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  1. 大阪府議会 2008-02-01
    03月06日-03号


    取得元: 大阪府議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-12
    平成20年  2月 定例会本会議    第三号 三月六日(木)◯議員出欠状況(出席百十二人 欠席〇人)      一番  古川照人君(出席)      二番  加治木一彦君(〃)      三番  八重樫善幸君(〃)      四番  青野剛暁君(〃)      五番  久谷眞敬君(〃)      六番  宗清皇一君(〃)      七番  宮本一孝君(〃)      八番  長野 聖君(〃)      九番  森 和臣君(〃)      十番  小松 久君(〃)     十一番  山本陽子君(〃)     十二番  くち原 亮君(〃)     十三番  中野隆司君(〃)     十四番  西尾佳晃君(〃)     十五番  鈴木 憲君(〃)     十六番  西田 薫君(〃)     十七番  徳永愼市君(〃)     十八番  上島一彦君(〃)     十九番  阪倉久晴君(〃)     二十番  松本利明君(〃)    二十一番  小西 貢君(〃)    二十二番  西 惠司君(〃)    二十三番  垣見大志朗君(〃)    二十四番  大山明彦君(〃)    二十五番  川岡栄一君(〃)    二十六番  中岡裕晶君(〃)    二十七番  土井達也君(〃)    二十八番  吉村善美君(〃)    二十九番  林 啓二君(〃)     三十番  清水義人君(出席)    三十一番  樋口昌和君(〃)    三十二番  谷川 孝君(〃)    三十三番  長田公子君(〃)    三十四番  浦野靖人君(〃)    三十五番  西野修平君(〃)    三十六番  西野弘一君(〃)    三十七番  尾田一郎君(〃)    三十八番  東  徹君(〃)    三十九番  松井一郎君(〃)     四十番  三田勝久君(〃)    四十一番  西川弘城君(〃)    四十二番  中川隆弘君(〃)    四十三番  かけはし信勝君(〃)    四十四番  森 みどり君(〃)    四十五番  井上 章君(〃)    四十六番  芹生幸一君(〃)    四十七番  堀田文一君(〃)    四十八番  黒田まさ子君(〃)    四十九番  小谷みすず君(〃)     五十番  蒲生 健君(〃)    五十一番  阿部誠行君(〃)    五十二番  宮原 威君(〃)    五十三番  徳丸義也君(〃)    五十四番  北口裕文君(〃)    五十五番  品川公男君(〃)    五十六番  関  守君(〃)    五十七番  大橋一功君(〃)    五十八番  岩木 均君(〃)    五十九番  井上哲也君(〃)     六十番  阿部賞久君(〃)    六十一番  今井 豊君(〃)    六十二番  野上松秀君(出席)    六十三番  出来成元君(〃)    六十四番  中野まさし君(〃)    六十五番  永野孝男君(〃)    六十六番  杉本 武君(〃)    六十七番  三宅史明君(〃)    六十八番  光澤 忍君(〃)    六十九番  柏原賢祥君(〃)     七十番  池川康朗君(〃)    七十一番  三浦寿子君(〃)    七十二番  小沢福子君(〃)    七十三番  岩下 学君(〃)    七十四番  山本幸男君(〃)    七十五番  池田作郎君(〃)    七十六番  野田昌洋君(〃)    七十七番  谷口昌隆君(〃)    七十八番  奴井和幸君(〃)    七十九番  花谷充愉君(〃)     八十番  浅田 均君(〃)    八十一番  松浪耕造君(〃)    八十二番  大島 章君(〃)    八十三番  山下清次君(〃)    八十四番  さぎり 勁君(〃)    八十五番  朝倉秀実君(〃)    八十六番  中島健二君(〃)    八十七番  上の和明君(〃)    八十八番  山添武文君(〃)    八十九番  ウルシハラ周義君(〃)     九十番  西脇邦雄君(〃)    九十一番  中村哲之助君(〃)    九十二番  松田英世君(〃)    九十三番  半田 實君(〃)    九十四番  岩見星光君(出席)    九十五番  畠 成章君(〃)    九十六番  梅本憲史君(〃)    九十七番  奥田康司君(〃)    九十八番  北川法夫君(〃)    九十九番  吉田利幸君(〃)      百番  若林まさお君(〃)     百一番  長田義明君(〃)     百二番  横倉廉幸君(〃)     百三番  川合通夫君(〃)     百四番  西村晴天君(〃)     百五番  鈴木和夫君(〃)     百六番  高辻八男君(〃)     百七番  冨田健治君(〃)     百八番  大前英世君(〃)     百九番  土師幸平君(〃)     百十番  釜中与四一君(〃)    百十一番  橋本昇治君(〃)    百十二番  酒井 豊君(〃)    ~~~~~~~~~~~~~~~◯議会事務局     局長         竹山修身     次長         倉田 清     議事課長       田中利幸     総括補佐       入口愼二     課長補佐(委員会)  中田雅幸     主査(議事運営総括) 土井泰光     主査(議事運営総括) 田澤孝夫     主査(議事運営総括) 玄 正彦    ~~~~~~~~~~~~~~~◯議事日程 第三号 平成二十年三月六日(木曜)午後一時開議 第一 議案第一号から第九十九号まで及び報告第一号から第四号まで(「平成二十年度大阪府一般会計暫定予算の件」ほか百二件)    (質疑・質問)    ~~~~~~~~~~~~~~~◯本日の会議に付した事件 第一 日程第一の件    ~~~~~~~~~~~~~~~午後一時開議 ○議長(岩見星光君) これより本日の会議を開きます。    -------◇------- ○議長(岩見星光君) 日程第一、議案第一号から第九十九号まで及び報告第一号から第四号まで、平成二十年度大阪府一般会計暫定予算の件外百二件を一括議題といたします。 ただいまより上程議案に対する質疑並びに府政一般に関する質問を行います。 通告により西脇邦雄君を指名いたします。西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇・拍手) ◆(西脇邦雄君) 皆さん、こんにちは。私の名前は西脇邦雄と申します。よろしくお願い申し上げます。 民主党・無所属ネット議員団を代表いたしまして、私西脇邦雄のほうから質問を始めさしていただきます。 知事は、私たちの世代が泥をかぶる覚悟、大阪維新、自治体経営の革命を初めとする改革への決意を所信表明で示されました。私たちも、大阪府の形をつくりかえたい、右肩上がりの発想と決別しようと数々の改革の提案を行ってまいりました。 二〇〇一年の代表質問でも、りんくうタウンの失敗による二千百四十五億円という巨額な赤字を指摘し、企業局の事業を収束しようと提案をし、二〇〇五年に廃止が決定をいたしました。 また、二〇〇五年には茨木市の安威川ダム事業の見直しを提案し、当初の八百二十五億円から五百四十七億円へと大幅なダム事業の縮小を求めてまいりました。 出資法人改革でも、りんくうゲートタワービルの会社更生法の適用という形によりまして、累積債務二百四十億円の返済も実現してまいりました。 また、大阪府庁の維持管理業務を障害者の就労訓練の場所に活用しよう、行政の福祉化で障害者の雇用を生み出そうと、そういう提案も続けてまいりました。 そういった意味では、橋下知事の改革の熱意、強い気持ち、こういうことは全く同感でございます。 しかし、就任前後のさまざまな発言、財政非常事態宣言から府債の発行ゼロ、暫定予算の市町村への押しつけに至っては、大阪府の役割や地方自治を理解されているのか、理解に苦しむところが出てきております。子どもが笑う大阪の知事が、いつの間にか破産会社の管財人に変わってしまったのではないか。 大阪の現状を見ると、サブプライムローン問題、原油高、四月からは小麦粉が三〇%値上げされます。インフレと消費不況のダブルパンチ、スタグフレーションの懸念さえあります。 私たちはこの間、大阪の経済の再生と大阪府の財政再建の二つの課題、二兎を追うということを追求してまいりました。そして、国の自治体収奪とも言える地方交付税削減法人事業税の格差是正、地方配分のような誤った国の施策にも厳しく抗議をしてまいりました。 関西州、道州制を見据えた将来ビジョンを示すことなく、大阪府は破産会社と同じだと強調し、単年度で財政削減一千百億円、総額六千五百億円の財政削減のシミュレーションの数字だけがひとり歩きすることは、四十三の市町村、そして市民、府民と密接なサービスを遂行する現場の混乱ははかり知れないものがあります。 知事の大阪維新は、機械的な財政カットによって、大阪らしい施策や独自の政策を奪い去り、国に管理された夕張市のような、自治も自由もないまちに落とし込む危険もはらんでいると思います。 この間の努力で、りんくうタウンの八五・〇%に企業が契約をいただきました。堺浜にもシャープの誘致が決まり、一兆円の第一期投資が動き出しております。強い経済の大阪を再生することは、法人二税に依存しております大阪府財政を好転させる近道です。 このような重要な時期に、財政危機の原因を内部の小さいところに求めてしまって、国への分権改革の姿勢なき府政運営は、大きくかじ取りを誤らせる可能性もあります。 私は、スピードとボリュームにおきまして橋下知事の進める行政改革の手法の問題点をただし、財政非常事態宣言のもとで一体何が行われようとしているのか、新しい大阪府政に注目を寄せられております府民の皆さんに明らかにしてまいりたいと思います。 それでは、質問席に戻りまして質問いたします。 まず、知事の姿勢に関する発言についてお答えいただきたいと思います。 まず、テレビで核武装という発言があったと思います。これは府内の非核平和都市宣言の自治体のパネルでございます。これは、知事になっていただきますと、こういう八千九十人、被爆者手帳を発給していろんな保健サービス、医療のサービスを受けていただく府民の方が存在しております。そういう意味ではどういうふうにお考えになっておるのか。こういうことを言うと厳しいかもしれませんが、ほんとに怖がっている府民の方もおられるかもしれません。そういう重要な発言でありましたので、御見解を伺いたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 民主党・無所属ネット大阪府議会議員団を代表されましての西脇議員の御質問にお答え申し上げます。 核武装発言につきましては、私の私人としての立場での発言でありまして、大阪府知事として今公職についた以上は一切そのような主張をとるつもりはありませんし、とることもできません。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 私人と公人と、こうなるかと思うんですが、(発言する者あり)今、後ろからありましたが、私、真意を聞いております。これ大事なので、空想的でありますし、危険な考えだと思う方が多いので、真意を伺いたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 私は大阪府知事であり、特別職であります。二十四時間、三百六十五日公人でありますから、私人としてのコメントについては、一切コメントは申し上げません。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 真意は答えられないと、こういうことでございます。まあ、過去の発言でありますので、余りこれにこだわって私もここでやるつもりはありませんが、知事になられたら、こういう府民の方がおられるということをしっかり踏まえて行動、また発言いただきたい。 次の質問に入ります。 岩国の基地問題をめぐる市長選挙が岩国市でございました。このときに、国政における防衛政策に関して自治体が法律上の手続を使って異議を挟むべきでないと、こういうふうに発言されたと聞いております。 私、二つ疑問に思うんですが、一つは、基地問題というのは非常に生活に密着した問題であります。大阪府にも八尾に自衛隊のヘリポート基地がございます。騒音、あるいは沖縄ではほんとに基地の問題をめぐって大変な--住民投票も含めていろんな議論が行われました。防衛政策に、いわゆる国の政策に口を挟めないのか。 それと、住民投票という手続の問題。これは府内の市町村が定めておる住民投票の条例制定の状況です。こういう直接民主主義の手続というものをどう考えておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 岩国市における住民投票に関する私の発言につきましては、民意を否定するものでは一切ありません。 このような防衛政策などの国家的政策にかかわることにおきましては、我が国は議会制民主主義を基本としていますので、首長は議会の皆様方の御意見を尊重して、そして多様な意見をもとにして、首長自身が国に対して物を申すのがまず筋ではないかと、すぐに住民投票にかけることは筋ではないと申したまでです。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) ちょっとすりかえがあったんじゃないかなと思うんですが、当時の市長もずっとけんけんごうごうの議論をされて、議会と例えば市長が対立する、そういう状況もあったかと思いますし、また住民投票というのは、市長と議会が対立した場合なり、あるいは、私いつも言うているんですが、代議制が機能しないような重大な問題--例えば原子力発電であったり産業廃棄物の処理施設であったり、そういう、例えば自分の支持者が真っ二つに割れてしまって、議会でコントロールできない場合もあると思うんです。そういうことで、重要事項については直接民主主義でやろうと、こういう考え方が出ていると思うんですけれども、その点いかがですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) もし住民間で議論が真っ二つに割れているような問題でありましたら、住民投票をすることによってさらなる住民に混乱が生じると思います。 我々政治家、首長というものは、そのような、住民を混乱に陥れることなく、まずは議会の皆様方の意見、議論を踏まえた上で、議会の皆様方に決議をとっていただいても構わないと思います。そのような方法をとった上、そして首長は国に意見を申した上、それでもどうしてもこの方法しかないという場合に限って、最後には住民投票というような方法があるのかもわかりませんが、まずは議会の皆様方との議論、議会の議決、そういうものを行った形跡がありませんので、私はまず筋が違うのではないかというふうに申したまでです。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) もう一言だけ、そしたら。 住民投票という手続、これについて各市町村が定めております。大体、合併のときに住民投票を行った例がたくさんあります。そういう、やむを得ず--おっしゃられたとおりで、やむにやまれずといいますか、議会の意見がなかなかまとまらず、こういう場合に行使された場合はお認めになりますか。
    ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 私の表現につきまして、またメディアの報じられ方によって誤解を生む表現がありましたら、それは表現の仕方が悪かったのかもわかりませんが、今の西脇議員の理解、これは、住民投票といいますか、私の発言を大きく誤解されていると思います。 私は、住民投票は全く否定はしていません。住民投票に挙げる議案、その内容について、当然フリーではなくて制約があるのではないかということを申したまでです。 住民投票、これは当然、我々も政治家ですから、憲法というものに縛られます。憲法は間接代表制をしいています。直接民主制が原則ではありません。ですから、まず私は、住民投票の対象の中にも、住民投票にかけられるもの、かけられないもの、これを政治家がみずからの憲法感覚に基づいた判断をすべきものだと思っています。 今の裁判所--司法権においても、司法権で審理できるもの、できないもの、これがあります。自衛隊の違憲問題、これは司法権においては統治行為論ということで審理できません。これは憲法の三権分立という趣旨に基づいて、司法権が判断できるもの、できないものというものが決まっています。 私は、住民投票においても、憲法の趣旨から、住民投票の対象になるもの、ならないもの、これをみずからの憲法感覚で判断していくのが政治家だと思っていますから、政治家の憲法感覚を研ぎ澄ませば、住民投票にかけるもの、かけないもの、これはおのずと決まってくると思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 大事なことなので……。 岩国の市長も当然、政治家として憲法感覚に基づいて、岩国の個別の問題を議論すると長くなりますんで言いませんが、そういう判断で、厚木から部隊が移ってくることについて住民投票に付されたと。私は、やむにやまれぬ状況で付されて、そういう強い住民の意思を何とか国に伝えようという努力をされたと思います。そういうことをちゃんと御理解いただいているんかどうか、そこだけ最後に確認したいと思います。どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) やむにやまれずかどうかは私はわかりませんけれども、まずは憲法の趣旨に従って、政治家は住民投票に付すべき議案かどうかをきちんと判断すべきものだと思っています。岩国の首長はきちんと判断したかどうかは、私は定かではありません。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) これだけで議論は終わってしまいそうなので、次に入りたいと思いますが、重要事項は住民投票、一定の必要は理解いただいているのかなと思います。私が言いたいのは、府内の市町村も、こういう直接民主主義の手法も重要事項についてはやっぱり取り入れるという時代になってきておる、この点をちゃんと理解いただきたいと思います。 それでは次に、知事は、破産会社の従業員という認識を持ってほしい、あるいは破産会社という言葉を繰り返しお使いになっておられます。私ども議会の感覚からいたしますと、準用再建団体、いわゆる夕張市のような、再建団体ぎりぎりというところに来た、あるいは再建団体になるというのが破産状態という認識をしております。 このパネルを出しておりますが、税収で、国税だけで大阪府は五兆円払っておりますし、夕張市は九億円。また、人口十二万人のまちが、本当に悲しい限りでありますが、一万二千人に減ってしまいました。 また、夕張市というのは本当に炭鉱政策の犠牲者でありまして、何と、炭鉱住宅を市が引き取って人口の四五%が公営住宅に住んでおられる。そういう大変な中をメロンと映画と観光で何とか盛り返そうと努力をされてきましたが、四十四億の標準財政規模のところに三百五十三億の赤字で再建団体になったと、こういう状況であります。 こういう状況のところと同じだという認識をされると、我々、対外的に与えるメッセージも含めて、非常に誤解を生んでいるんじゃないのかなという気がいたしておりまして、その点についてお答えください。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 本府は、府債を含めても収入で支出を賄うことができず、毎年度多額の財源不足を減債基金からの借り入れで補てんする財政運営を行ってきた結果、平成十八年度末で四千五百億円を超える借入残高となっていまして、その返済計画を今示していません。 また、その原資を確保するため借換債の増発を行ってきましたが、これがなければ、本府は平成十八年度に減債基金が枯渇していました。 現行法制下では大阪府が倒産することはないことは承知していますが、こうした収入の範囲で経費を賄えないというような事態は、府民の感覚ではもはや破産状態にあると、そういうふうに私は感じております。選挙期間を通じての府民の感覚をもって破産状態にあると判断していますので、私はそういうふうに申し上げたまでです。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) ちょっとかみ合ってないんですね。準用再建団体手前かとか、そういう指標は悪化しているのかと伺っていまして、基金がもう返せない状態になっているということをおっしゃっているんですけど。 もう一つ、これは大阪府のIRの資料ですね。投資家向け市場公募債--地方債を出すときには投資家に大阪府の財政状況を説明しないといけませんので、そういう資料をつくっています。 去年十月の資料でありまして、そもそも地方自治体自身が倒産することはありません。知事も今の法制度で倒産することはないとおっしゃられましたけど、私、もう一つ言いたいのは、破産、破産と強調しましたら、ほんと、金利が上がるかもしれないんですね、今。そういう悪い自治体の債券は買ってくれませんから。そこの影響も、もう本当に心配しています。 多分、財政担当者は証券会社とかシンジケート団を回って、いや、知事はこう言うていますけど、違いますよと説明に回ったようなことも聞いています。その点についてどんなお考えですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 選挙期間を通じまして、純粋に府民の感覚からして、今の大阪府の財政状況、破産状態にあるというふうに、一般の府民は皆そういうふうに思っていると私は考えています。投資家や企業家の皆様方もそのような感覚で思っていることは確かであると、私は自分の政治感覚で思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 府民感覚を強調されますと議論が進まないんですが、これは、知事が管財人という立場のように聞こえますので、きっちり説明したいと思うんでね、議会の側としたら。 もちろん、五兆円の借金て、きのうも質問がありましたが、常に我々も言われています。何をやってきているんだと。これ、普通会計ベースバランスシートですので、普通、会社が傾いたときに資産の再調査をやりますよね、知事。それでバランスシートがどんだけ傷んでいるかというチェックをすると思うんですけど、普通会計で、これ十九年三月末の資料ですけど、国のいろんな指標で資産と負債を計算しなさいというのが来ています。 私、後援会の皆さんにもときどき説明するんですけど、確かに普通会計ベースで五兆二千四百八十六億円の地方債残高を持っています。ただし、きのうも総務部長から、特別会計を入れたら七兆五千億の資産形成、それは府営住宅であったり、道路であったり、港湾施設であったり、府立学校であったり、そういう資産も形成してきましたよと。その資産が普通会計で六兆八千四百二十七億、決して債務超過ではありませんと、こういう説明を私は機会があればします。 僕が言いたいのは、内向けに引き締めるのに、もう危機的だと、もう破産会社だと。これは結構ですけど、冷静にいろんな指標を府民にも伝えてほしい。 それと、特に投資家。先ほど言いましたように、投資家の皆さんに誤った情報が伝わったら、ほんと金利が上がるんですよ。数十億狂ってくるんですよ、見積もりが。そこの対外的な影響も御理解の上で発言いただきたい、こういう指摘をしています。お答えください。 ○議長(岩見星光君) 総務部長中西正人君。   (総務部長中西正人君登壇) ◎総務部長(中西正人君) バランスシートの数字にかかわることでございますので、私のほうから説明をさせていただきます。 ただいま議員のほうから、資産が六兆八千億余、それに対する負債が五兆二千億ということで、恐らく御趣旨は資産の方が非常に上回っているという御指摘であったろうというふうに思いますが、これはバランスシートの一部を御紹介になりましたもので、貸方のほうは、負債に対しまして正味資産がございます。負債と正味資産を合わせたものが資産にあれするということでございまして、六兆八千億の資産に対しまして、そのうちの五兆余が起債によって賄われている。そういうことでいいますと、正味資産であります国庫支出金なり一般財源を合わせたものは一兆五千億程度でございます。 この水準をどう評価するのか。これは非常に難しい問題でございますが、全国平均に比べますとかなり負債のシェアが高いというのが客観的な状況でございます。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) もちろん、バランスシートのとり方にいろんな議論があるのも知っておりますし、国庫支出金とかでBSが、これは本当は数字が一致しているんですけど、そこの部分はもう捨象して資料をつくらしてもらいました。 ただ、言いたいのは債務超過状態かどうか。