運営者 Bitlet 姉妹サービス

大阪府議会 2011-03-10
平成23年2月定例会健康福祉常任委員会-03月10日−03号


取得元: 大阪府議会公式サイト
最終取得日: -
ツイート シェア
  1. 平成23年2月定例会健康福祉常任委員会 − 03月10日−03号 平成23年2月定例会健康福祉常任委員会 − 03月10日−03号 平成23年2月定例会健康福祉常任委員会     第三号 三月十日(木) ◯委員出欠状況(出席十四人 欠席〇人)     委員長   長野 聖君(出席)     副委員長  大山明彦君(〃)     委員    浦野靖人君(〃)     委員    中野隆司君(〃)     委員    奥田康司君(〃)     委員    西野弘一君(〃)     委員    酒井 豊君(〃)     委員    梅本憲史君(〃)     委員    野上松秀君(〃)     委員    冨田健治君(〃)     委員    北口裕文君(〃)     委員    三宅史明君(〃)     委員    谷口昌隆君(〃)     委員    くち原 亮君(〃)     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 午後四時三十二分再開 ○委員長(長野聖君) ただいまより健康福祉常任委員会を再開し、質疑質問を続行いたします。  通告により浦野靖人君を指名いたします。浦野委員。 ◆(浦野靖人君) それでは、よろしくお願いします。  早速ですけども、質問に入りたいと思います。  今、大阪市の市民病院ですが、住吉のほうの市民病院が建てかえの議論をされておりまして、周産期と小児のほうを厚くするという形で議論がされているようです。医療圏が大阪市内ということで大阪府が直接管轄してるわけではないんですけども、もちろん市民病院ですからマターとしては大阪市になるんですけども、利用者にとっては、医療圏とか、どこがやってるとか、そういうのは全く関係ないことで、実際、大和川を越えたらすぐ住吉の病院はありますので、我々松原市だとか堺だとかそういうところからもたくさん、そういう機能の充実した病院ができると自然と利用する流れになると思います。  そこで、二次医療圏、三次医療圏というのはもちろん大阪府がいろいろとやってますけども、今回、府のほうにいろいろどういう議論になってるのかというのを聞かせてもらいたかったので問い合わせをさせてもらったら、例えば大阪府が管轄してる中河内だとか南河内だとかだったら、何を聞いてもすぐ答えてくれるんですね。そやけども、今回の場合は、大阪市に気を使ってるのもあるんだろうし、医療圏がもともと大阪市の管轄になってるので、情報が全く−−全くと言ったら語弊がありますけども、僕らが今までほかの医療圏で聞けるような話でも、府としてすっと答えが出せないんですね。これは、ちょっとまずいなと僕は思ったんです。  というのは、私たち、都構想の関係を今やってますけども、二次医療圏、三次医療圏というのはもちろん広域の医療圏になりますので、都構想でもこれは議論をせなあかんと思うんですけども、それは別に都構想だからじゃなくて、本来は、今の大阪府でも実際もうそれが行われてるわけですから、そこら辺の情報のやりとりが今既にちゃんといってない印象があるんですね。  例えば、大阪市会ではこの病院についてはどういうふうな議論がなされてるのかとか、逆に、府の急性期・総合医療センターが近くにありますけども、それとの連携とかという話し合いはどれぐらいなされてるのかとか、そういうのが全く聞こえてこないんです、今回いろいろ話をあちこちで調べると。これは、本来はまずい話だと私は思うんです。病院のそういう資産というのは限られてますので、それを最大限に効率よく利用しないと、今、特に南大阪医療圏はどの分野においてもかなりきつい話になってきてます。松原も、市立病院を閉鎖した後のことで、阪南中央病院さんも頑張ってもらってます。徳洲会病院さんも頑張ってもらってますけども、やっぱりかなりの負担が出てきて、若干体力がなくなってきてるような状況です。  その中で、我々としては、地域に住んでる人間としては、住吉市民病院がそういうふうに力を入れてくれるという話はありがたい話ですし、きっとそれが実現すれば我々も恩恵を受ける話なので、ここら辺の医療圏、今既にあんまりきちっと情報交換がなされてない印象があるんですけども、都構想に移行していく中でこの辺の整理はどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎知事(橋下徹君) 大阪都構想というのは、大阪市役所と府庁の広域行政の部分を一本化するということですから、広域行政にかかわることは新しい広域行政体に情報等が集約されるという形になるかと思います。  ただ、委員の御指摘の病院の件が、広域行政が集約していく事柄なのか、それとも、都構想が実現したとしても、ある意味、基礎自治体が情報を集約しながら、基礎自治体の水平連携で情報共有を図ることなのか、このあたりの整理は必要かと思うんです。広域行政体、基礎自治体と役割を明確化しますが、基礎自治体の水平連携でできるところは基本的には水平連携でやってもらい、基礎自治体の水平連携でできない事柄、要は基礎自治体の事務とは質的に違う広域行政の事柄については、これは都がやるということになりますので、市立住吉市民病院の周産期にかかわるそういう体制とか、そういうことはかなり広域的な話にもなるのかとは思うんですが、この辺は、大阪市とその周辺の市町村との情報共有をまず密にすることが原則なのか、広域行政体が情報を全部集約していくことが必要なのか、このあたりは役割分担でしっかり考えていかなければいけない問題だと思います。  ただ、広域行政にかかわることは、しっかり広域行政体が情報集約をすべきだというふうに思ってます。 ◆(浦野靖人君) 一番ネックになるのは、市民病院ということで、市が、そんなもん、だれにも文句を言われる筋合いないわというふうな話になってしまうと、それは違うと思うんですね。市立松原病院もそうでしたけども、閉鎖したのは、大きな赤字が出て、その赤字が市にとってはかなり負担になったからやめたわけですけども、実際に救急搬送とかの利用者は、大和川を越えて大阪市内からもたくさんいらっしゃってたんですね。松原市民の税金を使ってそういう人たちを支えてたというのも事実です。  ただ、市民病院やからというだけで、自分たちの都合だけ、自分たちの中で議論して結論づけてしまうということはすごく危険だと思うので、それはこれから各市町村にある自治体病院は考えてもらわなあかんことじゃないかなというふうに思ってますので、またそこら辺もよろしくお願いしたいと思います。  二つ目なんですけども、知事は今、中学校給食に力を入れてやってます。これはもともと市町村の事業ですけども、余りにも低過ぎるというか、実施率が低過ぎる。僕も調べて資料を見させていただいたんですけども、五〇%以下のところが三つあって、特にそのうちの大阪は断トツの悪さでしたね。というか、ほとんどが一〇〇%なのが実情で。その知事の思いというのは、私もええと思うんです。これ、もともと基礎自治体やけども、大阪府が旗を振って導入していこうという、これはすごくいいことだと思うんです。  待機児童解消に関しても、国の政策なんか、都道府県がやるべきなんか、市町村がやるべきなんか、それはもちろん議論はありますので、知事は、保育関係は基礎自治体の仕事やということをおっしゃってます。そやけども、給食と同じ理由で、国が今、もしかしたら二十五年からそういう対策を本気でやり始めるかもしれないけども、それまででも実際に保育園に入れずに困ってる人たちはたくさんいるわけですね。特に、大都市、大阪、この間ちょうど新しい待機児童の数も出ましたけども。  その中で、大阪府が率先して進めていく役割というのは必要だと思うんですね。そういう意味で、認可外保育施設へ補助を打っていくというのは、知事、どうでしょうか。 ◎知事(橋下徹君) これからの生産年齢人口が減少する社会において、女性労働力を活用するということが非常に重要なテーマになってくると思います。給食事業というものも、一つは、子どもにきちんとした、栄養管理の行き届いた食事を提供するということが大きな目標なんですが、女性の負担を軽減して、女性労働力の活用に資するというような付随的な目的もあります。子どもの預かり施設を充実させるということも、これからの日本社会といいますか、特に大阪で必要なこと、これはもう間違いありません。  委員御指摘のとおり、国において今、子ども・子育て新システムによる新たな保育制度を構築しております。二十五年度からの制度開始に向けて今検討を進めていると。この認可外保育施設を含めてきちんとサポートをすべきだということは大阪の大きな方針で、認可認可外を含めてしっかりサポートしていくということも大阪府の大きな方針としております。  あとは、そこの認可外保育施設へお金を投じていくのか、バウチャー方式でいくのか、ここはいろいろ議論があるかと思います。今、私立の幼稚園が大阪府の所管でありますので、今回、大阪スマイル・チャイルド事業というものをやっていきます。  あとは、家庭的保育事業、保育ママなんですけども、こういうものも普及させていくということもこれからやっていきたいと思うんですが、最後、財政的な支援ということでどうするかというのは、市町村のその施設の広がり方、状況、そういうものも踏まえて、今、給食事業というものを目玉としてやってますので、府の財政状況を見ながら、ちょっとそこは検討になるかというふうに思ってます。  ただ、預かり保育施設というものは非常に重要なんですが、バウチャー形式でユーザーのほうに支援していくのか、今、僕が担当部局に言ってるのは、この保育施設を普及させるという視点とはまた別に、雇用対策として、こちらで働く保育士さん等の環境を整えて、その勤務条件を改善するという方向で、そちらに人材を流動といいますか、流すことはできないかとか、いろんなことを今検討してます。ただ、保育士さんの勤務条件を含めてなんですけども、預かり施設を充実させていくことが大阪の大きな課題であることは間違いありません。  あと、病院のほうなんですけど、さっきの質問なんですが、市立松原病院を閉めた後にいろいろ問題がある場合には、そのあたり、周りの市町村から、また大阪市の状況から、市長がもっと情報収集に一生懸命になってもらって市民向けに情報発信をしてもらうと、市民としても助かるんではないのかなというふうに思ってます。 ◆(浦野靖人君) 病院の件は、松原市長もその後、財政が浮いた部分でちょっと復元はしてくれてはるんです。  今、一番影響があるのは、受け入れのところがないことが多くて、大阪市内から切迫流産とかで運ばれてくる人が阪南中央病院とかに運ばれるんです。ほんなら、阪南中央病院はもう何でもやりますいうて頑張ってはるから、そこに全部来るんですわ。ほんなら、あっちこっちから来てはるから、実際は松原市は関係ないんですよね。だから、それを点で支えるんやなくて、点と点を結んでいかないと、どうしても頑張ってる病院がどんどん疲弊していってしまうので、そこら辺はもうちょっと見ていただけたらなと思ってます。  認可外の保育園ですけども、今、実際指導はしてるんですよね。大阪府は、お金は出してないけども、口だけは出してるんですよね。それは、いろいろ問題があったからそういうふうになってるわけですけども。ただ、まじめにその指導に従ってやればやるほど認可外保育所は赤字になるわけですよね、まじめにやればやるだけ。そういう構造になってしまってるから、今、実はどんどんやめていってるんですね。  例えば、JRが肝いりで駅前でやってた保育所でも、この二、三年でほとんどなくなってますよ、無認可の保育園。JRですらやめるんですよ。それは、ニーズとマッチせえへんかったという部分はありますけども。  ただ、以前、特区でバウチャーの話が出てたので、国はあかんと言いましたけども、そのときに調べたら、国の負担、府の負担、市町村の負担で、全部で大体二十億でできるという話になってたと思うんですね。その二十億をどう捻出したらええねんと。僕は、バウチャー制度でも何でも構わないと思うんです。ある程度の予算を振り分けてあげて、利用者と認可外の施設の人たちが、お互いがウイン・ウインでやっていけるというのが一番いい状況なので、この約二十億のお金を全部大阪府が見るねんと言ったとしても二十億ですよね。もし中学給食を断ってくるところがあったら、その予算をそっちに回してもらったらどうかなと思うんですけど、いかがでしょうか。 ◎知事(橋下徹君) 給食事業の場合にはイニシャルということになってますので、この保育事業というものがイニシャルの部分ではなくてランニングになると思うんですよね。ですから、そのあたりが継続的な費用ということになってしまうと、例えば給食事業で余ったものをということになると、年数、時限的なものになってしまいますから、単純に余ったものをそのまんまというわけにはいかないとは思うんですが、ただ預かり施設を拡充していくということは、この給食事業の次、高齢者向けへの対応、政策というものも今度は打ち込んでいかなきゃいけないと思うんですが、ただ、今、生産年齢人口が減少していく社会において、子どもの預かり施設をどうふやしていくかというのが、厚労省の村木さんとも全く方向性は一致していますから、ここで市町村、それから大阪府、一体となって、この預かり施設を拡充していくためにはどうしたらいいかということはしっかり考えていかなきゃいけないと。  給食の余ったやつをそのまま今ここでということになってしまうと継続的な費用を考えなきゃいけませんので、そこはお約束はできないんですが、ただこの預かり施設を、認可認可外を含めて普及させるということは大阪府の大きな方針としますから、これは市町村とともにどういう形で一緒に取り組みができるのか、それはしっかり考えていきたいと思います。 ◆(浦野靖人君) 認可の保育園で吸収し切れないニーズを受けてるのが無認可の保育園なので、それは今でも一生懸命頑張っていただいてるので、何とか考えていただけたらと思います。  