6 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,さよう決定しました。
(環境局)
7 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,これより環境局関係の審査を行います。
議案1件及び報告事項5件について,当局の説明及び報告を求めます。
熊取谷環境局長,どうぞ着席のままでお願いします。
8
◯熊取谷環境局長 それでは,まず初めに予算第28号議案平成19年度神戸市
一般会計補正予算につきましてご説明申し上げます。
資料の1ページをお開き願います。
1
歳入歳出予算額一覧表にございますように,このたびの予算の補正につきましては,歳入歳出とも5億300万円の増額を行おうとするものでございます。
下の段の2歳入予算の説明をごらんください。
第15
款使用料及手数料,第2項手数料,第5目環境手数料,第1節廃棄物処理につきまして3億7,700万円,また第22款諸収入,第7項雑入,第10目雑入,第10節環境局について1億2,600万円を増額いたしておりますが,これは
事業系一般廃棄物指定袋の売却枚数の増によるものでございます。
次の段の3歳出予算の説明をごらんください。
第6款環境費,第1項環境総務費,第2目環境総務費につきまして4億7,300万円の増額をいたしておりますが,これは下段の説明にもございますように,
事業系一般廃棄物指定袋の追加作成に伴う5億300万円の増額及び
資源集団回収活動業者助成金の確定に伴う3,000万円の減額を合わせたものでございます。具体的には,ごみの分別の徹底を図り,ごみの減量・資源化を促進するために,本年4月に
事業系一般廃棄物の指定袋制度を導入いたしました。制度開始に当たり,過去の事業系ごみの年間排出量及び他都市の状況も参考に,年間の必要枚数1,910万枚を算定し,その約4カ月分660万枚の指定袋を本年3月から販売いたしました。しかしながら予想以上に多量の注文が集中し,3月末の段階で品不足となる取扱店が多数発生し,排出事業者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げる次第でございます。この品不足の状態を早急に解消するため,3月下旬以降,指定袋取扱店から販売見込みを聴取し,市中の動向を把握した上で1,000万枚以上を緊急に作成し,4月23日には販売を再開いたしました。その後も品不足の事態を再度生じさせないように追加作成し,鎮静化に必要なだけの供給在庫を確保いたしました。本年夏以降,事態は鎮静化しておりますが,可燃区分の70リットル袋と90リットル袋につきましては需要が集中しているため,不足が生じないように追加作成が必要となっております。このような経常供給分と,さきに申し上げました品不足によります混乱を回避するための臨時対応分を合わせて,今年度の作成枚数は約3,650万枚を予定しており,当該経費と当初予算との差額5億300万円の補正を行おうとするものであります。
続きまして,
資源集団回収活動業者助成金の減に伴う補正でございます。
資源集団回収活動につきましては,従来からの団体への助成に加え,平成14年度から回収業者への助成を行っておりますが,このうち業者助成につきましては,市況に応じ半年ごとに助成単価を見直すこととしております。このたび古紙の市況の上昇により後期半年分の業者助成単価が0円と決定したため,減額補正を行い,G8環境大臣会合に係る予算の補正のための財源とするものでございます。
次に,第2項環境保全費,第1目環境保全費につきまして3,000万円の増額をいたしておりますが,これは来年5月に開催されますG8環境大臣会合に合わせた施策展開に必要な広報・PR及び関連事業の開催に伴う経費等でございます。具体的にはG8環境大臣会合に向けて機運を盛り上げていくためには,広報・啓発や歓迎行事などを平成19年度の後半より実施していきたいと考えており,このため19年度実施事業について予算の補正を行おうとするものでございます。1点目として環境大臣会合の開催やそれに伴う歓迎行事などの広報・PRを行いたいと考えております。2点目といたしまして,G8の歓迎機運を醸成していくために環境ポスターや歓迎バナーの募集などを行うほか,将来を担う子供たちの視点から環境問題について考えてもらう契機として,(仮称)
こども環境サミットなどの関連行事を実施することを予定しております。3点目は,環境大臣会合を契機とした取り組みの1つとして,後ほど詳細はご説明させていただきますが,
路上喫煙防止対策の強化について20年度より取り組みをスタートしていくための準備として,今年度に路上喫煙を禁止する地区の指定を行うための事前調査の実施などを行いたいと考えております。
続きまして,新たな
行財政構造改革推進方策の策定にあたっての要望及び平成20年度兵庫県予算に対する要望につきまして,ご報告申し上げます。
資料の2ページをごらん願います。
本要望は,例年県の予算編成時期に合わせ,神戸市として行っているものでございます。
3ページをお開き願います。
この中で環境局所管分といたしましては,9.自然と共生する循環型社会の推進についてにつきまして要望いたしております。
4ページをごらん願います。
まず,(2)公共交通機関への利用転換についての普及・啓発活動の推進でございます。環境保全の観点から公共交通機関への利用転換を図るよう,神戸市ではノーマイカーデーの実施などを行っており,県においてもより一層の普及・啓発を推進していただくよう要望するものでございます。
次に,(3)低公害車の導入促進のための低
公害車普及促進補助制度の拡充でございます。これは,県費の補助制度の対象を
公営交通事業者にも拡大するよう要望するものでございます。現在,天然ガスやハイブリッドなどの低公害バス・トラックを導入する運送事業者に対しましては,国土交通省の補助制度がございます。この補助制度では市も協調して助成をする必要がございます。民間事業者に対する補助には,市の協調補助に対しまして県から市補助の2分の1を補てんしていただく制度となっております。しかしながら市バス事業につきましては,この県からの補てんがございませんので,神戸市の負担が大きなものとなっております。
公営交通事業者についても補助制度の対象とするよう要望するものでございます。
次に,建築基準法第51条に係る
一般廃棄物処理施設の取扱いの改正につきまして,ご報告申し上げます。
資料の5ページの1.改正の趣旨をごらんください。
廃棄物処理施設の設置に関しては建築基準法──以下,法と呼びますが,基準法と廃棄物の処理と清掃に関する法律──以下,廃掃法と呼びますが,これの適用を受けます。法第51条では,一定の
廃棄物処理施設の設置に当たっては,都市計画決定もしくは都市計画審議会への付議を経た敷地の位置の決定が必要であると定めております。本市ではこれらの法律に基づく許可手続等の整合を図り,適正に運用するため,庁内関係各課との協議の結果,法第51条の適用を受ける
一般廃棄物処理施設の取り扱いについて,平成15年2月に建築基準法第51条に係る
一般廃棄物処理施設の取扱い──以下,取り扱い基準と呼びますが,これを定めました。その後,平成16年の法改正により法第51条の適用を受ける
一般廃棄物処理施設が明確化されました。法令遵守の観点から関係各課と協議し,現行の取り扱い基準について,法及び法施行令の規定と重複または抵触する箇所を削除する改正を行うことといたしました。
次に,2.
建築基準法改正と取り扱い基準の改正に記載しておりますように,法改正前は法51条の適用を受ける
一般廃棄物処理施設については,ごみ焼却場その他の処理施設とだけ定められていたため,取り扱い基準で
産業廃棄物処理施設の処理能力を準用して具体的に定めておりました。しかし,法改正により法第51条で,ごみ焼却場その他政令で定める処理施設と規定され,法施行令第130条の2の2で廃掃法施行令第5条第1項のごみ処理施設と明確に定義され,廃掃法施行令の定めにある日量──あっ,失礼しました,日処理量5トン以上の施設については,法第51条の適用を受けることとなりました。この改正により具体的な変更内容につきましては,資料の6ページの3.改正による取り扱いの変更内容に記載しております。また,法改正前は取り扱い基準の附則1で既設の
産業廃棄物処理施設で新たに
一般廃棄物処理を行う場合においては,処理する廃棄物の種類等に変更がなく,周辺の生活環境の影響の程度に変わりがないと認められる場合には,法第51条の許可を不要とすることができるとしておりました。国土交通省は,法改正の際に
パブリックコメントを行い,
産業廃棄物処理施設で新たに
一般廃棄物処理を行う場合の取り扱いにおいて,施設の内容は同様であってもごみ処理施設と
産業廃棄物処理施設とで都市計画的観点から施設の立地が適当かどうかの判断が異なるものと考えており,改めて市街地環境上支障がないかどうかの判断が必要であるとの見解を示しております。この国土交通省の考え方に基づき,取り扱い基準の附則1を削除し,法第51条を適用することといたしました。この取り扱い基準については11月1日付で改正するように手続を進めているところでございます。
以上が,このたびの改正に関する説明でございます。
資料の7ページから10ページに取り扱い基準の新旧対照表を掲載しております。
また,11ページから12ページにかけましては,改正のありました建築基準法及び同法施行令の新旧対照表を,13ページには廃掃法及び同法施行令の関係部分を掲載しておりますので,後ほどご参考にごらんください。なお,平成16年7月の施行令改正以降,この取り扱い基準が適用される案件はございませんでした。また,この取り扱い基準の改正に係る意見募集手続については,神戸市行政手続条例の規定に基づき,施行令改正に伴うものであること及び施行令改正に伴い国において意見募集手続がなされていることなどから,神戸市では意見募集は行っておらず,その旨の公示を行財政局の意見募集のホームページにおいて行うこととしております。
続きまして,
ワンルームマンション建築にかかる
ごみ集積施設設置基準の制定及び神戸市開発指導要綱に定める
ごみ集積施設設置基準の改正について,ご報告申し上げます。
資料の14ページをごらんください。
環境局では一般家庭から排出される廃棄物を迅速に収集し,良好な生活環境の確保に努めるため,一定規模以上の集合住宅を建設する場合に,神戸市
開発指導要綱等に基づきごみ集積施設の設置に関する協議を行っております。近年のマンション建設の増加に伴い,ごみ処理に関して地域とトラブルになるケースがふえております。それに対応するため
ワンルームマンションについて新たに
ごみ集積施設設置基準を制定するとともに,神戸市開発指導要綱の
ごみ集積施設設置基準を見直しいたします。
まず1.
