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大阪府議会 2010-03-12
平成22年2月定例会府民文化常任委員会-03月12日−01号


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  1. 平成22年2月定例会府民文化常任委員会 − 03月12日−01号 平成22年2月定例会府民文化常任委員会 − 03月12日−01号 平成22年2月定例会府民文化常任委員会 △(イメージ)委員名簿 △(イメージ)説明者職氏名     第一号 三月十二日(金) ◯委員出欠状況(出席十一人 欠席一人)     委員長   中野隆司君(欠席)     副委員長  阿部賞久君(出席)     委員    横倉廉幸君(〃)     委員    岩見星光君(〃)     委員    大島 章君(〃)     委員    井上 章君(〃)     委員    森 みどり君(〃)     委員    加治木一彦君(〃)     委員    長田公子君(〃)     委員    光澤 忍君(〃)     委員    芹生幸一君(〃)     委員    久谷眞敬君(〃)     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 午前十時一分開会 ○副委員長(阿部賞久君) ただいまより府民文化常任委員会を開会いたします。     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○副委員長(阿部賞久君) これより直ちに議事に入ります。  本委員会に付託の議案を議題といたします。  ただいまより付託議案に対する質疑並びに所管部門に関する質問を行います。  この際申し上げます。知事質問を要求する場合は、質問項目を明確にしていただき、口頭で通告願います。  なお、質問要求につきましては一たん委員長預かりとし、代表者会議で整理させていただきますので、よろしくお願いいたします。  通告により横倉廉幸君を指名いたします。横倉委員。 ◆(横倉廉幸君) おはようございます。  私のほうからは、府の公文書館についていろいろお尋ねをいたしたいと思っております。  公文書館というのは、私は大阪市民ですけれども、私の西区大阪市の市立の公文書館があるということで、結構歴史が好きで、古いことをいろいろ調べたりするのが好きなんで、展示会とか、公文書館にはよく出かけることがあるわけですが、ちょうど二〇〇九年の六月の二十四日に国のほうで公文書等の管理に関する法律、俗に公文書管理法というのが成立をして、そして二〇〇九年七月一日に公布され、来年の四月からいよいよ施行されるということになっております。  公文書ということについて、よく我々の議員の机の上にも「あーかいぶず」という書類が配付されておりまして、その中にいろいろと昔の文献のことが書かれておるわけです。  私は、子どものころから考古学とか、そういう古いことが好きなんで興味があるんですが、興味のない人から見れば余り関心のないことだと思うんです。ある本を読んでますと、九〇%の国民は余りこういうことには興味がないのではないかなというようなことも書かれておりました。  というのは、この法律が成立したときに、それだけ地味な法律であると。公文書関係に興味のある方から見れば、やっと国でそういった法律ができたのかというような思いがあったということであります。  この公文書管理法ができるまでというのは、日本にはそういった公文書の管理に関する法律というのが、法律という形ではなかったということを言われております。  それで、ちょうど二〇〇三年の小泉内閣のときに福田康夫官房長官が、ある新聞の記事を見られて−−もともと福田康夫さんというのはこういう公文書関係にかなり思いを持っておられたということで、その記事を見られて大変ショックを受けて、それから研究会を発足したりしたと。  その記事は何かというと、日本の公文書管理がいかにおくれているかということをコラムに書いたものでありまして、日本は公文書を管理する専門職−−俗にアーキビストと言うんですが、これの育成が欧米諸国または中国や韓国よりも大きくおくれをとってるというようなことを見られて、これは大変だということで研究会を発足、そして懇談会、また議員で推進委員会というような、国会でも国会議員によってそういうものをつくられて、先ほど申し上げましたが、二〇〇九年の六月二十四日にこの法律が成立したということでありまして、これからはこの管理法に基づいてきっちりと公文書を保存、また閲覧というようなことになっていくと思います。  ちょうど二日ほど前に、核の密約というんですか、こういう問題が大きく取り上げられました。このときにいろいろ調査された中で、この記事にも書いておりますが、どうも多くの資料がないということが言われておりまして、こういった法律がないために、国のほうでは各省庁がこういった公文書については保存保管をしているわけですが、どうしてもその中で都合の悪いものは廃棄処分にしようというようなことが働いているのではないかなと。  これ一つとりましてもそういった、近々にこういった問題で国民が興味を持ったというわけですが、それより前に、二〇〇七年に例の社会保険庁の年金記録に対するずさんな扱い、それとまたC型肝炎に関する問題等々で、各省庁がいかにそういった資料、文献をずさんな扱いをしていたかということが露呈をいたしまして、特に管理法成立に対して大きくこういうものが後押しをされたということで、二〇〇三年から取り組んでた法律をつくることが二〇〇七年のこの問題で大きく推進されて、成立をされたと思っております。  これは法律の問題ですが、これから大阪府もそういった形で管理法にのっとってしっかりと取り組んでいただきたいと思うわけです。  さて、大阪の公文書館というものを一度ここで見直し、考えてみることが必要だと思っております。都道府県においての公文書館というのを平成二十年の四月現在で調べてみますと、都道府県では全部で三十。その中で、単独の施設として公文書館があるのが十一、複合施設としてあるのが十九施設、こういった状況であります。  一番古いのが山口県の昭和三十四年の四月に公文書館ができたということで、その後、京都府、東京、埼玉、福島と、ずうっと歴史を追ってみますと、大阪府は単独、複合合わせますと全国で大体十一番目ぐらいに公文書館が設立されたということになります。単独では全国で五番目になるということで、昭和六十年十一月に開設されたということでありまして、そういう意味ではかなり早くから公文書についての対応というのはされていたと言っても過言ではないと思っております。  先ほどもお話ししましたが、私もよく地元にある市の公文書館に行くわけですが、先日もちょっとお邪魔をいたしました。それまでは展示会の展示を見たり、ちょっと興味のある資料を出してもらったりするだけだったんですが、府の公文書館のことを考えまして、市のほうの館長さんを訪ねて、そういう所蔵庫とか、いろいろ施設の中、なかなか一般の人では入れないようなところまで視察をさしていただきました。建物も昭和六十三年にできた大変立派な独立した建物ですが、やはりその設備もすばらしいものがあります。  そのときにいただいた年報を見てみますと、公文書等の収蔵状況というところを見ると、いろいろ明治、大正、昭和、平成、合わせて十一万八千六百六冊。これは二十一年の三月三十一日現在ですが、それだけの公文書が収蔵されているということがあります。  片や、これも大阪府の公文書館からいただいた資料ですが、二十一年の十月末時点で、いろいろ歴史的な文書、資料類の収集という数では十四万二千三百十点ということですが、ほとんど多いのは刊行物、官報、府の公報、これが十一万五百十三点、公文書というところを見ますと一万一千六百八十二点ということなんです。  大阪市は、先ほど申し上げましたように、これもひょっとして、公文書等となってますので、いろいろ入ってるかもわかりませんが、これは片や十一万八千六百六点あって、大阪府が一万一千六百八十二点という、かなり大きく差があると思うんです、収蔵について。これはどういうことか、ちょっとお尋ねをいたしたいと思います。 ◎情報公開課長(村田守男君) 公文書館の公文書の所蔵量の違いについて御説明いたします。  まず第一点は、戦前の古い文書の残り方に違いがございます。大阪府は開府が慶応四年でございますが、それ以降の公文書につきましては、第二次世界大戦中、天神橋六丁目のほうに文書疎開という形でしてたんですけれども、空襲により焼失したということでございますが、大阪市では、空襲で一部が焼失したものの、明治期のもの約二千五百点、大正期のもの約三千点の公文書が残ってございます。  また、第二点目といたしましては、現在もなお日常の業務に使用しております現役の公文書の取り扱いの違いでございます。大阪府の場合は、文書の保存期間を定めまして、期間満了までは現役の公文書として事業担当課が保管しておりまして、公文書館では管理しておりません。大阪市の場合は、保存期間が三十年を経過したものは、現役の文書であってもすべて公文書館で保管してると。  こういったことが公文書の所蔵量に差が出ている要因と考えてございます。 ◆(横倉廉幸君) 今お聞きしますと、大阪市の場合は、現役の公文書であっても、三十年を経過したものはそれぞれの事業担当課から一応公文書館で保管をするというようなシステムになっているということで、いわば早い時期から公文書館のほうに資料が移管されているということでありますが、大阪府のほうは、これは事業担当課のほうが長期にわたって文書管理をしておりまして、事業担当課から公文書館にちゃんと文書が引き継がれているのか。  先ほどお話ししましたように、国のほうで各省庁が持っている場合、あってはならないことですが、逆に都合の悪いものは廃棄処分にするとかいうようなこと、また紛失をするというようなことがないのかといった心配があるわけですが、府の公文書館への文書の引き継ぎというのはどういったふうに行われているのか、お教えいただきたいと思います。 ◎情報公開課長(村田守男君) 文書の管理につきましては、行政文書管理規則に基づきまして各事業担当課の責任で行っております。保存期間が満了し、保存延長を要しないものの中で公文書館が必要と判断したものを引き継いでございます。  十年を超える長期保存文書につきましても、十年ごとに保存期間の延長の是非を判断しており、適切な管理と公文書館への引き継ぎを行っております。  具体的には、事業担当課が廃棄決定を行う前に、廃棄予定の文書等を公文書館に連絡するとともに、公文書館では実際の文書を取り寄せ、歴史的・文化的価値の観点から選別を行っており、事業担当課が勝手に廃棄することができない仕組みになってございます。  審査の基準といたしましては、昭和五十九年に歴史的文書資料類の収集及び保存に関する規程、また同規程に基づく細目の基準を定めまして、これにのっとった選別作業を行っておるところでございます。  その結果、条例、規則、各種の制度及び機構の新設、変更、廃止、府の総合計画、重点施策等の企画立案及び執行に関する文書など、年平均で約三百点の公文書を収集してございます。 ◆(横倉廉幸君) そういった、俗に言うレコードスケジュールというんですか、流れで保存収集されているということですが、ぜひ、先ほどから申し上げておりますように、遺漏なきように努めていただきたいと思っております。  廃棄処分とかされるようなものについても、公文書という立場、歴史的な、これは保存しなければならないというような観点からしっかりと見きわめていただいて、やはり後世にできるだけそういった資料が保存していけるような形にしていただきたいと思っております。  もう一つ、先ほども申し上げましたけども、公文書というのは、興味のある方から見れば興味あるんですが、それはごく限られた人になってくるのかなというようなことで、来館者というんですか、それをちょっと見てみますと、二十年度で府の公文書館のほうへ利用された方というのが合計で四千七百二十六人おられると。ただ、この中で二千九百八十五人、約三千人は展示等で来られた方々というふうな数字があるわけです。  大阪市のほうは来場者がどうなってるかといいますと−−これは逆です。済みません。さっきのは大阪市なんですね。大阪市のほうでは年間四千七百二十六人。市の公文書館ですね。その中で展示に来られたのが、さっきも言いましたように二千九百八十五人。私もよくこの展示には来るんですが。それと、公文書ということで利用されてる方が千三百六十二人、行政資料として調べに来られている方が三百二十八人。ですから、約千七百人ぐらいが大阪市では年間あると。  大阪府のほうでいただいた運営状況を見ますと、二十年が五百二十四名、二十一年が五百二十一人ということになっておりまして、少し少ないような感じはするわけです。  公文書というのは、さっきも申し上げましたけども、やはり研究とか調査を中心に利用されるというようなものですから、そういうニーズがなければここへ訪れるということは余りないと思うんで、ですから一概に来館者が多いからいいとか、少ないからけしからんというような、知事の児童文学館の話じゃないですけど、そういうもので一くくりにされる問題では、これはないと思っております。  しかし、さっきも言いましたように、私も大阪市内に住む人間でありながら、府の公文書館というのを本当に余り訪れたことがなく、先日地元の方のいろんなお話を聞かしていただいたことがきっかけで、一度中を見していただきました。  そのときにいろいろお話を聞きますと、公文書館を今度移転させるという話が出てきたということであります。実は、公文書館の運営懇談会という十二月十七日に行われた会議の概要というのを私いただいたんですが、その中で突然今の公文書館を移転するという話が、そして今の建物、施設を売却するというような話が出たということで、今まで公文書館の運営の委員さん方から大変な問題提起が起こったということを聞いておりまして、その中でいろいろ誤解もあり、大阪府の説明の足らないところもあったということもお聞きいたしました。  実際、何名かの委員さんにもお話を聞かしていただきまして、やはりここの今の公文書館を設立するときに、六十年の十一月、先ほど申し上げましたが、そのときの前の年に公文書館についての設立第一次基本計画というのを大阪府が立てられておりまして、その中では、やはり公文書館というのは府庁の中かまたは周辺に設置するのがいいということですが、やはりそういう場所もないし費用もないということで、大阪女子大学図書館を使いまして公文書館にした。  ですから、このときにしっかりと、ここは半永久的に公文書館として使う場所ではないんですという話をしとけば、その地域の人、また委員さんも不平不満もなかったのかなということもお聞きしました。  私も、建物を見ましたら、これは昭和二十六年に建てられた建物でなかなかおもしろい建物ですが、やはりかなり老朽化もしておりますし、ちょうど行った日が寒いときでしたので、収蔵庫をずっと拝見させてもらってると本当に寒くて、冗談で、こんだけ寒かったら虫もわかんやろねというような話もしたんですけど、いや、夏はもう暑うてたまりませんよと。そんなところに貴重な公文書を置いてあったのかということ。  私は大阪市の公文書館はちょこちょこ行ってるんで、そういう環境で保存されているものとばかり思っていたわけなんです。それが、ええっ、大変なことだなという思いは、やはり印象を受けたのは確かであります。  その中で今度移転という話が出たということで、いろいろなそういった説明不足もあり、当初府のほうで考えておられた計画が、公文書の保存という立場、管理という立場に本当にいいのかという問題提起もいろいろ委員さんからもされておりまして、そういうことについて私も驚いたわけですが、この点少し詳しく移転についても説明をしていただきたいと思います。 ◎情報公開課長(村田守男君) 現公文書館の開設前の昭和五十九年策定の大阪府公文書館設立第一次基本計画では、公文書館は府庁の本庁舎またはその周辺が望ましいとされておりました。これは委員御指摘のとおりでございます。しかしながら、スペースの確保ができなかったことから、やむなく現在の地で暫定的に開設した経緯がございます。  この建物は昭和二十六年の建設であり、老朽化と耐震性能の両面での課題を抱えておりまして、長年にわたり移転を検討してまいりましたが、危機的な財政状況から庁舎周辺整備計画の実施が凍結されるなど、本館移転についてはなかなか具体化しなかったところでございます。  今般、WTCを第二庁舎として利用する方針のもとで、本年秋以降、本庁の幾つかの部局が移転することから、これを機に本館に公文書館の機能を移転することについて具体的な検討を開始したところでございます。  この移転に当たっては、現在本館一階にある府政情報センターとの一体化を図り、現用文書と歴史的文書を府民に同時にごらんいただきますとともに、所蔵資料につきましては、本館の書庫スペースには限りがありますことから、一部を千里の万博公園内にあります国際児童文学館跡の建物を書庫として活用することを検討中でございます。 ◆(横倉廉幸君) 今のお話を聞きますと、移転に当たっては本館の一階にある府政情報センターとの一体化を図り、また所蔵については、本館の所蔵スペースは限りがあるということで、一部を千里の万博公園内にある国際児童文学館跡の建物を書庫として活用するということを今検討しているというお話がありましたが、この府政情報センターというのは、現用の文書や資料を府民が閲覧をしたり、また公開請求したりするといった、そういった窓口でありまして、先ほどから言っておりますが、公文書館の持つ機能、これは調査研究保存といういろいろなそういうものと全く違うものであると私は思っておるのです。ですから、ただ単にひっつけて一つにして効率よくすればいいという問題でもないのではないかなというような疑問もあるわけです。  ただ、利用する側から見れば、別々よりも、府のそういった文書関係については、そこへ行けば、公文書であろうが、また現用文書であろうが、いろいろ相談に乗ってもらえると。ワンストップサービスというんですか、その点はまたいい面もあるのかなとは思うわけです。ただ、しっかりとその辺の違いを理解しながら運用していただかないといけないと思っております。  それと、今お話にもありましたように、現在の府庁舎の情報センターにある書庫ですか、そこを拡大して、そこに所蔵資料を保管すると。それと、一部分についてはそういった千里の国際児童文学館跡に入れるということ、これは本来は集中保存で集中管理ということで、ベストは文書管理担当部門が集中保存、集中管理というのがいいと思うんです。こうなると集中管理で分散保存ということになるわけですが、将来はそういうことを何とかまた見直すという時期もあるかなと思っております。  それと、せっかくこちらへ移すということになれば、今までより以上によくなるということも必要だと思っておりますので、その点についてはどういうふうな対応をされていくのかということをお聞きしたいと思います。 ◎情報公開課長(村田守男君) 府政情報センターは現用文書情報公開、一方の公文書館は歴史的文書研究、閲覧を主な機能としておりまして、来館者の利用目的や機能に違いのあるのは御指摘のとおりでございます。  公文書館の本館移転に当たっては、府民の利便向上の面から、両者の受付窓口を一つにし、名称も例えば公文書管理センターに統一いたしまして、現用文書と歴史文書、いずれの閲覧にも対応できるワンストップ化を図ることによりまして、府政情報をトータルに知っていただける場となるよう検討してまいりたいと考えてございます。  また、常設の展示スペースの設置も検討しておりまして、ふだん目に触れる機会の少ない資料等をごらんいただき、府政の歴史に対する関心を深めてもらえるような工夫を凝らしてみたいと考えておるところでございます。 ◆(横倉廉幸君) ぜひその辺しっかりと対応していただきたいと思うことと、展示スペースの設置も検討しておるということですが、ぜひその展示スペースを府民が見て興味を持つ、大変おもしろいものにしていただきたいなと思っております。  何度も言っておりますけども、公文書、歴史的な資料というのは、やはりきちっとした管理で後世に引き継ぐということが私どもの重要な役割だと思っております。  先ほども申し上げましたが、大阪市の公文書館、ここへ行っていろいろお話を聞かしてもらったら、大体温度は二十二度で湿度が五五%というようなことで、一年じゅうそういった文書類にとって本当に居心地のいい環境にしてるということになっております。  こちらと、あとは児童文学館の所蔵庫ということに分散して今度保管されるということですが、そういった場合に、本館に移転するとした場合、そういった保管状態というのはどういうふうに改善されるのかということをお聞きしたいと思います。 ◎情報公開課長(村田守男君) 現在の公文書館では、貴重な公文書等につきましてハロゲン消火設備のある貴重書庫に保管し、防火対策はとってございますが、温度や湿度管理はできていないのが現状でございます。  移転に当たりまして、文書、資料の所蔵につきましては、本館の建物−−この地下の書庫でございますが、そこのほか、国際児童文学館跡の建物利用が可能になったことから、この中に温度、湿度が管理できる貴重書庫、そういったものがございますんで、これを活用することにより、古文書等の貴重な資料を適切に保管していく予定でございます。 ◆(横倉廉幸君) 一番最初に、なぜ資料が少ないかという私のお尋ねしたことに、天六のほうに戦時中文書疎開してたものが空襲で焼失したと。これは大変な大きな損失だなと私は思っております。疎開するならどっか山の奥へでも疎開しておいてもらえればよかったのかなと。その当時の人、何を考えていたのかなというふうなこと、その記録もあればおもしろいなと、なぜそこへ移したかという。  そういったことが公文書というものの魅力でありまして、なぜその時代にそういうことが行われたかということが、後世になっていろんな資料からわかるという。ですから、何回も言いますが、私も歴史が好きなんで、大変興味があるので、近くへ来ればどんどん利用したいなと思っております。  今お聞きをしますと、本館の建物、ここの地下の書庫なんですが、ここはハロゲン消火設備はあるんですか。 ◎情報公開課長(村田守男君) 残念ながらこの本館の地下にはそのような設備はございません。ですから、貴重なものにつきましては、温度管理、湿度管理もでき、かつハロゲン設備もあります児童文学館のほうで管理したいというふうに思っております。 ◆(横倉廉幸君) これ、ぜひそのぐらいの最低限の消火設備というんですか、防火対策はとってもらいたいなと思っております。  それと、こちらのほうに移転するということですが、それのスケジュールというのはどういうふうに考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 ◎情報公開課長(村田守男君) スケジュールにつきましては、本年秋以降、順次本庁部局がWTCに移動する予定であり、公文書館の移転はその後になることから、およそ年明けから年度末にかけてと思われます。  現在、本館に移転した場合の職員の執務室、所蔵資料の保管・展示スペース、その位置などの青写真を課内で描いているところでございます。  今後、内容を精査した上で、具体的な庁内での位置やスペース、移転時期等につきまして、総務部庁舎管理課など庁内関係課と調整を行いまして、円滑に作業が進むよう取り組んでまいりたいと考えています。 ◆(横倉廉幸君) 私の手元に、これはちょうど公文書館が開館したときの、大阪あーかいぶずの創刊号をコピーしたものをいただいたんですが、これを見てますと、ちょうど岸昌大阪府知事のときでありまして、知事の記念式典の−−記念式典は昭和六十年の十一月九日、これはオープンの日ですが、この日にあいさつをされた中に、公文書館は、本日誕生いたしました。まだ十分なものとは申せないかも知れませんがというふうなことが書かれてあるわけなんですね。ですから、今あるあの場所での公文書館というのは十分なものではないという認識のもとに、岸知事があいさつされているということ。  それと、先ほど言いました第一次の基本計画によりますと、やはり本来はこの府庁舎の周辺か府庁舎の中で公文書館を設立するのが本意であるということが書かれているわけなんですね。  それからもう二十五年ほどたっているわけですが、今度移すことについて、やはりここに移転してよかったというふうなことを、今まで今ある公文書館でいろいろ取り組んでいただいた委員の皆さん方とか地域の皆さん方から、大阪府の公文書館がこちらへ来てよかったというふうなことにならなければ、何のための移転かなと、ただ施設を売りたいだけの移転かなというふうにとらざるを得ないように思っております。ですから、ぜひそういう思いを持って取り組んでいただきたいと思います。