以上で質問を終わります。 ○委員長(長野聖君) 次に、冨田健治君を指名いたします。冨田委員。 ◆(冨田健治君) それでは、早速お尋ねいたします。  一点だけなんですけども、大手前か現地かという、賛否はちょっと横へ置いときまして、今議会、私は、大手前移転建てかえ案における用地取得費について議論しておきたいと思います。  今議会、自民党さんからも新たな現地建てかえ案が提案されました。また一方、理事者サイドからも、大手前移転建てかえ案について、等価交換の手法によって用地取得スキームが示され、結局、百二億円の用地取得費が四十二億円に圧縮できるスキームというのが提案されました。我々議会は議事機関でございますから、大いにいろんな案を持ち寄りながら熟議をいたすといいますか、これはこれで一定評価できることだと思っております。  理事者のほうから示された等価交換における用地取得においても、四十二億円の用地は売買されることになるんですが、この用地はそもそも府の土地ですわね。府立病院機構に売却するために、結局、四十二億円の用地取得費は府の収入になります。ですから、これは、繰り出し基準というか、分担の規律がありますから、そのうち二分の一は府が負担と。府民の目から見ますと、わざわざ銀行からお金を借りて、自分の土地を買ってもらうお金を府立病院機構に渡しているというように見えるんですわ。  今、一円でも節約をせないかんということで、議会も一定骨身を削りながらといいますか、これは知事も削ってはりますけども、お互い、ちょっとでも始末してという現下の状況ですわね。  ですから、御提案ありました大手前移転建てかえ案においては、例えば四十二億円の用地取得費のうち府が負担する二十一億円分について、これは起債しなかったら、二・五%の地方債を二回借りかえできますわね。十年、十年、十年と三十年いけますから、二・五%で三十年いうたら恐ろしい、利子が八億になってきます。だから、起債しなければ、その分、府の利息は要らんわけですね。八億助かるというふうに思うんですが、等価交換による用地取得スキームでこういう手法をとれるのかどうか、できたら何とかそうしてほしいな、もったいないなと思いますので、この点、確認だけ。 ◎知事(橋下徹君) これは、委員御提案の方法でやっていきます。もともと全体を起債させて、そこで償還ということが原則になってるんですが、今回、特殊事例で、府が持ってる所有地の取得費用のために府がお金を用立てするという話になりますので、これは一時借り入れというか、一時貸し付けというか、そういうことと同じような話になりますから、すぐこの土地を売ってお金に変えればいいだけの話ですから、委員御指摘のとおり、これは二つに分けて、二十一億円分、病院機構の負担分についてのみ起債をするというような形でやれば、利息の分が負担免除になりますので、助かりますので、委員御指摘の御提案で、これは特別な事例ということで、そういう形で進めていきたいと思っています。 ◆(冨田健治君) 結構です。それだけです。終わりです。 ○委員長(長野聖君) 終了ですか。 ◆(冨田健治君) その八億円だけなんです。どうぞよろしく。 ○委員長(長野聖君) 次に、梅本憲史君を指名いたします。梅本委員。 ◆(梅本憲史君) 知事には大変御苦労さんでございます。  今、冨田委員からも出ましたけれども、私どもの自由民主党のほうも代表質問で御提案申し上げ、その評価を、ちょっと私も、知事の囲み取材というのがどういう位置づけのあれなのかよくわからないけども、お褒めもいただいたり、またそれを利用なさって、またこういうふうにやりましょうという案になったり、されどやっぱりこっちでやるわと、こういうことの結論にも結びつけられたという経緯はありますけれども、それぞれ議員のほうからいろいろと案を出していくということに対して真摯に御評価いただいて、よき方向に結びつけていただければ大変いいことやないかと、こう思っておりまして、私もまた重ねましてこの委員会でも実は御提案を申しておりまして、御検討もいただいたら結構だと、こう思っておりますが、きょうは特に、玉突きじゃないですけれども、公衛研を動かさないと、とにかく現地で建てかえということは非常に難しいということに相なろうかと思いますので、そちらのほうを大体中心にしてお聞かせをいただけたらと、こう思っておりますので、その辺に入っていきたいと思います。  まず、先日の委員会で、我が会派の現地案と、それから大手前移転案の比較をさせていただきました。成人病センター建てかえの理念である機能の充実強化、施設設備改善の必要性ということについては、私ども共通の思いを持っていることは、あらかじめ申し上げておきたいと思います。  まず、健康医療部長にお聞きをしたいんですが、この比較で我が会派の現地建てかえ案は、コスト、それから患者さんの思い、これはアンケートにても確認済みでございますが、住民との関係、あるいは交通の利便性、将来の発展性、こういうものは大手前の移転案に比べてはるかに有利ではないか。これは、比較対照をごらんになったらそのとおりだろうと思うんですが、工期も少し現地案のほうが早くなっております。  我が会派の案に対しまして健康医療部長は、公衆衛生研究所の移転先における地域の同意が得られるかどうかについてのリスクもあって、成人病センターを確実に建てかえることのできる大手前移転案のほうで進めさせていただきたいと答えておられましたけれども、その事実に間違いはございませんか。 ◎健康医療部長(笹井康典君) 先日の委員会でも御答弁させていただきましたように、本会議で自民党さんから御提案いただいた案につきましては、それまでの案と比べて解決できる点もございました。  ただ、その際にも御答弁いたしましたように、公衆衛生研究所を移転させなければ着工できないという問題は残っておりますので、その点を御答弁させていただきました。先生おっしゃるとおりでございます。 ◆(梅本憲史君) 次に、公衆衛生研究所についてでございますけれども、平成二十二年一月の公衆衛生研究所整備検討専門家会議で公衆衛生研究所の立地場所について森之宮地区とりんくうタウンで比較をされた資料を私は手元に持っておりますけれども、りんくうタウンは、りんくう総合医療センター、あるいは府立大学の獣医学科、家畜保健衛生所、関西空港検疫所など人畜感染症関係の機関が集積をしておりまして、機器の共同利用や、あるいは共同研究というのが可能ではないかと、こう思っております。  一方、森之宮は大阪の中心部であり、府庁から近く、関係機関等の利便性が高くなってはおりますが、専門家会議の結論としては、森之宮地区は適地ではございますが、森之宮地区が無理な場合にはりんくうタウンで再検討するということになっておりました。  ということは、りんくうタウンを移転先とした場合に、移転先の理解は当然ながら必要だと思いますが、不適格な場所ではないということで思っておいてよろしゅうございますね。 ◎健康医療部長(笹井康典君) そのレポートは、先生今お示しでございましたが、外部委員、これは専門家、大学教授も含めて、公衆衛生研究所の機能と、それからどこが適地かということで検討していただきました。  それで、一番大きな議論になりましたのは、二年前に新型インフルエンザの問題が起きまして、これは危機管理上、その日の昼にとった検体をできるだけ早く公衆衛生研究所で検査して、その日の夜中であっても結果を出して、患者さん、あるいは御家族にお伝えして対応していくと。それから、それ以上その患者さんの周辺に感染が広がらないようにするという点、ここが最大の論点になりまして、要は北から南まで大阪府下十四カ所の保健所がございますので、そういった事態のときに搬送をして、判断をして、また現場に指示を出すということであれば、やはり森之宮という地理的なところがいいんではないかと。  りんくうタウンが全く適さないという結論ではございませんでしたが、森之宮のほうがベターであるという結論をいただいております。 ◆(梅本憲史君) どうせそうおっしゃるんだろうと思うんですが、十四カ所の保健所があると。変な話ですが、遠方の高槻やら、あるいはそちらのほうで起こって、りんくうに近い保健所からは起こらないんだという保証のもとでおっしゃっておられるのなら別だけども、よく議論が出ますように、咲洲へ府庁舎が移転したときに、近くなる人もおられれば、私どものように遠くなる人間もおるということもありました。だから、いかに交通網というか、そういうものを発達させていくというか、つけたらええやないかと。だから、咲洲についても、アクセス道路というか、あるいは鉄道網等も含めて将来はやりましょうよというのがお答えでなかったかなと、こう思ってるので、今の現況だけでいけば、とても向こうの利便性がいいなんていうことは口が裂けても言えないことだろうと思うんです。  りんくうがそんなに山の中につくるわけでも何でもないので、この辺は、皆さんと近い遠いの話をし出しますと、みんな同じことになっちゃいますから、それは少し横へ置いて、私どもが一番大事な関連性、連関性のあるものをやったらどうか。  あるいは、関空という一つの海外からのそういうものの検体等もある意味では近いところにあるわけですから、その辺は少し議論には相ならんのやないかなと、私はそう思いますけれども、これはそれで置いといて、次に入りたいと思いますが、そこでよく出てくるP3の施設というのが、この公衛研について回っている話になります。  このP3の施設は決して危険な施設ではないということは、断言できますね。 ◎健康医療部長(笹井康典君) P3の施設のそもそもは、その施設の中で働く研究者、職員を守るという意味が一義的にございます。当然、扱ってる検体、病原体、ウイルスとかが外へ漏れていかないようにするというのは当たり前で、外に漏れるということについては、今の構造上、万全の対策をとっておりますので、そういうことはございません。 ◆(梅本憲史君) そこで、お待たせしました、知事にお聞きをしたいんですが、どんなに安全な施設であっても、建設するためにはやはり地域の理解が必要であると、こう思うんです。それはどのような施設でも必要なことでありますからあれなんですが、しかしながら大阪府は平成二十一年の九月に大手前地区への移転の方向性を決定されましたけれども、大阪府として、成人病センターの移転、並びに公衛研の入るか入らんかというような話もありますけれども、同じ敷地内の健科センター等につきましてもそうでございましょうが、わずかな距離ではございますけれども、ただ公衛研の移転に関して地域住民の皆さん方に対しまして今まで説明をされましたでしょうか。してこられたかどうか、確認をしたいと思います。 ◎知事(橋下徹君) 公衛研については、説明はしております。 ◆(梅本憲史君) 今度、健科センターへ入るのについて説明なさっておられるんですか。 ◎知事(橋下徹君) 今度の移ることですか。それはまだです。 ◆(梅本憲史君) それで、これも知事に確認をしておきたいんですが、先日の知事の発言の中で、昭和五十九年に森之宮地区においてP3の施設を建設しようとした際に、きょうは大変多くの森之宮の方々ばっかりが傍聴にお見えになっておられる前でございますので慎重にお答えをいただきたいと思いますが、地域の方々に理解をしていただくためには三年かかると発言をされておられましたけれども、それは三年ではなく三カ月という月日の間違いがあったんではないかと思うんですが、いかがでございましょうか。 ◎知事(橋下徹君) 説明は五カ月でありまして、三年というものは、移転建てかえ全部含めての期間で三年というふうに僕は説明したつもりなんですけれども、地域の住民の皆さんとの説明には、前回は五カ月で大体説明、協議、そのあたりにはなってます。ただ、三年間というのは移転建てかえ全体の話でしたので、もし、僕自身の説明が、ニュアンスが不十分であれば、三年というものは、移転建てかえ全体を含めての三年という期間で、地元の皆さんとの協議というものは、前回の期間でいきますと五カ月ということになってます。 ◆(梅本憲史君) 実は、森之宮のときの一番最初のとき、安全性の云々でおしかりを受けたわけでも何でもなしにして、当初、そういうものが入るということの御説明をしておられなかった。たまさか新聞の報道で地元の皆さん方がお知りになって、それはどんなもんやねんと、こんなことから説明の段階にお入りになられて、そして私どものいきさつについては、当時の御担当をなさっておられた方からの追想録というか、思い出として記録に残しておられる資料を拝見しますと、八月の初めに妥協しましたというので、三月というような格好で記録に残しておられる。多分、この方、記憶違いはないだろうと思います。おっしゃっておられることに間違いはないだろうと思うので、それは非常に短期間で理解を示していただいて、おやりをいただいたもんと私どもは思っておりますが、そのことはひとつ、訂正もあり、またお考えが違えばよくお聞かせしてみたいと、そんな大層なあれやないんやけど、短くても御理解をいただいたということでありまして、安全性は、今おっしゃるように、器だけをちゃんとすれば安全ですよということの確認だけしておきたいと思います。  そして、これが、今度りんくうのほうへ移転する際というのも、同じように、もっと隣接した住居があるわけでも何でもない。そして、それぞれ大変に立派な施設が、今申し上げたように入っておられるような、理解のつくような施設の中へ移すということになれば、今の知事の発信力といいますか、お進みの力でいけば、御努力さえいただければ理解は得られるんじゃないか、オーケーはとれるんじゃないかと、こういうふうに私自身は思っておりますが、知事はいかがでございましょうか。 ◎知事(橋下徹君) そこは、きちんとこちら側がどのような説明をするのかというところにかかってるかと思うんですが、ただりんくうという場所につきましては、これは専門家会議できちんと検証した結果、保健所との距離の問題で、完全に不可能ではないけれども、やはり適地ではないと。  委員が御指摘になられた場所の遠い近いというものは、非常に相対的なものであることは間違いないんです。