ワンルームマンション建築にかかる
ごみ集積施設設置基準の制定でございます。このたび,30平方メートル未満の住戸を10戸以上有する
ワンルームマンションを対象に,ごみ集積施設を設置すること及びその管理を適正に行っていただくため,
ごみ集積施設管理責任者を選任の上で届け出を提出していただくことを定めた設置基準を新たに制定し,指導を行っていきたいと考えております。
次に,2.神戸市開発指導要綱の改正でございます。神戸市開発指導要綱の中の神戸市開発基準第42に定めております
ファミリータイプの集合住宅の
ごみ集積施設設置基準を,30戸に1カ所から20戸に1カ所に見直しいたします。なお,
ワンルームマンションの基準制定及び開発指導要綱の改正に当たり,行政手続条例に基づき意見公募手続を実施いたしましたが,市民の方からの意見提出はありませんでしたので,当初案のとおり決定し,ともに平成20年1月1日に施行予定としております。今後は戸数の少ないマンションであってもマンション専用のごみ集積施設を設置し,責任を持って管理していただくことにより,地域とのトラブルを未然に防ぎ,市民の快適な住環境を築くことに努めてまいりたいと考えております。
資料の15ページから16ページに
ワンルームマンション建築にかかる
ごみ集積施設設置基準を,17ページには神戸市開発指導要綱のうち環境事業施設の部分についての新旧対照表を掲載しておりますので,後ほどごらんください。
次に,18ページをごらんください。
(仮称)神戸市路上喫煙及び空き缶等のぽい捨ての防止に関する条例(骨子案)に関する意見募集について,ご報告申し上げます。この意見募集は,条例案を策定する過程において必要な手続を定めた神戸市民の意見提出手続に関する条例に基づき実施するものでございます。まず,1趣旨でございますが,神戸市では平成9年に
ポイ捨て禁止条例を制定し,市内全域でぽい捨てを禁止するとともに,19カ所を重点区域に指定し,地域の美化推進団体との協働による取り組みを進めてまいりました。しかし一方で路上喫煙によるやけどや衣服への被害防止という安全の観点からも,一歩踏み込んだ喫煙マナーの啓発策を求める声がふえてきております。そこで,現行のぽい捨て禁止条例に路上喫煙の防止に関する規定を盛り込むことにより,安全で美しいまちづくりを推進していくための条例に改正し,市民・事業者・行政の3者が協働して,喫煙マナーの向上と環境美化の取り組みを進めていくことについて,広く市民から意見を募集したいと考えております。
続きまして,2,条例(骨子案)の概要でございますが,(1)条例の目的につきましては,市,市民及び事業者が協働して環境の美化と路上喫煙の防止を推進することにより,市民等の快適で安全な生活を確保することを目的としております。
その路上喫煙の定義でありますが,(2)に記載しておりますとおり,道路,広場,公園その他の公共の場所において自動車内での喫煙を除き,たばこを吸うこと及び火のついたたばこを所持することとしており,これらの行為について,(3)路上喫煙の防止として記載しておりますように,市内全域で何人も路上喫煙をしないよう努めなければならないという規定を設けたいと考えております。
次に,(4)(仮称)
路上喫煙禁止地区の指定でございますが,市長は重点区域内において路上喫煙により市民等の身体及び財産への被害が特に発生するおそれがあると認められる地区を
路上喫煙禁止地区に指定することができるものとし,市長が別に定める場所を除き,この地区内での路上喫煙を禁止したいと考えております。
また,(5)罰則でございますが,
路上喫煙禁止地区内において路上喫煙をした者に対し2,000円以下の過料の規定を設けることによって,実効性のある喫煙マナーの普及と向上を図っていく条例としたいと考えております。
この条例(骨子案)に関しまして,3,意見募集期間のとおり,平成19年11月1日から11月30日までの間,市民意見募集を行っていこうとするものでございます。
また4と5には資料の閲覧場所と
問い合わせ先等を記載しております。なお,今回の意見募集の結果も踏まえ,条例改正につきましては来年2月から3月の第1回定例市会での提案をさせていただきたいと考えております。
最後に,ごみの減量・資源化のための施策(案)に関する意見募集についてご報告申し上げます。
19ページをお開きください。
初めに,1趣旨でございますが,神戸市では循環型社会を実現するために,平成16年11月の6分別収集をはじめ,さまざまなごみの減量・資源化施策を実施してまいりましたが,市民の皆様の取り組みにより,ここ数年ごみ量は減少傾向にあります。しかしながら市民1人当たりのごみ量は依然として高い水準にあり,他の政令指定都市と比較いたしますと,平成17年度では1人1日当たりの家庭系のごみ量が一番多い,いわゆるワーストワンの状態となっております。本市では平成18年2月に改定いたしました
一般廃棄物処理基本計画に掲げる減量目標の早期達成に向けて,現在,家庭系ごみの指定袋制度,粗大ごみの申告有料制度,
プラスチック製容器包装の分別収集といった新たな減量・資源化策について,平成20年秋ごろの実施を目指して検討を行っております。このたびの意見募集は,これらの施策の案について,先ほどの
路上喫煙防止条例のように意見募集の義務づけはございませんが,任意で広く市民の意見を募集しようするものでございます。
次に,2新たなごみの減量・資源化施策(案)の概要でございます。
まず,(1)家庭系ごみの指定袋制度でございますが,制度の概要につきましては記載しておりますとおり,市がごみ袋の規格を定め,市民の皆様にはその袋で
クリーンステーションに出していただくもので,ごみ処理料金を上乗せしない単純指定袋制でございます。制度導入の目的は,市民の分別意識の向上による分別・資源化の促進,
クリーンステーションの美観の向上や事業系ごみの混入の防止などでございます。袋の規格につきましては,現時点では燃えるごみについては半透明の袋,その他の不燃系ごみ等については透明袋,また大きさについては45リットル,30リットル,15リットルの3種類のサイズを考えており,原則として分別区分ごとに袋を指定することを検討しております。
次に,(2)粗大ごみの申告有料制度でございますが,これは粗大ごみを出される場合には事前に電話等で申し込んでいただいた上で,スーパーなどで有料の処理券を購入していただき,粗大ごみに張りつけて排出していただく制度でございます。制度導入の目的は,市民の意識改革と負担の公平性の確保や製品の長期使用や
リサイクルショップの活用などによる発生抑制・再使用の促進でございます。対象となる粗大ごみにつきましては,45リットル入りポリ袋に入らない大型のごみを基本に,他都市の事例を参考にしながら具体的な品目ごとに検討していきたいと考えております。
20ページに参りまして,料金につきましては他都市の料金水準を参考にしながら,おおむね1個当たり300円から1,500円の範囲で検討していきたいと考えております。
次に,(3)
プラスチック製容器包装の分別収集でございますが,これは
容器包装リサイクル法に基づくペットボトル以外の
プラスチック製容器包装を分別収集し,資源化しようとする制度でございます。制度導入の目的は,分別品目の拡大による資源化の促進,
プラスチックごみの排出機会の確保などでございます。収集頻度につきましては,現時点では1カ月に2回の収集を想定しております。なお,これらの新たな減量・資源化施策につきましては,平成20年秋ごろの実施を目指して検討を進めてまいりますが,
プラスチック製容器包装の分別収集につきましては,平成20年には1区で先行実施し,平成22年には全市で実施したいと考えております。
次に,3意見募集期間につきましては,平成19年11月1日から30日まででございます。
4と5には資料の閲覧場所と
問い合わせ先等を記載しております。なお,2件の意見募集の詳細な内容につきましては,お手元の別添資料1,別添資料2をお配りしておりますので,後ほどごらんいただきたいと存じます。
以上をもちまして,予算第28号議案平成19年度神戸市
一般会計補正予算のご説明,また新たな
行財政構造改革推進方策の策定にあたっての要望及び平成20年度兵庫県予算に対する要望のうち環境局関係分につきましてのご報告及び建築基準法第51条に係る
一般廃棄物処理施設の取扱いについての改正,集合住宅における
ごみ集積施設設置基準の見直し,(仮称)神戸市路上喫煙及び空き缶等のぽい捨ての防止に関する条例(骨子案)に関する意見募集,ごみの減量・資源化のための施策(案)に関する意見募集についてのご報告を終わらせていただきます。
何とぞご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
9 ◯委員長(松本しゅうじ) ご苦労さまでした。当局の説明及び報告は終わりました。
これより質疑を行います。
まず,予算第28号議案について,ご質疑はございませんか。
10 ◯委員(橋本 健) G8の環境大臣会合に合わせ,施策に伴う予算補正についてお尋ねしたいと思います。
広報・PR等に1,300万円,関連行事等に1,500万円,予算を補正されたということですが,まず関連行事で子供サミットと先ほどおっしゃっていましたが,具体的に何をされるのか。規模あるいは主催者の範囲といいましょうか,だれがリードしてやっていくのか等々,もし具体的に決まっているところがあれば,ぜひ教えていただきたいと思います。
11
◯熊取谷環境局長 現在,その詳細につきましては内部で検討中でございますけれども,一応時期的には3月の春休みの時期を予定してございます。市内にはご案内のように120カ国以上の外国の子供たちもお住まいでございますので,そうした外国の子供たちと,それから日本の子供たちが一堂に会しまして,環境についての未来の夢も含めまして語っていただけるような場所をつくっていきたいと,このように考えております。主催は一応神戸市で予定をしてございますが,その詳細につきましては,決まり次第またご報告をさせていただきたいと,このように思っております。
以上です。
12 ◯委員(橋本 健) 3月に子供サミットが行われるということでしたが,これは私が聞いた話なんですが,5月の本番の会合に合わせて,また別個,別の団体が子供サミット等をやるといううわさというか,お話を伺っていますが,それとは関係がないと認識してよろしいでしょうか。
13
◯熊取谷環境局長 このG8を契機にしまして,NPOの団体さん,あるいはそのほかの各種団体等でさまざまな行事が多分行われるであろうというふうに思いますが,今,委員ご指摘の件も少し話としては耳に入ってきておりますけれども,一応これとは別というふうに考えております。
14 ◯委員(山下昌毅) 事業系ごみの指定袋について,当初,事業者が買い込みというか,買いだめというか,そういうことで非常に品不足だったということで,急遽指定袋を業者に発注をしたということで鎮静化したということなんですけれども,今年度3,650万枚ということで報告を受けましたけれども,今後,70リットル,90リットルが非常に品不足になっているということが当初あったんですけれども,今後,供給については順調にやっていけるんかということと,それから事業系のごみを投棄する事業所について,近くで買えるシステムが完全にできているのか。そして,地域的にばらつきがあるのかどうか。といいますのは,やっぱりそういう排出地域はやっぱりそういうのの販売が多いと思いますので,その点,ちょっと聞いておきたいと思います。
15
◯熊取谷環境局長 まず,今後の袋の供給は大丈夫かというご質問ですが,先ほど申し上げましたように,当初660万枚をつくっておりましたが,その後,あのような状態の中で,とにかく品不足を解消しないといけないというようなことで追加発注を行いまして,3,600万枚ほど現在つくっております。そういう中で,実は今年度使用枚数を超える枚数になっておりまして,一部には翌年度への在庫を抱えながらというふうなことで発注をしております。ただ,その中で,先ほども申し上げましたように,袋の大きさについては当初予定しておったよりも大型化の傾向が途中でわかりましたので,70リットル,90リットルについては,もう少し補充をするような形でやっていきたいと,このように思っております。
