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  1. 神戸市議会 2002-03-11
    開催日:2002-03-11 平成14年予算特別委員会第1分科会〔14年度予算〕(教育委員会) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    (午前10時3分開会) ◯主査(安達和彦) ただいまから予算特別委員会第1分科会を開会いたします。  なお,午後3時から,阪神水道企業団神戸市側分科会が開かれるため,片岡委員,西下委員及び原委員が委員会を中途退席されますので,ご了承願います。  次に,予算特別委員会に送付され,本分科会が審査を担当することになっております,陳情第 208号について,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,この後,口頭陳述を聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯主査(安達和彦) ご異議がありませんので,さよう決定いたしました。 (教育委員会) 3 ◯主査(安達和彦) それでは,日程によりまして,教育委員会関係の審査を行います。  最初に,陳情第 208号の陳情者から口頭陳述を聴取いたします。  木村さん,発言席へどうぞ。 4 ◯主査(安達和彦) この際,陳述人に申し上げます。  陳述人は,最初に住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,木村さん,どうぞ。 5 ◯陳情者 神戸市垂水区清水通5-23,学校給食を考える会の木村澄子です。  学校給食の改善を求める陳情をいたしたいと思います。  4月から,北区・垂水区の共同調理場で民間委託が開始されようとしています。民間委託とは,主に調理員の人件費を節減し,公的施設を使って業者に調理をゆだねるというものです。学校給食は教育の一環と位置づけられていて,学校給食法で国と自治体の公的責任が明記されています。にもかかわらず,民間委託することは,学校給食法に逆行するのではないでしょうか。  私たち学校給食を考える会では,地域のお母さん,食物アレルギーの子を持つ親,先生,調理師の方々と一緒に学習会を重ねてきました。調理師さんは,大量調理で大釜での煮炊きなど,技術面では相当の熟練度を必要とすること,衛生管理でも細心の注意を払っているとのこと,食物アレルギーの子がふえる中,自校方式の学校では,親,医師,教師,栄養士,調理師が手を組んで,できる限りの配慮をされているということ,また創意工夫をしたバイキングランチの実施,つくる側と食べる側の心のつながりを強く持っておられること等を聞いて,センター校との差を強く感じました。  他市の民間委託の様子を聞く機会も持ちましたが,パート職員が次々と変わったり,異物混入があったり,配送時間がおくれたりと,いろいろな問題が出てきていて,まだまだ私たちも不安がいっぱいです。  社会では,青少年の事件がいろいろと明るみに出ていますが,小さいときからの食生活のゆがみ等も指摘されています。家族そろっての食事もままならない昨今,学校での心豊かな給食は必至と思います。
     市の職員と民間委託の職員が同じ場所で働く中で,どこまで指導や指示ができるのかも不安です。文書のみにならないのではないでしょうか。子供たちと職員とのつながりはどうなるんでしょう。さらに希薄になるかと思います。ますます自校方式にしてほしいという思いは募る一方です。この間学校給食を考える会では,陳情書の内容をもって従業員組合本部と教育支部の組合も訪ねました。その中で,自校方式への調査費の予算が出ているとの報告がありました。垂水センターのリニューアルの提案もされていますが,その予算や配送車を増加する予算をぜひセンター校6校が自校方式になるように使っていただきたいと思います。  垂水24校中の6校だけがセンター校なんです。経費を節減することだけを先行しないで,子供たちの健やかな発達の先行きを見通して,ぜひそこに予算を充てていただきたいと思います。学校給食調理業務を民間委託にしないで,神戸市のすべての児童が,自校方式の給食をみんなで食べられるようになることを強く願ってやみません。  以上です。 6 ◯主査(安達和彦) 口頭陳述は終わりました。  どうもご苦労さまでございました。  それでは,須藤教育委員長のごあいさつをいただきます。 7 ◯須藤教育委員会委員長 教育委員長の須藤でございます。教育委員会関係の予算審議をお願いするに当たりまして,一言ごあいさつ申し上げます。  今日,我が国の社会が非常に変革期を迎えまして,児童を囲む,あるいは生徒を囲む教育環境も複雑になっております。例えば国際化とか情報の発達,地球環境問題,少子・高齢化の問題,社会の変化に対応するこのような,社会の変化に対応する教育の推進が重要な課題となってきております。また,男女共同参画社会の実現や,人権に対する普遍的や文化の充実など,将来を見据えての取り組まなければならない教育界の課題もございます。こうした課題に対しまして,教育委員会といたしましては,よく言われることですが,「人は人によって人になる」ということで,共通の理念を持ちまして,心豊かでたくましく生きる人間の育成を目標に,1人1人の個性を生かすとともに,地域の教育力の充実,学校,家庭あるいは地域社会とその3つが密接に連携いたしまして,子供たちの健全育成を図るべく努力してまいる所存でございます。  私ども教育委員会の足らざるところは,市会の先生方の力添えをいただき,よりよい教育行政を目指してまいろうと思っております。何とぞ予算審議その他,本日,よろしくお願い申し上げます。 8 ◯主査(安達和彦) それでは,予算案及び関連議案並びに陳情第 208号について,一括して当局の説明及び報告を求めます。  教育長,着席されたままで結構でございます。 9 ◯木村教育長 それでは,平成14年度一般会計予算の教育委員会所管分,関連諸議案及び陳情第 208号,学校給食の民間委託等の中止等を求める陳情につきまして,一括してご説明申し上げます。  まず,お手元にお配りしております予算説明書によりまして,平成14年度一般会計予算の教育委員会所管分,関連諸議案をご説明申し上げます。  予算説明書の1ページをごらんください。  まず,予算編成方針につきましてご説明いたします。  教育委員会では,人間尊重の精神を基盤とし,人と自然との共生を図りながら,家庭や地域社会と手を携えて,たくましく生きる力や豊かな人間性をはぐくむ教育を推進していくとともに,子供たちを支える市民に元気と勇気を与えるように,生涯学習やスポーツなど社会教育にも力を入れてまいる所存でございます。  ご存じのとおり,神戸市の財政は危機的状況にございますが,事業を厳選して,平成14年度予算を編成いたしました。  次に,教育委員会の主要施策についてご説明いたしますので,3ページをごらんください。  ◎をつけております新規事業,○をつけております拡充事業を中心にご説明いたします。  なお,金額につきましては, 1,000円単位を省略させていただきます。  まず,1の学校教育の充実では, 219億 5,353万円を計上しております。  1)の新しい神戸の教育の創成でございますが,1)の子供が目標を持てる教育の推進では,アのこうべっ子のびやかプラン推進事業として,研究指定した,小・中・高等学校30校において,地域とともに子供の個性を生かし,伸びやかにはぐくむ特色ある教育活動を先進的に取り組むことにより,学校のより一層の活性化を図ります。  イの子どもの視点による人にやさしいまちづくりの提案事業として,子供の視点から人にやさしいまちづくりや共生について考える場を設定する目的で,授業公開ウィークや校区内の小・中学校の交流をすすめるスクラムプランを実施するとともに,その成果と学校園の多文化行事の発表を行う子ども・まちフェスティバルを開催いたします。  ウの学校図書館資料充実として,最近の生徒の活字離れへの対応として,生徒の読みたい本の選定や総合的な学習の時間の補完として,中学校全校の学校図書館の蔵書の充実を図ります。  エののびのびパスポートの市内中学校への拡大として,現在,市内及び近隣市町等の小学生に対して学校休業日に教育関連施設等を無料で開放しておりますが,平成14年度は学校完全週5日制の実施にあわせ,新たに市内中学生を対象に,神戸市関係施設17施設を無料で開放いたします。  2)の新構想高校推進では,アの新工業高等学校建設として,御影工業・神戸工業・長田工業高校の再編・統合により,時代に対応した工業教育の実施と人材の育成を目指し,全日制・定時制併置の新しい総合型工業高校を建設いたします。  イの新構想高校研究として,市立高校の特色化を推進するため,中高一貫教育,定時制教育,第3学区の市立高校改革について検討いたします。  3)の教育の情報化推進では,アの教育用コンピュータ整備として,国の整備計画に先行して,平成13年度からの3カ年で,全小・中・高等学校のコンピュータ教室に42台,平成17年度までに各普通教室に2台,特別教室に6台の教育用コンピュータを順次設置いたします。  4ページに参りまして,イのインターネット環境整備として,子供たちが学校のさまざまな場所でコンピュータに接する機会を設けるため,平成13年度からの3カ年計画で校内LANを敷設するとともに,ネットワーク環境を順次整備していきます。  ウの教育情報化支援事業のうち,情報リテラシーの推進では,国の緊急地域雇用対策事業を活用して,小・中・高等学校に情報コーディネーターを派遣し,校内研修等において情報機器活用の技術指導,授業での活用方法の助言,提案等を行うことにより,教育の情報化を推進いたします。  4)の児童生徒健全育成では,アのいじめ・不登校対策として,臨床心理に関して高度な専門的知識と経験を有するスクールカウンセラーを現在の30名から40名に拡充し,中学校を核とした拠点校配置を行い,教育相談体制の充実を図ります。  イのインターンシップの推進として,全日制市立高校の生徒の中から,希望者を対象に就職体験活動を実施し,生徒自身の職業意識の形成に役立てていきます。また,神戸市立学校就職開拓事務補助員配置では,国の緊急地域雇用対策事業により,生徒の進路指導にかかわる事務処理などについて教員の負担や時間的な制約を軽減するため,各高等学校に事務補助員を配置し,円滑な就職活動の支援を行ってまいります。  エの自然の家の市民利用の増進では,アウトドアスポーツ体験を通して,摩耶山の自然の中で休日を楽しめるよう,自然の家の施設を市民に開放するとともに,日常から離れた自然環境の中で子供たちがみずから感じ,考える,いわゆる総合的な学習の時間としてのアートキャンプを,ワークショップ方式で実施いたします。  オの部活動振興として,少子化による生徒数の減少と指導者が高年齢化している中学校運動部活動について,個人種目5種目でブロック拠点校を設け,外部指導員を重点的に配置することにより,部活動の活性化を図ってまいります。  5)の国際理解教育の推進では,イの英語指導助手の全校配置として,日本人・英語教師との共同授業により,基礎的・実践的なコミュニケーション能力を育成するため,引き続き外国人の英語指導助手を中学校・高等学校の全校に配置いたします。  6)の教職員の資質向上では,アの教職員研修の充実として,教員長期留学制度の創設では,教員を1年または半年の期間で大学等に派遣し,専門職としてのさらなる能力の向上と教育指導者としての養成を図ります。また,視察研修派遣制度の創設では,先進的な取り組みをしている他都市の教育機関へ教員を1週間程度派遣し,そこで得られた成果を学校現場にフィードバックし,教育活動の活性化と資質の向上を図ります。  さらに,26年目研修の実施では,教員のライフステージに沿った研修として,現行の初任者研修,6年目,16年目研修に加え,新たに26年目研修を創設することにより,教員のさらなる資質の向上を図ってまいります。  また,国の緊急地域雇用対策事業により,精神疾患でおおむね6カ月以上長期療養している教員を職務に円滑に復帰させるため,補助員を配置いたします。  5ページに参りまして,7)の障害児教育の推進として,アの障害児教育推進支援事業等では,障害児教育の在り方検討委員会開催として,外部の専門家を含めた障害児教育の在り方検討委員会を設け,今後の障害児教育の方向性を策定いたします。  また,医療的ケア支援として,肢体不自由養護学校において,吸引・経管栄養・導尿等の医療的ケアが必要な児童・生徒が,泊を伴う学校行事に参加する際,看護婦を配置し,健康管理面の対応を行います。さらに,特別な教育的支援の充実として,通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする学習障害やADHDなどの児童・生徒に対する指導・充実を図るため,教育系大学院生等を教員の補助者として配置いたします。  イの盲養護学校通学対策では,垂水養護学校において更新時期が到来した大型バス1台を車いすのまま乗降できるノンステップバスに更新いたします。また,青陽東養護学校において,スクールバス待機者を解消するため,中型借り上げバス1台を大型バスに変更いたします。  8)の健康教育の充実として,アの学校給食の充実では,平成14年度から北・垂水の学校給食共同調理場における調理業務等を民間委託し,あわせてランチルームの整備や給食配送トラックを北は7台から9台に,垂水は3台から6台にそれぞれ増車するなど,給食の業務環境を整備いたします。あわせて,垂水学校給食共同調理場の設備機器の老朽化に伴い,安全衛生管理の向上を図るため,最新の設備機器の導入など,施設のリニューアルを行います。  9)の人権教育の推進では,平成13年9月の神戸市同和対策協議会答申の趣旨等を踏まえ,多様な人権課題に対応する幅広い視点からの人権教育を推進いたします。  11)の私立学校への助成では,アの私立幼稚園の就園奨励助成として,希望する4歳児全員の就園体制の実現を目指し,保育料の公私格差の縮小と保護者負担の軽減を図るため,国の基準を上回る所得があり,国の助成対象とならない保護者に対しても,市独自の制度として4歳児・5歳児につきましては,国基準の助成額と同額を助成するとともに,子育て支援の一環として,3歳児就園の促進を図るため,国の助成対象とならない3歳児・満3歳児の保護者に対しても,4歳・5歳児と同額になるよう助成単価を段階的に増額いたします。  イの2年保育の推進として,平成14年度から垂水区のたもん幼稚園と西区のいかわ幼稚園の公立幼稚園2園で新たに2年保育を実施いたします。  続きまして,2)の学校施設の整備でございますが,1)の既設校の整備では,アの学校環境整備として,老朽化した校舎外壁改修を小・中学校10校で,水泳プールの改修を小・中・盲学校48校で実施いたします。  6ページに参りまして,イの学校園整備として,学校施設の現状を把握し,適正な管理を行うため,学校施設データベースを構築するとともに,児童・生徒数の減少する学校や地域への取り組みといたしまして,適正配置計画を策定する施設リニューアルプログラムを策定いたします。また,生徒数が増加している井吹西小学校の校舎等の増築を行うとともに,老朽化が進んでいる鷹取中学校のトイレ改修を行います。そのほか,必要な校舎整備や校舎の維持・保全に努めてまいります。  ウの工業高専高電圧実験室増築として, 800キロボルトの衝撃電圧発生装置を設置している高電圧工学実験室の過密化を解消し,測定の精度及び安全性の向上を図ります。  2)の小・中学校へのエレベーターの設置では,小・中学校のバリアフリー化推進のため,平成14年度では小学校2校,中学校1校でエレベーターを設置いたします。  3)の六甲アイランド高校グラウンド整備等では,現在の仮設のグラウンドハウスを本設化し,あわせてグラウンド改修を行います。  4)の学校再開発では,アの千鳥が丘小学校改修として,平成14年4月に上高丸小学校と西高丸小学校を統合する千鳥が丘小学校の教室改修,外壁塗装等を実施いたします。  イの長田中学校買収では,平成9年度に刈藻中学校と大橋中学校が統合した長田中学校の新校舎を,財団法人神戸市都市整備公社より買収いたします。  続きまして,2.生涯学習の振興では,9億 8,579万円を計上しております。  1)の生涯学習の振興でございますが,1)の新・生涯学習基本計画の策定では,生涯学習における市民・事業者・市の役割を明確にし,行政の行うべき指針を示すため,21世紀という新たな時代に即した新しい基本計画を策定いたします。  2)の地域の生涯学習・スポーツの推進では,小学校を拠点として地域住民が主体となって展開するさまざまな生涯学習・スポーツや交流事業等の機会を提供するため,事業推進校として,総合型地域スポーツクラブ事業60校,マナビィひろば事業42校を指定し,地域コミュニティの活性化及び子供の健全育成を図ります。  3)の子どもを育むための環境づくりでは,学校を拠点として地域コミュニティの育成や地域で子どもを育む教育力の醸成に資する方策を,地域に身近な存在である区役所とともに実施いたします。  5)の学校施設開放では,運動場や教室など,新たに16施設の開放を行います。  次に,2)の図書館の機能充実でございますが,1)の図書館資料の充実では,市民の要望にこたえられる魅力的な図書館となるよう,各地域図書館及び中央図書館の蔵書の充実を図ります。  7ページに参りまして,2)の工業高専図書館情報ネットワークシステム構築では,神戸市図書館情報ネットワークシステムに参加することにより,図書検索の向上と市立図書館,外大等との相互利用を図ります。これに伴い,国の緊急地域雇用対策事業を活用して,工業高専図書館の書誌データ4万 4,000冊のデータ入力を行います。  4)の中央図書館設備改修では,昭和56年に設置した中央図書館の空気源改修を行います。  続きまして,3.文化環境の整備では,19億 9,440万円を計上しております。  1)の文化財保護・啓発でございますが,2)の文化財保護条例等に基づく文化財の保存・保護・啓発では,近畿地方最古級3世紀前半の前方後方墳である西求女塚古墳について,平成16年度国指定史跡を目指し,シンポジウムを開催いたします。また,長田区との連携事業として,史跡誘導表示板を設置し,きめ細かいサイン表示を行います。  次に,2)の文化施設運営でございますが,1)の博物館におきましては,開館20周年記念特別展ヴェルサイユ展など3つの特別展を,2)の小磯記念美術館では,開館10周年記念特別展,小磯良平回顧展など2つの特別展を開催いたします。  また,3)の文化施設の充実でございますが,開館20年目の節目に海外の大型特別展を開催するに当たり,博物館旧館の外壁改修,屋上防水改修を行います。  なお,4月から7月末までの工事期間中は,博物館を全館閉館させていただきます。  4.スポーツの振興では,19億 3,389万円を計上しております。  1)のスポーツイベントの開催・誘致でございますが,神戸全日本女子ハーフマラソン大会のほか,卓球の荻村杯ジャパンオープンなどといった全国的な大会を開催いたします。  8ページに参りまして,2)の2002FIFAワールドカップ開催支援でございますが,大会開催まで81日となりましたが,1)の大会の開催支援として,公式練習場・駐車場の整備等を行い,輸送誘導対策及び自主警備・安全対策を進めるほか,国の緊急地域雇用対策事業を活用したボランティア運営管理・案内所運営等を行います。  2)のホスピタリティの発揮・シティセールスとして,ポートアイランドホールにおけるクローズドサーキット等の開催,子供たちが学校ごとに参加国を応援する市民応援団を設置し,ホスピタリティをあらわすとともに,各国について学び,理解を深めます。また,兵庫区との連携事業として,沿道各戸にミニフラッグを掲揚し,地元ホスピタリティ表現の支援を行います。  3)の地域スポーツ指導者バンクとして,種目競技団体,スポーツNPOと協力し,地域スポーツ指導者バンクを運営し,神戸総合型地域スポーツクラブや中学校等へ指導者をあっせん派遣いたします。  4)のヴィッセル神戸貸付金として,神戸の市民サッカーの球団である株式会社ヴィッセル神戸に対し,資金の貸し付けを行います。  5)の国民体育大会開催準備として,平成18年度に兵庫県で開催される第61回国民体育大会に向け,開催の準備を行います。  6)の体育施設整備では,ポートアイランドホールの音響設備などの改修を行います。  以上,平成14年度主要施策の概要についてご説明申し上げました。  引き続きまして,9ページをごらんください。  歳入歳出予算一覧でございますが,先ほど主要施策でご説明申し上げました内容を盛り込んだ教育委員会の平成14年度予算は,表の一番下の欄にございますように,歳入合計が 362億 1,410万円,歳出合計が 855億 1,929万円となっております。  続きまして,10ページに参りまして,歳入予算のご説明をさせていただきます。  まず,第13款使用料及手数料では,22億66万円でございます。  主なものといたしましては,幼稚園の保育料,高等学校及び高等専門学校の授業料・手数料,博物館及び青少年科学館などの入館料並びに生涯学習支援センター及び体育館などの使用料でございます。  次に,11ページをごらんください。  上から3番目の第14款国庫支出金では,18億 7,950万円でございます。  主なものといたしましては,第1項負担金では,第7目教育費負担金として中学校建設の負担金。  第2項補助金では,第11目教育費補助として,第1節が私立幼稚園の就園に対する助成費補助,第2節が経済的に就学困難な児童・生徒に対する就学奨励費補助,第3節がスクールカウンセラー事業に対する補助,第9節が復興関連事業に伴う埋蔵文化財調査などの文化財整備費に対する補助,第12節が準要保護児童・生徒に対する学校給食費の補助,12ページに参りまして,第15節が校舎の耐震補強など学校施設整備に対する補助。  第3項委託金では,第3目其他委託金として,第9節が心の教室相談員配置事業に対する委託金等でございます。  次に,中ほどの第15款県支出金では,2億 2,939万円でございます。  主なものといたしましては,第2項補助金の第10目教育費補助として,第3節が文化財整備費補助,第6節が自然学校補助,第8節がトライやるウィーク推進事業に対する補助金でございます。  次に,下から2番目の第16款財産収入は,6億 2,955万円でございます。  主なものといたしましては,第1項財産運用収入が13ページに参りまして,私立幼稚園に対する園地の貸地料と第2項財産売払収入が学校用地等の土地売却代。第3項基金収入は,神戸市大学奨学金基金の運用に伴う預金利子でございます。  次に,第17款寄附金では,1億 3,589万円でございまして,子供たちの教育振興のためにご寄附いただくものでございます。  続いて,第20款諸収入は, 311億 3,909万円でございます。  主なものといたしましては,第4項受託事業収入では,埋蔵文化財調査の受託収入。14ページに参りまして,第5項貸付金元利収入では,学校の先行建設に伴う神戸市都市整備公社に対する貸付金の返還金と第7項雑入では,第6目の償還金をはじめ15ページに参りまして,第7目の各種講座の受講料でございます。  続きまして,16ページをごらんください。  歳出予算の説明でございますが,表の一番上の欄に示しております第13款教育費の14年度歳出総額は, 855億 1,929万円でございまして,13年度と比較すると, 8,284万円の増となっております。  以下,40ページまで歳出予算及び債務負担行為の内訳を掲載しておりますが,内容につきましては,先ほど主要施策でご説明申し上げましたので,省略させていただきます。  引き続きまして,予算関連議案につきましてご説明申し上げます。  44ページをごらんください。  第28号議案神戸市地域改善対策奨学金貸与条例を廃止する条例の件につきましてご説明いたします。  本条例は,地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の規定の効力がなくなることに伴い,条例を廃止するものでございます。  なお,現に奨学金の貸与を受けている者については,経過措置を設けております。  次に,45ページをごらんください。
     第29号議案神戸市立学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例の件につきましてご説明いたします。  本条例は,公立学校の学校医,学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律の改正等に伴い,条例を改正するものでございます。  次に,47ページをごらんください。  第30号議案神戸市立学校給食共同調理場条例の一部を改正する条例の件につきましてご説明いたします。  本条例は,設備機器等の老朽化に伴う施設のリニューアルを行うため,神戸市立垂水共同調理場の位置を一時的に変更するに当たり,条例を改正するものでございます。  次に,49ページをごらんください。  第31号議案神戸市立学校の授業料等に関する条例の一部を改正する条例の件,教育委員会所管分につきましてご説明いたします。  本条例は,神戸市立高等専門学校の授業料,聴講料,研究料,高等学校の入学金及び幼稚園の入園料を改正するに当たり,条例を改正するものでございます。  次に,51ページをごらんください。  第32号議案神戸市立自然の家条例の一部を改正する条例の件につきましてご説明いたします。  本条例は,学校その他青少年団体を利用の対象としてきました神戸市立自然の家を,家族利用を中心に,一般市民も利用できるよう施設利用基準の緩和と料金体系の見直しを行うに当たり,条例を改正するものでございます。  最後に,55ページの報告,平成14年度神戸市一般会計予算(予算第1号議案)のうち緊急地域雇用対策事業(関係分)について及び56ページの参考資料として,区と連携して事業を実施する地域の力を活かしたまちづくり事業一覧を掲げておりますが,それぞれの主な内容につきましては,先ほど主要施策でご説明申し上げましたので,省略させていただきます。  引き続きまして,陳情第 208号,学校給食の民間委託の中止等を求める陳情につきましてご説明申し上げます。  陳情事項としましては,学校給食の民間委託反対と垂水区のセンター校を自校調理方式に,の2点でございます。  先ほど予算の説明でもご説明申しましたとおり,平成14年4月から北と垂水の2つの共同調理場の調理業務等を民間委託することとしております。委託に当たっては,昨年5月に関係校24校の保護者全員に保護者説明会資料を配布し,その上で保護者説明会の申し出のあった垂水区の西舞子小・霞ケ丘小・神陵台小・西脇小・北区の唐櫃小の5校で説明会を開催しました。説明会でも質問がありましたが,安全・衛生面については,調理業務等のみを民間委託するだけで,神戸市が責任を持って学校給食を実施することに変わりはございません。また,説明会で参加できなかった保護者に対しても,説明会における質疑要旨を学校から保護者全員に配布してまいりました。さらに,個別の問い合わせに対しても,いつでもご相談いただける体制を教育委員会でとってきました。委託業者の公募に当たっては,報道機関を通じ,広く市民の皆さんにお知らせいたしました。委託業者の決定に当たっても,神戸市ホームページや関係校から保護者全員にお知らせいたしました。また,関係校の保護者2名に業者選定委員となっていただきました。  このように,これまで教育委員会でできる限りの対応をしたことにより,保護者の皆さんの不安が解消されたものと考えております。  さらに,先ほどの平成14年度予算説明の中でもご説明いたしましたように,学校給食民間委託に伴い,配送車両の増車及び献立の充実,施設整備及び安全・衛生管理の充実を図るとしており,その旨,学校を通じ,保護者全員にお知らせを配布することとしております。  今回決定した委託業者は,昭和61年から学校給食を受託している業者であり,現在,共同調理場16カ所,単独調理場83校を受託し,業務実績や経験者も豊富で,全国的にもトップレベルにあります。委託業者の職員募集広告では,経験不問という記載はありますが,これは調理師免許を取得し,初めて就職する人でもいいということであると聞いております。  給食の調理に当たっては,調理師免許を持ったベテランのスタッフが責任を持って調理に当たります。調理師免許を持たないパート職員についても,衛生管理の必要な知識と実地研修がなされた後で調理補助業務につきます。また,採用されたパートの皆さんは,地元の子供を持つ主婦の方が多く,同じ子供を持つ親として,その責任感を感じていると聞いております。  教育委員会といたしましても,安全でおいしい給食ができるよう,万全の体制で臨んでまいります。  陳情事項の2つ目についてでございますが,現在,垂水のセンター校では,高丸小・霞ケ丘小・舞子小・西舞子小・西脇小・神陵台小の6校でございます。児童・生徒の減少で空き教室があるのではないかとのことですが,神戸市の厳しい財政状況の中,必要な施設整備費や人件費,管理運営費等を勘案すれば,現状のセンター校方式を続けていかざるを得ない状況ですので,ご理解いただきたいと思います。  以上,簡単でございますが,平成14年度一般会計予算のうち,教育委員会所管分,予算関連諸議案及び陳情第 208号,学級給食の民間委託の中止等を求める陳情につきまして,一括してご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 10 ◯主査(安達和彦) 当局の説明及び報告は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,答弁は簡明にお願いいたします。  また,適当なものについては,担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,森脇委員,どうぞ。 11 ◯分科員(森脇英雄) それでは,教育委員会に対する質疑を行います。  ことし新学期から学校週5日制が実施されます。だれもが,子供たちがしっかりとした基礎学力を身につけて,また豊かな人間性を持つ教育であってほしいと願っています。しかし,子供たちをめぐる不幸な事件は後を絶たず,教育現場におけるいじめ・不登校・学級崩壊も減らず,より深刻となっています。  そこで,学校週5日制に関連して,学力対策,30人学級について伺います。  週5日制に伴い,新学習指導要領では,授業時数や授業内容が変更されます。授業時数の減により,基礎学力が低下するのではないかとの不安が,保護者を含めて各方面から出されています。文部科学省もこの不安を払拭し切れず,塾での対応や早朝学習,放課後学習あるいは指導要領以外の指導も可能などと言い出しており,余計に混乱を引き起こしています。  私たちは,基礎学力を確実につけるためにも,また現在,教育現場が抱えている諸問題を解決するための基本的な条件整備としても,30人以下学級の実現は緊急の課題だとして,実現を求めてきました。  昨年度の予算市会では,神戸市で実施するためには約 100億円,1年ごとに進めるとすれば,約13億円程度でできるということを示し,予算組みかえ動議として提案もいたしました。先日の田島議員の代表質問でも,改めて実施を求めたのであります。しかし,教育長は,ヨーロッパや国内各地の少人数学級による効果に一定言及しながらも,学級規模縮小だけが学力を向上させるということには議論があり,人数が多いか少ないかでの授業効果では,必ずしも少ない方がいいという結論は出ていない。などと,これまでと同様の答弁に終始されました。また,少人数学習,複数担任制の方が効果があると考えている。とも答えられました。  私たちが30人学級の実施を求めているのは,単に学力だけの問題ではありません。担任がすべての子供の状態を把握し,きめ細かい対応をしていくためにも,30人以下学級が必要だと言っているのです。学級規模を現状のままで,学習集団と生活集団に分けるとか,低学年での複数担任制などで実施すると言われていますが,このやり方では,担任の教師がすべての子供の状況を学習面も,生活面も,トータルで把握するということは困難です。少人数学級,30人以下学級の編制に変えることはできません。30人以下学級とするということで,現在,教育現場が抱えている諸問題を解決する可能性が広がり,同時に学力低下という不安を解消することにもつながるのではないでしょうか。  そこで,改めて30人以下学級を実施することを求めますが,いかがでしょうか。  次に,兵庫県が来年,神戸第3学区の公立普通科高校入試で実施しようとしている複数志願制についてお伺いします。  第3学区は,県下でも受験競争が最も激しい学区です。この複数志願制で受験競争の解決になるのでしょうか。制度内容そのものが極めてわかりにくい上,保護者や生徒にも十分な説明が行われていません。  先日,垂水で行われた出前トークでも,参加者からの説明にまともに答えられないという事態まで出ています。関係者への説明,内容の複雑さ,入試指導の上でも,これまで以上の困難を生じます。この制度については,神戸市会でも平成11年12月,新しい高等学校入学者選抜制度の導入に関する意見書を県知事,県教育委員長に提出しています。その中では,早期導入に不安が高まっていること。保護者・教職員等関係者の理解を得るように努めること。また,その関係者の意見を取り入れることとしています。現状では,この意見書が求めた内容がクリアされたとは到底言えません。  