令和 5年 2月 定例会本会議 第一号 二月二十二日(
水)◯議員出欠状況(出席八十四人 欠席〇人 欠員四) 一番
中川誠太議員(出席) 二番
前田将臣議員(〃) 三番
牛尾治朗議員(〃) 四番 坂
こうき議員(〃) 五番
魚森ゴータロー議員(〃) 六番
角谷庄一議員(〃) 七番
三橋弘幸議員(〃) 八番
西元宗一議員(〃) 九番
松浪ケンタ議員(〃) 十番
塩川憲史議員(〃) 十一番 須田 旭議員(〃) 十二番
奥谷正実議員(〃) 十三番
西村日加留議員(〃) 十四番 山田けんた議員(〃) 十五番 野々上 愛議員(〃) 十六番
内海公仁議員(〃) 十七番 石川たえ議員(〃) 十八番
冨田忠泰議員(〃) 十九番 うらべ走馬議員(〃) 二十番
西川訓史議員(〃) 二十一番 原田 亮議員(〃) 二十二番 原田こうじ議員(〃) 二十三番 中井もとき議員(〃) 二十四番
奥田悦雄議員(〃) 二十五番 中野 剛議員(〃) 二十六番 みよしかおる議員(〃) 二十七番
中川嘉彦議員(〃) 二十八番
岡沢龍一議員(〃) 二十九番
山本真吾議員(〃) 三十番
上田健二議員(出席) 三十一番 永井公大議員(〃) 三十二番
前田洋輔議員(〃) 三十三番
中川あきひと議員(〃) 三十四番 おきた
浩之議員(〃) 三十五番 紀田 馨議員(〃) 三十六番 いらはら勉議員(〃) 三十七番 欠員 三十八番 欠員 三十九番
河崎大樹議員(〃) 四十番
泰江まさき議員(〃) 四十一番
西林克敏議員(〃) 四十二番
松浪武久議員(〃) 四十三番
広野瑞穂議員(〃) 四十四番
植田正裕議員(〃) 四十五番 笹川 理議員(〃) 四十六番
横山英幸議員(〃) 四十七番
杉江友介議員(〃) 四十八番 徳村さとる議員(〃) 四十九番
金城克典議員(〃) 五十番
橋本和昌議員(〃) 五十一番
藤村昌隆議員(〃) 五十二番
中村広美議員(〃) 五十三番
山下浩昭議員(〃) 五十四番
大橋章夫議員(〃) 五十五番
肥後洋一朗議員(〃) 五十六番
内海久子議員(〃) 五十七番
加治木一彦議員(〃) 五十八番
八重樫善幸議員(〃) 五十九番
杉本太平議員(〃) 六十番
徳永愼市議員(〃) 六十一番
しかた松男議員(〃) 六十二番 欠員 六十三番 西
惠司議員(出席) 六十四番
西野修平議員(〃) 六十五番
川岡栄一議員(〃) 六十六番
大山明彦議員(〃) 六十七番
垣見大志朗議員(〃) 六十八番 林 啓二議員(〃) 六十九番
和田賢治議員(〃) 七十番
富田武彦議員(〃) 七十一番
中野稔子議員(〃) 七十二番
坂上敏也議員(〃) 七十三番
中谷恭典議員(〃) 七十四番
久谷眞敬議員(〃) 七十五番 鈴木 憲議員(〃) 七十六番 西田 薫議員(〃) 七十七番 森
和臣議員(〃) 七十八番 欠員 七十九番
松本利明議員(〃) 八十番
西野弘一議員(〃) 八十一番
土井達也議員(〃) 八十二番
三田勝久議員(〃) 八十三番 大橋一功議員(〃) 八十四番 岩木 均議員(〃) 八十五番
横倉廉幸議員(〃) 八十六番
三浦寿子議員(〃) 八十七番
三宅史明議員(〃) 八十八番 奴
井和幸議員(〃) ~~~~~~~~~~~~~~~◯議会事務局 局長 松井芳和 次長兼
総務課長事務取扱 大河内隆生 兼
議会秘書長事務取扱 議事課長 杉山智博 参事 佐藤 実
~~~~~~~~~~~~~~~◯議事日程 第一号 令和五年二月二十二日(水曜日)午後一時開議 第一
会議録署名議員の指名 第二 会期決定の件 (採択請願の処理結果の報告) 第三 議案第一号から第百三号まで及び報告第一号から第十三号まで(「令和五年度大阪府
一般会計予算の件」ほか百十五件) (知事の
府政運営方針説明) 第四
議員提出第一号議案(「
大阪府内の
地方議会における府民の
政治参画の推進に関する
条例制定の件」) (提出者の説明、
委員会付託省略、
採決) ~~~~~~~~~~~~~~~◯本日の会議に付した事件 第一 日程第一の件 第二 日程第二の件 第三 日程第三の件 第四 日程第四の件
~~~~~~~~~~~~~~~午後一時開会
