次に,6ページから12ページにかけまして,体育協会の寄附行為を掲げてございます。
13ページをごらんいただきたいと思います。
平成17年度の事業報告についてご説明を申し上げます。
まず,(1)の受託事業といたしまして,1)から4)にございますように,体育施設,文化施設等の管理運営,5)にございます埋蔵文化財の発掘調査や6)その他受託事業としまして,教育図書の発行などを受託いたしました。
(2)の
学校給食事業では,学校及び
学校給食共同調理場へ,安全で良質な
学校給食用物資を低価格で安定的に供給しますとともに,食品検査を実施し,給食の充実に努めてまいりました。
(3)の
施設附帯等事業といたしまして,教育図書の出版,博物館,
小磯記念美術館におけます図録や記念品等の販売及び駐車場の運営などを行いました。
次に,(4)の
市民スポーツ振興事業といたしまして,1)で掲げておりますように,市民参加のスポーツを振興するため,春にはアにございます
神戸市民体育大会,秋にはイにございます神戸市総合体育大会,冬にはオにございます
神戸シティマラソン大会などを開催いたしました。
2)の
スポーツ企画事業では,
体育の日記念行事などを実施いたしました。
次に,15ページに参りまして,3)の
スポーツ教室事業は,7つの体育施設において,101のスポーツ教室を実施いたしました。
4)の加盟団体への助成及び
競技力向上事業といたしまして,
加盟種目団体等の活動を支援するための助成を行いますとともに,競技力向上を目指して行う強化練習に対する助成を行いました。
5)その他の
市民スポーツ振興事業は,アの
スポーツ指導者バンクを加盟種目団体と協力して運営したほか,イの
神戸総合型地域スポーツクラブの育成支援として,
クラブマネージャー養成講座及び
スポーツ安全講習会の開催や,ウの
トップアスリートに学ぶ
ジュニアスポーツ教室などの事業を実施いたしました。また,日ごろから加盟団体の事務局運営にご尽力されておられる方や指導者に対しまして,エのとおり体育協会表彰を行ったほか,オののじ
ぎく兵庫国体支援事業といたしまして,その
リハーサル大会へ財政的支援を行いました。
(5)の
スポーツイベント誘致支援事業は,
国際スポーツ都市として国際級・全国級の
スポーツイベントを,競技団体との連携のもと,誘致及び開催の支援を行いました。
(6)の
スポーツ情報提供事業は,
スポーツ情報誌「
アスリートタウン」を発行したほか,ホームページの運営などを行いました。
なお,16ページ及び17ページには,平成17年度に神戸で開催されました主な
スポーツイベントの一覧を掲げてございます。
次に,18ページ以下の財務諸表をご説明申し上げます。なお,金額は万円単位で説明させていただきます。
まず,18ページの収支計算書の収入の部でございますが,表の左側の欄におきまして,下から3番目にあります当期収入合計(A)は,53億5,954万円,また,その下にあります
前期繰越収支差額は1,904万円で,この2つ合わせました収入合計(B)は,表の左側の欄,一番下にございますように,53億7,859万円となってございます。一方,当期支出合計で(C)は,表の右側の欄,下から3番目にございますように,53億7,859万円であり,先ほどの収入合計(B)の53億7,859万円と同額でございます。したがいまして,次年度へ繰り越す
次期繰越収支差額は,表の右側の欄,一番下にありますように,0円となってございます。
次に,19ページの
正味財産増減計算書でございますが,これは平成17年度の事業を実施した後の正味財産の増減を示しており,
期末正味財産合計額は4億9,038万円となってございます。
20ページには貸借対照表を,21ページには財産目録を,22ページには支出明細表を,23ページには事業別収支・収入明細書を掲げてございます。
続きまして,平成18年度の事業計画をご説明申し上げます。
24ページをごらんいただけますでしょうか。
1の基本方針といたしまして,これまでに蓄積されました経験と特性を生かしながら,市民スポーツの振興に関する事業,
スポーツイベントの誘致・開催支援,学校給食の充実・向上に関する事業並びにその他学校教育及び社会教育の推進に関します事業を有効・適切に推進してまいります。
事業計画を申し上げますと,(1)の
施設管理運営事業といたしまして,1)から3)にございますように,
王子スポーツセンターをはじめとする体育施設等の管理運営業務を指定管理者として行います。
25ページをごらんください。
(2)の受託事業といたしまして,1)
文化施設管理運営事業,2)
埋蔵文化財発掘調査受託事業,3)その他受託事業といたしまして教育図書の発行などを実施してまいります。
(3)の
学校給食事業といたしまして,学校及び
学校給食共同調理場へ,安全で良質な
学校給食用物資を低価格で安定的に供給しますとともに,食品検査を実施し,給食の充実に努めてまいります。
(4)の施設附帯事業といたしまして,教育図書の出版,博物館,
小磯記念美術館におけます図録,記念品等の販売及び駐車場の運営などを行います。
(5)の
市民スポーツ振興事業といたしまして,1)
市民スポーツ大会等開催事業では,アの
神戸市民体育大会などの
市民スポーツ大会を開催するほか,26ページに参りまして,2)の
スポーツ教室事業では,従来の教室に加え,子供の体力づくりや成人・高齢者の健康づくりを支援するための
新規スポーツ教室の実施に取り組んでまいります。
3)の加盟団体への助成及び
競技力向上事業といたしまして,
加盟種目団体等の活動を支援するための助成を行います。
4)のその他
市民スポーツ振興事業といたしまして,アの
スポーツ指導者バンクを運営し,専門的知識を有する人材を,
地域スポーツクラブ等の団体に対し,指導者として紹介をするほか,中学校には外部指導員として紹介をいたします。また,イの
神戸総合型地域スポーツクラブ育成支援事業の実施や,ウの
トップアスリートに学ぶ
ジュニアスポーツ教室の開催,エの体育協会表彰を実施いたします。
5)ののじ
ぎく兵庫国体支援事業といたしまして,
観戦スタンプラリーの実施や
スポーツ情報誌「
アスリートタウン」でのPRなどを行い,円滑な大会運営に協力してまいります。
(6)の
スポーツイベント誘致支援事業といたしまして,
スポーツ競技団体との連携のもと,国際級で5大会,全国級で30大会など,大
規模スポーツイベントの誘致及び開催を支援してまいります。
(7)の
スポーツ情報提供事業といたしまして,体育施設の空き情報の提供など,ICT等を活用しながら,市民がスポーツに親しめるよう,スポーツに関する幅広い情報を提供してまいります。
なお,27ページ及び28ページに,平成18年度に神戸で開催される主な
スポーツイベントの一覧を掲げてございます。
次に,29ページに参りまして,体育協会の経営改善の取り組みについて,少しご説明を申し上げます。
まず,1.
