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  1. 神戸市議会 2002-03-11
    開催日:2002-03-11 平成14年予算特別委員会第3分科会〔14年度予算〕(建設局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時5分開会) ◯主査(白井洋二) おはようございます。ただいまから予算特別委員会第3分科会を開会いたします。  なお,午後3時から阪神水道企業団神戸市側分科会が開かれるため,関係委員が中途退席されますので,ご了承願います。 (建設局) 2 ◯主査(白井洋二) それでは,日程によりまして,建設局関係の審査を行います。  当局におかれては,説明・答弁とも簡明にお願いします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構でございます。 3 ◯安藤建設局長 おはようございます。ありがとうございます。  ただいまから,建設局所管の平成14年度当初予算案及び平成14年度予算関連議案等につきまして,ご説明を申し上げます。  委員,お手元資料の平成14年度予算説明書の1ページをお開きください。上段に予算の総括事項を掲げております。  震災から7年が経過し,震災復興は全体として進みつつありますが,安定した市民生活の再建をはじめ,復興に向けた課題に対し,緊急かつ,よりきめ細かな対応が求められております。  平成14年度は,市政を「市民によるまちの経営」へとかじを取り,市民の知恵と力を結集するとともに,「地域」を重視し,「人が活き,人が育ち,人が集う」魅力あふれる元気なまちづくりを基本として,1人1人の「市民が主役のまち」を含め,5つの柱により,「安心して元気にくらせるまち」の実現に,全力で取り組んでまいります。  7ページをお開きください。建設局所管歳入歳出予算総括表でございます。  建設局全体の歳入予算でございますが, 902億 6,791万円。歳出予算でございます, 1,191億 226万円でございます。  8ページをお開きください。震災関連経費総括表でございますが,歳入予算は 117億 7,262万円,歳出予算は 168億 8,336万円でございます。  9ページに参りまして,通常経費総括表でございます。  歳入予算 784億 9,529万円,歳出予算は 1,022億 1,890万円でございます。  10ページをお開きください。震災関連経費一覧表でございます。  狭隘道路環境整備をはじめ,商店街等活性化事業復興関連道路整備,ライフラインの強化,御崎公園再整備,防災公園等整備,災害に強い下水道の整備などを掲げております。
     11ページに参ります。通常経費一覧表でございますが,道路・公園砂防・河川及び下水道事業など,従来より進めてまいりました事業の整備費や管理運営経費を掲げております。  それでは以下,予算の内容につきまして,一般会計の歳入から順次ご説明を申し上げます。  15ページでございます。第12款分担金及負担金は,道路・公園・河川の整備負担金及び開発者負担金収入でございます。第13款使用料及手数料は,道路・河川の占用料,公園の使用料及び屋外広告物の許可等の証紙収入などの手数料収入でございます。  16ページに参ります。第14款国庫支出金は,道路,公園及び河川に係る負担金などでございます。第15款県支出金は,河川改修事業に係る負担金,害虫駆除事業などに係る補助金,及び17ページに参りまして,自然歩道管理に係る委託金でございます。  第16款財産収入でございますが,市有林などの貸地料の財産運用収入,不用道路敷売却代などの財産売払収入及び公園緑地事業等基金の預金利子などの基金収入でございます。第17款寄附金は,公園緑地事業などに対する寄附金でございます。  第18款繰入金は,公園緑地事業などに基金を繰り入れるものでございます。  第20款諸収入は,18ページに参りまして,アスファルト合材売却代の事業収入,公園の整備などに係る受託事業収入,既成宅地防災工事貸付金などの貸付金元利収入及び電気使用料の実費償還金などの雑入でございます。  19ページに参ります。第21款市債,行財政局所管の起債承認見込額でございます。  22ページをお開きください。歳出予算でございますが,第9款土木費,第1項土木総務費では,建設局職員の給料及び諸手当や一般事務経費のほか,水防情報システムの運営経費,宅地等の保全,開発許可に係る経費及び既成宅地防災工事貸付金に係る経費などでございます。  23ページに参りまして,第2項道路橋梁費では,新神戸トンネル有料道路II期整備に伴う道路公社への出資,道路パトロール,放置自転車対策などを行うとともに,表六甲・裏六甲ドライブウェイを神戸市道路公社から引き継ぎ,料金を無料化いたします。さらに,街灯の維持管理及び民間防犯灯,私道舗装等に対する助成などを実施してまいります。  24ページをお開きください。第3項道路橋梁整備費では,南北広域交通軸をはじめ,神戸市の格子状道路網を充実させるとともに,利用者の視点に立った道づくりを目指して,道路計画調査を行い,次期道路整備計画を検討してまいります。特に,みちづくり懇談会における市民や利用者からの意見を取り入れ,市民が主役となる道づくりを展開してまいります。また,本州四国連絡橋公団に対する出資を行います。  次に,災害に強い都市づくりを進めるために,道路改良では,国道28号や東灘芦屋線などの道路整備,長田楠日尾線加納町工区などの電線共同溝整備を進めるとともに,有馬温泉中心街の交通混雑を緩和するため,新たにバイパス等の整備に着手するほか,国道2号など,国の直轄道路事業費の一部を負担いたします。  25ページに参ります。道路の舗装新設を進めるとともに,道路改修では,側溝の整備などを行い,適正な維持管理を行ってまいります。  次に,交通安全施設では,三木三田線等における歩道・自転車歩行者道の整備や,旧西国街道等のプロムナード化を実施いたします。  また,交通バリアフリー法対策として,駅等の旅客施設と公共施設間の道路のバリアフリーに関する事業計画を策定するとともに,市街地を中心にバリアフリー化を実施してまいります。  ハートフルロード整備事業では,市民と一体となり,交通安全総点検を実施し,歩道の段差解消,点字ブロックの設置などを行い,歩行者に優しい道づくりを進めてまいります。  26ページに参ります。第4項公園緑地費では,公園・花壇・街路樹などの維持管理を行います。  27ページに参りまして,第5項公園緑地整備費では,妙法寺川左岸公園など,震災復興土地区画整理事業区域内の公園において,公共施設管理者負担金による整備を,また,2002FIFAワールドカップの神戸会場となる神戸ウイングスタジアムについて,平成13年10月に1次整備が完了しましたが,引き続きワールドカップ終了後の2次整備及び園地整備を推進し,平成15年春のグランドオープンを目指します。  また,北神戸田園スポーツ公園のCSR施設については,平成14年秋の完成を目指します。さらに,都心部におけるヒートアイランド現象の緩和を目指すため,行政と市民が共同して,総合的な都市緑化に取り組む「神戸モデル」の検討を行います。  次に,みどりの聖域づくりの推進でございますが,緑に恵まれた神戸の自然を守り育て,秩序ある市民利用を図るため,緑地の保全・育成などの施策を進めてまいります。  28ページをお開きください。緑化推進でございますが,緑とともにとわに生き続ける都市,いわゆる緑生都市を目指して,グリーンコウベ作戦を展開し,都市緑化に努め,花と緑あふれる「花のまち神戸」運動を推進してまいります。  29ページでございますが,第6項河川砂防費でございますが,準用河川等の維持管理を行うとともに,河川改修では,高橋川など都市基盤河川改修事業を,また,風呂ノ谷川など準用河川改修事業を実施してまいります。  また,防災活動の拠点として,河川防災ステーションを整備するため,水防センターの整備等を行います。  次に,治山砂防でございますが,震災による地盤の緩みなどの危惧から,国・県と,より密接に連絡・調整を図りながら,自然災害防止事業などを進めるとともに,各建設事務所で土砂災害等危険箇所などの情報を閲覧できるように,WEB配信システムを整備してまいります。  30ページをお開きください。第13款教育費,第11項社会教育費,第6目動物園費では,都市型の総合動物園として社会教育の場,市民の憩いの場を提供し,動物との触れ合いを通して,市民に親しまれる動物園として運営してまいります。また,平成12年度から10年間の予定で実施しております,ジャイアントパンダの日中共同飼育繁殖研究を継続するとともに,老朽化しましたカバ舎等の獣舎を改修してまいります。  31ページに参ります。第14款災害復旧費,第1項災害復旧費は,土木施設等に係る災害復旧費でございます。  32ページをお開きください。債務負担行為は,神戸市道路公社の債務保証や神戸市既成宅地防災工事貸付に係る損失補償などを掲げております。  以上で,一般会計の説明を終わらせていただきます。  引き続き,特別会計に移らせていただきます。  宅地造成事業費でございます。34ページをお開きください。歳入予算のうち,第1款繰入金は,一般会計からの繰入金,第2款繰越金は,前年度からの繰越金,第3款諸収入は,都市基盤整備公団からの受託事業収入等でございます。  36ページに参ります。歳出予算のうち,第1款宅地造成事業費は,都市基盤整備公団からの受託事業として,神戸リサーチパーク建設事業を引き続き進めてまいります。なお,北区藤原台・鹿の子台につきましては平成13年度で,残る上津台・赤松台につきましては,平成14年度で都市基盤整備公団からの受託が終了いたします。  次に,土地先行取得事業費でございますが,40ページをお開きください。  歳入予算の第1款公共用地先行取得事業収入は,当該会計で先行取得した公園予定地を一般会計へ移管することに伴う土地売却収入でございます。  42ページをお開きください。歳出予算の第1款公共用地先行取得事業費は,用地取得のために発行した公債費の元利償還予定額等の繰出金でございます。  次に,駐車場事業費でございますが,44ページをお開きください。  歳入予算のうち,第1款事業収入は,駐車場使用料など,第2款繰入金は,一般会計からの繰入金,第3款繰越金は,前年度からの繰越金でございます。  46ページに参ります。歳出予算のうち,第1款駐車場事業費は,建設局所管の11駐車場の管理経費でございます。また,駐車場利用者の行動範囲を広げ,周辺観光地への回遊性を高めるとともに,市内の道路の交通混雑の解消を目指すため,三宮駐車場及び舞子駅前駐車場に自転車を配置し,駐車場利用者に無料で自転車を貸し出すレンタサイクル実験を行います。  次に,海岸環境整備事業費でございます。50ページに参ります。  歳入予算のうち,第2款財産収入は,舞子地区海岸整備における貸地料,第3款繰入金は,一般会計からの繰入金でございます。  52ページに参ります。歳出予算のうち,第2款舞子地区海岸整備事業費は,公債費の元利償還予定額等の繰出金でございます。  以上で,特別会計の説明を終わらせていただきます。  引き続き,下水道事業会計に移らせていただきます。  53ページからの予算の説明に入らせていただきます前に,まず,経営状況を申し上げますと,従来より経費の削減に努めておりますが,下水道使用料の減少が見込まれること,名谷処理場残存施設の撤去に伴う特別損失を計上したことなどによりまして,平成14年度は,消費税抜きで約23億円の単年度損失,約 236億円の累積損失となる見込みでございます。このように,下水道事業は厳しい経営状況にございますが,一層の内部経営努力により,経営収支の改善に努めてまいります。  次に,予算の内容でございますが,53ページから54ページにかけまして業務の予定量を,55ページは収入支出一覧表を掲げております。  次に,56ページをお開きください。収益的収入及び支出のうち収入でございますが,第1款下水道事業収益,第1項営業収益は,下水道使用料収入,使用料の減免に対する一般会計からの補助金,下水道工事の受託による収入でございます。第2項営業外収益は,預金利子などの受取利息,資本費などに対する一般会計からの補助金,特別の地方債の利子に対する国庫補助金,支払利息に充当するための基金からの繰入金,営業外の諸収入でございます。  57ページに参りまして,支出でございますが,第1款下水道事業費,第1項営業費用は,下水道管渠・処理場・ポンプ場の維持管理費,下水道工事の受託工事費,水洗化促進費,一般管理費及び広報活動費などの業務費,維持管理部門職員の人件費である総係費,減価償却費,資産減耗費でございます。第2項営業外費用は,企業債等の支払利息,消費税納付額,その他営業外の諸費用でございます。第3項特別損失は,固定資産の除却損,第4項は予備費でございます。  58ページに参ります。資本的収入及び支出のうち収入でございますが,第1款資本的収入,第1項企業債,第2項国庫支出金,第3項他会計繰入金は,いずれも建設改良費の財源に充当する収入でございます。第4項財産収入は,基金運用益,土地及び固定資産の売却代を予定いたしております。第5項基金繰入金は,企業債の償還財源とするため基金を処分し,繰り入れるものでございます。第6項雑収入は,開発者からの工事負担金,その他の雑収入でございます。  59ページに参りまして,支出でございますが,第1款資本的支出,第1項建設改良費は処理場・ポンプ場・汚水管渠・雨水管渠の建設費,兵庫県の流域下水道事業に対する建設負担金,施設改良費・建設部門職員の人件費などでございます。第2項基金造成費は,下水道事業基金の造成費でございます。第3項企業債等償還金は,企業債の元金償還金,施設撤去に伴う国庫返還金でございます。第4項は,予備費でございます。  なお,欄外に掲げておりますように,資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額 144億 9,212万円は,当年度分損益勘定留保資金等で補てんするものといたしております。  60ページをお開きください。ここには債務負担行為,企業債,一時借入金,他会計からの補助金,たな卸資産購入限度額を掲げております。  また,61ページから84ページにかけまして,一般会計,特別会計及び下水道事業会計の工事計画表を掲げておりますので,後ほどごらんいただきたいと思います。  なお,別紙といたしまして,地域の力を活かしたまちづくり事業一覧を添付いたしております。これは,市民局の所管事業でございますが,建設局に関連する事業が掲載されておりますので,後ほどごらんいただきたいと存じます。  以上で,建設局所管の平成14年度当初予算の説明を終わらせていただきます。  続きまして,第20号議案から第22号議案までの3件につきまして,密接に関連いたしておりますので一括してご説明を申し上げます。  85ページをお開きください。第20号議案神戸市道路公社が六甲有料道路事業等の変更許可申請をすることに同意する件及び,95ページの第21号議案神戸市道路公社が六甲有料道路,六甲北有料道路及び六甲北有料道路2期を一の道路として料金を徴収するための許可に係る申請をすることに同意する件,並びに 109ページにあります第22号議案神戸市道路公社と共同して同公社の定款の変更の認可の申請をする件につきまして,予算説明書の末尾に差し込んでおります別冊の参考資料に,その概要をまとめておりますので,参考資料に沿ってご説明を申し上げます。  参考資料をごらんいただきたいと思います。  参考資料の1ページをまずごらんください。現在,神戸市道路公社が管理する六甲有料道路,六甲北有料道路及び六甲北有料道路2期のうち,六甲北有料道路及び六甲北有料道路2期につきましては,周辺団地開発,人口定着のおくれ等により,利用台数が伸び悩んでおりまして,これまでも組織の見直し,料金徴収業務委託化などの経費の節減等,経営改善に努めてまいりましたが,償還準備金の積み立てができない状況にあります。この現況を踏まえた将来の収支試算結果が,中段の下の表でございます。徴収期間満了時点で,六甲北有料道路,六甲北有料道路2期あわせて,合計約 260億円の債務が残ると予想され,これら道路を市が引き継ぐ際には,あわせて市が大きな財政負担をこうむることが避けられない情勢にございます。このような事態を回避するため,早期に経営改善策を講じる必要があり,今回,事業の枠組みを変更し,対処しようとするものでございます。  それでは具体的な施策の概要を,議案ごとにご説明を申し上げます。  まず,第20号議案におきまして,第1に,六甲有料道路のうち,表六甲・裏六甲ドライブウェイにつきましては,震災後,低迷が続く六甲・摩耶観光ゾーンへのアクセス強化を図り,活性化の一助とするため,また,道路公社の経営改善策として,本市が引き継ぎ,あわせて無料化を図ろうとするものであります。  第2に,六甲有料道路,六甲北有料道路,六甲北有料道路2期につきましては,既存道路の機能改善として,中国縦貫自動車道や山陽自動車道並びに阪神高速道路北神戸線と接続する重要な幹線道路であり,高度な利用者ニーズに対応するため,各道路の料金所にETCの整備,事故多発地点等の排水性舗装,橋梁の耐震補強の総額で20億 8,000万円の改築事業を実施しようとするものであります。  2ページをごらんください。第21号議案におきましては,第1に,六甲有料道路,六甲北有料道路及び六甲北有料道路2期の3つの道路を一の道路として料金を徴収しようとするものでございます。なお,参考資料の3ページ下段に位置図を掲げておりますので,ご参照いただきたいと思います。  これら3路線は,連続した道路でありまして,かつ利用者の相当程度は共通していることから,一の道路として一体的に管理し,維持管理水準を保とうとするものでございます。  第2に,その料金につきましては,3路線とも基準となる料金の額は変更しておりませんが,利用促進を図るために,新たな料金割引制度を盛り込んでおります。  六甲有料道路につきましては,通行量が少ない時間帯──具体的には午前10時から午後4時,午後10時から午前6時の間につきまして,大型車I,大型車IIを除く車種に対して5割引とする料金割引を実施しようとするものでございます。あわせて,六甲北有料道路,六甲北有料道路2期につきましては,両方の道路を通して通行する,すべての車種の利用者に対して,新たに回数券を発売し,通行料金を1割引として,回数券の割引率と合わせて2割8分以内の割引を行おうとするものでございます。参考資料に,その一例を掲げておりますので,ご参照いただきたいと思います。  第3に,料金の徴収期限につきまして,各有料道路とも現行では換算起算日から30年間でありますが,平成9年4月1日の有料道路整備資金貸付要領の改正によりまして,有料道路の新築または改築に要する費用の償還が40年間に延長されたことを受けまして,この料金の徴収期限を換算起算日から40年間に延長しようとするものであります。既に,第20号議案でご説明いたしました3路線の改築事業を行うことが償還期間延長の前提であり,高規格幹線道路等の自動車専用道路網を形成することが条件とされております。実施開始は,平成14年6月1日を予定いたしております。  3ページをお開きください。第22号議案におきましては,第20号議案と密接に関連いたしますが,六甲有料道路のうち表六甲ドライブウェイである市道神戸六甲有馬線及び裏六甲ドライブウェイであります市道有野六甲線の一部を本市が引き継ぐことに伴い,神戸市道路公社の定款第15条の道路の整備に関する基本計画に明記いたしております管理の区間を変更しようとするものでございます。  なお,同基本計画の変更箇所を下段位置図に図示して掲げておりますので,ご参照いただきたいと存じます。  以上,神戸市道路公社が国土交通大臣に,第20号議案並びに第21号議案に係る許可申請をするに当たり,いずれも道路整備特別措置法第7条の18第1項の規定により,同公社が道路管理者である本市に同意を求めてまいりましたので,同条第2項の規定により,議会の議決を経て,これに同意しようとするものであります。  また,第22号議案に係る定款変更につきましては,地方道路公社法第5条第3項の規定により,同公社から本市に協議がありましたので,同条第6項の規定により,議会の議決を経て,同公社と共同して国土交通大臣に定款変更の認可申請をしようとするものでございます。  以上で,第20号議案から第22号議案の説明を終わらせていただきます。  続きまして,予算説明書本体にお戻りいただきたいと思います。   115ページの第23号議案神戸市道路公社が定款変更の認可申請をすることに同意する件について,ご説明を申し上げます。  本件は,神戸市道路公社が同公社の定款のうち第16条基本財産の額を変更するため,国土交通大臣に定款変更の認可申請をするに当たり,地方道路公社法第5条第5項の規定によりまして,同公社が本市に同意を求めてまいりましたので,同条第6項の規定により,議会の議決を経て,これに同意しようとするものでございます。  同公社の基本財産は,設立団体である神戸市が全額出資することとなっております。今回は,平成14年度の新神戸トンネル有料道路II期事業の事業費の35%に相当する19億 2,500万円を出資することにより,基本財産額を 457億 7,950万円に増額しようとするものでございます。  以上で,第23号議案の説明を終わらせていただきます。  続きまして,第24号議案神戸市下水道事業基金条例の一部を改正する条例の件について,ご説明を申し上げます。  資料の 121ページをお開きください。本件は,地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律が平成14年3月31日に失効することに伴い,水洗化貸し付けのうち特別貸し付けを廃止するに当たり,条例を改正しようとするものでございます。この改正により,水洗化貸し付けは同和地区を対象とする特別貸し付けが廃止され,普通貸し付けに一元化されることとなります。  以上で,第24号議案の説明を終わらせていただきます。  続きまして,第25号議案神戸市自転車等の放置の防止及び自転車駐車場の整備に関する条例の一部を改正する条例の件について,ご説明を申し上げます。   123ページでございます。本件は,新たな自転車駐車場を設置するに当たり,条例を改正しようとするものでございまして, 124ページの別表第1の湊川駅前自転車駐車場の項の一部を改めますとともに,神鉄道場駅前自転車駐車場の項を新たに追加するものでございます。  以上で,第25号議案の説明を終わらせていただきます。  続きまして,平成14年度神戸市一般会計予算──予算第1号議案でございます──のうち緊急地域雇用対策事業について,ご説明を申し上げます。そのうちの建設局関係分について,ご説明を申し上げます。   125ページをお開きください。建設局関係分は1億 443万円でございます。  事業の内容としましては,都市公園におけるユニバーサルデザインの調査を実施するとともに,王子公園来園者整理・誘導等の警備を行うことによって,来園者の安全を確保してまいります。  さらに,都市環境の向上としまして,主要駅周辺の放置自転車等追放事業をはじめ,道路上の張り紙や看板等の撤去,主要交差点及び中央分離帯,河川などの美化活動を行うことによって,まちの美化に努めてまいります。  以上で,平成14年度神戸市一般会計予算のうち緊急地域雇用対策事業建設局関係分についてのご説明を終わらせていただきます。  続きまして,神戸市都市公園条例施行規則の一部改正について,ご説明を申し上げます。  今回の一部改正では,5つの項目を改正いたしておりますので,順次ご説明を申し上げます。   126ページでございます。まず,1点目でございますが,グリーンスタジアム神戸及びサブ球場の管理許可に関するものでございます。  平成14年度より,グリーンスタジアム神戸及びサブ球場の管理運営手法の見直しを行いまして,これまでの財団法人神戸市公園緑化協会への管理委託から,オリックス野球クラブ株式会社へ管理許可することに伴い,規則上の市民利用料金を削除するとともに,新たに管理許可使用料を設定しようとするものでございます。  管理許可と申しますのは,都市公園法の第5条で認められた公園施設特異の制度でありまして,これは管理委託における利用料金制やPFI等と同様に,管理運営に民間運営のノウハウを生かしながら,これまで以上の市民サービスを提供しようとするものでございます。  管理許可に伴い,球場使用料等はオリックスの収入となる一方,日常管理に要する費用は同球団が負担いたします。その中で,オリックスがプロ野球の興行等で培ったノウハウを生かし,アスリートタウンの中核施設としての施策を展開いたします。  一方では,球場使用料については,許可を受けたオリックスが決定することとなりますが,許可後もグリースタジアム神戸は公園施設であり,市民球場であることには変わりありませんので,使用料の改定に当たっては神戸市と事前協議の上,承認を得ること,市民の利用日数について2分の1以上を確保すること,利用受付は既存のあじさいネットを利用することなどを管理許可条件として,市民に対してのサービス低下を防ぎ,逆にサービスの向上を図るように担保いたしております。  管理許可使用料については, 128ページ中ほど,(2)をごらんください。この使用料は,既存の許可使用料との均衡を考慮し,設定いたしております。  引き続き, 128ページ中ほどをごらんください。2点目でございますが,王子公園駐車場の供用時間の変更でございます。  現在,駐車場の供用時間は,王子動物園の供用時間にあわせて,11月から2月の冬期については午後4時30分までとなっておりますが,陸上競技場と他の運動施設が午後5時までとなっておりますので,規則上これに合わせ,整合性を図るものでございます。  なお,現在も他の運動施設の利用時間に合わせ,運用で5時以降も営業しておりますので,市民サービスには変更ございません。   128ページ下段から 129ページ中ほどまでをごらんください。3点目でございます。有料公園の利用促進に関するものでございまして,新しく相楽園,森林植物園,離宮公園の3園共通の年間パスポートを発行いたしまして,新規入園者,リピーターの確保に努め,有料公園の活性化を図ってまいります。あわせて団体割引のうち,1割引の対象人数を現在の30人以上 100人未満から,最小人数を15人以上に変更いたします。これは布引ハーブ園において,輸送手段である新神戸ロープウェーが15人以上となっているため,利用者利便を考慮し,他の3園も含め,4園すべてで引き下げるものでございます。  次に, 129ページの下段をごらんください。4点目でございまして,広告掲出料の新設でございます。これは,大規模運動施設等特定多数の観客を収容する施設について,広告の掲出が認められているところでございますが,現在,常設広告の掲出料は,野球場の外野フェンス等の壁面しか設定されておりませんので,今後の野球場以外の他の公園施設の需要に備え,これを設定し,収入の確保を図ろうとするものでございます。  次に, 130ページをごらんください。最後に5点目でございまして,陸上競技場・体育館の時間利用料金の設定でございます。これらは現在,午前・午後・夜間等数時間単位での料金設定しかされておりませんが,各種スポーツクラブから仕事帰りの夜間の数時間のみ,または,当日の利用者で任意の数時間のみといった要望に対応し,施設の有効利用及び利用者利便を図る観点から新設するものでございます。
