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  1. 神戸市議会 2008-02-21
    開催日:2008-02-21 平成20年第1回定例市会(第1日) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時1分開会)  (前島議長登壇) ◯議長(前島浩一君) 平成20年第1回定例市会を開会するに当たり,一言ごあいさつを申し上げます。  本定例市会には,平成20年度当初予算をはじめ多くの重要議案が提出されております。これら議案につきましては,後ほど市長等から説明がございますが,いずれも市民生活に関連の深い,かつその内容も多岐にわたる膨大なものでございます。  議会といたしましては,市民が安心して元気に暮らせる,美しく魅力あふれるまちづくりに向けて,また時代の変化に即応し,未来への飛躍を目指し,あらゆる角度から検討を加えていかなければならないと存じます。  したがいまして,会期も長期の日数を予定いたしておりますが,議員の皆様におかれましては,健康に一層ご留意いただき,市民の代表として議会の機能を十分に発揮し,慎重なご審議を賜りますようお願い申し上げまして,開会のごあいさつといたします。  (前島議長議長席に着く) 2 ◯議長(前島浩一君) これより平成20年第1回定例市会を開会いたします。  ただいまより本日の会議を開きます。  最初に,市長のごあいさつがございます。矢田市長。  (市長矢田立郎君登壇) 3 ◯市長(矢田立郎君) 平成20年第1回定例市会の開会に当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。  本定例市会には,平成20年度予算案をはじめといたしまして,多数の議案をご提案申し上げております。  新年度の予算案につきましては,後ほど詳しくご説明を申し上げますが,本市の未来への飛躍と持続的発展を目指し,市民の暮らしを守り,これからの神戸づくりを着実に進めていくという強い決意のもとに,厳しい財政状況ではございますが,最大限の努力を傾注し,編成した予算案でございます。  議員各位におかれましては,何とぞ十分なご理解・ご協力を賜りまして,ご審議のほどよろしくお願いを申し上げます。  以上,簡単でございますが,開会のごあいさつといたします。ありがとうございます。 4 ◯議長(前島浩一君) 市長のごあいさつは終わりました。  次に,諸般の報告を申し上げます。  まず,議場出席者に異動がありましたので,ご紹介申し上げます。  選挙管理委員会委員長藤本浩史君。
     (自席で起立) 5 ◯議長(前島浩一君) 次に,市長より「議会の委任に基づく市長専決処分の報告」並びに「採択請願の処理経過及び結果の報告」が,また包括外部監査人より「包括外部監査の結果に関する報告及び意見」が,それぞれ提出されましたので,いずれもお手元に送付しておきましたから,ご了承願います。 6 ◯議長(前島浩一君) 次に,本日受理いたしました請願第24号は,お手元に配付いたしております請願文書表のとおり,港湾交通委員会に審査方を付託いたします。 7 ◯議長(前島浩一君) 以上,報告を終わります。  これより議事に入ります。  日程によりまして,日程第1 会期決定の件を議題に供します。 8 ◯議長(前島浩一君) お諮りいたします。  本定例市会の会期は,本日から3月27日までの36日間といたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 9 ◯議長(前島浩一君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 10 ◯議長(前島浩一君) 次に,日程第2 予算第1号議案より日程第73 第46号議案に至る平成20年度神戸市各会計予算並びに関連議案,合計72議案,一括議題に供します。  この際申し上げます。  ただいま議題に供しました諸議案中,第2号議案,第3号議案及び第11号議案,以上合計3議案について,地方公務員法第5条第2項の規定に基づき,人事委員会の意見を照会いたしましたところ,同委員会より,議案の内容に異議ない旨の回答が参っておりますので,ご報告いたしておきます。 11 ◯議長(前島浩一君) これより当局の説明を求めます。  矢田市長。  (市長矢田立郎君登壇) 12 ◯市長(矢田立郎君) 平成20年度予算案並びにこれに関連する諸議案につきまして,市会のご審議をお願いするに当たりまして,市政運営の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに,予算の大要をご説明申し上げ,議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。これから約1カ月間のご審議を通じて,十分なご意見をいただきますようお願い申し上げます。  平成20年度予算「豊かな神戸の創造にむけて」は,震災を乗り越え,神戸開港 140年を経た本市の未来への飛躍と持続的発展を目指して,市民の暮らしを守り,これからの神戸づくりを着実に進めていくという強い決意のもとに編成した予算であります。  昨年は国家基幹技術であります世界最先端・最高性能の次世代スーパーコンピューターの立地が,都市間競争を勝ち抜き,本市に決定するなど,震災を克服し,知の集積が進む神戸のまちが改めて高く評価された1年でもありました。  神戸には,美しく恵まれた自然環境やまち並み,開放的で自由な気風や風土から成る独自の生活文化,高い物づくりの技術や充実した都市基盤,さらには復興の過程で培われた人と人とのきずなや自律と連帯の精神など,世界に誇れる多様な資源が存在しております。  今後とも豊かな自然やまちが持つ魅力,そして震災の教訓を生かしながら,神戸らしい特色あるまちづくりを進め,広く発信していくことにより,交流人口をふやし,人・物・情報の交流・融合を深め,だれもが住み続けたい,また訪れたい,さらに魅力あふれるまちへと変貌を遂げていかねばなりません。  一方,市民の暮らしにおいては,昨今,年金記録問題や国内外で発生する大規模な自然災害,さらには子供たちが犠牲となる許しがたい事件など,市民生活の安全・安心を脅かす事件が頻発しております。  また,最近の原油価格の高騰が,安定した市民生活市内中小企業の経営などに大きな影響を及ぼすことが強く懸念されております。  このような状況に対し,市民の暮らしの安定と,だれもが安心して元気に暮らせる地域社会の実現を図るため,時期を失することなく消費者・生活者の視点に立った,きめ細やかな施策を展開していかなければなりません。  そのため,平成20年度は引き続き豊かな神戸の創造に向けて,「元気と魅力を創る」,「こどもと環境を育てる」,「福祉と健康を守る」を政策目標とし,市民との協働と参画により策定した神戸2010ビジョンと区中期計画を必ずやり遂げるため,全力を尽くしてまいります。  また,今後も激しさを増す都市間競争を勝ち抜き,広く世界の人々から選ばれるまち,美しいまち,そして人が集い,人が育ち,人が生きる,魅力と活力にあふれたまちを築いていくため,市民とともに中長期的な視点で創造都市戦略──デザイン都市・神戸を展開してまいります。  一方,経済情勢に目を向けますと,景気は一部に弱さが見られるものの,緩やかに回復しているとされておりますが,アメリカのサブプライム住宅ローン問題を背景とする金融資本市場の変動や,原油価格の高騰が我が国経済に与える影響については,注視していく必要があるとされております。  経済の先行きに対する警戒感は強まっており,今後の見通しについては予断を許さない状況となっております。  本市の市税収入は平成17年度決算で増収に転じ,平成20年度も引き続き増収を見込んでおりますが,現下の不透明な経済情勢から判断すると,大幅な増加を期待できる状況にはありません。  平成20年度の国の歳出・歳入一体改革に伴う本市の地方交付税への影響は,比較的軽微なものにとどまりました。  また,すべての事務事業において徹底した見直しに取り組んだことから,平成19年度に 130億円にまで拡大した収支不足額は,60億円改善し70億円となりましたが,依然完全解消には至っておりません。  今後も社会保障費・医療費が増加し続けるとともに,団塊世代の職員の定年退職により退職手当が高水準で推移することが見込まれる一方で,臨時的な財源対策手段は枯渇しつつあるなど,本市財政は極めて厳しい状況にあります。  そのため,平成22年度を目標とした行政経営方針に基づく取り組みをさらに加速し,市民の目線で抜本的な行財政改革を進め,市民サービスを安定的に提供できる仕組みづくりを進めてまいります。  職員・組織体制の約 3,000人削減の目標については,平成16年度からの累計で約 2,200人を削減いたします。  一般会計の実質市債残高の約 5,000億円削減の目標については,平成16年度からの累計で約 5,180億円を削減し,目標を2年前倒しで達成いたします。  今後も,プライマリーバランスの黒字を確保した財政運営を継続することにより,削減額をさらに 1,000億円上積みし,平成22年度までに累計で約 6,000億円の削減を行ってまいります。  また,新たに成立した地方公共団体の財政の健全化に関する法律の施行を見据え,問題を先送りすることなく,特別会計・企業会計,外郭団体を含めた抜本的な経営改善に積極的に取り組んでまいります。  さらに,組織改正では物価対策担当主幹救急医療担当主幹を新設するとともに,耐震化促進室を設置し建築物の耐震化をより一層推進していくほか,職員人材開発センターを設け戦略的な人材開発を図るなど,喫緊の課題に即応する機能的な組織へと再編を行ってまいります。  以上のような基本方針のもと,神戸2010ビジョンにおける神戸の将来像を実現するため,私が目指します5つの都市像を柱として,平成20年度予算を編成いたしました。  第1は,「人と人とのつながりが活きる市民が主役のまち」,  第2は,「あらゆる危機に対応できるまち」,  第3は,「安心で健やかなくらしと福祉・医療・教育のまち」,  第4は,「持続可能な環境共生のまち」,  第5は,「都市の魅力と活力を高める産業・観光のまち」でございます。  予算編成の結果,平成20年度の予算規模は,一般会計で 7,270億 7,900万円,特別会計で1兆 1,111億 900万円,全会計では1兆 8,381億 8,800万円となっております。  それでは,平成20年度予算の主な施策をご説明申し上げます。  人と人とのきずなや地域の力を,震災を経験した神戸のかけがえのない財産として大切に次代へ継承していくため,「人と人とのつながりが活きる市民が主役のまち」の実現を図ってまいります。  まず,地域が自主的・自立的かつ持続的に地域の運営を行うための新たな仕組みであります地域交付金制度について,平成21年度のモデル実施に向けて調査を行うとともに,地域の発達段階に応じて地域活動推進サポーターを派遣する地域力アップ人材サポート事業を実施するなど,自律した地域の熟成を目指し,きめ細やかな支援を行ってまいります。  