アスリートタウンの推進といたしまして,4)にございます
総合型地域スポーツクラブの育成・支援のほか,1)から5)の事業を実施してまいります。
2の
指定管理者制度に伴います効率的・効果的な運営体制の確立では,1)民間の人材・ノウハウの活用といたしまして,共同運営を行います民間事業者とともに,効率的な運営を行い,経費の削減を図ってまいります。
2)利用機会の拡大といたしまして,体育施設におけます無休営業の実施や,
ポートアイランドスポーツセンターでの営業時間の延長及び薄暮料金の導入などを行います。
また,3)にございますとおり,
ポートアイランドホール──
ワールド記念ホールでございますが,その運営に当たりましては,エンターテインメントとスポーツに関するイベント誘致を積極的に行い,施設及び地域の活性化を図ってまいります。
3.施設のさらなる利用促進といたしまして,市民が気軽に筋力の
トレーニング等に親しめるよう,既設の
トレーニングルームの充実を図りますとともに,中央体育館に
トレーニングルームを新設いたします。また,子供の体力づくりや成人・高齢者の健康づくりを支援するための
新規スポーツ教室を実施するなど,市民の新たなニーズに対応をいたします。
以上の取り組みに基づき,
指定管理者制度という新体制のもと,より一層の経営改善を行い,体育協会の果たすべき使命でございます,スポーツ・健康都市──
アスリートタウンの実現などに努めてまいりたいと考えてございます。
次に,30ページをごらんください。
平成18年度の
予定収支計算書でございますが,まず,表の左側の欄において,下から3番目の当期収入合計(A)は,51億2,146万円でございます。次に,この下にあります
前期繰越収支差額につきましては,0円でございますので,表の左側の欄,一番下の欄にございます収入合計(B)は,当期収入合計(A)と同額の51億2,146万円でございます。表の右側の欄において,下から3番目にありますように,当期支出合計(C)は,51億2,146万円で,表の右側の欄,一番下にありますように,
次期繰越収支差額は0円となってございます。
31ページには
予定正味財産増減計算書を,32ページには
予定貸借対照表を,それから33ページには
予定支出明細表を,34ページには
事業別予定収支・収入明細書を,それから35ページには平成17年度の主要事業計画・実績比較を掲げてございます。
それから,参考といたしまして,36ページ以下に主要事業の推移,それから施設の概要でございますとか,施設の所在図を掲げてございますので,後ほどごらんをいただきたいと思ってございます。
以上をもちまして,財団法人神戸市体育協会の事業概要についてのご説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
4 ◯委員長(山田哲郎) 当局の報告は終わりました。
これより質疑を行いますが,この際,当局に申し上げます。委員会運営の効率化のために,答弁は適当なものについては,当該団体の幹部職員からも答弁されるよう,特に申し上げておきます。また,委員各位におかれましては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。
それでは,財団法人神戸市体育協会について,ご質疑はございませんか。
5 ◯理事(たけしげ栄二) 他局では単独で指定管理のあれをやっておりますけども,この体育協会はYMCAとかNPOが共同になってやっております。これはうまく順調に運んでいるのかどうか,それをちょっと聞かせてください。
6 ◯小川教育長 今おっしゃいますように,私ども体育協会の指定管理に当たりましては,できるだけ民間事業者の,また公営的なですね,公的な,公益団体といいますか──今のYMCAでありますとか
アスリートタウンのお話もございましたけれども,そういうような団体と共同でやっていこうということで取り組んでございます。
特に効率性を発揮したい,また民間事業者等が持っておりますノウハウを活用したいということで取り組んでおるところでございまして,この点につきましては,経費の面につきましても,かなりの節減効果ができておると思ってございますし,さらに,専門指導員ですね,YMCAですとか
アスリートタウンの若い専門指導員が随分たくさん入っていただいてございます。体育施設──地域体育館を,これはYMCAの専門指導員が入ってございますし,その他の中央体育館とか
王子スポーツセンター等につきましては,YMCAが中心になって入ってございますけども,特にスポーツ教室でございますとか,また専門指導員の専門的な力,また丁寧な指導・対応,そういうようなものをしていただいてございまして,この点ではかなり評価もしていただいておるんではないかなというふうに思ってございます。
また,あわせて開館日数・時間をかなり広くしてございますので,そういうようなものも活用しながら,さらにサービス向上をしておるということでございます。
以上のようなことでございます。
7 ◯理事(たけしげ栄二) この前の審査で,
勤労福祉センターの休日がなくなったと。例えばこういう体育館のそういった施設に対して,どのように運営──日数はどうなっているのか,またその利用状況はどうなのか。指定団体になったら,やっぱり何ぼか市民のサービスに向かって,いろいろ提言されたことも聞きましたけれども,体育館の利用状況なんかはどのようなことになっているのか。
8 ◯小川教育長 体育館のまず利用状況でございますが,今申しましたように,体育館,年間約40日ほどの開館日数をふやしてございます。これ4月から始めておるわけでございますが,PRも事前にいろいろやってきたわけでございますが,まだ──どういいましょうか,きちっと定着といいますか,周知されていない部分もあるわけでございますが,利用人数としましては,例えば6月の利用人数の増加は9%の増加でございます。それから,利用件数ですね,稼働に対します利用件数ですが,これが10.7%ほどふえてございます。4月から6月までとりますと,これが利用人数がほぼ同じぐらいの0.2%ぐらいの増加だったわけでございますが,6月は今のような状況でございまして,そういうふうなことが周知されるとともに,かなりのこれから利用がふえていくんではないかなと思ってございます。
以上でございます。
9 ◯委員(芦田賀津美) それでは,数点,質問させていただきたいと思います。
15ページなんでございますけれども,その前に──済みません。15ページの4)に加盟団体への助成及び