ただ、WTCビルの庁舎移転の問題とこのりんくうの問題の決定的な違いは、大阪市内の移動の話と、それから今回、大阪市とりんくうということになると泉佐野市になりますから、遠い近いということは一般的な感覚としか言いようがないんですが、WTCビルの場合にはほかに近くなる人もいるじゃないかという話と、公衛研がりんくうに移ることによって、大阪の地政学的に見て、ほかの保健所との距離感を見ると、大阪府内の保健所、大阪市内の保健所を見ても、やはりこれは近くなる保健所のほうが圧倒的に少ない。それは南のほうにかなり偏ってくるわけですから、そうなってくると、これは専門家会議の意見ということを踏まえて、りんくうというものは適地として選択肢の中に入れることは難しいんではないかと。これはまさに専門家がいろいろな形で議論した結果でありまして、我々政治家がここだ、ここだということで適地を選ぶような問題ではありませんので、これは専門家の意見をやはり尊重すべき課題だと僕は思っています。  ただ、そのほかに適地があるんであればこれは別ですけども、りんくうというところは適地の中の選択肢には入れることができないというふうに思っています。 ◆(梅本憲史君) 今の専門家のお話も含めての質問をさせていただいておりますので、また議事録をごらんいただけるんならごらんいただいてもいいんですが、ただ適地でないかどうかということについては、今この比較検討なさった書類もお手元にお渡ししてもいいですけれども、いいよと二重丸がついているのも事実なので、その辺はまずはそういうことを尊重いただくという今の御発言に従っていただけたらありがたいなと、こう思っております。  それから、同じ敷地の中で今の公衛研が健科センターのほうへ移るのについて了解がなくてもいいんではないかというような答弁をお聞きしたように思ったんですが、この前の委員会で部長のほうから、敷地内といえども御説明申し上げて御了解をとるということが必要だというふうに御答弁なさったけど、それは間違いございませんね。 ◎健康医療部長(笹井康典君) 同じ敷地の中ですけども、違う建物に移して、そこにもう一度つくり直すというか、改造といいますか、そういう操作をいたしますので、現在の施設についても地元の方に来ていただいて、見ていただいて、その上でやっておりますので、そういう意味では、新たに移した場合には、また見ていただいて納得をしていただくと、そういうことは説明を尽くしていきたいと思っております。 ◆(梅本憲史君) そこで、きょうもお見えになっておられる方々もこの抗議文等に御参加をいただいておるのかどうかようわかりませんけれども、公衛研を移すかどうか、健科センターへ移すという皆さん方の案の中からいえば、必ず今までと同じようにゴーとはおっしゃらないという抗議文が出ておりまして、正直申し上げて、この説得は時間がかかるんじゃないかと思いますね。  ですから、今私どもが自民党として御提案申し上げ、りんくうなり何なりに移したらどうでしょうかという案を申し上げておりましたけれども、さあ、どっちが早いんか遅いんか、御努力の中で大変だろうと私は思うんですね。  ですから、この辺を安易にお考えになっておられて、特に今、成人病センターを大手前のほうへ移すということに対して、現地に何とかおってくださいという署名も五千三百人、そしてそれも何も地域だけの問題やなしにして、あるいは入っておられる患者さん、利用しておられる方々へのアンケートも、後で数字を申し上げますけれども、ほとんどの方がやっぱり森之宮でおってほしいねって、こうおっしゃっておられる。
     本会議場でもそれぞれの御質問者からパネルを出されて、千何百の方々のアクセスがあって、それを見たらほとんどは大手前へ移っていただいてもいいですよという案を示されておられました。数で勝負するわけでも何でもないですけども、五千三百人の方はぜひ現地でやってくださいという署名をお出しになりました。ごらんになりましたか。 ◎知事(橋下徹君) その抗議文は拝読してます。 ◆(梅本憲史君) そうですか。  まず、いつも知事がおっしゃるのは、やはり府民の方々の思いもしっかりと受けとめてやろうというお話。ですから、しっかりとひとつお受けとめいただき、真摯にその辺をしんしゃくいただくようにこの際お願いをしておきたい。そして、きょうお越しの皆さん方もその成果を期待しておられますから、よくなにしていただきたいと思います。  それで、我々、一生懸命にやってまして、知事も前に、知事の職務として身を賭して、あるいは御家族の危険も顧みずといいますか、ある意味ではそういうこともさらしながらでも頑張っておりますよとおっしゃられた。私どももこれを出すときに、きょうは森之宮の皆さんがお見えになっておられますけれども、徳永先生を初めとして一生懸命に検索をし、先般の資料も自費を投じながらその案をお出しになられた、勉強なさった。このことはよくよくひとつ胸にとどめておいていただけたらなと、こう思いますし、私どももその資料をちょうだいしながら、きょう、その質問を続けておりますことを申し添えておきたいと思います。  実は、それぞれの案なんですが、いつも御理解をいただいていい方向に行ってるのかなと思ったら、されど何々と、こういうふうな話が囲みのあれでも出てるんですが、正直申し上げて、一生懸命、知事さんのほうの案がこれでいいよと言うて、ははっとわかってやるのと、それから私どもも、一つは評価いただいたように対案的なものも考えて出したということに対しての検証というんでしょうか、委員会のほうで質問をいたしましたら、これはオウム返しやないですけど、部長のほうから、されどやっぱり大手前がよろしおますと、こうおっしゃった。こんなんやりますとお示ししただけで即断なさるのかどうかようわからんけども、少なくとも知事の裁可も得ないかんやろうと思いますし、一存でぽんと横へ置かれたら大変だなと、こう思いますので、この辺は少し時間もちょうだいをしながら、将来のことを考えておやりいただきたいと思うんです。ただ、おくらす意味で出しておりませんから、早くその決断といいますか、成果を見きわめていただきたいということも申し添えておきたいと思うんです。  私どもは、先ほども申しますように、皆さんと同じ立場で、成人病センターというのは大変いい病院である。しかも、府民にとっては大切な病院である。そして、よきものを早く低コストで、工程も短くつくっていこうという気持ちは全然変わりませんし、そのことに対しての否やは何にもございませんので、その辺はひとつ誤解のないようにしていただいて、皆さん方のほうへ提案をいたしたんですから、今度は皆さんのほうがそれをどういうふうに判断し、どういうふうにして私どもに返していただけるかどうかということに相かかってくるんじゃないかと思いますので、その辺はよく申し添えておきたいと思います。  私どもが一番気になったのは、森之宮は二・三ヘクタールの用地の中で今建ってる。今度新しく来られる予定地は一・二ヘクタールになる。私どもは、小さくなることに対して、緩和ケアとかいろんな問題、あるいは検診のPETの問題等々を申し上げておりましたけれども、それぞれ機器も小さくなった、あるいは上階に上げていくようになった等々で、その用地で十分に対応できますよ、これから先のこともできますよというお話を賜りました。  ところが、この前の委員会で出ましたのは、いや、もうちょっと余剰地を検討してるんですと、検討にかかってるんですと、こうおっしゃった。今、大手前の地域大分安うなりましたよ、単価も安うなりましたよというお話があろうかと思いますけれども、しかしまだまだやはり高額の負担ということになるんですが、これは、今またこれから検討して建てようという中で、やっぱり不足するわというお考えなんでしょうか、どうなんでしょうか。 ◎知事(橋下徹君) この成人病センターの問題は、今、通院者、入院者を含めて四十万人、そしてこれもいろんな統計の出し方があるんでしょうけども、大阪府はいわゆるがん死亡率と言われてるものがワーストワンの状況。ですから、大阪府全体から考えると、がんの対策として最先端の医療を提供する成人病センターを早急に建てかえるということが、喫緊の課題なわけですね。  きょう、地元の住民の皆さんにお越しいただいてます。確かにいろいろな御負担、御迷惑をおかけすることになります。ただ、今度は、地元の皆さんに成人病センターにまたかわる、あそこのまちに何をつくって、どういうまちづくりをしていくのか、これも地元の皆さんとしっかりと打ち合わせをしながら、協議をしながらやっていかなければいけませんけれども、今一番大阪にとって重要なことは成人病センターの建てかえと。そして、これを早期に確定させることが、医療スタッフ等の集積といいますか、そういうことにもつながります。  ですから、我々政治家が判断しなければいけないのは、これまでずるずると成人病センターの建てかえというものが財政難ということでゴーをかけられなかったところで、それにゴーをかけるのか。  そして、場所について、ほかのところがどうなのか、そして現地と大手前の建てかえ案と、これを医療的に見て、専門的に見てどちらがいいのかということは、政治家が決めることというよりも、医療の当事者だったり、専門的な検証というものが必要だと思うんですね。  自民党さんの案というものは、非常に検証に値するすばらしい案を出していただいたと思いますが、病院機構側がどうしてもこの移転建てかえで早期に建てかえを完了して、最先端治療を府民の皆さんに、四十万人の皆さんに、またさらにそれを上回る人数の皆さんに提供していきたいと、並々ならぬ病院機構側のほうの思いもありますので、これは、住民の皆さんの五千三百人の声も非常に重要ですけれども、また大阪全体のがん対策ということとのバランスで、地元の皆さんに過大な御負担、御迷惑をかけない範囲で、さらなる森之宮の活性化、まちづくり、これは地元の皆さんに負担にならないようなまちづくりを含めて、成人病センターの建てかえというものを早期に完了していきたいというふうに思っています。 ◆(梅本憲史君) 今おっしゃることは、全く私どもも同じ気持ちで質問をしております。ですから、いかに現地で建てかえとなっても、知事は大手前、大手前とおっしゃらないで、何とか一気に通るようなことになるような案を私は示しておるわけでございますから、そのときはぜひ今の御意思が通るように、ひとつこちらのほうでも頑張ってやっていただかないと。基本の目的は、同じ考えでおりますので、ただ、大手前でやるか、現地でやるか。現地でやるとしたら、それだけ知事の英断といいますか、やっておられる、今までお話しになったことを十二分に活用いただきましたら必ず早くできるんじゃないかと、こう思っておりますが、それはまた改めてやるとして、さきの議会の御答弁で知事は、大手前、森之宮のまちづくりに関しまして大阪府民の皆さんの思いを重視したと、こういうような御答弁をなさいました。  しかし、我々は十二月から一月にかけまして、成人病センターを利用する大阪府下全域と言ってもいいんだろうと思うんですけれども、患者の皆さん二千八百五十一人に独自のアンケート調査というのをいたしました。そのうち、どのアクセスでお見えになるかということを聞きますと、JRで来院される患者さんという方が千五百四十七名、全体の約五四%ということでございます。一方、地下鉄で来院をされてる患者さんは、わずかに六百十四名。そして、それが二一%ということでございまして、この結果から御理解いただけるのは、成人病センターに来院されている患者さんは、大阪府域外から来られる方も多いということも含めますと、私鉄の各社やとか、あるいはJR各線とつながっている環状線のJR森ノ宮駅のほうが、患者さんの利便に非常にすぐれておるんじゃないかなということも、この優位性というのも明らかに出てるんじゃないかなと、こう思うんです。  さっきの公衛研のほうもそうでしょうけれども、やはり複数として、しかもJRという一つの大きな幹線のあれもあるということも大事なことだろうと思うんですが、そこで森之宮で現地建てかえを希望されている二千七百三十五人、九六%の方々がそういうふうにおっしゃっておられるこの事実、日ごろから府民の声を聞いて施策をするようなことをおっしゃっておられますが、今このように向かっている方向は、府民の声をちょっと違うところへ置かれてるのと違うか、正反対のところへ行っておられるのと違うかなという感も持つんですが、その辺はどういうふうに感想を持っておられますか。 ◎知事(橋下徹君) その調査の質問の仕方というものを僕見させてもらってませんので、例えば通ってる人と同数で通ってない人の調査もしていただいてるんですかね。 ◆(梅本憲史君) 一回お見せしましょう。 ◎知事(橋下徹君) 通ってる人、通ってない人、またそれは府民全体でどのように抽出するかというところが非常に問題かと思いますので、通われてる人の話だけだと、的確に大阪府民全体の声というふうにはならないと思います。  成人病センターの建てかえの問題というものは、いつ建てかえられるかというこの周期が問題でして、委員からの御質問、いろいろ御指摘いただいたんですけども、そうしますと自民党さんの案でいくと、いつこれは開院できるんでしょうか。確定値ですね。ですから、公衛研の移転というものも一体どれぐらいの期間を見て、最終開院時期を案では確定していただいてないんですね。ですから、そこを確定していただかないと議論がどうしてもかみ合わないと。我々が認識してるのは、自民党さん案よりも大体三年早くの開院ということになってますから、そこがどうなのか、自民党さんはもっとそこが長くなるのか、自民党さんの案もまだ終わりが確定してませんので、そこが三年早くかどうか。でも、ここは事業スタートがわかんないんですよね。ですから、自民党さんのこの案というものは起点が確定していませんので、公衛研をどこにいつまでに移転できて、そして成人病センターの開院が確定でいつ開院ができるかというところがないと、非常に難しい話になるのかというふうに思ってます。 ◆(梅本憲史君) そのようなことの不確定なことはどちらにもたくさんありまして、さっき申しましたように、公衛研の問題一つをとっても、おっしゃっておられる。  