○議長(森和臣) ただいまより令和五年二月定例会を開会いたします。
-------◇-------
○議長(森和臣) 本日の会議を開きます。
-------◇-------
○議長(森和臣) 議事に先立ち、一言申し上げます。 府議会においては、
新型コロナウイルス感染症の予防及び拡大防止を図るため、引き続き三密の回避、マスクの着用、手指消毒を徹底した運営を行ってまいりますので、議員、理事者、
報道関係者各位並びに傍聴されます皆様、御理解、御協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 なお、議場内は機械換気により空気を常時入れ替えており、また演壇にはパーティションを設置しておりますので、演壇での発言につきましては、発言を分かりやすくするためマスクを外して行っていただきますようお願いいたします。
-------◇-------
○議長(森和臣) 日程第一、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第百二十三条の規定により、
中野稔子議員、
坂上敏也議員及び
八重樫善幸議員を指名いたします。
-------◇-------
○議長(森和臣) 日程第二、会期の決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。本定例会の会期は、本日から三月十七日までの二十四日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」「異議なし」)
○議長(森和臣) 御異議なしと認めます。よって、会期は、二十四日間と決定いたしました。
~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(森和臣) この際、御報告いたします。 知事から令和四年九月定例会において採択いたしました請願の処理結果の報告がありました。その報告は、配付のとおりであります。 (報告書は巻末に
掲載) -------◇-------
○議長(森和臣) 日程第三、議案第一号から第百三号まで及び報告第一号から第十三号まで、令和五年度大阪府
一般会計予算の件外百十五件を一括議題といたします。 この際、知事の
府政運営方針の説明を求めます。吉村知事。
◎知事(吉村洋文) 本日、令和五年二月
定例府議会の開会に当たり、私の所信の一端と今後の府政運営の方針について申し述べさせていただきます。 私は、知事就任以降、橋下・松井府政を引き継ぎ、財政の健全化に取り組みながら、
府市一体を基本に大阪の成長、次世代への育成に重点的に取り組んできました。 財政の健全化については、収入の範囲内で予算を組むという原則の下で財政規律を堅持しながら、減債基金の復元を計画的に進め、五千二百二億円もあった不足額は令和五年度で復元する見込みです。ようやく財政再建への道筋が見えてきました。 財政の立て直しを進めながらも同時に、大阪府と大阪市が連携して
成長戦略や改革に取り組む
仕組みづくりも進めてきました。過去の大阪に戻ることがないように、組織の共同設置や
府市一体条例の制定など、府市の枠組みをより強固なものとする体制を整備いたしました。 こうした仕組みの下、二年後に迫った大阪・
関西万博を成功に導くことが何よりも求められています。会場整備や
交通アクセスの向上、
大阪ヘルスケアパビリオンの出展準備など、様々な取組を急ピッチで進めていきます。 さらに、万博後の成長の柱として、
統合型リゾート--IR、
国際金融都市の実現にも力を注ぐとともに、うめきた二期、新大阪、
大阪城東部など、大阪全体の視点から
まちづくりを推進し、将来にわたって持続可能な成長を実現する
土台づくりを進めつつあります。 次世代への投資については、教育の質の向上に向け、
大阪市立の高校、
支援学校を府へ一元化したほか、大阪の発展に寄与する知の拠点として、府立大学と市立大学を統合して
大阪公立大学を発足させ、所得制限はあるものの、その授業料等も無償化いたしました。 また、
