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  1. 神戸市議会 2009-06-18
    開催日:2009-06-18 平成21年都市消防委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯委員長(横畑和幸) おはようございます。  ただいまより都市消防委員会を開会いたします。  本日は,昨日の本会議において本委員会に付託されました議案の審査等のためにお集まりいただいた次第であります。  なお,山田委員が,福祉環境委員会に付託されました請願の趣旨説明のため委員会におくれますので,ご了承願います。  次に,写真撮影についてお諮りいたします。  民主党さんから,本委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありますので,許可いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(横畑和幸) ありがとうございます。  ご異議ありませんので,許可することに決定いたしました。  次に,陳情第193号については,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,都市計画総局の審査の冒頭に口頭陳述を聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 3 ◯委員長(横畑和幸) それでは,さよう決定いたしました。 (消防局) 4 ◯委員長(横畑和幸) これより消防局関係の審査を行います。  初めに,後ほど消防局からご報告いただきますが,去る6月1日,東灘区深江浜町で発生いたしました火災において,消火活動中に犠牲となられた本市消防職員速水 力さんのご冥福をお祈りするため,心から哀悼の意を表するとともに黙祷を捧げたいと存じます。  皆様,ご起立をお願いいたします。  黙祷。  (全員起立・黙祷)
    5 ◯委員長(横畑和幸) 黙祷終わります。ご着席願います。  次に,消防局からの報告事項のうち,平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち緊急雇用創出事業については,議案自体は文教経済委員会に付託されておりますが,当議案には消防局所管の防火・防災対策の普及啓発事業等が含まれているため,本委員会の意見を踏まえて文教経済委員会で意見決定を行う旨,市会運営委員会で確認がなされております。したがって,本件については,本委員会としての意見を取りまとめ,文教経済委員会に申し伝えることとなっておりますので,お含みおき願います。  なお,緊急雇用創出事業に係る総括的な事項については,文教経済委員会において審査されることになっておりますので,あわせてお含みおき願います。  それでは,議案1件及び報告事項3件について,当局の説明及び報告を求めます。 6 ◯小野田消防局長 それでは,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算消防局関係分につきましてご説明させていただきます。  では,座らせていただきます。  ただいまご上程になっております予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち消防局関係分につきまして,委員会資料に基づきご説明申し上げます。  2ページをお開きください。  1補正予算一覧表をごらんください。1万円未満は切り捨ててご説明申し上げます。  歳入は,16款国庫支出金と17款の県支出金から成り,歳入合計は,表の最下段左側にありますように,4億2,393万円です。  歳出は,12款消防費で,歳出合計は,表の最下段右側にありますように,4億2,393万円です。  3ページをごらんください。  2補正予算財源別内訳書です。  12款消防費の補正前の額は189億4,733万円で,補正額が4億2,393万円で,合計が193億7,126万円となります。補正額の財源内訳は,国県支出金です。  3補正予算の説明です。  中央消防署山手出張所整備等に伴う補正として4億2,393万円を計上しています。内訳としましては,中央消防署山手出張所の整備として1億9,764万円です。平成21年度当初予算で122万円を計上し,新規に行う重点的事業としまして,防災拠点の充実強化を図るため,現在中央消防署山手出張所の建てかえの測量,地質調査を実施しておりますが,引き続き建設に着手するものです。  次に,航空機動隊給油設備の整備として2,899万円です。航空機動隊の拠点である神戸ヘリポートにおいてこれまで給油を実施していた給油会社が平成21年6月末をもって撤退することとなり,航空機動隊ヘリコプターへの給油手段を確保する必要が生じたため,神戸ヘリポート内に屋内タンク貯蔵所と給油設備を整備し,航空機動隊の運用を維持するものです。  次に,防災拠点の耐震化として1億2,756万円です。これは灘消防署の耐震化と市民防災総合センター本館の耐震化を行うものです。  次に,防災活動車両の整備として376万円です。これは指揮車両を1台整備するものです。これは平成21年度人員配置ができた兵庫消防署に配置します。  最後に,高規格救急車の整備として6,596万円です。これは救急車を3台整備するものです。  4ページをお開きください。  4歳入です。  歳入の補正額は,表の補正額の最下段の合計額4億2,393万円です。内訳は,16款国庫支出金4億944万円で,これは地域活性化・公共投資臨時交付金です。  17款の県支出金は1,449万円です。これは航空機動隊を市と県で共同運航しているため,航空機動隊給油設備の整備として2,899万円の半分を県から県支出金として歳入するものです。  続きまして,歳出予算をご説明いたします。  5ページをお開きください。  第12款消防費の補正前の額は189億4,733万円で,補正額が4億2,393万円で,合計193億7,126万円となっています。補正額はすべて消防施設等整備費に充てられます。  次のページをお開きください。  続きまして,報告事項といたしまして,報告1,平成21年度神戸市一般会計補正予算──予算第26号議案のうち緊急雇用創出事業消防局関係分についてです。  資料1をごらんください。  産業振興局より補正予算にて計上されております緊急雇用創出事業のうち消防局関係分は,合計3,415万円です。  内訳の1つ目は,住宅用火災警報器普及広報事業としての1,440万円です。これは消防法及び神戸市火災予防条例の一部改正により,平成23年5月31日までにすべての住宅に設置することが義務づけられている住宅用火災警報器の設置促進を図るものです。神戸市内のすべての一戸建て住宅の約23万戸と共同住宅のうち公営住宅を除く5階建て以下の住宅13万戸にリーフレットを配布します。また,イベントや街頭で,市内の53店舗で住宅用火災警報器を購入する際に割引や設置費を無料といった特典を受けることができる,しらすちゃんクーポン券入りポケットティッシュを配布します。雇用期間は6カ月で,雇用人数は6名です。  2つ目は,防火・防災対策の普及啓発事業としての1,700万円です。これは市内の防火対象物約4万件を訪問し,自主防火管理体制の推進,防火広報等のパンフレットの配布と説明を実施します。また,産業地図等に基づき,未把握事業所及び用途変更等の情報収集を行います。雇用期間は6カ月で,雇用人数は10名です。  3つ目は,防災関係資料の分類整理としての275万円です。これは市民防災総合センターの図書室,研究所にある防災関係図書や資料等を分類整理し,データベース化することで,消防局のイントラネットを活用し,消防局全体の施策,研修訓練等に反映させるものです。雇用期間は6カ月で,雇用人数は2名です。  以上で平成21年度消防局の補正予算関連の説明を終わらせていただきます。  続きまして,次のページをお開きください。  報告2,株式会社三輪北工場火災事故についてご説明いたします。  資料2-1をごらんください。  この火災では,東灘消防署勤務,速水 力隊員が消火活動中に殉職いたしました。6年前の伊川谷火災事故においても4名のとうとい命が奪われ,その対策を実施していたところであっただけに,まことに残念でなりません。  それでは,火災事故概要を説明させていただきます。  この火災は,平成21年6月1日月曜日,東灘区深江浜町33番,株式会社三輪北工場において発生し,鉄骨準耐火造3階建て,延べ4,715平方メートルのうち3,484平方メートルが焼損したもので,お手元の資料作成時では調査中でしたが,建物構造が耐火造から準耐火造に,建築面積が約4,000平方メートルから4,715平方メートルに,焼損面積が約3,500平方メートルが3,484平方メートルに確定しております。  出火時間,出火原因につきましては,引き続き調査中でございます。  次に,時間経過について説明いたします。  消防局管制室が119番通報を受信したのは10時17分で,工場の機械からの出火で煙が充満しているという通報内容でした。消防局管制室では10時18分に建物火災第1出動を指令し,ポンプ車4台,化学車1台,はしご車1台,ポンプつき救助工作車1台,救助工作車1台,救急車1台,指揮監察車1台,消防艇1艇が出動しました。直ちに到着したのが火災現場に近い青木出張所のポンプ車で,10時26分の到着でした。  現場指揮者となる中隊長が同乗するはしご車と速水隊員が乗り組む東灘33小隊は10時28分に現場到着し,消火活動を開始しております。中隊長は,火災規模が大きいと判断し,すぐさま第2出動を要請し,消防活動の体制を上位出動に切りかえました。これとほぼ同時刻となる10時30分には本部指揮隊が到着し,活動を開始しています。  これらの消火活動開始直後の10時35分ころに東灘33小隊の隊員1名の行方不明が判明したため,すぐさま消火活動とあわせて,一丸となって救助活動を開始しました。現場に到着した東灘消防署長の大隊長に指揮を移行し,10時47分にさらに上位出動となる第3出動の体制に切りかえました。また,行方不明者に緊急医療の処置ができるようにするため,ドクターカーを要請しております。  11時30分には,この事態に早期に対応していくため,消防局内に事故対策本部を設置,11時56分には本部長である私が現場到着し,みずから指揮を行いました。  一方,さらに体制を強化するために,12時17分に東灘消防署本部指揮隊に非常招集を発令しました。救助活動,消火活動は困難を極めましたが,全力で救助活動を実施した結果,事故発生から約9時間後の19時48分に行方不明の速水隊員を発見しました。  20時14分救出完了し,神戸市立医療センター中央市民病院に収容しましたが,残念ながら20時50分に速水隊員の死亡が確認されました。  その後,火災は,次のページになりますが,翌日2時21分に鎮火しております。  資料2-1に添付しております上空写真は,航空機動隊消防ヘリコプターが10時37分に現場付近の上空西側から撮影したときの火災の状況と,10時39分に現場上空南側から撮影したときの火災の状況です。建物の東側から黒煙が激しく噴出している状況がわかります。  次のページをお開きください。  資料の2-2でございます。  次に,出動隊の状況ですが,部隊は消防局から消防車両34台,ヘリコプター1機,消防艇1艇,消防隊員144名が出動するとともに,東灘消防団から消防団車両3台,17名が出動しました。  