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  1. 大阪府議会 1994-09-01
    10月06日-04号


    取得元: 大阪府議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-12
    平成 6年  9月 定例会本会議    第四号 十月六日(木)午後一時三十二分開議●議員出欠状況 定数 百十三  欠員 六 出席 百七人        一番  梅川喜久雄君(出席)        二番  神谷 昇君(〃)        三番  西村晴天君(〃)        四番   -------        五番  岩見星光君(〃)        六番  安田吉廣君(〃)        七番  村上英雄君(〃)        八番  中川 治君(〃)        九番  宮原 威君(〃)        十番  和田正徳君(〃)       十一番  奥野勝美君(〃)       十二番  小林初江君(〃)       十三番   欠員       十四番  半田 實君(〃)       十五番  西浦 宏君(〃)       十六番  山本万年君(出席)       十七番   欠員       十八番  村田富男君(〃)       十九番  畠 成章君(〃)       二十番  北川一成君(〃)      二十一番  浦野靖彦君(〃)      二十二番  谷口富男君(〃)      二十三番  林 啓子君(〃)      二十四番  中沢一太郎君(〃)      二十五番  松浪啓一君(〃)      二十六番   欠員      二十七番   欠員      二十八番  高辻八男君(〃)      二十九番  西島文年君(〃)       三十番  中井 昭君(〃)      三十一番  浜崎宣弘君(〃)      三十二番  永見弘武君(〃)      三十三番  美坂房洋君(〃)      三十四番   欠員      三十五番  奥田康司君(〃)      三十六番  宮本駒一君(〃)      三十七番  園部一成君(出席)      三十八番  古川安男君(〃)      三十九番  北川法夫君(〃)       四十番  吉田利幸君(〃)      四十一番  北川修二君(〃)      四十二番  阪口善雄君(〃)      四十三番  小川眞澄君(〃)      四十四番  冨田健治君(〃)      四十五番  山中きよ子君(〃)      四十六番  角野武光君(〃)      四十七番  木下 了君(〃)      四十八番  塩谷としお君(〃)      四十九番  小林徳子君(〃)       五十番  内藤義道君(〃)      五十一番  諸田達男君(〃)      五十二番  堀野敏夫君(〃)      五十三番  浅野弘樹君(〃)      五十四番  柴谷光謹君(〃)      五十五番  平野クニ子君(〃)      五十六番  青山正義君(〃)      五十七番  森山一正君(〃)      五十八番  若林まさお君(出席)      五十九番  長田義明君(〃)       六十番  桂 秀和君(〃)      六十一番  小池幸夫君(〃)      六十二番  横倉廉幸君(〃)      六十三番  杉本光伸君(〃)      六十四番  川合通夫君(〃)      六十五番  釜中与四一君(〃)      六十六番  米田英一君(〃)      六十七番  丹部英明君(〃)      六十八番  中野弘則君(〃)      六十九番  浅田 茂君(〃)       七十番  和泉幸男君(〃)      七十一番  福井 弘君(〃)      七十二番   欠員      七十三番  中井清治君(〃)      七十四番  倉嶋 勲君(〃)      七十五番  芦田武夫君(〃)      七十六番  一色貞輝君(〃)      七十七番  田中義郎君(〃)      七十八番  北浜正輝君(〃)      七十九番  橋本昇治君(出席)       八十番  岡田 進君(〃)      八十一番  松井良夫君(〃)      八十二番  徳永春好君(〃)      八十三番  古川光和君(〃)      八十四番  井上新造君(〃)      八十五番  酒井 豊君(〃)      八十六番  堀田雄三君(〃)      八十七番  山野 久君(〃)      八十八番  隅田康男君(〃)      八十九番  大前英世君(〃)       九十番  河原寛治君(〃)      九十一番  雨森秀芳君(〃)      九十二番  土師幸平君(〃)      九十三番  松室 猛君(〃)      九十四番  加藤法瑛君(〃)      九十五番  八木ひろし君(〃)      九十六番  田島尚治君(〃)      九十七番  中野正治郎君(〃)      九十八番  池尻久和君(〃)      九十九番  朝倉カオル君(〃)        百番  大川正行君(出席)       百一番  沓抜 猛君(〃)       百二番  京極俊明君(〃)       百三番  原田 孝君(〃)       百四番  野上福秀君(〃)       百五番  高瀬信右君(〃)       百六番  石垣一夫君(〃)       百七番  大東吾一君(〃)       百八番  東田 保君(〃)       百九番  藤井昭三君(〃)       百十番  西川徳男君(〃)      百十一番  東  武君(〃)      百十二番  浅田 貢君(〃)      百十三番  吉村鉄雄君(〃)      百十四番  佐々木砂夫君(〃)    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~●議会事務局          局長      沖田正幸          次長      高橋三郎          兼議事課長          議事課参事   岡部靖之          議事課長代理  西井正明          議事課主幹   渡部和幸          議事課主幹   春木 勇          議事係長    向井正憲          委員会係長   祐仙雅史          記録係長    酒井達男          主査      松崎清和    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △資料 こ の ペ ー ジ の 資 料 等 は 、 イ ン タ ー ネ ッ ト で は 提 供 し て お り ま せ ん 。府 議 会 会 議 録 を ご 覧 く だ さ い 。府 議 会 会 議 録 は 、 府 立 図 書 館 等 で ご 覧 に な る こ と が で き ま す 。閲 覧 場 所 は 検 索 シ ス テ ム の 〔 イ ン デ ッ ク ス 〕 を ご 参 照 く だ さ い 。 ○議長(岡田進君) これより本日の会議を開きます。    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(岡田進君) 日程第一、議案第一号から第三十三号まで、第三十六号及び第三十七号並びに報告第一号から第二十号まで、平成六年度大阪府一般会計補正予算の件外五十四件を一括議題といたします。 ただいまより上程議案に対する質疑並びに府政一般に関する質問を行います。 通告により中井清治君を指名いたします。中井清治君。   (中井清治君登壇・拍手) ◆(中井清治君) 府民の会の中井清治でございます。 府民の会大阪府議会議員団を代表いたしまして、今次定例会に上程されております諸議案を初め当面する府政の重要課題につきまして、知事並びに関係理事者に対しまして御質問と御提言を行いたいと思います。 御承知のように冷戦構造の終結を境といたしまして、世界は今政治、経済のあらゆる分野で急激な変化の渦中にあります。一言でいえば、それはイデオロギーの対立と大量生産を特色とした体制から、政治的には脱イデオロギー、経済的には多種多様な情報と発想が機先を制する本格的な国際競争化時代に入ったと言えると思います。それだけに、去る九月四日の関西国際空港の開港は、これ以上ない快挙だったと思います。 だが、翻って日本を見ましたときに、残念ながら国政を例にとってみましても、わずか一年余りの間に内閣総理大臣が四人もかわるという異常事態が象徴するように、混迷そのものというほかございません。その上、小選挙区制の導入を前に、国会の先生方は、みずからの選挙区探しに懸命の毎日でございます。悪い言葉でいいますと、まさに住所いまだ定まらず、とてものこと本格的な政策の検討どころではない状態がなお当分続くものと予想されます。政策の継続といえば非常に響きはいいんですが、裏を返しますと、その実、政策不在と言っても私は過言ではないかと思います。 まさに国民は、文字どおり蚊帳の外でございまして、これではたまったものではございません。幸いこの大阪では、去る九月四日、四半世紀にわたります大阪府民の夢を乗せて関西国際空港から待望の一番機が世界に向けて飛び立ちました。私も記念フライトに同乗させて頂きましたが、とりわけ一直線に伸びておりますあの三・七五キロメートルの空港連絡橋は、まさに圧巻そのものでございまして、これが大阪が世界に通ずる道かと感慨ひとしおでございました。 この間の知事初め理事者、職員の皆さん方の御苦労と御努力に深く感謝申し上げますとともに、第一種空港にもかかわりませず、株式会社方式をとらざるを得なかったという過酷過ぎるほどのハンディを見事に克服された大阪を中心とする近畿の産官学の熱意と御努力に心から敬意と感謝をささげる次第でございます。 この新空港に限らず、大阪はこれまで昭和三十年代から四十年代にかけまして、左藤元知事時代のあの中央環状線という大遺産を初め、堺泉北臨海工業地帯、千里、泉北ニュータウンの造成など、国をリードする幾多の先進的な施策を打ち立ててまいりました。毀誉褒貶はあったかと思いますが、それこそ大阪が法律だというパイオニア的な気概が満ちあふれておったかと思います。 とりわけ、あの中央環状線という遺産がもしなかったならば、近畿自動車道も阪和道もあんなにも見事に私は空港に直結し得なかったと思いますと、改めて将来を見据えた大胆な施策の重要性を見せつけられた思いでございます。こうした歴史の上に立って、今こそ大阪は、国の力に頼らず来るべき二十一世紀に向かって独自に大胆な施策を打ち出し、みずからの力を信じて推進すべきときではないかと思います。地方の時代と言われて久しゅうございます。幸か不幸か国に確固とした政策が見えてこない今、絶好のチャンスだと思います。 私ども府民の会は、去る五月に結成をいたしました。既存の政党の枠組みにとらわれない主張を有する五人による小会派でございますが、踏み絵もなければ禁句もタブーもございません。議員に共通する政策理念は、あくまでも府民に優しいまちづくりでございます。自由な発想を第一義に二十一世紀をにらんで、とりわけ福祉の充実と豊かな環境の創造を最重点課題として取り組んでいく所存でございます。各党各会派並びに理事者、報道機関各位の御理解と御指導を心からお願いを申し上げる次第でございます。 バブルの崩壊とその後遺症が、いまだに尾を引いております。殊のほか厳しい財政状況の中ではありますが、施策の選択を第一義に、抜本的な優先順位の選択など財政運営に果敢に取り組んで頂いて、二十一世紀に向けて私ども府民の会の願いでもございます第二期中川府政の指針が酌み取れるような積極的な施策の展開を切望する次第でございます。 既に代表質問も最終日でございます。できるだけ重複を避け、視点を変え、具体的な事例に絞って御質問と御提言を申し上げたいと思います。虚心坦懐、明快な御答弁と御所見を期待申し上げる次第でございます。 御提言の第一は、福祉対策であります。 とりわけ、高齢者ケアハウスを初め障害者専用住宅など施設の整備に絞って御提案を申し上げます。 どれだけ高邁な理想を掲げ、ゴールドプランなど計画を策定されましても、施設そのものがなければ私は絵にかいたもちになりかねないと思うからであります。 まず、高齢化対策でありますが、御承知のように日本の高齢化は世界に類を見ないスピードで進み続けております。最近、厚生省から発表されました一九九三年簡易生命表によりますと、日本人の平均寿命は、女八十二・五一歳、男七十六・二五歳とまたまた世界記録を更新をいたしました。依然として世界最長寿国の地位を保ち続けております。 さらに、全人口に占めます六十五歳以上の高齢者の比率、いわゆる高齢化比率は、急カーブを描いて上昇し続けております。先月十四日現在、ついに一四・一%と一四%を超え、二〇〇〇年には一七%、世界一のスウェーデンを並ぶ間もなく抜き去ると予想されております。 その上、先日発表されました総務庁の長寿社会対策フォローアップ報告によりますと、二〇一〇年には、一定の面積内に住みます高齢者の人口密度は、百メートル四方を例にとりますと、北海道の〇・六人を例外といたしましても、秋田、青森両県の一・〇人に比べまして、実に東京都内では百メートル四方に十八人、大阪府でも十四人、都市部ほど過疎県と比較にならないほど高いことが明らかになっております。しかも、御承知のように、住宅事情は過疎県に比べまして都市部ほど家族がケアできないような住宅構造にあることは言うまでもございません。田舎のように、離れもなければ別棟もございません。 さらにまた、つい先日厚生省から発表されました一九九三年社会福祉施設等調査の概況によりますと、民間有料老人ホームへのお年寄りの入居の理由でございますが、家族に負担をかけたくない、家族に気がねすると、こういった理由が実に二八%にも上っていることが明らかになっております。