コロナ対策については、五
類感染症へ見直されることが決定し、大きな転機を迎えようとしています。府民の命や暮らしを守るという基本的な考え方に変わりはありませんが、幅広い医療機関で
コロナ対応ができる
オール医療体制で確立させる。このことで
ウィズコロナへの一歩を踏み出していきます。 私は、大阪は一地方都市で終わるのではなく、日本の成長を牽引する東西二極の一極を担う都市だと確信をしています。そのためには、これまで進めてきた
都市インフラの充実、成長を支える機能強化などを土台に、
府市一体を核として、
オール大阪で、魅力にあふれ、わくわくする都市として、国内外から選ばれる副
首都大阪の実現を目指さなければなりません。 そのためには、何よりもまず
コロナ禍で落ち込んだ経済の立て直しが急務です。観光や文化芸術の魅力発信を通じて、
インバウンド需要を本格化させるとともに、
長期求職者や非
正規雇用者等の就職、職場定着を進めることで雇用の安定を図ってまいります。経済、雇用の両面からの取組を強化することで、早期に
大阪経済をコロナ前の水準に回復させていきます。 経済を回復させた上で、さらなる成長へ導く起爆剤となるのが、大阪・
関西万博です。いのちをテーマに、世界が直面する課題解決に貢献するとともに、我が国の持続的な成長発展につなげていく。これこそが、万博が果たすべき役割です。
地元開催都市として、国や
博覧会協会と共に、必ず成功に導きます。 また、万博を契機に、大阪、関西の強みである
ライフサイエンスや移動革命を巻き起こす空飛ぶクルマ、持続可能な社会実現に向けた
カーボンニュートラルの分野において
イノベーションを生み出し、世界の中で優位性を発揮する都市としてのブランドを確立させていく必要があります。 さらに、人口減少、超
高齢化社会が進展する中で、大阪が明るい未来をつくって活力を生み出していく、これは若い力であります。大阪の
子どもたちが、生まれ育った環境に左右されることなく
チャレンジができる環境を整備するとともに、人生を自ら切り開き、世界に羽ばたける人材を育成していかなければなりません。 以上のような考え方の下、令和五年度当初予算を編成いたしました。 本府の財政は、令和五年度末に減債基金の積立不足の復元が完了する見込みであるものの、バブル後に大量発行した負債の最終償還の到来を控えることから、年度を通じた効果的、効率的な予算執行が必要になります。そのため、コロナや
物価高騰対策を着実に進めるとともに、万博のインパクトを最大限に活用した大阪の成長、飛躍に向けた施策に重点的に取り組んでまいります。 それでは、来年度の主要施策について順次説明をいたします。
コロナ対策については、府民、事業者の皆様に多大なる御負担、御協力をいただきながら、度重なる感染の波を乗り越えてまいりました。
オミクロン株の特性による重症化率、死亡率の低下や
ワクチン接種の進捗、そして治療薬の開発などにより、ようやく一般疾病に近づきつつあります。 五月八日からは、五
類感染症に引き下げられますが、
ウイルス自体がなくなるわけではありません。今後、府民自ら感染に注意し、備え、対応していただくことを基本に、
高齢者施設など
重症化リスクの高い方々への対策を行いつつ、通常医療の中で
コロナ対応をしていく体制へとシフトさせていきます。 さらに、今回の
パンデミックを教訓に、平時からの備えを確実にし、次の感染症にも対応できるようしっかりと取り組んでいきます。 今年一月の、大阪市の
消費者物価指数が一九七〇年一月からの観測以降、過去最高を記録するなど、現下の府民生活や
事業活動に大きな影響が出ています。 昨年末に御議決をいただいた
子育て世帯へのお米等の配付や、
福祉施設職員等への支援を実施していくとともに、今年度に引き続き、
中小事業者の
LED照明の導入支援や、価格転嫁が困難な運輸、
交通事業者の低
燃費タイヤの購入への支援も行っていきます。
