ツイート シェア
  1. 神戸市議会 2007-02-28
    開催日:2007-02-28 平成19年予算特別委員会第3分科会〔19年度予算〕(みなと総局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯主査(松本 修) おはようございます。ただいまから予算特別委員会第3分科会を開会いたします。 (みなと総局) 2 ◯主査(松本 修) それでは,日程によりまして,みなと総局関係の審査を行います。  なお,予算特別委員会に送付され,本分科会が審査を担当することになっております陳情第540号については,陳情者から口頭陳述の申し出がありませんでしたので,私からその趣旨を申し上げます。  陳情第540号は,神戸─関空ベイ・シャトルの即時運休等を求める趣旨であります。陳情の具体的な内容につきましては,陳情文書表をご参照願います。  それでは,予算案及び関連議案並びに陳情第540号について一括して当局の説明及び報告を求めます。  局長,着席されたままで結構です。 3 ◯山本みなと総局長 それでは,予算第19号議案平成19年度神戸市港湾事業会計予算,予算第1号議案平成19年度神戸市一般会計予算のうち,みなと総局所管分,予算第16号議案平成19年度神戸市空港整備事業費予算,予算第20号議案平成19年度神戸市新都市整備事業会計予算,第22号議案公有水面埋立承認について意見を述べる件,陳情第540号神戸─関空ベイ・シャトルの即時運休等を求める陳情,以上6件につきまして,一括してご説明申し上げます。  まず,お手元の予算説明書の1ページをお開きください。平成19年度みなと総局予算編成方針でございます。  みなと総局では,ポートセールスやエアポートセールス,企業誘致の一層の推進に一体的に取り組み,神戸港の港勢の回復・拡大,産業団地・住宅団地の分譲の推進,神戸空港の管理運営と活用の推進を図り,都市の活性化,国際都市の実現を目指してまいります。  3ページをお開きください。平成19年度神戸市港湾事業会計予算につきましてご説明申し上げます。主要施策の概要でございます。  まず,神戸経済の基盤となる港の充実及び活性化でございます。都心ウオーターフロントの活性化では,新港第1突堤の再開発や,ウオーターフロント活性化事業などを行ってまいります。  スーパー中枢港湾の実現に向けた取り組みでは,アジア主要港をしのぐコスト・スピード・サービスを目指すスーパー中枢港湾の実現に向け,平成21年度の供用開始を目指し,PC─18東面岸壁の整備促進を図るほか,大阪湾諸港の一開港化への取り組みに先駆けて,入港料低減のインセンティブ制度を導入してまいります。  港湾施設の保安対策事業では,改正SOLAS条約に基づき,新たに保安設備の整備などを行ってまいります。  ポートアイランド第2期事業では,島内道路や西緑地の整備などを進めてまいります。  須磨ヨットハーバーの整備では,老朽化した係留施設の整備を行ってまいります。  4ページに参りまして,港湾サービスの向上とポートセールスの強化でございます。西日本のハブ機能の強化──神戸港250チャレンジ作戦では,中国貨物誘致に重点を置いた活動を行うとともに,瀬戸内などからの貨物の集積を一層促進することにより,平成20年にコンテナ取扱個数250万TEUの達成を目指してまいります。  港湾情報基盤の構築では,阪神港情報発信サイトを構築するほか,EDIシステム機器の更新を行ってまいります。
     国際交流の促進では,シアトル・ロッテルダム港との姉妹港提携40年記念事業などを実施してまいります。  次に,市民に親しまれる港づくりでございます。神戸開港140年事業では,平成19年は,神戸港が開港して以来,140年を迎える節目の年に当たります。市民が港に関心を深める契機とするため,KobeLovePortみなとまつりやこうべ海上花火大会を例年より規模を拡大するなど,神戸港を広くPRし,港のにぎわいを創出してまいります。  5ページに参りまして,客船誘致では,瀬戸内海クルーズの振興・PRを行うほか,乗船客の長期滞在,市内観光促進のためのバス運行助成などを行い,国内外の客船の誘致を強化してまいります。  海上アクセス航路事業の推進では,海上アクセス航路が神戸の発展に不可欠な都市装置であることから,その公共性にかんがみた支援を行ってまいります。  また,港湾労働者等の福祉の増進では,港湾厚生施設整備助成などの事業を行ってまいります。  7ページをお開きください。予算第19号議案平成19年度神戸市港湾事業会計予算につきましてご説明申し上げます。なお,説明に際しましては,100万円未満の数字は省略させていただきますので,よろしくお願いいたします。  第2条業務の予定量では,岸壁,物揚場,上屋などの業務の予定量を掲げております。  第3条収益的収入及び支出,8ページに参りまして,第4条資本的収入及び支出につきましては,後ほどご説明申し上げます。  第5条債務負担行為は,右のページに参りまして,神戸港埠頭公社に対する損失補償などを定めております。  第6条では企業債の限度額を,港湾整備事業で48億9,600万円,資本費平準化債で15億6,600万円といたしております。  第7条では,一時借入金の限度額を200億円,第8条では,他会計からの補助金を115億6,900万円,第9条では,たな卸資産購入限度額を2億5,000万円といたしております。  第10条では,重要な資産の取得及び処分を掲げております。  10ページには,建設改良事業概要を掲げておりますので,ご参照ください。  11ページに参りまして,予算実施計画でございます。  まず,収益的収入及び支出でございます。収入でございますが,港湾管理事業収益は200億6,400万円で,営業収益は,岸壁使用料,埠頭用地使用料などで132億9,000万円,12ページに参りまして,営業外収益は,一般会計補助金などで35億2,400万円をそれぞれ計上しております。また特別利益といたしましては,土地売却益などで32億4,800万円を計上しております。  次に,港湾施設運営事業収益は28億9,700万円で,営業収益は上屋使用料などで27億6,400万円,営業外収益は,雑収益などで1億3,200万円をそれぞれ計上しており,収益的収入の合計は229億6,100万円となっております。  13ページに参りまして,支出でございますが,港湾管理事業費は156億9,800万円で,営業費用は,岸壁や埠頭用地などの管理運営費や維持補修費,減価償却費などで107億7,300万円,営業外費用は企業債の支払利息及び取扱諸費などで48億7,100万円をそれぞれ計上しております。  また,特別損失といたしまして固定資産除却損などを5,300万円計上いたしております。  次に,港湾施設運営事業費は39億1,300万円で,営業費用は,上屋,荷役機械などの管理運営費や維持補修費,減価償却費などで32億600万円,14ページに参りまして,営業外費用は,企業債の支払利息及び取扱諸費などで7億600万円をそれぞれ計上しており,予備費2,000万円と合わせて収益的支出の合計は196億3,100万円となっております。  15ページに参りまして,資本的収入及び支出でございます。収入は362億1,400万円で,建設改良費などに充当する企業債を64億6,200万円,他会計繰入金を41億円,一般会計補助金を92億2,700万円,国庫補助金を2億2,300万円,それぞれ計上しております。また,土地売却などの財産収入を61億1,700万円,港湾用地貸地収入などの組入金を27億9,000万円,神戸港埠頭公社貸付金等の返還金などの雑収入を72億9,200万円,それぞれ計上しております。  16ページに参りまして,支出でございますが,462億1,100万円計上しております。建設改良費は104億4,900万円で,道路などの建設のための港湾建設費のほか,港湾環境整備費,港湾直轄事業費負担金,埋立費,荷役機械整備費,其他建設改良費,土地等購入費,関連建設改良費をそれぞれ計上しております。また,港湾事業基金の造成などの投資を84億2,100万円,企業債元金償還金等を273億4,000万円,それぞれ計上しております。  17ページから33ページには,資金計画,予定貸借対照表,予定損益計算書,給与費明細書,債務負担行為に関する調書を掲げておりますので,ご参照ください。  35ページをお開きください。平成19年度神戸市一般会計予算のうち,みなと総局所管分につきましてご説明申し上げます。主要施策の概要でございます。  高潮対策事業では,メリケンパーク及び中突堤地区におきまして,引き続き防潮胸壁の築造を進めるとともに,内水排除対策につきましては,建設局と連携して,内水排除のポンプ場の整備などを行ってまいります。  津波危機管理対策緊急事業では,防潮扉・堤防の改良・補修を行うとともに,安全で速やかな避難に必要な施設の整備を行ってまいります。  須磨海岸の管理では,引き続き海水浴場対策事業を実施してまいります。  37ページをお開きください。予算第1号議案平成19年度神戸市一般会計予算のうち,みなと総局所管分でございます。  歳入合計は4億4,300万円で,歳出合計は8億500万円でございます。  次のページに参りまして,歳入予算の内訳でございますが,使用料及手数料1,000万円,国庫支出金2億200万円をはじめ,財産収入,寄附金,諸収入,市債をそれぞれ計上しております。  右のページに参りまして,歳出予算の内訳でございますが,土木費では,職員費を1億4,500万円,高潮対策事業費,海岸環境整備事業費須磨海水浴場対策事業費,海岸保全施設などの維持管理費及び津波危機管理対策緊急事業を合わせました事業費を6億5,900万円,それぞれ計上しております。  41ページをお開きください。平成19年度神戸市空港整備事業費予算につきましてご説明申し上げます。主要施策の概要でございます。  平成19年度事業といたしましては,まず,平成18年度に引き続き国庫補助事業として空港施設用地の取得手続を進めてまいります。  次に,空港の管理運営につきましては,滑走路,誘導路や航空灯火など空港施設・設備を適切に運用,維持管理するとともに,バードストライク対策の強化を図ってまいります。また,空港消防・救護や警備に万全を期し,ハイジャックやテロ防止の観点から,航空会社などに支援を行うほか,航空機騒音など環境監視を行うなど,国や航空会社をはじめ,関係機関との連携のもと,適正かつ安全な空港の管理運営に取り組んでまいります。  さらに,神戸空港の利用促進に努めるとともに,航空機利用者の利便向上のため,駐車場用地を拡充するほか,航空各社に対し,就航路線及び便数の一層の拡充を働きかけてまいります。  42ページをお開きください。歳入予算についてご説明申し上げます。  空港整備事業収入として91億3,200万円,空港関連事業収入として21億5,100万円,合わせて112億8,300万円を計上しております。空港整備事業収入の主な内訳といたしましては,使用料及手数料8億4,600万円,これは着陸料及び停留料収入でございます。国庫支出金38億3,200万円,これにつきましては平成17年度に設定された国庫債務負担行為に基づき,空港施設用地の取得費に対して補助されるものでございます。空港管理事業に対する兵庫県からの補助金として県支出金が1億9,500万円,空港施設用地を国等に使用許可することによる土地使用料として財産収入が4,500万円,繰入金7億6,400万円につきましては,航空燃料譲与税及び地方交付税相当額として一般会計から3億7,900万円を,用地取得の財源として新都市整備事業会計から3億8,500万円をそれぞれ繰り入れるものでございます。  市債34億4,900万円は,用地取得の財源として借り入れるものでございます。  次に,空港関連事業収入の内訳につきましては,神戸空港ターミナル株式会社からのターミナル用地及び駐車場用地に係る土地使用料といたしまして,財産収入は3億9,600万円,駐車場用地を追加取得する財源といたしまして,新都市整備事業基金からの繰入金が17億5,500万円でございます。  43ページに参りまして,歳出予算でございます。空港整備事業費として91億3,200万円,空港関連事業費として21億5,100万円,合わせて112億8,300万円を計上しております。空港整備事業費の内訳といたしましては,まず,空港整備事業費といたしまして,建設費76億6,600万円を計上しております。これは空港施設用地の取得費でございます。次に,空港管理事業費といたしまして,職員費2億3,700万円,運営費6億8,700万円,これは空港の管理運営などに係る経費でございます。他会計へ繰出金5億3,200万円につきましては,市債の元利償還予定額などの経費として公債費へ繰り出すものでございます。このほか,予備費1,000万円を計上しております。  なお,運営費6億8,700万円のうち1億3,650万円につきましては,空港管理収支の差益として財政調整基金に積み立てることとしております。  次に,空港関連事業費21億5,100万円につきましては,過年度に新都市整備事業基金から繰り入れた用地取得資金の元利償還金及び駐車場用地の追加取得に係る用地取得費でございます。  45ページをお開きください。予算第16号議案平成19年度神戸市空港整備事業費予算でございます。  第1条で,歳入・歳出をそれぞれ112億8,300万円,第2条で市債の限度額を34億4,900万円といたしております。  46ページをお開きください。第1表歳入歳出予算を掲げておりますので,ご参照ください。  なお,47ページには平成16年度に設定いたしました債務負担行為に関する調書,48ページには市債の現在高及び現在高の見込みに関する調書をそれぞれ掲げておりますので,ご参照ください。  49ページをお開きください。平成19年度神戸市新都市整備事業会計予算につきましてご説明申し上げます。主要施策の概要でございます。  まず,安定した宅地供給に向けた事業の推進でございます。平成19年度には,西神南ニュータウンを中心に宅地分譲や民間事業コンペを実施し,8.1ヘクタール,466戸を供給する予定でございます。このため,西神住宅第2団地,ひよどり台第2期住宅団地及び西神住宅団地などにおきまして,造成工事,道路・上下水道・公園等の基盤整備などを行ってまいります。  50ページに参りまして,経済基盤確立のための産業用地の供給及び都市基盤の整備でございます。ポートアイランド第2期では,神戸経済の活力を先導する拠点として神戸医療産業都市構想など各種プロジェクトを生かした企業誘致を推進していくため,造成工事,道路・上中下水道等の基盤整備などを行ってまいります。  ポートアイランド沖事業は,21世紀の神戸の都市基盤としての空港及び空港関連施設用地の埋立事業でございます。空港の利便性を生かした企業誘致を推進していくため,空港関連施設用地につきましては,道路・上中下水道・緑地等の基盤整備などを行ってまいります。  神戸複合産業団地では,流通系・工業系・研究開発機能をあわせ持つ新しいタイプの産業団地として,立地条件を生かした企業誘致を進めていくため,造成工事,道路・上下水道・公園等の基盤整備などを行ってまいります。  企業誘致の推進では,神戸エンタープライズプロモーションビューローによる企業誘致のワンストップ機能の充実と,ポートアイランド第2期や神戸複合産業団地における期間とエリアを限定した分譲促進制度により,土地処分の促進を図るとともに,事業用定期借地制度なども活用し,産業集積の加速を図ってまいります。また,豊富なネットワークを持つ民間企業,県・商工会議所など関係機関との連携を強化し,より効果的に企業誘致を進めてまいります。  51ページをお開きください。予算第20号議案平成19年度神戸市新都市整備事業会計予算でございます。  第2条業務の予定量では,ポートアイランド第2期など,全体で41万2,100平方メートルの土地処分を予定しております。  第3条収益的収入及び支出,52ページに参りまして,第4条資本的収入及び支出につきましては,後ほどご説明申し上げます。  第5条は企業債の限度額を49億円,第6条では,一時借入金の限度額を60億円といたしております。右のページに参りまして,第7条では,重要な資産の処分を掲げております。  54ページには建設改良事業概要を掲げておりますので,ご参照ください。  55ページに参りまして,予算実施計画でございます。  まず収益的収入及び支出でございます。収入でございますが,新都市整備事業収益は317億4,300万円で,営業収益は,土地売却収益で278億9,400万円,営業外収益は,受取利息及配当金や貸地料などの雑収益で38億4,900万円をそれぞれ計上しております。  56ページに参りまして,支出でございます。新都市整備事業費は286億8,600万円で,営業費用は,土地売却原価,一般管理費,減価償却費で284億1,800万円,営業外費用は,消費税及び雑支出で1億6,800万円,予備費は1億円をそれぞれ計上しております。  57ページに参りまして,資本的収入及び支出でございます。収入は129億8,100万円で,建設改良事業に充当する企業債を48億5,100万円,基金収入や財産売却代などの財産収入を8億8,200万円,受託工事収入を21億7,300万円,雑収入としまして,貸付金返還金や雑入を50億3,500万円,国庫支出金を4,000万円,それぞれ計上しております。  58ページに参りまして,支出でございますが,282億9,000万円を計上しております。建設改良費は250億4,600万円で,ポートアイランド第2期事業など各団地の事業費である土地造成事業費のほか,関連事業費,完成土地整備費をそれぞれ計上しております。また基金造成費,他会計貸付金を合わせました投資を11億4,400万円,企業債償還金を20億円,予備費を1億円,それぞれ計上しております。  59ページから73ページには,資金計画,予定貸借対照表,予定損益計算書,給与費明細書,債務負担行為に関する調書を掲げておりますので,ご参照ください。  75ページをお開きください。第22号議案公有水面埋立承認について意見を述べる件でございます。  本件は,国土交通省近畿地方整備局から,ポートアイランド第2期岸壁整備を行うため,埋立免許を出願したことに伴い,公有水面埋立法第3条第1項の規定に基づき,神戸港港湾管理者から,神戸市長の意見を求められたものでございます。  本件の埋め立てにつきましては,その必要性が認められ,また本市の施策に沿うものであり,異議のない旨回答しようとするものでございます。  76ページから82ページにかけまして,照会文書,出願の要領,関係法令の抜粋,議案参照図を掲げておりますので,後ほどご参照ください。  83ページをお開きください。次に,報告事項につきましてご説明申し上げます。  区局連携予算でございますが,みなと総局関係分といたしまして,平成18年度に引き続き,須磨海岸の美化対策,花火騒音対策を実施いたしますほか,客船・市民の交流促進事業を実施してまいります。  次に,陳情第540号神戸─関空ベイ・シャトルの即時運休等を求める陳情につきましてご説明申し上げます。  乗船客数の見込みにつきましては,平成18年7月からの実績をもとに,平成19年12月末には年間48万人ベースの利用を目指しており,19年度年間を通じると,41万人になるものであります。神戸─関空ベイ・シャトルの再開に際しましては,平成17年第1回定例市会におきましてご説明し,附帯決議をいただいた後,平成18年7月に運航を開始したところであります。なお,平成13年度の休止の際にも,港湾交通委員会でご報告させていただいております。また,この航路は関西国際空港と神戸空港を最短で結ぶ定時性,高速性,快適性にすぐれた非常に利便性の高い公共交通機関であると考えております。  今後,海上アクセス船におきまして,乗客増対策として,乗船客に対する駐車場料金の無料化,無料ポーターサービスの実施など,利便性,信頼性を高めることにより,大幅に乗客数を伸ばしたいと考えております。また,神戸市におきましても,その公共性にかんがみた支援を行い,海上アクセス会社と一丸となって利用促進に最大限の努力をし,経営の安定化を図り,累積赤字を確実に解消するよう取り組んでまいります。  以上で当局の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(松本 修) 当局の説明及び報告は終わりました。  引き続いて順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,答弁は簡明にお願いいたします。また,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。  また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,恩田委員,発言席へどうぞ。 5 ◯分科員(恩田 怜) おはようございます。それでは,みなと総局に関連した事項,3点ほどお聞きしたいと思います。  まず最初は神戸港の問題ですが,私の会派では,最近,10年前の話をするのがはやっておりまして,私もそのビールスに感染したようでございますが,私は10年前の議員になりたてのころに,当時の港湾整備局長の江口さんと議論をしたことが──委員会で議論したことがございますが,1990年には世界6位の取扱量の大貿易港であったのがですね,2000年に23位,そして現在は,もう何番目かわからんような,30位を下回るようなことになってしまったわけでございます。そのときに江口さんが,私どもが神戸港の設備が過剰であると言うことに対してですね,そういう意見ある中で,我々は営々として現在の神戸港を築き上げたんだと,そう言って胸を張られたわけでございますが,私はそのときにびっくりしたんですけど,要するに世界6位の神戸港にしてこられたことは大変賞賛するわけでございますけど,だけど,あの震災のときにですね,耐震強度5という,いわゆるケーソンで工事をするという大変地震に弱い港をつくってこられてですね,そして大変な被害を受けた。そういう歴史があるわけです。もちろん順位が落ちたのはですね,単に震災に遭ったという非常に大きいショックが──ダメージがあったわけでございますけど,それにしてもですね,私はやはり神戸市の港湾政策に誤りがあったんじゃないか,そのように申し上げてきてるわけでございます。  このようにですね,特に神戸市は港湾整備局という名前でですね,とにかく港の設備,ハード面について努力されてこられたという歴史があってですね,ソフト面の問題から,私は港勢が現在のようなことになってるんじゃないかということを思っております。そのことはですね,みなと総局と名前を変えられたのも,そのことを自覚された結果からだと思うわけでございます。  前ふりが長くなっておりますけど,私は神戸に住んで間もなく50年になるわけでございます。これは私は港町神戸が好きだということで神戸を選んで,しかも会社で神戸におりたいということでですね,50年神戸に住んでおるわけです。そのように私は大変神戸市──港町が好きで神戸に住んでおるわけでございますが,最近特に感じるのは,神戸が港町という感じがしなくなった。そういう思いがしております。きのうもですね,浦上委員が汽笛を鳴らしてはどうか。私は子供のころですね,神戸港へ来ると,港へ行くとですね,税関の局員がどこへ行くんだと尋ねられて,大きな船が泊まっておる,そしてまちは怪しげな青い火や赤い火のまちであったと,このようなまさにロマンに満ちたというか,住みたいまちであったわけですね。  それが,これは市長に言わないかんことかもわかりませんが,それが港町としての未来がなくなってきた。5年ほど前に私は海外調査としてアムステルダムへ行ったわけですけど,そのときに,アムステルダムの港湾をずっと船で回って見てきたわけですけども,そのときに,アムステルダムの人たちが言ってたことは,どういうことに気をつけてますかという第1点がですね,市民の心の中にいつも港というものがあるようにしたい。それが彼らの第1の目標であったわけで,そのために住居をできるだけ港に近いとこ,そしていろんな産業も含めてですね,まさに市民が港とともに生活しておると,その感覚を大事にしたいということを言っておりましたが,残念ながら神戸はですね,どんどん港が沖の方へ行ってしまって,私たちの目に直接船が触れることもなくなった。そして,きょう見ましてもですね,キリンさんがみんなあくびをしてると,このような状態であるわけですね。だから,私はそういった意味で,やはり神戸は港町,その港の活性策を求めたいわけでございます。  そして今回ですね,スーパー中枢港湾ということで大変鳴り物入りでやっておられるわけでございますが,果たして本当にスーパー中枢港湾で港の活性化が進むんだろうか,成果が上がるんだろうかと大変疑問を持って見ておるわけです。金をかける話ばっかりで,成果がどのような形でどう上がるんかというのがよく見えてこない。もちろん250万TEUですか,そういった目標は掲げられておるわけですが,この辺ですね,本当にスーパー中枢港湾として,それから港勢としてどうなるんかということと,それから私が最初に申し上げましたように,神戸港の現在のような姿になった原因というか,その要因といいますか,そういったものをお聞きしたいと思います。これは,やはり今後の港勢を──隆盛を図っていくためにはですね,そういった過去の,私どもは失敗と思ってますが,皆さんは失敗と思ってないと思いますが,その教訓の上に立って,やはり物事を考えなきゃならない。こう思うわけです。そういうことで,港の現在の姿,その原因ですね。それとスーパー中枢港湾でどういうことが期待できるのかということをお聞きしたいと思います。  それから次に海上アクセスについてはですね,いろいろ申されるんですけど,やはりこれは大変な失策だと──もうあれだけK─JETとして赤字を累積して,それを上塗りするような事態になっておる。毎年再開するときの計画を聞きますと,毎年3億ずつ返してですね,借金を。それで50年で黒字にするんだという話でございましたが,半年ちょっとたってですね,そのようなことが全く見込めない。私はこのことにいつも質問するたびにですね,努力します,努力します。このような言葉なんですが,努力して実現する問題と努力しても実現できないということが理解できないというのは,私は根本的に考え方が間違っておると言わざるを得ないと思います。  そういうことで,毎度聞いておりますが,どういう事態になったら,海上アクセスを中止するのか,そういう判断基準を当然持っておられると思いますし,その判断基準をお聞きしたいと思うわけです。特に必要不可欠な公共交通であるとおっしゃるわけですけど,我々にとっては,とても必要不可欠とは理解できないわけですね。ほかにもバスもあり電車もあるわけですから,その中でこのような大変な赤字を発生するような機関が運営していくというのは,やはり間違っていると,当然これはだれも赤字について補てんしてくれる人はないわけですから,市民の負担となるわけで,そういった意味で,海上アクセスの今後の見込みを聞いたら,努力します,努力しますという話が出てくると思うんですけど,やはりどういった展開になればですね,中止するのか,そういった判断基準というものをお聞きしたいと思います。  それから神戸空港のことについては,もうこれは私どもがですね,私は裁判の原告の第1号として頑張ってきたわけですが,1年たってですね,私たちが指摘したことがまさに現実のものとなっておるわけでございます。できてしまったからには,私どもは,会派としては神戸空港の足を引っ張ることはやめようという考えでやってるわけですけど,やはり今回の事態というものを重く見てるわけです。特に全国の7つの空港とネットワークを形成して都市型空港を目指していたわけでございますが,そういったのがどんどん崩れていると,そういった意味で,今後の空港のあり方としてですね,こういうふうな基幹空港に特化していくつもりなのか。そしてしかも幹線というのはですね,乗客数が一定でしかないわけで,このパイを3空港で食い合うということになるわけですから,そういった意味で私はこれについてもですね,航空会社の赤字を減らすという対策としては納得できるにしてもですね,これで乗客がふえるとはとても考えられないわけです。そういった意味で,今後の神戸空港のあり方というものをお聞きしたいと思います。  それから最後に新都市整備でございますが,今回も基盤整備ということで,神戸空港沖ないしは複合産業団地について基盤整備の予算をですね,ちょっと数字,今,資料を持ってくるの──席に置いてますから,数字を言えないんですけど,これはですね,私どもがずっと申し上げておりましたように,1次造成というのは,もうやってしまったわけですけど,売る見込みがついたら2次造成をして,お客を呼んでくると,こういう話であったわけですが,神戸空港とですね,それから複合産業団地,ここにそういったお客がつくという具体的なめどがあるのか,これだけの30億,40億の予算をとって,そういったものが見込みができるのかということをお聞きしたいと思います。  以上,よろしくお願いします。 6 ◯山本みなと総局長 50年神戸にお住みいただいてるということで,私は先生より年下でございますけど,55年神戸に住んでおるわけでございまして,港町という感じがしなくなったという形で,ハードばっかりやっておったのじゃないかというご指摘でございますけれども,開港140年という形で,悠久の歴史の中で,時々の政策判断として,やっぱり経済活動でございますので,生き物でございますから,その折々でハード面も整備し,またソフト面の充実もやってきたということではないかと思っております。