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  1. 神戸市議会 2009-06-18
    開催日:2009-06-18 平成21年福祉環境委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長(川原田弘子) おはようございます。ただいまから福祉環境委員会を開会いたします。  本日は,昨日の本会議において付託されました議案及び請願の審査のほか,陳情の審査及び報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,本日の協議事項についてでございますが,追加協議事項を委員の皆様にお配りいたしておりますので,念のため申し上げておきます。  また,本日の協議事項のうち,保健福祉局の報告事項,新型インフルエンザの現況と取り組みにつきまして,差しかえ資料を机上に配付させていただいておりますので,ご報告申し上げておきます。  次に,本日の協議事項のうち,報告,平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち緊急雇用創出事業(関係分)及びふるさと雇用再生事業については,議案自体は文教経済委員会に付託されておりますが,その他の常任委員会では,所管部分についての意見を取りまとめて文教経済委員会に伝え,文教経済委員会では,これを踏まえて意見決定を行う旨,市会運営委員会で確認されております。同議案には,保健福祉局環境局所管の内容が含まれているため,後ほど本委員会としての意見を取りまとめたいと思いますので,お含みおきお願いします。  なお,緊急雇用創出事業に係る総括的な事項については,文教経済委員会において審査されることになっておりますので,あわせてお含みおき願います。  次に,本日審査いたします請願第67号については,紹介議員の代表である山田議員より,請願第68号については,紹介議員である大かわら議員より,保健福祉局審査の冒頭にそれぞれ趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(川原田弘子) それではさよう決定いたしました。  また,本請願につきましては,それぞれ請願者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,紹介議員の趣旨説明の後,口頭陳述を受けることにしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 3 ◯委員長(川原田弘子) それではさよう決定いたしました。  なお,請願第68号については,請願代表者から口頭陳述人の変更申出書が提出され,岸本さんの代理として石原さんが陳述をされますので,ご報告いたしておきます。  また,陳情第196号及び陳情第197号につきましては,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,陳情第197号につきましては,保健福祉局審査の冒頭,請願の口頭陳述を受けた後に,陳情第196号につきましては,環境局審査の冒頭にそれぞれ口頭陳述を受けることにしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長(川原田弘子) それではさよう決定いたしました。 (保健福祉局) 5 ◯委員長(川原田弘子) それでは,これより保健福祉局関係の審査を行います。
     最初に,請願第67号について,紹介議員の趣旨説明を聴取いたします。  山田議員,発言席へどうぞ。 6 ◯委員外議員(山田哲郎) それでは,請願第67号細菌性髄膜炎ワクチン早期定期予防接種化等を要請する意見書提出を求める請願につきまして,紹介議員を代表いたしまして,その趣旨について若干ご説明をさせていただきます。  細菌性髄膜炎とは,ヘモフィルスインフルエンザ菌b型──俗称Hibや肺炎球菌などの細菌が引き起こす髄膜炎でございまして,症状は,非常に風邪の症状に似て判別しにくい病気であります。国内では,年間約1,000人の子供たちが自然感染で細菌性髄膜炎になりました。そのうち約5%が亡くなりました。4人に1人は脳障害などの後遺症に苦しんでおります。原因となるのは,先ほど申し上げました細菌のうち約60%がHib菌によるものです。また,約30%が肺炎球菌によるものでございます。特にこの細菌性髄膜炎は,抵抗力を持たない乳幼児にとっては,命の危険にさらされる恐ろしい病気でございますので,最近,妊婦さんとか,若いお母さん方にとっては,非常に深刻な問題となっているところでございます。最近ではマスコミ等も取り上げているところでございます。  しかし,こんな怖い病気でございますけれども,原因とされるHibまたは肺炎球菌については,既にワクチンが開発をされまして,予防接種することによって,防ぐことができる病気となっていることでございます。Hibについては,WHOは,1998年にHibワクチンの定期接種を全世界に勧告をいたしまして,現在では90カ国以上で定期予防接種化がされておるところでございまして,また,肺炎球菌につきましても,そのワクチンにおいては,多くの国で承認をされているところでございます。また,ワクチンの定期予防接種化した国々では,発症率が大幅に減少をいたしまして,大きな効果を上げているという現況でございます。  しかしながら,我が国はアメリカにおくれること20年,昨年の12月にやっとこのHibワクチンの販売が開始されたところでございます。2007年度では,東アジアでは北朝鮮と日本だけが認めていないという非常に後進的な状況にありました。しかし,認められたものの,定期接種ではなく,任意の接種でございますので,費用負担が計4回接種すると3万円と高額になることや,乳幼児の使用できる肺炎球菌ワクチン──七価ワクチンと言われる承認がおくれていることが大きな障害になっております。一方,妊婦並びに乳幼児を持つ若いお母さんたちを中心に予防接種の意識は日増しに高まり,また,最近ではマスコミに取り上げられ,毎月その希望者がふえている現況にあります。しかし,現在,Hibワクチンの供給が不足し,医療機関での接種の予約待ちが続いている状況でございます。  このような状況を考え,今回,ここでこの請願を通して,細菌性髄膜炎から乳幼児を守るために,神戸市議会より国に,1つ,Hibワクチンの早期の定期予防接種化と国による安定供給体制の確保,1つ,Hibワクチン接種の有効性についての意識啓発と普及促進,1つ,乳幼児に使用できる肺炎球菌ワクチン──七価ワクチンの早期の承認と定期予防接種化等々を求める意見書を提出することを強く要望するものでございます。  以上,委員各位におかれましては,ご理解,ご賛同を賜りますことをお願いいたしまして,趣旨説明とさせていただきます。  以上でございます。よろしくお願いします。 7 ◯委員長(川原田弘子) 請願第67号の紹介議員の趣旨説明は終わりました。  山田議員,ご苦労さまでした。  次に,請願第68号について,紹介議員の趣旨説明を聴取いたします。  大かわら議員,発言席へどうぞ。 8 ◯委員外議員(大かわら鈴子) おはようございます。それでは,よろしくお願いいたします。私は,請願第68号細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化を早期に求める請願について,紹介議員を代表して趣旨説明を行います。  細菌性髄膜炎は,乳幼児が罹患しやすく,インフルエンザ菌b型──Hibと肺炎球菌によって発病する疾患です。発熱以外に特別な症状が見られない場合が多いため,早期診断が困難であり,急性咽頭蓋炎,肺炎,敗血症など全身性重症感染症に容易に移行します。また,インフルエンザ菌や肺炎球菌は,薬剤耐性を持つ菌がふえており,治療が非常に難しくなっているとされています。その結果,Hibが原因の場合で3%から5%,肺炎球菌の場合は10%から15%もの死亡率になります。生存した場合でも,10%から20%に脳と神経に重大な損傷を来し,水頭症や難聴,脳性麻痺,精神遅延,けいれんなど重篤な状態を引き起こす恐ろしい疾患です。日本国内では,年間約1,000人近い子供が罹患すると言われており,その対策は急がれなければなりません。  Hibや肺炎球菌による細菌性髄膜炎にはワクチン接種による予防が最も効果的であり,1998年にはWHOが乳幼児期への定期接種を勧告しています。Hibワクチンは100カ国以上で,肺炎球菌ワクチンも77カ国で承認されています。ワクチンが導入され,予防接種を実施した各国では,Hibによる髄膜炎が激減しているとのことです。また,肺炎球菌ワクチンは,現在,日本国内では承認申請中ですが,安全性や効果の大きいことは導入している各国で既に証明されています。これらワクチンには,個人をHibや肺炎球菌から守るだけでなく,保育所など地域にHibや肺炎球菌が広がることを抑制するという大きな効果もあります。また,不必要な抗菌薬の使用を抑え,薬が効かない耐性菌の増加も抑えることができるのです。  国内では,昨年12月からワクチン接種が始まっていますが,任意接種であるため,4回の接種で約3万円程度の費用負担が必要です。個人で負担するにはかなり重いものです。これだけ効果がありながら,経済的理由で予防接種をあきらめざるを得ないということがあってはなりません。髄膜炎にかかれば,子供たちの命や将来が奪われかねません。それを最大限防ぐためにも,公費による定期接種化が必要です。子供たちの命を守り,未来を守るためにも,ぜひ請願を採択していただきますようお願いして,趣旨説明といたします。 9 ◯委員長(川原田弘子) 請願第68号の紹介議員の趣旨説明は終わりました。  大かわら議員,ご苦労さまでした。  次に,請願第67号について,請願者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の高野さん,前へどうぞ。  陳述人に申し上げます。陳述人は,最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,高野さん,どうぞ。 10 ◯請願者 私は,神戸市北区惣山町3丁目13-16の高野結香です。  昨年の4月,私の友人の3歳になる子供が突如高熱に襲われ,小児科に診察を受けたところ,医師は風邪と判断し,風邪薬をもらい,自宅で静養していましたが,一向に症状が改善されず,心配になり,総合病院を受診。またも風邪との診断。しかし,納得できず,知り合いの赤ちゃんが髄膜炎だったことを思い出し,勇気を出して医師に髄膜炎のHib菌の検査を要望しました。結果は,細菌性髄膜炎とのことでした。幸いにも友人のお子さんは1カ月の入院生活を強いられましたが,後遺症もなく,今も元気です。最近,その友人が,私に,日本でもやっと昨年12月にHibワクチンが認められたけど,任意の予防接種のため,1回の接種費用が約7,000円で,合計4回で3万円と高く,さらに,Hibワクチンも不足しているので,予約をしても1年ぐらい待たされている。幼い子供の命を守るために,日本でも一日も早く細菌性髄膜炎ワクチン定期予防接種を実施してほしいと懇願していました。  この細菌性髄膜炎は,毎年,国内で約1,000人の子供たちが感染しており,発症すれば重症化しやすく,治療がおくれると,知的な障害や手足の麻痺,てんかんなどの後遺症が残り,場合によってはとうとい命が奪われることもある怖い病気です。しかし,この病気の原因とされるHib──インフルエンザ菌b型と肺炎球菌には既にワクチンが開発され,予防接種によって防ぐことができる病気となっています。Hibについては,現在では,90カ国以上で定期予防接種化されており,肺炎球菌ワクチンについても,多くの国で承認されています。また,ワクチンを定期予防接種化した国々では,発症率が大幅に減少しています。  しかし,日本では2008年12月からHibワクチンの販売が開始されましたが,任意接種であるため,1回の接種費用は平均で約7,000円,4回合計で約3万円と高額です。経済的な負担の問題から接種を受けられない状況も懸念されます。また,現在,Hibワクチンの供給が不足し,医療機関では接種の予約待ちが続いています。予約をしても1年待ちと言われたり,予約の受け付けすら停止している小児科もある状況です。また,肺炎球菌ワクチンについては,乳幼児に使用できる七価ワクチンは,承認申請の手続がとられているものの,いまだ未承認の状況です。子供たちの命を守るためには,早急な対策が必要です。また,全国どの地であっても,未来ある子供たちの命を守る施策に差があってはなりません。  以上のことから,細菌性髄膜炎から乳幼児を守るため,1,早急にHibワクチン定期予防接種化すること,また,Hibワクチンの供給については,メーカー任せにするのではなく,安定的供給に国が最大限の努力を行うこと。2,Hibワクチン接種の有効性について意識啓発を行い,普及促進に努めること。3,乳幼児に使用できる肺炎球菌──七価ワクチンを早期に承認すること,また,早急に肺炎球菌ワクチン──七価ワクチンを定期予防接種化すること等々を求める意見書を国に提出していただくことをお願いし,口頭陳述とさせていただきます。ありがとうございました。 11 ◯委員長(川原田弘子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第68号について,請願者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の石原さん,前へどうぞ。  陳述人に申し上げます。陳述人は,最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  石原さん,どうぞ。 12 ◯請願者 神戸市中央区元町通6丁目5―15,石原晃子といいます。  細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化を求めることでお願いに上がりました。  細菌性の髄膜炎は,先ほど紹介議員の先生方が説明をされていたとおりなので省きますけれども,今,私は,新婦人の会の中で,赤ちゃんや乳幼児を持つお母さんたちと一緒にマッサージやリトミックを通して子育てサークルを応援しています。その中で──ママたちとの会話の中で,このHibの問題が大きな関心事になっています。その中でやはり,受けたいんだけれども値段が高い,どうしようかと悩んでいる周りの人の声を聞いているんだというような声をたくさん聞きます。しかし,後遺症のこともあり,1回7,000円から9,000円,1万円というところまで出てきている中で,若い世代の皆さんには経済的な負担が大きすぎるということで,本当に子供の命を守るワクチンを,だれもがためらわずに受けることができるように助成をお願いしたいなと思っています。また,国への意見書も上げていただきたいと思っています。  私たちは,今の小児科の先生に聞きますと,Hib菌の怖さが市民にも知られてきて,問い合わせがすごく多いと,そして,接種への動機づけのための部分的な援助も含めて検討をしてもらわなきゃいけないねということも聞いて,私たちは心強く思っています。1人1人の命──子供の命を守るためにも,このHibワクチンが本当に子供を守っていけるものとして,ぜひ検討をしていただきたいなというふうに思っています。  私たちも,国への要請書もそうなんですけれども,市独自の助成をね,お願いできないかなとひとつ思っています。今,一部自治体での一部助成が始まっている鹿児島県や宮崎両県をはじめ,栃木県の大田原市や滋賀県の長浜市,長野県の阿智村や東京都,荒川・品川・中央・渋谷の各区でも,ことしからね,助成が始まるということで,もうたくさんのところで喜びの声を聞いていますので,ぜひこの神戸においても助成をしていただきながら,本当に子供たちの命を守っていく,その先頭に立っていただきたいなと思っています。神戸は子育てに優しいまちだということのアピールにもなると思いますので,ぜひ1人1人の子供たちの命を守る上でもぜひこの神戸市独自の助成もあわせて,この定期接種を求める国への意見書もあわせてお願いしたいと思って,終わります。よろしくお願いいたします。 13 ◯委員長(川原田弘子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第197号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の宮内さん,前へどうぞ。  陳述人に申し上げます。陳述人は,最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,宮内さん,どうぞ。 14 ◯陳情者 私は,神戸市垂水区清水通5―23,宮内敦子です。  私には4歳の男の子と8カ月の女の子がいます。議員の皆さんはご存じと思いますが,赤ちゃんから3歳ぐらいまでの子供にとって最も怖い病気が細菌性髄膜炎です。この細菌性髄膜炎の約7割がHibによると言われています。Hibワクチンによって,Hibによる髄膜炎とすべての喉頭蓋炎が予防できます。そして,ほとんどの子が定期接種していると,その効果は,定期接種の対象児だけでなく,接種できない赤ちゃんや年齢の高い子供たちも感染から守る間接的な効果があることもわかってきています。  髄膜炎の初期症状は発熱,嘔吐で,風邪や急性胃腸炎と症状が似ていて,症状から原因を見抜くのはベテランの小児科医でも難しいと言われていて,実際に私の友達の子どもさんが風邪と診断されていて,でも,どうしてもおかしいということで再度診察してもらい,細菌性の髄膜炎だとわかりました。発見がもう少しおくれていたらと思うと,本当に怖くて,不安でなりません。子供はよく熱を出します。私たち子育て世代は,子供が熱を出すたびに髄膜炎ではないかと不安に思いながら子育てをしています。  Hibワクチンは,Hib感染症から子供たちを守ってくれる画期的なワクチンです。しかし,日本では,12月から受けられるようになったものの,まだ任意接種で,約3万円もかかり,余りの費用の高さに受けたくても受けられないという声でいっぱいです。また,何とかお金を工面してワクチンの接種を申し込んでも,ワクチンの供給不足で,すぐに受けられず,予約して待たなければならない現状です。どうすればいいのという不安でいっぱいです。  今,全国では,こうした子供の命を守りたいという若いお母さんの要求が高まっています。自治体での助成が始まっています。鹿児島や宮崎などをはじめ,東京ではこの4月から半額助成が実現しています。ぜひ神戸市でも助成してください。それとあわせて国に対してHibワクチン──肺炎球菌ワクチンの公費による定期接種を要請してください。一日も早くHibワクチン細菌性髄膜炎から子供たちの命を守りたいと思っています。どうぞ早急に定期接種になることを願っています。よろしくお願いします。  以上です。ありがとうございました。 15 ◯委員長(川原田弘子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  以上で保健福祉局関係の審査に係る請願・陳情についての口頭陳述は終わりました。  なお,口頭陳述の申し出がありませんでした陳情第190号より陳情第192号に至る3件は,細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化等を求める趣旨でありますので,ご報告いたしておきます。  それでは,議案3件並びに請願2件,陳情4件及び報告事項2件について,一括して当局の説明を求めます。 16 ◯桜井保健福祉局長 座ったまま失礼いたします。それでは,議案3件,報告2件,請願2件,陳情4件について,一括してご説明を申し上げます。  初めに,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち,保健福祉局所管分につきましてご説明申し上げますので,お手元にお配りいたしております資料1の1ページをお開き願います。  なお,説明に際しましては,100万円未満は省略させていただきますので,ご了承を願います。  一般会計(1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入・歳出とも53億4,100万円を増額しようとするものでございます。  2ページをお開きください。  (2)歳入補正予算の説明でございますが,第16款国庫支出金のうち第2項補助金,第2目民生費補助で21億9,000万円を,第3目衛生費補助で23億3,800万円を,3ページに移りまして,第10目教育費補助で3億700万円を,第17款県支出金のうち第2項補助金,第3目民生費補助で4億8,900万円を,第4目衛生費補助で1,600万円を,第20款繰入金のうち第2項基金繰入金,第1目基金繰入金で5,000万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  続きまして,第22款諸収入のうち第1項納付金,第1目民生費納付金で1億3,500万円を減額し,第7項雑入,第10目雑入で8,200万円を増額しようとするものでございます。  4ページをお開きください。  (3)歳出補正予算の説明でございますが,第4款民生費のうち第2項生活保護費,第1目生活保護費で生活保護業務データシステム等改修に伴い2,600万円を増額しようとするものでございます。  5ページをごらんください。  第3項児童福祉費,第1目児童福祉費で子育て応援特別手当の給付等に伴い14億9,600万円を増額し,第2目児童措置費で保育所保育料の減免に伴い財源更正を行い,第6目母子福祉費で高等技能訓練促進費の拡充に伴い1億6,700万円を増額しようとするものでございます。  6ページをお開きください。  第5項障害者福祉費,第1目障害者福祉費で障害者自立支援対策に伴い5,800万円を増額しようとするものでございます。  続きまして,第9項民生施設整備費,第1目児童福祉施設整備費で保育所整備等に伴い3億6,600万円を,第3目其他民生施設整備費で民生施設改修等に伴い5億1,400万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  7ページをごらんください。  第5款衛生費のうち第1項衛生総務費,第2目衛生総務費で小児初期救急拠点整備に伴い10億7,000万円を,第3目市民病院費で医療機器整備費等に伴い7億6,000万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  8ページをお開きください。  第2項公衆衛生費,第1目保健衛生費で特定不妊治療助成の拡充に伴い3,300万円を,第2目保健予防費で新型インフルエンザ予防対策として,病院,診療所等への支援に伴い1億8,500万円を,第3目地域保健費で女性特有のがん検診助成の拡充に伴い2億9,000万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  9ページをごらんください。  第3項環境衛生費,第2目環境保健研究所費では,新型インフルエンザ対策としてリアルタイムPCRの検査試薬等の増に伴い1,500万円を増額しようとするものでございます。  続きまして,第13款教育費のうち第9項看護大学費,第2目運営費で看護大学ホールの整備に伴い3億5,700万円を増額しようとするものでございます。  10ページをお開きください。  (4)債務負担行為補正でございますが,生活保護業務データシステム等改修につきまして債務負担行為の追加をしようとするものでございます。  11ページをごらんください。  次に,予算第28号議案平成21年度神戸市母子寡婦福祉資金貸付事業費補正予算につきまして,ご説明を申し上げます。  (1)歳入歳出補正予算一覧でございますが,歳入・歳出とも6,300万円を増額しようとするものでございます。  (2)歳入補正予算の説明でございますが,第1款事業収入のうち第2項繰越金,第1目母子福祉資金繰越金で5,900万円を,第2目寡婦福祉資金繰越金で300万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  12ページをお開きください。  (3)歳出補正予算の説明でございますが,第1款事業費のうち第1項貸付金,第1目母子福祉資金貸付金で母子福祉資金貸付金の増に伴い5,900万円を,第4目寡婦福祉資金貸付金で寡婦福祉資金貸付金の増に伴い300万円を,それぞれ増額しようとするものでございます。  以上,補正予算についてご説明申し上げました。  次に,報告第5号専決処分報告の件(地方独立行政法人神戸市民病院機構に係る中期計画の認可)につきましてご説明申し上げますので,13ページをお開きください。  本件は,平成21年4月1日の法人設立後,同日付で法人から地方独立行政法人神戸市民病院機構中期計画の提出を受けて,市長が認可するに当たり,法人が遅滞なく業務を行う必要があるため,急施を要したことから,地方自治法第179条第1項の規定により専決処分したことにつきまして,同条第3項の規定により報告し,承認を求めるものでございます。  続きまして,請願第67号,68号及び陳情第190号から192号及び第197号の細菌性髄膜炎ワクチンの公費による定期接種化等を求める請願・陳情について,ご説明申し上げます。  本件は,平成20年12月に国内において接種可能となりました細菌性髄膜炎ワクチンであるHibワクチン及び国内でいまだ承認されていない七価肺炎球菌ワクチンについて,早期の定期接種化等を求める意見書を政府に提出するよう求めるものでございます。  細菌性髄膜炎は,国内で年間約1,000人の子供たちが感染,発病しており,発症すれば重症化しやすく,治療がおくれると,知的な障害や手足の麻痺,てんかんなどの後遺症が残り,場合によってはとうとい命が奪われることもある深刻な病気です。  しかし,この病気の2大原因とされるインフルエンザ菌b型と肺炎球菌には既にワクチンが開発され,予防接種によって防ぐことができる病気になっています。このHibについては,WHOが1998年にHibワクチンの定期接種を推奨し,現在では世界の90カ国以上で定期予防接種化されており,肺炎球菌ワクチンについても,多くの国で承認されています。また,これらのワクチンを定期予防接種化した国々では,細菌性髄膜炎の発症率が大幅に減少しています。  我が国では,2008年12月にようやくHibワクチンの販売が開始されましたが,任意接種であるため,1回の接種費用が平均約7,000円,4回接種すると約3万円と高額です。また,肺炎球菌ワクチンにつきましては,2歳以上に接種可能な二十三価肺炎球菌ワクチンは,任意接種として主に高齢者に接種されておりますが,子供の髄膜炎を防ぐための七価肺炎球菌ワクチンは,承認申請の手続がとられているものの,いまだ承認すらなされていない状況です。  本市といたしましても,細菌性髄膜炎ワクチンであるHibワクチン及び七価肺炎球菌ワクチンの重要性については十分理解しております。Hibワクチンに関しては,大都市衛生主管局長会の平成22年度国家予算要望の中に,Hibワクチン定期接種化し,それに伴うワクチン量を確保する旨盛り込まれる予定でございます。本市としても,国へ同様の要望を行っていきたいと考えております。また,七価肺炎球菌ワクチンに関しては,今後,早期の承認について要望していきたいと考えております。  なお,Hibワクチン定期接種化されるまでの期間の公費助成につきましては,本市の厳しい財政状況において,定期の予防接種の公費負担が年々増加している中で,Hibワクチンの供給が潤沢でない状況も勘案すると,現状では困難であると考えております。  また,広報・啓発については,ワクチンの供給状況を見ながら対応していきたいと考えております。  次に,報告,平成21年度神戸市一般会計補正予算(予算第26号議案)のうち緊急雇用創出事業(関係分)及びふるさと雇用再生事業(関係分)についてご説明いたしますので,40ページをお開きください。  緊急雇用創出事業につきましては,神戸市バリアフリー情報調査ほか3件を,ふるさと雇用再生事業につきましては,障害者就労支援サポーター──仮称でございますが,の配置ほか1件を実施しようとするものでございます。  次に,報告,新型インフルエンザの現況と取り組みについて,ご説明いたします。別冊で資料2は6月12日現在の状況になっておりますので,最新の状況をご説明いたしますので,本日お配りいたしました資料2(6月17日現在)の1ページをごらんいただきたいと思います。  患者の発生状況でございますが,6月17日14時現在で119症例となっております。内訳は,乳幼児5人,小学生2人,中学生5人,高校生88人,短大・専門学校2人,成人17人でございます。119人全員が健康観察を終了しており,自宅療養や有症状者はございません。  発症日別の推移では,5月16日が26人でピークとなっております。  2ページをお開きください。  発熱相談センターについてでございますが,本市では,新型インフルエンザに感染したと思われる方を対象として,4月29日より神戸市発熱相談センターを開設しております。