資産の形成してきた部分もちゃんと理解して、そして対外的にやっぱり悪影響のあるメッセージばかりを強調されると私はよくないと、冷静にいろんな指標を認識しておいていただきたいと、こういう趣旨です。 そこはちょっと答えていただいてないので、もう一度、対外的な影響のところだけしっかり認識していただきたいんですけど、どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) いわゆる金利等についての影響ですが、投資家や金融機関、いわゆるプロであれば、指標をきちんと見れば冷静な判断ができると思います。そのような冷静な判断ができない一般府民に対して、私はこの財政状況、これを、現実問題を認識してもらうためにこのようなメッセージを送っているわけでありまして、かえって簡単な、安心な情報を与えることのほうが、僕は府民に対するまやかしだと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) いっぱい言うてくれはりますので、次々質問が出てくるわけでありますが、府民とプロの投資家と、もちろん違うわけですが、お願いしておるのは、やっぱり影響力が大きいので……。 例えば、本当は破産会社だというのを逆に他府県の大阪へ進出してこられたい企業の方が聞きますと、誘致策とかいろんな援助はないんじゃないのかと、そういう誤解を招きますね。そういうことをちょっと理解して発言いただきたい。 府民に危機感を訴えるというのは、我々も財政危機の話、もう山ほどしておりますし、皆本当に認識していると思います、府民の感覚では。五兆円の地方債をどうやって返していくんだと、我々も問われております。 もう、この議論ばかりしていますとあれですので、次に市長会と暫定予算について伺いたいと思います。 まず、根本的な問題でありますが、なぜ骨格予算にしなかったのか。九月補正予算で一定のみずからのメッセージを出していくという通常の予算編成の形をなぜとらなかったのか。本来は、プロジェクトチームをつくりまして、財政健全化のビジョン--何をスクラップして、何をビルドするのかというのを示していただいてやっていくのが通常の形だと我々は思っておりますが、今回は全く逆転しておりますし、また財政シミュレーションだけが本当にひとり歩きしているので、手順が全く逆ではないかと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) もちろん、ビジョンが必要であることは十分認識しています。 ただ、私は二月六日に就任して以来、今、府の財政状況、これについてどう取り組まなければいけないかということに全力を挙げて取り組んでいる次第でありまして、ビジョンをつくるまでには、先日の自民党議員の、朝倉議員からの代表質問にお答えしましたとおり、六月をめどにきちんとビジョンは示させてもらいます。 ですから、手順が逆だというのは、私の就任日二月六日以降の、今の時間的猶予がないという、この事態を御理解いただきたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 何か、知事の見直しの時間が必要なため暫定にしたような、もっと極端に言いましたら、自分が勉強する時間のために暫定を組んだような受けとめ方もあるんですね。 ただ、本当に大変ないろんな問題が起こっておりまして、市長会で、全く影響がないということを断言することはできませんというような発言もされておられますし、御迷惑をおかけするということを何度もおっしゃっておりますけれども、どのように暫定予算の影響というのを感じておられるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 今回、財政再建が重要と判断しまして、私の一存で暫定予算を組むに至りました。もちろん、この判断についてはいろいろな御意見、御批判があるかと思います。関係市町村に関しましては多大な迷惑をおかけすること、これもほんとに申しわけなく思っています。 その影響といいますものは、先日私が参加させていただきました市長会、町村長会におきましては、府補助事業について八月以降の見通しが立たない、府が廃止、見直しをする場合でも市町村がそれに対応するには時間がかかるなどの御意見や御批判をいただいています。 これは私は真摯に受けとめた上で、今後、出資法人、公の施設、事務事業、すべてを見直した上で、最終的に私が政治決断をする前に必ず各市町村長さんの意見を伺った上で、政治決断をしていきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 知事と法律論をするのは嫌なんですけど、弁護士の方に法律を聞くんは嫌なんですけど、地方自治法二百十一条にこういう規定があります。毎会計年度予算を調製し、年度開始前に、議会の議決を経なければならない。都道府県と指定都市は三十日、その他の市町村にあっては二十日までにと。 これは大変重要な法律でありまして、国がありまして、都道府県があって、市町村があって、これはもう予算が密接に結びついておりますので、三十日以内にはやはり、いわゆる年度末の三十日以内にちゃんと提案しなさいよと。 実は、この後に二項というのがありまして、多分それは御存じだと思いますけど、レクされていると思いますけど、暫定を組む場合みたいな規定があります。 私どもの感覚では、暫定というのはもう、三十何年ぶりですかね、議会が予算を流したとき、反対が多くて流したときに暫定というのが通常の我々の感覚です。この点についてどうお考えですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 地方自治法の二百十一条、さらに、必要なということは二百十八条の二項ですか、ここに、必要に応じてということになっています。 確かに、これは西脇議員の御指摘のとおり、通年の予算が流れた場合、いわゆる通年の歳入歳出予算が年度開始前までに成立する見込みのない場合に、通常は暫定予算というふうに言われているかと思うんですが、それ以外にも、特別な必要がある場合も認められていると解釈されております。今回の暫定予算の上程は地方自治法に違反するものではないと考えております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 特別の必要があるかどうかの議論にもちろん入るとは思うんですが、私はもうほんとに、市町村が編成を終わってから暫定を組むというのは全くルール違反で、やっぱり必要性があるということを、大義を言えるのかなと、大変疑問を持っております。 次の質問ですが、市町村の財政担当者会議に、私も市長会と両方傍聴をいたしました。知事がどうおっしゃられるのか、非常に気になっておりましたし、暫定予算のことを市町村の担当者がどのように思っておられるのか、心配しておりまして。 富田林の担当者から学校警備員のことの質問がありまして、財政担当者からこういう説明がありました。七月三十一日までの四カ月の契約でコストが上がるかもしれない、四カ月契約にしてくれるところがあるかどうか、八月以降は再契約の特約をつけるか、リスクは市で負ってほしいと。こんな説明をされたら、もうだれも質問を抑えられたみたいな話で……。 暫定に計上しているから継続されるという保証もないし、不計上の予算だから今後つかないこともないと、これが市町村を全員集めての説明でありました。リスクは市で負えとか、四カ月の契約をしたらコストが上がるかもしれないとか、こういうことでいいんでしょうか。お聞きします。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 西脇議員の御指摘のとおり、そのような御迷惑をおかけしていることでありましたら、これも含めまして、六月までに全事業をゼロベースで見直す過程で、関係市町村に迷惑がかからないような方策をできる限り配慮していきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 具体的に言いますね。 現職教員が殉職されました痛ましい寝屋川市を調査さしていただきました。寝屋川市では、本当に保護者の皆さんがパニック状態になりましたから、二十四の小学校にきちっと研修を施していただいた民間の学校警備員さんが配置をされております。一校当たり二百三十数万円の予算がかかるというふうに聞いております。労災や社会保険はもちろん、そういう公募入札をされておられます。大阪府の補助はわずか--基準が百六十万円ですので、その二分の一で、たった八十万円の補助しか実際は出しておりません。 先ほどの富田林の方も当然こういう危惧を持って質問をうちの財政担当にしたと思うんですが、学校の安全というのは基本中の基本ですから、知事のおっしゃられる教育の大阪にしたいという基本中の基本だと思います。もちろん、予算のない中でボランティアやらシルバーで対応されている市もあるんですが、もし事件が起こったときに、ボランティアの方に責任を押しつけるわけにいかないじゃないですか。だから皆、本当に持ち出しすることが非常に重たい時期なんですけど、市町村はこういう努力をして学校警備をつけております。 この暫定予算では、八月以降どうなるかわからない、入札してしまった八月以降はリスクは市で負えという、財政担当者が平気で説明しました。私、こういう姿勢は絶対--知事が暫定予算を組んだことでこんなことになっているんじゃないのかな、こういうことを保護者にどう説明したらいいのかなと思うんですよね。その点についてどうお考えですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 西脇議員の御指摘のとおり、もし事務方がそのような態度をしているのでありましたら、至急調査をしまして、そのような態度を改めるようにこれはします。 ただ、財政再建を果たすためにも、この暫定予算を組まなければ財政再建を果たされませんので、六月までの全事務事業の見直しの中で関係市町村に誠実に対応していきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 知事ね、わかってほしいんですけど、事務方がそういう対応をしているというのは、申しわけないけど、あなたが巨象をスピードを持って動かしたために事務方がそういう予算計上方針をつくって、一週間でばたばたっと暫定をやったんですよね。それがこういう説明になっているんですよ。これ、知事の指示による事務方の対応なんです。これ、どう是正できますか。 もう一つ、これも事務方--事務方じゃなくて、知事が方針を戻してくれたら変わるんです。維持管理業務の契約とか賃貸契約まで暫定予算になってしまっているんですよね。ほんと機械的なんです。 府庁の周りに六カ所のビルがありまして、一年払いをやっているオーナーさんに、家賃四カ月しか払えまへんねん言うて交渉に回っているんですよ、今。無駄な僕は事務作業だと思います。 ここの府庁舎も、長期契約をやっているんですけど、ビルメンテナンス、五月に契約が切れます。本来、通常予算でしたら、当然入札をして六月以降の業者を決めたら終わりなんですけど、七月までの暫定ですから、二カ月間はもう今の業者さんに随意契約をお願いしないと、二カ月だけビルメンテナンスをやってよ言うたら、絶対コストが上がりますよね。だから、今のところ、また随意契約をすると、こんなことになっています。 言いたいのは、こんなものは通常予算にしといて、年間契約を当然認めといてやらないといけないものまで暫定で全部ばっさりになっている。 で、維持管理。これも、下水の随意契約とか、きのうも都市整備部長、随意契約がありますて平気で答えましたけど、本来、入札しないとコストが上がる場合が出てきますよね。不適正な場合が出ますよね、特命随意契約やったら。そういうことになっているんです。この点はどうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 西脇議員が御指摘してくださった点、これは私は重く受けとめています。このような御迷惑、いろいろ関係各方面に対する不利益等が生じていることに関して、西脇議員の御指摘のとおり、これはもう真摯に受けとめさせていただきます。 ただし、暫定予算につきましては、私は収入の範囲で予算を組む、十年後、二十年後、三十年後に大阪が輝いていることを目標として私の一存で暫定予算を組んだ次第でありますから、今、西脇議員から御指摘をいただいた点、十分これは重く受けとめた上で、この暫定予算については御理解を賜りたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 重く受けとめるけれども修正できないという答弁なので、もう少しそしたら同じ議論ですが、堺のナショナルトレーニングセンター、これはサッカー協会さん、大阪府の知事さん、堺市長さん、三者で調印式のようなものをしていただきまして、二〇一〇年のワールドカップに間に合うように着工しようということで、日本サッカー協会が認知するナショナルトレーニングセンター。この予算も、工事着工に入るが、すぐ必要はないので大阪府の負担分は計上しないと。五月にたしか川淵キャップテンがおやめになるんですが、日本サッカー協会は、信義を守らないといけないということで五億円、もう既に予算化を決めていただいています。総額四十四億ほどの入札が終わったと聞いております。堺市は当然、大阪府の応分の負担をいただけるものと思っておられると思いますけれども、ゼロベースだと担当者が言うていると。 あるいは、泉大津の市長さんがお怒りになっておられましたが、周産期の母子医療センター、三億二千万予算計上いただいて--これは府の計画です--十四カ所整備していこうと。府がハードを一から整備する市町村さんには五千万円を補助すると。こういうものもゼロベースだと言われたら、市の担当者もたまったもんじゃないですね。 これは別に太田知事さんと約束してきたんじゃないですよね。組織と組織できちっと議論を積み上げて、これは府の計画だからお願いしますよ、確保してくださいと。 もう一度申し上げますけど、コストアップにつながるようなやり方とか、こういう組織同士の経過を尊重しなければならないものは戻したらどうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) ゼロベースで見直すという言葉に誤解があるのではないかと思っています。ゼロベースで見直すというのは、ゼロにするということではありません。廃止にするということを決定したわけではありません。ゼロからもう一度総点検をするということでありますから、この事務事業の見直しに当たっては、これまでの経緯を踏まえつつ検討していきます。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 何か、事務担当者の姿勢を改めるまでは前向きかなと思ったんですけど、また後ろへ戻ったような気がいたします。 枚方市の施政方針のところを読ましていただきますが、こう言うておられます。大阪府は、橋下新知事のもと、新年度の当初予算案を七月末までの暫定の予算の形で示しました。府下市町村への支出金については、法令に基づく税関連交付金までもが通年分の一部しか計上されておりません。その結果、本市を含め、通年予算を計上している各市町村の歳入予算案は、現状において歳入欠陥となります。今後の補正予算においても復元見通しが全く白紙状態であることから、本市としては最悪の事態を回避するため、不本意ながら、当初予算案で計上した事業のうち府の支出金を財源とする事業については--これ大事なんですけど--当面執行を保留するか、あるいは七月までの暫定執行とせざるを得ない状況ですと、こう追い込まれているんですよ。こういう状況なんですよ、市町村。 だから、ゼロベースと言われたらこうなっているんです。その重みを……(発言する者あり)しようがないと言われたらもう議論の余地がないけど、こういう予算を市町村が提案しなければならない。執行を保留する場合もあると、執行を留保すると、こんな事態になっているということを御理解いただきたい。 再度確認だけします。きのうの質問でもあったと思いますが、市長会との話し合い、私が聞いている発言では、五月に本格予算を含めた素案を提示されて、最後は政治決断するというような言い方をされているんですが、修正の余地がある間に提案いただけるんかという質問、きのうもあったと思いますが、もう一度お答えください。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) この点につきましては、きちんと私が政治的決断をする前に、修正可能な時期に必ず市町村長さんの御意見を伺わせてもらいます。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) もう本当にこれ、市長会、町村長会との最低の信義というふうに私らは思っております。 この問題の最後に、大阪府の役割というものを少し誤解されてないのかなという危惧もありまして……。 広域行政と、本当に調整をしていくということがこれから、コーディネート役と言ったらいいんですか、そういう役割だと思うんですね。昔は、市町村の教育長を任命するときに府へ報告して承認されるとか、逆に府の教育長は文部省の承認がないと教育長人事できないとか、やっぱり中央集権のピラミッドが残っとったんですね。もう今は、知事が例えば指導するという、指導という言葉がなくなっています。本当にもう、助言とか調整とか、そういう機能になっているんです。 この暫定の手法だとか、予算をとめて見直すんだという強い気持ちは伝わるところはありますけれども、これだけ迷惑がかかることをやられるのは、ちょっと府の役割というのを誤解されているんじゃないかなと危惧しています。その点どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 確かに西脇議員のおっしゃるとおり、今までの行政慣行や政治の世界からすれば、私のやっている行動は大変その慣行に反しているものかもわかりません。私は行政の素人でありますし、政治の素人でもあります。 ただし、今までの行政慣行や政治のやり方でやっていては、何にも大阪は変わりません。今までの行政慣行や政治のやり方を変えてほしいというのが、今回の私の選挙戦における府民の意識だと思っています。 ですから、これまでの行政慣行等に基づかず、行政慣行に反するやり方で御迷惑をおかけするかもわかりませんが、今までと違ったやり方で大阪を変えていきたいということを私は切に訴えてまいりました。 ですから、そこに行政慣行に反して多少なりともの御迷惑がかかるかもわかりませんが、収入の範囲内で予算を組んで、十年後、二十年後、三十年後に大阪を輝かせるという大きな目標に向かっていくための必要最小限度の不利益だと御理解いただきたく思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 質問に答えていただいてないのかなと。 もう一度言いますけど、都道府県がこれから担うのは広域行政でありますし、市町村との調整でありますし、関西州なり道州制を目指す場合、特に市町村連合ができてきて大阪府がコーディネート役に徹すると、そういう時代かなと思っています。大阪維新の演説をされるのは結構なんですけど、本当に市町村との関係、間違っていくんじゃないですか。 慣行じゃないですよ、知事。慣行じゃないですよ。市町村との信頼関係のルールです。これを破ったら、知事の公約は全部できませんよ。もう一度答えてください。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) ですから、私のこの思いを関係市町村長さんに今後誠実に訴えていきます。私が今やっている御迷惑、行政慣行や政治に対しての、政治の今までのやり方に反して御迷惑をおかけしていることを真摯に各市町村長さんに訴えて、御理解を賜りたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) もう一度申し上げときますけど、本当に都道府県の役割はもう変わってきています。もう慣行を破るというレベルではありません。それはしっかり認識していただかないと。大阪維新の気持ちを演説いただくのは、何回も聞いておるので結構ですけど、慣行というレベルではないので、よく御理解いただきたいと思うんです。 予算編成について伺います。府債発行ゼロの問題です。 いろいろ知事の発言をずっと伺っていますと、もうこの辺まで撤回違うんかなと。府債発行ゼロを撤回いただける発言かなと。ゼロから始まって、原則ゼロになって、マネジメントになって、変わってきています。財政シミュレーションの中に、通常債九百八十億円は建設事業中心だと思いますが、入っていますね。 例えば、府営住宅の十九年度の事業を見ますと、九百四億のいろんな収入確保の中に家賃、国庫補助、交付税がありまして、例えば建てかえをするときに二百四十二億の府債を発行するというのは当然の収入なんですね。 こういうものも全部ゼロみたいな発言で、本当に暫定予算じゃないですけど、あなたが指示したらゼロになりますから。巨象が動いてゼロになりますから、ゼロで突っ張ったら。建てかえもできなくなります。もう府債発行ゼロを撤回していただいたほうが、本格予算を組む前提としては正しいんじゃないですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 私はゼロとは言っていません。原則ゼロです。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 例えば、総務部長に聞きますが、たしか当初の財政シミュレーションのときは二百七十億円ですか、行革債等という、歳入のところにあったと思うんですが、これはどういう地方債で、どのように活用しようとしていたのか、教えていただけますか。 ○議長(岩見星光君) 総務部長中西正人君。   (総務部長中西正人君登壇) ◎総務部長(中西正人君) 御指摘のありました、当初予定をいたしておりました起債でございますが、退職手当の財源といたします退職手当債を想定をいたしておりました。今お示しのありました二百七十億円という数字でございますが、これは発行限度額として見積もった数字でございます。 この退職手当債は、人件費の削減等で将来償還財源とするというものでございまして、元利償還金等が基準財政需要額に算入されるものではございません。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 新しいシミュレーションからこの二百七十億の収入ね、多分知事が原則ゼロと言うていることで飛んだんじゃないのかなと聞いているんですが、今総務部長から説明があったように、退職手当債いうのは、将来、人件費が削減されていくと、いわゆる穴埋めができるので、知事もこういう認識だと思うんですが、交付税で後、補てんされるものは地方債として出してもいいじゃないかと。ここまでは認めていただいているように聞いているんですけど、退職手当債は、人件費が将来カットされていったら、それによって一時借り入れを起こすけれども、後、借金は返せる、こういう見通しがあるから出せるものですよね。行革債もそうですね。 こういうのは特別債というふうに言われておるんですけど、こういうのも当然収入に入れていかないと、自分でこれ、僕はよくわからないんですけど、経営者の立場になって、収入を何か自分で小さく小さくしていく経営者はいないですよね。 しかも、返すめどがあるから起債を認められる部分、地方債発行を認められる部分までなぜ計上しないんですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) その場合、退職手当債を発行せずに、仮に人件費が削減できて、ある程度財源がどんどんふえていくんであれば、それは他の財源に回すことができるものと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) ちょっとこの答弁、意味不明なので……。 特別債を収入として確保、どうしてしないんですかという質問なんですよ。わかりますか。原則ゼロと言って特別債まで何で飛ばしてしまうんですか。歳入で、将来において人件費--退職者を補充しませんから、その分、人件費が浮いていくんですよね。だから、それで返せる分だけ地方債を認めてあげるよという部分なので、交付税で補てんするのと同じ意味だと僕らは思うているんですよ。そういうものもゼロにしたら、原則ゼロどころか、ほんとに使えるものもゼロになるんですよ。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 交付税で補てんされるんであれば、それはある程度もらってもいいのかもわかりませんが、退職手当債は交付税措置がありません。ですから、人件費が削減できて余ったお金を借金に返すんじゃなくて、もっと有効な使い方ができるじゃないですか。退職手当債を発行せずに、現在の収入の範囲で予算を組んで、経費を削減して、一般財源で何とか退職金を支払うのであれば、その後、人件費がどんどんどんどん削減できて、余ったお金で借金を返すんじゃなくて、違う有効政策に使えるじゃないですか。 