それから,いわゆる販売箇所の問題ですが,当初スタート時には340カ所程度の──あっ,失礼しました,345カ所の指定店でスタートしたわけですが,その後7月に追加の指定を行いまして,現在576カ所で行っております。しかも大手の量販店以外にもコンビニにつきまして,今およそのコンビニの系統店ではすべて販売しておりますので,そういう意味では,地域偏在というのはないだろうというふうに思っております。
以上です。
16 ◯委員(山本じゅんじ) 3点お伺いします。
事業系ごみについてですが,委員会質疑の中で9月26日,組合に相談する窓口が開設をされたというふうに聞いているんですけれども,その後,現在まで具体的に排出事業者から相談があったのかどうか。もし報告があればお答えいただきたいのと,それから2点目に,神戸市への直接の申し入れですね,排出事業者さんからの,具体的な申し出があったのかどうかということ。もしあるようでしたら,差しさわりのない範囲で具体的に教えていただきたいというのが2点目です。それから,3点目には相談窓口の相談に対応しますということに対しての周知ですね,どのように徹底をされているのかなというのをお伺いしたい。
以上,お答えください。
17 ◯山本環境局事業系廃棄物対策室長 許可業者の組合でございます共栄会においての苦情処理委員会,先般の決算特別委員会でもご説明しているところでございますが,9月26日に組織的に設置がされております。具体的な相談ということにつきましては,私ども最終的な件数はまだ確定は聞いておりませんが,発足後にも数件入っておるということを聞いております。先ほど2点目のお話でございますが,市の方に直接お話しいただいても可能ということで,私どもには1件,具体的に申しますと許可業者の変更をしたいという要望がありまして,それにつきましては私どもの方,その内容について共栄会の方に連絡しまして,苦情処理委員会の方において対処していただくということで要請しております。
先ほどの件数もあわせてでございますけれども,今月下旬に同委員会が開催される予定というふうに聞いておりますので,その結果につきましても確定後速やかに私どもの方に報告をするようにということで指導しております。
なお,周知につきましてでございますけれども,9月26日の新聞広告におきまして,同共栄会の方が苦情処理委員会を設置しましたという広告記事を掲載しております。また,私どもの方に個々にいろいろ苦情等がございましたら,その機会をとらえまして,共栄会における委員会がちゃんとあるということも,口頭でのご説明をしておる次第でございます。
以上です。
18 ◯委員(山本じゅんじ) 大体状況はわかりました。いろいろ排出業者の方から伺っておりますと,まだまだ,どないしようかということで,悶々とされていらっしゃる方も非常に多いので,これまで何度となく直接訪ねていっていろいろと実態調査をしてほしいとお願いをしていたんですけれども,やっぱりきちんと排出事業者さんの実態というのをつかんでいただきたいということを,あわせて要望して終わらせていただきます。
19 ◯委員長(松本しゅうじ) 他になければ,次に行きます。
(なし)
20 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,報告事項新たな
行財政構造改革推進方策の策定にあたっての要望及び平成20年度兵庫県予算に対する要望の関係分について,ご質疑はございませんか。
(なし)
21 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,報告事項建築基準法第51条に係る
一般廃棄物処理施設の取扱いについての改正について,ご質疑はございませんか。
(なし)
22 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,集合住宅における
ごみ集積施設設置基準の見直しについて,ご質疑はございませんか。
23 ◯委員(小林るみ子) 総括質疑のときにも質問をさせていただいたんですけれども,来年の1月1日から施行と。これは,私は質問の中では遡及適用してほしいということで言わせていただいたんですけれども,この1月1日という時点は建設の工程の中のどの段階を言うのか。その辺をもう1度,どの時点で切るのか,そこをちょっとお聞きしたいと思います。お願いします。
24 ◯佐藤環境局次長 1月1日施行予定で現在進めております。それにつきましての時点といいますか,申しますと,まず都市計画法の29条の規定に基づきます開発許可が必要な場合につきましては,開発行為の事前審査願書の受付日を適用ということでございます。それから,この開発許可が不要な集合住宅がございます。そういったものにつきましては,建築に当たっての事前届出書の受け付けから適用されるということでございます。
以上でございます。
25 ◯委員(小林るみ子) あのときにもお話しさせていただいたんですけれども,現在建設中のマンションがあちこちあるわけなんですけど,事前にマンションの中に,戸数に関係なく
クリーンステーションをつくっているマンションもありますが,まだまだないところもあります。事前に,そこがもし例えば29戸のマンションでしたら,そこから29,30くらいのごみが出る。今までも路上にごみがある,それが一緒になったときに,本当に道路をふさいでしまう状態というのが想定できるような,そういうマンションも既にあるんですね。そこの地域の方たちは,そうなることがもうわかってますので,来年1月1日施行と聞いているけれども何とかならないのかと。そういう申し入れというか,相談があったわけなんですけども。総括質疑のときにも言わせていただいたんですが,事前に──施行は1月1日ですけども,行政として神戸市として事前に行政の指導というのはできるんではないかと私は思うんです。それが本当に道路をふさいでしまう,歩道をふさいでしまうのがわかっているだけに,そのマンションの住民と近隣の住民とのいさかいがまた起きるのがわかるだけに,何とか事前に防ぐことはできないだろうかと。また同じような質問になりますけれども,その点もう1度お答えいただければと思います。
26
◯熊取谷環境局長 今までは30戸以上ということでしてきておりますので,それ以下の場合について,半ば強制的な指導というのは,やはり30戸未満については難しいだろうというふうに思います。今,ご指摘の具体的なマンションにつきましては,住民の方々との間で少し問題が出ておるというふうに聞いておりますけれども,環境局としてのごみ集積施設の指導につきましては,あくまでもお願い程度しかできないというふうなことの中で,都市計画総局の方で,今地域の方々と,それから事業者さんとの間に入って,これまでも数回のお話をされているというふうに聞いておりますので,そういった動きというものも,ひとつ我々としては見ていきたいなと,こんなふうに思っております。
以上です。
27 ◯委員(小林るみ子) マンションの建設に当たって,本当にスペースを保つことができるんであれば,ぜひそうしていただきたいと思いますので,ぜひお願いというか,かなり強い行政の指導をしていただければいいなと思っていますので,よろしくお願いします。
以上です。
28 ◯委員(松本 修) ちょっと2点お伺いをしたいんですが。指導要綱ということで強制力といいますか,そういったものがなかなかないのかなと思うんですけれども。先ほど開発にかかわるものについては,神戸市の方に当然来られて,そこでこういう話を聞かれると思うんですけれども,開発にかかわらないようなものですね。民間のところで確認申請をとられたりとか,そういった場合にも,当然そこで神戸市にはこういう要綱があるんだよという話はされておられるのかなということ。
それから,もう1点は,神戸市の場合たくさん要綱があって,こういったことについて要綱として処理をされておられるんですけれども,どうしても要綱ですから,指導はできても,例えばマンションを建てられたりする方がこれを無視するということはないだろうと思うんですけれども,そんな場合,要綱飛ばしというか,そんなことがあり得ることはないのかどうか。できればこういったものも,例えば条例という形で整備をしていく必要もあるのではないかなと思うんですけれども,それについてちょっとご意見をお伺いしたいと思います。
29
◯熊取谷環境局長 まず,最初のお話でございますが,戸数で事前協議を定めておりますので,後の手続をどこでおやりになるかということは直接関係なく,とにかく
ファミリータイプですと30戸以上の場合,それからワンルームの場合は20戸以上は必ず事前に協議をしていただく,そういう制度でございます。
それから,要綱という形ではなくて条例化ができないのかということです。これはちょっと難しい法律論になろうかというふうに思いますが,そもそも開発指導要綱そのものが,かなり以前にできましたわけですけれども,条例制定権の問題まで発展していくわけですけれども,法律を超えて条例を制定できないという中で,ただ現実の問題としては,市民の生活環境を維持していこうというふうなことから要綱という──これは厳密には我々市の内部の職員が,そういった問題をどう取り扱っていくのか,あるいはどういう形で審査をしていくのかという,いわゆる内部基準として要綱というのを定めておりますので,ご要望の趣旨は十分ご理解できるんですけれども,法律制定上の問題があるということをご理解いただきたいと思います。
以上です。
30 ◯佐藤環境局次長 若干補足説明をさせていただきます。
戸数,先ほど申し上げました。
ワンルームマンションにつきましては10戸以上が,神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例に基づきまして届け出が必要だということになっておりますので,先ほど20戸ということで局長が答弁いたしましたけれども,その点を1点修正させていただきますのと,面積要件等を別に詳細は決めておりますが,それにつきましては現在ちょっと手元にございませんので,そういったものを合わせまして事前の届け出があるということでございます。今回の改正等につきましては,建築関係の4団体に通知をしまして,周知徹底をしていきたいということで考えております。
以上でございます。
31 ◯委員(松本 修) 条例の件についてはよくわかるんですけれども,確かに国の法律があって,それを逸脱するということはできないと思うんですけれども,これから──ちょっとわかりませんけれども,やっぱり地域といいますか,それぞれの自治体というか,それぞれ状況が違う部分がたくさんあると思うんです。確かに法の横出しとか上乗せとかという形でした場合に,法律上からは確かに難しい部分があるのかもわからないと思うんですけれども,神戸市は神戸市として,神戸市に住んでおられる方が安心して住んでいただけるような,いい環境のもとで住んでいただけるような,そういった市をつくっていくんだと。そういった意味で,やっぱり条例というようなものも1つは視野に入れながら考えていく必要があるんじゃないかなと思いますので,これは要望にしておきたいと思います。
32 ◯委員長(松本しゅうじ) なければ次に。
(なし)
33 ◯委員長(松本しゅうじ) 報告事項(仮称)神戸市路上喫煙及び空き缶等のぽい捨ての防止に関する条例に関する意見募集について,ご質疑はございませんか。
(なし)
34 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,報告事項ごみの減量・資源化のための施策(案)に関する意見募集について,ご質疑はございませんか。
35 ◯委員(梅田幸広) この家庭ごみでモデル実施されたとなっておりますけど,これについてのまとめですね。これ7月から9月に実施ということで,その間のまとめができているのか,これが1点。というのは,量とかごみの出し方,そして集積所といいますか,ごみを集めるとこには,恐らくこういう形ですれば袋物しか多分出てこないと思いますので,その辺のまとめができているのかというのが1点と,それとプラスチックの関係ですけど,例えば平成20年秋ごろに1区先行実施の予定でございますけど,例えばプラスチック外のトレーとかいろいろあると思うんですけど,実施される場合に色指定をされたらいかがかと思うんです。例えばブルーやなしに,オレンジとか色を分けといたら,これはこれですよというような形で皆さんに徹底させたら,分けやすいんじゃないかと思うんですけど。そういう考え方があるのかどうか。この2点,ちょっとお聞かせ願えますか。
