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  1. 神戸市議会 2008-11-28
    開催日:2008-11-28 平成20年総務財政委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長梅田幸広) おはようございます。ただいまから,総務財政委員会を開会いたします。(発言する者あり)  今から申し上げますから。  本日は,27日の本会議で付託された議案,請願及び陳情の審査並びに報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,西下委員福祉環境委員会に,西委員が文教経済委員会に,それぞれ付託された請願の趣旨説明のためおくれますので,ご了承願います。  また,日本共産党さんから,本日の委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありましたので,許可いたしたいと存じますが,ご異議ございませんですか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長梅田幸広) では,さよう取り計らいます。  最初に,本日の協議事項についてお諮りいたします。  お手元の協議事項のとおり,本日は会計室,危機管理室及び各行政委員会の審査は予定いたしておりませんが,これらの所管事項に関して質疑の予定はございませんか。  (「なし」の声あり) 3 ◯委員長梅田幸広) 特にないようですので,会計室,危機管理室及び各行政委員会の待機を解除いたしますから,ご了承願います。  じゃあ,よろしくお願いします。  次に,請願第53号及び請願第54号については,紹介議員である本岡議員から行財政局の審査の冒頭で趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんですか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長梅田幸広) それでは,さよう決定いたしました。  次に,請願第53号及び請願第54号については,それぞれ請願者から口頭陳述の申し出がありましたので,紹介議員の趣旨説明の後に聴取したいと存じますが,ご異議ございませんですか。  (「異議なし」の声あり) 5 ◯委員長梅田幸広) それでは,さよう決定いたしました。  次に,陳情第163号については,陳情者から口頭陳述の申し出がありましたので,企画調整局の審査の冒頭で聴取したいと存じますが,ご異議ございませんですか。
     (「異議なし」の声あり) 6 ◯委員長梅田幸広) それでは,さよう決定いたしました。  なお,陳情第163号については,陳情代表者から口頭陳述人の変更申出書が提出されており,潮さんの代理人として玉垣さんが口頭陳述を行われますので,ご報告いたしておきます。 (市民参画推進局) 7 ◯委員長梅田幸広) それでは,ただいまから市民参画推進局の審査を行います。  それでは,議案1件について当局の説明を求めます。 8 ◯永井市民参画推進局長 それでは,お手元にお配りしております総務財政委員会資料の第80号議案につきまして,ご説明申し上げます。  1ページをお開きください。  本件は,土地改良事業の施行に伴うものといたしまして,淡河土地改良事業南僧尾工区の事業完了に関するものでございます。  12ページの次のページ,議案参照図に赤色で示しております北区淡河町北僧尾及び淡河町南僧尾の一部の町字界を変更しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 9 ◯委員長梅田幸広) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。まず,第80号議案について,ご質疑はございませんですか。  (「なし」の声あり) 10 ◯委員長梅田幸広) 次に,この際,市民参画推進局の所管事項について,ご質疑はございませんですか。  (「なし」の声あり) 11 ◯委員長梅田幸広) ございませんですね。  ご発言がなければ,市民参画推進局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。 12 ◯永井市民参画推進局長 どうもありがとうございました。 13 ◯委員長梅田幸広) なお,委員の皆様におかれましては,企画調整局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (企画調整局) 14 ◯委員長梅田幸広) それでは,これより企画調整局の審査を行います。  最初に私からご報告いたします。神戸市がユネスコのデザイン都市に認定されたことについて,先般企画調整局から報告を受けました。本件については,既に委員の皆様に資料を配付いたしておりますので,内容の説明は省略いたします。  以上,報告を終わります。  これより,陳情第163号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の玉垣さん,発言席へどうぞ。 15 ◯委員長梅田幸広) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,陳情について5分以内で要約願います。  それでは,玉垣さん,どうぞ。 16 ◯陳情者 三木市別所町小林734─17,5─238です。玉垣綾子と申します。  では,始めさせていただきます。  私たちは神戸市を日本初の公共交通が24時間利用できるまちにしたいと考えています。  具体的には冊子にも書いていますが,オールナイトバスを走らせるということです。オールナイトバスは金曜日,土曜日,そして祝日の前の日の深夜1時から5時の間,1時間に1本走らせるということです。つまり,週末の深夜1時から5時の間,1時間に1本走らせるという計画です。  そして,運行する方面なんですが,東,西,北,そして西神方面の各4方面に各1本ずつ走らせます。  停車駅は主に,タクシーが深夜に多く集まる駅をピックアップしています。それらの停車駅まで三宮から市民を送り届けるということが,このオールナイトバスの目的です。  そして,オールナイトバスを走らせることによって,どのようなメリットが起こるのか。それを資料に書いていますとおり,以下の3つを考えています。これらのことにより,三宮がもっと元気になり,もっと活力にあふれるまちになると考えています。人々が多く集まるということは,それだけ多くのアイデアや新しい発想が生まれるということです。新しいアイデアや発想というのは,このデザイン都市を目指す神戸にとって,とても重要な要素になってくると私たちは考えています。これらがメリットです。  次に,コスト面の件なんですけれども,運賃は深夜料金として400円や500円に値上げすることによって,市税を投入することなく走らせることは可能であると考えています。なぜならば,実際に海外ではオールナイトバスが運行されています。ロンドンやニューヨーク,パリなどの主要都市では,昼間の料金の2倍の値段を設定して運行させています。また,日本では,東京で25時深夜バスというのが運行しています。ですが,この深夜バスは1時までしか運行していません。ですから,24時間オールナイトバスを走らせるというのは,この神戸が日本初になると思います。  そして,次に,このオールナイトバスをどれだけの人が必要としているのか。つまり,需要はどれだけあるのかということを私たちは素人なりに調査してきました。まず,深夜に公共交通を必要としている人がどれだけいるのかということを調べました。三宮の各駅,JR,阪急,阪神,地下鉄,そして神戸新交通合わせて,深夜の乗降者数は約3,000人ありました。これらが深夜公共交通を必要としている需要であると私たちは考えています。しかしながら,この調査は私たち素人によって行われたものです。今後,このオールナイトバスについて専門家の立場から一度検討していただきたい。私たちはそう思っています。  もしも市バスが無理なようでしたら,NPO法人や民間会社に運営を任せてもいいのではないかと私たちは提案しています。なぜなら,このオールナイトバスというのは,この神戸のまちがより元気になって,より明るく,活力にあふれるまちになってほしいと私たちは願っているからです。  日本初のオールナイトバスを走らせていただけないかどうか,私たちはこの神戸をもっと元気にしたいと本当に願っているので,一度この可能性を検討することから始めていただきたいと願っています。よろしくお願いします。 17 ◯委員長梅田幸広) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  本陳情につきましては,後ほど意見決定いたします。  それでは,陳情,報告各1件について,当局の説明を求めます。局長,着席のままで結構でございます。 18 ◯中村企画調整局長 ありがとうございます。座らせていただきます。  それでは,陳情1件及び神戸市次期基本計画あり方懇話会報告書につきまして,一括してご説明を申し上げます。  まず,陳情第163号深夜バスの可能性を検討することを求める陳情につきまして,現状等のご説明を申し上げます。  本件は,神戸市が日本初の公共交通が24時間利用できるまちになるようにオールナイトバスを走らせないか,可能性を検討することを求めるものでございます。  一般に交通事業者が深夜バスを導入するには,次のような課題があるものと考えられます。  第1に,新たなバス運行を始めるには,まず採算が成り立つことが重要な要素となっておりますが,深夜時間帯のバス運行については,都心から各方面への往路はともかく,復路の乗客が見込めない,いわゆる片道輸送になること。深夜時間帯までの人員の待機などもあり,人件費等の経費がかさむことなど,通常の時間帯のバスに比して効率的な運行が困難になります。  第2に,高いコストを賄うには,それだけ多くの乗客に乗ってもらう必要がございますが,深夜時間帯において実際の乗客需要がどれだけあるか不透明でございます。  第3に,通常の時間帯のバスに比べて運賃が割高になり,そのことも乗客需要を見込む上でマイナス要因になってまいります。  第4に,騒音,振動等についての沿線住民の理解を得ることも必要になります。  その他,タクシーなど他の公共交通機関との役割分担,バス停から自宅までの安全な交通手段の確保,夜間停留所での確実な下車への対応などの課題も考えられます。  そうした実情から神戸市交通局からは,深夜バスについては実施に向けた具体的な検討を行う状況には至っていないと聞いてございます。他の民間交通事業者においても,現在のところ,神戸市内において深夜バス開設に向けた具体的な動きがないことを見れば,恐らく交通局と同様に深夜バスについては課題が多く,実現が難しいと考えているのではないかと思われます。  続きまして,神戸市次期基本計画あり方懇話会報告書について,ご報告を申し上げます。  まず,お手元にお配りいたしております資料のうち,2枚物の方をごらんをいただきたいと存じます。  本懇話会の設置及び開催経過につきましては,既に本委員会でご報告をさせていただいたところでございますが,1報告書の趣旨にございますとおり,懇話会から報告書を11月18日に提出をいただきましたので,本日はその内容を中心にご報告をさせていただきます。  2懇話会の委員及び2ページに移りまして,3開催経過は既にご報告を申し上げたとおりでございますので,省略をさせていただきます。  4市民意見の募集でございますが,今後の計画策定市民意見を反映するため,本報告書について市民意見の募集を行っており,これについては広報こうべ12月号でも掲載を予定いたしております。募集期間は来年の1月30日までとしております。  次に,5今後の予定でございますが,報告書を尊重しながら,計画の体系や期間,計画策定の基本的な考え方などを示す次期計画の策定方針を定めるほか,広く市民の意見を集めながら,次期計画の素案を検討してまいります。その後,平成21年度及び22年度において神戸市総合基本計画審議会を設置して,次期計画の策定を進めます。この審議会には議会の皆様にもご参画をいただきたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは,報告書の内容についてご報告を申し上げますので,報告書の冊子をお届けさせていただいてございます。お開きをいただきまして,まず,目次をごらんをいただきたいと存じます。  報告書の構成は,1本報告書の趣旨から始まり,2次期総合基本計画の意義・役割と体系,3今後の神戸づくりにおいて踏まえるべき社会潮流,4神戸づくりの基本的な方向性,5市民によるワークショップの結果の活用,6本報告書の活用,最後に,7本懇話会委員意見のまとめで締めくくり,以下参考資料等から成ってございます。  1ページから2ページは,1本報告書の趣旨について記載されてございますが,既にご報告を申し上げた内容が中心となっておりますので,説明は省略をさせていただきます。後ほどご参照いただきたいと存じます。  それで,3ページをごらんをいただきたいと存じます。  2次期総合基本計画の意義・役割と体系でございますが,まず,(1)計画の意義・役割として,次期基本計画は2025年を目標年次とする新神戸市基本構想を継承し,これを実現するための基本的な指針とすべきであるが,従来以上に市民と行政の協働と参画によって神戸の将来像を実現していくことを明確にする役割を担うべきであるとのご意見をいただいてございます。  