ただ,一方で私が思いますには,やはり港の安全管理という観点から,市民を港から遠ざけたという点はあるのかなと,過去──思っております。そのために,みなと神戸─いきいきプランを作成しまして,ハーバーランドからメリケンパーク,新港西突堤にかけて,PC─1から3も関係してくると思いますけれども,親水ゾーンという形で緑地を整備したり,いろんな機能を取り入れて,市民が港に親しんでいただける──あるいは回遊性を持った地域にしていこうと,物流機能につきましては,少なくともポートアイランドの東側いうんですか,それと六甲アイランドという形でいきいきプランで整備しまして,市民の方に港を楽しんでいただけるような工夫をやっておるという状況でございます。今後も引き続き,市民に喜ばれる港づくりといったものに邁進してまいりたいと思っております。  それと,神戸港の港勢でございますけれども,ご承知のとおり,過去は平成6年ぐらいですけれども,世界第6位ということでございましたですけれども,震災後,神戸港の相対的な地位が大きく低下しておるということでございます。その理由としましては,やはり復旧完了までの2年間に国内外他港へ貨物が移ったことはもちろん,この10年ほどの間に,やはり非常に安価で豊富な労働力を背景に日本企業の生産拠点がですね,やはり中国へシフトしたということが考えられるということでございます。  中国でございますけれども,急速な経済成長を背景に,ご承知のとおり,大規模な港湾整備が相次いで進み,船会社により,中国の港から欧州や北米などへ基幹航路の直航サービスが大きく提供されておるということでございます。また,韓国など大規模な港湾の整備は国家プロジェクトという形で進んだという形で,神戸港,かつては国際トランシップ貨物というのが多かったわけでございますけれども,これがもう大幅に減少しておるという状況でございます。  これらは神戸港だけではなく,上海1港で,もう日本の全国の港の取扱貨物量を超えておるという状況でございますので,日本の港としては,非常に苦しい立場に置かれておるということでございます。そのために,国はスーパー中枢港湾プロジェクトというものを取り組んでおるということでございます。これも取り組み始めたばかりでございますので,コスト・スピード・サービスの向上といった形で我々は邁進してまいりたいと思っております。特に19年度でございますけれども,250チャレンジ作戦というのを私ども用意しまして,3本柱で進めていきたいと思っております。1つは瀬戸内の九州貨物の誘致,もう1つは中国貨物の誘致,それと神戸港周辺へ貨物創出企業の誘致といった形で,その3本柱で神戸港をより港勢拡大を図っていくための取り組みをしていきたいと,そういったことを通じまして,平成20年,2008年には250万TEUを達成したいという形で思っております。かなり神戸港へのターミナルユーザーも頑張っていただいておりますので,私どもも負けないように頑張って,港勢の拡大を図っていきたいと思っております。  以上でございます。 7 ◯山野みなと総局参与 神戸空港のネットワークの件でございます。  平成19年度には大手航空会社の路線が再編されることになりまして,一部の路線が休止されるものの,仙台─鹿児島線が存続,羽田─札幌・沖縄の需要の大きな路線が増便されるとともに,新たな石垣路線が開設されることになりました。また,先日スカイマークから沖縄線を季節定期便として開設したいということで発表されたところでございます。  このたびの路線再編によりまして,需要の旺盛な幹線路線が増便され,リゾート地として人気の高い石垣線が開設されたことについては,利用者ニーズに的確に対応していただけるものと考えております。また,新潟線,熊本線が休止されましたことは非常に残念でございますけれども,開港以来,はぐくんでまいりました都市間交流の輪を大切に広げていきたいと,こう考えてございます。  今回の路線再編によりまして,就航先が7路線から6路線に減少しますが,全日本空輸の大阪支店長のお話では,神戸空港の需要は1年目としては力強い,長期的にはさらに多方面に路線を設けたいとの発言をいただいております。また,日本航空の大阪支店長からも,路線再編を受け,3空港を生かしたツアー開発や修学旅行期間の大型機の投入を進め,2007年度上期は平均70%以上を目指すと力強い意向を示していただいてございます。  開港から1年が経過した段階での路線再編でございますけれども,各航空会社が神戸空港の最適な路線ネットワークを目指していく中で,市といたしましても,今後とも兵庫県や地元経済界はもとより,航空会社,旅行会社などと力を合わせまして,利用促進に努めるとともに,多方面のネットワークが形成されるよう引き続き航空会社に対して新規路線の開設や既存路線の増便について働きかけてまいりたいと思います。  以上です。
    8 ◯真田みなと総局振興部長 産業団地の基盤整備の考え方につきましてご答弁申し上げます。  みなと総局では,マスタープランに基づきまして,これまで経済基盤の強化あるいは雇用の創出を行うということのために,計画的に産業団地の整備を行ってまいり,あわせて企業誘致も行ってまいりました。平成17年度からは,企業誘致のワンストップサービス,こういう機能を充実するということで,迅速な対応を行うために,神戸エンタープライズプロモーションビューローを発足させました。それにあわせまして土地の譲渡価格が最大で5割引きになるという分譲促進制度を創設し,分譲に軸足を置きました誘致活動を進めてまいったところでございます。  おかげさまで,3カ年で50ヘクタールの土地分譲の目標に対しまして,現時点でございますが,進出見込みまで含めますと,70%程度の達成状況になっておりまして,処分は順調に進んでいるというふうに考えてございます。  また,この2年間の分譲と賃貸というのもございますんですが,それもあわせました処分見込みを見てみますと,ポートアイランド第2期あるいは神戸テクノ・ロジスティックパーク,いわゆる複合団地──複合産業団地でございますが,土地の需要は非常に旺盛になってきてございまして,進出企業の対応を求められているところでございます。その場合に,進出企業様のご意向なんですけれども,多くの企業様では,早期に建設・操業を望んでおられまして,そのニーズにこたえるということで基盤整備を進める必要がございます。また,空港の関係でございますが,市街地の環境改善に資するということで建設残土の受け入れ,あるいはしゅんせつ土砂の受け入れを伴う造成工事とあわせまして,企業誘致に必要な基盤整備を進めるために事業を展開してまいる予定でございます。  いずれにいたしましても,ポートアイランド2期あるいはテクノ・ロジスティックパークをはじめとする産業団地等の整備につきましては,当然その折々の誘致状況を考慮いたしまして,必要な時期に宅地の2次造成あるいは道路整備などの基盤整備を進めていくと,そういうことになってございます。  以上でございます。 9 ◯美濃みなと総局参事 私の方からは海上アクセスにつきましてご答弁を申し上げます。  神戸─関空ベイ・シャトルでございますけども,関西国際空港と神戸空港を最短で結ぶと──また定時性あるいは高速性,快適性あるいは大量輸送という面におきましても,非常に利便性の高い公共交通機関であるというふうに私ども考えてございます。  また,関西3空港の懇談会あるいは関西国際空港の利用促進本部等におきましても,両空港連携の観点から,その必要性が指摘をされておるところでございますし,私どもが進めてございます医療産業都市構想あるいは企業誘致あるいは観光客誘致を推進する国際都市神戸におきましては,神戸の発展に必要不可欠な都市装置であるというふうに考えてございます。  昨年7月開業後,平成18年度の乗船客数でございますが,およそ14万4,000人見込んでおります。年換算でおよそ20万人程度,目標としておりましたのは34万人,年間予算で48万人の──4割強の達成率となってございます。このため,従来より,より企画商品の造成とか,あるいは旅行代理店への営業活動に積極的に取り組んでおるところでございますけれども,ややもすれば,弱かったと言っておりました団体客等への取り組みということで,市内各学校への働きかけを行いました結果,これまで実績のありませんでした修学旅行とか,あるいは社会見学旅行,そういった利用申し込みが入ってきておりまして,今後ともこうした団体客の獲得に努めることによりまして,着実に乗客増につなげたいというふうに考えてございます。  また先ほど,努力,努力ということでありましたけども,実際的には,具体的な施策としまして,今後,乗客増対策として,海上アクセス会社におきましては,乗船客に対する駐車場料金の無料化,それから無料ポーターサービスの実施,欠航時におけます団体バスの確保,こういったことを柱といたしまして,新たな取り組みを春休みまでには実施して,利便性あるいは信頼性を上げることに努め,大幅に乗客数を伸ばしたいというふうに考えてございます。  さらに,PR面でございますけども,これまでなかった地元での利用促進協議会といたしまして,兵庫県とか,あるいは商工会議所あるいは関空会社あるいは旅行代理店などに協力を呼びかけをいたしまして,海上アクセス利用促進協議会,仮称でございますが,早期に立ち上げをいたしまして,これまで以上に積極的なPR活動展開をすることによりまして,確実に乗客増につなげ,先ほど来申しておりますように,12月末には,目標といたします年間48万人ベースを達成したいというふうに考えておりまして,今後とも着実に事業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 10 ◯豊田みなと総局参事 スーパー中枢港湾施策の成果が上がるのかというご質問でございますけれども,神戸港では,これまで港勢拡大に向けまして,今いろんな取り組みを進めてまいりました。その結果,平成18年のコンテナ貨物取扱個数につきましては,内・外貿合わせまして240万TEUと,対前年比6%と,4年連続で増加するとともに,震災後最高の取扱個数になるということが確実な見込みになってございます。中でも内貿貨物につきましては,ここ数年,15%前後の高い伸びを示しておりまして,18年は初めて40万TEUを超える見込みであるという状況でございます。  現在,スーパー中枢港湾の実現に向けましては,近年のコンテナ船の大型化という世界的な海運業界の趨勢を受けまして,21年度の供用開始を目指して,ポートアイランドのPC─18東面で16メートル岸壁の整備を進めてございますけれども,まだ4カ月前に現地着工したばかりという状況でございます。  また,ソフト面につきましては,とん税・特別とん税の軽減に向けた大阪湾諸港の一開港化の早期実現に向けまして,現在,関係機関で検討を進めておるところでございますけれども,平成19年中の一開港化の実現を目指しております。神戸市では,この一開港化に先駆けまして,大阪湾諸港の4港湾管理者が連携して,平成19年度から入港料の低減を実施し,とん税・特別とん税の軽減とあわせたコストの低減を図ってまいります。また,瀬戸内諸港からの貨物の集積を図るために,内航フィーダーの活性化に向けた社会実験の実施,あるいは港の情報化に向けた実証実験を実施するなど,スーパー中枢港湾の実現に向けました取り組みを進めてまいります。  このようにスーパー中枢港湾施策は,現在まだ進行途上の段階でございまして,今後もハード・ソフトの両面から,いろんな施策について着実に取り組みを進めていくことによりまして,港勢がさらに拡大し,十分な成果が上がってくるものと考えております。  以上でございます。 11 ◯主査(松本 修) 恩田委員,あと2分ぐらいですので。 12 ◯分科員(恩田 怜) 私の質問したことに答えていただいてないんですが,都市整備でですね,基盤整備で空港島に予算を30億,40億とっておられるんですけど,これの見込みがあるんかという具体的な話を聞いたんですけど,それがお答えになったことと,それから海上アクセスの撤退する条件はどういうものを考えてるんかということ,それもお答えいただかなかったんですが,シャトルバスの今回の予算見ますと,関空側のですね──海上アクセス,関空側のシャトルバスまで神戸市が負担してるということを聞いて,これはですね,オーバーサービスというか,もちろんもうかっておるんならええんですけど,もうかってもないのをそこまでサービスする必要があるんか,このことを疑問に思います。  それから,山本局長が親水ゾーンとおっしゃったんですけど,確かに親水ゾーンもその一助としてはええんですけど,これはあくまでも遊びの場としての親水ゾーンであって,やはり生活の場として港というものを市民の意識の中に入れていくという,そういうことが必要じゃないかと思うんですが,それと私が感想として考えますと,山本局長はですね,まさにミスター空港としか私には映らないわけですけど,空港というのはですね,関空や大阪空港に比べて,どう見ても第三種空港ですから,やはり神戸はそういった意味で港,日本一の港として,もっと大きなスケールで考える必要があるんじゃないか。たしか日本は選択されておりますけど,名古屋や東京,横浜,大阪,決してそんなにへこたれてないですね,へこたれてるのは神戸だけなんです。そういう意見と,今はその2点だけ,ちょっと答えてくれますか。 13 ◯主査(松本 修) 時間がもう過ぎましたので。 14 ◯分科員(恩田 怜) いや,だけど,聞いたことについて答えてないんだから。 15 ◯主査(松本 修) それでは,当局,非常に残り時間が少ないですので,答弁簡明にお願いします。 16 ◯山本みなと総局長 空港島ではですね,市街地の環境改善に資する建設残土の受け入れやしゅんせつ土砂の受け入れに伴う造成工事,それとあわせて企業誘致に必要な基盤整備を進める予算を計上しておるということでございます。  アクセスでございますけれども,我々としては,ベイ・シャトルが要するにバス──船・バス,これは一体のものだという形でターミナル機能の維持とか,そういったことも含めまして一体のものだという考えを持っております。  それと,大きなスケールで考えということですが,体は大きいんですけれども,心は小さいんで,そのあたりはご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 17 ◯分科員(恩田 怜) 終わります。 18 ◯主査(松本 修) 次に,松本しゅうじ委員,発言席へどうぞ。 19 ◯分科員(松本しゅうじ) おはようございます。ちょっと多岐にわたって,やっぱり3局ありますんで,お尋ねをまずしたいと思いますが,都心ウオーターフロント,まず最初にちょっとお伺いします。今もいろいろとありましたが,ハーバーランドをですね,中突堤,新港突堤,西地区ということで親水ゾーンの話が今出ました。我々は,再開発ずっとしてきていただいてて,かもめりあですかね,あれもきれいになりましたし,その西側にまた新しいホテルですね,ラ・スイートですかね,それから今月の13日には同じくかもめりあの東側の用地に,ライフステージいうやつですかね,テレビで何か,みなとみらいの近くにあるのとよう似てるな思いながら見てたんですが,そういうような複合施設も来るということですが,問題は,かもめりあ周辺の施設がハーバーランドの今まである施設とうまくすみ分けができるのかなと,過当競争になって,引いてしまったりならんのかなという心配なり,また逆に,物すごくそのことによって,かなり経済波及効果が出るのか,そのあたりはちょっとよくわかりませんで,相乗効果があるのかどうか,ちょっとお尋ねしておきたいと思います。  それからついでにですが,何かユネスコ,デザイン都市に申請するというような話を聞いておるんですが,そのこともあわせて──加味してご答弁いただけたらと思います。  次にですね,スーパー中枢港湾についてお尋ねをします。  今,スーパー中枢港湾の話が今出ました。アジア主要港をしのぐということで日本国内で拠点港を決めて,国と挙げて一緒にやっていこうということで国費を重点的に投入という,ここが大変期待をしておりますところですが,コスト・スピード・サービスを実現するという,大変いい話なんですが,いろいろとスパ中の話は聞いて,5大港のシェアも期待しながら,まだ現在少し落ちていっているということです。貨物も──兵庫県なんかも地方港にちょっとセールスなんか行ってたりしまして,むっときとるんですが,そういう貨物の流れが地方へということも含めてですね,スパ中に対する期待を非常に大きく私どもは持っております。  そんなことに対してですね,今,ちょっといいご答弁もいただいておられたようでございまして,インセンティブ制度ということで入港料を2分の1に低減するということで,それぞれの港湾管理者一緒になって頑張れるかなという思いなんですが,その港湾コストの削減につながるということに,それが総じてなるんだろうかと。それから,インセンティブの今のとん税の話も全部出ましたんで,これで一開港化の早期の実現という話も今ご答弁で出ました。そういった中から思いますと,局長,250万TEUを目指すという話,一方で今現在240万TEUという非常によくなってますという話,我々は業界の皆さんに聞くと300万TEUは期待できるでという話でございますが,そのように伸びていくためにはですね,今のお話の中でいいますと,輸出の貨物がふえるんですかいうのがまず1点聞きます。港間競争ですね,これにもう当然勝てるんだろうと,こういうふうなメリットがあるんだろうと。それから,今,答弁がありました中国の上海とか韓国,これ,輸出入貿易も非常に両方とも伸びていっておりますが,これに勝てるかどうかわかりませんが,そこに対抗できますかという,それから国内での先ほどの内航貨物を何とか取りたいという部分,このスパ中になって,そのようなメリットが各──今申し上げたような内容で出てくるのかどうか,ちょっとお尋ねをします。  それから,震災後の12年が経過しまして,ポートセールスなんですが,開港140年ということでバナーがたくさんあちらこちらあります。陸・海・空がそろいました。新たな時代の神戸港,新時代の神戸いうて僕は言うてるんですが,それの基礎になる1年やと思って大変重要やと思ってます。そこでですね,この開港以来,港神戸として一生懸命神戸経済の牽引者として頑張ってきたわけですが,貨物の増加,雇用の機会,そういったものが神戸経済の活性化に貢献するということになるんですが,今後のポートセールスについてちょっとお伺いをしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  それから次に港の安全対策,いわゆるセキュリティー対策,セキュリティーについてお尋ねをします。  まず1点目はですね,競争力の強化という部分で,その流れでセキュリティーの強化も重要やと,神戸港は安全やということになりますと,そっちに貨物がシフトするんではないかという大きな期待を持っています。そういった意味では,米国の同時多発テロ,これ以来ですが,港湾においてもですね,SOLAS条約が改正されましたし,神戸港においても,フェンスとかカメラとか,いろんなものが設置されまして,埠頭の保安対策が強化されております。そんな現状の中ですが,生産地から最終消費者までのサプライチェーン全体,すべて輸送手段,あらゆる貨物を対象としたセキュリティーという部分を国際──国内外,国際規格の策定も何とか進められておりますが,特に電子タグとかですね,物流セキュリティーの強化ということも含めて,神戸港においてそういったセキュリティー対策の導入という部分でですね,あるいは支援することにより,他港との差別化が図られるということを訴えたいんですが,そのことにおいてはどうお考えなのか。特に何回か優秀な方々ともお会いしましたけれども,ISO2800なんていうのは──28000ですな,なんていうようなことがあると,これはすごい港になるという期待をしとるんですが,そういった点についてもお尋ねをしておきたいと思います。  続きましては,コンテナ輸送の安全対策,これについても非常に各地で事故が起こっておるようなことがあるわけですが,今,多くの仲間の皆さん方が非常にボランティアで学識経験者の方にもお越しいただいて,大学の教授の方にも来ていただいて専門分野で,これは国にも認めていただいてるというような中でですね,コンテナトラックの横転予防技術の実証実験,これが再三行われております。そういった意味でですね,国交省も注意深く見ていただいておりますが,こういったことの動きにもご理解は市の方にもいただいております。今後もこういった動きを港湾管理者として積極的に支援をしてもらいたい。また,情報発信することによって,神戸港の優位性を確保することができると考えますが,その点についてお尋ねします。  次に渋滞対策についてお伺いをします。  神戸港は開港して以来ですね──神戸空港ですな,1年たったわけですが,結構自家用車もふえましたし,港勢回復ということもあって,コンテナターミナルに貨物を運ぶトレーラーも増加しました。そういった中で車両の増加に伴ってポートアイランド内に渋滞があるということが目に見てわかります。そういった中で渋滞解消,周辺の住環境改善のためのどのような対策を行っているのか,現在の渋滞の状況を含めてお伺いします。  次に企業誘致ですね,新都市。これについては今もお話がありましたけれども,企業誘致の推進ですが,ワンストップサービスという機能を発揮していただきたいということで,神戸エンタープライズプロモーションビューローということで発足されたわけですが,目標の3年間で50ヘクタールの処分を目指すと,これが非常に頭にあるわけですが,ことしは最終年度ということになりますと,2期の方では医療産業都市構想,これは潤沢に非常にスムーズにいってるように私は感じておりますし,バイオも含めて医療関連,どんどんと進んでいっていらっしゃると,着実に行っておられると思いますが,例えばそれ以外のものについてですが,医療産業都市構想以外の企業誘致ですね,そこについて,先ほどもご答弁ありました分譲価格を最大半額とするということで,50%引きで優遇制度の適用エリアを4月からも拡大すると,これを大きく期待したいんですが,そのことについてですね,50ヘクタールを達成できる見込みがあるのかどうか,今現在70%だそうでありますが,そのあたりお聞きしておきたいと思います。  それから空港もありますので,空港をお尋ねしておきます。  空港の予算は89億だと聞いておりまして,来年度113と伸びています。伸びているわけですから,また大きく需要喚起を期待したいと,こういうことなんですが,新聞などの報道は,かなり1年で空港をたたいておりましたけれど,我々は地方空港53の中で13位というのは,非常に85%の達成率とか需要予測というのは非常に高いものやと,これはもう他都市がそう見ていらっしゃる割には,地元のマスコミ関係は違うように評価されてるので非常に残念であります。19年度の路線再編,この計画が発表されまして,これについても先ほども話ありましたとおり,札幌,沖縄が伸びて,一部撤退と言いながらも,27は確保して,まだ残り3,余分にまだ余裕がありますよと,それをまた大きく期待もしたいわけですが,需要喚起につなげていくということになると,今までの増便・新設等々,みなと総局,いわゆる空港の皆さん方がそれらを──ねらいですな,そういう伸びた理由とか,何でそうなったかという,その情報を正確にちゃんと聞いておられるのかどうか。また,そういう中にちゃんとイニシアチブをとって,入ってこのようになっているのか,そのあたり市営空港の管理者としてお尋ねをしておきたいと思います。戦略づくりということで旅行会社やいろんな話も航空会社の話も先ほどご答弁がございましたんで,活性化についてどのように結びつけていくのか,改めてお伺いしておきたいと思います。  それから同じ空港ですが,航空貨物,これについてお尋ねしたいと思います。神戸空港の取扱貨物量については,まだまだでございます。2.4万トンということ,余り数字は言いたくないぐらいでありますが,中型機やら,そういった部分ですから,当然──そのようになるのは当然のことでありますが,この空港の利用促進というところでですね,お聞きしましたら,フォワーダーは関西のすべての貨物を伊丹の物流基地に一たん集約して,その後,路線別に3空港に振り分けているということでございますが,神戸空港の貨物需要を喚起していくには,神戸空港に有利な物流体系となるように働きかけると,これは当たり前のことだと思いますが,この当たり前のことをどのように取り組んでいかれようとしておかれるのか。それと加えてお答えがしにくいかもわかりませんが,将来的には,国際貨物についても取り組みの準備だけはしていただかなきゃいかんと思いますし,空港島を航空貨物の総合物流拠点として機能強化を図っていくべきと考えますが,この点について,その戦略についてどう考えているのか,お尋ねをしてまいります。  それから最後なんですが,これ少し,ちょっと的外れるかもわかりませんが,同じく新都市なんですが,地元の名谷駅の近くに神戸市立工業高校というのがあるんですが,そこの跡地に新高校をつくるということで再三教育委員会を含めてお願いを申し上げ,うまく乗りました。ただ,今あります市立神戸工業高校の運動場に校舎を建てると,そして横にあります,みなと総局が今整備されてます,その土地はですね,運動場にしたいということですから,2つの高校が来て,十分なだけの広さが確保,これでできるなということで一安心しております。ただ,そうなってくると,今あります校舎ですね,市立神戸工業高校の校舎自身は今後どのように使われるのかなと,みなと総局のお考え,駅に近いということで大きな土地なんで,商業ゾーンやら物流ゾーンやら医療ゾーンやら教育ゾーンや,いっぱい考え方があると思うんですが,それによって今後,須磨区の名谷かいわいのあり方が少しまちづくりが変わってきますので,その点について少しお尋ねをしておきたいと思います。  以上です。 20 ◯山本みなと総局長 それでは,私の方から,一開港化の入港料の低減あたりについてと,あとポートセールスの取り組みと,それと企業誘致,できるのかというご質問と,あと路線ネットワーク,空港の路線についてお答え申し上げて,あと,参与,部課長からお答え申し上げます。  まず,入港料の点でございますけれども,国際競争力を強化するということで,コストの3割削減やリードタイムの1日程度に短縮を目指しまして,スーパー中枢港湾という形で取り組んでおるわけでございますけれども,ソフト面の取り組みの1つとして,要するに大阪湾諸港の複数の港に寄港する外航定期のコンテナを取り扱う船舶というものに対しまして,神戸市を含む4港湾管理者が連携して入港料低減のインセンティブ制度,2分の1でございますけれども,19年度より導入するということでございます。  もともと一開港化というのは,先生ご承知のように,とん税・特別とん税の話でございまして,それの一開港化に先駆けて,4港湾管理者で導入しようという形のものでございます。これは全国で初めての試みでございます。  その効果でございますけれども,2港寄りしている航路数は,もともと東京,横浜,川崎──京浜港でございますけれども,約85%でございますけれども,大阪湾では約67%という形になってます。今回,入港料の低減を行い,さらにとん税と特別とん税が実現すれば,2港寄りする船舶の増加が図られまして,それによって取扱貨物量の増加につながるという形で我々は大いに期待しております。このことについても,ポートセールスの1つの目玉という形を我々は取り組んでいきたいなと思っております。  それと港湾コストの削減でございますけれども,これは近畿地方整備局が窓口になっておりますので,そこが試算しますと,大体外航定期コンテナ航路のうち,約半数が中国航路でございますので,平均総トン数は大体7,000トンぐらいが平均だということでございます。7,000トンクラスが神戸港と,あるいは大阪港を2港寄りした場合に,入港料を半額にすると,5%ぐらいの港湾コストが削減されるということでございます。一開港化によるとん税・特別とん税の低減が実現した場合は15%という形になりますので,単純に言いますと,入港料の低減が5%,とん税が5%,特別とん税が5%という形で15%ぐらいの港湾コストの低減になるという形で,このあたりを船会社へ聞きますと,非常に効果が大きいということで聞いております。  それとあわせまして,先生の方からスーパー中枢港湾をやると,中国,韓国に対抗できるのかというご質問でございますけれども,何とか対抗したいというふうに思ってるんですが,もともとコスト3割削減,リードタイム1日程度というのは,東京港と韓国の釜山と比べて,そのぐらいの開きがあるので,釜山に近づけるという形で取り組まれたものでございますけれども,実は釜山港の方も神戸へ来られて,お聞きしますと,やはり釜山港も取扱貨物量はですね,横ばいか落ちておるという状況でございます。これはすべてやはり中国の,上海港をはじめ,もうすべての港がかなりの取扱量を持っておるということでございます。そういう形で対抗してやっていきたいんでございますけども,何分相手は超大国の中国でございますので,後背地の規模,今後の成長を考えますと,なかなか中国を追い抜くということは難しいのではないかと思っております。