平成25年 6月 定例会(第2回)平成25年6月19日 目次◇開議 午前10時0分 日程第1
市政運営方針に対する質問 *
自由民主党政新会代表質問(中野広也)……………………………………44
理事者答弁 市長(中野隆司)………………………………………………………………45 再質問(中野広也)……………………………………………………………49◇休憩 午前11時35分◇再開 午後0時58分 *
公明党代表質問(中村保治)…………………………………………………59
理事者答弁 市長(中野隆司)………………………………………………………………60 再質問(中村保治)……………………………………………………………65◇休憩 午後2時10分◇再開 午後2時38分 *柏原維新の
会代表質問(寺田悦久)…………………………………………76
理事者答弁 市長(中野隆司)………………………………………………………………77 再質問(寺田悦久)……………………………………………………………82◇延会 午後4時5分◯平成25年第2回
柏原市議会定例会会議録(第2号)
-----------------------------------◯平成25年6月19日午前10時0分より
柏原市議会議事堂において
再開-----------------------------------◯議事日程 日程第1
市政運営方針に対する
質問-----------------------------------◯出席議員(15名) 1番 石橋 實議員 2番
山田辰義議員 3番
小西節子議員 4番
山本真見議員 5番
橋本満夫議員 7番 奥山 渉議員 8番
大坪教孝議員 9番
田中秀昭議員 10番 欠員 11番
藤森洋一議員 12番
中村保治議員 14番
堅木照久議員 15番
鶴田将良議員 16番
寺田悦久議員 17番 乾 一議員 18番
中野広也議員-----------------------------------◯欠席議員(2名) 6番
岸野友美子議員 13番 計
盛佐登子議員-----------------------------------◯説明のため出席した者の職氏名 市長 中野隆司 副市長 吉田茂治 教育長 稲田邦敏
水道事業管理者 松本健太
病院事業管理者 刈谷雄二 監査委員 裏野榮士 政策推進部 部長 松井久尚 次長兼広報広聴課長 石橋敬三
企画調整課長 石垣好啓 総務部 部長 塩野臣成 次長兼総務課長 小林由幸
危機管理課長 市川信行 人事課長 田中 徹 財務部 部長 渡辺耕次 次長兼財政課長 中野佳彦 次長兼納税課長 坂野裕之 市民部 部長 林 和彦 経済環境部 部長 尾野晋一
健康福祉部 部長兼
福祉事務所長 植田眞功 次長兼
社会福祉課長 前川留彦 こども課長 山角清治 都市整備部 部長 山本佳裕 次長兼
公園緑地課長 東 光一 上下水道部 部長 奥田隆一
市立柏原病院 事務局長 石井秀幸 会計管理室 会計管理者兼室長 野村英晃
学校教育部 部長 浦上 隆 生涯学習部 部長 岡本彰司
行政委員会事務局 事務局長 福井
浩-----------------------------------◯事務局出席職員 事務局長 山本昌晴 次長 塩谷 修 主幹 岡市朋子 主査 栗田聖子 主査
笠原秀保~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△再開 午前10時0分
○乾一議長 おはようございます。 ただいまの出席議員15名、定足数に達しております。よってこれより本会議を再開いたします。
△開議
○乾一議長 休会前に引き続き会議を開きます。 日程に入ります前に、6番
岸野友美子議員から6月19日水曜日から21日金曜日までの本会議への欠席届が、また、13番計
盛佐登子議員から同じく6月19日水曜日から21日金曜日まで及び24日月曜日の本会議への欠席届が、それぞれ診断書を添えて出されておりますので報告いたします。 なお、計
盛佐登子議員の欠席により、通告が出ておりました公明党の議案一般に対する代表質疑・質問は取りやめといたしますので、よろしくお願いいたします。-----------------------------------
○乾一議長 それでは、日程に入ります。 日程第1、
市政運営方針に対する質問を議題といたします。 既に質問の通告が出ておりますので、順次発言を許可いたします。 最初に、
自由民主党政新会を代表して、
中野広也議員、登壇願います。 〔18番
中野広也議員 登壇〕(拍手)
◆18番(
中野広也議員) 皆さん、おはようございます。18番議員の中野広也でございます。 第2回定例会に際して、
自由民主党政新会を代表いたしまして、市長の
市政運営方針について質問をさせていただきます。 中野市長におかれましては、2月に執行されました柏原市の市長選挙において、多くの皆さんの支持を受けられ当選されましたことに対して、心よりお祝いを申し上げたいと思います。 さて、国におきましては、
自由民主党政権にかわりはや半年が過ぎました。安倍政権のもとでこの日本を元気にするんだということで、長年続いてまいりましたデフレ経済の脱却のため、3本の矢である
アベノミクス政策についてはそれなりの効果が見られておりますが、複雑な国際経済の中での運営は非常に困難な問題も抱えているように思います。 また、我が柏原市におきましても人口の減少に歯どめがかからず、毎年500人から600人が減っているのが現状でございます。 市長におかれましては、3月11日より政務を進められておられますが、ご多分に漏れず柏原市におきましては財政の問題、まちの安全・安心のための整備の問題、
市立柏原病院の運営の問題、公共下水道の運営の問題、その他いろいろと問題が山積しているところでございます。また、現状の柏原市が元気がないことに対して、私どもは非常に危惧を抱いているところでもございます。 市長におかれましては、厳しい環境のもとでの4年間の出発となりますが、持ち前の英知と勇気と情熱を持って、この柏原を住みたいまち、住んでよかったまちになるよう期待をいたしまして、質問に入らせていただきます。 整理番号1番でございます。 前文で述べておられる
市政運営方針の基本的な考え方についてでございますが、5つの
大阪ナンバーワンの
まちづくり、
ニュービジョンの「8本の柱」が政策の根幹になると思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。 整理番号2番、前市長の2期8年の市政運営について、市長はどのように評価されているのかお伺いをいたします。 整理番号3番、柏原市再生の
まちづくりとして、笑顔にあふれたまち、住んでみたいまち、住み続けたいまちを目指すということは、非常にすばらしい考えでありますが、この基本的な考えについてお伺いをしたいと思います。 整理番号4番、第三の柱、教育環境「
大阪ナンバーワン」教育先進市として
柏原版教育振興計画を策定していくとありますが、どのような内容を考えているのか、また
教育委員会と、行政の長として今後どのようにかかわっていくのかをお伺いをいたします。 整理番号5番、第四の柱、
子育て環境「
大阪ナンバーワン」でございます。 子どもを安心して産み育てることのできる環境をつくるため、幼保一元化と
子育て支援センターの充実をどのように考えておられるのかをお伺いいたします。 整理番号6番、第八の柱「
公務員制度改革の推進」また「やる気のある、頑張る職員には報いる」公務員制度を新たに構築し、また
人事評価制度を構築することとありますが、この内容についてお伺いをいたします。 整理番号7番、医療と健康についてであります。
市立柏原病院の運営について「新
改革プラン」で諸施策の実行をされていきますが、今後の病院の運営についてはどのように考えておられるのかお伺いをいたします。 整理番号8番、健康で安心して暮らせるまち。防災についてでありますが、地震等の災害の発生時については、どのような被害を想定しているのか。また、拠点となる対策本部が必要であり、本庁舎の今後についても検討するとありますが、その考えについてお伺いをしたいと思います。 整理番号9番、「産業と豊かな自然が調和するまち」商工会が事業主体となって抽選券(スクラッチカード)の販売をするとなっておりますが、市としてどのようにかかわっていくのか、その対応についてお伺いをいたします。 最後になります。整理番号10番「健全な行財政と市民主体のまち」行財政運営について柏原市の財政の現状認識と「柏原市
行財政健全化戦略」についての考えをお伺いいたします。 これで、私の第1回の質問は終わります。どうぞ答弁をよろしくお願い申し上げます。
○乾一議長
自由民主党政新会代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。 〔中野隆司 市長 登壇〕
◎
中野隆司市長 自由民主党政新会、
中野広也議員の質問にお答えをいたします。 整理番号1番、5つの
大阪ナンバーワンの
まちづくりと
ニュービジョン8本の柱についてのご質問でございますが、まず5つの
大阪ナンバーワンとは、これから4年間目標とすべき私の思いであります。こういうふうになればよい、そしてそうなるようにしたいという決意をあらわしたものであります。そして、大きな目標を達成できるように、これから柏原市が取り組みを進めていくべき政策の柱を立ててまいります。これが8本の柱というわけでございますが、この8本の柱それぞれに具体的な
取り組み方針を掲げていますが、これらを一つ一つ実現していくことが目標達成につながるものと考えております。 私は、とにかく市の人口を増やしたい、柏原のまちに活気、元気を取り戻したいと考えております。そのための大きな柱として、学校教育、
子育て支援の充実を一丁目一番地と捉えております。厳しい財政状況ではございますが、行政の効率化を図りながら、選択と集中により諸課題に取り組んでまいりたいと考えます。 続いて、整理番号2番、前市長の2期8年の行財政運営に対してのお考えに対してお答えをいたします。 私の目には、岡本泰明前市長の2期8年は、改革に邁進された8年であったと映っております。就任された当時、財政危機を初め数多くの問題を前に、
行財政改革推進本部を立ち上げ、市民の皆様にきちんと説明をしながら、しっかりとその成果を上げられました。 とりわけ、
市立柏原病院には心血を惜しまずご尽力され、医師不足による自治体病院からの医師撤退など医師確保が困難な時代にあって、
大阪市立大学との良好な関係を築かれ、例えば今回新たに呼吸器内科がスタートできるなど、安定した医師確保に成功されました。また市民協働の推進、市民主体の
まちづくりの足がかりを築かれたと認識をしております。 このような多くの功績を残し得たのは、ひとえに市議会の皆様のご理解、ご協力があったなればこそと、また何よりも市民の皆様お一人お一人が柏原市をよくしたいという思いを共有され、改革に伴う痛みを分かち合いながら、自主的にさまざまな協働活動に取り組まれたたまものであると思う次第であります。この改革の火を絶やすことなく市政に取り組んでまいりますので、引き続きのご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 また、この後さまざまな形で
グレートリセットという言葉が出てまいりますが、前任の岡本市長のご功績、そして、それをさらに、よきものは引き継ぎ、そして新しく築くべきものは新しく築きながらという意味を込めて、
グレートリセットという言葉がこの会議の中でも多用されると思いますが、ご理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 続きまして、整理番号3番、柏原の
まちづくり再生のためとして、笑顔にあふれるまち、住んでみたいまち、住み続けたいまちを目指すこと、このことについてのご質問でありますが、柏原市の
まちづくりにつきましては、本市の将来のあるべき姿を定めた「第4次柏原市総合計画」に基づいて、これまでもさまざまな取り組みを進めてきたところでありますが、「市民が生き生きとして、にぎわいにあふれているまち柏原」の実現に向けた柏原再生の取り組みといたしまして、5つの
大阪ナンバーワンの
まちづくりを上げてまいります。 そのためには、本市の魅力であります豊かな自然環境、歴史・文化を大切にするとともに、大阪市内まで電車で20分と、利便性の高い立地条件を生かしながら、先ほど申しました教育環境、
子育て環境の充実、そして何よりも若者の定住化の促進に重点を置いた施策の充実に取り組んでまいりたいと考えております。 いま一度柏原の魅力をもう一度検証しながら、しっかりとした施策を立ち上げてまいりたいと考えております。 そして、私の掲げる最も大きな目標であります人口8万人を目指すためには、この魅力をとにかく内外に発信しなければならない。そして、柏原市内はもとより、日本中に知っていただく努力が必要でもあります。そのために組織や
情報発信手段をつくり直すとともに、人が集まり、にぎわいを生む取り組み、例えば今般も議案として上程させていただいております花火大会の開催等にも積極的にサポートしてまいりたいと考えております。 すなわち、この柏原の10年後、20年後を見据え、次の時代を背負ってくれる
子どもたちがこの柏原の地ですくすくと立派に育っていただく、そういう環境と仕組みをしっかりとつくっていくことが私の使命であると考えております。ゆえに、今しなければならない直面の課題は当然の行政課題としてしっかりと取り組み、さらに、今
子どもたち、5歳、6歳、小学生の
子どもたちの成人の折に、どういう柏原になっておるのかという方向性まで示してまいりたいと考えております。 続いて、整理番号4番、
教育先進都市として
柏原版教育振興基本計画を策定していくとあるが、どのような内容であるのかというご質問に対してお答えをしてまいります。 私は、20年余りの教員生活の経験から、教育はかけがえのない財産であると考えております。確かな教育を受けた
子どもたちは、みずからの頭で考え、判断し、やがてしっかりと未来を担う世代へと育っていきます。私たち大人は、
子どもたちにその財産となる教育を与える義務がございます。そのためには、旧態依然の教育の形に執着することなく、今のこの世の中の情勢に応じた不断の教育改革を進める必要があります。その一つが
教育振興基本計画の策定でございます。
教育振興基本計画とは、教育振興に向けた施策を総合的、計画的に進めるための基本計画であり、教育基本法第17条において、「政府は教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために、教育の振興に関する施策についての基本的な方針及び講ずるべき施策、その他必要な事項について基本的な計画を定め、これを国会に報告するとともに、公表しなければならないとされております」とされており、政府は、平成20年7月に
教育振興基本計画を策定しております。そして同時に、地方自治体においても政府の計画を参考に地域の実情に応じた基本計画を策定することが努力目標とされております。 大阪府におきましては、平成24年3月に策定しました「大阪府
教育行政基本条例」に基づいて、ことし3月に大阪府
教育振興基本計画が策定されております。府下では、大阪市を初め、ほか4市で策定いたしております。本市についてでありますが、これまでも「第4次柏原市総合計画」「
学校教育基本目標並びに重点目標」において、柏原市の教育の目指す方向性を示してきたところであります。 現在、社会は少子高齢化、核家族化、高度情報化が進みまして、一方では経済、産業が先行き不透明な中、
子どもたちには社会の変化に柔軟に対応して、生き抜く力を身につけさせるために、確かな学力、豊かな人間性、体力が必要とされております。また、英語教育、理科教育の振興、いじめ、不登校の防止、将来を展望する
キャリア教育なども求められております。
教育振興基本計画におきまして、議会の先生方にもご理解を賜りたい内容は、公選職として選ばれた市長と、そして
本市教育委員会とがしっかりとした連携を持つということが最大の目標であります。決して公選職で選ばれました市長が、教育行政に対しまして暴走をするというようなものではございません。現状の
教育委員会制度はさまざまな場所で議論を呼んでおりますが、市長ができますことは予算権だけでございます。実情に合いました、そして市民のニーズに合いました教育行政を施していくためには、市長部局とそして
教育委員会、密な連携をとりながら進めてまいることが柏原市の
子どもたちのためになり得ることであるという思いであります。 どうか、その旨をご理解いただきまして、次代を担う柏原の
子どもたちのために、本基本計画の策定に対しましても、先生方のご理解とお知恵をいただけますようお願いを申し上げたいと思います。 続いて、整理番号5番、幼保一元化と
子育て支援センターの充実についての質問でございます。 私は、
子育て環境大阪ナンバーワン、すなわち子育てするなら柏原でと言われるまちを目指す所存でございます。地域の保育ニーズをしっかり把握し、計画的に整備を進めていく必要があると考えております。 幼稚園と保育所の現状は、所轄の官庁が文部科学省と厚生労働省に分かれ、入所要件、施設整備から人員配置などの基準に至るまで異なる体制になっておりまして、また、親の事情で、お隣同士でありましても保育所と幼稚園に分かれて育ち、学校へ行くまで
子どもたちがともに暮らすことができない状況となっております。いわゆる縦割り行政の弊害であります。 公立保育所の入所状況は、平成25年4月、この4月でございますが、6園551人の児童が入所しております。定員720人に対して76.5%の入所率となります。公立幼稚園につきましては、平成25年5月、6園、770人の定員に対しまして292人、就園率は約37.9%でございます。
健康福祉部と
学校教育部におきまして、本市におきましては公立幼稚園、公立保育所のいいところをしっかりと残しながら、就学前の
子どもたちに教育、保育の機能を兼ねた
幼保一元化構想について、現在
ワーキングチームをつくって推進しているところでございます。まずは、この柏原から旧態依然とした縦割り行政をなくし、現在、市役所の中では
学校教育部と
健康福祉部が今密な連携をとって
ワーキングチームで検討を始めておるところでございます。 また、議案を提出しているところであります子ども・
子育て会議条例に基づく「子ども・子育て会議」において調査審議をしていただきまして、仮称でありますが、「柏原市子ども・
子育て支援事業計画」の策定に向けて努めてまいっておるところでもございます。
子育て支援センターにつきましては、核家族化や地域のつながりの希薄化によって、若い世代の子育てが孤立し、子育て不安、負担感が増大していますことから、
地域子育て支援センター3カ所、つどいの広場3カ所、子育て中の親子が気軽に集い、相互交流、子育ての不安や悩みを相談できる場の提供を行っております。 本年4月からは、国分東地区におきまして
地域子育て支援センターハローキッズに専属の職員を配置し、子育て相談、親子教室などの
子育て支援を充実させ、さらに
家庭児童相談員業務を開始することにより、児童虐待の予防や防止に努めております。よろしくご理解賜りますようお願いを申し上げます。 整理番号6番、
公務員制度改革の推進についてのご質問でございます。 市役所の職員につきましては、「やる気のある、頑張る職員に報いる」ため、従来からある
人事評価制度を見直し、新たに
昇給勤勉手当などの職員給与、
昇任人事異動などの職員の処遇にその評価が反映されるものにつくり変えていきますが、これも職員のやる気を引き出し、公務の能率向上を図ることが最大の目的であります。今頑張っている職員がもっと頑張る、そういうものでないと意味がございません。各部署に要求される能力、その能力がどこまで達成されておるのか、このことをじっくりと評価しながら公務の能率向上を図ってまいりたい、これも市民ニーズに応えるための一つの方法でございます。どうぞご理解を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 続いて、整理番号7番、
市立柏原病院の運営についてのご質問でございます。 病院のあり方をどう考えるのかというお問いでございますが、昨今の医師不足によって、自治体病院、これを取り巻く環境は大変厳しいものでございます。最近も
東大阪市民病院で呼吸器外来、病床もカットがされております。そういう中で、平成25年の医師数、一番少なかった18年度と比べまして、
柏原市民病院は倍増をしております。現在、アバウトな数で40名の医師が今勤務をしていただいております。
大阪市立大学に着任した早々、私自身も訪問し、教授各位より、この市民病院に対する熱い思いと全面的支援をいただけるというお言葉をいただき、ほかの自治体と比べまして、医師の派遣につきましては格段のご配慮をいただいております。うれしくもあり、頼もしい感じでございます。 その中、本年3月、新たに27年度末を目標とした「
市立柏原病院新
改革プラン」を策定させ、私が市長として就任してからこの新
