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  1. 神戸市議会 2006-11-24
    開催日:2006-11-24 平成18年文教経済委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時2分開会) ◯委員長土居吉文) ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  本日は,陳情の審査及び当局からの報告聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  最初に私から申し上げます。  去る11月10日の常任委員長会議において,平成19年度兵庫県予算に対する要望について,当局から報告を受けました。このうち本委員会所管分については,この後,関係局から報告を聴取いたしますので,内容の説明は省略いたします。  次に,本日審査いたします陳情第502号につきましては,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,国際文化観光局審査の冒頭に口頭陳述を受けることにしたいと存じますが,異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長土居吉文) それでは,さよう決定いたしました。 (国際文化観光局) 3 ◯委員長土居吉文) それでは,これより国際文化観光局関係の審査を行います。  最初に,陳情第502号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の橋本さん,発言席へどうぞ。 4 ◯委員長土居吉文) 陳述人に申し上げます。陳述人は,最初に,住所,氏名を明らかにしていただき,5分以内に要約願います。  それでは,橋本さん,どうぞ。 5 ◯陳情者 宝塚市小林5丁目7─7,橋本雅之です。  神戸国際観光コンベンション協会基金管理に関しての陳情です。同協会は,平成14年度に,ポートピア81記念基金を譲渡されたんか,管理を任されて,それを何かポートピア81基金として16.6億円,21世紀復興記念基金として9.3億円と分離され,移管されたようでございますが,現在第三セクターなどの運営に関して,いろいろな意見やら見直しがなされており,他都市においても,従来随意契約やら補助金がそのまま大した審査もなし議論もなしに出てたやつが,随意契約が適当なのかどうか,また補助金をそこに交付することが適当なのかどうか,審査いうか議論されて,多くの随意契約は入札形式に変わったりして,現在進行されております。  このポートピア基金も,平成14年度のころは,この協会で管理するのが適切だろうということで,管理したと思いますけれども,あれから3年か4年ほどたって,社会一般の常識やら考え方も変わってきて,第三セクターといえども,一企業という考え方が浸透もして,この多額の基金をこの協会で管理するのが適当かどうかということをもう1度審査していただきたいと思って陳情したわけでございます。  それと,このポートピア基金というのはポートピアで収益が上がって,14年度現在で27億か28億ぐらい残ってたんだと思うんですけれども,平成7年の神戸の大震災のときになぜこのお金が残ったのか。私,平成7年のとき神戸市に在住し,灘区で震災も遭いました。ポートピア基金は,ポートピア基金で震災のために使うようになってなかったんだろうと思うんですけれども,震災が起こるのはこれはもうわからなかったわけで,震災が起こったときに,どういうことができるのか,そのとき考えてもらって,ポートピア基金で,まだ27億か28億残っているから,これを何とか生かして,そのときやってもらえれば非常によかったんではないかと思っております。  以上です。
    6 ◯委員長土居吉文) 口頭陳述は終わりました。どうも,ご苦労さまでした。 7 ◯委員長土居吉文) それでは,陳情1件及び報告1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。局長,着席されたままで結構です。 8 ◯町本国際文化観光局長・観光監 おはようございます。  それでは,陳情第502号財団法人神戸国際観光コンベンション協会基金管理に関する陳情及び平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち国際文化観光局関係分に関しまして,一括してご説明を申し上げます。  まず最初に,陳情第502号に関しまして,ご説明をさせていただきます。お手元にお配りいたしております資料のうち陳情文書表をごらんください。  今回の陳情は,平成14年度に,神戸市から財団法人神戸国際観光コンベンション協会に移されました財産をもとに設立をされたポートピア81記念基金及び神戸21世紀復興記念継承事業基金の2つの基金の管理・使用に関するものでございます。  それでは,委員会資料の1ページの「ポートピア81記念基金」及び「神戸21世紀復興記念継承事業基金」についてをごらんください。  この2つの基金の設立までの流れについて,ご説明を申し上げます。まず,昭和56年に開催をされました神戸ポートアイランド博覧会の収益金65億円を原資として,昭和57年に設立されたポートピア81記念財団が平成14年3月31日に解散し,同年6月18日に開催の清算人会で清算手続を完了いたしております。その際,財余財産約37億円が兵庫県と神戸市に寄附され,神戸市に寄附された約26億5,000万円につきましては,財団法人神戸国際観光コンベンション協会が譲り受け,約16億5,000万円でポートピア81記念基金を,10億円で神戸21世紀復興記念継承事業基金を設立したものでございます。  ポートピア81記念基金は,国内外の文化,スポーツ,経済,学術等の交流及び人的交流並びに国際親善に寄与する事業などを対象に,補助金を交付するためのものであり,主に国際会議等に活用されております。また,神戸21世紀復興記念継承事業基金は,市民参画と協働という神戸21世紀・復興記念事業の理念を継承し,その理念のもとに実施される事業に助成金を交付するためのものであり,例えば春の風物詩となったインフィオラータこうべの開催支援等に使用されております。平成17年度末の両基金の残高は,ポートピア81記念基金が約12億9,000万円,神戸21世紀復興記念継承事業基金が約6億3,000万円,合わせて約19億2,000万円となっております。なお,このポートピア81記念財団の解散と財余財産の使途につきましては,当時,議会に報告をいたしております。  財団法人神戸国際観光コンベンション協会がこの2つの基金を管理することにつきましては,同協会が神戸市における観光事業の振興を図るとともに,学術,文化等に関するコンベンションの誘致,支援等を行い,産業経済の発展と市民文化の向上に資し,あわせて国際観光及びコンベンションを通じ,国際交流及び国際親善に寄与することを目的として設立された団体であり,2つの基金設立の趣旨からも,これらの基金を管理するには最も適した団体であると考えております。また,同協会は,ポートピア81記念財団が設立をされました昭和57年から資金の運用等を受託し,コンベンションに関するノウハウとともに,25年を超える資金運用ノウハウを有しております。  なお,ポートピア81記念基金補助金交付に当たっては,学識経験者及び市関係者で構成するポートピア81記念基金補助金交付審査委員会で厳正に審査されており,また神戸21世紀復興記念継承事業基金につきましては,助成金の交付対象が神戸21世紀復興記念事業の理念を継承する特定の事業に限定されており,いずれの基金も適正に管理・使用されていると考えております。両基金の管理運営につきましては,毎年,財団法人神戸国際観光コンベンション協会の理事会に図り,承認を得ておるところでございます。  以上で,陳情第502号財団法人神戸国際観光コンベンション協会基金管理に関する陳情につきまして説明を終わります。  続きまして,平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち国際文化観光局分について,説明をいたします。委員会資料の4ページをお開きください。  2.の国際交流都市の推進についてのうち(1)は,神戸の冬の風物詩として定着している神戸ルミナリエに関してでございますが,今年は12月8日から21日までの14日間にわたって開催をされます。開催につきましては,本市及び県からの補助金,市民からの募金,企業協賛金のほか,ルミナリエ開催期間中に記念宝くじを発行し,その収益金を財源に充てる予定でございますが,さらなる財源確保が必要であることから,より一層の支援を要望するものでございます。  (3)は,観光に関する唯一の国際機関として,世界の観光振興を図る世界観光機関アジア太平洋地域委員会の平成20年の開催を神戸に誘致できるよう支援を要望するものでございます。  (4)は,神戸の国際的な知名度と集客力の一層の向上を図るため,海外向け観光宣伝活動の共同実施及び地域ぐるみでの外客受入体制について,一層の充実を要望するものでございます。  (5)は,人と防災未来センターへの教育旅行の受け入れなど,震災をテーマに神戸市への教育旅行の誘致に努めておりますが,今後ともPR活動の実施及び県立施設等における受入体制の充実を要望するものでございます。  6ページをお開きください。  次に,6.教育環境の整備についてのうち(9)外国人学校に対する助成額の充実についてでございます。これは現在,市内に8校ございます外国人学校への助成につきまして,国際化及び国際交流を促進し,教育環境の向上を図るため,助成金のさらなる充実を要望するものでございます。  以上で,陳情第502号財団法人神戸国際観光コンベンション協会基金管理に関する陳情及び平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち国際文化観光局分の報告を終わります。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 9 ◯委員長土居吉文) 当局の説明及び報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,陳情第502号について,ご質疑はございませんか。 10 ◯委員(金澤治美) 済みません。この記念基金復興継承事業基金とで,毎年,補助金などを交付されていると思うんですけど。ということは,基金がどんどん減っていくというふうに考えたらいいわけですね。今現在でどのくらいあるのかだけ教えてください。 11 ◯委員長土居吉文) 先ほど言われた。 12 ◯委員(金澤治美) そうですか。これ,設立の。1ページの,これね。去年がポートピア81記念基金で,事業名が5つで,団体名が5個で2,000万程度出ているように聞いているんですけど,大体毎年この程度ずつ減っていっているということで考えてよろしいんでしょうか。 13 ◯井上国際文化観光局文化観光部長 まず,ポートピア81記念基金につきまして,先ほど局長の説明がありましたように,平成17年度末で約12億9,000万円残高がございますが,ちなみに平成16年の補助金の額を申し上げますと,約9,000万ほど補助をしております。同じく17年度につきましては,補助金が3億4,800万と,これは差額になっております。これにつきましては,震災10年の関係の補助事業が入っておりますので,平成17年は額が大きくなったと。  一方,神戸21世紀復興記念継承事業基金につきましては,17年度末で約6億3,000万ございますが,同じく17年度につきましては,9,700万補助を打っております。また,17年度につきましては8,100万補助を打っております。ということで,先生ご指摘のように,確かに年々減っていくということには間違いございません。  以上でございます。 14 ◯委員(松本 修) ちょっと確認だけなんですけれども,ポートピア81記念基金というのは,既にあったときは,基金は置いといて,利息というか,その過日で運用していましたね。それを一たん清算をして,それ以降は中身も使っていくという方向で進んでいるということでいいんですね。 15 ◯井上国際文化観光局文化観光部長 確かに,当初は割と市中金利等も金利が高かったころは,基金運用益がかなり多額に上りましたので,元本を崩すことなく,利息分のみで補助が執行できたという時代もありましたが,近年はご承知のとおり金利がかなり低下をしてきたと。ただ,外国の債権等を使いながら,かなり市中ではかなり高利で運用しておりますが,元本を使っているという部分もございます。  以上でございます。 16 ◯委員長土居吉文) よろしいですか。  それでは,次に,報告事項平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち国際文化観光局関係分について,ご質疑はございませんか。 17 ◯委員(前島浩一) 県の方への要望の観光交流の関係で,1番のルミナリエですけど,毎年,兵庫県の方では2,500万ということで補助をいただいているということになっておるんですが,それをどうこう言うつもりはないんですけど,結局,これ全体として,神戸市だけの問題ではないわけで,県下全域からも,あるいはそれ以外からもということになって,広域的な──いわゆる観光事業というか,当初の鎮魂から始まって,やはり鎮魂も県下全域──特に神戸から東側に向けてとか,そういう背景があったわけですから,そういったことを踏まえて,もう少し当初からのルールとして,県にやはり補助金をもう少し要望していくのが普通ではなかったのかなと。  今,例えばポートピア81の財産分与を見ても,神戸市が2強に対して,県がその残りの1というか,3で割ったら,約そんな感じぐらいに,せめて神戸市が補助を出している1億3,000万ですかね,これ。16年度は別にして,普通1億3,000万というなら,せめてその半分ぐらい県に出していただいて,やはりスムーズな運営に寄与すると。ルミナリエそのものについては,また別の意見も私は今後については持ってますけど,とりあえずこれだけを見た場合に,県要望に対しては,そういった姿勢があっておかしくないんではないかなと。今さら言うてもという話もあるかもしれませんが,今後も含めて,ちょっとお考えをお聞きしたいと思います。 18 ◯町本国際文化観光局長・観光監 先生のおっしゃる思い,私もまさにそのとおりですわ。最近,とみに思っておりましてですね,と申しますのも,年々,企業協賛金・募金が減っております。今年度は,単年度では赤字になるんですが,何とか前年度繰越,個人の方の寄附等もございましたんで,何とかことしは行けますけども,来年は,恐らく数千万円,多分赤字になると思います,このまま行けばですよ。我々も,とにかくあらゆるいろんな手を使ってお金を集めないかんということで,ことしは新しく近畿圏の郵便局さんに全部お願いをして,個人からの寄附も郵便振り込みでお願いできるようなこういうシステムまでつくって頑張っておるわけでございますが,なかなか先行きは非常に困難な状況にあるということは間違いございません。  県との関係でございますが,実は,県との関係につきましては,よく2対1とかいうような格好でいろんな事業をやるルールみたいなんが暗黙にありまして,神戸の場合,ルミナリエにつきましては1億3,000万円,神戸市が出しておりますが,この中身を見ますと,5,000万円は一般財源から行っておりますけども,4,000万円につきましては,外郭団体から実はお金を集めてございます。それで,あと4,000万円につきましては宝くじから集めております。ということで1億3,000万円ございまして,県の側からすれば,5,000万円やったら2,500万円で半分やないかという,こういうような一般財源ベースでいけばと思っとるんですが,我々からすれば,神戸市が内部努力をして,ここまでお金を用意しております。したがって,このルールというのは,やっぱりもう少し,県さんに何とかもう1度相談させてもらえんかということで,2年ほど前から,かなり強力に,実は話を今いたしております。なかなか今のところはガードはきついんでございますが,我々としたら,何とかこのルミナリエを続けていきたいという強い思いがございますので,県との関係につきましても,より一層,財政的な支援についての要望を続けてまいりたいと,こういうふうに考えております。  以上でございます。 19 ◯委員(前島浩一) 局長からそういう見解ですから,ぜひとも県との間の折衝を今後も強力にお願いしていただいて,もらう側ですからお願いするしかないですけど,いろんな角度から考えて,そういう強い要望を続けていただきたいなと,こういうことを1つお願いしておきたいと思います。  あわせて,ちょっとルミナリエになったんで,要らんこと言うて申しわけないんですけど,やはりこのルミナリエ,今後も続けたいと,今局長おっしゃったんで,私も同感なんですが,クリスマスの時期を抜いたルミナリエというのは,正直,魅力半減だと,こう思うんですね。公安委員会なのかどこなのかわかりませんが,いわゆる警備上の問題等を含めて,あるいは逆に商店街なのかもしれませんが,このルミナリエの時期を抜いて──あっ,ごめんなさい。クリスマスの時期を抜いてルミナリエとなると,やはり盛り上がりが物すごく欠けると,ルミナリエとしてね。それだったら,もっと思い切って,ルミナリエあり方そのものを,時期も含めて考え直したらどうかなと。どうしてもクリスマスができないならば,もっともっと大々的に広いところで,あんな狭いところの通路に押し込んで,わずかな時間を並んで,警備員に偉そうに言われて,それでやっと行ったら,わずかの間で,歩いて行っても,通り抜けて終わりと。そんなことより,もっと全体で,まちでライブを楽しみながらとか,そんなことも含めて,神戸まつりと連動するとか,あるいはいろんな角度から,やっぱり集客の目玉として,神戸の1つの大きな観光のスポット的なものを要素としても,このルミナリエのあり方を再検討すべきじゃないかなと,時期も含めて,やり方も含めて,そういうふうに思うんですけど,とりあえず,今の段階で考えられることとか,局長の個人的な見解でも結構ですから,お聞かせいただきたい。 20 ◯町本国際文化観光局長・観光監 去年は大寒波でああいうことだったと。一昨年まではクリスマスの期間も含めての開催をしておりました。ところが,一昨年は,思いのほかたくさんの方が,震災10年という1つの節目があったかと思うんですけども,たくさん来てくれまして,実はその日は,元町の入り口あたりまで,ずっと60万人ぐらいがあの日に来たんですね。大変危険な状態になりまして,これは大変なことになるでというふうなそういう危機感を実は随分我々も持ちましたし,警備当局も,こんなことをしておったらえらいことになるということで,それから,その次の年に,やっぱりそういうふうな,去年ですけどね,去年もたまたま連休があったんですけども,要するにクリスマスの時期は,やっぱりあれは外すべきやと。確かにルミナリエクリスマスの時期にするというのが1つの山をつくるという意味では非常にいいんですけども,それよりも,やっぱり安全対策という,そういう面からしたら,あれは恐らく無理やという,そういう話も出てまいりましたし,もう一方では,クリスマスの時期というのは,商店街はそれなりに商戦としてはいろいろあると。その時期にあのエリアについて,いろんな規制をされるということについては,人の流れもなかなか難しいというふうな,実はそういう話もございます。ただ,一番の大きな原因は,やはり安全対策上,あれは責任持てんと。あんたら責任持つかという,実はそこまで僕言われましてですね,そんなことがあって,いかんともしがたいということで,前倒しにしたというのは,実際の話でございます。  それならば,もう少し,場所,時期等というような話でございますけどもね,実は,10回目を迎えるに当たりまして,ルミナリエ組織委員会で,10回以降どうするんやという議論をいたしました。検討委員会もつくりまして,議論をした結果,平成16年2月に,組織委員会で,もうしばらくは,場所,時期も,あそこで継続していこうということで,組織委員会として,決定いたしまして今日まで来ておるわけでございます。  ただ,来年度以降につきまして,先ほど申しましたように,資金的に大変な状況になっております。したがって,私としては,もう1度,組織委員会の中で,ルミナリエのあり方等について,もう1度,やっぱりいろいろな角度から考えていただくような,検討していただくようなことをしなければいけないかなという,実は私は思いを持っております。そういうようなことで,来年度以降につきましては,組織委員会の方でもう1度お話をしてもらうように,できればしたいなというふうに思っております。  以上でございます。 21 ◯委員(前島浩一) 何度も済みません。基本的には,よう検討していただきたいということで,それは今も私も申し上げましたように,時期,場所,あり方,すべて含めて,やはり検討すべきじゃないかなということで。お金を集めやすい対策もしとかないかんということで,そういったことも含めてのやり方ではないかなと思います。  ただ,ことしもやる。来年,じゃあ検討したら,すぐその年にやれるかとなると,なかなか難しいかもしれない。そうすると,例えば,ことしと来年とかいうのは,今の状態で続くというようなことも十分あり得るわけでして,そのときに,何度も言うようですけど,1つ警備上の問題で言えば,動線が延びると,警備については,大分みんな批判多いですけど,やむなく,みんな,ある程度整然と従って,とにかく警備の指示に従って並んでいただいていると。だから,危険があるというのは,歩ける動線を確保すれば十分可能ではないかなと。もちろんそれだけ警備費はかかると思いますけど。だけど,そういうような対策を講じながらやる。  商店街対策は,やっぱり商店街にメリットあるような方法も,やっぱり一方で考えないかん。これは,やっぱり商店街が全く迷惑だけ受けて,何のメリットもないというようなルミナリエでもいかんなと。それは,何もクリスマスの日だけが勝負じゃなくて,クリスマスまでが商店街は,みんな勝負なんですよね。はたまた年末なら年末商戦もあるでしょうし,だけど,やっぱり一番大きいのはクリスマス1週間前ぐらいが勝負じゃないかなと,こう思うんで,その間は,ほとんどみんなルミナリエへも来てるわけですよね。ことしも21日までですか,やるということは,ほぼ近くまでやっているということですから,やはり商店街にも協力いただきながら,なおかつ商店街も潤うような方策も考えると。なおかつ警備については動線も考えるといって,やはりクリスマスを入れる努力を,せめて来年最後ならば,同じときにやるのが最後ならば,あるいは今後,展開の仕方の中で検討されるならば,クリスマスはやっぱり入れる方向でやらないと,あの光の祭典とイメージと,冬の風物詩ということも含めて,そしてなおかつ鎮魂と,やっぱりクリスマスとの連動とかというようなことを含めて,その辺,もう一回,再検討をしていただきたいというふうにお願いしておきたいと思いますが,コメントあったら。ありまへんか。 22 ◯町本国際文化観光局長・観光監 承っておきます。 23 ◯委員(松本 修) 済みません。ちょっと関連して,お願いしたいと思いますけれども。これ,要望の中に県警察本部等も入っておるんですが。今の警備のあり方なんですけれども,実際,県警の方は,これだけ,何というか,非常に厳しい警備をしようというのは,やっぱり明石の事件があったというのが大きかったと思うんですね。明石の事件というのは,実際には数少ない1本の歩道橋ですか,そこに人が殺到して,そして,ああいう非常に惨事になったと。それを踏まえて,人がたくさん集まるところについて,県警は今のような警備の仕方を考えられたと思うんですけれども。これは素人の考えですから,おうてるかどうかわかりませんが,ああやって規制をするということは,逆に通路を1本化しとうわけですね。そこにどんどん人を集めてしまっている。逆に,過去の明石のようなことが起きるような方向に規制を逆にしてるんとちがうんかなと思うんですね。  