     説明申し上げました5点,いずれも利用者負担の増大につながるものではなく,市民サービスの向上,施設の効率的運用を図るものとなっております。  以上で,神戸市都市公園条例施行規則の一部改正についての説明を終わらせていただきます。  以上で,建設局所管の平成14年度当初予算案及び平成14年度予算関連議案等についてのご説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほど,お願い申し上げます。  以上でございます。 4 ◯主査(白井洋二) 当局の説明は終わりました。引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,答弁は簡明にお願いし,適当なものについては担当部課長から答弁されるよう,この際特に申し上げておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,藤本委員,どうぞ。 5 ◯分科員(藤本浩史) それでは,トップバッターでございますけれども,質問をさせていただきたいと思います。  まず,国の税財源が逼迫してる中でですね,道路特定財源の一般財源化──この問題が国政の中で取り上げられておるわけでございますけれども,このガソリン税だとか,あるいはまた一般の道路特定財源を,こういうふうな形にするということにつきましてはですね,神戸市の道路行政に対して,どんな影響が出るのかといったことについての局長の見解を,まずお伺いをしておきたいと思います。  続いてはですね,屋上緑化の問題でございますが,もっぱら最近は,いわゆるヒートアイランド現象といいますか,そういうことで,いろいろと新聞紙上から話題が出ておるわけでございますけれども,これは東京都で既にそういうふうな方向での,行政と住民との話し合いの結果,そういうふうな条例が出てきたというふうにも承っておりますが,先日の新聞でですね,兵庫県もそういう方向に向かっていこうということで,今予算市会での条例化がなされるようでございますけれども,今,局長,説明の中でお話になりましたように,神戸モデルというふうなことを総合的に検討していこうということがあるようでございますが,これとどう整合を持ってやろうとなさっておるのかですね,この点についてもお伺いをしておきたいと思います。  それから次はですね,市街地と比べて調整区域におきましては,大規模公園が非常に少ないという過去の経緯を踏まえて,もう10年以上前になりますけれども,調整区域にも,やっぱり小学校とか中学校以外のグラウンドが欲しいということで,いろいろと政策提案をしたことがございます。おかげでですね,いわゆる都市型大規模公園ということで──いわゆるCCPでございますけれども,西北神の各町に 1.5ヘクタールを超えないという条件のもとでつくっていただいております。しかしこれもですね,まだ西北神全部行き渡っておるわけでございません。ご承知のとおりに,北区では3カ所,西区では4カ所ということで,まだ残っておる部分もかなりあるわけです。財政状況の現況もよくわかっておるわけでございますけれども,いわゆる待っておられる町にとってはですね,やっぱり一日も早く調査費をつけていただくなり,そういう方向に向かって,自分のまちも,そういう広場ができるんだと,子供たちも一緒に利用することができるんだというふうな希望をやっぱり与えてあげる必要があると,こう思うんですが,これの見解,今後の取り組み方,これについてお伺いをしておきたいと思います。  それから次は,放置自転車対策でございますが,さきも議案の中でいろいろ出ておりましたけれども,神戸市内の主要駅ですね,ここに放置自転車が,まだやっぱり目につきます。私,何年か前に,明石駅前の山陽とJRの前に,ずらっと明淡国道まで自転車が何列も並んでおりましてですね,例えば将棋倒しやったら一遍に全部倒れてまうというぐらい,もう数で数えたら数え切れないぐらいな放置自転車があったんですね。あれを駅前整備やられて,明石市が,それで全部なくなりました。きれいになりましたね。そういうことを考えてみるときにですね,例えば西神中央なんかでもそうなんですが,そごうの東とか,あの周辺でですね,西建設局は一生懸命ラジオみたいな小さなもので,マイクを通して違法駐輪の禁止の啓蒙をしておられます。そういう音声が流れておるときは少ないんですが,その間また一緒や──もとのもくあみなんです。これは自転車だけではなしに,単車とか,それからバイクなんかも全部入ってます。きょうもそういうことがございましたけれども,そんなことが流れておっても,やっぱり置く人がございます。かなり,あの駅周辺も整備はされておりますけれどもですね,まだまだそういうモラルの問題とかいろいろございますが,やっぱりパトロールをしていただくなり,そういうことの強化をやっていただかなければならんのではないかなと,こう思っております。そういうことについての見解を承っておきたいと思います。  次は,建設局の,あるいはまた都計もそうですが,いろいろご苦労をいただきまして,大きな道路がつきます。いわゆる街路とか促進事業にはめ込んでいただいた4車線の道路がついてまいりますけれども,こういう中央幹線につながる大きな道路の周辺におきましてですね,違法な利用の仕方ですね。その使用自体に対する違法利用,この辺については目に余るものがあるんですが,ここで営業行為をやられておる事例がたくさんあります。こういったことをですね,市はやっぱり建設局の責任としてパトロールするなり,指導する必要があるんではないかなと,こういうふうに思いますが,例えばですね,これは建設局だけで済む話じゃないかもわかりませんけれども,用途区域とか,そんなこともあるわけですが,そこら企画調整ともですね,あるいは都市計画とも連携を保たれながら,こういった幹線道路沿いの青空営業ですね,こういう不法に占拠をして,造成をして,営業なさっておる,こういうところについての今後の建設局のお考え,こういうことをお聞きをしておきたいと思います。  それから,次は市街化調整区域ですが,これ規制緩和の話について,今ちょっと関連するんですが,お聞きをしておきたいと思います。  県は,先ほど予算県会でございましたか,ちょっと忘れましたけれども,前県会の中で市町にまたがる部分についてはある程度,開発許可権限などを緩和しようという方向に向かわれておりますね。神戸市は宅地規制を窓口にして,非常にがんじがらめで法の番人やということで頑張っておられますけれども,それはありがたいんですが,その地域に必要なものでもやっぱり認めていただけないというふうな実情が,もう何十年も続いております。こういうふうなことで取り締まっていただいたり,あるいはそれが合法であるか,非合法であるかということについて,いろいろ見解をおっしゃって,されることは結構なんですが,やっぱりそのまちにとって必要なものは──業種とか,そんなんありますね。そういうものが立地をすることが可能なような規制緩和ですね,こういうことについて認可事務を取り扱っておられる建設局の考え方をお聞かせいただきたいと思います。  それから次はですね,動物園の機能分担の問題です。私も,まだ議員に──お世話になって間もないころだったと思いますが,宮崎市長時代に本会議で2回ほど,王子動物園の狭隘の中で一生,観光客や市内皆さん方の閲覧に供することはいかがなものかなというふうな,動物愛護の精神も含めてこんな提案をしたことがあるんですが,そのときはまだまだ年老いても,なかなか生殖作用が旺盛であるとか,そんな答弁で終わってしまいました。私ども何かそれ以来,言う機会もなかったんですが,幸い建設局にこういった質問をする機会が与えられましたのでですね,こういう高齢動物をやっぱり亡くなるまで一生コンクリの上で,狭い獣舎の中で飼っておくだけではなしに,やっぱりそれに対しては非常に高価な投薬も必要ですし,またいろんな細心の注意も必要です。動物園の職員の皆さん方も大変苦労なさっておる,こういう実態を,私自身も知っておりますんで,そういうふうなことを考えましたら,できたら農業公園の周辺にでもですね,国有林の残っているところがたくさんございますんで,それを利用してですね,シンガポールのサファリパークじゃございませんけれども,私は第2動物園構想ではないんです。そういうふうな余生をやっぱり自然に近いところで送らせてやれるようなことを考えてみてはどうかなと,こういうことを申し上げておるので,これについてのご見解をお伺いしておきたいと思います。  それから, 175号線でございますけれども,この予算にも直轄道路の予算が37億ですか,計上されてますが, 175号線なかなか玉津──玉津というか明石から,芝崎までは何とか一生懸命に頑張っていただいて,4車線が開通しているわけでございますが,芝崎以北はなかなか前へ行きません。私もこれ20年かかっていろいろお願いしておりますけれども,とにかく,後発の三木とか,小野とか,社とか,西脇とか,こっちの方が皆早いんですよ。全部でき上がっている。三木もこの間でき上がりましたね。芝崎以北だけなかなか前へ行かない。今,明石川の,いわゆる橋ですね。かけかえとかああいうこともやっていただいて,本当に頑張っていただいている姿はわかるんですよ。わかるんです。これ20年かかってもできないというのは,これちょっといかがなものかなという気はするんですが,神戸市も前さばきで,土地のいろんなことでかかわっていただいて,進捗が早まるような方向に向かって,努力をいただいておることはようわかっております。これがですね,やっぱり何とか三木の4車線につないでいただける努力を,建設局の方も国土交通省に対して,何とかそういうお話を鋭意頑張っていただきたいと思うんですが,これらの所見についてお伺いしたいと思います。  それと,ちょっと予算の先ほどの説明の中でございましたけれども,関連するんですが,いわゆる建設局が持っておられる有料道路ですね,これ償還期限が終われば料金を徴収しないというのが,私は常識的に基本ではないかなと,こう思っておるんですが,しかし,何年か前の局の見解で,それは終わっても,後々修繕とか,いろんな新しい道路をつくるとか,そういうことで財源必要やということで,償還が終わった有料道路でも料金を設定していくという方針が出されましたけれども,例えば,西バイなんですね。これは西バイの有料道路料金を徴収されるがためにですね──これ償還期限の問題もございますけれども,その周辺道路が非常に混雑して困るという苦情がたくさんあるわけですね。こういうことについて,どのように見直しをやろうというお気持ちがあるのかどうか,これについてお伺いしておきたいと思います。  それから,次は下水道の問題でございますけれども,未整備地区の整備促進でございます。これは,調整区域は特にそうですけれども,今回の新しい3カ年計画ですか,5カ年計画ですか,これによって大きく前進をするわけでございますが,集落排水はおかげで何とかほとんどが行き渡ってまいりまして,調整区域の住民も,市街地の皆さんと同じような快適な生活を営むことができるところまで至ったわけでございますが,まだやっぱり未整備地区が残っております。特に公共下水接続型のところで難しい部分が残っておるというのが実態ですね。これとですね,それから合併浄化槽でまだ残っておるところいっぱいありますね。これも合併浄化槽でやらなければならない,公共下水道接続型にいかない,そういうふうなところについてはですね,聞きますところによると,まだ対象戸数の50%しかいってないんではないかなというふうなことが言われておりますけれども,こういったことについてお伺いをしておきたいと思います。  それと将来はですね,施行の段階では,これは農水省と,それから所管が違うわけですが,下水道の関係は。しかし,これでき上がって何年か終わったら,そういう設備投資の段階が終わったらですね,私はこれ公共下水道一元化をすることを考えてみてはどうかなと,いろんな方向から考えて。こういうふうに考えておりますけれども,これについての考えをお聞きをしておきたいと思います。  それから,道路の問題で高和志染線ですね,これも三木との行政間協議で何回か問題になっておりまして,もう10年以上になると思いますが,これが一生懸命頑張っていただいておりますけれども,目に見えて進んでおらない,こういう実態がございます。これ非常に,三木側も西神中央につなぐ幹線の路線ということで強いご要望が,この間も行政間協議であったみたいですが──これについての,大体いつごろになったら終わるんか,これが完成するのかというめど,これについてもお伺いしておきたいと思います。  それから,玉津下水処理場の上部に太陽光発電装置が設置されるというふうなことが,この予算の中で出ておりますけれども,聞きますと非常に頑張っていただいて,処理場の汚泥消化槽から発生する消化ガスの有効利用ということで,その施設の電力ですね,それをこの発電によって賄うというふうなことが,原則として考えられておるようでございますけれども,これについてのもうちょっと詳しいお話をいただきたいなと。お聞きするところによりますとですね,関電から買電をするより,何かコストとしては高くなるというふうに言われております。こういったことでありますけれども,こういう状況でございますので,やっぱり施設の有効利用というのは大事でございますし,また,エネルギーもそうでございますが,そういったことを含めて今後の対応をお聞きしておきたいと思います。  以上です。 6 ◯安藤建設局長 それでは,私の方から数点お答え申し上げて,あとは参与,部長の方から順次ご説明を申し上げます。  まず,1点目の道路特定財源のご質問でございますが,神戸市への影響,また今議論されていることについての局長の見解ということでございます。  私の,もちろん考えを申し述べさせていただきますと,この特定財源というのは,委員ご案内のとおりでございまして,これまで地域の生活を支える道路の整備をですね,特に緊急かつ計画的に行うということで設けられた制度でございまして,今まで──もちろん神戸市もそうでございますが,日本全国の各都市の道路整備を支えてきた1つの大きな柱ではないかというように考えております。我が市においても,道路整備に有効に,この財源というのは使ってまいりました。この制度は,利用者のとにかく受益者負担という原則に基づいておりまして,これによって得られた財源というのが,すべて道路整備に充当されるということでございます。  ただ,すべて道路整備と言われましても,最近かなり充当される範囲が広がってまいっておりまして,特に最近では,高齢社会に対するバリアフリー対策とかですね,それからまちづくりであります再開発とか区画整理事業,それから鉄道と道路との連続立体交差事業とかですね,情報ネットワークの形成する電線共同溝の整備,それから道路の沿道環境対策など,いわゆる道路本体というよりも少し違った方向,まちづくり等も含めて,そちらの方にも,この道路特定財源というのは多方面に活用されてまいっておるわけでございます。  このような特定財源の使途の拡大というのは,道路整備に関する幅広い事業に充当するという意味では大変望ましいものである,というふうに私は考えておりまして,ただ,その本来の意義を変えてですね,一般財源化するというのはいかがなものかなというふうに私は考えております。平成13年度の神戸市の道路と街路事業における事業費は 437億円でございますが,その財源として市債とか道路特定財源,その他の財源がございますが,この 437億のうち道路特定財源は 229億円が入っておりまして,我が市にとって貴重な財源となってるわけでございまして,神戸市のような大都市においてはガソリンとか自動車の売上に伴う税負担というのは,他の地域と比較して大きいにもかかわりませず,道路事業に還元される財源の額というのは,小さい。上がってくる税に比例して大きいかというと,そうじゃなくてですね,道路特定財源の配分というのは税負担の割合に見合ってはいない,というふうに数字が出てまいっております。今後の配分を考えますと,きめ細かなまちづくりをしていく,また,特に大都市の問題が今非常にクローズアップされてる中で,都市再生とかをやっていかなきゃならないという中でですね,この大都市の税負担状況,財源状況,道路整備状況などに沿って,国と地方との配分率の変更を行うなど硬直化しない柔軟な対応が必要なんではないかと,私自身は考えております。今後,都市施設の本格的な維持更新の時代を迎えまして,道路利用者が多く,税の負担率の高い神戸市のような,このような大都市において,もっと重点的なこの財源の配分が行われるように国に対して要望をしてまいりたいと,これまで要望してまいりましたが,引き続きこういった声を大きくしてまいりたいというふうに私は考えております。  2番目に,屋上緑化の件についてでございますが,委員ご指摘のとおり,数日前の新聞にも,兵庫県の方で条例化するというようなニュースが出ておりまして,私どもも,この屋上緑化につきましては,ヒートアイランド現象の緩和方策の有力な1つとして,今,スタディーを始めておりまして,東京都とか大阪市,各都市もその方向に向けて既に動いている,また条例化に入っていると。東京都は既に条例化が進んでいるというように聞いております。我が市でも,今年度──13年度ですね,庁内でそういった研究会を催しておりまして,緑生都市研究会という名前をつけておりますが,特に中央区の生田川を中心とする地区をモデル地区といたしまして,この地区は特に──全市の中でも緑化率というのは,中央区,兵庫区,低いものでございますから,また人・車の集まりが多いところでございますから,モデル地区として,将来の緑化の状況,屋上緑化の可能性,そういったものの今ちょっと勉強を進めているところでございまして,14年度はですね,そういった勉強をもとにいたしまして,市民のアイデアや意見を聞くといった,そういった段階に進めてまいりたいと思っております。また,公園緑地審議会等にも諮ってですね,ぜひ条例化に持っていくというようなことで,15年度から実際の制度として展開していくというようなことを考えております。私どもも,この神戸は昭和46年からグリーンコウベ作戦を展開してまいって,随分とおかげで公園面積とか街路樹もふえてまいりましたですけども,区ごとによって,随分とやっぱり偏っているというようなことのご指摘が,ずっと以前から議会の方でもいただいておりますので,特に人口とか,企業の業務地区の集まってる都心部を中心として緑化をしてまいりたい。ただ,その緑化する場所がなかなか限られているということもあって,屋上の緑化など,また民有地の緑化など,あわせて考えてまいりたいというふうに考えております。  神戸モデルというように名前をつけておりまして,神戸の都市の活性化・魅力化のためにですね,ぜひともこういったモデルをつくって,もちろん先にいってる東京や大阪の例もいろいろ参考にさせていただきながら,また兵庫県の条例,これも私ども手元に,もちろんいただいておりまして,神戸市の方での意見も今,県の方に申し上げるような調整を進めているところでございます。  そういうことで,今年度は特に生田川のすぐ東にございます中央小学校の屋上で──これ実はあしたなんですが,屋上緑化を生徒たちも一緒に入っていただいてするようにしておりまして,今月中に完成する予定ですが,こういった屋上緑化の試験的なことも含めてどんどんやっていって,将来もっとヒートアイランド現象の緩和になるようなですね,こういったことを進めてまいりたいというふうに考えております。  それから次は,動物園の件でございますが,これは委員もおっしゃるように,20数年前からも,いろんな方からもご意見いただいておりますし,藤本委員からもいただいております。おっしゃるとおりですね,動物園も非常に高齢化しておりまして,象の諏訪子とか,カバも日本で1~2位の長寿でございまして,これは非常に私どもの動物園の飼育員やら,みんなの努力によるところでございますが,こういった動物をですね,おっしゃるように老人ホームじゃないですけども,そういうとこにちょっと移してやって,もっと伸び伸びとしたというふうにおっしゃっておりますが,非常にありがたいお説だと感じておりますが,高齢の動物とか,また子供を産んで,その子供同様に授乳をさせながらと,そういったことも我々人間にも見せてもらう,また見るというのも,もちろん今の動物園にとっても大事でございまして,高齢の動物と,そういった子供の動物が一緒にすぐ隣り合わせで見れるとかいうのも,来園者にとって非常にいいことではないかと考えております。ただ,おっしゃるような,そういった分園にしてというのはですね,機能としては非常におもしろい,ありがたいご提案だと思いますが,何分今こういった,ちょっと財政の状況でございますので,すぐにはということでございませんので,また将来の問題として考えさせていただきたいというふうに考えております。  それから,国道の 175号でございますが,これは委員が一番ご存じのとおりでございまして,明石の市境から芝崎までの間というのは,これは既に完成しておりますが,問題はそこから北,三木の市境まで9キロメートルほどございますが,ここの神出バイパス,それから平野拡幅といった,このあたりですね。これが事業中でございまして,特に神出バイパスの区間で,広谷地区とか小束野地区が,まだ主に残っているわけでございまして,平成14年度中に用地を取得できる予定になっております。工事については,それにつれて順次進めてまいりたいというふうに考えております。残りの区間について,全面的に着手して,平成17年度ごろの完成を目途に進めていこうと考えております。  なお,宝勢の南側のバイパス部分については交差する道路がありませんで,比較的渋滞が少なかったことから未着手でございますけども──未着手で今まであったわけでございますが,今年度──13年度に地元説明会に入りましたので,これに従って順次用地買収,地元ご協力を得て進めてまいり,工事に入りたいというふうに考えております。  平野町の拡幅区間においても,地元のご協力によりまして用買も随分進みまして,13年度に完了する予定でございます。工事については,平野大橋とか,その取りつけ区間についても残っておりますが,平成16年度ごろの完了を目途に事業を進めてまいりたいと,また,国の方にそういう格好でお願いしている次第でございます。  それから,もう1点,私の方から下水道の整備について申し上げます。特に,委員おっしゃる調整区域の下水道,これもご説明にありましたように,調整区域や農村下水道,それから農業集落排水事業と,あとは合併浄化槽の,こういった3つの手法に分かれておりまして,これを今まで,私どもの神戸市の中では建設局,それから産業振興局,環境局と3つに分かれておりまして,それぞれどの手法で,どの地区をやるんかというのを生活排水処理対策会議というのを,これ庁内で設けておりまして──先ほど申し上げました3局で。平成17年度のそれぞれ整備完了に向けて,この3局が,その工程なり,調整を進めてまいっております。現在もそういうのを会議でもって,今年度,来年度の施行予定等調整を進めてまいっておりまして,おっしゃる農村下水道については,原則として地区内汚水幹線が通過か,また近くを通るという,そういった56地区について整備を行おうということにいたしております。  農村下水でございますが,特に農村下水については,全市の人口普及率,下水は98.1%でございますが,公共下水道でやろうとしているところだけの進捗率で見ますと,もう99.6%いっておりまして,このペースで進めていけば予定どおり17年度末に,全市すべての下水道整備が完了するんではないかなというふうに考えております。委員おっしゃる,将来の公共下水道で,今は農集とか合併浄化槽等々で分けてやっておるが,将来のような維持管理も考えて,公共下水道に統廃合なり,そちらへ持っていくようなことも考えられないかというご指摘でございますが,西区の中でも,いろんな神出町をはじめとして,いわゆる公共下水道の管が近くまで来ているというようなとこもございまして,今,我々の方でも,地元の皆様方の総意が負担金の納入について,ちゃんと合意がとれるかどうかと,そのあたり等も地元に入ってご相談申し上げているところでございますし,他の環境局なり産業振興局とも,その辺については検討も進めておるところでございますが,将来の管理の一元化につきましては,国の制度の違いとか,会計制度の違いが,まだ厳然としてございまして,改築・更新の費用負担等さまざまな問題が将来の問題としてありますので,これはもう少しちょっと課題として残させていただきたいと,このように考えております。  以上でございます。 7 ◯上野建設局総務部長 市街化調整区域等の,特に幹線道路沿いの青空営業といいますか,そういったところで道路の不法占用といいますか,そういった問題等が起こっておるというふうな関係でございますが,この青空営業といいますか,こういったことに関しましては,問題がありますのは,今,委員ご指摘のありました道路,特に歩道なんかの違法な占用といいますか,そういった問題。  それから,もう1点はですね,それに付随する違法な建物,いわゆる市街化調整区域におきましては,本来ならばガソリンスタンドとか,ドライブインとか,こういったことについては開発といいますか,開発の許可が一定の条件のもとで認められるわけでございますが,そういったものでないことに関連して違法なまま,そういった建物を建てられないのに違法な建物を建てている,こういった実態がございます。こういったことにつきましては,従来ならですね,我々職員がパトロールしまして発見し,あるいは住民からの通報,そういったものを得ましてですね,是正指導といいますか,こういったこと,特に建物の違反,これについては是正してくださいよ,あるいは道路の占用に関しても違法な占用してもらっては困ると,こういった指導を行っております。ただ,なお悪質といいますか,こういった是正指導に従わない,こういった方については,例えば先般テレホンクラブ等の問題で是正命令を出し,最後告発までもっていったわけですが,こういった是正命令と,こういった手段がございます。テレホンクラブの場合は,社会的な問題といいますか,議会からも,ぜひ進出を防止しろと,こういった決議もいただき,市長も決意表明したといったことで,告発まで踏み切りましたけれども,そこまではなかなか手段としてとりにくい面もございますが,当面ですね,パトロールを強化して是正をしていくように努めていきたい,こういうふうに考えております。  それから,もう1点でございますが,開発許可の緩和といいますか,こういったことにつきましてでございますが,特に地域に必要なものは可能になるように緩和してはどうかと,こういうお話でございます。この点につきましてはですね,現在でも,その市街化調整区域の住民自身が日常的に必要になるような店とかですね,あるいはガソリンスタンド,あるいはドライブイン,そういったものにつきましてはですね,一定の条件のもとで認められることになってございます。ただ,昨年の5月でございますが,都市計画法の改正がなされました。これは他都市の例でございますが,既存宅地,いわゆる線引き前に既に宅地であったところにつきましては,何ら用途制限もなくて既存宅地として認められているということで,いろんな種類の建物が建築可能になってございます。こういったことに関してですね,むしろ規制緩和といいますか,そのために非常に不調和な建物が乱立するといいますか,そういった他都市の例でございますが,そういった例が見られましてですね,いわゆる市街化調整区域の良好で豊かな自然環境を維持すると,こういった目的をなかなか達成できない面があるというようなことで法改正がなされまして,条例でもって区域を決めて,用途を指定するということが可能なようになってございます。  神戸市の例ではですね,いわゆる既存宅地の確認といった段階でですね,その建物の用途なんかもこういうふうにしてほしいというふうな指導を行ってまいっておりますし,それから神戸市の例では,昭和50年からそういった制度──既存宅地の制度がございますんですが,これに関して確認を受けた件数は25年間で 150件というふうなことで,それほど不合理な状態ということになってございません。  そういったことで,現段階では条例を制定して,いろんなものまで建築できるというところまでもっていくのはいかがかと,こういうことで,現段階では条例化は見送りたいと,こういうふうに考えております。現行の制度でも可能なものはございますので,それにつきましては,一々1件1件,各件ごとにご相談に応じて対応してまいりたいと,こういうふうに考えてます。  以上でございます。 8 ◯片瀬建設局参与 では,道路に関しまして,私の方からご説明します。  まず1点は,放置自転車の問題でございますけれども,いわゆる自転車条例を私どもつくりまして以降ですね,駐輪場の整備,それから禁止区域の設定,それら以外のもののとめられておるものを即時撤去という3点セットで取り組んでまいりまして,ですが,まだまだだなという点で,放置自転車がたくさんございまして,実は平成10年度,自転車でいいますと全駅で 6,500台ぐらいあったというような状況でございました。しかし,これにつきまして11年から緊急地域雇用特別交付金事業というふうなもので,ガードマンを雇いまして,テープだけで言うんじゃなしに,人からとめている人に対して,マナー啓発をするというふうなことも相まったんだと思いますが,13年度10月では 4,000台というふうなことで,かなり減少はいたしておりますけれども,個別の駅で見ますとですね,やはりまだまだいろんな問題点がある駅がございます。こういうことから現在も続けておりますし,14年度につきましても,こういう制度をもってマナーの啓発をして,放置自転車を少なくしてまいりたいと思っております。  西神中央駅の状況でございますけども,かなりたくさんございましたけども,駅にある北側・南側の駐輪場を多少改築しまして,現在,実は 5,200台を超えるものになっておりますけれども,利用状況でいくとですね,まだ60%強というようなところですが,駐輪場はあるのにとめていただけないという悩みを持っております。  実は,この緊急雇用でガードマンを配置しますが,私どもこういう駅を50駅ほど持っておりますのでですね,全駅にするというのは非常に難しいございますけれども,駐輪の状況,それから通勤時間帯の多い場合,買い物に多い場合と,いろいろな特色がございますので,そういうようなところをどういうんですかね,固定した駅だけするんじゃなしに,流動的に回しながら,放置の状況にあわせて,いろんな再配置をしながらマナー啓発をしてまいりたいと思いますし──特に買い物客の方々の本当に一時的なものもございます。こういうのに対してですね,やはり商店街の皆さん方とか,地域の方々とかお話をしながら,どうしていくんかというようなこと,これもご協力を得ながらやってまいりたいと,こういうように思っております。  それから,有料道路の料金徴収期間の件でございますけれども,有料道路につきましては,ご存じのように,国,民間,それから市の出資金というようなことで,借入金をもってきまして築造し,それを料金で返済するという方法をとっておりまして,この借り入れたお金が償還できたとき,または償還期間が──定められた期間が満了したとき,こういうようなときに無料に開放するというような形をとっておりますけども,ただ,長大なトンネルとか橋梁,これについてはトンネル内事故を防ぐためには,やはりそれなりの人を配置しなければなりませんし,それなりの換気とか,照明とか含めまして管理費用が要ります。橋梁についても同様でございます。そういうふうなもの,多額なもの,かかるものにつきましては,償還期間満了後も管理有料というふうなことで,もちろん借金返しの金は済みますから,管理にかかわる費用,そういうようなものについては徴収可能だというふうなことで定められております。  それから,西バイパスの混雑ということでございますが,これも実は西バイパスにつきましては,平成10年の明石海峡大橋完成と同時に,伊川谷まではでき上がったわけでございますけども,まだ残りが 6.9キロメートルほど残っております。用地買収進んでおりまして,今,伊川谷から西神南団地の周辺,多少混雑というような問題もございますが,一般道路としては,国道直轄事業ということで 175号まで事業を行っております。ただ,あの部分については,両方に無料の道路がございまして,真ん中に日本道路公団の有料道路部分があるわけでございます。実は,伊川谷から西につきましてはですね,この有料部分を,最近の道路公団の見直しといろんな議論の中でですね,だれがするかということが決まっていないというふうな状況でございます。  そんな中で,私どもとしては,途中でやめることなくやっていただきたいということをお願いしてますし, 175号完成と同時に,やはりそんなふうなのも要りますし,多少神戸母里線ができましたので,そういうのを分散ということがあるかと思いますけども,やはりこの道路は必要ということでお願いをしてまいりたいと思っております。  それから,最後に高和志染線でございますけども,この道路は,いわゆる西神地域と三木市とを結ぶ,それによって 175号とか,神戸三木線の混雑を解消するとともに,三木の方々に神戸西神ニュータウンなり来ていただいて地下鉄に乗っていただく,短絡路というふうなことで事業にかかっておりまして,神戸市側で 1.5キロメートル,三木市側で1キロメートルございまして,平成9年度から事業着手しております。これまで,約6割ぐらい用地・工事等進捗はいたしておりますけれども,これ新たな道路でございますんで,でき上がらないと使えないというようなことでは困りますので,実は来年度中にはですね,現在,大久保広野線という道路から五百蔵広谷線までの間,約 700メートルでございますけども,この間をとにかく供用して,神出町のこの間の周辺の方々ですね,この方に使っていただく,とにかくつくったものを早く供用するというような形で進めてまいりたいというふうに考えております。  残区間につきましては,ちょっと用地買収について難航しているようなところもございますし,これは三木市さんも同様でございます。連絡調整を十分行いながら,早く三木市との連絡道路が完成するように努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 9 ◯前阪建設局参与 私の方から太陽光──玉津処理場の太陽光発電の関連,それから未利用のエネルギーの今後の利用等について,ご答弁させていただきます。  まず,玉津の太陽光の発電でございますけども,委員ご指摘のとおり,14年度で太陽光発電を行うという予定をしてございました。これは玉津の処理場の送風機棟いうんですか,生物反応槽にエアを送っておる装置の棟屋がございまして,そこの棟屋の最上階に電気室がございまして,夏場温度が45度以上ぐらいの高温に達しておるというような状況でございます。電気設備機器の延命化いうんですか,寿命を延ばすために本来は空調設備ですね──が当然入れる必要があるわけなんですが,何とかこの上屋の──上屋 500平米ほどあるんですが,ここにソーラーパネルを設置いたしまして,室温の低下を図ると同時に,太陽光発電ができないかどうかいうことで,そういう検討して,新年度やる予定をしておるわけなんですが,およそ50キロワットぐらいの発電が可能かなと── 500平米に対して50キロワットぐらいですね,発電が可能かなと試算してございます。コスト的にも空調設備を入れるよりも年間で45万円,わずかでございますが,削減が可能かなという試算でございます。  それから将来,太陽光──本来もっともっと活用すればいいんですが,現在ご案内のとおり,太陽光発電,単価が30円ぐらいというような格好で,関西電力から電気を買う方が,今の段階では安いというようなこともございまして,大体10円程度ぐらいでございます。3倍ぐらい値開きがございます。そういうようなことで,当然業界の方でも太陽光の発電について,鋭意技術開発をなさってございますので,その動向を見ながら,今後安くなってくればですね,どんどんそういうような太陽光発電の活用もやっていきたいなと考えてございます。  それから,消化ガス──未利用の関係でございますけども,下水道,非常に未利用のエネルギーまだまだございまして,例えば消化ガスが当然ございまして,この消化ガスにつきましては,消化ガスを使ったコージェネレーションですね,こんな消化ガスを燃料としてエンジンを動かして,その熱を用いて発電を行う,エンジンで発電を行って,その廃熱を,まださらにほかの用途に使うと。この2つの,要は使う用途が出てくるというようなことで──コージェネレーションというんですが,そういうようなことが当然,将来とも可能でございまして,現在消化ガス──処理場から発生する消化槽の消化ガスですね,これは主としてメタンガスでございますけども,7割ぐらい今現在使っておりまして,3割はほっておるというような実態でございました。