ですから、私はそのような、赤字補てん債に見合うような退職手当債というものは原則ゼロだと言ったまでです。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) そこはもう全然、制度を理解していただいてないのかなと思うんです。行革債とか退手債とか、削減効果があるから出せるものなんですよね。何度も申し上げますけど、返す当てがあるから出せるものなんですよね。もちろん返さないといけないですけど、経営者の立場になって、しんどい企業がそういう将来において返済の見通しがある一時借り入れをするとかいうのは、収入確保としては当然ですよね。 まあ、この議論ばっかりしているとあれなんで、府債の原則ゼロを撤回して、こういう特別債も収入に認めるべきだと。そうしないと、あなたがお示しになった六千五百億とかの長期シミュレーションとか、新年度で一千百億カットしないといけないとか、その計算、全部変わってきますよね、そこが収入に入るかどうかで。 これ、私どもが去年の二月なり、去年の暮れまでいただいていた削減目標額です。これが、新しい試算ではこの四月以降二百八十一億円行政改革でカットしていこうという話が一挙に千百億とか、すべて二倍、三倍の巨額の予算カットの方針に切りかわりました。 これは、このシミュレーションしかないんじゃなくて、先ほど申し上げましたように、特別債を収入として認めたらどうなるのかとか、あるいは単年度の最初の予算の収支の七百二十億というような、従来のシミュレーションどおりの単年度収支の赤字でスタートしたらどうなるのかとか、いろんなシミュレーションができると思うんですが、その点はどうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まさに、そのシミュレーションといいますか、どのような方法でやっていくべきかを議会の皆様方と議論をさせていただきたいと思っています。議会の皆様方の御意見をきちんと受けとめた上で最終的な改革素案をまとめていきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 新しいシミュレーションを打ち出されまして、我々は本当に心配しています。 時間が大分経過していますので、ポイントのところだけ質問をいたしますけれども、一千百億円、こういう大規模な財政カットという方針になりますと、まず、今うわさされているのは、人件費、それから事業費、ばさっと一律カットしてくるんじゃないか、こういう危惧をしています。 それと、あわせて伺っときますが、この財政シミュレーションの説明の中で、一千百億円も切るということになりましたら、知事公約とか重点政策というのはもう予算計上できない可能性が高い、ほとんど盛り込めない、こういうふうに聞いていますけど、どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まさに今、私の直轄チームとしまして改革プロジェクトチーム、重要政策プロジェクトチームの二つのチームを発足させて、改革とともに、重要な政策を実現するための検証も行っています。ですから、それをすべて含めて、六月までに改革素案、将来のビジョン、これをきちんと御提示していきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) もう一度聞きますけど、一律カットという、もう本当に単純な荒っぽい手法をとらないのかどうか。 それと、知事自身が、十五の公約ですか、重点政策でビルドしたいとおっしゃっていますけど、これだけ大がかりな削減を新年度からやれば、それ自身盛り込めないんじゃないか。これは多分、我々だけでなくて、すべての行政マンは気にしています。もう切るだけで終わってしまう。その点はどうなんですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) ですから、これは本当に六月までに議会の皆様方と議論をして、まさに西脇議員初め民主党の議員の先生方のお知恵をおかりしたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) そういうところだけ頼られるのはいかがなものかなと。 大谷昭宏さんがコメントされておるんですが、こう言っていますね。聞くだけ聞いといてください。いつも危機感をあおって落としどころを考える拡大縮小型の--これ予算のシミュレーションが出たときの新聞記事ですけど--コメンテーターならいいが、政治では通用しない。削減項目を示して府民の意見を聞くべきだ。知事みずからが関係団体を説得するなど、泥をかぶりなさいと言いたいと。 多分これ、私だけじゃなくて、議会とか大阪府の予算に関係する団体すべての思いですね。この数字、ひとり歩きして一体どこまで行くんだと、本当に心配しています。 次の質問に行きます。セーフティーネット、事業見直しの手法について伺いたいと思います。 予算編成、出資法人等の見直しの際に、知事は信用保証協会、育英会、西成労働福祉センター、障害者福祉事業団はセーフティーネットに関係する法人というふうに発言されたというふうに聞いていますが、これでよろしいですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 繰り返しになってしまいますが、出資法人につきましては、育英会、障害者福祉事業団、中小企業信用保証協会、西成労働福祉センターの四法人を提示しました。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) そういう形で指示していただいているんでしたら、多分私たちが思っているセーフティーネットの考え方とほぼ同じ発想かなと思うんです。 ただ、心配しておりますのは、図書館は知のセーフティーネットと言うのに始まりまして、ワッハ上方の伊東館長さんは、笑いは心をいやすので心のセーフティーネットだという発言がありまして、これは私、知事への返しとしては座布団三枚だなと思っております。 最近の知事の記者会見の新聞を読んでおりましたら、セーフティーネット、美とは何かみたいなこともありましたので、そこまで幅を広げられると我々も戸惑うわけでありまして、一般的には、生活保護に示されるような、憲法二十五条に基づく生存権とか、必要最小限の生活を保障するとともに自立を助長するという、そういう制度、安全網ということだというふうに思っています。 ちょっと私、誤解していまして、どこかでホームレス中学生のような生活を知事も体験したというふうに演説で言われたというふうな記事があって、ホームレス中学生のことを聞こうかなと思っとったんですけど、理事者が通告書を出したとたんに飛んできまして、プチ家出しかしていないというふうに聞きましたので、これちょっと当たらないかもしれませんけれども、田村裕君の「ホームレス中学生」を読みますと、大変大阪のあったかさが出てきますし、直腸がんにかかったお母さんの死、それからリストラされたお父さんのシーンが出てまいりまして、まきふん公園いうところで寝起きする彼の姿があり、助けてくれる友達だとか、そして児童養護施設で家族が暮らしていって、生活保護を受けながら高校受験をしていって立ち直っていくというか、ああいう吉本の世界に飛び込んでいったというような姿が描かれており、セーフティーネットを説明するのに逆に非常にすばらしい本だなと思っています。 中小企業、失業者の再チャレンジの仕組みとか、正社員とパート、非正規雇用の格差の拡大を広げないとか、最低賃金だとか、ひとり親やいろんなハンディを負った人の就労の支援をするだとか、そういうことがセーフティーネットの課題だと思うんですが、そういう理解で知事のほうもよろしいですか。知事のお考えがありましたらお願いします。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 西脇議員の御指摘のとおり、福祉や教育などの分野において、格差社会の改善を図るセーフティーネットは大変重要なものと認識しております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) それがぶれてしまうと次の指摘が全部ぶれていくので、大事にしていただきたいと思うんですが、千百億円という大きな予算削減目標がこの四月以降、七月の本格予算の中で入ってくるというふうに知事は示していただいております。これをやっていきますと、セーフティーネットという部分まで傷んでしまわないかということを危惧をしています。 財政シミュレーションの中で示されていますように、補助費--河川の補修でありましたり、私学助成でありましたり、老人医療費でありましたり、その中で義務的なもの--介護保険の負担だとか国保の負担だとかを抜きましたら、二千数百億円ぐらいしかありません、実際の知事の裁量とか削れる対象の部分。 その大きな中に福祉医療というのが入っております。二〇〇七年度の予算合計で二百三十九億一千六百七万円。老人医療費といいますけれども、実際はもう高齢障害者の方ばっかりの医療費助成になっています。これが九十三億円。九万人の方を対象に、これは市町村と一緒にお互い二分の一の補助金を出して事業をやっていますね。 ひとり親、障害者、それから乳幼児も医療費助成をやっています。これはもう、拡大してくれという声はありますけども、削ってくれというような声はほとんどありません。 こういうところに見直し、あるいは一千百億円の大きな予算額をカットすることを目標だとおっしゃられたので、ここまで踏み込んでしまわないかと大変危惧しています。この点どうですか。
    ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 西脇議員御指摘のとおり、この平成二十年度における一千百億円の改革取り組み額というものが、これは過去の取り組み額と比べても極めて大きいことは認識しております。 また、セーフティーネットの配慮をどのようにしたらいいのか、今、改革プロジェクトチームを初め一生懸命議論をしているところであります。 私は、就任日に事務方にこのように指示を出しました。いろんな私が質問をしたときに、当初事務方は、これはできません、できませんという返答をしました。私は、今後私が知事に就任している間において、できませんという返答は認めません、どのようにやったらできるのか、そこを一生懸命考えて返答くださいということを事務方に命じました。今、事務方は、私に対してはできませんというような返答はしません。 ですから、この一千百億円を削減しながら、またセーフティーネットにも配慮しながら、どのように大阪を輝かせることができるのか。これは非常に難しいことだとは思いますけれども、できないということではなくて、どのようにすればできるのか、ぜひ西脇議員のお知恵をおかりしたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 大事なところは議会のほうに振られるのもいかがなものかなんですが、大阪市平松市長も暫定予算は困っていますよという発言を当然されておられますが、大阪市だけでこれだけの、府からの補助といいますか、予算を措置されて一緒にやっている事業ですね、老人医療費、重度障害者医療、乳幼児、ひとり親。これも少しいらうだけで本当に大変なことになるということを理解いただきたい。 もう一つ、私学のことも、知事が中高連の大会に行かれなかったので、大変注目を浴びております。私学のことを一つだけお聞きします。 私学助成も大きい分野で、五百九十五億八千三百万円という私学助成が行われております。一つだけ言います。授業料軽減助成、対象者の二五%が五百万以下の家庭であります。教育基本法で私学も位置づけられて、公教育という位置づけがはっきりいたしました。経常費助成の補助単価も、交付税の単価と同じにまでずうっと据え置いています、大阪府は。 質問ですが、この授業料軽減助成は既に入学の際のパンフレットに全部書かれておりまして、皆、四月から入学されるときには、当然この基準であるものというふうになっています。これ、年度途中で見直すというのはもう大変な保護者への横暴といいますか、契約違反みたいなことになりますので、こういうことはできないと思うんですが、その点どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) この点につきましても、すべての事務事業等についてゼロベースで総点検を行うこととしており、今後どのような改革が府民にとって最適かを見きわめてまいりたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) いや、答えてもらっていないんですけど。 これ、年度途中でいらえないですよと。老人医療費なんかもそうなんですけど、途中から補助を削るというのは大変なことです。特に、授業料は募集のパンフレットに入っていますよね、この所得階層の人はこれだけ削ると。七月から受け付ける学校は多いと聞いています。これ、できないんですよ。それはどうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) その点も含めて、六月までにきちんと改革素案を出したいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 本当にたくさんのハードルがあることを理解をいただきたいと思います。 これは大事なので、もう質問しませんが、指摘だけしておきます。市町村の財政も、ほんとにぎりぎりのところで皆さんはやっておられます。これは概算です。標準財政規模と大きな赤字の額を割り算しましたらこういう比率になっていると。 連結赤字比率というのが財政健全化法で出てきまして、守口さん、門真さん、泉佐野さん、泉大津さん--泉大津さんの記事がよく載りますけど、空港の橋が固定資産税外れて八億円なくなるだけで大変だと。本当に数億円削られると、健全化指標悪化どころか、準用再建団体になる市も出てくるような状況で皆やっています。有名ですけど、和歌山市さんが和歌山県から融資を受けて何とか健全化指標の悪化をとめようという事態になっております。 そういう状況なので、一千百億が--市町村が本当に気にしているのはそこなんですよ。どんだけ踏み込まれてくるのかなと。親だけ数字がきれいになって、子、孫がこけたことにせんといてくれという発言がありましたけど、それだけ指摘をしておきます。 出資法人の問題に移ります。 ワッハ上方、青少年会館、いろいろ見ていただきまして、我々も思いが同じのところがいっぱいあります。ワッハ上方がなぜあの場所にこだわらないといけないのか。家賃二億円の減額だけでなく、例えば吉本さんに譲渡して周辺との一体運営ができないものか。 青少年会館は、平成十三年(二〇〇一年)に日本総研さんによるPFIで土地を売って建てかえようという、そういうコンサルタントをやりました。プラネットステーションという演劇のところは、りそなさんが寄贈されている施設です。だから、あそこはホール機能を残して建てかえて、その原資でできたら能勢の野外活動センターもリニューアルしようよと、こういう提案をやってきました。 それと、博物館ですが、さっきのセーフティーネットでいくと、民族と歴史のセーフティーネットの弥生、近つ飛鳥というような議論になるのかなと思いますが、指定管理者がだれも応募していただかなかったんですね。これは博物館法の壁があります。収支の点で民間が運営に参加できない。 府立体育館。南海さんが乗り出していただいて黒字を出していただいていますが、そしたら南海さん全部経営いただけますかと言うと、大規模改修には、今の収支の状況では民間会社といえども対応できない、そういう結論をいただいています。 それから、府営公園は、私ども指摘しました。たしか、三カ所以外、民間企業には大型公園の管理ノウハウがないという都市整備部の説明がございまして、ほとんどが公園協会しか指定管理者に入っておりません。 我々も、知事同様、いろんな施設を見て回るたびに、どうしたら改善できるのか、公の施設、出資法人、どうやったら改善できるのかという思いは同じでありまして、スピードを持ってやってほしいということを提案してきました。 特に、気になるところなんですが、ドーンセンターとかへ行かれて、ソフトとハードは別だというような考え方をおっしゃられていますが、私はやっぱり、その施設がソフトとハードと一体で成り立ってきた歴史があるので、簡単に分離して見直すのはできないんじゃないのかと。 それと、提案しておきますけど、金剛コロニーの障害者施設の再編がすばらしい形でやられているので、脱施設化--八百人近い大規模な障害者の施設をつくりましたが、それを、もう今の時代に合わないので地域移行していこうと。重度心身障害者の施設あるいは介護保険の特別養護に入っていただける、お年の召した知的障害の方はそういうところに移っていただこうということで、再編整備の構想を出しましてやってきました。 それで、直営でやっていましたら二十一億円、予算を組んできたんですけど、これがいろんな介護保険とか、ほかの制度へ移っていくというリニューアルをやっております。 ぜひ、こういう公の施設、出資法人の改革にコンセプトが要るというふうに思うんですが、その点は知事、いかがですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) そのコンセプトにつきましても、現在、府民の目線からして本当に必要な施設か、事業かどうか、また最も効果的、効率的になっているかどうか、それを検証している次第であります。西脇議員の御指摘いただいた貴重な御意見をもとにしまして、これから出資法人、公の施設のあり方についてきちんと検証していきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) そこは本当にスピード感を持って我々も提案をしていきたいというふうに思っています。 次に、暫定予算のところで気になる点、庁舎の耐震改修事業費が入っております。これ、我々いろいろ問題提起をしてまいりまして、構造上、ここの本館、震度六で倒壊の危険があるというふうになっております。 ただ、知事、これは説明を受けておられるかどうかわかりませんが、基本設計を終わった後には、工事費百四十億とか、庁舎の借り上げとかを入れますと百七十億というような予算がついてくる基本設計の予算になっています。 私どもは全体構想の議論--知事も公館を売ったらどうかとか、いろいろ言われていますが、全体の構想をきちっと議論しないで耐震化だけやっても意味がない、それはおかしいということを去年から申してきましたので、この点どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) この点につきましては事務方から説明を受けております。本館の耐震補強については、昨年九月府議会における設計予算の可決に際し、補強工事の着手までに具体的な全体構想を策定し府議会に十分な説明を行うこと、補強工事の内容についてさらに検討を深めることなどの附帯決議をいただいておるということを説明を受けております。 この附帯決議の趣旨を踏まえ、現在、全体構想の策定作業を進めるとともに、設計予算の中で本館の補強範囲を四パターンに分け、おのおのの施工方法や費用などの比較検討を開始しました。 全体構想の議論は本館の耐震補強と密接に関連することから、作業をできるだけ急ぎ、六月には府議会に素案として御提案したいと思っております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) これこそゼロベースでお願いします。 次、公共事業改革。一つだけこれも提案しておきます。 和泉市の槇尾川ダムの件でございます。二〇〇四年の十二月、建設事業評価委員会におきまして、事業継続のため、自然環境への影響軽減の取り組みなど三つの条件がつけられております。この三つの条件がクリアされないと、槇尾川ダム事業を進めてはいけない、こういうふうに我々は受けとめております。残りの事業費が九十九億円というようなことを聞いておりますが、こういう条件をクリアするためにはまだまだ予算としては膨らむんではないかと、こういうことも言われています。 それで、橋下知事自身が--実は、これは太田知事さんのときも、現場へ行きますと、こういうお約束をいただきました。一度、ダム建設予定地の視察をやっていただきたい、こういうふうに思います。いかがですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 西脇議員御指摘のとおり、これはきちんと、必ず現場視察をした上で判断をしていきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) ぜひ、公共事業改革は大変大事な要素ですので、現場を見ていただきたいと思います。 それと、十五項目の重要政策の点ですが、三つ聞きます。 総額どの程度の額になると想定されておられるのか。積算できてなかったら、それは構いません。 それと、先ほど言いました一千百億削減すると、公約にビルドする予算がもうできないんではないかという声を聞いておりますが、それはどういうふうにお考えか。 それと、市町村との信頼関係。このままいくと本当に損なうかもしれないという微妙な提案をされておられますんで、市町村との信頼関係を損なっては、芝生や給食事業や保育や、全くできないと思います。市町村のまた優先順位と、思っておられることと知事がやってほしいこととミスマッチが起こる可能性がたくさんありますね。この場合、どうされますか。 その三つ、お願いします。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まず、重点施策についての総額につきましては、現在、重要政策プロジェクトチームが積算をしていますので、額については、現段階では確定はしておりません。早急にその額をはじいた上できちっと議論をさせていただきたいと思っております。 また、一千百億円を平成二十年度から削減した上で、ほんとにこの重点政策ができるかどうかなんですが、先ほども答弁させていただいたとおり、何とかこれを、両方を実現できるような知恵を今振り絞っている状況であります。 また、皆様方とも議論の上で、どのような形で財政再建と重要政策を両立させることができるのか、ここはきちんと議論の上で、六月までに素案を取りまとめたいと思っております。 市町村との信頼についてなんですけれども、これは、確かに私の一存で今回暫定予算を組みましたので、関係市町村と信頼関係を損ねてしまっている部分、多々あるかと思います。この部分に関しましては、私が責任を持って各市町村長さんに誠実に私の思いを訴えるとともに、信頼関係をこれから築いていきたいと思っております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 市町村との関係は本当に大事ですので、また千百億踏み込んで本当にビルドできるのかなと思っています。 次の質問に行きます。 人件費のところですが、テレビでも私、何度も申し上げていますが、今でも教員採用が二・二倍、二・三倍という低下状況になっております。また、警察官の士気の低下、また泉佐野市の麻酔科のドクターの募集が有名になりましたけれども、三千五百万で募集をしたけれどもいまだに決まっていないというような状況がありまして、人件費を一律カット、これ以上いたしますと、こういう専門職の皆さんや教員の募集で本当に質が下がってくるんじゃないかという危惧を持っております。人材確保をきちっとしていかないと大阪府の行政は回らないんじゃないのか。この点についてはどうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 確かに、人材の確保につきましては、給与等その条件、これによって左右されることがあるかと思います。 ただ、これは私ごとになるかもわかりませんが、私はこの知事職につく前に三億程度の収入がありました。現在二千二百万円という数字、これは私の同世代からすれば非常にまだ高い給料であります。 しかし私は、公務員も含め、特に公に携わる仕事--私は給料だけでないと思っています。給料も重要だとは思いますけれども、給料だけではないと思っています。やはり、本当に大阪のために、大阪を変えるんだ、大阪を輝かせるんだ、そういう思いの強い人たちが集まってくることが一番重要だと思っていますし、私もお金、収入ということではなくて、とにかく大阪を変えたいということだけで府知事選に立候補しました。 給与が下がること、もちろん公務員であっても労働者ですから、これはきちんとした生活を保障しなければなりませんが、給与の額だけで公務員、本当にいい人材が集まるかどうか、僕は疑問を持っています。 私は、給与だけではなく、なぜこの公の仕事というものはやりがいがあるのか、なぜ私が今までの生活を変えてこの公の仕事につこうとしたのか、こういうことをこれからの新規採用の学生さんを含めて、熱い思いを訴えることによって、私は人材確保--私一人ではいい人材を確保できることはありませんけれども、私もその人材の確保を、いい人材を確保するためにできる限りの活動をやっていきたいと思います。 