今の例えば,逆に言うたら,線で物事を,ルミナリエが線で動いているという感じで,一番最初の何年間は,ある意味では自由に,横からも入れるしというね,面で物事が考えられてたと思うんですね。そういう発想を警備に対しても,やっぱりもう一度ちょっと考え直す必要があるんじゃないんかなと。そういうのは,僕,シミュレーションできると思うんですよ,ある意味ではね。例えば60万人一遍に来られた。そしたら線でいけば,当然,面積がほとんどないわけですから,そこで人が密集するのは当たり前ですね。面になれば,当然,人との間隔も開いてくるわけですから,危険性がやっぱり少なくなってくるんだろうと思います。そんなことまでちょっと考えて,これは県警がされるのか,例えば警備会社がされるのか,神戸市がどこまで関与するのかという問題があるんかもわかりませんが,警備のあり方,動線のあり方といったことも,ちょっと再考する必要があるのではないかなと思いますけれども,その辺はいかがなってますか。 24 ◯町本国際文化観光局長・観光監 雑踏警備については,基本的には,プロであります県警のご意見を尊重してやっていかなければならないと私は思っておりますけども。これ,確かにおっしゃるように,最初のころは自由やと思うんですけども。ただ,お客さん,たくさんの方がお見えになるときに,特に最初の点灯の時期直後ぐらいというのは,本当にたくさんの方が来て,あれが自由にということになってしまったら,それこそ大混乱をするんじゃないかなというのは,私,素人ですけども,そういうふうな感じはいたしております。そういうふうなことで,何回かやっていくうちにノウハウを積み上げて,今の方法が一番スムーズにいくんじゃないかなということで,多分してると思うんですけども。去年は,前回,その前よりも100万人ぐらい少なかったんですが,それでも一番の最盛期の人数になりますと,元町商店街の1丁目,2丁目あたりぐらいまで,ずっと最後尾が並ぶというような格好で,随分並んだんですけども,前回,前々回のいろんな教訓もあって,その割にはスムーズにずっと流していったというようなことなんですが。  警備のあり方については,これ,もう1度,県警本部とよくご意見をちょうだいしながらやっていかざるを得ないなというふうに思っております。先生のご意見につきましても,そういうようなことについては,一度検討をしてみるということにはやぶさかではないというふうに思っております。ありがとうございました。 25 ◯委員(浜崎為司) 県との補助金の話の中で,これ,局長はご存じなんかどうかと思うんやけども,このルミナリエを当初誘致するのに,本当はエージェントは県へ持ち込んだんですよ。本来,県が受けるべきのような事業という感覚を持っておったみたいです。ところが,県に断られ,神戸市が受けたんですけども。そういうことを踏まえて,県との交渉の材料に使っていただけたらなと思うんですね。11年前の話なんで,そういう話が記録されとんかどうかわかりませんけども,当初,そういうエージェントの話は,割と知る人は知ってるんですよ。  それと,先ほどの時期を場所を選べという話なんですけども,まさしくそのとおりで,商売人にとっては,二・八という言葉があるんですけども,ルミナリエを,いつ,いかなるときにやるのかということは,よく検討していただきたいと思います。というのは,やはり鎮魂のための1.17のこのことを忘れないということがこのルミナリエの目的ですし,やっぱりそういう意味では,ほっとっても人が寄るクリスマスシーズン,年末シーズン,これ商売人にとっては一番稼ぎどきの大事なときなんです。しかし,神戸に来てもらえる,その仕掛けをつくるというのが,やはりルミナリエの意味だと思うんですね。しからば,やっぱり商売人が助かる時期を選ぶべきであって,皆さん,その感覚を持ってないから,屋上屋重ねるような人集めをしてしまうわけですね。その辺をよう考えてもらいたい。何のために神戸に何百万も人を寄せるんですか。こんだけの莫大な金を使うて。そんなことをやっぱり検討委員会の中で,よう協議していただきたいと思います。  それと,もう1つは,松本君が言うんかなと思うんですけども,警備のあり方の中で,一方通行は本当はだめなんですよ,危ない,本来は。やっぱりそれは先ほどの明石の教訓を参考にしとるんだろうと思います。しかし,面的な人員の流れ方をさしていくというのが,本来の警備であって,先ほど言うたように,点から点へ線で結んでいくような警備の仕方というのは,一番,言うたら初歩的な警備のやり方,本来は自由に面へ出入りできていくと。そこがやっぱりプロである警備の大事なことであって,地域の商店が,非常にこれ被害こうむっとんですよ。大丸なんて大変な損失ですわ。水は,トイレットペーパーは,ましてや器具まで壊される。そんなんたくさん聞いてますから。それと同時に,あの沿線の商店が,決して,じゃあもうかっているんかいうたら,もうかってない。本来,我々,あべこべに,あなた方のために,このルミナリエの場所を選んで設定しとるんやから,協賛金でももっと出せやというような交渉したことある。しかし,何言うとんやと。あべこべに人は寄っても,商売にならんと。商売の邪魔されとるんやというような声もある。だから,あの沿線の人らは,非常にやっぱり被害こうむってるはずです。その辺もよくお調べいただいて,今後の参考にしていただきたいなと思うんです。  今の県が受けるべきルミナリエを神戸市が受けとんですから,その辺,県に強く言うべきです。と思います,よろしく。 26 ◯委員長土居吉文) 要望でよろしいか。 27 ◯委員(浜崎為司) ええわ。 28 ◯委員(松本しゅうじ) ちょっとつけ足しで恐縮ですが。実は,元町サイドの人たちは,1人当たり3万円ぐらいのもうけがあるんだという当初概算があった。今のような経過になってきた。実は,三宮側の人たちは,あれ,逆にしてくれたら,我々がもうかるのにな。駅も元町でなくて,三宮なのになと。それから,これから,今新しいのもできましたね。あれ何でしたかね,新聞会館のやつ。片仮名。ミント神戸ね。この間,神戸新聞社の事業部長さんと話してたら,そんな話も実はされておられまして。そうなってくると,急にということは無理にしましてもですよ,例えば複線化というか,あれ一方通行でやってますが,普通の道路,もともと一方通行ですがね。あそこへもうとめちゃうんだったら,往復できるように,真ん中にゲートか何か,花か何か花壇でも置いて,三宮からもオーケー,元町からもオーケーと。両方ともで点灯式やるか,何かするならしてもええんではないかなと。時間合わせればええことですから。  それで待ち時間も半減するなということも含めて,ちょっと商売の拡大なり,許容範囲,面的なもんを含めていきますと,旅行社も実は観光バスで来て,いろんなことを徹底してやったんですが,遠い港神戸でございますから,港湾の方の駐車場なり,建設局の駐車場なり,周辺あらゆるものを使っていらっしゃるんですが,どうしても,そこへたらたらと歩かせるというところからのイベントなんですよね,旅行社サイドから言いますとね。そうでもしないことには管理ができないと。バスおりて,歩いて,その先っちょで待ってるから乗っておいでよと,何時間やでと,こうやるわけですね。  それの逆も2つできれば,三宮でおろせれば,三宮の駐車場かいわいも,もう少し幅広くなることと,元町サイドで待つわねということができるのか。また,元町で,今従来のとおりで,また三宮側で並んで待ってますよとやるのか。いずれにしても,2倍になるんではないかと。警備待ち時間も半分ぐらいのことになって,うまくいくんではないかと。いずれにしても,一方通行のあそこだけをうまく考えれば,そういう経済波及効果的なことも考えたことがあるんでしょうかという質問ですが。 29 ◯町本国際文化観光局長・観光監 本来ならば,双方向というのが,恐らく一番面的な広がりができると私も思います。ただ,現実問題としまして,特に点灯してからの1時間,これが大変な数,実はなるんです。このときに双方向にしたら大変なことに起こり得る可能性が,僕はあると,僕自身は思います。ですから,例えば,これはなかなか難しいと思いますけども,点灯してから,例えば2時間ぐらいは一方通行で,後は双方向というのが仮にできたらです,これは多分難しいと思いますけどね。仮にできれば,双方向できるかもしれませんけどね,双方向でやるというのは,これは非常に難しいなというのは,現場に立って感ずる,私もそれは感じるんですけどね。難しいと思いますね,これは。あれだけの数が来れば。 30 ◯委員(松本しゅうじ) だから,最初に言ってるのは,点灯式が西と東で一緒にできませんかと。歌も一緒に,港島の子供たちでしたよね,去年は。その後ろに鐘をだらだら引いてきてやりまして,それを引っ込めるまで,また時間かかって,あれなら銀行の前でやってもよかったかなと思ったり,去年はしましたけれども。いずれにしても,2方向いうことは,2つ一緒に同時にやったらええわけですよ。イベントやから,お遊びやから,極端に言えば。来る人はお遊びで来てて,神戸市民は鎮魂の,それから,あのとき暗かった思い出をもう一遍頭の中で思い出すわけですよね。その思いと観光客とは全く別なんですわ。彼らはイベントでお遊び,我々は気持ちの問題としてもう少し違うもの必ず持ってますよね。だから,目的と来る人とのニアミス的なことあるんで,解消するには2つ一緒に点灯式して,歌も一緒に歌うなり,ほかの人来るなり,ジャズバンド入れるなり,何でもいいですけど,やれば2方向でもいいんじゃないですかと最初に言うたんはそういう意味で,それは想像しているんです,私も。コメントだけで結構ですわ。 31 ◯町本国際文化観光局長・観光監 先生のおっしゃること,わかりました。ただ,これ,来年度以降,もう1度,原点に返って,恐らくいろんな事柄について考えざるを得ない,実は時期に来ております。そういうことですので,そういったような人の流れも含めて,警備のやり方とかも含めて,もう1度,これを組織委員会の中で,警備当局とも相談しながら検討していかざるを得ないと思いますので,先生の今のご意見につきましてはちょうだいしたいと思います。どうもありがとうございました。 32 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (なし) 33 ◯委員長土居吉文) ちょっと副委員長にかわりまして。私からも一言ご意見を申し上げたいんですが,あれ,ルミナリエはただにしたという,入場者ね,何か経過があったんかどうかはわかりませんけれども。資金不足で,来年から難しいという局長の発言の中で,例えば,みなと総局がやっとる花火大会,あれ一席設けて,1,000円か何か取ってますね,協力金を。したがって,例えば1,000円でも500円でもええけども,全員から取るんやなくて,そういう券を買うてくれた人は,待たなくてもそのまま会場に入れるというような,あれだけ警備おるわけですから,それこそ1方向から入れなくてもええと思うんですよね。そういうことも検討していただいて,資金集めと,それから今言われた観光客あたりからも,そういう形で少し協力をしていただいて,資金的な協力をしていただいて継続できるような,これも検討の1つの中に入れてください。お願いしときます。 34 ◯町本国際文化観光局長・観光監 実はこれ,今,大体5億5,000~6,000万,6億近くかかっとうわけですね。お見えになる方が約500万ぐらいですね。単純計算すれば,1人100円ちょうだいすればいける計算になるんですね。我々としたら,本当に極端に言えば,たとえ100円でもちょうだいできるようなことでも考えないかんのんちゃうかというような,実はそういうところまで来ているんでございます。今のご意見ありがとうございました。 35 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (なし) 36 ◯委員長土居吉文) それでは,次に,国際文化観光局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 37 ◯委員長土居吉文) 他に発言がなければ,国際文化観光局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,産業振興局が入室するまで暫時休憩願います。 (産業振興局) 38 ◯委員長土居吉文) それでは,これより産業振興局関係の審査を行います。  報告2件について,当局の報告を求めます。局長,着席されたままで結構です。 39 ◯坂本産業振興局長 ありがとうございます。  産業振興局です。よろしくお願いいたします。  それでは,ただいまから平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち産業振興局関連分及び神戸市中小企業活性化プログラム(素案)の概要と,これに対する市民意見の募集につきまして,一括してご説明申し上げます。  まず,兵庫県予算に対する要望でございますが,お手元の委員会資料の2ページ及び3ページをごらん願います。  まず,1.雇用創出と神戸経済の新生についての(1)でございますが,本市では,市民生活を支える基盤である安定した雇用の場を確保するため,引き続き平成18年度からの4年間で2万人の新たな雇用の場の創出に取り組んでおります。県におきましても,本年2月,神戸市内での就業を促進する協議の場として発足いたしました神戸ワーク・ネットワークでの連携・協力をはじめ,地域産業の活性化や雇用,就業に係る対策を推進されるよう要望いたしております。  (4)では,神戸複合産業団地,ポートアイランド(第2期)などへの産業集積を一層進め,雇用創出による神戸経済の活性化を図るため,県の産業集積条例の対象分野を拡充するとともに,県市協調で取り組んでおりますオフィス賃料補助の拡充並びに必要な財政措置を講じられるようお願いいたしております。  (5)では,県下の拠点市場としての神戸中央卸売市場本場の再整備に対する支援を要望しております。  続きまして,4ページ及び5ページをごらん願います。  (6)では,商店街や小売市場の活性化を図るため,商店街等が行うイベントや空き店舗対策といった地域全体のにぎわいにつながる事業の支援強化をお願いしております。また,TMOに対する支援強化や,商店街等が集中している神戸の特性に配慮した神戸県民局への予算配分枠の増額等を要望いたしております。  (7)では,神戸RT構想の推進に対する県の支援を要望しております。  また,(8)では,急速な経済発展を続ける長江中下流域を中心とした中国とのビジネス交流を図るため,上海・長江プロジェクトに対する積極的な支援を要望いたしております。  6ページ及び7ページをごらん願います。  2.観光交流都市の推進についての(2)では,来年,本市で開催予定の第9回世界華商大会に向けて積極的な取り組みを要望いたしております。  次に,10.自然と共生する循環型社会の推進についての(2)では,ことし3月に策定いたしました神戸市農漁業ビジョン2010の推進につきまして,農漁業の経営基盤強化,エコファーマーの認定に係る諸手続の弾力的運用,米政策改革の円滑な推進に対する支援を要望いたしております。  最後に,(3)の有害鳥獣対策ですが,現在イノシシ被害の対策といたしましては,条例に基づき,規制区域の指定を行うとともに,捕獲・啓発を強化しております。また,今日,急増しておりますアライグマによる農作物被害,住宅侵入被害に対しましても鋭意捕獲に努めるほか,現在,防除実施計画の策定を進めており,関係者一丸となってその取り組みを推進しているところであります。県におきましても,広域的な被害対策の必要性を踏まえ,実効ある対策の実施など,各種支援されるよう要望いたしております。  県予算への要望につきましては,現在県の所管部局と協議・調整しながら,その実現に向け,鋭意努力いたしておりますが,今後ともあらゆる機会をとらえて精力的に要望してまいりますので,先生方のお力添えのほど,よろしくお願い申し上げたいと思います。  8ページをお開き願います。  次に,このほどその内容がまとまりました中小企業活性化プログラムの素案の概要と,これに対する市民意見の募集,いわゆるパブリックコメントについて,ご説明申し上げます。  1の策定の趣旨でございますけれども,神戸の産業を元気にし,神戸の経済を活性化するためには,何といっても市内事業所の大部分を占め,神戸経済の基盤である中小企業が自律的に元気になり,足腰の強い産業構造を構築することが重要であるとの思いで,中小企業を活性化するためのプログラムを策定しようとするものであります。  2の当プログラム(素案)の概要でございますが,9ページをごらん願います。  策定の背景及びその趣旨でありますが,全国的な景気回復の影響が次第に神戸経済にも波及し,業種間,企業間でいまだ格差はあるものの,全体として景気回復の波が広がりつつあります。その一方で,中長期的には少子・高齢,人口減社会の到来,グローバル化,原材料価格の高騰など,国内外の競争環境はますます激化してきております。このような状況の中,神戸経済が安定的に成長を続けるためには,時代の変化に自律的に対応でき,神戸らしさや神戸の強みを発揮した特色ある経済発展を目指すことが重要であり,そのかぎを握るのが,まさに中小企業であります。このプログラムは,昨年6月に策定した神戸2010ビジョンのアクションプランの1つである価値を創造する元気な産業のまちプランと相互に補完・連携し合う部門別計画と位置づけ,計画期間は平成19年度から22年度まで,4年間といたしております。中小企業活性化に向けての理念や方向性を産学官民が共有し,それぞれ役割分担を図りながら,これまでの施策を体系化し,整理・拡充してまいります。これによって,神戸の中小企業が時代の変化に対応し,新分野への進出から地道な経営改善に至るまで,現状から1歩前に踏み出すといったそうした取り組みや挑戦に対して支援する。そして,その結果,神戸経済の活性化や市民の豊かな暮らしの実現につながればと考えております。  10ページをごらん願います。
     中段の中小企業活性化の3つの柱として,挑戦や成長を支えるかぎとなる人材(人財),資金や設備,インフラなどの資財,外部資源を有効活用するためのネットワーク,この3つの要素を中小企業の発展のための最も重要な要素と位置づけ,それぞれの支援を充実,強化する取り組みを総合アクションプランとしてまとめております。また,これらの3つの柱を具体的に推進するため,ものづくり技術の蓄積や独自の文化,都市イメージ,地域のきずな,挑戦の風土など,神戸らしさを生かした展開として,ものづくり振興,ファッション振興,にぎわいまちづくり,商店街・小売市場の振興,さらには医療産業やRTなど新分野への挑戦・支援の5つの分野でテーマ別アクションプランを掲げております。  11ページに参りまして,総合アクションプランとしての1)人財では,その戦略として,人財の確保とその育成を,2)の資財の活用では,資金の円滑な調達,基盤や施設等の充実。12ページをごらん願います。3)のネットワークの構築では,知や情報とのネットワーク,海外とのネットワーク,地域社会とのネットワークをそれぞれ戦略として掲げてございます。  また,神戸らしさを生かしたテーマ別アクションプランでは,1)ものづくり振興プランとして,技術人材の育成と技術力の向上,情報発信と販路開拓,新たな挑戦への支援を,13ページに参りまして,2)のファッション都市・神戸の展開プランでは,人材の発掘とその育成,情報発信と販路開拓,新たな挑戦への支援を,3)の人が集う賑わいまちづくりプランでは,おもてなしを向上する観光人材の育成,観光資源の充実,観光情報の効果的,戦略的な発信,4)地域に根ざす商店街・小売市場振興プランでは,商業者の育成支援,地域と一体となった魅力・にぎわいづくりの支援,空き店舗の活用を。14ページをごらん願います。新たな分野への挑戦支援プランの,まず医療産業都市構想では,ライフサイエンス分野のスーパークラスターの形成,市内中小企業への事業化支援。RT構想では,人材の確保と育成,産業化の促進,情報の発信を,情報通信関連事業では,人材の育成とマッチング,企業誘致,業務拡大の支援,デジタルコンテンツ資源の活用。15ページに参りまして,起業・ベンチャー第二創業では,最初の1歩の踏み出しへの支援,挑戦起業への総合的な支援,ベンチャー企業の誘致促進,新商品に対する市からの発注の推進をそれぞれ戦略として掲げてございます。  そして,このプログラムの内容を着実に実行し,効果あるものとするため,産官学民の協働による推進,プラン・ドゥー・チェック・アクションといったPDCAサイクルの確立,そして関係機関との連携強化によって推進してまいります。  また,プログラム策定後もワーキングや研究会を継続的に行い,必要に応じ,施策内容の見直しを行いたいと考えております。  以上が,素案の概要でございます。  恐れ入りますが,8ページにもう1度お戻り願いたいと思います。  3の市民意見募集,いわゆるパブリックコメントの概要でございますが,神戸市民の意見提出手続に関する条例に基づき,先ほどご説明いたしました中小企業活性化プログラムの素案に対する市民,事業者からの幅広い意見を募集いたします。意見の募集期間は,平成18年11月28日から12月28日まで。広報につきましては,広報こうべ12月号及び産業振興局ホームページに募集案内を掲載いたします。閲覧場所は,記載のとおりでございます。なお,ご意見につきましては,郵送,ファクス,電子メールのほか,ご持参いただくことも可能であります。  今後,以上の手続を経て,いただいたご意見を参考に,検討委員会において手直しを行い,来年2月ごろに神戸市中小企業活性化プログラムとして正式に策定し,公表したいと考えております。  なお,本日は概要版でご説明申し上げましたが,詳細につきましては,素案の全文を記載いたしました冊子をお手元に別途お配りいたしております。後ほどご参照いただければと存じます。  以上,産業振興局における報告案件2件につきまして,一括してご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 40 ◯委員長土居吉文) 当局の報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,報告事項平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち産業振興局関係分について,ご質疑はございませんか。 41 ◯委員(松本 修) 雇用の創出と神戸経済の新生の(4)ですかね,産業の集積による経済及び雇用の活性化に関する条例じゃないわ。その下の方ですね。神戸エンタープライズゾーン及び国際経済ゾーンにおける支援措置に関する条例の中で,先ほど,対象分野の拡充というふうに要望というのがありましたが,具体的にどういうような分野を考えておられるのか,ちょっとお聞きしたいと思います。 42 ◯伊藤産業振興局参与 県の産業集積条例では7分野で特定されております。神戸のエンタープライズゾーン条例は9分野でございます。その2つの分野,7つはほぼ同じなんですが,物流と,それから集客の2つが──済みません。失礼しました。航空と集客の2つの分野が県にはございませんので,その分野についても当てはめていただきたいというふうに分野の拡充をお願いしております。  以上でございます。 43 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。 44 ◯委員(加納花枝) 10番の自然と共生する循環型社会,具体的には7ページに書いてあります参考資料のところで,農漁業ビジョンの関係の水産基盤施設の整備の推進と,それから,その下に漁業振興対策の中で,漁業振興のための施設整備に対する支援ということなんですけれども,どういうことの整備を求めての項目になっているのか,ちょっと具体的に教えていただきたいと思います。 45 ◯安藤産業振興局次長 ご質問の点でございますけれども,まず1点,経営基盤強化の関係でございますけれども──失礼いたしました。