ただ,中国が経済発展すれば,その貨物をやはり日本へ来る場合に神戸港を使うといった形で中国貨物の誘致を推進してまいりたいと,その方向で我々は今事に当たっておるということでございます。  済みません。あと,今後どのようにポートセールスするのかということでございますけれども,平成18年のコンテナ取扱個数は推計値で内・外貿合わせて240万TEUという形で,外貿貨物の取扱量は4,800万トンという形で,4年連続で増加しておりまして,震災後最高の更新をする見込みであるということでございます。増加率も対前年比6%という形で,過去は増加しておるけれども,5大港と比べると増加率が低いとか,そういったことがあったんですけれども,今回は低い数字ではないというふうに我々は思っております。しかし,今後の取扱貨物の推移ということになりますと,これは国内他港もある程度順調に貨物をふやしていく中でございますので,決して楽観はできないという形で,気を引き締めて取り組んでまいりたいと思ってます。  要するに3つの柱で我々基本戦略として誘致活動をやると,1つは内航フィーダー網を活用した瀬戸内海,九州地域の貨物の誘致,もう1つは中国貨物の誘致,貨物を発生される企業の誘致という形で3本柱でやっていきたいと思っております。平成20年にはコンテナ取扱個数250万TEUという形で目指してまいりたいと,先生の方が,300万TEU言わんかいということでございますけども,なかなか難しい情勢でございますので,まず250万という形で取り組んでまいりたいと思っております。  中国貨物の誘致は,ご承知のとおり,上海事務所というのがオープンしましたので,そこをフルに使いまして,中国の船会社や荷主に対して,現地における誘致活動を加速したいと思っております。それとまた中国貨物の増加率に応じてクレーン使用料を減額するというボリュームインセンティブ制度を18年度から導入してますので,それも引き続きやっていきたいと思っています。  あと,瀬戸内・九州地域の貨物の誘致という形で,これは内航フィーダーに対するクレーン使用料の減額とかですね,あるいは外貿バースの直着けの推進を図っていきたいと思っておりますし,また,CO2削減という目的もございますけれども,広く西日本から内航航路等により貨物を集めるためのモーダルシフトという制度を引き続き実施していきたいと思っております。  あと,貨物創出企業と言ってますけれども,そういった企業の誘致でございますけれども,雑貨,家具,青果物などの輸入貨物や中古自動車,中古建機などの輸出貨物の増大あるいは雇用機会の創出に貢献する積極的な企業誘致活動をやっていきたいと思っております。ちなみに輸出貨物の増加の具体例としましては,プラズマテレビとか,あるいは高吸水性樹脂とかですね,そういったものの輸出も増加しておるということでございます。さらに,ちょっと驚いたんでございますけれども,中古自動車の輸出でございますけれども,税関統計で見ますと,平成18年,暦年でございますが,年間13万台ということになっておりまして,横浜港,名古屋港に次ぎまして全国第3位という形で,5位から3位に躍進したということでございますけれども,そういったものが企業が張りつくことによりまして,神戸港の特色ある貨物として位置づけがなってまいりましたので,こういったものも我々は大切にしてまいりたいというふうに考えております。  開港140年でございますので,豊富な基幹航路網,空・海・陸にすぐれたアクセスなど,神戸港の持つポテンシャルを最大限に活用してポートセールス,企業誘致に努めまして,なかなかアジアのハブ港とは言えませんけれども,西日本のハブ機能を一層強化するという形で神戸経済の活性化に貢献してまいりたいと思っております。  あと,企業誘致でございますけども,特にポートアイランド2期の見込みでございますが,ポートアイランド2期につきましては,ご承知のとおり,平成17年度から企業誘致のワンストップサービスを充実させると,あるいは迅速・柔軟な対応を行うという形で,エンタープライズプロモーションビューローをつくっております。土地分譲価格が最大で5割引きとなる分譲促進制度,分譲に軸足を置いた誘致活動を進めておるわけでございますけれども,3カ年で50ヘクタールといった土地分譲目標に対しまして,現時点では,17年度が14.8ヘクタール,18年度が,これは申し込み見込みによりましてでございますけども,20.9ヘクタールという形で,70%の達成状況ということでございます。  見込みがどうかということでございますけれども,ポートアイランドの2期における民間分譲契約の実績がビューロー発足の2年足らずで21件,8.3ヘクタールということでございまして,制度導入前の10年間の実績が18件,5.7ヘクタールですので,18と21,5.7と8.3,一方は10年,こっちは2年ということでございますので,その成果が非常に顕著になってると思っております。  私としては,ポートアイランド2期の業務施設用地,製造工場用地の未利用地の面積がですね,市民病院建設などの利用が決まってる土地を除きますと,もう27ヘクタールぐらいになってますので,これも十分処分できるということで私は確信を持っております。ただ,今後はですね,さらに拡大しまして,スポーツ・レクリエーション緑地というのがございますので,これはもう文化・教育・レクリエーション分野になりますけれども,教育機関とか研究機関になりますけれども,それの誘致も広げていきたいと思ってますので,19年度から,スポ・レク用地と,スポ・レク緑地と呼んでますけれども,分譲価格につきまして,インセンティブ制度を──インセンティブを導入してまいりたいと思っております。そういった形で,ちょっと広範囲に誘致活動を展開していきたいと思っております。  あと,空港の路線でございますけれども,中に入ってやっとんかということでございますけども,航空会社は神戸には神戸営業所なり空港にそういったものもございますし,神戸支店もある航空会社もあると,西日本を統括する大阪支店といったものがありまして,東京本社があるという中で,私どももほとんど毎日,そういう支店レベルでのつき合い,あるいは大阪支店,また東京本社,こういったものも必ずどこかには行っておるという状況でございまして,情報交換を密にしておるということでございます。  休止・減便される路線でございますけれども,開港当初あるいは開港前からでございますけれども,利用促進に努めてきたわけでございますけれども,搭乗率が低迷しており,どうも神戸空港のアクセス,利便性などメリットが十分浸透できなかったのかなということで反省をしております。また,航空会社のダイヤが我々も非常に扱いやすいダイヤの変更ということでお願いしておったわけでございますけれども,必ずしも利用しやすい内容になっていなかったというようなことも1つの原因かなと思っています。また,便数等の問題もあったかもしれません。ただ,新設・増便される路線でございますけれども,これについては需要の旺盛な路線でございますので,利用者のニーズに的確に対応していただいてるものというふうに考えておりまして,旅客数が必ず増加するというふうに私は思っております。  航空会社,旅行会社とどんなことでやってるのかと言いますと,例えば個別企業に対するセールス活動とか,あるいは旅行社との検討会議の開催とか,旅行会社における開港1周年記念の旅行商品の造成・販売とかいったことでいろいろと打ち合わせをやりながらやっております。また,イベントにつきましても,航空会社の方から──お願いしてイベントをしたり,あるいは航空会社からイベントをしたいという申し出があってイベントをするという場合がございますので,連絡をよくとり合ってるというふうに私は考えています。  それで,この1年の経験を踏まえまして,どういう対策,これからとっていくのかということでございますけれども,アウトバウンド対策では,やはり近隣都市のビジネス需要の定着というのが非常に大切でございますので,団体というよりも個別企業訪問していきたいというふうに考えてます。正直申し上げて,足を運ぶという形でやっていきたいと思っております。それとアウトバウンドでございますけれども,7月から新たに開通する石垣線,これは非常にリゾート地として人気の高い路線でございます。また季節定期便,これはスカイマークさんが季節定期便を出すと言ってますので,沖縄線の就航ということでございますけれども,旅行会社にとりましても,ちょっとこういった動きに注目しておるということでございますので,こういった機会をとらまえて,旅行商品の企画・造成も積極的に働きかけたいと思っています。  先生ご承知のとおり,関西発の旅行商品の3空港選択みたいなんがちょっとございまして,伊丹,関空,神戸から,どこでも出発できるとか,到着はどちらからでもできるとか,そんなんが多いんですけれども,神戸空港のさらなる利用促進に向けて,ちょっと伊丹と関空と違ったものをやらないかんなということで,例えば神戸空港を利用した場合におけるクーポン券サービスと,そういったものをですね,付加的なサービスの提供について旅行会社にお願いしてまいりたいと思っています。具体的には,エアポートクーポンとかで2,000円分のクーポン券があるとか,あるいは市内のホテルのランチ券とか,そんなものをつけてる例もございますので,それぞれの会社でちょっと違ったものがあるなというようなものを我々はやっていきたいなと思っています。  インバウンドでございますけれども,観光客の需要喚起が非常に重要だと思ってますので,我々,パンフレットを──というのは,神戸空港は非常に大阪・京都から遠いという感じのイメージをですね,就航都市の方は持っておられるという点も私どもちょっと聞いておりますので,非常に神戸が関西方面の入り口としては近いんだという形のものをアピールしていきたいなと思っています。そのためのパンフレットもつくっておりまして,もう配布を行っておるということでございます。  あと,ことしもビエンナーレ,ルミナリエ,神戸ロマンチックフェア,あるいはNHKの連続ドラマ風見鶏の館の放送30周年を迎えるというようなこともございますので,そういった魅力の発信にも努めてまいりたいと思っていますし,また,震災学習などを中心に教育旅行についても取り組んでまいりたいと思っております。  このたびの航空会社の路線再編でございますけれども,札幌線,羽田線,沖縄線の幹線路線が充実するということになるわけでございますけれども,羽田線,これはもうご承知のとおり,マーケットが大きい,かつビジネス機能が集中する首都圏とのアクセス利便性ということでございますので,企業誘致の促進あるいはビジネス交流といった点で私ども大いに神戸経済に寄与していくと思ってますし,また,その他の就航先につきましても,ホテルなど観光関連産業の活性化には必ず役に立つと,そのためにも観光客の誘致を図るという観点で思っております。あるいは今やってますけども,観光・交流という形で祭りの交流とか,そういったものをやってまいりますし,1つ1つ着実に事をなしていって,私は路線の充実,利用者の拡大に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 21 ◯山野みなと総局参与 航空貨物の取り組みでございますけれども,航空貨物につきましては,開港後1年間で札幌線,沖縄線など長距離路線を中心に2万4,000トンの貨物を取り扱いました。これがどういう数字かといいますと,全国に地方自治体,三種空港──地方自治体が管理する三種空港,55空港ございますけれども,平成16年度の貨物の合計が6万3,000トンということでございますので,この2.4万トンと申しますのは,神戸空港単独で三種空港の約4割に相当するということでございます。しかしながら,背後圏のすぐれた道路交通ネットワークなど,神戸空港のメリットを考えると,さらなる潜在的なニーズは十分にあると考えてございます。  これまで航空貨物の利用促進を図るため,航空会社や航空貨物代理店に対する個別訪問,市内に工場を持つ荷主企業への神戸空港利用の働きかけなどを積極的に取り組みを進めてまいりました。ご指摘のとおり,航空貨物代理店の国内航空貨物の拠点が伊丹空港の周辺に立地してございまして,宅配貨物など他の貨物等を混載される貨物につきましては,一たん伊丹に集約されてから後に神戸空港に転送されるケースが多いと聞いてございます。しかし,一度に取り扱う貨物量が多くてコンテナ単位で工場,いわゆる荷主から出荷される場合は神戸空港に直接輸送されているケースもあり,貨物のボリュームによって輸送ルートは異なるケースが多いと聞いてございます。今後,取扱量の増加に向けて,大口貨物の誘致に向けて,市内はもとより,阪神間や東播磨地域に工場の拠点を持っている企業やJA,いわゆる農業関係団体など個別荷主への訪問PRを精力的に行ってまいりたいと思います。  また,神戸空港の貨物を集めるための航空貨物代理店,いわゆるフォワーダーでございますけれども,新たな集配ルートの設定などの課題についても働きかけてまいりたいと,調査をしてまいりたいと思っております。  さらに,航空会社とともに岡山や四国など,より広域的なセールスへの取り組みを進めるとともに,特に貨物需要の多い沖縄線,札幌線での航空会社に対する機材の大型化の働きかけなど多方面での働きかけの取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。  現在,空港島の用地につきましては,神戸空港の機能強化を図る観点を踏まえ,インセンティブ策の検討を進めてございます。総合物流施設用地についても,今後企業立地を促進させ,神戸空港の物流拠点としての機能の強化を図ってまいりたいと考えてございます。  なお,関西3空港の役割分担では,神戸空港は神戸市及び周辺地域の国内航空需要に対応する地方空港と位置づけられており,国内航空貨物の取扱量の増加に向けた取り組みを鋭意進めてまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 22 ◯美濃みなと総局参事 私の方から神戸港のセキュリティー対策につきましてご答弁を申し上げます。  委員ご指摘のとおり,2001年9月のアメリカの同時多発テロ以降,国際物流におきます安全性,非常に重要視をされてまいっております。アメリカを中心にさまざまなセキュリティー対策,24時間ルールとか,あるいはC─TPAT制度とか,いったのがそうでございますが,こういった対策が講じられてきてるところでございます。神戸空港におきましても,改正SOLAS条約の発効に伴いまして,国際船舶・港湾保安法というのが施行されました。神戸港でも16年度よりフェンスの設置あるいは監視カメラなどを設けまして,外貿埠頭の保安対策を強化しているところでございます。  委員ご案内のとおり,現在,ISO,これは国際標準化機構でございますが,このISOによりまして,国や企業によって異なりますセキュリティーに対する考え方,これを統一をいたしまして,生産地から最終消費地までのサプライチェーン全体,すなわちすべての輸送手段あるいはあらゆる貨物,これを対象としました包括的な基準の国際規格,先ほどお話のございましたISO28000シリーズ,これの策定作業が進められておるところでございます。こういった中で,神戸市では国際物流のセキュリティー対策,これにいち早く取り組んでいるということを国内外に強くアピールできると考えまして,平成17年9月に国際規格の策定作業を進めますISO/TC8,これはISOの中にあります船舶及び海洋技術に関する専門委員会でございまして,これのワーキンググループを日本で初めて招致をいたしました。また,今月東京でポートセールスの一環として開催いたしました神戸港セミナーでも,首都圏の荷主や船会社あるいは港湾関係事業者,これ,およそ180社,350名が参加をいたしておったわけでございますが,この中で国際物流のセキュリティー分野の学識経験者にISO28000シリーズの規格と神戸港の取り組みということについて講演をしていただきました。神戸港が国際物流セキュリティーに取り組んでる状況ということを情報発信をいたしました。また,電子タグとか電子シールなどを使ってコンテナ貨物の位置,状況などを捕捉します実証実験,これはNIROが進めておるわけでございますけれども,この実証実験にもオブザーバーとして参加をしております。  いずれにいたしましても,国際物流におきますセキュリティー,今後ますます重要性を増していくと考えてございます。神戸市といたしましても,現在策定中でありますISO28000シリーズ規格の内容とか,あるいはその効果あるいは電子タグ,電子シールに関しますコスト負担とか標準化の動向,あるいは国の方もこの問題につきましてさまざまな動きをしておりますので,国の議論等も見守りながら,業界の皆さんと歩調を合わせて適切に対応していきたいというふうに考えてございます。  それから,コンテナトラックの横転事故の関係でございます。ご指摘のとおり,コンテナ輸送時におきます横転事故,これ,先ほども東京とか,以前,静岡等にもこういった事故がございました。これ,例えばコンテナトラックの中に貨物が片一方だけに積まれてるとか,そういったいろんな問題点が指摘をされておるところでございまして,私どもも極めて重要な課題であるというふうに考えてございます。神戸港では,学識経験者あるいは港湾関係団体をメンバーといたしまして,神戸港安全戦略研究会,これを平成18年2月に設置をいたしてございます。コンテナトラックの安全輸送あるいはセキュリティーの向上に関する調査・研究に取り組んでおるところでございまして,この研究会の中で,委員ご案内のとおり,コンテナトラック横転防止の実証実験が行われております。本市も事務局として,これの連絡・調整とか,あるいは実験場所の提供などの役割を担っているところでございます。  また,18年度,国の方でも内航フィーダーの形成に係る実証実験の中で,この偏荷重の貨物情報の共有化ということで実証実験をやっております。神戸港も広島港とともにこれに参加をいたして,現在実証実験を進めておるところでございます。神戸港の安全性を高めていくということは極めて重要なことだというふうに認識をしております。今後,国の取り組みとも連携を図りながら,神戸港での実証実験の成果を情報発信していくことにより,神戸港の優位性につながるよう,積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 23 ◯水間みなと総局技術部長 私の方から渋滞対策と,それから工業高校の用地の件につきまして,ご回答させていただきます。  まず,渋滞対策の方でございますが,ポートアイランドに出入りする交通量を断面的に見ていきますと,開港前の17年の10月,12時間交通でございますけども,神戸大橋で5万3,000台,それから港島トンネルで7,000台,約6万台の車が出入りしております。それから開港直後の18年の2月でございますけども,神戸大橋で5万7,000,それから港島トンネルで1万3,000の7万台ということで,開港前後で見ますと,約1万台の交通量が増加してるというところでございます。  それから,具体的な渋滞対策とか,あるいは住環境を守るための対策ということでございますが,まず1つは,空港の開港に向けまして,いろんなお客さん,新しく入ってこられるということもございまして,高速道路とか,あるいは市内の主要幹線道路等につきまして,各管理者等とのお話をしまして,誘導サインをつくるとか,あるいは島内につきましても,従来からやっておりますけども,ポートピア大通りの方に,できるだけ通過交通を通さないように,東西の幹線,港湾の臨港道路の方に誘導すると,そういうようなことをやっております。  さらに,これは都市計画総局の方がやっておりますけども,生田川の右岸線の整備にあわせまして,私どもの方の新港の東ふ頭連絡線を整備いたしまして──ということで,新神戸トンネルから港島トンネルに直結されるということで,神戸空港の方には南進しまして,東側の臨港道路を通ってスムーズに入っていくというようなこともやっております。それから,東側の臨港道路につきましては,6車線道路になっておりましたけども,これを8車線化をしております。さらに,大型車等も非常に多いということもございまして,車両のわだちぼれ等がございましたけども,これも舗装をし直しまして,交通騒音あるいは住環境への対策ということで整備をしておるというところでございます。  それからあわせてですね,東側の臨港道路に非常にコンテナ車両が非常に多く通行しておったわけでございますけども,ポートアイランドの2期の西側護岸の背後にコンテナ専用の通路を整備いたしまして,コンテナ車両の分散を図っていっております。それから,開港にはちょっと間に合っておりませんでしたけども,兵庫県警さんの方で信号の集中制御といいますか,そういった形で,車がスムーズに流れるようにということでの集中制御をやっていただいておりまして,従来は各交差点等でよく赤の信号で渋滞しておりましたけども,これがスムーズに流れるような形にしていただいております。こういった渋滞対策等をやりまして,開港当初,ポートアイランドの中におきましても,渋滞が見れておりましたけども,現在のところは,港島トンネルで時間帯によっては一部信号,1~2回待ちというのはございますけども,全体的には落ちついた交通流になってるんじゃないかなというふうに考えております。  それから,例の神戸工業高校の用地のところでございますけども,昭和54年に当時の開発局から教育施設用地として教育委員会の方に分譲をさせていただいておるところでございます。その高校の建物の方の用地をというお話でございますけども,ちょっと回答しにくいところがあるんですけども,非常に駅に近いとかということで,いろんな土地利用が考えれると思います。いずれにしましても,地域住民の皆さんの理解を得ながらですね,全体の地域の活性化につながるような形の土地利用になったらいいじゃないかなというふうに考えております。  以上でございます。 24 ◯豊田みなと総局参事 私の方から,かもめりあ周辺の施設整備の効果ということにつきましてお答え申し上げます。  神戸市では,ハーバーランドから中突堤,メリケンパーク,それから新港突堤西地区,これを海と船に親しめる都心ウオーターフロントの創造をテーマに再開発を進めてきたところでございます。平成17年2月に策定いたしました,みなと神戸─いきいきプランにおきましても,港をにぎわいを目指す場として活用して,都市の活性化とともに,観光交流都市神戸の一翼を担うことを目指すこととしております。近く着工されます,かもめりあ西のホテルラ・スイートでございますが,海外からの観光客や女性同士,また家族での利用を主なターゲットとした全室70平方メートル以上のスイートルーム70室から成る,周辺の既存のホテルとはまた異なったリゾートホテルであるということでございます。  また,今回,かもめりあ東に進出が決定いたしました商業施設でございますけれども,物販,飲食,バンケットから成ります複合的商業施設でございまして,観光遊覧船との連携や屋外のステージを活用しましたイベントの開催,それから周辺商業施設と協調した催し物やセールの展開など,地域全体での集客の充実を図ることが提案されておりまして,周辺施設との相乗効果を意識した計画になってございます。  なお,かもめりあでございますが,神戸独自の観光資源として多くの人に親しまれております観光遊覧船のターミナルでございます。これ,あす3月1日からは,かもめりあと神戸空港を結ぶ航路が新たに開設され,さらに4月からは,ポートアイランドに開港する3大学の前面にも寄港することが予定されておりまして,さらに周遊性が強化され,遊覧船の魅力も増すことになると思われます。中突堤でも昨年から外航客船が就航するようになりまして,多くの市民が豪華客船の姿を楽しみに,かもめりあ周辺を訪れておるところでございます。また,かもめりあ北側の国産・弁天地区では,TEN×TENをはじめ既存の倉庫,上屋を転活用いたしましたさまざまな種類の集客施設も立地しております。このように個性的で多様な機能が充実しつつある,かもめりあ周辺と大規模商業施設が立地するハーバーランドがそれぞれの独自性を生かして,互いににぎわうとともに,相乗効果を発揮して,ウオーターフロント全体の活性化を実現するために,例えば神戸運輸監理部の主催いたしております,中突堤を中心とする臨海地区の活性化推進委員会,こういったものがございますけれども,こういったものを活用いたしまして,元町や旧居留地なども含めまして,ハーバーランドとの連携を密にしてまいりたいというふうに考えております。  また,企画調整局が中心になりまして,神戸市をユネスコが承認するデザイン都市に申請するということを聞いてございます。本年2月に提出されましたデザインをまちづくりに生かすための研究会の報告に,都心及びウオーターフロントがリーディングエリアとして位置づけられているということも踏まえまして,みなと総局といたしましては,ウオーターフロントの再開発に当たりまして,眺望や景観面にも配慮し,デザイン都市・神戸の実現に向けた役割をしっかりと果たしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 25 ◯分科員(松本しゅうじ) たくさんお聞きしましたので,余り時間がありませんので,まず,今のウオーターフロントね,これについては,モデルコースの設定もあると聞いておりますので,できるだけインターネットで神戸市の情報発信ということでいっぱい出していただきたいと思います。  それから,ユネスコの話も後で聞こうかと思ったんですが,これはうまくいくとですね,アジア初ということですから,また話題性がいっぱいということで,いっぱい旅客が来れるんではないかと,集客の神戸の目玉になるのかなと思ったんでお聞きをいたしました。できるだけシドニー湾,何回も行かせていただいたんですが,あれに近いような状態にだんだんなってきたなと思いますので,ボートで遊んだり,その周辺,必ず行けば,そっちと,こうなりますと,観光客──修学旅行やほかの誘致も,USJに行かずに,まずこっちに来てもらってというようなことも将来は考えれるかなと思っております。頑張っていただきたいと思います。
