• "梶谷忠修"(/)
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  1. 神戸市議会 1994-05-25
    開催日:1994-05-25 平成6年第2回定例市会(第3日) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午後2時2分開議)  (堺議長議長席に着く) ◯議長(堺 豊喜君) ただいまより本日の会議を開きます。  最初に諸般の報告を申し上げます。  まず,市長より「採択請願の処理経過並びに結果の報告」が参っておりますので,お手元に送付いたしておきましたから,ご了承願います。 2 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,監査委員より,監査報告第1号より監査報告第8号に至る8件の報告が参っておりますので,いずれもお手元に送付いたしておきましたから,ご了承願います。 3 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,本日までに受理いたしました請願は2件でありまして,それぞれお手元に配付いたしております請願文書表のとおり,所管の常任委員会に審査方を付託いたします。 4 ◯議長(堺 豊喜君) 以上,報告を終わります。  これより議事に入ります。  日程によりまして,日程第1 予算第24号議案より日程第23 第67号議案に至る23件,一括議題に供します。 5 ◯議長(堺 豊喜君) これより委員会審査の経過並びに結果について,関係常任委員長の報告を求めます。  まず,総務財政委員会委員長大野 一君。  (24番大野 一君登壇) 6 ◯24番(大野 一君) ただいま議題となりました諸議案中,本委員会所管分の予算第24号議案の関係分,報告第1号,第47号議案から第51号議案に至る5議案及び第60号議案から第67号議案に至る8議案,以上合計15議案について,一括ご報告申し上げます。  まず,報告第1号についてご報告申し上げます。  本件は,地方税法の改正に伴い施行に急を要した部分について,市税条例の一部改正を市長において専決処分したものであり,委員会は審査の結果,承認することに決定いたしました。  次に,予算第24号議案の関係分,第47号議案から第51号議案に至る5議案及び第60号議案から第67号議案に至る8議案,以上合計14議案についてご報告申し上げます。  予算第24号議案の関係分は,住民税の特別減税に伴い予算を補正しようとするものであり,  第47号議案は,神戸市の区域内に新たに土地が生じたことを確認しようとするものであります。  次に,第48号議案は,住居表示を実施する区域を追加し,当該区域における住居表示の方法を街区方式にしようとするものであり,
     第49号議案は,住居表示の実施等に伴い町及び字の区域並びにその名称を変更するとともに,町の区域を新たに画しようとするものであります。  次に,第50号議案は,区役所出張所の所管区域を変更するに当たり条例を改正しようとするものであり,  第51号議案は,地方税法の改正等に伴い市税条例の一部を改正しようとするものであります。  また,第60号議案から第67号議案に至る8議案は,いずれも工事請負案件であります。  本委員会は審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 7 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,文教経済委員会委員長山中敏夫君。  (50番山中敏夫君登壇) 8 ◯50番(山中敏夫君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の予算第24号議案の関係分,第53号議案,第54号議案,以上合計3議案について,一括してご報告を申し上げます。  最初に,予算第24号議案の関係分は,Jリーグ入りを目指すプロサッカーチームの運営会社へ神戸市が出資することに伴い,予算を補正しようとするものであります。  次に,第53号議案は,土地改良事業として,ため池等整備事業西谷下池地区の計画の概要を定めようとするものであり,  第54号議案は,岩岡町岩岡地区等農業集落排水事業の業務を,財団法人神戸緑農開発公社に委託しようとするものであります。  委員会は審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 9 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,民生保健委員会委員長南原富広君。  (14番南原富広君登壇) 10 ◯14番(南原富広君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の第52号議案についてご報告申し上げます。  第52号議案は,(仮称)健康ライフプラザ及びキャナルタウン兵庫施設用駐車場の建設 工事を,神戸市住宅供給公社に委託しようとするものであります。  委員会は審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 11 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,建設消防委員会委員長野尻範明君。  (3番野尻範明君登壇) 12 ◯3番(野尻範明君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分の第55号議案から第57号議案に至る3議案並びに第59号議案,以上合計4議案について,一括ご報告を申し上げます。  まず,第55号議案は,神戸市道路公社が六甲有料道路事業等において障害者の割引対象を拡大するため,建設大臣に許可申請を行うに当たり,あらかじめ本市の同意を求められたので,これに同意しようとするものであります。  次に,第56号議案は,舞子海岸東地区整備事業護岸工事等委託契約を締結しようとするものであり,  第57号議案は,岡場地区特定土地区画整理事業に関する工事等の委託契約を締結しようとするものであります。  また,第59号議案は,消防に関する手数料を改定するに当たり条例を改正しようとするものであります。  委員会は審査の結果,いずれも原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 13 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,住宅水道委員会委員長前島浩一君。  (27番前島浩一君登壇) 14 ◯27番(前島浩一君) ただいま議題となっております諸議案中,本委員会所管分は第58号議案でありまして,  本件は,藤原台地区地区整備計画の変更に伴い,同区域内における建築物の制限の内容を変更するに当たり,条例の一部を改正しようとするものであります。  本委員会は審査の結果,原案を承認することに決定いたしました。  以上,報告を終わります。 15 ◯議長(堺 豊喜君) 以上で関係常任委員長の報告は終わりました。  関係常任委員長の報告に関し,ご質疑はございませんか。  (「なし」の声あり) 16 ◯議長(堺 豊喜君) ご質疑がなければ,これより討論の通告がありますので,発言を許可いたします。28番粟原富夫君。  (28番粟原富夫君登壇)(拍手) 17 ◯28番(粟原富夫君) 私は,社会党護憲クラブ議員団を代表して,本市会に上程されました第56号議案舞子海岸東地区整備事業護岸工事等委託契約締結の件について,反対討論を行います。  その理由は,本議案にかかわる舞子海岸東地区整備事業について,神戸市当局は関係する5自治会のうち4自治会とは協定書を交わしながら,本事業によって最も大きな影響を受けるであろう海岸通西自治会には十分な説明すら行えていない点でございます。  私たちは,埋立同意案件時にも94年度予算審議時にも,海岸通西自治会に対する市当局としての説明会の開催を要求し続けてまいりました。それは,住民の皆さんも神戸市当局も,海岸防災と白砂青松の舞子の浜の復元を願う気持ちに変わりはないと思ったからでございます。  しかし,市当局は,県の公害審査会に調停を出している自治会とは話し合えないとの理由で,6カ月近くも期間がありながら,全く説明会が開かれなかったのでございます。そして,市当局は,3月30日に公有水面埋立免許を取得し,6月から施工管理調査等準備工事に着手したいとの意向の中で,5月14日海岸通西自治会に対する工事説明会が開かれたのでございます。  しかし,この工事説明会も,事業全体の説明を求める海岸通西自治会の皆さんの3度にわたる意見の申し入れも拒否され,一方的な当局による工事手順のみの説明に終始し,わずか5分で住民側が退席してしまうという異常な事態になっているのでございます。  私は,本会議でも建設消防委員会でも,たとえ公害審査会による調停中であっても,本訴訟でない以上,また住民側が話し合いを望んでいるなら話し合いに応ずるべきだと主張してまいりました。しかし,助役・土木局長とも,話し合いについては否定していないが,基本的には調停項目以外の中身との答弁であり,これでは実質的な話し合いに入れないのが現状でございます。このようなしゃくし定規な対応は,やはり当局自身が,住民の側は条件は出しているけれども,本当は全面反対だとの思い込みがあるように思えてならないのでございます。  そもそも公害紛争調停を県の公害審査会に提出するに至った経緯は,住民の疑問に対して何らの回答もないまま,とにかく覚書に調印をとの当局の態度に皆さんが反発され,覚書に調印しなかった昨年の6月5日から一片の説明もないまま,県への埋立免許の申請,市長の同意,免許取得へと進んでいくことに危機感を感じ,住民の皆さんが事業全体像を知るために11月に公害紛争調停申請を出すに至ったのだと私たちは聞いております。  