     相談件数の推移でございますが,5月19日が2,678件でピークとなっております。  次に,3.発熱外来の状況でございますが,5月16日から発熱外来を本格稼働しました。  受診件数の推移でございますが,5月21日が446件でピークとなっております。  3ページをごらんください。  新型インフルエンザ検査件数でございますが,陽性件数の推移では,5月17日が31件でピークとなっております。また,検査件数の推移では,5月21日が209件でピークとなっております。  4ページをお開きください。  5月16日の感染が否定できない患者の発生以後の主な取り組みを記載しております。  また,5ページには,今後の第2波に備え,早期探知・拡大防止を目指す新型インフルエンザ対策神戸モデル(案)を図示してございますので,後ほどごらんください。  以上,議案3件,報告2件,請願2件,陳情4件について,ご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 17 ◯委員長(川原田弘子) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。  まず,予算第26号議案についてのご質疑はございませんか。  なお,新型インフルエンザ関連のご質疑があります場合は,この後,報告事項,新型インフルエンザの現況と取り組みについてのところで一括してご質疑をお願いできればと思います。  ご質疑はございませんか,予算第26号について。 18 ◯委員(平木博美) 1つ補正予算の中でお伺いをしたいと思います。看護大学のホールを建設されるということが,ここのところでご説明ございましたけれども,この看護大学のホールというのは,あの学園都市の位置関係を考えましても,ホールをその学校,いわゆる大学の中だけで使うのではなくて,あのエリアで,あるいは,もうちょっと広く地域で市民にホールの利用なども開放することも考えて計画をされているのかどうかについてだけちょっとお伺いをさせていただきたいと思います。 19 ◯桜井保健福祉局長 看護大学のホールにつきましては,もちろん看護大学でさまざまな研究会等を開くということ,さらには,今回のように新型インフルエンザ関連で特別講座というようなものを広く開いていこうと,そういうようなものに使っていこうということでございますが,地域の方々にも,当然ですね,いわゆるあいてる時間帯といいますか,それは利用の方法等を定めまして,どういった形でご利用いただけるかということについては,また今後大学等ともよく協議をしてまいりたいと思いますが,そういったあいている時間帯等についての利用ということについては,ルールを定めた上でですね,やっていきたいというふうには思ってございます。  以上です。 20 ◯委員長(川原田弘子) よろしいですか。 21 ◯委員(平木博美) ありがとうございました。 22 ◯委員(山口由美) 今,看護大学のホールの話がありましたので,その点に関して1点だけちょっとご意見だけ述べさせてもらって,あともう1点,小児救急の件でお尋ねをしたいと思います。  1点目のその看護大学のホールについてなんですけれども,市民にも開放していただけるようにといったような話とかもあったんですが,私も,昨年,もうご報告はさせていただいていると思うんですけれども,ちょっと看護大学の学園祭にお邪魔したときにちょっと残念なことがありまして,ぜひ改善をしてほしいということをお願いしてたかと思うんですけれども,その後も,実は,看護大学が主催──大学としてなのかちょっとわからないんですけれども,看護大学の中であった研究会にお招きをいただいたことがありまして,そのときのいろいろやりとりで,とてもまた残念な思いをしたことがありました。具体的には申し上げませんけれども,そういったことで,看護大学の対応というのが,本当に残念だなと思うことが1度ではなくて何度かありましたので,その点,改善していただいて,どんな方でも気軽に──やっぱり市民の税金を使ってできている学校なんだということを皆さんでもう少し認識しながら進めていただきたいなということをご意見だけ述べさせていただきます。  それから,小児救急の拠点についてなんですけれども,私たち会派としても,救急医療についてはとても関心を持っておりまして,今回のそういった小児救急の拠点を進めていただけるということは,本会議の方でも橋本議員の方から申し上げましたけれども,本当にありがたいなというふうに思っています。  そして,きのうの市長のご答弁の中にも,21年度の上半期の間に運営主体を決められる協議をされて,決定するということをおっしゃっておられましたけれども,その点で,具体的にいつぐらいに協議をされる予定──上半期というと,もうあと何カ月かかと思いますので,具体的にいつぐらいに協議をされる予定にされていらっしゃるのかということとか,あと医師会の方と,あと神戸大学の方と協議をするというお話だったんですけれども,それぞれ医師会の方は医師会の方で,大学の方は大学の方でという形で協議されるのか,それとも,3者というか,皆さんで一緒に協議をされるのか,その協議の仕方についても,具体的にもしもう決まっていらっしゃる,考えがおありになるようであれば,その点お伺いしたいと思います。  それから,小児救急に関して関連したことで,済みません,もう1点お聞きしたいのが,もしもその小児救急の拠点をつくっていただいたとしても,小児救急という部分だけ見ても,まだ問題はやっぱり解決できない部分もたくさんあると思います。というのも,拠点をつくったとしても,やはりまだ潜在的なニーズがあるというか,私が実感しているのは,診てもらわなくても,ひょっとしたら電話とかで済むこともあるのじゃないかなというふうに思っていまして,実際には,今,県の方がやっていますシャープ8000番のあの小児救急の電話相談があるかと思うんですけれども,それが夜中の12時までで終わってまして,夜中の間の相談というのがなかなかできないような状況になっています。今回,その拠点をつくっていただくことで,受診はできるようになったので,とても安心はできるんですけれども,やはりそういった電話だけで済むことが多い──電話だけで済む可能性がある方もいらっしゃると思いますので,その拠点をつくったところで,電話相談的なことをやるおつもりがあるのか,それとも,県の方と協議をして,そのシャープ8000番の機能を拡充していただく方向に考えていただける可能性があるのか,その辺のお考えをぜひお聞かせいただきたいと思います。  以上です。 23 ◯桜井保健福祉局長 現在,市長の方も21年度上半期中には運営主体を決めてということでございます。我々,4月以前からですね,こういう小児救急拠点をつくるということで,神戸大学と,それから医師会と私どもと一緒になって,いわゆる委員会のようなものをつくって進めてきてございますので,その延長線上でずっと協議は進めております。それで,たまたま今回のようなインフルエンザのことがございましたので,その協議が一たんストップをしていたという事情がございまして,この先日からですね,また話し合いを始めております。  それで,それぞれにということではなくてですね,医師会は医師会の中で,我々と一緒になって運営主体を1つつくっていくということを意思決定していただく。また,神戸大学は神戸大学で,今のところはいわゆる小児の医学部といいますかね,そこでのお話し合いを進めておりますので,学校法人としてそういう形に参画するということの意思決定をしていただかなければならないわけなんですね。そういう意味で,今,そういうその内部手続をいろいろやっていただいている最中でございまして,それが整いましたら,3者で1つの運営主体という合意をして進めていこうというふうに思ってございます。  これは1つの進めていく上でのプロセスでございますので,それがもうだめになるということではありませんので,上半期ぐらいには運営主体を決めてですね,そして精力的にやっていこうという趣旨でございますので,ご理解をいただきたいというふうに思います。  それから,いわゆるシャープ8000の問題と相談でございますが,基本的にやはりシャープ8000というものを有効に使い,またそれを充実していくという方向が1つだろうというふうに思っています。それ以外に,ここの小児拠点でですね,24時間やるわけですから,その電話対応ができるのかどうか。これは運営主体等がはっきりする中で,人員の問題等もございますので,協議をしていきたいというふうに思っています。まずはやはりシャープ8000を充実していただくということ,これは広く皆さん方にも認知をされておりますので,それが一番早いのかなというふうに思ってございます。我々の方のをやるにしても,まだ建設してですね,稼働するまでは少し時間がかかってまいりますので,そういった意味で,シャープ8000の方にもそういう要望は伝えてまいりたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 24 ◯委員(山口由美) ありがとうございました。私たちとしても,別に──小児救急の拠点に関してなんですけれども,急いでしてほしいとかということではなくって,医療関係者の皆さんもやっぱりご納得された上で進めていただきたいなという気持ちがありましたので,お聞きをさせていただきました。やはり実際に現場にいらっしゃる小児科医の先生方にもたびたびお話をお聞きするんですけれども,拠点をつくっても,人の配置のことであったり,そういうことで,とても現場にいらっしゃる先生方が不安を持っていらっしゃいますので,その辺も解消をしていただいた上で,皆さんでしっかりと進めていっていただきたいなという思いで質問をさせていただきました。  以上で終わります。 25 ◯委員(守屋隆司) 6ページにですね,保育所の整備の部分があるというふうに思うんですけども,全市的に見ても,待機児童の数ですね,まだ相当いらっしゃるようですし,ある程度解消すると,またふえるというふうな状況ですので,大変ご苦労が多いと思うんですが,今回,増床とか,分園,また改築してまたそれに伴う定員増という形で数字が記載されておりますけども,これでどの程度今の待機児童がクリアされるのかと。  それと,今の方向性としては,もう新しいものをつくらずにですね,現在のあるものでというお考えが強いのかなと。方向性としてはあるというふうに思うんですけども,兵庫においては,小学校なんかも統合されて,一時的にそういう校舎を使えるというふうなですね,環境的にもあるというふうに思うんですが,今回でどの程度までいって,その次の段階はどのようにお考えなのか,お聞きをいたしたいというふうに思います。  それと,もう1点,今の小児救急の拠点の整備のことで,今回はHAT神戸の方というふうにちょっとお聞きをしているんですけども,東部の方が特に今回緊急性があるということで,この整備ということがまず最初になったと思うんですが,将来的には,神戸市内何カ所ぐらいというか,エリア的にはどのようにお考えなのか,それについてもお聞きをいたしたいと思います。 26 ◯桜井保健福祉局長 保育所の関係でございますが,待機児童そのものにつきましては,約483ですか,今ございますが,今回補正で上げてますのは,増築で4カ所で120人分,それから6カ所分園という形で180人,それから改築に伴う増員ということで30名ということで,330人というような内容になってございます。  新築という状況をですね,私たちも進めていきたいんですが,用地取得の問題でありますとか,さまざまな環境条件がございますので,適地があれば,民間の方々がそういった形で名乗りを上げていただければ,それは即利用を──我々の方としてもとにかく進めていきたいというふうに思ってございます。ただ,それだけではなかなか進まないということで,増築なり分園ということをお願いをしながら,改築をしたりというとことでの策を一方で進めているということでご理解をいただけたらなというふうに思ってございます。  それから,小児救急拠点の関係でございますが,将来的に何カ所ぐらいかということですが,今,学園の方と,それから医師会の急病診療所ということで大倉山とが2カ所あります。小児科医会の先生方のお話を聞きますと──先ほども出てございましたように,小児のお医者様そのものが非常に少なくなってきているということで,ローテーションを組むのが非常に厳しいと。そういったことを考えますと,なかなか何カ所もふやしていくということにはならないだろうと。むしろ,今,何とか学園都市にある部分については残しながらですね,この中央も含めた東部で再編をすると,こういう発想で今,取り組んでいる最中でございます。  以上でございます。 27 ◯委員(守屋隆司) 待機児童の解消の点はですね,今回でかなりの数はいけるんでしょうけども,しかし,何歳児とかいって,その待機児童も年齢によって大分差があるようですので,ぜひ今後ともご努力をお願いしたいと思います。  それと,小児救急の拠点の件なんですけれども,休日・夜間の診療ですので,そこに詰めていただける先生方,大変だなというふうに,私は素人目にはそう思ってたんですけども,先日ですね,ちょっと新潟の方に視察に行かしていただいたときに,やっぱりこういう救急の拠点があるんですけども,逆に,来てる先生は,診察が継続しないと。そのとき診たら,もうそれで同じ子というか,同じ人を診なくても済むと──診なくても済むという言い方はちょっと語弊があるんですけども,それだけなんですね。ですから,逆にいうと負担が少ないと。診てる時間は晩とか休日ですから大変なんですけども。それと,収入的にもですね,非常に安定していると。ですから,私たちが考えているよりも,そういう拠点に開業医の先生なり,そういう方が行くことについて──時間的な問題とか,疲れるとかどうこうということもあるんでしょうけども,非常に先生にとってもメリットがあるというようなことを説明して,それと,運営自体も,そんな赤になるもんと違うと,非常に効率的に自分とこはできているということを聞きまして,イメージとちょっと違うなというふうに感じたんですけども──神戸の場合どうなるかわかんないんですけどね。  それと,先日,もともと市民病院にいらっしゃって,民間病院に行って,また今,区の方の保健部というんでしょうか──の方に入っている,もともと小児科担当の先生みたいな,兼業──公務員の方は兼業禁止ですわね,ですから,民間の小児科の部分で自分自身,応援に行こうと思っても行けないということもあるみたいなんですけども。こういう専門職というか,特別なお医者さん等は──兼業というのは,公務員が自分の地位とかあれを使ってまたするのがいけないという意味なんでしょうから,何か緩和なりするようなことがあってもいいんじゃないかなと思うんですけども,それについてもちょっとお聞きをしたいと思います。 28 ◯桜井保健福祉局長 確かに,いわゆる夜間救急の場合ですね,夜間の1時を過ぎると非常に患者も少なくなってきて,患者数そのものからいくと,非常に楽だというご意見があるかもしれませんが,先生方のお話を聞きますと,逆に,初めて診る患者ほど怖いものはないと。やはりかかりつけ医として常に診ている患者であれば,その状態もわかっているけれども,初めて診る患者さんというのは,やはり医療ミスも含めて非常に緊張感を持ってやっているというふうにおっしゃられておられます。そういったこと,それから,やはり全体として医師不足がございますし,どうしても今,お医者さんのいわゆる年齢層といいますか,そういったものも高齢化をしてきているという実態もございます。そういった意味で,こういった救急に携わるというのは非常にハードな職でございますので,なかなか人材が集まりにくい。  ですから,例えば,阪神北の事例なんかで言いますと,大学病院からのいわゆる派遣,それから開業医さん,そして独自に嘱託医を高額でお雇いをして対応していると,そういういろんな組み合わせでやっているというのが現状でございます。我々も,この阪神間においては,やはりそれが現実的なのかなというふうには考えております。  一方,私どものいわゆる保健所におります医師で,小児の専門を持っておる医師もおりますが,やはり非常に保健所の業務そのものも激務は激務でございます。ただ,兼業ということになりますと,一応お金をもらって行くということはいけませんけれども,例えば,大学なんかの講義に許可を得て行ったりをしておりますので,完全に診察そのものがだめかどうかと。これは条件をきちっと整理をして,例えば,もともと病院なんかですと,いわゆる病院の方に収入をいただく,そして派遣をすると,こういうやり方も以前やったことがございますので,そういうことはできないということではないだろうというふうに思いますが,ただ,本来の業務がおろそかになりますと非常に困ってまいりますし,今回のようなインフルエンザ対策の場面でも,ドクターのニーズというのは非常に高かったというようなことも考えますと,できるだけ独自に医師の確保は進めてまいりたいなというふうに思ってございます。  以上でございます。 29 ◯委員(山本じゅんじ) 2点お聞きします。  6ページの民生施設整備費についてですけれども,お聞きしましたところ,児童館の耐震改修が入っているということなんですけれども,現状で児童館の耐震改修がどの程度進んでいるのか,今回の改修でどれぐらい耐震化が進んだのか,現状を教えてください。それが1点です。あっ,じゃ,その1点にします。 30 ◯桜井保健福祉局長 児童館の耐震補強部分でございますが,今回,補強工事といたしましては5,300万ということで,昭和56年以前の耐震基準によって設計されております児童館について,耐震診断の結果,補強が必要と判断している部分──一応今のところは6カ所でございますけれども,それについて耐震の補強をしていこうということでございます。これで61施設のうちで47の診断が,改修が済むと,そして,残りの14施設につきましては,今年度診断を実施いたしまして,診断によって補強が必要であれば,順次補強をしていくと,こういう状況でございます。 31 ◯委員(白國高太郎) 保育所整備のところなんですけれども,安心こども基金等を活用して,保育所の増築・分園の整備を行うと書いてあるんですが,こういう国の補正なんかがあったときに,その基金があって,そこにこの国の5億3,000万ほどのお金を基金に入れて,それでそのお金を使うという意味なのか,そして,ここにある保育所の老朽改修等という保育所は,公立保育所なのかということと,もう1つは──話は飛びますけども,この看護大学のホールの建設で,私ちょっと伺ったのは,この卒業生・在学生が積み立てをしているって聞いたんですが,どれぐらい積み立てておられるのか,もしわかれば教えてください。 32 ◯桜井保健福祉局長 安心こども基金といいますのは,国が補正予算等で,こういったものの目的に使うということで,各県単位でお金を配付しまして,県の方で基金をつくって,いわば保管をしていると。事業化するに当たっては,我々の方が県の方からこういったお金をいただくという形になってございます。  それから,看護大学でございますが,看護大学のOB等を含めて,皆さん方がホールをつくろうということで,随分寄付活動をされておられました。今のところ,財源的には5,000万円を見込んでおるといいますか,何とか集めて対応しようということで,5,000万円の財源を,見込みを入れてございます。  以上でございます。 33 ◯三木保健福祉局子育て支援部長 保育所の改修ということでございますが,公立保育所の改修というふうなことでもさせていただきますし,安心こども基金を活用いたしまして,民間保育所の老朽改築というふうなところも想定してます。  以上でございます。 34 ◯委員(白國高太郎) 民間保育所の改修にも使えるという理解ですか。 35 ◯三木保健福祉局子育て支援部長 基本的に,改修といいますか,定員増というのを想定しておりまして,改築することによって,その定員増を実現するというのが基本的なコンセプトとしてございます。 36 ◯委員長(川原田弘子) 他にございませんか。よろしいですか。  (「なし」の声あり) 37 ◯委員長(川原田弘子) それでは,次に,予算第28号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 38 ◯委員長(川原田弘子) 次に,報告第5号について,ご質疑はございませんか。よろしいですか。  (「なし」の声あり) 39 ◯委員長(川原田弘子) 次に,細菌性髄膜炎ワクチンに関連いたします請願第67号,請願第68号,陳情第190号より陳情第192号に至る3件及び陳情第197号,以上,合計6件について,一括して質疑を行います。  これらの6件について,ご質疑はございませんか。 40 ◯委員(守屋隆司) 先ほど,当局の局長のご説明とか,あと請願・陳情の提出者の方の内容等をお聞きしますと,この細菌性髄膜炎に関するワクチンを定期予防接種化した国では大きな成果が上がっているという表現を大分お聞かせいただいたんですけども,具体的な数値というんでしょうか,そういうのをつかんでいらっしゃるとしたら,ちょっと教えていただきたいというふうに思います。 41 ◯桜井保健福祉局長 ワクチン導入をしているアメリカの事例でございますが,一応導入前につきましては,発症率が,5歳未満の人口,これ10万人当たり年間40人から60人と,また欧州では年間10人から30人であったというふうに聞いてございますが,導入後は,それぞれその数パーセントまで低下したという,そういった報告がございます。  以上でございます。 42 ◯委員(守屋隆司) 数値的にも劇的なこの変化というか,改善が見られるということかなというふうに思うんですけども──仮定の話ですけどもね。じゃ,こういうワクチンの定期予防接種化を日本において仮にされたというふうに仮定した場合ですね,患者数とか,予防の接種料とか,自己負担額など,いろいろと既にシミュレーションというか,想定ですね,されていると思うんですけども,そこら辺,何かひとつの想定の数値といいましょうか,そんなのってお持ちなんでしょうか,お聞きしたいと思います。 