神戸市議会 1997-07-03
開催日:1997-07-03 平成9年第2回定例市会(第3日) 本文
36
◯理財局長(
杉田文夫君) ただいまご上程になりました第59
号議案垂水駅西地区再
開発ビル(
ウエステ垂水)
建設工事請負契約締結の件について,ご説明申し上げます。
本件は,
先ほど撤回のご承認を賜りました第56
号議案の請負人である
共同企業体の構成員のうち,
公正取引委員会より
排除勧告を受けた業者を除く,佐藤・大
日本特定建設工事共同企業体と同工事を,
請負金額43億 500万円で契約しようとするものであります。
何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
37
◯議長(
荻阪伸秀君) 当局の説明は終わりました。
本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,原案のとおり決しまして,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
38
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,第59
号議案は,原案のとおり可決いたしました。
39
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第22 「請願の審査結果について」を議題に供します。
40
◯議長(
荻阪伸秀君) これより
委員会審査の経過並びに結果について,
関係委員長の報告を求めます。
総務財政委員会委員長福浪睦夫君。
(39番
福浪睦夫君登壇)
41 ◯39番(
福浪睦夫君) ただいま議題となりました請願のうち,本
委員会所管分の請願第77号及び請願第79号,以上2件について,一括してご報告申し上げます。
まず,請願第77号は,遺伝子組みかえ食品に対する国民の不安にこたえるため,表示の義務づけを要請する意見書を関係機関に提出することを求める趣旨であります。
次に,請願第79号は,民営化されると著しいサービスの低下等が懸念されることなどから,郵政3事業について,現行経営形態の堅持を要請する意見書を関係機関に提出することを求める趣旨であります。
委員会は審査の結果,これら2件の請願は,いずれも採択すべきものと決定いたしました。
以上,報告を終わります。
42
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,
民生保健委員会委員長西下 勝君。
(52番西下 勝君登壇)
43 ◯52番(西下 勝君) ただいま議題となっております請願のうち,本
委員会所管分の請願第73号について,ご報告申し上げます。
請願第73号は,健康保険法等の改正案による患者負担の引き上げは,県民の健康・生命に重大な影響を及ぼすと考えられるため,市会において,改正案に反対し,その撤回を要請する意見書を提出するよう求める趣旨であります。
本
委員会は審査の結果,今後の
医療保険制度の抜本的改革においては,
医療機関,製薬業界の負担のあり方も議論する必要があるものの,当面の
医療保険財政の危機を回避するためには,被保険者の応分の負担はやむを得ないと考えられること,また既に国会において健康保険法等の改正案が成立していることなどの理由から,本請願を不採択とすべきものと決定いたしました。
以上,報告を終わります。
44
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,空港等に関する特別
委員会委員長寺坂光夫君。
(60番寺坂光夫君登壇)
45 ◯60番(寺坂光夫君) ただいま議題となっております請願のうち,本
委員会所管分の請願第76号及び請願第78号について,一括してご報告申し上げます。
まず,請願第76号は,神戸空港計画の環境・安全面に関する説明会の開催等を求める趣旨であり,
請願第78号は,神戸空港に係る環境対策の全容を明示することを求める趣旨であります。
委員会は審査の結果,請願第76号につきましては,既に神戸空港に関する説明会が開催されており,広報紙等を通じて広報もなされている等の理由から,
また,請願第78号につきましては,神戸空港に係る環境対策は空港ニュース等で既に広報されており,事業費等につきましても適切な時期に明らかにされていくものであるとの理由から,これら2件の請願は,いずれも不採択とすべきものと決定をいたしました。
以上,報告を終わります。
46
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で
関係委員長の報告は終わりました。
委員長の報告に関し,ご質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
47
◯議長(
荻阪伸秀君) ご質疑がなければ,これより討論の通告がありますので,順次発言を許可いたします。
49番井上 力君。
(49番井上 力君登壇)(拍手)
48 ◯49番(井上 力君) 私は,新社会党神戸市会議員団を代表して,請願第78号について,ただいまの委員長報告に反対し,請願賛成の立場から討論を行います。
本請願は,神戸空港に係る環境対策の全容を明示することを求める請願です。去る3月12日に市長が環境庁水質保全局長に対して提出した「神戸空港の整備に伴う環境対策の実施について」と題する公文書に関連して,その全容,事業計画の内容,事業費,その効果を明らかにされたいという趣旨の請願であります。
特にこの四半世紀の間,瀬戸内法を必死になって守ってきた環境庁が,この神戸市の文書によって埋め立て容認へと態度を変えたと言われているわけですから,そもそもこの請願が議会にかかるまでもなく,市長から,このような文書を政府に出しましたと説明があってしかるべきだと思います。しかし,マスコミ報道があり,神戸空港を考える会からこの請願が提出されるまで,いや結果的には請願が出されてもなおなのでありますが,全容が明らかにならないという,まことに残念な事態になっています。
請願審査の過程でただ1つ明らかになったことは,膨大な事業の増大にもかかわらず,空港建設費は従来の 3,100億円という額を変更することはない,環境対策にかかわる事業費は,それ自体を取り出して計上することはできないという答弁であります。
また,環境庁に対しては,すべて空港関連事業であるかのように,わざわざ一覧表にまで明記しながら,実は空港島で行う事業以外は空港関連事業ではなく,それぞれの部局や事業者が行うべきもので,空港関連事業ではないと言うのであります。
また,請願審査の過程で明らかにならなかったことは,この文書の重要性,事業計画の全容,事業の内容,事業費,その効果など,およそすべてであります。特別
委員会は,この答弁を是とし,請願を多数決で不採択としましたが,これでは市民の期待にこたえられないと私たちは考えます。
以下,少し長くなりますが,請願紹介議員の立場から私たちの意見を申し上げます。
まず,環境庁に市長が約束した「水環境の保全・創造計画(仮称)」というものでありますが,マスタープラン,復興計画,環境保全基本計画のもとに水質保全計画なり個別の計画がつくられるとされていますが,その全体の中でどう位置づけられるのかが定かでないのであります。審議会での検討が始まったそうですが,昨年3月に決まったばかりの基本計画に記載されていない名称の計画が,これから1年もかけて策定されるということ自体が異常だと考えます。環境庁からもらった神戸市にとっての宿題がいかに大きなものであったか,うかがい知ることができるわけですが,当局はこれを宿題とは言わずに済まそうとしているかのようであり,理解できません。
次に,報道では 3,000億円という事業費の概算が明らかにされ,特に下水道の高度処理については 1,000億円という事業費が明示されていることから,容易に 3,000億円という額についても類推できるわけですが,これを概算として明らかにされようとされない。すべては事業が具体的になってからという答弁に終始されました。しかし,それでも市民にとって,また環境庁にとって一番関心の深い事業の効果は上がるんだという,これだけははっきりしているという奇妙なことが起きているのであります。これが第2の点であります。
第3には,底質の改善,底泥のしゅんせつを,これは神戸空港事業として 120万立米受け入れるということについてであります。海上交通にも支障が生ずることになりますし,しゅんせつ作業そのものの環境への影響もさることながら,世界にも類を見ないスケールのしゅんせつの事業費が,空港建設費の膨張をもたらさないという説明には,にわかに納得しがたいのであります。 3,100億円という空港
建設事業費そのものの是非もさることながら,この点についての説明は十分過ぎるほど十分にしていただきたい。特別