また,地域に身近な区役所のサービス向上を目指し,全区役所庁舎においてユニバーサルデザインに配慮した施設整備を行うとともに,戸籍OA化について全区で運用を開始するほか,西神中央出張所における取扱業務を拡充いたします。  さらに,まちかどトークや政策提言会議を引き続き開催し,市民の生の声を市政に生かしてまいります。  2010年に第4次神戸市基本計画及び新たなビジョンの目標年次が到来することから,市民参画のもと,新しい基本計画の策定に向けた準備を進めてまいります。  大学・研究機関や企業が持つすぐれた知的資源をまちづくりや経済の活性化に生かし,知識と知恵の交流・融合により新たな価値を創造するなど,知の拠点とネットワークの形成を進めてまいります。  まず,次世代スーパーコンピューターの利活用を推進するため,兵庫県・経済界と共同で設立した計算科学振興財団運営支援を行うとともに,共同利用施設であります高度計算科学研究支援センターの整備に向けての準備を進めてまいります。  構想発表から10周年を迎える医療産業都市構想では,引き続き新しい医療技術や医療機器の研究・開発及び産業化などを支援するとともに,高度専門病院群の集積によりさらに質の高い医療の提供を目指す,メディカルクラスターの実現に向けて,関係者との協働のもと,取り組みを展開してまいります。  また,大学との協定に基づく地域における包括的な連携事業を進めるほか,学長との懇談会を継続して開催いたします。  さらに,大学と連携した子育て支援事業を拡充するとともに,教員志望の大学生等をスクールサポーターとして学校に配置するほか,大学や専門家の経営学の知識・知恵を活用した中小企業の経営課題の解決支援などを実施してまいります。  神戸らしさをデザインという視点で見詰め直し,その魅力に磨きをかけることで新たな魅力を創造するデザイン都市・神戸を新たな都市戦略として,中長期的な視点で展開してまいります。  そのため,デザイン都市国際シンポジウムデザインコンペティションの開催などにより,デザイン都市の実現に向けた取り組みを広く発信してまいります。  まちのデザインでは,六甲山ろくに残る近代建築などの保存・活用を目指し,神戸・阪神間モダニズム連携事業などを展開するほか,暮らしのデザインでは,ショップデザインKOBE賞を創設するなど,市民がすぐれたデザインに触れる機会を創出するとともに,創造的な人材の育成・集積を図ってまいります。  さらに,物づくりデザインでは,デザインを戦略的に活用した製品づくりを行う中小企業の意欲ある取り組みの支援などを実施してまいります。  なお,デザイン都市・神戸のリーディングプロジェクトとして,ウオーターフロントと都心を結ぶグランドデザインの策定に着手いたします。  人々の心に安らぎと潤いを与える文化の力で,まちのにぎわいや活力を次々と生み出していく,潤いのある文化創生のまちを実現してまいります。  そのため,第7回神戸国際フルートコンクールを開催するとともに,神戸市混声合唱団設立20年記念事業を実施するほか,2年に1度の芸術文化の祭典,神戸ビエンナーレ2009の開催に向けた準備を進めてまいります。  博物館では,ルーブル美術館展を開催するほか,小磯記念美術館では,小磯良平没後20年記念の特別展などを開催いたします。  また,旧東灘区役所跡への東灘図書館の移転・整備を検討するとともに,地域図書館への指定管理者制度の導入と中央図書館の機能の充実を図るほか,北神地域における区民センターの整備について検討を進めてまいります。  市のあらゆる施策にユニバーサルデザインの考え方を展開し,人々が持つさまざまな違いを超え,互いに人権を尊重し合い,すべての人が持てる力を発揮し,支え合うユニバーサル社会の実現を図ってまいります。  そのため,こうべUD広場を展開するとともに,UDサポーターを中心に各種UD普及イベントなどを開催するほか,配偶者暴力に対する取り組みを強化してまいります。  また,交通バリアフリー基本構想に基づき三宮など重点整備地区において歩道整備を行うとともに,市内全域で歩道の段差や波打ちの解消を図るあんしん歩道整備事業を実施いたします。  また,本山交通公園の再整備を行うほか,公園のバリアフリー整備を計画的に進めてまいります。  市営交通では,4カ国語表記やピクトグラム表記によるバス停留所を整備していくほか,地下鉄トイレオストメイト対応化などを実施いたします。  震災の教訓である命の大切さを決して忘れず,減災の思想を次代に継承するため,減災・防犯による安全・安心なまちづくりを推進し,「あらゆる危機に対応できるまち」の実現を図ってまいります。  まず,東南海・南海地震や局地的な集中豪雨など,あらゆる危機に対する初動体制の強化を図るため,危機管理センターの整備に向けて実施設計を行うとともに,次世代危機管理情報システムや消防新管制システムなどの整備について準備を進めてまいります。  地域の防災力を高めるため,先駆的な地域における地域みんなで助け隊活動を他の地域へ拡大していくとともに,市街地東部方面特殊災害隊を配置いたします。  また,引き続き浸水対策や高潮対策などを推進するとともに,災害に強いライフラインネットワークづくりに取り組んでまいります。  今後大量更新期を迎える高度経済成長期に整備した橋梁について,計画的かつ予防的に補修・耐震化を進め,長寿命化を図るとともに,平成19年度補正予算とあわせて学校施設の耐震化を一層推進いたします。  さらに,民間住宅の無料耐震診断耐震改修工事への助成や住宅以外の民間建築物への耐震診断助成を実施するとともに,広報・啓発を強化し,耐震化を促進してまいります。  防犯のまちづくりについては,街灯の増設や照度アップを行い,暗がりの解消を進めるとともに,防犯活動を担う人材の育成や防犯情報の提供の充実を図るほか,子ども見守り活動隊や,学校安全ボランティアの活用などにより,神戸の子供たちを守ってまいります。  身近な地域で次代を担う子供たちや高齢者・障害者をはじめ,すべての市民の安心を支えることができる「安心で健やかなくらしと福祉・医療・教育のまち」の実現を図ってまいります。  まず,安心して,ゆとりを持って子供を産み育てることができるように,神戸っ子すこやかプラン21に基づき,保育所の新設や既存施設を活用した受入枠の拡大,送迎保育ステーション事業の導入などにより待機児童の解消に取り組んでまいります。  また,公立保育所社会福祉法人への移管を進めるとともに,一時保育や病後児保育など保育サービスの拡充を図ってまいります。  学童保育では,過密解消に向けて施設整備を進めるほか,すべての児童館,学童保育コーナーにおいて,受益と負担の適正化を図りながら,朝夕の開設時間の延長や職員配置の拡充などを図ってまいります。  また,放課後の小学校施設を活用した放課後子ども教室を大幅に拡充するほか,妊娠・出産に係る経済的不安を軽減し,積極的な妊婦健康診査の受診を促進するため,公費負担による健診を大幅に拡充してまいります。  特色ある神戸の教育推進アクティブプランに基づき,豊かな心をはぐくむ教育の充実を図るため,児童・生徒の基礎・基本の定着に向けて,全小・中学校で分かる授業の推進事業に取り組んでまいります。  英語教育では,全中学校・高校に配置している外国人英語指導助手を増員するなど,生きた英語の習得を推進するとともに,いじめや不登校対策として,中学校全校に配置しているスクールカウンセラーを小学校にも拡大するなど学校の教育相談体制を強化するほか,北神教育相談所を開設し,保護者等のニーズにきめ細かく対応してまいります。  また,子供たちが人として大切なものを身につけ,心豊かに成長するため,すべての教育の原点である家庭教育に焦点を当て,家族・親子の触れ合いの大切さなどを発信してまいります。  さらに,児童数の減少により小規模化した兵庫区北部西の4小学校の統合校の整備に着手するとともに,青陽中養護学校及び第3学区新構想高校の整備を推進いたします。  青少年の健全育成では,新たに東灘区・長田区において活動拠点を整備し,青少年の居場所づくりを進めてまいります。  高齢者・障害者が元気に生きがいを持って暮らせるまちを目指して,住みなれた地域での生活をきめ細かく支援し,高齢者・障害者の安心な暮らしを確保してまいります。  そのため,高齢者福祉では,要支援・要介護状態になる前からの介護予防を推進する地域支援事業の充実を図るとともに,あんしんすこやかセンターを拠点として包括的なケアを提供するほか,在宅福祉支援機能に重点を置いた特別養護老人ホームなどサービス基盤の整備を計画的に進めてまいります。  また,成年後見制度への市民ニーズの高まりに対応し,あんしんサポートセンターの機能拡充を図るとともに,認知症高齢者への支援として重度の認知症高齢者に対象を広げて訪問支援員を派遣するほか,徘徊SOSネットワーク構築モデル事業を実施いたします。  敬老優待乗車制度については,低所得者や高頻度利用者に配慮した持続可能な制度に再構築し,将来にわたって維持・継続してまいります。  障害者福祉では,地域生活への移行支援として,地域生活支援員事業を拡充するほか,重症心身障害児等への支援として通園事業を拡充いたします。  就労支援としては,地域障害者就労推進センターを拡充配置し,地域のネットワーク及び障害者就労推進センターと連携・分担しながら,職場開拓から職場定着まで一貫した支援を引き続き実施いたします。  また,障害者特別給付金について,国が制度改正を行うまでの過渡的な対応として,障害基礎年金2級対象者に相当する中度障害者に対象を拡大いたします。  発達障害支援として,発達障害ネットワーク推進室を中心に,発達支援リーダー家族相互支援のための相談員であるペアレントメンターを養成するなど,早期発見・相談体制の充実を図るとともに,地域での発達支援教室の開催や地域活動支援センターを活用した発達障害者居場所づくりなどに取り組んでまいります。  また,学校教育においては,特別支援教育支援員小・中学校全校に配置するほか,こうべ学びの支援センター相談体制を充実してまいります。  すべての市民や来訪者が健康を楽しみ実感できる,健康を楽しむまちづくりを推進するため,地域団体が中心となり,地域福祉センターなど地域の拠点施設で行うウオーキングシステム,栄養指導プログラムなどを活用した科学的な健康づくりを支援するほか,新・健康こうべ21に基づき,ライフステージに応じた市民の自主的な健康づくりを推進してまいります。  また,国の医療制度改革により医療保険者に義務づけられた特定健診・特定保健指導や,75歳以上の後期高齢者を対象とした新たな医療保険制度の円滑な実施に努めてまいります。  救急医療では,病院群輪番制に対する支援を拡大するとともに,小児救急医療対策を進めるなど,救急医療体制の安定確保を図ってまいります。