漁業振興の関係でございますけれども,実は漁港のうちですね,垂水漁港,それから塩屋漁港の一部について,主に道路部分でございますけれども,少し陥没したようなところがございまして,これの改修を急ぎたいということで,県に対します財政的支援をお願いしているというものでございます。 46 ◯委員(加納花枝) ちょっとせっかくですのでお聞きしたいんですが。須磨の場合ですね,2ヘクタールの埋め立てをしたところに,漁業施設をある程度整理して移転をするということでつくっていただいているんですけれども,まだ十分あの辺の整理ができていないと思うんですけれども,予算的なものが問題ではないんだろうかという声をちらっと聞いたんですが,この辺については,須磨の漁港の関係とかについては,全然今回の県予算とかには入っていない。予算的な問題ではないということなのか,ちょっとついでですので聞かせてください。 47 ◯安藤産業振興局次長 東須磨のところでございますけれども,既に国から──失礼いたしました。 48 ◯委員長土居吉文) 済みません。ちょっと名前が載ってませんので,名前をおっしゃってから答弁ください。 49 ◯桐谷産業振興局主幹 水産担当の桐谷でございます。  加納先生からお尋ねの須磨浦の漁船だまり,これが十分に活用されてないということなんですけど,これにつきまして,今回の兵庫県の予算要望の中には入れてなくて,それで我々としまして,須磨浦の活用について,漁業者なり,それから区役所,そういうところと一緒に話し合いながら,整備なり利用の促進について,今現在やっておりますのは,特にJRの南側,こちらの方の漁具倉庫,この辺を少しきれいにしていこうということで,区役所の方と協議しながら進めているという現状でございます。  以上でございます。 50 ◯委員(加納花枝) ちょっと見た感じですね,夏いろいろ清掃運動とかいろいろありますけれども,当初,2ヘクタールの埋め立てで,いろいろ住民,地域の方とやっさもっさした経過もありますので,もう少し整理がされるのかなと思って見ておりましたので,今後ともよろしくお願いいたします。 51 ◯委員(本岡せつ子) 済みません。今,垂水・塩屋漁港の陥没の整備ということでしたけれども,これ,多分埋め立てのところだと思うんですけども,大蔵海岸のような状況なのかどうかわかりませんけれども,例えば陥没があったら,本当はどこが直すんですか。県に要望して,そこで整備してもらうというんではなくて,本来は神戸市がするものをということなんですか。その辺のところ,ちょっと教えてください。 52 ◯安藤産業振興局次長 先ほど申し上げました陥没は,漁港施設の垂水漁港でございますと,福田川沿いに面した護岸の部分でございます。これは漁港管理者の神戸市が修繕をすると。事業者となって修繕をするという仕組みでございます。  工事に当たりまして,いろいろ国の補助金とか,そういったことをお願いしたいというふうなことがございまして,それを県を通じてお願いするということでございます。 53 ◯委員(本岡せつ子) そしたら,大蔵海岸のような構造的に問題があるとか,そういうものとは違うんですかね。そこだけ。 54 ◯安藤産業振興局次長 大蔵海岸のように砂浜の部分ではございませんで,本来の漁港施設の一部分のところでございます。陥没が生じておりますので,その陥没の原因が何かということをまず調査をして,その上できちっと対応したいということで,県に要望しているものでございます。 55 ◯委員(山田哲郎) 2点。1点目は4ページの,いつも聞くんですけど,商店街・小売市場の活性化なんですけれども,先ほど,局長の報告から,神戸県民局へ予算の配分の配慮をお願いしたいというような趣旨であったんですけど,実際,素案の方にも関係すると思うんですけれども,その中でも,余りイベントと空き店舗対策で,なかなか功を奏さないような支援事業を継続されているんじゃないかなと。余り活性策として期待できそうにないなという面もあるんですけど。その中で,神戸の特性に応じたきめ細かい施策に対する支援強化ということをうたわれているんですけど,どのような形で支援強化を具体的に県に求めておられるのかというのを1点お聞きしたい。  それから,有害鳥獣対策なんですけれども,農業委員でいつも言っているんですけども,イノシシ,猿,それから,アライグマ。アライグマについては,ほとんどさわれないという形だったんですけど,具体的に,先ほど,アライグマ対策については積極的に捕獲するというようなお話があったんですが,具体に何か進んでいることがあるのかどうか。非常に,アライグマ,農家だけじゃなくて,住宅街,かなり来てますし,ほとんどこの対策については,殺したらいかん,個人でやりなさい,行政は応援できないという形で,非常に困っておられますのでね,何かそういう捕獲の法とか,できたのかどうか。  この2点,ちょっと。 56 ◯坂本産業振興局長 商店街対策は,山田先生から,以前から抜本的なものが本当ないんかというようなことをいろいろご指摘いただいておるんですけども。本当に,前も言いましたように,決め手というのは,なかなか見当たらないんですけれども。やはり地域が,商店街のリーダーがいるとこなんかで,地域の活性化とあわせて,やっぱり取り組もうとしていることに対する支援はやっていきたいなというふうに思っています。  特に神戸の特性に応じたきめの細かい施策というのは,ちょうど各県民局で県の方も,ずっと配分がありまして,やはり神戸の場合は非常に商店街も多く密集しているから,ほかの県民局よりも重点的に予算配分してくれという,そういった要望が主でございます。いろんな商店街の取り組む施策の応援の中で,やはりイベントというのが非常に,今多くなってきておりまして,県の制度もありますし,市の制度もあるといったことで,余り同じものは考えてないんですけども,できるだけ県の方でやれる分については,それを利用してもらって,それで補完したり,少しすき間が出ているものについて,できるだけ我々がそれを埋めていきたいといったことで,やはりそれぞれの地域の自主的な取り組みに対して,できるだけ応援していきたいというふうなことで考えてございます。  以上でございます。  残りのアライグマは次長の方からお話いただきます。 57 ◯安藤産業振興局次長 アライグマの件でございますけれども,おっしゃるように,年々苦情といいますか,ふえておりまして,ことしも既に400頭余り捕獲しておりますんですけれども,これに関しましては,2つの側面から対応を強化したいというふうに考えております。  1つは,法体系と申しますか,制度的なものでございます。これにつきましては,これまで鳥獣保護法という法律がありましたので,逐一被害を及ぼす動物であるというふうに認定しまして,その都度,許可を出して捕獲をしていると,許可が必要であったと。こういったことがございましたんですけれども,外来生物法という法律ができましたので,この法律に基づきまして,神戸市が防除実施計画ということを決めまして,国の認定を受けますと,その計画の範囲内で逐一の許可は要らないというふうなことがございますので,こういった制度を使いまして,できるだけ迅速に捕獲ができるように防除実施計画を策定すると,今環境省で協議しておるところでございます。何とか年内にはそういった仕組みを整えたいというふうに考えております。  もう1つの側面は,捕獲の実働の体制といいますか,こちらも強化する必要があるというふうに考えておりまして,既に今年度,捕獲をいたしますのに必要な箱わなですね,これを買い増しをしたということもございますんですけれども,こういったことにつきましても,今後,わなを仕掛けますんで,猟友会の協力も必要なんでございますけれども,わなの購入ですとか,それから猟友会と支援を強化していくと,そういったことも含めまして,実は捕獲の実働体制も強化すると,こういった2つの側面から対応を強化していきたいというふうに思っております。 58 ◯委員(山田哲郎) アライグマの方ですけど,農家とかそういうのはわかるんですが,捕獲の話はわかるんですけど,一般の住宅地での捕獲に対して,具体にあるんですか。 59 ◯安藤産業振興局次長 捕獲に当たりましては,どうしてもわなを仕掛けますので,原則としては,わなを仕掛けるために必要な免許が要ります。これが1つの仕組みになってございまして,これまで猟友会の方にお願いをして,免許を持っておられます猟友会の方にお願いして,わなを仕掛ける捕獲をしてきたということがございますんですけれども,市街地におきましても,非常にそういった苦情,捕獲の要望がふえておりますので,市街地は少し猟友会の体制も,北区,西区に比べますと,ちょっと弱いということもございますので,免許を持った方で,猟友会以外の団体とか,そういったところとも協調ができないかと,そういうことも含めて,今検討してございます。そういったことで,市街地においては対応していきたいと思っております。 60 ◯委員(山田哲郎) 調べたところ,捕獲専門業者というのは,何やら協会か何か知らんけれども,ほとんど市内にないんですよね。5万ぐらい,実際かかってしまう。結構日数もかかると。業者もそんなにたくさんないと。だから,猟友会は,農家とか外のとこやったらいいけれどもね,一般のところはできないでしょう,住宅街のところ。その辺のところ,もうちょっと具体的にやらないと,外はまだええけど,家の中や屋根のところとか大変やから,結構お金もかかるので,その辺をもう少し踏み込んでやってもらいたいなと思います。  あと,商店街の話は決め手はないんだけれど,この素案の中で,やっぱりもう少し,基本的に商業者のやる気の問題やと思うし,抜本的に育成するつもりもないので,その辺の人材の育成と,もう1つ,地域力の確保で,地域連携の話なんですけどもね…… 61 ◯委員長土居吉文) 素案の方は外してください。 62 ◯委員(山田哲郎) そういう形の中で言われておりますので,その辺のところを踏まえた上での県要望,もう少し厚み出して,しっかりと県に要望していただきたいと,こう思いますので,よろしくお願いします。 63 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。 64 ◯委員(松本しゅうじ) 2点あるんですが,まず中央市場のことなんですが,ここの県に対する分での予算と,それから,今度の新しい分について文言を見てますと,PFI云々の話は皆さんわかってますんで,それはいいんですが,県に対しての分は,ここで書いている話でいくと,予算的措置というのは余り具体的にはわからへんのですが,そこら辺ちょっと1つお聞きしたいのと,それから,これは一応産振でこれ出していただいているんで,神戸港の活性化いうのも入っていますが,これはこことは別かな。ただ載せてるだけですな。 65 ◯委員長土居吉文) 委員の皆さんに申し上げます。活性化プログラムの方は,また後でやりますので,県予算に関連した形だけの質問をしてください。 66 ◯委員(松本しゅうじ) そしたら後やな。じゃあ,今の分だけ。 67 ◯坂本産業振興局長 中央市場の本場の再整備につきましては,PFI手法いうことで,国の補助も入れながら,今,予算組ませていただいておりますけども。この中央卸売市場本場というのが,出荷先が市内だけではないということで,県内で大体8割,8割のうち5割が神戸市内,それで,神戸市外の,いわゆる県内が3割やと。県外が2割やと。そういうようなことでございますので,県も本場が,県下の,やはり拠点市場であるということで,一定の助成をお願いしたいといったことで,今要望しているところでございます。  前回の市場のときにも,一定の助成をいただいておりますので,そういったことで,前回は,この分だけ兵庫県がつくりますというような形で,ある部分をつくってもらったんですけど,そういった形のことが今回もできないかといったことで要望しているところであります。 68 ◯委員(松本しゅうじ) 予算的な数値というのは,まだこれからになるんですか。 69 ◯坂本産業振興局長 具体的に,今幾らといったことはしておりません。県の方も,一応そういった形で理屈がつくということで,今,県の中の予算要求としてお考えいただいているようでございますので,まだ額としては確定しておりません。 70 ◯委員(前島浩一) 県要望の関係ですけど,1の(4)の複合産業団地,ポートアイランド(第2期),空港島等への産業集積を一層進め云々と,不可欠だと。だから,県にこういう要望をするんやと,こういうことで今回なっていますね。具体的に,この要望をしていただくことが,1つ大事なことですから,そのことはよう県にお願いしていただきたいと。こういう意見と,あわせて質問させていただきますが,実際に,神戸市が今,ビューローで取り組んでおられる。このことが,参与もおいでですから,責任者として取り組んでいただいていますが,ネックになっているのが──ポーアイの2期は,私は思ったよりもかなり進んでいるなと,非常に喜ばしいことだなと,こう思っておりまして,ポーアイの2期の企業集積,産業集積の状況は,日々刻々と進んでいるといっても過言ではないかなと,こんなふうに思うんですけど,空港島が,若干やっぱり土地利用計画等がかなりフィックスされてて厳しい状況にあるんだ。引き合いはかなりあるというふうに聞きますが,この辺の見通し,責任者として,ビューローの責任者としてどう考えておられるか。それと,複合産業団地も大分集積しつつあると思うんですけども,これも条件緩和等が有効に機能して,やっぱり拡大していく可能性は十分あると思いますけど,その辺の見通しもお聞かせいただきたいなというのが1点です。  あと,局長にお伺いしたいんですが,8番の上海・長江交易促進プロジェクト,たしか10月ぐらいに助役と一緒に行かれたんですかね。そうですよね。その結果として,その辺も含めて,どういう成果を今後期待できるかなと。率直な感想を,概要報告じゃないですけど,一遍聞かせていただきたいなと,こう思います。 71 ◯坂本産業振興局長 企業誘致の方は参与から。  いわゆる上海・長江プロジェクトでございますけども,これは毎年交互に,日中代表者会議ということでやってございます。今回,神戸市から助役と私と大崎参事と出席いたしました。やはり中国というのが非常に巨大なマーケットであるということで,市内の中小企業の方も,何らかの販路開拓の道としてやりたいという思いはございますけれども,現実問題として,なかなか,行ったらみんな成功するわけではないというのも事実でございます。我々も毎年出席して,いろんな意見交換もする中で,正直言いまして,私の感じとしましては,中国の企業が日本に来て,神戸に来て,製造関係で,土地を買って工場をつくるということは,今の状況では非常に難しいというふうに思います。  何をねらうかということなんですけれども,やはり神戸の中小企業の,いわゆるビジネスマッチングといいますか,そういった形での橋渡しといいますか,そういったことを我々が努めていくべきじゃないかなというふうに思います。  確かに今,神戸にIT関係とか貿易関係とか,そういった形での営業所はかなり出てきておりますけれども,これからやはりそういった中小企業の,いわゆるビジネスでの中国との交流はどれだけできるかといったことが,1つ大きなことではないかなと思います。  それと,あと,神戸にはかなり中国の留学生が神戸大学を中心におりますのでね,そういった人の,いわゆる起業家支援といいますか,ベンチャー育成といいますか,そういった形もある程度お手伝いをしながら,その人もまた中国の方へ帰っても神戸との提携ができないか。そういったことがこれからは主になってくるんではないかなというふうに思います。  ただ,大手企業につきましては,独自のルートで今まで中国でやっておるのが,中国も,ある意味では,沿岸部の部分はかなり人件費が高くなってきて,中国企業が逆にベトナムなんかに進出して,そこでの少し安い賃金でというようなことも出てきているようでございますので,いずれにしましても,こういったものをずっと継続が大事だというふうに思っておりますので,そのときそのときにおける時代の流れの中で,必要なビジネス交流をこれから考えていくべきではないかなというふうに私は思っております。  以上でございます。 72 ◯伊藤産業振興局参与 お尋ねの空港でございますが,現実,橋を渡りまして左側のおりたところに3軒,レンタカーの企業を誘致しておりますが,その周辺,総合物流施設用地というのが,徐々に企業誘致できる状況,インフラも整ってきておりますので,その辺を重点に企業誘致活動をやっておりますが,飛行機で申し上げますと,徐々に徐々に機材が大型化,大きな機材も入ってきておりますし,ということは貨物も徐々に徐々に取り扱い貨物もふえている状況の中で,物流の企業さんは,やはり我々の感触としては,まだ少し状況を見ておられるのかなというふうな気がします。  ただ,伊丹にお持ち,関空にお持ちというものを神戸にというふうなお話もいただいているところも,場合によってはいただいているところもございますので,引き続き誘致活動を取り組んでいきたいというふうに考えております。それ以外のところは,基本的には,まだ工事中でございますので,我々ビューローとしては,その物流関係のところに力を入れて誘致をやっていきたいというふうに考えております。  それから,もう1点,複合産業団地でございますが,今大体2割の処分率でございまして,昨年の秋にベルトコンベヤが停止し,粗造成から,ことしは東側のエリアを中心に,道路なんかの基盤整備を順次やっておる状況でございまして,この複合産業団地,団地内にインターチェンジございますし,周辺にはたくさんの人もお住まいでございます。それから,神戸電鉄,それから三宮からの直通のバスもございますので,県下の産業団地に比べても,かなりすぐれた条件を持っていると思っておりますので,今ダイレクトメールですとか,いろんなところで行っています展示会なんかにも積極的に出かけてまいりまして,企業誘致活動をしております。それから,この10月にはエンタープライズゾーン条例の対象区域に加えていただきまして,進出していただいた企業,要件を満たしていただきますと,固定資産税,都市計画税,3年間,2分の1減免というふうな有利なインセンティブもつくことになりましたので,こちらについても積極的に,これから頑張っていきたいと思います。  以上でございます。 73 ◯委員(前島浩一) 局長,上海・長江ですけど,やはり交易促進ということがテーマで取り組んできてやってきたわけですけど,最初はかなり長大な構想に基づいて,いろんな形で,大分人もお金もかけてというような雰囲気もありましたけど,だんだん何かしりつぼみしてるんちゃうかとか,議会の認識としても,みんながそうかどうかわかりませんけど,うちの部屋なんかでもそんな話もしたり。やはり中国に進出しても,本当にメリットあるんかということについての疑問が,だんだん何かはっきりしてきたなというようなこともあって,それがやっぱり一番大きな原因かなと,向こうに対しては。こっちは,今言われるように,こっちでもやっぱり受け皿としてはなかなかいうこともありますから,本気でやっぱり交易促進を進めるとなると,テーマを絞り込んでやっていかないと,中途半端に広げ広げてというようなことでは,とてもじゃないけど,名前はうたってるけども,何となく閉店状況やでというようなことにならないようにしないといけないんじゃないかなと。毎年行ったり来たりとか交流は進めてるけど,本当の意味で,そんなことももっともっと実のある形にしていかないといかんなという感じがするんで,この辺はやっぱり今後の課題を整理して,しっかりと方向を見定めてやっていくということを強く要望しておきたいなというふうに思います。  それから,土地処分,ビューローの関係ですけど,参与言われている,今,総合物流用地ですかね,入って,端の左側のところ,本当に目立つのはレンタカー会社だけで,我々はもっともっと,どんどん積極的にやっていけるし,メリットもあるし,そういうつもりで進めていただいているという認識はしております。ビューローのみんな,メンバーも必至になってやっていることはよう承知しています。ただなかなか,景気は少しずつ,世間では人並みの,ごっつう何倍もいっとるとかいうようなことを言うてますけど,実際はその感覚ないですよね。だから,こんな状況が,残念ながら推移してきていると,こういうことだと思いますけど。やはり物流用地だけじゃなくて,まだ未造成の部分もありますけど,全体的に,やっぱり空港島ににぎわいを持っていくというためには,もっともっと積極的にビューローも関与しながら,空港島のあり方というか,そういったものをやはりしっかりと庁内挙げてやっていただきたいなと。やっぱり空港は表玄関,ある意味では,本当に来られた方の表玄関として期待もされるところですし,またそうでなきゃいかんというふうに思いますんで,その辺,やっておられることの熱心さはよう伝わってきておりますけど,成果を実態的に上げていただきたいと,こういうことを強く要望しておきたいというふうに思います。 74 ◯委員長土居吉文) 要望でよろしいんですね。 75 ◯委員(前島浩一) はい。 76 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (なし) 77 ◯委員長土居吉文) それでは,次に,神戸市中小企業活性化プログラム(素案)の策定,及び同プログラム(素案)に対する市民意見の募集について,ご質疑を受けます。 78 ◯委員(加納花枝) 済みません。本体の方で,ちょっとお伺いをしたいと思うんですけれども。まず最初に,1つは,神戸らしさというのは枠にくくって書いてありますので,よくわかったんですが──神戸らしさ,神戸に住んでいる人間ですし,何となくわかるんですけれども,神戸の強みという言葉が何回か出てきたと思うんですが,これは神戸らしさの中に神戸の強みが入っているんだという,そういうものづくりの問題とか,そういう地理的な問題とか,そういうふうにとらえたらいいのか。神戸経済新生会議とかでいろいろ議論をなされて出てきた言葉だと思うんですが,ちょっとその辺を教えていただきたいというふうに思います。  それと,もう1点は,第3章の総合アクションプランの中に,これもよく局長がおっしゃいます雇用のミスマッチという言葉が何回か出てきまして,そういう実態がなかなか抜けきっていないんだなということはわかったんですけれども,具体的に,女性の就業の場づくりと,このプランとうまくくっつけて活用していただきたいと思うんですが,12ページの多様な人材の活用というところで,女性の能力の活用ということで,キャリアアドバイザーによる相談を実施するというふうに書いてあるんですけれども,ちょっとこれを具体的に,キャリアアドバイザーのところでインターネットで調べたんですが,どういうふうに具体的に相談を受けられて,どういう人たちが仕事についていくことができて,どういう成果があるのかというのが,もうひとつホームページではよくわかりませんでしたので,ちょっとお伺いをしたいと思います。  それと,大阪の女性センターにはキャリアアドバイザーによる相談窓口があるというふうに載ってたんですけれども,そういうふうな,具体的にどこどこにというところまで考えて,窓口というのはどこどこにというのが考えられて,こういう文書になっているのかということを伺いたいと思います。  それと,職業観の醸成ということで,教育機会の活用の中に,小・中・高における一貫したキャリア教育の実施ということが書いてあるんですけれども,働くことの大事さというのは,いろんなところで教えられていると思うんですが,こういうふうに書かれているということは,具体的には,教育委員会と何らかのやりとりとか,神戸の副読本でどう生かされるかとか,そういう具体的なことがあって書いておられるのかどうか,ちょっとその点お伺いをしたいと思います。 79 ◯吉武産業振興局次長 まず,神戸の強みと神戸らしさということでございます。2つ掲げておるわけですけれども,一番理想としましては,神戸らしさはあるんだけども,それが十分強みとしてまでできてないものもあるんではないかと。神戸らしさを持っているんだけども,まだまだ強みになってないものも強さを持つ,最終的にはそれがすべて神戸の強みに何とかなればいいというふうに考えてございます。  