そこで,教育委員会として,兵庫県教育委員会に対し強行実施はしないよう申し入れるべきだと思いますが,いかがでしょうか。  次に,神戸市奨学金について伺います。  この奨学金は,所得基準を満たす高校生に対して,公立高校生に毎月 7,000円,私立高校生には1万 4,000円を助成する制度です。長引く不況の中,好評な制度として歓迎されています。しかし,昨年は所得基準内にもかかわらず,約 350人の高校生が予算がなくなったとの理由で制度を受けられないという事態が出ています。昨年の決算市会で,この解決を求めました。これに対して市長は,考えなくてはならない旨の答弁をされました。しかし,今年度予算では全く増額されていません。そしてことしの予算の採択者の内容をお聞きしますと,基準内にあった者が,またもや 300人不採択となったと。一体,市長を先頭にこの問題,どのように検討されたのか,お答えを願いたいと思います。  次に,新工業高校について伺います。  2年後に灘区の脇浜に御影工業,神戸工業,長田工業を統廃合して,新工業高校がスタートすることになっています。遠距離通学を余儀なくされる生徒にとっては,時間的負担に加えて,財政的負担も加わります。学びたいと希望する子供たちに,可能な限り,よりよい教育を保障することは,極めて重要な課題です。これまでも関係する教師や保護者などから反対の声が強く出されていました。私たちは,生徒の学びやすい条件を大切にするのではなく,効率第一の統廃合には強く反対してきました。こうした声を聞き入れずに推進されていますが,最低限,遠距離通学となる生徒に対し,経済的負担とならないような助成と教育時間上の配慮を行うべきだと思いますが,いかがでしょうか。  次に,学校改修について伺います。  昨年度は,学校関係者や私たちの要望も踏まえて,学校改修費は増額されました。しかし,今年度は半減しています。当局は,昨年度にまとめて改修を進めたために減額したと言われますが,まだまだ未改修のところは多く残されています。須磨区内を見ても,白川小学校の運動場の全面改修や,北須磨小学校では,渡り廊下に屋根がないため,雨の日に子供たちが給食を教室まで運ぶのに大変困っています。男女トイレも区分されていないなど,構造上の改善が長期間なされないままになっています。さらに,背の高い遊具が設置されているものの,下に砂場や芝生がないため,生徒が落ちてけがをする事故も起きています。学校トイレは,鷹取中学校の改修,総合遊具での改修は7校のみの予算となっています。このような予算の後退は,すぐ改める必要があります。学校改修は,地元の中小企業の仕事づくりにもつながります。学校改修費を大幅に引き上げるべきだと思いますが,いかがでしょうか。  次に,学校での健康診断に関して伺います。  学校現場では,今も不登校あるいは保健室に登校するなど,こういうことは後を絶ちません。保健室で養護の先生とだけ打ち解けられる生徒も多くいます。子供たちの持つ悩みを解消するためにも,養護教員やスクールカウンセラーの役割は一層重要となっています。養護教員の業務の軽減と増員こそ必要です。このような養護教員にとって,学校での健康診断も重要な業務です。  ところが,この健診器具が,各学校に必要数設置されておらず,健診時には,各学校から駆り集めてこなければならないという実態をお聞きします。また,その器具を,その場で煮沸消毒しながら利用しているというのが実態のようであります。健診に来る医師が見かねて,器具を余分に持ってきたり,付き添いの人を連れてきたりということもあるとお聞きしております。せめて健診の器具は,各区の保健部に必要数を一括保管するようにすべきではないでしょうか。お伺いをいたします。  学校給食の問題についてであります。  学校給食は,教育の一環であり,食料事情は時代とともに変化しています。給食を通して子供たちが健康な食生活を選択する力や,食文化を身につけ,生きる力を育てるという学校給食の目的は,今日,いよいよ重要になっています。教育の機会均等は言うまでもないことですが,学校給食では,神戸の子供たちの間で不公平が生じています。小学校は,北区18校,垂水区7校では給食センターにおいて,その他の学校では自校調理室による給食が実施されていますが,配送の時間,給食調理員との触れ合い,アトピー性皮膚炎等食事の配慮が必要な子供の問題など,大きな差があることはご存じのとおりであります。  ところが,予算ではリストラ計画の一環として,給食センターを民間に委託しようとしています。学校給食の委託を受ける業者は,安くてよい給食の両立は困難と言われていることもお聞きしております。委託すると,逆にコストが高くなるという報告もあります。陳情に見るように,多くの父母,関係者が民間委託に不安を持っており,民間委託の中止と垂水区のセンター給食方式を自校調理方式にすべきではないか。改めてお伺いいたします。  以上です。よろしくお願いします。 12 ◯木村教育長 まず,30人学級関連ですけども,学力が低下するのじゃないかというふうなことでございますけれども,どう言いますか,従前は詰め込み教育といいますか,そういうことで随分その点の反省があったように思います。最近の,いわゆる学力観というのは,単に知識の量を覚えるというふうな感じよりも,むしろそういう基礎・基本的な知識を覚えると同時に,自分で積極的に勉強する姿勢といいますか,そういうふうな,これを最近は生きる力といったことで言うておりますけれども,そういうふうな格好になってきております。  したがいまして,今回の,いわゆる新学習指導要領におきましても,授業時間が減るとかいうことであるわけですけれども,非常に基礎・基本を厳選したような格好で教科書もつくられておるということでございます。  それから,時間の中でも総合的な学習とか,そういう中で,いわゆる子供たちの関心,意欲を引き出すような授業を展開するというふうなことで,子供たちが自分で学び,考えるというふうなシステムに変わっていってるというふうに私どもは理解しております。  ただ,最近特に5日制になって,授業時間が減るから学力が低下するんじゃないかというような話がいろいろ出ておりますけども,私どもとしては,そういうふうに考えております。  15歳を対象にしたOECDが実施する国際学力到達度調査というのがあるんですが,これによりますと,日本の子供たちの学力水準というのは,知識・理解でとらえるとトップクラスであるということですが,関心・意欲・態度とか,そういう学ぶ意欲の低下という面では,やはり問題があるというふうなことも指摘されておりますので,新しい学習指導要領の学ぶ──みずから学び,みずから考えるといいますか,そういう子供たちの意欲を引き出すというのは,そういう方向にも負っておるんじゃないかというふうに思っております。  私どもとしては,とにかく基礎・基本というのを,しっかりと子供たちに身につけてもらうというのを大事にしていきたいというふうに考えておりまして,学校現場でもそういう感覚で先生方から,これからの新しい教育課程に対する準備を進めておるということでございます。  それから,特に総合的な学習という中で,子供たちが積極的に自分たちでいろいろ調べ事をしたりとかいうふうな授業展開とか,それから総合的な学習というのは,ある意味では社会と理科で,例えば環境問題がそれぞれ社会科と,あるいは理科というような格好で教えられますけれども,それが結びつけたような勉強ができると思いますので,そういう意味でいろいろ総合的に視野を広げていけるようなシステムを導入していきたいというふうに考えております。  30人学級という話がございました。1つは教員の負担軽減というような面もお話ありましたけども,私ども新聞報道でしか承知しておりませんけれども,確かに新しいシステムの中では,国は40人学級で,あとはどう言いますか,欧米並みの教員数を確保していくということで,第7次の教員改善がされておるわけですけれども,今回から新しく考え方として加わったのは,国の基準は国の基準,その上に立って,それぞれ都道府県が独自に新たな基準を設定するのは差し支えないというふうな感じが新たに加わっております。  そういうことを踏まえまして,全学年ということではないんですが,主に小学校低学年なんかで30人学級を導入しているというのが,きょうの朝日でも16都道府県というふうな報道がなされておりますし,それ以外にも,市レベルで,独自でやっている分ということで,19ぐらいが実施されるんじゃないかと,政令指定市でも名古屋市が実施するというふうなことを聞いております。私どもは今,兵庫県の方で新学習システムということで,複数担任とか,あるいは小規模学級というような,ある意味では30人学級というような発想もあるんかと思いますけれども,複数担任とか,いろんな制度を5つぐらい出しまして,それぞれについて,今,実施しておりまして,神戸市でも例えば複数担任をやりたいとか,あるいは小規模学級をやりたいとかいうことで,県に申請をして,そういう中で少人数学級では小学校で5校実施しておりますし,複数担任についても数校実施しております。  現場の声を聞いておりますと,いわゆる単に学級をやるよりも,低学年の場合は,複数担任の方が効果があるというふうな,これはもうケース・バイ・ケースだと思うんですけれども,そういうふうなことも聞いておりますので,これらをもう少しいろいろ研究する中で,これからの対応を考えていきたい。  ただ,基本的には,私どもは義務教育は,県費負担ということですから,やはり県費の方でふやしていただきたいというふうに思っております。学校の中身によって,どう言いますか,小規模学級がいい場合もあるでしょうし,あるいは複数担任の方がいい場合もあるというふうにも考えておりますので,その辺は,そういう姿勢で今後対応してまいりたいというふうに考えております。  それから,学校施設の安全対策でございますけれども,確かに今年度は,特に震災後,非常に予算が厳しい中で,学校の外壁が剥落しても,なかなか改修ができないとかいうふうな現状が大分たまっておりまして,今年度は特に市長さんにお願いして,23億という格好で46校,その時点で外壁改修が必要な学校については改修をいたしたところでございます。  14年度以降につきましては,一応13年度までの緊急対応ができたというふうに考えておりますので,ただ,いずれにしましてもそれぞれ劣化進行するわけですから,毎年やはり10校程度はそういう対応をしていく必要があるんではないかということで,今回,5億円程度の予算を外壁改修ということで充てておるところでございまして,13年度の比較では少ないわけですけれども,考え方としては外壁改修を,子供たちの事故のないようにということでやっていきたいというふうに考えております。  それから,プールにつきましても,非常に古いプールになりますと,子供たちが足を切ったりとかいうふうな現状がございまして,13年度の補正で建築を,15年以上経過したプールについては60校改修ということですが,今年度につきましても48校を改修するということで,予算をお願いしております。プールにつきましては,これで15年以上経過の分は,全部改修が完了するというふうに思っておりますけれども,そういう格好でこれからも安全対策については十分考えていきたいというふうに思います。  それから,先ほど白川小学校のお話ございましたけれども,こういう部分につきましては,一般の改修費の中でそれぞれやっていきたいというふうに考えております。一般改修につきましては,大きな改修については年度当初にそれぞれ各学校から出していただいて,ヒアリングをして,そこで優先順位をつけながら改修をしていく。それから 200万円以下の小規模の改修につきましては,学校の方に予算をお渡ししておりますので,順次,改修をしていただくというふうなことでやっております。  教育委員会として,震災以前と比べますと,やはり改修費につきましても非常に財政が厳しいという中で,確かに絞りかねておりますけれども,それは私どもとしてそういう,いろいろ工夫をしながら,有効に改修については努めていきたいというふうに思います。  それから,小学校の総合遊具の安全対策でございますけれども,各小学校はやはり子供たちのいろんな体験をさすために総合遊具をつけております。去年の4月当初に2件ほど,少し大きな事故がありました。それを踏まえて,やはり下に砂場とか,落ちるのは,これはもう経験としてむしろいいんじゃないかというふうな現場の先生方のお話もありますので,そこでけがをしないような対策というのが必要だということで,今年度,10校分ですか,やっておるわけですけども,ただそれ以外にも,現実には13年度で既に11校実施しております。これにつきましては,現場の管理員がみずから,資材につきましては私どもがお渡しをして,自分たちでやるというふうな格好です。私どもとしては,今まで総合遊具については,下に砂場というふうなことはしてなかったわけですけれども,これについては全校で,できるだけ早くそういうのができるようにやっていきたいというふうに考えております。  それから,学校給食でございますけれども,先ほども陳情に対するご説明でも申し上げましたように,基本的に学校給食の民間委託部分というのは,調理に関する部分であります。したがいまして,資材とか,そういう食材につきましては,従前どおり私どもの方で調達するということでございます。委託業者も非常に経験豊富な業者ですから,私どもとしては,そういう意味では不安がないというふうに思っております。  と同時に,やはり日々の業務ですから,私ども事務職員はそれぞれの調理場に配置をして,チェックをしてまいりたいというふうに考えております。  それから,垂水につきましては,従前7校でございましたけれども,特に養護学校につきましては,非常に子供たちの健康状態とか,あるいは障害の状況によっては,非常に小さく切り刻んで調理するとか,そういうふうな一般の調理とはまた違った作業が必要ということで,やはり共同調理よりは単独調理がいいのじゃないかということで,これは従前,共同調理でやっておったものを単独調理に切りかえたところでございます。  それぞれ地域の皆さんには,あるいは保護者の皆さんには,いろんな形でご説明を申し上げまして,一応ご理解をいただいていると思いますが,陳情の説明でも申しましたように,従前から学校給食については,どう言いますか,食器を引き上げるのが早いから,食べる時間がどうしてもせっぱ詰まるとか,あるいは配送に時間がかかって冷たくなるとかいうふうな話もありましたので,それにつきましては配送車をふやすとか,あるいは食缶を改善するとかいうことで,改善を図っておるところでございます。  また,新しい共同調理場は,従前の単独調理ができないようなメニューも実施できるような設備にしておりますので,これからはその辺についても考えていきたいというふうに思っているところでございます。  あとは部長等から答弁させてもらいます。 13 ◯町本教育委員会事務局総務部長 それでは,私の方から神戸市の奨学金の関係につきましてお話をいたします。  先生もご承知のように,神戸市の奨学金というのは,経済的な理由によって就学が困難な高校生に対しまして,就学を支援するということで,昭和39年からやっておりますが,その採用につきましては,生活保護基準額の1.05倍というような,目安の額としまして,その目安の額内で所得の低い順に,例年約 1,500名程度採用をいたしてまいりました。  奨学金の額は,ご案内のように給付制で,公立が月 7,000円,私立が月1万 4,000円でございますが,奨学金の募集につきましては,2回に分けて実は募集いたしておりまして,例年,採用年度の前年の11月ごろにまず1回目の募集をしまして,高校進学の予定者を対象に予約制の募集を行いまして,これで約 1,000名程度を採用いたしております。次に,新年度に入りましてから,6月ごろに高校在校生を対象といたしまして募集を行いまして,約 500名程度を採用いたしまして,合計 1,500名程度を採用しておるところでございます。  こういったことで2回に分けております。というのは,まず,1回目の予約制につきましては,前年度の所得を見て審査をしておるんでございますが,新年度に入りましてからも,高校に進学しましてから家計の悪化等により,新たに就学が困難となる生徒が生じることも考慮に入れまして,高校在校生についても採用が行えるように,2段階の募集をいたしておるところでございます。  14年度の奨学生につきましても,高校進学予定者につきましては既に採用を済ませております。応募者が 1,685名おりまして,そのうちの 994名を採用いたしました。 691名の方が不採用になったわけでございますが,その中で 328名の方が所得基準内ではありましたが,不採用となってございます。この所得基準内の不採用の生徒さんにつきましては,高校入学後に在校生を対象といたします2回目の募集に改めて申し込んでいただくということが可能でございますし,平成14年度から兵庫県におきまして,新たに奨学金制度の創設が予定をされております。詳細はまだ明らかにされておりませんが,その概要は,対象者は生活保護基準の 1.7倍ということでかなり広くありますし,成績要件も加味されておりません。また,奨学金につきましては,貸与制度ではございますが,公立で自宅通学者が1万 8,000円,自宅外通学者で2万 3,000円,私立につきましては,自宅通学者が3万円,自宅外通学者が3万 5,000円といったことで,高額になってございます。  現在のところ,募集時期や採用者数は明らかではございませんが,今回,本市奨学金制度で不採用──採用できなかった生徒さんにつきましては,この県の制度の奨学金に申し込んでいただくことや,また従来からやっております日本育英会が,平成11年度から実施いたしております家計急変の場合の緊急採用を,特別枠で行っております奨学金制度についての情報提供などについて,学校を通じて生徒さんに行うなどいたしまして,経済的な理由で通学ができない子供が生じないように,できる限りの努力をいたしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 14 ◯山口教育委員会事務局指導部長 私の方から,複数志願についてお答えをさせていただきます。  今,中学校の方では,とにかく高等学校へ合格したらええというような進路指導を改めて,生徒が自分の将来を考えながら,自分の適性や興味や関心にあわせて,主体的に進路選択をするというような進路指導の方へ改めていきよるわけですけれども,そういう中で,今,この複数志願選抜では,第1志望校を優先するということで,加算点を加えるということで,生徒の行きたい学校選びが一層可能になるということと,一定の学力,これは基準点プラス50点と,こういうことになるんですが,この点数,一定の学力を持っておれば,公立高校に行けるということからいえば,公立高校へ行きたいという子供や保護者にとっては,一定の安心感を与えるのではないかなと,そんなことをメリットとしてとらえておるわけですが,神戸市教育委員会としては,昨年の3月に県教委がこの複数志願選抜を15年度から導入すると,こういうような発表があって以来,まず中学校関係者に説明を行ってほしいということと,それから具体的な内容をできるだけ早く明らかにしてほしいと,こういうことを要望してきました。  このたび,2月15日に複数志願選抜の要綱が示されたのを受けまして,3学区の中学校への説明,そしてその各中学校が生徒や保護者に複数志願について説明できるような,わかりやすい指導資料及びそのリーフレット等の作成を要望しております。  今後とも複数志願選抜について,初めてのことであって,今も先生からお話もあったんですが,保護者の方や子供たちにとっても不安もあろうと思うので,本来のねらいは,安心感を持ってもらうということもねらいの1つになっとるわけでありますから,学校選抜の段階から,学校をどのように選んでいくという段階から,合否が決定する,入学するまでの間につきまして,一層理解が進むように,必要な資料あるいはパンフレット,そのあたりをぜひつくってほしいということやら,中学校関係者への説明会の開催をお願いをしとるところであります。  さらに,受験生が実際,自分の興味や関心や適性に応じた学習ができるように,各高等学校の一層の特色化をぜひ進めてほしいということと,それからいわゆる偏差値の受験学力だけで選抜の尺度にするんではなくて,多様な選抜の方法や多角的な尺度において,志望校が選択できるというような,高校教育改革を一層進めてほしいということを要望しております。  そんなことを通して,過度の受験競争にならないよう,期待をし,要望していきたいと思っております。  以上でございます。 15 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 新工業高校の移転についてでございますが,新工業高校については,生徒の通学条件,特に通学時間あるいは経費,こういったことを配慮いたしまして,両校の中間地点で,かつJR灘駅前という利便性の高い都心部に整備をすることといたしております。既に受験希望の生徒や保護者には,移転先につきましては募集要綱等を通じて,また定時制は昨年度から,全日制は今年度から周知をいたしております。  なお,定時制では,職場の関係などで通学時間に制約のある生徒については,職場の実務を単位として認定する実務代替,資格取得等による単位認定,大検合格科目の単位認定,また夏期休業中の学習支援など,今後,学校システムを考えていく中で柔軟に対応させていただきたいと,このように考えております。  以上でございます。 16 ◯岩畔教育委員会事務局社会教育部長 私の方からは,学校の健康診断についてお答えを申し上げます。  質問のご趣旨は,養護教諭の仕事の負担の軽減というご趣旨だと思われます。ご指摘のとおり,学校において鼻とか歯の健診を養護教諭のご協力を得ましてやっておるんですけれども,ご指摘のとおり,健診器具は各学校で買いそろえておりまして,絶対量が不足しております。したがいまして,隣接校から借り受けたり,それからその自校で使い回しをしている。使ったものをもう一遍煮沸消毒して,もう一遍使うという,そういった使い方をしておるんですけれども,そのことによりまして,養護教諭の先生の仕事がその部分でふえまして,ほかにやるべきことに手が回らない,そういう実態はよく承知しております。  1つご提案いただきまして,各校にあるやつを一括保管して,各区の保健部に一括保管して絶対量を確保してはどうかというご提案をいただきました。ただ,一括保管というのは,それ自身は問題ないんですけど,そしたら保健部であろうが,どこであろうが,問題ないかと思うんですけれども,そしたらそれをだれが,どうやって運んで,それで使い終わったやつをどうして一斉に煮沸消毒していくのかといった問題が当然新たな問題として登場してまいろうかと思います。そういったご提案を受けておりますので,現在でも養護教諭の研究会等がございまして,要するに健診器具をいかに効率的に回していくかというようなことにつきまして,ご提案も含めまして今後とも研究していきたいなと,そういったことを考えております。  以上でございます。 17 ◯分科員(森脇英雄) 再質問に入る前に,教育長が学校改修の予算にかかわって,2件も高い遊具で大きな子供の事故があったと。しかし落ちる経験はよいと。そら,言い方の問題やったんかということもありますけれども,こういうふうに言うということは,私はこれは,はっきりこの場で取り消していただきたい。どんな形でも,重大な事故が起こっておるということについて,こういうことを未然に防ぐということが非常に重要だと思いますので,まずその点,時間もあれこれありますけれども,ちょっとはっきりこの点については訂正を,取り消しをしていただきたいと思います。 18 ◯木村教育長 言葉足らずで申しわけなかったと思いますけれども,2件事故がありまして,校長会の方に,今までどうやったんやというふうな話をしたところ,やはり小さな事故というのは今までも結構あったようです。1つは,そういうのがあれば,できるだけ早く報告してほしいとかいう話と,それから今の遊具,3メートルぐらいあるんですけども,基準的には。もう少し低くしたらどうやという話をしましたが,今の子供たちというのは,なかなかそういう経験というのができてないと。ですから,やはり今の遊具は必要やと,問題はどう言いますか,最初……(「端的に,先ほどの点でちょっと。」の声あり)  問題はですね,そういう落下事故というのはあるんですけれども,それが大きな事故につながらないようなことをしてほしいというふうなことでございまして,ですからちょっとこう,表現としては非常に誤解を招くような表現になったというように思いますけれども,基本的にはやはりそういう経験を踏まえながら,子供たちが成長していくんだというふうなことでございます。
     以上でございます。 19 ◯分科員(森脇英雄) 不適切ということで認められるわけですね。やはりこれはもう,そういう姿勢は困りますし,また今表明されましたけれども,神戸市教育委員会の基本的な姿勢として,いろいろ問題が起これば,校長にああこう,そして全体的なことは教育の問題は国・県というようなことで,そういう展開がずっとあるので,私としては,そこに神戸の教育の解決しなければならない問題があるんじゃないかということを強く感じておるわけでございます。  時間の関係もありますので,全体的に言うことができませんけれども,全般にわたってそういう点で,当局,教育委員会自身の答弁に到底納得できません。  私は,今日の子供たち,あるいは学校現場が置かれている状況というのはね,依然として極めて深刻な状況にあると思います。私が生活しておりますところを取ってみましても,非常に重大な事件が起こっております。例えば震災前には,竜中の大変な荒れというのがありました。これはご承知の──当然ご承知だと思いますけれども,とにかく地域含めてですね,私もいろいろそのことにかかわりましたけれども,校門に行ったら,校門の上に生徒がずらっと並んでたばこを吹かしておる。先生が見て見んふりをして通り過ぎる。それで私,そのときに,これはいかんと思って近づきましたけれども,「こら,おっさん,何しに来よんや。」いうことでね,取り囲まれました。そういうことを含めてですね,本当に大変でしたけれども,しかしその中心になっとった子が,「おっちゃん,こんなとこへもう,ちょっと離れて。」ということでかばってくれたりして,その場は事なきに至りましたけれども,しかしその後,教育委員会先頭にして,18名の先生を入れかえる。何かあれば直ちに警察に連絡する。こういうことを含めて対処したということがあります。その後,竜が台,そして須磨のあの児童殺傷事件ですね,こういうことも起こりました。本当にこういう形で発生しておる状況というのは,もう大変なものがあると思います。  非常に学校現場について,いろんなこと言われておりますけれども,私,お聞きしたいのは,こういう点で,例えば,その先生にとっても,それから生徒にとっても,大事なことは30人以下学級ということについて,一体,神戸市教育委員会がどういう姿勢をとられるのかということが非常に問われていると思うわけです。  先ほどからの答弁でも,教育長は依然として,まだこの,研究中であるとか,基本的には県費の負担であるとかいうことで,答弁を事実上,回避をされております。これは非常に大変な問題だと思うんです。今日の学校現場の状況や,依然として不登校がふえ続けておる。いじめもある。各学校の状況を聞いてみてもけんかがふえる。学級崩壊状況があそこ,ここの学校で依然として起こっておる。こういう実態について,正面から,神戸市教育委員会としての現場と神戸の教育実態に対する正確な判断,対応,見解の表明ということが必要ではないのか。私はそういうふうに思うわけです。  例えば,奨学金の問題なんかについてもね,本当に,とにかくええ格好言うて,国段階では米百俵みたいなことを口で言いますけれども,しかしこれだけ次の時代を担う子供たちにとって,一番大事なこと,こういうことが効率第一主義で,ますます差別・選別というようなところに流されていってるような内容について,やはりはっきりとした,この段階での対応がなければ,今日の基本的な状況というのは解決しないんじゃないかと。奨学金でもあしなが育英会の方も,もう困る状況が出ております。それからここではもう 122%になると。ですから,就園の──就学援助の状況を見てもですね,長田区なんか小学校でも,もう35%でしょう。もう累増していくという状況が続いております。神戸の保護者,父母の生活状況というのは,ここにおられる皆さんがますます大変になっていってるということを理解できないということはないと思うんです。大事であると言うんであれば,この点に正面から光を充てて,国・県に対しても,神戸の実態に立ってはっきりと物を言って,改修の問題も,奨学金の問題も,そして非常に重要な自校方式での給食の問題も,やっぱり所信に市教育委員会としての対応というのが要るんじゃないかと。  もう1度,特にあえて30人学級について,依然としてこの数年,変わらぬ態度を取り続けておる。それについてそういう積極的な神戸の実態,神戸の教育委員会,神戸の教育長として,主体的な態度表明をすることができないのかどうか。もう1度お尋ねいたします。 20 ◯木村教育長 30人学級でございますけれども,先ほども申しましたけども,私は従前から,いわゆる学級数が50人から45人,あるいは40人学級というふうに変わってきたわけですけれども,そういうこと,それから今現在,非常に小規模な学級数もあれば,規模の大きい学級もある。中学校で平均すると,35~36名ぐらいで,小学校で33名ぐらいだと思います。今回,いわゆる複数担任とか,いろんな新しい形の授業形態が兵庫県の方で新しいシステムということで,全部じゃないんで,まだ研究指定的な段階ですけれども,導入されてやっております。(「県と,状況は結構です。」の声あり)  それでですね,私はどう言うか,一律に30人に,いわゆる40人というのを30人を超えたらというふうな格好で,今の,果たして教育現場が変わるんかどうかということになると,いささか疑問を持っております。ですから,新しい,単に40人を30人にするんじゃなしに,現場に応じたような形の,どう言いますか,授業の仕方とか,あるいはクラス編制とかいうふうなことが,これからの教育にとって必要じゃないかというふうに思います。  したがいまして,今,40人学級で新しく第7次ということで,教員改善がされておりますけれども,私どもとしては今以上に,あるいは第7次で最終的にどのぐらい神戸の教員がふえるかわかりませんけれども,それが十分な形になるかどうかということにつきましては,必ずしも今の段階では納得しているわけではございませんで,教員はふやしていただきたいというふうに思いますけれども,いわゆる編制の仕方として30人学級だけが一番いいというふうな考えは持っておりません。  それから,基本的に,これはもう行財政も含めてですけれども,システムとして教員の人数,人件費については県費が持つということですから,基本的には兵庫県で対応すべきだというふうに考えております。  先ほど言いましたように,県以外のとこで,例えば小学校1年生を30人学級にするとかいうとこも出てきておりますけれども,現段階で神戸市の財政から見て,なかなかそこまで踏み切るのは難しいんじゃないかということで,基本的にはいろいろ税とか,そういう財政制度からいって,県で負担してもらうべきだということでございます。  以上です。 21 ◯分科員(森脇英雄) はっきりと父母,それから国際的また国内的にも流れとなって,解決の方向を見出そうとしておる30人以下学級,こういうことにはっきりと背を向け続けるということで,私は納得できません。  また,財政の問題云々を言われますけれども,教育委員会の本来の仕事は,内容あれこれではなしに子供たちが学べる条件,このことをしっかりつくるというのが第一の仕事だと思いますので,私たちはそういう点で引き続き,予算の増を求めて頑張っていきたいと思います。  終わります。 22 ◯主査(安達和彦) 次に,大野委員,発言席へどうぞ。 23 ◯分科員(大野 一) それでは,質問をさせていただきます。  まず,学校園の安全対策と開かれた学校についてでありますが,昨年の大阪教育大の附属池田小学校の児童殺傷事件以来,学校の安全対策が問われています。校門の原則閉鎖でありますとか,防犯ブザーの配布でありますとか,防犯マニュアルの策定でありますとか,県警とのホットラインの整備をされまして,またPTA等も一緒になって,登下校の見守りも行われたようであります。しかしながら,日にちの経過とともに危機意識も薄れてきているんではないかなという心配もしております。  他方,学校と地域の連携という意味で,開かれた学校づくりが言われておりまして,14年度の予算でも授業公開ウィーク,人にやさしいまちづくりの提案事業も計画をされているようであります。  そこで,学校園の安全対策と開かれた学校というのは,一見,相矛盾するように思うんですが,門や塀のない学校には,塀や監視カメラの設置も視野に入れて検討会を設けて,いろいろ議論をされているようでありますが,どのようにこの2つのことについて考えていらっしゃるのか。特にこの件については,地域との問題もありますので,教育委員長にお答えをいただけたらなというふうに思っております。  2番目に,リニューアルプログラムについてであります。  来年度,学校園の整備に関しては,池田小学校と高羽小学校の改築設計の予算が計上されていますけれども,小・中学校の建築工事の予算が見当たりません。これは恐らく初めてのことではないかなというふうに思っております。