     市民の生命と健康を守る市民病院においては,病院運営の機動性・柔軟性を高めるため,平成21年度をめどに地方独立行政法人化していくことを目指して,着実に準備を行うとともに,PFI事業手法を用いて21世紀にふさわしい新中央市民病院の整備を進めてまいります。  原油価格の高騰やバイオ燃料の需要拡大などに伴い,物価の高騰による市民生活や企業経営への影響が懸念されることから,市民・事業者・消費者団体との連携のもと,消費者である市民の暮らしを守り,消費者本位の市民生活の確保を図ってまいります。  そのため,庁内組織である神戸市物価対策本部や,市民が設ける物価安定市民会議において,便乗値上げ等を排除するため,価格形成調査や物価動向等に対する専門的な分析を行うなど価格監視機能を強化するほか,総合的な相談体制を整備してまいります。  市内経済を支える中小企業に対しては,中小企業融資を活用し,原油価格の高騰対策を含め,個々の中小企業の状況やニーズに対応したきめ細やかな支援を行ってまいります。  恵まれた自然環境や,美しくゆとりある都市空間をいつまでも維持し,さらに発展させるため,「持続可能な環境共生のまち」を実現してまいります。  まず,5月のG8環境大臣会合の神戸開催の意義を認識し,市民との協働により新たな目標に挑戦し,環境に優しい循環型社会の実現を目指してまいります。  そのため,市域の温室効果ガス削減目標達成のためのアクションプログラムに基づき,エコマニュアルの作成や中小企業者に対する省エネ診断の促進など,効果的な取り組みを重層的に展開してまいります。  また,市民が環境問題に気づき,考え,行動するきっかけづくりとして,もったいないやん!KOBE運動を拡大し実施するほか,路上喫煙及びポイ捨て防止の強化に向けて,罰則規定を盛り込んだ条例の制定により,喫煙マナーの向上と環境美化を進めてまいります。  また,新たな減量・資源化施策として,全市で家庭系ごみ指定袋制度及び粗大ごみ申告有料制度を導入するほか,容器包装プラスチックの分別収集を北区で先行実施いたします。  環境教育では,体験型環境学習機能を搭載した大気観測車による環境学習を新たに各区で実施するとともに,下水汚泥から発生する消化ガスを精製した,こうべバイオガスの本格的な供給を開始し,化石燃料の消費を抑制してまいります。  水と緑を生かしたゆとりある都市空間を形成していくため,須磨海岸では豊かな自然環境を守り育て,だれもが愛着を持って安全・安心に利用できるよう,騒音や夜間の花火などを規制する新たな条例を施行し,より美しい海岸として後世に残してまいります。  震災復興事業の早期完了と被災者の生活再建に向けて,復興区画整理事業,復興市街地再開発事業の推進に取り組むとともに,新長田駅南地区では,地元商店街等が中心となって取り組むKOBE鉄人プロジェクトを支援するほか,閉校した旧二葉小学校の活用策の検討を行うなど,まちの復興と活性化を図ってまいります。  市営住宅では,引き続きマネジメント計画に基づく団地の再編や計画修繕に取り組むとともに,西神戸有料道路在来線について,平成20年秋に一般道路として無料開放いたします。  農水産業では,神戸市農漁業ビジョン2010を推進するため,不耕作地の有効活用を検討するほか,農村デザインの保全・形成を推進し,里づくり事業の取り組みを発信するとともに,北区における圃場整備事業及び農業集落排水事業を完了いたします。  また,こうべ旬菜など環境負荷を軽減した地域ブランド農産物を育成するほか,市内産野菜の学校給食への普及率を高めるため,こうべ給食畑推進事業を展開するなど,地産地消活動を推進してまいります。  中央卸売市場では,PFI事業手法により再整備された新たな施設での運用を一部開始するとともに,西側跡地を地域の活性化の起爆剤として有効に活用するための検討を進めてまいります。  公営交通では,自動車事業においてICカードシステムの導入などにより乗客サービスの向上を図るとともに,高速鉄道事業において運輸安全マネジメントを推進し,施設・設備の計画的な更新を行ってまいります。  また,海岸線では,沿線のまちづくりと一体的な取り組みを進め,乗客増を図ってまいります。  都市間競争に勝ち抜き,持続的に発展する,だれもが住み続けたい,訪れたいまちを創造するため,「都市の魅力と活力を高める産業・観光のまち」の実現を図ってまいります。  まず,これからの神戸を先導する都心ゾーンを形成するため,HAT神戸からハーバーランドに至る地域を対象に,市民が水辺に親しめるよう中長期的な視点で都心ウオーターフロントのグランドデザインづくりを推進してまいります。  また,明石町筋の車道の1車線化及び歩道拡幅を行い,ウオーターフロントヘいざなうアメニティー豊かな動線整備を行うほか,都心地域の回遊性の向上を図るため,車いす利用者等にも配慮した歩行者系案内サインの整備を進め,神戸らしい歩行者空間を創造してまいります。  さらに,魅力あふれる景観の形成を図るため,屋外広告物のデザイン誘導施策について検討を進めていくほか,環境に優しく持続可能な交通体系を目指して,ESTの普及・啓発などを進めてまいります。  新たな価値を創造する元気な産業のまちを目指し,引き続き2万人の新たな雇用の場の創出に取り組むほか,神戸経済を支える中小企業の高度化・活性化を図るとともに,企業誘致に積極的に取り組み,市内投資を促進してまいります。  まず,市内の事業拠点で製造業を営む中小企業者を対象に,引き続き工場の新増設や設備投資に対し,中小製造業投資促進助成制度を活用した支援を行うとともに,神戸挑戦企業等総合支援事業などによる支援を行い,意欲のある企業を応援してまいります。  また,神戸ものづくりクラスター支援センター相談体制を一層強化するほか,ものづくりインキュベート室を増設するなど,地元中小企業物づくり技術・デザイン力の高度化を推進してまいります。  若年者の技能離れなどにより技能分野における人材不足が深刻化していることから,市内中小製造業の行う神戸で働く魅力発信事業を支援するとともに,物づくり産業に従事する技能職者の技能の一層の向上を目指して,技能グランプリ兵庫大会の開催を支援してまいります。  また,今後も拡大が期待される中国市場への販路開拓のため,神戸ブランドMeets上海や,上海での神戸物産展の開催などを支援してまいります。  さらに,日本最大級のファッションイベントである神戸コレクションを核に,神戸ファッションウィークを実施し,神戸ブランドの効果的な情報発信を図ってまいります。  就業促進では,神戸ワーク・ネットワークを活用し,中小企業と人材のマッチングの場の提供や,女性・高年齢者などの多様な働き方の推進に取り組むほか,若年者を対象に自立支援プログラムを実施してまいります。  商店街・小売市場では,地域特性に応じた有効な活性化策を検討するとともに,環境に優しい商店街・市場を重点テーマに地域力アップに貢献する取り組みを支援いたします。  また,新たな産業による活力づくりを進めるため,エンタープライズゾーン条例を平成22年度末まで3年間延長するとともに,企業の社会貢献に着目した新たな進出支援制度を導入し,より効果的かつ積極的な企業誘致を展開いたします。  さらに,ロボット開発による神戸経済の活性化やロボット技術の進展に伴う夢の創出を目指して,産業化への取り組みを強化するなど,民学産と行政が一体となってロボットテクノロジー構想を推進してまいります。  2010年の観光入り込み客数 3,000万人の実現を目指して,豊かな自然や歴史を生かし,国内外の人々が集いにぎわう観光交流のまちを推進してまいります。  まず,兵庫県下で開催される兵庫県大型観光交流キャンペーンに積極的に参画し,全国からの誘客を図るとともに,滞在型観光のさらなる振興を図るため,夜景をテーマとした観光プロモーションなどを行うほか,民間事業者と連携しながらウエディング観光の振興に取り組んでまいります。  六甲・摩耶地区では,保養所等を活用した六甲芸術村構想の推進やエコツアープログラム体験フェスタの開催などにより,山上の魅力づくりに取り組み,さらなる活性化を図ってまいります。  また,観光分野の世界最大の国際機関であるUNWTO──世界観光機関の東アジア太平洋地域委員会の開催を支援するなど,引き続きコンベンションの振興を図るほか,震災の記憶を後世に語り継ぐ神戸ルミナリエを継続してまいります。  国際交流では,日伯交流年・ブラジル移住 100周年の節目に当たり,国内に現存する唯一の移住関連施設である旧神戸移住センターについて,平成21年春のオープンに向けて再整備を進めるとともに,最初のブラジル移民船,笠戸丸の出航日に合わせて各種の記念事業を開催いたします。  また,天津市との友好都市提携35周年記念事業として友好訪問団の派遣を行うほか,子ども交流支援基金を活用して国際交流を支援するなど,姉妹都市等との交流を深めてまいります。  神戸港・神戸空港・広域幹線道路網などの都市基盤を生かし,人・物・情報が集積する総合拠点づくりを進め,海・空・陸・情報の港の充実を図ってまいります。  まず,一開港化により阪神港として新たなスタートを切った神戸港では,アジアの主要港をしのぐコスト・スピード・サービス水準を目指し,中国貨物の誘致を重点的に進めるとともに,内航フィーダー網を活用し,瀬戸内などの貨物の集積を促進するほか,企業誘致をより一層強化することにより,平成20年にコンテナ取扱個数 250万TEUの達成を目指します。  また,スーパー中枢港湾の実現に向け,国直轄事業によりPC-18の東側岸壁の整備を進めるとともに,物流機能の強化を図るため港島トンネルの延伸事業に着手をいたします。  開港3年目となる神戸空港では,引き続き適正かつ安全な管理運営を行うとともに,一層の利用促進に取り組みます。  そのため,航空各社に対して就航路線・便数の拡充やダイヤの改善を積極的に働きかけるとともに,搭乗者に対する駐車場料金の割引を平成22年度まで延長するほか,エアポートセールスや就航都市への観光プロモーションなどを積極的に展開をいたします。  また,飛躍的な進歩を見せるICTを使った新たな情報化を推進するため,国のICT利活用モデル構築事業を活用した観光支援などに取り組むとともに,電子市役所の取り組みを推進してまいります。  平成20年度は,日本で最初のブラジル移民船,笠戸丸が神戸を出港してからちょうど 100周年の節目の年となります。 100年前,先人たちは期待と不安を胸に大海原を渡り,さまざまな労苦を乗り越え,異なる文化との交流と融合を深めながら,新たな地で世界最大の日系社会を築きました。海を渡ったその精神は今日まで脈々と受け継がれ,多文化共生の国際都市神戸の礎となっていると言っても過言ではありません。  今,神戸は,市民1人1人のたゆまぬ努力と,このまちを愛する熱い思いにより,阪神・淡路大震災を乗り越え,未来への飛躍と新たな創造に向けて確かな歩みを進めております。  少子・高齢社会の進展や地球規模での環境問題,経済の先行きに対する警戒感など,急激な時代の変化の中で,市政を取り巻く状況は決して楽観できるものではありません。  しかし,先人たちの揺るぎない精神に学び,時代の潮流を読み取り,進化論を唱えたダーウィンが残したとされる「変化に対応できる者のみが生き残る」という言葉を確かなものとしていく気概を持って,未来への確かな展望のもと,神戸を愛するすべての市民と心を一つにして,これからの神戸づくりを着実に進めていくことが私の使命であります。  