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  1. 神戸市議会 2007-12-03
    開催日:2007-12-03 平成19年港湾交通委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯委員長山田哲郎) ただいまから港湾交通委員会を開会いたします。  本日は,去る11月29日の本会議で当委員会に付託されました請願の審査等のため,お集まりいただいた次第であります。  最初に本日,交通局の審査の予定はありませんので,所管事項に関してご質疑がなければ,待機を解除いたしたいと存じますが,いかがでしょうか。  (「なし」の声あり) 2 ◯委員長山田哲郎) それでは,交通局の待機を解除いたします。  次に,本日審査いたします請願4件につきまして,みなと総局の審査の冒頭に,紹介議員の代表である小林るみ子議員及び西ただす議員にそれぞれご出席をいただき,請願の趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 3 ◯委員長山田哲郎) それでは,さよう決定いたしました。  また,請願者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,紹介議員趣旨説明の後,口頭陳述を聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長山田哲郎) それでは,さよう決定いたしました。 (みなと総局) 5 ◯委員長山田哲郎) これよりみなと総局関係の審査を行います。  最初に,請願第17号について,紹介議員の代表である小林るみ子議員より請願の趣旨説明をお願いしたいと存じます。  それでは,小林るみ子議員,発言席へどうぞ。 6 ◯委員外議員小林るみ子) おはようございます。請願第17号神戸空港による海洋環境悪化への対策を求める請願を紹介させていただきます。  市民の反対を押し切って開港に至った神戸空港は,必要性をはじめ財政計画・需要予測・安全性・環境問題・空域管制問題など,未解明・未解決の課題が依然残されたままです。にもかかわらず,神戸空港事業は軌道に乗ったということから,今年度,新産業空港特別委員会は廃止されました。  しかし,今なお港湾交通委員会の場には,神戸空港をめぐる諸課題についての請願や陳情が続いています。それは,神戸市が市民に対して十分に説明責任を果たしてこなかった結果だと言っても過言ではありません。
     本請願者はこれらの諸課題のうちの1つ,環境問題を取り上げ,大阪湾の海洋環境悪化の原因は神戸空港だと指摘しています。空港島ができたことでこの10年間,大阪湾奥部の潮流の滞留が著しく進み,閉鎖性海域をつくってしまい,海底の環境の悪化が進んできたのだと考えています。本請願は神戸空港を原因とする大阪湾の海洋環境悪化という事態を直視し,早急に対策を講じるよう求めているものです。  1994年ごろ当時の中国工業技術研究所での水理模型実験の結果,明石海峡の潮の流れが神戸空港などに妨害されることによって,結局は,大阪湾に汚染された水をため込んでしまうことがわかりました。また,京都大学防災研究所も,同様の水理模型を使い同様の実験を行った結果,やはり同じような結論が出されました。これらの公的な研究機関の予測が実際に起こるとなれば,大阪湾の海洋環境は壊滅的になり,死の海になりかねないということを危惧いたしました。  これを得て,請願者の所属する神戸空港の中止を求める市民の会は,神戸空港護岸が完成した2001年から,毎年夏に海洋環境調査を実施してきました。以前,私もこの調査に参加したことがあります。空港島を挟んだ大阪湾全域にわたる10カ所の調査地点の透明度や溶存酸素の濃度を,上層,中層,低層まで同時に調査をするものです。それらの流れに当たる定点での継続的な調査の結果が,前述の予測を裏づけるものとなりました。  しかし,この調査結果に対して神戸市は真摯に受けとめようとはせずに,海洋環境の悪化は高温少雨という自然現象に原因があるとしました。その後は,大阪湾奥部の海底の地形に原因があるかのように,さらには,その後は影響は空港周辺に限られることを前提とし,調査範囲を狭めおおむね予測の範囲内とし,大阪湾の環境悪化は神戸空港が原因ではないという姿勢を通してきました。まさに,神戸空港が原因ではないが初めにありきで,そのための詭弁としか言いようがありません。  この夏市民の会は海洋環境調査を行い調査結果をまとめた段階で,10月神戸市へ申し入れをする機会を得ました。それに対しても誤差範囲と言える数値を取り上げ,底層の溶存酸素の低下傾向は,空港島埋立事業がスタートする手前から起きているという回答がなされ,あくまでも神戸空港が原因ではないという姿勢を押し通そうとしています。青潮の発生原因についても同様の姿勢です。客観的・科学的な分析だとは到底思えません。もはや,大阪湾の海洋環境に与える影響は看過できない状況にあることが判明されました。  未来につながる海の自然環境を保護するためにも,一刻も早く手を打たなければなりません。そのことが神戸市としての責務であると考え,環境アセスメントの見直しも含め,早急に対策を講じるよう強く求めます。  以上,委員会の委員の皆様には本請願の要旨をご理解いただき,ぜひ採択いただけますよう要望いたします。  以上です。 7 ◯委員長山田哲郎) 請願第17号の趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第18号より請願第20号に至る3件について,紹介議員である西 ただす議員より請願の趣旨説明をお願いしたいと存じます。  それでは,西 ただす議員,発言席へどうぞ。 8 ◯委員外議員(西 ただす) よろしくお願いします。私は,請願第18号,請願第19号,請願第20号の紹介議員を代表して趣旨説明いたします。  請願第18号は,神戸空港事業における神戸市財政への負担の実態を明らかにすること等を求める請願です。  本請願は,神戸市当局の神戸空港事業への見通しの誤りを,幾つもの具体的な事実をもって指摘しています。近くは,開港2周年を前に,スカイマークの社長が羽田便減便を表明しました。市民は,これまで,地方都市を結ぶとしてきた路線が,次々廃止・縮小されるさまに不安を募らせてきました。しかし,市当局は,便数自体は羽田便を中心に確保できている。しかも,羽田便がふえれば採算性がよくなると強弁してきました。現在,新幹線の東京─神戸間も安くなり,ビジネスマンにとっても神戸空港の価値が相対的に低下してきています。以前の説明でも成り立たない事態が起こっています。  今,市長は,盛んに神戸空港への30便枠の撤廃や夜間運航の可能性を探っていると言われますが,問題はそこではありません。利用してもらえないところにあります。着陸料収入は,当初の22億円から,計画の中で15億円まで引き下げられてきました。しかし,実態は9億円程度となり,地方交付税,兵庫県の補助金などに頼らなければ,収支上も赤字に転落してしまいます。  なぜ,市民が今なお神戸空港の問題で怒りの声を上げ続けているのかを,市当局はちゃんと理解すべきではないでしょうか。その怒りは,住民の反対を押し切って空港の建設が進められたことだけではありません。その後,見通しの誤りを認めず,市民サービスを削り,負担ばかりはふえるのに,空港にだけは,どんどんさまざまな理由を後づけして財政的な支援を行っていることです。市民は,空港の赤字の穴埋めに自分たちの税金が実質的には投入され,そのことが自分たちの暮らし悪化につながっていることに気づいています。それは,我が党が行い,市民の皆さんから4,600通を超えて返信されてきた敬老パスアンケート自由記入欄でも明らかです。  この中では,敬老パスを守れということと同時に,なぜ空港にはあれだけお金を使うのか,こういった指摘がされているんです。今なお,神戸空港より生活再建,このスローガンが成り立ってしまう神戸市のあり方を見直さなければなりません。  最後に,この請願の中でも触れていますが,これまでの市長の態度を見るに,今回のスカイマーク羽田便減便,こういったものに対しての対応として,搭乗者率補てんの名目で,航空機償却資産税などの市税が投入されるのではないかと心配しています。また,本請願の他の3つの項目も大変重要な視点です。  各委員の皆様に理解し,ご議論いただきたいと思います。  次に,請願第19号及び20号は神戸─関空ベイ・シャトル運航即時中止を求める請願です。  海上アクセス事業が再開してまだ1年4カ月,しかし,この事業は,神戸市の一番わかりやすいむだ遣いの例となっているのでないでしょうか。  これまで,必要性・利便性に多くの問題を抱える中で,マスコミにも空気を運んでいるとやゆされる低い乗車率を生み出してきました。市民は海上アクセスの再開前から疑問の声を上げてきました。しかし,市当局は今後の趨勢として,関空との連携ということによる収支そのものに明るい材料が並んでいる,平成13年並みの需要年間48万人は確保できる,以前運航していたものに比べ,高速船の固定費は3分の1に抑えられると強弁し,我が党が反対する中,2005年2月,本会議で再開が表明され,続いて,自民,公明,民主,新政会によって,3月,予算特別委員会で附帯決議をつけて予算を承認しました。しかし,ご存じのとおり,この予測は完全に外れ,年間48万人という最低限の目標すら達成できず,走れば赤字をふやす負のスパイラルに陥っています。逆に言えば,神戸市当局としてもただ傍観していたわけではありません。事態打開を期して,必死になってインセンティブ策を繰り出しています。駐車場代の無料化,無料ポーターサービスの実施,あるいは欠航時の代替バスの確保などを進めてきました。そして,最近では,さらに,みなと総局の駐車場を随意契約でアクセス社に任せ,収益を上げさせています。また,莫大な負債を抱えた港湾事業会計が赤字補てんをして,財政支援まで行っています。本請願は,こうした手段をこそくと厳しく指摘しています。  そもそも,市民生活を守り,発展させることが神戸市当局の仕事であるという地方自治の本旨の立場からも,また,事業の失敗を認めようとしない姿勢からも,市民の自然な感想ではないかと思います。  こうした中,10月の市当局とのやりとりの中で,当局からは,海上アクセス本体での黒字財政にこだわらないという趣旨の発言が飛び出しました。この発言は,市民へのこれまでの説明を覆すものであると同時に,本音のところで,この事業の破綻を市当局自身感じていることを認めてしまったものです。改めて今の状況を考えていただきたいんです。  この間,私たちは,これは地方自治体の責任を放棄する行為であると指摘しましたが,常に,財政難をにしきの御旗に,市長を先頭にして市職員の削減,公立保育所の民営化,バス路線の廃止など数々の市民サービスの削減を進めてきました。ですが,この海上アクセスは財政難の解決のための対象とはされていません。市当局自身,本体業務での黒字化が難しいという認識を持っているのであれば,むだ遣いによってつくり出してしまった苦しい財政難を解決するためにも,運航の即時中止こそ何より必要ではないでしょうか。  以上で,紹介議員を代表しての趣旨説明を終わります。 9 ◯委員長山田哲郎) 請願第18号より請願第20号に至る3件の趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第17号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは,白石さん,発言席へどうぞ。 10 ◯委員長山田哲郎) この際,陳述人に申し上げます。陳述人におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,白石さん,どうぞ。 11 ◯請願者 神戸空港の中止を求める市民の会事務局長の白石です。灘区永手町3丁目2─30に私たちは事務所を置いております。  請願を要約させていただきます。  神戸空港の埋め立てが大阪湾海洋環境に与える影響は,既に見過ごすことのできない状態になっています。神戸空港の中止を求める市民の会は,ことしも7月29日に第9回の海洋環境調査を行いました。神戸空港の護岸が海上に出現した2001年以来,7年にわたって,垂水沖から尼崎沖にかけての調査です。神戸空港島を挟んで西側と東側の海域でその状況が大きく違います。西側海域はいろいろな生物が生息できるきれいな海です。他方,東側は溶存酸素が極度に少なく,透明度も悪く,汚染指標種の調査でも,90%というような非常に停滞した汚染のひどい状態です。神戸港沖は,1995年以降,改善が見られ,1997年から1999年には国の環境基準をクリアしましたが,神戸空港島の埋め立てが始まると汚染が再び進行し始め,2000年からは急激に悪化しました。市民の会の調査と一致することをこれまでに明らかにしてきました。  1994年ごろの,旧通産省の中国工業技術研究所京都大学防災研究所の2つの国の機関が,空港島の埋め立ては大阪湾奥部の環境の悪化が起こることを指摘していました。神戸市はこれを無視して,コンピューターシミュレーションが科学的にすぐれているとしたのです。市民の会は,この違いを確かめるべく,2001年,護岸が海上に姿をあらわして以来,海洋調査を行ってきました。  その結果は,残念ながら国の機関の指摘したとおりです。空港島が東側海域の汚染を著しく進行させたということです。大阪湾奥部が,極めて停滞性の強い,汚染のひどい海域になってしまいました。私たち市民の会が,これまでの調査結果をもとに,今回を含め何度となく請願をし,環境の悪化をどのように考えるのかを要求してきました。しかし,いずれも,環境への影響は軽微だの一点張りです。天候のせいだ,低温多雨,高温少雨の年など悪い結果の年もあったかもしれないとしています。海洋環境の悪化を天候や自然現象とする,ご都合主義のでたらめに終始しています。  次いで,海底の地形のせいにもしました。1992年以来の神戸市環境局の調査結果さえ説明できずです。空港周辺近辺の調査だけで,神戸市環境影響評価審査会がおおむね予測の範囲としたことをもって,神戸空港が原因ではないと,市民の会の指摘に一切向き合おうとしません。