私は、給与も重要なんでしょうけども、給与だけにこだわらない、本当に公のためにという、そういう人材を集めていきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 人材確保の熱意はいただきました。 ただ、客観的な数字がありまして、府庁の行政職の初任給が十七万八千八百円というレベルです。ずうっと人事委員会勧告も据え置かれているような状況でありまして、大体もう二十万を超えてきているというのが初任給の状況であります。 教員は、本当に地方の教育学部を回って、二倍を何とか確保しようということで努力いただいております。もちろん、知事が全国ネットで声をかけていただいたら、意気に感じる学生さんが集まっていただけるかもしれませんけれども、やはりもう二万、三万開いてきているという、民間のいろんな大卒初任給を比べましたら開いてきているという現実があります。ここをきちっと踏まえていただいて、熱意だけでなかなか人は動かないんじゃないのかという現実も見ていただきたいなと思います。 あと、人事委員会のことだけ聞いておきます。労働基本権の代償で、第三者機関であります。非常に公務員は高いレベルで出しているんじゃないかという誤解があるんですが、現在五十人の民間企業との給与格差を勧告しています。この第三者機関があるということで、労使の健全な関係だとか、黒字になったから極端に上げるわけにもいきませんし、赤字だから極端に下げるわけにもいかないという、一応民間との給与格差を埋めていこうという制度がずっと続いてきたと思うんで、この制度についてどういうふうにお考えですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 人事委員会勧告は、労働基本権制約の代償措置として職員の勤務条件に関して定められた重要な制度であって、基本的にこれを尊重すべきものと考えています。 ただ、一方で、民間に準じた考え方をしますと、今の大阪府の財政状況から見れば、やはり私は、府民感覚として破産会社の従業員であるという認識、これには変わりがありません。 ですから、現在、財政非常事態宣言を行って、六月をめどに改革案を取りまとめるべく、事務事業、出資法人、公の施設、そして人件費のあり方についてもゼロベースで総点検を行っていきたいと思っております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 人件費に大変マスコミも注目しておりまして、何かここを切ることが前提みたいになっているんじゃないか。この発想はおかしいと思います。 次の議論へ入りますけれども、北海道、兵庫を含めて、全国の都道府県が非常に厳しい財政状況になって、兵庫県が例えば八%カットとかになっている原因というのは、全国知事会が分析しておるんですが、やっぱり国の交付税の問題というのが非常に大きい。 特に、大阪府もこうなんですが、いわゆるバブルの崩壊の後の失われた十年で景気対策が打たれました。これに追随してきた県ほど今は財政が非常に苦しくなっている。しかも、私どもの大阪府の場合も、一兆三千億しか平成三年度に地方債残高はなかったのに、これだけの三年間で一兆五千億近い地方債を出した。これは国の景気対策に追随をしてきた結果であります。 これがまた平成十六年度に、本来返してくれないといけないのに、地方交付税が全国的に二兆八千億円もカットされました。このことが今、どこの都道府県も傷んできている。特に兵庫なんかは、震災の平成七年度に非常にたくさん地方債を出した。それが今、財政危機の大きなおもしになっていると、こういうふうに聞いています。 この点について、要因をどう考えておられますか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 府債残高がふえた原因としましては、バブル崩壊後の平成四年以降、国の景気対策に呼応して実施した建設事業費の追加、景気低迷や恒久的減税による府税収入の減収の補てんなどにより、府債を発行してきたことが挙げられると思います。 当時としては、こうした府債の発行により景気の下支えをしてきたものの、私としては、府債が充てられるからといって安易に事業を行ってきたのではないか、また収入の範囲内で予算を組むという意識が不十分であったのではないかと考えております。 今後は、府として事業の必要性をより一層精査するとともに、収入の範囲で予算を組むという原則を徹底していきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 何か、国も悪いけど、当時の府の運営も悪かったという、そういう解釈かなと思うんですが、大阪府も、九四年(平成六年)が関空開港を控えておりましたので、大変たくさんの地方債を出して公共事業をやったという、それは事実があります。しかし、そのことによって開港という大事業ができたという側面もありまして、国の景気対策に追随してきたというのが、本当に各都道府県が傷んでいるという原因になっておると思います。 もう一つ、平成十六年に大阪府の財政担当の皆さんに分析してもらいました基準財政需要額と決算とのギャップ--乖離という問題であります。国の一律決めている基準でやりますと、需要の超過額、簡単に大阪府の持ち出しがふえていくという、こういう財政構造になっています。 こういう形です。警察費、土木費、小中学校費、社会福祉費、こういうものがハードから都道府県の行政もソフトに移っておるんですけれども、なかなかそういうものが交付税の算定とか需要に反映されていない、これが知事会が問題にしている部分であります。 そういう意味では、知事に申し上げたいんですけれども、収入を我々は問題にしています。基準財政需要額、反映されていないじゃないか、交付税も含めてきちっとくれていないじゃないかと。それを問題にせずに、収入に応じて、今入っているもんだけを当てにしてやろうということになると、本当に国の言いなり、霞が関の言いなりにならないかと危惧しています。この点どうですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 道路網、鉄軌道の整備を初めとした大都市圏特有の財政需要など、基準財政需要額と決算額が乖離しているものについては、地方交付税の算定において的確に財政需要が反映されるべきものと考えております。このため、私としても、全国知事会を初め地方六団体とも連携しつつ、交付税総額の確保とあわせ、積極的に国へ働きかけてまいりたいと思っています。 一方で、本府のあるべき行政の水準を検討する際に、交付税で算定されている水準との比較も重要な視点であると考えており、今後こうした観点から、すべての事業をやはりゼロベースで点検していきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) まだ勉強途上だとは思いますけれども、これ、収入というときに大変大事な問題でありまして、交付税算定の基礎だとか基準財政需要額だとか、ここがますます乖離していっているんで、都道府県は本当に苦しい状況になっている。 東京都さんでも、ちょっと間はもう質問を飛ばしますけど、こういう主張をされています。石原知事、尊敬していただいていると思いますけど、財政需要は適切に反映されていないと。不交付団体でもこれだけ文句を言うてはります。 この項目の最後ですが、そういう国の基準と闘っていくという視点がなければ、本当に今、限られた収入に応じた大阪府を実現してしまうと、それが知事の自治体経営モデルだと言うと本当に財務省は大助かりで、何も言うてこない、国に物を申してこない大阪府と。そんなことを大阪府民は全然望んでいないんですよね。絶対お上にちゃんと、もっときつく言うてくれると。 きのうも、そのときは橋下弁護士に戻って闘ってくださいよと言うていただいていましたけど、東国原知事はせんたく連合に参加いただきました。知事も御相談いただいて、参加いただいたらどうでしょうか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 今は一番大事な大阪府議会の開催中ということもありまして、せんたくの活動内容についてきちんと精査し切れていないんですけれども、ぜひ私はあの活動に参加して、国に対して物を申していきたいと思っております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 再度申し上げておきますけど、収入という議論は、一度きちっと国との関係でもしていきたいと思います。 続きまして、入るをはかると。この観点、国に物申すということと入るをはかるというところは、非常に財政シミュレーションの中で何も示されておりませんので、心配しています。大阪府は工場等制限法というのがずっとかかっておりまして、こういう法律がありました。東京と大阪がかかっておりました。 このことで、四十年代、五十年代に二千三百五十三社が流出したのではないかというふうに言われています。東京は、流出はしましたが、千葉や神奈川、周りにほとんど移ったと、こういうふうに聞いています。 平成十四年(二〇〇二年)にこの法律が撤廃されまして、ようやく大阪府の中に企業進出--定期借地を入れたり、いろんな工夫をやってきましたので、企業の進出がやっと始まってきました。この数年で百五十件を突破。それから、特にシャープの堺浜の進出、これは二兆円規模のGDPがあるというふうに言われています。 こういう状況になってまいりまして、我々、企業誘致条例の提案のときに、大規模な案件だけじゃなくて、住工混在の東大阪やら八尾さんやら大東市さんやら、そういう内陸部で投資する中小企業にも設備投資の補助を出して頑張っていただいたらどうかと、こういう提案をしてまいりました。 こういう入るをはかる施策について、大阪で頑張る中小企業の支援に努めるべきと思いますが、知事の見解を伺います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 今、入るをはかる政策についてきちんと皆様方に御提示できていない状況、この点も申しわけなく思っております。 今、財政再建を第一優先課題として取り組んでいますが、現在、その入るをはかる政策につきましても全力を挙げて取り組んでおりますので、きちんとしたものを六月までには提案をさせていただきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 各論は我々もまた提案をさしていただいて詰めていきたいと思います。 次に、超過課税の考え方について伺います。 法人府民税均等割の超過課税を既にお願いし、また今回、法人府民税法人割、それから法人事業税の超過課税の延長をお願いすることになっております。これも、収入の範囲にこだわる知事にとりましては大変大事な部分だと思うんですが、どのように理解を進めていくのか。 それと、もう一点あわせて伺いますが、森林環境税とか産廃税とか、違法公告物へ課税したらどうかとか--銀行税の折に議会も、また我々の会派もいろんな検討をしてきました。こういう政策目的実現のための新たな税というのも、増収策、入るをはかるの中で検討されてはどうかと思いますので、この二つ、お伺いします。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 今回、議会の皆様方に提案しています超過課税につきましては、大阪の活性化に向け緊急に対処していかなければならない、都市基盤整備や防災対策の充実といった大都市圏特有の緊急かつ膨大な財政需要に対処するための貴重な財源として活用するものだと思っています。ただし、超過課税につきましては、企業も厳しい状況であることは私も十分認識しておりますので、謙虚な姿勢で御負担をお願いしています。引き続き、超過課税の必要性につきまして、企業の皆様方の御理解が得られるように努力していきたいと思っています。 また、今、西脇議員御指摘のありました新税につきまして、これも地方自治体がみずからの判断と責任において、課税自主権の活用により自主財源の充実確保を図るものとして、非常に重要なものだと思っています。今後、新たな行政ニーズへの対応や現下の厳しい財政状況にかんがみ、政策目的実現のための課税自主権の活用についても、必要に応じ検討をしていきたいと思っております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 次へ行きたいと思います。教育改革に入ります。 まず、机上の空論だったというふうな発言がありまして、何がそうだったのかというのが大変な関心事になっております。 まず、布施北高校、茨木養護学校、高槻市の柱本小学校を見ていただいて、そのときの感想について伺っておきたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 机上の空論という言葉につきましては、やはりこれも誤解を生むような表現であったかもしれません。私の真意としましては、現場を見ずに、いわゆる教育評論家や本を見ただけで持論を固めていたと。やはり、現場を見た上できちんと持論を固めなければいけないという、その認識を改めたことを指して机上の空論と表現をしました。 私は、府立布施北高校を視察しましたけれども、やはりそこでは、一つに、習熟度別できめ細やかにきちんと指導しなければいけないクラスもあるんだということを認識しました。また、この布施北高校においては、デュアルシステムといいまして、社会での実習プログラムというものもあります。ですから、何でもかんでも生徒を一つの枠に閉じ込めるものではなくて、その生徒に応じた、その生徒の能力に応じた授業をする必要があるということを実感しました。 また、養護学校につきましては、これも、私は恥ずかしながら養護学校を視察することは初めてでありました。実際に障害を持たれた子どもたちが一生懸命にその場で学び、社会的自立を図るために一生懸命に努力している姿、これを、実際の状況を見たのは本当に初めてでして、どれだけ一生懸命な頑張りなのか、またどのような設備が必要なのか--まだまだ設備が不十分で、また、特に通学バスなんかにおいては、六十分以上かけて通学しているということも初めて知りました。 あのように障害を持たれている子どもたちが、通学バスで片道六十分以上かけて通学するなんというのは、ほんとに大変なことだと、こういうことも今まで何も知らなかったこと、これは厳然たる事実でありまして、これからは、行政の長たる地位についた以上は、そのような現場をきちんと視察した上で行政政策を考えていきたいというふうに思っております。 また、柱本小学校では、こちらも私は、当初は、いわゆる自分の持論として、一律にといいますか、少人数学級は必要ないというふうに考えておりました。しかし、実際に柱本小学校を視察した結果、これも布施北高校と同じように、やはり少人数できちんと教えなければいけない子どもたちのグループがあるということを認識しました。 ですから、この点につきましては、少人数学級は必要ないと言い切っていたところを、やはり必要なクラスもあるんだと。ただし、全部一律に少人数学級が必要であるとは私は考えていませんが、必要なクラスもあるということを認識しました。 このあたりは、現場視察をしたことによって自分の認識が変わったところでもあり、これからもいわゆる机上の論に陥らず、現場視察を繰り返すことによって政策立案に反映していきたいと思っております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 非常にすばらしい見解でありまして、現場を見て、しっかり認識して判断していっていただきたいと私も思います。 もう少し具体的に少人数指導、少人数学級の話、さしてもらいます。 北海道、青森、宮城がもう三十五人、福島、秋田が三十人学級、富山、山梨、長野、三重、京都、鳥取は小一、小二が三十人学級、先ほど東国原知事のことを申し上げましたが、宮崎県は三十人学級ということで、大阪だけが決して突出しているような状況でもありませんし、どこでも基礎単位を小さくしとこうと。そして、ただしティーム・ティーチングとか科目によったら二クラス、三クラス合同の授業もやりますし、そこは柔軟にやろうと。特に、小一プログラムと言われていまして、そこでつまずかないように丁寧に見ていこうというのが主流になっています。 三十五人学級についてはどうお考えですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 私は、教育制度、教育について、ほんとに行政がやらなければいけない最重要課題だというふうに認識しております。また、教育において大阪を本当に日本一にしたい、日本一の教育システムである大阪にしたいという思いで今回府知事選に立候補した経緯もありますので、教育というものに関しては、ほんとに私自身も一番重要な課題だと思っています。 この教育につきまして、三十五人学級制というものが非常に今議論の対象になっていることも認識しております。私自身は、やはり一律に三十五人学級制をしく必要はないというふうに今考えております。三十五人学級よりももっと少ない、もっと少人数で教えてあげなければいけないグループもあるかと思いますけれども、基本的に子どもは多くの人数の中でもまれて育たせるものだというふうに私は思っています。 ただし、この件に関しましては、教育制度に関しましては私が一番最重要課題だと思っていますので、六月までの私の大阪に対する全体像、ビジョンを示す中で、これから教育委員会を含めて、教育長を含めてきちんと議論をしていきたいと思っています。また、議会の皆様方とも議論をさせていただきたいと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) この場で結論は出せないと思いますので、我々もしっかり、最初の提案からの経緯も含めてまた議論をしていきたいと思います。 次、学力の基礎基本に入ります。 知事の発言の中で、選挙中に英数国理社、それほど勉強にこだわらなくていいというようなメッセージがありましたり、たしか四十五位という全国学力実態調査の結果も、我々は大阪の子どもたちのいろんな課題がそこに出ているというふうに感じておるんですが、気にしてないというような発言をされたように聞いております。 知事が、勉強しなくていいというような誤ったメッセージを伝える可能性といいますか、そういうふうにとられる危険性もあると思いますんで、ちょっと学力とか基礎基本というのを、読み書き計算でいいよというような発言もありましたので、少しその議論をしたいと思うんです。 やっぱり、基礎基本ということと、学んだことをどう応用できるかということが今非常に問われていますので、それと学びの意欲みたいなとこがなくなってきているということを言われていますんで、その点についてはどうお考えですか。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 世間でも、学力というものが大学受験のための英数国理社のいわゆる受験テクニックを学ぶようなこと、これと混同されているようなところがあると私は思っています。 本当に子どもたちに与えなければいけない学力というものは、大人になるための、社会の構成員にとって必要な人と人とのつき合いだったり、社会の集団行動を営むためのルールだったり、いわゆる人として学ばなければいけない、そういう力、そういうものを学力だと私は思っています。生きるための知恵といいますか、力強く生きていくための力、そういうものを私は徹底的に子どもたちに最低限教えていかなければいけない、その務めが行政にあるものと思っています。 もちろん、大学受験のための英数国理社、こちらも勉強すること、当然これも必要だと思っていますが、私は、学力テスト等における点数、それで一喜一憂するのは、すべて大学受験のための英数国理社につながる、その科目の点数に一喜一憂しているものと思っていますので、そのような誤解を解くために私はあの順位にこだわる必要がないというふうに言いました。 子どもたちが勉強しなくてもいいなんていうのは、全く思っていません。大学受験のための英数国理社の受験テクニックとか、そういうものに一喜一憂する必要はなくて、社会の構成員になるための、大人になるために必要な勉強というものは、しっかりこれは子どもたちにしてもらわなければ困りますし、我々行政としても子どもたちにそういう教育をしなければいけないと思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) ちょっとたくさん言われると、どれが切り口かなと思うんですが、生きる力、そのための基礎基本というようなことが府教委でずっと言われていまして、また学ぶ意欲を、どう動機を引き出すのかということが、特に家庭の問題を背景にして、学ぶ意欲がなくなっている子どもたちをどうしていくのかというのが大阪の課題ですので、また学力の議論をしっかりやりたいと思います。 次へ行きます。二つあります。 文部科学省が三年ぶりに教職員定数の--これは暫定予算の問題点になりますが、学力向上の取り組みに国の定数改善というのが打ち出されました。主幹教諭一千人、特別支援教育、それから食育。 けさの報道でありますが、暫定にしたために、八月一日、いわゆる暫定が終わってからでないとこれが活用できないというような記事が載っておりました。これも暫定の悪影響ではないのかと思っています。 それともう一つ、現場が大変困っております。非常勤講師のこういう専門的な人の確保、特に外国人英語講師四カ月の契約はできるのかなと、こういう問題が起こっています。 それから、きのうも質問が一部ありました。府立学校の校長さんの裁量予算八十万とか、特にキャリアアドバイザーなんかは本当に、就職する子どもたちのアドバイザー、これはゼロの措置なんですね、全部。知事、二学期からつけられたら遅いんですよね、もう。 こういう悪影響が出ているということを、先ほど暫定予算のところでもたくさん申し上げたので、もういっぱい認識をしていただいていると思いますけど、教育の現場は一学期を過ぎたらだめなので、これ何とか戻したってもらえないでしょうかね。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 御指摘のとおり、暫定予算によって、このような学校の活性化や人材確保、学力向上の取り組みなど、教育活動への影響はゼロではないと認識しています。 しかし、やはり私は、今の大阪府の財政状況、これをまず見直すべく、とにかく一たん六月までにすべての事務事業を一回見直さなければ、あすの大阪はないものという思いで暫定予算を組みましたので、このような形で御迷惑をおかけすること、影響があること、この点につきましては一定の御理解をお願いしたいというふうに思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) これね、教育は子どもをね、直面しているんで、知事よくわかっていると思うんですけど、巨象を動かすのは一週間でできますよ、暫定を組んだときみたいに。どうですか。ここだけは戻す。ゼロはだめですわ。どうです。一学期の間に必要なものは戻す。教育委員会に再検討を指示してください。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 子どもたちに対してそのような影響が出てしまっていること、これは本当にすべて私の責任だと思っています。 ただし、子どもたちのため、今の府立の高校生のこと、この子どもたちのことも一生懸命考えなければなりませんが、私は、高校生のみならず、すべての子どもたち、また十年後、二十年後、三十年後の大阪を考えてのことで、今回の暫定予算、この一学期の分は何とぞ御協力を賜りたいというふうに思っています。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) 本来はもっと柔軟な方だと聞いております、本来は。もう知事の立場になって、一つ訂正すると全部崩れるというピラミッドの頂点に立たれたんで、なかなか御決断できないのかなと思いますけど。 これ、本当にもったいないんですよね、一学期の間。こんな、政策判断とか未来の財政再建のためにという部分では僕はないと思います。しかも、国の定数なんて、ほんと三年ぶりに国が交付税で教員の人件費を見たるよというような制度、やっと出てきましたんで。 まあ、これ以上申し上げると時間がなくなるので次へ行きますが、最後、救急医療の課題だけ、二問申し上げます。 コンビニ受診の問題がありまして、知事のほうも、トリアージとか有料化ということを指示されたというふうに聞いています。この間、富田林の女性、大東市の男性の本当に痛ましい事件が起こりまして、救急搬送が問題になっております。 一つは、消防側の課題ですが、軽症者の救急車の適正利用について、市町村任せにするのではなくて、啓発に取り組んではどうか。これを先にやっていただきたいと思います。 それから、受け入れ側の問題ですが、二次救急医療機関がこの間、三百から二百七十まで減少しているんです。認定基準を見直してふやすべきだという議論がございます。 それと、救急医療情報システム、いわゆるコンピューターのシステムでなかなかリアルタイムに空きベッドが入っていない、こういうことが言われています。 この二点につきましてどのようにお考えか、伺いたいと思います。 ○議長(岩見星光君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 本当に近年、病院勤務医の減少や救急搬送人員の増加によって、救急患者の受け入れが困難になってきています。特に大阪府では、救急搬送に占める軽症者の割合が相当高くなっており、中には必ずしも救急搬送を要しない人も含まれると考えています。そのことも踏まえて、私は先日、あるテレビ番組で、やはり軽症患者の方にそのような安易な救急車の利用や救急病院の利用を控えるように訴えかけました。 いろいろこの点につきまして、具体的な制度として何か軽症の患者にペナルティーを科すような制度、これは、事務方との検討では、非常に難しいというようなことも今挙がってきています。 まさに西脇議員の御指摘のとおり、何か制度をつくる前にも、広報できちんと私は呼びかけて、安易な救急車の利用だったり、安易に救急病院を利用しないように、軽症患者にきちんと広報するように努めていきたいというふうに思っています。 また、既に市町村においては、救急車適正利用の呼びかけや救急車を呼ぶほどではない人への相談などに取り組んでいますが、本当に救急車を必要とする人の搬送に支障が出ないように、その改善策も四月中にまとめるよう担当部局へ指示しています。広報活動と並行して何かしらの改善策ができないものか、今関係部局が一生懸命努力していますので、四月にきちんと御提示していきたいというふうに思っております。 このような改善策の検討に当たりましては、市町村消防の理解を得ながら進めることが必要でありまして、府としても現場の声を十分聞いて、効果的な対応策を取りまとめていきたいというふうに思っています。 救急医療体制につきまして、これも私は行政がやらなければいけない最重要課題の一つだと認識しております。 二次救急医療機関の認定基準の見直しにつきましては、二次救急医療体制の強化と医師の負担軽減を目的としまして、固定通年制を基本としつつも、新たに輪番制を導入した認定基準の改定に既に着手しております。 また、救急医療情報システムにつきましては、医療機関によっては最新の情報に更新されていないなどの課題があると認識していますので、そのシステムの改善向上について、救急病院認定基準の改定とあわせて救急医療対策審議会で御議論いただき、これも四月中には案を取りまとめて、その具体化を図っていきたいと思っています。 情報システムについて、やはりリアルに情報が反映されていない点、この点は私は一番の問題だと認識しております。 ○議長(岩見星光君) 西脇邦雄君。   (西脇邦雄君登壇) ◆(西脇邦雄君) たくさんの項目を質問さしていただきました。前半戦はもっとガチンコ勝負という気持ちでやらしていただいたわけでございますけれども、セーフティーネットあるいは一千百億円を削減することの大きな問題点、このことについては知事にしっかり認識していただきたい。 また、国との関係で、今後の地方分権、税源移譲をどう考えていくのかというのが、収入を考えるという意味で大変大きな概念だというふうに私は思います。そのことを踏まえて、もう一度シミュレーションも改めて議論をしていきたいと思います。 最後、府庁をこの三月末で退職されます職員の皆様方、またさきにおやめになった山登副知事さん、山田特別秘書さんを初め職員の皆さんの御苦労をねぎらいまして、私の代表質問を終わらしていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(岩見星光君) この際、休憩いたします。午後三時八分休憩    ◇午後三時三十分再開 ○副議長(西村晴天君) これより休憩前に引き続き質疑質問を続行いたします。    ~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(西村晴天君) この機会にあらかじめ会議時間を延長いたします。    ~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(西村晴天君) 通告により野田昌洋君を指名いたします。野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇・拍手) ◆(野田昌洋君) 公明党の野田昌洋でございます。 まず、質問に入る前に、知事に対する我が党の態度につきまして申し上げます。 当初、我々は橋下知事を支援することにつきましては大変にちゅうちょをいたしました。出馬される少し前までは、朝倉先生ではございませんが、茶髪、サングラス、不精ひげにジーパン姿、テレビで言いたい放題、問題発言がいっぱい、出馬すると言って明くる日には二万%出ないなどころころ変わる。信用できない。三十八歳、知事としてとてもできるわけはない。考えられない。 しかし、橋下知事から公明党のほうにお話がありまして、私の話を聞いていただきたい、こうございました。最初、我が党の政調会でお会いをいたしました。会った後の感想を聞きますと、とてもじゃないけどあきまへんでという、こういう話でございまして、御本人も恐らくそのときには、公明党から支援をいただけるなどとは思ってはいらっしゃらなかっただろうと思います。敵にさえならなければいいんではないかと。 そうしているうちに、私はある人から、これは橋下弁護士の大先輩の八十歳になる弁護士さんでございますけども、橋下さんのことを、大変頭がよくて、明るい人で、シャープで決断が早い、大阪府知事として十分できるんではないか、こういう話を聞きました。相当この方も変わった方だと思いますけれども。 その後、会うことになりまして、その感じは、ネクタイ、背広姿で、髪の毛も茶髪ではなくて黒く染めていらっしゃいました。大変謙虚な青年風でございました。多少、パフォーマンスもあったかもしれませんが、我々はその大変な橋下知事のまじめさを感じました。また、大変な真剣な思いで来られている、そういうことを感じました。また、この大阪を何としてでも変えたいという、そういう情熱は伝わってまいりました。 我々公明二十三名、実際にはいろいろな意見もございましたけれども、とにかく彼にかけてみようということで、この大阪を改革するにはという、こういう思いで今回の選挙戦を応援してまいりました。結果は、百八十三万票で当選をされました。大変におめでとうございました。 当初から我々は、選挙の支援はいたしますけれども、政策については、これは考え方も違うし是々非々でということで、当初からのお約束でございました。 今、世界を見ますと、ロシアでは一昨日、四十二歳の大統領が誕生をいたしました。また、アメリカでは四十六歳の大統領候補が今選挙戦を戦っていらっしゃいます。時代は、若い世代のリーダーを望んでいるのではないでしょうか。 橋下知事、三十八歳、時代は大きく今変わろうとしております。また、この大阪は、三十八歳の知事を受け入れました。大阪の庶民はこの大阪を本気で変えてもらいたいという、そのエネルギーが橋下知事をつくったのではないでしょうか。 ちょっと褒め過ぎでございますけれども、この期待を込めまして、我が公明党を代表いたしまして順次質問してまいりますので、どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。橋下知事におかれましては、大阪を変える、また大阪から日本を変える、世界を変える、その思いでどうか質問にお答えをしていただきたい、このようにお願いするものでございます。 本定例会は、二月六日に就任された知事にとりまして記念すべき初めての議会でございます。予算については、残念ながら四カ月間という暫定予算となっており、府民への影響が大きいものだけが計上されています。本格予算は、今後七月に開催される臨時議会で審議することとなります。 知事が暫定的な所信表明なので、私は暫定的な代表質問となりますが、大阪府の財政再建と、知事も公約に挙げられているように、大阪を笑顔にするためにも実現していただきたい大阪の姿を中心に、今後の府政に関する知事の基本姿勢、山積する課題の解決に向けての知事の政策方針について伺ってまいります。 まず、財政再建についてお尋ねいたします。 大阪府は、平成八年以降、全国に先駆けて府政の構造改革に着手し、これまで何回か行財政計画を策定し、改革に取り組んでまいりました。 歳出面では、平成八年度から十九年度までの十二年間で、府立五病院の約三千人を含む一般行政部門職員を六千五百八十五人削減をし、また二年間の昇給停止のほか、期末勤勉手当の削減などにより、人件費の抑制に努めてきました。また、我が党が強力に推進している出資法人改革では、平成十年に九十二あった法人を四十六まで減らし、役職員数も約四割削減をしてきました。 これらの改革の取り組みを行いましたが、歳出が歳入を上回るという恒常的な赤字構造を解決するに至らず、知事が禁じ手と言われる減債基金からの借り入れや借換債の増発を行ってまいりました。 今般知事は、今後の財政収支の見通し(粗い試算)で、税収の伸び悩みや法人事業税の偏在是正、施策経費の増加などにより単年度黒字は二十六年度にずれ込むことや、二十八年度には、いわゆる地方財政健全化法の早期健全化基準である実質公債比率が二五%以上となる見込みであることを発表されました。 そのため、収入の範囲で予算を組むという前提のもと、平成二十年度には一千百億円、そして今後九年間で合計六千五百億円の歳出削減が必要になることを示されました。 そこで、先日公表した粗い試算に関連し、何のための財政再建なのか、知事の基本的な考え方を伺っていきます。 将来世代に負担を先送りしない、現世代で財政再建を果たす、これは本来あるべき姿であります。また、知事が大阪府財政非常事態宣言において掲げた全事業のゼロベースの見直し方針は、我々が常に主張してきたものと同じであります。 しかしながら、先日の財政収支見通しでは、財政再建のスピードが拙速に過ぎ、またかつてないボリュームは、府民生活や市町村行政に大きな影響が出るのではないかと危惧をいたします。 まず第一番目に、財政再建そのものが目標なのか、ただ単に帳簿がきれいになるのなら府民生活が犠牲になってもよいとお考えなのか、基本的な認識をまず問いたいと思います。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 公明党大阪府議会議員団を代表されましての野田議員の御質問にお答え申し上げます。 私は、財政再建そのものは目標だとは思っておりません。府民福祉の維持向上を図るという府の責務を、将来にわたり安定的に果たしていくための手段だと考えております。 従前の財政運営を続けると、将来世代に大きな痛みを先送りすることになりかねず、そうならないためには、職員に加え、今の府民にも一定の痛みをお願いせざるを得ないと考えております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) そのことはわかるわけでございますけども、今知事が考える、どのような財政状況にあろうとも守るべきセーフティーネットのラインというものはどのラインになるのか。今、表を示しておりますけども、この一千百億円、六千五百億円をやるということでございますけれども、平成二十八年度に二五%を超えて二七・七%になるという、ちょっと見えにくいですけども、このラインをお示し願いたいと思います。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 野田議員の、今御指摘がありましたラインなんですけれども、明確にそれを定義せよというふうに言われましても、今の段階では定義ができないのが実情であります。 どのような財政状況にあろうとも、本府には法令上義務づけられた医療、福祉や教育などの施策を行う責務があることは、これは十分認識しております。ただし、どれを残すのか、どれを我慢してもらうのかにつきましては、今後すべての事務事業、出資法人、公の施設についてゼロベースで総点検し、見直しを行い、六月をめどに二十年度予算において計上させていただきたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) そのラインが見えないことには議論ができないわけでございますけども、しかし健全化法上の財政健全化団体には絶対なってはいけないのか。これはいわゆるイエローカードなんですけども、そのおそれがあるというだけで、財政運営、その段階にはまだ注意深くやっていけば済むのではないか、このように思うんですけど、いかがでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まさに、今の大阪府の財政状況がイエローなのか、または限りなくレッドに近いイエローなのか、ここについての見きわめが非常に重要だと思っております。 これは、議会の皆様方と議論を重ねる中で、本当にこのイエローが注意深く見守っていくものなのか、もうすぐここで改善すべきなのか、そこは議論をしていかなければいけないところだとは思っています。 ただし、この平成二十年度から新たな自治体財政健全化法が順次施行されることになりますが、財政健全化団体になりましたら、自主的な改善努力とはいえ、法によって財政健全化計画の策定等を義務づけられ、場合によっては国から勧告を受けることになります。 財政再生団体ほどではありませんが、行財政運営に一定の制約はかけられる、このような状態をもちまして、この状態を避けることが一つの目標だと、私自身は考えております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 当然低いほうがいいわけでございますから、そこで示すことも、それは当然でございますけれども、じゃ、初年度に一千百億円を事業見直しをしなければならない。まさに再生団体レベルであります、これは。 ただイエローカードのおそれがあるだけでレッドカードの取り組みをする、そして府民に痛みを与える、果たしてこれが正しい施策なのかという点でございます。いかがですか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) この一千百億円という数字は、事業の見直しだけで賄うものではないものの、過去の行革効果額と比べて、確かに極めて大きい額であることは事実であります。 これからやろうとしている取り組みがレッドカードに値するのかどうか、ここも踏まえて、議会の皆様方と議論をさせていただきいと思っています。 ただし、私は、将来世代に負担を先送りしないためにも、何とかこの目標を達成したいという思いには変わりがありません。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇)
    ◆(野田昌洋君) 私は、一千百億円の削減をしたい、また大阪の財政を建て直さなければならないという知事の意気込み、大阪を何としてでも元気にしたいという熱き思いは、これは賛成でございます。しかし、その思いと一千百億円をやらなければならないありきの話ではないと思います、これは。 現実、じゃ、八、九、十、十一、十二、一、二、三、八カ月間で一千百億円、できますか。現実はできません、これは。一切の事業をなくしたとしても、明くる日からお金が入ってくるわけじゃないわけですから。 そうなると、結局、人件費一〇%切っても、既にもう七月まで払っているわけですから、残りの八カ月、九千億円、全員の、九万人の人件費を切ったとしても、結局一千百億円には到底届かないわけです、これは。 だから、どうするのか、そのことを今後議論をされるという、こういうことでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 野田議員御指摘のとおり、この数字は過去の行革取り組み額に比べて極めて大きいもの、本当にそれが達成が可能なのかどうなのか、この点につきましてもいろいろ議論のあるところでありますが、私はこの目標に向かって、とにかくこの目標を下げることなく、この改革に邁進していきたいと思っております。 その中で、できないことを何とかできるように、ぜひ議会の皆様方のお知恵もおかりしたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) ちょっと視点を変えたいと思いますけど、事業の見直しや人件費のカットなどの前に、私は、例えば売却可能な府有財産の洗い出しや、他の歳入確保策を徹底的かつ従来の常識を御破算にして検討すべきだと思いますし、その上でなお足りない部分への協力を府民や職員に求めるのが筋ではないか。 一切歳入が示されておりませんので、この点、どうでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 野田議員の御指摘のとおりであります。 歳入確保を図ることは重要であるものと認識しております。この歳入確保策につきまして、現在、府有財産の売り払いなど、プロジェクトチームを含め、全力を挙げて取り組んでおります。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) しっかりとお願いをしたいと思います。 また、例えば市町村に貸しているお金がございます。高金利時代に貸した分ございます。約一千百億円ですかね。高金利ですから、例えば五%以上ですと約百億ぐらいあるんですかね。これは当然、市中金融機関から低金利で借りかえをしていただいて、そして府に一括償還をされれば、若干当面の事業、その削減の額が縮小できるのではないかと。 このような形で、歳入確保の検討においては、少々異例なことがあっても、きちっと知事が関係機関へ行ってお願いをして、できる限り府民の痛みを和らげるという、そういう意味で頑張っていただきたいと思いますけども、いかがでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 野田議員の御指摘のとおり、その歳入確保に必要な場合には、私自身が関係機関などに足を運ぶなど、あらゆる手だてを講じたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) もう一つ、人件費の観点から今お話をして、これがいいのかどうかは別として、事務の効率化を図るなど、原則残業をなくすことによって時間外勤務手当、この支給をなくすことも重要ではないかと思います。これは、単に給料を引き下げるというような安易な手法とは異なりまして、職員の健康管理とともに、仕事と家庭生活の両立、いわゆるワークライフバランスにもつながる。 知事は就任以来、土曜日、日曜日もずっと働きづめで、これでは家庭と仕事の両立とは言えません。知事みずからも家に帰られ、子どもの笑顔を見られるようにすべきではないかと思いますけども、いかがでございましょうか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 私自身は、大阪を変えるために家庭に我慢をしてもらおうというふうに思っています。ただ、一般的には、時間外勤務については、何よりも管理監督職員を初め職員一人一人がコスト感覚を高め、少しでも減らしていこうという意識を持つことが大切であると考えております。 また、職員の心身にわたる健康や、子育てをしている職員をバックアップするという面からも、時間内に仕事を終え退庁するという機運を高めていく必要があると考えております。 このため、事務改善に関する成功事例や職員からの提案、アイデアを積極的に取り入れて、民間で言う生産性の高い職場づくりを目指すとともに、各職場ごとに時間外勤務の具体的な縮減目標を掲げ、職場全体で協力しながら減らしていくといった取り組みを展開していきたいと思っております。 現在、業務改善につきましても、いろいろ現場の職員から提案等--全庁職員にメールを、私がメールを送信しまして、私あてにいろいろ現場の職員から提案のメールが来ております。このメールをもとに、業務改善を実施するためのチームづくりを事務方に命じておりますので、この三月内にそのチームが立ち上がれば、著しく業務改善が図られるものと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 今回の予算案は暫定予算でございます。財政再建につきましてはいつまでの期間でやるのか、そのスピード、どこまでやるのかという、そういう量、ボリュームというもの、そしてどういう形でおさめるのかという目標、これをしっかりと今後も議論してまいりたいと思っております。 で、暫定予算のままでは大阪をどうしたいのかというのは全くわからないわけで、知事の目指す大阪府のグランドデザインを早急に示していただきたい。これも六月までに示すということでございますけども。 そこで、我が党といたしまして、目指すべき大阪の姿の一端を質問を通して示していきたいと思います。 まず、大阪の経済の活性化の観点からお尋ねいたします。 知事は、支出削減を大きく叫ばれ、財政を引き締めるだけ引き締めて、という観点からのお話でございますけれども、やはり収入面という、この面も大変重要でございますので、元気な大阪をつくることが収入の増加につながります。この支出の削減と収入の確保は、表裏一体でございますので、両方がそろって初めて大阪の再生が可能になります。 収入をふやすためには、大阪経済が元気になる、そして大阪経済を活性化させる、こういう方策について、順次質問いたします。 最初に、中小企業の対策でございますけれども、まず大阪経済、大変厳しいものがありますけれども、少しはやはり回復基調でございます。しかし、原油高、原材料の価格の上昇で大変先行きが見えないことも事実でございます。 中小企業への販路開拓支援、これは私の地元でもございますクリエイション・コア東大阪での常設展示や情報発進などを通じ取り組んでおりますが、まだまだ十分とは言えません。 そこで、頑張る中小企業が国内外に新たな取引先を見つけていくために、取り組むべき視点を幾つか申し述べます。 まず一つ目は、すぐれたものづくり中小企業の技術力の情報発信でございます。 大阪に行けば、必ずよい技術、よい製品が手に入る、難しいものでも大阪なら見つかるといった、大阪のものづくりのポテンシャルなりブランドを真剣にPRして、ものづくりの大阪をきちっと世に浸透させる、この取り組みが大変重要だと思っております。人が多く集まるところで、大阪のものづくりの力をPRする展示や映像を流すなどの取り組みを検討すべきであると思います。 二つ目は、国際的な展示会を大阪に誘致する。これは今ございません。する必要がございます。 知事の公約では、大阪を初め全国主要都市での展示会開催を述べておられますが、それに加えて、国内外が注目する展示会の大阪誘致についてもぜひ取り組むべきでございます。 三つ目は、営業という点です。 会社の売り込み。こんなすばらしい会社がありますと、さまざまな機会、媒体を通じて販路開拓を支援すべきと考えますが、あわせて知事のお考えをお伺いをいたします。 次に、バイオの施策の振興でございます。 先日、我が党は彩都にあるバイオインキュベート施設や医療基盤研究所を視察をいたしました。大阪のバイオの強みを改めて実感をいたしました。 しかし、バイオの分野は国内だけではなく海外も視野に入れる、このことが大切でございまして、具体的な目標を持って戦略的にこの振興施策に取り組む必要がございます。 こうした中、昨年九月定例会の代表質問におきまして、前知事からは、来年度当初に千里ライフサイエンス振興財団にワンストップでの情報提供やPR、さらには産学官の連携を先導する体制、いわゆるヘッドクオーター体制を整備し、国際的なバイオクラスターの形成を目指すという力強い答弁をいただきました。 また、関西のバイオテクノロジーの二大集積地ともなっている神戸との連携につきましても、知的クラスター創成事業などの取り組みを進めているとの説明がありましたが、その後、京都大学の山中教授が、世界で初めて人間の皮膚からさまざまな細胞に成長する万能細胞--iPS細胞の作製に成功し、京都も一躍注目の的となっております。 この再生医療の関係では、ことしになって、筋肉からつくった細胞シートで重い心臓病の治療に成功した大阪大学が京都大学と共同研究を行うことを発表し、また京都大学の再生医科学研究所の所長が研究室ごと大阪大学に移ることが報道されるなど、研究の連携、研究者の流動性が高まってきております。 まさに今、関西はバイオの集積拠点として、世界から注目が集まってきており、この好機にこそ、大阪・関西のバイオを世界にアピールし、有望な研究者の取り込みや企業集積につなげるべきと考えますが、知事の所見をお伺いをいたします。 また、企業誘致の促進についてでございますけど、堺浜につきましては、昨日、自民党の代表質問において議論されましたが、堺浜に続く大規模な候補地となりますのは、大阪市住之江区の平林地区ではないでしょうか。貴重な最先端産業誘致地区である平林地区について、積極的に大規模投資を呼び込むべきであると考えますが、商工労働部長の考えをお聞かせください。 また、我が党では、大阪経済の活性化のためには金融機関を集積した国際金融センターの大阪誘致が必要であり、国や経済界などに強く働きかけることを主張してきました。今般、知事が国際金融センターの整備に意欲を示したとの報道がありましたが、改めて知事のお考えをお伺いします。 