先ほど来お話出ましたが,老朽化に伴う校舎の外壁対策で,昨年度23億円拠出をしておりますが,建てかえをしなければいけない学校もたくさんありますし,その中で厳しい財政のもとでは,かなり計画的に進めていかなければいけないんだろうなということは推測がされますが,そこで別途施設リニューアルプログラムの策定のための予算が来年度,14年度に計上をされておりますが,具体的にこれはどのようなことを行うのかというのが1つ。それと,適正配置計画を策定することになっていますが,これは端的に言いますと学校の統廃合であろうと。そこで,この統廃合に関して具体的にどのような地域を想定をされていらっしゃるのかということをお伺いいたします。  3番目に,私立幼稚園の預かり保育についてでありますが,これはさきの,昨年度の本会議でも私が取り上げましたけれども,近年の社会構造の変化によりまして,地域が幼児に及ぼす教育力が失われてきていると,そしてまた核家族化によりまして,母親が子育てに不安を感じたりとか,家庭外での労働に従事をするケースがふえてきたということもありまして,私立幼稚園では預かり保育というのが非常に多く見られるようになってきました。  実際に数字をお聞きをいたしますと,平成11年度で80園だったのが,平成13年度では97園になっているということであります。私の方から申し上げましたのは,保育所の待機児童の解消策の一助ともなるのではないかなという,こういう視点からも,預かり保育の充実ということをお話をさせていただいたわけですが,その後,いろいろお聞きをしますと,いろんな問題点があるようであります。特に国とか県の助成の問題,あるいは長期の休暇中の処理の問題というようなことで,なかなか制度面が十分に行き渡っていないなということを感じました。  そこで,神戸市として,一層この預かり保育というものを充実をさせていただきたいと思っているんですが,特に国並びに県に対して具体的にどんな要望活動なりをしていらっしゃるのかということをお伺いをしたいと思います。  以上です。 24 ◯須藤教育委員会委員長 学校,従来開放など非常に進めてまいりますところが,いわゆる池田事件ということが起こりまして,委員ご指摘のとおり,一見矛盾するようなことになってまいりました。どうするかということでございますが,教育委員会といたしましても,この事件以来,緊急連絡によって各学校園に対して児童・生徒の安全確保と学校の安全基準管理ということについて通知するとともに,できたら,例えばハード面,ソフト面の両方から対応してきました。一方,学識経験者やPTA,地域の代表,学校関係者を委員とする,開かれた学校のあり方に関する検討会を設置しまして,今までに4回ほど委員会も開きまして,学校──開かれた学校のあるべき姿について検討を重ねてきております。近々,報告がまとまると聞いております。  教育委員会といたしましては,この検討会で示された方向性を踏まえつつ,開かれた学校づくりと子供の安全確保について,二律相反するものからとらえるのではなく,開かれた学校づくりをさらに進めることによって,地域との一体感,連帯感を強めることになる。そして地域の大人の人から,子供に対して常に声をかけていただくとか,子供を守っていただくという,人々にやさしいまちづくりを推進するなど,学校・家庭・地域との連携をさらに含めていくことが,子供の安全確保に重要な役割を果たすのでないかと考えております。  今後も,開かれた学校づくりを積極的に努めていく一方,日ごろからやはり施設整備,できることは安全対策に取り組んでいきたいと思いますし,それから当然起こりました池田小学校の事件などから得た,つまり危機管理とか,突然こういったことも起こるということを教訓を得まして,今後とも危機意識を持って,緊急時の体制づくり,対応について取り組むことによって,子供の安全に努めたいと思っております。  以上です。 25 ◯木村教育長 リニューアルプログラムの関係でございますけれども,私ども従前は,新築に追われまして,なかなか改修に手が回らなかったというふうなことで,ようやくそれが手が回りまして,魚崎小学校とか,やってきたんですけれども,新工業というふうな絡みもありまして,来年は残念ながら設計だけになっておりまして,非常にそういう意味では申しわけないというふうに思っております。  従前から私ども,昭和39年以前の学校39校あるんですけれども,これにつきましては,いわゆる改築をする学校だというふうな格好で言うてきたわけですが,よく考えてみますと,大体1校当たり25億から30億近くかかるわけですから,25億でも40校であれば 1,000億というふうな感じで,それだけを言うてきて,なかなか実現というのは難しいんじゃないかなというふうな感じを持っております。  今考えておりますのは,それぞれの学校の建て増しとか改修とか,いろいろやってきていると思うんですけれども,それが個々にはあるんですが,いわゆるコンピュータ化して,そういう工事歴のデータというのをまず入れたいというふうに考えております。それから,もう1つは,やっぱり年代,古いほど危ないかというと,必ずしもそうでない場合もあるかと思いますので,やはり各学校,簡易ですが,保存度といいますか,どの程度今,丈夫なんかというふうな調査をして,それに基づいて,これからの改築なり,あるいは補修計画なりを立てていきたいなというふうに思っております。  学校も年々やっぱり劣化するわけですから,今,39校ということになると,例えば20年計画とか,ちょっと無茶な計画になるんで,当面はやっぱり10年ぐらいの計画を,5年ぐらいは実施計画に近いような計画を立ててしていかないと,これからの学校改修,十分予算という面でも,獲得しにくいんじゃないかというふうに考えておりまして,ことしはそういう面について予算をいただきましたので,そういう計画をつくっていきたいというふうに思っております。ある程度補修で延命措置がとられる部分につきましてはそういう中で,早急に改修する部分については,早急に改修するというふうなことを考えておるところでございます。  一方で,従前からどう言いますか,非常に過疎化が進むとかいうことで,小規模化している学校については適正配置ということで,統廃合等もやってきたわけでございますけれども,これにつきましては,やはりまだまだありますので,その辺については建ててから,あるいは話がまとまらへんから改修をおくらすというのもよくないと思いますので,ある程度その辺も並行して進めていきたいというふうに思っております。  今,どこを想定しているかということですが,一番そういう面で早く地域に入って,いろいろお話をしなければいけないなというふうに考えておりますのは,兵庫区の北部,それから長田区の南部でございます。それ以外にも,例えば旧の葺合区とか,中央区の中でも旧の生田区はほとんど終わっているんですけれども,そういう部分があります。  それから,これからもう少し先の問題でございますけれども,いわゆるニュータウンの中で古い部分につきましては,これは学校敷地は随分あるし,まだ学校もそんなに年数がたっていないんですけれども,非常に小規模化しております。その辺が,その後いろいろ問題として出てくるんじゃないかなというふうに思っております。これにつきましても,従前ですと,教育委員会の方でいろいろ検討して,これがいいんじゃないかということで地域に入っておったんですけれども,やはり今開かれた学校とか,あるいは学校を核とした地域コミュニティとか,いろんなことを学校の方でも取り組んでおりますので,そういうことからいきますと,そういう学校群というか,そういう地域に入って,皆さんの意見を聞きながら計画をつくっていくというのも大事じゃないかなというふうに思ってますので,若干手法もそういうふうな格好に変えて取り組んでまいりたいというふうに思っております。  それから,預かり保育でございますけれども,預かり保育につきましては,私ども11年に国が少子化対策臨時交付金というのをいただいたんですけれども,その全額を私立幼稚園の方に,約1億 9,000万ですけれども,助成をしまして,預かり保育に要する施設整備とか改修とか,あるいは遊具の整備とか,そういうふうなことで使っていただいた経緯がございます。それで,今,神戸市立の中でも 105園ほど,私立あるんですが,相当数のとこが預かり保育を実施をしていただいております。ただ,これはどう言いますか,私学助成法の関係で,県が助成してるんですけれども,1園当たりにしますと,年間60万から 120万ぐらいということでございます。ただ,14年度では,これが80万から 140万ぐらいにふえるというふうに聞いております。そういう意味では,もう少し進むんではないかなというふうなことが考えられておりますけれども,1つ私どもとして,これは私幼さんとも──私立幼稚園連盟の方とも話をしておるんですが,預かり保育,単に保護者のニーズで時間を延ばすということでは,やはりいけないんじゃないかなと。やはり教育の質の低下をしないような格好で,どうすればいいか。あるいは保育内容とか,カリキュラムとか,そういうのについてもう少しいろいろ見直すというか,研究するというか,そういうことをしないと,単にもうそういうのなしで預かり保育というのを前に進めるというのでは,問題あるんじゃないかというふうなことが言われております。  それから,もう1つは,そういう時間の問題,それから幼稚園の場合,やっぱり長期休業というのがありますので,そこらについての対策もどうしていくかというふうなことがありまして,園数としては進んでおるんですが,保護者のニーズからいくと,あるいは先生おっしゃったように,保育所の待機解消というふうなとこからいくと,まだなかなかいってないということでございます。私どもとしては,やはりそういういろんなことを私幼さんといろいろ相談しながら,基本的にやはり国や県にそれぞれ従前の補助団体でございますので,そういうのを要望してまいりたいというふうに思っております。  どう言いますか,保育所あるいは幼稚園,昔から幼保一元化というような話がありますから,ある意味ではそれがうまくいけばいいんですけれども,なかなか現状では制度的に難しいと思いますので,幼稚園サイドから,そんなような発想に立った──恐らく預かり保育というのも,本来はそういうふうな発想に立って,幼稚園サイドで対策していこうということだと思いますので,先ほど言った幼稚園のよさを生かしながら進めていくように,私幼さんともよく相談しながら,関係当局に要望してまいりたいというふうに考えております。 26 ◯分科員(大野 一) 非常に前向きなご答弁をいただきましたが,私としては,ここでは再質問は1点だけでありまして,開かれた学校に関して教育長のお話をお聞きをしたんですけれども,さっき前任委員の方が非常に危機感を持っておられるんやと思います。教育長にかなり強く質問をされていらっしゃいましたけどね。よく全体教育──学校を中心にした教育の全体を,周り見渡してみますと,全部が全部とは言いませんけど,学校の孤軍奮闘の部分が非常に多くなっているということは,だれもが認めるところでありまして,特にクラスの中で,あるいは学年の中でなかなか学校教育に染まっていかない子供たち,不登校の方もいらっしゃるでしょうし,登校されていてもなかなか授業に座っていかないというような子供さんもいてはるようでありますが,そういう子供さんたちというのは,地域においても問題がある。言葉悪いかもわかりませんけれども,ある。あるいは家庭においても問題があるということは明らかでありまして,先ほどおっしゃいました家庭教育──家庭・地域・学校が三位一体になって教育をしていかなければいけないとはいうものの,学校の,いわゆる閉鎖性というのが,今までそれを邪魔してたと。どんどん情報を公開して,あの子,あんな問題あるのよと,ああ,そうやねと。隣り町の,4丁目の3番地のあの子の子供がこうなったねというとこら辺のですね,皮むいて話しながら,地域なり,家庭なり,学校なりが一緒になってその問題の子供さんを育てていくというようなとこら辺まで進んでいかにゃあかんの違うかと。  公的な場所でなかなかそういう発言ができなくても,例えば生徒指導の先生が家庭訪問をしました。あんたとこの息子さん,学校来てへんねけど,どないなっとんねんと──努力をしていただいてることは私は重々わかっておるんです。そういうものの積み重ねが,まだまだ足りない学校が一部に,神戸市内であるんではないかなというところから,学校の力が弱くても地域の力が強いところもありますし,地域の力が弱くても家庭の力が強いところもある。その三者が一体になって,お互いを補充をしながらやっていくためには,それぞれ意思疎通を図って,開かれた学校づくりをして,情報をお互いに共有をし合うと。教育ですから,1人1人の子供たちにそれぞれの情報があると思うんですね。そんなご努力は十分にしていただいているとは思うんですけれども,その辺の難しい部分をこれからどう解決をしていくかというとこら辺をちょっとご認識をいただければありがたいと思います。ちょっと。 27 ◯木村教育長 先ほど,竜が台中学のかつての荒れの話も出ておりましたけれども,やはり子供たちそのものは決してそういう,どう言いますか,生まれたときからそうかというと,そうじゃないんで,みんな非常にこう純粋で,まじめだと思います。ですから,いろんな家庭なり,あるいは学校の教育,あるいはここまで育つ中での,環境の中での問題というのは非常に大きいんだろうと思います。  私も,たまに校長さん,全体の校長会等であいさつするんですけれども,恐らく下手な長い話は退屈でしょうから,できるだけ短くさせてもらいますというようなことを言いますが,授業も子供たちについては若干,そういう場面もあるんではないかなというふうに思いますので,やはりわかる授業といいますか,基礎・基本といいますか,そういうのは非常に大事だと思います。  それから,従前から学校・家庭・地域,この三者の連携ということを,もうずっと,口酸っぱく言うてきておるわけでございますけれども,このごろは学校現場も非常に家庭訪問は熱心にするといいますか,積極的にするという学校が随分ふえてきておると思いますけれども,やはり地域との結びつきといいますか,そういう面ではなかなか,まだこれからではないかなというふうに思います。  そういう意味で,やはり開かれた学校といいますか,来年度から授業公開ウィークということで,1週間ぐらい授業とか,いろんな学校行事とかいうのを見てもらうというふうな,地域の人も,いうふうなことを考えておりますけれども,これからは地域の教育力が大事ですよというだけじゃなしに,学校がやはりそういう姿勢を示して,地域に協力をお願いするというのが非常に大事やないかなと。単に口で言うんじゃなしに,学校としてそういう面で地域にお願いするということではないかなというふうに思います。  先ほど委員長の方から,開かれた学校と安全性という,矛盾する話を,実は矛盾するから,その矛盾の中でどないしたらいいんかということで,委員会で検討してもらったんですけれども,やはりほとんどの委員さんは,塀とかそんなんも大事ですけれども,それよりも,もっと地域の方が安全性が高いですよというふうな意見ですから,やはり地域に,学校はこれからいろんな面で積極的にお願いをするというのが非常に大事じゃないかなというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 28 ◯分科員(大野 一) 終わります。 29 ◯主査(安達和彦) 午前中,もう1人いきたいと思います。  次に,桝田委員,発言席へどうぞ。 30 ◯分科員(桝田伸二) それでは,質問させてもらいます。  先ほどありました陳情第 208号の絡みですけれども,健康教育の充実ということで,北区・垂水区の学校給食共同調理場を民間委託する。それから垂水の学校給食共同調理場のリニューアルをしていくということでされているんですが,このことはなぜ健康教育の充実なのかということが私はわかりません。先ほどもお話ありましたように,学校給食というのは,教育の一環だというふうに位置づけられているものであって,単にでき上がったものを食べて,返していくという形じゃなくて,実際にそこの給食をつくっておられる現場で働いておられる人たちの状況を見たりですね,ときにはちょろっと手伝ったり,あるいはその人たちと話し合う,そこにされている人たちと話し合っていく,そういうことを通じて食事というものに対して学ぶんだと思うんですよね。それを共同調理場ということで集約されて,子供たちから切り離されていくわけです。そういう面では,教育の一環ということに対してのあり方というのは,非常に不十分になっていくんじゃないかというふうに思います。  それから,共同調理場をリニューアルするというんであれば,この機会に元に戻して,給食自校方式にすべきじゃないかということであります。あってはならないことでありますが,何か事故が起こったという場合に,共同調理場になれば広範囲にざっと被害が広がるわけでありまして,そういう面では自校であれば,最小限に食いとめられるということもあるわけであります。  また,民間委託の問題ですが,経費削減をするということでありますけれども,そういう経費削減のため,教育の場までそういうことを広げないでいただきたいということであります。もちろんむだなことをやれと言って認めているわけではありません。しかし,経費削減のために民間へ委託するということについては納得できませんし,実際に豊かで,安心して安全な学校給食を確保するという立場からも,直営で自校方式を取るべきだと思います。その辺について,いま一度,先ほどの教育長の答弁では納得できませんので,いま一度答弁をいただきたいと思います。  2番目に,学校完全週5日制の実施についてであります。  これも先ほどのお話がありましたけれども,5日制で子供たちの受け皿対策,ある程度論議をされ,取り組まれているということでありますが,先生方はどうなのかということであります。今でもカリキュラム,大変な過密な状況の中で,今度は週5日に集中するわけでありますから,さらに厳しい状況になるんじゃないかと。先生のゆとりがなくなれば,子供たちへの影響は実際にやはり出てくるわけでありまして,そういう面では先ほどありましたけれども,30人学級の方向を打ち出して,そして本当に先生と生徒がより密接につながり合える状況,先ほど教育長は,複数担任もあるんだという言い方もされておりましたけれども,実際,複数担任をすればいいということではないと思うんですね。先生同士が本当に解け合って,話し合える。そういう,必ずしもそういう関係とは限らないわけでしょう。状況によっては,複数にすることによって,かえって何かぎくしゃくするという場合だって起こり得るんですよ,人と人の関係ですから。1人の担任の──もちろん補助するいうことは別に悪いことではありませんから,やったらいいと思うんですけれども,1人の担任の先生が本当に,先ほど家庭訪問の話もありましたが,そんなゆとりないでしょう,1人1人の本当に,もう家庭訪問,ずっと続けようとしたって,できない現実があるじゃないですか。だから,そういうことも考えたときに,やはり30人学級の方向をはっきりと示していく。そしてそのことは,雇用創出ということを神戸市全体が取り組んでおりますけれども,先生の雇用拡大になって,雇用創出につながるというふうに思いますので,その辺についてもいま一度ご見解をお伺いしたいと思います。  それから,3つ目ですが,学校図書館機能の充実についてであります。  生徒の活字離れが進んでいる中で,学校図書館機能充実が大きな課題であると思います。生徒の読みたい図書の選定とか,蔵書の充実を図るということも大切でありますけれども,同時に,読みたい本を紹介する,本を手にとって読もうとする気を起こさせる,あるいは読むことの楽しさ,おもしろさを教えてくれるという,そういう導いてくれることですね。あるいは先生も,先生の授業づくりにも協力したり,援助してくれる,専任の司書が配置される必要があるんじゃないかということであります。  学校司書は,子供たち1人1人大事にしながら,徹底した資料提供を行っており,子供たちと本との確かな出会いを保証する,そういう図書館活動を続けておられるわけでありますが,今,先生方の司書資格取得に向けて取り組んでおられることはお聞きいたしました。2001年度で約 600名の先生が資格取得されているとのことであります。ただ,担任の先生が司書として任務を兼務するのであれば,十分な対応はできないわけであります。今の状況はどのようになっているんでしょうか。専任の司書を配置される方向を示すべきだと思います。その辺についてお聞きします。  4点目でありますが,学校園整備事業についてであります。  先ほどもお話ありましたが,児童・生徒数の減少する学校・地域の取り組みとして,適正配置計画を策定されるということであります。今,先ほどのお話では,教育委員会が計画を立て提示するんじゃなくて,市民の皆さん,地域の皆さんから意見を聞いて,それを生かしていくという,非常に今までと違うやり方を提起されたんで,私も安心をいたしておりますが,しかし,本当にそうなのかなという思いが非常に強いのであります。それは,生徒数の減少で適正配置をするということは,統廃合が前提になっているというふうに思われて仕方がないんですね。そういうときに,地域の皆さんから聞くというのは──聞くということは,それを前提として皆さんの意見を聞きながら,統廃合を進めていこうという,一方での,空港もそうですが,神戸市のやり方は,行政がやってることは間違いないんだ,市民の皆さんはそれを黙って聞いとったらいいんだという言い方で,どんどん何でも計画したことを実行させていこうという動きが非常に強いんですね。だから,そういう面では,十分聞くということは大事なことですが,その聞く,ただ単に聞くという姿勢だけではだめだという,市民の納得がいく,そういう計画が実際今後,そういうことを通じてできるのか。例えば少数であっても,少数の学校になったとしても,そこは継続して今までどおり学校として保存してほしい。そして地域のコミュニティをするような状況で,本当に集まれる状況をつくってほしいと地域の人が要望したときに,教育委員会としては,それを素直に受け取って,そういうふうにするのか。いや,ここは減ってるから統廃合するんだということで,わっとこう,後になって出てくるというようなことになってはいけないんで,その辺についてどうなのか,お聞きしたいと思います。  以上です。 31 ◯木村教育長 学校給食の関係ですけれども,教育の一環ということですが,もちろん私どももそういうふうに考えております。どう言いますか,これは調理業務をしておるのを見るとかいうのも教育の一環と,確かに広く解釈すれば,そういうふうなこともあろうかと思いますけれども,基本的には栄養なり,あるいは食文化なり,あるいは食事に対する基本的なしつけなりというのが教育の一環というふうにとらまえておるわけでございまして,そういう意味で必ずしも共同調理が教育の一環を逸脱したというふうには考えておりません。  ただ,従前からのことから申し上げますと,なかなか単独調理ということで整備が進まなかったということで,一部の地域について共同調理をしてきたという経過はあることは事実でございまして,全体を共同調理ということで進めてきたということではないのは事実であります。ただ,教育の一環という意味では,先ほど申しましたように,そういうことだろうというふうに思っております。  それから,元に戻してということですが,決して従前から共同調理という方向でやっておったわけで,それを市の調理員から民間の調理人にかわるということでありまして,中身としては決して変わらないというふうに思っております。結果的には,経費的にそれなりの効果が出ておりますので,それに基づいて,あるいは増車をするとか,あるいは学校の中で子供たちが一緒に給食ができるようなスペースを確保するとかいうふうな方に回しておりますので,決して後退というふうにも考えておりません。  それから,事故の話ですが,これはもう本当におっしゃったように,もしあれば広がると,また単独校よりは5校なり6校なりというのは,おっしゃるとおりだと思いますけれども,そういう事故は決して起こしてはならないわけで,そういう意味では万全の注意を払って実施していきたいというふうに思っております。  それから,経費削減,教育で経費削減というのは好ましくないんじゃないかというふうなお話もございましたけれども,どう言いますか,決して経費削減,教育の中身が後退するような格好で,できるだけそういう削減というのは幾ら財政が悪くなっても,教育に対してはすべきじゃないというふうに思ってますけれども,効率的な運用というのは,むしろほかでもいろんな事情がありますので,そういうふうに考えておりまして,今回の委託というのは,決してそういう意味で教育の後退というふうにはとっておりません。  それから,30人学級の関係ですけれども,先ほどもいろいろ議論ありましたけれども,1つは,教育についてどうしていくかというのは,それぞれ非常に皆さん意見がありますので,一致するというのはなかなか難しい面があろうかと思います。そういう意味では,意見が分かれる部分があるんだと思いますけれども,先生のご苦労というのも非常に大事ですけれども,私どもとしては先生には基本的には申しわけないですけれども,苦労をしていただきたいと。やはり子供たちの教育のために,苦労をしていただきたいというふうに考えております。  そういう中で,実際にわかる授業あるいは基礎・基本が定着していくような授業,そういうのを進めていくために,30人学級がいいのか,あるいはそのほかの方法がいいのかというのは,これもまたいろいろ議論が分かれるところでありますけれども,私どもは一律に30人学級がいいというふうには決して考えておりません。だからといって,少人数学級という研究も進めておりますけれども,やはり学校の事情によったら,例えば今37~38人のクラスが3クラスあるのを4クラスとかいうのをやっておりますけれども,それなりの効果があるというふうには考えておりますので,少人数学級そのものを決して否定するわけではありませんけれども,従前のように40人学級と同じような方式で,30人をもって端数を1クラスにするような格好での,それでほかが,もしそれをやって,ほかの形態が取り組めないと,あるいは複数担任とかいうふうなことが取り組めないということであれば,私どもはいろんな形態が取り組めるような方向がいいんじゃないかというふうに思っております。  それから,整備方針の関係ですけれども,先ほど申しましたように,やはり1つは,皆さんに議論していただく中でやっていきたいというふうに思っております。そうなりますと,やはり専門家のどう言いますか,1つの哲学的な指針というのが要るんじゃないかなというふうに思っていますので,そういう専門家によって学校教育の中でどういう,小規模の弊害というのはいろいろ言われておりますけれども,それはどうなんかとか,あるいはどういう方向が望ましいんだとかいうふうな哲学的な部分は,やはり専門家にいろいろ意見を聞いて,1つの指針というのを示したいと思っております。  それに基づいて,地域の皆さんに,それを肯定する方,否定する方,いろいろいらっしゃると思いますけれども,いろいろ議論していただく中でやっていきたいというふうに思ってますので,決して統廃合を前提ということではありません。  ただ,私どもはそういう専門家の中での意見を踏まえて入るわけですから,前提ではありませんけれども,一応統廃合を議論していただくということで入っていきたいというふうに思っております。  それから,合意形成ですけれども,従前からも私ども案を示して入っても,少なくても大方の皆さんには,いわゆる理解をいただいた中でやってきた経緯がございます。ですから,そういう意味ではこれからもそういう格好になろうかと思います。1人でも反対があればしないというふうなことであれば,何にも世の中変わらないと思いますので,そこまでは考えておりませんけれども,やはり大方の皆さんの理解というのは,これはもう行政にとっては一番の基準だと思っておりますので,そういう面はちゃんとしていきたいというふうに思っております。  あとは総務部長より。 32 ◯町本教育委員会事務局総務部長 学校に専任の司書教諭の配置の件でございますが,司書教諭の配置につきましては,学校図書館法の改正によりまして,平成15年度から12学級以上の学校に司書教諭の配置が義務づけられることになっておりますが,神戸市におきましても,それに向けまして準備を進めておりまして,平成10年度から文部科学省の委嘱を受けまして,司書教諭の養成を今行っております。平成13年度現在で,小・中・高・盲養護学校を含めまして 604名の先生方が司書教諭の有資格を持っております。専任の司書教諭の配置につきましては,現在のところ,国の方は定数上も,制度としても予定をされておりませんが,市としましては指定都市の都市教育委員教育長協議会や兵庫県の都市教育長協議会を通じまして,国・県に対しまして専任での定数の配置を要望をいたしておるところでございます。  我が神戸市独自での専任の司書教諭の配置につきましては,現下の体制状況では非常に困難ではないかと考えております。ただ,現実的な対応といたしまして,司書教諭ではなく,ボランティアの導入によりまして,地域保護者の協力を得ながら,学校図書館業務の充実に努めてまいりたいと考えておりまして,最近では,市内の小・中学校で読書活動の推進を図るために,保護者や地域の有志の方,また元先生でありますとか,読み聞かせサークルの人たちというのがボランティアとして学校に来ていただいておりまして,蔵書の整理でありますとか,また本の貸し出しとか,読み聞かせとか,ストーリーテリングなど,いろいろと協力をいただいております学校が徐々にふえております。今後,各学校における司書教諭の活動にこのようなボランティアの方々のご協力をいただきながら,学校図書館の運営充実,活性化を図り,子供たちの読書活動が推進できるように支援をいたしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 33 ◯分科員(桝田伸二) 時間がもう少しありますので,学校給食の件ですけれども,つくるところを別にしたから,教育の一環がちょっと減ったとか,そんなことじゃないとおっしゃってますけれども,やはり現実にそこで働いている人たちの姿を見るということは大事なことだと思うんですよ。わざわざ仕事場に出かけて見学に行くわけでしょう,ほかの,もちろん学校給食だけじゃありませんけれども,いろんなところへ行って,どういうふうに働いておられるのか見て,自分も実際やってみてとかいう,そういうこともやってはるんでしょう。そういうときに,やはり一方では,そういう現場があって,そういうものを含めて食事ということがどういうふうにつくられていくのか。お母さんが勝手につくってくれてるだけじゃなくて,そういう方々とも一緒に話をするということなんかも大事な教育の場ですよ。この頭だけ,知識だけじゃないんですよね。自分の生き方の問題とか,いろんな将来の問題を含めて,そういうところでいろんな話し合いができるというのは大事なことだと思うんですよ。そういうところがあるところと,実際にそういうことがない,同じ学校を受けながら,同じ給食費を払いながら,そういう状況があるということに対して,私はおかしいんじゃないかというふうに思います。  中身は変わらないと,市がやろうと,民間がやろうと変わらないとおっしゃってますけれども,私はそうじゃないと思うんです。民間がやるというのは,当然のことで,利益マイナスになることしないですよ。そうでしょう。どこの会社が,自分のとこ,マイナスになってもいいからやりますよと言えん,そこにはやはり当然利益が含まれるという。  ちょっと聞きますが,自校方式と共同調理場との経費の差,どのぐらいあるんですか,ちょっとそれをお聞きしたいと思います。  それから,5日制の問題で,30人学級のことですが,もちろん一律,全部今すぐに30人学級にせいということじゃありません。しかし,先生に苦労してもらうという,今でも苦労されてますよ。私たちは,先生にみんな,そういう教育に対しては,本当におんぶしてるような状況あると思います。苦労してもらってます。しかし,そういうことがやはりいろんな過密になったり,何かして,先生が大変やろうとしても,なかなかできないもん,出てくるんですよ。だから,5人,10人減ることによってですよ,1人1人の目の向け方がもっと丁寧に,自分がやろうと思ってることもできるようになる。何も楽するために,先生を楽させるために私言うとるんじゃないんですよ。大変な苦労の中に,子供たちの教育ということに対してはですね,先生は苦労をいとわないでしょう,当然。だけど,実態として物理的にできない状況にあるということに対して,実際現場,本当に現場の声聞いてはりますか。ちょっとその辺,非常にもう何か少数ではだめというわけではないけれども,30人学級にするような意向がないような言い方というのは,非常に問題だというふうに思います。これは意見かもしれませんけれども,もう考え方の違いだと言われたら,そのとおりかもしれませんけれども,問題が多いと思います。  それから,司書の関係ですが,ボランティアの導入,もちろんこういうこともやっていただいて,本当に子供たちが活字に親しめる,あるいはそういうことを本当に世話する人,いると思います。しかし,今, 604名の小・中・高・養護学校入れて司書がおられるというのは,ほとんど学校の先生でしょう。先生がどっかの担任持ったり,いろんな仕事をして,司書の資格を持つ。実際に担任してて,司書の資格,もちろんそれによって担任の子供たち,いろいろできるかもしれませんが,現実にその司書の仕事をやろうといったって,なかなかできないでしょう。