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  1. 神戸市議会 2001-12-19
    開催日:2001-12-19 平成13年文教経済委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時4分開会) ◯委員長(米田和哲) ただいまから文教経済委員会を開会いたします。  本日は,先日の本会議で付託されました議案及び報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  最初に,本日の協議事項のうち,予算第28号議案の所管分については,12月10日の市会運営委員会において,緊急地域雇用特別交付金事業に係る部分は,本委員会に付託するものの個々の事業の具体的な内容については,関係委員会において質疑を行った後,それぞれの委員会の意見を本委員会に伝えていただき,それを踏まえて,本委員会において意見決定を行うことが確認されております。したがいまして,関係常任委員会のうち,福祉環境委員会が12月20日に開催される関係上,予算第28号議案のうち本委員会所管分の意見決定に限って,明後日,12月21日に行いたいと存じますので,お含みおき願います。 (産業振興局) 2 ◯委員長(米田和哲) それでは,これより産業振興局関係の審査を行います。  最初に,議案3件について,一括して当局の説明を求めます。助役,着席のままで結構です。 3 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) おはようございます。  それでは,予算第28号議案平成13年度神戸市一般会計補正予算のうち産業振興局関係分,それから,予算第29号議案平成13年度神戸市市場事業費補正予算,そして,予算第30号議案平成13年度神戸市食肉センター事業費補正予算につきまして,一括してご説明申し上げます。  今回の補正につきましては,神戸経済の深刻な状況に対し,雇用の創出に,緊急かつ積極的に取り組むため,緊急不況対策の実施と緊急地域雇用対策の拡充を柱に編成してございます。  まず,予算第28号議案平成13年度神戸市一般会計補正予算のうち産業振興局関係分につきまして,ご説明申し上げます。  お手元の文教経済委員会資料の1ページをお開きください。なお,金額につきましては,1万円未満は省略してご説明申し上げます。  補正予算額でございますが,1の歳入歳出補正予算額一覧に掲げておりますとおり,歳入合計が11億 1,110万円,歳出合計が12億 2,855万円でございます。まず,歳出予算につきましてご説明をいたします。  2ページをごらんください。  緊急不況対策及び緊急地域雇用対策として,2ページ及び3ページに掲げております事業を行いまして,神戸経済の活性化を図り,雇用の確保に努めてまいります。  2ページの第7款商工費,第1項商工振興費,第3目商工振興費 1,769万円の補正は,民間賃貸工場家賃補助制度の創設,コミュニティビジネスコーディネーターの派遣及び市内消費拡大キャンペーンの実施でございます。まず,民間賃貸工場の家賃補助制度は,民間の賃貸工場に入居する被災した中小製造業者に,1平米当たり,月額 300円の家賃を補助することで,地域産業の空洞化の防止と神戸経済の下支えを図ろうとするものでございます。また,商店街・小売市場支援の拡充では,現在,市内7地区で取り組んでおりますコミュニティビジネスをさらに展開していくために,新たに起業から事業推進までを支援する専門家をコミュニティビジネスコーディネーターとして,商店街・小売市場に派遣いたします。また,消費が特に落ち込むと言われてございます2月,3月に,市内消費拡大キャンペーンを全市一斉に行い,消費の拡大を図ってまいります。  次に,第4目中小企業経営支援費 588万円の補正は,産業振興センターSOHOプラザに展開してございます創業準備オフィスを倍増することにより,ベンチャー企業の創出を図るとともに,中小製造業,ベンチャー企業等に対する経営支援を充実させるために,現地相談事業や専門家派遣事業を強化する中小企業経営支援事業を実施するものでございます。  第5目中小企業金融対策費9億 9,457万円の補正は,ベンチャー企業の創出・育成を図るため,ベンチャー支援資金融資を創設するとともに,中高年齢者等の雇用を図るために,45歳以上の中高年齢者の雇用など,一定の要求を満たした場合に,雇用拡大対策資金融資におけます利率を現行の 1.1%から 1.0%に引き下げます。また,中小企業の資金繰りの円滑化を図るために,年度末の季節資金融資を現行の 1.0%から 0.7%にまで引き下げます。  第6目緊急地域雇用対策事業費1億 2,000万円の補正は,国の緊急地域雇用特別交付金事業の継続実施に伴う事業費の補正でございます。
     席上にお配りしてございます別紙参考資料「緊急地域雇用特別交付金事業について」をごらんください。  国は,厳しい雇用情勢に対応するために,緊急地域雇用特別交付金事業を平成16年度まで実施し,全国で総額 3,500億円,約50万人の雇用の創出を目指してございます。神戸市でも,今回の補正で,ワールドカップサッカー大会関連事業,市街地等の環境整備事業,地域防災力強化推進事業,地域づくり・地域元気アップ推進事業,商工業の元気アップ推進事業,活力ある産業の育成によるまちづくり推進事業ホスピタリティにあふれたまちづくり推進事業,文化・芸術を活かしたまちづくり推進事業,この8項目について,事業を前倒し実施することにより,約 200人の雇用創出を図る予定でございます。なお,予算につきましては,産業振興局で一括して計上しておりますが,内容につきましては,事業ごとに所管局からご説明を申し上げます。  それでは,産業振興局所管分につきましてのご説明をさせていただきます。  2の(4)地域づくり・地域元気アップ推進事業でございますけれども,1)里づくり推進員の派遣は,これ 500万円では,里づくり推進員を地域の里づくりの現場に派遣し,地域活動を支援いたします。2)イノシシ被害等に対する市民啓発 200万円では,イノシシに対するえづけの防止や生ごみの適正処理などの啓発活動をいたします。さらに,3)フルーツフラワーパーク等の修景の充実 500万円では,フルーツフラワーパークなどにおいて,植栽の手入れなどを行ってまいります。  (5)商工業の元気アップ推進事業でございますが,1)市内企業の国際化推進のための情報発信 700万円では,市内製造業の販路拡大のため,市内製造業が登録されています神戸企業データベース,これの追加登録分を英訳し,インターネットを通じて企業・製品情報を発信いたします。2)貿易業者実態調査 600万円では,今後の本市の貿易振興施策に資していくために,業界団体に加入していない小規模貿易業者も含め,貿易業者の実態を調査いたします。また,3)経営支援業務の強化 300万円では,中小企業振興センターにおいて,求職者支援セミナーや巡回指導に係る業務の強化を行います。4)金融窓口相談体制の拡充 500万円では,窓口機能の強化のために,金融機関等の勤務経験者を活用し,相談業務の執行体制の充実を図ってまいります。  (6)活力ある産業の育成によるまちづくり推進事業でございますが,企業誘致推進員の配置 600万円では,銀行,証券会社,商社等の勤務経験者を企業誘致担当者として首都圏などに配置し,これまでに培われてきた人材やノウハウを活用していただきまして,企業誘致を推進してまいります。  (7)ホスピタリティにあふれたまちづくり推進事業でございますが,1)の集客観光施設利用集客促進キャンペーン 1,200万円では,市内の集客観光施設の利用・集客促進のためのキャンペーンを京阪神地区で行います。2)集客観光施設利用者実態調査 700万円では,フルーツフラワーパークなどの施設のサービス及び集客の向上を図るために,利用者に対するヒアリング調査を行ってまいります。  (8)文化・芸術を活かしたまちづくりの推進事業でございますが,1)の映像製作誘致による神戸PRの推進 300万円では,映像製作プロジェクトの誘致に際し,神戸のまちのPRを行い,シティセールスの強化を図ってまいります。  以上で,緊急雇用でしたけども,それでは,もとの資料の3ページにお戻りいただきたいと思います。  第2項貿易観光費,第3目観光事業費の 8,539万円の補正は,記念宝くじの収益金を財源といたします,神戸ルミナリエに対する補助金等の補正でございます。一昨年,昨年に続きまして,神戸ルミナリエ開催期間中に販売する神戸ルミナリエ記念宝くじの収益金を財源として,ルミナリエ組織委員会に対して 6,404万円,75%相当でございますけれども,これを組織委員会に補助し,残り25%の 2,134万円につきましては,兵庫県に対し,イベント振興交付金としてそれぞれ交付しようとするものでございます。震災復興特定事業に指定されてございますルミナリエの振興を図っていこうとするものでございます。なお,記念宝くじは,ことしも昨年同様 112万枚の販売を見込んでございます。  第8款農政費,第2項農政総務費,第3目地域整備費 200万円の補正は,新規就農を促進するため,新規就農希望者に対する研修事業を行うものでございます。また,研修の終了後は,個別に就農相談や雇用農業へのあっせんを行い,雇用につなげてまいりたいと考えてございます。  第3項生産振興費,第3目畜産費 300万円の補正は,BSE対策事業として,国・県・市で低利融資や相談業務などを行ってまいりましたが,なお,風評被害が続くことから,消費者に牛肉が安全・安心であることをPRし,消費拡大を図るための試食会等のキャンペーンに要する経費でございます。なお,BSE対策としての消費拡大につきましては,先ほどの商工費の中に入ってございます消費拡大キャンペーンの中でも,あわせて狂牛病対策のPRをしていきたいというふうにも思ってございます。  次に,1ページにお戻りいただきまして,歳入予算の説明をごらんいただきたいと思います。  第15款県支出金,第2項補助金,第5目商工費補助1億 2,000万円は,緊急地域雇用対策事業に要する経費を県を通じて受け入れる国庫補助金でございます。  第20款諸収入,第5項貸付金元利収入,第3目商工費貸付金返還金9億 9,110万円は,中小企業融資におけます貸付金返還金でございます。  4ページの方へ移っていただきたいと思います。  債務負担行為の補正でございます。中小企業融資の拡充に伴いまして,信用保証協会への損失補償限度額を現行の23億 600万円から23億 1,500万円へと 900万円を増額することに伴い,補正しようとするものでございます。  続きまして,予算第29号議案平成13年度神戸市市場事業費補正予算につきまして,ご説明を申し上げます。  5ページをごらんいただきたいと思います。  補正予算額でございますけれども,1の歳入歳出補正予算額一覧表に掲げておりますとおり,歳入歳出ともに 1,501万円でございます。  3歳出予算の説明をごらんいただきたいと思います。第1款事業費,第2項運営費,第1目本場運営費,補正額 1,501万円は,本場再整備に係るPFI事業化調査につきまして,補助事業の認証を得ましたので,それに伴う補正でございます。本場再整備につきましては,現在,PFI手法の導入について検証を行っているところでございますけれども,このたび国の補正予算で創設されましたPFI事業の導入を促進するための検討調査に対する補助金を活用いたしまして,現状の東側の建物の保全状態調査や,それから,施設計画,新しい施設,埋立地等を含めましての施設計画,動線計画等について資料作成を行い,PFI事業化調査の精度を高めていこうとするものでございます。  歳入につきましては,5ページ中段,2歳入予算の説明に記載しておりますとおり,歳出予算の補正に伴う国庫補助金を補正するものでございます。この補助金の中で,国庫補助金が補助率3分の2, 1,501万円で,事業費,歳出の方も 1,501万円で,本当は事業費は 2,000万円しなくちゃいけないんですけども,内部の節約で 500万円を生み出したものでございます。  次に,予算第30号議案平成13年度神戸市食肉センター事業費補正予算につきまして,ご説明を申し上げます。  6ページをごらんください。  補正予算でございますけれども,1の歳入歳出補正予算額一覧表に掲げておりますとおり,歳入歳出ともに 9,174万円でございます。  7ページ,3の歳出予算の説明をごらんいただきたいと思います。  まず,第1款事業費,第2項運営費,第1目運営費 1,508万円の補正は,10月18日からの全頭BSE検査の実施に伴い,検査の結果が判明するまでの間,内臓肉等を保留といいますか,保管するための冷蔵コンテナのリース料,及びその光熱水費や屠畜場法施行規則の一部改正による特定危険部位の焼却処分が法的に義務づけられたことに伴います焼却経費の増などでございます。  第3項施設整備費,第1目施設整備費の 7,666万円は,BSE検査結果判明までの間,内臓肉等を保管するための冷蔵庫の新設などでございます。歳入予算につきましては,6ページの歳入予算の説明に戻っていただきまして,記載していますとおり,歳出予算の補正に伴う国庫補助金の補正,食肉センター整備事業公債及び一般会計からの繰入金でございます。  以上で,予算第28号議案,予算第29号議案,予算第30号議案につきましての説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 4 ◯委員長(米田和哲) ご苦労さまでした。  当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。まず,予算第28号議案の関係分,意見決定は後日ですが,審議はいたしますので,ご質疑ございませんか。 5 ◯委員(藤原武光) 28号議案に関連しまして,少しお尋ねいたします。  緊急地域雇用対策事業についてですが,今回の補正分だけではもちろんないんですが,今回,創設,新しくされまして,その中で失業者の方を,たしか4分の3だったと思うんですが,以上雇用するという条件ですね,これがあったように思います。それで,今回,4分の3の失業者の方の雇用の順位というのか,あるいはどういうふうに考えて,どうアプローチして,例えば,ハローワークとの関係であるとか,というのは一般的に言われてますのが,市内の失業者が約5万人と。今回の3カ年では大体 3,000人ぐらいだと思うんですが,雇用しようと。それ以上かもわかりませんが。そうすると5万人の中から 3,000人の方が,4分の3ですから,全部という意味じゃございませんが,対象になると。じゃあ,その対象をどういうふうに選択をするかと。失業にも非自発的あるいは自発的,そして,その中には若年もおり,中高年もおりということになってまいりましたら,神戸市としては,どういう考え方でこの採用をしていくのかというのが1つだと思います。実効上がるように,やっぱりやるべきではないかなというふうに思います。  それから,もう1つは,事業を実施する場合は,外郭団体,NPO,そして,企業というふうなことで,直接は県ということになりますから,神戸市もないんだと思いますけども。そうしますと,それぞれ今言いましたような3者のところにお願いするとしても,じゃあ,その失業者の担保をどういうふうに求めるのかと。NPOならNPOが,いや失業はこうでしたと。4分の3ですから,丸々4分の1は直接関係なくてもいいわけですけども,割合をどういうふうにしていくのかというふうなことも,今後の課題ではないかなと思います。  あわせまして,NPOに委託,事業をしまして,前回の分ですが,そこで直接,障害者の雇用もあったと,こういうふうに聞いておりまして,そういう意味では,障害者の方も失業はされておるわけで,幾分かそういう効果があったのかなという成果もあると思います。ちょっとトータル的な話で申しわけないんですけど,その辺の,これは産業振興局が窓口になっておりますから,全部の各局をどうするかというのは,また別問題かもわかりませんけども,お考えをお聞きしておきたいというふうに思います。  以上です。 6 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) まず,お尋ねの4分の3ということですけども,これ今回,新たに4分の3ということが制度化されましたけれども,基本的には,まずその前に人件費が8割以上ということになってございます。その上で,なおかつ4分の3という枠がかかっているわけですけども,全国的には50万人と言っていますけど,単純に人口比でいきますと 5,000人,神戸市内は普通は 5,000人ぐらいになるはずです。人口でいきますと 5,500人ぐらいの雇用につながっていくんだろうと思います。ただ,県が直接といいますか,直接雇用もできるという規定がございまして,直接雇用するものは,全県下一緒にやろうということなんで,神戸市に返ってくるお金,交付金事業としては 3,000人前後になるのかなという気はいたします。  そういうことをまず踏まえた上なんですけども,その中で,もし 2,000~ 3,000人ということになりますと,その採用方式をどないするんかということですけども,これも求人に当たりましては,労働者を容易に採用できる場合,これはこの人しかおらへんやろとか,例えば,今回でしたら,うちの臨時雇用で上げていますけども,商店街のコミュニティビジネスをするために専門家を派遣すると。専門家なんで,これはむしろ逆に,容易には見つからへん可能性がありますけども,これは名指しのような形になると思いますけども,そういうことを除きまして,ハローワークへの申し込みという形でさせていただきたいと思ってございます。あわせて広く募集をするということもして,特に,ハローワークに登録していない方もおってなんで,してくださいよという形になっていくと思ってございます。  それから,失業者の担保ということになりますけども,基本的には,先ほども申しましたけども,ハローワークということになりますので,特別に労働者をこの人でお願いしようとする場合を除きまして,ハローワークということになると思いますので,そういう意味では,個々の事業の性格によって変わってくるんで,まさに緊急雇用対策で,緊急に予算編成させていただきましたので,個々の各局も具体的にどこまでというのは,今,多分,年内から調整,年内にも方針を出していくんだろうと思います。そういう意味では,私ども,約 200人と言っていますけども,はじいていると 203人になるかなと見たり,いやいやとか,いろんな数字出ていますんで,まだ正確には積みきれてない。今後,運営の仕方いかんによって,弾力的な変更もあり得るだろうと思ってございます。だから, 200人をきちっとした,フィックスしたものではないというふうに思ってございます。  それから,障害者のことにつきましては,具体的に,どんだけの方をこの中で採用できるのかということにつきましては,障害者の雇用が非常に大事だということも踏まえまして,各局にも障害者雇用ができるものがあれば,そういう形でしてほしいという形を働きかけてみたいと思います。  以上です。 7 ◯委員(藤原武光) もう少しお尋ねしますが,僕の頭の中で整理ですけども,失業手当をもらっておって──失業していますから──そして,これ半年契約が,たしか基本だったと思うんですが,そうすると失業手当と,それから,採用された賃金ですね,人件費ですね,これの分は両方こうなるのか,あるいは税制上の問題で整理をされるのか。失業の場合は勤続年数によって,1年の方もおられれば,3カ月の方もいらっしゃるんですが,半年切れると,じゃあ,もう1回,失業手当もらえるのかどうかとか,その辺の関係が,ちょっと僕もわかりませんので,どういう仕組みに──制度ですね──なっておるのか。ただ失業手当をもらっている人はエントリーできないのか。エントリーすると,税金上問題あるのかというふうなところの制度。 8 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) ごたごたしていて,まだ決まっていないところが多くあるようですけども,基本的には,失業手当はもらえないという,ダブり支給はないと。だから,切れた人が対象になっていきます。そっちの方が多分お金も多いと思いますけども,そういう形になります。だから,この緊急雇用が切れたときには,また失業に戻れるのかということになると,これについて正確にそこまで通達も来ていませんので,再確認をさせていただきますけれども,一般的には,もらえると思いますけども,まだ,どこまでかというのが,ちょっとはっきりしていません。だから,普通は,僕らは本当はそういう形じゃなしに,できるだけこれは臨時雇用された方が引き続きそのまま定職につけるというような形を働きかけていくことを実は再優先にしたいというふうに思ってございましたし,さきの本会議でもそんなふうに,調査結果ですけども,定職につかれたり,学校にもう1回行かれたりする方が非常に多いという形もございましたので,今回の事業を通じて,そういう形もやっていきたいというふうに思います。 9 ◯委員(藤原武光) そしたら,失業手当が切れた人というのは,今どれぐらいの数の把握されているのか,ちょっとお伺いしたい。これはハローワークだと思うんですけども。失業手当がもう既に切れて,本当に失業状態で収入がないと,こういうふうになるのかわかりませんが,今おっしゃった意味でいくと,失業手当をもらっている人は対象外と,こういうふうにおっしゃったので。 10 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 失業者というのが,今言われましたように,非自発的失業と自発的失業があって,多分,自発的失業の方はハローワーク行かれているかどうかわかりませんけども,とにかく,今,失業は,多分 7.1%で5万人そこそこの失業。その中で5万人の失業のうち,お話がありましたように,大体長い人で,2年ぐらいしかもらえないということになっています。その中で,現在──ちょっと古いんですけども──大体毎月,1万 5,000から1万 6,000は行ったことないですね。大体,この9月で1万 5,163人,8月で1万 6,824人ということで,ちょっと減っていますけど,そういう形でなっています。だから,そういう意味では,3分の1の方から4割近い方が失業手当をもらっているという形になろうと思います。 11 ◯委員(藤原武光) これはもう要望ですけども,今,お話ありましたように,失業者の人をターゲットにして,より雇用効果が促進できるような事業を検討──それ3カ年ですから──いただいて,実効あるものにしてほしいと。その中には,障害者の方も雇用できるような仕組みづくりですね,これもやっていただければありがたいと思いますので,要望しておきます。 12 ◯委員(松本周二) 今の雇用の話なんですけど,これは要するに,僕ら,シルバー事業に大分重点を置くのかなと思ったりも予想していたんですけれど,今のような細かいお話になると,いろんなことをお考えになってされているような様子でお伺いしたんですけど,せっかくシルバー事業いうのがあって,そこにたくさんの方が登録されていていう部分は,高齢者の話であるという認識なんですけれど,重点どっちに置いているのかだけ聞かせてもらったらええんですけど,今の若い元気な人で雇用が今ないということで,例えば, 200人で1億 2,000万もあったら簡単に1人60万円やなと。そんなものをふるい分けているのかなというようなことではないのはわかりますけれど,シルバーというような部分をちょっと思ったんだけど,ちょっと違うような感じだったんで,もう1度,そこのあたりだけお聞かせ願えますか。  それと,例えば,具体的に1つだけ,どれでもええんですけど,例えば,7番のホスピタリティにあふれたまちづくりというので 1,200万と 700万あるんですけど,何するのかなというのだけ,ちょっと頭に参考に入れておきたいんで,お教え願えますか。 13 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 基本的には高齢者ということじゃなしに,基本的にですけども,一般的に,例えば,若い人でしたら,高校を卒業しても就職が,今のとこ半分しかないとか言われていますし,気持ちとしては,若い人とか,リストラにあった中高年齢者の層に力点を置きたい。特に,一番生活が大変なのは中高年だと思いますので,まず,中高年齢者の方を第一優先にして,若い方も,ITなんか使う者でしたら若い人ということになると思いますんで,そういう形にさせていただきたいと思います。  それから,ホスピタリティにあふれたまちづくり推進事業のうちの,特に集客観光施設の利用ということですけども,これは先ほども申し上げましたけども,ファッション美術館ですね,それから,ワイン城,うちのことばっかりで申しわけないんですけども,フルーツフラワーパークなんかのそういう施設の利用促進のためのキャンペーンを阪神間に力点を置いて──身近な施設ですので──やっていきたいということでございます。  