市民の会の長年にわたる科学的な調査努力と,国の機関の指摘と神戸市の環境アセスメントのいずれが正しいのか,神戸市はどのように考えているのかをやはり問いただします。  これまで発生したことのない青潮が,芦屋,西宮の海域で発生しました。これまでの原因の説明では考えられません。それほど海洋環境の悪化が,ついに死の海と表現せざるを得ないような瀕死の状態にこの神戸沖はあります。  我々市民の会は,国土交通省,環境省にも訴えてまいりました。もはやこの事態は猶予を許さない深刻な事態です。かかる事態を神戸市当局が直視し,速やかに神戸空港による海洋環境の悪化についての対策を講ずるよう強く要望します。  少しつけ加えさせていただきますと,11月22日の日にちが入りました神戸市からの文書を私たちは手にしました。それは,10月23日に神戸市に出しました,被災地反失業総行動団体連絡会が神戸市に要求をしました回答書です。それは,私たちもそのメンバーに加入しておりますので,神戸空港問題を提起しました。それに対して回答をいただいたのですが,これは,今までと同じように非常にそっけないものです。しかし,初めて神戸市が神戸空港問題を回答してきました。これは,今後,私たちは神戸市に対して質問をし,要求を出していくことにしたいと思います。神戸市が,本当に神戸空港海洋環境に与えた影響を見直していただいて,十分な施策をとられるように,あわせてお願いいたしたいと思います。  以上で終わります。よろしく。 12 ◯委員長山田哲郎) 口頭陳述は終わりました。  どうもご苦労さまでした。  次に,請願第18号及び請願第19号について,一括して口頭陳述を聴取いたします。  それでは,北岡さん,発言席へどうぞ。 13 ◯委員長山田哲郎) この際,陳述人に申し上げます。陳述人におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,それぞれ5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,北岡さん,どうぞ。 14 ◯請願者 「ストップ!神戸空港」の会の事務局長の北岡です。  請願第18号と第19号,一括して陳述させていただきたいと思います。  まず,請願第18号神戸空港事業における神戸市財政への負担の実態を明らかにすることなどを求める請願であります。  1999年9月の神戸空港島建設の着工より8年が経過しました。神戸市は,空港の整備が生活再建などに支障を及ぼすことはありません。市民の皆さんに負担はかけませんと繰り返し説明してきました。  新都市整備事業会計の借金は,’06年度末で3,685億円と,空港島着工前の3倍近くになる一方,空港島の土地売却は全く進んでいません。新都市整備事業会計は,これまで,事業で生じた利益の一部を,毎年,35億円程度を一般会計に繰り入れ,教育,福祉施策などに使ってきました。この繰り入れが,空港島の建設が始まってから毎年減額され,’06年度には,新都市会計の経営の悪化などを理由に繰り入れそのものをやめてしまいました。  開港して1年9カ月経過しましたが,空港本体の運営も,着陸料収入は,年間9億円程度と,需要予測は管理収支の見通しから大きく下回っています。神戸市は,搭乗率が80%になれば,便数の増または機材の大型化が行われ,着陸料収入は今後ふえると説明していますが,’07年度の搭乗率は7カ月で68.2%です。ことし6月に,新潟,熊本の2路線が廃止され,10月15日には,スカイマークエアラインズの西久保社長は羽田便の減便も表明しています。神戸市は,赤字の穴埋めに,地方交付税や兵庫県の補助金など,毎年約5億円運営費に繰り入れていますが,本来市民の暮らし,福祉に使うべき財源であります。神戸市は,財政難を理由に敬老パスの利用者負担を押しつけようとしていますが,空港事業のあり方こそ見直すべきであります。  以下,具体的に請願します。  1つ,空港事業における神戸市財政への負担の実態を明らかにすること。  2つ,土地売却及び管理収支の計画を見直すこと。  3つ,航空機償却資産税など市税の投入を行わないこと。  最後に,空港の是非を含め,今後のあり方について市民の意見を聞くこと。以上,請願第18号です。  続いて,請願19号,神戸空港関空国際空港を結ぶ海上アクセス,ベイ・シャトルの運航の即時中止を求める請願であります。  私たちは,海上アクセスを再開しても採算がとれないことは明らかであり,海上アクセスの再開をしないよう求め続けてまいりました。しかし,神戸市は近い将来必ず黒字になり,累積赤字も徐々に解消できるとして強引に再開してしまいました。10月23日開催された港湾交通委員会,私も傍聴しておりましたが,当局は,1便当たり28人の乗客があれば採算はとれるが,今年度の見通しは23人ないし25人で見通しは厳しいと発言,さらに交通事業はよくてトントン,附帯事業でカバーするものなどと発言しています。採算はとれる,心配は要らないと強引に再開しておきながら,今になってさきのような発言をするのは,市民を愚弄するものであることを厳しく指摘しておきたいと思います。  さて,海上アクセス株式会社の昨年度決算は約4億円の赤字です。今年度についても,既に2億4,000万円が港湾会計事業から投入されています。市当局も認めているとおり,海運事業における採算は極めて厳しい状況にあります。  さらに指摘しなければならないことは,従来,みなと総局が管理していた駐車場についてであります。6カ所の駐車場を随意契約で海上アクセス株式会社に管理運営させています。これは,本来業務である海運事業をその他事業で補うために,特別の便宜を図っていると言っても仕方のないことではないでしょうか。  さらに,従来どおり,みなと総局で管理運営していれば,本来,港湾会計事業の収入となるはずのものではありませんか。このようなこそくな手段を講じても,将来,黒字になる見通しはありません。運航すればするほど赤字になるのは明らかです。  以上の理由から,海上アクセスの運航は直ちに中止するよう請願するものであります。  委員の皆さん方には,ぜひ採択をいただきますようお願いをして,陳述を終わります。  ありがとうございました。 15 ◯委員長山田哲郎) 口頭陳述は終わりました。  どうもご苦労さまでした。  次に,請願第20号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは,小谷さん,発言席へどうぞ。 16 ◯委員長山田哲郎) この際,陳述人に申し上げます。陳述人におかれては,住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,小谷さん,どうぞ。 17 ◯請願者 神戸市東灘区田中町3丁目11─1,「ストップ神戸空港」東灘の会,小谷正男です。  本日は,海上アクセス,神戸─関空ベイ・シャトル運航即時中止を求める請願の陳述を行います。  毎回申し上げていますが,市民の声を無視して神戸空港が開港されてから1年と11カ月が経過していますが,神戸空港が抱える問題点はますます顕在化し,厳しさも増大していると言わざるを得ません。しかし,それにもかかわらず,神戸市は,さまざまな──神戸空港を象徴的に,税金のむだ遣いを行いながら,多くの高齢者の方が大事にしておられる敬老パスの有料化の検討を始めておられます。まさしく,市民の防波堤としての行政の責任を放棄したものと言わざるを得ないと思います。  また,最大の口実として財政難を挙げておられます。しかし,財政難を理由とするならば,本日の請願の趣旨であります海上アクセスの中止を何よりも最初に行うべきだと考えます。  さて,私は,本請願の提出に当たって2件の情報公開の請求を行いました。  1つは,10月の議会で,空港島の土地処分が予定どおり進まない場合でも,開発事業の資金で一時立てかえ返済するというのは,政策転換ではないかという私の請願に対して,当局より,初めに決めていたことで,政策転換ではないとの答弁がありました。そのことについて初めて記載された公的な書面の提出を求めます。  もう1つは,海上アクセスの中止を求める請願に対しての当局の答弁について,海上アクセス本体で黒字財政になることは考えていないとの根拠になる書類の提出を求める。  この2つの情報公開請求を行いました。  1つ目の回答に対して,平成11年1月に発行の空港ニュースに初めて登場しているということでした。こういう神戸空港ニュース,これに初めて登場したのが平成11年1月です。平成11年1月というのは,もう既に許可申請を行い,公聴会を行い,港湾審議会,また承認,議会の議決も行われ,まさしく空港の着工が始まった年であります。これはまさしく,市民に対して政策転換の表明であると思いますが,いかがでしょうか。  次に,2つ目について,回答は,作成または取得していないためという理由で,公開しないとの決定通知でありました。  神戸市当局は,これまで,乗客が少ないのはまさにPR不足である,今後,間違いなく増加してくると答えてこられました。しかし,海上アクセス本体で黒字財政になることは考えていないとの発言は,これまでの答弁を根本的に否定するものであり,神戸市民に対する冒涜と言わざるを得ません。当局の無責任な答弁の弁明を改めて求めると同時に,海上アクセス即時中止を求める請願を行います。  委員会の皆様に対しては──まさに,市民の方に対して,誠実に審議いただき,採択いただけますよう,よろしくお願いいたします。 18 ◯委員長山田哲郎) 口頭陳述は終わりました。  どうもご苦労さまでした。 19 ◯委員長山田哲郎) 次に,陳情第104号及び陳情第105号について,陳情の趣旨を私から申し上げます。  陳情第104号は,神戸空港の諸課題について十分な説明を,陳情第105号は,神戸空港のバードストライク問題についての説明をそれぞれ求める趣旨であります。  陳情の具体的な内容につきましては陳情文書表をご参照願います。 20 ◯委員長山田哲郎) それでは,請願4件及び陳情2件について,一括して当局の説明を求めます。  局長。着席されたままで結構です。 21 ◯山本みなと総局長 それでは,座ってご説明申し上げます。失礼いたします。  それでは,請願4件,陳情2件,以上6件につきましてご説明申し上げます。  初めに,請願第17号神戸空港による海洋環境悪化への対策を求める請願につきましてご説明申し上げます。  神戸空港が環境に与える影響につきましては,空港と埋め立て工事に着手いたしました平成11年度から,神戸市環境影響評価等に関する条例の規定に従いまして事後調査を実施,その結果を公表してきております。  平成11年度から平成14年度までの内容については,事後調査報告書をレビュー,再評価として取りまとめまして,神戸市環境影響評価審査会はおおむね予測の範囲内であったとしております。  また同審査会は,近年の神戸海域における底層DOの低下傾向につきましては,本事業の工事着手前,平成10年ごろから起きていること,過去平成4年度から6年度にも低下時期があったこと,神戸海域全体で同様の傾向を示していること,潮流調査の結果,周辺海域での潮流の変化が特に認められないことから,自然要因によるものと考えられるとしております。  大阪湾のように,河川等からの淡水流入を考慮する必要がある場合や,水質予測をあわせて行う場合は,数値シミュレーションを用いるのが一般的であることから,環境影響評価においては,水理模型実験ではなく,数値シミュレーションにより水質・潮流を予測し,評価しております。  また,本市では,環境影響のより詳細な把握について検討を加えるため,かつて,空港島の影響が大きいとした京都大学防災研究所の模型を使用いたしまして,水理模型実験による検討を補足的に行っております。その結果につきましては,神戸市環境影響評価審査会は,水理模型実験による潮流予測結果と数値シミュレーションによる予測結果は,おおむね同様の状況を示していること,細部の相違点は,細かな設定条件の相違や水理模型の限界によるものであることとして,本市の調査結果をおおむね妥当と判断しております。青潮は,海底の深いくぼ地で発生した貧酸素水塊が風などによって上昇することによって発生すると考えられておりまして,青潮の発生要因,現在の発生場所等を考慮すれば,空港島の影響とは考えられません。  以上のことから,大阪湾における夏季底層DOの低下や青潮の発生は空港島が原因と特定できるものはございません。