やっぱり専任というのをきちっとやっぱり置く方向を考えていく必要があるんじゃないか。もちろん県の問題とか,いろいろあると思いますが,もちろんボランティアの導入もしていただくということも大事だと思いますが,これも雇用確保の絡みでありますけれども,そういう人,持ってはる人を雇用していく,雇用拡大につながるんじゃないですか。民間の司書の方を雇用していくという方向,どういうふうに考えておられるのか,お聞きしたいと思います。  それから,学校園の整備事業でありますが,私は,本当に今おっしゃった,まだできる指針というか,そういうものができる前に皆さんで論議してもらうということですね。ただ,それじゃ哲学的なことだから,専門家の話を聞いて,それをまとめて提案していこうということでありますけれども,私は,専門家といっても,いろんな考え持ってはるんですよ。神戸市が選ぶのは,神戸市の言うことを,そうだ,そうだと言ってくれる学者を選んでやってるでしょう。私は,今までもずっと以前ですけれども,言いましたけれども,イエスマンを──例えばいろんなところに審議会なんかに論議してもらうときに,イエスマンを来てもらって,それをオーケー,オーケーと言うていくという。そういう形で,専門家をして,いかにも専門家の言うことは正しいことみたいに言われますが,考え方がいろいろあるわけです。いろんな考えの人を寄せるならいいけども,神戸市の言うとおりにオーケーや言う人を寄せて,そして方向としては統廃合の方向だからということで,そういうことで何かまとめて,そして地域に訴えていく。  多くの皆さんに理解してもらってると言いますけれども,確かにだんだん論議が重なれば黙っていかれるかもしれません。これは理解じゃなくて,幾ら言ってもだめだというあきらめなんですよ,あきらめ。そうでしょう。でも,神戸空港の問題は,いまだに皆さんからあきらめてないんですよ,反対と。しかしそれを聞こうとしないじゃないですか。教育長に言うてもしようがないですけども。でもね,そういう神戸市の性格なんですよ。先ほど言ったけれども,行政のやることは間違いないんだということでやっていくね。このやり方,これを基本を変えないことには,幾ら理解してもらっていると言っても,もちろん1人の反対を取り上げて,やれと言ってません。しかし,1人や2人じゃないんですよ。ほとんどの人が統廃合に──先ほどの給食の問題でもそうでしょう。ほとんどの人,了解してるんですか。だから,そういう面でこの考え方についても,私はずっと問題点,持ってます。これからも指摘していきたいと思いますが,これも考え方の相違言われたらそれまでですけれども。  以上,質問したいと思います。 34 ◯木村教育長 給食関係ですけれども,どう言いますか,先ほど申しましたのは,いわゆる学校教育の一環というのは,現実問題として働く人が近くにおって,見るというのが教育上必要でないと言うんではないですけれども,いわゆる学校教育の一環としてという中で,絶対働く場面がなかったらいかんのやと,給食の中で,ということではないと思っています。結構,全国的に見ますと,共同調理方式というのは多いわけで,そうするとみんな何か法律の趣旨に反したということになりますから,ですから決してそうじゃないと。ただ,委員のおっしゃるように,子供たちが働く場を見るというのが,それはそれなりの教育的効果はあるだろうというふうには思いますけれども,そういう意味で申し上げたわけでございます。  それから,市と民間で,民間が利益出る,どのぐらい出るのかよくわかりませんけれども,そら損をしてまでやりたいとは,恐らく言うてきてないとは思います。しかし,私はどう言いますかね,その利益そのものが悪だというふうな感じでは考えておりません。ただ,実際に物すごい利益が出とったら,ちょっと今のあれ,高いんじゃないかとか,あるいはもっと競争の中で下げてもらうような努力というのは,これは当然,市としてはする必要があると思いますけれども,そんなようなことを考えております。  それから,経費ですが,センターでは,保護者負担を含めましてですが,1食当たり 454円,それから単独の場合は 729円,このぐらい 270円,1食当たり子供らの弁当の。これは私どもの調理師の人件費とか,あるいは保護者の方で 215円の食事代いいますか,材料代を出していただいておりますけれども,それで申し上げますと,そのぐらいになります。ちょっとこう,今回のセンターについての民間委託で,恐らくこれが 100円以上下がるだろうというふうに思います。  それから,30人学級ですが,私ども先生の苦労はそれなりに承知しておるつもりです。しかし,基本的な姿勢として,もちろん先生のそういう苦労の中での,どう言いますか,体調を壊すとか,そういうことがあってはならないと思いますけれども,やはり教育委員会あるいは学校現場の先生,すべて含めて,現場の先生もそう思っていただいていると思いますけれども,やはり自分たちの苦労よりは,子供たちの教育をどうしていくんかというのをまず第一順位で考えていただくという中で,これからどう取り組んでいくかということであります。  先ほども申しましたように,30人学級とか,いろいろ取り組みのやり方があると思いますけれども,子供たちの授業をわかっていただくためには,それは教科によったら少人数でやった方が効果が上がる場合もあるでしょうし,あるいは今のように,単にできる子,できない子,人数が多いか少ないかというんじゃなしに,子供たちの進路に応じた学級編制をした方が,わかる場合があるかもわかりませんし,いろんなやり方があると思います。30人学級というのは,恐らく今までの40人学級を30人という発想ですから,そういう変化を考えてないんじゃないかというふうに思いますので,私はこの際,そういう変化も考えたような,いろんな弾力的な取り組みができるようにしてほしいというふうに考えておるところでございます。  それから,審議会の方ですけれども,委員はできるだけ私ども,その道の専門家というふうな感じで選びたいと思います。先ほども言いましたように,一応哲学的な部分は,こういうのがいいというのは出していただいて,議論していただきたいと思いますけれども,住民の皆さんでそれがいいという人と悪いという人と,それは当然,出てきて当然だと思います。ですから,そこは住民の皆さんの中で議論をしていただきたいというふうに思っております。特に学校統廃合の場合は,非常に難しいのは,保護者の方,いわゆる子供を抱えた方と,もう既にはるか昔に卒業された方,ここらの両方の意見が必ずしも一致しないような部分がありまして,その辺,非常に難しいとこがあるんですけれども,それも含めて,できるだけ皆さんの意見を聞いて,合意形成を図っていきたいというふうに考えております。  以上であります。 35 ◯主査(安達和彦) 桝田委員,もう時間がオーバーしておりますので,おまとめください。 36 ◯分科員(桝田伸二) 時間が来てますので,かなり考え方の違いはありますけれども,これからも本当に子供たちが安心して勉強ができ,そして本当に将来も含めて頑張ってもらえる,子供たちの教育に向けて,私も頑張っていきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 37 ◯主査(安達和彦) ご苦労さまでございました。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。午後1時30分より再開をいたします。   (午後0時31分休憩)
      (午後1時33分再開) 38 ◯主査(安達和彦) ただいまから予算特別委員会第1分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,教育委員会に対する質疑を続行いたします。  それでは,和田委員,どうぞ。 39 ◯分科員(和田有一朗) では,質問をさせていただきますが,結構数が多いので,急いで,もう淡々といきたいと思いますが,最初に,まず学校の建物ということで,その考え方をお伺いしたいと思います。  午前中もリニューアルの件とか,改築の件とか,結構出ましたけれども,まず,学校というものは基本的に私は地域社会の中での1つの核であると思うんですね。それはもちろんそのシステムというか,制度そのものもそうですし,それ以上に建物そのものも核なんだと思うんですね。確かに最近古い学校が非常に危ないと,古くなって使い勝手が悪いとかいう考え方が出てきて,建てかえなきゃいかんというものも出てきますけど,あながちそういう発想で学校というのはとらえるべきじゃないんじゃないだろうかと思うんです。やはり非常にその,まさに地域の精神をはぐくんだり,心を形づくる1つのものだろうと。単に便利だからとか,使い勝手がいいとか,そういう発想で建てるものではないだろうと思うんですね。  例えば私,前にも言ったことがあります高羽小学校の出身でございます。今回,いろいろと設計に上がっているようですが,もちろん我が会派からも,高羽小学校に関しては意見が出ておりますけど,それはそれで私は否定もしませんし,もちろんそれはそれでの話なんですけれども,決して私が,じゃあ小学校のときにあの建物が汚いから,古いから嫌だったのかと思ったかって,そんなことは決してなかったし,私は,これは市と県関係ないですけど,神戸高校の出身で,今建てかえをやってますけど,県の方で。あれがぼろかったから嫌だなと思ったことは,私はなかったです。つぶすと聞いて,つぶしてほしくないという署名運動にも参加しました。私はあれでいいと思ってました。なぜかというと,やっぱり例えばですね,私は今,垂水区から選ばれて,ここに議席をいただいている議員ですから,私の子供が高羽小学校に行くことはないんですけれども,例えば私が出た学校で子供が学ぶ。その学校で学ぶときに,やはりお父さんが,あるいはおじいちゃんが,こんなところで,こんなことしたよと,こんなとこでこんなことがあったんだよということが伝わっていくことが,受け継がれていくことが,やっぱり1つの文化の原点になるんじゃないかなと僕は思うんですね。  だから,僕らの小学校のときにも,いっぱい学校の怪談話があったわけですね。恐らく今の子供たちも同じことを言ってるはずなんですね。そういうのが1つのまちの奥行きとか,趣とか,深みというものに,私はつながるんだと思うんですね。別に高羽小学校がどうこうと言ってるんじゃないんですけれども,ある意味でまち並みとかまちの景観とかいうことを考えた上で,やはり古い学校の改築ということを進めていくべきだろうと思うんですけれども,そういった点についてどのようにお考えか,お伺いしたいと思います。  それから,ワールドカップについてです。いよいよもうあと,きょうも81日ですか,さっき説明ありましたけれども,シティセールスや市民の盛り上がりをつくっていくということへの取り組み,いろんな形で予算に盛り込まれてますけども,ほかの都市と比較して神戸市がおくれをとっているところはないか,そういうことをまずお聞きします。  それから,これから神戸まつりは5月に戻りました。まさにこのワールドカップの直前になるわけでして,ここを連携したようなイベントや盛り上げ策というものを考えるべきじゃないかと思いますが,いかがでしょうか。  それから,やはりワールドカップを市民挙げて盛り上げるために,何かみんながパッと言えるようなキャッチコピー──キャッチ何と言うんですか,キャッチコピーのようなものがあればいいなと思うんです。もちろんいろいろあるんでしょうけれども,まだどっかで必ず耳に入るというものはないように私は思うんです。例えば「いよいよワールドカップだ,○○だ。」みたいなね,何かだれしもがこう,「○○といえば,ワールドカップ神戸だ。」みたいに思うような,何かキャッチコピーのようなものをつくったらどうかなと。あるいはまたワールドカップが来る何日か前,あるいはしばらく前に,まさに出陣式といいましょうか,決起大会に当たるような「ワールドカップの日」みたいなんを決めて,何か大がかりな,神戸市じゅうであっちもこっちもワールドカップやというような,何かイベントをやったらどうだろうかと,そういうふうなことを考えてないか,お聞きしたいと思います。  例えば,市バスも地下鉄も,全部吊り広告はワールドカップやと,阪急電車もJRも全部吊り広告はワールドカップやと,どこへ行ったってワールドカップやみたいな,その日はなってしまうと,ああ,もうワールドカップやと思うような何かイベントでもやったらどうかなと思うんですが,いかがでしょうか。  それから,13年度の予算の委員会のときに私も全市民がサポーターになるような仕掛けづくりが要ると言ったんですけど,矢田市長は非常に市民応援団づくりということを提唱されたり,進めてきているんですけれども,この市民応援団の広がりについてどうなっているか。あるいは積極的に──もっと積極的にPRをして,賛同者をふやしていくべきであると思いますが,どう考えておられるか,お聞きします。  それから,ワールドカップの開催の目的の1つとして,やはり集客というものが大変大きな要素だと思います。そういう意味で,例えば復興記念事業のときのように,ポーアイの2期の,あの大きな土地を使って大規模なシティセールスに何と言いましょうか,プラスになるようなコンサートとかイベントをやってはどうかと思いますが,いかがでしょうか。  それから,ワールドカップの最後の部分ですけれども,この,今我々が取り組んでいるワールドカップというものは,もちろん我々やったことがないんです。1歩1歩今考えながら,当局の皆さんも手探りでつくり上げていっている,これはもう事実です。これによって,我々も大きなノウハウを得ていってるはずなんですね,これ。破れたとはいえ,隣の大阪は,オリンピックを誘致するために莫大なお金と人と知恵と注ぎ込んでここ何年かやってきました。いろんな批判もあったし,無理には終わりましたけど,彼らには恐らく大変なノウハウをそこで得たはずだと僕は思います。今,我々が今得てきているこのノウハウを,今後どのように,まだ終わってもない話を言うのは何か鬼が笑うような話ですけれども,終わってから,どうそれを我々これから生かしていくべきなのか。そういう,いずれ検証総括をすべき時期が来ると思いますけれども,そこら辺を念頭に置いた,何か取り組みあるのか,お聞きしたいと思います。  次に,神戸高専の産学連携についての話です。  14年度の予算で高電圧工学実験室増築事業が計上されておりますけれども,神戸高専において民間企業との共同研究,こういったもので実績・成果はあるのか。それと産振局が設置した復興支援工場の一角に設けられたリエゾン・ラボを借りて,神戸大学,新産業創造研究機構とタイアップして共同研究を行っていますけれども,成果は上がっているのか。高専として,神戸高専として市内の中小企業,ベンチャー企業への支援をもっと積極的に図っていくべきだと思いますが,その点についてお伺いいたします。  次に,私も何回か質問したんですが,学校図書館のことを聞こうと思いましたが,午前中に出ました。もう既に答弁があった話なので,これは要望にとどめておきますが,やはり私も専任司書はやはり大事だろうと思いますので,今後,いろいろな制約あろうかと思いますけれども,予算上とか,専任司書配置に向けて努力をしていっていただきたいと思います。要望にとどめておきます。  次に,学級崩壊についてです。いわゆる学級崩壊──学級がうまく機能しない状況ということについて,いろんなその原因は研究されてきて,その原因が言われているようです。文部省が委託研究をしてまとめたものに,平成10年,11年度にやった研究成果では,いろいろな,多様な原因というのが出てきています。その中で,やはり特にやっぱり言われるのが,LDやADHDの生徒の問題,あるいは家庭や学校におけるしつけ教育に関する問題,あるいは校長のリーダーシップの件に関する問題,出てくるわけですけれども,そういった中でこういった,いわゆる特別な教育的配慮や支援を必要とする子供がある場合,あるいは家庭のしつけに問題があると,こういった原因があるわけですけれども,教育委員会として,この学級崩壊についてどう認識をしているのか。  次に,じゃあ,その原因となる──原因の中の1つである学習障害児や多動性障害などの特別な教育的な支援を必要とする児童・生徒が,実際,じゃあ,この神戸でどれぐらい在籍しているのかを把握しているのかということ。そしてそういった児童・生徒と認識──まず学校の先生が認識できないと,これは話が始まりませんから,教員にその認識できる能力あるのか。そしてそのように教員に,そういう生徒を認識するようにするための対応策はどうしているのかということをお聞きします。  もう1つの原因として言える家庭のしつけの問題。これを考えたときに,やはり児童・生徒に社会規範を教える必要があるだろうと。やはりそれが余りにも今までおろそかになってたんだろうと私は思うんですね。これは,未就学児に関しても言える,特に言えることだと思います。幼稚園の段階で言えることだと思うんですけれども,特に。特にそれは小1問題に限っていえば,そうなってくるんだと,私は大きなウエートがあると思います。そういう中でも,そういった児童・生徒に対して社会規範など教えるべきだと思います。これについてどうお考えになっているかをお伺いします。  そこで出てきた,まさに幼稚園の問題をお聞きします。市立幼稚園のまず2年保育化,これは公私連携だとこう言われるんですけれども,どう見てても,このブルーノートと称される神戸市幼稚園教育振興検討委員会の答申というもの──いわゆるブルーノートを,金科玉条のように,これはもう侵してはならない,何といいましょうか,絶対変えてはならないものだというふうに,余りにもそう思い込んだような形で,この2年保育化について取り組んでなかろうかと。そういう批判があるということを受けとめられているだろうか。私立幼稚園の意見を本当に十分,皆さんの立場に立って聞いてるんだろうかと,そう思うんですけど,そこら辺についてお考えをお聞きしたいと思います。  それから,市立幼稚園2年保育化については,あと残り6園ということになってきてるわけですけれども,今後の市立,神戸市立の幼稚園のあり方をそろそろ再検討すべき時期が来てるんじゃないかと思うわけです。以前には質問したことですけれども,じゃ,市立幼稚園はなぜ存在してるの,なぜ必要なんだということも,もう一度しっかりと考えないとだめだろうと。私立幼稚園にできることは何かと,任せれることは何かということをしっかりと裏返っていれば考える必要があると。やはりそういったとこから,公私の連携といいますけれども,本当にそれを考えているんだろうかということも,ちょっと改めてお聞きしたいと思います。  やはり私立幼稚園というのは,長年にわたって地域の皆さんのニーズや,あるいは本当に地域のいろんな教育環境というものを考えながら,ノウハウを積み上げてきて,立派な幼稚園教育というものをつくり上げてるわけですね。それをあながち壊してしまうということは,私たちがまちの中の財産を壊すということですから,そこら辺をしっかりお考えいただきたいと思ってお聞きします。  それから,次に,今の市立幼稚園の対応で,教育委員会の対応についても触れたわけですけれども,前にもお聞きしましたけれども,教育委員会の組織や情報管理体制についてお聞きします。前にもお聞きしましたけども,教育委員会内部の縦割りによる連携不足とか,現状の──現場のですね,情報というか,現状ですね,現状を把握することに関してやや不足してる面があるんじゃないかと,前,質問しました。前にも言いましたけど,昔陸軍,今教育委員会という言葉が実際あるんですね。いや,別に神戸市の教育委員会だけがと,こう言うんじゃないですけども,どうも非常に殻に閉じこもって,周りの意見を聞かないんじゃないかと。なかなかここに踏み込むことは聖域であって,だれも批判はできないし,踏み込んじゃいけない空気がある。そういうことを前,質問したわけですけれども,その後,何か対応を図った面があるんだろうかということをお聞きしたいと思います。  それから,次に教育委員会の事業の進め方,あるいは学校運営について,市民や保護者の意見を十分に聞きながら進めるという謙虚さが不足しているとおっしゃる方が,結構市民の中にいるんですけれども,その点についてどう感じておられるか,お聞きします。  次に,神戸の公教育についてでありますけれども,本会議でも議論されましたが,新学習指導要領の実施に伴う授業時間数の減少や,学習内容の厳選等により,児童・生徒の学力低下が不安視されています。いろんな調査では,全国の私の小・中学校・高校のうち,45%は週休2日制を見送ると言っている。東京都で言えば,ある新聞を見れば,過半数を超えたところがもう見送ると言ってる,こういうことですね。そんな中で,公教育に対する保護者の不安に今拍車がかかっている。こんな中で,教育委員会としてどんな対応策を講じて,神戸の公教育の信頼性を確保しようとしているのか,お聞きします。  まさに,そこで神戸の公教育の信頼性ということが出た中で,もう1点お聞きするんですけれども,教育行政の独立性,中立性の問題になるわけです。卒業式で国旗の掲揚の問題,あるいは国のチーム・ティーチング──TTの加配の問題のときに,不正に受けていたという問題が新聞報道されたりしました。あるいは国旗の掲揚の問題でも,大変いびつな形があるという新聞報道があったりしました。そういう中で,教育行政の独立性や中立性を確保できずに,不当な圧力を受けているんじゃないかと危惧をいたします。  例えば,神戸市教育委員会において,例えばですよ,学校長の人事面や学校運営において,そのようなことが生じてないかということを,改めてここでお伺いしたいと思います。校長はですね──いや職員会議は,校長の補助機関とこうなるわけですけれども,そのように当然お考えになって,この問題をとらえられているのかということをここで改めてお伺いします。  それから,学校運営組織の見直しの必要性についてお聞きします。  東京都においては,学校運営が円滑に行われるために,ふさわしい学校組織を整える必要から,主任制度に関する検討委員会を設置して,現行の主任制度の限界を指摘して,新たな職としての主幹の設置に向けて既に動き出しています。こんな中で,教育委員会として主任制度をどのように評価をしているのか,まずお伺いします。そしてそれから次に,主任の選任をどのようにして行われているのか。また,主任には主任手当というものが当然払われているんですけれども,これはどのように支給されているのか,お伺いしたいと思います。  以上です。 40 ◯木村教育長 それでは,まず学校の建物の考え方についてということで,地域社会の核であり,精神的な文化の支えではないかというお話ですけども,非常に最近は学校を随分たくさんつくってまいってますので,そういう面は薄められているとこもあると思いますけれども,本来,おっしゃるような感じで,特に小学校の場合は来たと思います。改築の話は午前中にさせていただいたので,これについて申し上げたと思いますけれども,そういう意味で,建てかえそのものはやはり危険とか,そういうことがあればということで,単に年数が来ただけでは建てかえるというふうなことはしていないんですけれども,やはり非常に危険度があるとかいうことになると,これはもう当然ながら建てかえていかざるを得ないというふうに思っています。  まち並みとか景観とか,あるいは地域によったら3代同じ小学校に行ったとかいうふうな部分があって,できるだけそういうふうな皆さんの感じといいますか,そういうのをしていきたいというふうには思っておりますけれども,ただ,非常に悩ましいのは,特に市街地なんかの場合は,市の敷地というのは非常に狭くて,1万平米を切るぐらい。このごろ,郊外の学校は2万平米ぐらいですけど,そんなような状況にあります。  一方で,建物の設置基準といいますか,そういうのが随分よくなっておりまして,特別教室なんかも随分ふえるとか,ランチルームがふえるとか,体育館なんかになると,2倍,3倍ぐらいの大きいのをつくらないかんとかいうふうなことで,なかなか昔の形といいますか,しにくい面があるわけですけれども,例えば今建てかえております魚崎小学校なんかの場合は,もともと敷地がそれなりに相当広いものがありましたので,できるだけそういう昔の形といいますか,イメージといいますか,そういうのにしておるわけでございます。ですから,委員のおっしゃるように,まちのやっぱり核ではないかというふうなことは十分認識しておるんですけれども,物理的になかなか難しい面があってというふうなことがあります。  そうは言っても,本当はお金があれば,例えば校門とか,そういうとこでその学校の個性といいますか,そういうのはしていきたいというふうには考えておりますけれども,現実にはなかなか十分できておりませんけれども,基本的な考え方としては,そんなような考え方で進めております。高羽小学校も非常に外観もよくて,実際に使っているとなると,床が波打ったりして,非常に危険的な部分もあるんですけれども,なかなか落ち着いた学校だというふうに思ってますので,できるだけその余裕,特にスペースの余裕があれば,今後ともそういうふうな感じでやっていきたいというふうに考えております。  ワールドカップ,全体的な現実の取り組みについては,また後ほど室長の方からさせていただきますけれども,後のノウハウの継承ということですけれども,正直言いまして,フーリガンとかテロとかいうふうな話がありまして,特に外国からたくさんの方がいらっしゃいますので,その応援の件だとか,もう本当に不安が随分ありますので,今のとこ──本当はもう成功を,いかに成功するかいうのが,もう頭の中いっぱいですけれども,考えてみますと,一応市民──いろんな格好でボランティアとかいうふうなことでやっていただいておりますし,また私どもも21世紀記念事業でいろいろボランティアをしていただいた人を,またワールドカップでお願いしてやっていただいております。ですから,そういうことからいきますと,やはり市民参画とか,協働のまちづくりといいますか,そういう取り組みとかいう面では,ノウハウとして随分蓄積をされておるんじゃないかというふうに思ってますので,そういうのはこれからもやはり継承・発展するような取り組みというのは要るんじゃないかと思います。  そういう,全体的な分というのは,市民局とか,あるいは企画調整で市として考えていただくことになると思いますけれども,私どもとしても5日制を控えて,地域総合型スポーツクラブとか,あるいは開かれた学校づくりとか,またイベントとしては国体とかいうふうな,いろんなことが控えておりますので,そういう中でそういう皆さんの活動をぜひ生かすような格好で取り組んでまいりたいというふうに考えておるところでございます。  それから,高専ですけれども,今度高電圧,実は 800キロボルトですけれども,今,非常に部屋が狭いもんですから,全部放電すると,そこに,部屋の中におる人が感電してしまうというふうなことで,ちょっと広げるような格好をさせていただいておるんですが,高電圧だけじゃなしに,いわゆる民間との共同研究とか,そういうのは積極的にといいますか,そういう方向で取り組んでおります。実績といいますか,過去3年間でございますけれども,11年度7件,12年度5件,13年度は16件というふうな格好でふえておりますし,校長先生ともお話しておるんですけども,やはり地域の,特に神戸市立の工業高専として,先生方も随分高度な研究をされておりますので,そこらを含めてこれからも積極的に取り組んでいきたいと思いますし,高専の方でもそういうふうな体制で取り組んでおるところでございます。  リエゾン・ラボですけれども,これは神戸大学と共同で実はやっておりまして,今,3つほど研究をしております。1つは,二次電池の充電システムの研究ということで,要は,充電電池というのは二次電池と言うんだそうですけれども,それが充電が速くなるとか,あるいは長持ちするとか,そういうふうな研究で,神戸高専もいろいろ取り組んでおります。それから省エネ型空調システム,これはもう主として神戸大学の方でやっていただいているようですけれども,要は空調で随分電気がかかりますので,それがいかに省エネでできるかというふうなことで取り組んでいただいておるようです。それからソーラーカーの試作ということで,これは高専もかかわっておりますけれども,既に10月に試作品をフルーツ・フラワーパークに納品したというふうなことでございまして,これからも産学連携といいますか,これまた高専にとってもプラスになると思いますので,積極的に取り組んでまいりたいというふうに思います。  それから,幼稚園の2年保育でございますけれども,過去たどってみますと,39年ごろに市内でやはり5歳児の園児は幼稚園に全員入れるようにというふうなことで,42年から私立と連携しながら取り組んできたわけでございます。最近の子供の状況を見ますと,やはり5歳児だけじゃなしに4歳児ぐらいまではやはり要るんじゃないかというふうなことで,専門家はもちろんですけれども,私立幼稚園の代表の皆さんも入っていただいて,先ほど言いましたブルーノートのような答申をいただいて取り組んでまいっております。休廃園とか統合とか,あるいは私立幼稚園にとったら2年保育ということになると,自分とこへ来るのが公立へ行くんじゃないかとかいうふうな経営的な面とか,いろいろそれぞれ利害,いろいろあるわけでございまして,そういう中ですが,一応関係者の皆さんといろいろ協議しながら,具体的にどこを統合するとか,どこを廃園するとか,2年保育の定数は何ぼとかいうふうにつきましても,関係者の皆さんといろいろ相談しながら,地元の皆さんにご理解をいただいて取り組んできたわけでございまして,決して金科玉条で強引にやっておるというふうには私ども思っておりませんけれども,あと6園ということで,当初の5年計画が若干おくれておりますけれども,最後の仕上げですから,関係者皆さんのご意見を十分聞きながら,最終の仕上げをしてまいりたいというふうに考えております。  それから,市立幼稚園の今後見直すべきじゃないかというお話でございますけれども,今,50園で44園が2年保育ですが,あと6園が何ぼかになるわけで,それが46になるのか47になるのか,これからの話ですけれども,そういう中ですが,例えば50園を切った中で,この前も申しましたように,私どもの幼稚園,50園ある中で,いわゆる合併のときに引き継いだ分とか,それから西・北神なんかで非常に不便なとこにある幼稚園とか,これを入れただけで20園ぐらいはあるわけですね。残り20数園が,言うてみれば市立として特別な事情はない部分ということになろうかと思います。ただ,従前から私立との幼稚園連携ということで,神戸の場合,戦前でも7~8園幼稚園を持っておったと思うんですけれども,ですから,その時代からの連携ということでやってきておりまして,現実に私ども5歳児でずっと通してきたいうこともありまして,シェアからいきますと,今もう15%ぐらいになっておりまして,かつてからいくと随分落ちていると思います。ただ,そうは言いましても,やはり中身はまだ2年保育やし,1年で行きたいという親御さんもいらっしゃいます。私立の場合は,1年で2年,3年おるところに入るというのは,非常に子供たちの人間関係とかいうことで,なかなか難しい面もありますし,一方で先ほど言いましたように引き継ぎとか,あるいは西・北神とかいうことで,ほかに幼稚園がないとことか,それから転居された方とか,それとこれは非常に今の段階では,ウエートとしては大きいと思いますけれども,やはり障害児を受け入れるという意味では,非常に公立の幼稚園は大きな役割を果たしておるんじゃないかというふうに考えております。  ですから,当分,あと6園をちゃんと整理すると,公立の2年保育というのは続いていくわけですけれども,その段階で相当時間がたった段階では,子供の状況とか,コースの変化とかいうのはあると思いますけれども,今のところはもう少し,この2年保育全体実施した中での様子を見させていただきたいというふうに考えております。  それから,組織の情報管理の問題ですけれども,前回も厳しいご指摘をいただいたんですが,そのときも申し上げましたように,現場を含めて職員が1万人ぐらいおるわけです。先生方は,保護者とか,生徒とかも付き合うておりますので,そこらのトラブルもありますから,非常に大きな組織で,必ずしもほかの局と比較しますと,行き渡ったというふうなことには非常に難しい面があります。それについては,言いわけじゃなしに,努力はしていかないかんというふうに思っております。  それから,もう1つ,これは私どものようにほかの市長部局から来ると,非常に違和感を感じるわけですけれども,やっぱり学校の教育の独立性とか,中立性とかいうことからいきますと,教育委員会というのは,主として指導・助言というふうな格好で現場の皆さんにいろいろ,そういう指導・助言という立場でやっておりますので,他の部局ですと,まさしく上司の命令一本というふうな格好になろうかと思いますけれども,ですから若干そういう制度上の違いもありますけれども,できるだけ情報伝達とか連携不足のないように──これはあればいろいろ問題が出てきますし──するので,やっていきたいというふうに思っております。  その後,どういう対応を図られたかということですけれども,1つは,事務局の中でイントラネットを持っておるんですけれども,その中に市長の手紙とか,外部の皆さんのいろんな要望とか苦情とかいうのがまいりますから,それを載せて,職員1人1人ができるだけそういう問題意識を持つようにというふうなことで取り組んでおります。  それから,もう1つは,この前も申し上げたかもわかりませんけれども,やはり特に現場関係ということになると,全部が全部,やっぱり報告が来ないとつかめないというふうな部分があります。