それから,集客観光施設の利用調査ですけども,実態調査ですけども,これもシーパル須磨なんかの施設の利用者,来たお客さんにヒアリングをしていく。目安箱みたいなもんを置くだけじゃなしに,ヒアリングをさせていただいて,今後につなげるということをしていきたいというふうなことです。 14 ◯委員(松本周二) キャンペーンは何するのかが知りたい。書いとんはわかるんです。 15 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 観光課長からお答え申し上げます。 16 ◯渡辺産業振興局観光交流課長 実は,よくまちでお見かけなられますとおり,県の方で,チラシを,例えば,まかれたり,そういった,特にイベントがありますときに集中的にやっておられるような中身でございます。現在も,実はルミナリエの期間中ということで,元町駅等を中心にして,いろんなイベントのご案内等をさせていただいているということでございます。したがいまして,今回の場合には,特に京阪神ということでございますんで,大阪近辺まで出かけまして,こういったキャンペーンを展開をしていこうということで,当然のごとく,皆さんにお願いするばかりではなく,私どもも同行しながら,効果的な対応をしていきたいと,そのように考えてございます。  以上でございます。 17 ◯委員(松本周二) これは雇用やと思っていたんやけど,皆さんが全部キャンペーンでチラシまくわけじゃないし,電通使うて大幅に,があっとやるわけじゃなし,ちょっとようわからへんのやけど。キャンペーンのために雇用何人かしてチラシまきをさせるのが,この地域雇用になっているのか。皆さんが広告を媒体使うてやったら,こんだけのお金になったというような予測で,これからやろうとしているのか。人の関係と,ただの紙代やみたいな,広告代やみたいなことなのか。 18 ◯竹中産業振興局次長 これは緊急雇用でございますので,人件費比率が80%以上ということでございますから,チラシの印刷とかはもちろん要るわけでございますが,経費のうちの20%以下ということで,残りは雇用,先ほど申し上げました,ハローワーク等を通じた求人での雇用ということでございます。 19 ◯委員(松本周二) もうひとつ僕の質問が悪いんやろうと思うんやけど,チラシまきに人が要る。これ雇用なっているというようなことを想像したらええの。 20 ◯竹中産業振興局次長 そういうチラシを配られる方を雇用すると,あるいは施設で来場された方にヒアリングをする方を雇用するということでございます。 21 ◯委員(南原富広) それとは関係がないんですけれど,民間賃貸工場家賃補助の創設の件なんですが,1平米当たり月 300円,これまで震災対策としてやってこられた賃貸工場への家賃補助制度があったわけですけど,これについては,やはり震災対策としての家賃補助になるのかどうか。それと要件は,あの当時のと同じような内容のものなのかどうか,そこのところ,ちょっと詳しく聞かせていただきたいんです。 22 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 確かに制度的には,原則としてなんですけども,従来,12月で切れました制度を──あれは国との関係とかいろんなことがあって切ったわけですけども,ここまで経済が落ち込んでいるということになりますと,一種の震災ということだけじゃなしに,まさに経済対策として復活させていただき丸々市単ですので,そういう形で考えてございます。  金額は,確かに 300円,これは前から言ってございますけども,私たちの復興支援工場と民間家賃との差が,当時 300円ぐらいあったということでございます。民間の方が 300円高かったと,大体,ならして。それをもう1回していこうと。同じ差を復興支援工場並みの家賃に下げるような形をさせていただこうとしてございます。  それから,制度的に,特に一番大きく変わったと私たちが認識してございますのは,対象工場がどこにあるかによって,前回は場所で用途がありました。工業系のところにある民間賃貸工場を対象にしておったわけですけども,今回はその枠を外そうと。極端に言うたら,丸々商業地域にはないと思いますけども,枠を外すことによって,従来,対象でなかった方にも広げていってはどうかというようなことを考えてございます。そのような形でやらしていただきたい。そういう意味では,従来の制度に比べて,改善をされたといいますか,より利用しやすくなったということが言えるんではないかと思ってございます。  以上です。 23 ◯委員(南原富広) 経済対策を重点に置いたという話ですが,それじゃ,罹災証明が前回必要だったわけですけれど,そういう要件ですね。罹災証明などの要件については外されたのかどうかね,その部分。それと,工業地域でないとだめという枠を外したということなんですけれども,それ以上に拡大されたことがあるのかどうか。だから,震災よりも経済対策を重点に置かれたという部分については,この時点で,不況が続く中でいい方向かなというふうに思うんですけれど,そういう部分での拡大面はどうなのか。 24 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 基本的に,経済対策ということで制度を拡大したものもございますけども,震災というのも,やっぱり1つのベースにはまだ残させていただいてございます。ただ,前回は工場がなくなった方だけを対象に,滅失を対象にしていたと思うんですけども,今回は,半壊とかそういうところまで広げていこうというふうにしてございます。そういう意味で,震災というのを1つの要件ということで残してございますけども,そういう意味では,対象も広げさせていただいたということでご理解いただきたいと思います。 25 ◯委員(南原富広) それじゃ,罹災証明は要求するということになるわけですか。前の制度は,あれ基金事業だったんじゃなかったかなと思うんですね。そういう意味でいくと,市単独でやった事業として,今,罹災証明,罹災者を優先するというのについては当然と思うんですけれど,その枠の中というのは,ちょっと限定し過ぎじゃないのかなと。長期不況の中で,震災の影響よりも,今,長期不況の方の影響の方が強まっている傾向があると思うんですね。そういう意味では,罹災証明を必要とするということについては,検討できんのかなという気がするんですけれど。 26 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 先ほども申し上げましたけども, 300円の根拠ですね。根拠というのが,復興支援工場との対比でさせていただいたわけです。復興支援工場につきましては,条例ごらんいただいたらわかるんですけども,被災された方にしているわけですね。だから,それとの対比で行かさせていただいたと。ただ,そういう意味では,丸々復興支援工場の人が滅失した人ばっかりやったら,今日的な経済対策にならへんやろ。だから,一部損壊も含めて,半壊と申しましたけど,大概の方,一部損壊ぐらいあると思いますんで,一部損壊も含めて対象にさせていただいたということでございます。 27 ◯委員(南原富広) わかりました。我々としては,民間賃貸工場の家賃,これ何とか新しいのをつくってほしいということを言い続けてきていましたので,これについては大歓迎なんですけれど,今日の情勢を考えますと,支援工場の方が,前にもここで議論しましたですけど,家賃滞納が相当ひどい状況であるという現状から見ますと,それを基準にしての,それだけでいいのかということは感じるもんですから,今の段階ではやむなしというか,この制度でやむなしという気はするんですけれど,もっと掘り下げた検討が必要なんではないかなということを感じていますので,意見だけ述べて終わります。 28 ◯委員(加納花枝) きのう,県との協調で雇用を進めていただきたいということでお聞きしたんですけれども,この11月ぐらいですかね,市内の業者に対して,市としても雇用をふやしてほしいということで申し入れをいただいたということで,資料を配付いただいていましたが,どんな反応で,助役も出かけていただいてPRをしていただいたのか,どんな形で雇用対策を市内業者に申し入れていただいていて,その辺の反応なり,取り組みなどをお聞かせいただきたいと思いますのと,それから,BSE対策,さっき市内消費拡大キャンペーンに入っているということでしたね。ということで,駅前で風船を配ったりしながら取り組みをしてもらったのが,この前,12月8日に,花時計駅前ぐらい,役所の近くでやっていただいていましたね。うちの原議員が風船をうれしそうにもらって帰ってきたんですけれども,その辺でPRだけで消費者が大丈夫だから食べようという気になっているのかなと思うんですけれど,その辺,PRをこの間続けていただいていて,反応なり,結果がすぐ出るとは思いませんけれども,今後どんなふうに消費を進める取り組みにつなげていこうとされているのか,ちょっとその辺,もう1度改めて聞きたいと思います。 29 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) まず,雇用に対する文書を 2,000社ほどに出していただいたんですけども,出したところなんで具体的には聞いていませんけども,ただ,私のところへお客さんがしょっちゅう来られるんですけど,そのときに絶えず言うています。「雇てよ」と,こう言うとるんですけども,やあ来てましたなということで, 2,000社ですので,大概のところは行っているということがわかりました。だから,例えば,中小の地元のゼネコンの方のところまでも確実に行っていたということがわかりましたですけども,現実には,要はこれからの中小企業,神戸の市内の企業がどれだけ仕事があるのかということによって,今後の方針が決まっていくんだろと思います。そういう意味で,私たちは,単に働きかけるだけじゃなしに,お金もないことですけども,何かいろんな知恵を使って仕事をつくっていくということが,今,一番求められているんではないかというふうに思ってございます。  そういう意味で,市場,商店街ならば,お客さんが来る仕掛けづくりをどうしていくのか。そして,いわゆる公共投資的なものであれば,NPOも使ってもいいわけですけども,どういうふうな形で新たな雇用をつくっていくかと。しかも,身近な雇用をつくっていく必要があるんではないかという感じもしています。こんなこと言っていいんかどうかわかりませんけども,例えばですけども,今まで地元の方たちからいろんな要望があって,できなかったこと,そういうようなもんでも,少し臨時雇用交付金を使ってできるものはないか。例えば,今,人件費80%という枠がありますんで,材料費が50%になると。そしたら,できへんと。この事業は見捨てようかということになりますけども,そこに人件費が8割になるように材料費だけを市が買うとかね,そしたら安くなりますから,そういう形によって仕事が生まれるということもあり得ます。そういうことも,今後,具体的にもやっていきたい。これも来年度予算にそんな形がどこまでとれるのかということで,産振局の中ではそういうことも議論もし,予算も一部出していこうと,仕事もつくっていこうというふうに考えています。そういう意味で,市内の企業の方々にいろんなお話を伺っていますと,まず仕事をつくってほしい。それをみんなで考えて,効率よく,最少の経費で最大の効果が上がるようなやり方をしていこうというのが,共通事項だというふうに認識してございます。  引き続いて,雇用問題については,文書を出して1回で終わりということじゃなしに,産振局の職員1人1人が,それぞれの課に来る──いろんな業界の方が来られるわけですから,それぞれプレッシャーとまでは言いませんけども,感じるように言うていくことが一番効果的だろうというふうに思ってございます。そういう意味で,もう既にやっていると思いますけども,きょうからは,後ろにおる全職員がそういう気持ちで取り組ませていただきたいと思います。  それから,BSEなんですけども,きのうもちょっと流通の方,生産者の方,農協,関係者集まって,2時間ほど,これについて,今後の対応についてどうしようという議論をさせていただきました。やっぱり基本的には,皆さん,肉の値段が上がらないということに一番問題視をされています。ところが,花時計でやったときもそうなんですけども,無料であれば並ぶんですね。だから,本当はBSE問題を意識してないんとちゃうかなと思います。最近,きのうも聞いたんですけども,垂水で,ある肉屋さんが神戸ビーフを,普通は 1,400円で売るやつを 700円で売ったと。そしたら,10倍売れたというふうなことも,きのう,報告受けました。  そういうことから考えますと,何かちょっと違うなと。だから,むしろ,これは多分,市民もといいますか,知っているんですね。古い肉は出回ってないということを,多分。1万 3,000トンを何千億で国が買い取って,今まで保管して,また,流通さすと言いよったから,何年かたったら。それをやめて焼却すると,国が言い切りましたので,その段階で,古い肉は絶対ないやろうと。そして,もし隠れてちっちゃな冷蔵庫で保管しておった業者がおっても,もうそれは多分ないと思います。そういう意味では,今,出ている肉はすべて安全だと言い切ってもいいような状況になったのか。市民も,多分,それ知っとるし,肉,食べないぐせがついてきましたので,ちょっとそのあたりで,食べぐせをつけていただくということがいいのかなというふうに思って,そのキャンペーンをやっていきます。今後ともあっちこっちでキャンペーンをやっていく必要があるだろうと思います。  本会議で申し上げましたけど,実は肉が売れないんで,野菜が売れないんです。消費全体が落ち込んでいますので,これを何とか早急にやっていきたい。しかも,きのうも申し上げたんですけども,これも心構えの問題なんですけども,いろんな産業がありますけども,自己完結型の産業というのは,多分,僕は,神戸ビーフだけちゃうかなと思っています。普通は,どんな産業,ケミカルにしても,材料はよそから持ってきますけども,肉だけは,まさに地元産の地産地消という形がこれから必要と言われていますんで,手を打とうと思えば,但馬牛は,素牛は山陰の方ですけども,そこと県とで連携さえしてやっていけば,素牛から消費まで,すべて市内でできる要素が非常に強いんで,それぞれの各段階への適切な対応を怠らざらば,しかも,職員1人1人が鋭敏な感覚さえ持っておれば,対応はおくれることはないし,スピーディな仕事もできるというふうにも思ってございます。そういう意味で,そういう考え方で,まずは川下からということで,引き続き消費拡大に向けてのキャンペーン等をやらしていただきたい。  これも,きのうもいろんな議論がありまして,テレビを使ったらどうやろうかと,オリックスの選手に肉プレゼントしたら,新聞が取り上げてくれるやろうとか言っていましたけども,そんなんあかんと。むしろ,児童福祉施設の人たちに食べていただくとか,保育所の人たちに食べていただくとか,そういう形の方がいいと。学校給食も,神戸ビーフは,多分,ほとんどと言ってもいいほど食べていませんので,1回,神戸ビーフの味というのがどんなもんかと知ってもらうということも必要なのかな。それを学校では,なかなか給食費との関係があって難しいんであれば,こういうキャンペーンの中で神戸ビーフを具体的に食べていただくようなことも,比較という形を含めて食べていただくことも大事かなと思ってございます。そういう意味で,今後,うまくいく可能性があるのかなと。  きのうも流通の方,言っていましたけども,いろんな見方,強気と弱気の見方ありますけども,多分,早ければ,来年早々にも上向く言うていましたね,と思いますと。単価ですよ。消費がどこまで行くかわかりませんけども,上向くんではないかと。しかも,やっぱりこれから業者の方々も年末商戦で肉がない。例えば,僕も,おとつい,生協へ行って,コープ神戸へ行ったら気がついたんですけども,去年まであった御中元コーナーに肉が消えてしまっていますんで,これはえらいこっちゃなというふうに思ったりもしましたんで,何とか,総動員しながら,これについては対応していきたい。だから,単に肉の問題というだけじゃなしに,消費──問題も全体の問題としてとらえさせていただきたいと思ってございます。 30 ◯委員(加納花枝) まず,雇用の方なんですけれども,本当に努力していただいていることよくわかっていまして,私もお願いしたいと思いましたのは,市内の業者へいろいろ言うということもさることなんですけれども,市単独でも雇用をつくっていくということをしていくべきだと思うんですね。来年の予算に向けてと思うんですけれども,やはり神戸の場合,ごみの分別というのが大変おくれているというふうな感じで,いろいろ皆さんどんどん出されるのが,急に分別進まないので,そういうところに何とか作業をつくって人を張りつけるとか,学校の方も小規模校が統合とか,今,条例案でも出ているんですけど,一気にすごいクラスが大きくなったときに,やっぱり40人丸々のようなところには,もう少し,複数担任制をとるとか,独自でいろいろ人を張りつけて,市民サービス向上というところへつながっていかないかなというふうに思いますので,今,助役おっしゃっていただいたようなことも含めて,とにかく独自ででも雇用をふやしていくようなことをやっていただきたいというふうに思いますので,頑張っていただきたいと思います。  それから,牛肉のことなんですけれども,本当におっしゃったとおりで,野菜が売れないだけじゃなくて,それに伴ってビールが売れないということもあると,専門家の方に聞きました。焼き肉食べると,やっぱりビールが飲みたくなるという相乗効果で,ほかのところにも影響が出ているということと,もう大丈夫だということが頭にはあっても,高いもんですから,食べなくても,豚で,かしわでいけば,家計的にも大変,それに慣れてくると楽になるということもあって,食べないぐせというのも,このままつながっていくと影響が出てくるなというふうに,今おっしゃっているのを聞いて思いましたが,実際,お店に行くと,お店の肉が,同じままで,上カルビを幾らで食べていたのを,同じのを頼んでも,もうワンランク上の肉が出てきて,まあ,というふうなこともありましたので,お店もそれなりに一生懸命努力をされていることがよくわかるんですけれども。  1点,再質問なんですけど,肉骨粉のことがいろいろ気になるんですが,神戸で肥育している牛は,その点は大丈夫なのかと。テレビを見ていますと,飼料にそういうものの表示がほとんどなくて,畜産家の人もそういうのが入っているのか,入ってないのかよくわからないというふうなことを,私,何回か発言されているテレビを見たんですけれども,その辺のことは神戸の場合はどうなっているのか,ちょっと関連していますので,お答えいただきたいと思います。 31 ◯沼田産業振興局次長 骨粉の問題でございますけれども,肉骨粉の使用につきましては,兵庫県では使ってないということで調査をいたしております。それから,国の行政指導の少しおくれがありまして,一部,牛用に使用として寄与されたことがわかっている分がございますけども,これは 165戸で,約 5,000頭ですか,すべて確保といいますか,確認されておりまして,感染の有無をずっと調べながら,検査して,焼却するということが決まっておりますので,少なくとも県内,市内につきましては,肉骨粉は使っておりません。  以上でございます。 32 ◯委員(松本則子) 先ほどのBSE対策の件に関連してなんですけども,2日ほど前に新聞のチラシ折り込みで,西部市場と神戸市の食肉衛生検査所と,あとミート・コウベ・協同組合が,このチラシを出されて,安心・安全ですいうことで,私は,すごく,これいいなと思ったんです。こういうのが出たら,朝ですから,じゃあ夕飯に,きょうはお肉買ってみようかなと思う人もいらっしゃると思うんですよね。協同組合さんにお電話して,もちろん神戸市の西部市場や食肉衛生検査所も入っておりますので,「このチラシ,助成出ました」と聞いたら,全然出てないとおっしゃったんですよね。組合うちだけで全部つくって,新聞折り込みしたとおっしゃったんで,本当にキャンペーンは,こういう形ででも,試食会もいいんですけれども,こういうところにも出してあげるのと,あと,これはホルモンの協同組合さんなんですかね,ですから,本当に安心・安全いうことで,神戸市の産業振興局でぼーんと出たら,本当に一遍に,一番,私,いいキャンペーンになるんじゃないかなと思うんですが,その辺のお考えをちょっとお聞かせください。 33 ◯河田産業振興局中央卸売市場西部市場長 安心・安全というポスター,上の方ですけども,実は,検査は,ご存じのように,10月の18日から全頭検査が始まりまして,我々のところも早い段階で,牛肉の方でも安全・安心というポスター,それから,副生物,ちょうどそれが半分の上のところになるんですが,副生物についても同じ安全な牛からとられた副生物ですので,そういうポスターをそれぞれのお店で掲示をしておると思うんですが,その中で,今回,組合の方が,こういうポスター,折り込みをなされたということですが,助成につきましては市の方は行っていないんですが,実は,食肉もそうですけども,いろいろな組合を通じて,そういう組合に補助といいますか,助成が出ておるようで,金額等はわかりませんが,全国の副生物協会から何ぼかのお金が回ってくるということで,こういうポスターを出し,PRをしたいと。  我々の方も,実はどっちか言えば,肉,肉ということで,試食会いってもお肉が中心になるわけですが,我々市場におる者としても,副生物の組合の方などと相談しまして,お肉の試食会の横で,今回も花時計のところでやったりしましたけども,副生物を実際に食べていただくいいますかね,そういうこともしましたし,先般,西部市場の中で見学会というのをしたわけですが,そのときもお肉を食べていただく前に,組合の方がつくられた副生物を食べていただくと。そして,レシピも渡して,つくり方まで説明をするというようなことで,まず,川下といいますか,下の方からも地道な努力をしていこうということで,今やっておるのが現状でございます。  以上です。 34 ◯委員(松本則子) 神戸市として,こういうチラシが出せないものかどうか聞きたいんですけど。 35 ◯河田産業振興局中央卸売市場西部市場長 予算的なこともありますが,いろんな助成という,今,言いましたように,試食会等,いろんな国といいますか,協会からの助成もありますんで,そういうことと一体として,ここへ名前を上げるような形でのPRという仕方もあろうかと思いますんで,そこらは1度,協会とか,全体的な形で調整をさせていただいて,PRに努めたいと,このように思います。 36 ◯委員(松本則子) ポスターとかつくっていただいても,なかなか皆さんの目に見えないんですよね。本当に,これが朝,新聞の中に一緒に入っていましたら,じゃあ,私でしたら,東灘の松久さんとこ,なるほどと思うんですよね,やっぱり。ですから,本当にこれを,私,1回出たらね,きっと,こういうふうにして安全なんだなという説明も書いておりますのでね,多くの方に知ってもらえる一番の方法だと思うんで,ぜひ検討していただきたいと思います。 37 ◯委員(溝端和比己) 1点お伺いいたしますが,決算特別委員会でもちょっとお聞きしたんですけれども,緊急地域雇用対策事業費の関係でございますが,非常に雇用の状況が厳しいというのは,お互いに認識しているところでございますけれども,その中で,昨今,今,話題になっておりますワークシェアリングの考え方について,ちょっとお伺いいたしますが,県におきましては,連合・組合等の間で前向きに合意を見ている。そして,県は既に導入している。このような状況に,今あるわけでございますけれども,一番お聞きしたいのは,神戸市におきましては,この考え方が,一向,私どもには聞こえてこない。それが,ましてや厳しい神戸市の状況でございますから,どのような,今,動きというんですか,検討がされているのかというのが1つでございます。  もう1つは,助役もおられますので,神戸市の考え方として,ワークシェアリングをどのように考えておられるのか,このあたり,ちょっとお聞きしたいと思います。 38 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) ワークシェアリングの問題,県の場合は,超勤を何%かカットする財源に回してやる。民間の人を雇用しているというお話だと思います。ワークシェアリングというのは,今後の労働問題といいますか,雇用問題のあり方の1つだということは十分認識してございます。ただ,県が先駆的に県庁内でやられたわけですけども,それが私どもとしては,どの程度の成果が上がり得るものかと。仄聞するところ,やっぱりいろんな問題点も出てきているというふうな印象も持ってございますので,県の動きなんかも実は参考にさせていただきたいというふうなことも考えてございます。  