私は,2010年の神戸の将来像,豊かさ創造都市こうべの実現に向けて,神戸2010ビジョンと区中期計画を必ずやり遂げ,市民の暮らしと安全・安心を守り抜くとともに,デザイン都市・神戸を今後の神戸のまちづくりの基軸に据えて,中長期的な視点で着実に取り組みを進めていくことにより,再び神戸から新たな価値を世界へと発信できるよう全力を尽くしてまいる所存でありますので,議員各位並びに市民の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げる次第でございます。  以上,平成20年度予算案を提案するに当たりまして,私の市政に対します所信の一端と主な施策につきましてご説明を申し上げました。  何とぞよろしくご審議賜りますよう,お願い申し上げます。(拍手) 13 ◯議長(前島浩一君) 次に,小柴行財政局長。  (行財政局長小柴善博君登壇) 14 ◯行財政局長(小柴善博君) 引き続きまして,平成20年度予算案及び関連議案につきまして,一括ご説明申し上げます。  まず,予算案につきましては,お手元の予算書「平成20年度神戸市各会計予算」によりご説明申し上げます。  1ページをお開きください。  予算第1号議案一般会計の予算総額は,歳入・歳出それぞれ 7,270億 7,900万円となっております。  各款ごとの事業の概要,債務負担行為及び市債につきましては,後ほどご説明申し上げます。  次に,一時借入金は,限度額を 900億円と定めるものでございます。  歳出予算の流用は,人件費の予算について,同一の款内の相互流用ができるよう定めるものでございます。  それでは,2ページの第1表歳入歳出予算の歳入からご説明申し上げます。  第1款市税では,市民税,固定資産税などで 2,794億円を計上いたしております。第2款地方譲与税では56億 9,200万円を,第3款利子割交付金では12億 2,300万円を,第4款配当割交付金では17億 3,100万円を,第5款株式等譲渡所得割交付金では11億 7,000万円を,第6款地方消費税交付金では 136億 200万円を,第7款ゴルフ場利用税交付金では5億 3,800万円を,それぞれ交付見込額として計上いたしております。第8款特別地方消費税交付金は,存目でございます。第9款自動車取得税交付金では27億 3,800万円を,第10款軽油引取税交付金では66億 9,700万円を,第11款地方特例交付金では28億 8,700万円を,第12款地方交付税では 787億円を,第13款交通安全対策特別交付金では6億 8,900万円を,それぞれ交付見込額として計上いたしております。  第14款分担金及負担金では,開発者負担金などで54億 3,700万円を,第15款使用料及手数料では,土木使用料などで 162億 7,000万円を,第16款国庫支出金では,民生費負担金などで 882億 2,500万円を,それぞれ計上いたしております。第17款県支出金では,民生費負担金などで 218億 3,500万円を,第18款財産収入では,土地売却代などで 219億 2,300万円を,第19款寄附金では11億 1,900万円を,第20款繰入金では,特別会計からの繰り入れや基金の取り崩しなどによる繰り入れを合わせて 248億 1,700万円を,それぞれ計上いたしております。第21款繰越金は,存目でございます。第22款諸収入では,貸付金元利収入などで 1,099億円を,第23款市債では,土木債などで 424億 8,200万円を予定いたしております。  以上,一般会計の歳入合計は 7,270億 7,900万円となっております。  次に,5ページの歳出につきましてご説明申し上げます。  第1款議会費では,議会運営費などで20億 5,100万円を計上いたしております。第2款総務費では,秘書室,企画調整局,行財政局等の事務費及び区役所等の一般管理費並びに市税の賦課徴収に要する経費のほか,選挙管理委員会,人事委員会,監査委員の委員費及び運営費,区役所等庁舎整備費など合わせて 608億 2,000万円を計上いたしております。第3款市民費では,市民文化,広聴等に要する経費及び文化ホールなど各種会館の運営費などで76億 7,100万円を,第4款民生費では,生活保護費,児童・障害者・高齢者等に対する福祉費などのほか,特別養護老人ホームの建設費補助など民生施設整備費を合わせて 1,876億 7,300万円を,第5款衛生費では,公衆衛生,環境衛生に要する経費などで 127億 7,200万円を,それぞれ計上いたしております。  第6款環境費では,廃棄物処理,環境施設整備に要する経費などで 247億 4,400万円を,第7款商工費では,中小企業融資などの商工振興及び貿易観光に要する経費で 406億 2,200万円を,第8款農政費では,生産振興や農業基盤整備に要する経費などで 104億 3,900万円を,第9款土木費では,道路橋梁,公園,河川などの管理費及び整備費などを合わせて 383億 4,300万円を,第10款都市計画費では,復興区画整理事業,街路築造に要する経費などで 219億 1,500万円を,第11款住宅費では,住環境整備費,特定優良賃貸住宅管理費などを合わせて89億円を,それぞれ計上いたしております。  第12款消防費では,消防署の維持管理経費,消防施設等整備費などで 187億 6,800万円を,第13款教育費では,市立学校園及び看護大学の運営費,外国語大学への運営費交付金,学校建設費のほか,社会教育,体育保健に要する経費などを合わせて 677億 6,500万円を,第14款災害復旧費では 100万円を,それぞれ計上いたしております。第15款諸支出金では,市場事業費など各会計に対する繰出金のほか,公債基金積立金など合わせて 2,238億 8,900万円を計上し,第16款予備費では,7億円を計上いたしております。  以上,一般会計歳出合計は 7,270億 7,900万円でございます。  次に,8ページ,第2表債務負担行為では,先端医療振興財団損失補償など29件につきまして,それぞれ債務負担,損失補償または債務保証をしようとするものでございます。  続きまして,9ページ,第3表市債では,民生施設整備事業など35件につきまして,限度額及び借入条件などを定めようとするものでございます。  以上で一般会計の説明を終わります。  引き続き,特別会計につきましてご説明申し上げます。  11ページをお開き願います。  予算第2号議案市場事業費では,本場及び東部市場の運営費,施設整備費など合わせて45億 2,800万円を計上し,債務負担行為では,中央市場融資に係る損失補償など3件を計上いたしております。  次に,15ページ,予算第3号議案食肉センター事業費では,運営費などで10億 9,400万円を計上いたしております。  次に,17ページ,予算第4号議案国民健康保険事業費では,保険給付費,後期高齢者医療に係る拠出金などで 1,443億 6,200万円を計上いたしております。  次に,19ページ,予算第5号議案老人保健医療事業費では,医療諸費で 156億 3,100万円を計上いたしております。  次に,21ページ,予算第6号議案勤労者福祉共済事業費では,共済事業運営費などで5億 7,500万円を計上し,債務負担行為では,福利厚生資金貸付のための損失補償を計上いたしております。  次に,23ページ,予算第7号議案農業共済事業費では,農作物共済費,家畜共済費,園芸施設共済費などで3億 3,900万円を計上いたしております。  次に,25ページ,予算第8号議案母子寡婦福祉資金貸付事業費では,母子家庭あるいは寡婦に対する修学資金,住宅資金などの資金貸付に係る経費として2億 2,600万円を計上いたしております。  次に,27ページ,予算第9号議案土地先行取得事業費では,公債費への繰出金で 8,100万円を計上いたしております。  次に,29ページ,予算第10号議案駐車場事業費では,運営費などで13億 2,600万円を計上いたしております。  次に,31ページ,予算第11号議案農業集落排水事業費では,施設整備費,運営費などで21億 7,400万円を計上し,市債では,農業集落排水処理施設建設事業につきまして,限度額及び借入条件などを定めようとするものでございます。  次に,35ページ,予算第12号議案海岸環境整備事業費では,公債費への繰出金などで16億 8,800万円を計上いたしております。  次に,37ページ,予算第13号議案市街地再開発事業費では,復興市街地再開発事業などで 132億 2,300万円を計上し,債務負担行為では,公共用地取得事業を計上し,市債では,市街地再開発事業につきまして,限度額及び借入条件などを定めようとするものでございます。  次に,41ページ,予算第14号議案市営住宅事業費では,市営住宅の建設費及び管理費で 367億 9,300万円を計上し,債務負担行為では,公営住宅等建替事業など2件を計上し,市債では,市営住宅建設事業など2件につきまして,限度額及び借入条件などを定めようとするものでございます。  次に,45ページ,予算第15号議案介護保険事業費では,保険給付費などで 907億 1,900万円を計上いたしております。  次に,49ページ,予算第16号議案空港整備事業費では,空港整備事業などで94億 6,600万円を計上し,市債では,空港整備事業につきまして,限度額及び借入条件などを定めようとするものでございます。  次に,51ページ,予算第17号議案後期高齢者医療事業費では,兵庫県後期高齢者医療広域連合への納付金で 254億 2,700万円を計上いたしております。  次に,53ページ,予算第18号議案公債費は,整理会計でございまして,歳入では,各会計及び公債基金からの公債償還のための繰入金などで 3,852億 3,100万円を計上し,歳出では,公債元利償還金,公債諸費,一時借入金利子などを同額計上いたしております。  続きまして,企業会計につきましてご説明申し上げます。  55ページ,予算第19号議案下水道事業会計では,第2条で下水処理量など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,下水処理場の維持管理費などで 242億 9,400万円を計上し,収入では,下水道使用料などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで 338億 2,900万円を計上し,その財源として企業債などを予定いたしております。第5条以下では,債務負担行為,企業債,一時借入金の限度額などを定めております。  なお,この第5条の債務負担行為以下につきましては,各会計それぞれ計上いたしておりますが,以後これに関する説明は省略させていただきます。  