あるいは、府庁のこちらにつきましても、今住民監査請求が出てますけど、これは成人病センターじゃなしにして府庁の移転に対する、まだ通ってないのに公費を出していいのかというようなことになってますけれども、ひいてはこれのまちづくり等を考えても、府庁がおられて、そしてまちづくりをするときの話の中でいけば、成人病センターは必ずしもここへ来てくれることに対しては、どっちかといいますと、もうこれは既に知事のほうに、直接秘書課のほうへ二千名から三千名ぐらいの署名を早くからお出しして、大手前のほうに移転されることも反対でございますという署名も、今の森之宮よりも先にお出ししておるというようなこともございまして、必ずしも、皆さんがお動きになっておられるやつも、起点があって終点があるのかないのかなかなかわからない。  それから、私どものほうも、これは知事がひとつ公衛研なり何なりにお力を入れていただいて早くやっていただければ、逆に言うたら、向こうは置いといてください、おってくださいというところですから、もっと早くできることもまた可能性があるということなので、ともに瑕疵があるか、ともに起点、終点がわからないところもあるということも、ともに思っておかないと。  ですから、私どものほうは、知事の一存というか、知事のお考え一つで早くもできれば遅くもなるということも言うて、時間が来ましたのでやめます。ありがとうございました。 ○委員長(長野聖君) 次に、三宅史明君を指名いたします。三宅委員。 ◆(三宅史明君) 公明党の三宅史明でございます。  私のほうからは、がん対策でございますけれども、新年度、がん対策推進条例−−仮称でございますけれども、今、大詰め作業中でございまして、せんだってパブリックコメントが締め切りをいたしました。合計八十三件のパブリックコメントが寄せられております。がん対策というのは、府民の皆さん非常に関心がおありでございまして、いろんな方々からさまざまな御意見をいただいておりますけれども、この内容を精査いたしまして、議会としては政務調査委員会のほうで最終的に条例案を固めていきたいと、そのように伺っております。  今議会で成立いたしますと、四月一日の施行という段取りということでございます。一部患者団体の方から、極めて性急であるといいますか、突如としてがん対策条例なるものが府議会で提案されてるかのようなお話がありまして、確かに府県によっては患者団体発の、患者団体からの提案のものもありますけれども、今回、大阪府の場合は違いますので、ちょっと誤解を解きたいと思うんです。そもそも平成十八年の六月にがん対策基本法がスタートいたしましたけれども、そのときにがん登録が条例の本体の中から抜け落ちてるんですね。私の記憶では、附帯決議になってるんです。今後、課題があると。国としては、がん登録を国を挙げてやるにはまだ時期尚早であると、プライバシーの問題があるということで、欧米とは違いまして、日本では地方公共団体でやってるんですね。東京はいまだにがん登録をやっていません。そういう状況なんです。  この間、堀総長がおっしゃっておられましたけれども、大阪府のデータベースというのは全国標準、世界標準であるということで、東京でもそれを使ってるというふうなことでおっしゃっておられましたけれども、五十年にわたるがん登録の大阪府の蓄積があるんですね。これはまさに誇るべきものなんですけれども、それが国においては全然、全国的にがん登録を整備して、がん対策をしっかりやっていこうということがスタートできなかったということは、極めて残念に私は思ったんです。  だから、条例が必要であるということは、そのときから私の問題意識の中にあったわけでございますけれども、全然府の理事者の皆さんは重い腰を上げていただけませんでした。計画の中で具体的に取り組めばいいじゃないかということなんですけれども、行政の計画というのは、ともすると現状追随型といいますか、いまだに五〇%の検診率も達成見通しがないというような状況が続いておりますので、府民の願い、府民の思いを条例の中に盛り込んで、それに基づいた計画といいますか、そういう体制を早期につくっていただきたいというふうに申し上げたんです。  平成二十年七月の臨時会のときに知事にも質問させていただきましたけども、知事も、計画でいいんじゃないですかみたいな、そういう御答弁でございましたので、そういうこともありまして、今回、議会提案という形で条例をまとめさせていただくことになっております。がん登録の問題もきちんと条例の中に根拠を位置づけておりますので、知事がおっしゃっておられるように組織型検診をスタートしていくということで、これは全国的にも今注目されておるというふうに理解をいたしております。  条例がスタートして、最初が肝心ですので、スタートの段階で全然注目されなかったら、そのまま、そんなんあったんかいなということになってしまいますので、知事としてこの条例をしっかりとPRしていただきたいと思いますので、その辺のイベントもいろいろ考えていただいてるというふうに聞いておりますので、その辺の御決意のほどをぜひとも聞かせていただきたいと思っております。 ◎知事(橋下徹君) PRものに関しては、全庁に僕は前面に出ないということを今言ってまして、個別にこれをということになると、ありとあらゆるものになってしまいますので、今回どういうイベントになるのか、基本的にイベント類というものもかなり抑制してますから、まだその話は聞いてないんですが、ただ今回のがん対策推進条例については、これは議会の皆さんにしっかりとつくっていただいたものですから、議会の皆さんでPRをどんどんしていただければというふうに思ってます。ただ、この方向性をきちんと定めていただいたということで、非常にありがたく思ってますので。  ただ、これは、今、自治基本条例とかいろいろできてる、自治体の中でもどんどんそれはつくることが目的じゃないかということの世間からの批判もありますから、そうならないように、理念的な条例ではなく、これで実際的に意味のある条例に仕立てていただいて、さらに基金ということも御提案いただいてますから、そういう意味では、僕も二十年の段階では計画でいいんじゃないかという話もしてましたけれども、非常に実のある条例になることを期待してますので、あとはそのPRに関しては、できることはやりますけれども、これだけに特に特化してということをやってしまうと、ほかのところからもいろいろ全部PR、PRとなってしまいますので、できる限りのことはしますが、ぜひ議会の皆さん挙げてPRも努めていただければというふうに思ってます。 ◆(三宅史明君) 知事のお気持ちはよくわかりました。決して知事一人にPRを押しつけるつもりはさらさらございませんので、理念条例にしてはなりませんので。ですから、そういう思いもありまして、条例の中に委員会組織もちゃんと入れてありますので、患者団体代表の方にも参画していただいて、条例の推進状況、大阪府として取り組むべき方向性を、全国初のものが随所に散りばめられてありますので、その進捗状況を委員会でチェックしていくということで条例の中に盛り込んであるんですけれども、事あるごとに条例について語っていただければ結構でございますので、知事のほうで、こんないい条例ができたんですよということをぜひとも、PRというとまたかいなというふうに知事はお考えかもしれませんけれども、命の問題というのは極めて重要な問題でございますので、がん対策に大阪府は力を入れてるんですよということを機会あるごとに発信していただければありがたいと、そのように思っております。  それと、基金なんですよ、基金。おっしゃっておられる基金。これは条例とセットやと思っておりまして、財政的な裏づけがなければまさに条例が絵にかいたもちになってしまいますので、これにつきましても、提案させていただいた以上は知事にばっかり押しつけるつもりはございませんので、これ、できた暁には、ぜひとも議員も募金箱を持って知事と一緒にまちに立ちたいと思うんですけれどもね。うちの事務所にも募金箱を置きますし、条例もできましたと、条例をどんどんこれから意味のあるものにしていくためにも基金も大事なんですよということで、そういうPRの一環ではございますけれども、基金ができた暁には、ことしの秋口以降になると思いますけれども、これ、いかがでしょうか。テレビカメラにも映るんじゃないかなと思って、私も期待しているんです。 ◎知事(橋下徹君) 全庁を統括する立場になるとそのたぐいの話もたくさんありまして、まずは議員の皆さんで募金をしっかりやっていただいて、そういう発信といいますか、条例の意義とかそういうものはしっかりと事あるごとに機会をとらえて言っていきます。  ただ、募金というところを含めて、今ここでお約束することができなくて申しわけないんですけども、ただ議員の皆さんがしっかりやっていただくことに関して、そういう機会をとらえて、議員の皆さんが募金をやりますよとかいうことも含めて、そういう発信はしていきたいと思ってます。 ◆(三宅史明君) 隗より始めろでございまして、議員のほうで、議会のほうで重要性を指摘するならば、まずみずから率先してやるべきであると、そのように思いますので、議員はふだん何やってるんやというおしかりをいただくことのないように頑張っていきたいと、そのように思っております。  最後に、ちょっと申し上げたい点がございます。成人病センターの現地建てかえ問題でございますけれども、条例と基金と成人病センターの建てかえ、この三つ、三位一体で日本一のがん対策をということで、意見交換会の折に知事もそのような発言をされておりますので、ソフトの分とハードの分と両方相まって初めて、まさに車の両輪でございますけれども、対策がどんどん進んでいくと、そういうふうに思うんですね。そういう意味で、箱ではございますけれども、成人病センターは非常に重要であると、私、そのように思っております。  質問通告しておりませんので答弁は結構でございますけれども、地元の住民の方がどのように思っていらっしゃるか。森之宮と大手前でございます。森之宮のほうは、まさに成人病センターの城下町でございます。五十年間、成人病センターを中核としてまちづくりが形成されてるんですよ。飲食店もそうです。駅前のいろんな商店、店舗もそうでございますけれども、抜けた後にそれにかわる中核施設を果たして持ってこれるかどうかですよ。いきなりあそこにショッピングモールができるとは、私、思えません。あの場所の、適地に必要な用途といいますか、施設というのはやっぱり限られてきてると思いますね。あそこは、もともと大阪府は医療の森之宮の中核ゾーンという位置づけがあったと思うんですけれども、そういうまちのイメージがありますよ。府民の皆さんもそういうふうに思ってらっしゃいます。  こっちのほう、大手前はどうかというと、大手前のまちのほうも、WTCのほうにどんどん移ってますけれども、ここもやっぱり伝統的な、大阪城を借景に入れた官庁街としての、府民の皆様の定着したまちのイメージがあるんですね。ですから、抜けるほうと入るほうと、両方とも住民の皆さんが、これでいいんですかということです。  健康福祉常任委員会としては健康福祉の問題だけ取り上げたらいいわけですから、病院のことだけ考えたら、医療の皆さん、関係者、スタッフの皆さんのことだけ考えたら、私、こっちに来たほうがいいというのはまさによくわかるんですよ。とにかく急げと。成人病センターの皆さん、ドクターの皆さん、一日でも早くと。医療というのは日進月歩ですよと、世界からおくれますよというのは、私、物すごくその気持ちはよくわかるんですけれども、ただまちづくりというのは二十年、三十年スパンでございますし、まちづくりというのは住んでる皆さん、住民の皆さんの意見ですよ。その意見をどこまで聞いてるのか。嘆願書も出ておりますけれども、嘆願書の中には寝耳に水と書いてありますよ。まさに署名がどんどん五千三百人集まったというふうに書いてありますけれども、双方の住民の皆様の意見をどこまで吸い上げたのか、どこまで知事が聞いてらっしゃるのか、一番そこに敏感でなければならない、アンテナを張るべきだというのは知事の持論だと思いますので、そこは、私、大変気になっておりますので、総務委員会での議論もしっかりと私は聞かせていただきたいと、そのように思っております。  時間が参りましたので、私の質問とさせていただきたいと思います。御清聴ありがとうございました。 ○委員長(長野聖君) 次に、くち原亮君を指名いたします。  この際、御報告いたします。くち原委員の質問に際しまして資料配付の申し出があり、協議の結果、これを許可し、お手元に配付いたしておきましたので、御了承願います。  くち原委員。 ◆(くち原亮君) 日本共産党のくち原亮です。よろしくお願いします。  まず、国保問題、資格証明書の発行問題について質問します。  初めに、国保課長に確認をいたしますが、私が先日の常任委員会質問で東大阪市の例を紹介して、これまで大阪府が適切に資格証明書の発行がされていたと、こう認識をしていたけれども、実はそうじゃなかったということを指摘しました。本日は資料として配付させていただいておりますので、ごらんいただきたいと思うんです。改めて紹介しますと、平成二十年度(二〇〇八年度)に東大阪市が高校生以下の子どもさんがいる資格証明書交付世帯への訪問調査を実施して、資格証明書を交付している百七十八件を実際に訪問してみますと、そのうち五十二件が社会保険加入をしていた、二十件が居所不明、七件が転出していたということが判明したというものです。  すなわち、資格証明書を発行していた百七十八件のうち、国保にすら入っていなかった世帯があったなど、七十九件は明らかに事前に実態を把握しないまま資格証明書を発行したということが明らかになったわけですけれども、このような東大阪市の実態、資格証明書の発行のあり方については不適切だったと、そのことは確認できますか。 ◎国民健康保険課長(飯田哲司君) 委員御提示の平成二十年度の事例については、東大阪に確認したところ、個々の被保険者の特別な事情を十分把握することなく資格証明書を交付していた事例があったと聞いております。  