競技力向上事業ということで,加盟種目団体とか,区体育協会,神戸市
レクリエーション協会等の活動支援を目的とした助成を行うとともに,競技力向上を目指して行う強化練習に対する助成を行ったということでございますけれども。また,18年度の計画の中にも,引き続きこういった助成を行うということですが,具体的に50ある加盟団体とか,こういった10団体の
レクリエーション協会に,助成というのはどういう──どのぐらいの規模の助成を行っているのかということをお聞きしたいと思います。
それから,ちょっと戻りまして,13ページにあります
学校給食事業ということでも,安全で良質な食材ですか,学校給食用の物資を低価格で安定的に供給するという,こういうことでございますけれども,やはり子供さんたちのこの学校給食で使われる,そういった物資については,安全で良質ということが大前提であると思いますけれども,よく地産地消ということも言われますので,神戸市の農家でとられた,生産者がつくられたそういった食材ですとか,あるいは魚とか肉とか,どの程度調達されているのか,お聞きしたいと思います。
以上2点,先にお願いします。
10 ◯小川教育長 競技団体等への助成の内容でございますが,1つは,競技団体37団体でございますけれども,活動助成金としては,年間10万円が一律支給されてございます。それと,もう1つ,競技力の向上事業のための交付金というものを支給してございまして,これは有望選手の育成でございますとか,指導を計画的・継続的に行っていくための強化練習等をやっておるわけでございますけれども,そういうふうな団体につきまして,これは30万円以内の1つは区分と,もう1つは16万円以下の,そのような助成と2つに分けてございますけども,合わせますと17団体に,このようなものを支給してございます。それから,少し細かく申し上げますと,学校の体育団体がございますけども,この団体につきましても3団体ございますけども,10万円。
それから,
神戸レクリエーション協会がございます。
レクリエーション協会につきましては,複数の団体がまとまりまして1つの協会になっておるわけでございますけれども,年間168万5,000円。それから区の体育協会,各区に9団体つくってございますけども,この助成金につきまして年間27万5,000円,また
区民スポーツまつり等の補助でございますね,これが年間23万7,000円支給をしておるというのが実態でございます。
それから,もう1点,給食の地元産物資──地産地消の関係でございますが,給食の米につきましては,これは神戸市産米ですね,これを100%使っておると。北なり,西の方から調達いたしました神戸産米を100%使っておるということでございます。
それから,野菜の関係でございますけれども,できるだけ私どもは地元の野菜を使用したいというふうに思ってございますが,野菜全体で23種類ほど給食で使っておるわけでございますけども,そのうち地元産の野菜につきましては,現在7種類でございます。キャベツとか青ネギ等々でございますが,それで,使用量につきましては,全野菜の使用量の8%弱ぐらい,7.数%ということでございまして,この数年間,およそこの数字で推移しているということでございます。ただ,この7種類の地元産の野菜だけに限りますと,使用比率といいますのは,その予算に対しまして約37%というような数字になってございます。
地元産の使用につきましては,産業振興局でありますとかJA等も入りました,そのような協議会をつくりまして,できるだけ活用をしたいというふうに思っておるところでございますけれども,ただ学校給食の食材,随分,使用品目が多くなりますし,また一度にやはり大量のものが必要であるということでありますとか,通年的に使うものが必要というようなことでございまして,今のような現状になっておるところでございます。
以上でございます。
11 ◯委員(芦田賀津美) 先ほどご説明していただきました加盟団体への助成及び
競技力向上事業ということでございますけれども,37団体に年間一律10万円ずつということでございますけれども,これはそれぞれ協会で──この寄附行為を見させていただきますと──会費を払い,そして協会のそれぞれ大小あると思うんですけれども,会員さんが幾らか会費を払い,協会の中で運営をしていくということだろうと思うんですけれども,例えば小・中・高,特に小学生等のスポーツ振興という観点からいきますと,きのうも
グリーンアリーナですか,卓球の試合があったというふうにお聞きしておりますけども,西区ということで,特に何回もお通いしたりすると,交通費等も親御さんの負担も多くなってきますし,これからスポーツをもっと楽しく,そして競技を磨きながら努めていきたいという考え方から,今,中学校等は全国レベルですと,旅費とか,あるいは宿泊代等が出るということをお聞きしておりますけど,そういった小学生に対しても,何か励みになるような,例えば篠山市さんが行っているようなお祝い金とか,何かそれにかわるような,スポーツをもっと頑張って,技を磨いていきたいというところに,もう少し助成をしていくという取り組みがなされるべきではないかと思いますけど,その点,お伺いしたいと思います。
それから,学校給食の方では,今,神戸市のお米を,市産のお米を使われているということ,また野菜についても23種類ほどで7種類は地産のものを使っている。大量のものが必要なので,常時安定供給ということで,もう少し神戸市産の野菜をふやしていただきたいと思いますけれども,やはり供給に限度があるというお話だったろうかと思いますけれども,私も今,北区に住んでますので,農業委員会の委員の皆さんとよくお話をする機会がございます。これまでも学校給食に地産地消のものを多く取り入れていただいたと思いますけど,もう少し拡大を──米にせよ,野菜にせよ,していただけないでしょうかという,そういうご相談も実は承ります。
そこで,私も特に残飯の方もありますよという──一生懸命お米を出していただいて,野菜を出していただいているけれども,給食で残るのも結構ありますから,食育とか,あるいは食農教育とか,そういうことを生かしていただいて,むしろ子供さんたちがおいしく,すっきりと全部食べてもらうということを充実させていけば,こういったさらなる地産地消の拡大にもつながっていくんじゃないかなと思うんですけれども,これは外郭団体の域を超えるかもしれませんけれども,ご答弁をお願いしたいと思います。