     で、この問題で最後にちょっと、これ、私の学校の先輩であります司馬遼太郎さんが、ちょうど開館のときの記念講演をされて要約されたものがあるわけですが、その中でちょっと先生方にも、公文書というのはおもしろいなという部分があるので、ちょっと披露させていただきます。  これは江差町という、北海道に江差追分なんかで有名な、あそこの軍艦引き揚げに関することで司馬遼太郎さんがお話をされてるんですが、ちょっと読ませていただきます。  「よその国はいかにものをきちんと取っておくかという話で私が感動したことに、江差町の軍艦引き揚げの話がある。  江差追分で知られる北海道江差の港に、ある軍艦が一隻沈んでいた。幕府が設計から頼んでオランダ造船した軍艦「開陽」である。幕府が瓦解した時、榎本武揚らがそれに乗り、ここまで来て沈んでしまったわけである。それを引き揚げようじゃないか、軍艦の部品や兵隊の持ち物とか、そしてどんなコインを持っていたかとか色々調べようじゃないか、インダストリーの面で資料になるんじゃないか、ということで、江差町がやりだした。  当時日本ではあまり水中考古学というのは経験されていないので、学者の先生達の応援を得、土地のダイバーを雇って作業した。それで随分揚がったわけであるが、一番大事なことは設計図があるかどうかであった。その船体は非常に腐っていて、はっきりわからない。だから設計図でその位置はブリッジであるとかガンルームであるとかを知ることができる。その時、オランダ大使館がそのことに非常に関心をもっていて、また当時日本に留学していたオランダ青年も個人的に関心をもち、彼自身ダイバーとなって色々捜していた。そのうちオランダに人を派遣して照会すると、設計図は全部保存されていた。さらに、「開陽」ができ上がった時のパーティーのメニューまで残っていたのである。そのメニューまで残っているということが文明だなあと思う。結局、「開陽」が沈んでから百数十年たった江差の町役場の吏員を驚かすだけのために、それを保存していたのである」。こういう言い方をされてるんですね。  しかし、「保存するのにはエネルギーもシステムも経費もかかる。それをいつどんなことがあるかもしれないといって保存するわけであって、保存したら儲かりますかということではない。すぐ儲かりますか。保存したらどれだけの儲けがありますか。それが野蛮である」。  「だから公文書館といったような儲かるわけではないというものをどれだけ多く持っているかということが文明の尺度であって、我々もそろそろ文明人に近づいてきたなあということを感じるわけである」。というようなお話がこの中に……。  ですから、これ大変おもしろい、欧米諸国がこういった公文書を保存する、ちゃんと歴史的に残すということがなければ、開陽の軍艦の話もわからないままにあったかもわかりませんが、設計図まであって、それを竣工したときのパーティーのメニューまで残ってるということで、こういうことから見れば、いかに公文書の保存というのが大事であるかといったことが、このことを取り上げただけでもおもしろい問題だなと思っております。  ですから、私は今度、大阪府が公文書館に対してどれだけの思いで、どういった形でしっかりと保存、また活用、そして引き継いでいけるかと。先ほどもお話しさせていただいたけども、アーキビストとか、またレコードマネジャーとかいうような人を育成して、しっかりとそういった取り組みをしていただきたいと思います。  それと、最近はそれだけじゃなしに、MLAといいますか、ミュージアムとライブラリーとアーカイブスというものの連携というものも、大変進められてきてるということですから、そういったことにもこれからぜひ取り組んでいただきたいと思っております。  以上で公文書館についての私の質問は終わらしていただきたいと思います。  引き続きまして、シンガポールに知事がこの一月に視察されたことで少しお尋ねをいたしたいと思います。  私も、平成八年に初めてシンガポールに寄せていただいて、これまでに三度行っております。一番近々は二十年の四月に議員団の有志でシンガポール行政視察を行っておりまして、これはそのときの報告書なんですが、私は大変シンガポールというのはおもしろい、国というよりも一つの都市だなと思っておりまして、これからの都市間競争を勝ち抜くためにもぜひ参考にすることが大変多くあるということで……。  ちょうど二十年に行ったときには、いろいろと財政再建ということでシンガポールの大阪事務所が廃止という案が出てまして、私は反対してたわけなんです。というのは、この国はやっぱり学ぶべきことが多いと、都市として見たら大変おもしろいところだということで反対をしておりましたが、残念ながら廃止されました。  今から思えば、府市が同じ事務所に入って、府市協調のシンボルでもあった海外事務所であったなと。本当にこういうのも財政再建という名のもとになくしていかれるというのは、大変残念だと思っておりました。  で、この一月に知事は訪問されて、カジノのあるリゾート施設とかシンガポールの川の周辺のライトアップなんかを視察されたと聞いております。今回の訪問について、知事は具体的にどのような施設を視察されたのか、お尋ねいたしたいと思います。 ◎国際交流監(楠本政幸君) 知事のシンガポール出張に同行いたしましたので、私のほうからお答えをいたします。  今回のシンガポール出張では、都市魅力に関連する施設、空港、教育機関の三分野に絞りまして、精力的に視察を行ってまいりました。  都市魅力に関する施設では、セントーサ島あるいはマリーナベイエリアに相次いで今建設中であります巨大なカジノやホテル、国際会議場を備えました統合型リゾート、こういったところを見学してまいりました。それぞれの施設では責任者とも懇談をいたしまして、統合型リゾートにおきますカジノの位置づけ、役割、あるいは大阪での立地の可能性について懇談もしてまいりました。  それから、都市計画を総合的に推進立案しております政府機関−−都市再開発庁(URA)と言っておりますが、そこも訪問してまいりました。責任者から計画的な水と光のまちづくりについて説明を受けまして、その後実際に船にも乗り込みまして、船からシンガポール川の最近開発されました繁華街のにぎわい、あるいは美しくライトアップされました橋、護岸、高層ビル群などの景観も視察してまいりました。  私自身も、先ほど委員がおっしゃいましたとおり、政府といたしましても、あるいは行政といたしましても、学校といたしましても、非常に学ぶべきことが多い国ということを実感して帰ってまいりました。 ◆(横倉廉幸君) 時間が余りないので、私もいろいろ言いたいこともあるんですが、また後日さしていただこうと思います。  そして、視察後、帰られた知事のほうから何か指示があったのかということをお聞きしたいと思います。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 帰国されましてから、知事のほうからは、潜在的なポテンシャルは大阪が上であると思うが、シンガポールでは国家の方針を国民が共有し、デザインにもお金をかけて計画的にまちづくりを行っている。今後の橋梁などのライトアップ計画においても、シンガポールの事例を参考にするようにという指示を受けました。 ◆(横倉廉幸君) この問題と先ほどの公文書の問題で少し知事にお尋ねをいたしたいと思います。  公文書のほうは、やはり公文書という重要な書類をどう知事が考えてこれから取り組んでいかれるかなという思い、それと、シンガポールのことにつきましては、視察に行かれて、何を学んで、どういうふうに感じられて、できればこれからの大阪府政にどういうふうに反映されていかれるのかなというようなこともお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で私の質問は終わらしていただきたいと思います。 ○副委員長(阿部賞久君) 知事質問の通告について横倉委員にもう一度確認します。  質問項目については、公文書館、シンガポール視察でよろしいでしょうか。 ◆(横倉廉幸君) はい、結構です。よろしくお願いします。 ○副委員長(阿部賞久君) はい、委員長預かりとさせていただきます。  次に、森みどり君を指名いたします。森委員。 ◆(森みどり君) おはようございます。民主党・無所属ネットの森みどりでございます。  私のほうからは、本日は都市魅力創造−−大阪ミュージアム構想についてと、それから大阪マラソン並びに医療通訳制度、この三点についてお伺いしたいと思います。  まず、大阪ミュージアム構想推進事業、今年度二十一年度からスタートしているわけなんですけれども、二十二年度も引き続き推進していくということで言われております。この事業の目的、改めてお伺いしたいと思います。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 大阪ミュージアム構想の目的についてでございますけれども、大阪ミュージアム構想では、大阪のまち全体をミュージアムに見立てて、大阪のまちの魅力アップを図る事業を展開いたしますとともに、地域の自主的な魅力づくり活動への支援をしているところでございます。  本構想のもと、地域住民、市町村、大阪府がそれぞれの役割のもと、総力を挙げて地域の魅力づくりに取り組むことにより、地域や大阪への愛着の醸成、地域コミュニティの活性化、大阪のイメージアップと集客などが図られ、ひいては元気で笑顔あふれる大阪の実現を目指しております。 ◆(森みどり君) 今お答えいただきましたように、これ、大阪全体を見渡しながらそれぞれの地域を際立たせていくということで、地域の自主的な魅力づくり、その活動を支援するんだということなんですけれども、その目指すところ、もう少し詳しくお聞きしたいと思います。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 大阪府内におきましては、大阪ミュージアムの登録物を活用した地域の魅力づくり活動が市町村や民間のまちづくり団体などによって取り組まれております。  大阪府といたしましては、大阪ミュージアム構想を契機として地域の魅力づくりに新たに取り組む事業や、他のリーディングケースになるような取り組みにつきまして、初期費用を中心とした必要経費の一部を負担し、地域の魅力づくり活動を支援することによって、その取り組みが一過性に終わることなく、他の地域にも、他の市町村にも波及していくことを目指しております。 ◆(森みどり君) それでは、実際二十一年度の内容、実績、そのことを具体的に挙げてください。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 二十一年度につきましては、地域の魅力づくりに自主的に取り組んでいる市町村や地元まちづくり団体など延べ十八団体について、初期費用の負担などの支援を行いました。  例えば、日本棚田百選にも選定されております千早赤阪村の棚田において、地元農家の団体と都市住民の方々との協働により初めて実施されましたライトアップの実施経費の一部を負担いたしました。当日は、二千五百個の灯籠の明かりに映し出された幻想的な晩秋の棚田に約千五百人の方々が訪れ、地域の新たな魅力を楽しんでいただきました。  また、太子町にある聖徳太子ゆかりの叡福寺の境内を灯光で飾るイベントについても財政支援いたしました。灯籠の数を前年度の二千百個から今年度は約七千個にふやしたことにより、来場者も二千人から約一万人にふえました。  こうした例に代表されますように、ミュージアム構想を契機として、地域の魅力づくりがさらに活発化し、地域のイメージアップとにぎわいづくりにつながるよう、今後とも支援に努めてまいります。 ◆(森みどり君) 今具体的にお示しをいただきましたように、地域の魅力を再発見する、あるいはより磨きをかけていく、そうして大阪の顔として地域のイメージアップとにぎわいづくりにつながるよう今後とも支援に努めるという、そういうお答えをいただいたわけでありますけれども、二十二年度、この予算案の概要を見てみましても、市町村補助として二千五百万円、それから特別展の開催ということで千六百万円、合わせて四千百万円の予算となっております。  ところが、この概要をずっと、都市魅力の創造というところの項目を見ておりますと、今のミュージアム構想で地域のそういった魅力をアップしていくということで、合わせて四千百万円の予算なんですけれども、その後のところをずっと見ますと、水辺のにぎわい創出事業、これ新規事業ですけれども、三千七百万余円ですね。これ、地域的にいえば、水辺というのは中之島公園及び八軒家浜が舞台となっておりますね。  それから次、二十一年度も行われました御堂筋イルミネーション事業、これが一億八千万円、御堂筋の魅力創造発信事業ということで五千三百万円、新規の大阪マラソン、これはまた後で詳しく触れたいと思いますが、八千万円というふうになってるんですね。  単純にこれだけ見ておりますと、大阪市内のイベントばっかりじゃないかと。なぜこのような形になるのか、ちょっとお答えいただきたいと思います。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 大阪市内におきましては、水の回廊や御堂筋などの大阪が誇る代表的な地域資源があり、これらを最大限活用することは大阪の都市魅力を向上させる上で重要と認識しております。  また、大阪市には内外からの観光客も多く、大阪だけではなく、関西全体の都市魅力につながると考えております。このため、大阪市と連携して各種の都市魅力創造事業を推進しているところでございます。 ◆(森みどり君) 今ある資源を活用するということ、そのこと自体は私も否定はいたしません。でも、せっかく府民文化部として地域の資源の掘り起こしを行って、それに磨きをかけて、さらに大阪全体のイメージをアップしていこう、それは集客にも結びつけていこう、こういう計画を立てられてきたわけですから、もう少し見える形−−今ずっと予算案見せていただいた中でも、えっと思うようなやり方は、私はいかがかなというふうに思ったんです。  お金の問題だけじゃないということは皆さんおっしゃいますが、でもやっぱり予算をどう振り分けていくかということは大きな、力の入れ方ということではあらわれてくるものがあるというふうに思うんですね。  で、大阪府観光統計調査報告書をこないだいただきました。二十年度版の報告書を見ておりますと、確かに大阪府の観光客数、そんなに多くはありません。総数一億四千三百六十二万人とありますが、その中でも大阪市が断トツの一億四百三十万人で、全体の七三%を占めております。  だから、非常にそこが中心になってくる、どうしてもそこでイベントをというふうな発想も、そら出てくることかなというふうに思うんですけども、だからこそ今回のミュージアム構想という中で、それぞれ府内のいろんな地域のをもう一回再発見していこうとか、そこでの魅力をしっかりと府民の中にも知っていってもらおうという、そういうものとして私は大阪ミュージアム構想が位置づけられているんだというふうに思うんですね。  この表、例えば大阪市内の次で多いというのが実は泉州ですけども、もうがくんと減って千五百二十九万人ですか。あとは千三百四十万、六百三十二万、これが北大阪、東部大阪、そして南河内の四百三十一万ということで、非常に格差があるわけですけれども、そこにある意味、大阪府としてはきちっと光を当てていく、地域の活性化を図っていくんだということで、このことを非常に大きな取り組みとして位置づけられたというふうに思いますので、やはりそこらあたりのもともとある資源だけで、そこにやってたら人を集められるんやという、そういう考えだけじゃなくって、やっぱりもう少し、大阪府内全域についての取り組みということでは、力を本当に入れていってほしいなというふうに思います。  ある意味で大阪市がこれだけもともとこういう資源もあり、いろんな取り組みもあるということで、それは逆に言えば大阪市に任せておけばいいんじゃないかなというふうに思うわけで、そのあたり、いかがお考えでしょうか。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 大阪府が実施をいたします都市魅力創造事業につきましては、大阪市内で展開する事業以外にも、関係部局とも連携して、各地域の歴史的まちなみや豊かな自然などの地域資源を生かした石畳と淡い街灯事業や生駒山系花屏風事業、個性的で魅力あるオンリーワン商店街づくりなどを実施しているところでございます。  また、大阪市内で実施する都市魅力創造事業につきましても、府域全体にその波及効果があるものと考えております。  都市魅力創造局といたしましては、本年度策定いたしました都市魅力創造戦略に基づき、全庁挙げて府域にわたる多彩な事業を推進しておりますが、その効果をPDCAサイクルにより検証した上で、事業の廃止も含め、実施方法やあり方について十分検討していくこととしております。 ◆(森みどり君) 今後検証もしっかりして、事業の廃止も含めて今後のあり方を検討されるということですので、そのあたり、本当に今申し上げましたような観点で、せっかくの今回のミュージアム構想ですから、やっぱり府域全体にしっかりと見据えていただいて、十分な検討を行っていただきたいなというふうに思っております。  ちょっと先ほどの観光統計に話を戻しますけれども、これ見てまして、やはり大阪を訪れる観光客数というのは十年前からあんまり変化してないんですよね。トータルで、十年度で一億二千七百九十四万ですから、千五百万人ぐらいふえてるぐらいなんですよね。  さらには、府外から来られる方、これが、府内の府民の皆さんが来られるのと比べてみて、府外からのほうが少し多いのはやはり大阪市内だけですね。あとの地域というのは、府内の皆さんが少し近場で移動されるということみたいです。  そういう中で、いきなり府外からばあんと観光客をふやそうというのも、これは難しい話かなというふうに思うんですけれども、例えばミュージアム構想で見えてきた地域の魅力が府民の皆さんのところにもまだ浸透してへんというのも、これは明らかな状態ですので、その辺の、お互いに認識し合えるということも大事なことかなというふうに思います。  今回いろんな地域の資源、掘り起こしてきたような資源とか、あるいはいろんなイベントをホームページで紹介するんだというふうにはありますけれども、なかなかこれ、ホームページだけでは、皆さんがこういうとこがあるから行ってみようというふうにはなりにくいなということも思います。  私もずっと見ておりましたら、今回ちょうど二月から三月にかけて募集をされてた事業で、ぐるりん大阪ミュージアムというそういう事業がありました。これは、登録物を結びつけていって周遊コースを−−府民の皆さんからこういうコースがいいよという、そういうお勧めコースを募集されていたんですね。三月十日に締め切ったということなんですが、どれぐらい応募があったのかなとちょっと興味がありまして、それをお聞きしたいなと思います。  それが今後、ホームページだけでこうですよという紹介だけじゃなくって、旅行社とか、そういう団体、いろんなところと提携しながら、ぜひ周遊コースというんですか、府内の府民の皆さんが行きやすいような、そういった仕組みづくりをしていってもらえないかなというふうに考えてるんですが、いかがでしょうか。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) ぐるりん大阪ミュージアムについての御質問でございますけれども、ぐるりん大阪ミュージアムは、大阪ミュージアムの約千二百件の登録物を個々にPRするだけでなく、複数の登録物を結びつけて、テーマ性やストーリー性がある周遊コースとしてホームページなどで紹介させていただくため、この二月十日から三月十日までの一カ月間、広く府民から募集したところでございます。当面十コース程度を想定しております。  その結果、今回の応募件数は四十九件で、応募のあったコース案としては、楠木正成ゆかりの史跡をめぐるコースや、大阪で卑弥呼に出会う古代史コースなどがございました。  ぐるりん大阪ミュージアムにつきましては、今後市町村等と協議をしコースを選定していくこととしておりますが、委員お示しのとおり、選定したコースにつきましては、ホームページで活用するだけでなく、観光関連の大学や大阪商工会議所などの関係機関・団体などと連携し、実際に府民の方々にも参加していただけるツアーの実施も今後検討していきたいと考えております。 ◆(森みどり君) ぜひいい形で府内全体に機運を盛り上げていただくような取り組みにしていっていただきたいなというふうに思います。決して、大阪市ばっかり力を入れてんねんでというような、そういう方向には行かないように、ぜひぜひお願いしたいと思います。  次に、大阪マラソンについてお尋ねしたいと思います。  来年度(二十二年度)予算、新規で大阪マラソン、突然出てまいりまして、開催準備費が先ほども申し上げました八千万円ですよね。これは、内訳はどのような形でこの準備費、使われるのか、また二十三年度の開催費用はどれくらいを見込んでおられるのか、それをまずお尋ねします。 ◎都市魅力創造局副理事(浜野浩一君) 平成二十二年度予算の八千万についてでございますが、二十三年秋の開催に向けまして、実施計画の策定費用、開催前イベントや参加ランナー募集に係る経費など、それと事務局の運営経費でございます。  平成二十三年度のマラソン経費は、概算で約十一億円を見込んでおりますが、現在策定中の基本計画を踏まえまして、再度積算してまいりたいというふうに考えております。 ◆(森みどり君) これ、二十三年度の開催ということで二十二年度から準備をしていく、その準備の計画を立てること、あるいは事務局運営費ということなんですけれども、そこにどのような皆さん方が事務局としてかかわっておられるのか、そのことについて少しお答えいただけますか。 ◎都市魅力創造局副理事(浜野浩一君) 私どもが事務局にかかわっているかかわり方でございますか。  事務局のほうではただいま、まず何と申しましてもコースの決定といいますか、コースをつくるといった作業が主な作業でございます。府民の生活に極力迷惑がかからないような、そして交通事情を考えましても迂回路のとれるような、そしてまたある程度の幅員のある道路、そういったものを選定している状況でございます。  ただいま大阪市、それから大阪陸上競技協会、それから大阪府と大阪マラソン開催準備委員会をつくりまして、そこで検討を進めているところでございます。 ◆(森みどり君) その人数構成もあわせてお願いします。 ◎都市魅力創造局副理事(浜野浩一君) 開催準備委員会の本メンバーでありますが、大阪府が四名、大阪市が四名、それから大阪陸上競技協会が四名でございます。そのもとに幹事会を設けておりまして、それもおんなじ四名ずつの人数で、合計十二名の幹事会を設けております。 ◆(森みどり君) 今の構成で、一応府四名、それから市四名、陸上競技連盟四名ということで、それぞれの専門の皆さん方でしっかりと計画を練っていただくということなんですが、なぜそんなこと聞いたかといいますと、最初このお話を伺ったときに、開催準備費八千万大阪府が出しますけど、大阪市の、これも市内が中心になっていくような行事で、市の二十二年度の予算が何と百万円やというように聞きましたんで、何でそんなにがあんと差があるんやというふうに思ったんです。  内容的には一緒にきちっと協議もされるということですので、それについては今後しっかりとしたいい中身をつくっていってもらわなあかんなというふうに思うんです。  そこで、元気な大阪、笑顔あふれる大阪ということでこの目的にも書かれてるんですけども、それを内外にアピールしていくんやということなんですが、これ何でマラソン大会である必要があるのかなと。マラソン大会を選んだという、そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。  また、参加者も三万人程度ということを予定をされてるということなんですが、その根拠、並びに三万人のランナーが本当に大阪の、特に名所旧跡をめぐるコースというふうに位置づけられてますけれども、本当にそれ、可能なんかなというのが少し心配をしているところなんですが、その点についてはいかがでしょうか。 ◎都市魅力創造局副理事(浜野浩一君) マラソンは屋外で広範囲にわたって開放的に実施されますため、ランナーだけではなく、沿道の観衆やボランティアなど、非常に多くの人々が一度にかかわれるスポーツだと考えております。近年の健康志向の高まりによりまして、中高年を初め個人で簡単に始められるジョギングやウオーキングがブームになっていることから、府民のニーズも高いと考えております。  さらに、大阪マラソンは、ふだん走ることができない都心部を三万人ものランナーが駆け抜けるマラソンでございまして、他府県や海外も含め、大きな集客が期待できると考えております。  生涯スポーツの振興を初め、大阪の歴史、文化、風土、観光や食、ホスピタリティーに富んだ大阪の都市魅力を強く発信できると考えております。  また、だれもが参加できるマラソンということでございまして、ハーフマラソンや車いすマラソンの併設についても検討してございます。  参加者を最大三万人としておりますが、これは、国内外に強く大阪をアピールするために、東京マラソンと同規模を想定いたしました。  コースにつきましては、スタート・ゴール地点に広大なスペースや、三万人のランナーが走行するため一定の道路幅員が必要でございます。  今後、警備の問題、医療救護の課題、市民生活への影響も考慮しながら関係諸機関と慎重に協議し、大阪の名所旧跡を駆け抜ける、魅力あるコースを設定したいと考えております。 ◆(森みどり君) 今、規模の御質問については、大阪をアピールするためには東京マラソンと同規模程度じゃないとあかんのやという、そういうところからの発想が本当に私もどうかなと。本来の大阪の魅力を本当に内外にアピールするんやと、知ってもらいたいんやと、また大阪の皆さんにも楽しんでもらいたいんやというところが、本来スタートしていく出発点やと思うんですが、いきなりそれでぼおんと東京に伍してという、そこんところが何か、今の知事がずっとこの間おっしゃってきている話が結局そこなんかなあというので、ちょっと残念な思いなんです。  その中で、コースが本当に名所旧跡を設定しながら、なおかつ三万人でそれだけ走れるようなコースが本当にあるんかなというのが、ちょっと私も一番最初に心配したところなんですが、このコース選定、まだ具体的には決まってないと思いますが、基本的には大阪市内でそれは選定されるというふうに、今のところ考えておられるんでしょうか。 ◎都市魅力創造局副理事(浜野浩一君) 今のところ、大阪市内をコースとして考えております。 ◆(森みどり君) さっきのお話からの続きなんですが、やはり都市魅力ということでいろんな仕掛けをしながら、いろんな地域のいろんなものを盛り立てていこうと言いながら、やっぱり何かイベントをするとなると結局市内集中だというのは、ここにも、大阪マラソンというイベントにもあらわれてきてるなというふうに感じざるを得ません。  府内各地域には、実は今までからも泉州のほうでの国際市民マラソンとか、あるいは大阪・淀川市民マラソンも長年取り組まれておりますし、フルマラソンだけじゃなくて、ハーフあるいは短距離で、短い距離だけれども市民全体で取り組んでいくとか、そういうようなこともたくさんあります。それぞれ歴史もありますし、いろんな地域のコンセプト、意義ある大会があると思うんですね。  私は、最初この話を部局の皆さんとさしていただいたときに、本当に府域全体ずっと盛り上げていくんやったら、今まであるこういうマラソン、地域でずっと根づいてきたそういうマラソンをしっかりと応援するような、そういった視点から入ってもいいんじゃないかということを申し上げました。  また、全体で盛り上げていくと言うんなら、いつもいつも大がかりなイベントをぼおんと大阪市内でだけ開催するんじゃなくって、やはり府域でやっているものと何らかのつながりを持たせられないか。  これはすぐに却下されましたけど、例えばリレー形式で、いろんな地域で走ったその人たちが、最後、市内で走ってもええんちゃうかとか、いろいろ申し上げましたけれども、現実にマラソンというスポーツをしっかりと無事に事故なく開催をしていこうと思うと、それはいろいろ難しい点もたくさんあるとは思うんです。
     でも、府域全体の盛り上げ、あるいは府域全体の皆さんが大阪マラソンということの意識をしっかりと持っていただくためには、何らかの仕掛けがやっぱり必要じゃないかなというふうに思うんですね。  で、府内で今まで開催されているマラソンに出場された皆さんがチーム組んでここへ参加するとか、そういった全体が一体化できるような、そんな仕組みづくりを本当に考えていってもらえないかなと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 ◎都市魅力創造局副理事(浜野浩一君) 大阪マラソンの開催に当たりましては、府域全体の盛り上げが何よりも重要だと認識しております。単にランナーが走るだけでなく、大阪の歴史や文化を肌で感じてもらえるようなコースを設定いたしまして、府内の各地域の方々には大阪を再発見、再認識していただきまして、また他府県から参加される皆様には大阪の都市の魅力を大いに堪能していただける、そのような仕組みが必要と考えております。  お示しのとおり、大阪市内だけでの盛り上がりに終わらないよう、今後、府内各地で開催されているマラソン大会と何らかの形で連携いたしまして、府全域が一層盛り上がる仕組みを検討してまいります。 ◆(森みどり君) まだこれからの計画ということですので、ぜひそういった点をしっかりと盛り込んでいただきたいということと、先ほどもちょっと触れていただきましたけれども、だれもが参加できるというところ、これは大阪ならではのマラソンだなというふうに、例えば車いすということも含めて検討されるということですので、その辺もきっちりとお願いいたします。  では最後に、医療通訳制度についてお尋ねしたいと思います。  大阪には今二十一万人以上の外国人の方が住んでおられるということですが、日常会話ならそれぞれのところで、ある程度日本語を話せる方も多いでしょうけれども、そういう方が、日常生活は何とかやっていけるということは言えると思いますけども、病気になったときに医療機関、お医者さんに行かれる場合などに、自分の病気のことをきっちりと伝え、またお医者さんからのいろんな診断の内容とかをきちっと意思疎通していくというのは、これかなり難しいことかなというふうに思うんです。  治療するに当たっても、このあたりのコミュニケーションが十分にとれないと、やはり命にもかかわってくることでありますので、患者さんにとっても、あるいは医療機関のほうにとっても、この間のコミュニケーションをしっかりと行っていくいうのは必要不可欠だというふうに思います。  在住外国人への支援策の一つとして医療通訳の制度が必要ではないかというふうに思うんですけれども、日本医療制度には残念ながらこの医療通訳に関する定めがきちんとございません。医療通訳に関するニーズや現状について、大阪府としてはこの実態をどのようにとらえておられるのか、まずお聞きいたします。 ◎国際交流課長(北野淳一君) 平成十八年度に大阪府が実施をいたしました、外国人の受診に関する府内医療機関へのアンケート調査の結果でございますけれども、日本語によるコミュニケーションが十分にできない外国人がよく受診する、時々受診すると答えた医療機関は全体の八三%ございました。その約半数がコミュニケーションに支障があったと回答しております。  日本語が不自由な外国人は、家族や知人などを通訳者として同伴する場合もございますけれども、そのような方がいない場合には、受診そのものをあきらめることがあるのが現状でございます。  同じく平成十八年度に府が実施いたしました、国際活動を行っておりますボランティア組織を持つ府内の国際交流協会、NPO等百十団体を対象にいたしましたアンケート調査結果では、九二%の団体が医療通訳ボランティアの派遣システムが必要だと回答しております。  一方、先ほど委員のほうからも御指摘ございましたように、日本医療制度上は国、自治体医療機関等いずれにおきましても医療通訳を提供する義務はなく、厚生労働省から、通訳料は療養の給付と直接関係ないサービスとして患者に負担を求めることができる、という趣旨の通知が出されているのみでございます。  しかしながら、医療現場におきましては、意思疎通ができずに困っている外国人を放置するということはできないということから、一部の市あるいは国際交流協会、病院、NPO等では、ボランティアを活用した医療通訳に取り組んでいるところがございますが、まだ一部にとどまっているのが現状と認識しております。 ◆(森みどり君) ちょうどつい先日、三月七日に財団法人大阪府国際交流財団−−OFIXですね、ここが医療通訳ボランティアスキルアップ研修を行っておられました。これはホームページのほうで見させていただいたんですが、これはどういう目的、内容で行われたのか、お聞きしたいと思います。 ◎国際交流課長(北野淳一君) 財団法人大阪府国際交流財団、通称OFIXでございますけれども、OFIXは在住外国人の生活支援をその重点事業の一つとして取り組んでおります。  昨年度は、府内のNPOと医療機関が実施をしております医療通訳ボランティア制度を人材確保の面から支援するために、医療通訳ボランティア養成研修を実施いたしました。この研修では、語学だけではなく、医療や医療倫理に関する知識についても研修を行ったところでございます。  そして、この研修を修了された方の多くが、その後、医療機関やNPOにおきまして医療通訳ボランティアとして活動いただいております。  今年度は、昨年度の医療研修生を初め、府立五病院などの医療機関、市町村の国際交流協会、NPOで活動する医療通訳ボランティアの方々も広く対象といたしまして、医療通訳ボランティアのスキルアップ研修を実施いたしました。  今年度の研修では、医療通訳ボランティアの質の向上とネットワーク構築を目指しまして、医師の方や医療通訳コーディネーターの方による講演、ワークショップを行ったものでございます。  この研修に参加されました四十四名の方からは、医療通訳の現状が理解できた、通訳の現場や医者側の立場からの詳しい説明がとても役立った、現場の経験を情報交換できてよかった等、ほぼ参加した全員の方から、役に立ったとの意見をちょうだいしたところでございます。 ◆(森みどり君) 現状は、ボランティアの皆さんの善意というんでしょうか、ボランティアによる医療通訳が主流ということで、今後、労働力不足という、そういう観点からも外国人の方が労働者として入ってこられるということ、あるいはその受け入れが進むということが考えられます。  また、メディカルツーリズム−−我が会派でもこの問題について提案をずっとしてきておりますけれども、こういったことを進めていこうとすると、外国人の方の患者さんをしっかり受け入れていくということを考えますと、とてもボランティアの皆さんの善意だけに頼るような、そういった医療通訳の制度では、やはりいわゆる医療の質の確保という観点、あるいは患者さんの側のみずからの体の健康のことをしっかりと守っていくという、そういうことを考えますと、大変問題が多いんではないかなというふうに思います。  将来的に、医療通訳を公的な制度として確立し、ボランティアではなくって、これはプロで仕事としてきちっとこの分野の活動に医療通訳として従事する、そういう制度が必要ではないかなというふうに思うわけです。  これ、医療通訳の制度、医療の制度とも深くかかわってきてますので、健康医療部の所管にかかわる部分もあるとは思うんですけれども、現在取り組まれているのが、いわゆる国際交流という分野での視点で取り組まれておるということですので、外国人支援という観点から、府民文化部として今後どういうふうにしていくべきなのか、そのあたりのお考え、お聞かせいただきたいと思います。 ◎国際交流課長(北野淳一君) 多くの移民を受け入れておりますアメリカやオーストラリアでは、病院に医療通訳体制の整備を義務づけたり、医療通訳者の資格認定制度を設けたりするなど、医療通訳制度が確立しております。  しかしながら、日本におきましては、先ほど申し上げましたとおり、通訳費は患者負担という厚生労働省通知があることもあり、医療通訳が職業として成り立つような社会システムの構築ができておりません。そのため、無償あるいは交通費程度の謝礼でボランティアに医療通訳を担っていただいているのが現状でございます。  アメリカなどでは、費用対効果や緊急時対応、より多くの言語への対応という点で有効な、電話通訳やテレビ電話通訳の活用が進みつつあると伺っております。今後、日本におきましても、こうした遠隔通訳が普及すれば、業務の集約化が図られることによりまして、医療通訳が職業として成り立つ可能性もあり得ると考えられます。  医療通訳の制度化につきましては、国におきまして外国人受け入れ政策のあり方と関連して検討されるものと考えておりますけれども、それまでの間、大阪府府民文化部といたしましても、大阪に暮らす外国人や、あるいは来阪される外国人観光客が安心して医療を受けられるよう、できる限りの支援を行っていく考えでございます。  来年度におきましも、OFIXでは、医療通訳人材の確保やその質の向上を目指しまして、大阪市の財団、大阪国際交流センターと連携いたしまして、医療通訳ボランティアの養成研修を行う予定でございます。  大阪府といたしましても、より多くの府民の方にこうした研修に参加していただけるよう、府民の方々に広く周知に努めるとともに、これらの人材有効に活用した医療通訳の取り組みが府内に広がりますよう、OFIX、健康医療部と連携しながら、市町村や医療機関に働きかけてまいりたいと存じます。 ◆(森みどり君) 今お答えをずっといただきましたベースには、国の制度がきちっとないのでということが、基本的になかなかこれが制度化できない、あるいはボランティアに頼らざるを得ないという状況になっているということですが、今ちょうどこれからの国のあり方も含めていろんな分野から議論をしていく中で、今の大阪府でも関西広域連合の議論が各分野で起こってきております。  その中で関西広域連合設立時の事務の一つとして通訳案内士の登録というのが行われる。これは観光という側面からのそういう取り組み、制度ですけれども、ここにも、こういう医療ツーリズムをさっき紹介しましたけども、そういったものと関連してくることでもありますので、ぜひ医療通訳という分野もこの中にきちっと位置づけていっていただく、関西広域連合としてこういう分野をちゃんと担っていくんやというような、そういうことも考えられるんではないかと思いますので、ぜひこの分、検討していっていただきたいなというふうに思いますので、最後に申し述べておきます。  ということで、一応きょうの私のほうの質問は終わりますけれども、都市魅力創造の事業、先ほどのミュージアムや、あるいはマラソンということをあわせての都市魅力創造ということについて、それから今の医療通訳ということも今後の、今提案はいたしましたけれども、こういった部分、知事にも少しお考えをお聞きしたいと思いますので、知事質問をお願いしたいと思います。  以上です。 ○副委員長(阿部賞久君) 知事質問の通告について森委員に確認いたします。  都市魅力創造事業と、それから医療通訳制度でよろしいですね。 ◆(森みどり君) はい。 ○副委員長(阿部賞久君) それでは、質問項目については、委員長預かりとさせていただきます。  この際、休憩いたします。 午前十一時三十七分休憩     ◇ 午後一時再開 ○副委員長(阿部賞久君) ただいまより休憩前に引き続き質疑質問を続行いたします。  通告により光澤忍君を指名いたします。光澤委員。 ◆(光澤忍君) 公明党の光澤でございます。  和やかな中で始まりましたが、まず初めに万博公園の活性化についてお尋ねします。  昨年の九月の本委員会で、私は万博記念公園の今後のあり方を取り上げ、また万博公園を管理運営している独立行政法人万博記念機構のあり方の検討状況やその課題、民間事業者の構想などについてお聞きをいたしました。  その際、知事からは、地域経営の観点から、万博公園をにぎわいづくりに活用するためにも府営公園化したいと思っているとの答弁をいただきました。その後、国においては行政刷新会議で、独立行政法人と公益法人を対象とした第二弾の事業仕分けが行われることになり、大きく状況が変わっているとも聞いております。  そこで、現在どのようになっているのか、また国や機構のあり方など、その動きを説明していただきたい。 ◎府民活動推進課長(山本讓君) 平成十九年十二月に閣議決定をされました独立行政法人整理合理化計画の中で、万博機構の今後の組織のあり方につきましては大阪府とともに検討し、納得が得られれば、平成二十二年度までに独立行政法人としては廃止するとされておりました。  これを受けまして設置をされました万博機構の組織の在り方懇談会におきまして議論が進められまして、昨年六月の第六回懇談会では、大阪府としては独立行政法人そのものの廃止には異論がないこと、また府営公園での運営を考えており、その場合には府に新たな財政負担がない形を前提としていることを説明さしていただいたところでございます。  その後、昨年十二月二十五日に独立行政法人の抜本的見直しについての閣議決定が行われました。これによりまして、すべての独立行政法人の事務事業につきまして、国民的視点で実態を十分に把握しつつ厳格な見直しを行うこと、また見直しの結果、独立行政法人の廃止、民営化、移管等を行うべきものにつきましては必要な措置を講じるものとされたところでございます。  あわせまして、平成十九年の整理合理化計画は当面凍結するという方針が明記をされまして、今後独立行政法人を対象にした事業仕分けが行われる見込みとなっておりますので、これまでの在り方懇談会は休止をされております。 ◆(光澤忍君) 今の答弁では、独立行政法人を対象としてこれから事業仕分けが行われるということでありますが、国の主導で万博機構の見直しが議論された場合、また国の財源確保が優先されて、貴重な公園の財産が国に吸い上げられたり、また土地が切り売りされるようなことも懸念されます。  万博公園は国民、府民の財産であり、将来の世代に良好な状態で引き継いでいくことは我々の責務であり、またそれを守らなければなりません。とりわけ自然文化園の区域については、都市部に残された貴重な緑があり、万博機構が存続するか、廃止されて府が引き継ぐかにかかわらず、良質な公園のままで維持されるべきであります。  貴重な緑の確保と活性化をうまく両立させていかなければならないし、こういう課題につきましては、国の議論にゆだねることなく、地元である大阪府が主体的に関与すべきであると思います。  府としては、どのようにこの国の事業仕分けに臨もうとされているのか、お聞かせください。 ◎府民活動推進課長(山本讓君) 独立行政法人の事業仕分けについてでございますが、正式なスケジュールや仕分けの作業の進め方などが示されておりませんが、二月ごろから事務的なヒアリングが始まっておりまして、四月ごろには事業仕分けが開始されるものと伺っております。  府といたしましては、これまでと変わりませず、独立行政法人そのものの廃止には異論がないことを表明しますとともに、新たな財政負担がないことを前提に万博記念公園を一体的に管理運営し、緑豊かな自然公園の機能は維持しながら、地域のにぎわいづくり、活性化のために有効活用していきたいというふうに考えております。  今後、行政刷新会議におきまして事業仕分けが行われます場合には、万博機構や所管する財務省と十分に連絡調整を行いながら、このような府の主張が適切に議論に反映されるように努めてまいりたいと考えております。 ◆(光澤忍君) 万博機構または万博公園全体のあり方は今後国に事業仕分けで議論される見込みで、その場合には府が公園を一体管理することを主張していくという答弁でありますが、ぜひともそれを貫き通していただきたいと思います。  ところで、万博記念公園の南側、エキスポランドが閉園した跡地の現況、今はどうなっているのか、お聞かせください。 ◎府民活動推進課長(山本讓君) エキスポランドの閉園が決定いたしましてから、大観覧車などの遊具、施設などを順次撤去してまいりましたが、現在では撤去が済みまして、先月、土地は万博機構に返還されたというふうに伺っております。  ことし三月には、北側の四ヘクタールを一年間暫定利用して民間の農業体験公園が開業する予定と伺っております。  また、既存のプール施設をことしの夏季に限って営業をいたしますため、現在事業者を公募いたしているところであると伺っております。 ◆(光澤忍君) 今のお話では、万博機構のあり方、議論がストップしているため、当面はエキスポランド跡地も一年間の暫定的な活用しかできない状況であるとのことですが、エキスポランドの跡地は大阪モノレールの万博記念公園駅にも近接し、約二十ヘクタールという広大なスペースがあります。この府民の貴重な資産を生かすためにも、早急ににぎわいを取り戻すための手を打たなければなりません。また、打つべきであります。  九月議会の際にも質問いたしましたが、パラマウントのテーマパーク構想など、民間事業者からの提案で万博公園を活性化しようという動きがあります。  ただ、公園が引き続き機構の所有になるのか、機構の廃止により府営公園化されるかわからない現段階におきましては、その活用を進めるためには多くの課題もあるかと思いますが、府としてどのように考えておられるのか、お聞かせください。 ◎府民活動推進課長(山本讓君) 現段階でエキスポランド跡地などの活用を進めるための課題といたしましては、万博機構が土地を所有、管理いたしておりますので、活用の内容や主体に応じた区域の決定、公園内の既存の占有施設との調整をどうするかといった課題がございます。  また、事業仕分けの結果、万博機構が仮に廃止をされ、万博公園が府に移管されることになった場合には、資産承継の範囲、内容がどうなるかといった課題もございます。  さらには、事業を推進いたします場合には、その実現確実性や事業継続性などに対するリスクマネジメントをどのように図っていくのかなど、さまざまな課題があるというふうに認識いたしております。 ◆(光澤忍君) 跡地の活用にはさまざまな課題があるということですが、これらの課題を解決して先に進めていくには国の事業仕分けの結果を待つ必要がある、そのことは理解できます。しかし、それではなかなか手を挙げた事業者も前に進められないし、先行きの展望が見通せない中で、他の事業者からの新たな提案も出てこないのではないかと思います。  万博公園という既存のすばらしい資産を有効に活用しない手はありません。うまく活用できれば、大阪全体に人を呼び込む起爆剤にもなり得るものであります。地域ににぎわいをもたらし活性化するのは、地域経営の観点から十分に公益性が見出せますし、機構への出資者でもある大阪府の役割であると思います。  府としては、事業仕分けの結果を待つという姿勢ではなく、少しでも早くにぎわいを取り戻すためにも主体的に取り組むべきと考えますが、どう考えておられるでしょうか。 ◎都市魅力創造局長新井純君) エキスポランドの閉園によりまして、万博公園では地域のにぎわいが失われております。これは府全体にとっても経済的損失であると、かように考えております。  大阪府といたしましては、国の事業仕分けにより万博記念公園の管理運営形態がどのようになるかということにかかわりませず、地域経営の観点から、万博公園のポテンシャルを地域のにぎわいづくり、活性化に積極的に活用できるよう、主体的に取り組む必要があると考えております。  今後、万博公園を活用したにぎわいづくりの具体化に向け、所管省であります財務省あるいは万博機構、地元都市であります吹田市と協議を進めていきたいと考えております。 ◆(光澤忍君) 大阪・関西経済的な活力が低迷している中で、橋下知事の主張する地域主権、みずから稼ぐという観点は重要であります。国内外から多くの人を引きつけるような仕掛け、例えば大規模集客施設や国際会議と一体となったアフターコンベンションなど、さまざまな案が考えられますが、具体的にはどのような活用を考え、どのように進めようとしておられるのか、お聞かせください。 ◎都市魅力創造局長新井純君) 大阪府といたしましては、エキスポランド跡地を核といたしまして、万博記念公園としての一体性などにも十分配慮しながら、地域のにぎわいづくり、活性化に大きく貢献できるよう活用方策を考えていきたいと考えております。  具体的には、緑豊かな自然公園の機能は維持しながら、エキスポランド跡地を中心として、万博公園南側のエリアを地域の活性化、にぎわいづくりに有効活用するプランニングを行っていきたいと考えております。  その際には、行政の発想だけではなく、民間事業者の意見や提案をオープンにお聞きし、これらを参考にしながら、いわば万博記念公園活性化プランを策定してまいりたいと考えております。 ◆(光澤忍君) 一通り今お聞きしたんですけれども、まず一点、九月に質問させていただいた際と今御答弁いただいた分、どれほど進展したのか、感じるとこあったら聞かせてください。 ◎都市魅力創造局長新井純君) 九月段階では確かに、にぎわいづくりの必要性ということにつきまして委員のほうからいろいろご提案をいただいたという形でありますけれども、九月の段階では、夏に衆議院選挙がありまして新政権発足直後ということで、旧の政権時代のいわゆる独立行政法人の整理合理化計画、これがどういうふうな扱いになるかということがまだ定まっておりませんでした。  そういう中で、旧自民党政権時代のいわゆる閣議決定された整理合理化計画について、一たん凍結されるというようなこともありまして、昨年の六月時点で私どもがそれに基づく在り方懇で主張しておりました独立行政法人の廃止を容認し、府として府営公園化するという主張につきましても、そういう意味では中断していたというような状況があります。  状況的には、それは今も変わっておりません。変わっておりませんが、逆にそれが変わっておらなくて長引いている中で、経済的損失というものが、先ほど申し上げたようにずっとそのままになってるということは、私どもとしては放置できないということでありますので、改めて活性化の具体的な動きをしていきたいというのが現状でございます。 ◆(光澤忍君) 今おっしゃられた万博記念公園活性化プランを策定する云々というお話ですが、いつまでに策定されて、その後どのように展開しようとされているのか、お聞かせください。 ◎都市魅力創造局長新井純君) まず、私どもといたしましては、万博公園南側ゾーンの活性化の方向性についてということで、三月中の公表に向け作業し、関係者と調整を図っていきたいと考えております。  内容は、事業仕分けの動向あるいはそのスケジュール等とは別に、府が主体的になってプランニングしていこうというものでございます。  その中身でございますけれども、緑豊かな自然公園の機能は維持するということと、あわせてエキスポランド跡地を中心、核といたしまして、万博記念公園の南を地域の活性化、にぎわいづくりのエリアにするということを基本に方向性を出してまいりたい。これ、できましたら三月中に出してまいりたいと考えております。  その後、これをもとに具体的なプランニングをしていくわけでございますけれども、その際、いわゆる行政の発想ということだけではなくて、具体的なプランの策定段階から、事業者等からいわば南ゾーンの活性化の企画でありますとか事業内容、手法などについてオープンに意見を承りたいと考えております。必要に応じてヒアリングも実施していきたいと考えております。  こうしていただいた意見をもとに、できましたら二カ月間ぐらいをめどにいたしまして、万博記念公園南ゾーン活性化プランという具体的なプランを策定いたしまして、このあたりになると事業仕分けも始まっておりますでしょうから、事業仕分けの状況等を見ながら事業実施に向けた調整、具体的には例えば事業者の公募でありますとか諸手続等について行ってまいりたいというふうに考えております。 ◆(光澤忍君) やっと具体的な話が今出てきたような感じで、調整、また公募云々という部分において、公募いうのがちょっとようわからんのですけど、知事さんのメール見てたら、誘致云々、公募そのものが、行政側、理事者の皆さんからすれば、公平性を保つためにあえて公募という形をとるように無理にそちらへ行ってるような形の中で、実際、経済性とか活性化等々を考えたときには、公募というよりも企業誘致という部分で、もっとオープンな議論の中ではっきりしていったほうがいいんじゃないかなというようなことを書かれてあったんですけれども、その辺どういうふうにお考えですか。 ◎都市魅力創造局長新井純君) 企業誘致といいますか、あそこの部分のにぎわいの喪失をどういうふうに解消していくかという観点から、先ほど委員申し上げましたように、今具体的に直ちに公募手続に入るとか、具体的な事業者を募るというところまでの具体性、例えばエリアの問題でありますとか、それともう一つ、府がやる場合には、今は万博機構の持ち物でありますから、いわゆる権原調整をどうするか等々の課題があって、今そこまでする段階にはないであろうと。  ただ、確かにいろんな意見なり、あるいは手を挙げておられる事業者等もありますので、そういったことの具体的な提案を、これは公募するしないにかかわらずお聞きした上で、先ほど申し上げましたようにオープンに意見をお聞きするというのは、まさにそのとおりでございまして、それを行った上でプランニングをしていくと。  ただ、具体的にエリアを決めて、府としてそこで事業を展開するという場合には、ある程度、応募してこられる事業者なりにつきまして、例えばそこの事業形態がどうであるか、事業資金計画がどうであるか等々のことにつきまして、やはりこれは審査していく必要があるであろう。きっちりとした基準をつくって審査した上で決定していく必要があるであろう。その段階においてはやはりオープンな公募と、いろんな事業者の出てくる可能性がございますので、そういう手続も必要ではないかというふうに考えております。 ◆(光澤忍君) 具体的な話で恐縮なんですけど、知事のメモの中には、パラマウントを誘致できるかどうかは、大阪のことだけでなく、観光立国を目指す我が国にとっても重大関心事であると。ここで具体的に、財務省理財局と数字を詰める作業を大阪の窓口として財政課長がされるというふうなメモがあるんですけれども、この件について何かありますか。 ◎都市魅力創造局長新井純君) 今のここの具体的な活性化プランというものとは別に、私どものほうといたしましては、仮に機構が廃止された場合には万博公園を引き受ける用意といいますか、覚悟はありますということはかねてから申し上げているところでございます。  そうなったときに、具体的にそしたら機構が廃止されて全体を府営公園化、直ちにできるのか。例えば、大阪府が四七%の出資者でございますけれども、逆に言うと国のほうは機構に対して五三%の出資者であるということで、土地あるいは今基金等ありますので、そういうものを果たして丸々無償で移譲していただけるのか。  私どもは、財政負担のない形で移譲していただけたらということを申し上げてるわけですけれども、そのあたりの、仮に廃止になった場合、大阪府が移譲を受ける際の条件等につきまして、財政課長のほうで具体的に国と詰めると、財政課長の持っておられるいろいろなノウハウ等含めて財務省なりと詰めていただくということかなというふうに考えております。
    ◆(光澤忍君) 最終的にはプランを三月いっぱいぐらいまでにまとめたいと、発表したいと、それ以降にいろんな業者なり手を挙げておられる方の意見等々をお聞きして、そして具体化していきたい、調整もしくは公募なりの形を持っていきたいという答弁でよろしいんですかな。 ◎都市魅力創造局長新井純君) いろんな意見をお聞きした上で具体的なエリアなり、こういうふうな例えば集客施設がふさわしいのではないかというプランニングをした上で、具体的に事業を進めるためには事業者の方がいらっしゃいますので、そういうふうな手続を進めていきたいということでございます。 ◆(光澤忍君) 私、危惧するのは、パラマウントさんがもう声を上げられて、一年ぐらい前からみんながはっきり言うて御存じの話で、府にいろんな提案もさせてもらってるいうような話もよそから聞きます。  そういう中で、たまたま知事さんと後援会関係でおつき合いがあるから、反対にやりにくい部分で離れてるのかなという気も僕はするし、反対に、パラマウントさん、大阪府がだめだったらうちに来てくださいと言う知事さんもよそにおられます。  そういう中で、せっかくのチャンスを逃がしてしまったら元も子もないので、何らかの形できちっとオープンにして、そして皆さんからそういう意見を聞ける体制を一日も早くつくり上げて、そして今確実に進めていくべき時がもう来てるんじゃないかなという気がするんで、最後にその件についてどうですか。 ◎都市魅力創造局長新井純君) おっしゃいますように、にぎわいづくりのプランニングというもの、あるいは具体的なそういうふうな計画を持ってられる方がいらっしゃるのであれば、それが私どものほうの構想というか思いと一致するものであれば、ぜひそういうふうにしていただきたいのではありますけれども、私どもは、先ほどから申し上げておりますように、エキスポランドの廃園によって失われている経済的な損失を何とか一刻も早く解消したい。  できますれば、エキスポランド以上のにぎわい−−北側の万博公園というのは、これはまさにナショナル公園として、府民だけじゃなく近隣の方々を含めた、そういうふうな大規模な公園でありますので、南側の活性化におきましても、内外からの集客を図れるようなものであるというようなことが必要ではないかと考えております。  そうした中で、ただ、パラマウント社は確かに去年の七月にプレス発表されて手を挙げられておりますけれども、私どもは必ずしも彼らのためにやってるわけではなくて、彼らが提案しているエリアをそのままプランニングしていくという考えも今のとこございません。どういうふうなものがいわゆる集客をするような施設なりプランニングとしてふさわしいかということを、これから幅広く意見を募っていきたいというふうに考えております。 ◆(光澤忍君) あと、部長、何かありましたら……。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 万博公園の活用の部分でございますが、今るる局長からお答えしたとおりでございますけれども、やっぱりスピード感といいますか、大阪を元気にしていくチャンスを逃してはいけないなという思いがございます。  もともとは独立行政法人の見直しが在り方懇で進むという状況でございましたので、その中で議論をさしていただこうと思っておりましたけれども、先ほど述べたような状況で、ちょっとわからない状態になっております。  九月と違うのは、あのときは大阪府としてはそういう議論の中で一つのプランを持っとこうかということでしたけども、今回はある意味積極的に府として責任を持ってこのプランを進めていこうということで、関係者と調整をしておるということでございます。  その際には、先ほど具体的なお名前もございました事業者などの御意見を、あるいはプランのアイデアというのをいただかないと、正直、公務員であの壮大なプランニングをするのははっきり言って無理でございます。  ですから、積極的に御提案をいただけるとこは、どこであっても我々としては積極的にお聞きをし、そして一日も早くあそこが大阪の非常に楽しめる、元気な中心地になるように取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆(光澤忍君) 九月と変わった、主体的に大阪府が取り組むという姿勢かなという気がします。その地域のにぎわいづくり、活性化、府としてこの問題、ぜひともほんと、しっかり取り組んでいただきたい思います。  あわせて、府民、議会としても重要な関心事であり、もちろん企業情報秘密保持などに配慮する必要もあると思いますが、できるだけそのプロセスをオープンにしながら進めるべきであると思います。  この問題につきましては知事の考えもお聞きしたいので、委員長よろしくお願いいたします。  次に、ごろっと変わりまして、江戸時代の三大俳人、御存じですか言うてだれかに当てたら怒られそうやから、私のほうから……。松尾芭蕉、小林一茶、そして与謝蕪村。  この蕪村、余り知られておりませんけれども、生まれは摂津国東成郡毛馬村、今の大阪市内都島区で生まれておられます。芭蕉、一茶と並び江戸俳諧の巨匠の一人であり、また江戸俳諧中興の祖と言われ、また俳画の創始者でもあります。  しかし、芭蕉は三重県に、一茶は長野県にと生誕の地に各記念館があります。残念ながら蕪村にはそのようなものがなく、二人と比べますと知名度も低く感じられ、まことに残念な限りであります。  しかし、その蕪村の功績を顕彰するために、大阪市は平成二十一年春、ようやくというか、やっと毛馬桜之宮公園内に蕪村公園を整備し、俳句写真コンテストなども実施を始めました。また、民間では蕪村顕彰俳句大学を行う動きもあると聞いております。  そこで、この蕪村に大阪府としても、大阪市都島区生まれの蕪村ではなく、大阪府の蕪村となるように何か支援できないものかなと考えておりますが、どなたか答弁を……。 ◎文化課長(三枝泉君) 蕪村のような大阪にゆかりの深い偉人の存在は大阪の魅力の一つであり、府民がこうした大阪文化の魅力を再認識することにより、大阪への愛着、誇りがはぐくまれると考えております。大阪の魅力を発掘、再発見して、内外に発信する大阪ミュージアム構想の趣旨にも合致しております。  出身地である大阪市の取り組みに対して協力連携することはもちろんのこと、蕪村顕彰俳句大学などの民間が実施する文化行事の後援や、大阪ミュージアム構想のもとで広報活動への協力を行ってまいりたいと考えております。 ◆(光澤忍君) ありがとうございます。この話を振ったらすぐ課長みずから毛馬公園まで行っていただいたいうことで、ああ、よう動いてくれはるなという、ほんま関係者も大変喜んでおりました。  それで、六年後の二〇一六年、この与謝蕪村の生誕三百年なんですね。だから、その辺をきっかけに何とか、先ほども言いましたように、大阪府の蕪村として全国にその名前、功績が周知されるような形で大阪府として取り組んでいただきたいということをお願い申し上げておきます。  次に、基金の設立の経緯及び事業の実施状況等についてお伺いいたします。  さきの我が党の代表質問で、総務部長から四つの基金についての設立の経緯、事業の実施状況の答弁をいただきましたが、納得しかねるものでありました。  そこで、府民文化部が所管される文化振興基金と女性基金の設立の経緯、事業の実施状況の詳細などについて、それぞれ担当課長からお聞かせください。 ◎文化課長(三枝泉君) 文化振興基金は、府庁屋上にあった「時の鐘」の地元釣鐘町への里帰りに際しまして多額の浄財が寄せられたことを契機に、昭和六十年に創設いたしました。その後、府民の皆様の寄附もいただきながら、平成元年、二年に一般財源から百億円を積み立て、当初、運用益により事業を実施しておりましたが、利率の低下により、平成四年度からは基金の取り崩しによる事業を実施してまいったところでございます。  この間、大阪センチュリー交響楽団の運営を初めとする音楽や美術の振興などに関する事業について、基金を活用して実施してまいりました。  二十一年度は、芸術文化団体が実施する次世代育成事業への支援、大阪文化賞や大阪文化祭賞、山片蟠桃賞といった芸術文化顕彰事業、さらには歴史的建造物での文化活動を支援する大阪楽座事業を実施しているところでございます。 ◎男女共同参画課長(森久子君) 女性基金は、女性が生き生きと活躍できる社会づくりを目指し、男女平等の推進に要する経費に充てますため、平成三年に創設したところでございます。その後、府民の皆様からの寄附もいただきながら一般財源から積み立て、平成六年には四十億円余りになったところでございます。  当初は運用益により事業を実施してまいりましたが、利率の低下により運用益では賄えなくなってきたことから、平成八年度からは基金の取り崩しにより事業を実施してまいりました。  この間、男女共同参画社会づくりに貢献した個人、団体等を顕彰する事業や、民間団体、グループ等が行います男女共同参画社会の実現に向けた調査研究、啓発活動などに対しまして補助を行う事業などを実施してまいりました。  またあわせて、平成六年のドーンセンターの開設以来、同センターにおきまして、女性の悩みの相談、情報収集提供事業、啓発講座事業等につきまして、女性基金を活用して実施してまいったところでございます。 ◆(光澤忍君) それぞれの課長お二人からお聞きしましたですけれども、うちの基本的な考え方は、借りたものは返すと。知事さんは何か、借りてへんとか何とかややこしい答弁をされてましたけども、その辺はまたしっかりお聞きしたい思いますけれども、借りたものは返すというのが当たり前の姿と思っております。  ただ、基金からの借り入れの見直しを行うということで、問題になりました名目残高と実質残高の乖離を解消し、実質残高に合わせる取り崩しを行うこととした、そのことについて文化振興基金及び女性基金を所管される府民文化部長としてどのように考えておられるのか。  また、この見直しを行うことによる文化振興や男女共同参画施策への影響などについて、お聞かせください。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 基金につきましては今説明したような経過でなっておりまして、それぞれ設置目的がございます。議会の御議決を受けながら、その中で文化振興、男女共同参画社会の推進という特定目的のために基金を積み立てて、その基金を財源として事業を実施をしてきたところでございます。  ただ、平成十年度からは、大阪府の財政状況、非常に悪化した中で、大阪府が財政再建団体に転落することを避けるために、一般会計に対して貸し付けて運用をしてきたというところでございます。  ただ、長期にわたりましてその借入期間がずっと延長を繰り返しされておりまして、基金の現状とか借り入れの状況が大変府民にとってはわかりにくい状況になっているということ、それからあわせまして、今後の財政状況を推計、見通しをしましても、当然ながら返せるという状態でないということでございまして、財務マネジメントの確保という観点からは、今回、二十二年度の当初予算において基金からの借り入れというものを見直すことになったものでございます。  私としては、現財政状況下での返還の可能性、あるいは府民目線で見たわかりやすさというとこから考えますと、今回基金の借り入れについての見直しは、私としては事業を推進する立場からは残念ですけれども、やむを得ないものではないのかなというふうに思っております。  