次に,61ページ,予算第20号議案港湾事業会計では,第2条で港湾管理などの業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,港湾管理事業費などで 192億 1,800万円を計上し,収入では,賃貸料などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで 491億 8,200万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。  次に,65ページ,予算第21号議案新都市整備事業会計では,第2条で土地売却量など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,土地売却原価などで 336億 5,900万円を計上し,収入では,土地売却収益などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで 331億 7,700万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。  次に,69ページ,予算第22号議案病院事業会計では,第2条で各病院の患者数など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,中央市民病院等の運営費などで 357億 1,000万円を計上し,収入では,入院収益などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで96億 800万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。  次に,73ページ,予算第23号議案自動車事業会計では,第2条で運転車両数など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,バスの運転に要する経費などで 149億 1,700万円を計上し,収入では,運輸収入などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで49億 700万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。  次に,77ページ,予算第24号議案高速鉄道事業会計では,第2条で運転車両数など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,高速鉄道の運転経費などで 256億 400万円を計上し,収入では,運輸収入などを予定いたしております。第4条資本的支出では,高速鉄道建設費などで 319億 2,200万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。  次に,81ページ,予算第25号議案水道事業会計では,第2条で総配水量など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,水道施設の維持管理費などで 377億 8,300万円を計上し,収入では,給水収益などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで 215億 4,000万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。
     次に,85ページ,予算第26号議案工業用水道事業会計では,第2条で総配水量など業務の予定量を定め,第3条収益的支出では,工業用水道施設の維持管理費などで15億 2,500万円を計上し,収入では,給水収益などを予定いたしております。第4条資本的支出では,建設改良費などで13億 3,800万円を計上し,その財源といたしましては企業債などを予定いたしております。  引き続きまして,平成20年度提出議案についてご説明申し上げます。  「平成20年第1回定例市会提出議案(平成20年度関連)」の1ページをお開きください。  第1号議案神戸市職員定数条例の一部を改正する条例の件は,事務事業の増減に伴い,職員定数を前年度に比べて 263人削減し,1万 6,398人にしようとするものであります。  3ページ,第2号議案特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の特例に関する条例及び神戸市職員に対する期末手当等の支給に関する条例の特例に関する条例の一部を改正する条例の件は,特別職の職員で常勤のものの給料月額及び期末手当の減額,並びに指定職職員の期末手当の減額を継続しようとするものであります。  9ページ,第3号議案神戸市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の件は,平成20年度の職制の改正に伴い,条例を改正しようとするものであります。  11ページ,第4号議案公立大学法人神戸市外国語大学が徴収する料金の上限の変更の認可の件は,公立大学法人神戸市外国語大学からの申請に対し,徴収する料金の上限の変更について認可しようとするものであります。  15ページ,第5号議案神戸市男女共同参画センター条例の一部を改正する条例の件は,施設の使用料の改定等をしようとするものであります。  23ページ,第6号議案神戸市後期高齢者医療に関する条例の件は,後期高齢者医療制度が実施されるに当たり,各種申請書の受け付け及び徴収事務等に関し,必要な事項を定めようとするものであります。  29ページ,第7号議案神戸市特別会計設置条例の一部を改正する条例の件は,後期高齢者医療事業に係る特別会計を設置しようとするものであります。  31ページ,第8号議案老人医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例の件は,老人保健法の改正に伴い,関係規定の整理をしようとするものであります。  39ページ,第9号議案神戸市国民健康保険条例の一部を改正する条例の件は,後期高齢者医療制度の実施等に関連する国民健康保険法の改正に伴い,被保険者に係る後期高齢者支援金等賦課額の規定の追加等をしようとするものであります。  79ページ,第10号議案精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第38条の2第3項の規定に基づく報告に関する条例の件は,精神科病院の管理者に対し,任意入院患者の症状等の報告を求めるに当たり,必要な事項を定めようとするものであります。  81ページ,第11号議案神戸市職員の給与に関する条例及び神戸市看護教員予定者養成のための修学資金貸与条例の一部を改正する条例の件は,神戸市看護大学短期大学部の廃止等に伴い,関係規定の整理をしようとするものであります。  87ページ,第12号議案神戸市立児童福祉施設等に関する条例の一部を改正する条例の件は,旗塚保育所等の廃止及びなぎさ児童館の設置をしようとするものであります。  91ページ,第13号議案神戸市立老人いこいの家条例の一部を改正する条例の件は,福原老人いこいの家を廃止しようとするものであります。  93ページ,第14号議案神戸市心身障害者扶養共済制度条例の一部を改正する条例の件は,心身障害者扶養共済制度の掛金等を改定しようとするものであります。  99ページ,第15号議案神戸市介護保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の件は,平成20年度における保険料率の特例を定めようとするものであります。   101ページ,第16号議案旅館業法施行令の規定に基づく構造設備の基準を定める条例の一部を改正する条例の件は,ホテル営業の施設の構造設備の基準に関する規定を追加しようとするものであります。   105ページ,第17号議案神戸市立学校の授業料等に関する条例の一部を改正する条例の件は,神戸市看護大学大学院の長期履修学生に係る授業料の年額等を定めるものであります。   109ページ,第18号議案神戸市立こうべ市民福祉交流センター条例の一部を改正する条例の件は,研修室及び実習室の使用料の改定等をしようとするものであります。   115ページ,第19号議案神戸市立総合福祉センター条例の一部を改正する条例の件,及び 119ページ,第20号議案神戸市立斎場条例の一部を改正する条例の件は,それぞれ施設の使用料を改定しようとするものであります。   123ページ,第21号議案神戸市ぽい捨て及び路上喫煙の防止に関する条例の件は,路上喫煙の防止を推進する等に当たり,必要な事項を定めるものであります。   127ページ,第22号議案神戸市廃棄物の適正処理,再利用及び環境美化に関する条例の一部を改正する条例の件は,家庭系一般廃棄物の排出に指定袋制を導入しようとするものであります。   131ページ,第23号議案神戸市手数料条例の一部を改正する条例の件は,建築確認申請等の手数料の改定及び家庭から排出される粗大ごみ処理手数料の新設をしようとするものであります。   145ページ,第24号議案神戸エンタープライズゾーン及び神戸国際経済ゾーンにおける支援措置に関する条例の一部を改正する条例の件は,不均一課税の適用期限の延長等をしようとするものであります。   155ページ,第25号議案神戸市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例の件は,中央卸売市場本場の面積の変更及び使用料の改定をしようとするものであります。   157ページ,第26号議案神戸市立自然休養村管理センター条例の一部を改正する条例の件, 159ページ,第27号議案神戸市立水産会館条例の一部を改正する条例の件, 163ページ,第28号議案神戸市立水産体験学習館条例の一部を改正する条例の件,及び 167ページ,第29号議案神戸市立農村環境改善センター条例の一部を改正する条例の件は,それぞれ施設の使用料を改定しようとするものであります。   173ページ,第30号議案神戸市道路公社と共同して同公社の定款の変更の認可の申請をする件は,神戸市道路公社が道路の整備に関する基本計画を変更するに当たり,同公社と共同して,国土交通大臣に定款の変更の認可申請をしようとするものであります。   179ページ,第31号議案神戸市都市公園条例の一部を改正する条例の件は,有料公園施設の使用料の改定等をしようとするものであります。   257ページ,第32号議案神戸市道路占用料条例の一部を改正する条例の件は,道路の占用料を徴収する占用物件の追加等をしようとするものであります。   265ページ,第33号議案神戸市立路外駐車場条例の一部を改正する条例の件,及び 273ページ,第34号議案道路法第24条の2第1項の規定に基づき駐車料金を徴収する自動車駐車場に関する条例の一部を改正する条例の件は,市営駐車場の駐車料金の改定等をしようとするものであります。   275ページ,第35号議案神戸市建築物の安全性の確保等に関する条例の件は,総合的かつ計画的な建築物の安全性の確保を図る等に当たり,条例を制定しようとするものであります。   