さらにまた、病気になっても安心だからという理由が五五%に上っていることも私は無視できないのではないかと思います。 厚生省は、こういった資料はいろいろと発表はして頂けるのですが、さてどうするかとなると、全く政策が見えてまいりません。もちろん家族がケアできます住宅を供給することは、在宅福祉の観点からも理想ではありますが、既に定着しつつございます核家族化を初め少子化時代を迎えた今日、若い一組の夫婦が二組の高齢者を抱えなければならないというような現実を考えますと、家族と同居できない高齢者が今後大幅に増加することが確実でございます。 こうした家族に見てもらえない高齢者の増加に対しまして、日常生活のさまざまな相談からケースに応じて食事サービス家事サービス、健康診断や二十四時間体制の救急対応体制、さらには必要に応じて介護サービスまで提供できます施設というよりも、自宅に等しいそんな安心して入居できる住宅の供給が必ず近い将来必要になるものと確信をいたしております。 このような住宅は、既に民間経営のマンションにはいろいろ例がございます。しかしながら、悲しいかな一LDKで五千万円、ケア費用として月額十万円以上が相場とありましては、とてものこと庶民の手の届くものではございません。 一方、大阪府営住宅の実態を見ましても、この平成六年八月現在でございますが、総世帯数十二万三千百八十二世帯に対しまして、高齢者の単身世帯は七千二百九十九戸、高齢者の夫婦世帯が八千九百五戸、合計いたしまして実に一万六千二百四世帯となっております。比率にいたしまして一三・一%に上っております。しかも、この数は今後飛躍的に増加するばかりでございます。 こうした状況に対応するため、大阪府におきましても、高齢者対策の一環といたしまして数年前からシルバーハウジング計画を実施しておいでになりますが、せいぜい年間数十戸では、とてものこと私は間尺に合わないと思います。まず、現在進めておいでになりますシルバーハウジング計画について、これまでの年度別実績と今後の予定についてお聞かせを頂きたいと思います。 もはや篤志家による特別養護老人ホームに頼る時代ではなくなったと思います。この際思い切って、年金生活でも入居でき、安心して生活できる公営のシルバーハウジングケアハウスなどの建設を積極的に推進すべきときだと思います。 家賃補助等につきましては、既に建築部が進めておいでになる住宅供給公社の民間借り上げ住宅に前例がございます。さらにまた、昨年七月三十日に施行されました特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律によりまして、地方公共団体によります家賃減額制度を組み込んだ特定公共賃貸住宅の建設が可能となりました。そのための府営住宅条例の改正が今議会にも上程されております。 健康な若い人々が入る府営住宅においてすら、こういうような制度の改正が着々と行われておるわけでございますので、私は高齢者に対しても同じような対策が立てられて当然だと思っております。個人や福祉法人の経営する老人ホームにも、この手法を援用して、さらにグレードアップしていく方法があるはずだと思います。あなたのおっしゃることは、福祉の現場の領域だから知らないという冷たいことはひとつ言わないで頂きたいと思います。 福祉の現場は市町村だと、これでは困ります。市町村に財政能力のないことは、とっくに御存じのことと思います。いつまでも補助金行政で事足れりの時代ではないと思います。地方分権地方自治を口にしながら、その実態は国の補助金のトンネル機関に安住しておりましては、いつまでたっても私は地方の時代など言葉の遊びにすぎないと思います。思い切って、大阪府自身現場に出て汗をかくべきときが来たと思います。この際、縦割り行政の壁を外して頂いて、全庁的に考えて頂きたいと思う次第でございます。 私は、まず手始めに、現在建築部で実施しておいでになります住宅の建てかえ事業の際に、一団地に一棟はシルバーハウジングを建設すると、こういった施策を提唱いたしたいと思います。 また、ケアハウスにつきましては、社会福祉法人の協力を得て積極的に整備を進めていると承っておりますが、今後、民間法人が整備する際のモデル的な施設をまず大阪府で建設されるとともに、目前に迫っております高齢者の激増に備えて、大阪府自身ケアハウスの建設に踏み切られるときが来たと思いますが、いかがでございますか。 どうしても民間福祉法人となりますと、採算がまず頭にまいります。質が落ちるというと語弊があるかもわかりませんが、良好な質の養護老人ホームの建設は、私はこれはどだい無理だと思います。そういった意味でも、先ほど来申し上げておりますように、まずモデルを大阪府でつくって頂くと、民間もそれに倣って頂くと、足りないところは府が援助すると、こういった体制に持っていって頂きたいと思う次第でございます。 さらに、子供が少なくなって余ったといいますと語弊があるかもわかりませんが、現在企業局が泉北にお持ちになっております九カ所の総計約三万五千平米、一万坪を超えますいわゆる幼稚園のリザーブ用地がございます。こういった用地は、まさにその適地だと思います。その他府有地の活用など知恵を出す気になれば幾らでも私は知恵が出てくるのではないかと思います。企業局として協力頂ける用意があるのかどうか、あわせてお伺いをしておきたいと思います。 こうした実績を積み上げて頂きますと、将来、民間大規模住宅にも義務づけをいたしましても、スムーズに受け入れてもらえるのではないかと思います。 次に、時間の関係で詳細な重複は避けますが、同様な趣旨から障害者用ケアハウス棟の建設の検討もあわせてお願いを申し上げたいと思います。一棟に現在のように数戸の障害者用住宅を併設するといったような状態では、私は障害者にとってかえってマイナスになりかねないと思うからでございます。障害者がともに語らい、楽しく過ごせるような障害者用の住宅、これほど私は必要なものはないと思います。あわせて地域の障害者の生活を支援する機能、これもまた併設できるのではないか、まさに一石二鳥だと思います。知事並びに関係部局長の積極的な御答弁と御所見を心から期待申し上げる次第でございます。 次に、大阪湾ベイエリアをめぐります諸問題についてお伺いをいたします。 平成六年九月四日は、二十一世紀への飛躍を目指します大阪にとりまして、まさに歴史に残る一日だったと思います。滑走路一本の半完成状態の開港とはいえ、我が国初の二十四時間空港として日本唯一の本格的な内外供用空港としてその開港の意義はまさに筆舌に尽くしがたいと言っても過言ではないと思います。 これまで欧米に向かいますのに、ソウル経由の人が非常に多かったという事実が示すように、国際空港の不備がネックとなりまして、人と物と情報の流れにおくれをとっておりました日本、特に大阪にとりまして、まさに画期的な開港であったと思います。それだけに、この空港を最大限に利用しない手はないと思います。 だが、先ほども申し上げましたように、第一種空港にもかかわらず、株式会社方式をとらざるを得なかった建設に至る経緯に加えまして、成田の轍を踏むことなく環境問題を最優先にあえて海上五キロメートルに建設というコスト高が災いをいたしまして、世界一の着陸料、賃借料等の設定となりました。国内線はともかくといたしましても、肝心の国際線は目標週六百三十便のほぼ半分の三百三十七便にとどまったことは、心残りというほかございません。 この上は、一日も早く全体構想の早期の実現を期することはもちろん、狭いコスト主義オンリーにとらわれることなく、最大限に国費の導入を図るなど利用便の増便に努めるとともに、大阪湾ベイエリア、とりわけ空港周辺観光集客施設の建設など、なにわのど根性を発揮して頂いて、名実ともにアジアのハブ空港にすることが我々の責務ではないかと思います。既にお隣の韓国では、アジアのハブ空港を目指して滑走路四本の大空港が国家的事業として着々と進行中でございます。御承知のように、香港もまた後を追っております。 そこで、まず全体構想実現への取り組みのお考えと、あわせて着陸料、施設料等軽減対策について知事の御決意のほどをお聞かせ頂きたいと思います。 正直言いまして、阪神高速道路湾岸線から望みます空港本島ターミナルビル、そして連絡橋のロケーションは、まさに私は超一級品だと思います。さらにまた、空港に至るアクセスも、去る八月三十一日の国道百七十号、大阪外環状線の全線開通を最後にいたしまして、阪和道、空連道、湾岸線の高速道路網を初めといたしまして、鉄道、バス、船とすべて完成をいたしました。国内はもちろん、世界のどの空港よりも充実した多彩な交通アクセスを誇示いたしております。まさに一級品の私はブランド品だと思います。知事初め官民すべての関係者の長年の御努力に改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。 これでは、着陸料も賃借料も高いはずといいますと、らちもございませんが、感心ばかりもしておれません。ほかでもございません。一度、阪神高速道路湾岸線を走って頂ければ、それこそ一目瞭然でございます。直ちにおわかり頂けるかと思いますが、大和川以南ベイエリアは老朽化した港湾施設を初め、低利用、未利用の埋立地が際限もなく続いておりまして、いやでも目に入ります。空港本島と同時期に工事着工したはずのりんくうタウンに至っては、ようやく暫定利用のりんくうパパラがオープンしただけでございまして、余りといえば余りの空港との格差に目を覆いたくなるばかりでございました。 りんくうパパラにいたしましても、五年間の暫定利用でございまして、開港人気で現在は非常に人気を集めているようでございますが、この先々これが続くものかどうか、非常に心配でございます。新聞等で御案内の方もあろうかと思います。あれは大阪府に頼まれたから格好をつけたまでやと読み取れるようなダイエー中内会長のコメントがぐさっと胸に突き刺さるような気がいたします。 私は、かつて平成元年九月府議会におきまして、りんくうタウンにつきましてこの壇上から御質問を申し上げました。企業局長御自身、飛行機を御利用になるときに、往路あるいは帰路、一つ目の駅、一つ手前の駅のりんくうタウンにお寄りになるかどうか、お寄りになって買い物をされたり食事をされたりするかどうか。内外からの訪問客にしても、同様でございます。乗りおりするのは、五キロメートル離れた空港島でございます。目的地までの交通機関もすべて空港島が始発であり、終着駅でございます。よほど人心を引きつける国際会議場なり、劇場なり、大阪のシンボル的な施設の導入がなければ、二百数十メートルのツインタワーも砂上の楼閣になりかねないとまで極言をいたしました。残念ながらそのツインタワーはたったの一本では、これではしゃれにもなりません。 当時の知事も企業局長も、あなたのおっしゃることは取り越し苦労とばかり自信たっぷりな強気の御答弁に終始していたことを今思い出しております。断り切れんほどの申込者があると、これがそのときの答えのとっかかりでございました。バブルの崩壊にすべての責めを押しつけるとすれば、余りにも私は責任がなさ過ぎると思います。 正直言いまして、同じベイエリアにしても、大和川以北を見て頂いたらおわかりかと思います。大和川以北の大阪市なり神戸市の領域は、その間、海遊館を初めとしてATC、さらにはユニバーサルスタジオそして神戸の方へ参りますと、六甲アイランド、神戸ポートアイランドと着々と再開発や埋立地の整備が進んでおります。既にそれぞれ予想を超える集客能力を誇っております。ともに、政令都市でございます。言葉が悪いかもわかりませんが、例えて言えば、あの神戸市は兵庫県神戸市ではございません。兵庫県に対して神戸県でございます。大阪市は、大阪府大阪市じゃございません、大阪府に対して大阪都といった立場での私は実力を発揮したのではないかと、こう思っております。 堺市を初め地元市町村の取り組み不足を云々されるとすれば、私は余りにもこれは見当違いかと思います。ベイエリアの再開発も、遅々として進展を見ない現状でございます。イの一番に策定されました堺北エリアでさえ、目標年次が二〇二五年では、命が幾らあっても足りません。これはあきれて物も言えません。 知事も唱えられておりますように、親水性に富み、府民の会が訴えます環境、福祉を基本とした各種施設を整備し、若者から高齢者までだれもが安心して集える二十一世紀にふさわしいゾーンにするとともに、新空港を生かして世界の海へ伸びる港湾や地域の交通アクセスの整備を進め、真に世界に誇れるベイエリアの建設に早急に取り組むべきだと考えますが、いかがでございますか。 ぜいたくな悩みと失笑を買うかもわかりませんが、このままでは、余りにもアクセスが完備したために、地元にはかえって逆効果でございまして、御承知のようにはるかやラピートαが泉州各都市を通過するように、当初懸念いたしておりました通過都市化のおそれが現実となりかねません。人と物と情報の流れが時とともに私は固定化するおそれがあると思うからでございます。 もともと地元と共存共栄できる空港が、大きな命題であったはずでございます。これでは、本当の地元とはどこを指すのかと改めて問いたくもなります。 目を西に転じますと、今九州が沸いています。福岡ドームを初め、長崎ハウステンボス、さらに宮崎シーガイアがその火つけ役となっています。 りんくうタウンを中心として、大和川以南ベイエリアに大規模な集客可能なテーマパークなど観光施設の導入についてどのようにお考えになっておいでになるのか。幸い今次補正予算におきましても、りんくうタウン内に設置予定の世界観光機関--WTOのアジア太平洋事務所支援の予算も組み込まれております。これに呼応する意味でも、一日も早い計画の策定を切望する次第でございます。