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  1. 神戸市議会 2006-08-11
    開催日:2006-08-11 平成18年外郭団体に関する特別委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時1分開会) ◯委員長(山田哲郎) ただいまから,外郭団体に関する特別委員会を開会いたします。  本日は,みなと総局関係6団体の審査を行うため,お集まりいただきました。 (みなと総局) 2 ◯委員長(山田哲郎) それでは,これより,みなと総局関係団体の審査を行います。財団法人神戸市開発管理事業団ほか5団体について,一括して当局の報告を求めます。局長,着席のままで結構でございます。 3 ◯山本みなと総局長 みなと総局でございます。よろしくお願い申し上げます。それでは,座って説明させていただきます。  それでは,財団法人神戸市開発管理事業団,財団法人神戸港埠頭公社,株式会社神戸ニュータウン開発センター神戸航空貨物ターミナル株式会社株式会社神戸フェリーセンター海上アクセス株式会社の事業概要についてご説明を申し上げます。  初めに,財団法人神戸市開発管理事業団の事業概要につきまして,ご説明申し上げます。  神戸市開発管理事業団の事業概要の1ページをお開きください。  事業団設立の趣旨でございます。住宅団地の整備などにあわせて,市民生活の向上を図るため,文化的施設,体育レクリエーション施設,駐車場等の利便施設や商業業務施設,各種のサービスなどを提供し,市民福祉の増進と文化の向上に寄与しようとするものでございます。  2ページをお開きください。  事業団の概要でございます。所在地は,中央区港島中町4丁目1番1で,昭和44年4月15日に兵庫県知事の設立許可を受け,同年4月22日に設立登記をしております。また,基本金は2,000万円で,全額本市が出資しております。  右のページに参りまして,事業団の機構でございます。理事長,専務理事,常務理事のもとに,9課をもって構成いたしております。  4ページをお開きください。  職員数は,本年3月31日現在116名で,このうち43名は本市からの派遣職員でございます。役員は11名でございます。  5ページから11ページには,寄附行為を掲げておりますので,ご参照ください。  12ページをお開きください。  平成17年度事業報告でございます。まず,管理運営事業でございます。公益施設の運営事業では,鶴甲などの会館及び市民広場などの公益施設の管理運営などを行いました。体育レクリエーション施設の運営事業では,鶴甲プールやかるもプール,名谷テニスコートなどの球技場の運営を行いました。ケーブルテレビ運営事業では,須磨ニュータウンポートアイランドなどでケーブルテレビ施設の管理運営のほか,多チャンネル型ケーブルテレビの自主放送を行いました。次に,賃貸施設運営事業でございますが,高倉地区などにおきまして商業施設の管理運営を行いました。  14ページをお開きください。
     ビル運営事業では,名谷センタービルなどの管理運営を,駐車場運営事業では,高倉地区などの月決め駐車場及びポートアイランドなどの一時利用駐車場の管理運営を行いました。その他施設運営事業では,17年度から,まや流通センターの管理運営を,開発関連事業では,宅地分譲事務のほか,宅地管理,緑地管理を行いました。  次に,建設事業でございますが,ケーブルテレビ施設の建設のほか,まや流通センターの建設及び共同デポの整備事業を行いました。  16ページをお開きください。  平成17年度損益計算書でございます。右の欄の事業収益は71億788万円,事業外収益は1億2,238万円でございます。左の欄の事業費用は70億292万円,事業外費用は1億8,431万円で,この結果,当期剰余金は4,303万円でございます。  17ページから19ページには貸借対照表,財産目録,事業収益明細書事業費用明細書を掲げておりますのでご参照ください。  20ページをお開きください。  平成18年度事業計画でございます。まず,管理運営事業でございます。会館運営事業では,団地内のコミュニティセンターとしての役割を果たす鶴甲などの各会館の管理運営を1万1,100件の利用を予定しております。公益施設管理事業では,芝生広場などの管理運営業務のほか,市有施設等の設備管理業務を行ってまいります。体育レクリエーション施設運営事業では,市民の健全な余暇活動のために各種の施設を運営しておりますが,プール運営事業では,かるもプールで7万2,000人の利用を予定しております。球技場運営事業では,深江野球場で700件,名谷などのテニスコートで9万6,000件,ゴルフ練習場で13万8,000人の利用を予定しております。  右のページに参りまして,ケーブルテレビ運営事業では,テレビ難視聴解消対策として,須磨ニュータウンポートアイランドなどでケーブルテレビ施設の管理運営を行っておりますが,再送信で5万9,200戸を予定しており,多チャンネル型ケーブルテレビの自主放送──チャンネルKの利用を1万1,200件予定しております。インターネット事業では,2,400件の利用を予定しております。次に,賃貸施設運営事業ですが,商業施設運営事業では,高倉,名谷及び西神地区の近隣センター及びサブセンターの商業施設の管理運営を行い,3万9,300平方メートルを賃貸する予定でございます。ビル運営事業では,名谷センタービルなど5万200平方メートルを一般業務施設として賃貸する予定でございます。  22ページをお開きください。  駐車場運営事業では,高倉地区などで2,102台の月決め駐車場のほかポートアイランドなどで延べ52万5,400台の一時利用駐車場の管理運営を予定しております。開発関連事業でございますが,造成宅地の建築及び入居状況等の調査や緑地の管理業務などを行う予定でございます。  右のページに参りまして,建設事業でございます。  かすがプラザ改修事業では,開設以来18年を経過したかすがプラザにおいて,エレベーターの新設等を行います。神戸国際交流会館改修事業では,開設以来25年を経過した国際交流会館の照明設備等の改修工事を行います。神戸キメックセンタービルラボ改修事業では,医療関連企業の誘致を図るため,ビルの一部をラボ仕様に改修いたします。  また,商業施設の活性化として,高倉・名谷地区を中心に,ソフト・ハードの支援・整備を積極的に進めてまいります。  次に,金融機関からの借入金の限度額でございますが,57億円としております。  経営改善の取組み状況でございます。事業団では大別して5つの事業を実施しています。  24ページをお開きください。  公益施設運営事業,開発関連事業は,ほぼ受託事業で収支は均衡しており,その他の3つは自主事業で,賃貸施設運営事業体育レクリエーション施設運営事業などの収支の難しい事業を支える状況にあります。安定的・持続的な事業運営のために,賃貸施設の安定した収入確保や,体育レクリエーション施設などの収支改善に取り組む必要があります。これまでの具体的な取り組みとしまして,ケーブルテレビの自主放送の多チャンネル化や新規事業展開としてのまや流通センターの運営などにより収入増を図るとともに,会館の夜間地元管理,NEDO省エネルギー普及促進対策事業補助金の活用などによる経費の削減を行ってまいりました。  平成18年度の取り組みとしましては,テナントへの支援充実など,商業施設活性化への取り組みを行うとともに,ビル入居対策として,ビルバリューアップの取り組み・キメックセンタービルラボ改修など,一層の事業の効率化,収入の確保に努めてまいりたいと考えております。  右のページに参りまして,平成18年度予定損益計算書でございます。右の欄の事業収益は68億2,505万円,事業外収益は1億271万円を予定しており,左の欄の事業費用は67億1,007万円,事業外費用は1億6,679万円予定しており,この結果,当期剰余金は5,089万円の予定でございます。  26ページ以降には,予定貸借対照表事業収益明細書事業費用明細書,平成17年度主要事業計画・実績比較表,主要事業の推移,主たる施設の概要及び所在図を掲げておりますので,ご参照ください。  続きまして,財団法人神戸港埠頭公社の事業概要について,ご説明申し上げます。  神戸港埠頭公社事業概要の1ページをお開きください。  公社設立の趣旨でございます。神戸港における外貿埠頭及びフェリー埠頭の建設,貸付け及び改良,維持,災害復旧その他の管理を総合的かつ効率的に行うことにより,神戸港の機能の強化を図り,外国貿易の増進並びに住民の福祉の向上及び地域経済の発展に寄与しようとするものでございます。  設立及び改組の経緯でございます。当公社の前身である財団法人神戸市フェリー埠頭公社が,昭和47年3月1日に設立され,その後,外貿埠頭公団の解散及び業務の承継に関する法律に基づいて,阪神外貿埠頭公団が解散されましたが,その業務を承継するため,神戸市フェリー埠頭公社を昭和56年12月25日に,現在の財団法人神戸港埠頭公社に改組いたしました。  2ページをお開きください。  公社の概要でございます。所在地は,中央区浜辺通5丁目1番14号,神戸商工貿易センタービル16階でございます。資本金は,87億600万円で,全額本市が出資しております。内訳は,外貿埠頭事業会計出捐金86億8,600万円,フェリー埠頭事業会計出捐金2,000万円でございます。  右のページに参りまして,機構でございます。理事長,常務理事のもとに2部6課1事務所をもって構成いたしております。  4ページをお開きください。  職員数は,本年7月31日現在44名で,このうち27名が本市からの派遣職員でございます。  役員は11名でございます。  5ページから13ページには寄附行為を掲げておりますので,ご参照ください。  14ページをお開きください。  平成17年度事業報告でございます。まず,外貿埠頭事業でございます。1)の埠頭の建設につきましては,実績がございませんでした。次に,2)の埠頭の管理運営でございますが,ポートアイランドコンテナ船埠頭で6バース,一般外航貨物定期船埠頭で14バース,六甲アイランドではコンテナ船埠頭で5バースの貸付事業を実施いたしました。貸付料収入は69億2,306万円でございます。なお,右のページの参考欄でございますが,平成17年の公社バースの外貿船舶けい留実績は4,146隻,外貿貨物取扱実績は2,940万トンでございます。  16ページをお開きください。  損益計算書でございます。右の欄の営業収益は74億7,935万円,営業外収益は9,851万円,受託業務受入金は2億8,632万円で,神戸海上都心地区における道路整備等でございます。また,特別利益は73億8,584万円で,旧ポートアイランドコンテナ船埠頭第3バースなどの売却等によるものでございます。右の欄の営業費用は74億3,629万円,営業外費用は13億1,737万円,受託業務費は2億8,657万円でございます。この結果,当期利益は62億977万円でございます。  17ページから19ページには,貸借対照表,財産目録,損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  20ページをお開きください。  フェリー埠頭事業でございます。1)の埠頭の建設につきましては,実績はございませんでした。2)の埠頭の管理運営でございますが,六甲アイランドフェリー埠頭において,3バースの貸し付けを実施いたしました。貸付料収入は4億3,785万円でございます。参考としまして,フェリー埠頭の平成17年利用実績を掲げておりますので,ご参照ください。  右のページに参りまして,損益計算書でございます。右の欄の営業収益は4億3,785万円,営業外収益は114万円,特別利益は79万円でございます。左の欄の営業費用は2億2,876万円,営業外費用は730万円で,その結果,当期利益は2億372万円でございます。  22ページから24ページには,貸借対照表,財産目録,損益明細書を掲げてますので,ご参照ください。  25ページに参りまして,港湾事業資金収益回収特別貸付金事業でございますが,本事業は,国が社会資本整備のために第3セクターに貸し付けを行う事業を活用し,埠頭を整備し,その元利償還などを行う会計であり,建設はございませんでした。次に,損益計算書でございます。右の欄の営業収益は1億614万円,営業外収益は71万円でございます。左の欄の営業費用は125万円,営業外費用は1億847万円で,その結果,当期損失は287万円でございます。  26ページから28ページには,貸借対照表,財産目録,損益明細書を掲げております。  また,29ページには,事業別損益明細表を掲げてますので,ご参照ください。  30ページをお開きください。  平成18年度事業計画でございます。外貿埠頭事業の1)の建設計画でございますが,コンテナ船埠頭及び一般外航貨物定期船埠頭で,荷役機械の主要電気部品の更新,上屋のアスベスト除去,ヤード舗装などを計画しており,合計17億9,000万円を予定しております。  次に,2)の管理運営計画でございます。ポートアイランドでは,コンテナ船埠頭で6バース,一般外航貨物定期船埠頭で14バース,六甲アイランドではコンテナ船埠頭で4バースの管理運営を行ってまいります。  32ページをお開きください。  経営改善の取り組み状況でございます。平成7年の震災を機に,神戸港のコンテナ取扱貨物量は落ち込みました。要因としては,国内四大港へのシフトや地方港外貿貨物の直接取引が挙げられます。その後も,アジア諸港及び国内主要港との港間競争が激化,生産拠点の海外移転により,輸出型から輸入型への貿易構造の変化などにより,伸び悩んでおりました。  そこで,神戸港の港間競争力を高め,神戸港活性化を図るため,平成14年1月から実施している公社バース貸付料の軽減措置や,さらに同年4月から民間人材を登用したポートセールスを行いました。  このような活動を積極的に進めることにより,平成15年から神戸港のコンテナ貨物取扱量が増加に転じています。ただ,借入金償還財源である貸付料の減額は,公社経営にとって厳しいものであり,引き続きポートセールスの強化や,遊休資産の早期売却,経費の削減など経営改善に努めているところでございます。  経営改善・見直しの内容としましては,1)のポートセールスの推進といたしまして,貸付料の3割減額措置により,取扱貨物のコスト削減を推進する一方,業界事情に精通した民間企業の人材を登用し,職員と一体となったポートセールスを展開しております。特に,神戸港の背後圏に生産・物流拠点を有する企業や内航フィーダーの利用促進のため,瀬戸内周辺へのセールス活動を強化しております。また,最大の貿易相手国である中国の貨物誘致を推進するため,新たに上海事務所を開設し,現地の船社や物流事業者及び中国へ進出している日系企業等に対して,神戸港の利用促進を働きかけてまいります。  2)の遊休資産の早期売却といたしまして,民間企業への説明会・意見交換会の開催に加え,企業等への個別訪問により誘致に取り組んだ結果,旧PC-1から5については,平成17年度末までに予定面積の約94%の売却が完了いたしました。残る旧PC-5西につきましても,引き続き公社経営の改善並びに神戸港の振興に資するよう,進出事業者の誘致に取り組んでまいります。  右のページに参りまして,3)の経費の削減でございますが,固定資産税等の義務的経費を除き,平成15年度から実施している経費の3割削減を維持していくよう取り組んでおります。  34ページをお開きください。  予定損益計算書でございます。右の欄の営業収益は69億3,233万円,営業外収益は8,850万円,受託業務受入金は7,619万円,また遊休資産の早期売却等による特別利益として29億6,000万円を予定しております。左の欄の営業費用は86億2,609万円,営業外費用は13億2,910万円,受託業務費は7,619万円を予定しており,その結果,当期利益は2,560万円の予定でございます。  右のページに予定貸借対照表,36ページに予定損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  37ページに参りまして,フェリー埠頭事業でございますが,1)の建設計画はございません。2)の管理運営計画でございますが,六甲アイランドで3バースのフェリー埠頭の管理運営を行ってまいります。次に,経営改善の取り組み状況でございます。フェリー埠頭事業では,神戸港を発着するフェリー事業を取り巻く厳しい環境を踏まえ,平成14年1月より貸付料の3割減額措置を実施する一方,フェリーの利用者増加に向けたPRに努めるとともに,経費の削減に取り組んできております。経営改善・見直しの内容につきましては,1)のフェリーの利用促進では,神戸港を利用する船社と協力し,インターネット・ホームページ,パンフレット配布等による広報活動に取り組んでおります。2)の経費の削減でございますが,事務費や施設の維持修繕費等の削減に努めているところでございます。  38ページをお開きください。  予定損益計算書でございます。右の欄の営業収益は4億3,785万円,営業外収益は92万円予定しており,左の欄の営業費用は2億3,044万円,営業外費用は740万円を予定しており,その結果,当期利益は2億92万円の予定でございます。  右のページには予定貸借対照表を,40ページには予定損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  41ページに参りまして,港湾事業資金収益回収特別貸付金事業でございますが,1)の建設計画はございません。次に,予定損益計算書でございます。右の欄の営業収益は9,414万円,営業外収益は77万円を予定しており,左の欄の営業費用は130万円,営業外費用は1億645万円を予定しており,その結果,当期損失は1,284万円の予定でございます。  42ページ以降には,予定貸借対照表予定損益明細書事業別予定損益明細表,平成17年度主要事業計画・実績比較,主要事業の推移,公社埠頭位置図を掲げておりますので,ご参照ください。  続きまして,株式会社神戸ニュータウン開発センターの事業概要についてご説明申し上げます。  神戸ニュータウン開発センター事業概要の1ページをお開きください。会社設立の趣旨でございます。本市の開発,大規模な住宅団地において,住民の利便施設として,商業,業務,文化,娯楽などのより高次の都市機能を持つ中央センターの商業施設等を整備し,その管理運営を通じて魅力ある都市の核を形成しようとするものでございます。  2ページをお開きください。  会社の概要でございます。所在地は,須磨区中落合2丁目2番1号,設立は,昭和52年8月2日でございます。資本金は,授権資本金が12億円,払込資本金が8億5,000万円で,そのうち本市の払込額は7億6,000万円でございます。  右のページに参りまして,会社の機構でございます。社長,常務,取締役のもと,8部17課をもって構成いたしております。  4ページをお開きください。  社員数は,本年7月31日現在52名で,このうち10名は本市からの派遣職員でございます。役員は,13名でございます。  5ページから9ページには,定款を掲げておりますので,ご参照ください。  10ページをお開きください。  平成17年度事業報告でございます。商業施設では340店舗,8万1,116平方メートル,駐車場では5,870台分を対象に管理運営を行い,延べ507万6,000台の利用がございました。  11ページから14ページには,須磨パティオ,リファーレ横尾,キャンパススクェア,プレンティ及びセリオの施設概要を掲げておりますので,ご参照ください。  15ページをお開きください。  平成17年度損益計算書でございます。右の欄の営業収益は60億8,508万円,営業外収益は1,806万円でございます。左の欄の営業費用は52億4,026万円,営業外費用は3億9,685万円で,この結果,税引前当期利益は4億6,602万円でございます。税引後の当期純利益は2億7,721万円となり,前期繰越利益5,872万円を加えた当期未処分利益は3億3,594万円となっております。  16ページから18ページには,貸借対照表,損益明細書を掲げていますので,ご参照ください。  19ページをお開きください。  平成18年度事業計画でございます。商業施設では,須磨パティオなどで346店舗,8万1,473平方メートルを,駐車場では,5,870台分を対象に管理運営を行い,延べ500万台の利用を予定しております。  20ページをお開きください。  経営改善の取り組み状況でございます。個人消費は,昨今の雇用環境の改善,賃金情勢の好調を通じ,明るさが増してきておりますが,周辺の商業施設の増加による競合に加え,キーテナントの再建計画問題など,商業環境は一層厳しさを増しております。このような状況の中,今後とも安定的・持続的なショッピングセンターの経営を行うため,引き続き経費の削減に取り組み,収益の確保を図る必要がございます。  平成18年度の取り組みといたしましては,まず開業以来16年が経過しているプレンティでございますが,昨年度に引き続きリニューアルの具体的な内容,スケジュール等について検討を進めてまいります。また,公募誘致いたしました大型ホームセンター,カインズホームの新規開店を機に,西神南ニュータウン地区の活性化を図ってまいります。このほか,ことしの4月にパティオ事業部において市派遣職員1名を減員するなど,組織の活性化及び効率化を図っております。  右のページに参りまして,平成18年度予定損益計算書でございます。右の欄の営業収益は60億9,910万円,営業外収益は3,017万円を予定しております。左の欄の営業費用は52億7,942万円,営業外費用は3億6,562万円を予定しております。この結果,税引前当期利益は4億8,422万円,税引後の当期純利益は2億8,959万円となり,前期繰越利益3,594万円を加えた当期未処分利益は3億2,554万円の予定でございます。  22ページ以降には,予定貸借対照表予定損益明細書,主要事業の推移,施設所在図を掲げておりますので,ご参照ください。  続きまして,神戸航空貨物ターミナル株式会社の事業概要についてご説明申し上げます。  神戸航空貨物ターミナル事業概要の1ページをお開きください。  会社設立の趣旨でございます。航空貨物の物流拠点としての荷さばき,通関,保管及び関西国際空港への集中輸送等の機能を備えた神戸航空貨物ターミナルを整備運営することにより,神戸港を海空陸の総合的な物流ネットワークの結節点として,さらに発展させることを目的として設立されたものでございます。  2ページをお開きください。  会社の概要でございます。所在地は,東灘区向洋町東4丁目16番地,設立は,平成4年4月28日でございます。資本金は,授権資本金が90億円,払込資本金が29億3,600万円で,そのうち本市の払込額は14億2,000万円でございます。  右のページに参りまして,会社の機構でございます。社長,常務,取締役のもとに,2部をもって構成いたしております。  4ページをお開きください。  社員数は,本年7月31日現在6名で,このうち2名は本市からの派遣職員でございます。  右のページに参りまして,役員は15名でございます。  6ページから10ページには定款を掲げておりますので,ご参照ください。  11ページをお開きください。  平成17年度事業報告でございます。事業は,主に航空貨物取扱事業者,いわゆるフォワーダーを対象とする国際貨物事業とそれ以外の国内貨物等事業に区分いたしております。まず,国際貨物事業における貨物の取扱状況でございますが,関西国際空港と神戸航空貨物ターミナルを専用トラックで結ぶ集中輸送の取扱業は,2万477トンでございます。次に,施設の賃貸状況でございますが,平成18年3月31日現在,契約面積は,上屋につきましては,国際貨物事業で7,816平方メートル,国内貨物等事業で1万381平方メートルとなっております。事務所につきましては,国際貨物事業で2,638平方メートル,国内貨物等事業で1,909平方メートルとなっており,入居率は国際貨物事業,国内貨物等事業合わせて80.8%でございます。  12ページに参りまして,平成17年度損益計算書でございます。右の欄の営業収益は7億9,963万円,営業外収益は436万円,左の欄の営業費用は6億2,040万円,営業外費用は243万円,特別損失は平成17年度より減損会計が適用されたことに伴い,海上輸送時に使用しておりました関西国際空港にございます桟橋可動橋につきまして,固定資産減損損失2億4,094万円を計上いたしました。この結果,経常利益では約1億8,100万円の黒字となりましたが,税引前当期純損失は5,977万円,税引後の当期純損失は6,072万円となり,前期繰越損失31億9,991万円を合わせた当期未処理損失は32億6,064万円となっております。  13ページから15ページには,貸借対照表,損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  16ページをお開きください。  平成18年度事業計画でございます。国際貨物事業における貨物取扱では,集中輸送業務の大幅な見直しを行い,総量で4,500トンを見込んでおります。また,施設賃貸では,国際貨物事業,国内貨物等事業を合わせて2万1,000平方メートルを見込んでおります。  右のページに参りまして,経営改善の取り組み状況でございます。平成6年の開業当初から,震災など厳しい状況の中,これまで海上から陸上への集中輸送の転換,資産の売却などにより,経営体質の改善を図るとともに,組織のスリム化,作業・輸送コスト等の削減とテナント入居促進に努めてまいりました。平成18年度におきましては,荷主の物流コスト削減やフォワーダーの事業所の再編・統合,通関行政の規制緩和などの動きなど,厳しい経営環境に対応していくため,貨物取扱業務の全面的な見直しを行い,収支効率の悪かった集中輸送業務の対象をフォワーダー8社から3社に限定するとともに,施設賃貸料の見直しを行い,経営体質の改善に努めてまいりたいと考えております。