301ページ,第36号議案神戸国際港都建設計画東灘山手地区土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例の件は,神戸国際港都建設計画東灘山手地区土地区画整理事業の工区の廃止等をしようとするものであります。   313ページ,第37号議案神戸市立こうべまちづくり会館条例の一部を改正する条例の件は,施設の使用料を改定するものであります。   319ページ,第38号議案須磨海岸を守り育てる条例の件は,須磨海岸の良好な環境の保全を図る等のため,須磨海岸の利用等に関し必要な事項を定めるものであります。   323ページ,第39号議案神戸市防災コミュニティセンター条例の一部を改正する条例の件, 327ページ,第40号議案神戸市立体育施設条例の一部を改正する条例の件, 363ページ,第41号議案神戸市立婦人会館条例の一部を改正する条例の件, 365ページ,第42号議案神戸市立自然の家条例の一部を改正する条例の件,及び 375ページ,第43号議案神戸市生涯学習支援センターその他の施設条例の一部を改正する条例の件は,それぞれ施設の使用料を改定しようとするものであります。   381ページ,第44号議案平成20年度に係る包括外部監査契約締結の件は,平成20年度に係る包括外部監査を井堂信純氏と契約しようとするものであります。   387ページ,第45号議案地方独立行政法人神戸市民病院機構評価委員会条例の件は,神戸市民病院機構評価委員会の組織及び委員その他委員会に関し必要な事項を定めるものであります。   389ページ,第46号議案地方独立行政法人神戸市民病院機構定款の件は,地方独立行政法人神戸市民病院機構を設立するに当たり,定款を定めようとするものであります。  以上で予算案及び関連議案の説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 15 ◯議長(前島浩一君) 以上で当局の説明は終わりました。  この際,お諮りいたします。  本件に関する審議は,本日はこの程度にとどめたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 16 ◯議長(前島浩一君) ご異議がないと認めます。  それでは,本件に関する審議は,本日はこの程度にとどめます。 17 ◯議長(前島浩一君) 次に,日程第74 予算第31号議案より日程第96 第88号議案に至る23議案,一括議題に供します。 18 ◯議長(前島浩一君) これより順次,関係局長の説明を求めます。  まず,小柴行財政局長。 19 ◯行財政局長(小柴善博君) ただいまご上程になりました諸議案中,予算第31号議案から予算第44号議案に至る14議案につきまして,一括ご説明申し上げます。  このたびの補正予算は,国の補正予算に迅速に対応し,平成20年度当初予算とあわせて市民の暮らしと安全・安心を守る施策を一層推進するとともに,高金利地方債の繰上償還などにより将来負担の軽減を図ることを主眼として編成したものであります。  まず,予算第31号議案一般会計補正予算からご説明申し上げます。  「平成19年度神戸市各会計補正予算」の2ページをお開きください。歳入からご説明申し上げます。  第11款地方特例交付金では,特別交付金で 6,200万円を,第15款使用料及手数料では,市民使用料で 2,500万円を,第16款国庫支出金では,都市計画費負担金などで24億 9,200万円を,第20款繰入金では,海岸環境整備事業費繰入金で72億 9,400万円を,第23款市債では,市債の許可見込額72億 2,600万円を,それぞれ追加いたしております。  以上,一般会計の歳入補正額は 171億 100万円の追加となっております。  次に,3ページ,歳出につきましてご説明申し上げます。  第3款市民費では,神戸文化ホールの改修で 9,600万円を,第4款民生費では,児童福祉施設の改築などで1億 4,000万円を,第8款農政費では,財団法人神戸みのりの公社への出捐などに伴い20億 3,500万円を,第9款土木費では,高潮対策,津波危機管理対策で1億 2,000万円を,第10款都市計画費では,補助事業の認証決定などに伴い17億 5,700万円を,第13款教育費では,学校施設耐震化などで71億 6,400万円を,第15款諸支出金では,公債基金に対する償還金などで57億 8,700万円を,それぞれ追加いたしております。  以上,一般会計の歳出補正額は 171億 100万円の追加となっております。  次に,4ページ,第2表繰越明許費では,神戸文化ホール改修など10件につきまして,繰り越しをしようとするものでございます。  次に,5ページ,第3表市債補正では,道路整備事業など9件につきまして,限度額を補正しようとするものでございます。  次に,特別会計に移りまして,7ページ,予算第32号議案農業集落排水事業費補正予算では,歳出におきまして,高金利地方債の繰上償還で 7,600万円を追加し,歳入では,市債で同額を追加しようとするものでございます。第2表市債補正では,農業集落排水事業につきまして,限度額を補正しようとするものでございます。  11ページ,予算第33号議案海岸環境整備事業費補正予算では,歳出におきまして,公債費及び一般会計への繰出金などで 110億円を追加し,歳入では,財産収入で同額を追加しようとするものでございます。第2表繰越明許費では,マリンピア神戸整備事業につきまして,繰り越しをしようとするものでございます。  13ページ,予算第34号議案市営住宅事業費補正予算では,歳出におきまして,補助事業の認証決定及び高金利地方債の繰上償還で12億 7,100万円を追加し,歳入では,市債などで同額を追加しようとするものでございます。第2表繰越明許費では,市営住宅計画修繕につきまして,繰り越しをしようとするものでございます。第3表市債補正では,市営住宅管理事業につきまして,限度額を補正しようとするものでございます。  17ページ,予算第35号議案介護保険事業費補正予算では,歳出におきまして,補助事業の認証決定に伴い 1,300万円を追加し,歳入では,国庫支出金などで同額を追加しようとするものでございます。  19ページ,予算第36号議案空港整備事業費補正予算では,歳出におきまして,補助事業の認証決定などに伴い2億 5,400万円を追加し,歳入では,国庫支出金などで同額を追加しようとするものでございます。第2表市債補正では,空港整備事業につきまして,限度額を補正しようとするものでございます。  23ページ,予算第37号議案公債費補正予算では,歳出におきまして,高金利地方債の繰上償還などで 297億 9,700万円を追加し,歳入では,繰入金の増から借換債の減を差し引いて同額を追加しようとするものでございます。  次に,企業会計に移りまして,25ページ,予算第38号議案下水道事業会計補正予算では,第2条資本的支出におきまして,企業債等償還金で86億 300万円を追加し,収入では,企業債の増を予定いたしております。  27ページ,予算第39号議案新都市整備事業会計補正予算では,第2条収益的支出におきまして,営業費用で2億 3,700万円を追加し,収入では,土地売却収益の増を予定いたしております。第3条資本的支出では,投資で 1,200万円を追加し,収入では,雑収入の増を予定いたしております。  29ページ,予算第40号議案病院事業会計補正予算では,第2条資本的支出におきまして,企業債等償還金で5億 6,800万円を追加し,収入では,企業債の増を予定いたしております。  31ページ,予算第41号議案自動車事業会計補正予算では,第2条資本的収入におきまして,他会計繰入金で 328億円を追加しようとするものでございます。  33ページ,予算第42号議案高速鉄道事業会計補正予算では,第2条資本的支出におきまして,企業債償還金などで 428億 8,600万円を追加し,収入では,企業債などの増を予定いたしております。  35ページ,予算第43号議案水道事業会計補正予算では,第2条資本的支出におきまして,企業債償還金で22億 4,300万円を追加し,収入では,企業債の増を予定いたしております。  37ページ,予算第44号議案工業用水道事業会計補正予算では,第2条資本的支出におきまして,企業債償還金で 7,400万円を追加し,収入では,企業債の増を予定いたしております。  以上,各会計補正予算につきましてご説明申し上げました。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 20 ◯議長(前島浩一君) 次に,永井市民参画推進局長。 21 ◯市民参画推進局長(永井秀憲君) ただいまご上程になっております諸議案中,第80号議案及び第81号議案につきまして,一括ご説明申し上げます。  「平成20年第1回定例市会提出議案(平成19年度関連)」の17ページをお開きください。  第80号議案住居表示を実施する区域を追加し,当該区域における住居表示の方法を定める件は,住居表示を実施する区域に垂水区下畑町の一部の区域を追加するとともに,この区域における住居表示の方法を街区方式にしようとするものであります。  次に,19ページ,第81号議案町及び字の区域並びにその名称の変更等の件は,東灘区及び垂水区における住居表示の実施,北区,西区及び垂水区における宅地造成,並びに北区における土地改良事業の施行に伴い,町及び字の区域並びにその名称の変更等をしようとするものであります。  以上,何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 22 ◯議長(前島浩一君) 次に,大森国際文化観光局長。 23 ◯国際文化観光局長・観光監(大森伸一君) ただいまご上程になっております諸議案中,第82号議案及び第83号議案につきまして,一括ご説明申し上げます。  29ページをお開きください。  第82号議案指定管理者の指定の件(神戸市立有馬温泉観光交流センター),及び31ページ,第83号議案指定管理者の指定の件(神戸市立太閤の湯殿館)は,いずれも平成20年4月1日から平成21年3月31日までの期間,有馬温泉観光交流センター及び太閤の湯殿館の指定管理者として,財団法人神戸国際観光コンベンション協会を指定しようとするものであります。  以上,何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 24 ◯議長(前島浩一君) 次に,橋口産業振興局長。 25 ◯産業振興局長(橋口秀志君) ただいまご上程になっております諸議案中,第84号議案及び第85号議案につきまして,一括ご説明申し上げます。  33ページをお開きください。  第84号議案指定管理者の指定の件(神戸市立自然環境活用センター)は,平成20年4月1日から平成24年3月31日までの期間,自然環境活用センターの指定管理者として,高和自然環境活用センター管理会を指定しようとするものであります。  次に,35ページ,第85号議案指定管理者の指定の件(神戸市立農村環境改善センター)は,平成20年4月1日から平成24年3月31日までの期間,農村環境改善センターの指定管理者として,神戸市立農村環境改善センター管理運営協議会を指定しようとするものであります。  以上,何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 26 ◯議長(前島浩一君) 次に,佐俣建設局長。 27 ◯建設局長(佐俣千載君) ただいまご上程になっております諸議案中,第86号議案市道路線認定,廃止及び変更の件につきまして,ご説明申し上げます。  37ページをお開きください。  本件は,開発行為により築造された道路等の認定,機能及び形態が喪失した道路の廃止,並びに道路整備に伴う路線の終点の変更を行おうとするものであります。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 28 ◯議長(前島浩一君) 次に,小川教育長。