次に,(2)計画の体系でございますが,まず,1)基本計画では,2段落目にありますように,2025年に向けた長期的な神戸づくりの方向性を示す神戸づくりの指針,その神戸づくりを戦略的に進めるための2015年度を目標年次とする5年間の重点施策計画,さらに,これを支える行財政経営計画を一体的に策定することが望ましいとのご意見でございます。  また,2)区別計画については,2段落目にありますとおり,区民主体の取り組み,行政主体の取り組み,区民と行政の協働による取り組みを明確に示していくべきである。  4ページに移っていただきまして,目標年次計画期間は2015年度までの5年間とするが,2025年を目標とする長期的な区づくりの方向性も明らかにしていくことが望ましいとのご意見をいただいております。  (3)計画策定への市民参画についてでございますが,3段落目にございますように,策定過程の当初から幅広い市民の意見を集め,それを計画策定に反映させていくべきであるとのご意見をいただいてございます。  (4)計画の推進については,最下行でございます──1番下の行でございますが,次期基本計画においてもPDCAサイクルによる進行管理を行い,計画自体についても柔軟かつ機動的に更新していくべきであるとのご意見でございます。  3今後の神戸づくりにおいて踏まえるべき社会潮流でございますが,今後の神戸づくりにおいては,大震災を経験した都市として,安全・安心なまちづくりを基本理念とする必要があるとした上で,さらに計画策定に当たって留意すべき重要な社会潮流として,(1)少子・超高齢化の進行,(2)社会経済のグローバル化の進展,(3)地球環境問題の顕在化,6ページに参りまして,(4)地方分権化行財政改革の推進の4点が特に挙げられてございます。  4神戸づくりの基本的な方向性でございますが,懇話会では,現在の神戸市を取り巻く状況や社会潮流を踏まえた上で,今後の計画策定に当たって考慮すべき神戸づくりの基本的な方向性についてさまざまな議論が行われましたが,これらを15の項目にまとめられております。  (1)人口に対する考え方では,2段落目の後半にございますように,長期的には人口減少も考慮していくことが現実的であると考えられる。しかし,3段落目にございますように,一方で,都市活力の維持や都市間競争に打ち勝つために産業振興による雇用の拡大や,すべての人が住みやすいまちづくり,特に家族で住みたくなるまちづくりを進めることで,人口の社会増加につなげる努力も必要であるとのご意見をいただいております。  (2)神戸の独自性の発揮では,7ページの4段落目あたりでございますが,新たなイノベーションを生み出す魅力ある都市創造として発展していくためには,3つのT──すなわち,Technology──技術,Talent──才能,Tolerance──寛容性がかぎであると近年言われており,この3つのTを充実させ,投資を誘引するような魅力づくりが望まれるとのご意見をいただいております。  (3)文化・芸術の振興では,3段落目にございますように,今ある文化を大切にし,新しい文化を生み出すまちであり続ける必要があるとのご意見をいただいております。  8ページに参りまして,(4)グローバル化と国際交流では,2段落目の中ごろにございますように,都市として核となる産業で人を呼び寄せるような強みを持ち,外国人にとっても生活しやすいまちづくりを進めることが重要である。また,観光分野においては,外国人観光客の誘致を強く進めていくべきであるとのご意見をいただいております。  (5)知の集積と知識産業の育成では,2段落目にございますように,ナレッジエコノミーとグローバル化がこれからのキーワードであり,知的人材の育成や誘致などにつなげて,都市の魅力向上に結びつけていく必要がある。特に,他都市に比べて集積が進んでいる医療・健康の分野と,そのための人材育成を行う教育をさらに伸ばしていく視点が重要であるとのご意見をいただいております。  9ページに参りまして,(6)低炭素社会の推進では,二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの削減は喫緊の地球的規模の課題となっており,2段落目の中ごろにございますように,低炭素社会に対応したまちづくりを進めることで,ビジネス面やまちの格付の観点からも優位性を発揮することができるとのご意見をいただいております。  (7)産業の再生では,1段落目の最後にございますように,今後も産業の再生が都市の生き残りを制するとの意識を持って,戦略的に取り組んでいくべきである。さらに,神戸の特徴として,都市近郊農漁業が盛んであることが挙げられ,今後一層地産地消を推進すべきであるなどのご意見をいただいております。  10ページに参りまして,(8)広域圏での神戸では,3行目にございますように,イノベーションや産業の競争力の観点からは,神戸市単独の議論ではなく,他都市との連携や役割分担を進め,神戸の強みを生かした効果的な発信力向上を図るべきであるとのご意見をいただいております。  (9)人と人とのつながりを生かした地域づくりでは,少子・超高齢化の進行に伴う家庭機能の低下や経済のグローバル化による競争の激化などにより,自立的活動が困難になる地域が増加することも予想され,2段落目にございますように,自立性のある地域とするためには,従来に増して総合的なコミュニティ施策を進めることが必要であるとのご意見をいただいております。  11ページに参りまして,(10)支え合いのための新たな仕組みづくりでは,介護を要したり,自立した生活が困難であるなど,社会的に孤立している市民が増加しており,2段落目にございますように,制度のはざまにある問題や複合的な生活課題や社会的な孤立といった社会問題に対しては,すべての市民を社会の一員として統合していくソーシャル・インクルージョン手法が有効である。また,2段落目の最後にございますように,地域で暮らし続ける豊かさや人とつながって生きる豊かさがあるまち,すなわちケアリングソサエティの形成を図るべきであるとのご意見をいただいております。  (11)住民・事業者主体による地域の管理運営システムの検討では,活力のある地域とない地域が混在していくことが危惧されており,3段落目にございますように,地域の住民・事業者がみずから地域の生活や活動を守り,それを行政が支援するシステムをつくるべきであり,区より細かい地域単位での計画を地域主体で策定し実行するという,エリアマネジメントの導入を検討する必要があるとのご意見をいただいております。  12ページに参りまして,(12)個々人の能力の発揮では,中ごろにございますように,女性が能力を発揮し,就業のみならず,社会活動へ参加することでまちの活性化が図られる。また,高齢者の能力を発揮することがまちの活力につながるという発想の転換が必要である。後半にございますように,障害者についても芸術文化や研究開発分野で能力を発揮することで,まちの活力を維持向上することができるとのご意見をいただいております。  (13)人材の育成では,社会規範や家庭機能の低下が子育ての分野でも影響を与えており,2段落目にございますように,地域の発展にとって,次世代の育成がますます重要性を増しており,幼稚園,小・中学校,高校と大学が連携し,また,地域とも連携して教育を充実させるべきであるとのご意見をいただいております。  13ページに参りまして,(14)市民のさらなる参画では,2段落目の後半にございますように,1人でも多くの市民が,その使命を実現するために何をすべきかということを自覚して,努力することが必要になってきているのではないかとのご意見をいただいております。  (15)行政のあり方では,今後の財政状況は厳しさを増すことを考えると,行政は以前にも増して限られた資源を行政でしか果たせない分野に集中的に使う必要があるなどのご意見をいただいております。  以上が,4神戸づくりの基本的な方向性についてのご説明でございます。  次に,5市民によるワークショップの結果の活用では,14ページの2段落目にございますように,本報告書の内容とあわせて,本懇話会と並行して開催された市民ワークショップの結果を踏まえながら,次期基本計画の策定についての議論を進めていくべきであるとのご意見をいただいております。  6本報告書の活用では,2段落目にございますように,市においては,本懇話会の議論を踏まえ,次期総合基本計画の策定方針を決定するとともに,その内容を積極的に市民に周知,計画策定を推進する必要があるとのご意見をいただいております。  15ページに参りまして,7本懇話会委員意見のまとめにつきましては,懇話会での委員の発言と,インタビューで得ました有識者の意見をまとめたものでございます。  以下,それが39ページまで記載されておりますので,後ほどご参照をいただきたいと存じます。  また,40ページには懇話会委員名簿,41ページには懇話会設置要綱,42ページには懇話会開催経過が,また,43ページから48ページまでには,外来語などの用語解説が記載されております。  それと,49ページから109ページまで──最後まででございますが,懇話会に提出した資料のうち主なものが参考資料として掲載をされておりますので,こちらの方も後ほどご参照いただきたいと存じます。  以上,陳情1件,及び神戸市次期基本計画あり方懇話会報告書について,一括ご説明を申し上げました。どうぞ,何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 19 ◯委員長梅田幸広) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。まず,陳情第163号について,ご質疑はございませんですか。 20 ◯委員(林 英夫) 陳述人として大学生,若い人が立つということは,非常に私,フレッシュな感じでお話を聞いておりました。若い人たちが神戸を元気にしようと,活性化していこうということで,断片的ではありますが提案をいただいたことは,議員としても非常にうれしく思っております。  交通局からもお話聞いてますし,今局長からるる──深夜バスの課題というのは私も一定の理解をしております。せっかく企画調整とのお話でございますんで,例えば私,東京から客が来ますと,どうもやっぱり三宮・元町の夜の時間というのは早いんじゃないかと。店が早く閉まってしまうと。ホテルの中でも,やっぱり自分の部屋に閉じこもってしまいがちだというようなことを聞いたことがありますので,例えば,シティループの最終時間が夕方ぐらいで,なかなか夜も走れないというような状況を踏まえて,観光面も踏まえた中で,神戸のナイトライフを今後どういうふうに活性化していくのかということで,もし局長のご見解がございましたら,お伺いしたいと思います。
    21 ◯中村企画調整局長 委員ご指摘のとおり,もう従来から神戸の夜のありようということは大変議論に──ご意見としても承っておりますし,議論としてあるわけでございます。夜のみならず,神戸をいかに活性化していくというのは,もう我々にとっても大きな課題であるわけでございます。  そういう観点から,陳情にありますようなことも,1つのそれに向けてのツールであるんかもわかりませんけれども,まずもって,その前にもう少しすることがやっぱりあるんではないかというのが,私ども陳情を見させていただいた上での印象で,正直言ってございます。  そういう意味から,まちの活性化をするために,例えばデザイン都市に向けての取り組み,あるいは,ウオーターフロント都市部分の活性化というようなことが必要であるということから,まさに取り組みを進めていこうとしているわけでございます。  そういうことを取り組む中において,夜の観光客の皆さんが過ごしていただくことについてのありよう,これなんかにつきましても,国際文化観光局の大きな課題の1つとして取り組んでいるところであるわけでございます。  そういう観点から,いろいろな都市活性化に向けての取り組みをまずはもって,夜の問題も含めて取り組む,全庁挙げて取り組んでいくということではないかと,このように考えております。 22 ◯委員(林 英夫) おっしゃるとおりだと思います。やはり,特にまちづくりを中心にしながら,やっぱり交通アクセスというものを考えていくというのは筋だろうと思いますし,一方で,例えば先ほど,民間バスであったりとかNPO法人の話が出たんですけども,やっぱりトータルにそういうふうな交通事業者も含めながら,観光施策であったりとか,あるいは深夜帯をどういうふうにしていくのかということを,もっとトータルな,企画調整の意味合いでの持っていき方というんですか,そういうことも必要だと思いますし。  あと1点だけ,ちょっとお伺いしたいのは,この後総務財政出てくると思うんですけれども,新神戸ロープウェー,観光資源として私,非常に重要なもので,私も何回か乗ったことがあるんですけども,あの夢風船がどうも孤立してしまってて,ホテルとも連携してませんし,先ほど言いましたように,ループバスというのも夜走りませんので,全くリンクしていないと。そういうことで言いますと,やっぱり夜の観光とか,あるいは,仕事終わった後ちょっと山の方に上がっていって,夏なんかですと,ビール1杯飲みながら夜景を見て帰っていくというふうな,やっぱりアフターファイブも含めて,そういった取り組みというのがどうもまだまだ十分じゃないんじゃないかと。その点についてはいかがでございましょうか。 23 ◯中村企画調整局長 ロープウエーの問題につきましても,ご指摘がありましたように,夏なんかは割りかし時間帯,9時ぐらいまで多分やってるんだろうと思うわけでございます。またご意見,もちろんわかるわけですけれども,一方では,事業者の方にとりましては,やっぱりそこでの採算の問題というのを抱えてるわけでございまして,それを考えながらの,そういう部分についての貢献というんでしょうか,ということだろうと──あるわけでございます。  