     18ページに参りまして,平成18年度予定損益計算書でございます。右の欄の営業収益は4億8,930万円,営業外収益は50万円予定しており,左の欄の営業費用は3億6,234万円,営業外費用は179万円,特別損失は平成17年度において減損損失を計上した関西国際空港にございます桟橋可動橋につきまして,撤去費用として4,500万円を計上しております。この結果,税引前当期純利益は8,067万円,税引後の当期純利益は7,972万円となり,前期繰越損失32億6,064万円を合わせた当期未処理損失は31億8,092万円の予定でございます。  19ページ以降には,予定貸借対照表予定損益明細書,主要事業の推移を掲げておりますので,ご参照ください。  続きまして,株式会社神戸フェリーセンターの事業概要につきまして,ご説明申し上げます。  神戸フェリーセンター事業概要の1ページをお開きください。  会社設立の趣旨でございます。フェリー会社の船舶運航について,公正円滑な運営を行い,車両並びに旅客貨物の安全輸送に便宜を図るとともに,フェリー埠頭の公共性を維持し,フェリー輸送並びに国民経済の発展に寄与することを目的として設立されたものでございます。  次に,会社の概要でございます。所在地は,中央区新港町3番7号,設立は昭和44年8月29日でございます。  資本金は,授権資本金2億円のうち既に発行分払込資本金が5,000万円でございます。そのうち本市の払込額は1,800万円でございます。  2ページをお開きください。  会社の機構でございます。社長のもとに3部4課1事業所をもって構成いたしております。  右のページに参りまして,社員数は,本年7月31日現在18名でございます。役員は6名でございます。  4ページから7ページには,定款を掲げておりますので,ご参照ください。  8ページをお開きください。  平成17年度事業報告でございます。フェリー事業では,新港のりばの高松港で5便,六甲アイランドのりばの神戸-今治-松山-大分航路で2便,神戸-新門司航路で1便の船舶運航の管理運営を行いました。  右のページに参りまして,駐車場事業では,ポートアイランド中埠頭駐車場など合わせて5カ所の管理を行いました。また,有料道路料金徴収事業では,神戸市道路公社の道路について受託いたしました。  10ページをお開きください。  平成17年度損益計算書でございます。右の欄の営業収益は10億5,518万円,営業外収益は241万円,特別利益は987万円でございます。左の欄の営業費用は10億1,228万円でございます。その結果,税引前当期純利益は5,518万円,税引後の当期純利益は4,318万円となり,前期繰越損失2億314万円を合わせた当期未処理損失は1億5,996万円でございます。  11ページから13ページには,貸借対照表,損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  14ページをお開きください。  平成18年度事業計画でございます。フェリー事業では,高松航路など区間航路8便の運航管理を,駐車場事業では5カ所の管理運営を行ってまいります。  右のページに参りまして,経営改善の取組み状況でございます。  平成10年の明石海峡大橋の開通により,四国方面は高松航路を除いてすべての航路が全面撤退することになり,81名在籍職員を一たん全員解雇し,新たに残存航路に見合った適正事業として17名を再雇用し,思い切った会社組織の再編成を実行いたしました。その後も旅行事業の廃止や,明石海峡大橋通行料金の引き下げに対応した新企画商品の開発,プロバイダー事業からの撤退,企業体系の見直しによる人件費の削減,その他物件費の節減など,徹底した経費削減を行いました。  平成17年度には,兵庫県の環境の保全と創造に関する条例への対応を検討するとともに,事業の活性化及び開拓に努めました。平成18年度の取り組みとしまして,平成17年度に引き続き兵庫県の環境の保全と創造に関する条例への対応として,県へ当該条例に対する影響に対する支援について引き続き要請するとともに,関係機関に対し側面的な支援要請を行います。また,フェリー事業利用者の増加対策の促進,駐車場の維持・拡大,さらに本年7月13日にオープンした海上アクセスターミナルの売店等附帯事業の運営改善など,各事業の活性化に努めてまいります。  16ページをお開きください。  平成18年度損益計算書でございます。右の欄の営業収益は6億1,820万円,営業外収益は20万円,特別利益は906万円を,左の欄の営業費用は5億9,455万円を予定しており,その結果,税引前当期純利益は3,291万円,税引後の当期純利益は2,491万円となり,前期繰越損失1億5,996万円と合わせた当期未処理損失は1億3,504万円の予定でございます。  17ページ以降には,予定貸借対照表予定損益明細書,主要事業の推移を掲げておりますので,ご参照ください。  続きまして,海上アクセス株式会社の事業概要につきまして,ご説明申し上げます。  まことに申しわけございませんが,説明に先だちまして資料の訂正が2カ所ございます。  1カ所目は3ページでございます。機構の経営企画部課長,志水につきまして,黒丸の印があり,市退職派遣社員となっておりますが,正しくは会社の固有職員でございます。  2カ所目は,4ページでございます。社員数の経営企画部の課長の欄につきまして,括弧書きで内数として市退職派遣社員1名の記載がありますが,市退職派遣社員はおりません。訂正し,おわび申し上げます。  それでは,申しわけございませんが,海上アクセス事業の1ページをお開きください。  会社設立の趣旨でございます。関西国際空港の海上アクセスとして,市民をはじめ多くの人々の利用に供し,神戸と関空を結ぶルートとしての高速性,快適性,定時性,安全性を確保するとともに,公共交通機関としての役割を担うことを目的として設立されたものでございます。  2ページをお開きください。  会社の概要でございます。所在地は,中央区神戸空港10番,設立は,昭和63年12月9日でございます。資本金は,授権資本金が35億円,払込資本金が35億円で,そのうち本市の払込額は9億6,765万円でございます。  右のページに参りまして,会社の機構でございます。社長,常務のもとに3部をもって構成いたしております。  4ページをお開きください。  社員数は,本年7月31日現在8名でございます。  右のページに参りまして,役員は7名でございます。  6ページから10ページには定款を掲げておりますので,ご参照ください。  11ページをお開きください。  平成17年度事業報告でございます。事業は,所有不動産の賃貸事業を実施いたしました。  次に,平成17年度損益計算書でございます。右の欄の営業外収益は1,928万円,左の欄の営業費用は6,203万円,営業外費用は3,323万円でございます。この結果,税引前当期損失は7,598万円,税引後の当期純損失は7,693万円となり,前期繰越損失158億7,808万円を合わせた当期未処理損失は159億5,501万円となっております。  12ページから14ページには,貸借対照表,損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  15ページをお開きください。  平成18年度事業計画でございます。平成18年2月の神戸空港の開港,及び関西国際空港2期の平成19年8月の供用開始の決定など,神戸と関西国際空港とを結ぶアクセス需要の増加が見込まれ,経営環境が整ってきている中,本年7月13日に海上アクセス航路を再開し,お客様の利用促進施策,ローコストオペレーション計画,収入多角化計画を策定し,実施してまいりたいと考えております。  特に,平成18年度につきましては,年間34万人の需要見込みを達成するため,海上アクセス航路の再開や,その利便性についてのPRに積極的に努めてまいりたいと考えております。  なお,再開後,8月7日までの26日間の利用実績は,延べ1万5,804人で,1日平均608人,1便平均約15人となっております。  16ページをお開きください。  平成18年度予定損益計算書でございます。右の欄の営業収益は7億7,084万円,特別利益は4億774万円で,そのうちその他特別利益として,船舶購入に対する財団法人日本宝くじ協会からの助成金3億8,000万円を計上しております。左の欄の営業費用は8億1,407万円,営業外費用は1,600万円を予定しております。その結果,税引前当期利益は3億4,851万円,税引後の当期利益は3億4,756万円となり,前期繰越損失159億5,501万円を合わせた当期未処理損失は156億745万円の予定でございます。  17ページ以降には,予定貸借対照表予定損益明細書を掲げておりますので,ご参照ください。  なお,今後の債務返済の見通しでございますが,財団法人日本宝くじ協会の助成金で,1隻分の船舶を購入することとなり,収支上,好材料ですが,現時点では当初計画どおり開業後41年目には完了できるものと考えております。  以上で,みなと総局が所管する6団体の事業概要の説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯委員長(山田哲郎) 当局の報告は終わりました。  これより質疑を行いますが,この際,当局に申し上げます。委員会運営の効率化のために適当なものについては,当該団体の幹部職員からも答弁をされるよう特に申し上げておきます。また,委員各位におかれましては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  (「議事進行」の声あり) 5 ◯委員(井上 力) きょういただきました協議事項の順番どおり今ご報告をいただきまして,1番から6番まで団体が挙がっておりますし,多分この議事日程どおりの順番で,団体ごとの審査ということになろうかと思うんですが,海上アクセスに対してはニュータウン開発センターからの出資金,それから埠頭公社から他の団体に対する出資,あるいは貸し付け,そして開発管理事業団からは,これまた海上アクセスに対して貸し付けがございます。ちょっと出資と貸し付けと間違っているかもしれませんが。  それで,一番出口のところの,一番お金が出ていっているところの債務の一番大きい海上アクセスをまず審議をしていただく方が,つまり他の団体のところで貸付金の返済の見込みはというふうにお聞きしても,海上アクセスの経営状況をまず審査をしとかないと,解明できない部分があると思いますので,まことに恐縮ですが,理事のご意見お聞きいただいた上で,順番を変えていただけませんでしょうか。海上アクセスを一番最初にというふうに変えていただけませんでしょうか。 6 ◯委員長(山田哲郎) 皆さん,別段問題はないと思うんですけれども,予定どおり順番に進めたいと思いますが,特に,予定どおりでいきたいと思いますけど,どうでしょうか。何か異議ありましたら。ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 7 ◯委員長(山田哲郎) よろしいですか。異議がないということなので,予定どおりさせていただいて,井上委員,よろしいですか。(発言する者あり)  じゃ,よろしいですか。別に関係ないということです。井上委員,ということでございますので,予定どおりさせていただきたいと思います。  それでは,まず,財団法人神戸市開発管理事業団について,ご質疑はございませんか。 8 ◯委員(山下昌毅) 質問をさせていただきます。開発管理事業団については,ニュータウンにおいても大きな仕事をしていただいております。そういった中で,2点ほど質問をさせていただきたいと思います。  まず,1点目は,西神のセンタービルの駐車場の問題についてでございます。これについては,開発管理事業団が賃貸をしておられます銀行,これの違法駐車が目立って多いということで,西神中央駅のタクシーロータリー,これが非常に入りにくいということで,両側に駐車をするということで,現在,片側しか駐車をできない状況で対応していただいておりますけれども,昨年,この問題について,銀行に行く顧客の違法駐車について指摘をさせていただきまして,その後,15分間は無料ということで対応していただきました。ところが,駐車場から三井住友銀行までは350歩から400歩ぐらいの距離がございまして,女の人でしたら歩いて行って帰ってきたら,もう15分がたってしまうということで,できますれば,銀行を利用する方々に,銀行から以前のように駐車券を出していただいて,最低30分ぐらいは──銀行に15分見てもらうという格好で対応していただかないと,ロータリーの駐車違反の摘発が,すぐさまされるという状況になってまいっておりますので,これについてどのようにお考えなのか,1点お伺いをしておきたいと思います。  次に,多くのサブセンターを運営をされておるわけですが,そのサブセンターも時代の変化とともに,高齢化,少子化というものが如実にあらわれてきて,そして,そのサブセンター自体が──近隣商業センター自体が,空き室が目立つ,また高齢化に対応できておらないということで,特にかりばプラザの近隣の方々から,抜本的な改革をしてほしいというふうなご意見が多く出ております。  これについては,過去にいろいろと開発管理事業団として他の地域にも対応してこられたと思いますけれども,1点は,入る業種を緩和をしていただいて,高齢者のためのそういった施設が入れるような,商業施設ですね,そういうふうな対応,それから,地域間による賃借金額の設定,これについてひとつ考慮を願いたいと。と言いますのは,はやっておる店舗については,家賃の軽減等,必要はないと思いますけども,かりばプラザは非常に厳しい経営と,それから空き室が目立つということで,この点についてどのようにお考えなのか,この2点をお聞かせ願いたいと思います。 9 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 今,2点のご質問でございますが,まず,第1点目の西神センタービルの来客用駐車場の件でございます。西神センタービルでは,ビル来客用として77台の時間貸し駐車場を設けております。昨年の外特委で銀行利用者等の駅前ロータリーへの違法駐車を防ぐということでご提案がございまして,現在,ご指摘のように15分間を無料にしております。銀行ともいろいろその後,話し合いまして,大体ATMの利用であれば,現在の15分で何とか利用が可能ではないかということで,銀行側の方は,そういうような対応で,何とか対応できるんではないかと,このように言われております。  ただ,現在,三井住友とみなと,両銀行が入っておるわけでございますが,この4月からは,事前に購入いただいた──銀行の方に買っていただいていますけど,30分無料券を窓口の来店者用には配布しております。ただ,これは一応,ATM利用者を除いておりまして,いわゆるそれ以外の窓口利用の方に対して,銀行側にも負担していただいて,券を買っていただいて,それを配っていただくと,このような形での対応となっております。  ただ,30分というようなご指摘がございました。この件につきましては,我々も時間貸しということで,現在,例えば1時間まで210円いただいておるわけでございますけれども,このあたり,本当にATMの利用が15分以内で不可能なのかどうか,そういったことも含めて,よく銀行の方とも協議はさせていただきたいと考えております。  ただ,先ほどもありましたように,確かに駐車場から銀行まで400歩ですか,かなりかかるということでございます。ただ,ロータリーの方にとめますと,10歩か20歩ぐらいでATMの方に入れますので,やっぱり利用者のマナーの問題,そういったものは何とか解決していかないかん問題としては残るのかなと,このように思います。  それから,商業施設サブセンターの関係でございますが,商業施設,我々近隣センターは13カ所,130区画をいわゆる管理運営をしております。全体の入居率は,全体では97.1%ということで,ほぼ順調に入居いただいておるということでございますが,かなり商環境が大きく変化をしている中で,設置年度の古いセンター,例えば高倉とか名谷などの物販店を中心にして,営業不振が出てきておるというようなところが出てきております。特にかりばプラザにつきましても,現在の入居状況を申し上げますと,全設置区画が14店ございまして,そのうち4店が空き区画ということになっております。何とか我々としても,いろんな形で募集しながら,この店舗を埋めたいということで頑張っておりまして,新しい3テナントと現在交渉中でございます。それから,もう1店は問い合わせがあるということで,4件が現在,ここの店舗に入られるかどうかについて,交渉を継続しておるということでございます。  それと,業種の緩和の問題でございますけども,最近はやはり新しい業態,やっぱり地域の高齢化とか,そういったものに応じて,テナントの方も,単に商業だけではなしに,例えばNPOとか,あるいは学習塾,あるいは住宅リフォーム,そういった店舗の需要がございまして,既にサブセンターでもそういった新しい業種が入ってこられるということで,このあたりにつきましては,テナント会にもご相談させていただきながら,我々がそういった新しい業種も含めて入れるようにしながら,全体の商業の活性化を図る,それから地域の需要にあわせて応じていくというようなことで,現在努力をしているところでございます。  それと,地域間の賃料の設定でございますけれども,これにつきましては,どこかをまけるということ,地域的にまけるということになりますと,今度は,その引かれた別の地域の方については,やっぱり不公平感が残るというようなこともございまして,単に賃料だけではなしに,例えば現在,事業をやっておられる方が,本当に元気を出してやりたいと,経営をやりたいという方につきましては,平成16年度からいろんな意味でのテナントに対する支援策,そういったものを事業団として,例えば店舗改装助成とか,あるいはコンサルによる専門家派遣によって,いろんな診断とか,そういったこともさせていただいております。  それとあわせて,全商店につきまして,現在,16年度から10%のいわゆる家賃割引なんかもしながら,この厳しい情勢を何とか我々とともに乗り切りたいということで頑張っておるところでございます。  以上でございます。 10 ◯委員(山下昌毅) 駐車場の件に関しましては,存じておって質問させていただいておるんですけれども,特に西神中央の支店は,ATMといえども10分,15分並ばないと対応ができない,そういう時間帯が非常に多くございます。行ってすぐ対応できるような状況であれば,15分で何とか走ったら間に合うというのは,私も1遍,時間をはかってやってみましたけれども,女の人であれば,15分ではとてもやないけれども対応できないということです。  マナーの問題というふうなことを言われましたけれども,銀行の違法駐車があるために,強い取り締まりが今日までできなかった。と言いますのは,住民の方々が利便性をもってそこへ行かれるということで,例えば30分,ATMで現金の出し入れをされるときに,例えば30分無料ということがあれば,以前から強い取り締まりを警察に要請することもできるんですけれども,これがあったがために,ちょっと余り強い規制をし得なかったという,そういう地域団体の経過もございますので,ぜひ,これATMも利用する──だれが利用するんだというふうなことでございますけれども,これを何とか30分の無料ということを,銀行側とも話をしていただいて,実現をしていただきたいなというふうに思います。さすれば,マナーは当然,地域から,30分無料になっておりますので,違法駐車はしないようにというふうな,そういう取り組みもしていけるわけでございますんで,ひとつ何とかこの点についてお考えをいただきたいということで,再度,ご回答をお願いしたいと思います。  それから,2番目,いろいろとご努力をなさっておることは,もう承知しておりますけれども,かりばプラザですね,非常に売り上げが落ち込んでおります。そして,若い方々はプレンティ,あるいはほかの商業施設に行かれる。残された高齢者の方々は,やはりそこへ行かざるを得ない。そういった中で,本来,地域の商業施設であるところに学習塾なんかが入ってきますと,本来,その商業施設としていかがなもんかなという,それは容認するとしても,メーンの店があいておる,入ってもすぐ閉店をしてしまう。その結果が,やっぱり賃料が高いということが1つの大きな要因になっていると仄聞をいたしておりますので,この点については, 10%切り下げた中で非常に厳しいとは思いますが,やはり地域間の家賃の設定というものは,今後どうしてもやっぱり考えていかざるを得ないんじゃないかなということで,ぜひ検討していただきたいということをお願いしたいと思います。コメントをお願いしたいと思います。 11 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 先ほど西神センタービルの30分の駐車の無料ということでございますが,15分以上かかるというただいまのご指摘でございますので,これまでは銀行の方からも,我々も調べた中では,15分以内で何とか対応できておるということでございましたが,もう1度,その15分以内なのか,以上なのかにつきましては,我々も調べさせていただきます。それから,あわせて銀行側の方にも研究をしていただいて,その中で協議は進めていきたいと思いますが,何とかその辺でご理解いただきたいなと思います。  賃料の地域間設定の問題につきましては,先ほどもご回答させていただいたようなことでご理解いただけたらなと,このように思っております。 12 ◯委員(山下昌毅) 銀行側と事業団側は15分で行けると判断をしておられるということなんですけども,利用者は15分ではとても行けない,特に女性の方が行けないということで言われておりますので,利用者の声を反映をしていただけたらなというふうに要望しておきたいと思います。  それから,賃料の問題については,元気な店が来て,集客が多くなる,それにつられて相乗効果で店舗が繁盛するというか,利益を上げるという状況で,本来は4店舗が空いているのが異常な状態なんで,そしていろいろと話し合いをされて,もう来るよ,もう入るよというふうなことも地域の方は聞かれたことがあるんですけれども,空き店舗になって,メーンの一番いいところが何年も入らないという現状を考えると,なかなか業種も,新しい店舗も決まらないんじゃないかなということもありますんで,ただ単にコンサルとか,あるいは改修ということでなしに,根本的に店舗が入りやすい,そういう家賃設定を,今後やっぱりそういう少子・高齢化のところはしていく必要があると思いますので,検討していただけるように要望しておきたいと思います。 13 ◯理事(松本のり子) ケーブルテレビ運営事業で,1点,お聞きします。  テレビ難視聴解消対策として,須磨ニュータウンとかポートアイランド,西神ニュータウン等にケーブルテレビ施設の管理運営されてますけれども,この地域には市営住宅もいっぱい建っています。1カ月,市営住宅,730円ぐらい,NHKの受信料とは別に,この地域に住んだ以上,払わないといけないんですけれども,市営住宅の場合は,住宅公社の方が半分,開発事業団の方にケーブルテレビのお金を支払ってますが,あとの半分は個々の入居者が払わないといけないんですが,それでちょっとお聞きしてたら,14~15年ぐらいから,年間,払わないところは,線切って,もうテレビが映らない,見せないようにしているということで,最近は未加入の方たちに一生懸命加入をお勧めしてるんで,その閉線業務はちょっとしてないと聞いているんですが,過去において切った人の中で,だからまだもう仕方がない,もう見れなくても我慢するかと言って,ずっと見れないままの方もいらっしゃるんですね。やはりライフライン──テレビはライフラインではありませんが,それにほぼ同じような要素があるものなんで,本当に年間,3,400円払えてないからといって,ぷちんと切って,もうテレビが見れないようにするのは,何といっても福祉的に考えても,何とか検討していただいて,ぜひ開線をすべきじゃないかなと思うんですが,いかがでしょうか。 14 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 市営住宅の,1つは住公が半分負担しておるというお話でございますが,私どもの方は,現在,月730円の視聴料をいただいておりまして,そのうち住宅公社の方からは400円の負担をいただいて,その差額を市営住宅に入っておられる方が負担をするというような仕組みになっております。  それで,この視聴料でございますけれども,ご承知のとおり,事業団が現在,ケーブル事業を行っておりますけども,このあたりにつきましては,難視聴の区域──神戸市が開発した難視聴の区域ということでございます。そういうことで,電波障害があるということで,当初に入居段階から,住まわれる方にもご理解をいただいて,使用料をいただくということでの視聴をお願いをいたしております。  この使用料そのものは,やっぱり施設を維持管理をしていくためには,必ず必要な経費でございますので,そういう分では,ぜひ全体でこの費用を負担していただいて,事業を維持するということでは,ご理解をいただきたいと,このように思います。  ただ,先ほど閉線の問題が出ておりましたけれども,使用料は皆さん方に年1回,ないし年2回,お支払いをいただいておるわけでございますが,いわゆる滞納されておられる世帯がやっぱりおられます。この滞納いうのは1年分の使用料,年にしますと8,084円になるわけでございますけれども,これを超える支払い未納者について,滞納者と言うておりまして,通常年度の初めに最初の請求を行いまして,その後,7月,12月,3月に督促を繰り返します。したがいまして,4回程度は請求をさせていただいておるということでございます。  ただ,我々としても,いきなり滞納したから閉線ということで考えておるんではなしに,例えば,1つ15年度に閉線事例があるわけでございますが,この場合を申し上げますと,570件の滞納者に対しまして,残り137件について一たん閉線を行いました。ところが,その中でもすぐにお支払いをいただいて,開線した事例が75件ございまして,残りの62件につきましては,ほとんどの部屋が空き家という状況でございました。16,17年については,閉線の事例がございませんけども,事業団につきましては,絶対しないというんではなしに,やっぱり滞納者への支払い督促,最終的措置としての閉線のやり方について,いわゆる形式的,一方的になることがないように,時間をかけて当人への十分な説明,事情の聴取を尽くすことも必要と考えております。  いずれにしても,皆さん平等にお支払いいただいて維持するケーブル事業でございますので,何とかその点はご理解をいただきたいなと,このように思います。  それから,先ほどの住公の負担の分とケーブル使用料につきましては,税抜きで申し上げましたので,5%足したものが,いわゆる735円,それから住公負担は420円ということでございます。 15 ◯理事(松本のり子) 滞納金額,年間ね,先ほど8,000何がしとおっしゃったんですけれども,市営住宅に住んでいる方たちは,住公も払ってますので,確か3,400円ほどだと思うんです。12カ月分だけど,1カ月減らしてだから,その3,400円が払えてないから閉線して,もうテレビが見えなくするというのが,本当に市としてどうなんかなと思うんです。ここをわかってて入居するんだろうというふうにも先ほどおっしゃられましたけれども,応募のしおり見てたら,それがちょっと載ってない,初めてかぎ渡しのときにわかると思うんですよね。ああ,この地域はこういう地域だったのかと,そしてましてや震災後,いろんなところから,こういう地域にインナーから住み移っている人もいらっしゃると思うんです。お友達がない,高齢化している,唯一テレビが楽しみだ,しかしそのテレビも3,400円払わへんかったら,もう切られて,もう次の日から見られなくなったというのでは,やはりもうちょっと福祉的なことも考えてあげていただきたいと思うんですが,1つじゃお聞きしたいんですが,住宅公社が市営住宅の1棟1棟のケーブルの維持管理費として一定の金額を出しているというところでは,入居者も一定の金額を市営住宅が出している,住宅公社が出してますので,必ずしも個々の入居者たちは全く出してないというんじゃないと思うんですよね。その辺の考え方は,閉線というのが成り立つんでしょうか。住公がその1棟を全部出してますでしょう,お金をね,一定分。そこの入居者が残りの半分を出してないんですけれども,閉線するということは,法的に見て可能になるんですか。 16 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 先ほど申し上げましたのは,いわゆる市営住宅以外は735円で8,084円ということなんで,市営住宅の入居者につきましては,入居者の負担そのものは3,460円ということに間違いございません。  それで,いわゆる住公が一定の金額を負担しているということなんですけども,それはいわゆる735円という1戸当たりのいわゆるご負担いただく料金のうちの──735円のうちの420円の一部でございまして,やはりあくまでもその差額は,本来,個人が負担していただくものを住公がその一部肩がわりされている,それは恐らく住公がいわゆる市営住宅のいろんな政策の中で負担をされたんだと思うんですけども,やっぱりその個人が負担していただく分については,やっぱり事業団としては,それはやっぱり納めていただかないといけない使用料ということになりますので,だからずっと3,460円を超えたから,すぐに閉線の手続をとるというんではなしに,やはり悪質なケースとか,そういった場合をいろいろ検討しまして,その上でやっぱりそのおうちにも何回かにわたって請求行為とかしまして,その上で丁寧にやるようにしておりますので,やはり全体でこの事業を維持するという立場に立ってご判断いただけたらなと,このように思います。 17 ◯理事(松本のり子) 住宅公社とぜひ相談もしていただいて,これはもう今の時代,テレビというのはライフラインの一部だと思っても過言ではないと思うんです。ましてや住宅公社は,閉線されていたとしても,ずうっと戸数分払い続けてますから,一方で管理事業団がそこの入居者に閉線をしても,その月,来月,その再来月もずうっと住公は払っているんですよね。閉線してても,だから管理事業団は,閉線者からお金をもらっているということになるんですね。そこまで徹底されるんであれば,むしろ返さなきゃいけないんじゃないかなと思うんですけれども,入居者の方にね。だからぜひ住宅公社と,この問題について一緒になって検討していただいて,市営住宅における閉線というのを考え直していただきたいということを要望して終わります。 18 ◯理事(たけしげ栄二) ことしの6月にシンドラー社製のエレベーターの問題が大きな社会問題になりましたけれど,開発事業団として,こういう安全管理についてどのように考えておるのか,お聞かせ願います。 19 ◯青木みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) エレベーターの安全対策につきまして,私の方からご説明を申し上げます。  現在,開発管理事業団が管理しております施設の中で,エレベーターがついておる施設が54施設ございます。その中でエレベーターの基数は134基,事業団として現在管理をいたしております。我々の方の管理は,これは法令に基づく定期点検,これが年に1回ですけれども,それからまた定期点検として月1回,こういう点検を実施をいたしております。  今申し上げました134基の内訳で,先生ご指摘のシンドラー,先日問題のありましたシンドラーでございますが,これは1件ございます。場所は高専でございますけれども,シンドラーが1件。内訳は,一番多いのが日立,これが36基,三菱23基と,こういう形で我々管理する側といたしましては,この54施設のエレベーターを各メーカーごとに分類をいたしまして,委託契約を結んで,そして管理をしておるというのが実情でございます。  シンドラーそのものについては,最近の事故等もございません。また,別の機種等での事故でございますけれども,事件でございますけれども,重大事故はゼロでございまして,過去3年間におきまして閉じ込め事故が9件ございました。これもいろいろ事情があるんですけれども,大きな事故には至っていない。軽微な事故は──事件といいますか,故障は電気が消えたとか,いろんな故障については,131件ということで聞いておりまして,あの事故以来,我々の方も各メーカーから,事件があったら即,我々の方に連絡があるということで,常々連携をとりながら安全対策に努めておるところでございます。  以上でございます。