コロナ禍が長期化することで顕在化した社会的な孤独・孤立問題をはじめ、府民の暮らしへの不安にも対応していきます。 全国的に減少傾向にあった自殺者が、令和二年は増加に転じました。四十歳未満の若年層を対象に、
SNS相談などを継続して実施していきます。
児童虐待防止対策については、昨年六月に富田林市で発生した死亡事案を重く受け止め、市町村における専門性の向上を支援するとともに、本府においても
児童福祉司を計画的に増員していきます。 また、インターネット上の
誹謗中傷等が大きな課題になっていることを受け、
人権侵害事象の解消に向けた取組を強化します。昨年四月に施行された条例に基づき、専門の相談窓口の設置、
ターゲティング広告による啓発に加えて、
第三者機関の設置も進めていきます。 さらに、
ギャンブル等依存症対策についても、府民への啓発を強化するとともに、予防から相談、治療及び回復支援までを
ワンストップで支援する(仮称)
大阪依存症センターの整備に向けた検討を進めることにしています。 大阪の未来への投資として、
子どもたちの成長と学びを支える教育環境の充実を図ります。 大阪の
子どもたちが世界を視野に活躍できるように、全ての全日制の
府立高校に
ネイティブ講師を週五日配置し、生徒が週に一回以上、生きた英語を学べる機会をつくり出すことで、高い英語力、特に話す力を備えた
グローバル人材を育成していきます。 また、
子どもたちの多様性に応じた、誰一人取り残さない教育の実現にも力を入れていきます。 知的障がい
支援学校の新校整備などを計画的に進めていくとともに、多様な
子どもたちが意欲的に学べる学校として、西成高校、岬高校を多様な
教育実践校に指定して取り組んでいきます。 さらに、
子どもたちの多様な活動機会の確保と、教員の働き方改革を実現するため、
府立高校における部活動を複数校で合同実施する
部活動大阪モデルを来年度からスタートさせていきます。 台風をはじめとした風水害や地震などの自然災害に備え、
安全安心対策にも万全を期していきます。 平成二十六年度から府市で実施してきた大阪湾の防潮堤の
液状化対策が、来年度におおむね完了いたします。また、高い確率で発生が予想される
南海トラフ巨大地震の被害想定の見直しが国で始まりました。本府においても、これまでの地震、津波対策を踏まえて見直しを行い、
災害対応力の強化を図っていきます。 こうした取組を通じて、
コロナ禍や物価高の中にあっても、府民が安全安心に暮らし、
子どもたちが環境に左右されることなく自らの可能性を追求できる大阪を実現していきます。 現在、
大阪経済は
インバウンドが回復傾向にあるなど持ち直しつつあります。この流れを確かなものとしていくことが必要です。 昨年秋に水際対策が大幅に緩和されました。この機を逃さず、国内外に向けて
プロモーション活動を強化していきます。 十月に
インテックス大阪で開催される
世界最大級の
観光イベント、
ツーリズムEXPOジャパン二〇二三や、大阪城、中之島や万博記念公園など、大阪を象徴するエリアでの
文化芸術イベントなどを通じ、大阪の魅力を発信することで
インバウンド等の回復につなげるとともに、万博の
機運醸成も図っていきます。 人材面からも、経済の回復を後押ししていきます。
長期求職者等の就職、職場定着を支援するとともに、外国人材の受入れを促進することで、
中小企業等における深刻な人材不足の解消を図ります。 こうした取組により、早期に
大阪経済をコロナ前の状態に回復させていきます。
大阪経済をさらなる成長軌道へ乗せていくためには、
ポストコロナの象徴である万博の成功が不可欠です。 令和五年度は、
前売り入場券の販売も開始されるなど、いよいよ具体的な動きが活性化します。一人でも多くの方に万博を知ってもらえるよう、大阪、関西から全国、そして海外へ
機運醸成の輪を広げていきます。
大阪ヘルスケアパビリオンについては、この春から建設工事に着工します。
iPS細胞による生きる
心臓モデルの展示をはじめ、最先端な医療技術や住まい、公共空間など、未来の都市生活を体験、楽しめる
パビリオンとなるよう、