もとより建設局の方,あるいは神戸市としても,そういう観点が大変重要であるということから,このたびの恐らく市のものにして,PFIで整備して,公園と一体にもって効率よくサービスを提供していこう──効果的にサービスを提供していこうという,恐らく視点でのこのたびの議案等だろうと理解をいたしております。  恐らく委員のみならず,みんなやっぱりそのことを望んでるんだと思うわけでございますけれども,申し上げましたように,いろいろ隘路が現実の問題としてあって,それをなかなか解決に至らないまま,今日に至ってるということだろうと思うわけでございまして,問題は十分認識している。それを目指して,やっぱりみんなで頑張っていくということだろうと思ってございますので,どうぞご理解をいただきたいと存じます。 24 ◯委員(林 英夫) なかなかお答えにくいところを申しわけなかったんですけれども,今,次期基本計画も出ておりましたので,やっぱり夜の活性化といいますか,特に観光資源として神戸の夜景というのは,もう全国的にも,あるいは海外にも,やっぱりもっともっと発信していくべきところだと思いますので,そうしたものを下支えしていく意味でのアクセスというのも重要なポイントとして,今後ともお考えいただきたいということで終わらせていただきます。 25 ◯委員(北山順一) 私からもお伺いを申し上げたいと思いますけれども,今回この若い人たちが,こういう陳情を通じて神戸市政に物を言うという姿勢,非常に大事なことだと,こう思っております。こういう若い人たちがこの市政に物を言ってもらえる,こういう議会というものは私は非常に大事にしていかなければならないと,こう思っておりまして,今この夜間バスという,この問題につきまして局長はどういうふうな返事をするかな,いつもの得意の,まず断りありきから来るかなと,こう思って聞いておりました。得意中の得意の,まず断りから出てまいりました。  だけど,採算が成り立つとか片道輸送になってしまうんだとか,あるいは深夜バスについては騒音問題,あるいは運賃,そういう問題があるからだめなんだ,難しいんだと,こういうことを言っておりますけれども,先ほども林委員の方からもありましたように,デザイン都市神戸なんです。夜のまちのデザインということを,今,夜景のことを林さんおっしゃってました,山から見る夜景とか,海から見る夜景とかいうこともありますけれども,私いつも思ってますことは,まずセンター街でも元町でも,あのまちが夜7時になったら閉まってしまうでしょう。あれは,僕はまず1番に変えてもらわないかんと思っとんです。あれ,外国のまちへ行ってもらったらおわかりのように,店は閉まっておっても間違いなくウインドーショッピングができるように,きれいなデザインを施したウインドーがいっぱいあるんです。そういうふうなまちのデザインということについて,これから相当力を入れて頑張ってもらえると思うんですけれども。  話を戻せば,この若い人たちが神戸のまちのあり方,それも,ナイトライフと言うたらいいのか,このまちのあり方について提案をしておるわけですから,私たちはこういう人たちの声をどうしたら実現できるのかという観点から考えていきたい。できたら局長の方も,まず断りありきじゃなくて,まず実現させるためにはこういうハードルがありますよというハードルを提示して,このハードルをクリアするためにこうしたらどうか,ああしたらどうかということを一緒に考えましょうという提案が欲しいなと,こういうふうに思うんですが,いかがでございましょうか。 26 ◯中村企画調整局長 ハードルばかりご説明申し上げたというおしかりでございます。  お断りというよりかは,申し上げましたように,まず,その前にすることがまだほかにもあるんかなという認識です,率直に申し上げまして。決して否定しているということではなくて,まずはその前にやることがあるんで,そちらの方をまず考えていきたいと,こういうことであるわけでございます。  そういう意味から,私どもは事業者ではありませんから,企画調整局としては。交通局のご意見を聞いてみたりしたら,事業者の方は今時点ではそういう感じでおられるということでございます。  かつて民間事業者の方も,三宮を起点として走らせたケースがあったようです。しかし,今は残念ながらそれはなくなっていると。大阪から姫路まで行ってるのが三宮に寄るというパターンはあるようなんですが,ということでございます。  ですから,何よりもまちが活性化して,おっしゃるように夜もどんどんということになってきたら,おのずからそういうニーズというのが発生をして,それについては交通局のみならず,民間の事業者も含めて進出意欲というのは出てくるだろうと思うわけですね。  したがいまして,私どもとしては,まずはそういうまちづくりについての活性化の取り組みをしていくべきではないかと,このように申し上げているということでございまして,まず断りありきからということでは決してないご説明をさせていただいたつもりでございますので,ご理解をいただきたいと思います。 27 ◯委員(北山順一) 私はどれが先でなければならないということも大事かもわかりませんけれども,実際私自身がふだんから感じておりますことは,元町・三宮という神戸の顔と言われる商店街が,もう夜7時になったら閉まってしまうというのはけしからんと思ってる。だけど,あの商店街だって,7時になったら人が歩かないんだから,もう仕方ないやないかというのがまた当然だろうと思います。歩いてもらえる商店街にしなければなりませんし,夜の三宮のまちのにぎわいですね。あのにぎわいがやっぱり間違いなく終電に間に合わせて,あのにぎわいが消えていっておるというのも事実なんですね。  そういうことを考えていきますと,この深夜バスということを切り口にして,この構想をどんどん発展させていくということができれば,神戸が日本で初めてここまでのことをやりましたという,──私,日本一が大好きですから──これをやりましたということになりますので,このやり方は公共交通でなければならないと,こう言っておるわけでもないし,あるいは,こういう交通事業者も参加してもらう。あるいはまた,まちの商店街の皆さん方,あるいは,ああいう夜の店を経営していらっしゃる皆さん方にも参加してもらって,NPOか何かこしらえてもらうと。また,きょう陳情に来られた若い人たちにも私はよう聞いてもらって,若い人たちも行動しようと,まず行動しようということに取り組んでいただきたいと思いますし,私どももそういう行動をしてくれるんであれば協力したいと,こういう思いでおりますので,行政の方もそれなりの精いっぱいの協力をしていただきますよう要望しておきます。  以上です。 28 ◯委員長梅田幸広) 他にご質問はございませんですか。  (なし) 29 ◯委員長梅田幸広) それでは,次に,報告事項,神戸市次期基本計画のあり方懇話会の報告書について,ご質疑はございませんですか。 30 ◯委員(林 英夫) 今,報告書,大変広範にわたるすばらしい内容を見せていただきました。  今後の意見募集ということで,市民意見の募集のお話を伺いました。意見の募集については広報こうべ12月号に掲載していくということで,広く市民参画を求めていくということになっていくと思うんですけども。  今,その大学生のお話が出ましたので1つお伺いしたいんですが,これは今後の話にもつながっていくんですけども,とりあえずこの報告書について,例えば大学でフォーラムをするとか,もう少しまちづくりに関心のある若者たちを集めて,何らかの形でのイベントを開いていくということによって,当然メディアにも露出していくでしょうし,ポスト2010,新しいその時代に向けて,神戸市はこう生まれ変わっていくんだというようなことをもっと発信できるんじゃないかと。そういうふうな何か仕掛けとか,取り組みについてお考えならば,お伺いしたいと思います。 31 ◯三木企画調整局企画調整部長 林委員のご質問でございますけども,私どもの方は市内の大学の学長さん──短大も入ってますけど,学長懇談会というのを毎年2回やってございまして,実はこの前の学長懇談会の中でも,基本計画の議論で,例えば,観光であるとか環境についてのご意見をお伺いしたところでございます。それで,今からまた学長懇を12月にさせていただくんですけども,その中でも実は,この報告書の議論をさせていただいた上で,どういう形で大学の学生,あるいは大学院生,あるいは高専も入ってますので,生徒さんから将来の神戸についての報告書を1つの参考にしたご意見がいただけるのかというのを,今検討しようということになってございます。これについては,平成17年に策定しました,うちの2010ビジョンのもとになります復興の総括・検証の中でも1度やったことはございます。ただ,そのときはまだちょっと募集数も少なかったので,今回せっかくこういう報告書も機会でございますので,先生言われるように上手にPRもさせていただいて,広く意見を募っていきたいと思ってございます。  以上でございます。 32 ◯委員(林 英夫) まさにおっしゃるとおり,ポスト2010の時代になりますと,やっぱり今の大学生たちが神戸の中心になりながら,やはり我々年配の者もいろいろと一緒に考えながら,新しい神戸のあり方というものを考えていくということになっていくかと思います。  特に,私も大学生とよく触れるんですけども,最近環境問題であったりとか,あるいは,自分たちが住みやすいまちというのについて,ほんとにいろんな講座もありますし,自分たちでサークルをつくって研究しているという連中もおりますので,なるだけ学長さん通じて積極的にそういったものをやっていただいて,一つやっぱりイベント化していくということが大切だと思うんです。そうすることによって,メディアというのがやっぱり飛びついてきますし,露出されるということで,神戸のあり方について,やっぱりこれだけ若い人たちも参画しながら,みんなで考えてるんだということは大きなアピールになっていくかと思いますので,その辺をなるだけ具体化していただきたいということを要望しておきたいと思います。 33 ◯委員長梅田幸広) 他に。 34 ◯委員(西下 勝) 一つは人口問題,今までも聞いてきましたが,この6ページで人口は減少するのが現実的やと。それはそのとおりなんですが,その下見ると,これは委員から示されたというだけですからあれなんですけど,人口増加目指して他都市からの受け皿となるのかやから,ちょっと意味わからんのですが,それから,外国人を積極的に受け入れるのかですからね。これ,ただ単なる示された意見が出されておるだけなのか,その辺はちょっとどうなのか,どういう位置づけをされようとするのか,お伺いをしておきたいと思います。  それから,もう1点,基本構想の段階から我々も意見を言ってきたことはありますが,全体で,例えば,この文章の中にも都市間競争に打ち勝つというのはあちこちで出てくるんですけど,これは意見ではありますが,例えば産業,それは大事ですし,住みやすいというのも大事なんですけども,市民の暮らしの実態の向上というのが,やっぱり地方自治であり,自治体でありますから,暮らしの問題やっぱり基本に据えてやるべきだと。これは質問ではありませんが,そこがちょっと弱いん違うかというふうにも思いますから,これは意見を述べておきます。  前の方だけ,ちょっとお願いします。 35 ◯中村企画調整局長 前回の委員会の方でも,資料についてのご説明を申し上げました。その中で,人口の問題について議論が成ったということもご報告申し上げたわけでございます。  懇話会の議論としては,自然減というのはもう否めない事実だろうと。ただ,現時点においても,神戸の場合は社会増を維持しているということから,やっぱり社会増を目指して,そのことを通じて,このいろいろの都市の活性化を図る。あるいは,都市の活性化を図ることによって社会増を目指す。こういうことが懇話会としてのまとめになってございます。  それで,付随的に人口増加そのものを目指して他都市からの受け皿となるのか。この辺は,要するにそのスタンスをどう考えておくかということでして,受け皿というよりか──結論的にはやっぱり受け皿というか,やっぱり少しでも神戸の人口が,自然減は前提にしながらも,社会増をすることによって,トータルとしてふえていく。そういうことを考えてやっていくべきではないかと,こういう意見に私自身は収れんされたと,このように理解をしてますのと。あと,外国人を積極的に受け入れるのかどうかというのは,これは国の政策の問題として,私,少子・高齢化が進むことによって,労働人口がやっぱりトータルとして減っていく。それについて,外国人労働者なんかを受け入れてでも確保していかなくちゃいけないんじゃないかというご議論があるわけでございまして,そういう観点からも,その人口問題というのを考えていかなくちゃいけないんではないかと,このようなご意見ではなかったかというふうに理解をしております。 36 ◯委員(西下 勝) ファジーなあれやから,別にそれ以上あれなんですけど。  人口をふやす,つまり,今言われるように,人口の自然減と社会的にふやすんやということは,それはそれでわかるんですけど,人口をふやすということは,それは住民台帳上どうかというのは別としても,他都市から受け入れるということは,ここへ来て移り住んでもらうという意味ですよね。外国からも同様にしてもらうと。それは──ということだとは思うんですけど,それはそれやけど,今おりはりませんが,やっぱり今少子化ですから,やっぱり子供を産み育てる環境づくりというのが基本的にはやっぱり大事かなというように思うんで,これは意見もありましたという程度に受けとめて,もういいですわ。 37 ◯委員長梅田幸広) 他にご質問はございませんですか。 38 ◯委員(前島浩一) こういう提言というか,意見ですから,どう思われるかだけでいいんですけど,7ページの,新たなイノベーションを生み出す魅力ある創造都市として発展していくためには,3つのTということがかぎであると近年言われていると。