あわせまして、この間いろいろ議論した中で、事業を推進する、この基金を活用する立場からも、当初、運用益でやっていたときはよかったんですけれども、取り崩ししてきた中で、一体何を基金の事業で使うのか、本来一般財源できちっと充ててもらうのは何なのかということがどうも明確でなくなっておりまして、寄附者にとっても府民にとっても非常にわかりにくい状況であったのではないかというふうに反省をしております。  今回の基金の借り入れの見直しということで、これまで基金を財源として実施してきました事業は、その必要性と適正規模を精査の上、府民にとってわかりやすい形で基金を活用しますとともに、きちっと一般財源を充ててもらうということで対応したいというふうに考えております。  また、基金につきましては、先ほどの問題意識の中で、やはりこういう事業は基金で使うんですよということを明確にして、そして府民のさらなる御協力というんですか、寄附をお願いをいたしまして、さらなる文化振興あるいは男女共同参画施策の推進ということに努めていきたいというふうに考えております。 ◆(光澤忍君) 今部長おっしゃるように、確かに一番大事なとこなんですよね。  だけど、基金を取り崩していく中で、今度一般財源で充当する。そもそも基金つくるいうことは、安定した施策を実行するために安定した財源を持とういうのが本来の基金のあるべき姿であって、そこを取り崩したいうのは我々は聞いてないしね。とっとことっとこ、名目やなしに、きちっと名目でまた次の募集かけとったわけやから、募金の。みどりの基金なんか、その最たるもんですわ。実質、ふたをあけたら何もなかったと。  知事さんはばっと、議会の責任もや言うて、この間一生懸命おっしゃってたけど、じゃ、知事さんが就任されて、中西総務部長、小西総務部長、五月末には借用書へ判を押して各部局へお願いしてるやんか。ほやから、ちょっと矛盾してんのかなと、知事さんの話。  ほやから、本来の基金のあり方そのものいうのは、やっぱり大事なことは、基金とはそもそも何ぞやから始まって、文化でいえば、文化振興基金の成り立ちと目的はどうやったんか、また具体的な基金事業はどのようなものであるのかとか、また文化振興に関しての成果は何があったのか、またどう評価されていたのかまでをきちっと検証しなければならない思います。  そういう中で、財政規律だけの理由で安定的施策展開というものを、基金口を崩してでもいいのかどうかいうのは、これは大いに議論すべき部分で、あやふやにするんじゃなくして、今お金があるとかないとか、返されへんものはもうしゃあないという部分も、いたし方ないという思いはありますけれども、本来の基金のあり方、目的云々という部分は、はっきりと議会の側としても指摘せざるを得ないし、しておかなければならないと思いますんで、この件に関しては知事に質問させていただきたい思います。よろしくお願いいたします。  そしたら、何か僕とこ、嫌な話ばっかり来んねんけど、次に、これも文化の、センチュリー交響楽団とワッハ上方についてお聞きしたい思います。  センチュリーに関しましては、財団が二月の、あれは十七日でしたですかね、記者会見をされて、楽団の自立化に向けてスポンサーを探しているという報道がされておりました。  財団が改めて記者会見をされた経緯、またその内容についてお聞かせください。 ◎文化課長(三枝泉君) 大阪センチュリー交響楽団の自立化方針については、昨年十二月七日の財団理事会で了承されたものでございます。これを受けて、府としても十二月十六日の戦略本部会議において財団の自立化を支持すると決定いたしました。  これまでも財団においていろいろと取り組んでこられましたが、スポンサー探しについてオープンな形で幅広く呼びかけるため、二月十七日に記者会見を行ったものでございます。会見の内容としては、理事長から自立化に至る経過を説明し、スポンサー探しについての財団の考え方を明らかにされました。  具体的には、大阪にゆかりのある企業またはグループを優先し、次善策として他府県企業やネーミングライツも考えたい。スポンサーになっていただいた企業には、府民の財産である楽団を存続発展させることが企業メセナ、CSRになること、企業のイメージアップ、そして広告宣伝などのメリットがあるという内容でございました。 ◆(光澤忍君) きのうもテレビで知事さんが、僕の責任ですいうておっしゃってたけども、大阪府としてどのような支援をされるのか。  また、スポンサー探しは五里霧中とか、当事者は暗中模索とか、いろいろおっしゃってましたけれども、大阪府はどんなサポートを具体的にされようとされてんのか、お聞かせください。 ◎文化課長(三枝泉君) 府としても、候補企業の情報収集や企業へのアプローチ、PRなど、さまざまな形で財団の取り組みをサポートしております。  また、昨日は知事と理事長がスポンサー探しについて意見交換し、スポンサー探しの情報発信と府としての協力体制を確認いたしました。 ◆(光澤忍君) しっかりサポートしていただいて、本当は言いたいことが山ほどあるんですけど、そのサポートが実らなかったときに、もう解散を考えておられるのかなというふうな、解散せざるを得なくなるんちゃうかなという、そういう懸念もいっぱいありますんでね、しっかり応援してやっていただきたい思います。  次に、ワッハ上方、これも九月議会で、通天閣移転、これは大変メリットがある云々で我々も耳にたこできるぐらい聞かしていただいて、いよいよ行かれるんやなあ思うてたら、年末に知事さんが現地存続へと方針を転換されたわけですけれども、その経緯、理由、改めてちょっと説明していただけますか。 ◎文化課長(三枝泉君) ワッハ上方につきましては、通天閣移転の方針で関係者と協議を進めていたところでございますが、昨年十一月に知事が、家主である吉本興業及びよしもとデベロップメンツの社長、在阪放送局、及び管理運営する指定管理者の代表と意見交換を行いました。その場において相手方から、通天閣移転の場合は演芸ライブラリーへの協力はできないこと、また現地存続に向けての新たな提案をするという旨の申し出がございました。  十二月に吉本興業及び指定管理者、放送局から、ワッハ上方の管理運営については、平成二十三年度及び二十四年度は吉本興業が運営し、府の負担額は家賃を含み年間一億円に縮減する、展示室への集客目標は八倍増の四十万人とし、平成二十五年度以降は官民協働による新しい運営体制を構築するなど、通天閣案と比べて遜色のない内容の提案がございました。  この提案を受けて、十二月の二回の戦略本部会議において通天閣移転案と現地存続案について議論し、十二月二十八日に知事が、提案を受け入れて現地存続へと方針を転換する旨を表明したところでございます。 ◆(光澤忍君) 今のお話では、二十三年度からの二年間は現地において吉本興業が運営するということでありますが、公の施設の指定管理者の選定については、公平性、公正性というものを常に言われている、またそれは担保されるべきだと思いますけれども、どのような手続をとられるつもりですか。 ◎文化課長(三枝泉君) ワッハ上方の管理運営に当たっての吉本興業からの提案は、二十三年度及び二十四年度の府の負担額が家賃込みで一億円という内容であり、家主以外の事業者がこれを超える提案をするのは難しいと考えられます。  しかしながら、公平性、公正性を担保するため、ほかに公募に応じるものがいないかどうか、参加意思を確認するための手続も必要ではないかと考え、現在検討しているところでございます。 ◆(光澤忍君) ここ、物すごう微妙なとこや思うんですよね。先ほど新井局長がおっしゃったように、そういう公募云々という考え方の中で、実際二年間吉本さんがされるということを決めてしまった。これは指定管理者制度の公募に、抵触いうたらおかしいけれども、全く無視してやれる話なのかどうか。  これ、だれがええのか。三枝さんでええのかな。部長でもええですし。 ◎都市魅力創造局長新井純君) 確かにいろいろ議論があるとこであろうかと思います。  特に、今課長が御提案いたしましたように、今吉本さんからは、家主である吉本さんが家賃込みで一億円というふうな条件を提示されております。それと、もちろんほかにも集客を四十万人にするとか、目標を立てられておりまして、そういう意味では、吉本さんならではのというか、吉本さんでしかできないような内容にはなっておることは確かだと思います。  ただ、私どもは、あくまでもこれは、結果的に吉本のビルで存続ということになりましたけれども、上方演芸の保存振興、これは、今の現地の状況では、集客を含めてなかなか成り立っていないという状況の中で、より活性化しようということでございますので、それは、場合によっては、家賃込み一億円でやってやろうという事業者がないかといえば、ここはやはり提案する意味もあるのではないかという意見がある一方で、やはりこれは実質的な随契ではないのかと、そのほうが事業としてうまいこといくのではないかというような意見もあります。  まあ、来年度の話になりますので、ここは今、正直言うて検討している−−何がベストであるか、何が現地存続をしたことにとってよかったと言えるような手続になるかということにつきまして、検討してるという状況でございます。 ◆(光澤忍君) なし崩し的にならないような形でしっかりやっていただきたいな思います。  先ほどのセンチュリーにしても、このワッハにしても、どっちかというと、こちら側が追い込んで追い込んで、相手がもう、苦肉の策というか、応ぜざるを得ないような状況に出てきた、そういう案を向こうから言うてきた話ですというふうな形で何かのんでいるんじゃないかなと。  スポンサー探しやります言うてやった理事長さん、ほんならそないいうてやってくださいという、売り言葉に買い言葉みたいな感じで、そしてワッハにおいては家主さんが、ほんなら一億でやりまんがなと、ほんならやっとくなはれというふうな、これは府立大学の部分でも僕、それを感じた。府立大学質問はできるんですかな、ここは。 ○副委員長(阿部賞久君) できません。 ◆(光澤忍君) できないか。 ○副委員長(阿部賞久君) できません。 ◆(光澤忍君) 本会議で答弁してる部長を目の前に置きながら触れられないという、このもどかしさ。  府立大学も一緒や思うんですよ。学校側から出てきた言うけど、出てくるまでにどれだけこちらから持って行かれたかいう話も聞いておりますしね。そういう、何かちょっといびつになっている部分があるんじゃないかなと、そこんとこを懸念しますんで、特にこのワッハに関してはしっかりそこをやっていただきたいな思います。府立大学はあきらめますわ。  今、三枝課長の答弁の中でまたびっくりする数字、四十万人の集客、こんなん無理ですわ。たとえ吉本興業といえども、関係者と協力しながら集客に努める云々と。僕は無理や思います。  知事も反対に、四十万人の目標を達成しなければ閉館して資料をWTCに引き揚げると豪語されてたんですけれども、お互いそんな言い方しててええんかいなという、先ほどとおんなじような感じで、その集客見込みと、それを達成できなかった場合、ほんまに閉館しまんのかいう、これ、課長に聞いてええんですかな。閉館されるんですか。 ◎文化課長(三枝泉君) 集客目標につきましては、委員御指摘のとおり、かなり高いハードルであると認識しております。このため、吉本興業のみならず、他のプロダクション、放送局からも相当の御協力をいただきたいと考えております。  なお、在阪民放各局からは、各局のスタッフで構成するワッハ上方・プロモーション委員会−−仮称でございますが、こういうものを組織してワッハ上方の利活用などを検討し、自社の電波による取り組みを積極的に展開していただけるとの御提案もいただいており、今春にも発足と伺っております。  これら関係者と力を合わせ、目標の達成に向けて最大限努力し、多くの府民から支持される施設として改革していきたいと考えております。 ◆(光澤忍君) 橋下知事がいつもおっしゃる、文化も需要と供給やというふうな、弱いものは消えていくという、もう伝統も何もかもなくなるような感じの中で、実際こうやって現地でワッハは残ったわけですから、しっかりもう一回協力体制を組んでいただいて、上方のお笑いというか、残していく。  全部採算性が合うんやったら民間にさしたらいい。採算性が合わない、そういう文化であり福祉であり、切り捨てやすいところを何か切り捨てておられるような気もする。さっきの基金の問題もそうですし、その辺しっかりもう一回受けとめて、文化行政文化そのもののあり方いうのを、あんまり知事とはしたくない。一遍部長とじっくりやらなあかんのかな思うときが来るやろ思いますけれども、また見識をお伺いしたい思います。  いずれにしましても、そういうふうな形の中で、何か一方的な、独裁て言うたら怒られるんやろうけれども、独善的な−−よう似た言葉やけど−−進め方が今ありつつあるのかなという気がしないわけでもありません。  もう一度しっかり、文化行政なり、またまちづくり、にぎわいづくり云々の中で、この大阪が明るくなるような議論を重ねていきたいと、そういう思いでおりますので、このワッハ、センチュリーに関しましても一応知事にお聞きしたい思いますんで、よろしくお願い申し上げます。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○副委員長(阿部賞久君) 知事質問の通告について光澤委員に確認いたします。  質問項目は、文化振興基金及び女性基金、万博公園の活性化、センチュリー交響楽団、ワッハ上方でよろしいでしょうか。 ◆(光澤忍君) はい、よろしく。 ○副委員長(阿部賞久君) それでは、ただいまの質問項目については委員長預かりとさせていただきます。  次に、芹生幸一君を指名いたします。芹生委員。 ◆(芹生幸一君) 芹生です。  一つは、ピースおおさかです。この十一日から開催されております三・一三大阪大空襲平和祈念事業について、簡潔に説明ください。
    人権室課長(中岡恭子君) 大阪大空襲は、昭和二十年三月十三日から十四日未明に起き、ことしで六十五年目となります。  ピースおおさかの特別展「焦土大阪〜写真で見る大空襲〜」では、近年新たに発見された被災写真資料などの展示により、大阪大空襲の全貌を視覚的に明らかにしようとするもので、三月十一日−−きのうですけれども始まり、七月十一日まで開催される予定です。  会場には、府民から寄せられました大空襲直後の大阪ミナミ付近の貴重な写真を初め、大阪大空襲の実相を伝える写真、絵、地図、パネル約百点のほか、実物資料として一トン爆弾の破片、防空ずきんなどの展示も行っております。  また、特別展とあわせた企画事業としまして、あす十三日には、焦土大阪・写真で見る大空襲と題して、大阪電気通信大学の小田康徳教授を講師に招き、大阪大空襲後の写真などもスクリーンで見ながら御講演いただく予定としております。こちらは募集定員を大幅に超える参加申し込みがあると聞いております。 ◆(芹生幸一君) このピースおおさかが果たしてきた役割とか存在価値、そういったものについて改めて簡潔にお願いします。 ◎人権室課長(中岡恭子君) ピースおおさかは、平成三年の開館以来、十九年目を迎えております。入館者総数は百五十二万人を超えております。この間、戦争の被害の視点と加害の視点から、戦争の悲惨さと愚かさ、平和のとうとさを訴えてまいりました。  平成十七年には、大阪大空襲の死没者を追悼し平和を祈念する場として刻の庭を設置しておりますが、こうしたことを通じて戦争の悲惨さを次世代に伝え、平和のとうとさを訴える、平和情報発信拠点としての役割を担ってきていると認識しております。 ◆(芹生幸一君) 昨年九月議会、本委員会でも指摘をしましたが、十九年度、この財団に対する府の補助金約九千七百万円が二十一年度には三千七百万円に減らされたということの問題を取り上げました。事務局の体制についても申しましたが、来年度はどういうふうになるのでしょうか。 ◎人権室課長(中岡恭子君) ピースおおさかの事務局体制でございます。  まず、本年度ですが、本年度は、府からの派遣職員一名を事務局長に、府市のOB各一名を総務課と事業課に置き、七名体制となっております。  来年度でございますが、府からの派遣職員を取りやめ、すべて府と市のOBを含む財団雇用職員となります。人数的には、事務局長が常務理事を兼ねることとしておりますので、同じく七名となる予定です。  なお、指定出資法人に関する専門家会議の役員派遣のあり方検討部会、こちらで本年一月に意見書を取りまとめています。これを踏まえ、平和情報発信の必要性の高さにかんがみ、現在は非常勤となっております常務理事が常勤化される予定ですので、執行体制が充実するものと考えております。 ◆(芹生幸一君) 補助金の削減による事業への影響について、改めて報告ください。簡潔にお願いします。 ◎人権室課長(中岡恭子君) ピースおおさかの各事業別に、平成十九年度から平成二十一年度までの三年間について開催回数を挙げさせていただきます。  まず特別展、こちらのほうは、十九年度は五回開催しておりましたが、二十年度以降は三回になりました。府民から寄贈いただいた収蔵品の活用や、他の平和施設等の協力を得るなどさまざまな工夫を凝らし、内容の一層の充実に努めていただいてるところです。  次に、企画事業のうち平和祈念事業につきましては、八月十五日の終戦の日、十二月八日の開戦の日、三月十三日の大阪大空襲の各時期に、従前どおり三回事業を行っております。  それ以外のピースセミナー等の事業については、全般的に回数を減らしておりますが、例えば夏休みに行っていた映画事業については、通年のウイークエンドシネマとしたように、形を変えて実施してきているものもあります。 ◆(芹生幸一君) 前回も申しましたが、補助金が三分の一近くになった中、また体制も十二名から七名に減らされたという中であっても、随分頑張っていただいておりまして、サポーターの方も我が事のように考えて、支えていろいろとやっておられるんです。  今聞きましたが、ピースセミナーも、十九年度六回が現在一回、ピースフルステージといってコンサートですね、もず唱平さんなんかの曲をやるんですが、これも二回やっていたのがゼロ。それから、フィールドワークというのは非常に大事なんですけど、戦跡めぐりとか、そういったものも二回であったのが一回しかできないと。そして、大事なのは教育の面で、教員のための平和学習講座、これはずっと回数がふえていたのですが、十九年度四回やっていたのが、昨年度はゼロ、ことしは何とか一回と。こういった形ではっきり数字に示されているわけであります。  それと、当局からいただいた事業計画の中になかったので、私ちょっと気がつかなかったんですが、この間のピースおおさかの重要な事業の一つに平和研究の取り組みがあると思うんですが、説明してください。 ◎人権室課長(中岡恭子君) ピースおおさかでは、戦争の悲惨さを内外に伝えるとともに、世界平和に貢献するため、平成十九年度まで、平和研究事業の一環としまして、学識経験者等の論文等を毎年、研究紀要「戦争と平和」として取りまとめ発行しておりました。府と市の補助金の削減の影響により、平成二十年度からは休刊となっております。  厳しい財政状況の中、紀要の再開は現時点では困難で、府としては、まずピースおおさかの情報発信力の強化や集客対策を中心に力を注いでいきたいと考えております。 ◆(芹生幸一君) 非常に大事な、残せるものとして、こういったものは幾らピースおおさかの職員の方が頑張ってもできない事業であるだけに、何とかこれを復活していただきたいと思うんですが、どうでしょうか。 ◎人権室課長(中岡恭子君) 補助金の復活のお話ですが、現在、府の補助金は、多くの小中学生に御利用いただいてます常設展示を中心としております。一方、財団においても、民間活用などによる運営コストの抑制など自助努力に努めていただいているところです。  今年度、大阪府では、大阪市、財団と一緒にピースおおさかの認知度や集客力を高めるための方策を検討する場を設けました。そこでの結果を受けて、例えば入館者層を意識した広報戦略であったり、スタンプラリーなど各種イベントへの参加、近隣の集客施設との連携の工夫なども進めてまいりました。  また、府民から寄贈いただいた収蔵品を活用した特別展や、ボランティア出演による平和コンサートなどの企画事業等も実施しております。例えば、先ほど冒頭で説明させていただきました特別展焦土大阪・写真で見る大空襲では、府民から寄贈された貴重な被災写真を活用させていただいております。本事業では、内容面の注目度もありますし、またピースおおさか職員報道機関へ積極的にPRされた、こうした努力もありまして、マスコミ各紙で数多く報道されました。こうしたことから、今でも府民からの問い合わせや関心も高いようで、かなりの集客効果が見込めるものと期待しております。  今後とも、こうした地道な努力を積み重ねて、厳しい財政状況の中、以前のような財政的支援は難しい状況ですが、ピースおおさかが今後とも平和情報の発信拠点として引き続き重責を果たせるよう、ピースおおさかと一緒に知恵を絞ってまいりたいと考えております。 ◆(芹生幸一君) 部長ね、すごく工夫したり、サポーターの力もかりて献身的にやられてんですね。しかし私は、このままやっていけるのかなという危惧をすごく持っているんですよ。  そういう点では、補助金をもとへ戻せというのはやっぱり少し無理というような感もあるんですけれども、せめて特別展と企画事業の部分、約九百万ぐらいかと思うんですけども、この部分については私は復活すべきだと思うんですが、いかがですか。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) ピースは、先ほどお答えしたように、ほんとに次世代に平和のとうとさを引き継いでいくという非常に重要な施設であることは私も認識をしておりますし、ぜひ活性化していきたいという思いは強いものを持っております。  ただ、こういう補助金の削減等は、何もこの施設だけということではなくて、全庁的な中で、どうしても財政状況の中で事業を効率的に実施できないかという観点から、さまざまな見直しをしてきたということでございます。  今おっしゃられたような特別展あるいは企画展への事業費の確保でございますが、これはひとつ、先ほど課長からもお答えしましたけど、来客者をできるだけふやすという方策を大阪市と協力しながら考えておりまして、バックパッカーであったり、外国人の方が最近ふえてますんでね、そういった方にも声をかけて、あるいは小中にももっと働きかけて、できるだけ来場者数をふやすと。  これは収入確保でありますし、それからまた、ピースの会員展があるんですが、これまだちょっと少ないんですね。だから、こういったものを我々も一体となって汗をかいてふやしまして、自主財源をつくっていくということで、そういうことも実現を図りたいというふうに今考えているところでございます。 ◆(芹生幸一君) ほかの施設についてもと言われるとなかなかあれですが、どの事業が重要で、どの事業は重要でないということはなかなか言えないでしょうけれども、やっぱり私は、平和というのはすべての社会生活活動のベースだと思ってるんですね。