そして,何度も言うようですが,海岸通西自治会の皆さんは,海岸防災や白砂青松の砂浜の復元に反対しているわけでなく,ただ 220億円の事業費を賄うために用意された利便施設の民間への売却,管理の問題,それによる交通量の流入問題,プライバシーの保護,そして海岸としての自然環境の保全の問題等に対して,当局の対応を求めておられるのでございます。  また,私はさきの建設消防委員会で,事業の立案当時と現在のバブル経済崩壊後の社会経済情勢は大きく変わってきており,周辺のマリンピア事業についても大幅な事業の見直しが行われているときでもあり,舞子海岸東地区整備事業についても当初事業計画の見直しを行うべきでないかと質問いたしました。土木局長は,民活事業としてのCCZ事業を続けていくことに変わりはないが,事業内容の一定の見直しはあり得る旨の答弁がございました。そうであるならば,工事着工の前に海岸通西自治会の皆さんとの話し合いは十分に可能であり,門戸を開くべきだと思うのでございます。  私たち社会党護憲クラブ議員団は,このような状況の中で工事着工を急ぐべきでなく,工事着工の前に海岸通西自治会の皆さんとの十分な話し合いが行われるべきであり,そしてこの舞子海岸東地区整備事業民活事業としてのレジャー偏重のものから,海岸防災と自然の復元を目指す本来の姿に変更することを強く望む立場から,第56号議案について反対を表明するものでございます。  皆さんのご賛同をいただきますよう切にお願いし,簡単ではございますけれども,社会党護憲クラブ議員団を代表しての反対討論といたします。(拍手) 18 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,4番佐藤けん一郎君。  (4番佐藤けん一郎君登壇) 19 ◯4番(佐藤けん一郎君) 私は,上程されております第52号議案(仮称)健康ライフプラザ及びキャナルタウン兵庫施設用駐車場建設工事委託契約締結の件,第54号議案岩岡町岩岡地区等農業集落排水事業委託契約締結の件,第56号議案舞子海岸東地区整備事業護岸工事等委託契約締結の件,並びに第57号議案岡場地区特定土地区画整理事業に関する工事等委託契約締結の件,以上4件に反対をし,以下討論をいたします。  まず第1に,第56号議案でありますが,これは舞子海岸地先公有水面を約13万平方メートルにわたって埋め立てるとともに,その周辺を広く護岸堤で囲もうとする工事を,神戸市都市整備公社に72億円余で委託発注しようとするものであります。  私が反対する理由の第1は,まず海の埋め立てはそれ自体問題だという点であります。海は,ご承知のとおり炭酸ガスを大量に吸収して,地球の温暖化を防ぐ役割を果たしてくれているわけであります。その大切な海を埋め立てるには,よほどの市民生活を守る上での大きな理由がなければなりません。当局の説明では納得ができないからであります。  また,第2は,先ほども先任議員が話をされましたが,住民との協議が調っていない段階での見切り発車だという点であります。市は工事説明会を強行し,その説明会では関係住民参加者名簿の奪い合いまでするという,市長の対話と参加という選挙公約に明確に違反をしている事実があるわけであります。  また,関係住民に対する補償に関しましても,海辺の住宅というのは単なる反射的利益であって補償の考えはないと言われているのであります。反射的な利益だからといって,私は直ちに補償の必要はないとは言えないと思うのであります。反射的利益の内容は,公有水面の存在であります。これは私的所有権の対象ではありません。公有水面私的所有権の対象ではありません。私的所有権の行使であれば,これはお互いさま恨みっこなしということになりますけれども,公有水面埋め立て,これは通常起こることではないのであります。したがって,この公有水面の存在を前提として構成されたそのマンションの経済的価値を,埋め立てという公共の目的と考えさせていただくとしても,そのために損なわれる,所定の手続によって埋め立てが決定されてしまえば,埋め立て自体の拒絶は不可能ではありましょうけれども,といって補償の請求を妨げるものではないのであります。市長の態度は,「市民の海」に名をかりた株式会社神戸市の開発独善の姿勢であると言わなければなりません。  最後の点は,この埋め立て工事が,工事委託として神戸市都市整備公社に発注されている点であります。私には納得ができないのであります。70億円を超え,海の流れのきつい,潮の流れのきつい難工事でございます。当然に海洋土木の専門業者に競争入札を経て直接に工事請負として発注すべきであります。しかも,工事委託契約であれば,そこから先は市会の審査権は容易に及びがたいのであります。  また,第52号,第54号,第57号議案も,総額61億円に達する各種工事を,神戸市住宅供給公社,神戸市緑農開発公社,神戸市都市整備公社委託発注しようとするものであります。いずれもそれぞれの専門業者に競争入札をした上で決定するべきであります。実際に直接工事を執行する体制のない外郭団体に発注するなど,不断の努力によって推進をしなければならない行政改革に逆行するものであると言わなければなりません。  私は,大阪,京都,名古屋と東に上って3市の1年間の工事発注計画を調査いたしました。委託契約はわずか4件でありました。1年間にわたっての工事契約の中でわずか4件でありました。しかも,いずれもJR,阪急電鉄,近畿鉄道など鉄道各社の軌道との立体交差の歩道橋などの工事で,特殊な事情のあるものばかりであります。神戸市の今回の4議案は,全く外郭団体に委託発注をするということについての根拠が薄弱であります。賛同できません。  なお,上記3公社に対する神戸市からの出向社員は,この15年間で 155人から 350人に2倍以上もふえており,何の理由でこんなに急増させているのか,大きな疑問を抱いていることも苦言を呈しておきたいと思います。  以上をもちまして,私の上記4議案に対する反対討論を終えさせていただきます。議員諸公のご賛同を心からお願いを申し上げます。ご清聴ありがとうございました。 20 ◯議長(堺 豊喜君) 以上で討論は終わりました。  これより順次お諮りいたします。  最初に,第52号議案,第54号議案及び第57号議案,以上合計3件についてお諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 21 ◯議長(堺 豊喜君) 起立多数であります。  よって,第52号議案,第54号議案及び第57号議案,以上合計3議案は,いずれも原案のとおり可決いたしました。 22 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,第56号議案についてお諮りいたします。  本件を委員長の報告どおり決することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 23 ◯議長(堺 豊喜君) 起立多数であります。  よって,第56号議案は,原案のとおり可決いたしました。 24 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,予算第24号議案,報告第1号,第47号議案より第51号議案に至る5議案,第53号議案,第55号議案,第58号議案より第67号議案に至る10議案,合計19件についてお諮りいたします。  本件は,委員長の報告どおり決しましてご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 25 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,報告第1号は承認することに決定し,予算第24号議案,第47号議案より第51号議案に至る5議案,第53号議案,第55号議案及び第58号議案より第67号議案に至る10議案,合計18議案は,いずれも原案のとおり可決いたしました。 26 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第24 「請願の継続審査について」を議題に供します。 27 ◯議長(堺 豊喜君) お諮りします。  お手元に配付いたしております「閉会中の継続審査を必要とする請願」に記載の1件及び本日付託いたしました請願2件は,いずれも閉会中の継続審査に付することに決したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 28 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 29 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第25 号外神戸市監査委員選任の件を議題に供します。  この際申し上げます。  本件については,地方自治法第 117条の規定により,該当の方は除斥されることになっておりますので,ご退席願います。  (該当議員退場) 30 ◯議長(堺 豊喜君) 当局の説明を求めます。笹山市長。 31 ◯市長(笹山幸俊君) ただいまご上程になりました号外議案神戸市監査委員選任の件について,ご説明申し上げます。  市会議員のうちから選任された監査委員田島俊三氏及び武貞健治氏がこのたび辞任されましたので,その後任として内田精一郎氏及び辻 啓二氏を選任いたしたいと存じます。  両氏は,その人物,経歴,手腕等から見まして,監査委員として適任と認められますので,地方自治法第 196条第1項の規定により,その選任について議会の同意を求める次第であります。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 32 ◯議長(堺 豊喜君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,直ちに起立により採決いたします。  本件に同意することに賛成の方の起立を求めます。  (賛成者起立) 33 ◯議長(堺 豊喜君) 起立多数であります。