また,隣接の芦屋市消防本部から消防車両2台,7名,神戸市立医療センター中央市民病院ドクターカー1台,7名,区内事業所TMターミナル株式会社神戸事業所スクワート車1台,3名の応援をいただいております。  速水隊員が殉職したときの状況についてご説明いたします。  図面にて説明させていただきますので,次のページの資料2-4,事故発生時の消火活動状況図をごらんください。  速水隊員は,東灘消防署の救助隊員として東灘33というポンプつき救助工作車にて出動しました。東灘33小隊は10時28分に建物西側に到着しました。小隊長と隊員Aは,直ちにホース延長を実施するため,2名で先行しました。東灘33小隊が活動を開始した直後は,倉庫1階西側,北入り口からの煙の噴出はなく,屋内の天井にうっすらと煙を確認するのみで,倉庫奥の間仕切り壁まで見渡せる状況でありました。よって,小隊長と隊員Aは,そのままホースカーを使用してのホース延長を継続しながら進入したところ,図面で言いますと作業室Bとの間仕切り壁上部と天井の境にちょろちょろとした炎を確認しています。このとき小隊長は,間仕切り壁上部に見えている炎を消火するだけでも効果があると判断し,この間仕切り壁から西側部分への延焼阻止を行うために,小隊長,隊員Aの2名で分岐器を使用しての1線1口放水を開始しました。  現場到着後,速水隊員は,防火衣,防火ズボン,防火ヘルメット空気呼吸器を装着の上,小隊長の指示のもと,筒先,ホース及びエンジンカッターという破壊器具を準備し,倉庫へ向かい,先行している小隊長らと同じく,西側北入り口から屋内進入し,小隊長と合流しました。そして,速水隊員は,通常の消火活動指針のとおり,小隊長へ「1線延長します。」と伝え,2口目の放水を実施するため,分岐器からホース延長を行い,小隊長は速水隊員との2口放水体制を確保するため分岐器のコックを開放し,送水後,既に放水を開始している隊員Aの筒先補助に入り,3名による放水活動を開始しました。図面の隊員Bが速水隊員の活動状況です。  しかし,その直後,倉庫内に濃煙が急激に増加し,天井部から火煙が激しく噴出する現象が発生しました。そのため,速水隊員は脱出できなくなったものと推定されます。  速水隊員が行方不明となり,直ちに救助活動を実施いたしました。  ページが戻りますが,先ほどの資料2-1をごらんください。  まず,報告を受けた特別高度救助隊救助指揮隊長は,11時49分の写真にありますように,ポンプ隊からの援護注水体制を確保した後,東灘33小隊を指揮し,屋内進入を何度となく試みますが,火勢が強く,進入と撤退の繰り返しを余儀なくされています。  次のページの資料2-2をごらんください。  さらに,特別高度救助隊救助指揮隊長は,中央救助隊長田救助隊を指揮し,救助活動を実施しましたが,火勢が強く,また上部からの落下物が大量でありましたので,倉庫屋外に積まれていた工場のパレットを収納する金属ラックを13時6分の写真のようにトンネル状に並べて進入ルートを設定し,上部からの落下物対策を講じた上で,大量放水を継続しながら一進一退の救助活動を実施しております。また,16時35分からは倉庫南側の壁体を,16時39分の写真にありますように重機で破壊し,開口部をつくり,1階及び上階の収容物を除去しながら消火及び救助活動を実施いたしました。  続きまして,資料2-5,発見位置図をごらんください。  懸命な救助活動中の19時48分に,東側間仕切り壁から1メートルの位置,倉庫西側入り口から約22メートル付近で,空気呼吸器を装着した状態で特別高度救助隊員により速水隊員が発見されたものでございます。  ページが戻りますが,先ほどの資料2-2をごらんください。  次に,3事故発生後の消防局の対応についてご説明いたします。  消防局では,消火活動中の消防隊員が行方不明との情報を受け,直ちに全力を挙げて救助活動を行うとともに,平成21年6月1日11時30分,消防局長を本部長とする株式会社三輪北工場火災事故対策本部を設置し,事故対応に当たりました。  また,事故対策本部は,緊急対策として,大規模空間を有する倉庫等の火災時における事故防止と安全管理の徹底についてを職員に通知しました。  内容は,1つの防火区画を延焼阻止ラインとする基本戦術について,倉庫等において内部区画が判明しない場合には,1つの棟を延焼阻止ラインとすること。屋内進入時において,1,黒煙を内部に確認できる場合は屋内進入を行わない。2,屋内の見通しがきく場合など屋内進入する場合は,筒先1口に2名以上配置する。3,屋内進入中に白煙から黒煙に変わる等,状況の変化が見られたら早急に待避するといった消防戦術について定めるとともに,各消防署管内発泡ウレタンフォーム等可燃性断熱材として壁,天井により区画または内装材として使用している施設や,穀物類を20トン以上貯蔵または取り扱う施設などの類似施設の調査及び緊急査察を行っており,火災現場における事故防止と安全管理の緊急対策を行いました。  さらに,火災事故の原因を究明するため,国立大学法人神戸大学都市安全研究センターの教授を委員長として,有識者,専門家,市民,消防団員,消防職員を構成員としました株式会社三輪北工場火災事故調査委員会を設置し,建物構造及び延焼状況並びに現場活動の見地等,あらゆる活動から検証し,今後の災害現場の活動・安全管理等の対策に役立てていきたいと考えております。  なお,第1回目の事故調査委員会を6月12日に開催し,火災概要,事故発生時の状況及び作業室Aの焙煎機付近から出火し,可燃性の発泡ウレタンフォームを断熱材とした天井・壁のサンドイッチパネルに延焼した状況などを報告いたしました。  また,各委員から,消防隊員の詳細な活動状況の確認,延焼拡大メカニズムの実験の検討や発生建物規模の倉庫等の内装材の表示や規制など,さまざまなご意見をいただいております。  今後,事故後1カ月をめどとする7月上旬までに3回開催いたしまして,引き続き延焼拡大のメカニズムや火災事故原因等の究明を進めるとともに,並行して職員の意向調査を行い,職員の意見を反映させた課題に対する解決策や提案などを含む再発防止対策の検討を行い,神戸市だけでなく全国に発信していきたいと考えております。  続きまして,報告3,新型インフルエンザへの対応状況についてご説明いたします。  資料3-1をごらんください。  1消防局新型インフルエンザ対策本部の設置につきましては,(1)消防局新型インフルエンザ対策本部会議の開催といたしまして,平成21年4月28日,WHOにおいて新型インフルエンザが発生したとして警戒レベルがフェーズ3からフェーズ4に引き上げられました。このことを受けまして,同日11時45分,消防局長,部長,センター長航空機動隊長及び本部の課長級職員を構成員とする消防局新型インフルエンザ対策本部を設置いたしました。  それ以降,神戸市新型インフルエンザ対策本部員会議の開催等に合わせまして,消防局新型インフルエンザ対策本部会議を計8回開催いたしました。  (2)土曜日,日曜日及び祝日の警戒体制につきましては,職員に新型インフルエンザ感染者が発生した場合などの緊急時を想定いたしまして,迅速な対応が可能な体制をとっています。24時間体制で119番通報の受信を行っている司令課に加えまして,本部の課長及び係長級職員の2名が警戒する体制をとり,緊急の際には司令課から即時一斉メールを送信することにより,約1時間半後に消防局新型インフルエンザ対策本部会議の構成員を招集することとしております。  なお,5月28日,市長からひとまず安心の宣言が全国に発信されましたが,6月7日まではこの警備体制を継続しました。  (3)他部局との連携につきましては,保健福祉局との連携として,4月28日から定期的に開催されておりました保健福祉局対策本部会議に出席いたしまして,保健福祉局との情報の共有・調整を図りました。  また,119番受信時には通報者の発熱の有無等を聞き取りまして,発熱相談センターと連携しながら対応に当たりました。  新型インフルエンザ患者の搬送につきましては,患者が少ない初発段階は保健所の防疫車が搬送し,搬送数が増加すれば救急車も搬送する取り決めとなっております。  5月16日,神戸市内で国内初の新型インフルエンザ感染者が確認され,保健所から防疫車が不足しているとの要請を受けまして,6月10日までの間,予備救急車1台を貸し出しました。  次に,危機管理室との連携として,新型インフルエンザ対策本部コアメンバー連絡会に出席いたしまして,随時情報の共有・調整を図っております。  次のページの資料3-2をごらんください。  2二次感染防止措置につきましては,(1)救急隊の感染防護措置といたしまして,5月16日以降はすべての救急出動に際して,N95マスク,ゴーグル,感染防止衣,グローブを着用することにより感染防止措置の徹底を図りました。  その後,国立感染症研究所から空気感染予防策を講じる必要はないとの見解が示されたことを受けまして,6月5日から救急隊員は飛沫感染を防ぐための標準予防策である不織布製マスクを装着して出動し,新型インフルエンザ感染の可能性がある場合に,念のためN95マスクに交換する運用へと変更しております。  なお,実際に救急活動に従事した救急隊員を含めまして,新型インフルエンザに感染した職員はおりません。  (2)救急車内の感染防護措置といたしまして,新型インフルエンザ感染の可能性があります傷病者を搬送する際は,救急隊員の感染防止措置に加えまして,救急車内を透明なポリシートにより,隊員活動部分傷病者収容部分とに区切りまして,傷病者からの飛沫拡散を防いでいます。  3新型インフルエンザ関連救急出動事案につきましては,5月16日から6月8日までの救急出動件数3,710件のうち,発熱等があり新型インフルエンザへの感染の可能性がある傷病者の搬送件数は407件で,全体の救急出動件数の1割強を占めていました。そのうち,発熱外来への搬送件数は32件,うち1件が新型インフルエンザ感染者でした。  この1件の搬送事案は,5月17日,北区内における救急出動事案であり,現場における聞き取りにより発熱が認められましたので,発熱相談センターに相談の上,中央市民病院発熱外来へ搬送しております。検査結果につきましては,遺伝子検査であるPCR検査で陽性でした。  4集客イベントへの対応につきましては,神戸市新型インフルエンザ対策本部の決定に従いながら,具体的なイベント実施についての可否判断基準を策定するとともに,集客イベントを実施する場合の新型インフルエンザ感染防止マニュアルを策定し,対応いたしました。  資料3-3をごらんください。  5今後の取り組みにつきましては,(1)新型インフルエンザ対策行動計画の改定として,平成19年2月に作成しております新型インフルエンザ対策行動計画を今回の新型インフルエンザへの対応を踏まえまして,従来のフェーズ別の対応計画を国が示しております段階別の計画に移行しますとともに,業務継続に関する内容を盛り込んだ計画へと改定する予定です。  参考までに,下にフェーズと発生段階につきましての対応表を掲載しております。  今回の新型インフルエンザにつきましては,この秋以降に第2波が流行することが懸念されていますので,従来の鳥由来の新型インフルエンザの行動計画に今回の新型インフルエンザの行動計画を加えた計画としまして,夏までには改定する予定です。  (2)職員への研修につきましては,昨年度,所属長会議などにおきまして,保健所の医師による鳥由来の新型インフルエンザに関する講習会を実施いたしましたが,今回の新型インフルエンザへの対応を踏まえまして,さらに研修を進めていきたいと考えております。