委員会は,この期待にこたえませんでした。
第4には,事業の効果であります。空港島の下水処理は,全量を高度処理すると言われますが,COD──窒素,燐を 100%削減する技術を私たちはまだ持っていないのでありますから,それで何十%削減できると聞きましても,ここで島をつくらずに,ここで下水を排出しない状態と比べれば,環境へのマイナスの影響はやっぱり大きいのであります。
だんだん長くなっていますので,以下は項目だけにとどめますが,第5に,環境庁の理解と言われるものについて,このような神戸市の対応は信義にもとる問題だということ。第6に,空港ニュースで市民に説明してきたというその説明は,市民の深まる疑問にこたえるものではないということ。第7に,そもそも必要性のない空港のためにいかに必要な環境対策を施しても,それは歴史の審判に耐えられないということであります。
以上,新社会党と紹介議員を代表しての私の請願賛成討論といたします。(拍手)
49
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,19番恩田 怜君。
(19番恩田 怜君登壇)(拍手)
50 ◯19番(恩田 怜君) 私は,
さわやか神戸市会議員団を代表いたしまして,請願第73号,請願第76号,請願第78号及び請願第79号の採決に関しまして,討論を行います。
まず,請願第73号
健康保険法等改正案の撤回を要請する意見書提出を求める請願,これは残念ながら,この法案が既に国会を通過している現状では意味を持たないわけでございますが,この法案に反対の立場から,不採択に反対をするものであります。
特に神戸市においては,大震災の影響から,2年半を経た現在も生活のめどが立たない,苦しんでいる中で,一方的な患者負担の大幅引き上げは認めるわけにはいかないのであります。国民に負担を強いるだけではなく,診療報酬体系や薬価問題など根本的な問題を検討すべきであると考える次第であります。
次に,請願第76号神戸空港計画の環境・安全面に関する説明会の開催を求める請願について,不採択に反対するものでございます。
請願者は,垂水地区にお住まいの一般の主婦の方であります。飛行航路が予定されている地区の市民感情として,当然の思いであります。環境破壊が進む中で,市民の不安は日増しに高くなっているのが現状でございます。空港建設についての神戸市の一方的な説明に対して疑問を感じ,これまでの調査結果について,公開の場で市民の疑問にこたえる場をつくってほしいというものであります。このような要求にこたえることは,開かれた市政として当然の義務であります。賢明な議員諸氏に採択していただくようお願いするものでございます。
次に,請願第78号神戸空港に係る環境対策の全容を明示することを求める請願につきましては,不採択に反対するものでございます。
去る3月27日,環境庁は神戸空港設置を容認したわけでございますが,このような瀬戸内法の存在をも否定されかねないような決定がなされたのは,神戸市の熱心な説得があってのことだと考えるわけでございます。去る3月18日参議院予算
委員会で,黒野航空局長が「神戸市の極めて熱のこもったご説明をいただき,おつき合いで神戸空港設置の許可をおろした。」という発言がございましたが,環境庁の許可を取るためにも熱心な働きかけをなさったことは想像にかたくないわけでございます。
環境庁が容認した理由の1つは,神戸市の空港整備に伴う環境対策の評価であると発表されております。しかしながら,この神戸市の環境対策がどのようになされると環境庁に報告されたのか,定かでございません。空港特別
委員会でも,その資料は存在すると答えられましたが,その内容の詳細が不明であります。どの程度の費用がかかるのか,かけるのか,効果をどの程度に評価しているかなど,内容や数値が明らかになっておりません。先日の港湾審議会の議員の傍聴さえも拒んだ神戸市の秘密主義,市民に開けていない市政のあらわれであると言わざるを得ません。
この請願において市民から指摘されるまでもなく,空港設置に賛成・反対にかかわらず,市民の代表としての市会議員が知っておくべきものであります。このような当然のことをしようとしないのは,議員として職務怠慢,社会的責任を全うしないとのそしりを受けるものでございます。私は,議員の1人として,この内容を知らないことに不明を恥じる次第でございます。賢明な議員諸公におかれましては,不採択に反対をお願いするものでございます。
最後に,請願第79
号議案郵政3事業の現行経営形態の堅持を要請する意見書の提出を求める請願については,不採択を主張するものでございます。
公営事業の民営化は,今後さらに進めるべきであると考えるわけであります。民営化について総論賛成・各論反対では,一歩も進まないと考えるわけでございます。郵政事業だけが特別であるという理由は見当たらないのであります。現在の郵政事業は,全国至るところで同一のサービスが受けられ,また窓口のサービスも行き届いたものがあり,国民生活の安定と福祉の増進に寄与していることについては,大方の認めるところであります。担当しておられる皆様方の努力を評価するところであります。
しかしながら,多くの問題を抱えていることも事実でございます。国際的に見て,今の郵便料金は高過ぎるのであります。昨日も電話をして聞いたのですが,ある業者の方は,ほぼ半値でも十分やっていけるとさえ言われておるのでございます。かつて国鉄や電々公社が民営化された結果,効率的になりサービスも向上したことを考えると,請願者の言っておられるような危惧は少ないものと考えます。そのことより,今のようながんじがらめの規制のもとではなく,郵政事業を担っておられる方々の努力が報われるような,そういうシステムを築き上げることの方が肝要であります。私どもは,国民利用者の視野に立って,このような主張をするものでございます。
以上で請願に対する討論を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
51
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,3番浦上忠文君。
(3番浦上忠文君登壇)(拍手)
52 ◯3番(浦上忠文君) 私は,請願第79号郵政3事業の現行経営形態の堅持を要請する意見書提出を求める請願の採択に強く反対するものであります。後に議題となっております,第42
号議案の意見書の提出を,今からでも遅くない,とどめてほしいと思うものであります。
以下,郵便貯金事業に論点を絞りまして,2点理由を述べます。
第1点は,自由主義体制を圧迫するような巨大化の問題であります。
10年ほど前に亡くなりました私の継母は,せっせせっせと半年複利・6カ月後解約できる定額預金をしては,その利子の高さと運用のよさを語るのでありました。しかし私は,老後のささやかな喜び話に,そうよかったねと相づちを打ちながらも,つめに火をともすような暮らしの中での笑顔にけちをつける気はありませんでしたが,郵便貯金の残高の異様な伸びと,その資金で賄われる財政投融資で行われる政策金融の多さと,そのばらまきさに,このままではいつか日本経済は活力を失い,国は滅ぶと老母に語っておりました。まちのミニミニ経済評論家の私の予想は,残念ながら的中しつつあります。
今,郵貯──貯金額残高はおよそ 212兆円であります。個人預貯金の実に3分の1であります。腰が抜けるような額であります。これだけでも民業圧迫,そしてそのお金が大蔵省理財局資金運用部を経て,特殊法人,その子会社,孫会社,およそ2万 6,000会社にばらまかれていくのであります。そして,それらの会社がまた民業を奪っていくのであります。こんな金融システムをよしとする社会が,我が国や世界の経済をよくしていく,国民を幸せにしていくと思われますか。経済全体の活力を高めるためにも,郵貯という官業が,金融市場全体の中でどのような役割を果たすのか,検証することが急がれるのであります。
郵貯を守ろうとする余り,その既得権益に執着することは,我が国の金融の活力を損なうことにつながっていくのであります。自由主義経済を根幹とする我が国は,民業を中心とし,国の行う事業,つまり官は,企業原理にゆだねておくことが適当でない分野のみ民業を補完しつつ,適切な役割を果たしていくことを基本にするべきであります。
第2点──第2点目は,郵便貯金の民営化は,日本経済の活性化,公的部門の効率化が課題であります行財政改革,地方分権と切り離して論じられない重要な問題であるということであります。
本当に行財政改革をしようとするなら,システムを変えないと改革できないのが,改革改革の世の習いであります。本格的な改革は,官僚の意識の改革とか,省庁や特殊法人の統廃合問題では始まりません。人や役所を減らすことではない,自由にお金が動くようにすることが第1番目のポイントであると思います。そこで,官僚の権力を支えている財政投融資にメスを入れないと,改革の道は遠いと思うのであります。