     それでは,号外神戸市監査委員選任の件は,同意することに決定いたしました。  (該当議員入場) 34 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第26 号外兵庫県公安委員会委員推薦の件及び日程第27 号外神戸市土地利用審査会委員任命の件を,一括議題に供します。 35 ◯議長(堺 豊喜君) 当局の説明を求めます。笹山市長。 36 ◯市長(笹山幸俊君) ただいまご上程になりました号外議案兵庫県公安委員会委員推薦の件及び神戸市土地利用審査会委員任命の件について,一括ご説明申し上げます。  公安委員会委員推薦の件につきましては,現在欠員となっております公安委員会委員として湯浅夏子氏を推薦し,7月31日をもって任期満了となります小田欽造氏の後任として三輪吉郎氏を推薦いたしたいと存じます。  土地利用審査会委員任命の件につきましては,新藤延昭氏がこのたび辞任されましたので,その後任として中野 豊氏を任命いたしたいと存じます。  以上の各氏は,その人物,経歴,手腕等から見まして,それぞれ兵庫県公安委員会委員及び土地利用審査会委員として適任と認められますので,警察法第39条第1項ただし書の規定,並びに国土利用計画法第39条第4項及び第44条の規定により,その推薦及び任命について議会の同意を求める次第であります。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 37 ◯議長(堺 豊喜君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,同意することに決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 38 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,号外兵庫県公安委員会委員推薦の件及び号外神戸市土地利用審査会委員任命の件は,いずれも同意することに決定いたしました。 39 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第28 諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件を議題に供します。  この際申し上げます。  本件については,地方自治法第 117条の規定により,該当の方は除斥されることになっておりますので,ご退席願います。  (該当議員退場) 40 ◯議長(堺 豊喜君) 当局の説明を求めます。田中総務局長。 41 ◯総務局長(田中保夫君) ただいまご上程になりました諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件について,ご説明申し上げます。  本件は,本市における人権擁護委員のうち,任期満了となる委員の後任候補者を法務大臣に対し推薦しようとするものであります。  ここに上げました候補者は,その人物,経歴等から見まして,いずれも人権擁護委員として適任であると考えますので,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,議会のご意見をお伺いするものであります。  何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 42 ◯議長(堺 豊喜君) 当局の説明は終わりました。  本件に関し,発言の通告もありませんので,本件は委員会の付託を省略し,支障なしと答申することに決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 43 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,諮問第1号人権擁護委員候補者推薦の件は,支障なしと答申することに決定いたしました。  (該当議員入場) 44 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第29 神戸市会常任委員会委員及び同委員長選任の件を議題に供します。 45 ◯議長(堺 豊喜君) まず,常任委員会委員を委員会条例第5条第1項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。  委員の氏名は事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  総務財政委員会委員     片岡雄作  君     安達和彦  君     福浪睦夫  君     前島浩一  君     小嶋誉之  君     桝田伸二  君     上田大人  君     村岡 功  君     寺坂光夫  君     田中健造  君     吉本泰男  君     堀之内照子 君  以上12名。  ──────────────────  文教経済委員会委員     吉田基毅  君     平野昌司  君     竹重栄二  君     谷本徳太郎 君     北山順一  君     豊村敏治  君     辻 啓二  君     藤本浩史  君     上井三郎  君     原 和美  君     山中敏夫  君     尾崎敏江  君  以上12名。  ──────────────────  民生保健委員会委員     岡島亮介  君     田村とし子 君     桜井良生  君     森 和愛  君     大西きよじ 君     井上 力  君     山内国豊  君     西下 勝  君     長嶋 登  君     武貞健治  君     田島俊三  君     浜本律子  君  以上12名。  ──────────────────  建設消防委員会委員     佐藤けん一郎 君     南原富広  君     井川弘光  君     佐藤清次  君     植中 進  君     内田精一郎 君     横山道弘  君     黒崎敬三  君     中村治助  君     竹田 達  君     高田 巌  君     橘 暉一  君  以上12名。  ──────────────────  港湾交通委員会委員     吉田謙治  君     三好道夫  君     平野章三  君     大野 一  君     粟原富夫  君
        藤原武光  君     藤森万也  君     古田 稔  君     中村勝彦  君     長谷川忠義 君     小田伍郎  君     荻阪伸秀  君  以上12名。  ──────────────────  住宅水道委員会委員     野尻範明  君     土居吉文  君     加納花枝  君     増田泰幸  君     浜崎為司  君     岩城修吉  君     高尾繁春  君     梶谷忠修  君     竹内正明  君     安井俊彦  君     堺 豊喜  君     吉田多喜男 君  以上12名。  ────────────────── 46 ◯議長(堺 豊喜君) 以上で常任委員会委員の指名は終わりました。  常任委員会の委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 47 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 48 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,各常任委員長を委員会条例第6条第2項の規定に基づき,議長よりご指名申し上げます。  総務財政委員会委員長に   2番  片岡雄作  君  文教経済委員会委員長に   50番  山中敏夫  君  民生保健委員会委員長に   52番  田島俊三  君  建設消防委員会委員長に   22番  植中 進  君  港湾交通委員会委員長に   11番  三好道夫  君  住宅水道委員会委員長に   42番  梶谷忠修  君 を,それぞれご指名申し上げます。  ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 49 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 50 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第30 阪神水道企業団議会議員選挙の件を議題に供します。 51 ◯議長(堺 豊喜君) この際お諮りいたします。  本件選挙の方法は,投票の煩を省き,議長より指名いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 52 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,これより阪神水道企業団議会議員をご指名申し上げます。  議員の氏名は,事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  阪神水道企業団議会議員     吉田基毅  君     土居吉文  君     加納花枝  君     浜崎為司  君     福浪睦夫  君     岩城修吉  君     高尾繁春  君     武貞健治  君     黒崎敬三  君     中村勝彦  君     竹田 達  君     吉田多喜男 君  以上12名。  ────────────────── 53 ◯議長(堺 豊喜君) 以上で指名は終わりました。  阪神水道企業団議会議員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 54 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 55 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第31 農業委員会委員推薦の件を議題に供します。  本件は,北,中及び西農業委員会委員が来る8月31日をもって任期満了となるため,農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により,それぞれ後任委員を推薦しようとするものであります。 56 ◯議長(堺 豊喜君) この際お諮りいたします。  本件推薦の方法は,議長より指名いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 57 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,これより順次ご指名申し上げます。  北農業委員会委員に     高尾繁春  君     上井三郎  君     原 和美  君     田中健造  君  中農業委員会委員に     田村とし子 君     安達和彦  君  西農業委員会委員に     岡島亮介  君     南原富広  君     前島浩一  君     竹内正明  君 をご指名申し上げます。ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 58 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,農業委員会委員推薦の件は,ただいまご指名申し上げましたとおり推薦することに決定いたしました。