そのためには,やっぱり信頼関係が非常に大事だというふうに思ってまして,従前ですと,年2回予算要望とそれから予算が決まったときぐらいは,現場の校長先生と話をするようになっているんですが,ことしは小学校で4回,中学校でそれ以外2回ふやして,できるだけお互いに信頼関係ができるように,一方ではもうある程度言いたいことも言えるような,いうふうなことで努力をしております。そういうことで,なかなか急にパッというふうにはいきませんけれども,そういう努力をしていることはご理解をいただきたいというふうに思います。  それから,謙虚さが不足しているんじゃないかというような,これは何か教育委員会というより,私に言われたようなんで,ちょっとこうあれですけれども,決してそういうことじゃなしに,最近は学校もやはり地域の皆さんと,これも午前中にもお話したと思いますけれども,単に学校は子供に勉強を教えるという場ということじゃなしに,健全育成とか,いろんな格好を図っていくとすれば,やはり地域の皆さんのご支援とかいうのも要るし,それからこのごろでは体験不足の場合は,ゲストティーチャーというような格好で,いろいろ地域の皆さんのご支援いただいてますけれども,そういうのも要ると思います。特に教師の中にも古い昔の遊びとかいうのがわからんのもおりますから,そういうことからいきますと,やはり地域との結びつきというのは非常に大事でありますので,そういう意味で積極的に地域に入っていっております。  地域に入っていくときは,やはり謙虚に入っていかないと,これは受け入れてもらえないと思いますので,そういう意味では,そういう方向にいっておると思います。そういう意味での評価もいただければありがたいというふうに思います。  それから,公教育のあり方ということで,どう言いますか,学力低下の話が非常に不安があるということで,これからどうしていくんだということですけれども,基本的には教科書があって──学習指導要領があって,教科書があってということですから,それを大きく逸脱してということにはならないと思いますけれども,これも午前中にいろいろ,るる申し上げましたけれども,やはりどう言いますか,いろんな,このごろインターネットを使って調べ学習とかやっておりますけれども,これをやってても,基礎・基本といいますか,国語とか算数とか,そういう基本的な部分がないと,調べ学習ができないというふうな現実もあります。ですから,やはり基礎・基本というのは非常に大事だと思ってますし,そのためのいろんな工夫,授業に対しての工夫とか,単にわかりやすい授業だけじゃなしに,どう言いますか,いろんな子供についての進度に応じた授業とかいうのもこれから要望が出てくると思いますけれども,やはりそういうのが非常に大事じゃないかなと思っています。  今,いわゆる学力が落ちるんじゃないかという部分の中には,やはりかつての詰め込み教育的な部分の観点からおっしゃっている方もいらっしゃるんじゃないかと思うんです。大学に入ってから,何でこの学部に入ったんやろうかというふうなことも一方言われてますので,やっぱり自分の考えを持ってというのも非常に大事ですから,そんなことも含めて,やはり保護者の不安のないように,先生方と一丸となって努力をしてまいりたいというふうに思います。  それから,独立性・中立性ということですけれども,いわゆる外部の圧力といいますか,そういうふうなことで教育行政がゆがんではならないというのは,これはもう十分私どもも承知をするというか,そういう心構えでやっております。学校長の人事というお話と,学校運営という話がございましたけれども,神戸の場合は,人事につきましては,一応校長が──教育委員会も部分的に手助けするとかありますけれども,基本的には校長がやってもらうというふうになっています。ある程度細かい規定いうのは設けてまして,3年間は動かしてはだめですよとか,あるいは7年とか9年以上おってはだめですとか,そんなような例もありますけれども,その中で校長が人事をやると。やはり教員の人事の結果,校長先生がうまく学校運営できるためには,先生方の理解というのも要りますから,校長が教員にそういうことを言うて,それでその中で動かすと,あるいはもらってくるというふうなことにしてますので,校長先生は今ごろになりますと,放課後になると,よその学校へ行って,先生,おまえうちへ来てくれへんかというような話もしてますけれども,校長主体でやっておるというふうに考えております。  職員会議の話がありましたけれども,当然ながらこれは補助機関ということで,私の方,まだ管理規則をつくっておりませんけれども,この間,新聞にも載っていましたように,若干,のどの小骨が取れたような気がしておりますので,できるだけ早うつくりたいというふうに思っております。  それから,主任制ですけれども,東京は主任制というのを主幹制にしようということで検討をされておるようです。それを聞いてみますと,何でかといいますと,意思決定システムが十分に機能していないと,今の段階で。それから職員間に横並び意識があって,いわゆる主任やいうても指導・助言をするようなことをさせないとかいうふうなこととか,それからなべぶた言いますか,学校の場合は,これはもう2番と一緒だと思うんですが,教員はみんな平等で,教頭と校長がちょっとふたのような格好で上にあるというふうなことが問題だということでやっておるようです。これはもう主幹にしようが,主任にしようが,現場の意識とか組織を変えないと,これは変わらないと思います。幸いながら,私どもの方は主任についても,校長が選び,あるいは主任は連絡調整とか,指導・助言とかいう本来的な機能を果たしておりますので,そういう意味で主任を今見直すつもりはありませんし,国が言う主任制度の機能を十分果たしておるというふうに思っております。  現実に,どう言いますか,管理職に登用された教員の中で,学年主任とか,そういう主任を全然経験してないのは1人もいないと思います。ですから,そこらでやはりそれなりの活躍をして,校長が,これは教頭に推薦してもええよという中から,私どもが,それ全部取れませんので,そこからいいのを選考しておるということですから,この辺については,今まではちょっと自信がなかったですけれども,いささか偉そうに言いながら思っております。  それから,あとワールドカップ。 41 ◯南野教育委員会事務局ワールドカップ推進室長 それでは,私の方からワールドカップの関係の,6問あったと思いますけれども,1から5番までを答弁をさせていただきます。  まず,シティセールスとか,市民の盛り上がりの関係のご指摘でございますけれども,ひとつシティセールスについては,これは実は昨年に私どもシティセールスのツールをつくりまして,そして全出場国の大使館等に配布をいたしました。それからスポンサー企業にも全部配布いたしました。恐らくこれは,今教育長言われて,ちょっと自負言われましたけど,これも恐らく神戸だけのことだったと思います。あと各国のメディアにいろいろPRをしたりいたしております。今後もいろんな機会をとらえて,大会関係者,海外メディアに配っていきたいというふうに思っております。  市民の盛り上げ策としては,バナーの掲出とか,横断幕とか,カウンターボードとか,節目でのイベントとか,広報紙,パンフレット等による情報の提供とか,そんなことやってきたわけでございますけれども,ご指摘の,特に来年度に向けて,本当に他都市でやろうとしていることが何か抜けているとか,そういうようなことがないのかというふうなご指摘だと思いますけれども,率直に申し上げて,予算規模上では,やはり一応指定都市4つ入っているんですけれども,4つの──県はちょっと比べにくいですので,指定都市だけで比べさせていただきますと,やはり予算規模としては私ども,他の3市よりは小さいというのが現実でございます。ただ,私どもとしても他都市の情報を仕入れる中では,やはり他都市とも大きな枠としては,例えば私ども昨年やったシティセールスのツールの作成とか,あるいはクローズドサーキットいいまして,大きな画面で試合を映して,いろんな人に,市民とか,あるいは来賓者に見ていただくとか,そういうふうなイベントとか,あるいはバナーとか,横断幕とか,そういうふうなところにつきましては,ほとんど各都市とも,やろうとしていることは同じでございます。  ただ,残念ながら今の時点では,まだ各都市とも非常にこういうイベントというのは,ワールドカップの場合,スポンサーとの関連性というのが非常に強いですので,それとの協議とか,そういうのができておりませんので,まだ具体的に何をするかというのは,それ以上のことはわかってないわけですけれども,我々としては額は少なくても,やはり今申し上げましたスポンサー協賛の積極的な活用とか,あるいはNPOの運営参加とか,そういうふうなことで,できるだけいろんな工夫をしながら事業を進めて,他の市に,他の開催地におくれをとらないようにしていきたいと思いますし,そのためにも今後とも他都市の情報というのも十分収集して,そういうふうなものを参考にして,やはりよいものは取り入れるという姿勢でやっていきたいなというふうに思っております。  それから,神戸まつりの関係でございますけれども,委員ご指摘のように,開幕直前で非常に絶好の機会であるということはご指摘のとおりでございます。今,予定いたしておりますのは,これはワールドカップという形でパレードの参加とか,あるいは東遊園地でペナルティキック──先生よくご存じだと思いますけれども,それのトーナメント大会ですね,そういうふうなものをやって盛り上げをしようかなと思っております。あとFIFAの──よくこれもご存じだと思いますけれども,FIFAの制約,非常に厳しいわけですけれども,そういうふうなことでワールドカップというふうな冠とか,そういうふうなものはなかなかかぶせないんですけれども,地元企業の中でも冠はかぶさなくても,ワールドカップというものの十分意識したイベント,例えば出場の4カ国や韓国の料理を提供するようなカフェをつくるとか,あるいは4カ国のパネル展示をやろうとか,何かそういうふうな計画をしているところもございまして,その辺については我々もいろいろご相談に乗ってるところでございます。  それと,これも2月ごろ起こってきた話ですけれども,フェニックス館が,これが閉鎖になりますので,その跡を我々としても情報発信の基地とか,そんないろんなことに利用していきたいなと思いますので,この神戸まつりのときには,もう連休──4月の末にはもうリニューアルした形でオープンして,そして神戸まつりに,神戸を訪れる皆様方にやはり積極的にワールドカップというものをPRをしていきたいなというふうに思っております。  それから,次にキャッチコピーとワールドカップの日でございますけれども,ワールドカップというのは,やはり神戸にとっては震災復興への温かいご支援に対する感謝の気持ちをあらわす場とか,あるいはそういうふうなことで市民を挙げてホスピタリティあふれるおもてなしをしようとか,そういうふうなことが非常に重要な課題であるというふうに我々認識しております。そういうふうなことをあらわす言葉として,我々これまで,これがキャッチコピーかどうかという問題はあるかもわかりませんけれども,「WELCOME TO KOBE」という言葉をいろんな場面で使ってまいりました。例えば,先ほど申し上げました海外へのシティセールス用リーフレットとか,CD-ROMのタイトルとか,神戸開催のポスターとか,推進委員会のパンフレットとか,そのほかの広告とか,いろんな看板とか,そんなとこにも使っております。それとあと市内の商店街とか,市場でこれから,3月中旬ぐらいから消費拡大のキャンペーンをしようというふうなことで,対戦国の言語を含む6カ国の言語で,ようこそ神戸へという意味ですね──英語でしたら「WELCOME TO KOBE」になりますけれども──と書いたのぼりというのを,それを全市展開をしようかなというふうに考えておりますので,我々として,さらにこの言葉を定着をさせていきたいなと思っております。  それから,ワールドカップの日というような節目行事でございますけれども,これまで1年前, 200日前とか, 100日前とか,いろんな節目のイベントを展開してきましたけれども,やはりご指摘のように,ワールドカップの日というような記念行事,我々としては神戸市での開幕じゃないですけれども,やはり5月31日というのがワールドカップの開催の日でございますので,中身についてはまだこれからさまざまなスポンサーの方とも相談をして,いろいろ経費を負担していただくとか,そんなことをしていかないかんわけですけれども,5月31日をワールドカップの日というふうな形にして,市民の盛り上げを図っていきたいなと思っております。  それから,市民応援団の関係ですけれども,これは市民参画によって大会を盛り上げるということ,それから来賓者をおもてなしするということで,市長が市民応援団を提唱されたわけでございます。これを受けまして,教育委員会では学校における取り組みを進めているほか,産振局では商店街あるいは区では地域を対象とした市民応援団活動の推進を行っております。  取り組みを若干ご紹介申し上げますと,学校では,スタジアムの周辺の4校をそれぞれの国の応援という形にしまして,浜山がナイジェリア,和田岬,スウェーデン,明親がロシア,真野がチュニジアというふうなことで,それぞれの学校に大使館の方,それからあと在神の,その該当の国の方をお招きして,交流会を行いました。そしてまた大応援旗にメッセージを書き込んだりして,そしてこれはセンター街に掲出しようかと思っております。  その他の小・中学校でも,例えばこれはチュニジアは昔,カルタゴという名前だったんですけれども,カルタゴがローマにポエニ戦役に負けて,そしてそのときに徹底的に破壊されたと。それが美しいまちとして,港町として力強く復興したというふうな歴史がございまして,そういうふうな,神戸の震災のときにそういう歴史をあらわすような,そういう彫刻がつくられて,そしてそれが今,板宿に飾られております。そこをチュニジアの方が,ぜひ見たいということで,それに訪れられました。そのときに,飛松中とか,板宿小学校とかいうふうな学校が出てきて,そして歓迎セレモニーなんかをやっていただいたというふうなことで,そしてこれらの動きを他の小・中学校に広げて,それぞれ応援する国を決めて進めたいというふうなことで,具体的な内容になりましたら,例えば今申し上げた応援フラッグをつくるとか,あるいは千羽鶴をつくるとか,手紙を書くとか,あるいは絵画をかいて送るとか,いろんな取り組みあると思いますけど,これはそれぞれの学校で工夫をしていただいて進めていきたいなと思っております。  それから,商店街地域につきましては,これは板宿商店街が,先ほどの飛松中・板宿小学校と一緒になって,そして歓迎のセレモニーをしていただいたというふうなことで,そういうふうなことで板宿地区というのが小・中とか,板宿商店街全部を含めた形での地域ぐるみでの応援をするプランとか,そういうふうなことを考えておるところでございます。  ほかの地域とか商店街でも,市長の呼びかけにこたえて,市民を応援団に取り組んでいきたいというふうなことで,随分今,動きが,まだそんなに表立ってはないところもありますけれども,我々の方,あるいは産振局の方とか,区の方に上がってきております。これから現実化していくと思います。  それから,ポーアイ2期の集客の関係でございますけれども,残念ながらワールドカップの会期とか,そのあたりでは非常に警備上の理由ということで,大規模なイベントにつきましては我々制限を受けているというのが事実でございます。ただ,大規模なイベントは難しいというふうなことで申し上げていっておりますけれども,それ以外にやはりいろんな集客を考えるイベントは,今考えております。例えば,ファッション美術館ではサッカーユニホームとトラディショナルコスチューム展とか,あるいは文化ホールでソウルフィルハーモニックのオーケストラが来て演奏をすると。それで地元の神戸の合唱団と共演するとか,それから,例えば東遊園地では,会期中の土・日とか,神戸の試合日に手軽なスポーツとか音楽とか,屋台での飲食を楽しめる屋外型イベントをやりたいとか,あるいは先ほどのお話でさせていただいてますスポンサーなんかも,やはり今,2社程度が何かをやりたいと,イベントやりたいというふうなことで,今,調整をしております。このほかにも,警備に負担がかからずに何かにぎわいができ,演出ができるというふうなものがあれば,我々としても積極的に検討していきたいなというふうに思っております。  以上でございます。 42 ◯木村教育長 主任の分がちょっと漏れたようです。  選任ですけれども,これは学校長の方が選んで,県の方に報告するというふうな格好でやっております。  それで,手当ですけれども,日額 200円。対象は3学級以上ある学年は学年主任に出すようになっています。それから教務主任につきましては,6学級以上ある学校ということですから,小学校の場合はほとんど出るんだろうと思います,複数の学校でない限り。それから生徒指導主任,これは中学校ですけれども,3学級以上。この主任に日額 200円ということで出ております。これは給与として県から直接支給されますので,十分に把握されておりませんけれども,かなりの部分が組合の方に拠出されておるんじゃないかというふうに思います。  それは,就学助成とか,福祉施設への助成とか,文化教育事業への助成とかいうふうなことで充てられておるというふうに聞いております。私ども文部科学省の方から,その拠出についてはやめるようにという指導を受けておりまして,これは組合に──神戸教組ですけれども,やめるように申し入れを行っております。  以上でございます。 43 ◯山口教育委員会事務局指導部長 私の方から,学級崩壊についてお答えをさせていただきたいと思います。  学校生活をする上でも,学級というのはベースになる単位でして,この学級がうまいこと機能してないということは,学校の主要な教育活動が進めていかれへんということで,私どもの方としましては,区の担当指導主事を学校へ派遣をさせて,各学校の状況を把握するとともに,生徒指導の連絡協議会というような,各区ごとに持っておるんですが,このあたりの状況をつかみながら,学級の状況を今つかんでおります。  昨年9月に,全校一斉に学級がうまく機能してない状況についての調査をしました。このときに,報告では8校12学級がうまく機能してないと,こういうような報告があったわけですが,これを少し分析してみますと,先生からいろいろお話があったんですが,教師の学級経営が柔軟性を欠いておると,こういうような例やら,特別な教育的な配慮や支援を必要とする子供がおって,うまく対応できてない,さらには学校と家庭との対話がうまく進まないで,対応がおくれたとこういうようなケース,さらに必要な養育を家庭で受けてない子供がいるというようなことが報告されております。  私どもの方は,日常から,平時から学級崩壊を起こさないというようなことが早期発見・早期対応ということをまず心がけとって,そういうような校内指導体制をつくると。こういうことをベースに置いておりますし,同時に,教師の意識改革とやっぱり指導方法を改善しながら,わかる授業ということと,子供たちに応じたきめ細かな指導ということをベースに置きたいと思っておりますし,そのようなことを研修の中でやっておるわけですが,同時にこういう学級崩壊が起こりましたときには,指導主事を学校へ派遣させまして,複数指導なり,あるいは教科担任制等,学校の指導体制を取り直して改善を図っておるということでございます。  それから,LDとADHDについてのお尋ねがあったんですが,これ,学会等の見解によりますと,大体4%か7%というふうに言われております。私どもの方も,学校の方への指導の状況から把握しておりますと,ほぼその同程度の子供が在籍するものと認識をしております。このような特別な教育的な支援を必要とする児童・生徒の対応につきましては,学校から相談もありますし,要請がありましたら,推進会とか,専門家を派遣をしたり,指導主事が行って指導・助言をしておるということで,このあたりの研修が必要ですので,今のところは学校へ講師を派遣をしたり,それから6年目研修などの教師の経験者研修などの,いろんな機会を通して研修をやっておりますし,昨年度から取り組んでおるのは,やっぱり各学校に核となる先生が要るやろうということで,専門研修という形で昨年度からこのような研修を実施しております。  いよいよ来年度からは,こういう巡回相談や研修の回数をふやすとともに,教員の補助者を配置するということを来年度からやりたいと考えております。学級運営体制の現状では,少し難しいというケースを中心にしながら,配慮を要する児童・生徒に対して複数指導したり,あるいは別室で個別指導をしたり,状況に応じてこの指導の充実を図っていきたいなと思っております。  さらに,家庭でのしつけが不十分で,社会規範がついてない子供への社会規範をどうつけていくかということで,学校としては,学校というのは集団の場ですから,集団生活を通してルールをどう教えていくことは本当にベースになると思います。そういうことで,私どもの方は道徳特別活動というようなことを中心にしながら教科指導なりでやっておるわけですけれども,ここもう10何年にわたりまして,このような社会規範をつけるための指導資料を委員会の方で作成をして,各学校でそのような取り組みを,道徳を中心にしてやってもらっております。  さらに,こういうことを指導していくときには,家庭との連携が非常に大事なんですけれども,うまく家庭と連携がとれないというふうなケースもあるんですが,このあたりは保護者の思いなり,あるいは意識なり,意見を的確に我々が把握することが必要なんで,そのあたりの対応力を教師の方がつけていく研修ということで,短縮授業の研修などを夏休みなんかを中心にしながらやっております。根気よく保護者との協力関係を築きながら,連携を深めながら,子供たちにきちっとした社会規範をつけていきたいとこのように思っております。また,保護者に対しても,子育ての資料を提供したり,子育てについて研修していただけるような研修の機会をPTAやら,また地域の方も一緒になりながら,ふれあい懇話会などを中心にしながら,推進セミナー等何か計画をしてやっておるわけですが,今後このあたりの取り組みを充実していきたいなと思っております。  以上でございます。 44 ◯分科員(和田有一朗) あと,もう本当に時間がないので,2つだけ,もう一度聞きます。大変丁寧にお答えいただきました。さすがの答弁だと思って,私は非常に力強く受けとめました。2つですけど,1つは幼稚園。やはり5歳児に関しては,枠を設定すべき時期が来てるんじゃないかなと。かつてですね,今,確かにそら,全就園と言いましたけど,義務教育じゃないんですから,そこら辺も踏まえて,5歳児に関してはある意味で,市立は枠を設定していいんじゃないかと思いますけど,何度も我が会派,言ってきてることですけれども,もう一度改めてお聞きするということ,端的に,もう時間ないんで。  もう1つは,先ほど奇しくも職員会議は校長の補助機関であると,こう断言なさいました。それをもう一度確認するとともに,県の場合,確認書を先生方と教育長は交わしてたというのがあって,いや,それはもうやめるどうこうということも聞いてましたけど,神戸市はそういうものがあるのかないのかということを踏まえてお答えいただければと思います。 45 ◯木村教育長 5歳児についても,今,4歳については枠を設定しておるわけですけれども,5歳については設定しておりません。最近,そういうふうな私立幼稚園の一部の方から,そういう意見を聞いております。ただ,先ほども申しましたように,従前から5歳については,神戸市は受けるというふうなことで来ておりますし,現実に5歳から公立へ入れたいというふうなことで,2年保育になっても1年待つという方もいらっしゃいますし,転校とか,いろんなことがありますので,検討はさせていただきますけれども,非常に難しい問題ではないかなというふうに思います。  それから,やはりこれも学校の中で職員会議というのは校長の補助機関ということで,私どもは思っておりますし,確認書というふうなことじゃなしに,県がああいう格好になっとったんで,学校管理規則を若干おくらせたということでありまして,県のような格好にはなっておりません。  以上であります。 46 ◯分科員(和田有一朗) では,これで終わります。 47 ◯主査(安達和彦) ご苦労さまでございます。  次に,宮原委員,発言席へどうぞ。 48 ◯分科員(宮原政子) では,お疲れのところ,もうしばらくよろしくお願いいたします。  初めに,朝からのずっと,ご質問の皆さんの中にも出てきておりますけれども,この4月から日本の教育のあり方が大きく変わろうとしております。新しい指導要領になりまして,この10年来推し進めてまいりました詰め込み教育に対する反省から,ゆとりの教育,また生きる力を養う教育へと大きく転換しようということで,今,さまざまご苦労いただきながら取り組んでいただいていることと思います。しかしながら,ことしの1月になりまして,何か大きく文部科学省の方の方針が揺れているのかなと思わせるような,「確かな学習向上のための2002年のアピール」「学びのすすめ」というのが出まして,補習授業あるいは宿題等をふやしてもいいというような,そういうような文部科学大臣からのアピールもございました。現場の先生方にお聞きしましても,何か一貫性がないような気がして,現場としては大変に困っているというふうなお声も聞いております。私としましても,本当に子供の教育というのは日本の根本のことでありますし,大変大事なことで──どなたもそうでしょうけれども,大事なことでございます。いろんな社会情勢の中で,変化しては困る部分というのが教育の根幹ではないかというふうに思っております。  そういうことで,神戸市の教育の根本をお預かりになっていただいております教育委員会委員長に,このたびの文部科学省の教育方針をどのように受けとめられておられるのか。そして神戸の子供たちを今後,どのように教育されようとされておられるのか。根本的な──余りにも根本的なことで恐縮でございますけれども,一言ご見解をお聞かせいただきたいと思います。  それから,先ほど来出ておりますけれども,学習時間が減るということで,学力低下に対する懸念が大変保護者の方から出ております。ただいま,和田委員からもございましたように,公教育に対しての不信感をどう確保するのかということのご質問がありまして,基礎学力をつける授業をしっかりと工夫しながらやっていきたいというご答弁だったと思います。  それで,これはある学校ですけれども,特に東京の方の各区で習熟度別学習というのが実践をされておりまして,荒川区では,今年,平成14年から全区で展開するというふうに,大変効果があったということの検証のもとに,14年から全区で行うというふうになっているとお聞きしております。私も地元の学校にお聞きしましたところ,ある中学校でも既に昨年から取り組みを始めておりますというところもありましたし,またこの14年度から取り組もうとしておりますという校長先生もいらっしゃいました。ですので,この神戸市におきまして,お母さん方,保護者の方に聞きましても,やはり習熟度といいますか,能力ではなくて,能力による差別ではなくて,習熟度によるそうした区別をつけた学習をしっかりやっていただきたい。なければ大変不安であると,大変強い要望をお聞きしております。この習熟度別学習に対しまして,神戸市はどのように取り組みをされようとされていらっしゃるのか,お尋ねをいたします。  それから,ずっと関連をすることかと思いますけれども,試験の時期及び成績表の配布の見直しについてお尋ねをいたします。
     新しい指導要領によりまして,学習時間は2割カット,内容は3割カットということですけれども,総合学習が入ってまいります。これが年 100時間程度入れなければならないということで,教科の学習時間が大変タイトになってきて,確保することが課題となっております。現在の試験及び成績表につきましては,試験をしました後,先生方は採点をし,そして終業式の日に成績表を渡さなければならないということで,大変お忙しい中をもう時間を本当につくりながら,成績表をつくるのに一生懸命になっていただいていると思います。やはりそのために,授業の準備が十分にできないということも,まま見受けられるようでございますし,そしてまた教師の時間確保のために,短縮授業を行うケースも見受けられるとも聞いております。  そこで,提案でございますけれども,学期末テストを休みに入る直前ぐらいに実施していただきまして,採点そして成績表の作成は休みに入ってから行う。生徒がもう来ない,しっかりと時間の余裕のあるときに,そういう作業を行っていただきまして,配布は先生が1軒1軒子供さんの家庭を訪ね,できれば保護者の方との対話をしつつ,手渡していく。先生方にとっては大変また大きな負担になることかと思いますけれども,神戸の教育の現状を考え,また子供さんたちのこと考えまして,こういった方法も取り入れられてもいい時期に来てるんではないかということで,ご提案を申し上げます。ご見解をお尋ねいたします。  4点目には,休日の子供の居場所づくりについてでございます。  週休完全2日──5日制ということに移行いたしまして,本会議でも米田議員の方から取り上げさせていただきましたけれども,子供の居場所づくりということについても,さまざま不安の声が寄せられております。全市で取り組んでいただきたいというふうに要望いたしましたけれども,確かに教育委員会の方でも,総合型スポーツクラブとか,マナビィとか,何かもう1つね,いろいろございました。取り組みしていただいておりますし,ほかの各区,局でも取り組みしていただいています。それは評価したいと思います。しかしながら,まだまだそれに参加する子供さんの数というのは,少ないように思いまして,もっと広い範囲で子供さんたちの居場所づくりというのも考える必要があるのではないかというふうに考えます。  先日,新聞紙上で見ましたけれども,西区の元教師の方が,地域の中で寺子屋づくりということをされるということが載っておりました。地域住民の方と一緒に,まちの学びをといったことをやっていきたいというふうにおっしゃっておられました。これは大変に私はすばらしい,またありがたいことだなというふうにして読んだんですけれども,須磨区にはユースプラザというような施設ができておりまして,自由に使えるような状況で,子供さんたちも好評で,たくさん来ておられてるというふうに聞いておりますが,1つには,そういう子供さんたちが気軽に勉強するもよし,読書するもよし,だべるのもよし,そういうような何となく,フラッとでも立ち寄ったら,心が休まるといったような,そういう居場所もひとつ考えてみてはいかがかなと思います。これは一番いいのは,やはり学校ではないかなというふうに思います。商店街の活性化策として,空き店舗等を使うということもひとつ,市民局ともお話し合っていただければと思ったりもしますけれども,一番やはり安心なのは,行きなれた学校の空き教室がいつもオープンで,そしてそこにだれか先生のOBとか,大学生とか,また地域の思いのある方がいらしてくださって,話し相手になってくださったり,勉強がわからなかったらちょっと見てくださったりと,そういうような空間をつくっていただいてはどうかなというふうに考えております。  学校ではなかなかこういうことはしにくい状況でございますけれども,学校開放ということは本当の意味で地域との信頼関係のもとにやっていただけないかなというふうに思っております。いかがでしょうか。  それから,教育の質の向上についてお尋ねいたします。  教育の質の向上ということでは,さまざま工夫もいただきまして,14年度につきましても26年目の研修をしていただいたり,教職員の長期の留学生制度を設けていただいたりとか,工夫をしていただいていると思います。しかしながら,やはり学校の活性化,質の向上には,ある意味では第三者から評価を受けるということもあって,より活性化するのではないかというふうに思っております。そのために,さまざま論議してこられてますけれども,校区の1つは自由化ということも真剣に考えていただけないかというふうに思います。全体でというのは余りにも広過ぎますし,コミュニティを壊すといったご答弁もございましたので,ある一定の区域に1つの,近くの学校をある程度ブロックに考えまして,ブロック内での選択制,そういったものは考えられないでしょうか。  それに伴いまして,教育の質の向上ということで,前回,決算特別委員会でも質問させていただきましたけれども,大変重要なポストは校長先生のポストだとやはり思います。あのときの教育長のご答弁は,やはり新しい方も登用するけれども,年功序列の考え方もどうしても必要だというふうなご答弁だったかと思いますが,教育がこういう大変な状況の中で,やはり年功序列ということ,そういう言葉ではなかったんですけれども,過去にご努力を積み重ねた方々を登用することも大事であるというふうなご答弁だったと思いますが,やはり本当に力量があって,そして子供たちへの愛情,またビジョンを持っている,そういう方を登用できるような,新しい,透明性のある校長先生の採用制度を考えていただけないかというふうに思います。  それからもう1点,市民参画と教育委員会の仕事の進め方についてお尋ねいたします。  和田委員からもちょっとお話が出ていたかと思いますけれども,市民の皆さんの声がどこまで聞き届けられて,教育委員会の行政が進められていくのかということに疑念を持たれているようなご質問だったかと思います。