改革プランに目を通し、また病院側からの説明を受けました。内容は確かなものと感じておりますが、やはり一番大事なことは、それができるかどうかというところにかかっておると思います。とにかく今は現状、医師を中心とし、看護師、医療技術、そして事務局職員が一丸となって病院経営に取り組んでおる実態、実情でございます。 市民並びにその代表者であります市会議員の先生方と今後も引き続き協議を重ねながら、その
改革プランの結果をしっかりと踏まえ、今後の
柏原市民病院のあり方を私の任期中に判断、方向を示してまいりたいと考えておりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。 続いて、整理番号8番、防災・防犯、本庁舎の今後についての検討に対するご質問であります。
南海トラフ地震が毎日のようにテレビで予想がされております。この柏原市は、津波による被害はないものと考えられておりますが、やはり震度6以上の地震は想定をされております。本市の地形的な状況から言いますと、やはり土砂災害を中心に、平野部におきましては家屋の倒壊、火災等大きな災害が予想されております。 また、その際に、この庁舎におきましても、昭和44年に建築され44年間が経過した建物でございます。本庁舎が災害対策本部として防災拠点の機能を確保することができるのかどうか喫緊の課題でありますが、平成24年度に耐震診断を実施いたしました。その結果、幾つかの指標で耐震性能を満足していないことが判明いたしました。このことを踏まえて、関係部署の職員と市議会議員の代表者の方々により構成いたします「市役所庁舎における耐震・防災対策を踏まえた今後のあり方検討会」を早急に設置いたします。耐震化補強、または建てかえ等の必要性を十分検討し今後のあり方検討会を通しまして、市議会の皆様と協議を重ねながら今後の方向性を示してまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくご理解、ご協力賜りますようお願いを申し上げます。 整理番号9番、商工会実施主体のスクラッチカードについてのご質問でございますが、市の財政的支援ではなく、商店や商工会みずからがどのように発展するかを主体的に考えて行動していくことも必要であると考えております。今般、オガタ通り商店街が独自で策定された活性化事業、「
まちづくり一体型商店街活性化支援事業」に採択されました。このことによりまして、さらなる事業としてスクラッチカードをお渡しして、当たり券を金券として活用することで市内での消費拡大を図るものでございます。商工会に対しまして、事業化への2分の1を補助するものでございます。市としましては、今後もこの実施に向けた支援を継続してまいります。 いずれにしましても、いろいろな部分を検証しながら、関係機関と連携しながら支援してまいりますので、ご理解を賜りますようお願いを申し上げます。 最後に、整理番号10番、柏原市
行財政健全化戦略の考えについてでございますが、24年度実質収支2億数千万円の黒字となっております。しかしながら病院会計あるいは国保会計、そして下水道会計等の非常に大きな累積の赤字を抱えております。これらを踏まえて、大変厳しい財政状況であると認識しております。このような中で、
行財政健全化戦略に従いまして、市役所組織をフル稼働し、市民生活のサービスの向上に務める所存でございます。 以上でございます。
○乾一議長 以上で一通りの答弁は終わりました。
中野広也議員、再質問ありませんか。
◆18番(
中野広也議員) ただいま市長のほうからご答弁をいただきました。それに際して、10ほどの質問に対して整理をしてまいりたいと、そのように思っております。 全体をお聞きいたしておりまして、市長の思いというのは、この柏原の現状を十分にご理解いただき、その中で、やはりこの柏原を元気にするには、
子どもたちの支援をより強くしていきたい、そしてこの柏原が将来にぎわいのある、住んでみたい、そういう
まちづくりに近づけていきたいという思いかなという思いをしております。 今回再質に当たりまして、そういう中で今回の市長選におかれて、市長は大阪維新の会の公認候補として出馬され、当選されたわけでございますが、そういう大阪維新の会との関係の立場、そういうことについて、先ほどそれは、市政にいいものは取り入れて、議会でも皆さん方の意見を聞きながら、精査しながら対応していきたいというふうにご答弁をいただいておりますが、私どもはやはりこれの代表者でございます橋下大阪市長、そういう言動につきまして非常に強烈なインパクトといいますか、そういうもんを理解するというんか、受けております。そういう中で、この会の顧問という立場で、やはりその会とのかかわりが行政に及んでくるのではないかなというような心配をしております。 そういうことで、いろんな行動の中でも柏原市の行事と、そして大阪維新の会の要因の問題とか、同時にそういう問題が起こる可能性もありますし、そういう中で柏原市長としてどういうふうに判断をされるのかなというふうに心配をするところでございますが、できるだけ私どもは柏原市長としての判断を優先させていただきたいと思っておりますが、そういうことについては市長のほうはどういうふうにお考えでございますか。
◎
中野隆司市長 大阪維新の会の公認候補であったこと、そして現在も大阪維新の会の顧問であるということは事実でございます。 しかしながら、現在の立場は1万8,000市民の皆様からご付託を受けました柏原の中での公人としての市長でございます。私の判断、そして政治的な判断、行政の判断を全て柏原7万3,000の市民の皆様のお考え、そしてその代表である市議会の皆様のお考え、これが最優先されるべきことであるという気持ちで市長を務めております。 ただ、大阪維新の会が進めておりました改革マインド、このことについては並行して取り組んでまいりたいという思いであります。
◆18番(
中野広也議員) ありがとうございました。 そういう立場で、これからの今後4年間、柏原市長として対応していきたいというご答弁でございました。私どもも、そういう中で柏原市議会の一員として、市長とともにこの柏原の発展のためにともに汗をかいていきたいと、そのように考えております。 前段で柏原の市長になられて、そういう自分の立場もちゃんと明確に示され、そしてこの柏原の将来を考えながら対応していくということでございます。本当に大変厳しい環境のもとで、これは一つ一つを積み重ねていかなければ、なかなかすぐに結果の出る問題ではないと、そのように私も理解をしております。 大変な仕事でございますが、これから市長として十分にその能力を発揮していただいて、この柏原が本当に他市からも評価されるような、そういう柏原にしていただきたい、そのように願っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 それでは整理番号2番、前市長の2期8年の行財政運営について、どのように評価されておるのかということでございます。 今回、柏原市長に出馬されるに至りましたその経過の中で、前市長の岡本さんのほうから私の後を継いでほしい、出馬してほしいという大きな話があって、現職の大阪府会議員の立場の中で最終決断をされ、市長に出馬されたということでございます。 そういう中で、私もこの岡本前市長の2期8年を見てまいりました。そういう中で、いいことも悪いことも、両面いろんな形であったかなというふうに理解をしております。 そういう中で、いろんな改革の取り組みとか、市民共同参画のそういう問題、当然、今の新しい時代にはそういう形の行政体制でなければいけないと、そういうことも十分理解をするわけでございますが、前市長もそういう取り組みをされたわけでございますが、なかなか結果を出すことができなかったかなと、道半ばであったんと違うんかなという思いをしております。議会の皆さん方との意見がなかなか理解をいただけない、そういう性格的な問題もあって、議会との調整もなかなか十分にできていなかったという思いをしております。 そういう中で、新しい市長さんにおかれては、やはり議会も住民代表としての大きな責任と義務がございます。そして、市長さんの理事者の皆さん方と力を合わせながら柏原の諸問題の解決を図り、そして市民の皆さんから評価を受けるような、そういう理事者と議会の間でなけりゃいけない、そのように私も考えておりますし、柏原市議会と柏原の理事者との関係がそういう形でなければいけないと、そのように思っております。 そういう中で、今回の市長になられて、前市長の評価、非常に大きく評価されているわけでございますが、なかなか改革そのもの自体も、非常に岡本市政の中で8年間、いろんな改革をされました。そういう中で、その上にこれからまだ改革をしていかなければならない、その中身を十分に精査されて、効果のある、結果の出る、そういう改革の取り組みにしていただきたいと、そのように思います。 それについて、市長のほうではどのようなお考えであるか、一言お伺いをしたいと思います。
◎
中野隆司市長 答弁に至るまでに、もう先生がおっしゃったとおりでございます。 ただ、岡本市長の後の市長ということでありまして、人間、姿も顔も違います。心も考え方も違います。ただ、岡本前市長の改革のすさまじいまでの力というものは、これはもうまねることもできません。 ただ、改革の後、何をつくっていこうかというところにおきまして、これはさまざまな部分で拙速であった部分、あるいは私は今、職員にも訓示の機会の中で、市長一人ではできないということで、今職員に一体感を求めております。市長一人の力で変えるべきことは何もできないと。職員に対しましてとにかく一体感を持ってくれと、意図や意識を共有してくれということを繰り返し申しております。 と同時に、私も議会人の出身であります。二元代表制の重さ、これを重く受けとめながら、6年間大阪府議会の中で活動をしてまいりました。いわば、今立場は全く逆なわけでございます。議員の立場から行政の立場に立っても、市民の代表である市議会の先生方のご意見を尊重しながら、そして私どもも市民の付託を受けた公選職の市長として、とにかく全員一丸となって、この柏原の窮地を抜けていかなあかんということで、岡本市長との手法は全く違うといっても過言ではないぐらいの気持ちでおります。それが後々出てくる
グレートリセットということで、さまざまな、あと細かい分野につきましても前市長との考え方は違います。 ただ、改革はスピードが勝負でありますが、物事をつくり上げていくときには、ある一定の時間と人間関係と共通理解が必要であります。これは市民も含めてであります。そういった大きな違いでありますし、人間、本当に冒頭に言いましたように、顔も姿も性格も違います。どうかこれから日を重ねるごとに、中野隆司という新市長の手法にご理解をいただく時間をいただきながら進めてまいりたいと、こういう思いであります。
◆18番(
中野広也議員) ただいまご答弁いただいたように、議会のほうと力を合わせて、柏原の
まちづくりに取り組んでいただきたいと、このようにお願いしておきます。 それでは、整理番号3番でございます。 非常に笑顔にあふれたまち、住んでみたいまち、住み続けたいまちを目指してということでございます。本当にいい言葉でございます。私どももそのようなまちにしたいと思います。なってほしいと思います。そういうことで、この柏原市というのは、先ほど来、市長もご認識のあるように、大阪市内の都心から非常に利便性の高い、そういう場所にございます。 駅の数も9つと、非常に市街化区域が8平方キロの柏原で9つのJRの駅と近鉄と合わせてその駅の数を持っておると。便利はいいんですけれども、そのかわり中心部がなかなかまちとしては成り立たない、国分の駅と柏原のJRの駅が最大の駅でございますが、なかなかそこに人が集まるんじゃなしに、その9つの駅を利用して動くという状態になっております。 そして、今言いましたように、柏原市の市街化区域が8平方キロ、その中にメイン道路といいますと国道25号、そして170号、165号という、そういう道路が走っているわけでございますが、全体、市街化区域のその中を見ておりまして、幹線道路の取りつけに大きな広い土地があるという、そういう市の形でもございません。そうなると、大きなそういう事業を引っ張ってくるというようなことは非常に難しい、柏原の状況にあるかなと。ただ、便利がいいけれども、なかなかそういう大きなプロジェクトを柏原に持ってくるというのは非常に難しい場所であるんかなという思いをしております。 そういう中で、柏原のいいところ、山あり川あり、そして国立大学の大阪教育大学、関西福祉科学大学という、そういう大学もございますし、そして自然環境も十分持った地域でもあります。そういう中で、この柏原の
まちづくりというのは、どういうふうな形のまちのイメージにするのかという思いをしております。 私は、特徴を生かした教育と文化の薫るまち、そして住宅都市として、このまちが将来確固たる地域をつくっていくべきだ、そういう
まちづくりをしていく。そして、柏原のまちの全体のイメージが、柏原で住んでみたい、柏原というところは非常に品格の高い、そういうまちであるという評価の受けられるようなまちになったらいいんじゃないかという思いをしておりますが、市長におかれてはどのようにお考えであるのか、お伺いをしたいと思います。
◎
中野隆司市長 私も60年近くこのまちに生まれ育っております。日々おりますと、逆に柏原のありがたみというのがわかっていない、よそのまちへ遊びに行きますと、いろいろなところへ案内していただいて、ええまちやなというふうに思いますが、逆に人が柏原へ来たときにどこへ連れていこうと。ただ、思っているのは自分だけであって、よそから来た人にはブドウの棚は目新しいし、柏原の遺跡も目新しいし、いま一度柏原の持っている財産、これを再確認して、それをどうプロデュースしていくかと。柏原の人間自身が柏原のよさをわかっていない、それをもう一度構築し直して発信していこうというのが、この後またご提案させていただいています柏原の機構改革の中で、営業部をつくってどんどん発信していこうと、そういう意図がありますし、それは単に訪れる人に対しての話でありますが、住みたいと思っていただけるにはどうするかと。 これは、私は大阪市内で、昔、大阪市内の高級住宅地といえば帝塚山というのがすぐに頭に出てきます。今は大阪市内の高級住宅地といいますか、人が一番集まるのが桃谷と夕陽ケ丘の駅の間です。ランドマークで言えば警察病院とかNTT病院とか、学校名で言いますと五条小学校、天王寺中学、このあたりで家を建てますと1時間以内に完売と、これは小学校、中学校の教育力の高さであります。 恐らく、この間新聞紙上でも大阪地価の一番高いところとして、我々の頭の中には大阪といえば帝塚山かなと、こういうのが教育力の力でまちを変えていっていると。つまり、柏原も柏原の学校はすごい学校やということがひとたび世間に広がれば、その土地に生まれて、地の方なら別ですけれども、今から家を探そうという方にとりましては、そしたら柏原へ子どもが就学する間だけでも住もうかと、ましてや天王寺から15分やと、近鉄やったら20分やぞというような、そういう思い。その中で教育、そして子どもを生みやすい、育てやすいという、この噂が他市に理解していただければ、今般もまたいろいろな面で、子育ての部分で提案させていただいておりますけれども、柏原は子どもが生みやすいまちやと、育てやすいまちやと、これが一つのキーワードであると、若い世代を呼び込むと。 こういった形で柏原の
まちづくり、これは今市長として提案させていただいた段階ですんで、これが先ほどから繰り返して申し上げていますように、議会、職員、市長が総力となって、これをぜひとも実現していきたい、こういう思いであります。
◆18番(
中野広也議員) ありがとうございます。 そういう考えで、柏原の
まちづくりに取り組んでいただきたい、このように思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、整理番号4番に入ります。 先ほどの市長の答弁をいただいておりまして、柏原市長としては
教育委員会のかかわりについても、市長としての立場で
教育委員会と協力して対応していきたい、そして市長が20年の教育の現場での経験も生かしながら相談していきたいというふうにご答弁いただいておりました。 私どもは非常に、大阪維新の会のトップの橋下さんがあの個性の強烈なお方でございますんで、知事の時代から
教育委員会等のいろんな問題を見たり聞いたりして、非常にそういうイメージが私どもにございまして、そして今回、中野市長におかれましてもそういう中の立場、顧問とかそういう立場でありますんで、もう一度お伺いいたしますが、市長さんにおかれては
教育委員会とのかかわり合いについては、法的にはそういう、先ほど市長も予算権だけは私にありますけれども、教育の執行については相談しながらやっていくという答弁でございましたし、そういう立場で貫いていただけるのか、もう一度確認をしておきたいと思います。
◎
中野隆司市長 現行の法制度で、
教育委員会の中立性とか独立性というのは、これはもう重ねて申しますけれども、十分理解をしております。 私が申し上げたいのは、市長部局が
教育委員会と本当に知恵を出し合って協議をしたいと。これはもう市議会におかれても、
教育委員会に対しての立場というのは私と同じやと思うんです。もっともっと先生方も言いたいことがたくさんおありやと思うし、いい知恵も持っておられると思います。ですから私の思いは現行の、これはもう法制度が改正しなければ実現できないことやということは重々わかっております。現行の中で
教育委員会と市長部局と、あるいは議会も含めてどんどん協議をしていこうやということ。 そこで市長の暴走があれば、議会からも抑制をかけていただく。そして、先ほどご提案させていただいています振興計画というものがつくれたとしても、首長の暴走、ガードをとめるような第三者機関をしっかりと固めて、とにかく私の思いは市議会、そして公選職である市長、
教育委員会が、この小さい柏原でありますんで、知恵を出し合いながら協議をしようやという思いであります。最終の決定権は、その上に立っても教育委員長であります。それはわきまえてのご提案であり、希望であります。その旨を理解していただきまして知恵を出す者がふえれば、柏原の教育はますますよくなっていくという熱い思いをご理解賜りますようにお願いをしたいと思います。
◆18番(
中野広也議員) ありがとうございます。 今市長のほうから熱い思いを聞かせていただきました。私どもも、教育の現場の取り組みについては非常に難しい問題もございますし、今の
子どもたちを見ておりますと、いいこと、悪いことの判断がなかなかできない、そういう子どもがやっぱりかなりおるんかなという思いをいたします。 そういう中で、
子どもたちが社会の一般常識をきっちり身につけて、柏原の中学校を出るときに、15歳の春に柏原の子は違うと、知識だけじゃない、そういう一般常識もきっちり身につけて社会に出てくる、そういう評価を受けられるような、そういう教育の現場にしてほしいなという思いをしております。 非常に、今
子どもたちの学校やそういう中でいろんな問題が出ておりますが、やはり教育の現場のほうで、人間として
子どもたちが社会に出たときに、一般常識をきっちり身につけているということは非常に大事かなというふうに私は思います。そういう中で、そういうものが欠落しておると、
子どもたちが社会に出たときに一番難儀をするのが
子どもたちであると、そのように思います。 そういう状況でありますので、これからの教育は、やはり知識と人間形成の両面に立って、
子どもたちを立派に送り出すということに、ひとつよろしく取り組んでいただきたいという思いでいっぱいでございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 それでは、整理番号5番でございます。 市長の一番の目玉かなという思いでおりますが、子育て、これを大きくこの柏原に根づかせていきたい、そして外からの大きな高い評価を受けられる柏原にしていきたい、そういう子育ての取り組みでございます。そういう中で、幼保一元化という形を全面的に進めていきたい、そういう答弁でございました。 この幼保一元化、もう国のほうでは何年も前からこれを言われておりますし、私どもも市会議員として先進都市の視察等、関東のほうは、私が寄せていただいたのは習志野市でございましたけれども、これは市長さんがそういう方向で取り組むということで取り組んでおられました。市内を8つの幼保一元化の形をつくっていくということで、非常に施設から何から、もう私どもが行ってびっくりしたのは、施設の規模が違うと。そういうのを見てきておりますと、柏原の今の状況を見まして、保育所、幼稚園、公立の施設では一元化と言うて、どこで一元化して、どの施設でそれをやるんかなという心配をいたします。 やはり、施設も規模もそれだけのもんでなければ、幼保一元化というのは当然、文科省と厚生省と、まして保育所と幼稚園とは預かる体制も違います。それを一元化すると、柏原の今持っている条件の中で非常に難しいんかなという思いをしておりますが、それについて市長さんはどのようにお考えであるのか、お伺いを申し上げたいと思います。
◎