     続きまして,請願第18号神戸空港事業における神戸市財政への負担の実態を明らかにすること等を求める請願につきましてご説明申し上げます。  神戸空港は,神戸市及び周辺地域の国内航空需要に対応するとともに,活力と魅力のある神戸のまちづくりに不可欠な都市基盤として整備してまいりました。空港事業の収支を明確にするため,一般会計とは別に特別会計や企業会計で経理を行いまして,財政計画や管理収支の見通しを公表するとともに,毎年度の予算・決算についても明らかにしてきております。  土地売却につきましては,今年度から平成21年度末までの3年間,総合物流施設用地,小型航空機機能用地,処分緑地などを対象に,分譲価格の引き下げ,分譲と定期借地の組み合わせなどによるインセンティブ策を導入しております。神戸エンタープライズプロモーションビューローを中心に企業誘致活動に取り組み,処分促進に努めることにしておりまして,財政計画を見直すことは考えておりません。  管理収支につきましては,航空会社に増便や機材の大型化を働きかけることで着陸料を確保するとともに,収入に見合った支出に努めることで黒字を確保しておりまして,管理収支の見通しを見直すことは考えておりません。  神戸空港は,全国的な路線再編の中,今年度に入り,一部の路線で休止・減便となっておりますが,札幌線・羽田線・那覇線の3路線は,夏季の季節定期便も含めて増便されるとともに,7月からは石垣線が新設されております。航空会社は神戸空港の利用者ニーズに的確に対応しておりまして,10月までの実績では,旅客数が対前年度比で約1割伸びております。また,スカイマークの羽田線減便につきましては,利用者利便の観点から,影響が極力少なくなるよう協議を進めている一方,今後,札幌線,那覇線の就航も計画されていると聞いておりまして,他の航空会社とともに航空ネットワークの充実を要望しているところでございます。  神戸空港に対する地方交付税は,空港整備に係る国庫補助裏の市債の元利償還に応じて基準財政需要額に加算され,空港事業の実施により基準財政需要額が増加する結果,交付額も増加しているものでございます。また,県からの補助金も,空港整備に伴って繰り入れているものでございます。市税につきましては,空港建設に当たっては,空港本体工事はもちろん,ターミナル会社やアクセスとしての神戸新交通株式会社に対する出資には市税を一切投入しないこととする,平成10年11月18日の神戸空港の推進に関する決議を遵守してきておりまして,管理収支の見通しにつきましては,航空機償却資産税は算入しておりません。  神戸空港は,開港後10月までの実績で約480万人が利用するなど,関西圏の新しい窓口として定着しておりまして,一層の利便性の高い空港となるよう努めてまいります。  また,市民の皆様に対しましては,今後とも,神戸空港ニュース・トピックス,ホームページ等の各種媒体や情報公開制度を通じて積極的に広報してまいりますとともに,広聴につきましても,市長への手紙,Eメール等により適切に対応してまいります。  続きまして,請願第19号神戸─関空ベイ・シャトル運航即時中止を求める請願及び請願第20号神戸─関空ベイ・シャトル運航即時中止を求める請願につきまして,一括してご説明申し上げます。  神戸─関空ベイ・シャトルは,関西国際空港と神戸空港を最短で結ぶ,非常に利便性の高い公共交通機関であり,関西三空港懇談会や関西国際空港利用促進本部におきましても,両空港の連携の観点からその必要性が認識されているほか,国際都市神戸の発展のためにも必要不可欠な都市装置であると考えております。  このようなベイ・シャトルの公共性にかんがみ,今年度は,2億2,600万円の補助を港湾事業会計から行うほか,あわせて,海上アクセス会社としても,さらなる乗客増対策や経費削減,新たな附帯事業の立ち上げなど全力を挙げて取り組んでいるところでございまして,海上アクセス会社の経営を1日も早く安定軌道に乗せることが,港湾事業会計に資するものであると考えております。  海上アクセス会社では,具体的な乗客増対策といたしまして,PRの強化や駐車場料金の無料化などのサービスの向上に努め,その結果,平成19年度の乗客数は,11月末で約21万7,000人となっております。  さきの常任委員会における答弁の趣旨は,本年度の41万人という目標数値に対して,現時点では約8割の達成率でございますので,引き続き乗客増対策に努め,収入増を図る必要があること,また,平成17年度予算における附帯決議の趣旨を踏まえ,附帯事業にも積極的に取り組み,経営基盤を早期に安定させる必要があるということを申し上げたものでございます。言葉が不足していた点につきましてはおわび申し上げます。  一方,ポートアイランドなどで実施しております6カ所の駐車場につきましては,他の外郭団体から運営を任されているものが2カ所,行政財産を使用許可しているものが2カ所,残り2カ所が普通財産の随意契約でございまして,これにつきましては,まとめて一元的に管理する方が,より効果的な,渋滞・路上駐車対策が可能となり,公共・公益目的に合致すること,売却までのあくまで暫定利用であり,契約終了時のスムーズな対応を確保する必要があることといった理由から,海上アクセス会社が事業を行っているものでございます。  今後とも,PRをなお一層強化し,学校など団体利用の促進を図ってまいります。  また,日帰り観光として,りんくうタウンに今月8日に開業する集客施設,りんくうプレジャータウンシークルとの連携を進めてまいります。さらに,和歌山方面から,ベイ・シャトルを利用して神戸ルミナリエを見に来ていただけるよう,PRキャラバンや新聞折り込み広告などを行っております。  今後も,できる限り多くの方に乗っていただけるよう最大限の努力を行い,引き続きベイ・シャトル事業を着実に進めてまいりたいと考えております。  したがいまして,神戸─関空ベイ・シャトルの運航中止は考えておりません。  続きまして,陳情第104号神戸空港の諸課題について十分な説明を求める陳情につきましてご説明申し上げます。  関西3空港のあり方につきましては,国の交通政策審議会航空分科会答申において役割が整理され,また,関西三空港懇談会におきまして,関空を核としつつ,関西圏の3空港を,トータルとして最適運用を図ることが確認されております。神戸空港の需要予測につきましては,国土交通省通知に沿って需要予測の精査を行いまして,平成14年度にその結果がまとめられました。予測作業に当たっては,便数等の利便性の反映,最新の政府経済見通しの反映,他の交通機関との競合関係の評価,近接空港との分担関係等を考慮いたしまして,最新の知見により予測モデルを構築し,予測制度の向上が図られました。予測内容につきましては,学識経験者による検討会を設置し,予測手法や前提条件などについて慎重に検討いただき,妥当なものとの評価をいただいております。また,予測過程の透明性を確保するため,検討会の会議は公開で開催され,資料もすべて公開されておりまして,客観性・透明性に配慮した妥当な内容でございます。なお,神戸空港は,300万人を超える後背圏の航空需要に対応するとともに,市街地とのアクセス利便性にもすぐれていることなどから,潜在需要は十分あると考えております。  経済波及効果につきましては,平成18年の神戸市への観光入り込み客数が2,920万人と,過去2番目の高い数値となっております。対前年度比7%増でございます。企業誘致でも,ポートアイランド第2期等で,空港に近いという立地上のメリットを生かして,進出決定する例がふえております。神戸空港の開港により,旅客や貨物の新たな流れが生まれておりまして,観光交流や企業誘致の面で着実にその効果があらわれております。  神戸空港の財政計画につきましては,請願第18号でご説明申し上げたとおりでございます。  神戸空港海洋環境に与える影響につきましては,請願第17号でご説明申し上げたとおりでございます。  管制保安業務につきましては国の所管でございますが,開港以来,ニアミス等の安全上の重大な問題は発生しておりません。海上交通への影響につきましては,学識経験者,海事関係者,港湾関係者,関係行政機関等から成る委員会におきまして,専門的・技術的検討が慎重に行われております。神戸空港はこれらの内容を踏まえて事業が進められておりまして,海上交通への問題は生じておりません。また,神戸空港に関する広報等につきましては,請願第18号でご説明申し上げたとおりでございます。  続きまして,請願第105号神戸空港のバードストライク問題についての説明を求める陳情につきましてご説明申し上げます。  平成19年のバードストライクの発生状況につきましては,10月までに空港管理事務所が航空会社から報告を受けて確認した件数によると計14件となっております。昨年の同時期,2月16日から10月の発生件数は50件であり,バードパトロールや空港島内の造成地の緑化などバードストライク対策を強化した結果,約3割に減少しております。報道の件数につきましては,国土交通省へ出される航空会社のレポートに基づいていると聞いておりまして,鳥の衝突の可能性があるものも含めてすべて報告しているとのことでございます。空港管理事務所が航空会社から確認した件数とは数字が異なりますが,鳥の死骸がない場合は確認できないため,カウントはしておりません。  神戸空港における環境影響評価におきましては,航空機の運航により影響を受けると考えられる鳥類につきましては,他空港の既存事例を参考に定性的な予測を行っております。予測の内容は,音刺激に対する鳥類の順応性は比較的高いと考えられ,航空機の運航による影響は軽微なものであるとしております。  また,環境アセスメントの環境保全目標は,貴重な植物・動物の生息する環境を保全するとともに,開発地域においては,緑を中心とする自然の回復に努め,その周辺海域の生態系に著しい悪影響を与えないこととなっておりまして,バードストライクを想定したものではございませんが,予測の結果から,空港島の存在・利用が鳥類に及ぼす影響は軽微であり,環境保全目標を満足すると評価されております。  以上で,当局の説明を終わらせていただきます。  何とぞ,よろしくお願いご審議のほどお願い申し上げます。 22 ◯委員長山田哲郎) 当局の説明は終わりました。  これより,順次,質疑を行います。  まず,神戸空港関連の請願及び陳情について,一括して質疑を行います。  請願第17号,請願第18号,陳情第104号及び陳情第105号について,ご質疑はございませんか。 23 ◯委員(あわはら富夫) そしたら,ちょっと幾つか質問させていただきたいんですが。  その前に,請願者の方から添付資料を出させていただきたいということで事務局の方に行ったんですが,3日前に出してくれという話だったので──ただ,私,質問するために,少しこの資料が要りますので,今ここで配付させていただいて結構でしょうか。  どういう質問しているかわかりやすいようにするためだけのものですから。 24 ◯委員長山田哲郎) 皆さんよろしいですか。どうぞ。 25 ◯委員(あわはら富夫) それじゃあ,すいません,ちょっとこれ資料を配付させていただいて,それに基づいて少し質問させていただきたいと思います。  まず,環境アセスの関係で,海洋環境問題について,請願者の方からの資料が出ておりますので,少し質問させていただきたいと思います。  1つは,今ちょっと資料を配付させていただいたんですが,請願者の方も最後の方に少し言われたんですけれども,請願者の人たちがやっている運動団体が神戸市に対して質問状を出されたと,海岸環境について。それに対して,神戸市からの回答が──平成10年,この図で見ていただいたらわかると思うんですが,例えば,’92年の4月から’96年ぐらいまでですか,この辺の状況が,底層のDO値というのが非常に悪いと。ところが,平成10年ぐらいも悪かったじゃないかと。請願者の皆さんがおっしゃるのは,例えば’92年から’94年の10月ぐらいですか,この地点ぐらいまでは海の海岸環境というのは非常に悪かったと。この以前の資料があればもっとわかりやすいと思うんですけれども,その後一たん’96年に若干悪くなってるけれども,それ以後は安定した時期というものが続いていたと。これは,海の海岸環境が,下水道の対策だとか,それから,いわゆる合成洗剤から石けんに切りかえるとか,いろいろな運動が行われた成果できれいになってきたと。ところが,この図から言うと,護岸工事が始まったあたり──これは’01年のちょっと手前ぐらいからだと思いますけれども,そのころから急激に悪化をしてきていると。  この図は請願者の皆さんの調査による図ではなくて,神戸市の環境局のデータを──数値をこのような図表にしたと。これは目盛りが狭くなってますから,少し何か昔から汚いままやないかいというふうに見えると思うんですけれども,この図を横に広げさせていただくと非常にわかりやすいんですけれども,’92年から’95年ぐらいまでは非常にやっぱり海岸環境悪かったんですけれども,それから改善をされてきていると。この改善された時期から,また,護岸が上に上がった時期から悪くなってきているというふうに見えるんじゃないかなというふうに思うんですけれども,当局の方の回答は,平成10年に底層DO値が下がってるということを理由にして,やっぱり前から気象的な影響であって,護岸工事とは関係ないんだというふうに言われてるんですけれども,この図から見てどうかなというのがまず第1点の質問です。  それから,もう1つは青潮の問題なんですが,青潮の原因というのが,堺のコンビナートをつくったころに,大分──土取りを,海から砂を取って,それで埋め立てしたと。しがたって,そこにくぼ地ができて,そこから淀川の水などが入ってきてということの中で青潮が発生するということがずっと続いていたと。  それは大体,どちらかというと,大阪湾で言うところの東の方であって,例えば,芦屋沖だとか,西宮沖でそれが発生するということはついぞなかったわけですね。ところが,3年ぐらいから,芦屋沖と西宮沖でも青潮が見られると。芦屋沖や西宮沖では,逆に言うと,そういうくぼ地は存在しないということになれば,淀川からの水が,ある意味では堺の方にずっと流れていくというのではなくて,むしろ,西宮,芦屋の方に停滞するというふうな状況が生まれているんではないかというふうな指摘がなされているわけですけれども,それについてはどうかと。  先ほどは,くぼ地から発生するものであって,神戸沖空港とは無縁であるというふうなことを言われたんですけれども,結果的には,淀川の水が滞留するということがその原因になっているのではないかというふうに考えられるんですけれども,それについてはどういう考え方かと。くぼ地がないところでも発生しているということについて,どういう考え方かというのをちょっとお聞かせをいただきたいと思います。  それから,陳情の関係なんですが,バードストライク問題ということで陳情者から陳情が出てます。  バードストライクというのは,当初──環境影響評価,環境影響というのはそんな趣旨じゃないんやということを今言われたので,ちょっと質問しにくいところがあるんですけれども,当初の環境影響で見ると,影響は軽微ということが書かれていて,それは鳥類というものの生態系を破壊するようなことがあってはならんと。この生態系を破壊するということにとって軽微であるという意味であって,このバードストライクのことをこの環境影響というのは何も指摘しているわけじゃないんだというのを今言われたので,ああ,そういうもんなのかということは,今聞いとって,ああ,なるほど,そういうことなのかということがわかりましたけれども。  ただ,ここでいうコアジサシが,一番このバードストライクの要因になっていると言うんですけれども,ところが,環境影響のその評価書で見ると,このコアジサシのことは一切触れられてないということなんです。コアジサシというのは渡り鳥ということなんですけれども,ただ,コアジサシというのは,これ保護種になっているというふうに思うんですけれども,これについては,環境影響という視点で見ると,このコアジサシというのはどういう評価の対象になっているのかというのをちょっとお聞きをしておきたいと思います。  