43 ◯委員長(川原田弘子) 金額ということですか,件数とか。 44 ◯委員(守屋隆司) はい。 45 ◯桜井保健福祉局長 金額面という話になってきますと,大体今1つの年齢階級で1万2,000人ぐらいの子供さんがおられるわけですから,それに3万円と,こういう数字になってくると思います。それぐらいの神戸市では費用がかかってくるというふうになろうかと思います。 46 ◯委員(守屋隆司) 三種の混合ワクチンのようにですね,やっぱり予防接種というのは,国が責任を持って対処すべき問題であるというふうに考えます。先ほどの陳情者のご説明の中でも,公費助成をしている自治体があるというふうにちょっとお聞きをさせてもらったんですけども,ほとんどがその助成額が2,000円とか3,000円ぐらいの範囲内というふうにお聞きをしてるんですけども,そういう自治体においても,自己負担というんでしょうか,それについてはですね,全くないというふうになっているのか,そこら辺のその枠組みといいましょうか,負担割合というか,そこら辺もちょっとお聞きをいたしたいと思います。 47 ◯桜井保健福祉局長 私どもの方で聞いてございますのは,鹿児島が1回3,000円,長浜が1回2,000円ということで,全額助成しているところは,北海道ですね──幌加内町というところで実施しているというふうに聞いてございます。ほかに実施しているというところは聞いてございません。ですから,7,000円との差ということになりますと,3,000円ですか,4,000円または5,000円が負担になっておるということでございます。  こういう公費助成というものは,昨年,新年度の予算の折に,今のいわゆる季節性のインフルエンザですね──が4,080円ということで,非常に高くて,なかなか困るんだという声がありまして,私どもも財政当局ともいろいろ議論し,または医師会とも議論して,1,000円の助成をするという形──医師会の方が500円を負担し,我々の方が580円を負担するという形で,3,000円でやれるようにしようということで,今年度の予算でさせていただいたんですが,そういった議論の際にも,この580円というのを出すのに,本当に財源に,捻出に苦労をいたしました。  そういう意味からいきますと,この3万円という金額の半分にいたしましても,非常に今の状況では厳しいと。やはり国の方に働きかけていく,いきたいというふうに我々の方は考えてございます。  以上でございます。 48 ◯委員(守屋隆司) それと,もう1点ですね,これは神戸市がどうこうというような問題じゃないと思うんですけども,乳幼児に使用できるこの七価ワクチンというんですか,これ承認申請が今されてるけど,まだおりてないと。この見通しというんでしょうか,まだ国とのいろいろと問い合わせとか,話し合いとか,情報のやり取りがあるとは思うんですが,そこら辺の認識というのは少しお持ちなんでしょうか。わかんなかったらわかんないで結構ですけども,ちょっとお聞きしたいと思います。 49 ◯谷口保健福祉局健康部長 今,国の方に現況を問い合わせているわけではございませんけれども,さまざまなニュースとかを見てみますと,国の方では,承認の手続を今,急ぎとっていらっしゃるというふうには聞いてございますが,最終今どの段階ということまでは確認はしてございません。 50 ◯委員(藤本浩二) 昨年12月にワクチン販売が承認されたということですけども,日本でも,このHibワクチン接種希望者が毎月ふえているとの説明があったんですけども,地元のこの兵庫県の状況をまず教えていただきたいと思います。 51 ◯桜井保健福祉局長 一応ワクチンの製造会社の方に問い合わせいたしますと,昨年の12月が523人,それから本年1月が1,135人,2月が1,655人,3月が1,734人というふうに──これは接種の希望者でございます,そういったふうに徐々にやっぱりふえてきているというふうに聞いてございます。そういう状況下で考えますと,やはりご希望の方がふえてきていらっしゃるなというふうに私どもも考えてございます。  以上でございます。 52 ◯委員(藤本浩二) このHibワクチンについては,全量輸入に依存しているということで聞いているんですが,フランスのサノフィパスツールという製造元のようですけども,全量輸入ということで,いま現在でも品不足で,予約してもかなり待たされるということなんですけども,神戸市の状況について,わかっている範囲で結構ですけど。 53 ◯桜井保健福祉局長 同じくワクチンの製造の販売会社の方に問い合わせをいたしましたところ,昨年の12月から本年の6月12日までで,接種希望者の数が約8,000人ということでございまして,それに対する必要本数というのは1万4,000余りということで聞いてございます。ただ,提供本数というのは約8,000本というふうに聞いてございますので,約6,000強の本数が不足しているという状況で,数カ月待ちの予約とか,予約の受け付けを停止している医療機関等も出てきているというふうに聞いてございます。 54 ◯委員(藤本浩二) これワクチンの品不足ということの中なんですけども,これ今,陳情の方もおっしゃってましたように,もうとにかく定期予防接種化にしてほしいというお話でしたけども,これ定期予防接種化にすれば,今以上にワクチンが不足するのは当たり前になってくるんじゃないかと思うんですけども,この定期予防接種化するその前提条件はこのワクチンの安定供給と思うんですけども,そこら辺いかがでしょうか。 55 ◯桜井保健福祉局長 これは確かフランスからの輸入というふうに聞いてございますので,私どもから国の方にそういった定期予防接種化というものの要望を上げると同時に,その際にもワクチン量の確保ということについては強く要望をしてまいりたいと思いますが,もともとのその製造の状態というのがどうなっているかというのが,私どもではちょっと把握できてございません。ただ,今の現状では品不足ということのようでございますので,これは,やはり国を挙げてそういったことについての取り組みをしていただくということが大事だろうというふうに思いますので,今後とも強く要望をしてまいりたいというふうに思います。 56 ◯委員(崎元祐治) 私はちょっと観点を変えましてね,自分が5年前に髄膜炎で入院をいたしました。そのとき,パルボ19型ウイルスという,そういう菌が入って髄膜炎になったんですけども,非常に発熱を伴います──39度から42度ぐらい。それが1週間ぐらいずっと続きまして,それで,食欲もなく,頭痛ですね,激しい頭痛で,もう歩けないような状況になります。食欲もないし,倦怠感がありまして,それで,1週間後に緊急で病院に行ったんですけども,そのときに,医師が,風邪かな,ちょっとわからないなというようなことで,恐らく肩凝りから来る偏頭痛だろうと,こういうことで,とんぷくだけをいただいて,その日は帰りました。それからまだ1週間ずっと同じような症状が続いて,また救急で行ったんですけども,そのときには,もう手足がしびれてまして,それで,本当しゃべれない状況やし,お医者さんとこうやって手で鼻と鼻をやったりとか,お互いに指先を指し合いするというような,こういう問診もしたんですけども,全然もう手が震えてました。そのときには,また風邪かなと。そして,あなたはお酒を飲みますかというから,お酒飲むけども,2週間ぐらいもう飲んでない。わかりました,きょうは家に帰ったら酒飲んでくださいと。何でかなと思ったんですけども,アルコール中毒と間違えられたのかどうかわかりませんが──余り中毒症はないんですけども,これぐらい見きわめの厳しい,難しい病気やというふうに思います。  なってしまったら,本当にお子さんたち──子供たちがなってしまえば,もう6%ですか,5%ぐらいのお子さんが亡くなるということでありますので,これはもう治ったとしても,20%の子供たちが後遺症が残るというような大変厳しい病気ですので,私たちは,どういうんでしょうか,こういう安定供給をしながら,そういう子供たちの安全を,安心というのを担保していかなければいけないなと思うんですけども。今言いましたように,大人ですね,大人も罹患をするのか──この細菌性の髄膜炎ですね,罹患率はあるのかどうか,それと,治療方法は──僕も2週間ほどそれから入院したんですけども,どういう治療法をして治すことにつなげていくのかというのをちょっとお聞きしたいなと思います。わかる範囲で結構ですよ。 57 ◯河上保健福祉局保健所長 まず,肺炎球菌の方でございますけども,二十三価の方は,これは大人用でございますので,七価の方が子供用でございます。そういうことを考えますと,やはり大人にも──これは米国の調査でございますけど,残念ながら罹患率の方はつかんでおりません。  それから,Hibの方でございますけども,これも残念ながら大人の方の罹患率となるとわかりませんけども,やはりこれは子供の間に起こってまいる疾患と考えてよろしいかと思います。  以上でございます。 58 ◯委員(崎元祐治) やはり大人も罹患するということであるみたいですね。それで,僕のこのパルボ19型ウイルスというのは──皆さん,難しそうな名前というふうに今,聞いていると思うんですけども,子供のときにかかるりんご病みたいなんですね。りんご病のその菌みたいなんですけども,その菌が私には全然なかって,大人になって罹患して,そして,このような症状になって,今はもう無事後遺症もなく,ここに座っていられるわけなんですけども,子供のうちに接種をするということは本当に大切なことじゃないかなと思います。先ほど,フランスから輸入をしなければいけない,確保しなければいけないという話がありましたけども,やはり供給安定,これはもう私たちはやっぱり国に要望してですね,安定した形をつくっていかなければいけないなと思ってます。ちょっと意見みたいなことになってしまいましたけども,質問にかえさせていただきます。  以上です。 59 ◯委員(山本じゅんじ) 1つはですね,さっき今後の承認の見通しの話がありましたけれども,これまでその承認が進んでこなかった,そこは何が障害になっていたのか,つかんでいるところがあれば,お答えいただきたいのが1つです。  それから,もう1点,先ほどの質疑の中で,500人からだんだんと1,700人とふえていっているというのがありましたけれども,それは1回接種でのカウントなのか,それとも同じ方が何回か接種を受けているのか,そのカウントなのか,ちょっとその辺がわかりにくかったので,もう1度その辺を教えていただければと思います。 60 ◯谷口保健福祉局健康部長 まず最初に,なぜ今,承認までいってないかということなんですが,今,聞いておりますと,やはり副作用等の安全性,このあたりの観点で審査をされているということで,まだ承認がされてないというふうには聞いてございます。  それから,あと,金額の方の面なんですけれども,何カ月あるいは何歳,こういったことによって何回受けるかということも違ってまいりますので,実際にはその年齢層に応じて回数をかけたりということも必要になってこようかと思います。(「500人が延べなのか,それとも……」の声あり) 61 ◯委員長(川原田弘子) 先ほどの数字が…… 62 ◯谷口保健福祉局健康部長 はい。500人の方は,今,聞いておりますのは,延べの人数というふうには聞いてございます。  以上でございます。
    63 ◯委員(山本じゅんじ) 延べということは,じゃ,対象児童のうち何人が実際に受けておられるかという,その辺の把握というのはまだされてないというふうにとらえていいんですね。  それと,その副作用の件なんですけども,他の国ではそのワクチンの予防接種が進んでるということなんですけれども,その他の国での副作用の状態というのはどうなんでしょうか,それをちょっと教えてください。 64 ◯河上保健福祉局保健所長 まず,海外の報告では──これは重篤な副作用が報告されることが多いんでございますけども,読まさせていただきますと,アナフィラキシーショック,それからけいれん,血小板減少性紫斑症──紫斑症といいまして,これは特にアナフィラキシーショック,それから血小板減少性紫斑病になりますと,これは生命にかかわる病気でございますし,けいれんも,これ重篤けいれんになりますと,生命に影響するような疾患でございます。  それから,ちなみに日本の方ではそういうふうな重篤な副作用の報告はございませんが,国内臨床検査では,副作用発現率は61%。でも,幸いなことに,注射部の発赤が44.2%,それから注射部の腫脹が18.7%,そして注射部の硬結──注射したところがかたくなるのが17.8%,不機嫌が14.7%と,海外ほどの重篤な副作用はございませんけども,かといって完全に安全だというのは早計かと思います。  以上でございます。 65 ◯委員(山本じゅんじ) その副作用をなくすという,メーカー側の対応になるんでしょうか,それは実際に進められているのか,とまったままなのか,その辺の報告は受けてますでしょうか。 66 ◯河上保健福祉局保健所長 これちょっと,今Hibワクチンの話をしたわけでございまして,申しおくれましたけど,肺炎球菌の方は,今言いましたように,二十三価の方は大人用で,ちょっとこれは子供には厳しいのじゃないかというので,七価の方になったということです。  それから,このワクチンでございますけども,インフルエンザ──このHib菌の構造を説明するのは時間がかかって,この場では遠慮させていただきますけども,その莢膜──6種類ほどあります,その中の人に感染を起こすb型の莢膜に破傷風のトキソイドというものをひっつけた。つまり,たんぱくがひっついとるわけでございますから,これはどうしても万人に完全に安全というわけにはまいりません。ですので,破傷風のトキソイドのそのたんぱくを体内に注入するということでございますから,ゼロになるということは医学的には難しいと考えております。  ちなみに,肺炎球菌の方はジフテリアの方のあれを使っております。 67 ◯委員(山本じゅんじ) もう終わりにしますけども,実は,2年前に私の子供が肺炎球菌に罹患をしまして,西市民病院に入院したことがあるんですが,たまたまかかった開業医のところの判断が早かったということがあって,入院2日目か3日目ぐらいに肺炎球菌にかかっているというのがわかったんですけれども,やっぱり熱がかなり高くて──先ほどありましたけれども,本当に子供はどうなるんかなという心配はあったんですけどね。自分の子供がかかるということ──日常的にそういう状態が非常に多いんではないかということが十分に予想されるので,やはりこのHibワクチンと,それから七価の問題ですね,これは一刻も早く対応していただきたいのと,また,ぜひ神戸市の方からもっと強くプッシュをしていただければというふうに思います。  それで,その副作用の件ですけど,その対処方法というのは実際にはとられているんでしょうか,そのことだけ──対処方法ってちゃんとあるんですね。ちょっとそのことだけ確認をしておきたいと思います。 68 ◯河上保健福祉局保健所長 対処方法といいましても,アナフィラキシーショックは,もう急に血圧が上がって,そのたんぱくを体内に注入しましたときに,高頻度ではありませんけど,時に起こることがありまして,それはその場の救急処理で何とかなりますけど,血小板減少性紫斑病になりますと,そら,当初血小板輸血があるかと思いますけど,それが慢性化しますと,これはちょっと私は今のところ方法はわかりません。それから,けいれんの方は,これは多分一過性じゃないかと思いますから,緊急の抗けいれん剤投与で何とかなるんじゃないかと思いますけども,これも慢性化すると,非常に厄介な病気になるんじゃないかと,これは想像でございます。 69 ◯委員長(川原田弘子) よろしいですか。  ちょっと病院の中みたいになってきましたが。  次,ほかに質問はないでしょうか。  (「なし」の声あり) 70 ◯委員長(川原田弘子) それでは,次に,報告事項,平成21年度神戸市一般会計補正予算(予算第26号議案)のうち緊急雇用創出事業の関係分及びふるさと雇用再生事業の関係分について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 71 ◯委員長(川原田弘子) 次に,報告事項,新型インフルエンザの現況と取り組みについて,ご質疑はございませんか。 72 ◯委員(平木博美) 数点質問をさせていただきたいと思います。  ちょっと今回,不思議だったのは,何かインフルエンザの発症の人数だとか,その対処法とか,よく報道もされたんですけども,余り報道されなかったのが,去年の秋に神戸市は感染研と一緒にシミュレーションをやってますね,私たち会派の方でも,感染研の方に来ていただいて,勉強会をさせていただいて,現実にそのシミュレーションを拝見し,どういうふうに広がるという,映像といいますか,パワーポイントなんかも勉強会で見せていただいておりました。神戸が──たまたまという言い方は変ですけれども,先見の明があって,ちゃんと感染研とそのシミュレーションをしていたということは,余りいわゆる一般的な報道の中に出てこなかったと思うんですけれども,当然神戸市はやられていたわけですので,実際にその秋にやられたシミュレーションと今回の発生についてもちろん検証をされると思いますので,感染シミュレーションと──私たち実際の広がり方などを見ていたら,もちろん型が違ったということもあるかもしれませんけれども,随分違ったなという印象も受けますので,今回の結果と去年やられていたシミュレーションとの比較を始められたところなのかもしれませんが,そのシミュレーションとの違いなどで今,考えている,認識していらっしゃることがあれば,お伺いしたいというのが1つ。  それから,感染研のそのお話を伺って,勉強させていただきました中に,薬局のサーベイランスシステムというお話を伺いました。お薬がどのぐらい出ていったら,どんなふうな状況なんだなということがあそこで見れるというようなことが──そういうシステムが動いているとか,システムが構築されていくという話だったのかもしれませんが。今回,薬局の薬の出方でというようなお話が,どういうふうな形で神戸の中で認識されていたのかな,あるいは,そういうことではなくても,現場の子供たちに休みが多いということは,学校の先生たちは若干気がついていらっしゃったというようなことが報告されておりましたけれども,薬局のサーベイランスシステムについては,どのように認識されていたのかなということをお伺いしたいと思います。  それと,もう1点は,検証をこれからされるということで,京大防災研とか,都市問題研究所と一緒に検証をされるというふうに伺っているんですが,先ほど申し上げました感染研のシミュレーションのこともあるので──感染研の方は疫学的なシミュレーションになるから別ということなのかもしれないんですけれども,神戸の今回の対応などを含めてのシミュレーションをするんだったら,感染研も一緒にする検証というのもあってもいいのではないかと──素人考えかもしれません。このシミュレーションは別であるべきだということなのかもしれませんが,それならそれでその理由を教えていただきたいと思います。一緒の方がいいのじゃないかな──そのことも加えた検証が当然されるだろうなと思うんですが,きのうの市長の答弁なんかの中にも,感染研と一緒に検証するというようなお言葉がたまたまなかったので,どういうふうな検証を感染研ともやられるのかということをお伺いしたいと思います。  それと,最後に,済みません。4つ目で申しわけないんですが,きのう,うちの代表質問の中で,要望でちょっと最後に言わせていただいたんですけれども,今回の神戸市の対応について,地域の方たちも大変深い理解をしていただいていると思いますし,神戸市の早い判断,それから情報を流していただいていることについては,大変理解をしていただき,神戸市はよくやってくれたというような声が多いんですけれども。実際に地域の自治会などに情報をファクスなどで流していただいたりしたこともあったようですが,例えば,自治会あるいは防災コミュニティなどに情報を流していただく中で,例えば,地域の様子を見てほしいというような要望があるにもかかわらず,実は,マスクをしていってくれとかいうような注意事項があったようで──私はその紙を見てないんであれなんですが,そういうときにマスク手に入らないと。実際に回りたいと,ということが──後から手づくりで何とかという話を,地域の情報交換でやって助け合ったようなんですけれども,例えば,こういうふうに地域の様子を聞いてほしい,例えば,ヒアリングしてフィードバックしてほしいというようなことのタイアップはとても大事だと思うんですが,それだったら──地域の中にストックしておくかどうかは別にしてですね,情報を流すのと同じで,例えば,役員さん──地域を回ってこられる方たちへの防護の例えばマスクはね,せめてどこか──どこがいいのかわかりません,それは防コミがいいのか,自治会がいいのか,そういうのはわかりませんが,地域の方たちが周りを回るときにマスクをかけて動いてくださいねというようなことを注意で入れるんであれば,その体制も実際にはしてほしかったなというようなお声がありましたので,そのことについてはどう考えているかだけお伺いができればと思います。  以上です。 73 ◯桜井保健福祉局長 昨年の11月2日に,我々,訓練をいたしました。新型インフルエンザに対するいわゆる災害対策本部立ち上げの机上訓練と,それから地域に出向いての実践訓練,こういう2つをやった後に,感染研の大日さんでしたか──がシミュレーションという形で,発生した後にどのようにこういった感染が拡大していくかというシミュレーションをしていただいて,そのときは,確か1週間から10日ぐらいで何万人に感染するという予測で,非常に私どもも驚いたという記憶がございます。今回は,確かに学校単位であったということで,早期に休校措置等をしたということがあったゆえに,そういった広がりというのが防げたのか,そのほかの──もともと今回の場合は,感染力そのものが当初は強いと言われていたんですけれども,季節性と変わらないというのが後から言われていますし,それとまた一方では,何歳以上の方には抗体があったのではないかというようなことも言われてございますし,そういうさまざまな要素があったんではないかなというふうに思います。これについては,やはり感染研の方で,今回のいろんな──私どもの方の疫学的な調査もしてございますので,今後,感染研などの検証を待ちたいなというふうに思っています。  それから,薬局サーベイランスについては,これも感染症の研究所の方で,いわゆるインフルエンザの抗インフルエンザウイルス薬の処方量をですね,確かめられていると。確かこの──いつですかね,この案件が起こって,少し落ち着き始めたころに,実は4月ぐらいから何か量がふえてたというような報告が新聞に載ってたような記憶がございます。そういった意味で,感染研の方の役割というのが──やはり研究所ですので,どの程度厚生労働省の方に伝わり,それが国民・市民の方に警戒情報という形で流れるのかというところが,私どもの方は少しよくわからない部分がございます。今回の事例を──神戸の案件をですね,そういったことを教訓に,また感染研なり,厚生労働省の方でも,そういった早期探知のことについては研究をされていくということがございますし,対応をとっていくというふうに聞いてございますので,それに期待をしたいというふうに思ってございます。  それから,検証についてはですね,これはいろんな分野でいろんな形で検証が行われていくというふうに思いますが,私どもとしては,どちらかというと危機管理的な側面から検証をしようと。といいますのは,一方,兵庫県の方でも,第三者委員会という形で検証をされておられますし,それから,また医師会の方でも,そういった医療の問題という形で検証をされておられます。そういうふうにいろんなところで検証をされておられますので,ある程度ダブらないように,私どもの方としては,危機管理的な側面ということまずやりながら,そのほかでやられた検証とうまくリンクをしていく,そして情報交換をしていく,こういうことが大事かなというふうに思っていますので,感染研と一緒にするということでございますが,感染研の方が,今回のことについてどのような検証をされるのかというのは1度私どもの方からもお聞きをして,そして,また逆に危機管理的な側面から感染研の方々にヒアリングに行くことが必要であれば,また行って,それのヒアリングの結果などを盛り込むということについては可能だろうというふうに思います。  それから,地域の方に今回の対応についてファクス等が回ってございますし,ふれまち協なんかにもそういう通知文が回っておりまして,私も自宅の方にふれまち協の回覧が回ってきて,蔓延期になっていると書いてあったので,ちょっとびっくりしたんですが。どうしても蔓延期ということは言いたくなかったので言ってないはずなのに,蔓延期になっているという文章になっていてびっくりしたというのがあるんですけれども。そういった際に,やはり備蓄という問題ですね,これは,個人の方々には,前から2週間ぐらいの食料備蓄と,それから,こういった手洗いであるとか,マスクであるとかいうことについては,啓発という形ではしておるんですが,そういった地域の中でそういったものを備蓄をしていくという発想というのは今までとってございませんので,今後,今回のことを教訓に,これはどういう形でやれるのかということもひとつは検証の中に入れて議論はしてみたいというふうに思ってございます。  以上です。 74 ◯委員(平木博美) ありがとうございました。