36
◯熊取谷環境局長 まずモデル調査の結果でございますが,家庭系の指定袋制度につきましては3つの地域で1,100世帯を対象に1カ月間のモデル調査を行っております。その結果ですけれども,これはその地域とか,あるいはステーションによってかなり差があるわけですけれども,おおむねで申し上げますと,まず袋の利用状況については,燃えるごみ──いわゆる可燃ごみでおおむね8割程度お使いをいただいたという結果が出ておりますし,不燃系の方では5割から6割程度の利用率ということになってございます。
それから,一番目的とします分別の状況でございますが,指定袋で出していただいている方については,おおむねルールどおりに出していただいているという,そういった結果が出てきてございます。
それから,袋の色でございますけれども,確かに袋の色が大幅に違うというのはわかりやすいというふうにはなろうかというふうに思いますが,実はこれは最初にご説明申し上げましたように,こちらの方で規格を決めて業者さんに売っていただくというふうなことでは,現在お使いいただいている水色の袋から,やはり余り高くないものにしていかないといけないというのが片方でございまして,その中で,どの範囲であればいけるのか,あるいはどの程度すればコスト面で大きな差が出ないのか。市民の方々には余りご負担をかけるというのも問題でございますので,そういったこともあわせながら,袋のデザインといいましょうか,色等についても考えていきたいと,このように思っております。
37 ◯委員(梅田幸広) 沖縄に行ったときに,たしか沖縄のシーサーの絵がかいてあったと思うんです,ごみを出していたのに。神戸なんかやったら,例えばワケトンのかわいい豚ちゃんの絵とか,そんなん将来的にごみを出すのも楽しい感じで出させていきゃ,皆さんはもっと分別に力が入ってくるんじゃないかと思うんですけど,その辺もまた将来的に考えてください。これは要望にしておきます。
38 ◯委員(山下昌毅) 粗大ごみから申告制ということで,今現在,無料で回収をしているということで。今の状況ですね,実施からどんな状況かということを1つ。
それからもう1点は,料金を取るということになったら,不法投棄に転化するんじゃないかなというふうな,そういうことが懸念をされるんですけれども,他都市においては無料制から有料制になったときに,どういった状況だったのかと。それについて神戸市は参考にして,どのような対応をとっていかれようとしているのか,その点をお聞かせ願いたいと思います。
39
◯熊取谷環境局長 有料化につきましては,この周辺,例えば明石市でももう既に3年前からスタートしておりますし,指定都市の中でも,むしろ今やっていないのは私どもを含めまして3市というふうなことでは,少し取り組みが他都市よりもおくれているといいますか,そういった状況にございます。当然ながら有料化ということになりますと,委員ご懸念のような不法投棄がふえるんではないかというふうなことが懸念されるわけですが,当然ながら不法投棄対策については,具体的にこれから考えてまいりますけれども,やはりパトロールが中心になるだろうというふうに思いますし,それからこういった制度改正を行う場合によく出てまいりますのが,例えば10月から行いますというようなことを告知いたしますと,その前2カ月ぐらいの間に大量に処分がされると。そういうふうな傾向もございますので,具体的に他都市の状況,最近行われたケースは承知しておりませんけれども,一般的な不法投棄対策を強化して当たっていきたいと,このように思っております。
40 ◯委員(山下昌毅) 今現状を見てますと,玄関に粗大ごみを出して,指定のを張ってということで,非常にスムーズにいってるんじゃないかなと,申告制ということで。ただ,これは無料でとってくれるんだということなんで,それについては市民の方々も,ただやからという意識があるんですけれども。当然,処理するのには多額の金額が要りますので,応益負担ということはよくわかっております。ただ,それが不法投棄の対象になるということになりますと,これはもう困った問題になりますので。特に西区なんかは,それでなくても不法投棄の多いそういう地域でございますので,ぜひともそういうことについては万全を期すと,そういうふうな体制で臨んでいただきたい。これを要望しておきたいと思います。
41 ◯委員(山本じゅんじ) まず粗大ごみの有料化の件ですけれども。先ほどの答弁の中で,無料の制度が残っているというところは数少ないんだということをおっしゃってましたけれども,よそがやっているからということで,必ずしも神戸市がそうならないといけないというわけではないと思いますし,そもそもごみそのものが減っていくということが大きな問題ではないかというふうに思いますので,有料化オンリーというのはいかがなものかということを,1つまず申し上げておきたいと思います。
質問なんですけれども,この中で単純指定袋制だというふうに先ほどからも説明がありましたけれども,さきの委員会の質疑の中でも,料金の上乗せで簡単に有料化ができるという危険性をやっぱり感じざるを得ないというところがあるんですが。1つは市民に対して,どうやったらごみを減らしていくことができるのか,市民の意識といいますか,声というのを,これまでに聞いて集約をしたことがあるのかどうか。また,もし聞いているんであれば,どんな形で意見集約を行ってきたのか教えていただきたいというのが1点。
それから,2点目なんですけれども,この資料を見る限りでは,どんなごみ袋の材質が使われるのかということが書かれていないんですけれども,どういったものを想定しているのかということを教えてください。
以上です。
42
◯熊取谷環境局長 まず最初に,先ほど山下委員のご質問に対して,よそがやってて,うちはもう残り少ない分だというふうに申し上げたんですが,単に状況を申し上げただけで,本来のやはり粗大の有料化の目的というのは,冒頭にご説明申し上げましたように,やはりできるだけ長く使っていただく,そういった意識を持っていただくために行うものでありまして,ちょっと表現が不適切であったかというふうにも思いますが。いずれにしても指定袋について有料化にすぐつながるという懸念があるではないかということですが,これは前にもご答弁申し上げたかというふうに思いますけれども,袋だけをつくって,あとはお金だけ乗せたらすぐにできるんではないかということでありますけれども,そう簡単にはいかない問題であろうというふうに私ども思っております。全市民が対象になるわけですから,それについてはやはり十分なご説明とその必要性について,市民の方々のご理解を十分得た上でないと,やはりスタートができないだろうと。
減量化あるいは資源化を図っていくいろんな策がありますけれども,有料化というのはそういう意味では,最後とは申し上げませんけれども,かなり後ろの方の順位の策ではないかなというふうに思っておりまして,まずは分別の意識を今以上に持っていただきたいということで,今回の指定袋を導入させていただきたいと,このように考えております。いずれにしても有料化はどうかという話が仮に出る場合には,議会に対しても十分なご説明とご審議をいただいて,その上でいっていかなければいけないと,このように思っております。
それから,市民の声を聞いたことがあるのかというお話ですが,全世帯アンケート等のときにお聞きすることはございますが,改めてこの点について,全世帯アンケートを最近とったというケースはございません。ただ,婦人懇でありますとか,あるいは自治懇,そういったお話し合い,市民の方々とお話する機会がございますが,そういった際には十分そういったこともお聞きしながら行っておりますのと,今回,昨年の2月に一般廃棄物の処理基本計画をつくりまして,これを各区──全部じゃないんですが130団体ぐらいに説明をしながら,その中でご意見も伺っておりますので,そういったご意見も参考にしながら,施策については考えていきたいというふうに思っております。
それから,袋の材質のお話が出ましたが,これは現在と同様のいわゆるビニール袋を使っていきたいと,このように思っております。
以上です。
43 ◯委員(山本じゅんじ) この資料の6ページを改めて見ますと,アンケート結果(一部抜粋)ということで示されているんです。最後の方に,指定袋の方が分別しやすかったかどうかという問いかけに対して,はいと答えた方が49%で,変化ない,いいえを合わせると51%で,ほぼ拮抗しているんです。ということは,そもそも指定袋制度導入で減量化が進むかどうかわからへんという感じを,実験に協力された方は感じていらっしゃるんではないかなというふうに思うんです。先ほど,なぜ市民の声をきちんと聞いたのかという問いかけをしたかと言いますと,委員会の質疑の中でも,やっぱり市民個々でごみの減量に努めていらっしゃる方もいらっしゃいますし,かなりそういう方の意識というのは進んでいるようです。やっぱりそういう方々の意見もきちんと踏まえ得た上で,おっしゃるように市民の理解とか合意を得ながら,ごみの減量は進めていくべき問題ではないかなというふうに,改めて感じるんです。今後の計画として,特に今回指定袋制度導入ということで,これまで単に安売りあったら安売りで袋を買ってきたら,それで済ませられるわというようなところから,指定袋ということで大きく制度そのものが変わってしまうということと同時に,1つはこれまでスーパーの袋で捨てていられたものが,そうできなくなってしまうということもありますし,やっぱり制度そのものが大きく変わるということにもなりますので,もっときちんと市民1人1人の意見というのを踏まえた上での政策判断をしていただきたいなというふうに思うんですが,その辺いかがでしょうか。
44
◯熊取谷環境局長 先ほどちょっと材質でビニール袋と申し上げましたが,正確にはポリ袋でございます。ちょっと訂正します。
それから,この資料の中でアンケート結果というのがございますが,これは今回のモデル調査を行った地域の方々にお聞きした結果でございます。いずれにしても指定袋制度を導入していこうというのは,これはそのことについての意味合いの今回の意見募集の中でも,十分そのことは市民の方々からご意見をいただきたいというふうに思いますが,いずれにしても現状のごみの分別の程度,あるいは以前にもお話し申し上げたかと思いますが,16年11月に6分別がスタートしまして,最初の年は約1割ぐらいのごみが減っておりますけれども,17年から18年にかけては1%程度というふうなことで,いわゆる鈍化をしてきている。こういった中で,新たに市民の方々に意識を持っていただきたいというふうな,そういった策の1つでございますから,これは来月から行います市民意見ももちろん十分見させていただいた上で,実施までの間には十分なPRをしていきたいと,このように思っております。
45 ◯委員(山本じゅんじ) 材質がポリ袋というので,今スーパーで売られているような塩ビとかポリプロピレンとか,そんなものというふうに考えたらいいわけですね。
それと,今答弁いただいたんですけど,やっぱりちょっと納得がいかないなと。これはこれで聞かれるということで,改めてこれそのものを否定するものでも何もないんですけども,やっぱりごみの減量どないしたらいいんですかというような,その部分に特化した形で市民の意見,提案をもう少し聞いたり,反映したりという期間とか,そういう方法も必要ではないかなということをやっぱり感じておりますので,ぜひそのことも今後検討の1つにしていただきたいということを,最後に要望しておきます。
46 ◯委員(松本 修) 広報のことについてちょっとお伺いをしたいと思います。
先ほど,実施までにPRをしっかりという話もありましたけれども。このごみの減量のやつもそうですし,先ほどの路上喫煙でも,今回,
パブリックコメントをされるということなんですけれども。これ,資料の閲覧場所というのが環境局,各区役所,それから市政情報室,それから総合インフォメーションセンター,それからホームページでもということで,これはここだけぐらいなんですか。ほかにはないのか。