だから,私たちは,実は,昨年にも申し上げたかもわかりませんけども,ワークシェアリングという考え方のほかに,兼業社会システムがつくれないかというふうなことも,実は申してございまして,これはもちろん1人の人が,例えば,9時~5時働いている人であれば,9時~3時までの給料でどうやろうかと。あとの2時間は,どこかで働きに行ったらどうや。しかも,その人たちが大学の先生であれ,技術者であれば,地域で働くことによって地域の中で収入も得,地域に技能とか,そういうものが還元できるというようなことがとれないだろうか。特に,民間の大学の先生なんかであれば,そういうことは可能なんではないか。公立の大学の先生なんかは難しいんですけども,そういうことが可能なのかどうか。  だから,震災直後に,神戸市の職員がそれぞれの地域の中で,いろんなNPO活動のようなボランティアしてやってきたやつを,それが雇用に結びつく。まさにコミュニティビジネスとしての形がとれるんであれば,そういう形が望ましいんではないかというふうなことも,実は考えて,今も研究してございます。ただ,それも1歩間違いますと,リストラに利用されてしまう恐れがあるので,ちょっと慎重になっているんですけども,ただ,そういうことを考えながらですけども,ワークシェアリングについても,私たちも,1つの考え方として,引き続き調査させていただきたいというふうに思ってございます。  特に,兵庫県と違って,神戸市の場合は,外郭団体で──記憶,数字間違いでなければ,数字動いていますでしょうけども──外郭団体で 6,000人おるんですね,大体ですけども。そのうち市の職員が,多分 2,000人ぐらいだったと思います。 4,000人は,まさにプロパー職員を採用しているという形になります。要は,市の職員で行っている 2,000人の方たちが,一遍には行きませんし,順次があると思いますけども,順次であっても,民間のそういうワークシェアリング,アルバイトということじゃなしに,ほんまの定職につけるようなシステムがとれれば,より効果は大きいんではないか。だから,そういう意味では,外郭団体と市役所との間の,まさにワークシェアリングのようなものが取り入れれるんではないかというふうなことも,むしろ,私たちは,現時点では,その形がより望ましい。しかも,これからは外郭団体も含めて,民間の知恵を入れていこうと,民間のノウハウを入れていこうと考えていますので,そういうことにまで視野に入れて,雇用問題については検討させていただきたいと思ってございます。  それから,ワークシェアリングというのは,やらないということじゃなしに,いろんな実験をされているところがありますので,それを踏まえさせて,新しい雇用形態にしていきたい。だから,実験都市神戸なんですけども,雇用のようなものについては,むしろみずから実験することも大事ですけども,そういう成果を見させていただくことも有効なんではないかと。神戸市独自としてできるようなことが,先ほど申しましたように,外郭団体との,まさにそういう意味での,ちゃう意味のワークシェアリングなんかを考えていかさせていただいたら,トータルとして雇用がふえていくんではないかというような気持ちもございます。そういう意味で,新しいシステムについては,これも来年度に向かって,引き続き検討させていただきたいと思います。 39 ◯委員(溝端和比己) 今,具体的に,外郭団体のお話が出ましたけれども,私も,このことを非常に考えていたんですけれども,やはり神戸市の財産を管理するという面から,外郭団体といえども,市の職員が財産の管理という面から,ある程度の管理職のような人は出向は必要だなと思うんです。ところが,今,このような状況でございますから,市長みずからも,民間の活力,民間の人材を投入する,このように明言されているわけでございますから,前向きに,一日も早く,そのあたりを整理していただいて,民間の大変な雇用の状態でございますから,導入を図っていただきたいなと,このように思うわけでございます。これ要望にしておきます。  また,せんだって新聞報道で,また,テレビ,ラジオでも言っておりますけれども,大手の電機メーカーみずからが,そういった方向に進んでいる。議員我々の立場もそうでございますけれども,市の職員の皆さんも,民間の今の大変な人から見れば,まだまだ厳しい目もあると思いますから,どうか民間の皆さんが,一日も早くそういったところで就労ができるように努力をお願いしたいということを要望いたしまして,質問は終わります。
    40 ◯委員(高山晃一) BSEに関して1点お伺いしたいんですが,キャンペーン…… 41 ◯委員長(米田和哲) 高山委員,これ本来,確かに言えばそうなんですが,BSE関連予算が予算第30号議案でありますので,構いません。今やっていただいて結構ですが,おわかりはいただきたいと思うんです。 42 ◯委員(高山晃一) その他の中に入るかもしれませんが,キャンペーンをされているということはよくわかるんですけれども,それとともに正確な情報提供という点で,ぜひ私自身もBSEに対して,正確な情報がつかみきれないといいますか,安全だという報道は繰り返しされていますけれども,基礎的な知識というのがなかなか一般の消費者に伝わっていないのではないか。今,神戸市のホームページでBSE対策とはどういうものですかとかいうページを見てみましたけれども,こういうもので全品検査をしています。何頭あって,全部安全でしたという情報はあるんですけれども,もう少し基礎的に,例えば,乳牛と肉牛があって,現在,日本で発症しているのはほとんど乳牛でしたよね。乳牛は子供のときにお乳が飲めませんから,そのかわりに肉骨粉のようなたんぱく質ですか,そういうのを食べると。それに対して肉牛は,ちゃんとお母さんのお乳を吸っているから,そういうものは基本的に摂取する必要がないとか,ですから,まず肉牛が感染することはほとんどないというような基礎的な部分から,私もたまたまある人に聞いた話なんですけれども,そういう基礎的なところからの情報がある方が,消費者というのは安心ができるのではないか。安全だという情報提供とともに,そういった基礎的な情報提供がされると,より効果的ではないかなと感じますので,広報の段階でそういった工夫をぜひしていただきたいなということを要望しておきたいと思います。 43 ◯委員長(米田和哲) 高山委員,済みません。畜産品補正も28号議案にありました。失礼しました。  28号はよろしいですか。  (なし) 44 ◯委員長(米田和哲) それでは,続きまして,次に予算第29号議案について,ご質疑はございませんか。 45 ◯委員(南原富広) 済みません。PFI促進事業調査のための補正予算ということで,あそこの事業をどんな形でPFIを活用するのかなというのが,ほんまに我々というか,僕にはよくわからんのですよ。だから,そこのとこをもうちょいね,こんなふうなことがPFIとして可能なんではないかということをもうちょい具体的に教えていただきたい。道路がどうのとか,いろいろ先ほど言われていましたけど,道路言わんかったかな。動線言うたんや。動線がどうのとか言われていましたけど,それが1つと,それと,建てかえるについて,道路の北側にある建物の中で商売なさっている方々──西側になるんかな──住宅があって,その下の方でやっているあそこの人たちが,やはり建てかえることによって,相当の負担がふえるのではないかという不安をお持ちのようなんですね。その部分については,業者の方々とどんな話し合いが進められておるんかというのについて,お聞かせいただきたいんです。 46 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) まず,PFIですけれども,基本的に,摩耶ロッジでもフィッシャリーナでもそうなんですけども,基本的に何も変わっていませんでしょう。だから,何が変わっているのかというと,サービスがよくなった,コスト・効率がよくなったということなんです。だから,本場の場合でもそうなんですけども,基本的には,1つの公の施設というのは建設行為と運営行為があるわけですね。その運営の中には経営という考え方も入りますけども。だから,単なる管理運営じゃなしに,経営管理という,経営運営という考え方いただきましたけども,そうする中で,建設するのはだれがするかということなんですけども,もし従来のやり方であれば,神戸市が設計書を民間コンサルに委託して,設計書を書いてもらって,入札行為だけ市がやって,経理課がやって,また,工事は業者がする。ほとんど民間なんですね,基本的には。みんな民間がやるけども,役所が,いわゆるチェック機能みたいな形で入っていく。契約のチェック,あるいは設計のチェックで入るという形になっています。  これをするときに,そしたら設計するときに,まず建設段階でするときに,標準設計というのが一般的に,コンクリートの厚さはこのぐらい,競争入札しますので,どの業者も参加できるような形の工法をとっていくというのが一般的になっています。そういう意味で,それぞれの会社が持っているノウハウが抹殺されるんです。A社は,ボーリングについてはこういう安くあがる方法を持っている,B社という業者は,躯体を立ち上げていくときに,こういう特殊な工法を持っているから安くなると。それぞれみんなノウハウを持っているんです。そのノウハウを生かしていけば安くなる。それぞれA社が持っているノウハウは経費削減効率が2割アップ,B社のノウハウは15%アップ,C社は8%しかない。D社は4割もアップとなると,ええとこどりしたら,もっと半分以下になるでしょうけども,そうはいきませんので,どっかの一番ええとこにする。そういう意味では性能発注といいますか,それぞれの一番いい性能をとって発注していく。それで,まず建設段階でメリットがある。できた建物は市が発注したものと全く一緒になるという形になります。  運営についても,市場の場合につきましては,市場法の中で,市場の監督権限もあり,まさに物価対策ですから,市でチェックはあります。公権力を行使するといいますか,行政的な分野についてはPFIといえどもできません。だから,もし本場が再整備ができて,建物ができたときに,運営じゃなしに,管理の部分,建物の維持管理,電気をどうするんやとか,コンピュータが壊れたらどうするんやとか,まさに,そういうものについて,今,公務員が直接やっているやつを丸々初めからやったらどうか。だから,従来ですと,市が発注した建物が,例えば,これからの時代ですから,コンピュータとか光ファイバー敷設して,いろんなことしていますけれども,つくった意図と管理運営する人が違うんですね。なかなかうまくいかないし,これを手直しせなあかんと。そしたら,初めから管理運営する人も決めて,建設と維持管理を一緒にやれば,より効率的な,将来のランニングコストも安くなるんではないかという形をしています。だから,むしろいろんな課題は,具体的に出てくるんかもわかりませんけども,基本的には,摩耶ロッジとかフィッシャリーナのことを見ていまして,むしろプラスの方が大きいんだろうと思います。費用低減コストでも,少な目に見ても,摩耶ロッジでも,フィッシャリーナでも,最低5%以上は出るということを言っていますけども,少なくとも,そのぐらいは当然出るだろうと思います。だから,くれぐれも言っておきますけども,市場をPFIでやったからといって,うちの職員がゼロになるわけじゃありませんし,行政分野は残していくということです。そういう意味では,建設とかランニングとかいう,まさに節減できるところを民間の知恵で節減していこうということです。  それから,建てかえたときに負担になるんではないか,家賃が上がるんではないか。確かに上がるんです。上がるから,どうしようかと。普通でいきますと,本会議でもある先生がしょっちゅう質問されるんですけども,普通,昔から,今の西側,運河沿いにかけて全部西側,西側について,あそこでころがし方式,埋め立てやめて,埋め立てじゃなしに,全部ころがしていったらどうやろうかと。今ある建物をどっかへ,ちょっと空き地がありますんで,駐車場があるんで,その駐車場に何かつくって,ころがしていったらどうかとしても,時間ばっかりかかって,金利コストばかりかかっていくんですね。しかも,住みかえというのは大変です。そういう意味で埋め立てした方がより簡単で,時代の流れが早いんで,一気にやった方がいいだろう。その方がコストも低くなるというふうに思っています。一番気になるのは,国庫補助の裏負担が──起債の部分ですけども──家賃に反映されていきます。だから,できるだけ安くあげたい。安ければ安いほど家賃の上がり方が少なくなるということを思っています。  その中で,今思っていますのは,西側を売却できれば,底地を──建物はきれいでありますけども──売却できれば──何ぼによって変わりますけども──売却できれば,その部分は,例えば,起債を60億なら60億発行したとして,土地が50億で売れたら,あと住宅に住んでいる方がありますので,その人たちに移転補償金とかいろいろ出しますけども,少しでも家賃に跳ね返る部分は少なくなるんではないか。だから,そういう意味では,PFIによって事業費を下げ,それから,跡地をうまく処分することによって,付加価値をつけて処分できれば,西側の跡地を処分できれば家賃は上げなくて済むようなことを思っています。  だから,現実に,大阪の中央卸売市場,現地建てかえであっても,20~30年かけて,ゆっくりゆっくりやって,金利が負担で,家賃が大変で,ところが家賃を業者の方に全額,5倍になります言うたって,こういう不況のときに,家賃5倍も払ってくれる人ありませんし,そういう計画やったら,もともと反対されるはずですから。私たちは,まだ具体的に家賃何ぼにするということは,まだよう出せる段階ではありませんけども。と言いますのは,跡地が何ぼで売れるかというのを,今,計算できへんのです。だんだん地価が下がりよるから,僕らが3年前で見込んだやつよりも,また下がってもうてるから,ちょっとその辺何とも言えないんですけど。そのあたりがあるんで,若干,家賃の提示はしていませんけども,基本的には,他のどの市場よりも値上げ幅は低く抑えたいという気持ちです。  そのためには西側の運河沿いのあの土地を,何か食文化ゾーンとして再整備するというのも含めての再整備という条件をつけながら,やらしていただいたらどうかなと。そのことによって,それが売却収入が家賃軽減効果にも寄与するというふうなことも思ってございます。そう意味で,関連事業者の方のご心配もっともで,関連事業者でも上に住んでいる人,わしの移転補償金どうなるねん,わし,どこに住むねんというのが,まずありますんで,今後,そういうことも含めて話し合いをさせていただきたい。  具体的には,各部会つくりまして,本場の中に,話をさせていただいています。今,一番課題になっていますのは,早いこと移転補償金の額を示してくれと,住宅。そういうことになっていますけど,それまだちょっと予算の絡みがありますので,ようお示しできないんですけども,一定のルールというようなものをつくりながら,これについてもお話させていただく。家賃についても,かねてから計算式というのは,法律の上から国の方で決めていますんで,だから,要はどんだけ特財をほり込めるか,税金をほり込まれへんので,うちは,跡地をどうほり込んでいくかということを考えています。  以上です。 47 ◯委員(南原富広) 何となくわかりましたんです。ありがとう。ただ,調査のための費用の補正ということですから,あと調査にどれぐらいかかってするんか,埋め立ては既にどれぐらいで調査が終わるんか。 48 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 基本的には,今回のPFI調査というのは,もともとPFIでしようということで,市会でもご説明申し上げていますんで,うちの一般財源,もともと使わんとあかんかったから,国がくれたなと思うぐらいで,むしろ国が農林水産省としては第1号なんです。農林水産省はPFIしたことないんで,うちのフィッシャリーナやりましたけど,あれは国庫補助が一切入っていませんから,そういう意味では,国としても小泉内閣のもとではPFIは大命題で上がっていますんで,国の方がうちに乗ってくれたんだなというふうな認識でしています。  そういうことからいきますと,今回の補正も含めましてですけども,あと調査を14年度と15年度にさせていただきたいなと思っています。気持ちとしては,14年度は港湾計画の変更手続とか,埋め免の申請とか,埋め免の免許とって着手ぐらいまで,あわせてやっていきたい。建物の方については,15年度に実施設計に入って,16年度から3~4年かけて,早急にやらしていただきたいなと思っています。この間に,この不況がどれほど続くかということもありますし,業者の方がどれだけ持ちこたえられるかということもありますけども,そういう意味から考えても,できるだけ早く効率のよい,市場間競争に勝てるような,LANも入ったような,市場に早く仕上げたいと思っております。 49 ◯委員(南原富広) PFI事業そのものについては,まだまだ我が党として,これが最良の方法であるという結論を出してないもんですから,まだあれなんですけど,だけど,できるだけ現存の人たちへ負担が本当にかからんような方向というのは,どうしても求められとうと思いますので,よろしくお願いしまして,終わります。 50 ◯委員(白井洋二) 関連でございまして,西の関連地は,今,助役の方からいろいろと,今後も,PFIを含めて頑張らないかんというふうにお考えでございます。そういうことでございますけども,あれの基本的な跡地利用の方針をこの場で,わかる範囲でお願いしたい。というのは,一部のうわさだとは思うんですけども,あそこに住宅会社がどうのこうのという話が,ちらっと聞いたような話もあったんですが,そういうことは,まさかないとは思いますけども,今,助役が言われたように,あそこに文化ゾーンあるいはアミューズメントを含めて,何かというふうには思っておるんですけども,そのあたりで青写真,いわゆる方針ですね,PFIをやるにしても,方針がなかったら業者は乗ってきませんので,そのあたりをお聞かせいただきたい。 51 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) まず,PFIなんですけども,今言っていますPFIというのは,東側のPFIです。だから,西側はPFIかどうか,まだ決めていません。だから,言いましたように,PFIというのは市の仕事をやるんで,つまり外郭団体とかそういう仕事じゃないんですね。市が,これは行政の仕事だと,まず決めて,決めたやつしかできません。だから,今までは行政の仕事であっても,何か役割分担とか何とかいうんで,外郭団体の方がええんちゃうかと,民間の出資金も集められるしということでやったんですけども,その反省を踏まえて,行政の仕事を外郭団体がするんじゃなしに,行政が行政の仕事としてやっていくと。ただ,その中に民間の知恵と民間のお金をうまくかみ合わす方法はないものかということでやっていますんで,西側については,PFIではなかなか難しい可能性がまだあります。といいますのは,PFIでしますと,あの底地を民間業者が一括して買収すると。しかも,今の段階で,東側するときに,西側の土地も民間が買うということは,多分,民間としては,何ぼプロジェクトファイナンス組んだとしても,今の段階では難しいということと思います。しかも,まだ人が住んでいるところに土地を売る言うたら,多分,怒ってきますんで,売れるとすれば空き地だけを売っていくという形をとりたいと思います。  そういう形ですので,まだ具体的に,おっしゃいましたような具体的な青写真というのはないんですけども,私の基本的な考え方は,とにかく兵庫南部あるいは長田の南部地区の,しかも地下鉄海岸線の入り込み客数を見ても,考えて,やっぱり本場跡地と大ガス跡地は二大拠点にして,神戸の21世紀の前半のリーディングプロジェクトに,やっぱりせなあかんというような気持ちを強くしています。  そういう意味で,従来からご指摘のございましたような運河を利用した,そして,市場を利用したような食文化ゾーンのようなものができたらというようなことが1つでございます。ただ,普通に食文化ゾーンとなりますと低層事業になりますので,それだけですと。それだけで,あの土地を買ってまでしてくれる人があらわれるのかどうかというような気持ちはしています。そういう意味で,上部利用,高層利用をする中で住宅という話が出てくるんかもわかりません。ただ,私たちはそこまで具体的な気持ちは持っていませんし,先ほど言いましたけども,関連事業棟の上に住んでおられる,いわゆる分譲住宅で持っておられる方の移転先がありますんで,そこに住んでおられる方は,気持ちとしては,なるべく市場の近くがいいと。そして,西側の中に住宅を先行建設してくれへんかという声は,確かに聞いていますので,そういうところからお話のような,住宅会社という話にまで行ったのかなという感じがしますけども,今現在は,そこまでは思ってございません。  兵庫といいますか,神戸のインナー地区で残された,多分,今となっては最大の土地で,しかも景観的にも非常にいいとこなんで,ここらあたりのことについては拙速を避けて,まだ,本場等,埋め立てもできていませんので,そのあたり並行してさせていただきたいと思ってございます。  ただ,文化と言ったときに,食はわかるんですけど,文化と言ったときに,たしかもともと兵庫県の発祥の地ですので,お城が兵庫城がありまして,石垣が出てくるとか何とか言うていますんで,それがまたえらいこっちゃ。文化財になると,また,ちょっとおくれるかなと。先ほど申し上げたのは東側だけなんですけども,それを並行して進めていくには,若干問題は出てくる可能性もあります。そういう意味で,兵庫県との調整もあわせてさせていただきながら,PFI手法,あるいは民活の仕方,あるいはインナー対策のプロジェクトとしての位置づけ,もう1回明確にしながら,させていただきたいと思います。 52 ◯委員(白井洋二) 非常に助役の前向きなお考えわかりました。西の関連市場は,先ほど,南原委員からもご指摘ありましたような話が,やっぱり綿々と続いておることも含めて,西の関連市場をいかに,あと活用するかが大きな今後の焦点になろうかというふうに思います。そういう中で,やはり神戸市の今の財政状況等を含めたら,やはりPFI方式が一番適しているんではないかなという気がしております。西の関連市場の開発にしましても,再開発にしましても,再整備というんでしょうか,そういう意味からしてもPFIが最適ではないかなというふうに思っていますので,そのあたり,助役が言われましたように,兵庫区南部の再整備,再開発も含めて,ぜひとも前向きに,一層前向きに取り組んでいただくことを希望いたしまして,終わります。 53 ◯委員長(米田和哲) ほかはございませんか。  (なし) 54 ◯委員長(米田和哲) それでは,次に,予算第30号議案関係分ご質疑ございませんか。 55 ◯委員(宮原政子) 済みません。狂牛病のことでお尋ねいたします。  神戸の肉は,本当に安全だというふうに私も確信しておりまして,おうどんは,このごろは肉うどんを食べたり,シーフードだけじゃなくて,ビーフカレー食べたりと,お友達にも,食事のときには,必ず神戸の肉は安全だからということで,視察させていただいたときの話などをさせていただいたりしまして,私もキャンペーンの一翼を担っているなと自分で思ったりしているんですけれども。  より安全を確保するためということで,ちょっとお聞きしたいんですけれども,厚生労働省の方で,解体のときに,もし万が一あった場合に,のこぎりとか,そんなのについた場合,飛び散るというようなことがあってというふうなことで,来年から解体前の脊髄を除去するということを義務づけるというふうに新聞に載っていたんですけれども,より安全にということなんですけれども,確かに,視察行かしていただいたときに,もし万が一あった場合に,のこぎりとか,あんなんが触れたりとかした場合の後の洗浄とか,ちょっと懸念されたことはされたんです。もともと肉骨粉のことも大丈夫ですし,神戸は絶対ないのはわかっているからあれなんですけれども,もしかまたそういうことを言われた場合に,やっぱり厳正な処置といいますか,そんなんしている方が,より信頼性は高まるんじゃないかなと思いますので,そういうことについて,私たち見せていただいたのは,10月18日,始めてすぐのときであったんですけれども,何かそういうことをなさってこられたのか,そういうことがいろいろ注意されていたようなこともありましたので,あればちょっとお聞きしたいなというのが1つです。  それと,義務づけられたら,どうせまた助成金とかがつくんだろうと思うんです,国が義務づけるわけですから。ですけど,どんなような費用かかっていくものなのかなと,こういう設備するのに。もしか今の段階でおわかりになれば,ちょっと教えていただければと思います。 