何とかこれを 100%使って,下水道事業の,やはり1円でも安くなるような経営の役立ちができないだろうかというようなことを考えてございまして,13年度において,その利用についていろいろ調査をしてまいりました。今後,この消化ガスのコージェネレーションの導入が非常にやはり有利であるというようなことで,例えば玉津の処理場で消化ガスを使った発電をすれば, 300キロワットぐらい,今の発生量からすればですね,それぐらいの発電が可能かなと,それで経費的にも年間 460万ぐらい,やはり経費が削減できるんかなというような試算をしてございまして,そういうようなことで,今後は大量に出る処理場ですね──玉津の処理場とか,垂水の処理場とか,東灘処理場,この3つの処理場でそういうような消化ガスのコージェネレーションをやっていきたいなというようなことを考えております。  以上でございます。 10 ◯谷建設局公園砂防部長 CCPの問題でございますけれども,CCPにつきましては,平成2年にこういう計画が策定をされております。それで現在までに北区,西区あわせまして7公園が終わっているというふうな状況でございまして,残っておりますのが,北区では山田町,それから道場町,大沢町,この3町でございます。それから,西区におきましては,平野町と押部谷町,この2町あわせまして5町の整備が残っております。  それで,これらの地区の現状でございますけれども,まず西区におきまして,平野町の公園,これにつきましては西戸田の少年保養所跡地を利用すると,こういうことで地元と合意ができております。ここにつきましては,現在地元と整備内容について調査を行っているところでございます。  それから,押部谷町公園でございますけれども,ここにつきましては,地元からいろいろな場所の提示がございましたが,最終的に1カ所に絞ったというふうな状況でございまして,そこでどういう公園整備ができるかということを現在,検討しているところでございます。  それから,北区でございますけれども,山田町につきましては,公園用地の本体は買収が終わっております。ただ,進入路の関係が,いろいろ地元調整が残っておりまして,進入路で少しとまっているという状況でございます。  それから,大沢町でございますけれども,大沢町につきましてもほ場整備をやっておりまして,その中で適当な場所をというふうなことで,地元から提案が出てきております。ここにつきましても,そこで公園整備,どういうものができるかというのを調査している段階でございます。  それから,最後の道場町でございますけれども,ここにつきましては,以前ある場所でという提案がございましたが,なかなか地元でまとまらず,道場町については,現在,場所が決まっていないと,こういう状況でございます。地元の状況はそういうことでございますけれども,最近,非常に財政事情が厳しくなっております。また,震災後,国におきましても国の補助制度がですね,市街地での防災公園整備,こういった方向に力を入れていくということに少し態度が変わってきておりますので,なかなか進んでいないのが現状でございますけれども,これからも国と協議を進めまして,残っている公園の整備ができるように引き続き努力をしてまいりたいと,こういうふうに考えております。  以上でございます。 11 ◯分科員(藤本浩史) いろいろ答弁いただいたんですが,まず第1点は,道路特定財源のことですね。これは,局長,大変困るということでお話がありました。これは,じゃ,指定都市の中で,そういうお話を持ち出そうというお考えがあるんですか,あるいは国に対して申し出をするとおっしゃいましたけれども,やっぱりこれだけ影響を受けるということでありましたら,当然何らかの方策を,協議をなさる必要があると思いますけれども,そこら辺の局長のお考え,聞かせていただきたいと思います。  それから,調整区域の,これは規制の話なんですが──課長笑ってはりますけど,前から私ずっとかかわってきてますもんで,やっぱりね,そのまちに必要なものは最小限認めるというぐらいの条例の改正とか条例をつくっていただいて,やっぱりやっていただかないと,全町調整区域のまちなんてよくなるわけないんですよ。もうどんどん子供の数は減っていくし,若いものは全部市街地へ出るし,残るのはじいちゃん,ばあちゃんばっかりなんですよ。そういう神戸市内の中でもですよ,こんな過疎のまちをつくるということが,行政本来の目的でもないと私は思っておるんですが,ここらですね,もっとやっぱり前向きに考えていただいてですね,条例を何とか考えてみようと,そういうふうな──これは里づくり条例とも関連をしますんでね,そういうふうな方向づけでやっていただきたいと。  それから,既得権の話も出ておりましたけれども,私はなかなかこれも難しい,なかなかそない簡単にうん言うていただけない状況であるということを申し上げておきたいと思います。  それからですね,動物園のこれ,今,局長そんな話をされましたけれども,私は財政状況のことはよくわかりました。だけど,そういうふうにおっしゃったら,それじゃ,これは将来の検討事項やということで終わってしまうと,私,こう思います。これは,親子の動物の授乳の姿を見せることとか,そんなことをおっしゃいましたけども,高齢動物というのはね,やっぱり長いことコンクリの上に置いたらだめなんですよ。これは基本的にそうなんですよ。そういうのをできるだけ動物本来の姿に戻してあげると。例えば,みのり公社にですね,そういうまだ土地いっぱい今度買い上げていただきますね,市に。あれ売却するわけですね,予定では。そういうような方向でいってます。その一部をそういった高齢動物の収容といいますかね,そういうふうな方向で考えていただいて,それだけではなしにですね,産振の方も知恵を出して,そして農業公園等の──ワインも含めてですよ,活性化になるような方向を考えられないかと,こういうことを思っていますので,これだけ簡単にお答えいただきたいと思います。あとは時間の関係で省きます。 12 ◯安藤建設局長 道路特定財源のお話でございますけども,今,もう既に藤本先生ご質問の,またご要望のとおりですね,指定市の何かで具体的に動くんかということですが,もう既に動いておりましてですね,ご案内のとおり,国の方も随分と道路4公団をはじめとして,特定財源の動き,これはことし──本年度だけじゃなくて前年──その前ぐらいから随分と議論が上がってきている問題がございますから,そのたびに関係省庁,特にいろんな──経済界を含めてやってきてまして,私どもの指定市の中でも,これについては議論をいたしておりまして,私,先ほど申し上げたようなことで,大体皆さんの意見はまとまっております。  したがって,国土交通省をはじめ財務省とか総務省,関係の省庁に,私どもの既に要望書なり,そういった意向を申し述べておりますので,今後とも,その方向で要望を続けていくというふうに考えております。  それからもう1点,私,動物園のことですが,趣旨は委員おっしゃるとおりで,そういうなんもあっても大変いいなと私はもちろん思うんですが,いかんせん今の段階ではですね,そこわかりました,それじゃ,そういう方向でと言うて私が言い切るほど……(発言する者あり)  ……まだそこまでですね,いろんな諸般の事情が許してませんので,今の王子動物園,非常に人気を得ておりますが,できるだけコンクリートの上というんじゃなくて,土の上,草の上でですね,その動物たちが遊ばせれるような格好には,できるだけしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 13 ◯上野建設局総務部長 調整区域の関係でございますが,調整区域につきましては,自然環境を維持するという目的といいますか,そういったことがございまして,開発の規制がなされているわけでございます。  それから,それとまちの発展ということのバランスをいかにとるかという問題だろうと考えております。これに関連しましてはですね,市街化区域の中でですね,例えば土地区画整理事業なんかもたくさんまだやられております。これらの,いわゆる宅地供給のバランスの問題なんかもございますし,それから一方で,調整区域とはいいながら認められているものがたくさんございます。例えば,先ほど申しました日常生活に必要な物品の販売,あるいは調整区域内で発生する鉱物資源の有効活用,そういったもの,あるいは農業・林業に関係するもの,こういったものございますので,そういった中で個々に相談させていただきたいと思います。 14 ◯分科員(藤本浩史) それじゃ,終わる前に,長いこと下水道一筋でこられました前阪参与をですね──普及率が98%,こういうところまで頑張っていただいた参与に,一言だけコメントいただいて終わります。 15 ◯前阪建設局参与 済みません。私,下水道に入りまして42年間になります。おかげさんで神戸の下水道,昭和26年事業に着手いたしまして,ことしで──平成13年で50年の節目を迎えたわけでございます。今,ご案内のとおり,普及率そのものにつきましては98%,人口普及率になりました。神戸の下水道,政令都市の中でも後発でスタートしたわけでございます。昭和26年と非常に遅いスタートでございますが,おかげさまで,市民の皆さん方,あるいは市会の先生方のご支援をいただきまして,何とか政令都市の中でも上位クラスになったわけでございまして,これは先生方のご支援のたまものと感謝いたしております。この場をおかりいたしまして,御礼を申し上げたいと思います。  また,これからの下水道,まだまだ人口普及率が98%となったわけでございますが,平成17年概成 100%にしたいということで,まだまだ残っておる整備に邁進をする必要がございますし,また,浸水防除ということで,雨水の雨水整備対策,これはまだ70%ぐらいでございますが,早く 100%に達する必要もございます。これが基本的な下水道の整備でございますが,これからの下水道は,やはり循環型社会に対応するため,今現在持っておる,先ほどの太陽光の発電,消化ガスの発電でございますが,未利用のエネルギー資源たくさん持ってございます。それを有効に活用いたしまして,これから循環型社会に対応するように,あるいは下水道,良好な水環境の創造に貢献するというような,新たな役割が下水道に課せられておるところでございまして,これから高度処理化に当然進む必要もございます。そういうような残された事業,まだまだたくさんあるわけでございます。やっと下水道,よちよち歩きから一人前に立って歩ける程度になったかな,というような感じを私自身思っておるところでございます。  そういうようなことで,これからの下水道は,下水道の長期計画,当然,基本構想を持ってございますが,2025年に向けて,3つの視点──都市の発展と暮らしを支える下水道,あるいは自然環境を守り育てる下水道,市民とともに歩む下水道,この3つの視点を持って,市民の皆さん方に,やはり喜んでいただく,神戸の都市が安全で,安心で,活力ある都市神戸,これを構築するために下水道としても,これからもいろいろ事業の展開をしていく必要があると思います。  そういうようなことで,残された課題がたくさんあるわけでございますが,これは引き続きまして,先生方のご支援・ご鞭撻をお願い申し上げまして,甚だ簡単でございますが,ごあいさつとさせていただきます。  ありがとうございました。 16 ◯分科員(藤本浩史) 終わります。 17 ◯主査(白井洋二) ご苦労さまでした。  次に,芦田委員,発言席へどうぞ。 18 ◯分科員(芦田賀津美) それでは,済みません,正午を回ると思いますけれども,引き続き質問をさせていただきたいと思っております。  それでは,平成14年度の建設局予算につきまして,また関連議案等について質疑をさせていただきます。  そのうち,下水道事業につきましては2点,道路事業に関連して4点,公園緑地事業については2点,王子動物園について1点ご質問させていただきますので,簡明なるご答弁をよろしくお願いいたします。  まず初めに,下水道事業について2点質問いたします。  1点目は,災害に強い下水道の構築についてであります。具体的には,2010年中部処理場が廃止されることに伴い構築が予定されております,垂水処理場における拡張計画についてであります。昨年,決算特別委員会の質疑におきましても,公明党神戸市会議員団として質問させていただきました。重ねて予算要望の中にも当処理場の拡張計画については,過大な投資にならないように省資源・省コストなど,十分視野に入れながら計画を策定していただきたいと要望してきました。今回,垂水処理場の拡張計画,工事の基本設計,また,ネットワークポンプ場築造工事の建設費が計上されていますが,これらの事業は2010年までの長期にわたる大規模な工事でありますし,下水道事業も,ただいま経営改善に一層の力を入れて取り組んでいるところでもあり,できる限り,投資額の抑制等を考慮にしていく必要があると思います。  そこで,この処理場の拡張工事については,処理能力が1日最大10万 8,750立方メートル,1日の平均は8万 7,000立方メートルと伺っておりますが,またネットワークのポンプ場につきましても揚水能力が1日最大10万 8,750立方メートルと聞いています。これらの能力につきまして,適正な規模になっているのかどうか,お伺いをしたいと思います。  また,これらの事業には,どのようなコストの抑制策がとられているのか,あわせて伺いたいと思います。  下水道に関して2点目は,処理場の──下水処理場跡地等の有効活用について,お尋ねしたいと思っております。  先ほどのご質問にもございましたように,大変下水道事業会計,経営改善のさまざまな努力の跡が見られるところでございます。消化ガスや,あるいは太陽光のただいまの発電の話もございました。神戸市の上下水道事業審議会の答申を受けまして,一般会計からの資本費における負担が,10%を減額される──約10億円を,さらなる経営改善で対応するために,平成13年度から4カ年にわたって節減目標額を示し,鋭意取り組んでいらっしゃるところであります。建設投資の抑制,物件費の節減,人件費の抑制,基金の活用等々,種々の取り組みがなされていますが,なお一層のご努力をしていただきたいと,このように思っております。  今回,経営改善の一環として,14年度予算で名谷処理場跡地の有効活用事業が計上されています。遊休資産を有効に活用することであり,評価していますが,事業についてはコンペを実施し,民間活力を生かした地域密着型集客施設等を整備するとのことですが,具体的にはどのように進めていかれようとされていらっしゃいますか,お伺いしたいと思います。  また,地元の住民の意見を聞く機会など,そういったことがあるのでしょうか,お尋ねいたします。  さらに,そのほかにも北区の有野台の処理場の跡地,あるいは有馬──有馬のこれ処理場は用地を確保して,そのまま遊休資産として残っているというふうに──使わずに残っているとお聞きしましたけれども──そういうことなどもお尋ねしたいと思います。  次に,道路事業に関連して4点質問いたします。
     まず1点目は,交通安全施設整備事業に関連しての質問であります。  市民にとって,一番身近なことでありますことから,私どもにも多くの相談が寄せられております。その都度,建設局の事務所に対応していただいているところであります。平成13年度は西北神地域で,学校や各交通機関のターミナルと連結する道路を中心に,自転車・歩道の整備を行うとともに,神戸電鉄道場駅ほか2駅で自転車駐車場の整備を進められました。特に神戸電鉄道場駅につきましては,交通バリアフリー法の施行に伴い,この駅が大変に駅前広場から鉄道の改札まで階段が長く,移動の困難さを訴える声が多く寄せられておりましたので,このエレベーターつきの自転車駐車場が設置される運びとなりまして,大変に喜ばれているところであります。交通バリアフリー法の施行に伴い,主要駅と周辺地域の整備が一段と進められて,高齢者や障害者の方々をはじめ,すべての方々にとって安心して,安全な往来が可能になるようになることを強く望んでおります。  神戸市では,平成13年度に重点整備地区を選定し,基本構想の策定作業を進められていると聞いておりますが,障害者や高齢者の方々の意見を踏まえ,さらに公共交通事業者等とも十分に協議をし,お互いに協力し合っていくことが必要であります。人と環境に優しい安全で安心なまちづくりの一環として,ユニバーサルデザインの考え方に基づくバリアフリー対策を進めていっていただきたいと思いますが,今後の整備方針と,その具体的な内容についてお尋ねしたいと思います。  2点目は,バリアフリー対策とも関連いたしますが,ハートフルロードの整備事業についてであります。  建設局では,平成9年から市民の方々と一体となり,交通安全総点検を実施し,指摘のあった場所についてフォローアップし,歩行者に優しい道づくりを進めています。この事業は,市民に大変好評と,このように伺っております。14年度は,13年度よりも事業を拡大していると聞いております。今後も実施回数をふやすなどの取り組みを図り,なお一層の施策の充実をお願いしたいと思いますが,いかがでしょうか。今後の事業の進め方とあわせてお伺いいたします。  3点目は,関連議案の20号議案,21号議案に関連しまして,六甲3路線の一体管理についての質問であります。  今回,道路公社の経営改善の一環として,六甲有料道路,六甲北有料道路,六甲北有料道路2期の3つの道路を一体管理することにより,償還期限を30年から40年に延長しようというものであります。先ほどのご質問にもございましたけれども,市民──利用者の方々から,本当に素朴な疑問としまして,償還期限を過ぎると──満了すると無料開放されるのではないですかというお尋ねがよくあります。先ほどのご説明にもございましたように,一部理解はするものの,この40年間で経営改善がされるのかどうなのか,一体一本化にすることによって,どのようなメリットがあるのか,こういったことを質問したいと思います。  4点目は,道路事業に関連して,阪神高速道路の料金の問題についてであります。  現在,建設中の阪神高速北神戸線,また神戸山手線の事業費改定等を内容とする阪神高速道路公団の基本計画の変更について,昨年3月本会議で同意の議決がなされましたが,その際,附帯決議として,工事費の圧縮と工事期間の短縮に努めること,利用料金を抑制するため,より一層の効率的な管理運営に努めること,また,利便性を向上するために新神戸トンネルを阪神高速道路ネットワークに編入することを阪神道路公団等に強く申し入れることと,このように附帯決議がついております。  この事業に要する 4,000億円の償還のために,平成15年の春,供用開始時には現行の 500円の普通車料金が 600円程度に値上げすることが必要であると見込まれています。そこで,前回の料金値上げが平成11年1月でございましたから,4年間で5割のアップということは,この景気の回復が見込めない中で,大変な経済環境の中で,どれほどか経済活動に影響があると,このように危惧しております。そこで,しばらくの,景気の回復が見込めない中,この道路の料金の値上げを一時凍結すべきではないかと,このように考えます。強く阪神高速道路公団に申し入れ等をしていただきたいと,このように思いますけれども,お考えをお聞きしたいと思います。  また,新神戸トンネルの公団への移管について,またどこまで進んでいるのか,その点についても,あわせてお伺いします。  それから,次に公園緑地事業について,2点お尋ねいたします。  1点目は,北神戸の田園スポーツ公園についてであります。  平成12年4月に野球場3面,そして駐車場などが供用開始されています。さらに,この中核施設としてCSRが,この14年の秋には完成することになっています。CSRも完成いたしますと,公園利用者も多くなると思います。利用者のサービス向上を図るために,どのような利用形態を考えておられるのか,また,CSRのCはカルチャーということでございますけど,文化的な要素をどのように取り入れようと考えていらっしゃるのか,また,だれもが──大人から子供まで,障害をお持ちの方々まで,楽しく利用できるように,ハード・ソフト両面にわたっての整備も進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。そういったことなどについてご質問させていただきます。  また2点目は,仮称神戸震災復興記念公園の整備についてであります。  震災後,いち早く提唱された記念公園は,さまざまな検討の結果,震災復興プログラムの最後の段階で具体化し,メモリアルセンターと公園の2つの施設として実現を見ることになりました。神戸震災復興記念公園については平成13年11月15日,公園緑地審議会より市長に,「みなとのもり公園」と,神戸震災復興記念事業とするという基本理念の答申がされています。  この震災復興記念公園は,大震災の経験・教訓,後世にそういったものを継承する,慰霊と復興のシンボル的な空間であり,重要な事業であると思います。市民の要望や国内外から支援をしていただいた方々にも幅広く意見を聞くなど,市民の共同参画を進め,公園としての整備をしていくことが必要と考えますが,いかがでしょうか。その市民参画の手法等について,今後の進め方について質問いたします。  最後に,王子動物園についてお尋ねいたします。  先ほどもご質問がございました。将来──ただいま厳しい財政の中で,将来そういった農業公園等での分園の話もございましたですけれども,ただいまはパンダが平成12年7月に公開されて以来,ことしの2月25日までで入園者が 300万人にも達していると,大変に盛況でうれしい限りでございます。カバ舎や,また15年3月には京都市からゴリラも返還されるというふうにお聞きをいたしております。そして,私もあそこの近くをよく通るんでございますけれども,14年度は学校も完全週5日制にもなりましょうし,ますますご利用される方が多くなってくると思いますので,ただいまの臨時駐車場の方も別な用地に使われるということで,駐車場の方も心配なんでございますけれども,こういった神鋼パンテツクの跡地の臨時駐車場,今後そういった,さらに社会教育の観点からも,皆さんに楽しくご利用していただけるような駐車場などの整備についてもお考えがあるのかお聞きをしたいと思います。  以上でございます。 19 ◯安藤建設局長 それでは,私の方から数点お答え申し上げます。  まず,下水処理場跡地の有効活用でございますが,名谷処理場のことでご質問ありまして,事業コンペやるということで,どういう格好で,特に進めていこうとしているのか,特に地元の方々の意見をどのように吸収するのかというご質問かと思います。委員おっしゃるとおり,公募型の提案競技という,いわゆる事業コンペをしたいなというように考えております。ここを有効活用するというのは,下水道事業の経営に,とにかく改善に役立てようということでございまして,地元については,もちろん私ども奥畑の地区の方々やその周辺──新しい住民の方もたくさん,あの近くに住んでいらっしゃいますので十分説明をし,また地元の方々の意見も十分尊重してまいりたいと考えております。  実は,地元説明等につきましては,この件について,昨年の12月に都市計画法によります下水道処理施設の廃止,これは都市計画法で計画決定を事業認可いただいてる施設でございますので,まず,その都市計画施設を廃止しますよという,その件と,事業コンペを今後やって新たな有効活用,土地利用を図ってまいりたいという説明を,名谷町の連合自治会長さんなり,奥畑の協議会の会長さんにご説明をさせていただきました。ことしに入って1月でございますが,奥畑の自治会の方々を対象に,地元の説明会等も開催をさせていただきまして,その中で,地元の方々からは敷地周辺の道路の拡幅やら,交通渋滞の発生防止についての要望等もいただいているわけでございまして,事業コンペに当たっては,こういったご意見はもちろん十分考慮したいと思っておりますし,また,この事業コンペでは選考委員会を設けようとしておりまして,この選考委員会の中に,ぜひとも地域の方々のご代表も入っていただいて,十分その意見を言っていただいて,その選考の段階で,それの意見が生かせるようにしてまいりたいというふうに考えております。  それから2つ目は,六甲3線,六甲の今回の六甲有料,北有料,北有料2期の3つを一つの道路──一の道路にするということについてでございますが,委員,期間満了後は無料になるのかと,40年間に延ばして,そのメリット等についてはどうかということでございますが,この3本の道路というのは,私は,提案説明の中でもご説明いたしましたように,この道路自身は北神地域の開発を支援して,また,地域の活性化を図る,活性化のお手伝いができる道路として建設をしてきたものでございまして,しかしながら,ご説明の中にもちょっとございましたように,六甲北有料と六甲北有料2期というのがですね,ちょっと収支的には苦しい路線でございまして,これは有料道路法の性格上,この1本につながっているんですが,完成時期等々もございまして,3つの会計に分かれていると。一般の方が見たら,どうしてそんなことになっているんかという不思議がられることなんですが,会計処理上そういう格好に,3本が別々になっております。3つに分かれておりまして,それらの,特に今申し上げた六甲北と北2期というのが,周辺の土地利用とか張りつけとかですね,団地の,そういったことの当初の計画よりも大幅にずれてきているというようなことから,償還期間の満了時点で,収支の不足が大体 260億ぐらい不足になってきて,そうなれば,これは一般会計で全部補てんをせんといかんと,税金を投入せんといかんという状況になるわけでございまして,今回のこの変更というのは,そういうことが一般会計から 260億も入れてもらうということが,当然難しいという状況の中で,こういった経営を改善したいという枠組みの変更を考えたわけでございます。この有料道路事業は,るるご説明させていただいておりますように,建設費が償還された時点とか,徴収期間が終わったときに,神戸市に返されるわけでございますが,今回のこういった30年から40年に償還期間を延ばすことができたというのも,平成9年度の制度改正によって,こういうことが可能になったわけでございまして,先ほど藤本委員の質問で,参与の方からお答え申し上げましたように,期間が終了して無料になるというのは,これは原則でございます。ただ,といって,長大トンネルとか,長大橋梁等については管理有料ということで,管理に必要な最低限のお金をいただくことがあるということも申し上げましたけど,これはその時点での一般会計,神戸市の財政が豊かで,もうそれぐらいは税金で払うよと,こう言っていただければ,別に管理有料のお金をもらう必要はないんですが,そうじゃなくて,一般道路に比べて特別のそういった管理費がかかるという,長大トンネルとか,そういった大きな橋梁がある区間については,管理に必要な最低限のお金をいただくことも可能ということが制度としてありまして,これはその時点になってみないとわかりませんが,そういう可能性があるということをお含みおきいただきたいというふうに考えております。  それから,阪神公団の料金の問題及び移管についての進捗,どのようになっているんかということでございますが,委員おっしゃるように,確かに昨年の第1回定例市会におきまして,附帯決議で3つおっしゃったとおり,附帯決議がついておりまして,私どもは,この新神戸トンネルの阪神高速道路ネットワークへの編入について,その附帯決議を受けまして,国土交通省並びに阪神高速道路公団に対し,また兵庫県知事に対して,昨年,いずれも5月10日・11日・15日付で,文書でもって国土交通大臣,阪神公団理事長,兵庫県知事に申し入れをしたところでございます。この附帯決議以降ですね,平成13年6月に特殊法人の改革推進本部が政府に設置されまして,特殊法人の見直しについて議論がなされるなど,道路4公団を取り巻く状況は大きく変化をしてまいっております。ご案内のとおりでございます。採算性確保のために,料金問題,編入問題ともに大変厳しい状況であります。現在,道路4公団民営化の議論を行う第三者機関の設置を目的とした道路関係四公団民営化推進委員会設置法案というのが国会に提出されておりますが,その中でことしの12月までに道路四公団の民営化後の組織形態や,採算性の確保について議論されるということになっておりまして,今後,この阪神公団,日本道路公団,本四公団のあり方について,地方の意見を聴取していただく機会を設けるように,関係機関に要望していくつもりでございますし,また,この要望の中で,国のみの行革にとどまらず,地方の行財政改革のために,また地方の活性化のために,地方に係る問題を提起してまいりたいというふうに考えております。  現段階で委員提案の料金でございますが,神戸市で阪高の料金を決める立場ではございませんが,神戸市の意向を反映するため,料金問題をはじめ,道路を市民が利用しやすく,また活用してもらえるような,そういった方策を検討するために,神戸市,兵庫県,国土交通省,阪神公団の4者でですね,北神戸線,神戸山手線供用に伴う利用者の利便向上委員会──向上検討会というのを,この3月に立ち上げまして,その中で新神戸トンネルの編入の問題──移管の問題や,乗り継ぎルートの設定とか,今,委員おっしゃる料金の問題ですね,来年春に上げようとしている──そういった問題なり,また特定区間料金というのは,区間の端になるようなとこについての料金設定とか,利用者の利便向上に関して,どのようにしていったら利用者のサービスになるのかと,そういったことを広く検討するような,こういった検討会を立ち上げて,4者で議論をしてまいりたいと。その中で料金等の問題についても議論をしてまいりたいと考えております。  それから,震災復興記念公園でございますが,委員のご質問の中で言っていただきましたように,昨年の公園緑地審議会で答申をいただきまして,その中で多くの人たちの慰霊を含んで,震災の教訓を後世に伝えるということで,その進め方では,市民参画がぜひとも必要なんではないかという答申をいただき,また意見もたくさんいただいております。もちろんそれを受けまして,私どもは今後の震災復興記念公園は,平成14年度から,具体的に市民参画による公園計画の検討,実施設計を行ってまいりたいというふうに考えておりまして,「みなとのもり公園」というのを審議会の中で答申いただいておりますが,公園づくりの,つくる段階から,できた後の管理に至るまで,各段階において,市民の方々の積極的な参画・参加をいただきたいというふうに私どもは考えております。  具体的に申し上げますと,例えば計画とか設計段階で,市民の方々のアイデアをいろんな形でお願いしたいと。また公園の愛称募集なんかも,その中でいただきたいなと思っておりますし,整備の段階では,市民の方々が各家庭で育てていただいた苗木を持ち寄っていただいて,公園に植えていただくというようなことやら,また管理運営の段階では,各種のボランティア団体と協力して,この管理運営のサポーターづくりというんですか,そういったサポーターになっていただいて,水やりから,肥料から,そういったことを我々,市の職員とともにやっていただくような,またむしろ職員を越えてやっていただくような,そういったボランティア団体と協力するような,そういったやり方を考えてまいりたいと。いずれにいたしましても,皆さんの市民の側の貴重な空間となる記念公園でございますから,計画の段階から幅広い声を反映させてつくってまいりたいというふうに考えております。  私の方からは以上でございます。 20 ◯片瀬建設局参与 道路関係で2点お答えさせていただきます。  1点,バリアフリー法対策でございますけれども,神戸市では昭和51年から全国に先駆けまして視覚障害者用の誘導ブロックですね,これなんかも障害者の方々とお話をしながら,形をつくって現在に至っております。また,幅の広い歩道をできるだけつくろうというようなことで,バリアフリーに配慮した整備に努めてまいったつもりでございますし,今後は,このバリアフリー法ができたのを契機にいたしまして,より一層ユニバーサルデザインを積極的に導入して,すべての人に優しい──身体障害者の方々,お年寄り,そして健常者であっても,それを支える人としてのまち,つくるために──すべての人に優しいバリアフリーのまちをつくるよう目指したいと思っております。  