    29 ◯教育長(小川雄三君) ただいまご上程になっております諸議案中,第87号議案及び第88号議案につきまして,一括ご説明を申し上げます。  53ページをお開きください。  第87号議案指定管理者の指定の件(神戸市立灘図書館ほか)につきましては,平成20年4月1日から平成24年3月31日までの期間,灘図書館ほか2施設の指定管理者として,神戸新聞・TRCグループを指定しようとするものでございます。  次に,55ページ,第88号議案神戸市立図書館条例の一部を改正する条例の件は,神戸市立図書館協議会を設置するに当たり,条例を改正しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 30 ◯議長(前島浩一君) 以上で関係局長の説明は終わりました。  本件について,質疑の通告がありますので,発言を許可いたします。  14番井坂信彦君。  (14番井坂信彦君登壇)(拍手) 31 ◯14番(井坂信彦君) 住民投票☆市民力の井坂信彦です。本日は,神戸ワイン事業と,そして図書館の指定管理者制度について,お伺いいたします。  今回の一般会計補正予算の中には,財団法人みのりの公社に20億円の税金を注入するという提案が含まれています。マリンピアが 110億円で売れたので,そのお金を充てるとおっしゃいますが,もとは市民の財布から出た税金であることに変わりはありません。20億円の税金注入の中身は,ほとんどが神戸ワイン事業への支援であります。内容は,不良在庫の処分,そして農家への補償金,そして過去の赤字の穴埋めであります。  それに対して,今後の具体的な経営再建策は,農家から買い取るブドウを現状のワイン70万本分から約40万本分に減らす,現在 150万本余っているワインの在庫を80万本近くまで減らす,そして酒類の販売免許を取って新たな販売ルートを独自に開拓する,この3本柱だとお聞きしております。ここに至るまでの段階で,ワイン事業の廃止や,あるいは民間企業への譲渡・売却も当然まじめに検討されたことと信じたいと思います。今回20億円の税金注入は,神戸市としては苦渋の決断だということなのでしょうか。  ここで根本的な疑問がわいてまいります。神戸ワインを神戸市がこんなに苦労して,いわば市営のまま存続させることで,納税者──市民にとって一体どのようなメリットがあるか。今回注入されようとする20億円は,当然のごとく納税者──市民に還元されなければならないと考えますが,その道筋を説明していただきたいと思います。20数年前,農家 100戸に神戸市がすべて買い取りますからブドウをつくってくださいと,できない約束をしてしまったそのツケを市民の税金で払い続けているだけではないでしょうか。  今回の予算議会で問題となる市バスの敬老パス事業へは,神戸市役所本庁として1円も支援をふやさない中で,神戸ワインに20億円支援をした方が納税者──市民のためになるんだという,その判断の根拠をご説明いただきたいと思います。過去の経緯の説明は,よく知っておりますので一切不要です。ワイン事業を市営のまま存続する市民にとってのメリットだけ1点お伺いいたします。  次に,図書館について,お伺いいたします。  灘区・垂水区・西区の図書館が指定管理者による運営に移行します。今回の移行により,市民から長年要望のあった開館時間の延長など市民サービスが向上することについては,大変喜ばしいことだと考えています。  指定管理者制度のメリットは2つあります。1つは,施設の運営コストが安くなって税金が節約できるということ,これは公務員の人件費よりも競争にさらされている民間の人件費が安くなっているという事実に根差しております。  2つ目のメリットは,民間の創意工夫により市民の立場に立った新しい市民サービスが次々と開発され得ること。ところが,これは民間企業ならではの経営のスピードが生かされなければ実現しないメリットでもあります。これまでの指定管理者制度の実態を見ておりますと,民間企業である指定管理者側が新たなサービスを開発しようとしても,当初神戸市と交わした契約を超えることはなかなか許されません。指定管理者の契約期間である4年といえば,役所では一区切りでありますが,民間企業ではこの4年間に4回,改革やサービス向上が行われるぐらい長い期間でもあります。指定管理者制度のメリットを最大限に生かすためにも,民間企業の自由な工夫を最大限保障すべきだと考えます。  そこで,質問ですが,今回新たに中央図書館には図書館政策の企画調整部門ができました。本庁は政策的な部分を担い,そして指定管理者が運営する各区の図書館については,運営を指定管理者に自由に任せる。これまで無料で行われていたサービスについては,内容が低下したり,あるいはサービス提供対象が限定されたりしないように役所が担保する一方,新たなサービス開発については,これは実費負担サービスも含めて,よほど公共性に反することがない限り現場の判断に任せるべきではないでしょうか。本庁の運営する中央図書館と指定管理者による各区図書館の役割分担,政策立案とサービス・運営の明確な区分について,見解をお伺いいたします。  また,図書館政策,図書館サービス全体について意見を述べる図書館協議会が,このたびようやく設置されたことも大変喜ばしいことであります。そのメンバーに,これまで図書館政策について積極的に発言・行動してきた市民運動グループのメンバーを公募その他の方法で入れるべきだと考えます。従来のような自治会や婦人会の代表をいわば充て職的に入れるのではなく,図書館政策について見識と思い入れとやる気のある市民を入れてほしいと考えますが,あわせて教育長の見解をお伺いいたします。  壇上での発言は以上です。(拍手)  (「議長」の声あり) 32 ◯議長(前島浩一君) 鵜崎副市長。 33 ◯副市長(鵜崎 功君) 私からは神戸ワインの問題について,お答えを申し上げます。  いろいろ経緯をおっしゃいました。この神戸ワインは,少しお話があったかもわかりませんけども,昭和50年代に国営の東播用水事業というのがございまして,その中で新しく生まれてくる農地,造成される農地の利用方法をどうしようかということで,当時多くの方の意見も聞きながら,もちろん市会のご意見もいただきながら,普通の果実でするよりも,ワインつまり加工ブドウを生産することによって農業振興が図られるんではないかということでスタートしたものだというふうに承知をしてます。まさに農業振興,まさに農都神戸としての意気込みを続けていこうという,そういう多くの声に支えられてスタートさせていただきました。  ご案内のとおり,最初のうちはブドウの木はちっちゃいわけですけれども,だんだん大きくなってくるということもありまして,特に4~5年前まではポリフェノールとか健康ブームというのがございまして,ワインの売れ行きもよかったわけですけれども,急激に輸入ワイン等にも押されまして,神戸だけじゃなしに日本全体が実はワインについては危機的な状況に陥ってございます。それもご案内のとおりだろうと思います。  そうした中で,ご指摘ございましたけれども,なぜあえてワインをこの時点で継続するのかということでございますけれども,実は5年前にもこのワイン事業についてはどのようにしようかということで,議会の皆さん方にもご相談を申し上げながら,まずやってみようじゃないか,まず落とせるものなら落としていこう,売れるものなら売れる,どこまで売れるかやっていこうと,そして全量を買い取る制度というのを少しずつ──農家の皆さん方にも契約違反になるんかもわかりませんけれども,やっていこうじゃないかと,そういうやり方で進めてきた経緯がございます。そうした中で,ご指摘のような形で廃止ということには到底なり得ないんだと思ってございます。  そういう意味では,私たちは,最近はワインの売れ行きが落ち込んでますけれども,今までやってこなかったことがまだあるわけですね,もちろん。だから,ここまで来てやっと次が見えてくるという,そういう形になっているんだというふうに思います。  そういう意味で,神戸ワインが昭和59年にスタートしましたから,生産段階から始めるともう25~26年たつ,まさに四半世紀を超えている。この四半世紀の間の中に,私たちはこの神戸ワインは,まさに農都神戸としての地産地消のワインとして,あるいは最近では特に食の安全・安心という市民の大きな期待もございますので,そういう市民にも愛されてきているというふうにも承知してございます。そういう意味で,このワイン事業という灯は少しずつ小さく──縮小してきましたけれども,この灯はともし続けることが大事だろうというふうに判断をさせていただきました。  お話もございましたけれども,この20億円につきましては,実はマリンピア神戸というのが 110億で売れました。この売れた中で,マリンピア神戸の残債あるいはフルーツ・フラワーパークの残債も含めて処理していこうという形で処理させていただきました。その中で,なおかつ少しのお金ができましたので,これを何とかワインにつぎ込めないか。このマリンピア神戸というのは,実は同じくみのりの公社が管理運営をしてございまして,そういう意味では同じところでやっているという,そういう因果関係もあるということもひとつご理解いただきたいと思います。  そして,今現在,これもご案内でしょうけれども,このワイン事業に関しまして,特にみのりの公社全体に対しまして,毎年30数億の短期融資を行ってございます。その短期融資の中には,このワインの在庫の分が20億入ってございます。在庫として,物としてあるわけですね。これをもし今の時点で農家の反対を押し切って,しかも愛されている神戸ワインファンの方々の気持ちを台なしにして,そしてこれをすると,まさに権利放棄になりますので,まさに市民にしわ寄せが来るという,そういう問題もあります。  私たちも,お話のありましたように廃止も含めて当然検討はさせていただきました。その検討の中で,ベストというのがなかなか見つけられない,ベターでいこうじゃないか,ベターで一歩一歩──少しでも少しでも一歩ずつ改善していこう,そしてなおさら愛されるワインづくりにしていこうじゃないかというふうに今思ってございます。  そういうことで,ワインを今まで以上に売っていく,落ち込んで今40数万本の販売になってございますけれども,これを少なくとも50万本にまで持っていくことによって在庫を一掃していきたいという考え方を持っています。