具体的には,強みということで,ものづくりの技術であるとか,あるいは生活文化をもとにした広い意味でのファッション産業,そういったいろんな強み,あるいは神戸らしさというのがもう少し強さを持てるような,競争力のあるようなものにご支援をさせていただきたいということで,こういう言葉を使わせていただいております。  それから,3つ目のご質問の小・中・高におけるキャリア教育のくだりでございますけども,これは先生のご指摘のとおり,教育委員会さんが直接的に実施をしていただくことになっておるんですけど。教育委員会さんと一緒に,あるいはほかの部局も含めまして,ワークネット会議,これは神戸市外も含めてでございますけども,神戸市内でいきますと,各部局,女性の担当部局あるいは障害者の担当部局,それから今の教育の担当部局なんかと一緒に取り組んでおりますけれども,そういった教育委員会と一緒になって,我々の方でできることもあるんではないかと。教育の世界だけでない,例えば企業さんの現場の方に子供がもっと行けるようなこととか,あるいはマイスター制度,産業振興局が所管でございますので,マイスターさんに学校の現場でもっと教えていただくようなことについても,私どもの局としても,一緒になって取り組んでいきたいというふうに思っております。  あと,済みません。キャリアアドバイザーの方は田中主幹の方からでございます。 80 ◯田中産業振興局主幹 女性の能力の活用でございますけれども,こちらのキャリアアドバイザーによる相談でございますが,こちらの方は市の男女共同参画センター,またはハローワークが設置いたしました,特に女性の就業を支援するためのマザーズハローワーク,こちらと連携しながら検討していきたいと考えております。  対象でございますが,対象を大きく分けまして,1つは,一たん就業した女性の方が仕事を続けられるようにする就業休息のための相談,支援と,あとは一たん結婚,出産等によりまして仕事をやめられた方が再び再チャレンジするための支援,この2つを大きく対象としては考えております。  以上でございます。 81 ◯委員(加納花枝) 先日,9月29日に男女共同参画審議会がありまして,この中でも女性の就業支援について,いろいろ議論があったというふうに,田中主幹もご出席だったので,おわかりだと思うんですが。この中で,田中主幹も若年層と女性に対しては,中小企業の雇用が大変難しいというようなことで,その場でお話をされてたと思うんですけれども,こういうプランができまして,国の制度と県の制度と市の制度といろいろ制度をつくりながら,女性の就業を進めていっていただくということで,活用していただく中で,女性の就業が進めばいいなとは思うんですが,ただぱっと見ておりまして,こういう中に育児休業からの職場復帰とかというのはあるんですけれども,一番の問題は,保育所の不足とか,なかなか子供を預けて働けないというようなことが,私が今まで読んだ中には入ってないんですけれども,保育所の不足という,そういうことについては盛り込まれなかったのはなぜなのかと思うんですが,ちょっとその点,もう1度お願いします。 82 ◯吉武産業振興局次長 女性の能力の活用ということで取り組むべきことというのは,非常に多方面にわたってまいります。最終的には先生のご指摘の,例えば保育所の数が足らないというような問題あると思います。それぞれの所管で,それぞれの取り組みをしていただいておるわけですけども,ある程度,中小企業活性化プログラムということで,産業振興局のやっておるような施策に関連性のあるものをここでは考えさせていただいております。  特に私どもの局の方からまいりますと,女性の就業,どうしてもセミナーとか,企業啓発のときに,もっと雇用すべきであるからというような迫り方をしているというのを,そうじゃなしに,女性の活用している企業は必ず伸びると。非常に優秀な成績を上げているんだと。それは義務でも何でもなしに,企業さんが活力を持つために絶対必要なことですよということを私どもの側面からは,もっと伝えていきたいというふうに思っております。 83 ◯委員(加納花枝) 終わりますが,中小企業の活性と女性の就労という経験を生かせる職場づくりというのは切っても切り離せないものがあるんじゃないかなとも思っておりますので,また読ませていただきまして,意見も上げていきたいと思います。終わります。 84 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。 85 ◯委員(松本しゅうじ) このプログラムの素案は,ここでしかつくりませんと,今当局からちょっと聞いてるんで,そうであるとすれば,要望も含めてですが,22ページの素案の細かい方ですが,神戸港の活性化,先ほどちょっと言いかけたんですが,陸・海・空ネットワークで,これから新たなスタートしていこうという意気込みをしっかりとやらないかんのですが,そこでも経済基盤とか外国のことも含めて,神戸港のロジスティックを含めて,国際空港化を含めて,大変これからどんどんとスピードアップさせれば,何とかもう少し景気の方もよくなるのかなと思ったりしてますが,貨物の方も内部も外部もどんどんよくなってきてるんですが,実は,この中見ましたらですね,非常に大ざっぱで,スーパー中枢,阪神港云々で,国際競争力,港間競争,ええこといっぱい書いていただいて,そのとおりなんです。それから,内港も含めて力入れる。それもそのとおりで結構なんですが,ここで抜けているのは,どうも安全,確実,敏速いうのは,実は世界各国,もう今は常識で,安全というのはテロというのがまず入るんですわ。そのことでの東京からの指令も今やってますが,あの程度ではなくて,必ずこういう項目に,必ずテロ対策を強化というような安全という部分は,阪神港での特徴を出すという意味では,物すごく,これはアジアのゲートウエーという意味では,中国,よそから来たら,何が入っているやわからんというなんもあるし,そこはやっぱり中継点でロジスティックと言いながらも,やっぱトランジットも,ある意味でやるわけですから,ここちょっと抜けてるように思うんですね。非常にこれ大事なことで,今,国も政策に力入れて,それが荷物は,ここに集積するというふうにつながるもんですから,ぜひ,これはみなとで本当言う話なんだと思いながら話してるんですが。ここでつくるということなんで,文言としては,ぜひテロ対策を強化という部分で,もう少しうまく表現していただいて,入れてもらえんかなと。素案の間にというお願いをしておきたいと思いますが,局長,どうでしょうか。 86 ◯坂本産業振興局長 一応,本当に素案として,これ固めましたので,今後,パブリックコメントの中でもいろんなご意見あろうと思いますので,そういった点,今,先生からいただいた内容については十分検討委員会の方で検討してもらうように申し上げたいと思います。 87 ◯委員(松本しゅうじ) ありがとうございます。強化というところ,テロという言葉,必ず入れてください。終わります。 88 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (「なし」の声あり) 89 ◯委員長土居吉文) 私から1点ちょっとお聞きしてみたいんですが,よろしいでしょうか。  実は,中小企業という形の内容になっていますね。一般的に言えば,雇用人数で中小企業いうのは,大体10人以上から1,000人未満ですかね。そうすると,零細という,9人,10人未満の,9人未満の──特に地元の商店街あたりの活性化という形では,やはり一般的にいう零細企業的なところも,この方針にのっとって同じような形で支援していただけるのか,中小という形になると,これは10人以上1,000人未満というのが,通常一般的な雇用者数になってますけども,そういう意味じゃなくても,1,000人未満のところはすべてこれに当てはめて頑張りますよ,こういうことなのか,その点確認しておきたいと思うんですが。 90 ◯吉武産業振興局次長 中小企業活性化プログラムということで,対象といたしましては,先生のおっしゃるように,厳密に言うとそういう定義もあるようでございますけど,もちろん零細・小企業も当然含んだ中小企業という念頭で考えてございます。特に小規模の事業者,固有の取り組みというものも,この中には,できるだけ盛り込んでいきたいというふうに思っております。  以上でございます。
    91 ◯委員長土居吉文) はい,ありがとうございました。 92 ◯委員(浜崎為司) 局長のお考えをお聞かせいただきたいんですけども。実は,きのうの新聞で,ワールドがパートを正社員にやろうと。これは大変画期的なお話でありますし,そういった意味では,このアクションプラン,この中で,いろいろと人材確保というお考えを打ち出しておられるんですけども,あの記事を見て,局長,率直にどう考えられたのかだけお聞きしておきたい。 93 ◯坂本産業振興局長 ワールドさんが,もともと株式会社であったのをTOBで上場を廃止されたというようなことで,そのとき社長さんといろいろお話していましたら,やはりこれから企業としてのいろいろ新たな戦略をとっていくのに,やはり株式会社であれば,よく今会社はだれのためのものかというふうなことをよく言われますけども,どうしても株主の立場からいろんな執行面での制約があろうというようなお話をされておりました。  今回,私も,まだ新聞情報しかわかりませんけども,いわゆるこれから,そのときも寺井社長,よく言っておられましたけど,やはり人を囲い込んでいかなければならないというようなお話もよくされてたというふうに思います。この正規というのは,いろんな考え方があるんだと思います。先般,経済同友会が丹羽宇一郎さんを講演に呼ばれて,丹羽さんのお話では,今,正規,非正規というようなことがよく言われておるけれども,アメリカでは,何かフルタイムワーカーとパートタイムワーカーという分かれ方をしていると。いわゆる非正規と言われている中にも,あえてフルタイマーを希望しないのが3割ぐらいはいると。要するに自分なりの時間が欲しい。ただ,今よく正規,非正規で問題になっていますのは,その賃金が非常に低いと。ですから,今の女性の問題もそうですけども,働く中で,いろんな雇用形態というのは,それは私はあっていいんじゃないかなというふうに思います。ただ,非正規であるがゆえに,非常に賃金単価も低い。逆に最低賃金法で定める単価にもいってないというのもあるようでございますので,そのあたりはちゃんとしないといけないと思いますけども。  このワールドの,いわゆるアパレルでの展開の中でワールドが1つの戦略を持って,従業員の方に,要するにワールドのための,いわゆるモチベーションを高めていくといった戦略の中で,こういったやり方をされたんだと思いますけど。ただ,いろんなワーカーもいらっしゃると思いますので,すべてがそういう形でほかの企業にも行けるのかどうか。ただ,大きな一石を投じたことであることは,確かに間違いないと思いますけれども。何か答えになったかわからないんですけど,私はそのように思っております。 94 ◯委員(浜崎為司) やっぱり世の中で,今問題になっておるのは,今おっしゃった中での賃金格差,身分の違いというんですか,その辺がやっぱりこれからの1つの課題ではなかろうかなと思うんですね。そういった意味では,ワールドさん,先読みをして,人材を確保していくというお考えであろうなと思うわけですね。ですから,これから産振局としては,やはりそういった是正しなければいけない制度上の問題については,やはり率先して,どんどんと打ち出していっていただきたい。特に中小企業で働く皆さん方にとってはタイム・イズ・マネー,そういう中で,やはり自分の置かれておる立場というのは,非常にしんどい立場に置かれている人がようけおる。その辺を英断を奮ってやっていただきたいなと思います。 95 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (なし) 96 ◯委員長土居吉文) 次に,この際,産業振興局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 97 ◯委員長土居吉文) 発言がなければ,産業振興局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審議はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。午後の再開は13時といたしますので,よろしくお願いいたします。   (午前11時57分休憩)   (午後1時3分再開) (教育委員会) 98 ◯委員長土居吉文) ただいまから文教経済委員会を再開いたします。  休憩前に引き続き審査を行います。 99 ◯委員長土居吉文) それでは,これより教育委員会関係の審査を行います。  報告1件について,当局の報告を求めます。 100 ◯小川教育長 それでは,お手元の文教経済委員会協議事項にございますように,報告事項といたしまして,平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち教育委員会所管分につきまして,ご説明を申し上げます。  初めに,文教経済委員会資料の1ページをお開き願います。  平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち教育委員会所管分につきまして,ご報告申し上げます。神戸市全体の要望事項は,神戸経済の新生など,四角の枠で囲っております5つの大項目と,これを分類しました10の項目から成ってございます。このうち教育委員会所管分は,下線を引いております,4のすこやかな子供の育成について及び6の教育環境の整備についてでございます。  それでは,2ページをお開きください。  4.すこやかな子供の育成についての(1)でございます。ここでは今年度の10月よりスタートいたしました認定こども園について,現在認可部分のみに限られています財政措置の拡大を国に働きかけるとともに,国により対応がなされるまでの間,認定主体としての県による財政措置を保健福祉局と連名で要望してございます。認定こども園は,幼稚園と保育所の機能をあわせ持ち,就学前の教育・保育を一体としてとらえ,一貫して提供する新たな施設でございまして,都道府県知事が認定を行います。  3ページの参考の国による財政支援の欄にございますように,現在この認定こども園に対する国の財政措置は,原則として,従来の認可幼稚園,認可保育所の補助制度が適用されるのみで,認定こども園としての新たな財政措置はなされていないという状況でございます。  引き続きまして,4ページをお開きください。  6の教育環境の整備についての要望でございます。まず,(1)では,児童・生徒への心のケア等を行います阪神・淡路大震災に係る心のケア担当教員を継続して配置するよう国に働きかけることを要望してございます。5ページの参考の(1)をごらんください。もともと阪神・淡路大震災で被災した児童・生徒の心のケアなどを担当する教育復興担当教員の配置が平成16年度までで廃止となりました。そのため,この役割を引き続き担うことができる加配教員の配置につきまして,兵庫県の協力も得ながら国に強く要望してまいりました結果,平成17年度に,新たに心のケア担当教員の配置が実現したものでございます。阪神・淡路大震災から間もなく12年を迎えようとしておりますが,現在もなお多くの児童・生徒が直接的な震災の恐怖によるPTSDに悩まされており,また,住宅環境や経済環境の悪化など,周辺環境の変化による二次的ストレスを受けております。平成18年度は,小学校に2人,中学校11人の合わせて13人が配置をされておりますが,児童・生徒へのきめ細やかな対応を図るために,引き続き要望いたしております。  次に,4ページに戻っていただき,(2)でございますが,神戸第2学区の北神地域に県立高校の設置を求める要望でございます。5ページの参考の(2)にございますように,8万人もの人口を有します北神地域に,現在,県立高校は1校しか設置をされておりません。北区本区では人口14万5,000人に対し,平成19年度からは3校になりますが,現在4校の県立高校が設置をされておりますし,また三田市や三木市等近隣の市と比較いたしましても,特に北神地域は1校当たりの人口が高くなっておりますので,北神地域での県立高校の設置を求めております。  4ページに戻っていただきまして,(3)でございますが,北区,西区に,知的障害及び肢体不自由児を対象とした特別支援学校の設置を要望しております。具体的には,北区では県立神戸養護学校を,肢体不自由児への対応も行う特別支援学校とし,西区では県立のじぎく養護学校を知的障害児への対応も行う小中高一貫教育の特別支援学校とするよう求めております。また,あわせまして,市立の既設養護学校の増改築や大規模改造事業並びに特別支援学校への転換に対します財政措置につきましても要望してございます。5ページの参考の(3)にございますように,肢体不自由の児童・生徒を対象とした市立の養護学校には,平成18年度は東灘区の友生養護学校に北区から11人,垂水区の垂水養護学校に西区から26人が通学しておりますが,通学距離が長く大変困難なものとなってございます。  続きまして,6ページをお開きください。  (4)は,市立小・中学校等の教職員にかかります給与費負担の移管についてでございますが,今後,教職員給与費の負担が,道府県から政令市に移管されるに当たりましては,学級編制の設定や教職員定数の決定,さらに教員の配置など,包括的な権限を十分な移行期間を設けた上で移譲するとともに,加配教職員も含めました所要全額の税源移譲をはじめとする適切な財政措置をするよう要望するものでございます。7ページの参考の(4)では,平成16年度決算ベースで,神戸市の影響額を試算しておりますが,一般財源の必要額が530億円にも及ぶことから,移管に際しましては,所要金額の適切な財源措置が必要となってまいります。  次に,6ページの(5)でございますが,平成18年度以降の公立義務教育諸学校教職員定数改善計画の策定が見送られているため,新たな教職員定数改善計画を早期に策定し,円滑に実施することについて国に働きかけを要望するものでございます。また,学級編制の弾力化などを推進するため,教職員の増員を図りますとともに,次期改善計画により配置された加配教員の活用方法につきましては,学校の意向を尊重するよう,あわせて要望いたしてございます。7ページの参考の(5)には,文部科学省が昨年要求し,策定が見送られました第8次定数改善計画の内容を掲げてございます。  続きまして,6ページの(6)では,家庭環境の事情などから支援を必要とする児童・生徒の増加に対応するため,特別の学習指導,生徒指導,進路指導を行う児童・生徒支援教員の配置の充実につきまして要望をしております。7ページの参考の(6)には,児童・生徒支援教員の配置状況を示しておりますが,平成18年度は,小学校35人,中学校38人の合わせて73人の児童・生徒支援教員が配置されてございます。  続きまして,6ページの(7)では,学校運営の中心となって,生徒指導の企画立案に当たり,問題行動を起こす児童・生徒及び学校生活に適応が困難な児童・生徒の指導を行う生徒指導担当教員などを全小・中学校に配置することを要望してございます。7ページの参考の(7)には,生徒指導担当教員の配置状況を示しておりますが,平成18年度は,小学校に8人,中学校に56人の合わせて64人の生徒指導担当教員が配置されております。  次に,8ページに参りまして,(8)は,学習障害児(LD)や注意欠陥/多動性障害児(ADHD)など特別な教育的支援を必要とします児童・生徒への対応の充実を図るため,教員加配制度の創設を要望するものでございます。また,当面の対策といたしまして,神戸市単独事業として実施しております教員補助者配置事業及びこうべ学びの支援センターに対する財政措置を要望してございます。9ページの参考の(8)にございますように,教員補助者配置事業といたしましては,教員養成課程や臨床心理士養成課程を持つ大学などと連携のもと,特別な教育的支援を必要とする児童・生徒への学習補助や個別指導を行うため,平成18年度は,小学校62校,中学校7校の合わせて69校に大学院生や学生などを教員補助者として配置してございます。また,こうべ学びの支援センターにつきましては,平成16年4月に,LD,ADHD等の児童・生徒のため,全国初の専門教育相談施設といたしまして,総合教育センター内に開設をしており,臨床心理士等の専門相談員によります保護者や学校からの相談業務,専門医師によります子供の状況の診断・判定などを実施してございます。平成17年度は,面接・検査を307件,診断・判定を258件,巡回相談を294件実施いたしました。  以上,簡単でございますが,平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち教育委員会所管分につきまして,ご報告を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 101 ◯委員長土居吉文) 当局の報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,報告事項平成19年度兵庫県予算に対する要望のうち教育委員会関係分について,ご質疑はございませんか。 102 ◯委員(金澤治美) まず,認定こども園についてお聞きします。教育委員会が関係するというのは,幼稚園型かと思うんですけれども,これにこれをやりたいと言っていらっしゃる社会福祉法人とか,そういったところがどのくらいあるのかということをちょっとお聞きしたいと思います。  それと,教育環境の整備についての(2)の北神地域での県立高校の設置の問題なんですけれども,これですね,どの程度の可能性というか,があるのか,北神地域に住む者としては,本当に鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校が統廃合されるということで,また公立高校が1つ減ってしまうということで,本当に遠いところまで高いお金をかけていかないといけないという状況になっていますので,本当にこの要望はぜひ実現をしていただきたいと思うんですけれども,県とのお話し合いがどうなっているのか,ちょっと聞かせていただきたいと思います。 103 ◯小川教育長 まず,認定こども園の関係でございますけれども,これ,ご存じのように,県の条例がまだできておりませんけれども,おおよそ国の方針といいますか,そういうようなものに準拠するような形になってこようかと思ってございますけれども。ご存じのように,4つの形が認定こども園ございます。幼保連携型がございまして,あと,幼稚園型,保育所型,それと地域裁量型といいますか,そういうふうな形があるわけでございますけれども,現実に,今の補助制度等を考えていきますと,幼保連携型,これが今の状況の中では一番現実的なのかなと思ってございます。これを利用いたしますと,それぞれの幼稚園の,また保育所の補助制度といいますか,そういうようなものを活用できるということでございますけれども。今,私立幼稚園の方で考えておりますのが2つほど候補が上がっておると思ってございます。どういいましょうか,県の基準がまだはっきりしてないわけですけれども,多分12月ぐらいの県議会の方で条例が通るということになってこようかと思いますけども。おおよそ聞いておりますのは,例えば保育所でございますと,幼稚園とか保育所ですと,大体60人規模ぐらいが1つの目安になっておるかと思いますけれども。そういうふうな中で,例えば幼稚園で60人規模がありますと,その中で,例えば10人以上の保育に欠ける子供が入ってくるようなことであれば,認可していただけるというようなことになるんではないかなと思ってございまして,そういうふうな中で,幾つか出てくるんではないかなというように思ってございます。  