私たちも大日さんから直接シミュレーションをお伺いして,こんなんになるんやなあと思った印象と今回と確かにちょっと違っていたなというのはありましたので。今ご説明いただきました,それぞれの検証の委員会なり部署があって,それぞれリンクしながら,情報交換しながらということで,それは大変よくわかりましたので,ぜひ前向きにやっていただきたいと思いますし,とても変な言い方ですけれども,神戸にこうやって起きたので,また神戸はいろんな意味での危機管理の発信基地になったなあという気もします。いろいろ検証はしっかりやっていただいて,私たちの,第2波にもそうですし,ほかの地域への情報の──何ていうんですかね,情報の発信ということもしていただきたいなと思います。  もう1つだけお伺いしたいのは,WHOがHATにあるんですけど,WHOさんは,今回の案件に関しては,事務所はそこにありますけれども,何か一緒に動くとか,あるいは協力があるとかいうようなことがあったんでしょうか。 75 ◯桜井保健福祉局長 神戸の方のWHOといいましても,その中身がですね,それぞれこういった感染症の問題を扱っているかどうかということがございます。神戸市とは直接的にそういう関係での今回は取り組み等はございませんでしたが,県の方では,検証に当たって,WHOの所長ですか──元所長さんが,第三者委員会の委員長になっておられたように思います。 76 ◯委員(平木博美) ありがとうございます。あそこにあるんで,何となく,今回のことみたいに起きると,例えば,WHOの感染症の関係の専門家たちがあそこへやってきて,で,例えば,地元の検証なんかもしながらやっていくようなことも起きるのかなあなんていう話がイメージ的に思ったので,確認をさせていただいたのですが,せっかく事務所もありますので,何かのときには,やっぱりそうやって協力しながらと思います。  あと,地域の話も,前向きのお話をいただいたので,地域の方たちとも意見交換などしていただきながら,どういった形がいいのか,進めていっていただきたいと思います。ありがとうございます。 77 ◯委員(守屋隆司) こちらの資料の2の一番最後の部分でしょうか,新型インフルエンザ対策神戸モデル(案)というのがあるんですけども,特に一番右の方の四角は,神戸市医師会とか,県の民間病院協会,二次救。それで,いつもちょっと不思議に思うんですけども,特に俗にいう三師会と言われる,医師会とか,歯科医師会とか,薬剤師会──特に薬剤師会等,薬の安定供給,今回は混乱がありませんでしたので,その重要性が余り認識されてないのかもしれないんですけども,それと,やっぱり神戸市域内に相当薬局等もあって,そこが一義的には病院に行く方と──特に風邪というふうに思うと,市内の薬局に行って自分で薬をお買いになって,それを飲まれるという方も結構いらっしゃるわけですね。薬剤師会の方も,薬局にそういう疑いのある方が来た場合には,どうやって対処したらいいんでしょうかということを神戸市の方にお聞きになったみたいだけれども,適切な返事もなかったと,ご自由にという雰囲気だったみたいですけれども。やはりそういう疑いのあるものの情報等も一元的に吸い上げていって,神戸全体のこの状況を把握するということも非常に私は大事じゃないかなというふうには個人的に考えるんですけれども,この表を私も全部見たんですけれども,薬剤師会も,歯科医師会も全くこれ関係なくてもいいのかなと。これ神戸市医師会なども入っているんですかね,そういうご認識なのか。この表には大分まだスペースがいっぱいあるんですけれども,こういういろんな分野分野で神戸の市民の医療なり福祉なりを担う一翼じゃないかなというふうに三師会が思うんですが,その認識とあれが大分違うのかなと思うんですけども,相当ですね県の薬剤師会も,市の薬剤師会も,それと区ごとも,今回──神戸市には評価されていないのかもわからないけど,頑張ってらっしゃったのかなというふうに思うんですが,そこら辺のご認識ですね。この表はどういうふうにお考えなのか,必要ないというふうにお考えなのか,お聞きをしたいと思います。 78 ◯桜井保健福祉局長 どういいますか,医師会の中に新型インフルエンザ対策会議というのがございまして,そのメンバーの中に薬剤師会も,歯科医師会も入っておられまして,そういった意味で,代表的な名称という形で使わせていただいてます。医師会,歯科医師会,また薬剤師会の方々ともこの対策会議の中で私どもも一緒に話をしてございます。それで,例えば,薬剤師会,それから歯科医師会もそうなんですが,それぞれの専門の分野で,それぞれの専門の学会であるとか,いわゆる研究会をいっぱいお持ちだと思うんですね。そういうところから例えば新型インフルエンザに関する扱いの情報というのが一方では流れてくるという仕組みになっているはずなんです。例えば,今回ですと,医師会の中に小児科医会というのがありますが,小児科学会の方からは,いわゆる発熱外来で小児を診るというのは問題があると,これは,先ほど言われたその髄膜炎等を見逃して緊急時に対応できなくなると,長く待たすとそういう意味では問題があるとかですね,それから,感染症学会というようなとこからのレポートも,今回の場合は季節性インフルエンザなので重装備は要らないよというようなことが,そういうルートででもやっぱり回っていくんですね。  ですから,やはり私どもとしては,かなり専門の分野になってきますので,第一義的には,我々は──行政等はいろいろやりますけれども,こういうインフルエンザとか病気のことに関しての知見といいますか,そういうことについては,やはりそれぞれのところで持っておられる学会なり,研究会なりの見解というんですかね,そういうものをよくやり取りをしていただく中で,我々との対応を決めていくというのが一番いいのではないかなというふうに思っています。  今後とも薬剤師,歯科医師会とも連携は密にしていくというのには変わりございませんので,ご理解を願いたいと思います。 79 ◯委員(守屋隆司) 別に三師会に私はこだわっているわけじゃないんですよ。見たら,ないなあと思っただけなんだけども,今のは,何か各分野の学会でどうやこうやと,全然言っている意味がよくわかんないんですけれども,細かく書いてますよね,教育委員会のとこに高等学校長,中学校長,小学校長,幼稚園長まで書いてるんですね。だったら,これやったら,もう教育委員会だとか,学校園でも構わないじゃないですか,書き方としてはですね。だから,その何か抜けているなと,考え方がですね。と私は思うということだけは申し上げておきます。 80 ◯委員(小林るみ子) このモデル案,これはまだ案ですよね。医療体制のことでちょっとお聞きしたいことがあるんですが,途中から医師会あるいは民間病院に依頼ということでされて,つい先日は,お礼という形で出てたんですけれど,今回,このモデル案の中にも書いてますように,神戸市医師会との協働という,その協働の意味がちょっともうひとつよくわからないんですが──というのが,今回,依頼をし,お礼をするという関係で進んだと思うんですが,例えば,仙台方式──少しだけ勉強させていただいたんですが,仙台方式のように,常時そういう医療体制を,民間も含めた形で,そういうシステムができないのかと,それは常々この間,思ってきたんですけども,その点も含めて,この協働の意味というのを教えていただきたいのが1点です。  それと,もう1つは,保健師がここの真ん中に書いてますけれど,地域包括支援センターの中にも保健師が1人ということで位置づけられていると思うんですが,非常に今でも大変過酷な労働の中で保健師の方は一生懸命働いているんですけれども,この保健師の方をこのいわゆる新型インフルエンザ対策の神戸モデルの中に位置づけるとすれば,到底今の人数ではそれは賄い切れないのではないかと,担い切れないのではないかと思うんですが,保健師の増員というのは考えておられるのかどうか,その点,2点お聞きしたいと思います。 81 ◯桜井保健福祉局長 このモデル案といいますのは,まさしく早期探知というところでございますので,いわゆる仙台方式の医療体制とはちょっと切り離されてお考えいただいたらなと思いますが。仙台方式というのは,いわゆる強毒型の場合であっても開業医の先生方でも診ると,こういう仕組みになってございます。そういうことをいいますと,逆にいわゆる蔓延期になれば,どこの病院でも開業医でも診るということの前提になっていますので,決して診ないということではないだろうというふうに思います。そういう意味では,今回,神戸市と医師会とでお話をさせていただいて,素早く対応していただいたというのは,その前提があったからだというふうに思ってございますし,それが,いわゆる最初からですね,発熱相談,発熱外来ということじゃなくって,開業医さんからという形をとるかどうかということについては,やはりこれは国の方の1つのシステムで,日本医師会さんとも議論していただかないと,なかなか個別のところだけではうまく進まないのではないかなと。やはり開業をされている先生方もいろんな専門分野がありますので,感染症のことについて非常に強いところもあればですね,それに弱いところもあると。それぞれの医療機関の構造といいますか,設備についても差がある。そういったところからいきますと,一挙にいくかどうかというのはあると思います。そういう意味では,今回のことを踏まえて,医師会の方でも検証をされるということでございますので,そういった意見も出てくるのかなというふうに思ってございます。  それから,保健師の関係でございますが,当然私どもは,今回のこの神戸モデルというのは,どちらかというとアナログ的に人的ネットをつくることで,啓発もし,また探知もしていこうということですから,各区における保健師の役割というのは非常に大きいものがございます。そういった意味で,私どもとしては,いわゆる人事当局に増員要求という形でのことはお願いをしてございます。ただ,これは,一方で,行政経営方針でありますとか,定数交渉等の絡みもありますので,私どもとしては,できるだけ早く何人かでも定数のことにこだわらず増員をしてほしいと,これは要望として人事当局には申し上げてございます。なかなか,しかし,市等々でいきますと,いつもですけれども厳しい答えが返ってきていると。ただ,粘り強く私どもの方もそれについては要望していきたいなというふうに思っています。  以上です。 82 ◯委員(小林るみ子) 保健師のことについては,もう既に今でも大変な状況ですので,増員のことは,これからも引き続き要望していただきたいなと思います。  医療体制の方なんですけども,これも,今回も,やはりどう言っても,皆さん,かかりつけの医者の方に走ってしまうという現状がありました。そのことから考えても,普段からの連携体制というのは,いざというときにおいてでもやはり必要なんではないかなと思いますので,その点についても,本当にこれから検証をする中でぜひ生かしていただきたいなと思っています。  以上です。 83 ◯委員(白國高太郎) 1点お願いします。  広報の話というふうに考えたらいいんかもわからないんですけれども,インフルエンザのこの患者の発生状況と──この表を,私は,ここの委員だからということで,ファクスなり,メールなりで逐一連絡をいただいて,私はその正確な情報を皆さんにできる限りお伝えさせてもろてきたつもりなんですけれども,これは報道がそうやったんと違うかなという気もするんですけれども,ここで言ういわゆる健康観察終了という累積したこの人数だけがずっと言われてきて,それが何か神戸はどんどん人数がふえとるなあというふうになって,風評被害につながっとった1つの原因と違うかなと。実は本当は何日かたったらもう治って,ここで言うこの自宅療養と書いとるこの4人とか,それで括弧,今は有症状者数は3人やと。きょうはもうゼロなんやと。この話がもう少しあったら,私,皆さん,もう少し安心をしていただいておったのじゃないかなというふうに感じとるんですけども,いかがでしょうか。 84 ◯桜井保健福祉局長 当初からですね,素早く自宅療養という形に切りかえさせていただきました。その時点で,軽症者が多いというアナウンスはさせていただいてございます。ただ,実際にかかった方の症状というのが,いわゆる7日間というのが1つの目安になっています。そういうものですから,7日たった方がその観察終了というふうになっていますので,その最初にかかられた方が7日たつまでは──有症状は別にしまして,7日たったら消えていくと,こういうことになりますので,それ以降については,私どもの方もその広報もさせてはいただいておるんですけれども,有症状という状態を把握するのは,なかなか電話連絡がとれなかったりとか,それから我々の方でおくれたという事実はございますので,これは──次回ということは言いたくはないんですけれども,できるだけ今後の検証なんかも含めて,対応はしっかりやってまいりたいというふうに思います。(「よろしくお願いします。」の声あり) 85 ◯委員(藤本浩二) ちょっとまだデータができてないかもわかんないんですけども,今回の新型インフルエンザの発生時に,知的障害者の方の対応というのはどういう状況だったのか,わかっている範囲で結構ですので,お願いします。 86 ◯山本保健福祉局障害福祉部長 知的障害者の対応ということでございますが,各作業所等につきましては連絡をさせていただいて,大半のところが休業という形でさせていただいたところでございます。あと,各団体にも連絡を申し上げまして,いろいろと団体の方ともお話し合いはさせていただきました。その中では,まあまあ1週間ぐらいなら,皆さん,頑張りますというようなお話をいただいて,それぞれ頑張っていただいたというのが状況だと思ってございます。  以上でございます。 87 ◯委員(藤本浩二) といいますのは,例えば,自宅でということですが,一部ちょっと環境が普通と違うということで暴れはったとかいうのを,私,お聞きもしたんですけど。それと,もう1つ私が思うのは,知的障害者の方ですから,自分が発熱とか,何かそんなような場合,わからないんやないかと,そういった部分はどうかなと思ってお聞きしたんですけども,そういう点いかがでしょう。 88 ◯山本保健福祉局障害福祉部長 1点言いますと,基本的に親御さんとか介助の方がいらっしゃいますので,それで,単独というのは非常に少ないので,わからないということは,基本的にはほとんどないと思ってございます。  以上でございます。 89 ◯委員(崎元祐治) 今のモデルの案の表なんですけども,まだ案ということで,ちょっとご意見を言いたいなというふうに思うんですけども,教育委員会──先ほど障害児はどうするんかというようなことがありましたけども,それと同じことで,やっぱり特別支援学校も抜けているんじゃないかな──小・中・高等学校長の中に包括されているんじゃないかなと思うんですけども,それがまず1点と,それから,サーベイランスシステムですけども,今回,発症というんですかね,確認された高等学校のやはり出席率というんですかね,それが結構高い。あっ,欠席率ですね。欠席している子供たちの数がぎょうさんいたという情報がまずもってずっとあったんですけども,確認されるまで余り気がつかなかったということもあって,幼保・小・中・高等学校のそういう欠席している子供たちの数をサーベイランスシステムの中に入れるべきじゃないかなというふうに思うんですけども,この表を見ると,ちょっと点線が切り離されているところもありますので,その辺うまく調整することができないかなというふうに思います。一般診療所でサーベイランスするというふうなことはわかるんですけども,今回の教訓を踏まえて,ぜひともこういったところも調査していただきたいなと思うんですけど。 90 ◯桜井保健福祉局長 委員ご指摘のように,少しどういいますか,例示的に挙げている部分がございますので,決して入れないという話ではございません。それぞれの区で代表的な──数が多くなりますと,それだけ会議というのも大変になりますので,代表的な方に集まっていただきながら,そこから情報が流れていくというシステムにはしたいというふうに思っています。  あと,学校の欠席率については,確か県の方がそういった情報をつかんでという仕組みをつくるというふうに聞いてございますので,兵庫県との連携の中でですね,そういった情報も取得をできればなというふうに思ってございます。これは,それぞれのパーツを組み合わせた形で──こういう形でのモデルということでございますが,私たちの方は,いろんな形で,いわゆるどちらかというと,デジタル的なデータ以外に,こういう顔の見える関係をまずはつくっていこうということで,この保健師なり,こういう感染症対策会議というのを開いていこうということでございます。そして,その顔の見える関係の中で啓発なり,そして予兆を感じ取ると,こういうことをやっていこうというふうに考えてございます。まだまだこれはその議論をしていきながら詰めてはいきたいというふうに思ってございますので,きょうは,いろいろご意見をいただきまして,ありがとうございました。 91 ◯委員長(川原田弘子) よろしいですか。 92 ◯委員(崎元祐治) はい。 93 ◯委員(山口由美) 1点だけお尋ねしたいと思います。  これは,会派としてというわけではなくて,私の個人的な意見というか,質問なので,その点ご理解をいただけたらと思うんですけども。この1カ月,いろいろと私もこの仕事をさせていただいて,こういう大きなことに出会ったのが初めてだったので,正直どうしていいのか私自身がわからずに,すごく戸惑うことばかりでしたし,何よりやっぱり無力だなとすごく感じました。これだけ当局の方がすごく頑張ってやっていらっしゃるのに,私たちとして,何かできることはないのかなって日々考えてたんですけども,個々に市民の方からの連絡──不安であったり,疑問であったり,そういうことに答えることはできても,やっぱり私たちとして何か──せっかくこの仕事をさせてもらっていて,何かできることはないのかということが,すごく私の中でも疑問がありました。今でもそういう疑問を持ちながら,できることはないのかとは思っているんですけども,今の現時点で──今までも市長をはじめ,国の方にもいろいろとご要望に行かれていると思うんですけれども,私たちは,まだかろうじて国とのつながりも少しまだ今ではあるような状況なので,できればそういう私たちの立場もぜひ利用していただいて(「まだ政権……」の声あり)  わかんないですけど,利用していただいて──せっかく今,神戸でやっぱり起こったことなので,私たちを利用して,使って,いろいろと国の方にも要望とかもしていただけたらいいんじゃないかなと思っているんですけども。具体的に,例えば,保健福祉局の方として国にいろいろ要望されている中で,これだけはどうしても要望を通したいんだとか,きのう,市長も,やっぱり国の責任で対応するって国は言ってくれたのに,その対応が十分じゃないということは本会議の方でもおっしゃってたと思うんですけども,私たちとしても,すごく問題がたくさんあるし,国に要望していかなきゃいけないという気持ちはあっても,やっぱり実際に行動されて,動かれた方が,ここだけはどうしてもということがもしあれば,ぜひそういうところを教えていただきたいですし,だから,私たちが何かできることを逆に当局の方からもご意見をいただけたらありがたいなというふうに思っているんですが,お願いします。 94 ◯桜井保健福祉局長 市長も申し上げましたように,舛添大臣とお会いされたときに,大臣からはですね,予備費を使ってでもというご発言があったようです。そういう前提で市長の方も考えてたんだけれども,実際いわゆる行政の組織同士になると,なかなかそういうところの話が出てこないと。そういうふうなことから,市長の方も,やはりもっと国の方に何とかしてほしいということを強く要望していかなきゃいけないというようなことをおっしゃったんだというふうに思います。  私どもの方も,公益という視点から考えますと,やはり老人施設なり障害者の施設ですね,そこがやはり休業したということによる問題がございます。それについては,一方で補償ということをよく言われるんですけれども,補償ということの話になりますと,概念として,法律上きちっと整理しないと,なかなか補償という話というのは非常に難しゅうございます。そういった意味で,私としては,実質的に何らかの支援ができるようなことを考えられないのかと,そういうことについて国の方としても認めてほしいと,財源も欲しいと,こういうようなことでお願いをしてございますし,やはりこういった場合の補償となりますと,国の法律なりですね,制度としてできないと,一自治体でこれは補償ですよというようなことを言うのは,なかなか難しいんですね。根拠づけが難しいということになりますので,できれば国の方でのそういった法整備,そして,それができるまでの間であれば,我々のいわゆるそれに準じるといいますか,うまくやるような措置をやっていただきたいなというふうに,それは強く要望を我々の方もさせていただいております。ご協力のほどをお願いいたしたいと思います。 95 ◯委員(山口由美) はい。貴重なご意見をありがとうございました。そういった点を私たちもしっかり認識しながら,国の方にも要望をして──私たちとしても要望をしていきたいと思いますし,またこれからもそういったことで連携をとりながらぜひやっていきたいと思っていますので,またこの先,例えば,神戸市として何か要望をされたりだとか,そういった状況をですね,随時資料提供はしていただいて,先日もそういった国に対して要望したものを,資料をそちらの方からもいただいたところだったんですけれども,例えば,要望して,その要望した部分の結果が国の方から来たとか,そういう状況は逐次知らせていただきながら,私たちとしても,もう一方で頑張っていきたいなと思っていますので,今後ともよろしくお願いします。  以上です。 96 ◯委員(山本じゅんじ) 6点伺います。  1つは,新型インフルエンザ対策のマニュアルの件です。これまで質疑があったかもしれないので,重なってたら大変申しわけないんですが,きょうお配りいただいたこのモデル案ですね,スキームは見せていただいたんですけれども,今度,具体的に今ある鳥インフルエンザにかわる新しいマニュアルですね,その策定を今後どうしていくのか,そのことをひとつ伺いたいと思います。  それから,マニュアルでもう1点ですね。民間のマニュアルについてなんですが,今回いろいろお聞きしますと,介護施設──高齢者,障害者,いろんな施設があるんですけど,休所をせいという要望にこたえて,一たん休所措置なりしたんですけども,それでもう対応し切れなくて,一部開所したところもあるようなんですが,実際に閉めたら閉めたで,その後の利用者に対しての対応をどないしたらいいかと,そういう何かガイドラインとかマニュアルがあれば,もっと対応がやりやすかったのにという声がたくさん聞かれるんですが,この民間のマニュアルについてはどう考えるのか,その点お聞きしたいと思います。  それから,2点目に,民間病院への指示系統の1本化ということなんですけれども──これは解消されているのかもしれませんけれども,最初の段階でお聞きしたところによると,ある医療機関が神戸市の方に問い合わせをしたと,そしたら,その電話に出る人がその都度違うので,言われることが全然違うということで,せめてガイドラインはあってほしいということなんですけれども,一たん患者さんを診るなという指示があって,その後,診てほしいと,いろんな対応があって,非常に現場が混乱をしたというのがあったんですが,どういう形でその指示に従っていったらいいのか,現場は大変混乱をしていたというので,それの解消については,今後図られていくのかどうかというのが2点目です。  それから,3点目ですけど,協力病院についてです。今,9カ所で協力病院があるということなんですが,これから第2波が見込まれるんですけれども,どれぐらい今後──9カ所で足りてるのかどうかということですね。そのことをひとつお聞きしたいと思います。  それから,その次に,本会議でも質疑があったんですが,ちょっとそれの後追いなんですが,医療従事者の子供の受け入れ体制の問題です。どうしても民間病院で患者さんを診るということになると,医療従事者は,どうしても子供をどこかに預けて仕事に行かないといけないという状況になるとは思うんですが,いろいろ調べてみますと,既にそういうことも想定をして,事前に調査をした上で,一部その保育所を開けているという対応もしようとしているところも実際にはあるんですが,今回,いろいろ聞いてみると,やはり親同士で見合ったりとかいうことで,大変な思いをされて勤務されている方もおられましたけれども,実際にやっぱり預かる方としても,もしアレルギーがあったらどうしようとか,そういうことも非常に迷いながら預かったようなんですけど,この医療従事者の子供の受け入れ体制について,今後どういう対応をなされていこうとしているかというのをお聞きしたいというふうに思います。  それから,あと2つあるんですが,1つは学童保育に対しての対応です。今回,補正予算ですかね,一定の予算はあるようなんで──公設の学童については予算措置があるようなんですけど,民設の学童については,予算がたしか計上されてなかったと思うんですね。今回いろいろ聞きましたら,マスクとか,消毒液とか,いろんな衛生用品についての確保が非常に大変だったと。それは公設,民設かかわりなくですけれども,特に民設の学童というのが非常に困難な状況にあるということは今後予想されるので,備蓄に対しての何らかの支援というのはとれないかというのが1つです。  