• "梶谷忠修"(/)
ツイート シェア
  1. 神戸市議会 1998-07-03
    開催日:1998-07-03 平成10年第2回定例市会(第3日) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午後2時3分開議)  (長谷川議長議長席に着く) ◯議長(長谷川忠義君) ただいまより本日の会議を開きます。  最初に諸般の報告を申し上げます。  監査委員より,監査報告第1号より監査報告第8号に至る8件の報告が参っておりますので,いずれもお手元に送付いたしておきましたから,ご了承願います。 2 ◯議長(長谷川忠義君) 以上,報告を終わります。  これより議事に入ります。  日程によりまして,日程第1 予算第26号議案より日程第23 第50号議案に至る23件,一括議題に供します。 3 ◯議長(長谷川忠義君) これより委員会審査の経過並びに結果について,関係常任委員長の報告を求めます。  まず,総務財政委員会委員長野尻範明君。  (37番野尻範明君登壇) 4 ◯37番(野尻範明君) ただいま議題となりました諸議案中,本委員会所管分の予算第26号議案の関係分,報告第1号から報告第3号に至る3件並びに第39号議案から第42号議案に至る4議案及び第47号議案から第50号議案に至る4議案,以上合計12件について,一括ご報告を申し上げます。  まず,予算第26号議案の関係分は,住民税の特別減税の実施,起債承認見込み額の増並びに病院事業会計等への繰出金の増等に伴い,予算を補正しようとするものであります。  次に,報告第1号から報告第3号に至る3件は,地方税法の改正に伴い,施行に急を要した部分について,それぞれ市税条例の一部改正を市長において専決処分したものの承認を求めるものであります。  次に,第39号議案は,住居表示の実施並びに宅地造成に伴い,町及び字の区域並びにその名称を変更し,並びに町の区域を新たに画そうとするものであり,  第40号議案は,国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の改正に伴い,本市の選挙長等の報酬を改定するに当たり,条例を改正しようとするものであります。  次に,第41号議案は,地方税法の改正等に伴い条例を改正しようとするものであり,  また,第42号議案は,輸入の促進及び対内投資事業の円滑化に関する臨時措置法第15条の地方税の不均一課税に伴う措置が適用される場合等を定める省令の改正等に伴い,条例を改正しようとするものであります。  次に,第47号議案は,公職選挙法施行令の改正に伴い,神戸市議会議員または神戸市長の選挙において,候補者が選挙運動用自動車を使用した場合等における公費の支払い基準及び公費負担の限度額を改正するに当たり,条例を改正しようとするものであります。  次に,第48号議案から第50号議案に至る3議案は,いずれも工事請負契約案件であります。
     委員会は審査の結果,予算第26号議案の関係分,第39号議案から第42号議案に至る4議案及び第47号議案から第50号議案に至る4議案,以上合計9議案は,いずれも原案を承認することに決定し,報告第1号から報告第3号に至る3件についても承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 5 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,文教経済委員会委員長南原富広君。  (51番南原富広君登壇) 6 ◯51番(南原富広君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の予算第26号議案の関係分,予算第27号議案,予算第28号議案及び報告第4号,以上合計4件について,一括してご報告申し上げます。  まず,予算第26号議案の関係分は,経済変動対策資金融資設備資金融資の融資枠の拡大,トライやる・ウィーク推進事業の実施等に伴い,  予算第27号議案は,農業集落排水事業に対する国庫補助の認証決定に伴い,  予算第28号議案は,垂水漁港修築事業に対する国庫補助の認証決定に伴い,それぞれ予算を補正しようとするものであります。  次に,報告第4号は,市立広陵中学校において発生した事故に係る損害賠償請求事件について上告を提起するに当たり,急施を要したので,市長において専決処分したものの承認を求めるものであります。  委員会は審査の結果,予算第26号議案の関係分,予算第27号議案及び予算第28号議案の3件は,いずれも原案を承認することに決定し,また報告第4号についても承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 7 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,民生保健委員会委員長谷本徳太郎君。  (45番谷本徳太郎君登壇) 8 ◯45番(谷本徳太郎君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の予算第26号議案の関係分,予算第32号議案,第43号議案及び第44号議案,以上合計4議案について,一括してご報告申し上げます。  まず,予算第26号議案の関係分は,臨時福祉特別給付金支給事務及び落合クリーンセンターダイオキシン対策に係る整備工事等に伴い,予算を補正するものであり,  予算第32号議案は,西市民病院復興事業に係る国の補助認証決定に伴い,予算を補正するものであります。  次に,第43号議案は,平成10年度分の個人の市県民税の特別減税の実施に伴い,国民健康保険の保険料を減免するに当たり,条例を改正しようとするものであり,  第44号議案は,浄化槽保守点検事業に係る登録の有効期間を延長するに当たり,条例を改正しようとするものであります。  本委員会は審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 9 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,都市建設委員会委員長吉田基毅君。  (25番吉田基毅君登壇) 10 ◯25番(吉田基毅君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の予算第26号議案の関係分,予算第29号議案,予算第30号議案及び第45号議案,以上4議案について,一括ご報告申し上げます。  まず,予算第26号議案の関係分及び予算第29号議案は,いずれも国の補正に伴う認証事業費の増等に伴い,予算を補正しようとするものであります。  予算第30号議案は,ポートアイランド汚水管等布設費の増等に伴い,予算を補正しようとするものであります。  次に,第45号議案は,神戸市道路公社が六甲有料道路事業等の一部変更の許可申請をすることに同意しようとするものであります。  委員会は審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 11 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,港湾交通委員会委員長藤原武光君。  (29番藤原武光君登壇) 12 ◯29番(藤原武光君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の予算第26号議案の関係分及び予算第31号議案について,一括してご報告申し上げます。  まず,予算第26号議案の関係分は,関西国際空港株式会社への出資・貸付,高潮対策事業費の増に伴い,予算を補正しようとするものであり,  予算第31号議案は,東部臨海部緑地廃棄物埋立護岸整備費の増等に伴い,予算を補正しようとするものであります。  委員会は審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 13 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,住宅水道委員会委員長岡島亮介君。  (21番岡島亮介君登壇) 14 ◯21番(岡島亮介君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の第46号議案について,ご報告申し上げます。  本件は,住宅施設として建物を取得しようとするものであります。  委員会は審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 15 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で関係常任委員長の報告は終わりました。  委員長の報告に関し,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 16 ◯議長(長谷川忠義君) ご質疑がなければ,これより討論の通告がありますので,順次発言を許可いたします。  まず,52番西下 勝君。  (52番西下 勝君登壇)(拍手) 17 ◯52番(西下 勝君) 私は,日本共産党神戸市会議員団を代表して,予算第26号議案平成10年度神戸市一般会計補正予算,予算第29号議案市街地開発事業費補正予算,予算第31号議案港湾事業会計補正予算及び第42号議案輸入促進地域における固定資産税の不均一の課税に関する条例の一部を改正する条例の件に反対し,報告第1号及び第2号専決処分報告の件(神戸市市税条例の一部改正),報告第4号専決処分報告の件(上告事件)について承認できない主な理由を述べ,反対の討論を行います。  さきの国会で橋本内閣の総合経済対策に基づき,4兆 6,000億円に上る '98年度補正予算が可決されました。この国の補正予算は,国民に9兆円もの負担増を強行し,社会保障の切り下げを義務づけた財政構造改革路線によって,国民生活にさらに不安を押しつけるものであります。  その一方で,財政構造改革法では,前年比7%削減をうたった公共事業費は,上限制限を取り外し,ゼネコン向け大型公共事業の積み増しと,銀行支援の不良債権対策を強行するものです。消費不況打開の有効策は盛り込まれておらず,国と地方の財政赤字をふやし,むだと浪費を拡大,財政危機を深刻化させるものであります。  我が党は,今緊急にやるべき景気対策は,消費税を3%に戻し,冷え込んでいる消費を暖めること,庶民に手厚い所得税減税を恒久化すること,昨年9月からの医療費値上げを改善前に戻すこと,銀行の貸し渋りをやめさせるなどの具体的な景気対策を実施すべきと主張しています。  神戸市の一般会計補正予算案についてでありますが,こうした国の予算を地方で具体化することを基本にしたものであります。今回の神戸市補正予算は,一般会計で 515億円のうち市債が 233億円と多額に上り,将来の市民負担が重くのしかかるものであります。国の予算がつくからといって,何でも手を挙げるようなやり方ではなく,被災者の生活再建などを最優先に取捨選択すべきであります。  具体的に,都市計画関係予算では,須磨多聞線や中央幹線など,住民の反対を押し切って事業を進めるべきではありません。