ところで、大阪市内には、韓国や中国など外国の食材を扱った通称国際市場と呼ばれる市場がありますが、世界各国の食材を取り扱う国際的な市場を大阪に整備し観光スポットとするなど、大阪のにぎわいづくりに役立ててはどうでしょうか。大阪は食い倒れのまちと言われていますが、多様な食文化の観点からも重要と考えます。あわせて知事の考えをお聞かせください。 次に、アジアとの交流促進についてお伺いいたします。 我が会派は、大阪が今後生き残るためには、アジアの各地域と多様で層の厚い交流を進めていくことが必要であると主張してきました。橋下知事も所信表明演説どおり、これから具体的な施策を打ち出し、強力に推進していくことを期待をいたします。 その第一歩として、大阪と関係の深い隣国である中国と韓国を初めとする各国の要人を大阪にお迎えし、内外に大阪の存在感をアピールしてはどうでしょうか。 昨年、中国の温家宝(オンカホウ)総理と賈慶林(カケイリン)全国政治協商会議主席が来阪され、大阪重視の姿勢を示されました。今後、来日予定である中国の胡錦濤(コキントウ)国家主席や韓国の李明博(イミョンバク)新大統領にもぜひ大阪にお越しいただき、中国や韓国を初め、アジアに対し大阪・関西をアピールすべきと考えます。 また、昨年府が主導したアジア主要都市サミットでは、アジア大交流宣言を取りまとめ、都市課題の解決に向け共同して取り組むことを合意をしています。 このように、都市間連携をしっかりと活用し、アジアの各都市を訪問したり、アジアの自治体や経済ミッションに来阪してもらうなどさまざまな機会を通じ、知事が先頭に立ってアジアとの交流を促進していくべきと考えますが、あわせて知事の御所見をお伺いします。 次に、関西国際空港の利用促進についてお伺いします。 昨年八月に関西国際空港の第二滑走路がオープンをいたしました。複数の滑走路を備え、二十四時間フル運用可能な世界水準の国際拠点空港は、我が国で唯一関空だけであります。この優位性が生かされ、昨年は国際貨物便を中心に発着回数が大きく伸び、二十年度政府予算において、二期島の国際貨物地区の整備費が予算化されたことも、こうした好調さのあらわれです。 また、空港連絡橋道路部分の国による買い上げも決定し、高い通行料の解消に向けて布石が打たれたのも、関空にとって大変よい話の一つであります。 今こそ関空を発展させていくべきであり、韓国の仁川(インチョン)国際空港など、周辺のライバル空港に負けることなく、関空をアジアの国際物流の拠点空港として育てていく方策を国と地方が一丸となって取り組むべきであります。 昨年の九月、我が会派の質問に対して、貨物便の誘致に向け、就航奨励金の対象を貨物便に拡大する方針を示されたことは高く評価をしていますが、空港間の競争は刻一刻と進んでいます。この機を逃すことなく、これまで積み重ねてきた利用促進、就航促進の取り組みをさらに強化すべきです。 旅客便はもちろんですが、特に貨物便を誘致し、国際物流のハブ空港として関空を発展させていくことが重要と考えますが、知事の御所見をお伺いをいたします。 次に、道路・鉄道網の整備についてお伺いいたします。 知事は、所信表明演説の中で、都市インフラの整備など、大阪の将来の発展基盤づくりが今後の政策課題であると言われております。 しかしながら、都市インフラの整備において、道路整備事業は将来の発展基盤づくりに大変重要であるにもかかわらず、今般の暫定予算に計上されておらず、住民生活に支障を来すことは明白であります。 大阪の将来の発展基盤づくりが今後の政策課題とされる一方で、都市生活のセーフティーネットとも言える道路等の都市インフラ整備への予算不計上について知事はどのようにお考えなのか、お聞きします。 また、平成二十年度内に京阪中之島新線や阪神西大阪延伸線の完成を見る一方、JRおおさか東線の北区間や阪神高速道路大和川線の一日も早い完成が今後の大阪経済の活性化にとって重要であると考えますが、あわせて知事の所見をお伺いをいたします。 次に、阪神高速道路対距離料金制についてお伺いします。 阪神高速道路は、関西経済の発展に貢献するとともに、大阪府民の生活にも密接に関係する極めて重要な道路であります。また、均一料金制を採用し、三料金圏である阪神東線、阪神西線、阪神南線の平成十八年度通行台数は約九十一万台を誇るなど、経済の大動脈であります。 そうした中、阪神高速道路株式会社は、対距離料金制を導入するため、昨年九月に料金案並びに移行のためのフローを示されましたが、大阪経済や府民に対する影響がはかり知れず、粛々と計画を遂行することには到底納得できません。 府民生活を守るため、府民の負担増とならないように努めるべきであり、会社の経営面での自助努力は当然のことながら、府は国に対し、道路特定財源の投入による通行料金の引き下げをさらに強く主張すべきと考えますが、知事の所見をお伺いします。 次に、府庁舎の周辺整備についてお尋ねいたします。 府庁舎の建てかえに当たっては、本館の耐震性能の問題のほかにも、防災情報センターの機能不足、分散する庁舎の弊害、本館老朽化に伴う維持管理や修繕コスト、IT化、バリアフリー化などへの対応問題など幾つもの課題があり、府庁舎の全体構想の議論が必要で、早急に示すべきと主張をしてまいりました。 今般、当局に問い合わせたところ、府庁舎の全体構想スケジュールは、この六月にエリア全体の土地利用、新庁舎整備の考え方、本館の保存方法、耐震補強の考え方といった全体イメージの素案を提示するというものでありました。 先般知事は、公館を廃止し、土地の有効利用を検討すると発言されました。これは庁舎周辺を含めた全体構想のイメージの一つとして考えられたのか否かをお尋ねいたします。 次に、府市連携についてお伺いします。 大阪府と大阪市の連携を進め、府市の二重行政を解消することによって、非効率的な行政運営を改めていくことは喫緊の課題であります。 今般、知事は平松市長と直接会い、意見交換をしていると聞きます。水道事業の統合には検討することで合意したと報じられ、一部新聞報道では、統合に向け新しい組織として水道企業団のようなものを設立し、府内市町村の水道事業も統合するような計画を近々大阪市に提案するとされています。 このため、今後の協議に当たっては、統合効果を最大限発揮するという観点から、大阪市との統合のみならず、府内市町村の水道事業を巻き込んだ府域全体の広域化を目指すべきであり、抜本的で大胆な議論が進んでいくことを期待をいたします。 今後、府市連携についてどのように進めていくつもりなのか、知事の認識をお聞きいたします。 また、去る三月四日の大阪市議会において大阪市長は、水道事業の統合について、大阪市が府の水道を引き受けるとの答弁をされていますが、これに対し府はどのように対応していくのか、あわせて知事のお考えをお伺いをいたします。 次に、関西における広域連合の設立についてお伺いします。 現在、大阪府を初め、関西の府県や政令指定都市、経済団体で構成する関西広域機構においては、地方分権の推進と広域行政の強化に向けて、地方自治法に基づく関西広域連合の設立が検討されているとお聞きいたします。 広域連合が設立されますと、その事務は広域連合議会で審議されることになり、府県、政令市の議会の権限にも影響を与えます。関西広域機構においては当然このような点を含め議論されていると思いますが、今後検討を進めるに当たっては議会と十分な協議が必要であり、そのことを経済団体にも認識していただく必要があります。 今後、この検討に当たっては我々大阪府議会とも十分に協議していくべきであると思いますが、知事の所見をお伺いをいたします。 ここで、知事の答弁をお願いをいたします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まず、中小企業の活性化にとって、取引拡大につながる販路開拓への支援はとりわけ重要と認識しております。 野田議員に御提示いただきました展示や映像の取り組みにつきましては、PRの対象、常設か否か、展示や映像などの手法、コストに見合う効果などを検証し、実施の可否について六月をめどに見きわめてまいります。 国内外が注目する展示会の誘致につきましては、大阪のものづくりポテンシャルを生かせる展示会を直ちに洗い出し、主催団体等に接触した上で、誘致するための条件把握をしてまいります。 ものづくりを発信する効果的な仕掛けづくりにつきましては、私自身が先頭に立ちましてセールスを行うことはもとより、メディアや民間ノウハウの活用が不可欠と認識しております。今後、具体的な仕掛けづくりの方向について、六月をめどに御提示してまいります。 次に、彩都を核にしました大阪北部エリアは、これまで産学官の連携による取り組みにより、バイオベンチャー企業の成功事例を生み出すなど、国内ナンバーワンバイオクラスターと評価を得てきたところであります。また、バイオ産業は、情報家電とともに、将来の大阪経済発展の牽引役として期待されているものと認識しております。 今日、バイオ分野においてグローバルな競争が激化しており、北大阪を今後世界トップクラスのバイオクラスターに発展させるには、ヘッドクオーター体制などの戦略的な取り組みが必要であり、本府としては、費用対効果を踏まえながら、六月をめどに具体的な方策を精査していきます。 次に、国際金融センターの整備につきましてでありますが、これは私、実は国際金融センターの話というのは全く知らずに、公明党の谷口国会議員にこのお話をいただきまして、これは本当にすばらしい御提案だということで、すぐに事務方に命じました。 これは、公明党さんのもともとの御提案ということは私は知らなかったんでありますが、この国際金融センターの整備につきましては、高い付加価値を生む内外の金融機関が集積し、多様な資金取引の拠点となる国際金融センターは、大阪経済を活性化させる大きな核になるものと認識しております。 このため、税制上の特例措置、規制緩和、都市インフラの充実など、国際金融センターの整備に必要な課題の整備に着手しました。 今後、経済界、大阪市、国などとの連携、意見調整を緊密に図りつつ、六月をめどに共通の方向性を見出していきたいと思っております。 次に、国際市場につきまして、これは、将来にわたって住んでよかったと思っていただける大阪をつくっていくためには、大阪としての個性を磨き、打ち出していくことが必要であるものだと思っております。 国際色豊かな市場はアジアとのつながりが深く、多くのアジアの人々が住まわれているという大阪の強みが発揮されるものであり、食い倒れのまち大阪にふさわしく、また商店街の振興や観光魅力の向上の観点からも貴重な御提案と考えております。民間におけるそのような取り組みが進み、集客力のある大阪の観光資源となるよう、府として積極的に取り組んでいきます。 次に、アジアとの交流促進についてでありますが、市場拡大や集客など、大阪の活性化には大変重要なものであると認識しております。 初の外交として、中国の唐家セン(トウカセン)国務委員を経済界とともに歓迎しました。胡錦濤国家主席の大阪訪問をお願いし、大阪と中国のきずなを深めるよう要請もしました。韓国の李明博大統領にも就任を祝う手紙を送りまして、大阪との交流拡大と大統領の来阪を依頼しました。 今月末には上海市を訪問するなど、私が先頭に立って都市間連携を初めアジアとの関係を一層強化し、大阪をアピールしていきます。 次に、関西国際空港についてでありますが、昨年の二期滑走路の供用により完全二十四時間運用となり、国際貨物便が急速に伸びるなど需要は拡大しております。加えて、二十年度政府予算での二期島貨物地区の整備や空港連絡橋の国による買い取りが決定しました。今後、関空がアジアの国際物流のハブ空港として発展していく環境が整いつつあると認識しております。 昨年九月の議会での公明党の御提案により、関西国際空港全体構想促進協議会において就航奨励金制度が昨年末より貨物便にも拡大された結果、ポーラーエアカーゴが北米路線に新たに就航するなど成果が上がっております。大変感謝をしております。 また、相次ぐ運休で懸念となっていた北米方面への旅客便についても、今月末からロサンゼルス便が一年半ぶりに就航しました。 引き続き、私が先頭に立ってエアポートプロモーションを行い、貨物便を初めとする新規路線の誘致、航空需要の喚起に地元一丸となって取り組んでいきたいと思います。 次に、鉄道や道路などの都市インフラの整備についてでありますが、所信表明でも申し上げたとおり、今後の政策課題と認識しております。 今般、あらゆる事務事業等について聖域なくゼロベースでの総点検、見直しを行うこととしており、暫定予算としましたことについて御理解をお願いしたく申し上げます。 また、JRおおさか東線や阪神高速道路大和川線についても同様に、事業の必要性、緊急性及び効果を十分に精査検討していきます。 次に、阪神高速道路についてでありますが、関西経済を支えるとともに、府民生活に密着する重要な都市基盤施設と考えております。 平成十九年九月に会社が示した距離料金案は割高感が強く、上限料金の引き下げや渋滞緩和のための料金施策の実施など、改善が必要と認識しております。本府としては、道路特定財源の活用などにより利用者にとって使いやすい料金となるよう、会社や国へ強く働きかけていきたいと思っております。 次に、府庁舎の周辺整備についてでありますが、私の発言は、府庁舎周辺全体のイメージの中の一つとして考えて行ったものではありません。この点は認識不足でありました。 知事公館は、初めて見たとき、この府庁の一等地にあのままの形で保有し続けることに素朴な疑問を感じた建物であります。その素朴な疑問をそのままコメントとして出しました。 その後、主要施策の説明を受ける中で、この公館を含む約十ヘクタールの庁舎周辺エリアについて、昨年九月府議会での議論の結果、具体的な全体構想の策定が重要な課題となっていることを認識しました。 現在、知事公館を含めた全体構想につきましては策定作業中でありまして、これからしっかりと中身を吟味していきます。ただし、本館の耐震補強と密接に関連することでありますので、できるだけ早く御提示したいと考えており、六月には府議会に素案として御提案したいと考えております。 次に、府市連携についてでありますが、トップ同士がリーダーシップを発揮し、お互いに事務方に指示を出し、現在検討させております。平松市長と私のトップ同士の意見交換会を議会終了後のできるだけ早い時期、四月にもスタートさせ、オープンな議論を定期的に行っていきたいと思っております。 先日の大阪市長の答弁は、私が提案している事業統合ではなく、単に周辺都市のみに給水を拡大するという案であると考えられます。 水道事業の統合検討に当たっては、すべての府民が公平にメリットを得られる方法でなければならないと考えており、今後、府域全体の広域化の視点も踏まえ、大阪市と協議を行っていきます。 最後に、関西広域連合の設立につきまして、二府七県四政令市の議会の機能にもかかわる課題であることを認識しております。 広域連合の検討に当たりましては、本府としても、府議会の御意見を伺い、御理解をいただきながら検討を進めるともに、関西広域機構に対して、各自治体における議会との協議を踏まえて検討するよう働きかけてまいりたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 商工労働部長熊谷敬君。   (商工労働部長熊谷敬君登壇) ◎商工労働部長(熊谷敬君) 平林地区への企業誘致につきましては、これまでも大阪府、大阪市、土地所有者であります関西電力が、互いに連携協力しながらプロモーション活動を行ってまいりました。その結果、旭硝子のプラズマパネル用ガラス基板の製造工場が立地し、昨年五月に稼働いたしました。堺浜の全域に企業立地が決定した現在、既にインフラが整備されている平林地区は、すぐにでも企業を呼び込める貴重なエリアでございます。 今後とも、三者が連携して取り組み、大阪経済の発展を牽引する先端企業の誘致をぜひとも実現したいと考えております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) どういう大阪をつくるのかということで質問をいたしました。何点か再度質問させていただきます。 中小企業対策ですけども、現在東大阪市に私は住んでおりますけども、そこにもう四十年ぐらい前にできました流通業務地区というのがございます。いろいろと四十年もたちますと、まちの雰囲気というか流れといいますか、変わってまいります。 だから、今東大阪市でどこに工場を建てるのかという、土地もだんだん少なくなってきております。そういう意味では、広い地域でございますので、あそこの、流通業務地区の規制緩和を行うべきではないかと思っておりますけども、御答弁をお願いいたします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 東大阪流通業務地区は、流通業務市街地の整備に関する法律に基づき、流通業務施設を集約的に立地させ、流通機能の向上、道路交通の円滑化等を図るために、建物用途は原則流通業務施設に限定されてきました。 用途制限の緩和につきましては、こうした目的や流通業務関係者の声も踏まえながら、地域の活性化にも資するよう、許可権者である東大阪市と意見交換を交わしていきたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 確かに、東大阪が中核都市ですんでそうなんですけども、やはり大阪府が関与してます。大阪府が言わないと東大阪も動けませんので、よろしくお願いしたいと思います。 続いて、先ほど言いましたクリエイション・コア東大阪、ここでこの三月二十七日に、中小企業の方々や大学の方々が集まって、新たな製品開発のためにニーズとシーズとマッチングさせるイベントがございます。 まだ恐らく東大阪へ行っていらっしゃらないと思いますので、どうかここへ行ってそのままの中小企業の姿を見ていただいて、その政策に取り入れていただきたいと思いますけども、どうでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 東大阪は本当に中小企業の活性化にとっては非常に重要なまちだと思っています。私は、東大阪は選挙運動期間中も一度訪れただけでありまして、まだまだ本当に現場の生の経営者の声を十分に聞き切れていないというふうに思っています。 この二十七日に、クリエイション・コア東大阪で、中小企業や大学が百名ほど集まって、新たな製品開発のためのマッチングをさせるイベントがあるということを聞きまして、私は、当日は上海出張をすることになっておりますが、たとえわずかな時間でありましても、このイベントに少しでも顔を出して意見交換をしていきたいというふうに思っています。 東大阪の中小企業の現場視察、これはきちんとやっていきたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 知事が行かれるだけでまた元気になろうかと思います。よろしくお願いします。 それから、企業誘致でございますけど、先ほど平林の件で若干お話をいたしました。 これは、おっしゃったように、関電の土地でございまして、大阪市と大阪府が一緒になって開発誘致しなければならない。ところが、市は補助金三十億円しか出せない、となると大阪府も同額三十億円しか出せない、これではいい形での企業誘致はできない、こうなってきますので、府市協調してどういう形でいい企業を誘致するのか、御答弁をお願いいたします。 ○副議長(西村晴天君) 商工労働部長熊谷敬君。   (商工労働部長熊谷敬君登壇) ◎商工労働部長(熊谷敬君) 平林地区は残された非常に貴重な地域でございますので、ぜひとも府市連携をして先端産業を呼び込みたいと考えておりますけれども、具体的な補助制度につきましては、六月をめどに見直し案を考えたいというふうに思っておりまして、その成案につきましては、また改めて検討の上お示しをしたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 知事も一緒になって考えていただきたいと思います。 それから、アジアとの交流促進の件ですけど、上海にすぐ行かれるということなんですけども、やはり韓国もインドもベトナムも大いに行っていただいて精力的に大阪をアピールして、どうか大阪をアジアの中心都市と、そういうイメージをつくっていただきたいと。 今までの知事は何も我々が知らん間に行っていらっしゃいましたんで、議会ともよく連携をとってよろしくお願いしたいと思います。ちょっとよろしくまた答弁お願いします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 議会ときちんと連携をさせてもらって、頑張りたいと思っています。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 知事と議会は車の両輪ということでございますので、よろしくお願いします。 それから次に、庁舎周辺整備ですけれども、今全体構想を知らなかったという話でございましたけれども、前からこの全体構想をどうするのかというのが大変問題になっておりまして、たまたま今駐車場で有効利用しておりますけども、大阪府の大変大切なこの財産をどのような形で有効利用し、どのような形で府民に利益をもたらすのか。 もう、官は全くスピード感がございません。これ、民でしたらつぶれてます。大損害です、これは。そういう意味で、六月までということをおっしゃってますけれども、もう本当にスピード感を持って検討して、スピード感を持ってどうするかということをやっていく、そしてそこから何らかの利益を生む、損害を起こさせないという、このことをお願いしたい。御答弁、よろしくお願いします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 野田議員おっしゃるとおり、本当にスピード感を持ちまして、本当にこれは頑張っていきたいと思います。ぜひ皆様方の御協力もお願いしたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 府市連携について再度お尋ねをいたします。 知事はきのうもおっしゃってました。オープンで議論をしていく、オープンで話をする、大阪市ともオープンでいろんなことを連携すると。そのオープンという意味はどういう意味か、ちょっとお聞きかせ願いたいと思います。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 平松市長も私もメディアの中で仕事をしてきた者という共通点がありまして、平松市長との話では、テレビカメラも入れて、新聞記者等の記者さんにも入っていただいて、とにかくすべてメディアにフルオープンの形で協議をしていきたいというふうに言っておりました。 私と平松市長のトップ同士の協議だけでなく、事務方の担当者も含めて協議をしていきたいというのが、私と平松市長の現時点での思いであります。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 基本的には、すべてのことをオープンにされるということは大賛成でございます。できる限り、府民に対するそういう目線でやっていくことをよろしくお願いしたいと思います。 次に、健やかに暮らせる社会の実現という視点から、何点かお尋ねをいたします。 子どもが笑う大阪のためには、子育て世帯への支援を手厚くするなど、子どもを安心して産み育てることが実感できる社会づくりは何よりも欠かせません。また、救急医療体制の整備やがん対策、高齢者や障害者の自立、社会参加のための支援は、府民の安全や安心にかかわるセーフティーネットであります。子育て、福祉、教育を重要視する我が党といたしまして、これらの施策について順次質問を行います。 まず、子育て支援についてお伺いします。 大阪府における乳幼児医療費助成については、平成五年十月に開始され、その対象年齢は、入院でゼロ歳から六歳の就学前児童、通院ではゼロ歳から二歳児というのが現状であります。 しかし、各都道府県や政令指定都市においては、乳幼児医療費助成制度が充実していき、通院対象年齢に限定して見ますと、府内では、地域の実情に応じた単独制度として、十九の市町村で就学前までとしております。少子化対策は喫緊の課題であり、我が党ではこれまで何度も通院対象年齢を就学前まで引き上げるよう要望をしてまいりました。 知事は三男四女の父親でもあり、子育ての難しさや大変さは身をもって御存じであると思います。そうしたことからも、安心して子どもを産み育てられる大阪を公約として、重点事業の一つに乳幼児医療費助成制度の拡充を掲げられていると思いますが、知事自身のお考えをお伺いをいたします。 また、市町村における妊婦一般健康診査の公費負担回数については、知事が公約で、初年度は二回上乗せすると言われました。市町村によっては、既に二回を超えて実施しているところもあり、受診回数の拡大に当たっては、公平性の観点からも、現在の実施回数に二回分を上積みをして実施すべきと考えますが、知事の考えをお聞きをいたします。 次に、救命救急医療の充実についてお聞きいたします。 地域において府民が安心で安全な生活環境を維持していくためには、救急医療体制の確保が必要不可欠であります。しかしながら、現在、医師不足等を背景に、改めて救急医療体制の強化が必要となっております。 