現在,バリアフリー法の関係の進捗でございますけども,駅の乗降客数が多いとか,駅周辺に高齢者や障害者の使われる施設がたくさんあるとか,駅や周辺道路のバリアフリー面の課題で多いところというようなことで,とりあえず保健福祉局と調整しながら,三宮,元町,神戸,垂水4地区につきまして,重点整備地区というふうなことで,基本構想の策定を進めておりまして,そのために高齢者,障害者はじめ,市民の意見を反映し,また参画していただくために,バリアフリー推進会議というのを4地区ごとにつくって開催しておる状況でございます。また,鉄道事業者,公安委員会など,事業者間でもバリアフリー推進協議会というのをつくりまして,それぞれ意見調整を行っております。  我々道路管理者の取り組みでございますけれども,今,その駅から主要施設への経路をですね,これについて問題がないかと,どうかというふうな調査をいたしておりまして,その調査結果に基づきまして,並行いたしまして,神戸市バリアフリー道路整備マニュアルを作成しております。これは,国が示した基準に準拠しますけれども,神戸市が地形的に非常に坂道が多いとかいうふうな問題点をとらえた中で考慮しながら,またユニバーサルデザインの考え方を導入し,申し上げましたように高齢者,障害者含めて,市民の意見を反映した形でマニュアルをつくってまいりたいと。特に今,考えておりますその特色といたしましては,お互い障害者の方々もいろんな障害の程度で,お互い相反する意見が出ております。それを調整しながら,皆さん方にとっていいものは何かというふうなことを見つけてまいりたいと思ってます。  また,歩道の形式もできるだけフラットにしていきたいとか,坂道が多いというようなことからベンチを途中に置いてはどうか──広いところで置いてはどうかとか,それからサインを充実させたいなと。こちらへ行けばエレベーターありますというふうなこととか,トイレがありますというふうなこと,それとともに,歩道橋なんてスロープをしておりますけども,車いすの方々は,あれを本当に上るのは大変でございますので,健常者の方々に手助けをしていただくようなことをお願いするようなサインですね,そういうようなものも含めまして,つくってまいりたいと思ってます。  今後,このマニュアルに基づきまして,重点整備地区は当然のことながら,それ以外につきましても,道路新設して改築する場合いうようなことに当たっても,このマニュアルに準じた形で,現地に合った形で,バリアフリーの実現を目指してまいりたいと思っておりますし,皆さん方に,市民の方々にも知っていただくために,こういうようなことでやってますよというようなことをお知らせしたり,協力していただくという意味で,リーフレットを作成したり,ホームページに載せて,こういうことの取り組みについて,皆さん方に広くPRしてまいりたいと思っております。  それから,ハートフルロード事業でございますけれども,これにつきましては,これも地域の人々──小学生の方から高齢者の方,身体障害者,そして行政や警察も参加いたしまして,生活に密着した道路につきましての安全点検をし,そしてその後,ご指摘のあったものに必要な改善処置を行っておるものでございまして,道路の安全について,皆さんと一緒に考えていただいたり,放置自転車とか路上駐車,それから歩道内に乗り上げている違法駐車,不法看板,ぽい捨てなどをなくすように,道路の適正利用に対しての意識を高めていただいております。また,点検した方については,どんなとこを点検しようという事前調整とか,広報で事前報告をしたり,指摘事項のフォローアップとか,参加者皆さんにフォローアップの状況を報告するというように,きめ細かな取り組みに心がけております。市民がみずからの視点で道路の改善というものに参画していただくということから,実施を要望される方が非常に多うございます。自分たちで意見が通って,道路改善できる,こういうようなことで進めてまいりたいと思っております。箇所数につきましても,平成12年度始めまして4地区でございましたが,13年度は6地区というふうにふやしました。14年度につきましては,各区1カ所ずつ,とにかくやってまいりたいということで,皆さん方と一緒に道路を見てみたいと思っておりますので,よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 21 ◯前阪建設局参与 垂水処理場の拡張の規模,あるいはネットワークポンプ場の規模が適正な規模になっているかどうかというようなことでございますが,垂水処理場の今回の拡張,あるいはネットワークポンプ場の規模でございますけども,2010年に中部処理場を廃止することを決めてございまして,その中部処理区の中の汚水を当然西部なり,垂水なり,東灘で分散をするというような予定してございました。特に西部の方は,今後高度処理,あるいは改築等がございますので,能力が非常に余りないというようなことで,中部の大部分が垂水へ行くということで,水量的には約7万トン弱ぐらいが行くんかなと。それから鈴蘭台処理場,高度処理化を行いました。能力的には約1万 3,000トンぐらいの水量が当然不足してございまして,この水量も垂水へ行くかなということで,あわせて8万 2,000トンぐらいが垂水処理場の受け持ちということで,新規拡張エリアに入るかなというような予測をしてございます。8万 2,000トン,当然これは日平均の汚水量でございまして,これを日最大──処理場の設計,あるいはポンプ場の設計につきましては時間最大,それから処理場については日最大という使い分けをして,容量の確保をするわけでございますが,1日の間の変動に,ピーク時に対応するというような設計になるわけでございますが,ポンプ場につきましては,この8万 2,000トンの日平均汚水量をベースに,時間最大というような格好で換算をいたしますと,約18万 3,000トンぐらいの水量になるかなと。そういうような設備を設置をするというような格好になりまして,そういう流入水量に整合するような設計を行うというような予定をしてございます。  それから,垂水の処理場の拡張規模でございますが,これも今申し上げました8万 2,000トンの日平均をベースに,これは処理場の設計でございますから,日最大というような考え方をするんですが,大体日平均の2割5分増しぐらいの施設を持ついうのが日最大でございまして,それに整合するような処理施設にするということで,あくまでも規模は最小限度の増築・拡張を行いたいというような予定をしてございます。  それから,もう1点のコストの削減・抑制策でございます。ネットワークポンプ場,直径が45メートル,深さ36メートルぐらい,非常に大規模なものでございます。これは須磨浦雨水幹線が非常に深い位置を通ってまいりまして,その水をくみ上げるいうんですか,揚水する必要がございまして,非常に深いものになるわけなんですが,この設計に当たりましても,1つは,円形──本来矩形,ポンプ場いうのは大体矩形,処理施設いうのは矩形の構造になるわけなんですが,できるだけ円形にして,経費を削減するための構造というような格好で,円形を採用するようでございまして,円形にすることによって,費用的に約6億ぐらいが削減できるかなと。  それからポンプ場のところには,必ずポンプを制御──ポンプを守るための沈砂の設備いうんですか,粗大のごみとか,砂を除去する設備が当然施設があるわけなんですが,非常に深いところでそういうふうな施設,面積的にも 130平米ぐらいの施設を伴いますので,深いところへつくれば,それだけコストが上がります。そういうようなことで,最小限度の施設にして処理施設を守るために,揚水した後にそういうふうな施設をつくれば,過大な面積の投資が抑制できるんかなというようなことで,そんな工夫をいたしますと約3億ぐらい,それからポンプ場そのものは,今,ネットワークポンプ場の施設と,それから,今現在既存に当然ポンプ場あるわけなんですが,将来そういうようなポンプ場の更新も当然必要になりますから,これを何とか一体的に工夫をできないだろうかと,将来を考慮いたしますと。そうしますと,上下2段のポンプ施設を当然つくると。ばらばらのポンプ施設をつくるんじゃなしに,上下重ね合わすと,同時に穴の中へですね,低い方と高い方の施設が当然あるわけなんですが,それを重ね合わせれば,余分な投資をする必要がないだろうというようなことで,そんな工夫をいたしまして,約15億ぐらい,あわせて24億ぐらいの投資の抑制について,今回そういうような配慮をしておるところでございます。  以上でございます。 22 ◯谷建設局公園砂防部長 北神戸田園スポーツ公園のCSR施設でございますけれども,カルチャーでどういう役目を果たすのかというふうなお話でございますけれども,Cがカルチャーで,Sがスポーツ,Rがレクリエーションというふうなことで,SとかRはわかりやすいんですけど,カルチャーとはどういうものかということでございます。施設的なものでいきますと,多目的アリーナということでございますので,基本はスポーツと,こういうことになるわけでございますけれども,部屋の中にも多目的室というのを設けております。これはいろいろな催しに使えますので,そういったものを使っていただくことと,もう1つ大きな特徴といたしましては,この建物の一面がですね,壁全体が開くようになってございます。屋外につきましては,観客席といいますか,芝生席がございまして,建物とそういう観客席が一体となったような利用ができるというふうなことでございますので,そこで演劇等をやっていただいて,文化的な催しをやっていただくと。こういった面からも,この施設自体がカルチャーにも使えるというふうなことで,そういう意味を持っているというふうなことを考えております。  それから,障害者対策についてはどうなっているかということでございますけれども,まず,ハード面でございますけれども,ハード面につきましては,園内についてはスロープ化──階段をできるだけなくすという方向でやっておりますし,点字ブロック等も設置をしております。さらにCSRにつきましては,館内に1階から2階に上がれるように,2階からまた上の野球場等に続くように,エレベーターを設置する予定にしております。それから,トイレにつきましても身障者用のトイレを設置いたします。それと観客席につきましても,車いすがそのまま入って見れるような形での席も設けていきます。そういったことをいろいろ考えてございます。  それから,ソフト面でございますけれども,これは職員の対応姿勢といいますか,そういったものが中心になってくると思いますので,今もできるだけ気をつけておりますけれども,今後ともそういった教育をやって,身障者に優しい施設と,こうなるように努力をしてまいりたいというふうに思っております。  それと,あと利用者サービスについてどういうふうなことを考えているかということでございますが,今アクセスにつきましては,車,徒歩,それからバス,いろいろあるわけですけれども,車につきましてはですね,今,三木三田線からの連絡だけというふうなことでございますので,神戸三田線からも進入ができるように,これから改良をやっていく予定にしております。  それからあと,近隣施設,いろいろフルーツ・フラワーとか,市の施設もたくさんあるわけでございますので,そういったところに,この施設のパンフレットを置かせていただいて,たくさんの人にこの施設を使ってもらうようにしたいとか,そういったことも考えております。  それともう1点ですね,この前の委員会から出ておりました飲食サービスでございますけれども,これについては利用者に対して不便ではないか,というふうなことがございました。今の段階では,そういう需要が見込めないというふうなことで来てたわけですけれども,実は昨年の秋からですね,管理事務所の窓口に,お弁当の必要な方については,こちらであっせんしますよという看板を上げまして,どれぐらいの利用があるかというふうなことを調べたわけですけれども,現在のところは,まだ3名程度の方しか利用されてないというふうなことでございますので,これからCSR施設が本格的に動き出しますと,またそういう,例え軽食でもいいからやってくれないかとか,そういった話が出てくるかと思いますので,これにつきましては,オープンした後の様子を見ながら検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 23 ◯澤木建設局参事 処理場の残りの有馬と有野でございますけども,有野につきましては,これまでも月決め駐車場等で検討を進めてきたんですけど,なかなか利用計画が立っていないのが現状でございまして,今現在は地元自治会の方から,敷地の一部を地域の触れ合いの場として利用ができないかというご提案をいただいておりまして,周辺の自治会を含めまして,今協議を進めているのが現状でございます。  有馬につきましては,先生もごらんになったと思いますけれども,ちょっと温泉の方からも離れておりまして,なかなか十分な需要が見込めるような,利用方法が立っていないのが現状でございまして,できるだけ早く売却できるような形に持っていきたいと考えております。  以上でございます。 24 ◯大久保建設局王子動物園長 動物園の駐車場に関しまして申し上げたいと思います。  繁忙期や土・日・祝日などには,ご指摘のとおり,駐車場に本当に難儀している実態でございます。しかしながら,平成11年度のパンダ導入に際しまして,当然利用者がふえるという予測のもとに,建設局はもとより,全庁的な支援をいただきまして,駐車場の拡充,臨時駐車場を確保することができまして,現在では,11年度に比べて約6倍の 1,210台の,臨時駐車場を含めて駐車場を確保してきております。しかしながら,こういう形で急場をしのいでまいったのではございますが,ご指摘のように神鋼パンテツクの駐車場,これは約 450台駐車をさせておりますが,これが本年の夏以降にはですね,跡地の利用計画があるということで,動物園の駐車場としての使用ができなくなるというふうに伺っておりまして,現在,代替地を探しておるところではございますが,今のところ,これにかわる駐車場の用地が近隣にはなく,大変困っておるところでございます。  したがいまして,機会あるごとにですね,公共交通機関をご利用して来園されるように広報に努めるとともに,引き続いて根本的な対策としての駐車場用地確保について検討していきたいと考えております。  以上でございます。 25 ◯分科員(芦田賀津美) もう時間もございませんので,ご丁寧なご答弁いただきまして,何点か質問もしたいこともございますけれども,またの機会に質問させていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 26 ◯主査(白井洋二) ご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。午前中の審査はこの程度にとどめ,暫時休憩いたします。  午後は13時30分より再開いたします。   (午後0時29分休憩)   (午後1時35分再開) 27 ◯主査(白井洋二) ただいまから予算特別委員会第3分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,建設局に対する質疑を行います。  池田委員,どうぞ。 28 ◯分科員(池田林太郎) それでは,時間も余りありませんので,早速質疑に入りたいというふうに思います。  まず第1点目は,第20号議案から第23号議案関連について,質問をしたいと思います。  3線一体管理をやるということで,新たな方針が提案をされているわけでありますが,この中にも本当に私自身こういった制度ができるのかなというふうに思いながら,ある面では神戸市当局の皆さんのその研さんというか,努力に,ある意味で驚嘆もしておりますけども,これまでの審議経過からいって,私自身やはり納得できない。この議案について,すんなりとサインをしますと,こういうわけにいかない,こういうふうに思っています。  そういった中でひとつ質問を,理解を深めるためにですね,質問を2~3させていただきたいと思います。  これまでですね,西神戸有料道路なり六甲有料道路──六甲トンネル有料道路ね,これについてやはり生活道路ではないかという位置づけのもとに,これまで無料開放してほしいとか,全面無料開放できないんであれば,市民負担を軽減するために,時間帯を区切ってね,いわゆる通勤ラッシュ時間帯に割引制度なり無料化をすべきではないかと,こういうことを申し上げてまいりました。しかしこれまで午前中の少し議論もありましたけども,償還がされてないとか,それから償還期限が到達していないとか,割引制度についても,これは20%,いわゆる最高割引率20%をもって市民サービスをやっておると,だから,これ以上できないんだということについてですね,資料も当時いただきながら説明いただきました。割引料は,これはですね,これは昭和64年──平成元年ですかね。4月22日付で建設省の有料道路課長を通じ,こういうことで,最高20%のこの通知が出ている。これをてこにして,20%を超える割引ができる,こういうことでありましたし,道路公社法の中に規制されておりますように,それに基づいて最高20%,あと障害者の皆さんとかね,ほかの例で3割とか5割,そういう制度ありますけども,一般的に言われる通行料について,最高20%というふうに限られておるわけですが,しかし今回見てみますとですね,六甲北と六甲北2期,これのいわゆる通し割引が2割を超えている──2割8分の割引制度になっておりますし,六甲トンネルの利用料金は,いわゆる説明ありましたように閑散期ね,オフピーク割引ということで,5割引の制度を新たに導入しようと。こういうふうになっているわけですが,そういう今回ですね,経営改善ということでありますけれども,いわゆる当局の1つの政策として今回これが出とるわけですが,仮に市民サービスを向上させる,市民負担を軽減させていく,こういう行政サービスからいくと,これまでにもこういうことができたんではないか,このように思っているわけですが,このことについて,どうこれまで言ってこられた3課題についてクリアをしたのかお聞かせ願いたいと思いますし,まさに市民サービスをやる,ここに建設局の政策資料の中には市民サービスの向上ということで,表六甲なり裏六甲ドライブウェイの無料化が上がっているんです。表六甲・裏六甲いうのは,まさしく市民サービスよりも六甲山上の観光活性化,活性化のためにこれは無料化をするんだと,私はそう理解しておる。真の市民サービスの向上ということであれば,この六甲トンネル有料道路,これを無料開放するとか,時間帯に限ってでもいいから,一番利用率の高いところで割引なり無料化を図ることによって市民サービスの,いわゆる市民負担を低減するとか,そういうことがあって初めて,そのことがいえば市民サービスの向上ではないかと。このように考えているわけでして,そのあたりについてもお聞かせ願いたいと思いますし,このオフピーク割引をやるということですが,オフピークの,いわゆる午前10時から午後4時と午後10時から翌朝の6時まで,この時間帯にですね,現行の通行台数はどれぐらいあるのか,そしてオフピーク割引を導入することによって,どれぐらいの車両がこちらに誘導できると思っているのか,その予測通行量についてお聞かせを願いたいというふうに思います。  それから,ETCの問題ですが,3線一体にすることによって,中国,山陽,阪高の節目において設置をすると,こういうことでありますけども,このETCというのは,全く今利用されていない。先日,私も山陽なり高速を走る機会がありましたが,走りましたけどもね,利用してない,ほとんど。利用しているのは一般車と合同のゲートだけですわ。そんな利用率の低いところに10億もかけてね,なぜ今設置する必要がある。もっと需要が伸びて,どうしてもこれはしてもらわな困るよと,神戸市さんどうなっているんですかというぐらいまで待ってもね,このETC設置というのはいいんではないか。今なぜこの時期にですね,経営改善やらなあかんというときに,新たに10億もなぜ投入する必要があるのか,お聞かせを願いたいというふうに思います。  それから,北区に関連して申しわけありませんが,神戸リサーチパークの企業誘致の状況についてであります。  午前中も局長の方からご説明がありまして,藤原台とか鹿の子台,これ平成13年度に終わっていると。上津台と赤松台は平成14年度で受託が終了すると。こういう説明があったわけですが,現在,その鹿の子台なり赤松台の企業誘致状況についてお伺いしたいんですが,平成14年,この1月現在で総計18社いうふうに聞いています。施設用地の約4割しか入っていないわけですけども,昨今のですね,今日のデフレ不況,こういうことが進行する中で,なかなか企業が進出するというのは非常に難しい状況にありますけどもね,今後の企業誘致について,どうお考えになっているのかお伺いをしたいというふうに思います。  それから3点目に,駐車マネジメント実験についてですが,これもですね,現在細田とか長田北町,そして鈴蘭台,3駐車場で今,駐車目的なり駐車需要等に応じた料金体系を導入すると,こんなことで路上駐車などの交通阻害を解消しようと12年10月から実施がされておりまして,こういった制度を今回──14年度から全駐車場にというか,3駐車場以外にも拡大をする,このようなことですが,その内容についてお聞かせを願いたいと思います。  下水道事業関連について,2点お伺いをしたいと思います。  1つは,光ファイバーのことについてでありますけども,午前中に名谷処理場の資産活用について指示が交わされてきたとこでありますけども,下水道資産の活用策としてですね,昨年というか,この平成13年度から下水道の管渠に光ファイバーが敷設できるというふうに今なっているわけでして,神戸市の下水道管渠というのは非常に長い距離を持つ──広大な距離を持っていると思いますが,そういった中に張りめぐらすということによって,下水道会計にも少しは寄与できるんではないかと思いますし,情報化の推進にも役立つんではないかと,そんなふうに考えておりまして,そういった観点から言ってですね,既にここほぼ1年が経過をしようとしているわけですが,これまでの実績と今後の見通しについて,まずお伺いしたいと思いますし,需要拡大なり収益性の向上を図っていくということからですね,昨年の予特の資料で出されておりますが,占用料ですね,メーターにつき 814円から 1,078円,こういう幅であるわけですけども,この占有料を見直すというふうな検討がされているのかどうか,いやとんでもないよと,今下水道会計大変なんだから,そんなん見直すわけにいかんよというふうにお考えになっておられるのか,お伺いをしたいと思います。  あわせて,この高度情報化を進めていくに際してですね,他局との連携はどうなっているのか,お伺いをしたいと思います。  それから最後にですね,その下水の2件目ですが,二級河川の管理権限の移譲の問題であります。  これは,昨年の予特でも少しお伺いをいたしましたが,昨年はですね,平成14年度以降に改修が終わった河川から段階的に移譲を受けていきたい,こういう答弁をいただいているわけですけども,先般マスコミで報道もされておりましたが,大阪市は都心に川がいろいろ流れておるわけでして,その川を生かしたまちづくりをやっていこうということで,大阪は取り組んでおりまして,道頓堀川など6つの一級河川の管理権限の移譲について,大阪府と何か合意ができた,そんなふうにお聞きをしています。新聞報道もされておるわけですが,財政上の問題いろいろあるとは思いますけども,神戸市ではですね,早期に移譲を受ける,河川改修が終わった段階で受けるということでなしに,それ以前でもですね,県権限の移譲を受けてやるということで,そのメリットがある,そういうふうな河川はないのかなどうなのかなというふうに思いますので,そのあたりとあわせてですね,現在兵庫県との協議の状況なり,この他都市の状況等についてお聞かせを願いたいというふうに思います。  よろしくお願い申し上げます。 29 ◯安藤建設局長 私の方から,それでは六甲有料道路等につきまして,お答え申し上げます。  池田委員おっしゃるように,ずっと以前からですね,委員の方からは六甲トンネル線及び,また西神戸について,機会あるごとに,そういったご意見を賜っておることは,私ども十分承知いたしておりまして,その都度そういった検討もしてまいったわけでございますが,今までお答えを申し上げているとおり,割引率の問題1つにしても,今資料お持ちでございましたですけども,有料道路課長のそういった通達とか,そういったことがございまして,割引は2割を超えられないというのが,今ももちろんございまして,半分にするとかですね,2割を超えた割引というのは今もってできないわけでございますが。この料金については,ちょっと後ほどまた申し上げますが,今回こういった3本のですね,1本につながっている道路でございますが,六甲有料と六甲北と六甲北2期という,この3つの道路を一本化するというのは,私冒頭に予算の説明の中で述べさせていただいたとおりでございまして,有料道路事業というのは,ご案内のとおり,本来個別路線単位で償還をとっていくというのがもちろん原則でございまして,割引率につきましても上限が20%以内というような制約があるのはご案内のとおりでございます。  今回ですね,こういった従前の個別償還方式でなくて,3本を一つにと,束ねるような格好にしたいという案を今ご提案しているわけでございますが,午前中もちょっとご答弁申し上げましたように,このままでいきますと六甲北,六甲北2期の収支不足というのがたまってまいりまして,それが償還期限が来たときに,トータルで 260億近い金になってしまって,一般会計でそれを埋めなければならないというような羽目になって,とても今のような財政状況が,非常に好転するということも考えられますが,余りそういったことが,今,可能性としては考えられない状況のもとでは,この六甲の3路線について一体化してですね,抜本的な対策を打たなければ後になって大変な問題になるということで,私ども今回,この3本を一つにということでお願いをしているような次第でございます。  あわせて,オフピーク時,または六甲北と六甲北2期の通しで通っていただいた方に対しては,さらに割引をするなり,オフピーク時は半分の値段にするといったことがございまして,この内容は繰り返し申し述べませんが,2割といった制限がある中で,どうして半分にしたり,2割を超えて2割8分の割引──割引というか,料金になるんかということでございますが,割引率というのは2割を超えられないというふうに,これ通達で変わっておりません──昭和58年の時点の。例えばオフタイムでですね,今回お願いしてますオフタイム──午前10時から夕方の4時の時間帯,また夜,深夜ですね,それを普通車 200円のところ 100円にというような,これは割引じゃなくて,もう初めから料金設定としてですね,事業計画の中で,もう初めからこの時間帯に,この車種については──大型車以外の,いわゆる一般普通乗用車については 100円ですよという,料金設定なんです,これ。それからさらに割り引くかどうかというのは,これはもちろんあるんですよ。それからさらに割り引くんだったら,それは2割以内ということでございまして,したがってですね,何か言葉のあやみたいなんで申しわけないんですが,例えば六甲北と六甲北2期,これ通しで通っていただいた方には,料金として,今の料金の1割減の料金設定をします。それからさらに,いわゆる回数券で買っていただくということが前提で,それからさらに回数券としては2割の割引をします。ですから9割の8掛けと。9割,初めから1割,これは割引じゃなくて料金設定として初めから1割引いておきます。それの8掛けで,ですから八九,七十二ということで2割8分,実質としては2割8分引きだと,こうなるんで,非常に言葉のあやで,何か翻弄しているような格好になるんですが,料金と割引というのは,そういう格好で事業計画上分けておりますので,大変誤解を招きやすくて恐縮なんですが,ご理解を賜りたいと思っております。  委員おっしゃるように,従来から割り引くんだったら,そんなオフタイムじゃなくて,皆さんが使う通勤時間帯に割り引かんかいと,こうおっしゃるご趣旨なんですが,これも私どもよくわかっておりまして,通勤時間帯,一番車がよく通る,これ普通車で言いますと,その通勤時間帯は約3分の2通ってます。ですから委員質問のオフタイムの時間の通勤車両というのは,残り3分の1,これ乗用車でいきますと,大体そんな格好で1対2の割合でございますが,この通勤時間帯をですね,例えば割引じゃなくて,オフタイムみたいに半額にする,例えば 100円にするとかいったご趣旨かと思いますが,これにしますと,採算計画のそろばんが全く乗りませんで,幾らひねり回しても償還ができないということになりまして,根本から,この3線を一つにして,何とか収支合わせていこうという,この計画が根底から合わなくなりますので,その一番多いところの交通量3分の2を半額にするというのは,どうかご容赦いただきたいというように考えておりまして,そうは言いながら,利用者のサービスなりをやっぱり何らかの格好で出したいという私どもの考えもあって,オフタイムに 100円の値段で通っていただくと。これは今でもほとんど六甲線については,ほとんどトンネル線部分について,交通量としてはピークでございますが,オフタイムにそういった時間を安くすることによって,今,平野の交差点,国道 428でございますね,随分混雑を昼間も──ラッシュ時はもちろんです。それ以外でも混んでいるときが多いんですが,そういった 428の対策にもですね──迂回対策にも若干資するようなことになるんではないかというような希望も持っておりまして,今回このようなご提案をさせていただいてるような次第でございます。  それからもう1つ,この線でETCの整備ですね,ちょっと時期尚早ではないかというご指摘を今賜りました。  私どももETCについては,道路公社単独としてはですね,ほかの道路と──ほかの有料道路なり,高規格の例えば中国道,山陽道とか,それから阪高の北神戸線等々と直接つながっておらなければ,私どものETCはもっとおくらせてもいいんかなと思うんですが,委員もご案内かと思いますが,今も日本道路公団なり,首都高なり,阪高なり,現在で全体の5割の料金所で,既にETCの装置が備わっておりまして,14年度末──あと1年たちますと,これが全国で全体の7割の料金収受所でETC対応というのができるようになっております。これは国土交通省も随分力を入れておったり,また各道路の公団が力を入れておるということでございまして,利用者の利便向上とか,料金徴収業務の効率化とか,そういったことはもちろんありますし,盆・正月だけでなくて,料金徴収所での渋滞というのがですね,やはり高速道路よりも,非常に大きな弱点になっておることも考え合わせますと,早くこれをもう少しスムーズに料金収受ができるようにということで,ETCの普及というのが,これは自動車業界にももちろん呼びかけてですね,随分急速に進みつつあります。そして,現在のとこの普及率いうのは1%にも満たない数字でございますが,全国の料金徴収所でのETCのゲートの利用率というのは急速に上がってまいっておりまして,去年の7月とことしの1月に比べますとですね,去年の7月現在だと0.何%ですけども,この1月には,既に1%を超えて 1.1%というような数字に上がってきてまして,かなりの量的には車載機──車に搭載する,そういった機械と,それから料金所でのそういった設備が整ってきつつあります。  そういうことで,普及率は伸びておりますが,私どもが,この案件の中で14年度及び15年度ぐらいの対応を考えておりますのは,実はこういった全国的な傾向の中で,特に我々の道路が,この道路公社の道路が接続しておりますJHの道路,中国道・山陽道,また阪神公団の道路,これらがですね,ほとんど14年度中にETC対応を終えようとしております,14年度中に。阪神公団はもちろん14年度中に全料金所で──これ 125カ所あるんですが,関西圏で,ETC対応全部終わる予定になっておりますし,JHの方も,この近辺においては,ほとんどETC対応が終わろうとしておる中で,例えばそういった高規格の道路からおりてきて,我が道路公社の道路に乗ってくる。