それから,北神地域の関係でございますけれども,これもご存じのように,神戸第2学区ということに,もちろんなるわけでございますけども,その中で北神地域,約8万人を超える人口を抱えておるわけでございますし,これをいろいろ比較しますと,今第2学区に学校としましたら9つ,県立・市立学校等入れまして,なるわけでございますけれども,北神地域には8万人を超えますのに,県立高校は1校しかないということでございます。北神地域の交通事情等,こう考えますと,私どもとしましても,また地元からの要望もいろいろ強うございます。そういう中で,ぜひとも私ども県立高校,もう1つは欲しいと思っておるわけでございます。  周辺を見ましても,三木市や三田市はそれぞれ4校ほどの県立高校を持ってございますので。人口規模でいいましても,三田市が11万数千人,三木で8万人ちょっと超える人数だと思いますけれども。それぐらいで,4つのそれぞれ県立高校を持っておるというふうな状況でございますので,北神地域としては数が少ないと思っておるわけでございますけども。状況としましては,県のいろんな考え方もございまして,第2学区全体では,子供の数が従前に比べまして随分減ってございます。これは,やはり兵庫区,それと北区本区,そちらの方で随分減ってございまして,北神地域の方では,人口的には新しい団地等もできてきておるわけでございまして,人口が伸びておるというような状況で,北,兵庫を含めました第2学区の中で,少しいびつな形になっておるということでございます。  そういうふうな中で,県としましては,第2学区全体の中で十分に子供の進学に対応できるような学校はあるということでございますし,今後もトータルとしては,第2学区の子供たちの数が減っていくという状況でございますので,なかなか難しい。また,再編等を考えていく場合にもかなりいろんなネックがある。先ほど鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校,来年の4月から統合されて1つの学校になるという状況等もございますので,なかなか難しいわけでございますが,これにつきましては,粘り強く県の方と話をしていきたいということで,事務的にもそういうふうなチャンネルをつくりまして,今年度から話をしておるところでございます。なかなか難しい状況ではありますけれども,継続的に話をしていきたいというように思ってございます。  以上でございます。 104 ◯委員(金澤治美) 今教育長がよくおわかりになってると理解いたしました。今いびつな形になっているとおっしゃったことは,これから先もっともっといびつになってくると思うんですね。北神地域の方,まだ三田のお隣の上津台なんかも大型店ができたりいたしておりますので,まだまだ人口がふえていきつつ,また小学校なんかも新しく長尾小学校,立派な学校ができますし,人口がふえていく中で,本当に遠いところまで高校に行かなければならないという状況がずっと長い間続いておりますので,ぜひ強く県に働きかけていただきたいと思いますし,本当に高校ができるまでの間,今ちょっと名前忘れましたけども,例えば北神戸中学とか,農村の中学校からは三田の方に行けたりとか,三木の方に行けたりとかいう制度がございますね。そういった制度もぜひなくさないように,それもあわせて県に働きかけていただきたいと思います。 105 ◯委員長土居吉文) 要望でよろしいね。 106 ◯委員(金澤治美) はい。 107 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。 108 ◯委員(松本 修) 特別支援学校のことですけれども,県立神戸養護学校,それから県立のじぎく養護学校に対する要望として出していますが,これは可能性があるのか,実現できるのか,県の今の考え方ですかね,その辺ちょっとお聞かせいただきたいと思います。  それから,教職員の給与費負担の移管のことですけれども,これ,16年度決算で一般財源が530億円というふうに試算がされておられますが,この辺,どういう形でお金もいただくようになるのかとか,その辺はどんなふうに考えていったらいいのかということ,ちょっとお聞きをしたいと思います。  以上2点。 109 ◯小川教育長 県立養護学校との関係でございますけれども,これから特別支援教育制度ということで,平成19年度から今までの障害児教育という形から新たな制度として,これ,全国的にやっていくような形になるわけでございますけれども。そういうふうな中で,今私どもも今後の特別支援教育制度につきまして,検討委員会を開いてございまして,その中で,幾つかの課題を持って検討していただいております。1つは,市立盲・養護学校の今後のあり方,特別支援学校としてどういうふうにしていくんだというようなことでありますとか,幼稚園,小・中学校等を通じました特別支援教育の充実みたいなものをいかに図っていくかということ,それから教職員の専門性の向上というような点につきまして,主にその3点で,今議論をしていただいてございまして,今年度中に一定の方向を持った報告をいただく予定にしてございます。その中で,今特に議論をいただいておりますのは,養護学校が,知的障害の子供たちが随分たくさんふえてございます。今後ともその傾向が非常に強うございますので,いずれにしましても,今の市立養護学校,3つの養護学校がございますし,もう1つは北区に県立の神戸養護学校があるわけでございますね。この辺の施設の少し再編・整備ですね,それをやっていく必要がございます。そのような中で,県立神戸養護学校につきましても,私どもの知的障害を持った養護学校との関係,またご存じのように,特別支援学校ということになりますと,場合によりましては,知的障害の子供と肢体不自由児の子供が一緒に1つの施設の中で学ぶと,そのようなことも想定されておるわけでございまして,そういうふうなものも,もう少し長期的な視点を持って考えていく必要がございまして,そういうふうな中で,従来から要望しております神戸養護学校,また,のじぎく養護学校につきまして,これらとあわせまして,充実・整備をしていただるようお願いを,今してございますし,そういうふうなものを県と調整しながらやっていきたいというように思っておるところでございます。  それから,給与費の移管の関係でございますけれども,これは中央教育審議会の答申等におきましても,政令市の方へ移管することが望ましいというものが,既に出ておるわけでございます。そのような中で,政令指定都市として,全体としまして,このような財源措置を当然伴った形で移譲してほしいと。また,学級編制等を含めましたそういうふうな権限とあわせて移譲してほしいということで,国に対しましても,県に対してもお願いをしておるところでございまして,そういうふうなことを今後よく議論をしながら進めていきたいというように思っておるところでございます。  以上でございます。 110 ◯委員(松本 修) 特別支援学校の方のことは,お聞きしたかったんは,例えば県立養護学校は,今知的障害の生徒を受け入れている学校であると。肢体不自由の子については入ってないですね。のじぎくについては肢体不自由の子が行っている学校であるということで,そこに知的障害の子も受け入れれるようにということが,県は考えているのかどうか。こっちが幾ら要望しても,県の方がそういう意向をちゃんと持って,そういう学校にしていこうと。そのためには相当な人的配置も考えなあきませんね。その辺のことをしっかり要望はしていくべきだと思うんですけれども,要望して,県はどんなふうに考えているのかなということをまずちょっと。 111 ◯小川教育長 少し先ほど申しましたように,長期的に考えまして,特別支援学校ということで,今県の方も検討をしておるわけでございまして,私どもも,先ほど申しましたように,委員会も設置をして検討をしておるところでございます。その方向性はまだ出てございませんけれども,いずれにしましても,お互いに調整をしながらやらなければいけませんので,これは,今事務方のレベルでもお互いに意見交換をしながら進めているところでございます。  どういいましょうか,先ほども申しましたように,将来的に知的障害児と肢体不自由児の子供を一緒の学校でするということになりましたら,今,県立の神戸養護学校は知的障害だけなわけでございますけども,現実には知的障害を持った子供たちをしてございますが,養護学校もかなり重度,重複化しているわけですね。実態としましたら,それに近い状態にあるわけでして,その辺も踏まえまして,今調整を,よく意見をすり合わせてやっていこうということで検討をしておるということでございます。  のじぎく養護園は廃止をすると。病院に附属するような形で養護学校ができてございます。私どもの西区の子供といいますのは,通園バス等もありませんので,ほんのわずかの1人とか2人とかというそのような数でございまして,現実には,今受け皿になっておらないわけでございますけれども,こういうふうな特別支援学校制度が発足していく中で,その中身につきましても充実をしていただいて,できましたら将来の今言いましたような考え方に対応できるような施設にしていただきたいという気持ちを持ってございますので,その辺をあわせてお願いもし,検討も一緒に少しさせていただいておるということでございます。 112 ◯委員(松本 修) このことについては,まだこれからきちっと仕分けもしていかないかん部分だと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。  さっきのお金のことですけれども,三位一体改革の中で,地方に税源移譲をしてということで,義務教育の教員の給与ですか,それがまた税源移譲されると。国からはそうですね。そのときに,例えば,今は国から県にお金が行って,県費職員として給料を払われていますけれども,それが政令指定都市にいろんな権限がおりてきたときに,県に行っとったお金というか,逆に言うたら県が半分を出しておったわけですね。 113 ◯小川教育長 今,3分の2です。 114 ◯委員(松本 修) 3分の2ですかね。その部分のお金というのは,お金でくれるのか,例えば税源移譲みたいな形で入ってくるのか,その辺はどういうふうになっているのかなと。 115 ◯小川教育長 私どもとしましては,県が,今教職員人件費の3分の2,国が3分の1,負担を基本的にしておるわけでございますけれども。その県の部分について税源移譲していただきたいということになってこようと思ってございます。 116 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。 117 ◯委員(高山晃一) 第2学区の県立高校の件について,3点お伺いします。このお話,私も要望は受けるんですが,なかなか現実的なお話かどうかなというところで,私自身も判断しかねる部分も結構あります。今の質疑を受けて,あと3点お伺いしたいんですけれども。  まず1点目は,神戸市としては,設置をする土地とか場所とか,具体的に設置をするんであれば,この辺とかということはお考えにもう既になっているのかどうかというのが1点目。  それから,2点目は設置と書いてありますけれども,これは新設をお考えなのか,あるいは移転ということも考えられるのか。移転といいましても,やっぱり学校が老朽化した時期に合わせてというようなこともありましょうから,震災後,大体第2学区の県立高校は建てかえとかがされていますので,そういうこともあわせて考えていかないといけないんだろうなと思いますが,新設,移転,どのようにお考えなのか。  3点目は,確かに人口が張りついて,ニーズが高いと思うんですけれども,ニュータウンですから,やはりピークがいずれやってくると思うんですね。高校が欲しいというようなニーズのピークは何年ころというふうにお考えになっていらっしゃるのか。やっぱりそこに合わせて高校が新たに設置されるんであれば,具体的に現実味のある話かなというふうにも思うんですけれども,この3点についてお伺いします。 118 ◯小川教育長 まず,場所の問題ですけれども,これはご存じのように,藤原台の団地開発の部分に,従前から,教育施設用地ということで4万5,000平米ほどの用地を都市再生機構──昔の住宅都市整備公団ですね──が抱えておるわけです。これがそもそも,私どもとしましても,県立高校が来るものだというふうに思っておったわけですけども,現実にはそうなっておりません。  県の方も一定程度,地元等に説明をしておるということでございますけれども,地元からは,やはり県立高校を設置してほしいという要望があるわけでございまして,そのような中で,今回改めて,私どもから文書としても要望しておるということでございます。  それと,老朽化したそういうふうなものの時期等ということでございますけれども,県立高校も,先ほど鈴蘭台高校と鈴蘭台西高校の統合の話もいたしましたけども,これは鈴蘭台高校の方で統合するということでございますし,県立の兵庫高校であったり夢野台高校,随分新しい学校になってございますので,今すぐに老朽化した学校というものは建てかえができるのかということになりましたら,それはちょっとそうはならないのかもしれないなと。建物の老朽化といいますか,それだけをとらまえましたら,そんな感じはしてございます。  それから,ニュータウンのピークということですけれども,これはいずれも,どういいましょうか,藤原台とか,鹿の子台とか,それと,今始まってまだそれほど時間のたってない上津台とか,大きなそれぞれの計画を持った団地があるわけでございますけども,上津台はまだまだピークは先でございます。藤原台とか,鹿の子台とかいうところにつきましては,一定程度のところまで来ておるかと思いますけれども,それでも,やはり計画人口にしますと,多分7割とかそういうふうな状況ではないかなと思ってございます。  ですから,トータルでどれくらいの──計画はありますけども,どれくらいまでふえるのかというところにつきましては,今はっきりと申し上げるような数字を私どもも持ってないというのが状況でございますけども,いずれにしましても,北神全体としては人口がまだふえていくということは間違いないだろうと思ってございます。  以上でございます。 119 ◯委員長土居吉文) よろしいか。 120 ◯委員(崎元祐治) それじゃ,6ページの7番,児童・生徒による問題行動の多様化・深刻化に対応するため,全小・中学校に生徒指導担当教員の配置をお願いしたい。これ,もう本当に強く要望するものであります。それで,この右のページの生徒指導担当教員,配置状況が書かれているんですけれども,全小学校,全中学校に配置を本当はしていかなければいけないというふうに思うんですけれども,16年,17年,18年は,小学校で8名ずつ,中学校は57,56,56というふうになっているんですけれども,問題行動を起こす児童が多い学校からそのようにしているのか,配置をしているのか。何か根拠があるものがあって,このような配置をされているのかというのをちょっとお聞きしたいと思います。 121 ◯小川教育長 生徒指導担当教員につきましては,特に中学校の方に重点的に配置をしておるわけでございます。当然,問題行動の件数等,また内容等を考えながら配置をしておるわけでございますけれども。ただ,中学校につきましては──これ,小・中学校とも全校配置をお願いをしておるわけでございまして,特に中学校につきましては,生徒指導というのは,これは避けて通れないところでございまして,やはり一番思春期の難しい時期でもありますし,また進路の問題,そういうふうなものをいろいろ抱えておるわけでございますから,ぜひとも各中学校に配置をしてほしいと思ってございます。ただ,その中で,今83校中56人ということでございまして,やはり困難校でございますとか,大規模校でありますとか,そのような中から少し優先的に,ある意味では配置を順次こうしてきたということでございます。ただ,この数字でございますように,ほとんど数字が最近は動いてございませんでして,これは県の全体的な職員配置につきましても,重点が新学習指導に移ってございまして,例えば今は小学校の35人学級ですね,そちらの方等に配置を重点的にしてございますので,私ども,強く要望してございますけれども,全体的な中ではなかなか難しいという状況があるのも事実でございます。  以上でございます。 122 ◯委員(崎元祐治) 私が言いたいのは,中学校はもちろん生徒指導,本当に学校の中で大切な役割やと思います。ただ小学校が,最近いじめの問題とか学級崩壊の問題,そういうことで,かなりしんどい学校の中,状態じゃないかなというふうに思うんですけども。この8名をかなりふやさないと,その子供たちが中学校に行っちゃうんですから,中学校で,小学校のときに本当にしんどい思いをして,問題を起こした子供たちが何のそういう指導もなく,次の学年,学校に行っちゃう,中学校に進学する。進学をした中学校で,さらにエスカレートしていくということで,もっともっと中学校に力を入れなあかんと,こういうふうになるというふうに思います。しかし,その前に,やはり生徒指導というものは,問題の少ない小さいときに何らかの形で手を打つということが大事だと思いますので,小学校の配置に,やはり重点を置くような方向で県にも強く要望していったらどうかなというふうに思っています。  最近の例を見ますと,本当に小学校のときに,ああ,もうようやく卒業できたというふうに安堵感を持って,卒業さすというような,そういう学校もあるようであります。これで本当にいいのかどうか。私は小学校のときの段階で,大人の声が子供たちの心にしみ渡るような,注意されたら,はいと素直に言えるような,そういう子供たちをやはり育てていくべきじゃないかな。その教育も指導も受けないまま中学校に進学するということになりますと,もう体も大きいし,考え方も大人に近い状況でありますので,生徒指導をされる学校側が,または地域の皆さんが,さらにしんどい思いをしていく。そのために補強,だからしているんだ,中学校は大事だ,意味はわかりますけども。そういうことで,小学校がやはり大事な,これから生徒指導に大きな位置を占めていくんじゃないかなというふうに思いますので,その辺もちょっと考慮していただきたいなというふうに思います。  簡単に終わっておきます。 123 ◯委員(加納花枝) 心のケア担当教員の継続配置を国に働きかけるようお願いしたいという項目があるんですけれども,これは11月11日の毎日新聞なんですけれども,震災心の傷いえずということで,兵庫県教委が調べました教育的配慮が必要な児童・生徒という数で,492人いると発表したという記事をちょっと見たんですけれども,多くが神戸市教委に属する子供たちかなと思うんですけれども,具体的に,どのくらいそういう対応が要る子供がいるという数をつかんでおいでなのかどうか,それをまず1つ聞きたいと思います。  それと,心のケアの必要な児童・生徒の──簡単に言えば,ちょっと聞ける問題ではないと思うんですけれども,症状がかなり重い人とか,やや軽いとか区分けを県教委はしてるんですけれども,そういう具体的に,私たちが聞いても,そういう症状が重い人なのかというのがわかるようなご説明がもしいただけるのであれば,ちょっといただきたいと思います。  それに対する対応の仕方はどういうことなのかというのと,それと,兵庫県が国に要望しないという中には,16年までというものがあるからかなと思うんですが,17年,18年は何とかこういう形でやってきたという報告だったんですけれども,今の時点で,18年度が,小学校2人,中学校11人ということで,不足をしている部分はどんなふうに今フォローしてこられているのかということもお聞きしたいというふうに思います。  それと,もう1点,別の項目なんですけれども,6ページにあります加配教員の活用方法については,学校の意向を尊重するようにお願いしたいという項目があるんですけれども,どんなしばりがあって,どういうところを取っ払って自由にしたいというふうなお考えなのか,その点もお伺いしたいと思います。  以上です。 124 ◯小川教育長 心のケア担当教員の関係でございますけれども,これは毎年度調査をしておるわけでございますけれども,18年度の調査が,神戸市の場合,これは県がしておる調査でございますけども小学校が64人,それから中学校が339人でございます。ただ,この対象が震災前に生まれた子供が対象になってございますので,対象としましては小学校6年生,それから中学校1年生から3年生までということになってございまして,そのような数字でございます。ちなみに,17年度と比較しますと,17年度は,小学校が214人だったものが64人に,それから,中学校が434人だったものが339人に減っておるということでございます。小学校は対象がそのように移ってきますので,前回は小学校5年生までだったわけでございますので,70%ほどの減になっておるということと,中学校につきましては20%を超える数字の減になっておるという,数字的にはそのような状況がございます。  それと,重度,軽度というお話ございましたですね。これも調査の中で,そのような4段階に分けてございまして,症状がやや軽い,症状が軽いという子供,それから症状かなり重い,症状がやや重いという4つの区分けをしてございまして,どちらかというと軽い子供たちが約75%ぐらい,それから症状が重い,調査結果といいますか,そういうようなものが約25%ぐらいという数字になってございます。子供たちの状況というのはさまざまでございますけれども,やはり震災のことを突如として思い出したりとか,それと2次障害といいますか,震災直接じゃなくして,その後の,例えば住宅を移ったりとか,経済的な困窮度とか,そういうふうなものの中で,やはりそういうふうな心の状況を抱えているという子供がやや重いという子供たちの中に出てきておるんではないかというように思ってございます。  それから,職員の数が13人ということでございますから,全部の学校に入っておるわけではございませんのですが,その点につきましては,学校全体で,やはりカバーをしながらやっておる。場合によりましては,少し,例えば新学習指導等で加配教員をいただいておったりとか,生徒指導・児童支援担当の先生もございますから,そういうふうな方々とも連携しながらやっておるということでございます。  それから,県の方の権限の移譲との関係で,加配教員のしばりということでございますけれども,これは,やはり定数配置につきまして,県の権限でございますので,具体的にはそれぞれの目的といいますか,加配の目的に応じまして,私ども各学校からの実態調査といいますか,そういうふうなものをもとにしまして,そういうふうなものを県にも報告して,県とも話し合いながら,具体的に決めさせていただいているというような状況でございます。年度途中等にも,やはりいろんな問題が起こり得るわけでございまして,そういうふうなときに機動的に,例えば対応していくとか,そういうふうなこと等も私どもとしてはぜひともやっていきたいなというふうなことも思ってございまして,できるだけ具体的な各学校への配置でありますとか,そういうふうな少し途中での対応でありますとか,そういうふうなこと等も含めて,私どもの裁量といいますか,そういうふうなものをさらにお願いをしておるところでございます。  以上でございます。 125 ◯委員(加納花枝) これから症状のある人は結構重い人だろうと思うんですけども,この復興担当,今は心のケア担当ということになっていると思うんですけれども,特別カウンセラーの資格があるとか,そういう資格があるような方がなられているのか,どんな先生がなっていらっしゃるのかということをもう1点聞いておきたいのと,あと,子供たちが成長していってるわけですから,神戸には市立の高校もあるわけですけれども,高校の段階でどういうふうになっているかというそこの辺の配慮というのがあるのかどうか,そこをもう1度お願いします。 126 ◯小川教育長 心のケア担当教員,または従前の復興担当教員につきましても,特別に,例えば臨床心理士の資格を持っているとか,そういうふうなものを前提にしているわけではございません。学校の中で,そういうふうなお仕事ということで位置づけてやってございます。心のケアということもございますし,例えば防災関係でございますとか,防災教育とか,そういうふうなこと等も含めて,その教員がやっておるということでございます。 127 ◯池内教育委員会事務局指導部長 失礼いたします。  公立高校の入試に対する配慮は,現在もまだ続いてございます。これが1点でございます。それから,先ほど先生がおっしゃいました,どういうケアがというお話がございましたんですが,今教育長が申し上げましたような形で,特に資格はございませんけれども,非常にきめの細かな対応ができるようにという形での動きを学校全体を通してしていただいておるというふうにとらえていただいたらと思います。 128 ◯小川教育長 それと今,各中学校の方にスクールカウンセラーを配置してございます。臨床心理士の資格を持った,いろんな心のケアを中心にして専門的にやってございまして,そういうような方が中学校を中心にして,小学校とか,高校とか含めまして柔軟に対応できる。これも考えてやってございます。  以上でございます。 129 ◯委員(加納花枝) 小さいときに受けたショックというのは,本当に大人になっても治らないと言われるようなものもありますし,私たちも2~3そういう症状を持ったまま,まだ震災を引きずっている人の話も聞いたこともあるんですけれども,やはり専門的な部分もあるかと思いますので,県に対しては力強く要望していただきたいと思いますし,高校の場合,今きめ細やかな動きとおっしゃっていただいたんですが,すべてのところに,どんな子供にもそういう対応をしていただきたいなと思ったんですが,少し高校生になっても見ていただきたいなという思いもありましたので,要望しておきたいと思います。私たちも,県会議員とかを通じまして要望はしていきたいと思いますので。