最後に,透析患者の関係なんですが,先日,難病患者の団体に行った議員からの話なんですが,透析患者がインフルエンザにかかった場合にどういう対応になるのかと,そのことについて少しお聞きしたいと思います。  以上です。 97 ◯桜井保健福祉局長 まず,マニュアルでございますけれども,私どものマニュアルにつきましては,国の方がガイドラインをつくり,行動計画をつくって,それを基本としてマニュアルをつくってございます。今回の弱毒型については,これから国の方がガイドラインなり,また行動計画というものを考えようと,こういうことでございますので,それを見ながら,また私どもの方の──今回のことがいろいろ参考にはなっていくんだろうと思うんですけれども,私どもの方も整理はしていきたいというふうに思ってございます。  それから,民間のマニュアルということですけれども,一応従来の鳥型の強毒型のインフルエンザの場合に,一方で事業継続計画というのがございまして,これについては,各企業さん,各事業所さんでおつくりをいただくということで,それぞれいろんな,例えば,NTTさんであるとか,関電さんであるとか,それから,いろんな施設でそれぞれにおつくりいただくということでやってきてございます。ただ,そういっても十分浸透はしてない部分があったかというふうにも思いますので,これは,そういういわゆる事業継続計画をつくる大もとになりますその各省庁の方針といいますか,そういうところでモデル的なものが出たりしておりますので,そういったものも含めてですね,民間さんの方がどういったことを望まれているのかというのは1度お聞きをして,むしろどういうガイドラインをお望みなのかというのを含めて,アドバイスできることがあればやっていきたいなというふうに思ってございます。  それから,民間病院の指示系統ということでございますが,当初,発熱相談センターの方で対応したときは,いわゆる発熱相談センターから発熱外来に行ってというルートだったんですね。だから,その時点では,熱のある方については,とりあえず発熱外来の方に誘導するということになっていたと。ですから,民間病院の方では,基本的にはそれは診ないと。ただ,その後は,電話をしてから行ってくださいというふうに切りかえましたので,混乱があったというのは事実だろうと思いますし,それについては,私どもの方の指示がうまく連携できてなかった部分もあろうかと思います。それについては,率直に反省をしたいというふうに思ってございます。  それから,協力病院をどういうふうにふやすかということですが,これまだ今回の──これいわゆる強毒型とまた今回の弱毒型の分とで分けて,整理をして考えていかなければいけないと思うんですが,今回の場合ですと,国の方は,いわゆるもう発熱外来というのはつくらないというふうな形でいこうとしているという情報がもう出てきてございますので,そうなりますと,協力病院も一般病院と同じような扱いで診ていただくということになろうかと思います。そうすると,ふやすふやさないという議論ではなくなってきます。  それから,医療従事者の子供の受け入れですが,院内保育所については,そのまま継続を中央市民病院の場合などではやってございますし,当初そこで受け入れてなかった子供も診たりしてございます。今後,今回のケースのような場合ですと,保育所を一斉に閉めるということはまずございませんし,保育所でも該当の発症した子供さんだけ自宅で療養していただくと,そして,それが,逆に広がりを見せてくるというと,学級閉鎖と同じような考え方で,例えばクラスの中で例えば10%とかふえてくると,そこはやはり休んでいただかなきゃならない。ただし,その場合でも,ほかはあいてございますので,融通はきくのかなというふうに思ってございます。  それから,学童保育ですけれども,これについては,ちょっとその状況を把握してございませんので──民間の方のですね,どういう意見があるのかというのは,1度お聞きをしてみたいというふうに思います。  それから,透析の関係ですけども,これは,ちょっとわかる者がおったら,お答えをさせていただきたいというふうに思います。 98 ◯河上保健福祉局保健所長 今回は,国立感染研の方が翌日に来ていただきまして,中央市民病院や西神戸医療センターの神戸の患者さんのこの豚由来の新型インフルエンザに対する病態がわかりましたときには,幸いなことに重症者がいないということが判明いたしましたので,特に今回のこれに対しましては,透析患者さん等に特別な配慮はしませんでした。しかし,おっしゃられることは当然のことでございまして──ちょっと時期は忘れましたが,先週だったでしょうか,協力病院連絡会をいたしましたときに,9病院以外に3つの病院に新たに前日ご参加をお願いしましたところ,ちゃんと来ていただきましたので,こういう協力体制というのは今後も広めていけれるんじゃないかという感触は得ております。  それから,透析の方に関しましては,確かに今回は高校生が主体でございましたから,大人の患者さんは少のうございましたけど,もしもそういうふうなところのそういう人々に病気が及びますと,これはやはり透析をする場所でせきをされますと,隣の方にうつすということも考えられるわけでございますので,当然そういうことへの配慮も要りましょうし,それから,鳥インフルエンザが人にうつっておるインドネシアなんかの病態を見ておりますと,多臓器不全症候群になっておるようでございますので,そうしますと,これはやはり強力的な多臓器不全でございますので,腎臓の不全も含めまして,透析等の重点的な治療も要ろうかと思います。そういうことはまた考えていかなければならないと思っています。  以上でございます。 99 ◯委員(山本じゅんじ) マニュアルの件ですけれども,国のガイドラインを踏まえてというふうになると思うんですけれども,いろいろ検討されていることと思いますので,ぜひ早目に策定をしていただきたいんですけれども,これは大体いつぐらいになるのか,その見通しがあればと思うんですが,それ1つお願いします。  それから,民間のマニュアルについてなんですが,どういったことを望むのか,アドバイスしたいというお答えだったんですけれども,どういう形で今後その民間の声を聞いていくのか,どういうふうに考えるのか,その辺の考え方をお聞かせいただければと思います。  それから,もう1つは,院内保育所は継続してるということなんですが──ほかはあいてるので融通はきくということなんですが,ただ,普段預けてないところに預けに行くということだろうと思うんですが,その辺のね──今後の課題になるかもしれませんが,どういう形でそのニーズというのか,必要性を吸い取っていくのか,どういうふうに考えているのか,現に考えていることがあれば,お答えいただきたいというふうに思います。  それから,学童の件については,また多分そのいろんな連携をされていると思いますので,ぜひそれは聞いていただきたいのと,それから,透析患者さんの件については,非常にちょっと難しい話がありましたけれども,当然起こり得る問題だと思いますので,現時点でこういうふうに対応していこうと考えているようなことがあれば,少し教えていただければと思います。  以上です。 100 ◯桜井保健福祉局長 ちょっと国の方の動きがまだはっきり見えておりませんので,また1度国の方の動きを聞いてみたいというふうに思ってございます。その上で,マニュアルについては,できるだけ早く改定をしたいというふうに思います。  それから,民間のマニュアルですけれども,私どもの方の関係で,いろんな,例えば,社会福祉協議会の中であれば,いろんな施設の施設部会というのもございますし,高齢者なら高齢者の施設の皆さん方との会議というのも持ってございますので,そういうようなところを通じて,今回のことについても聞いてみたいなというふうに思います。  それから,子供の受け入れの話ですけれども,よく,何ていいますか,例えば,病院なんかですとカルテみたいなのがございますね,子供さんが,例えば,アレルギーがあるとかですね。そういうことについては,恐らくそのお母さんなり,お父さんが──親御さんが存じ上げていて,何とか手帳の中に何かそういうのを書いたりはしておられると思うんですね。だから,それはそういう形で,違うとこの保育所へ行っても,保育の専門職の方ですから,それを見ていただければ,多分わかるだろうというふうに思いますので,だから,そういう意味では,具体的にこういう場合にはこうという,そこまで詳しいことについては,今のところは検討してないということでございます。  それから,透析につきましては,部長の方から。 101 ◯谷口保健福祉局健康部長 透析の方なんですけれども,実は,今現在でも発熱相談センターの方を継続をしてございますけれども,その中で,それぞれの方に症状をお伺いするときに,必ず基礎疾患の有無ということでお尋ねをしてございます。そういった中で,人工透析という方につきましてもお伺いするようになってございまして,そういった方については,重症化する可能性もある,危険性があるということで,我々としては,その際に,振り分けとして,例えば,中央市民病院とかといった,そういったところにご案内をするというような対応をしてございますので,もしそういった方がちょっと疑いがあるというようなことであれば,そのあたりのことをおっしゃっていただく,あるいは,こちらの方からお聞きするということで対応をしてまいりたいと考えてございます。現に今そういった対応をしてございます。 102 ◯河上保健福祉局保健所長 腎透析の今後の見通しでございますけども,今,私が申し上げました協力病院連絡会の方にもその専門医療機関の方から要望書も届いておりますので,現在はやっておりませんけども,近々,将来,我々の中でワーキンググループにするのかどうか,まだ具体的なものは決まっておりませんけども,真摯に検討をしていきたいと思っております。  以上でございます。
    103 ◯委員(山本じゅんじ) 私の方から,そろそろ終わりたいと思うんですけれども,いろいろと今後対応していただくということですので,ぜひその辺はぬかりなく対応をしていただきたいなと思います。  最後なんですけども,ちょっと子供の件についてだけ1つ要望しておきたいんですが,今回,医療従事者の方に何人か私お聞きしたんですが,もうやむにやまれず子供だけ残して出勤したという方がいらしたんですね。それは,どうしても当然その閉所措置というのはやむを得ないことだとは思うんですが,その結果,突然のことなので,だれもちょっと受け入れてもらえなくて,友達とか,それから実家にも頼めないということで,やむを得ず出勤をしたということなんですけど,その出勤したとき──勤務時間中に電話をしたら,だれも家に出ないと,それで心配になって,家に帰って,子供に聞くと,下の子供が泣いてたので,2人で公園に行って遊んでたということがあったんですね。  やっぱりそういうことが非常に今後また起きてくるかもしれませんし,もうないかもしれませんけれども,実際にこういう事例が起こっているので,特に医療従事者の子供さんに対する対応というのは,きちんと保護者からも聞き取りをするなどして,どうしても休めないとか,休めるとかいうのは,事前に情報としては集めておいた方がいいんではないかなと思いますけれども,ちょっと要望と言いましたけど,最後,そういう対応をとれるのかどうか,そのことだけお答えいただけたらと思います。 104 ◯桜井保健福祉局長 先ほどですね,私,事業継続計画の話をさせていただきました。今回の弱毒型については,そういう事業を中止するということはありませんでしたし,ただ,その中で,学校に広がっているということから,安全を踏んで,保育所の方もということになりました。今後は,この今の状況でいきますと,全校一斉にとかですね,そういう形でのことはまずは起こらないだろうと。いわゆるアウトブレークという,小規模の集団発生というのがない限り,そういうことはないだろうし,そういう場合でも,そこを閉めていくということになると思います。  ただ,いわゆるこの本来言われている強毒型ということになりますと,これは社会機能が全般に,全部に低下をさせるというやり方ですので,そういうふうになったときには,まさしくその事業継続計画の中で,最低機能を維持するためにやりくりをどうするかと。これはそれぞれの病院も含めて検討をしていかなければいけないことですので,非常にこれは一般的に今回言われているようにうまくできるのかというのが,今回の神戸の事例でいろいろ出てきたというふうに思いますので,これについては,神戸だけではなくて,やはり国も挙げて1度強毒型の行動計画そのものが本当に可能なのかというふうに言ったらいいのか,その事態をどういうふうにやればうまくやれるのかというのは,さまざまな角度から検証していく素材にはなったのではないかなというふうに思っております。  以上です。 105 ◯委員(金沢はるみ) きのうのうちの会派の質疑からちょっと引き続き聞きたいんですけれども,1つは,障害者施設,介護施設の休業による補償ですけれども,機構の融資を使って後で国に要求されるということなんですけれども,私たちは,そういうことですと,もし国がうんと言わなかった場合にどうなるかということもありますので,やはり神戸市が責任を持ってやるべきだというふうに思うんです。その点をお聞きしたいのと,機構の融資の方が,福祉法人と医療法人,そういう法人しか使えないというようなことをちょっと情報を入手したんですけど,作業所とか,そういった小さなところはどうなるのかということを1つお聞きしたい。  それから,損失の中身というのをどういうふうに──何と何が使えて,どういったものは使えないのかとかいうことがわかっていれば教えていただきたいということと,あと,介護予防の──通所介護ですね,これは,神戸市の方から今回のことについては算定できませんよということで通知が来て,もう請求もされていると思うんですけど,こういうことについても補償ができるのかどうかということをお聞きします。  それから,あと,今回,病院の方のベッドが大変すぐにいっぱいになってしまったということで,今,新聞でもずっと検証をされておりますけど,今後,このベッドの方の増床というのを考えておられるのか。県の補正予算ですか,それで医療圏域ごとに20床増床するというのが出ているそうなんですが,そういうことが具体的に検討に上がっているのかということ。それから,先ほど,保健所の保健師さんの問題が小林さんの方から出ましたけれども,お医者さんは実際どうなんですかね。お医者さんの体制も保健センターになって減っておりますけれども,なかなかお医者さまの方も大変なんじゃないかと思うんですけど,この医師の増員ということは,やはり要望をされているんでしょうか,どうなんでしょうか。  それから,あとは,資格証の問題なんですけども,国の方から通知ですか,来まして,資格証の方もこの3割でいけるということになったと思うんですけど,これ実際3割で受診されたのかどうかという,そういう例があったのかどうかということと,あと,最近,私たちの方に相談が来るのが,資格証すら持っていないという方たちの問題なんですけど,次のそのインフルエンザ,第2波とかが来たときにね,このいわゆる無保険者の扱いはどうなっていくのかということが非常に心配なんですけれども,これについてもちょっと教えていただきたいと思います。 106 ◯桜井保健福祉局長 まず,昨日,市長の方が言いました融資の関係ですけれども,これはあくまでも経営が資金繰りが悪くなったと,そういったような状況のときに融資をするという制度でございますので,まず緊急的にそういう必要があれば,これを融資をしていただくと。で,一方,私どもの方で今,申し上げているのは,そういう老人の施設なり障害者の施設については,いわゆる非常に公益性が高いということから,何らかの支援をしていきたいというふうに思ってございますし,その支援の財源等については国の方に要望をしていくと,こういう構図でございます。ですので,もしその融資を望まれる方があれば,そのところがあれば,その融資についてはあっせんをしていきたいということで,あと,個人事業者が使えるかどうかということになりますと,ちょっとそこまで今はデータを持ってございませんので,だれかわかる者がおれば,させていただきたいというふうに思います。  それから,介護予防の関係は,部長の方からお答えさせていただきます。  それから,病院のベッドの関係ですけれども,今のところ,私どもの方で予定をしておりましたのは,ちょうど──どう言っていいんですかね,54床という数字は,いわゆるどちらかというと感染症対応で,いわゆる純然たる1類の感染症のベッドというのは,もう数が少ないんですけれども,指定されているのはですね。それ以外に使えるであろうという形で,いわゆる陰圧系の部分をベッド数でいけばこれぐらい使えるということの数が54だったと。ただ,実際には,いわゆるPCRの結果が出るまで待っていただくとか,そういうようなこともあって,中央の場合ですと,11階の個室なり,それから10階をずっと使っていくことになったわけなんですね。そういう意味では,このベッドの種類というのを一体どういう形のものに想定するのかということによっても,数をふやすふやさないという問題が出てきますし,先ほど申し上げましたように,国の計画でも,蔓延状態になれば,どこの病院でも診ると,どこのベッドにも入院させると,こういうことになりますので,ちょっとここのところは,どういった状況でどれだけのベッドを確保するのかという想定が違ってくると,また全然違う。なおかつ,今回のその弱毒という形でいけば,国の方も,一般診療所で全部診ていくんだという方針を出してきているという状況の中では,このベッドをまたふやしていくという議論が今すべきかどうか,その辺のことも踏まえて考えていきたいというふうに思っています。  それから,保健師以外のドクターの方ですけれども,ドクターについては,私どもの方も非常に欲しいんですけれども,実際に余っていないと言うたらいいんでしょうか,いらっしゃらないんですね。ですから,もしドクターで神戸市の保健所で働きたいという方があれば,すぐにでも雇用させていただきたいと思いますので,ご紹介いただけたらと思います。  それから,資格証の問題と,それから資格証すら持っていない方については,部長の方からあわせてご答弁させていただきます。 107 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 まず,介護予防のデイサービスということで,いわゆる軽度の要支援者がデイサービスをご利用される場合につきましては,要介護の方と異なりまして,事業者の介護報酬は,丸めて1カ月分ということになってございます。今回休業いたしましたので,その1週間なりの部分というのは日割りで計算するようにと国から通知が出てございます。また,週1回程度なり2回程度という前提でその丸めの金額が決まってございますので,それを途中でふやしても,それはもう報酬はふえないというふうなことがあるようでございますが,そういったことで,いわゆる減収に──本来休業しなければもらえていた介護報酬がもらえないということがあったかと思いますが,そういうことも含めまして,今後,事業者の減収分に対して,どういう経済的な何らかの支援ができるのか検討していく必要があるというふうに考えてございます。  それから,資格証でございますが,資格証の方は,発熱外来へ行かれました場合でも,保険証みなしという取り扱いですので3割受診ができますが,ちょっとこの何人ぐらい受診されたかは,こちらの方では把握はしてございません。  それから,資格証すらない方,例えば,本来入っていただくべき国民健康保険に入っておられない方につきましては,これは,やはりまず加入をしていただかないと,保険診療になりませんので,区役所の方に行ってその加入していただく,あるいは,できるだけ早く加入をしていただくということが基本になりますし,今後,第2波に備えてそういうPRが必要であれば,そういった広報・PRも努めていきたいというふうに考えてございます。 108 ◯山本保健福祉局障害福祉部長 融資の関係でございますが,障害の方でございます福祉機構の融資でございますが,社会福祉法人しか使えないというのが20年度までございましたんですが,21年度から,障害者の就労支援事業につきましては,特定非営利活動法人への貸し付けもできるようになってございますので,念のため申し添えておきます。  以上でございます。 109 ◯委員(金沢はるみ) そしたら,そういう作業所とかも使えるという認識でいいわけですね。はい。  それと,あと,この先ほどの桜井局長のご答弁でちょっとわからないんですけれども,資金繰りが悪くなったということで貸し付けをするということですね。それに対して支援をしていきたいということなんですけれども,結局,だから,その1週間分の損失について,きちっとその分が補てんされるのかというのが一番経営者の皆さん心配だと思うんですけど,そこら辺が何かすごくばくっとしているんですけど,ちょっとよくわからない。先ほどの答弁だと,ごまかされたんかなというような気もするんですけど,そこら辺もうちょっとどうなのかというのを教えていただきたいんですけども。  それから,きょうの議論をずっと聞いてまして,やはり弱毒性の場合と,これから変異してしまうかもしれないという強毒性──やってくるかもしれないと言われている強毒性の場合とは,国の対応もきちっと分かれてつくられるんでしょうけれども,神戸市としても,やっぱりきちっと分けてそういうものはつくられるわけですよね。そうすると,先ほど言われたようなベッドをふやすかどうかという議論をすべきかどうかというところは,やっぱりしとかないといけないと思うんですね。弱毒性の場合は,もういろんな病院で診れますよと。そうなれば,その弱毒性に備えた民間医療機関へのマニュアルというのをきちっとつくっておかないといけないと思うんですね。今回,先ほど山本議員の質問にご答弁ありましたけれども,発熱相談センターへ電話されて,発熱外来へ行くということに本当はなっているんだけど,実際には民間の医療機関に行かれて,民間医療機関の方では,自分たちがどう対応したらいいのか,いろんなタミフルとかも足りない状態だということで,大慌てになったというような事態を私たちもお聞きしました。ですから,そういうふうな,弱毒性がばっと来たというときにも,十分に民間の医療機関がさっと対応できるように──もちろん今回の経験が生かされるんでしょうけれども,そういうものがきちっとつくられていないといけないと思うんですけれども,まだ来ていない強毒性に対しても,じゃ,ベッドはこの54床でいいのか,もっときちっと確保しておかなければならないんじゃないかとか,そういう議論がもう一方でやっておられないといけないんではないかなと思うんですけれども,ちょっとそこら辺が,私自身の頭も混乱していますけれども,弱毒性,強毒性といって,わからなくなることがよくあるんで,新聞なんか見ても,よく何度も読まないと,これは何について書いてあるのかなというふうに思うんですけれども,そこら辺,市民の方はもっと混乱すると思うので,そこら辺がちゃんと整理されるのかどうか,それから,そのベッドの問題はどうなのかということをお聞きしたいと思います。  それから,無保険者の問題なんですけれども,まず加入していただかないとというのは,神戸市としては当然のことだと思うんですけれども,やはりですね,こういうことがばっと出てきたときに──インフルエンザの問題とかがばっと出てきたときに,やっぱり加入できていない人というのはいると思うんですね。そういう場合に,そういう方たちが重篤になられたりするというのが一番心配ですので,何かそういう緊急避難的な措置がとれないものなのかどうか,そういったことを国に要望するとか,検討をしていただくとか,そういうことができないものかどうか,ちょっとお聞きをしたいと思います。 110 ◯桜井保健福祉局長 先ほど申し上げましたのは,例えば,損失補償という形での──そういう言葉に対しての補償というのは,法律の制度とかいうことがないと難しいと。しかし,公益性という──非常に公益性の高い事業でございますので,何らかの支援をしたいというふうに言ってございます。その何らかの支援を神戸市がして,その財源については国に強く要望をしていくと,こういうことでございます。その何らかの支援の中身については,団体と詰めていきたい。というのは,私どもも,難しいんですね,単に現金を渡すという形のことはなかなか難しいというふうに思ってございますので,そこは1つの考え方を整理をしていきたいと思っているということで申し上げました。  それから,ベッドの問題なんですけれども,例えば,強毒性の場合でも,いわゆる当初発生期の場合と,それから拡大していく場合,そして蔓延した場合というのが,全部想定が違うんですね。強毒の場合で非常に蔓延してきた場合に,重症者がたくさんいると,たくさんベッド数が要るといった場合ですと,今の計画でも,例えば,国際展示場をそういうものに変えていくとか,そういう計画も入っているんですね。ですから,それが非常に現実的かどうかということについては,今後やはり議論していかなきゃいけないというふうに思いますが,アメリカの計画の事例なんかでいきますと,強毒性の場合,患者数がふえていった場合に,人工呼吸器が要るんですね。そうすると,どの方に人工呼吸器をつけるかという選択まで,順番を決めると,こういうそのシビアな話まで計画の中にはしておられるというのがあるんです。そういう意味でいくと,今の強毒性の場合の計画と現実との差が本当にどれぐらい出てくるのか,これは,強毒性といった場合のそのいわゆるリスクの評価ですね──リスクの評価と対処の方針というのがそれぞれ対応してきますので,リスク評価をきちっとやはり専門家の方々にしていただかないと,我々だけではなかなか難しいところがございます。  