中野隆司市長 先生方もご存じのように、今国のほうでも、これまであった保育所、幼稚園に加えて、両方兼ね備えた幼保連携型認定こども園、これがうたわれております。 柏原におきましては、今待機児童はおかげさまでゼロと。ただ、ゼロ歳児がもうちょっと受け入れていただけないかなという声は聞いております。それが現状であります。 私も非常に子育てというものには古い考え方の人間なんです。しかし、これが今の時代の流れに応じて行政がやっていけるかどうか、子どもを親が育てなあかん、これはもう古い考え方なんです。私もそういう気持ちを持っています。 ところが、今の時代、女性は働きたい。例えば出産して体が落ちついたらすぐにでも職場へ復帰したい、これが今の時代の流れなんです。逆に市といたしましても、働いていただいてその女性の方にまた住民税を入れていただくと、こういうのが時代に応じた子育てではないのかと。それを敏感に反応せなあかんのが行政であると思っています。 ですから、今柏原市でも冒頭に言いました国の動向を見ながら、再編に向けて
教育委員会と協議して、子ども・子育て会議を立ち上げたときには、幼保の一元化も審議していただけるというふうには思っておりますし、これも先ほど申しました縦割り行政、柏原市みずからが
教育委員会、
健康福祉部が横の連携をとらせながら、一丸となって考えてまいりたいと思います。 また逆に、その節にも市議会からも活発なご意見をいただきながら、この実現に向けて進めてまいりたいというのが市長としての考え方です。
◆18番(
中野広也議員) 本当にこの問題は取り組んでいくのに非常に難しいだろうと思います。そういうことで施設の問題、そして今保育所と幼稚園との預かる中身の内容も違いますし、それを一元化していくということになりますと、非常にいろんな問題を抱えるだろうと思いますが、そこらを専門的に研究していただいて、一日でも早く立派なもんができて、柏原の若いお母さんやお父さんが安心して子どもを預けられる、そういう形をつくっていただきたいと、そのように願いまして、これで次にまいりたいと思います。 整理番号6番、市の職員の人事管理の問題でございまして、やる気のある、頑張る職員に報いると。そして、その能力の評価が職員の給与やそういうものにも反映させていきたい。非常にそうあってほしいと思いますが、これは人を評価する基準というものが非常に難しいのと違うんかなという思いをいたします。 人事課のほうで、この取り組みについてどのように評価をされていくのか、まず担当課の部長、課長らの部署の職員を評価して、また人事と整合をしていく、そういう非常に難しい問題を抱えます。 市長はその評価をすることにおいて、職員の能力を上げて、そしてこの組織が十分に機能するようにしていきたいという、そういう目的でこの制度を進めていきたいというお考えであるだろうと思います。 そういうことで、具体的に能力とか実績を評価するということは、どういうふうな基準というんかそういうもんを持ってされるのか、市長の思いをお伺いしたいと思います。
◎
中野隆司市長 大阪府でも職員基本条例というような条例が出たことは、先生方もご存じやと思います。 その中で、非常に評価について、いわゆる管理職が悩んでおります。 例えば、まず部署によって仕事が違います。ある部署は非常に能力が高い人材が要求される部署がございます。そういってまず部署別に能力の違う中、非常にハイレベルな能力の人間が集まっているところをさらに評価せよという難しい問題とか、そういった悩みを聞いておりますが、本市におきましては、とにかく各部署に、今例えばわかりやすく言えば市民部、窓口にはどんな能力が必要なんやと。窓口に、本当に市民に対して無愛想で不親切で対応に対して市民からクレームが来るというようでは困るというふうな、まずは各部署に必要な能力を今出させています。まずはその能力の達成度、これをしっかりと評価してくれと。与えられた能力に対して、それが達成できていますかということを評価してくださいと。 そして、やはり職員が切磋琢磨する中で、仕事のレベルも上がってくると。非常に公務員の能力の評価というのは難しい部分は重々承知しておりますが、それを踏まえて、管理する立場の職員には、ただこれは段階を経て、時間をかけて、最終的にすばらしい評価基準に到達するような形に持っていきたいなというふうに思っていますし、これは議会の中で一つ申し上げたいんですが、ただ優秀な職員もたくさんおります。 しかし、恥ずかしい話を一つすれば、現状、まだ市役所の始業時間も知らない職員もおります。何日か前に人事課長が玄関に立っていたと思いますけれども、中学校の先生の朝のチェックと違うんです。ここは社会の仕事場なんです。それをする必要がある現状を見て、ある程度最低限の評価はさせていただきたいなと。厳重な処分には至りませんが、今後、業績含めて、今現状はありません。そういったことはもう処分の対象にもしてまいりたいと思いますし、ただ、目を覆わんばかりのまだまだ規律の甘さというものはあります。しかしその反面、優秀で頑張っていただいておる職員もおります。先生ご指摘のように、非常に難しい問題でありますんで、時間をかけて、最も公平性の保たれる評価は時間をかけてつくってまいりたいと思います。 以上です。
◆18番(
中野広也議員) ありがとうございます。 市長のご認識も十分に理解をいたしました。職員の皆さん方も、性格の問題、得手不得手、いろんな問題を個々に個人差があると思います。それを、できるだけ能力を100%発揮できるように、それを人事課のほうで、そういうことに気遣いをしながら対応していただく。せっかくこの柏原の職員となられて、柏原市民の皆さんから職員の皆さんがしっかり仕事をしていただいておるという評価を受けるのが、これが究極だろうと思います。 そういうことでひとつ、大変難しい問題ではございますが、職員が自分の仕事のしがいのある職場となるように、皆さんのご指導といいますか、市長のほうでもそういう気遣いをされて、市民の皆さんに評価いただけるような、そういう組織体にしていっていただきたいと。私どもも議員として、そういう面も当然責任もございます。また、そういうことも十分に議員として対応していきたい、ご意見を申し上げていきたいと、そのように思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。 それでは、整理番号7番、柏原病院の問題でございます。 私も柏原病院については、職員の皆さん方ともいろんな話をしながら今日に至ってまいりました。3月の骨格予算のときも申し上げましたように、柏原病院はこの運営については何回も
改革プランに取り組んでまいりました。しかし、結果がなかなか伴わないというのが現状でございました。 そういう中で今回、これが私は柏原病院としてもやはり刈谷管理者を迎えて、新
改革プランとして27年度までに自立できるようにしたいという熱い思いも私にはそれは伝わってきますし、本当に柏原病院をそういう形にするには、柏原を取り巻く近隣の大きな病院、八尾の市民病院とか徳洲会とか医真会とか、柏原の市民の中でそういう病院をご利用いただいておるというのも現実であります。 それは、なぜそうなるんかと。やはり、柏原の病院の能力が非常に低く評価されておるというのが現実かなと。今この答弁の中で、市長から40名の医師を確保していると、柏原病院始まって以来でございます。そうして、先ほど循環器、そして呼吸器のそういう救急の取り組みもされるということでございます。そういう中で、そうなってきますと、今さきに申しました病院と肩を並べるぐらいの病院になっていくと。それが、柏原病院のこれからの、柏原の市民の皆さんの評価につながっていくんではなかろうかという思いでおります。 そういう中で、これからこの2年ほどでございますが、一生懸命取り組んでいただいて、この柏原病院はやっぱり市民の皆さんにとってはなくてはならん病院だという、そういう意見は非常に強うございます。そして、私どももこの病院が柏原の基幹病院として十分な市民の期待に沿える病院で、これから先その使命を果たしてもらいたいと、そういう思いでおりますので、ひとつこの病院については、私も市長の答弁にあったように、27年度に向けて十分にこの病院の経営について見守っていきたい、そのように思っております。 最後に、こんなことは言いたくはないんですけれども、27年になったときになかなか結果が出ないというような状況になった場合、市長さんにおかれてはどういうふうにお考えになるんか、もう一度お伺いしたいと思います。
◎
中野隆司市長 今の
改革プラン、27年度その結果を見て、一旦判断をしたいという思いは間違いはありません。 ただ、財政の改革、いわゆる一般会計から補填をしないでいい状態になれるかどうか。そして、もう一方は市民から愛されている病院になっているかどうか、この2つを見きわめたいと思っております。 例えば、この
改革プランの結果、何億かの赤字がまだ解消できなかった。しかし、市民はこの柏原病院を守ってくれと、これは市民、そしてこれはもう市議会も同じでありますけれども、この声とこれがこの赤字に見合うものであるかどうか、そういった複合的なものを判断しながら、この赤字は柏原市の福祉、医療にとって大事やという思いが市民全体で共有できたならば、これは補填をしながら存続していくと。 私も個人的には市民の一人、あるいは市長として市民病院が有名になってほしい、そして市民に愛されてほしいと、この思いでいっぱいであります。何も目のかたきで市民病院を見ているわけではありません。ですから、私の任期中にそういった複合的な判断をしていきたい。 ただ、これはどう考えてもこの赤字額が、柏原市が破綻の道へ進むもとになっているというデータ、数字であれば、これは愛着だけでは置いておくわけにはいかない。こういうあたりの判断を最終、市議会並びに市民にもその賛否を問うぐらいの気持ちで慎重に取り組みたいと。まずは、
改革プランを見守っていきたいという思いであります。
◆18番(
中野広也議員) ありがとございます。そういう方向で、私もこの柏原病院のあり方を見守ってまいりたいと、このように考えております。 次に、整理番号8番でございます。 今、テレビ等で東南海、南海地震の予想がいろいろな角度で放映されたり、テレビを見ておりますと非常にそういうのが多うございます。 そういう中で、柏原といたしましては庁舎の耐震の報告も受けております。非常に庁舎については心配をしております。そういう中で、先ほどの答弁の中で、議会とも検討会を立ち上げて、この庁舎の問題については取り組んでいきたい、そのようにご答弁をいただいております。 また、市民の皆さん方にもこの災害についての訓練、その他、市の担当のほうでも非常に地域に入って、地域の皆さんとの訓練等の取り組みについても積極的にかかわっておると、そのように理解をしております。先ほどの答弁の中でも、柏原の持っている条件、与えられた条件といいますか、そういう中でやはり堅上地区は山間部が多い、そういう中で大きな地震が来ますと、やはり土台から揺れる、そういう中で土砂の崩壊が起こり、家を飲み込むというような想定もございます。そして、家屋の倒壊、火災、そういうような中で、市民の皆さんとの訓練、そういうもんの取り組みについては、想像できる現場を見ながら、それに応じた訓練になっていかなければならないかなという思いをしております。 そういうことで、それはそれといたしまして、本庁の問題に入りますが、これは建て直しをするということ、この前の報告を受けたときには、この庁舎を建てかえると約50億ぐらいの財源が要るということでございまして、柏原市といたしましては、庁舎建設基金としてもう何年も前から16億ぐらいの基金を積み立てておりますが、それではなかなかそういう問題の対応はできないというのも現状でございますし、国のほうでも庁舎の建設については補助金の対象にならないということにもなっておりますし、そういう中で、この庁舎の対応については特別に検討してまいりたいということでございますので、財源の問題が絡みますので非常に大変な問題でございますが、いろんな条件をクリアしながら、そういう問題の解決に図っていっていただきたいと、そのようにお願いをしておきます。 それから、整理番号9番でございます。 これについては、商工会の自主的な取り組みでございまして、市のほうといたしましても、商工会が積極的にそういう取り組みに対して、市も応援してかかわっていきたいということでございます。 商工会も会長さんが今度かわられたということでございます。そういう中で、柏原の今の状況を分析しますと、非常にまちが元気がない。JRの柏原、晩の8時ごろになりますと、もうほとんどの店屋さんが、飲食のほうでございますけれども、そういうところがほとんどないという、国分のほうはまだ少しは元気があるんでございますけれども、柏原はもう特に火の消えたような状況でございますし、ご飯を食べに行くところもないと。もうつい車に乗って、八尾とか藤井寺のほうに行かなければ対応できないというような状況でございます。 そういう中で、商工会の会員さん自体も数も減ってきておるというのが現状でございます。大変難しい取り組みではございますが、市として商工会といろんな連携を図りながら、この柏原の
まちづくりにご尽力をいただきたいなと、そのように思っております。私どももできる限りの情報とご意見を申し上げて、柏原の
まちづくりにかかわっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 最後、10番でございます。 柏原の行財政運営についてでございます。 市長さんはご答弁の中で、大変厳しい状況であるというご認識をいただいております。今、柏原病院の大きな負担ということが、議会の中でも皆さんの話の大きな問題になるんですけれども、この前の第2回の部長会議の中で、公共下水道の基準外繰り入れ、4億をしておるというような数字も出ておりました。それを見ておりまして病院だけではないと、そういう公共下水道の整備に伴い、そうして今83%ぐらいの進捗率になっておると思いますけれども、現場のほうでは管を整備しても、なかなか切りかえをしていただかないというような状況もございます。やはりそれはできるだけ早く切りかえをしていただいて、公共下水道のご利用をしていただくというのが大きな問題かなと。それができないとご利用の皆さん方の使用料にもはね返ってくると、そういう問題を抱えております。 そういう中で、財政全般を見まして、非常に公共下水道も大きな荷物に、やり方次第ではなりかねない。ご利用の皆さんにご負担をお願いしたら、それは下水のほうは解決するかもしれませんが、市民のほうも、前の岡本市長のときに初めて使用料の改定をやりました。議会ともいろんな折衝をしながら、38%か40%ぐらい上げたいという理事者の意向でございましたが、議会との話し合いの中で20%ぐらいに抑えたと思いますが、これも公共下水道が来年度には企業会計のほうへ移っていくということになりますと、非常に会計上もいろんな問題が生じてくると思います。 そういうことで、柏原病院だけの話と違う公共下水道の問題、そして国民健康保険の累積赤字の問題、そういういろんなマイナス要因、そして柏原全体の人口の減少、そういう中で市税収入が減ると。そういう中で、非常に行財政運営厳しいと思います。国のほうも大変借金だらけで、なかなか交付税等で見るとかいろんなことを言っておりますが、現実そのようにはなかなかならないのが現状である、そういう八方ふさがりの中の財政の中で、これから中野市長におかれては4年間、これを担当されるわけでございますが、非常に難しいかじ取りとなりますけれども、ひとつ市長の熱い思いで、この柏原のまちをよくするという目標に向かって、議会と力を合わせて対応していただきたいというふうにお願い申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
○乾一議長 以上で
自由民主党政新会代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。
△休憩 午前11時35分
△再開 午後0時58分
○乾一議長 これより本会議を再開いたします。 午前中に引き続き
市政運営方針に対する質問を行います。 公明党を代表して、
中村保治議員、登壇願います。 〔12番
中村保治議員 登壇〕(拍手)
◆12番(
中村保治議員) 皆さん、こんにちは。12番議員の中村保治でございます。 議長のお許しを得まして、公明党を代表し、中野隆司新市長の
市政運営方針に対する質問をさせていただく機会を与えていただきました同会派の議員並びに議員各位に厚く御礼を申し上げます。 そして、本日は雨の中傍聴にも来ていただきまして、本当にありがとうございます。 今回の質疑は、この4年間の柏原市公明党議員団が取り組んでまいりました政策の総括、そして新市長に対する柏原市の大きな意味でのグランドデザインを確認させていただきながら、我が会派の質疑及び提案を進めてまいりたいと思っております。 特に、会派の持論でもありますが、地域のさまざまな問題点をどのように酌み上げ、そして政策に、また事業に創造して、また実現してくか、この点が非常に大事でございます。現場第一主義をモットーにしております私たちの会派の理念をどう具体化しながら、市民の皆様に喜んでいただける、その一点が一番大事だと、このように考えております。 私はそのキーワードは市民協働であり、地区担当制であり、そして
まちづくりであると、このように考えます。 以前、私が大学時代のことになりますが、大学の創立者からいただいた指針の中に、自主の中にのみ創造と躍動と建設がある、そういう指針をいただいたことがございます。まさに、この点が今回の
まちづくりの一番基本的なポイントになると、私はこのように考えております。 そして、この中で、今回の中野市長の
市政運営方針を読まさせていただき、また先ほどの答弁の中でも感じましたけれども、特に地域担当職員制度に、この私が言った市民協働の部分を含めまして、
まちづくりの部分を見出した思いであります。 根底に地区担当制度をちりばめながら、今回の質問を、また質疑をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 それでは、通告順に従いまして、質問をさせていただきます。 整理番号11、前文、第一の柱、「効率的で質の高い行財政運営の確立」についてお伺いをいたします。 整理番号12、前文、第二の柱、「市民の声を反映する行政運営の確立」についてお伺いをいたします。 整理番号13番、前文で第四の柱、
子育て環境「
大阪ナンバーワン」についてお伺いをいたします。 整理番号14番、前文、第六の柱、協働推進「
大阪ナンバーワン」についてお伺いをいたします。 そして整理番号15、前文、第七の柱、にぎわい「
大阪ナンバーワン」についてお伺いをいたします。 そして整理番号16、健康で安心して暮らせるまち、福祉、高齢者福祉と介護予防事業についてお伺いをしたいと思います。 以上で私の第1回目の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○乾一議長 公明党代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。 〔中野隆司 市長 登壇〕
◎
中野隆司市長 公明党を代表されまして、
中村保治議員の質問にお答えをいたします。 整理番号11番、効率的で質の高い行財政運営の確立についての質問でございますが、市政の運営を行うのは市役所でございます。私は、この市役所の組織をつくり直すとともに、みずから行動改革できる人、おもてなしの心を持った人を育てていきたいと考えております。 組織には、トップダウンとボトムアップが相互に迅速かつ正確に行われるよう政策推進部の機能強化を図り、また人づくりにおいてはさまざまな研修を通して職員一人一人のレベルアップに取り組み、職員が同じ意識を共有し、同じベクトルに向かって進むことで、効率的で質の高い行財政運営が可能になると考えております。 また、柏原市の財政状況は非常に厳しい状況が続いておりますが、病院会計、国保会計、下水道会計は赤字体質から抜け出すことができておりません。限られた財源を有効に生かすために、市民の皆様や市議会の皆様の意見を聞きながら、選択と集中を図って積極的な
まちづくりに努めるとともに、規律ある行財政運営を堅持してまいります。 また、柏原市の厳しい財政状況の中、