それから,先ほどほかのやつもありましたが,意見をお聞きして全然なかったということがありました。どうしても皆さんの市民の意見をこうやって募集するときに気になるのが,内容にもよるんですけれども,やっぱり数が少ないかなと,皆さんからのご意見というのが。意見があっても書かない方もおられるかもわかりませんけれども。これ,内容としては非常に大きな変化といいますか,大事な問題だと思うんです。特にごみのことについては。本当に神戸市民全員の方に,このことをしっかりと知っていただくということが,まず大事なことだと思いますので。市民の意見を募集するということも含めて,このことに関してももっといろんな形で広報をしていく必要があるのではないかなと思うんですけれども。その点,今どのように考えておられるのか聞きたいと思います。
47
◯熊取谷環境局長 この
パブリックコメントの閲覧場所,資料の配布場所は,委員ご指摘の場所でございますが,実はこの11月1日付の広報紙こうべ,ここで環境特集というようなことを考えておりまして,その中にも今回こういう3つの新しい施策について
パブリックコメントを行いますというふうな記事──記事といいましょうか広告を載せております。そういったものを通じながら,市民の方々には周知をしていきたいというふうに思いますし,特に具体的な制度が確定しましてから以後,実施までの間については,例えば歩きたばこ等でございますと,実際に指導員を指定しました地域に配置をいたしまして街頭のPRをやったりとか,あるいはある種キャンペーン的なものもあわせてやっていこうというふうなことを考えております。当然ながら,このごみの問題の方につきましても,16年11月の6分別のスタートのときに行いましたような,それと同じようなことができるかどうかはちょっとわかりませんけれども,それに近いような形でPR,キャンペーンを張っていきたいと,このように思っております。
48 ◯委員(松本 修) 広報こうべは全世帯配布ということで,しっかりとまず広報もしていただけたらと思います。ただ,実は今回の本会議のときにも我が会派としては広報ということについて,もっと戦略的な──市民の皆さんに対していろんな負担をかけたりとか,そういったものについて,やっぱりもっとしっかりとした広報が必要だという話をさせていただいてました。こういう問題についても,今は広報こうべというのが,ある意味では一番市民の皆さんに行き渡るものではあろうと思うんですけれども,それもやっぱり見ておられない方もたくさんおられると。だから,いろんな媒体も駆使しながら,皆さんがどっかでそういう情報が得れるような,ちょっとお金もかかるかもわかりませんけれども,PRの仕方,広報の仕方も考えていただけたらなと思いますので,これは要望にしておきたいと思います。
49 ◯委員(小林るみ子) 家庭系の指定袋制度というのが,今回有料指定袋制度ではないということで,本当にとりあえず安心はしたわけなんですけれども。高齢社会で単身世帯というのが非常にふえている中で,単身世帯というのは当然もうごみというのは本当にわずかしか出ないですね。先ほど山本委員の方もおっしゃってましたけれど,本当にスーパーの袋を使っている方が非常に多い中で,そういう方にとっては,今回の指定袋制度というのは有料化というか,負担増になっていくわけなんですね。そういうふうに市民すべてが無料の中でいるというわけじゃなくて,そういう一面,そういう側面もあるということを踏まえた上で,今回の意見募集,受け身ではなくて,もっと本当に地域の中に出ていっていろんな意見──市民の協力が必要ですから,出ていって市民の意見を聞いていただく,そういう動きというか,そういう行動をしていただきたいなと思っています。これは要望です。
質問なんですが,来年の夏ごろに分別のルールブックができるというふうにここに書いていたんですけれど,今回,プラスチック製の容器包装の新たな分別収集ができるようになったわけなんですけど,これを機会に,私も以前1度発言したんですけど,アスベストを含んだ家庭用品も新たな分別収集ということでしていただけないかという要望なんですが。他都市ではもう既にしているところもあります。国の方は,アスベストの飛散は非常に少ないから影響はないというお考えだったと思うんですけれども,わずかということであって,ないとは言っていないわけでして,収集業務に携わる人に対しての体の影響もありますので,ぜひルールブックをつくるこの機会に,処理方法も含めてアスベストを含んだ家庭用品の分別収集も考えていただくことができないか,質問もあわせてさせていただきたいと思います。
50
◯熊取谷環境局長 ちょっとこれは余計な話ですが,レジ袋の話が先ほどから何回か出ておりますけれども,レジ袋そのものについての削減をしていこうということで,実は今,取り組みを始めておりますので,その点はご理解いただきたいというふうに思います。
それから,今回の分別に当たってのアスベストの別収集のお話が出ましたが,以前の委員会でもご答弁申し上げたというふうに思いますけれども,当初,17年にこの問題が大きくなりましてから,神戸市としましても当初は別収集をしておりましたけれども,その後,環境省等の実証実験等もありまして,現在のところは一般収集の中に入れております。ただ,その中でも含有がはっきりしております火鉢の灰──余り数はないかというふうに思いますが,灰というふうなものについては,お申し出をいただきましたら別に収集をすると,そういった形でしておりますけれども,そのほかのものにつきましては,かなり内部に含まれるというふうなもの,あるいは例えば自転車──自転車も最近の自転車はないと思いますけれども,ブレーキのごく一部に使われているという,あるいはアイロンの中の一部に使われているというふうなことで,それを分けるということは大変技術的にも難しいというふうなこともありまして,それについては現在のところ,一般的な排出区分に応じて収集をさせていただきたいと,このように考えております。
51 ◯委員(小林るみ子) レジ袋の削減が目的なんだと。いうたら今は移行期の段階ですよね,段階になっていくと思うんです。だから,移行期の段階ということの配慮というのが必要なんではないかなと思います。
アスベストの方なんですけど,やはり収集業務に携わる人の体のことが心配なのと,やはり市民に,こういう家庭用品の中にアスベストが含まれているんだという,そういう理解もしていただかないといけない。そういう意識づけも含めて,やはりそういう分別収集もしていく必要があるんではないかと思いますので,またあえてその処理方法も含めて,ご検討いただければと思います。要望とさせていただきます。
52 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に行きます。
では,この際,環境局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
(なし)
53 ◯委員長(松本しゅうじ) 他に発言がなければ,環境局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。
なお,委員の皆様におかれましては,保健福祉局が入室するまで,しばらくご自席にてお待ち願います。
(保健福祉局)
54 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,これより保健福祉局関係の審査を行います。
最初に請願第12号及び請願第13号について,紹介議員の趣旨説明を聴取いたします。
本岡議員,発言席へどうぞ。
55 ◯委員外議員(本岡せつ子) それでは,請願第12号,請願第13号の紹介議員を代表いたしまして,趣旨説明を行います。
まず,請願第12号被災者生活再建支援法の改善を要請する意見書提出を求める請願についてです。1995年1月17日,阪神・淡路大震災から年を明けますと13年を迎えます。阪神・淡路大震災の被災者の教訓を踏まえて,2001年5月,被災者生活再建支援法が成立し,2004年の改正で居住安定支援制度が創設されましたが,肝心かなめの住宅本体の再建費用は支援対象から除外されました。改正の直後から相次いだ豪雨・台風災害や大規模地震災害,火山災害などの被災地で,特に住宅再建支援をめぐり,一番支援してもらいたかったところは絶対だめだと言われた。これで一体何のための支援策かといった声が噴出しました。阪神・淡路大震災後,災害をこうむった多くの被災自治体が住宅の建築,補修に対する追加支援を実施しています。一刻も早くもとの生活を取り戻したい被災者と被災自治体は,住宅本体の建築,購入,補修への支援を含む支援法の改正を求めています。政府は,被災者生活再建支援制度に関する検討会において,総合的な検討を行うとしています。私たち日本共産党は支援法の改正に当たって,被災地と被災者の実態を直視し,大多数の被災者が活用できる使い勝手のよいものになるよう,速やかな見直しをするために,店舗を兼ねた住宅なども含め,住宅の建築,購入,補修に直接支援すること,支給限度額を当面500万円に引き上げることなどの具体的な提案を防災担当大臣に申し入れました。ことし7月に神戸市会として,被災者生活再建支援法の見直しに関する意見書を提出しましたが,その後,民主党案,与党案が国会に提出されています。これらの提案は,これまで最大の課題となってきた住宅本体へ直接支援するということでは共通しています。基本的な合意ができている住宅再建に対する公的な支援を必ず前進させるために,被災者の要求をより具体化された意見書の提出を求めるものです。
次に,請願第13号についてです。
敬老優待乗車証──いわゆる敬老パスの問題について,神戸市は今のままでは将来的に制度が維持できないとして,敬老優待乗車制度検討懇話会を設けました。検討懇話会は,昨年12月以来5回開催し,10月18日の報告書では,利用者が乗車時に一定額を自己負担する方式を導入する方向で現行制度を見直すべきとの方向性を発表いたしました。この発表に対して多くの市民から怒りの声が上がっています。請願第13号は,敬老パスの有料化に反対し,ほとんどの人が無料で交付されている今の制度を今後とも維持することを求めるものです。私たち日本共産党議員団は敬老パスに関するアンケート調査を行っていて,既に4,000通を超える返信がありました。有料化反対との回答は70歳以上では90%,70歳以下でも80%です。また,敬老パスが高齢者の生活に欠かせない制度だと答えた人は70歳以上で96%,70歳以下でも88%でした。神戸市のアンケートでは,70歳未満では現行のままでよいという人が35%だと言います。しかし,どう負担するかに重点を置いたアンケートのとり方になっています。現行制度の維持が圧倒的多数の市民の意見です。
次に,私たち議員団のアンケートに寄せられた自由意見欄の一部を紹介したいと思います。有料になれば介護保険が多く使われると思う。医療費もふえます。外出の取りやめによって地域の商店は物が売れなくなる。高齢者の外出はまちの活性化につながっています──75歳の男性です。必要のない公共事業に使われている財源を福祉に回せばいいだけのことです。市長にその気がないだけではありませんか──59歳の男性。市民税,国民健康保険,介護保険も上がりました。年金は毎年目減りします。せめて敬老パスだけでも無料のままにしてほしいです──74歳の女性。高齢者がふえるのは前からわかっていたこと。市民に向かっては財政が大変だとPRするのは一方的です。まずむだ遣いから改めること──77歳の男性。敬老パスでとても助かっています。そんなにいつまでも元気でバスに乗れるわけではありません。少しの楽しみを持っていかないでください──78歳の女性。神戸市の価値ある行政の1つ。高齢者にとってもよい制度だと思います。私もいずれ高齢者になるので,この制度は存続してほしい。高齢になるといろいろできなくなることもあるのだから,少しでも補助するのが政治の役割だと思います──58歳の男性。このほかにも高齢者になり,運転免許を返上しました。敬老パスだけが頼りですとの声など,多数の意見が寄せられています。このような意見は神戸市が行ったアンケートにも出ています。現行の敬老パスが高齢者の生活になくてはならないものになっていることを示しています。市民は有料化ではなく,現行制度のまま敬老パスを存続することを求めており,ぜひ本請願を採択していただくことをお願いするものです。
以上で,請願第12号,第13号──2件の請願の趣旨説明を終わります。ありがとうございました。
56 ◯委員長(松本しゅうじ) ご苦労さまでした。