    59 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,日程第32 「外郭団体に関する特別委員会の報告について」より日程第35 「都市活性化総合対策特別委員会の報告について」に至る4件,一括議題に供します。 60 ◯議長(堺 豊喜君) 本件は,外郭団体に関する特別委員会,大都市税財政制度確立委員会,空港等に関する特別委員会及び都市活性化総合対策特別委員会における過去1年間の活動経過について,それぞれ報告を求めるものであります。  これより順次報告を求めます。  まず,外郭団体に関する特別委員会委員長内田精一郎君。  (41番内田精一郎君登壇) 61 ◯41番(内田精一郎君) 外郭団体に関する特別委員会の活動状況についてご報告申し上げます。  本委員会は,昨年5月に委員の改選を行ってから今日まで,地方自治法第 221条第3項に規定する市の出資団体のうち特に公益性の強い31団体を審査対象とし,それぞれの事業についてその運営の実態を把握するとともに,事業効果の調査を行ってまいりました。  以下,委員会活動の概要についてご報告申し上げます。  委員会は,審査に先立ち,委員会の運営方法について協議し,審査に当たっては各団体を担当する原局及び市出向幹部職員の出席を求め,団体の概要,予算・決算などについて説明を聴取し,質疑を行うとともに,さらに審査を行う前に実地視察を行うことなどを決定いたしました。  この運営方法に基づき,7月から11月にかけて対象の31団体について順次事前に事業の進捗状況等を調査するため実地視察を行い,その後審査を行ったのであります。また,市民にかかわりの深い事柄については,時宜に応じ当局から報告を聴取し,さらに8月には他都市の外郭団体の状況の調査を行うなど精力的に活動してまいりました。  委員会といたしましては,審査対象団体が真に市民福祉の向上に寄与しているか,あるいは適切な組織・人事のもとに厳正明朗な運営がなされているかなどの観点から,細部にわたって審査してまいりました。  それでは,委員会審査過程における主な質疑についてご報告申し上げます。  まず,神戸市年金福祉協会及び株式会社神戸ワインの審査において,「ラジウム温泉太山寺やフルーツ・フラワーパーク等での自動販売機によるビール等の価格は市販の価格よりも高く,市民感情からすれば同じ神戸市の施設でありながら施設によって販売価格が異なるのは理解しにくいという声も出ている。せめて市販の価格と同様にできないか。」との質疑があり,当局からは,「ビールの販売価格は,小売業者からの仕入れ値に手数料を加えて決めているので,必ずしも市販価格と同一ではない。事業運営の基本的な考え方として,独立採算性のもとで健全経営のための収入確保や初期投資の回収も必要であることから,公益事業で出る赤字は収益事業で埋めながら,全体として収支がとれることが重要であると考えているが,他の施設の状況も考慮しながら検討していきたい。」との答弁がなされ,この審査を踏まえ,当委員会として当局に対し,市の関連施設の自動販売機での販売価格を総点検して,自動販売機の販売価格に至るまで細かい配慮をするよう要望を行ったのであります。  その結果,本年4月にそれぞれの施設の性格を考慮した一定の基準により価格設定の改善がなされたところであります。  次に,神戸市都市整備公社の審査において,「摩耶ロープウエーは赤字が続いているが,乗客をふやして以前のようなにぎわいをもたらすために抜本的な対策を講じるべきと思うがどうか。」との質疑があり,当局からは,「摩耶ロープウエーについては,阪神電鉄等と摩耶協議会をつくり,年間を通じて山上で催し物を行ったり,山上駅の2階にあじさいサロンを設けるなどして乗客対策について努力している。また,ロープウエーは,建設後38年になりそろそろ大改修の時期が来ることから,都市計画局と公社の間で抜本的な赤字対策について考えていきたい。」との答弁がなされ,本年4月には特に摩耶ロープウエーの実地視察を行い,現地において摩耶山地区のにぎわいの再生等を積極的に行うことにより索道事業の赤字解消を図ることについて当局に対し要望を行ったのであります。  次に,神戸国際協力センターの審査において「既にある神戸国際交流協会とは別に当センターを設立したのはどうしてか。」との質疑があり,当局からは「神戸国際交流協会は国際交流を中心に事業を行っているが,今後国際交流とは別に,本市の有するさまざまな都市問題に関するノウハウを技術移転することによって新たに国際協力を行っていく上で,はっきりとした国際協力を目的とする団体をつくるのが望ましいと考えたからである。」との答弁がなされ,  また,「国際協力を推進するために,どのような民間援助団体とのネットワークを構築するのか。」との質疑に対し,当局からは「現在,民間援助団体に対してネットワークづくりを呼びかけているところであり,約20の団体が呼びかけに応じている。今後,将来的な計画や具体的な活動方針等を民間援助団体からヒアリングして,相手国の国際協力に関するニーズを把握し,できれば国際協力団体バンクを構築したいと考えている。また,民間援助団体についてデータベースをつくったり,当センターの機関紙等で民間援助団体の活動を紹介して,だれでも国際協力に参加できるようにしたいと考えている。」との答弁がなされたのであります。  次に,神戸市地域医療振興財団の審査において「西神戸医療センターを開設するに当たり医師や看護婦等の確保の方針はどうか。」との質疑に対し,「平成5年4月に財団固有の技術職員として,看護婦,薬剤師等93人を採用し,現在中央市民病院等で研修を行っており,また市からも医師や看護婦等の派遣を受けている。今後,医師については当面は全員市の派遣職員を充て,その他の指導的立場の職員も固有職員が育つまでは派遣職員を充てたい。将来的に,病院の経営が軌道に乗り固有職員が経験を積んでくれば,市民病院群としての一体性を損なわない範囲で,順次派遣職員を固有職員に振りかえていくことを考えている。」との答弁がなされ,  また,「病診連携システムを導入することにより,診療システムはどのように改善されるのか。」との質疑に対し,「地域医療機関からの紹介を受けた患者については初診から予約制にし,紹介のない患者についても初診受付のときに診療できる時間帯を予告することを考えている。また,西神戸医療センターにある高度医療機器を地域医療機関に共同利用してもらうことも考えている。さらに,30分以内に検査の結果を出して,すぐに診療を行えるシステムを取り入れることも検討している。」との答弁がなされたのであります。  以上のほか,神戸マイスター制度,神戸市開発管理事業団の会館・プール・球技場の今後の運営方針,下水汚泥の有効利用,年金移動相談所の実施状況,ホームヘルプサービス事業の今後の方針,障害者のスポーツ人口の増加策,六甲山牧場の駐車場の整備,神戸ワイン・ブランデー販売の今後の見通し,六甲北有料道路の4車線化計画,公社分譲住宅・賃貸住宅の建設方針,区民センターの今後の運営方針,墓園供給の今後の見通し等々について,それぞれの団体に対し,熱心な質疑がなされたのであります。  その結果,各団体ともそれぞれの特性を生かし,設立趣旨に沿って事業運営が適切に行われており,かつ出資目的に沿った事業効果を上げていることが認められました。  以上,委員会審査の経過を申し上げましたが,この際当局に対し各団体に共通する事柄について要望を申し上げます。  まず,各団体における事業運営等についてであります。  各団体においては,従来から市民サービスの多様な需要動向を把握しながら,事業運営を行っているところでありますが,本市行政の中で果たしている外郭団体の重要な役割にかんがみ,今後もさらに市民の要望にこたえるべく積極的に事業に取り組み,より一層設立趣旨に沿った事業効果を上げられたいのであります。  次に,外郭団体の組織の簡素化についてであります。  外郭団体については市民のニーズの多様化によるサービスの拡大に伴ってその数が増加する傾向にありますが,一方民間の活動分野の拡大によりその役割が低下している団体も見受けられるに至っております。効率的運営を確保するためにも,業務内容が互いに関連性の強い団体については団体間の業務の重複を整理するとともに団体の整理統合を行うことが緊急に要請されるところであります。当局におかれても検討を始められているところでありますが,組織のより一層の簡素化を推進されたいのであります。  さらに,委員会審査の過程において,各委員から述べられた意見,要望等も十分尊重され,今後の事業運営に当たられるようあわせて申し上げます。  