     それから,セキュリティーのことでございますけども,このISOの話は非常に重要なんです。他港にない,神戸港でなきゃできないというものは利便性も含めて陸・海・空,そろったということを常におっしゃってるわけですが,危険物を排除するということは安全な港イコールトランジットを含めて海外からもいっぱいとれるんではないか,そこへ行けば,要らんチェックをしなくてもオーケーというようになることはですね,非常に神戸港がもう──スパ中の話も後でしますけれども,非常に優位性が高いということですから,重要と考えてるんじゃなくて,最重点として,他都市に負けないように一番にとると。そして,これは実はそこだけじゃなくて,トラックの話もそうなんですが,実証実験でいきますと,普通の道路を40キロ制限で走っても,偏荷であったら,必ず事故するんです。そのことを一生懸命実証実験で,今きっちりと,国交省の方も評価していただきつつあります。それがそういった意味でいきますと,実は動いてるものだけではなくて,船から岸壁に揚げてくるときのガントリークレーンも含めて,これにもそのようなことができると聞いておりますので,それもできれば,そこでまたチェックはできる。もう港の中だけで,すべて安全,すべてが処理してしまうというのは他港にないので,これは非常に最重点として今後取り組んでもらいたいということで要望しておきます。  それから,スパ中のことでございますが,まずは一開港化と,これがすべてのようなお話でございました。港湾コストの削減という分では,2分の1,入港料,とん税の話,それぞれ足したら15%の非常に効果が高いという局長のご答弁いただいた。これで勝てるかどうかはわからないという話でございますけれども,確かに上海,釜山というところで,釜山も大変四苦八苦して神戸に──日本にいっぱいセールスに来ておるようでございますが,16,17,18と予算見る限りは,単年度黒字を港湾事業会計,出していただいておりますので,本当に高い評価をさせていただきたいと思いますし,大変厳しい中でもいろんな施策を入れておられますので,これについても高い評価させてもらいたいと思います。  一番,自分自身で思ってるのは,上海事務所がオープンしたということでございます。いつになったら,あの中国の上海に行くんやろと,荷物のあるところにいつ事務所出すんやろと,こういうことを常に気にかけておりましたのが,オープンしたということでございますので,非常に大きな期待をこれからしてまいりたいと思います。これはもう再質問というよりもですね,港間競争,内外ともにですね,再度,もう1度──メリットは聞きました。勝てるとこまでいかんと言いますが,早期の実現,ほんだら,いつごろになったら神戸港は国際港都として,さらにこんな進化ができるんやということになるように思っていらっしゃるのか,局長に再度質問します。  それからポートセールスのところですね,日産の横浜やらトヨタの名古屋に次いで大阪を抜いて3位いうのは,ごっついことをやったなと,こう思っております。中古車の自動車は非常に,まだまだ伸びるそうでありますから,期待をしております。ただ,それ以外のところでですね,いっぱい行ったいうことを聞いてます。セールスに行ったんやけど,なかなかうまくいかなかったものもたくさん残っていますと,ただし,今回いろんなまた新しい施策を出しましたんで,そこに対しては,今まで,あっ惜しかったないうところはたくさんあると思うんですが,そこの部分,もう1遍,せっかく会うたんですから,セールスしたんですから,再度行く必要があると思うんですが,何件ぐらい,そんなのがあったのかなと,どんな業種だったのかなというのを少しお聞かせいただきたいと思います。簡単に,時間がございませんので,お願いします。  それから企業誘致のことについてはですね,これも新聞のネタ,そのままいろんな形で50ヘクタール達成ということで,局長が自信を持っていますということでございますので,本年度中ということで──来年度中ということですね──ということで期待をしておりますので,フルに発揮をしてもらいたいと思います。これは要望にかえておきたいと思います。  それから空港のネットワークのことでございますけれど,これについては質問1個だけしたいんですが──2つですね。航空貨物2.4は非常に第三種空港としては40%握ってる──評価高いいう自己評価をされたんですが,僕はちょっとよくわからんかったんですが,これ,もう少し伸ばすということが,どこまで伸びるんだろうかという,じゃあ,数値目標持っていらっしゃるのかひとつ聞きたい。それから国際貨物ですが,答弁がなかった。これ,もう1遍答えてもらいたい。  それから修学旅行等を,教育委員会でいろいろとお願いの話をしましたら,実は昨年は遅くて,もう先に計画があったんでということで,ことしこそはと思って大きく期待をしています。ただ,石油が高騰したり原油価格が高騰したりというような話があって,教育委員会にチェック入れますと,その部分,多少上がってでも,2,000~3,000円分ぐらい上がっても見ますという話なんで,そこら辺,本当によく話をして,マッチングされてるのかどうかをしっかりとお聞きしていただいてですね,JALさんの修学旅行の大型とかいう話,それから神戸空港はコンパクトなんで,ちょっと小さいんで,いいところもあるけれども,修学旅行がたくさん来たときに,そこの待機の場所が少し問題なのかなというような一部報道もありましたけれども,その点はどのように解消するのかもお聞きしておきたいと思います。  それから最後に渋滞でございますけれども,この渋滞対策でございますけどね,これ,いろんな形で対策を行っていただいて,道路整備もされてですね,非常にこれからもっともっと海コンの──トレーラーですね,これはもっとふえていくと思います。セールスするんですから,それからスパ中とっていこうとするんですから,それから航空貨物も含めて伸ばそうとするんですから,当然ふえていきます,一般も臨港も。そうなってきたときに,やっぱり込むということを考えますと,渋滞対策というのは非常に大事でございまして,実は,ご存じのとおり,大阪──東京ですね,長蛇の列出して,もうえらいことになってます。周辺道路も,もうむちゃくちゃな状態でございます。まして,待ってるんですから,排気ガス垂れ流しでございます。そんな環境が非常に悪いというところがございまして,実は新聞によりますと,最悪の場合,東京港の大井ですね,こういうコンテナ埠頭,主要道路の混雑渋滞改善されずということで,最悪の場合,7キロにわたって約400台のコンテナが車両が並んでおると,コンテナ1個の搬出入に3時間以上の待機をすると,この間ずっとお金がむだに流れている。環境も非常に悪い。そしてその間を子供たちが,学校通路もあったり,いろんなことでもう非常な問題になっておるということなんです。ましてや,一般交通,バスの走行にも重大な支障を起こしていると。それで,できる限り,そんな,向こうどんな対策してるかというと,東京都の港湾局も混雑解消に向けてシャシープールの確保,またウェブカメラを使っていろいろとうまく流していこうということ,いずれにしても違法駐車もあるわけでございますので,シャシーをそのままほったらかしてるというようなことも考えると,込めば込むほど大変なことになるなと思いますので,やっぱり港の港勢拡大ということが一方でありながらですね,そんなことが他港で起こってると,それについて実は神戸市ではええことしとんです。道路を管理する神戸市としてですね,渋滞解消に対することにおいて,コンテナシャシーを一時的に切り離して,その場所をちゃんと確保して,その効果は上がっているというふうに私も理解しておりますが,一部報道で否定的な見解があるんで,この点について,ようわからんなと,官民協働して頑張ってるという部分とですね,東京や大阪で大変なことになってるということと,余りにも意見が食い違ってますんで,ちょっと時間がありませんけれど,簡明にお答えください。  以上です。 26 ◯主査(松本 修) 当局に申し上げます。質問時間が残り少なくなっておりますので,答弁は簡明にお願いをします。 27 ◯山本みなと総局長 済みません,答弁簡明ですけど,私ちょっと間違ったことを言ったみたいで,先ほど港湾コストと,5%,15%と言うておるのを,船舶コストでございますので,おわびして訂正申し上げます。  それから,1つは港間競争,早期の実現ということでございます。4年連続250万TEUという形で──240万TEUということでございますけれども,4年連続伸びてきておると,早急に250万にして,さらなる拡大を図っていくという気持ちでやっております。ただ,その核となるスーパー中枢港湾施策でございますけれども,要するに,まだ始まったばっかりということでございまして,ただ,これをやるときには,ぜひとも国の支援といったものが要るというふうに考えております。国への要望活動でございますけれども,国際物流戦略チームというのを関西の産・学・官で構成しておりまして,政策提言書というのを18年4月に国に提出しております。  スーパー中枢港湾施策についても緊急提言という形でございまして,その中で大阪湾諸港の一開港化の実現というのは,今鋭意進んでおりまして,私どもも入港料の低減をやるということでございます。あと,情報関係では,JCL─netを活用した実証実験の実施,港湾の手続の簡素化,そういったものを検討しております。ただ,なかなか進んでないのが,やはり低廉良質な特定国際コンテナ埠頭の形成という形で公設民営に向けた動きといったものがなかなかできてないということでございます。そういったことも含めて,国へ要望してまいりたいと思っております。  それと,ポートセールスで何件ぐらいだめだったのがあったのかということでございますけれども,メモが回ってこないところを見ますと,かなりの数,だめだったということでございますので,ちょっと私わかりませんが,ちなみに12回のダイレクトメールで5万3,250社にアプローチしたけれども,17社と交渉ということでございますので,多分,5万3,200数十社はだめだったということではないかというふうに思います。ただ,企業誘致とかポートセールスはですね,先生ご承知のとおり,1度交渉して契約に至るというケースは,これはもうまずないというふうに思います。大変重ねることが,企業訪問を重ねることが誘致にとっては重要だと思ってます。  現在,神戸港で飛躍的に伸びている中古自動車及び建設機械,このオークションは,当初,幾度となく進出しましては消えていく中,数年にわたり交渉した結果,現在の一大拠点の形成につながったということでございます。また,摩耶ふ頭やポートアイランドにある他の物流センターにおいても,他港との厳しい引き合いの中,何回も本社を訪問して神戸港の魅力をアピールして,どちらかと言うと,これ,勝ち取ったというふうに思ってます。  交渉で契約に至らなかった企業にも定期的に訪問するなどして,中には経営状況が好転すれば進出できるといった事例も出てきております。先生ご承知のようにまだまだ至らぬ点もあると思いますけれども,きめ細かく丁寧に対応して,私どもとしましては,地道な努力を重ねてまいりたいと思ってますので,よろしくお願いいたします。 28 ◯山野みなと総局参与 航空貨物の件でございますけれども,これは私ども平成14年に予測した時点では,2005年で4万1,000トンということでございますので,2万4,000トンは,達成率としましては60%でございます。これが数値目標でございまして,これは飛行機のおなかの部分を使って,その容量から換算したものでございますので,まだまだおなかがあいてると,ベリー貨物ということでございますけれども,これについて鋭意需要喚起に努めてまいりたいと思います。  それから,国際貨物については私お答えしたつもりでございますけれども,3空港の役割分担の中で,神戸は国内線,国内航空貨物を扱うということでございますので,これの需要喚起に当面は努めてまいりたいと考えてございます。 29 ◯岡口みなと総局経営部長 コンテナトレーラーによる渋滞対策についてでございますが,ご指摘のとおり,このコンテナトレーラーのゲート待ちによる渋滞現象は,神戸港に限らず他港でも同様に抱えておる問題でございまして,神戸港では,かねてより,港湾関連業界はもとよりでございますが,地元住民の皆さん,また周辺企業の皆さんからも強い要望が出てきたものでございます。このコンテナトレーラーのスムーズなコンテナターミナルへの搬入は,ご指摘のとおり,港湾物流コストを低減させ,神戸港の活性化に資することはもとより,交通事故の防止,また排ガスによる環境負荷の軽減に効果が上がるというところから,17年4月よりポートアイランド,六甲アイランドの2カ所におきまして,コンテナシャシーを一時的に切り離すという仮置き場を設置し,取り組んでいるところでございまして,この取り組みは,先ほど答弁がありました海上コンテナトレーラーの専用通路などとあわせまして,神戸港ならではの効果を上げてると考えてございます。今後とも,港湾管理者といたしまして,神戸港の活性化のため,また周辺環境の保全のために必要な措置ということから,より適切に取り組みたいと考えてございます。 30 ◯後藤みなと総局参事 教育旅行の件でございますが,ご案内のとおり,2年前から調整に入っていただきます。いうことで,今年度は,神戸空港開港の年次ということで,ダイヤも調整の段階では決まってなかった,機材も決まってなかったということから,神戸空港をご利用いただけなかった学校もあったのは事実でございます。現在,19年度の希望は46校,市内中学校でございますが,要望を出していただいておりまして,現在,神戸便を使っていただくように旅行会社が最終調整中と聞いております。なお,航空運賃の値上げの件,我々も教育委員会を通じて話が入りましたんで,これ,19年度,20年度でございますが,特に20年度が,おっしゃったように,3,000円ぐらいの値上げになるんではないかというお話がありましたので,教育委員会ともども航空会社といろいろ協議をさせていただきまして,何とか教育旅行の予算の範囲でおさまるような方向で今ご調整をいただいてると伺っておりまして,今後とも連携をとってやっていきたいと思っております。  以上でございます。 31 ◯分科員(松本しゅうじ) 時間がございませんので,終わります。頑張ってください。 32 ◯主査(松本 修) 委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後1時10分より再開いたします。   (午後0時8分休憩)   (午後1時12分再開) 33 ◯主査(松本 修) それでは,ただいまから予算特別委員会第3分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,みなと総局に対する質疑を続行いたします。  それでは,橋本委員,発言席へどうぞ。 34 ◯分科員(橋本秀一) そうしましたら,早速お伺いをしたいと思います。  まず最初に,神戸空港の利用促進についてお伺いをいたします。  矢田市長は,神戸空港をより利用しやすく,市民に親しまれる魅力ある空港を目指し,一層の利用促進に取り組む決意を本会議でも述べておられますけども,神戸空港の今後の課題といいますか,目指す方向としては,運用時間の延長・拡大や,あるいはビジネスジェットの受け入れ体制の整備あるいは国際チャーター便,また,今,27便まで使われておって,この夏にはスカイマークがさらに沖縄便をということで,30のこの枠をすべて達成できそうだと,こういうところまで頑張ってきておりますけど,これをさらに今度は枠拡大に向けても取り組んでいかなければいけないだろうと思いますし,午前の質疑の中にもございましたが,いわゆるお客さんを運ぶのとあわせて荷物というものも,これ,大きなファクターとして航空貨物をふやしていかなければいけない。こういう問題があろうかと思います。  国に対して要望していくことと,そしてまた自分たちで頑張らなければいけない点と2つに分かれるのではないかと思いますが,国に対して要望していく点については,本会議通じ,あるいはこれまでも私ども皆さん方との質疑の中で,その方向は同じ方向を向いておると,こういうふうに考えておりますので,その点はきょう論議をするのではなくして,利用促進,PRだとか,あるいは集客について質疑をさせていただきたいと思います。  開港して1年で約270万人の方が利用していただいたと,いわゆる利便性の高い空港だと,皆さん方もおっしゃられ,そういうふうに整備をされてきましたが,使った方も,よくこの声を私は耳にしてます。ただ,当初の目標でございます319万というのを掲げた,1つの目標に置いたわけでございますから,これを早く達成するようにこれから汗をかくといいますか,努力をしていかなければいけないのではないかと思います。  市長は,本会議において,PR不足という言葉をよく使われました。その中で,中小企業を含め,認知度を高めていくという取り組みも少し言われておりましたように,午前中の質疑の中でも,局長の方から,その動きの1つが紹介をされたかと思いますが,具体的にどういうふうな方針を持って取り組んでいかれるのか,お聞かせを願いたいと思います。  それから,ターミナルの,いわゆるさらなる集客力強化を図ることによって,この神戸空港の利便性を見ていただく,あるいは体で実体験してもらうことによって,さらに空港の存在,それからこの利便性といいますか,いい空港だということが認識をしていただけるのではないかと思いますので,こういう点の認知度を高めるのにどういうふうにお考えなのかをお聞かせいただきたいと思います。  特にですね,神戸の中,周辺でも,まだ神戸空港が開港していないというふうなイメージをお持ちの方も中にはおられるんですが,特に東京都の羽田の便がこれだけたくさん使っていただいておるんですが,東京側では,さらにこの認知度が,私は低いというふうに思っておるんですが,今後,いわゆる首都圏におけるPRについてどのように考えておられるのか,お聞かせをいただきたいと思います。  それから,神戸空港のPRをしていく中において,アクセスのよさというのは,よく言葉にも,それから文章にも書かれておりますが,いわゆる神戸空港ならではの離発着時の景観ですね,夜の夜景あるいは昼間であれば,天気のいいときに,六甲山とまち並みと,そして海の関係,こういう非常にいい調和のとれた神戸のまちというものをですね,きちっと独自のセールスポイントとして紹介をしていく,PR活動に展開をしていくということが必要ではないかなと思うんですが,この点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。  次に,空港の関係でターミナルの利便性向上,ターミナルの中の利便性向上についてお伺いをしたいと思います。  非常にポートライナー,あるいは車で行ってビルに入りますと,チェックインのカウンターがあって,すぐ,いわゆる,この保安の検査場を通って中に入れるという,このことは,だれしも驚くというのが普通でございます。しかしですね,朝,いわゆる7時台のところに,羽田であったり,他に飛んでいくのが集中しますね。このときに,今お聞きといいますか,自分たちも使わせていただいてますのでわかりますが,3つの保安の検査場が──3つあると,その横にもう1つあって,トータルで4つあるということなんですが,通常3つしか,一般的には使われていない。そうすると,この時間帯に行った場合に,やっぱり待ち時間があるんですな。それ以外の昼間であれば,ほとんどチェックインをして,チケット持って検査場に行けば,前に1人か2人おりながら,すっと入っていけるという状況ですが,この朝ですね,入っていくときにやっぱりそこに並ぶというふうなことができてますので,やっぱり利便性をこれだけ言うていく,神戸空港からすれば,この充実というのは,もう一歩踏み込んでやっていくべきではないかな。だから,319万のお客さんに使っていただいて,さらに機体を大きくしながら,もっと多くの方に使っていただこうということになっていけば,こういう点について,当然私は前に前にですね,手前手前で整備をしていく必要があるのではないか。  今度は反対に,夜9時以降に帰ってきますね。そうすると,あのときに飛行機が皆集中してきます。この前,東京から帰ってきたときには,4つのエプロンが皆埋まってて,さらにエプロン以外に2機が横に待機をしておると,だから私が見たとき,6機神戸空港に飛行機が並んでる。そうすると,皆さん,手荷物を持って,24時間無料の駐車場に走るわけですね。今度,自分の車に乗ったのはいいんですが,出るときに,駐車場の出口で待たないんかと,列ができておる。こういう状態,特に東側の第1駐車場いうんですかね──の方でそういう事態が起こってるので,やっぱりこれ,今言う利便性というのをもっと協議していただくということになれば,この出口の整備ですね,このことを対応していかなきゃいけないのではないかと思いますので,この点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。  それから,ビジネスジェットの関係でございますが,本会議でも質疑をうちの会派でさせていただきましたが,いわゆるこのCIQの手続について,まだ十分早い段階で申し込んだりいろいろしないと,なかなか対応できにくいという話がございましたし,秋に行われます華商大会で,その利用が期待をされるんだと言いつつも,この部分がやっぱりきちっとしていかないと,その話にはなかなかなってこないのではないか。この辺について,どういうふうに今後取り組んでいかれる考えなのか,あるいは今度そういうビジネスジェットが入ってきていただけるとなったときに,先ほども言いましたが,9時過ぎに帰ってきますと,神戸空港のエプロンのところに,いわゆる6機,7機がとまっておると,このビジネスジェットが仮に5機,6機ですね,神戸に入ってきたいと,この華商大会のときに言ったときに,そういう駐機であったり,誘導であったり,そういうものがきちっと問題なく体制が今──整備といいますか,考えておられるのか,この点についてお聞かせをいただきたいと思います。  それから,大きな2つ目として,海上アクセスについてお聞きをしたいと思います。  午前の質疑にもございましたが,利用していただく方の数が少ないということで,いろいろございました。料金面あるいは荷物の,いわゆる運搬に対するインセンティブといいますか,それをつけていくいうことで,今後枠を──使っていただける方をふやしていきたいと,こういう気持ちを述べられたこと,これはその方向でいいと思いますが,やっぱりね,今,45分に1本なんですわ。そうすると,これ非常に,ある面で使いにくいんです。三宮の駅から関空に行くのに,バスで時間はかかります。60分か65分ぐらいかかるんかな。ところが,朝,夜になってくると,10分に1本出しとんですね。これ見てみますと,ちょっとあの辺で見てると,バス1台にやっぱり10人かね,よく乗っても15人ぐらいしか乗ってないんですわ。しかし,これ,10分ごとに出ますから,トータルしたら65万ぐらいの方が使っておられると,年間で。それから,今のベイ・シャトルで,私は逆にお金がかかるのかもしれないけど,今の45分に1本をもっと短くして,利便性をよくして──そういう利便性をよくしてあげないと,飛行機を使おうって,関空から飛び立つ,あるいは関空に帰ってきた方というのは,このベイ・シャトルというのに,なかなか目がいきにくい部分がある。しかし,朝の質疑にございましたが,いわゆる教育旅行だとか,そういう点も,今度逆に神戸から飛んでいくけども,本当は神戸に帰ってきてほしいけど,重複して飛行機が使えないとなったら,関空におりていいじゃないですか。そのときに,自分たちの住んでる神戸の港のというか,大阪湾のこれをきちっと使ってもらうとか,そういう配慮を今後しながら,ベイ・シャトルについてはぜひ生かしていってほしいないと,こういうふうに思いますので,今のような関係についての考え方をいただきたいというふうに思います。  それから,朝もございましたし,新聞等にも記事に載っておりましたが,3月1日から,いわゆる中突堤と神戸空港の遊覧船がスタートすると,こういうことで,それから局長のお名前で,この関空との──ミニクルーズの開催ということで,25組50名の無料の招待と,こういうのが出されておりますが,逆に,こういう船がね,今の定期便は45分に1本で2隻しか運用できないと,しかしこういうふうなものがさらに──今回はこれ,無料でのクルーズですけども,中突堤から神戸空港に寄って,これがさらに関空まで動いていけるよというふうな中での組み込みといいますか,そういうふうなものを今後考えていくことができないのか,あるいは観光面で,こっちから関空に行く,関空でいろんな買い物というのもあるし,向こうのりんくうタウンのところのいろんなショッピング街もありますけど,関空側,大阪側からこのベイ・シャトルを使って神戸空港に来て,そこで空港の中での買い物もそうですし,神戸のまちに来る,そういう利用ができるような面での,ワンデーチケットみたいなものも再度発行しながら利用促進を図ってはどうかなと,このように思いますので,この点についてお聞かせをいただきたいと思いますし,それと,やはりPRです。神戸から関空に行くために,使った人は当然神戸に帰ってくるのに,このベイ・シャトルのこと,頭にありますけども,他都市から来て関空におりた方は,神戸に来るのにバスしかないという,こういうふうな思いで,ほとんどバスと電車しかないですから,私も,札幌からやったですかね,帰ってきたときやったですかね,JALやったかなと思いますが,関空に到着したときに,神戸には神戸空港行きのベイ・シャトルがございますというような機内でのアナウンスをしておりましたけども,やっぱりそういう点もですね,きめ細かく対応していくということが必要ではないかなと思いますので,この点についての考え方をお聞かせ願いたいと思います。  それから,神戸港についてでございますが,午前の質疑の中にもございましたように,特に内貿貨物の伸びが大きくて,順調にコンテナの数をふやしてきておる,あるいは内航輸送の強化を図ることによって,その量を拡大をしてきておるというふうに話がございました。局長の方から,2008年の250万TEUの目標に対して3つの柱を挙げられました。瀬戸内の貨物を引っ張ってくるということ,2つ目には中国の貨物だと,3つ目には神戸周辺の貨物をどういうふうに神戸港に集めてくるかと,こういう話がございました。私がお聞きをしたいのは,神戸周辺の貨物を神戸港にと,それも神戸周辺って,ほんまの兵庫だけじゃなくて,四国もそうでございますし,船を使って来てタイムリーに持っていくのがいい荷物と,それから,いわゆる環境の問題を考えると,トラックというのは非常に,今減らすような方向の話も当然ございますけども,でも,時間のタイムリーさを考えたときに,あるいはこの物流の中で,やっぱりコストですから,時間も。そういう中では,いわゆる陸送ですね,この貨物の神戸に集めることを軽視しては,私はならないと思いますし,午前の質疑で,観光の人なんかでも,京都やとか奈良やいうたら,神戸から物すごい遠いように感じられておるというふうなご答弁されてましたね。というのは,やっぱりここ出てからね,この前の道路のちょっとした渋滞がそういう認識になるわけです。だから,荷物を集める意味からも,これはお金のかかる話でございますけども,これまでも言われてきております阪神高速の湾岸線のですね,この実現に向けた取り組みをやはり着実に進めていく必要があるのではないかと思いますが,この点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。  それから4点目に,ひとつこれ,みなと総局,新都市整備で1つの方向が出せる話ではないんですが,少し問題提起といいますか,思っておるのを述べさせていただいて,局長の思いなりをお聞かせいただきたいと思います。  住宅団地のオールド化といいますか──に対する対応,今後の課題でございます。よく言われます東京・多摩ニュータウンだとか,あるいは大阪の千里の話がよう出てますが,私の住んでます西区でも,いわゆる西神中央ですね,ここがやはりかなり今,オールド化というよりも,まだそこまで全体は膨れ上がってませんけども,子供さんの数がもう激減してきとるんですね。一番最初にまち開きといいますか,スタートしてきた,いわゆる西神中央の駅から東側のあの農業公園に近い方の狩場台だとか糀台だとかいいますと,もう子供さんの数が今非常に少なくなっておる。狩場台の小学校を1つ例にとりますと,全校でも今220~230人しか生徒さんがいないと,糀台のとこへ来ると,何とか2クラスはできてますけども,そういう状況,さらにこれが減ってくる。西神中央の駅を挟んで,西側の美賀多台が神戸市内でも一番マンモスの学校だ,1,000何百人いわれてたのが,もう今800人か700人台になっておるという状況なんですね。  先ほどの多摩とか千里と違いますのは,狩場台とか糀台の方へ来ると,駅周辺は高層のマンションがありますが,ほかは一戸建てとか,2戸,3戸,5戸が1つの棟になったような団地をもともと形成しとんですね。これ,非常に次の手の打ち方としては難しいと思うんです。やっぱりこれから子供さんを持った方々が入ってきていただいて,いわゆる住みやすい環境の中で生活をし,学んでもらうために,今後このまちづくりというのをもう1度考えていかなきゃいけない時期に来ておるんではないかな。それで,これは,いわゆるみなと総局だけでどうのじゃなしに,むしろ都市計画だとか,あるいは企画調整だとか,全体的な話になるんですが,土地を整備してお売りになったみなと総局として,こういう問題について今どのようにお考えなのか,お聞かせを願いたいと思います。  以上です。 35 ◯山本みなと総局長 それでは,私の方から,海上アクセスの便数の利便性の問題ということと,ニュータウンの課題ということと,神戸空港の利用促進についてお答えさせていただきまして,あと参与,部課長からお答え申し上げます。  まず,海上アクセスでございますけれども,ご承知のとおり,平成18年度の乗船客数は,目標の4割強の達成率ということでございます。目標を達成できなかった主な要因としては,今ご指摘がございましたように,便数の問題といったものも我々はちょっと頭の中に入れております。現在のダイヤは,単純に45分間隔で運航してるわけでございますけども,そしてリムジンバスが10分間隔ということでございましたですけども,ベイ・シャトルが20便に対してバスは50数便あるという形で,その点を考えますと,なかなかベイ・シャトルの20便といったものが競争力としていかがなものかというご質問だと思いますけれども,便数の問題につきましては,現行の2隻運航以上の体制をとるということについては,これ以上増便して運航間隔を短縮するということは,ちょっと現時点では非常に難しいというふうに考えております。  ただ,あのダイヤが適正なんかどうなんかということは,私どももちょっと疑問に思っておるところでございます。特に関空の到着便の増加ということもございますので,乗船客が多く見込まれる昼間の時間帯に,やはり工夫が要るなというふうに思っております。実は4月より,そのあたりの便数をふやして調整することによって乗客増といったことも考えていきたいと思っております。あわせて,そういった利便性向上のために無料のポーターサービスとかですね,そういったものもやりながら,また7月に開始して乗客の方からいろんな意見も聞いてますので,案内表示をもう少し工夫したりやっていきながら,乗船客増につなげていきたいというふうに考えております。  続きまして住宅団地で西神ニュータウンでございますけれども,確かに子供の数が少なくなってきたということは私も実感しておるわけでございますけれども,神戸市の住宅団地,大体,開発しますと,勤労者世帯がざっと入ってこられて保育所,幼稚園あるいは小学校のニーズがいっときに来まして,あとまたすっと引いていくというふうな状況でございます。みなと総局としましては,昭和30年代から鶴甲,渦森,高倉台など,かなり多くの住宅団地の造成を行ってまいっております。ニュータウンのオールドタウン化ということで私呼んでおりますけれども,数年前から非常に全国的な話題になっておるという形で,近くであれば,明舞団地あたりも問題になっておるということで聞いております。神戸市としましては,企画調整局を中心にですね,みなと総局も参加し,関係する局あるいは区役所が集まりまして,計画的開発団地における方策検討を行っているところでございます。その検討の中で,世帯数や高齢化率などの基礎的なデータ収集,またモデル団地,これは多聞台とひよどり台でございますけども,アンケートをとりまして,一応今のところ,問題整理という点からは,やっぱり人口の減少,子供の減少,高齢化の加速,商業施設の衰退,道路・公園等都市基盤施設の維持・管理あるいはバスも含めて交通利便の確保あるいは土地利用の変化,これは従前の──との転売いうんですか,そういったことによる変化,あるいはその集合住宅も老朽化,これは先ほど申し上げた連戸建ても含むかもわかりませんけど,そういったことも課題として,一応全庁的な整理はしておるということでございまして,みなと総局も同じような問題意識を持って取り組んでおるところでございます。  