ここにおられる皆さんなら,国会議員の秘書なんかをされてた方が多いのでよくご存じのことと思いますが,大蔵省の権力の最大のものは,一般会計ではありません。実は財投を操っていることであります。例えば政治家から橋や道路をつくってくれと頼まれる,予算を操る主計局ではすべてできないから,財投を担当する理財局に少しお金をつけてくれと頼む,そうすることで,政治と官僚が財投で手を結んで大蔵省の権力をつくってきたのであります。議会制民主主義が働いていないのであります。
日本の政治の権力を握っているのは,突き詰めれば大蔵省理財局資金運用部なのであります。この権力の源泉を断たなければ,絶対に官僚の権力を正すことはできないし,真の行財政改革などできるはずがありません。特殊法人を通してのばらまき政治が続くだけで,官僚の権力はますます増大し,民間経済は力を失っていくことでしょう。そのためには,財投のお金が理財局に来なくすればよいのであります。入り口を閉じるのであります。それを来なくするためには,郵便貯金を民営化すればいいのであります。出口論は,百年河清を待つような話であります。
この際,官は民業に手を出さないことを基本にして,郵便貯金と財投とのつながりを切ってしまう,財投を切るために郵便局を分割・民営化する,そして集まったお金をその地域に投資する。今は,お金をすべて中央に集める,そして大蔵省が分配している。本当に地域を活性化しようとするなら,その地域で集めたお金を,その地域に投資しなければなりません。各地方に郵便貯金の会社ができる,そうすればその資金を真剣にどう使うか,まじめな論議が生まれてくることだと思います。国で集めた資金を地方に回そうというのが今の自治省の発想でありますが,それだけでは地方分権は育たないと思うのであります。
この地震後に神戸や兵庫で一番悲しかったことは,政府の公的支援ができるとかできないとか,そんなことではなくて,私は神戸や兵庫でできることや使えることに限りがあったということに尽きるのではないかと思います。今後の日本じゅうの自治体のためにも,行財政改革をどんどん進め,地方分権のリーダーを務め,先頭に立って,地方に権力もあるがお金もあるという社会を築き上げていくのが,被災自治体の神戸の我々の歴史的義務ではないでしょうか。結局何も変わらなかったでは,余りにも寂しいと思うのであります。神戸が改革の先頭の道を選ばないのは悲しいと思うのであります。
無論,民営化した場合の,例えば国労の皆さんが味わったような苦労を,そういう問題を起こしてならないことは言うまでもありません。日本の現状をよく考えて受けとめ,震災を受けた神戸は攻めの考えを持ちたいと心から祈るところであります。
伝統ある神戸市会の名誉のためにも,議員の皆さんの大局観ある判断をお願いするものであります。
終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
53
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で討論は終わりました。
これより順次お諮りいたします。
まず,請願第73号,請願第76号及び請願第78号,以上3件の請願を起立により採決いたします。
本件を採択することに賛成の方の起立を求めます。
(
賛成者起立)
54
◯議長(
荻阪伸秀君) 起立少数であります。
よって,請願第73号,請願第76号及び請願第78号,以上3件の請願は不採択と決定いたしました。
55
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,請願第79号を起立により採決いたします。
本件を委員長の報告どおり採択することに賛成の方の起立を求めます。
(
賛成者起立)
56
◯議長(
荻阪伸秀君) 起立多数であります。
よって,請願第79号は採択することに決定いたしました。
57
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,請願第77号は,委員長の報告どおり決しまして,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
58
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
よって,請願第77号は採択することに決定いたしました。
59
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第23 議員提出第42
号議案を議題に供します。
60
◯議長(
荻阪伸秀君) これより提案理由の説明を求めます。
25番大野 一君。
(25番大野 一君登壇)
61 ◯25番(大野 一君) 私は,議員提出第42
号議案郵政3事業の現行経営形態堅持を求める意見書提出の件につきまして,提案者を代表いたしまして提案理由の説明を申し上げます。
政府は現在,行政改革会議において,郵政3事業の経営形態のあり方を重要検討項目の1つに掲げ,鋭意議論を進めておりますが,その中ではこれらの事業の民営化を主張する声も上がっております。
私は,現在の郵政事業のあり方に全く問題がないと考えているわけではありません。官業で行われることゆえの事業の非効率性についてまだまだ努力の余地があることも,また利用者ニーズに沿ったきめ細やかなサービスの実施という点で改善が求められていることも理解いたしております。また,財政投融資の資金の供給源として,郵便貯金,簡易保険についてさまざまな議論があることも承知いたしております。
しかしながら,そうした批判を抱えつつも,なお郵政事業が非営利の国営事業として運営されるからこそ全うされている公共的,社会的使命の大きさは,他の何をもってしてもかえがたいのであります。
都市部にとどまらず,山間僻地を含め郵政事業は全国2万 4,600の郵便局ネットワークを展開し,郵便・貯金・保険の3事業はもとより,年金の支払い,各種公共料金等の納付など,日々の生活に直結したサービスを提供することで国民生活の安定と福祉の向上に大きく貢献しております。
また,郵便貯金,簡易保険の資金は,その出口システムの再構築が必要であるとしても,社会資本整備のための原資としてさまざまな分野で活用されており,本市においても地下鉄,下水道,公営住宅の建設など,豊かで活力ある地域社会の形成に寄与していることは,既にご承知のとおりであります。
今もし郵政事業が民営化されたならば,当然のことながら採算性重視の立場から,人口や産業の集積度が低い地域で郵便局が廃止されたり,あるいは創業以来維持されてきた全国統一料金制や,ポスト投函制も崩壊するなど著しいサービスの低下を招く可能性があり,結局のところ都市部を含めて全国民の日常生活に大きな打撃を与えかねないのであります。
また,資金面では,民営化により公的な活用について現在より制限を受けるようになることは十分予想されることから,今後の社会資本の整備充実に支障を来し,地域社会の発展を阻害することも懸念されるものであります。
規制緩和という言葉は,何かと魅力的なイメージを伴って語られますが,ただとにかく規制緩和をすればそれでよいというものではありません。規制をなくすことで国民生活が全体としてマイナスの方向に作用するのであれば,そのような規制緩和には反対せざるを得ないのであります。
したがいまして,政府に対し,郵政3事業については,今日まで非営利の国営事業として運営されてきたことによって全うされている公共的,社会的使命を重視し,今後とも現行経営形態を堅持することを,そしてその中でより効率的な事業運営と国民のニーズに即したサービスの確保に一層努めることを要望することが今我々に強く求められていると考えますので,議員各位におかれましては,何とぞ提案の趣旨にご賛同賜りますようお願い申し上げまして,提案理由の説明といたします。(拍手)
62
◯議長(
荻阪伸秀君) 提案理由の説明は終わりました。
本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,直ちに起立により採決いたします。
本件を原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。
(
賛成者起立)
63
◯議長(
荻阪伸秀君) 起立多数であります。
よって,議員提出第42
号議案は,原案のとおり可決いたしました。
64
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第24 議員提出第43
号議案及び日程第25 議員提出第44
号議案を
一括議題に供します。
65
◯議長(
荻阪伸秀君) 本件は,次に順次申し上げます趣旨を内容とする2件の意見書をそれぞれ関係方面に提出しようとするものであります。
