また、みお
しずくの
グミも販売されているとの御
説明でしたが、みお
しずくグミと銘打っているだけあって、パーセンテージ的に何%みお
しずくを配合している
グミなのか、みお
しずくの
含有量を教えてください。また、その
グミが幾らで売られているのか、そしてどこで買えるのかも併せて教えてもらえたらと思います。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 昨年度、
株式会社平和堂で売っていただいたのは11月から5月までの間で、
平均価格で言いますと1パック677円で、250グラム入りでした。
グミに含まれるみお
しずくの量につきましては、また調べて答えさせていただきたいと思います。
販売価格は、
グミ1袋で180円です。これは、御
当地グミといいまして、47
都道府県がそれぞれの
特産品を
グミにした形で、47
都道府県が出しておりますが、
滋賀県は今まで県でそういうブランド的に取扱うような品目がありませんでしたので、47
都道府県で
最後に
グミができたということで、
新聞報道等にも掲載していただきました。
販売元はJAで、
販売先としては
株式会社平和堂や道の駅、各
直売所で主に販売されていて、そちらでも非常に好評を得ていると聞いております。
◆
田中誠 委員 みお
しずくについては、
高級食材、
高級フルーツというイメージがあり、なかなか手が出ないという人もいる中で、そういう
グミがあると、それが簡単に体感できるので、私個人としてはうれしいと思っています。先ほど言いましたように含有のパーセンテージが分かると、買う際の動機づけにもなると思います。
また、47
都道府県中、
最後に
グミ化されたという
部分も売りになると思うので、
しんがりとして出た分、いろいろな研究がなされて出したといった売り文句もできるかもしれません。
1つ付加価値をつけるという意味では、中途半端な順位ではなく
最後の
最後に出たところなので、ぜひ
皆さん買ってくださいと、何か
皆さんに印象づけるマーケティングをするときに、ちょっとでも
付加価値をつけられるのではないでしょうか。
私
自身もSNS毎日アップしているので、そういうような
部分を売りにして、今後もアップしていけたらと思っています。今、
株式会社平和堂や道の駅で販売されているということですが、
株式会社平和堂以外の
量販店で
グミを売っていませんか。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 みお
しずくは、まだ出始めということでなかなか量産ができておらず、現在のところ
株式会社平和堂だけですが、今後は広く
皆さんが購入いただけるような
場所でしっかりと売っていきたいと思います。
◆
田中誠 委員 みお
しずくになかなか手が出ない方にとっても、簡単にみお
しずくを体感できる
グミのようなものがあることを知ってもらった上で、みお
しずくとの違いについて食べ比べ等もしていくと、面白い仕掛けになると思いますので、いろいろな
販売促進という意味で、ともにやっていけたらと思います。
意見です。
◆
中沢啓子 委員 みお
しずくはとてもおいしくて、開けた瞬間にすごくいい香りがするのが印象的で、そのフローラルな香りを
パッケージ等に書いていただけたら、
購入者もそこを気にして購入されるように思いました。
県政報告にも載せましたし、
代表質問でも聞かせていただきましたので、
生産者の方からもいろいろと御
意見を頂戴しております。通常、1番目の
イチゴが一番味も形もよくて、だんだん悪くなっていくところですが、このみお
しずくは意外と2番目、3番目も味や形もよいということで、非常にいい
品種を作っていただいたと喜ばれていました。
今回は
株式会社平和堂でかなり押して
販売促進をされていますが、
滋賀県には、
クラブハリエ等、全国に名だたる
洋菓子店もありますので、そこで美味しく使っていただくということが
ブランド化につながるのではないかと思います。実はその御
意見を頂いた方は、もともと
イチゴを
クラブハリエ専用で作っていらっしゃった方で、その方がみお
しずくを良いとおっしゃっていたので、非常に良いのだろうと思ったわけです。今後とも
ブランド化を進めていただけたらという思いを持っています。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 私どもも今後はそういう有名な企業、例えば
叶匠寿庵や
クラブハリエ等に働きかけて、みお
しずくを使った商品を
開発していただいて、ともにPRをしていただけるような
体制づくりをしていきたいと思っておりますし、今
滋賀県
洋菓子協会が実施しておりますスイーツコンテストは、
クラブハリエも会員として加入されていますので、まずは
滋賀県
洋菓子協会が広く
連携をされている有名な企業とうまく
連携が取れるように今後とも進めていきたいと思っています。また応援していただけますようによろしくお願いしたいと思います。
◆
小川泰江 委員 まずみお
しずくの
イチゴグミですが、私も
株式会社平和堂で見るたびに買っていまして、実際には140円ぐ
らいで売られていることが多かったように思います。安いと思って何回か買いました。感想としては結構酸っぱくて、みお
しずくは少し酸味があるみたいな話をしながら食べていました。
そのとき気になったのが、余ったから
グミに原材料を回したのではないかであったり、中には加工に回すような少し粒が小さいものを回したのではないかであったり、みお