知事並びに関係理事者の意欲ある御所見と御答弁を賜りたいと思います。 あわせて、ベイエリアの再整備の早期推進について御所見をお伺いいたしておきます。 次に、知事が提唱しておいでになります環境都市大阪づくりにつきまして、幾つかの御提案を申し上げたいと思います。 大阪府では、去る四月、環境の保全のみならず、環境の創造を視野に入れた環境基本条例を全国に先駆けて施行に踏み切られました。二十一世紀をにらんだ知事の積極的な姿勢を高く評価いたしますとともに、今後は、環境部局だけでなく、全庁挙げて総合的、先導的な施策を推進していくことが不可欠だと思います。関西国際空港が開港いたしまして、世界都市大阪の基盤が確立をいたしました今こそ、環境都市大阪を世界に発信し、環境都市として、日本はもちろん、アジアを先導していく絶好のチャンスだと確信する次第でございます。 こうした観点から、とりあえず次の三点について御提案を申し上げ、御所見をお伺いいたしたいと思います。 まず第一点は、大阪湾の水環境問題でございます。 関西国際空港の開港によりまして、大阪湾が名実ともに世界の玄関口になったわけでありますが、残念ながらその水質は、環境基準の達成にほど遠く、とりわけ関西国際空港以北につきましては、平成四年を例にとりましても、未達成地点が実に三分の一を上回っております。そんな中で、大阪府では、関西国際空港りんくうタウンの建設に当たりまして、石積み護岸や緩傾斜護岸といった新しい工法を採用されまして、環境保全から創造への意欲を示されたことは、高く評価いたしたいと思います。 その結果、過日の新聞報道によりますと、関西国際空港周辺では、魚介類の生息に適した環境が生まれてまいりました。これまでこの周辺に生息していなかったイセエビを初め、メバルやアワビなどが繁殖しつつあるとの朗報が寄せられております。海洋汚染の進みます大阪湾の浄化に取り組んでおいでになる運輸省第三港湾建設局におかれましても、この関空効果ともいえる成果に着目をされまして、広大な人工の浅瀬を造成して海藻や微生物を繁殖させ、自然の復元力を利用した水質改善等に取り組む方針と報じられております。 もとより大阪湾の環境問題を考えるに当たっては、ただ単に水質問題のみの視点では解決はいたしません。このように、人工浅瀬の造成などにより、失われたなぎさを取り戻し、人と自然が共生できる大阪湾にすることが肝要だと思いますし、ベイエリアの再整備という絶好の私は素材があると思います。ベイエリアを中心にこういった視点からの取り組みを探るべきだと思いますが、知事の御所見をお伺いいたします。 さらに、こういった視点で大阪湾の再生を考えますとき、一つの御提案でありますが、現在策定中のベイエリア堺北エリアの開発整備に当たりまして、環境都市大阪の象徴となるような新しい環境創造モデル都市としての整備を心がけるべきだと思います。その際、環境創造モデル都市のシンボルゾーンとして堺七-三区を位置づけ、その象徴的な施設として、大阪府でここ数年来鋭意検討を進めておいでになります仮称環境科学総合センターの立地を堺七-三区で検討して頂きたいと思います。 環境科学総合センターにつきましては、従来の産業公害から、自動車公害や生活排水による水質汚濁、さらには廃棄物問題への対応といった新しい行政課題に対応するため、既に十年も前から公害監視センターの再整備構想からスタートをいたしまして、その後地球環境問題から快適環境の創造へと時代の要請も大きく変化をいたしまして、これらに対応するため、環境の監視にとどまらず、環境教育や国際環境協力の拠点、さらには快適環境の創造や地球環境問題への貢献など、環境問題全般にわたっての幅広い研究拠点としての整備について、検討が現在鋭意進められておると承っております。 既に昨年度におきまして基本構想を固められました。本年度は、基本計画策定の予算が計上されておると承知いたしております。今後のベイエリア開発や大阪湾の環境改善等を考えるとき、堺七-三区こそ本センターの立地場所としてこれ以上の適地はないと考えておりますが、いかがですか。 幸いこのエリアは、堺北エリア開発協議会におきましても、環境産業ゾーン並びにスポーツ・健康ゾーンとして検討が進められております。知事の御所見をお伺いいたしたいと思います。 あわせて、環境科学総合センターについての現在までの経緯と構想をお聞かせ頂きたいと思います。 御承知のように、この堺七-三区は、産業廃棄物の貴重な最終処理地として、去る昭和四十九年から産業廃棄物処理公社により事業開始されまして以来既に二十年、本年三月、二百九十二ヘクタールの膨大な海域の埋め立てが完了いたしまして、既に第一次処分地八十ヘクタールの一部は、府民の緑やスポーツに親しめる場として暫定利用に供されております。御承知の方も多いかと思います。もともとこの地域の海岸線は、遠浅が幸いをいたしまして、大浜から浜寺にかけまして大阪有数の海水浴場として名を知られたところでございます。かつて水族館を初め潮湯もございました。さらには学生相撲のメッカでもございました。こうして府民の憩いの場として親しまれてきた歴史的、文化的な背景を持っております。 しかも、この埋め立てに際しまして、廃棄物の廃棄料として、既に累計約百五十億円が雑入として府の一般会計に組み込まれております。本来は、私はこういった金は将来構想の基金として積み立てられるべき性質の金だとは思いますが、今はあえてその是非は問いません。これらの点を勘案するならば、どう考えても私は、堺七-三区、二百九十二ヘクタール、約九十万坪は府民に還元すべき土地だと思います。 最近、新たなエネルギー基地建設の構想などうわさが飛び交っておりまして、既に地元で物議を醸しておりますが、私は間違ってもこうした企業に分譲を意図されるような非情は、この際避けて頂きたい、声を大にして言わせて頂きたいと思います。護岸の費用に、護岸の建設に百八十億かかったから元をとるんだというような考えは、この際はっきりと捨てて頂きたいと思います。 以上のような背景の上に立って、産業廃棄物で埋め立てた埋立地が、環境科学総合センターを中心として、緑豊かな環境空間としてよみがえるとすれば、私はこれこそ名実ともに環境の創造につながると思います。知事の御英断を切に希望する次第でございます。 いま一点、環境問題につきまして、未利用エネルギーの活用方策についてお尋ねをいたしたいと思います。 ここ数年来の日本はもとより、世界的な規模での異常気象を引き合いに出すまでもなく、地球温暖化現象やオゾン層の破壊など、地球環境問題が避けて通れない重要な課題となってきております。この問題の解決には、社会経済活動や府民一人一人のライフスタイルの意識の変革が先決であります。省資源、省エネルギー、さらにはリサイクル社会の構築など難問題が山積いたしております。こうした問題について大阪府では工場、事業場等から出る廃熱の有効利用を図るための調査を実施されていると承っておりますが、現在どの程度進んでいるのか。 さらにまた、府下の焼却場では、ごみ発電が行われるなど徐々に廃熱エネルギーの利用がなされていると承知いたしておりますが、まだまだ活用の域にはほど遠いと思われます。もっと積極的に未利用エネルギーの活用方策を検討すべきときと思いますが、環境保健部長の御所見をお伺いいたしたいと思います。 次に、阪神高速大和川線についてお尋ねをいたします。 この路線につきましては、既に去る八月三十一日、地元の堺市及び松原市におきまして都市計画の決定を得、今後は大阪府の環境影響評価を経て大阪府都市計画地方審議会の審議を待つばかりというところまでまいっております。言うなれば、都市計画決定に関する限り、一つの大きな峠を越えたと言っても私は過言ではないかと思います。 昨年一月、大阪府からルート、構造、環境対策等について地元市に対し基本的事項の提示が行われて以来既にほぼ二年たちました。地元説明会を中心に数々の手続が行われましたことは、承知いたしております。私もまた、この間、昨年九月並びに本年三月、所属の土木建築常任委員会におきまして御質問を重ねてまいりました。 できるだけ重複を避けたいと思いますが、どうしても頭に入れておいて頂きたいのは、地元、とりわけ堺市にとりましては、この路線のルートは、決してベストでもなければベターでもないということでございます。 断っておきますが、決して東西交通の必要性を否定するものではございません。むしろ私は、大阪南部に欠けておりますのは、東西交通そのものだという確信を持っております。とりわけ、関西国際空港の開港に伴い、南北を走るアクセスが飛躍的に整備をされました現状を考えますと、今後、再整備が計画されておりますベイエリアとの連絡を見ましても、東西を結ぶ路線の必要性はますます増大したと確信をいたしております。その意味では、大阪、特に南部にとっては、ベストではないにしてもベターの路線と言えるかと思います。 だが、見て頂いたら一目瞭然でございますが、このルートは、大和川左岸を堤防沿いに走ります。大和川左岸といえば、堺の最北部でございまして、大和川を挟んで川向こうは大阪市域でございます。この路線で一番利便を受けるのは、大阪市域の南部の皆さんでございます。一歩ハンドル操作を間違えば、大和川に突っ込みかねないような地域を走るわけでございます。本格的な東西交通を考えるならば、私は、むしろ中央環状線なりあるいは泉北一号線を利用すれば、用地確保その他の点から考えても適地であると再三指摘をしてまいりましたが、残念ながら御理解は得られませんでした。 特に泉北一号線につきましては、将来の阪神高速道路泉北線の延伸に備えまして、既に御承知のことと思います、築造時に広大な用地を先行買収いたしております堺臨海、ベイエリア、さらには阪和道、南河内と容易に直結可能な路線であるだけに、今でも心残りでございます。構造その他につきましては、例えば当初五四%の地下方式を七四%に変更するとともに、とりわけ西除川につきましては、延長一・五キロメートルにわたり、全国で初めて河底をトンネルで抜くなど抜本的な指示事項の変更に踏み切られました。 さらに、道路と水と緑の結合をキャッチフレーズに本格的な都市緑地軸の形成を図られるなど、担当部局の御努力には深く感謝申し上げるにはやぶさかではございません。しかしながら、私自身を含めまして、特に沿線の住民の皆さんにとっては、さらに将来、二本目、三本目と南部に東西交通ができる、それによって負担も比重も軽減する、さらには同時に計画されておりますスーパー堤防によって水害の危険性が軽減するというメリットを見越して、言うなれば苦渋の選択であったということを担当部局の皆さんは銘記しておいて頂きたいと思います。 そこでまず、ぜひお聞きしておきたいのは、用地買収等に絡む補償問題に対する姿勢であります。堺市内に限ってみましても、総延長七・五キロメートル、工場、事業場、民家など用地買収を必要とする民有地の面積は実に二十四ヘクタール、計画に係る物件数は、公共施設を含め約一千百件に及ぶと聞いております。 地元の説明会でも、立ち退く人のことをもっと真剣に考えてほしいという意見が続出していましたように、これらの人々にとっては、まさに深刻な死活問題でございます。 ところが、大阪府が事業者となって施行する事業と違って、計画決定権者と事業主体が異なるという盲点がございます。そこがつけ目と言えば語弊があるかもわかりませんが、大阪府なり堺市なりは、それは事業を施行する公団に申し出てくださいと必ずきます。公団は公団で、私どもは計画決定に従って事業を実施する団体でございまして、あくまでも建設省方式の金銭補償が原則でございます。それは、計画決定をされた大阪府なり堺市に申し出てくださいと逃げを打たれるわけでございまして、まさに言うところのたらい回しでございまして、これがこれまでの公共事業の現実ではなかったかと思います。 幸いなことに、空連道路の買収に当たって、この方式は一変をいたしました。ほとんどすべての権利者に対しまして代替地の提供がなされたことは、事実が証明いたしております。たまたまりんくうタウンという格好の用地があったといたしましても、その代替地の提供は遠く堺市域にまで及んでいたはずでございます。心配されておりました空港アクセスが立派に完成したのは、この方式のおかげだと言っても私は過言ではないと思います。 私は、既に去る平成元年九月本会議において、空連道路の用地買収に絡んで、事業の円滑な遂行のために、他の公共事業にもこの空連方式を踏襲すべきだと御提言申し上げております。知事も、公団管理委員のお一人でもございます。公団に対し、空連方式を踏襲されるよう強く指示されるよう切にお願いを申し上げます。 たまたまこのルートの西では、北部だけでも三百ヘクタールに及びますベイエリアの堺北エリアが再開発整備を計画中でございまして、東には十三ヘクタールに及びます新日鉄社宅用地の市街地再開発という格好の適地がございます。これらを活用され、代替地の提供が原則というくらいの御指示を出されても、私は決しておかしくないと思います。 そうでなければ、私が道路公団在職時代、既に今から二十二年も前になりますが、計画決定したはずの美章園から住吉区山之内町に至ります阪神高速泉北線第一期が、いまだに宙に浮いているという苦い轍を踏みかねないおそれがあることを老婆心ながら忠告いたしておきます。あわせて、この泉北線第一期の計画が現在どこまで進んでおるのか。さらに、当初、堺市並びに松原市と同時に基本的指示事項を提示されました、計画決定を意図されていたはずの山之内町から大和川までの泉北線第二期の計画決定は一体どのようになっておるのか。このままでは、大和川線が大和川の真ん中で宙に浮いてしまうことになります。知事並びに土木部長の御答弁をお願いいたします。 いま一点、水害対策に関係してお尋ねをいたします。 もう数年前になります。当初、この計画をお聞きした段階では、まず水害対策を兼ねて大和川左岸に百メートルから二百メートルのスーパー堤防を築造するんだと、その中に地下ないし半地下で高速道路を入れるんだというお話だったと記憶をいたしております。