12 ◯小川教育長 団体等への助成金のお話でございますが,確かに震災後のやはり財政状況の中で,助成金につきましても,少し中の団体にご協力をいただいて,少し削減をしていきたいという事実もあるのも事実でございます。できるだけ私どもも,団体の活動をしっかりと支えていきたいというふうに思ってございまして,今後もそのつもりでございますが,ただ小学生のスポーツ活動,卓球のお話もございましたが,そういうふうなものについて,現在どうだということでございますが,これにつきましては,残念ながら旅費の補助等,これはないということでございます。
ただ,例えば,小学校で,各学校でやっておりますスポーツ協会というのがございますけども,学校の先生なり地域の人も少し入っていただいて,そういうふうなものを組織し,子供の体力の状況であるとか,スポーツ活動の振興でありますとか,そういうふうなことをやっておるわけでございますけども,こういうふうなスポーツ協会への助成でございますとか,また神戸市は少年団活動が活発でございますけども,そのような少年団活動への補助,こういうふうなものは年間を通じて,そこそこの助成をしておると,そういうふうな工夫もしておるということでございます。
それから,地元産物資の利用状況につきましては,これはできるだけ地元産を活用していきたい,またそういう中で新しいものもそういうふうなものとして利用できないかなと,使っていけないかなということでございまして,例えば最近で言いますと,17年度には白菜を新たに献立に,地元産としての白菜を活用したということでありますとか,それから,今後,ホウレンソウとかキュウリにつきまして,使用の可否といいますか,そういうふうなものを検討し,協議をしておるところでございます。この辺も出荷量でありますとか,価格の面でありますとか,いろいろあるわけでございますけども,そういうようなものとして使用可能でございましたら,ぜひとも使ってまいりたいということでございます。
いずれにしましても,協議会の中で,いろいろ議論をしながら,また随分,献立メニューの開発,こういうふうなものもやってございまして,そういうふうなものの中で,できるだけ地元産のものを使えないか,そんなことも工夫をしてきてございますけども,さらに工夫をしながらやってまいりたいと思ってございます。
以上でございます。
13 ◯碩教育委員会事務局参事((財)神戸市体育協会常務理事) 体育協会としましては,教育委員会でつくられた献立をもとにしまして,その食材を学校の方へ供給するという業務を承っておるわけなんですけれども,これは厳密には各校長からの委託ということでやっております。
そのときの食材の供給,調達の方法につきましては,安全,そして良質,そして安定的に供給できる,そして安価というふうな,4つぐらいのことを柱にして考えてございます。子供に食べていただくものですから,どうしても安全というものをまず第一に考えてまいるわけですけれども,今の神戸市の学校給食という制度の中で,その1つ1つの原則が,ある意味では言い方が悪いかもわかりませんけども,相反発するような部分もございます。したがって,安全を重視する余りに,ほかの原則がどうなるのか,また安定的というものを大事にすることによって,ほかがどうなるのかというふうなことがございますけども,先ほど先生がおっしゃいましたように,地産地消という地元産ということについて考えてまいりますと,我々はその調達の仕方の中で,できるだけその地産地消の部分をふやしていく,また今,教育長がお答えしましたけども,新たにそういった食材の供給が可能かどうか,そういったことを,いろいろな方のご意見も聞きながらやっておるわけでございます。
神戸市産だけで申しますと,全体的には23分の7というふうな種類でございますけれども,例えば神戸で生産されるものについて,今7つのブロックに分けて食材の供給を行っておりますけども,たとえ1つ,たとえ2つのブロックでもできないかというふうな観点から,調達をしていただいてます中央市場の方には,できるだけ神戸の産物がそろうときには,その努力をしてほしいというふうなことは,常々話しているところでございます。
以上です。
14 ◯委員(芦田賀津美) スポーツ協会の助成の方ですね──加盟団体への助成の方でございますけれども,今,残念ながら小学校の方のそういった補助等はないと,それにかわるものとして,スポーツ協会の助成とか,少年団等への補助等があるということでございますけれども,やっぱり小学生のうちから,そういった健全な精神を宿るための体育ということについて,そして自分の技を磨こうという,そういったこれからの──闘争心というか,それも含まれていると思いますけれども,いろいろな意義のあるこのスポーツ振興について,親御さんの方も一生懸命子供にスポーツをやらせてあげたいというふうに努力しているわけでございまして,協会やあるいは少年団,こういった補助もありますけれども,一部,やはり子供に還元するという部分が,もう少し少ないように思われます。ついては,何か子供がもう少し,小学生が励みとなるような,そういった事業の展開ということも,今後ご検討していただきたいなと,このように思います。
それから,地産地消のことについては,ただいま具体的にいろいろお話をしてくださいました。今,神戸の地産地消のものを取り入れるということになりますと,やはり安全で安価でということはあったと思います。また,安定的な供給といいましたら,たくさん──北,西で栽培された,そういったお野菜がどのぐらいの量,安定的な供給ができないものがあるかもしれませんけれども,今1ブロックとか2ブロックとか,そういったところで例えば使っていきたいという,使われているという話もなされましたので,今後,そういったことを拡大していっていただきますように,ともあれJAとか,あるいは協議会でよく協議していただいて,引き続き地産地消のものを安定的に供給できるように。これから団塊の世代の方々も,農村振興の方ですけれども,担い手不足と言われてますが,認定農業者とか,新しい農業に従事したいという人々の開拓も今努めているようでございますから,先ほどキュウリとかホウレンソウという,こういうこともこれからその可否について検討していきたいという話もありましたので,引き続きご努力をお願いしたいと思います。
以上です。
15 ◯委員長(山田哲郎) 他にございませんか。
(なし)
16 ◯委員長(山田哲郎) 他にご質疑がなければ,
教育委員会関係団体の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局どうもご苦労さまでございました。