また,教育関係ではトライやる・ウィーク予算が計上されておりますが,事業の実施に当たっては,教職員,保護者,地域住民の合意が必要にもかかわらず,関係者の間から,ボランティアや受け入れ先の問題,事故対策,教職員への過大な負担など,不安や反対の声が上がるなど,大きな課題がたくさん残されています。体験学習を全面的に否定するものではありませんが,残された課題や問題点が余りにも多過ぎます。実施には,なお慎重な姿勢が必要であります。  予算第29号議案市街地開発事業費補正予算は,もと住んでいた地域に早く帰りたいという市民の願いが,超高層ビルの建設などで工期が長引くことや床価格が高いなど,多くの住民が戻れないという大きな問題がある新長田駅南再開発事業をそのまま推進するものであり,反対です。  予算第31号議案は,フェニックス事業と称しておりますが,六甲南の港湾建設のための埋立関連であることは明らかであります。六甲アイランド南の大型開発は,社会的批判を浴びているむだな大型公共事業の典型であり,反対です。  次に,報告第1号及び2号は,非課税限度額の引き上げには賛成ですが,土地の流動化を目的とした特別土地保有税の減免は市税の減収などを招くものであり,賛成できません。  報告第4号については,この事件が学校内での出来事であり,根本的な責任は市にあることは明らかです。市が誠意を持って被害者に補償するという基本的な対応がなされておらず,承認できません。  以上,反対及び承認できない理由を述べ,反対討論といたします。(拍手) 18 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,3番浦上忠文君。  (3番浦上忠文君登壇)(拍手) 19 ◯3番(浦上忠文君) 私は,予算第26号議案,28号議案,29号議案,31号議案に反対するものであります。  まちを歩いておりますと,政治が悪いと現況を批判される方がたくさんおられますが,私は現状のすべてを政治のせいにするものではありません。現状をつくり上げているのは市民であります。現状を改革していくのは,復興をなし遂げていくのは,究極は市民の潜在的パワーであります。  行政は,市民に対するサービス業であるはずです。市民生活の不便さを助け,補い,生活改革,企業改革への意欲を元気づけるものであります。サービスの基本は,常識・良識に基づいたことをきちんとやるやさしさがスタートであると考えます。  そういう考えで神戸の行政を見るとき,この予算の持っている顔はやさしいでしょうか。今の神戸の常識や良識にかなっているでしょうか。市長は,「国との関係のためにも継続しておかなくてはならないこともある。」とおっしゃいました。それもわかります。しかし,その上で,今の国と地方との関係を深く理解した上でなお,今の神戸市民の顔の暗さ,元気のなさを目にするとき,こんな土木・都市計画に偏ったもので市民へのサービスになるやろうか,予算の顔はどこを向いているのだろうか,悩むものであります。元気になれる人の想像がつかないのであります。  ところで,前野助役は,本会議の答弁の中で「被災者のことを一番考えているのは市長だ。」とおっしゃいました。市長が一生懸命やっていることぐらい,だれもわかっております。お客さんの前で社長を持ち上げる重役ほど見苦しいものはありません。「朝雲あがれり 光のうずに」で始まる神戸市歌が大好きで,神戸というより神戸市が大好きで,神戸市を愛していればこそ残念でなりません。  一言申し添え,反対の討論とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 20 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,4番高山晃一君。  (4番高山晃一君登壇)(拍手) 21 ◯4番(高山晃一君) さわやか神戸・市民の会市会議員団は,平成10年度神戸市各会計補正予算のうち,予算第26号議案神戸一般会計補正予算,予算第28号議案神戸海岸環境整備事業費補正予算,予算第29号議案神戸市市街地再開発事業費補正予算,予算第31号議案神戸港湾事業会計補正予算,以上4議案について反対し,以下その理由の概要を述べます。  なお,その他の3議案と第39号議案から第50号議案までの計12議案については,賛成いたします。  今の日本の経済は,公共投資で上向いたりするような状況ではないことくらい大方の国民はわかっていますから,国の総合経済対策には大した期待もしていません。その証拠に,橋本政権に対する支持率は下がる一方です。この日本経済を見誤った国の総合経済対策に神戸市当局は迅速に対応なさって,水を得た魚のように大規模な補正予算を組んでおられますが,果たしてどれほどの実効性があるのか,期待する声はごく特定の業種の方からしか聞こえてきません。  さて,一般会計補正予算では,区画整理等に 344億 9,000万円もの予算がついています。市街地再開発事業費補正予算には5億 4,000万円です。区画整理や市街地再開発事業は,本来地域住民の生活の充実や向上につながるものでなければなりません。  ところが,例えば長田郵便局東の南行き一方通行の通りを例にとれば,この地域はもともと一方通行の道路で,きれいに整備されており,現状の幅8メートルで十分だと住民が言っているのに,それを17メートルから18メートルに広げる計画になっています。地域住民がでかい道路をつくってくれと言っているのなら理解できますが,そんな声もありません。道路を広げるため,住民は生活の充実どころか,住民の憩いの場である公衆浴場も失ってしまう,住む土地がなくなってしまう,今まで個人住宅で暮らしていた方に,道路を広げるから高層住宅に入れといったって,それはかなり無理な話ではないでしょうか。  土地区画整理法では,第89条に,換地を定める場合においては,換地と従前の宅地とは,位置,地積,土質,水利,利用状況,環境等が照応──照らし合わせて対応するように定めなければならないと書かれています。行政主導の事業推進では,地域の真の発展につながらず,賛成できません。  海岸環境整備事業に対して,我が会派は環境の破壊を理由に当初予算で反対していますから,補正予算に対しても反対いたします。  港湾事業会計補正予算には,港島トンネルなど,港湾建設,港湾環境整備などとして 181億 6,200万円などが計上されています。神戸大橋を眺めていても,コンテナを運ぶトレーラーをめったに見つけられません。神戸大橋はがらがらです。港島トンネルをはじめ過剰な投資には賛成できません。  以上です。(拍手) 22 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で討論は終わりました。  これより順次お諮りいたします。 23 ◯議長(長谷川忠義君) まず,予算第26号議案,予算第29号議案及び予算第31号議案,以上合計3議案について,お諮りいたします。  本件を関係委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 24 ◯議長(長谷川忠義君) 起立多数であります。  よって,本件はいずれも原案のとおり可決されました。 25 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,予算第28号議案について,お諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 26 ◯議長(長谷川忠義君) 起立多数であります。  よって,本件は原案のとおり可決されました。 27 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,報告第1号,報告第2号及び第42号議案,以上合計3件について,お諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 28 ◯議長(長谷川忠義君) 起立多数であります。  よって,報告第1号及び報告第2号はいずれも承認することに決定し,第42号議案は原案のとおり可決されました。 29 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,報告第4号について,お諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 30 ◯議長(長谷川忠義君) 起立多数であります。  よって,本件は承認することに決定いたしました。 31 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,予算第27号議案,予算第30号議案,予算第32号議案,報告第3号,第39号議案より第41号議案に至る3議案及び第43号議案より第50号議案に至る8議案,以上合計15件について,お諮りいたします。
     本件は,関係委員長の報告どおり決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 32 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  よって,報告第3号は承認することに決定し,予算第27号議案,予算第30号議案,予算第32号議案,第39号議案より第41号議案に至る3議案及び第43号議案より第50号議案に至る8議案,以上合計14議案は,いずれも原案のとおり可決されました。 33 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第24 「請願の審査結果について」を議題に供します。 34 ◯議長(長谷川忠義君) これより委員会審査の経過並びに結果について,委員長の報告を求めます。  空港等に関する特別委員会委員長藤本浩史君。  (58番藤本浩史君登壇) 35 ◯58番(藤本浩史君) ただいま議題となりました請願第87号及び請願第88号について,一括してご報告申し上げます。  まず,請願第87号は,神戸空港計画に係る財政見通しの明示,アセスメント説明会の全市的開催などを求める趣旨であります。  委員会は審査の結果,神戸空港計画に係る財政見通し等については,適時適切に説明されており,またアセスメント説明会等への対応も妥当であるとの理由から,本請願を不採択とすべきものと決定いたしました。  次に,請願第88号は,神戸空港の建設に向けた手続の早期完了と早期着工及び広報の充実を求める趣旨であります。  委員会は審査の結果,本請願を採択すべきものと決定いたしました。  以上,報告を終わります。 36 ◯議長(長谷川忠義君) 報告は終わりました。  委員長の報告に関し,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 37 ◯議長(長谷川忠義君) ご質疑がなければ,これより討論の通告がありますので,順次発言を許可いたします。  まず,32番段野太一君。  (32番段野太一君登壇)(拍手) 38 ◯32番(段野太一君) 私は,日本共産党市会議員団を代表して,請願第87号神戸空港計画に係る財政見通し・アセスメント説明会等に関する請願に賛成し,請願第88号神戸空港の早期着工と広報の充実を求める請願に反対する討論を行います。  まず,神戸空港問題を考えるとき,阪神・淡路大震災のもたらした甚大な被害と戦後最大の不況,ゼネコンによる開発行政への厳しい批判と見直しを求める世論の高まりを真剣に検討しなければなりません。