それが、いつの間にか高速道路の方が先行してしまっております。まさに逆転の発想、仕組まれた気さえいたします。 御記憶のことかと思います。この地域一帯は、去る五十七年、激甚地災害対策特別事業に指定されたほどの大水害に見舞われた地域でございまして、事実、今でも下流の松屋周辺では漏水の危険が一ぱいでございます。幸い、その後大阪はほとんど天災がなかったとはいえ、災害は忘れたころにやってくるという名言もございます。天災を軽視して道路事業を先行するとすれば、私はその危険ははかり知れないものがあると思います。土木部長としてこの点についてどのようにお考えになっておられるのか、あわせてお伺いをいたします。 最後に、都市計画の見直しについてお尋ねをいたします。 私は、去る平成元年九月、この壇上からこの問題について御質問を申し上げました。時間の関係上、重複を避けますが、とりわけ都市計画決定から五十年、実に半世紀を超えていまだに着手されていない戦前からの道路、公園緑地等について思い切った見直しを御提言申し上げました。議事録を見て頂ければわかりますが、知事から適当な見直しを行い、新しい時代に対応した計画をしてまいりたいと積極的な答弁をちょうだいをいたしましたが、それから五年、一向に施策が見えてまいりません。ようやく本年二月、学識経験者等の参画を得て、長期未着手路線について第一回の調査委員会を発足させたとのことでございますが、これでは話になりません。これまでの五年間、どのような調査検討をされてきたのか、まずお答え頂きたいと思います。 とりわけ公園については、例示をいたしますと、例えば府営三大緑地の一つであります大泉緑地を例にとりますと、計画決定は実に昭和十六年でございます。五十三年たっております。半ば以上は開設されているとはいえ、事業に着手していない区域は、いつの間にか墓地に化けていたり、市営住宅がでんと居座っていたり、どんどん周辺は市街化が進んでおります。 計画決定から半世紀を超え、もはや物理的に不可能とわかっていても、一向に手を打たれようとしない。一平米を削れば一平米をふやさねばならないという建設省の指示によるものとは思いますが、先ほど来の御質問にもございますように、そのぐらいの代替地なら七-三区に幾らでもあります。この際、思い切って納得のいく見直しをして頂きたいと思います。現在の実態と対策について、土木部長の率直な御答弁を求めます。 以上で私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(岡田進君) これより理事者の答弁を求めます。知事中川和雄君。   (知事中川和雄君登壇) ◎知事(中川和雄君) ただいま府民の会府議会議員団を代表されまして、行政経験の豊かな中井清治議員から、福祉先進国の北欧を御視察になり、これらを背景とした高齢者、障害者等への福祉施策の拡充、ベイエリア開発を含む大阪湾の活性化と快適環境の創造などにつきまして、具体的かつ貴重な御提言、御質問をちょうだいしました。また、二十一世紀に向けての私の府政展開につきまして御支援の言葉を賜り、ありがとうございました。 私からは、六点についてお答えを申し上げます。 まず、福祉対策についてでございます。二十一世紀の超高齢化社会の到来を目前に控え、府民だれもが住みなれた地域で、健康で安心して暮らしていくためには、福祉の視点に立った住環境の整備が今後ますます必要であり、緊急の課題であると認識いたしております。このため、室内段差を解消し、手すりを設置したエイジレスハウスの建設や住宅改造助成を初め、在宅サービスを組み込んだシルバーハウジングケアハウスの整備促進に努めるなど、高齢者や障害者が地域で自立した生活ができるよう配慮してまいったところでございます。 今後とも、御提言の趣旨を踏まえまして、シルバーハウジングケアハウスの整備につきまして全庁的に総合的、計画的に取り組んでまいりたいと存じます。 関西国際空港は、我が国の新しい空の玄関としてその第一歩を踏み出しました。今後、全体構想を推進し、この空港を我が国を代表する国際ハブ空港として育て上げることが、多極分散型の均衡ある国土を形成し、世界都市大阪を目指す上でぜひとも必要であると存じます。 とりわけ、新空港と最もかかわりの深い大阪湾ベイエリア開発にとりまして、必要不可欠なプロジェクトであると認識をいたしております。このため、全体構想推進協議会におきまして、平成七年の夏ごろをめどに事業手法や地元協力の具体的方策を固めるために検討を急いでおりまして、二〇〇七年ごろまでにはもう一本の滑走路をオープンできるようオール関西が一丸となった取り組みを進めてまいりたいと存じます。 着陸料等につきましては、私は、かねてより国際線は成田並み、国内線は伊丹並みとされるよう関空会社に申し入れをしておりましたが、結果としてこの水準で開港した次第でございます。また、本年六月の航空審議会答申では、国際競争力の確保や国際ハブ空港機能の維持の観点から、空港使用料の水準を現在程度以上に上げることは問題がある、一般財源の拡充を含め空港整備財源の確保に取り組む必要があるとされております。 運輸大臣は、国際競争力の強化や国際ハブ空港の重要性につきまして深い理解を示され、その第一歩として、今般の運輸省の概算要求におきまして、着陸料を軽減するため、国による関空会社の無線施設等の購入予算が盛り込まれたところでございます。 今後、この予算を第一歩といたしまして、空港整備財源が確保されますよう国に対し強く働きかけをしてまいりたいと存じます。 大阪湾ベイエリアの開発整備につきましては、世界都市にふさわしい機能と良好な居住環境等の整備を目標に、長期的視点にも配慮しながら、ベイエリア法に基づきます整備計画の取りまとめを急ぎ、早期具体化を図ってまいりたいと考えております。その際、地元市町や関係機関との適切な役割分担、連携のもと、民間活力も活用しながら、お示しの環境や福祉の視点を取り入れたまちづくりや国際的な港湾機能、交通アクセスの充実等に十分配慮してまいりたいと存じます。 とりわけ、お示しの集客、観光施設の導入につきましては、関西国際空港のインパクトを生かし、地域に活力を生み出す上で重要なものと認識しておりまして、阪南六区の二色の浜海浜緑地におきまして、海をメーンテーマとしたアミューズメント施設等の具体化に努めますほか、ベイリニューアルゾーンの各エリアへの特色ある施設の導入可能性について鋭意検討を進めてまいりたいと存じます。 また、りんくうタウンの商業業務ゾーンにつきましては、国際的なビジネス交流拠点として内外の産業、文化の集積を図ることを基本としておりますが、その整備に当たりましては、アミューズメント性や集客性にも十分配慮をしてまいりたいと存じます。 大阪湾の水環境につきましては、その保全はもとより、積極的な改善に努め、水と親しむ場づくりなど良好な環境の創造を図っていく必要があると考えております。このため、お示しのりんくうタウンの緩傾斜護岸を初め、淡輪、箱作海岸、二色の浜における人工海浜の整備などを進めてきたところでございます。 また、官民共同によりますなぎさ海道構想として、大阪湾岸の広域的な水と緑のネットワークの形成のための取り組みを行っているところでございます。 さらに、ベイリニューアルゾーンの各エリアの開発整備構想試案におきましても、緩傾斜護岸や人工海浜、人工干潟等の整備、さらには親水プロムナードの形成の必要性が打ち出されているところでありまして、これらの具体化に努めてまいりたいと考えております。 今後とも、大阪湾ベイエリアの開発整備に当たりましては、大阪市を初め湾岸の他の自治体とも相協力しまして、環境の保全と創造の両面から人と海の共存できるベイエリアづくりに積極的に取り組んでまいりたいと存じます。 環境科学総合センターにつきましては、現在の公害監視センターが行ってまいりました大気汚染や水質汚濁に関する環境監視や検査、分析を中心とした機能を見直し、快適な地域環境の保全と創造、地球環境の保全といった広範な環境問題の解決に貢献することを目指しまして、またあわせて本年三月に制定をいたしました環境基本条例に基づきます施策を積極的に推進をし、環境都市大阪を実現するための拠点となりますよう調査検討を進め、基本計画を固めてまいりたいと存じます。 お示しの堺第七-三区は、既に中間処理施設などが設置されておりまして、有力な候補地の一つであると考えておりますが、立地場所その他鋭意計画の具体化に努めてまいりたいと存じます。 堺第七-三区を含む堺北エリアにつきましては、昨年二月に取りまとめがされました堺北エリア開発整備構想試案におきまして、海と親しみ人に優しい環境の中で新しい文化が生まれる国際性豊かなまちづくりという開発整備の基本テーマが示されております。 このうち、堺七-三区につきましては、大規模緑地やスポーツ、レクリエーション空間、人工丘陵の整備など人々に潤いを与える憩いの場の形成を中心とした整備方向が示されております。この地区につきましては、既に人工丘陵の造成等が先行的に進んでおりますが、前知事の時代から、地盤の沈下が終わるおよそ二十年ほどの間、暫定利用として緑やスポーツに親しめる府民の憩いの場づくりを進めることといたしておりまして、お示しのようなエネルギー基地を導入することは考えておりません。 今後とも、堺七-三区の土地利用に当たりましては、埋め立ての趣旨や経緯、さまざまな地域課題への対応なども勘案しながら、地元市とも十分協議を重ねてまいりたいと存じます。 阪神高速道路大和川線は、大阪南部地域の交通混雑の緩和を図ると同時に、第二環状線を構成する重要な路線であり、現在、早期の都市計画決定を目指し鋭意手続を進めているところでございます。大和川線の用地買収における代替地につきましては、この事業を円滑に推進するために大変重要であると存じております。 阪神高速道路公団におきましても、計画決定の後、この問題に積極的に取り組む意向でございまして、本府といたしましても、その確保につきまして、関係者との調整に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(岡田進君) 福祉部長高田典晃君。   (福祉部長高田典晃君登壇) ◎福祉部長(高田典晃君) 住宅に関連する福祉対策についてでございますが、まずケアハウスにつきましては、基本的には市町村や社会福祉法人等を設置主体と考えておりまして、府独自の補助制度を設け、高齢者保健福祉計画に基づき、平成十一年までに四千二百人が入居できるよう整備促進に努めているところでございます。 お示しの府立による整備につきましては、現在美原町にある軽費老人ホーム和風荘をケアハウスとして全面的に建てかえる計画を進めております。整備に当たりましては、介護が必要な状態になっても安心して暮らし続けられるよう配慮し、社会福祉法人等が整備する際のモデルとなる施設にいたしたいと考えておるところでございます。残る府立の軽費老人ホームにつきましても、建てかえの際には、ケアハウスとして整備するよう検討してまいりたいと存じます。 シルバーハウジングにつきましても、建築部と連携しながら、生活援助員の派遣、ホームヘルプサービス、緊急通報システムなど在宅サービス提供体制の充実に努めてまいりたいと存じます。 また、御指摘のように重度の障害者にとりましても、住宅の確保とともに在宅での介護体制の充実が大きな問題であり、生活の基盤となる住宅と介護や介助サービスが一体的に確保されたケアつき住宅の整備が、今後の重要な課題であると認識いたしております。 御提言の公営住宅を活用した障害者用ケアハウスにつきましては、このケアつき住宅の整備の一つの手法として積極的に検討していく必要があると考えております。具体化に当たりましては、施設整備とあわせ、ソフト面での体制整備が必要でございますので、建築部や市町村等とも連携を図りながら、具体化の検討を進めてまいりたいと存じます。 ○議長(岡田進君) 環境保健部長江部高廣君。   (環境保健部長江部高廣君登壇) ◎環境保健部長(江部高廣君) 未利用エネルギーの活用方策についてお答え申し上げます。 未利用エネルギーの有効活用は、省資源、省エネルギーだけでなく、石油などの化石燃料の燃焼による二酸化炭素や窒素酸化物等の排出を減少させることにより、地球温暖化の防止や大気環境の保全にも寄与する重要な課題であると認識しております。 近年、海水や河川水などの未利用エネルギーを活用した地域冷暖房システムが導入されるようになり、またごみ焼却場の廃熱を利用した発電や蒸気、温水供給は増加傾向にありますが、工場の廃熱の利用例は依然として少ないのが現状でございます。 平成五年度に府域の産業部門における廃エネルギーの発生状況について調査を行いましたところ、工場、事業場のエネルギー使用量の約半分が有効に利用されていないことが明らかになりました。この調査結果を踏まえ、本年度は、廃エネルギー量が多い地域の一つであります大阪湾ベイエリアの堺北地区東部をモデル地域として工場廃熱の利用可能性を把握し、地域特性に応じたエネルギーの有効活用方策の検討を進めることとしております。 また、地球温暖化防止に関する府域の推進計画を本年度中に策定したいと考えておりますが、この中でも、未利用エネルギーの活用を重要な柱として検討しているところでございます。 こうした取り組みに基づきまして、本年三月に制定いたしました大阪府生活環境の保全等に関する条例に規定しております大気の保全に資するための廃熱の有効利用や未利用エネルギーの活用を促進するための指針を平成七年度に策定し、この指針に沿いまして具体的に事業者及び府民への普及啓発を図り、豊かな環境の保全と創造に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(岡田進君) 土木部長金盛弥君。   (土木部長金盛弥君登壇) ◎土木部長(金盛弥君) 阪神高速道路大和川線に関連しました御質問並びに都市計画の見直しについてお答えいたします。 阪神高速道路大和川線につきましては、本年八月三十一日に堺市及び松原市の都市計画審議会で承認され、両市から本府に対し原案の送付があり、現在これを受けまして本府環境影響評価委員会で御審議頂いているところであります。 まず、代替地についてでございますが、買収面積と補償物件の数が大変多くございますことから、代替地の確保は本事業を円滑に進めるために重要な課題であると認識いたしております。阪神高速道路公団におかれましても、計画決定の後、積極的に取り組む御意向であり、今後、府といたしましても、御提言のベイエリア開発や新日鉄花田住宅跡地開発等のプロジェクトの活用を初め、関係者などとの調整に精力的に努めてまいりたいと存じます。 次に、大阪泉北線についてでございますが、お示しの一期区間の阿倍野区美章園から住吉区山之内までの四・八キロメートルの区間につきましては、大阪市及び阪神高速道路公団において既におおむね九割の用地を取得し、現在工事着手に向けての最終段階の地元調整が行われているところであります。 これに続く二期区間の住吉区山之内から堺市界までの一・三キロメートルの区間につきましては、大和川線と同時の都市計画決定を目指し、府市間で協議を進めてまいりましたが、大阪市において一期区間と同様の構造、すなわち二階を鉄道、三階を道路とする構造についての検討をすることとされ、現在建設省及びJR西日本など関係機関と調整されているところであります。このため、二期区間を大和川線と同時に決定することは困難な状況となりましたが、本府といたしましては、今後、大阪市に対し、一期区間の事業推進と二期区間の早期の都市計画決定について強く働きかけまして、大阪泉北線の供用が大和川線と同時に開始できますよう鋭意調整を行ってまいりたいと存じます。 水害対策についてでございますが、大和川線が堤防に接している区間で、宅地の地盤が既に高くスーパー堤防に近い形態となっている区間を除く二つの区間、すなわち湾岸線から南海高野線までと、常磐浜寺線から今池処理場までの三・五キロメートルの区間につきましては、堤防天端と宅地地盤との高低差が大きいことから、大和川線の整備と同時にスーパー堤防が築造されることとなっております。これにより、現在の約二十メートルから三十メートルの堤防幅が約六十メートルから八十メートルとなり、堤体は約三倍となりますため、より一層の強化が図られることとなります。 なお、この区間の工事の実施につきましては、工事が高い堤防に近接してスーパー堤防に先行して実施されますこと、また大規模な掘削を伴うことなどから、出水期の安全対策については、過去の水害の実態や地形、地盤の条件及び工事の特性を十分考慮し、防災に万全を期した施行計画のもとで行われますよう阪神高速道路公団に強く働きかけてまいりたいと存じます。 都市計画道路、公園の見直しについてお答えいたします。 道路、公園等の都市施設は、良好なまちづくりと機能的な都市活動を支える根幹的な施設であり、都市の将来の姿を見据えつつ計画的に整備を図っているところでございます。しかしながら、計画決定後長期にわたって未着手のものが存在していることはお示しのとおりであり、より一層の整備促進を図るとともに、必要に応じて見直す必要があると考えております。 まず、道路についてでございますが、府下における都市計画道路の整備状況は、平成六年三月末現在、計画総延長二千三百十九キロメートルに対し、未着手延長が千三十六キロメートルであり、その割合は約四五%となっております。これら未着手路線の整備に当たりましては、効率的な整備と、それに必要な財源の確保が課題であります。とりわけ、御指摘の都市計画決定から五十年を超えるような路線は、ほとんどが人家が密集した既成市街地を通っていることもあり、その整備に当たっては、総合的なまちづくりの中で進めるなど工夫が必要でございます。 これら長期未着手路線につきましては、平成元年度には、早期に見直しを要する箇所として廃止や幅員の縮小が必要なものが三カ所、線形変更や拡幅等が必要なものが三十三カ所でございましたが、地元市町など関係機関と協議の上逐次見直しを行い、この五年間に、廃止や幅員の縮小については三カ所、線形変更や拡幅等については二十カ所について計画変更を行ってきたところでございます。 しかしながら、いまだ長期未着手路線が多く存在しますことから、引き続き見直しの検討を進めますとともに、長期にわたる建築制限の問題や整備促進の課題に対応するため、今後の見直しのガイドラインや建築制限の運用方針、都市計画の手法を活用した整備促進方策等につきまして、平成六年二月、学識経験者や関係機関から成る調査委員会を設置し検討を行っているところであり、今後都市計画審議会の委員の方々の御意見を頂きながら、平成六年度内を目標に、中間報告を取りまとめたいと考えております。 今後とも、都市計画道路の見直しにつきましては、地元市町等の関係機関と協議調整を進め、必要なものについては積極的に対応してまいりたいと存じます。 次に、公園についてでございますが、府下における公園緑地の整備状況は、平成六年三月末現在で、都市計画決定面積四千六百八十四ヘクタールに対し二千三百三十二ヘクタールが開設されており、開設率は約五〇%であります。この五年間に、市街化の状況や配置等を勘案し、十六カ所の公園緑地について位置や区域の変更などの見直しを行ってまいりました。 府営公園につきましては、平成五年十一月に開設面積の四倍増を目標とする公園基本構想を策定し、現在十七公園のそれぞれについて、その具体的な整備計画を来年度中に立案すべく検討いたしております。この整備計画の中で、平成八年度から始まる第六次都市公園等整備五カ年計画の期間内で整備を進める区域、その後中長期的に整備を進める区域、並びに整備が困難なため見直しを検討する区域を明らかにしてまいりたいと存じます。 府営大泉緑地につきましては、計画区域百二十二ヘクタールのうち、約七二%に当たる八十八ヘクタールを開設しており、未開設区域のうち現在事業認可がなされている六ヘクタールについて用地買収を進めております。お示しのように未開設区域の中には、事業化が困難な区域がございますので、今後この区域につきましては、公園の計画水準の維持拡大を図る観点から、堺七-三区で構想されております公園も視野に入れながら総合的な調査検討を行い、見直しを進めていく所存でございます。 ○議長(岡田進君) 建築部長城戸義雄君。   (建築部長城戸義雄君登壇) ◎建築部長(城戸義雄君) 府営住宅におきます高齢者対策といたしましては、手すりの設置や段差の解消など設計上の配慮を行いますとともに、高齢者世帯への優先募集、小世帯向け住宅の供給や年収に配慮した家賃の減免措置のほか、シルバーハウジングを平成三年度から建設いたしております。このシルバーハウジングの供給実績といたしましては、平成三年度に高槻市、枚方市で五十戸、平成五年度には八尾市で二十戸供給し、今年度は吹田市で二十戸供給する予定でございます。 さらに、現在美原町を初め数団地で実現化できますよう鋭意協議調整を行っている段階でございます。 ただいま府営住宅の建てかえにあわせて一団地に一棟をとの御提言も頂きましたので、今後さらに市町村や福祉部局との連携を密にし、本府の高齢者保健福祉計画とも整合を図りながら、供給拡大に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(岡田進君) 企業局長今堀富三君。   (企業局長今堀富三君登壇) ◎企業局長(今堀富三君) まず、泉北ニュータウンにおける幼稚園リザーブ用地の活用についてお答えいたします。 泉北ニュータウンは、町開きから既に四半世紀が経過し、住民の価値観やニーズの多様化とともに、時代の求める課題にこたえてまいる必要が生じておりまして、とりわけ高齢社会に向けての対応が、今後のまちづくりの重要な課題の一つでございます。 企業局におきましては、泉北ニュータウンのこれら良好なまちづくりを推進することを目的とし、平成四年十二月に、有識者を中心とする大阪府企業局泉北ニュータウン土地利用検討委員会を設置いたしました。本委員会におきまして、泉北ニュータウン内の未利用地の土地利用方針を検討頂きました結果、本年七月には中間報告がなされたところでございます。 その中で、お示しの幼稚園リザーブ用地につきましては、今後の高齢化の急速な進展等に対応した福祉機能を初めとする行政課題に応じた利用を図るべきであるとの提言がなされているところでございます。泉北ニュータウンにございますこの用地を、御提案の趣旨に沿って土地利用を図ることは、先ほど申し上げました土地利用検討委員会の中間報告が示している土地利用の方向でもございますので、企業局といたしましても、残された貴重な財産の有効利用のためにも、関係機関と十分に連携を図ってまいりたいと存じます。 次に、りんくうタウン及び二色の浜海浜緑地の整備についてお答えいたします。 りんくうタウンは、空港の支援、補完機能を担い、あわせて地域の環境改善を通じ、空港と地域の調和を図りつつ新たな都市核となるよう整備することといたしております。とりわけ商業業務ゾーンにつきましては、りんくうタウンまちづくりの核として、国際ビジネス交流拠点の形成に向け、長期的な視点に立って段階的に整備を進めているところでございますが、本年九月一日、本格的事業化が進展するまでの間、南側地区においてりんくうパパラを開業し、にぎわいづくりの創出に努めているところでございます。 人々の価値観が、ゆとりや質的豊かさの重視へと変化する中で、まちづくりに当たりましては、アミューズメント性や集客性に配慮したテナント、企業誘致を進めますとともに、公園緑地などの基盤整備につきましても、マーブルビーチや海辺に近いという立地を生かし、アメニティーに富んだ空間の創出に努めてまいりたいと存じます。 一方、阪南六区の二色の浜海浜緑地につきましては、りんくうタウン関西国際空港に近く、自然環境にも恵まれた貴重な空間を生かし、隣接する府営二色の浜公園との連携を図り、海をメーンテーマとして、府民はもとより、国内外の人々が四季を通じて楽しめる場として整備を進めているところでございます。 このうち、海との触れ合いやマリンスポーツの拠点としての人工海浜及び緑地の一部を本年七月二十二日にオープンしたところでございます。引き続き、大阪湾の夕日が眺望できる展望広場を初め、集客性の高いアミューズメント施設の整備を図ってまいりたいと存じます。 空港を核とした交通結節機能を十分に活用し、国際ハブ機能を有する空港と国際ビジネス機能やホテル機能を有するりんくうタウン、そしてアミューズメント機能を有する二色の浜海浜緑地の三者が一体となった回遊空間を形成し、魅力と活力ある地域の創造に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(岡田進君) この際暫時休憩いたします。午後三時九分休憩    ◇午後三時五十九分再開 ○副議長(東田保君) これより休憩前に引き続き質疑質問を続行いたします。    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(東田保君) この機会にあらかじめ会議時間を延長いたします。    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ○副議長(東田保君) 通告により古川安男君を指名いたします。古川安男君。   (古川安男君登壇・拍手) ◆(古川安男君) 自由民主党の古川安男でございます。 今議会一般質問のトップバッターとして演壇に立つ機会を頂きましたので、私の地元で進められております、狭山池・水の文化園整備構想とその関連事業としてのダム資料館、そして大阪狭山市のメーンストリートであります府道河内長野美原線の整備について、順次質問をいたしたいと存じます。 九月四日に、念願の関西国際空港が開港いたしました。滑走路から次々とジェット機が飛び立つにぎわいを目の当たりにするとき、海上埋立空港という難事業を克服された関係者の方々に敬意を表するとともに、世界の玄関口としての大阪の重要性を改めて実感している次第でございます。これを機会に、世界に開かれた国際都市大阪へと大きく飛躍するためには、関西国際空港の全体構想の実現はもちろんでありますが、大阪へ内外の人々を呼び込むための都市としての魅力と、文化の薫り高い風格のあるまちづくりが不可欠であります。 このような視点に立って私の地元の南河内地域を眺めてまいりますと、古市古墳群や楠公ゆかりの史跡、日本で最初の官道である竹之内街道、東西高野街道など歴史、文化資源の宝庫であり、また金剛葛城山系や石川、狭山池など水と緑に恵まれた地域でもあることから、世界に誇り得る魅力あるまちづくりへの大きな可能性を秘めた地域であると私は確信しております。 とりわけ、私の住む大阪狭山市の中心部に位置する狭山池は、古事記、日本書紀にも登場する日本最古の人工のため池であり、また古来から風光明媚な池としても有名で、平安時代に清少納言は、枕草子で日本の池を代表する名所の一つに数えております。そして、江戸時代には狭山八景が選ばれるなど数多くの詩人や歌人によってうたわれてきました。近年では桜の名所として、またワカサギ釣りとしてもにぎわうなど、時代を超えて多くの人々に愛され親しまれたところであります。そのため、昭和十六年には、本府の史跡名勝の第一号に指定されております。 私は、平成四年二月議会の一般質問で、このような狭山池一帯が水や緑をテーマにした拠点整備を進めるにふさわしい地域であり、狭山池のダム建設及び景観整備を機に、狭山池一帯を水の文化園としてその整備構想を策定すべきであると提言したところであります。