まず,議員提出第43
号議案は,遺伝子組みかえ作物とその加工品について,表示の義務づけ措置を実施し,消費者に選択の権利を保障するよう政府に要望しようとするものであり,
次に,議員提出第44
号議案は,義務教育費国庫負担制度の堅持及び第6次公立義務教育諸学校教職員配置改善計画の既定年次完結等を政府に要望しようとするものであります。
66
◯議長(
荻阪伸秀君) 本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,原案のとおり決しまして,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
67
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,議員提出第43
号議案及び議員提出第44
号議案は,いずれも原案のとおり可決いたしました。
68
◯議長(
荻阪伸秀君) この際,お諮りいたします。
ただいま議決いたしました議員提出第42
号議案より議員提出第44
号議案に至る3議案に関する取り扱いは,議長にご一任いただきたいと存じますが,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
69
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
70
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第26 号外神戸市
監査委員選任の件を議題に供します。
この際申し上げます。
本件については,
地方自治法第 117条の規定により,該当の方は除斥されることになっておりますので,ご退席願います。
(該当議員退場)
71
◯議長(
荻阪伸秀君) 当局の説明を求めます。
笹山市長。
72 ◯市長(笹山幸俊君) ただいまご上程になりました号外議案神戸市
監査委員選任の件についてご説明を申し上げます。
市会議員のうちから選任された
監査委員井川弘光氏及び藤森万也氏がこのたび辞任されましたので,その後任として前島浩一氏及び長嶋 登氏を選任いたしたいと存じます。
両氏は,その人物,経歴,手腕等から見まして,
監査委員として適任と認められますので,
地方自治法第 196条第1項の規定に基づき,その選任について議会の同意を求める次第であります。
何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
73
◯議長(
荻阪伸秀君) 当局の説明は終わりました。
本件に関し発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,同意することに決しましてご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
74
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,号外神戸市
監査委員選任の件は,同意することに決定いたしました。
(該当議員入場)
75
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第27 号外兵庫県公安
委員会委員推薦の件を議題に供します。
76
◯議長(
荻阪伸秀君) 当局の説明を求めます。
笹山市長。
77 ◯市長(笹山幸俊君) ただいまご上程になりました号外議案兵庫県公安委員会委員推薦の件についてご説明を申し上げます。
兵庫県公安
委員会委員三輪吉郎氏は,7月31日をもって任期満了となりますので,同氏を重ねて推薦いたしたいと存じます。
同氏は,その人物,経歴,手腕等から見まして,兵庫県公安
委員会委員として適任と認められますので,警察法第39条第1項ただし書の規定により,その推薦について議会の同意を求める次第であります。
何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
78
◯議長(
荻阪伸秀君) 当局の説明は終わりました。
本件に関し発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,同意することに決しましてご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
79
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,号外兵庫県公安
委員会委員推薦の件は,同意することに決定いたしました。
(荻阪議長退場)
(村岡副議長議長席に着く)
80 ◯副議長(村岡 功君) 次に,日程第28 諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件を議題に供します。
この際申し上げます。
本件については,
地方自治法第 117条の規定により,該当の方は除斥されることになっておりますので,ご退席願います。
(該当議員退場)
81 ◯副議長(村岡 功君) 当局の説明を求めます。
田中総務局長。
82 ◯総務局長(田中保夫君) ただいまご上程になりました諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件についてご説明申し上げます。
本件は,本市における人権擁護委員のうち任期満了となる委員の後任候補者を法務大臣に対し推薦しようとするものであります。
ここに上げました候補者は,その人物,経歴等から見まして,いずれも人権擁護委員として適任であると考えますので,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,議会のご意見をお伺いするものであります。
何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
83 ◯副議長(村岡 功君) 当局の説明は終わりました。
本件に関し発言の通告もありませんので,本件は
委員会の付託を省略し,支障なしと答申することに決しましてご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
84 ◯副議長(村岡 功君) ご異議がないと認めます。
それでは,諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件は,支障なしと答申することに決定いたしました。
(該当議員入場)
(
荻阪議長議長席に着く)
85
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第29 常任
委員会委員及び同委員長選任の件を議題に供します。
86
◯議長(
荻阪伸秀君) まず,常任
委員会委員を
委員会条例第6条第1項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。
委員の氏名は事務局が朗読いたします。
(樽谷市会事務局議事課長朗読)
──────────────────
総務財政委員会委員
松 本 周 二 君
米 田 和 哲 君
三 好 道 夫 君
粟 原 富 夫 君
亀 井 洋 示 君
野 尻 範 明 君
藤 森 万 也 君
寺 坂 光 夫 君
小 田 伍 郎 君
荻 阪 伸 秀 君
吉 本 泰 男 君
堀之内 照 子 君
以上12名。
──────────────────
文教経済委員会委員
高 山 晃 一 君
小 山 乃里子 君
梅 田 幸 広 君
本 岡 節 子 君
佐 伯 育 三 君
大 野 一 君
池 田 林太郎 君
福 浪 睦 夫 君
前 島 浩 一 君
南 原 富 広 君
佐 藤 清 次 君
村 岡 功 君
以上12名。
──────────────────
民生保健委員会委員
芦 田 賀津美 君
土 居 吉 文 君
橋 本 秀 一 君
恩 田 怜 君
津 田 勲 君
浜 崎 為 司 君
長 嶋 登 君
谷 本 徳太郎 君
原 和 美 君
田 島 俊 三 君
大 西 きよじ 君
北 山 順 一 君
以上12名。
──────────────────
都市建設委員会委員
大 澤 和 士 君
守 屋 隆 司 君
加 納 花 枝 君
森 脇 英 雄 君
佐 藤 けん一郎 君
吉 田 基 毅 君
吉 田 謙 治 君
横 山 道 弘 君
西 下 勝 君
藤 本 浩 史 君
長谷川 忠 義 君
吉 田 多喜男 君
以上12名。
──────────────────
港湾交通
委員会委員
上 脇 義 生 君
安 達 和 彦 君
田 路 裕 規 君
藤 原 武 光 君
植 中 進 君
平 野 昌 司 君
梶 谷 忠 修 君
井 上 力 君
中 村 治 助 君