     (3)感染防止資材の備蓄につきましては,この秋以降の新型インフルエンザ第2波の発生に備えて,N95マスク,不織布製マスク,感染防止衣,グローブ,救急車内区画用ポリシートなど,現在の備蓄に追加補充していきたいと考えております。  以上で報告を終わらせていただきます。  終わりに,このたび東灘区の工場火災において,懸命の消火活動中の消防隊員が予測できない急激な濃煙,烈火に襲われ,とうとくもその職に殉ぜられました。かけがえのない前途有望な職員の命が奪われたことは痛恨のきわみです。  消防という職務は,災害や事故などの危険から市民や財産を守ることです。伊川谷火災事故を教訓として,災害現場の安全管理には最大限の注意を払い,指揮隊の整備,3部制による部隊の固定や安全装備の充実など,さまざまな安全対策に取り組み,部隊活動方針に基づき消防活動を実施してきました。しかし,それでも今回のような予測できない危機が出現し,それと隣り合わせで活動しているということを改めて痛感いたしました。  現在,事故調査委員会を設置し,火災や事故の原因調査及び今後の対策について早急に検証しています。その結果を消防活動の安全対策に役立て,消防局としてこのような絶対起こしてはならない事故の再発防止に全力で取り組んでいく所存でございますので,さらなるご支援,ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。  以上,よろしくご審議のほどお願いいたします。 7 ◯委員長(横畑和幸) 当局の説明は終わりました。  これより順次質疑を行います。  まず,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち消防局関係分について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 8 ◯委員長(横畑和幸) 次に,報告事項,平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち緊急雇用創出事業消防局関係分について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 9 ◯委員長(横畑和幸) 次に,報告事項,株式会社三輪北工場火災事故について,ご質疑はございませんか。 10 ◯委員(本岡せつ子) ご報告もございましたが,本当に大変痛ましい事故で,心からお悔やみを申し上げたいと思います。  局長は今,絶対起こしてはならないという決意をおっしゃったわけですけども,少し私からお聞きをしたいと思います。  消防体制がやはり人命を優先したそんな体制にならなければならないというふうに思います。先ほどの説明にもありましたけども,この救助隊,4人体制でずっとしておられるということですけども,他都市では5人体制のところもあるということです。また,報道などでも,他都市と比べて消防隊員の配置が少ないということも報道されていました。私たちは,国基準より少ない人数の配置であるということをずっと指摘してきましたけれども,人数をふやすということについて,どのようなこれから取り組みをされるかということです。  それから,緊急対策の実施ということでいろんな通知を出されているんだというようなお話もありましたけれども,類似施設の調査というようなこともご報告がありました。私どもはこれまで危機管理という点で,神戸市というたら医療産業都市ですね,この構想の中で,いろんな施設でいろんな,例えば動物を使った実験をしているとか,そういう施設がたくさんあるわけです。その施設の中で,どんなふうに何がやられているかということがなかなかわからないわけですね。それで,このたびのも報告とは違っていたというようなこともあったわけですから,その辺について,以前には危機管理のところでお聞きをいたしますと,その辺については報告ということもありませんし,それぞれの施設の管理者が万全の措置をとっているんじゃないかというような,そういう危機管理監からの発言も,答弁もあったわけですけれども,その辺についてどのようにこれから取り組まれようとするのか。これから事故調査委員会が詳しくされると思いますけれども,どのように取り組まれるのか,お聞きをしたいと思います。  以上です。 11 ◯小野田消防局長 まず最初のご質問ですが,現在全国の政令市等確認してみますと,ポンプ車におきまして5人乗り組みでやってる都市というのが4都市ということで,やはり5人乗り組みというのは,神戸で試算しますとおよそ120名ほどの増員が必要ということで,各都市ともなかなかそういう体制にはできてないのが現状だと思います。ただ,先生ご指摘のように,望ましい姿としてはあるということは私ども認識してます。  ただ,今回消防局の目標たる指針,これは5名乗り組みということで算定しているわけですが,国における指針におきましても,その基準は5名というふうになってますが,一定の条件のときには4名でもよろしいというふうなことで,現在神戸市消防局はそういう国の条件にほぼ類似した,それに準じた体制なり現場活動をとっています。例えば,現場においてホースカー,これは車からおろすときに電動でおろすとか,あるいはそういった隊員同士が無線でやりとりするとか,そういう短縮できる,そういう要素を持っておれば4人でも構わないと。  もう1点は,2隊が連携している場合は,どちらかは4名で構わないと。それは神戸の場合,先着する隊に後着する隊がサポート戦術といいまして,一緒に2隊が連携してやると,そういった体制をとってますので,これに準じた形で4名ということで考えておりますが,我々の消防局の指針の目標としましては,やはり数字としては5名ということを掲げております。  今後,今回の件と5名乗り組みということを考えてみますと,5名乗り組みにすれば今回の件が回避されると,そういう状況ではないわけです。つまり,屋内進入基準,これはこれまで伊川谷を教訓としました指針のとおりに活動したわけでございますが,実際それを超える特別な出来事が起きたと私自身考えているわけで,これに対してやはり緊急通知を出したように,何が起こるかわからないと,そういった建物の場合は,やはりまず進入に極めて慎重であるべきということで,今回そういう緊急の通知を出したと。あるいは,退避について早く撤退すると,こういったやはり日ごろの指針あるいは訓練,そういったものが必要であるというふうなことで考えているわけです。5人においても,2線延長当然できますし,4人においても2線,例えば屋内進入に2人,1線入りまして,屋外では1人が放水すると,こういう安全を保ちながらやる工夫は5人でも4人でもできます。  また,先生ご指摘のように,そういう望ましい姿というのは理解してますが,ただ現実,今神戸市で3,000人削減という中で,消防局だけはこの21年にかけまして67名の増員というのを図っていただいております。そういう中で,やはりそういう職員,我々自身が戦闘上いろんなことを工夫することによってこういったことを回避していきたいというふうに考えています。  それから,2つ目のご指摘のように,現場,神戸市内に限らず,これだけの社会が進む中で,いろんな物質等,あるいは中の収容物が複雑に入り込んでいると,そういう建物がふえていると思います。現在,その把握する方法としまして,1つは,これ3部制を導入することによって消防隊に日勤日という制度が設けられました。これは現場活動をせずとも,毎日勤務者と同様に出動を気にせず専念できる日勤です。これは3週間に1回ありますが。そういうときに,隊員みずから査察あるいは警防調査,現地に足を運び,内容物の確認あるいは戦闘上の確認,そういったことを19年からやっているわけだったんですが,今回こういうものというのはさらに引き続きやっていきたいというふうに考えています。  それから,これはもう以前から警防の方で取り組んでますのは防御計画,こういう中にも,やはり車に出動するときに防御計画が備えられ,なおかつ情報が収容されていると,そういう状況を目指して今後もやっていきたいと。  ただ,先生がご指摘のように,事業者の方の責任,これはやはり我々は消防だけですべて何とかする,解決するというんじゃなくて,事業者に対して今後どういうことまで求めていくのか。現在,さまざまな制度で我々が情報を知り得る方法があるわけですが,しかし今回はそれを超えた出来事が起きたわけで,今後調査委員会の中でもそういった意見が出てこようかと思いますので,我々も消防と事業者とともに,どうやってこういう危険な状況を回避するのか一緒に考えていきたいというふうに思っております。  以上です。 12 ◯委員(本岡せつ子) 決して人数がふえたら今度の事故が起こらなかったというふうには私は考えていませんけれども,やはり本当に人命を尊重するという,先ほども言いましたけれども,そういう立場でやはり人の配置というのはぜひ求めていただきたいと思います。削減の中で増員されたということですけども,少なくとも国基準を早くクリアできるような,そういう体制でぜひ臨んでいただいて,本当に万全で臨むという,そういう姿勢が必要だというふうに思います。  それで,後の方の質問ですけども,すべて情報がわかっていて,それでこういうふうにどこでもどんな火でも消せるというような,そんな状況というのはもちろん難しいのはよくわかりますけれども,本当に今度のような火災があったわけですから,それにやっぱり備えるというそういう姿勢が必要だというふうに思います。これから事故調査委員会が開かれるということですので,その中で詳しく専門的に議論されると思いますけれども,本当にこのようなことが二度とないようにということをもう1度言って終わります。  以上です。 13 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご質疑。 14 ◯委員(菅野吉記) 重ねて,このたびの火災事故におきましては,若き有能な消防職員が殉職されたということには,もう本当に心よりお悔やみ申し上げますとともに,ご遺族の方,そして亡くなられたご本人のためにも,先ほど局長がおっしゃられたように,二度と同じような死亡事故を起こさないよう事故検証をし,今後の対策として講じていっていただきたいことを先に要望したいと思います。  その上で,1つ気になることなんですけども,速水消防士長の同僚職員や別の消防署でも勤務する消防職員の心のケアであります。西区伊川谷での民家火災事故よりちょうど6年目を迎える6月2日,その前日に起こった事故であり,人望厚き有能な職員であったとお聞きしております。その殉職に少なからずもショックを受けられた職員は多いのではないかと推察いたします。特に,現場に出動される消防職員は,惨事ストレスなど精神的なダメージも考えられ,カウンセリングなどメンタルケアも必要ではないかと考えますが,その点についていかがでしょうか。 15 ◯小野田消防局長 先生ご指摘のように,現在そういう職員が多数います。早速取り組んでいるわけですが,具体的には,これは今回の件に限らず,阪神・淡路大震災,それから特に6年前の伊川谷事故,あの教訓を契機に,消防局の中で消防職員トータルメンタルヘルス制度というのを設けまして,兵庫県のこころのケアセンター,そこに委託して進めているところです。この前のJRの事故──数年前の,あのときにもそういう対応をしました。その効果もあって,その件に関しては特によい状況が保たれたんですが,今回の件でまた再び,現場に行った職員,それから同期生,それからいろんな救助隊の仲間,それと現場に行ってなくても,行かないことに対する自分の負い目,こういうもので非常にそういう状況にある職員がいます。  