そういう点では、この施設が本当にこう、現状維持じゃなくて、さらに発展するということのためには、具体的なお金とか人とか、やっぱり要ります。  ですから、副委員長、よろしいでしょうか、ぜひとも知事にもお聞きをしたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、文化行政です。  大阪府は、十七年施行の大阪府文化振興条例と、それに基づく文化プランに基づいて行ってきました。条例の目的、基本理念、そして大阪府の責務、こうしたことについて、新しい文化振興計画策定に当たって、この理念とか目的に基づいてこれまでのプランをどのように総括されたのか、簡潔に報告ください。 ◎文化課長(三枝泉君) 平成十八年三月に策定しましたおおさか文化プランでは、大阪文化の再発見と情報発信、それから新たな文化創造のための土壌づくりの二つを掲げて取り組みを進めてまいりましたが、今回の計画改定に当たりましては、府民意識の調査結果等を材料といたしまして、取り組みの成果と課題を検証し、文化振興会議においても御議論いただいたところでございます。  主な点を申し上げますと、大阪文化への関心と誇りを取り戻すという点では目標に近づいておらず、大阪の都市魅力を高め、府民の大阪への愛着、誇りを醸成できるように、大阪文化の発掘、再発見、発信をさらに進めることが課題であること。  また、文化を通じた次世代育成につきましても、将来の夢や目標を持っている子どもの割合が減少傾向にあることなどから、子どもたちが文化芸術に触れる機会を効果的に提供して、その感性や創造性をさらに豊かにしていくことが課題であること。  また、府民が一年間に芸術鑑賞した人の割合が、クラシック音楽、ポピュラー音楽ともに全国平均を下回っておりまして、そういった文化芸術に親しみ参加する機会を充実させることが課題として残っているというふうに分析しております。  こうした課題解決のためにも、厳しい財政状況のもとで行政がみずから予算を確保するのが難しい状況であるが、民間の力を引き出し文化芸術への投資が促進されるような仕組みづくりも検討する必要があるという総括をしたところでございます。 ◆(芹生幸一君) 文化予算と言ったらいいのでしょうか、予算はこの条例施行から今日、二十一年度までどういうふうに推移しておりますか。 ◎文化課長(三枝泉君) 条例施行から、平成十七年度からの文化課の当初予算額を申し上げます。  平成十七年度が十九億一千七百六万九千円、十八年度が十八億一千三百八十六万八千円、平成十九年度が十六億九千二百五十八万四千円、平成二十年度が十四億五千八百三十九万八千円、平成二十一年度が六億二千八百八十万一千円、平成二十二年度予算案が六億二千六百八十万九千円となっております。  ただ、平成二十二年度の予算案に関しましては、新規事業でございますおおさかカンヴァス推進事業につきましては、文化課のほうで計上しておりますのが五百万円余りで、残りの九千万余りは緊急雇用創出基金のほうで計上をさせていただいておりますので、この数字には含まれておりません。  以上でございます。 ◆(芹生幸一君) 文化というのは非常に幅広い概念であるだけに、文化課の予算が条例に言う全体の予算と見るのは少し妥当でないかと思いますが、文化課は非常にきめの細かいさまざまな文化事業を府民、企業とも一緒に展開をされているという中で、まあばっさばっさと、ようこれだけ切れるなと思うぐらい減っておりますよね。  ただ、二十一年度については、都市魅力課ですか、そうした課へ移管した分が若干あるということ。それを加えても十七年度、条例ができてこれからさらに発展させようというときの予算の約半分になっているんですね。  このことについて、部長、どういうふうにとらまえているんでしょうか。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 文化の予算、特に文化課の予算という意味では、確かに金額的には減っていることは事実だと思います。  これは、当然のことながら、先ほど申し上げたような大阪府としての財政状況というのはありまして、これは全庁的な中で見直しをしているという面もございます。  それから、加えて申し上げますと、文化については行政としてどういう役割を担うべきなのかということがやはり大きな課題だと思います。この間、振興会議などを通じましてもいろいろ議論してまいりましたが、やはり文化のメーンプレーヤーは民なんですね。  ですから、大阪はとりわけ民のまちであったということを考えますと、我々の役割は、そういう府民が文化活動をすることについてどうサポートしてあげるのか、困ったとこは何なのかというのをきちっと把握してどうサポートしてあげるのか。それはお金だけではないと思うんですね。  この間、例えば木津川のプロジェクトをやりました。アートのプロジェクトをやりましたけれども、その体験の中でも、正直言うて予算はほとんどなかったです。ほんとに職員なり地域住民、あるいは関係者の方々、みんなを巻き込んで、その中で汗をかいていただき、府民の創意工夫、そしてすばらしい能力を引き出していただいたという思いがあります。  ですから、やっぱりそういう部分に焦点を当てて我々の役割をしっかり果たしていくと、そういうことが今回の新戦略で打ち出した内容でございまして、そういうものに基づいてしっかりと文化を振興していきたいというふうに思っております。 ◆(芹生幸一君) いうことは、もうほとんどお金は使わずにやっていこうかと、限りなく。そういうことでいいんですかね。やっぱり、事業をやるには、それはもちろん仕掛けつくったり仕組みつくったり、ありますよ。ただし、やっぱり予算ですよ、どんなもんであっても。  しかも、条例をつくって、そこにこういう事業をやりますと具体的な施策集をずらっと掲げて、それをやるのにこれぐらいの予算が要るだろうということで、各年度ごとに十数億という、文化課だけでいっても、予算をつけて、掲げて、やりますと言うた。それを今、総括しているんです。  どんなふうになったですかね、事業ごとにお願いします。報告してください、簡潔に。 ◎文化課長(三枝泉君) 従来実施してきた事業の中で変更のあった項目を申し上げたらよろしいでしょうか。 ◆(芹生幸一君) そうです。 ◎文化課長(三枝泉君) そうしましたら、主なものをピックアップして御説明をさせていただきます。  済みません、個別の事業のほうがよろしいですか、それとも全体の…… ○副委員長(阿部賞久君) もう一遍、芹生委員の質問の要点、ちょっと明確にしてください。 ◆(芹生幸一君) 五つの柱が設けられていて、その中で、こういう事業をやりますというのがありますよね。一つ、文化資源の掘り起こしとPRとか、文化をはぐくむまちづくりとか、そういうのについて言ってください。全部じゃなくていいですよ。全部言うとものすごく時間がかかるから。 ◎文化課長(三枝泉君) 失礼しました。  まず、文化資源の掘り起こしとPRの項目で言いますと、文化情報センターの管理運営がございます。これは、二十年度までは公の施設として運営しておりましたが、二十一年度からはそれを廃止いたしまして、ただし、それまで文化情報センターで実施しておりました大阪文化の再発見をテーマにした講座につきましては、引き続き文化課のほうで今実施しているところでございます。  それから、文化に親しみ参加する機会づくりの中で言いますと、大阪元気シリーズ事業、これは平成二十年度まで実施していたものですけれども、文楽や能、狂言などの芸術に触れる機会を低料金で提供する事業として実施してまいりましたが、平成二十年度の財政再建プログラムにおいて、府の財政状況にかんがみ、二十年度限りとなりました。  また、芸術・スポーツ体感事業と申しまして、府内の高等学校や支援学校に芸術家やスポーツ選手が出向いて講義やワークショップを行う体験型授業を平成十八年度から二十年度まで、モデル事業として実施いたしまして、高校、支援学校合わせて五十三校で実施しました。これが二十一年度には終了しております。これは、三年間のモデル実施の成果を検証いたしまして、その内容をワークショップ実施プログラムという形でまとめまして、それを全学校へ配付して、今後はそれを活用しながら取り組んでいっていただくということでの事業は、三年間での終了になっております。  それからあと、芸術文化振興補助金でございますけれども、これにつきましては、芸術文化団体が自主的に行う文化事業に対する補助金として実施してまいりましたけれども、二十年度財政再建プログラム案の中で、施策の重点化という観点から、子どもや青少年を対象とした次世代育成に寄与する事業に対する助成として再構築をしたところでございます。  それからあと、音楽文化振興事業というのがございますが、これは従来、市町村での公立文化施設で府民コンサートやフェスタなどを実施してきたものですけれども、市町村との役割分担の観点から、府の財政状況にかんがみ、これは十九年度で廃止をしております。  ただ、音楽文化の振興ということにつきましては、現在文化課におります音楽職の職員学校の吹奏楽の指導に派遣いたしましたり、講習会を実施したりという形で、今年度も三十二校に派遣して指導授業を行っているところでございます。  主なものは以上でございます。 ◆(芹生幸一君) すごく趣旨は立派でね、そのとおりだなということで、それを継続的にやるということが非常に大事だなと思うのに、モデル実施だとか再構築だとか。その再構築するときに、例えば芸術文化振興補助金というのがありましたね。これは一千万円なんです、現在。それが十九年度までは二千百七十一万円。再構築はいいんですけども、予算も一緒に再構築してるんですね。減額しているんですよ。  だから、半分にするんだったら、従来支給していた団体などの活動にはするけれども、次世代育成に寄与する、そういう文化事業を新たにつくって、それもやると。で、予算の規模としては同じと。本来そうあるべきだと思うんですけども、再構築だとかいうときには必ず減ったり、そしてさっき報告いただいたように、幾つかの事業は廃止という形になっているんですね。  市町村文化振興支援事業というのは、これはどういう内容でしたっけ。 ◎文化課長(三枝泉君) これは、市町村立の文化ホール等で実施される文化芸術活動に対しての施設や市町村への補助制度でございました。これも、市町村との役割分担の観点から、府の財政状況にかんがみ、十九年度で廃止をいたしましたが、文化庁など国の制度への利活用を誘導する、あるいは芸術文化振興補助金で市町村のホールなどと連携して芸術文化団体が事業を実施される場合に、そういう事業については優先的に採択するというような形で対応させていただいております。 ◆(芹生幸一君) 市町村の文化事業についても支援することという議会の請願が採択されたと思うんですが、どうなんですか。 ◎文化課長(三枝泉君) 請願の中で、各市町村の文化振興を支援することという項目があるのは承知しております。市町村に対しては、先ほども言いましたように、国の制度の活用について文化課のほうで情報提供するとか、あと、さまざまなプログラムであるとか人材情報提供などを実施しているところですし、また今後も、おおさかカンヴァス推進事業など、実施する事業につきましては市町村と連携しながら、新たな政策についても展開してまいりたいというふうに考えております。 ◆(芹生幸一君) まあ、できるだけお金を使わないようにということでしょうが、しかし市町村への文化支援ということでは、やっぱり先立つものというようなものも私は支給すべきだというふうに思うんです。  ずっと聞いてきましたけれども、結局、文化振興条例はつくって、その計画は立てたと。しかし、その理念にうたわれておりますよね、文化を創造し、これを享受することが人々の生まれながらの権利であることにかんがみと。府民が文化を身近なものとして感じ、これに参加し創造することができるような環境づくりや、大阪の文化を担う人材育成に重要な役割を果たしてきた、そういう事業まで、私は、財政再建プログラムの名のもとに、財政再建のもとに後退させる、あるいはつぶしてきたと、こういうことではないかと思うんですが、どうでしょうか。 ◎文化課長(三枝泉君) 条例にございますように、文化については、それ自体が人々の生きがいや創造力の源泉であり、心豊かで潤いのある生活を送るための必要不可欠なものであるというふうに考えております。  今回の戦略案におきましても、文化振興会議のほうで御議論いただいた中で、そういった文化の力を都市の活性化や教育、福祉などさまざまな社会の課題の解決であるとか、人々の生活の質の向上に役立てていくと、そういう貴重な社会資源であるというふうに認識すべきだと御議論いただきましたので、そういう考えのもとに、私どもとしましては、行政の役割ということできちっと踏まえながらも、そういう活動が社会の隅々で生かされるように、そして府民の文化活動が積極的に幅広く行われるように、環境整備をしていきたいというふうに考えております。 ◆(芹生幸一君) 新しい計画の中に四つの理念というのがありまして、新しい文化振興計画に貫かれている四つの理念の中に、今もおっしゃったことと関係するんでしょうか、従来のイメージは支えられる文化、これからは社会を支える文化と、こうあるんですが、先ほども見たように、従来のイメージにある、支えられる文化そのものが、今も申しましたように、財政再建の中で削られてきたんじゃないかと思うんですよね。  ですから、しっかりとした支えられる文化、そういうものがほんとに支えられて、充実して、発展してこそ社会に貢献し得る、そういう文化としてこれから役割を果たすんじゃないかと、こう思うんですけれども、どうなんですか、その辺は。 ◎文化課長(三枝泉君) この新戦略案に掲げました四つの理念というのは、今後の文化振興を進めていく上での基本的な価値観となるものを示しております。  ここで、その新しい価値観を際立たせるために、従来のイメージということで、今おっしゃった支えられる文化という言葉を使わしていただいておりますが、これは、これまでの大阪の文化をそれであらわしているという意味ではなく、新たな理念の趣旨を鮮明に示すために対比させている言葉でございます。  社会を支える文化についてでございますけれども、先ほど申しましたように、社会の中で文化の力というのが貴重な資源であるということを踏まえまして、行政の役割というものを踏まえて、府民の自主的な文化活動が活発に行われるようにサポートすると。で、活動や発表の場を提供して多彩な文化活動の基盤づくりを進めて、これまではぐくまれてきた文化を社会を支える文化として生かしていくという意味で、社会を支える文化という言葉を使っております。 ◆(芹生幸一君) 守る文化から攻める文化とかいう言葉もあるんですよね。しっかり守ってきたのかと、支えてきたのかということが今問われるということを先ほどからるるただしているわけなんですからね、しっかりそのあたりも、時間もありませんから指摘をしておきたいと思います。  それで、九つの戦略の一ですね、三つ目、大規模ホールが必要だとしている。官民の役割分担、民間の力を引き出して立地を誘導するとありますが、部長も今おっしゃったように、私はそういうことの中で、行政の責任というものがあいまいにならないかということを危惧するんですが、部長、どうですか。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) ホールの、官民の役割分担を明確にしという部分でございますけれども、行政の責任が必ずしもあいまいになるとは考えておりません。行政がすべて施設を整備するということではないというふうに思いますし、現下の財政状況の中でなかなか現実的な話ではないと思います。  少なくとも同じようなもの、あるいはそれ以上のものが民間ベースで誘導できるのであれば、我々はそういう知恵を使いながら実際の施設の整備というものを実現をしていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆(芹生幸一君) 行政は知恵もお金もしっかり出してやらなければ、現下の経済状態の中では、民間の力を引き出すといってもなかなか難しい、こういうふうに思います。  ホールも必要と思いますし、私が特にここで希望したいのは、府立の美術館です。全国の都道府県美術館を持っていないのは大阪府だけだと思うんですが、どうですか。 ◎文化課長(三枝泉君) 都道府県立の美術館がないのは大阪府だけと認識しております。 ◆(芹生幸一君) 都市格といいますか、都市の品格をあらわす施設でもあります美術館がないということ自体が、私はほんとに寂しい思いをしているんですが、今お金があったらすぐ建てれるというものではないんですね、美術館というのは。  どれぐらいかかっていると思いますか、大体、構想−−やろうかということを決めてから。 ◎文化課長(三枝泉君) 申しわけありません、具体的にそのような情報は持っておりません。 ◆(芹生幸一君) ごめんなさいね、聞くと言うてなかったんで。  大体十年かかるんですね。つくるということを腹に決めてから竣工オープンまで、約十年かかってます。少しこのごろは早くなっているようですが、そういうことも考えて、ぜひ構想をしていただければと思っています。
     そして、やっぱり文化施設で府民が求めているのは、大規模でなくてもいい、もっと使い勝手のよいものを身近なところにというのが、私の聞く府民の声であります。  大阪府は青少年会館を閉館しました。つぶしたと思います。そして、民間の力に頼ると、こういうふうな無責任なことでいいのかということを改めて問いたいのですが、いかがですか。 ◎文化課長(三枝泉君) 公立文化施設といたしましては、市町村において今文化ホールや生涯学習センターが整備されておりまして、府民の皆様の文化活動の場となっているというふうに認識しております。そのため、今回の戦略案でも、特に大規模ホールについて記述をさせていただいたところでございます。  また、大阪府としましては、まち全体を使いこなすということで、劇場美術館の中だけではなく、まちかどや公共空間等を活用して、より多くの府民の方々に文化芸術活動の発表の場を提供していくということも進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆(芹生幸一君) それはいいと思うんですね、私は。大いにやってもらったらいいんですよ、御堂筋を使ってでも。それはそれで都市魅力の拡大にいいと思うんです。  しかし、舞台芸術、そういったものは依然としてあるわけですね。やっぱり発表したいと。それ、すべての団体−−演劇とか劇団ですね、そういったところについても、私は決して十分整備されているとは言えないと思うわけです。  ですから、私は、そうした演劇とか音楽団体にとって必要な公演とか練習施設としてのそういう文化施設をもっと、青少年会館の代替施設というわけではありませんが、それも必要ですけれども、整備すべきだと、こういうふうに思いますが、いかがですか。 ◎文化課長(三枝泉君) 先ほど申しましたように、そういった施設につきまして府が直接これから準備するというよりは、市町村で整備されている施設を最大限活用していただく、あるいは民間や行政が持っている空間等の活用を進めていくという形で考えたいとふうに思っております。 ◆(芹生幸一君) まあ、あれかこれかということではなく、必要なものは府の責任で整備するというのが文化行政の責任を持つ府の役目だと私は思うんですね。  未来を担う次世代の育成ということが戦略八にありまして、子どもの心に感動をと。私は大賛成なんですね。子どもが生の音楽に触れる機会をふやすと。現在多いのは学校公演、あるんですけれども、これがカリキュラムの関係、週休二日制などのカリキュラムの関係上、それに充てる時間が減ったりなくなったりしてると、こういうふうに聞いております。  大阪市以外は有料なんですね、この学校公演も。少子化の影響で一人当たりの料金が高くなっているということも聞きました。現下の経済状態の中で、府として一定の予算措置もとって、こういった子どもたちが生の文化に触れる機会をもっと大きく飛躍的に広げるということが必要ではないかと思うのですが、いかがですか。 ◎文化課長(三枝泉君) 文化を通じた次世代育成ににつきましては、大きなテーマとしてそのあり方を文化振興会議でも部会を設けて御議論いただきました。そして、今回も戦略案の柱として盛り込んだところでございます。  地域や学校など、子どもたちの身近なところで文化に触れる機会を充実させることは重要であると認識しております。府域で幅広い取り組みが促進できるよう、厳しい財政状況のもとですが、関係部局と連携を深めながら、既存施策の活用を初め、効果的な方策を検討してまいりたいと考えております。 ◆(芹生幸一君) 新しい文化振興戦略ですか、こういうものが策定されようとしているのですが、私は、今必要なことは、府の文化行政文化振興条例の理念に立ち返って、そして計画をして、この間やれなかった施策を含めて見直す、そして予算の裏づけをしながら実施することだと思います。  大阪府が新しい文化振興計画に言う文化自由都市大阪を本気で目指すのなら、文化芸術を府政の中の太い柱に位置づけることが今特に問われているのではないかと思うのです。このことを強く求めておきたいと思います。  最後に、センチュリーについては議論が−−これ、何時まででしたかね。 ○副委員長(阿部賞久君) 時間ですか。時間はまだ結構ですよ。あります。 ◆(芹生幸一君) 知事質問……、 ○副委員長(阿部賞久君) 知事質問。五十分です。 ◆(芹生幸一君) そうですか。ちょっと急ぎ過ぎたな。  文化の問題についても、できるかどうかわかりませんが、一応言っておきます、知事質問の中に入れといていただきたい。 ○副委員長(阿部賞久君) はい。二時四十九分まであるから、まだ十九分もある。 ◆(芹生幸一君) センチュリーの問題であります。センチュリー交響楽団は、一九八九年に大阪府がみずから設立したオーケストラです。府民によりよい音楽を聞いてもらおうと、府民サービスの一環として、また府民の暮らしに潤いを与える文化振興の事業として、センチュリー交響楽団は一貫してよい音楽をリーズナブルに府民に提供する努力を重ねてきたと思いますが、どうでしょうか。 ◎文化課長(三枝泉君) センチュリー交響楽団につきましては、大阪府が平成元年から財団のもとに運営をしてきたオーケストラでございます。現在、大阪府内には四つのプロのオーケストラがございまして、その中の一つとして活動を続けてきております。 ◆(芹生幸一君) センチュリー交響楽団の果たしている役割といいますか、そういうものを部長はどのように評価されてますか、改めてお答えください。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) センチュリー交響楽団、大阪府が設立した楽団でございまして、世界的レベルといいますか、非常に水準の高い音楽を府民に提供するという機能を持っておるというふうに考えております。  