    20 ◯理事(たけしげ栄二) 今の答弁を聞きましたけれど,例えば電気が消えたとか,何かあったときに,9件ほどあったという話ですけれども,そのときにやっぱりもっと対応的な話ですね,それはやっぱり市会に報告があったのかわかりませんけれども,こういうものについて,技術的なことがあるから,我々素人でわかりませんけれど,やっぱりそういう事故があったときについては,もっと報告があって,大きな事故に至らないようにということに対しての考え方について,もっと詳しく一遍説明していただきたい。ただ,点検を何回しとるいうことじゃなくてね。 21 ◯青木みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) ただいまの事故の,その都度の対応でございますけれども,我々の方で決めておりますのは,閉じ込め事故以上の重要な事故の場合は,即日,我々の方に──即ですね,連絡できるような体制を今とっております。それ以外の電気が消えたとか,電気がつかなかったとか,使用には支障はないんですけれども,いろんな故障がございます。それについても,毎月,我々の方に件数と状況を報告してもらうと,こういう形で現在やっておりまして,現場において特に大きなトラブルも,今現在のところございませんので。  以上でございます。 22 ◯理事(たけしげ栄二) 事故は大なり小なりあっても事故は事故でありますから,やっぱりもっと慎重に,大きな事故が起こらないように,小さい事故からそういうことをやっぱり取り組んでいくことが大事と思いますから,要望しておきます。 23 ◯理事(上脇義生) 1点伺います。キメックセンタービルの入居状況なんですけども,一番,ポーアイ2期でも早いうちにできて,鳴り物入りなんですけど,なかなか進んでないと。もういよいよ医療産業都市も本格化になって,空港もできた。もうここでしっかりと入居誘致をしていただきたいと思います。  今回,ラボ仕様で,お金もかけてやっているみたいで,期待をしておるんですけども,実際,どんな状況で今進もうとしておりますか,お話をいただきたいと思います。 24 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 私ども9つのビル,西神からポートアイランドまで持っております。全体,平均の入居状況は,一番最近では全体では89.9%で,約90%弱の入居率を保っておるというような状況でございます。ただ,ポートアイランドにつきましては,非常に厳しい状況でございまして,特にキメックセンタービルにつきましては,いわゆる復興基金を利用した県・市の補助制度が16年度末で終わったことによりまして,補助が切れたテナントが,やはりなかなかいつかないということで,それと新しいテナントがなかなか思うように入らないということ,それから空港の建設,それから新交通の延伸事業によって,いわゆる関連の工事事業者が入っていただいておったんですけども,完成によっていわゆる退去されたということで,最近でございますけども,7月末現在では,入居率が65%まで落ち込んでおるというのが実情でございます。  ただ,厳しい環境ではありますけれども,神戸空港の開設,あるいはポートライナーの延伸を弾みとしまして,今後,神戸市の企業誘致活動と連携を強化して,医療産業都市構想関係,あるいは上海・長江交易促進プロジェクト,そういったもののテナント誘致にも努めていきたいと,このように考えております。  それから,誘致を促すメニューとしては,家賃の補助制度の活用,事業団独自で賃料の軽減制度を設けて,入居促進を図っております。  それから,先ほどの,神戸市からの要請もございまして,これからいわゆるウェットラボ仕様のベンチャーのテナントの需要がかなり高いんで,何とかキメックセンタービルの中にそういったラボ仕様のスペースを設けてほしいというお話がございまして,18年度──今年度でございますけれども,経済産業省の新事業支援施設整備費補助金を活用してキメックセンタービルの一部──5階から7階でございますけども,約880平米を,いわゆるウェットラボに改修して,今年度末には完成すると思いますが,それによって,さらに入居が促進できるような方策をとっていきたいと,このように考えておるところでございます。 25 ◯理事(上脇義生) ぜひ頑張っていただいて,埋めていただくように。  それから,2階のテナント,撤退しましたよね,和食か何かやってたのね。結構あそこ,若い人──医者とか研究者とか,技術者も若い人が多いんですよね。それで余り食べるとこがないんですよ。この間,先端医療センターの1階のあんまりおいしくない食堂ですけども,これが急遽,夜6時から8時ね,夜も定食なんかつくるようになって,ちょっとは一時しのぎになってんですけども,逆に言うとそういうニーズをしっかりつかまえて,テナントを誘致する。特に食べ物関係なんかもね,そうすると,またそういうラボに入った人らも,食事もできるなというようなことも考えられるんじゃないかなと。そんなふうないろんな観点から見られたらいかがかと思うんですけども,もしコメントがあれば。 26 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) あの2階につきましては,15年7月に和食店を誘致しまして,なかなかビルその他のいろんな従業員の方,あるいは研究者の方に非常に喜ばれておられまして,昼間は繁盛しておったところなんですが,いわゆる本業の方の経営危機で,いわゆる倒産しまして,退去をやむなくされたわけでございますが,その後事業団としましても,何とか昼間にこの付近で勤めておられる方々の食を提供しようということで,頑張って誘致に努めてきたわけでございますが,なかなかやっぱり昼間だけの需要でしかないというようなことで,進出を見合わせる企業が,テナントが相当というか,ほとんどでございまして,我々としてもそれにもかかわらずいろんなところに足を運んで,誘致を進めてきたわけでございますが,このたびいわゆる和食店が何とか出ようかなというような話がありまして,それで,その経営者の方にも聞きますと,昼間で何とか採算とれて,それでなおかつやれんねんやったら,研究者の方々とか従業員の方が夜もしてほしいというようなご要望もございますので,これはまず入居を決めてから,その上でその辺の需要もあるということで,言うてはおりますけども,何とかその辺までこぎつけたいということで,今,契約の一歩手前まで来ております。だから,何とかこのテナントを逃がさないように頑張りたいなと,このように思っておりまして,スムーズにいけば9月,秋ごろには何とか進出をしていただけるんではないかなと,このように考えておりますので,もうしばらく様子を見ていただけたらなと,このように思います。 27 ◯委員(井上 力) 3点お聞きいたします。  1つは,鶴甲プールなんですが,当初予算の際にご説明をいただいたのでは,ことしの7月から鶴甲小学校管理というふうに移すということで,既に初年度,学校の子供たちが使わせていただいたということなんですが,これ7月からというふうになっているんですが,冬場というか,所有権は移転してないと思いますが,いつからいつまで管理をゆだねる,その管理のあり方について,例えば仕様書等の申し送りがどうなっているのか。使わないときも,プールというのは管理があるわけですから,それも含めて教育委員会なのかどうかということですね。  それから,契約になっているのか,どういう文書なのかようわかりませんが,事故等の際の責任,ふじみ野市の流れるプールのような危険というのはさほど想定はされませんし,学校もプールの管理者としてはプロですから,素人が要らん心配をする必要はないのかとは思うんですが,来年以降,一般開放等も少し広げたいと,これは学校開放の一環としてやっていただけるというふうなことに,教育委員会の方でなっていますので,その細かいことをお聞きしますけども,管理という最終責任者,それから維持管理の責任というのはどういうふうになっているのかをひとつお聞きをしておきたいと思います。  それから,もう1つ,プールなんですが,新神戸大プール,これは事業団の手を離れていることは承知しておりますが,10月に新しいところがオープンするということで,去年の3月にコンペ,7月ですか,去年の7月にコンペの結論,お聞きをしたんですけれども,これに市の職員OB親睦会が絡んだという情報がございまして,これはみなと総局しか考えられませんので,当時の職員の人たちには思い入れの深い,波の出るプールだったわけでありますから,なるほどなというふうに思うんですが,そういうことについては,全く根も葉もない事柄なのか,何かこういうことが,そういうふうに誤解を受けているのか,実態はこうなんだということをお聞かせをいただきたいと思います。  それから,もう1つは,29億円,海上アクセスに対して開発管理事業団が貸し付けを行っておりますが,これ再開をする際にも,事業団の方は再開しなければ返ってこないわけですから,再開して返ってくるというふうになっていると思いますが,ちょっと最終一括返済,2013年──平成25年に一括返済,それまでは0.5%の利息が入るという約束だったと思いますが,これは再開後の今日の時点も変更がない,当面変更する可能性はないのかどうか,確認をさせていただきたいと思います。  以上です。 28 ◯山本みなと総局長 先生お聞きの新神戸大プールの,市の職員OBが何らかのかかわりを持っていたということでございますけども,私ども一切承知しておりません。 29 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 鶴甲プールの件でございますが,管理ということでございますが,17年度で事業団につきましては,みなと総局が所有しておりましたので,事業団が運営する一般用のプールは閉鎖したということで,その利用をしないということですので,局の方にお返しをしております。局の方が教育委員会へ,今度,学校用プールとして使用貸借でお貸しするというようなことで対応されているということでございます。  それから,学校開放の関係につきましては,今年度,18年度は学校開放はされていないと聞いております。今後,鶴甲小学校と,それから学校開放委員会などの協議によって開放が決まれば,一般の子供たち,大人も含めてプール利用ができることになるのではないかなと,このように考えております。  それから,いわゆる事業団によるアクセスへの融資の問題でございますけども,現在29億円の長期融資を行っておりまして,これにつきましては,平成25年3月に返済期日を迎えるということでございます。これにつきましては,再開もようやくできましたし,これから事業が順調に進むであろうということで,この約束どおりお返しいただくということで考えております。  29億円の扱いにつきましては,以上でございます。 30 ◯委員(井上 力) 新神戸大プール,開発管理事業団ではないですから,みなと総局長,大いにかかわっていただいて,ああいうコンペになってきたんですが,非常に私たちは今回,一連のコンペ疑惑等が出てきた中で言えば,この新神戸大プールのコンペというのが一番早かった,時期的に早かったんですね。非常に大きな疑念を持っています。職員団体の職員OBの関与ということがうわさをされておりますので,今,否定なさいましたから,これ以上お聞きするつもりはありませんが,今後のみなと総局関係のさまざまなコンペ,所管している外郭団体関係なしに,土地の所有者はみなと総局ですから,コンペはみなと総局が行うということになっていって,団体の方々は非常に何というか,悔しい思いをすることが多いんじゃないかと思います。したがって,団体に,さまざまなコンペというのは,やっぱり説明をしておいていただきたいなと。こういうやり方で行政側が決めましたと。したがって,適正にこういう結論が出たんですということを,一般市民への報告以上に,それぞれの団体にはしていただきたいと,これは要望にしておきます。  それから,29億円の件は,これまでの約束は変わっていないということで,安心しましたので,海上アクセスの審議の際にそれが実現するのかどうかをお聞きをすることにいたします。  鶴甲プールなんですが,使用貸借ということですから,これ本体部分はみなと総局が管理をしているということについては,変わりありませんですね。使うのは2カ月で,しかしながら維持管理というのは365日あるわけで,そこがプール問題の──だからどんなに料金を適切に設定しても,なかなか収入が入ってこないし,こういう教育委員会にこの際使ってもらおうというふうになってきたのはわかるんですが,例えば冬場,落ち葉がたくさん落ちます。それから,教育委員会の方で,そういう要望が出ておりませんが,地元から出ている要望で,紫外線対策,このごろ学校は随分強く求めております。保護者は,プールの時間に真っ黒になって,子供たちが水遊びをするというのは,昔は大歓迎だったんですが,今は非常に嫌われています。子供たちが皮膚がんになるんじゃないかということで嫌がってまして,例えばそういう構築物をつくるという場合に,教育委員会から要望があれば,それは所有者としてみなと総局がしていただくことになるのかどうなのかですね。  それから,冬場の管理というのは,教育委員会に任せっ放しということで本当にいいんだろうかと,ポンプ等の構築物もあるわけでして,それの管理というのはどうなっているのかなと。ふじみ野市の場合なんかは市営ですから,指定管理外して,今回,直営にして,さまざまな施設としての所有権と管理責任は,市が最後まで持っていたということです。鶴甲プールは,神戸市がやっていることは間違いないんですけれども,みなと総局のかかわりというのは,全部教育委員会にお任せでいいのかどうかということが大変気になりますので,少しその辺の仕様書というか,貸し付けるに当たっての約束事がどうなっているのかを教えていただきたいなと思います。 31 ◯岡口みなと総局経営部長 今年の4月から来年の3月,1年間という期間を設定いたしまして,教育委員会とは協定を締結してございます。したがって期間は1年間ということでございます。  また,費用につきましては,まず使用貸借でございますので,使用料はいただいておりません。それから,そういった管理いただく場合のいわゆる保管義務──管理義務ということでございますが,したがいまして,使用貸借の相手方でおられます教育委員会は,この物件につきまして管理者としての維持管理の義務を持つと,こういうふうな協定になっております。また,その際の費用負担,日常の維持管理に必要な補修及び改良等の費用も,教育委員会が負担すると,こういう協定のもとに,使用貸借をしているところでございます。  また,今,委員ご指摘の,例えば根本的なプールの構造にかかわりますものについてとなりますと,それは個々の判断にはなりますが,日常の範囲を超えるものになれば,それは教育委員会等で要望があればお聞きした上で,みなと総局が判断し,設置するかどうかということになるというふうに考えられます。 32 ◯委員(井上 力) そうすると,今,地元から出始めているのは,できるだけ,従来のような営業でないことはよく理解するけれども,せっかくそこにプールがあるんやから,できるだけ開放して使わせてほしいという地域の声ですね。  それからあと,紫外線対策ということなんですが,紫外線対策でも,例えば全部屋根かけるなんていうのはとんでもない話やと思いますけれども,上がったところで──泳いだ後,丘に上がったときに,そこに若干の日陰をつくると,余り,運動会のときに使うテントのようなものじゃなくて,据えつけ型のものを使うというふうなことが要望として上がれば,みなととしては一定相談には乗りましょうと,こういうことになっているわけですね,確認させていただきたいと思います。 33 ◯山本みなと総局長 基本的に所有しているのはみなとでございまして,教育委員会の方で維持管理を含めた形のものをやっていただけるという形で思っております。したがいまして,例えば8月の利用とかになれば,教育委員会の学校開放等ございますので,そういった形のものを教育委員会が抱えるのかどうか,ちょっと私もわかりませんけれども,そういった運営方法になってくるんじゃないかと思っています。  また,先ほど要するに日を避けるというんですか,そういう施設の要望でございますけども,そういうご意見がきょうの委員会で出ておったということは教育委員会にお伝えしますけれども,基本的には私の知っている限りでは,そういったものはちょっと学校の方は,プールの中ではないんじゃないかと思っておりますが,きょうの委員会でそういうことが出ておったということはお伝えしたいと思います。  以上です。 34 ◯理事(高山晃一) 1点だけお伺いします。  この事業概要を見せていただいたら,18年度事業計画ですか,そんなところに載ってないので,お聞かせいただきたいんですけれども,ポートアイランド2期の地下駐車場についてです。まだ開発管理事業団の管理運営となってないんですけれども,平成10年度に建設がされて,延べ床面積1.8ヘクタール,駐車場台数400台の規模で17億円かけて外枠だけはできているんですけれども,まだ供用されていないという状況で,2002年12月20日の定例市会のみなと総局長の回答として,今後企業が集積し駐車場需要が出てくる段階で,照明あるいは保安施設等を整備して供用していきたいというご回答があったんですけれども,もうそろそろ供用すべきではないのか,もう建設から8年もたって,まだ使わないということですので,今後の見通しについて,まずお伺いをしたいと思います。 35 ◯山本みなと総局長 事業団のところでご質問が出たわけでございますけれども,まだ事業団の方に管理をお任せしているわけでもないし,この場でお答えするのが適切かどうか,私ちょっとわからないんですけれども,確かにポーアイ2期の駐車場ございますけれども,まだちょっと将来についてどうするかということについて,もう少しお時間をいただき検討していきたいなというふうに思っております。  以上でございます。 36 ◯理事(高山晃一) もう少しということなんですけれども,芝生広場,緑地帯とかが,市民の憩いの場としての機能も果たしているわけですし,ホームセンター等,大きなお店もでき,そうなってきたら,ポーアイ2期が単なる企業のオフィスといいますか,そういう企業の機能を果たすだけではない,憩いの場とか,そういう機能も十分発揮できる環境になってきていると思いますから,もうちょっとというんじゃなくて,具体的に時期を示して供用すべきだと私は思うんですけれども,いかがでしょうか,もう1度お伺いしたいと思います。  それから,もう1点,料金設定も結構難しいのは難しいと思うんですね。ムサシさんとかは多分,駐車場無料だったんではないかなと思いますんで,料金についてどんなふうにお考えなのか,以上2点,お伺いします。 37 ◯山本みなと総局長 そこまでご理解いただけてるのなら,非常に答えにくい質問でございまして,イズミヤさんとかムサシさんとかオープンして,無料の駐車場もかなり広い面積をお持ちでやっておられると。あと大きな流れとしては中央市民病院が動きもあるだろうと,またあのあたりのポーアイ1期と2期との連絡道路といったものもどうしていくのかということも,ことしはちょっと南公園の改修という形で挙げておりますけれども,将来的な課題も出てくるという中で,私として今,軽々にですね,料金とかこういったことを考えておるということはちょっと難しいものがございますので,やはりもうしばらくお時間をいただいて,検討させていただきたいというふうに思いますので,よろしくお願いいたします。 38 ◯理事(高山晃一) もう終わりますけれども,車いす利用者の方などが,周辺行きましたら,まあまあ配慮はされているものの,まだやはり円滑に移動がしにくいというような声も聞いておりますので,そうした車いす利用者の声などをしっかり受けとめていただきまして,動線の確保をしていただければということを要望して終わりたいと思います。 39 ◯委員(梅田幸広) 私は2点質問をさせていただきたいと思います。  まず駐車場。これニュータウン開発センターも一緒に絡むんですけど,俗に言うパーク・アンド・ライドいう形で,開発されたところには去年ですかね,この委員会で住民のための駐車場も含めてということで,ややふえてきて,それで去年の実績が821台,そしてまた,ことしが予定では900何台かになって,去年より──914台,そして約80台ほどふえる予定になっておりますけど,具体的に今後,まだ宅地分譲とか広げていかれるのに,駐車場は将来的にやっぱりふやしていかんことには,交通局も含めてパーク・アンド・ライドいう形で,皆さん西神線に乗ってくださいよという,神戸市全体として,その場合にどのように考えられておるのかいうのが1点と,それから,同じ駐車場でも,建設局等がやっているのは,頭打ちといいますか,例えば頭が1,200円でやっているけど,西神の場合全体的に──須磨とかあっこらでしたら,1回とめても500円ですよいうような場所もありますけど,まあええとこは高いんかどうかわかりませんけど,西神中央でしたら,頭打ちがなくって1,800円とか2,000円とか,やっぱり長くとめていたら,そのようなことも聞いております。  あわせて,1点だけいいなと思ったんは,開発事業団がやっている前の駐車場,あれ9時から10時になりましたでしょう,1時間延長していただいたいうのは,これは何人か利用されている方にとっては,1時間の延長でも,これ従業員といいますか,働いている人には迷惑やけど,1時間の延長で残業しても,何とか間に合うさかい,それはよかったなという声は聞いております。ただ,それで私が聞きたいのは,駐車場の今後の動向と,それとあわせて頭打ちなんかも考えられているのかということ。  それと,2点目は,緑地管理について。まず新しい住宅とかいろんな施設をつくりますと,はた周りの緑地をずうっとこう──毎年,施設ができればできるほど,管理する面積が広くなってくると思うんですけど。ただ,平成17年まではずうっと広がっとんですけど,18年度はがたんと落ちる予定になっておりまして,例えば緑地管理が15年が89,16年が92,17年が94,そしてことしの予定は76ということは,ここで18ヘクタールの緑地が減るということは,例えばええ方に解釈すれば,ポートアイランドとかその辺の緑地管理していたとこが売れたんかなあという,こちらに都合のええ方に解釈したんですけど,この18ヘクタールの減は,どのような予定になっているのか,それを1つお願いしたいと思います。  以上,2点です。 40 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) まず,西神の住民用の駐車場の関係でございますが,やはり一家に1台から2台というような流れの中で,やはりいろんな婦人市政懇談会とか自治懇談会の中でも,やっぱり駐車場の確保の問題というのは,特に西神地域につきまして,あるいは西神南地域については切実なところがございまして,いわゆるみなと総局が持っております周辺の未利用地というんですか,そこを住民用駐車場に整備していこうということで,徐々に整備を進めてきております。  特に西神地域が早かったんですけども,平成14年度に当初233台の駐車場の整備を行いまして,それから15年,16年,17年度と順次ふやしてまいりまして,これは西神南の方も整備を進めた結果,233台が現在,区画数としては609台の住民用駐車場の確保になっておりまして,ほぼ100%の契約率の状況になっておるということでございます。  それで,今後も,そういった土地が確保できる限り,そういう中で住民の方々の利用需要がある限り,いわゆる確保に努力はしていきたいなと,このように考えております。  一方,公益施設,特に西神なんかですけども,公益施設というんですかね,例えば工業会館とか,あるいは工業団地の中にも整備を進めておりまして,やっぱり団地従業員の方も,やっぱりマイカーで来られる方の需要があるということで,そういったところの増設なんかも図っておるところでございまして,大体,西神,西神南駐車場で,全体では914区画の駐車場の確保に努めておるところでございます。  それから,頭打ちの話でございますけれども,いわゆる時間貸し駐車場というのは,基本的にはパーク・アンド・ライドの名谷・1回500円とか,妙法寺・1回300円というのがございますけれども,大体時間貸しでやっておりますのは,ポートアイランドから六甲アイランドの方でございます。それで,いわゆる何時間とめても1日上限というようなことで,いろんな,建設局なんかでも試行されて,効果も上がっておられるのかと思いますが,事業団におきましても,六甲アイランドの西駐車場につきまして,これは去年の5月からでございますけども,1日1,200円ということで,頭打ち料金を採用させていただいております。今後も,そういったとめやすい,あるいは利用しやすい駐車場ですね,そういったものにつきまして,他のいろんな駐車場経営をやっておられるところの状況も見ながら,対応をしていきたいなと,このように考えております。  緑地管理につきましては,青木参与の方から。 41 ◯青木みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) ただいまご質問の緑地管理の面積の急激な減ということでございます。これは我々事業団でみなと総局から,団地造成に伴いまして,道路管理者あるいは公園管理者に引き継ぐまでの間,緑地を我々事業団が委託を受けておる,管理をしておるということでございまして,近年,道路も,公園も,整備をしてまいりまして,管理者の方に徐々に引き継ぎをできてきたということで,いろんな団地で数字は減少をしております。  また,ふえる部分としては,ポートアイランドの2期とか,その辺の緑地が,また新たな管理としてふえてはきておりますけれども,トータルとしてはポートアイランドの道路とか,いろんなところの道路が道路管理者の方に引き継ぎが終わっておりますので,そういう意味で,数字が徐々に減ってきておるということでございます。  以上でございます。 42 ◯委員(梅田幸広) まず,駐車場の問題ですけども,今,六甲の方で1,200円頭打ちという答弁いただきまして,そしたら西神中央のこの開発事業団が持っているところは頭打ちじゃないわけですね。といいますのは,一時利用というんか,朝9時ぐらいから晩の10時まで置いたら,きっちり1,800円ほど取られる計算にはなるんですけどね,それは頭打ちはされとってんですか。  それとあわせて,今,駐車場に関しては,ほかでも一応住民の要望に応じて将来的に確保していきたいと,これは非常にありがたいことなんですけど,今後,ニュータウンの中の西神南ですか,またたくさん家が今,あれは東町なんですかね──北町か,予定されておりますけど,結局そこらの方がふえてくれば,今,専務が言われましたように,どうしても一家に1台というより2台とかいうような形になってきて,また駐車場の必要性というのが,これ実際に開発されるときに,空き地といいますか,そういう中で計画的にされていると思うんですけど,なかなかその計画図見ても,駐車場用地いうのは余り書いてなしに,何かの大きな建物ができたときに,駐車場,おまけみたいな形でついているのが今までの現状じゃなかろうかと思います。その計画されるときには一応,やっぱりそれだけの避難空地というような形では,いろんな空き地はとられてとってんですけど,今も車社会と言われている中で,駐車場の問題いうのは,目に見えん問題でありますけど,大きな問題ですので,それは考えていただきたいと思います。  それと,緑地関係ですけど,先ほどの答弁で,要するに道路とかそんなんをちゃんと他の局に引き継いでどっと減ってきたと,これは非常にありがたいんですけど,例えば西神中央にしろ,西神南にしろ,いろんな施設の周りの緑地といいますか,例えばテニスコートでしたらテニスコートの横にずっとこう,テニスコートの中だけやなしに外側もやっぱり一応は開発事業団が管理されていると思うんですよ。特にことしみたいに長雨が続き,猛暑が続きますと,長雨のときはどっと草は伸びる,そしてまた今度暑なってきますと,その反動で,俗に言う草枯れができるいうんですかね,やっぱり特に梅雨前ですと,きれいにしていただいて,西神中央のあの通りを通れば,何というんですか,きれいに花が咲いて,これほんまに西区かなと思う,外国へ来とん違うかいうぐらいにきれいにされとるとこもあるんやけれども,ある一面では,やっぱり残っているところが,施設の中でも草まみれぼうぼうとか,具体的に名前挙げますというたら,ちょっとまたその関係の人は問題になると思うんで,やっぱり残っているところも,定期的にずっと計画的にされていると思うんですけど,植物いうのは同じように伸びてきますんで,年に何回か知りませんけど,邪魔くさいけど数一遍にいかんことには,どうしても伸びるとこはごっつい伸びてしまうというようなことがありますんで,今後ともその管理については,これから夏場なってきたら,特に草刈り──いやいや草刈りもあわせて,水やりですね,大変だと思いますけど,せっかく植えたもんを枯らさんようにひとつお願いしておきたいと思います。  