武 貞 健 治 君
田 中 健 造 君
森 原 健 一 君
以上12名。
──────────────────
住宅水道
委員会委員
浦 上 忠 文 君
白 井 洋 二 君
布 施 典 子 君
岡 島 亮 介 君
平 野 章 三 君
段 野 太 一 君
片 岡 雄 作 君
井 川 弘 光 君
安 井 俊 彦 君
竹 田 達 君
浜 本 律 子 君
以上11名。
──────────────────
87
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で常任
委員会委員の指名は終わりました。
常任
委員会の委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しまして,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
88
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
89
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,各常任委員長を
委員会条例第7条第2項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。
総務財政委員会委員長に
36番 野 尻 範 明 君
文教経済委員会委員長に
51番 南 原 富 広 君
民生保健委員会委員長に
45番 谷 本 徳太郎 君
都市建設委員会委員長に
24番 吉 田 基 毅 君
港湾交通
委員会委員長に
29番 藤 原 武 光 君
住宅水道
委員会委員長に
21番 岡 島 亮 介 君
を,それぞれご指名申し上げます。ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
90
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
91
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第30 市会運営
委員会委員及び同委員長選任の件を議題に供します。
92
◯議長(
荻阪伸秀君) まず,市会運営委員会委員を
委員会条例第6条第1項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。
委員の氏名は事務局が朗読いたします。
(樽谷市会事務局議事課長朗読)
──────────────────
市会運営
委員会委員
平 野 章 三 君
三 好 道 夫 君
藤 原 武 光 君
段 野 太 一 君
片 岡 雄 作 君
浜 崎 為 司 君
井 川 弘 光 君
横 山 道 弘 君
西 下 勝 君
佐 藤 清 次 君
寺 坂 光 夫 君
田 中 健 造 君
以上12名。
──────────────────
93
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で市会運営
委員会委員の指名は終わりました。
市会運営
委員会委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しましてご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
94
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
95
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,同委員長を
委員会条例第7条第2項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。
市会運営
委員会委員長に
55番 佐 藤 清 次 君
をご指名申し上げます。ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
96
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
97
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第31 阪神水道企業団議会議員選挙の件を議題に供します。
98
◯議長(
荻阪伸秀君) この際お諮りいたします。
本件選挙の方法は,投票の煩を省き,議長より指名いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
99
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,これより阪神水道企業団議会議員をご指名申し上げます。
議員の氏名は,事務局が朗読いたします。
(樽谷市会事務局議事課長朗読)
──────────────────
阪神水道企業団議会議員
守 屋 隆 司 君
加 納 花 枝 君
吉 田 基 毅 君
田 路 裕 規 君
津 田 勲 君
片 岡 雄 作 君
野 尻 範 明 君
田 島 俊 三 君
藤 森 万 也 君
竹 田 達 君
小 田 伍 郎 君
吉 田 多喜男 君
以上12名。
──────────────────
100
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で指名は終わりました。
阪神水道企業団議会議員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しましてご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
101
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
102
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第32 農業
委員会委員推薦の件を議題に供します。
103
◯議長(
荻阪伸秀君) 本件は,北及び西農業
委員会委員が来る8月31日をもって任期満了となるため,農業
委員会等に関する法律第12条第2号の規定により,それぞれ後任委員を推薦しようとするものであります。
104
◯議長(
荻阪伸秀君) この際お諮りいたします。
本件推薦の方法は,議長より指名いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
105
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,これより順次ご指名申し上げます。
北農業
委員会委員に
芦 田 賀津美 君
福 浪 睦 夫 君
梶 谷 忠 修 君
原 和 美 君
西農業
委員会委員に
梅 田 幸 広 君
橋 本 秀 一 君
前 島 浩 一 君
吉 本 泰 男 君
をご指名申し上げます。ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
106
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,農業
委員会委員推薦の件は,ただいまご指名申し上げましたとおり推薦することに決定いたしました。
107
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,日程第33 「
外郭団体に関する特別
委員会の報告について」より,日程第35 「空港等に関する特別
委員会の報告について」に至る3件,
一括議題に供します。
108
◯議長(
荻阪伸秀君) 本件は,
外郭団体に関する特別委員会,大都市税財政制度確立
委員会及び空港等に関する特別
委員会における過去1年間の活動経過について,それぞれ報告を求めるものであります。
これより順次報告を求めます。
まず,
外郭団体に関する特別
委員会委員長谷本徳太郎君。
(45番谷本徳太郎君登壇)
109 ◯45番(谷本徳太郎君)
外郭団体に関する特別
委員会の活動状況について,ご報告を申し上げます。
本
委員会は,昨年7月に委員の改選を行ってから今日まで,
地方自治法第 221条第3項に規定する市の出資団体のうち,特に公益性の強い33の
外郭団体を審査対象とし,それぞれの事業についてその運営の実態を把握するとともに,事業効果の調査を行ってまいりました。
以下,委員会活動の概要についてご報告申し上げます。
委員会は,審査に先だち,
委員会の運営方法について協議し,審査に当たっては,各団体を担当する原局及び市出向幹部職員の出席を求め,団体の概要,予算・決算などについて説明を聴取し,質疑を行うとともに,さらに必要に応じて実地視察を行うことなどを決定いたしました。