コンテンツ制作を本格化させていきます。 二年後に迫った開催に向けて大きな弾みとなるのが、今年十月に予定しています
G7大阪・
堺貿易大臣会合です。安全安心な開催はもちろんのこと、万博のPRや堺をはじめとする南大阪の魅力を世界に発信していきます。 こうした
機運醸成や会場建設と併せて、国内外の観光客を受け入れる環境整備にも力を入れていきます。 府民をはじめ多様な主体が参画する万博になるように、ボランティアの募集を開始するとともに、万博の理念であるSDGsの達成に向けて、環境に配慮したEV・FCバスやユニバーサルデザインタクシーの普及促進を図ってまいります。 さらに、水の都大阪の特徴を生かし、海上を中心とした
舟運ルートの創出や、川と海の結節点にある
中之島GATEターミナルの船着場の整備に着手することに加え、府内の都市魅力を高めるための
集客イベントの開催、兵庫県と連携した
観光コンテンツの造成を進めていきます。 万博後も持続可能な成長を実現し、世界の中で存在感を発揮するために、新たな価値の創造を積極的に進めます。 今般、副
首都ビジョンの改定案を取りまとめ、大阪の現在のGDPを二〇四〇年に約一・五倍に、二〇五〇年代には約二倍とする目標を掲げました。経済面の政策、
都市機能の充実、行政体制の整備を進め、副
首都大阪を実現し、東西二極の一極として、日本を成長する、牽引する新たな国の形を先導していきます。 まず、経済成長に向けては、大阪の強みである
ライフサイエンス関連産業の
リーディング産業化に向けた彩都、健都、中之島の拠点形成を進めるとともに、大学等の革新的な
研究シーズの掘り起こしや、海外に進出する
スタートアップの輩出を目指します。 また、新たなビジネスとして期待される空飛ぶクルマについては、万博での商用運航の実現に向け、離着陸場の整備や
デモフライトなど、
実証実験等への支援を加速していきます。 さらに、世界が取組を加速化させる
カーボンニュートラルの実現に向けては、革新的な
最先端技術の開発を支援するとともに、
CO2排出量の見える化、事業者の脱炭素経営の促進を通じて、府民、事業者の行動変容を進めていきます。 こうした産業の
イノベーションを起こしながら、成長を加速させる牽引役となる
統合型リゾート--IR、
国際金融都市の実現にも取り組んでいきます。 IRは、現在、国において審査中ですが、
世界最高水準の
成長型IRの実現に向けて、引き続き
府市一体で進めていくこととし、府民の理解促進や
ギャンブル等依存症対策にもしっかりと講じていきます。
国際金融都市は、一朝一夕には実現しませんが、
金融系外国企業の進出支援に向けて、
ワンストップ窓口の運営など誘致に向けた伴走支援に取り組んでいくとともに、金融関係の民間企業に対して職員を派遣して、専門人材の育成を進めていきます。 次に、
都市機能の充実に向けては、
北大阪急行の延伸に加えて、
なにわ筋線、
淀川左岸線など、鉄道、
道路ネットワークの整備を着実に進めます。 また、大阪の
まちづくりグランドデザインに基づき、うめきた二期、新大阪、
大阪城東部、夢洲など都心部の
拠点エリアの形成を含む大阪全体の
まちづくりを市町村や
民間事業者と一体で進めてまいります。 最後に、大阪の
スマートシティー化に向けた取組です。住民のQOLや利便性の向上に向け、来年度から
住民向けデジタルサービスを提供します。 府民一人一人に最適な
住民サービスを二十四時間三百六十五日、いつでも
スマートフォン等で受信、手続できるよう、
行政サービスの入り口となる(仮称)
大阪Myポータルを整備します。 また、療育手帳の
オンライン申請化による処理期間の短縮や、府立学校の
入学者選抜等の
デジタル化による受験生の利便性の向上、教員の採点業務の効率化も実現します。 府民の皆様に生活が便利になったと実感していただけるように、市町村とも協力しながら府内のDXを強力に進めていきます。 以上、令和五年度当初予算の主要な事業について説明をいたしました。 これまで、財政再建、府市連携の推進など、成長に向けた