以上,委員会の活動状況並びに要望事項についてご報告申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。以上であります。(拍手) 62 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,大都市税財政制度確立委員会委員長竹田 達君。  (61番竹田 達君登壇) 63 ◯61番(竹田 達君) 大都市税財政制度確立委員会の活動状況についてご報告申し上げます。  本委員会は,昨年5月に委員の改選を行って以来,委員会審査を重ねるとともに,大都市税財政の現状と課題について理解を深めるため,地方財政の専門家を招き研修会を実施しました。さらに,他の指定都市の実情等を調査いたしました。  その上で地方財政の確立,特に大都市財政の実態に即応する財源の拡充を図るため,指定都市の関係委員会と連携して,政府並びに国会に対し,強力な要望運動を行ってまいりました。  また,昨年末には,委員会として地方交付税の総額確保と一層の充実,超過負担の解消,地方分権の推進に即応した税制確立を求める趣旨の地方財源の確保及び充実に関する意見書をまとめ,本会議の議決を経て政府に提出いたしました。  まず初めに,大都市税財政の現状について申し上げます。  大都市が政治,経済,文化など各分野において重要な役割を担っていることはご承知のとおりですが,近年の高齢化,国際化,情報化の進展や高水準の地価等,社会経済情勢の著しい変化に伴い,大都市においては住民福祉の充実,生活環境の整備,都市機能の活性化など新たな財政需要が増大しております。  一方,これらの財政需要に見合う都市的税源はまことに乏しく,財政運営は依然として極めて厳しい状況にあります。  このため,指定都市としても,行財政運営の改善,効率化に格段の努力を払ってきておりますが,根本的には自主財源の拡充強化を図ることが何よりも急務となっております。  次に,このような現状を踏まえ,本委員会が行った要望の概要と,運動の結果,国においてとられた措置の大要について申し上げます。  まず,税制の改正についてであります。  現在,国・地方間の租税の配分は2対1であるのに対して,実質配分すなわち執行額としては1対2と逆転している実態,さらには指定都市の税収入の伸びが相対的に低いという現状にかんがみ,国・地方を通ずる税源配分の抜本的な見直しを図り,基礎的自治体である市町村の税源,特に法人所得課税,消費・流通課税などの都市税源を充実するよう要望してまいりました。  具体的には所得課税の充実,租税特別措置等の整理合理化,市町村道路目的財源の拡充,大都市の事務配分の特例に伴う措置,定額課税の見直し及び日本銀行の国庫納付金に係る適切な措置について要望してまいりました。また,昨年10月には,抜本的税制改革に当たって消費譲与税の地方消費税への組みかえ等に関する緊急要望も行いました。  この結果,租税特別措置等の整理合理化につきましては,信用金庫,信用組合等に対しての,固定資産税等における非課税措置及び課税標準の特例措置の廃止または縮減合理化が図られることとなり,また定額課税の見直しについては,昭和59年から据え置かれていた法人市民税の均等割の税率の見直しがなされるなどの措置がとられることとなったのであります。しかし,その内容はいまだ不十分であり,今後も要望を続けていく必要があります。  次に,国庫補助負担金制度の改正についてであります。  国庫補助金等の整理合理化に当たりましては,行政の効率化と地方自治の強化確立を図る見地から国・地方間の事務の見直しを行い,これに伴う所要財源について十分な措置を講ずるよう求めてまいりました。  また,平成5年度に行われた国庫補助負担率の恒久化に伴う地方負担の増加額については,今後の財政運営に支障が生じることのないよう,十分な財源措置を講ずるよう要望を行い,さらに国庫補助負担金に係る補助対象の範囲,基準数量等の補助基準の適正化,単価差に係る超過負担の完全解消,並びに下水道及び都市公園の整備等について,補助採択の枠を拡大し,実質補助率の引き上げを図るよう要望してまいりました。  この結果,地方財政措置として15兆 5,020億円の地方交付税総額の確保が図られることとなり,国庫補助負担金制度の改善については,補助単価の引き上げが図られ,小中学校校舎建設事業が10.6%増,公営住宅建設事業が階層に応じて 4.2から 6.3%増となるなどの措置がとられました。  また,地方単独事業の財源措置が地方全体で12.0%増額され,地方債計画においても,住民税減税に伴う減税補てん債の新設や臨時公共事業債の新設を含む,総額で42.2%の増加が図られることとなりました。このほか地方債のリスクウエートが改善され,国債,政府保証債並みとなり,地下鉄緊急整備事業が創設されるなどの公営企業に対する財政措置の充実等が実施されました。  このように一定の成果が得られたものの,まだまだ不十分であり,国庫負担金制度の改正については,国と地方の機能分担と財源の再配分を基本として進められるべきであり,国庫補助金等の整理合理化に当たっては,地方に財政負担を転嫁することのないよう,また国庫負担金の算定基準については依然として実態との差は大きく,大都市財政を著しく圧迫している現状にかんがみ,社会経済情勢の推移に即して適正化を図り,地方財政の改善と財政秩序の確立を図るため,今後とも粘り強く働きかけていくことが必要であります。  なお,これら指定都市共通の要望事項とは別に,神戸空港の早期事業着手,明石海峡大橋の早期完成,国営明石海峡公園の整備促進,高齢者・障害者の住みよいまちづくりの推進等,本市独自の要望もあわせて行いました。  最後に,本市財政の現状とその対応について言及しておきたいと存じます。  バブル経済崩壊の後遺症に急激な円高等の影響も加わり,民間設備投資の落ち込み,企業収益の悪化,個人消費の低迷が続いていることから,経済情勢はかつてない厳しいものとなっており,平成6年度の本市の財政も,市税収入が昭和30年度以来の対前年度予算比でのマイナスという危機的状況に陥っております。  このような中で本市は,新・神戸市基本構想に定められた,世界とふれあう市民創造都市を目標に,アーバンリゾート都市づくりを進め,市民生活の向上を図ろうとしております。そのためには,財政基盤を強化することが不可欠であります。  したがって,中長期的視野に立って,従来の事務事業の見直しを含めた行財政改善,税源の涵養などの努力をこれまで以上に続けていくことはもちろん,他の指定都市等との連携を密にし,国・地方を通じる税財政制度全般にわたる抜本的な是正,地方分権の推進,とりわけ大都市の実態に即応する税財政制度の確立に向けて,より一層強力に根気強く国に働きかけていくことが,今後さらに重要であると考える次第であります。  以上,本委員会の活動の概要をご報告いたしまして,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。(拍手) 64 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,空港等に関する特別委員会委員長吉本泰男君。  (70番吉本泰男君登壇) 65 ◯70番(吉本泰男君) 空港等に関する特別委員会の過去1年間の活動状況についてご報告を申し上げます。  最初に,神戸空港に関する活動についてであります。  本委員会は,当局より逐次現況報告等を聴取し,国等の動向を的確に把握するとともに,運輸省をはじめ関係方面への要望活動を強化し,神戸空港の早期着工に向けた取り組みに力を入れてまいりました。  特にこの1年は,予定事業から新規事業への格上げが最重要課題であったわけであります。運輸省からは,近畿圏の空域制約下での神戸空港の位置づけ,瀬戸内海環境保全特別措置法との適合性及び海上交通との調整という空港計画の熟度,並びに費用負担という課題が課せられ,その課題解決の見通しが立った段階で新規事業への格上げがなされることとなっておりました。  これに対して当局からは,空域問題については国の専管事項であり,国において広域的視点から検討がなされていること,空港計画の熟度については,空港島の埋め立てに当たってのヘドロ,しゅんせつ土砂,建設残土の利用や,神戸市エコポリス計画に沿った対応を行うこと,神戸空港に係る海上交通問題検討委員会から,基本的な航行安全対策はとり得るとの報告がなされていること,また費用負担についても,港湾事業との一体施工,空港関連事業用地の利用などにより,できるだけ市民に負担のかからない財政計画を立てるとの報告を受けており,委員会としてもこれを了として国への要望活動等を行ったのであります。  昨年7月28日には,正副委員長以下理事及び委員の13名で運輸省を訪ね,国の専管事項である空域問題については,運輸省において十分に検討していただき,新規事業に格上げされるよう要望してまいりましたが,さらに私も運輸大臣等に対し重ねて要望を行ってまいりました。これらの要望活動を通じて運輸省の神戸空港に対する前向きな姿勢を実感してまいったわけであります。  その後,空域問題について,「神戸空港の空域を確保するためには,関西国際空港を離発着する飛行機が大阪湾の兵庫県側から播磨灘にかけて広域的な範囲で空域利用を図る必要がある」との国の助言に基づく空域調整案がまとまるに至り,8月25日に運輸省は課題解決の見通しが立ったとして新規事業への格上げと,平成6年度国予算への 2,000万円の実施設計調査費の概算要求を決定したのであります。  議会の要望活動や当局の努力もあり,一歩前進を見たわけでありますが,さらに平成6年度の国予算が確保されるよう,8月26日には,正副委員長以下理事及び委員の14名で運輸省を訪ねるなど,要望活動を引き続き行ったのであります。  こうした運輸省の予算要求も対大蔵折衝の段階で,空域問題等の地元調整が残されていることなどから,実施設計調査費の予算計上は見送られることとなりましたが,神戸空港を含めた関西圏の空港の空域や需要について検討を進めるため,関西国際空港全体構想調査費の中の国直轄調査として,神戸空港関連調査費として 3,000万円が計上されることとなったのであります。