以来二年半の間に、本府においては庁内に構想検討会議を設置されるとともに、平成四年度には地域の現況把握や課題の整理、並びに整備の基本的イメージなどの基礎的な調査を、また平成五年度には府市共同で構想検討調査を実施されたところであり、この間、関係部局の方々の御努力には心から感謝している次第であります。 さて、平成五年度の調査結果を拝見しますと、まず構想の基本理念を水辺の自然をいたわりつつ、親しみ、憩い、学ぶ新たな水辺環境の創造と掲げ、水と緑を生かしたアメニティー豊かな水辺環境の整備に取り組むべきとされ、その際、地域の歴史、文化や狭山池などの水辺の自然や生き物について学習できるなど多様なテーマを提供することが重要とされております。また、利用者みずからが参加、体験できるソフト面でのシステムづくりや、さらには地域に根差したまちづくりという観点から、地域住民の積極的な参画が重要であるとの提言など示唆に富んだ考え方が示されております。 この調査結果に示されたコンセプトやさまざまなアイデアは、府市の関係者を初め、学識経験者の方々の英知が結集されたものでありまして、水と緑を生かしたまちづくりの観点から、私も大いに共感するところでございます。こうしたコンセプトやアイデアが生かされ、府市のそれぞれの具体的な事業の中で取り組まれれば、狭山池の拠点的価値がさらに高まるとともに、水や緑をテーマとしたまちづくりの先進事例として、全国的にもアピールできるのではないかと期待に胸を膨らませているところでございますが、今後の課題はどのように具体化していくかということであります。 構想である以上、当面実施できるものと長期的に取り組まなければならないものがあることや、行政だけでなく民間の協力がなければ実現できないものもあること、さらには事業の進展、状況の変化によって、内容の見直しを迫られたりあるいは発展するということは、私も十分承知しております。しかし、今必要なのは、水の文化園というコンセプトを基本に置いて、府市の連携を強化して積極的に取り組む姿勢を示すことではないでしょうか。 狭山池ダムの建設事業を契機に進められている景観整備などの関連事業や、現在検討が進められている隣接の副池の水辺環境整備、さらには狭山池下流の西除川の改修計画などは、水の文化園構想の具体化という観点に立って取り組んで頂く必要があると考えます。 幸い、大阪狭山市においては、理事者及び市議会も含めて、この水の文化園構想調査で示された考え方などを基本に置いて、今後のまちづくりの重点施策の一部として積極的に取り組むとの意向が示されております。本府としても、地域のまちづくりを担う地元市と共同の構想という位置づけのもとに、広く住民や民間の理解と協力を得ながら、その具体化に向けた体制づくりなど積極的な取り組みが必要であると考えますが、企画調整部長の決意のほどをお尋ねいたします。 さて、現在行われております平成の大改修と言われる今回の狭山池のダム化工事については、昭和六十三年十二月の着手以来ことしで六年目を迎えており、これまで池内の進入路や池底の掘削などが実施されてきましたが、平成四年度に池の締め切り工事が完成、昨年末に堤防上の市道のつけかえが完了しました。本年五月十八日には堤体の未来永劫の安全などを祈念して定礎式が盛大にとり行われ、いよいよ堤体の本格的な盛り土工事に着手されるなど、この二年半に大きな進展が見られたところです。 工事現場が私の家の目と鼻の先にあることから、順調に工事が進み、日々現場の状況が変わる様相を目の当たりにして、工事が佳境を迎えた現在の状況を心強く感じております。西除川、東除川の抜本的な治水対策の確立を願う私といたしましては、この間の関係者の御努力と熱意に敬意を表するとともに、一刻も早い工事の完成を希望するものであります。 このような工事と並行して、大阪狭山市の協力のもとで進められてきた文化財調査において貴重な遺構、遺物が次々と出土したことは、改めて狭山池の歴史の重みを実感いたしました。 まず、昨年度は現在の池底から約四メートル下の地層で、古墳時代の石棺があらわれました。そして、この石棺は、鎌倉時代初期に東大寺を再建したことで有名な僧重源が池の水を下流へ流す樋管として設置したものを、江戸時代に取りつけ石積みとして再々利用されていることが明らかとなりました。また、豊臣秀頼の重臣であった片桐且元が、江戸時代初期の改修時に設置した尺八樋と称される取水施設の四番樋や木製の護岸も発見されております。同時に、僧重源が狭山池を改修したことを記念する石碑も発見され、そこには重源が一二〇二年に石の樋を伏せ、堤を築き、荒れ果てた狭山池を修復したと記されております。ことしに入ってからは、西側の新たな樋の一部がまた見つかり、これらの取水施設に用いられた木材は、豊臣秀吉が朝鮮出兵に使用した軍船を転用したものである可能性が高いことなどこの狭山池の歴史的価値が改めて注目されており、最近の新聞やテレビ等でも再三報道され、大きな反響を呼んでおります。 これらの遺構、遺物の発見は、全国的にも非常に珍しく、先人の水との深いかかわりと当時の高度な土木技術を伝えるものであると言われており、今後の保存と展示には最大限の工夫をもって当たられることを期待するものであります。この点につきましては、現在土木部が中心となって作業を進めておられますが、貴重な文化財を扱うわけでありますことから、文化財行政の専門的立場から積極的な協力が必要になるのではないでしょうか。そこで、これらの文化財としての価値について、文化財行政を所管する教育委員会はどのように考えておられるのかを教育長にお尋ねするとともに、土木部が現在基本設計に着手している狭山池ダム資料館整備に当たって、府教育委員会の協力体制についてもあわせて教育長の所見をお伺いいたします。 また、狭山池の堤防それ自体についても、土木治水技術の年表ともいうべき貴重な遺跡であることも、これまでの詳細な地質調査などで明らかになりました。現在の狭山池の北堤防は、古事記にその築造が記載された初期の堤体から、奈良時代の僧行基による盛り土、さらに江戸時代初期と中期、昭和初期の大改修に至る五つの層から成り立っております。さらに、最近の調査では、築堤時期が六世紀後半とされる初期の堤体には、広葉樹の葉が十センチメートルから十五センチメートル間隔で何層にも敷き並べられておりまして、これは盛り土の締め固めや軟弱な地盤対策などに用いられた土木工法の一種とされるなど、各時代の改修は当時としては関西国際空港の埋め立てにも匹敵する高度な技術が用いられたと推定されております。 今回の改修で堤防を一部取り除くことを機会に、底幅約六十メートル、高さ約十五メートルにも及ぶこの堤体の断面を切り出し、ポリエチレン樹脂で固めて展示する世界で初めての試みが行われると聞いております。事業の当初から、このような壮大な試みに取り組まれた本府土木部関係者の先見性を高く評価したいと考えております。 さらに、このような狭山池の改修の歴史を刻む堤体断面と、ここで発掘された貴重な遺構、遺物を保存展示し、二千年に及ぶ水と人のかかわりや、治水利水技術の歴史と今回の平成の大改修の内容を後世に伝えるための資料館の建設が予定されており、平成三年度の基本構想案、平成四年度の基本計画を経て、今年度にはいよいよ建築の基本設計に入ったと伺っております。 この資料館は、池の景観整備の中核施設であるとともに、さきに私が提案させて頂いた狭山池水の文化園構想の核となる施設と考えており、水の文化園構想の実現を通じて、この地域が二十一世紀の魅力と風格のある町として発展するためには、この施設は、地域のシンボルとしてだけでなく、世界でも初めての治水技術の歴史が一目で分かる施設として、大阪の新しい名所となるものと確信いたしております。 以上の観点から、狭山池の景観整備の目玉づくりとともに、資料館の建築設計について、以下の提言をしたいと考えております。 一つは、狭山池の景観整備についてであります。 狭山池ダム事業は、平成八年度、本体概成を目標に工事が進められており、これに引き続き狭山池らしさの継承と創出を基本理念として、だれもが集い憩える歴史と文化のシンボルゾーンや、干潟の再生などの自然環境に配慮した水辺づくりなどの景観整備が図られると聞いておりますが、狭山池の桜は、かつて狭山の春がすみと言われたほど見事なものであり、水辺に映る桜のもとで多くの人々が集う光景が、今でも私のまぶたの奥深く焼きついております。 この大阪狭山市の木でもある桜は、昭和の大改修の直後に植えられたものであり、大半が五十年以上を経過した老木で傷みもひどく、今回の工事でほとんどが伐採されることとなりますが、景観的に狭山池らしさを醸し出すものとしては、金剛山系を背景とした水辺や池の中の龍王祀、大正ロマンを感じさせる取水塔だけでなく、堤防に咲き乱れる桜の役割が非常に大きいと考えております。 そこで、狭山池の景観整備の目玉事業の一つとして、ぜひこの桜並木の再現をお願いしたいと考えております。今回の改修では、狭山池の周りを周回できる水辺の遊歩道が整備される計画でありますが、池の全周を世界の種々の桜で埋め尽くし、時を追って順次に咲き乱れる、いわば桜回廊というものを整備すれば、より国際的に魅力ある景観が形成できると考えます。 二つ目は、資料館についてであります。 この資料館が、狭山池及びその周辺を含む水の文化園の中核施設として、地域の人々の誇りとなり、また関西国際空港におり立った世界じゅうの人々が訪れる名所となるためには、展示品の充実とともに、その展示品を包む建物自体も、世界的にも注目される斬新で独創性に富むデザインが求められるのではないでしょうか。 幸い今回の建物の基本設計は、世界的に有名な大阪出身の建築家である安藤忠雄氏に委託されたと伺っております。安藤氏は、日本芸術大賞を受けられたのを初め、フランス建築アカデミー大賞を受賞されるなど内外で高い評価を得ている建築家であります。最近の作品では、近つ飛鳥博物館を初め、ベネチア郊外のアートスクールやセビリア万博の日本館など話題作を数多く設計されており、非常に的を射た設計者の選定であると敬服しております。 ことし三月にオープンした近つ飛鳥博物館の建物は、その模型がアメリカニューヨーク市にあるメトロポリタン美術館に永久保存されることが決定するなど、世界的にも評価、注目されており、修羅の実物や仁徳天皇陵の模型などの展示物とともに、連日多くの人々が建物それ自体を見物に訪れております。 狭山池資料館の建設に当たっても、この近つ飛鳥博物館と同様に世界的に評価され、内外の人々に愛される施設とすべきであると思います。 以上、狭山池資料館整備関連について土木部長の見解を伺いますとともに、狭山池資料館の入館者を迎え入れるための駐車場対策については、十分配慮されるよう要望しておきたいと思います。 最後に、大阪狭山市域を南北に縦断する一般府道河内長野美原線の道路整備について伺います。 大阪狭山市においては、南北方向の幹線道路として狭山池を挟み、その東側に府道河内長野美原線が、そして西側には国道三百十号があり、また東西方向の幹線道路として市域のほぼ中央を府道森屋狭山線が走っております。国道三百十号を初めとする南北方向の交通混雑の緩和に資する都市計画道路大阪河内長野線につきましては、過日、府の整備方針が示され、地元においても大きな期待を寄せているところであります。 また、森屋狭山線につきましては、河内長野美原線や都市計画道路狭山環状線と交差する二ヵ所において、本府がことし八月に右折レーンの設置を完了され、交通の円滑化に大きな効果が上がり、地元は大いに歓迎しております。 そこで、今回私がお尋ねしたいのは、河内長野美原線であります。 この府道河内長野美原線は、河内長野市から大阪狭山市を経由して美原町に至る幹線道路でありますが、府道森屋狭山線との交点から南海高野線との交点付近に至る区間の沿道には、市役所を初め消防署や保健所、小中学校、さらには来月一日にオープンする市の文化会館など多数の公共施設が集積しております。そのため、市のメーンストリートと呼ぶにふさわしい道路であります。 しかし、当該区間は交通量が多く、路線バスが走行している上に、学童の通学路でもあるため、市民が安心して快適に利用できる現道の交通安全対策、とりわけ歩道の整備促進が強く望まれております。 特に南海高野線の高架下付近は、車道幅員が四メートル程度しかないため、信号制御により片側交互の交通処理が行われております。そのため、朝夕のラッシュ時には、通勤などの車で交通渋滞が著しく、市民生活に大きな影響を及ぼしているところであります。名実ともに市のメーンストリートにふさわしい道路とするためには、この道路の当該区間の歩道整備や車道部の拡幅を行い、人と車の円滑な交通を確保することが必要であります。 このことは、以前から地域住民の切なる願いでありますとともに、今後の大阪狭山市のさらなる発展に大きく寄与するものであると確信する次第でありますが、以上申し上げた府道河内長野美原線の歩道整備と南海高野線の高架下付近の拡幅整備についても、現状と今後の見通しについて土木部長の答弁をお願いいたします。 以上で私の質問を終わらせて頂きます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(東田保君) これより理事者の答弁を求めます。企画調整部長原正敏君。   (企画調整部長原正敏君登壇) ◎企画調整部長(原正敏君) 狭山池水の文化園整備構想についてお答えをいたします。 狭山池は、お示しのように古事記、日本書紀にも登場する歴史的、文化的に貴重な史跡名勝として南河内地域のシンボルともなっております。また、その周辺には、大小のため池や西除川、東除川など変化に富んだ水辺空間が随所にございます。 このような府民の貴重な財産であります狭山池を生かし、水と緑をテーマとする水の文化園といったものに整備していこうとする構想は、水と緑、歴史、文化の都市構想を掲げております本府の新総合計画の具体化を図る上でも重要なものと考えております。 