今回,委員のご指摘のように,非常に言葉も難しい,それで,市民の方がわからないというのは,そういう医療の関係の用語,また感染症の用語,非常に難しいし,まさしく英語とですね,書いてあることを日本語に訳した瞬間に意味が違ってきているというのが随分あるんですね。そういう意味では,私どもも非常に情報処理の中でその辺は苦労をしたところでございます。今後とも,こういった問題については,国も含めて,いろいろ議論をしていきたいというふうに思ってございます。  無保険者については,部長から。 111 ◯森田保健福祉局高齢福祉部長 未加入の方が,こういう外来──発熱外来等に受診される場合ということですが,例えば,非常にお急ぎで,区役所に行く間もないと,早く受診しないといけないと,こういうふうなケースかと思いますけども,普通保険証なしで医療機関にかかりますと,自由診療になりますので,とりあえず10割というか,あるいは幾らかの預り金のような形で受診していただけることもございますし,10割ということでお支払いされますと,それは区役所の方で,後ほど残りの差額の7割療養費ということでお返しするというのが1つございます。あるいは,翌日保険証を持ってきてくれたら,本来の3割だけにするというような医療機関もございまして,現実的にはそういう対応があると思うんですが,そういう中で,委員ご指摘のような,もう少しうまく円滑にできるような方法がないかということについては,保険の中でどういう仕組みがとれるのか1度検討はしてみたいと思います。 112 ◯委員(金沢はるみ) 今回のように,突然インフルエンザがやってきて,どんどんと広がっていく中で,一番やっぱり心配なことが無保険者。資格証の対応というのは,比較的早く対応をしていただいたので安心したんですけど,無保険者の方たちが手おくれにならないかなというのが一番心配なので,そこら辺のことは十分に検討をしていただきたいと思います。  それから,先ほどの障害者施設,介護施設の問題ですけれども,この件についても団体とという話がありましたので,やはり小規模なところとも十分に実情を聞いていただいて,何らかの支援をぜひしっかりとお願いしたいと思います。 113 ◯委員長(川原田弘子) 他にございませんか。  (「なし」の声あり) 114 ◯委員長(川原田弘子) それでは,この際,保健福祉局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 115 ◯委員長(川原田弘子) 他にご発言がなければ,保健福祉局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。  午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後1時45分から再開いたします。   (午後0時46分休憩)   (午後1時47分再開) (環境局) 116 ◯委員長(川原田弘子) ただいまから福祉環境委員会を再開いたします。  これより環境局関係の審査を行います。  最初に,陳情第196号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の古野さん,前へどうぞ。  陳述人に申し上げます。陳述人は,最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  古野さん,どうぞ。 117 ◯陳情者 私は,西宮市屋敷町23-10。子供達に残せる社会を作る会代表,古野八重子でございます。よろしくお願いいたします。  このたびは,口頭陳述の機会を与えていただきまして,ありがとうございます。  それでは,陳情書の趣旨について,説明させていただきます。  地球温暖化防止に向けての温暖化ガスの削減は,気候変動による影響から次の世代の子供たちを守るために,現在の世代の私たちにとって,待ったなしの課題でございます。地球温暖化が進めば,気候変動による洪水・高潮の頻発,農産物の大被害,伝染病拡大などで,被害額が年間17兆円にも上るという研究結果も出ています。国民だけでなく,政府,産業界も具体的な行動を起こして,環境先進国として,世界の中でリーダーシップを発揮することが日本の役割であると考えます。  昨年開催された洞爺湖サミットでは,2050年までに世界全体の二酸化炭素排出量を半減する必要があることが合意され,日本も世界各国と協調して温暖化防止対策を実践していくことが必要となっています。  このたび,国において,2020年までの中期目標を2005年比15%削減と発表されました。本年末には,ポスト京都議定書の枠組みを議論する気候変動枠組条約第15回締約国会議がコペンハーゲンで開催されると聞いておりますが,今後,地球温暖化を食いとめて,低炭素社会を築いていくためにも,2050年を見通した目標を明記し,それらを達成するための諸施策を盛り込んだ法律をつくる必要性が高まってきています。  したがって,子供たちに安全で安心な社会を残すため,温室効果ガス排出削減を図っていくための実効ある法律の制定を求める意見書を国に提出していただきますよう強く要望をいたします。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 118 ◯委員長(川原田弘子) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  なお,口頭陳述の申し出がありませんでした陳情第187号及び陳情第198号は,気候保護法の制定を要請する意見書提出を求める趣旨でありますので,ご報告いたしておきます。  それでは,議案1件,陳情3件及び報告事項3件について,一括して当局の説明を求めます。 119 ◯谷口環境局長 それでは,まず初めに,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち,環境局所管分につきましてご説明申し上げます。  資料の1ページをお開き願います。  1歳入歳出補正予算額一覧にございますように,このたびの補正につきましては,歳入・歳出とも9,000万円の増額を行おうとするものでございます。  2歳入予算の説明をごらんください。第16款国庫支出金,第2項補助金,第4目環境費補助,第5節地域活性化・公共投資臨時交付金につきまして6,600万円,また,第22款諸収入,第7項雑入,第10目雑入,第10節環境局につきまして2,400万円の増額補正を行おうとするものでございます。  次に,3歳出予算の説明をごらんください。第6款環境費,第4項環境施設整備費,第4目事業所等整備費につきまして9,000万円の増額補正を行おうとするものでございます。  これらは,国の追加経済対策に対応し,環境に優しいまちづくりの充実のため,公共施設に太陽光発電設備の設置を進める予算の補正を行うもので,環境局においては,環境事業所等での設置を行うものでございます。  続きまして,陳情第187号,陳情第196号,陳情第198号の気候保護法の制定を要請する意見書提出を求める陳情につきまして,一括してご説明いたします。  現在,気候変動に対する国の対応としては,平成10年10月,世界で初めて地球温暖化に関する法律──地球温暖化対策の推進に関する法律が制定されております。この法律は,温室効果ガスの濃度を安定化させ,地球温暖化を防止するという人類共通の課題にすべてのものが自主的,積極的に取り組んでいくことが重要であるという考え方のもとに,温室効果ガスの排出の抑制等を促進するための基本方針等を定めております。  現在,2005年2月に発効された京都議定書で約束している1990年比6%削減の達成向けて,さまざまな削減の取り組みが,総合的かつ計画的に実施されているところでございます。加えて,昨年6月,当時の福田首相が発表した低炭素社会日本を目指しての中で,長期目標として2050年までに温室効果ガスを現状比60から80%を削減するという大きな削減目標が掲げられました。これを受けて,昨年7月には低炭素社会づくり行動計画が策定され,低炭素社会の実現に向けて革新的技術開発,既存先進技術の普及,国全体を低炭素化へ動かす仕組みなど,大幅な削減に向けた具体的な取り組み内容が示されております。  さらに,本年4月に発表された国の経済危機対策の中で,個人に対しては,省エネ家電等の環境配慮型商品を購入するとポイントがたまるエコポイント制度や,電気自動車をはじめとする次世代自動車の購入の際の購入費用の補助,税の優遇制度等が既に実施されております。また,企業に対しましては,昨年10月より,みずから設定した排出目標を省エネ等の削減努力により下回った企業は,余った排出量を排出目標を上回っている企業に売ることができる排出量取引や,大企業が中小企業に対して行う技術支援等により削減された量を自社の削減とみなすことができる国内クレジット制度等を統合した国内統合市場の試行的実施が開始されております。  このほか,太陽光発電の導入計画として,2020年までに20倍の導入量により,太陽光発電世界一を獲得することを目指す中,太陽光発電システムの価格を3から5年後に現在の半額程度にするほか,供給される電力の固定買取制度の創設が検討されているところであります。  新たな制度や新たな削減目標に関しましては,現在開かれている第171回通常国会において,地球温暖化対策に関する基本原則,国や地方公共団体の責務,中長期的な目標の設定やそれに向けた国内排出量取引制度の創設等を定めた地球温暖化対策基本法案が議員立法として提出されており,現在,審議中という状況でございます。また,本年6月10日には,国において,早期に長期目標を達成するための中期目標として,温室効果ガスの排出量を2020年までに2005年比15%減が発表されました。そして,本年12月にデンマークで開催されるCOP15において,京都議定書後の地球温暖化対策にかかわる国際的な枠組みが決定される予定であります。  このように,我が国では,地球温暖化の防止を図るための基本方針等を定めた法律が制定されるとともに,現在,緑の経済と社会の変革──いわゆる日本版グリーンニューディール等,低炭素社会づくりに向けた施策体系が具体化されていく状況にあります。さらに,国会において,地球温暖化対策にかかる新たな法律案が審議中という状況にあり,あわせて中期目標の設定や京都議定書後の新たな枠組みについて国際的な協議が行われる予定であることなど,地球温暖化対策について,国レベルや国際レベルで議論がなされているところであることから,国の動向を注視してまいりたいと考えております。  続きまして,平成21年度神戸市一般会計補正予算緊急雇用創出事業のうち,環境局関係分3件についてご報告申し上げます。  資料の2ページをごらんください。  まず,資源集団回収実態調査でございます。自治会,婦人会等の地域団体に取り組んでいただいている資源集団回収につきましては,昨年11月からの新たな減量・資源化施策の導入により,古紙等の資源化に対する市民の関心・ニーズが一層高まっており,ホームページで提供している資源集団回収情報へのアクセス件数も急増しております。平成20年度は回収量が約6万7,000トン,助成金交付団体も2,270団体を数えております。こうしたことから,緊急雇用創出事業を活用し,地域団体の回収活動状況をより詳細に調査し,データベースの更新・充実を図ろうとするもので4,080万円を計上いたしております。  次に,一般廃棄物排出実態調査でございます。当初予算においては,市内事業者の排出実態について,書面調査を中心に排出状況を把握した上で,排出処理方法を確認できない事業者に対しては,電話等により適正処理の啓発・指導をすることとしておりました。今回の補正では,処理方法の確認ができない事業者について,調査員を増員し,個々に訪問した上で,啓発だけでなく,排出物の内容や量,排出方法等を聞き取り,適正に処理しない要因等の把握・分析を行い,適正処理を一層推進するために,調査内容の充実を図ることとしており,2,836万1,000円を計上しております。  次に,新たな減量・資源化施策に伴う組成状況調査でございます。本市では,家庭から排出されるごみ質の実態やその経年変化を把握するため,市内のごみステーションに排出されたごみについて,紙類,プラスチック類,厨芥類等の項目に分けて,その割合等を調査・分析する組成調査を毎年実施しております。今回,新制度導入から約1年が経過した時点でのごみ排出ルールの徹底状況の把握に重点を置いた組成状況調査を実施するため,1,073万6,000円を計上しております。  以上,平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち緊急雇用創出事業につきまして,環境局関係分として,3事業で7,989万7,000円を計上しております。  続きまして,家庭系ごみの新たな減量・資源化施策の導入後の状況につきまして,ご報告申し上げます。  資料の3ページをお開き願います。  本市では,平成20年11月より,家庭系ごみのさらなる分別の徹底と減量・資源化を促進するため,家庭系ごみの指定袋制度,大型ごみの申告有料収集,容器包装プラスチックの分別収集──北区先行実施,といった新たな減量・資源化施策を導入し,あわせて分別区分を一部変更をいたしました。制度導入から平成21年3月までの5カ月間のごみ量の状況等をまとめましたので,報告させていただきます。  まず,1.ごみ量の状況についてご説明いたします。平成20年11月から平成21年3月までの5カ月間につきまして,前年度の同期と比較いたしますと,家庭系ごみ全体で16%の減少となっており,燃えるごみでは13%の減少,大型ごみを含む燃えないごみ等では約44%の減少などとなっております。  次に,2.ごみの分別状況でございます。分別ルールどおりに排出されている割合は,それぞれ表の1段目にありますように,燃えるごみでは約3ポイント改善されております。また,従来分別の徹底が十分とは言えなかった燃えないごみでは約68%から78%へと約10ポイント改善されております。また,資源化できる新聞,雑誌,ダンボール等の資源紙や缶・瓶・ペットボトル等が混入している割合につきましても,それぞれの表の2段目にありますように,燃えるごみで約3ポイント,燃えないごみで約7ポイント改善されております。  次に,3.指定袋の使用率でございますが,平成21年1月から3月にかけて実施した組成調査の結果では,全体で約97%となっております。  なお,2段目の分別区分ごとの使用率のうち,燃えるごみにつきましては,報告資料では約97%と記載しておりますが,約99%の誤りでございます。恐れ入りますが,報告数値の訂正をさせていただき,おわび申し上げます。  次に,4.北区で先行実施しております容器包装プラスチックの分別収集の状況でございますが,同5カ月間の排出量は約694トンとなっており,1人1カ月当たりに換算いたしますと,約610グラムとなっております。また,その品質については,汚れの付着や異物の混入が少ないことなどにより,財団法人日本容器包装リサイクル協会による評価で最高のA判定を受けました。  最後に,5.資源集団回収の状況でございますが,平成20年度の回収量は約6万7,000トンと,前年度と比較して約6%増加しており,助成金交付団体も前年度より大きく増加いたしました。  これらの結果につきましては,平成20年4月以降,あらゆる機会を通じて新たな施策の導入を市民にお知らせするとともに,環境事業所を中心に約2,500回,10万人を超える市民への地域説明会の開催や,地域と一体となったクリーンステーションでの啓発活動の実施等により,市民1人1人が分別の徹底やごみの減量・資源化への意識を高めていただき,実際に日々の行動に生かしていただいた結果であると考えております。  今後も新たな施策のさらなる定着を図るとともに,容器包装プラスチックの分別収集の全市実施に向けた取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。  続きまして,焼却炉談合事件に係る住民訴訟について,ご報告申し上げます。  資料の4ページをごらんください。  1.概要でございます。現在の東クリーンセンタ──当時第10次クリーンセンターでございますが,築炉及び付帯工事について,プラントメーカー5社が談合しているとして,川崎重工業に対し,契約金額の10%に当たる27億2,950万円を神戸市に返還するよう求める住民訴訟が平成12年7月19日に神戸地裁に提起されました。同訴訟は最高裁まで争われましたが,本年4月23日に最高裁が川崎重工業の上告を棄却したことにより,大阪高裁の判決が確定したものでございます。  本市では,住民訴訟における平成18年11月16日の神戸地裁判決を踏まえ,平成19年3月27日付で川崎重工業に対し損害賠償請求を行っていましたが,同社は,一たんこの支払いを拒否し,住民訴訟の大阪高裁判決の後,同高裁の判決により支払わなければならない額を法務局に供託しておりました。このたび,最高裁の上告棄却により,大阪高裁の判決が確定したことから,本市は,去る5月25日,法務局に対し供託金の払い渡しの請求を行い,5月27日に法務局から入金がなされたものでございます。  2.大阪高裁の判決要旨でございますが,控訴人──川崎重工業は,神戸市に対し16億3,770万円及びこれに対する平成12年4月29日から支払い済みまでの年5分の割合による金員を支払えというものでございまして,本市が受領した金額は,3.入札の概要及び本市が受領した金額にありますように,損害額として,契約金額の6%に当たる16億3,770万円と年5%の遅延損害利息及び供託利息でございまして,合計で約22億5,900万円でございます。  5ページをお開き願います。  ここでは,4.これまでの経緯として,公正取引委員会の審決,住民訴訟,本市の対応等を時系列にまとめてございますので,後ほどご参照を願います。  今後の対応でございますが,当該工事は国庫補助事業であることから,国庫補助金等の精算について国等と協議していくことになるものと考えております。  以上をもちまして,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算環境局所管分)及び陳情第187号,陳情第196号,陳情第198号の気候保護法の制定を要請する意見書提出を求める陳情のご説明並びに緊急雇用創出事業のうち環境局関係分について,家庭系ごみの新たな減量・資源化施策の導入後の状況について及び焼却炉談合事件に係る住民訴訟についてのご報告を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願いいたします。 120 ◯委員長(川原田弘子) 当局の説明及び報告は終わりました。
     これより質疑を行います。  まず,予算第26号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 121 ◯委員長(川原田弘子) 次に,気候保護法に関連いたします陳情第187号,陳情第196号及び陳情第198号,以上,合計3件について,一括して質疑を行います。  これら3件について,ご質疑はございませんか。 122 ◯委員(山本じゅんじ) 1つお聞きします。  先ほどの局長のお話の中で,地球温暖化対策推進法という話がありましたが,その対策推進法なんですけども,その法律の特徴ですね,それから,今,国会で上程されている──野党が提出しているものだと思うんですけど,その法案の主な中身ですね,ちょっとその辺の違いを教えてください,わかる範囲で結構です。 123 ◯谷口環境局長 まず,地球温暖化対策の推進に関する法律でございます。これにつきましては,いわゆるCOP3──気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約国会議,これを踏まえまして,地球温暖化に関しまして,国,地方公共団体,事業者,国民等の責務を明らかにするとともに,温暖化対策に関する基本方針を定めることによりまして,温暖化対策の推進を図るというふうなことで,平成10年10月に施行されたものでございます。また,もう1つ,今現在,上程されておりますのは,議員立法ということで,民主党の方から提出された法案でございまして,温室効果ガスの中長期目標──2020年までに’90年比で25%減,2050年までで60%の削減,それから,新エネ供給目標としまして,2020年までに1次エネルギーの10%達成,こういったもののほか,国内排出量取引制度,地球温暖化対策税,固定価格買い取り制度の制度創設,こういったものも規定されているというふうなことでございます。 124 ◯委員(山本じゅんじ) そうしましたら,先ほどの議員立法の件です,ごめんなさい,その前の温暖化対策推進法ですね。その部分については,1つは,6%の削減目標ですかね──京都議定書に基づいた,その部分しか実際には決められていないと思うんですが,今回の陳情の趣旨では,中長期目標ですね,それをまず制定すべきだというものがあったので,なかなかこの地球温暖化対策推進法との関連でいけば,きちんとカバーし得ないのではないかと思いますけれども,その辺どう考えるかというのが1点です。  それから,もう1つは,野党案ですね,こういった気候保護法の目指すものを含んだ内容になってるのかなという気はするんですけれども,ただ,一方で,諸外国と比べた目標の設定ですね,それが果たして妥当なのかどうなのかというところに少しまだ若干ちょっといろいろ感じるところがあるんですが,そういう意味で言いますと,この地球温暖化対策推進法と,それから気候保護法の目指すもの,その辺について,どういうふうに局長として考えられるのかということをちょっとお聞きしたいと思います。 125 ◯谷口環境局長 私ども地方公共団体の環境セクションとしてどうかということでございますが,正直言いまして,なかなかこの辺につきましては,当然国内のいろんな立場,それから諸外国での先進国,それから新興国のそれぞれの立場,あるいは経済政策,そういったいろんな絡みの中で,先般,総理大臣の方から中期目標を発表されたというふうな状況にあろうかと思っております。その法でどこまでカバーできるか。この中で,特に中期目標でも15%減ということになってきますと,従来の既存技術の開発のみでなしに,ある意味のブレークスルーするような技術開発が要るんではないかと。そういう意味で,この環境技術を開発することによりまして,より一層地球全体,あるいはすべての国民あるいは市民に対して,よりよい環境を提供できるというふうな意味合いのものが入っておろうかと思っております。  そういう意味で,今後の技術革新,それからブレークスルーできるような環境,それから資金的な問題,それらを総合的に勘案して,法律に織り込めるものであれば織り込んでいけばいいと思いますし,私ども地方でできること,なかなか全市的あるいは全世界的な取り組みの中でやれることは,それぞれ部門別に今アクションプログラム等でやっておりますが,やはり非常に細かいですけども,毎日少しでもエコに徹してやっていただくというふうなことで,この目標自体,我々としては,達成できればいいですけども,その前提条件のブレークスルーすべきいろんな技術,そういったものがどれぐらいの時間軸の中で実現できるのか,その辺については,ちょっと我々もわからないところが多々ございますので,それこそもう少しどうなるか動向を見たいというのが正直なところでございます。 126 ◯委員(山本じゅんじ) なかなかお答えしにくい問題だろうと思うんですし,それと,確かに地球温暖化防止という意味では,一自治体で解決できるような問題ではないと思いますので,もちろん国としての法整備とか,いろんな仕組みづくりが大事になってくるのかなと思うんですけど。ただ,今回,マイナス15%という国の目標ですけど,その基準が2005年ということになっていて,実際には’90年比でいうとマイナス2%と。一部の声では,国外との取引で,先ほど言いましたクリーン開発メカニズムですか,そういうのも含めて計算をすれば,8%というのは達成できる目標じゃないか,低すぎるという声もいろいろあるというのを聞いてるんですけど,実際に神戸市の中で,例えば,2001年3月末現在で90事業者との環境保全協定で,この内容を一部見直すというようなことで進められていると思うんですが,実際に国の強力な仕組み,それから法整備が得られる中で,この神戸市が進めていこうとしているものがぐっと進むんじゃないかと思うんですけど,その点については,実際にどういうふうに今,感じられているんでしょうか,ちょっと最後にそのことだけお聞きしたいと思います。 127 ◯谷口環境局長 今の特に企業との関係で言いますと,協定の改定ということで,既存の82のところにつきましては,ほぼ改定の作業を終わっております。それから,省エネ法の対象ということで,150社のうちのおおむね半分ぐらい,これについても説明会をやっておりまして,今まで全部とはいっておりませんが,少しずつ改定作業は進んでおります。  そうした中で,今回の法律あるいは中期目標の設定,こういった動きの中で企業の意識もかなり変わってこようかと思っております。また,省エネ法の関係でも規制が結構きつくなりますので,そうした中でどういう形で対応をしていただけるか,我々はその動向を見ながら,企業の方にできるだけの削減努力をお願いしたいというふうに思っております。 128 ◯委員(山本じゅんじ) 最後に1点だけお聞きしたいんですが,この保護法の意見書が,全国の自治体でも幾つか上がっていると思うんですが,政令市の中でも2~3上がっていると思うんですね。