今の質問は,西神中央の一応1,200円頭打ちというような形聞きましたけど,西神中央はどうなっているのかということ,それと,それから緑地管理におきましては,今,神戸市全体で何班ぐらいに分けてやられとるんかね,実際に管理されとっての,例えば東部,西部,中部いうような形で分けて,その中でまた下請というんか,恐らく僕らの想像では100班か150班ぐらいでその管理を分けとんじゃないかと思うんですけどね,神戸市全体の今の緑地管理を,恐らくその上側で,建設でしたら東部から西まで,ずうっと分けてやっとるような形なんですけど,開発事業団として,何班に分けられとんか,その中で実際に人的配置ができているのかどうかいうのを,この2点だけ質問します。 43 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 今おっしゃられている西神センタービルのことですけども,いわゆるこの駐車場につきましては,来客用──西神センタービルに来られた方のためにサービスを提供するという意味で,77台の来客用の駐車場を打ち出しております。営業時間も,ご指摘のように午前8時から22時までということで,14時間の営業を行っております。料金につきましては60分,いわゆる1時間までが210円で,以降30分単位で50円ずつふえていくということで,朝一番から22時までおられますと,計算しますと1,510円の料金がかかるということになるわけでございます。ただ,ここのビルの中には,塾,医療機関,それから文化センター,そういったものがかなり多く入っておりますので,いわゆるそういったところに来られる利用者のために設置しておる駐車場でございまして,台数も77台とそれほど多くございませんので,もし仮に例えば朝にとめて晩まで置いておかれるような方がここを利用されるということになりますと,本来,センタービルを利用していただける方の駐車場の確保という面では,非常に難しくなってまいります。したがいまして,頭打ち制というのが本当にいいのかどうか,やはりそういったセンタービルをつくった駐車場の本来の目的から考えて,いろんな面から考えてはいきたいなと考えておりますので,ご理解いただきたいと思います。 44 ◯青木みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) 緑地管理の関係でございます。委員ご指摘の緑地の管理の方法でございますけれども,西神ニュータウンとか,ほぼ成熟しております地域につきましては,メーンの道路ほとんどが,もう道路管理者,あるいは公園なんかは施設管理者に移管が終わっておりまして,現在ニュータウン等で我々が管理しております緑地といいますのは,周辺のへた地とか,そういうところが中心でございます。そういうことと,まだ残っておりますのは,西神南ニュータウンですね,あの辺は順次引き継ぎがまだ終わってない部分もございますので,住宅地周辺は大体道路管理者,あるいは公園管理者と同じようなレベルで,年に2回,あるいは住宅地では3回とか,この辺は我々の職員で巡回して,適正な形で草刈り等もやっております。  また,そういうことで,地域からのご要望がございましたら,また我々もそれに的確に,素早い対応をしていきたいと,このように考えておりますので,今後ともよろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 45 ◯委員(梅田幸広) 先ほどの西神中央の駐車場の件,実は私の知り合いから,ここ何でそない高いのいうて,今後言われたときに,今おっしゃられたように,あそこは客が来るとこやさかい,そこへ置いて仕事に行ったらあかんいうことをよう言うておきます。ほかのとこへとめよと。やっぱり趣旨をね,ちゃんと,あそこは非常に便利がいいと,近いから。あそこへ置いて,役所へと,──役所の人間じゃないんですけどね,役所へ来てるというか,ここへ来られて,遅く帰ったら,大体帰りはいつも8時半ごろになって,9時前後に帰るらしいんですけど,あそこ高いねという話があって,そんなことないやろ,神戸市は一応頭打ち決めとるでと。先ほどそういう説明いただいたんでよくわかりましたので,今後はそういう,便利がいいからいうてそこへとめるんじゃなしに,ほかにもプレンティとかいろいろあるさかい,そっちへとめるように,それはよう言うておきます。  それはそれでわかりまして,緑地の方ですけど,徐々に道路管理者,言うなれば建設局が引き継いでいると。我々も見て回って,何しますという答弁いただいたんですけど,私が聞いたのは,要するに開発管理事業団で何班ほどに分けて見られとってんですかと。というのは,1人で回って見てます,そして2人で回って見てますと,3班で回って見てますというような形で,実際に道路管理に引き継ぐまで,西神南にしても,まだ空き地というんか,結構そういうところがありますので,実際には具体的に今のこの開発事業団の人員配置の中で,多分,これはあくまで想像ですが,なかなか回りきれてないのが本音じゃないかと思います。実際にこの中で,いやあ,具体的に今,この機構の中で,施設課が回るんか,それとも設備課が回るんか言われたときに,大変だと思うんですけど,何班つくっているのかいうのをはっきり答えていただきたかったんと,それで,もしつくってなかったら,今後つくるんか。なぜそこにこだわっているかといいますと,やっぱりニュータウンの俗に言う道路管理者に引き継ぐまでの,そういうところでちっちゃな事故といいますか,事件といいますか,ごちゃごちゃしたところで,若者といえば,私も気は若いんですけど,いろんな大きな事件にならんことが起きているのが現状でございますんで,その辺1点だけ確認したいと思います。班をつくっているかどうか。 46 ◯青木みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) ちょっと今,何班という細かいお話,ちょっと私もすぐお答えできませんけれども,どっちにしましても,緑地管理,年に何回というオーダーで草刈りとか樹木管理やっております。例えば樹木でも枯れたり,そういう通報等もございますんで,そういう場合はすぐ対応して補植すると。あるいはハチがあって危険だという場合も,すぐ対応してやると。こういう形で,道路管理者の方にも当然,そういう要望が入ってまいりますんで,よく連携をして,すぐ対応していくと。既にそういう対応の業者も決めておりますので,我々の指示ですぐ現場に行けるという形でございます。  緑地管理,草刈り,なかなか年に4回という形でやればいいんですけど,これはもうなかなか,予算の問題もございますんで,住宅団地,人のたくさんおられるようなところの幹線道路,あるいはもう周辺の我々が多く今抱えておりますへた地の草刈り,この辺はレベルを変えて,年に1回というようなとこもございますんで,ご理解いただきたいというように思います。  以上です。 47 ◯委員(梅田幸広) 終わりますけど,年に4回,それで一応おっしゃいますけど,草の生えるのは年に4回ではとても無理ですから。住宅の方はそれぞれの人が地元の方である程度やってますから,そのへた地について本当に──へた地いうたら相手の土地に対して申しわけないけど,その残っている土地ですわね,もう草まみれになっているとこは,特にことしみたいに暑いときは,ハチの巣とか,いろんなものがありますんで,要望して終わっておきたいと思います。 48 ◯委員(山下昌毅) ちょっと忘れておりましたので。今年度の建設事業の中で,ユニバーサルデザインを踏まえて,かすがプラザの改修工事ということで計画をされておりますけれども,これについては非常にありがたいことなんですけれども,日程について若干お聞かせを願いたいと思うんです。 49 ◯国生みなと総局参与((財)神戸市開発管理事業団専務理事) かすがプラザのリニューアル工事に伴いまして,現在,店舗が2階にございまして,コープは店内にエスカレーターを持っておられるんですが,店外のいわゆるこのプラザの中での利用者が使えるエレベーターということで,新しくエレベーターを設置する予定にしております。それに伴いまして,やはり店舗も18年経過しておりますので,いろんな面でやっぱりお化粧直しが必要だということで,共用の通路,天井,壁,そういったものを改修する計画を立てております。  あわせて,若干,使いにくいとご指摘もあるトイレにつきましても,使いやすいトイレを目指して改修する予定にいたしております。現在,設計中でございまして,大体9月──秋ですね,9月から11月ごろに工事を進めて,それで年末の商戦,あるいはそういったころに間に合うように努力をしていきたいと,このように考えておるところでございます。 50 ◯委員(山下昌毅) 今まで非常にあそこですね,車いすの方が一周回らないと入れないということで,エスカレーターで無理して後ろから支えてということであったんで,エレベーターができるということで,非常にありがたいなと思っておりますので,ぜひ進めていただけるようにお願いして終わります。 51 ◯委員長(山田哲郎) 他に。  (なし) 52 ◯委員長(山田哲郎) 他になければ,残り5団体の審査がございますけれども,午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。午後1時5分より再開いたします。   (午後0時4分休憩)   (午後1時6分再開) 53 ◯委員長(山田哲郎) ただいまから,外郭団体に関する特別委員会を再開いたします。  午前中に引き続き,みなと総局関係団体の審査を行います。  それでは,財団法人神戸港埠頭公社について,ご質疑はございませんか。 54 ◯委員(大かわら鈴子) それでは,経営改善のことに関してお伺いしていきたいと思うんですが,外貿埠頭貸付料が,13年度までは110億円あったものが,16年度に比べたらわずかに今回,増加はしているんですけども,それでも78億円程度,これは事前にお聞きしましたら,埠頭貸付料の3割カットの影響ということで伺ったんですが,これ20年まで3割カット,これ延長するということであるんですけども,これ本当に経営上のリスクがかなり大きいと思うんですけども,これは今後もこのようにずっと続けていかれるのかどうか,どのようにお考えなのか,お聞かせください。 55 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 私どもの貸付料でございますが,平成14年1月に3割カットということを実施いたしまして,3年3カ月の限定という形でやってまいりました。つまり15,16,17年の3月までやってまいりましたけれども,その後,さらに3年間延長しようということで,平成20年までになっておるわけでございます。この3割カット,私どもの経営上で申しますと,約30億ほどの減収になっておりまして,この減収を補てんする特段の明確な措置というのはなかったわけでございますけど,私どもの経営上にとっては非常に大きい──先生ご指摘のように,経営上のリスクが大きいというのはおっしゃるとおりでございます。  ただ,私どもそれをどう乗り切っていくのかという意味で,PC-1から5の再開発,ほぼ94%進んでまいりました。そういった当面の経営改善ということについては,一定の成果を得たものとは思っておりますが,これを平成20年以降,一体どうするのかという話について,今ここで私ども明確に申し上げれる状況はございません。ただ単に経営という意味だけでいけば,早くやめたいというのは,もうそのとおりでございますけれども,しかし,そこで事業を営んでいらっしゃる船会社,港運会社の皆様方にとっては,やはり貨物がふえて,トータルのコストが下がってすれば,私どもの賃料に対する負担力も上がってくるという問題がございますので,私どもやはりこの3割カットをやめていくためには,その前提として,神戸港の貨物量の増加,私どもでいうポートセールスの強化といったことが,やっぱり今後とも必要なんだろうと思っております。そういったことと相まって,この20年の4月からどうするかという話は,また決まってくるものだろうと思っております。  以上でございます。 56 ◯委員(大かわら鈴子) 今,再開発の,PC-1から5の話もあったんですけども,これまでは遊休地を売却して,特別利益が入ってきたということで,黒字にはなっていると。でも,その土地自体が,もう売っていけるところが,もうほとんど残ってない状況ですよね。それ考えても,今後,状況かなり厳しくなると思うんですけど,そのためにも経営改善策として,ポートセールスの推進が,この32ページですか,ここでも挙げられているんですけども,それ見せていただいたら,バースの利用促進,特に物流拠点を持っている企業や内航フィーダー利用促進のため,セールス活動を強化していくというふうに書いてあるんですけども,その結果が──その荷物をふやすということはわかるんですけども,その結果が公社の経営にとって,どういう影響を与えて,どう改善してきたのか,まずこれをお聞かせいただきたいということと,それから,空きバースについてなんですけども,外郭団体の経営評価委員の報告でも,これ14年に評価がされてますよね。空きバースの維持管理費が大きいということで,対策がこの中で求められています。六甲アイランドのRCの1とか2もあいたままですし,まあ言えばPC-16,17もCOSCOが移ってからは,三井倉庫だけになっていると,こういう状況で,ほとんどが船が入っていないというところがあるんですが,これらについてはどうしていくのか,この2点をお聞かせください。 57 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 先ほどもちょっと申し上げましたですが,私どもはやはり荷物がふえるということは,私どもが管理しておりますバースへの土地需要がふえるということだと認識しております。具体に神戸港の貨物量がふえて,コンテナの量がふえる,それはヤードの需要につながる。一番端的な例が,例えばPC-14・15,ここがここ数年の間にほぼ倍増するような勢いで,非常に元気にボリュームをふやしていただいておりますけれども,それに伴って16番の方に一時的にではございますけれども,ヤードをお借りいただくことができるようになっておりまして,それなりの収入をいただける形になっております。ただ単に私どもの収入をふやすというのは,この3割カットを戻すことではなしに,できればそういう形で,神戸港の貨物がふえることによって,土地需要が高まって,私どもの経営改善につながるという,こういうストーリーをきちんと描いていけるように頑張っていきたいと思っております。  それから,経営評価委員から維持管理についての改善をというご指摘,平成14年にいただきまして,私ども平成16年に3カ年の中期経営計画を策定いたしました。この計画の中でも,義務的経費を除いて経費を3割カットしようということに取り組んでおりまして,年間3.5億円の経費削減を現在も続けております。  空きバースを抱えておりますと,こういう空きバースでありましても,固定資産税,都市計画税等かかってまいりますので,実は非常に厳しい話ではございますけれども,現在,例えばRC-1番・2番でございますと,例えば車両置き場に使っていただくとか,あるいはコンテナの一部置き場になっておりますし,工事の事務所に使うとか,そういった暫定的な利用で,そういう日常の維持管理費とか固定資産税,都市計画税程度は賄える程度の収入は得ておりますけれども,残念ながらそういった利用だけでは償還金という一番大事な部分を賄える状況にはなっておりません。この空きバースを私どもPC-1から5はもう94%でございまして,残り2.8ヘクタールだけございますので,今後はRC-1・2を視野に入れて動いていかざるを得ないと思っておりまして,現在も専任チームを設けまして,神戸港の貨物量の増加にもつながるということを念頭に置きながら,日常のポートセールス活動とも連携を組みながら,企業の誘致に取り組んでおるところでございます。  この六甲アイランドの場合は,ポートアイランドと違って,大阪の商圏に近いというのは,1つの私どもとしては売り文句になると思っておりまして,現にそういった視点から幾つかの企業からも強い関心を示していただいておるところもございます。今後とも早期の成約を目指して,またそれが神戸港の港勢の進展につながるようにという視点で頑張ってまいりたいと思っております。 58 ◯委員(大かわら鈴子) 興味を示しているところがあるというお話ですが,ずっとなかなかこれここが埋まらないと,あいたままであるという状況は変わってないですよね。だから,やっぱしこれ本当に対策が必要なんだと思うんですね。  先ほど言われてました荷物のことですけども,内航フィーダー貨物が努力をされたというのはすごくわかります。そのことによってふえているということは,言われたように神戸港全体の活性化ということでは,物すごく重要なことやと思うんですね。しかし,公社自体の経営ということで言えば,それを改善させるということにはならないと,回り回ってという話ですから,回り回って,そのうちよくなるということで済まない状況に来ているんじゃないかなと,今思うんですね。経営改善策を見ても,ポートセールス以外は土地の売却と経費削減だけですよね,これ挙がっているのが。もうその土地自体ももうないと,あとは仕事行くだけやから,ポートセールスがメーンになってくると思うんですけども,これかなりシビアに見ていく必要があると思うんですよ。その意味でも,外郭団体経営評価委員会の報告の中で指摘されてました,バースごとの収支計算もしっかりやるべきだと,それで内部管理に役立てるべきなんだということが言われてましたけども,これについてはどのように取り組まれているんでしょうか。 59 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) ご指摘のように,私ども経営改善という意味では,貨物をふやしてというのは,回り回ってくどい迂遠な方法やというのは,おっしゃるとおりでもございまして,他方で,しかしそれが一番の私どもにとっての正攻法でもあると思っております。また,神戸というまちにとっても,それが一番いい方法だろうと思っておりまして,何とかそれに耐えれるように,私どもとして経営改善をしていきたいと思ってます。  ただ,私どもの事業,予算を見ていただきますとわかりますように,非常に装置型の産業になってしまっておりまして,実際上の私ども経営削減,3億5,000万やっていると言いましたですけども,トータルの私どもの経営改善という意味では,けたが違う,先ほどの3割カットだけで30億の負担が出てきておるわけですので,なかなかこれに見合うような事業改善というのは,そう簡単にできるものではございませんですけれども,やはりこの正攻法ということをきちんとやって,神戸市にとっても,我々埠頭公社にとっても生きていけるような,そういう仕組みと努力を続けてまいりたいと思っております。  バース別の収支計算というお話,これは経営評価委員からも出ておりましたので,私どももバース別の収支というのは,一応,内部資料として持っております。ただ,具体のこの数字については,各借受者の負担額も出ておりますので,中身をお話しするわけにはまいりませんですけれども,私どもの経営を考える際の指標としては,活用いたしております。 60 ◯委員(大かわら鈴子) 耐えられるように経営改善していくんやというお話でしたけども,これ経営改善策なんですけど,これ見せていただいてたら,これが18年,17,16,ずっと全く同じ文章なんですよね。同じことしか書かれてないと。これ本当に言葉も全然変わらんとそのまま書かれているというような内容ですよね。これしっかりとその状況なりを分析した,その上に立って書かれているんだったら,もうちょっと何か変化が出てくるんじゃないか。それこそシビアに見ていかないかん状況なんですから,もっと何か,どないもできないんですというんじゃなくて,考えていくべきじゃないのかというふうに思います。
     空きバースについては,これまで船社に言われるままにずっとバースをつくってきたわけですよね。そのやり方自体が一体どうだったのか,こういうことについても改めて考えるべきじゃないかと思うんですね。莫大なお金かけてつくったバースが,今ずっとあいて使われずに,そのままにされているという状況なんですね。RCの1なんかは,上組に言われて,大型船が来るからいうことで,しゅんせつまでしたのに,船来ないまま,上組も結局,別のところに移られているという今状況ですので,こういうむだを繰り返した結果が,これからも874億という残債を返していかなあかんと,こういう状況になっているわけですから,公社として,この責任についてはしっかりと考えていただきたいと思います。  終わります。 61 ◯理事(たけしげ栄二) この前の通常国会で特定の外貿埠頭の管理に関する法律が成立をした,これは株式会社で埠頭の管理運営ができるということに実はなったわけです。そこで東京都は,石原都知事はですね,東京港の国際競争力を強化するため,そしてまた,臨海都市部分の総仕上げとして,東京の埠頭公社を民営化にするようなことを実は言っておりますけれど,神戸の埠頭公社は東京とは大分事情が違うと思うけれど,今後,神戸の埠頭公社の考え方についてお伺いしたいと思います。  2点目,32ページにあるんですが,最大の貿易相手国である中国の貨物誘致を推進するため,新たに開設した上海事務所を活動拠点に,現地の船社や物流事業者及び中国へ進出する日系企業等に対し,神戸港の利用促進を働きかけていきたいと,こう書いておりますけれど,具体的にどのような働きかけをしているのか,お尋ねします。  以上,2点。 62 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 東京は,この5月12日でございましたが,そういった民営化を進めようという発表をいたしました。昨年,国におきましてスーパー中枢港湾選定委員会の下部組織として,港湾の管理運営のあり方に関する検討会というのが設けられまして,その中で民営化するか,公共化するか,あるいは財団のまんまでおるかという,3つの選択肢が示されてまいったわけでございます。そのうちの1つであります民営化ということを具体化していこうということで,国の方でつくられた法律が,今,先生ご指摘の特定外貿埠頭の管理運営に関する法律ということで,私ども従来,承継法と申しておりました,外貿埠頭公団の解散及び業務の承継に関する法律が,一部改正という,ほぼ全面改正に近い形で改正されてまいってきておるわけでございます。この法律によりまして,この特定外貿埠頭の管理運営者として,現行の財団法人に加えまして,港湾管理者が株式の2分の1以上を保有する株式会社も管理主体として認められることになったわけです。そしてまた,国はこれを応援していくために,この18年度におきまして民営化会社への固定資産税の減免措置でありますとか,登録免許税の減免,あるいは不動産取得税の免除──非課税ですね──といった支援措置をしております。  ただもう1つ,国の国土交通省の方で財務省に要求された中で,港湾コストを低減していくために,下物を公共化してほしいという要望もあったわけですが,これについては財務省との折衝の中で認められなかったと聞いておりますが,そういった民営化会社に対する支援措置がされております。  また,他方で,公益法人改革もことしの5月国会において通っておりまして,私ども埠頭公社につきましても,平成25年度からは営利法人と同様の扱いになるんじゃなかろうかと,法人税もそれに伴って課税されるんじゃないかと,そういう見込みでございます。そういった外部環境の中で,私どもとしてどういう選択肢をとっていくのかということになってまいるわけですけれども,これは東京は既に発表いたしましたですが,ほかの公社さんも私どもと同様に悩んでおるところでございますけれども,こういう民営化に対する国の具体的な予算措置なり支援の動向,あるいは先ほど申しました公益法人改革,実際に税制がどうなっていくのかといった動向,それからさらにはスーパー中枢港湾関係の予算の動向,こういったものを十分に私どもとして見きわめながら,港湾管理者でありますみなと総局と十分緊密に協議・検討した上で,将来の神戸港に役立つような我々のあり方というのを,もう少しお時間をいただきまして,検討してまいりたいと思っております。  それから,中国の上海事務所について,具体的な取り組みをというお話でございました。現在,神戸港にとりまして一番大きな貿易相手国は中国になってまいりました。既にアメリカを抜いておりまして,神戸港全体の輸出入貨物の4分の1以上を占めると,実入りでいえば3分の1を占めるというところまでまいっております。中でも上海は船社,物流会社が集中いたしまして,中国最大の経済物流拠点となっておりまして,また海運情報の集積地ともなってまいっております。  神戸港の貨物の増加を図るためには,この海運情報の収集とともに,またこの中国の貨物──毎年,中国の経済成長自体は10%ですけれども,港の取扱量で見ると,上海に限らず青島,大連と,これを見ましても大体年間20%から30%,多いところは40%というような勢いで,港湾貨物量が伸びております。この貨物は,やはり神戸にどう取り込んでいけるのか,もちろんそれが全部日本に来ているわけでございませんでして,アメリカなんかに行っているのが多いわけですけれども,日本にまいってくる貨物をどう神戸に取り込んでいくのかという視点で考えましたときに,やはり中国──上海での活動を強化することが非常に重要だろうと感じたわけでございます。  具体の活動といたしましては,船社なり物流事業者等への貨物の誘致を進めてまいりますとともに,荷主企業であります中国企業,あるいは日系の企業に対しても誘致活動を続けていきたい。また,中国の物流事業の調査なり情報収集といったこともやっていきたいと思っております。  中国という国は,コミュニケーションを大事にして,友情を重んじる国だというふうなこともよく言われております。私どもとして,今までも中国に対するポートセールス活動はやってまいりましたですけども,やはり神戸からできるのは年に1回,2回というレベルでしかございませんでしたですけれども,こういう中国との間で,今まででは築けなかったような信頼関係の構築,そういったことも期待できるだろうと思っていますし,また日本では容易に知ることができないような中国側の物流事情とか,あるいは商習慣の実態,そういったことも的確につかめるんじゃなかろうか,そういうことと,私ども神戸でやるポートセールス活動とを連動させて,神戸港の発展につなげていきたいと思っております。  以上でございます。 63 ◯委員長(山田哲郎) 当局,答弁,簡明にお願いしたいと思います。具体的に,よろしくお願いします。 64 ◯理事(たけしげ栄二) 具体的にと聞いたんですが,余り具体的な方策は聞けなかったと思いますけれど,例えば上海事務所で何人いて,このようなことをして,どういうようなこと,具体的なものをもっと聞かせていただきたいと思うんです。 65 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 私ども組織としましては,ことしの4月に埠頭公社の上海事務所をつくりまして,職員1名──所長1名を配置いたしました。実際には,上海に赴任しましたのは5月22日でございます。その後,関係機関なり日本の船社,あるいは日系の企業への具体的なセールス活動をやりました。それとともに,中国で私どもやっぱり事務所を設立するというのは,中国政府の許可が要るわけでございますが,この許可の取得に若干手間取っております。まだ正式の許可は出ませんので,実は,例えば名刺を配るということにも若干の制約を感じざるを得ないような状況でございまして,何とか9月中には,この許可を得るようにしたいと思っております。  そういった中で,実際に船社等を回ることは,しかしできますので,そういうことをやっておりますのと,それから7月にはアシスタントとして現地の中国の方を兼通訳ということで,1人雇用をいたしまして,現在は2名の体制で,そういう船会社なり荷主企業を回り始めておるというところでございます。 66 ◯理事(たけしげ栄二) これ以上は言いませんけれど,例えば上海,南京だとか,あるいは天津とか,ああいうところに派遣職員行ってますけれど,具体的なものが余り見えてこないように思うんですね。今回はこういうことは9月からかどうかわかりませんけれど,具体的に来年のこの委員会で,このぐらいの成果が上がりましたということは,報告は聞かれますよね。それだけ聞いて終わります。 67 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) そうなりたいと思っておりますし,私もやはり2,000万もの金をかけてやる事業でございますので,そうするための努力を最大限努めてまいります。 