まちづくりの財源として活用していただくため、市長公約により市長の給料月額30%、退職手当50%の削減をお願いするものでございます。 続いて、整理番号12番、市民の声を反映する行政運営の確立についての質問にお答えいたします。 これまで、柏原市における広報手段としては主に広報誌やウエブサイト、いわゆるホームページの情報発信をしてまいりましたが、ともすれば一方的な発信になる傾向があると考えております。 広報誌については市民の皆様に広く行きわたる最も確実な情報手段で、今まで以上にわかりやすく親しみやすい内容にしていくと同時に、ウエブサイト、いわゆるホームページもさらに見やすくスピーディーな情報発信に努めてまいります。 そして、今急速に広まりつつある新しい情報伝達の手法でありますソーシャルメディアサービス、とりわけフェイスブックの活用を、まさにスタートさせるところでございます。 これは、かねてから私が強く望んでいたものでありますが、このことにより、市政情報がより広範囲かつ双方向に情報共有でき、これまでとは大きく市の情報発信のスタイルが変わるものと期待しております。 さらに、それによっていただいた皆様のご意見はしっかりと受けとめ、きっちりとお返しできるよう準備を進めているところでございます。もっとも、休みなく24時間の対応は困難ですが、ご利用される市民の皆様が納得いただけるスピードと丁寧さをもって運用してまいるつもりでございます。 また、新しいツールに興味があるものの、これまでなかなか接点がなかった方々の中で、市がフェイスブックでの情報発信をスタートすることをきっかけに、新たに利用を検討される皆様を対象に、講習会やセミナーの開催も予定しております。ご活用いただければ幸いでございます。 7月から、市の公式のフェイスブックの用意を準備しております。簡単に申しますと、市の広報あるいはホームページ、いわゆる一方的な市民との情報関係を双方向に持っていきたいと。当然、フェイスブックを始めますと、膨大な数の市民の皆様のご意見が寄せられます。担当にはでき得る限りの対応をせよと、お問い合わせについてもでき得る限りの対応をせよと指示を出しておりますが、何分24時間こういうご意見が飛んできますので、その辺はルールをつくりましてでき得る限りの対応、例えば他市から、あした柏原へ行きたいんだけれどもこの場所はどうだと、夜の8時に聞かれましても、それをお答えできることはなかなかできませんので、そういった返答のルールもきっちりと、ええかげんやなと言われることのないようにまずはルールづくりをしながら、そして何よりも市の我々市役所の施策、事業、この内容を市民の皆様と共有したい。すばらしいことであれば、思いを分かち合いたい。あるいは苦しい状況である部分についてもご理解を互いにし合うと、こういう意図で7月から指示を出しておりますので、市議会の先生方におかれましても、また別な角度からご協力をお願いしたいと思います。 続いて、整理番号13番、
子育て環境ナンバーワンの質問に対してお答えさせていただきます。 先ほどの質問からも申しておりましたように、子育てするんだったら柏原がすごいぞと言える町を目指したいというふうに考えております。そのためにも、まずは足元の自分の町からもう一度ニーズを確認して、しっかりそれを把握して、自分の町すらできないものをよそから呼び込むということは、甚だばかげた話でありますので、計画的に整備を進めていく必要があります。 本市においては、子育て家族がその家庭生活を安心して、経済的な支援としては子ども医療費の入院助成、対象を中学校終了前まで拡大することを今議会で提出させていただいておるところでございます。 また、妊婦健診、健康検査につきましては、平成25年9月から現状6万400円から11万6,840円と大幅に拡充するための補正予算を今議会で提案させていただいております。 このことによりまして、妊婦の健康管理の充実、経済的負担の軽減を図り、母子保健の充実に努め、安心して子どもを出産できる、これも柏原は安心して子どもを出産できるまちだということを、世間に知らしめる目的がございます。 とにかく核家族が進みまして、地域社会もかつてのような機能がなくなっております。子育てで悩む保護者からの対応に当たる
地域子育て支援センターを3カ所、つどいの広場を3カ所で対応しまして、家庭児童相談室では虐待の防止、早期発見のため、相談員を増員いたしまして、気軽に相談できる体制、地域に根差した身近な支援を実施しております。 本年度からは
子育て支援を充実させるため、国分東地区にあります
地域子育て支援センター、「ハローKIDS」に専属職員を配置、さらに児童虐待の予防防止に
家庭児童相談員業務を開始しております。 また、公立保育所では、保育にかける子どもの親への就労支援、障害を持つ子どもがともに生活し、ともに歩んでいく集団での保育に努めております。 このほか、保育所を利用しない在宅の子育て家庭に対しましては、親子が楽しく遊べるような園庭開放を実施しております。 現在、小学校の児童につきましては「放課後子ども教室」を開催しております。「放課後子ども教室」は、
子どもたちの安全・安心な居場所を設けることを目的に、放課後や週末に小学校の施設を利用して実施しておりますが、実施に当たりましては各小学校、健全育成会、PTA、非営利団体に運営を委託し、できるだけ多くの子どもが参加できるように工夫を凝らして、さまざまな遊びの中で、そして「スポーツ活動」、工作、囲碁や将棋、読み聞かせなどの「文化活動」などの活動、地域の住民との交流活動を行っているところでございます。この点につきましてもご理解を賜るようにお願い申し上げます。 このような
子育て環境につきましての政策は、私が知り得る限り、公明党の皆さんとの政策とも大きく一致する部分であるというふうに思っておりますので、また先生方におかれましても、この推進にお力をおかしいただきというふうに考えております。 続きまして、整理番号14番、協働推進「
大阪ナンバーワン」についてのご質問に答えさせていただきます。 現在柏原では、
まちづくりのために企業、学校との産学官の協働、NPOや市民とさまざまな協働事業を行っております。さらなる協働を推進するとともに、地域の声を酌み上げ、市民の皆様と行政とが協働して地域経営に当たるため、地域担当職員制度を実施いたします。 この制度は、行政主体の
まちづくりから市民主体の
まちづくりへと転換したい、市民の皆様と市職員が連携してそれぞれの地域の実情に即した地域経営を行うことを目的としております。 当然、各地区にはここにおられる市議会の先生方も在住しておられます。ただ、現在区長制度を見ておりますと、昔ながらの長老の区長さん、あるいは町会、地域を知り尽くした区長さんの数が年々減ってきております。人材不足もありまして、サラリーマンをリタイアされて、言葉を選ばずに言えば、順番が回ってきたから区長をしたというような状況もたくさん出てきております。 そういう区長さんにとりまして、行政の右も左もわからないという部分は、市からこの担当職員がきめ細やかに説明し、市ができる部分、そして市がお手伝いできる部分を明確にお知らせすると。そして地域の情報を逆にいただいて帰ってくると、こういう市役所と各地域の距離をより縮めたいという思いがあります。 そういった意図で、この職員を機構改革の中で配置させたいというふうに思っております。どうかこの提案につきましても、ご理解賜りますようお願いを申し上げたいと思います。 そして、各地域におきましては、ここで今効率的な行政運営と言いました中に、世の中が変わっておるのに、そのまま20年も30年も前のスタイルで市役所が動いているということは、もう許されない時代やというふうに感じております。 例えば、私が着任する以前は、この後また各町会の会館等の予算上程の議案も出しておりますけれども、昔は各地で、各会館で葬儀が行われておったと。わずかこの一、二年、二、三年の間に、この柏原は一変しました。業者の名前は出すことは控えますが、いわゆる葬儀業者のほうへ各家庭がご葬儀を持っていかれる。当然、各町会の収入は減ってくると。 こういった社会変化に対して、以前行財政改革の中で出された一切の補助はしないという考え方が時代には合ってこなくなったということを考えまして、潤沢とは言えませんし、本当に100に上る会館がございますので、すぐにとはまいりません。当面500万円の予算を提案を上程させていただいておりますが、優先順位をつけながら、手助けを行政はこの場はしなければならない。 ただ、その後いかに町会が、地域が自立していただけるかということを求めてまいりたいと思います。湯水のように、いつまでたっても市から予算を町会に投入するということは、これはもう財政的にも無理な話でございますので、その間にしっかりと地域担当職員を交えながら自立をしていく地域を目指していただきたい。その手助けをしっかりと市がサポートしていくという姿を目指したいなというふうに考えています。 続きまして、整理番号15番、にぎわい
大阪ナンバーワン、このご質問についてお答えします。 柏原は自然、歴史、そして柏原といえばブドウ、ワインと、すばらしい地域資源と、はやりの言葉でいいますとまだまだ柏原はポテンシャル、まちとしての能力は持っているんではないかというふうに思いますし、これを信じております。とにかく少しずつではありますけれども、柏原市のまちの魅力が市の内外に広がっていくことをさらに進めてまいるということが重要であると考えます。 また、今年度におきましては、市民の皆様から要望が多かった柏原花火の開催が8月24日に実行委員会を中心に予定をされており、既にたくさんの反響をいただいております。 私はさらなるにぎわいづくりによって、柏原市の魅力を創造することが、人々の転入、定住へつながるものと考えております。にぎわい活性のために、市長みずからが先頭に立ちまして柏原全体を売り込む、いわゆるトップセールスはもちろんのこと、今議会に上程させていただいております機構改革によって、柏原市のブランド確立等の魅力づくりの企画立案を行うセクション設置も考えております。 今、仮称ではありますが営業部隊というポジション、組織をフル活用しまして、柏原の売り込みに走らせてまいる目標でございます。 また、先ほども申しました情報発信が、今の時代に町のあるいは市自治自体の存亡をかける時代でございます。フェイスブック、ソーシャルメディアサービス、あらゆるメディアを活用しまして、柏原の発信に努めてまいりたいというふうに考えております。 続いて、整理番号16番の高齢者福祉と介護予防事業についてのご質問でございますが、本市はもう皆さんご存じのように、65歳以上の高齢の方は、5年前の平成20年で1万5,000人、平成25年3月現在1万7,000人、全人口に占める割合も20%弱から優に20を超えまして23%、今後もますますふえていくことが予想されております。 私は、超高齢化が進んで、ひとり暮らしの高齢者の方々がふえている状況の中で、生活していく上での相談、介護、医療等の問題については、市民の立場に立って適切に対応していくことが大事であると考えます。 市役所窓口、高齢者いきいき元気センターの窓口では、ケアマネジャー、社会福祉士、保健師等の専門資格を有した職員が中心となって、懇切丁寧にさまざまな助言、介護サービスの適切な利用方法などについて説明をしております。 また、相談に来られた方々の課題に適切に対応するため、地域包括支援センター、ここが中心となりまして、介護保険事業所、医師会、歯科医師会、薬剤師会などの関係機関、民生児童委員、そして老人会などと連携して、課題の解決に努力しているところでございます。 また、平成22年からは専門の資格を持った職員が、主にひとり暮らしの高齢者の方々の定期的な訪問、ふだんから課題の早期発見を図っていくことに積極的に取り組んでおります。 さらに、高齢者の方が介護を必要とせず自立した生活を営んでいただけますよう、今後も引き続き健康福祉センターや老人福祉センターなどの公共施設を利用して、軽い運動、栄養、歯磨きの指導など介護予防事業に積極的に取り組んでいきます。 平成23年度からは、市内のそれぞれの地域で自主的に取り組まれている介護予防活動に対しましては、健康運動指導士、管理栄養士を派遣しまして、必要な経費の一部助成、積極的に支援をしております。 最後に、新たな取り組みといたしまして、多様化・複雑化する高齢化社会の問題に対応するために、市と社会福祉協議会がよりスムーズに連携し、業務を推し進めていくことができますよう、今年度から職員の交流を開始したところでございます。 今後も、このような事業をさらに推し進めながら、高齢者の方々が抱えておられる問題、的確に把握しまして、その解決に向けて全力で取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。
○乾一議長 以上で一通りの答弁は終わりました。
中村保治議員、再質問ありませんか。
◆12番(
中村保治議員) それでは、整理番号順に再質疑をさせていただきたいと思います。 冒頭にもちょっと一部申し上げましたけれども、今回の私の、また公明党としての一番この根っこにある部分というのは
まちづくりという、特にやはり市民の方をどう一緒に立ち上がっていただいて、最終的には自主的な、みずからまちおこしをやっていけるような、そういう環境をつくっていくんだというのが私どもの根底にあります。その上で今回の質問を進めていきますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。 まず、この最初の整理番号11番ですけれども、第一の柱ということで、効率的で質の高い行財政運営の確立ということでお話をお伺いいたしました。 特に、午前中の他会派の答弁にも市長のほうから、職員との一体感を求めてやっていきますという話をお伺いしたわけですけれども、先ほどの答弁の中にもありましたけれども、一つお伺いしたいのは、このみずから行動改革できる人というのと、もう一つおもてなしの心を持った人、この2点が非常に特徴がある市長としてお考えがここに隠れているんじゃないかなというふうに感じるんですけれども、その点まずお聞かせ願えますでしょうか。
◎
中野隆司市長 市役所の体制でございますか。 とにかく市役所の職員の現状を見ておりますと、与えられた仕事はまじめにすると、表面的には何ら問題ないと。ただ、いま一度全体の奉仕者であるということを自覚せよということを、冒頭にもう指示をいたしました。 いわゆる緊急災害時には、みずからの家庭も顧みずとも、市民のために奉仕するというのが、市役所職員のあるべき姿であります。そういう意味からもいま一度サービスの心、おもてなしの心、市役所は最大のサービス業であるという自覚、そして自分の仕事が立派であるというプライドを持てという方向で、今意識改革を進めているところであります。
◆12番(
中村保治議員) 本当に奉仕者というのは一番大事なところですよね。本当に今回の先ほどの午前中のやりとりを聞いておりますと、例えば朝の出勤の問題、これはもう本当におのずから、そういうことをせずしてもみずから本当に主体的に仕事に取り組んでいけば、おのずと早く出社をするでしょうし、また行動の起こし方も、上司に対する報告の仕方もおのずと変わってくると。そういうやっぱり主体性を持つようなそういう環境をつくっていかれるということに対しては本当に大賛成でございます。 特にこのトップダウンとボトムアップのお話ですけれども、これ実は前回の本会議の私自身がこの
柏原市民病院のずっと質疑をさせていただいた中で、特にこの
柏原市民病院もそれを取り組んでおられるんですね。本当にトップダウンだけでもだめだと、ボトムアップもどんどんしながら、途中で一遍検証すると。実際に上からおりた指示がどのように伝わっているのか、下で考えた内容をどう上に上げていくのか。それをいろんな形で会議をたくさんとられているんですね。そこでやはり自分の意見をどんどん言うことによって、自覚が生まれ、そして行動が出てきて、おのずと改革というよりもおのずと変わらざるを得ないと。そういう非常に新しい手法を
柏原市民病院は取り入れておられますので、これは本当に参考になるなと思ったので、ちょっと取り上げさせていただいたんですけれども、この点もやはり新しい市役所、本当に市長が目指しておられる市役所の一助になっていただければと思っております。 それともう一点、選択と集中ということを、この答弁の中で申し上げておられますけれども、積極的な
まちづくりに努めるということで、1点だけちょっとあえて、私の会派がずっと考えていることをご意見だけちょっとお伝えしたいんですけれども、先ほどの市長のお話の中で、この厳しい財政状況を鑑みて、市長の公約であります市長の給料月額3割、そして退職手当も5割削減ということを掲げておられます。 今回、そういう予算も計上されると思いますが、まず1点、私たちが考えているのは、退職金ということは市長もさることながら、特別職の方も改めて毎回そういう形で退職金が出ているという現状でございます。 これは実は市民感情も含めまして、私たち現場でいろいろお話を聞いてみますと、やはり一旦この職員として終わられた方が、今度例えば立場が変わって特別職、管理職になるときに、本当にある意味では奉仕精神のもと仕事をさせていただくという、そして市長にもどんどん物を申せる環境をつくるためにも、一旦もらって、また退職金が毎回出るというのは、どうしてもなかなか市民感情的にはちょっとご理解されていない部分がございまして、それを私たち会派としてずっと取り組んできた中で、一つのこれは意見です、何もこうしてほしいということまでは私たちも言いませんけれども、できましたらこの一つは退職金自体を廃止、特別職も含めてですね。 ただし、給料はしっかりといただいていただくと。やはりどうしても今回市長が削減されますと、その分逆転現象が、ちょっと心配するのは起こる可能性が高いんじゃないかと思うんですけれども、その点市長いかがですか、この逆転がね。市長が3割カットすることによって多少起きてくると思うんですけれども、この点はちょっとご意見ありましたらお伺いします。
◎
中野隆司市長 退職金制度なんですけれども、市長も含めて現行、これは法律に基づいて総理大臣あるいは国の特別職、これ全国ほとんど、地方自治体の首長において適用されている一般的な制度でございます。 今回の50%の削減は、これは私、特別職の話は別にしまして、50%削減という市長公約の時限的なものでございます。先生言われた特別職の退職金の問題、あるいは首長も含めて、これはひとつ大いに今後議論をしていただいて、これも最終市民目線に立ちまして、市民が理解でき得る考え方を示していくのが、今先生の考え方と同様、私も同じように考えております。 ただ、今般の私の50%削減は、これはもう市長公約に基づいたものとしてご理解をいただきますようお願いいたします。
◆12番(
中村保治議員) わかりました。 先ほども言いましたこの点も、当然立ち入った話なので、非常に恐縮ではございますけれども。 (「逆転現象」の声起こる)
◆12番(
中村保治議員) そうそう逆転現象、この点は当然逆転は起きますけれども、時限的であるということはもう理解しておりますので、そういったことも。 私は何を言いたいかといいましたら、やはり報酬、やはり仕事をする以上は当然いただいた分はしっかりそれ以上の仕事をするということは、もう大前提でございます。 ですから、本当にこの削減の話は非常に多いんですけれども、あくまでもやった分はしっかり仕事としてやっていくんだという、そういう熱きいい意味での自分自身のまた動機づけ、当然市民の目線に立って一つずつまたこれからも考えていただければと思っていますので、よろしくお願いします。 続きまして、整理番号の12番、市民の声を反映する行政運営の確立ということでお伺いいたしました。 特に市長のお話の中で、一方的な発信ではなく共有していこうと。私も実はまだ始めたばかりでございまして、このフェイスブック、非常に苦手ではございましたけれども、今始めたばかりです。 いろいろ見てみますと、非常に多分中野市長はもしかしたら佐賀県の武雄市の、非常にあそこは今フェイスブックを積極的にやられている市なんですね。非常にいろんなちりばめた、私もそのフェイスブックの中でも「いいね!」という、必ず武雄市さんの市役所から発信する情報発信をいつも見ていまして、非常にユニークで、ささいなことですけれども、今市役所の天候状況まで撮影をされて、身近に感じる市役所づくりを心がけているなというのを感じるんですね。 うわさに聞くというとおかしいですけれども、同じぐらいの年代の方の市長かちょっと上ですかね、下の方ですかね、この武雄市さんのほうが何か参考になるような取り入れられるきっかけとか、何かあったんでしょうか。
◎
中野隆司市長 武雄の樋渡さんとはもう数年来のおつき合いをさせていただいております。ただ、よく誤解されるんですけれども、先般うちの広報も武雄に出張命令を出して、行かせてまいりました。今話題を呼んでおります図書館等を含めた視察研修に行かせました。 ただ、私は先進都市がやっているのをまねるという意味ではなく、最終的には柏原モデルをつくりたいと。もちろん先進都市がやっておられることをヒントにしながら、最終的には柏原オリジナルモデルをつくりたい。 なぜそう思うかと申しますと、武雄と柏原は、人口的には武雄のほうが少し少ないんです。ところが武雄の市長の先進的なIT技術、IT方針についていけない職員がたくさんやめたんです。もしこれを柏原で高度なIT技術を導入しまして、ついてこれない職員はどうなるんか。これは武雄と柏原は地域事情が全然違うんですわ。武雄はやめても農業があるんです。ですから全く武雄と柏原というのは、地域の実情が違います。 もちろん友好な関係を持ちながら、よきべきところは学びながらやっていきたいと。取っかかりは数年来の友人であるというところからでございます。
◆12番(