なお,委員の皆様におかれましては,産業振興局が入室まで,暫時休憩いたします。しばらく自席にてお待ちください。
(産業振興局)
17 ◯委員長(山田哲郎) これより
産業振興局関係団体の審査を行います。
財団法人神戸市産業振興財団ほか2団体について,一括して当局の報告を求めます。
局長,着席のままで結構でございます。
18 ◯坂本産業振興局長 産業振興局です。よろしくお願いいたします。
それでは,ただいまから産業振興局所管の3団体,財団法人神戸市産業振興財団,株式会社神戸ワイン及び株式会社神戸商工貿易センターの各事業概要につきまして,一括してご説明申し上げます。
最初に,産業振興財団の事業概要につきましてご説明申し上げますので,お手元の資料の産業振興財団の事業概要の1ページをお開き願います。
当財団の設立の趣旨でございますが,産学官が連携し,本市産業の情報化,高度化を推進することで,市内産業の基盤強化と振興を図り,もって神戸経済の発展に寄与することを目的といたしております。
2ページをお開き願います。
財団の概要を記載いたしております。当財団は,平成4年3月に設立され,中央区東川崎町に位置する神戸市産業振興センターの6階に事務所を設けております。基本財産は6億3,600万円余で,全額が本市の出捐でございます。機構でございますが,理事長以下副理事長,専務理事,3部10課,3海外事務所で構成いたしております。
3ページへ参りまして,職員数は総勢45名,また役員につきましては記載のとおりでございます。
次の4ページから9ページまでは,寄附行為でございます。
10ページをごらん願います。
平成17年度の事業報告でございます。まず,1の中小企業支援センター等事業の(1)市内産業の情報化の促進では,市内中小企業のデータベースを,神戸ものづくり企業情報としてリニューアルし,1,000社余りの企業情報をインターネットで発信するとともに,全国レベルの技術を持つ企業90社を「神戸発・優れた技術」として認定いたしました。
また,11ページに参りまして,神戸経済に関する広報紙KOBE E-Tipsを年4回発行いたしました。
(2)では,ISO14001セミナーを開催するほか,各種,産学官のフォーラムを開催いたしました。また,12ページに参りまして,神戸リエゾン・ネットワーク構築事業としまして,産学交流による共同開発の取り組みを支援するため,ものづくり復興工場内でリエゾン・ラボを運営いたしました。
(3)の市内産業の人材育成では,意欲ある人材を確保し,育成すべく,各種研修セミナー,企業説明会などを開催いたしました。また,全国に通用するすぐれた技術者,技能者5名を神戸マイスターとして新たに認定いたしました。13ページへ参りまして,ものづくり職人大学では,2期生が3年間のコースを終え,卒業いたしましたので,新たに第3期生の募集を行いました。また,産学連携を強化するため,神戸大学の教授陣による経営戦略外来を開催するとともに,若手研究者を対象に,神戸産業の振興に関する研究を支援いたしました。
(4)の企業間交流の促進では,生産技術研究会,商業経営研究会,14ページへ参りまして,産学官交流会などを通じ,各種研究会,交流会等を開催したほか,スクラムベンチャー支援として,事業提携,販路開拓を目的としたビジネス商談会を開催いたしました。
(5)の新規企業の育成では,神戸を拠点に新規創業や新分野への進出,さらには抜本的な経営革新に果敢にチャレンジする企業を神戸挑戦企業と位置づけ,その事業化を総合的に支援するKOBEドリームキャッチプロジェクトに取り組みました。
このほか15ページに参りまして,挑戦企業に対する支援策といたしましては,創業準備オフィスや企業育成室など,低廉な家賃の事業スペースの提供やコンサルティングを行うとともに,4)では信用金庫など地域金融機関と連携して,地域密着型のベンチャーファンドを立ち上げ,新産業の創出,地元中小企業の活性化に努めました。
16ページに参りまして,(6)では,制度融資,経営,技術などの各種相談業務,雇用情報の提供や専門家派遣事業を行いました。
17ページに参りまして,2の貿易及び投資の促進では,FAZ支援センターにおいてセミナーの開催,貿易・投資情報の提供などを行うとともに,(2)では,外国・外資系企業の誘致や定着を促進するため,ビジネスサポートや生活情報の提供などを行いました。
また,(3)のシアトル,天津,南京の3つの海外事務所の運営を通じ,米・中企業との経済交流を促進し,神戸への企業誘致等に努めました。
3でございますが,17年度から指定管理者として産業振興センターの会議室,展示場,ホールなどの管理運営を行うとともに,施設の利用促進を図ってございます。
18ページをお開き願います。
4では,ファッション美術館の管理運営を受託し,人材の育成,情報発信力の強化,集客力の向上を3本柱に,常設展示,市民向けの服飾講座,19ページに参りまして,ライブラリー事業や貸し館事業を実施いたしました。また,リピーターを確保するため,友の会を運営するなど,施設の利用促進に努めております。
20ページをお開き願います。
5では,ものづくり復興工場の管理運営業務を神戸市から,またハイテクイースト工業団地の管理運営を都市整備公社からそれぞれ受託いたしました。
21ページ,2の収支計算書,総括表の合計欄をごらん願います。
収入の部では,当期収入合計13億3,712万円に,
前期繰越収支差額4,154万円を加え,収入合計は13億7,866万円,また支出の部では,当期支出合計が13億1,102万円,そして,その差額,最下欄の6,764万円を次期に繰り越してございます。
22ページには一般会計の収支内訳を,23ページには特別会計の収支内訳をそれぞれ記載いたしております。24ページから26ページにかけましては
正味財産増減計算書を,27ページから29ページには貸借対照表を,30ページには財産目録を,また31ページから33ページには事業別収支計算書及びその明細書を掲げてございます。
34ページをごらん願います。
平成18年度の事業計画でございます。
政府や日銀の経済見通しによりますと,景気は着実に回復を続けているとのことでありますが,市内企業の大部分が中小企業で占める神戸経済におきましては,規模や業種間で依然大きなばらつきがあり,まだまだこれからが正念場という感がいたします。そうしたことから,当財団では,これまで同様,事業者の目線に立って,時代の変化に即応した地元中小企業の支援策を展開してまいります。