あと,神戸空港でございますけども,PRをもっとやるべきであるという点と,ターミナルのさらなる集客力を高めないかんということと,東京での認知度をどうしていくのかということと,あとアクセス利便性以外に景観などもセールスポイントにしろというご意見でございますけども,神戸空港の一層の利用促進に向けては,地元企業による出張利用の促進を図っていくことが年間を通じた安定的な需要を確保する観点からも,私は大変重要だというふうに考えております。  このため,従来より商工会議所で水越会頭が会長になっております21世紀神戸空港活用促進協議会というのがあるんですけれども,そこで神戸空港利用促進宣言をしていただいて,企業ワーキング等を通じて出張利用をやってくれというお願いをしたりですね,出張機会の多い企業の総務担当部門への個別訪問とか,地元の企業団体の会合における利用促進PRとか,ポスターの作成・配布,また近隣都市においてミニキャラバン隊ということでキャラバンを出して商工会議所や個別企業を訪問しておるところでございますけれども,なかなか認知度が不足しておるという形で私どもも意識しております。  ご指摘のとおり,開港後1年間の利用促進の経験からですね,私どもは市内の中小企業を含めた,これは周辺市いうんですか,近隣市もそうでございますけれども,やっぱりきめ細かな対応が必要だなというふうに思っております。今まで主に団体にお願いに上がって,その団体の事務局から個別企業へお願いするというような形をとっとったんですけれども,やはりそれではちょっと遅いんではないかという形で,中小企業を含めた細かな企業を訪問していこうという形で,足でPRという形で私どもは思っております。また,航空会社も取り込みましてですね,商工会議所,これは兵庫県さんも入れて,いろんな団体に粘り強く出向いてPRしていきたいというふうに思っております。  また,ターミナルに集客力強化ということでございますけれども,ターミナル会社において,いろいろとイベントもやっておるという状況でございます。イルミネーション植栽の設置,また展望デッキにおける,これはハート形の電飾チェアの設置とかですね,3月にはファッションショーの開催とか,あるいは市といたしましても,9月に空の日というのがございますので,そのイベントや,先日,全日空さんが朝飛び立って帰ってくるという形の便を出していただきましたですけども,開港1周年記念イベントとかですね,いろんな機会をとらえてそういったことも取り組んでまして,神戸空港のファンをふやし,搭乗率の増加につながるので,引き続き積極的にターミナル会社とともに,私どもエアラインも巻き込んで,そういうイベントを実施していきたいと思っています。  東京でのPRということでございますけれども,やってきてるんですが,マンモス大都市東京でございますので,なかなか,目立つのにはちょっと時間がかかるというんですか,浸透するのに時間がかかるというんですか,なかなか難しいところがございます。したがって,日ごろから地道なPRをやっぱり繰り返しやっていくことが大事だなと思っています。  先日も東京からある団体の方が4名来られまして,3名は新幹線で来られました。1名が神戸空港で来られまして,その3名の方が,神戸はてっきり新幹線で来るものだという頭をお持ちで,いや,空港あるんですよと言うたら,ああ,空港あったんだっけというような形でおっしゃってましたので,なかなか浸透は難しいというふうに考えてます。できるだけ,そういった方にも航空をPRするとともに,私どもやっていきたいと。したがって,何もみなと総局の空港班だけが東京へ行ってるだけではございませんので,エンタープライズプロモーションビューローの職員も企業誘致に行ってますし,ポートセールスチームなども行ってますし,あるいは全庁的に出張等取り組んでますので,その中で空港のミニパンフレットでも持っていってPRするとか,何か空港をPRすることを全庁的に考えていきたいと思ってます。まだ,なかなか浸透してないというような実態でございますが,早急に浸透をさせていきたいと思ってます。  最近でございますけれども,今月7日に神戸空港をメーンテーマとする神戸市企業誘致セミナーを開催しております。また,Feel KOBE観光推進協議会では,航空利用者が集中する東京モノレールの羽田空港駅で神戸の観光ブースを設置して開港1周年の感謝を込めたチョコレートの配布とか,そんなこともやっていただいてますので,私どもも東京事務所のネットワーク等も活用し,引き続き,東京でのPR,これちょっと時間がかかるかもわかりませんけれども,地道にやっていきたいと思っております。  そういった点におきましても,先ほど言いました,利便性だけではなく,例えば夜景とか六甲山,私は明石海峡大橋も非常に上から見る大橋というのも,またなかなか美しいものがありますので,そういったものもPRするし,また,ちょっと西の方へ行きますと,瀬戸内の島々も見えてくるという形で,そういったものもPRしながら,先生ご指摘のとおり,利用者の増大につなげていきたいと考えております。  私からは以上でございます。 36 ◯山野みなと総局参与 ビジネスジェットの利用促進でございます。  神戸空港では,昨年9月からCIQの体制が整いまして,国際ビジネスジェットの就航が可能となっております。開港から1年間で計10機の国際ビジネスジェットが神戸空港を利用しておりまして,そのうち4機が神戸空港で入出国をしてございます。しかしながら,現在の神戸空港の受け入れ体制につきましては,CIQの審査手続に制約がございまして,神戸空港のビジネスジェットの受け入れが十分PRできていないこともございまして,当初想定していた利用には至っていないのが現状でございます。  国際ビジネスジェットの利用促進に向けて,既に昨年12月に開催された日本ビジネス航空協会の総会でのPR,ビジネスジェットの利用促進に関するパンフレットの作成・配布,東京での外資系企業誘致セミナー,神戸空港セミナー等でのPR,ことし2月9日に名古屋で開催されました全米ビジネス航空協会のフォーラムでのブースの出展など,機会あるごとに積極的にPRを行っているところでございます。  ご指摘のとおり,今年の9月に開催される世界華商大会は,約2,500人の参加人数が予定されておりますが,この中では,ビジネスジェットで来神される方も見込まれてございます。ビジネスジェットを利用する可能性のある方々に対しては,大会の組織委員会にお願いし,招請の際に,ビジネスジェットで神戸空港を利用していただけるようご案内をしたいと考えてございます。さらに,CIQの各機関に対してでございますが,現在,土・日・祝日に入国審査ができないことや,審査時間が原則として昼間時間帯のみとなってございます。こういった制約について弾力的な運用をしていただけるよう,引き続き協議を進めてまいりたいと考えてございます。  なお,駐機場の件でございますが,神戸空港は現在で10スポットございます。現在,暫定利用としまして,一番東側の1番スポットと西側の10番スポットに駐機スペースを用意してございます。これまでも短期的に多くの小型機が来る場合に,定期便に支障のない範囲で他のスポットも使用するなど柔軟に対応してきてございます。華商大会で飛来してくるビジネス機につきましては,そのときの定期便の状況を勘案しまして,できるだけ多くの機数を受けられるように検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 37 ◯美濃みなと総局参事 私の方から,海上アクセスの2点につきましてご答弁を申し上げます。  まず第1点目の遊覧船等とのタイアップ,あるいはワンデーチケット等ということでございます。ご指摘のとおり,この3月から旅客船会社が中突堤─神戸空港間の定期航路を開設すると,認可もおりたというふうに聞いてございます。またさらに,現在,中突堤と小豆島間に運航しております高速船,これにつきましても,全便神戸空港に寄港させるというふうに聞いてございます。こういった機会をつかまえまして,新たな乗客増ということにつながるというふうに考えてございまして,ベイ・シャトルと遊覧船とのセット券とかですね,あるいは運賃割引等をセットすることによっての運賃割引,そういったことの実施についても協議を進めたいというふうに考えてございます。  さらに,関西国際空港で,この3月の末に関空旅博というようなイベントも行われるというふうに聞いてございます。また,第2滑走路を利用しましたウオークといったイベントも開催されるというふうに聞いてございます。こういったイベントに参加される方を対象にしまして,海上アクセス会社におきましては,日帰りの往復券,これを約半額の大人1,500円,子供750円で販売するといった,こういうイベントのときもとらまえまして,きめ細かにセット料金,割引料金というのを今後検討していきたいというふうに考えてございます。  また,昨年販売を行いましたワンデーチケットでございますが,好評でございまして,関空見学とか海外旅行者の送迎あるいは泉佐野,和歌山方面からの日帰り旅行,あるいは反対に和歌山方面からの神戸観光ということに利用していただいたというふうに聞いてございますので,これにつきましては,また新たな企画商品の造成ということで,これに類するようなものを早急に考えていきたいというふうに考えてございます。  また,先生ご指摘の,多分航空旅客だけではなしにですね,こういったそれ以外の旅客も取り込んでということの趣旨だろうと思いますが,我々,利用促進で団体客獲得というのが,やはり少なかったというふうに考えてございまして,先ほど午前中にもありましたように,市内の各学校へ働きかけを行いまして,修学旅行なんかも既に利用申し込みが入っておりますし,また,航空旅客だけではなしに,学校なんかでの社会見学等にも使っていただきたいということで,こういった団体客の獲得にも努めることによって旅客増を図りたいというふうに考えてございます。  それからもう1点,地道なPRということでございます。私どももPR活動につきましては,新聞あるいは旅行パンフレットあるいは広告,地下鉄での広告掲載等々対策をしてきたわけでございますけども,今後,よりきめ細かな対策が必要だというふうに考えてございます。特にこの辺で十分な取り組みが必要だと思っておりますけれども,これまでの主な取り組み,地道な形というふうに見ることができるかどうかわかりませんが,先生ご案内の,航空会社の協力を得まして,関西空港到着便の機内でベイ・シャトルの利用案内アナウンスを流していただいたこともございます。また,関西国際空港のフロアガイドとか,あるいはフライトモニター,あるいはアクセスの交通モニターへの広告も関空の協力をいただいて掲出しておりますし,また,私どもの方もポケットティッシュとかチラシ等,これ約3万部つくりまして,地下鉄の各沿線とか,あるいは利用客が見込めます三宮以西のJRの各駅におきまして,朝とか夕方等にこれを配布してPRに努めたとか,あるいは国とか県あるいは周辺の近隣市町の広報紙等への記事の掲載もしていただいてございます。これも今後続けてしていただきたいというふうに考えてございます。また,神戸空港,関空の就航都市の空港ターミナル会社に対しましてもPRを実施したところでございます。  しかし,ご指摘のとおり,まだまだ地道な取り組みといいますか,地道なPRが不足をしていたというふうに反省をしておりまして,今後,兵庫県,商工会議所,関空会社等に協力を呼びかけまして,利用促進協議会を早期に立ち上げまして,この協議会を利用して積極的にPR活動に取り組みたい。これまで以上に地道に足を運ぶ活動も実施することで乗客増につなげたいというふうに考えてございます。また,今回新たに打ち出します駐車場料金の無料化とか,あるいは欠航時におきます代替バスの確保,こういった利便性が増すことにつきましても,地道にPRを進めていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 38 ◯後藤みなと総局参事 ターミナルの保安検査,駐車場のボトルネックのご指摘でございます。  委員におかれましては,日ごろから始発便,最終便,ご利用いただいてるようでありがとうございます。ご利用いただいてるお立場からのご指摘ということで承りたいと思ってます。  保安検査は,ご案内のとおり,航空会社に実施していただいてる業務でございますが,始発便のこの3便,今の機材で言いますと,トリプルセブンが1機とB6が2機入ってございまして,朝の大体平均の搭乗率が7割台半ば,到着の便も同じ機材で,開港から1年間,ほぼ8割台の半ばということで,非常に搭乗率,高い支持をいただいている時間帯,まさにピーク時でございます。お客様にして800名から900名のお客様が一度にご出発あるいはご到着になる時間帯でございます。  ご案内のとおり,出発のときには,3ゲート,お客様専用がございまして,もう1基,職員優先ゲートがございます。これも込み合うときには使っていただくようにしてるんですが,先生ご利用のときには,3ゲートだけだったのかもわかりません。この辺も柔軟に対応いただくようにお願いをしていきたいと思っております。  出発のときの込む時間帯は,朝の6時半から7時の間と,それから特に休日とか修学旅行のときでございますと,午後の沖縄便が重なる時間帯,お昼から14時ごろまでが込む時間帯となっておりまして,できるだけ運用面で意を用いるようにお願いしております。既に混雑がしそうでございますと,早目に保安検査を受けていただきたいというアナウンスをさせていただいたり,当然のことながら,出発時刻の迫ったお客様を優先していただくとかいうような取り組みをしていただいておりますが,この点,強めるという意味でも,今後は混雑状況に応じまして,検査の人数の体制を少し柔軟に対応していただくとか,あるいは修学旅行なんかの団体のお客様と一般のお客様を少し区分けして通過いただくようにするとか,そういった取り組みを引き続き航空会社に要望してまいりたいと思っております。  駐車場,これも部分的にご不便をおかけしておりまして,今,実はゲートを,昨年の8月に出庫ゲートを4基に増設いたしまして,車で行かれますと,手前側の駐車場を第1,奥側の駐車場,西側でございますが,第2ということで分けて運用させていただいておりますが,実はご案内のとおり,まだ西側のところ,未舗装の部分がございまして,これ,近々着工いたします。そういう状況で,どうしても手前の駐車場から埋まっていくような状況になっておりまして,出庫のときに込み合うということも聞いておりますので,ゴールデンウイークまでには舗装を完成させまして,お客様が均等にとめていただいて,できるだけスムーズに出庫いただくように誘導を申し上げたい。また,混雑時には警備員が臨機応変に対応してスムーズに出庫していただくように促したいと思っております。  いずれにしても,こうしたボトルネックをできるだけ解消しまして,より使いやすいターミナルを目指していきまして,需要喚起に努めたいと思っております。よろしくお願いいたします。 39 ◯水間みなと総局技術部長 私の方から道路関係につきまして,ご回答させていただきます。  先ほど先生言われましたように,神戸背後圏からの陸送貨物を集積するということは非常に大切でございます。今,神戸空港を取り巻いております道路の状況でございますが,阪神高速道路,それから名神高速道路あるいは山陽自動車道から中国縦貫道あるいは明石海峡大橋といったものが整備され,広域幹線道路が整備されておりまして,近畿圏はもとより,中・四国の貨物あるいは北陸地方からの貨物等の背後圏からのアクセスが非常にすぐれておるというところでございます。さらに,神戸港周辺におきましても,午前中もご説明いたしましたけども,新港東線の開通等によりまして,新神戸トンネルから港島トンネルというふうなのが直結するようになりまして,神戸港の陸上アクセスの向上につきましては,今までも取り組んでおるところでございます。  大阪湾岸道路の西伸部でございますけども,延長が約21キロございます。そのうち名谷のジャンクションから長田区の駒ケ林南まで,これにつきましては,約,区間が6キロでございまして,平成6年に都市計画決定をされております。残っております駒ケ林南から六甲アイランドまでの区間,約15キロにつきましては,平成19年度末の都市計画決定を目途に兵庫県におきまして,今手続を進められております。神戸港は,広域幹線道路等が整備されておるということで評価をいただいておるわけでございますけども,大阪湾岸道路の西伸部の整備につきましては,みなと総局としても,神戸港のアクセスのさらなる向上に向けて大変重要な道路というふうに考えておりまして,今後とも関係業界の方あるいは関係局とも連携しながら,整備・促進につきまして国や兵庫県の方に働きかけていきたいというふうに考えております。  今後も海上の内航輸送とあわせて道路等の整備を行いまして陸上アクセスの向上に努めて,関係局等と連携しながら,今後とも神戸港の優位性をさらに強化し,使いやすい港,それから競争力を備えた港として,今後とも整備していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 40 ◯分科員(橋本秀一) 空港のターミナルの利便性向上で,大きく間違っておると言うたら失礼に当たりますけども,人が込むときに早い目に検査をしてもらうなんか,何の利便性もないじゃないですか。すごくポートライナーで行って,すっと,先ほども言いましたように,チェックカウンターでして入れるからいいんですがな。それを今までと同じようにね,早く入れ言うたら早く行かなきゃいけない。だから,先ほどの6時半から7時が込む。そのときでも,今までにもう1基ある──あけてないというのが不思議なぐらいじゃないですか。  だから,修学旅行でたくさんの子供さんを,団体で来て,きちっと確認して入れないと,これまた別のそういう割合で対応しようかというのは,これまた一つわからないことはないです。しかし,一般的に使うとこが,そこに修学旅行が合うかどうかわからないのに,もし行ってよ,巻き込まれたら,乗れる,乗れないみたいになるわけでしょう。だから,待たさないんやという空港やというて自慢してるんだから,そこに早い目に入ってもらおかとか,チェックしてもらおかなんていう考え方だったら,それはだめですよ。  それから駐車場も同じ,今は東がよく使っとるとか,西が舗装がしてないとか,そんな問題じゃないですよ。行ったら,東側が一番最初に駐車場のPが見えるから,皆入りますやん,こっちに。そしたら,あの間に歩道いうか,あって,東と西とは,そこに乖離されとるわけです。そこを通らすと,歩く人の交通安全の面とかありますよ。だから,今のように分けてもいいけども,きちっと第1駐車場,第2駐車場,そしたら出口が第2というか,西行こうと思ったら,ぐるっと向こうに回らないと入れないじゃないですか。だから,そんなん言うとったら,そら,あいとるかもしらんけども,利便性としては,そんなんいいと言えないじゃないですか。がらがらで使ってなけりゃ利便性がいいと,こうなるんで,それはやっぱりちょっとね,考え方を,もっと使う人の立場に立って,1つ1つ考えていいただきたい。  先ほどの警備員を置く,警備員を置くいうのは,またお金がかかるんです。機械の方が安いんですよ,実際,最初の投資は要るけども。ただ,そういう面で使いやすい空港としてね,さらに検討いうか,していただきたいと思います。  それからPRの関係で,きめ細かな対応していく。いわゆる神戸市内なり周辺は,みなと総局の皆さんが,それこそ中小企業をはじめ行って話をする。じゃあ,どれぐらい,何名の体制でどういうふうにしていこうと思っておられるのか,ちょっと教えていただきたいと思います。  局長おっしゃったとおりなんですわ。東京の人は,神戸に来るのに神戸空港のチケットを,いわゆる旅行社なり航空会社のカウンターで神戸行きと言わないんですよ。まずは伊丹と言うんですわ,大体。なかったら関空ですわ,だから買うてないんですよ。神戸に来る人が,神戸空港の同じ発着のあっても,そのことが頭にない,新幹線だと言うて,もし飛行機使うときでも,伊丹と言うんですよ。だからPRをもっとせないかん。先ほど,みなと総局もそうだし,いわゆる産振局もそうだし,いろいろ企業誘致で走っておると,朝の話で聞くと,5万社以上にあれしとるんでしょう。そういうところに,皆これ,案内じゃないけども,出さなだめですよ。神戸空港開港して,ここから神戸からこういうふうに短い時間で対応できるというのを。その動きをとらないとね,一生懸命思っておっても,なかなか向こうは確かに広い範囲だし,多くの方やから,頭に入っていかないと思いますが,本当に今後,具体的にどういうふうに展開しようと思っておられるのか,お聞かせ願いたいと思います。  それから,きのうの新聞でしたかね,神戸市の封筒の下にいうか,民間企業のコマーシャルを載せますいうて,窓口の封筒あるじゃないですか,書いてました,新聞に載ってましたわ。何で神戸市の庁内の封筒に神戸空港の使わないんですか。それを使って,今度,中の人間はわかるにしても,外に何か送るとか,書類をあれするときに,神戸空港,こういう形で利便性がありますよというのが一目でわかるじゃない,書類を送ったりしたときに。やっぱりそういうお金もかかるけど,人間が1軒1軒行くのも大切だし,やっぱりこれ,ちょっと幅を広げていただきたい。そうすれば,319万人はすぐ突破しますよ。これちょっと考えを教えてください。  それから,イベントの関係もそうなんですが,今,航空貨物は,朝の質疑の中でも,いわゆる飛行機が大きな飛行機でないとそこに荷物を載せられませんから,今はどっちかいうたら,神戸空港の場合は,荷物を運ぶための飛行機が飛んでくるんじゃなしに,人を運ぶための飛行機が来て,それに荷物を積んでいただいてると,多いのが,聞くと,沖縄の花とか果物あるいは北海道の海産物やと,こういうものは空港のターミナルの,いわゆる出店されている方やとか,神戸市内のいろんな商売の方との関連はあると思いますけど,それこそ,花とか果物の,ある1週間やったら1週間ね,神戸空港でそういう即売・展示みたいのをしますよと,冬場になって,カニやサケや云々やないけども,北海道のそういう海産物をしますよというのを,神戸市内のそういう方々の協力を得ながら,あそこでやらなきゃいかんじゃないですか。この開港1周年──三宮でやるのもいいけども,神戸空港でそういうものをして,神戸空港に神戸市民はじめ周辺の人に足を運んでいただいて,空港の雰囲気を知っていただく,見ていただく,そのことが必要じゃないですか。と私は思うんですが,どうですか。  それから,海上アクセスのは,利用促進の協議会を立ち上げて,やっぱりこれ,関空が神戸空港と一体になった動きをとっていただかないと,いわゆる飛行機に利用する人だけでいきゃね,当然大きな数になりませんから,その関係はそこで十分詰めをしていっていただきたいと思いますけども,大量輸送の関係というので,今までちょっと,いわゆる広げていくのが弱かったというふうにおっしゃってまして,教育旅行の関係もそうだし,ほかのもそうですけども,やっぱりまたこっち側でイベントができたり,そういう中で,やっぱり神戸の場合は海というのも1つの大きな財産ですから,あの船を使って,そういう研修なりをしていただくということで,ぜひ積極的な勧めをしていただきたいというふうに思います。  団地の関係はですね,やっぱり若い層が入れかわってきて,働ける,あるいは学ぶことができる,そういう活力のある団地にしていかなきゃいけないだろうと思いますし,これから企画調整あるいは都市計画と一緒に,みなと総局としても現状把握をしながら進めていっていただきたいと思いますが,よく,学校用地なんかが統廃合したり,いろいろしていく中で,売却にとかいうか,市の財政を考えて売却をというのいきますね。これはね,みなと総局に言って云々じゃないんだけど,よく考えてほしいんですわ。というのは,学校がある,ああいう教育施設があるということで,周辺の安定したというか,環境が保たれてる部分がたくさんあるんですわ。だから,教育施設としての,いわゆる同じ,そのままの形でなくてもいいですけども,置いておきながら,まちづくりを考えていただきたい。小さな子供さんが自分の足で行ける,それが小学校区なんです。ということは,高齢化してきて,お年寄りになったら,お年寄りの方でも動いていけるのが小学校区なんですよ。だからこれから,よく市長も言われるみたいな皆さん方の行政マンのOBの方がボランティアでやとかNPOで地域のお世話をしてほしいと,そういうときには学校という,あの位置づけというのは非常に大きないいスペースなんです,場所なんですわ,位置づけとして。だから,そういう点もよく置いていただきながら,これから考えていっていただければありがたいなと思いますので,この空港の件についてちょっと。
    41 ◯主査(松本 修) 当局に申し上げます。質疑時間が残り少なくなっておりますので,答弁は簡明にお願いします。 42 ◯山本みなと総局長 ご指摘のとおりでございまして,ターミナルでございますけれども,いつ何どき行っても,すっと検査ができて入れるという形でございます。ただ,物理的に4基という検査機でございますので,1基をフル活動してやっていくという形で,これはエアラインにもそういう形で,できるだけお客様を待たせないと,これはエアラインもサービス精神が旺盛ですので,取り組んでまいりたいと思います。  それと駐車場でございますけれども,第1・第2駐車場とかですね,ゲートの問題ありますけれども,ちょっとお時間をいただいて,どういった動線で,どういった形でやっていくのかということも,新たなゲートの設置も含めて,ちょっと検討させていただきたいなと思います。  それと利用促進でございますけれども,何名でやっていくのかということですけども,これは航空の職員だけではございません。協議会つくってますので,県,商工会議所,神戸市の空港の職員,エアライン,できたら旅行代理店と,そういったものを巻き込んでやっていきたいと思ってますので,それと,新幹線で来て,次,伊丹,関空,神戸となるということでございますけども,確かに現時点では関西の空港と,国内線では伊丹というのが浸透しているのは事実でございます。開港して1年でございますので,要するに,これをじっと黙っておれば,かなりの年数がかかって浸透していくと,その浸透を早めたいという形で,できるだけ早く神戸,伊丹とか,そういった形になるように努力してまいりたいと思います。これは時間をかけずに,すぐやってまいりたいと思います。  あと,封筒の下にやったらどうかということですけども,空港につきましては,開港前,思いつく限りのPRは全部いたしておりまして,タクシーの後ろにステッカー張るから,バスから地下鉄から,封筒から全部やりました。開港して,ちょっと私もバッジが140になってますけれども──日々変遷の中で,ちょっと忘れ物をしたのかなと思っておりますので,思い出して,また再度取り組んでまいりたいと思います。  それと,イベントをターミナルでやったらどうかということでございますけども,確かにちょっと気がつきませんでしたですけども,私どもは大丸とかそごうで,よく鹿児島の物産展とか北海道の物産展と,ああいった形でやって近郊もPRするというのがいいのかなと思っておるわけでございますけれども,確かにターミナルの中のスペースで,そういったものができればという思い持ってますので,また,ターミナル会社とも協議してまいりたいと思います。ただ,申しわけないんですが,ちょっと場所があそこ余りないんで,そんなに大々的なものはできないかもわかりません。ちょっとそれだけは私の思いでございます。  あと,小学校区を大事にしろということでございますけども,お気持ちは十分わかっております。ただ,なかなか,みなと総局がそういったあれ──しませんので,また,教育委員会とかですね,そういった場で先生のご意見についてはお伝え申し上げたいと思います。 43 ◯分科員(橋本秀一) ありがとうございます。忘れたらだめですよ,開港までにやっても,それは開港してからの方がもっと力入れないかんのです。それから経済界やとか,皆さんのお力をちょうだいするのも当たり前のことですけども,みずからがやっぱり汗かいて動かないと,1回定着してね,神戸空港を使っていただいたらわかるんですよ。そこまでを頑張らな,飛行場つくるまで,まず頑張ってきたんですから,今度はそれを使っていただけるように,このベイ・シャトルも同じ,その動きをぜひとっていただけるようにお願いをして終わります。 44 ◯主査(松本 修) 次に,佐伯委員,発言席へどうぞ。 45 ◯分科員(佐伯育三) では,5~6点質問させていただきます。  最初に海上アクセスですが,今も本会議でも議論がありましたように,駐車場の無料化とかポーターサービスの実施,これは画期的な対策だと思いますが,この打ち出した2~3点で,あれだけ低調なお客さんを目標どおり達成するということが言えるのかどうか。ちょい出しみたいに,これもだめだったので次また何かやろうかと,こういうことでは,情けない対策ではないかと思いますので,この辺の見解をお伺いしたいと思います。  2点目は都心ウオーターフロントにつきまして,みなと神戸─いきいきプランに策定されてますように,都心ウオーターフロントの再開発については,今,着々と進みつつあります。