また,港湾計画変更等の諸手続を進めることも可能であるとの大蔵省並びに運輸省の了解もあり,さらに前進したものと考えるものであります。  このように着実に歩を進めておりますが,今後は本年度中に実施設計調査費が確保されるよう議会としても全力を挙げる必要があると考えております。  一方,当局においても,淡路1市10町及び明石市に対し空域調整案を説明するとともに,兵庫県とともに8月25日には空域問題等について話し合うために,神戸空港に係る淡路市町連絡協議会を設置いたしました。この空域調整案に対し,淡路地域整備推進委員会等から関西国際空港の飛行経路変更案撤回についての要望書が提出されておりますが,当局はこの要望書に対し,この空域調整案は平成15年ごろと見込まれる神戸空港開港時の素案であり,この素案にこだわることなく,一から協議し,原点に立って誠心誠意話し合っていきたいとの趣旨の回答を行い,これにより神戸空港に係る淡路市町連絡協議会が再開されることとなり,本年4月25日にはその打ち合わせが行われ,5月12日には幹事会が開かれたのであります。今後とも誠意を持った地道な調整を積み上げていくことにより,真実の姿を知ってもらうことが重要であり,委員会としても慎重にその経過を見守っていきたいと考えております。  この間,委員会では,空域調整案についての説明を求めるとともに,特に騒音等の環境面について十分配慮することや,近隣市町の住民の理解のもとで事業を進めることなどを質疑を通じて当局に要望してきたところであります。  また,当委員会に付託されました神戸空港計画に係る空域調整案の白紙撤回に関する請願につきましても,このような状況の中,16万淡路住民の神戸空港に係る淡路市町連絡協議会の経過を慎重に見守ることとし,閉会中の継続審査を申し出,審査を続けているところであります。  また,2月24日には委員会として,大阪国際空港の飛行経路で神戸空港に係る淡路市町連絡協議会に提示した高度と同等と考えられる地点における騒音調査を行い,委員それぞれの耳で実際に騒音を聞くとともに,騒音測定器による騒音の調査を行ったのであります。この調査を通じ,特に問題はないと実感したところであり,このような実感調査を積極的に行うとともに,市民に対して的確な情報を提供することによって真実の姿の理解が深められることを確信し,当局にその対応を強く求めたところであります。  さらに,関係各方面への要望活動を従来にも増して積極的に行うとともに,市民をはじめ神戸都市圏の方々にとって,本当にできてよかったという市民空港実現のために,市の全機能を挙げて全力を傾注されたいのであります。  また,議会といたしましても,全会挙げて空港実現を決議いたしましたときに,その実現には多くの困難を予想した上で,これを1つ1つ着実に解決をし,最終的に目的を達成することで神戸市の将来を築く大きな柱とすることを強く自覚したものであるはずであります。  この決断のもと,公害のない安全な空港を目指すという姿勢をさらに堅持し,欠くことのできない神戸の都市施設として多様な都市機能を持った市民の空港,市民1人1人が本当に自分たちの空港としての親しみを持てる空港を目指すという理念のもとに,さらなる努力を続けることが重要と考えますので,全議員のこの際一層のご理解とご協力を強くお願い申し上げる次第であります。  次に,明石海峡大橋に関する活動についてご報告申し上げます。  委員会は,当局からの報告聴取等により明石海峡大橋及び関連道路の進捗状況や地元の動向の把握に努めてまいりました。  まず,海峡部においては,昨年度の主塔架設工事の完了に続き,平成5年6月にはアンカレッジの工事も完成し,11月には神戸と淡路を結ぶパイロットロープが張り渡され,さらに本年5月には空中作業の足場であるキャットウオークの架設が完了するなど,世界一の長大橋が徐々に姿をあらわしてきたのであります。  本州四国連絡道路の神戸側陸上部においては,用地買収もおおむね完了し,舞子高架橋の下部工工事や舞子トンネルの本坑工事が着々と進められております。また,これに関連して舞子駅高広線の拡幅工事や舞子駅前地区市街地再開発事業の用地の先行買収を行うなど,舞子駅周辺の整備も順次行われております。  また,垂水ジャンクションについても,用地買収はおおむね完了し,土木工事等を実施しており,これらの工事で発生する土砂で垂水健康公園の盛り土工事を行うなど,周辺整備にも着手しております。  西神自動車道については,小束山,研究学園都市,流通業務団地などの区間で,また神戸西バイパスについても小束山,伊川谷などの各区間で工事に着手するとともに,その他の区間でも設計協議や用地買収が進められているところであります。  このように事業の進捗に伴い,神戸市にとって欠くことのできないビッグプロジェクトが徐々にその姿をあらわすに至ったのも,長年にわたり地元の皆さん,行政,議会が真に一体となって議論を重ね,やってきた成果であり,今後ともこのような三者一体となった協力関係を保ちつつ,お互いにとって,この事業が素晴らしいものとなるような活動を続けていくことが重要であると考えております。  また,昨年12月9日に開催されました明石・鳴門架橋促進議員連盟総会に関係者として出席いたしましたが,総会では明石海峡大橋の建設費の確保と早期完成,関連道路網の一体的整備及び架橋周辺地域の計画的整備等の政府に対する要望決議がなされました。  委員会といたしましては,事業者,地元関係住民──市民の皆さん,議会という三者の連絡が緊密に行われ,事業が円滑に推移することを願い,事業の進捗を見守ってきたところでありますが,ただいまご報告いたしましたように,明石海峡大橋及び関連道路については今日までほぼ順調に推移し,各地でその姿をあらわす段階まで進捗してきたのであります。  しかし,今後も陸上部の工事や舞子地区,名谷地区などの地域整備がさらに進捗してまいりますと,いろいろな問題が発生してまいることも考えられますので,当局におかれましても引き続き地元関係者に対してきめ細かな万全の対応をされ,地元の理解と協力のもとで円滑な事業の推進に尽力されますよう,この際強く申し上げておきます。  特に,この世紀の大事業が具体化してから今日まで,種々の問題に的確に対応され,厳しい中にも架橋との共存共栄を図るために困難な中を多大な貢献をされた明石架橋対策協議会の皆様並びに関連地域の住民の皆様のご理解とご協力に心から感謝を申し上げます。  以上,神戸空港並びに明石海峡大橋に関する活動状況についてご報告を申し上げました。議員各位のご了承を賜りたいと存じます。  なお,この1年間,多大な協力をいただき,ご苦労をかけました小嶋副委員長及び理事並びに委員各位の並み並みならぬご苦心とご努力に心から感謝の意を申し上げまして,委員長の報告を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手) 66 ◯議長(堺 豊喜君) 次に,都市活性化総合対策特別委員会委員長佐藤清次君。  (18番佐藤清次君登壇) 67 ◯18番(佐藤清次君) 都市活性化総合対策特別委員会の活動状況についてご報告を申し上げます。  本委員会は,昭和63年度に全市的な活力ある都市の整備方策などを総合的に調査研究するために設置され,これまでに,インナーシティ対策やウォーターフロントの整備のほか,アーバンリゾート都市づくりや神戸の将来ビジョン等についてさまざまな角度から検討を重ね,その都度政策提言を行うなど,多大な成果を上げてまいったところであります。  平成5年度は,これまでの成果を踏まえた上で,市民はもとより多くの人々が快適に過ごすことのできる都市空間の整備を目指す集客都市づくりへの提言を重点テーマとし,具体的には地下鉄海岸線を軸としたインナーシティの活性化及び大規模集客施設の整備などを調査研究することに重点を置いて活動をしてまいりました。  本市では,平成元年12月に,本委員会の提言を踏まえた神戸市インナーシティ総合整備基本計画を策定し,19のリーディングプロジェクトを中心にインナーシティ問題の解決に取り組んでまいりました。  その結果,地下鉄海岸線が着工するなど一定の成果が見られたところであります。しかし,依然としてインナーシティ現象の進行に歯どめをかけるまでには至っていないのが現状であります。  そこで,本委員会では,当局からインナーシティの現状,課題,活性化への取り組みなどについて報告を聴取したほか,委員会独自で地下鉄海岸線を機軸に据えたインナーシティの活性化方策について,自由闊達に政策を論議する機会を重ねて持ち,その成果を「インナーシティ再生へのシナリオ──海岸線を中心とした地域活性化への政策提言」として取りまとめました。  あわせて,インナーシティの現状をつぶさに認識するため,東川崎,御崎公園,新川運河などの実地視察を行ったほか,委員会活動の参考とするため,宮崎市の大規模集客施設シーガイア及び広島市の広島広域公園の調査を行ったのであります。  次に,委員会の検討過程において論議になりました主要な点について簡単に触れておきたいと存じます。  まず,インナーシティ対策については,これまでも本委員会で積極的に取り組んできた課題でありますが,今年度は,いきいきとした下町を再生するためには発想を転換し,斬新な方策を導入することにより総合的,重点的に取り組む必要があるとの観点から,政策提言を取りまとめたのであります。  政策提言では,インナーシティ問題の原点は,住環境の改善及び社会資本の更新のおくれであるとし,今後のまちづくりの方向性を,  1,生活者の視点に立ったまちづくり,