68 ◯委員(向山好一) そしたら質問,関連してしまうかもしれんけど,3点ほどお聞きします。  まず,埠頭公社さんの大切な財産やったPC-1から5を,再開発のために売却されました。あと残っているのがPC-5の一番端っこの3ヘクタール弱ぐらいだということなんで,ほぼ再開発事業も完了を迎えておるということですけども,その総ヘクタールの売却額が370億円程度で,その売却益が278億円と聞いてますけども,今期も17年度損益計算書で73億8,000万円,そういう特別利益が,ここ数年出ているわけですけども,例えばこの17年度の損益計算書を見ましても,特別利益を除けば,12億円程度の赤字になっているわけでして,要するにそのPC-1から5の売却の恩恵を十分こうむった形の埠頭公社の決算やっているわけです。それはええことやということなんかもしれませんけども,当然,それは事業終結に向かうわけですから,それ頼りの経営で本当いいのかなというのがあります。  そういう,まずお聞きしたいのは,そういう再開発によって財政的なプラス要因になったことを,一体経営上でどういう──長期的に見て,経営安定化に資することができたのかということですね。単に赤字の穴埋めであったならば,全く意味がないんじゃないか。そこで,経営基盤の強化にどう資したのかと,このことをお聞きしたいなというふうに思います。  2点目は,今,たけしげ理事からもあったように,中国との貿易,これも私,この文章をずっと再三眺めているんですけども,その中国との貿易を重視するというのはいいんですけど,今,答弁でも全くわからないんですね。ですから,一回,数字的に,今,中国の貿易,20%ふえたっておっしゃってましたけども,神戸でどんだけこの輸入額,輸出額は,どういう推移であったのかということの数字をちょっと教えていただきたい。  というのは,今まで中国との貿易を重視して,例えば上海・長江プロジェクトという復興の国家的プロジェクトとはいえ,あれだけたくさんの投資をして,シンボル的な事業として展開してきたものが空中分解してしまってますよね。あるいは新たな中国人街という,ポーアイ2期に,そういう中国の企業を集積しようという,そのプロジェクトもとんざしました。フォーチュンリバー号って今どこにあるかわかりません。そういうふうに中国との貿易を重視しようと,あるいはいろいろ事業をやっていこうとしたことと逆行しているような結果に今なっている上で,なおかつこういう文章を書いているということに対して,一体どういう戦略があるのかということが,我々には見えてこないんですね。  そういう意味で,この上海事務所の活用というのはいいですけども,その中国との貿易で,今どんだけの実績が上がっていて,今よく言われているのが,中国との貿易で阪神の間でいつも言われているのは,大阪に持っていかれていると言われているんですよ,荷物が。輸入なんか特に大阪方面へ全部流れていると言われているんですけども,そういうことを阻止する戦略って一体何なのかと。今言うような,ちょっと数字的にちょっと教えていただきたい。これが2点目です。  そして,もう1点は,埠頭公社,今,RC-1・2なり,空きバースがあるということを言われておりますし,これ公共埠頭の話とも共通するかもしれませんけども,中古車市場,あるいは例えば車じゃなくて建機でもそうなんですけども,そういう中古の建機なり車なりを神戸港に集積しようとしている動きというのは,物すごく加速してますよね。年間で10万台ぐらい実績があるというふうに言われております。この流れをやっぱり埠頭公社としても,何らかの活用する方法があるんじゃないか,このように思ってます。  今,ロシアと中東ですね,ドバイ,あの辺の航路があるようですけども,例えば東南アジアとか,そういうあたりにも日本の中古車が流れていくということがたくさんあって,ほかのとこではあるんですけども,神戸で今のとこないようなので,そういう東南アジア系の航路みたいなものを開発する必要もあるかもしれません。そうしたらもっと中古車市場が活況を帯びてくるかもしれません。そういう空きバースを利用してとか,そういう形での,特にそういう今申し上げましたような中古車物流,そういうことについての今のお考えといいますか,おありなんでしょうか。  以上,3点お聞きします。 69 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 経営基盤の強化という視点で,こういう土地売却に伴う額をどう生かしたかという話でございますけれども,私ども約300億ほどの利益が,この1から5で出たわけでございますけれども,これがなかりせばと考えれば,私ども現在の3割カットを続けようというような施策は,これもあり得なかっただろうと思っておりますし,この資金をうまく活用して,神戸港の発展に役立てようということで,公社の経営を努力してまいったつもりでございます。  中期・長期的に見ると,まだまだ私どもこんな額では足りない,非常に苦しい経営状況は続いておりますけれども,私どもの経営状況を申しますときに,損益面での見通しという話と,実際の資金収支での見通しという2つの側面がございますけれども,これはどちらもどういうふうに予測していくかというのは非常に難しい。特に私ども公社改革ということを進めようとしておるわけでございますので,そういう我々自身がどうなるのかという問題もありますし,また外部要因としまして,今の固定資産税の減免を2年間いただいておりますけど,これが今後どうなるのかとか,あるいは法人税課税,今の財団法人のままでおるとしても,法人税課税がどういう率でかかってくるのかとか,外部要因がいろいろございますから,明確な見通しは難しいですけれども,平成20年代の中ごろになれば,損益面では私ども黒字に転じることができると思っています。単年度で見れば,黒字に転じる見込みでございます。  ただ,資金収支面でいきますと,まだまだ苦しい状況は続いてまいります。現ナマは持ってないということでございまして,これを私どもとして経営上,どう乗り切っていくのかという問題を抱えてはおるわけでございますけれども,そのための1つとして,私どもはRC-1・2も活用していきたいと思っておりますが,何とか乗り切れるように努力をしたいと申し上げるしか,今のところないかなと思っております。  それから,中国との関係で,神戸での輸出入の具体の数字をというお話でございますが,輸出面で見ますと,中国との関係では昨年が7.8%の増加をいたしております。これ全体が6.7──申しわけありません,ちょっと数字は後ほど。  それから中古建機の話で,神戸港で建機がふえておる,これを埠頭公社としても利用していくべきだというお話です。おっしゃるとおりと思います。中古の建機──建機は余りコンテナに入っていないかと思いますけれども,中古の自動車類はコンテナに入って,輸出入をなされておりますので,それは今,USSさんで売れた車,あるいはHAAさんでもそうだと思いますが,現実にコンテナに入って輸出されておる例もございますので,私どもとしてもそういった動きについては応援してまいりたいと思っております。 70 ◯山本みなと総局長 先生ご指摘のとおり,中古自動車につきましては,新聞情報等で10万台ぐらいの輸出につながるとか,あるいは西日本では堺泉北が有名な輸出基地であったけれども,神戸がそれに次いでとか,あるいは匹敵するぐらいの輸出基地になっておるというような新聞記事も載っておりまして,11社ぐらいの中古車の,トラックも含めてですけれども,オークション会場が神戸に出てきておるという形,中古建機は7社ほど出てきておられるという形で,実はこういった方たちの情報交換会といったものを我々持っておりまして,非常に活況づいているという形で,私どもも聞いております。  これはある面で,神戸港の輸出向上の大きな1つの転換期かなという思いも持っておりますけれども,これを逃す手はないという形で,我々としても鋭意そういった中古自動車のですね,あるいは中古建機の輸出増というのを図ってまいりたいというふうに考えております。そのために昨年,RCの1の埠頭用地から港湾関連用地という形で,そういった輸出にも対応できるような港湾計画の改定をしているわけでございますけれども,今のところそういった1つの倉庫利用というような形の利用しかないということでございますけれども,今,埠頭公社ともども,そういった企業誘致も兼ねて私ども動いておりますので,もう少しお時間をいただいて,RCの1・2を使うような船社なり業界が出てくるということを,もう少し時間をいただきながら誘致してまいりたいというふうに考えています。  中古建機あるいは中古自動車については,おっしゃるとおりドバイとか,ロシアといったところが中心でございまして,東南アジアも非常に重要な市場でございますので,そういった観点も踏まえながら,引き続き企業誘致なりにも頑張ってまいりたいというふうに考えております。 71 ◯野中みなと総局参事((財)神戸港埠頭公社経営管理部長) 先ほどの中国との貿易の状況でございます。平成17年度のトンベースでございますが,前年比で輸出の方が7.8%の増,輸入の方が11.1%の増というふうな形になっております。  なお,コンテナ貨物の実入りの貨物の状況でございますが,シェア的には2001年──平成13年でございますが,神戸港の輸出全体に占める中国貨物,香港を含んでおりますが,29.8%でありましたものが,2005年──平成17年には35.3%,輸入の方は30.3%ありましたものが34.0%,神戸港全体輸出入合わせますと,30.1%でありましたものが34.7%というふうに,中国貨物のシェアというのは増加しております。  以上でございます。 72 ◯美濃みなと総局参事 今の先ほど先生おっしゃいました大阪先行,神戸先行という,中国貨物の入港の関係でございます。こういった中国貨物をいかにして把握していくかということでございますが,先生おっしゃるように,大阪の場合,神戸と大阪と両方入る中国船というのが多うございます。これはやはりリードタイムの関係で,一刻も早く輸入物は消費地に近い大阪で揚げたいということで,大阪で揚げた後,輸出物を神戸に来て,神戸で輸出物をとって中国へまた帰ると,これは横浜・東京の関係でも,ほぼ同じような関係でやってございます。  ただ,私どももケース的には神戸から大阪の消費地の背後圏へ持っていくのには,それほど時間的,あるいは距離的な変化があるわけではございませんので,我々ポートセールスをしている中でも,先に神戸港へ入港してもらえないかと,そこで輸入物もおろし,そして神戸にある輸出物を揚げていけば,効率的な配船ができるのではないかということで,ポートセールスを行っているわけですが,やはり先ほど言いましたリードタイムの関係等で,先に消費地である大阪に揚げたいという声が多うございます。  それじゃ神戸に入港するにはどうすればいいんかということで,ポートセールスでお話をさせていただいているんですが,現実的にある程度まとまった輸入物があれば,神戸先行ということもできますよというお話も多く聞いておりますので,今回,上海に職員を派遣いたしまして,特に通販とかスーパーとか,そういった輸入物でまとまった貨物を阪神圏に持ってきている企業等々を中心に,とりあえずまとまった貨物を神戸先行で揚げてくださいと,そうすることによって,神戸で輸出物も積み上げて,効率的な配船ができるんじゃないですかというようなところもあわせて,上海の今度の事務所の職員も,個々の企業にそういった面も含めてPRをしていきたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 73 ◯野中みなと総局参事((財)神戸港埠頭公社経営管理部長) 申しわけございません。先ほど13年度,17年度というふうなことで申し上げまして,申しわけございません,暦年でございまして,13年,17年ということで訂正をさせていただきたいと思います。 74 ◯委員(向山好一) いろいろとご答弁いただいて,時間をくださいというのが,何か共通のキーワードみたいな感じで,本当,時間をかけてようなったらそれでいいんですけども,そのためにはやっぱり,当然セールスの熱意というのが必要ですけども,やはりその熱意だけじゃなくて,相手の方々にメリットを感じていただけるような具体的ないわゆる戦略ですね,政策というのが必要でございますから,そういう面を十分充実していただきたいと思います。  今,中国の輸入のことでも,消費地が大阪の方が近いからと。しかし大きな企業をどうしても神戸にということのセールスをしているということですけども,それでしたら,物流のやっぱり高度化ということを1つの売りにして,神戸に持ってきたら本当にデリバリーが便利やと,店舗とかにほんとすぐ配達ができると,そういう技術的な開発というのも必要ですし,それを専門としている業者さんをやっぱり誘致してくるというのも大切じゃないかと思いますんで,そういうことを重視しながら,セールスしていただきたいということを要望しておきます。  それから,埠頭公社全体のお話を聞きまして,本当に厳しい状況は変わらないということはよくわかりました。それで,民営化の話もありましたけども,そういうバース自体を民間企業にも運営をしてもらうという手法というのは既にありまして,例えば北九州やったらPSAというシンガポールの企業が既にオペレーターやっとるんですね。それは何がメリットあるかいうたら,そういうノウハウもさることながら,そういう人脈ですね,それを活用できるということもあるんですね。ですから,そういうシンガポールとか,香港にもありますよね,大きなハチソンやったかな,忘れてもた──そういう大きな物流のオペレートね,そういう会社にやっぱり神戸でもやってもらうということによって,アジア系の人脈が広がっていくわけですよね。だから,神戸の埠頭公社,神戸の人間とか,あるいは日本の船社さんなりかがやるだけじゃなくて,アジア系の人脈をたくさん持っているような会社のノウハウ,あるいはマンパワーを活用する,そういう方向も一考じゃないかなと,そういうことも思っています。それはまた提案させていただきます。  もう1つ,最後の質問なんですけども,今,PC-1から5で3つの大学が来ます。そして,最初4,000人,来年ですね──来年度4,000人,いずれ7,000人ぐらいの学生さんが来るというふうに言われてますけども,これは埠頭公社さんが云々じゃないかもしれませんけど,埠頭公社さんが売り主なんで,ちょっとその辺を考えていただきたいということが1つあるんですけども,あそこの例えば学生さんがやってくる中公園でしたかね,あの駅か,市民病院前駅か,その辺で皆さんがおりて,大学に通いはるんですけども,学生街という雰囲気じゃ全くないですよね,あそこ。もう間違いなく物流関係のそういうまちなんですね。そこに学校がやってきたら,物すごい違和感があるんですね。  例えばあそこの今支払基金か何かのビルがありますけど,あの周辺の交差点って一体何なのかなっていうたら,もうトラックが通ることが前提みたいな交差点ですよね。あそこに10代後半,20代の若者7,000人,あそこ行き来するとなったら,非常に何か安全上でも問題があるし,全く似つかわしくないんですよね。  そういう意味で,やっぱり学生たちが集まるようなまちに変えていくということも必要じゃないかと思いますし,例えばデッキをやっぱり張りめぐらすとか,それと中公園に歩道ありますけども,どうもそれも合わない。やはり悪いけど,港湾関係者が通勤するための,今のところ歩道橋ですけども,それはやっぱり若者が集うまちというか,そういうことにも配慮したまちづくりというのが必要じゃないかと思いますし,それは埠頭公社の問題じゃないかもしれませんけども,売り主としてのそういう観点が必要じゃないかと思います。そのあたり何かお考えお持ちなのかどうか,それだけお聞きします。 75 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 私ども,売り主といたしまして,今やっておりますことを少し申し上げますと,今3大学さんと,それから市に入っていただいて,一緒にまちづくり協議会といったものを設けております。この協議会の場で3大学としての共通の課題を考えるとともに,それから住宅団地の中ともどう連携していくべきであるかとか,先生ご心配の港湾幹線の50メーター道路なんかがありますから,これらをどう渡って,どう歩行者ネットワークを築いていくのかとか,そんなことが彼らにとっても課題になっておりますので,今一緒に話をしておりますが,現在,私どもの方で市民病院からずうっと真西にかけて,市民病院の北側を通る形になりますが,歩行者デッキの工事に既にかかりました。来春にはデッキができ上がる予定でございまして,これが1つの大きな歩行者動線になろうと思っております。安全という意味では,これで確保をしていきたいと思っております。  それから,まちを変えるべきだ,若者に配慮したまちづくりをという話で,これは今どこまでできるかについてはあれでございますけれども,市民病院から中公園にかけてには,まだ空き店舗等もございますから,こういったものがうまく活用できるようなシステムができればなあといったことも,市とともにお話をしております。  以上です。 76 ◯委員(向山好一) わかったようなわからんような,そんなお話でしたですけども,市民病院のところは,やっぱり病院の通院の方々が行かれるということ,駅をつくったときもそれが趣旨でしたし,いずれまた移転をいたしますけども,それも中公園ですかね,あれはもうポートアイランドの入り口で,何かビルがありましたですね,あれ,ポートアイランドセンタービルというんやったかな,今も何か活気がないですからね,あのあたりを活用したら,もう結構何かいいまちになるんじゃないかと思いますから,あそこの交差点付近ですね,あれをもうちょっと何か活用するような方法を考えていただきたいなというふうに思います。  それから,中国に関しては,確かにやっぱり相手がしたたかな国ですから,友情の国という話をされましたけども,それは表向きの話でございまして,裏はやっぱり人脈,ぐにゃぐにゃなんですね。そういうのをやっぱりわきまえて,友情だけじゃなくて,裏人脈,これをどうしても活用していただきたいということを要望して終わります。 77 ◯理事(上脇義生) 1点だけ。今のポートセールスで,上海事務所のことでずっとお二方,いろいろと質疑が出てましたけども,私の方はちょっと産振との連携についてお尋ねをいたします。  ずっとお話聞いていると,上海に行かれた,みなとでベテランのOBの方も荷が重いやろなと,1人で行ってですね,もう今ごろどんな思いでされているんかなと心配をいたしますが,既に例えば天津なんていうのは1985年ですけど,もう21年目ですよね。それから南京でも平成13年ですから,もう5年目なんですよ。ですから,それなりの,でき・ふできは別にして,もうずっとやっぱり人脈もあるし,ノウハウがある。1つはそれは神戸市の財産です。  今回お聞きしますと,今までの神戸・阪神協議会の会員の方で,なおかつ日本人で非常に中国に詳しい方が,ビジネスアドバイザーとして,これは県との協力事業ですけども,派遣をしたり,行ったり来たりするようになっている。こういう情報もあるわけです。この辺が何か,みなとはみなと,産振は産振と,何か縦割りのそのまんまで,上海・長江プロジェクトは全部入っとるわけですよ。みなとも入ってる,みんな入ってて,さあみんなでやろうと,形はできとるけど,いつものパターンですね,ちゃんと絵はかいてあるけど,中身が伴っていない。今回のことも,それは危惧をいたします。この辺のところをどのように考えているか,お聞かせ願います。 78 ◯奥野みなと総局参与((財)神戸港埠頭公社常務理事) 私ども従来から中国には年1回,2回程度参っておりましたが,そういう中国に参る際には,今までも天津事務所,それから南京事務所とは十分協力して,現地では彼らとも会って,彼らのアドバイスをもらいながら,一緒に行動するといった形での協力関係は築いてまいりました。  しかし,例えば南京事務所と申しましても,実際,上海に出てくるには片道3時間,4時間かかる,現実にそうそう港に特化した形で動いていただくわけにいかないということもございまして,私ども今回,自前で上海に活動拠点を持とうとしたわけでございます。  ただ,だからといって天津・南京事務所との関係が終わるという話ではもちろんございませんでして,今後も情報交換なり,また連携を図っていくということによって,より一層効率的なポートセールスもできるんだろうと思っております。産振局,あるいは産振財団とも相談しながら,私ども上海事務所をよりいいものにしていきたいと思っております。 79 ◯理事(上脇義生) 私,両方から話を聞きましたけど,両方ともそう余り認識してないわけよ。いや,そりゃそうですなあと,現場は大変ですから何とかしたいなあという,担当の係長,課長あたりはそれは言うてはるけれど,結局やっぱり局長同士がきちっと話をして,せっかくプロジェクト,あないして絵かいてるんだから,一緒にやろうやないかと,もっと例えば南京──名古屋ぐらい離れておると言うけど,月に1遍,必ず上海へ来て,一緒に食事して,そこらのメンバーもみんな会わせて,そういうぐあいに,やっぱり具体に上から言うてあげんと,現場は動きにくいですよ。わしはみなとで来とる,私は産振やと,そんなことしよったら,今まで一生懸命つくってきたノウハウも生かされへん。まして今回,さっき紹介したビジネスアドバイザー,上海でやると言ってるんですから,これ利用せんと損しますよ。だから,その辺のところを,ちょっと上の方がもっとしっくりいって,きちっと情報交換せんと,もったいないと思いますけども,その点,どうでしょう。 80 ◯山本みなと総局長 すいません。頑張って坂本局長とも連絡調整しながら,効率的な,むだのない情報連絡をしながら,やはり私の立場で言いますと,神戸はやっぱり港が大事ですので,港関係の仕事でぜひともこの2事務所を使っていきたいということで,坂本局長はほかの思いがあるかもわかりませんけれども,局長同士で一遍ゆっくりと話してみたいと思いますので,すいませんでした。 81 ◯理事(上脇義生) もう今のお言葉で十分でございます。産振の方には,必ずみなとの局長からもお話あるから,中で体制整えて,ちゃんとした返事せよと,産振の方には申しております。よろしくどうぞ。 82 ◯委員(山下昌毅) 質問させてもらいます。神戸港は神戸にとっては非常に大事なもんやということは,今,局長の方からお話がありましたけれども,移り変わっていく物流の中で,神戸港がこれからどういう方向の位置づけで港湾運営をやっていこうとしておられるんか。といいますのが,取り扱いの荷物が,過去にはコンテナで,他所にそういうものがないという時代ではありましたけれども,世界で5本の指に入る,そういった拠点でございましたし,外国航路についても,神戸・横浜が中心という時代が長く続きまして,延々と神戸市そのものが,岸壁そのもののハードの整備については進めてこられて,世界でも立派なそういう施設を整えた港だというふうに思っておりますし,私は神戸で育って,今日まで神戸港そのものを誇りに思っております。ただ,今日的な問題で,神戸市はどこに位置づけを置いて港湾運営をしていこうかと。埠頭公社の中でそういう話をするのはおかしい話ですけれども,これが荷物の取扱量がふえれば,それだけ埠頭公社の経営についても,今までの積み残しの残債についても解消していくわけでございますので,その点についてお聞かせを願いたいなと思います。 83 ◯山本みなと総局長 私も先生と一緒で,神戸っ子でございまして,学生時代,夏休みは皆,田舎へ帰っているんですが,田舎がなくて,寂しい思いをした人間ですけれども,神戸といえばやはり港という形で発展してまいりました。ご承知のとおり,かつては世界第2位とか世界第4位とかいう形でやっておったわけでございますけど,陰りが見え始めた。これはご承知のとおり,諸外国のコンテナバースの整備ということでございます。釜山も最近,コンテナ貨物取扱量が落ちてきたと,これはもう中国の港湾機能の整備でございまして,同じような形で,神戸港も徐々にそういう取扱量が減ってきておるというのが実情でございます。ただ,震災でこれを非常に大きな痛手をこうむったわけでございますけれども,最近,非常に貨物量も伸びておりまして,例えば15年が205万TEU,16年が218万TEU,昨年が226万TEUという形で,ことしも5%を超える伸びを保っておるという状況でございます。これを非常に大事にしていきたいと。これは1つは,埠頭公社さんが非常に厳しい中で3割の貸付料の削減を実施しているとか,あるいは私どもコスト,スピード,サービスをモットーとするという形で,かつての港湾管理者からやはり我々の態度がひとつ変わってきたと,サービス中心になってきたということもあるのかなと思っております。ただ,このまま進めてもかつての世界第2位とか,そういったところまでいくのは非常に無理かなという思いを持っています。  ただ,我々としては,やはり東南アジアを含めて,今,国土交通省の方で物流戦略チームというのをつくってますけれども,生産拠点を中国とかそういったところにシフトしてますので,中国を含めたアジア関係は,俗に言う,日本で言う内貿みたいな形になってくるんじゃないかというふうにとらえられると思います。そういった観点からは,そういった貨物をやはり神戸に来ていただくということが一番大事だろうと。そのためにもスーパー中枢港湾事業という形で,これはご承知のとおり推進もございますけれども,メガターミナルという民間の方にやっていただくようなこともございますし,また共同デポといった形で,民間へ移行しながらコスト,スピード,サービスを充実していくという形のものを取りながら,やはり貨物量をふやしていくと,それによってやっぱり神戸経済も発展をしていくという形かなと思っております。  また,神戸港は基幹航路を持っておりますので,これは大阪と違うところでございますけども,こういったものも大事にしていきたい。また,高速道路とか非常に鉄道輸送網も整ってますので,こういった利便性を生かしながら,少なくとも西日本のハブ港としては機能していくような形で,我々としては頑張っていきたいと思っています。  また,空港もできましたし,関空とのアクセスも,また後ほどいろいろとご質問があるようでございますけれども,できましたので,そういった輸送体系の確立を目指して,人の人流もいろいろと図っていきたいと考えております。それらを通じて神戸の発展ができればなというふうに考えております。  以上でございます。 84 ◯委員(山下昌毅) 日本の政策の問題で,日本の港間競争というふうなもののあり方,今何も神戸に入らなくても,一番地元の近い,そういう港湾施設を持っている,あるいはガントリークレーンのあるところに入れば,荷物はおろしていける,あるいは積んでいけるという状況になった,国の政策そのものが,例えば中国であるとか,あるいは韓国であるとか,そういったところの国が指定をした制度のもとで港湾が機能していく,そういった戦略的なものは全然日本とは違いますんで,その点から言えば,過去の栄光というものは,今後続いていくもんじゃないと思います。  ただ,その中にあって,諸外国の国から指定された港というのは,釜山であれ,あるいは上海であれ,大連であれ,香港であれ,どんどんと拡張をしている状態でございます。いずれ上海に入った荷物が積みかえで日本へ持ってくるという時代が,新しい上海の港湾施設が完了したら,そういうふうにならざるを得ないということを前提にして,今から戦略を考えていかなくてはならないというふうに思っております。  特に,新しい新港を釜山が拡張しているにもかかわらず,釜山にしても高雄にしても,荷物の量が減ってきていると,それでもう国内の荷物というふうなことで,世界のハブ港,あるいは東アジアのハブ港としては,能力は低下をしている,そういう状態の中で,やはり今後,神戸市をどの位置に置いて戦略を練っていくかということが非常に大事なターゲットになって,今までのことは一切捨ててしまって,これからの神戸の生きざまですね,今回,先ほども出ておりましたけれども,メガターミナルの問題とか,スーパー中枢港湾の問題とか,やっぱりヒンターランドを持っているところの方が生き残るということで,今現在,非常に荷物取扱量のために,ポートセールス非常にやっていただいていることはよくわかっておるんですけれども,実績も上げておられますけれども,どうしても大阪の方に吸い寄せられてしまうという,そういう傾向がありますんで,ぜひこれからの神戸市はどの位置に置いて,的確に神戸が生き残るための戦略を考えていただいて進めていくか。これは何も日本の国の港間というふうなことじゃなくて,東アジア全体をにらんで,その中からやっぱりやっていただきたいということを要望しておきますけども,コメントをひとついただけたらというふうに思います。 85 ◯山本みなと総局長 まさしく埠頭公社が上海事務所を置いた理由を,今先生おっしゃっていただきましたので,心から感謝申し上げます。 86 ◯委員長(山田哲郎) 他に。  (なし) 87 ◯委員長(山田哲郎) 他になければ,次に株式会社神戸ニュータウン開発センターについて,ご質疑はございませんか。 88 ◯委員(山下昌毅) 今年度の事業内容で,継続してプレンティのリニューアル,これについては昨年もそういうふうな話がございました。これについて,どの時期にリニューアルをされるのかということと,それに関連をいたしまして,今現在,西区の南部,あるいは垂水区の北部,また西神南ニュータウンにおいても,大型の店舗が展開をされてきております。今後,どこが勝ち組になって,どこが負け組になるんか,それぐらい多くの大型の店舗が進出をして,近日中に,あるいは既に開店をいたしております。そういった中で,西神中央,西区の中心にあるプレンティについては,今後,リニューアルにあわせて時代のニーズに沿った,そうした戦略を立てていくべきだというふうに私は考えております。そういった中で,プレンティの1番館,2番館に次いで3番館の用地がございまして,そこについては現在,ナムコという会社にお貸しをいたしまして,子供の遊技施設がある地域でございますけれども,ぜひともここに3番館の建設をしていただいて,そして,今,西神中央に非常にニーズのある事務所系を上に置いて,下を行列ができる店ということやないんですけれども,あそこに行けば,ああいう店があるというふうな集積をしていただけたらなと,今後の大型店舗が集積する中で,何とかプレンティを今後とも地域の中核商業施設という位置づけを続けていくための1つの起爆剤としてはどうかというふうに考えておりますので,この点について1点お伺いをしておきたいと思います。  次に,先般の外郭団体の審査の折に,西神戸医療センターについて,医薬分業をやるということで,院長先生から話がありました。私はどちらかと言うと,病院の中で薬をもらったら,一番手っ取り早くてええというふうに考えてはおりますけれども,世の中の流れ,医薬分業という中で,西神戸医療センターもそういう方向に進んでまいります。そういった折に,やはり中央市民病院がそうであったように,何らかの形で病院でもらいたいんだけれども,制度がそうなって,薬局でもらうというふうになった場合について,医療センターの近所に薬局をつくっていただきたいなと。さすれば,ニュータウン開発センターが持っている駐車場の地域しかないというふうに思っておりますので,この点について何とか考えていただいて,そこで薬が引きかえられる人は,そこで引きかえるというふうな形のものをつくっていただきたい。もちろんその業者は,どういう薬剤師の会社がするかわかりませんけれども,ぜひ利便性のために,そういうふうにしていただきたいなというふうに思っています。  それから3点目は,南ニュータウンに先般,きょうのレジュメの中にも書いてありましたですけれども,カインズという大型のホームセンターが開店をいたしました。これについては,当初から思った以上の人の来店があって,大いに西神南地区については,大きなインパクトのある開店だというふうに認識をいたしておりますけれども,ただ,カインズなんかは本来は郊外型の店舗が多い。そういうのが駅の隣接したところにできたということで,さまざまな観点から駐車場を今後有料にしていくというふうな方向性があるように見受けられます。これを有料にすると,車が一般の道路をずっと並んで,車が通れないというふうな現状が今後──今既に出ておりますけれども,考えられるということもありますんで,何らかの対策を講じなければならないというふうにも考えております。そういった観点から,今後の有料化については,十分地域住民の声も反映をしていただいて,できれば無料という形で対応していただきたい。  この3点,よろしくお願いします。 89 ◯高須みなと総局参事((株)神戸ニュータウン開発センター代表取締役常務) まず,プレンティのリニューアルについてお答えを申し上げたいと思います。まず,プレンティにつきましては,平成元年の11月にオープンしまして,既に16年を経過して,17年目に入ってございます。その間,大きな手入れというのをしておりませんので,そろそろリニューアルを考える時期と考えてございます。具体的なスケジュールにつきましては,今現在,専門のチームをつくりまして,いろんな調査,あるいはどういうふうな形にするかというのを鋭意検討してございます。時期につきましては,ちょうど20年目ぐらいが大きな考える時期じゃないかな,あと3年先ぐらいでございますけれども,その時期を1つのめどとして今後進めていきたいなというふうには,社内的に今検討をしておるということでございます。  それから,それにあわせまして,大型店対策として3番館,いわゆる増床をしてというお話がございました。ひとつリニューアルを考えるときに,3番館というのを新たに建てまして,床をふやして,先生おっしゃいますような,行列ができるような魅力あるテナントを引っ張ってくるというのも,大きな方策の1つであるというふうに考えてございます。私どもこの1年間,来てほしい,誘致をしたいというテナントを具体的にリストアップしまして,具体的に我々の社員,あるいはコンサルタントを使いまして,いろんな形で水面下で接触,プレンティのよさを言いまして,来てほしいということを鋭意努力をしてまいりました。現状がどんな状態かといいますと,正直言いまして,なかなか厳しいというのが正直なところでございます。景気の上向き,東京,大阪,三宮,元町,あるいは私どもの周りの郊外でもショッピングセンターが多数進出をしてきてございます。魅力あるテナントのいわゆるショッピングセンターが取り合いをしているという状況でございまして,なかなかプレンティにぜひとも行きたいというのが数少のうございますので,このあたり,増床ということになってきますと,かなりの投資を伴いますので,そのあたりの採算も踏まえまして,3番館の建設につきましては,慎重に対応をしていきたい。よく考えて今後対策をとっていきたいというふうに考えてございます。  それから,2点目の薬局の点でございます。薬局の点につきましては,先月の下旬に,西神戸医療センターの方から,センターの方で院外での完全処方の検討に入ったという情報を私どもいただいてございます。これまで私どものスタンスとしましては,完全に院外処方に移った段階で,調剤薬局について,ディベロッパーとして開設について検討するという前提を立てておりましたけれども,そういう検討に入ったという情報をいただきましたので,これから薬局をどうするかということについて,私どもの会社として検討を開始をして,前向きに検討したいというふうに考えてございます。  それから,西神南にカインズが8月4日にホームセンターとしてオープンをいたしました。私ども隣のセリオというショッピングセンターを管理しておりまして,相乗効果ということで期待してございます。駐車場の点でございますけれども,カインズの方は2つ建物を建ててございまして,西側,大きい方のホームセンターの方は,今現在,駐車料金というのは,オープン当初ということもありまして,無料という状態でございます。この判断につきましては,今,カインズの社内で今後どうするかというふうなことは検討中ということでございますけれども,ただ,カインズは,今まで郊外のところばっかりに進出してきまして,こういう駅に隣接したというのは初めてのケースでございまして,そういう駅前立地という要素が新たに今回の西神南のカインズとしての立地条件になってございますので,このあたりも踏まえまして,カインズの方で検討をされておるという状況でございます。  あと,東側の方で,少し小さいんですけれども,セリオに隣接しまして,東館ということで,カインズのペットショップと園芸館,これにつきましては,従来から私どものセリオの駐車場が,まだ余力がございますので,それを活用するということで,それを利用していただいているということで,カインズの方としましては,そのお買い上げに応じた割引券を,東館,私どものセリオの駐車場については対応しておる。西側の大きい駐車場につきましては,今検討中というところでございます。 90 ◯委員(山下昌毅) 西神戸医療センターについては,もう前に駐車場がございまして,そこが開発センターの持ち物でございますので,ぜひ門前薬局をつくる方向でご努力をお願いしたいと思います。  それから,確かにプレンティのリニューアルにあわせて3番館という問題については,非常に大きな投資になりますんで,抵抗があるとは思いますが,やはり現在の店舗の中においても,店舗のマンネリ化等々で,なかなかお客さんに魅力がないという,そういうふうなこともございます。店が変わられるときには,開発センターの方でいろいろ吟味をされて,そして魅力のある店舗展開というものも考えておられますけれども,今後,やはり時代は移り変わってまいります。そごうがあるから,あるいはダイエーがあるからということやなくて,やはり魅力のある商業施設づくりという観点から考えますと,多少のリスクがあっても将来的に栄えるという,そういうふうなことも十分に考えられますんで,そういったことも含んで,リニューアルにあわせて検討いただけたらなというふうに思いますので,要望しておきたいと思います。  それから,カインズの駐車場については,現在のとこは無料で展開をされておりますことは承知しておりますけれども,バーがついておりますんで,将来──今,「本日は無料です」というふうな看板が出ておりますが,いろいろ検討をされているようでございますけれども,ぜひ郊外型の大型店については,ほとんど駐車料を取ってるところがございませんので,そういったものと比較して,住民の方々は将来,有料になるん違うかと,そんなんおかしいなというふうなご意見もいただいておりますので,やはり無料でいけるようにご努力をお願いして,終わりたいと思います。 91 ◯委員(井上 力) 20ページの経営改善のところの一番最後に,大変立派なことが書いてありまして,固有社員の育成・意欲の向上と,外郭団体の審査,長うしてますけれども,いや,ここの団体は去年から挙げておられたのかもしれませんが,あんまりどこの団体も,実は一番大事なことですが,こういう表現というのは,ほかでは見ないような気がいたします。  去年の秋ですね,新聞報道なり,本会議質問,他の会派から出ておりましたが,市長選挙に際して,有給取得というところがどうなったのか,もちろん定かじゃないんですが,現職陣営の応援に,ここの会社が派遣をしたと,選挙事務所に出勤をするということがあったと。これなんかは,固有職員の意欲を非常にそぐ出来事やったんやろなあというふうに思うんです。  そこで,この団体は,取締役会等,あるいはそのほかのところで,その選挙の問題について等,どんな反省をなさったのか,今後どういうふうに職員の意欲向上,ニュータウン開発センターの事業のために,意欲を向上させていくというふうな機会が,どういうふうにつくられたのか,研修なのかどうなのかようわかりませんけども,どんなことがあったのか,ちょっとお聞きしたい。取締役会と社員の研修ですね,どういうことがあったのか,ちょっとお聞かせをいただきたいと思います。 92 ◯高須みなと総局参事((株)神戸ニュータウン開発センター代表取締役常務) 昨年の10月に行われました市長選挙におきましては,大変,市民の皆様をはじめ関係の方々に混乱を起こしまして,大変申しわけなく思っております。私ども,先生言われましたように,このことを肝に銘じまして,深く反省もし,ということで,社内的にも取締役会,あるいは社員一同,そういうことで徹底をしておるつもりでございます。  具体的に申し上げますと,労働組合の方から派遣をしておって,本来であれば年次休暇を取得して,いわゆるボランティアとして,そういう処理をすべきところを,その徹底がなされていなかったということで,人によってはそういう年次休暇という処理をできてなかったということにつきまして,途中で気づきまして,早急に直しまして,あと,誤解を与えた旨,対外的にもおわびを申し上げるとともに,社内的にも厳粛に受けとめて,今後,このようなことがないようにということで対応をしてございます。  あと,固有職員の育成につきましては,かねてより派遣職員を引き揚げて,固有職員の方に担っていただくという趣旨で,例えば平成12年の派遣職員20名おりましたけれども,6年間で10名半減をしております。そのかわり管理職でも固有職員の方を登用していくという形で,固有職員の育成に努めておるところでございます。  以上でございます。 93 ◯委員(井上 力) 民間企業ですから,こういう役員構成は当然かと思うんですが,4ページの社員数のところを拝見いたしますと,部長10人,課長16人,課長代理19人,係員7人と,もちろん課長代理や課長も民間企業では当然,労働組合の構成員にはなっていようかとは思うんですが,不思議なことをいろいろ思いつくんですけども,選挙のときに,年次有給休暇の取得というふうなもので,うまいこと輪番に割り当てられるように,休み取って行こうというたら,同じ日に固まってしまうとか,これ事業部ごとに分けておられますから,総務部10人,須磨パティオ7人,──部長まで入れてですよ──リファーレ4人,キャンパス事業部5人,プレンティ事業部8人等々と,こうなってまして,行き違いとか思い違いで起きる出来事じゃどうもないような気がするんですね。きちっと割り当てがなかったら,そりゃ同じ日に休み取られたりしたら,事業部の方,回らしません。というふうな気が私はしまして,今,反省をしておりますというふうに参事からお話をお聞きしましたし,事件としては立件もされずに終わってますし,本会議等含めて,私もきょう大変言いにくいな,嫌やなと思いながら発言をしているんですが,あえて申し上げて,そういうことがございましたので,これで置きますが,やっぱり研修の中身に,働く者の権利──年次有給休暇というのは一体どういうものであるのかとか,神戸市政が目指しているものは一体どういうものであるのか,こういうことをやっぱり日ごろから研修をしていないと,ああいう問題が私は起きるんじゃないかと思います。反対派の運動をせえということを申し上げておるのと違います。余りにも地方自治法とか公職選挙法とか,当然,外郭団体だからご存じやろうというふうに思ってますが,どうもそうじゃなかったということなわけですから,ぜひ今後の社内での研修等に生かしていっていただきたいなと,まことに聞きにくいことをお聞きして申しわけございませんでしたが,終わります。 94 ◯委員長(山田哲郎) 他に。  (なし) 95 ◯委員長(山田哲郎) 他になければ,次に神戸航空貨物ターミナル株式会社について,ご質疑はございませんか。
    96 ◯委員(井上 力) これ,ここの団体,定款には,その辺,明記はされてないのかもしれないんですが,当初からすると,もう事業として──当初は船での集中運搬,それから,陸送になって集中輸送と,これも3社に今回減るというふうに,事業目的が大幅に変わってきて,私,極端に申し上げると,これ最後は不動産業になられたのかなという気がするんです。財政的には,経営的には債務超過をだんだん減らしていかれると。それから黒字の予算を組んでおられますので,まず減らすというのも大事なんですが,今後の役割をどういうふうに考えておられるのかということと,それから,その不動産いうたら失礼ですけれども,16ページの施設の賃貸目標,建物で入居率74.6%を目指す,駐車場で90.2%,個別貸付で61.1%を目指すと,これは少し低いんじゃないのかなと。こういうことが続いていくと,やがてこれもなくなるのかなという気がしてならないんですけれども,フォワーダーの意向なり,個別に借りておられる業者さんの意向等も含めて,ここの会社の今後はどうなるんですか,その点,ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 97 ◯樋口みなと総局参事(神戸航空貨物ターミナル(株)代表取締役常務) 弊社の今の状況と今後の見込みということでのご質問でございます。私,本当に今回,心配をおかけするんではないかということで,井上委員のおっしゃるとおり,昨年まで集中輸送で2万477トンと,2万トン以上の集中輸送をしていたものを,今回,4,500トンに縮小いたしました。また,面積の方も予定2万1,000平米という形で少なくなってございます。この点につきまして,やはり誤解のないようにご説明をしなければならないというふうに考えてございました。実は,私ども,この航空貨物ターミナルにつきまして,大変今厳しい状況になっているということは,そのとおりでございまして,関空等でいろんな形で荷物が集中をしつつあるというようなことで,例えば荷主さんが,先ほどリードタイムという言葉が出てございましたが,輸入に関しては,関空で24時間の通関をして,やるということで,関空の方が便利であると,あるいはまた関空会社の方も,この2~3年で7つほど新しい上屋を建設をいたしまして,フォワーダーの誘致をしている,家賃も値下げをしてきているというような状況がございまして,実は弊社の方のフォワーダーにつきましても,昨年来,転出をするという動きが出てまいりました。  そこで,そのフォワーダーとも協議をいたしまして,これまで集中輸送と,それから上屋の事務所,賃貸という形で弊社の方の仕事をしてきてございましたが,集中輸送の方は,どちらかといいますと,この私どもの航空貨物ターミナル施設を使っていただく,拠点にしていただく,それの附帯サービスというような位置づけでやってきた経緯がございまして,それよりも集中輸送は大手,今8社のいわゆる航空貨物業者が,フォワーダーと呼ばれる業者がおりますけれども,その8社のうち大手さんにつきましては,もともと自社の運搬能力があると,そういった方には自社で運搬をしていただく,そして,そういった能力のない,中小のフォワーダーに関しましては,私どもの方で集中輸送を継続させていただくと,こういうことでお話をしまして,そして家賃の方,今までこの集中輸送のために実はかなり持ち出しをしておったというのは,これまででも委員会でも少し問題になったところございました。拠点として,このK-ACTに拠点を置いていただく,そういったための附帯サービスとして位置づけをしてきた関係で,どうしても集中輸送の方では赤字というような状態が続いておりましたけれども,その分を縮小して,それで浮いた部分で家賃を下げさせていただくと,こういうことでフォワーダーさんに対して拠点を続けていただくと,こういうことで,実は昨年来,大手のフォワーダーさんの方で縮小が出てきたわけですけれども,今回の家賃値下げ等の結果,一部,全体では500平米ほどですけど,戻していただいたと,減らしたけども戻すというような形になってきてございます。そういった形で,まあ言えば集中輸送につきましては,縮小させていただきましたけれども,この施設賃貸という形での拠点として,フォワーダーさんが航空貨物の拠点として,この神戸港で仕事をしていただく,そういうための機能,これは確保を図ったと,こういうふうに考えてございます。  やはり時代時代によりまして,会社の業務の見直しというのは,やっていかなければならない。井上先生ご指摘のように,平成17年から私ども,当初海上で六甲アイランドからその集中輸送をやっておったわけですけれども,何分にも非常に大きな船で,将来的な需要も考えながら,大きな船を使ったもんですから,どうもうまくいかなかったと。それで,もっと小口で,小回りのきく陸上輸送に切りかえてやってきておるわけですけれども,とてもやはりその輸送量という点では,どうしても苦しいということの中で,今回,思い切って集中輸送の方は縮小して,家賃を下げて物流拠点としてフォワーダーさんに残っていただく形をとっていったと。この辺につきましては,お話をしながら,こういった物流拠点としての価値を残していくための取り組みということでご理解をいただきたいというふうに思ってございます。  それから,不動産の目標が低いというお話で,ご指摘のとおりでございまして,これがフォワーダーさんとの話の中で,転出する部分で,こういった目標になってございますけれども,今,入居の方の誘致を鋭意図ってございます。そういった意味では,フォワーダーさんに限らず,他の物流関係業者の方等の倉庫なり事務所なりの活用もお願いをすると,こういうことで,この目標2万1,000平米と書いてございますが,必ずこれを上回る形で実績を残すようにしたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 98 ◯委員(井上 力) 参事の方からある程度お答えをいただいたんですが,少し長期的な目標といいますか,ここの会社が,もちろん債務超過をどうやって解消するのか,毎年の収益をどう上げるのかということが大変で,なかなかそこまでということにならないのはよくわかるんですけれども,やっぱりできるだけ迷惑かけるところを少なくして,埠頭公社の1部門ぐらいにして,不動産業をしていただけばいいんじゃないかと。ただ,何十億という累積欠損が──31億ですか,まだこの年度末にあるわけですから,そういう解消にはならないというのはよくわかるんですけれども,かねてから指摘してきましたように,役員がこれ10何人,代取以下ずらっとおられて,社員数というのは,ことし減りましたけど,部長が去年までは6人,全社員10人,大体これ見ただけでおかしな会社やなというのは思ってたわけですよね。不正があるとかいう意味じゃなくって,こんないびつな,うまくいくはずない。  フォワーダーの中でも役員出しておられるところで,かかわりをどう薄められたりというふうなことがあって,多分そう長い目で見て,不動産部門以外はどんどんふえるということにならないのじゃないかなと。参事がいろいろご苦労いただいているのは承知しますけれども,どうもそうならないと思いますので,少し中期計画なりというか,長期目標を正直に一遍議会に,後ほどで結構ですから,委員長のところにでもご報告いただけませんでしょうか。それともやっぱりまだ,これフォワーダーをまた集めて,いずれまた復活すんねんと,航空輸送,航空貨物というのは,神戸市が力入れんとできない部分があるんやということなのか,私が申し上げたような収束の方向なのか,ちょっとイエス・ノーでお答えをいただけたらと思います。 99 ◯樋口みなと総局参事(神戸航空貨物ターミナル(株)代表取締役常務) イエス・ノーなかなか難しいんですけれども,K-ACTがなぜつくられたかという,その井上委員の方もその点をご指摘──先ほど申されたんですけれども,やはり関西空港という空の新しい拠点ができる中で,神戸港としても,航空貨物に対して一定の役割を果たすと。関空の中でも貨物の輸入・輸出のやはり2番目,大阪府に次いで兵庫県の荷物が占めてございます。そういった状況の中で,その兵庫県にある神戸港が航空貨物の面でも一定の物流拠点としての実を上げていく,そういうこと,そしてまたこのフォワーダーさんと呼ばれます航空貨物業者の皆さんも,神戸港も1つの拠点とするということで,神戸支店があってやられてきたところでございます。集中して,それが集積をされてやってきた,そういったところの思いで,そのフォワーダーさんが神戸港でも国際物流,国際拠点を置こうじゃないかと,こういう形でこの会社ができ上がったものと認識してございます。  そういった意味で,何らかの形で,今回,1つは神戸空港ができてございますけど,残念ながら国内空港でございますので,国際貨物につきましては扱ってございません。ひとつの航空貨物の拠点にはなっているけれども,国際貨物は扱っていない,そういった意味で,今後も引き続き私ども,この神戸港の中で,この国際物流拠点を守っていく,国際物流拠点として存在をしていく,そういう必要性はあると思ってございます。うちの会社が,先ほど委員のおっしゃったように,もし埠頭公社なり,あるいは別会社の一部門になってしまいますと,やる気あるのかというような形の,フォワーダーさんが逃げちゃうんじゃないかといった思いもあります。  それから,もう1つ,役員が多過ぎるやないかということにつきましては,この役員さん,皆さんフォワーダーさんに出資していただいてますので,役員になってもらっています。ということは,この会社について,あんたらも責任あんねんでと,こういうことで,一緒にこのK-ACTをうまく使っていく,そういうための知恵をちょうだいしておるわけでございまして,数は多いんで,今回,監査役を1名落とさせていただきましたけれども,取締役さんにつきましては,一緒に考えてほしいと,こういうことで残っていただいてございますので,これでやりたいと思います。それから,役員──部長がめちゃめちゃ多いやないかと,こういうことにつきましてのことでございます。おっしゃるとおり,役員6名のうち部長が3名,他に課長が1名,担当者2名という状況になってございます。実はこれは,その前の10名のときでも,部長が5名おりました。こんな部長ばっかりでということなんですが,これ事情ございます。各フォワーダーさんから出向をお願いしておったと。何分にも航空貨物ターミナルというのは非常に専門性の高い仕事をしてございまして,通関の関係でありますとか,集中輸送の関係でありますとか,海上貨物とは違った特殊性がございます。そういったところで,この出向していただいた方に仕事をやっていただくということで,ただ,出向いただいた方が皆さん,役職定年を過ぎた方がほとんどということでございましたので,やはりその人の処遇上,部長さんという形でさせていただいてございました。ただ,やっていただく仕事は,もう本当に担当と変わらない形で,責任を持ちながら実務をやっていただくと,こういうふうな,まあ言うたって10人,6人という会社でございますので,役員がだれがどうやという形にもなってございませんで,全員が担当者という気持ちで,常務もそのつもりで仕事をしてございますので,ご理解をいただきたいというふうに思います。  以上でございます。 100 ◯委員長(山田哲郎) 株式会社神戸フェリーセンターについてご質疑はございませんか。  (なし) 101 ◯委員長(山田哲郎) それでは,時間も来ておりますので,暫時休憩したいと存じます。3時まで休憩をします。3時より再開いたします。   (午後2時44分休憩)   (午後3時0分再開) 102 ◯委員長(山田哲郎) ただいまから外郭団体に関する特別委員会を再開いたします。  海上アクセス株式会社について審査を行います。ご質疑はございませんでしょうか。 103 ◯委員(川内清尚) 海上アクセスのこの株式会社に対しまして,激励も込めて,ちょっと質問したいんですが,当初スタートしてから1カ月ぐらいですかね,今,しかたっていないので,暫定的な評価しかできないんですが,けさの報告では,思ったより搭乗者が伸びていないというのが見受けられました。特に1便当たりでおっしゃられてましたけど,1便当たりで15人とかいうようなことをちょっと,そういう報告がありましたけど,やはりちょっと寂しい感じがします。これは,新たに立ち上げた会社でなくて,大変大きな負債を抱えてスタートした会社なんで,いろいろ注目も集まっているわけなんですよね。その中で,結果的にはわかりませんけど,まだこれからいろいろ企業努力していただいて,経営努力していただいて,黒字体制に持っていかなきゃならないと思うんですが,まず1点目ですね,やはり,まずPR不足が感じられるんですね。何かと言いますと,私の知り合いが,何か北海道千歳の方に行かれたらしいですわ。千歳から関空に渡って,関空に着いてから夜遅くなるんで,ちょっと海上アクセス使おうかなあということで,千歳空港で聞いたらしいですね。関空から最終は何時ですか,海上アクセスね。そしたら,向こうの係員の方が全然知りません,わかりません言うんです。今度,関空着いて,海上アクセス乗りたいんですけど,何時が最終ですか,最終が何時ごろありますか,わかりません。ですから,余り興味がないのか,関心がないのか,PR不足なのか,特に神戸空港を拠点とした7つの地方ですね,空港ですね,その辺については恐らくPRはいっていると思うんですよ,神戸空港へ着いたら,関空へこう行けるよとか。でも関空絡みの国内の空港には,そんなにPRできてないん違うかなあと。関空の方もそんなに──協力はしてくれとるでしょうけど,何かこう人ごとみたいに感じとん違うかなと思ったりもするんですね。その辺のPR不足で──今までどのようなPRされてきたのか,また今後,どのようなPRをされていこうとするのか,PRしていかなあかんと思うんですよね。  それと,もう1点はやはり,これっという魅力がないんですよね。やはり三宮から17分で来て,それからすぐにバスに乗れて,すぐ船に乗れて,おりたらまたすぐバスがありますけど,そんなに飛びついて乗るほどの──どういうんですか,魅力というのが余り感じないんですよね。やはりこれを使ったら,海上アクセス使ったら,こんな魅力があるんやというのを,何か出さないといけない,それが料金になるのかどうなるのか,そういうのはちょっとまだこれから検討していただいたらいいんですけど,私は前の海上アクセスのとき,K-CATのときに,搭乗手続してましたよね。航空会社との関連もあるんですが,リスクも背負いますし,すぐにはできないと思いますけど,そのような何か本当に飛びつくような目玉がないと,当初でこの1便当たり15人とかいうのを聞きますと,将来的にほんまに大丈夫かいなという感じがするんです。その辺のところ2点,よろしくお願いします。 