それと,神戸空港財政問題についてですけれども,ちょっと2つ聞きたいんですけれども,前から言っているその土地売却というものが,ある意味でなかなか進まないということになれば,今日も請願者の方から話がありましたけれども,いわゆる基金,それから現金というものをある程度使わざるを得なかったり,それから,いわゆる借りかえというふうなことも考えざるを得ないということが出てくると思うんですけれども,その使える現金預金と基金の関係なんですけれども,例えば,今,現金が──この前,ちょっと資料いただいて,今ちょっとここにないので,それをまず質問させていただきますけれども,平成18年度の決算で,使える現金というのが幾らあって,それから基金の中でも土地に化けてる部分,すぐに使えないというお金があると思うんですけれども,その基金の中でも使えるというふうに当局が判断をされるものですね,その額が幾らなのか,一番直近の分をまずお聞かせをいただきたいと思います。  それと,もう1つは,スカイマークの減便の関係なんですけれども,先ほど,ちょっと報告されたんですけれども,もうひとつよくわからないんですが,報道されたように,スカイマークの方が東京便を減らそうというふうな話があると。ただ,そのスカイマークは,那覇だとか札幌便だとかいうのを,その便を埋めるために検討しておるんだというふうなふうに言われたのか,羽田便を減便しないといけないというふうなスカイマークの理由,事情が一体どこにあって,何でこういうふうな,那覇だとか札幌便というふうな言い方をしているのか。というのは,どういう関係,どういう背景の中でこういう話になってるのかというのを,ちょっともう少し詳しくお聞きをしておきたいと思います。  以上です。 26 ◯山本みなと総局長 では,私の方から,数点お答えさせていただきまして,あと,参与,部長からお答えさせてもらいます。  その前に,メモが回ってまいりまして,私,どうも,陳情105号を請願という形で読み違えたようでございますので,陳情に訂正させていただきたいと思います。おわびして,訂正を申し上げます。  1つは,スカイマークの件でございますけれども,スカイマークさんが中間の決算発表をされたという中で,スカイマークが,羽田─旭川便を飛ばしたいというようなご意向があるみたいで,その中で,現在の機数からすると,羽田の枠の問題もございますし,一定,路線やりくりをするという中で,神戸─羽田便を減便されるというようなご意向があるという形で発表されたようでございます。  私どももそれを聞きまして,要するに,現在,搭乗率がもう80%を超えているような堅調した東京便でございますので,減便についても,現在の利用者に影響がないという形で,ぜひとも影響が少なくなるようにやってくださいというお願いをしておるわけでございます。  ただ,スカイマークさん,将来的にいろいろなご計画をお持ちのようでございまして,来春から,そういうふうに旭川を飛ばすけれども,近い将来,神戸─札幌あるいは神戸─那覇線といった形で,ことしの夏臨時便を飛ばして,非常に好調だったというようなことも踏まえまして,それを視野に入れているというようなことを我々は聞いておる次第でございます。  したがいまして,神戸空港の減便した分を那覇,千歳へ飛ばすということではないという形でご理解を賜ればと思います。  それと,基金と現金でございますが,現在のところ,18年度末で現金預金が約632億円,基金現金が約827億円という形で,合計1,459億円という形で,これ決算終わりましたので,そういった形の数字を持っておるということでございます。 27 ◯山野みなと総局参与 幾つかご指摘ございましたが,まず,今配付されました請願添付資料,神戸空港による海洋環境の悪化の対策を求める請願の添付資料でございますけれども,これ,環境局が環境水質として長年にわたってはかっておるデータでございまして,82の方が空港の西側,81の方が空港の東側ということでございます。  底層DOというものをどう評価するかというときに,基本的には,夏季のデータ,環境局のデータの取りまとめとしては,こういった月別ということだけでなくて,7月・8月・9月のデータを平均して示しておるものでございまして,といいますのは,非常に高温になると,海域が上下の混合というのがなくなる。つまり,海底の水と上の方の水の入れかわりが少なくなるということと,高温のために,海底に長年堆積したヘドロとかそういったものが──底泥ですが,バクテリア等によって嫌気的な状態になって酸素を消費すると。その結果,DOが低下するということでございます。  そういう点からしますと,このデータでいくと夏季のデータが問題になるわけですけれども,平成4年から6年にかけてはやはり低下が続いておると。要するに,神戸空港のない状態でもそういう状態が起こっておると。平成8年なり10年ぐらいに若干改善をしておりますけれども,先ほどお話のあったように,長期的な何かこう下水道普及とかそういうことでは,ちょっとこの辺の説明はつきにくい。といいますのは,その底泥というのは,高度経済成長期に長年にわたって堆積しておるそういったものが夏場の高温時に悪さをするということでございますので,このデータをもって改善しつつあったということではないだろうと思います。  基本的に,先ほど申し上げましたように,潮流の影響というのが空港島周辺に限られるとか,あるいはDOの低下が起こるときは神戸港全域で起こって,必ずしも空港の東側だけでないとか,そういったさまざまな周辺の因果関係から見まして,今の時点では,神戸空港が原因とは考えにくいということでございます。  それから,青潮が堺の方で発生しておって,芦屋,西宮の方では,淀川の水というのが堺の方に流れなくなって,西宮の方に堺の方の青潮の原因となるような貧酸素水塊が来たんではないかと,そういったご指摘ではなかったかと思うんですが,青潮が発生する要因としましては,実際,東京湾ではくぼ地で上下の水の混合が起こりにくいところで発生するという意味で,1つは,確かに,土取りというのが原因になるんですけれども,そのほかに,東京湾などでは航路筋ですね,やはり航路に当たるところは深く掘りますので,その航路筋に当たるところはやはり停滞しやすいということがございまして,芦屋・西宮・尼崎のこの実態というのを,私,航路筋がどういう形になっているのかよく存じ上げておりませんけれども,やはり何らかの原因で,そういったくぼ地に対応するものがあるんじゃないかなと。風によって海岸に吹き寄せられてきて,青潮が発生するということですから,非常に距離的には短い現象じゃないかなと思うんです。  そういうことから,神戸空港のように随分離れた場所での潮流の変化というのが,この青潮の原因というのはちょっと考えにくいということで考えております。  それから,バードストライクなんですが,生態系の保全というのは,例えば,山でゴルフ場開発をするときに,オオタカの巣があるといったような場合に開発を休止するとか,あるいは計画を変更するとかいうような場合の,生態系の保全というのが基本的にアセスメントにおける対象になるわけです。  神戸空港の場合は,その海域に常に生息する鳥類というのはおりませんので,どちらかというと,渡り鳥が──カモとかカモメですね,季節的に羽を休めるというようなことだろうと思いますので,そういった鳥類が羽を休めているときに,航空機の騒音で驚いて逃げ出すというようなことであれば,生態系を侵害しているということになりますけれども,今回のようなケースでは,むしろ鳥が集まりやすい状況をつくってしまっているということなんです。コアジサシは砂地の小石まじりのところに集まってきますので,コアジサシにとっては営巣のいい環境になっていると。  それから,芝地がございますけれども,バッタなどがふえますと,それを食べにトンビとかそういうものが集まってくるということでございまして,基本的には,そういう鳥が集まりにくい状況をつくってやることがバードストライク対策ということで,その砂地には緑化をすると,あるいはその芝地は適正に刈り取って,管理して,バッタ等がふえないようにすると。そういう意味で,いい生息環境をつくらないように,鳥の方にお引き取りいただくようなことが,このバードストライクのねらいであると。本来のアセスメントの趣旨とはちょっと違うのかなと思っております。  以上です。 28 ◯委員(あわはら富夫) そしたら,ちょっともう少し質問したいんですが,海岸環境の関係なんですけれども,今,説明されたんですが,ちょっとよくわからないのは,平成10年,請願者の皆さんが運動されて,それに対して神戸市の方から回答があってということで,こういう回答なんですね。底層DO濃度の低下傾向は,空港島の埋立事業手前,平成10年ごろから起きていることというふうな表現がなされてまして,これが,実はこれ,私,何ぼ見ても平成10年というと,この図で言うと’98年ですか──西暦と平成というのがわかりにくくて非常にあれなんですけれども,’98年ですから,逆に言うたらこのころはよくなっていたわけで,実態から言うと。環境基準が,底層DOの場合5ですから,5以上を担保していたわけで,それをずっと担保していたのが──これ2つを足すと,平成12年ぐらいから悪化していっているということになりますので,この回答の言うところの平成10年ごろから起きているというのは──10年ぐらい,むしろ,環境基準は以前は非常に悪かったけれども,このころは非常によくなってきたというふうに見られるものであって,これが,その前から悪かったんだというふうな理由にはちょっとならないんではないかなと。今の説明は少し──その辺は回答された内容と今説明された内容が少しちぐはぐになっていないのかなというのが1つ。  それと,もう1つは,青潮の発生の関係なんですけれども,その青潮の発生の原因というのは基本的にはくぼ地であると。そこから生まれてくるものだというのが神戸市の方の見解なんですけれども。だから,今の説明では,何で芦屋沖と西宮沖で起こるのかと。そこには航路があって,その航路が原因ではないかというふうに言われるんですけれども,航路というのは今つくったわけじゃなくて,もう過去からずっと──その航路筋があるのかどうかもわかりませんけれども,航路というのは昔からあるわけで,今急に,西宮と芦屋に航路筋をつくったから青潮が出たというふうに言えないと思うんです。そうなると,底の実態は両方とも余り変わってないと,底の実態は。堺沖も変わってないし,芦屋,西宮沖も,この経過から言えば変わってないということになれば,やっぱり淀川の水の流れというものが変わってきているんじゃないかと。そうなると,神戸空港からの潮流というものがやっぱり弱くなって,それが,本来,淀川が東の方に水が流れていかないといけないのが,やっぱり西宮や芦屋に滞留してるんじゃないかというふうに見るのが,私は,本来,至当ではないかなと。今言われるような底に航路があると──航路だって昔からあるんですから,それはちょっと,今,山野さんのいつもの説明から言うと,少しそれはちょっと言い過ぎじゃないかなというふうに思うんですが,それはどうでしょうか。  それと,バートストライクの問題ですけれども,これ僕らも,環境影響というものが──どうもこれ逆の話なんで,むしろ,神戸空港をつくってしまったから,本来来ないであろうコアジサシが来てしまって,こういう事件──事件というか,バートストライクが起こっていると。本来だったら,環境局から言うと,そういう埋め立てをすることによって,本来,そこに生息したであろう鳥類がいなくなってしまうということが,ここがどうかというふうに環境影響を調査したけれども,ところがこれは,つくることによって新たな鳥類が来たと。その鳥類が,飛行機を飛ばす上で少し問題になっているというふうな視点なので,その環境影響というものは──今ある環境が変わるということをできるだけ抑えないといけないというふうな意味でつくられているものですので,本来,環境影響という中には,コアジサシというものなどは全然想定されてないと。むしろ,飛行機の安全性とかいう意味で考えないといけないというふうに理解したらいいということなんですか。それだけちょっとお聞かせいただきたい。  あと,空港財政問題ですが,ちょっとこれわからないのは──僕は前からちょっとわからなかったんですけれども,使える現金,今ある現金というのはわかります。それから,基金の中にある使える現金というふうにいつも言っていたんですけれども,その現金の827億円の内訳なんですけれども,これ,純然たる──例えば預金としてあるのか,例えば何か証券とか,それから,その現金にはかえられるという前提の何か別のものになっているのか,この827億円の内訳というのはわかりますかね。  これ私,あんまり昔から深くそのことは聞いたことなかったんですけれども,それは,すぐ827億円という現金としてあって,632億円というのは現金です,これはわかりますわ。827億円というのは──土地で化けてるやつは抜くというのはよくわかるんですけれども,その827億円の中に現金とよく似たような別のものが──別のものという表現がいいんかどうかわからんけれども,があるのかどうか,ちょっとこれお聞かせをいただきたいと思います。  以上です。 29 ◯山本みなと総局長 基金現金の内訳で,すぐ使えるのかということで,一応──すぐ使えると言うたら何ですけれども,要するに,現金とか定期預金とか,そういったものとか,国債とかそういったものを含めてすぐ現金化できるお金というふうに考えております。すぐ現金化できるお金。定期預金とか国債とかそういったものでございます。 30 ◯山野みなと総局参与 まず,DOの──平成10年,11年──10年ぐらいから低下傾向にあるというのが我々の説明でございますけれども,10年,11年は低下してないではないかということでございますが,ちょっと言葉のあやでございますけれども,我々の方は低下傾向にあるというふうなことを申し上げておりまして,こういった長期にわたる水質の変化というのは,単年度だけでなくて,複数年を含めて,一般的には移動平均といわれるものをとって見るわけでございますけれども,夏季のそういったデータの移動平均を見ると,既にピークを過ぎて──つまりよくなっていた時期を過ぎて,低下傾向にあったと。低下傾向にあったということを申し上げたわけでございまして,工事が始まってからも──始まる前にも,DOというのが──そういったトレンドといいますか,傾向を示しておるということは,移動平均の結果わかるだろうということでございます。  