このため、かねてからの先生の御提言を踏まえ、本府におきましては、狭山池等の豊かな水辺環境を生かした地域整備のあり方や水辺環境の整備の方向を探るという観点から、平成四年度の基礎調査に引き続き、平成五年度には、地元の大阪狭山市と共同で構想検討調査を実施したところでございます。 その結果、お示しのとおり、水辺の自然をいたわりつつ、親しみ、憩い、学ぶ新たな水辺環境の創造を基本理念に置き、狭山池を中心とする中核的拠点エリアを初め、周辺の各エリアごとの整備方向を示すとともに、水をモチーフとしたモニュメントの整備や絵画、写真、彫刻等のコンクールを行うなど、ハード・ソフト両面にわたるさまざまな提案がなされたところでございます。 こうした内容につきましては、今後さらに府市共通の構想としての位置づけを明確化するとともに、広く地元住民や民間に理解と協力を求めながら、府市が協力をいたしまして順次段階的に具体化を図ってまいりたいと考えております。 このため、庁内関係部局を初め、地元市も参画した新たな体制、組織を早急に整備し、お示し頂いた副池の水辺環境の整備や西除川の改修など当面推進すべき事業について、府民の憩いの場の創出や親水性への配慮など、水の文化園整備構想の基本理念に沿った整備が図られるよう鋭意協議調整を進めてまいりたいと存じます。 また、今後取り組むべき事業につきましては、府市の緊密な連携のもとに、導入可能な整備手法、役割分担などにつきまして協議検討を深めますとともに、民間を含めた協議組織の設置につきましても検討してまいりたいと存じます。 ○副議長(東田保君) 土木部長金盛弥君。   (土木部長金盛弥君登壇) ◎土木部長(金盛弥君) 狭山池ダム事業に伴います景観整備と資料館、並びに府道河内長野美原線についてお答えいたします。 まず、狭山池ダム事業に伴います景観整備についてお答えをいたします。 狭山池は、日本最古のダム形式のため池であり、築造以来千数百年にわたり広大な農地を潤すとともに、大阪狭山市の中心にあって、堤の桜や干潟の野鳥など四季折々の豊かな景観を持つ風光明媚な名所として多くの人々に愛され親しまれてきました。 このたびダム事業を進めるに当たりましては、この狭山池が持つ伝統の継承と新しい環境の創造を目指し、各界の専門家等による景観整備策定委員会を設置し、その提言を受けて平成三年度に景観整備の方針を示す基本計画を策定いたしました。 この計画では、狭山池の特徴を生かした景観の形成や大阪狭山のシンボル的な空間の整備を目指し、具体的には、資料館の建設、干潟の再生、池をめぐる散策路や噴水の設置などとともに、桜並木や桜の丘を整備することといたしております。 ただいま頂きました池の周囲が桜回廊となるような桜並木を再現するべきであるとの御提言は、狭山池らしさを演出する具体的で貴重なものと受けとめております。 今後、樹種の選定や配置等について植物学や景観デザインなどの専門家の意見を伺いながら、この池の周囲約三キロメートルにわたる桜並木の実現に向けまして積極的に取り組んでまいります。 次に、資料館についてお答えいたします。 狭山池資料館は、水の文化園構想の中で中核施設として位置づけられており、狭山池の改修の歴史を示す堤体断面を中心に、改修に伴って出土した遺構、遺物を展示し、先人の高度な土木技術と、このたびの平成の大改修の意義と内容を現在及び将来の人々に伝えることを目的といたしております。 狭山池の北側の堤防は、過去多くの先達が携わった改修を示す断面が層をなし、改修当時の高度な築堤技術とその変遷を示しております。資料館には、この土木工学上非常に貴重な堤体を全断面で取り出し、固めて移設し、実物大で展示するとともに、俊乗坊重源の改修を記念する石碑や、古墳の石棺を用いた樋管、さらには大型構造船の船材を再利用して片桐且元によってつくられた尺八樋や木製護岸など、中世から近世にかけての水利施設も展示してまいる計画であります。 この資料館は、本年度、その建築設計を安藤忠雄氏に依頼したところでありますが、今後、関係部局の協力を得ながら、ダム工事の工程と調整しつつ、平成の大改修のモニュメントとなり、また大阪の新しいシンボルとなるような魅力あるものにしてまいりたいと存じます。 一般府道河内長野美原線の歩道整備と南海高野線の高架下付近の整備についてお答えいたします。 本道路の歩道整備につきましては、府道森屋狭山線から南海高野線北側の市道東西池尻線までの延長千三百三十メートルの区間において三工区に分け、二・五メートルの歩道を両側に設置することとし、平成三年度より事業に着手しております。 まず、森屋狭山線から市役所前までの延長四百五十メートルの区間でございますが、東側の歩道につきましては、本年十一月の文化会館のオープンに合わせ、また西側の歩道につきましては、平成七年度にそれぞれ概成を図り、平成八年度末には、地元の協力を得ながら本区間の整備を完了する予定であります。 市役所前から市道狭山十九号線までの延長六百四十メートルの区間につきましては、平成七年度から用地買収に入り、用地の取得を終えたところから順次工事に着手してまいります。 市道狭山十九号線から市道東西池尻線までの延長二百四十メートルの区間につきましては、南海高野線の高架下付近が狭隘であり、また同線のけた下の高さも不足しておりますので、高架下の改良と同時に歩道整備を実施する計画であります。 南海高野線高架下の改良につきましては、現在南海電鉄と協議を進めているところであり、今年度じゅうに施工方法を決定することにいたしております。平成七年度に地元の協力を得て一部用地買収に入り、平成九年度には改良工事に着手する予定であります。 本事業区間は、お示しのように市役所を初め各種公共施設が立地する市のメーンストリートでありますので、これにふさわしい道路となりますよう、歩道舗装、照明灯、車どめ等の美装化や植栽など景観に工夫を凝らした整備を進めてまいります。 ○副議長(東田保君) 教育長谷口文夫君。   (教育長谷口文夫君登壇) ◎教育長(谷口文夫君) 狭山池の歴史的価値等についてお答えいたします。 狭山池は、日本書紀にもその名が記述されるなど古代から現在に至るまでさまざまな形で歴史の表舞台に登場したこと、また水と緑のすばらしい景観に恵まれていることから、昭和十六年に史跡、名勝に指定したものでございます。 教育委員会といたしましては、狭山池は池本体は言うに及ばず、池がこれまで果たしてきた歴史的役割を含め大変重要なものと位置づけ、狭山池の改修が本決まりとなりました昭和六十一年から狭山池の文化財調査に参画しているところでございます。 お示しのとおり、文化財調査の結果、石棺や構造船の板材を利用した貴重な歴史的価値を有する樋門を初め多くの文化財が発見されました。これらの文化財は、各種の文献に記載があり、狭山池改修の歴史がより明確に裏づけられ、古代から近代に至る土木技術史がより一層明らかになりました。特に重源の改修工事を裏づける記念碑は、江戸時代の「狭山池修復記」に記載された工事内容が正しいことを明らかにしました。中世の土木工事の状況を示す金石文は皆無であるため、この碑の持つ意味は大きく、文化庁でもこの重要性にかんがみ、国の有形文化財に指定することを示唆しております。 教育委員会といたしましては、これらの貴重な文化財や古代から近代の土木技術史を府民に公開するとともに、後世に伝える必要があると存じます。そのため、土木部に設置された資料館設置準備委員会に発足時から参画し、資料館の建設あるいは展示構想の設計の具体化について取り組んでいるところでございます。今後とも、狭山池ダム資料館建設に当たっては積極的に協力してまいりたいと考えております。 ○副議長(東田保君) 次に、木下了君を指名いたします。木下了君。   (木下了君登壇・拍手) ◆(木下了君) 日本共産党の木下了でございます。 最初に、関西国際空港に関連する諸問題について質問をさせて頂きます。 関西国際空港開港がタイムスケジュールに乗り出したころから、年間十二万回発着までなら海上ルートに限定できるが、十六万回発着となると陸上ルートもとの運輸省担当者の談話や、大阪府などが実現に躍起となっている全体構想を取引材料に陸上コース突破口を開いておきたい、これが運輸省の戦略だなどの報道が相次ぎました。 関西国際空港の原点は、大阪空港の騒音公害の反省から、公害のない空港建設です。運輸省は、地元自治体に提示したいわゆる三点セットの中で、飛行ルートは海上ルートに限定すると公表し、泉州沖合五キロの海上とし、環境アセスメントも、当然海上ルートを前提にしたものであります。したがって、海上ルート堅持は、国、府が大阪府民に対して行った公約であり、絶対にゆるがせにできないものであります。 本府議会は、関西国際空港開港後、最初の府議会であります。知事は、我が党の代表質問に対して三点セットを堅持すると答弁しましたが、飛行ルートについては、今後いかなる事態になろうとも陸上ルートは認めないとはっきり言明すべきです。知事の明確な答弁を求めます。 いま一つは、関西空港の建設、運営を民活方式としたため、そこから派生する諸矛盾が次々と顕在化している問題です。 神戸、淡路島、徳島と関空を結ぶ高速艇は、海上アクセスとしての役割を持っていますけれども、その関空会社の港湾施設を府が約百三十億円で買収するとしています。報道によれば、買い取りの対象は岸壁周辺、臨港道路、海上アクセス、ターミナルビルなどの旅客施設とその用地など計二ヘクタールとなっています。これらはいずれも空港施設そのものではありませんか。府がこれらを買い取れば、国際線の着陸料が一トン当たり二百円程度安くなると言われていますけれども、空港会社の財政負担を軽減するために、府はなぜ関空島の港湾施設を買収しなければならないのですか、道理も理屈もありません。民活株式会社方式の破綻を府民にしわ寄せするような買い取りは、やめるべきであります。 さらに、関空会社の負担軽減を図るとして、関係自治体へ納税されるべき税金が不当に減免されている問題です。一九九二年十二月、政府は当該自治体に対して事前の協議もなく、地方税法を改定して空港における航空運輸事業者に対する固定資産税並びに都市計画税についての減免措置を施行いたしました。そのため、関係自治体の税収が大幅に減収し、泉南市は、来年度から六年間で空港島からの税収が総額十六億円減収となっています。 固定資産税減免については、地方税法と各自治体の条例において、自治体の長にその権限があることを定めています。現に、泉佐野市も条例に基づく減免措置を連絡橋に適用しているのであります。しかるに、国においては、関係自治体と事前の協議もなく空港の固定資産税減免措置を一方的に制定することは、空港会社と関係自治体が自主的に協議決定する権利を奪い、地方自治体固有の財源確保を規制するもので、地方自治の趣旨に反するのではありませんか。政府がとった空港島の固定資産税減免措置は、直ちに廃止させ、その措置によって生ずる損失分については、関空から関係自治体へ補てんをするのは当然であります。また、このような法的措置による減免を行わないよう国に申し入れるべきであります。答弁を求めます。 次は、関空の安全問題についてです。航空は、本来人の命を預かる公益事業です。ひとつ間違えば一瞬にして多くの人命が失われるからこそ、安全を最優先することが何よりも重要です。 日本航空初め航空会社が、アルバイトスチュワーデスの導入計画に見られるような大合理化を進めていることは広く知られています。今、世界一高い使用料の関空へ事業展開をすることも相まって、各社が厳しい人減らし合理化を進めています。このリストラ合理化が労働条件の大改悪や空港のグランドサービスの劣悪化、航空機整備業務の簡素化や下請、孫請化などとなってどんどん進められています。そして、運輸省も最重視すべき安全性を後景に追いやり、その最たるものが管制官の人手不足であります。 大阪空港から関西国際空港へ拠点を移した運輸省大阪航空局関西航空事務所は、関西国際空港を中心とする半径百五十キロ、高さ六千メートルの空域を一元的に管制を行うことになっていますが、このような広域的管制は日本で初めてのことであります。東は三重県鈴鹿から、西は岡山までの空域を守備範囲として、大阪空港当時の管制空域に比べて、面積で二倍半、取り扱う離着陸便数は一日五百便を超える一倍半とふえております。関西国際空港はもちろん、大阪空港、高松、高知、徳島、岡山、八尾空港がその範囲に入ります。 ところが、管制業務に従事する管制官は、大阪空港時では百二十人だったのが、関西国際空港では逆に人員が削られて百十五人です。五百機を超える航空機が飛び交う中での交信、操縦士への離着陸の指示などは、昼夜の別なく二十四時間管制官が操縦士に直接指示するもので、管制業務に従事する職員の神経と体力をすり減らす犠牲の上に、航空機運航の安全が保たれています。安全確保のため、せめて管制官をあと三十五人増員し、百五十人体制を緊急に確立してほしい、その訴えが管制業務に携わる第一線の職員から出されていました。 安全にかかわる問題は、どれ一つとってもその一つ一つがいずれも大事故につながり得るもので、地元自治体として、また大株主として国に強く申し入れるのが、知事の役割ではありませんか。見解を求めます。 これらの安全問題を含め、諸矛盾の根源には、国が責任を負うべきものを民活方式で進めてきたことがあり、空港開港を機に、その抜本的な見直しを図ることを強く要求するものであります。知事の見解を求めます。 次は、いわゆる学童保育の問題です。 国際家族年を迎えたことし、子どもの権利条約の批准が行われるなど安心して子供を生み育てられる社会、育児と就労が両立できる社会を築き上げていくことが、国、自治体に一層求められています。 府の学童保育は、黒田革新府政時代の一九七二年、前保守府政が廃止していたものを我が党議員団や府民の強い要求によって、少年健全育成事業として府の単独事業で再開され、全国唯一の制度として府民から歓迎されました。