ただ,我が会派もずっと言い続けてます海辺への誘導動線,これがなかなか未解決のままであろうと,こう思いますので,この辺の策定プランの中にも,海辺のライフスタイルを体感できる港と,こう書いてます。そういうためには,このアクセスをどういうふうに取り組んでいるのか,現状をお伺いしたいと思います。  それに関連して,各地区で当然第1突堤もそうですが,今後,第2突堤,第3突堤も再開発を進めていこうかと思いますが,問題は,出店してくる民間の事業者に任せてしまうんではなく,神戸市が将来のビジョンを明確に持って,ある程度,具体的なグランドデザインを考えた上で再開発を進めるべきではないかと,こう思いますが,ご見解をお伺いしたいと思います。  それから,ポートセールスにつきまして,2010年に250万TEUの貨物を取り扱うという目標を掲げておりますが,19年度予算に,平成20年に250万TEUを達成するということでありますが,この具体的な戦略の大きな柱に中国貿易を挙げておりますけれども,この取り組みに対して,具体的にどういう取り組みをしようとするのか,お伺いしたいと思います。  それから,神戸空港島の土地処分についてお伺いします。  本会議でも100億円以内のインセンティブとして非常に幅を持った対応をしていきたいという話がありましたけども,客観的に,この土地を売れないというネックになってる部分というのは何なのかということを分析した上で,今後の戦略というものを立てているのかどうかをお伺いしたいと思います。  最後に,空港ターミナルの集客対策でございますが,当初,月30万,40万と言われる開港ブームによってお客さんが来ましたけども,ことしの1月では,何と9万人ほどに落ち込んでいるということでありますが,神戸空港の最大の観光スポットとして,今後,この集客をどう取り組もうとしているのか,お伺いしたいと思います。  これに関連して最後に,先ほどもお話出てましたけども,1日30便という発着の枠の中の残りの3枠をまず埋めてこそ,開港──時間のさらなる延長とかいう議論になろうかと思います。スカイマークが季節定期便の就航を発表していただきましたけども,これだけで,あとの残りの3枠が埋まってしまうのかどうかも未知数ですし,早く具体的にこの30枠を使い切って,さらに必要性を訴える基盤にしていかなければならないと思いますが,この3枠を埋める方策についての具体的な取り組みをお伺いしたいと思います。  以上です。 46 ◯山本みなと総局長 それでは,私の方から海上アクセスの目標像を,あと都心ウオーターフロントのビジョンと,それと空港島の土地処分という形でお答えさせていただきまして,あと,参与,部課長からお答えさせていただきます。  まず,海上アクセスでございますけども,委員ご指摘の駐車場料金の無料化,無料ポーターサービスの実施,あと欠航時における代替バスと,これも3本柱で我々考えております。これは7月に運航した後,各団体あるいは利用者から意見をいろいろと聞いております。私は,この3本柱が非常に有効であるというふうに思ってます。あとですね,それ以外に,例えばワンデーチケットにかわる日帰り観光向きの商品と,新たな企画商品を売ると,これは,その時々に変わってくるかもわかりません。ただ,関空のイベントに合わせて,そういったチケットをつくる,あるいは神戸でのイベントに合わせたチケットをつくるといった形で,これは変動があるかもわかりません。それと,あと団体客の獲得,これもおくれておったという形で,旅行代理店との連携強化はもとより,学校,企業,各種団体,市民団体などに対して利用促進の働きかけを行うと,これは旅行代理店も海上アクセス利用促進協議会,仮称ですけれども,入っていただこうと思ってますけれども,そういうのによって旅行代理店との連携の強化を図っていきたいと,あとは,やっぱり足で稼ぐと,この足が遅ければ,やっぱりそれだけ遅くなるという形で早急に取り組んでまいりたいと思っています。  あともう1つはダイヤの調整,これも先ほど申し上げましたが,関空到着便の増加に伴い,乗船客が数多く見込まれる昼の時間帯に便をふやして利便性の向上を図るというふうに思ってます。これも関空の状況によって変わるかもわかりません。とりあえず,今は4月から,そういう関空の乗客が多いときに合わせてダイヤを調整していきたいと思っております。  それともう1点は,ご承知のように,ある旅客船会社が中突堤から神戸空港間の定期航路を開設すると,これは3月からでございますけども,現在,中突堤─小豆島間で運航する高速船についても,全便神戸空港に寄港させる予定ということでございますので,これを黙って指をくわえている手はないという形で,今,乗り継ぎセット券の販売とか,あるいは運賃割引などの実施について協議を進めると。今,旅行代理店が言ってますのは,関空,ベイ・シャトル,小豆島といったようなパックツアーができないかという話もしてます。これも恒久的かというと,旅客船会社の状況によって,そういったものも変わってくるかもわかりません。あと,兵庫県,商工会議所,関空会社,旅行代理店などで利用促進協議会をつくるということでございますので,このあたりからいろんなご意見も伺いながら,もう1つ,関空─神戸海上アクセス利用促進協議会というのが近運が窓口になってあるんですけれども,それも巻き込みながら積極的なPRをやってまいりたいと思っております。  このように,3本柱の上に,そういった付加価値的な要素をのせまして,私は必ず確実にアクセス会社と一丸となって目標を達成してまいる所存でございます。  あと,都心ウオーターフロントでございますけれども,ビジョンを持ってやるべきではないかということでございますけども,17年の2月にみなと神戸─いきいきプランといったものをつくっております。そこでは,市民が海に親しみ,海辺のライフスタイルを体感できる港,市民が愛着を持ち誇れる港,来訪者が集い,にぎわう魅力ある港という形で,これも3本柱を再開発の基本方針に進めておるところでございます。  現在,新港第1突堤において,この再開発の基本方針に加えて,さらに,くし形突堤などの歴史的遺産を活用した文化・観光・交流・集客・商業機能により,にぎわいと美しい景観を創出するといった目指すべき方向を具体化してコンペを実施しておるということでございます。  個々の施設の内容や運営方法,周辺地域との機能分担や相乗効果などについては,やはり民間事業者のノウハウといったものを活用するということにしております。また,提案内容の選考は,学識経験者等から成る選考委員会によって,にぎわいの創出とか,あるいはユニバーサルデザイン,海辺の景観,回遊性,そういったものを基本に計画の独自性や既存施設との集積効果も視野に入れた選考がされると我々は考えております。  新港第1突堤に引き続いて,第2・第3突堤あるいはその背後の倉庫群も含めた新港突堤西地区全体の再開発ということになってまいりますが,現時点では,港湾の物流活動が機能している地域ということでございますので,立地している民間事業者と十分に話し合いを行っていく必要があるということでございます。これらの事業者が移転したり,あるいは事業所内容を転換したりするには,やはりちょっと時間が要るというふうに思ってますので,3月末には新港第1突堤の再開発計画の内容を具体化し,新港突堤西地区全体の具体的な機能配置を議論する上で,大きな前提条件になると考えております。  このような状況を踏まえて,平成19年でございますけども,神戸開港140年を契機として企画調整局が中心となりまして,デザイン都市にもございましたけれども,ウオーターフロントを含む都心全体の将来像について検討していくということでございますので,みなと神戸─いきいきプランも踏まえた長期的な視点に立って,企画調整局ともども,そういった将来像について検討したいというふうに考えております。  それと空港島の土地処分でございますけれども,根っこは何かというご質問でございますけれども,航空関連事業を中心に400社ぐらいを,400社を超える企業に対して誘致活動も行ってきたというところでございます。  これまでの誘致活動でございますけれども,関心を持つ企業は多いんでございますが,やはりポートアイランド第2期における進出条件との比較から,もう少し様子を見たいといった企業の反応もあり,ちょっと具体的な進出決定には至っていないということでございます。買い取りを希望する企業が存在する反面,やっぱり初期投資の軽減につながるような柔軟な対応といったものも求める企業があるということでございます。空港島への企業立地が進むことによりまして,神戸空港の機能強化や利用促進につながるとともに,市民の新たな雇用の場の創出あるいは税源の涵養を通じた市財政への貢献など,私はその効果が非常に大きいということが見込まれますので,そのため,今回,時限的な方策としてインセンティブ策を打ち出し,空港島への企業誘致に弾みをつけていきたいと,このように考えております。  インセンティブ策につきましては,財政計画で示している空港島の工事がおおむね100億円削減できると見込んでおりますので,その範囲内でインセンティブを考えていきたいと思っております。内容としましては,神戸空港の機能強化につなげるという観点を踏まえまして,対象エリアを,これはまだ埋め立て途上でございますので,既に土地ができて竣工認可を得ている総合物流施設用地,小型航空機機能用地,それと処分緑地などに限定して分譲単価の引き下げ,あるいは分譲と定期借地との組み合わせ,一時使用など企業ニーズに柔軟に対応できるように工夫したいと考えてます。  なお,新交通車庫用地につきましては,事業が具体化するまでの間は,暫定利用という形で事業者の誘致を図っていきたいと考えております。今後,できるだけ早く,市長にも早くしろと言われてますので,インセンティブ策を決定し打ち出し,エンタープライズプロモーションビューローを中心に,従来にも増して全庁一丸となった積極的な取り組みを進め,企業誘致の実現に向けて全力で取り組んでまいりたいと思っておりますので,よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 47 ◯山野みなと総局参与 発着枠に関する取り組みでございます。  神戸空港は,現在,日本航空,全日本空輸,スカイマークの航空3社により1日27便の便数が運航されてございます。本市としては,利用可能な3便枠につきまして,できるだけ早く活用していただけるよう,かねてから航空各社に働きかけてきたところでございます。このたび,スカイマーク株式会社におきまして,7月から9月の季節定期便として那覇便の運航が発表されたところでございます。具体的な便数等については,今後詰めていく予定と聞いてございます。  今回のスカイマークの取り組みでございますけれども,平成17年及び18年に羽田で,羽田─那覇間において夏季限定でスタートし,利用状況は非常に順調であったために,昨年9月から1日2便の通年運航を行っている。こういったことを踏まえて,関西のマーケットでもチャレンジしようということでございまして,新たな旅客マーケットの開拓につながることを期待してございます。本市としても,引き続き,兵庫県,神戸商工会議所などとともに,ビジネス・観光の両面で一層の利用者の増大に努め,スカイマークの那覇便の通年運航化,さらに日本航空,全日本空輸の増便などにつなげることによって,先生ご指摘にように,30便を埋めた上で発着枠の一層の拡大につなげていきたいと考えてございます。  以上でございます。 48 ◯美濃みなと総局参事 私の方からは,ポートセールスにつきましてご答弁をさせていただきます。  きょう,朝からもお話がございましたように,平成18年のコンテナの取扱量,内・外貿合わせまして240万TEUということで,4年連続で増加をいたしておりますし,震災後最高を更新する見込みでございます。また,増加率も対前年比6%増ということで,これは5大港の中でも第3番目の伸び率という形になってございます。しかしながら,港間競争,大変厳しいものがございまして,決して油断できる状況にはないというふうに認識をいたしてございます。  先生ご案内の神戸2010ビジョン,これにおきまして,平成22年に250万TEU以上取り扱いという目標を掲げておりまして,こうした港間競争の厳しい現状を認識した上で,さらに誘致活動を加速する必要があるということで,19年度神戸港250チャレンジ作戦ということを展開しまして,平成20年に250万TEUの達成を目指したいということにしたものでございます。  神戸港の貨物誘致に当たりましては,これも午前中からお話がございますように,瀬戸内・九州貨物の誘致あるいは貨物創出企業の誘致プラス中国貨物の誘致というようなことで挙げてございます。この中でも中国貨物の誘致につきましては,神戸港の港勢拡大を図る上で非常に重要であるというふうに認識をしております。現在,中国貨物,神戸港の最大の輸出入の相手国でございまして,昨年,18年の神戸港で取り扱われた外貿コンテナ貨物のうち,およそ4分の1以上,30%に近い率が中国貨物でございます。また,最近4年間も高い伸びを示してございます。このような貨物増加傾向をより確実にしたいということで,19年度,中国貨物に対しまして,以下のような施策を実施していきたいというふうに考えてございます。  まず1つが,平成18年度から導入しております中国貨物の増加率に応じてクレーンの使用料を減額するボリュームインセンティブ制度,これを引き続き続けます──に加えまして,平成19年度に導入予定の入港料を半額にするインセンティブ制度,これを利用いたしまして,今,大阪港のみに寄港しております船舶につきましても,神戸港に寄港してもらうよう,航路誘致に努めていくということも考えたいというふうに思ってございます。  それから,もう1点が9月の華商大会などの機会も活用しながら,中国船社の日本法人あるいは中国貨物の専門の海貨事業者あるいは中国との貿易量が多い企業,こういったことを特に絞りまして,意見交換会やセミナーを開催したい。従前は,地域を限定したりとか,業種を限定して意見交換会,セミナーを開催しておりましたが,19年度は,こういう中国貨物の業種等を対象にしながら進めていきたいというふうに思っております。  また,寄港地,日本における中国貨物の寄港地を決定する権限を有しております中国側の荷主とか,あるいは物流事業者等に対しまして,直接神戸港の利用を働きかけるほか,今後,上海はもとより,貨物増が見込まれます華北経済圏,例えば天津とか青島とか大連などでございますけれども,こういったところへポートセールスを実施いたしまして,できれば,現地の港湾関係者と共同でセミナーを開くとか,あるいは企業訪問を行う。そういった相互協力を図りたいというふうに思ってございます。これには,開設いたしました上海の事務所等もタイアップをしてやりたいと思っております。  その上海事務所でございますけれども,上海事務所におきましても,現地の船社あるいは物流事業者,荷主を対象に情報発信を行うほか,上海在住で神戸にゆかりのあります日系企業のビジネスマン,こういった方を中心としました人的なネットワークを構築いたしまして,神戸港利用を誘導するなど,現地における誘致活動を発足していきたいというふうに思ってございます。  中国は2008年の北京オリンピック,あるいは2010年の上海万博を控えておりまして,経済活動がより活発になるというふうに考えております。こうした機会を逃さずに,今後ともさまざまな手段を講じて,中国貨物の誘致にも努めてまいりたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 49 ◯後藤みなと総局参事 私から,ターミナルの集客対策についてお答え申し上げたいと思います。  開港当初は,本当にたくさんの見学の方にお越しいただきまして,ビルも大変混雑いたしました。駐車場も搭乗者の方に限定させていただくというようなことで,大変ご迷惑もおかけをいたしました。申しわけなかったと思っております。この1年間で214万人という見学のお客様,これは北野地区の入り込み客数が大体年間で150万人程度と聞いてございますが,これを見ましても,開港特需というようなことはあったとしましても,市内有数の観光スポットになっているのではないかと考えております。ただ,ご指摘のとおり,1月には見学者は9万人と減ってきているのも事実でございます。見学のお客様は,次にはご旅行いただくお客様になっていただけるという観点からも,集客力アップについて力を入れていきたいと思っております。  ターミナル会社の方では,これまでも定期的にジャズ演奏を開催いたしましたり,花鳥園に出張いただいて,動物と子供さんに触れ合っていただいたり,あるいはお笑い芸人によるトークショーをやったり等々を節目,節目にやってまいりましたし,また,3月にはファッションショーのようなものもやってみたいと計画をいたしております。絶えず,神戸空港では何かやってるなというような発信をしていきたいと考えておりますけれども,これもいろんな形でメディア等への露出がやっぱり大事だと考えております。  先ほどのご質問の中でもありました空港ターミナルでの,そういった集客的なイベントについては,物理的なスペースの問題もあると思いますが,ターミナル会社ともよく相談をしていきたいと思っております。また,地道な取り組みといたしましては,今後とも日帰りのバスツアーなんかで神戸空港に立ち寄っていただくように旅行会社に働きかけておりますので,これも引き続き,きめ細かく展開をしていきたいと思っております。また,お客様のおもてなしという観点からいきますと,全店舗を対象にですね,従業員の研修ということで顧客満足度を高める研修をやってございます。それから,開港直後は非常に混雑の中で,少し雑になっておったかもわからない接客についても,今,再点検をして,従業員に研修,徹底をしたところでございます。  神戸空港の魅力は,何といいましても,ターミナルビルからごらんいただける神戸の景色のすばらしさ,それからパイロットの顔が見えるというような──間近に見えるという飛行機の迫力,こういったものもございますので,こういったものをできるだけ広報活動,情報誌の活用,マスコミへの露出を含めまして,イベントとあわせて積極的に発信をしていきたい。そして集客につなげていきたいと思っております。よろしくお願いします。 50 ◯豊田みなと総局参事 私から,ウオーターフロントへのアクセスについてお答え申し上げます。  神戸市では,ハーバーランドから中突堤,メリケンパーク,新港突堤西地区を,海と船に親しめる都心ウオーターフロントの創造をテーマに再開発を進めてきたところでございます。都心のウオーターフロントにおきましては,市民や観光客でにぎわい,都心の市街地や観光地から近づきやすく,地区ごとの魅力的な整備と連携によって,回遊性や連続性を強化することが必要であると考えておりまして,みなと神戸─いきいきプランにもうたっておりますように,近づきやすいウオーターフロント,動きやすいウオーターフロント,こういったものの実現を目指すこととしております。  まず,東西方向のアクセスについてでございますけれども,これまでに,かもめりあとハーバーランドを連絡する弁天歩道橋や,京橋船だまり背後のプロムナード,あるいはメリケンパークの再整備を進めてまいりました。特にメリケンパークにおきましては,ハーバーランド方面の眺望が開けまして,動きやすくなったと好評を得ておるところでございます。現在,新港第1突堤の事業コンペを実施中でございますけれども,メリケンパークと新港突堤を結ぶ東西方向の動線の強化につきましては,回遊性やにぎわいの点から必要であると認識してございます。海を眺めながら散策できるようなアクセスの確保につきましては,官公庁船などが航行しておるということで,技術的に解決すべき問題も多くあるわけでございますけれども,新港突堤西地区全体の再開発を進めていく,これに取り組んでいく中で,少し時間をかけて検討してまいりたいと考えております。  次に,三宮,元町など都心市街地からウオーターフロントに至る南北方向の歩行者動線についてでございますけれども,これまでも段差解消などバリアフリー化の推進,それから案内のサインの充実,あるいはバナーの整備などを行ってきております。特に新港第1突堤へつながる京町筋と国道2号の交差点におきましては,平成19年度,都市計画局の方で,まち角広場を整備するというようなこともございます。こういったことで,魅力的な歩行者動線の整備を行いまして,関係局の協力も得ながら,海の方に向かって歩きやすい仕掛けづくりを行ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 51 ◯分科員(佐伯育三) 海上アクセスについてですけども,局長が絶対的な自信持って打ち出したということですので,期待をしたいと思いますが,1回ぐらい,例えば映画のロケに何とか写してもらうとか,それだけで日本国じゅうの人が見れる,そんなもんがあったのかということになるし,何とかロケの誘致に,1つのPRとしてですね,考えてもどうかなと思います。なかなか,局長言うみたいに,自信持って3本柱言うけど,これでお客さんがふえるかなという,来てからのね,駐車場無料ですか,はい,ポーターサービスもつきましたというんであれば,これは楽になったなと思うんですけども,それだから,さっき質問したように,分析した結果,この3本柱を出したのかということをお聞きしましたんで,いろんなお声を聞いて,また休憩中の──間もずっといろんな市民の声も聞いて,利用者の声も聞いて,その上で駐車料金がただであれば,何とかいけるなとか,また,ポーターサービス,荷物持つの大変不便だったけども,持つようになってくれたら利用しようと,こういうようなね,分析した上での手であったのかどうかを再度お聞きしたいと思います。  それから,都心ウオーターフロントにつきましては,今もお話ありました。これも実際に表示とかバナーとか,そういう,それこそ小手先というか,そういうことだけで,もちろんそれも大事ですよ,やっていただいてありがたいんですけども,もちろん局長の答弁にありましたように,LRTとか,いろんなことも絡めて,総合的に考えておられるかと思いますけども,実際,海辺に近づいて,ハーバーランドなんかは,もうそれこそ,海辺に食堂があって,散策道があって,非常に定着して好評ですね。それが,かもめりあの方へ来て,なおそこで滞留できる何か施設というか,そういうものがあれば,もっといいと思いますので,もちろんウオーターフロントですから,そこへ来るアクセスの方が一番大事ですけども,そのアクセスの方も,ぜひ,例えば県立美術館があります。美術館へ来た人は,さらに南の方で海辺の方へ行くかいうと,ほとんど帰ってしまうということもありますので,せっかく来てくれた人たちが,海辺の,30分でも1時間でも滞留できるようなそういう施設等も考えていただければと思いますし,海岸へ引っ張ってくるいろんな検討をぜひ進めていただきたいと思います。これは要望しておきます。  先ほど神戸の全体のグランドデザイン,もちろんデザイン都市ということも含めて,グランドデザインを持った上で第1突堤,第2,第3等の再開発を進めてはどうかという質問ですので,それに対する回答をよろしくお願いしたいと思います。  それから,250万TEUにつきましては,答弁ございましたように,中国貿易が世界的にも日本国じゅう,全港,非常に勢いよく伸びておりますので,ぜひ取り組んでいただきたい。ただ,お聞きしますと,クレーンの老朽化とか,港関係の施設の老朽化ということをお聞きしております。したがって,250万から,さらにふえることは当然今後見られるわけですから,この老朽化に対する,クレーンも含めた対応をもっと計画的に進めていかなければならないと思います。非常な金額が張るものですし,1年,2年で解決するもんじゃありませんので,この辺,財政的に大変厳しいかと思いますけども,補修・改修も含めて今から取り組みを開始していただきたいと,これは要望にしておきます。  それから空港島の島の土地の処分でございますけども,これは,インセンティブをやって取り組みたいということでございますけども,もう少しインセンティブの具体的なことはお聞きしておりますけれども,それによって,どう展開するかなという見込み,方向性みたいなものをどういうふうな活路が開けていくのかということについてお伺いしたいと思います。  あと1点だけ,この空港ターミナルの観光客の誘致,これは1回ぐらい,漫画家ぐらい呼んで,空港に来てもらって,これをもっと夢のあるような,子供的なとは失礼ですけども,我々のかたい頭じゃなしに,やわらかい頭で,これだけのバックグラウンドをどう生かしたらええかというぐらいですね,1回ぐらい検討してもろて,感動性のある空港に,よりリピーターがふえるような,そういう観光スポットにしていただければなと思いますので,その辺の見解をよろしくお願いします。  以上です。 52 ◯山本みなと総局長 海上アクセスでございますけれども,映画のロケということもございますけれども,おっしゃるとおりで,映画のロケに使っていただけたらなという思いを持っておりまして,フィルムオフィスですね,そういったところに働きかけをやっておるところでございます。何らかの形で神戸空港もかなり映画のロケに使われましたので,フィルムオフィスともまた調整しながら,映画のロケに使っていただけるよう努力してまいりたいと思っております。  あと,今言ったこと,3本柱は分析したのかということでございますけれども,これはやはりいろんな競合機関ございます。あるタクシー会社は,駐車場を1週間無料にしてやっておるとか,あるいは洲本も海上アクセスについては駐車場を無料にしておるとか,そういったこともいろんな団体・企業の人々から意見を聞き,また利用者からも意見を聞き,実施するものでございます。ポーターサービスにつきましても,なかなか,障害者対策用のスロープをつくっておるんですけれども,ちょっとやっぱり不便であるという声も伺いましたので,ちょっとこれは船の改良に時間を要するかもわかりませんけれども,できるだけ人海戦術でもやろうという形で取り組んでまいりたいと思っております。  あと,代替バスでございますけれども,現在,欠航時の代替バスはやっておるんです。やっておるんですが,突然の欠航の場合,バス会社へ連絡すると,バスがないという場合もありますので,そうなると,なかなかやはり安定しないと,欠航時いうのは大体97%ぐらいの就航ですので,そんなに欠航しないんですけれども,やはりどうも欠航があるようなニュアンスをお持ちの方がいましてですね,やはり確実性に欠けるということも聞きましたので,欠航時の代替バスを常時確保するという形で打ち出しているということで,安心してベイ・シャトルを利用いただけると,もし欠航した場合にはバスで輸送しますよという形のことで,安心して利用できると,これ全部,利用者ないし企業あるいは団体等の意見を聞いて実施したわけでございます。それ以外の項目としてワンデーチケットとかそんなものもやったらどうかとか,それとか,例えば,ある旅客船会社が空港島へ着けますので,ちょうど連携ができていいのではないかということで,これも私どもから旅客船会社に持ちかけてるところでございます。  それと,さらなる細かい点が抜けておるということも聞いております。と申しますのは,まず,あることは知らなかったと,再開したことがわからなかったという声もありますので,利用促進協議会を立ててPRもしていこうという形で,とにかくこれで私はもう確実に目標を達成できるという自信を持っておりますので,頑張ってまいりたいというふうに思っております。  あと,ウオーターフロントで,グランドデザインでございますけれども,要するに例えば新港突堤西地区全体の再開発というのは,まだ現在,物流機能もございますので,大変息の長いものになるということでございます。現時点で,例えば突堤ごとに導入機能を決めるということになりますと,ちょっと具体的に決めてしまうのは困難なんかなと思ってます。いきいきプランに示す考え方をもとに今後の時代のニーズの変化にやはり柔軟に対応できるような構想というものが大事かなと思ってます。と申しますのは,今決めてしまいますと,やはりかなり西突堤全体が長い,息の長いものになりますので,やっぱり時代の潮流の変化とか,そういったものも考えたふうにしておかないと,私はちょっと難しいのかなという思いを現在は持っております。周辺事務所との連携もございます。これは北側の倉庫群とかございますので,そういった民間の方の協力も仰がなくちゃいけないということもございますので,余り細かいグランドデザイン決めますと,将来的にどうかという問題もありますので,今は,いきいきプランが示すような全体像みたいな形のものを持って仕事をしていくのかなと思ってます。ただ,都心全体像について,これはウオーターフロント以外,内陸部も含めて企画調整局を中心に,みなと総局も参加して,都心ウオーターを含め,都心全体の将来像といったものを今年度,19年度検討していくとありますので,その中で,そういった全体像がどうなっていくのかということもあわせて検討してまいりたいというふうに思っております。  あと,土地処分でございますが,それでどうなるんかということでございますけれども,先ほども申し上げましたように,このインセンティブ策を打ち出すのは,企業誘致で,少なくとも400社以上回ってきまして,その方たちの声を聞いて,声をもとにインセンティブを打ち出すということでございますので,あと,そのインセンティブ策を打ち出せば,それでちょっと時間をいただいて交渉するわけでございますけれども,声に基づいたインセンティブでございますので,必ずや進出していただけるものというふうなインセンティブを出したいというふうに思ってます。 