矢田市長も就任以来,神戸市の行政に対しましては,市民参画条例を設けるということまで公約されまして,今,ワークショップなどを進めながら,市民の皆様にご意見・提言を聞き,そして協働,そして評価までも市民の皆様とともにやっていこうという流れをつくっておられます。教育委員会におかれましての,この市民参画ということは,どういう位置づけになるのか,どういうふうに考えておられるのか,お尋ねいたします。  それから,読書活動の推進と図書費の増額についてお尋ねいたします。  以前から,読書活動の必要性を痛感いたしまして,子供読書活動の推進に関する法律も成立したことから,前回もさまざま提案をさせていただきまして,14年度につきましては,学校図書館 3,500万,地域図書館・中央図書館に 6,500万と蔵書を充実していただける予算となりまして,大変うれしく思っております。ただ,毎年膨大な図書が発行されており,今後の読書運動あるいは学校での調べ学習の充実のために,1年間だけということではなく継続的に,先のことですけれども,予算をかけ,充実していただく必要があるのではないかというふうに思います。今後の予算の考え方についてお尋ねいたします。  そして,子供の読み聞かせ運動を行っていくにつきましてのボランティア養成講座をというふうに要望しておりましたが,読み聞かせ人講座というすばらしいネーミングの講座を開設していただくことになりまして,評価したいと思います。ただ,この読み聞かせ人講座の開設に当たりましては,女性だけではなく,特に男性,父親の参加も強く求めていただけないかと思っております。そういう取り組みはどうなっているでしょうか。よろしくお願いいたします。  それから,最後になりますけれども,学校給食ですけれども,中学校の学校給食についてお尋ねをいたします。  平成11年度の本会議で,我が会派の方から中学校にも学校給食を取り入れてはどうかというふうな質問をさせていただきまして,アンケート調査をしていただくことになりまして,その結果も見せていただきました。しかしながら,中学生徒の中でお弁当を持参しない方は1%未満ということで,そのままなっているのではないかなというふうに,それ以後の動きはないのではないかというふうに認識をしております。しかしながら,京都の方では,ただ持ってくる,持ってこないということではなくて,今,さまざまなところで中学校の給食も実施するとこがふえましたけれども,先日,京都に寄せてもらいましたけれども,中学生の子供さん,成長期の子供さんの体全体を考えての食教育としての学校給食,中学の給食制度をどう考えるかということを,市の教育長からの諮問機関を設けまして,3年間かけて調査,実態調査をした上で,昨年,13年度にモデル実施,そして来年度から本格全市展開というふうなことがされております。選択制ですけれども,お弁当の教育的効果も考えながら,選択制をするということで取り入れておられまして,確かに大事なことであるなというふうに痛感して帰ってまいりました。今後の神戸市の,先ほど小学校のこともありましたけれども,教育効果も考えて,中学校の昼食につきましての方向性はどうなっているでしょうか,お尋ねいたします。  以上です。 49 ◯須藤教育委員会委員長 先ほどおっしゃいましたように,4月からいよいよ学校週5日制及び総合的な学習が実施されます。これは結局,戦後,日本の教育に対して1つの反省でございまして,もちろん受験地獄とか競争,余りに知識本位の教育が行われ過ぎたということに対する反省によって,そういったゆとりの教育とか,生きる力を養うというのは,すべての生徒・児童が最低の力を持って,それから先は自分で考えていくという,そういったことで始まったものでございます。ところが,昨年12月に,いわゆる経済協力開発機構,OECDが行った世界における生徒の学習到達度調査というのがございまして,その中で日本の国の生徒は,知識の量とか,その知識の量を生かした課題を解決する能力は国際的に非常に上位に位置しておりましたけれども,一方で宿題や自分の勉強をする時間とか,自分で解決している創造的な力というのがかなり参加国で低い。最低近くあったということでございます。しかも,読解力あるいは読書を,読むというような時間が非常に平均的に少ないということになったので,文部科学省としましては,相反するんですけれども,ゆとりの教育とか,生きる力を養う最低の力をつけるという方針をことしから実施するに当たりまして,一方ではそうなると学力低下,あるいは学力の格差が広がるんじゃないかという懸念がありましたものですから,それに対する緊急的なアピールとしまして,確かな学力の向上のための2002アピールとか,学びのすすめを発表したものだと思われます。  結局,これまでの日本の教育の方針に対して反省いたしまして,なるべく生徒が学ぶことの楽しさを体験させて,学習意欲を自分から進んで勉強するくせをつける,あるいは学ぶ習慣を身につけると,自分で勉強していく力をつけるという点が強調されております。  それを確立するために,各教育委員会が各種の支援策を講ずるとともに,各校に対して親切な指導・助言を行っていくように求めております。教育委員会も学びのすすめの内容を推進していくことは,みずから学び,みずから考える力,他人を思いやる心など,21世紀の子供たちの生きる力を育てる上で必要であると考えております。  神戸の教育には,伝統的にここずっと言われてきておるところでございますけれども,「人は人によって人になる」という理念がございまして,人はその成長の過程でさまざまな人に学びながら人格を形成していくということになっておりまして,この理念を踏まえて学校・家庭・地域社会連携する中で,子供たちに基礎的・基本的な内容を確実に目をつけて,これはすべての子供に等しく,最低ですね,これだけは将来,人生生きていくために必要だという知識を身につけさせ,さらに興味・関心を持って意欲的に取り組む態度を育てるということ。2番目には目標を持ち,希望にあふれて,みずからが学ぶ,自分から進んで勉強する。たくましく生きる力をはぐくむことが大事であると考えております。このような教育が各学校で進められることによって,子供が基礎・基本,たくましく生きる力を身につけて,そのことによって将来,幸せな未来を切り開いていってくれると願っております。  週5日制になりますもんですから,各学校,かなり自由裁量で総合学習とか,何かできますもんですから,地域の実態とか,生徒の状況に応じまして,創意工夫を生かして,特色ある教育,特色ある学校づくりをすることが肝要でありますし,教育委員会といたしましても一層支援していきたいと思っております。  以上であります。 50 ◯木村教育長 まず,習熟度別といいますか,進度別のグループの学習の関係ですけれども,取り組みといたしましては,現在,小・中と大分形が違うと思うんですけれども,いわゆる基礎・基本の確実な定着というねらいの中で,いろんな取り組みをしております。小学校の場合は,特に低学年の場合は複数担任制というのが,これは県の新しい学習システムに基づいてやっているわけですけれども,それで10校ほどが導入しております。それから3・4年生の場合は,少人数授業の推進ということで──少人数授業というのは,結局,従来のクラスを分解して,新しいクラスで授業する,教科によってはそういうことをするということですが,それが21ございます。高学年になりますと,こういうことよりも,むしろ教科担任制といいますか,今,小学校は全教科を1人の先生が教えるということになってるんですが,やはりお互いにそれぞれ得意な教科を持って,それぞれを教え合うということで,1つのクラスだけやなしに,幾つかのクラスを教えるというふうなことをやっているのが13校ということです。それから少人数,特に3年生から6年生まで,これ以外で少人数指導とそれから総合的な学習,これを組み合わせて従前のクラスじゃなしに,若干クラス編制を変えてやっているというのは47校で,全部あわせますと86校でいろんな教員の加配をもらいながら,いろんな取り組みをしております。  複数担任の場合は,おっしゃるような進度に応じたということにはならないかもわかりませんが,ほかはどちらかというと,そんな感じになるんかなというふうに思います。  中学校の場合は,純粋に少人数というのは37校,それから総合的な学習と組み合わせたのが9校,それから履修選択制という時間があるんですが,それと組み合わせたのが34校で,83校のうち80校で,特に英語とか数学を中心に取り組んでおるところでございます。  やはり基礎・基本ということになりますと,子供たちが理解していただくというのは非常に大事ですから,教科によったらいろんな授業の仕方というもの,そういうのがあって当然だと思いますので,今後ともこういうのは拡大していく必要があるんじゃないかというふうに考えておるところでございます。  大きな流れとしたら,かつてはやはり教育現場というのは平等といいますか──平等もいろいろなとらえ方があると思いますけれども,そういうのがあったと思いますけれども,やはり最近,特に基礎・基本というふうな格好で,定着の確立ということになりますと,それぞれ進度に応じた授業というのは非常に大事になってくると思うし,そういうふうな方向で,私どもとしてもいろんな取り組みを指導・助言というふうな格好でやってまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから,居場所づくりですが,特に学校5日制ということで,土・日が休みになるということで,居場所づくりの問題が大きく出てきております。私どもも今までも取り組んできておりましたけれども,1つは学校開放事業,それからそれをさらに発展させたような形で,特にスポーツの関係は,総合型地域スポーツクラブのような格好で取り組んでおります。それからマナビィということで,これは地域の皆さんに,特に子供を中心の行事をやってほしいということで,多いところでは大体,ノルマとして最低8つぐらいとか,あるいは5つぐらいとかいうようなことでやっていただいてますので,結構準備する方からいくと,年がら年じゅう準備せないかんぐらい,いろいろやっていただいております。そういうこととか,それからあと市民局の方で居場所づくりのために施設をつくったりというような格好をしておりますけれども,基本的な考え方として,土・日休みになるわけですから,1つはやはり親子の絆を強めてほしいというふうな気持ちもありますし,一方では,私どもやはりいろんなメニューといいますか,1つや2つのメニューでどうぞ来てくださいと言うても,なかなか参加者が得られないというふうなこともありますので,いろんなメニューをふやしていく中で,子供たちに興味を示して参加していただくというのが非常に大事だと思っています。  そういう意味で,今,学校開放でスポーツ関係は総合型地域スポーツクラブということで,非常に子供も入れた,例えばバレーボールとかいうふうなことでやっておりますけれども,それ以外に,いわゆる文化面といいますか,娯楽面といいますか,そういうのが空き教室とか,いろんな格好で学校開放の教室のスペースがありますので,そういう中での行事をふやしていく必要があるんではないかなというふうに思っておりますので,今後ともその学校開放のさらなる事業内容といいますか,そういうのをふやしていく必要があるというふうに考えております。  指導者も,やはり先生がおったんでは,子供も余りおもしろくないだろうと思いますので,やはり地域の皆さんとか,ある程度子供たちが自由に発散できるような場も,というふうなことも考えますと,地域のご協力も得ながら,これからいろんな面でそういう遊び場といいますか,機会といいますか,そういうのがふえるような格好の努力をしてまいりたいというふうに思っております。  空き店舗とかいうのは,これは市民局とか,産振局との話もありますので,ちょっと教育関係としては,やはり学校を中心にということで。  それから,あとは摩耶山の自然の家につきましても,市民開放というふうな格好でやっておりますけれども,あれも親子を中心にして,やはり自然に親しんでいただくというふうな発想で進めたいと思っておりますので,その中でのメニューも工夫してまいりたいというふうに考えておるとこでございます。  それから,次に,いわゆる教員の資質向上で,校区の自由化といいますか,ブロック化というふうなお話ございました。確かに学校も内部閉鎖的でありますと,なかなか教員の意欲というのは引き出しにくいというような面がございます。そのために,今年度から学校評議員制を視野に入れた,みんなの学校推進委員会とかいうのをやっておりますし,それから14年度から授業公開ウィークということで,1週間ぐらい,学校の中身を地域の人に見てもらうとか,いろんな格好でやっておるわけでございまして,いわゆる教員の意識改革というのは,必ずしも校区だけではないと思いますが,一方で東京なんかはそういう面での評価があるというふうなこともありまして,これも本会議等,過去にもるる申し上げておりますけれども,我々としても中でいろいろ議論しております。  ただ,これは完全自由化とか,ブロックとかいうこともありますけれども,非常にいろんな問題を抱えております。ですから,単に教員の意識改革だけで踏み込むと,ほかの面で非常にいろんな大きな問題が出てまいりますので,やはりその辺は十分そちらの方も考えながら取り組んでいく必要があると思いますが,そういう角度で今,関係課長の中でいろいろ検討しております。いずれ素案というよりも,ある程度問題整理とかいうふうなのができれば,また専門家等にもいろいろ意見を聞く場とか,あるいは関係者,住民の皆さんにも意見を聞く場とかいうのが要るだろうと思いますけれども,そういう非常にこう,それ以外にも大きな問題ありますので,もう少し内部での検討の時間をいただきたいというふうに思います。  それから,管理職の登用の問題ですけれども,基本的にやはり管理職にふさわしいということで,厳選をしておるつもりです。そういう中では,やはり過去での実績とか,あるいはその人の人間性とかいうふうなことを,過去のそういういろんな実績を基本にしながら選んでおるわけで,決して年功序列というふうな考え方は持っておりません。ただ,どう言いますか,そういう実績がそんなに差がなければ,やはり年功者を選ぶというのは,やはり私どもとしても1つの考え方ではないかなというふうに考えております。  いずれにしましても,学校というのは校長の権限というのは非常に大きいし,指導力というのは校長によって非常に決まってまいりますし,学校も校長によってその学校のよしあしというのは決まりますので,校長の選任は非常に大事だと思ってますので,今後とも校長の選任については十分我々としても意を払ってやってまいりたいというふうに考えます。  それから,市民参画。市長が市民参画というふうな格好で提唱されておりまして,今,条例の制定につきまして市長部局でいろいろ検討されておるということでございますけれども,教育の基本的な部分というのは,やはり学習指導要領等で決まるわけですけれども,それを具体的にどう実施していくかということになりますと,市民参画というふうなことじゃなしに,むしろ関係者の理解とか,あるいは協力とかいうのが非常に大事であります。そういうことでは,保護者とか地域との理解とか,協力とかいうことで,開かれた学校づくりというふうなことでいろいろ取り組んでおるわけでございますけれども,それ以外に例えばこれから,午前中も出ておりましたけれども,学校の統廃合どうするんだとかいうふうな部分が出てくるかと思います。やはりできるだけ地域の皆さんの合意を得ながらということになれば,その中身によったら,計画段階から意見を聞くとかいうことも必要だろうと思いますし,個々によって違うと思いますが,基本的には私どもとしては,保護者とか地域とかの協力なしに,今の学校というのはうまくやっていけないという基本に立っておるのは事実でございますので,そういう意味で市民の皆さんのご意見なりというのは大事にしてまいりたいというふうに思っております。  それから,図書費とそれから読み聞かせ人の養成の関係でございますけれども,ことしは市長にご無理申し上げまして 3,500万,学校図書をふやしていただきました。各都市見ておりましても,やはり中学校,図書費が高いのかどうかいうのもあるんだと思いますけれども,随分優遇されている都市が非常に多いということで,余り少しよりもごそっといった方がいいかというふうなこともあって,ことしは中学校で配分したいというふうに思っています。  小学校からは,来年はうちやろうなというふうに言われてまして,ああ,それはそうですいうて言うてます。ですから,決してこれ,単年度にするということじゃなしに,こういうふうな水準で図書を充実をさせていくというのが,活字離れという対策もありますけれども,いろいろ学校の中で総合的な学習とか,そういう中での調べ学習とかいうことにつきましても,やはり図書の充実というのは大事だと思いますので,今後とも広げていきたいというふうに思います。  それから,読み聞かせ人の養成ですけれども,事業の中身からいきまして,どうしても女性が多くなるというのは事実でありますけれども,一方で,やはりふだんの日の,例えば10時とかいうことになると,なかなか男性の人が参加しにくいという面もあると思います。ですから,そういう意味で,男性の方が参加できるような時間帯というのを,これからの講習の中では考えていく必要があるんだろうというふうに考えておるところでございます。  それから,中学校給食ですが,基本的にこの前調査して,そう多くないとかですね,それから中学生にとって,中学というのは一番いいのは何だといいますと,部活があるとか,友達がふえるとか,それからお母さんの弁当があるとか,いつ聞いてもこの3つが上位に飛び抜けて入ってくるようです。ですから,そんなんがあるんですけれども,もうここから先は非常に物言いにくいんですが,他都市を見ますと,ここ1~2年で随分進んでおりまして,そういう意味では,さっきの3つがあるし,それから親子のつながりというふうなこともあるんですけれども,これは学校現場ともいろいろ相談していかないかんわけですが,財政が厳しいということもありますけれども,やはりその3つばっかし,お経のように言うとってもいかんのかなというふうに思いますので,どう言いますか,京都は何か諮問,答申をもらってというふうなこともありますので,若干そういう意味では時間がかかるかもわかりませんけれども,そんなことも考えていく必要があるんじゃないかなというふうに考えております。  あと指導部長さんの方から。 51 ◯山口教育委員会事務局指導部長 私の方から,完全学校週5日制の実施に伴う総授業時数の確保とか,あるいはテストの持ち方というようなことについてお答えをしたいと思います。  今,先生の方からお話がありましたように,いよいよ完全学校週5日制が始まるということで,教科等の授業時数をしっかり確保するということは非常に大切なことやと思っております。そういう中で,学校行事は集団の中で,体験的な活動をやらせるということで,その過程で個性を伸ばしたり,あるいは社会性をはぐくんだり,また仲間意識を育てたり,成就感を体感させるということで,大変意味のある,学校教育活動を充実させるためにはなくてはならんもんやなと思っております。ただ,この学校行事と授業をどう確保するかということも非常に大事で,実際,授業時数を確保するときには,この学校行事をどう工夫するかということも,また大きな意味を持っておるのかなということで,緊急の動きとしては,その授業時数を確保するということの中で,行事そのものの持ち方について,現在,いろいろと工夫をしております。  特に,準備に時間をかけておるいう部分があったりしますので,そのあたりを少し工夫をしながら授業時数の確保というようなことで,日ごろやっておる教育活動を発表するというような形で工夫をしておることが1つでございます。  そういう中で,授業時数の確保という視点で,先生の方からご指摘がありましたのは,いわゆる期末テストの持ち方,あるいはその後の,いわゆる夏休みに家庭訪問等を通して成績を伝えるというようなこと,これも1つの方法かなというふうに私どもの方は思うわけでありますが,ただ,今までの例で言いますと,夏休みの前に成績を出して,子供がその学期どう頑張ったんかということを成績の形で,通知表の形で終業式のときに届けると。これは1つの区切りになっておりましたし,慣習でもあるというので,子供の方はそれを期待をしとるでしょうし,保護者の方もどうなんかなというようなことを待ち望んでおられる方もということで,このあたりについてはどうするんか,今後,定期考査や保護者会の持ち方については検討していく必要はあるんかなと思っておりますが,やはり学期の終わりに慣習として成績表をやっぱり返したいなと,そのように思っております。  ただ,先生ご指摘のありましたように,いわゆる5日制に伴うて,きちっとした力をつけていくための教科の授業時数をきちっと確保していくと,こういうことにつきましては,年間カリキュラムをしっかり立てて,授業時数をしっかり確保するというようなことについては,今後とも学校現場を指導していきたいし,また支援をしていきたいと思っております。  以上でございます。 52 ◯分科員(宮原政子) ありがとうございました。  学校の教育ということについて,教育委員長のお話いただきまして,本当に子供さんたちの未来が本当に幸せな未来になるように,そのためにすべてそれが目的ということで,ぜひにご尽力をお願いしたいと思います。  ちょっと私が,なぜこのような質問をしましたかというと,先日,ある新聞に経済界からの要請が文部科学省にあって,そして個性ある英才教育をしてほしいというような要請を行ったという新聞記事を見ました。今までも,戦前でも皇国日本を支えるための教育であったり,戦後は経済大国を支えるための国民の画一的な詰め込み教育であったりとか,社会のために人間を育てるみたいなね,そういうあり方でずっとやってきて,今現在のいろんな行き詰まりになってきておるんじゃないかなって,そういうことをすごく思っております。ですから,先ほど教育の独立という話も出ておりましたけれども,本当に教育は独立して,いろんな国の状態やら,イデオロギーやら,いろんなものに影響されない,そういう1本の筋の通った教育を,今後しっかり頑張っていただきたいなという念願をいたしましたので,ご質問させていただきました。よろしくお願いいたします。  それから,市民参画と教育委員会のお仕事についてということで,先ほどお尋ねさせていただきましたことで,教育長の方から,むしろ市民参画ではなく,理解と協力を得ていくのが教育委員会としての立場だというふうに,ちょっとお答えがありましたですけれども,何かそこがもう違ってるんじゃないかというふうに思わざるを得ません。やはり理解と協力を得るために,事前に,この参画条例の──どこの,今,制定されているとこもそうですが,情報公開と説明責任,そして協働──理解と協力による協働というふうになっていくんだろうと思います。ですから,その事前の情報公開,そしてきちっとした理解得られる,合意を得られるような説明,責任の果たし方,ここのところが今まで余りなされてきてなくて,先ほどおっしゃったように,何か一方的なというか,もう決まったことやから,聞いてもらわな困るといったような,そういう印象を市民の方が強く持っていらっしゃるということを私も懸念をしております。  卑近な例で大変恐縮ですけれども,今回の垂水区内の2つの保育園のことにつきましても,お母さん,PTAの保護者の方から,少子化に伴っての教育効果が薄くなるということでの,統廃合であるのなら2年保育になるので,倍になるではないかと。まして大変環境のいいところであるわけだから,大変行きたくても,2年保育だからということで,私立にやってる家庭も多いから,2年になるんであれば,たくさんこの垂水幼稚園には来るはずだと。その実態調査をしたんでしょうかといったようなご質問が出たりしました。ですけれども,そういうことは多分なさらないだろうと思うんですけれども,そういうところでやはりいろんな私幼連さんとの絡みもあって,難しいところも──共存していくためには難しいところもあるのかと思いますけれども,やはりそういうところできちっと,いろんな皆さんのご意見等を受けとめて,そしてその調査等もきちんとやった上で,なおかつこういう教育方針であるから,こういう情勢であるから,統廃合をさせてほしいという,そういった情報公開,説明責任,これを果たしながらという手順を,まどろっこしいかもわかりませんし,またお時間取るかもわかりません。また,大変ですけれども,いろんな方々と対話しなければならないと,労力も大変なこともかわかりませんが,それを抜きにして市民参画,協働はありませんし,教育委員会の皆さんと,そして市民の皆さんの信頼関係は,今後ともつくっていけないんではないかなと,その辺を心配いたします。本当に現場の皆様も,一生懸命努力してわかっていただこうということで説明していただいている。そのご苦労はよく私も見せていただいて,理解できると思います。でも,本質的に今教育長がおっしゃったように,本質的に理解と協力をまずいただきたいといった,その辺の部分を改革していただかなければ変わらないんじゃないかということを思いますので,その辺,もう一度教育長,お願いいたします。  それから,時間がなくなってまいりましたので,それから習熟度別の学習のことでございますけれども,今現在,小学校で3・4年生は少人数クラスに分けてやってくださっているというふうにおっしゃっておられましたですけれども,低学年は複数担任制とか,いろいろやっていただいているということなんですけれども,実際に中学校の先生に聞きますと,本当に基礎・基本がわからない子供さんがたくさん上がってきて,中学校でも大変困っているという状況をお聞きしますし,私の知り合いの3年生の女のお子さんが,この間,家の方にちょっと寄りましたら,何かの話の流れの中でおばちゃん,私,あほやねん。って,何回も何回も,私,あほやねん。って,何回も繰り返します。何であなたが,何とかちゃん,あほなの。って聞いたら,私,割り算できへんねん。って。もうすぐ4年生になろうかという時期に,そういうふうに言いました。それで,一緒に練習問題しましたけど,確かになかなか理解できません。九九はできるんですけど,割り算がわかりません。ただ,九九ができるから,絶対割り算できるよ,大丈夫よ。と言って, 100問目指して頑張ろうね。と言うて,一緒にやってたんですけれども,そうやって少人数で3年生でしたらやっていただいているのかもわかりませんが,現実にわからないまま,学年が上がろうという状況で,自分自身は私,あほやねん。とずっと言い続けるような子供さんになってしまっているということは,私,大変悲しく思いましたし,もうこれは何とか本当に,1人1人に焦点の当てられるような,本当に基礎・基本というのは基礎・基本ですから,そこから上に上がろうとするときに,それがなければ,さっき教育委員長がおっしゃられたように,学ぶ楽しさというのは出てこないと思います。ですから,学ぶ楽しさ,それからさっきの自分の輝く未来をつくるための基礎・基本を本当にしっかりと,この小学校の間に身につかせてあげる。そのやり方を再度考えいただけないかなって考えます。  山口小学校というのが朝来郡の方でありまして,この基礎・基本をしっかり教える。勉強だけじゃなく,仲間づくり,先生との関係,地域との関係の全体的なこともやりながら,基礎・基本をしっかりやって,10年たって,今,日本の中で大変すぐれた教育をやっていることで,NHK等でも取り上げられるという,そういう成果を出しているところもございます。そこを見てみますと,そういう各学年ごとに必ず,どこまできちっと教えてあげるかという,そういう学力づくりの──済みません,基礎学力の手引というのもつくってまして,1年生でしたら 100マス計算で,それが最後までできるとか,漢字はどこどこまで書けるとか,読めるとか,1つ1つ丁寧な基準ができてまして,全員の子供さんがこれできるまで教えていくという,そして人と比べるのではなくて,きのうの自分ときょうの自分がどう進歩していくかということを教えながら,そこに目標と喜びを持たせてあげながらやっていってるということを,いろいろ工夫があるんですけれども,1つはそういうことがありまして,その基礎・基本をしっかり学ばせるというところに,こういう工夫を凝らして,また成果も出ている。こういうやり方も参考にしていただいたらどうだろうかというふうに考えます。  以上,お時間ありませんが,よろしくお願いいたします。 53 ◯木村教育長 市民参画と教育問題ということで,垂水の幼稚園の話が出ておりましたけれども,実は,幼稚園につきましては,もうご存じだと思いますけれども,委員会を設けて2年保育をしていこうと。その場合に,今のままではうまくいかないんじゃないかということで,統廃合をするとかいうふうなことが,大まかな数字として決まって,あとは個々それぞれの地域の皆さん方と話をしてまいったわけでございますけれども,市民参画といいましても,いろいろあろうかと思います。2年保育をするのがいいのか悪いのか。あるいはした場合どうやとかいうふうな格好でいけば,皆さんの意見を聞くということでやるという手もあろうかと思います。ただ,幼稚園については,もう既に仕上げ段階に入ってますから,今さらそういう方向転換をするつもりはありませんけども,そういう手はあろうかと思います。  問題は,いろんな意見が出てくると思います。住民の皆さんは,もう当然市費で2年保育をしなさいと,あるいは3年保育をしなさいと。もっとたくさん取りなさいというふうな話は随分出てくるだろうと思います。一方で,それでどういいますか,私学,私立幼稚園の方は,とにかく入園料から何から経費が全然違うわけですから,片方は税金でけんかするわけですから,必ず税金でけんかした方が勝つわけですね。そんなんが住民の多数やということで,それを実現するというのは,これはまた難しい問題になってくる。ですから,市民参画といっても中身によっていろいろあろうかと思います。  午前中に小学校の話,申し上げましたけども,統廃合の話を。どういいますか,小学校の場合は,とにかく6年はやるわけですから,あとは今学校現場で聞いてますのは,やはりどう言うか,単学級になると,子供たちがどうしても競争意識がなくなって,勉強も積極的にせえへんとか,あるいは何か行事しても人数が少ないから,たくさんできないとかいうふうなんで,問題があるというような話を聞いております。  そういう観点からいくと,やはりもう少し規模を大きいした方がいいんじゃないかというふうに思ってますけれども,地域の住民として,いや,もうそんでいいねやと──保護者も含めましてですね,いうことであれば,それはそれで学校をつくっていってもいいというふうな場面,場面によるんじゃないかなというふうには思ってます。  先ほど理解と協力と言いましたのは,これはもう経常の仕事の中で,もう市民参画とその難しい話やなしに,とにかく今学校は,学校単独でということではなかなか子供たちにいい教育ができないと,やっぱり地域とか保護者の協力,特に地域の協力を得る必要があるということで申し上げたわけでございます。  それから,習熟度別のあれですが,中学が困っているというふうな話とか,割り算ができないとか,話ございました。やはり子供たちですね,九九の段階でつまずく子,割り算でつまずく子,例えば国語ですと,漢字に入ってつまずく子,いろいろおるんです。子供みんな特性ありますから,同じスピードで理解というのはなかなか難しいんで,そうすると,そこらをやはり皆さん,わかっていただけるためにはいろんな工夫をしていかんといかんということですが,今までは単に学級を割っていくというふうなんで,別に成績順に上から割っていって,高校のような格好にしてませんので,そういう意味で,これからはいろんな格好の授業形態が取り組めるような格好で,特にこれからについてはそういうふうなあれがなってまいりますので,これはもう学校の実態に応じて,あるいは教科によったら,もうそういう必要のない教科もありますし,やはり理解度に応じてする方が,児童・生徒にとって理解しやすい,わかりやすいというふうな部分もあると思いますので,そういう方向でもっていきたいというふうに思っております。  山口小学校の話出てましたけども,学校そのものは到達度をつくって,みんなやっておるんです,各学年ごとにですね。問題は,それが例えば30人おった場合に,何人かがその到達に来なくても,やはり1年間の中で全体として到達させないかんですから,どうしてもほっといてしまうというふうなことがありますので,今後はできるだけそういうために教師をたくさんいただいて,そういう子供たちが基礎・基本がわかっていただける。中学に入っても,若干理解度が違ってもということが出るかと思います。ただ,これをするためには,まず,保護者の理解というのが非常に大事だと思うんです。保護者が,やっぱり何かそういう,もしそういう授業分割をして理解をしていただかないと,なかなか難しいわけで,今までの日本の教育の感覚からいくと,やはり相当方向転換するわけですから,保護者の理解というのは非常に大事だと思います。  それと一方では,やはり教師の中にもまだそういう考え方じゃなしに,あるいはもう,いわゆる平等という,言葉の中身は別にしまして,そういうふうな教師もなきにしもあらずですけど,そこらの理解も大事だと思います。いずれにしましても,やはり基礎・基本を徹底するというためには,いろんな工夫が要るということで,習熟度別も非常に大事だというふうに理解しております。  以上でございます。 54 ◯分科員(宮原政子) それじゃ,本当に子供さんたちの幸せのために,ご尽力をお願いします。