大震災によって 6,000人を超えるかけがえない人命が奪われたのをはじめ,全・半壊など20万棟を超える家屋倒壊などの被害を受け,10万人を超える市民が神戸を離れたままであります。また,長期に及ぶ不自由な仮設暮らしから災害復興住宅への移行が進められているとはいえ,生活不安はまだ何ら解消していないのであります。  神戸の歴史上かつてない被害をこうむった市民が,その痛手から立ち直れず,生活再建すらままならない現状の中で,一路着工に邁進する神戸空港建設に多くの市民が不安を持ち,主権者として,まず自分たちの意見を聞いてほしいと声を上げるのは当然であります。  次に,今日の経済情勢についてでありますが, '90年代初めと今日の経済情勢は,ご存じのとおり激変しております。右肩上がりの経済成長時代は既に終わり,バブル崩壊による影響は金融破綻をもたらし,ゼネコン中心の開発政策は全国的に破綻を来しています。同時に,自治体財政も深刻な危機に瀕しています。  いずれの自治体においても,開発行政,港湾行政など全面的な見直しが求められていますが,神戸市とて例外ではなく,全会計規模で2兆 9,800億円に上る市債残高は,経済誌ダイヤモンドで破綻自治体と書かれたとおり,深刻きわまりない事態に置かれているのは隠しようのない事実であります。経済成長率がマイナスに転じ,ポートアイランド2期の土地売却は進まず,その上,神戸市財政が破綻状態の中で,実質1兆円に上ると予測される神戸空港の建設強行は,将来子々孫々にわたって市民負担をもたらすものとなります。  第3に,環境問題についてでありますが,今日世界的に地球環境に対する関心が高まり,空気や水・海域など自然環境保護の動きは世界の趨勢となっています。 272ヘクタールに及ぶ海域を埋め立て,これに航空機や自動車の排ガスなどによってもたらされる環境破壊は,生活環境の変化を危惧する住民の不安を何ら解消するに至っていないのであります。神戸空港建設に対する市民の不安は,こうした客観的な情勢の変化に基づくものであります。請願第87号にあるように,必要性,経済性,財源調達や償還など財政見通し,環境問題をはじめ余りにも未解決の問題が多く,このまま,市民の声や疑問に答えないまま,目や耳をふさいだまま空港建設を促進すべきではありません。  確かに今日の不況は深刻であります。請願第88号に述べられている商店街をめぐる深刻な事態は,震災のもたらした被害の大きさと不況のもたらしている現状を反映しています。これらの事態に比べて,大企業・大型店は,政府の手厚い保護のもとでいち早く復興しています。地元商店街や市場が,震災と不況のダブルパンチによって被害を受けているにもかかわらず,個々の商店などへの補償を行わず,せいぜい融資程度の対策しか講じてこなかった政府の震災対策に起因するものであります。また,消費税率の引き上げなど,景気を冷え込ませた橋本内閣の悪政が,今日の深刻な事態をつくり出した根本原因であります。  今日の商店街など深刻な事態は,飛行場の建設などで解決するものでは決してありません。被災を受けた商店の皆さんは,あすをどう生きるか,果たして21世紀まで持ちこたえられるだろうかと真剣に悩んでおられます。この空港建設があたかも雇用の創出が図れるかのごとき宣伝をされていますが,莫大な資金を投下して行う大型公共事業よりも,福祉や医療対策を充実する方向への政策転換こそ,21世紀の国民生活にとって欠かせない課題であり,同時に雇用の充実と経済の波及効果をもたらすものとなるのは,今日社会的常識になってきています。神戸市当局は,神戸空港の建設が商店街活性化の切り札であるかのような幻想を振りまくべきではありません。  大震災によって天地が激動し,バブル経済が音を立てて崩壊しました。そして,伊丹空港が存続され,増便される事態にまで至っているように,空港をめぐる情勢は今日大きく変化をしてきています。震災以前の '90年の市会決議を金科玉条に,市民の声に耳をふさいではなりません。今日の客観情勢の変化を冷静に判断して,市民の声に真摯に耳を傾け,神戸空港建設は中止すべきであります。  以上,請願第87号に賛成し,請願第88号に反対する意見を述べ,議員各位の賛同をお願いするものであります。ありがとうございました。(拍手) 39 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,60番寺坂光夫君。  (60番寺坂光夫君登壇)(拍手) 40 ◯60番(寺坂光夫君) 私は,ただいま議題となっております請願第87号及び請願第88号の2件の請願につきまして,空港等に関する特別委員会委員長の報告どおり,請願第87号は不採択とし,請願第88号は採択すべきとの立場から討論をいたします。  今,神戸のまちでは,被災市民の一刻も早い恒久住宅への移行に向け,震災復興住宅が精力的に建設をされているなど,被災市民の生活再建に向けた懸命の努力が行われているところであります。  しかしながら,恒久住宅の確保は,現下の最重要課題ではありますけれども,それだけでは神戸市民全体の真の暮らしの復興が実現するとは考えられないのであります。  全国的に不況が長引く中,震災を受けた神戸経済の状況は極めて深刻で,多くの企業は完全復興をなし遂げられないばかりか,厳しい経済情勢のもとで,ときには倒産も余儀なくされ,多くの市民が働く場を失うといった厳然とした現実を抱えているところであります。すなわち住宅が確保はできても,経済の復興そして働く場が確保できなければ,真の復興はなし遂げられないのであります。このため,被災市民の生活再建に全力を尽くすことが求められる一方で,同時に神戸の将来を見据えた活力を呼び戻すための施策の強力な実行が,今ほど求められているときはないのであります。  そして,私は,そのためには既存産業の復興支援は当然のこととして,福祉,医療,情報通信,ハイテクなどの成長分野の新しい産業をいかに神戸に集積させるかが,神戸の本格復興のかぎを握っていると考えるものであります。  一方,企業サイドにとっては,どの都市に進出するかは,その都市の社会資本や情報基盤の整備水準など,さまざまな条件が整っているかどうかが判断材料となるわけであります。その中でも,空港があるかないかが,これからの企業進出の重要なポイントとなるのであります。  また,空港は,それ自体が新たに人の交流や物の交流,情報の交流を生み出して,都市に活力を与えてくれる重要な役割を担っているところであります。空港と新産業,この2つの相乗効果が,市民に雇用の場を提供し,活力を呼び戻すことにより,神戸が持続的な発展を図ることが可能になるのであります。そうなれば,まちに潤いとゆとりが生まれ,財政面におきましても,より多くを市民福祉の向上に振り向けることが可能となるでありましょう。  我々は常に広い視野を持って,短期・長期の市民の利益を同時に考え,そして真に必要な施策は不退転の決意で実行せねばなりません。神戸空港は,将来の神戸にとって必要不可欠な都市装置であることは明らかでありまして,神戸空港なくして神戸の新しい未来はないと言っても過言ではありません。そのため,今必要な手続は着実に進め,早期の事業化,早期の完成が強く望まれているのであります。  そこで,神戸空港計画への取り組み状況を見ますとき,現在空港島埋立に係る環境アセスメントの手続が進められているところでありまして,予測される環境影響につきましては,評価書案の中で環境保全目標を満足するとの結果が得られております。一方,当局におかれては,これまでも諸手続を適切に処理されるとともに,計画の熟度に応じて,その時々における最新情報を明らかにしてこられたわけでありますが,ただその内容が十分に市民に理解をされ,市民の積極的な協力が得られている状況に至ってないのも,残念ながら事実ではないかと考えます。  今までも何回も述べてまいりましたが,改めて申し上げますけれども,神戸空港を建設することは,既に議会で決定をしており,運輸大臣から設置許可もいただいておるわけでありますから,今やるべきことは,いかによい空港をつくるか,どれだけ市民の理解が得られるかという視点に立って,さまざまな工夫と市民にわかりやすい広報活動に努めることであります。  新聞報道でもご存じのように,今神戸空港の是非を問う住民投票の実現を目指す運動が進められておりますけれども,神戸空港が神戸に大きなメリットをもたらし,復興に不可欠であること,そしてその必要性については議会でも十分に論議され認められていること,さらには運輸大臣から既に設置許可を得ていること等々,十分に市民に理解していただけなければ,市民の重大な判断ミスを招かないとも限りません。  繰り返しになりますけれども,今神戸空港に関してやるべきことは,いかに市民の協力を得て,よりよい空港をつくるかということでありまして,そのためには広報活動を一層充実するとともに,建設的な前向きの議論を続けていかなければなりません。そして,全国に誇れるすばらしい神戸空港を早期に実現させようではありませんか。  これ以上多くは申しませんけれども,議員各位におかれましては,神戸の将来のこと,そして神戸市民の真の幸せのことをお考えいただき,神戸空港を推進する立場に立って,請願第87号を不採択とし,請願第88号を採択されますようお願いを申し上げまして,私の討論といたします。ありがとうございました。(拍手) 41 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,30番粟原富夫君。  (30番粟原富夫君登壇)(拍手) 42 ◯30番(粟原富夫君) 私は,新社会党神戸市会議員団を代表して,請願第87号神戸空港計画に係る財政見通し・アセスメント説明会等に関する請願,並びに請願第88号神戸空港の早期着工と広報の充実を求める請願について,先ほどの委員長報告に反対し,請願第87号については採択を求め,請願第88号については不採択を求める立場で討論をいたします。  これら請願は,本年1月22日に空港島埋立に係る環境アセスメントが開始され,6月8日環境影響評価書案が提出され,既に事業者による2回の説明会が持たれ,市民に対する縦覧が行われている中で出されてきたものでございます。  そもそも神戸空港計画には,住民合意,必要性,経済性,財源調達・償還等の財政見通し,環境問題,埋立土砂源など,多くの未解決・未解明の課題が残されております。多くの市民は,埋立アセスメントの中で,これら未解明・未解決の課題が明らかにされることを期待しておりました。  しかし,委員会の中での答弁は,今回も埋立免許出願時に明らかにするとの当局の立場で,埋立土砂のうち土砂の種別とその量,そして市長意見に基づく水理模型実験による結果公表が行われたのみでございました。そして,多くの市民が最も心配している空港島へのアクセスや環境改善事業を含めた総事業費が幾らになるのか,またそのうち市民負担の見通しは,また財源調達・償還等の財政見通しは,今回もまた明らかにされませんでした。また,今回明らかにされた埋立土砂についても,その土砂源については依然としてやみの中であります。  そして,市長意見に基づいて行われた水理模型実験による大阪湾への影響調査も,その中間報告を見る限り,調査手法の説明の後,唐突に実験結果だけが記載されているという極めて不十分なもので,写真以外は何の結果データもないのでございます。今年度中にデータを記載した最終報告が出されるということで,むしろこれに対する十分な検討が必要であります。