     2,若者が住み続けたくなるまちづくり,  3,多くの人々が集う活力あるまちづくり,の3点としたのであります。  そして,インナーシティ活性化のための政策提言として,  1,ゆとりある住居と快適な住環境の創造,  2,地域に根差した地下鉄海岸線の整備,  3,魅力あふれる集客都市の創造,  4,活力ある地域経済の振興,  5,民間活力を生かすために, の5つの柱を立て,具体的にそれぞれの方策を提言したのであります。  その例を幾つか申し上げますと,まず地下鉄海岸線の整備については,駅周辺の特色を生かし,駅の標示や駅前広場などの整備を行い,また東西方向からの需要を喚起するために,海岸線を東西方向に延伸することを検討してはどうかとの提案をし,御崎公園については,単なるサッカー場としてではなく,さまざまなイベントに利用できる形態とし,収容人員も4万人で屋根をかけた程度ではなく大がかりな規模とするなど,21世紀に通用する施設とするなどを提案いたしました。  また,地場産業を単なる生産機能だけではなく,例えば行政と民間が一体となり,新しいファッション製品が安く入手できる施設を整備するなど,地場産業を活用した集客施設を整備すべきであるといった提案のほか,住宅地区改良事業の導入,若年層を呼び戻すためのマーケティング調査の実施,民間活力導入のための誘導策の検討など,さまざまな提言を行ったのであります。  本委員会は,この提言が今後のまちづくりに反映され,活力あふれ,アメニティー豊かなインナーシティの再生が実現することを強く期待するものであります。  次に,大規模集客施設については,神戸の都市魅力を一層高めるとともに,経済波及効果や雇用創出効果なども期待されるなど,神戸の活性化にとり,ぜひとも必要な装置であると考えております。昨年12月には,大規模集客施設の事業化に関して具体的検討を行うため,市内の中核企業と神戸市で構成される神戸市大規模集客施設事業化検討協議会が発足し,大規模集客施設のコンセプト,規模,入場者予測などについて,今後約1年間を費やし,検討を重ねるとのことであります。  本委員会では,大規模集客施設のテーマ,用地の問題,中央都市軸の強化などについて積極的に議論が交わされましたが,大規模集客施設事業化検討協議会において,さらに慎重な検討を重ねることを求める意見が出されたのであります。  以上,委員会において論議された主な項目についてご説明いたしました。  当局におかれましては,新・神戸市基本構想に定められた神戸の将来像である,世界とふれあう市民創造都市を目指し,アーバンリゾート都市づくりを進めているところでありますが,今後とも市民生活の充実や都市活力の向上を図り,魅力あふるる快適なまちづくりを進められるよう期待し,以下数項目について要望いたします。  まず,インナーシティ対策につきましては,平成6年度予算編成において海岸線の本格的な建設をはじめ,新長田駅前,浜山地区などの沿線整備やキャナルタウン事業の推進など,インナーシティの活性化に重点を置いた予算配分がなされており,当局の意欲的な姿勢を評価できるのであります。  今後ともインナーシティ問題の解決に向けて,全市一丸となって取り組むことはもちろん,中央4区以外でインナーシティ現象が見られる地域についても,活性化に取り組まれたいのであります。  さらに,今回本委員会で取りまとめました政策提言につきましては,昨年度策定された新・神戸市基本構想に基づき今年度策定される第4次基本計画,区別計画にできる限り反映されたいのであります。  次に,東部臨海地域は,これまで重厚長大型産業が立地し,神戸経済の発展に大きく貢献してきましたが,近年の産業構造の変化などに伴い,工場の移転や遊休化が進みつつある地域であります。しかし,都心に近接し,しかもウォーターフロントという貴重な都市空間の一部を占めることにかんがみ,21世紀の神戸市を支えるにふさわしい機能を備えた地域として整備されたいのであります。  次に,芸術・文化,スポーツの振興についてでありますが,都市魅力を高め,まちを活性化させるためには,これらは欠くことのできない要素であると考えます。将来の神戸が,芸術・文化の香り高い活気あるまちとなるよう,今後その振興策について前向きな検討をされたいのであります。  最後に,大規模集客施設については,採算面に十分配慮をした堅実な経営計画のもとに,慎重に検討を重ねられた上で,市民をはじめとする多くの人々が集い,憩うことができる,神戸らしい施設となるよう,整備に向けた取り組みを進められたいのであります。  以上,数点にわたって委員会の要望事項について申し上げましたが,インナーシティ対策をはじめとする都市の活性化方策は,議会と当局が長期的,総合的視点に立ち,お互いに英知を傾け,強力に施策を推進していくなど,たゆまぬ努力を続けていくことが特に重要であることを申し添えておきたいと存じます。  以上,委員会の活動状況及び要望について,ご報告を申し上げ,議員各位のご了承を賜りたいと存じます。ありがとうございました。(拍手) 68 ◯議長(堺 豊喜君) 先ほどの空港等に関する特別委員長報告の中で,小嶋副委員長と申し上げましたが,辻副委員長に訂正願いたい旨,委員長より申し出がありましたので,ご了承願います。  以上で報告は終わりました。  (「議長47番」の声あり) 69 ◯議長(堺 豊喜君) 何の発言ですか。発言の内容を先に言ってください。  (「ただいま議題となっております……」の声あり) 70 ◯議長(堺 豊喜君) 議題じゃありませんよ。  (「先ほど議題というふうにおっしゃった4件……」の声あり) 71 ◯議長(堺 豊喜君) これは報告ですよ。  (「報告ですけども,空港等に関する特別委員会委員長の報告について質問したいと思いますので,議長の許可を求めます。」の声あり) 72 ◯議長(堺 豊喜君) 経過についての報告ですから,ご承知の上でご質問願えますか。  どうぞ桝田君。  (47番桝田伸二君登壇)(拍手) 73 ◯47番(桝田伸二君) 私は,社会党護憲クラブ議員団を代表して,請願第9号神戸空港計画に係る空域調整案の白紙撤回に関する請願に関係し,空港等特別委員会委員長にお伺いいたします。  私は,昨年10月18日に加納花枝議員とともに請願紹介人となった者として,空港等特別委員会の審議に注目しておりました。請願第9号は,昨年11月26日に初めて空特委で審議され,12月22日には淡路1市10町の議会への請願状況等の説明がなされた後,閉会中の審査の扱いとなりました。それ以降,ことしの3月29日に空特委が開催されましたが,請願第9号についての審議はなされませんでした。  11月に本会議において受理されて以降6カ月以上も経過しており,今回で3度目の閉会中審査扱いとなります。私は審議期間が長いことを問題にしているのではありません。審議を尽くして,なお結論が出ないならばよいのですが,この6カ月間で2回の審議のみで,ほとんど審議されずに放置されていることは,まことに異常と言わなければなりません。  そこで,次の点について質問いたします。  1つは,なぜ審議をしないのですか。審議をする必要がないというお考えなのでしょうか。  2つは,なぜ結論を出さないのかということです。  この2点をお伺いして,私の質問といたします。  (「議長70番」の声あり) 74 ◯議長(堺 豊喜君) 70番吉本泰男君。  (70番吉本泰男君登壇) 75 ◯70番(吉本泰男君) 今,桝田議員からお聞きのような質問がありましたので,お答えをいたします。  その前提として,最前のご報告に申し上げましたように,空港特別委員会の仕事は全会一致の申し合わせによって,神戸市と一緒になって空港をつくると,こういう努力を今しております。当然いろんな困難な問題がある中で,1つ1つ問題を解決していきながら,神戸市にとっては欠くことのできない,1つの神戸市の施設として実現をしていく,こういうことで今日まで努力をし,発言のあった桝田君もその全会一致の決議に参加をされておるのであります。  したがって,今いろんな問題についての努力についてはご報告を申し上げました。その努力をやめて,途中から逃げることは,やっぱり皆さんにも避けていただいて,自分が出発に当たって決心したことは最後までやり遂げて,そういう土壇場で本当に行かないなら,反対なら反対,賛成なら賛成すると,こういうことが議員としての当然の責務だと思っております。  その努力を続けておる最中に出されましたのが,淡路島の関係者の中で永井と言われる方を代表とする請願でありました。ご承知のように淡路島には今申し上げましたように16万人の住民がおいでになります。白紙撤回請願の方はその10分の1ほどの署名をお集めになっておられます。  委員会の私どもの承知するところでは,今実態がわからないままに,こういう署名をしたという方もありますけれども,やっぱり淡路島の住民の皆さん全体を考えて当局なり議会は神戸空港の関空の関係に絡んでの,そういう飛行経路その他についての事実を,現状もお知りいただいた結論を,判断をいただきたいというのが我々の願いであります。  そういう意味でなぜ審議をしないのかという点につきましては,第1回の継続審議をするときに十分に審議をいたしてまいりました。各議員全部物を言ってもらって審議をいたしてまいりました。  その結果,今申し上げたように淡路全島の住民の方々の意向を十分協議によって酌み取って,その上での結論を出すべき方がいいのじゃないか。こういうのが経過を見守りながら結論を出そうというのが前回の委員の皆さんのご意見でありました。これは当然だと思うんです。  そして,委員会は第2回,第3回として,まだそういう協議が進捗をしていく状況にある中で,この賛否についてはもうしばらく,淡路島全体の皆さんの動向とこの請願者の関係とあわせて決断をしようと,こういうのが委員の判断であります。これは一番議員らしい,議会らしい判断と理解をいたしております。これは請願者に対しても非常に親切な配慮をした判断とご理解を願いたいのであります。  そして,そういう県を中心とする協議会の結論が出てまいりますまでは,この点については委員会としては結論を出すことが,今のような考え方ということで進めてまいっております。  で,なぜ審議をせぬかというのは,そういうことでありますので,同じことを何遍も議論をしないで,当局とそれから県のやっておられる協議会の経過を見守りながら,淡路島全島の皆さんの意見を委員会としては十分承知をしたい。こういうことでありますので,ご了承を願いたいと存じます。  で,結論を出すのについては簡単であります。