そのために,みのりの公社としては製造免許しかないわけですけれども,新たに不良債務が解消されるということになりますと,小売免許が取得できるという大きなチャンスが生まれます。このチャンスを何とか生かして,このワイン事業を再生していきたいというふうに実は思ってございます。  今後,神戸ワインがこれまで以上に市民の皆さんに愛されるものとなっていく,そういう意味では原点に立ち返って一から出直すための補正予算をお願い申し上げている次第でございます。もう1度チャンスをいただきたいと思います。  以上です。  (「議長」の声あり) 34 ◯議長(前島浩一君) 小川教育長。 35 ◯教育長(小川雄三君) 私から2点にわたりまして,お答えをさせていただきます。  1点は,図書館の指定管理者制度導入によりまして民間のメリットですね,そういうようなものを生かしながら柔軟な対応をすべきではないかという点でございます。  この点につきましては,この4月から神戸市立の灘図書館と垂水図書館,西図書館の3館を指定管理者制度を導入するということでございまして,先般選定委員会におきまして,神戸新聞・TRCグループが候補者として選定されたところでございます。指定管理者制度を導入することにより,民間のアイデアでございますとかノウハウ,またその実行力,そういうようなものを生かした創意工夫によります市民サービスの向上が大いに期待できるというように考えてございます。  今回指定管理者候補となりました団体からは,随分いろんな応募提案をいただいてございますけれども,例えばそのサービス向上に関しまして,各区の特徴を生かした地域に密着した内容の企画でありますとか展示,そういうようなものを実施したいということでありますとか,コンビニエンスストア等とのタイアップによりまして,図書の24時間返却可能なそういうような受け付け,そういうようなものを設けたいということでありますとか,青少年向けのコーナー,そういうようなものを設置いたしまして利用促進を図っていきたいということでありますとか,また自社のコンピューターシステム,そういうようなものを活用いたしまして小・中学校向けの調べ学習,そういうようなものへの支援をしたいということでありますとか,さらにはスタッフの専門性の向上のためのレベルアップの研修でございますとか,専門講座,各種の定期研修,そういうようなものを実施したいというような随分評価のできる内容であったと思ってございます。  それで,今後4月からの運営開始に向けまして協定を締結していく予定でございますが,協定書の中には図書館の運営業務,施設の維持管理業務に関します基本事項,そういうようなものとあわせまして図書館サービスに関する事項を盛り込むこととしてございます。  また,ご指摘のように指定管理者が協定事項あるいは今申し上げました応募に際して提案した業務とは別に,実際に業務運営に携わる中で新たなサービスでございますとか,業務改善のアイデア等々が提案されることが考えられるわけでございまして,このような場合につきましては,私どもとしましては,その内容が図書館の公共性でありますとか設置目的,そういうようなものに沿った上で,図書館の利用促進でございますとか市民サービスの向上に寄与するものであれば,これは当然のことながら積極的に,また柔軟に対応していきたいというように思ってございますし,今回,今お話がございましたけども,中央図書館に企画調整機能を持ったセクションを新たにつくってございます。特に地域図書館との関係につきましては,そのようなセクションと積極的に調整を図りながら進めていきたいというように思ってございます。  それから,もう1点,図書館協議会の関係でございますけれども,図書館法では,図書館協議会は図書館の運営に関しまして館長の諮問に応じ,また図書館の業務運営に関し館長へ意見を述べる機関ということで,条例で設置することができるということになってございます。また,文部科学省の方が定めてございます公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準というのがございますけれども,この中では,特に地域の実情等を踏まえ,図書館運営に関し,利用者の声が十分反映されるよう努めなければならないというようなことも言われてございます。  また,今日では情報化でございますとか少子・高齢化等々の進展によりまして,市民のニーズも随分多様化してございます。さらには,指定管理者制度の導入などに見られますように,図書館運営の新しいあり方といいますか,そういうようなものも問われているところでもあるというように考えてございます。そのようなことの中から,本市におきましても,常設的な機関で多様な分野からの意見を踏まえた上での図書館運営が望ましいというように考えてございまして,このたび図書館条例を改正いたしまして,協議会を設置することとしたものでございます。  図書館協議会では,図書館の事業計画でありますとか図書館事業の運営状況,また各種図書館サービスのあり方などについての協議をお願いすることになるというように思ってございます。  協議会の委員につきましては,図書館法上は学校教育・社会教育関係者及び学識経験者の中から選任することになっているわけでございますけれども,私どもとしましては,それに加えまして一般利用者の声を反映した図書館運営,そういうようなものがなされるように,利用者である市民からも委員を選任したいと考えておるところでございます。市民代表の選任方法につきましては,その趣旨をよく踏まえた上で,今後よく検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。  (「議長」の声あり) 36 ◯議長(前島浩一君) 井坂君。 37 ◯14番(井坂信彦君) まず,図書館についてですけれども,本庁がやっぱり管理すべきは,あくまで最初の契約に定めたサービスが,まずきちんと契約どおりのお金の範囲内で公正に提供されているかということだと思うんです。それ以外の,今後4年の間に指定管理者側から出てくるプラスアルファの市民サービスについては,これはやっぱり中学校の校則みたいに,あれだめ,これだめというそういう管理ではなくて,自由に指定管理者の民間の知恵とそしてスピードを発揮できるように,あらかじめ役割分担を明確にしていただきたいと,これは今回申し上げるだけにとどめておきます。  問題の神戸ワインの方ですけれども,来年4月に施行される地方財政健全化法,この中に将来負担比率という財政指標が定められておりますね。公営企業や第三セクターの債務超過,債務保証それから損失補償,債務負担行為による将来支払い額までが一般会計,つまり納税者の将来負担であるとみなされる仕組みです。国がこのような指標で自治体の全体の財政状況をチェックし始めたから,今回バスといい,ワインといい,あわてて資本注入してバランスシートの見かけを改善しているだけではないのかというふうにも勘ぐってしまうわけなんですよ。  債務超過というストック指標の悪化は,これはもう単なる結果の数字にしかすぎないわけです。日々の──この結果を引き起こした日々の要はフローの収支の赤字,これが積もって,あるいはビジネスの組み立ての悪さ,これはそのものが問題であって,資本注入は,これ自体じゃ何の問題解決でもないというのは,恐らく一緒の理解やと思います。  今回の経営再建策,チャンスいただきたいと副市長おっしゃいましたけど,結局5年前の全く繰り返しやというふうに思うんです。過去の議事録全部読み返しましたけれども,5年前の議会でも,外部専門家の委員会から3本柱を提案されているんです。買い取り量多過ぎる,在庫処分せい,そして売り方に民間の知恵を入れろと,この3点,今回と全く一緒なんですよ。民間譲渡の声も,5年前の当時もありましたけれども,やっぱり同じように農業振興というのをにしきの御旗に,いわば市営のまま存続しているわけです。  2003年当時の不良在庫 350万本処分する中で生じた赤字を,結局この間販売促進の中で解消することもできずに,毎年3億円の赤字を続けているわけですよね。年間70万本を目標に売ると言っていたけれども,結局現時点で年間40万本しか売れておらず,新たな不良在庫がまたふえ続けている状態と…… 38 ◯議長(前島浩一君) 発言中,井坂君,申し上げますが,時間がもう経過しましたので,おまとめをいただきたいと思います。 39 ◯14番(井坂信彦君) 外部専門委員会から提言された経営再建策の総括は,これどうなっているのか,今回20億円の税金注入を余儀なくされた経営責任をどう考えるのかということについて,再度お伺いしたいと思います。  (「議長」の声あり) 40 ◯議長(前島浩一君) じゃあ端的に,鵜崎副市長。 41 ◯副市長(鵜崎 功君) まず最初に,地方財政健全化法ということでありましたけれども,私たちは先ほど申し上げましたけれども,とにかくワインを売っていきたいんだと,市民に愛されるワイン,これだけ愛されているワインが売れないのはどこに原因があるのかということで,今回挑戦していきたい。だから,酒税法の中で不良債務であれば取れないわけですから,とにかく何とか免許を取りたい,そして直接みのりの公社の職員が売っていくということをやっていきたいと思ってます。だから,いろんなことを,新たなことをやっていきたいと思います。前回,5年前にやったやつは 350万本の不良在庫を落としていきました,少しずつ。現実に売ってきてます。  ただ,ただ最近になって,この1~2年急激に輸入ワインの攻勢に押されて全国すべて,津々浦々日本のワインは危機的な状況になってます。しかし,私たちのワインは,極端に言えば全国一律のワインじゃないわけです。まさに神戸市民のためのワインだというふうに思ってもいいと思います。神戸市民がたくさん飲んでくれないから,大阪でも東京でも行ってますけれども,本当は飲んでほしいんです。そういうために売っていきたい,そのためにご理解いただきたいと申し上げました。  以上です。 42 ◯議長(前島浩一君) ご苦労さまでした。(拍手) 43 ◯議長(前島浩一君) 質疑は終わりました。  それでは,本件は,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に審査方を付託いたします。 44 ◯議長(前島浩一君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  この際申し上げます。  次回本会議は,来る2月27日午前10時に開きます。  なお,ただいま在席の各位には,文書による開議通知は省略させていただきますので,さようご了承願います。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでした。   (午前11時57分散会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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