東大阪市では、平成二十年度の調査後、資格証明書の交付に際して被保険者への戸別訪問を徹底するなど、きめ細かく特別な事情の把握に努めており、資格証明書の交付件数は、平成二十年度で四千三百八十二件であったものが、平成二十一年度二千九百八十八件、平成二十二年度二千九十一件と減少しているとのことです。 ◆(くち原亮君) 今、特別な事情を十分把握することなく資格証明書を交付していた事例があったと聞いたと、こういう答弁でありましたけれども、実態を把握することなく資格証明書を発行したらあかんのですね。政府総理大臣は、払えるのに払わないことが証明できなければ資格証明書の発行は慎重に取り扱うべきだと、このように国会でも答弁しています。私どもは、基本的に資格証明書などというものは発行すべきではないと考えておりますけれども、少なくとも、実態を把握することなしに発行するようなことがあってはならないというふうに思います。  また、先ほど、きめ細かく特別な事情の把握に努めており資格証明書の交付件数は減少していると、こういうふうにもおっしゃったんですけど、いまだに実態を十分把握することなしに資格証明書が交付されています。また資料をごらんいただきたいと思うんですけれども、資格証明書交付手順と題されている資料をごらんいただきたいと思います。  これは、東大阪市におけることし一月に資格証明書を新規で発行した際の図ですけれども、これによりますと、八、九、十月に二千二百十九件の資格事前通知書を発布して、十二月にはそのうちの約一千八百件に特別催告・弁明書を発布。そして、これらの対象世帯のうち、連絡がなく、支払い能力があるにもかかわらず納付の意思が見られない世帯を抽出して、三十三件に対して訪問、電話等を行い、その結果を資格審査委員会にかけた結果、不在だった二十三件を含めて資格証明書が二十四件に対して新たに発行されています。  不在で実態が把握されていないにもかかわらず、審査委員会では資格証明書の発行が決定されていることにも大きな問題がありますし、東大阪市は、この新たに発行された二十四件を含めて資格証明書が発行されている世帯はことしの一月末現在で一千七百五十二件に上っています。しかし、この一千七百余りの世帯に対しては、昨年、訪問調査などはほとんどできてないんですね。この点は、私どもの市会議員団を通じて市の担当部局にも確認をしています。  そこで、改めて知事の認識をお尋ねしたいと思うんですけれども、この東大阪市の対応について、実態を十分把握することなしに資格証明書を発行していることについて、不適切だと思いますけれども、知事の認識はいかがでしょうか。 ◎知事(橋下徹君) これは東大阪市の事務であるんですが、ただこの現象といいますか、資格証明書の発行の推移を見ますと、やはり機械的に行われていたところもあったんではないかと。ですから、しっかりこれは実態把握をしながら、きちんと資格証明書の交付が適切に行われるように、これは引き続いて助言指導をしていきたいと思っています。 ◆(くち原亮君) しっかりと助言指導をしていくということですので、改めて実態把握を東大阪市についてもしていただきたいと思います。  これは東大阪市の調書なんですね。この間、本会議で請求した資料です。これも、全府下の市町村資格証明書に関する調書もいただいたんですけども、その中でも、審査委員会、措置委員会などを設けて審査した上で発行となっているんですけども、実際は、実態を十分把握することなく、みなし発行がされてるということが、私どもの聞き取り調査の中でも明らかになっている市がありますので、その点ではぜひしっかりと、全市町村に対してどのような実態になっているのか、その辺を改めて把握をしていただきながら、適切な指導を行っていただきたいというふうに思っています。  この資格証明書の発行というのは、まさに命にかかわる問題です。高過ぎる国保料が払えずに保険証が取り上げられてしまって、お医者さんにかかれないと。いよいよぐあいが悪くなってお医者さんにかかったときには既に手おくれと、こういう事例が全国各地で、大阪でも起こっています。全日本民主医療機関連合会によりますと、全国の加盟事業所である百四十四病院、五百二十三診療所など総計一千七百六十七施設を対象に行った調査で、経済的な理由から医療機関への受診がおくれ、死亡したと見られる事例が二〇一〇年の一年間で七十一に上ると。二〇〇五年の調査開始以来最多になったと。その中には、高過ぎる国保料が払えずに資格証明書を交付されていた例などが多数存在していたという結果が発表されました。まさに命が脅かされています。そういった点では、今知事からも御答弁いただきましたけれども、国保法の第四条二項では、府には市町村国保の運営が健全に行われるように適切に必要な指導をする義務がありますので、その点、改めてきっちりとやっていただくように強く求めておきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  続いて、国保の広域化等の支援方針の問題に関連して質問させていただきたいんです。  今申し上げたように、命と健康を守るべき国民健康保険が、高過ぎる国保料が国保世帯の皆さんの暮らしと命を脅かしています。この点では、我が党の代表質問でも紹介しましたけれども、所得二百万円の四人世帯で最高四十六万円を超えていると、このような国保料は私も高過ぎると思うわけですけれども、この点、知事としてこの国保料が高過ぎると思われるのかどうなのか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。 ◎知事(橋下徹君) 所得に占める割合としては、これは高いというふうに言わざるを得ないと思います。 ◆(くち原亮君) 国保料は高いという認識やということを確認させていただきました。  しかし、今でも高い国保料がさらに値上げにつながる広域化というものを知事は推進されようとしています。しかし、広域化した場合、一般会計からの繰り入れをしないということもおっしゃっておられるんですけれども、繰り入れがなくなれば、今でも高過ぎる国民健康保険料がさらなる値上げとなってしまいます。  また、昨年の十二月に策定された大阪府の広域化等支援方針では、収納率によって市町村への調整交付金を減額するというペナルティーも定められていますが、これではますます市町村の国保の財政は厳しくなってしまうと思うんですね。このようなペナルティーはかけるべきではないというふうに我々は思っています。  今、努力すべきは、取り組むべきは、国民健康保険料を引き下げていくためにも、国庫負担を段階的にでも一九八三年の水準に戻していくように国に積極的に働きかけていくべきだというふうに思っています。そして、高過ぎる国保料のさらなる値上げにつながる国保の広域化は進めるべきではないと、このように思いますけれども、いかがでしょうか。 ◎知事(橋下徹君) 国民健康保険の広域化と値上げは、論理的には結びつきません。それは完全に事実誤認で、共産党さんのプロパガンダのほかの何物でもないと思っています。  といいますのは、広域化をすることによって国保料が平準化されると、下がるところも当然出てくるわけですね。一般繰り入れ、各市町村が一般財源を入れなきゃいけないかどうかというのは、これは国保制度の国庫負担の財源負担の問題であって、国保料を下げるということであれば、国制度全体として考えて、要は国が財源をどれだけ負担するのか、公がどれだけ財源を負担するのかという全体の制度論ですから、国保を広域化したからといって料金が上がると、そこのメカニズムを説明していただきたいんです。なぜ上がるのかが、そこが完全に僕は虚偽主張だと思ってますから、そこを説明していただけますかね。何でそうなるんですか。 ◆(くち原亮君) 今、時間ないんであれなんやけど、府下の四十二市町村のうち三十七の市町村で、それぞれの市町村一般会計から国保会計に繰り入れしてますね。その総額三百億円あります。この繰り入れを取っ払うと、こういうのをなしにするということが前提で広域化を進めていこうということが言われてたわけですよ…… ◎知事(橋下徹君) いえ、違います。それは…… ◆(くち原亮君) ですから、その点で私どもはこういう広域化の…… ◎知事(橋下徹君) 前提違いです…… ◆(くち原亮君) いやいや、そういう広域化方針でしたやん。そういうことがあって、府下百五十万世帯の国保世帯が平均すれば二万円上がってしまうやないかということでの指摘を我々はしてきたものです。 ◎知事(橋下徹君) 全く事実誤認です。前提として、国がどれだけ財源を入れるかという議論も踏まえて国保の広域化なんです。だから、国が財源負担をする、国庫負担をする。要は、一般会計から不透明な形で繰り入れをするということは、財政運営上やっちゃいけないことです。ちゃんと国保に充てるお金ということで、真正面からルールをつくってお金を入れるんだったら、これは当然いいんですけれども、一般会計から−−要は共産党さんがよく言われるように、国保料を下げる、下げるって、ああいううそばっかり言って、実は、下げてるんじゃなくて、一般会計からお金を入れてるだけなんです。要は、国保料を下げてるんじゃなくて、一回集めた税源をそっちに補てんしてるわけですから、下げてるわけじゃなくて、本当はほかのサービスで使われる税金を単に国保に充ててるだけで、全然国保料は下がってないんです。あんなことをやったらだめですよ。住民をだましてることになりますよ。本当だったらほかの住民サービスに使えるようなお金を裏で、見えないような形で国保に回して国保料を下げた、下げたと言って票を得ようとしてるなんて、これはおかしいですよ。  やっぱりそれは、国保に充てるお金は真正面から入れる、それはどれぐらいのお金なのかルールを決める。そうじゃないと、共産党さんのように国保料だけ選挙のために下げる、下げると言って、そればっかりを選挙の争点にするような、こんなどうしようもない首長ばかりが出てきたらえらいことになりますから、国と地方が国保を運営するためにはどれだけの税金を入れるのかということを真正面から決めて、国保料を下げる、下げるなんてことを選挙の争点にしないように、ああいううそばっかり言うような選挙はやめるようにするためにも、一般会計の繰り入れというのはやめると。  そのかわり、国から幾ら入れるのか、地方から税金を幾ら入れるのか、しっかり議論して、国保料にそういう不透明な料金の差がないようにすることが、この国保の広域化なんですね。国保の広域化で料金が上がるなんて論理必然性も全然ないし、それは国保制度全体で公費をどれだけ入れるのか、医療給付、これは診療報酬の問題も絡んできます。これは、全然、国保料というのは、だれかがばかすかもうけてるわけじゃなくて、それだけ使ってるから国保料がこんだけかかるわけですよ。受益と負担の関係なんです。  だから、これは、そうすれば医療給付の水準をどうするのか、そうしたらこれをどんどん上げていく、税で負担するということになれば、これだけ八百兆、九百兆ある国の財政をどうやって賄っていくのか、そういう全体の議論をしなきゃいけないので、やっぱり国保の広域化、一般会計から繰り入れをするというのは、共産党さんを初めとする、選挙のときに一番やっちゃいけないうそ八百の政治的なああいう宣伝をとめるためにも、一般会計の繰り入れというのをとめて、真正面から税金を投入する額を決めるというのが、僕は有権者に対する真摯な態度だと思っています。  だから、国保料を下げるのは取り組まなきゃいけないけども、真正面から税金をどんだけ入れるのか、高額所得者からもっと保険料を取るんだったら取るべきだと。低所得者に対する国保料を下げるんだったら、真正面からだれかが負担する議論をやらなきゃいけないというふうに思っています。 ◆(くち原亮君) 私ども、何もうそとか言うてるわけじゃありません…… ◎知事(橋下徹君) だって、下げると言って、一般会計で負担してるじゃないですか。 ◆(くち原亮君) 国保料が高過ぎるというのは、先ほど知事も認めましたよね。だから、命を脅かされてるわけです。ですから、市町村が独自の努力をして、一般会計からでも繰り入れをして何とか抑制していこうということで努力をされてるんで、本当にうそでも何でもありません。高過ぎる国民健康保険料というものが、今、命、暮らしを脅かしてるわけですから、今おっしゃった、国に対してしっかり物を言うていくということはしっかりとやっていただきたいと思いますし、収納率が下がった市町村に対してペナルティーをかけるというような広域化支援方針は撤回すべきであるということを改めて指摘しておきます。  時間がないので、成人病センターの問題で質問させていただきます。  この問題で私大変驚いたんですけれども、きょう地元の皆さんもお越しですけれども、現在の森之宮から大手前に移転しようとして、そのことがつい最近まで地元住民の皆さんにも説明もされていなかったということであります。先ほど梅本委員の質問でも紹介されたとおりでありますけれども。そして、この間の大阪府の対応としては、地元などからの要請があって、ようやく三月二日に初めて地元説明を行ったということでありました。このような対応は、余りにもひどいものと言わなければなりません。  成人病センターは、当初、地元での建設反対もあったんだけれども、当時の大阪府の熱心な説明で地元住民の皆さんに納得していただいて、住民の協力があって開院に至ったものであります。そして、今日まで地元住民の皆さんと共存共栄をしてきました。それが突然、地元への何の説明もなしに移転強行すると、このようなやり方は到底納得できるものではありません。地元住民の皆さんの声にしっかりと耳を傾けて、丁寧な説明を改めてしっかりと行っていくべきだと思いますが、いかがですか。 ◎知事(橋下徹君) 地元の住民の皆さんに対する説明がちょっと時期を失していたということは、素直におわびを申し上げなければならないと思っています。  あとは、住民の皆さん、地元の皆さん、例えば今の成人病センターの周囲にあるいろいろな小規模な商店の皆さんが、あそこのまちづくりをするに当たって経済的な大打撃をこうむるような、そういうまちづくりを進めるなんていうことはやっぱりあってはなりませんし、地元の皆さんと共存共栄できるような、そういう方針をしっかり立てなければなりません。