また反対に,道路公社の有料道路から,そちらに入っていくというのは,今ハイウエーカードを使っている方が随分ふえてますが,それに加えて,こういったETCの対応の車なり,カードを持った車がかなりふえてくると。しかも近辺の今申し上げた道路は,14年度でほとんどその対応が終わろうとしているという中で,ひとり道路公社だけですね,いつまでも手でもぎっているとかいうわけにいきませんで,やっぱり利用者のサービス考えて,それらとの整合といいますか,調整といいますか,そういったものがとれたものにしないと,やはり有料道路としての対応ができないんではないかと考えておりまして,値段はかかるんですが,将来に向けての,当然これが利用率が上がりますと,料金収受の効率化も上がって,コストも下がってくるということも考えられますので,ぜひとも,この機会にやっておかなければならないというふうに覚悟して踏み切りたいと,このように考えております。  それから,二級河川の管理権限でございますが,委員おっしゃるとおりでございまして,平成12年の河川法の改正によりまして,県が管理する市内の一・二級の河川で,神戸市域内で流域が完結している部分について,市が順次受け取っていくということでございまして,このメリットはもうおっしゃるとおりでございまして,河川管理の一元化,市民にとっても占用とか使用許可等々が非常にわかりやすく,窓口のサービスが一本化するという以外に,道路とか公園とか一体となって,河川を生かしたまちづくりというのも,従前よりもっとやりやすくなってくるだろうというようなこと,市民と連携した,そういった河川管理や河川利用というのが,さらに広がるんではないかと,水防上の対応というのも,もっともっとやりやすくなって,安全なまちづくりにもつながっていくんではないかというふうに考えておりまして,今,例えば私も道路公社が南伸の工事を進めておりますが,あそこの工事も終わったところから,公園なり,河川とあわせた復旧にやっていく予定でございますが,いずれにしても河川緑地軸の中の道路でございますので,その上の公園復旧についても河川管理者,これを神戸市に移ってくればですね,市の中での協議だけで絵もかけるし,工事もできると,管理もできるというようなことが可能になるんではないかと思っております。  県との協議でございますが,今のところ非常に順調にいっておりまして,県も早く渡したい,私どもも早くもらうものはもらうよと言っておりますが,ただ整備がまだ終わってない段階で,神戸市がすぐに,はい受け取りますというわけにいきませんで,県の方には,整備が終わった河川から順次いただきますからということで,基本的には,県とはもちろん合意いたしておりまして,年度内にはそういった基本協定も結ぶべく,今ちょっと鋭意努力をしているところでございます。  いろいろ河川を受けるに当たっては,関係図書とかですね,現地での境界とか,移管を受ける前の補修工事──これ県がやっていただくんですが,そういったことがきちんとできておるんか,できつつあるんかと,そういったこともですね,我々受け取る方側としては,ちゃんと河川の関係書類等も含めて必要なものでございますから,今検討も──事務レベルでそういった打ち合わせをしているところでございます。移譲は早くても14年度というわけにいきませんで,14年度にその辺を全部整えて移譲を受ける,移管を受けるものが15年度ぐらいからかなというふうに考えております。  委員おっしゃる大阪とか札幌等でも,いろいろ道頓堀川の移管や何かが進んでいるというふうに聞いておりますが,他都市さんもですね,今,指定市の状況は,ちょうど私どもとほぼ一緒でございまして,府・県等かなり基本的なとこでは合意しているものの,具体的に1つ1つの河川をいつごろから移すんかということについては,関係書類なり,現地での境界なり,そういったことの確認を同時にやらなきゃならないので,まだそんなにすっすっとはいってないと,15年ぐらいからかなというようなことを皆さんおっしゃっています。  以上でございます,私の方からは。 30 ◯片瀬建設局参与 駐車マネジメントについてお答えさせていただきます。  既存の駐車場の利用促進,経営改善というようなこと,それから路上駐車の排除とか,交通阻害の排除というふうなことで,平成12年10月より駐車マネジメント実験をいたしておりまして,この場がある周辺の条件にあった料金体系のあり方ということで検討しております。現在,細田,長田北町,鈴蘭台の3駐車場で実験を行っておりますけども,短時間駐車なんかにおいて効果があらわれておりますので,平成14年度からはですね,道路公社が運営しております4つの駐車場を含めまして,全公共駐車場15カ所で,その地域地域ごとに合うた──応じたといいますか,利用実態を見ながら,それに合ったような駐車マネジメントの実験を行いたいと思っております。  例えばですね,ワンコイン制ということで,民間では 100円入れると10分間とめる,15分とめるというのがありますが,例えばこれまで30分単位でしたけども,そういうワンコインでもっての時間設定でもって運営するというようなこと,それから舞子駐車場とか鈴蘭台なんかで,パーク・アンド・ライド的にちょっと使っていただいているような駐車場とかですね,音楽会とか,そういう催し,長時間利用されるようなとこ,これにつきましては 200分を超えても 1,000円で頭打ちにした料金というようなこと,それから泊まり料金といたしまして,夜間ゼロ時から7時までは入出庫ができないわけでございますけども,深夜の路上駐車を減らすという意味で,ここに入れていただくことによって,例えば7時間分 3,500円これまでいただいておりましたけど, 1,000円にしてしまうというようなことで路上駐車を減らしたいというようなこと。平日昼間定期ということで,三宮駐車場ですが,現在,昼間定期といいながら──1カ月3万 6,000円でございますけども。月曜日から金曜日までは自由に出入りしてよい,それによってビジネスマンの方が使っていただいたり,三宮周辺通勤の方に使っていただくというふうな形でですね,1カ月2万 5,000円の平日昼間定期というようなものを発行するというようなこと。いろんな各メニューを考えております。  実施は4月1日から1年間ありまして,その中で利用者のアンケートをきちっととったり,その分析結果,それからあくまで経営改善という観点を持っておりますので,これは収入に結びつくのかどうか,そして路上駐車減ったのかどうかというふうな検証をしてまいりたいと思っております。以上のことをやりながら,公共駐車場の経営改善,路上駐車の排除,違法駐車・阻害の軽減,そしてまたこういうようなことは,有料道路事業として許可をもらっておりますのでですね,こういうデータをもって,国にもいろんな形で制度が柔軟に,その地方地方に合った形で設定できるようにというようなことについても結びつけていきたいと,このように思っております。  以上でございます。
    31 ◯前阪建設局参与 下水道の光ファイバーの件でございますけども,委員ご指摘のとおり,昨年の4月,高度情報化の促進のために,光ファイバーが下水道管渠の中を占用できるというような条例改正を行わさせていただきました。  現在,その実績でございますけども,昨年の7月に1件だけの申請申し込みがございました。その占用許可を認めたというような件が1件だけございます。これは日本テレコム株式会社でございまして,兵庫の和田宮通で延長約 320メートルぐらいの設置を認めたと,設置されているというような状況でございまして,もう1点,本市の道路公社の方からも現在引き合いがございまして,これは北区の有野の唐櫃のところの六甲有料道路の中に下水管渠が入ってございます。道路管理の向上のためにというようなことで,これは延長約1キロメートルほど,下水道管渠の中に光ファイバーを入れたいというような協議を今しておるところでございます。  そんな状況でございまして,なかなか管渠の中に光ファイバーを入れるというようなことの需要については,今のところ余り進捗がないというようなことが実態でございます。これは1つは,私の方で通信事業者とか,ホームページで,こんな管渠の利用ができますよというようなPRをさせていただいておるところでございますけども,NTTとか関西電力さんの方の──要は線貸しいうんですか,こちらの方が非常に安く利用できるというようなことも1つあるんかなと思っております。  そういうようなことで,今後,当然管渠の占用も,今後も大いにPRするわけでございますけども,下水道の管利用の光ファイバーを設置した場合,当然若干余裕線が出てまいりますので,心貸し,こちらの方について,今現在鈴蘭台と西部の間10キロメートルほど,その光ファイバーケーブル網は設置してございますから,それの心貸しの方の条例改正等の手続をとらさせていただきまして,そちらの利用もできるように,鋭意努力をしてまいりたいなと思っております。  それから,他局との連携の方でございますけども,光ファイバー等につきましては,マルチメディア推進課の方で,神戸市全体の光ファイバー網の整備計画の策定を当然されるわけでございますが,この中に当然建設局も入っておりまして,神戸市全体のそういうような整備計画に対して,下水道の──当然管利用の光ファイバーの設置計画を私の方も持ってございますので,それと整合するような格好で設置ルート等をですね,いろいろ連携をとりながら,できる限り,可能な限り,そういうような計画に参画をしてまいるというようなことを考えてございます。  また,国土交通省の兵庫工事事務所の方でも,国道事務所とか県警さん,あるいは県庁,市役所,これを防災のための光ファイバーをネットで結ぶというような計画が既にございまして,こちらの方からの利用ですね,下水道管渠の利用について,現在当然問い合わせ来てございまして,できる限りこちらの方もご協力を申し上げるというようなことで,今現在協議を進めておるところでございます。  最後の占有料の見直しでございますけども,委員ご指摘のとおり, 870円ぐらいから 1,000円ぐらいのレベルでございますが,現在のところ,これは設定に至りましては,当然管渠材料,管渠の資産を1つはベースにして,基本料金の設定をかけてございます。それと光ファイバーを入れることによって,やはり下水道管渠そのものは,そのまま何もしなくていいんかというわけにいきませんので,やはり若干の清掃業務等が当然ついてまいります。そういう必要経費を算定をさせていただいて,あわせてそういう料金設定をしておるところでございます。現在のところ,そういうようなことで料金の引き下げいうんですか,需要のための料金の引き下げは考えてございませんが,やはり各利用者さんのご意見,あるいは設置の状況を見て,若干清掃費が軽減できるとすれば,今後そういうような方向についても検討を進めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 32 ◯奥田建設局北神開発事務所長 神戸リサーチパークの企業誘致についてお答えいたします。  神戸リサーチパークは住むという機能のほかにですね,「働く」「学ぶ」「憩う」「交流する」と,こういった多彩な都市機能を備えたまちづくりを目指しております。このため,誘致施設用地は3地区あわせて,全体 500ヘクタールのうち,約4割に当たります 203.4ヘクタールを計画しており,都市基盤整備公団から委託を受けて整備を進めておりまして,鹿の子台は平成13年度に,上津台,赤松台は平成14年度に受託を終了いたします。  神戸リサーチパークにおける企業誘致状況につきましては,平成14年1月末現在で,鹿の子台では12社,31.7ヘクタール,約6割弱,赤松台は7社,40.8ヘクタール,約5割,上津台は現在造成中ということでゼロということで,あわせまして,合計19社,72.5ヘクタール,委員ご指摘のとおり約4割弱となっております。  本市での企業誘致活動は,市長を本部長としまして,企画調整局,行財政局,産業振興局など,産業立地関係部局を構成員といたしまして,全庁的な産業立地推進本部のもとで,産業振興局が中心に進めております。  神戸リサーチパークにおきましては,事業主体である都市基盤整備公団が新聞や雑誌のPR広告,あるいは民間業界への営業活動,そして定期借地権の導入──事業用の定期借地権導入,そういった制度の導入をいたしまして,企業の誘致活動を行っております。市といたしましても,積極的に公団の方に情報提供を行うなど,企業誘致の推進に努めております。  最近の経済情勢から,非常に企業誘致は難しい状況でございますけれども,中国道や山陽道,あるいは六甲北有料道路等に囲まれました自動車交通の利便性の高い立地状況を生かしまして,企業誘致を進め,今後都市基盤公団と一緒になりまして,上津台でのイベントによるPR,あるいは神戸リサーチパークの周辺を取り巻きます新旧住民の交流の輪といったような施策などを実施しながら,企業誘致を進めていきたいと考えております。  以上です。 33 ◯分科員(池田林太郎) 最初に1点,オフピークの現在の通行量と,実施後の通行量予測について教えていただきたいというふうに申し上げたんですが,そのことについて,ひとつご答弁を再度お願いを申し上げておきたいと思います。  それから,私の認識不足でありまして, 200円を 100円にするのは割引じゃないと,当初からの料金設定だよと,こういうお話をいただきました。さすがとこういうふうに思ったわけでございますが,このETCの問題なりですね,オフピークの,これは割引ではなしに料金設定, 100円という料金設定についてですね,仮にこれを見送るということになればね,1つの事例として,今回,国の方で法改正でね,40年までできることになりましたから,今度40年にしようと思っていると思いますが,40年何も残さんでも,現行30年できっちりと収支が合うん違うかと,経営ができるんではないかというふうに思うんですが,そのあたりについてお聞かせ願いたい思います。  また,そのETCについてですね,急速に普及率も高まっておるということですが,まだいうたってこの1年でね, 1.1%という状況ですよ,実際の話。このETCを利用するというのはね,いえばそういう山陽・中縦・阪高という基幹道路を利用される人が,この道路公社の,いわゆるETCを利用して神戸市に入ってくる,また出て行くという,言うなれば,対象というのは神戸市民以外の人がね,かなりの恩恵を受けるんじゃないですか。一方で,このETCの装置にかかる10億円の負担は,言うなれば六甲トンネル利用者──神戸市民,これが負担をする,大きな負担になるんですよ,これは。六甲北1・2をね,いうたら救うために六甲トンネルと一体化図るわけでしょう。いうたら六甲トンネル利用者──市民,いうなれば北区民が大きな負担をしているわけですよ,これは。ですから 200円を 100円,いうたら通勤ラッシュ時間帯をね, 100円という料金設定をできないよと言うけれどもね,実際に市民向上を図るとか,表・裏なんか,市民向上をぱっと大きな題目で上がっておるんですよね。本当に市民向上を図る,市民負担を軽減するという神戸市の道路施策があるんであればね,そこに通勤時間帯に割引なり,無料化を図るなり,そういう施策があってしかるべきだと,このように思っているんですが,もう1度ご答弁をお伺いしたいと思います。  ちょっと時間がなくなりましたから,残るあとはですね,また別途考えるとして,とりあえずその点だけお聞かせください。 34 ◯安藤建設局長 先ほどオフタイムの通行台数,失礼いたしました。1日の通行台数オフタイムですね, 6,500台,約ですね,丸い数字にしまして。これは全通行台数の大体先ほど申し上げたように,3分の1ぐらいに相当いたします。これが委員おっしゃるように,オフタイムの割引をしてですね,どれぐらい増加──台数がふえるのかということでございますが,いろいろちょっと試算が,いろいろ難しゅうございますけど,私どもの推計したところによりますと, 1,000台ぐらいはふえるだろうと,今の 6,500台というのはですね──というふうに踏んでおります。これは割と安全サイドというか,厳しく見積もった数字で,そのように私ども考えております。 1,000台は少なくともふえるんではないかなと,これ期待も込めて。  それからご質問の現在の収支ですか,償還40年に延ばさなくても償還できるんではないかというようなことでございますが,ETCの問題とは別にいたしましてもですね,この六甲北と六甲北2期が収支的に非常に苦しいというようなことで,トンネル線とあわせて──3つで1つにして収支の改善を図ろうということでございまして,その3つを1つにしただけではですね,この30年償還という中では,やはりカバーしきれない,どうはじいてみてもですね。したがって,償還期間を30年じゃなくて40年ぎりぎりに延ばしていただかないと,その枠の中でないと収支計算が合わないということでございます。  もう1点,そのETCにつきましては,通勤時間帯の割引でございますが,これは委員今おっしゃいます,確かに中国道とか山陽道,並びに阪神公団の北神戸線等々から入ってくる,または出て行くと,神戸市民はどれぐらいおるんかと,その率にもよるんですが,この数字についてはちょっと私どもは手元で把握できておりません,何割ぐらいか。ただ,トリップでいきますと神戸市域内から出て行くの,またそれが帰ってくるの,率にしてですね,これが何割と言えたらいいんですが,今ちょっとそういったデータがとりきれてませんが,かなりの率で,高率で神戸市民がそういったトリップを使っておられるんだろうというふうに私ども考えております。六甲有料から六甲北,六甲北2期が山陽道・中国道,それから阪高の北神戸線につながって,またこれも15年には中国道につながりますが,第二神明にもつながっていくと。そういう広域の高規格の道路のネットワークのかなめとして縦軸があるということで,かなり利用率が高まっているのも,やはり神戸市民としては大型車も含めてでございますが,随分と利用度が高いというふうに考えておりまして,六甲のトンネル分でだけ,そういったETCの10億円をカバーするというようなことは──一部はもちろん傾向としてはあるかもわかりませんが,ほとんどは全線を通る神戸市民の車で,トータルとしてカバーできるんではないかと考えてまして,またこのETC整備による将来にわたっての経費節減ですね,料金所収受の人手等が少なくなりますから,それはこの年限いっぱいいった段階ですけども,約24億円ほどの節減になるというふうに私どもは考えておりまして,例えばETCの10億円の投資をしなかってもですね,これはもちろんそんだけ分──10億円助かるんですが,全体の収支計画というのに,非常に大きな影響というものは余りなくてですね,むしろ先ほど申し上げたように高規格の道路の,そういった利用者サービスに対応すべく,我が道路公社の料金徴収業務もですね,それにあわせたような格好でのETC対応を,やはり備えつけるというのが我々の責任ではないかというふうに考えております。  以上でございます。 35 ◯分科員(池田林太郎) ETCを否定するものではないんですよ。将来的にはね,今の道路行政,有料道路事業からいってずっと上がっていると思います。けども,今なぜこの時期にというのがあるんですよね,どうしても。  それとですね,もう1つはオフピーク今度 1,000台ぐらいふえるんではないかというふうな予測ですが,そんなんでは困るんですよ。料金設定を半額に設定するわけですから,1万 3,000台の車がここを通らなかったらいかんのですよ。でなかったら,現行収入が担保できないわけでしょう。半額にするんですから,倍の通行量がなかったら,現行の営業収入いうのは上がらんわけでしょう。きょうはもう時間がありませんので,そのことだけ言っておきます。  それからですね──ちょっと言葉荒らげまして申しわけありません。  最後ですね,谷公園砂防部長さんにひとつお聞かせを願いたいと思います。  昭和39年に神戸市に奉職されたと聞いてます。僕は昭和37年に入って,先に退職してしまっているんですけど,公園砂防部長さんが今月末をもって退職されると,こういうことですが,部長としてのこの2年間,いえば神戸ウィングスタジアムを完成させていくとか,今回,グリーンスタジアム神戸の管理手法の見直しをやっていくとかいうことで,非常に財政事情が厳しい環境の中で大きな成果を上げてこられたというふうに思っておりまして,本当に心からご苦労さまでしたというふうに申し上げておきたいと思います。  グリーンコウベ作戦開始以来,30年が経過をしてくるわけでありますが,この間,神戸の公園緑地というのはですね,飛躍的に大きく成長したんではないかというふうに思います。量から質へ,またハードからソフトへという転換などですね,神戸の緑のあり方について治山や砂防,こういったことも含めながら,視点も含めながら,ひとつ谷部長さんのご意見をぜひお伺いをして質問を終わりたいと思いますが,よろしくお願い申し上げたいと思います。 36 ◯谷建設局公園砂防部長 身に余るお言葉をいただきまして,ありがとうございます。  神戸の緑のあり方についてどう思うかと,こういうご質問でございますけれども,現在の神戸はですね,六甲山をはじめとしまして,まちの中も緑がいっぱいというふうなことで,全国的にも非常に有名になっているまちでございますけれども,まず六甲山の緑につきましては,先ほど先生もおっしゃられましたように,昔は非常に荒廃したはげ山であったわけでございますけれども,明治35年に再度山で植林が始まりまして,以来 100年間にわたって,先人たちの営々とした努力の結果,現在のような森ができたわけでございます。  また,まちの緑につきましても,昭和46年にグリーンコウベ作戦が始まりまして,これまで市民とか企業,行政が一体となって続けてまいりました結果でございます。このように緑の育成といいますのは,非常に長い時間がかかるものでございますけれども,景観上とか,またさきの大震災の状況を見ましても,緑というのは非常に大事だなというふうに思っておりまして,これからも量の確保には,やはり努めていく必要があるというふうに考えております。  しかしながら,最近でございますと,時代の変化が非常に早くなってきております。市民の意識もどんどん変わってきていると。こういうふうな状況の中で,市民要望にいかに的確に早く対応していくかというのが課題になってくるわけでございますけれども,今の財政状況を考えますと,新しく施設をどんどんつくっていくと,こういうふうなことはとても考えられないわけでございまして,それではどうするんかということになりますけれども,それについては現在ありますストックを有効利用していくと。その手法につきましても,行政だけでやるのではなくて,市民と一緒に考えていくと。こういうことで緑の質の充実といいますか,質をよくしていくと,こういったことも必要ではないかと思っております。  それから,また大規模なグリーンスタジアム神戸のような集客施設でございますけれども,これにつきましても,いち早く市民のニーズに対応するというふうなことが必要でございますので,これからの大きな施設につきましても,どんどん民間活力の導入を図っていって,有効利用をしていくべきだと,こういうふうに考えているところでございます。  それからまた,背山の六甲山でございますけれども,これも先人たちの努力によりまして緑の山というふうになっておりますけれども,土質を見ますと,風化花崗岩というふうなことで構成されておりますので,一たび大雨が降りますと,過去の昭和13年なり42年の水害のような大災害が起こるおそれがございます。このため防災対策といたしましては,国・県のご協力を得て,治山なり,砂防事業をどんどん進めていっているところでございます。また,震災後につきましてもグリーンベルト事業,こういったものに積極的に取り組んでおるわけでございます。  今後ともこういったハード面の整備とともにですね,これから土砂災害新法といいますけれども,こういった新法の中で,住民避難体制の強化とか建築規制,こういったソフト面の充実にも努めていく必要があるんじゃないかなというふうに思っております。  以上,言いましたように,いろいろ課題があるわけですけれども,これからも緑の確保や,それから防災事業の総合的な整備を進めてまいりまして,神戸が21世紀に求めております安全で安心なまち,しかも緑が多いという──緑生都市といっておりますけれども,そういう都市を目指して,これからも力を入れていきたいと,こういうふうに思っておるところでございます。  今後とも,公園砂防行政に対しまして,先生方の温かいご支援をお願いしまして,あいさつにかえさせていただきます。  ありがとうございました。 37 ◯主査(白井洋二) ご苦労さまでございました。 38 ◯分科員(池田林太郎) 時間が過ぎてますから終わります。谷部長さん,お体に気をつけられてですね,ますます元気にご活躍をいただきたいと思います。  本当にご苦労さまでございました。  終わります。 39 ◯主査(白井洋二) ご苦労さまです。  次に,堀之内委員,発言席へどうぞ。 40 ◯分科員(堀之内照子) それでは,質問いたします。  最初に,駐車場問題についてお聞きしたいと思います。  現在,建設局では市が11カ所,道路公社が4カ所の駐車場管理しております。市営駐車場も12年度決算では赤字になっており,道路公社も4つの駐車場のうち,平成12年度の決算を見ると,荒田公園駐車場で 5,400万円,大倉山駐車場で 4,300万円の損失が出ております。今,駐車場過剰ぎみという中で,近隣の民間駐車場は料金を安くしたり,料金設定を細分化するなど,いろいろ利用者の増加のために工夫をしている,そういうところでございます。  それで,先ほど神戸市も駐車場マネジメント実験が平成12年度・13年度されて,これを全市の駐車場並びに道路公社の駐車場に広げていきたいというお話がありました。短時間の利用とか,昼間定期券等々の活用ということを言われておりますけど,この駐車場マネジメント実験では,必ずしも大きな成果を上げているというふうにも言えないかと思うんですけど,さらに個別の駐車場にふさわしい抜本的な改善で,不法駐車をなくする,あるいは市民の利便を図る,そのために,さらに検討して努力をしていただきたいと思います。  また,この駐車場が市の管理,道路公社の管理,あるいは整備公社の管理等々幾つにも分かれておりますけど,やはりこの総合的に市民の福祉,これを向上させるということからいえば,一元化ということを考えるべきではないかと思うんですけど,その点についてお伺いいたします。  次に,公園のあり方についてお伺いいたします。  平成12年度末の1人当たり公園面積は約16.6平米になっております。しかし各区ごとに見ますと,長田区で 2.2平米など,インナーでは2平米台というところが,整備率がおくれている状況で,昨今では区画整理事業,あるいは再開発事業以外にはほとんどつくられていないという状態がございます。しかし,来年度からは学校も週5日制ということになるなど,子育て支援の面からも公園不足の地域に,市民の身近な公園,これをつくることが求められていると思います。インナー地域における公園整備を進めて,各区ごとのこの格差が生まれず,全体として前進するように,公園整備について積極的な対応をしていただきたいと思いますので,お伺いしたいと思います。  それから,公園の問題で,トイレのない公園が非常に多いです。それで,すべての公園に設置をというのは難しいと思うので,一定規模以上の公園については,ぜひトイレを設置していただきたい。ゲートボールなどをしている公園などでは,本当に困るという声をよく聞きます。しかし,今まで神戸市はトイレの管理が難しい,公園管理会では拒絶されるというお話がありました。しかし,やっぱりこのトイレの管理は,そういうボランティアによる管理というのでは進まないと思うんですね。ですから委託事業など,積極的に取り入れられまして,一定規模以上の公園については,ぜひトイレの設置を急いでいただきたいということをお願いしたいと思います。  それから,震災後に区画整理事業で比較的規模の大きな公園もつくられるようになりました。しかし,青少年が自由にランニングしたり,あるいはスケートボードとか,ストリートバスケットなど,そんなことができる公園が余りありません。ほとんどないという状況です。それで,各区に1つ程度でもいいから,青少年が自由に使える,その余暇を楽しむことができる,そんな公園をつくるべきだと思いますので,積極的なご回答をいただきたいと思います。  それから,公園についての最後は,震災復興記念公園についてでございますが,我が党はこれを中止すべきだと主張してきました。婦人会の市長への要望書の中でも,なぜ財政が苦しいのに,たくさんのお金使って,こんなところにつくるのか,それについて納得ができる説明がないなどということが,市長の要望書の中にも出てきております。これが市民の率直な意見ではないでしょうか。新年度の予算では 100万の市民参画調査費が組まれておりますが,市民参加の──どういうやり方でやられるのかわかりませんけど,先ほどもちょっと質問があったように思いましたけど,市民参加の結果,市民参画の結果,この公園の中止ということもあり得るのかどうか,その点についてお聞きしたいと思います。  それから,次は歩道についてお聞きしたいと思います。  旧市街地を中心に歩道が狭い上に,また片側しか歩道がないというところもあります。そして,車道と歩道との間に段差があったり,また駐車場の入り口が切り込まれているために,波状になっている,そういう道路もたくさんあります。それでやはり,高齢者の方や障害者の方の社会参加を促していく,ユニバーサルデザインなどということがよく言われるようになっておりますけど,歩道をもっとフラットにするという工夫が必要ではないでしょうか。そしてまた,一定の幅員以上の道路については,高齢者の方や障害者の方が休憩できるような,そんなベンチの設置,これを緊急にお願いしたいと思います。  次に,道路事業についてでございますけど,本州四国連絡橋公団が多額の赤字を補てんする意味から,地方自治体にも莫大な負担を要求してきております。それで神戸市のこれまでの出資総額は 307億 8,000万に達しており,平成14年度についても31億 7,000万円の出資金が予算案として計上されております。これは建設局の予算を大きく圧迫するものです。今,道路公団の廃止とか,それから海峡大橋については別の公団をつくって,一層この国と自治体の負担をふやすなどという動きもあります。そういう意味で今こそ,この出資金,これを減らすということが,そういう働きかけが非常に大事だと思いますので,この点について局長のご見解をお聞きしたいと思います。  それから,このたび下水道事業会計も平成14年度投資的な部分について3割のカット,これが行われることになりまして,それで大変な生活関連の道路補修費などが削減されるという状況になってきております。それで今の出資金を減らす等々も頑張っていただいて,やはり市民生活を支えるための,市民の要望にこたえるための道路補修費の財源の確保に努めていただきたいというふうに思いますので,その点についてご見解を伺います。  それから,下水道事業について,2点お伺いします。  1つは,下水道の一般会計からの繰り入れがやめられて,それで 153億というお金が入ってこないままというふうになっております。ところが神戸市の,このたびの下水道事業では23億の赤字がいろいろな努力されても出るみたいな,そういう計画になっておりますけど,そういう意味から言っても,一日も早くこの補助金カット,これがルールに基づいて繰り入れられるようにするべきだと思います。それで局長としては,どんな交渉をされてきたのかお伺いしたいと思います。  それから,下水道のもう1つは,排水整備サポート制度というのが13年度から始められました。これは,モデル地区を選定して汚水管への雨水の接続や,雑排水の未接続の有無などについて,各家庭の排水設備を点検して,不良箇所があれば改善を指導するというものでございます。平成13年度の実施状況では,東灘区の岡本で 885戸を調査して,その結果,58.4%が不良であったというふうに聞いており,非常に不良率が高いということに驚くものです。しかし,この不良の問題についていえば,必ずしも個人の責任に帰するものではないという場合も多いと思います。