まず,1.中小企業支援センター等事業の(1)では,インターネットや広報紙を活用し,引き続き市内中小企業の各種情報発信を行ってまいります。
35ページに参りまして,(2)では,市内の中小企業に対して各種ISOの認証取得を支援してまいります。また,産学官民の連携を強化し,相互の交流を図るため,神戸リエゾン・ネットワークをさらに充実してまいります。18年度におきましては,神戸の強みでもある,物づくりの総合支援拠点として,神戸ものづくりクラスター支援センターを新たに設け,市内中小製造業の新技術,新製品の開発を積極的にバックアップしてまいります。36ページに参りまして,工業デザイン相談や中小企業への訪問活動を引き続き行ってまいります。
(3)では,引き続き神戸経営戦略外来等を通じて,産学連携を図り,神戸経済を牽引する人づくりを進めるほか,新たなブレーンを発掘するため,若手研究者を支援してまいります。加えて各種講座,セミナーを開催するほか,神戸マイスター制度や,37ページに参りまして,ものづくり職人大学の運営支援を行ってまいります。
(4)では,企業間,あるいは企業と大学間の連携や結びつきをさらに深め,知識,情報,技術及び人材の交流,融合を通じて,新たな価値を創造し,地域産業の活性化を図ってまいります。
(5)では,ベンチャー企業を育成するため,引き続きインキュベーション施設の提供及びソフト支援を行うとともに,38ページに参りまして,KOBEドリームキャッチプロジェクトの推進やベンチャーファンドの運営を通じて,神戸の挑戦企業を総合的に支援してまいります。
(6)では,市内中小企業の振興を図るため,引き続き金融,経営,法律,企業診断など,各種相談業務に応じるとともに,39ページに参りまして,専門家の派遣,さらには食の神戸起業家等支援事業を行います。
また,2では,ジェトロと連携しながら,外国・外資系企業の誘致や定着支援を行うとともに,海外事務所を引き続き運営いたします。
3では,指定管理者として産業振興センターの管理運営を引き続き行うほか,4では,18年度から指定管理者としてファッション美術館の管理運営をするに当たり,40ページに参りまして,ファッションに関するプラットホームを目指し,ミュージアムやリソースセンターの充実を図るとともに,貸し館の利用促進,情報発信力の強化に努めてまいります。
また,41ページに参りまして,5のものづくり復興工場におきましても,18年度から指定管理者として適正かつ効率的な管理運営を行い,入居率の向上に努めてまいります。
42ページには,経営改善の取り組み状況を掲げてございます。
(1)の執行体制といたしましては,民間の理事長,館長を登用し,ワンストップサービスの充実など,中小企業経営者の目線に立った各種事務事業を展開し,効率的な運営を図ってまいります。
(2)の事務事業の見直し・強化では,ファッション美術館の運営や中小企業の活性化支援におきまして,時代の変化や利用者ニーズを的確,機敏にとらえ,効果的かつスピーディー,タイムリーな施策を行ってまいります。
44ページをお開き願います。
収支予算書,総括表の合計欄をごらん願います。
収入の部では,当期収入合計13億6,225万円に
前期繰越収支差額6,715万円を加え,収入合計は14億2,941万円を,支出の部では,当期支出合計13億6,425万円をそれぞれ見込んでございます。
45ページには一般会計の収支の内訳を,46ページには特別会計の収支内訳をそれぞれ記載いたしております。また,47ページから49ページには
予定正味財産増減計算書を,50ページから52ページには
予定貸借対照表を,53ページには
事業別予定収支計算書を,54ページ,55ページには,その内訳としての明細書をそれぞれ掲げてございます。
また,56ページには17年度主要事業における計画と実績の比較を,57ページには15年度から17年度までの主要事業の推移をそれぞれ記載いたしております。
以上が,産業振興財団の事業の概要でございます。
続きまして,株式会社神戸ワインの事業概要につきましてご説明申し上げますので,お手元の資料,神戸ワインの事業概要の1ページをお開き願いたいと思います。
当社の設立趣旨でございますが,市域農業の持つ社会的・経済的機能を最大限に発揮させるとともに,神戸ワイン,神戸ビーフなどの神戸ブランドの振興を図り,本市農漁業の発展に寄与することを目的として設立したものでございます。
2ページをお開き願います。
会社の概要でございますが,昭和59年10月に設立され,本店は西区押部谷町高和の農業公園内に設けてございます。資本金は,払込資本金14億円,そのうち93%に当たる13億400万円を本市が出資いたしております。機構でございますが,代表取締役社長のもと,常務,3部8課で構成いたしております。
3ページに参りまして,社員数は総勢50名,4ページをお開き願います。役員については記載のとおりでございます。
5ページから9ページまでは定款でございます。
10ページをお開き願います。
17年度の事業報告でございますが,顧客ニーズの多様化や,競合施設との競争激化など,依然として厳しい状況にございました農業公園では,17年4月以降,入園料・駐車料を無料化するとともに,バーベキュー炭火ナイターの実施や,ワインショップの充実など,営業努力を続けた結果,入園者は25万4,000人で前期比109%,売上高は3億6,100万円で前期比104%と,いずれも増加いたしました。
一方,フルーツ・フラワーパークでは,年間パスポートを活用したリピーターの確保に加え,レストランでの食のフェアの開催など,新規商品の販売や神戸モンキーズショーの開演など,新たな集客対策に取り組みました結果,入園者数は62万人と,前期比103%と増加いたしました。しかしながら,売上高では,園内消費が伸び悩んだため,13億4,200万円と,前期比97%にとどまっております。
12ページをお開き願います。
損益計算書でございますが,収益の部では,営業収益17億276万円,営業外収益39万円,合計17億315万円,費用の部では,営業費用17億2,108万円,営業外費用1,443万円,特別損失7,205万円,納税充当金270万円であり,1億712万円の当期損失を計上いたしております。なお,特別損失でございますが,これは減損会計の導入に伴い,当社保有の資産価格を減損したことが主なものでございます。
13ページには貸借対照表を,14ページには事業別収入明細書を,15ページには事業別支出明細書をそれぞれ掲げてございます。