この運営方法に基づき,7月から10月にかけて対象の33団体について順次審査を行うとともに,事業の進捗状況等を調査するため実地視察を行ったのであります。
また,
市民生活に関連の深い事柄については,その都度当局から報告を聴取し,さらに本年4月には他都市の
外郭団体の状況を把握するため,札幌市と旭川市をそれぞれ訪問し,札幌リサイクル公社,札幌市環境事業公社,旭川地場産業振興センター,旭川産業高度化センターについて調査を行うなど精力的に活動してまいったのであります。
委員会といたしましては,審査対象団体が真に市民福祉の向上に寄与しているか,適切な組織・体制のもとに厳正明朗な運営がなされているかなどの視点から細部にわたり審査するとともに,復旧・復興に対する取り組みなどについて質疑を行ったのであります。
それでは,
委員会の審査過程における主な質疑についてご報告を申し上げます。
まず,神戸市住宅供給公社の審査において,「災害公営住宅の一元化募集で,解体証明またはそれに準ずる書類がない場合,仮当選後の入居資格審査の段階で厳しくなると聞くが,どうか。」との質疑があり,当局からは,「住宅滅失者を条件として募集しており,災害復興(賃貸)住宅管理協議会で検討した結果,解体証明を求めることになった。ただ,家主との関係でさまざまなケースが考えられ,家主からの解体予定の証明が取れるなら審査の段階で認めていくなど,個々具体のケースに照らし合わせて判断したいと考えており,管理協議会で次回募集に対して問題提起し協議していきたい。」との答弁がなされたのであります。
次に,神戸市産業振興財団の審査において,「仮設工場に入居している企業同士の連携が行われているのか。また,仮設工場から自立できるようにどのような対策をとるのか。」との質疑があり,当局からは,「管理組合の設立に力を注いだ結果,現在6団地で管理組合が設立されており,共同で防災訓練などを行っている。特に,ハイテクパークでは,約半数の企業が参加し,集団化の勉強会を行っている。仮設工場の入居期間は5年間であり,自立するか集団化するか考えてもらっている。また,自立促進のため,7月から8月10日まで全社にコンサルタントを派遣したが,その結果をまとめて,9月から継続的に指導を行いたいと考えている。」との答弁がなされたのであります。
次に,神戸港埠頭公社の審査において,「国際間競争が激化しているが,今後コスト削減等どのように対処するのか。」との質疑があり,当局からは,「港にかかわるさまざまな関係者のコスト削減を通じてトータルコストを低くし,低廉なコストで港湾施設を提供する努力を行っていくことや,近隣の外国の港湾に比し,神戸港は過去から蓄積してきたノウハウによって信頼が高く,安全に貨物を任せられるなどすぐれた能力があることなどをPRしながら貨物の誘致に努めていく。特にソフト面では,規制緩和を国に求めていくほか,ユーザーに対して最も魅力のある港湾の運営を行っていくよう,復興推進協議会を設けるなど努力をしている。」との答弁がなされたのであります。
次に,関係
外郭団体の消費税率改定への対応に関する報告において,「宿泊施設の中で消費税アップ分を転嫁するものと据え置くものがあるが,なぜか。」との質疑があり,当局からは,「市の一般会計の使用料は据え置き,特別会計・企業会計は原則として4月1日から転嫁する予定であり,
外郭団体の消費税率改定への対応もこれに準じようとしている。これを踏まえ,福祉的な宿泊施設は今回据え置きとし,一方従来から消費税を外税で転嫁し,一般のホテルのグレードに近い宿泊施設は転嫁していくつもりである。」との答弁がなされ,
さらに,「技術的に困難であるなどの理由で転嫁を見送るとは,どのようなことか。」との質疑があり,当局からは,「例えば少額の使用料は,消費税率の2%アップ分を転嫁しても10円以上にならず,円単位の端数になるので,転嫁を見送る。これらと一般会計に準ずる料金で今回転嫁を見送ったものは,消費税としての性格上,次回の使用料改定の中で反映せざるを得ない。」との答弁がなされたのであります。
次に,神戸市年金福祉協会とこうべ市民福祉振興協会の統合に関する報告において,「統合による市民にとっての変化やメリットはどのようなものか。」との質疑があり,当局からは,「統合される年金福祉協会の事務事業の多くは,宿泊施設やレクリエーション施設等の経営であり,これらについては変化はない。メリットは本部機構の簡素化で,課長級のポストと常勤の常務理事のポスト各1が減となる。また,両団体とも高齢者の生きがい対策や保養施設の管理運営など類似事業を実施しており,それぞれのノウハウを共有化するなど事業の効率化と市民サービスの向上ができると考えている。」との答弁がなされたのであります。
以上のほか,
仮設住宅の補強,地域型
仮設住宅への生活支援員の派遣,高齢者財産保全サービス,有野台会館など施設利用料金の改定,西神地区の宅地分譲における被災者の割合や分譲計画,観光客の現状と誘致活動,留学生などの住宅確保,西神戸医療センターの業務の外部委託,下水道の地形的困難地域の解消,学校給食におけるO-157対策,神戸市
都市整備公社の行財政改善の取り組み等々について,それぞれの団体などに対し熱心な質疑がなされたのであります。
その結果,各団体とも,それぞれの特性を生かし,設立趣旨に沿って事業運営が適切に行われており,かつ出資目的に沿った事業効果を上げていることが認められた次第であります。
以上,
委員会審査の経過を申し上げましたが,この際当局に対し,各団体に共通する事項について要望を申し上げます。
まず,市民ニーズに即応した,震災復興へのより一層の取り組みについてであります。
震災後2年半が経過し,神戸の復興はまさに正念場を迎えております。各団体におかれては,震災後の細分化,個別化した市民ニーズの把握に努めるとともに,これまでに蓄積された
市民生活のさまざまな分野にかかわるノウハウを最大限に活用し,より一層の神戸の復興に資する運営を行うよう努められたいのであります。
次に,
外郭団体の効率的運営についてであります。
神戸市行財政改善緊急3カ年計画に基づき,引き続き
外郭団体の整理,統廃合などを着実に推進するとともに,計画対象外の団体についても,市民サービスの確保に留意しながら類似団体・類似業務の再見直しや,より厳しい経営改善などを進め,よりスリムで,より効率的な運営を行うよう努められたいのであります。
さらに,各団体個々の問題などについては,
委員会の審査過程において,各委員から述べられた意見・要望なども十分尊重され,今後の事業運営に当たられますよう,あわせて申し上げておきます。
以上,
委員会の活動状況並びに要望事項についてご報告を申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。(拍手)
110
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,大都市税財政制度確立委員会委員長植中 進君。
(40番植中 進君登壇)
111 ◯40番(植中 進君) 大都市税財政制度確立
委員会の活動状況について,ご報告申し上げます。
本
委員会は,昨年7月に委員の改選を行って以来,大都市税財政の拡充に向けた要望活動の経過と今後の方針等について,当局に報告を求めるなど
委員会審査を重ねるとともに,地方財政制度のあらましについて勉強会を実施し,さらに今後の大都市税財政制度にも大きな影響を与えることが予想される地方分権の推進状況について理解を深めるため,専門家を招いて研修会を開催いたしました。
その上で地方財政の確立,特に大都市財政の実態に即応する財源の拡充を図るため,指定都市の関係委員会及び指定都市事務局と連携して,政府並びに国会に対し,強力に要望活動を展開したのであります。
それでは初めに,大都市に共通する税財政の現状について申し上げます。
大都市は,政治・経済・文化等の各分野において主要な地位を占め,我が国の発展に重要な役割を担っていることは申すまでもありませんが,とりわけ近年は圏域の中枢都市として広域行政の展開に大きく貢献するほか,都市間外交など国際交流面での役割も担っており,今後ますますその機能を強化していくことが期待されています。
一方,大都市は人口や産業の集積度に比較して,住宅や交通など社会資本の整備はまだまだ不十分であるとともに,都市化の進展に起因する特有の行政課題を数多く抱えており,今後これらの諸問題に適切に対応し,良好な都市環境を備えた活力あるまちを築いていくために,大都市特有の財政需要は増加の一途をたどっているのであります。
しかるに,現行の地方税財政制度では,これに見合う都市的税源は極めて乏しく,加えて主要企業の市外流出や高齢化の進展などにより市税等の自主財源の伸びは鈍く,一方都市施設の整備に伴う管理運営費とその公債費,公営企業に対する繰出金など義務的経費が増加しており,大都市を取り巻く財政環境は非常に厳しいものとなっています。