それで,まず最初にとった対応としましては,小隊長,それから隊員,これにつきましては途中でもう現場を離れさせ,消防署に待機させました。それから,特にその後,東灘消防署の管理職にこころのケアセンターのリーダーが行ってもらって状況を確認しますと,やはり大きくそういう影響を受けてると。そういう中で,個人面談を全部していこうと,144名,そういうようなことで今対応しています。それから,具体的に6月10日にカウンセリングを開始しました。  このメンタルヘルスのやり方というのは,こういう個人面談のやり方,それからもう1つ,セルフケアといいまして,自分が,みずからが,例えば眠れない,食欲がない,そういうことを理解して,先生のところに,このこころのケアセンターに相談に行くと。これはやはり両面の対応が必要ということで,現在手を打ってやっております。  それから,やはり今回,現場活動を今後どういうふうにすればこういうことが起きないのか,全職員に今意向調査ということで意見を聞いています。やはりそれぞれの職員の思い,そういうものがありますので,そういう意見は今回の事故調査委員会に反映しますと同時に,その後も7月に入りますと局長以下部長も各消防署を回り,直接職員といろいろ話をして,やはり職員の思いを聞くと。こういった姿勢の中で,職員のそういうメンタル的な部分を補っていきたいと。ぜひ一日も職員がそういう点から──時間はかかると思いますけども,立ち直り,市民の安全・安心を万全の体制で臨めるように努力したいというふうに考えています。  以上です。 16 ◯委員(菅野吉記) 当面,特に現場に出動される消防職員には,今おっしゃっていただいたように,よりきめ細やかな対応をよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 17 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 18 ◯委員長(横畑和幸) 次に,報告事項,新型インフルエンザへの対応状況について,ご質疑はございませんか。 19 ◯委員(本岡せつ子) 1点だけお聞きをしたいと思います。  一般救急のことに関連してなんですけれども,この新型インフルエンザ,中央市民病院が中心になって,かなりそこに行かれた方もたくさんおられると思いますけども,すぐにベッドがいっぱいになったこともあって,中央市民病院への一般救急の搬送ができなかったというふうにお聞きしたんですが,そのことによる混乱といいますか,その辺はどうだったんでしょうか。  以上です。 20 ◯小野田消防局長 ご指摘のように,やはり中央市民病院が三次救に限定──従来であれば二次救も受け入れているものが三次救に限定,それから特に西神戸医療センター,これにつきましても原則そういう受け入れができなくなったと,そういう状況で少なからず影響を受けております。ただ,幸いなことに,命にかかわるようなそういった事案というのはございませんでした。  具体的に申しますと,当初中央市民病院がそういう状況になったときに,搬送人員が4分の1になったと。6月3日に我々の要望というか,我々救急側としまして,やはりこのまま長くそういう状態を保つというのは市民の皆様に大きな影響が出てくるということで,少し沈静化したときに要望しました,保健福祉局に。そういう点で,6月3日に三次救のみというのを解除。これからしまして,現在ではもう5月16日以前の8割程度まで回復してると。そういうことで,現在はもう通常にある程度近い状態に戻っているというふうに考えています。  それから,西神戸医療センターの場合は,制限がありまして,それから5月28日に入院患者のみ受け入れ可と,それから6月8日には解除ということになってまして,その間,具体的にここの病院は神戸市内の西区に発生しましたCPA患者の方の55%を受け入れている,そういう状況だったので,やはり我々も少なからず,その分遠方に搬送するわけですから,心配してたんですが,幸いにそういうことはなかったんですけども,やはりそういう状況を長く続けておくのはよくないということで,保健福祉局に要望しまして戻していただいたと,そういう経過がございます。  ただ,今後,秋に向けてやはり同様のことが発生しますと,こういう問題が生じますので,ぜひ今回の教訓を踏まえて,どんなふうに持っていくのか,やはり対インフルエンザ対策と,それから一般救急対応と,これは両立していくべきものというふうに考えてますので,その辺を取り組んでまいりたいというふうに思っています。  以上です。 21 ◯委員(本岡せつ子) 済みません,私,ゼロになったのかと思ったら,三次救急限定になったんですね。4分の1ぐらいと言われましたけど,何件ぐらいになったのか,その辺の件数,わかったら教えてください。 22 ◯小野田消防局長 具体的には,5月16日──発生以前ですね,10日間を比較しますと三次救急の場合8件ございました,中央市民病院で。それから,5月16日からの10日間,この場合2件ということで,三次救急は受け入れてたんですが,やはり災害医療センターとか神戸大学とかそういったところに搬送した結果,制限はしてませんでしたけども件数は減っております。現在は,6月3日から10日,これ1週間のデータしかありませんが,3件ということで,現在は特に支障はなく通常に戻っているということです。  以上です。 23 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご質疑は。 24 ◯委員(山田哲郎) 今,新型インフルエンザの対応状況についてご説明をいただいたわけなんですけども,一応収束した形で,次いつ来るかわからない第2波の準備ということなんですけど,対応状況はわかったんですけど,局とか部局関係で今回の総括というか,課題なんかをまとめられたのかなと,これからされるのかなと,その辺の状況だけちょっと教えていただきたい。簡単に。 25 ◯小野田消防局長 今回,我々もさまざまな初めての体験を経て,保健福祉局危機管理室と連携してやってました。その検証結果を次の秋に備えて,今計画を策定,改定する準備してます。今策定中です。具体的には,新型インフルエンザ,今回の豚型と鳥型ともう両方計画してるということで,それで今連携という点で,今回幾つか連携の中で,特に保健福祉局とはさまざまな連携を図ってきたわけですが,まず情報の共有ということで,いろんな会議がありますから,消防局と保健福祉局と,とにかく一緒になって我々も即時情報を仕入れると。それから,保健所には消防職員から1人,消防局から派遣した職員が行ってますので,そういう者からも直接話を聞いたり,あるいは先ほど少し話題が出ました救急外来の早期の再開と,受け入れですね,それから二次救に対してはインフルエンザの感染の低い,熱のある方の受け入れについてもお願いしたり,そんな消防の搬送する側からとしての要望なりを保健福祉局に──対応してます。それから,予備救急車の貸し出し,これは防疫車の代替ということで。あるいは,発熱相談センターの連携という点では,119番にかかってきまして,少し熱がある場合は,まず発熱相談センターにかけてくださいと,緊急以外は。そして,そこで保健師さんから判断されて,そして折り返し119番に連絡ありまして,そこで救急車が出ると。しかし,緊急の場合はもう即出るような体制です。こういう連携も今回しました。  それから,新型インフルエンザ感染の疑いの方で,消防職員がやはり万全の体制をとってますけども,仮に防護が不十分といったときは,タミフルを即消防職員もいただくと,こういった連携もいろんな面で,今回連携という点で初めてわかったこともありますので,ぜひこの経験をさらにいいものとして維持,秋に備えていきたいと,そんなふうに考えてます。  以上です。 26 ◯委員(山田哲郎) 詳細はもういいんですけれども,しっかりとその辺の現場の声を集約していただきまして,今回は突然,全く顔のわからない新型インフルエンザが来まして,大分そういう意味では準備もできますし,かといって,また顔変えて出てくる可能性も出てきますので,しっかりその辺のところ,まず消防局の中で課題解決,また方向性,マニュアルをつくっていただきまして,保健福祉としっかりと連携して,必ず秋にあると思いますので,準備をしていただきたいということを要望しておきます。よろしくお願いします。 27 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご質疑,ご不明な点。 28 ◯委員(高山晃一) 2点,お伺いします。  まず1点は,資料3-2,二次感染防止措置というところで,上から7行目なんですが,国立感染症研究所感染症情報センターから空気感染予防策を講じる必要がないとの見解が示されたというふうにあるんですけれども,空気感染──私の認識では接触感染と飛沫感染はするというふうに理解してて,空気感染をするのかなと,今これを読んでてちょっと疑問に思ったんですけど,これに対しての見解をお聞きしたいのが1点です。  それからもう1点は,強毒性のインフルエンザが心配されるんですけれども,今回の対応,それから今後のマニュアルでも,やっぱり感染者を搬送して,それで発熱外来といいますか,そういうところで処置をしていこうという方向なんですけれども,これいろいろ議論があって,外来にかかったりする間にどんどんウイルスをまいてしまうという可能性もありますから,自宅でもう隔離といいますかね,じっとしておいていただいて,逆にお医者さんが訪問する。必要であればタミフルなんかを処方するとか。もうむやみに外出をしないというふうな方針もある一方,お医者さんにかかって搬送していくというような逆のことを両面的に対応として考えていらっしゃるんですけれども,これに対してどのような見解をお持ちなのか,お聞かせください。  この2点。 29 ◯小野田消防局長 最初のご質問ですけども,当初,空気感染というのは必ずしも否定されてないという見解ですね,そういう見解がありましたので,消防局では,とにかくすべての救急件数,もう全部にこのN95マスクを装着して対応してたと。しかし,その後にこういう見解が国立感染症研究センターの方から出ましたので,全部にもうN95マスクをする必要はない。つまり,飛沫を防止するということで,標準防止策である普通のマスク──不織布製と呼んでますけども,そういうもので対応すると。しかし,インフルエンザの疑いのある方,熱がある,あるいはそういうせきがある,そういった方には,接触を避けて,まずN95に切りかえて,それで現場で対応すると。そういうので,これも念のためというか,一般のマスクでもかなり飛沫というのは標準ですから対応力あると思うんですが,やはりきちんとした対応ということでN95マスクを取りつけてると。そういうようなことで切りかえて運用してございます。  2つ目のご質問,少し答えが先生のご質問にきちっとはまるかわかりませんが,救急隊の場合,やはりそういう今回の対応もとったのは,熱がある方に対する搬送,これはもういろんなケースを想定してまして,実際にやってみて,さまざまな分類しました。  まず1つ目は,119番かかったときに,とにかく苦しい,熱がある,もうすぐ来てくれと,こういったケースは緊急性がありますので,救急車が即出動するわけです。これが1つです。これはすぐその後救急隊が発熱センター等に相談して,外来に行くのか,あるいは一般の二次救に行くのか,そういう判断をいただきまして搬送すると。  そしてから2つ目は,防疫車が行けないと。先ほど少しご説明しましたけども,防疫車が多忙になり重なって行けない,そういったときは保健所にかわって消防が搬送する,こういうケースが2つ目あります。  