そもそも学童保育は、放課後の児童の生活に責任を持つ事業ですが、大阪の場合、単に安全に放課後を過ごすということにとどまらず、教育として位置づけることを可能にし、学童保育は子供の成長、発達に積極的な役割を果たしており、昨年度は府下の三十市五町、四百八十二カ所で実施され、二万数千人の小学生が利用いたしました。 ところが、府の助成金はこの二十年間据え置かれたままになっており、施設の整備や指導員の処遇などの問題を深刻にしております。共働きの家庭がふえ、学校五日制が本格的に実施されようとしている今日、今後地域で子供たちが生活をしていく上で、留守家庭児童対策として少年健全育成事業の果たす役割と期待はますます大きく、その増設と充実に対する要求が一層強くなっています。 特に、学童保育を支えている指導員の処遇改善は、緊急の課題であります。指導員の労働条件は、市町村によってまちまちです。賃金体系も、時間給、日給、月給とさまざまな上に、賃金水準も月平均十一万円と劣悪で、交通費もほとんどが全額支給されず、退職金制度も公立公営ですら三割程度しかないというのが実態であります。 こうした劣悪な労働条件のもとであっても、指導員の人たちの熱意と献身的な努力によって、府の学童保育が支えられてきました。指導員の労働条件を改善し、希望を持って働き続けられることは、子供たちの生き生きした放課後を保障する土台であります。府は補助単価を引き上げて、指導員の身分の保障、労働条件の改善と学童保育の内容の前進に努めるべきです。国の放課後児童対策事業でも、毎年人勧並みのベースアップを行っています。府は、補助金の大幅引き上げを初め、指導員の労働条件や施設の改善を緊急に行うべきだと考えますが、答弁を求めます。 ところで、堺市など幾つかの自治体では、公立の学童保育を廃止したために、すべて父母の手で行われている共同保育に頼っています。その結果、厚生省の放課後児童対策事業や府の補助金が受けられず、公立学童保育を行っている多くの自治体に比べ、父母の負担金は過重になっています。施設も貧弱で、アパートの一室を借りたり、真夏には室温が四十度を超えるプレハブにすし詰めのケースや、近所の苦情で引っ越しを余儀なくされた例も少なくありません。このような状態で、どうして子供の健全な育成に行政が責任を果たしていると言えるでしょうか。府として、これら共同学童保育が行われている自治体に公的責任で児童の健全育成の責務を果たすよう指導と援助を行うべきであります。答弁を求めます。 次に、阪神高速道路大和川線計画について知事並びに土木部長に尋ねます。 かつて堺市は、臨海工業地帯造成、企業誘致によって全国有数の公害都市となり、その被害は全府下に拡大されました。堺、西淀などの公害反対住民運動が、府独自の公害対策など府の公害行政を確立する上でも大きな影響を与えました。今また、阪神高速大阪湾岸線、近畿自動車道が開通し、さらに阪神高速大和川線計画が進められるなど新たな公害が府民に襲いかかろうとしています。 これまで地元住民は、阪神高速道路堺線の交通騒音、振動、排ガス問題で長年にわたり苦しみ続け、余りの振動、騒音のため安眠できず、たまりかねて九〇年の十二月から九一年夏にかけて計六回、一町会だけで延べ三百人が参加する住民集会を開催、公団側が応急対策をとりましたが、根本的には解決されないまま今日に至っております。 本計画が持ち上がった五年前から、これ以上の道路公害はもうごめんだとの声が大きく広がって、昨年三月、本道路計画に反対する大和川線計画を考える会が発足、引き続き住民運動が取り組まれております。また、関係自治連合町会長会議でも、堺北部には処理場や高速道路など迷惑施設ばかり、行政側がそのたびごとに心配ないと約束してきたが、皆裏切られた、もうだまされない、こういう意見が支配的です。 この機会に、地元住民の中にある大和川線計画に関する疑問や意見の主なるものについて伺いますので、率直な答弁を求めます。 まず第一に、大和川線のほかに淀川左岸線、泉北線、さらには城東線など阪神高速道路計画が完成した段階で、各路線ごとの計画交通量が幾らになるか。また、第二環状線が形成されると、堺市内及び大阪府下を走行する自動車交通量の激増が予測されます。その際の堺市内の自動車交通量、窒素酸化物、一酸化炭素などがどうなるか、住民は心配しているのです。これらの具体的な数値について明確な答弁を求めます。 第二に、二酸化窒素の環境基準値〇・〇四ppmから〇・〇六ppmの範囲でも人体被害があることを、本年二月、倉敷公害裁判判決は明らかにしています。堺市の住民団体から、現行の基準の下の値〇・〇四ppmをクリアすべきだとの意見が出されています。環境影響評価案では〇・〇六ppmぎりぎりか、南島町では予測値そのものが〇・〇六ppmであり、大和川線建設計画の可否を問う前に、現在のバックグラウンドの改善が急がれるべきで、その具体的な施策をどのように進めるのですか。 また、専門委員会の検討結果報告でも、計画交通量、大型車交通量、走行速度などは予測を前提に上回らないようにすることが不可欠とし、そのために関係機関に協力を要請し、その体制を整える必要があると述べています。大和川線で交通量、走行速度などの規制実現が可能であるならば、現在の阪神高速道路堺線で実行してほしいものであります。それができないのであるならば、環境影響評価は成立しないのではありませんか。知事の答弁を求めます。 第三に、環境影響評価準備書案は、光化学オキシダントについて全く触れておらず、検討結果報告書で、原因物質の一つである窒素酸化物の削減を図る対策の推進を期待すると述べているだけであります。現在の堺市や大阪府の大気汚染と条件のもとでは、光化学スモッグの発生は避けられません。これらの汚染物質濃度をどこまで低下させれば発生を防げるか、その基準と具体策について答弁を求めます。 第四に、浮遊粒子状物質については、環境影響評価準備書でも、大和川線沿線の中で、環境の比較的良好な地域--香ケ丘ですら環境基準を超えていることを認めています。大和川線完成後、浮遊粒子状物質が環境基準内におさまるとの見通しと評価もなしに計画を進めるのですか。環境基準を超えないよう道路計画を改めるべきです。答弁を求めます。 最後に、このほか多くの疑問や意見が地元住民から出されながら、まともな回答もせずに環境影響評価準備検討結果を発表、堺都市計画審議会へと手続だけが進められてきました。本道路計画は、その可否を含めて住民参加で検討すべきで、住民の合意もなく府都市計画審議会への提案は許されません。住民の意向を尊重して計画を進めるのかどうか、明確な答弁を求めます。 これで第一回の質問を終わらせて頂きます。(拍手) ○副議長(東田保君) これより理事者の答弁を求めます。知事中川和雄君。   (知事中川和雄君登壇) ◎知事(中川和雄君) まず、関西国際空港に関連する諸問題からお答えを申し上げます。 飛行経路につきましては、今後とも三点セットの基本的な考え方を堅持し、環境に配慮した空港として運用されるよう努めてまいりたいと存じます。 関西国際空港株式会社が所有する港湾施設につきましては、大阪府が港湾管理者となりましたことから、その取得について検討を進めてまいりたいと存じます。 固定資産税については、公共的性格の強いものにつきまして特例措置が講じられているところでございますが、関西国際空港の基本施設につきましても、新東京国際空港と同様に特例措置が国会審議を経て地方税法で改正が行われ、規定されたものでございます。 空港運営におきまして安全性の確保は、言うまでもなく最も重要な柱の一つであり、運輸省においては、運輸大臣みずから安全性の確保を指示しておられるところでございますが、関西国際空港における航空機の航行の安全確保につきましては、諸法令に基づき運輸省において適正に対処されているものと存じます。したがって、国に申し入れる考えはございません。 関西国際空港は、空港整備法等に基づき、関西国際空港株式会社により建設、運営をされております。新空港は、開港後大変なにぎわいを見せており、今後とも民活方式の利点が最大限に発揮され、各方面からより高い評価が得られるよう私も希望するものでございます。 学童保育につきましては、市町村が実施しております十七の児童クラブへの助成のほか、府独自に市町村が開設をしておる四百七十七の留守家庭児童会に対して助成をしております。今後ともその事業の拡充に努めるとともに、子供の健全育成の基本となる子ども総合ビジョンを年度内にまとめる予定でございます。 お示しの共同学童保育の問題につきましては、市町村が実情に応じて対処されているところでございます。 阪神高速道路大和川線につきましては、掘り割り地下式構造を基本とするなど環境に配慮した計画といたしております。 二酸化窒素につきましては、環境基準を達成するため、本府の自動車排出窒素酸化物総量削減計画に基づく施策等を総合的に推進しているところでございます。 光化学オキシダントにつきましては、原因物質の一つである炭化水素の排出量の削減を図る新たな規制を導入をしたところでございます。 浮遊粒子状物質につきましては、大阪府新環境総合計画に基づく対策を進めているところでございます。 また、沿道の環境の保全を図りますために、本路線の供用開始後におきましても環境監視を行い、適切な対応を行ってまいりたいと存じます。 大和川線の都市計画手続につきましては、堺、松原両市の都市計画審議会で既に承認をされ、現在、本府の環境影響評価委員会におきまして厳正な審議がなされております。今後は、都市計画案の縦覧を行い、本府都市計画地方審議会で御審議を頂きまして、早急に都市計画決定を行ってまいりたいと存じます。 ○副議長(東田保君) 土木部長金盛弥君。   (土木部長金盛弥君登壇) ◎土木部長(金盛弥君) 阪神高速道路大和川線の環境影響評価に関する具体的な数値についてお答えいたします。 大和川線の環境影響評価は、第二環状線が完成した時点で予測しております。大和川線の交通量が日当たり七万五千七百台から三万八千八百台でございまして、遠里小野町における二酸化窒素濃度は、日平均値の年間九八%値が〇・〇五五ppm、一酸化炭素濃度は、日平均値の二%除外値が二・二三ppmとなり、いずれも環境保全目標を満足いたしております。 阪神高速道路第二環状線を構成する路線の予測交通量でございますが、平成二十二年におきまして、淀川左岸線の二期区間が日当たり五万五千台から四万六千台、城東線がランプの配置により多少変化が出てまいりますが、日当たり約八万台、泉北線が日当たり十三万九千台から十一万一千台と予測しております。 ○副議長(東田保君) 木下了君。   (木下了君登壇) ◆(木下了君) 回答の多くは不満でありますが、すべてを取り上げて再質問は時間の関係でできませんので、数点に絞って行います。 まず、関西空港ですが、府が港湾施設を買収すると言っていますが、その対象は、港湾施設--空港施設そのものではありませんか。現に海上アクセスである空港港湾施設に対応する神戸シティエアターミナルは、第三セクターで建設されましたが、エアポート、すなわち空港施設の一部として設置されております。関空の財政援助のために理屈も成り立たない支出を行おうとしていることを私は指摘しました。 高速艇の神戸側のターミナルは、この岸壁に国の補助金が二分の一もついております。府側は建設費の全額を計算をして、その中に含まれている国庫補助金も含めて黙って買収するという考え方なのか、再度の金の支出はやめるべきであります。答弁を求めます。 次に、空港の安全問題ですが、最重視すべき管制官の人員不足です。大阪航空局は、関西空港の人員不足を解消するために、三年間で必要な人員不足を補充するとして、本年七月、予算要望を行ったところ、運輸省の官房で、査定でこれが削減されました。安全問題が、予算の関係で後景に追いやられるのは大問題です。 知事は、大阪航空局ですら必要とする管制官の人員不足が理解できないのか。知事は、関西空港の安全問題で、航空機の整備やら、エアグラウンドのサービスやら、あるいは管制業務について実態調査をされたらどうですか。現地調査もせずに国にも要望しない。もし万が一事故が発生したら、関西空港のイメージダウン、その責任は運輸省と知事あなたにあります。この機会にはっきり指摘しておきます。 学童保育について申し上げます。 学童保育の補助金について今後とも拡充に努めてまいりたいと積極的な姿勢を示されておるんですから、その趣旨を生かして堺市に対して公的責任を持って学童保育を実施するよう府として助言、援助を行うのかどうか、改めて答弁を求めます。 最後に、阪神高速道路については、申し上げたいんですが、時間がありません。回答は非常に不満です。引き続いて委員会で追及をさして頂くということで終わらせて頂きます。(拍手) ○副議長(東田保君) 知事中川和雄君。   (知事中川和雄君登壇) ◎知事(中川和雄君) 関西国際空港株式会社が所有する港湾施設につきましては、大阪府が港湾管理者になりましたことから、その取得について検討を進めてまいりたいと存じます。 市町村に対して府として指導せよということでございますが、お示しの共同学童保育の問題につきましては、市町村が単独で実情に応じて対処されているところでございます。 ◆(北川一成君) 本日はこれをもって散会し、明十月七日午後一時より本日同様の日程をもって会議を開かれんことの動議を提出いたします。 ○副議長(東田保君) ただいまの北川一成君の動議のとおり決することに御異議ありませんか。   (「異議なし」「異議なし」) ○副議長(東田保君) 御異議なしと認め、さよう決します。    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(東田保君) 本日はこれをもって散会いたします。午後五時五分散会...