このため指定都市各市では,行財政の改善に懸命に取り組んでおりますが,根本的には大都市特有の財政需要に見合うよう自主財源の拡充強化を図る以外に道はなく,地方分権の具体化が進む中で,このことはより一層重要な課題となっているのであります。
それでは次に,このような現状を踏まえ,本
委員会が行った要望の概要と,活動の結果,国においてとられた措置の概要について申し上げます。
まず,税制の改正についてであります。
国・地方間の租税の配分状況については,地方交付税,地方譲与税,国庫支出金等,国から地方への交付分の比重が大きいため,徴収ベースと執行ベースで逆転現象が発生している実態,また指定都市は税収の伸びが相対的に低いという現状,さらに地方分権の推進には,権限の移譲に見合った財源の移譲が不可欠であること等にかんがみ,税源配分の是正並びに地方税源とりわけ都市税源の充実強化を要望してまいりました。
具体的には,法人所得課税の市町村への配分拡充をはじめとする所得課税の充実,相当期間にわたり据え置かれている定額課税の適切な見直し,租税特別措置等の整理合理化,市町村道路目的財源の拡充,大都市の事務配分の特例に見合った税制上の特例措置,さらに平成6年の税制改革により生じる市町村の減収に対する税源移譲による完全補てん等を要望項目として掲げ,その実現を要望してまいりました。
この結果,平成6年の税制改革に伴う市町村の減収補てんのために,個人住民税及び地方のたばこ税の税率を調整することで,道府県から市町村に税源移譲されることになったほか,租税特別措置等の整理合理化の一環として,国鉄改革により承継した本来事業用固定資産に係る固定資産税及び都市計画税について,また本来事業の用に供する事務所に対する事業所税について,それぞれ旅客鉄道株式会社並びに日本貨物鉄道株式会社を対象に設けられていた課税標準の特例措置が見直されることとなったのであります。
次に,国庫補助負担金制度の改正についてであります。
国庫補助負担金については,地方行政の自主的な運営の確保等の観点から,整理合理化に当たっては,既に地方の事務として同化・定着しているもの等については地方へ移譲し,これに伴う所要財源については確実に地方税による財源措置を講じることを,また単に地方に財政負担を転嫁するような措置は絶対に行わないことを求めてまいりました。
さらに,補助対象範囲,補助基準を実態に即して適正化し,超過負担の完全解消を図るとともに,大都市の生活環境改善に不可欠な下水道及び都市公園の整備等について,補助採択の枠を拡大して実質補助率の引き上げを図るよう要望してまいりました。
この結果,地方財政措置として,前年度比1.7%増の17兆 1,276億円の地方交付税の総額確保が図られるとともに,地方消費税の未平年度化対策として臨時税収補てん債1兆 2,000億円の発行が,また地方財源不足等への措置として臨時公共事業債等2兆 6,100億円の発行が,それぞれ認められるなど改善が図られたのであります。
以上のように,委員各位の熱心な要望活動の結果,一定の成果が得られたのでありますが,残念ながら既存の制度の部分的な見直しの域を出ず,抜本的な改善にはまだまだ不十分であることから,大都市特有の財政需要に対応し得るような税財政制度の確立に向けて,今後とも粘り強く要望を続けていくことが必要であります。
また,地方分権推進
委員会は,間もなく行う予定である第2次勧告の中で,国庫補助負担金及び税財源を中心に国と地方の税財政関係の見直しの方向を示すこととなっており,これを踏まえて政府は地方分権推進計画を策定いたしますが,当然のことながら地方税財政制度も根本的な見直しを余儀なくされるものと思われます。
権限の移譲により,地方がより地域のニーズに沿って行政を展開することで,個性豊かで活力ある地域社会を形成していくことは,だれもが望むことでありますが,現下の国の厳しい財政状況を考慮すると,権限は移譲されても,これに見合った十分な財源の移譲がなされるのか大いに懸念されるところであります。
したがいまして,今後地方分権の推進が,地方への財政負担の転嫁につながることのないよう強力に働きかけを行う一方,分権により移管される事務事業を地方で円滑に執行できるよう,効率的な体制づくりを推進する必要があるのであります。
最後に,本市財政の現状と今後の対応について言及しておきたいと存じます。
未曾有の大震災から2年半近くが経過いたしましたが,この間全力を挙げて復旧に取り組み,さらに災害公営住宅をはじめとする恒久住宅の建設など,復興に向けた各事業を鋭意推進した結果,まちの機能や産業基盤はほぼ回復し,これに伴い
市民生活も一応の落ち着きを取り戻してまいりました。
しかしながら,復旧には国の特別財政援助がなされたとはいえ,震災により本市の財政は危機的状況に陥り,一般会計における今後10年間の財源不足累計額は,行財政改善の推進などが功を奏して相当下方修正されたものの,なお 4,600億円にも上ると試算されているのであります。
しかも,平成11年度以降,震災関連の公債の元金償還が本格化するとともに,市内企業の本格的な復興,成長産業の集積等による本市産業構造の高度化にはなお時間を要すると予想されるところから,今後の市税収入の確保も不透明であります。そして,その一方で被災市民の生活再建をはじめ,震災からの復興に向けて本市にはなお多くの取り組むべき課題が残されているのであります。
この厳しい状況に対し,要望活動に際しては,指定都市共通の要望事項とは別に,神戸市独自の重点要望項目として,被災者の生活再建支援対策はもとより,住宅・保健・福祉など市民の生活環境の回復を図る復興事業に対する格段の財政支援,さらに神戸起業ゾーン整備構想やスーパーコンベンション構想の推進など,産業復興の核となる事業の実施等を強く求めてまいりました。
これらにつきましては,国の8年度補正予算措置等で一定の成果が見られたところでありますが,根本的な課題解決にさらに努力が求められているのが現状であります。
神戸が真に震災の被害から立ち直り,21世紀に向けた新しい魅力あるまちとして再生するためには,今まさに正念場を迎えていると言えるのであります。
したがいまして,内部的には行財政改善の一層の推進により復興余力の捻出に努める一方,地方分権の推進状況を十分に視野に入れながら,国・地方を通じる税財政制度全般にわたる抜本的な是正,大規模自然災害に対する実効的な支援システムの構築など,大都市の実態に即応した税財政制度の確立に向けて,今後さらに強力にかつ粘り強く国に働きかけていくことがますます必要となっていると考える次第であります。
以上,本
委員会の活動の概要をご報告申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。(拍手)
112
◯議長(
荻阪伸秀君) 次に,空港等に関する特別委員会委員長寺坂光夫君。
(60番寺坂光夫君登壇)
113 ◯60番(寺坂光夫君) 空港等に関する特別委員会の平成8年度の活動状況につきましてご報告を申し上げます。
最初に,神戸空港に関する活動についてであります。
本
委員会は,当局からの現況報告等によりまして,神戸空港に係る当局の諸手続への取り組み状況を的確に把握するとともに,他都市の空港を実地に視察し,その運用状況や諸課題等につきまして調査を行ってまいりました。
あわせて,神戸空港計画に係る手続の具体的スケジュールや財政見通しの開示などを求める請願・陳情の審査も行い,改めてその内容を当局から聴取するとともに,議会としての意思を明らかにしてまいりました。
特にこの1年は,被災市民の一日も早い復興を目指しまして,神戸のすまい復興プラン,神戸の生活再建支援プランなどに基づく,短期・中期の復興事業が積極的に推進される中にございまして,来る21世紀を見据えた神戸のまちづくりに不可欠な長期的復興事業としての神戸空港の着工に向けまして,諸手続が着実に進められてまいったのであります。
ご承知のとおり,平成7年度国家予算におきまして神戸空港に係る着工準備調査費が認められて以来,当局においては,関西圏における神戸空港の役割等調査や地震対策調査などの諸調査を進めるとともに,環境アセスメントにも取り組んでまいりました。あわせて,国との協議を重ねました結果,昨年11月には飛行場設置許可申請を行うに至ったのであります。
そして,12月には航空法に基づく公聴会が運輸省主宰で開催をされまして,そこでの公述意見等も踏まえ,運輸省において審査がなされたわけでありますが,その結果本年2月19日に運輸大臣から飛行場設置許可が出され,閣議決定の後,第三種空港として政令指定されたのであります。
また,本年3月に開催されました中央港湾審議会では,神戸空港計画に伴う神戸港港湾計画の一部変更が審議をされたわけでありますが,空港島には,環境創造型護岸や人工ラグーンの整備等,環境保全に最大限の配慮が払われることなどから,環境庁も含めて,これが了承されたのであります。