事業者のミスや,あるいは完工検査の中の見落としなどもあって,個人の責任を問うのは──負担をさせるのは余りにも過酷という場合もございます。ですから,これを実際に実効あるものにするためには,やはり一定の補助をするなどのインセンティブ,これが必要だと思いますが,その点についてお伺いしたいと思います。  それから,最後でございますけど,公共事業の評価についてお願いしたいと思います。公共事業の評価の制度についてお伺いします。  公共事業の再評価については,神戸市では国庫補助事業を対象に国の公共事業再評価システムに基づいて再評価を行っております。しかし,このシステムは補助事業に限られており,事業採択後,長期間が経過して事業が進捗しなかったというものが対象になっているために効果が上がっておりません。やはり補助事業でなくても単独事業の場合でも,既に事業実施にかかっているような場合でも,今の財政状況からいえば再評価をするということが必要になると思うので,独自の再評価制度,これをつくるべきだと思いますけど,その点についてお伺いします。  ちょっと質問が多かったので,結論を中心に簡明にお願いしたいと思います。 41 ◯安藤建設局長 震災復興記念公園でございますが,市民参画でぜひやるんだったらやると,ただ,公園の計画を中止することもあるんではないかというご意見でございますが,以前にも同会派の方々からそういうご質問をいただいたことがございますが,この公園は,再度繰り返しますが,たくさんのとうとい犠牲を出した阪神・淡路大震災の慰霊と復興というような,それを兼ねたメモリアルパークとして,ぜひつくりたいというふうに私ども考えておりまして,震災の,この財政が逼迫しているときに,多くのお金をかけてなぜやるんかというご質問の趣旨でございますが,この震災復興という,この貴重な,大変皆さんにとって悲しい,悔しい思いをした,この震災を二度と神戸にこうむらないように,また来てもですね,それを何らかのいろんな方法で,その被害を緩和できるような,そういったことを,そういう神戸にしていこうじゃないかということで既にスタートしているわけでございますが,この公園は,そういった市民の思いを込めた,しかも亡くなった方々の慰霊の空間を持つ,そういう場所にもしたいというふうに考えております。関東大震災のときにも,いろいろ東京なり,横浜なり,そういった記念公園がございますが,そういったそれぞれの慰霊と,それから震災の文化というのを風化させないと,そういう場所がぜひとも神戸にいるんではないかと。個々にはたくさんいろんな地域にモニュメント等がございますが,まとまって神戸の中心地,交通至便な場所にそういった空間をつくり,市民が心合わせて,そういった震災を振り返り,それを忘れない,また神戸の新しいまち,神戸の文化にそういったものを生かしていくと,そういう場所が必要ではないかと思って,私どもはこの作業に取り組んでおります。  したがいまして,堀之内委員おっしゃるように,公園の計画を中止することがあるのか,全くそういうことはございません。私はこれ自信持って申し上げたいと思っております。一部でもちろんそういった,いかがなものかというご意見があるのは,私どもも十分承知いたしておりますが,先ほど申し上げたような趣旨で,ぜひとも神戸としては,こういったメモリアルパーク,そういった空間がですね,子々孫々にわたって阪神・淡路大震災を忘れない,あの悔しい思いを決して我々の子供たちにはさせないという思いの場所が要るんではないかと,このように考えております。  市民参画の方法は,午前中にもるる申し上げまして繰り返しません。皆さんに持ち寄っていただいたり,本当に市民の方々に集まっていただいて,計画の段階からやってまいりたいというふうに考えております。  それから,道路の問題2点ございまして,本四公団の問題をまず申し上げますと,これも今までの各委員会なり,常任委員会等でも皆さんから大変ご心配いただいておりまして,本四公団の出資どうなっているんかと,もっと削れないんか,財政がなくて,ほかの道路事業,建設局の予算自身も非常に圧迫している中で,もっと工夫できないんかといった激励の言葉やら,励ましのあれをいただいておりますが,私どもも今まで何回もですね,この本四公団については関係する10府県市でですね──大阪府,大阪市から始まって兵庫県,神戸市が始まって,広島から四国4県,市長さん,知事さん等の集まりから,我々のような事務レベルの担当まで集まって,いろんな段階で,この本四公団については国土交通省なり本四公団本体に向けてものを言ってきておりますし,文書でも何回もこの出資の軽減,また会計についての将来にわたって,もっと明朗にしてですね,どれぐらいまでちゃんと──何年まで,どこまでそれぞれ地方公共団体として負担すればいいのかという,そのちゃんと限界なりを開示せえということを言ってきておりまして,昨年の12月にも関係する10府県市の市長・知事等が集まって,緊急アピールを行いました。これは一番最近の──最近といいますか,今から言いますと一番新しい時点での緊急アピール──10府県市の足並みそろえた要望活動でございますが,国土交通省から総務省,財務省等々に向けて,そういった要望を強く求めたわけでございますが,今,民営化の話等があってですね,受ける方も,本四公団自身がどういう格好になっていくかというのは,非常にちょっとわかりにくい事態で,時期でございまして,彼らも受け答えがなかなか──こうなるから,ここでこうしますというのも何か言いにくい時期ではあるんですが,我々としては,地方公共団体としては,今後どういう格好になろうと本四公団の民営化云々について,関係地方公共団体の十分意見を聞いてくれというのと,これ以上,我々関係地方公共団体に負担をふやすことがないこと,この2点を強く求めております。ほかにもたくさん言うておりますが,例えば管理の縮減をせえとかいろいろ言うてますが,特に今,申し上げた2点については強く申し述べておりまして,本四公団の今後の負担のあり方,民営路線がどうなろうとですね,これについては,決して地方公共団体としては譲れないという線でお願いをしてまいっております。  それから,道路の補修とか,補修経費でございますが,これは堀之内委員もご心配いただいてますように,我々局にとってもですね,道路補修費,側溝整備費というのは一番──例えば建設事務所の段階においても,最も市民に身近なお金でございまして,あそこの道路の舗装がちょっと悪くなっているとか,段差ができてるとかですね,側溝がいつもちょっと雨が降ると,ちょっと水がたまりぎみであるとか,そういったことが,いろいろ市民の方から寄せられておりまして,予算ではできるだけここにつけてですね,日々の市民の方々の要望に応じられるようにしてまいってるつもりでございますが,従前の震災前の段階に比べて,かなり減っていることは確かでございます。ただ,ここ2~3年ですね,予算査定の段階でも,特に舗装補修,それから側溝整備についてはシーリングはかかってる中で,これの2項目については,逆に予算を要求額よりもふやしていただいておりまして,これはプラスに2年ほど前から転じております。それはもう,先ほど申し上げましたように,シーリングがかかって,毎年しりすぼみで減っていくようでは,市民の方々のご要望,一番身近な要望といってもいいと思いますが,それにこたえられないんで,どうかこれについてはシーリングどころか,もう少し上向きでふやしてほしいというのは,これは市長・助役にもお願いして,ことしも──14年度予算もそうでございますが,13年度予算も前年に比べてアップしてもらっております。これは,私どもとしては,道路機動隊とか,建設事務所の直営班を使って,お金のないところはフルに彼らに活躍してもらって,舗装補修などを側溝整備をしてまいっておりますが,それも限界がございまして,人間がたくさんおるわけでありませんで,フルに活動してもやれる範囲は限られますので,どうしてもやっぱり予算的な措置をせんといかんと。規模も大きなところでございまして,直営班でできるとこというのも,すべてができるわけでございませんので,そういうことで先ほど申し上げたように,シーリングがすべてかかってる中で,この事業については,ここ2~3年前ぐらいから,シーリングどころかプラスの予算編成をしていただいておりまして,皆さん方の市民の方々のご要望に応じるべく,予算をつけていただいている次第でございます。  もう1点は,下水道の例の 153億の話でございますが,これも事あるたびにご質問を受けてですね,私も事あるたびに,そのときに胸を張ってご答弁してまいったと思いますが, 153億というのは,これは必ず返してもらわなくてはですね,これは下水道の事業会計という,一般会計とは別の財布にしているものでございますので,当然こんだけのお金が穴があくということになりますと,これは説明がつきません。したがって,我々としては経営努力というのは,ずっと下水道事業会計上やってまいっておりまして,例えば13年度について申し上げますと,経営改善目標11億というふうに踏んでおりましたですけども,職員の定数を減らしたり,処理場の各運転方法で,電気代やら,いろんな機械の損耗を減らすなど,そういう格好にいたしまして,この13年度だけで,目標11億に対して17億円の経営改善を達成できる見込みでございます,まだ年度は終わってはおりませんので。これは電気代とか,脱水ケーキの量を減らしたりですね,そういうことを本当各処理場,必死になって取り組んでおりまして,14年度予算の編成の時点でも,さらに職員定数を43人削減するなど,ただ建設投資も,これまで約 300億ぐらいあったんですが,それを 200億ぐらいに抑えまして,物件費等も抑えてですね,これも経営目標で12億円ぐらいの削減をしようと従来から踏んでおったんですが,17億ぐらいの改善を実質はしたいなというようなことで,各処理場,ポンプ場,職員一丸となって取り組んでおりまして,そんな中で 153億は返ってこないというようなことになりますと,これは何しとることかわかりませんので,これは予算編成のとき財務の方と市長・助役の目の前でですね,私どもは,これについては,いついかなる格好で返してもらえるのかというのをやっておりまして,財務当局が財政再生緊急宣言というのは出しておりますが,これとは全く別にですね,私どもは,この金が返ってこなかったら,それこそ局長や部長や皆,首でございますので,この下水道の 153億については,ぜひとも返していただくように,具体的な返還方法どういう格好になるんか協議を今重ねているところでございまして,いましばらくお待ちいただきたいと思っております。  もう1点私の方から,公共事業の再評価について,市の単独事業等についても評価をするような独自の制度を持つべきではないかということでございまして,今の公共事業の見直しの監視委員会の制度は委員よくご存じですので繰り返しませんが,市の単独事業等の事業につきまして,また,事業の計画段階におけるような評価ということも視野に入れて今までも考えてきましたが,ただ市の単独事業というのは非常に規模も小さくて,単年度でほとんど終わるような事業がほとんどでございまして,また,この市の単独事業というのは今の予算,財政の中では市の単独事業というのは,予算的にもほとんどないというような状況でございます。もちろんあることはあるんですが,補助事業がほとんどでございまして,そういう意味と,事業の計画段階における評価ということで,これは市政アドバイザー等とかの活用とか,いろんな審議会等でのいろんなご意見を賜るというようなことやら含めて,いわゆる市民へのパブリックコメントの実施というような,これは今に始まったことではなくてですね,以前からも我々としては心がけてきているつもりでございますが,さらに客観的事業評価基準とかですね,わかりやすい指標というのは,もう行財政局の方でいろいろ取り組んでおられますので,そういったことも含めて,さらに事業の客観性,透明性の確保に努めてまいりたいというふうに考えております。  私の方からは以上でございます。 42 ◯片瀬建設局参与 駐車場の問題でございますけれども,先ほど社会実験につきましては,内容的に申し上げましたのでダブりますので,ダブらないように答えたいと思いますが,利便性の向上とか,それから路上駐車の減,交通事故の減とともに,私どもの駐車場の経営が安定化するようにというふうなことで社会実験を行っておりまして──と言いながら,実は三宮周辺なんかでも震災の後ですね,宅地が駐車場化しまして,この中に約 500台ぐらいあるわけでございまして,そこがとりあえず利用でございまして,非常に安い値段でお貸しになっておるという影響なんかによりまして,非常に収入が落ち込んでいる事実がございます。  したがいまして,この社会実験というのは,その場所その場所に応じた,本当にきめ細かい方法をとっていきたい。どういうことをやるんがいいのか,何が必要なのかというのを十分考えながらやっていきたいと思いますし,このデータはですね,今後の改善策に十分使いたいと思ってますが,実はこれもですね,料金なんてのは,実は国からの補助事業なり,有料道路事業としての許可内容として実は入っておるわけでございましてですね,我々社会実験という名のもとで,かなり大胆にやっておるわけでございます。ただし公共駐車場としての役割とか枠組み,これだけは絶対外さない範囲でやっていこうというようなことで考えております。入念な対応をとって,今後そのデータを国にも示しながら,今後の駐車場のあり方を検討していきたいと,こういうことで取り組んでます。  それから,一元管理の問題でございますけれども,これにつきましては,15場,道路公社と一緒にもってやっておりますけれども,これにつきましても管理運営面につきましてもですね,実はつくられた制度が違うものですから,たまたま違う経営主体になっておるだけでございまして,これも一元的に私ども取り組んでおるつもりでございます。例えば三宮駐車場と花隈駐車場,それから元町駐車場,非常に近くにございますので,これを一体管理をすると,こういうことによって人件費を減らすというようなこともやっておりますし,共通のプリペイドカードとか案内パンフレット一緒に発行するというようなことでやっております。さらに今回,15場全部で社会実験も一緒にやろうというようなことでやっております。そして,支出面におきましても,経営改善という点では,細田,新長田駅前,新長田と,3つの駐車場はまとまっておりますが,これらをテレビカメラの遠隔操作をすることによって人件費を大幅に減らすとか,現在,新長田の駐車場の施設改修をやっておりますけども,これにつきましても給排気や照明について,省エネ対策をして,管理コストの縮減というようなこと,これはお互い意見交換・交渉等,私どもしながらやっております。今後とも一体となりまして,管理コストの縮減してまいりますし,市民の方々にも,それら目に見えるような形で出していきたいと,このように思ってます。  それから,歩道の段差の問題でございます。これにつきましては,非常に交通戦争と言われている時代に,かなり狭い道でも,狭い歩道でも,とにかく学校の子供さんが歩ける道を早急につくろうというふうなことで行いました。当時余りバリアフリーというような考え方を取り入れるというのは少なかったわけでございますが,結果として狭い部分がある,片側しかないというようなこと。それから車庫があって,そこの部分が段差があるというふうな状態でございますけども,これも以前──私ども今バリアフリーというふうなことで,どんな歩道がいいのかということを取り組んでおります。例えば歩道につきましても15センチメートル,これは歩行者を守るという意味から15センチメートルがよかろうということをしておったわけで,場所によっては,もう少し低いものに,5センチメートルぐらいのマウントアップにするとか,レベルのものを車道と同じ高さ──これは排水とかいろいろな問題あるんですけども,そういうようなことをすることによってできないだろうかとか,それからできるだけ車道を狭くしても,歩道を広げることによって,そういうことを対処できないかというようなこと,いろいろバリアフリーのマニュアルの中で検討しておりまして,それらを道路の補修するとき,また掘削調整なんかで工事されたときに,そういうようなものを含めてですね,我々事業も合併にすることによって,より安い,経済的にやるような方法と,いろんなことで改善を図ってまいりたいと思っております。  それから,ただこういうようなことを言いましても,やはり民地側の高さとかですね,非常にそういうようなもの,それから,例えば通行量によっては──例えば一方通行にすれば,もう少し改善できるというようなところ,いろんな地域地域によっての問題点があろうかと思います。今それらについて,こうやりますよというふうな──財政的に非常に厳しいものですから,この際,ないときほどですね,逆に言えば地域の方々にこの道路どうしようかと,こんな形の方がいいよというふうな形でいろいろご相談いただいて,我々に余力ができたときに,そういうふうなことを改善するとかですね,何かそういうふうなことでも考えていく時期ではないかと,こういうふうに思っております。だから我々そういうようなもので歩きやすい今後の──それからベンチの設置にいたしましても,バリアフリーのマニュアルの中に入れておりますし,できる限りそういうことを地域の方々と一緒にいいものをつくっていく,少し先を見越した形でもつくっていくというような考えでとらえていきたいと,このように思っております。  以上でございます。 43 ◯前阪建設局参与 排水設備のサポート制度でございますが,委員ご案内のとおり,排水設備のサポートいうのは,これは下水道は排水設備と公共下水道,これが一体のもので,健全でなければお互い下水道全体が健全にならないというようなことで,排水設備そのものも──当然下水道,昭和33年ぐらいから供用開始をしてございますので,当然古いもの,築50年近くたっておるところでございまして,建築物そのものは,大体耐用年数20年ぐらいから耐用寿命がくるかなというようなことでございまして,この排水設備も建築の附帯設備というような位置づけになるわけでございまして,当然耐用年数が20年来れば老朽化が非常に著しくなるというようなことでございますから,市民の皆さん方お持ちの設備も,そろそろ老朽になっておると。だからこの20年以上の地域を──エリアをある程度想定をいたしまして,市民の皆様方,私も下水道そのものは使用者がお客さまで,お客さまに対してサービスを反対給付としてサービスするのは当然でございまして,そういうような観点から,そういうようなサポート制度を進めておるところでございますが,今,委員がおっしゃるとおり,ふぐあいの箇所が──要は業者さんが施工ミスしたもの,あるいは市が検査のときに見落としたもの,これを市民の方が財政負担,修繕費用を出すのはおかしいじゃないかと,何かインセンティブ与えるような助成とか,そんなもんできへんかというようなご質問だと思いますが,これ私も排水設備そのものにつきましては,もし工事ミスがあれば,検査のときに当然そういう手直しとか,いろんな面で是正をさせてございますし,今申し上げましたように古いもの,これについてはどうしても排水設備そのものは,一遍つくったら必ず,健全なものでございませんので,老朽化が進行いたします。それを何とか修繕をして,市民の皆さん方の宅地の中が安全であるように,強いては公共下水も当然恩恵を受けるわけでございますけども,まず宅地が安全であるというような観点からしておるところでございまして,市民の皆さん方には,その修繕費用のご負担は当然していただくというようなことになるわけでございまして,ただ,要は負担額──修繕費用が非常に大きくなりますと,市民の方は非常に,やはり負担増につながるということであれなんで,従前から排水設備の修繕改築の件については,貸付制度というような制度を設けてございまして,5万円を超える工事に──工事費用が5万円以上超えれば,限度額50万まで無利子で均等割償還でお貸しをしますというような制度──これは水洗化の切りかえ工事ですね,このときも当然そういうような制度を持ってございますが,それと同様な制度も当然持ってございますので,それをご利用になっていただいて,できるだけ負担額が少ないように,そんな格好でお願いを申し上げたいと思います。  ただ,将来的に,やはりいろいろ今モデルで実施してございますから,修繕費用は今のところ5万円を超えるもの,非常に──数%いうんですか,非常に少ないわけでございますが,大体5万円以下のものが大多数,そんな状況で,大体 2,000円から1万円ぐらいの修理費用で済むものが大部分でございますから,ただ市民の方が5万円以下であっても,もう少し貸し付けの限度額を下げてくれと,下げてほしいというようなご要請があれば,そういうようなご意見もお聞きしながら,将来的に引き下げについての検討は加えてまいりたいと思っております。  以上でございます。 44 ◯谷建設局公園砂防部長 それでは,公園に3点ほどいただきましたので,ご回答をさせていただきます。  まず,1点目はインナー地区における公園整備がおくれているのではないかと,こういうご質問でございますけれども,そのご質問の前にですね,先生の方から,全市平均で公園面積が16.6平米ございまして,長田区については 2.2平米と,こういうお話がございましたが,16.6平米といいますのは,大きな公園も入りました全部でございまして,身近な公園だけでいきますと,全市平均は4.12平米でございます。それに対しまして 2.2平米ということでございます。  インナー地区に対しての公園整備でございますけれども,都市公園事業といたしましては,1人当たりの公園面積の格差是正というのは,これは当然のことでございまして,そういったことに力を入れていっているところでございます。  中でですね,震災復興土地区画整理事業とか再開発事業,こういった区域内での公園整備を優先的に取り組んでいるわけでございますけれども,これはまさにインナー対策と,こう言えるんではないかなというふうに私どもは考えております。(「簡明にお願いいたします」の声あり)  したがいまして,そういう中での整備をやっていけば,当然…… 45 ◯主査(白井洋二) 簡明にお願いいたします。 46 ◯谷建設局公園砂防部長 わかりました。  それからですね,長田区とか兵庫区に限りますと,今まで建設局で整備をいたしました──震災後ですけれども,40公園のうち21公園が,この兵庫区とか長田区で整備をやっていっております。今後でございますけれども,長田区で13公園,それから兵庫区で5公園,18公園の公園の整備を考えております。こういったことの整備によりまして,兵庫区では全体で0.23平米,それから長田区では0.64平米というふうに面積はふえていっているというふうなことで,今後とも努力をしていきたいというふうに思っております。  それからトイレの問題でございますけれども,トイレの設置につきましては,できるだけたくさんの人々が利用する比較的面積の大きい公園──大体1ヘクタールぐらいでございますけれども,これ以上の公園について優先的に整備をしていっているというふうな状況でございます。  それと,トイレにつきましては,においとか,不正使用なんかの問題がございまして,周りの人にとりましては迷惑施設になりかねないということもございます。そういったことでですね,ごく小さな公園につきましては,それを使う人も近隣の方というふうなことでございますので,小さな公園には原則的には設置をしていってないというのが現状でございます。自治会等から直接要望をいただく場合もあるんですけれども,やはり実際設置する場合には,隣接します住民から反対の声が出るとかいったことで,なかなか同意が得られにくいというのが現状でございます。そうは言いましてもですね,身近な公園でございましても,新しく集会所を建てたりとか,それから地域福祉センター,こういったものを建てる場合には,公園利用者も利用できるように,外から使えるとか,そういったことで地元の協力が得られる場合には,そういう形でつくってもらうように指導して,できるだけ公園をふやしていきたいというふうに考えております。  それから,公園整備のあり方でございますけれども,震災後特に,でございますけれども,区画整理事業等で公園整備いたします場合には,ワークショップ方式といいまして,地元の皆さん方にも入っていただいて,一緒に公園計画を立てていくと,こういうやり方でやっていっております。そうしますと,利用者のニーズとアイデアも募集できますし,一番使っていただく人に便利な公園ができるというふうなことで,そういうやり方をやっていっているわけでございまして,今後につきましても,そういう青少年の活動のできる施設も視野に入れて考えていきたいと。例といたしまして,ストリートバスケットとスケートボードがございましたが,ストリートバスケットにつきましては,一応今の段階では市内にある17公園で設置をされております。それからスケートボードにつきましては,コンクリートの上でやりますので,コントロールを失ったボードの危険性とか,また,夜間の騒音問題,こういったことで地元の理解を得られないとか,自主的に運営をする団体とかメンバーもないというふうなことでございますので,ニーズの問題も含めまして,今後の課題とさせていただきたいと思います。  以上でございます。 47 ◯分科員(堀之内照子) ちょっと時間がなくなりましたので,今のご答弁で震災復興記念公園,あの問題については絶対に中止なんてあり得ないというお話でした。それで,この財源問題についてお伺いしたいと思います。この公園は,事業費が 110億とか聞いておりますけど,一体この財源の内訳はどうなっているのか,それで地方交付税の対象になるのか,その点について,まずお伺いしたいと思います。  ほかのを言っといてもよろしいか。 48 ◯主査(白井洋二) ほかの,あとおよそ5分……。 49 ◯分科員(堀之内照子) いや,何か今調べていただくのに,ちょっと時間がかかると思うので。  それで,1つ駐車場問題ですけど,個別にいろいろ対応すると言われましたので,周辺市民とか,利用者の意見をよく聞いていただいて,効果的なことにやってもらいたい,効果的な対応していただきたいということをお願いしたいと思います。  それで,この公園のあり方に──公園のインナーの面積のことなんですけど,結局今のところ長田も兵庫もふえるというふうに言われましたけど,長田などの場合は,もう区画整理事業のところぐらいしか余りないんですよね。それではぐあいが悪いと,本当は長田北部などは公園が足りないということで強い要望が出てます。ですからインナー対策といっても,ただ公園面積がある部分にふえるというのではぐあいが悪いので,全面的な,総合的な対策をしていただきたいということをお願いしたいと思います。
     それから,再評価制度でございますけど,先ほどこの補助事業──単独事業は規模が小さいというふうに言われました。再評価制度は,もちろん単独事業もですけど,今実際行われている補助事業でも非常に条件が厳しいわけですよね。長いことやってないとか,いろいろあるんですけど,実際に今のように財政が窮迫しているときに,やっている事業でも,継続している事業でも,どういうんですかね,おくらせるものはおくらせる,中止するものは中止するなど,事業の中身を精査して,厳しい対応をとる必要があるんじゃないか,そのために先ほど行政──企画調整局ですか,何かで検討しているというふうに言われましたけど,この前の市長のお話でも,それはマスタープランに入っている,それは市会で要望されてる,そんなものは対象にならないみたいなことを言われると,ほな一体何が対象になるのかというふうに思うんですね。ですから何か独自の評価制度必要じゃないかと思いますので,ご検討をお願いしたいと思います。  先ほどの……。 50 ◯主査(白井洋二) 堀之内委員に申し上げます。  一番最初の記念公園の件で,ご質問ですね。 51 ◯分科員(堀之内照子) はい。 52 ◯主査(白井洋二) よろしいですか。 53 ◯谷建設局公園砂防部長 震災復興記念公園の事業費でございますけれども,まず,総事業費は 107億円ということになってございます。そのうち国費が入る──財源内訳でございますが,国費分につきましては37億円,それから神戸市負担分が70億円という形になっております。その70億円の内訳でございますけれども,起債が42.7億円,それから一般財源につきましては,残りの27.3億円と,こういう形になっております。 54 ◯分科員(堀之内照子) 交付税ないのですか,交付税措置はないんですか。 55 ◯谷建設局公園砂防部長 それにつきましては,起債42億余りの約4割ぐらいというものでございます。 56 ◯主査(白井洋二) 堀之内委員,あと2分です。 57 ◯分科員(堀之内照子) 先ほど要望いたしましたので,この震災復興記念公園のことでございますが,現在はお金要らない,だけど後年度にはたくさん負担が出てくるわけですね。先ほど復興と慰霊,これを永遠に,この悔しさをにじませてつくるというお話でしたけど,それはちょっと莫大なお金をかけてつくらなければいけないのかということについては,大きな疑問を持っております。ぜひ,市民参画の中──市民参画というのは結局苗を植えたり,何かボランティアで管理したりとか,何かそんなふうに伺ったんですけど,そんな,それで 100万円,市民参画というので,本当に市民の声が聞けるものかどうか,もう実施,これを前提にして設計──先ほど絶対にやめないと言われたんですから,そうなのかもわかりませんけど,それが市民参画なのかということに非常に疑問を持ちますので,その点についてお伺いいたします。 58 ◯安藤建設局長 市民参画でやるとかやらんというんじゃなくて,この震災復興記念公園は既に,もちろん復興計画とか,第4次の神戸市マスタープランとかに明記されておりまして,それでその後の都市計画の決定なりの段階でも情報開示したりして,また,先年の公園緑地審議会でも,一般の市民の方から,学識経験者の方からご意見を伺って,いろいろなご注文をいただく中で,記念公園としてはもちろんやるべきであるという皆さん方のご意見を賜っておりまして,ただ,そのやり方をね,もちろん市民参画の──市民参画と言ってもいろいろなやり方あると思いますので,それはことし──14年度の予算 100万円で調査費をいただこうと,我々は案を上げておりますが,その中でもね,参画のやり方,市民の方のタッチの仕方,入っていただくやり方というのもですね,これ一緒にちょっと考えていくような調査にしたいというふうに考えております。だから,計画段階から管理といって,先ほど3つほど述べましたですけど,一般的にはそういうことなんですが,具体的にもう少し掘り下げてどういうやり方がいろいろあるんかというのをですね,この中でも調査してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 59 ◯主査(白井洋二) 堀之内委員,時間が過ぎております。おまとめください。 60 ◯分科員(堀之内照子) 済みません。公園の──今の公園については,やはりつくるべきかつくらないべきかということでも市民参画は必要じゃないか,というふうに考えておりますので,今後も改善をお願いしたいというふうに思います。  それから,下水のサポート制度についてですけど,融資制度でいいということではなしに,やはり莫大な調査費使って,結局画餅に帰するということがないように,いろいろとインセンティブのあり方についてご検討をお願いして,終わりたいと思います。 61 ◯上野建設局総務部長 先ほど交付税の部分につきまして,起債の42.7億の4割が算入されると,こういうふうに答弁を申し上げましたが,制度が少し変わっておりまして,3割に変更になってございます。まことに申しわけございません。 62 ◯主査(白井洋二) ご苦労さんでございました。  この際,暫時休憩いたします。  15時40分再開いたします。   (午後3時29分休憩)   (午後3時46分再開) 63 ◯主査(白井洋二) ただいまから予算特別委員会第3分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,安井委員,どうぞ。 64 ◯分科員(安井俊彦) 前者の質問の中で共通して言えるのは,緑の,きょうは問題と,それから公園の問題に対する質疑が大分続いておるようです。