それぞれの政令指定都市の中でもいろいろ交流があると思うんですが,その交流の中で,いろんな意見交換なんか,国との関係でどういうふうに考えるかというふうなことは,何か交流はされているんでしょうか,それもしあれば教えていただきたい。最後にお願いします。 129 ◯谷口環境局長 国との関係も含めて,今,大都市の環境保全局長会議というのがございまして,いわゆる指定都市の会議でございまして,18都市,それから東京を入れて19団体で,いろんな意見交換を毎年やっております。それで,これを踏まえて,その中で地方のいろんな問題を取りまとめて,それを毎年,概算要求前ということで,夏に環境省に対して要望というふうなことで,また7月にも要望行動をする予定にしております。そういう意味では,情報交換をしながら,国に対してもいろんな形で要望をしているということでございます。 130 ◯委員長(川原田弘子) いいですか。  ほかにありませんか。  (「なし」の声あり) 131 ◯委員長(川原田弘子) それでは,次に,報告事項,平成21年度神戸市一般関係補正予算(予算第26号議案)のうち緊急雇用創出事業の関係分について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 132 ◯委員長(川原田弘子) 次に,報告事項,家庭系ごみの新たな減量・資源化施策の導入後の状況について,ご質疑はございませんか。 133 ◯委員(福浪睦夫) このデータを見させていただいて,19年度と20年度の実績が非常に減っているから,非常にいいことだなと感心しております。ただ,そのときに,その次のごみの分別状況というのが書いてありますが,燃えるごみの中で,構成比率が73,25.4,1.6と,こうなってますけど,燃えないごみの方は,真ん中の資源紙,古布,缶・瓶・ペットボトルなんかは9.9と,こういうふうに差がありますね。この辺がどういう理屈でそないなるんかなというのがちょっとわかりませんのと,それと,何かこれを見てると,燃えるごみの場合,逆に伸びてると。19年から20年を見たら,パーセンテージが何か,構成比率がアップしてますね。ということになると,逆に,北区でやったあの容器包装プラスチックの分別のときに,もうじゃまくさいさかい燃えるごみの方へ入れてまえというのがあるんかなという気もしますしね。それで北区以外のとこやったら,生ごみに入れんと燃えるごみの方へ入れてまうとか──その辺ちょっとわしわからんけど,あるような気もするけど。前から僕も言うてるように,容器包装プラスチックは2週間に1遍という収集ですけども,それを1週間に1遍にしてほしいということは前から申し上げておりますが,この辺は,ずっとデータを大分,もう1年以上もとられてますから,今のご見解はどうなのかと。他都市では1週間に1遍というのを僕も聞いてますので,その辺ちょっとぜひ──もう家のごみのを分けとるのを見たらようわかるんですが,プラのとこが一番たくさんで,うわっとなってますわ。まだ田舎やから,場所がありますから置いとけるけど,これまちのこの旧市内──神戸の旧市内やったら,そんな場所あらへんからね,絶対苦情来ますよ。今のうちに1週間に1遍にした方がええと,こういう提言を前もしたけど,今回も懲りずにもう1遍言うときますけど,何か答弁があったら。 134 ◯委員長(川原田弘子) 先生,ちょっと整理したいんですけど,この燃えるごみのこの表の19年から20年で69.8から73にふえてるというのは,燃えるごみの中の資源の混入が減ったので,比率がふえてるというふうに見るんだと思うんですけど,その辺…… 135 ◯委員(福浪睦夫) それでいいんですよ。どっちかというと,それが如実にあらわしているのは,容器包装プラスチックの分別が始まったけども,じゃまくさいからそこへ入れてまえという──北区は分別が始まってるけど,こっちの旧市内の方なんかもね,そういう場合が多いんと違うかなと予測するんやけどね。(発言する者あり)  燃えるごみの場合,まあまあええけど。 136 ◯委員長(川原田弘子) ちょっと整理して,その辺もわかるように答弁をお願いします。(「ちょっとわかりにくいんや,このグラフがね。」の声あり) 137 ◯谷口環境局長 ごみの分別状況の資料ですけども,本来燃えるごみの中にすべて燃えるごみがあったら一番いいわけですけども,その中に,ここにありますような資源ごみでありますとか,缶・瓶等が燃えるごみの中に入っている,あるいは燃えないごみが燃えるごみの中に入っているという比率が,19年度のところから20年度の表で見ていただきますと,本来の燃えるごみが燃えるごみとして入っている率が3.2%ふえて,資源とか本来入ってはいけないところのものが2.8減って,燃えないごみも0.4減っているということで,私どもとしては,本来の分別区分が徹底されて──よりうまく分別をしていただいて,資源化については,資源回収の量もふえてますので,資源化できるものが資源化できるルートに回ってきたというふうに,今,考えておるわけでございます。ですから,燃えないごみにつきましても,本来的に燃えないごみであるべきものが,77.8で10ポイントふえて,資源にできるもの,それから燃えるごみに行くべきものがそれぞれ行って,その割合が減ったというふうにこの表では表現させてもらっておるわけです。  それから,容プラにつきましては,ただいまお話がございましたように,北区で実施して半年近くなりまして,市民の皆さん方からも,月2回,これはちょっと少ないという要望はかなりいただいております。実際のところ,容プラにつきましては,重量としては,ごみの全体で1割弱なんですけども,かさでいうたら4割ぐらいありまして,非常にかさばるということで,その辺について何とかしてほしいという要望をいただいております。  その辺,今,始まって半年ということで,もう少しお時間をいただきまして,検討をしたいというふうに思っております。他都市の状況等もございますので,その辺を見ながら,もう1度収集のことについては検討をしたいというふうに考えております。 138 ◯委員(福浪睦夫) それはまだ半年でしたかな。半年しかたってない。もっとたっとるような気がしたんやけどな。これは,北区は1年先にやったと,あとは,これ旧市内も22年からやってもらう。21年度……(「22年度からです。」の声あり)  22年度からやるの。ほなら,北区,2年ほどやるの。1年ちょっとか,1年半ぐらいして,22年の4月からこちらの方も全部やってまう。 139 ◯谷口環境局長 容器包装につきましては,実は,今言いましたように一たん──容器包装リサイクル法がございまして,役所の方で集めたやつを容リ協に引き渡す仕事があります。そういう意味で,地理的な問題,それから施設の関係がありまして,今,北区で集めた容器包装については,妙賀山の方に一たん置いて,そこから業者が引き取って梱包をするという作業になっています。  全市的に──一斉にしたかったんですが,なかなか新制度の発足の関係,それから,北区ではモデル事業を通して,かなり浸透をしてましたので,その施設の関係と,それから,そのいろんな状況を勘案して,とりあえず北区で先行的にさせていただいて,今その状況等を見ながら,全市でやるときの問題点,そういったものを今,検証をしているというところでございまして,実は,全市でやるときには,その中間処理施設をする業者が今,神戸市内にありませんので,その業者を今,公募しておる最中でございます。そういうふうな施設の整備,それから,我々の方のクリーンセンター等で中継する機能,そういったものの整備を今年度予算でお願いしておりまして,その辺が整った段階で,22年度4月じゃなしに,後半から,その辺の状況を見ながら,ある程度条件が整った段階でやらせていただきたいというふうに思っております。 140 ◯委員(福浪睦夫) その辺は了解しますけども。容器包装プラスチック,そのプラをまとめたやつを今度その財団法人日本容器包装リサイクル協会かしらんに預けて,それが何や新日鉄の方の何か九州の方まで持っていくんでしょう──前そんなん言うてましたな。ほな,環境的には悪いやんか。ガソリンを使ってぶわっと遠いとこまで。何でこの近畿圏にね,そういう処理場が1つないのかと言いたいですな。あるんですか。 141 ◯谷口環境局長 これは,法律の仕組みでいいますと,私どもの集めたやつを,容器包装プラスチックの協会が,ある程度の量を集めて入札をするということで,そこから先の業者選定は協会のことになりまして,私どもとしては,そこについてはタッチできないというのが今の法律の仕組みです。ですから,たまたま昨年度は新日鉄ですけども,今年は広島の方のリサイクルセンター,21年度分はそこが入札しております。ですから,去年は九州で,今回は広島,その前は大阪へ行ってました。ですから,そこは協会の方で入札しますので,どこがとるかというのは,ちょっと我々の方では関与できないというのが今の法律の仕組みです。 142 ◯委員(福浪睦夫) 悪い場合は法律は変えたらいいんですよ,そのために法律というのはあるんですからね。環境のためにというとるのに,わざわざガソリンを使って,ごっついトレーラーでぶわっとそんなん九州や,広島やて運んでな,CO2を出しとるわけでしょう,排気ガスを。そうじゃなしに,近畿圏ではこことかね,どこどことか,大体ブロック別に分けて,その中で入札するとかですな,そういうことができたら一番楽でええでしょう。そないにごっつ距離を走らんでもええからね,ほな,環境に優しいわけや。今,環境に優しそうなことを言いながら,実は変なとこでごっついCO2を出しとるわけやろ。九州まで運んだら大分要るでしょう,トラックで。 143 ◯谷口環境局長 1つ訂正──済みません。19年度はJFEの福山工場で,ケミカルでございました。失礼しました。  それから,今のお話のとおりで,実は,私どもも,少なくとも神戸から出たものがどこへ行くかわからんと,だれが入札するかわからんというのは,制度としておかしいということで,これは,ずっと私どもも全国の都市政策会議とかいうとこでは要望をしております──法律を改正してくれと,いうことですが,今のところまだそこまでいっていないということで──ただ,今の容器包装は一たん集めますけど,神戸だけのものじゃなしに,ある程度のロットを集めて入札をすると。ですから,容リ協の方で,集まってくるその場所の量と,それから質の問題等を見て,それを見て事業者の方が手を挙げて入札をするという仕組みになっております。それは,今,言いましたように法律が今なってますので,それについては,我々も関与できるように,現地立ち会いできるようにとか,あるいは,こういった形でリサイクルしてほしいというふうなことがある程度反映できるような仕組みというふうなことは,今,要望をしております。 144 ◯委員(福浪睦夫) だから,そういう,今,法律でそれはできないということやけども,そういう工場が──できる工場がこの近畿圏に何社あるのかとか,そういうことは全部調べてあるんですかな。ほなら,ばしんと言えるやん,こんな法律変えというて。いや,1社しかないというたら,これまたえらいことになるけどやね,近畿圏で5社ぐらいあるのやったら,そこで入札して決めたらええこっちゃけども,そんな遠い遠いとこまで持っていかんでも。それはちょっと環境に優しくないですよ。 145 ◯谷口環境局長 我々も絶対に今のやり方がいいとは思っておりませんので,そういう意味で,いろんな機会をとらえて要望をしております。ただ,出てくる分別の質の問題とか,量の問題もありまして,それをにらんでやっておりますので,その辺は,もう少し近隣のとことも協力しながら,いろいろと話し合いをしていく必要があろうかと思っております。ただ,制度自体は今こういうふうになっておりますので,どういう形で改正されるか,審議会等いろいろの場がございますので,できるだけ我々の声を反映してもらえるような形で要望をしてまいりたいというふうに思っております。 146 ◯委員(福浪睦夫) もうこれで終わりますけどね,その提案の2週間に1遍というやつを1週間に1遍ね,プラの方ね,これ必ずやっていただきたいということね。それと,今言うたような,法律は何でも正しいんじゃないですよと,環境局が,環境にふさわしくない,遠いとこまでガソリンをたいて持っていくというのは,そんなもん,そらちょっとおかしいですよ。だから,そういうことは,法律は何でも,いつでも変えられるんだから,現状に応じて。それは大いにこれから主張していただけたらありがたいと,要望しておきます。終わります。 147 ◯委員(金沢はるみ) 福浪先生が言われたのであれなんですけど──福浪先生のとこは広いので,置くとこがたくさんあるそうなんですけど,我が家なんかは,もう家の中に置いてます。外に置きますと,カラスがつついていくので。そうすると,いろいろと家族がけ飛ばしていったりとか,プラのごみ袋が2つ,3つと2週間の間にたまっていくんですね。ごみステーションもあふれてますね,上に上に軽いから積んでますけど,それが時々がさっと落ちてまして,道路まではみ出たりとかいうことで,もう本当にそろそろ──皆さん,本当にしっかり分別なさっているので,何かで見たんですけど,Aランクになっているということで,非常にマナーもいいと思うんですけれども,分別すればするほどふえていくということになってますので,一日も早くね,これはしていただきたいのを市民の方から一番たくさん要望をいただきます。今すぐできないというその問題点は,一番ネックになっているのは,多分人とか,パッカー車とかの問題──どう回すかという問題だろうと思うんですけど,ちょっとそこら辺はどうなんでしょうか。 148 ◯谷口環境局長 確かに問題点としまして,正直言いまして,去年12月から始めたということで,いろいろとシミュレーションはしておりますが,実際どうなるかよくわからなかったという意味で,今回,月2回で1遍やってみたらどうなるかと。今回の場合は,北区で先行実施でございますので,その辺の状況を見て,全市のときに対応させてもらいたいという意味で,正直言いまして,そろっとスタートさせていただいたと,いきなり本格的にやるほどちょっとまだできなかったというのが実情ではございます。  そうした中で,今1人当たり600グラムというふうなことで,これが他都市なんかでいきますと,大体1,200グラムぐらいまで協力率といいますか,協力していただくと量がふえてまいります。そうなりますと,今の倍ぐらいと。ということですから,今おっしゃいましたように,非常に容器の場合はかさばりまして,置く場所ないというふうなこと,これは本当にいろんなところから要望を聞いております。  ですから,我々としましても,その辺,収集体制の問題もありますし,それから,今言うた業者の搬入の問題,中継地の問題,そういったもの,いろいろと整備すべきところがまだございますので,その辺を,スケジュールを見ながら,何とかやっていく中で,その収集回数についても何とかしたいという気持ちはありますが,ちょっとその辺につきましてまだめどが立っておりませんので,何とか北区の事例を検証する中で,何ができるか,もう少し検討をさせていただきたいということでございます。 149 ◯委員(金沢はるみ) 2週間に1回,それから,週によっては3週間またがるということになってきますと,もうあふれるから,結局,私なんかでも,目をつぶって,お肉がついてたやつだと,これは生がついてるということで入れてしまうこともあるんですよ。だから,やっぱり1週間に1回になれば,それをきちっと分別して,あさってには出せるとかいう形で,より一層分別は進むと思いますので,ぜひ早期に検討をしていただきたいと思います。 150 ◯委員(守屋隆司) ごみ量自体が16%減と,20%近く下がっていると。それと,分別の方も,さらにご努力していただいて──家庭の方がですね,そうすれば,ごみとして出ずに,特に新聞とか等々ですね,資源の方に回れば,よりこの量自体は減っていくわけですね。今お聞きすると,以前より細かく分別されて,収集しますから,それによって,すぐにごみが減ったから,人なり車が余るという,もちろんそういう問題じゃないんでしょうけども,やっぱりこれで進化していって,25%──19年度比ですよ,25%,30%減るというのを仮に予想した場合,今の収集体制なり,人員体制なり,そちらの組織はどういう形で進化していかれようとしているのか,それをお聞きしたいと思います。 151 ◯谷口環境局長 今お話ございましたように,ごみ量を総体として,今,我々としても何としても減らしたいということで作業をしております。ただ,当然体制についても,ごみ量が減ってきますと,収集量が減ってまいりますので,体制も縮小する必要があろうかというふうに思っております。ただ,ステーション数につきましては,実は1カ所当たりのごみは減るんですけども,ステーションは,いま現在,減らすよりもふやす傾向にあると,ふえる傾向にございます。例えば,公園とか駐車場沿いにある大きなところ,不法投棄が多いということで,それで,今,地域の中,中で分散するような形で,外からすぐ放れないようにするとか,あるいは,最近,やはりご高齢の方がふえてきて,坂道のところでは近くに置いてほしいというふうなことで,軽四でもって近くまで行くとかいうことで,ステーション数がなかなか減らない傾向にございます。  そういう意味で,この分減ったから,即そのとおり減るのかということでございますが,我々としても,ごみ量が減った段階で当然収集体制は減らしていくというふうなことは基本的には考えておりますので,そのやり方については,いろいろ地域的な特性とか,ごみの不法投棄等のいろんな問題もありますので,その辺,地域と一緒に考えながら,我々の方も当然行政経営方針に沿ってやっていきたいというふうに思っております。 152 ◯委員(守屋隆司) 兵庫でも,メインの道路に沿ったとこは,住民の方はルールにのっとってきれいに出しているんですけども,車か何かでぱっぱっ,ぱっぱっ捨てていくと,それで膨らんでいくということがありますので,やっぱり収集のステーションを少し変えたり,変えられない場合には,見張りみたいなのを地域に依頼をしていただいているみたいですから,きめ細かい対応が今後必要になってくるので,私は,そういう面での人員はしっかりと確保すべきだと思うので──私たちは別に減らせと言ってるんじゃないですよ。ですから,効率的なこの配置ですよね,そういうのをやっぱりしっかりとやっていただくということを,しっかりと私たちに目に見える形でその方向性を出していって──将来的にはですよ,出していっていただきたいというふうに思います。環境局のこれからの仕事の質というのは,私は,もうどんどん変わっていくというふうに思うんですね。対応すべき問題がふえますので,逆にそこへはしっかりと人員を配置をして,それで,今のいらっしゃる職員の方の転換を図っていくという,そういう計画をぜひつくっていただきたいと,これは要望にとどめます。 153 ◯委員(小林るみ子) 先ほどの容器包装プラスチックの件なんですけども,先行実施している北区の方,非常にいろいろご苦労されていると思うんですけれども──先ほどもご意見が出ましたけれど,やはり住民の方がこの半年間やってきて,いろんなご意見をお持ちだと思うんですが,そういうご意見をどこでどんなふうに集約をしていくのか,それをもって生かしていくんだと思うんですけど,その皆さんのご意見を聞くのは,どんな方法でやられるのか,やられているのか,その辺ちょっとお聞きしたいなと思います。 154 ◯谷口環境局長 基本的には,今,北区でやっておりますので,区役所を中心としたいろんな今の既存の広聴制度がございますので,そんなところのいろんな要望,それから市長への手紙がございますし,それから,実際のところ,私とこ事業所がございますので,現場で各ステーションごとにいろんな話を聞いております。そういったものを集約しまして,局として,内部的に今,検討をいろいろしてるというふうな形でございます。 155 ◯委員(小林るみ子) そうすると,当初は平成22年度からという話だったんですが,先ほどのお話だと,後半だというふうにおっしゃっておられましたので,その集約をして新たなシステムができるのは,来年の4月ぐらいに提案をされるという形になるんですかね,実施は後半にしても。 156 ◯谷口環境局長 全市実施につきましては,実は,いろいろ課題がございます。今おっしゃいましたような収集回数──月2回を例えば週に1回にするということですけども,じゃ,単純に倍にしたらいいのかといいながら,我々としては,既存の体制というか,それのために新たに増員とかすることは考えておりませんので,いかに今の組織,体制の中でやりくりしていくか,そういった点がまずございます。車のやりとり等もございます。  それから,それを処理する事業者,これ,今現在,市外へ持ち出しておりますので,今回は,全市でやるに当たって,市内でこの処理をしたいと。他都市にいろいろご迷惑をかけるのも何ですから,市内処理をしたいということで,その施設を整備する必要がございます。それについて,それが22年度に整備する予定で公募をしておりまして,今,事業者をいろいろと調整をしておるところでございます。ですから,仮に業者が決まって,場所が決まったとして,スムーズにいくにしても,これ都市計画決定の手続が必要ですので,その辺の手続,それから,例えば,地元で反対が起こったとして,立地できなかったらどうするのかという点もまだ課題として残ってます。  そういう意味で,今,我々としては,できるだけ早目に事業者を決定して準備に入りたいんですけども,非常に22年度後半というのは,その辺はちょっと未確定というか,ちょっと危ないというか,そういうリスクがございますので,もう少し煮詰まらないと,具体に詰められないところがございます。そういう意味で,できるだけ22年度──もう少し,そうですね,何とかいわゆるできるだけ早目にその辺についてはお知らせをして,やはり全市でご協力いただかなあきませんので,地元に入って説明会等もしたいと思っておりますので,その辺,ある程度スケジュールが見えた段階で,できるだけ早目に皆さん方にご協力をお願いしたいというふうに思っております。 157 ◯委員(山本じゅんじ) 前にもちょっとお聞きしたんですが,この廃プラスチックの回収の件で,店頭回収ですね,その動向はこの廃プラスチックの回収の導入とともにどう変化してきたのか,何かつかんでることがあったら教えてください。 158 ◯佐藤環境局資源循環部長 データとしては上がってきておりませんけれども,先ほど来説明しておりますように,事業所が,各自治会とか,いろいろ11月以降の動向とか,意見交換をしております。そういった中で,そういうものも活用させていただいているというふうな話を地元からお聞きしておりまして,ですから,毎週実施をしてほしいということが要望として上がってくるというようなことで聞いております。  以上でございます。 159 ◯委員(山本じゅんじ) ちょっと何かよくわかりにくかったんですけど,店頭回収としての変化はどうなのかということなんですけど。 160 ◯佐藤環境局資源循環部長 ですから,店頭回収の分をよく利用──今まで以上に利用するようになったというお話を地域の方から事業所の方でお聞きしております。具体的な収集量というのは,現在,20年度の分は集計中でございますので,数値としてはお答えできませんけれども,当然上がってくるような数字になってこようかと思っております。  以上でございます。 161 ◯委員(山本じゅんじ) そしたら,店頭回収も引き続き事業者の方では積極的に取り組んでいくというようなことで,神戸市の回収とともに減らす努力はしていくというふうにとらえてるというふうに考えていいんですか。 162 ◯佐藤環境局資源循環部長 今の世論の流れといいますか,非常にやはり事業者としての社会的責任という意味でやっていくということは考えられているようですけれども,ただ,やはりその集まってきたものの処理費でありますとか,その辺はなかなかしんどいんだというふうなこと,例えば,レジ袋の協定とかのお話──いろいろ事業者さんを回らせていただいておりますけれども,そういったお話も同時にお伺いをしたりしておる状況でございます。  以上でございます。 163 ◯委員(山本じゅんじ) 最後にしますけども,その事業者との話の中でね,じゃ,ちょっと売り方を変えて,トレーを少し減らしてみましょうかとか,いわゆる減包装ですね,そういうのに踏み込んでみようかというような前向きな事業者というのは出てきているんでしょうか,最後そのことだけ。 164 ◯佐藤環境局資源循環部長 容器包装プラスチックの関係,分別収集を北区の方で実施をしておりますので,北事業所の方も,何か地域の皆さんの盛り上がりもあるので,モデル的に,どういうんですかね,減らそうショッピングみたいなものもできないかというふうなことで,神戸大学の方と相談をしたり,いろいろなことをチャレンジングに局としても考えておるところでございます。  以上でございます。 165 ◯委員(山本じゅんじ) 要望だけしときますけど,ずっとこの間私も言ってきたんですけど,特に減包装,あれはできるだけやっぱり進めていただきたいと。特に可燃ごみが減っていけば減るだけCO2の削減にもつながると思いますしね,先ほどの気候保護法じゃないですけれども,それこそ自治体でできる取り組み──自治体だけでは済まない問題もあると思うんですけど,できる限りのことを最大限やって進めていただきたいということを最後に要望して,終わらせていただきます。 166 ◯委員長(川原田弘子) 他にありませんか。  (「なし」の声あり) 167 ◯委員長(川原田弘子) それでは,次に,報告事項,焼却炉談合事件に係る住民訴訟について,ご質疑はございませんか。 168 ◯委員(守屋隆司) これは相当以前の問題でしょうけど,これは,公取の方が排除命令を出して,その後,今回,神戸市の方に入金になった額については──金額がどうこうじゃないんですけども,神戸市は,積算する根拠はないので──根拠というか計算式がないから,こちらから請求しないというふうなことをおっしゃっていました,前ね。今後こんなことがあっては困るんですけども,また11次のやつでポーアイ2期の方につくると。それで,この川重も,三菱さんも含めて,地元に非常に影響力のある企業なので,またこの方たちが応札するということは十分に考えられるということもありますので,相手を信じる性善説じゃなくて,性悪説も必要かなという部分があると思うんですが,これ教訓はどのようにお考えですか。 169 ◯谷口環境局長 今回,こういう形で談合があったということで,非常に我々も残念なことでございます。入札制度そのものにつきましては,役所的にいいますと,経理担当でございますので,行財政局の方で入札制度の改善等をやってもらう必要があろうかと思っております。ただ,11次につきましては,今後のやり方としまして,従来どおりのようなやり方でいいのか,その辺について我々も十分に議論をしたいというふうに思っております。  特に,今回の案件,非常に11次になりますと大規模でございますので,当然WTOの政府調達というふうなことになりまして,一般競争入札が前提となってまいります。また,環境省の方から,この廃棄物処理施設建設工事等の入札・契約の手引というのが,ガイドラインとして18年7月に出ておりまして,その中では,品質確保,談合防止の観点,そういった点から総合評価方式が望ましいというふうなことも出ております。  この辺いろいろとございますので,我々もその辺をにらんで,今後,こういったことがないように,経理課とも相談しながら,適切,公平な入札制度になるように,もう少し時間がございますので,いろいろと検討をしてまいりたいというふうに思っております。 170 ◯委員(守屋隆司) これは,住民訴訟を起こさなかったら,これ結局どうなっていたのか,それだけちょっとお聞きしたいと思います。 171 ◯谷口環境局長 手続としまして,今回,住民訴訟でございますが,我々としては,請求のときもございましたように,判決で金額が確定した段階で,我々の方がもう1度請求をすると。ですから,我々としても,最高裁までいって判決が出て,額が確定すれば,その額をきっちり請求させていただくということになります。今回は住民訴訟をされておりますので,我々として訴訟を提起できないというふうな形になってございます。ですから,この審決がおりて,談合があったということであれば,私どもとしても請求をするということになります。 172 ◯委員(守屋隆司) いや,あのときの議論では,住民訴訟はこれ別ですけども,神戸市の方は金額を積算できないと,自分たちで。だから,これについては別にしないというふうなことをおっしゃってたような気がするんですけど,それは私の間違いですかね。 173 ◯谷口環境局長 金額が確定していない段階でそういう請求行為はできないということで,その確定が,公取委の方で談合の事実を認定して,審決して,最終的にそれが決定した段階で損害賠償の額が確定いたします。そのちょうど住民訴訟のある段階では,まだ最終額が確定していないので,とりあえずの額を請求したということで,あの19年当時は請求をさせてもらっております。 174 ◯委員長(川原田弘子) よろしいですか。  (「はい。」の声あり) 175 ◯委員長(川原田弘子) 他にございませんか。  それでは,この際,環境局の所管事項について,ご質疑ございませんか。  (「なし」の声あり) 176 ◯委員長(川原田弘子) 他にご発言がなければ,環境局関係の審査は,この程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,環境局が退室するまでしばらく自席にてお待ち願います。 177 ◯委員長(川原田弘子) それでは,これより意見決定を行います。  まず,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算の本委員会所管分については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 178 ◯委員長(川原田弘子) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,予算第28号議案平成21年度神戸市母子寡婦福祉資金貸付事業費補正予算については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 179 ◯委員長(川原田弘子) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,報告第5号専決処分報告の件(地方独立行政法人神戸市民病院機構に係る中期計画の認可)については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり)
    180 ◯委員長(川原田弘子) 承認するという意見と承認しないという意見がありますので,これよりお諮りいたします。  承認することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 181 ◯委員長(川原田弘子) 挙手多数でありますので,本件は原案のとおり承認されました。  次に,細菌性髄膜炎ワクチンに関連いたします請願第67号及び請願第68号について,一括して各会派のご意見をお聞かせ願います。  まず,自由民主党さん。 182 ◯委員(山口由美) 自民党です。この細菌性髄膜炎ワクチンに関する請願第67号は,採択を主張します。我が会派としても,一日も早く定期予防接種化を望んでいること,そして,少子化対策,子育て支援の一環としても必要だと考えることから,採択です。  そして,68号に関しては,請願の内容にあります自治体の公費助成については,まだ財源の確保などに課題が残るため,本日,結論を出さないことにします。  以上です。 183 ◯委員長(川原田弘子) 民主党さん。 184 ◯委員(平木博美) はい。民主党です。請願第67号については,民主党も採択を主張させていただきます。この細菌性髄膜炎ワクチンの早期定期予防接種化については,民主党も重要であると感じているところでありますし,やはり子供たちの命を守っていくということで,採択をしたいと思います。特に,今,当局の説明にもありましたけれど,希望者は,毎々月ごとですか,認可されてからどんどんふえておりますけれども,なかなか供給もまだ十分ではないというようなこともありますので,安定的なワクチンの供給も含めて,やはりそこの請願をそのまま採択し,そして,国の方へ要望していきたいと思います。  請願第68号につきましては,この中で自治体の公費助成ということが求められております。当局の説明の中にも,公費助成については,全額あるいは一部であっても,今,状況として難しいというお話もありましたので,公費助成についてはちょっと認めにくいかと思いますので,これについては結論を出さないという形にしたいと思います。  以上です。 185 ◯委員長(川原田弘子) 公明党さん。 186 ◯委員(藤本浩二) 請願第67号につきましては,細菌性骨髄炎は命にかかわることもある病気であり,全国どの地域であっても接種できることが必要であることから,国の施策として,定期予防接種化することが望ましいと考えます。また,当然ながら,ワクチンの安定供給についても必要との点から採択とさせていただきます。  請願第68号,当請願は自治体による公費助成を求めておられますが,全国どこの地域であっても接種できることが必要であり,また,定期予防接種化することが望ましいことから,その意味で,まずは国の施策として制度化することが肝要であると考えています。もとより自治体による公費助成を否定するものではありませんが,国の責任において制度化を図るためには,いましばらく国への働きかけを進めるべきと考えるところから,現時点では結論を出し得ないと考えております。  以上です。 187 ◯委員長(川原田弘子) 公明党さん,ご確認したいんですけれども,細菌性髄膜炎でよろしいですね。 188 ◯委員(藤本浩二) はい。 189 ◯委員長(川原田弘子) 骨髄炎って言っちゃったんです。 190 ◯委員(藤本浩二) あっ,髄膜炎。 191 ◯委員長(川原田弘子) 今この場で訂正しますか。 192 ◯委員(藤本浩二) 訂正します。細菌性髄膜炎に訂正します。 193 ◯委員長(川原田弘子) 日本共産党さん。 194 ◯委員(金沢はるみ) 請願第67号は,採択ですね。一日も早くHibワクチン定期予防接種化することが必要だと思いますし,七価ワクチン,これも早く承認して,定期予防接種化することが大事だと思いますので,採択です。  それから,請願第68号,これも採択です。特にこの自治体での公費助成を実現することというのは,国が定期接種化するようにしてくれたらいいんですけれども,それまでもやはりこの病気で亡くなったり,重篤な状態となるお子さんがいらっしゃるわけですから,それまででも本当に自治体で少しでも助成をしてもらえば,それで接種ができるという方も多いと思いますので,これも含めて採択をお願いします。 195 ◯委員長(川原田弘子) 新政会さん。 196 ◯委員(白國高太郎) 新政会といたしましては,この細菌性髄膜炎ワクチン──Hibワクチンの問題について,定期予防接種化と公費助成につきまして,実は議案がえをさせていただこうという矢先でございましたので,もう一括をいたしまして採択を主張いたします。 197 ◯委員長(川原田弘子) 67も68もということですか。 198 ◯委員(白國高太郎) はい。請願第67号及び請願第68号につきまして,採択を主張いたします。 199 ◯委員長(川原田弘子) 新社会党さん。 200 ◯委員(小林るみ子) 請願第67号,第68号,両方とも採択をしたいと思います。Hibワクチン定期予防接種化,それから七価ワクチンの承認と定期予防接種化,それは本当に必要だと思いますので,賛成いたします。で,その間の対応として,やはり公費助成も必要なんではないかと思いますので,そういう理由で,双方とも採択をしたいと思います。  以上です。 201 ◯委員長(川原田弘子) それでは,請願第67号は,全会派一致ですので,採択することに決定をいたしました。  次に,請願第68号については,各会派のご意見は,採択,本日結論を出さないの2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,請願第68号について,本日委員会で結論を出すことに賛成の方,念のため申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方は,ともに挙手願います。  (賛成者挙手) 202 ◯委員長(川原田弘子) 挙手少数であります。よって,本件は,本日は結論を出さないことに決定いたしました。  次に,今後,本委員会で本件をさらに引き続き審議するには,閉会中の継続審査を委員会として申し出る必要がございます。  それでは,この際,お諮りいたします。  本件の継続審査を申し出ることに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 203 ◯委員長(川原田弘子) 挙手少数であります。よって,本件については,閉会中の継続審査を申し出ないことに決定いたしました。これにより,本件は審議未了となりますので,お含みおき願います。 204 ◯委員長(川原田弘子) 次に,気候保護法に関連いたします陳情第187号,陳情第196号,陳情第198号について,各会派のご意見をお聞かせ願います。  自由民主党さん。 205 ◯委員(山口由美) 自民党です。陳情第187号と陳情第198号についてですが,これらの陳情の中には具体的な数値目標が掲げられていますけれども,それらは少し非現実的なものではないかなというふうに思います。我が会派としては,先日,首相が示されたCO2の2005年度比15%削減等の目標を評価していることから,これらの2つの陳情は打ち切りとします。  それから,196号に関しては,採択を主張します。長期的な視点で,そして現実的な数値目標の上に法律を制定することに賛同するため,採択です。  以上です。 206 ◯委員長(川原田弘子) 民主党さん。 207 ◯委員(平木博美) はい。私,民主党の方では,陳情第187号,第198号については,やはり数値目標の点でちょっと問題になるところがあると思いますので,せんだっての政府見解の発表もあり,あと,今,議員立法で,さまざまな法律についても,基本方針も法制化の検討中であるということですので,国の動向を見たいと思いますので,こちらの数値目標が入っていることについてちょっと疑問を感じますので,私たちは,審査打切としたいと思います。  しかし,このCO2を減らしていくという方向については,大変大切なことだと思いますので,具体的な数値目標の方は出されておりませんが,陳情第196号の方につきましては,国の動向も見ながら,それでも,国に対しても,やはりきっちりした法制度の整備も訴えていく必要はあると思いますので,採択を主張いたします。 208 ◯委員長(川原田弘子) 公明党さん。 209 ◯委員(藤本浩二) 陳情第187号,陳情第198号ですが,2020年,2050年の削減目標の記述がありますが,これらの目標については,本年6月10日に国として2020年の中期目標を表明されたところであります。数値目標を設定することは大変意義のあるところですが,具体的な数値については,科学的知見に基づいた判断等種々検討をすべき面があり,国における専門家等の判断を待つべきと考えるところから,審査打切とさせていただきます。  陳情第196号,地球環境を守るために,現在,各自治体,企業,個人でも努力はしてはいますが,限界がありますし,また,日本が環境先進国としてのリーダーシップを発揮するためにも,次の世代に安全・安心な社会を残すためにも,温室効果ガス排出削減を図っていくための地球温暖化防止の法律の制定が必要であり,採択とさせていただきます。 210 ◯委員長(川原田弘子) 日本共産党さん。 211 ◯委員(山本じゅんじ) 陳情第187号,196号,198号,いずれも採択です。数値目標,入っているもの,入ってないもの,どちらもあるんですが,やはり数値目標を決めるということは,その目標に向かって削減を進めていくという非常に大きな意義があると思いますし,それから,日本が設定している,今回発表した’05年比マイナス15%,’90年比でいいますと8%減なんですけども,世界的な水準からいくと,非常にほど遠いと。先進国の水準からいうと,とても先進国の役割を果たしていないということがヨーロッパの各方面からも言われているという状況の中で,この今回示されている数値というのは,この世界的な標準にもかなうものだというふうに私は思いますので,これは,ぜひ採択を主張したいと思います。  それから,196号については,数値目標そのものは書いてないんですが,同趣旨のものとして採択を主張いたします。  以上です。 212 ◯委員長(川原田弘子) 新政会さん。 213 ◯委員(白國高太郎) 新政会といたしましては,陳情第187号及び陳情第198号につきましては,前回同様打ち切りとさせていただき,陳情第196号には採択を主張いたします。  以上です。 214 ◯委員長(川原田弘子) 新社会党さん。 215 ◯委員(小林るみ子) はい。結論から言いますと,陳情第187号,196号,198号,すべて採択したいと思います。京都議定書の議決の後ですね,国内外でいろんな法整備の努力はされてきてますが,この気候保護法も,中身のある法律として制定をする必要があると思いますので,採択したいと思います。 216 ◯委員長(川原田弘子) それでは,まず,陳情第187号及び陳情第198号について,採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方は,ともに挙手願います。  (賛成者挙手) 217 ◯委員長(川原田弘子) 挙手少数であります。よって,本件は,採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  次に,陳情第196号は,全会派一致ですので,採択することに決定いたしました。 218 ◯委員長(川原田弘子) 次に,細菌性髄膜炎ワクチン関連の陳情第190号より陳情第……(「済みません。ちょっと。」の声あり) 219 ◯委員長(川原田弘子) はい。 220 ◯委員(山本じゅんじ) 196号,全会派一致で採択ということになったんですけど,意見書を求めるというものなんですが,意見書については,これは取り扱いはどうなるんでしょうか。 221 ◯委員長(川原田弘子) 意見書は──取り扱いといいますと。 222 ◯委員(山本じゅんじ) 一応この議会として上げるということでいいんでしょうか。 223 ◯委員長(川原田弘子) はい。 224 ◯委員(山本じゅんじ) そしたら,その取りまとめは,委員長の方でしていただけるのでしょうか。 225 ◯委員長(川原田弘子) はい。後ほどまた出てきますので。 226 ◯委員(山本じゅんじ) はい,わかりました。はい。失礼しました。 227 ◯委員長(川原田弘子) どこまで行ったかな。(「済みません。」の声あり)  もう1回行きます。  次に,細菌性髄膜炎ワクチン関連の陳情第190号より陳情第192号に至る3件及び陳情第197号,以上,合計4件について,一括して各会派のご意見をお聞かせ願います。  自由民主党さん。 228 ◯委員(山口由美) はい。自民党です。陳情190号,191号,192号,197号,この4つの陳情は,ほぼ同様の内容ととらえていますが,日本ではまだワクチンが不足しているにもかかわらず,ワクチンの安定供給という重要な指摘がこの陳情の中には含まれておらず,まだこれらに関して課題の整理が必要であると考えますので,これら4件とも打ち切りとします。  以上です。 229 ◯委員長(川原田弘子) 民主党さん。 230 ◯委員(平木博美) 陳情第190号から192号,そして197号ですけれども,1つには,190号,191号は,陳情書の中でも自治体による公費助成という言葉が入っておりますが,きょう,口頭陳述の中で,197号の陳情者の方も,自治体による公費助成を求められたということで,先ほどの請願と同じ理由で,ちょっと自治体による公費助成については,今の時点では賛成しかねますのでという理由が1つ。あと,4件とも,いずれも不足気味であるというワクチンの安定供給についての言及がございませんので,190号,191号,192号,197号,いずれも一括して打ち切りとさせていただきたいと思います。 231 ◯委員長(川原田弘子) 公明党さん。 232 ◯委員(藤本浩二) 陳情第190号,191号,192号,197号ですが,請願第68号で申し述べましたとおりの意見ですが,つけ加えて,安定供給についての要望も必要との点から,審査打切とさせていただきます。 233 ◯委員長(川原田弘子) 日本共産党さん。 234 ◯委員(金沢はるみ) 陳情第190号,191号,192号,197号,4件の陳情を全部採択です。先ほども申し上げましたけれども,国が定期接種化してくれるまででも公費負担ということで,自治体が1,000円でも2,000円でも助成して,このことで亡くなったり重篤化するお子さんがいらっしゃらないように自治体がしてくれるというのは,本当に皆さんにとって助かることですので,これは当然のことだと思いますので,採択をお願いします。 235 ◯委員長(川原田弘子) 新政会さん。 236 ◯委員(白國高太郎) 新政会といたしましては,陳情第190号,191号,192号及び第197号,4件一括して採択いたします。 237 ◯委員長(川原田弘子) 新社会党さん。 238 ◯委員(小林るみ子) 陳情第190,191号,192号,及び197号,すべて採択したいと思います。理由は,先ほどと同じことなんですが,Hibワクチン定期接種化と,あとは七価ワクチンの承認,定期接種化,これを望んでおりますし,当然その間の対応は公費助成でしていくべきだと思ってますので,採択です。 239 ◯委員長(川原田弘子) それでは,まず,細菌性髄膜炎ワクチンに関連いたします陳情4件について,採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択と不採択の結論を主張される方は,ともに挙手願います。  (賛成者挙手) 240 ◯委員長(川原田弘子) 挙手少数であります。よって,本件は,採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  以上で意見決定を終わります。  次に,委員会の冒頭で申し上げましたとおり,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち緊急雇用創出事業及びふるさと雇用再生事業の本委員会所管分について,特にご意見はございますか。  (「なし」の声あり) 241 ◯委員長(川原田弘子) なければ,原案を承認することに支障のない旨,文教経済委員会に申し伝えることといたします。  次に,この際,私より申し上げます。
     請願第67号細菌性髄膜炎ワクチン早期定期予防接種化等を要請する意見書提出を求める請願が採択されましたので,意見書の文案について協議したいと存じます。  つきましては,正副委員長で文案を用意しておりますので,お配りいたしたいと存じます。  それでは,お手元にお配りいたしました文案を事務局に朗読させます。  (書記朗読) 242 ◯委員長(川原田弘子) 以上のとおりでありますが,いかがでございましょうか。  (「異議なし」の声あり) 243 ◯委員長(川原田弘子) それでは,この意見書案については,この後,本委員会に委員を出しておられない住民投票☆市民力さん及び無所属議員にもご意見をお伺いの上,議員提出議案として提出したい旨を市会運営委員会に申し出たいと存じますので,各会派内でご周知いただきますようお願いいたします。  次に,陳情第196号気候保護法の制定を要請する意見書提出を求める陳情が採択されましたので,意見書の文案について協議したいと存じます。  つきましては,正副委員長で文案を用意いたしておりますので,お配りしたいと存じます。  それでは,お手元にお配りいたしました文案を事務局に朗読させます。  (書記朗読) 244 ◯委員長(川原田弘子) 以上のとおりでありますが,いかがでございましょうか。  (「異議なし」の声あり) 245 ◯委員長(川原田弘子) それでは,この意見書案については,この後,本委員会に委員を出しておられない住民投票☆市民力さん及び無所属議員にもご意見をお伺いの上,議員提出議案として提出したい旨を市会運営委員会に申し出たいと存じますので,各会派内でご周知いただきますようお願いいたします。 246 ◯委員長(川原田弘子) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  この際,委員の皆様に申し上げます。現在の委員による本委員会は,本日が最後になろうかと存じますので,この際,私と副委員長から一言ずつごあいさつを申し上げます。ここはシナリオがありませんので。  1年間,皆さん,本当にありがとうございました。不なれな委員長ではありましたが,長時間の審査に,皆さん,よく議論をしていただいてありがたいなと思います。  最後に──この委員会の終わりになって新型インフルエンザが神戸を襲うという大きな出来事があったんですけども,きょう,委員会の中でも山口さんとかが言われましたけど,私も,とっても自分でこういう仕事をしていながら何もできないなというジレンマで,多分皆さんもそういうふうに思ってらっしゃったんじゃないかなと思います。それで,ああいう緊急の事態になれば,委員会というのは,なかなかその中で活動をするというのは難しいと思うんですけど,せっかくこの委員会に皆さん所属されて,新型インフルエンザを経験して,少なくともほかのメンバーよりも情報もたくさん入ったかと思いますので,次の秋から冬にかけた第2波とか,それから,もし──起きてほしくないですけども,H5N1がもし来た場合とか,そういうこともありますので,皆さんも,委員会を離れても,そういう情報のかなめ役となって,議会の中で活躍されていただきたいなとお願いをいたします。  それから,いろんな情報網とかネットワークは,皆さんそれぞれお持ちだと思いますので,国に対しての要望なんかもそれぞれでお願いできたらなと思います。  1年間どうもありがとうございました。 247 ◯副委員長(壬生 潤) この1年間,委員の皆様のご協力によりまして,委員長を補佐し,微力ながら大過なく務めさせていただくことができました。本当にありがとうございました。 248 ◯委員長(川原田弘子) 優等生のあいさつで,ありがとうございました。  それでは,本日は,これをもって閉会いたします。  長時間の審査,どうもお疲れさまでした。どうもありがとうございました。   (午後3時22分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...