請願第12号及び請願第13号の紹介議員の趣旨説明は終わりました。
次に,請願第12号について,請願者から口頭陳述を聴取いたします。
陳述人の安田さん,前へどうぞ。
57 ◯委員長(松本しゅうじ) 陳述人に申し上げます。最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,安田さん,どうぞ。
58 ◯請願者 私は,阪神・淡路大震災被災者ネットワークの安田秋成と申します。住所は神戸市兵庫区荒田町3丁目69─8─206です。
まず最初に,本年7月3日,神戸市議会より国会と政府に対して被災者生活再建支援法の見直しに関する意見書を提出くださったことに深く感謝申し上げます。震災13年,災害復興住宅の高齢化が進み,日常生活が困難になりつつあります。例えば,神戸市中央区にある市借上復興住宅コミュニティ春日野──9階建ての
ワンルームマンションです。入居者46名,すべて単身者で女性が多数です。入居の折に,お互いに年寄りばっかりやなと驚いたそうです。今では平均年齢80歳です。市街地なのに買い物に行ける人はごく少なく,週2回来る小型トラックが,食料販売が頼りです。住人のKさんは94歳。震災前は自宅でお花とお茶の先生をして,若い人に大勢囲まれて楽しく暮らしていました。自宅は全壊し再建できず,住まいを転々としてやっとここに入居しました。知人は1人もなく,食事は朝夕レーズンパンで済ませております。閉じこもってばかりいるので手足が弱り,室内で歩くのが不自由です。震災さえなかったら自宅で安らかに暮らせたのにと言います。Tさんは85歳。夫と息子夫婦4人で暮らし,小旅行も楽しんでおりました。家は全壊。再建はかなわず,夫は亡くなり,ひとり暮らしです。63歳の息子は離れた復興住宅にいます。家が再建できたら家族で暮らせるのです。2003年に孤独死がありました。それを契機に,一番若手の男性のSさん,現在71歳です。弁当持参の食事会を月2回提案し,おしゃべりして,それが一番楽しいのです。Sさんは病弱者の安否確認のためパンとコーヒーの朝食を数人分配達し,ドアをあけて,生きていますかと言うのがあいさつです。生ごみの回収もしています。150万大都市。創造的復興と言う人もいますが,震災によるいびつな住宅政策で,自宅再建ができずこんな暮らしがあるのです。
私はポートアイランド第3仮設130戸の自治会長をしていました。1998年5月,被災者生活再建支援法が成立しました。しかし,住宅本体の支援が認められず,やむなく復興住宅に応募した60歳以上の夫婦世帯が12件ありました。ところが,2003年までに世帯主11人が死亡しています。自宅再建の夢も失い,なれない土地に来て死期を早めたのです。国が住宅再建の支援をしていたら,復興住宅の困難は緩和されていたはずです。コミュニティの継続は生きていく上でどんなに大切か阪神・淡路大震災は教えております。住宅の下敷きになって亡くなった大勢の犠牲者の死をむだにせぬためにも,安全・安心の住宅建設のために,国の支援を実現しなければなりません。最近,政治の動きの中で住宅本体再建支援にやっと曙光が見えてきました。神戸市議会が力強い意見書を国に再び提出していただき,住宅本体再建支援の明文化を実現してくださることを心からお願い申し上げます。
59 ◯委員長(松本しゅうじ) ご苦労さまでした。口頭陳述は終わりました。
次に,請願第13号について,請願者から口頭陳述を聴取いたします。
陳述人の伊藤さん,前へどうぞ。
60 ◯委員長(松本しゅうじ) 同じく陳述人に申し上げます。最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,伊藤さん,どうぞ。
61 ◯請願者 東灘区に住む伊藤マツ子と申します。私は,ことし81歳で,3年前主人を失いました。年金は月5万3,000円です。この中から介護保険を4,500円ぐらい払っております。その残りで生活しております。家は震災でつぶれまして,息子が震災後再建してくれまして,家賃は要りませんが,いただいている年金は大部分が食費代に,1日800円ぐらいを目安にして,お魚や野菜を中心に,自分で料理をしてやっております。外食は月1回ぐらい,仮設住宅で知り合った仲間と昼食会を本庄町で行っております。そこへ行くにもバスを利用させていただいております。集まる皆さんはほとんど70歳以上です。バスが有料化になると困ると言っています。医療費は月2,000円ぐらいで,衣類とか日用品も必要ですし,法事などお寺関係の出費もかなりありまして,またお墓参りにもバスを利用させていただいております。趣味に川柳と絵手紙を月1回習いに行っております。そのときもバスが使えてとても助かっております。私は自転車に乗れませんので,バスを唯一の移動の手段としています。だから,敬老パスは本当に助かっております。これが有料化になりますと気軽に行けなくなります。友達の1人は,赤字や赤字やと言われると乗るのがつらいと言って,しばらく内に暮らしておりますと,やはり年をとりましたら認知症のような症状が出て,健康にも悪いなと思います。やっぱり年をとっても外へ出かけるのは健康のためにいいと思います。来年4月からは後期高齢者保険が始まります。新たに6,000円ぐらいの保険料が必要になると,とてもとても私どもの生活は成り立ちません。そんな中,バスまで有料になりますと大変です。どうか現状のまま残してくださいますようお願いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
62 ◯委員長(松本しゅうじ) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。
次に,陳情第19号について,陳情者から口頭陳述を聴取いたします。
陳述人の村上さん,前へどうぞ。
63 ◯委員長(松本しゅうじ) 陳述人に申し上げます。最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容を要約していただいて,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,村上さん,どうぞ。
64 ◯陳情者 私は,神戸市長田区細田町3丁目6番9号に住む村上静子と申します。私は,2歳から父母とともに神戸に住み,昭和20年3月18日の神戸大空襲には家は丸焼け,神戸のまちは焼け野原になりました。16歳ですが,それからの当時若者たち私たちは,神戸,いや国全体が復興のために本当に身を粉にして働き,高い税金にも辛抱して働きました。平成の震災にも一生懸命救援に協力しました。70歳が来て,やっと手にした敬老乗車証,年はとりたくないけど無料パスがうれしい。週1回の通院,震災で遠方に行った友人とも会うことができるようになったと喜んでいるのに,これがなくなると高齢者にとっては耐えられない寂しさがあります。1つは,ボランティアをしていた老人が活動できなくなります。2つ目は,通院ができにくくなる。少ない年金から医者代,交通費が高くなると,子供にもねだりにくい,医者にかかりにくくなったりいたします。3番目は,時々知り合いに会いたい,遠方に行った震災で離れた知り人,そういう人たちにもお互い会うことができにくくなります。これでは老人が引きこもりがちになり,それこそ病気がちになり,介護がたくさん必要になります。若者,熟年,高齢者ともに元気で神戸のまちを繁栄させるためには,高齢者が元気でいることです。神戸のまちに長く住んでいて本当によかったと思えるまちにしていただきたいと思います。ぜひ,高齢者無料乗車証制度をなくさないように存続させていただきたいと思います。そして,私たちの団体にも無料乗車証の陳情署名が1,047筆今集まっております。高齢者の心情をお酌み取りくださって,無料乗車証をぜひ続けていただきたいと思います。よろしくお願いします。
65 ◯委員長(松本しゅうじ) ご苦労さまでした。口頭陳述は終わりました。
次に,陳情第20号について,陳情者から口頭陳述を聴取いたします。
陳述人の武田さん,前へどうぞ。
66 ◯委員長(松本しゅうじ) 最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,武田さん,どうぞ。
67 ◯陳情者 生活と健康を守る会神戸市協議会の者です。住所は神戸市兵庫区菊水町10丁目28,9棟─117の武田美代子と申します。きょうは,こういう場を設けていただきまして,お話を聞いていただくことに,まず感謝をいたします。
私の陳情は,国民健康保険証を加入者全員に渡すことをお願いしたいと思って陳述させていただきます。国民健康保険法第1条の目的は,国民健康保険事業の健全な運営を確保し,もって社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とすると定められています。と同時に皆保険だということを1つ入れておいてほしいと思います。保険料の収納率を上げる手段として短期証や資格証を発行するのは,市民に制裁を加えることになります。保険料の滞納を理由に短期証しか渡さないのは差別であり,憲法第14条の法の下の平等に違反するものと思っております。必要な治療を安心して受け続けることができる療養権の侵害であり,健康で文化的な最低限度の生活を保障する憲法第25条にも違反しています。保険証は滞納の有無に関係なく,本人の手元にあるべきものです。その当然のことができていません。何らかの理由で困窮状態に置かれながら,生活保護制度にもなじまない人々にとっては,医者にかかるのを我慢する結果になります。保険料は払いたくても払えない市民の生活実態をよく聞き,保険証を渡すべきです。相談に行きますと,きょうはお金を幾ら持ってきていますか,幾ら払ってもらえますか,保険証は区役所に預かっております,保険料を払ってもらったらお渡ししますと言われて,保険証をもらえませんでした。保険証は区役所の中に,机の中に入れていたのでは市民の命は救われません。このような実態の中で市民の命が奪われているケースが出てきております。私も知っております。国保証はすべての人に渡し,治療の必要な人には医者にかかれるようにすべきです。現状では国民健康保険の目的にある社会保障の精神が欠如していると思っております。安易だからということで,有効だからということで,加入者の命を脅かすようなことは容認できません。国民健康保険は社会保障であり,相互扶助ではないということをもう1度認識をしていただいて,神戸市の行政の中に反映していただきたいと思います。これが私のお願いです。よろしくお願いいたします。
68 ◯委員長(松本しゅうじ) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。
次に,陳情第21号について,陳情者から口頭陳述を聴取いたします。
陳述人の山本さん,前へどうぞ。
69 ◯委員長(松本しゅうじ) 陳述人に申し上げます。最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,山本さん,どうぞ。
70 ◯陳情者 私は,神戸市中央区神若通4丁目24─4,中央区社会保障推進協議会で事務局をしています山本智文といいます。きょうは安心できる国保制度を求める陳情の中の,だれもが払える国民健康保険料にすることについて陳情をさせていただきたいと思います。