地域医療の中心である二次救急病院が最近二年間において全国で百七十四カ所減少し、減少傾向が加速する状況のもと、最後のとりでとも言える三次救急病院でさえもその機能が失われつつあります。大阪府内において救急病院は一月現在二百七十施設ありますが、平成十五年度に比べますと二十八施設が減少をし、今後さらに減少する可能性があります。 そうした中、昨年の暮れに富田林市で起きました救急搬送では、府内三十病院に受け入れを断られた末に女性が亡くなられました。救急病院が減り、救急搬送の受け入れ困難になる中、輪番制の導入や医療情報システムの改善など、救急医療体制の充実についてどう取り組むのか。 また、周産期緊急医療体制については、昨年秋の奈良県からの救急搬送事案などを踏まえ体制強化をしたはずだが、これについては、暫定予算であっても、府民の命を守る上で必要な措置を講ずべきと思いますが、知事の所見をお伺いをいたします。これ、暫定がついてません。 次に、がん対策の推進についてお聞きいたします。 大阪府では、がんの年齢調整死亡率が、昭和六十年以降、男女ともに全国ワーストワンという状況が続いてきました。平成十七年に男性がワーストワンを返上したものの、女性については相変わらずワーストワンという結果であり、三人に一人ががんにより亡くなっています。 我が党は、このような状況を憂え、がん対策における重要な課題として、たばこ対策の実施、市町村がん検診の受診率向上や、マンモグラフィー検診の導入促進を初めとする市町村がん検診の充実、さらには放射線治療及び化学療法の推進や緩和ケアの普及など、がん医療体制の連携強化策について強く求めてきました。 また、がん対策基本法や、各都道府県において策定するがん対策推進計画においても、がん死亡率の一層の減少を目指し、総合的な取り組みを位置づけるよう求めてきました。 府におけるがんの現状は厳しく、継続的に取り組むべきものと考えますが、今後どのようにがん対策を進めていくのか、健康福祉部長の答弁を求めます。 次に、高齢者対策の充実についてお伺いをいたします。 平成十九年版高齢社会白書には、平成十八年十月一日現在の我が国の総人口一億二千七百七十七万人のうち、六十五歳以上の高齢者の人口は過去最高の二千六百六十万人で、総人口に占める割合は約二〇・八%となり、今後、四〇%が高齢者に、二五%が七十五歳以上の後期高齢者となる社会が到来するとあります。子どもが笑うとともに、高齢者も笑える社会づくりの実現が重要であると考えます。 前例のない高齢社会を、シニアの生きがい実現と活力ある地域社会の実現を目指すため、また介護予防の観点からも、我が党は、昨年二月の定例会でアクティブシニアへの支援を指摘し、また九月定例会でアクティブシニアの日の制定を提言をいたしました。 その結果、府は今年度からアクティブシニアあふれる大阪構想事業を開始され、またアクティブシニアの日の制定についても力強い答弁をいただきました。 この事業は、団塊の世代を初めとするシニアの地域社会でのさまざまな活動を支援するものでありますが、アクティブシニアの活動支援に関して、知事の見解をお聞きをいたします。 次に、後期高齢者医療制度についてお伺いします。 急速な高齢化の進展に対応するため、国の医療制度改革の一環として、七十五歳以上の方を対象とした後期高齢者医療制度が、この四月から始まります。これまで、国民健康保険等の医療保険に加入し、保険料を市町村などの保険者にそれぞれ納めてきましたが、今後、大阪府後期高齢者医療広域連合に一本化されることとなりました。すべての後期高齢者が加入者となるため、これまで保険料を負担していなかった被用者保険の被扶養者は、新たな保険料負担が生じることとなります。 この新たな負担につきましては、自民、公明の与党合意により、国の財政措置で、二十年度は半年間免除とし、その後半年間は九割軽減とするなど、激変緩和特別措置がとられました。 一方、対象外の後期高齢者では、所得に応じて従来よりも保険料がふえる場合があるのではないか。高齢者の負担を軽減するため、府はどのような取り組みを行っていくのか、知事のお考えをお伺いをいたします。 我が国の教育環境の現状は、学力問題を初め、不登校やいじめ問題などさまざまな問題を抱えております。大阪の未来をつくるためには、子どもたちへの最善の教育環境を提供することが肝要であります。こうした思いのもと、以下の質問をいたします。 まず、教育に対する知事の取り組み姿勢についてお伺いします。 将来の大阪を担う子どもを健やかに育成していくことは非常に大切なことであり、我が党としては、これまで教育問題を重要課題として、いじめ、不登校対策、学校の安全安心に対する取り組みなど、数々の提言をしてきました。その結果、教育現場においてはさまざまな取り組みの充実が図られてきました。 今回の予算は暫定計上となっているため、これまで効果を上げてきた取り組みが今後も引き続き実施できるのか、学校や保護者、市町村は不安に感じております。 知事は、教育を最重要課題の一つと位置づけられておりますが、未来を担う力を育てるためにも、教育への投資を怠ってはなりません。知事が言う大阪の教育を日本一にするとは何をもって日本一と言うのか、考えをお聞かせください。 次に、三十五人学級についてお尋ねをいたします。 府がこれまで進めてきた教育に関する取り組みの中で、この数年のうち一番大きなものは、小学校一、二年生における三十五人学級であると思います。 これについては、本年度、全小学校の一、二年生で三十五人学級が実施されたところでありますが、そもそも三十五人学級はどのような目的をもって導入をされたのですか。また、それに対して期待していた効果は出ているのですか。客観的なデータを示して効果検証を行う必要があると考えますが、教育長のお考えをお伺いをいたします。 次に、特別支援教育についてお尋ねをいたします。 特別支援教育については、学校教育法の改正により、平成十九年度より法的に位置づけられたところであり、障害のある児童生徒の個々の一人一人の教育的ニーズに応じて必要な支援をすることが求められたところであります。一言に盲聾養護学校に在籍する幼児、児童生徒といいましても、その障害のほどや内容はさまざまであり、小中学校においても障害のある児童生徒が多数在籍をしております。 一方、養護学校においては、この十年間で知的障害のある児童生徒数が九百三十人増加をし、一・四倍となっています。また、養護学校の一学級の人数は、小中学部で六人、高等部では八人、重複障害のある児童生徒は学部を問わず三人を基準に編制することとされていることから、学級数にすれば相当な数の増加であります。 児童生徒数、学級数がふえる中、養護学校の新設や増築等のほかは、特別教室を普通教室に転用することでどうにか対応していますが、このままでは障害のある子どもたちの教育環境の悪化は避けられません。今後は、将来動向もしっかり踏まえた上で、早急に対応するべきと考えます。 特別支援教育の充実に向けて、教育委員会として、これまでの取り組みを踏まえ、今後どのように取り組んでいくのか、教育長の答弁を求めます。 ここで御答弁をお願いをいたします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まず、子育て支援についてでありますが、子どもが笑う大阪を目指し、安心して子どもを産み育てられる大阪にするためには、不妊治療から妊娠中や乳幼児期の医療サービスは重要だと認識しております。 一方、本府は危機的な財政状況であります。この財政状況をいかに克服していくかということは、私に課せられた最大の使命であります。したがって、乳幼児医療費助成制度のさらなる拡充には多額の経費が必要となることから、市町村の状況等を踏まえつつ、六月をめどに方向性を検討していきたいと思っております。 次に、妊婦健康診査につきましては、母体や胎児の健康を確保するため、妊婦健康診査を受けていただくことが重要だと認識しております。妊婦健康診査につきましては、母子保健法に基づく市町村事業であります。府としましては、市町村へ積極的な取り組みを働きかけるとともに、府の広報紙を通じて、妊婦健康診査の受診を周知啓発してまいります。 今後、妊婦健康診査の受診回数が拡大するよう、野田議員の御指摘のありました、現在の実施回数に二回分を上積みして実施するかどうかも含めまして、六月をめどに効果的な方策を取りまとめていきたいと思っております。 次に、本府の救急医療体制についてでありますが、軽症な患者を診る初期救急、入院を要する患者のための二次救急、生命にかかわる重篤な患者の三次救急の三つの医療体制に分けて整備しております。 近年、病院勤務医の不足による二次救急病院数の減少と救急搬送人員の増加によって、救急患者の受け入れが困難になってきていることは承知しております。このため、二次救急医療体制の強化と医師の負担軽減を目的として、これまでの固定通年制を基本に、新たに輪番制を導入した救急病院の認定基準の改定に着手しました。 これらとあわせて、救急医療情報システムの改善向上について救急医療対策審議会で御議論をいただいており、四月中には素案を取りまとめ、その具体化を図っていきたいと思っております。 また、周産期緊急医療体制の整備については、昨年七月に策定した周産期緊急医療体制整備指針に基づき、地域周産期母子医療センターを十二カ所認定するとともに、府立母子保健総合医療センターにコーディネーターとなる専任医師を配置し、患者の状況に応じた的確な搬送、受け入れに努めております。 これらの取り組みにつきましては、野田議員御指摘のとおり、暫定予算には計上しておりませんが、府立母子保健総合医療センターを初め、関係者の理解と協力をいただいて、四月以降、しっかりと対応することとしております。 次に、アクティブシニアの活動支援につきましては、戦後生まれのいわゆる団塊の世代が高齢期を迎え始め、高齢者人口がふえ続ける中、大多数を占める元気な高齢者の社会参加が重要だと考えております。 こうした認識のもと、公明党から、アクティブシニアの日の創設について御提案いただいていることも承知しております。今後の事業展開にあっては、徹底的な検証を進める中で、ぜひとも必要なものについてはNPOなどとも協働して推進していきたいと思っております。 次に、後期高齢者医療制度についてでありますが、本府は、法に基づき、医療に要する費用の定率負担として約五百億円、低所得者の保険料を軽減するための費用の負担として約百億円、また予期せぬ医療費増大等に対して広域連合の財政安定に資するための基金を造成することなどの役割を担っております。 なお、災害などにより所得が著しく減少した方に対しては、大阪府後期高齢者医療広域連合において独自の減免制度が設けられております。 本府としましては、高齢者の方がこれからも安心して医療を受けていただくことができるよう、みずからの役割をしっかり果たしていく所存であります。 次に、教育への取り組み姿勢でありますが、橋下府政の最重要課題の一つは教育であり、これは大阪の未来への投資にほかならないと思っております。 私が大阪の教育は日本一にしたいと申し上げたのは、スポーツがしたい子、音楽がしたい子、勉強がしたい子、それぞれの個性に応じ、各分野で全国最高レベルの教育環境で学べる大阪にしていくということであります。そのことを通じて、全国から企業や人が集まる大阪にしていきたいということであります。 今後、これまでの取り組み、成果を踏まえ、教育現場の実情、子どもや保護者の声に十分耳を傾けながら、現場の声に十分に耳を傾けながら、教育の充実に向け全力を挙げて取り組んでまいります。 以上です。 ○副議長(西村晴天君) 健康福祉部長笹井康典君。   (健康福祉部長笹井康典君登壇) ◎健康福祉部長(笹井康典君) がん対策の推進についてお答えをいたします。 本府といたしましては、これまで、たばこ対策を中心としたがん予防、がんの早期発見のための検診受診率の向上、さらにはがん診療連携拠点病院を中心としたがん医療の充実に取り組んできたところであります。 がん対策は、府民の健康的な生活、また安心できる暮らしを実現することにとりまして、本府の健康福祉行政上、重要な政策課題であると認識をしており、国のがん対策推進基本計画の趣旨や、御提案の取り組みなどを踏まえつつ、本年六月ごろを目途に本府のがん対策推進計画を策定し、それに基づき総合的な取り組みを進めてまいります。 ○副議長(西村晴天君) 教育長綛山哲男君。   (教育長綛山哲男君登壇) ◎教育長(綛山哲男君) 教育に関する二点の御質問にお答えを申し上げます。 まず、三十五人学級につきましては、小学校一、二年生は、それまでさまざまな学びあるいは育ちを経てきた子どもたちに、集団の中で学習をするという学校生活の基礎を築くといった時期に当たると考えております。 そうしたため、そうした子どもたちに、よりきめ細やかな少人数での指導が重要である、こういった考え方のもと、平成十六年度から段階的に導入をしてまいりました。本年度はその最終年度に当たりまして、府内すべての小学校の一、二年生に三十五人学級が導入されております。 その結果、小学校一、二年生の六割が三十人以下の学級となっておりまして、三十五人学級が導入をされていない三年生から六年生までの学年の六五%が、逆に三十一人以上の学級規模となっていることに比べまして、より少人数での指導が可能となっております。 その効果についてでありますが、三十五人学級導入前後の平成十五年度--これはまだ導入してない年度でございます--これと完成年度である平成十九年度、この二つで比較をいたしますと、一年生で、数や図形の基礎を学ぶ算数の達成率が九一%から九五%に上がっている、二年生で、足し算、引き算の定着率が、これも八二%から九六%になっているなどの成果が報告をされております。 また、一学期の欠席率を調査いたしましたところ、導入前の平成十五年度と比較をして二・〇九%から一・八一%に低下をし、これを人数に換算いたしますと、延べ約一万人の減少が見られるといった効果が出ております。 さらに、保護者からは、先生は子どもをよく理解しているなどの評価に加え、一学級が三十五人を超えていた兄--兄さんですが、兄のときと比べきめ細かに対応してもらえるなどの声が届いております。 今後、年度内に取りまとめる調査結果の中で最終的な効果検証をしてまいりたいと考えております。 次に、特別支援教育の充実についてお答えをいたします。 本府における障害のある幼児、児童生徒への教育につきましては、ともに学び、ともに育つ、これを基本として、一人一人の障害の状況に応じたきめ細かな教育を推進するとともに、地域で学ぶための教育環境の充実に努めてまいりました。 平成十九年四月には、学校教育法の改正により、府立の支援学校が市町村の小中学校などへ特別支援教育の充実に向けた助言や援助に努める、こういうことが規定をされたところでございます。 府教育委員会では、これまでも、支援学校教員の専門性の向上、あるいは支援学校が蓄積をしてきたノウハウ、これらを生かした小中学校などへの支援を行ってきたところですが、法改正の趣旨を踏まえまして、さらにその充実に努めてまいりたいと考えております。 また、平成十八年四月には、就労を通じた社会的自立を進めるため、たまがわ高等支援学校を開校いたしまして、特色ある職業教育にも取り組みを進めているところでございます。 また、お示しのとおり、支援学校においてはとりわけ知的障害のある児童生徒が増加をしており、こうした子どもの受け入れに向けて教育環境を充実していくことは喫緊の課題であると認識をいたしております。 このため、今年度中に児童生徒数の将来動向を推計いたしますとともに、今後、府域全体を見渡した総合的な観点から、支援学校の増改築や新たな建設の必要性をも含め、教育環境の充実に向けた取り組みを進めてまいります。 府教育委員会といたしましては、今後とも、これまでの取り組みの成果を踏まえ、特別支援教育のより一層の充実を図ってまいりたいと考えております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 何点か再質問をさせていただきます。 がん対策の推進についてですけれども、今部長から、六月を目途に対策の推進計画を出される御答弁がございました。 がん対策は、最も大事なことは、やっぱり検診なんですね。早期発見、もうこれに尽きます、まずは。これまで国のほうでは、この基本計画では、受診率を五〇%と目標を掲げられておりますが、知事ね、この五〇%、いつまでに達成されるのか、ちょっと御答弁願います。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 大阪では府民の三人に一人ががんで亡くなられていること、また年齢構成を考慮したがんの死亡率も、全国で男性がワーストツー、女性がワーストワンということは承知しております。がん対策は本府の重要な政策課題の一つであることも十分認識しております。 いつ達成できるかということなんですが、これも、大変申しわけございませんが、六月をめどに府としてのがん対策推進計画を策定予定でありますが、その際にはがん検診受診率についても具体的な数値目標を設定し、受診率を向上させるため、市町村を初め関係機関と連携して、継続的かつ効果的な府民啓発などに取り組んでまいります。基準は何とか六月をめどに示してまいりますので、御容赦ください。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) すべて六月でございますから大変ですけども、とにかく、がんは本当に受診率を上げる以外にできないと思っております。よろしくお願いします。 次、高齢者対策の、先ほどアクティブシニアの日の創設ということで提案をいただいたという答弁がありました。あれは提案ではございません。九月の議会で我が党から言いまして、その当時の知事といいますか、知事がちゃんと設定をするということに決まってるんです、これは。 再度、答弁お願いします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) これは前知事が設定したという日でありますから、しっかりこの点は認識して、これからいろいろと議論させていただきたいと思っております。十分に議論をさせてもらって、六月をめどに具体的な素案を提示したいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) また六月で逃げられましたけども、これはお金がかかりませんからね、返事してもいいんですよ、別に。お金かかるものはだめなんですけど、かからないですからね、日を設定するだけですから。そうなんですよ。はい、どうぞ。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) これは、具体的な事業につきましては予算がつくものと思っておりましたので、そこは六月をめどにというふうにお答えしましたが、日につきましては予算は伴いませんので、きちんとこれは設定させてもらいます。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) ありがとうございます。 次に、教育に関する再度のお伺いをしますけども、日本一にするという話でございましたね。知事は、教育環境を日本一にするという、たしか御答弁だったと思います。環境が日本一になって、じゃ何が結果として残るのか、示せるのか。 例えば、その中で取り組んだ、環境が一番--当然学力も一番になりました、当然大阪府の教師の資質は日本で一番になりました、こういうことですか。どうぞ。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 私は、子どもたちが一生懸命に頑張った、その結果については一喜一憂する必要はないものと思っています。子どもたちが学びたい、音楽をしたい、体育をしたい、芸術をしたい、そういうしたいという気持ちをとにかく最大限に尊重し、そしてそこで全国において最高レベルの、もう他の都道府県にはない最高レベルの環境を整えて、あとはもう子どもの努力次第だと思っています。 ですから、結果ということに一喜一憂することなく、やりたいと思った子どもに対しては全国で最高レベルの環境を与えていくこと、そしてその結果は、もう子どもが一生懸命頑張ったことなので、そんなに一喜一憂する必要はないというのが私の考え方です。 その教育環境を最高レベルのものにするということになりますと、一番重要なことは教える側のレベル、それが一番重要でありまして、私は、子どもたちのやろうと思った、やったことの結果ということよりも、教える側の先生たちのレベルを日本一に、もう大阪の教師--これは科目だけの教師ではありません、体育や音楽や美術も含めて、その教える側のほうのレベルを日本一にしたいと思っています。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) ちょっと禅問答みたいになりますからやめますけど、やはり教育はお金をかけなければできません。教育はお金がかかりますから。そういう意味で、ただ口で日本一と言っているだけではできません、これは。 その点は重々この六月まで御検討されるわけでございますので、本当に日本一の教育環境、当然その結果として子どもが健やかに育つ。当然、学力とか、それだけで子どもがはかれるわけではないわけで、そういう意味では本当の意味の教育環境、日本一の環境、それをつくっていただきたい。このことを期待をいたしております。 ところが、先ほど教師、日本一の教師にしたいとお話がございました。きのうもたしか答弁の中で、教育長でしたかね、毎年もう団塊の世代がやめていくので、毎年二千人ずつの教員を新規採用しなきゃならない、こういう時期だと、こうおっしゃっておりました。 結局、団塊の世代が入ったときには、失礼ですけども、教師にでもなろかという方がいらっしゃったかもしれません。そういう意味では、ほんとにすばらしい、毎年二千人の人材をどのようにして確保されるのか、御答弁お願いします。 ○副議長(西村晴天君) 教育長綛山哲男君。   (教育長綛山哲男君登壇) ◎教育長(綛山哲男君) 教員の確保方策についてのお尋ねでございますので、私のほうから御答弁さしていただきます。 昨日も御答弁申し上げましたように、団塊の世代がどんどん退職をするというのが今の教職員の年齢構成の状況でございます。そうしたことに伴いまして、年間二千人を超えます教職員を採用するという形で今取り組みを進めております。 こうした教職員を、しかも優秀な教職員を採用してまいりますためには、できるだけ多くの受験生を確保していきたいというのが我々の考え方でございまして、これまでも、採用の年齢を、上限を上げる--例えば四十五歳で現在運用いたしておりますけれども、四十五歳に上げる。あるいは、社会人になっておられるけれども教職員の免状は持っておられる、改めて学校現場で教員として勤めたいと、そういった先生には別枠での採用を考える。あるいは、他府県で現に教職員として働いておられる、しかし今度は大阪の教員として頑張りたい、そういった先生も特別枠としての採用を行う。採用試験の仕組みをそういう形で順次変えてまいりました。 あわせまして、全国各地で、採用のためのPRというんですか、学生に対する説明会も実施をしてまいりました。 来年度(二十年度)に実施をし、二十一年度の採用に向けましては、教師セミナーを開催をして、教員になりたいという学生に対して、早期に教師の内容というんですか、学校現場の状況、そういったことをきちっと伝えることによって受験生をふやしていきたい。 あわせまして、受験会場も、これまでは大阪だけで実施をしてきましたけれども、受験会場も別のところでもやると。 そういったことを組み合わせをいたしまして、ここ数年、二千人以上の採用が続くと予測をしておりますので、採用数の確保、すなわち受験生の確保、そうした上での優秀な教員の確保、そういうことにつなげてまいりたいと考えております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 知事はどのように決意をされてますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) いろいろな制度設計につきましては今教育長が申し上げたとおりでありますが、私は、優秀な人材を確保することで一番重要なことは、メッセージを送り続けることだと思っています。一般職員も含めてなんですが、もし--もしといいますか、教職員に限って言いましたら、大阪は教育を重視している、大阪は教育日本一のまちを目指すんだと、そういうメッセージをとにかく全国に発信し続ける。それは、お給料とか、そういうことだけではありません。お給料だけにこだわるような人は、私は優秀かどうか判断できません。 私はまず、本当に大阪の未来のために子どもたちを育てよう、子どもたちを教育しよう、そういう志のある者をとにかく募りたいと思っています。そのために私ができること、少ないかとは思いますけれども、とにかく全国に、大阪は教育を重視している、日本一を目指すために頑張ろうというメッセージを送ることによって、それに同意していただける同志を募りたいと思っています。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 大変崇高な理念。先ほども、教育にはお金がかかると僕は言ったんですけども、確かに高い給料だけを望んで来るような、その方が立派な教師と言えるわけではありません。