56 ◯河田産業振興局中央卸売市場西部市場長 解体の関係でございますけども,今現在,先生見ていただいたような形での背割りをやっておるわけですが,その後どうしても脊髄を傷つける場合もあるわけですが,その後は完全に金具を使いまして脊髄を取り除くと。シャワーで洗浄した後,高圧水で隅々まで洗うということで,我々その洗った後,検査員の方が検査をして,合格ということが最終的になるわけですが,それで完璧かということについては,一応,国の基準に基づいてやっていますから,そういう意味では安全と,こう自覚をしておるわけですが。  脊髄の新聞に載っておるようなこと,私も実は松原のことは,松原市場ですかね,テレビなんかでも放映されました。私も実は中畜,荷受け会社と検査所と市場,私と実は見てまいりました。実際は,60センチか70センチぐらい首筋から入れまして,空気を噴出さすわけです。テレビ等でしたら,ぱっと出てきたわけですが,実は真ん中あたりから,半分に脊髄が切れております。そういう意味で,上の方は臀部の方へ吹き上がっていて,テレビで出ましたんは,半分が下へ飛び出ておると,こういう状態でございます。そのことがどうこうということではありませんが,そういう状況でございまして,若干失敗をしますと,その空気を送りますから,枝の中に失敗をした場合,入ってしまって,いわゆるロースなんかに傷をつけると。我々のところは,ご存じのように,和牛ということで高級な肉牛でございますんで,失敗ということが許されないという部分もありまして,そういう意味では慎重にせざるを得んと。  それと,最近,横浜の方でもヨコハマセイフティーとかいう形で,ここは吸い取る,吸引というようなことで,国の方も,きのうの新聞を見ましたら,吸引というような言葉が出ておったと思いますんで,我々の方も,当然,そういう基準ができれば,作業の場所とか,ラインが大変込み入ったところでございますんで,そういうラインのことも考えながら,安全面とか,そういうところを整備をしていくつもりで,今,どうしていくかというのは検討しておるところでございます。  費用につきましては,フランスが,実は14年の1月から義務づけられるということも新聞に載っておったかと思いますが,フランスの場合は吸引ですね,引っ張るようですけども,そのときの金額が 600万と書いておりましたが,今度,厚生省が基準を出そうとされておるのが,どういう形かいうのは,今のところわかりませんので,ちょっと国とかいうのは動きを見せていない。やはり基準が決まれば,そういう方法で進めていく必要があるかと思いますので,検討を進めていきたいと,このように思っております。  以上です。 57 ◯委員(宮原政子) ありがとうございます。本当にきちっと安心なお肉を市場に提供していただくということで頑張っていただいていますので,万全の体制でお願いしたいと思います。  キャンペーンですけれども,本当に先ほどおっしゃったように,食べなさぐせがね,確かにより健康的だななんて,逆に言っている主婦もいらっしゃいまして,お肉も食べないと血管なんかも丈夫にならないということで,いいことばっかりじゃないこともありますし,できたら,突拍子もないかわかりませんが,市長のまちかどトークなんか,焼き肉屋さんとか,ホルモン食べながらとか,市長にいろんなことが言えて,焼き肉が半額で食べれますよとか,食べて,おいしさをもう1回実感しないと,食べなさぐせが確かについているなという感じいたしますので,また一工夫していただきながら,たくさんの方に神戸肉のおいしさ味わっていただけるように頑張っていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 58 ◯委員長(米田和哲) 30号はよろしいですか。  (なし) 59 ◯委員長(米田和哲) それでは,次に,この際,産業振興局所管事項について,ご質疑ございませんか。 60 ◯委員(白井洋二) この際ですので,観光への取り組みの現状をですね,ちょっとお聞きしておきたいというふうに思います。  神戸市の方のいろんな意味で落ち込んどるということで,観光の,今,現状がどういう状況にあるんか,相対的に,ちょっとわからない面があるんで,教えていただきたい。過去3年間の,そしてまた,本年のその時期までの観光客の今の神戸市に入ってきていただいておる観光客の数,あるいはそれに対する利益効果というのはどういう状況にあるのか,教えていただきたいです。 61 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) 一般的に,観光客は 2,000万台前半をうろうろしているという感じになっています,入り込み客数ですけどね。ただ,これルミナリエの増減によって,かなり大きな影響があらわれます。だから, 2,200万ぐらいと言っているときに,ルミナリエが 500万入っているという形でありますんで,それをどう見るかという形になります。一般的になんですけども,特にルミナリエについては,去年は雨が降ったということもあって, 470万ぐらいに落ち込んだはずなんですけども,ことしもまたちょっと,今のとこ悪い状況が続いていますんで,あんまり落ち込みますと,ルミナリエを外した言い方で,対外発表せなあかんのかいなという,そういう気もいたしてございます。昨年は,たまたまルミナリエがということもありまして, 2,500万人にふえているようでございますけども,これを何とか,もう少しふやすような工夫をしていきたいというふうに思ってございます。  特に,一番気になっていましたのが,港と六甲,有馬,それから,私どものワイン城とかフルーツフラワーパークのあります西北神,これが特に悪いということですので,一昨年あたりから,特に六甲,摩耶には力を入れていこうと,有馬も回遊性のできるまちづくりをしていこうということで,これは,今,真剣に取り組んでございます。神戸港につきましては,これは港全体の問題なんですけども,本当は,私どものとり方がハーバーランドなんかが市内観光群に入れておるんですね。本当は,僕は,あれ港とちゃうかと。港に来とうお客さんが向こうへ振れただけなんで,そういう見方をすれば,神戸港は,それは一時のほどの活気はございませんけれども,今後さらなる工夫をすれば,特にハーバーランドから4突までのいろんな海岸線を持たすようなまちづくりとあわせてやっていけば,これもいけるのかなと思ってございます。  ただ,いつまでも,例えば,市街地が調子いいからとか言っていましても,例えば,北野なんかでしたら,調子いい,調子いいと言っている間に,ちょっと落ち込み傾向がございます。だから,いつまでも手をこまねいていくということでは,やっぱりあかん。絶えず新機軸を何か打ち出して,情報発信していくまちでなければ,もう多分お客さんは来てくれないだろうと。お客さんは,多分3年もたてば古いという意識になりますんで,そういう情報発信をしていきたい。ただ,ハード面での情報発信はなかなか難しいんで,いろんな仕組みとか,ソフト面での情報発信をしたい。基本的に思っていますのは,物を大事にするまちだということ,それはホスピタリティにもつながりますし,そういうことなんかがどうだろうかと。例えば,北野なんかでも,北野工房のまちは,もし1から学校をつぶして建てかえていれば,多分あれほどの集客効果はなかったんではないかと。どこへ行っても同じ施設になる。だから,そういうことで,港では倉庫を利用することも1つですし,まちでは古い建物を利用することも1つです。そういうことに,新たな息吹を今の若い人の力で入れていただく。そういう仕組みをつくることが,まち全体をもう1回活性化できる。基礎だと思います。  それから,もう1つは,シティループでネットワークつくっているんですけども,そのネットワークというのをもう少し充実させる手だてがないものかというなふうにも思います。アーバンリゾートフェアをしたときに,前のいろんな議論の中で,神戸は,従来,ポートピア '81にしろ,そういう囲い込み型だったけども,これからはまちを知っていただくんで,知ってもらうことが最大の観光ではないかという定義で,ネットワークの強化を打ち出しました。ああいう形を,ネットワークを人が歩ける。まちをそぞろ歩きすることによって,神戸の──あんまり好きな言葉じゃありませんけども──路地裏を見ていただくようなことも含めての,そこに市民の生活も見ていただく。そういう観光がこれから必要になってくるんだろうと。そういう形で,ご指摘の入り込み客数が大きく伸びないという現状もございますけれども,取り組まさせていただきたい。  それから,もう1つ思っていますのは,観光産業じゃなしに,産業観光というのをしたらどうだろうかと。つまり三菱にしろ,川重の船つくっている現場にしろ,それが本当は,これからのためにはいいんではないかと。しかも,子供さんのことを考えると,親といいますか,大人の方たちが──自分のお父さんも含めて,お母さんも含めてですけども──働く姿を見ていただくということが大事になってくるんではないかというふうな気もしていますんで,そういう意味では,観光産業じゃなしに,産業観光のウエイトを高めていくと。だから,今まで観光は観光課だけやったやつを旧経済局全員がバックアップして観光課化を進めていくと,そういう視点も必要になってくるんではないかと,今,思ったりしています。  これにつきましては,働く現場に市民が来るというのは,なかなか難しいんかもわかりませんけども,長田で見える工場というのもつくった経験も,2年前にあるわけですから,そういうことを充実するようなことも考えていきたいと思っています。 62 ◯委員(白井洋二) 今のお話で,いろいろとこちらの方でお聞きしていないところまでお答えをいただいた状況でございますけども,そういう非常に前向きなお話でございますけども,という今までが一生懸命やってきたんだけども,いまだに,まだそうなんだという現実なんですね。ですから,今,助役がおっしゃられたような対策は本当に立てる必要があるんでしょうけども,それを立て得るだけの,いわゆる資力というんでしょうか,力というんでしょうか,いわゆるお金がない中にあってですね,どうしようかといういろんな対策があるんですけども,それが本当にできるんかどうかというのは,非常に疑問に思うんです。今までも苦労してきたんですね。できていない。したいと思ってもできていない。今,助役がやりたいと,やっていこうという意欲は非常に評価されるべきなんですけども,本当にできるんかいなという,そのあたりのことが,まだ残っております。ですから,そのあたり,例えば,シティループを今後もっともっと充実したいというお話でございましたね。だったというふうに思うんですが,そうじゃなかったですか。 63 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) シティループでやっていますけども,あれネットワークで,歩いて路地裏まで見れるような。 64 ◯委員(白井洋二) なるほど。だから,そういうことも含めて,じゃあ,シティループをそういう活用の仕方をするんだけども,今の場所だけを,地域だけを回すことよりも,ほかにも回すところがあるやないかと。例えば,灘の方とか,そしてまた兵庫区の方とか,いろんな史跡,あるいはまた酒蔵なんかも含めて,あるやないかと。じゃあ,今,中央区だけ回しておるやないかということなんかを拡大することでもっての観光客の収入の増ということも考えられますし,ですから,そのあたりを含めて,どれだけやれるもんだというのが,ちょっとまだ具体的につかめ得ないんですけども。  例えば,もう1つは,森林植物園がありますよね。あれは管理は建設局でありますけども,いわゆる観光の対象でありますね。あそこは冬場には道路が閉鎖されてしまうんですね,12月から1月か2月ごろまでは。じゃあ,観光客は行かないと。冬の森林植物園の活用がゼロになってしまうやないかということなんかに対しての具体的な対策とか,そういうことを含めて,そしてまた,先ほどお話がありましたように,フルーツフラワーパークとか神戸港なんかが非常に落ち込んでおるということなんかについて,前からの指摘がいっぱいあるんですよ。じゃあ,それを具体的にどないするんやということなんかが形に出てこないように思うんです。そのあたりを含めて,もう1度,何でもいいですから,1点でも2点でも,これだという具体的な対策を言って,これだけはもう大丈夫です,やれますというところを含めて,お願いしたいと思います。 65 ◯委員長(米田和哲) 助役,大変広範なご質問で,1点でも2点でもええというふうにお断りされていますから,1点か2点でご答弁を。 66 ◯鵜崎助役(産業振興局長事務取扱) まちは動いていますし,市民の気持ちも動いていますので,ニーズが一たん手を打ったやつが3年もたないんですね。はっきり言って,もちません。だから,そういう意味で,役所の従来の検討して実施する間には,もう変わってしまっているとこが実はございます。変わらないのは何か。例えば,バスだけでお答え申し上げますと,従来,六甲山にはバスが走っていませんでした,平日,夏休み以外は。そのときに,実は私どもの方で,例えば,六甲山牧場には従業員送迎用のバスがあったわけです。それが使われへんかというのを,せっかくバスを神鉄に委託しているんやから,従業員送迎用を。それを使うたら,もうちょっと行けるんではないかという発想のもとに,今回,そしたら,そういう安上がりのことができるんやったら,六甲山にバス走らしてみよう。ただ,バス買う金がない。もろてこいと。せっかく中古車センターができたんやから,あそこへ行って,開店1周年でもうてきたらどうやということで話に行ったら,くれたのが2台なんです。それであのバス走らしておるんです。そういうふうにして,いろんな民間の知恵とか,民間の資力とか,協力心とか,そんなもんもやっぱりトータルでしていくべきではないかと。  それから,森林植物園もあるんですね。六甲山牧場とか,摩耶山のことを考えたときに,西からなら入られへんと。森林植物園までしかバスは行ってないわけですね。森林植物園から六甲山牧場までバスが行ってない。何とかつながれへんかということで,これは一生懸命,観光課長に言うて,神鉄行って,だましてこいとか言ったんですけども,なかなか向こうは金,金,何ぼ行政が出すということなんで,これはもう少し時間がかかるだろうというふうな気持ちはしています。  それから,もう1つ,酒蔵の方のバスなんですけども,これもずっと要望は前から聞いとって,むしろ観光バスが灘まで行っておるんですね。東灘甲南漬だけで,酒蔵は沢の鶴だけしか行っていません,従来は。それをもっと東灘の方にようけあるんやから回さへんかということがあって,これも再三あわしたんですけど,今の三宮のシティループだけでも,毎年 4,000万前後の税を持ち込んでいるんです,赤字で。これを東灘まですると,大変なことになるだろうと思っています。もともとうちの方が人件費が高いんで,赤字出るんやという人も結構おるんで,本当は民間でやってくれたらいいと。来年2月1日から需給規制の廃止になりますんで,今も,あるバス会社に,「おまえ,せんかいや」言うて,できるかどうかわかりませんけども,検討はするという答えもいただいていますので,そういうことで民間が自分とこのノウハウ等投入すれば採算が合うということであれば,しかも行政が何がしかの支援することによって,もう1歩進むんであれば,そういうこともやりたい。とにかく今は,民間に声かけている段階ですので,その考え方なんかもお伺いし,できることであればやっていけたらなと思っています。  以上です。 67 ◯委員(白井洋二) バスを古いやつをもらってくるというんか,そういう古いやり方もあれば,考え方としては新しい考え方であるというふうに思いますんでね,そういうのもどんどん広げていかないかんと思いますけども。  1つ,観光の先ほどのキャンペーンの話じゃないですけども,やはり時には新聞の1面を使って,神戸市の観光はこうだとかいうことで,全国紙を使ってキャンペーンを張るとかいうことなんかも,思い切ってやるのも1つの手ではないかなというふうに思いを込めて,終わらしていただきます。 68 ◯委員長(米田和哲) ほかにございませんか。  (なし) 69 ◯委員長(米田和哲) それでは,ほかにご発言なければ,産業振興局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。   (午前11時50分休憩)   (午後1時4分再開) (教育委員会) 70 ◯委員長(米田和哲) それでは,委員会を再開いたします。  これより教育委員会関係の審査を行います。  最初に,議案2件及び報告1件について,一括して当局の説明と報告を求めます。教育長,どうぞ。着席のままで結構です。 71 ◯木村教育長 失礼します。  それでは,予算第28号議案平成13年度神戸市一般会計補正予算の教育委員会所管分,第86号議案神戸市立学校設置条例の一部を改正する条例の件,及び報告平成13年度神戸市一般会計補正予算(予算第28号議案)のうち緊急地域雇用特別交付金関係分につきまして,一括してご説明申し上げます。  初めに,予算第28号議案につきましてご説明申し上げますので,お手元にお配りしております資料の1ページをお開き願います。  今回補正しようといたしますのは,1歳入歳出予算一覧の表の一番下にございますように,歳入合計で 6,491万 6,000円を増額し,歳出合計で3億 7,566万 5,000円を増額しようとするものでございます。  その内訳といたしまして,まず,歳入予算でございますが,下の2歳入予算説明の表にございます,真ん中の列の補正額の欄をごらんください。  第17款寄附金の第1項寄附金におきまして, 1,691万 6,000円を増額いたします。これは日本宝くじ協会からの寄附金の受け入れに伴うものでございます。  次に,第20款諸収入の第7項雑入におきまして, 4,800万円を増額いたします。これは兵庫県のスポーツクラブ21ひょうご事業の補助金の受け入れに伴うものでございます。  次に,2ページをごらんください。  3歳出予算説明といたしまして,上の表にございますように,第13款教育費,第11項社会教育費の第3目図書館費におきまして, 1,691万 6,000円を増額いたします。これは先ほどの歳入予算説明におきましてご説明いたしました,日本宝くじ協会からの寄附金を活用いたしまして,老朽化が著しい自動車図書館の更新を行うものでございます。  次に,下の表に参りまして,第12項体育保健費の第4目市民体育費におきまして, 4,800万円を増額いたします。こちらも先ほどご説明いたしました兵庫県のスポーツクラブ21ひょうご事業の補助金をもとに,神戸アスリートタウン構想の実現に向け,すべての市民がそれぞれの価値観・技術レベルに応じて,身近にスポーツに親しめる環境づくりの一環として,小学校の余裕教室等を活用したクラブハウスの整備を行うものでございます。  続きまして,3ページをごらんください。  上の表にございますように,第13項学校建設費の学校設備費におきまして 605万円を,学校改修費におきまして3億 470万円をそれぞれ増額いたします。これは6月に起こりました大阪教育大学附属池田小学校での事件以後,学校の安全管理に対する重要性が増大していることに伴い,外部からの不審者の侵入を防止することを目的として,学校が公園と隣接しているなど,フェンスの設置が困難な学校につきまして防犯カメラの設置を行い,フェンスの設置が可能な学校につきましては,フェンスの設置等の安全管理対策を実施するものでございます。また,老朽化が著しく,児童・生徒がけがをする恐れのある学校のプールにつきまして,早急に改修を実施するものでございます。  次に,下の表に参りまして,4債務負担行為でございますが,新工業高等学校建設といたしまして,新たに限度額89億 800万円,ほかに利息相当額の債務負担行為を補正しようとするものでございます。これは新工業高等学校の建設に要する経費の後年度負担分でございます。  なお,4ページ及び5ページに参考資料をつけておりますので,後ほどごらんください。  以上,予算第28号議案平成13年度神戸市一般会計補正予算の教育委員会所管分につきまして,ご説明申し上げました。  次に,補正予算関連として,恐れ入りますが,資料の11ページをお開きください。  地方公共団体は,地域の実情に応じ,緊急かつ臨時的な雇用を創出するために,国補正予算で交付される緊急地域雇用特別交付金事業につきましては,予算第28号議案として,産業振興局が一括して補正を行っておりますが,このうち教育委員会関係分につきましてご報告申し上げます。  教育委員会関係分の緊急地域雇用対策といたしましては 800万円を補正しております。その内訳は,2002年ワールドカップサッカー大会開催関連事業で 300万円,出土遺物等整理作業で 500万円となっております。  事業内容でございますが,2002年ワールドカップサッカー大会開催関連事業といたしましては,神戸での大会開催を14年6月に控え,リハーサル大会として,来春開催される予定の日本代表国際Aマッチにおける交通誘導関連業務及び神戸市に応募のあったボランティアの配置計画業務を行うものでございます。  また,出土遺物等整理作業といたしましては,五色塚古墳から出土した埴輪等の接合,復元,図化及び調査時の実測図面の整理を行うとともに,埋蔵文化財センターの収蔵遺物の再整理及び収蔵遺物を把握するための基本台帳の作成を行うものでございます。  以上,緊急地域雇用特別交付金事業のうち,教育委員会所管分につきましてご報告申し上げました。  資料の6ページにお戻りいただきまして,第86号議案神戸市立学校設置条例の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  改正の内容につきましては,恐れ入りますが,資料の9ページをお開きください。参考といたしまして,神戸市立学校設置条例のぬきがきを掲げております。  まず,別表1,小学校でございますが,須磨区では千歳小学校と大黒小学校を統合し,JR鷹取工場跡に新校舎を建設し,だいち小学校として開設するものでございます。垂水区では,上高丸小学校と西高丸小学校を統合し,上高丸小学校の場所で,新たに千鳥が丘小学校として開校するものでございます。  続きまして,別表7,幼稚園でございますが,幼児が減少して教育効果が上げにくくなっている東灘区の住吉台幼稚園及び須磨区の若宮幼稚園を廃止いたします。  また,10ページに参りまして,垂水区の多聞台幼稚園及び西区の伊川谷幼稚園,長坂幼稚園の3園を統合し,多聞台幼稚園と伊川谷幼稚園の場所で,新たに,たもん幼稚園といかわ幼稚園を開園し,2年保育を実施しようとするものでございます。