それから,航路をちょっと申し上げたんですけれども,その辺はちょっと私も十分認識しておりませんけれども,いずれにしろ,青潮の原因というのは,くぼ地が海水の交換が行われないために貧酸素化して,それが風で陸地に吹き寄せられて発生すると。  東京湾でも,実際そういう現象が見つかったのが1994年ということでございますので,どの時点で皆さんがその青潮というのを認識したかと,あるいは大阪湾で青潮というものを──改めて,東京湾のそういうのがあるんだったら大阪にもあるんじゃないかというようなことで,関心を持たれるといったことも1つの要因ではなかろうかと思っております。  それから,コアジサシのことでございますけれども,まさに,コアジサシにとって河原というのが一番いい生息環境ですので,それが造成直後の裸地と非常によく似て,そういったものを引き寄せてしまったわけで,これに対しては十分な対策をとって,このコアジサシに影響しないように,要するに,バードストライクが起こらないように持っていくというのが我々の務めだろうと思います。  そういう意味で,環境影響とは異なりますけれども,そういった絶滅危惧種に指定されておりますので,新たなそういった事案に対して,我々としては,できるだけそういうことのないようにこれからも努めていくということで,バードストライクそのものは,その対策の効果があってことしは非常に減っておるということでございます。  以上でございます。 31 ◯委員(あわはら富夫) さっき言った現金の関係なんですが,ちょっとどういう内容のものがあるのかということについて,一回また資料をいただきたいんですけれども。  すぐ現金化できるということが前提だということをおっしゃったんですが,例えば,その中に株式とか,例えば神戸市が持っている外郭団体だとか,みなと総局が関係しているそういうところの株式だとか,いわゆる有価証券ですね。そういうものもあるのかどうか。確かに株,売ればすぐに売れるんですけれども,例えば実態として,ちゃんと売ろうと思って売ってしまうと,それは神戸市に影響するとか,そういうようなものもそのお金の中に含まれているのかどうか。一般的には現金化はできるわけですけれども,ところが,政治的には現金化はできないというものも多分あると思うんです。その辺があるのかどうか,ちょっとこれをお聞きしたい。  なぜそういうことを聞くかというと,やっぱり将来の土地売却に係る償還をしていく場合に──私は,もう前から局長に何度も聞いてますけれども,使える現金預金1,500億円ぐらいあるけれども,しかし,実際ある程度のお金は残しておかなあかんのちゃいますかと,それがどれぐらいなんですか。全部100%使えるもんなんですかというのは,常に毎回質問させていただいてたんで,その裏の話として,例えば,実際は現金化はできるけれども,政治的に現金化できないものも,実はその1,500億円の中にあるんじゃないかなと。神戸市は神戸市として運営していくために,なかなかそうしてはいけないような部分のものがあるんじゃないかなと思うんですが,その辺どうなのかというのをちょっとお聞きをしたくて今聞いているわけですので,ちょっとその中身をお答えいただきたいということ。  それと,今の環境問題の関係なんですけれども,ちょっとやっぱり青潮の関係については,僕は,もう1回きちっと分析してみる必要があるんじゃないかなと。実は,ある学者にちょっと聞いてみたんですけれども,要するに,やっぱり今山野さんおっしゃるとおりで,風によって表層と下とが循環していくということはなかなか──風が吹いたときの関係が非常にあると。したがって,堺の方で青潮がどんどんどんどん発生するときには西宮や芦屋では絶対出ないそうです。風向きが今度変わったとき,芦屋と西宮に青潮が出るときには,堺のコンビナートあたりというか,大阪の東の方ですね,大阪府の方ですね,そちらの方には全く出ないと。風が影響があるということですから,ある意味で,やっぱり海の方が,底が完全に汚れ切ってしまっているという状態があれば,別にくぼ地がある,くぼ地がないじゃなくて,実質的には,やっぱり青潮が発生する可能性はあるというふうにその学者の方からお聞きをしたんですけれども。  そうすると,やっぱり西宮と芦屋の方が,本来は,要するに,瀬戸内海からの潮流があって,それが淀川から来る水をきちっと東の方に押して,紀伊水道から流してくれてたと。ところが,こちらの潮流がやっぱり弱くなっているということが,結果的にそこを停滞させているというふうに見るのが,僕は,むしろ普通の感覚ではないかなというふうに思うんですが,その辺,一回,青潮との関係で,潮流のことを,神戸市として一回ちょっと調査をしてみる必要があるんじゃないかなというふうに思うんですが,その辺どうでしょうか。  それと,これは結論で──もうこれ以上議論してても,また同じ話ばかりになりますけれども,やっぱり私は,ずっとこの資料──この資料,多分,日にちの──’94年4月から1年間のこの範囲が──このA4という紙にしましたから──非常にこう集めてるから,こう見たら──いや,そんなに──多分配られた委員さん見て,あわはら,おまえ言うほど要するにきれいな時期はそんなないやないかいというふうに言われるかもしれませんけれども,これ実際上,これを横に長く見たら非常にわかりやすいのは,’92年から’96年ぐらいまではずっとやっぱり海の状況は悪いんですよ,特に夏季の状況はずっと悪い,という状況が続いてたけれども,いろいろな努力で海がきれいになってきて,’97年ぐらいからは,この3年間余り,これ非常にきれいな時期が続いてるんです。多分これ,神戸空港を建設しなければこういう状態がもっとやっぱり長く続いとったんじゃないかなというのが,やっぱり請願者の思いだと思いますので。いや,そんなことはない,昔からもう神戸はそんなにきれいな海じゃないんやと,いろいろなところで汚れたことがあったんだというふうに言うのは,やっぱり神戸市の政策として,海をきれいにするための努力をずっとしてきたことが,全然,みなと総局としては重みを持ってないなというふうな思いを持ちましたので,それはやっぱりちょっと発言として,私は,問題があるんじゃないかなと。  これは指摘だけしておきたいと思います。 32 ◯山野みなと総局参与 青潮の原因について,さらに調査を進めるべきということでございますけれども,我々,専門外でございますので,そういった専門の研究が深まっていく中で知見を収集したいと考えてございます。  潮流というよりも,何度も申し上げてますが,風なんですね,影響は。芦屋,西宮で言えば,南風が吹いてそういう海岸に青潮が発生するんじゃなくて,逆なんですね,北風が吹くと──表面の水が南へ流れると,それを保障するために下の水が上へ上がってくると。ちょっと直感とは逆なんですけれども,今の堺と芦屋のどちらも同時には発生しないというのは,その大阪湾全体の風向きがそういう要因の一つになっているのではなかろうかというぐあいに考えます。  いずれにしろ,そういった研究については今後も収集に努めたいということでございます。  以上でございます。 33 ◯大谷みなと総局経営企画部長 私の方から,基金現金の件につきまして少し補足させていただきます。  先ほど,局長が答弁申し上げましたように,基金現金につきましては827億円ということでございますが,内訳でございますけれども,現金預金として368億円,残りは有価証券で,基本的に国債,地方債ということでお考えいただいたらいいと思うんですが,これが458億円ということで,株式につきましては,これは基金条例上,そういう運用はできないことになってますので,有価証券または不動産,そういった形にかえることはできるということでございまして,基金に属する現金につきましては,必要に応じて,最も確実かつ有利な有価証券または不動産にかえることができるという,こういう規定になってございますので,株式は含まれてございませんですということでございます。 34 ◯委員(あわはら富夫) もうこれぐらいにしときますけれども,また,山野さん,ちょっと妙な言い方されて,そりゃ風が原因で起こるんですけれども,底にそういう実態がなければ,風が原因では起こらないわけで,またそういう言い方は,私よくないんじゃないかなと。どこでも風は吹いてるわけで,日本じゅうどこでも風は吹いてるけれども,青潮が起こるというのは,底にそういう実態があるから,南風が吹いてということがあり得るわけで,そういう底に実態があるから青潮が発生すると。底がそういう状態になっている原因はどこにあるのかという話を今しているわけで,それをまた,今度は風を原因にしてしまうのは,これはやっぱりまた問題があるなということだけ指摘をしておきたいと思います。  それと,有価証券というのは,要するに国債と地方債だけなんですか。368億円は現金で,458億円というのは,その国債と地方債だけなんですか。だけですか。 35 ◯山本みなと総局長 すいません。ちょっと手元に資料がないので今──だけだと思うんですが,ちょっと現時点で,担当者の方も,だけということで,ちょっと言明できないことですので,ちょっと現実に,だけかと聞かれると,もう少しちょっとお時間をいただきたいと思います。  すいません,今調べて──だけやということです。すいません。 36 ◯委員(西下 勝) 今のこの表の関係ですけれど,空港が原因とは考えにくいと。では,何なんやということになるんではないかと。ただ,ほかの複合的な要因あるでしょうから,皆さんからすれば,島はあんまり関係ありませんからという言い逃れに聞こえるわけですが,私はそれも1つの要因だというふうに思うんですが。  今までずっと,みなと総局は環境局とともに海域の環境改善策にさまざま取り組んでこられたわけで,それが一定──下水の話もありましたけれども,下水だけではないというふうに思うんですけれども,こういう状況で悪化をしてきておるというのは,以前,つまり,’92年から’96年のときよりもさらに悪いですよね。1か2ミリグラムリッターですか,という状況になってきておるわけで,これこのままでええんかという思いが私あるんで,対策は必要と考えられるのかどうか,皆さんとして──あるいは皆さん環境ではありませんからあれなんですが,こういう状況でほっておいていいのかなという思いがありますから,要するに,環境改善策は必要だと考えられるのかどうかですね,それちょっと1つお伺いをします。
     それから,18号の関係で,スカイマークが──これ,旭川──新聞報道しか私知りませんが,2便ないし3便,旭川の方に回すというようなことを言われたんではないかと思うんです。  そこで,神戸便を具体的にこういうふうに減らして,とりあえず当面こっち行きますと──今の那覇と札幌は別としても,今の,旭川にこういうふうに回しますというのが,果たして市長に正式に申し入れがあったんかどうか。市長はそれに対してどういうふうに今答えておるのか,ちょっとその辺をお伺いしておきたいと。  それから,もう1つは,土地売却が進んでないと,こう請願者は言っておるわけで,私も今までずっと言ってきて,たしか,前回か前々回のここの委員会で,引き合いありますねん,大丈夫ですねんとは言わんかったけれども,引き合いはかなりあって,今にも何かうれしそうな話があったですよね。これ,その後どうなっておるんかと,ちょっとお聞きします。 37 ◯山本みなと総局長 スカイマークの件でございますけれども,我々としては,旭川に数便飛ばすというようなことを聞いてますけれども,それに伴った他の路線も含めてどういうような路線構成になるのかという形はまだわかりません。ただ,神戸便も減便する意向があるという形で示されましたので,そういったことで,引き続き減便についてはできるだけ影響が少ない方向でお願いするという形で今協議をしているわけでございます。  これは,他のエアラインもそうでございまして,来年度の事業計画というのはそろそろ決まるころになりますので,私どもとしましては,常日ごろから,情報連絡を密にして取り組んでいるところでございます。  市長には,逐次いろいろと報告もしておりますので,そういった形で,市長としてもできるだけ影響が少なくなるようスカイマークにお願いしておるという状況でございます。  それと土地売却でございますが,確かに現時点で──この前もご質問ございまして,空港島のワールドブライダルという進出が決まった後,現時点でどこがどう決まったという発表もないわけでございますけれども,ワールドブライダルにつきましては,ご承知のとおり3,000平米を購入し,残り8,700平米については定期借地で,借地期間満了までに購入していただくということでございます。  神戸空港に対する私どもの思いとしましては,物流なりあるいは倉庫,あるいは小型航空機の運航支援会社の方々の関心というのは,大きさというのは変わってないという形で,ずっと今も詰めをしておるところでございます。  企業の意思決定でございますけれども,そう簡単にはわかりましたというわけにはいかないのかなと。というのは,収益確保で検討に一定のやっぱり時間が要るであろうと。それと,また,進出区画なり面積規模といったものもございますので,現時点で,非常に具体的に相談しているわけでございまして,私どもできるだけ早く決めていきたいと思ってますけれども,相手のあることでございますので,今後とも私どもとしましては,エンタープライズプロモーションビューローを中心に,各企業と精力的にお話を進めてまいりたいと思っております。  以上です。 38 ◯山野みなと総局参与 このDO低下について,対策が必要かどうかということでございますが,DOの低下というのは夏場だけなんですけれども,やはりそのときに──底層の,底にいる生物が逃げていったり死んだりしますので,生態系のそういった多様性ということからしますと,これはもうぜひとも改善していかなければいけないということでございます。  もちろん,神戸市だけではできませんので,こういったことは全国的なそういった海域環境の改善ということでの認識になっておりますので,国の都市再生プロジェクトの中で──これ平成13年12月に決定してるんですが,大阪湾再生行動計画というようなことで,国土交通省・農林水産省・環境省・経済産業省,そういったところと関係自治体が集まって,大阪湾の再生に向けて,平成16年から10年間のさまざまな行動計画をつくって実施していくと。