この3つのTを充実させ投資を誘引するような魅力づくりが望まれると。わかるようで,なかなか哲学的で,ちょっとわかりにくいなと。特に,技術や才能というのはわかるけど,その寛容性を充実させ投資を誘引すると,これ,どういうふうに理解したらいいのかなと。この辺について,ちょっともう少し砕いてご説明いただけないかなと。  それと,もう1点は,10ページに広域圏での神戸ということで,イノベーションや産業の競争力の観点からは,神戸市単独の議論ではなく,他都市との連携や役割分担を進め,神戸の強みを生かし効果的な発信力をと。この神戸の強みというのは,先ほど神戸の独自性のところにはいろいろ,全国的におしゃれなイメージで認知されてるとか,いろんなデザイン都市として認知されたとか,こういうことも言われておりますけど,実際に他都市との連携もあるけれど,神戸の強みを生かして効果的な発信力を向上する。これ,神戸の強みというのは,具体的にはどの辺を中心にして言っておられるのかと。この辺の2点,ちょっともう少しご説明いただけたらと。 39 ◯中村企画調整局長 3つのTの問題というのは大変学問的な部分もありまして,私自身も必ずしも十分理解し切れてないんです,正直申し上げまして。  ただ,従来から,この技術とか才能の必要性みたいなものは言われてた。それに加えて,やっぱりこの寛容性。つまり,人材をいっぱい集める。どんな人でもそのまちに来て活躍できる。そういう受け入れる俎上というんでしょうか,そういう意味の寛容性。言うならば,語弊があるかもわかりませんけれども,技術,才能の集積があった上で,いわゆる俗に言うところのということなんですが,ものの本によると,俗に言うところのばか者,若者,よそ者を受け入れる,そういう寛容性というのがいろいろな人を引きつけて,まちが活性化して,いろいろな産業なんかも興っていく。そういうお考え方だというふうにして,私自身はそういうふうな理解をいたしておりまして,それはそれでいろいろな人材が集まるということは必要なことであるわけですから,なるほどなという印象を持っているということでございます。  それと,あと,神戸の強みというのが何かということだと思いますけれども,もうこれは,例えばデザイン都市という観点からいきましたら,まちが海あり,山ありの非常に異国情緒な空間であるというようなことですとか,あるいは暮らしぶり,あるいはものづくりの文化,そういうものも神戸の特色というんでしょうか,強みだと思いますし,一方では,今一生懸命進めております,そういう医療産業を中心とした知的人材の集まった産業を育成していく。これなんかも今後,神戸の強みとしてやっていかなくちゃいけない。あるいは,京阪神に限ったなら,農漁業というのも大変神戸にとって強い部分ではないかというふうにして理解をいたしております。  そういう部分をやっぱり生かしていく,広域圏の中で生かしていくと,こういうご意見ではないんかなと,このように理解をいたしております。 40 ◯委員(前島浩一) 前段のところについては,寛容性は大体ようわかりました。そういう私も,そういう局長の理解であれば,そういう意味なのかなということで認識をしました。  ただ,神戸の強み,この中でもあんまり医療産業とか,ちょっとご説明いただいた中で抜けていた──以外に書かれてたのかもしれませんが,せっかく医療産業としての集積を図りながら──それも確かに強みだと思うんですね。にもかかわらず,この中にどれだけそれが記載されてるのか。ちょっと今,ぱっとご説明していただいたのを聞かせていただいただけですから,読み切ってないんですけど,その辺のことも確かに神戸の強みの1つであると思うんですけど,それはやっぱりイノベーションや産業の競争力の観点から言って神戸の強みだと,こういうことだと。  ただ,デザイン都市ということは,まだ正直言って,認定は受けたけれど,実際にこれから神戸のまちをその観点で進めていこうというのが中心ではないかなということで,その辺を皆さん方に頑張っていただこうと,こういうことですから,期待を込めた神戸の強みかなと,こういう理解でいいのかなと,こういうふうに理解しておいていいですか。 41 ◯中村企画調整局長 (5)のところに意見として出されておりまして,まさにそういうものを発展させていくべきであると,こういう意見でございます。  それと,デザイン都市の問題は,まさに総合的な戦略としてこれからやっていこうということに考えてるわけでございますので,やっぱり次期基本計画の中でも,今後の神戸づくりでの基本的なベースにある戦略というふうな位置づけになっていくんであろうと,このように理解をいたしております。 42 ◯委員長梅田幸広) 他にご質問はございませんですか。  (なし) 43 ◯委員長梅田幸広) それでは,この際,企画調整局の所管事項について,ご質問はございませんですか。  (なし) 44 ◯委員長梅田幸広) ご発言がなければ,企画調整局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,秘書室及び行財政局が入室するまで,自席でお待ち願います。 (秘書室・行財政局) 45 ◯委員長梅田幸広) これより秘書室及び行財政局の審査を行います。  最初に,請願第53号及び請願第54号の紹介議員から趣旨説明を聴取いたします。  本岡議員,発言席にどうぞ。 46 ◯委員外議員(本岡せつ子) それでは,請願第53号,請願第54号について申し上げます。  2つの請願は,東灘区役所跡地に市民の要望を反映させる連絡会から提出されたもので,請願第53号旧東灘区役所跡地の有効利用を求める請願は,幅広い地域住民364名の署名を添えて提出されたものです。同時に,市長に対して同趣旨の要望書を近日,住民の署名を添えて提出されると伺っております。  東灘区役所跡地のある地域は,区役所や郵便局,区民センターなど公共施設が集中しています。JR・六甲ライナーの住吉駅,阪神魚崎駅,どの駅からも数分で行けますし,バス停も目の前という交通至便な場所にあります。また,蛍舞いアユが泳ぐ清流住吉川とその沿線は,市民の散歩道,ジョギングコース,子供の遊び場として親しまれています。  東灘区役所跡地について,神戸市は道向かいに新たな土地を取得して東灘区役所を移転したため,東灘区役所用地の財源として,跡地は売却するとの考えだとお聞きしています。しかし,もともとこの土地は旧住吉村の村有財産であり,1950年,昭和25年に住吉村が神戸市に編入合併する際に,区役所を建設することを条件に住吉村から寄贈されたものです。このような経過から見ても,安易に民間に売却するのではなく,まず,市民の意見を聞いてほしい。市の所有地として活用し,地域住民に役に立つ公共施設を設置してほしいというのは当然の願いです。  東灘区役所跡地利用に市民の要望を反映させる連絡会の皆さんは,跡地利用について話し合い,さまざまなアイデアを出し合っています。現在設置が予定されている図書館に加えて,新たに文化施設や自習室,地域コミュニティの場,子育て支援施設,ボランティア室の設置など,暮らしと福祉の向上に役立つ公共施設の設置を市民は要望しています。区政の中心として長く親しまれてきた東灘区役所跡地の立地や交通の便を生かして,どのように今後活用するか検討するに当たって,広く住民の声を聞くことは当然のことです。  また,この地域周辺には弥生時代の古墳や白鶴美術館,旧乾邸,谷崎潤一郎の倚松庵,魚崎郷の酒蔵などがあります。六甲山系の眺望と相まって,すばらしい都市景観をつくり出しているのです。この美しい景観を守るために,高層マンションは許されないという声も上がっています。震災後,住吉川周辺には高層マンションの建設が相次いで,景観を損なっていると感じている方も少なくありません。この地域に高さ制限を設けるなど,市民と行政が都市景観を守り,向上させる取り組みも求められています。  神戸市は参画と協働を掲げ,市民に呼びかけています。地方自治,住民自治の本来のあり方に立ち,東灘区役所跡地利用に市民の要望を反映させるために請願を採択していただきますようお願い申し上げ,私の趣旨説明といたします。  以上です。 47 ◯委員長梅田幸広) 趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第53号の請願者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の山村さん,発言席へどうぞ。 48 ◯委員長梅田幸広) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,請願について5分以内で要約願います。 49 ◯請願者 東灘区住吉東町2丁目4─2で,山村武男です。  私はあらかじめ文書で4点にわたって提出しておりますが,時間の制約上,市民参画を促進するための行政の基本的なスタンスの問題と景観問題,2つに絞って口頭陳述させていただきます。  まず,指摘しなければならないのは,この問題について広範な市民が承知していらっしゃるのは,跡地を売却するらしいということと,図書館をどうも建てるらしいと,この2点だけで,それ以外は全く知らされてないんです。  そこで,私は今,時を同じくして区役所の跡地問題が進行しております東京都千代田区の例を紹介したいと思います。  東京都千代田区で跡地を売却しないで,区民の暮らしと福祉の向上に役立つように活用するということで,詳しくは説明できませんが,こういう千代田区の区民報です。これ,特別号外を発行しまして,全戸に配布してるんですね。この裏には,そのことに対して具体的な区民からの要望を聞くためのアンケートを,これだけ大きなスペースをとってやってるわけですね。私は,このようなスタンスと具体的な措置こそ,やっぱり市民感覚を促進するために必要だというふうに思います。  地方自治,住民自治のあり方として,こういうスタンスをぜひ神戸市にもとっていただきたいと。具体的には東灘の広報紙,市の広報紙,東灘コミコミ誌,これに掲載してほしいというふうに思います。  次に景観問題です。跡地にどのような建物が建つのか,今の時点では定かではありません。しかし,今までの経過からして,業者が請け負う場合,景観を損なう恐れはないのかという危惧が,周辺住民をはじめ多くの区民の間に広がっています。区役所跡地は今もお話があったように,風致地区に指定され,5階建ての建物と,そして住吉川から眺める六甲山の眺望,これ,すばらしい景観を持ってます。私たちはここの景観を守り抜きたいというふうに考えております。  景観3法が制定されてから,全国各地で都市景観を守るための条例だとか,あるいは住民運動が非常に発展しております。京都市の高さ制限を含む条例,ご存じのとおりです。芦屋市でも,全市を対象にした条例をつくりました。このように,私たちは住吉川の風致地区だけでなくて,景観条例の指定地域にしていただきたいということも考えております。  さて,ところで,ヨーロッパの各都市がすばらしい都市景観を持っていることは皆さんもご存じのとおりです。この都市景観はそこに住む市民と法律及び条例によって守られて,発展させられてきておりますね。  例えばイタリア,フィレンツェ,ベネチア,ミラノ,ボローニャ,こういうすばらしい都市景観がありますけれども,こういう都市景観がイタリア共和国憲法によって規定されてることを,私はぜひ皆さんに承知していただきたいんです。イタリア憲法第9条2項,国家の風景並びに歴史的な芸術的家産を──家産というのは家と財産ですね,建物と──を保護する。これがイタリア憲法第9条2項の規定なんです。  そして,また,ボローニャ。これは再利用で──再開発と再利用ですね。古い建物を残したままの再利用で世界的に有名な都市ですが,ボローニャの4つの誓いというのがあります。全部紹介できないんですが,歴史的な建物と郊外の緑は市の宝物であると。これは今も守り抜かれておる。そして,それに基づく具体的な措置について,紹介する時間がないのは残念ですけども,非常にすばらしい住民と行政当局の協力によって,まちづくりをしてるわけですね。  あるいはフランスでは,元シラク大統領の言葉を紹介します。その通りが,通り──まち並みですね,どんな通りであったらよいか,それはその通りにする人が決めることだ。そのことに限って言えば,大統領といえども権限はないと,住民が決めることだというふうに発言しています。あるいは今日,花の都のパリの礎を築いたオスマン州知事,この方の発言も紹介したいと思いますけれども,街路と両側の建物とがつくる空間全体,それがまちであると。そういうふうに言っております。こういうことに基づきやられております。  最後に,ユネスコからデザイン都市として認定された神戸市が,その名に恥じない都市づくりをしていただくよう,ぜひ皆さんのお力をいただきたいということを申し上げて,私の口頭陳述を終わります。ありがとうございました。 50 ◯委員長梅田幸広) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第54号の請願者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の石田さん,発言席へどうぞ。 51 ◯委員長梅田幸広) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,請願について5分以内で要約願います。5分以内でよろしくお願い申し上げます。 52 ◯請願者 神戸市東灘区御影石町2丁目14─3,石田健一郎と申します。  旧東灘区役所跡地利用に市民の要望を反映させる連絡会を代表しまして陳述いたします。  私は,旧東灘区役所跡地を民間に売却せず,市民の財産であるこの土地を市民のために利用・活用することを,市民の代表である議員の皆さんに強く請願するものです。  この土地は,先ほども言われましたように,1950年,昭和25年に旧住吉村が神戸市に編入合併した際に,区役所を建設することを条件に神戸市に寄贈されたものであります。寄贈の趣旨と今までの経緯を考えますと,跡地は公共施設として活用するのが当然ではないでしょうか。住吉学園理事長が1階は公共施設にという条件を付したことは最小限の要求であったと思います。また,経緯からしますと,2006年,平成18年の年度決算特別委員会において小川教育長は,生涯学習のため,多目的室,子供と大人が触れ合えるコーナー,ボランティアルームなどについて,今後調査,研究,検討すると答弁されましたが,検討結果はどうなったのか市民には全く知らされていません。どこでどう消えてしまったのでしょうか。  私たち旧東灘区役所跡地利用に市民の要望を反映させる連絡会が矢田市長に出した要請についての回答では,厳しい財政状況や土地の有効活用の観点から,跡地を売却するとしていますが,厳しい財政状況になったのは,市民福祉にお金が使われたわけではありません。私たち市民から見ますと,神戸空港や赤字の海上アクセスへの市財政の投入,さらには中央市民病院の先端医療都市への新築移転など,むだな市財政の投入が目立ちます。最近では,市民の批判を受けてやめていた議員の皆さんの海外視察の復活,さらには国道2号線の三宮周辺の地下化などが検討されていると聞きます。むだはやめて,市民福祉,住民のために施策を行うのが地方自治体の本来の役目ではないでしょうか。  ぜひ民間への売却をやめ,市民福祉のための公共施設,図書館をはじめとするカルチャー,コミュニティセンターの設置をぜひ実現してくださいますように強く要請いたします。