今回の水理模型実験の中間報告だけで大阪湾への影響は軽微との結論を出すことは,極めて早計であり,危険であります。  重ねて言いますが,今回の実験の最終報告の内容の十分な検討が必要でありますし,さらに京大防災研や通産省の中国工業技術研究所が前々から指摘している,空港島の存在が大阪湾奥部で潮流を停滞させ,さらに淀川から大阪湾に流れ出た水が,西に向かって逆流することもあり得るという実験結果を詳細に検討することは,神戸市民だけでなく周辺自治体,そして我々自身の子や孫に対する自治体としての責務であります。  しかるに,今回の埋立アセスメントにおいて,関係地域を中央区のみに限定したことは問題であります。そして,関係地域を中央区に限定したがゆえに,事業者による説明会も中央区で2回だけとなってしまいました。委員会審査の中で環境保全部長は,あくまで埋立事業によるものと主張し,過去の埋立事業での取り扱いを例に引き,また港湾区域の変更や飛行場設置許可手続などで既に内容が担保されているとして,関係地域を中央区にしたことは間違っていないと強弁をされました。  しかし,民生保健常任委員会では環境保全部長は,「埋立による潮流・水質の影響は,審査会で重要な議論の対象になる。」と発言されました。また,市長意見によって,水理模型による実験を京大防災研に委託せざるを得なくなったことも,このことを裏づけております。  過去のアセスメントで担保されているということでなく,恐れ・不安が残されている以上,環境局が審査の中に踏み込むのでなく,広く意見を求める側に立つべきであります。関係地域を決めたのは条例上市長であり,対象事業者も市長であるからこそ,環境アセスメントの公平性を担保することは極めて重要であります。したがって,関係地域を市域全域に広げるべきであります。  また,判断の材料となる図書は,すべて希望する市民に配付するのは当然でございます。本来神戸空港建設の関連事業も含めた総事業費は,市の総負担額,償還見通し,土砂源と単価などは,事業計画を決定する前の段階で明示すべきであります。また,市民の財政的負担,環境影響など,みずからにとって不利な情報でも十分市民に開示し,まず事業計画を進めるか否かの議論から始めるのが,透明性を要求される行政の最低の努力であります。市当局は,この計画の是非を市民が決定するための一番大事な情報を公開しておりません。しかるに,請願第88号提出者の,既に飛行場設置許可を取得したから早期着工では,市民合意なき着工となってしまいます。  また, '90年の市会の全会一致の誘致決議を市民合意に挙げ,早期着工を推進派の皆さんは主張されます。しかし, '90年当時と現段階の状況は大きく移り変わっております。あの推進決議以降に伊丹の大阪空港の存続が正式に決定をされました。このことによって,必要性に大きな疑念が生じることになりました。また,神戸空港の空域が関西国際空港の空域に重なることが明らかとなり,神戸空港の飛行コースに陸上ルートが出現し,また関空の飛行コースも淡路上空に大きくシフトすることになり,三点セットそのものが崩れるという事態となりました。このことは,安全で公害のない空港との決議の前提を大きく崩すことになりました。  そして, '95年1月17日のあの大震災です。市民からは,空港より生活再建,財政赤字の中でなぜ空港か,震災と不況の中,空港の財政見通しに不安,子や孫の代までつけを回すのではないかなど,市民負担なき空港との決議の前提も大きく今崩れようとしているのでございます。  マスコミの調査によれば,市民の7割が反対なり凍結だという状況にまでなっております。そして今,自分のことは自分たちで決めようとの,神戸空港の是非を決める住民投票条例の制定を求める直接請求運動も大きな広がりを見せ始めております。したがって,神戸空港の早期着工は行うべきでなく,今進めている手続は直ちに中止すべきであります。  そういう立場に立って,請願第87号については採択を求め,そして請願第88号については不採択を求める立場で,討論を終わりたいと思います。議員諸氏の賛同を賜りますようよろしくお願いいたしまして,討論にかえさせていただきます。(拍手) 43 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,19番恩田 怜君。  (19番恩田 怜君登壇)(拍手) 44 ◯19番(恩田 怜君) 私は,ただいま委員長から報告がございました請願第87号不採択に反対する立場から意見を述べさせていただきます。  この請願は,神戸空港計画の財政見通しそれからアセスメント説明会に関連するものでございます。  私は,3年間,空港特別委員として特別委員会に参加してきたわけでございますが,私自身がさっぱり要領を得てない次第でございます。その財政見通しは大変過大なものであると言わざるを得ないわけでございます。平成7年に年間の乗降客は 420万,この数字をもとに出されておりますこの計画は,マスコミから水増し計画であるというような指摘も受けているわけでございますが,この数字を展開いたしました計量モデルとかそういった雇用増とか,それから所得増,こういったものは非常に楽観的な過大なものでございまして,企業や商店街に過大な期待を植えつけていると言わざるを得ないわけでございます。  また,今回アセスの説明会が中央区だけに限定されたわけでございますが,特に埋立の影響として,潮流の影響というものは大阪湾全体にわたると危惧される次第でございます。今回の水理模型による実験とか,そういった報告書が詳しいものが出ておりませんし,大阪湾沿岸におきまして,この神戸空港の建設に関心を持っておられる皆さん方の疑問に到底こたえられるような代物ではないわけでございます。私どもの住んでおります垂水区や須磨区,長田区,こういったところの大阪湾を含めた漁業についても,大きな影響が懸念されるわけでございます。そういった関係者に対して,十分な説明にはなっていないと思うわけでございます。  私は,どの都市も持っていない市営空港を,神戸市がこのように市民の合意も得ずに計画を推進するというのは,大震災の折りに全国の市民の皆さんから大変なご支援を受けた,各地方自治体からも大変なご支援を受けたわけでございますが,このような中で独自の市営空港をつくるというのは,私は大変申しわけない行為だと考える次第でございます。  神戸だ,大阪だというふうに区別して考えるのは,行政マンばかりでございまして,市民や企業者は神戸に空港がないとは思ってないのでございます。その証拠には,三宮に参りますればリムジンバスが走り回っているわけでございまして,たとえ神戸に空港ができても,そのような空港までの時間が30分ほど短くなるといっても,それが空港インパクトにはなり得ないというふうに考えるわけでございます。  このような観点から,私はこの請願第87号は不採択というのに反対いたしまして,どうか議員の皆さん,このように神戸空港計画について,さらに内容を明らかにしてもらいたいということをお願いいたしまして,討論にさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) 45 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,4番高山晃一君。  (4番高山晃一君登壇)(拍手) 46 ◯4番(高山晃一君) 私は,さわやか神戸・市民の会市会議員団を代表し,請願第87号神戸空港計画に係る財政見通し・アセスメント説明会等に関する請願を不採択とすることに反対する立場から討論いたします。  私は,港島小学校での説明会に参加し,発言を求めて手を挙げていたのですが,当局が質疑時間の延長をしたものの1時間で打ち切ってしまったので,結局質問ができませんでした。きょうも質問はできませんが,質問できなかった内容に基づきながら討論にかえたいと思います。  今回の説明会では,環境影響評価書案とは別に,水理模型を使った潮流調査の資料が配付されました。この実験は,紙片の動きで一定時間,つまり25秒間の潮流の動きを観測したものです。資料に載っております写真も,25秒間シャッターを開いたままにして撮影したものです。これを実際の潮流に換算すると,約93分,約1時間半に相当します。  「神戸空港の建設が大阪湾の潮流に与える影響は,神戸空港の周辺海域に限られており,影響は軽微であると考えられます。」という結論が述べられていますが,これには約93分間においてという前提条件がついているのです。つまり神戸空港の建設が大阪湾の潮流に与える影響は,約93分間において神戸空港の周辺に限られており,影響は軽微であると考えられますということです。しかし,神戸市が配付した資料には,そういうデータまで書かれていないため論理的に飛躍してしまい,資料を見ても正確な知識が得られないわけです。  私自身が潮流実験で知りたかったことは,一定時間,つまり93分間の大阪湾の潮流の動きではなく,1日,10日,1カ月あるいは1年というような長いスパンでの大阪湾の潮流の動きでした。1年もと思われるかもしれませんけれども,例えば琵琶湖では,琵琶湖に流れ込んだ水が琵琶湖から流れ出るまでに約19年かかると言われています。閉鎖性の水域では,それぐらい水の動きがゆっくりだから,水質の悪化が問題になるんです。  毎年のことですが,先日も6月30日と7月1日にメリケン波止場から神戸大橋の東付近で赤潮が発生していました。潮の流れの弱いところでは,酸素が欠乏するためでしょう。メリケン波止場や六甲アイランド近辺の海水は,一体何時間,何日ぐらいそこにとどまっているのか,空港島ができると,とどまっている時間は長くなるのだろうか,そういったことを私は知りたいと思っていましたが,今回の調査結果ではわかりません。淀川から大阪湾に流れ込んだ汚水の動きも知りたかったですが,これも今回の調査結果ではわかりません。  また,海面近くと海中あるいは海底でも随分違うと思います。しかし,この実験からでは,海中や海底近くの潮流の動きについて何も述べることはできず,別の実験をしなければならないのです。このような段階で,影響は軽微であると結論を導かれても,はあそうですかとは言えません。  さらに,当局は,この潮流調査は中間報告で,最終報告は年内にも出るという説明をしていました。ということは,この結論は現時点までの実験で導かれたにすぎず,最終報告では違う結論が出るかもしれないということになります。せめて最終報告が出てから説明会を開くのが最低のルールではないでしょうか。潮流調査は中間報告の段階で公表しておきながら,それではなぜ関連事業を含めた総事業費,市負担額の見込み,財源調達・償還等の財政見通しや埋立用材の調達方法については,中間報告,つまり現時点での報告ができないのでしょうか。埋立免許申請の段階で明らかにするという回答のみですが,これもおかしな話で,明らかな矛盾です。このあたりの当局の態度は,自分たちの都合のいいようにルールを好き勝手に決めており,まるでどこかの国の官僚を見ているようで,残念に思います。  このように,私1人でさえ,潮流調査に関してのみでもこれだけの疑問があり,矛盾を感じるわけです。6月21日の港島での説明会では,まだまだたくさんの手が挙がっていました。この請願では,中央区に限定せず,全市で説明会の開催などを求めておりますが,その必要性を強く感じます。  私は,空港の問題に関して,賛成・反対それぞれの立場の人がそれぞれの主張をすることに対して,異論はありません。