神戸市では国保加入者は,2006年6月時点で全市世帯数の48%と年々増加しています。そういった中でも生活が苦しく,保険料が払えず滞納している世帯は14.4%になっています。夫婦2人,子供2人の4人家族で年間所得が300万円で,国民健康保険料は最高限度額の56万円にもなります。これに介護保険料が加わりまして,これ以外にも住民税の支払いをしなければなりませんので,そうしますとこの世帯は生活保護世帯以下の収入しかないことになります。高過ぎる保険料は生活を圧迫しており,半数以上の世帯が減免を受けている状況がこのことを示しています。所得は減っているのに保険料は上がっていく。しかし,多くの方が生活費を削ってでも保険料を払おうと頑張られています。私どもの団体がことしの6月に行った住民税,国保料の相談会では,3日間で延べ600名の方が,高過ぎる保険料を何とかできないかと相談に来られました。昨年6月には,約8万人の方が保険料の納付通知書が発送されてから2週間以内に区役所に押し寄せたことは記憶に新しいところです。滞納世帯に対しては,現在,神戸市が行っていることは救いの手を差し伸べるのではなく,保険証の取り上げや短期証,資格証の発行という過酷な制裁措置です。1カ月や3カ月というような短期証では病院で受診する回数が制約されます。まして資格証では,病院受診時にかかった医療費の全額を支払わなければなりません。さらに預貯金や年金の差し押さえを行うなどの強制徴収が検討されているようですが,なりふり構わぬ人権無視の取り立てと言わねばなりません。ぎりぎりの生活の中で保険料すら払えないのに,高い医療費を払うことなどできないことは明らかです。実際にこのような制裁措置のため病院に行けず,我慢し続け,重症になってから受診される方が多数出ています。例えば,40歳代の働き盛りの方のお話です。数年前より腰痛に悩まされていました。しかし,不況で事業がここ数年思わしくなく,保険料が未納であったために保険証が発行されておらず,そのことが医院に行くことをためらわせていました。医院にかかったのはことしの初めです。余りの痛みに耐えかねて精密検査を行った結果,がんが見つかりました。しかも転移があります。末期の状態であることがわかりました。もし健康保険証が手元にあったら,初期の段階で医院にかかることができていたら,こういう事態にはなっていなかったでしょう。このような事態を防ぐためにも,安易に制裁措置をとるのではなく,保険証を渡すべきではないでしょうか。そして,だれもが支払える保険料へ大幅に保険料を引き下げることだと考えます。むだな行政費を削り,市民の命と暮らしを守り支える温かい神戸市政を多くの市民が切望していることを訴えます。
71 ◯委員長(松本しゅうじ) どうもご苦労さまでした。口頭陳述は終わりました。
次に,陳情第22号について,陳情者から口頭陳述を聴取いたします。
角屋さん,前へどうぞ。
72 ◯委員長(松本しゅうじ) まず最初にご住所とお名前をおっしゃってください。そして,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。
それでは,角屋さん,どうぞ。
73 ◯陳情者 西区社会保障推進協議会の角屋と申します。私たちは,ことし6月に国保料,住民税に困っている区民のために相談会を開催し,西区民から40件の相談に対応いたしました。相談に来られた方の中には重度の介護を要する方で,障害者に準ずると見られるにもかかわらず,高い住民税と国保保険料が課されている,そういったケースなどがありました。住民税の見直しが可能だ,が14件,国保保険料の見直しが可能,8件などとなっています。こうした見直しができるのは,神戸市国民健康保険の保険料算定方式が住民税方式だからです。住民税方式では医療費控除,障害者控除,寡婦控除,社会保険料控除,配偶者控除,扶養控除など,公共の費用や社会的弱者のための費用を控除することができます。こうした加入者の生活実態に少しでも即した保険料となる計算方式であることが住民税方式の大きな長所です。ところが,これを旧ただし書き方式に改めた方がよいと厚労省の官僚が意見を述べ,また現に変更する自治体がこの間,相次いでいます。そのために私たちは神戸市が計算方式を変更するのではないかという不安が広がっております。旧ただし書き方式は,収入から経費と基礎控除を引いた残りの所得に対して保険料を賦課するものです。つまり,障害者であってもなくても所得が同じなら同じ保険料を払えというものです。このような方式を採用することがないようにしてください。また,そのためにも神戸市が一般会計からの繰入金をふやして,中所得者への転嫁を抑えることが必要です。神戸市があらゆる努力を尽くして住民税方式を維持していただくようお願いするものです。
74 ◯委員長(松本しゅうじ) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。
次に,陳情第23号について陳情者から口頭陳述を聴取いたします。
187 ◯委員(山下昌毅) 新政会としては不採択といたします。
新政会では,公立保育所の民営化というものを推進する立場で,ずっとこれを言い続けてまいりました。私どもは子育てということについては,神戸の将来をかんがみ,やはり大事なことだと思っておりますけれども,なぜ私立であったらいかんのやと。公立がなぜ民間になったらいかんのかというふうな疑問を非常に抱いております。柔軟性を持って民間の保育園は公立にない面での運営をやっておられます。それはもう逐一,保護者の立場に立ってやっているところを私は見ておりますので,なぜ公立,公立,公立と言うのか私はよくわからないんです。そういった意味で,当局の説明をおおむね了として,これについては不採択といたします。
188 ◯委員長(松本しゅうじ) 最後に新社会党さん。
189 ◯委員(小林るみ子) 結論から言いますと双方とも採択です。
この間,民間移管に関しては私たちは反対の立場をとってまいりました。神戸市の強引なやり方に対して大きな問題があると思ってますし,保育を受ける権利,保育を託す権利,保育所を選ぶ権利の侵害につながっていると思っています。私たちは公の保育所と民間の保育所をバランスよく,それぞれのよさを生かして共存するというのが本当にあるべき姿ではないかなと思っています。保育料の問題は,このままだと滞納がもっともっとふえていきます。働き続けなければならない現実,事情を持っている方も多い中で働き続けられる,そういう保障をするのが公の役目だと思っていますので,それは少子化対策にもつながってまいりますので,これは採択とさせていただきます。
以上です。
190 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,採択または不採択の採決をいたします。
陳情第17号及び陳情第25号について,採択することに賛成の方は挙手願います。
(賛成者挙手)
191 ◯委員長(松本しゅうじ) 挙手少数であります。
よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。
192 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,陳情第19号敬老優待乗車制度の現行存続を求める陳情について,各会派のご意見をお聞かせ願います。
まず,自由民主党さん。
193 ◯委員(橋本 健) 自由民主党です。陳情第19号に関し,請願第13号と同じく,まだ懇話会報告書が提出されたところであり,具体的に議会に諮られているわけではございません。したがって,今回は審査打切を主張したいと思います。
194 ◯委員長(松本しゅうじ) 続いて民主党さん。
195 ◯委員(藤原武光) 請願第13号とも同じ趣旨だと思いまして,結論は出ませんので,この陳情については審査打切としたいと思います。
196 ◯委員長(松本しゅうじ) 公明党さん。
197 ◯委員(松本 修) さきの請願第13号の意見表明でも申し上げましたけれども,この制度の維持・存続のために,まずしなければならないのは,現在の神戸市バスと民間バス事業者との助成金の極端なアンバランスの是正,それから神戸市バスの内部経営努力であると,このように私たちは思っております。そうすることによって財源として十分今の形でやっていける,そのように思っております。ただ,陳情者の方もこの制度について誤解をされておられるところがあるのかなと,このように思います。この制度は無料の制度ではありません。神戸市バスや民間バス事業者に対して,市民の皆さんの税金を使って,乗車料金の一部を助成している制度なんだということをしっかりと知っていただけたらと思います。乗車証についても,無料交付ではなく,一部の方には有料で交付している制度である。こういった意味で,陳情者の方にはこの制度に対する正確な認識をしていただきたい,このように思います。また,こういったことが市民の方にしっかりと広報されてないということで,当局に対しても,このように多くの市民の皆さんが正確な実態をご存じない現状を踏まえて,これから詳細な正確な情報提供を市民の皆さんに行うということをお願いをしていきたいなと思います。
以上の理由から,陳情第19号については打ち切りとします。
198 ◯委員長(松本しゅうじ) 続いて日本共産党さん。
199 ◯委員(山本じゅんじ) 日本共産党は採択をお願いします。
先ほどからずっといろいろと指摘をしてきたんですけれども,やはり市民の思いとしてこの制度を,今現段階で大半の人が無料で使える制度ということを望んでいるという意味では,やはり市民の思いとしてきちんと受けとめていくべきだというふうに私は思います。同時に,これからいろいろさまざまな負担増とつながっていく中で,一部でも費用がかかるようになれば,やはり新たな負担増という意味では,この敬老パスは神戸市の最大の福祉の仕事の1つだと思いますし,神戸市として新たな負担を市民にもたらすのはどうかと私は思いますので,採択すべきだと思います。
200 ◯委員長(松本しゅうじ) 新政会さん。
201 ◯委員(山下昌毅) 新政会として,請願第13号に申しましたように,今現在,懇話会から市長に答申が出た,そういう段階でございますので,これについてここで今現在論議する問題ではないというふうに思っております。それと,懇話会の中にもありましたけれども,低所得者に対する配慮はするということは,これはしなければならないということになっております。ここでは低所得者の老人にとって負担は行動半径を狭くするということですけれども,こういったことにはならないんじゃないかなと,いずれにしましても。それと,一部よく聞かれるんです。これ,敬老優待乗車証の制度がなくなるん違うかと。これは,市長が継続をするためにさまざまな方策を考えておるというんですけれども,どこかがなくなる,なくなるいうて言い張って,だから署名をせえというふうな,そういう強要をしているということを聞きまして,これはとんでもないことやなというふうには思っております。そういったことで,これは打ち切りにさせていただきたいと思います。
202 ◯委員長(松本しゅうじ) 最後に新社会党さん。
203 ◯委員(小林るみ子) 結論から言いますと採択です。
一定額を自己負担するという懇話会の結論に対して,この陳情者の思い,今までのまま存続させるようにという陳情者の思いがわかりますので,同様の立場で採択とさせていただきます。
204 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,まず陳情第19号について,採否を決することに賛成の方,念のために申し上げますと採択と不採択の結論を主張される方はともに挙手願います。
(賛成者挙手)
205 ◯委員長(松本しゅうじ) 挙手少数であります。
よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,審査打切となりました。
206 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,国民健康保険関連の陳情第20号より陳情第24号に至る5件並びに陳情第26号,陳情第27号及び陳情第31号,以上8件について一括して各会派のご意見をお聞かせ願います。
まず自由民主党さん。
207 ◯委員(橋本 健) 自由民主党です。陳情第20号から24号,26号,27号,31号について,我が会派は不採択を主張いたします。
現在においても一般会計から多額の繰り入れを行い,保険料の負担軽減を図っているところでございます。これ以上の繰入額の増額については,現在の厳しい財政状況をかんがみると非常に困難であると,このように考えておりますので,不採択を主張したいと思います。他の陳情項目等についても,市当局の説明を了としたいと思います。
208 ◯委員長(松本しゅうじ) 続いて民主党さん。