土台づくりを進めてきましたが、令和五年度は新たなステージへのスタートとして、府民の命と暮らしを守る
セーフティーネットを充実させながら、万博の成功、さらにはその先を見据えた未来への投資を充実させる予算を整備いたしました。 私の任期も残すところ、あと一か月余りとなりました。就任一年目にコロナの
パンデミックが起き、府民の命と暮らしを守ることを最優先に取り組んできましたが、
コロナ対策は大きな転換期を迎えています。 いよいよ次は、大阪・
関西万博です。万博は、コロナという危機を乗り越え、我が国が先頭に立って未来への希望を世界に示す
国家的プロジェクトです。 万博のテーマである、いのち輝く未来社会のデザインとは、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮できる持続可能な社会を国際社会と共につくることを進めるという意味が込められています。 コロナによってこれまでの価値観や行動が変わり、経済、社会にパラダイムシフトが起きている今、新たな価値の創造、
イノベーションの創出を通じて、
ポストコロナ時代にふさわしい未来の形を万博で示さなければなりません。私としては、これからの日本を支える
子どもたちこそ、世界の英知が結集する万博にぜひ足を運んでほしいと強く願っています。間近で
世界最先端の技術に触れ、わくわくする未来社会に夢と希望を感じ、自分の将来に
チャレンジをしていきたいと思える、そういった万博にしていきたいと思っています。
地元大阪としても、約半世紀ぶりとなる万博を千載一遇のチャンスと捉え、民間の力を最大限に活用しながら、
オール大阪、
オールジャパンで新たな成長のシーズを生み出し、大阪、関西、ひいては日本の成長、飛躍につなげていく必要があります。そのためには、府と市が連携して、より一層強力に
成長戦略を実行していかなければなりません。 議員の皆様におかれましては、引き続き府政の推進に一層の御理解、御協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げます。
○議長(森和臣) 以上で、知事の説明は終わりました。
~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(森和臣) 議案の説明は、説明要旨をもってこれに代えることにいたします。 (
議案説明要旨は巻末に
掲載) -------◇-------
○議長(森和臣) 日程第四、
議員提出第一号議案
大阪府内の
地方議会における府民の
政治参画の推進に関する
条例制定の件を議題といたします。 議案につきまして、提出者の説明を求めます。
中川あきひと議員。
◆(
中川あきひと議員)
大阪維新の
会府議会議員団の
中川あきひとでございます。
議員提出第一号議案
大阪府内の
地方議会における府民の
政治参画の推進に関する
条例制定の件につきまして、提出者を代表して提出理由を御説明いたします。 政治分野における男女共同参画の推進は、政治に多様な民意を反映させる観点から極めて重要です。諸外国では、政治分野における女性の参画が進んでいますが、我が国ではいまだ政治の場に女性の数は少なく、諸外国との格差は広がるばかりです。 そのような中、性別を問わず立候補や議員活動等をしやすい環境整備等が必要であるとして、政治分野における男女共同参画の推進に関する法律が改正されるとともに、国の実態調査において、様々な形のハラスメント行為が公平な
政治参画への機会を阻害している実態が示されました。 同調査では、実際に立候補準備中に有権者や支援者、議員などからハラスメントを受けたかという質問に対して、全体で六一・八%がハラスメント行為を受けたと回答しており、ハラスメントをなくすための有効な取組としては、選挙管理事務局、政党、議会事務局等での相談窓口の設置も最も多くありました。 これらは、
地方議会において様々な形のハラスメント行為が公平な
政治参画への機会を阻害している実態を示しており、