まずもって,今静かに考えましてですね,今一番市民と近いところにある局はどこかなと考えますと,やっぱり建設局ではないかという気がします。市民という名を持っておる市民局よりか,むしろですね,建設局の方が土木事務所を通じたりですね,また婦人懇でも要望のほとんどが土木局に関するものであったり,それから私たちの議員活動の中でも土木局に対する陳情なんかも相当広いということで,その幅の広さ,ご苦労に対しては敬意を表したいと,そのように思っております。  ただ,その中でですね,例えば先ほどから申し上げておりますように,グリーンの問題で提起していくならば,例えば今,国の方で山をずっと買い上げてグリーンベルトの整備というか,グリーンベルト地帯をつくってですね,豊かな緑を残そうという動きにあるわけでありますけれども,ただこれをそのままグリーンベルトとして保管するんではなしに,国の方も考えておるでありましょうけれども,いわゆる活用の仕方,そして市民とのグリーンベルトの共存の仕方,こういったものについてどのようにお考えになっているのか,またどのような方法で話が進んでおるのかいうことについてお伺いいたしたいと,そのように思います。  それから,今申し上げたように,市民と直結しておられる建設局でもあります。結構いろんなニーズにこたえられておるんですけれども,けさほどから出てますように,建設局が緑を守るために,あるいはまた公園の広さを守るために非常に努力をして,正直いうて木1本1本に番号を打ってでもですね,木を切らさないようにされている努力が,市民に非常に大きな還元として返ってきておるというのは,私たち感じているんですけれども,ところがそのようにして緑を守っておられる建設局とは裏腹に,逆に今度は平気で木を切っていく,そういうまた区もあるわけでありまして,例えばですね──いやいやちょっとどこの局やと,例えば東灘であります市営住宅なんかあるとこなんかですね,市営住宅の自治会が駐車場をつくれ言うたらですね,周りにある物──すごい大きな楠を平気でばさばさ切ってですね,その楠を楽しみにして木陰で遊んでおった子供たちとか,それから高齢者の皆さん方がですね,ある日突然びっくりしてしまうというようなことがあるわけですね。だから,やはり緑を守るということでは,建設局と同じようなレベルでやっぱり各局が,それだけの認識を,あるいはまたほかの局も同じように,市民も同じように緑というのをいかに大切にしていこうという,そういう共通認識というものは,やっぱり植えつけていかないかんのやないかと思うんですね。そういう意味では区役所の役割なんかも非常に必要かと思いますんで,そういういわゆる行政の総合性というか,縦割り行政の排除というのは非常に大事だろうと思うんです。そういうことでお伺いをいたしたいと思います。  それから今度は,ちょっと具体的なことですけれども,グリーンスタジアム神戸の管理運営についてですね,このたび14年度からグリーンスタジアムの管理運営の一部をオリックスに任せることになってますけれども,この任せるということについて,どういうメリットがあるのか,あるいはまた,市民サービスについて低下を招いていくんではないか,そういう気がするんですけれども,その辺についてはですね,今後どういう運営方法に,あるいはまた,神戸市としてどういうふうに関与していくのか,その件についてお伺いいたしたいと,そのように思います。  それからもう1つですね,きょうも非常に貴重な動物園の話が出てましたけれども,私も動物園が果たしておる役割,それから動物園をあっこまで育てていただいたことについては敬意を表するんですけれども,地下鉄の海岸線の活性化を含めて,前から議論ありますように,動物園の場所を一度抜本的な方向として変えていったらええんやないかと。確かにお金がないということはよくわかってます。皆さんの給料カットから何からしとるわけですけれども,逆に今ある動物園の敷地が有効利用できるならば,財源として成り立つでありましょうし,そういう意味ではですね,海岸線を含めた方向の中で,一度抜本的な土地利用,あるいはまた移転,これがですね,悪いんですけれども,やっぱり都心に近いとこであるべきだと思うんです。そういう意味では,例えば北区とか西区とかいうことやなしに,そういう方向で考えることはできないんかと,そういうふうに考えております。  それから,これは我田引水になって恐縮なんですけれども,これは市民権を得ていると思いますんで,岡本の梅林,あるいはまた岡本梅林のほかですね,特色のある公園づくりというのが,これから神戸市民以外の人を呼ぶ力があるんではないか。例えば岡本梅林なんか,この前,およそ1万人ぐらいの人がお越しになりました,多くの。そんで聞きましたらですね,遠いところでは泉南とか,あるいはまた姫路,明石,そういったところから随分お越しになってました。今度,東灘区で言うならば,桜の公園があります,ササベザクラ,これ世界一の桜の博士が亡くなった跡の屋敷が公園になったわけですけれども,これなんかも全国の桜のファンがですね,そこへ集まってくるといったような,そういう意味ではですね,各区にそういう,いわゆるゲートボールしたり,あるいはまた子供たちが遊ぶ公園も貴重ですけれども,むしろそういう何か歴史的な,あるいはまた何かを基調にした公園というのは非常に必要になってくるかと思うんです。また,それらの充実の中で岡本の梅林公園なんか,本当に立派に設計していただいてうれしいんですけど,ただ,本当に残念なことは,肝心の梅の数が少ないんですね。これはね,やっぱり来た人がですね,ある主の失望感を抱いて帰ってくるようなことになってますので,その点についても,1つ質問をいたしたいと,そのように思います。  以上です。 65 ◯安藤建設局長 私の方から,それではまずグリーンスタジアム神戸の件でございますが,このたび議案のご説明でも述べさせていただきましたですけども,オリックス球団に管理許可をしたいということで,今,議案をお願いしているところでございますが,これについては,今までご案内のとおり,公園協会に管理委託ということでお願いをしてまいりました。ただ,オリックスの成績も平成8年に日本一になったときがピークでございまして,グリーンスタジアム神戸の観客動員数もそのときがピークで 152万人,13年度はまだ終わっておりませんが,ほぼ予定では 100万を切って90万台の前半という見込みでございまして,これには球団の成績とかイチローがおらんようになったとか,いろいろありますが,グリーンスタジアムの運営なり,その観客動員に向けての取り組みなりがですね,我々としても若干足らんとこがあったんかなという反省もしておるわけでございまして,ただこのままでは,オリックスがそれじゃまた優勝するまで待つかというわけにもいきませんで,手をこまねいて待つということではなくて,もう少し我々神戸市としても積極的に打って出るといいますか,そういう方法で考えんといかんのではないかと考えております。時を同じくして,オリックス球団の方からもですね,これアメリカのメジャーリーグではそういうことは各球団ともやっておられるそうなんですが,ボールパーク宣言ということで,一家族,家族連れで皆来ていただいて,球場に,そこにはいろんな遊ぶ空間もあり,施設もあり,もちろん食べるとか,休憩するとかいう空間もあってですね,ファミリーで非常に楽しく一日遊べる。野球を見るのはもちろんでございますけども,あんまり見ない子供たちもですね,ほかの遊びでその球場の中で過ごせると──こういうのをボールパーク宣言というような言葉であらわしているそうですが,オリックスの球団の方からも,ぜひとも任せてくれないかと,グリーンスタジアム神戸の運営をですね──というようなお申し出もあってですね,私どもかねてから,このオリックスの球団ともちょっと研究会なり,検討会を持ってまいりました。そういうことが果たして,どういうふうにそういったことが実現できるのか,神戸市のこれまでの都市公園法に基づいてつくったベースボールパークでございますし,球場でございますし──市民利用との関係,今,委員ご質問の神戸市にとってのメリット,市民にとってのメリット何なんかというあたりをですね,特に我々としては,あの球場のにぎわいと,そして神戸市なり,外郭団体がそういった経営している,そういったものの収支の改善等々がどうなるんかといったところ,お互いいい方向にいけないものだろうかということで,オリックス球団とも随分スタディーをしてまいりまして,その結果,こういう格好で──管理許可という格好でオリックス球団に許可をしようかなというふうなことに至ったわけでございます。  このメリットといいますと,こういったことで──民間の球団に任すということで,先ほど申し上げたようなファミリー──もう既にグリーンスタジアムではそういった対応が一部されておりますが,家族で観戦できるようなファミリーゾーンですね。いすが5つか6つあって,家族ぐるみでそこでどんと座って,従来の横一列のいすに座ってというんじゃなくて,若干テーブルなんかがあって,そういうファミリーゾーンが新設されたり,球場内の売店では,いろんなメニューが──非常に多様なメニューが提供されたり,また野球教室とか,コンサートとか,地域の企業とか,地域の各種団体等が,そこで運動会とか,そういったできるような,こういったのもオリックス球団の方でも検討されておりまして,我々もこれを民間に任すに当たっては,市民サービスが決して今よりも低下することのないよう,むしろ向上して,市民が「グリーンスタジアム神戸に行ったら随分楽しいで。」と言ってもらえるようなものでないと任せられない,市民合意がとれないということで,この点については厳しく球団側にも申し述べてまいりました。その結果ですね,今申し上げたような,いろんな一日じゅうグリーンスタジアムで楽しく過ごせるような,そういったいろんな行事,イベントというんですか,そういったこともあわせて,また見やすい球場等々もですね,また民間企業ですから,いろんなそこの空間を使って,楽しい,おいしいといいますか,そういったものもできるような,そういう工夫を随分と考えていただいております。結果的にですね,我々このもくろみでございますが,管理収支が年間で今までは数千万円ほどの赤字になっておったわけでございますが,これが若干この収支は改善されて,数千万の赤字が逆転してですね,収支がいわゆる黒になる程度にまでは持っていけるんではないか,というふうに試算をしております。  一方,市民サービスの低下を招くんではないかという委員のご指摘でございまして,これは先ほど申し上げたように,決してそういうことがあっては,民間のオリックスといえども,どこでも一緒でございますが,任すというわけにいきませんので,これは厳しく球団側にも申し入れておりまして,市民サービスの低下をさせないということが,大前提となっておりまして,したがって,例えば市民利用の日数というのは,今までどおり年間の2分の1以上は,プロ野球とかそうじゃなくて,市民利用にするんですよと──2分の1以上。それから,球場なんかの貸し料ですね,料金,これもさわるときには神戸市と事前に協議をしなさいと,そして神戸市の承認を得ることといったことをもちろん条件にしておりまして,一般申し込みの方々も従来どおりあじさいネットによって,その利用が決定されるというような公平性の確保というのは従来どおりでございます。また,アマチュア野球大会なんかを含みますとですね,優先利用の日程につきましても,公園緑化協会が事務局でやります神戸総合運動公園との利用促進委員会,この場で決定すると。これも従来から変わっておりませんで,そういうことで料金から,申し込みから,その配分からですね,従来とはもちろん変わらずに,ただ,そのプロ野球等が使うときのいろんなイベントなり,また球場の対応なりが,オリックス球団の方の,いわゆる民間のノウハウをどんどん出していただいて,より楽しいベースボール空間にしてもらうということでやってまいりたいというふうに考えております。  したがって,神戸市の方の民間に任すといってもですね,ある範囲,一定の範囲で,当然神戸市としては,市営の球場でございますので,当然関与していくというふうに考えております。  動物園のことでございますが,西区や北区じゃなくて,インナーシティの問題といったことで,動物園ももてもてで大変ありがたいお話でございまして,これは本当,本音としてインナーシティに移したらどうかということでありまして,またある人からはですね,ポーアイ2期に持っていったらどうやというようなことも,非公式ですけど,私も言われたことありまして,そういうこともあるんかなというて考えたこともございます。将来はですね,そういう格好で分散と言わずに,午前中もございましたですけど,上野動物園の奥の院じゃないですけど,多摩自然動物園ですね,非常に繁殖率がふえたとかいうようなことから,もう既に先進事例としてもありますし,神戸も将来的にはそういうことができるんかもわかりませんし,またそんなことも考えれるような時代に早くなってほしいなと私は思います。今はただ,委員おっしゃるように,例えばインナーの海岸線の活性化につながるような,そういった地域といいますと,動物園だけでも今8ヘクタール,9ヘクタールなんですが,駐車場から何から含めますと,かなりの面積がいって,ほかのスペース,ほかの機能との重複した駐車場というのも考えられますので,丸々じゃないにしてもですね,かなりの面積がこれいって,獣舎を全くこれ新しくしたりすると,お金で,今のとこが随分高く売れたにしてもですね,これはちょっと今のところ大変だなと。ちゃんとしたとこで試算をしたわけじゃございませんが,委員からいただいたご提案というのは,貴重な提案として,真っ正面から受けとめさせていただきたいというふうに考えております。もう少し将来の問題として時間をいただきたいと思っております。  私の方から以上でございます。 66 ◯上野建設局総務部長 縦割り行政の排除の問題で,木に番号をつけておくとか,あるいは楠を切ったといった事例をご紹介いただきながら,緑の大切さといいますか,そういったことを全局がやはり共通認識を持つべきではないかというふうな話,これはまさに縦割り行政ではないかと,こういうお話でございます。まさに委員ご指摘のとおりだと,こう思いますし,常日ごろから,そういったことで各局にもお願いしてまいっております。こういった例も含めまして,最近の市民ニーズの状況を見ますと,非常に多様化,あるいは複雑化してまいっておりまして,単独の局で完結するというものは,ほんに少のうなってございまして,多くの部局で分担なり,あるいは共同してやっていくと,そうしていかないと物事は解決しないといった問題が多うございます。こういったことを,こういった事業を円滑に進めてまいりますためには,連絡調整会議といったものがございます。あるいはプロジェクトチームを組むと,こういった方式,あるいは人事上の兼務だとか併任,そういったやり方をする場合,あるいはもっと専門的な部局に事務委任すると,こういったような方法,いろんな形で市内部では関係部局の連携を図りながら進めていっているというのが実情でございます。建設局の場合ですね,先ほど先生からもご指摘ございましたように,地域に密着した,いわば建設事務所というのがございます。この建設事務所では道路,下水,公園,河川,あるいは都市計画事業に係る工事監督,そういったものも含めまして,まちづくり事業に幅広い役割を果たしてきていると,こういうふうに認識しております。私どもといたしましては,最終的に維持管理をするという立場から,計画段階から積極的に参画していってですね,各局といろいろ協議を行ってきているつもりでございます。  それから,さらに地域を重視したまちづくりといいますか,そういったことで,区役所の役割というのが非常に大きくなってきてございます。そんなこともございまして,区長の主宰のもとに区連絡調整会議というのが持たれてございます。この中には市だけではなくてですね,国や県,例えば県警だとか,国道事務所だとか,あるいはJRとかですね,そういった関係機関も入っていろいろ連絡調整,情報交換をやらせていただいてるわけでございますが,この中にも,私どもの建設事務所の所長が参加してございまして,市民ニーズにこたえるというふうな役割を果たしておると思ってございます。  それから,さらに平成10年度からは,建設事務所の所長は区の参事ということで兼務配置をされてございます。こういったことで要望等もしやすくなったなというふうな一定の評価──市民の方からも一定の評価をいただいております。  それから,あと災害対策といった観点から消防署の署長さんですね,署長さんも区の参事というような格好で入ってございますので,こういった方々とも協力して,防災面の充実強化に努めさせていただいております。  それから,区長の総合調整権を一層強化するという意味で,平成13年度から区・局連携予算──区と局を連携して,地域の活力を生かした事業をやっていこうじゃないかということで,身近な場所にあります区役所のアイデアを取り入れて連携を図って,より一層区民との協働のまちづくりをやっていこうということで,こういった予算を組んでございます。こういったものも活用しながら,今後とも区との連携をより密接にいたしまして,住民自治組織の指導者,あるいは婦人市政懇談会等におけます市民からの要望,あるいは苦情,そういったことにつきましても,厳しい財政状況の中ではございますが,十分調整を図りながら,よりきめ細かな対応ができるように努めてまいりたいと,こう思っております。  以上でございます。 67 ◯谷建設局公園砂防部長 グリーンベルトの問題でございますけれども,グリーンベルトにつきましては,神戸市の須磨区から宝塚までに至ります六甲山系の山麓南斜面,面積にしますと 8,400ヘクタールというのが対象になってございまして,そのうち神戸市につきましては約65%の 5,400ヘクタールが対象区域と,こういうふうになってございます。  その整備事業の目標でございますけれども,土砂災害の防止というのは,まず第1の主眼でございますけれども,それ以外に良好な都市環境とか風致環境,生態及び種の多様性の保全・育成,それから都市のスプロール化防止,健全なレクリエーションの場の提供と,こういったものを目標として掲げております。  そういったことでですね,平成12年度には自然の活用方法について検討するというふうなことで,神戸市をはじめ,関係機関も入りまして,六甲山系のグリーンベルト樹林整備マニュアルと,こういうマニュアルを作成をしております。そのマニュアルの中身でございますけれども,例えば登山道とか,ハイキングコース周辺の整備と緑の確保,それから休憩場所周辺の展望を阻害する樹木の除去,こういったことを樹林整備の基本的な考え方というふうなことで掲げております。  また,国におきましては,現在におきましても市民参加による親子植樹体験教室とか六甲山ウオーク,こういったことを毎年行っておりますけれども,さらに市民参加型の森の整備──市民が直接入って行きまして木を切るとか,そういったこともこれからやっていきたいというふうな意向を示しております。幸い,神戸市につきましては,六甲山で過去から「森の小学校」というふうなことで,六甲そういうことに取り組んでおりますので,こういった経験を踏まえて積極的に国と協力して,グリーンベルトの整備をやっていきたいというふうに考えております。  以上でございます。  それから,岡本梅林公園でございますけれども,岡本梅林公園につきましては,いにしえから梅は岡本,それから桜は吉野というふうにうたわれました有名なところでございます。その梅林の復活を目指すというふうなことで,昭和57年に開園をしております。現在では太宰府の紅白の飛梅というのがございますけれども,それも含めまして園内には 130本ほどの梅が植えられております。そのシーズンになりますと,たくさんの人に来ていただいているわけでございますけれども,開園から約20年が経過したというふうなことが1つございますし,それと周りの大きな木がよく繁っているというふうなこともございまして,生育が阻害されている木も見られると,こういうふうなことでございましたので,大きな常緑樹,こういったものについては強剪定をするというふうな作業もやっております。また,ここには地元の公園管理会というのがございまして,なかなか熱心でございます。この方々と協議をしておりまして,来年の観梅シーズンに向けまして,梅の若木を補植したいと,こういう強い熱意もございますので,地元と一緒になって,これからボリュームアップを図っていきたいというふうに考えております。  それから,こういったような特色ある公園を各地でつくったらどうかと,こういうご提案でございますけれども,先ほど総務課長の方からも話がありましたように,区・局連携予算とか,市民協働とか,こういったことが21世紀復興記念事業の後,大分進んでおりまして,例えば垂水区の東谷公園,これはユリの名所づくりとか,それから西神の中央公園では桜の名所づくり,こういったことを地元と一緒になって盛んにやっていっております。これから各区におきましても,こういった事業を積極的にやっていって花の名所づくりと,こういったものを各所につくっていきたいと,こういうふうに考えております。  以上でございます。 68 ◯分科員(安井俊彦) あと何か2分ほどしかありませんので,再質問はやめて要望だけにしたいと思います。  最後の岡本梅林の件では,本当に積極的なご答弁ありがとうございました。岡本だけに限らず,そういう特色ある公園づくりというのは教育の場でもありますので,よろしくお願いしたいと,そのように思います。  それから,グリーンベルトの整備も,そういう形で整備していただくことによって,いわゆるウオーターフロントで海をきれいに整備することによって,市民と海が結ばれてきました,ここのところ。同じように山がグリーンベルトになったと同じようにですね,あずまやをつくってみたり,ハイキングコースをすることによって,今度は市民と山が結ばれていくように,ひとつ努力をしてください。  それから,この行政の縦割りというのは,これが一番気になるとこです。本当に建設局が一生懸命緑を守る一方では,平気でほかの局は無神経につぶしておるという現象があります。ですから,それと同時に切るなという行為と同時に,植えるという行為をせな──例えば都市計画局が再開発したときに,建設局がうるそうてしゃあないから,木,余分に植えとけと言われるぐらい,やっぱりそういう認識を持って新しい,例えば庁舎を建てるとき,新しい消防署を建てるときには,必ずグリーンを配慮するというようなことをですね,やはり植えつけていくように,ひとつ行政間で調整をしてください。  それから,グリーンスタジアムの件に関しては,一番心配しておりましたのは,あれ結構市民の人々,子供たちは,そこでプレーしたいという要望非常に強いんです。それが阻害されるようなことがあっては困ると思うんですが,今お聞きしたら,むしろ逆にもっと利用するように言う,あるいはまた,そういうことについては何ら変わらないという答弁でございました。それならばですね,非常に私はいいんやないかと,そのように思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。  以上です。 69 ◯主査(白井洋二) ご苦労さまでした。  次に,粟原委員,発言席へどうぞ。 70 ◯分科員(粟原富夫) そしたら質問させていただきたいと思います。  質問はもう2点だけですので,よろしくお願いいたします。  1つはですね,アジュール舞子の問題についてです。  平成14年度の予算説明書を見ますと,特別会計の舞子地区海岸整備事業において,12億円余りが一般会計から補てんをされるという予算になってます。さきの定例市会でも西側利便施設の賃借人に対する未払い賃料に対する支払いの訴えの提起だと。また,お隣の明石の大蔵海岸の陥没事故というのもあって,あの地域もとりわけCCZ事業で埋め立てをしたというふうな問題に対して,いろいろと話題になっている。  そのうち,質問2つなんですが,1つはですね,この陥没事故に関して,同じような調査をされたというふうに聞いてますが,その結果と対策についての見解を伺いたいのが1つです。  それともう1つはですね,アジュール舞子事業の元利償還状況をお聞きしたところですね,元金総額が 154億円と,それに起債利子総額が40億円で,元利償還が全体で 194億円と。そのうち償還済み額が,今年度の予算が支出をされて56億円,うち一般財源が52億円使われていると。平成10年から償還が始まって,14年までで52億円が一般財源として投入されていると。この償還残額は償還が終わるまで──これは平成20年ですけれども,まだ 138億円が残っていると。本来この事業はですね,土地を造成をしてと。当時も反対運動があったりしてですね,僕も何度もあそこの場所には呼び出されてですね,いろいろと当時の土木局の皆さんと話をさせてもらいましたが,これを要するに,あれは最終的に売却をして事業費を賄うというやり方だったと思うんですね。ところが,ずっと見て,僕も何回かその都度質問させていただいたことがあるんですが,結果的には一般財源がほとんど投入されていると。このままだったら投入され続けるというふうになるわけで,こういうやっぱり事業のあり方に対して,建設局としてはどういうふうに考えておられるのかというのが1つと。  今後も 138億円まだ残っているわけですね。ということになると,来年度も当然一般財源からお金を出していくと。この 138億円については,ほとんど一般財源から出し切ってしまうということになると思うんです。今後どうするつもりなのかということと,実際にこれだけ全体で 194億円ありますけど,実際は一般財源で入れるのはそれより少ないと思いますが,それを今後どうしていくのかね,というような考え方に立っているのか,ちょっとそれをお聞かせいただきたいと思います。このまま,だから一般財源を全部投入されて,それで終わりということになると,一体この事業は何やったんかということになりますので,その辺についてお答えをいただきたいと,これが1点です。  それと,今度は下水の関係ですが,高度処理ということで,以前にもお聞きしたことがあるんですが,そのときは神戸空港絡みで,いわゆる環境──大阪府もきれいにせんといかんということで,神戸空港を認めてもらうというひとつの中でですね,神戸市の方から当時の環境庁に対して文書を出して,こういうふうに海をきれいにしますよというところに,いわゆる高度処理いたしますというのが入っておったと。当時,その次の日の神戸新聞だったか,ちょっと忘れましたが,この高度処理経費に 1,000億円というふうな記事が出たんです,一面トップ記事です。過去にそのことについて質問させていただいたときに,いやいやそんな金かかりませんでと。あれはずっと圧縮して,砂ろ過を投入して,いろいろ工夫をしてですね,実質的にはそんな要らないと,大方 150億円ぐらいで済むんやというふうなことで答弁をされたと。しかしですね,今回の予算の説明書をいろいろ見させていただいたんですが,大阪湾流の流域別下水道整備総合計画というのが定められて,窒素の基準が非常に厳しくなったと,今までよりね。その関係で中部処理場を廃止をしてですね,垂水処理場を拡張して,そこに全部を流入させて,そこで高度処理をしようということで,総額 440億円と,先ほどもちょっと質問ありましたが。そのほかにもネットワークポンプ場の築造で65億円と。それが実際に中部処理場を廃止をして,須磨の方に──垂水の方へ持っていきますから,実際に汚水幹線を引っ張らないかんと。もう既に建設入ってますけども,その須磨浦汚水幹線の布設で 150億円と。東灘処理場の高度処理化で80億円と。それからポートアイランドの処理場の設備で25億円と。最終的に合計 760億円が,全体の高度処理をやろうということでかかっていると。過去に神戸新聞で 1,000億というふうに言われたのが,そんなに大差はなくなってきたと。 240億円と大差あるかもしれませんが,前 100何十億円でやるんやということから見るとですね,かなりの金額を結果的には高度処理経費として使わないかんと。この高度処理関連経費が利用者負担の増加を招かないんかということで,当局の皆さんとちょっと話させてもらったら,いや,それは全額今のところは一般会計から負担してもらっていると,高度処理というか,ものについてはですね,というふうな回答をいただいたんですが,今後この高度処理経費の負担というものがですね,財務当局との中でどういう議論をされているのか,このまま高度処理の経費がですね,そのまま一般会計負担ということになっていけば,これは別にいいわけですけれども,その辺がどういう関係になっているのか,ちょっとこれをお聞かせをいただきたいということと。  それと,予算説明書をちょっと見ていきますとですね,実際には下水道の使用料の収入というのが 216億円と。ところがですね,減価償却費というのが 154億円と,支出のところでね。これが先ほど言われたように経営努力されてて,予定よりも大分減らしましたでという話だったけど,一方では減価償却の方は4億も大体ふえているということで,一方で減価償却費はどんどんふえていると。この減価償却費がどれぐらいふえていくというふうに考えておられるのかね,将来の維持管理の問題もいろいろあると思うんですけども,全部の管をかえないかんという問題もあると思うんですけども,その辺に対する財政的な考え方についてですね,お聞かせいただきたいと思います。  以上です。 71 ◯安藤建設局長 私の方から,ちょっとアジュール舞子の陥没事故及びそれらに関するのをお答えします。  去年の年末に,お隣の市でちょっと事故が起こったわけでございまして,私どものアジュール舞子では昨年の秋ぐらいからですね,ちょっと変状がある,異常があるというのを私どもは把握しておりまして,これ9月の下旬ですけど──ごろに。それで,当然このアジュール舞子の護岸設備とか砂浜の水──波が来ている汀線というんですかね──波際線,あの部分等につきましては,これは国の施設でございまして,つくったのは私どもCCZでやったんですが,その後はちゃんと国に移管してますから,国土交通省姫路工事事務所というとこが所管しております。そこにもすぐ連絡をして調査に入ってもらいました,その去年の秋の時点で。もちろんそのときは土木学会の専門委員会とかいう,そういったあれじゃなくて,すぐ国土交通省なり,我々の職員立ち会いのもとに棒で突いたりしてですね,若干変状が認められて,積んでいる石組みが少し落ちておったり,すぐに市民が入らないようなちょっとさくをしたりですね,その時点では。そのときのさくは簡単なさくでしたけど,12月にお隣の市でああいった事故が起こってから,きちっと絶対人が入らないような高いさくにかえたり,また,東側についてもそんなことがないんかどうかというのもやって,東側もちょっと安全策をとって,少し砂が下がっているかなと思われるところがございましたので,立入禁止のそういったさくと禁止札を設置するというようなこともしました。これについてはですね,今,大蔵海岸では国土交通省の方が,土木学会に頼んで正式な調査に入っておりますが,私どものところも,あんなにバックホーで掘り起こして,どうなっているんかというとこまではいっておりませんが,そういった調査も近々入ってもらうようにしております。向こうが,ちょっとそういった事故が──人身事故が起こったものですから,大蔵海岸の方が先行して,そういう調査に入っておりますが,私どもアジュールについても,今,防護さくをして立入禁止をしている区域について,国土交通省──これは施設管理者である──にですね,主体的に調査に入ってもらって,もちろん我々もその背面公園管理者でございますので,一緒に立ち会うというような格好をしてまいりたいと思っておりまして,今月中にその調査を終了したいということで,国の方からも返事があって,その調査ではっきりさせて,大蔵海岸の方のものとあわせて原因をはっきり究明してもらって,同じ原因なんかどうかちょっとわかりませんが,構造が若干違いますんで,4月以降に復旧工事に入ってもらって,海水浴のもちろんシーズンまでにはですね,完璧に修復できるような格好でお願いしたいというて,これは国土交通省の方に申し入れ等をしております。  