中村保治議員) 私が聞こうとしたことを答えられていたので、そのとおりだなと思ったんですけれども、私は本当にこの柏原のオリジナルを出すためには、いいところはまねして、ただ柏原でできることをうまく表現するのはどうしたらいいかということも、いろいろなああでもない、こうでもないという議論ができる場をしっかりつくっていただいたら、多分今市長がおっしゃっていることは、ルールづくりも含めてうまくいくなと思っております。 あらゆるそういうツールも利用しながら、できるだけわかりやすく、市民の方も最初はとまどいがあると思いますけれども、若い人の声がなかなか取り入れていないのが現状、非常に多いんですね。そういった意味で、このフェイスブックも含めてできるだけ若い人の参加、意見も含めて、若い人のパワーを何とかこの柏原市に巻き込めたらいいなというように、このように考えております。 そういった意味での取っかかりとして、この24時間対応ということまでお話が出て、その上で何とか市民の方にお返しをしていくというのも、なかなか今までなかったんですね。ですから、それを大きなきっかけとして、たださっきも申しましたように、若い人の声をどう取り入れるかと。このフェイスブックは顔が見えるフェイスブックとして使われていますけれども、ツイッターというのは顔が見えない。自分のことをどんどん発信していく。でもやはり若い人はそこにつぶやいているのは事実なんで、柏原市のいいところ、悪いところ、いろんなそういうこともどんどん精査しながら、ぜひ今の職員の方々はすごく力、皆さん持っておられますので、うまく皆さんの力を生かしていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 整理番号13番、非常に先ほど、私たち
子育て支援につきましては、
子育て環境「
大阪ナンバーワン」ということで、市長のお話をお聞かせいただきました。私たちも本当に以前私自身の質問の中に、やはり子どもさんの悩みを聞ける場所をつくってほしいということで、こども課が誕生しました。 こども課も、当初私が提案したのは18歳までの子育てに悩んでいる方々の声を聞いてほしいと、そういう窓口を何とかこの柏原市につくってほしいということで、こども部ということをその当時提案をさせていただきました。その取っかかりとして岡本前市長のもと、こども課が誕生いたしました。そこでいろんな声をいただいて努力されたのもよく承知しております。 ただ、私はこだわりたいのはやはり18歳まで、特に文部科学省と厚生労働省というのは縦割りで違うのも十分わかっていますけれども、それこそ子育て省を、国も変えていっていただいて、
子育て支援課、
子育て支援部、本当に子どもをみんなで育てていこうという、そういう部をつくっていけたらありがたいなと、そのように考えております。 そういった中で、市長のほうからこの医療費の部分、まず取っかかりはこの子どもの育てる環境づくりということで、この医療費の入院助成ということで中学校まで、これ本当に市民の方も喜ばれている話でございます。 実は、このことも含めて現場を今ちょっと回らせてもらっている中に、要望が今非常に多いのが通院費、この通院費で悩んでいるお母さんが本当に多いんですね。特に大変なのは小学校1年生、2年生、大体3年生ぐらいまでやっぱりどうしてもこの通院にかかる費用で、特にぜんそく持ちのお母さん、それから難病とかいろんな頑張っている方のいろんなお声をいただきました。 これは、検討としてこういう通院費も、小学校のせめてまずは3年生を1つの検討課題として、現場のまたニーズもどんどんいただいていただいて、子育てナンバーワン、
大阪ナンバーワンという中の声として、私現場を回って一番多かったのはこの通院費です。通院費のことも一度検討をしていただければ、もうますますこの柏原市に来て育てていきたいと、そういう一つの大きなきっかけになると思いますので、この点だけちょっとお答えいただければと。
◎
中野隆司市長 先生おっしゃるまでもなく、着任しましてまず担当を呼んだのは、中学3年生まで医療費が無料にできないかということを、これは着任早々の動きであります。 ところが財務に試算を出させましたところ、べらぼうな額が出てきまして、到底今の、もちろん補正の状態ではまず無理やということで、ではとりあえずできることは何かと言いますと、入院の助成を上げてくれと。これには財政的には対応できるという答えが財政から返ってきましたので。どうしても子どもの医療費、通院費拡大をしたいというのが私の思いであります。ところが、限られた230億円の一般予算の中で、これはもう気持ちとしては来年度の予算編成の中でも入れたいぐらいなんです。ところがどこが削られるかという問題に対しまして、これはもう議会で大きな議論をしていただく必要があるのではないかなと。 当然予算の総量が一緒でありますので、しわ寄せの来るところはどこかというところを精査いただくというところに、ご理解をいただきたいなと、ご協力をいただきたいというふうに思います。
◆12番(
中村保治議員) おっしゃるとおりで、そういう全体感に立っていただいて、この子ども
子育て支援のどこの部分をどこまで投入できるかということも、また今後の課題としてよろしくお願いしたいと思います。 もう一点は、この妊婦健康診査につきましては、もう思い切って本当に大阪府下でもトップレベルまで、これはもう現場でまた喜んでいただいています。やはり、私たちもせっかく市長がいいことをしたことに対しては、もうどんどん、私たちも一つの広告媒体ではないですけれども、いいことはどんどん取り組んで、親子とも常に話はさせていただいております。今回もこの点も現場でも喜んでいただいておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 それと、先ほど午前中の会派の議論というかお話の中で、女性が働ける環境づくりということでお話がございました。もう全くそのとおりで、そこの1点にしていけば、女性の方はもっとどんどん働く環境がつくれるということは、当然税収も見込める話ですし、やはりそれはありがたい話だと思います。 それと、先ほど言っていたこの
子育て支援部というか、文部科学省と厚生労働省、これはもう大きな課題なんです。実はこれも地域担当職員制度、または地域担当制ということをいろいろ考えていったら、突破口が一つ見えてくる話で、これはまた後ほどちょっと話触れたいと思うんですけれども、その点もお願いしたいと思っています。 特に、答弁の中では放課後こども教室、実はこれ、私もいろいろ携わらせていただきまして、今悩んでおられるのはPTAの方が子どもさんと一緒に卒業しちゃう。そうしたらもうなり手がいないという、ちょっといろんな悩みをお持ちなので、最大限1週間に1回、2回ぐらいしかこの教室ができない。やはりもっと地域の方も含めて、もっと人材というんですか、本当に何でもしたいという方結構いらっしゃるんですね。でもそれを掌握している人がいない。掌握している人がいないだけじゃなくて、せっかく僕やるよと手を挙げたのに、全然声をかけてもらえなかったということで、実はもうそれでそういう地域行事から外れた方もいらっしゃいました。 やはり、この地域担当職員制度の奥にあるのは、地元の方々が活動しやすい環境づくりを行政として何とか下支えしていただいて、そしてそのきっかけとして、先ほど申しました子どもさんの開放問題、実は校長先生にいろいろお聞きしますと、5時までは大体全学校開放はされているそうなんですね。ところが、どうしてもこの留守家庭児童との兼ね合いで、ある一定の時間になるともう帰らなければいけない。 ところが、思いっ切り遊べる場所がないというのが、今の現実の悩みなので、このことも解決するのに、さっき市長、余り他市のことを言うと余りあれかもしれませんけれども、ちょっと視察で勉強したところによると、この留守家庭児童の方と、そういう全然登録されていない遊んでいる子どもさんも含めて守ってくれる、そういう有償ボランティアの方、この2人で大体その学校をまとめてはるんですね。だから最大2人。 そのかわり6時ぐらいまでどんどん遊んでいただいて、あるときはそういうこまづくり、いろんなイベントもそこに取り入れて、結構楽しくやっておられたんですね。 だから今回のこの地域担当職員制度、深い意味がございまして、本当にいい取り上げていただくきっかけになったのもありがたいなと私も思っておりますので、
子育て支援部、どうかこの子育て、深い角度からまたご配慮を進めていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 整理番号14番、ここで触れます、この協働推進「
大阪ナンバーワン」というところで、先ほど市役所との距離を縮めたいというお話もされました。特にここの中で、地域担当職員制度、まだこれからの話なので、その具体性は多分まだこれからだと思うんですが、今現時点でどのように職員体制というんですか、大体何名ぐらい考えておられるのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
◎
中野隆司市長 まだ大まかなイメージだけで、新機構が開始になりましたらさらに煮詰めてまいるようですけれども、おおむね考えておりますのは、柏原全域を例えば国分を2地域なり3地域、それから柏原部分を3地域なり4地域というふうに区割りしまして、1町に1人という数になりますと膨大な数になりますので、大体ブロックごとに職員を行き来させるという形をとって、まずはモデルケースとしていろんな形で検証しながら、さらにレベルアップを図るという目的で、とりあえずはスタートをその形でさせたいというふうに思います。
◆12番(
中村保治議員) ありがとうございます。 私もちょっとこの件で考えていることを一部ご紹介というか、ご要望も含めてちょっと聞いていただければと思います。 私もいろいろこの柏原バージョン、結局いろんな他市の視察もさせてもらいましたけれども、この柏原市でどうしたらこれは根づいて、一つはやっぱり
まちづくりだと思うんですよね。その地域の
まちづくり協議会なるものがうまく立ち上がって、そこで地域でいろんな諸問題を、課題を吸い上げて、そして地域で解決できるような流れに持っていくと。 そのときに、これも現場で出た話ですけれども、例えば今回団塊の世代の先輩の職員の方々が大きく退職されると。せっかく力ある職員の方々ももったいないということで、私のこれは考えですけれども、OB職員の方をそのコミュニティー会館単位、私はどちらかといいますとすみません、コミュニティー会館にちょっとこだわっておりまして、コミュニティー会館をもっと活用しようと。 大体中学校区単位に大体1カ所ございます。このコミュニティー会館は、今大体私も何回かお邪魔すると、よっぽどのことがない限り大体閉まっています。あるときはあいているけれども、すごく少ない。そこにOBの職員の方が何らかの形で常駐していただいて、当然お給料的には余り出ませんけれども、本当に有償ボランティア程度の形になるかもしれませんけれども、そこは職員の方の英知をいただくということで、力を貸していただきたいということで、一度そういう形でOBの方を配置していただいて、やっぱり常に誰か相談する人が、いつ行ってもいるというのは大きな存在でして、そういうところから例えばの僕のシミュレーションですので--市長、これはすみません、雰囲気で聞いてください--そういう中で地域に入りました。 一番多いのはまず御用聞き運動ということで、現場で実際に歩きながら、見ながら、ある時はその地域の会合に参加しながら、ずっと観察しているとその地域の課題というのは、大体少しずつ見えてくるんですね。 そのときに、この御用聞きをさせていただきながら、地域の課題、また住民意見を掌握しながら、職員の方のすごいところは、決して相手を怒らせない。すばらしいと思うんですね。やはりどんどん聞いていただいて、地域の区長さん、やっぱり長老さんも皆さんの力をおかりしたいと。 今一番の悩みは、せっかく地域にすごいいろんな会社で頑張った人がリタイアされて、地域の方にもういっぱいいてはるんですね。この人材が全然生かされていない。ですからそれをあるときに人材登録という実験がございまして、それでちょっとうまくいかなかったんです。 ですから、このせっかく人材がいるのを、さっき言いましたOBの担当の方が、派遣された方がちょっとじっと見ると、あそこにもいてはる、ああそうですか、こんな力を持ってはるんですかと。ある方、僕の知っている方で空手が好きな方がいらっしゃって、教えたいと。ところがその中でうまくいかなかったみたいで、もう嫌やということで引きはった方がいてはりまして、そういう自分の体力、力を子どもさんたちに何とか教えたいという方もいてはりました。 そういういろんな力を掌握を、やっぱり元職員の方というか、またお得意なので、それをうまく盛り上げながら、長老さんというか区長さんたちも含めて、地域のこれだけの人材がいてはるんです、どうですか、一遍一緒にやりませんかということで、
まちづくり協議会というか、形はできたらそういう何か名称はちょっとわかりませんけれども、区長さんとはちょっと違う、ある意味ではお世話役の会長さんを立てて、そこでもういろんな方いらっしゃいますよね、若い人もいれば、いろんな方がそこで意見が言える雰囲気をつくっていただいて、そこに職員の方がもしおれば、その情報はあそこに聞けばわかりますよ、ここに行ったらいけますよ、細かいアドバイスまでできるし、総合力がここで長続きすると思うんですね。私はその点も、もし今回せっかくモデルケースということで考えておられますので、これをしていただくことによって、私が考えているのは、地域の防犯、防災、そして見守り活動、それから子どもの居場所づくり、実は大人の居場所づくり、そして若い世代の地域おこし、元気な高齢者の運動。 今ひとり住まいの方が非常にふえておりまして、そういう方が病気をしちゃうと、とんと医療費が上がってしまいます。そういった意味では小まめな、今本当にいきいき元気センターの方はすごく頑張っておられまして、独居老人、ひとり暮らしの方にどんどん今入っていただいているんです。そのパワーを現場で知らない。町会も知らない。 せっかくいいことをしているのに、知らないというのが多いんです。ですから連携もちょっと弱いので、いいことをやっているときには評価して、お互い褒め合い、激励し合いながら、地域で起きていることは、個人情報の問題もあるとは思いますけれども、その辺も何かヒントがあるなと思いました。 それと、これも以前から私が提案している介護支援ボランティア制度も、ポイントの話も結構させてもらったんですよ。なかなか取り入れていただけない課題をずっと考えまして、地域、地域でこの
まちづくり協議会を立ち上げることによって、そこの地域で何か元気な方が、高齢者の方々と一緒にボランティアをすることによってボランティアポイント、もしくはそういう手帳に判こをつけることによって、1年間たったときに、地域で何かの評価をしていくと。 ああ、元気でよかったね、介護保険も使わなかったねと。やはり介護保険料が高いというのは、今回もまた言われています。保険料を低くするにはどうしたらいいかだけを考えることも大事なんですけれども、せっかく使っていらっしゃらない方、何かメリットがある。もっと元気になれる。 ある方は何も要らへんでと言う人もいるけれども、何かやっぱり欲しいと言う方もいてはるんですね。継続できるような、これも以前提案させていただいているお元気ポイント、そういったことももしかしたら地域担当職員制度、要するに地域担当することによって可能性が出てきたなというふうに私は考えます。 今回ちょっと長くなっていますけれども、ここでまずその地域担当職員制度、今回の市長の根っこにあるのは、僕はここに大きないろんな柏原市の課題が浮き彫りになるんじゃないかなと、このように考えるんですけれども、その点いかがでしょうか。ちょっと長くなりました。
◎
中野隆司市長 先生おっしゃる部分までたどり着くことを目指すという思いはあります。そのたどり着くまでに、私は市役所を外から見てまいりまして、そして中へ入りまして感じたことは、余りにも市役所の、それこそ先ほどのフェイスブックではないですけれども、市役所の透明化がまだまだ進んでいないと。あるいは市役所とはこういう仕事をするところであるということが、これまだまだ市民の中で定着していないと。 ですから、もう本当に市民から度を越した陳情とかあるのもそれが原因やと思います。市役所は一体何をするところなのか。これはできない、これはできるということをしっかりと明確にしながら、この地域担当職員を間に挟みまして、その発展形として先生が今おっしゃったようなことまで、たどり着ければよいなというふうに考えています。
◆12番(
中村保治議員) えらいちょっと一遍にまとめてしゃべっちゃったので、これ大体私がずっと考えていたことです。今おっしゃるように、それは一つの事例ですので、あるいは今市長がおっしゃったようにどんどん消化していただきながら、よろしくお願いしたいと。 これは議員も一緒です。議員も見える化、職員も見える化、やっぱりオープンにしていく中に課題も見つかるし、実はこの次の場所で触れようと思ったんですけれども、社会福祉協議会のいきいき元気センター、まさにこの私たち職員、議員ができないことをやっていただいている部分は結構あるんです。すみ分けもしっかりしていけば、もっと総合力をしっかり出していけば、この社会福祉協議会の、私たちもいろいろ財政面で応援もさせていただきますので、手厚くしていただくことによって、そこの本当にメンバーの方が、私たちが入れないところもどんどん入っていただいて、トータル的に要するに市民の方が納得されたら、市役所というか、行政がやってくれたんだねということで、この間も実は喜んでいただいております。 そういった意味では、このもっと職員の仕事の中身を知っていただく、すみ分けと総合力を要求されているなと、市民の方を感じた次第でございます。その点もよろしくお願いしたいと思います。ちょっと話がそれてすみません。 整理番号15番ですけれども、これは先ほど市長が言われたところ、しっかりとやっていただいて、特にお願いしたいと思います。 ちょっと次にいきますね。整理番号16番、この最後の部分ですけれども、ここに先ほど言いました社会福祉協議会、地域包括支援センターのことをちょっと取り上げさせていただきましたけれども、本当に余りそこだけを評価し過ぎると、では職員はどうなんだという、そういう意味ではなくて、やっぱりこの仕事の中身が違うわけですから、それをしっかりとお互い理解した上でタッグを組む、チームが組めていないのが現状でございまして、そういうところ、応援部隊もどんどん活用していただいて、その1市民の方が納得できるような、そういう最終的には寄り添い型ですよね、その市民にとって何を望んでおられるかという寄り添い型の相談をきちっとこなすことによって、最終的には市役所の評価になると思いますので、その点を手厚くお願いしたいと思っております。 先ほども言った中に、健康で安心して暮らせる町ということで、実は人口増の問題も、私はそこにヒントがあると思いまして、普通はここまでのところをここまでやるかというサービスも。ただ、市役所でやるサービスは限界がございます。そこでその先の部分は社会福祉協議会であり、またいろんな団体さん、NPOさん、地域の協議会が多分大事になってくると思います。 それで、そこで一つ感じていますのは、この間もそうですけれども、いろんな健康づくり一つとっても発展性が、いつも同じところが今度どんどん発展しているけれども、それが横、横の地域に広がっていないという実は課題がございます。 この点がやはり健康づくり運動もなかなか広がっていないのが、ちょっと若干気にはなっているんですけれども、ただ、以前に比べてボランティアの方がすごくふえてまいりました。これは岡本前市長が進められたボランティアの部分に力を入れた部分だなと、それはもう感じております。 そこで、市長にお伺いしたいのは、この高齢者福祉の介護予防事業、非常に介護予防事業の中でどう元気な高齢者の方々をふやしていく、その一つの方向性というのを何かお考えをお持ちであればお伺いいたします。
◎
中野隆司市長 高齢者の方が本当に元気で生き生きと生活していただくと。せんだってもシニア大学、これはもう私が思う以上の参加人数、100名を超える参加人数で、これはもう年齢を重ねても学習したいという意欲のあらわれであろうと。これも一つの生き生きとしたご高齢の方の姿なんだなということを感じましたし、さまざまな行政側としましては、その場を与えるということ、そしてその参加を促すということ。 ここにもやはり社会福祉協議会、この後議会が終わりましたら、社会福祉協議会会長さん先頭に協議をする予定になっておるんですけれども、これは、幾ら今市民一丸となって柏原をすばらしい町にしようといったところで、一たびこの間の西天満のような親子が餓死するような事件が出たり、DVが出たり、あるいは独居老人が静かに家の中で亡くなられて何日も時が経過している。そしてこの間もありました、原川で子どもが捨てられていた事件。幾ら柏原市のレベルを上げる施策を講じておっても、一たびそういう事件が一つでもあれば、もうイメージは終わってしまいますので。 それと、特に今高齢者の方に対するご質問でございますので、社会福祉協議会にさらなる活動の密度の濃さ、これを要求するという意味で、協議を予定しております。
◆12番(