それからもう1つ,形としまして,119番の受け付け通報受信時にはわからない,つまりほかの症状を訴えるために,現場に行ったら初めてそこで熱があると,そういったケースもありました。そのときはやはり──先ほどの1件の新型の確定患者の場合もそういうケースだったんですが,そういう場合はあわせて発熱センターへ相談しまして,そして救急車で搬送するということで,16日から今日まで合計で33件,資料には32件という数字がありましたが,33件の発熱外来に行って,そのうちの1件が新型だということ。  そういう意味で,我々は自宅待機とかいろんな方法が市全体としてはあると思うんですが,とにかく119番の要請があれば,やはり新型であってもそうでなくても,通常のやはり消防局の役割を果たしていくと。そういうことでそういうふうな対応をとりましたし,また今後とも秋に向けてはそういうことを検証して,さらに市民のためにいい体制をとっていきたいというふうに考えています。  以上です。 30 ◯委員長(横畑和幸) ほかに質疑は。  (「なし」の声あり) 31 ◯委員長(横畑和幸) 次に,この際,消防局の所管事項についてご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 32 ◯委員長(横畑和幸) ほかにご質疑がなければ,消防局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員各位におかれましては,都市計画総局が入室するまで,この場においてしばらくお待ち願います。 (都市計画総局) 33 ◯委員長(横畑和幸) これより都市計画総局関係の審査を行います。  まず最初に,陳情第193号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  斎藤さん,前の発言席へどうぞ。  この際,陳述人に申し上げます。陳述人におかれましては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内で陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,斎藤さん,どうぞ。 34 ◯陳情者 私は,神戸市北区鈴蘭台南町6丁目12番43号に住む斎藤須美雄です。昭和48年から鈴蘭台南町に住んでいます。このたび,このような陳述の機会を与えていただき,お礼申し上げます。  本年4月,都市計画ミニニュース9)鈴蘭台周辺のまちづくりについてが鈴蘭台の一部の住民に配布されました。これには,3点の基本的な方針のもと検討を進めていきますとして,平成20年4月から駅前権利者の皆さんに呼びかけて鈴蘭台駅前整備検討委員会を計7回開催し,個別協議も行い,駅前整備のあり方について共同で検討を進め,基本的な方針を取りまとめたとあります。さらに,より具体的な整備計画案の作成に向けて,関係権利者の皆様や関係機関との協議を進めていきますとあります。  そもそも鈴蘭台駅周辺のまちづくり計画は昭和39年に地元の了解を得ないで決定されたものと聞き及んでいます。その後,紆余曲折を経て平成5年10月に鈴蘭台駅周辺整備を考える会が結成され,検討が進められているようですが,これは一部地権者の意見のみを聴取,重視し,私たち周辺の住民の意見,要望は取り上げられないで進められてきたように思います。考える会のニュースや都市計画ミニニュースは鈴蘭台南町には配布されていないようで,私もつい先日まで見たこともありませんでした。平成19年2月に都市計画ミニニュースが発行されるようになったようで,これらを読んでみますと,鈴蘭台駅周辺の一部住民も交えて都市計画について意見交換が行われましたが,結局住民の合意が得られないまま,平成20年7月の第1回都市計画審議会において神戸国際港都建設計画道路の変更,3.4.14号鈴蘭台幹線が審議され,反対少数で採決されてしまいました。そして,今回のミニニュース9)の内容では,平成20年の審議会決定をも変更する内容となっており,今まで住民には明らかにされてない内容も含まれています。  こうした経緯から,私は鈴蘭台駅周辺のまちづくり計画に関して次のとおり陳情いたします。  1,鈴蘭台幹線道路計画について。  この4月に配布された鈴蘭台駅周辺のまちづくりについて,都市計画ミニニュース9号に記載されている鈴蘭台駅前の幹線道路図面は,これまで近隣住民に説明し,都市計画審議会に諮られた計画を変更したものとなっています。計画の変更であるならば,また計画の変更でないとしても,この計画案を経緯を含め,地権者だけでなく広く鈴蘭台地域全域の住民に知らせていただくことを求めるものです。  2,駅前広場及び共同ビルの計画について。  都市計画ミニニュース9号では,駅前地権者と協議し,共同ビルや駅前広場について検討するとありますが,鈴蘭台駅周辺は鈴蘭台東西南北の各市民はもとより,近隣居住地の住民も広く利用し親しんでいる地域です。この計画については,広い範囲の住民に知らせ,意見をよく聞き,住民参加のまちづくりを進めてください。このためにも,都市計画ミニニュースなどを鈴蘭台地域及びその周辺の全戸に配布し,また神戸市北区広報にも記載し,計画に対する住民の意見を十分反映してください。  3,共同ビルへの区役所機能の移転について。  前項の共同ビルに区役所機能の移転について検討するとされていますが,区役所の全機能を移転するのか,一部を移転するのか,移転後の現区役所をどのように利用するのかについては,計画に北区民の要望が最大限に反映されるよう取り計らい,そのために北区民の意見を聴取する機会と場所を持ってください。  以上3点に絞った陳情ですが,道路の拡幅や駅前広場の設置,商業ビルは歩行者や付近の商業を営業する者にとって,買い物をする区民にとって大きな影響を与えることになります。駅前まちづくりが成功するためには,拙速にならず,十分住民の意見をくみ上げていただくことを重ねて申し上げ,陳情とさせていただきます。ありがとうございました。 35 ◯委員長(横畑和幸) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  それでは,議案3件,陳情1件及び報告事項1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。 36 ◯伊藤都市計画総局長 都市計画総局でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
     それでは,都市計画総局所管の平成21年度補正予算につきましてご説明申し上げます。  お手元の資料1平成21年度補正予算説明書をお開きいただき,目次をごらんください。  今回,予算第26号議案において一般会計を,予算第29号議案において市街地再開発事業費を,予算第30号議案において市営住宅事業費をそれぞれ補正するものでございます。  1ページをお開きください。  初めに,予算第26号議案一般会計補正予算をご説明いたします。なお,金額は万円単位でご説明いたします。  歳入歳出補正予算一覧表でございます。歳入・歳出とも,合計欄にございますように26億4,115万円の増額となっております。  2ページをお開きください。  歳入予算の説明でございます。表の補正額の欄にございますように,第14款分担金及負担金,第1項負担金は7億1,000万円,第16款国庫支出金,第1項負担金は9億2,500万円,第2項補助金は8,115万円,3ページをごらんください,第23款市債,第1項市債は9億2,500万円の増額となっております。  4ページをお開きください。  歳出予算の説明でございます。表の補正額の欄にございますように,第2款総務費,第4項財産管理費において2,615万円の増額となっております。内容といたしましては,表の下にございますように,第2目営繕費で市有建築物の省エネルギー改修工事の実施に伴うものでございます。  5ページをごらんください。  第10款都市計画費,第2項都市改造事業費において9億1,500万円の増額となっております。内容といたしましては,表の下にございますように,第3目浜山地区整備事業費で補助事業の認証決定に伴うもの,第4目組合等区画整理事業費で学園南地区における補助事業の認証決定に伴うものでございます。  6ページをお開きください。  第10款都市計画費,第4項街路事業費において17億円の増額となっております。内容といたしましては,表の下にございますように,第1目街路築造費で山手幹線における補助事業の認証決定に伴うもの,第2目街路立体交差費で阪神電鉄連続立体交差事業における補助事業の認証決定に伴うものでございます。  7ページをお開きください。  続きまして,予算第29号議案市街地再開発事業費補正予算をご説明いたします。  歳入歳出補正予算一覧表でございます。歳入・歳出ともにそれぞれ,合計欄にございますように2,600万円の増額となっております。  8ページをお開きください。  歳入予算の説明でございます。第1款国庫支出金,第2項補助金は2,600万円の増額となっております。  9ページをごらんください。  歳出予算の説明でございます。表の補正額の欄にございますように,第2款市街地再開発管理事業費,第1項市街地再開発管理事業費において2,600万円の増額となっております。内容といたしましては,第1目管理費の神戸市中心市街地活性化基本計画に基づく地域回遊性向上事業の一環として,拠点施設となる,こうべ・新長田インフォメーションギャラリーの設置に伴うものでございます。  10ページをお開きください。  続きまして,予算第30号議案市営住宅事業費補正予算をご説明いたします。  歳入歳出補正予算一覧表でございます。歳入・歳出ともにそれぞれ,合計欄にございますように10億4,000万円の増額となっております。  11ページをお開きください。  歳入予算の説明でございます。第2款市営住宅管理事業収入,第2項国庫支出金は4億7,600万円,第7款市債,第1項市営住宅管理事業公債は5億6,400万円の増額となっております。  12ページをごらんください。  歳出予算の説明でございます。表の補正額の欄にございますように,第2款市営住宅管理事業費,第1項市営住宅管理事業費において10億4,000万円の増額となっております。内容といたしましては,第2目管理費の市営住宅の修繕における補助事業の認証決定に伴うものでございます。  以上をもちまして都市計画総局所管の平成21年度補正予算の説明を終わらせていただきます。  続きまして,陳情第193号鈴蘭台駅周辺のまちづくり計画に関する陳情につきましてご説明申し上げます。  追加でお配りしております資料3-1をごらんください。  陳情内容でございますが,本年4月に鈴蘭台駅周辺住民に配布いたしました都市計画ミニニュース第9号,鈴蘭台駅周辺のまちづくりについてに関連した陳情でございます。  次ページに,資料3-2としてミニニュース第9号をつけておりますので,ご参照ください。  資料3-1の陳情内容欄の1,鈴蘭台幹線道路計画についてでございます。  ミニニュースに記載されている鈴蘭台駅前の幹線道路図面は,これまで住民に説明し,都市計画審議会でも諮られた計画と異なったものとなっている。計画の変更であるならば,変更に至る経過を含めて,地権者だけでなく広く鈴蘭台住民に知らせることを求める。  2,駅前広場及び共同化ビル計画についてでございます。  ミニニュースでは,駅前地権者と協議し,共同化ビルや駅前広場について検討するとあるが,鈴蘭台駅周辺は,鈴蘭台東町・西町・南町・北町の市民はもとより,近隣居住地の住民も広く利用し親しんでいる地域である。