     最後に私が言いたいことは,市民にとって利用しやすい便利な土地は,1度手放すと2度と手に入らないということであります。  請願事項は2項目です。第1は旧東灘区役所跡地を民間業者に売却せず,図書館をはじめ,市民の暮らしと福祉の向上に役立つ公共施設を設置すること。第2に旧東灘区役所跡地をめぐる諸問題について,神戸市または東灘区の広報紙やホームページなどで広く市民に知らせ,売却の是非及び跡地利用に関して市民の要望・意見を聞き,施設構想に反映させること。  以上,2点であります。  ぜひともこの請願を採択していただくことを重ねてお願いしまして,私の口頭陳述を終わります。 53 ◯委員長梅田幸広) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  本請願につきましては,後ほど意見決定いたします。  それでは,議案2件,請願2件及び報告1件について当局の説明及び報告を求めます。  局長,着席のままで結構でございます。 54 ◯小柴行財政局長 それでは,座ったままで説明させていただきます。  それでは,平成20年度関連の補正予算,議案,請願及び報告につきまして,ご説明申し上げます。  まず,お手元にお配りしております総務財政委員会資料によりましてご説明申し上げますので,1ページをお開きください。  平成20年度神戸市一般会計補正予算につきまして,ご説明申し上げます。計数につきましては,100万円未満は省略して申し上げますので,ご了承願います。  2ページをお開き願えます。  予算第28号議案平成20年度神戸市一般会計補正予算,1歳入補正予算でございますが,歳入で67億4,600万円を追加しようとするものでございます。  詳細につきまして,ご説明申し上げますので,3ページの2歳入予算の説明をごらんください。  第2款第2項地方道路譲与税では3,000万円を,第9款第1項自動車取得税交付金では9,400万円を,第10款第1項軽油引取税交付金では3億3,800万円を,道路特定財源の暫定税率失効に伴い,それぞれ減額しようとするものでございます。  第11款第1項地方特例交付金では3億1,500万円を,第3項地方税等減収補てん臨時交付金は,道路特定財源の暫定税率失効分の補てんとして国から交付されるもので4億6,300万円を,第23款市債では,起債承認見込みにより64億3,100万円をそれぞれ増額しようとするものでございます。  4ページに参りまして,3市債補正は,市債収入の補正に伴い起債限度額を補正しようとするもので,続く5ページには,一般会計の市債の現在高を掲げております。  以上が,行財政局所管の歳入補正予算でございます。  なお,資料はございませんが,全市の補正予算額は一般会計で115億9,800万円の追加となっております。  これで,平成20年度神戸市一般会計補正予算についての説明を終わらせていただきます。  続きまして,6ページをお開きください。  第79号議案当せん金付証票発売の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,当せん金付証票法第4条第1項の規定により,平成21年度に神戸市として当せん金付証票──宝くじを200億円の範囲内で発売しようとするものでございます。  続きまして,請願第53号旧東灘区役所跡地の有効利用を求める請願及び請願第54号旧東灘区役所跡地を市有地として利用・活用することを求める請願につきまして,ご説明申し上げます。  これらの請願は,元東灘区総合庁舎跡地について,民間に売却することなく,市有地として利用し,公共施設を設置することなどを求めるものでございます。  本件土地は東灘区住吉東町2丁目に位置しております。面積約4,960平方メートルの土地でございます。昭和25年に神戸市が住吉村と合併した際,住吉出張所庁舎用地として財団法人住吉学園からの寄附により,本市が取得いたしました。その後,平成12年まで東灘区総合庁舎敷地として利用してまいりましたが,国道2号線の向かい側に新しい庁舎を整備し,区役所が移転したため用途廃止し,普通財産となりました。なお,現在までの間,生活協同組合コープこうべの本部事務所及び東灘警察署の耐震改修工事期間中の仮庁舎として暫定的に貸し付けを行っております。  本件土地の今後の取り扱いにつきましては,第2回定例市会の本会議で副市長が答弁いたしましたとおり,売却して財源化する必要があると考えているところでございます。  また,本件土地において導入すべき公共施設については,東灘図書館の移転整備の必要性から,図書館の整備を考えておりますが,周辺の公共施設の充足状況等も勘案し,その他の公共施設は考えておりません。したがいまして,本件土地は売却し,買い主に図書館の整備を条件づけ,完成した図書館を本市が取得して,新しい東灘図書館として供用するという方針で進めてまいりたいと考えております。  なお,売却の相手方についてでございますが,財団法人住吉学園より,神戸市において本件土地を売却するのであれば,寄附者である住吉学園が購入したい旨の願い出がございました。これを受けまして住吉学園との協議及び市内部における検討を行ってまいりましたが,地方自治法及び同法施行令に基づき,寄附者という特別の縁故があるものに対する処分として,随意契約により本件土地を財団法人住吉学園に売却する方針でございます。  以上,ご説明申し上げました状況を踏まえますと,請願第53号の請願事項1.旧東灘区役所跡地を売却せず,市有地として活用し,図書館・研修室などのカルチャーセンターや子育て支援施設・多目的室・ボランティア室などの地域コミュニティセンターを設置すること及び請願第54号の請願事項1.旧東灘区役所跡地を民間業者に売却せず,図書館をはじめ市民の暮らしと福祉の向上に役立つ公共施設を設置することにつきましては,図書館を整備していただくという条件をつけて本件土地を財団法人住吉学園に売却する方針でございます。  次に,請願第53号の請願事項2.住吉川沿岸の美しい景観を守るため景観条例に高さ制限を設け,景観条例の指定地域にすることにつきましては,本市では昭和53年に神戸市都市景観条例を制定し,神戸らしい都市景観を形成している地域を都市景観形成地域等に指定するなど,地域の特性や実情に応じた景観形成の取り組みを進めるとともに,その他の区域においても,大規模な建築物等については建築行為等の届け出を義務づけるとともに,景観誘導基準を定め,必要な指導・助言を行ってきているところでございます。  また,現在,神戸らしい眺望景観の形成施策の検討を進めているところであり,住吉川沿いの景観は市民公募をもとに神戸らしい眺望景観50選に選定し,河川及び道路の軸線に沿った見通し型眺望景観に分類しております。見通し型眺望景観においては,眺望景観を得るために必要な空間としては,河川や道路などの公共空間によって確保されているため,住吉川沿いの建物の高さを規制,誘導する必要はないと考えております。  一方,神戸市総合基本計画の東灘区区別計画では住吉駅周辺を区の中心核と位置づけ,駅前の再開発を促進し,都市機能の強化を図ることとしています。都市計画においては,元東灘区総合庁舎跡地周辺は,国道2号から30メートル以内の区域は近隣商業地域,その南側は第1種住居地域に指定しております。このことから,本件土地周辺は高度利用が可能な地域となっております。景観形成の観点からは,本件土地において大規模な建築物等,高さ20メートル以上,または建築面積2,000平方メートル以上が計画された場合に届け出を求め,建物のデザインが周辺との調和したものとなるよう,景観形成指定建築物等誘導基準に基づいて指導・助言を行うことになります。  次に,請願第53号の請願事項3.旧東灘区役所跡地の利用・活用に関して情報を公開し,広く区民・市民の意見を聞き,広範な区民・市民の意見を反映させること及び請願第54号の請願事項2.旧東灘区役所跡地をめぐる諸問題について,広報紙やホームページ等で広く市民に知らせ,売却の是非及び跡地利用に関しての市民の要望・意見を聞き,施設構想に反映させることにつきましては,財源を確保するため売却する必要があること。公共施設としては図書館を設置することについて,区民・市民の皆さんにぜひともご理解をいただきたいと考えているところでございます。  また,図書館に関しましては,学識経験者や区民代表にご参加いただいた(仮称)新東灘図書館整備検討委員会において,アンケート調査結果や市民からいただいたご意見も踏まえて,図書館に導入する機能も含めて議論されているところでございます。今後,検討委員会の報告を踏まえて,教育委員会で図書館の整備内容を検討して決めていくことになると存じます。  なお,市会の議決に関するお話もございましたが,地方自治法上,議会の議決が必要な財産処分の範囲は条例で定めることとされており,本市では,市会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例により市会に諮るべき土地売却は,金額が8,000万円以上で,かつ面積1万平方メートル以上となっております。本件土地の面積は約5,000平方メートルですので,条例の規定には該当いたしません。従来から,8,000万円以上かつ1万平方メートル以上のものについては市会議決をいただいて処分しておりますが,それ以外のものは市会には付議いたしておりません。  以上,ご理解を賜りますようお願い申し上げます。  最後に,別にお配りしております委員会資料をごらんください。  公の施設の指定管理者制度運用指針の改定について,ご報告申し上げます。  1.改定内容の(1)指定期間の柔軟化についてでございますが,さらなる民間ノウハウの活用や民間投資の促進を図るため,現在はPFI事業を除き原則4年となっている指定期間について,例外規定を加え,柔軟な指定期間の設定を可能といたします。  具体的には,PFI事業による施設との一体的運用が必要な施設の場合及び施設の利用促進を目的として,施設整備に係る投資などの提案を求める指定管理者の公募を行う場合に,その必要な期間を指定期間とするものであります。  (2)PDCAサイクルの着実な実行につきましては,従来から毎年度,管理運営に関する評価を実施し,その結果をその後の管理運営に反映させてまいりましたが,今後さらに指定管理者の選定にも生かすことができるようにしようとするものであります。例えば,制度導入に伴い新たに提供されたサービスの継続実施を公募の条件とすることや,管理運営に関する評価結果を指定管理者の選定に反映させることなどを想定しております。  (3)その他,時限的措置の削除など,所要の改定を行います。  2.改定時期でございますが,12月1日付で行います。  以上,平成20年度関連の補正予算,議案,請願及び報告につきまして,ご説明申し上げました。何とぞ,よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 55 ◯委員長梅田幸広) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,予算第28号議案の関係分について,ご質疑はございませんですか。  (「なし」の声あり) 56 ◯委員長梅田幸広) 次に,第79号議案について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 57 ◯委員長梅田幸広) 次に,請願第53号及び請願第54号について,一括してご質疑はございませんですか。 58 ◯委員(西 ただす) ご質問させていただきます。  今回の請願に対しての当局のお考えは,今大体お聞きしたんですけども,結論的にはこの土地自身は住吉学園に随意契約で売却という形ということなんですけど,ちょっとそこら辺のことについて,もう少し詳しく聞きたいなと思ってまして。例えば,それはいつの時期になるのかということ,あるいは,そこに伴って,今図書館が設置されるというふうに言われてるんですけども,まず,それはいつごろになるとお考えなのかということを,まず,これ2点お聞きしたいんですが。 