中村保治議員) ありがとうございます。 本当にこの地域包括支援センターの話、それから介護保険事業所、医師会、歯科医師会、薬剤師会と、これいろんな関係機関のお話も先ほどお伺いいたしましたけれども、また民生児童委員ですね、それから老人会の中も結構いろんな会、委員さんがございますけれども、これも現場で質問を受けたんですけれども、余りにも多いけれども、どんな仕事をしているかがわかれへんと。地域でもいろんな役を持ってはる方いらっしゃるんですね。 特に一番多かったのは福祉委員というのと、そういう区長さん、それから老人会の会長、どんな仕事をされているのかというのが全然地域でうまく理解されていない。実際に委員さんをやっておられる方の意見なんですけれども、かいがないなと。要するに、一生懸命地域の中で頑張っているけれども、なかなか知っていただけない。どうしたらいいんかなということを、この間質問を受けまして、ちょうど今回本会議で市長さんにお伝えだけはさせていただこうと。 要するにせっかく頑張っているのに、やっぱりお互い励まし合わなかったら長続かないというのは、これはどこの世界でも一緒だなと思うんですね。せっかく自分が一生懸命やっていることは、大体そういう方は聞いてほしいんですよね。しゃべる。どんどんしゃべっておられることをしっかり聞いて、その上でまたその方の励ましをどこかで設ける。そうするとやる気が生まれる。 やっぱり80歳近くになってくると、大体普通は固まってくるんですけれども、その方どんどん若返っておられまして、もっといろんなことをやっていきたい、でも体がついていけへん。なるほどと。 じゃ、若い世代にバトンタッチしたいけれども、若い人がいないと。すごくジレンマをもう2時間近くお話を聞きながら感じた次第ですけれども、市長にちょっと一度お願いごとというか、お聞きしたいのは、いろんな団体、いろんな地域で仕掛けもたくさん今岡本前市長時代からたくさんやっていただきました。 その中で例えば1地域を捉えたときに、知らない人、いろんな広報紙とかいろんなことで宣伝はしていただいているんですけれども、口コミでなかなかこういう役割分担も含めて、なかなか広まっていないのが現実にあるので、何かせっかくフェイスブックとか、いろんなホームページとか、また広報紙も多分これから中野市長のもと変わっていくと思うんですね。その点のいろんな地域で頑張っておられる方を知っていただく、何かその辺のところのお考え、もしあればお聞かせ願いたいと思うんですが。
◎
中野隆司市長 例えば、学校の周りの見守り隊、それから老人会、あるいは更生保護団体、民生、もちろん福祉、もう柏原のこのボランティア度は、今全国的にもかなり人口割にしたら高いと思うんですよね。事実そういうデータも出た年があったと思うんです。ボランティア率、つまり
市民参加率が高いと。 ただ、よくこういう言葉を使うんです。役者は揃っているんです。役者は揃っているんですけれども、それを有機的に結んで、より高い機能をさせるということができていないのが、今の柏原ではないかというふうに自分なりに分析をしています。 今後どのようにつなげていくか、リンクさせていくか。そしてせっかく汗かいてやっていただいている皆さんに対して、もっともっと認知度を高めていただいたり、あるいはその活動ボランティアに対してもっと感謝の気持ちを持っていただけるような、そしてもっとレベルアップしていただけるようなことをする、この仕事こそがまさに行政の仕事やというふうに思っています。 後は行政はつなぐだけです。つなぎ方の問題であると。どのようにつないでいくのか。行事のとり方もそうですし、アドバイスもそうですし、もう皆さんやる気満々なんですね。まだそれを生かし切れていないのが、これは行政の仕事であるというように捉えていますので、今後そのつなぎを綿密に考えていきたいというふうに思います。
◆12番(
中村保治議員) 本当に多分そこの部分を有機的に結んで、高い機能を持たせる。それでどのようにつなぐ。これはやはり、さっきちょっとこだわりますけれども、この地域担当職員制度の立場、役割ってすごく大きいと思うんです。負担もちょっと大きくなっちゃうので、できたらOB職員であれば、今までいろんな部署を経験しておられますので、そこで一旦受けて評価できる体制ももしよかったら検討してください。 その点と、あともう一つ感じるのは、反省会が少ないんじゃないかなと。いろんなイベントをやりました、こういうことをやりました、反省会はきちっと総括ができていないから次に生かせていないというのが、こういう声が上がっていたんですね。 これは地元組織でもそうなんですが、地元の町会でもそうですけれども、反省会をきっちりとっているところは、次は結構ユニークな、もっと楽しいことを考えておられることもお聞きしたことがあるんですね。ですからこの反省会、総括をきっちりできる体制が、この行政がイベントをやった分に関しては、その運営側としての総括を一遍きちっととって、次につないでいくと。 もう一つはこの準備がやはり大事であるということで、いろんな可能性、ここでやったときにはこういう危険度があると。だからこれをどうしたらいいんだと。今回花火大会はいいチャンスなので、多分いろんな、今まで過去のいきさつでは非常に準備、警備が大事であると、そういうことですごくいろんな議論があったんですけれども、せっかく今回やっていただきますので、これをチャンスと捉えていただいて、いろんなスタッフ、チームを無事故をしっかり期すチームをつくっていただく。それで終わった後にしっかりと一遍反省会をしっかりとっていただいて次に生かす、そういう流れになればありがたいなと思っております。 今回、まとめに入りますけれども、公明党としてこの4年間ずっと私たち会派で取り組んだ中の一番の根っこの部分を、きょうお伝えをさせていただきました。 やはり現場第一主義といっても現場に実際に自分で行って、そこで現場の空気、声をお聞きしていく中で議論が始まりました。その議論、またそういう本当に高齢者の方も含めて、悩んでおられることをどれだけ具体的にするかが私たち議員の仕事であり、また市長さんのこの二元代表制という立場でのやはり協力し合うところはしっかりと協力していこうと、その上でこの新しい柏原市の歴史を建設を、そういうつち音を新しい音を立てながらやっていきたいと思っております。 ちょっと時間は若干残しておりますけれども、今回公明党で一生懸命皆で考えたあかしですので、今後とも新しい市長とともに議論しながら、何とかこの柏原市をいい市にしていただきたいと思っております。 最後に1点だけ、やはり病院の問題も全部そうですけれども、もっと広域化、広域的に考えられるところはどんどん考えていくと。やはり身近な藤井寺市、それから羽曳野市、それから松原市、八尾市、東大阪市、いろいろの近隣市がありますけれども、以前市長がおっしゃったこの大阪市、大阪と奈良とのちょうどこの柏原市は県境というか、位置にあるし、シルクロードの終着点であるし、歴史もたくさんございます。やはりそれをもっとアピールしながら、柏原市ここにありということをお伝えしながら、この地域、広域の中でもっと病院の問題、それからこの人口増の問題、それから今後の柏原市の方向性、いいチャンスですので、大きくかじ取りをお願いしたいと思っております。 以上で私の質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○乾一議長 以上で公明党代表者の質問を終わります。 ここで暫時休憩いたします。よろしくお願いします。
△休憩 午後2時10分
△再開 午後2時38分
○大坪教孝副議長 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。 柏原維新の会を代表して、
寺田悦久議員、登壇願います。 〔16番
寺田悦久議員 登壇〕(拍手)
◆16番(
寺田悦久議員) 皆さん、こんにちは。16番議員の寺田悦久でございます。柏原維新の会を代表いたしまして、平成25年度第2回定例会において、
中野隆司市長の
市政運営方針に対し、会派を代表して質問をいたします。 同会派の議員並びに他会派の議員の皆様には、質問の機会を与えていただきありがとうございます。 新市長の
中野隆司市長におかれましては、就任されはや4カ月になろうとしています。地方自治体の運営は多難を極めておりますが、府会議員として養われた経験と知識に基づきご活躍いただきますこと、ご祈念を申し上げます。 それでは、早々でございますが、整理番号順に従い質問をいたします。市長におかれましては質問趣旨をご理解いただき、明快なご答弁をいただきますようにお願いをいたします。 整理番号17番、
市政運営方針前文で、市民の皆様の笑顔にあふれた町、住んでみたい町、住み続けたい町を目指すには、柏原再生の
グレートリセットを行い、スタートの第一歩を踏み出すと述べられています。柏原再生のための
グレートリセットとは、運営方針の重大なキーワードだと思いますが、具体的にどのようなことを示されているのか、お伺いをいたします。 整理番号18番、第一の柱、「効率的で質の高い行財政運営の確立」についてお聞きをいたします。
市政運営方針の中で、人を生かす組織につくり直し、組織を十二分に働かせる人を育てると述べられています。この表現からして、現在、非効率で質が低い、人を生かせていない組織であるとも感じておられるようでございますが、具体的に市長が感じる非効率で質の低いというところはどういうところなのか、所見をお伺いいたします。 整理番号19番、市長給料30%の削減、退職金の50%削減とのお考えを示されていますが、30、50とされた数字根拠についてお伺いをいたします。 整理番号20、第三の柱、教育環境「
大阪ナンバーワン」についてお伺いをいたします。 教育に重点を置いていただきありがたく思います。保幼小中一貫教育、電子情報機器の導入、早期外国語教育の充実などに力点を置かれたことに理解をいたしますが、この内容で教育環境「
大阪ナンバーワン」になれるのか、正直疑問が残ります。実現への思いをお伺いいたします。 整理番号21番、第五の柱として、安心・安全「
大阪ナンバーワン」。
市政運営方針に上げられていることは、大変心強く感じております。今にでも襲う東南海地震など、大地震はいつ発生しても不思議ではないと言われています。役所においては危機管理マニュアルも充実されていますが、気になることは、大震災、大災害に対し役所の危機管理能力が即座に対応できるかどうか、ぐらっときたらすぐに初動態勢ということでございます。災害対策本部機能など、本年度取り組むべき優先課題についてお伺いをいたします。 整理番号22番、第六の柱、協働推進、「
大阪ナンバーワン」についてお伺いをいたします。 パイプ役として地域担当職員制度を導入するとありますが、具体的な内容をお伺いいたします。 整理番号23番、第八の柱、「
公務員制度改革の推進」とありますが、取り組む内容についてお伺いをいたします。 整理番号24番、
市政運営方針前文の中で、既得権となって固定化され、時代に合わなくなった施策や事業の見直しを指示したとありますが、見直しを指示した事業についてお伺いをいたします。 整理番号25番、市長が考える
人事評価制度とはどのようなものなのか、
人事評価制度についてお伺いをいたします。 整理番号26番、
市立柏原病院の充実と経営の健全化についての決意をお伺いいたします。 整理番号27番、下水道事業を平成26年4月から地方公営企業法を適用し、企業会計方式導入を引き続いて予定をされておられます。企業会計導入について26年とすることに、市長のお考えに変わりはないかお伺いをいたします。 整理番号28番、便利で快適に暮らせる町。アメニティ環境公園の維持管理についてお伺いをいたします。 市内131箇所と述べられている公園及び緑地のますます膨れ上がる維持管理費について、市長のお考えをお聞きいたします。 第1回目の質問はこれで終わります。市長におかれましては、答弁のほうよろしくお願いをいたします。ありがとうございます。
○大坪教孝副議長 柏原維新の会代表者の質問に対し、市長の答弁を求めます。 〔中野隆司 市長 登壇〕
◎
中野隆司市長 柏原維新の会を代表されましての寺田議員の質問にお答えをいたします。 整理番号17番、柏原市再生のために
グレートリセットを行い、新時代に向けた第一歩を踏みだすという、この
グレートリセットについてのご質問でございます。 市長に着任する前は、これは皆様方ご存じのように、府会議員として活動してまいりました。2月の市長当選後、着任まで1カ月ありました。府会議員当時は、市の府に関する事業に対しまして緊密な連携をとると、そして速やかに府事業がこの柏原市で円滑に行われるように最大限の努力をすると。いわゆる私は府議会議員時代は、柏原市に対しまして連携すれども市単独の行政に対する介入はするものではないという思いで府会議員をしておりました。 当選後の1カ月の間も、全く白紙の期間を設けまして新たな気持ちで3月11日を迎えましたし、職員の皆様におかれましても、お名前やお話を、かつて今までしていた方は数名はおられましたけれども、全く深い部分まで存じ上げません。全く白紙の状態で、この市役所の中で新市長として心新たに着任をさせていただいたわけであります。これは、あえて意図的に行ってまいりました。 つまり、
グレートリセットというところは、前任者、さらには前々任者、さらにはこの柏原市政が発足してから脈々と受け継いでこられています内容に対しまして、よきものはよい、そして悪しきものは悪いと一旦リセットをして、新しい市長のもとでその継続性を絶やすことなく、新時代における新しい時代、今の時代に合った市政をつくり上げたいという思いがこの
グレートリセットであります。 そういったわけで、この目標は、午前中からも申し上げていますように、とにかく柏原市をすばらしい町にしたい、魅力をさらに上げたいと、そして何よりも人口をふやしたいと、そのためにこの4年間、目標とすべき私の思いでありますのが「5つの
大阪ナンバーワン」、これでございます。さらにその5つの目標を達成できるように「8本の柱」を立てさせていただきまして、それに沿って市政を進めてまいりたいと考えておるわけでございます。
グレートリセットは、心新たに、過去にとらわれず、新しい気持ちで新時代に応じた市政を展開したいという思いであります。 続いて、整理番号18番、「効率的で質の高い行財政運営の確立」についてのご質問でございます。 現状は、決して非効率で質が悪いと申し上げているものではございません。つくり直すとは、よいものはよいと、そうでないものはよりよくするというふうに考えております。ただ、一つ言えることは、行政運営に対する思い、すなわち5つのナンバーワン実現のための政策を市役所組織内で、従来の縦の組織ではなく横断的に、しかも市役所全体を市民の皆様によりよく見ていただける、つまり透明性を高めてよりダイレクトに反映する組織を私は望んでおります。 よって、今回の機構改革ではその第一歩として、既存組織の一部について改変する案を提案させていただきました。 時代は本当に昔から考えると、その変化のスピードは非常に激しいです。1年前のことがもう既に古くなるということも多々ございます。そういった中で、その時代に応じた機構をつくり上げていく、これは今後も再三にわたりまして、その時代に合わなければ、合うような機構をさらに市議会にご提案をさせていただき、ご同意を賜りたいというつもりでございます。 そして、今回提案申し上げるのは、タイミングとして年度途中の6月でございます。したがって、市民の皆様に直接影響の大きい部署につきましては、次年度に向けてしっかりと案を繰り上げ、行政サービスの向上を実感していただける組織をつくり上げたいというふうに考えております。まずは自分自身が白紙の状態から、どんどん市役所を把握し、柏原市を一つでも多く把握していくというステップを踏んでまいりたいという思いのあらわれであるとご理解をいただきたいと思います。 続いて整理番号19番、第一の柱であります「効率的で質の高い行財政運営の確立」と、市長給料、退職金、それぞれ30%、50%の削減の問題についてでございます。 市長給料の削減率30%といたしましたのは、私は昨年末まで大阪府議会議員として活動しておりました。府議会議員当時は既に平成20年8月から、大阪府の厳しい財政状況を鑑み、議員報酬の30%を削減をしておりました。柏原市においても財政状況は厳しいものがございますので、市長として同様の削減措置を継続するものとし、その財源を少しでも活用していただきたいと考えております。また、退職手当につきましては、議員時代はございませんでしたので、大阪府知事の退職手当の削減率である50%を参考にさせていただいております。 仕事柄、公選職の市長として、市に対してご寄附をするということは、政治の立場に立つ者としてできません。そういった意味で、身を削るという形をこの30%の給料削減、退職手当の50%の削減という形でご提案をさせていただいております。 続きまして、整理番号20番、第3の柱であります教育環境の「
大阪ナンバーワン」、保幼小中一貫教育、電子情報機器、早期外国語教育の充実、この点についてのご質問にお答えいたします。 保幼小中一貫教育につきましては、現在、連携型の一貫教育を推進しておりますが、市内6中学校区に市費の講師を21名配置しております。これは府下でもトップクラスの教育施策であり、11年間を見通したカリキュラムの編成、校種間の段差解消などソフト面における教育環境の充実を進めているところでございます。 電子機器の活用につきましては、これこそ時代の要請といいますか、我々、本当に今、逆に子どもに教えられる時代でございます。電子機器の活用については、待ったなしの教育現場への導入ではないだろうかというふうに考えておりますし、この経済及び社会全体のグローバル化の中で、今、柏原の子どもが21世紀、この時代を生き抜くためには、やはり外国語教育、このことによって全世界をグローバルにコミュニケーションをとれる一つの素養を身につけてあげたい、この思いであります。 決して外国語教育に力を入れたからといって、大阪の教育のナンバーワンになれるものではございません。もちろんほかにも、知育・徳育・体育といった総合的な面は不可欠なものとし、さらに付加的にこのように従来以上に外国語教育、特に英語教育に力を入れてまいりたいと考えておりますが、冒頭から申しておりますように、甚だ私の持っている力は予算権だけでありまして、このようなご判断は
教育委員会がされることであるということでございます。 そして、教育環境の中で、いわゆる教育現場での弱者、いわゆる障がいを持つ
子どもたちにおきましては、今般も補正予算、計上をさせていただいておりますが、全支援教室の空調化、冷房化を、このたび補正予算で計上させてもらっております。教育の向上といえば学力という中で、やはり弱者にも目を向けながら、しっかりとしたあらゆる面で大阪の教育の先頭に立ってまいりたいというふうに考えております。 続いて、整理番号の21番、安全・安心「
大阪ナンバーワン」災害対策本部機能について、本年度取り組むべき優先課題についてという質問にお答えいたします。 本市の防災対策につきましては、これまでに避難所の備蓄品の充実、職員の体制強化及び訓練の実施、情報発信及び収集体制の確保、関係機関との協定締結、自主防災組織の充実強化などに取り組んできたところでございます。 お尋ねの今年度の具体的な取り組みといたしましては、個別ハザードマップ作成に向けた地域ワークショップの開催、小学校区単位などに対象を広げた合同自主防災訓練の実施、柏原羽曳野藤井寺消防組合、柏原市消防団、柏原警察などとの連携により防災体制の強化を図ってまいります。 また、今議会において補正予算に計上させていただいておりますように、大災害の際に速やかに市の災害対策本部の初動態勢を構築するために、職員の安否確認用の一斉メール配信システムの導入も予定しております。 これにつきましては、災害発生後、災害対策業務に従事する本市の職員の安否確認を行い、同時に登庁の可否、所要時間の返答を得て、集計の機能を活用することで、速やかな配備体制の確保を行うものでございます。 今後の対策には、防災に加えて減災の考え方を取り入れ、人命を守ることを最優先として逃げる、しのぐ、防ぐ、これを組み合わせて地域防災力の向上を図り、災害時における被害の最小化に努めてまいりたいと考えております。 なお、先ほども質問が出ましたが、災害対策本部機能を持つこの庁舎についてのあり方についても、最優先重要課題であるという認識をしておりますので、よろしくご理解賜りますようお願いを申し上げます。 続いて、整理番号22番、協働推進「
大阪ナンバーワン」五つのムーブメントをつなぎ合わせるパイプ役としての地域担当職員制度に関する質問でございますが、先ほども他の会派の答弁で申し上げましたように、地域担当職員制度に関しましては、さらなる市民協働を推進するとともに、地域の声を酌み上げ、市民の皆様と行政と協働して地域経営に当たるパイプ役としてそれぞれの地域に担当職員を配置し、地域担当職員を通じて地域の提言等を受け、それに応じて庁内関係者と調整を図り、地域の提案の実現に向けてサポートを実施してまいります。 地域の声を聞くだけでなく、逆に市役所の考え方を、また市民の皆様にお伝えするという責務も担わせようと思っております。 この制度の確立を行って、これまでの行政主体の
まちづくりから、最終的には市民主体の