フォローアップについては,毎年そういったものをフォローしていくということで,みなと総局もそれに参加しておりますので,それぞれの部署で必要な対策を講じていきたいというぐあいに考えてございます。  以上でございます。 39 ◯委員(西下 勝) 今の水の問題ですけれど,それは空港だけではなくて,複合的と。しかし,ここで皆さんに言うのがええかどうか知りませんけれども,そんな形で,都市再生のプロジェクトでやられておるということですから,その中でこの埋め立てについても,空港だけじゃなしに,六甲アイランドとかいろいろ影響はあるんでしょうけれども,私は,別の角度でまた取り組んでまして,特に温排水は火力発電所からもかなり出ておりまして,これらの影響もあるんではないかということで,企業に対してはそういう要望もしておるんですが,それも1つの要因。  島を埋め立てたことによってというのも1つの要因というのはやっぱりあると思いますので,今言われたように,みなと総局もその一員としてやると言われるんであれば,これはちょっと相当頑張ってもらわないかんなということで,これは要望にしておきます。  それで,財政問題との関係ですが,ブライダルの話はもういいですから,問題は,その後どうなんかと。関心は大きいんや,早く決めたいんやいうのは,これ毎回聞いておるわけで,恐らく5月も10月も同じように聞いてきて,また今日に至っておるということで,信用できるんかなという思いがあるんです。いや,大丈夫ですよ,大丈夫ですよとこう言われてくるんですが,ほんまに,はよ決めたい言われても決まらへんわけやから大丈夫でないんちゃうかと思うんですが,もうちょっと具体的に,それやったら。この前聞いて──名前までいうのはありましたが,例えば,こういう──名前言わんかったとしても,こういうところはここまでいっておるんやということが言えるんであれば,ちょっと言うてみてください。  もう1つは,スカイマークですが,具体的に市長にも話をしておると。ほかのエアラインも,そりゃ事業計画に沿って,そりゃもうかる路線は飛ばすし,もうからんとこは切るというのが,もう冷たい世界やと思うんですね,エアラインの世界というのは。皆さんはこの間──私も前委員会でもちょっと言ってきましたけれども,管理収支非常に厳しいと。当初の19年度の予算で言えば,本来から見たら7割ほどしか収入計画ないやないかというて指摘をしてきたんですが,そのときに,局長は,まあバラ色ではないと,しかし機材は大型化するというようなことも言われてきて──これ,搭乗率が8割になったら機材は大型化になるんやという説明があったと思うんですけれども,8割て,今68でしょ。大型化というよりも,このスカイマークが出ていくんやということは,皆さんがおっしゃってた方向とは逆に進んどるじゃないですか,これ。むしろ,見通しが甘いんではないのかと。  私は,東京─神戸というのはよう乗っておるんかなと。エアラインにしても,当然ながら,ふやした経過もあるわけですから,ええんかなと思っておったら,これ実態は違うということでしょ。つまり,皆さんの予測とは違う事態でエアラインが進んどるんです。  何でこうなるんでしょうか,ちょっとお伺いします。 40 ◯山本みなと総局長 大丈夫,大丈夫と言うとったやないかということですけれども,大丈夫と言った覚えはちょっとないんでございますけれども。  私としましては,要するに,鋭意3年間のインセンティブの中で,危機感を持って企業誘致に取り組んでおるということでございます。  具体的にどこまで言えるかというのは疑問なんでございますけれども,小型航空機関連としましては,格納庫,駐機スペース等の施設規模とか,レイアウト,収支計画といった事業計画を,現在いろいろと私どもとも協議しながら検討を進めておるという状況がございます。  また,ある会社におかれては,国内企業のビジネスジェットユーザーのサービス拠点としての営業プロジェクトを推進したいというような形で,今,鋭意どういった形がいいのかということを協議しておるところでございます。そういうのが複数社ございます。  また,物流関連では,総合物流施設用地で荷さばき施設の整備を検討しておるという形で──ちょっと面積はまだ具体化しておりませんけれども,面積を具体化していこうという形で今進めておるところでございます。  また,大阪湾の臨海部でなかなか新たな物流拠点用地というのが少なくなってきておりますので,見学あるいは空港島への関心が,そういった意味では高まりつつあるのかなというふうに思っております。  それと,管理収支の見通しの件につきましては,私どもとしましては,そういった形で一定の見通しを出すに当たって,8割以上の搭乗率であれば機材は大型化していくという形でございます。そうではないではないかということでございますけれども,開港からもう1年10カ月を見ておりますと,ご承知のとおり開港当初の機材と開港後の機材というのは,4月以降,だんだん機材が大型化になっていくという傾向はあるという形と,エアラインにとりまして,路線の変更等は,いろいろと上半期・下半期でお考えになられる状況であるというふうに思っております。  スカイマークさん,今回,旭川就航ということでございますけれども,私どもとしては,機材が一応限られている中での配分ということでございますので,将来的には,神戸から新千歳,那覇も飛ばしたいというご意向もお持ちでございますので,どういった形になるのが──これから我々としましては,影響が極力少なくなるよう努めていきたいというふうに考えております。  まだ具体的なことがわかっておりませんので,そのあたりは,私ども頑張ってまいるということでございます。  以上です。 41 ◯委員(西下 勝) 引き合いは,そうすると,小型の格納庫,それから,ビジネスジェットは前から言われとって,1回飛んだら,割といろいろPRもされるという状況になってますが,なかなかそうきておるようには思えないんですが。それから,物流の荷さばきと。これらに見学者があるということのようですが,めどはそしたら,どこが,大体どれぐらいまでというところまで詰めておられるのかということをちょっと聞いておきます。これは,その1点だけ。  それから,スカイマークですけれども,旭川に──これ,いつからどうなるんか,ちょっとようわかりませんけれども,2便ないし3便とこういうふうに言われとったと思うんですが,ちょっと具体的に,どんな話を,どう持ってきてはるのかお伺いしたいんですが。  例えば,今27便ですよね。2便向こうへ行くということになると25便になると,あるいは24便になるということになると思うんで,これは全体に影響を及ぼしてきますから,ちょっとその辺のところ,具体的な話が,どんな形で,いつごろからこないしたいというようなことを言ってきておるのかお伺いします。 42 ◯山本みなと総局長 めどでございますけれども,できるだけ早く決めていきたいというふうに考えております。  それと,スカイマークでございますが,基本的には,旭川に──私どもとしては,3便ほど飛ばしたいということだけは伺っておりますけれども,その路線編成についてはまだわかりません。3便を飛ばしたいという意向はありますけれども,飛ばすかどうかもちょっとまだ──要するに事業計画としてきちっとしたものは定まってないというふうに聞いております。  ただ,そういった状況でございますので,現在28便飛んでおりまして,たしか東京には13便,──今月,13,スカイマークさん,多分8便飛んでると思いますけれども,そういった形で,東京便は大勢の需要があるということでございますので,影響が極力少なくなるように,私どもとしては,スカイマークさんに対して働きかけを行うとともに,これまでにも増して,全日空さん,日本航空さんに対しても,航空路線の拡大,ネットワークの充実について働きかけておるという状況でございます。  以上です。 43 ◯委員(西下 勝) できるだけ早くいうのは初めから言われとったわけで,90数%が残っておるわけですから,初めから力入れてやっておられるようで,同じ答えかなと思いますが,こんな状況では,市民の皆さんが心配するのは当たり前やというふうに思います。  それで,そのスカイマークですけれど,そうすると,要するに,影響を少なくするように頑張ると,こう言われますけれど,減れば減りますわね,入りも,当然ながら。これ,具体的にいつをめどに,どういうふうに──そりゃエアラインの意向はあるんでしょうけれども,神戸側としてはどうするのかということを──どういうふうに,影響出んようにするためには,何をどのように言われるのかということを,これはちょっと再質問をします。  それから,請願では,財政負担がいろいろ大変やと。特に,地方交付税もこの間入れてきておられるわけで,県からの金とか,それから,国からの金等も入れておられるんでありますが,18年度までで3億9,800万円か,それから,19年度の予算で3億7,900万円ですかね。具体的に,ちょっと年度ごとにこれだけ入れてきたという数字をお伺いをしたいと思います。  その2点。 44 ◯山本みなと総局長 現在28便,神戸空港から航空機が離発着しておるということでございますけれども,それが減るということになりますと,私どもも,管理収支はもとより,神戸市民あるいは兵庫県民に非常に影響があるというふうに思っておりますので,できるだけ頑張ってまいりたいと思いますので,先生におかれましても,応援方よろしくお願いしたいと思います。  あと,細かい点は部課長からお答えさせていただきます。 45 ◯岡田みなと総局空港事業室推進課長 推進課長の岡田でございます。  空港会計にこれまで投入してきております交付税と,それと,県補助金でございますけれども,年次ごとの数字をご説明申し上げたいと思います。  まず,地方交付税でございますけれども,平成14年度が4億4,000万円,15年度が109億3,700万円,16年度が295億2,100万円,平成17年度が──すいません,修正させていただきます。申しわけございません。  平成14年度でございますが44万円でございます,平成15年度が1,093万7,000円でございます,平成16年度が2,952万1,000円でございます,平成17年度が5,041万6,000円でございます,平成18年度が1億1,040万8,000円でございます,平成19年度でございますけれども約1億9,300万円でございます。県補助金でございますけれども,こちらの方は平成14年度から入れてございまして,平成14年度が4,800万円,平成15年度が7,400万円,平成16年度が6,000万円,平成17年度でございますが1億3,300万円,平成18年度が1億5,800万円,平成19年度でございますが,1億9,500万円ということで予算をいただいております。  以上でございます。 46 ◯委員(西下 勝) 国及び県のトータルで今おっしゃられたやつ,いくらになりますか。  ちょっと待っとこか。  先たたいとったらよかったけど,ちょっと数字こっちのと違とったから。交付税。  それはそれで,トータルは後でもらったら結構ですので,別に難しいことではないと思うので,足してもうたらええんですが,そのお金の使い方なんですよね,問題は。  例えば,交付税は恐らく全体で205ぐらいになるんでしたかね,県の方が75の10引いたらええんかと思うんですけれども,あと65ぐらいになるんかな。この計算なんですが,今,神戸市に対して,この間,特に,構造改革と称して交付税の総額ずっと減らしてきてますよね。私どもは,例えば,福祉でいえば──いろいろありますが,介護保険とか健康保険とかいろいろあるんですけれども,あるいは震災関連もあると。このお金は大丈夫なんですかと。例えば,色がちゃんとついとって,その分ちゃんと入ってくるんですかと。いや,それはもらうようにしますいうて原局は言われるんです。ところがぎゅっと締められたら減ってしもておるわけですよね,実際には。ところが,皆さんのとこは,今トータル何ぼになるか知らんけれども,空港があるから,その分,税金この分入ってくる予測のもとに全部いただいておりますということでしょ。それがいいのかということですよ。  ですから,計算できたか知りませんが,ちょっと総額何ぼになったか。それから,使い方の問題で,大体,空港があるから,なかったらこんなん入ってけえへんねんからもらいまっせということでいいのかどうか,ちょっと伺います。 47 ◯山本みなと総局長 地方交付税につきましては,これまでもご説明しておりますように,基準財政需要額から基準財政収入額を差し引いた額を基本として交付が決定されるということでございまして,神戸空港に対する交付税措置につきましては,空港整備に係る国庫補助裏の市債の元利償還に応じて基準財政需要額が加算されるという形でございますので,空港整備事業を実施することによりそういった増加が図られますので,その結果,交付額も増加しておるということで,交付額そのものを繰り入れているということでございます。  この空港整備事業や航空事業に対する交付税につきましては,減額の対象になっていないという形で財務から聞いておりますので,私どもとしましては,従前からご説明しておるとおり,着実に空港会計へ投入してまいりたいと思ってます。  交付税は,すいません,平成14年から19年で3億9,456万3,000円,県補助金は,14年から19年までで6億6,870万円,国費はちょっとまだ今計算中でございますので,お時間いただければと思います。 48 ◯委員(西下 勝) その基準財政需要額との関係いろいろ言われて,空港については,そこから減らすように言われてないからと。これは市民から見たらどうなんかというのがこれ問題なんですよ。例えば,後でベイ・シャトルの話も出てくると思うんですけれども,一般会計から入れておるんじゃなしに,みなとの会計から入れておるんやいうて言うたって,その財布は市民から見たら1つなんですよね。やっぱり皆さん,事業やるとこやから,うちの事業としてはもらいたいんやというのはわかるんですけれども,それは──これは市長に話せないかんのかどうかはわかりませんが,空港があるから入ってくる,だから,その分だけは国から減らせ言われてへんからええやないかと言うて,そんなことでやっていいのかと。  