神戸空港に関する議会の取り組みは,一部反対意見はあるものの,大勢といたしましては,公害のない,安全で利便性の高い都心型空港として,その実現に向けて全力を注いできたものであり,その努力の結果,神戸空港着工に向けて大きく前進したのであります。
このような状況のもと,当局におかれましては,今後市民の暮らしの復興に格段の努力を払うのはもちろんのこと,あわせて空港計画推進のための諸手続を着実に進められるとともに,市民及び周辺市町に対しましてはなお一層の理解が得られますよう,広報活動等に引き続き積極的に取り組まれたいのであります。
また,議会といたしましても,公害のない安全な空港を目指すという姿勢を堅持いたしまして,市民1人1人がその必要性を十分に理解し,自分たちの空港として親しみの持てる空港をつくるという理念のもとに,さらなる努力を続けていくことが重要であると考えますので,全議員のご理解とご協力を強くお願い申し上げる次第であります。
次に,明石海峡大橋に関する活動についてご報告を申し上げます。
委員会は,当局からの報告聴取等により,明石海峡大橋及び関連道路の進捗状況などの把握に努めてまいりました。
まず,大橋部におきましては,昨年9月の補剛桁閉合の後,アンカレイジ上屋工事や橋梁照明工事等を実施しており,間もなく橋面舗装工事に着手の予定となっております。
本州四国連絡道路の神戸側陸上部におきましては,全線にわたって工事が実施されておりますけれども,本年6月には高架橋の連結も完了し,現在舗装工事に着手する段階に至っております。
また,これに関連をいたしまして舞子駅高広線の拡幅工事や国道2号の交差点改良も順調に進捗しており,舞子駅前地区市街地再
開発事業につきましても平成9年度中に工事着手の予定となっております。
また,垂水ジャンクションでは,土工工事・橋梁工事とともに,一部で舗装工事等にも着手をしておりまして,垂水健康公園をはじめとするロードパーク事業につきましても,順次進捗をいたしております。
一方,湾岸線7期・西神自動車道・神戸西バイパスにつきましても,全線で高架橋工事や土工工事を進めるとともに,神戸西バイパス永井谷ジャンクション以西では継続して用地買収が進められているところであります。
以上のように,これら明石海峡大橋及び関連道路は,来春の開通を目指しまして懸命に工事が進められているわけでありますが,大動脈とも言えるこれらの道路網は,今後の神戸の復興にとって大変重要な役割を担っており,大いに期待を寄せるものであります。
委員会といたしましては,長年にわたり協力して進めてきた事業者,地元関係住民,議会という3者の連携が緊密に行われ,事業が円滑に推移することを願い,その進捗を見守ってきたところでありますが,ただいまご報告いたしましたように,これらの道路については今日までほぼ順調に推移をし,名称につきましても,先般「明石海峡大橋」と「神戸淡路鳴門自動車道」が正式名称として発表されたところであります。
当局におかれては,今後とも残された関連道路の工事や舞子地区・名谷地区などの地域整備に当たりましては,引き続き地元関係者に対してきめ細かな対応をなされるとともに,国が中心となって進めておる旅客船事業者等の転業と離職者の再就職対策の円滑な推進にも尽力されますことを,この際強く申し上げておきます。
以上,神戸空港及び明石海峡大橋に関する活動状況につきましてご報告を申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。ありがとうございました。(拍手)
114
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で報告は終わりました。
次に,日程第36
外郭団体に関する特別
委員会委員選任の件より日程第38 空港等に関する特別
委員会委員選任の件に至る3件,
一括議題に供します。
115
◯議長(
荻阪伸秀君) 本件は,
外郭団体に関する特別委員会,大都市税財政制度確立委員会及び空港等に関する特別
委員会の委員全員から辞任願いが提出され,議長において許可いたしましたので,その後任委員を選任しようとするものであります。
委員は,
委員会条例第6条第1項の規定に基づき,議長より指名いたします。
委員の氏名は事務局が朗読いたします。
(樽谷市会事務局議事課長朗読)
──────────────────
外郭団体に関する特別委員会委員
大 澤 和 士 君
松 本 周 二 君
梅 田 幸 広 君
白 井 洋 二 君
橋 本 秀 一 君
森 脇 英 雄 君
米 田 和 哲 君
佐 藤 けん一郎 君
田 路 裕 規 君
藤 原 武 光 君
段 野 太 一 君
吉 田 謙 治 君
植 中 進 君
井 川 弘 光 君
井 上 力 君
以上15名。
──────────────────
大都市税財政制度確立
委員会委員
高 山 晃 一 君
守 屋 隆 司 君
土 居 吉 文 君
布 施 典 子 君
佐 伯 育 三 君
大 野 一 君
池 田 林太郎 君
亀 井 洋 示 君
福 浪 睦 夫 君
原 和 美 君
南 原 富 広 君
佐 藤 清 次 君
北 山 順 一 君
小 田 伍 郎 君
田 中 健 造 君
以上15名。
──────────────────
空港等に関する特別
委員会委員
芦 田 賀津美 君
本 岡 節 子 君
上 脇 義 生 君
恩 田 怜 君
安 達 和 彦 君
三 好 道 夫 君
粟 原 富 夫 君
浜 崎 為 司 君
谷 本 徳太郎 君
安 井 俊 彦 君
中 村 治 助 君
藤 本 浩 史 君
竹 田 達 君
吉 田 多喜男 君
森 原 健 一 君
以上15名。
──────────────────
116
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で委員の指名は終わりました。
外郭団体に関する特別委員会の委員,大都市税財政制度確立
委員会の委員及び空港等に関する特別
委員会の委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しましてご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
117
◯議長(
荻阪伸秀君) ご異議がないと認めます。
それでは,さように決定いたしました。
118
◯議長(
荻阪伸秀君) 以上で本定例市会に提案されました案件は,全部終了いたしました。
この際,市長のごあいさつがございます。笹山市長。
(市長笹山幸俊君登壇)
119 ◯市長(笹山幸俊君) 閉会に当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。
去る6月23日の本会議及び本日の会議のご決定で新しく就任されました正副議長をはじめ各役員の方々に対し,心からお喜びを申し上げたいと思います。
また,退任されました正副議長をはじめ各役員の方々には,この1年間,神戸の復興と市政の発展のためご尽力を賜り,そのご労苦に対しまして厚くお礼を申し上げます。
本定例市会にお諮り申し上げました諸議案につきましては,議員各位のご熱心なご審議を賜り,ただいま原案のとおり議決をいただきました。
本会議及び
委員会審議の過程におきまして賜りました皆さん方の貴重なご意見を十分に尊重いたしまして,今後の市政運営に反映をさせてまいりたいと存じます。
今年度は一日も早い被災市民の生活再建と神戸経済の早期復興などに向けて全力で取り組んでおるところでございますが,今後とも皆さん方のより一層のご支援,ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
また,今回の須磨区での事件につきましては,事件発生以来,地域の安全確保のために一致団結して活動をしていただいております保護者,また地域の方々,各種団体の皆さんのご苦労に深く感謝を申し上げますとともに,警察当局のご尽力に深く敬意を表します。
今後このような不幸な事件が二度と起こらないよう,教育
委員会をはじめ全市一体となって適切な対応策に取り組み,安全で安心なまちづくりをより一層進めてまいる決意であります。
最後になりましたが,議員各位の一層のご健勝をお祈り申し上げ,簡単でございますが,閉会のごあいさつにさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
120
◯議長(
荻阪伸秀君) 市長のごあいさつは終わりました。
これをもって平成9年第2回定例市会を閉会いたします。
(午後3時58分閉会)
神戸市会事務局
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