やはり市民参画につきましては,ちょっと何かすれ違うなという気がいたしますので,今後ともまた議論させていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 55 ◯主査(安達和彦) ご苦労さまでございました。  この際,約20分間休憩いたします。   (午後3時32分休憩)   (午後3時52分再開) 56 ◯主査(安達和彦) ただいまから予算特別委員会第1分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,教育委員会に対する質疑を続行いたします。  それでは,向山委員,どうぞ。 57 ◯分科員(向山好一) お疲れのところだと思いますけれども,しばらくまたお付き合いください。6人目ですんで,重複する部分もありますんで,ちょっと観点変えて質問させていただきたいと思います。  まず,第1点目は,ワールドカップについてであります。これも和田委員の方からも質問がありまして,6項目にわたる質問でございましたので,大分重複しとるんですけれども,とにかくきょうであと開催まで81日と,もう3カ月を切りまして,これからやることというのは,そういう意味では限られているかもしれませんけども,これからやることというのが案外大切なんじゃないかなというふうに思います。  今のところ,経理を含めてそういうハードの部分ね,そういうことにも議論が集中しとるんですけれども,神戸市として,あるいは教育委員会として,今からやるべきことというのは,特にソフトの部分,特に市民の盛り上げ,あるいは神戸市をPRする絶好のチャンスということもございますんで,その点について,これは私も2年前の決算特別委員会のときも質問させていただきましたけれども,まず,全世帯アンケート,あのときにワールドカップに関心あるかという問いに対して,32%しか関心がないと,あるいはボランティアで参加したいかというのは,何と5%やったと。そういう意味で本当に市民が,ワールドカップという,本当にオリンピックをしのぐ一大イベントに,どういうふうにかかわっていくんかということが,ちょっと欠落しとるん違うかということを指摘させていただきまして,今の質問でもいろいろとございました。その中で4月末からフェニックスプラザですね,活用して,そこの中でいろいろとPR館みたいなんをして,市民にいろいろと情報提供したい,あるいは来られた方に対してはおもてなしをしたいということでございますが,特にこのほかの開催市,僕見たわけじゃないですけども,例えば大阪で,長居スタジアムやりますけれども,例えばJR大阪おりたら,すぐ阪急の横にカウントダウンの大きな何というか,デコレーションがあると。あと何日,あと何日というふうに市民にPRしている。おのずと盛り上がってくるというのもあるんですけども,そしたらこのフェニックスプラザで一体どういうふうな内容の運営をされようとしているのか,そしてそれがこの市長がおっしゃるホスピタリティ,それにどういったような貢献をしようとされているのか,恐らくこの三宮周辺でワールドカップに接する一番大きなPRの拠点となるはずですから,そのあたり,どういうことを考えていらっしゃるのか,まずお伺いをしたいと思います。  そして,このワールドカップというのは,ウイングスタジアムで3試合を予定されてます。この会期中は1カ月ですけれども,この会期中含めて,やはりポストワールドカップというか,このことによって神戸市民が何を財産にしていくかと。その後,一体それがどういうふうに活用されていくかという視点も大切でございまして,今,アスリートタウン構想というのもございます。その中では,会場となるウイングスタジアムをそのワールドカップ終わった後は,市民に開放する形にして,そしてこのNPOを含めてそれを運営して,市民がスポーツを親しんでもらうと,そして健康増進につなげていこうということの,そういう構想ございますけども,例えば教育委員会で所管されていらっしゃる体育館,そういうことにもですね,そういった今言ったような概念が転用できないかと。例えば今,体育館なんかは貸すという,あるいは管理の方が主眼になってますけども,NPOが持っている人脈やノウハウなんかを活用して,そこの中での市民活動のいろんなニーズに対する答えができると,あるいはコーチを派遣したり,あるいはそのスポーツ活動のネットワークをうまいことつなげていったり,コーディネートみたいなことができないか。そのあたりをお聞きしたいというふうに思います。  2点目は,総合型地域スポーツクラブについてでございますが,これも若干出ましたが,学校5日制がことしの4月から完全実施されると。それを見越して平成12年度からこれをスタートさせてるわけですけれども,13年度,本年度から県のスポーツクラブ21事業,こういうのを活用して,積極的にクラブを立ち上げていらっしゃると。そしてこの 172校,来年度から 170校になります,校区になりますけども,そこの中で今現在は27校区でそういうクラブが設立されて,活動が始まっているというふうにお聞きしております。  そこでお伺いいたしますけども,その27クラブというのが今,どういう実態になっているのか。いわゆるうまく運営されて,それが地域の子供たちも含めて活用されているかどうか。それが1点。それともう1つは,これが県の事業というのは17年度で終わるということでございますので,あと4年間の事業です。残りの 140校余り,まだ未整備のところはどういったスケジュールで設立されていくのか。特にこれは施設開放あるいはPTA,そして学校の体制,いろんな面で課題が多いと。そしてこの地域に対してありがたいところもあれば,重荷になっていくところもございます。そういうところ,本当,この残ったところをしっかり4年度で完成さすというのは,いろんな困難は予想されると思いますけれども,そのあたりを克服しながら,どうやって全校に展開させていくのか。そのあたりのお考えをお聞きしたいと思います。  次に,図書館の利便性の向上,これも以前に質問させていただきました。このとき,平成13年度の1月,ことしの1月から──失礼,去年の1月から 150万冊の,神戸市の全部の図書館の蔵書がインターネットで検索できると。そして利便性の向上につながるという話を聞きましたけれども,それが自宅にいて,どこに自分の求めている図書があるかどうかということが検索されれるようになったわけですけれども,そのことによって,本当に利便性がどういうふうに上がったんかと。その辺はちょっとこの利用実態というか,そのあたりを含めまして,今の運用の実態についてお伺いをしたい。  それとあわせて,せっかくそういうシステムができたんだったら,今は本当にホームページで全部予約なんかできるような,JRの券も航空券も,すべてそういうふうなシステムになってるわけですけれども,自宅にいながら自分の本がどこにあって,それが予約できて,自分の近くの図書館まで搬送されると。そういうようなシステムが可能であるけれども,以前お聞きしたら,ちょっとプライバシーの関係もあって,今後の検討課題やという話を聞きましたけども,次のステップ,あるいは住基ネットも,もうできるわけですから,そういう行政の電子化,それを1歩進めてそういうふうに自宅にいながら予約できるシステム,これを今,どういう段階まで来てるのか,お伺いしたいというふうに思います。  次に,これもよく,これまでの質問の中で議論されましたけども,学力の低下問題についてお伺いいたします。  この学力といったら,一体何が縮尺なん,尺度なのかということになれば,なかなか難しい問題がございます。しかし,数々のデータから,やはり着実に子供たちの学力が今,落ちてるんじゃないかというような指摘がたくさんございます。午前中の審査で,OECDの結果で,落ちてないというような教育長の答弁もございましたが,保護者たち,親たちにとっての不安というのは全く解消されていない。特にこの4月から新学習指導要領が実施されたら,学習内容は3割も減少すると,削減されるということが,余計に親御さんの不安に拍車がかかっているというのが,今の現状でございます。さらに,ちょっと前の自民党さんのときの議論のときもございましたけども,私立の学校の半分近くが週休2日制を実施しないと──完全実施2日制を実施しないというアンケート調査もございます。これは神戸市で小・中・高の私学でどのぐらいの実施率になるのか。データがあればお答えをいただきたいと思いますが,そういったふうにやはり公立の学校に対する不信感というのが今,大きく芽生えてきまして,私学の学校に流れる,あるいは塾通いがますますふえるということが予想されておりまして,単にゆとり教育を実施するということで,逆に子供たちが塾通いとかして,逆に忙しくなるんじゃないかという指摘もございます。この点についてのご見解,このあたりをお伺いしたいというふうに思います。  そして最後に,これもちょっと最近の新聞で話題というか,大きく報道されておりましたけれども,神戸の中央区の私立の中学校で,先生が結核に発病したと。それによって生徒の97人,先生の3人が強い陽性反応を示して,集団感染している可能性があるというような報道がなされておりましたが,教職員の健康管理について,もう一度確認したいんですけども,特に大阪府はワースト1,そして兵庫県がワースト2というあれですね。今,結核がにわかに大きく社会問題となってクローズアップされてるわけですけれども,特にやっぱり学校の先生というのは子供に感染させるという,大きな影響がございますので,教職員の健康管理,特に結核についてのいろんな対策,これをこの報道を受けてどういうふうに対応されたのか。あるいはこれから対応しようとされていらっしゃるのか。そのあたりをお答えいただきたいというふうに思います。  以上です。 58 ◯木村教育長 まず,体育館の運営の件でございますけれども,今,ワールドカップで私どもいろいろ準備を進めておるんですけれども,そういう中でスポーツNPOといいますか,非常にそこらに協力をいただいております。そういうことからいきますと,やはりこういう人材の活用というのは非常に大事じゃないかなというふうに考えておるところでございます。  体育館の運営,全部が全部貸し館じゃないんですが,自主的なこともやっておりますけれども,やはり指導という面では,ノウハウとか,その辺では今の体育館ではなかなかうまくいってない部分があるんかなというふうに思ってます。中央体育館とか,王子とかいうふうに,ああいう大きなとこは,むしろそういう大会とかいうふうなことが非常に利用率が高いもんですから,それはそういう格好でやるとしても,特に地区体育館といいますか,そういうとこではやはりふだん,市民の皆さんがグループをつくったりして利用をしとるわけですけれども,そこらでの活性化といいますか,技術の向上とか,そういうのは非常に大事じゃないかなというふうに思っております。  まだ具体的というとこまではいかないんですけども,アスリートタウンということで,いろんな総合型地域スポーツクラブとか,進めておるんですが,いわゆるそういうスポーツの機会をふやすと同時に,技術の向上というのも非常に大事だというふうに思ってますので,今,地区体育館につきまして,これはもう内部検討ですけれども,こういうNPO,特に神戸の場合は既にもう2つぐらい,専門のNPOできておりますので,その辺の人材活用なりというのができないかなということで,今,内部検討を進めております。  一方で,これも予算でお願いしておりますけれども,人材バンクというふうな格好で,これもNPO等にもご協力いただくというようなことでやっておるわけですけれども,これからはやはり特にこの地区体育館につきましては,運営のノウハウといいますか,技術指導とかも含めまして,建物の管理は別にしまして,運営のノウハウについては,やはりNPOとの共同というか,そういうのが要るんじゃないかというふうなことで,内部的に研究しておるところでございますけれども,将来は,できたらそういう方向で持っていきたいというふうに考えておるところでございます。  それから,学力問題ですが,おっしゃるように学力というのは何かというのは,非常に難しい面があろうかと思います。午前中の議論でもありましたけども,やはり何か知識を覚えるだけが学力かどうかというふうな問題もありまして,今,来年度から始まろうとしているのは,実は平成8年の中教審の答申に基づいて,ゆとりの中で子供たちが自分から意欲を持って勉強すると,あるいは調べものをするというふうな方向での学校教育ということで答申があってなされておるわけでございまして,そういうのがこれからの新しい方向というふうなことになろうかなというふうに思います。  ただ,保護者の皆さんは,やはり内容が30%減るということで,非常に不安にも感じてますし,また一方で私学の方は,いわゆる公立を追い抜こうというか,そこまで言うたらちょっと失礼ですけども,やはり2日制を導入しないというのが兵庫県下でも中学校で45.2%,それから高等学校で42.3%ぐらい,大体半分近くが土曜日もやりますというふうなことになっております。  私ども,来年の4月からの新しい教育ということで,去年の4月ごろですか,これからの新学習指導要領についての,学校がこういうふうに変わりますというふうなことを保護者全員にパンフレットのようなものをつくってお知らせしたんですけれども,やはりその辺の理解というのは,これからも非常に必要だろうと思います。と同時に,午前中も申しましたように,やはり基礎・基本とか,目に見える形でそういう不安を払拭するような教育活動というのは,非常に大事だろうというふうに思います。  ゆとりと言いながら,それが塾通いにつながるんじゃないかというようなことのご質問ございましたけれども,やはりそういう心配もありますので,その辺は私どもとしてもそういう塾通いしなくても,学力つきますよというふうな教育をしていく必要があると思いますし,ある大学の先生が,この中教審のときに,専門委員として入っておられたようですけれども,結局体験なしに覚えた知識というのは,すぐ忘れてしまうと。やはり体験とか,自分の興味とかで覚えた知識というのは身についておるというふうなことで,こういう方向になったというような話もありますので,やはりそういうふうなことをご理解いただくというふうなことも要るんかなというふうに思います。  いずれにしましても,保護者にとりましては子供の教育というのは非常に大事でありますし,一方でこういうふうな大きな変革ということですから,それぞれ不信感のないような取り組みが要るのではないかなというふうに考えておるところでございます。  あとはそれぞれ部長の方から。 59 ◯南野教育委員会事務局ワールドカップ推進室長 私の方から,ワールドカップの関連,お答え申し上げます。  まず,これからやるべきソフトの部分というご質問でございますけれども,1つには,ちょっとご説明いたしましたけれども,やはり市長が提唱されておられます市民応援団活動の推進というのが,これが1つの大きな課題であるというふうに思っております。既にあの周辺4校が応援旗をつくったりとか,いろいろ各国との交流をしたりとかいうふうなことをやっていきました。それを市内の小・中学校に広げていくということ,あるいは産振局と連携しながら,商店街とか,あるいは区と連携しながら,地域でも出場国の応援を呼びかけていくと。そうすることによりまして,非常に参加国というものを身近に感じられることができるということ。それから自分自身がやはり参加することによって,自分自身が参加してるという気持ちを持って盛り上げることができるんじゃないかなというふうに思っております。  それからもう1つ,NPOをはじめとする市民団体による盛り上げも,これから重要なことじゃないかなと思っております。実はきのうも第1回スポーツNPOサミットというのが神戸で──ファッションマートで開かれまして,ワールドカップへの取り組みというのがいろいろ議論されました。その中で,例えばNPOが,ワールドカップのときにスポーツ関連のNPOが清掃活動をしようとか,そういうふうなお話もありました。そういうふうな関連での盛り上げ,それから復興記念事業なんかで,KOBEフラワーフレンズクラブというのが生まれてまいりましたけれども,こういうふうなところが手づくりの観光ガイドなんかを作成していくということ。そういう市民団体の,いろんな市民団体,NPOがワールドカップを盛り上げようという形で関与をしていただいております。
     私自身も非常に勉強不足だったんですけれども,やはりNPOというのは,何か我々と協力をするという概念じゃなしに,自分たちでこのワールドカップという1つの目標をつくって,そして自分たちでやっていくんだという気持ちを持って,随分いろいろなことをやっていただいているということをひとつご報告したいなと思います。  それとあと,そのほかでは,例えばイベント関係ですけれども,3月17日にワールドカップのトロフィーがウイングスタジアムに来るとか,それから今,復興記念事業のときに市民の笑顔というのを撮って,そしてポスターにして展示をしたんですけれども,今回もワールドカップを迎える神戸市民の笑顔と,それとメッセージを添えて,そしてポスターの展示をするとか,あるいはこれも3月14日,もうすぐですけれども,スポンサーがそごうで,室内型のサッカーフェアを行うとか,そういうふうなこととか,それから国際課が出場4カ国のいろんな方を招いて,そしてそこの国の文化を勉強しようとかいうふうな催しとかいうふうなこともやるということ。それから4月から8月にかけてサッカーユニホーム展が行われるとかいうふうなことが,今計画されております。恐らくまだまだこれからまた,いろいろこういうイベント関係とか,あるいは市民団体からの呼びかけとか,いろんなものが入ってくるというふうに思っております。  それと,期間中になりましたら,クローズドサーキットいいまして,大型画面でみんなでワールドカップ,競技場の中に入れなかった人が一緒に観戦しようというふうなイベントも計画をいたしております。  非常にこれも放送権を持っている放送権者,非常に厳しくって,自由に,フランス大会のときなんかは自由にできたんですけれども,今回は,例えば会場数とか,放映試合とか,会場の入場者とか,いろんな制限がかかってくるという話が来ております。まだ具体的には来てないんです,決定してないんですけれども,決定次第,一応ワールド記念ホール等を予定をして,そこでやっていきたいなというふうに思っております。  それから,フェニックスプラザの活用の関係でございますけれども,これは我々も非常に重要なものだと考えておりまして,1つは,東遊園地の方でにぎわい広場というのを行うんです。これにつきましては,そこでいろんなサッカー関係のイベントをやったりとか,それからステージを設けて,簡単な音楽を聞いたりとか,あるいは飲食系のブースなんかを出したりとか,本当に気軽に楽しめる屋外型のイベント会場なんですけれども,それに対応して神戸の都心,三宮における来賓された方々へのおもてなしとか,情報発信の拠点ということで,4月下旬からオープンをしたいなというふうに思っております。  一応,フェニックスプラザの機能といたしましては,1つは,インフォメーション機能ということで,すぐ横にハローステーション神戸がありますけれども,そこと連携して,ワールドカップ情報とか,神戸のまち情報を総合的に提供する案内の拠点としたいというふうなこと。それから2番目として情報発信機能で,神戸の観光とか産業とか物産とか,そういうふうなんについての展示とかをやって,そしてPRをしたいなということ。あるいはワールドカップの試合の情報を逐一流していくとか,それから市内のイベント情報の発信とかいうことを考えております。  それから,やっぱり人を集めよう思ったら,楽しくなかったらいけませんので,この室内型のアミューズメントの出店について,公式スポンサーと今協議をしております。例えばどんなものかといいますと,ようパターゴルフいうて,クラブで球打って,ポコンとこう穴に入れるやつありますけど,それを大きな穴にして,ボールを足でけってポンと入れるとか,何かそういうふうな,例えばそんなものですね。そういうふうな室内型のアミューズメント機能,そういうふうなものを備えたいなと思っております。  それから,イベントといたしまして,玄関とか中央ホールで,例えば出場国の民族舞踊とか,あるいはサポーターによる応援合戦とか,そんなこともできないかなと思っております。  それと,やはりこれはフェニックスプラザの機能が移転すると申しましても,やはり復興記念ということの象徴でございますし,それとやはり神戸に復興の支援──お越しになった方に対して復興の支援に対するお礼のメッセージを発信することも重要でございますんで,そういう機能もあわせて持ち出したいなというふうに思っております。  そのほか,出場国からは,自分の国の観光の物産展なんかができない──観光の展示とか,物産展とか,あるいは文化の紹介とか,そういうふうなことができないかなという打診もございます。実は,あくまでこれも予定で,よく予定が変わるんですけども,あしたチュニジアの大使館の方,それから本国の経済担当の方がお越しになって,そしてそういうふうなことができるところをずっと見て回るというふうなお話がございます。一度ご案内したときには,もうあそこのフェニックス館に入った途端に,入り口のところで,期間中,ここを貸してくれと言われましたんで,そういうふうな機能もあわせ持つことができるんじゃないかなと思います。  いずれにしろ,非常に有効な,非常にいい場所にございますので,神戸の発信とか,ホスピタリティの拠点,そういうふうなものに活用していきたいと思っております。  以上でございます。 60 ◯大野教育委員会事務局中央図書館長 中央図書館のインターネット検索及びインターネット予約につきましてお答えさせていただきます。  昨年の1月から,神戸市立のすべての図書館がオンラインで結ばれまして,インターネットであるとか,携帯電話,それから図書館に置いております利用者用のパソコン端末,こういったものから全図書館の蔵書 150万冊が検索できるようになっております。大変好評を博しておりまして,昨年1年間の利用状況につきましては,インターネットのアクセス件数は,年間で49万 6,000件,1日当たりにしますと, 1,370件ぐらいでございます。それからまた図書館に置いております利用者用のパソコン端末でございますが,これ,全館で28台設置いたしておりまして,アクセス件数は1年間で 143万件,1日当たりにしまして 4,940件となっております。この全館オンラインによりまして,大変喜ばれておりまして,貸し出しも若干伸びておりますが,特に所蔵状況,それから貸し出し状況がだれにでもわかるということから,予約貸し出しとそれから他館からの取り寄せ,これが大変増加しております。それぞれ予約貸し出しが年間で17万 2,000件,前年比で 119%,他館からの取り寄せが5万件で,前年比 144%というふうな伸びになっております。  それから,インターネットを利用した予約システムでございますが,このインターネットから予約を行うということになりますと,今,使っております蔵書検索システムとそれから図書館の貸し出しなんかの業務を管理しております業務システムを連結せなあかんわけですが,この業務システムの中には,どこのだれが利用しているのか,だれが,どういった本を借りているのかというふうな個人情報が入っておりますので,これを保護するというために,大変セキュリティの高いシステムの再構築が必要になってくると,こういうことでございますので,次期のシステム開発時に検討したいと,こういうふうに考えております。  以上でございます。 61 ◯岩畔教育委員会事務局社会教育部長 スポーツクラブについてですけれども,まず,ちょっと数字が多くなって恐縮なんですけど,実態を聞かせてくださいということなんで。現在,3月で27クラブができておるんですけども,クラブ員数が 7,253人でございます。  率だけ申し上げますと,一番多いのが小学生が54%になっております。その次が大人で42%,お聞きの中・高生はどうかということなんですが,中学生が3%です。高校生が1%です。小学校を拠点につくっておりますので,立ち上がっておりますので,どうしてもやっぱり小学生と大人が多いのかな,そんな気がしております。  それから,クラブハウスは,13年度で9つのクラブハウスが拠点として整備されてきております。  それから,何をやっておるんかということですけれども,いろんな種目をやっておるんですけど,34種目,それぞれ単体クラブで見ますと,34種目のスポーツがみんなで実施されておるようです。一番多いのは,バレーボールなんですね。これが35部あります。その次が卓球で27部,その次が少年野球で23部,以下グランドゴルフ,サッカーという順番で,上位5がそういった形になっております。  クラブの中の,クラブ員の単体クラブの中の構成なんですけど,子供だけを対象とするいうのがやっぱり70部ぐらいありまして,これが3割──32%ぐらいあります。いわゆる3割以上になっております。大人のみいうのもやっぱり多くて36部──失礼しました。86部で40%,それから要するに世代間交流,多世代を対象とするのが60部ありまして,28%ということで,少なからず子供が参加しておるのが6割を超えておるというような実態がございます。  それで,17年度までの計画で,あと4年しかないけど,27でいいのかということですが,実は12年度から始めまして,学校を通じたりしまして,パンフレット等を配ることによりまして,PRに努めてきたわけですけれども,この総合型のスポーツクラブにつきましては,やっぱり根っこにはそこの地域の方の自発性というのがやっぱり根底にあります。なかなかこちら側から強引にというわけにもまいりませんので,スポーツクラブを立ち上げようという地域の方の機運というんですかね。そういった盛り上がりというのを一番大事にしたいなという考え方で進めております。2年たちまして,実はこの2月から3月にかけてすごいふえてきておりますのは,説明会を開いてくださいというニーズいうか,要望がすごく出てまいりまして,14年度では,一応30校の設立を予定しとるんですけれども,既に22校がもう設立したいというめどが立ってきております。恐らく27できることによりまして,そういったスポーツクラブの活動を実際に展開する中で,隣接校なりに情報がどんどん入ってきて,私のとこの学校でもみたいな機運が盛り上がりつつあるのかなと,そういった動きにぜひとも乗っかって,その都度やっぱり地元に出向いていって,説明会を──制度の説明会を開催させていただくと。そういったことを繰り返して,17年度末にはぜひとも小学校区, 172校全部に立ち上げたいなと,そんな気がしております。  それから,結核のお話でございます。一昨年,結核の緊急事態宣言というのがございました。そのこともありまして,保健所をはじめとする関係機関に文書で出しまして,結核予防の啓発を教育委員会でも進めてきております。今回は,3月6日に各学校園長にあて,結核学校内感染の防止についてという文書を発送しております。その中身なんですけども,児童・生徒及び職員の定期検診の徹底,それから体調不良時に早期に受診しなさいと,それから早期に感染患者の発見に努めてくださいと,主な内容はそういった文章でございます。今回については,そういった文書を発送することによって,早期に発見に努めていくということをお願いしてございますけれども,常時の教職員の健康診断というのは,夏休みにですね,地域拠点校を決めまして,巡回車が行きまして実施しております。なかなか機会がなくって,先生方もお忙しいということでございまして,11年度では65%ぐらいの受診率でございました。これではいけないということで,12年度に未受診者──受診できなかった方については,その理由書を提出しなさいと,これを義務としたわけです。理由書の提出を義務化しまして,そのことによって2年間で10%余りの受診率の改善を見まして,一応その巡回車による検診が76%を超えてまいりました。  それともう1つは,他の受診機関で人間ドック等がありますけれども,そういった受診率はどうなんかということを調べてみますと,そういった他の受診機関で受診された方も含めてみますと,現在, 95.85%まで上がってきております。今後,そういった自分のことですので,検診の重要性につきまして周知徹底を図るとともに,もうちょっと受診しやすい体制の改善みたいなことにも努めてみたいなというようなことを考えてございます。  以上でございます。 62 ◯分科員(向山好一) まず,ワールドカップについては,もうくどくど申し上げませんけども,とにかく 330億人がテレビで見るというぐらいの,本当にすごいイベントなんで,一生で二度あるようなもんでもございません。今,お答えをいただいたフェニックスプラザというのをですね,本当に一大拠点にして, 150万市民が一生思い出に残るような,そういうまつり感覚も含めて盛り上げるようにお願いしたいということと,クローズドサーキットもお話がありまして,ワールド記念ホールで日本の試合,あるいはウイングスタジアムでやる試合を放映したいということみたいですけども,あれも 4,000人ぐらいでマックスですかね。それであふれる人もたくさんいらっしゃると思いますし,できたらもうちょっと何か工夫して,今,放映権とか,いろんなパテントのことで困難が多いというお話を聞きましたけども,逆にフランスやったら何か自由やったと,結構簡単にできたということがあるんやったら,何で日本できへんのかという疑問もわきますし,できる限りやっぱり市民の皆さんが,試合についても体験できるような,そういうふうにご努力いただけたらというふうに思います。  次,総合型地域スポーツクラブに関しても,今,残りの 140校のこともございましたし,逆に質問でも申しましたけども,できやすいところが先行したんじゃないかと。やっぱり残っとるところというのは,なかなかこう,盛り上げも含めて,ちょっと時間がかかるんじゃないかというところが,だんだん残ってくると思いますので,そういう種まきというか,そういうのを充実させていただきたいという要望を申し上げたいのと,あと答弁で今,中学校の参加者というんですか,それが3%にとどまっているというお答えがございました。この新学習指導要領によりましたら,クラブ活動も中学校では原則廃止ということにも聞いてますし,あるいは部活動も教職員の高齢化と,特に中学校の場合は少子化というのも相まって,部活動が困難になっているというところも最近たくさん出てきているということも聞いてます。今,教育委員会の来年度からの施策の中でも,ブロック校方式というのが新たに出てきておりまして,やはり単独でできないところも集めて部活動をやっていこうかという,その,どっちか言うたら安易な考え方でありますと言いたいんですけども,特にやっぱりほかの中学校に行く生徒の心境になりましたら,やはりなかなか抵抗感あると。そのぐらいやったら,もうやめるわというのが通常多いんじゃないかと思いますし,単に集めてスケールが1つまとまったら,ブロック拠点やというのじゃなくて,何らかのやっぱり工夫が要るんじゃないかと。そのブロック方式の運営について,コメントあれば伺いたいのと,その今の地域スポーツクラブ,これをもうちょっと発展させて,今の部活動,中学校の部活動の困難なところを,何かこれを活用することによって,それを克服できないか。そのあたりをまたお答えいただきたいというふうに思います。  それと,学力低下,これも本当,この客観的な判断というのもいろいろ見方によっては違うと。今のOECDのやつを,学力低下してへんといえども,何かもうちょっと詳しく調べたら,国立教育研究所が調べたところによったら,数学は9年間で10ポイント正解率が下がっておるというような,そういうような分析もございます。あるいは,結構自由にやれる大学なんかでは,何ですか,本で少数やら分数がわからない大学生というのは,そういう本が出て,ショッキングを与えたこともございます。そういうことを考えたら,やはり学力低下というのは非常に由々しき問題ちゃうかなと。報道だけの話かもしれへんけど,円周率は3やとか,台形とか二次方程式は教えへんとか,そういうのを聞いたら,やはり親としては,物すごい心配になります。こいつ,ほんまに公立の学校に行かせて大丈夫なんかというふうに思うのは,これは当たり前の感覚でございまして,一方で総合的な学習の時間とか,中学校では70時間ぐらいの選択の幅ができるとか,そういう新たな学習内容が加わるわけですから,知識偏重はだめやけども,そういう知識をもっと知りたいというふうに思ってる生徒に対する権利というのも保障しなければいけませんので,その辺の総合的な学習時間とか,そういう新しい授業カリキュラムを活用して,そういう学力低下──懸念されるその低下の対策を何か考えていらっしゃらないのか。そのこともお聞きしたいと思います。  最後,教職員の健康管理について,今お答えがございましたが,教育長もご存じのとおり,結核というのは,空気感染すると。そして発病したら,隔離という表現は悪いかもしれませんけど,接触をできるだけ避けるような療法をしなければいけない。それも長期療養になるということなんで,特に小さい子供,僕の友人も結核にかかって2年間,学校を休まざるを得なかった。それがずっと一生,やっぱり尾を引いてるということもございまして,やっぱり子供の人生にごっつい影響を与えるような病気でございますので,未然にやっぱり防ぐということが非常に大切です。特に神戸市は今 650人感染してると。 150万の 650ですから, 2,300人に1人ということは,多いか少ないか,そら議論ありますけども,これがふえてるというか,減ってないという,今の状況を見たらですね,やはりこの学校の,教育現場で先生にうつされたとあったら,泣くに泣けない状況になりますんで,もうちょっと徹底していただきたい。