この計画については広い範囲の住民に知らせ,意見をよく聞き,住民参加のまちづくりを進めていただきたい。そのためにも,ミニニュースの地域全体への配布とともに,神戸市もしくは北区広報にも掲載し,計画に対する住民の意見を十分に反映してください。  3,共同化ビルへの区役所機能の移転についてでございます。  共同化ビル内に区役所機能の移転の可能性について検討するとあるが,区役所の全機能を移転するのか,一部を移転するのか,移転後の現区役所をどのようにするのかについて,神戸市もしくは北区の計画を示すとともに,その計画に市民・区民の要望が最大限に反映されるよう取り計らい,市民・区民の意見を聴取する場を持ってくださいというものでございます。  続きまして,この陳情に対する神戸市の考え方をご説明いたします。  資料3-1の下段をごらんください。  鈴蘭台駅周辺は,北区の玄関口でありながら,駅前は人と車が錯綜して危険な状態にあり,市会をはじめ地域の各種団体など多くの方々から繰り返し駅前の早期整備の要望をいただいております。交通の安全確保やまちの活性化を図るため,平成18年度からまちづくりの働きかけを行ってまいりました。  鈴蘭台幹線については,意見交換会の開催や現地相談所の開設などにより,周辺住民の皆さんのご意見やご要望をお聞きし,一部の区間について道路幅員を縮小する都市計画変更を行い,平成20年11月に駅周辺の区間において事業に着手いたしました。  特に,かねてから安全性の確保,利便性の向上の観点から早期整備の強い要望をいただいております駅前広場の整備につきましては,これまで長年にわたり市会や地域団体,周辺住民の皆さんからいただいた要望等を踏まえて,関係権利者の皆さんとこれまでに計7回の協議を重ね,共同化ビルの建設による駅前のにぎわいづくりや駅周辺のバリアフリー化を盛り込んだ基本的な整備方針を取りまとめました。  ニュース第9号に記載しております図面は,駅前広場や共同化ビルの配置,鈴蘭台駅のバリアフリー化など,取りまとめた基本的な整備方針を示したものであり,都市計画変更をしたものではございません。  今後,関係権利者の皆さんや関係機関との協議を進め,さらには周辺住民の皆さんからのご意見なども踏まえて変更案を作成し,都市計画の変更手続を行うこととなります。  2つ目の鈴蘭台駅周辺のまちづくりについては,検討状況に合わせてニュースを計9回発行し,周知を図ってまいりました。駅前広場や鈴蘭台幹線に抵触する権利者には直接郵送するとともに,鈴蘭台幹線の沿道にお住まいの方々には自治会を通じて各戸配布を行いました。また,周辺地域の住民には,各自治会ごとに各戸配布や回覧・掲示などにより対応してきたところでございます。さらに,北区役所にも備えつけるなど,できるだけ広く北区住民の皆さんへの周知にも努めてまいりました。  今後も,権利者や住民の皆さんへニュースの配布や説明会の開催,個別相談などを行うとともに,計画内容の熟度に応じて広報紙や市のホームページを活用して広く周知を行ってまいります。  3つ目の北区役所は駅から離れた坂の上にあり,庁舎も狭く,老朽化が進んでおり,自治会や婦人会など地域の皆さんから区役所の駅前への移転について要望をいただいております。  都市計画総局としては,現在駅前の整備に合わせて区役所機能を駅前に移転できないか,その可能性について,共同化ビルの配置や規模,用途などの検討を進めているところでございます。区役所機能の移転につきましては,今後さまざまな角度から検討を進めていく中で,市会や区民の皆さんのご意見もお聞きしながら市として判断をしていくことになります。  以上,陳情に対する神戸市の考え方を申し上げました。繰り返しになりますが,市としては,鈴蘭台駅周辺のまちづくりについて,これまでも広く周知に努めるとともに,地域の皆様のご意見を踏まえて取り組んできたところであり,引き続き早期の整備に努めてまいります。  以上,陳情第193号鈴蘭台駅周辺のまちづくり計画に関する陳情についてのご説明を終わらせていただきます。  続きまして,報告事項,建築基準法による容積率緩和制度の拡充に関する意見公募につきましてご報告を申し上げます。  資料2をごらんください。  まず,1趣旨でございますが,近年環境問題への対応が喫緊の課題となっており,建築の分野でも低炭素社会の実現に向けた取り組みの重要性が従前にも増して高まってきております。  神戸市では,平成16年から建築基準法に基づき,環境負荷低減の観点から必要な設備の設置に関する容積率の緩和制度を実施してきておりますが,このたび,こうした設備の一層の普及を促進するとともに,環境に配慮した良好な建築物の整備を誘導するため,容積率緩和の許可基準を改正しようとするのに当たり,広く市民の意見を募集するものでございます。  次に,2制度の概要でございます。  今回,基準の改正を予定しております容積率緩和制度は,共同住宅において自然冷媒を用いたヒートポンプ給湯器,いわゆるエコキュートなど環境負荷低減の観点から設置を促進すべき省エネ機器を設置する場合,設置に必要な床面積相当分の容積率を緩和する制度です。  次に,3許可基準の改正の内容でございます。  現行基準からの改正点は3点でございます。  1点目に,敷地条件について,現行基準に加え,第1種低層住居専用地域,第2種低層住居専用地域,工業地域以外の用途地域であることという内容を追加します。各用途地域の本来の目的を踏まえ,共同住宅の建設によりふさわしい地域での立地を誘導しようとするものです。  改正点の2点目は,容積率の割り増しの上限について,現行基準の住戸数に0.8平方メートルを乗じた面積相当の割り増しという上限を廃止し,設備の設置に必要な床面積相当分の緩和を認めるとともに,共用廊下に面した場所に設置することという条件を廃止しようとするものです。これにより,環境負荷軽減に寄与する設備の普及促進が図れると考えております。  3点目には,これまで努力規定としておりました空地率,公開空地率等の基準を明確にするとともに,建築物の環境性能に関する評価制度であるCASBEE神戸の評価値を基準に加えます。これにより,環境に配慮した良好な建築物の整備を誘導することができると考えています。  最後に,4番,意見公募期間ですが,これは平成21年7月1日から7月31日までの1カ月間としております。この後,寄せられたご意見を踏まえ,ことしの秋ごろには新たな許可基準を定めたいと考えております。  なお,参考資料といたしまして,別紙,許可基準の新旧対照表を添付しておりますので,ご参照ください。  以上をもちまして建築基準法による容積率緩和制度の拡充に関する意見公募についてのご報告を終わらせていただきます。  以上,予算議案3件,陳情1件,報告事項1件,合計5件を一括して説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 37 ◯委員長(横畑和幸) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより順次質疑を行います。  それでは,まず予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち都市計画総局の関係分について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 38 ◯委員長(横畑和幸) 次に,予算第29号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 39 ◯委員長(横畑和幸) 次に,予算第30号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 40 ◯委員長(横畑和幸) 次に,陳情第193号について,ご質疑はございませんか。 41 ◯委員(山田哲郎) 初め,この陳情,ちょっと意味がわからなかったんですけど,局長の今説明で大分わかったんですけれども。  1点だけ,ちょっと気になってるのが,口頭陳述の中でのミニニュースが届いてないというようなことを言われたんですけど,この該当地域,結構駅から近いところですし,その辺のところは確認されたんでしょうか。 42 ◯伊澤都市計画総局参与 ニュースのことでございますが,陳情の方の住宅のエリアは旭ヶ丘自治会さんでございます。この自治会さんにつきましては,駅の西側にございます。  今回の都市計画のミニニュースの配布でございますが,大きく4つほどの考え方で配布をお願いしております。1つは,申すまでもなく都市計画道路あるいは駅前広場に直接抵触なさっている権利者の方,それからそれぞれ道路,駅前広場の沿道の住民あるいは店舗の方,それから不在地主さんもいらっしゃいます。それからさらに,今申し上げました周辺の自治会さんということで,6つの自治会さんがございます。その自治会さんとそれぞれ相談をさせていただきまして,各戸配布あるいは回覧あるいは掲示ということで,6つの自治会さんで約1,400部のニュースの配布をお願いをしてございます。個々具体的に自治会さんの方にお願いしておりますので,個別にどこまで配布が行き渡ったかというのは我々は確認をしておりません。 43 ◯委員(山田哲郎) 聞きたかったのは,ちゃんとそういうことでご用意をして,自治会の皆さんとお話をして,そして資料としてはお渡しをしているということなんですねということを聞きたかったんです。あとは当然自治会の検討の中で,各戸配布するのか,掲示にするか,それはもう各地域で決めることですから,ちゃんと届いているということだけちょっと確認します。届いてるんですね,この場合。結構です。 44 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご質疑等ございませんでしょうか。 45 ◯委員(本岡せつ子) 都計審で,先ほどもご説明ありましたけれども,鈴蘭台幹線の一部が変更されたということですけども,このたびのミニニュースでは,変更されたところと違うところの道路幅とか形状が変更されたというふうに,違う図が示されたということなんですけども,もちろん都市計画決定の手続を進めたかどうかということじゃなくて,やっぱり市からそういう文書が出されるということに対して,あれ,これの変更はなかったのにこういうふうに変わってるなというふうには感じられると思うんです。もちろん文書では書いてあるというふうに言われるかもわかりませんけれども,え,いつの間にか,都市計画決定をしていないのに変わったんじゃないかなというふうに感じられる方も,その図だけを見ておられるんじゃないかなというふうに思いますので,そういう意味では,先ほど陳情の中でも言われておられましたけれども,実際これについては計画とは異なっているけれども,それ自身は計画決定をしたのではなく,これから皆さんの意見を聞いて,それでどんなふうにするかということは,まだそれは変わってないんですねということをもう1回,そのことをお聞きしたいと思います。  それから,今の自治会への説明ですけど,旭ヶ丘自治会というところについてはどんなふうに説明をすることになってるんでしょうか。各戸に配布するとか,いろいろ方法はあると言われましたけれども,旭ヶ丘自治会については皆さんにそれぞれのところに配布をされているようになっているのか,それとも何か掲示をするとか,どんなふうになっているのか,つかんでおられたらお願いします。  それから,今6自治会というふうに言われましたけれども,6自治会の全戸数は幾らで,そのうち1,400部を配布されたということなんで,何戸のうち1,400部配布されたんでしょうか。