一方的に大型のショッピング施設か何かを持ってきて、あとは競争だというわけにはいかないと思います。これは、仮にそういうショッピングセンターとかそういうものというような話があるんであれば、地元の皆さんと共存共栄するような形での手法というものは全国にいろんなモデルがあります。その施設の中に一緒に共存共栄してもらう、入ってもらうとか、いろいろあるかと思いますが、こういうものも住民の皆さんと話し合いながら、これはショッピングセンターだけじゃなくて医療系の学校の誘致の話とかいろいろありますので、これはしっかりと住民の皆さんとお話をさせてもらわなければいけないと思ってます。  P3のこの施設についても、安全性の説明については、これは説明を尽くすべきというふうに考えておりまして、移転の場合にその了解を得るところまで必要ないというふうに言った私の答弁は、最終的にその合意を取りつけない限りは何も物事が進まないということではないと。これは、ある段階では進めていかなければいけないような状況が出てくるかもわからないけれども、しかしまずは住民の皆さんにしっかりと安心安全の説明を尽くすと、できる限りの説明を尽くすということは当然の前提でありまして、そのプロセスをすっ飛ばしていいというふうには思っておりません。  ただ、大阪府側の説明の仕方、対応、時期について住民の皆さんが納得できないような形になってることは、率直に認めなければなりませんし、おわびも申し上げなければなりませんが、それと同時に、大阪府下全体での府民の皆さんが成人病センターというものの建てかえを望んでいる声、そしてこの成人病センターが開院できる時期がいつ確定できるのか、公衆衛生研究所の移転建てかえについて、幾ら僕が指示等を出しても、この建てかえ等について一から建てかえるということになればそれなりの時間がかかってくること、その他、病院機構側のほうの医療スタッフ、病院機構側のほうの当事者の思い、そういうものを最終的に総合判断して、地元の皆さんの声、府民の皆さんの期待、病院機構の医療当事者の声、その他いろいろなことを考えた上で、最終的には、議会の皆さんが府民の皆さんに、大阪府民の皆さん全体に対する責任という形で、これをよしとするのか、だめとするのか、最後の御判断をいただきたい。  これは、いろんな諸要素が絡んだ、バランスをとらなければいけない、まさに政治判断が必要になってくるところでありまして、住民の皆さんの思いもしっかり受けとめなければいけませんが、大阪府が成人病センターを建てかえなければいけないという事情もある中で、あとはその声を酌んで、バランスをとった御判断を議会の皆さんが府民の皆さんにきっちり示す形でしていただきたいというふうに思っています。 ○委員長(長野聖君) くち原委員、簡潔に願います。 ◆(くち原亮君) 成人病センターの早期建てかえ、もちろん必要です。ただ、大手前移転ありきではなく、いま一度しっかりと検証すべきだと、そのことを指摘して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○委員長(長野聖君) 次に、西野弘一君を指名いたします。  この際、御報告いたします。西野委員の質問に際しまして資料配付の申し出があり、協議の結果、これを許可し、お手元に配付いたしておきましたので、御了承願います。  西野委員。 ◆(西野弘一君) まず、一時保護体制と児童養護施設の現状について質問させていただきます。  私は、かねてから社会的養護の体制の充実ということをたびたび質問もさせていただきまして、この拡充についてはお願いもさせていただきました。これは、何度も繰り返しになりますけれども、我々の政治使命として一番目を向けなければいけないのは、むしろ政治力のないところに目を向けるべきではないかなというのが、私の政治活動の信条の一つになってます。そういう中で、社会的養護を受けられる子どもたちというのは、政治力ははっきり言ってほとんどゼロに近いです。自分たちで当然投票にも行くことはできませんし、自分たちのかわりに一票を入れてくれるそういった方もほとんどいらっしゃらないです。そういう中で、そういうところにしっかりと目を向けていかないといけないというのが、私の政治活動の中の信念に近いものがあります。
     最近覚えた言葉でプレンストン現象というのがあります。これは、先進国共通の現象でありますけども、先進国になればなるほど、比較的先輩の方々は投票率は高い、若者は投票率が低いと。そういう中で、選挙にちゃんと行ってくれるというか、投票率の高い世代に向けた政策がどんどん打たれると。政治家も議論して、また施策を打つのもそういった投票率の高い世代向けのことばっかりになってしまうという中で、例えばこの国の社会保障の問題がいろいろと出てきていますけども、世代間扶助の状況というのはもう無理だということがわかっていながら、しっかりとした議論が行われていないと、こういうことが起こってくるんだと思っています。  今は、世代間の問題、プレンストン現象というということでございますけども、世代間ではありませんけども、政治力とか、選挙で票になるとかならないとか、そういうことだけで政治を行ってるということになってしまうと、こういった福祉であれば本当の意味でのセーフティーネットなんかも張れないという思いで、この社会的養護についてはいろいろとたびたび質問させていただいております。  そういう中で、知事にも、これは本当にありがたいなと思っております。恐らく共感をいただいて、共有の認識もいただいてる中で、一時保護の体制にしましても、秋の時点で質問させていただいたときにも御検討いただくということでございましたが、今までの知事でしたら、恐らく十年ぐらい検討してたんでしょうけども、これは半年間ですぱっと結論を出していただいて、来年度、この体制をしっかりと整えていくその一歩を踏み出していただくということは、本当にありがたいと思っております。  さらに、その前にも、児童養護施設に入所されてる子どもさんというのは、いろいろと家庭の事情も難しい部分もあって、学校に行けない期間があったりとかしまして、学力がちょっと厳しい子どもたちがいてると。そういう中で、国は、中学校以上には塾に行くお金なんかもちょっと出してくれてるんですけども、小学生なんかには全くこの手当がありませんので、そういった部分にもきちんと目を向けていただいて、これは大阪府が独自に小学生に対してのいろんな手当も早く打っていただいています。  そこで、きょう質問させていただきたいんですけども、小学校のいろんな施策を打っていただいてるんですが、今ちょうど府教委のほうでも小学生の学力向上のプログラムというのを陰山先生、小河先生が中心になって組み立てていただいてますけども、ただ残念なことに、現場の猛烈な反対なんかがありましてうまく実施できてない部分もあって、その分、効果が上がってないところもあるんですけども、例えばモジュール授業なんかにしてもそうですし、つまづき調査なんかにしてもそうですけど、これは大阪府下全部で実施できれば、かなりの効果を実は上げられるんじゃないかという思いもあるんです。  そこで、児童養護施設の子どもたち、恐らくどこかでつまずいたタイミングというのがあると思います。まず、つまずき調査とか、府教委でやりたいと思ってるようなことを逆に今度は児童養護施設の子どもたちでやって、どこでつまずいたのかなということも含めて、そのあたりのことにしっかりと施策を打っていくと。  また、モジュール授業なんかでも、これは施設の中ですと一般の家庭なんかよりも逆に環境としてはやりやすい部分もあると思うんですね。そういったことをやることで子どもたちの学力が上がれば、その施設を出るときに、はっきり言って子どもたちに武器とよろいを渡してあげないといけないですし、渡してあげれるのは我々しかないというふうな思いがありますので、その武器とよろいは何やというと、知事もいろんな機会に発言いただいてますけども、これは勉強するしかないんですよ。学力というのはやっぱり最大の武器とよろいになると思いますので、ぜひそういった意味も含めてこのことを検討いただきたいなと思うんですが、いかがですか。 ◎知事(橋下徹君) 虐待の対応強化ということは、知事就任直後からかなり強く言ってきたところで、委員からも事あるごとにいろいろ質問もいただきました。部局も僕の思いや委員の思いを受けて、あの手この手でいろんな案をしっかり出してもらって、特に一時保護所についても、委員からの質問もありまして、僕もちょっと時期はおくれてしまったんですけれども視察に行って、これは何とかしなきゃいけないなというようなことを言ったところから、また部局がいろいろ考えて、府の財政状況もいろいろかんがみながら、最初は充実強化というところでずっと言ってたんですけども、委員からも評価をしていただいたように、何とか早期に一時保護所の開設ということの決定もできました。もっと早く二十四年度中に何とか開設できないかというような議会からの御指摘もあったんですが、これは設計工事の関係もあって、できる限り早く開設ができるように取り組んでいきたいんですけれども、今は二十五年度中に開設と。ただ、一時保護所の増設ということは念願のことでもありましたので、これも委員からの御指摘もあったおかげだというふうに思っております。  今、その施設に入っている子どもの学力の問題でいい案をいただきまして、これは教育委員会の所管だと僕が直接指揮をとることはできないんですが、今、部長に確認すると教育委員会の所管ではないので、陰山先生、小河先生のやり方というものを一回取り入れて、こういう子どもだからこそこれはできると思うので、多分、教育の分野と福祉の分野はなかなか今まであんまりかかわりがなかったので、子どもたちの学力向上プランについて僕がずっと三年間何をやってきたかということをもう一回福祉部のほうに伝えて、一回やってみます。これは、教育委員会マターではないですから、福祉部と調整をして、陰山、小河がどういう形で学力の非常につまずいた子どもたちを上げてきたのか。実験というとちょっと子どもたちに悪いですけども、ただ彼ら−−陰山、小河、お二人の教育委員会の委員は実績がありますので恐らく効果が出ると思いますので、これはしっかりこちらのほうで今の案を実行していきたいと思います。 ◆(西野弘一君) ぜひお願いします。両先生は実績を本当に上げておられる方ですので、これはぜひ実行いただいて、この子どもたち、これでぐっと学力が上がったということで、むしろ今施設に入っている子どもたちが牽引役となって大阪府の学力を上げていくんだというぐらいのことになればいいなということを思い描きながら、ぜひお願いをしたいなというふうに思っております。  続いて、成人病センターの建てかえについて質問させていただきます。議員席に徳永先生がいなくなりましたのでちょっと質問しやすくなりましたけども、質問させていただきます。  いろいろと先ほどから各委員の先生方の御質問の中で、おおむね私が申し上げたいことも知事は既に御答弁されております。重なるところは割愛させていただきますが、この問題で今私も、この時期でありますので、毎晩毎晩、二カ所、三カ所で地域の座談会をさせていただいておりまして、成人病センターの今の場所にあるか、大手前のこの場所にあるか、どっちがいいですかと質問することがあります。正直申し上げて、大体一会場二十人から三十人、多いときは百人ぐらいなんですが、今までにここがいいと、森之宮がいいということを言われた方はいらっしゃいません。ですので、東大阪の皆さんの意見からすると、はっきり言うと、どっちでもいいやないかと。あとは、コストの問題であるとか、そういうことではないのということで、コストも今ほとんど三十億を切るようなところまで縮まってるんですということをお話しすると、そしたらあとは早く建てかえできることがいいんじゃないかというふうにも言われました。  御苦労いただいてアンケートもとっていただいた。このことは大変すばらしいと、大変な御努力だなというふうに思いますが、JRの利用が多いということもあります。先ほど知事も少し御発言されましたけども、例えば私が今の成人病センターに電車で行くときは近鉄線に乗って、その後JRです。仮に大手前に来れば、地下鉄地下鉄か、近鉄、地下鉄です。ですから、今通っておられる方、またお見舞いに行かれる方とかいうことになると、当然JRという答えが多いというのは必然だというふうに思いますので、そこは、アンケートの質問のとり方というところもしっかりとまた一度見せていただければと思ってるんですけども、そういう中で、利便性とかという部分は、政治の感覚で、どちらが利便性が高いか低いかの判断でいいと思います。ですから、私の判断の中では、これはほぼ同等だなと。また、コストの面もほぼ同等だなというふうな思いがありますので、あとは、くどくどと申し上げて恐縮なんですけども、いかに早く建てれるかということであります。  資料をお配りさせていただいておりますけども、この話も出てきておりますが、自民党議員団さんのお出しになった案では、最終的に二十八年度開院ということで言われておりますけども、このスタートの時点で、まず特に公衛研の移転先の選定から始めやないけませんので、これがすんなりと決まるかどうかという問題もありますし、公衛研、環農総研、そのほかの四施設がすべて解体撤去できないと成人病センターは着工ができないというところで、果たして本当に、二十五年度から成人病センター発注準備というふうに自民党さんの案ではなってますけども、私が思うに、一般的な感覚で言うと、私の感覚で、政治的な感覚では、これは早くても二十七年度ぐらいになってしまうのかなと。そうすると、この資料にお示しさせていただいてるように、この自民党さんの案でいくと、私の見たところでは最短でも三十一年度開院というのがいっぱいいっぱいなのか。  それ以外にも多くのリスクを伴いますので、ここは最終的には、先ほども知事は、議員のそれぞれの判断ということでありますので、私は、そういったそれぞれの状況を見たときにこの案ではリスクが高過ぎると、移転案をとるべきではないかなということの結論に至りました。  