しかしながら,質問に真正面から答えないとか,判断のもとになる資料・情報を明かさないのに,繰り返し偏った考え方ばかり広報するとか,今回の潮流調査のように明らかな論理的な矛盾をはらんだまま手続を進めてしまうというような当局の姿勢に対して,果たして市民やそして神戸市を取り巻く地域社会が,神戸というまちにどんなイメージを抱くのか,どんな評価をするのかということが気になります。  最近では,神戸市民だけでなく,日本全国どこの方とお会いしても,神戸空港のことをよく知っている方がふえています。神戸はどうなっているのと質問されるのは,私だけではないと思います。どこに行っても,このことが1度は話題になり,神戸はだめですね,まるで村社会そのものというようなところで,大体この話が終わります。  このように,神戸を取り巻く人々の気持ちが,神戸経済や観光にも影響しているのではないでしょうか。神戸市の強引な姿勢は,大人社会を見つめている子供たちの成長にも影響しているのかもしれません。  以上,この請願を採択することを主張し,討論を終わります。(拍手) 47 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で討論は終わりました。  これより順次お諮りいたします。 48 ◯議長(長谷川忠義君) まず,請願第87号を起立により採決いたします。  本件を採択することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 49 ◯議長(長谷川忠義君) 起立少数であります。  よって,請願第87号は不採択と決定いたしました。 50 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,請願第88号を起立により採決いたします。  本件を委員長の報告どおり採択することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 51 ◯議長(長谷川忠義君) 起立多数であります。  よって,請願第88号は採択することに決定いたしました。 52 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第25 議員提出第54号議案より日程第27 議員提出第56号議案に至る3件,一括議題に供します。 53 ◯議長(長谷川忠義君) 本件は,次に申し上げます趣旨の意見書を提出しようとするものであります。  まず,議員提出第54号議案は,憲法で保障されている表現の自由等とのかかわりについて十分論議の上,未来の社会人として青少年を健全に育成していく必要性をうたい,国・都道府県・市町村が,それぞれ講ずるべき施策の推進を担保し得るような「青少年の健全育成のための法律」の制定に取り組むよう,政府に要望するものであります。
     また,議員提出第55号議案は,義務教育費国庫負担制度の見直しが検討されているため,制度の堅持等を政府に要望するものであり,  議員提出第56号議案は,特定疾患医療費公費負担制度の見直しに伴い,小児慢性特定疾患治療研究事業に対する公費負担制度の維持及び同制度の充実を政府に要望するものであります。 54 ◯議長(長谷川忠義君) 本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,原案のとおり決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 55 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  よって,本件は,いずれも原案のとおり可決されました。 56 ◯議長(長谷川忠義君) この際お諮りいたします。  ただいま可決されました議員提出第54号議案より議員提出第56号議案に至る3議案に関する取り扱いは,議長にご一任いただきたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 57 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 58 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第28 号外神戸市監査委員選任の件を議題に供します。  この際申し上げます。  本件については,地方自治法第 117条の規定により,該当の方は除斥されることになっておりますので,ご退席願います。  (該当議員退場) 59 ◯議長(長谷川忠義君) 当局の説明を求めます。  笹山市長。 60 ◯市長(笹山幸俊君) ただいまご上程になりました号外議案神戸市監査委員選任の件についてご説明を申し上げます。  市会議員のうちから選任された監査委員前島浩一氏及び梶谷忠修氏がこのたび辞任されましたので,その後任として大西きよじ氏及び植中 進氏を選任いたしたいと存じます。  両氏は,その人物・経歴・手腕等から見まして,監査委員として適任と認められますので,地方自治法第 196条第1項の規定に基づき,その選任について議会の同意を求める次第であります。  よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 61 ◯議長(長谷川忠義君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,同意することに決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 62 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  よって,本件は同意することに決定いたしました。  (該当議員入場) 63 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第29 号外神戸市固定資産評価員選任の件を議題に供します。 64 ◯議長(長谷川忠義君) 当局の説明を求めます。  笹山市長。 65 ◯市長(笹山幸俊君) ただいまご上程になりました号外議案神戸市固定資産評価員選任の件についてご説明申し上げます。  このたび固定資産評価員杉田文夫君が辞任をいたしましたので,その後任として理財局主税部長宮本 治君を選任し,兼職といたしたいと存じます。  同君は,その人物・経歴・手腕等から見まして,固定資産評価員として適任と認められますので,地方税法第 404条第2項の規定に基づき,その選任について議会の同意を求める次第でございます。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 66 ◯議長(長谷川忠義君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,同意することに決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 67 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  よって,本件は同意することに決定いたしました。 68 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第30 諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件を議題に供します。 69 ◯議長(長谷川忠義君) 当局の説明を求めます。  細目総務局長。 70 ◯総務局長(細目正璋君) ただいまご上程になりました諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件についてご説明申し上げます。  本件は,本市における人権擁護委員のうち任期満了となる委員等の後任候補者を法務大臣に対し推薦しようとするものであります。  ここに上げました候補者は,その人物,経歴等から見まして,いずれも人権擁護委員として適任であると考えますので,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,議会のご意見をお伺いするものであります。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 71 ◯議長(長谷川忠義君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,支障なしと答申することに決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 72 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  よって,本件は支障なしと答申することに決定いたしました。 73 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第31 常任委員会委員及び同委員長選任の件を議題に供します。 74 ◯議長(長谷川忠義君) まず,常任委員会委員を委員会条例第6条第1項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。  委員の氏名は事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  総務財政委員会委員     崎 元 祐 治 君     上 脇 義 生 君     大 野   一 君     藤 原 武 光 君     段 野 太 一 君     吉 田 謙 治 君     福 浪 睦 夫 君     横 山 道 弘 君     原   和 美 君     西 下   勝 君     村 岡   功 君     浜 本 律 子 君  以上12名。  ──────────────────  文教経済委員会委員     浦 上 忠 文 君     高 山 晃 一 君     橋 本 秀 一 君     布 施 典 子 君     吉 田 基 毅 君     浜 崎 為 司 君     谷 本 徳太郎 君     安 井 俊 彦 君     大 西 きよじ 君     藤 本 浩 史 君     寺 坂 光 夫 君     森 原 健 一 君  以上12名。  ──────────────────  民生保健委員会委員     大 澤 和 士 君     松 本 周 二 君     加 納 花 枝 君     本 岡 節 子 君     小 山 乃里子 君     岡 島 亮 介 君     田 路 裕 規 君     亀 井 洋 示 君     佐 藤 清 次 君     竹 田   達 君     北 山 順 一 君     田 中 健 造 君  以上12名。