59 ◯小柴行財政局長 住吉学園に売却することにしたわけでございますけども,これは説明も申し上げましたように,もともとの寄附者でございます。いわゆる特別縁故者として随意契約の相手方に成り得ること。再取得の強い意志をお持ちであること。また,住吉地域の発展を目的とする公益法人であることと。また,住吉南地区協議会からも,住吉学園への売り戻しを求める要望書をいただいていることというような各種事情を総合的に考慮して,判断を行ったわけでございます。  それから,スケジュールでございますが,一応合意書につきましては,年内に合意書を締結したいというふうに思っております。それで,契約書については年度内に契約をしていきたいということでございます。それで,その中で当然,図書館の話も,図書館を整備していただくという条件で契約をするということでございます。  以上でございます。 60 ◯委員(西 ただす) 済みません,図書館の開設時期に関しては……。 61 ◯小柴行財政局長 図書館につきましては,今現在検討委員会でいろいろ検討しているわけですけども,その中で,開設の時期につきましては平成24年度に開設しようという予定でございます。 62 ◯委員(西 ただす) 24年度の4月とか,その月自体ははっきりと……。 63 ◯小柴行財政局長 まだ,はっきりとは決めておりませんが,24年度当初で今のところは考えております。 64 ◯委員(西 ただす) その確認をさせていただいた上でなんですが,今のお話を聞きまして,一般企業に売却されるという話でなかったということは,1つ安堵をしているとこなのですが,ただ,やはりこの旧区役所の扱いに関して,今まで住民の運動が大きく広がっていったということは,やはりみんなでこの神戸というまちをつくっていこうという思いがあったということで,それで,今回の請願の内容を見ましても非常に,本来なら委員会というレベルで言っても多岐にわたっているのかなというふうには思うんですけれども,やはり,例えば図書館であったり,あるいは,やはりその景観にかかわる問題であったり,あるいは市民の意見の募集ということであったりというとこで言いますと,やはりこの問題に対しては他局と連携していくことが本当に大切だなというふうに思ってまして,図書館を入れた条件で公募をかける予定ということでずっとお話があったんですけども,やはりこの問題で言いますと,市民意見がこれだけ上がってきてる中で,それを全く,上がってきたなというだけではやっぱりだめだと思うんですね。それを住吉学園に伝えるなりということに関しても,他局とも連携しながら考えていくということはないんでしょうか。 65 ◯小柴行財政局長 他局との連携でございますけども,請願の中でも公共施設の話が出ておりますけども,これにつきましては,当然その土地の活用につきまして,各局にもいわゆる問い合わせをするということを,手続ずっと行っておりまして,当然その手続も踏まえた上で,各局からは特に今の段階では,公共施設については充足してるという判断で,各局からの問い合わせもなかったということでございますので,ご理解いただきたい。  それから,景観の問題につきましては,先ほど申し上げましたように,都市計画総局の方でいろいろ景観条例を設置しまして,都市景観形成地域の指定とか,いろいろやっておりますけども,この地域につきましては先ほども申し上げましたように,眺望景観につきまして見通し型眺望景観ということで,河川とか道路などの公共空間によって確保されているということで,あえて高さとか,そこら辺の制限する必要はないということのご意見をいただいております。  以上です。 66 ◯委員(西 ただす) これ,この,例えば今,高さの制限自体は必要はないというふうに言われているんですが,あるいは,また関係他局がいろんな,別に意見を持っていないというふうに言われていたんですけど,やはりそれは内部での話だと思うんですね。  この間,参画と協働というふうに言われてきまして,今回の次期の計画を見ましても,例えば市民のさらなる参画が必要やということで言われてまして,例えば,そこでどういったことが書かれてるかといいますと,神戸では市民主導のまちづくりに先進的に取り組んでいることを他へ情報発信すること。これが神戸のまちの全体のイメージアップにもつながるというふうに言うてるわけですね。  そういうふうなことも考えますと,やはり区民の意見をもっと幅広く聞いて,それをもとにして,今回の問題に対して,その売却先に対してもきっちりこういう意見がありましたと,そういうことを言っていくこと自身は必要だと思うんですが,改めてこの点について。 67 ◯小柴行財政局長 今,何か内部の問題とかいう話ございましたですけども,内部の意見ということは,外からの意見を踏まえて,内部でそれを伝えていくということでございまして,当然区の意向とか,それから,それぞれの局の現場の意見も踏まえた上で必要なのかどうかということで上がってくるものでございますので,そこについては,我々といたしましては,すべての意見を十分聞いた上で上がってきたということで考えております。 68 ◯委員(西 ただす) 終わりにしますが,内部といっても,外部からいろいろ意見を受けた上での内部だというふうなご説明ですが,やはりこれだけ住民運動が大きくなってきたというのは,やはり,神戸市が言ってる参画と協働というのが実際に参画できていないんじゃないかという市民の思いがあったから,こういった運動が広がってきたと思うんです。ですから,そこはやはり大きく受けとめていただきたいというふうに思います。  以上で終わります。 69 ◯委員長梅田幸広) 他にご質問はございませんですか。 70 ◯委員(池田りんたろう) 済みません,ちょっと勉強不足で申しわけないけど。  今,住吉学園から寄贈を受けたという話と,住吉村から寄贈を受けたという話が今出とんですが,本岡委員からは住吉村から寄贈を受けたと,陳情者の方もそう言われたんですが,今,局長の方から住吉学園からの寄贈を受けたという話があるので,その関係はどうなってるんですかね。そのところをちょっと教えてください。 71 ◯小柴行財政局長 もともと住吉村というのがありまして,それを合併とかいろいろな中で,住吉村自体が,議会とかもいろいろありましたけども,その中で住吉学園に引き継いでいくということになったと聞いております。 72 ◯委員(池田りんたろう) はい,結構です。 73 ◯委員長梅田幸広) よろしいですか。  ほかに質問ございませんですか。  (なし) 74 ◯委員長梅田幸広) 次に,報告事項,公の施設の指定管理者制度運用指針の改定について,ご質疑はございませんですか。 75 ◯委員(西下 勝) これ見て,12月1日からというて,えらい勝手な運用指針の改定かなと率直な感想を持っておりますが,PFI──今回直接的にはロープウエー関連ですよね。それはそれとして,この間,要するに指定管理については,神戸市は4年原則を決めてきたと思うんですが,それ以上,つまり5年とかと決めとる都市もあるやに思うんですけど,この4年というのが,さまざまな──つまり,雇用の側面もそうやし,事業者にとってもそうなんですが──問題は今出てきとるわけですが,1つは,この4年というのがどうやったんかと。4年でつまり,次変えるわけですから,再度指定するわけでしょう。それが1つはどうやったんかというのが,基準としてはどうなのかということと。  もう1つは,このPFIやって,今回,直接的にはこれ,ロープウエーだと思うんですけども,そのPFI事業でやり,民間に出すということにすれば,それに関連する公園施設運営業者,直接的には。これはずっと続くということにしてもええということを,決めようとするわけですよね,これは。それで,要するに,一たん市が今のロープウエーの施設等を買い取って,それは,PFIはそういう制限があるから,公社ではできないということだからそうするということなんですが,これ,仮に今回それなんですけど,ほかにそういう,つまり,PFIでやろうとしとる事業はほかにもありますね,病院含めてなんですけどね。そういうのにも,これは当然ながら,指定管理にした場合ということはあるんかもしれませんけど,同様の適用をしていくということになろうかと思いますが,今回,直接的にはロープウエーあるけど,ほかにどんなものが,どう考えられるのかというのはいかがか,ちょっとお伺いをしておきます。 76 ◯小柴行財政局長 今回の指定期間の柔軟化につきましては,今申し上げましたように,原則4年ということでしておりますけども──PFI事業を除きまして原則4年ということにしておりますけども,PFI事業による施設との一体的運用が必要な施設の場合には,やはり指定期間をPFI事業の事業期間に合わせるというのが適当であろうということでございます。  期間については,今のところ,まだ8年から10年ぐらいかなと。現在4年ですので,2期か,あるいは2期もうちょっとということで,8年から10年ぐらいが適当かなということで考えておりますけども,今回,一応指定期間の柔軟化につきましては,今のロープウエーの関係と,それから,今までもいろいろ意見をいただいておるわけですけども,例えば,施設整備に係る投資などの提案を公募で求め,投資が回収できる期間を指定期間とできるという意味でしたということでございまして,やはり事業者が投資をする場合には,4年で回収するのはなかなか難しいケースがございますので,そういう面で期間を少し延ばすと。延ばして,ある程度回収ができるようなめどを立てていただくということでございまして,今現在,ロープウエーについては具体的にちょっと考えておりますけども,それにつきまして,それ以外のものはないかということでございますけど,今のところ,具体的にそういうものは上がってきておりませんけども,例えば,自主活動のレストランの充実とか,あるいは,駐車場等の会社独自の料金収納システムの投入とか,会議場などの貸出設備や備品類の充実など,そういうようなケースがいろいろ考えられますので,そういうような状況に応じまして,今申し上げました8年から10年ぐらいで考えてはどうかなというふうに思っております。  ただ,先ほどロープウエーの話ございましたですけども,ロープウエーにつきましては一応,今現在PFIでやっておりますので,それの期間については一応16年ということになっております。  以上です。 77 ◯委員(西下 勝) この件はわかりましたが,ちょっと本会議でも先般議論になり,今,それぞれ個別の指定管理は議案にはなっておるんではありますが,もう質問はいたしませんが,先般,例えば官製ワーキングプア問題というのはいろいろ問題になっとるけど,いや,それは国の問題やというような,副市長が逃がし方を──答弁をされたんですが,それはちょっといかがかなと。私どもは,この指定管理の制度によって不安定雇用をやっぱりつくり出しとるということがあると思うので,それが例えば4年──神戸市は4年が原則と,こうしてますが,これ,事業者の側からも,4年たったらかえられる──可能性なんですけど,あるからというのもあるし,それから,使われとる人たちにとっては不安があると。一巡してみて,ノウハウをそこで全部わかる──大体オープンにされますからわかるわけで,次の指定管理では,変な言い方ではありますが,あんまり改善効果というか,うまみがないというのも問題かなというふうには思うわけであります。  よって,これを戻そうとすれば,直営というか,外郭団体等がやるしかないんかなというふうには思いますが。これ,ちょっと質問にしておきますが,この制度そのものをやっぱり変えなあかんと,再検討せなあかんというのは,他の地方からも意見が出されているやに聞いてますから,ちょっとその点は,この間ほかの都市との交流もやられてますよね,指定管理について3年,4年たってみてどうやったんかという。そこでの協議の場で出されたような意見というのはどうなのか,ちょっとお伺いしておきたいと思います。制度そのもの。 78 ◯小柴行財政局長 4年が適当なのかどうかという話,それから,継続雇用──継続雇用の仕組みの話だと思いますけども。  一般的に,やはり企業は指定管理者を受託した1施設だけで経営をしているわけではないということで,さまざまな企業活動を行っているわけでございまして,企業における人材育成とかノウハウというものにつきましては,単に1施設におけるノウハウにとどまらず,企業戦略として,そうしたさまざまな施設等との契約は,業務等を通じて会社全体として蓄積されてる,人材育成が行われるというふうに考えておりまして,指定管理者制度については,そうした企業の持つ人的資産やノウハウを活用していくというためにも,漫然と長期に同一企業等に委託を行うのではなく,適切な競争性を確保することも重要であるというふうに考えております。  各施設単体における職員のノウハウという点とのバランスも踏まえまして,指定期間として原則4年ということは,今の段階では適当ではないかなというふうに考えております。  また,指定管理者がかわる場合の従前従業員の雇用問題については,一義的には従前の指定管理者において,企業全体の中で対応されている事項でございます。特に,人材やノウハウという点から考えますと,選定に漏れた場合も,会社としては貴重な人的資産として人材を手放そうということはせず,会社の中で活用しているという話も聞いております。  以上のことを踏まえますと,指定管理者制度の趣旨を生かすためには,従業員の継続雇用は,一律に新しい指定管理者に条件づけることについては適切でないというふうに考えております。  また,それぞれ毎年評価をずっとしておりますけども,その中でも,当初の公募条件どおりサービスを行っている,あるいは,それ以上に行っているということで,かなり当初の公募条件以上のことをやっているというような会社もかなり半数近くありますので,そういう面では,この指定管理者制度については,かなりの効果を発揮してるんじゃないかなというふうに思っております。  