     以上で終わります。 130 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (なし) 131 ◯委員長土居吉文) 次に,この際,教育委員会の所管事項についてのご質疑はございませんか。 132 ◯委員(高山晃一) 指定学校の変更についてお伺いをいたします。  6月20日の文教経済委員会において,児童の安心・安全のための校区変更に関する陳情が審査されました。それを受けて,教育委員会の方ではできるだけ対応していきたいということで,今回の変更がなされたというふうに理解しております。今回の変更について,距離規制を緩くするという点で,一定の評価をしておりますが,一方で,その規制緩和によってもまだ通学は困難だという地域が残されているという状況ですので,これに関して数点お伺いをしたいと思います。そこで,ちょっと基本的なご質問から入りたいと思うんですけれども。まずですね,1点,2点,3点,4点ほど教えていただきたいのは,まず指定学校の変更についてという,こういう資料をいただいたんですが,この枠の中で,ただし書きがあります。1点,意味がわからないので知りたいのは,通学に支障がある場合は認められませんという文章があるんですが,これがどういう意味なのか教えてください。  それから,2点目は,通学距離のはかり方なんですけれども,指定校までの通学距離が2キロ以上でというような距離規制があるわけですが,この距離は直線距離か通学距離をはかったものかというところですね。Q&Aのところを読みますと,通学距離を地図ではかった上で指定校にご確認くださいとも書いてありますので,この距離が一体どちらなのかということをお聞きしたいと思います。  それから,具体的に陳情の出された住吉山手の4丁目の中学校区の境界を見せていただいたんですけれども,これを見ますと,昔の住吉村か御影村か,その辺はわかりませんが,そういう昔の村か,何がしかの境界によって中学校区が分かれているということなんでしょうが,1軒の家を分断するように境界があって,実際はですね,教育委員会としては,家をまたがない形に線引きを直しているということなんですけれども,結局として,御影中学校区が膨らんでいるような形に校区が決まっていますけれども,この辺のルールですね,境界を定めるルールについて,どういうふうなルールによってこういうふうに定めたのかというところをお聞かせください。  それから,もう1点は,今回の距離規制緩和によって,さまざま地域から通学が困難だからというような,指定外の学校に通学させてほしいというような要望がたくさんあったかと思うんですけれども,今回の措置によって,その要望のどれぐらいが解決できたのかというところが知りたいんです。そこは,もう,ちょっとできるだけ具体的な件数等で示していただけたらありがたいんですけれども,今回の距離規制緩和によって,いかほど課題が解決できたのかというところをお聞かせください。  以上です。 133 ◯岡教育委員会事務局総務部長 指定外のお尋ねで,4件ほどございました。  まず,1点目の通知文にある通学に支障がある場合とは,具体的にどういう意味かというお尋ねでございますけど,これは今回,距離基準を明示したわけですけれども,距離は仮に2キロ以内ということでありましても,隣接学校が,例えばそれが極端に,極論しますと,大きな例えば段差があって道がないとかですね,あるいは非常な山道であるとか,そういった場合で,いわゆる通学に適さない,支障があるなというような場合をこういった形で表現しております。それから,2キロの距離のはかり方のお尋ねでございますけれども,これは書いてございますように,基本的に通学距離でございます。それを想定してございます。  それから,以前の陳情の関係で,住吉山手4丁目のお話でございます。境界がどういった形で決められたかということでございますけれども,多分お尋ねの件は,山手4丁目の中に御影北小学校の校区があるということでお尋ねでございますか。そこがですね,住吉山手の中でですね。その件でしたら,ここが住吉山手4丁目の中で,一部御影北小学校区になっているところがあるんですけれども,ここは従前,旧鴨子ヶ原1丁目でございました。旧鴨子ヶ原1丁目でございまして,調べますと,昭和51年に地番の変更があったということで,そのときに今の住吉山手4丁目何がしとなっておるようでございますが,もともとが今申し上げましたように,旧鴨子ヶ原1丁目でございまして,もともと御影北小学校の校区ということで,地番変更の際に校区の変更がなされていないために,今現在に至っておるということでございます。  それから,今回の一定の距離を明示したこと等による効果といいますか,解決件数ということ,これまだ件数的には締め切りも12月15日,それ以降も事情によっては認めることになってございます。ですから,新年度の入学者あるいは在校生の異動なんかを見ないと件数はわかりません。ただ,今回の指定の緩和といいますか,2キロ,3キロ,あるいは公共交通機関等を加えたことによります影響を受けると,対象となると思われる子供たちの数は,今の在校生でございます,これはあくまで。在校生でいきますと,小・中合わせまして1,300人ほどが,この効果といいますか,対象──今回の変更といいますか,明示したことによります対象者になるというふうに,我々としては考えてございます。  以上でございます。 134 ◯委員(高山晃一) それで,できるだけ対応していきたいということで,今回の緩和がされたわけですけれども,それでもなお,例えば,陳情のあった住吉山手4丁目11にお住まいの方は,課題解決に至らなかったと。中学校区に2つ以上,小学校があれば,その中から選びなさいよということなので,そこから選ばないといけない。でも,どちらも2キロ以上あるということで,通学の不安が解消できないと。こういう状況にあるわけですけれども,私個人としては,課題が解決できてないわけですから,1中学校区1小学校の場合と同様,小学校が中学校区に1校しかなかったら,隣接する中学校区の最寄りの小学校も選択肢に加えていいというふうになってますから,それと同じように扱えばいいんじゃないかなと個人的には考えるわけですけれども,これに関して,同様の住吉山手4丁目と同じような状況にある地区というのが,市内にまだまだあると思うんですね。小学校を半径2キロでぐるっと書いたときに,その中学校区の中では,どちらも2キロ以上,通学にかかると。お隣の中学校区の小学校には10分ほどで行けるというような場所もあると思うんですね。それは校区の地図の上に,そういう同心円をいっぱい落としていけば把握できるかと思うんですけれども,そのような実態ですね,何カ所あるのかと。それでも,平たんで,全然幹線道路もなく,少々2キロ超えても保護者の方が通学に不安を抱かない場所もあるでしょうが,場所によったら,やっぱり急坂があったり,不審者情報が絶えないとか,大きな道路を渡らないといけないとか,やっぱりそういうところで通学不安というのが生じると思いますから,同様の地区というものを具体的に把握されているのかどうかですね,それについてお伺いをしたいと思います。 135 ◯岡教育委員会事務局総務部長 まず,先生,渦が森,住吉山手の今回の地域でございますけど,どちらも2キロ以上離れているというふうにおっしゃいましたんですけど,我々は認識しておりますのは,当該地域から渦が森小学校は1.6キロほど,通学距離としましては。ただ,確かに160メートルぐらい高低差がありますんで,現実的に,今陳情者の方を含め,かなりの方がバスで通われている方が多いというふうに認識してございます。  今回,距離基準を明示したことによりまして,当該地域は住吉小学校に,今選択範囲が広がったと,我々は認識してございます。それで,当該小学校までの,住吉小学校までの距離は,確かに2キロ以上ということじゃなくて,2キロ程度,ほぼ2キロ近くあるというふうには認識しております。ただ,2キロを大きく超えていることはないと。なおかつ,標高差でございます──高低差でございますけれども,70メートルほど,ですから渦が森小学校へ通われるよりは,非常に平たんといいますと語弊がございますけれども,徒歩で通学する場合に関して言えば,かなり負担軽減になるんではないかなと認識しておるところでございます。  それと,今そういったそういう当該地域が,全市でどのくらいあるかということでございます。そういった形で,ちょっと我々としては,まだ数字は確定といいますか,把握はしてございません。ただ,強いて申し上げますと,先ほど1,300人ほどの子供たちが,小・中合わせてでございますけれども,今回対象となり得るということを申し上げましたですけれども,残念ながら,2キロ以上,あるいは中学校は3キロ以上離れておる地域にお住まいの方で,それより近い隣接校がないという地域の方も結構いらっしゃいます。逆に言えば,そういった方もいらっしゃるということで,今先生お尋ねの住吉山手4丁目11番の当該地域のようなところはどのぐらいあるかというような,そこまではちょっと把握はしてございません。  以上でございます。 136 ◯委員(高山晃一) はい,わかりました。陳情のあった住吉山手は,今ご回答の中にあったように,渦が森までは1.6だと,2キロを超えてないというお話だったんですけれど。今回の規制緩和策が1つでき,それで多くの方がよかったと思っていただけるのは,それはいいことだと思うんですね。ただ,それですべての課題が解決はされないだろうなと。これは今も数字が上がってきてませんので,想像するしかないんですけれども。そういった場合,そういうレアなケースになってくるのか,それも数字が出てこないのでわからないんですけれども。そういった場合に,いずれにせよ,通学が困難であると。そういった場合に,やはり中学校区を絶対に守らないといけないのかなという点で,私はひっかかるんですけれども,やはりその場合は,1中学校区1小学校の場合と同じように,たまたま隣接校があれば,そこへの就学を認めるとか,それぐらいの柔軟性があってもいいんじゃないかなと思うんですけれども,これに対してはいかがでしょうか。そういうときは,例えば住区で,ここ全部がオーケーというんじゃなくて,例えば個々に対応しますということであればそうなのか,その辺についてもお伺いをしたいと思います。 137 ◯岡教育委員会事務局総務部長 まず,今回の指定外で一応明示をする。これは就学通知書にそういったことができますよということを明示しなさいということで,国の方からの通知もあって,今回あわせて規定の整備を図ったということでございまして,その際に,2キロ,3キロと。今までは通学に際し不合理があるというようなあいまいな表現であったものをそうした形でさせていただいたというのが,まず1つございます。  その際に,本来ならば,当然のことながら,校区というのは,これは前々から申し上げているように,ある意味では,地域活動やコミュニティの1つの単位になってございます。これも避けて通れない事実でございます。さらには,小学校,中学校との連携といった問題もございます。そういう意味で,中学校区の中でというのが大原則にさせていただいておると。これはご理解を賜りたいと思います。ただ,そうは言いましても,中学校区に小学校が1校しかないという場合は,全く選択の余地がないということになりますので,その場合に限って,何とか工夫できないかということで考えまして,そういう場合に限っては,仮に隣の中学校区に,より近い小学校,2キロ以内にあるような小学校がある場合に限って,それは通学の負担の軽減という観点から認めようということで決めさせていただきまして,当然,中学校はまたもとへ,本来の中学校へ戻ると。中学校は中学校の距離基準で,また判断をさせていただくということにしてございます。  そういった意味で,今先生お尋ねのありました,同一中学校区で小学校が複数あって,より近い,あるいはより通いやすい,今に比べてですね,指定している学校に比べてより通いやすい,少しでも負担が軽減となるという学校を選択していただくと。あくまでそこに行けと言っているわけではございません。本来の小学校区がございますので,そちらへ行っていただくのは原則でございますが,少しでも負担が軽い場合に,同一中学校区であれば選択することは可能ですよということで,今回お示しをさせていただいてございます。  以上でございます。 138 ◯委員(高山晃一) この問題,もともと当初の陳情が安全・安心ということで,それをいかに担保するかというところで,どう知恵を絞らないといけないのかなというふうに私も悩んできたわけですけれども。そこで,中学校区をあくまで守る。そのためにお子さんに万が一のことがあったりとかいうことになってくると,もうとてもやないけど責任がとれないと思うんですよ。だから,その辺で,地域としての規制緩和はここまでですけれども,後は個別対応で考えていくというような方針であるのかなという,その辺もお聞きしたいのが1つです。  それから,今,1中学校区1小学校の話が出たので,1点お伺いというか,提案になるかわかりませんが,これの影響を受けるのが北区の八多小学校というふうに理解しています。八多小学校は,もともと児童数が少ないんですけれども,周辺にニュータウンがあって,そちらへの就学が可能になる地域が結構多いというふうに見込まれます。こうなると,先ほどおっしゃったコミュニティとしては,あんまり児童数が減ってしまったら教育が成り立たないので,非常に今回の規制緩和に対して,地域の自治会とか,そういう方々は不安を抱いていらっしゃるわけですけれども。今1,300人というお話がありましたけど,八多小学校についてのデータがあるんならお聞かせいただきたいというのが1点と,私は今回の規制緩和によって,八多小学校から児童が減る方向ばっかり,1方向の規制緩和になってしまっていることに対して,逆の方向,小規模校,北区だけではないと思いますけれども,藍那小学校とかもいろいろありますが,規制緩和の方向ですね,例えば近隣の方で,小規模校への就学を希望されるような方が就学を認めるというような形,つまり六甲山小学校が,今,小規模特認校という形をとってますけれども,同様のニーズというのはそれぞれのニュータウンにもあるかと思うんですね。大規模校に入れるよりか,うちの子供は小規模の学校で就学をさせた方が向いているんじゃないか,そんなふうにお考えの保護者もいらっしゃると思うんです。ですから,1中学校1小学校で,子供が八多小学校のように減るばっかりじゃなくて,逆にニュータウンから八多小学校に児童が入ってくることができるようなルールも担保してはどうかなと思うんですけれども,いかがでしょうか。 139 ◯岡教育委員会事務局総務部長 まず,1点目の個別対応はどうかということでございますけれども,この通学距離に関します関係では,個別対応というのは考えてございません。その他にもいろんな病気の場合等々,指定外を認める事由は従前からございました。例えば障害をお持ちだとか,そういった場合はございました。そういった他の個別事由ですね,そういったことで,これも基本はあくまで同一中学校区でございますけれども,例えば徒歩で通うのが困難な方がおられたと仮定しまして,それをそしたら住吉小学校までと,この地域でもし仮におられましてですね,いうのはいかがなものかなという考え方はできるかと思います。そういう他の個別事由があれば,それはその都度,その状況に応じて,学校長なりが判断していく可能性はございます。ただ,繰り返しますが,距離の関係におきまして個別対応というのは,原則としてあり得ないと考えてございます。  それから,八多小学校を例に挙げられまして,まず数をお聞きでございます。今回の距離の関係で,あるいは公共交通機関を入れることによって影響を受ける子供たち,八多小学校,全校生徒150名近くおりますが,50名ほどが対象者となります。ただ,その方々全員がどうこうされるかというのは,まだもちろんわかってございません。それで,そういったことで逆の考え方はないのかということでございますけれども,あくまで,これは指定外通学でございますので校区は大前提でございますんで,私どもとして,八多小学校に限らずでございますけれども,基本的に,学校の魅力ある学校づくりといいますか,そういったものに努力していってございます。とりわけこういった対応,八多小学校なんかの場合は,我々も今の数字申し上げたとおりでございますので,そういったことが大きく変更する可能性があるということでございますんで,特に魅力ある学校づくり,八多小学校の魅力ある学校づくりには,我々としても努力していきたい。また,地域の方々にも応援をお願いしたいということで,お願いをしているところでございます。  六甲山小学校の場合は,先生もよくご存じのように,六甲山という山の上にあって,非常に特別な環境の中にある学校ということで,平成14年度から小規模特認校制度ということでやってございますんで,これが六甲山小学校の特性だと認識してございますんで,今のところ,例えば,今お尋ねの小学校なんかには適用するという考えは持ってございません。  以上でございます。 140 ◯委員(崎元祐治) 大分時間が来ていますので,3つちょっと早く質問したいと思います。  まず,いじめの問題からなんですけども,今いじめの問題から大きな社会問題になっているわけなんですけれども。みずから自分の命を絶つというような,こういうあってはいけない悲しい事件が現実に各地で起こっているわけなんですけども,神戸市は一体どうなのかと。いじめの実態,去年からふえているのか減っているのか。そして,今回,この一連のニュースの後,教育委員会としてどのように現場に,その対策を伝えたのかということをまず1点目。  それから,2点目は,1つの事例を申し上げて,ちょっとお聞きしたいというふうに思います。その中身は学校運営費の執行のあり方であります。例えば須磨の小学生がバスで海浜公園に行きました。海に遠足で,校外学習です。そこで,子供たち,昼休みに砂浜で遊ぶということがありまして,たまたまガラスか何かで足を切ってしまったと。近くの病院に行きますよね。そのときには,担任の先生がやはり血がすごく出ているので,タクシーに乗って,もちろん校外学習ですから,みんなバスで来てますので,車,自家用車もありません。緊急のタクシーで病院に行くわけなんですけども,そのタクシー代,これは緊急タクシーという形で,各学校,学校運営費の中から出ているんですよね,そういう場合は。ほかの子供たちは学校にバスに乗って帰りました。ちょっと時間が遅くなったんで,担任の先生とそのけがをした子が病院におりまして,学校に帰らなければいけませんが,帰る機関がもう帰ってしまったので,ありませんので,タクシーを使った,学校まで。このときは緊急タクシー代が出ないんですよ。何でやろうなと。非常に疑問に思います。電車で帰る。そういう方法もありますけども,学校にいち早くやっぱり帰るというようなそういう手だてで学校に帰る。そのときには,やっぱりタクシーですっと帰る。電車で帰るとか,いろんな公共機関のものがすっとあればいいんですけども,つえをついていかなければいけないような,そういうときには,やはり症状に応じて電車で帰れないときもあります。そのときはどうしてもタクシー使うと思うんですけども,そういうときに,なぜこの緊急タクシー代が出ないのか。これ使用要綱にそういうふうに明記してあるというふうに聞いているんですけども,その使用要綱というものは,一体どんな要綱なのかというのをちょっとお聞きしたいと思います。  それから,3点目なんですけども,学校の中で水道代とか電気代,ごみの処理代,これ非常に高くかかっているんですけども,今地球温暖化防止ということ,また省エネという問題に対して,長坂中学校と,それから灘小学校,この2つは積極的に頑張ってごみを減らしたとか,水道代をちょっと減らしたんじゃないかなという,そういう環境問題の取り組みに一生懸命やっているそうなんですけども,一般企業向けの神戸KEMSの認証も受けたというふうに聞いています。今後,そのような形で認証を受けていくような学校環境問題に,どのように取り組まそうとしているのか,このことについて,3つお聞きいたします。  以上です。 141 ◯小川教育長 まず,いじめの問題でございますけれども,いじめの件数のお話がございました。それで件数は,ここ数年,随分減ってございます。17年度の結果が出てございますけれども,小学校が73件,中学校が209件ということでございまして,これは前年に比べましても,小学校で21%ほど,中学校でも14%ほど減少してございます。5~6年前に比べますと,その当時と比較しますと,約半分ぐらいの──件数的にはそのような状況になってございます。また,この報告等毎年受けまして,当然のことですけれども,いじめが解消されたかどうかというのは,これも調査をしてございまして,その年度ごとのものを見ますと,基本的にはほぼ100%その解消をしておると,その事案につきましてはですね,そういうふうな状況で,1つはございます。  それで,いじめ問題につきましては,私どもも随分早くから取り組んでございまして,特に各学校ごとにいじめ問題対策委員会,こういうふうなものを必ず設置をいたしまして,特に方針と指導原則といいますか,方針としまして,するを許さず,されるを責めず,そして第三者なしということで,いじめをすることは絶対許さないよということでありますとか,された方に問題があるんちがうかというような発想,これは絶対させないということでありますとか,それと,傍観者でありますとか,第三者的な立場ではだめだよということをこれを基本原則に挙げまして,これは日々のやはり指導なり,いわゆる学級,クラスづくりですね,そのような中でしっかりやっていかなくてはいけませんので,グループ指導でありますと,そういうふうなクラスづくりの中で,そのようなことを子供たちに身につけさせるということもございますし,特にそういうふうな中で早期発見,早期対策,これが一番大事でございますから,先生方のそのようなSOS等々ですね,敏感にキャッチする能力,そういうふうなものは研修等を含めて,また生徒指導担当のかなり入念な研修会等も,いじめの問題等についても毎年やってございまして,そういうふうな中で対応しておるところでございます。  それから,今回のことを受けまして,どのような対応ということでございますけれども,文部科学省からもこのような事件を受けて,通知等も来ておるわけでございますけども,各学校で,当然のことですが,早期発見,早期対応ということで,私どもも,これは従来からチェックリストをつくってございます。