     以上,簡単ではございますが,予算第28号議案平成13年度神戸市一般会計補正予算の教育委員会所管分,第86号議案神戸市立学校設置条例の一部を改正する条例の件及び報告平成13年度神戸市一般会計補正予算(予算第28号議案)のうち緊急地域雇用特別交付金関係分につきまして,一括してご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほど,お願い申し上げます。 72 ◯委員長(米田和哲) ご苦労さまでした。当局の説明と報告は終わりました。  これより質疑を行います。まず,予算第28号議案の関係分について,ご質疑はございませんか。 73 ◯委員(溝端和比己) 社会教育費の補正が行われているわけですが,今回の補正の内容は,自動車図書館の更新という,そういう経費が計上されているわけでございますが,現在のものはかなり古くなっている。私も,現物見ましたのでよくわかっているわけでございますが,この点については,非常に感謝いたしているところでございます。また,これは私は西区の者でございますから,よく見かけるわけですが,あと北区とか須磨区の一部で活動が展開されていると,このように伺っているところでございます。  それでですね,お聞きしたいのは,今までも広報等かなりやっておられるのをお聞きしているんですが,今回の更新の際にですね,一層広報に力を入れていただきたいと思うんでございますが,何かそのようなお考えがあるのかどうか,そのことをお聞きしたいと思います。  以上でございます。 74 ◯木村教育長 今まで区民版で広報しておりまして,年2回ぐらいしておるんですけども,今回,宝くじ協会から寄附をいただいて更新するということでございますので,更新の時点では,改めまして,従来とは別にもう1度広報させていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 75 ◯委員(溝端和比己) せんだっての新聞にも載っておりましたけれども,国の中教審の答申案は,今,検討されているところでございまして,やはり教養の基礎として国語の力が非常に重要であるという,そういう内容の答申が,今,図られているそうでございますが,本をよく読む子供たちをつくっていかなければいけないという,そういう内容だと,そのように解釈しているわけでございますが,今回,このような形で力を入れていただくわけでございまして,非常に感謝しているんですけれども,今も教育長から答弁がありましたが,広報に力を入れていくと。できれば思い切ってチラシなんかをつくっていただいて,こういった自動車の図書館を初め,神戸市のいろんな施設の図書館,もっと活用できるようにちょっと工夫をしていったらどうかなと思うんでございますが,いかがでございましょうか。 76 ◯木村教育長 図書館の図書経費につきましては,決特委等でもいろいろ問題が提起されたわけですけども,図書費につきましては,必ずしも十分というふうな状況ではありませんので,私どもとしても,できるだけ厳しい財政事情の中ですが,増額には努力をしてまいりたいというふうに考えております。  それから,利用につきましても,館間貸し出しとかいうことで,サービスの向上には努めてまいっておりますので,引き続きそういうサービスの向上も努力をしてまいりたいというふうに思います。  それから,広報関係ですが,チラシということになると,なかなか相当な経費がかかるようなとこがありますので,その辺はなかなか難しい面があると思いますけども,広報こうべとか,区民版とか,そういう中で図書についての広報といいますか,PRといいますか,そういうのは,今までちょっとという部分があるとすれば,さらに充実のために,何か検討させていただきたいというふうに考えております。 77 ◯委員(溝端和比己) 最後になりますが,要望も付しまして,お願いいたしますが,私の聞くところによりますと,今,小学生,中学生が,大体,月とか年間何冊ぐらい本を読んでいるかというそういう実態が,今,市の方でははっきりしてないんですと,そのようにお聞きしておりますので,ぜひ何らかの形でアンケート等でも結構でございますから,とっていただいて,神戸のそういった義務教育の生徒たちが,大体どの辺のレベルにあるのか,読書力というんですか,それを把握していただいて,ぜひとも本を読む,そういう方向に力を入れていただきたい,このことを要望して,質問を終わります。  以上です。 78 ◯委員(松本則子) 新工業高等学校建設について,2点お伺いします。  1点は,長田工業高校の教師と親とで,今,市長への要望いうことで署名用紙が12月中ごろ提出されたと聞いているんです。存続させてほしいという内容のものですけれども,かなりの数,私,聞けてないんですが,かなり集まったいうことを聞いているんで,この署名をどのように,今,債務負担行為まで出て進めていくというところですが,この市民や父母の声をどのように考えていらっしゃるのか,ちょっとお聞きします。  それと,あと長田工業高校なんかでしたら,明石の方とか,もっと西の方から,そこで仕事をして,終わって学校に来ているので,今でもなかなか1時間目が遅刻しなきゃいけないいうような状況があるらしいんですが,それがもっと灘の方に遠くなりましたら,どうしても時間に間に合わないと。そうなれば,ほかの夜間高校でも定時制高校でも聞いているんですが,時間に間に合わなかったら,ついつい,留年になっちゃいますので,単位がとれないいうことで,途中でやめてしまう,意欲を失ってしまういうようなことが起こっているって聞いているんですが,その辺はどのように考えていらっしゃるのか,お願いします。 79 ◯木村教育長 署名の方は,この前,12月13日,私どもの方にございました。総数で1万 8,000名です。必ずしも神戸市民ということじゃなしに,結構,全国からお集めになったようです。それから,これをどのように考えておるかということですが,私どもとしては,長田工業の先生方も含めて,今回の新しい工業高校についての,どういう教育課程を組むかとかいうふうな検討会を開いておりまして,そういう中には長田工業の先生も入っていただいておりますので,当初の計画どおり進めていきたいというふうに考えております。  それから,通学時間の問題ですけども,長田工業に,例えば,JRに乗って新長田でおりるのと,灘でおりるのと,時間的に10分とか15分とかいうのが大変だというふうなご意見もあろうかと思いますけども,そう大きく変わるとは思っておりませんし,今回,工業高校を市街地の──言うてみれば,非常に土地の高い場所に確保したのも,そういう工業高校の,特に定時制の皆さん方のことを配慮してやったわけでございまして,そういう意味では,場所についても十分配慮してまいったというふうに考えております。  それから,これは従来からもやっておると思いますけども,いわゆる単位につきましても,例えば,職場での実習をある程度,単位認定するとかいうふうな格好で,そういう職場との関係を深める中で,できるだけ皆さんが卒業できやすいようなことを考えていきたいというふうに考えております。 80 ◯委員(松本則子) 今,1万 8,000名集まったと。市民じゃない方もいたということなんですけれども,長田工業の先生と一緒になって検討会を開いているというお話でしたけれども,この1万 8,000名集まったいうことは,やっぱりかなり大きな数だと思うんです。先生との話し合いだけじゃなくて,この中の署名の代表の方とか,きっといらっしゃると思うんですけれども,そういう形は何かやらなければ,結局,署名1万 8,000名を無視した形で進めているように思えてならないんですけども,今のお話を聞いておりましたらね。だから,この署名の重みというのを,1万 8,000の重みをどのように受けとめていらっしゃるのかなと思ってお聞きしたんですけども,全く今のだったら,それは横に置いといて,集まったけど,机の上に置いておるような,そんな感じしか受けとれなかったんですけどね。実際,代表の方とかと話をしていくいう方向は考えていらっしゃらないのかどうか,お聞きします。  あともう1つ,単位も職場での実習を単位認定を従来どおりしていくとのことなんですが,実際,そういうことをできている職場ですか,話し合って。長田工業高校で何%ぐらいいらっしゃるのか。ほかの学校でしたらね,そんなややこしいことするんだったら,今,大変な不況ですから,あんた別に来てもらわなくてもいいんだと。だから,定時制高校へ行っている方も,自分は学校に行っているんだということを会社に言わないで,残業をしているというようなことを結構,私聞いているんです。だから,本当にこれがね,長田工業高校に行っている方の職場で,全部がそれが企業と教育委員会が話し合ってできているのかどうか,その辺をお聞きします。 81 ◯木村教育長 代表者と話し合う気はないのかということですけども,申し入れをいただいたときでも,特にそういうお話を聞いておりませんので,今のところ,今回改めてというふうなことは考えておりません。  なお,今回の署名は別にいたしまして,いわゆるPTAとか,新工業高校をつくるという中で,いろいろ意見を持っておられる方がいらっしゃいまして,そういう方とは十分話し合いをしてきたということでございます。  それから,長田工業高校の生徒さんがということですが,工業高校ですから,関連した職場の場合は,職場の実習が単位として認められるというふうな制度が,今回できておりますので,そういうものについてはしていきたいというふうに考えております。ただ残念ながら,今,非常に,特に中学生の場合は就職が難しいということで,必ずしも工業高校に来ている皆さん方がそういう工業関係の職場についておるかというと,必ずしもそうではない状況にあるのは事実でございまして,全部の職場と,いわゆる関係を持ってというとこまではいたしておりません。 82 ◯委員(松本則子) 署名の代表者とは,1万 8,000名,一生懸命集められた代表者の方とは全く今のところ話し合う気はないということですが,やはり新しい矢田市長になって,本当に市民参画とか,市民と一緒にいうようなことを絶えずおっしゃっていますので,ぜひ代表者の方が教育長と話をしたいと言いに行けば,じゃあ話をする門は開いていただいているのかどうか,それをお聞きします。  それともう1つ,済みません。先ほどの単位の件なんですが,1時間目を毎日遅刻になりましたら,本当に学校に行くのが,ついつい嫌になっちゃういうのは,いろんな定時制高校へ行っている方から聞いているんです。1時間目を従来どおりの時間にするのか,電車で長田と灘の間が15分でしたら,15分おくらして授業をするのか,そんなふうな方向は考えていらっしゃらないんですか。 83 ◯木村教育長 話し合いということで,もしお話があれば,十分,私どもとしてはお話をさせていただきたいというふうに考えております。  それから,始業時間の件ですけども,現実に勤務の関係で,そういう事態が生じるということになれば,その学生については個々に対応していうふうなことは考えていく必要があるんじゃないかというふうに思っていますが,今は仮定の話ですから,全体として授業をおくらすとですね,今度は特に夜間の子供たちにとっては,始業時間に間に合うかどうかいうのも非常に大切ですけども,帰りの時間が余り遅くなるいうのも,これまた非常に問題がありますので,個々に具体的に,そういう問題が出てくれば,やはり子供たちの就学をうまくやっていくという意味で,学校で対応してもらうということになろうかと思います。 84 ◯委員(松本則子) 署名の方は,ぜひ代表者の方が要望があれば,お話し合いしていただきたいと思います。  先ほどの授業時間の方は,確認したいんですが,今後,検討課題として,そこの生徒が,きょうは残業で遅くなったという証拠を提出すれば,それは何ら検討をしていくというふうな答えだったんでしょうか。 85 ◯木村教育長 きょうはというふうな感じで,例えば,1学期で2回とか3回とかいう感じで,それが単位をとるのに問題になるというふうなことにはならないんじゃないかなと思います。たまたまいい職場がありまして,毎日10分とか,どうしてもおくれるとかいうことになれば,それなりの,その子についての教育をどうしていくかというのは考える必要があるというふうに思います。 86 ◯委員(松本則子) はい,わかりました。入学するときは頑張って卒業しようと思って入学してくるんだと思うんです。途中で学校の関係とか,遠くなったいう関係で,ずるずる遅刻になっていって,単位がとれなくて留年,でも,何となく嫌気が差してやめてしまういうようなことがないように,ぜひその辺よろしくお願いします。終わります。 87 ◯委員(藤本浩史) かなり前から,新しい地域高校群の再編ということで話題になっておったんですが,やっと構想が上がってきたというふうな感じを受けます。この中で,10クラス程度の,全学年30クラス, 1,200人だったですね,この規模は,今の市立神戸と,それから,御影工業とか,これは全日制ですが,併合した数と見たら,80%程度の収容定員と考えていいのか。入学を認める数の,今の生徒数から考えたら,どの程度になるのか。  それと,基幹3学科と書いてありますね。広報こうべなんかありますけれども,これはもうやめるということなんですか。  ということと,それから,もう1点は,ものづくりへの取り組みの重視と基本づけを前面に出したいと。これ具体的には,どんなことを考えておられますか。 88 ◯木村教育長 クラスは,今は各6クラスです。ただ,これから子供が減っていきますので,来年はそれぞれ5ぐらいになるんですかね,それぞれ1クラスずつ減らして5になりますから,10クラスになるんですが,20年ぐらいまでは減ったりというふうな格好で,ずっと減るという場合と,若干ふえる場合とかいうのがありますけども,ほぼ一番底になる段階で,10クラスぐらいで維持できるんじゃないかなというふうに考えております。それが若干9ぐらいになる可能性も,その時期によったらあるかと思いますけども,大体10クラスでいけるんじゃないかなというふうに考えております。  基幹3学科といいますか,今,電気,機械,それから,土木関係,これが両方の学校あわせれば,そういう格好になるわけですけども,御影は電気と土木,それから,神戸工業が機械というふうな格好になっておりますけども,いわゆる工業課程で機械と電気を分離するというのは,余り好ましい状況ではないんだろうと思います。ですから,それを総合してやるいうのは非常に新しい学校としては魅力があるというふうに思っています。  それから,最近は,実業高校ですが,大学進学の希望者が非常に多うございますので,単に高校ですぐ現場,就職をするような格好での技術だけじゃなしに,やはり大学進学を視野に入れたということで,そういう基幹3学科と,それから,総合学科を考えておるとこでございます。  ものづくりの特色というのは,私はもうひとつようわからんのですけども,やはり細かい話は抜きにしまして,今,ものづくり,特に理工系に対しての子供たちの関心というか,生徒の関心というのは薄いわけでございますけども,やはり日本の国の場合は,資源もないわけですから,やはりそういう技術で立国というのが1つの方向ではないかなというふうに思っております。ですから,やはりできるだけ魅力のある学校をつくって,いろんな優秀な生徒が工業に来ていただいて,そこから,また,さらに進学していただくとかいう中でのものづくりというのが,私の考え方でございます。したがいまして,今回は新設しますので,スペースもそれなりにとりまして,やはり実験とか,そういうのが十分できるとか,そういう設備の面でいろいろ配慮をしてまいりたいというふうに考えております。 89 ◯委員(藤本浩史) これ実質的な基幹3学科と書いてありますけども,実質的には,学科減につながると見ていいんですか,今おっしゃった上では。 90 ◯木村教育長 基本的には,機械,電気,土木という基幹3学科にしております。インテリアとか,工業化学とかいうふうな部分もあるわけですけども,それは総合学科の中でカリキュラムの編制の中で考慮していきたいというふうに考えております。 91 ◯委員(藤本浩史) せっかくですね,再編して,新しいこれからの,やっぱりハイテクとか,そういうことも含めた工業高校を私は目指すべきだと思うんですが,そういうことが根底に,この再編制の中には,私はあったと思いますけども,そういうふうな方向づけではないんかなという印象がしますけどね。科目も含めて,総合学科ということをおっしゃいますけども,専門的なものが減っていく傾向にあるんだなと,これによって。クラス編成という学科編制は,そうはとることは関係ないですか。 92 ◯木村教育長 減らすというふうなことは考えておりません。ですから,設備を十分にしまして,実験とか,実習とかいうのをひとつは充実させていきたいということと,教科につきましては,いろんな選択がある程度可能になるようなカリキュラム編制に,今,検討していただいておりますけども,そういう方向になるんだろうと思います。  それから,先ほども触れましたけども,やはり進学ということになると,ある程度,その辺の分は別途考慮してあげる必要があるんじゃないかというふうなことで,若干,従来と考えますと,今までは,どっちかというと,就職中心というふうな感じでやっておりましたけども,そういう意味で柔軟性を持ったような格好の新しい工業高校にしてまいりたいというふうに考えております。 93 ◯委員(藤本浩史) 今までも進学を目指す生徒もおりますし,即戦力ですね,神戸市内とか近辺の都市の工業関係の会社に就職するという子供たちもたくさんいたわけですね。そういうふうな方向が,私は全面的に変わっていくというとらえ方については,その子供の持つ希望とか,そういうものはできるだけやっぱり,現在あるものをかなえていけるような方策は残しとってほしいなと,クラス編制の中で。その中で基礎学力を高めるための時間的なあれがふえるんだったら,これわかりますけどね。そういう方向性を目指してほしいなということを,私は要望したいと思います。  以上です。 94 ◯委員(白井洋二) 教育委員会所管の緊急地域雇用特別交付金の要求があるわけですけども,2点ありますね。そのうちの1点の文化・芸術を活かしたまちづくりの方の関係で,出土遺物等整理作業,これを教育委員会は,緊急地域雇用の対策としての選定基準,これ何ですかね。緊急を要する地域の雇用特別交付金を得たいということの教育委員会の選定基準,何ですか。 95 ◯木村教育長 緊急雇用ということで,国から新たに交付金をいただくわけですけども,私どもとしては,今回,文化財とワールドカップをお願いしておるんですけども,文化財について申し上げますと,今まで遺物,いわゆる発掘した遺物を随分保管しておるんですけども,それを十分活用するような整理というのが,1つはおくれておったというふうなこととか,あるいは五色山につきましても,若干その辺で,もう相当になるんですが,まだちゃんとした最終的な報告までできてないとかいうふうなことがございます。  今回,緊急雇用というのは,もともと人材があれば,従前からこういう業務を手がけていってもよかったわけですけども,それができてないというのが実態でございますけども。今回,緊急雇用でお願いするのは,これを例えば,6カ月とか,あるいは来年も引き続いてというふうなことで,3年とかというのがありましても,その後,若干仕事が残りましても,相当の仕事がそれで進むということで,ある意味では,俗な言い方をすれば,その雇用に伴って,残った仕事についての後くされといいますか,そこで一たん打ち切っても,ある程度,次に対応ができるというふうなことで,これお願いしたんで,経営上の仕事で,学校なんかでやっておりますと,もし緊急雇用が切れますと,新たに市で手当てをせないかんとかいうふうな場合には,なかなか相当慎重に考えないかんわけですけども,そういう意味では,そういう面での問題がないということで,文化財について,相当仕事が残っておりますので,お願いした次第でございます。 96 ◯委員(白井洋二) 教育委員会が抱える諸問題のいろんな諸課題があるかと思うんですが,その中での出土遺物等整理作業が,どういうプライオリティでありますか。 97 ◯木村教育長 教育委員会として,1つは学校現場についての問題がいろいろあると思うんです。今回の緊急雇用につきましても,教育というのは,国としては非常に重要視されております。ただ,これにつきましては兵庫県の方が取りまとめてやるというふうなことになっておりますので,学校現場のそういう問題を除きますと,今,いろいろ文化財が出てきて,それを保管しておるわけですけども,その文化財をいろんな方に見ていただくとか,理解していただくとかいう面での対応が不十分でございますので,そういう面を,今回,この緊急雇用で対応することによって,いろんな格好の活用が可能になるんじゃないかということで,そういう意味では,教育委員会としても,それなりの優先順位としてはあるというふうに判断をした次第でございます。 98 ◯委員(白井洋二) 教育委員会で抱える問題は,本当にいろいろと今までの各会派,あるいはまた各議員,あるいはまた教職員の皆さん方のいろんな話の中であるんですね。学級崩壊も含めてあろうかというふうに思うんです。そういう中で,今,この時期に,幾ら国からもらうもんであろうといえども,あるいはまた,今,教育長が言われたように,学校問題が県が対応するので,それに一緒にやっていくからといえども,やはりやらなきゃいかんことはあると思うんですよ。この出土問題の整理の前に,緊急にやらなきゃいかんことが。先ほど申し上げたような学級崩壊の問題があります。それに対して,教職員の加配をしてはどうかと,こういうふうに,たびたび私どもの会派からも話はしておりますし,他会派からも出ておる。また,教職員の組合の方からも出ておる。そういう中にあって,なぜ出土遺物が優先するんやというのが,いまだにわからないんですよ,幾ら説明受けても。そのあたりいかがですか。 99 ◯木村教育長 今回,学校現場につきましては,教職員の配当等が,全部,兵庫県が所管しているということで,この緊急雇用は,県を通じて,それぞれ市町村の方に額が回ってきておると思うんですが,そういう中で産振局が取りまとめておるんですけども,学校現場につきましては,兵庫県の教育委員会が全体を考えて,どういうふうな格好でやるかというふうなことをするというふうなお話を聞いておりますので,結局,その部分は除いた中で,教育委員会としてどういう必要があるかというふうなことで,今回考えておりますし,来年度についても,そういうことになろうかと思います。兵庫県でまとめていただくわけですけども,私どもとしては,私どもなりのいろんな問題点を抱えておりますので,それは兵庫県には,緊急雇用という形であろうと,いろいろな格好で要望して,私どもが抱えている問題が実現するような格好をお願いしていきたいというふうに思っております。 100 ◯委員(白井洋二) どうしても,まだ理解できないんですけども。神戸市が抱える小学校,特に,学級崩壊,小学校でしょうけども,そういう問題に対して,神戸市独自で対応しなきゃならんというふうに私は今でも思っておるんですよ。幾ら県がやってくれるから,やろうとするか,それに一緒にやっていきたいといえども,神戸市そのものが独自で,やっぱり頑張っていくという気持ちは,今,緊急の課題じゃないでしょうかね。幾ら県がやるからといえども,神戸市が,産振局が取りまとめるにしても,この問題を提起し,こういうふうに交付金の事業を産振局に出すのは教育委員会ですよ。教育委員会が出す作業の中で,今,本当にこういうふうな整理作業が緊急を要するものなのかと。雇用ですから,雇用につながることはわかりますよ。しかしながら,国の方も,そういうふうな補助教員を配置しようという意向があるわけでしょう。そしてまた,他都市においても,京都にしても,川西市にしても,大阪市にしても,それなりに市独自の加配教員を含めて,頑張っていこうとして,予算をとって,現実に配置しているわけですよ。そういう中にあって,なぜ県がやることであっても,市がやらなきゃならんじゃないかという意識を持って対応しないんだろうと。そこのところがどうだというのが,認識がちょっと足らないんちゃうかと思うんですけども,いかがなんですか。 101 ◯木村教育長 教員につきましては,いわゆる県が全体的な基準を決めてという中でありますけども,もちろんご質問のように,市でそれにプラスというのは,決して不可能ではないことは事実であります。ただ,私どもとしては,いわゆる従前からそうなんですけども,義務教育につきましては,兵庫県がそれなりの基準のもとにちゃんと対応していただくというのが基本というふうに考えておりますので,そういう観点に立てば,今回も兵庫県が,現実,私どもに対する通知の中でも県で一括実施の予定というふうなことで通知をいただいておりますので,そういう方向で県にお願いしていきたいというふうに思っております。 102 ◯委員(白井洋二) そこなんですよね。要するに,今,多くの中で規制を緩和していこうという風潮にあるわけですよ。そういう流れにあるわけですね。また,矢田新市長は,そういうことを目指していくというふうに強い決意をお持ちなんですよ。だから,幾ら県がそうであっても,神戸市はそういう中であっても,神戸市独自の作業ということはできるでしょうということを言っているわけですよ。県は県の考え方があって,その妥当性もあるでしょう。私,中身,具体的に知りませんけども。  でも,神戸市がやらなきゃならんということを考えたときに,こういう内容よりも,これで 500万だったら,川西市では年間 230万円で済むいうんですよ,1人ね。2人雇えるじゃないですか。特に,神戸市の中で加配教員が必要だという箇所があるでしょうと。大切な,今,問題が起こっておるところ。そこに1人,また,もう1カ所に1人加配すれば,どんだけ教職員が助かることか,また,ひいては子供たちが伸びることかということを考えたら,県のことを考えることも去ることながら,神戸市が独自でどう考えなきゃならんということを考えなきゃならん。それがここにあらわれてないじゃないですか。緊急雇用といえども,雇用の中に,今,何が大切なんだから,それをどうしたらいいんだという緊急性も含まれた中での雇用対策でなかったら,意味あれへん。どう思っとるんですか。 103 ◯木村教育長 学校現場は,いろいろな問題を抱えておりまして,そういう意味では,決して,今,配当をもらっている教員数で十分だというふうには考えておりません。したがいまして,そういう意味では,もっと教員が必要だというふうには思っておりますけども,ただ,制度として,いわゆる県は国から補助金をもらって,その中で財源の措置をしてもらって,教員を各県下の市町に配置をしておるわけでございまして,私どもとしては,そういう財源とかいうふうな部分,あるいは国の補助とかいうふうな部分がありませんので,やはり基本的には,県として,県下全体の教育をどう充実していくかという中で,いろんなことを考えていただく必要があるんじゃないかというふうに思っております。  それから,今回の緊急雇用につきましては,これはそういう意味では,若干別な観点から見る必要があるというのは,ご指摘のとおりだろうと思います。