16ページに参りまして,平成18年度の事業計画でございますが,これまで当社はフルーツ・フラワーパークと農業公園を拠点として営業を展開してまいりましたが,18年度から4年間,当社が指定管理者としてフルーツ・フラワーパークの管理運営を行うこととなりました。そのため,これからの当社の営業の拠点は,フルーツ・フラワーパークに特化いたします。今後,集客増や売り上げアップの対策に加え,組織体制の見直しや社員の教育・意識改革をもって,顧客サービスの向上とコスト削減を図り,経営の健全化に向け,全力で取り組んでまいります。
17ページをごらん願います。
フルーツ・フラワーパークでは,施設の管理運営業務に加え,ホテル,レストラン,バーベキュー,売店などでの各種収益事業を行ってまいります。18年度の売り上げといたしましては,21億642万円を見込んでございます。
18ページをお開き願います。
経営改善の取り組み状況でございますが,先ほども触れましたが,平成17年度は農業公園におきまして入園料・駐車料の無料化を受け,レストランやバーベキューメニューの刷新のほか,各種イベントの開催など,魅力アップに努めるとともに,フルーツ・フラワーパークでは,リピーター客の確保に加えて,団体客誘致の強化など,集客対策を展開いたしました。その結果,農業公園では,前年度より若干ながら営業収支の改善が見られ,またフルーツ・フラワーパークでは,引き続き営業利益を確保できました。今後は,フルーツ・フラワーパークの指定管理者として,リピーターの確保,天候等の影響を受けにくい団体客の誘致,県内での売り上げを伸ばす工夫などにより,入園者と売上高の増加を図るとともに,一層の経営の効率化に努め,単年度黒字の確保に向け,役職員が一丸となって全力を挙げて取り組んでまいります。
19ページには予定損益計算書を掲げてございます。収益の部では,営業収益21億642万円,費用の部では営業費用20億7,372万円,営業外費用1,375万円,納税充当金229万円,1,665万円の当期利益を見込んでございます。
20ページには
予定貸借対照表を掲げております。21ページには事業別予定収入明細書,22ページには事業別予定支出明細書をそれぞれ掲げてございます。
23ページには,17年度における主要事業の計画と実績の比較,24ページには平成15年度から17年度までの主要事業の推移をそれぞれ記載いたしております。
以上が,株式会社神戸ワインの事業の概要でございます。
最後に,株式会社神戸商工貿易センターの事業概要につきましてご説明申し上げますので,お手元の事業概要の1ページをお開き願います。
まず,当社の設立趣旨でございますが,昭和42年の神戸港開港100年を記念し,同時に国際港都神戸の貿易,海運等の振興及び相互連携を図るため,超高層ビル神戸商工貿易センターを建設し,その管理及び運営を行うことを目的に設立したものでございます。
2ページをお開き願います。
会社の概要でございますが,当社は,昭和42年8月に設立され,本店は中央区浜辺通の神戸商工貿易センターに位置しております。資本金は,払込資本金が15億円,その半額に当たる7億5,000万円を本市が出資いたしております。当社の機構は,民間出身の代表取締役社長のもと,常務,3部3セクションで構成し,社員数は総勢40名でございます。
4ページには,役員を掲げてございます。
5ページから11ページまでは定款でございます。
12ページをお開き願います。
平成17年度の事業報告でございますが,17年度の日本経済は,原油高などの懸念要因はあったものの,外需・内需とも堅調に推移し,大企業を中心に企業業績も好転したことから,全国的にオフィスビルの需給バランスが進み,空室率は改善いたしました。神戸地区におきましても,他の主要都市にはややおくれはとっているものの,目下,ビルの入居率は回復・改善傾向にございます。しかしながら,賃料水準が現在横ばいで推移しており,加えて新築ビルのオープンに伴い,一段と競争が激化されるなど,依然厳しい状況が続いております。こうした中,当社は,良好なオフィス環境の整備に努めるとともに,新規テナントの誘致や徹底した諸経費の削減に取り組んでまいりました。
まず,(1)商工貿易センターでございますが,精力的にテナント誘致など,営業活動を行った結果,貸し室の平均入居率は77%と,前期比4.2ポイントの増となってございます。
13ページに参りまして,(2)ファッションマートでございますが,ベンチャー企業を中心に,鋭意誘致活動に努め,貸し室の平均入居率は80%と,前期比10.3ポイントの増となってございます。その結果,営業収益も13億5,629万円と,前期比2.7%の増収となってございます。
14ページをお開き願います。
損益計算書でございますが,収益の部では,営業収益24億5,429万円,営業外収益802万円,特別利益960万円,合計24億7,192万円となってございます。費用の部では,営業費用21億2,565万円,営業外費用4,734万円,特別損失2,842万円,計22億141万円で,税引前当期利益は2億7,050万円,当期純利益は1億6,008万円でございます。
15ページには事業別の損益計算書を掲げてございます。16ページには貸借対照表,17ページには収入明細表,18ページには支出明細表をそれぞれ掲げてございます。
19ページをごらん願います。
平成18年度の事業計画でございます。全体的に景気は回復基調にあるとはいえ,市内の貸しビル業界を取り巻く環境は,依然厳しい状況にございます。こうした中,当社では,オフィスの高品質化と顧客ニーズを踏まえた経営を実践し,テナントやイベントの誘致に努めるとともに,コスト削減に取り組むなど,さらなる経営改善を進めてまいります。
まず,(1)の商工貿易センターでは,貸し室,駐車場,会場,さらにはサンボーホールの管理運営業務等を引き続き行い,本年度は10億4,600万円の営業収益を見込んでございます。
20ページをお開き願います。
(2)のファッションマートにおきましては,貸し室や駐車場の管理運営業務,HALLイオや展示場,会議室の管理運営のほか,企画事業などを行い,本年度は13億1,800万円の営業収益を見込んでございます。
21ページをごらん願います。
経営改善の取り組み状況でございますが,商工貿易センターでは,平成15年度から2年間をかけ,ESCO事業を導入した改修工事を実施し,リニューアルいたしましたが,引き続き省エネ化を推進し,時代のニーズに合った機能的で高品質,快適なオフィス環境の提供に努めてまいります。