そのチェックリストを利用して,当然のことですが,早期発見,早期対策を改めてやってほしいということでありますとか,そういうふうなことを含めた小・中学校での総点検といいますか,そういうふうなものもお願いをしたところでございます。これは学校に通知をいたしますとともに,改めまして校長会等でもお願いをしておるところでございます。また,改めまして,先ほどの毎年調査をしておりますという部分につきましても,近々の状況を再度,先ほど申しましたように,チェックをいたして,近々に改めて,その報告をいただくことにもしてございます。そのようなことで対応してございます。  それから,水道代等の節減をした学校に,一定程度の対応をしたらどうだというようなことでございますけれども,私どもも,毎年,今,KEMSの,試行的に幾つかの学校を決めましてやっておるところでございまして,今現在6校やってございます。それで,効果を上げておるところと,必ずしも効果を上げてないところと,やはり両方あるわけですけれども,できるだけ効果を上げたところにつきましては,何がしかの還元というか,そういうふうなものも学校とも相談をしながら,場合によってはやっていくというようなことも考えてございます。  環境への取り組みというのは,これからというより,今までも随分力を入れてやっておるつもりでございますけども,非常に大切だというように思ってございます。KEMSにつきましては,今試行的にこのような形でやってございますけども,できるだけ,やはりこういうようなものを拡充していきたいというように思ってございます。  ただ,検証システムがございますので,当然のことですけれども,それを実施するにつきまして金がかかるということもありますし,毎年検証していく中で,経常的な経費もかかります。この辺は,このする人を削減しながら,そういうふうなものをできるだけやっていくというような方向でできないかなというように,今少し思ってございまして,そういうふうな検討はしていきたいと思ってございます。  それから,学校運営費につきましては総務部長の方からお答えします。 142 ◯岡教育委員会事務局総務部長 運営費の執行の対応ということで,緊急タクシー代のお話がございました。確かに子供がけがした場合にタクシーを使っていっていただいています。帰りの関係でございますけれども,従前から子供が同乗している場合は,帰りも,我々としてはタクシーの利用は認めておりました。ただ,先生だけの場合は,ちょっと認めてなかったんですけど,今年度から先生お一人の場合,例えば子供さんも親御さんが病院まで来られて引き取って帰られた場合,先生だけがお残りになって,従前ですと,ご指摘のように公共交通機関でということでしておったんですけれども,今年度から先生だけの場合も緊急タクシーということで,タクシーの利用を認めてございます。ただ,十分それが浸透してないんかもわかりません。改めて周知徹底を図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 143 ◯委員(崎元祐治) いじめの問題なんですけども,この一連のニュースのずっと分析しておりますと,やはり小さいときに受けたいじめ,またいろんな思いをした,それがずっと積み重なって,解消されないままというんでしょうかね,それで同じ中学校に進んで,中学校でこのような事件が起こっているというような,これが多いんですよね。ですから,先ほど神戸市では100%その事例については解消しているというふうに,いい答えを聞いているんですけども,本当に100%解消しているのかどうか,これ大きな疑問を持つわけなんですけども。先ほど教育長がおっしゃったように,各学校で先生方が一生懸命やられているその声を聞いて,ぜひとも教育委員会と現場と一丸になって,このいじめ問題,神戸にはもういじめがないんやと胸を張って言えるぐらいのいじめ対策,いじめ防止の教育を推進していただきたいなというふうに要望にしておきたいと思います。  それから,KEMSの問題なんですけども,やはりKEMSにはお金がかかります。今,6校ということで,頑張ってやっている学校あるんですけども,やはりもうちょっと,環境省が今進めておりますエコアクション21ですか,この事業にやはり準じて予算をとる。そして,認証にお金かかりますので,その分はちょっと工夫して,認証を続けて環境問題に取り組むというような,そういう学校での環境教育というものをこれからどんどん推し進めていただきたいなというふうに思っています。  最後なんですけども,これ,伊勢に修学旅行に行って,伊勢からタクシーで子供と2人で帰ってこい。こんなむちゃを言うてないんですよね。本当,すぐ近くの,一番遠くても北区の,北神のとこぐらいでしょうね,須磨からでしたらね。だから,そのお金は緊急代として,やはり子供と一緒に帰るときには,緊急タクシー,利用するんじゃないかなと思います。お母さん,お父さんが家にいないお子さんもいますので,学校で一時預かりしなければいけません,そういうときはね。ですから,そのときに一刻も早く学校に帰るということ。それで電車に乗って帰ればいいじゃないかというたら,子供の電車賃はどうするんですか,そのときは。それをちょっとお聞きしたい。 144 ◯委員長土居吉文) もうそれは解消しています。 145 ◯委員(崎元祐治) いいんですか。解消しているんですね。できるんですね。ほんまですね。しつこいようですけど。これがね,実際,担当に言いますと,できませんと言われたという事例が最近ありましたので,ちょっとその辺,また担当の人にもお聞きしたいなというふうに思いますけども。  以上です。 146 ◯委員(松本 修) 校区のことについて,もう1回ちょっとお聞きをしたいと思います。  指定学校の変更ということについてはよくわかったんですけれども,実際,神戸市内の学校のいろんな校区の中で,やっぱり学校というのは,一たんつくると,新たにそれを動かしたりとかいうのは非常に難しいですね。当然,市内で,ある地域は人口がふえている,ある地域は人口が減っている。また,新しいニュータウン何かでも,今は既にオールド化になっているとかいう,そういうさまざまな社会的な要因があると思うんですね。ただ,校区というのは,ある意味では,生徒の問題,数というものもあるんでしょうけれども,当然,地域との関連というか,コミュニティの中心に我々も小学校なんかというのは地域のコミュニティの核になるべきやと,というお話もしてきました。そういう観点も必要だと思うんですけれども,1点,今,安全・安心といいますか,通学路の,そういった観点からも,違った角度になるかもわかりませんけれども,見ていく視点が必要じゃないかなと思うんですね。  今回の,例えば指定校の変更というやり方は,どっちかいうたら,非常に小さな範囲といいますか,今あるものをちょっとずつ手直ししていこうという発想だと思うんですね。一度,委員会として,学校の校区というもののあり方を,例えば安全・安心という観点から,もう1回,全部見直してみるとか,さっきの中学校と小学校との校区の関係もありましたね。これ,中にちょこっとありましたけれども,例えば,これは非常に特殊な例ですけれども,中学校の校門の前に住んでいる人が,その中学校じゃなくて,よその中学校へ行くという場合が神戸市内で何校かありますね,いわゆる校区にない中学校。実際にはそういうものもあるわけです。これは,その学校がつくられてきた経緯がありますけれども。もう一度,中学校の校区,それから小学校の校区を含めて,例えば1回,距離で,さっき同心円という話もありましたけれども,じゃあ距離で1回図ってみようかとか,その中で,どういうパターンができるのかとか,そういうことを一度,これ変えるとなるとさまざまな問題が出てきますし,地域の方のいろんな意見が出てくることは確かやと思います。だから,皆さんに納得していただける意見,ものを出すというのは難しいかもわからへんですけれども,神戸市内の小・中学校の校区が,どういうふうにしたら,非常に,例えば安全とか安心とかという面,通学距離とかいう面で見たときに,どんな形ができるのか,そんなことを一度ちょっと検討,すぐにはできないと思いますけれども,検討されてみてはいかがかなと,こう思うんですけれども,どうでしょうか。 147 ◯岡教育委員会事務局総務部長 校区の見直し,一度検討してみてはどうかということですが,確かに先生ご指摘のとおりでございまして,そもそも校区が,いろんな形で校区というのは設定されました。先ほど少し東灘の関係でも申し上げましたけれども,いわゆる渦が森小学校ができたときに御影北から分かれたとか,そういったいわゆる学校の設置状況,先生おっしゃっていただいた,そういった事情もございます。それと,もともと小学校区が先にあった。後で区が施行されたと。したがいまして,行政区をまたがっている校区なんかもございます。さらには,少し今回も関係しますけれども,小学校から2つの中学校あるいは3つの中学校に分かれていくような校区もございます。我々といたしましても,こういった状況がいいのかどうか,やっぱり考えないかんなということで,実は夏場に1度そういった,我々内部でございますけれども,教育委員会事務局内部で校区の関係に関する幹事会みたいな,課長レベルで集まって検討を始めているところでございます。今申し上げたように,行政区にまたがっているとこ,あるいは小学校から中学校へ行くときに2つないし3つに分かれるとこ,そういったとこを何とかならんのかと。あるいは新規開発団地なんかで,今はもう逆に言えば,オールドタウンになっているところもあるんですけれども,当時,極論しますと,団地の棟で分かれているといったところも見受けられます。そんなとこを何とかならないかなと。いわゆる当時とは,学校のいわゆる子供たちの数が大分変わってございますので,その辺も含めまして,少し時間をいただくことになろうかと思いますけれども,検討を進めていこうということで考えております。  以上でございます。 148 ◯委員(松本 修) 検討していただけるということですが,校区のあり方そのものが,1つの,決めていくため,基準といいますかね,そういったものも検討する必要があるんだと思うんですね。今はいろんな要素を含めて校区ができているという部分があると思います。まず,何を優先的にしていくのか,優先順位みたいなものを決めながら,これは,そこで学ぶ子供たちが学校教育を受けていく上で,最高の環境の中で学校教育が受けれるというのが,やっぱり最優先やと思うんです。そういったところを考えもって,校区なんかも考えていく必要があるんだろうなと思いますね。  これから特に,例えば兵庫区なんかでしたら,小学校の統廃合が行われる。実際には,今ある校区のほとんど最南端といいますか,そういう非常にいびつなところに,これは校地の問題とかあると思いますけれども,統廃合されていくとなると,それこそ今まで近くでいた通学路がどうなるのかとか,そういう問題が,これからは,例えば市内の中でそういう問題が出てくるだろうし,郊外でも出てくると思いますね。北区の奥の方が,今は人口増加ですけれども,あとこれが20年たてば,逆に縮小になっていくわけですね。先々のことはわかりませんけれども,例えば,じゃあ10年で1つ見直していきましょうとか,20年でじゃあ1つの見直しをやっていきましょうとか,そのときに今までやったら,一部のここだけをさわりましょうという発想があったので,もう1回,ベースからちょっと積み上げて考えてみるとか,そういうような考え方の基本みたいなものもこれから,ある程度,委員会として持っておく必要があるんじゃないかなと思いますけれども,その辺はいかがでしょうか。 149 ◯小川教育長 校区のことにつきましては,やはりいろんな考え方があるわけでございまして,1つのシンプルな形としては,学校選択制みたいなものを導入してしもたらどうだという話から,ある意味ではあるわけですよね。関東の方ではそういうふうなものがある意味で進んでいるようなところがあるわけですけれども。関西は,どちらかというとそうではなくて,やはり学校は地域の拠点であるというようなことの中で,地域のコミュニティと密接につながりながら校区をつくってきたというところがあろうかと思います。  先ほど,新しい団地ができて,ある意味では,そういうふうな中で,やむなく,大規模な,多くの子供たちが出てきますので,それを今までのコミュニティを少し切って新しい学校とひっつけたりとか,そういうふうなことも,ある意味ではやってきたわけでございますけども。いずれにしろ,いろんな形での地域と,特に小学校とのつながりというのが深まってございます。先ほど安全の問題,お話がございましたけども,ことしじゅうに各小学校単位に,こども見守り活動隊というようなPTAとか地域のさまざまな方たちが入った組織を新たに立ち上げようということで,今ほとんどの学校にできつつありますけども,そういうふうなものでありますとか,防災福祉コミュニティでありますとか,ふれあいのまちづくり協議会でありますとか,それとか総合型の地域スポーツクラブでありますとか,そういうふうなものがそれぞれやはり小学校単位ということになってございますので,そういうふうなものを大切にしながら,今お話がございましたように,ただ人口なり子供の数がふえていく状況と,逆に言いましたら,少し縮小していく状況が出てきてますので,ある意味では従前と全く違った状況が生まれてきておるというのも事実でございますから,そういうふうなものとコミュニティの関係というのは,再度どういうふうに考えていくかということ等もございます。  そんなことも含めまして,今,内部ではございますけれども,随分課題が──といいますのは,幾つかの当然のことながら基準はあるわけですけども,個々に当てはめていきますと,優先順位なり何なりというのはどこに置くのかというのは,これ,かなり難しい問題がありますし,地域の皆さん方の考え方自体が,新しい入ってきた方々,古くからおられる方々,さまざまでございますので,一律こうだという基準でなかなかいけない部分があって苦労しておるわけでございますけども。いずれにしましても,時代の流れといいますか,そういうふうなものの中で,当然のことながら,よく実態を含めまして検討していく必要があろうかと思ってございますので,先ほど申しました,とりあえずは内部のそのような幹事会で,まず整理をしてみようということでやってございますので,先生のおっしゃいます基準等の整理といいますか,そういうようなものを含めてよく検討していきたいと思ってございます。 150 ◯委員(松本しゅうじ) 済みません。先ほど,産振の方の関係だったんですけどね,神戸空港ができて,修学旅行の件で,結構観光交流を含めて,子供たちの修学旅行も含めて,神戸の活性化,都市間の交流を図ろうと,こういうことでスタートして,いろいろと今も組んでいただいているんですが,ただ,昨今,ガソリンの問題とかいうことで,その決めてた経費,あれ,たしか2万5,000何ぼかと言ったかどうか,そのあたりの数字が,それに合わなくなってきて,修学旅行の行き先を変更するのか,できるのか,足らん分を補助してもらえるのか,親御さんに負担になるのか,全くちょっとよくわかりませんので,そのあたり,基本的にはできるだけ神戸空港を使った従来どおりの枠の中で,できるだけうまく配慮してもらいたいなと,そんなふうに思っているんですが,そのあたり,ちょっと教育長から。 151 ◯小川教育長 今中学校の修学旅行の経費の基準,これを持っているわけでございますけども,経費の上限を5万2,000円にしてございます。ただ,航空運賃につきましては,最近の例のオイルの値上げ等の関係もございまして,何千円か,今後値上がりしていくというような状況にございまして,たしか札幌,沖縄あたりで3,000円ぐらい──ちょっと正確な数字かどうかわかりませんけども,値上がりをするというようなことであったと思います。そのような中で,今これにつきましては,近畿の学校が集まりまして,各航空会社といいますか,そういうふうなことも含めまして,みなと総局にもお願いをしておるんですけども,値上げを何とか修学旅行については抑えてほしいと,ぜひとも抑えてほしいということで,これは一致団結してといいますか,お願いを今しておるところでございます。ただ,この辺のところは,まだどういうふうな状況になるのか見えてきてございませんので,さらにそういうふうな話を続けていきたいというように思ってございますけども。ただ,この5万2,000円というのも,かなり保護者にとりましては,そこそこのといいますか,大きな金額でもございますので,これをアップしていくということはできるだけ避けたいというように私は思ってございまして,今そういうふうな取り組みを強く進めておるところでございます。今の状況は,おおよそそういうことのとおりでございます。 152 ◯委員(松本しゅうじ) 飛行機会社,エア会社に,いろいろとまけてよというか,据え置いてよとかいう努力してほしいと,こういうことなんですが,それは僕も提案しようかと思ったんですが,そのとおりしていただいてて,学校長なんかとの雑談なんかでは,ちょろちょろとその話をお聞きするんです。  それで,修学旅行先にもよるんでしょうけど,立派なホテルには行ってないと思いますが,そのときそのときで価格も違うんで,また一番ええシーズンに行かれるというか,大体5月か6月だったかなと思うんですが,いろいろと事業の内容も考えながらという難しい時期を選択していらっしゃるんですが,もう少し価格の方で考えれるのは,泊まる旅館なりホテルですね。これを旅行社にもう少しこの価格に合わせてということの入札みたいな形でされているんだろうとは思うんですが。それと,例えばエア会社にも,これはある意味で,教育という部分でご配慮いただきたいということはされているということなんですが,もう少し,そのあたりも,JALさんはこうだ,ANAさんはこうだというような形のもので,お客さんは,これだけの固まり,企業から言えば持ってるんですよというアピールの仕方,それから向こうへ行けば,現地は現地でかなりの旅行社が手配としていらっしゃるんで,できるだけ現地手配すると安くなることは僕らの頭の中にあるんですが,どうしてもおざなりの,従来のと,こうやりますと,取る経費は全部取って,いや,これはどうもなりませんわという,それで言いたいことは,最後に子供たちに負担が行くと,親御さんに負担が行くという,今5万2,000円の話が据え置いていただいて,そこで努力した結果,どうしようもないんだということならいいんですが,もしくは行き先まで変えられると,ちょっと寂しい思いもするんで,やっぱり北海道や沖縄というのは魅力的な場所で,なかなかそう大人になっても行けるようなことでもないんで,今の子供たち,この間に何か大人の立場で努力して行けるように,非常に心配されている声がよくあるんで,そのあたりをもっと突っ込んでやっていただけんかと。もう1度,お願いします。 153 ◯小川教育長 学校の方で時期等の問題,もう少し,先生言われかけておりましたけども,時期の方が,大体4月の後半から5月に集中してます。これは全体の学校のスケジュールといいますか,そういうふうなものもあるんですけれども,1つは航空運賃が一番その時期が安いんですよね。それを越えますと,6月とか7月とかいいますと,シーズンが,ある意味では旅行シーズンといいますか,そういうふうなものに入っていくわけで,随分航空運賃が高くなってきます。ですから,ある意味では,学校の方も一番安い航空運賃の時期にセットをしているというところも,これ正直言って,ございます。従前からその時期に大体修学旅行が入っているわけですけども。そういうふうなこととか,旅館の方についても,各学校がまとまって,その時期に,ある意味では行くわけですから,特に航空機を使うということになりましたら,先ほどありました沖縄とか札幌とかいうところが中心に,かなりなってくるところもございまして,その辺の対応がほぼ,どういいましょうか,修学旅行が続いている中で,ある程度,旅行会社の方も特定の旅館なりホテルなり,そういうふうなものを確保して対応してきているということでございますから,新しいものが,そういうふうなものが少し低料金で開発できるのかどうか,この辺はさらに旅行会社には当然よく話をしていきたいと思ってございますけども,なかなか少し難しいところもあるのかなという感じもちょっとしておりますけども。  いずれにしましても,できるだけ子供たちには航空機を使って,せっかくの本当にいい機会でございますから,特に空から神戸を改めて眺めてみるとか,やっぱりそういうふうな中で神戸のよさを知るというようないい機会でもありますし,そういうふうなことも含めまして,私どもとしましては精いっぱいの金額の中で,各学校と一緒になって,よく要望を,さらにしていきたいというふうに思ってございます。  以上でございます。 154 ◯委員(松本しゅうじ) もう要望だけにしておきますね。教育長も細かいところまでご答弁されているんですが,実際受ける側,業者側,それから僕はあんまり北海道は知りませんで,沖縄ばっかりなんですが,地元のツーリストとか何かいいますと,やっぱりエアとホテルを組んでるやり方なり,それから,もう1つ突っ込んで,見学先と組んで,そこまで絞り込んで,あと期間を決めて値段をというようなやり方が非常に安くなるんですけども。先にここだけは決めてんねん。それで何とかせえいうと,やっぱり向こうもやりにくいというようなこともあったりするんですが,かなり前からスケジュール的に,1年前,2年前ぐらいからやろうと思えばやれるわけですから,そこら辺は交通いうか,国交省の方でよく料金改定するんで,それが後から来るもんですから,なかなかこういう話になっちゃうんですけれども。そこは,そのときはそれなりの対応ということ──学校サイドなり,子供たち,親御さんは,2,000~3,000円高くなるかないう,2,000~3,000円でも非常に気にされてる,掛ける,かなりの数ですから,という部分で,そこは安心して,その都度こういうふうな対応策やるよと。そんなこと,安心して教育委員会の方から出されることがありがたいなと思いますんで,値段を上げますというんじゃなくて,こういうふうにしましたと。その分はお昼1回分は自分で持ってよというふうに,変えよう思ったら別に変えれるけど,子供たち,別にハンバーグ食おうが,パン食おうが,何でもええわけですから,おかずが1個減ったって,わけわからへんわけですから。極端に言えば,そんなに変なことしなくても,その枠の中でやろうと思うこといっぱいあるんで,それによって,何か自動的に向こうさんの声のままに,料金上げたりはせずに努力してもらえんかなと。そんなふうなことでございます。  要望だけしておきます。 155 ◯委員長土居吉文) 皆さん方にご相談申し上げたいんですが,あと質問まだまだありますか。あるんであれば,ちょっとトイレ休憩を含めて5分間休憩いたします。よろしいですね。トイレ休憩5分間。今,3時ですから,3時5分に再開します。   (午後3時0分休憩)   (午後3時6分再開) 156 ◯委員長土居吉文) それでは再開をいたします。  引き続きまして,教育委員会の所管事項についてのご質疑を行います。 157 ◯委員(金澤治美) 済みません。3点お聞きしますけど,簡潔にお答えいただいたら結構です。  先日,新聞に出ました中学校での毛筆の授業の未実施の件なんですけれども,これは実際,どういうふうにされるようにするのか,学年ごとに10時間から28時間程度の履修が定められていると。これ全部が未履修だったのかどうかわかりませんけども,今から12月から3月までの間にお習字をこれだけ分やっていくのかどうかということと,あと保護者への説明,これをどういうふうにされるのかという2点をお聞きいたします。  もう1つは,先ほどの通学の問題ですけれども,渦が森小学校の方から通学路の交通安全に関する要望書というのが出ておりまして,PTA名と会長名と小学校校長名で出ておりますけれども,先ほどのように,御影北小学校に行けないということになると,やはり渦が森小学校での通学に対する安全対策を教育委員会としても考えておられるんではないかと思うんですけれども,それについて具体的に教えていただきたいと思います。  