以上です。 79 ◯委員長梅田幸広) それでは,次に,この際,秘書室及び行財政局の所管事項について,ご質問はございませんですか。 80 ◯委員(北山順一) 少しお伺いをしておきたいと思いますが,産振局に関係する意見のように聞かないでいただきたいと思いますが。  私どもは今,中小企業同友会の皆さんなんかとお話する機会はよくあるんです。そういうところへ行って聞いておりましたら,経済の実情というか,企業の実情は大変厳しい状況であるということについては,よくご認識いただいておると思っておりますし,神戸市内にも大企業もたくさんあるわけですけれども,そういう企業もなかなかうまく事が運んでいない。名古屋のトヨタみたいに,あんなどたっと来るところもあるかもわかりませんけれども,神戸の大企業も同じように,やっぱり厳しい状況に置かれておると。そういうのを見ていって,神戸市内の地場産業と言われるケミカルであるとか,ファッションであるとか,真珠であるとか,あるいは,酒造であるとかの実情はどないなっとんかなということを,あなた方は把握していらっしゃるんだったら教えといていただきたいと思っております。  今,また,学生の皆さんが内定を受けておったのに取り消しだと言われておって,大変路頭に迷うというような状況になりつつあると,こういうふうな状況もあるんです。そういうときに神戸市としては,そういうようなものを十分認識した上で,来年度の税収の見通しを立てておると思うんですよ。その来年度の税収というのは,いろんな条件によって,例えば固定資産税の問題やとか,そういうものも含めて既に予想されておると思うんですが,そのあたりはどのように考えているのかなと。ふえるということは絶対あり得ないので,どれくらい減るというふうに考えているのかなと,こう思っております。  それと,もう1つは中小企業の中の,地元のいろんな建設業関係の下請をやっておる企業ですね。こういうところも随分倒れつつあるんです。本当にもう次はあそこが倒れるやろう,次は,その次はあそこだ,その次はあそこだということを次々言われておるんです。そういうときに,神戸市が経理契約なんかしますね。例えば先ほども出ておりましたような,PFIで病院をつくります,中央卸売市場をつくりますと言っておりますけれども,こういうところへ地元の企業が下請で入っておりますかと,入れるのに入っていないんではないでしょうかというように思うんです。
     そこで,いろんな制約もあるだろうと思いますけれども,そういう神戸市が発注するような,そういう大事業については,地元の企業ができる分野については地元の企業を使ってくださいということを義務づけるような,そういう努力をしていただいておるんでしょうかということをお伺いをいたしたいと思います。  以上です。 81 ◯小柴行財政局長 地元企業の状況ということですけども,我々は税を通じてどんな状況かという把握しかないわけですけども,今年度の見込み見ましても,やはりかなり法人税が落ちるという見込みですので,かなり厳しい状況じゃないかなというふうには思っております。  そういう面で,やはり税収を確保するということであれば,できるだけ神戸の方に企業を誘致いたしまして,そこから税金徴収するということですので,それにつきましては,エンタープライズプロモーションビューロー等を中心にしまして,目標を決めましてやってるということでございます。  それから,就職状況の話ございましたですけども,確かに非常に厳しい企業の状況でございますので,そういう面で就職の内定が取り消されたとかいうような話はございますけども,これは,基本的には県の方でいろいろやっていただくということでございますけども,これにつきましては,神戸市独自でいろいろ取り組みを行っていることについてはご存じのとおりでございまして,2万人雇用ということで,かなり力を入れておりまして,目標をかなりオーバーして推移しているということでございますので,神戸市独自として,そういうような取り組みはやはりずっと続けていくということでございます。  ワークネットワークということで,かなりいろいろ経済界と一緒になってやっておりますけども,その中でもかなり人数の採用が出てきているということでございますので,引き続いて,そういう面からもやっていくということでございます。  それから,来年の税収の見込みですけども,これも既に,ちょっと出させていただきましたですけども,大体60億ぐらいが減になるという予想でございまして,これは法人税がかなり,やはり落ちてくるということと,それから,固定資産税でございますけども,これは評価がえに当たりますので,来年が。その関係で──評価の関係で落ちるんじゃないかなということで,今の段階では約60億ぐらいが減になるんじゃないかなというふうに見込みを立てておりますけども,これにつきましては,ことしも非常に収支不足が70億ということで,非常に大変だったわけですけども,さらに来年は厳しくなるということでございますので,予算に当たりましては,かなりやっぱり厳しい状況を踏まえまして,収入の確保とかということについても全力を挙げていくということ。  債権回収の話もございますけども,ああいうように本部会議つくりまして,目標を決めて徴収していくということでございますので,それで,さらに土地につきましても,毎年ずっと土地売却,財源対策で組み入れとったわけですけども,もう土地もだんだんとこう,大きい土地がやっぱり少なくなってくるという状況の中で,やはりいろいろ統合とかすることによって売り出される土地については,できるだけ基本は売却ということで進めていきたいというふうに思っております。  それから,下請企業の倒産が何か出てくるというような話でございますけども,これにつきましては,我々義務づけという話がございましたですけども,義務づけについては,公取委とかそこら辺の関係で,なかなか非常に難しいということでございまして,我々といたしましては,大きな工事で大きな企業がとった場合についても,できるだけ下請に地元企業を入れてくれということで我々はお願いをしておりますので,それをずっとやはり守っていただくということでするのが我々の役目じゃないかなということを思っておりますので,地元企業については,できるだけ地元企業でやっていただくということで,我々といたしましては,ほとんど大体地元企業でできる分については地元企業に発注ということでしておりますけど,一応専門性の高いものとかにつきましては,どうしてもできないものもありますけども,できるものについては,もうできるだけやっていただくという方向でしておりますので,これについては今後ともそういう方向で進めていきたいというふうに思っております。 82 ◯委員(北山順一) 地元の企業でできることは地元でやってもらうということについては,これ,いろんな難しい制約もあるだろうと思いますけれども,その中でも,僕は精いっぱいやってもらいたいと思います。  行財政局としては,税を通じて景気の動向が把握できるんだと。それでしかしていないという──できないんだというように聞こえたんですけれども,いわゆる経理課の実情を見ていってもらっても,神戸市の経済の状況,神戸市の企業の状況なんかはよくわかると思うんですよ。経理課あたりはね。経理課あたりが発注するときに,いろんな発注の仕方があるもんですけれども,せいぜい10社,12社,15社というような程度の受注の申し込みしかなかったのが普通だったんですが,今ではもう,30社,40社が受注に来るというような状況だというふうに聞いとんですが,そのあたり,経理課長の方がよく知っとるかもわかりませんけども,実態はどんなんかなと。競争で30社,40社来ることは望ましいことかもわかりませんけれども,間違いなく経営としては成り立たないような数字で受注しようということにつながってくるんですよ。そこらのところについてはどんなふうに考えていらっしゃるのかなということを,ひとつ,もう1回ご説明いただきたいと思います。  それから,土地の売却については,まとまった土地は原則売却だと,こう言うておるんですが,売却でない場合もあると思うんです。そんな場合のことも,ちょっと説明しておいていただきたいと思います。 83 ◯小柴行財政局長 先ほど,かなりの会社が応募したやつ,もう30社とかいうようなケースありますけども,その前,我々といたしましては,地元でできるものについては地元企業ということで──いわゆる制限付一般競争入札ですけども,それについては,もともと地元でできるものは地元だけにというようなことは原則にしております。ただ,地元がなかなか難しい場合に,ちょっと広げてとかいうようなことはございますので,基本的には地元ができるものについては地元でやるということではしております。  下請の関係,ちょっと先ほど私も申し上げましたですけども,契約時に,元請業者へ文書,パンフレットとともに口頭で要請するとか,あるいは,契約後に元請業者に対し,下請人届の提出の義務づけをするとか,業界団体にも機会あるごとに要請するとか,あるいは,一般競争入札や制限付一般競争入札の入札説明書や公表文の中に,地元の下請をできるだけ使用することということの1文を記載するとかいうようなことで,我々といたしましてはいろんな手段を通じてやっているということでございますので,ご理解いただきたいというふうに思っております。  それから,基本は土地売却いうことは,これはもう変わっておりませんけども,ただ,新たな行政需要が出てきた場合に,それに対応するために,やはり新たな投資が必要となった場合において,やはり新たにものをつくるより,既存ストックを活用した方がいいんじゃないかなというようなケースがありますので,これは行政経営方針の中におきましても,既存ストックの有効活用などにより,重点的・効率的な投資を行うこととしているところでございます。そのため,真に必要な市民サービスに対応するため,既存ストックの有効活用がより効率的な投資につながるような場合には,個別にそのサービスの必要性や,ほかの場所での代替の可能性など十分精査した上で,資産の転活について検討していきたいと思っておりますので,本当に必要かどうかも含めまして,十分精査した上で,やはり新しくつくるより既存のストックを活用した方がいいという場合には,そういう方向でやっていくということでございますので,ご理解いただきたいと思います。 84 ◯委員(北山順一) そういう大原則でやっていただきたいということは,これはもう要望しておくんですが,例えば,私ら,ここの議員に参加をさせていただいたころは,神戸市の公園の所有率なんか,これはもう,全国で1番低い状況だったんです。今,見てください。全国1位の公園面積を持っとるでしょう,神戸市はね。それが行政需要が──行政として必要だったんだと,こういう意見だろうと思いますけれども,例えば,長田で小学校だった跡地を公園にしてます,何カ所か公園に。これは行政として必要だったんだと,こういうことかもしれませんけれども,一回調査してほしい。朝から晩まで24時間,50人の子供,大人,お年寄りが来ておるか。せいぜい20人しか近寄らないような公園が何カ所かあるんです。あれ,本当に公園として必要だったんかと。それほど行政需要があったんかというように私は思っとんです。だから,公園はあればいいのは間違いないと思いますけれども,使われる公園であればいいんだと。20人か30人しか使わないようなところ──広場が本当に公園ですかと,必要ですかということを,一回今後も考えてもらいたいんですが,コメントだけいただきたい。 85 ◯小柴行財政局長 公園面積につきましては,以前からやはりそういう目標を決めて,とにかく日本一の面積にしようということで取り組んできた結果でございまして,その中で,確かに神戸は緑の多い都市になったということで,そういう面では非常に評価をいただいているということでございますけども,確かに委員ご指摘のように,あんまり使われてないような公園とかいうことも確かにあるのは事実でございまして,それをどうしようかということについては,公園を設置する場合に,いろんな審議会とか,いろいろ手続を通しましてできたものでございますし,そういう目標を持ってやってきたということでございますので,そこら辺の経緯も踏まえて,本当に使われてるのかどうかということについては,やはり委員ご指摘のように,検討していく必要はあるんじゃないかなと思っております。  ただ,公園につきましては,人が利用していただければ非常にありがたい話なんですけども,ただ,そういう側面と,やはり防災という面もございますので,特に神戸市は震災を受けたということでございますので,その防災面での活用とかということも含めまして,どういう方法が1番いいのか,十分やはり検討していく必要があるのではないかなというふうに思っております。  以上です。 86 ◯委員(北山順一) ちょっと要望だけ。  そのとおり,一回検討──もうつくったものだから,もうあれはあのままで置いておくんだということじゃなくて,その防災面も活用面も含めて検討していただいて,そして,ここはなくてもいいじゃないかというところは,やっぱりさっさと売るなり何なりしてもらって,厳しい財政だと言っておるんですから,それは行財政局長としては,売るということを頭から外してもらったら困るんで頑張っていただきたい。要望しておきます。 87 ◯委員長梅田幸広) 他にご質問はございませんですか。  (なし) 88 ◯委員長梅田幸広) ご発言がなければ,秘書室及び行財政局の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,秘書室及び行財政局が退室するまで,自席でお待ち願います。 