     ──────────────────  都市建設委員会委員     白 井 洋 二 君     森 脇 英 雄 君     佐 藤 けん一郎君     三 好 道 夫 君     池 田 林太郎 君     佐 伯 育 三 君     梶 谷 忠 修 君     井 川 弘 光 君     田 島 俊 三 君     中 村 治 助 君     藤 森 万 也 君     吉 本 泰 男 君  以上12名。  ──────────────────  港湾交通委員会委員     梅 田 幸 広 君     米 田 和 哲 君     恩 田   怜 君     平 野 章 三 君     安 達 和 彦 君     片 岡 雄 作 君     植 中   進 君     前 島 浩 一 君     井 上   力 君     武 貞 健 治 君     荻 阪 伸 秀 君     堀之内 照 子 君  以上12名。  ──────────────────  住宅水道委員会委員     芦 田 賀津美 君     守 屋 隆 司 君     土 居 吉 文 君     粟 原 富 夫 君     津 田   勲 君     野 尻 範 明 君     平 野 昌 司 君     南 原 富 広 君     長谷川 忠 義 君     小 田 伍 郎 君     吉 田 多喜男 君  以上11名。  ────────────────── 75 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で常任委員会委員の指名は終わりました。  常任委員会の委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 76 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 77 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,各常任委員長を委員会条例第7条第2項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。  総務財政委員会委員長に   35番  吉 田 謙 治 君  文教経済委員会委員長に   48番  安 井 俊 彦 君  民生保健委員会委員長に   61番  竹 田   達 君  都市建設委員会委員長に   27番  三 好 道 夫 君  港湾交通委員会委員長に   22番  平 野 章 三 君  住宅水道委員会委員長に   33番  津 田   勲 君 を,それぞれご指名申し上げます。ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 78 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 79 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第32 市会運営委員会委員及び同委員長選任の件を議題に供します。 80 ◯議長(長谷川忠義君) まず,市会運営委員会委員を委員会条例第6条第1項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。  委員の氏名は事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  市会運営委員会委員     米 田 和 哲 君     田 路 裕 規 君     藤 原 武 光 君     亀 井 洋 示 君     吉 田 謙 治 君     片 岡 雄 作 君     浜 崎 為 司 君     福 浪 睦 夫 君     谷 本 徳太郎 君     西 下   勝 君     寺 坂 光 夫 君     荻 阪 伸 秀 君  以上12名。  ────────────────── 81 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で市会運営委員会委員の指名は終わりました。  市会運営委員会委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 82 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 83 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,同委員長を委員会条例第7条第2項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。  市会運営委員会委員長に   68番  荻 阪 伸 秀 君 をご指名申し上げます。ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 84 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 85 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第33 阪神水道企業団議会議員選挙の件を議題に供します。
    86 ◯議長(長谷川忠義君) この際お諮りいたします。  本件選挙の方法は,投票の煩を省き,議長より指名いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 87 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,これより阪神水道企業団議会議員をご指名申し上げます。  議員の氏名は,事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  阪神水道企業団議会議員     土 居 吉 文 君     森 脇 英 雄 君     平 野 章 三 君     藤 原 武 光 君     粟 原 富 夫 君     津 田   勲 君     片 岡 雄 作 君     前 島 浩 一 君     佐 藤 清 次 君     藤 本 浩 史 君     寺 坂 光 夫 君     荻 阪 伸 秀 君  以上12名。  ────────────────── 88 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で指名は終わりました。  阪神水道企業団議会議員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 89 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 90 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,日程第34 「外郭団体に関する特別委員会の報告について」より,日程第36 「空港等に関する特別委員会の報告について」に至る3件,一括議題に供します。 91 ◯議長(長谷川忠義君) 本件は,外郭団体に関する特別委員会,大都市税財政制度確立委員会及び空港等に関する特別委員会における過去1年間の活動経過について,それぞれ報告を求めるものであります。  これより順次報告を求めます。  まず,外郭団体に関する特別委員会委員長吉田謙治君。  (35番吉田謙治君登壇) 92 ◯35番(吉田謙治君) 外郭団体に関する特別委員会の活動状況について,ご報告を申し上げます。  本委員会は,昨年7月に委員の改選を行ってから今日まで,地方自治法第 221条第3項に規定する市の出資団体のうち,特に公益性の強い32の外郭団体を審査対象とし,それぞれの事業についてその運営の実態を把握するとともに,事業効果の調査を行ってまいりました。  以下,委員会活動の概要についてご報告を申し上げます。  委員会は,審査に先立ち,委員会の運営方法について協議し,審査に当たっては,各団体を担当する局部長及び市出向幹部職員の出席を求め,団体の概要,予算・決算などについて説明を聴取し,質疑を行うとともに,さらに必要に応じて実地視察を行うことなどを決定いたしました。  この運営方法に基づき,7月から対象の32団体について順次審査を行うとともに,事業の進捗状況等を調査するため実地視察を行ったのであります。  また,本年4月には他都市の外郭団体の状況を把握するため,福岡市,北九州市及び別府市をそれぞれ訪問し,福岡総合展示場,サン・ピア博多,北九州市住宅供給公社,九州ヒューマンメディア創造センター,別府コンベンションビューローについて調査を行うなど,精力的に活動してまいったのであります。  委員会といたしましては,審査対象団体が真に市民福祉の向上に寄与しているか,適切な組織・体制のもとに効率的な運営がなされているかなどの視点から細部にわたり審査するとともに,復旧・復興に対する取り組みなどについて質疑を行ったのであります。  それでは,委員会の審査過程における主な質疑についてご報告申し上げます。  まず,神戸市住宅供給公社の審査において,「特定優良賃貸住宅は,応募倍率が1倍を下回っている住宅もあり,事業収支は赤字になっている。今後の事業の展開をどのように考えているのか。」との質疑があり,  当局からは,「民間賃貸住宅における家賃水準の低迷や,賃貸住宅層が分譲住宅に流れる傾向もあって,場所によっては空き家が出ている。また,入居者募集事務や管理開始に伴う関係者との調整に人手を取られたため,事業収支が赤字となっている。しかし,特定優良賃貸住宅制度は,家賃の一部補助があり,中長期的には優良な住宅ストックをふやすことにつながるので,民間事業者を活用して入居促進を図るとともに,管理受託型も選択していくなど,工夫を重ねながら慎重に推進していきたいと考えている。また,国に対しては入居者負担額の上昇率の見直しなどを要望しているところである。」との答弁がなされたのであります。  なお,本年4月には,国において特定優良賃貸住宅制度の改正が行われ,入居所得基準の緩和,入居者負担額の基準となる収入区分の細分化,及び負担額の上昇率引き下げが実現したところであります。  次に,神戸国際観光協会の審査において,「修学旅行の誘致に関連して行っている修学旅行実態調査の結果はどうか。また,その結果を踏まえてどのように誘致を進めるのか。」との質疑があり,  当局からは,「宿泊生徒数は,平成元年から6年まではおおむね5万人前後で推移していたのに対して,震災直後の7年は約 9,000人にまで落ち込んだが,8年は2万 4,199人と震災前の約半分に戻っている。今後の修学旅行の誘致に向けて,当協会が中心となっている修学旅行誘致促進協議会と教育委員会の連携を図りつつ,文部省の協力も得て,避難所となった学校の校長による講演や,被災地の学校訪問による学校間交流など,修学旅行生向けの震災学習に取り組んでいる。8年度には50校 5,600人の実績があったが,9年度は4月から7月で74校 7,500人,8月以降についても56校 8,000人の申し込みがあり,約3倍になる見込みである。今後も震災学習に,より積極的に取り組み,修学旅行の誘致に努めたい。」との答弁がなされたのであります。  次に,神戸市海浜管理協会の審査において,「神戸市緑農開発公社との統合の目的は何か。」との質疑があり,  当局からは,「当協会と緑農開発公社は,ともに第1次産業にかかわる団体であり,農漁業にかかわる施策の総合的・効率的な実施や,観光レクリエーション施設の一体的管理運営が可能になることから,大変意義があると考えている。また,土木技術者のいない当協会が緑農開発公社の土木技術者を活用できるようになり,マリンピア神戸の駐車場などを整備する上でメリットになると思っている。