3点目は,ちょっと地元の問題なんですけれども,ちょうど1年ほど前ぐらいにも質問させていただいたと思うんですけれども,三田市立の図書館の北区民の利用なんですけれども,その後,ウッディタウンの方の図書館分室が,開いてから1年ぐらいたってから様子を見るということで,そのときのご答弁があったんですが,その後,三田市との話し合いが,今どういうふうになっているのか,ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 158 ◯池内教育委員会事務局指導部長 失礼いたします。  中学校の国語科の毛筆の未履修のことにつきまして,お答えさせていただきたいと思います。実は学習指導要領には,国語科の3領域といいまして,話すこと・聞くこと,書くこと,読むことと言語事項というのがございまして,言語事項の取り扱いの中に,要は書写の指導がございます。そのルールの中で,文字を正しく整えて早く書くことができるということで,書写の能力を生活に役立てるようにということが1つと,もう1つは,毛筆を使用する書写の指導というのは,各学年でやってくださいと。それから,硬筆による初段能力の基礎を養うことになりますよということが指摘されてございまして,今先生ご指摘のような時間帯,中学校の1年生では全部の国語の時間のうちの10分の2ということで,大体28時間ぐらいになろうかと思います。1年生が大体140時間の授業をやっておりますので。それから,2年生,3年生はそれぞれ10分の1ということで,約10時間ぐらいになろうかと思います。それぐらいを硬筆と毛筆をやっていただきたいということで,これはルールでございまして,これは教科の中でそれぞれが履修しているというふうにとっておったんでございますが,このたび他都市の動向を見ながらでございましたが,私どもも調査をかけますと,きちんとできていなかったということがわかりまして,新聞報道に出たような次第でございます。  実は,内容的には,前回の学習指導要領までは国語の授業が,中学校1年生が5時間ございました。5時間のうち1時間が明確に書写の時間というふうに規定されておりましたので,はっきりとそこでは毛筆と硬筆の授業を受けるという形ができておったんでございますが,このたびの改定で,5時間,4時間,4時間──1年生が5時間,2年生・3年生が4時間ずつあったんですが,それが4,3,3となりました。1時間ずつ減りました関係で,新聞報道にもございましたんですが,学習指導要領の改訂で,国語の授業時間がそれぞれ減りましたということで,指導内容を,授業内容を確保したいという思いがあったんではないかいう思いもございますけども,事実,指導要領に反しておりますので,是正させていただきたいと思ってございます。それで,内容的には,毛筆を何時間やれというふうな細かい規定ではございません。だから,今未履修のところにつきましては,この年末年始での書き初め等々でできるんではないかなと,こう思ったりしてございます。私どもの方からそういうふうにきちんとやりなさいという連絡は,各学校に対してさせていただいてございます。それから,保護者に対しての連絡については,今のところ,各学校に対してだけ指示を出してございますが,それについては特段に連絡をせよという指示は出してございませんので,これ以後,それぞれの実施状況を見ながらでございますけども,保護者にも説明をするようにというふうな形でいきたいと思ってございます。  以上でございます。 159 ◯岡教育委員会事務局総務部長 渦が森小学校の関係の安全対策でございますけれども,基本的に当該小学校集団登下校をやってございます。それで,地域の方々のご協力も得ながら,いわゆる見守り活動隊でございますけれども,バス停なんかで地域の方々が待っていただいて,下校のときに,そういった形で最寄りの自宅の方向に集まって,地域の方が一緒に帰っていただくと,そういった取り組みもやっていただいてございます。そういう意味で,そういう形で従前からやっていただいてございまして,それを引き続き地域の方々,見守り活動隊という形で正式に発足してやっていただいておるということでございます。  さらには,学校側の方といたしましても,もちろん先生方も少しそういった形で活動をいただいてますが,横断歩道を設置してほしいとか,あるいは路側帯みたいなのを設置できないかということで,当該関係部署に要望もしておるというところで聞いてございます。  以上でございます。 160 ◯平田教育委員会事務局中央図書館長 隣接市町との図書館の相互利用の問題でございます。三田市の図書館につきまして,従前からたびたび私ども申し入れをさせていただきまして,また実務的にも会合を持って話をさせていただいてきた経緯がございます。17年の6月にウッディタウンの分館が開設されまして,その様子を1年ほどみたいというふうな話があったのも事実でございます。本年に入りまして,5月の段階でも,私どもと三田市さん側と実務的な話をさせていただきまして,どこか突破口はないかというふうなことでお話し合いをさせていただいております。ただ,三田市さんの抱えておる問題もなかなか解決が難しい問題もございますし,また三田市さんの図書館のシステムの変更時期にも18年なってございまして,それも解決しないといけないというふうな三田市さん側の問題も多々ございます。そういったことで,これを途切れることなく会合を持たさせていただきまして,早期に三田市図書館の神戸市民の利用ということを何とか実現したいということでお話をさせていただいていますけれども,まだ確たる,いつからというふうなことはまだ申せない状況になってございます。引き続いて頑張ってまいりたいと思ってございます。  以上でございます。 161 ◯委員長土居吉文) ただいまの答弁は,平田中央図書館館長でございました。失礼しました。 162 ◯委員(金澤治美) 図書館はまた頑張っていただきたいと思います。  通学路の渦が森小学校の件ですけれども,9月4日に交通事業者の方に要望が出ておりますが,これはご存じでしょうか。それについては,どうなんでしょうか。進んでいるんでしょうか。そのことについてのみお聞きをします。  それから,先ほどの毛筆の件ですけど,例えば,これ44校というふうに報道だけされると,例えば自分の子供の学校はどうなんだろうかというのが率直な母親としての思いなんですね。うちの子供のことで恐縮でございますが,習字の道具というのはいつも眠っております。だから,多分やってないんじゃないかなというふうに思うんですが,だから,そういうふうに自分の子はどうなのかなということをまず親は心配しますので,まずうちの学校は大丈夫ですよとか,うちの学校はこういうふうにサポートしますよとかいうご連絡はぜひ行っていただきたいということだけ,それは要望でしておきます。 163 ◯岡教育委員会事務局総務部長 先ほどの通学路の関係で,交通局に対してということでございます。承知しています。小学校長とPTA会長名で,9月に交通局の方に要望されてございます。お願いされている路線というのは深田池,いわゆる西側です。白鶴美術館じゃなくて,西側の方から甲南病院を通って学校まで,今学校まで行ってございません。そのバス路線を要望されてございまして,私ども聞いていますのは,交通局の方で検討しておるということで聞いてございます。  以上です。 164 ◯委員(本岡せつ子) 1点だけ。日本テルペン化学工場跡地の悪臭問題に関連してお聞きをしたいと思います。もちろんこの問題は環境行政ということになると思うんですけれども,子供たちの影響ということについてお聞きをしたいと思います。この隣接の住宅などに重金属が飛散したり,大変な悪臭が立ち込めているということで,いろんな被害も出ているようにお聞きをしております。それで,重金属ということでは,弗素とか水銀とかベンゼンとか鉛とか,何かすごい基準を大変上回るような何百倍というような,そういう検出もあるというふうに,神戸市が発表したというふうにもお聞きしているんですけれども。この周辺にも子供たち,たくさん生活をしていると思うんですけども,その辺の対策などについてお聞きをしたいと思います。春日野小学校というところが対応するところになると思うんですけれども,お聞きします。 165 ◯池内教育委員会事務局指導部長 失礼いたします。  先ほどのご指摘のことでございますけれども,実は私どもの方にそうした連絡というのは,直近にございまして,小学校の方にも問い合わせしたんでございますが,日本テルペンの工場跡地の問題で,ことしの5月から6月ぐらいに悪臭が非常に強かったというふうなことを聞いてございます。それで隣接する科学技術高校の方にそのお話がございまして,科学技術高校の方から申し入れたというふうなことは聞いてございまして,私どもの健康教育の方から現地の方へ行きましたが,そのころはもう撤去されてしまって,ほとんどにおってなかったというような話でございました。  それで内容的な部分,土地そのものの,今いろんな公害物質が検出されたというお話ございましたんですが,それについては,私どもの方は所管じゃございませんので,把握しているわけではございませんのですが,春日野小学校の方で教頭先生の方にちょっとお聞きしたんですけれども,今回の方の悪臭問題につきましても環境局の方が一応窓口になってございまして,それに伴う健康につきましても,相談受け付けというのは業者の方が対応するというふうな指導を受けておるそうでございます。保護者の方からも,このことについてのお問い合わせをいただきましたが,私どもの方からもその旨,調べさせていただいた上でお返しさせていただきました。健康に関するご相談につきましては,業者の方は個別に対応するということをお伺いしておりますのでということをご連絡させていただいてございます。そういうことで,保護者の方にはご理解をいただいたところがございます。  また,小学校の方で,関係する地域ですか,77~78人の子供たちがおったと思うんですが,特にそのことでの保健室,それからまた学校への直接的なその件についてのご相談はいただいていないというふうにはお伺いはしてございます。
     以上でございます。 166 ◯委員(本岡せつ子) 相談はないというふうにお聞きしましたけれども,市長への手紙ということで,この春日野小学校の3年生のお嬢さんが市長に対して,この悪臭問題で何度もお手紙を出しておられるようにお聞きをしています。それで,アレルギーを持つお子さんなんですけれども,この悪臭によって入院生活を余儀なくされて,まだ悪臭が続いているもんですから,退院されても家に帰れない状態だというふうにお聞きをしています。もちろん子供の特性というのもあると思いますけれども,これだけ大変な重金属の香料とかしょうのうを製造してた工場のようなんですけれども,こういうところですから,本当に子供に対するいろんな影響ということでは,今もお話されましたけど,70数人の子供さんがこの隣接する住宅におられるということでは,教育委員会としてもぜひこのことについて取り組んでいただきたいというふうに思うんです。何よりもどういうことが原因でこのようになっているのか,そして対策をどうするのか。これからマンション建設に進むわけですけれども,まだ土を取りかえたりということでは,かなり毎日のように悪臭があるというふうにお聞きしてますので,やはり子供さんがたくさん,集合住宅があって,おられるという地域だということでは,教育委員会としても全く影響がない,子供さんも影響がないというふうなことではなくて,教育委員会としても申し入れを環境局にもしていただきたいというふうに思うんですけども,いかがでしょうか。 167 ◯小川教育長 環境局が窓口になって業者の指導等も行っておるということでございますし,直接的には業者の責任で実施をするということでございますけれども。いずれにしましても,私どもとしましても,環境局とよく相談をして対応してまいりたいと思ってございます。  以上でございます。 168 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。 169 ◯委員(加納花枝) 住吉山手4丁目の方から,私も昨日,速達でお手紙をいただきましたので,一言発言したいと思います。  それで,6月に陳情を出されてからということになっているんですけれども,校区の調整委員会というのがあって,いろいろ校区の見直しというのが行われるというふうに聞いているんですが,校区調整委員会とかが開催されて,保護者の方と教育委員会と識者の方とかでお話し合いがなされて,なおかつ問題が前に行っていないのかなと思うんですが,ちょっと地元での話し合いとかという状況がどうなっているのかだけ伺いたいと思います。  それともう1点,済みません。このお手紙の中に,アンダーラインがある部分に,市街地であり,住吉山手の1から4丁目の児童数が多いので,御影北小学校が受け入れられないというのが教委の理由でしたということが書いてあるんですが,私の須磨区でも,清水台というところは,大変遠いところ,それこそがけっ縁を登らないといけない校区があったんですけれども,片方の学校が受け入れるスペースがないということで,校区の見直しがなされなかったということを覚えているんですけど,建て増しをしてでも何とかというようなことができないのかどうかということをちょっとあわせてお聞きします。  それと,もう1点は,今いじめの問題と自殺の問題と教育委員会にとっても大変重要な課題として取り組んでいただいていると思うんですが,文部科学省から学校現場に対して,早期発見,早期対応をしなさいというような実態把握を求める通達とかがあったというふうには報道がされてるんですけど,神戸市の教育委員会として,アンケート調査に入られたという報道はあるんですが,どんな議論をされてきたのか,また,アンケートも13日から始まったというふうに報道されてますけれども,どんな形で,例えばホームルームとかを開いて項目を説明しながらとか,子供たちに話をしながらということになっているのか,ちょっとお伺いをしたいと思います。件数とかはさっき出てましたので結構ですが。とりあえずお願いします。 170 ◯小川教育長 校区調整審議会の件でございますけども,校区調整審議会につきましては,具体的な校区の設定でありますとか,校区の変更,そういうふうなものが出てきました場合に,そこでご審議をいただいて,決めていっていただいているということでございますので,今回の渦が森の件につきまして,該当するということにはなってございません。そういうことでございます。  それと,御影北の建て増しができないかということでございますけども,ご存じのように,御影北小学校,運動場等も随分狭うございます。ですから,かなり限界がございまして,子供たちがまだふえると思います。御影北小学校の校区の中の子供たちがですね,ふえることになると思いますので,これにつきましては仮設校舎を一部やはり考えていかなくてはいけないかなというふうに思ってございまして,増設とかそういうふうなものをする余地はありません。そんな状況でございます。  いじめの問題につきましては指導部長の方から。 171 ◯池内教育委員会事務局指導部長 失礼いたします。  このいじめ,自殺のことはあってはならないことでございまして,私ども本当に深刻に受けとめてございます。今アンケート調査のことでお問い合わせがございましたんですが,アンケートに関しましては,あれは対策の1つではございますけども,子供たちのアンケートをするということで,いじめを防止するいう1つの大きな観点を持たせた調査でございます。当然出てまいりましたら,すぐそれに対して対応ができるという側面もございます。実は,いじめというのは非常に難しいのは,例えば暴力行為と違いますのは,見えてこないんです。なかなか見えにくい。また対象の子供たちは非常に思春期であるということも重なりまして,なかなか自分がそういう状態に入っておるというのを見せづらいというふうなところがございまして,ある程度の段階へ行くまで,なかなか見えにくいという部分がございます。それを少しでも阻止したいということで,1つの方法として,こういうアンケート調査ということをさせていただいてございます。それにつきまして,こういうやり方がありますよということを私どもの方から,生徒指導の首席の方からご連絡させていただいたんですけども,そのことを実際に,それやったらどんだけやっておるかチェックしろということで,私どもの方でも調べさせてはいただいてございますけど,まだちょっと締め切りは後でございますので,先ほど教育長が申し上げた27日の間違いでございまして,11月27日で集めたいと,こう思ってございます。  いずれにしましても,どの学校でも,どの学級でも起こり得るんだということを大前提で対応させていただきたいなと,こう思ってございます。そういう形で,今やっておるところでございます。  以上です。 172 ◯委員(加納花枝) 校区調整委員会については該当しないということだったんですけれども,今後のこともありますし,絶対かたい決まりがあって,こうでなければ開いていけないというようなものなのかどうか,ちょっと学校の先生に聞いたところでは,そういう問題は校区調整委員会を開いていただいたらと簡単におっしゃったので,地域で問題が出れば校区調整委員会で,地元の方も含めて,ちょっと話し合いをするというようなシステムがあった方がいいのかなとも思いますので,地元の皆さんの意見を聞いて,増築と仮設と同じように思ったんですが,仮設校舎なりですね,これからマンションもいろいろ建っていると思いますので,対応していただきたいということをお願いして,この分は終わりたいと思います。  もう1つ,いじめと自殺の問題ですけれども,毎日毎日報道されますので,ちょっとあんまり報道があるのもどうなのかと,私は個人的にちょっと思ったりするんですが。自殺の件数で,文科省に報告がゼロだったということがありましたけれども,これまでに神戸市でもそういういじめによる自殺がゼロだったということだったと思うんですが,そういうのをもう1度見直されたのか,見直してちゃんと報告されたのかどうか,お聞きしたいと思いますのと,夏休みが終わった後から,須磨だったと思いますが,中学校と私立の高校生だったと思いますが,みずから命を絶っていると思うんですが,そういう場合は,どんな対応をされたのかだけ,ちょっとお伺いしたいと思います。 173 ◯小川教育長 いじめの問題でございますけども,自殺の件数ですけども,私どもが文部科学省にも報告していますのは,14年度と15年度に1件ずつ,それから18年度,今年度に入りましてから,今のお話の1件がございました。この点につきましては,当然のことですけれども,学校の中でも調査をいたしまして,いじめが原因ということではないということでございます。今回の18年度の件につきましては,原因については,これは警察も不明であるということでございますけれども,中学1年生でございますけれども,1学期は,欠席,遅刻,早退とも全くございません。学校はいじめについては聞いてございません。それから,本生徒はバスケットボール部に所属してございまして,夏休みもほとんど休まず活動をしてございます。そういうふうな状況で,新聞で宿題というふうなことも少し出ましたけれども,その辺につきましては,学校の状況等把握の中では,今申しましたような状況でございまして,いじめ云々ということではないというように私どもは把握してございます。  以上でございます。 174 ◯委員(加納花枝) まだこれからいろいろと取り組みもしていただくことかと思いますので,よく命の大切さとか,いろいろ書いているものは見ますけれども,本当に子供たちがいろんな困難があっても命をみずから絶つというようなことがないような,そういう神戸市の教育をつくっていただきたいということをお願いして,終わります。 175 ◯委員長土居吉文) ほかございませんか。  (なし) 176 ◯委員長土居吉文) 他に発言がなければ,教育委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,教育委員会が退出するまで自席でお待ち願います。 177 ◯委員長土居吉文) それでは,これより意見決定を行います。  陳情第502号財団法人神戸国際観光コンベンション協会基金管理に関する陳情について,各会派の意見をお伺いいたします。 178 ◯委員長土居吉文) それでは,大会派順ということで,自由民主党さん。 179 ◯委員(松本しゅうじ) 陳情第502号財団法人神戸国際観光コンベンション協会基金管理に関する陳情ということで,当局のご説明もいただきまして,2つのポートピア81の記念財団を受けて,国際会議支援事業と神戸21世紀復興記念事業ということで話を聞いておりますと,それぞれ基金の趣旨に沿った事業や支援が行われているということで,中身のご説明もいただきました。ということですから,毎年,これの両団体についての実態事業報告等々は外郭団体で行われていると,こういうふうに聞いておりますので,改めて当該基金の管理や使用,これは議論する必要はないということで,したがって不採択ということで,これだけ言えば。 180 ◯委員長土居吉文) 次に,民主党さん。 181 ◯委員(崎元祐治) 結論から言います。陳情第502号,不採択であります。理由は自民党さんと同じであります。 182 ◯委員長土居吉文) 公明党さん。 183 ◯委員(松本 修) 基金の趣旨には何も問題なく,それに沿った事業が行われていると,このように思います。また,財団法人神戸国際観光コンベンション協会がそれを運営しているということについては,運営の実態であるとか,あるいは事業効果等については,外郭団体に関する特別委員会で毎年審査をされておられます。内容についてもきちっとしていると思いますので,問題はないのではないかと。改めて再議論する必要等はないと思います。よって,陳情第502号については不採択を主張いたします。 184 ◯委員長土居吉文) 日本共産党さん。 185 ◯委員(金澤治美) 陳情者の方は,再議論をするということで陳情されてますので,財政難のときに,神戸市の財産をいろんなことに役立てるということについて,市民的に議論することは別に悪いことではないと思いますので,採択を主張します。 186 ◯委員長土居吉文) 住民投票☆市民力さん。 187 ◯委員(高山晃一) 基金は特定の事業に限定して使われていると。おおむね適正に使われていると判断しますので,不採択といたします。 188 ◯委員長土居吉文) 新社会党さん。 189 ◯委員(加納花枝) 陳情者は,この基金の管理・使用を現在の目で再議論するよう陳情するというふうに言われているんですが,私たちの会派も外郭団体で毎年審査対象にもなっているということで,その場にも入っておりますので,一応議論はされているということでもありますので,審査は打ち切りでということで議論はしてきましたので,打ち切ります。 190 ◯委員長土居吉文) 以上のように各会派のご意見が,採択,不採択,審査打切の3つに分かれております。本日結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本陳情について採否を決するかどうかについて,お諮りいたします。本陳情の採否を決することに賛成の方は,念のために申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手願います。  (賛成者挙手) 191 ◯委員長土居吉文) 挙手多数でありますので,よって,本件についての採択,不採択の結論をとります。まず,採択の方,挙手願います。  (賛成者挙手) 192 ◯委員長土居吉文) 挙手少数であります。したがいまして,今回の陳情につきましては,不採択と決定をいたしました。 193 ◯委員長土居吉文) 以上で,意見決定は終了いたしました。 194 ◯委員長土居吉文) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  本日はこれをもって閉会いたします。  長時間の審査,どうもお疲れさまでした。   (午後3時42分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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