53 ◯後藤みなと総局参事 ターミナルに漫画家を呼んだらどうかと,おもしろいご提案いただきまして,実は,ターミナルの出発ロビー2階のところに大きな映像の時計がございまして,アースクロックと呼んでおりますが,実は開港1周年を記念して,子供さん方に,あそこに映像で映す絵を今募集をさせていただいたりしておりまして,ご指摘のとおり,子供さんに目を向けていただくいうのは非常に大事なことなので,ご指摘の漫画家がいいのか,どういうアーチストがいいのか,ちょっと子供さん対象にした,やわらか頭でもっての集客策については,ターミナル会社ともよく相談をしてまいりたいと思います。 54 ◯分科員(佐伯育三) 2点だけ,まず海上アクセスについてですけども,3本,大きな柱,打つのも物すごい大事ですが,関空に行くならベイ・シャトルというPRをやるわけですけども,やっぱり値段がもうちょっと明確な差がつければね,非常に大きなPRになるかと,素人ながら考えます。まだこれから取り組みをしっかりやっていただきたいと思います。  それからグランドデザインの話ですけども,今,倉庫群の中の国産住宅のTEN×TENね,あんまり評判よくないと思いますが,あの周辺は海辺に近い割には本当に歩道もきれいに整備されてても,非常に汚いイメージがそのまま残ってますね。だから,ちょうど,かもめりあの北側と南側の差だけでですね,あれだけ極端な,色合いから含めて,こんな神戸に──言葉は適当ではありませんが,非常に暗い,汚いという,このイメージが払拭できないぐらいの感覚があるんですね。もう少し,あの辺をきれいに歩道が整備されてるのに,そういうイメージがあるんで,今おっしゃったデザイン都市・神戸,そしてグランドデザインを描いた上での各地区のコンペ,そして民間の事業者の知恵というものをかりて,総合的に引っ張っていただければなと思いますが,その辺だけ一言,回答をよろしくお願いします。 55 ◯山本みなと総局長 海上アクセスでございますけども,料金差をつけて明確にしろということでございますけども,なかなか借金を抱えたアクセス会社におきまして,どんだけの努力ができるか,私どもも若干難しい問題あるのかなと,ずっと思っておりますが,先生のご意見を踏まえて,アクセス会社ともども最大限の血を絞るような努力をしてまいりたいと思っておりますので,ご理解賜りたいというように思っております。  それとTEN×TENでございますけれども,あのあたりにつきまして,非常に暗いんではないかというようなご意見でございますけれども,TEN×TENへの,たしか西からの誘導につきましても,ちょっと誘導力いうんですか,歩道整備とかがちょっとできてないのかなというふうに思っておりますし,また,あそこは一応文化活動拠点ということでございますので,私どもとしましては,それなりのものにしていくという形の考えで,今取り組んでおるところでございます。  駅や周辺施設へ案内板や誘導板を設置したりしているわけでございますけれども,今後,企画調整局の方でいろいろと全体像を積み上げていくわけでございますけれども,その中で,あのあたりについて,どういった──デザインとしての話もございますし,色とりどりのものができるのかどうか,あるいはああいった形で残す方がかえっていいという意見も出るかもわかりません。それはわかりませんので,そのあたりも踏まえていろいろと議論していきたいと思っております。  また,かもめりあの北側,かもめりあ東でございますけれども,コンペが終わりまして,複合商業施設とか,バンケットとか,そういった施設もございますので,ホテルラ・スイートもできますと,ちょっとあのあたりは一変するのかなというふうに思いますので,そのあたり,現時点からかなり変わるということになりますから,様子を見ながら,また適切な対応をとってまいりたいというふうに考えています。  以上です。 56 ◯分科員(佐伯育三) 終わります。 57 ◯主査(松本 修) この際,約20分間休憩いたします。   (午後2時58分休憩)   (午後3時22分再開) 58 ◯主査(松本 修) ただいまから予算特別委員会の第3分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,みなと総局に対する質疑を行います。  それでは,松本のり子委員,どうぞ。 59 ◯分科員(松本のり子) それでは,まず最初に,ずっと出ております海上アクセスについてお聞きします。  海上アクセスの再開については,我が会派は,採算がとれるかどうか,さらに赤字を大きくするものとしてずっと反対をしてきましたが,昨年7月に,自民党・公明党・民主党・新政会など与党議員の推進の附帯決議も受けて,みなと総局は,休止前の最低水準の48万人を確保できると言い,強引に再開をいたしました。しかし実態は,120人定員の船に乗客数は,11月で14.1,12月は12.8人,1月は11.6人という状況です。開港時から一度も採算ラインに届かず,再開後は,わずか半年で2億1,000万円以上の赤字が生じています。そのために,シャトルバス運行補助に8,000万円,船舶の固定費の補助,海上アクセス利用促進協立ち上げなどに来年度予算で2億3,700万円を補助するとなっています。  一方,これまでの港湾事業会計や開発事業団からの借り入れ120億円の返済も今同時に始まってきています。平成18年には,神戸市に10億円の返済を海上アクセスはしないといけませんが,それができず,先送りしています。また3月末,来月中には開発事業団にも5億円もの返済を海上アクセスは行わないといけませんが,そのめども全く立っていません。代表質疑で我が会派の亀井議員の質問に鵜崎助役は,必要な都市装置と答弁をされました。150万神戸市民にとって必要な都市装置でないから,乗っている人は,1便平均12人ではないでしょうか。2億3,000万円の支援する前に,この半年間の問題点をきっちりと検証し,そして報告書を提出すべきと思います。そしてまた,これ以上の赤字をつくらないためにも中止すべきと思いますが,いかがでしょうか。  次に,都心ウオーターフロントの活性化についてお聞きします。  ハーバーランドからメリケンパーク,新港第1突堤地区の再開発を進めるとして,19年度には2億7,000万円ほどの予算がついています。みなと総局は,国産1・2号上屋については,文化交流拠点としてリニューアルし,ここを核にして周辺一体の活性化を目指すとしていました。みなと総局は,この国産1・2号上屋,これを2億円負担して,TEN×TENの管理・運営をNPO法人に任せていますが,このTEN×TENに夢を持って入ってきたクリエーターが,お客さんが来ないために続けられないと,1人,2人と出ていき,今やTEN×TENにはクリエーターが平日は数人しかいません。登録上は100人でも実際はこういった状況です。  この平成17年6月にNPOに決定した神戸市は,この選考理由に,クリエーター100人が交流し,物づくり,発表,交流,販売などの取り組みを展開することで市民と観光客とが交流し,そういったことを求めていました。しかし,神戸港全体の活性化に責任を持つみなと総局として,もっともっと,このNPO法人任せにしないで,物づくりをしたいという若者を応援するためにも,クリエーターの生の声をしっかりと聞き,このTEN×TENの振興策に力を入れるべきではないでしょうか。お聞きします。  次に大型客船入港の経済効果について質問いたします。  3月には神戸港に豪華客船が次から次へと入港し,市民の目を楽しませてくれます。市としても,客船誘致に力を入れておられることは大変うれしく思います。大型客船が港に入れば地域経済が潤うと言われています。まず,入出港のためにタグボートやパイロットが必要になり,入港料も港に入ってきます。そのほか,船に必要な燃料や水,食糧を補給します。横浜市では国内クルーズで3,700万円と試算しています。神戸市でも大型客船入港の経済効果を試算してはいかがでしょうか。また,ポートターミナルに入ってくる豪華客船の代理店にお聞きすれば,ポートターミナルには軽食を食べるところがない。お客さんから,ぜひつくってほしいという要望があると言われ,また,お土産売り場にも,神戸港に関する土産物がキーホルダーや絵はがきぐらいで,もっともっと充実してほしい。こういったお客さんの声を聞いています。ポートターミナルの充実について,もっと努めていくべきであると思いますので,あわせてお聞きします。  そして次に,スーパー中枢港湾に指定されたPC─18の大水深バース整備についてお聞きします。大型船に対応するために,国・市合わせて306億円かけてPC─18東側岸壁の整備などを進め,平成21年度の供用開始を目指し,来年度は41億円の予算がついています。PC─18を利用している船会社の外航コンテナ航路を見れば,東南アジア航路,オセアニア航路の近郊航路のみです。そのために,この半年間,PC─18には大型船は1隻も入港していません。昨年12月の議案外質疑で市長は,PC─18を利用しております複数の船社が船舶の大型化を進めていますと答弁されました。私は,この船社にお聞きしました。ある1社は,大型船は大阪港に入れる。このように言っておられました。そしてほかの1社は,大型船を今つくっているけれども,日本に入れるかどうかはわからないが,多分入れないだろうと。そしてまたもう1社は,本社が香港なので,トランシップで日本に行き,だから中型船で日本からアメリカ,ヨーロッパに行くので,今のところ,大型船の入港は考えていない。こういったことでした。  また,市長は,六甲アイランドの14メートルバースに17万トンの大型船入港について,利用者に多大の制約をかけている。このように答弁されました。これも問い合わせますと,昨年10月以降,17万トン級の船が6回入港していますが,そのような制約は感じていないとおっしゃっていました。ぜひ,この現実をしっかりと認めていただき,PC─18東側岸壁の整備の中止を求めますが,いかがでしょうか。  次に,神戸空港の土地売却についてお聞きします。  2009年度から空港島造成に係る約2,000億円もの借金返済が始まりますが,返済の見通しはたっていません。開港直後,土地売却についての我が会派の質問に対して,総合物流用地は引き合いがあると自信を持って鵜崎助役は答弁されました。あれから1年,全く売れていません。今議会の代表質疑の答弁では,空港島の事業費が当初計画より100億円浮いたので,その範囲内で安くすることも考えていくと,うんとトーンダウンされました。  仮に平米27万円を半額で売却すると,7ヘクタール分にしかならず,残り76ヘクタールは平米27万円で売らないと,2,000億円の借金返済はできません。神戸空港の計画自体に無理があったことをみずからお認めになったと思います。神戸市最大の今お荷物になろうとしているこの神戸空港について,昨年10月の村岡 功公判のとき,村岡自民党元団長が,神戸市のために貢献したことは何か,このように裁判所で聞かれ,元団長は,神戸空港の建設についてもかなりの反対がありましたが,押し切ってできました。それの一部を担ったと思います。医療産業構想についても,私が議長のときにスタートした。アメリカにも行きました。このように証言をなさっています。このようにして,市民の反対を押し切って空港建設を行ったつけが,今ここにあらわれているのではないでしょうか。これ以上の空港島の造成は中止し,今の非常事態ともいえる状況を市民の前に明らかにすべきであると思いますが,いかがでしょうか。  以上です。
    60 ◯山本みなと総局長 私の方から,アクセス関係と空港島の土地売却という形でご答弁申し上げて,あとは部課長から答弁させていただきたいと思います。  まず,アクセスでございますが,ベイ・シャトルは,ご承知のとおり,関空と神戸空港を最短で結ぶ非常に利便性の高い,これはもう公共交通機関でございます。関西三空港懇談会あるいは関西国際空港利用促進本部においても,両空港連携の観点から,その必要性というのが指摘されており,国際都市神戸の発展に必要不可欠な都市装置というふうに考えております。また医療産業都市構想の推進やポートアイランド2期への企業誘致,観光客誘致など,神戸経済の活性化を図る上で必要不可欠な公共性の高い交通機関というふうに認識しております。  7月からスタートいたしまして,半年間の問題点を整理せえということでございますけども,私は目標を達成できなかった主な要因というのは,事業再開についての周知不足,あるいは旅行代理店を通じた販売促進,団体客獲得の対応のおくれということが大きな原因かなと思っております。そういったことから,それを今後進めていくことはもちろんでございますけれども,海上アクセス会社として,何回も申し上げておりますように,やはり3本柱というのを立てまして,駐車場料金の無料化,無料ポーターサービスの実施,欠航時の代替バスの確保といった形で,より利便性・確実性を高めることよって,これを春休みまでに実施したいと思っておりますが,12月末には,目標とする年間48万人ベースを達成したいという形で考えております。また,これまでになかった地元での利用促進協議会として,兵庫県,商工会議所,関空会社あるいは旅行代理店などに協力を呼びかけております。また団体客につきましては,おくればせながらではございますが,修学旅行とか,あるいは施設見学とかいった動きも出てきておりますので,これを加速させていきたいと思っております。このようにしまして,私どもは必ず48万人ベースというのを達成してまいりたいというふうに考えております。あと,空港用地でございますけれども,引き合いというのはございます,これはもう当然としまして。非常に都心に近い利便性とか,大きなマーケットを背後に抱えた優位性といったものをアピールしてきておりまして,開港いたしまして,旅客・貨物の新たな流れが生まれ,企業にとりまして,一層具体化を──検討の具体化いうんですか,具体的に検討していただける状況が出てきたのかなと思っております。ただ,ポートアイランド第2期における進出条件との比較等から,なかなかもう一歩突っ込めないと,もう少し様子を見たいとか,一歩突っ込んでいないというのが実情でございます。こういった中で,空港島の企業誘致をできるだけ早く実現したいという形で,現在,時限的なインセンティブ策の導入について検討しているというところでございます。  当然,こういったインセンティブの導入につきましては,神戸空港の機能強化を図るという観点が大事であるというふうに思っております。空港島へ企業立地が進みますと,市民の新たな雇用の場の創出とか,税源の涵養を通じた市財政の貢献という形で,その効果は非常に大きいというふうに思っております。  インセンティブ策はもう早急に決めたいと思っておりますが,ご承知のとおり,対象エリアというのが,まだ埋め立て途上でございますので,竣工認可を得ている,これ貨物用地でございますが,総合物流施設用地,小型航空機機能用地,処分緑地などに限定し,分譲単価を引き下げるということを考えております。また,分譲と定期借地の組み合わせと,あるいは一時使用といった形で,これは私ども400社を超える企業に当たってまいりまして,そういったニーズが出ておりますので,柔軟に対応できるように工夫していきたいというふうに考えております。  なお,新交通車庫用地については,事業が具体化するまでの間は暫定利用といった形で事業者の誘致を図ってまいりたいと思います。ただ,当然としまして,財政計画がございますので,財政計画の基本的な枠組みに変更はなく,割り当てていきたいというふうに考えております。  埋め立てを中止しろということでございますけども,空港島の北西部での埋め立てにつきましては,市内の建設残土あるいは環境省との約束による神戸空港のしゅんせつ土砂を受け入れているものでございますので,着実に埋め立てを進めてまいりたいというふうに考えておりますので,ご理解賜りたいと思います。 61 ◯真田みなと総局振興部長 TEN×TENの関係についてご答弁申し上げます。  神戸市では遊休化しておりました国産1・2号上屋を有効利用するということの目的のために,また,新たな文化創造の発信あるいは交流拠点ということと,それからもう1つはウオーターフロントのにぎわいの拠点ということで再整備をするというものでございました。  実施に当たりましては,民間の豊かなアイデアを,あるいは知恵を活用していただくということで,平成17年6月に公募を行いまして,企画・運営等を行う事業者としてNPO法人神戸グランドアンカーを選定したわけでございます。この事業者が平成18年2月に運営を開始いたしました波止場町TEN×TENでは,さまざまなジャンルのクリエーターたちが,いわゆる双方向のコミュニケーション,そういうものを通じまして,顧客の多様なニーズにこたえていくというようなことで,例えば陶芸,革製品,あるいはステンドグラス,そういった生活文化にかかわる作品の創作・展示,それから販売というのを現在行っているところでございます。  既に文化活動拠点としては,例えば陶芸や彫金等の教室を開いて,徐々に固定客をつかみつつあるクリエーターさんがおられること,あるいはステンドグラス,それから照明等で新たなビジネスチャンスが生じているクリエーターさんがおられる。そういうようなご報告をいただいておりまして,その面では,一定の効果が生まれているのかなと考えてございます。  もう1つのウオーターフロント,にぎわいづくり,これにつきましては,事業者におきまして,クリエーターたちの活動に関する情報を発信していただくこと,これもにぎわいづくりにつながることでありますし,地域住民の方あるいは来場者の方が参加できるイベントを開催していただくこと,それから具体の例としましては,神戸阪急さんとタイアップしたみなとKOBEクラフトフェアの企画,こういったもので港神戸の新たなにぎわいづくりを展開していただいております。  神戸市としましては,当該エリアにおける一層のにぎわいを生み出すために,このTEN×TENを核として,近くにあります海洋博物館,それからカワサキワールド,あるいは中突堤へ入港して来られる客船,そういった周辺施設あるいはイベントと連携したウオーターフロント,にぎわいを創出する事業者のこのような活動に対して支援を行っているところでございます。  昨年5月に開催したメリケンフェスタとの連携あるいは6月には港を舞台とした写生大会,12月には,みなとに行こう!ぐるっとウォッチングなど幅広い活動を行っていただきまして,徐々にではありますが,地域のにぎわいづくりが進み,TEN×TENにもお客様が来ていただけてるというようなことだと考えてございます。  神戸市としましては,これらの活動を多くの市民に知っていただくために,駅や周辺施設への矢印誘導板の設置とか,案内板への追加表記ということで行ってきておりまして,また,事業者とともに周辺施設へのポスターとかリーフレットを配布するというようなことで一緒に,ともに活動しておりますし,さらには市のホームページあるいは広報紙等を通じた広報活動を行ってきております。  また,きょうの質疑の中でも出てきておりましたですけれども,今後,あのあたりに関しましては,ホテルラ・スイートができるということ,あるいは商業施設が整備される予定となっているということで,TEN×TENのこの周辺施設の建設の暁には,そのような連携によりまして,都心ウオーターフロントのにぎわいづくりが進んでいくものであるというふうに考えてございます。  以上でございます。 62 ◯花木みなと総局参事 客船の経済効果とポートターミナルの件につきましてご回答申し上げます。  客船は港の花とも言われておりまして,停泊している姿そのものが大変重要な観光資源というふうに認識しておりまして,特に神戸の場合,港と市街地が非常に近いということでございますので,ウオーターフロント活性化策として,客船の持つ意義は大変大きいと考えておりまして,現在,積極的な客船誘致に努めておるところでございます。  団塊世代のリタイアとか,昨年飛鳥IIというのが新たに登場したというようなこともありまして,現在,全国的にもクルーズのブームとなっておりまして,非常に客船誘致の面では追い風かと考えております。  こうした中で,昨年は1月に中突堤の旅客ターミナルを,CIQを整備させていただきまして,外航客船に対応できるようにしたところでございます。おかげさまで,景観のよさ,あるいは商業施設に近いというようなことで好評を得ておるわけでございますが,昨年,約──全体の4割が中突堤,6割がポートターミナルでございましたが,ことしの見込みでは,逆に6割ぐらいが中突堤の方に利用いただけるんじゃないかというふうに考えておるところでございます。  客船の経済効果,横浜が出しておるので,神戸でもどうかというようなことでございますが,委員ご指摘いただきましたように,客船が入港しますと,それに伴う入出港業務にかかわる収入とか,あるいは乗船客,乗組員の方々の観光の消費とか,そのようなことがございますし,さらに客船を見にきていただく市民,観光客の方の消費なんかも期待できるということで,その効果が大きいというふうに考えておりますけれども,むしろですね,市民,観光客の方々に楽しんでいただくということで港町神戸のイメージアップを図っていくというようなこととか,外航客船の方々を通じて神戸の名前を世界にさらに広めていく,あるいは市民の方々との交流を通じて国際化の貢献するといったようなですね,単純に金銭に換算できない面での大きな役割をむしろ果たしてるんではないかというふうに考えております。  金銭的に効果がどうかということにつきましては,特にクルーズの船の規模とかですね,乗船客,乗組員数あるいは船の滞在時間,それからクルーズの種類,ワールドクルーズか,1泊2日のワンナイトクールズかとかいうようなことで,昨年は86隻入港いただきましたけども,まさに86通りのクルーズでございまして,それを一律に効果として算出するというような,3,700万と言われましたですか──いうように算出することは非常に難しいのではないかというふうに思っておりまして,神戸港ではそのことについては考えておりません。むしろ客船の効果をより広く市民の方々や商業者の方々に波及させていくように,さらに客船誘致の増加,それから滞在時間の延長の働きかけ,そして単に京都観光とかいうんでなしに,市内観光の推進,そしてそれらをもっと情報発信し,PRしていくというようなことを通じまして,その効果を広く波及させていきたいという,そういう取り組みを力を入れていきたいと考えておりますので,ご理解賜りたいと思います。  なお,ポートターミナルにつきましては,いろいろ,昨年8月に地球深部探査船ちきゅうというのが入りましたが,そのときの見学会の開催とか,10月の神戸観光ウィークでは,神戸港客船フォトコンテストの入賞作品を展示するとか,また,12月に日本丸入港いただきましたときには,短期大学生による器楽アンサンブルの演奏会の開催とか,ソフトの仕掛けをさせていただいて,市民の皆様方の力もかりながらですね,にぎわいづくりに努めておるところでございます。レストラン,あるいはカフェ等のテナントの誘致につきましては,現在も取り組んでおりますが,引き続き,取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 63 ◯美濃みなと総局参事 私の方から,海上アクセスの借入金の返済の件につきまして,今年度末に返済期限が到来いたします開発管理事業団からの短期借入金5億3,900万でございますが,これ,現在,海上アクセス会社におきまして,開発管理事業団と,その取り扱いについて現在鋭意検討しているというふうに聞いてございます。また,長期借入金につきましては,開業後41年目に返済すると,開業前の見通しについては変えてございません。また債務の返済あるいは累積損失の解消につきましては,中長期的な乗客増の取り組み,あるいは会社における経営のより一層の効率化,附帯事業のさらなる拡充,そういったことで一体的に取り組んで,着実に進めていく必要があるというふうに考えてございます。  今,乗客増対策に努めるとともに,経営の健全化を図りまして,海上アクセス会社の経営を安定軌道に乗せること,これが最優先の課題であるというふうに考えてございます。  以上でございます。 64 ◯豊田みなと総局参事 私から,大水深岸壁の整備の中止についてということについてお答え申し上げます。  近年,世界的にコンテナ船の大型化が進んでおりまして,神戸港に寄港しております船会社を含めまして,多くの船会社が8,000TEU積みを超えるコンテナ船の就航を進めております。国の資料等によりますと,平成16年1月までに8,000TEU積み以上のコンテナ船が世界じゅうで110隻就航しておりまして,平成23年までに,さらに約180隻が就航する予定でございます。  これに対応しまして,世界の主要港では,岸壁の大水深化が急速に進められております。北米や欧州ではもちろんのこと,香港,上海,釜山,シンセンなど,近隣のアジアの主要港でもマイナス16メートル岸壁の整備が着実に進んでおりまして,相当な数の大水深バースが既に供用してございます。また,日本の国内の港でも横浜港,名古屋港では既にマイナス16メートル岸壁が供用されております。また大阪港でも平成17年度に整備に着手しております。さらに昨年12月の平成19年度国家予算内示の中で,東京港でもマイナス16メートル岸壁の新規着工が,また横浜港でも3バース目の着工が認められたというような状況でございます。  現在,PC─18でございますが,東南アジアや中国航路等の近海航路を中心に利用されておるわけでございますけれども,このPC─18を利用しております複数の船会社が船舶の大型化を進めておりまして,平成21年までに,8,000TEU積み以上のコンテナ船が順次竣工する予定であります。このような状況の中で,PC─18を運営しておりますユーザーも,8,000TEU積み以上のコンテナ船の誘致活動を積極的に行っておるところでございまして,早期にマイナス16メートル岸壁を整備してほしいという強い要請がございます。  なお,平成18年に神戸港に入港しましたエマ・マースクという大きなコンテナ船でございますけれども,満載喫水はマイナス16メートルでありますが,マイナス14メートル岸壁でも接岸が可能な積み荷の状態で入港したというふうに聞いてございます。  逆に申し上げれば,このような積み荷状態でなければ,入ってこれないということでございまして,それ自体が大きな制約であるというふうに考えております。神戸港がスーパー中枢港湾としてコスト・スピード・サービスのソフト面の向上を図るとともに,ハード面でも早期にマイナス16メートル岸壁を整備することによりまして,国際競争力をより強化し,港間競争に打ち勝てるように対応してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 65 ◯分科員(松本のり子) まず,スパ中の件ですが,先ほど私,今ね,エマ・マースクが無理して制限されて入ってきたいうふうなことを今ご答弁されましたが,これは今質問でも言いましたけれども,市長もそのように言いました。だから,私は,ここの船社にお会いしてお話を聞きましたら,要するにヨーロッパ航路だからね,ここで最後ですから,何ら問題はないと,そのようにおっしゃってるんですよね。この私が聞いたことが間違いかどうか,まず答えてください。私が言うたことが間違いだというふうなご答弁をずっとされてますので,それをちょっとお聞きします。どういうふうに聞かれたのか。  それと,あと,PC─18にユーザーさんが大水深バースをつくれと言ってますけど,問題は船社ですよね,船社が大きな船をここに着けなければ,何ら意味がないんですね。私が聞きましたエバーグリーンさんは平成17年に大阪港で,ここに来るからということで大阪がオーケーして今つくってますよね。だと,COSCO,チャイナシッピングという大型船持ってるとこは,確かにつくってると,つくってるけれども,本社が中国や上海だから,日本にはこれまでどおりの,そこからトランシップで近海航路に合うような船なんですよということを聞いてるんですが,これも間違いだったら,間違いと否定されるようなご答弁でしたので,私が言ってることが事実と反するのかどうかをじゃあ,まずお聞きします。  次に海上アクセスですけれども,返済をね,神戸市の返済は41年間かけてするから,とりあえずええんだとおっしゃってましたけれども,契約上は必ず10年ごとという契約になってると思うんですね。そこのところを目をつぶっておられるというのは,やはりよくないと思うこと,ちょっとこれは指摘だけしまして,開発事業団は,基金が当初35億ありましたよね。たけど,それが今全部,この海上アクセスに行ってて,だから開発事業団としては,この3月に返してもらわなければ,もう基金がゼロになってますから,どうしようもないような状況だということを聞いてるんですが,これをどうするかは今後検討していくということでね,本当に借金は返されへんわ,しかし一方で,そういうところに,借金返さなくてもいいよと,もっともっと大変だからいうことで出資をね,お金を出してやるということで,私,管外の視察で,ある都市の港を見にいったときに,海上アクセス再開ということを,そこの都市の港の方がもうびっくりされまして,神戸市さんは,パチンコで負けた分はまたパチンコで取り返されるんですかって,私言われまして,本当に私自身,恥ずかしい思いしたんですけれども,やはりこういう状況ね,ですから,今先ほど言いましたような分析をして,きっちりそれを報告書にして書いて──報告書までおっしゃらない。