ただ,神戸市に配分した中には,県か国からもらったお金を神戸市に配分した中には,先ほど申しましたように,通知の中で教職員の雇用については,兵庫県の教育委員会が一括して取りまとめるというふうなことで,基本的には,そういう部分は,神戸市に対する配分の中には入ってないんじゃないかというふうに考えておりまして,そういう意味で,教員については県にお願いしていくというふうなことを申し上げたわけでございますけども,ご指摘のような件で,神戸の中で,たとえ1年であろうと,期間が限定されるにしましても,教員というか,そういう現場に対しての配当といいますか,そういうのが可能ということになれば,新しい年度の中で,別途考えさせていただきたいというふうに思います。 104 ◯委員(白井洋二) 今のお話であるんですけども,別の観点から,教育委員長のお考えをお聞きしておきたい。 105 ◯委員長(米田和哲) 今のことに対するお考えですね。 106 ◯委員(白井洋二) 要するに,こういう緊急のものに対してのこういうふうな出土作業の整理作業というのが,本当に緊急性を要するものなのかどうか。そういう中にあって,教育長が言われるように,学校のことについては県だと。県だから県に従ってやりますということではないんでしょうと。神戸市で抱える問題であるならば,神戸市独自の政策を出してもいい中にあって,だったら,こういう事業というのを提言するならば,神戸市独自で考えなきゃならない事業として,緊急を要する,特に学級崩壊に対する教員の加配ということなんかにつけて緊急に対応すべきであろうと,そういう要求をすべきであろうというのに,なぜそうしないんだという意味です。 107 ◯古山教育委員会委員長代理 確かにおっしゃるとおり,今の学校で抱えている問題というのは,教員の不足というのは随分大きな要素を占めているというふうに思っております。今,委員がおっしゃたような教員の増員ということですね,非常に大事なことだと思います。ただ,私が思っていますのは,出土遺物等整理作業,これもばかにならない仕事でございまして,どちらが優先性があるかといえば,おっしゃるとおり,教員の方の優先性は私もおっしゃるとおりだと思います。新しい年度の方で,今,教育長も考えたいというふうに申しておりますので,そちらの方では,私どもよりよい協議をさせていただきたいというふうに思います。 108 ◯委員(白井洋二) あわせて山口部長の方のお考えをお聞きしておきたい。 109 ◯山口教育委員会事務局指導部長 私ども指導部の者は,いわゆる学校現場の指導ということを専門に扱っておりますから,どう言われたら,やっぱりそれが一番優先して,我々の思いはそういう思いでありますけど。ただ,いろいろ教員の問題につきましては,我々,教職員の問題は県との非常に絡みがあって,まず,県でやっていただかなきゃならん分については,県にまずお願いをしていかなければならないという筋論もあるやろうと思います。私ども教育行政にありましても,学校現場の代表と言うたら,ちょっと言い過ぎかもわかりませんけど,学校現場に一番近い窓口として,また,いろいろな施策の面で,我々が教育委員会の事務局全体にお願いせないかんことについては,お願いしていかないかんなと,このように思っております。  以上です。 110 ◯委員(白井洋二) 教育長は,新年度には対応していきたいというお話でございましたんで,それは1歩前進のお答えだというふうに受けとめておきたい。でも,私が言いたいのは,こういうことがあるときに,なぜそういう問題が論議されたんでしょうけども,議題として上がったんでしょうけども──上がったかどうか知りませんよ──上がったという前提で物を言っていますけども,それであるにもかかわらず,こういうふうな作業性,こういうものが出て,緊急を要する方が大切やと言いながら,その大切なことがノミネートされなかったんだということが言いたいんですよ。そういう物の考え方じゃいけないんじゃないですかと。今,多くの議論の中で,こういう出土作業の整理なんかというのは議論に入ってないんですよ。個々に問題抱えていることは,私知っていますよ。そういうことは言いませんけども。でも,こういう問題は,今まで議論ないんですよ,どこにも。議論あるのは,学級崩壊,そして,教員の加配をしてくださいと,するべきやと,神戸市独自で,そういうことが議論としてあるのにもかかわらず,プライオリティとしても高いにもかかわらず,それがなぜここのところに出てこないんだというところが問題なんですよ。そういう体質なんですか,教育委員会というのは。どうなっておるんですか。そのあたりどのように議論されて,こういう問題が出てきたんですか。 111 ◯木村教育長 市で独自でというお話でございますけども,もちろん教員は現場としてもっと欲しいというのは,内部でいろんな話し合いの中でも,教育委員会としては共通認識は持っております。ただ,そしたら,それを市費で独自にどんどん加配できるかということになると,これはなかなか財政上の問題等からいって,とてもほかの教育委員会の予算の中で対応できるというのは,非常に難しいというふうに考えております。したがいまして,私どもは,兵庫県に対しては,特に新しい年度の配当につきましては日参をして,いろいろ現状を説明する中で,教員を配当していただいておるということでございまして,基本的には,やはり兵庫県の方は全体的なシステムについては,兵庫県が責任を負うことになっておるわけですから,そういう中でお願いをしていくというふうに,今のところは考えておるところでございます。 112 ◯委員(白井洋二) どうもお答えが同じことの繰り返しをいただいて,私の質問にお答えいただいてないんじゃないんですか。要するに,こういう大事な神戸市が抱える教育問題の中でも,大事なことがあるでしょうと。それが教育委員会の方で内部で議論されて,そして,これは市費じゃないわけでしょう。市費じゃなかったらないで,神戸市独自がもっとやらなきゃいかん。今,神戸市独自で金はないからできないということで,新年度から,また考えるいうことなんですけども,今現在なかったとしても,この 500万円というお金をもしもつけることが可能ならば,2人雇えるわけですよ。そういうことが議題として,内部の議論としてあったんですかいうて,私お聞きしておるのに,答えくれてないじゃないですか。 113 ◯木村教育長 先ほどからも申し上げておりますけども,神戸市にこの緊急雇用対策のお金が,これは兵庫県を通じて回ってきておるわけですけども,そういう中で,教員については兵庫県の教員委員会が一括してやるというふうな格好になっておりますので,市全体の中でもそうなんですが,その部分については別途県が措置するはずだというふうな話になっておりますので,今回はこういう格好で,学校現場についてはしてないわけでございます。  先ほど来,学校現場の問題というのは,もっと高いんじゃないかというふうな話でございますので,もし私どもとして,兵庫県にいろんな格好で,来年度,この雇用対策に絡めて措置をしていただくようなことを要望してまいりたいというふうに考えておりますけども,もしそれが実現しないということになると,神戸市に配分した中で,こういう格好で使わせていただきますよという格好で考えていきたいというふうに思っております。 114 ◯委員(白井洋二) 今,教育長が言われた最後のお言葉というのは,例えば,お金の,今そういう経過の中で,県の方がやるというのは,まず1つ,来年度から県がやってくれることを期待してのお話というふうに理解していいですかということ。それから,もう1つ,県の方が,もしもだめよと,もうちょっと先送りをというふうなときには,この 500万円というお金を来年度から,そちらの方に回すということを考えていきたいいうふうに私とったんですが,そういう意味ですね。 115 ◯木村教育長 来年度からといいますか,今回は補正で今年度に若干ずれていますけども,基本的には,来年度から新たな雇用対策が国の方で始まるというふうになっております。その中で,兵庫県から神戸市に対して通知が来たんは,その中で教員関係については,国の方も学校現場についての雇用対策をせえというふうなことを言うていますから,教員対策については,兵庫県の教育委員会が一括して,その対策について措置をしていきたいというふうな格好で,私どもには通知が来ております。ですから,そういう中で,そしたらどういう対策をしてくれるんかということなんですが,それについては,私どもとしては,こういう対策をしてほしいというふうな,これ当然お願いをしていきたいというふうに思っています。その中で,もし私どもがお願いした部分で,やはり非常に大事な部分が措置されなかったということになれば,これは市の内部の話になりますけども,市の中に来た分の中で,本当は市としてはよその部分やでというふうなことがあるんかもわかりませんが,その中で,申しわけないけども,その分は教育関係に回してほしいというふうなことでお願いをしていきたいというふうに思っております。  今回は補正の前倒しということで非常に額が小そうございますけども,来年は相当大きな額になりますので,文化財の遺物の調査整理について,それをそっちに回すというんじゃなしに,ふえた中で考えていきたいというふうに考えております。 116 ◯委員(白井洋二) 大分認識を一層持っていただいたようには思うんですけども。要するに,基本的に,やっばりこういうときにしっかりと内部議論も詰めた中で──何遍も言うようですけども,県がやるといえども,神戸市はこうあるんだということを主張してほしいんですよ。我々の議員が提言していること,あるいはまた教職員の皆さん方が望んでいること,そういうことを踏まえて,こういうチャンスのときに,幾ら県がそういうふうに一括,教育は自分らで面倒見ると,采配すると言うた中にあっても,いやいや実を言うと,こういう今緊急の課題が神戸市そのものにあるんですと。ある中において,幾らそういう県の方針であっても,神戸市としては,加配のことを含めて,独自の案として,お金を 500万円使わせてくださいということが言えるような作業を持ってほしいし,気持ちを持ってほしいし,内部の議論をしてほしいと,そういうことですよ。そういう要望をして,終わりたいと思います。 117 ◯委員(宮原政子) 2点お伺いいたします。1つは,スポーツクラブのことと,それから,学校の安全管理対策についてお尋ねします。  神戸の総合型地域スポーツクラブの件ですが,現在,去年からスタートして,徐々に進んでいっているなというふうに思っているんですけれども,現況を教えていただきたいんです。現在,結成された学校が何校で,そのうちクラブハウスまでできたところが何校になるんでしょうか。現在,結成のために検討中という学校が幾つあるのかというのをちょっと教えていただけますでしょうか。  それから,安全管理対策の方ですけれども,6月に池田小学校でああいう事件があった後,教育委員会の方から各学校に通達を出されたりとか,それから,防犯ベルとか,メガホンとか,そういうもの支給されて設置されたと思うんですけれども,約半年たちまして,今,マニュアル的なこととか,支給された機具類といいますか,そういうものがのど元過ぎればということがあり得ますから,実際,本当にもしものときに,きちんと機能するような状態に現在あるのかどうか,それを半年たって点検なさっているんでしょうかと,その辺のことをちょっとお尋ねしたいと思います。 118 ◯木村教育長 総合型の地域スポーツクラブですが,11月現在で24クラブができております。今,地域でいろいろ準備を進めていただいているのが,7校ございます。ですから,今年度末ぐらいには30か31ぐらいになるんではないかなというふうに考えております。  それから,クラブハウスですが,今回,予算でお願いしていますのは,6校分ということでございまして,空き教室,それから,空き教室がない部分につきましては,校庭にプレハブを設置するというところもございますけども,基本的には空き教室を利用するような格好でやっていきたいというふうに思っております。それから,まだ,予算的な格好でのちゃんとした整理はしておりませんけども,2校が,やはり同じような格好で整備を今進めております。  それから,安全対策でございますけども,おっしゃるように,のど元過ぎればというふうな部分が出てくるんではないかなというふうに思っておりまして,実は点検というふうな格好で,今,指示しておりませんけども,県の方も,きょう,新聞に出ていましたけども,私どもも,いわゆる学校の安全という観点だけじゃなしに,今,開かれた学校づくりというふうな格好で,地域との,いわゆる連携強化といいますか,そういうのを進めておるんですが,両方の面に立って,今,学識経験者等にお集まりいただいて議論をしております。この議論を踏まえて,また,今回の補正は別にいたしまして,根本的な安全対策といいますか,そういうのを立てていきたいというふうに考えておるわけでございますけども。そういうふうな機会がございますので,あるいは新年度とか,そういう部分をとらまえまして,やはりちゃんとした体制なり,あるいは訓練なりというのをしてもらうようなことで,学校現場にはこれからちゃんとしていただくようなことを指示していきたいというふうに思っております。 119 ◯委員(宮原政子) 安全対策の方は,ぜひにお願いしたいと思います。  きょうの新聞に載っていました県の方針とはまた別に議論,今,なさっているということですか,神戸市は独自で。それが開かれた学校のあり方の検討会というものが,それに当たるんでしょうか。済みません。学識経験者の方々なのか,そのメンバーがどういう方か,ちょっと教えていただけますでしょうか,検討会の。 120 ◯木村教育長 開かれた学校のあり方に関する検討委員会ということでやっておるんですが,防犯対策と開かれた学校,これある意味では,若干矛盾するような部分もありますので,そこらをうまく議論していただいて,これからの安全対策と開かれた学校ということでお願いしております。メンバーですが,学識経験者から神戸女子大学の内藤勇次先生,それから,兵教大の安原一樹先生,それから,神戸新聞の論説委員をしておられます村上小百合さん,学識経験者ではそういう格好になります。あとは小・中の校長会の代表,PTAの代表,それから,開放運営委員会の代表の方,それから,青少年問題協議会の代表の方,あとは教員代表,それから,事務局というふうな格好で,14名で,今,いろいろ議論をしていただいております。 121 ◯委員(宮原政子) もしか,今,教えていただける内容,話し合いの中身があれば,ちょっと教えていただければと思いますが。 122 ◯山口教育委員会事務局指導部長 1回,2回と回を重ねてきておって,あすまた3回目をやろうというような予定をしております。今,出ておりますのでは,安全対策については,特に最初は開かれた学校づくりというあたりから入った経緯はあってかと思ったりしますが,ハード面で幾ら整備しても,しきれない部分があるだろうと。やはり地域の方が,あるいは保護者が,もっともっと子供を知り,また子供もまた地域・保護者の方が知っていただくという意味で,今まで進めてきた開かれた学校づくりをもう少しさらに濃いものとして進めていったらええのではないかなということが,今,出ておる大きな意見です。具体的な話では,トライやるで中学生を知る機会になったと。近々では中学校が自治会の盆踊りに出て活躍するようになってきた。こういうようなあたりをもっともっと進めていくことで,地域が子供を知り,また,子供も地域を知るというふうな形を進めていく必要があるのではないかなと。ハード面は,十分まだ行ってなくて,あすあたりで,またこのあたりを詰めて話しようかというようなところまで来ておるということです。ちょっとはしょっておりますので,えらい十分でなくて申しわけございませんが,以上のようなことでございます。 123 ◯委員(宮原政子) ありがとうございます。本当に,ハードだけではなくて,やはり心の問題,ソフトの問題といいますか,やはりいつも危機感をどっかで持って,いつも緊張していられませんけども,どっかでそういうことを持ちながら対応していただくということが,すごく大事ですので,訓練ということもありますし,それから,お互いがいつも意識して,大人が子供を,子供たちは,また大人の中で安心して過ごせる地域という,そういうふうなお互いの交流というか,信頼関係づくりというのが,一番基本的には大事なのかなというふうに思っていますので,この検討会,本当に充実していただいて,いい結果を導き出していただきたいなというふうに思います。  1つ,これ提案みたいなことですけど,昨日,防犯ベルのことでちょっとお話が出まして,たまたま夜に小学校の先生にお会いすることがありましたんで,「防犯ベルどうなんですか」いうて聞いたら,「正直なとこ,みんな机の上に置いています」いうておっしゃって,簡単に鳴るようなものだったんですいうてね。だから,持っていたら鳴りそうなので,教室に持っていってないようなことをおっしゃったんです。全体的かどうかわからないんですけれども,その辺,こう同じあれだったら何か,きょうの新聞では,笛もすごく有効だというふうに書いていますので,案外そっちの方がいいのかなと,携帯しておくには。いつも携帯しておくのが大事だと思うんですけれども,その辺はどうなのかなというのと,それから,先生がおっしゃったんですけれども,そういう器具的なことも,ある意味では必要かもわからないけど,やはり学校のことに絶えずそういうことで意識して,目があるということがすごく大事なのでということで,緊急雇用で,用務員さんだけでは無理なので,そういう方を雇っていただけないかというのは,次になるでしょうけど,ひとつお考えいただけないなのかないうのと,それから,地域の方にもっとボランティアとして,学校にそういう形で入っていただけないのかなというのがあるんですね。  ことし,博多小学校に視察行かせていただきましたら,校門のとこから腕章をつけた方でしたけれども,いらして,どういう方かなって聞いたら,地域のボランティアの方が学校に入っていただいて,子供さんの安全を見守っているという,そういう制度だというふうにお聞きして,これもいいんじゃないかなというふうに思ったりもしましたんですけれども。そういうなのもお考えいただけないかなと,学校として,これは校長先生の裁量でなさることかもわかりませんけれども,そういうこともまた進めていただけたらというふうに,より安全を高める意味でというふうに思ったりします。コメント結構ですので,よろしくお願いいたします。  それで,スポーツクラブの方のことですけれども,小学校が 170ちょっとあったと思うんですけれども,現在,スタートして2年目で,結成が24で,検討中が7ということで,30強ぐらいですので,県としては5年間ということでスタートしまして,ですから,半分弱はいっておかないといけないのかなと思うと,大分まだ低いなという感じがあるんですけれども,ちょっと意識が,これ校長先生のもとでやられるので,校長先生によって,大分進め方の度合いというか,取り組み方が違っているなという感じを受けるんですね。これは私は大変すばらしい県の施策でありますのを受けての神戸の施策だなというふうに思っているので,しっかりこれ進めていただきたいなというふうに思っているもんですから,力を何とか入れていただきたいなというふうに思うんですが。何か違っていました,私。  それでですね,私の方の地域の小学校なんですけど,1つの学校でクラブハウスができるところまでいっているところと,近くの学校が全く意識がなかったようで,学校の開放は何とかやっておられたんですけど。今,お隣がそこまで進んでいるということに初めて気がつかれたみたいで,自分ところも本当に何とかしないといけないということだけれども,どういうふうにやったらいいかわからないということで,緊急にいろんな地域の方に寄っていただいて,検討会を最近持たれたそうなんですけれども,どういうふうにやったらいいのかということを,大変,校長先生が悩まれておられるというふうにちょっとお聞きしたんですね。  今回初めてのこと,学級開放とどう違うのかという,住民の方もよくわからないということもありますし,ですから,スポーツクラブはスポーツを通して,地域の方々と今の開かれた学校づくりの一環でもあるし,週休2日制の受け皿にもなるし,異年齢交流ということで,いろんなこと,また覚えていける,そういう教育の場でもあるし,不登校の子供さんでも,これやったら行こうと来られる方があるかもしれませんし,いろんな意味で,これはいいなというふうに思っているんですけど。ですから,情報交換の場といいますか,学校の先生方の,校長先生,教頭先生の,そういう場も持ってあげていただいて,先行していらっしゃるところのそういうノウハウといいますか,取り組みのあり方とかを情報を提供してあげれるような,そして,皆さんが,じゃあ自分とこはどうふうにやっていこうというふうに触発されるような,そういう場をお考えいただけないかなというふうに思うんですけど,どうでしょうか。 124 ◯木村教育長 5年間で 172ということですから,2年目で,まだ30というのは,やっぱり数字からいったら少ないなというふうに,私も思っています。地域の皆さんで十分理解をしていただいてということでやってきていましたんで,スタートは若干おくれていますけども,先ほどもお話ありましたように,隣が行っておるんで,自分とこも考えてみたいというふうなとこも大分出てきておりますから,これから相当ピッチを上げてやっていけるんかなというふうに思っております。  それから,地域スポーツクラブは,こういうもんですよというふうな部分は,ビデオを各学校にお渡ししておりまして,それで理解していただくと。興味を示していただければ,私どもの担当者がとんで行って,いろいろと詳しく説明するというふうなシステムになっておるんですが,校長によったら,若干そこら意識がいうふうなとこがあるんかもわかりませんので,その辺,もう1回,校長先生方にはよくお願いをしたいというふうに思っています。  地域に入って,一番ですね,というのは,今,学校開放でそれぞれやっていただいておりまして,それとどう違うんやというふうな部分が,なかなか地域の皆さん方には理解していただけないというか,説明する方もうまく説明しているんかどうかよくわかりませんけども,やっぱりよく似たような部分がありまして,そこらを十分理解していただくというのは非常に大事だと思っています。そういう中で,できたら,できたらいうよりも,むしろ5年間の中でやっていくと。今,クラブハウスを,今回,補正予算でお願いしているんですけども,これができますと,また,目に見えた形で違うんだなというのが理解をしていただけるんじゃないかなというふうに思っております。  やっぱりスポーツクラブ,これから特に週5日制ということですから,子供さんのスポーツの場といいますか,土・日の活動の場といいますか,そういうものが非常に大事だと思っていますので,いろんな面で,それから,校長先生方にも,もし意識の面でというのがあれば,ぜひ先生方にお願いをして,校長先生からも,また地元にいろいろ働きかけていただくというふうなことも考えてまいりたいというふうに思っております。 125 ◯委員(宮原政子) ぜひにお願いいたします。  1つだけ,ちょっといいエピソードをお聞きしたので,ご紹介させていただこうかなと思うんですけど。今回,新しくつくるスポーツクラブの,だれが指導者になれる人かいうのわからないですよね,地域でなかなか。それで,ある青年が,ちょっと耳に挟んだ話,自分たちがスポーツクラブやっていて,新しいとこができるからいうことで,先生方,困っていらゃっしゃるから,だれかおれへんか,おれへんかいう感じで,地域に声かけたらしいんですね。そしたら,ある二十の青年がバスケットをやっているから,手伝おうかということで言ってくれたようなんですね。その青年の話を聞いてみると,その青年たちは中学校のときにバスケやっていて,あと不登校になった子やら,それから,高校で退学した子やら,フリーターでいろんなやっている子やら,いろんな子いるんだけど,バスケのときだけは,みんな喜々として集まってくる…… 126 ◯委員長(米田和哲) 宮原委員に申し上げますが,今回は議案に対する質疑の場ですので,時間は貴重な財産でございますので,貴重に使いたいと思いますから。