104 ◯山本みなと総局長 おっしゃるとおりでございまして,今のところ1便当たり15人ということで,私どももPR不足ということで認識しております。確かに神戸空港,関西国際空港を見ますと,仙台,新潟,熊本あたりは,関西国際空港に乗り入れてませんので,そのあたり乗り継ぎ等考えますと,そのあたりの地域をまず第一番目のターゲットとしてPRしていくのかなという思いを持っておりました。それと近畿圏いうんですか,神戸市,近隣市,このあたりの需要があるのかなという形で,そのあたりにPRをしていくのかなというターゲットで始めており,今も続けておるところでございますが,先生おっしゃるとおり,関西国際空港に着く国内線も,その中でベイシャトルを使うという方も多々いらっしゃると思いますので,これから関西国際空港の国内線,海外についてもどうするかという問題もあるんですけれども,PRをもう鋭意これから心して努めてまいりたいと思っております。  我々としては,今まで旅行会社11社と乗船券の販売委託契約とか,あるいは他の旅行会社との契約とか,あるいはご承知のようにバナーとか,新聞広告とか,そういったことをやっておったわけでございます。今,近隣各市の市役所,商工会議所を訪問し,施設やイベントでのポスターの掲示や広報紙でのPRをお願いし回っているところでございます。  また,空港が利用促進協議会でPRキャラバン隊を出しますので,空港だけではもったいないという形でベイシャトルのPRもしていくと。また,JAL,ANA,SKYさんにお願いしまして,神戸空港着,関空着の飛行機の中で,ベイシャトルの利用案内をしていただくというようなこともやっております。  バスの乗り継ぎとか,そういった形で,この前と違いましてバスを船着き場に入れて,できるだけ歩く距離を少なくするとか,荷物を持った方には,ハンディキャップのある人にはサポートするというようなこともやっておるわけでございますけれども,また,実年夫婦割引という形で,100歳超えますと非常に安い運賃になっているとか,そういう駐車場の魅力とか,そういうなんもございますけれども,なかなかPRできてないというのが現実でございます。  何らかの魅力をつくれということでございますけれども,利用料金が私どもは1つの魅力かなと思っておりますので,駐車場を含めた,そういったPRも今後していき,できるだけ早く目標を達成するように頑張ってまいりたいと思っておりますので,よろしくまたご指導,ご協力をお願い申し上げます。  確かに前はK-CATという形で搭乗手続をやっておったわけでございますけれども,大体1割ぐらいの方がそういうのをやっておられたということでございまして,これを再開するに当たり,いろいろと検討したわけでございますけれども,難波ももうそういう機能はなくなっていると。箱崎もなくなっているということでございますので,それとまた,空港やってました関係で,エアラインに聞きましたですけれども,要するにエアラインとしてはやはり支店を出していかないと,あくまでも集中的にやるということですので,現実問題としてCAT機能というのは難しいということでご理解いただきたいと思います。 105 ◯委員(川内清尚) 搭乗手続については,そういうようないろいろリスクも背負うことですから,前向きにまた考えていただいたらいいんですが,もう1点,私は試乗会に乗ったんですね。試乗会に乗ったときはたくさんおったから物すごくにぎやかでよかったんですけど,あの船で15人かなというたら,ほんま寂しいなと思うんですが,船が着いてからね,岸壁に着くでしょう,そのおりるまでね,長いですね。ということは何かといいますと,その着岸の技術がまだまだかなあと思います。もっと早くやはり何しないと,とまったときに結構やっぱり揺れるんですよね。ですから船が着岸して,ホーサーで引っ張って,ウィンドラスで回して,ぐっとこう寄せていくんですけどね,その辺のところのやはりもっとスピーディーにやらないと,船酔いする人はしんどいですね,あれ。その辺ちょっと。 106 ◯山本みなと総局長 前はジェットフォイルで,確かPBBという形で船につけまして,関空側に着けば,ターミナルまで歩いていっていただくという形で,ちょっと私,個人的なあれなんですけども,それがちょっと時間がかかっておったと思いまして,今はあの船独自の出入り口を持ってまして,要するに油圧式でぱたっと倒れて,それが連絡橋いうんですか,ポンツーンに渡る橋になるという形で,前よりはかなり早くなったという認識は持っています。  ただ,着岸の技術ということになりますと,ちょっとまたこれ話が違いますんで,ただ出入りに関しましては,加藤汽船とも話しまして,かなり改善された状況でのやり方かなというふうに思っております。あれが最適かなということなんですけれども,私の思いとしましては。 107 ◯委員(川内清尚) もう余り言ってもあれですけど,こういうふうな意見があったということだけ,ちょっと伝えていただくということで,とにかく頑張ってください。 108 ◯理事(高山晃一) 事業概要を見せていただいたんですけれども,なかなかちょっと読み取れなくて,お伺いしたいと思います。  まず,最後のページといいましょうか,予定損益明細書というのが載っているんですけれども,本体事業収入と附帯事業収入,それから支出の方は,売上原価,一般管理費と,こういう分け方になっているんですけれども,ほかの会社のを見ましたら,例えばフェリーセンターだったら,フェリー事業収入とか,駐車場等事業収入とか,有料道路事業収入とか,割にこう科目を読めば何をやっとんのかがよくわかるんですけども,これを本体事業とか附帯事業という区分けにされると,何のことかわけがわからないので,これもうちょっと表記の仕方を工夫できないのかというのを1つ目の質問にしたいと思います。  それから,そのついでに,この中に,リムジンの運行などは無料でされているわけなんですけれども,じゃこのリムジンの運行費用はどこに入っているのか。神戸空港も関空も両方走らせていると思いますけれども,どこに入っていて,幾らの経費がかかっているのかということもあわせてお伺いしたいと思います。 109 ◯岡口みなと総局経営部長 損益計算書がもとになるわけでございますけれども,このアクセス会社の場合は,本体事業と申しておりますのは,まさしくこのベイシャトルの運航事業そのものでございまして,まさにこれが本業といいますか,このための会社でございます。ご覧いただきましたとおり,収益についても,もう大半がこの本体事業と,いわゆるベイシャトルの運航事業というようにご理解いただきたいと思います。  附帯事業につきましては,今後またふやすことを含めて,駐車場事業等も含めて考えていきたいということでございます。  表記につきましては,したがいまして,あくまでもベイシャトルの会社でございますので,おわかりいただけるのではないかと思っておりますが,さらにわかりやすい表記があれば,今後の課題としたいと思います。  それから,リムジンの費用でございますが,売上原価の中に入ってございまして,神戸空港側,それから関空側,両方合わせて5,000万円計上してございます。 110 ◯理事(高山晃一) わかりました。ありがとうございます。  それで,さらにもう1点教えていただきたいのは,ちょっとこの辺私,前もって確認しとったらよかったんですけど,土地がどないなっとんのかというのが,全然私,確認できてませんでして,土地は賃貸ですよね。ということですから,附帯事業に含まれますその駐車場事業なんかは,土地の賃貸料とかが費用としてかかってくると思うんですけれども,駐車場も含めて,上物ですね,ターミナルの建物の土地の賃貸料,それから駐車場の賃貸料,それから岸壁はどないなっとんのか,ちょっとわからないので,岸壁についても,それぞれ幾らかかっているのか,平米単価こんだけで,面積がこんだけありますから,掛け算して,幾らの賃貸料が発生していますというご答弁をいただければと思います。 111 ◯美濃みなと総局参事 駐車場の土地の使用料でございますけども,駐車場につきましては,年間約1,500万になってございます。これは埠頭用地,それから一部緑地等が入ってございます。埠頭用地が296円,これ平米当たり条例単価でございますが,これを0.8ヘクタール,これ前のK-JETのときもそうでございましたが,公共的な交通機関であるということで,減免をいたしてございます。それから,緑地の方は,これは管理者の移管単価を基本に賃料を設定をいたしておりまして,平米当たり月84円ということで算定をいたしてございます。  岸壁の方につきましては,年間約150万というふうに算定をいたしております。  ターミナルの土地の使用料でございますが,これは年間約210万円という計算をいたしております。 112 ◯理事(高山晃一) ありがとうございます。それで,別にそれがどうしたというわけじゃないんですけれども,とにかく,これじゃ本当にわけがわからないということで,ちょっと確認を取りたいということですね。例えば18ページの損益明細書,ここ支出の内訳表とあって,売上原価,一般管理費と,こう分かれるわけですけれども,結局本体事業と附帯事業を含めて一般管理費は発生する,売上原価も発生するということなのか,本体事業収入は売上原価に連動しているのか,附帯事業収入は一般管理費に連動しているのか,この辺もちょっと読み方がわからないんで,補足説明いただければと思います。 113 ◯岡口みなと総局経営部長 今のご質問は,支出内訳でご質問されておりますけれども,同様の数字はもちろんPLに載っておるわけでございまして,営業収益は本体事業と附帯事業と分けておりますが,費用については,両方合わせて営業費用化しておりますので,そういう意味で支出の方では両方入っておるというふうなことになってございます。  以上でございます。 114 ◯理事(上脇義生) では,2点お願いをします。  1点目,ちょっと今,駐車場が年間1,500万というのを聞いて,やめようかなと思ったんですけれども,神戸空港の駐車場,1日目無料で上限1,000円というのは,非常に好評で,我々もいいことしたなと思うんですけども,ただ,こっちの方は何ていったってやっぱり海外のことを考えないけへんから,例えば海外旅行に行かれる人は,3日間無料やと,その後行っても頭打ち5,000円とか6,000円というぐらいせんと,ちょっともう1つ魅力がないなと。さっきの1,500万と聞いて私もちょっとつらいとは思うけれども,これ700台あるでしょう,損して得とれという言葉があるけど,これでもって,じゃここを使った方がいいなとなれば,結果的にこれは売り上げというか,伸びると思うんですけども,そんなお考えがあるかどうか。  もう1つ,いろんな多角的な収入を考えてとなるけども,私も幾つかアイデアありますけれども,具体にそちらの方で,こんなことして事業を進めていこうという具体のお話があればお聞かせを願いたい,この2点です。 115 ◯山本みなと総局長 駐車場料金でございますけれども,空港と同じ料金にしております。1日目は無料ということでございますけども,確かにいろいろなご意見をいただいているのは事実でございます。ある面で同一料金であれば,空港があふれればそちらも使えるし,逆もいけるなという考えもあるということでございますけれども,無料時間の延長という形で,国内旅行と海外旅行は違うよという声も聞いております。ただ,市長もこの前,記者会見でおっしゃったとおり,ちょっと収支計画というのもございますので,直接影響を与えるということでございますので,なかなか難しい面があるということはご理解いただきたいというふうに思っています。  まずは,ご承知のとおり,今の駐車場も含めた各種の料金の割引制度をまず広報してまいりたいというふうに考えております。何とかご理解いただきたいというふうに思います。  それとあと,附帯事業で何か考えておるのかということでございますけれども,駐車場事業ですね,今,花鳥園の駐車場事業をやっておりますけれども,さらに駐車場事業としてどこか広げていくようなことを今後考えていきたいというふうに考えております。  ただ,会社の方とも,今後,附帯事業については,いろいろと協議しながら,新たな事業の展開を探ってまいりたいというように思っております。  以上でございます。 116 ◯理事(上脇義生) 余り具体的なお話が出ないんですけど,とりあえず駐車場については,本当に海外ということをターゲットにするんであれば,明確に打ち出した方が戦略としてもいいと思いますので,ぜひ早急にご検討願いたいと思います。  それから,いろんな事業なんですけども,駐車場だけに限らず,例えば関空のいろんなイベントなんかと抱き合わせて,そして割引券を出すとか,あるいはいろんな旅行社にも働きかけてしているというんですが,もうひとつ何か,行きたいとか,これに乗りたいというのがないんですよね。それをちょっと工夫をぜひしていただきたいと思います。  それから,例えばMKタクシー,いろんなことをやってますけど,この前もあの前通ったら,とにかく1週間は無料で車とめたらええと,あっこまで来てくれたら,もう2,000円でシャトルで運びますよというのもある。それから,自宅まで迎えに行ってと,いろんなことを考えてますから,逆に言うと,ああいう積極的なMKなんかと提携結んで何か手がないだろうか。もうわざわざそんなえらい目せんでも,ここまで来たら,こっちの方だったら,船だったらこれだけのことをするよというお話ができれば,敵と思わずに,そういうことも踏まえてやらないと,なかなかこれはお客さん伸びないんじゃないかなと思います。  いろんな厳しい状況ありますけども,やった以上は,これ何とか盛り上げて,客ふやさないかんわけですから,もうきれいごとではなくて,本当に附帯事業や何か収入考えるいうても,知恵がわかんようでは,これ本当,ちょっと心配なんで,そういういろんなことを──僕は何ぼでもアイデアあると思うんですよ。それこそ本当に民間の知恵もおかりいただいて,ぜひともちょっと,もうちょっと具体な話,恐らく2つ,3つあろうかと思うんで,お聞かせ願えたらと思います。 117 ◯山本みなと総局長 具体の話ということですけども,1つは,長距離バスがアクセス会社──アクセスのターミナルまで乗り入れるというような話が現実的にございまして,今詰めておるところでございます。ちょっと時間がかかるかもわかりませんけども,我々もそれは大いに期待しているところでございます。  また,関空での施設見学会などの企画券といったものについては,これはもう実施する方向で検討しておると。それと,具体的にMKさんが出ましたですけれども,タクシー会社とのタイアップとか,あるいは宅配会社とのタイアップの宅配サービスとか,そんなものも具体的に関係会社に当たって,協議してまいりたいと思っております。  いろんな形で足を運び,協議してまいって,とにかく利用者数をふやすという形で,誠心誠意頑張ってまいりたいと思いますので,ぜひともまたよろしくお願い申し上げます。 118 ◯理事(上脇義生) ぜひ頑張っていただきたい。そういう,例えば今度宅配サービスするよとか,関空とのこういう提携やったよとか,もうたびたびにですね,ぜひ──きょうもマスコミの方いらっしゃるけども,メディアに載せて,大々的に宣伝,それ1つずつそうやって手を打つたびに,ばんばんと載せていけば,一遍乗ってみようかなという話になるわけですから,ぜひいいアイデアをまず実行して,それをうまく宣伝していただきたいと思います。  以上です。 119 ◯委員(梅田幸広) 質問というより提案になるかもわかりませんけど,先ほど海上貨物,こちらの定款の中に,海上運送事業ができる,そしてまた倉庫業,釣り堀施設の経営というようなことが書かれております。ページは6ページです,その中で,先ほど樋口参事がおっしゃられたんですけど,航空貨物の小物なんかやったら,徐々にしながらでも,航空貨物を扱っているところ,そこを大事にしていきたいという話がございましたんですけど,これは半年ほど統計とれば,何月何日は大体客が乗らないとわかると思うんですよ。そのときにやっぱり海上貨物できるんやったら,せっかく同じ油たいて行くんやったら,そこへ荷物分という形で10隻なら10隻,その航空貨物の小物だけでも乗せるような形で知恵出すとか,そうすれば,運賃が俗に言う一般で運ぶよりも安くなる,それが1点と,今の海上アクセスの船が出ていく西側ですね,300メーターか350メーターほどずうっと海岸が,きれいなんあります。あそこは本当にきれいなところで,釣り堀ができるんやったら,あそこ有料にして釣ったらどうかと。実は,前の試乗会の明くる日ですか,釣ってもええよって聞きまして,実はないしょで釣りに行かせていただきました。そりゃよう釣れるし,本当にあれこれから夏を過ぎて秋になれば,子供さんでいっぱいになるんじゃなかろうかと思います。今もやっぱり──空港じゃないよ,海上アクセスの方やで──あそこは釣り禁止してないからね,釣りに。それで一応インターネットでちょっとそういう類の方には,インターネットで出てたということで,僕が釣りに行ったときには2人しかおらんかったんですけど,夕方6時ごろになりますと,もう200人以上,ずらっと釣りに来られて,だから,この定款で一応決めとんやったら,ほとんど来られる方は歩いてきません。車で来られて,駐車場を利用されます。そのときに1時間150円で,実際のところ大体2時間か3時間,300円ないし450円かぐらいの駐車料金ですけど,それも1つの──何というんですか,今後とも赤字をちょっとでも減らしていこうとすれば,遊んでいる場合はそういう形でオープンにするとか,それもPRしたらいかがかと思うんですけど,何でもかんでも金もうけするな言うて怒られるかもわからんですけど,やっぱりせっかくある施設ですから,利用していただいたらいかがかと思うんですけど,それについてお願いいたします。 120 ◯山本みなと総局長 あいておるならベイシャトルで貨物を運んではどうかという形でございますけれども,航空貨物に造詣の深い樋口参事と一度相談してみたいと思います。ちょっと仕様が,どうしても客船仕様になっておるということと,あと六甲アイランドからどんなような形で持ってくるのかということと,関空のあの船はやっぱり客船のとこに着きますので,ちょっとその後,どう貨物乗り場に運んでいくのかといういろんな問題がございますけれども,一度,樋口常務と相談してまいりたいと思います。  あと,釣り堀を有料にというお話でございますけども,あそこの護岸,階段式護岸という形で,緩傾斜護岸になっておりまして,今暫定供用という形にしておりまして,釣りも可能という形でしておりますけれども,ちょっと投げ釣りは,何か外に網が入ってましてできないという形であろうと思ってございます。ただ,釣りに来られている方というのがいらっしゃいますので,駐車場利用として,そういった釣りに来られる方の利用というのも見込まれますし,また売店等がそういった形でもうけていただくという形で,ごみの処理はきれいにしていただくということで考えてますので,今おっしゃったように,ある程度なりふり構わず私どもとしては収益を図っていくということも大事だと思いますので,ただ,節度ある事業をしていきたいと思ってますので,そのあたりご理解いただきたいと思います。 121 ◯委員(梅田幸広) 先ほどの航空貨物の件は,具体的に定款でこないして書かれておったら,あと関空に着いてから,そしてまた,乗るときの場所の問題,それで貨物船で荷物を運んではならないという規定はないですから,それはお互い,今後よく調整していただいて,釣りにつきましても,僕が有料と言うたんは,要するに駐車料金がはっきり言うて何ぼか取れますわね。そこへもう1つ,ぜいたく言えば,今の店,何というんですか,ターミナルの中にある店だけやなしに,ちょっと外側に今何かきれいなやつつくってますやん,どないいうてええんですか,外の喫茶デッキみたいなところ,外側から,中へ入らずでも,極端に言えばそこで缶ジュースとか,そういう人件費のかからんもので,お金入れてもらったら物が出てくるようなものを置くとか,そのようにまた工夫していただいたら,結構釣りをする人いうのは,それなりにマナーもきちっと守る人が多いと思っています。中には1人,2人,悪いのもおるけどね,悪い,悪い言うて横から言うとってですけど,その人らは多分悪いんだと思いますけどね,やっぱり釣りに行かれる方は大体,来たときよりも美しくというのが帰るときのマナーになりますんで,そういうことを,まあ今すぐに返事をくれ言うたって無理なんで,検討しておいてください。  終わります。 122 ◯委員(向山好一) 海上アクセスの乗客増対策で,具体的なものがないんで,こちらが提案を含めて質問させていただきたいと思います。  まず,ちょっとお聞きしたいのは,今ベイシャトルが1便15人程度ということをお聞きしまして,そしたら15人で20往復ですから,1日40便で計算しましたら21万9,000人になるんですね,このまま推移すればね。そしたら当初の予想48万人というのと,もう半分程度なんですけども,この48万人という設定が,以前の海上アクセスのときの廃止された当時の乗客が48万人程度やったから,同じぐらい乗ってくれることを前提にということをお聞きしましたけども,その廃止されたときに比べて,何で今,半分しか来ないのかと。当然,開港直後なので,PR不足というのがあるからやということかもしれませんけども,それにしても乖離が大き過ぎる。神戸空港ができた後で開港のはずなのに,廃止になったときよりも半分しかないというのは,一体何でなのかと,どういう分析をされていらっしゃるのかということをお聞きします。  それから,もう1つ,15人を30人,40人とふやしていくために,これからいろいろ考えるということなんですけども,2つほど提案します。  まず,ベイシャトルが有効なのは一体どういう層なのかと,どういうお客さんがいいのかというのですね。まず,あれ物すごい有利なのは,定時性がある。29分で必ず行けるということですね。バスは交通渋滞かかったら何時間かかるかわからないんですね。事故があったら4時間ぐらいかかることがあったら,怖くて行けないんですね。ですから,定時性というのは非常に有効であるということ。それから,やはりお金,やっぱりコストが,ほかのとことすごい優位性があるということ,この2つ,どうしてもPRせなあかんのですけども,今,対抗,ライバルというのは,一番はシャトルバスですね。そのバスと比べて一体,ベイシャトルは何がええのかと言えば,まず大きな荷物を持った家族連れが海外旅行へ行くときに車で行けると。車で行った後に船に乗れるという優位性を,そういうお客さんをターゲットにして,そのお客さんが物すごく満足できるような船にしなければいけない。そのために,今,上脇理事も言いましたけども,海外旅行の場合は,神戸空港と違って,4日間か5日間は絶対帰ってこないんですね。それで何で1,000円なのかということなんですよ。僕,何回も言うてますよ,これ。2段階に何でできないのかということなんですよ。1泊2日やったら1,000円,2泊3日やったら2,000円,だけど3泊以降は500円になるとか,そういう2段階にすることによって,海外旅行のお客さんは,その辺をよう見てるんですよね。1週間ハワイに行けば6,000円です,今のとこね。それはほかの伊丹空港は2段階やってますよ。そういうふうに,やっぱり3,000円,4,000円,5,000円じゃなくて,3,000円,3,500円,4,000円というふうに,やっぱりとめればとめるほど,やっぱり安くなると,単価が,そういうことをするのがなぜできないのかということなんです。今,いろいろと収支のことがあるかもしれませんけども,やはり海外旅行というのは1週間ぐらい帰ってこないことを前提の,そういうほかの1泊2日と違うメリットをやっぱり駐車場が与えなきゃいけないんじゃないかということが1つ提案です。  もう1つ,それは,車でも一緒なんですけどね,高速道路の料金というのがありますよね。それは1人乗っても,例えば高速道路1人で運転しても1万円かかります。4人乗っても1万円なんですね。ですから,車の場合,何人乗った場合でも関係なく,余りコスト変わらへんということが,物すごい喜ばれているんですよ。それで,家族連れで来られた方が,ほんならベイシャトルに乗った場合に,1人当たり1,500円,往復やったら2,700円かもしれませんけども,掛ける人数になっているわけですよね。それだったらやっぱり比較してしまうんですよ。車で行った方が便利やなと,関空まで直接とかね。今,MKタクシーの場合も1人2,000円ですけども,4人乗れば8,000円なんですよね。それね,非常に何か,1人1人は得するかもしれませんけど,家族で行ったら全然得にならないんですね。頭数掛ける料金ですからね。ベイシャトルにそれを何とか克服できるような料金体系は導入できないのかということなんです。家族で行けば1,500円掛ける4じゃなくて,1人当たり1,500円,2人目から1,000円になるとか,子供連れやったらちょっと割引になるとか,今エコファミリーというのが市バスありますよね。そういうのと同じように,環境に配慮したコストという意味では,家族で行けば割安になると,そうしたら家族で海外旅行へ行こうとしたときに,車で直接関空へ行くんじゃなくて,あるいはシャトルバスに乗るんじゃなくて,電車でもなく,やっぱりベイシャトルやということになるんじゃないかと思うんですけども,そのあたりの料金体系に対する考え方,そのあたりはどうでしょうか,見解を伺いたいと思います。  以上,2点です。 123 ◯山本みなと総局長 おっしゃるとおり,48万人というのは13年度に休止するときの利用客数をもとに,我々がはじいた数字であるということでございまして,それがなぜ今,それだけ乗らないかということでございますけども,先生おっしゃいましたように,PR不足というのが大きな原因であるということは,私どもも考えておりまして,今それに向かって努力しておるところでございます。また,休止期間が長かったという形で,前は中国あたりのお客さんがかなり使っていたという情報もございますので,要するに関空を通じて海外の方が来られて,ベイシャトルを利用するといった形の広報をどうしていくのかと,これは関空利用促進協議会も含めまして,そういった海外向けのPRといったことを考えていきたいというふうに考えております。いずれにしましても,早急に取り組んでまいりたいというふうに思っております。  それと,おっしゃることは,私どもも聞いておりまして,確かに家族で行くと,掛ける単価が決まってますから何ぼという形で,一定積もると高くなるという形の料金設定ではないかということになりますので,そのあたり,先ほども申しましたように,収支計画もございますので,何分今すぐにはちょっと出ませんけれども,アクセス会社ともいろいろと相談してまいりたいと思います。  それと定時性,これはかなり有利なお話ですので,そういったものも踏まえてPRしていきたいなあと思っております。  それと駐車場でございますけれども,駐車場も,今申しましたように,海外旅行が若干長いと,それと神戸空港のあふれた旅客駐車場利用者を受けると,逆に海上アクセスとの相互利用みたいなことも考えて同一にしたわけでございますけれども,これもそれをもとに一応収支計画を組んでおりますので,なかなか収支のバランスをどうとっていくかというような形での方向性が見えますとできるかもわかりませんけど,今のところちょっとまだ収支計画の変更も考えておりませんので,今のところちょっと収支の関係からは難しい面があるという形でお答えさせていただきます。 124 ◯委員(向山好一) 最初のPR不足についてですが,今後努力していきたいということをおっしゃいましたけども,これは具体的にどういう努力をされるつもりなんでしょうか。前回の海上アクセスの開港の直後,幾らやったかと,ちょっと僕,数字わかりませんけども,恐らく今15人とか,そういう単位じゃなかったんじゃないかと思うんですけども,本当そういう意味で,海上アクセスのときのスタートよりも今回の方が周知がされていないというのは,一体何でなのかということも思いますので,そのPR不足だったことの原因と,それからこの努力するということは,一体どういうことで努力されていらっしゃるのかということを,またお聞きしたいと思います。 125 ◯山本みなと総局長 PR不足の原因というのは,開港いうんですか,開業いうんですか,再開ですか,そういったことに全力を傾注しておったという形で,十分な広報を近隣市並びにできてなかったということの反省に立っておるということでございます。  あと,これからどうするのかということでございますけども,アクセス会社と役割分担をしまして,どちらかと言うと官公庁,企業は神戸市がやると,あるいは旅行代理店,商品造成についてはアクセス会社がやるというような事務分担もできておりますので,さらにアクセス会社の職員も,ちょっとふやしまして,足を運んで,とにかくこのベイシャトルの利点といったものをPRしていきたいと思っております。  以上です。 126 ◯委員(向山好一) じゃ,努力を期待したいと思いますし,本当,48万人を達成しようと思ったら,並大抵の努力では達成できないぐらいのやっぱり今乖離があるんじゃないかというふうに認識せざるを得ないですね。