私はそう思っております。しかしながら,そうした結論を出すことによって──多くの方々の意見の吸収ができないままに結論を出すことを避けておるということをご了承願いたいのであります。  答弁は以上でありますが,あなたもそうした空港をつくろうということで,困難を覚悟でその議決に参加された方でありますから,今後とも一緒になって力を合わせていく中で,問題解決にご努力を願うのが,この議席を持つ者の責務だと私は考えておりますので,そのようにお願いを申し上げまして,答弁を終わりたいと思います。  以上であります。  (「議長」の声あり) 76 ◯議長(堺 豊喜君) 桝田議員に申し上げます。  ただいまの質疑は委員会の活動内容に関するものでなく,委員会の運営に関するものでございます。委員長報告は委員会の活動内容についての報告ですから,質疑もその範囲内に限られますので,ご了承の上,ご発言をいただきたいと思います。  47番桝田君。 77 ◯47番(桝田伸二君) 今答弁をいただきましたけれども,請願者の方々の──そういう面では非常にいい,請願者のためにそうしているんだというおっしゃり方でございましたけれども,それでは例えば本当に請願者のためを思っておられるということであれば,例えばこの間6カ月たっているわけです。中間報告というのはやっぱり出すように,これは常任委員会懇談会における議事事項でなっているわけでございますが,そういうところにやはり6カ月もほったらかして報告もされていないという状況について,どういう理由なのかということと,さらにできる限り早期に原則として採択,不採択の結論を見出す努力をするということにもなっておりますけれども,そういう努力が先ほどおっしゃいましたように協議会の結論が出るまでは出せないんだというようなことでいいのかどうかということであります。  それから,新聞報道では…… 78 ◯議長(堺 豊喜君) 発言中ですが,桝田君にちょっと申し上げます。この委員長報告は,この1年間の活動について委員会がこの報告でよろしいということで報告書を出しておるものですから,委員長個人の報告ではございませんから,どうぞそういうことでひとつご理解願いたいと思います。 79 ◯47番(桝田伸二君) 私どもとしては,報告については一切論議なくて,委員会にも入れてませんし,もちろん理事会にも入りませんし,事前に文書を,委員長の報告についてもう既にでき上がっているんだったらいただきたいということも申し上げてきましたけれども,それも一切なされない。それは委員長の報告だから,関係ないんだという話でしたので,そういうことでは私たちとしては全く委員長の報告,きょう今ここでしかわからないわけですから,ただそれについての形で申し上げているわけですから……。  それで,新聞報道では,昨日の委員会で委員会に先立って理事会が行われたというように報道されております。そして,当局が出席をして,約1時間にわたって説明があったというような報道もされているんですが,それは本当なのかどうかということと,それが本当なら,理事会によって説明されているのであれば,そういう非公開の理事会ではなくて,公開の委員会でなぜできないのか,そういうことについてお伺いしたいと思います。  (「議長」の声あり) 80 ◯議長(堺 豊喜君) 桝田君に申し上げます。この報告書は,先ほどから何回も言っておるように,委員長個人の報告書じゃございません。委員会全体で協議をして,委員長報告で出しておるものですから,そういう点でご了承願いたいと思います。  以上の点に基づいて,委員長から答弁をいただきます。70番吉本泰男君。 81 ◯70番(吉本泰男君) 今の話について申し上げますと,理事会はやっぱり各特別委員会それから常任委員会とそれぞれ設けられておりますけれども,委員会の審議を深め,円滑に慎重にやるための協議機関だと思いますが,きのう理事会を開きましたのは,当局を呼びましたのは,その後の変化がないかということを聞きました。それで,短時間でありましたが,変化はございませんと,今の協議会を進めていっておりますと,これだけの話でありましたので,それで短時間で終わりました。  あと,時間をかけましたのは,委員長報告について,各理事の皆さんの審議をいただいて時間をかけたのであります。今申し上げましたような報告書でありますから,相当時間のかかるのは当然であります。  報道のお話がありましたけれども,それは事実誤認でありますので,今申し上げたようにご了承願いたいと思います。  以上であります。 82 ◯議長(堺 豊喜君) 47番桝田君,まとめてください。3回目ですから。 83 ◯47番(桝田伸二君) まとめさせていただきます。  空港等に関する特別委員会の設置の目的というのは,神戸空港の建設に関する諸問題を調査するとともに,その対策について必要な活動を行うということになっているわけです。そういう面では,実際に今日諸問題のそれに向けての調査なり──諸問題,解決しているわけじゃないんですから,その調査なりあるいはその対策をどのようにされているのかということについては,私たちには絶対見えないんです。だから,そういうことについてもはっきりと報告の中に盛り込んでいただきたいというふうに思います。  以上です。 84 ◯議長(堺 豊喜君) それでは,以上で報告は終わりました。  次に,日程第36 外郭団体に関する特別委員会委員選任の件より日程第39 都市活性化総合対策特別委員会委員選任の件に至る4件,一括議題に供します。 85 ◯議長(堺 豊喜君) 本件は,外郭団体に関する特別委員会,大都市税財政制度確立委員会,空港等に関する特別委員会及び都市活性化総合対策特別委員会の委員全員から辞任願が提出され,議長において許可いたしましたので,その後任委員を選任しようとするものであります。  委員は,委員会条例第5条第1項の規定に基づき,議長より指名いたします。  委員の氏名は事務局が朗読いたします。  (樽谷市会事務局議事課長朗読)  ──────────────────  外郭団体に関する特別委員会委員     田村とし子 君     安達和彦  君     加納花枝  君     大西きよじ 君     植中 進  君     平野昌司  君     大野 一  君     谷本徳太郎 君     西下 勝  君     豊村敏治  君     原 和美  君     黒崎敬三  君
        古田 稔  君     中村治助  君     小田伍郎  君  以上15名。  ──────────────────  大都市税財政制度確立委員会委員     野尻範明  君     吉田基毅  君     三好道夫  君     井川弘光  君     佐藤清次  君     浜崎為司  君     藤原武光  君     岩城修吉  君     藤本浩史  君     長嶋 登  君     上田大人  君     竹内正明  君     高田 巌  君     田中健造  君     堀之内照子 君  以上15名。  ──────────────────  空港等に関する特別委員会委員     吉田謙治  君     南原富広  君     森 和愛  君     平野章三  君     福浪睦夫  君     竹重栄二  君     前島浩一  君     井上 力  君     小嶋誉之  君     藤森万也  君     上井三郎  君     尾崎敏江  君     安井俊彦  君     吉田多喜男 君     吉本泰男  君  以上15名。  ──────────────────  都市活性化総合対策特別委員会委員     片岡雄作  君     岡島亮介  君     桜井良生  君     増田泰幸  君     粟原富夫  君     山内国豊  君     高尾繁春  君     内田精一郎 君     横山道弘  君     田島俊三  君     中村勝彦  君     村岡 功  君     寺坂光夫  君     浜本律子  君     橘 暉一  君  以上15名。  ────────────────── 86 ◯議長(堺 豊喜君) 以上で委員の指名は終わりました。  外郭団体に関する特別委員会の委員,大都市税財政制度確立委員会の委員,空港等に関する特別委員会の委員及び都市活性化総合対策特別委員会の委員は,ただいまご指名申し上げましたとおり決しまして,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 87 ◯議長(堺 豊喜君) ご異議がないと認めます。  それでは,さように決定いたしました。 88 ◯議長(堺 豊喜君) 以上で本定例市会に提案されました案件は全部終了いたしました。  この際,市長のごあいさつがございます。笹山市長。  (市長笹山幸俊君登壇)(拍手) 89 ◯市長(笹山幸俊君) 閉会に当たりまして,一言ごあいさつを申し上げます。  去る12日の本会議及び本日の会議のご決定で新しく就任されました正副議長をはじめ各役員の方々に対しまして,心からお喜びを申し上げます。  また,退任されました正副議長をはじめ各役員の方には,この1年間,市政全般にわたりましてご協力を賜りまして,そのご苦労に対して厚くお礼を申し上げます。  ご承知のように本市の財政を取り巻く情勢は,非常に厳しゅうございます。しかし,このようなときにこそ市民生活の安定を図り,より高い都市環境の実現に向けて,着実に取り組んでまいりたいと思います。そのためにも,今後とも皆さん方のよりよいご支援,ご協力を賜りたいと思います。  最後になりましたが,議員各位の一層のご健勝をお祈り申し上げまして,甚だ簡単でございますが,閉会のごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手) 90 ◯議長(堺 豊喜君) 市長のごあいさつは終わりました。  これをもって平成6年第2回定例市会を閉会いたします。   (午後3時55分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...