まちづくりへと転換したい、いわゆる自立する各町会の人、自立する市民になっていただき、市民の皆様と職員の連携強化を努めて、自治会、町会、NPO、企業などと協力し、一つになって地域ごとの諸課題、地域ごとの夢の実現に市議会の皆様とご協議をしながら取り組んでいくことを目標としております。 整理番号23番、第八の柱であります「
公務員制度改革の推進」についてのご質問についてお答えをいたします。 ご質問は、
公務員制度改革の内容とその進め方についてでございます。 私がお示しいたしました第八の柱に、公務員制度を新たに構築したい旨を明記しております。私はまず、頑張る職員を支援する
人事評価制度を構築し、職員が納得して思う存分に働ける職場の環境整備を進めたいと考えております。 これは、
公務員制度改革の一つの手法でありますが、大きな考え方として、公務員のあらゆる人事政策について、政策マネジメントとして捉え、推進していくことが必要であろうと考えております。 このため、今議会におきまして、柏原市事務分掌条例の一部改正についてお願いをしておりますが、現在、総務部にございます「人事課」を政策推進部へその意向を持って移管をいたします。 今後は、人材育成を初め、人事全般を政策マネジメントとして取り組んでまいりますので、ご理解を賜りますようお願いをいたします。 そして、職員に対しましては、とにかく柏原市の職員、柏原市の行政マンというプライドを持っていただく、先生方もお気づきかもわかりませんが、本年度春より、クールビズになりましたら目立ちませんが、スーツ着用の折にはその自覚をあらわす意味でこの我が市の市章を、バッジをつけさせております。そういったことも一つのプライドのあらわれということで、それを醸成していきたい、育成していきたいというふうに考えております。 とにかく市長と一体化になること、これは市長の独断専行を職員に押しつけるという意味ではなく、ともにこの行政に対して熱い思いを持たなければ一歩も前へ行かないという思いで、市長を先頭に職員と一丸と進みたいという思いのあらわれでございます。 整理番号24番、既得権となって固定化され、時代に合わなくなった施策や事業の見直しを指示したとあるが、この見直しを指示した事業について、このご質問についてお答えします。 このことは、就任直後の職員に対する訓示の中で申し上げました。既得権という言葉には、これまで脈々と継続してきた事業が続いているという、ただそれだけで必ずしも今後の継続が約束されるものではないという意味を込めております。 脈々と続いていたことに対して、何も疑いを持つことなく続いている事業というのが何点か見受けられます。それをしっかりと見直して、それが時代に合わないものであれば新しい事業に転換するなり、シフトを変えてくれという指示を出しております。そのリストアップの指示を出したものでございます。 この具体的な取り組みスケジュールとしては、今年度の行政評価の取り組みの中でしっかりと精査していくこととしております。 続いて、整理番号25番、市長の考える
人事評価制度に対するご質問にお答えをいたします。 他会派のご質問にもお答えいたしましたように、とにかくやる気のある、頑張る職員には報いる。そのために従来からある
人事評価制度を見直し、新たに昇給や勤勉手当など職員給与、昇任、人事異動などの職員の処遇にその評価が反映されるものにつくりかえていきますが、職員のやる気を引き出し、これにより公務能率の向上を図ることが最大の目的でございます。今、頑張っている職員がもっと頑張る、そういうものでないと意味がありません。また、職員が発揮した能力、達成した業務実績を適切に評価し、さらにこの評価結果に基づいた的を絞った人材育成を行うことにより、効率的に職員のレベルアップを図るものと考えております。 先般も業務に対する提案等、市長みずからが直接ヒアリングをして、数名の職員と前向きな提案については、それなりの評価をしながらそして取り上げるという形を、もう既に第1回目、進めております。とにかく、職員の中には本当に優秀な職員もたくさんおりますので、いかにその能力を引き出すかが市長に求められた課題であるというふうに捉えての評価でございます。どうかご理解を賜りまして、推進できますようご協力をお願いしたいと思います。 続いて、整理番号26番、医療、健康のいわゆる
市立柏原病院の充実と経営の健全化についてのご質問でございますが、
市立柏原病院の診療機能の充実と経営の健全化の決意についてのご質問としてお答えをいたします。 市民の皆さんの健康を守って、安心して暮らしていただくことは、これは市長の願いであります。
市立柏原病院はその重要な拠点であり、その役割を果たすために、基本理念である「安全、安心な医療」を心がけ、医療レベルの向上に努めてまいります。具体的には救急医療、それからがん診療拠点病院、小児から高齢者を対象とする急性期からさらに慢性期までの診療体制の充実を図ってまいります。 一方、病院経営におきましては、経営の健全化は最重要課題であります。他会派の質問でご答弁させていただきましたように、私は病院開設者としてその責任を全うすべく、病院の経営の最高責任者である
病院事業管理者及び病院職員に対し、赤字体質脱却への道筋を着実に歩んでくれるよう指示をし、また期待もしているところであります。 今後、病院の状況を注意深く見守りながら、市民並びにその代表者である市議会議員の皆様と議論を尽くし、一定の方向性を導き出したいと考えております。とにかく、先ほどの答弁の中にもございましたが、本当に市民に愛される病院を目指せというこの指示を受けて、さらにそれに伴って経営面での赤字について、これの赤字脱却を着実に歩んでいけという指示でございます。どうか、先生方におかれましてもご協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 整理番号27番、下水道会計の26年度からの企業会計方式導入についての質問でございますが、地方財政法第6条で公営企業として位置づけられている事業でございます。国におきましても、地方公営企業法の財務規定等の適用が望ましいと平成21年12月の地方公営企業会計制度等研究会報告書の中で示されているところでございます。 下水道事業につきましては、今までどんどん建設という形が、我々目に見えるところであります。下水管の埋設事業、これが主でありました。しかし、80%の普及率を迎えまして、今後はそれを維持管理すると、建設に加えて管理運営についても事業の重要性が増してくると判断をいたしました。 管理運営を行うに当たり、膨大な下水道資産をまずは把握しなければなりません。適切な維持管理を行って、経営内容の一層の明確化や透明性の向上を図って事業経営の健全化を進める必要がございます。 そこで、企業会計導入に係る経費を平成23年度予算及び24年度、25年度の債務負担行為として予算計上させていただき、平成23年10月から企業会計移行業務に着手をいたしました。移行に係る準備期間としておおむね3年度程度必要なことから、企業会計の導入時期を平成26年4月とし、総務省へも下水道事業法適化計画の提出を行って交付税措置を受けております。これは、私が着任する以前に進められてきた内容でございます。 このようなことから、下水道事業における地方公営企業法の適用につきましては、現在の計画どおり、平成26年4月を考えておりますので、どうかご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 続いて、整理番号28番、市内の公園及び緑地の維持管理についてのご質問でございます。 公園及び共同緑地の維持管理費についてのお尋ねとしてお答えさせていただきますが、本市には都市公園その他の公園など、公園として開設して管理するものが122カ所、地域住民と協働で整備・管理を行う緑地が9カ所。公園緑地の維持管理につきましては、市民と協働で管理できる部分については地域住民によるボランティアをお願いしております。専門業者が必要な部分は入札により業者を決定するなど、経費の節減に努めております。 また、シルバー人材センターを活用し、緊急時の対応や斜面地の草刈り、軽微な整地作業、園路の補修作業等を行っております。 維持管理費につきましては、平成20年度の決算額と平成24年度決算額を比較しますと、この間、竜田古道の里山公園、歴史の丘展望台公園を開設したことで、約950万円の増となっております。 今後とも、市民の方々に公園や共同緑地を安全で安心してご利用いただけるよう、また経費の節減に努めながら維持管理を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○大坪教孝副議長 以上で一通りの答弁は終わりました。
寺田悦久議員、再質問ありませんか。
◆16番(
寺田悦久議員) 市長にご答弁をいただいたわけでございます。 市長の
市政運営方針に対して、午前中から質問をさせていただいておる。会派として3番目のことでございますので、若干重なる部分もあろうかというふうにも思います。質問の角度をできるだけ変えてご質問を申し上げたいというふうに思うわけでございまして、また再質問におきましても、ご答弁のほう、よろしくお願いを申し上げます。 まず、整理番号17番でございます。 柏原再生のための
グレートリセットとは具体的にどのようなことを示しているのかお聞かせをいただいたわけでございまして、市長が述べられている
グレートリセットを行い、スタートの第一歩を踏み出す。これは大きなキーワードだな、こういうふうに感じました。この言葉には、
グレートリセットができなければスタートの第一歩が踏み出せない、こういうふうなことでもあるのかな、市長として大きな決意と決断をされて臨んでおられるのかなというふうにも思います。 同じ表現を、大阪維新の維新八策でも使われております。市長はよくご存じかと思いますが、維新が使う
グレートリセットの意味については、大阪維新のタウンミーティングで橋下代表が具体的な意味を問われ、このように答えられております。私は、大阪市役所を潰すと言っている。大阪府庁も潰す。潰すと言っているのです。修理はもう要らない、潰す、これ以上はっきりした主張はない。これが
グレートリセットだと言われておるようでございます。 橋下市長の言う大阪再生のための
グレートリセット、今お聞きをしております中野市長の言う柏原再生のための
グレートリセット、同じものなのか。また、先ほどからも市長の答弁を聞いておりますと違うものなのか、はっきりと判断できないわけでございますが、ひとつお聞きをいたしたいと思います。同じ意味と受け取ってよろしゅうございますか、この
グレートリセットの使い方は。市長、よろしくお願いいたします。
◎
中野隆司市長 結論を申しますと、全く違います。
グレートリセットという一般的な単語でございます。私が使っておるのは。もちろん、大阪維新の会の所属の人間として、大阪再生のための
グレートリセット、大阪都構想を初め府市統合といった意味合いのために使った
グレートリセットということは重々存じておりますが、この場で使っておる
グレートリセットは、大きく一遍、例えが悪いですけれども、ゲーム機器でもそうですけれども、一遍スイッチ切ってリセットしようという一般的な
グレートリセットでありますし、もっとわかりやすく言いますと、前任者であろうが前々任者であろうが、市長さん、代々おられました。午前中も申しましたが、顔も違う、姿も違う、能力も違う、考え方も違う、そして何よりも趣味も違う、そういった中でいわゆる脈々と来た部分について一旦リセットさせていただいて、その代わりよきものはよきで行政として継続性を持てばよい、そしてこれは新市長としての方向性と違うなというところは変えていきたい、こういう
グレートリセットであります。 ですから、ご質問の同じですかということを聞かれますと、全く違います。
◆16番(
寺田悦久議員) わかりました。同じ意味ではないと、そういう意味で使ってない、一つの単語として使っておるんだと。 しかし、市長は全国的にも珍しい、維新の会の公認市長さんなので、皆、同じ方針なのかどうなのか、私ども議員だけではなしに、市民の皆さんもそういうふうに非常に関心を持っておられるわけでございます。 柏原市は、市長も先ほどからもおっしゃっておりますように、7万3,000人ほどの町ですがよき古さもあり、情緒豊かで人情がある。隣近所のコミュニティーも豊か。私は大好きでございます。市長もかわられて、市民は中野市長に新たなるまた期待をされております。現状をよく洞察をしていただき、先ほど市長がおっしゃいましたリセットすべきは英断をもってリセットしていただきたい。この意見を申し上げたいなというふうに思います。よろしくお願いをいたします。これはこれで結構でございます。 整理番号18番、第一の柱、効率的で質の高い行財政運営の確立についてお聞きをいたしております。 市長には、いろいろの思いを持たれておるというふうに思います。肝心なことは、職員一人一人が事務や事業の目的というものを理解して、役割をしっかり果たして、俗に言う仕事は時間内で終わらせる、こういう原点に立ち返って仕事の進め方や時間の使い方など、働き方そのものを見直す、こういうことも必要かと思います。具体的には、どんな機構改革より重要なのは意識改革、市長も先ほどおっしゃっておりました。意識改革というのは非常に重要である、民間企業と違うところはここらだと思います。機構改革を否定しているわけではございませんが、機構改革で仕事ができるわけではない、そういうふうにも思うわけでございます。市長は今の機構改革では仕事がしづらいとおっしゃっているのか、今の機構改革よりより仕事のできる体制を目指しておられるのか、ここら一言だけお聞きをいたしたいと思います。
◎
中野隆司市長 トップに立つ市長としての政策方針によって、仕事の内容が変わる部分は政策の実践ということでは変わってまいります。そのために、やはり機能しやすい組織をまず求めてまいりたいというのが一つと、これも午前中に申し上げましたが、1年1年時代が変わってまいります。時代に応じた、そしてその能力を持った職員を配置しなければ、各部署は機能いたしません。 そういった意味で、まず政策実践の第一段として、非常に時期は中途半端でございますが、それは4月冒頭は先ほども申しましたように、私が白紙の状態で来ておりましたので、まだまだ十分な状況把握は100%しているとは言えませんが、とりあえずわかった段階、そして今の段階で政策実践できるという状況で、いわゆる職員を配置、配備したいという意味合いでございます。
◆16番(
寺田悦久議員) 組織のスリム化を実施するということもおっしゃっております。組織のスリム化をしたら、反対に組織が複雑になっていた、こんなこともよくあるのかなというふうにも思ったりします。 市民にお願いしたいのは、市民にわかりやすい、役所機構の見える化を図っていただきたいな、市民の皆さんに覚えやすい機構というものがベストかな、こういうふうにも一面思うわけでございます。よろしくお願いをいたします。これはこれで結構でございます。 次に、整理番号19番、市長給料の30%削減、また退職金の50%削減の根拠についてお聞きをしたわけでございます。 かつて、小泉首相は経済諮問会議の席上で、知事や首長の退職金が高過ぎる、私も退職金は要らない、知事や首長も諦めてもらったらどうかと、首長が率先して人事費の削減に取り組むように促されたわけでございます。 5年間務めた小泉首相の退職金は658万、総理在籍4年の場合、524万。知事や首長の退職金の水準が異常との認識が世間一般的にある中で、首相は、市議会で決定すればよいことだ。暗に議会に廃止に向けた議論を促されたのかなと思うわけでございますが、市長はこの発言、どういうふうに解されるか、少しだけお聞きいたしたいというふうに思います。
◎
中野隆司市長 従来の日本の国の流れとして、本当に国家に携わる者の給与と申しますか報酬、あるいは退職金を含めて、過去をさかのぼれば膨大な額がありました。それがこの時代の流れの中で、さまざまな改革がなされております。 そして退職金につきましては、これを私は選挙の公約として給料30%、50%の退職金削減という、市民の皆様とのお約束の中でご支持をいただいたわけでございます。 ただ、先生がおっしゃっている内容につきまして、私が思うところの違いは、やはり常勤職としてとの考え方ということで、ここで今、退職金をゼロというのは余りにもパフォーマンスでありますが、これが市民感情の中で必要であるという訴えであれば、またその議論をしっかりと受けとめてまいりたいという思いであります。
◆16番(
寺田悦久議員) 今、中野市長にお聞かせいただきました。 また、特別職の退職金の仕組みは国が決めているのではなく、各地方自治体の独自で、条例で決めている。 隣の藤井寺市、高石市、泉佐野市、堺市、市長も特別職の退職金を廃止しておられるわけでございます。 市長が今回、提案をされているわけでございまして、また委員会でも議論があると思います。市民の皆様の意見もまた聞いてみたいというふうにも思うわけでございます。これはこれで結構でございます。 整理番号20番、次にいかせていただきます。 教育環境「
大阪ナンバーワン」についてお伺いをいたしました。 市長から午前中にもわたり、さきの会派にもわたり、教育環境と、これについてお聞きをしているわけでございます。 この教育環境という言葉はよく聞きます。あのまちは教育環境が整っている。また教育環境は悪くなったなとか、よく耳にしますように、教育環境は保護者に非常に関心があります。これは市長の答弁でもいただいております。 そこで、校区の保護者に教育環境について、どういうことをイメージするかと聞いてみました。 これを聞くと、教育環境ということについて答えが返ってきたのは、一番は教師などの人材、教師がどう、人材がどうということが教育環境にイメージする。次に学校や校舎などの充実というのがありました。学校の立地条件や周辺の条件、独自の市長も先ほどからおっしゃっておられるか、教育方針など、代表的な意見でございました。 教師の優良な人材確保は大切な部分だと、こういうふうにそれを聞いて思ったわけでございます。 中野市長は元教育者でもあり、現場におられた経験から、教師の優良な人材の確保の方法はどうあるべきか。もう一つお聞かせをいただきたい。 また、校長を民間人から登用することについてのお考え、市長も教育者でございますから、現場の内容を一番よく知っていただいておる。そういうふうに推察をするわけでございまして、そこらあたりをお聞かせいただきたいと思います。
◎
中野隆司市長 寺田議員がおっしゃるように、教育改革のイの一番は教師の人材であります。 教師の質をさておいて、改革は始まりません。これは本当に質を高めていきたいという思いがいっぱいでありますが、その人事権すら市長にはございません。それが午前中からご議論させていただいておりますように、少なくとも
教育委員会、首長と協議できるような体制づくりに持っていきたい。そして、現状で人事権を獲得したとしましても、例えば柏原市独自で人事権委譲を受けたとしても、やはりその委譲権は、現状のままでは
教育委員会です。 ですから、これはもう話が前に進まないんですけれども、とにかく先生のご意見のように教員の人材、高い人材を集めたいという思いはあります。 それと、校長先生につきましても、現状、校長先生のなり手がないという現状を把握しております。これは明らかに民間からの校長は必要であるという私の考えはあります。しかし、これについても
教育委員会の専権事項でありますので、私の意見として述べさせていただきます。
◆16番(
寺田悦久議員) わかりました。ここでもう1つ、本来はお聞かせをいただきたかったんです。 教育環境「
大阪ナンバーワン」にするのに、
教育委員会というのは、市長はどういうふうにお考えになるか。また、片や維新の会のほうから
教育委員会の廃止法案というのが出ております。そこらも気にしておったところでございますが、午前中、市長はそのことについて明快に答えておられたのかな、それをそのまま受けとめさせていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。 次の項に移らせていただきます。 整理番号21番、第五の柱として、安全・安心「