私は,仮にどら息子がおって,その家庭にね,いっぱい金使いよると。ところが生活大変やと。せやけど,どら息子を助ける悪い親のような形で今進んどんじゃないかと思うんです,市民から見たら。皆さん,事業やるから,それは,いやいや,ええんですわていうのはやっぱりちょっとぐあい悪いんちゃうかというふうに思いますが。  もう1つは,地方交付税というのは──私,余り難しい問題はよう知りませんけれども,地方交付税法という法律ありますよね。これから見て,例えば,ほかの部分ずっと減らされてきておると。いや,ほかの部局は,いや,これはいただかなできませんねんいうてやってきてますやん。ところが減らされておるわけです。総枠ずっと減らしてきとって,ここはちゃうんです,その対象にされてないからいいんですよというのがいいんでしょうかと聞いておるんです。  ちょっと今の数字とあわせてお答えください。 49 ◯山本みなと総局長 国費の19年度までの合計が184億6,700万円ということでございます。  地方交付税のことですけれども,これは,そういう事業をすることに伴って交付されるものでございますので,なかりせば,その分が要するに加算されてないということでございます。  空港につきましては,長年,皆様方といろいろとご議論をしておるわけでございますけれども,交付税措置につきましても,従前から,空港会計へ繰り入れるということでご説明申し上げておりますので,私どもとしましては,着実に地方交付税は空港会計へ繰り入れてまいりたいと思っております。  以上です。 50 ◯委員(西下 勝) 空港がなかったら入らへんと,福祉も施策やってへんかったら入ってけえへんのですよ。ところが締められておるんです。これが市民を今苦しめておるんです。ですから,もうこれやめますけれども,結局,空港つくったから,その金何とか入れて頑張っとりますいうて言うけど,現にその陰で市民が苦しめられておると,財布1つですから。きょうは,別の委員会で敬老パスの問題やってますけれど,そこへしわ寄せ行くというのは,結局──余り短絡的かどうかはわかりませんが,こういうむだなところに──皆さんは貴重や言われるけれども,市民から見たら,そんなところは金入れんでもええやないかと,暮らしに直結しておる部分もっと助けてくれと言われておるのに,実際には足を引っ張っておるというのが実態だと思いますから,私は,改善してもらわな困ると主張をし続けるということを言って,終わります。 51 ◯委員長山田哲郎) 他にございませんか。  (なし) 52 ◯委員長山田哲郎) 他になければ,次に,海上アクセス関連の請願について,一括して質疑を行います。  請願第19号及び請願第20号について,ご質疑はございませんか。 53 ◯委員(あわはら富夫) それでは,2点だけ質問させていただきます。  1つは,11月23日の日本経済新聞に載ったんですけれども,海上アクセス社に開発管理事業団が5億円貸してると。だから,海上アクセスの方は借りていると。それの返済の繰り延べを要請する方針を決めたというふうに書いてるんですが,事実なのかどうかということをお聞きしたいと思います。それで,繰り延べするとなると,また,累積のお金──160幾らでしたか,ちょっと忘れましたが,またふえていくんじゃないかなと思うんですが,その辺どうなのか。  それと,もう1つはこの間,請願者の方も何回も出されてきておりますけれども,いわゆる附帯事業の関係ですね。これ,単に海上アクセス社の附帯事業というだけではなくて,みなと総局が関連して,例えば,神戸フェリーとかいうところもありますし,それからもちろん,開発管理事業団もあると思うんですけれども,たしか,神戸フェリーも駐車場事業というのを展開をされているというふうなことなんですが,多分みなと関連でも,別に海上アクセスでなければできないというようなものではないんじゃないかなと。だから,6カ所今やられていて,先ほど普通財産2カ所,行政財産2カ所等々言われたんですけれども,そのほかにも,みなと総局自体が関係しているところも,ある程度そういう事業をされているというふうなことになりますと,海上アクセス社とほかを比べて──いや,ここはこういう能力があるんやというふうな,どこをもってその能力があるというふうに判断されるのか,ちょっとこれをお聞かせいただきたいと思います。 54 ◯山本みなと総局長 1点は,報道等で,要するに,借り入れの期間の延長を決めたというふうな話でございますけれども,海上アクセス会社と我々,常日ごろ打ち合わせしておるわけでございますけれども,ご承知のとおり,8割の搭乗者という形で,厳しい状況が続いていることは我々も理解しておりますけれども。現時点で,やはり乗客増対策とか経営改善に今一生懸命取り組んでおるところでございまして,ちょっと現時点で,そういうことの要請を決めたということは聞いておりませんし,また私も,まだ取締役として知らないところでございます。  それと,附帯事業でございますけれども,どこがどうで,どこがどこでということでございますけれども,基本的には,何回も申し上げてますとおり,ポートアイランドあるいはその空港島での,現在海上アクセスがやっているところは,あるいは私どもとしましては,一元的に管理した方が合理的であると。あるいは他との融通とかそういったものもきくのではないかと。それとまた一定,暫定的に使うと。将来,土地処分ができるまでの間とか,あるいは土地を売る計画が決まっておって,その間にそういった駐車場事業に対応するとか,そういったものにつきましては,アクセス会社の方で一元的にやる方が望ましいというように思っております。  その考え方をもとにこれからも取り組んでまいりたいというふうに思っております。  ただ,ご承知のとおり,フェリーセンターがやっている駐車場もございますし,また,振興協会に料金徴収を委託している場合もあるという形でございますが,17年度の附帯決議もございまして,そのあたりを踏まえながら私どもは取り組んでまいりたいと思ってます。  以上です。 55 ◯委員(あわはら富夫) 前もこれ,毎年例えば,日経の方が,開発管理事業団の繰り延べを要請する方針を決めたというのがあって,多分,去年も──こういう内容じゃなかったですけれども,同じように日経の方がある程度何か記事にされて,そのときは,局長,いやそれは聞いてないと否定をされて,それから翌年になりますと,やっぱりそうやったということが非常に多いんですけれども,実際上,今の会計の実態から見て,これ,だからこの記事が本当かどうかということを今度はお聞きをするんじゃなくて,今の3月末で決算しないといけないわけですから,そうなると,やっぱりこの5億円については,融資元である開発管理事業団に返済の繰り延べをやっぱり要請しないといけないような財政実態に私はなってるんじゃないかなというふうに思うんですけれども,財政実態から見て──局長が決めることではないのかもしれませんけれども,どうなのかなと。実際,やっぱり無理だというふうな判断をある程度されているのかどうか,それはちょっと,こういうことを正式に決めたか決めてないかという質問から変えさせていただいて,局としてはどう判断されているのかということをちょっとお聞きをしておきたいと思います。  それと,ちょっと何でこういう──先ほど,神戸フェリーだとかみなと総局がやってるところだって実際に仕事してるじゃないかということを言わさせていただいたかというと,前に少し,質問はあんまりしなかったんですけれども,実際に,そうしたら,この海上アクセス社が駐車場事業を6カ所でやっておられると。実は,そこが実際にやってるんじゃなくて,そこが下請に出されてると。この前見せていただいたら,ポート産業という会社がほとんどその仕事をしてたんですけれども,多分これ,開発管理事業団とか神戸フェリーについても,ポート産業という名前のところになるのかどうかちょっとわかりませんが,ある程度この下請で──それ実際受けてるところが,同じようなところが実際の仕事はしてるんじゃないかなというふうに思うんですが,その辺どうなんでしょうか。  だから,こういう必然性があって──附帯決議があるということをにしきの御旗にされるわけですけれども,ただやっぱりノウハウなりいろいろな蓄積があるからここにやったんだというのが,決算のときの,市会のときの皆さんの答弁でもありましたので,そういう観点でいくと,実際に仕事している人たちは,ほとんど同じ会社がやってるんじゃないかなというふうに考えるんですが,その辺どうなんでしょう。 56 ◯山本みなと総局長 先生おっしゃるとおり,まだ5億円については決まってないというのが実態だと思います。  ただ,私先ほど申し上げたように,非常に厳しい状況が続いておるということが実態としてございますので,どこかの時点で,アクセス会社,私どもといろいろと協議して決める時期がくるというふうに思ってます。  ただその場合に,5億円すべてになるのか,どういった状態になるのか,まだ確定もできませんので,私としましては,現時点で決まってないとしか答えようがないということでございますので,そのあたりご理解いただきたいと思います。  あと,附帯事業は部長の方から。 57 ◯大谷みなと総局経営企画部長 先生ご指摘ございました駐車場経営の件でございますけれども,確かに,警備とか機械の保守,こういったことにつきましては専門の業者に委託しているところでございます。  ただ,アクセス社といたしましては,駐車場運営の,例えば,駐車場の使用でありますとか料金設定,あるいはPRとか営業,運営そのものについてはアクセス社がみずからやってございまして,そういった意味では,全体的な駐車場の総合調整を行っているということで,それはひいては,先ほど局長申し上げましたように,一元管理する方がより効率的・効果的で,渋滞・路上対策等々の対応は可能やということで,そういった理由で現在やっているということでございます。  以上でございます。 58 ◯委員(あわはら富夫) この質問,これ以上余りしませんけれども,ただ,海上アクセスの附帯事業をやっているところで一元的にやった方が効率的にいいんだというふうに言われますけれども,実際上ポーアイとか,ポートアイランド2期とかに関係した場所が多いと思うんですけれども,実際上は神戸フェリーの方もポーアイで駐車場やっておられると。開発管理事業団でもやっておられると。ある意味で,一体的に見る──開発管理事業団はやってないのか,一般的に見て,統一的にと言うならばすべて統一的にやったらいいわけで,そこら辺は非常にこま切れにされてて,理屈としてはそういうふうに言われると。確かに,経営全体を下で受けてるところが──委託を受けてるところがこれやってるわけじゃないですけれども,業務自体としては,そこの委託を受けてるところがやっておられるということになると,その委託している会社は,実は神戸フェリーが委託しているところも,今回の海上アクセス社がやってるところも,もうほとんど余り変わらない顔ぶれの人たちが実際上は動いてるというふうになると,どうもこれでいいのかなと。利益をとにかくこちらの方につけて,何とかここを黒字にせなあかんということで,本来別にここでなくても,ほかでもやれる仕事を意識的にそっちへ持っていってってるというふうにしかやっぱり思えないんですよ。だからある意味では,請願者が言われたように,本当は港湾事業の会計なりにほんとはプラスにできるものなり,その周辺にプラスにできるものが,結果的にそっちの方に回っていってしまっているということはないのかなということだけ言うときます,これは。  以上。 59 ◯委員(西下 勝) この請願言われておるように,お客さんですが,28人乗ったら採算とれるいうてこう書いておりますが,先ほど局長は,11月で21.7万人言うたかな。当初の──もともとの48万目指していっとりますんやいうて,途中で市長が記者会見やって,その半分ぐらいいったらええんやいうて,こうきた経過があるんですが,このままではお客さん,こういう状況ではちょっとぐあいが悪いんではないかと思いますが,一体いつまで続けようとしておるのか。もう何十年もいう話よろしいので,ちょっとその,やっぱり潮どきというのがあると思いますから,それを考える時期にきておるのちゃうかと思いますから,それが1点。  1つは,ちょっとそれとの関連で,K─JETを何年走らせて,船何そうつくって,費用何ぼで,売った金額何ぼやったか,ちょっと教えてほしいんです。赤字は158億円つくって閉めましたからね,平成13年やったか。  ちょっとそれ教えてください。  以上。 60 ◯山本みなと総局長 K─JETにつきましては,関空開港当時から走らせたという形で,ちょっと数字的なものはまたお時間をいただきたいと思います。  それで,ベイ・シャトルでございますけれども,28人というのは──41万人ということしの目標を設定しましたので,その中でそのぐらいの便数になるのではないかと,便数当たりの乗員はそのぐらいになるのではないかということでございます。現在も8割の達成率ということでございます。  今後,私ども頑張って,必ず潜在需要はあるという形で思っておりますので,PRに努めて,それとさらに,西の方では,駐車場の無料化といった形で,ベイ・シャトルが便利だと思いますので,広報を進めていきたいと思ってます。  また,アウトバウンドだけではなく,インバウンドにつきましても──最近見ておりますと,非常に東南アジア関係の方も乗っていただいておるようでございますので,インバウンドの利用も進めていきたいと思ってます。  そういった形で,当初目標41万人に向けて努力してまいりたいと思ってます。  今後も引き続き──41万人ではなかなか当初の予測ではございませんので,48万人に向けて利用していきたいと思ってます。  先生もぜひご利用いただければ幸いかと思います。