知事は、この点も踏まえてどういったお考えをお持ちになっておられますか。 ◎知事(橋下徹君) 地元の皆さんの思い、声というものもきちんと大切にしなければいけないと思ってますし、森之宮のあの地域をどういう形で盛り立てていくのかということの、府のしっかりとしたリード役といいますか、そういうものも必要になってくると思います。  ただ、委員御指摘のとおり、種々のいろんな条件を踏まえて、最後、こういう問題は政治的にどっちをとるんだというような判断にならざるを得ないと思います。地元の皆さんの声も重要ですし、しかしそうは言いつつも、今の老朽化した成人病センターをそのままにしておくわけにもいきません。早くこれを建てかえて、四十万人、もっとこれをこれからふやしていこうという話ですけども、入通院合わせて四十万人以上の患者さんの期待にこたえるという要請もあります。  あとは、そこのバランスといいますか、どちらをとって進めていくのかということですから、地元の皆さんに対する配慮、地元のまちづくりというところはしっかり進めていくことを前提にこの成人病センターの問題は、早期に開院することが確定している案はどれなんだということをいいますと、自民党さんの案では、いろいろありがたい御提案はいただいたんですけれども、それでも、委員御指摘のとおり、開院時期が確定しないと……。これは、僕や議員の皆さん−−同じように選挙で選ばれた立場ではありますけれども、しかし一番の思いは地元の皆さんと病院機構の当事者−−地元の皆さんはもちろん移転建てかえは反対、しかし病院機構の当事者は、とにかく大手前に早くその建てかえをして、今働いてる環境を整えたいというこの思い、両者がぶつかってきています。  あとは、東大阪市の住民の皆さんからすれば、もちろんこの場所においては、地元の方には申しわけないけれども、余り重要視されていない。地元ではないですから、これはしようがないと思うんです。ですから、大阪府議会の皆さんは、地元の皆さんの声も酌みながら、それプラス、大阪府民全体の声はどうなのかということを踏まえて、この移転建てかえを反対したことによって、大阪府民から何で移転建てかえをしないんだという声と、移転建てかえをすることによって地元の住民の皆さんから何で移転建てかえを進めるんだと。これは、全員を合意させる案なんていうのはできませんから、あとは議員の皆さんが御判断していただいて、最後、否決するにしても可決するにしても、しっかりこれは大阪府民の皆さん全体にお知らせして、大阪府民の皆さんがみんな知ることになりますので、そういうことを踏まえて御判断をしていただきたいというふうに思っています。 ◆(西野弘一君) 以上で終わります。 ○委員長(長野聖君) 次に、中野隆司君を指名いたします。中野委員。 ◆(中野隆司君) 維新の中野隆司です。  成人病センターの建てかえの件でございます。  質問も大分後のほうになりますと重なってきまして、聞きたい答弁が全部もう出てきまして、質問の出し方が難しいんですけども、もう一遍話を整理しますと、我が会派代表質問から始まって、自民党さんの対案、それから対案に対する私の一般質問での−−大手前のほうへの妥当性と。そして、今の委員会、さらに本日の知事質問という形で、本当に議会のあるべき姿でいろいろな意見−−議会人としてなかなかすばらしい展開であるなと。そして、いろいろな形で議員の判断、さらには知事のお考えということで、最終的に決まっていくだろうと。非常にいいプロセスを踏んでると思います。  ただ、本当にうらやましい話やなと思うのは、府有施設というのは大阪府下にたくさんありますけども、例えば一月にも知事に来ていただきましたけども、我々は修徳学院を抱えておるというか、設置されておりますが、修徳学院によって城下町ができてるわけではありません。逆に、我々柏原市民は修徳学院に対して、施設の特殊性から、柏原の更生団体を初め市民の理解を得ながら、大変おごった言い方ですけども、市民が支えているという施設でございます。今の成人病センターの議論の中で本当にうらやましいなと。それによって周辺が潤う、そういった次元の話を我々は体験しておりません。  そういった意味で、何をいわんや、やはりこれも成人病センターという医療の特殊性で、知事、いみじくも今最後に答弁されましたけども、まだまだ府民レベルの議論がないと思うんです。それは、我々衛星都市に住んでまして、成人病センターの議論が、現地建てかえ、大手前移転ということがなかなか周知徹底されていない。ですから、改めて府民にいかに問うか、こういうことをまず部局として啓発しなければならない。前回、委員会で言いました。  そして、先ほど修徳学院の話もしましたけども、我々柏原市民は、修徳学院−−自立更生施設で、また立派になって出ていってもらうという施設ですので、応援してます。例えば、クリスマスになったら市民のある団体が子どもたちにこのケーキを食べさせてくれと、あるいは御寄附もあります、あるいはボランティアで茶道を教えようとか、華道を教えようとか、そういったことも我々柏原市民の皆さんの中で積極的にやっていただいています。  なぜこういう話を出すかというと、これも私勉強不足やったんですけども、こういった基金があったということで、基金にひもはないはずなんです。御寄附にひもはないはずなんです。寄附というものに政治的な利用はないはずなんです。だから、現地建てかえを目指すための寄附であるのか、あるいは成人病センター、本当に頑張ってくれという寄附であるのかということはやはり明確にしておかないといけないと思いますし、これも委員会で申しましたけども、こういった成人病センターの医療活動というのは、何もお金を集めたいというだけではなく、府下全域に成人病に対する認知度を高めるために改めて基金の募集をしていったらいいと思います。  そういった形で、今我々柏原市でも非常に厳しい財政状況の中、市民協働ということをやってます。公園の掃除一つにしても、すべて市役所がやるんではなく市民がやってくれたら五十万円浮きましたというふうな、市民に参加意識を促すために、財政難という理由も一つですけども、まちが生き生きしてます。この間も申しました。日経新聞の調べで柏原市の市民参加度はベストテン内に入ってる。  そういったことで、この成人病センターの建てかえについて府民全体に啓発していかなければならないということで、せっかく代表質問から始まって発展してるのが、逆にだんだん議論が小さくなっていってるなというふうに感じます。  くしくも、きのう水曜日に乳腺外科の治療を受けたといって、私の事務所に女性の方が、きっちり検査していただいたと。ただ、厳しい状況で、ステージ五やと。成人病センターの先生にかけようと思ってるということで話してこられまして、僕あした質問するんですよという話をしながら、わらをもすがる気持ちの成人病センターであるということの重要性にかんがみて、ただ……。  話があちこち行きますけども、地元の市長と話をしたんですけども、我がまち、二百億円の予算で百二十億円使って市民病院を以前に建てたんですよ。それが財政を圧迫してます。そして、市長さんが、成人病センター、四百億、五百億のレベルで−−もちろん一銭たりとも税金を無駄にしないということは大事なことです。これは私もよくわかってます。しかし、大阪の財政規模の中の四百億と、柏原市が二百億で百二十億円の病院を建てたと。だから、さらにそういった対案の中で二十億や十億やという差は、まずは議論から外すべきやろうと。  そしたら、何が柱になるねんというと、これもずっと議論されてきた中で、やはりどの案が一番早期に建てられるのかと。そして、府民のがんに対する最後の駆け込み寺である成人病センターのために、私自身は、この選択は早期開院であるというふうに思っているんですけども、この考えは知事はどう考えていただきますか。 ◎知事(橋下徹君) ちょっとさかのぼって、この議会での成人病センターに対する議論は、本当にこれこそ議会での議論だというような議論になってるというふうに僕も感じております。代表質問等ではいろいろ議会に対して挑発して申しわけなかったんですけど、ただ二元代表がいろいろ論じられてる中で、この成人病センターの議論こそいろいろな修正案も出て議論を尽くして、そして最後は、きょう地元の方もいらっしゃいますけども、これは議会責任なんですと。それを可とするか不可とするか、大阪全体のことも踏まえて、地元の住民の皆さんの意見も踏まえて、そして議員が大阪全体の代表としてどう判断するかと。僕は、これはあくまでも提案をしますけれども、あとはマルとするかペケにするかは議会の皆さんに決めていただくという形で、非常に議会の皆さんは重い重い責任を負うことになるかと思います。  先ほど西野委員からの質問の中で、政治力を持っていない方の声を聞かなきゃいけないというような御質問がありましたけれども、まさに成人病センターは、あした、あさって命を落とすかもわからないという方々が利用している施設であり、そしてそのステージが、今中野委員からも御紹介がありましたけれども、本当にあと数カ月の命かもわからない。だけれども、成人病センターにかけようという多くの患者が最後の一縷の望みを託してる施設であるということを住民の皆さんにも御理解いただきたいと思うんですね。  この成人病センターの施設というものは、大阪府域全体の住民の皆さんが利用する施設でもあります。だからといって、地元の住民の皆さんの意見、声をないがしろにするわけにもいきません。ですから、このバランスをとっていかざるを得ない。ですから、どちらを、何を重視するのか−−個々の議員の皆さんの価値観によるかと思うんですけれども、僕自身も中野委員の考え方と同じく、やはり早期建てかえ、そして開院というものが確定すること。不確定の要素というものは梅本委員からもいろいろ御指摘がありました。完全確定というものはないんでしょうけれども、それはあくまでも相対的なもので、どれがより確定的な案なのか、そういう中での最後の御判断になるかと思います。  地元の皆さんに対してのサポート、フォローを軽視しては当然いけません。これはしっかりやっていきますけれども、しかしがん治療に対して成人病センターにかける多くの大阪府民の皆さんの思いというものも酌んでいただいて、最後は議会の皆さんに重い判断を、決断をしていただきたいと思っております。 ◆(中野隆司君) 地元に対しても、本当に後のまちの形ということを十分配慮しながら、やはり本来の一番の責務である早期開院、そして今、もちろん府立ですから大阪府民の皆さんのがんに対すると−−しかし、今や西日本、あるいは堀総長なんかのお話を聞きますと世界レベル、大阪府の財産ですので、府民を超えた大きな存在になってます。最後の判断が小さい議論にならないようにだけ、我々議員も判断していかなければならないというふうに考えてます。  それから、府民八百八十万全体にもう一度お知らせするという意味で、私、府民文化委員長のときにイルミネーションに御寄附いただいて、そのときの部局が走り回って、いろんなところから御寄附をいただいて成功しました。そういった意味で、この成人病センターの建てかえの担当の部局も、企業あるいは府民から大きな意思のこもった御寄附を集めるということが大事なんじゃないかなというふうに思ってますが、いかがですか。 ◎知事(橋下徹君) もともと成人病センターの整備基金というものがありますので、これは委員の御指摘も踏まえて、やはりしっかりと周知していく、PRしていく、そういうことで基金への募金の周知、お願いはしっかりやっていって、大阪府民全体の財産でもあり、地元の皆さんにもある意味御負担もおかけしながら、府民全体の命をしっかりと守っていく施設であるということを踏まえて、この基金のPRをしっかりやって、また募集活動をしっかりやっていきたいというふうに思っております。  繰り返しになりますけども、最後は、地元の皆さんにある意味御迷惑、御負担もおかけすることになります。それと一方、府民全体の皆さんの命が救われる−−全員というわけではないですけれども、ただそれでも多くの方の命が救われるかどうかという問題が一方にある。  ですから、仮に移転建てかえというものを推進していく場合でも、地元の皆さんの御負担等に対して、大阪府民の皆さんがそういうところに対する感謝といいますか、そういう念をきちんと持ち続けるように、成人病センターのあり方、こういうことをもっともっと広く大阪府民全体に周知していかなければいけないと思ってます。 ◆(中野隆司君) とにかく、地元の皆さんへの御配慮と、それから大阪府民全員が考えるこの建てかえということについて、大きな視点を持って、この判断を我々も責任を持ってやってきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  以上です。 ○委員長(長野聖君) 次に、奥田康司君を指名いたします。奥田委員。 ◆(奥田康司君) 私のほうは、知事さんのほうへ四点ばかりをお尋ねしたいと思います。  まず、府立病院機構の非公務員化について、それとあわせまして成人病センターの建てかえについて、成人病センターの跡地の利用について、そして大阪府のベイエリアの総合特区の関係と、こういうことでお尋ねをしてきたいと思います。  まず、府立病院機構の非公務員化の件でございますが、府立病院機構の五つの病院は、その特色を生かしながら他の病院には対応できない高度専門医療を府民に提供されております。  例えば、成人病センターは、高いレベルの先進医療を実施する施設として、国立の医療施設大学病院以外の公立病院の中では、全国では唯一の特定機能病院の認定を受けておるわけでございます。また、母子医療センターは、大阪府内における周産期及び小児医療の基幹病院でございまして、日本でもトップクラスの周産期・小児病院としての評価を得ているなど、いずれも日本の医療をリードするような全国に誇るべき医療を行っているわけでございます。  これら五つの病院が今後も高度専門医療を提供するには、優秀な医療人材の確保が不可欠でございますが、非公務員化すれば、公務員制度の枠に縛られることなく柔軟な採用が可能になる。