    127 ◯委員(宮原政子) 済みません,簡単に。そういうことで,本当にスポーツがすばらしいという話をしたかったんです。いうことで,本当に,皆さん,今,夢を持ってバスケということを通して,人生をきちっととらまえたいうんで,事されていて,今回のスポーツクラブで,自分たちがお役に立てれたらうれしいということで,新しいスポーツクラブに参画していこうというふうに,心を決めてくださったというお話を聞きまして,本当いろんな意味で,このスポーツクラブは,今後,進めていくべきすばらしい方向だなというのを私強く思っていますもので,ぜひに校長先生方にお願いしていただきまして,進めていただきますように,よろしくお願いいたします。  済みません。以上です。 128 ◯委員長(米田和哲) ほかに,28号議案はよろしいですか。  (なし) 129 ◯委員長(米田和哲) それでは,86号議案についてご質疑ございませんか。 130 ◯委員(加納花枝) きのう本会議の中で残した質問がありますので,何点か聞かせていただきたいと思います。  まず,須磨のだいち小学校の方なんですけれども,事前に担当の方から,学校を見られますかというふうに言っていただいたんですが,ちょっと時間がなくて,学校を見ることができておりません。図面をいただいたんですけども,大まかに説明はいただいたんですが,今,言われております学校の安全という点から,実は,私,ことしの8月にデンマークに行ったんですけれども,デンマークの学校では,入り口に管理人室がガラス張りでありまして,管理人さんから侵入者という者──侵入者がすべてが悪いわけじゃないんですが──入ってくる人,子供というのがよく見える場所,一番大事な人ですということで紹介をされて見てきたんですけど,今回の学校では管理人室はまた別のとこだったと思うんですけど,大分できておりますので,いまさら表へ持ってきてほしいということが無理なのかなと思うんですけれども,いただいた配置図の中で管理人室の扱いとか,安全対策というものが何か配慮をされているのであれば,ちょっとお伺いをしたいということと,これ事前に聞いたらよかったんですが,主玄関,低学年,中学年,高学年ということであるんですけど,玄関が違うのか,この辺簡単なことで申しわけないんですが,確認をしておきたいというふうに思います。  それから,西高丸と上高丸の千鳥が丘の方ですが,きのう,交流期間の1年,短くなっても,先生方も半年,9月からでも十分だということで踏み切るということだったんですけど,大丈夫ですよと言われた先生方というのは,一体どこの先生というんですか,どちらのどなたがこういうことをおっしゃって,それを保護者が納得されてはいないとは思うんですが,どなたが言われたのかだけ確認をしておきたいと思います。  それから,最初,統廃合を進めるときからずっと言われておりますが,クラスはできるだけ小さくして,小規模の人に適用できるようにちゃんとやりますよと。ただ,文書は県との関係もあるので,文書的には保護者には出せませんということをおっしゃっていると思うんですけど,昨日,私,来年2年生になられる方9人と言ったようですが,10人のようですが,10人から,急遽79人の学年になったときに,今のルールでいけば,2クラスになってしまうと思うんですけれども,こういうところが具体的に3クラスにできるから,保護者の方に大丈夫ですよということで納得をしていただこうとされているのか,そこをもう1度確認したいと思います。  それから,今後のスケジュールですが,統合ニュース,統合だよりというんですかね,見ましても,各学校でお別れ会とか,そういうことがしっかり決まっておりますので,なかなかいまさらこれをやめるということはできないところまで,もう段取りが進んで,条例案改正ということで出てきておりますのですが,スケジュール的に,主なことで結構ですので,教育委員会がかかわられる中身の中で,スケジュールの点,ちょっと伺っておきたいと思います。 131 ◯木村教育長 交流半年で十分じゃないかというのをだれが言ったかということですが,それぞれの校長先生方に相談して,恐らく校長先生も中で,それぞれの担当の先生方と相談した上だろうと思います。きのう,上高でしたかね,全然そんな話を,統合の話もよく聞いてないという教員がおるというふうな話がありましたけども,10月から各学年,交流をしております。それから,全学年でもやっております。そういう状況の中で,統合を知らんいうふうな教員は,もしこの上高におるとしたら,休んでおるか,学校へ出てきてないんか知りませんけども,僕はそういうふうな感じは受けました。ですから,もしそれが事実であれば極めて問題だと思いますし,どこからのニュースかというのは,なかなか申し上げられにくいと思いますけども,私は何かそんな感じがしました。  それから,3クラスの話ですけども,基本的には,県はいろんな格好で,今,加配,第7次でやっておりますので,それでお願いをしていくつもりです。私どもとしては,担当の方から文書では出せないというのは,これはご理解をいただきたいというふうに思います。ただ,私としては,必ずやるという覚悟でおります。  以上です。 132 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 だいち小学校の安全管理対策でございますが,一応,新しい学校ということで,学校外と学校内については,すべて必要な部分,フェンス等で取り囲んで,安全対策はとってございます。なお,正門に向かいまして,直接には面してないんですが,管理人室につきましては,その正門から少し西側に入ったところで,一応,見える範囲内に管理人室は置いてございます。なお,地域が利用する地域利用施設につきましては,別途出入り口を設けて,児童等の動線と少し切り離した形で出入り口を設けております。  以上でございます。 133 ◯委員(加納花枝) 再質問ですが,まず,釈明からさせていただきたいと思いますが,きのう,統合を知らない先生がいると,ちょっと自分がわかっているから,そういうふうに聞こえるようなことを言ったかもしれないんですけれども,西高丸の方の保護者が反対をしていて,いろんなことがあるということを上高丸の教職員の先生は知らないというようなこともあるという,そういうことで,それは9月の時点の話ですけれども,もちろん今の時点で知られない先生がいらっしゃると,それはもう統合だよりも出ているわけですし,職員会議でも推進委員会の報告はされていることでしょうから,そういうことはありませんけれども,この問題がずっと出てくる一番山だったのは,7月のアンケートから8月のいろいろ文書が出た,そのころだと思うんですけれども,その時点では,余り上高丸の方では議論になっていなかったという,そういうスタンスでちょっと申し上げましたので,今の時点で統合を知らない先生はいらっしゃいませんので,そういうふうに聞こえておりましたら,私の言い方が悪かったと思いますので訂正はしますが,そういうことでした。  今,一番確認したかった最初の約束の1年間は,子供たちは,少なくとも交流させて,安心させて,統合校に通わせますよという約束が,いつの間にやら半年余りになってしまったと。今,教育長は,最終的には校長先生が判断をされたということかなと思いますが,担当の先生とかだろうということで,ちょっとその辺が納得できないんですね。どこどこで,現実,こういう指導をしている先生が,もう十分できました,大丈夫ですよとおっしゃっているんであれば,それが西高丸の保護者にきっちり伝わって,保護者の方も,そこそこ,じゃあ半年でも納得しましたとは言われなくても理解ができかけて,学校との教育委員会との信頼関係がとれてたら,私はいいのかなと思うんですけれども,その辺が,私と話をしている人は,全く信頼ができないとおっしゃるんですね,残念ながら。校長先生もさることながら,教育委員会の方も,最初に統合はなぜするのかという,小規模では子供たちが十分育たないんですよというその説明も,じゃあ,なぜ文部科学省のモデル校として,あんだけどんどんどんどん視察を受け入れる中で,いい学校,いい学校,いい自然の林のある学校と言いながら,小規模ではクラス編制ができない学校では,君たちは伸びないよと言われても,子供も保護者も,どうも納得いかないという,その辺のところの説明をもう1年延ばしていただいていたら,もう少し溝が埋まったのかなという思いで,私は質問をさせていただいております。  ここまで進んでおりますので,これから幾ら統合が決まってしまっても,やっぱりその辺,もう少し信頼関係を回復させていただくような努力をしていただきたいと思うんですが,もう1回,だろうではなく,どなたがおっしゃったのか,確認をさせていただけないものかと思うんですが,いかがでしょうか。 134 ◯木村教育長 交流につきましては,1年かけてといいましても,頻繁にということには,お互いに授業を持っていますからいうことがあると思います。若干話し合いがおくれましていう中で,それぞれの校長先生方と統合に向けて,交流をしていく統合の中身ですね,どういうことをしていくかと。それが半年間で消化できるかというふうなことで,いろいろご相談を申し上げて,十分いけるということで,私どもとしても踏み切ったわけでございますけれども。だろうと言いましたのは,当然,校長先生の独断でということには,私どもの学校の組織としてはなってないはずなんで,それぞれ担任の先生方とよく話をして,どんな中身で何回ぐらいしたらいいかというふうなことは十分中で詰めたというふうに思っています。そこまでは確認してないので,当然,中でそういうのをしたであろうというふうに申し上げたわけですけども,実際には,確認は,私自身はしておりませんけども,私どもの各学校で,校長が単独で,独断でというふうなことは一切しておりませんので,教員によく理解をしていただいてやっておるということでございます。  それから,信頼関係の話ですけども,あそこは非常に自然が多いということで,そういうことでご視察に来られる方が多いんだろうと思います。教育というのは,本当に小規模がいいという親もいらっしゃるし,やはり友達が多くないとという方もいらっしゃるし,いろいろあるわけで,そういう意味では,それぞれの方の考え方,哲学といいますか,それをなかなか直していただくいうのは非常に難しいという面があります。ですから,いろいろお話はさせていただくんですが,十分納得していただくかどうかいうのは,非常に困難な場合もあることは事実です。  それから,もう1つは,やはり本当に六甲山とか,ああいうふうな地域は別にして,市街地の場合は,結構,小学校が接近しておりますから,そういう中で,本当に単学級でずっというのがいいのかどうかということになりますと,私ども教育委員会の中で,それぞれ教育の専門家が議論したり,あるいは意見を出したりという中では,やはり少なくとも3学級ぐらいがあって,それぞれ学年が進むごとに新しい友達がふえ,あるいは人間関係のつくり方ができ,というふうなのがいいというふうな考え方を持っておるのは事実でございます。  いずれにしましても,できるだけたくさん,できれば全員がご理解をいただいて進めていくのが一番望ましいと思っていますので,これからもいろんな面で,そういう面では努力をしてまいりたいというふうに思います。 135 ◯委員(加納花枝) 最後のご発言,本当に私もそう思いますが。実は,交流のことで,9月3日に上高丸小学校の方で,西高丸小学校との交流活動についてということで,保護者に文書が配られているのをいただいているんですけど,これで見ますと,交流計画は大体2学期以降ですね。9月以降ですので,1年生を見ますと,11月の7日に「秋見つけ」ということで,西高丸小学校の自然林で交流しているんですね。この1年生は,次は2月の5日まで交流がないわけですね。1・2年生でもう1回,合同であるわけですか。あと全校生で11月にカーニバルということで,西高丸,上高丸の学校を行き来しながら,何回かは交流しているのかなと思うんですけど,やっぱりこれが1年近くであれば,倍といかなくても,もう少し交流回数はふえていって,子供たちも安心して,保護者も安心して一緒になれたんじゃないかと思います。  それと,統合だよりに,西高丸小学校の児童の作文というのが載っているんですけれども,3年生の女子と書いていますが,「びっくりした。きょうの交流は,もうびっくりしました。3年生だけで80人は,とても多いな。びっくりして口があいたまんまになりました」というふうにしていて,やっぱり西高丸の子供たちは,長い間,小規模の中でいたのが,急に上高丸と一緒に統合する中で,すごい変化をちゃんと受けとめているわけですね。だから,必ずしも,これが統合うまくいかないということではないんですけれども,現実は,やっぱり大きいところと小さいところが一緒になるというときには,やはり小さいところの人は,ある程度配慮,大きいところの人は情報が入ってこないのでよくわからないんですが,このように子供にも保護者にも,やはり不安とか,いろんな変化があるということで,やっぱり決めておしまいのことだとは思うんですけれども,約束の1年というのは,今もやはりどういう方が大丈夫とおっしゃったのかは,私自身,もうひとつ,あの人がおっしゃるなら大丈夫かなというところまでいかないんですけど。  やっぱりそういう意味で,1年間ぐらいの交流というのが基本になっているんだろうと思いますので,終わったことを幾ら申し上げても仕方がないんですけれども,こういうことが,やっぱり続くと,教育委員会に対する保護者の信頼関係というものはできてこないと思いますし,ことし,デンマークに行ったときに学校視察を大分したんですけれども,教育の現場の先生がおっしゃったことは,いろいろなことがありますと。しかし,必ず,そこには子供本人と保護者がしっかりと入って話し合い,職員会議もしますし,みんなそこには子供の代表が入りますし,保護者も仕事を休んででもしっかり来てもらえますと。もめたときには,あちらの国の大体賛否はとらない国で,とことん議論して,1人でも反対があれば,その人たちと議論しておさめていく国だそうですけれども,最終的に決定されるのは保護者ですということがありまして,大変印象深く帰ってきたんですけれども。  日本の場合,まだまだ保護者が十分に学校の教育に対してかかわりきれていないということも,私はあると思いますので,これからもっと保護者も学校に声を上げていく,協力をしていく,そういうこともしながら,教育をしっかりしたものにしていきたいなと思いますので,統合計画,このニュースにも書いてありますように,決定は12月26日の予定ですということで,こういうことでもう書いてあるわけですから,子供たちも現場の先生も保護者も,いろいろあったけれども,統合はされるんだなという思いで,今,進んでいると思います。ただ,信頼関係だけは,まだ十分でないと思いますので,今後も努力をしていただきたいということを申し上げて,終わります。 136 ◯委員(松本則子) 長坂幼稚園の件と,あと,この西高丸,高丸小学校の件,2つお聞きします。  先ほど,西高丸の1年生が10人で,今度,79人になるいうことで,教育長としては加配を何とか県にお願いしていくいうことなんですが,確認したいんですが,今の新学習システムの中のメニューの中の弾力的学級編制を県に上げていくということで,そのように受けとめていいのかどうか。それだったら,実質30人以下になりますからね。  それと,あともう1つ,今の5年生も9人で,合わせたら88人と。これだと通常3クラスになるんですが,29人と30人で。やはり9人とか,本当にわずかなクラスでずっと来ていたのが,30人になっても,先ほど作文読まれましたけれども,大変だいうことで,弾力的学級編制を1学年だけしかできないのか,それとも2学年できるのか。今は5つの小学校,1学年ずつなので,その辺をそれこそ弾力的に,この小学校に当てはめることができるのか,そういう希望を出されるのかいうことをお聞きします。  それと,もう1つ,結構人通りの少ないところから西高丸の子は高丸に行くということを先ほど教育長もちょっとお話されたと思うんですが,親御さんの中からも,こども 110番の家をもうちょっとつくってほしいだとか,人通りの少ないところなので,街灯をふやしてほしいいうような要望が出ているかと思うんですが,新しい通学路になりましたら,大体4月か5月に,通学路の危ないと思われるところはどこですかいうことで,書いて保護者が出すのが,大体4月か5月ぐらいに来るんですけれども,それを,今,西高丸ですから,3学期の間じゅうにそれをして,危ない場所,危険場所なんかを把握していくのかどうか,その辺ちょっとお聞きします。 137 ◯木村教育長 西高丸の場合,先ほど言いましたように,今のとこは79ですから,言うたら40人学級ぎりぎりの40人と39人というふうなことになっておりますので,今,少人数ということで研究的な格好というふうな格好になっていますけども,やっているのも,大体,その辺のクラス編制のところを少人数のような格好でやっていますから,基本的には,そういう枠を広げてもらうということになろうかと思います。今度の新しい学校で2つというふうなことですけども,基本的に,先ほど言いましたように,79人のとこは,私としては確実にやりたいということですが,ほかについては,今のとこ,どこをやるとか,そういうことはまだ考えていませんで,それぞれ学校からいろいろ案が上がってきた中で考えていきたいというふうに思っております。  先ほど3年生が非常に人数が多いというふうな話がありましたけども,この子たちは,いずれかの段階でそういう経験をしなければならない。例えば,中学校へ行くとかいう場合もそうでしょうし,北区なんかの田舎の場合は,高等学校に行って非常にショックを受けるというふうなことがあるわけで,やはりそういうことからいくと,早い段階で,それぞれの年代ごとに経験をする必要のある部分というのはあると思いますんで,そんなんからいくと,私は人数がふえてというのは大事だというふうに思っています。  それから,通学の安全ですけども,これは既存の学校でも毎年チェックをしておると思うんですが,今回のだいちにしましても,西高,上高にしましても,それぞれチェックをいたしております。必要な部分は建設局等にお願いするとかいうふうなことはいたしております。街灯につきましては,今,それについて調査中ということでございます。  以上です。 138 ◯委員(松本則子) じゃあ,ぜひ安全面の方はしていただきたいということと,それと,先ほど,1学年だけ弾力的学級編制を入れていくいうことでしたけれども,やはりわずかな人数でずっと来ていた子が,ぼんと来たらいろんな不安もあるかと思うんで,それこそ本当に,ここの小学校は2学年必要であると,3学年必要であるというような声を現場から聞こえてきたら,ぜひ声を聞いてしていただけたらと思います。要望しておきます。  それと,済みません。長坂幼稚園のことを言うのを忘れていたんですが,これ伊川谷と多聞台とに長坂幼稚園の子が分かれていくようになると思うんですけれども,長坂幼稚園の子が多聞台幼稚園に行くのに一番遠い距離はどのぐらいになるんですか。結構,地図を見ていましたら,かなり遠いと思うんですね。あと長坂から伊川谷に行くのも,かなり遠いんじゃないかなと思うんですが,その辺どういうふうになるのかいうことと,あと親の方が心配なさっているのが,神陵台の8丁目ぐらいに,公団多聞団地と一軒家のあたりにけもの道のような危ない通路があるいうことを聞いているんで,それをどのように安全に確保されていくのか,ちょっとお聞きしたいんですけども。 139 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 伊川谷・長坂・多聞台幼稚園の件でございますが,伊川谷幼稚園と多聞台幼稚園,伊川谷・長坂は西区の幼稚園,多聞台が垂水区の幼稚園でございます。伊川谷と多聞台で2年保育をやらさせていただいて,今回,長坂を閉園するわけですけども,この3園の園区,一応共通をしておりますので,少し伊川谷幼稚園から多聞台は遠いんですが,一応,行こうと思えば行ける距離になっていると。ただ現実には,長坂の一番遠い地域から多聞台幼稚園に行くには,やはり歩いて30分ぐらいかかるのでないかと,そのように考えております。そういった方につきましては,伊川谷幼稚園へ行かれる方もございますし,両方どちらか近い方に行かれるということで,父兄の方がそれぞれ伊川谷あるいは多聞台に申し込みをされていると,そういう状況でございます。  それと,多聞台幼稚園の道ですけども,確かに段差はあるんですが,それほど人通りの遠い道ということではなくて,少しそれまで団地間をつなぐ道ということで,細くなっているのは事実でございます。ただ安全性について欠けているということではないと考えておりますんで,そのあたりをまた再度確認をさせていただきたい,そのように考えております。 140 ◯委員(松本則子) 30分ほど歩くとなれば,子供にとってはかなり大変だと思うんですが,私,公立幼稚園のことよくわからないんですが,スクールバスなんかは出す方向は考えていらしゃらないんですか。 141 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 一応,市立幼稚園につきましては,それぞれ保護者が園まで送っていただくということで,通園方法はとらしていただいております。バス等については,当面考えてはおりません。  以上でございます。 142 ◯委員(松本則子) その場合,長坂幼稚園に,今,通わせているお子さんの保護者の方たちからは,どんなような意見が出ているんでしょうかね。多分大変じゃないんかなと思うんですけれども,30分となれば。 143 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 確かに通園については,従来の長坂幼稚園に通うより,確かに距離あるいは時間等も伸びるわけですけども,そのあたりにつきましては,それぞれの保護者,やはり2年保育という幼児教育の,早期教育ということがよりメリットだということに利点を見出していただいていると,そのように考えております。  以上でございます。 144 ◯委員(松本則子) 私の方には,結構困るんだというような苦情が来ておりますが,教育委員会の方では,そういうことはないような,今,ご回答だったと思うんです。ぜひ本当にアンケートか何かとっていただいて,やっぱり幼稚園の子供が,毎日,雨の日なんか,特に寒い日もですが,30分,往復1時間かけて歩くしかないとなれば,どうなんかなと思うんですけれども,全く,今のところは簡単なバスとか,そんなんも考えていないと。ただ,保護者が責任を持って自転車か歩くか車で通園をさせろということと理解していいんでしょうか。 145 ◯鷲尾教育委員会事務局参事 他にも,市立幼稚園50園あるわけですけども,園児等通園支援という形でやっている地域もございますが,この地域については,一応,30分程度ということで,特段,上り下りが急な道があるわけでもございませんので,ここについては,やはり保護者が園児を通園として連れてきていただくと,そういうことで将来とも園バス等の通園手段は考えてはおりません。  以上でございます。 146 ◯委員(松本則子) 最後1つ,先ほどの私がけもの道と言ったところなんですが,けもの道ではないけれども,一応見ましょういうことなんで,雑草が生えていて危ないというのが地域の声ですので,確認していただいて,もしそうであれば,本当にきっちり舗装していただけたらと思います。要望しておきます。 147 ◯委員長(米田和哲) 次に,いらっしゃいますか。  (なし) 148 ◯委員長(米田和哲) それでは,次に報告事項,先ほどの議案でも,もう既に出ておりますが,緊急地域雇用特別交付金事業について,改めてご質疑はございませんか。  (なし) 149 ◯委員長(米田和哲) それでは,次に,この際,教育委員会の所管事項について,ご質疑はございませんか。  済みません,高山委員。質疑の前に,ちょっと皆様にお断りいたしますが,このまま質疑がどの程度時間かかるかわかりませんので,前もって申し上げますが,本日,阪神水道企業団の委員会が,実は,3時50分からあります。藤本委員,松本委員,南原委員が場合によりましたら,質疑の途中でそちらにいらっしゃることが考えられます。そうなりますと,いわゆる委員会の議案決定等が,会派でおそろいになりませんし,21日の朝,一括でということになります。委員会質疑の時間を制約するわけにもいきませんので,この流れの中で,退席になりましたら,自動的に21日に,それぞれの意見決定をするということでお含みをいただきたいと思います。 150 ◯委員(高山晃一) 2点お伺いをしたいと思います。  まず1件目が,六甲アイランド高校のグラウンド,現状は仮設ということですけれども,これを本設化するという件について,お伺いをしたいと思います。  震災の仮設住宅を建設したということから,隣接した本来の場所ではない,対角線上といいますかね,現仮設グラウンドがあるわけですが,これを仮設ではなくて,本設化しようということに関してです。それも1つの考え方かなという思いもしますが,2つの観点からご答弁いただきたいんですけれども,長期的な観点から,震災も一段落し,20年,30年,学校ですから,歴史が重なる中で,校舎があり,そして,通常であれば隣接したところにグラウンドがあるというのは当然だと思うんですけれども,信号を渡ってとい面といいますか,そういうところにグラウンドがあるという状況が,果たしてここ数年であれば,そこに通う高校生も保護者もまあまあ理解できるかと思いますが,30年,40年たった先にも,そういう理解が得られ続けるのかなというような気がいたします。そういう観点から,仮設を本設化するという選択が果たしてふさわしいのかどうかということについて,ご答弁いただきたいと思います。  それから,もう1点は,危機管理上の観点から,こういう選択でいいのかどうかという点についてお伺いします。