今回の統合によって,双方の職員が相互のノウハウを活用し,相乗効果によって一層市民に喜んでもらえるようにしていきたい。」との答弁がなされたのであります。  次に,神戸港埠頭公社の審査において,「明石海峡大橋の開通に伴い本州・四国間のフェリーの減便や廃止の可能性が取りざたされているが,公社のフェリー埠頭を利用している3社の状況はどうか。」との質疑があり,  当局からは,「現在のところ,ダイヤモンドフェリーと阪九フェリーについては減便や廃止の話は出ていない。しかし,ダイヤモンドフェリーと四国開発フェリーは,四国への航路を主にしていること,明石海峡大橋の通行料金が当初の予想より安く設定されていること,またフェリーの輸送実績が震災前の約8割にとどまっていることから,将来の見通しは非常に厳しいと考えている。今後,船会社と協力して神戸港のPRに努め,利用の促進を図っていきたい。」との答弁がなされたのであります。  以上のほか,知的障害者の就労推進,西神戸医療センターの外来患者増対策,シルバー人材センター登録会員の就業率向上,中高年齢者就業開発事業の展開,中央体育館駐車場の料金改定,須磨区の連続児童殺傷事件とニュータウンのまちづくりのあり方,各団体における赤字事業の収支改善見通し,神戸国際協力センターと神戸国際交流協会国際部の統合の進捗状況,明石海峡大橋開通と舞子タワーのあり方,まやロープウェーの再開の見通し,仮設賃貸工場の使用期限等々について,それぞれの団体などに対し熱心な質疑がなされたのであります。  その結果,各団体とも,それぞれの特性を生かし,設立趣旨に沿って事業運営が適切に行われており,かつ出資目的に沿った事業効果を上げていることが認められた次第であります。  以上,委員会審査の経過を申し上げましたが,この際当局に対し各団体に共通する事項について要望を申し上げます。  まず,市民の復興ニーズに即応した,神戸の復興へのより一層の取り組みについてであります。  一日も早い市民の暮らしの復興を実現することは市政の最重要課題であります。各団体においては,細分化,個別化した市民の復興ニーズの把握に努めるとともに,住宅,福祉など市民生活のさまざまな分野について,これまで蓄積してきた独自のノウハウを最大限に活用し,より一層神戸の本格復興に資する運営に努められたいのであります。  次に,外郭団体の効率的運営についてであります。  現下の厳しい経済情勢の中で,今世紀中に神戸の復興をなし遂げるためには,復興余力の捻出がぜひとも必要であります。神戸市行財政改善緊急3カ年計画の完全達成に向けて,引き続き外郭団体の統廃合などに努めるとともに,計画対象外の団体についても,市民サービスの確保に留意しつつ,さらに経営改善や類似団体・類似業務の見直しなどを進め,よりスリムで,より効率的な運営を行うよう努められたいのであります。  さらに,各団体個々の問題などについては,委員会の審査過程において,各委員から述べられた意見・要望なども十分尊重され,今後の事業運営に当たられますよう,あわせて申し上げておきます。  以上,委員会の活動状況並びに要望事項についてご報告申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。(拍手) 93 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,大都市税財政制度確立委員会委員長大野 一君。  (23番大野 一君登壇) 94 ◯23番(大野 一君) 大都市税財政制度確立委員会の活動状況について,ご報告申し上げます。  本委員会は,昨年7月に委員の改選を行って以来,大都市税財政の拡充に向けた要望活動の経過と今後の方針等について,当局に報告を求めるなど,委員会審査を重ねるとともに,地方財政制度のあらましについての勉強会や地方分権の検討状況について理解を深めることを目的に研修会を開催し,さらに他の指定都市の実情等について調査を実施いたしました。  そして,その上で地方財政の確立,特に大都市財政の実態に即応する財源の拡充を図るため,指定都市の議会の関係委員会と連携して,政府並びに国会に対し,強力に要望活動を展開しました。  それでは初めに,大都市に共通する税財政の現状について申し上げます。  大都市は,経済活動をはじめ各分野において主要な地位を占め,我が国の発展に重要な役割を担っておりますが,とりわけ近年は圏域の中枢都市として,広域的な行政課題への対応が求められる一方,都市間外交など国際交流面での役割も担っており,今後ますますその機能を強化していくことが期待されています。  一方,大都市は人口や産業の集積度に比較して,道路や住宅,交通など社会資本の整備はまだまだ不十分であるとともに,都市化の進展に起因する特有の行政課題を数多く抱えており,今後これらに適切に対応し,良好な都市環境を備えた活力あるまちを築いていくため,大都市特有の財政需要は増加の一途をたどっております。  しかしながら,現在の地方税財政制度のもとでは,これに見合う都市的税源は極めて乏しく,加えて高齢化やインナーシティの空洞化の進展などにより,市税等の自主財源の伸びも鈍いのが現状であり,一方歳出面では,都市施設の整備に伴う管理運営費や公債費,公営企業に対する繰出金など義務的経費が増加しており,大都市財政を取り巻く環境は厳しさを増してきております。  このため,指定都市各市では,税源の涵養や行財政改善に鋭意取り組んでおりますが,根本的な解決には,大都市特有の財政需要に見合うよう,自主財源の拡充強化を図ることがぜひとも必要であり,地方分権の具体化が進む中で,このことはより重要かつタイムリーな課題となってきているのです。  それでは,このような現状を踏まえ,本委員会が行った要望の概要と活動の結果,国においてとられた措置の概要について申し上げます。  まず,税制の改正についてであります。  国・地方間の税財源配分については,地方交付税,地方譲与税,国庫支出金等,国から地方へ配分されるものの比重が大きく,租税の徴収ベースと国民へのサービス還元となる最終支出ベースで逆転現象が発生している実態,また指定都市は税収の伸びが相対的に低いという現状,さらに地方分権の推進には,権限の移譲に見合った財源の移譲が不可欠であること等を重視し,税源配分の是正並びに地方税源,とりわけ都市税源の充実強化を要望してまいりました。  具体的には,法人所得課税の市町村への配分拡充をはじめとする所得課税の充実,相当期間にわたり据え置かれている定額課税の適切な見直し,租税特別措置等の整理合理化,市町村道路目的財源の拡充,さらに大都市の事務配分の特例に見合った税制上の特例措置等を要望項目として掲げ,その実現を求めてまいりました。  この結果,地方分権の推進に伴う課税自主権の拡大を図る目的で,個人市民税の均等割及び所得割の制限税率の撤廃等の措置が講じられるとともに,平成10年に期限が到来する自動車関係諸税の暫定税率の適用期限が延長され,市町村道路目的財源が確保されたほか,租税特別措置等の整理合理化の一環として,電気事業者,鉄道事業者等が変送電施設の用に供する償却資産に係るものなどを対象に,固定資産税等における非課税措置や課税標準の特例措置が一部見直されることとなりました。  次に,国庫補助負担金制度の改正についてであります。  国庫補助負担金については,地方行政の自主的な運営の確保などの観点から,国及び地方公共団体の役割分担の見直しに応じて真に必要なものに限定するなど,積極的に整理合理化を図るとともに,既に地方の事務として同化・定着しているもの等については地方へ移譲し,これに伴う所要財源については確実に地方税により措置することを,また単に地方に財政負担を転嫁するような措置は行わないことを強く求めてまいりました。  さらに,補助対象範囲,補助基準を実態に即して適正化し,超過負担の完全解消を図るとともに,交付申請のための事務手続等の簡略化や地域の実情に合わせた補助条件等の弾力的運用,補助対象資産の他の用途への活用について,要望してまいりました。  この結果,地方財政措置として,前年度比 2.3%増の17兆 5,189億円の地方交付税の総額確保が図られるとともに,個人住民税特別減税に対応して減税補てん債 6,240億円の発行が,また地方財源不足等への措置として臨時公共事業債等2兆 4,500億円の発行が,それぞれ認められたのであります。  以上のように,委員各位の熱心な要望活動の結果,国の財政状況が厳しい中で一定の成果が得られたのでありますが,残念ながら抜本的な改善にはまだまだ不十分であると言わざるを得ません。  折しも本年5月29日,地方分権推進計画が閣議決定され,今後政府が地方分権を進めるに当たっての道筋が示されましたが,国と地方の財政関係については,地方公共団体の自主性・自立性を高める見地から,事務の実施主体が費用を負担するという原則を踏まえつつ,国庫補助負担金の整理合理化,存続する国庫補助負担金の運用・関与の改革,地方税・地方交付税等の地方一般財源の充実確保の3点を基本的な方向として見直すこととされております。  地方税の充実確保について,これを原則として掲げながらも,国と地方の税源配分のあり方を検討した上での中長期的課題とされていることなど,大いに不満の残る部分もありますが,指定都市が長年にわたり要望してきたものが相当反映されていることから,この計画には相応の評価ができると考えております。  しかしながら,財政構造改革期間中という厳しい状況の中で,この計画がどの程度実行に移されるのか,また権限の移譲が地方への財政負担の転嫁につながらないか懸念されるところであり,地方分権推進法が5年間の時限立法であることを考え合わせると,今後1~2年を正念場と位置づけ,この計画に即して国が必要な措置を確実に講じるよう,より一層強力に働きかけていく必要があります。  次に,本市財政の現状と今後の対応について言及しておきたいと存じます。  未曾有の大震災から3年半近くが経過いたしましたが,この間全力を挙げて復旧に取り組み,さらに復興に向けた各事業を鋭意推進した結果,まちの機能や産業基盤はほぼ回復し,これに伴い市民生活も落ち着きを取り戻してまいりました。  しかしながら,復旧には国の特別財政援助がなされたとはいえ,震災は本市の財政に大きなダメージを与え,一般会計における今後10年間の財源不足累計額は,行財政改善の推進などにより相当好転したものの,なお 4,000億円を上回ると試算されております。  しかも,平成11年度以降,震災関連の公債の元金償還が本格化するとともに,景気低迷の影響もあって市内産業の復興状況は震災前の8割程度で頭打ちとなっている一方,成長産業の集積等による本市産業構造の高度化には,なお時間を要すると予想されるところから,今後の市税収入の確保も不透明であります。  そして,その一方で個別化・細分化している被災市民の課題に,緊急かつきめ細かに対応し,早期に復興のめどをつけていくことが強く求められているのです。  こうした厳しい状況から,要望活動に際しては,指定都市共通の要望事項とは別に,神戸市独自の重点要望項目として,被災者の生活再建支援対策はもとより,住宅・保健・福祉・雇用など市民の生活環境の回復を図る事業に対する特段の支援,さらに神戸起業ゾーン整備構想やスーパーコンベンション構想の推進など,産業復興の核となる事業の実施等を強く求めてまいりました。