しかし、いろんな意味で優遇されているという、そういう教師として教える環境がまた一番すぐれている。すばらしい。 教師が力が発揮できないのは、一つは、教える環境そのものがやはり劣悪である、本当に一〇〇%の力を出し切って教えられない、そういう環境もあります、これは。そういう意味で取り組んでもらいたいと思いますけども。 二千人ですけれども、知事、全員面接をされるということはどうでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 教育長綛山哲男君。   (教育長綛山哲男君登壇) ◎教育長(綛山哲男君) 採用の具体的な方策についてのお尋ねですので、私のほうからお答えをさしていただきます。 二千人の採用と申し上げておりますが、小中高を通じまして、受験生全体でいいますと一万数千人の規模での受験生がおられます。それらの受験生全員に対して、我々、市町村教委の協力も得まして、府教委、幹部職員が出まして全員の面接を実施しておるということで採用試験を行っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 物理的にできるできないはあるんですけども、やはり知事として面接をするんだという勢いでお願いをしたいと思います。全員を自分の目で見て、この方を採用したいという、こういう思いで、どうかよろしくお願いしたいと思います。 次に、特別支援教育について再度お尋ねをいたします。 先日、知事は茨木養護学校を視察をされました。これ、感想をきのうもお聞きをいたしました。 ところが、特別支援教育の推進に当たりましては、地域の小学校に通っている一般のそういう方々--重度や重複障害の子どもたちがいらっしゃいます。この方々を認識をしていただいて、どうなっているのか見ていただきたいと思いますけども、どうでございましょうか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 大阪府では従来から、ともに学び、ともに育つ教育に取り組んできたところであり、支援学校だけではなく、小中学校の支援学級で多くの児童生徒が地域の子どもたちと一緒に学んでおります。 私も、私の中学校--小学校もそうですが、やはり障害のある友達、数人いました。一緒に学びまして、私は支援学校を視察したのは初めてだったんですが、ともに学び、ともに育ってきたというふうに思っております。 そこで本当に何が必要なのか、何を求めて、何が--まあ求めていると言うとちょっと失礼なのかもわかりませんが、本当に何が必要なのか、また我々が何をしなければいけないのか、その当時は正直わからないところもありましたけれども、やはり自分がそういう経験をすることによって、今本当に経験をしていない人たちよりも、自分はその認識は深いものというふうに自負をしております。また、そういう経験があったからこそ、支援学校に行きまして、さらなる思い、何とか支援できないものかという、そういう思いも強くなった次第であります。 障害のある子どもたちが生き生きと笑顔で過ごせるためには、児童一人一人の生活自立や社会的自立を目指した教育の充実に最大限取り組んでいくことが必要であるとも認識しております。 ぜひ、このような学級--支援学校も含めまして、支援学級にも足を運び、本当に行政として何をしなければいけないのかという認識をさらに深めてまいりたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 今の地域支援学級は、私も中学のとき、一緒のクラスに友達で障害者の方がいらっしゃいました。今でも友達なんですけども、本当に障害者の方のそういう姿を見ながら、そういう方々の思いを共有しながら育った思い出がございます。そういう意味では大変よかったかなと思っております。 しかし、この地域支援学級も問題もございまして、大変重度な方がこの学級に参りますと、もうそれだけで、いろんな意味で問題がある。そのことを、この地域の養護学校とどう連携をとるのか。いろんな形で大変な問題があろうかと思いますので、どうか知事、その辺のことを認識されて、全体観でよろしくお願いしたいと思います。 次に、大阪の文化の振興についてお伺いをいたします。 文化振興条例制定に至る議論の過程で我が会派は、大阪再生と文化振興は二律背反ではなく、観光を含めた文化芸術振興こそ大阪再生のかぎであるとの見解を表明をしてまいりました。江戸時代に、あの浪花座、中座、角座、朝日座、弁天座の道頓堀五座で役者が芸を競い合い、その芝居見物客から食い倒れ文化につながり、衣食住にわたるなにわのまちのにぎわいをつくり上げてきた歴史的経過があります。 なにわ文化の主体者は庶民であり、タニマチが芸術を支えてきたという歴史から、官によるお仕着せの文化施策ではなく、府民からの寄附という形で財源をという発想から、メセナ自販機の設置にも取り組んできたところであります。 大阪のまちを魅力的でにぎわいのあるものとするためには、新たな文化や産業が次々と生まれるような創造的活動が活発に行われる土壌づくりを行うとともに、世界に向けての情報の発信力を持たなければなりません。 知事は、文化事業について、財政的側面から議論を活発にされていますが、知事の文化振興に関する見解をお伺いをいたしたいと思います。 次に、地球温暖化対策についてお尋ねをいたします。 さきの日曜日に、大和川・石川クリーン作戦が行われ、知事も府民の皆様と一緒に河川清掃に参加されたとお聞きをしています。ごみの回収はさぞ大変だったことと思います。このように、人間が汚してしまったものを再生していくことは並大抵なことではないのです。 ことし七月には洞爺湖サミットが開催され、地球温暖化問題の首脳レベルの直接対話としては過去最大級、十六カ国での討議が行われる予定であります。 知事は、所信表明でも、地球温暖化への対応が今後の政策課題の一つであると言われました。また、公約に掲げた小学校の芝生化も、こういった観点も踏まえられてのことと思います。しかし、大阪府全体としては、地球温暖化対策からはおくれており、縁遠くなっているのではないでしょうか。 我が党は、環境問題を重要な政策課題と位置づけ、温暖化等の防止に関する条例の制定を強力に推進してきました。また、昨年九月定例会の代表質問では、府庁からメッセージを発信するため、太陽光発電や壁面緑化などの対策を府有施設や府立学校に集中的に投入し、対策効果の見える化を提案をいたしました。 地球温暖化の影響を最も受けるのは、私たちの子どもや孫の世代であります。将来の世代への負担を残さないために、府としても今後どのように地球温暖化対策に取り組んでいくのか、知事のお考えをお聞かせください。 次に、大阪の安全安心についてお聞きをいたします。 橋下知事が就任以来、テレビ、新聞等のマスメディアを通して数多くの大阪に関する情報が全国に発信されています。その中には、ひったくりが三十二年連続で全国ワーストワンであるなど、大阪の治安情勢は悪く、非常に危険なまちであるという印象を与えているものもあります。 大阪というまちは、人情味あふれる住みよいまちであり、積極的に防犯ボランティア活動に取り組んでおられる府民もおられます。また、ひったくり件数が全国一と言われるものの、その件数はピーク時の半数まで減少しております。しかし、残念ながら、現実には体感治安が悪いというのが世間の評判であります。このことについて警察本部長の御所見をお伺いをいたします。 また、治安情勢をさらに改善するために、パトロール活動の強化や街頭犯罪の取り締まりなど、警察活動を強化していただいているところでありますが、安全なまちづくりを推進するためには、オール大阪の取り組みを一層前進させていく必要があると考えます。あわせて警察本部長の御所見をお伺いをいたします。 ここで御答弁をよろしくお願いします。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) まず、文化振興に対する私の認識についてでありますが、文化は心の豊かさや感性をはぐくみ、潤いと活力のある社会の実現のために欠くことのできないものであると認識しております。 府における文化振興施策につきましては、府文化振興条例に基づき、大阪に住み、働き、学ぶ人々が、大阪の文化に自信と誇りを持ち、それを伝えていく、そうした魅力あふれるまち大阪を実現するための取り組みを行っていく必要があります。これまでの取り組みにつきまして十分検証した上で、必要な事業については継承発展させていきたいと思っております。 また、環境問題につきましては大変重要な課題と考えており、先日、私自身が石川に行き、河川浄化を呼びかけたり、子どもたちと環境を守ることの重要性について話したところであります。 地球温暖化対策につきましては、京都議定書や大阪府の地域推進計画の目標を達成するため、重点的に取り組みを進めております。例えば、温暖化の防止等に関する条例に基づき、多量のエネルギーを消費する事業者に対し計画的な削減指導を行うとともに、自動車の排ガス削減対策を進めております。 また、家庭での対策も重要であり、府民一人一人が省エネルギーに心がけたライフスタイルへの見直しが行われるよう、情報発信しています。 子どもたちの未来のため、将来世代へツケを回さず、我々世代が泥をかぶるという意気込みで、私みずからが先頭に立って地球温暖化対策を訴えていきたいと思っております。 以上です。 ○副議長(西村晴天君) 警察本部長縄田修君。   (警察本部長縄田修君登壇) ◎警察本部長(縄田修君) 初めに、大阪の犯罪情勢についてお答えを申し上げます。 平成十三年に全国最多の三十二万七千件の発生を見ました刑法犯認知件数も、平成十四年以降、六年連続して減少いたしております。昨年の刑法犯認知件数は、二十一万六千三百件余でございます。ピーク時に比べますと、約三四%の減少となっております。 中でも街頭犯罪は、ピーク時から比べますと四四%の減少となっております。特に、ひったくりにつきましては、議員御指摘のとおりでございまして、昨年は四千六百四十七件、過去最高を記録いたしました平成十二年からは約五八%の減少となっておりまして、平成四年以来、十五年ぶりに五千件を下回ったところであります。 こういったことを念頭に置きながらも、治安情勢、着実に改善に向かっておると、このように認識をいたしております。しかしながら、全国的に見ますと、大阪の治安情勢--街頭犯罪を中心にまだまだ大変厳しい状況にございます。そういった現状には変わりはなく、府警といたしましては、府民の方々に安全安心を実感していただけるように、さらに一層努力をしてまいりたいと、このように考えております。 大阪のいいところを議員御指摘で、私自身も、非常に人情味あふれる温かいまちであると、これは恐らく府民に共通するところだろうと、こういうふうに思っております。 次に、安全なまちづくりの取り組みについてお答えを申し上げます。 安全なまちづくりのためには、警察の検挙あるいは抑止活動が、これが効果的に実行されることが必要であることはもう当然のことでございますけれども、このほかにも、大阪府安全なまちづくり条例に基づきます大阪府安全なまちづくり推進会議というのがございますが、こういった中での取り組み、あるいは警察署単位に設置をされております安全なまちづくり推進協議会、こういったものを中心に、府民あるいは自治体、事業者、当然警察も入りまして、一体となったオール大阪の体制を確立して安全なまちづくりの施策を推進していくことが、これまで以上にも大事だと考えております。 特に近年は、自分たちのまちは自分たちで守るとの、府民の皆さんの自主防犯意識の大変な高まりが見られます。従来から活動されております防犯協会のほかに、新たに自治会とかPTAなどを主体とした防犯ボランティア団体が、昨年十二月末現在で府下で千四百六十六団体が結成されておりまして、約十五万人の方々がいろいろな形で参加をされておられます。中でも、小学校単位で設立されました子どもの安全見守り隊の活動などは、大きな成果を上げておるところでございます。 また、自動車に青色の回転灯を装備して行います青色防犯パトロールも年々増加をいたしておりまして、昨年十二月現在、府下で四百二十四台が活動をいたしております。これは東京と何ら遜色ない状況だろうと思っております。 今後さらに犯罪を抑止していくためには、府民一人一人に犯罪発生の状況、これを十分認識をしていただきまして、自主防犯できるものにつきましては、十分そういった行動もとっていただくことが重要だろうと、このように考えております。 このために府警では、一昨年一月から、地域の住民の方々に対して、ひったくりや子どもに対する声かけ事案、こういった犯罪発生情報とそれらに対する防犯対策情報を携帯電話などにメール配信します、いわゆる安まちメール、こういった制度を導入いたしておりまして、本年二月末で約十九万人の方々に登録をいただき活用いただいているところでございます。 このような形も含めまして、犯罪の発生状況につきましては府民の皆様にも十分伝えながら、一体となった活動が必要と考えております。 また、府警では、ことしの春の定期異動に合わせまして、警察署における街頭犯罪・侵入犯罪対策、重要犯罪対策等の活動をさらに強化するため、特にこれは深夜帯における活動の強化を念頭に置きまして、警察署長の直轄部隊--係を越えた直轄部隊として、直轄警察隊を府内六十一警察署に約八百五十人の体制をもって設置をいたしまして、これまで以上に治安情勢に的確かつ迅速な対応が図れるように、組織体制の整備を行ったところであります。 府警といたしましては、引き続き総力を挙げて抑止及び検挙両面にわたる対策を強力に推進するとともに、府民、自治体、事業者の皆様方とも連携を深めながら、安心して暮らせる安全なまち大阪の確立に向けて、諸対策を鋭意推進してまいる所存でございます。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 文化の振興につきまして御答弁をいただきました。幾らお金があっても、幾ら元気であっても、心の豊かさがなければ人間は生きている価値がございません。その意味で、文化というものはすべての基本中の基本でございます。人間が生きる上でのこれが根本でございますので、この辺の認識を深めていただきまして、文化振興に対するさらなるお考え方をよろしくお願いをしたいと思います。 また、地球温暖化につきましても、これは今、もうあらゆるテレビでも毎日のように取り上げられておりますように、この地球、一体どうなるのか、このことを抜きに人間の生存は不可能なわけでございまして、やはりこのことを本当に発信をし続けなければ次の未来はあり得ない、子どもたちの未来は、孫たちの未来はあり得ないという、こういう意味で発信をお願いをしたいと思います。 まあ、芝生ね、小学校に芝生をという話がありましたけど、あれもお願いしますね。喜んでますから、皆。本当に芝生を植えてくれるんでしょうねと言われてますから。よろしくお願いします。 それから、警察本部長から今、深夜帯で署長直轄部隊を創設したと。八百五十名でしたかね、ございました。本当に安心して、僕は今でも安心して夜歩いてますけども、そういうことのお話がございました。 知事は、やはり安心するためには防犯カメラを設置したいと、公約で述べられていらっしゃいました。今こういう形で警察本部長いらっしゃいますので、この場で警察本部長へそういう具体的に要望があれば、どうぞおっしゃっていただきたいと思いますけど、何かありますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 安全なまち大阪の実現のためには、警察、行政、事業者、府民が一体となったオール大阪の取り組みが不可欠だと考えております。商店街や自治会における防犯カメラの設置も、そうした取り組みの一つだと思います。 自治会単位の防犯カメラの設置支援制度の具体化に当たりましては、街頭犯罪の抑止効果が確実に高まるよう、府警本部の専門的な指導協力をいただきたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) 橋下知事も、知事になられましたんで、警察本部長とも仲よく協議をされて、知事になられたわけでございますので、それ以前は知りませんけども、大阪府民のためによろしくお願いをしたいと思います。 東京都の石原知事は、東京も犯罪が大変多いということで、あれは広島県警本部長でしたかね、副知事にされたのは--迎えて、新宿等の繁華街対策を行われたと思います。知事みずからが都民に対する犯罪を撲滅しようという、そういうメッセージだと思いますけども、メディアに大変強い橋下知事はどのような形で発信されるのか、お聞かせください。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) メディアに強いというのは、たまたま今、物珍しいというだけで取材が来ているだけでありまして、もうものの二カ月や三カ月たてば、あの人は今という番組に呼ばれるのではないかというふうに思っています。 ただ、今はこのように取材をしていただいて、本当にありがたくも思っています。また、メディアに対して積極的にこういうふうに発言ができる状況をやはり最大限に活用しなければいけないと思っています。 大阪府安全なまちづくり推進本部の本部長として、ミナミの環境改善を進めるミナミ活性化協議会など、府民の皆様の取り組みとしっかり連携し、メディアの御協力をいただきながらリーダーシップを発揮していきたいと思います。使えるうちに最大限に使っていきたいと思います。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇)
    ◆(野田昌洋君) 知事はメディアに出られて、大阪はひったくりワーストワン、この大阪の治安は悪い、こういうイメージを大変発信をされたように思います。 私はそう思わないんです。ミナミを夜歩いてますし、東大阪も歩いてます。どうなんですか本部長、僕、そんなに悪いとは思わないんですけどね。知事、ちょっと言い過ぎちゃいまっかと思いますけども、どうでございますか。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) その数値なり、そういうものを専門的に分析できる方は本当の治安状況というものを認識されるかと思います。野田議員も、冷静にその数値等を分析され、きちんとした現状把握をされているかと思うのですが、やはり府民一般--私も含めてなんですけれども、体感といいますか、肌で感じる安心さ、安全さ、これもまた重要かと思います。現に大阪府民、私のこれは感覚なんですけれども、体感としましては、やはり治安、安心に多少なりともの不安があるのかと思います。 この安全安心なまちづくりを目指すためにも、現実たるこの数字というものを府民一般に広く知らしめ、また全国他府県の安全安心なまちづくりとの比較をする上においても、現状のこのワーストという事態を確実に、明確に発信していかなければいけないのかなと思いますが、ただ、その発信の仕方につきましては、またいろいろと御指導いただければというふうに思っています。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) やはり、知事の発言は大変大きいものがございまして、知らない人は本当に、大阪に行けば怖い、悪いと、こういうことのイメージが定着いたしますので、幾らそういうことがありましても、大阪にはすばらしい警察本部長がいらっしゃって、すばらしい警察官の方がいっぱいいらっしゃって、何があろうとも府民の安全は守っていただける、これが大阪なんですということをどうか発信をしていただきたいと思いますけども、今後のメディアに対する言い方等、どうかもう一度、決意じゃないけど、言うてもらいたいと思います。 ○副議長(西村晴天君) 知事橋下徹君。   (知事橋下徹君登壇) ◎知事(橋下徹君) 野田議員御指摘のとおり、大阪の犯罪情勢は全国的には依然厳しい現状にありますけれども、だれもができないと思っていたひったくりの半減も実現し、着実に改善しています。 大阪の治安がよくなった、大阪は元気で安心なまちだと、そう誇れるまちになるよう、府警本部と力を合わせ、府民とともにオール大阪で安全なまちづくりに取り組んでいき、その取り組みを全国発信していきたいと思っております。 ○副議長(西村晴天君) 野田昌洋君。   (野田昌洋君登壇) ◆(野田昌洋君) やはり、大阪の治安は最も重要な課題でございますし、安心して暮らせるまちがなければすべての施策は無駄に帰してしまいますので、どうか警察本部長、また知事、その点よろしくお願いをいたしたいと思います。 最後に、一言申し上げます。 橋下知事は、大阪はこのままではあかん、大阪を変えたいという熱い思いと百八十三万票の熱い声援を受けて大大阪府のかじ取り役となられました。そして、大阪府庁を変える、大阪の未来をつくる、大阪を輝かせるの三点を挙げられ、またことしを大阪維新の年として、大阪から全国に改革の波を起こそうという高い志を持たれて、改革に邁進していきたいと言われました。ぜひ頑張っていただきたいと思います。 ところで、大阪府立女性総合センター--通称ドーンセンターがございますが、二十一世紀の最重要課題を担い、女性も男性も、大人も子どもも生き生きと暮らし、活力ある大阪をつくっていく上で欠かせないセーフティーネットとシンクタンク、そして支援機能をあわせ持つ施設であります。財政再建や改革にも職員一丸で協力しており、また利用料収入においても自活へあと一歩とまで迫っております。 知事はこの施設について見直しを行うような発言をされておられますが、女性にとってのセーフティーネットであり、二十一世紀は女性の時代であり、女性は最も平和主義者である。全人口の半数の女性を敵に回してまで早急に改革をしなければならないのか、この施設を処分をしなければならないのか。そうではない施設だと私は考えております。 まあ、家へ帰ったら奥さんおりますので、怒られますけども、本当に女性を大切にする社会は、やはり安心して暮らせる社会だと私は思っております。当然、残すに当たってのやるべき改革はやった上でのことでございますけども、そうだと思っております。 今般知事は、図書館以外の府有施設についても売却や移譲などを検討するとして、知事直轄の改革プロジェクトチームを立ち上げられました。確かに、公の施設については、その維持管理が本当に必要であるか、甚だ疑問を隠せないものも見受けられます。しかし、施設を見直すといっても、赤字施設を買い取るところはなく、施設を売却した場合、施設本来の機能を喪失することは免れません。一方、仮に施設機能を維持することを条件とすると、買いたたかれることは明らかであります。 公の施設見直しに当たっては、廃止することで本来機能が喪失し、かつ府民サービスに重大な影響を及ぼすものについては、出向職員の見直しなど運営コストを削減するという整理の仕方も一定許されるのではないかと考えます。 また、出資法人については、中小企業信用保証協会、育英会、障害者福祉事業団、西成労働福祉センターの四法人を除き、民営化などゼロベースでの見直しを行うとされました。四法人については、セーフティーネット、すなわち安全網に関する法人と言われましたが、知事の言うセーフティーネットとはどのような基準のものを指すのか、明確性を欠くと考えます。 私も、幾つかの出資法人を視察をしてきましたが、出資法人の行う事業が赤字というだけで、府民にとって不必要だと切り捨てることはいかがなものかとも思うものであります。 もちろん、改革をとめることはなりません。そのスピードとボリュームなどについては今後是々非々、大議論していくつもりでありますが、大改革を行い、大阪らしさ、大阪の品格といったものを取り戻し、元気な大阪を取り戻したい気持ちは我々も同じであります。 米沢藩を立て直したことで知られる、名君上杉鷹山は、十七歳で藩主となりましたが、当時、藩は破綻寸前の絶望的な状況で、だれもが希望を失っていました。鷹山はみずから大幅な倹約を実行し、率先して働き、武士だけでなく、農民や町民からも広く意見を求めました。私材を費やし桑の苗木を配布し、養蚕の技術指導も行いました。財政改革を経て、七十二歳で亡くなるころには、藩の財政は黒字に転換していました。まさに執念の勝利でありました。鷹山が行った改革とは何だったのでしょうか。それは心の改革だったのです。 橋下知事におかれましてはぜひ大阪の鷹山とならんことを申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。御清聴大変にありがとうございました。(拍手)    ~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(西村晴天君) お諮りいたします。本日はこれをもって散会し、明三月七日午後一時より本日同様の日程をもって会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。   (「異議なし」「異議なし」) ○副議長(西村晴天君) 御異議なしと認め、そのように決定いたします。    -------◇------- ○副議長(西村晴天君) 本日は、これをもって散会いたします。午後五時四十二分散会...