そのことをお聞きします。  それから,権利者の方ですけれども,それは何人,何筆ということなのか,何筆,何人になるのか,お聞きしたいと思います。  これらの方にきちんと知らせるというのはもちろん必要なことだと思いますけれども,やっぱり道路だけじゃなくて,共同ビルのこと,それから区役所のことということでは,本当にすぐ周辺の方だけじゃなくて,私なんかも時々北区に行くこともありますから,たくさんの方が関心があるところだと思うんです。それで,本当に区役所が変わるというようなことになったら,やっぱりもっともっとたくさんの──今言われてましたが,市民・区民というふうに言われてましたけれども,もっとたくさんの方に知らせるということがもっと必要なんじゃないかなというふうに思いますので,その辺についてはどんなふうに考えておられるんでしょうか。  私は塩屋に住んでますけども,塩屋の駅の駅前のまちづくりについては,本当に住民が中心になってアンケート調査なんかも何回もして,やっぱりアンケートといってもなかなかそんな皆さんが皆さんアンケートに答えていただけるわけじゃないですけれども,それでもやっぱりいろんな工夫をして,市と,それから住民と一緒になって考えて,そういうアンケート調査なんかも一生懸命集めて,できるだけ皆さん出してくださいねということを住民の皆さんからも声をかけてということをやってると思うんですけどね。そんなことでは,どんなふうに住民の声を聞くということでは,今もご説明ありましたけども,どんなふうに考えておられるのか,その辺についてお聞かせください。  以上です。 46 ◯委員長(横畑和幸) 4つでいいですね。 47 ◯伊澤都市計画総局参与 まず,旭ヶ丘自治会さんの関係で,ニュースの配布の方法でございますが,自治会さんの方とご相談の上お任せをしております。回覧をしていただいたと聞いております。  それから,配布の6自治会の範囲の世帯数,戸数ですか,のお問い合わせでございますが,ちょっと申しわけございません,今手元に数字は持ち得ておりません。配布部数は1,400部でございます。  それから,鈴蘭台幹線と駅前広場の権利者の数の件でございますが,113名と把握をしております。  それから,今後この方針をベースにさらに議論をし,ご意見をお伺いしながら,だんだんと成案にまとめていくわけでございますが,特に区役所の関係の周知・PRにつきましては,これからそれぞれ熟度を高めまして検討してまいります。  いずれにしましても,まずもって駅前のああいう密集地の中に建設用地を確保する必要がございますので,当然権利者の方とまず協議を綿密にやってまいります。それから,事業としての採算性等も検討する必要がございます。さらには,区役所を誘致するとなれば,どういう内容にするのか,いろんな検討課題がございますので,その熟度に合わせまして,それぞれ市会の先生方,それから区民の皆さんのご意見も聞く機会を設けていきたいと思っております。 48 ◯委員(本岡せつ子) その話を聞く,そういう機会を設けるということですけども,9回のまちづくりニュースを見せていただきましても,自治会単位とか,それから区役所でこういう話し合いをするから来てくださいとか,意見交換会の開催についてのご案内というようなことでしたけども,もっともっと工夫をして皆さんに来ていただくというようなことを考えないと,本当に北区の一番の玄関口のところで,それから今の区役所の話もありましたし,そんなんでは皆さんいろんな意見持っておられると思うんです。もちろん私,傾斜があって,坂があってということでは,本当に早く何とかしなければならないというそんな気持ちもあるし,でもやっぱりらしさというか,私もよくわかりませんけども,北区の方もそういうところも考えておられることもあると思います。そんなことでは本当に工夫をして,そういうものを何か残すとか,そんなことも考えられると思うんですけども,もっと市民の意見を聞くということで,陳情にもありましたけども,拙速にならずに住民の声を十分に聞くということでの工夫をもっとしなければならないと思いますけど,その辺での方向といいますか,その辺お聞かせください。 49 ◯伊藤都市計画総局長 鈴蘭台のまちづくり,実質18年度から動き出してるんですけれども,今委員がおっしゃったものに加えて,我々が出かけていって自治会単位で説明をさせていただく機会も設けましたし,現地に我々が出かけていって現地相談所というものを設けて意見を聞くということもやらせていただきました。これは我々,鈴蘭台幹線とかという,言うなればその地域の道路でございます──そういうところの整備をやるときには常にやってる手法でございまして,関係する地域の中に我々が説明に行く,また来られない方のための現地相談所を設けるという形でやっていっております。  それと,区役所の件でございますが,我々は,もともと市会や地域から,何とかあの坂の上にある区役所を駅前にというふうな要望を聞いておりますので,我々としては,駅前を整備するその計画を立てるときに,今我々が検討できるのは鈴蘭台幹線という道路と環状線道路とその間にある広場なんですけどね。そのスペースを使って,果たして十分な床面積を持った建物,もちろんそこに地権者がたくさんおられるわけですから,その方々は駅前でやっぱり残ってにぎわいづくりに参加したいという地権者がおられるわけですから,その人たちも含めて果たしてそういうものができるのかどうか,先ほども私申し上げた可能性について検討している,それが基本的には我々の役割やというふうに考えております。  それで,やはり可能だということであれば,それをどうするかというのは,今度は市トータルとして考えていくことになりますので,もちろん我々の鈴蘭台幹線のそういう狭い道路の説明とは違った,区民の皆さん,地域の皆さんからの意見をいただく機会というのはまた別に出てくるものだと,そういうふうに考えております。 50 ◯委員(本岡せつ子) もう最後にしますけども。都市計画だけではない,区役所とか,それからいろんなまちづくりとか,皆さんの声を聞くとか,そういうことでは連携をしてやらなあかんこともたくさんあると思います。そんなことでは,きょうの趣旨にありますね,本当拙速にならずに住民の声を聞くというね,そういう姿勢を貫いていただきたいということだけ申し上げておきます。
    51 ◯委員(平野章三) この説明のやり方というのは,地権者とか,厚い,薄いとか,やっぱり立場の違いとかということで,それぞれ分けてしかるべきだろうと思いますし,事業の進め方によって説明の流れも変わってくるとは思うんですね。そういう意味では,僕はもう説明の仕方はそれなりに是という感じはするんですが,これ事業を進めていく中で,順次進めていってるような感じで,これまでの歴史と地域の話し合いの中でわかるんですが,もう大体見えてきたんちゃうかなと思うんですよね。やっぱり道路,広場,それから駅,それから区役所,こういう流れの中で,少し角度変えてみたらどうかなと。やっぱり地元の意見,もちろん聞きながらなんですが,根本的に,今も話があったように,これで建物がいくのかどうか,地権者の関係もあるとはいうものの,民間で建物を建てて,それで入る人おりますかというあたりをしていったり,順次やっていくのがいいのか,それとも,もう思い切って,これ行政の方から誘導していくと。今もある程度やってるとは思うんですが,内容的に少しやり方を切りかえたらどうかなと。  というのは,道路,それから広場という形で持っていくというよりは,逆に言うたら,これも民間で地権者で何か引き継ぎやりたいというところはあっても,やっぱり相当な集客力ないといかんということも出てきますから,例えば区役所のいろんな場所的なとか要望がある中で,一定のその辺も含めた形は専門的な立場で一遍提案しないと,これ建ぺい,容積,いろんな問題ありますやん。逆に,公共的,市が誘導していく方向で,再開発ビルを建てるとしたら,市が建てると自動的に一定の広場とらないかん。そういう意味からすると発想がちゃうんですね。道路から広場をつくりたいんじゃなくて,建物を神戸市が建てることによって広場をつくらないかんというような再開発事業。そういう中で,今度は容積もかなり対応できる。それから,これ見てて,三宮にあるミント方式とかという形をとると,下はいわゆる公共広場でいきながら有効にできるという形で,私は区役所の今建てかえできてない順位がいろいろあると思うんですよ。その順位からすると,まだ少し時間的な面もあるから,ちょうど今から方向づけしていくと,区役所も含めた,まあ言うたら1つの大きな形を,要は建ぺい,容積とか事業手法のやり方を少し行政側の提案も要る時期かなあと。これ駅の交渉も地元ができるわけやないんで,行政がやっぱり一体的な大きな目で,発想を逆転して,その中で駅も含めた持っていき方。これやり方によったら十分容積何ぼでもとれると思いますよ。だから,僕は持っていき方やと思うんですよ。ただ,住民の皆さんの意向も聞きながらトータルで,発想自体はもうちょっと専門的な行政側から,今言うたとり方ができますよという提案をもう少し大きな目でそこからスタートした方がいいんちゃうかなと。これ少しずつ道路をゆがめたり,駅広どうやとかという形は当初はよかったと思うんです。だけど,発想を変えると,結果的に私は駅広もとれるし,容積もいけるし,区役所も時期的な面合わせたら対応できると思うんですよ。  うちの会派もいろいろ,皆さん方も皆,ここ改善せないかんということを思ってますんでね。うちとこもそういう意思がありますので,できたら少しそういう大きな誘導の仕方をやっていただくということが一遍考えられへんのかなと。ちょっとその辺のところを。 52 ◯伊藤都市計画総局長 まさに委員ご指摘のとおりでございまして,今までは地権者の方,残っていただく方,そこでにぎわいづくりに参加していただく方を募って全体的なレイアウトの話をさせていただいてきました。ご指摘のとおり,確かにすぐ横に駅がございますんで,駅前の再開発ないしは共同建てかえのような形になりますんで,これからは本当に専門的な我々の経験を生かして,それをベースにいろんな提案をしていく場面が来ているというふうに考えております。その段階で,もちろん突っ走るんじゃなくて,権利者の皆さん方,それともちろん広い範囲から集って使っていただくビルになりますので,適宜,より広い範囲からも意見をいただきながら,周知し,意見をいただきながら進めていきたいというふうに考えております。 53 ◯委員(平野章三) 最近,非常に事業が少ないという中で,少し集中していったらいいかなと思うんですよ。これ見ると,面積からいろんな形で,まず駅と交渉しながらすれば十分これクリアできる話ですわ。あとは,だからやっぱり専門の設計とかいろんな形でコンサルが住民の皆さんとうまく専門が知恵出しながら住民の意見を聞いて,少しこれは大きなロットで一遍スタートし直してほしいなということを思います。もうこれでいいです。結構ですわ。 54 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご質疑等は。 55 ◯委員(高山晃一) このたびの陳情は,情報を共有したいという地域からの声かというふうに認識をしております。それで,神戸市の見解として,区役所にニュースを置いたりして,できるだけ広く北区住民の皆さんへの周知に努めてきたと判断されてるわけですけれども,やはりこれだけインターネットが身近なものになって,もう世界じゅうの情報が本当に気軽につかめる。先日も外国から来られた方と話してたら,じゃあその人の家を見てみようと,グーグルですぐその人の家が見つけられますからね。