地方議会の議員及び候補者等に関するハラスメントの根絶は、政治に多様な民意を反映させる観点から喫緊の課題であります。そして、その対応は、来る統一地方選に向け、早期の環境整備が必要です。 今回、本条例の立案に当たっては、公明党、自民党をはじめ、ほかの会派の皆様と会派の垣根を越え、七回にわたり政務調査委員会で議論をしてまいりました。 公明党からは、条例の理念や目的を条文の中で丁寧に記載することや、自民党からは政治分野における男女共同参画が推進されるよう、議会の審議を体験する機会の提供などを通して人材の育成についても規定するべきなどとの貴重な御意見をいただき、協議の結果、条例案に反映することができました。 さらに、条例名についても、本条例の目的を明確に示すため、
大阪府内の
地方議会における府民の
政治参画の推進に関する条例と修正することとなりました。 民主主義の確立のためには、府民の誰もが性別を問わず、平等にかつ相互に個人の尊厳と人権を尊重して、社会の営みに参加し、公職に就任できる環境が不可欠です。今後は、我々議員一人一人が政治に多様な民意を反映させるために、条例名にふさわしい運用を行い、不断の見直しを行わなければなりません。 また、今回は、
地方議会における府民の
政治参画を推進することを目的とした条例案を提出しましたが、法においては、
地方議会と関係行政機関が適切な役割分担の下、おのおの取り組む規定とされております。今後は、知事側にも同趣旨の条例や制度検討をお願いしておきます。 具体的な内容について御説明いたします。 まず、大阪府議会議員等の責務を規定しました。政治活動等における自らの言動を厳しく律することとし、率先して府議会からハラスメントを根絶するよう取り組むこととしております。 その上で、ハラスメント根絶のための取組として、議長が行う啓発や研修の実施、弁護士等の専門的知識を有する者による相談体制の整備を行うことを明記いたしました。ハラスメントの相談を受けた相談員は、議長の承諾を得て、ハラスメントに関する事実を確認することができ、必要に応じ議長が被害防止措置等を講ずることとします。 あわせて、それらの取組は、市町村とも連携することとし、研修の実施だけではなく、市町村議会、市町村議員の相談についても、府で設置する相談窓口で対応することを定めました。このことにより、府内の
地方議会全てにおいて、府民の
政治参画の推進に寄与するものと考えております。 以上、議員各位におかれましては、提案の趣旨を御理解いただき、御賛同いただきますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(森和臣) 以上で、提出者の説明は終わりました。
~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(森和臣) 議案に対する質疑は、通告がありませんでした。 うらべ走馬議員外二人から、
議員提出第一号議案
大阪府内の
地方議会における府民の
政治参画の推進に関する
条例制定の件について、質疑を求める動議が提出されております。 動議の文書は、配付のとおりであります。 (文書は巻末に掲載)
○議長(森和臣) 本動議は、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしております。 よって、本動議を議題とし、採決いたします。 この採決は、起立により行います。 本動議のとおり決定することに賛成の方は、御起立願います。 (賛成者起立)
○議長(森和臣) 起立少数であります。よって、質疑を求める動議は、否決されました。 議案に対する質疑は、質疑なしと認めます。
~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(森和臣) お諮りいたします。本議案は、会議規則第三十七条第三項の規定により、委員会の付託を省略することに御異議ありませんか。 (「異議なし」「異議なし」)
○議長(森和臣) 御異議なしと認め、そのように決定いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~