大阪ナンバーワン」、これについて、お聞かせをいただいております。 市民の安心を脅かす不安要因、これはもうたくさんあるわけでございます。犯罪被害などは個人の認識により、未然に防げる場合もあります。 しかし、大地震に対して、また地震の被害そのもの自体を防ぐことはなかなかできないわけでございます。大地震でぐらっときたとき、市役所が震災発生と同時に対応する能力、この能力がどの程度、実際に持っているかということが非常に大事であるのかな。配備体制がどのぐらい時間で整うのか、この部分の訓練を、これからまた中野市長のもとで十分に把握をしていただいて、新しいシステムを導入いただくわけでございますから、今からスタートというときにどれぐらいで職員の皆さんが集まってこられるのか、ここらもきっちりと把握をしていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いを申し上げます。 もう1点、市長は市民の安全・安心の確保は全て市民の切なる願いである。市民の生命と財産を守る行政の使命とすると、このように言っておられるわけでございます。 ここで、オスプレイの件でございますが、先月、突然に日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長と、幹事長の松井一郎大阪府知事が政府に対し、米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの訓練を、八尾空港で一部受け入れる提案をされました。 これは、市民の皆さんも随分大きな反響を呼んだわけでございます。新聞、テレビ、また各社一斉に報道をいたしました。周辺、自治体の市長からはコメントが流れました。コメントの内容は、突然のオスプレイ訓練一部受け入れに驚くものでございました。田中誠太八尾市長は、市民生活に大きな影響をもたらす事案で、八尾市との調整や市民への事前説明はないのは遺憾だと発言をされております。 こういった流れの中で、我々議員の中にもたくさんの電話をいただきました。柏原市長は、市民のためにテレビやマスコミにいつ出てきてくれるんや、また出てきて何て言うてくれるんやろうか、みんなそのように思っておられました。市民はみんな、市長の意見を聞きたがっておったわけでございます。 オスプレイ訓練一部受け入れに対して、市長がどのように思われておるのか。ここでひとつそのことをお聞きをいたしたいというふうに思います。
◎
中野隆司市長 できるものならテレビに出たかったんですけれども、出演の要請がなかったんで。なかなか、それこそ発信ツールがないんですよ。臨時広報でも出して市長の説明を載せるとか、本当によく考えてみるとこういう緊急なときに、八尾の隣である柏原も含まれるような状況の中では、なかなか声明手段がない。それは、大阪府知事や内閣総理大臣のようにしょっちゅうぶら下がってコメントができる立場であればいいですけれども、これは難しい。それは状況をお酌み取りいただきたいというふうに思います。 ご質問の八尾空港での受け入れについてですけれども、在日米軍の訓練というのは、これはもう国の安全保障に属する事柄でありますんで、国において訓練地というのは検討されるべきものであるというのがまず第一点であります。 それと、沖縄の基地の負担軽減というのも、これは沖縄以外の全都道府県が、日本国民としてやはり考えなあかん問題であるというのも事実であります。 ただ、一番核心の部分ではありますが、事、柏原市におきましても、やはり何らかの形で沖縄の基地負担を軽減できるものは柏原の中にないかなという思いは、私の中にあります。 しかし、やはりその上に立っても、7万3,000市民の安全・安心、命を守ることが最優先であるということでありますんで、私におきましては、市長としてそういった柏原には八尾空港は存在しません。柏原のある場所が提示された場合につきましては、市長として7万3,000住民の思いを受けとめた上で、最終政治的な判断をするという思いであります。
◆16番(
寺田悦久議員) 市長としての思いは、午前中も聞かせていただけて、今も聞かせていただけてよくわかった、こういうふうに思います。 しかしながら、若干失礼を承知の上で発言をさせていただくと、今の市長の言葉からは、市民の不安、動揺に対して、なかなか伝わってこないのかなというふうにも思ったりもします。 市長は、もう一つ、二つだけ、失礼を承知の上でありますが、聞かせていただきたい。 大阪維新の会顧問でもあります。オスプレイ受け入れの提案を事前に知っていたのかどうなのか、この1点、ひとつ聞かせていただきたい。
◎
中野隆司市長 全く知りません。
◆16番(
寺田悦久議員) 知らないことはわかりました。 それと、もう一つ言いました、失礼を承知の上でございます。 市民の皆さんが市長はどうやろう、どう考えてくれているんやろう、我々の市長や。これはまさしくそうなんですよ。我々7万3,000の中のトップなんですよ、政治のトップなんです。どう考えてくれているのやろう。先ほどおっしゃった、マスコミもそういうコンタクトもなかった。そういうことも含めて、中野市長自体は維新の公認市長である。こういうことが市民の皆さんも市長に直接電話をかけて聞きにくい。マスコミもそういう意味でコンタクトがなかったのかなというふうにも思うわけです。 そういう意味では、私は中野市長に関しては、一党一派に属さない、市民の目線を見てきちっと政治をとる市長であってほしい。こういうふうに思うわけでございます。 そこで、市長、一言で結構でございます。維新の会を離党する気はないのかお聞きをいたします。
◎
中野隆司市長 現状はありません。
◆16番(
寺田悦久議員) わかりました。ありがとうございます。 そういうことで、市民の不安は皆さんはそう思っておられる、これをひとつご理解いただきたい、こういうふうに思います。 続きまして、整理番号22番でございます。 第六の柱、協働推進「
大阪ナンバーワン」についてお聞きをいたしております。 それぞれの地域担当、配置をするということが聞かせていただきました。このことにより、地域の行政主体から市民主体に移行していく。ここでそれが具体的にちょっと、私はわかりにくいのかな。担当職員を配置することで、柏原市の地域が行政主体であるのから、市民主体になっていく、これが少しわかりにくいなというふうにも思っております。 柏原市の地域というものは、今までずっと行政主体であったのかな、ここも何かピンとこないんですね。地域担当職員を配置することによって市民主体になる、この理論もピンとこないんですね。地域担当職員を配置することによって、行政協力員と区長がいらっしゃるわけであります。ここらあたり、もう一つお聞かせをいただきたいと思います。 地域担当職員を配置する。このことによって、区長さんは地元にいらっしゃいますが、また、片や市からお願いをしておる行政協力員制度、これがございます。この行政協力員制度を廃止することになるのか、ここら1点お聞かせをいただきたいと思います。
◎
中野隆司市長 これに関する他会派からの答弁で、先生はまだ誤解をされていると思うんですけれども、一つは冒頭に申しました、昔ながらの区長さんというのがだんだん少なくなってきましたですね。現状、私も今、市長室にある2階におりますけれども、廊下を右往左往、新しくなられた区長さんが、この件についてはどこへ行ったらええんや、どこで聞いたらええんやと、よく来られるのが危機管理室とか来られます。いや、それは違います。それはこっちですよと、職員がいろいろ対応しておる。そういった、これがまず時代が流れて変わってきたということなんです。 昔の区長さんであれば、自分が担当する区の皆さん全員全部把握されていたような、どこの家は何人家族で、どこの家は夜は遅いでとか、そういった細かいことまで把握されておった。 この間も区長会がありましたけれども、本当に何をしていいのかわからないという区長さんもたくさん、これからもそういった区長さんがふえてくると思います。 そういった中で、市役所は本当に縦割りの悪さを越えて、地域の担当の職員は担当させて、この問題については、その職員が全て解決できるわけではありません。持ち帰って、各部署でそれに対する答えを届けると。いわゆるそういったコミュニケーションをしっかりとっていただくと。 そして、公明党さんとの話で、議論がどんどん大きくなって、いろんな団体とのリンクとかいうお話にまでさせていただきましたけれども、将来的にはやはり地域が活性化するような、これは展望です、そういった自立していただくような町会、区になってもらえたら、これからの市のあり方としてありがたいなと、まずは手始めの第一歩でありますんで、申しますようにモデルケースとしてそれを精査しながら、検証しながら改良を加えていきたいという思いであります。
◆16番(
寺田悦久議員) 市長のお考えは聞かせていただいて、よくわかっておるつもりでございます。 しかしながら、柏原市の昔ながらのその部分、それが薄れてきたといえ、それを反対に育成をしていく。こういう部分も大事なのかな。 それが、その地域の担当職員の使命と言われると、少しそこらあたりはリンクしてくるのかなというふうに思いますが、大きな市の造成地などで、大きな地域でわかりませんが、柏原市は古いまちで、昔から町会や地域は市民主体であったのかな。これをどういうふうに、今後、保護育成をしていく、地域活動等を盛り上げていくのか。こういうふうにも思います。 私は議員になる前、地元の区長をしておりました。職員との関係で、不自由を感じたことはないわけです。電話をすればすぐ飛んできてくれる、要望すればすぐ対応してくれました。通常の地域の祭りがあれば、町会の役員はもちろん子ども会、そして青年団、婦人会、それからいろいろ友人の会まで全部集まってきて議会と祭りの準備をする。役所の職員の出番はそこにはないわけであります。 この一部を切って議論を申し上げては失礼、非常に偏ったことになるかもわかりませんが、そんなところへ給料の取る職員が行っても邪魔になるだけ、これは一部そういう考えで申し上げる。これが祭りだけと違って、本来の住民自治であるのかなというふうに思います。 私自身、区長をさせていただいたとき、行政協力員という位置づけに不思議を少し感じたぐらいでございまして、地域担当職員の配置というものを、先ほども少し触れられましたけれども、行政協力員さんも要望をなさっているということで捉えてよろしゅうございますか。
◎
中野隆司市長 せんだっての区長会でも、この方向性はお話をさせていただきまして、個別の反応はお聞きはしておりません。 ですが、先生おっしゃるように、しっかりとコミュニティーができておるところ、あるいはベテランの区長さんがおられるところについては、これはもう地域の特性に応じて職員を担当させると、これも一つの職員の能力でありますし、先ほど言い忘れたことが一つあるんですけれども、役所の仕事の一番の問題は、責任の所在がないことなんです。責任の所在が、どこの誰が何を担当して、どこまでこの仕事を成し遂げたんかと、これが市民が相手の場合、一番トラブルが多いもの。 この間は窓口に行ったらこの人間やったけれども、逆に年度がかわっておったらその職員はおらん、そういったことを含めまして、我が職員にしっかりとした地域に対する責任を持たすという部分、お聞きしたご陳情等、これに対してしっかりと受けとめて帰って、できないものはできない、できることはできるという責任を持たせるという、これも一つの職員のレベルアップの一環と考えております。 ですから、地域の実情に応じてやらせていくというのが、これが第一でございます。
◆16番(
寺田悦久議員) そうですね。意見として申し上げたわけでございまして、そこで聞かせていただきましたのは、地域の区長も人件費のかかる職員を配置する。そういうことも承知の上で申し入れられておるのかな、ちょっとそういうふうにも感じたのでお聞きをさせていただきました。 行政のスリム化、また行政の補完の負担を減らすことにご努力をいただきたいな、これからよく検討されていただきたい、こういうふうに思います。 整理番号23番、第八の柱、
公務員制度改革の推進、これについて聞かせていただきました。 これにつきましては、いろいろと重なって聞かせていただいております。 ただ1点、もう一度重複をするわけでございますけれども、総務部人事課とあと政策推進部人事課、どう違うのかだけ教えていただけますか。
◎
中野隆司市長 これは、先ほどのご答弁の中にもありましたように、
公務員制度改革の一つの手法ということで捉えていただきたいと思います。大きな考え方としましては、とにかく人事政策について、これも一つの政策と捉えて、政策マネジメントとして捉えて推進していくと。 今、早急に取り組ませております人事評価の問題とか、あるいは公務員改革、あるいは公務員の職員のスキルアップ、これを一つの政策として捉えております。順調に流れるようになれば、総務部であろうが独立した人事部であろうが、それは結構やというふうに、こだわりはございません。 ただ、今年度着任した早々、一つの職員はもう私にとっては、仕事の上での命でありますんで、まずは政策の一つとして人事を考えております。そういった意味でご理解をいただけますようお願いいたします。
◆16番(
寺田悦久議員) いろいろと質問をさせていただいておりますが、この部分につきましても市長に頑張っていただきたい、こういうふうに思っておるがゆえに、質問をさせていただいております。ご理解をいただきますようにお願いをいたします。 整理番号24番でございます。
市政運営方針の中で既得権となっておる、時代に合わなくなった施策や事業の見直しを指示したということにつきましてお聞きをさせていただきました。 市政運営前文で述べられておりますことは、就任後の訓示の中で述べられたことだと理解をいたしました。平成25年度の当初予算は、骨格予算として事務経費を計上され、議会も減額修正をし、満場一致で議決をいたしました。 市長の
市政運営方針で述べられたように、骨格予算として決議した事業に、既得権益となって固定化された、時代に合わなくなった施策や事業というものがあれば、議会は謝らなくてはならない。これらの施策については、これからの施策については中野市長の施策でありますから、おっしゃっていただきましたように既得権にとらわれず、しっかりと時代のニーズを見きわめて、見直しはすべきは見直しをする。公平公正な市政運営をお願いをいたしたいというふうに思います。 整理番号25番に移らせていただきます。 市長の考える
人事評価制度につきまして、お聞かせをいただきました。この部分につきましては、人事評価の方法や人事評価基準についてというふうにも思っておりましたが、前の会派で答弁がございましたので、結構でございます。これからもよろしくお願いをいたしたいと思います。 続きまして、整理番号26番、
市立柏原病院の充実と経営の健全化についてお聞きをいたしております。
市立柏原病院の赤字経営が問題である、多額の税金投入を看過できないような環境となってきておるというふうにも思います。市長はこの件について取り組むと、
市立柏原病院が将来的にも存続可能なように経営基盤強化を図るべきであると、こういうふうに思いますけれども、地方公営企業法全部適用、この利点を十二分に発揮していただきたいな、こういうふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。 次に移ります。 整理番号27番でございます。 下水道の企業会計の導入についてお聞きをいたしております。 ここで、いろんな形に定めて、議会も承認をしており、ここまで来ているわけでございますが、しかし、その時期というものはこれからどうなのか。とりわけ下水道料金の値上げ等、一般市民の経済生活を脅かさないのか、公営企業法で明らかになっていく部分は非常に大きな目的でございますけれども、そこらを非常に心配しております。 公営企業法ということで、独立企業会計となったことによって、市民負担がより大きくならないか、心配をしております。十分な配慮をその中でいただきたいなと、お願いをさせていただきます。 整理番号28番でございます。 アメニティ公園の維持管理についてお聞きをいたしております。 この中で、再質問をさせていただきますが、竜田古道の里山公園の維持管理については、平成25年度当初予算の支出に見合う維持管理費の歳入がなく、柏原市民の単独の負担となる。こういうふうな考え方から認めることができないと、減額修正を満場一致で可決をしたわけでございます。 今回、補正予算として再度提案されておりますが、歳入の確保ができたのかどうなのか、どういうふうに我々は判断をしていいのか、その材料があるのか、そこらをお聞きいたしたいと思います。
◎
中野隆司市長 第1回の市議会定例会で、3月ですか、竜田古道の里山公園の予算が不認定となったと聞いております。その後の理事者の動きについて、今後の動きについてということでの質問でございますね。 これが冒頭から申しておりますように、私は市役所に対しては、全く白紙の状態で入ってきております。そして、先ほどから重ねて言っておりますように、時の首長、いろんなやり方もある、方針もある、首長とはそういうものであります。そういった中で、私は私のやり方を展開してまいりたいというのが、先ほどから再三再四出ております
グレートリセットです。 ただし、よきものはよきものとして継続させ、そして新市長としての思いとは違う部分は、皆様方とのご議論を経て私の思いを通させていただけるというのが一番ベターなやり方であると。つまり、この竜田古道の里山公園についても、私は白紙の状態でありますし、ただ一つ、着任しまして、都市計画の公園決定を打っている公園であるということをお聞きしまして、私は法に基づいて、ただそれだけを認識して計画決定を打っていただいている公園ならば、これは新市長として、第1回3月定例会の否決はお聞きはしましたが、これは新市長として計画決定を打った公園としては、その整備に係る最低限の予算は何とかご議決をいただきたいという思いがあります。 そして、それにつきまして、当然、先生方の議論の中で、これは着任してから調べた内容でございますけれども、最終処分地としての土地を、まだまだ例えばガスの発生や、あるいは未整備な部分については3市、環境事業組合が予算を投入する必要があると、この思いは私は持っております。持っておりましたので、着任早々、3月25日に早速その思いを管理者であります北川市長とお会いしまして、今申しましたことを述べさせていただきました。 計画決定を打った公園であるから、市として管理をするべきやというふうに思っている。しかしながら、まだまだ未整備な部分であると同時に、柏原として非常に迷惑をしている場所である。ゆえに、まだまだ3市から予算投入をお願いしていただきたい、この要請を強くしてまいりました。その後、市長会等で何度かお会いしましても、それについての前向きな話し合いを連続して続けております。 もちろん、事務担当者のレベルでもそれを指示して話をさせております。大体4月以降、数度、3市の環境事業組合の事務局長、これと事務方レベルでも、私自身もお会いをいたしました。 そして、2点目の今後の方針でございますが、いまだ解決すべき諸問題がありますんで、先ほど言いましたような、それについては別途3市からご予算をいただきまして、それと重ねて市が計画決定した、整備した公園であるという、これはもう間違いのない事実でありますんで、さらに踏み込んで市が取得することの検討も含めて、私自身考えております。 何とぞ、本公園に対する維持管理予算につきましてご議決いただきますよう、そしてこのご議決がいただかないとなれば、やはりそれに伴う補助金8,000万円超、返却問題も生じてまいりますし、あるいは市民の皆様からご浄財としていただいた桜の移設、そのまま維持管理ができないので放置しておく状態では、これは市民が許さないというふうに感じております。そのための移設費用も多額な予算を計上しなければならないという、非常に厳しい問題が生じてまいりますんで、何とぞこの竜田古道の里山公園の管理費に対する予算のご議決はいただけますよう、ご理解をいただけますようよろしくお願いいたします。
◆16番(
寺田悦久議員) 今、聞かせていただきました。その経緯については、都市計画決定、3市のその首長の中で、要するに国の補助をとってくれと、その3市が助かるなら、負担金が少なくて済むなら計画決定を打ってくれと。 その計画決定については、まさしく市長おっしゃったように柏原の計画決定ではありますけれども、3市の合意の上の決定であります。 それともう1つ、平成14年の覚書、その覚書の中には、これはまだ生きておるというお答えもいただきましたので、環境事業組合が維持管理をしていくと、こういうふうな中で示されております。そういうことも含めて、よろしくご検討をお願いをいたしたいなというふうに思うわけでございます。 意見として、竜田古道の里山公園、亀の瀬地すべり地区の維持管理、これからこういう問題が非常にあるのかな。中野市長も亀の瀬の部分については、非常に心配もしていただいておる。私どもより中野市長のほうが府会議員もされておりましたので、よく事情を府を通じて知っておられる立場でもあります。この負担が柏原市民の単独の負担にならないように、柏原市民がそういう部分で負担のツケが柏原に回ってこないように、ひとつご尽力を本当にいただきたいなと、市長のお力にそういうふうに期待を申し上げます。これこそ
グレートリセットで考え、国とも交渉していただき、また3市とも交渉していただき、3市の問題については3方よしの形で終わらないと、これから一部事務組合自体が維持できない問題だというふうに思っております。 よろしくお願いを申し上げまして、柏原維新の会、市長の
市政運営方針に対する代表質問を終わります。ありがとうございます。
○大坪教孝副議長 以上で柏原維新の会代表者の質問を終わります。-----------------------------------
○大坪教孝副議長 議事の都合上、本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会したいと思いますが、これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」の声起こる〕
○大坪教孝副議長 ご異議なしと認めます。よって本日の会議はこれにて延会することに決しました。 あすは午前10時にご参集願います。 本日はこれにて延会いたします。
△延会 午後4時5分...