分析はしてますいうことは局長,おっしゃってるんですが,きちんとした文書に書いて,ぜひこれはすべきだと思うんですけども,そのことをもう1度お聞きします。  そして,あと,豪華客船の件なんですけれども,確かに豪華客船,本当に,例えば飛鳥IIでしたら,700人ぐらいが来られてまして,でも半分以上の人たちが,神戸をずっとシャトルバスか,あるいはタクシーで神戸観光されて,そして南京町でお金落として,また船に乗られるというようなことも聞いてるんですけれども,ですから,この地域──そういった大きな船が入って,どんと何百人が出ていかれて,神戸観光なさるときに,どういうふうなところに行かれるのかいうことを,やっぱりしっかり調べられることが地域経済の発展にもつながっていくし,もっともっと提案できると思うんでね,そういう意味で私は経済効果というのは調べて,それを地域に返していくべきではないんかという意味で言っておりますので,ぜひ,これは検討していただきたいということを,じゃあ申し上げます。  あと,TEN×TENの話なんですけれども,TEN×TEN,順調にいってて,にぎわいがありますよいうふうなお話でしたけれども,私,これ聞きながら,ちょっと頭でうろ覚えだったんですが,12月末に行って,また2~3日前に行ったんですが,そのときに,お店がケーキ屋さんに,先ほどおっしゃった革製品のお店に,彫金屋さんにガラス屋さんにUCCの喫茶店に,それで何か──岩塩か何か,塩をつくっているお店に,雑貨屋さんに,フィリピンの何かやってる,NPOの方たちと,あと,いすをつくってたお店と,あとアクセサリー,これがなくなってるんですよ。だから,行ったときは,もう本当がらんとなってるんですよね。この状況をごらんになられてるのかどうか,私は見られてないから,そういうふうに調子ええことをおっしゃったん違うかなと思うんですよね。  ちゃんとね,選定理由に市民や観光客を呼んできて,そこで交流を実現するとなってるけれども,観光バスも呼んでこなきゃ,よう呼んでこうへん,そういうような全然お客さんは来てないという状況を市としてグランドアンカーに指導するなり,市としてやっぱりもっと積極的にかかわらなければ,ここを文化交流の核にするということをね,幾ら議会の中で言っていただいても,実際が言ったような状況なんですよね。ですから,これはちゃんとNPOと相談しながら,あるいは神戸市がきっちりね,生の声を聞いてあげたいんですが,もう1度お答えください。 66 ◯主査(松本 修) 当局に申し上げます。質疑時間が残り少なくなっておりますので,答弁は簡明にお願いをしたいと思います。 67 ◯山本みなと総局長 開発管理事業団の基金の話でございますけれども,これは基金の運用でございますので,金利も取ってきちっと運営しておるということでご理解いただきたいと思います。  それから報告書の件でございますけれども,私,先ほど主な要因として,そういうのを口頭で申し上げましたので,報告書をまとめる間があったら,一生懸命PRに努めたいというふうに思ってますので,まとめる気はございません。  以上です。 68 ◯真田みなと総局振興部長 TEN×TENの状況でございますが,先日の23日も行って,いろいろ向こうの人と話しておりますので,折に触れ,のぞくようにしております。ただ,抜けておられるクリエーターさんもおられるのも事実ですが,いろいろ入れかわりで週クリエーターさんが入ってきておられたりとか,いろんな状況がございます。クリエーターさんのいろいろな,そこでみずから技術を磨く,あるいは創作活動をすると,いろんな,多様な目的でその文化交流の拠点という1つの役割もあるかと思います。また,集客については我々も十分とは思っておりませんけども,TEN×TENが集客をするというようなことで契約したものではございませんので,ご理解いただきたいと思います。 69 ◯豊田みなと総局参事 マースクラインの船でございますけれども,私どもも聞きましたところ,14メートルでも入れる積み荷状態であったというふうにお答えをいただいております。  それからまた,PC─18の大型船でございますけれども,これは21年度の供用を目指して整備しておるところでございますけれども,ここを使っておりますユーザーが船会社に対して,そういった大型船を入れる誘致を積極的に行っておりまして,それに対応する必要があるということでございます。 70 ◯分科員(松本のり子) まず,じゃあ,スパ中ですが,14メートルでも入れる積み荷であったということと,14メートルに制限したということは違うんですね。ヨーロッパ航路だから,これは十分入れるんですよ。喫水が9メートルとか11メートルだとか──9メートルじゃないな,11メートルぐらいだと思いますので,ですから,今後はね,本当にもう,この間何回もそうやって,何かごまかしの答弁されてるんで,今後,きょう以降はそれはやめていただきたいいうことをまず申し上げますし,もっとね,PC─18のCOSCOとかチャイナシッピングがね,上海とか中国に拠点が,本社があるのに,どうやって基幹港──PC─18に大型船が来ると思われ──普通で,ずっと午前中からも局長おっしゃってましたけれども,そこから大きな船が上海でおろしたら,荷物を積みかえて日本に来るというのが今の普通ですよね。これをどうやって呼んでこようとしているのか,聞かれたら,それをお聞き……(発言する者あり) 71 ◯主査(松本 修) 時間がもう余りないですね。 72 ◯分科員(松本のり子) あと3分ですね,一言でも聞かせてください。  TEN×TENですけれども,NPOもきちんとね,交流・販売,取り組みを展開することと,契約で約束とっているのに,現実をね,本当に──お昼行ったら──私,行ったんですよ,お昼に。そしたらもうがらがらだったんですよ。それで,週クリエーターが入ってるとおっしゃいますけれども,広島とか岡山の方から来られてて,土・日だけ来てはるから,平日はだれもいらっしゃらない。かぎみたいな木がふさいであるんですよね。そんな中で,どうやってこれを活気やったものにしていけるのか,そういったところをもうちょっときちんと考えていただきたいんで,これは要望しておきます。 73 ◯山本みなと総局長 スーパー中枢港湾でございますけれども,大水深バースについて疑問があるということでございますが,4カ月前に着工したばかりで,21年度から供用するというような形で今整備を進めているわけでございますけれども,世界の趨勢が8,000TEUという形で,船舶の大型化につながっておるということでございます。また,PC─18のユーザーにつきましても,きちっとそういった形で大型船をPC─18に着けるという形で動いておられますので,どなたに聞かれたんか私はわかりませんけれども,我々としては,間違いなく大型船が入ってくると,それが世界の趨勢であるというふうに思っております。  以上です。 74 ◯分科員(松本のり子) じゃあ,終わります。 75 ◯主査(松本 修) 次に,加納委員,発言席へどうぞ。 76 ◯分科員(加納花枝) それでは,みなと総局に対して2つの問題で質問させていただきたいと思います。きょうは前に出ておりませんけれども,神戸の港が1868年,慶応3年に開港してから,新年度は140年ということで,140年の事業があるということで予算をつけられているのを見ました。内容は,港神戸のなつかしい写真展とか,カッターレースとか,帆船フェスタとか,市民が参加ができるような内容で予定がされているというふうに思いますが,あともう1つ,姉妹港──シアトル・ロッテルダムとの記念事業で,別枠で予算が──されております。わざわざ予算計上の中でこういうふうに分けて書いているんだということであったんですけれども,神戸と言えば港ということでですね,一人でもたくさんの市民の皆さんが港に関心を持っていただくとか,こういうふうに交流,姉妹港とか友好港があるんですよということをPRしたり,国際交流をするという1つの手段に140周年記念がなればと思うんですけれども,シアトル,ロッテルダム,天津,南京,いろいろあるんですけれども,どういうふうにこちらの40周年事業と140周年のこの事業とを組み合わされてお祭りにされていくのか,市民が参加できるような形なのか,少しお聞きをしておきたいと思います。  それから,新都市整備事業会計についてお伺いをしたいと思いますけれども,私は一貫して神戸の開発行政はほどほどでおやめいただいて,収束プランをつくっていただき,そして今まで開発に要してきたいろんな問題の中で後片づけにも,それなりにお金もかかってくるだろうということで,収束プランを何年か前にも求めてきました。特に須磨のベルトコンベヤーが仕事を終えたということもありまして,開発行政を見直す1つの大きな転機を迎えているなと思うんですが,今回の包括外部監査の対象事業として,この新都市整備事業会計について詳しい調査と報告書が出ておりまして,こういう分厚いものですけれども,いただいて読ませていただきました。半分は再開発で,あと残りが新都市整備事業会計ということになっているわけですけれども,会計処理というのは大変専門的なことですので,なかなか私たちのように会計を勉強したことのない者にとりましては,難しい中身ではあったんですけれども,しかし,さっと読ませていただく中で,指摘されていることが本当なるほどなというふうに思うことも幾つかありました。  特にですね,新都市整備事業会計の場合は大変規模が大きいということで,私たちも1つ1つの事業について,どうなのかということをこれまで質問もしてきましたけれども,なかなか明確な資料を出していただく中でチェックができなかったということもありますけれども,今回のこの包括外部監査の中では,特にこの本体の報告書の中の17ページにありますけれども,未処分の造成地に要したコストの回収可能性を明らかにし,新都市整備事業会計の財政状態の健全性,つまり債務の返済能力を示すことこそ市民の関心が高いのではないかという指摘があります。すべての事業が完了するまで実際の損益は確定せず,土地造成勘定残高として残され続けることになり,全体として健全な財政状態であるのか,不明確になってしまうということで,現行の処理の仕方にも課題があるというふうに指摘をされております。  また調整勘定についてはですね,この予算書を見てまいりますと,貸借対照表の貸方の方にですね,固定負債ということで調整勘定額が計上されております。この監査報告の中では,特に事業用地処分原価の6%相当額を将来の修繕費等の維持管理費用に引き当てる目的で計上しているが,平成17年度末には782億円,19年度予算書では772億円でしたけれども,そういう多額であるものの,設定率の過不足が検証されていないと,過去の修繕支出の動向や将来の見通しなどから,引当率の検証が必要であるという意見も述べられています。  それから空港整備事業会計に対しては,特に貸付金について回収可能性の検討が必要であるというふうにもされていますし,退職引当金の分割計上とかですね,処理の仕方で自治体間の比較の点で問題があるのではないかというふうに監査内容と意見とがたくさんついておりました。  こういう監査を受けられて,今後,みなと総局,特に新都市整備事業会計の中で,この監査をどういうふうに受けとめられて,どういう部分は改善をされ,どの部分は局の主張があるのか,あると思いますけれども,少しその辺について見通しとか見直しをされるようなことが今考えられているのか,これからどうこの報告書を生かしていかれるのかということについて質問します。  以上です。 77 ◯山本みなと総局長 それでは,私の方から姉妹港の関係のことをご答弁させていただきまして,あとは部課長から答弁申し上げたいと思います。  もう先生ご指摘のとおり,神戸港は世界約130カ国,約500の港に航路を持っておるという形で,年間約8,000隻の外航船の受け入れを行う国際貿易港ということでございまして,多くの海外主要港とも関係を持っておるということでございます。神戸港では,1967年,昭和42年でございますけれども──に開港100年を記念してシアトル港,ロッテルダム港と港湾管理者相互の友好や海運,港湾情勢などの情報交換を目的に姉妹港の提携を行ったということでございます。以来,40年にわたり,さまざまな交流を積み重ね,今日,友好関係を構築しているということでございます。ただ,ご承知のとおり,私も市民にそういったことを広く知ってもらうということは非常に大切だというふうに考えております。  シアトルとは,ことし,ご承知のとおり,姉妹港提携40周年ということもございますが,神戸市全体の姉妹都市提携というのが50周年の年になっておりまして,神戸・シアトル姉妹都市提携50周年記念事業委員会というのがございまして,これは経済団体とか学経とか婦人団体とか,国際団体いうんですか,そういったもんが入っておられますけれども──において市民代表団の相互訪問や,記念国際シンポジウムの開催とか,あるいは記念音楽親善使節団の派遣とか,シアトル・神戸,双方での紹介展の開催など,いろんな事業が計画されているということでございます。特に姉妹港関係でございますけれども,9月に須磨沖で我々開催予定しておりますシアトルカップヨットレースというのでは,市民の方々にも迫力あるヨットレースを見ていただくような企画を考えたいと思っております。  またロッテルダムでございますけれども,これは姉妹港提携だけで姉妹都市提携はしておりませんけれども,40周年ということでございますので,開港140年を祝して記念事業をやりたいというふうに考えております。  いずれにしても,これまで神戸海洋博物館とか──姉妹港の紹介をはじめ,子供たちに,神戸と世界との港のつながりをわかりやすく映像で紹介するというようなこともやっておったわけでございますけれども,ちょうど140年事業をやりますので,ご指摘の点を踏まえて,まだ計画が具体化してないものもございます。今,神戸港に感謝する会を立ち上げまして,花火大会を大きくやろうとか,そういったことの大筋はあるんですけれども,市民にそういった姉妹港を知っていただくという観点も踏まえて,これから,その視点も取り入れて事業計画等,細部を詰めていきたいと思っておりますので,できるだけ市民にやはり広く知っていただくということは,私も大切だと思っております。  以上です。 78 ◯岡口みなと総局経営部長 新都市整備事業の会計処理についてでございますが,ご案内のとおり,この事業は大規模で,かつ長期間を要するということで,造成が完了,また事業が完了しなければ原価は確定しないというようなことから,しかしながら,企業方式という会計の性質上,それでも期間損益計算を行いまして,各会計年度の経営成績を明らかにすると,こういうことが望ましいということから,予定原価方式を採用しているところでございます。この方式につきましては,このたびの監査につきましても,単一の事業とみなし,安定的な原価計算を行っていることには一定の合理性が認められるということで認められたところでございまして,その検証といたしましても,平成17年度の実績より低価法的推計をもって検証されておりまして,不健全な計算過程にはなっていないというふうに認めていただいたところでございます。  また,お話しの調整勘定についてでございますが,そういった新都市整備事業の特性の中で,例えば高倉団地とか名谷団地とか,いわゆる事後完成した団地におきましては,そういったところでも,例えば道路とか会館などの公共公益施設等の維持管理を行っていく必要がございますが,完成団地では,そういった維持管理に必要な資金の調達の手段がございません。そういったものに充てるために調整勘定を設置しておりまして,この方式につきましても,今回の報告書で必要であると述べられており,その必要性を評価されておるところでございます。  なお,この調整勘定につきましては,個別具体的にどういった経費がいつ発生するかということは予測ができないため,毎年度原価の一定率を積み立ててございます。そういった性格上,この引当率が適正かどうかということにつきましては,先ほど申し上げました公共公益施設等の維持管理が必要な経費という性質上,すべての移管が終わるなど,維持管理の必要がなくなる時点でないと確定しないものでございまして,事業が収束し,大半の移管が進捗するまで,またはその進捗を見きわめる必要がございます。したがいまして,この検証につきましては,時間がかろうと思いますけれども,今後の移管の状況,将来の見通しを十分把握しながら,時間をかけて検証には取り組みたいと考えてございます。 79 ◯後藤みなと総局参事 空港の会計の貸し付けに関して,今後,業績の良否に大きく左右されるというような懸念が指摘されているという点でございます。空港会計,お借りをして,お返ししていく立場で申し上げたいと思いますが,空港の管理収支,18年度におきましても,当初予算よりも,想定以上の機材の大型化等によりまして,約1億円程度,着陸料も増加していくんではないかというふうに見込んでございます。収支の見通し以上の黒字を確保していきたいなと考えております。また,19年度以降につきましても,先ほど来答弁申し上げておりますように,利用促進に努めまして,さらなる機材の大型化,便数増をエアラインに働きかけまして,着実に着陸料の増収に努めてまいりたいと思っております。  空港会計にお借りしておりますのが,貸付期間が20年ということでございます。今後とも収入に見合った支出に努めまして,管理収支の黒字の確保をしていき,着実に貸付金についても返済をしてまいりたいと考えております。 80 ◯福本みなと総局経営部主幹 退職給与引当金についてご説明させていただきます。  退職給与引当金といいますのは,将来の退職給与金の支払いに備えて,あらかじめ一定の基準額を毎年度積み立てておくものでございまして,損益計算を平準化させることを目的としたものでございます。新都市整備事業会計におきましては,平成12年度より退職給与引当金の計上を行っております。先ほど,他の会計等で計上方法がばらばらとのお話もございましたが,新都市整備事業会計におきましては,自治省より公表された地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究会報告書の積算方法に基づいて積算しているところでございます。  当初の計上額につきましては,一度にこの退職給与引当金を計上いたしますと,極端な損益が発生するということになりまして,期間損益計算を著しくゆがめるおそれがあるということで,15年分割で計上を行っておるものでございます。この方法につきましては,監査事務局の指導により行ったものでございまして,適正であると考えております。  ただ,報告書にもございますように,退職給与引当金の計上方法につきましては,注記開示により明らかにすべきという監査結果をいただいておりますので,今後,決算書の表示をどのようにしていくのかということにつきましては,具体的に検討してまいりたいと考えております。 81 ◯分科員(加納花枝) まず,調整勘定というものについての扱いが少し,私も余り会計強くないんですけれども,一般と違うのかなというふうに思いますが,本来,調整勘定というのは,営業権などを処理するものとか,連結調整勘定とか,為替換算調整勘定といった処理というものに使われるというふうに,ちょっと調べたんですけれども,国の調整勘定設定についての総務省自治財政局公営企業経営企画室というところに問い合わせをしてもらいましたら,ここの見解はですね,将来の修繕費,維持管理費用が目的の引当金を調整勘定で処理することは不適切というようなこととかですね,神戸のこのやり方であると,他の目的にも使うのではないかという,そんなおそれがあるのじゃないかとか,本来そういう修繕とか維持管理のために使うのであれば,きっちりと維持管理引当金とか修繕引当金とちゃんと書くのが正しいのではないかというふうなことをちょっと見解として聞いたんですが,こういうことについていかがでしょうか。  それと,横浜市の港湾局総務部経理課の埋立事業会計の所管の処理方法では,完成土地の未売却地の修繕費,維持管理費用は毎年同事業で計上していると,将来を見通しての取得は考えられない。したがって,バランスシート,これには上がったことはないというふうな,ちょっと調査の結果をもらってるんですけども,この国と横浜とのやり方との違いというもの,違わないのか,ちょっとそれについてコメントいただきたいと思います。 82 ◯岡口みなと総局経営部長 先ほど申し上げましたとおり,このたびの監査報告書でも,こういった引き当ての方法については,その必要は評価されておりますので,先生がお尋ねされた方がどのような趣旨でおっしゃったか,私も聞いておりませんので,わかりませんが,私どもは,これは問題ない,必要な引き当てと考えておりますので,今後ともこの方法を採用したいと思っています。  横浜の方式,詳しく聞いたことはないんでわかりませんが,こういった大規模事業をされているところの都市の中には,同様の趣旨でいろんな方法でされてるところもあるというふうにお聞きしておりまして,その中の1つかなというふうに思っておりますので,趣旨としては同様のものかなと,ただ,仕方の方法についてはいろいろあって,それはおかしくないというふうに思います。 83 ◯分科員(加納花枝) 今回ですね,こういう監査報告も出たわけで,監査をしてもらった報告書が出た。でも,これまでどおりの神戸市のやり方で何ら問題はないということであれば,監査の意味が余りないのではないかなと思ったりしますので,これから,この報告書,まだまだ中身もあるものですので,読んでいただきたいと,読んでというか,市民にですね,皆さんはもちろんこの方式でずっとやってこられてますので,もう,私は不正があるとか,そういうことを言ってるんじゃなくて,市民が見た,私たち議員もですけれども,こういうみなと総局,とりわけ新都市の大きな事業ですね,次から次に仕事が移っていくわけで,監査報告書にも書いてありますように,最後まで見届けていくというには,どこでしたか,200年かかるとか,そんな報告書にもあるんですが,終わるまでうまくいったのか,いってないのかが検証できないというようなことでは,私たちもどういうふうに議会の場からチェックをしていいのか,市民の皆さんにお返しをしていいのかわからないということで,報告書の中でも情報開示をしっかりしなさいということ,それはそちらも認めていただけると思うんですが,とにかく,市民に新都市事業会計はこういうふうになっておりますと,ポートアイランド1期についてはこうですよ,空港島についてはこうですよと,私たちが一般的に見て,こういう財政状況になってるのか,借金はこれだけあって,こういうシステムで返していかれるのかというのが,もう少し簡単にわかるようなシステムにしていただいて,情報を開示していただいて,私たちもそれに基づいてチェックができるような,そういうことを今回は求めていきたいなというふうに思いますので,時間ありませんので,結構です。  それから姉妹都市の関係ですが──姉妹港ですが,シアトルとロッテルダムの平成14年からの,これ行き来をちょっと教えてくださいと言ったんですが,来神の部分をいただきました。ロッテルダムからは,14年,16年,17年,18年と,いろんな方が来られておりまして,チューリップの球根を1万個も震災のお見舞いということでいただいたということも初めて知ったんですけれども,私もロッテルダムへ行ったんですが,なかなか神戸から行くのが余りないみたいでですね,行ったら大変喜んでいただいたんですけれども,友好を深めるという意味では,もっともっとこういう140年のそういうお祭りのようなときに,向こうのことを知る,私たちも交流するというふうなことを140周年事業でしていただくことが大事かなというふうに思います。それから…… 84 ◯主査(松本 修) 加納委員,もう時間が過ぎております。 85 ◯分科員(加納花枝) はい,終わります。ベイ・シャトルへの2億3,700万円,これは陳情も出ておりますけれども,私たちにとっては必要不可欠な都市装置であるという思いもありませんし,借金を返してもらうために守っていかなければいけないとか,国絡みの事業だから,お金を──投資をしていかなければならないという理由については承認できませんので,それだけ申し上げて終わります。 86 ◯主査(松本 修) 次に,大野委員,発言席へどうぞ。 87 ◯分科員(大野 一) 私も新都市整備事業会計についてでありますが,私は私なりに新都市整備事業会計を拝見をしておりまして,実は本当は非常に安心をしているんです。皆さん,心配される方がたくさんいらっしゃいますが,私はかねてから非常に安心をしてまして,市債の残高が17年度末で3,661億円あると,このうち空港島が1,982億円あるわけですけれども,一方で現預金が1,360億円あると,なおその上に土地としてですね,これ完成土地なんですね,666ヘクタール近くありますということですね。いつも計算するんですが,666ヘクタールを例えば10万で売ると6,600億,5万円で売っても3,300億あると,そうすると,3,300億と現預金の1,300億で,合わせると4,600か4,700になりますと,そうすると借金は全部返せるなということで,長いスパンで見てると,非常に安心をするというふうにいつも思ってます。  ただ,借金は返していかなきゃいけませんから,償還の期日は当然出てくるわけですから,そういう意味で,皆さん方,いつもそれに神経をとがらせて償還をどうするかということになってるんやと思うんで,この辺のところを今後もしっかりと見つめながら,土地の売却をしていかなきゃいかんのやろなという仕組みやというふうに考えているんですが,その辺で局長の方の,もっと何かそういうことに対しての考え方をお願いします。 88 ◯山本みなと総局長 先生,数字的には確かに17年度末時点で現金預金,基金現金等を合わせて約1,360億円の資金を保有してるわけでございますけれども,1,360億が十分かどうかという問題も1つあると思いますけれども,できるだけ,ためたお金は出さないという形で,我々はできるだけためるということも思っております。  それと,666ヘクタールほど土地があるということでございますけども,賃貸等で土地利用しているものもございますので,即座には売却できない土地も有しているわけでございます。しかし,新都市整備事業は,最終的には十分採算がとれる事業ということを私も考えておりますので,先生最後におっしゃったとおり,土地処分のスピードが非常に重要であるというふうに思ってます。ご承知のとおり,エンタープライズプロモーションビューローを17年につくりまして,分譲促進制度とかで加速してるところでございますけれども,企業いうんですか,教育研究機関になりますけれども,スポーツ・レクリエーション緑地にも一定のインセンティブを導入しまして,また土地処分も促進していきたいと。市長から指示をいただいてますけれども,空港島も財政計画を崩さない範囲でインセンティブ策をつくって処分していきたいと,とにかく処分にスピード感を持ってやっていくという形で対応してまいりたいと思っております。私どもとしましては,できるだけ頑張ってまいりたいと思いますので,よろしくご理解のほどお願い申し上げます。 89 ◯分科員(大野 一) というところで,非常にふだん厳しい姿でお仕事をされていらっしゃる皆さん方を前にして,余り甘いことばっかり言うといかんとは思うんですけれども,やっぱりもうちょっと10年先,20年先をきっちりと見据えながら,結末,終末を迎えていかないかん時期に差しかかってるのと違うかなというふうに思ってます。  つい,せんだってより,賃貸を始めてらっしゃると,我々の世代ですべての利益を上げてしまうということではなくて,やっぱり30年先,50年先の神戸市の1つの財産として賃貸という形で土地を保有をしていくという,そういう観点からも賃貸の量というのは,ある程度きちっとした数字を出して進めていただく。また,今の事業の土地ニーズということで言いますと,分譲というか,土地を購入をしてというよりも,賃貸で対応してというふうにする事業者も結構いらっしゃるでしょうし,また,空き地で置いておくというのは,やっぱり非常に問題があるということですから,やはり即その土地が神戸市民の,いわゆる経済にいい影響を与えるような,こんな考え方からも,空き地ではなくて,早く賃貸でもいいから,利用を展開するように事業主に出てきてもらうという,いろんな観点も含めながらですね,しっかりと計算をしていただいて,しっかり計算した中で,早く産業団地をしっかりと清算をしていくということをお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。  終わります。 90 ◯主査(松本 修) 以上で,みなと総局関係の質疑は終了いたしました。  当局,どうもご苦労さまでございました。 91 ◯主査(松本 修) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,3月2日午前10時より,28階第4委員会室において産業振興局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。
     本日はこれをもって閉会いたします。ご苦労さまでした。   (午後4時29分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...