ただ、やっぱりこの間、いろいろ社会情勢が変わり、あるいは財政状況も変わった中で、今回センチュリーのあり方というのをいろいろ議論さしていただきました。その中で、我々がほんとに公共としてどういうかかわり方をすべきなのかという議論をしてきたわけでございます。  楽団というのは基本的に、構造的に赤字になるというんですか、あれだけの非常に大きな楽員を抱えておられますので、だれかが支えなければならないものでございます。その場合に、公共としてそれをどのように支えていくのかということが議論になったわけでございますけれども、我々、今新たにこの議論をしていくとすれば、公金を入れる一つの根拠として、民間に全く楽団がなくて、例えば群馬の交響楽団のように、公共が持たないとなかなかその享受ができないという、そういうケースがございます。ただ、大阪の場合はそういう状況にはございません。  二つ目に、大阪の都市魅力、大きな武器だと。これは一つ、考え方としてあるんですけれども、しかし大阪の場合には大フィルという存在もございます。  結局我々としては、やはり大阪府民にもっと身近に、垣根を低くして、安い形で音楽を提供するのが機能ではないかという議論をしていたわけですが、やはり楽団の思いとしては、自分たちは非常にレベルの高い、芸術性の高い楽団として、それこそ大阪というエリアだけでなくて、もっとどんどん打ち出していきたいんだという思いが非常に強かったということであります。  そういう議論の中で、財団として民営化というような考え方を出されまして、みずからそれを探そうということでございましたので、センチュリーのこの間の財産をぜひ生かして大阪府民に還元するためにも、その方向で我々は必死でサポートをしていきたいというのが現在私の考えているところでございます。 ◆(芹生幸一君) 群馬県とどない違いますて、よくわからないんですけど。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 群馬県の場合は、ちょっと失礼な言い方になるかもしれませんけれども、世界的レベルに達するような一流の民間レベルの楽団がそれほどないという状況の中で、やはり県としてそういうものを供給するに当たってかかわりを持っておられるというふうに考えております。 ◆(芹生幸一君) 大フィルもあるし関フィルもあるし、多過ぎるということをおっしゃってるわけではないんですかね。ちょっとよくわからないですが、そこ。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 多過ぎるということじゃなくて、十分にその分のニーズを賄うだけの楽団が備わっているということでございます。あえて大阪府として全面的に楽団を持つという意味合いで継続していくということではないのではないか、ということを議論させていただいたということです。 ◆(芹生幸一君) 大学と同じ理屈ですね、府立大学と。市大があるから、経済学部も同じような学部を持っているから……。いや、そんな議論はもういいです。 ○副委員長(阿部賞久君) 答えられへんねん、このことは。 ◆(芹生幸一君) ええ、そういう同じ発想ではないかというふうに私は今思いました。  大阪府がつくったオーケストラは、やっぱり大阪府が責任を持って、こういう危機的な状況の−−危機的に追い込んでんのは大阪府なんですが、存続し継続できるように演奏活動ができ、しかも大阪府立の交響楽団であるがゆえにやれている事業、これを継続させる上においても、つぶしてはいけないと思うんですが、部長はその点どうなんですか。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) まさにセンチュリーはそれだけの価値のある楽団でございますので、ぜひ存続というか、これからさらに活躍していくためにも、今まずは民間のスポンサーというのを探すための努力を必死でやりたいというふうに思っております。 ◆(芹生幸一君) ですから、財団のほうも何とか民間のスポンサーを探そうという努力をされてますし、その面でのそれこそスポンサー探しをサポートするということなんですが、先ほども質問の中にありましたように、もしスポンサーが見つからなかったらどうするのかということについては、そこから先の議論がないのですが、財団のほうがその後のことは考えずに、ひたすらスポンサー探しということに絞って今頑張っているというのは、私は、それはそれで財団の決めたことですから、それを見守るしかないかと思うんです。  要は、大阪府のオーケストラを責任を持って存続させるということだけはきちっと言っておいてほしいんです。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) センチュリーに対して我々がどういう関与をしていくかにつきましては、今現在民営化ということでやっておりますので、その状況を六月ごろに見きわめまして、その時点で検討をさしていただきたいというふうに思います。 ◆(芹生幸一君) 投げ出すということもあり得るということですか、今の言い方は。どういうことですか。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) そのときの状況がどうなっているかということを踏まえないと、仮の議論になりますので、この場でどうこうは申し上げられないと思いますが、少なくともやはり公金を投入するということについて納得が得られる形の議論をさしていただきたいと思っております。 ◆(芹生幸一君) 先ほどから文化に対する府のかかわり方ということで、どうもお金がないから、それは先立つものがなければということになるんでしょうけれども、しかしそこから発想すれば、私はだんだん大阪がそういう文化的な、何と申しますかね、値打ちのあるまちから後退するんじゃないかということを、私だけじゃなくて、多くの皆さんが今懸念を、非常に危機感を持っておられます。  この間、センチュリーが府の補助金の大幅な削減とか、あるいはカットされることによってどうなるのかといったことは、ただセンチュリーの行方という問題だけじゃなくて、きょう議論したような、大阪府の今度目指そうとする文化自由都市大阪というものを本気でやると言うのなら、私は、みずからがつくったオーケストラをみずからがつぶしてはいけないということを強く思うんです。  ですから、私自身の考え方としては、非常に公益的な活動を今やっておられますけど、もっとこれを広げるべきだと思うんですね、タッチ・ジ・オーケストラにしても。機会が少ないですよ。経験しないまま卒業する生徒はたんといてると思うんですね。  そういうことから考えますと、私は、スポンサーがついてもつかなくても、大阪府はしっかり補助金を出してそういう活動を支えるべきだというふうに思うんですが、その点、部長どうでしょうか。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 次世代育成に向けてのそういう音楽、アート、その他もろもろの文化の施策の必要性いうのは十分感じております。ただ、それをどういう形でやるかという問題だと思います。  ですから、センチュリーが直接そういうものに特化していただくならば、それはまあ一つの方向であって、我々もそういう議論はしましたが、財団そのものはそういう御意見にはなかなか賛同は得られなかったという状況でございます。  したがいまして、今のスポンサー探しの状況を見た上で、最終的な方向性というのを再度議論をしていきたいというふうに思っているところでございます。 ◆(芹生幸一君) 戦略会議での議論を見て私は思ったんですが、大阪府がセンチュリー財団に求めている選択というのは非常に無理な選択ですよ。センチュリーの皆さんはね−−楽員の方からも話を聞きました−−もっと公益的な活動をやりたいんです、ほんとは。やりたい。しかし、オーケストラの楽団としては、当然のことじゃないですか、もっとレベルの高い、幅広い層に音楽、世界に誇れる、そういう楽団を目指したいと言うのは、これは当然だと思うんですよ。そういう楽団になってもらいたいということで大阪府がつくったわけですから。  それを公益事業に特化する。特化するったって、できないんですよ。今でもそういう部分をふやせばふやすほどしんどくなるわけですよね。  ですから、無理なことを言わないで、やっぱり実現可能な、今言ってるような、大阪府がほんとに、センチュリーのそういう部分も含めた、府民の財産、大阪府の財産をもっと活用すると、いろんな面に、次世代育成だけじゃなくて。そういうことをほんとに考えているんだったら、それは、スポンサー探しに大いに協力してあげるのは必要なことだと思いますけれども、きょう私が申し上げたこともぜひ考えていただきたいということを申し上げまして、終わりたいと思います。  この問題についても知事質問のテーマに入れといてください。十分しかないらしいですけどね。 ○副委員長(阿部賞久君) 知事質問の通告について芹生委員に確認いたします。  質問項目については、ピースおおさか、文化行政のあり方、大阪センチュリー交響楽団の運営形態についてでよろしいでしょうか。 ◆(芹生幸一君) はい、お願いします。 ○副委員長(阿部賞久君) それでは、ただいまの質問項目については委員長預かりとさせていただきます。  この際、休憩いたします。 午後二時四十六分休憩     ◇ 午後三時十分再開 ○副委員長(阿部賞久君) ただいまより休憩前に引き続き質疑質問を続行いたします。  通告により久谷眞敬君を指名いたします。久谷委員。 ◆(久谷眞敬君) ローカルパーティーの久谷眞敬でございます。御苦労様でございます。特に副委員長の阿部先生、御苦労様でございます。  早速質問に移らせていただきます。昨年の九月の委員会でも質問させていただきました大阪ミュージアム構想について質問させていただきます。  京都、奈良には古都、神戸には港まちというまちの顔があるわけでございますけど、知事は大阪ミュージアム構想を提唱した際に、大阪にはそれがないと発言されておられました。  まちの顔の形成といったときに、都市景観、つまりまちなみといったことが非常に重要であると思っております。大阪には古くからのまちなみ、また現代的なまちなみなど、さまざまなまちなみがあるわけでございます。  大阪ミュージアムへの登録については、平成二十年度に最初の登録が行われておりますけれども、その後も定期的に登録を行うとお伺いしております。現在、大阪ミュージアムには何件登録されておるのか、またジャンル別の登録状況はどうなっておるのか、確認のため教えていただけますか。 ◎副理事兼都市魅力課長(中村あつ子君) お答えいたします。  平成二十年度に九百七十一件を登録させていただきました。その後、第二回目の登録を平成二十一年の九月に行いまして、現在一千百六十九件の登録を行っています。  ジャンル別の登録状況ですけれども、建物・まちなみが五百四十六件、みどり・自然が二百二十二件、食・生活が百十三件、芸能・娯楽が三十三件、祭り・イベントが二百二十九件、その他−−万博記念公園や新幹線公園などですけれども−−が七十四件となっています。  なお、複数のジャンルにまたがる登録物もありますので、ジャンルごとの件数の合計は登録総数とは一致いたしません。  以上です。 ◆(久谷眞敬君) 今お聞きしましたら、現在千百六十九件あると。登録物の中では、建物・まちなみというジャンルで五百四十六件という多数の数が登録されているということですけど、その中にどのようなものが登録されておるのか、お聞きいたします。 ◎副理事兼都市魅力課長(中村あつ子君) 歴史的なものでは、富田林寺内町、郡山宿本陣、平野郷のまちなみなど、新しいものでは梅田スカイビル周辺のまちなみ、彩都ガーデンビレッジ、なんばパークスなどがあります。  以上です。 ◆(久谷眞敬君) その登録物の中に、先ほど午前中、森委員が質問されておりまして、市内ばっかりで、私たちのまちにもないんかということでね。ちなみに御紹介させていただきましたら、郡山宿の本陣、彩都ガーデンビレッジ、これ茨木市にあると御紹介させていただいておきます。  また、今の答弁に我がまちの北区の登録物も言っていただきまして、気を使ってもらってんのかなと思っております。  ところで、平成十年度から大阪市が実施しております都市景観資源という制度があるわけですけど、この制度、知っておられますでしょうか。 ◎副理事兼都市魅力課長(中村あつ子君) 景観に関する制度では、大阪府と大阪市が連携するなどして実施しています大阪まちなみ百景、大阪まちなみ賞については承知しております。ホームページ上で登録物の紹介を行う際、これらの賞を受賞しているという旨を記載しています。  しかしながら、都市景観資源につきましては、大阪市独自の取り組みであるため、存じ上げておりませんでした。 ◆(久谷眞敬君) 説明さしていただきましたら、大阪市の都市景観資源とは、市民に親しまれて、かつ良好な都市景観を形成する上で価値のある建造物や樹木などを登録する制度であるということです。  現在四十件が登録されておりまして、大阪ミュージアムの登録物一覧と照らし合わせたところ、そのうち二十四件が大阪ミュージアムの登録物になっております。この中には、中央公会堂周辺のまちなみ、また梅田スカイビル周辺のまちなみなどがあるわけです。  都市景観資源大阪市独自の取り組みでありますけれども、市独自の取り組みだから知らないというんじゃなくて、今後進めていかなければならない府市連携の観点からも、この制度の取り組みをミュージアム構想として活用していくという必要があるのではないかなと思うておりますけど、御所見をお伺いします。 ◎副理事兼都市魅力課長(中村あつ子君) 大阪のまちなみにつきましては、にぎわいのあるまちなみ、歴史的なまちなみ、現代的なまちなみなどさまざまな魅力的なものがあることをアピールすることは、委員御指摘のとおり、大阪のイメージアップ、まちの顔づくりになるかと考えます。  こうした観点から、都市景観資源につきましても、大阪まちなみ百景や大阪まちなみ賞と同様、大阪ミュージアムのホームページ上で登録物の紹介文の中に記載するなど、効果的な情報発信を行っていきたいと考えます。  また、お示しの趣旨を踏まえまして、大阪市を初め同種の施策を行っているその他の市町村に対しても同様の対応ができるよう、働きかけてまいりたいと考えてます。 ◆(久谷眞敬君) 大阪府と大阪市がばらばらで発信してたら、せっかくの都市魅力というのが、地域資源の発信という部分でも意味がなくなって、大変もったいない感じがするなと思うております。  相互に情報発信をすることは一番大事でありますね。やっぱり、府民、市民にとってプラスになると私は思っておりますので、府市連携に向けて、私はワン大阪と言っておりますけれども、まずそのアクションを府から起こすという観点、その一歩をぜひ踏み出していただきたいと思っておりますので、お願いしておきます。  続きまして、昨年九月の委員会で、きょうも御出席されておりますけれども、森委員、長田委員からも質問がありまして、きょうはその両名が私の後ろにおられて、まあたまたまでしょうけども、見えますか、背後霊違います、頼もしいなと思いながらちょっと質問さしていただきます。  男女共同参画についてお伺いさせていただきます。  国においては、平成十一年に男女共同参画社会基本法が制定されまして、昨年、制定後十年目の節目を迎えたということであります。  基本法では、その前文で男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置づけておるということです。府においても、平成十三年に大阪男女共同参画プランを策定するとともに、平成十四年に大阪府男女共同参画推進条例を制定して、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みが進められてきたと伺っております。  しかし、この男女共同参画という言葉ですけれども、府が今年度実施した男女共同参画に関する府民意識調査の結果によりますと、男女共同参画社会という言葉を知っている府民の割合は、平成十一年度と比べて三〇ポイントと大幅に増加したわけですけれども、四四・一%と、半分に満たない状況であります。男女共同参画社会という言葉はまだ府民に十分に浸透していないのではないかなと思っております。  そこでまず、男女共同参画社会とはどのような社会を指すのか、お伺いさしていただきます。  また、府において、これまでその推進のためにどのような取り組みを行ってきたのか、お伺いいたします。 ◎男女共同参画課長(森久子君) 男女共同参画社会についてのお尋ねでございますが、この言葉は男女共同参画社会基本法の第二条で定義をされております。
     それによりますと、男女共同参画社会とは「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」とされているところでございます。  大阪府におきましては、この基本法に基づきまして、府の男女共同参画社会の実現に向けた指針となります大阪府男女共同参画推進条例を制定するとともに、施策の基本的方向とその推進方策を定めたおおさか男女共同参画プランを定めているところでございます。  本プランでは、施策の基本方向として、社会的な意思決定への女性の参画の促進や、男女共同参画に向けた意識啓発、働く場での男女平等の推進など、十の柱を掲げております。この柱に基づきまして、さまざまな施策を総合的かつ計画的に推進しているところでございます。 ◆(久谷眞敬君) これまでおおさか男女共同参画プランに基づいて、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを進めてこられたということでありますけれども、先ほど述べた府民意識調査結果−−こういう報告書いう形で私もいただいたわけですけれども、その中の二十四ページですね、男は仕事、女性は家庭という性別役割分担意識というのがありまして、それに同感する男性の割合は五六・七%。女性の四六・九%と比べて約一〇ポイント近く高い状況があるということです。  男女がともに生き生きと暮らすことのできる男女共同参画社会を真に目指すには、男女とも家庭生活や地域生活にかかわりを持って、お互いのことを理解し協力していくことが必要であると思っております。  そのためには、男性、女性お互いがそれぞれ気づきや理解を求めていくことが必要と考えますけれども、府において男性に対する取り組み、例えば男性向けの啓発講座をしているとか、そんなんをしているのか、それとも、されているということであればどういうことをされておるのか、お伺いいたします。 ◎男女共同参画課長(森久子君) 男女がともにその個性と能力を発揮し、お互いを尊重し合うことができる社会を目指すには、委員お示しのとおり、女性のみならず、男性に対しても気づきや理解を促すよう、意識啓発に取り組む必要があると考えております。  そのため、先ほど述べましたプランの中で男性への啓発という項目を掲げまして、男女共同参画に関する認識を深め、家庭や地域生活への積極的な参画を促すことができるよう、これまでからあらゆる場面でさまざまな広報啓発を実施してきたところでございます。  具体的なお尋ねの男性向けの啓発講座なんですけれども、仕事帰りに参加しやすい平日夜間の時間帯に、落語を通じて楽しみながらワークライフバランスなどの働き方の見直しを考える講座や、男性が担う高齢者の介護に関する問題をテーマにした講座などを実施してきたところでございます。 ◆(久谷眞敬君) 今お聞きしました介護の問題というのは、男性向け講座を実施されて、その問題いうのはやっぱり深刻化してると思っております。介護の問題というのは、少子高齢化社会が進展する中で、男性、女性のだれもが直面する問題であります。男女共同参画の観点からタイムリーなテーマであると考えております。  そこで、この講座についてどのような内容で実施されたのか、具体的にお伺いいたします。 ◎男女共同参画課長(森久子君) 今回の男性向けの啓発講座は、男の介護が社会を変えると題しまして、男性介護者の仕事や家事の問題など体験者の声を紹介しながら、介護についての理解と認識を深めるセミナーとして、本年一月に実施したものでございます。  本セミナーには定員の一・五倍近くの参加者がございまして、多くの男性に介護といった身近な問題を通じて男女共同参画について関心を持っていただけたものと考えております。  男女共同参画は男性にも女性にもかかわりの深い問題であることから、今後も、参加者にとって、こういった介護ですとか子育てなど、わかりやすく身近なテーマを設定するとともに、時間や場所など、参加しやすい工夫を行うことによりまして、男性を含めた多くの方々に男女共同参画への関心や理解を深めていただけるよう、広報啓発を行ってまいりたいと考えております。 ◆(久谷眞敬君) 今お聞きしまして、介護、また子育てといったそれぞれのライフステージに合ったテーマに的確にアプローチをすれば、多くの府民にとってもっと身近な問題としてとらえることができると思っております。  これ、私の考えなんですけど、現在住んでいる私の大阪市では、地域の民生委員さん、また女性会の人が中心となって、三歳未満の乳幼児をお母さん方がある会館とかに連れてきて、育児教室とか、またいろいろそれぞれの育児の悩みを聞いたりとか、そういうサークルをつくられております。そういうサークルを通じて、お母さん同士の悩み事をそれぞれお話ししたりとか、またコミュニティづくりというようなんをやってるのが、非常に私はいいことちゃうかなと思っております。  これも、逆に男性版の、僕の経験なんですけども、女性がたとえ一人とかおったりとかしたら、ちょっと恥ずかしいなとかいうのがあって、例えば僕と子どもと二人が参加して、同じようなお父さんがその場に連れてきて、子育てについてお互いを知っていく、またいろいろ話し合っていくことによって、育児の大変さ、また、うち、家内こんだけいつも頑張ってくれてんねんなというような、相手を気遣う気持ちとかね、そういうなんを養っていくというのが大事かなと思うておりますから、男性のそういうサークルというのが、そういう輪が広がってくれたら本当にありがたいなと、そういう社会にしていきたいなと思っておるわけでございます。  今の社会には、本当に今言う相手に対する思いやりというのが非常に欠けていると思っております。男女がお互いを理解しようとして思いやる気持ちを持って、していくことで、そうすれば子育てや家庭にかかわっていくことが当たり前のように、そういうふうになっていくんではないかなと思っております。  井上委員から今、こそこそっと教えてもろうて知ったんですけど、東京都の文京区の成沢広修区長が育児休暇をとられた。これはすばらしいなと思っております。  ただ、いろいろ、これ大阪府の状況にとらえたら、休んだら無給になってしまう。