それで,またそこでの話ができるという。もうそんな時代になってる中で,一方でまちづくり,もう皆さんが関心持ってるけれども,1,400部の紙を配って,そして区役所に置くと。  もちろんされてるのは私も重々わかるんですけれども,やっぱり人はどんどん北区の鈴蘭台地域でも転入されたり引っ越しされる動きもある中で,やっぱり情報をきちんと共有する,まちの1人として,住民の1人として知りたいですよね。やっぱりそのときの瞬間的な情報だけじゃなくて,やはり過去からの情報がずっと見れるような環境を整備することが今不可能かというたら,全然そんなことなくて,私がやろうと思うたらすぐできることでもありますよね。ニュースをちゃんとホームページの中で載っけていって,初めて来た人もこのまちのまちづくりどうなってるのかなということを過去にさかのぼって確認できる。そうすれば,効率という面でも,また同じことの質問を行政の方には投げかけられて,またそれにお答えしてということを多分今は繰り返されてると思うんですけれども,そういうこともなくなると。  例えば,神戸電鉄の線路のつけかえについて,過去にいろいろA案,B案,C案というような形で検討されたけれども,なかなか難しいので,今の形におさまってきているという状況がございますよね。こういったことも,昔のそういうニュースに出てたと思いますけれども,そういうものがあれば,重ねてまたそのことを議論する必要もないわけですから,やはりもう少し過去のまちづくりの歴史情報を共有できる方法を確立していただけないかなと,それが必要ではないかなと思うんですけれども,その点に対してご見解をお聞かせください。 56 ◯伊澤都市計画総局参与 こういうまちづくりの情報を共有することは非常に大事でございまして,今委員おっしゃっておられますように,さらに今までの経過,プロセス,それからこれからの内容につきましても,より工夫を重ねまして発信していきたいと思っております。  特に鈴蘭台の関係で申し上げますと,従来はこういう印刷物をできるだけ配布をくまなくしようということで進めてまいっておりますが,これからはさらに市のホームページ等も活用してPRを図っていきたいと思います。 57 ◯委員(高山晃一) 努力していきますというご見解だったんで,例えばじゃあ,先ほども申しましたけども,ミニニュースがあり,それから考える会とかがずっと発行されてたニュースとかがありますけども,これがあるだけでも大分違うと思うんです。これなんかいかがですかね。ぜひニュース1から9,過去にもありますよと,こういったものが見られるだけでも大分情報の共有につながると思いますけれども,そういったことはお考えになっているのかどうかという点はいかがでしょうか。 58 ◯伊澤都市計画総局参与 そういうことの対応をこれからさせていただきます。 59 ◯委員長(横畑和幸) そのほか,この陳情193号について。 60 ◯委員(本岡せつ子) この陳情は,こういうニュースが出されたことで,皆さんの意見をもっと聞いてほしいという,そういう中身だと思うんですね。今,共同ビルのことや駅前広場のことでも意見が出ましたけれども,一番初めに私聞きましたけど,1,400枚程度だと私はそんなふうに感じるんですね。それぐらいまいただけかと。北区民20数万人いらっしゃって,もちろん関心があるとかいろいろあると思うんですけども,やっぱり皆さんにたくさんの方に知らせて,1人ずつの意見を聞かせていただいて,それで区役所でもそうですし,その駅前が皆さんがいろんな意見を言って,それによってできたという,そういうものにしていかなあかんのやと思うんですけれども,やっぱりそういう,これつくるとかっていうことよりも,皆さんの声を聞くという,そういうことがすごい大事だというのがこの陳情の意思やと思いますのでね。その辺について再度見解を伺いたいと思います。 61 ◯伊藤都市計画総局長 先ほども申し上げたかと思いますが,その関係するエリアの広さとか,それに応じて我々は周知の方法,意見をいただく方法も工夫を凝らしてきているつもりでございます。ですから,鈴蘭台幹線のようなかなり限られたエリアの中で話すことについては,まずその沿道の方,関係権利者の方には密に情報を差し上げますし,その周辺の関係するところにも適宜ニュースという形で配らせていただいておりますし,さらに進んで熟度が固まって来れば,鈴蘭台地域の道路とはいえ,北区の広い地域から集まってこられる,使われる道路ですから,北区ないしはそういうところに広げてPRをしておりますし,そういう形で場面場面,計画の熟度に応じて適切にPRをやっていきたいと,これまでもやっておりますし,そういうことを続けていきたいというふうに考えております。 62 ◯委員(本岡せつ子) 私は,それを今少ないと言っておられるわけですからね,わからなかったというようなことも言っておられるわけですから,熟度に合わせてという局の言う,そこはなかなか住民とのその辺の差があると思うんですけども,できるだけ広くということを申し上げておきます。  以上です。 63 ◯委員長(横畑和幸) そのほかご意見。  (「なし」の声あり) 64 ◯委員長(横畑和幸) 次に,報告事項,建築基準法による容積率緩和制度の拡充に関する意見公募について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 65 ◯委員長(横畑和幸) 次に,この際都市計画総局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 66 ◯委員長(横畑和幸) ほかにご質疑がなければ,都市計画総局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員各位におかれましては,都市計画総局が退室するまでしばらくお待ち願います。 67 ◯委員長(横畑和幸) それでは,これより意見決定を行います。  最初に,予算第26号議案平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち本委員会所管については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 68 ◯委員長(横畑和幸) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,予算第29号議案平成21年度神戸市市街地再開発事業費補正予算について,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 69 ◯委員長(横畑和幸) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,予算第30号議案平成21年度神戸市営住宅事業費補正予算については,いかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 70 ◯委員長(横畑和幸) それでは,本件は原案を承認することに決定いたしました。  次に,陳情第193号鈴蘭台駅周辺のまちづくり計画に関する陳情について,各会派のご意見をお聞かせ願います。  自由民主党さん。 71 ◯委員(平野章三) これは熟度に応じていろいろ説明していっているわけですから,現在そのとおりやってますので,これはもう打ち切りでいいと思います。 72 ◯委員長(横畑和幸) 民主党さん。 73 ◯委員(井手康雄) 当局の説明を聞いておりまして,最終的にすべてのこともやっていって,工夫もしていくということなので,打ち切りということにしたいと思います。 74 ◯委員長(横畑和幸) 公明党さん。 75 ◯委員(菅野吉記) この陳情第193号に関しましては,鈴蘭台幹線道路計画はいまだ審議中であり,都市計画ミニニュース9)に記載されている図面は基本的な方針を示したものであって,確定したものでありません。今後とも関係権利者の皆さんや関係機関との協議を進め,周辺住民の皆様の要望も踏まえた上で,計画変更,見直しなど手続をし,決定されれば従来どおり広報し,広く周知に努められるものと考えます。  次に,駅前広場及び共同化ビル計画については,その地権者には都市計画ミニニュースを郵送するとともに,周辺地域の住民の皆様には各自治会を通じて各戸配布や回覧,掲示などで対応していただいており,広報の方法に相違はありますが,広く周知がなされていると理解しております。  また,区民のご意見として,共同ビルへの区役所機能の移転という要望もあるとお聞きしておりますが,今の段階では具体的な計画ではなく,内容を提示するに至っていないと考えます。  以上の点から,我が会派として本陳情は打ち切りとさせていただきます。 76 ◯委員長(横畑和幸) 日本共産党さん。 77 ◯委員(本岡せつ子) 採択を求めます。  住民参加のまちづくりを進めてほしいという住民の今度の陳情ですけれども,今も局長からも皆さんの意見を聞いていくということなので,それを進めるという意味でも採択をしていただきたいと思います。  以上です。 78 ◯委員長(横畑和幸) 住民投票☆市民力さん。 79 ◯委員(高山晃一) 採択を主張いたします。  理由は,確かに何もまだ決まってませんけれども,やっぱり意思を形成していく過程をみんなで情報共有するといいますか,そういうのが神戸市が目指している住民主体のまちづくりとか協働のまちづくりそのものですから,そこでの情報共有ということが一番大事だと考える点から,採択を主張したいと思います。 80 ◯委員長(横畑和幸) 大野委員。 81 ◯委員(大野 一) 当局説明を了としまして,打ち切りにします。 82 ◯委員長(横畑和幸) 以上のように,各会派のご意見は採択,審査打切の2つに分かれておりますが,本日結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 83 ◯委員長(横畑和幸) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。  以上で意見決定は終了いたしました。  次に,報告事項でございます,平成21年度神戸市一般会計補正予算のうち緊急雇用創出事業の本委員会関係分について,特にご意見はございませんか。  (「なし」の声あり) 84 ◯委員長(横畑和幸) それでは,原案を承認するに支障ない旨,文教経済委員会に申し伝えることといたします。 85 ◯委員長(横畑和幸) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  皆様とともにこの委員会は本日で最後になろうかと存じますので,私と副委員長から一言ずつごあいさつを申し上げます。  この1年間,委員の皆さん方のご協力によりまして委員会がスムーズにいきましたこと,改めて感謝申し上げまして御礼申し上げます。ありがとうございました。 86 ◯副委員長(坊池 正) お礼申し上げます。ふなれな副委員長でございましたけども,皆さんの協力で無事委員会運営がスムーズにできましたこと,この場をおかりしましてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 87 ◯委員長(横畑和幸) 本日はこれをもって閉会いたします。  ありがとうございました。   (午後0時5分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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