページをお開きください。  六甲アイランド・フェニックス事業でございます。  六甲アイランドの南におきましては,広域的な廃棄物処理問題の解決に貢献するため,フェニックス事業を進めており,平成13年12月から廃棄物の受け入れを行っております。  44ページに参りまして,臨港交通体系でございます。  臨港交通体系といたしましては,これまでにハーバーハイウェイや神戸港港島トンネルを整備してまいりました。平成20年度からは,神戸港港島トンネルの渋滞緩和や交通安全対策を図り,今後の港湾物流増加や企業立地による交通量の伸びに対応するため,新たに2車線の出入り口整備を進めております。平成21年度も引き続きトンネルの複線化等延伸を進めてまいります。  また,浜手幹線などの主要幹線道路と新港東ふ頭を結ぶ新港東ふ頭連絡線の整備を行い,平成18年2月に供用を開始しております。  さらに,ハーバーハイウェイにつきましては,このたびの国の経済危機対策により,安全・安心なまちづくりを推進するため,ポートアイランドから六甲アイランドまでの10.5キロの区間において耐震改良を実施することとしております。  45ページと46ページには,その他の施設の概要をまとめておりますので,ご参照ください。  47ページをごらんください。  港湾サービスの向上と市民に親しまれる港づくりでございます。  神戸港の情報化でございますが,平成11年10月に全国に先駆けて神戸港港湾管理者EDIシステムを稼働させるとともに,国が進める次世代シングルウインドーと連携してワンストップサービスを推進するなど,港湾手続の電子化を進め,利用者の利便性向上に取り組んでまいります。  48ページから50ページにかけまして,神戸港のトータルコスト削減のための取り組みとして,神戸港の競争力を維持・強化し,港勢を図るため,これまで実施してまいりましたさまざまなトータルコスト低減策を掲げております。  51ページをお開きください。  国際交流の促進でございます。  神戸港は,シアトル港,ロッテルダム港,天津港と姉妹港・友好港提携を結んでいるほか,中国の南京港と技術交流事業の覚書を結んでおり,今後も世界の港と交流事業を行い,神戸港のPRと国際交流を進めてまいります。  次に,市民に親しまれる港づくりでございますが,神戸港のウオーターフロントの再開発・整備を進めていくとともに,みなとこうべ海上花火大会や練習船・巡視船の見学会などを通じて,市民が港に親しむ機会を提供してまいります。  なお,このたびの新型インフルエンザで大きな影響を受けた神戸のまちに多くの方々にお越しいただけるよう,7月17日から8月16日まで,「行こう!神戸」キャンペーンが全市的に展開されます。みなと総局といたしましては,同キャンペーンにあわせ,花火大会の内容充実や期間中のポートタワー入場料の無料化を行うほか,元気アップ!神戸キャンペーンといたしまして,神戸空港メリケンパーク周辺でイベントを開催し,神戸港,神戸空港,ベイ・シャトルの利用促進と市内への誘客を図ってまいります。特に8月1日に開催を予定しておりますみなとこうべ海上花火大会につきましては,過去最大となります1万発の打ち上げを予定しているほか,神戸で初めてとなります芸術花火を打ち上げ,さらには個人向けの一般協賛席を値下げするなど,安全対策にも十分配慮しつつ,より多くの方々に楽しんでいただきたいと考えております。  53ページをお開きください。  港湾労働者等の福祉の増進でございます。  港湾労働者や船舶乗組員に快適で働きやすい環境と憩いの場を提供するとともに,輸送革新に対応した教育訓練による人材づくりに対応する支援等を行い,港湾労働者福祉対策の強化・充実に努めてまいります。  54ページをお開きください。  海岸事業でございます。  海岸管理者として,高潮等による被害から海岸を防護し,市民の生命や財産を守るとともに,安全で快適な海岸環境の整備を図っております。  須磨海岸の管理といたしましては,平成20年度から,須磨海岸を守り育てる条例を施行し,海岸法による車両乗り入れ規制などもあわせて行い,市民が安全・安心に利用できるよう,周辺環境との調和を図りながら,美しい海岸を後世に残すよう取り組みを進めてまいります。  海水浴シーズンには,国の緊急雇用創出事業を活用したビーチクリーンキャンペーンの推進などにより,海岸の美化対策を強化してまいります。  また,汚濁防止対策としてオイルフェンスの設置やビーチクリーナー等による清掃を強化するとともに,事故防止対策として,遊泳区域の設定,監視員詰所の設置及び監視船による警戒を行ってまいります。  また,須磨海岸を守り育てる条例に関する広報等とあわせて,付近の道路混雑防止のための看板設置を行ってまいります。  高潮対策事業でございますが,平成16年度の大規模な冠水被害を受けまして,平成21年度も引き続き新港地区等について胸壁の整備などを進めてまいります。  55ページに参りまして,津波・高潮危機管理対策緊急事業といたしましては,津波からの防護及び円滑な避難の確保を推進するため,平成18年度からの5カ年の事業計画を策定しており,防潮鉄扉のアルミ化・電動化や水門の遠隔操作化,避難用通路の整備を進めております。  平成21年度も引き続き防潮鉄扉の軽量化や避難誘導サインの設置等を予定しております。  