209 ◯委員(藤原武光) 陳情第20号及び陳情第21号,22号及び23号,24号,26号,27号,陳情第31号,以上8件について,国民健康保険の問題ですので一括して意見を申し上げたいと思います。主な意見の中で,例えば一般会計繰り入れの任意分を大幅に増額すること,これも幾つか出てくるわけですが,当局の報告にもありましたけれども,134億円の一般財源で,いわゆる一般会計からの繰り入れを行っておる。そういう意味では,かなりの大きな金額で支援をしているということになろうかと思います。それから,保険料の算定の問題が旧ただし書き及び住民税方式という議論がございましたけれども,どちらとも言えない。世帯か単身かとなりますと,負担の割合も変わるというようなことですから,結論をつけるような問題ではなさそうなような気がいたします。あるいは減免制度,あるいは減額制度ですけれども,既に60%の世帯がこういう減額・減免世帯に入っているということですから,相当な支援をしていると。こういうことでもあろうかというふうに思います。その他,主なところでは手当制度の問題,これはすぐれて国の課題でもあったり,全国にないというふうな報告もあったので,そういう意味で国保でこの手当創設というのは難しいと,こういう判断だろうというふうに思います。その他,国民健康保険の財政運営のための国庫補助については,神戸市も当然今までも要望を国にしているというふうなことでございますので,当局の報告も含めまして了とし,以上8件については不採択としたいと思います。
210 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に公明党さん。
211 ◯委員(松本 修) 何点かまたがった項目もありましたが,まず最初に国民健康保険証を加入者全員に渡すことというのがありましたが,保険料の滞納があるような場合で,窓口で納付の相談を行って短期証を優先して交付していると,当局の方からも話がありました。これは交付するのが目的ではなくて,被保険者の方との接触機会をふやして,そこでその方たちの生活実態をしっかり把握をしていく,実態に合った納付をしていくということが目的であるというふうに私たちも理解をしております。そういった意味で一定の理解をしたいと,このように思っております。それから,国民健康保険料を引き下げるということですが,先ほどからもありましたが,神戸市として厳しい財源の中で,一般会計から134億円,非常に多額の繰り入れを行っております。これ以上は困難かなと,このように思います。それから,だれもが払える国民健康保険料ということですが,今,保険料未納による差し押さえや保険給付の差しとめなどされていないというふうに当局は答えておられましたが,加入者の実態によく対応することですね。所得が高い方,あるいは財産を持っておられる世帯,納付説得に応じないような場合については,やっぱり公平性を確保するのに必要だろうなと思います。ただ,先ほどもありましたけれども,所得の低い方とかそういった方については,窓口でしっかりと相談をされて,それに応じた方法でされていると思います。それから,減免措置充実を図るという話ですが,既に条例に基づいて自主減免制度を神戸市ではやっています。全加入世帯の6割がそういう対象者であるということですので,神戸市として頑張っているんだなと,このように思っております。区で対応が違うという話がありましたが,これについては同様の取り扱いをするのは当然でございますので,これはしっかり我々も言うていきたいと思います。ただ,対象者は個々違いますから,区の違いというよりかは個々の被保険者の方の違いというのもあるだろうと思います。保険料算定の仕方ですが,今は住民税方式を神戸市は採用しています。ただ,将来的にいろんな税制が変わったりとか,社会制度が変わったりとか,そういう中で一概にこれでないといけないというわけにもいかない部分があるんだろうなと。先ほどもありましたけれども,たくさんの世帯の方,単身の方によっても,当然違いがあるわけですので,これはその時々のやっぱり最良の方法というのを選択していくというふうに考えるべきだろうと思います。傷病手当,出産手当金制度については,費用については保険料賦課の対象となるわけですので,だれもが納得できる手当金制度の創設というのは,やや難しいのではないかなと思います。国に対しての国庫負担の増額を求める意見書とありますが,既に神戸市独自,あるいは政令指定都市要望でも,国に対しては要望しておりますので,これだけというわけにはいかないかなと。
以上のところで,それぞれ各陳情については不採択を主張いたします。
212 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に日本共産党さん。
213 ◯委員(山本じゅんじ) 日本共産党として,陳情第20号から24号,26号,27号,31号,すべて採択を主張します。
まず20号についてですけれども,陳述の中で,市民の命が奪われているケースが出ているということで,そもそも払えないからこそ滞納といいますか,払えなくて保険証の取り上げにつながっていると。やはり陳述でも述べられておりますように社会保障ですので,やはりこの社会保障を支えていく,特に国民の命を支えていくという意味では,国民健康保険がすべての加入者に渡るように対応していくということが必要です。それから,21号についてなんですけれども,21号の中で末期がんの患者の方のお話がありましたけれども,やはり国民健康保険そのものというのが非常に高いハードルになっているということから,命にもつながる事態にもなってくるという意味では,国民皆保険の制度そのものの根幹が崩れているということも感じざるを得ないわけで,改めてこれに対しての対応ということも申し上げておきたいと思います。それから,22号についてなんですけれども,先ほどどちらとも言えないというようないろんな答弁がありましたけれども,やはり現状では非常に被保険者の立場からすると,現状の方式という意味では利点が多いという意味では,今の方式を存続すべきだというふうに思います。それから23号についてなんですけど,やはり各区でばらつきがあるという意味で,先ほど質疑をした際にも答弁がありましたけれども,やはりきちんとした対応を図っていくという意味では,今後の神戸市の対応ということも求められていくと思います。ですから,この23号についてもきちんと採択をすべきだと,そして神戸市がきちんとそうした実態に見合った対応を進めていくべきだというふうに思います。それから24号についても,やはりそもそも保険料そのものが高過ぎるという意味では,やはり神戸市よりもはるかに低い保険料として賄っている自治体もあるという意味では,決してできないことではないというふうに思いますので,私どもも国民健康保険の繰り入れに対しては進めていくべきだということを要求しておりますし,同じ思いです。ちょっと長くなって済みません。あと27号それから31号につきましても,特に27号に──あっ,ごめんなさい26号ですね,26号,27号,31号につきましても,特に26号については,国民健康保険については,ほとんど病気になったとき,それからけがをしたとき,入院せざるを得なくなったとき,そういうときに仕事を休んだときの補償が何もないという意味では,やはり制度としてバランスが非常に悪いというふうに思います。やっぱり安心して中小業者の方もきちんと営業に専念できるような仕組みをつくっていくという上では,この国民健康保険としての仕組みを一層拡充をしていくということは,本当に必要だと思います。改めてこの制度,国の制度としての問題もかかわってくると思いますが,やはりこの制度,一層の充実を求めるという意味で,20号から31号までこの8件について採択をお願いします。
214 ◯委員長(松本しゅうじ) 続いて新政会さん。
215 ◯委員(山下昌毅) 新政会としては,さまざまな資料を見せていただきまして,そしてきょう保健福祉局からも答弁をいただきまして,説明をいただきまして,おおむね了ということで不採択にするんですけれども,例えば福祉,福祉言うけれども,これはやはり相互扶助で,国の資金も入っているけれども,それぞれの方々が保険料を払って存在をしている保険制度だというふうに思っております。そういった中でも神戸市においては,現在61.1%に当たる19万2,462世帯が減額・減免という制度の恩恵を受けております。その中で,42.7%の方が7割の減免を受けておりまして,現在,減免額だけでも18年度で87億の減免をしているわけでございます。それで,高い高い保険料というふうに言われますけれども,例えば100万から200万の収入で平均で月1万3,555円ということで,決して払えない金額じゃない,そういうふうに思います。自分らの命が大事だというふうに思うならば,これぐらいの金額はこの収入から払えるというふうに,私どもは考えております。払えないのは,払う意思がないんかというふうな,そういうふうな思いも若干するんです。といいますのが,高額所得者であっても未納の方がおられる。これについては,例えば1,000万の収入があるにもかかわらず3.87%の人が未納しているというこの現実を考えると,払えないんじゃなくて,払う意思がないから払っていないという,そういうふうな側面も少し見えてきます。これはすべてに未納があるわけですけれども,そういったことで,やはり保険というのは相互が助け合って成立をしているもの。もちろん国の援助,補助,助成もあるわけでございますけれども,この問題については,おおむね保健福祉局の説明で了という形をとらせていただいて,不採択とさせていただきます。
216 ◯委員長(松本しゅうじ) 最後に新社会党さん。
217 ◯委員(小林るみ子) 陳情第20号,21号,22号,23号,24号,26号,27号,31号,すべて採択をします。
今,高齢者がふえてきていますと同時に,労働現場では非正規の労働者が非常にふえてきています。社会保険の加入条件がある方は保険料を払っていますが,保険料を払っても手元に残るのがわずか,本当に厳しい暮らしをしているわけです。その条件がない人は扶養,あるいは国民健康保険になるわけなんですけど,先ほど決して低くはないというふうにおっしゃってましたが,非常に1万3,000円というのは高い金額で,支払いたくても支払えない,そういう現実があると思います。命につながってくると思いますので,一般会計の繰り入れの分を増額することも含めて,国民健康保険制度の改善,充実を求めます。
以上です。
218 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,採択または不採択の採決をいたします。
国民健康保険関連の陳情8件について,採択することに賛成の方は挙手願います。
(賛成者挙手)
219 ◯委員長(松本しゅうじ) 挙手少数であります。
よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。
220 ◯委員長(松本しゅうじ) 以上で意見決定を終わります。
221 ◯委員長(松本しゅうじ) 次に,この際,障害者自立支援制度それから後期高齢者医療制度に関する意見書提出の件について,委員の皆様にご相談申し上げたいと思います。本件に関しましては,神戸市会として国に意見書を上げてはどうかというお話を,あらかじめ少しお聞きしておりました。つきましては,この場でご協議いただければと存じますが,一応それぞれ文案をご用意いたしておりますので,今から委員の皆様にお配りさせていただきたいと存じますが,よろしゅうございますでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
222 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,事務局,文案を配付してください。
223 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,お手元にお配りいたしました文案を事務局に朗読させます。
(書記朗読)
224 ◯委員長(松本しゅうじ) 以上のとおりでありますが,いかがでございましょうか。
(「異議なし」の声あり)
225 ◯委員長(松本しゅうじ) それでは,この意見書案については,この後,本委員会に委員を出しておられない住民投票☆市民力さん及び無所属議員にもご意見をお伺いの上,議員提出議案として提出したい旨を市会運営委員会に申し伝えたいと存じますので,各会派内でご周知いただきますようお願いいたします。
226 ◯委員長(松本しゅうじ) 本日ご協議いただく事項は以上であります。
長時間にわたりまして,本当に審査ご苦労さまでした。
本日はこれをもって閉会いたします。
(午後3時43分閉会)
神戸市会事務局
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