     以上です。  (「数字わからへん。待ったらわかる。わからんのやったらもうええけど。ほな,すんまへ  ん。」の声あり) 61 ◯委員長山田哲郎) 他にございませんか。 62 ◯委員(西下 勝) いや,ちょっと待ってよ。数字が今出えへん言うから,それはちょっと今は求めないんですが。  いずれにしても,船,あれ3隻やったか,途中事故起こしたり,木が挟まったりして修理したという経緯はあるんですが,あれ180人か160人乗りの船やったと思うんですが,私も何回か乗せてもらいました,関空へ行くのには。それが大き過ぎて,逆にお客さんは少なくて,最終的には158億円だったと思うんですが赤字をつくったと。休止して,そのままとめときゃええし──当時運輸省のそこの管理局か何か行って,私も実際には,国がどういうふうに考えておるのかという話も聞いてきて,40数万というのは難しいでしょうという話聞いとったから,せえへんのかなと思とったら,いや,やるんや言うてやったと。あげくの果てが赤字出すということですよね。これではちょっと困るんで,K─JETわからんのやったら,ベイ・シャトルは何隻つくって,建造費何ぼやったんかというのをちょっとお伺いします。それはすぐわかりますか。 63 ◯山本みなと総局長 正確な数字はちょっと今あれですけれども──2隻で,1隻当たり4億数千万円という形でございまして,ちょっと正確な数字は今調べておりますので,お待ちいただきたいと思います。 64 ◯委員(西下 勝) もう時間も──お昼も過ぎてますから,私だけ長いこととってもいかんので,ちょっと今の数字は後で下さい。  K─JET売りましたよね,たしか。私は,今度のベイ・シャトルはちょっと安くつくってはるみたいですので──4億円で,今売ったら何ぼになるんか知りませんが,1年ちょっとですやん,走ったん。今売った方が高う売れると,長くいくよりは,ということを申し上げて,一刻も早くもうとめた方がええということを言うときます。  数字は後で下さい。 65 ◯委員長山田哲郎) 他にございませんか。  (なし) 66 ◯委員長山田哲郎) 他になければ,次に,この際,みなと総局の所管事項についてご質疑はございませんか。  (なし) 67 ◯委員長山田哲郎) 他にご質疑がなければ,みなと総局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。 68 ◯大谷みなと総局経営企画部長 あわはら委員の質問の中で,基金の内訳で,有価証券,国債,地方債だけですと明言したんですが,詳細を調べてまいりましたら,それに一部,政府保証債,例えば,中小企業金融公庫債とか,そういったいわゆる政府保証債が含まれてます。  それから,国債,地方債,プラス政府保証債が一部入ってましたという,その説明の補足だけでございます。  以上でございます。 69 ◯委員長山田哲郎) なお委員におかれましては,みなと総局が退出するまでしばらくお待ち下さい。 70 ◯委員長山田哲郎) これより意見決定を行います。  まず,神戸空港関連の請願である請願第17号及び請願第18号について,一括して各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  請願第17号と請願第18号について,一括してお願いいたします。  初めに,自由民主党さん。 71 ◯委員(たけしげ栄二) 請願第17号を先にします。  神戸市の環境影響評価審査会はおおむね予測の範囲内であったと言っております。また,自然的要因と考えられる。そして,大阪湾における夏季底層のDOの低下や青潮の発生は,空港島埋立工事が原因と特定できるものではないという説明を受けたので,不採択といたします。  次に,請願第18号。  局長の説明にもありましたように,インセンティブ策を導入し,エンタープライズプロモーションビューローを中心に企業誘致活動に取り組み,処分促進に努めております。財政計画を見直す必要はないと考えます。よって,不採択といたします。 72 ◯委員長山田哲郎) 民主党さん。 73 ◯委員(井手康雄) まず,請願第17号ですが,似たような答えになるんですけれども,神戸市環境評価審査会からの予測範囲内はおおむね妥当という結果が得られており,また青潮の件につきましては,神戸空港との因果関係を決定づけるものが見当たらないと──当局の説明を了とし,不採択といたします。  請願第18号ですが,空港事業の市財政の負担実態については,空港事業会計などの決算・予算から明らかにされていること。そして,管理収支は黒字であり,乗客数を考えても,10月末までで,480万人ということで1割増となっていること,そして,市税を投入しない方針であり,航空機償却資産税は算入されていないなどということの説明を了とし,不採択といたします。  以上です。 74 ◯委員長山田哲郎) 公明党さん。 75 ◯委員(北川道夫) 請願第17号につきましては,底層DOあるいは青潮の問題については,自然的要因によるものという説明がありましたので,不採択。  それから,請願第18号につきましては,土地売却または,管理収支の計画についても課題はありますけれども,これから努力していくという説明,あるいは市税の投入についても,一切投入していないという説明を了としまして,不採択といたします。 76 ◯委員長山田哲郎) 日本共産党さん。 77 ◯委員(西下 勝) 17,18とも採択を求めます。  17については,環境悪化やいうて言えへんのでぐあい悪いわけですが,数値は極めて悪くなっておると。ただ,改善は全体としては必要やろうという認識だけでありまして,これではちょっと困るわけであります。自然環境が要因言うんやったら,対策とりようないと──雨降らさんわけにいけへんわけですから,やっぱり要因はあるわけで,それに対策を講じていくと。当局もそれなりには,つまり,国の機関がやっておるやつにも入っていくと言うておるわけですから,採択を求め,対応策をとらせていくべきだというふうに思います。  18についても採択でありますが,この余りにも身勝手なお金の使い方というのは,もう極めてぐあいが悪いというふうに思います。  請願者が言われておるように,市財政の負担というのは,例えば,パスに見られるように,あるいは生活関連費が削減をされるということに負担を押しつけておるというのは明らかだというふうに思いますし,土地売却でと言うにもかかわらず,きょうも甘い見通しだけ言うて,具体的な方策は全く示されないということでは,これぐあいが悪いというふうに思いますから,もっと財政対策については必要な措置をとらさなあかんということでありますので,採択を求めます。  以上。 78 ◯委員長山田哲郎) 新社会党さん。 79 ◯委員(あわはら富夫) 新社会党は,請願第17号,18号についても採択を主張いたします。  第17号については,これは,毎回,当局と議論してきたところですけれども,私は,当局の姿勢として非常に問題だなと思うのは,神戸市環境局なり,神戸市民も協力して,海をきれいにしようということでいろいろな施策をやってきたと。その効果がきちっと──平成10年から,この周辺の海が非常にきれいになって,環境基準を満たすようになってきたというのが,護岸を建設したときからまたマイナスになってきたというふうなことですから,これはやっぱり問題ありと。原因はどこにあったのかというのをやっぱり真摯に追及する姿勢が要ると思うんです。それを,単に気象という問題だけにやっぱり変えてしまうのは,環境局なり神戸市民が努力してきた,環境浄化に対して非常にやはり背くんではないかなということを一つ感じました。  それと,青潮の問題ですけれども,実際に起こるはずがない──下にくぼ地がなければ起こるはずがない西宮,芦屋沖にまでこの2,3年発生してきていると。風の影響だというふうに言われたり,下に航路があるからではないかと言われたり,いずれもその根拠は弱いし,むしろ風がある前に,海底に根拠があるから風でこういう現象が起こるわけですから,海底に根拠ができた原因はどこにあるのかというのは,やはり神戸空港というように思いますので,そういう観点に立って,この請願の皆さんがおっしゃるように,調査をして,きちっと対策を講じる姿勢が求められると思います。  それから,請願第18号については,財政負担を明らかにしたり,やっぱり管理収支についても──先ほど,スカイマークの問題もありますし,それぞれの飛行機のあり方とか便数とかいうのも大きく変貌してきているわけですので,変更してきているという中でのやっぱり計画というものを十分に見直ししていく必要があるんじゃないか。これはなぜかと言いますと,将来,やっぱり返していかな──開発管理事業団の方から──基金の方からいろいろお金を借りてきている分とかありますので,それを,将来返済していくということを考えると,やっぱりちゃんとした管理収支を立てる必要があるんじゃないかというふうなことも含めて,この請願第18号については採択を主張したいと思います。  以上です。 80 ◯委員長山田哲郎) 各会派の意見は以上であります。  以上のように,各会派のご意見は,採択,不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  請願第17号及び請願第18号を採択することに賛成の方は挙手願います。  (賛成者挙手) 81 ◯委員長山田哲郎) 挙手少数であります。よって,本請願はいずれも不採択とすべきものと決定いたしました。 82 ◯委員長山田哲郎) 次に,海上アクセス関連の請願第19号及び請願第20号について,一括して各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  初めに,自由民主党さん。 83 ◯委員(たけしげ栄二) 請願第19号,第20号については大体同じ趣旨ですので,一括して意見を──2つまとめて意見表明をします。  平成19年度の乗客数は約21万7,000人となっておると。平成19年度予算における数値目標である41万人に対して8割まで達成できている状況であります。  また,りんくうプレジャータウンシークルとの連携を進めており,当局も頑張っているので,今後を見守っていきたい。よって,不採択といたします。 84 ◯委員長山田哲郎) 民主党さん。 85 ◯委員(井手康雄) 現時点で21万7,000人,約8割ということですが,去年より改善はされており,またシークル,そして和歌山方面,ルミナリエを利用しての集客のPRなど努力されている面がありますので,まだ開拓の余地,そして,期待をしながら,そのことを了とし,不採択とさせていただきます。 86 ◯委員長山田哲郎) 公明党さん。 87 ◯委員(北川道夫) 両請願につきましては,いろいろ課題はありますけれども,当局の今後の経営努力や,いろいろな対策を打っておることに対しまして,期待を持って,今後見守っていきたいと考えておりますので,不採択とします。 88 ◯委員長山田哲郎) 日本共産党さん。 89 ◯委員(西下 勝) いずれも採択を求めます。  もう一刻も早くとめなければ,赤字は膨らむばかりであるからであります。  以上。 90 ◯委員長山田哲郎) 新社会党さん。 91 ◯委員(あわはら富夫) 請願第19号,請願第20号とも採択を求めます。  先ほどから,乗客が少し伸びてきたという話をされてますけれども,実は,この41万人になっても,過去の借金というものを返していくというにはまだほど遠い乗客数ということを考えると──しかも将来,また船をいろいろと償却ということもあるということを将来的に考えても,やめるのであれば今が一番いいときではないかなというふうに思いますので,この請願については採択を主張いたします。 92 ◯委員長山田哲郎) 各会派の意見は以上であります。  以上のように,各会派のご意見は,採択,不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  請願第19号及び請願第20号を採択することに賛成の方は挙手願います。  (賛成者挙手) 93 ◯委員長山田哲郎) 挙手少数であります。よって,本請願はいずれも不採択とすべきものと決定いたしました。 94 ◯委員長山田哲郎) 次に,陳情第104号及び陳情第105号について,一括して各会派のご意見をお聞かせいただきたいと存じます。  初めに,自由民主党さん。 95 ◯委員(たけしげ栄二) 陳情第104号について意見表明をいたします。  関西圏の3空港トータルとして最適運用を図ることが確認されている説明がありましたので,不採択といたします。  陳情第105号,これは,空港内の造成地区の緑化などバードストライク対策を強化して,結果約3割に減少しているので,不採択といたします。 96 ◯委員長山田哲郎) 民主党さん。 97 ◯委員(井手康雄) 同じく一括で104号,105号ともに当局の説明を了とし,不採択とさせていただきます。 98 ◯委員長山田哲郎) 公明党さん。 99 ◯委員(北川道夫) 陳情第104号については,請願第18号と同様に,当局の説明がありましたので,不採択。  陳情第105号につきましては,バードストライク問題については,当局,空港を整備されているという説明がありましたので,不採択です。 100 ◯委員長山田哲郎) 日本共産党さん。 101 ◯委員(西下 勝) 104号は,十分な説明を求められておられますが,一方的な説明であり,市民が納得するものでありませんので,私は,採択を求めるものであります。  105号については,バードストライクでありますが,それなりの説明はなされましたが,採択をしたらいいと思いますので,採択であります。 102 ◯委員長山田哲郎) 新社会党さん。 103 ◯委員(あわはら富夫) 陳情第104号,陳情第105号とも採択です。  基本的には,おっしゃってることは,市民への説明責任を,行政としてきちっと全うしてくださいというのがこの2つともの趣旨ですので,その立場で採択を主張いたします。 104 ◯委員長山田哲郎) 各会派の意見は以上であります。  以上のように,各会派のご意見は,採択,不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  陳情第104号及び陳情第105号を採択することに賛成の方は挙手願います。  (賛成者挙手) 105 ◯委員長山田哲郎) 挙手少数であります。よって,本陳情はいずれも不採択と決定いたしました。 106 ◯委員長山田哲郎) 以上で,意見決定は終了いたしました。 107 ◯委員長山田哲郎) 本日,ご協議いただくのは以上であります。  これをもって,本日の委員会を閉会いたします。  ご苦労さまでした。   (午後0時31分閉会)
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