また共済のほうから、六割ですかね、そういうような形では入ってくるいうことですけれども、やっぱり収入のことも考えたらなかなか難しいということであります。  なかなか難しい部分もあるんですけれども、森課長、ひとつ一女性として、そういうふうな男性像というかね、そんなんに対して、魅力ある男性という形で、ええなと思えへんかなというのをちょっとお聞かせ願えますか。 ◎男女共同参画課長(森久子君) 今例に出された育児をする男性ということなんですけれど、文京区長の例も出されましたけれども、このごろは育児をされる男性をイクメンと−−イケメンをもじってイクメンと呼ばれるそうなんですけれども、一女性としてのお答えをさしていただければ、そういう男性が本当にまちにあふれれば、女性はきっと、すてきという目線を送ってくるのじゃないかなと思っております。  こんなお答えでよろしいでしょうか。 ◆(久谷眞敬君) ありがとうございます。まあ、イクメン目指して頑張っていきたいと思っておりますけれども、今の答弁を受けて、男性代表の福田部長、まずは府民文化部からこういうことを実践していこうということで、その辺の意気込みというか、その辺何か思うことがあればお聞かせ願いたい思います。 ◎府民文化部長(福田昌弘君) 私は残念ながらイクメンじゃなかったもんですから、反省しきりで、これから介護に向けてほんとにこの男女共同参画を果たしたいなというふうに思ってるんですけれども、まさにうちの部は、この社会の実現というのを一つの目的にしておりますので、府民文化部の中では堂々と男性の育児休業をとっていただける方が続々と出て、イクメンが続出するように、ぜひ頑張っていただけるよう、号令をかけていきたいというふうに思っております。 ◆(久谷眞敬君) ありがとうございます。聞いてたら、皆さんがイクメンに見えてきて、頼もしいなと思うておりますけれども、男女共同参画社会の実現には、女性だけの問題ではなくて、男性にとっても必要なものであると、認識をしっかりと広めていくことが必要であります。  昔は、大阪は人情のまちと言われておりました。その浪花節的なところはどこへ行ったのかなと思うぐらい、このまちにも大阪らしさというのがなくなってしまったような感じがいたします。心の温かい、思いやりのあるまちづくりを進めていき、人情のまち大阪の復活を今後の大阪の都市魅力の向上につなげていただきたいと思うことを強く要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○副委員長(阿部賞久君) 次に、大島章君を指名いたします。大島委員。 ◆(大島章君) きょうの最後の質問でございます。自民党の大島でございます。早く終わろうと思います。できるだけ早く、手短にやらしていただきたいというふうに思います。  それでは、私は地域力の再生と、それから水都大阪について御質問をさせていただきます。  昨年九月の委員会で、府が今年度から取り組んでいる地域力再生について、府の役割、とりわけ情報提供、人材養成の重要性に関してお尋ねしました。また、井上先生からは、違った意味で地域力のほうの再生について御質問をされました。  それで、私は、地域力再生の取り組みは、本来は市町村が中心となって取り組んでいくものと考えていますが、市町村の取り組みはさまざまであり、また地域での活動についても、中心となって活動に取り組んでいる住民の方々の高齢化や人材難の課題があります。  市町村や地域の積極的な取り組みについて多くの方々に情報提供することによって、他の市町村や地域での新たな活動につながる場合もあります。また、地域活動に関心を持っている多くの方々の参画を得ていくことが、今後重要であると考えています。  府として情報提供や人材養成に取り組んでいくとのことであったが、その現状と、今後どう取り組んでいくのか、お伺いをいたします。 ◎府民文化部副理事(太田安二君) 地域力再生の情報提供、人材養成についてでございます。  まず、情報提供についてでございますが、先月、二月でございますが、地域力再生のホームページを立ち上げたところでございます。その中に、府が地域力再生に取り組みます基本的な考え方や、公立学校の校庭の芝生化事業を初め地域力再生に活用できる府の施策、また地域力再生を支援する各種団体の制度、土木事務所で取り組んでおります府民協働事業の取り組み、そういったことなどにつきまして掲載いたしておりまして、広く取り組み状況を府民の方々に知っていただきたいというふうに考えておるところでございます。  今後は、委員お示しのように、地域力再生に取り組んでおります市町村の先進事例や、地域で積極的に取り組んでおられます団体の活動状況などにつきまして、提供する情報の充実に努めてまいりたいと考えております。  次に、人材養成についてでございますが、どういうふうな手法が効果的か、今後も検討していきたいと考えておりますが、まずその第一歩といたしまして、団体の運営や、地域活動に関する知識やノウハウを地域の方々に学んでいただけるよう、現に活躍しておられる人材を紹介するコーナーをホームページに掲載いたしております。まだ十分ではございませんので、今後このコーナーも充実さしていきたいと思っております。  また、先月でございますが、八尾土木事務所におきまして、管内の市と連携し地域力アップフォーラムが開催されました。そこには、地域で活躍されてます団体や企業の代表の方、学識経験者、また行政等も参加いたしまして、多くの府民の方々にも来ていただき、活動状況の紹介や今後の取り組みなどについての情報交換が行われたところでございます。  このような取り組みは、地域活動の推進と人材養成にも寄与するものでありますんで、今後ともこれにつきましても広める方向で考えていきたいと思っております。 ◆(大島章君) 今お答えいただいた、各土木事務所で、地域支援課というんですか、設置されたことから、各小学校区で行われている校庭の芝生化や、それからアドプトリバーあるいはアドプトロード、そういうふうなことに市民、地域の方々が協力されてるという、そういう事業を、地域住民と一番身近な部署との連携を図り、ボランティアの活性化をぜひこれからも図っていただきたい。これはお願いしておきます。  それから次に、情報提供や人材養成は府の重要な役割と考えています。引き続きその充実に努めてほしい。  また、地域の団体は、さまざまな活動をしたくても、初期段階で必要となる活動資金の確保に苦労していると聞いております。地域力再生支援事業は地域活動の活性化につながるものと期待しておりますので、その概要についてお伺いいたします。 ◎府民文化部副理事(太田安二君) 地域力再生支援事業でございます。  今年度から実施いたしております小学校の校庭の芝生化事業を通じて、府内各地で地域力再生の動きが芽生えておりまして、地域の関心が小学校に向いております今、地域での取り組みを進めていく絶好の機会だろうというふうに考えております。  今回、府が実施しようといたしております地域力再生支援事業は、学校支援地域本部を初めといたします地域住民の交流・活動拠点を小学校に整備いたしまして、学校支援を初め、地域の最優先課題であります防犯防災、高齢者等の見守りなどに複合的に取り組む地域住民の活動を、市町村を通じて支援しようとするものでございます。  委員お示しのように、地域団体は初期活動の段階での資金調達に苦労しているところが多いと聞いております。現に、今年度当たっておりましてもそういう話を聞いております。そのため、活動の立ち上げに必要となるイニシャルコストに限定した支援をしていきたいと考えておるところでございます。  地域力再生の取り組みは、本来は市町村が中心となって行うものと考えておりますが、その取り組みはさまざまであるところから、府としましては、この事業を二年間にわたり集中的に実施いたしまして、それ以降は市町村が自主的に取り組めますよう、連携しながら支援していきたいと考えております。 ◆(大島章君) この事業を契機として地域活動が組織化されて、また地域課題の解決に取り組まれるようになることは、地域力再生の推進に意義の深いことと考えています。  私の地元豊中市においては、以前から地域コミュニティの充実に積極的に取り組まれており、地域活動に取り組んでいる団体も多いんです。このような既存の団体もこの事業を活用できるのかどうか、その点についてお伺いをいたします。 ◎府民文化部副理事(太田安二君) 地域力再生支援事業につきましては、学校支援を初め、防災防犯など、そういう地域の共通課題につきまして、地域に居住する方々が自主的、自立的に取り組んでその解決を図っていくということでございます。  この事業を活用し新たに活動を始める場合はもとより、既存の地域団体が新たにこの事業の対象とする課題に取り組もうとする場合も、活用していただきたいと考えております。  各地域におきまして地域力再生支援事業の積極的な取り組みを進めていただき、地域にこの取り組みが定着し、地域力再生が本格的に推進されることを府としては期待いたしておるところでございます。 ◆(大島章君) 元気な大阪を築いていくためには、まず何よりも元気な地域がその基盤であることだと思います。  市町村や地域の取り組みがさまざまである状況の中で、すべての市町村において地域力再生の取り組みが進められるよう、府としてその支援を行いたいとの思いは十分理解できます。  以前も述べましたが、地域力再生の主人公は地域の住民であり、また地域の状況はさまざまであります。地域力再生支援事業の実施に当たっては、府は市町村と十分に連携され、地域の課題、ニーズを踏まえながら、効果的な事業となるように、的確なサポートをお願いしたいというふうに思います。  それでは次に、水都大阪について御質問をさせていただきたいというふうに思います。  昨年八月から十月にかけて開催された水都大阪二〇〇九では、五十二日間の長期間、多くの会場において参加型、体験型、鑑賞型などの趣向を凝らした数多くの催しが展開されました。多くの方々がいろいろな楽しみ方を経験したと思います。特に、大きなアヒルのオブジェや橋のライトアップなど、印象に残ったと言う人が多かったようです。  私も、委員会の視察で水の回廊をめぐったときの様子や、テレビ新聞報道などで、水辺が人々でにぎわっていることがわかりました。私は、自分自身も中之島や八軒家浜をこれまで以上に身近に感じるようになりました。  今改めてこの事業を振り返ってどのように総括し評価しているのか、お伺いをいたします。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 水都大阪二〇〇九では、水の都大阪の魅力を多くの人々に伝えるためのシンボル的な事業として、川と人をつなぎ、水辺の楽しさを再発見するさまざまなプログラムが展開されましたが、来場者数は目標百万人に対し約百九十万人を記録しましたことから、好評を博したと考えております。  また、アンケート結果−−これは関西社会経済研究所による水都大阪二〇〇九大阪府民五百人調査でございますけれども、これにおきましても、水都大阪二〇〇九の認知度は七六%、参加・鑑賞、通りかかった人の割合は二一%と高い数値を示しており、水の都大阪の魅力を多くの人に伝える役割を果たしたと考えております。  さらに、参加・鑑賞した、通りかかった人の八三%が、水の都大阪のイメージが広く発信できた、都心部の水と川の魅力が体感できた、景観整備が進んだなど、前向きに評価をしていただいております。  次に、経済効果でございますけれども、水都大阪二〇〇九の総事業費が約九億円でございましたが、大阪府立大学経済学部の荒木教授研究室に推計していただいたデータにによりますと、経済波及効果が約六十七億円、それとは別にパブリシティー効果−−テレビ新聞広告換算金額でございますが、これが約十三億円となっております。  府といたしましても、水都大阪二〇〇九が府民の皆さんに広くその魅力を認識していただくきっかけになったという点で、大変よかったと考えております。 ◆(大島章君) 水都大阪二〇〇九の会場に多くの人に足を運んでもらって、この機会に改めて生活空間の中での川の存在を見直し、都市の景観として、また経済文化、観光など幅広い視点で、川という都市の地域資源の生かし方を考えるきっかけをつくったことが本来のねらいであったと思います。  この水都については、以前より我が会派の、ここにおられますけども、横倉先生が熱心に取り組まれて、我々もサンアントニオに視察に行きまして、調査、分析、研究したことが今に続いているというふうに思ってます。  大阪といえば水都というブランドを確立することで都市イメージをアップさせ、まちづくりや観光集客などに生かしていく必要があります。  今の答弁では、水都大阪二〇〇九はデータ上うまくいったという結果と評価をしているようですが、課題がないわけでもありません。例えば、アンケート結果で事業としての認知度は高かったと説明がありました。イベントを知っていたが行かなかった人は、回答者全体の五五%を占めております。魅力を認識してもらう点で不十分だと厳しく見ることもできます。水の回廊の魅力と言うけれども、ロの字型の川でまだまだ水辺の魅力という言葉に当てはまらない場所も多く残っているというふうに思います。  このように、一過性のイベントとしての成功したかどうかに加えて、将来につながっていく成果を上げたのかという視点も重要であると思います。そうした点で見るとどのような評価になるのか、御質問をさせていただきます。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 水都大阪二〇〇九の実施計画では、このイベントの実施を通じて将来に継承していくための五つの課題を掲げております。魅力的な景観・文化の創出、主体的にまちづくりにかかわる人材育成と集積、アーチストと市民の多種多様な交流ネットワークの創出、新たな水辺活用によるにぎわい空間の形成、まちづくりに関するさまざまなモデル・仕組みの創出の五項目でございます。  これらの課題に沿って評価をしてみますと、魅力的な景観・文化の創出につきましては、中之島公園や八軒家浜を初め、橋梁ライトアップ、船着き場の整備など、まちと川を一体化する水辺整備が進み、まち歩きとクルーズなど、これらを生かしたいろいろな活動が新たな文化として定着したこと。  人材育成と集積につきましては、水辺の社会実験など参加型プログラムの実施を通じてまちづくりのキーパーソンが育ち、人と人の新しいネットワークが形成され、さらに継続的な参加への機運が生まれていること。  交流ネットワークの創出につきましては、アーチストの参加によって触発され、多くのサポーターの参画が得られ、アーチストと来場者の接点となっていただいたこと。  にぎわい空間の形成につきましては、新しく整備された水辺空間の活用を通じて、水都朝市リバーカフェや北浜テラスなど、地域主導のにぎわいづくりや水辺空間を活用する新たな事業が生まれたこと。  まちづくりに関する仕組みの創出につきましては、公共空間を活用した市民との協働のイベントの実施によって、公共空間活用のルールづくりなど、大阪全体としてのノウハウ、経験がストックされましたこと、など今後のさらなる水都の魅力づくりにつながる多くの資産を得られたと考えております。 ◆(大島章君) 水都大阪二〇〇九の会場では、イベントのプロが目立つ従来型の事業という印象ではなく、NPOや府民、サポーターなどが主体的に動く、いわゆる手づくり感のようなものを感じました。  そのような手法でこれだけ長期間、大規模に成功させた今回の経験は大変貴重なものだと思います。また、府と市、経済界が一体となって取り組んだということも画期的であったと思います。  水都の魅力づくりはこれからも続けていく必要があり、今後、水都大阪二〇〇九の経験を生かしながら、さらに水都の魅力を高めていくためにどのように取り組んでいかれるのか、御所見をお伺いします。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 水都大阪二〇〇九によって多くの人々に実感をいただいた水都大阪の魅力を、スピードを緩めることなく、さらに高め、将来に継承していく必要がございます。  このため、府、大阪市経済界、NPO、府民、市民のオール大阪体制による新たな推進体制の構築につきまして、これまで水都大阪二〇〇九実行委員会の主要な構成団体でございます大阪市経済界とともに検討を続けてまいりました。  その結果、水の都大阪のまちづくりやブランド発信を進めていく、いわば水都推進のヘッドクォーター組織として、仮称でございますが、水都大阪推進委員会をことし四月に設置し、その事務局を財団法人大阪観光コンベンション協会内に置き、府、市、経済界により運営していくことを合意いたしました。  具体的な業務といたしましては、これも仮称でございますけれども、水と光のまちづくり構想の策定や、大阪観光コンベンション協会との連携による水都のブランド発信や観光プロモーションなどを想定しております。  府といたしましても、その推進体制のもと、天満橋のライトアップや土佐堀川の護岸整備などの景観づくり、船着き場や中之島バンクスなどを活用した恒常的なにぎわいづくりなど、水の都大阪のまちづくりに向けて、市や経済界、NPOなどと連携を十分図りながら、具体的な取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。  とりわけ、ソフト事業面におきましては、春の舟運まつりを初め、四季に合わせた水辺のにぎわい創出事業を実施することで、府の内外の多くの人々に水辺の楽しさを実感していただき、水都大阪のイメージの確立に役立ててまいりたいと考えております。 ◆(大島章君) 今答弁されました中で、春の舟運まつりのことが触れられましたが、間もなく桜の季節で、一年で最もいい時期を迎えます。ことしはどのような内容になるのか、余り広報されてないように感じます。PRはどうなっているのか、お伺いいたします。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 春の舟運まつりは、お示しのとおり、最も桜が美しい季節に、大川沿いの桜を船上で楽しんでいただいたり、八軒家浜の桟橋上のカフェや、ガーデンマルシェとして朝市ブースや軽食等を楽しんでいただくような事業であり、府、大阪市を初め、舟運事業者、鉄道会社、21世紀協会などによる実行委員会が中心になって開催し、三月二十七日の川開き式典を皮切りに、四月の造幣局桜の通り抜け最終日までの予定で実施するものでございます。  広報活動についてでございますけれども、三月一日発行の大阪市政だよりにより周知をいたしましたほか、間もなく完成する予定のリーフレットやポスターの活用、さらに民間の地域情報誌−−関西ウォーカーやKANSAI1週間などでございますが、これらとの連携などによりできるだけ多くの方に知っていただき、会場に足を運んでいただけるよう、関係者ともPRに取り組んでまいる考えでございます。  また、川開き式典を含め、開催概要につきましては報道資料提供をする予定にしておりまして、マスメディアにも報道されるよう努力してまいりたいと考えております。 ◆(大島章君) 最後になりますけども、私、この春の舟運まつりというのはあんまり知らなかったんですよね。この時期になると、通り抜けはよく聞いて、私も見に行ったことがあるんですけども、案外、大阪市内の方々はある程度わかっておられるかもわかりませんけども、衛星都市あるいは市町村の方々はあんまり知られないんじゃないかなと思ってます。この大川端の桜は、関西のほかの桜の名所にまさるとも劣らない美しさがあると思います。  そのほかにも、橋梁のライトアップや船から眺めた中之島の夜景など、水都大阪の魅力はたくさんあると思いますが、海外の人にはほとんど知られていないのではないかというふうに思います。  水都大阪というブランドを確立するためには、海外への発信が大事だと思います。今知事が言われてます、関西空港をハブ空港にするという大前提を掲げておられますんでね、ぜひともこういうことを、大阪へ観光のお客さんを引っ張るルートにも考えていただきたいと。  この点についてどのように取り組んでいかれるのか、御所見をお伺いしたいというふうに思います。 ◎都市魅力創造局副理事(神田経治君) 今回、大阪府、大阪市経済界などで立ち上げます水都大阪推進委員会は、その事務局を大阪観光コンベンション協会−−略称でOCTBと申しておりますけれども、ここに設置することとしておりまして、OCTBと連携することによって水都大阪の魅力を観光資源として海外情報発信いたしますとともに、観光集客につきましてもプロモーション活動を一体となって行っていくこととしております。  具体的には、推進委員会が新たに運営いたしますホームページにつきましては、OCTBと一体となって作成し、その際、英語を初めとする多言語対応を検討していくことになっております。  また、海外からの観光集客につきましても、OCTBの海外でのプロモーション活動の重要な柱として位置づけ、連携して推進できるよう協議調整してまいります。 ◆(大島章君) 私は、横の連携とか、府庁内でもっともっと連携していかなあかん部分があるのじゃないかなという思いしてます。  せっかくこれだけ大きく水都再生ということで水都大阪二〇〇九が行われて、こんだけ盛り上がったんだから、このことを一つの大前提にして、買い物とか、そういうものは観光客はされると思いますけども、こういう観光を一つのルートの中に入れて、できるだけ大阪でお金を落としてもらうと。  それは、確かに奈良も京都も桜はきれいです。でも、こんだけの立派なもんができたんだから、その辺はぜひとも大いに活用していただきたい。  部長、何か御意見あったらちょっと言うてください。
    ◎府民文化部長(福田昌弘君) この水都の美しさというんですか、すばらしさというのは、関西いろいろ観光はありますけど、ほかにはない、ほんとに大阪の魅力だと思います。  このあるものをほんとに発信していかないと、非常にもったいない話でございまして、多分海外の方が見られても、非常にすばらしいところだというふうに思っていただけると思いますので、府民文化部、広報もまさに戦略的広報ということで、いかに発信するかということについて知恵を働かさないかんとこでございます。ぜひそのあたり、知恵を使いまして、世界あるいは府下、日本、すべてに発信できるように頑張っていきたいと思っています。 ◆(大島章君) これで終わらさしていただきます。ありがとうございました。 ○副委員長(阿部賞久君) お諮りいたします。本日はこれをもって散会し、三月十六日午前十時より委員会を開くことにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。    (「異議なし」「異議なし」) ○副委員長(阿部賞久君) 御異議なしと認め、そのように決定いたします。     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○副委員長(阿部賞久君) 本日は、これをもって散会いたします。 午後三時五十九分散会