海岸管理事業では,約524ヘクタールの海岸保全区域及び防潮堤や防潮鉄扉などの海岸保全施設の管理を行ってまいります。  56ページをお開きください。  新都市整備事業でございます。  新都市整備事業では,従来より住み・働き・学び・憩うという複合的な都市機能を備えたまちづくりを行い,住宅宅地の供給と経済基盤の強化を図るための産業用地の供給を計画的・継続的に実施してまいりました。  臨海部では,さきに主要事業の項目でご説明申し上げましたとおり,新たな産業の導入,雇用の創出,市街地企業の高度化の拠点としてポートアイランド第2期事業を推進するとともに,21世紀の神戸の都市基盤として空港島の埋立事業を進めてまいります。  内陸部では,安定した宅地の供給を引き続き行うため,西神住宅第2団地などの整備を行ってまいります。神戸複合産業団地では,産業構造の変化や多様化に弾力的に対応できる産業団地を目指してまいります。  57ページをごらんください。  安全・安心・快適な住宅団地の造成でございます。  西神住宅団地は,西神地域の核としてその一体性を高めるために,新しい都市機能を充実させ,快適なニュータウンの形成を目指し整備を進めております。  進捗状況でございますが,平成21年4月現在で,人口は5万1,900人でございます。中央センター地区を中心に,プレンティ,西神戸医療センターなど西神地域の核となる施設が整備されております。  59ページをお開きください。  西神住宅第2団地では,自然と暮らしの美しい調和をテーマに,環境共生型のまちづくりを進めております。  また,団地全体に地区計画制度を導入し,良好な居住環境と多様な都市施設が調和したまちづくりを行っております。  進捗状況でございますが,平成21年4月現在で,人口は2万8,100人でございます。さらに,団地の東側に特定業務施設用地として設けられた神戸サイエンスパークでは8社が進出し,操業しております。  平成21年度は,宅地造成のほか,道路・上下水道等の整備を引き続き行ってまいります。  61ページをお開きください。  神戸研究学園都市では,神戸の知的文化の核とするため,大学をはじめとする研究・教育施設と良好な環境の住宅地を一体的に整備しております。  進捗状況でございますが,平成21年4月現在で,人口は1万8,600人でございます。また,大学相互間や大学と地域住民との交流拠点であるユニティをはじめとして市民・学生・研究者がともに憩う生活利便施設が整備されております。  63ページをお開きください。  ひよどり台第2期住宅団地では,都心近郊に位置する立地条件と団地周辺部の緑豊かな自然環境を生かして事業を進めており,平成21年4月現在で人口は700人でございます。  64ページにはその他の住宅団地をまとめておりますので,ご参照ください。  65ページをごらんください。  経済産業基盤の強化のための工業団地及び流通業務団地の建設でございます。  複合産業団地は,流通系・工業系・研究開発系をあわせ持つ新しいタイプの産業団地として整備を進めております。進出状況でございますが,平成21年4月現在で88社が進出しており,うち79社が操業しております。  平成21年度も引き続き,造成工事のほか,道路・下水道・公園等の基盤整備を進めるとともに,今後とも立地条件の優位性を生かし,より一層の企業誘致に取り組んでまいります。  67ページから69ページには,その他の産業団地を,70ページには,その他の項目として,環境に優しいまちづくりについて取りまとめておりますので,ご参照ください。  なお,71ページ以降に,平成21年度みなと総局予算を,また79ページ以降に,参考として,平成20年における神戸港の港勢,港湾計画の概要,みなと総局の沿革,事業箇所図を掲げておりますので,ご参照ください。  以上で当局の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 9 ◯委員長北川道夫) 当局の説明は終わりました。これより質疑を行います。  事業概要及びみなと総局の所管事項について,ご質問はございませんか。  (なし) 10 ◯委員長北川道夫) なければ,みなと総局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでございました。  なお,委員各位におかれては,みなと総局が退室するまでしばらくお待ちください。 11 ◯委員長北川道夫) 次に,次回委員会は7月23日木曜日午前10時に開会いたしますので,ご予定をお願いいたします。  また,その日の午後には実地視察を行いたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 12 ◯委員長北川道夫) ご異議がありませんので,さよう決定いたしました。  なお,視察先につきましては,正副委員長にご一任をいただきたいと存じますので,ご了承願います。 13 ◯委員長北川道夫) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日の委員会はこれをもって閉会いたします。   (午前10時45分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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