一方,ファッションマートでは,ファッション産業やIT関連のベンチャー企業などを育て,その企業価値を高めるべく,高品質なオフィス環境を提供してまいります。さらには,ファッションショーなどのイベントを積極的に展開し,ファッション都市神戸の情報を発信するとともに,新規テナントの誘致に努めてまいります。
22ページをお開き願います。
予定損益計算書でございますが,収益の部では,営業収益23億6,400万円,営業外収益200万円,合計23億6,600万円を,費用の部では,営業費用20億9,190万円,営業外費用4,800万円,特別損失3,000万円を見込んでおり,税引前当期純利益は1億9,610万円,当期純利益は1億1,310万円を見込んでおります。
23ページには事業別予定損益計算書を掲げてございます。24ページには
予定貸借対照表を,25ページには予定収入明細表を,26ページには
予定支出明細表を掲げてございます。
さらに,27ページには17年度における主要事業の計画と実績の比較,28ページには15年度から17年度までの主要事業の推移をそれぞれ掲げてございます。
以上,産業振興局所管の3団体の各事業概要を一括してご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
19 ◯委員長(山田哲郎) 当局の報告は終わりました。
これより質疑を行いますが,この際,当局に申し上げます。委員会運営の効率化のため,答弁は適当なものについては当該団体の幹部職員からも答弁されるよう,特に申し上げておきます。
また,委員各位におかれましては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いをいたします。
それでは,まず,財団法人神戸市産業振興財団について,ご質疑はございませんか。
20 ◯理事(上脇義生) 2点,お伺いをいたします。
1つ目は,理事長に森脇教授──神大の教授が就任されております。神戸大学をはじめとしていろいろと大学との連携強化ということでしょうけども,昨年就任されまして1年半近く,具体にどんな成果があったかをお聞かせください。
2点目は,やはり中小企業,物づくりについて,本当に支援をしていかなきゃいけないと,皆さん同じ思いだと思いますが,35ページの新規事業,ものづくりクラスター支援センター,ここに幾つか出ております。せっかくですので,ちょっと具体に,こんなふうにして神戸の中小企業を盛り上げるという内容をお聞かせいただきたいと思います。
以上。
21 ◯南産業振興局参与((財)神戸市産業振興財団専務理事) まず,理事長が神戸大学の森脇教授になっていると,その成果ということでございますけれども,民間の理事長でございますが,実は平成14年の1月に当時の商工会議所の副会頭の太田敏郎氏をお迎えいたしております。3年2カ月にわたりましてご尽力をいただきました。大変厳しいといいますか,わかりやすい方針を出していただきまして,事業者の目線に立って,効率よく積極的に事業を展開しなさいというふうなことで,中期経営計画なども策定して,現在もその線に沿ってやっておるわけでございます。
森脇先生につきましては,昨年の4月にご就任いただいております。森脇先生はかねてから産学官の連携による中小企業の技術の高度化,この辺に非常に力を入れてございまして,大学の中におきましても,工学部でございますけれども,社会,地域に貢献できる大学を目指して非常に力を注いでおられるところでございます。極端に言えば,工学部というのは,地域社会に役に立たなければだめなんだという,それぐらいのお考えといいますか,お持ちでございます。そういうことで,当財団の設立目的であります産学官連携ということには,最もふさわしい理事長ではないかなと思ってございます。
具体的には平成2年からなんですけれども,神戸生産技術研究会というのを開催されておりまして,毎年10回ほど研究会であるとか,地元企業あるいは先進企業の見学会なども主催していただいております。それから,産学官民の連携による神戸の物づくりをさらに発展するべきであるということで,神戸リエゾン・ネットワーク,この辺で産学官連携推進会議の大黒柱である座長を務めていただいておりまして,ものづくり復興工場内のリエゾン・ラボ,その中の研究室の運営に大変また力添えをいただいておるところでございます。さらに,大学人として非常に世界的に権威のある生産工学の科学者でございますけれども,大変忙しい中,地元の機械金属工業会はじめ地元の方々のいろんな技術相談に気軽に応じていただいておりますほか,経済産業省であるとか,NIRO──新産業創造研究機構ですね,その辺なんかの中小企業支援機関との連携も積極的に取り組んでいただいておるところでございます。このように市内中小企業と大学との関係を大変身近なものとして感じていただくのに,森脇先生は大変貢献していただいているなと。中小企業と大学を非常に近づけていただいているというふうに私どもは思ってございます。
また,来月でございますが,20日から26日まで,神戸国際会議場で開催されます生産工学技術分野の世界で最も権威のある国際学会──国際生産工学アカデミー,これ38カ国,約400名の方が参加していただきますが,これも森脇先生が誘致していただいたものでございます。この機会を通じまして,神戸の物づくり産業の高度化・活性化につなげるべく,世界的なヨーロッパの先生でございますけれども,そのセミナーも産業振興センターでも開いていただきたいと──これオープン型にやりたいと思ってございます。そういうふうに大変お骨折りをいただいております。
非常に先生は,人脈,ネットワークをお持ちでございますので,我々としては,ボランティアで来ていただいておるんですけれども,その辺を積極的に活用させていただきたいということで,これからの神戸の物づくりを支える中小企業の技術の高度化,あるいはいろんな方面の支援をこれからもお願いして,活性化を図っていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
22 ◯吉武産業振興局次長 ものづくりクラスター支援センターでございます。18年度の新規事業ということで,神戸の物づくりをさらなる飛躍を目指してということで,中小企業の物づくりの挑戦を支援するものとして,神戸ものづくりクラスター支援センターという,これを新規事業で立ち上げさせていただきました。
神戸市会事務局
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