こうした人材確保の効果が期待できる非公務員型への移行を府立病院機構において進めるべきであると、かように思うわけでございます。  国の独立行政法人が非公務員型へ移行するのは可能でございますが、現在の地方独立行政法人法では、定款変更による非公務員化を認めていないと聞いております。府立病院機構のように日本でもトップレベルの病院を運営しておる法人が非公務員化できないこと自体、非常におかしいと思います。法律官僚のためにあるんじゃなく、住民のためにあるものであり、現行の法律患者・府民サービス向上の妨げになっているのであれば、大阪府といたしましては国に対して積極的に法律改正を働きかけていくべきであると思いますが、知事さんはいかがでございますか。 ◎知事(橋下徹君) 府立病院機構の非公務員化は、とにかく進めていきたいというふうに思っております。  先日、病院機構の経営陣と意見交換をさせてもらったんですけども、皆、公務員という身分に何か固執してるわけではなくて、それはどっちでもいいんですと。ただ、職場環境といいますか、モチベーションといいますか、そういうものが上がるような環境にしてほしいということで、病院機構のほうの経営陣が非公務員化に賛成してくださっています。病院スタッフ、特にお医者さんがこれだけハイレベル医療サービスを提供してるんであれば、それに見合う−−お医者さんも別に金が欲しくてやってるわけではないんでしょうけれども、ただそうはいっても、それだけのものを提供してるんであれば、それなりの報酬が出るように、また人員のマネジメントにしても、そういうことも含めて、これは非公務員化を目指して、病院機構のようにどんどんレベルを上げていくような組織は、公務員という枠を超えて活躍してもらいたいというふうに思っております。  国のほうが、当初は非常に難色を示していたんですが、特区提案をすることによって前向きに検討というような回答になりました。これは、非公務員化を否定する実質的な理由はないと思ってますので、早く病院機構のスタッフがやる気を持って働けるように、非公務員化を国に訴えかけていきたいと思います。 ◆(奥田康司君) 私、この委員会でせんだっても国立がんセンターを視察させていただきまして、当初から非公務員型で国はやっているわけでございます。これがモチベーションを上げると。スタッフの人材を……。そういうわけでございますから、よろしくお願いしたいと。  続きまして、成人病センターの建てかえでございますが、高度な医療を提供するためには、優秀な医療スタッフ、最新の医療機器、働きやすく使い勝手のいい施設設備が必要でございます。医療機器が古かったり、施設設備に問題が多ければ、診療機能や患者さんの療養環境医療スタッフ育成にも大きな影響を及ぼすことになろうかと思います。  成人病センターにおいては、設備の老朽化や施設の狭隘化などハード面は限界に達しておりまして、がん医療の進歩に対応いたしまして高度ながん医療を提供し、また優秀な医療スタッフ育成するためにも、一日でも早い建てかえが望まれているところでございます。これは、大阪府民、西日本の住民さんにとって、皆さんそう思っていらっしゃると、かように思うわけでございます。  事細かな話をいたしますが、現地建てかえの場合、同じ敷地内で工事を行う以上、工事や資材搬入に伴う騒音や振動などの発生は避けられず、患者さんの療養環境はもとより、周辺の居住環境にも大きな影響があるように思われます。実際、私自身、成人病センターの周辺を歩いて回りましたが、このように住宅地が近接して大規模な建設工事を行うことは、大変難しいと実感いたしました。  さらに、病院開設後においても、現地建てかえ案では、近隣住宅に密接しているため、失礼でございますけども、病室からは高速道路や近隣のマンションぐらいしか見えない。逆に、マンションの方々のプライバシーを保つために、病院側にいろいろと居住者の目隠しなどをしていかなければならないんじゃないかと、かように思われるわけでございます。  大手前建てかえ案では、近隣に住宅がなく眺望がよいため、病室から大阪城が見渡せるなど、入院患者が快適に過ごせるわけでございます。  このように、入院患者の療養環境としても明らかに大手前移転案のほうがすぐれておる。こうしたことを踏まえると、患者さんや周辺の住民の方々にも御迷惑をかけず、一日でも早く建てかえが実現できる点で、大手前での移転建てかえを進めるべきであろう、かように思うわけでございますが、知事さんはいかがでございます。 ◎知事(橋下徹君) 成人病センターの問題は、地元の皆さんの声と、それから地元以外の大阪府民の皆さんの声、これのある意味ぶつかり合いという問題でありまして、地元の皆さんの声も十分尊重しながら、そして地元以外の大阪府民の皆さんの声はまさに議会で集約していただくと。そのために、大阪府下四十三市町村からそれぞれの代表として府議会議員の皆さんに今御審議をいただいているわけですから、地元の皆さんの声とともに、やはり一日も早く建てかえてもらいたいというそのほかの地域の府民の皆さんの声、これが今、奥田委員の声にもなってるかと思うんですけど、最後は、大阪府民八百八十万人を代表されます府議会の皆さんに、地元の声なのか大阪全体のことなのか、ここの御判断をしていただいて、賛成するにしても反対するにしても、いずれもこの判断に対しては異論が出ます。  繰り返しになりますけども、移転建てかえを進めれば、早期建てかえを進めれば地元の皆さんから反対の声が上がるでしょうし、かといって、この移転建てかえをなしにすれば、多くの大阪府民の皆さんの声も、移転建てかえを望んでる声からも反対が出る。これは、議会の皆さんに最終的に御判断をしていただくべき事柄だと思いますが、僕自身は、今提案してる立場からすれば、やはりこれは一日でも早く早期に建てかえをして、すがる思いで成人病センターに最後の望みを託してる患者の皆さんにしっかりとこたえていきたいと。  あすをも知れぬ自分の命がわからないような状況の中で、この成人病センターにすがっていく府民の皆さんの声というものも非常に重いと。いろんな患者の皆さん、そして成人病センターにこれからかかろう、またかかってる皆さんからすると、やはり命にかかわることで、一刻も早く最先端の治療をと願う声も物すごい強いですから、そういう声と地元の皆さんの声のバランスを考えた上での政治判断を議会の皆さんにお願いしたいと思っております。 ◆(奥田康司君) 私のほうも、先ほど知事さんがおっしゃってくれましたように、これは地元の方におきましても、病気を患ってる方、がん患者の方は、早いこと成人病センターで診てほしいと思うわけでございます。  また、成人病センター自体も、今のままいくと医療スタッフを失うと、これで非常に損失のほうが大きいと、マイナスになってしまうわけです。ただし、今度は、きょうもお見えでございますけども、成人病センターと一緒に共存共栄してこられました地元の住民さんのことも考えたってください。これは脱け殻にしてしもうたら、成人病センターの跡地の人はたまったもんじゃございません。  ここで、私のほうが提案したいと思います。  医師不足が深刻な状況にある中、医療人材の数をふやしていくため、育成機関である医療大学を大阪府に誘致していくべきじゃないか。立地場所といたしましては、交通利便性の高い場所、特に大阪の都心部でございます大阪市内にあるほうがいいんじゃないか。工場等立地制限法で大学も一緒に外へ出てしまいましたので、もう一回呼び戻すと。  成人病センター跡地は、森ノ宮健康ゾーンの一つとして、健康科学センターやがん予防検診センターなどの既存の医療施設とも連携できることから、学生が医療を学ぶには理想的な環境でございます。  また、交通の利便性も高く、森之宮は奈良方面からも−−失礼ですけど、奈良はどちらかというと医療資源の不足したところです。この医療資源の不足した奈良方面からも通いやすく、学生も集まりやすいと思います。  また、中央大通りを挟んだ城東地域には警察やURなどの開発可能な広い土地がございまして、将来的に医療機関の進出が見込めるところでございます。成人病センターが移転した後には、ぜひ森之宮において医療系の大学、学生さんが集ってくれる、そして地元が潤うと、こういう大学を誘致すべきじゃないか。  現在、全国では三つ医療系の大学は移ったと、こういうふうに聞いておりますので、四つ目、大阪に誘致していただけたらと、このように思うわけです。いかがでございますか。 ◎知事(橋下徹君) これまでも、大手前の地域と森之宮の地域のまちづくりをどうするかということについてのプロジェクトチームを特別に立ち上げて、そちらでいろいろ議論をしてもらっております。  大手前・森之宮地区の民間施設の立地可能性を検討するために、民間事業者ヒアリングをこれまでも実施してきました。教育研究機関の立地についても、複数の事業者から関心が今寄せられております。  委員御指摘の医療大学についても選択肢の一つとして、地元の皆さんの御意見も踏まえながら、このまちづくりの方向性を探っていきたいと思っています。 ◆(奥田康司君) 続きまして、大阪府の宝の持ち腐れになっておりますところのベイエリアのことについて聞きたいと思います。  ベイエリアは、堺市でシャープの誘致に成功したほかは、十分にそのポテンシャルを生かし切れていないと思うわけでございます。これは、宝の持ち腐れであり、思い切った活性化策を考えていかなければならない。知事が府庁を咲洲地区に移転させようとしているのも私と同じ考えだと、かように思うわけでございます。  私は、以前よりりんくうエリアの活性化策を提案してきました。大阪経済はバブル期以後の低迷をいまだ脱し切れておらず、特に私の住んでおりますところの泉州地域は一層厳しい経済状況となっているわけでございます。悲願でございました関西国際空港開港にあわせて、巨額の資金を投入し、対岸にりんくうタウンが整備され、人、物の交流が進み、産業の集積により経済効果が期待されたが、十分な効果が上がっているとは言い切れません。  堺・泉北エリアにつきましても、大企業がお互いに堺にも高石にもございまして、企業間で事業連携などが行われております。例えば、ある企業におきましては、発生した熱をうまく利用いたしまして他の企業に渡す。そして、それを利用して事業活性化策のための好環境を生んでおると。  一方、りんくうタウン駅北側にはいまだ広大な土地があいたままでございまして、思い切った誘致策を考え、地域の活性化策を図っていかなければならない、かように思うわけでございます。  先日、この委員会でお聞きいたしましたが、知事が国に熱心に働きかけをされております特区制度が国で創設されようとしております。りんくうタウンについてもこの特区制度を活用し、国際医療交流拠点として活性化する方向で検討されていると、このように聞いております。このこと自身は私のほうも非常に評価しておるわけでございまして、りんくうタウンは、関西国際空港が対岸にあるというだけでなく、府立大学生命環境学部附属獣医臨床センターやりんくう総合医療センター市立泉佐野病院など医療資源のポテンシャルが非常に高い地域でございます。国際医療交流拠点づくりは、りんくうの活性化だけでなく、泉州地域、ひいては大阪の活性化にもつながっていくものと考えるわけでございます。ぜひ、この総合特区を実現していただき、そしてりんくうタウンを初め大阪の活性化策のためにつなげていっていただいたら非常にありがたいと思うわけでございますが、いかがでございますか。 ◎知事(橋下徹君) りんくうタウンの活性化については、今最重要事項として取り組んでおります。ここを活性化するに当たって、医療関係の特区ということをやるに当たっても、今のりんくうタウンというものが、いろいろ行政の支援策というものが積み重なって積み重なって、いろんな事業が展開できるような状況に今なっておりませんので、まずはりんくうタウンで、りんくうゲートタワーにしても何にしても、いろんな負の遺産処理でがんじがらめに行政の支援策を上積みして、およそ事業者が事業できないような状況になってるまちの状況を解きほぐしながら、そして活性化を図っていく。その中心に医療というものを置いていきたいと思っております。  きょうの新聞に厚労省が言ってた外国治療の認証制度というのは、確定なんですかね。病院に対しての認証制度みたいなものをつくって、いよいよ医療ツーリズムというものに本格的に踏み出すのか。大阪府の今のスタンスとしては、国際医療貢献というところで、医師会とのバランスも踏まえて国際医療貢献という形で四月からその体制を整えていく準備をしていたところに厚労省のああいう方針も出まして、これはチャンスだというふうに思っていますから、りんくうタウンを含めてこの医療ツーリズムをしっかりと推進できるように取り組んでいきたいと思っています。 ○委員長(長野聖君) 奥田委員に申し上げます。申し合わせの時間を大幅に過ぎておりますので、簡潔に願います。 ◆(奥田康司君) 非常にありがとうございました。頑張ってやってください。  皆さんには時間が過ぎましたことをおわび申し上げます。本当にありがとうございました。これにて終わります。 ○委員長(長野聖君) この際、暫時休憩いたします。 午後六時五十三分休憩     ◇ 午後七時十四分再開 ○委員長(長野聖君) ただいまより休憩前に引き続き委員会を再開いたします。  以上で通告の質疑及び質問は終わりました。  これをもって付託案件に対する質疑並びに所管部門に関する質問は、終結いたします。     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○委員長(長野聖君) お諮りいたします。本日はこれをもって散会し、三月十五日午前十一時より委員会を開くことにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」「異議なし」) ○委員長(長野聖君) 御異議なしと認め、そのように決定いたします。     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○委員長(長野聖君) 本日は、これをもって散会いたします。
    午後七時十五分散会