89 ◯委員長梅田幸広) それでは,これより意見決定を行います。  まず,予算第28号議案平成20年度神戸市一般会計補正予算の本委員会所管分についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 90 ◯委員長梅田幸広) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第79号議案当せん金付証票の発売の件についてはいかがいたしましょうか。  (「異議なし」の声あり) 91 ◯委員長梅田幸広) それでは,本件は原案どおり承認されました。  次に,第80号議案町及び字の区域並びにその名称の変更の件についてはいかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 92 ◯委員長梅田幸広) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,請願第53号旧東灘区役所跡地の有効利用を求める請願について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  まず最初に,自由民主党さん。 93 ◯委員(森下やす子) 私どもの会派といたしまして,この請願第53号に対しまして,不採択といたします。 94 ◯委員(池田りんたろう) 結論から申し上げますと,不採択といたします。  当局の方からもいろいろとご説明いただきましたし,紹介議員なり陳情者の方からもいろいろとお話を聞かせていただきましたけども,当初のこの土地そのものが住吉学園から神戸市に寄贈されているわけですが,合併のときに。これは庁舎建設ということでされたということで,ご説明もありましたけども,その目的は終えたと──行政用地としての役割は終えたと,こういうことでして,売却も寄附を受けたところが買いたいと,こういうことで,法に基づいて処分をやろうと,こういうことでありますから,当局の説明を了としながら,不採択としたいと思います。  以上です。 95 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,公明党さん。 96 ◯委員(沖久正留) 私どもの会派も不採択が妥当だと考えております。  と言いますのも,先ほどのお話にもありましたけれども,まず,東灘図書館の移転・建設に伴う財源確保のためというのが1点だと思います。  もう1点,公益公共性の問題につきましても,東灘図書館を設置するということで,これもクリアするのではないかと思います。特に地域に1番根差した財団法人住吉学園への売却ということで,本当に住吉南地域の方もそれを望んでたという観点からして,地域の意見も反映されているのではないかといった観点から,不採択が妥当だと考えます。  以上です。 97 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,日本共産党さん。 98 ◯委員(西 ただす) 採択を求めます。  今回の住吉学園に対しての売却という話も,やはり住民運動の反映もありまして,住吉学園買い戻しということにつながってきたんではないかなというふうに思います。  やはり,市民の意見もいろんな形で聞いていくということを本当に進めていくことはどうしても必要ですし,やはり請願者の意思を酌み取る形で採択を求めます。 99 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,住民投票☆市民力さん。 100 ◯委員(林 英夫) 知の集積といいますか,いわゆるナレッジエコノミーというのは,ポスト2010,次期基本計画の中でも大きな柱になっていると思います。そういう観点から,図書館というのは,これまでの役割を超えて,やはり新しい役割を担っているだろうと。知の集積拠点ということで,また,そういうコンセプトで新しい図書館モデルをつくるに当たって,もっともっと市民参画が必要ではないかというふうに考えております。  こういった観点の一方で,当局からも説明がありましたが,財政難の折から市有地の有効利用という点では,私たち会派もやっぱり,売却を含めて住民の意見を広く聞いていくべきだろうと。ただ,東灘では裁判になっております御影工業高校の跡地の売却問題,こういう問題もありますし,景観の問題もあると。そういうことも含めて,さらにもっともっと住民,あるいは,施設の利用者の意見を聞いていくべきだろうというふうな観点から,今回は採択を求めておきます。 101 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,新政会さん。 102 ◯委員(北山順一) 私どもも,この問題については不採択でございます。  ただし,なぜかと言いますと,これ,元寄附したところに売り渡すんだと,こういうことでございますし,そして,図書館をつけますと──新しい図書館をつくると,こういうことでございます。  ただ,図書館をつくりますと言ったって,どんな図書館かということについては,まだまだこれから詰めていかなきゃならない部分があると思います。小さい,本当に形だけの図書館をつくられたのではいけませんので,それこそ中央図書館よりもすばらしいぞと言われるような最新の,本当にどこからも見学に来るような図書館をつくっていただいたらいいなと,こういうふうに思っております。  だけども,いろんな施設があれば,それにこしたことはありませんけれども,図書館をつくってくださいという地元の住民の要望もあった。その図書館について,ほかにもあったけれども,図書館というものに重点を置いて,それをつくらせるということを大前提にしての売却でございますから,私どもは,この問題については不採択でございます。 103 ◯委員長梅田幸広) ありがとうございます。  各会派のご意見は,採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 104 ◯委員長梅田幸広) ありがとうございます。  挙手少数であります。よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。 105 ◯委員長梅田幸広) 次に,請願第54号旧東灘区役所跡地を市有地として利用・活用することを求める請願についてですが,各会派のご意見は請願第53号と同様ということでよろしいでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 106 ◯委員長梅田幸広) それでは,各会派のご意見は今伺いましたので,請願第54号は不採択ということで決定させていただきます。 107 ◯委員長梅田幸広) 次に,陳情第163号深夜バスの可能性を検討することを求める陳情について,各会派のご意見をお伺いいたします。  まず,自由民主党さん。 108 ◯委員(森下やす子) 陳情第163号に対しまして,我が会派は審査打切といたしたいと存じます。  当局側からの説明,本日聞きまして,採算性をはじめいろんな課題があるということで,検討した結果の説明がございましたけれども,この陳情者のきょうのお話の中にもありましたように,神戸を元気にするという,その趣旨は了としたいというか,その中で今回の陳情の内容は検討することを求めるということですので,私どもといたしまして,審査打切といたしたいと思います。 109 ◯委員長梅田幸広) ありがとうございます。  続きまして,民主党さん。 110 ◯委員(池田りんたろう) 若い方の陳情というか,神戸市行政に対する提言でありまして,そのことは民主党としてもしっかりと受けとめてまいりたいというふうに考えています。  ただ,具体の今回の出された陳情案件につきましては,4方向からの路線ということも言われておりますが,現実的にこれらの問題を含めていろいろと言われているわけですけども,規制緩和がなされて以降,採算ベースに合うということであれば,当然,民間バス事業者は事業策定やりながら事業を興していくというふうに思うんですが,それも今できていない状況である。  こういうことや,交通当局の所見も,企画調整局を介して見解が出されましたけども,そういったもの等々含め検討すると,やはり若い人のご意見というのは大切にしたいと思いますが,本事案については審査打切,こういうことで処理をしたいというふうに思います。  以上です。 111 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,公明党さん。 112 ◯委員(沖久正留) 私どももすごく,きょうお伺いして,若い方が陳情者だったので,びっくりしたといいますか,すごいうれしいことだと非常に思っております。  やはり神戸,特に三宮を活気づけたいという思いは非常によくわかったんですけれども,きょう,当局の話もありましたように,私どももほんとに神戸のまちをもっともっと活気あるまちにしていきたいという思いで,まだまだやらないことが多いという点と,それと,また,やはり採算性の問題もありますし,現在,特に環境問題で深夜営業の自粛,あるいはサマータイムの導入など,本当にライフスタイルすら見直さないといけないといった,そういう流れの中で,こういった陳情の内容についてはどうなのかなということもありまして,私どもは審査打切が妥当ではないかと思います。  ただ,きょう,当局局長のお話もありましたように,非常に若い方のこういった提案というのは,ひとつ行政に対するアクションを起こしたのではないかなと思いますし,きょう,お話の中でもありましたように,もっともっと神戸のナイトライフを充実していくということでも,非常にいい機会になったことを了としまして,審査打切が妥当だと思います。  以上です。 113 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,日本共産党さん。 114 ◯委員(西 ただす) 我が会派としましても,若い方の皆さんのご意見,いろいろお聞かせいただいて,本当にそれもうれしかったんですけども,私たちも考えましたが,やはり議論する中で,やはり採算性の問題とか,あるいは,今後の夜間でそれだけ人が出入りするということ自体が,そのままいいことなのかというところもありまして,また,実現性難しいのではないかというとこも考えまして,検討課題ということですので,打ち切りということでさせていただきたいと思います。 115 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,住民投票☆市民力さん。 116 ◯委員(林 英夫) 先ほど当局から,深夜バスについての多くの課題,るるお伺いしました。もちろん,それは一定の理解をした上で,以前,私,ダイエーの中内会長──今は亡き中内さんにインタビューした際に,どうも神戸のまちというのは夜が活気がないと。ナイトライフを楽しめるまちにしていきたいとおっしゃったのが心に残っているんですけども,残念ながら,それは実現しておりません。  そういう点からも,このナイト観光ということも含めて,アクセスとしての深夜バスというのは1つの切り口なんですけども,重要な要素にもなっていくだろうと,検討していく値打ちがあるんだろうとは思います。  先ほども,若者の提案ということが皆さんからも出ておりましたので,そういった点で,我が会派としましては若者の陳情ということを尊重しまして,採択を求めておきたいと思います。 117 ◯委員長梅田幸広) 続きまして,新政会さん。 118 ◯委員(北山順一) 私どもも,今回,こういう提案が出てきたということ,このことが私は大きな意義があると,こういうふうに思っております。この提案をしてこられたヤングの皆さんが,この神戸のまちの将来のことを考えてもらっておるということについて大変うれしく思っておりますし,アジアで初のデザイン都市をかち取った神戸でございますし,先ほどから話が出ておりますように,神戸の夜のまちは本当にさみしいと,こういうふうに思っております。  だから,元町商店街や──大正筋はなかったですけど,センター街とかああいうところを見ておりましたら,本当に夜7時になったら閉まってしまうんです。7時前にあの店行こうかと思っても,もう行ったころには閉まるよと言うたら,今度は6時半になったら閉まってしまうと,こういうふうなことになってくるので,私はこの,きょうの提案は非常にすばらしい提案だと思います。  できないよというハードルはいっぱい並べてもらったけれども,このハードルは越えようと思ったら越えられなくはないとも思っております。そういう意味で,学生の皆さんが,それができないと言うなら我々でやってやろうやないかというぐらいのファイトを見せてほしいと,応援すると,私は応援するという意味で採択です。  よろしく。 119 ◯委員長梅田幸広) ありがとうございます。  各会派のご意見は採択と審査打切の2つに分かれておりますが,本日結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本陳情の採否を決することに賛成の方,念のため申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 120 ◯委員長梅田幸広) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。
     したがって,審査打切となります。 121 ◯委員長梅田幸広) 本日,ご協議いただく事項は以上であります。  本日はこれをもって閉会いたします。  ご苦労さまでございました。ありがとうございました。   (午後0時22分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...