このあたり,コメントあったら,またちょっとお願いしたいと思います。  以上です。 63 ◯木村教育長 まず,中学の部活の話でございますけれども,ご指摘のように,子供は減っておりますので,いわゆる教員の新陳代謝がうまくいかないといいますか,いうことで,高齢化しておると。それから生徒も減っておりますから,どうしてもクラブの数を減らさないかんとかいうふうな現状が今あります。私ども,いろいろ指導員とか派遣とか,あるいは来年度から個人種目でのブロック方式というふうなことを考えておるわけですけれども,日本中体連というところも,15年からですけども,今までは中学校単位でないと大会に出場できなかったわけですけれども,それを合同のチームをつくっても出れるというふうな方向に変えていくようでございます。ですから,それも1つは見守っていきたいというふうに思いますけども,ブロック方式,今回は個人種目ということですから,まだどういいますか,よそに行ってというのもある程度はまだいいかわかりませんけれども,それがいわゆるチームということになりますと,やはり生徒に抵抗感があるかもわからないなというふうな気もしております。ですから,こういうのも含めて,これからもう少し突っ込んだ議論をしてですね,していかないかんと思います。  他校も含めて,合同チームをつくってということで,果たして生徒や学校の指導者が,それやったらええなというふうに言うてくれるのかどうかもありますし,そうなってくると,もっとほかの方法というのも考えていく必要があると思います。中学校の部活というのは,非常に教育上も大事なんがありますし,生徒にとりましてもウエートが非常に高いということですから,今回だけの対策とか,あるいは今まで取り組んできた対策とかいうだけでは,なかなかうまくいかない部分があるんじゃないかなというふうに思います。  それで,地域スポーツクラブを活用してはどうかというご提案ございましたけれども,1つは,地域スポーツクラブは,小学校単位でやっているということが1つと,それからほとんどが,いわゆる土・日にやっておるんですね。若干,幾つかの学校は照明がありまして,夜間もやっておるよということで,若干中学の部活と時間帯が違うとか,あるいは小学校単位と中学校とかいうふうな,そういう物理的な制限もあろうかと思います。それから今やってますのは,やはり小学校と大人を中心ですから,中学ほど専門性を追求するいいますか,そこまでいってないんじゃないかなというふうなこともありまして,現段階ではなかなか難しいかなというふうに思います。文部科学省あたりは,地域スポーツクラブというのは,イギリス──イギリスじゃない,ドイツとか,そういうとこはもう学校の部活とかでなしに,地域でそういう健康,遊ぶ人と,将来,もうプロになるとかいうのも含めてやっとるということで,何かそれを念頭に置いて進めていくということですが,なかなかそこまでいくには相当の年月がかかるんではないかなというふうに思いますので,当面はやはり中学校の部活という中で,今,非常に困ってる部分をどう解決していくかというふうなことを,これから取り組んでいく必要があるんではないかというふうに考えておるところでございます。  それから,学力低下の問題ですけども,いろんなあれが出ておりまして,新聞なんかを見ておりましても,いろんな角度から議論されております。円周率も何で3やというふうな話もありますし,大学でも少数・分数ができない子がおるというふうなこともあります。大学の方での問題というのは,私はむしろそういう大学生,少数とか分数ができないような子でも入学させてるのにむしろ問題があるんじゃないかなと,医学部で生物を専攻してない者がおるいいますけど,それを取っといて,そんなんおかしいやないかというのも変な話じゃないかないう気がしますけども,確かに一方でそういうふうな問題があると思うんです。  今までも議論ありましたけども,やはり教育をしていく中で,理解度に応じて分数のときにわからなくなって,そこから先の算数とか数学がわからなくなった子供とかいうのも現実におるわけですから,そこらはやはりいろんな工夫,授業の工夫というのが1つ要ると思いますし,それからそういうチェックですね,これも大事やないかなというふうに思っております。  今回は,当初に申し上げましたように,中教審の答申を受けて,今までの教育の反省に立って1つは大転換をしてるわけですけれども,例えば学習指導要領1つにとりましても,従前は到達目標ということでやっておったんですが,この前の文部大臣のアピールを見ますと,あれは最低基準やと,もっと頑張れというふうな話もありますし,若干,中央の方でも何か揺れてるような部分というのもあるんじゃないかなというふうに思います。  私どもは,1つにはやはり国の基準があって,それのもとに神戸市の基準をつくってというふうな制約もありますけれども,そういうふうな非常に揺れてる中では必ずしも国の言うとおりというんじゃなしに,神戸のできる範囲では,今の格好で努力をし,また保護者の理解を得るような努力をしていきたいというふうに思います。  それから,結核の問題ですけれども,従前から神戸,大阪というのは都市としての結核率も非常に高うございまして,問題になっております。それから,全体的に見ますと,日本でもこのごろは罹患率が高くなって,死亡率も多くなっているということで,緊急宣言が出ております。そういう中ですから,やはり特に子供にかかりますと,おっしゃるように2年ぐらい治るのにかかるとかいうふうなこともありますし,そんなに深くなくっても,陽性であれば,この前の事件なんかでも2年ぐらいは追跡調査せなあかんということですから,そういう意味ではやはり健康診断,特に教員の健康診断については十分注意していくと。ただ,どう言いますか,開業医の先生が早く見つけてもらわないといけないんですけど,この結核の専門がいないんで,その辺も含めて教員には意識啓発を図ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 64 ◯分科員(向山好一) ありがとうございます。  1点だけ,学力の低下ですけどね。やはり基礎というのは大切で,今の方向というのは間違ってないと思います。しかし,やっぱり理想と現実というのは必ずギャップがありまして,それをどう克服していくかというのが大切な課題やと思いますから,長い──息の長くなるかもしれませんけども,フォローというかね,運営でやっぱり改善していくというか,そういう努力というのをお願いして,質問を終わります。  以上です。 65 ◯主査(安達和彦) ご苦労さまでした。  次に,浦上委員,発言席へどうぞ。 66 ◯分科員(浦上忠文) 4つほどちょっと質問を通告しとったんですが,その前に朝からの議論聞いておりまして,1つだけちょっと確認したいことがあるんで,質問するんですが,30人学級のことなんです。それで──それでといって何ですが,まちづくりや社会をよくしていくための基本は人やと,人づくりやということについては,お互いにみんな認識が一緒だろうと思うんです。そういう人をつくっていくのに,家庭というものがあって,地域というものがあって,そして学校というものがある。家庭はどうかというと,これは皆さん,ようご存じのように,大体の家が,自分の家さえよければ,あるいは最近は団塊の世代が甘やかし過ぎたのか,団塊ジュニアの子供に至っては,もうつらいことはさせん方がええんやとか,悲しい物語なんか見せん方がええんやとか,そんな時代になっとるわけです。そんなら,地域の方はどうかというと,中に熱心な人おりますが,あの,曽野綾子さんぐらいハードな人でさえ,都市の土地の高いのは,魂の自由代だと──自由代,フリー代ですよ。好きなことをやって,1人で生きていけるから,都市は値段が高くて,それがいいんやいうようなことを言って,地域のことが,地域の人がみんな子供見ようという,そういう時代には,なかなかこれも難しいやろうなと。  私,小学校のPTAの会長しとったから,よくわかるんですが,最後の,世の中の最後のとりでみたいなんが学校やないかなと。それで,仕組みやシステムとして,まだまだ改善できる,みんなが立ち入っていける余地があるのが学校やないかなと。しかし,その学校に来てる生徒というものは,児童というものは,多分教育長も私も似たような年代ですから,昭和35年ぐらいまでの日本の暮らしというものは,縄文時代とそう変わらんわけですね。牧歌的ですわ。35年にいろんな日本の農村なんかでも,プロパンガスやスクーターみたいなんが入ってきて,エネルギーが変わり,大体牛や馬が川原につながれてたのがおらんようになるのが,大体昭和30年代後半から40年ぐらい。牧歌的な時代で,いやいや,生きとるだけでもありがたいというふうな気持ちを持って学校に来てたんです。それが,この前,国の教育改革国民会議の分科会の委員長か何かしてはったと思うんですが,山折京都造形美術大学か芸術大学の総長に言わせたら,もう今や,子供たちは野生化してるんやと。例えばアメリカで心理学者が,50人ぐらいの子供をつかまえて,ごはんを食べて排便するだけで暮らせといったら,だんだんみんながけんかをするようになって,最後はなぐり合いが始まったと。そういう状況に置かれているのが,今の子供たちやないかと。だから,何が言いたいかといいますと,牧歌的な子供たちが来てたら,50人でも60人でも学級は成り立つだろうけれども,今や,30人でさえ,本当は難しいんやないかと私は思うわけです。  学力なんか,さっきのちょっと先人の委員とは違うんですけど,学力なんか低下しようが,低下しまいが,私は,私個人はですよ,どっちでもええと思うとるんです。ただ,自分が人間として存在を認めてもらえて,そしてその本人が,また相手の人をも認めてあげるというぐらいに育てば,それでええんやないかなと。昔,教員の経験のあった高山委員とも話したことがあるんですが,無理やと,これ。例えていえば,今市会議員が72名おるけれども,これを40人もって担任せえ言うたら務まるかと,ちょっと例がおかしいですけど,それぐらいにそれぞれ個性的というか,独特の,昔みたいに一緒やないんです。それ,ほんなら浦上みたいな生徒がおる。ねえ,これ,桝田みたいな生徒がおる。あと言いませんけど,親しい人の名前で言いますけど,そんなのするのが,今の担任。それを例えば木村さんが担任してるようなもんです。  だから,やっぱりね,私,生徒というのは少ない方がいいんやないか。この前,デンマークにちょっと視察に行ったときに,ベテランの校長先生に,一体理想は何人ですかと言ったら,18人ですと,即座に言いました。何で18人だと言ったら,補欠なしで野球の試合ができるとこう言いました。ディベートができるという,それぐらいやったら,やっと目が届く,家庭とのつながりもできることができる。本当はそうなんじゃないですか。だけど,先ほど教育長,最後何かの折にですね,やるといっても神戸は財政が何やらですからとおっしゃったんですが,ここはもう別に新聞記者がおるわけでも何でもないですから,理想は何ぼやけれども,それはできませんと,そういう言葉が聞きたいと思うんですが,いかがでしょうかというのが1つ目の質問。  本来の質問に返りますが,私,本会議で神戸市立美術館をつくったらどうか,県立近代美術館を譲り受けてもらったらどうかという質問をしたんですが,そのときの答弁では,この近所にある博物館が代用しているという趣旨を言われましたが,博物館というのはどっちかいうと,頭の左脳の方ですよね,知性の方です。絵というものは,右脳の方,いわゆる感性というか,心を育てる方です。何と言いますか,例えば私の前,勤務してた居留地の辺でも,要するにあの辺も,今でいえばファッションの美術館みたいなもんです。ファッションのいろんなショップがあって,それで建物はアートがあって,そして表に出してやる。そしてそこはかとなく住みやすくなって,何となく気持ちのいい空間ができる。そういう意味では,美術館というもの──神戸市立美術館というものがやっぱりあってもいいもんだと思いますし,震災の前にはそういう計画があったようにも聞いてますが,改めてそんなものは要らんとおっしゃっているのか,やっぱり要るけれども,お金がないからできないのか。その辺をお聞かせ願いたいと思います。  2つ目は,先ほども学校の専門の司書教諭の話がありましたけれども,そのときの総務部長のご答弁の中で,国でもつくらんでええとおっしゃっているというような答弁,これ,聞き間違えたんかと思うんですが,国でもつくらんでええと言っておるというふうなことを言われたような気がするんですが,実際,いろんなまちで専門の司書を置いて,いろいろ頑張っておられる自治体もあるように聞いておりますし,せめて何かモデル校をつくるとか,あるいはNPO,ボランティアの人に依頼して,なかなか難しい問題でしょうけど,1歩ずつ,1歩ずつ前進するような取り組みをされたらどうか。これが2つ目の質問です。  3つ目は,非常に地元の質問で申しわけないんですが,学区の自由選択制とバス代の補助についての問題であります。  具体的に,東灘区に渦が森小学校というものがありまして,その大いに南の方に住吉小学校というのがありまして,その線を結ぶ西の方に御影北小学校というものがありまして,そして住吉山手地区の丁目の1丁目・2丁目・3丁目・4丁目・5丁目,そのあたりまでは渦が森地区と大いに高低差がありまして,大方の,とまで言いませんけれども,1丁目・2丁目・3丁目・4丁目あたりの子供たちはバスに乗って通学をしている。お母さん方に聞きますと,何で義務教育やのに,6年間にわたって私たちはそんな負担をせんならんのやと,しかも幼い子供たちは,行きはいいけれども,帰りバスで1人で帰らせて,また住宅街へ歩いて帰ってくるの心配やと,あのエリアだけでもグレーゾーンみたいにして,御影北小学校や住吉小学校に行けるようにしてくれないかと。私は縄文時代の,ある意味住んでますから,そんなもん,歩かんかいとこう言うんですけど,しかし今ごろのお母さん,そういうお母さんですから,浦上さんの話には納得ができないとよく怒られるのでありますが,せめてグレーゾーンにして,選択制にできないかということと,それとバス代の補助みたいなんができないかと。神戸市内でどれぐらいの人がバスに乗って学校に行ってるのか。その辺もちょっとお聞かせ願えたらありがたいと思います。  4つ目は,六甲アイランド高校のグラウンドについてでありますが,これは初め,ここは仮設のグラウンドやというところが,本設になって,本設の横にマンションがあって,マンションの人たちが,約束が違うじゃないかと怒っておられたんですが,ちゃんとした説明をされたのかどうか。その,もともと本設にすると言った横にも,またこれ福祉施設ができて,今さら戻すわけにはいかんでしょうけれども,周辺の住民にもうちょっと説明されたらどうかということが1つと,あとグラウンドの砂ぼこりや騒音対策──騒音対策といっても,生徒たちの運動のときの声ですよね。特に夕暮れから遅くまで,わあわあ,わあわあやっとるのがうるさい。日曜日もうるさい。これ,私も中学校,高校と野球をしておりましたから,本当にあのころは意味もなく,いこうぜ,いこうぜと声を出していると。でも,よく考えてみたら,アメリカの大リーガーが練習するのに,あんな声を出すかなと。あれも多分,中等野球が始まってからの,広島商業やとか,中京やとか,そういうとこの伝統によって,いこうぜ,いこうぜと意味もなく,声を出してないとレギュラーになれんぐらいの精神的な野球を経験してきたわけですが,あれほど騒がなクラブ活動いうのはできんもんかなと。その辺についても,ちょっとご意見をお聞かせ願いたい。 67 ◯木村教育長 まず,30人学級の件でございますけれども,ずっとご答弁申し上げましたように,私は単純に30人学級ということよりは,その教科とか,あるいは学校の事情とか,生徒の事情によって弾力的な学級編制ができる方がいいというふうに思ってますので,30人学級で何人がいいけどもというふうなことになりますと,今申しましたような格好で考えております。  学校の中では,子供たちの事情で,いわゆる少人数学級でする場合がいい場合もあるでしょうし,あるいは子供たちの理解度に応じてやる場合もいいでしょうし,それはその都度,現状が違ってくるというふうに思っております。  おっしゃるように,戦後,どう言いますか,都市化という中で,核家族化というのが進んでおりますので,その中で,いわゆる親から親への継承というのができてなかったと思います。そのために,団塊の世代の子からずっと,随分変わってきております。それがいいか悪いかは別にしまして,やはりそういうのが,もし,どう言いますか,昔的な,あるいは地域なり,家族なりを大事にするのが人間としていいというふうなことになれば,これがもう少しそっちへ戻るためには,また50年ぐらいかかるだろうと思います。やはり昔から人をつくるには 100年といいましたけれども,ある意味ではそれが正しいんじゃないかなというふうな気がしております。  それから,美術館の件でございますけれども,これは本会議の方で助役の方からお答えをしておったと思いますが,1つは,教育委員会として申し上げる前に,ちょっと前提として申し上げたいと思いますけれども,昭和50年代に,それまではほとんどのとこが,いわゆる文化行政,文化財行政,全部教育委員会がやってたわけです。50年代に,やっぱり文化行政は市長部局で,あるいは知事部局でというふうな流れができまして,神戸の場合は57年に文化行政全般については市長部局,具体的には市民局が今所管していると思うんです。ですから,そういうことになっておりますので,神戸市として小磯美術館持っておりますけれども,指定都市でああいう特定の美術館じゃなしに,もっと一般的な美術館を持つべきか持たざるべきかというふうな議論になると,ちょっと教育委員会じゃなしに,そちらの方で聞いていただいた方がいいんじゃないかなというふうに思います。  おっしゃるように,日本では美術館というのは絵画とか彫刻とか,そういう美術品を収集して展示するのが美術館だと。歴史的な資料とか考古的な資料とか,それが博物館だというのが日本の場合は一般的な区分けではないかなと思います。ただ,学芸員等に聞きますと,もうヨーロッパなんかでは,そんな区分けいうのは意外と少なくて,博物館で両方やってるというふうなとこもあるんで,なかなかそういう区分けは正しいとは言えませんという話もあります。  神戸の場合は,今の神戸市立博物館というのは,もともと南蛮美術館と考古館というのが一緒になってまして,ですから我々教育委員会としたら,今の博物館なんか完全に先生のおっしゃるような,いわゆる史的な部分での博物館の機能だけだというふうには考えておりません。ただ,そしたら高級な美術を収集してるかというと,決してそうじゃありませんけども,神戸で名を上げた方の美術とかいうのは何ぼか収集しておりまして,常時展示とかいうのをやっております。実際にルーブルとかオルセーとか,そういう美術展もやっておりますし,そういう意味では私どもとしてはそれを兼ね備えたような格好でやっておるという理解でおります。  教育委員会として,そしたらこれからどうなるんだということになりますと,私どもとしては,もし教育委員会が新しい美術館をつくるんかどうかというふうな判断を,今,答えとしてということになれば,ちょうど博物館の上が空いてますので,私どもは博物館を充実する形で何かやりたいなというふうには思っているところでございます。  それから,校区の関係で,自由化についてはもういろいろ申し上げておりますので,グレーゾーンができないかということでございます。今の校区というのは,東灘の場合,全体的にうまく見直せるかどうかというのはあるんです。というのは,まだなかなか子供の数が減ってない。渦が森ぐらいは減少してますけども,ほかの地域,垂水なんか随分減少してます。非常に過密化の中で学校をつくっていったもんですから,ある意味では地域のコミュニティとは違った格好で校区を設定せざるを得ないとか,そういうふうなことでいびつになっているとこというのは幾つかございます。ある程度そういう余裕が出てきたときに直せるものなら,これはもう地域の皆さんと話をして,合意の上で直さないといけないと思いますけれども,していきたいなというふうには思っています。  グレーゾーンといいますか,これについては,今までもあんまり,一部つくったときに,こっちへ行ってくれ言うて,嫌やというふうな感じありまして,どちらでもいいような地域はあるんですけども,基本的にそういうのがいいのかどうかというのは自由化といいますか,そんな中で1つは検討していく課題ではないかなと。ですから今すぐグレーゾーンというふうな格好の答えは,ちょっと難しいと思ってます。  バスですけども,これはもう学校がバス利用を認めているという格好で,あとは学校から提出された資料で,小学校で14校,中学校で9校,主として西・北神なんかどうしても多いわけですけれども,全部で23校しております。人数にしますと,小学校で 690,中学校で 533人ということです。中学校の場合はバスじゃなしに,もう自転車で行きなさいとかいうふうなことをしてますので。バス代ですけれども,基本的には,バス代はご父兄でご負担いただきたいということで,唯一例外は六甲山小学校から鷹匠中学に来る生徒については,従前から負担をしております。  以上でございます。 68 ◯町本教育委員会事務局総務部長 司書教諭の件でございますが,午前中もお話申し上げましたけども,学校図書館法の改正で,とにかく平成15年度から12学級以上の学校については司書教諭を置きなさいという改正がありますが,ただ,文部科学省の見解ですね,今のところ,そういうことであるから,要するに専任の司書教諭を置くと,定数化をするという制度はまだできていないんです。という意味のことでございます。  そんなことで,神戸市の場合は,定数上ちょうだいをしておりませんので,講習会をしまして,兼務いう格好でやっております。ただ,司書教諭だけではなかなか対応できないことがございますので,ちょっと申しましたように,いろんな方にボランティアとして来てもらっております。そんなような格好で子供たちの読書教育の推進を進めたいと思っておりますし,12年度,13年度で読み聞かせびと養成講座というものをやりまして,今, 239名の方がその講習を受けてもらっております。そういった方たちが学校へ来ていただいて,そういうふうな子供たちに接していただいたりするようなこととか,こういったような講習会を平成14年度も続けていきたいというふうなことで,子供のそういうふうな読書活動の推進に支援をしていきたいと,こういうふうに考えております。 69 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 六甲アイランド高校のグラウンドの件についてでございますが,六甲アイランド高校のグラウンドにつきましては,当初,校舎北側の土地を予定をしておりましたが,六甲アイランド高校が建設されましたときには,まだ仮設住宅が建っておりましたので,撤去されるまでの間,その東側の用地を仮設グラウンドとして利用をいたしておりました。昨年度,仮設住宅が撤去された時点で,再度港湾整備局と協議を行いました。その際,AOIAの撤去等,震災前とはかなり異なった状況が生じたことから,六甲アイランドの新たなまちづくりが求められていると,こういう考え方も含めまして,教育委員会としても今後のまちづくりに協力していくために,現在の仮設グラウンドを本設化すると,そういうことを港湾整備局と協議をいたしました。当初,周辺住民にとっては,大変唐突な話であり,また私どもの説明不足もございまして,一部住民には本設化の理解が十分に得られたとは言えない状況でございましたが,昨年度夏以降,港湾整備局とともに半年余りにわたって本設化の経緯,あるいはグラウンドの再整備の方法等について話し合いを続けさせていただいております。その結果,現在では周辺住民から土ぼこり,あるいは騒音,臭気,あるいは景観面等について早急に対策を講じてほしいと,そういう要望をいただいております。これらを踏まえまして,来年度においては必要な対策を講じていく予定でございます。今後,整備の方法につきましては,さらに住民と話し合いを重ねた上で,速やかに対策をとっていきたいと,このように考えております。  なお,部活の騒音につきましては,周辺からそういう苦情をいただきまして,現在では早朝あるいは夜間の練習の自粛等は,周辺に配慮して行うようにということで,そういった早朝・夜間の練習は行わないように指導をしております。  以上でございます。 70 ◯主査(安達和彦) 浦上委員,もう時間が過ぎておりますので,おまとめください。 71 ◯分科員(浦上忠文) あのね,10秒だけ。バスでしか絶対通えへんのに,何で補助ができへんのか,その理由だけちょっと聞かせてくれますか。絶対に歩いて行けませんよ,あそこ。 72 ◯木村教育長 どう言いますかね,バスでだけしか通えないと言いますけども,確かにバスは通ってますからあれですけれども,比較しますと,ほかの地域でもっとバスでしか通えない場所があります。ですから,そういう意味では必ずしも非常に厳しい状況ではないと思います。  それから,基本的にそういう通学まで,いわゆる義務教育だからといって支出をする義務があるかどうかということになりますと,各都市,周辺の市町村を見ておりましても,合併等で,もう学校をつぶしてしまったとかいう場合は別にして,やはり保護者の負担というものが原則になっておりますから,そういう面でご理解をいただきたいというふうに思います。 73 ◯分科員(浦上忠文) 終わります。 74 ◯主査(安達和彦) ご苦労さまでした。  次に,高山委員,発言席へどうぞ。 75 ◯分科員(高山晃一) 10分という限られた時間ですので,2問用意しておりましたけれども,中学校の部活動についてのみお伺いをしたいと思います。  これまでの質疑の中でも,中学校部活動についてお話がありました。私が聞きたいことに関してもお話があったんですけれども,再度お伺いをしたいと思います。  神戸市の中学校の部活動の将来ビジョンをお伺いしたいと思います。私自身の認識としては,部活動というのは,現在は中学校教員が顧問をしたり,指導をしているんだけれども,これは社会体育事業となる過渡的な段階であって,将来は社会体育に移行されるというふうに理解しておりました。教育委員会のご答弁の中でも,現在は非常に生徒指導の一環として重要な位置を占めているというようなお話もあるわけですが,現状としてブロック拠点校だとか,外部指導員というような形で,自分の学校の生徒の生徒指導という枠から少し離れていくといいますか,そういう状況が生まれつつあるのが現状でもあります。  それから,生徒数の減少についてのお話もありましたけれども,これは当然子供の減り方を見れば,将来,それぞれの学校の生徒数が何人くらいになってくるのかというのは,もうシミュレーションでわかりますから,野球とかサッカーが成り立たないというのは,当然だと思います。先ほど教育長の方から,ドイツの状況ですね,学校には部活動がなくてというような話もありました。日本がそういう状況になるには,相当の年月がかかるというようなお話もあったんですけれども,神戸の部活動は一体どういう状況を目指しておられるのか。生徒指導上の位置づけということも絡めて,大体2000何年ごろにはこんな形にしたいとかいうものがお聞きしたい点です。 76 ◯木村教育長 部活動の将来ビジョンというようなお話でございますけれども,1つは,先ほど社会体育なんでというふうな話がありました。かつては,いわゆる部活動というのは,教員の本職じゃないという議論がありまして,日教組と文部省の中で本来は社会体育だと,したがって教員の本職じゃないと。本来ほかの,いわゆる社会体育として民間の指導者とかでやるべきである。ただ,それの整備ができるまでの間は,教員がやりますというふうな,何か覚書のようなものがあったことは事実です。ただ,平成10年に学習指導要領が変わりまして,その中では部活動は教育活動の一環というふうに位置づけられましたので,そういう意味ではもう社会体育とかいうふうなことで,教員は,私らはどう言いますか,本来の仕事じゃないけども,サービスでやっとんだよというふうなことには今はなっておりません。したがいまして,教育の一環という観点でどうするかということで考えていく必要があるんじゃないかというふうに思います。  先ほどもお話申し上げましたように,やはり教員の高齢化というのは,中学校の場合は15年ぐらいしたら,今度は若いぴんぴんしたんばっかしになってですね,と思います。ですからその間,辛抱すればというふうにも思いますけれども,一方で,中学校の生徒数という観点からいけば,今の中学の生徒は平成17~18年ぐらいが一番ボトムになると思います。それから10年ぐらいになるんですかね,前回のベビーブームの,親が子供を生み終わったころになると,今度は減少に転じると思うんです。ですから,やはりそういう意味では,子供の数が減っていくということになると,たくさんのクラブを維持するというのは非常に難しいということになると思いますので,やはり原則として,やはり高齢化,それから少子化というふうな観点で考えていく必要があると思います。  そういう中で,クラブをどう維持していくか。今回,拠点方式というのを考えてますし,また日本中体連は,合同方式というのも考えてますけども,それだけでいいのか。極端には,クラブについては何ぼかの学校がグループになって,お互いに,うちはこれをする,あんたとこはこれするいうような格好で選ぶようになるのか。まだちょっと見通しは立ちませんけども,いずれにしても何らかの対策はとっていく必要があると。子供たちにとっては,やはり学校での部活というのは非常に魅力を持ってますから,そういう意味でやはり充実といいますか,後退しないようなことは考えていく必要あるんじゃないかなと。  それから,一方で例えばリトルリーグとか,このごろ甲子園に出てくる子いうのは,ほとんどリトルリーグ出身で,中学校出身がむしろ少ない状況です。ですから,リトルリーグとかサッカーとか,プロの選手ができるようなとこは,逆にそういうクラブチーム的な部分が発達していくんじゃないかなと。ですからそこらの辺は,ある程度すみ分けといいますか,いうふうなんが進んでいくのではないかなと。ただ,先ほども申しましたように,今,私どもが取り組んでいる総合型地域スポーツクラブという中では,そう簡単にそこまでいかんのじゃないかなと。そんなようなことで,全然ビジョンを語ったいうことにはなりませんけども,ひとつそういうふうに思ってますので,よろしくお願いします。 77 ◯分科員(高山晃一) ありがとうございました。  それで,もう1点だけちょっとお伺いしたいのは,非常に生徒たちも部活に対する期待が大きいけれども,現実として,本当に一番やりたいクラブがあるのかというたら,なかなかない。そういう状況,これからますますふえていくというのが現実だと思うんですね。  そんな中で,先日も常任委員会の中で,有馬中学校が来年度の部活動はこんだけですよというふうなことを発表したりというようなことがありまして,例えば学校側が種目を限定して,先生が指導するというような形というのは,ちょっともうそろそろ,現状としてはちょっと管理的で固いんじゃないかな。もうちょっと,本当に生徒がしたい活動ができるような,先ほどおっしゃったようなリトルリーグとか,格好で対応するだけじゃなくて,活動の場を生徒が求めて,外へ出かけるということがもうちょっと柔軟にできるような状況が必要ではないかなと思うんですけれども,いかがですか。 78 ◯木村教育長 今,外部指導員というのをしてますけれども,毎日ではありませんし,現実問題として毎日,非常に安いお金でいうのはなかなか難しいと思います。高校なんかで,かつてのそこの野球をしていた人が,商売をしておって,かわりに監督してとかいうふうな場合ありますけども,少ないと思います。そういう意味で,リトルリーグの話しましたけれども,若干今の学校の中では,やはり部活を教えるということと,それから古い考え方かもわかりませんけれども,やはり生徒指導的な部分というのも,まだ学校の先生方,頭の隅には残っておると思います。ですから,ここでサッカーチームがないんで,少し遠いけれども,そこに行ってサッカークラブに入りたいという場合に,そうすんなりうん言うてるかどうかということになると,ご指摘のような部分があろうかと思います。ですから,そこらは現場の先生方で,これはもう我々の指導とか,あるいは話し合いの範囲に入ると思いますけれども,できるだけ子供たちがしたいスポーツをするというふうな観点に立てば,ご指摘のようなことも考慮に入れながら,これからやっていきたいというふうに思います。 79 ◯分科員(高山晃一) 終わります。 80 ◯主査(安達和彦) ご苦労さまでございました。  以上で,教育委員会関係の質疑は終了いたしました。当局,どうもご苦労さまでございました。 81 ◯主査(安達和彦) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,あさって3月13日午前10時より,28階第4委員会室において,外国語大学,行政委員会及び市民局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日は,これをもって閉会いたします。   (午後5時17分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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