現在,安全策については,先ほど申し上げたような, 1.2メートルほどのフェンスをずっとやっておりまして,しかも私ども公園協会の事務所が──あそこに管理事務所がございまして,常駐職員を配置しておりまして,平日2名から3名,土・日・祝日は5人ほどおりますが,特に重点的に,冬といえども海辺にちょっと人が参りますので,そんなとこに入ったりいろいろしないように巡回点検をしております。原因究明については,そういう格好で国土交通省の本格的調査を待って,そしてそれがはっきりわかって対策方法を考えてもらって,夏ごろまでにはちゃんと修復できるようにしてまいりたいと考えております。  以上です。 72 ◯谷建設局公園砂防部長 アジュール舞子のもう1点の償還の件でございますけれども,アジュール舞子につきましては,平成10年度から利便施設の一部がオープンをしております。整備にあわせまして,市債を発行しておりますけれども,元利償還金額といたしましては,先ほど先生の御指摘のとおり,総額で 194億円と,こういうふうになっております。内訳は元金が 154億円で利子が40億円と,こういうことでございます。  そのうち平成14年度までの償還額につきましても,先生ご指摘のとおり,総額で56億円というふうなことで,そのうちの一般財源につきましては52億円というふうになっております。そうしますと,あと残っておりますのが 138億円と,こういうことになるわけですが,これを平成20年まで返していくと,こういう形になるわけでございます。これにつきましては,市の財政が非常に厳しいということはよく心得ておりますので,今後利便施設でございますけれども,まだ東側の利便施設,これが埋まっておりませんので,景気が非常に低迷している時代でございますけれども,企業の動向を見ながら,タイミングを見計らってですね,民間事業者を誘致していきたいと,できるだけ早く誘致をしていきたいと,こういうふうに考えておるところでございます。  また,西側利便施設の裁判の件ですけれども,これ昨年の暮れの市会で出させていただきまして,現在顧問弁護士と詰めているところでございまして,間もなく結論が出ると,こういうふうに思っております。  以上でございます。 73 ◯前阪建設局参与 高度処理の経費でございますけれども,今,委員ご指摘のとおり,従前は神戸市の環境保全基本計画に基づきまして,高度処理計画を立てたわけでございますが,昨年8月に大阪湾流総──流域別下水道整備総合計画というふうな,いわゆる大阪湾流総と言うておるんですが,それが策定をされまして,全窒素につきまして,非常に厳しい規制になりました。数字的に見ますと,以前は大体10ミリグラムパーリッター──放流水の水質ですね。それが大阪湾流総で7に引き下げられたと。この7──3ppm ぐらいの推移でございますから,非常に厳しい取り扱いでございました。それに係る処理の方式,従前は何とか東灘処理場,あるいは垂水の処理場,砂ろ過──現有の二次処理標準活性汚泥法ですね,それに後段に砂ろ過をかまして,若干標準活性汚泥法の中の滞留時間,下水処理の滞留時間を長くすれば水質がだんだんよくなりますので,何とかそういうような対応でいけるだろうというような踏まえをしておったところでございます。今,申し上げましたように,流総の基準が厳しくなったということで,これから拡張するもの,増設,あるいは改築をする場合,この大阪湾流域別流総の計画に整合さす必要が必ず出てまいります。そういうような意味で,垂水の拡張工事,その分につきましては,流総計画に沿うような処理方式の採用いうんですか,従前よりも違った処理方式,特に窒素の除去を対象にした処理方式を採用する必要があるというようなことで,投資の費用が今現在,試算では膨らんでおるというのが実態でございます。  今,委員おっしゃいましたように 760億,これから2010年まで投資──東灘とか垂水,ポートアイランド,それから須磨の汚水幹線等々で投資が 760億ぐらいあると。これがすべて高度処理でございませんで,このうちおおむね 250億程度ぐらいが高度処理経費にかかって,あと残り 500数億,20億ぐらい,これが通常の増築いうんですか,水量増にかかるものというような試算でございます。  そういうようなことで,当然高度処理の経費,投資が当然膨らんでまいりますから,いずれにしましても高度処理経費そのものにつきましては──処理コストですね,ふえてくるのは間違いございませんが,現在のところ玉津の処理場,あるいは鈴蘭台の処理場,ポートアイランド,これは高度処理化で運転してございますから,こちらの方を水量──全体からすれば,まだ水量は少ないということで,今,全額一般会計負担という格好で,一般会計から繰り入れをしていただいてございますが,ただ,今いろんな一般会計の方の財政が厳しゅうございますから,いずれこの高度処理経費の見直しを当然言うてこられるというようなことは予測はしてございますし,国の方も大体繰り出しは2分の1が繰り出しですよというような基準を定められてございますから,今後費用の負担のあり方については,やはり議論が出てくると思っております。ただ,この方向につきましては,今後,神戸市の上下水道審議会の中で,この費用の負担のあり方について,皆さん方にご議論していただきまして,来るべき対応をとっていきたいと,かように思っております。  以上でございます。 74 ◯澤木建設局参事 先生ご指摘の減価償却の問題でございます。昨年度に比べまして,ことしが 154億ということで,昨年度よりふえておりますけれども,先生ご存じのように,震災のときに高額の補助率で国から国費を導入していただいておりますので,そういう意味で,みなし償却やっておるんですけれども,それ以降につきまして,東灘区で合流改善なんかで,これは平成元年から平成9年にかけましてですけども,事業的に 202億とか投入しておるものもございますし,東部新都心の関係で,新たに汚水管の整備等で25億とか,それから西部処理場の汚泥の施設の改築とかで54億とかいう形の再投資をやっておりますので,その部分,減価償却がふえてきている形になっております。  それと,今後なんでございますけれども,13年度から第9次5カ年計画で今整備を進めておるんですけれども,全体的に5カ年で 1,200億程度のやはり事業投資を予定しております。今,参与がご説明しましたネットワーク幹線等も全部含めての話になりますけれども,その前の第8次5カ年でございますと,全体で 1,650億というような形の投資をしておりましたんで,投資の削減は効率的な,優先順位に合わせてしていきたいと思っております。  ちなみに平成12年度の投資──決算でございますと,やはり 270億ほど投資をしておりますけれども,13年度でしたら 220億,ことしの予算では 196億というような形で,効率的な投資を心がけていきたいと考えております。  以上でございます。 75 ◯分科員(粟原富夫) そしたら,ちょっと時間ありますので幾つか再質問したいと思いますが,一番──今ご答弁されたところから再質疑をさせていただきますけれども,1つはですね,今言われた減価償却費ですね。これはここの神戸市下水道事業の負担区分のあり方というところでも指摘をされているんですが,これは前々から私──みなし償却の問題なんですけれども,たしか平成3年以降の分についてはみなし償却されていると。ところが,平成2年までの分についてはみなし償却されてないと。この平成2年までの分の,いわゆるみなし償却ですね。これに対しての,やっぱりちゃんとこれは,国に対してということになるのかもしれませんが,もう少し頑張らないかんのと違うかと。これをすると,かなり財政的には助かってくる部分があるというふうな指摘がされているんですが,例えばこれ,みなし償却,平成2年までの分ですね,これのみなし償却に対する見解というかね,それと実際これやればどれぐらい改善されていくのかというのは,ちょっと資料というか,ありましたらご答弁いただきたいということと。  それと今,答弁の中であったですね, 250億については高度処理経費として,これは一般会計から 100%出てますと。ただ,今後の問題として,これは議論が出てくるだろうと。これは僕もこれ上下水道審議会におりますから,これはよくわかるんですが,ただですね,あとの 520億については,通常の増築という考え方だということになると,これまた財政的にですね,これは負担になってくるということを考えた場合に,先ほど共産党さんからも質問ありましたけれども,あの 130億という問題,それと一般会計の方に対してですね……(発言する者あり)   150億でしたか。(発言する者あり)   153億ですか, 153億と,それと平成2年までの国庫補助に対するみなし償却の問題ね,この辺のやっぱり考え方というのは,ちゃんと一方ではやらないと,どんどん経費がかさんでくると。そうなるとですね,最終的には市民負担というところになってくるわけで,市民負担はできるだけないようにというのが,上下水道審議会の議論の中で出ておりますので,その辺に対する考え方について,ちょっとお聞かせいただきたいということが1つです。  それとアジュール舞子の問題ですけれども,結局質問したことに──陥没事故に対してはきちっと答えていただきましたけども,元利償還状況はご報告いただいたんですが,今後どうするんやということについては,とにかく売れてないところを売るというような,呼んで来てという対策をしたいというだけであって,このままいくと 138億円,実際には 194億円のうち56億円ね,そのうちの52億円について,一般財源から出されていると,出してしまっていると。しかもですね,まだ 138億円ある。これについても,民間のですね,それは一生懸命努力はするけれどもと言いながらも,どんどん出ていくことになるんじゃないかと。 138億までですね,実質的に一般会計から出てしまうというふうなことに対して,どういうふうな対策なりね,どういうことを考えているんですかと。とにかく売れてないところを売るんやと言ってるうちに,全部一般会計から出してですね,結果的にこういう言い方をするとあれですけれども,一般財源で海を埋め立てして公園をつくったということに終わってしまいますよと,それでいいのかということを聞いてますので,そんな売って何とかするんやというふうなんではね,これはどうも納得できんなと。  この間,三セクの問題もありますよ,三セクの問題も。第三セクターに対して,例えば 110億円,海上アクセス会社ね,これ貸し付けしてるという問題もあるし,フルーツ・フラワーパークの公債基金から出して買い取ったというのもある。これについてもね,特別会計ですけれども,実質的には一般会計からも持ち出してしまっていると。それがある意味では神戸市のですね,別の事業にまで影響を与えているというふうにも結果的にはなるわけですよ,12億円出しているわけですから。これをどうするんやと, 138億円ね,ずっとこのまま出し続けていくのかどうかね,その辺に対する見解をお聞かせをいただきたいと。  以上です。 76 ◯安藤建設局長 アジュール舞子についてお答え申し上げます。  今,委員おっしゃるとおりですね,残り 138億一般会計に頼っていかざるを得ないんじゃないかということですが,それは最悪のケースでございましてですね,それは全く可能性としてはないという,偉そうなことは私もここで断言できませんですけど,そういうことがないように,今ちょっと努めておるところでございまして,といいますのも,確かに西の利便施設の裁判の問題といい,東利便施設も間もなく──できるだけコンペをしようとして,今,市場に調査をしているところでございまして,幾つかの企業さんが手を挙げてくれそうなので,お隣の都市もですね,コンペを昨年やられて,幾つかの企業が決まったように新聞報道もされてますが,私どもも,これは一般会計からそういう格好で出して,結果的に 194億出して,埋め立てして公園つくったなというのもですね,これは当初の目的からいって,ちょっとやっぱりずれておりまして,CCZ事業というのは,やっぱり本来そんなもんじゃなくて,そこでつくった自然の砂浜なり養浜でもって,海岸の保全施設にして,その背面は市民に供用できる公園に使ってもらうということで,その兼ねたのや,そこでやっぱりちゃんと特別会計並みに回していくと。そこで売却なり賃貸でもって償還していくというのが趣旨でございまして,これは我々としても財政当局から,毎年そういうのをヤンヤン言われておりまして,やむなく12億を組んでもらっておるようなとこでして,これ何年も甘えておるわけにいきませんで,ただ,今こんな経済状況ですから,ことしも仕方ないかということで出してもらっているのでしてですね,早くこの東の利便施設も事業コンペ,先ほど部長申し上げましたけども,コンペをしてお客さんをつけて,西も裁判に持ち込むというのは,早く金銭的にこれは裁判でけりつけて,もらうものはもらうと,あかんものはあかんで出ていってもらうというようなことをしないと,これいつまでも払いませんよ,そうか仕方ないねと言ってるような時代でもございませんので,私どもも西の利便といい,東の今のあいてるところといい,決着を早くつけたい,つけんといかんということで,間もなく東の方もそういった動き出そうとしております。もうしばらくお待ちいただきたいと思ってます。 77 ◯澤木建設局参事 みなし償却の件でございますが,これは先生もよくご存じのように平成3年に当時の建設省の方から事務連絡によりまして,改築工事につきましても一定の補助金が入るということで,ちゃんと維持管理ができているとか,要件はあるんですけれども,そういう形で,3年以降はみなし償却をさせて,平成3年以降はしているんですけれども,それ以前にさかのぼって,みなし償却の分は,そういう形になるかということでございますけれども,確かに下水道会計だけにつきましたら,さかのぼってすれば収支は好転するんですけれども,国の条件が事前にやはり改築計画はちゃんと立てられているとか条件がございますので,適正な投資を行っている等が複雑であるということと,それから国の今の予算の考え方につきましては,やはり全国的にはどうしても整備率を高めるという方が高くなっておりますので,先生が言われた国への要望につきましては,なかなかでき得ない,遡及についてはなかなか慎重に対応せざるを得ないかなというような感じをしておりますけど。  以上でございます。 78 ◯主査(白井洋二) よろしいですか。 79 ◯分科員(粟原富夫) 今答弁されたんですが,ちょっと僕もみなし償却というのはあんまり深く知らないんで,実際に平成3年度ですか,3年度からは幾つかの条件の中でみなし償却をやってきたということなんですが,例えば平成2年までのみなし償却というのはね,実際に,こちらの処理としてですね,例えばみなし償却するということをやった場合に,実際上そういうことでは国との関係でできないのかね,やろうと思えばできるけれども,今の状況の中ではやるべきではないというふうに,当局として考えておられるかね,その辺ちょっと,制度上の問題と,国との関係の問題よくわかりませんので,それちょっとお答えいただきたいなということと。
     それとアジュール舞子の問題ですが,とにかく努力いうてもずっと言うてきてるから,それで言うのは,東の利便施設についてもまた,これひょっとしてコンペをやると言ってるけれども,中身については,それは今言えるのかどうかわりませんけれども,これまた,賃貸的な扱いで考えているのかね,分譲という考え方なのかね。賃貸ということであればですね,またもう永久にずっと続いていくと,利子だけはあんまりふえへんけどというね,いうことになるのか,その辺どんな考え方なのかね,そこはちょっとお聞かせいただきたいと。 80 ◯安藤建設局長 アジュールの東の利便施設のことですけど,事業コンペをもちろん考えておりまして,できるだけ早い時期に市議会の皆さん方にもご報告したいなというふうに考えておりますが,これは私どもは分譲で考えてます。ところが分譲でですね,お客さんがなかなかつかないんですね,今の時代。これはアジュールに限らず,いろんなところで神戸市内の開発地で皆さん苦戦してますけども。売りたいんですけども買ってまで立ち上げてペイしないというのがですね,今なかなか商売がそういう格好なんで,それが買うていただかないんだったら,いずれにしても遊ばしていくわけにいかんので,賃貸もやむなしかなというふうに考えてます。  以上です。 81 ◯澤木建設局参事 みなし償却の遡及でございますけれども,先生ももちろん,上下審の答申におきましても,経営的に下水道事業が長期的に安定して行われることを踏まえて検討されるべきであり,それから現在の国の厳しい財政状況や改築・更新について,国の補助金政策の動向に十分注意をして──必要があるというような形で書いてありますように,一応国の通達といたしましては,一定の要件があれば,みなし償却はできるようになっておりますけれども,先ほど言いました国の施策としては,やはり下水の普及が第1段の施策になっておりますので,そういうこと,改築に,みなし償却という形というのは慎重な対応をしていきたいなというような考えでございます。 82 ◯主査(白井洋二) ご苦労さんでした。 83 ◯分科員(粟原富夫) 時間なくなって終わりますけども,意見はありますが。 84 ◯主査(白井洋二) 次に,恩田委員,発言席へどうぞ。 85 ◯分科員(恩田 怜) もうきょうも時間が経過しましてですね,私は毎日質問していると同時に,きょうは阪水がございまして,まだこれから質問しなきゃならないんで,10分ぐらいでやめさせていただきます。  質問は2つございましてですね,1つは六甲トンネルの問題,もう1つは,治山・治水といいますか,砂防事業についてのお尋ねでございます。  最初の六甲トンネルの問題はですね,先ほどの質問で大与党の大幹部の方が大変激しい口調で質問されておりましたんでですね,私らのような小会派が質問するまでもなく,当局の方は十分考えていただけるということで質問は控えさせていただきますが,ちょっと意見だけ言わせていただきますと,やはり六甲トンネルはですね,もう既に35年以上37年間も利用されてきて,とっくに建設費というのは回収されておるんじゃないかというふうに思うわけでございます。その後どんどんいろいろ改良を加えられたということでですね,既に35年も経過して,さらにこの後40年といいますとですね,実はそのうち無料になるやろうという楽しみにしておったんはですね,例えば私なんかにしてみますと,40年というのはですね,何歳になるか勘定してみますと,要するにこれは無料化しないということと等しいわけでございまして,ここにいらっしゃる委員の方を見てもですね,どうも40年間いらっしゃる方はわずかじゃないかというふうに思うわけでございまして,そういうことで,私はやはり六甲トンネルそのものはですね,これは有料道路というよりは,生活道路として北の方の有料道路と切り離して,その部分だけですね,やはり無料化すべきだというふうに,ずっと以前から申し上げているわけでございますが,表・裏の六甲ドライブウェイを無料化するというのは,それよりはこっちの方を無料化すべきじゃないかという意見を持っております。もちろん北有料道路の方の償却の問題というのがあるから,こういうことをやらざるを得ないということになったんだと思いますが,以上意見だけ述べておきます。  それから,建設局に対して私あまり厳しいことを言った記憶はないわけでございまして,いつもソフトに応援団としてやっておりまして,建設局の仕事の1つに,大きなものはですね,やはり治山・治水といいますか,市民を災害から守ると,これが大変重要な,大変地味な仕事でございますが,役割であるというふうに考えております。特に,私の住んでいる塩屋とか須磨,この辺はですね,大変急傾斜地がありましてですね,大変危険な状態ということは毎年お願いしているわけでございますが,そういうことで,これは県の事業ということだと思いますが,そういうことで,たくさんある中からどういう観点で優先順位を決めているのか,それから14年度はですね,実際にはどういう事業を予定されておるのか,この点だけお伺いしたいと思います。  以上です。 86 ◯片瀬建設局参与 有料道路の件でご意見だけということでございますので,ちょっと補足的にご説明させていただきます。 87 ◯分科員(恩田 怜) もう時間がないから結構です。 88 ◯片瀬建設局参与 まず1点ですね,六甲トンネル昭和42年に開業いたしましたけども,それ以降,渋滞対策であるとか,トンネルの安全性というようなことで約90億円を投入しております,いうことで,その90億円と約20億円を足して,その後のどうするんかということで考えておるわけです。 89 ◯分科員(恩田 怜) 最初,23億か何かでしたね。 90 ◯片瀬建設局参与 はい,いうことでございます。  それから,今から40年ということでございます。こういうことでなしに,これまで投入した金額と,これまで経過した日数を計算いたしてまして,換算起算日というのをつくるわけでございまして,今後40年ということでございませんでして,平成40年3月までということで,今後約26年と,こういうことでございます。  それから六甲ドライブウェイにつきましては,今,経営的にも非常に赤字でございまして,これは今外さないと,逆に六甲トンネル,六甲北1期・2期に影響するということで,私ども道路管理者に引き継ごうと,こういうことでございます。  以上でございます。 91 ◯谷建設局公園砂防部長 治山砂防の問題でございますけれども,この前の震災でですね,六甲山系もたくさん被害を受けております。その中で顕著なものといたしましては,灘区の鶴甲とか,それから長田区の高取山,それと中央区の苧川といいまして,この庁舎からもよく見えますけれども,そういったところが大きなところとしてあったわけでございますけれども,鶴甲につきましては,13年度で工事が完了しております。高取山につきましては,14年度で工事が完了すると,こういう予定になっております。あと残っておりますのが中央区の苧川地区といいますけれども,この地区はですね,今までもずっと国土交通省の方で用地買収の交渉をしてたわけですけれども,なかなか地主がうんと言わなくて進まなかったわけでございますが,やっと交渉がまとまりかけておりまして,一応14年度に用地買収をして,15年度から工事に着手するというふうなことで,ほぼ復旧についての見通しは立っております。  それで,一般的な土砂災害の危険箇所の対策でございますけれども,これは国とか県が中心になっていろいろな事業をやっていっております。市はその地元調整とか,そういったことを主眼にやっております。神戸市内には今まで申し上げておりますように,危険箇所につきましては 1, 500カ所余りと,こういうふうにたくさんあるわけでございます。その中で,住宅地に近隣した一番危険な急傾斜地崩壊地区と,こういわれる箇所でございますけれども,これは市内には 767カ所ございます。その中で,優先順位をどういうふうにして決めていくんかと,こういう問題でございますけれども,これはもちろん住民の生命に危険が一番及びそうなところから,一番危険なところからやっていくと,こういうのは基本でございますけれども,この事業を実施する場合には,急傾斜地崩壊地区に指定をするという作業が必要になってまいります。その場合には,関係者の同意が必要になってくるというふうなことで,場合によってはなかなか同意のとれない場所もございますので,危険な箇所のうち,そういう同意がとれた箇所から工事を実施していっていると,こういうのが実情でございます。  それから,具体的に14年度の施行場所はどこになるかということでございますけれども,国で行います砂防事業としましては,先ほど言いました中央区の苧川地区から始まりまして,12カ所を予定しております。  それから,県の事業でございますけれども,急傾斜地対策事業といたしまして,垂水区の塩屋地区,これ先生の近くでございますけれども,この地区を含めまして13カ所,それから砂防事業といたしまして,垂水区の梅木谷地区ほか2カ所と。それから地すべり対策事業といたしまして,北区の種池地区等の2カ所,それからまた,治山事業といたしまして,須磨区の西須磨地区等17カ所,こういったところを予定しております。また市単独では,そのほか3カ所程度を予定していっております。これからも国・県・市協力して治水・治山事業に努めていきたいと,こういうふうに思っております。  以上でございます。 92 ◯分科員(恩田 怜) よくわかりました。谷砂防部長には垂水のときからお世話になっておりまして,どうもありがとうございます。  それじゃ,終わります。 93 ◯主査(白井洋二) 次に,佐藤委員,発言席へどうぞ。 94 ◯分科員(佐藤けん一郎) 最後でございます。いましばらくよろしくお願いをします。  私,きのうおとといですか,灘区のカワハラ地区の区画整理事業20数年……(発言する者あり)  カワラ地区,済みません,どうも。河原地区の区画整理事業,これは震災復興じゃなくてですね,もう20数年かけてまちをつくった。竣工式に出かけてまいりまして,それで都賀川の流れが非常にきれいなことに感心したわけです。そしてめったに──大阪まではよく行きますけれども,こっから向こうですね,土の上を車で行くということは余りないものですから,石屋川まで行きました。石屋川は都賀川に比べて,本当に水の流れが貧弱で,しかもやっぱりどうしても底の汚れた部分が出ますから,丸っきり違う感じを受け取ったわけですね。そういうことから考えて,私はやはりもっともっと美しい川を何とかふやしていく方法はないだろうかと,こういうふうに考えました。専門の方に聞きましたらば,毎秒都賀川が0.03トンが最低,多いときで0.37トン,12倍ほどの差があるんでしょうか,だという流量の数値をいただきましたんで,これで年間に換算してみますと,大体96万トンが最低で, 1,150万トンぐらいが最高になるんですね。それを足して2で割る,平均をとりますと,大体 640~ 650万トンは平均で流れているという感じです。なぜかというと都賀川が美しかったから私,都賀川を例に出しているわけですね。現在ですね,下水道河川部では年間1億 8,050万トン──これはよその都市との比較なものですから,平成10年度の数字でございますが──流しているわけですね。これを割りますとね,何と都賀川クラスの川が地表を流せば28本できる計算になるんですよ。私の計算,割り算間違えてたら大変ですけれども,そういう計算が出ました。1億 8,000万トンですからね。それで私はやはりお金にかえられない,やはり水環境,先ほども循環型社会の構築が重要だということをですね,どなたかが答弁の中でおっしゃられましたけども,私は本当にそのとおりだと思うわけでありまして,そこで私は費用ももちろんかかるでしょう。せっかくつくったものは,それは使っていただいて結構です。だけど当然ですね,耐用年数というものがあるわけですから,いずれは循環しなければならないわけですね。おつくりになった大きな5つの汚水処理場も。したがって,そういうものにあわせて,それから管渠が古くなるということもありますよね。そういうものも,やはり年度別の管渠の布設数もちゃんと出てるでしょうから,そういうものも,かけて,加えてですね,私はやはり少なくとも何十箇所──28本ですから,28カ所ぐらいの小規模というか,中規模の処理場を今後の更改時にやはりかえていくと。もちろんそれは規模の利益というものを失うことになるかもしれませんけれども,先ほど来,いろいろと予算の経理状況の苦しいお話が出てましたが,私は,神戸市は他の都市と比べて──他の都市といいましても,名古屋がちょっと剰余金の計算がややこしいものですから,入れるとかえって混乱するので,名古屋を除いて,神戸を除いた10大都市の,いわゆる利益性の剰余金の合計を出して,それで処理量トン当たりでどのぐらいの利益性の剰余金を持っているかという計算をしたら,他の都市が 672円でした,トン当たりの利益性の剰余金の保有高が。数字を申し上げますと,利益性の剰余金の合計が1兆 3,348億,これが10大都市,これに対して処理量が19億 8,600万トンでした。割りますと 672円。神戸の場合には利益性の剰余金が 2,421億 7,900万円,処理量が1億 8,050万トン,割りますと 1,341円,ちょうど2倍ほどの利益性の剰余金を持っている。この利益性の剰余金は現金であるのかと,現金であるわけはありません。これは施設になっている。その施設に対しても,先ほどみなし償却の話が出ましたが,みなし償却を実施せずに,ちゃんとですね,これは償却費を見ているわけです。さっきのものには国庫──いわゆる県の補助金は入れてませんからね,剰余金にはですね,したがって,それだけ過大にコストを計算しているということもあるんで,私はこの際,この利益性の剰余金の最終の拠出者はだれかと。これは結局市民なんですからね。その間に宅建業者,何ですか,ディベロッパーや何かいろいろいるでしょうけども,最終はやっぱり市民だという認識の上に立って,私はこういうものを財源としながら,ということはもちろんこれを財源にするということは,それなりの企業債も発行していって,初めてよその都市と同じような財源構成の下水道事業になるだろう,私は神戸市の下水道事業,財源構成はすばらしいと思いますね。もしこれが株ででも出すんだったら,本当に第1番に手を挙げて買わせていただきたいぐらい優秀な内容ですよ。いや本当ですよね。それを上手に資本剰余金としてですね,償却の対象にしているところもなかなか,いつごろどなたの知恵だったのかは知りませんけれども,すばらしいなとは思っているんですが,しかしこの水環境,循環型社会をつくろうというですね,ご認識が…… 95 ◯主査(白井洋二) 佐藤委員に申し上げます。時間があと2分です。 96 ◯分科員(佐藤けん一郎) そうですか,どうも10分ですからね,そういうご認識があるならば,ひとつそういう方向で大きな問題を出しておりますので,細かなご返答は結構ではございますけれども,そういう方向でですね,やはり1つの課題として今後考えていくということを,やはり強く求めたいんですが,いかがなものでしょうか,コメントをいただきたいと思います。 97 ◯前阪建設局参与 委員ご指摘のとおり,下水道に求められている課題というのは,これから循環型の社会に対応するというようなことと,それから当然良好な水環境をつくるというようなこと,当然ございます。そのためには下水処理は高度化,要は水質をもっと向上して,使える水,今,川水というような話でございますが,川に流しても,それだけでも生物が生息するような,そういうような水質が最終究極かなと思っております。当然委員ご指摘のように私個人的には,まちの中に潤いのある水辺をつくるのは,これは本来まちの活性いうんですか,いうのは必要だと思います。悲しいかな,神戸の川いうのは,今は雨降ったとき水はございますが,晴天時には水がないと。これが下水道を今,1億 9,000万,2億トン足らず処理水,年間処理してございますが,これが何とか利用できる方向があれば一番いいわけでございますが,悲しいかな,下水道は企業会計で運営してございますから,やはりコスト意識,どうしても下水道の収支の問題は頭から離れるわけにいきませんので,できるだけ今後とも,そういうようなまちづくりの中で,神戸市トータルとして,要は参画をということがいずれ来ると思いますが,そのときには下水道としても,できる限りの参画をしてまいりたいと,かように思います。  以上でございます。 98 ◯主査(白井洋二) 佐藤委員,時間がございませんので。 99 ◯分科員(佐藤けん一郎) 将来に向けての明るいご答弁をいただきまして,ありがとうございました。  以上。 100 ◯主査(白井洋二) ご苦労さまでした。  以上で,建設局関係の質疑は終了いたしました。  当局,どうもご苦労さまでございました。 101 ◯主査(白井洋二) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査お疲れさまでした。  次回は明日12日午前10時より当委員会室において,交通局関係の審査を行いますので,よろしくお願い申し上げます。  本日はこれをもって閉会いたします。   (午後5時6分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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