本当,空気を運んどっても,全く意味ないんで,いろいろと何か収支計画云々とかいうお話がありますけども,これは本当今,大胆に実行していくことが期待されるんじゃないかと思いますので,そのことをつけ加えて質問を終わります。  以上です。 127 ◯委員(井上 力) 1つ確認なんですが,1日当たり1,315人という数字がありまして,これは年間,通年ベースで言えば48万人目標のときの数字と,割り算すればええだけなんですが,済みません,ちょっと電卓持ってきてないもんですから。それが1つの数字になって,けさご報告いただいたのは,1日当たり608人,1船当たり15人ということで,これはしたがって目標というか,予定損益計算の営業収益7億7,000万円を得るためには,それの半分に満ちていないということでいいのかどうかです。今年度の34万人という目標がありましたので,これは多分日数の違いだけかと思うんですが,少し48万人と34万人,7月の何日からということで,少しペイするライン,1日当たりというのが違うのかどうかということもちょっと,まず確認をさせてください。  それから,財政状態なんですが,債務超過が121億円で,年度末未処理損失が156億円という状態になっておりますけれども,これの朝方来お聞きしてました開発管理事業団からの借入金等もありますが,それらを含めて有利子負債は全体で幾らになっているのかというのを,ちょっとまずお答えをいただけませんでしょうか。  それに伴う現在の支払い利息は1,600万円ということでいいのかどうか。予定ではそうなっておりますが,1,600万円ですべての利息の支払いは済んでいるということなのかどうか。  それから,借金を返済する際の──計算しますと,あと7年間で29億円,開発管理事業団に7年後に一括返済ということだというふうに事業団のところでお答えをいただいたんですが,この予定損益計算書の3億4,851万5,000円という当期利益が──ごめんなさい,3億4,756万5,000円ですか,これを今から7年積むだけで29億円返せるという計算にならないのですが,そこはどういう仕組みをなさっているのか。もともとちょっと返せないという予定損益計算書なのかどうかをお聞かせをいただきたいと思います。  それから,乗客がうんと少ないということについて,こうするとふえるんじゃないかという大変議会というところは優しゅうございまして,他の委員の方からはいろいろ提案があったんですが,私は心配の方ばっかり先しまして,台風の日に走る船なんだろうか,朝も晩も平均して大体この15人といえども,結構いっぱいになっているときもあるんじゃないのかと。大体こういう乗客を運ぶときに,私どもは市バスで時々,たまにありますけれども,やっぱりピーク時には積み残しというのが出るわけです。逆に積み残しというのを出すぐらいでなければ,収支計画に見合わないと。それで3隻目を買われたのかなとも思うんですが,そんなふうに器用にぱっと臨時便みたいなのを出せる体制なのか,修理用なのかよくわかりません。それで,そういう採算ラインで平均1日1,315人,1便当たり60数人ですか,ということは,本当にそれをしたら,やっぱり積み残しが出るんじゃないのかということ,それは出ないぎりぎりのところなのかどうかと。ご専門の立場でちょっとお答えをいただきたい。  それから,台風等で走らんことと同じなんですが,燃料代が随分高騰していて,陸送,海上輸送,航空燃料も含めて大騒ぎになっているんですが,加藤汽船の方からは,そういうことについては,委託料ですかね,とにかくこの損益計算書でいうところの売上原価がふえる可能性はないのかどうか。大丈夫,これでいけるというふうになるのかどうか。これお客さんが乗ろうと乗ろまいと,燃料はたかんと走らんと思いますので,その辺の心配をするんですが,いかがでしょうか。  それから,これ実は海上アクセス,今インターネットで調べますと,三重県,津の港からセントレア,中部空港へ行く便が,大変な活況を呈して,中部空港開業と万博のお客さんが9割8分ぐらいやちゅうて私は聞いたことあるんですけれども,29分よりもうちょっとかかってますけれども,中部空港を見に行くお客さんだけでペイしたという事業が伊勢湾にはあります。こういうところを今回,営業再開するに当たって,どのように参考になさったのか。つまり飛行機に乗る人は非常に少ないということを前提にしているとすれば,やっぱり収支合わせようと思ったら,何かそういう目玉が,他の委員からも指摘もあったように,必要なんではないかと思うんです。それで,いずれにしても,今,夏休みですから,これ多くなっているというか,今からもどんどんふやしていってということなんでしょうが,きょうご提案いただいている予定損益計算,事業報告として上げていただいている予定損益計算というのは,最終的にはこの額までは必ずするということなのか,少しいろいろ自信がないということなのか,一番大事なポイントをちょっと教えていただきたい。  それからもう1つは,CATですね,これはこれまでのご答弁では,この海上アクセスを再開するときに,これ今何億かの債務超過抱えたまま休眠状態ですけれども,これ今度財政再建計画も明らかにします,一体のものと考えておりますということで,あちこちで出てますが,ここの委員会,審査対象団体ではないし,休眠しているわけですから,仕事の仕方をどうのこうのと言えるはずもないんですけれども,これの財政計画というのはどこで,どんな形で出していただくのか。既にあると思うんですけれども,一体でやるというふうにお答えいただいてますから,できれば資料としてちょうだいをしたいなというふうに思いますが,いかがでしょうか。  とりあえず以上です。 128 ◯委員長(山田哲郎) かなり多岐にわたりますので,簡明にご答弁をお願いします。 129 ◯山本みなと総局長 三重の津の関係でございますけれけども,あそこはセントレアは非常に人気があって,津からのアクセスはあれしかないという形で,非常に人気があったと伺っています。それ以外のことは,我々は何も聞いておりません。我々,ベイシャトルはあくまでも関西国際空港の国際線に占める割合という形で考えております。  それと,神戸航空交通ターミナルでございますけれども,現在,事務所ビル及び駐車場の貸し付け料収入のみでありまして,今後はどういった形での事業展開の可能性といったものを探っていきたいというように考えておるところでございます。  以上でございます。 130 ◯岡口みなと総局経営部長 財務諸表の中で少しご答弁申し上げたいと思います。  まず,48万人のやつはおっしゃるとおり1,315人,割り戻しです。18年度の34万人というのは日割り計算をした数字ということで,同じことになります。
     それから,有利子負債は全額事業団でございまして,2通りございます。例の29億円につきましては,11年後の返還ということで0.5%になっておりますが,この18年度の損益計算書には,さらに18年度の特別事情といたしまして,宝くじによって船舶1隻購入いたしましたが,そこの資金の入りと出のアンバランスを防ぐために,これは5月19日に借り入れをいたしまして,返済は9月30日の予定で,3億9,900万円の事業団からの借り入れをしております。この率が1.375%でございます。その利息と,先ほど申し上げました長期借り入れの29億分合わせて1,600万円というのが支払い利息でございます。  それから,29億円をちゃんと返せるのかということでございますが,もちろんこれにつきましては,収支見通しでは2月の時点ですから,出したものについては3億円程度を重ねているということでございますけれども,さらに乗客増については取り組むのは当然でございますし,また附帯事業につきましても,拡大することによって,事業団さんには迷惑をかけないよう,11年後には返済したいというふうに考えてございます。  私からは以上でございます。 131 ◯美濃みなと総局参事 私の方から,人数,あるいは予備船等の関係でご回答させていただきます。  先ほど34万人というのは,年度途中でございますので,その人数でございます。ですから,フルでいきますと48万人という形になります。  48万人の需要を満たすということになりますと,1日平均,約ですが,1,300人になります。採算ベースはある程度42万人というふうに計算しますと1,150人というような形になります。ですから,1日平均1,300人でございますので,40便,往復になりますが,それで割りますと,大体1回当たり30人が一定の線という形になります。ただ,朝の早い時間,あるいは夜の遅い時間,30人乗るわけじゃございませんので,当然それは人数がふえてくるというぐあいになります。  前回K-JETの場合は,240~250人乗りの大きな船でございました。今回120人ということで,それが2隻でございます。前回はやはり120人を超える状況のときも当然ございました。そういうこともございまして,予備船を加藤汽船の方で用意をしたということでございます。  当然,今,予約システムを取っておりますのも,例えば団体等で50人,60人入ってまいりますと,当然1隻ではしんどいときがございます。そういった場合には予備船を待機をさせておりますので,それで対応するというような形を取らせていただきたいと,こういうふうに思っております。  ご存じのように,燃料代につきましては,現在,若干高どまりになってございます。ただ,基本的には委託料に含まれておりますが,ただ,まだこれから高くなる可能性もございます。それにつきましては,契約上,実績に応じて別途精算するという項目になってございます。 132 ◯委員(井上 力) これは空港特別委員会に請願や陳情や,再開をするという際に大変心配をする市民の皆さん方が,無理なんじゃないですかと,どうも再開する理由が不透明だと,神戸空港を開港する条件として,国から押しつけられたのではないかと。議会の審議ではそういうことじゃない,心配しなくていいんだという結論が出て,今日に至っているんですが,どうもやっぱり今のあれをお聞きをしますと,大変不安なことだらけでありまして,「井上さん,心配せんでもよろしいよ」と,「物すごく将来明るいんです」というお話,お答えというのがやっぱりいただけなかったわけですね。いろいろ割引があって,何だらかんだらと言いますけども,巷間言われておりますのは,ポートライナーと乗り継ぎで1,600円ですか,片道。チケットショップで買えば,リムジンバス1,650円なんです。50円しか違いません。渋滞はそんなに心配する人ありません。ほんとに渋滞心配な人は,みんな電車で行きます。ということからすると,やっぱりこれはそもそも48万人というのはどこから出た数字なのかというところへやっぱり戻らざるを得ないのじゃないか。それで,収支が合いますと,採算ライン若干違うみたいですけれども,採算が合いますという数字だったのではないのかなと。いっぱい三宮で,あるいは空港ターミナルビルに見学に行っておられる方や,関空の乗客等からアンケートをとって,乗客需要を推しはかったところ,48万人だったのでは,どうもないのではないかという気がするんですけれども,そのようなこれまでの調査なり,それからこれからの乗客増対策でいろいろ調査をされると思うんですけれども,そのあたりはどう掌握しておられて,どういうご見解なのか,お聞かせをいただきたい。  中部空港と津の間というのは,本当にタイミングがすごかったわけでありまして,皆,地元の人は笑ってます。海外旅行用の大きな荷物を乗せる船だけども,小さな船で,とにかくセントレアと万博を見て帰ってくる人ばっかりやということを言っておりました。そういうことからしても,船というのは,やっぱり案外そういう要素も結構あると思いますので,むしろそういうところの方に力点を置いた,全く別事業を始めるならいざ知らず,これだけの債務超過を抱えて,これだけ1度失敗した船を,この見積もりで走らせるというのは,もう暴挙としか思えない。改めてご見解をお聞かせいただきたいと思います。 133 ◯山本みなと総局長 48万人の根拠を示せということでございますけども,関西国際空港が平成17年度の国際線旅客実績が1,114万人ということでございますので,休止前の国際線旅客数に占める海上アクセス利用者数の割合,これは平成13年度4.3%ということでございましたので,48万人という形の私どもは目標いうんですか,予測を立てたということでございます。  その後,休止したときに,少なくてもポーアイ2期の成熟,あるいは神戸空港の開港,あるいは関空2期の供用開始といった形で,今後,航空利用者がふえるというような形の時期に再開するという形で,アクセス会社の取締役らで決議されておりますので,それを踏まえて要するに医療産業都市構想などの進展でポーアイ2期が成熟したと,また神戸空港も開港したと,関空供用の開始も19年という形で決まったという形で,そういう状況が整いましたので,海上アクセス会社において取締役会の中で再開の意思を決定したということでございます。  神戸市としましても,そういった形の意思決定を踏まえて,17年3月の議会において損失補償の議決をいただいたということでございます。  私どもとしましては,今後,関空の国際線旅客の数がふえてまいりますので,それを踏まえた対応を取りながら,旅客増に努めてまいりたいというように考えております。 134 ◯委員(井上 力) それはこれまでのご答弁ですよ。開業後の,私は質問をしております。今のお答えは,全部,会議録に載っておるんですが,ただ,取締役会の決定というんだけは,新しい出来事かと思いますが,この状態を受けて,なおそういうふうにおっしゃるのは,とてもやないけども,まともなふうには受けとめられないんですけれども,前の局長がお答えになった,空特等でお答えになった議事録に載っている文言が,そのままきょうの答えになるというのは,私には全然理解できない。改善策出ましたか,先ほどから,ほかの委員からも含めて。あるいは,事業団に対する返済等も含めてですね,間に合わないでしょう,今の状態やったら。どうなさるんですかとお聞きしてるんです。  CATのことをもう1遍蒸し返しますけど,これ7月の就航のときには,一体のものとして財政計画を明らかにしますという答えですよ。これは議会で出ている答弁を,きょう改めて後ほどにというふうにおっしゃったわけで,方針転換ですよ,そこの部分は,CATの部分は。CATのところはそういうふうにして方針転換なさっておきながら,この財政状態を見て,この乗客の状況を見て,3月──何月やったかちょっとはっきりしません。多分3月やったと思います,3月のご答弁そのままやというのは,一体どういうことですか。前の局長がお答えになってます。あなたはひょっとしたら初めてかもしれません。 135 ◯山本みなと総局長 48万人の根拠というご質問に対してお答えしたというふうに考えております。現在のところ,その見込みについて非常に厳しい状況でございますけれども,私どもとしましては,PR不足が大きな原因であるというふうに思ってますし,また休止期間が長かったため,海外からの旅客が利用するには,さらに海外へのPRもしていきたいというふうに考えています。  また,関西国際空港をはじめ,ベイシャトルの利用促進協議会といったものもつくっていただいてますので,関空会社をはじめ国の機関の協力も得ながら,最大限のPRをしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 136 ◯委員(井上 力) この間の長い不景気の中で,たくさん会社が倒産しましたし,いろいろそういうあおりを受けて,解雇をされたり,いろんな方がありましたけれども,会社をおやめになるときの一番すばらしいやり方というのは自主廃業なんです。どこにも迷惑をかけない,きちっと退職金を支払って,もちろん未払いの月給等があれば払って廃業することなんです。この海上アクセスに関して言えば,もうやっぱり1度は,本当だったら廃業になってなきゃいかんわけです。廃業になってて,今回新たにこういうものが提案されてしとれば,私もこんなこと言いません。しかしながら,いろいろ責任を逃れたり,それこそ事業団に29億円借りて返さへんかったらえらいことですから,まあまあ将来の担当の方が,将来の局長が責任を取るんやというふうにきて,ここでこのやり方したら,また何年か先のそれぞれのご担当の方々,次にツケを回すことになるんじゃないですか。  私は有利子負債も何もなくて,神戸市の財政がいい状態だったらこんなこと言いませんよ。自主廃業を今からでもするべきやと思いますね。ここから乗らなくったって,関空へ行く道があるいうて,市民から回答が返ってきてるんでしょうが,違いますか。そういう回答ではなくて,ああ,1遍乗ってみたら,次もぜひ乗ってみたいと思ったと,乗りかえは大きな荷物持って大変やけども,ぜひこれは乗りたい,みんながそう言っているのかどうか,一遍聞いてみてください。それを聞くお気持ちがあるかどうか質問します。 137 ◯山本みなと総局長 利用された方の声に関しまして,非常に利便性が高いと,乗り継ぎも便利だという声もございますし,そうではないという声もあるということは,私も承知しております。ただ,スタートしたばかりでございますので,いろんな方のお声を聞きながら,より利便性の高い,すばらしいものにしていくということは大事なことであるというふうに考えております。  また,アンケートをとるのかということでございますけれども,どういった地域から乗船されている方が多いかというようなことは,簡単なアンケートをしてみたいと思います。そのあたりが1つの大きな利用促進のターゲットになるのではないかということも考えられると思います。  以上です。 138 ◯委員(井上 力) 本当に,僕は海外旅行客だけが神戸市民じゃないと思いますし,実は神戸空港ができても,まだ飛行機に乗ったことのないという市民の方もたくさんおられるんです。その人らだけが市民だとは言いませんよ。やっぱりこれだけ航空政策,神戸空港と関西空港と,航空事業に──海から空へとか,陸は一番最後やとか言いながら,してきたツケが全部ここにあらわれているわけですから,次にご報告いただく際には,せめて財政状態だけは,当初どおりものになってますということをお答えいただけるように,改めて最後は要望して,終わりたいと思います。 139 ◯理事(松本のり子) 多くの方から出たんで,簡単にお聞きしたいんですけれども,私どもの会派も本当にずっとこの海上アクセス,再開して大丈夫なんかということを,議会のたびに聞いてまいりました。これはアクション50の関空からの押しつけであると,そのことについては前の小柴局長も,関空の方にも相応の負担をしてもらうように努力するということを,再開の前に言ってたかと思うんです。  そこで1つ,まず,関空への負担をしていただきたいという点なんですが,今,あらかじめお聞きしましたら,これ関空の方に着きましたら,そこから南海バスに乗って,ターミナルビルの方に行きますけれども,その間の岸壁の整備を何か関空さん側がしてくださったということなんですが,それだけではなく,やはりこの南海バスは190円なんですよね。この南海バスの利用料金を,海上アクセスに乗った方は無料なんですが,その分をこのアクセスの会社が南海バスにお支払いしていると聞いておりますので,やはりこの関空の中の不便で悪いのは,関空側にきっちり負担をさすべきだと思うんですが,そういったことはお考えになっていないのかどうか,まずお聞きします。  それとあと,海上アクセスの7月13日から7月31日までの毎日の何人乗ったかというのをいただいたんですけれども,それ見てたら,行きと帰りの合計人数比べたら,どうしても帰りは1割ほど減っているんですけども,この理由はどういったところにあるのかということと,もう1つ,駐車場の件なんですけども,今,もういろんな方たちが1週間ぐらい,駐車場を無料にすべきじゃないかというお話で,私も本当にそうだろうなと。運賃を往復券とか,100歳以上の夫婦の方には安くしているけれども,結局1週間ほどの海外旅行に出ていったら,トータルで見たら,どうしてもポーアイ2期の目の前にあるMKタクシーなんかには,もう全然,トータルで見たら勝てないと思うんですよね。それで,駐車場の1週間ほどの無料というのを,今,局長が難しいとおっしゃって,その理由が,空港の方とアクセスの方の駐車場を一緒にしてるから,なかなか分けて考えられないんだとおっしゃったと思うんですけども,私が2~3日前に,これに乗せてもらったときに,空港の駐車場に車とめて,関空まで行って,そこでお茶飲んで,また帰ってきたんですけども,往復券をアクセスの方に見せて,空港の駐車場はこれでは無料に,要するにベイシャトルに乗ったんだけれども無料にならないんですかと聞いたら,空港とアクセスとは別だと,別のものだから無料にならないんですよと言われたんですね。だから,一緒というのはどういうことなんかなと思いまして,ちょっとこの点を,3点お聞きします。 140 ◯山本みなと総局長 関空から神戸側が1割ほど低いと,関空から神戸へ来るのが1割ほど低いということですか。帰りがね。こっちから言ったら行きですから,帰りですね。  まず,お乗りいただいてありがとうございます。心から感謝申し上げます。帰りが少ないということは,やっぱり関空側でのアピールが私は足らないんじゃないかと思いますので,関空会社もアピールに協力するということを言っていただいておりますので,関空サイドでアピールをしていきたいと思っております。  また,川内先生おっしゃったように,要するに関空へ着いてる便,地域,例えば千歳──千歳は神戸も着いているんですけども,知らないというようなこともおっしゃったということですので,そういったところへもPRしながら,関空へ着いてる便にもあわせてPRしていきたいと思ってますので,ちょっとよろしくお願いしたいと思います。  それから,駐車場を無料にすべきではないかという形で,やっているわけでございますけども,空港の駐車場で,例えば空港の駐車場であふれた場合に,海上アクセスでとめるとなったときに,同じようにしとる方がいいのではないかと,逆に海上アクセスの駐車場が足りなくなったときに,空港側へとめるといったときに,同じようになっているのがいいんではないかという考えも一方であったということで一緒にしたということでございます。  ちょっと券につきましては,多分,一緒にやっているはずですので,ベイシャトルに乗られた方も空港側では一応1日無料という形になっていると思うんですが,もしなってないようでしたら,切符いただければ,1日分,持って上がります。申しわけございません。心からおわびを申し上げたいと思います。何らかの手違いがあったかもわかりませんけども,一応,そういうことでやっておりますので,ご理解いただきたいと思います。  それと,駐車場の無料化ですけども,非常に答える立場として辛いんですが,海外旅行の場合に,長くとめるということは承知しておるところでございまして,そのためにどうしていくのかということにつきましては,ちょっと現時点では私,海上アクセス社と一遍お話をしながら,将来的にできるのかどうか,ちょっと今のところ難しいのではないかと申しますのは,やはり収支計画等もございますので,現時点でなかなか駐車場も一応設備投資して高くつきますので,ちょっと私個人的には難しいのではないかという形でお答えさせていただくということで,ご理解いただきたいと思います。  以上です。 141 ◯理事(松本のり子) 南海バス。 142 ◯山本みなと総局長 済みません,答弁漏れしまして,おわび申し上げます。  関空への南海バスの利用料の負担を求めるべきではないかということでございますが,再開当時,関空側では要するに当初,関空側へ着きますと,ポンツーンを歩きましてポートターミナルへ入りまして,その向こう側にバスがあったと,南側にバスがあったということでございますので,あれを私どもが何とかお願いして,船着き場まで切り込みを入れて着けるようになったという形で,その進入路スロープを2カ所で一定でつくっていただいています。その金を一応関空負担ということにしていただいたということでございまして,あと,バス進入路の安全策と,バス停の設置と,要するにポンツーンとバス停までの間をバリアフリーにしていただいたとか,そういうハード面の費用を持っていただいているところでございます。  また,ポートターミナルのポンツーン使用料の減免という形で,2分の1減免をしていただいているところでございまして,南海バスとの間は,南海バスと関空との契約ではございませんので,南海バスと海上アクセス会社の契約でありますし,ちょっとそのあたりは難しいのではないかというふうに思っております。  また,私どもとしましては,将来的にやはり関空2期のターミナルができるのであれば,間の水路を通ってターミナルへ着けれるように,これはもうぜひともお願いするという形で申しているところでございます。  以上でございます。 143 ◯理事(松本のり子) 関空さんの方もいろいろと向こうの船着き場の方では援助してくださっているから,それ以上のことは難しいとのことですけども,やっぱり関空も関空で生き残りを──生き残りでもないか,とにかく採算をということで必死で,私のこのベイシャトル乗ったときに,関空の何か,行け・飛べ・楽しむ何とかと,関空のポスターはばんと張ってたんですけども,ここのベイシャトルのはありませんでした。そんなん見たら,本当に関空って厚かましいなって思ったんですけども,だからやはりポートターミナルまで非常に不便なのは,関空の地理的な問題だから,私はやはり南海バス,これもう年間600万から1,000万ぐらいお支払いするようになるかと思うんですよね。乗った数だけ払うとおっしゃってましたから,そうなれば34万人乗れば1,000万ぐらい払いますよね。ですから,ぜひこれはちゃんと要望として出されていくべきではないかなと思いますので,これはじゃ要望にします。  それで,どうしても帰りが1割ほど──行きは乗っているけれども,帰りは1割減るっていうのが,どこがどう問題があるのか,そろそろ乗った方たちにちょっとアンケートをとって検討していくべきではないんかなと。関空側へのアピールが足らないとおっしゃいましたけれども,最初,この船着き乗り場でチケットを買うときに,いろいろ往復券とか,いろいろ,こういうの見せていただきますので,ここで判断ができるんですよね。だから,判断ができるのに,1割ほど減っているのは,問題は何かというのを,乗った方たちへのアンケートをとるなりして,ちょっと検討していただけたらどうかなと思います。その点はいかがでしょうか。 144 ◯山本みなと総局長 先ほど空港の駐車場とアクセスの駐車場でございますけれども,その両方で券を使えるように今検討中ということで聞いてますので,答弁に不備がございまして,申しわけございません。  あとでございますが,関空側の状況ですね,関空側の利用が少ないことで,関空側でどうアピールするかと。関空側,北。 145 ◯委員長(山田哲郎) いやいや,アンケートとかして調査するかと。 146 ◯山本みなと総局長 こっち側へ帰ってくるのが少ない原因ですか。 147 ◯委員長(山田哲郎) 原因の分析で調査等々するかという話。 148 ◯山本みなと総局長 調査はある程度ちょっと,どういうんですか,関空側の対策を打ってからするかなという思いなんですけどね。関空側のまず,正直申し上げて,着いた場合に,それを知ってた方もどこへ行ったらいいのかわからないというようなことでございますので,その案内をしっかりしていきたいというように思っています。それをちょっと関空会社と詰めたいなと思いますけども。まずそれが先決かなというように思いますので,そのあたりをご理解いただきたいなと思います。 149 ◯理事(松本のり子) 関空側に問題があるんじゃないんです。私が乗ったときは,南海バスの方がきっちりと,帰り乗られる方はここへ,1階の一番端のAというドアのところに来ていただいたら,そこにチケット売り場があって,船に乗れるようになってますと。関空から神戸空港に行く時刻表もくださって,そういうふうにすごく南海バスのガイドさんは,丁寧に,あるんですよということをおっしゃってますので,でもなおかつ1割少ないのはなぜかというのは,やはり,だから船に乗る人に聞かれるように,ちょっと早急に対策をとられたらどうですかということなんです。要望。 150 ◯委員長(山田哲郎) はい,要望。他に。  (なし) 151 ◯委員長(山田哲郎) 他になければ,みなと総局関係6団体の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局どうも長時間ご苦労さまでございました。 152 ◯委員長(山田哲郎) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  次回の委員会は,8月18日金曜日,午前10時より26階第1委員会室において,消防局関係1団体及び都市計画総局関係3団体の審査を行います。なお,改めての開会通知は省略させていただきますので,ご了承願います。  本日は,これをもって閉会いたします。  どうもご苦労さまでございました。   (午後4時20分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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