高校生ですから,そうそう自分の身を守るとか,そういうことはできないといけないと思いますが,やはり点でしか学校と学校がつながっていませんから,一番遠いバックネットのあたり,例えば,事故が発生すると。心臓発作とかが起きて処置がおくれちゃったとか,仮定ですけれども,そういった場合も,当然,学校ですから考えられます。そうなってくると,こんなところにグラウンドがあるためにというようなことで裁判ざたになったりとか,いろいろ考えられるわけですけれども,事故が発生したときの対応,それから,六甲アイランドの活性化ということも考えて,現在の場所を本設化しようというようなご説明もいただいたわけですけれども,実際に,六甲アイランドが活性化すると,学校とグラウンドの間に走っている道路,これがかなりやっぱりメインの道路でしょうから,交通量もだんだんふえていくと。こうなってくると,やはり管理上,いろいろと不具合が発生してくるんではないかなと思うわけですけれども,この2点の観点からのご答弁をいただきたいと思います。  もう1件についてですが,教職員定数についての質問です。さきの質疑の中でも,教育長は,教職員の数が十分だと思っていないというようなお話が出てきたんですけれども,国に対する要望とかの中にも,定数の充実ということが入っています。しかし,なかなか実現がされないのが現状だと思います。そこでお伺いしたいんですけれども,教職員定数というのが十分だと思っていないと,そういうふうに教育長も判断されているわけですけれども,これは何らかのデータのような漠然とした感覚的な問題ではなくて,何か数値のような形で,教職員の手が足りないという現状を示すことができるようなものに基づいて判断されておられるか,そして,要望活動をされているのか。私も当然,もっと教職員の定数はふえたらいいというふうに思っているんですけれども,どうも感覚的な話になってしまっているがゆえに,なかなか実現もしないのかなというような気もいたしますので,その辺についてお伺いをしたいと思います。  以上。 151 ◯木村教育長 まず,六甲アイランド高校のグラウンドの件でございますけれども,もうご承知だと思いますけども,六甲アイランド高校は,今,道路を挟んで対角のところにグラウンドを持っています。当初の計画では,道路を挟んですぐ北側のところにということで,一応,仮設のグラウンドというふうなことで出発したわけでございますけども,やはり六甲アイランドのAOIAの撤退とか,あるいは神戸国際大学が入ってくるとかいう中で,これは港湾整備局の方で,やはり六甲アイランドの従前の絵をもう1回見直そういう中で,今のグラウンドは仮設ということだったんですが,本設という格好でしてくれないかというふうなことになりました。長期的に見てどうかということですが,道路をいずれにしても挟んでいますので,それが真後ろであれば非常によくって,若干,信号を渡るのに,1回渡って,もう1回渡らないかんというふうな部分がありますけども,いずれにしてもメインの道路を挟んでいますから,それが長期的に,いわゆる対角であれば極めて欠点で,真裏であればいいというふうな,そこまで大きな差はないんじゃないかなというふうに,これ私は考えています。  それから,危機管理ですけども,先ほどと同じような感じになるんですが,敷地の中と,それから,道路を挟んで外ということになると,若干危機管理的な面で問題があろうかと思いますが,ただ,グラウンドの場合はいずれにしてもフェンスをしておりますので,普通の校舎よりは,不審者の侵入に対しては対応ができると思いますし,見通しもいいわけですから,危機管理面で,特にどうということはないんじゃないかなと。運動しているときに,例えば,心臓発作を起こしたとかいうふうなことがあった場合にということですが,それが片方の運動場であれば30秒でも早いとかいうふうなことも,ちょっと今の段階では,私自身は考えにくいのかなというふうに思っております。  それから,教員数が少ないということですけども,今回,第7次で,文部省は欧米水準というふうなことを言っております。それからいくと,ほぼ教員全体からいけば欧米水準に近いわけですけども,今のところ,学級でずっと割っていきますから,これは具体的な計算していませんけども,いわゆる地方の方が,例えば,先生1人に対して生徒何人かということになったら,向こうの方が手厚いと思います。そういう意味では,都会の方は,地方よりは若干そういう意味では,学級で割る人数が,どうしても人数が多なりますからというふうに思っています。  今までは欧米並みというふうなことは言うてなかったんですが,今度はそういうことを言うていますので,それであれば,私どもとしては,都会であっても欧米並みの人数が欲しいというふうなことでの要望はしています。ただ,それはそういう要望であって,現実には,私どもは,それぞれの学校でいろんな問題とか,あるいは指導の面でいろいろな問題を抱えているとかいうふうなことで,個々にこの学校はこういう状況だからふやしてほしいというふうな格好の要望をしておりまして,それを1つの公式とか,あるいは理屈とかいうふうなことで言うのは,なかなか難しいんじゃないかなと。それから言えば,欧米並みと言えば,せいぜいそんな大ざっぱな話になってということになると思いますけども,そしたら,それで,今,小学校が欧米並みの水準ということであれば18.6人,私どもは 21.36ですから,何人教員がふえるかわかりませんけども,そしたら,それをもらって,そしたら,完全に,今,私どもが学校で抱えているいろんな問題が解決できるかどうかということになると,いささか自信がありませんので,一方ではそういうことを言いながら,やはり具体的にはそれぞれの学校の事情を説明して,ここの学校ではこういう先生をもう1人欲しいとかいうことで,これからも県の方にはお願いしていきたいというふうに思っています。 152 ◯委員(高山晃一) 六甲アイランドの件ですけれども,どちらにしろ,道路を挟んでいるということなんですが,私も現場を見てまいりましたけど,常識から考えたら,南北方向ですね,これが現在のグラウンドと校舎の場合は間に入っていると。それに対して,本来,本設のグラウンドになる土地と現校舎の間は東西ですから,交通量から考えて,当然,南北の交通量というのがふえてくるというのは,まず間違いないと思います。実際に車であのあたりぐるぐる走ってみましたけれども,東西方向ですか,途中で人工の川を挟んだような道路というのは,ほとんど車の通行もなくて,違法駐車があったりとか,公園で遊んでいる方が車をとめたりというような状況ですから,一概に道路が挟んでいるという状況は同じだということでは納得ちょっとしにくいなという印象を持ちました。  それから,以前にご説明をお伺いしたんですけれども,今も六甲アイランドの活性化を考えてというような説明がありましたが,学校の校地を定めていく上での理由としては,余り,ああそうかと納得がしにくい,漠然とした,活性化といいましても,じゃあ,どないするのかといったら,全然土地利用の計画も全くめども立ってないし,同様に周辺には空き地が広がっているというのが現状です。教育と地域の活性化というのをてんびんにかけるとか,そういうことを言い出すと,またややこしいですけど,もう少しやはり説得力のある説明がいただきたいなという気持ちがするんですけれども,ご答弁をもう1回お願いしたいと思います。  それから,2点目の教員の定数が不足しているという観点ですけれども,特に数値,データをとったりとか,そういうことではなくて,個々の学校の状況を見て,ここにはこういう状況であるから教師が必要だとか,そういう観点で対応しているというお話でした。しかし,例えば,できるだけ学校の教員は,子供と接する時間が確保されるべきだというようなことは,当然だと思いますけれども,現実には,果たしてどうなっているのか。例えば,授業時間は,当然,教員は教室に入るわけですけれども,休み時間は一体何をしているのか。子供とちゃんとおしゃべりをしたりとか,子供の個別指導をしたりとか,運動場で遊んだりとか,子供とそういう時間がちゃんと確保されているのかどうかとなると,現実はなかなかそうじゃなくて,結局,その他のいろいろしなければいけない仕事があって,実際はなかなか子供と時間を共有できないというような現状もあるかと思うんですけれども,なかなかそういったことは表に出てこないのが,学校現場だと思うんですね。  こんなことを言うと,現場の先生方も抵抗があるかと思うんですけれど,やっぱり本当に手が足りないという状況が広く認知されるには,やっぱり客観的にだれが見ても,これは大変だというふうにわかるようなデータとか,現実はこんなふうに学校の先生方は,休み時間とかを過ごしているというような状況が認知できるようなデータも私は欲しいと思うんですね。今おっしゃったような学校ごとの問題というのもありますけれども,教師の仕事というのは,クラスにも,またそれぞれ問題もありますし,やはりそこが社会的に認知されなければ,例えば,教員の数をふやすというようなことも,なかなか実現の方向に行かないんじゃないかというふうに思うんですけれども,いかがでしょうか。  以上,2点。 153 ◯木村教育長 六甲アイランド高校のグラウンドの問題ですけども,道路に挟まっておりますので,学校の先生方は1回信号渡ったらいいのが,もう1回渡らないかんというふうなんで,不便だというふうな話をしていますけども,先ほどのような格好で,いわゆるグラウンドとしての機能とか,あるいは何かそこで事故があったときに,どっちがいいか悪いかということになると,先ほど,私,申し上げたような感じではないかなというふうに思います。  普通見まして,形として見た場合に,それは後ろにつながっておる方がいかにも高校らしいというふうな感じはしますけども,個々の機能で,それで随分劣るのかというと,そうではないんじゃないかなというふうに思っております。ただ,現場からは,信号2回渡らないかんから,かなわんねんというふうな話がありまして,今は余り車は走っていませんけども,非常に走り出すということになれば,その辺,何か考えないといけないと思います。例えば,横断歩道とかいうのを考える必要があるんじゃないかなと。そのぐらい,横断歩道を考えるぐらい,あそこが活性化してくれれば,私どもとしても,横断歩道を要求しやすいというふうには思っています。  それから,教員定数ですが,先ほども申しましたように,欧米並みということになれば,小学校ですと,今,欧米並みは,大体文部省が言うとるのは,教員1人に対して,児童18.6人と。私どもは21.6ですから,2人分ぐらいの差です。ただ,欧米と,例えば,日本と全く同じ教育をしておるんか,あるいは保護者と教員との責任割合がどうなんかというふうな,いろんな問題があると思うんですね。ですから,私ども,やはり最終的には,学校がその子の進路を考えて,十分尽くしていく必要があるというふうなことでやっておりますので,そうすると,やはりこの学校では,こういうふうなことがあるんでというふうな説明の方が,現実には,職員を配当してもらえるだけの説得力というのはあるというふうなことで,そういうふうなことをやっておるところでございます。  以上です。 154 ◯委員(高山晃一) まとめたいと思いますけれども,まず,六甲アイランドの高校のグラウンドですが,当然,現状もしっかりしたフェンスがあり,バックネットも整備されて,あとはトイレとか,倉庫とか,そういうものが仮設のものではなくなれば,きちっとした立派なグラウンドになるかと思うんですけれども,やはり今しっかり考えておかないと取り返しがつかない。土地利用が始まってしまいますと,もう当然後戻りはできませんから,やっぱり本当にすごい新しい高校のあり方とかいうことで,すごく練りに練ってでき上がった六甲アイランドの高校が,やっぱり将来にわたっても評価されるような形での判断というのが,今,必要だと思いますので,仮設グラウンドが本設化する,これは費用面からしても,まあまあ妥当な道なのかもしれませんけれども,ぜひその辺で問題の先送りではないとは思いますけれども,しっかりとした議論を重ねていただいて,本設化というようなところに決めていっていただければと思っています。  それから,教員定数のことなんですが,教員数をもっとふやしてほしいという声は,一般的にはあるわけですけれども,例えば,私なんかは,どちらかというと,事務的なことをしてくださる人がもっといたらなとか,それとか,バックアップといいますか,結局,教員の仕事というのは,満遍なく一日じゅう仕事があるわけじゃなし,また,シーズンで満遍なく仕事があるわけじゃなし,忙しいときというのはめちゃくちゃ忙しくて,まあまあゆとりのあるときは,ゆとりがある。そういう仕事量が割に変動するものですから,今,とにかく子供を見てくれる目が欲しいとか,例えば,休むにしたって,休んでしまうと教室が空っぽになってしまうというような状況が,今あるわけですから,単に教員の数が欲しいというだけではないものが,現場にはあると思うんですよ。  事務的な仕事を専門的に受けてくれる人がいたりとか,教師の仕事をもうちょっとバックアップしてくれる人がいたらなとか,いろいろあるかと思うんですが,今のような,何となくした感覚的な感じで,生徒指導とかということになると,なかなかそういった本当に現場が,こういう人がいたらよかったのにというようなところが出てきにくいと思うんですね。ですから,全員の先生に,ずっとそんなこと調べろとか言うたら大変だと思いますけれども,本当に現場の教員がもっとゆとりを持って子供に接するためには,どういう仕事をする人間がいたらいいのかとか,そういうことを調べようと思ったら,やっぱり客観的なデータとかいうことも必要になってくると思いますので,学校の特色,そういったことから,教員の加配とか,そういう観点も必要かと思いますけれども,そういった個々のデータをつかむというようなことについても,ぜひ前向きに検討いただければなと思います。これは要望にしておきます。  以上です。 155 ◯委員(松本則子) 1点お聞きします。  先月,11月の20日ごろに,新聞で平成14年度の公立高校の定員募集が発表されまして,第2・第3学区の,今,中学生のお母さんたちは,えらいことやと。軒並み結構減っているんですよね。それで,県に対して,今,この不況の中,経済状況が不安な家庭が多い中で,何とか,とにかく公立高校に行ってほしいというのが,これは本当に率直な親の意見なんですが,それを踏まえて,そういった状況だからこそ定員を減らさないようにと。せめて第1・第2・第3学区は減らさんとってほしいぐらい,県に対して強い要望を言ってくだっさっているのかどうかお聞きしたいいうことと,それが無理でも,せめて市立高校も何校か減っているんですけども,須磨とか,神戸工業とか,商業高校が,これは神戸市でできるんじゃないんかなと思うんですけども,減らさないでほしいと。 120人分減っているんですね。そのことについてお聞きします。 156 ◯木村教育長 定員が県に対して要望ということですけども,これは毎年,この時期になると,開門率ということで要望は実際しております。これも地域別にありますので,数字からいえば堂々と言えるんですが,なかなかある意味では,へ理屈というようなことになるかもわかりませんけども,いわゆる地方に行けば県立高校しかありませんから,開門率からいったら,極端に言えば 100%というふうなことになります。私どもは60%ちょっとですかね,いうふうな格好になっておりますので,それと比較というのはなかなか難しいんですが,やはり神戸市の場合は,周辺に私学が非常に多いということもあって,どうしても公立の開門率は低いということで,それを上げてほしいというお願いは,常々いたしております。  それから,神戸市立の学校についてですけども,従前は,いわゆるそれぞれの校区というのは,県が決めるというふうなことになっておりましたんで,最近は,制度上は市でできるんかというと,制度上はできます,それは。そういうことになると,恐らく全体的な開門率がありますから,神戸市立が,いや,ここは減らしませんと言うたら,県立の方でどっか減らすだろうというふうに思います。ですから,そういうことからいくと,やはり全体としてそれぞれの高校が,ある程度の規模で,県・市ともやっていくということからいくと,その辺は結果的には協調していく必要があるんじゃないかというふうに考えております。 157 ◯委員(松本則子) 神戸市の場合は,私学が多いから開門率も低くなると。しかし,確かに第1学区なんかは60%いっていませんし,第2・第3にしましても60%ちょっとぐらいなんで,でも全県下で見たら70%以上ですから,だけど,私学があっても,今,私学にやれないような状況が,個々の家庭の状況だと思うんですよね。例えば,第2学区の北区の方からでしたら,授業料が1万 4,000~ 5,000円の公立と私学の差がありましても,交通費が何万という差が出てきますので,それを2つ足しましたら,本当に3年間,その分足していけば,大学の入学金ぐらい軽くなるはずなんですよ。だから,親にしては,とにかく公立に行ってほしいというのが,もう最大の願いです,今の中学生を持っている親は。神戸市の方から県への要望をされていると聞いたんですが,県は,要望した神戸市に対して,どういうふうな回答をなさっているんですか。 158 ◯木村教育長 先ほども言いましたように,確かに開門率からいくと,全県では70.8,それに対して,第1学区が58.8,2・3学区も60%,3学区は65ですか,低いことは低いです。背景は先ほど申し上げましたとおりです。親の気持ちとして公立にやりたいというふうな気持ちは,私どももよく承知しております。ただ,そうすると,私学は確実に子供が来なくなりますから,つぶれていくことになるだろうと思います。現実に,急増のときには随分私学にお世話になったはずなんです。ですから,そういうことからいくと,そう簡単に,どちらかの肩を持つというのは,なかなか難しい問題です。ですから,県との私ども要望はしておりますけども,県もそういうふうな話になりますし,私どもとしても,かつては私学に随分お世話になったわけですから,その辺はよく心得ているつもりなんで,要望はしていますけども,だだっ子のような格好での要望にはなっておりません。  以上です。 159 ◯委員(松本則子) じゃあ,県と神戸市と一緒になって,国に私学助成をもっとちゃんとしろというようなことはされているんでしょうか。 160 ◯木村教育長 私学の助成につきましては,県が国の補助をもらって,高校については私学助成をしておると思います。そういう中では,県の方は国に要望しておると思います。適正配置とかそんなんはしていますけども,いわゆる学校運営に対して,大学は国がやっていますし,高校とか幼稚園は県が補助しておるはずです。それの幾らかは国から補助金をもらってやっておるはずなんですが,私ども,その分について,県と一緒に国へ要望しておるというふうなことはいたしておりません。ですから,県の方は国にはそういう要望はしておるはずです。自分とこの所管ですから。 161 ◯委員(松本則子) ぜひ市民の生活を守るためにも,子供が本当に私学だったら学校に行くのをあきらめるということがないように,神戸市としても,今,要望していませんとおっしゃいましたけれども,していただきたいと。そういった子供を1人でも学校に安心して,親のお財布を見ながら私学にびくびくしながら,子供が学校に行くことのないように,ぜひ開門率を上げていただきたいと。私学の運営を,何も別に県や市が,昔は面倒を見てもらっていたからといって,今,私,そこまで遠慮する必要はないと思うんですよ。それは地方自治体が一緒になって,国に対して私学をもっと助成しろというようなことを本当に大きくやっていただきたいなと。これは要望にとどめますが,だけども,学級定員が決まるのはまだ時間があると思うんですよね。もう決まった後ですか,これはじゃあ。決定ですか。 162 ◯木村教育長 この前新聞に出ておったと思いますけども,県の教育委員会で決めたと思います。私ども,中学校は,あの人数に基づいてそれぞれ進路について,保護者と考えていくつもりです。 163 ◯委員(松本則子) そしたら,もう決まった後でしたら,私が,今ここでお聞きするのも,ちょっと遅かったなと。今度,来年はぜひ6月ぐらいに聞きたいと思いますけれども。本当に2学区,3学区の子供たちが,また,親も含めて泣くような目に遭うんじゃないかなと思いますので,ぜひまたこれは開門率をせめて全県並みの70%に引き上げていただくように要望して,終わります。 164 ◯委員(加納花枝) 時間がないのに申しわけないんでが,今,高校受験のことが出ましたので,ちょっと市の考え方だけお聞かせをいただきたいと思います。  先日,資料だけ,県立高等学校第3学区の方なんですが,友が丘高校とか,北須磨高校とか,いろいろと学校の形態が変わっていくということで資料はいただいているんですが,まだ十分勉強できてないんですが,ただ地元,第3学区の子供たちの枠が減っていくということだけは確実にわかっているんですが。そんな中で,来年からじゃなくて,平成15年から実施の複数志願選抜のことがちょっと気になっているんですけれども,一応,第3学区で15年度から導入するということになっているんですが,よくできる子供たちはいいけれども,どうしても輪切りで切られて,スライスされている子供にとっては大変だというようなことを聞くこともありますし,複数志願選抜について,どういうふうに考えられているのか,第3学区から進んだことについても,ちょっとそのことだけ聞いておきたいんですけれども。 165 ◯山口教育委員会事務局指導部長 確かに,これ県が今考えておることで,私どもは知らさせておる範囲内でお答えをさせていただくということになるやろうと思うんですけど。県の方が,私どもの方へは,去年の3月に複数志願制ということで,それは県がいろいろパンフレットなどもつくっておられるんですが,そういう中で1つ言うておられるのは,行きたい学校といいますとか,単独選抜で,ここの学校へ行きたいという,個性や能力に応じた学校選択ができるという単独選抜のよさと,一定の学力を持っておれば公立高等学校に行けるという総合選抜の長所,両方取り入れるという新しい仕組みで,この複数志願制を考えると。1つは,単独選抜のよさである行きたい学校へ行くということをうまくやっていくために,第1志望をしました高等学校については,一定のこれまだ定まってはいないんですけど,加算点を設けると。そして,第1志望と第2志望が書けると。さらに,第1志望,第2志望でないけれども,それ以外の高等学校でもええという場合には,その意思表示もできるということで,子供たちの,いわゆる公立高校へ行って,どこか落ちてしまうということをある程度防いでという面でのメリットがあるんだということで,県教委からお聞きしております。  私どもの方は,事務でいろいろ教えていただいたり,我々の方からも要望も出しております。それは1つには,新たな受験競争を招くようなことにならないようにということやら,また,新たな高等学校の序列化につながらんようにというようなことで,単独選抜のよさと総合選抜制のよさがうまく加味できて,受験生のためになるような仕組みとして考えてほしいということで,県の方は,この後,いろいろ高等学校の先生方を中心にしながら,実際にやるとなると,どういう問題があるやろかというような運営委員会などを立ち上げられて,来年度へ準備を進めていかれるやろうと。私どもの方は,学校現場からいろいろ聞いております要望等を踏まえて,県へ要望すべきことは先ほどのような視点で要望していきたいなというような段階でございます。  以上のようなことです。 166 ◯委員(加納花枝) 私も,まだ十分勉強しておりませんので,今,ここで何をどうしてくださいとは言えないんですが,ただ,第3学区は本当に競争が大変なんですよね。どんどんと,こんだけ97%の進学率であっても,行けない子供がいますし,そういうところへしわ寄せが行ってはいけないなという心配をされている専門家の声もありましたので,これから私も勉強しながら,競争が,できるだけこういう時代ですので,なくなるような対応をしていただきたいということで,終わります。 167 ◯委員長(米田和哲) ほかはよろしいですか。  (なし) 168 ◯委員長(米田和哲) それでは,他にご発言がなければ,教育委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,本当にご苦労さまでした。 169 ◯委員長(米田和哲) 委員の皆さんに申し上げます。最初にもご説明いたしましたが,次回の委員会につきましては,12月21日,金曜日,午前9時半より,27階第2委員会室,当委員会室で開会いたしますので,よろしくお願いいたします。念のため,21日は意見決定のみでございますが,質疑はございません。よろしくお願いいたします。
     本日は,これをもって閉会いたします。  ご苦労さまでした。   (午後3時30分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...