これらにつきましては,国の9年度補正予算措置等で,一定の成果が得られたところでありますが,今後も一日も早い復興に向けて,より一層の努力が求められているのです。  神戸が真に震災の被害から立ち直り,世界に開かれたアーバンリゾート都市として再生するには,むしろこれからが勝負どころとも言えるのであります。  したがいまして,行財政改善の一層の推進により復興余力の捻出に努める一方,地方分権の推進状況を視野に入れながら,国・地方を通じる税財政制度全般にわたる抜本的な是正など,大都市の実態に即応した税財政制度の確立に向けて,今後さらに強力に,かつ粘り強く国に働きかけていくことが求められていると考える次第であります。  最後になりましたが,県費補助等の要望活動に関し,一言申し上げます。  本委員会は,他の指定都市において県費補助等を獲得するための要望活動をどのように実施しているのか,その実情を調査いたしました。その結果,多数の委員から,本市の要望活動の活性化について,各会派ごとの取り組みも含めて,必要な調整も行いながら議会全体で検討すべきとの意見が表明されておりましたことを,この際あわせてご報告いたしておきます。  以上,本委員会の活動の概要をご報告申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。(拍手) 95 ◯議長(長谷川忠義君) 次に,空港等に関する特別委員会委員長藤本浩史君。  (58番藤本浩史君登壇) 96 ◯58番(藤本浩史君) 空港等に関する特別委員会の活動状況について,ご報告申し上げます。  最初に,神戸空港に関する活動についてであります。  本委員会は,当局からの現況報告等により,神戸空港に係る当局の諸手続への取り組み状況を的確に把握するとともに,他都市の空港を実地に視察し,その運用状況や諸課題等について調査を行ってまいりました。  あわせて,神戸空港の早期着工を求める請願や,神戸空港計画に係るスケジュール・財政見通しの明示などを求める請願の審査も行い,改めて当局からその内容を聴取するとともに,議会としての意思を明らかにしてまいりました。  特にこの1年は,復興の正念場として,被災市民の一日も早い生活再建を目指して,短期・中期の復興事業が積極的に推進される中にあって,来る21世紀を見据えた神戸のまちづくりに不可欠な,長期的復興事業としての神戸空港の着工に向けて,諸手続が着実に進められてまいったのであります。
     ご承知のとおり神戸空港については,平成7年度の国家予算において初めて着工準備調査費が認められて以来,当局において必要な調査と環境アセスメントなどの諸手続が進められた結果,昨年2月には運輸大臣から飛行場設置許可が出され,第三種空港として政令指定されたのであります。  一方,神戸空港計画に伴う神戸港の港湾計画の一部変更,及び港湾区域の変更の各手続きについても,港湾審議会などの議を経て昨年8月までに完了するとともに,本年1月には空港島の埋め立てに係る環境アセスメントに着手され,現在「埋立が環境に及ぼす影響については,環境保全目標を満足する。」との環境影響評価書案が縦覧されているところであります。  神戸空港に対する議会の取り組みは,一部に反対意見はあるものの,大勢としては,公害のない,安全で利便性の高い都心型空港として,その実現に全力を注いできたものであり,たゆまぬ努力の結果,神戸空港着工に向けてさらに一歩前進したものであります。  このような状況のもと,当局におかれては,引き続き市民の暮らしの復興に格段の努力を払うのはもちろんのこと,あわせて空港計画推進のための諸手続を着実に進め,早期の現地着工と平成17年の開港目標の達成に向けて努力するとともに,市民及び周辺市町に対しては,なお一層の理解が得られるよう,広報活動等にも積極的に取り組まれたいのであります。  また,議会といたしましても,公害のない安全な空港を目指すという姿勢を堅持し,市民1人1人がその必要性を十分に理解し,自分たちの空港として親しみの持てる空港をつくるという理念のもとに,さらなる努力を続けていくことが重要であると考えますので,議員各位のご理解とご協力を強くお願い申し上げる次第であります。  次に,明石海峡大橋に関する活動についてご報告申し上げます。  委員会は,当局からの報告並びに実地視察により,明石海峡大橋及び関連道路の進捗状況などの把握に努めてまいりました。  ご承知のとおり明石海峡大橋は,着工以来12年の歳月を経てようやく本年4月5日に開通し,神戸淡路鳴門自動車道が完成いたしましたが,これに合わせて湾岸線7期,西神自動車道,永井谷以東の神戸西バイパスも同時に供用されたところであります。  また,通行料金についても,市民の声を反映し,事業者において,利用者の利便と経済情勢等に配慮され,当初5年間は割安な暫定料金が設定されることとなったのであります。  一方,舞子駅周辺を中心に,関連事業として進められてきた舞子駅高広線の拡幅や国道2号の交差点改良,舞子駅駅前広場の整備などについても順次工事が完了し,供用が開始されております。  以上のように,長年の市民の夢であった明石海峡大橋が,これまで互いに協力して進めてきた事業者,地元関係住民,議会という三者の緊密な連携と不断の努力によって,現実のものとなったわけでありますが,開通後の交通量も順調に推移しており,その波及効果には大きな期待を寄せるものであります。  委員会としては,神戸都市圏の大動脈とも言えるこれら明石海峡大橋及び関連道路が,今後の神戸の復興にとって大変重要な役割を担うものと認識しており,その成果を十分に上げられるよう,引き続き残された事業の進捗状況を見守ってまいりたいと考えております。  したがって,当局におかれましては,今後永井谷以西の神戸西バイパスの整備や,名谷ロードパーク事業としての垂水健康公園の全面供用,舞子駅前地区市街地再開発車業など,残る事業に精力的に取り組まれるとともに,事業実施に当たっては,引き続き地元関係者に対してきめ細かな対応をされ,一連の事業が円滑に進捗し,所期の効果が得られますよう一層努力されることをこの際強く要望いたしておきます。  以上,神戸空港及び明石海峡大橋に関する活動状況についてご報告を申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。ありがとうございました。(拍手) 97 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で報告は終わりました。  次に,日程第37 外郭団体に関する特別委員会委員選任の件より日程第39 空港等に関する特別委員会委員選任の件に至る3件,一括議題に供します。 98 ◯議長(長谷川忠義君) 本件は,外郭団体に関する特別委員会,大都市税財政制度確立委員会及び空港等に関する特別委員会の委員全員から辞任願いが提出され,議長において許可いたしましたので,その後任委員を選任しようとするものであります。  委員は,委員会条例第6条第1項の規定に基づき,議長より指名いたします。  委員の氏名は事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  外郭団体に関する特別委員会委員     浦 上 忠 文 君     守 屋 隆 司 君     崎 元 祐 治 君     加 納 花 枝 君     上 脇 義 生 君     布 施 典 子 君     大 野   一 君     亀 井 洋 示 君     段 野 太 一 君     片 岡 雄 作 君     福 浪 睦 夫 君     前 島 浩 一 君     安 井 俊 彦 君     北 山 順 一 君     小 田 伍 郎 君  以上15名。  ──────────────────  大都市税財政制度確立委員会委員     芦 田 賀津美 君     梅 田 幸 広 君     白 井 洋 二 君     橋 本 秀 一 君     本 岡 節 子 君     米 田 和 哲 君     小 山 乃里子 君     佐 藤けん一郎 君     田 路 裕 規 君     浜 崎 為 司 君     原   和 美 君     田 島 俊 三 君     中 村 治 助 君     藤 本 浩 史 君     吉 田 多喜男 君  以上15名。  ──────────────────  空港等に関する特別委員会委員     大 澤 和 士 君     恩 田   怜 君     岡 島 亮 介 君     安 達 和 彦 君     藤 原 武 光 君     粟 原 富 夫 君     佐 伯 育 三 君     平 野 昌 司 君     谷 本 徳太郎 君     横 山 道 弘 君     南 原 富 広 君     大 西 きよじ 君     竹 田   達 君     田 中 健 造 君     森 原 健 一 君  以上15名。  ────────────────── 99 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で委員の指名は終わりました。  外郭団体に関する特別委員会の委員,大都市税財政制度確立委員会の委員及び空港等に関する特別委員会の委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 100 ◯議長(長谷川忠義君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 101 ◯議長(長谷川忠義君) 以上で本定例市会に提案されました案件は,全部終了いたしました。  この際,市長のごあいさつがございます。笹山市長。  (市長笹山幸俊君登壇) 102 ◯市長(笹山幸俊君) 閉会に当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。  去る6月23日の本会議及び本日の会議のご決定で新しく就任をされました正副議長をはじめ各役員の方々に対し,心からお喜びを申し上げます。  また,退任されました正副議長をはじめ各役員の方々には,この1年間,神戸の復興と市政の発展のためご尽力を賜り,そのご苦労に対して厚くお礼を申し上げます。  本定例市会では,補正予算案,諸議案のほか,数件の報告をご提案申し上げましたが,議員各位におかれましては終始熱心にご審議を賜り,ただいま原案のとおり決定いただきました。  本会議で,また委員会審議の過程におきまして賜りました皆さん方の貴重なご意見を十分尊重いたしまして,今後の市政運営に反映をさせてまいりたいと存じます。  現在,一日も早い被災市民の生活再建と神戸経済の早期復興などに向けて全力を挙げて取り組んでおるところでございますが,今後とも皆さん方のより一層のご支援・ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。  最後になりましたが,議員各位の一層のご健勝をお祈り申し上げ,簡単でございますが,閉会のごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手) 103 ◯議長(長谷川忠義君) 市長のごあいさつは終わりました。  これをもって平成10年第2回定例市会を閉会いたします。   (午後3時55分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...