しずくそのものを
グミに回すには余りにもったいないなと思いましたので、そういうものを回す仕組みができているのか、確認させてください。
守山市もメロンが有名ですが、それを残ったものは、ピューレにして加工しようという話もありますし、そういった
状況について確認させていただきたいと思います。
あともう一つの売りが、実がしっかりしていて、結構長い輸送にも耐えられるということを当初おっしゃっていたかと思いますが、実際に店頭に並んでから傷むまでの期限が長いものなのか、そういう特徴があるのかということと、せっかく
長期輸送に耐えられるのであれば、
県内販売はもちろん、東京23区内で実験的に販売されたみたいに、他府県に打って出るべきではないかと思います。以上、3点について伺えたらと思います。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 まず
グミについてですが、やはり農産物なので
規格外というのが出ます。先ほど食べていただいたような形のものが全てできるといいのですが、小さいものや少し形が悪いものが出てきますので、そういうものが、今までなかなか商品にならず
お金に換えていただけなかった
部分がありますが、みお
しずくについては、そういうものもうまく加工する形で新たな
使用方法を打ち出して、
お金に換えていただこうということで、
農家経営の安定につながるように取り組ませていただいております。
2点目については、今まで
滋賀県で50%以上の農家で作られている「章姫」という
品種がありますが、それは非常に輸送性が悪く、直売には向きますが、やはり
量販店等の市場を通したような流通には向かないということで、農家の方からその辺を改良できないかというようなお声をいただいていました。このみお
しずくについては、そういう流通の中で今までなかなか供給できなかった
量販店等、いろいろなところへ供給できるようになりました。
3点目については、今年度から東京都へ持って行かせていただいていますので、次の段階としては輸出ということもありますが、まずは県内でしっかりと販売できるような生産体制を確立したいと思っています。先ほど言いましたように、みお
しずくは昨年ですと5%ぐ
らいのシェアでしたので、今後はほかの県産
イチゴを追いやるぐ
らいのシェアに持っていきながら、全国に発信をしながら、県民にも愛していただく、全国に愛していただくようなブランド品目になればと思っております。当然、京阪神を含め、県外にもしっかりと販売できるように取り組んでいきたいと思っています。
◆
小川泰江 委員 田中委員の質問に対する答弁では、
グミの原材料がなかなか確保できないということもおっしゃっておられましたが、
生産者にとっては形のよいものがいっぱいできたほうが良いですし、難しいせめぎ合いがあるのではないかと思いますが、そのあたりの実情はいかがでしょうか。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 11月からの出だしの
部分については、やはり量も少なく、温度も低いということもあり、販売量も少ないですが、3月以降、暖かくなってきますとかなり生産量が増えます。そうすると、農家の中で、小さいものも含めて全量を取っていこうと思うと労力的に難しいような
部分も出てきますし、いっときに実がなってきますと、取り切れないという
部分がありますので、そういうものはなかなか生で食べていただくというのは難しくなってきます。そういうものが、今後
グミの原材料として回ってくることで、確保できる量が増えてくるかと思っていますので、そういう意味では、ある
程度加工に回せる
部分が時期によっては出てくると思います。
◆
小川泰江 委員 最後に
グミに関してですが、
グミを見つけたときに、さっき言ったように結構安価だったので、何か県が原材料を提供したり、県の補助金が入ったり、そういうことがあるのかと思いましたが、それに関してはいかがでしょうか。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 今回のみお
しずくの販売流通については、市場に一元流通させる仕組みで取り組んでいます。今まではどちらかというと各農協の地域で流通しておりましたが、今回については一元流通ということで、県内一本に集めて、それを市場流通させていこうというような仕組みを初めてつくらせていただき、現在進めているところです。
そういう面からすると、県からの補助金というよりかは、そういうものを一元的に集める全農が、農家の所得向上も含めて加工品をつくっていこうということで、取り組んでいただいていますので、所得の
部分に直接の支援はなかなかできませんので、いろいろな面でサポートをしていきたいと思っています。
◆
有村國俊 委員 昔、厚生労働省で問題になったもので、もう30年ぐ
らい前の話ですが、ティモテシャンプーというハーブエキスが入っているシャンプーがありまして、1%しかハーブが入っていなかったらしいです。それでも商標登録でティモテ入りというのはうたえたということで問題視されたことがありました。今、
田中委員の話の中で、みお
しずく入り
グミについても、どれぐ
らい原材料が入っているのか調べるという御答弁でしたが、それを多くするのか、少なくするのか、多くすれば多くするだけPRができるし、少なくてもほかの46
都道府県で
グミ化しているものの含有率を調査して、日本一の
イチゴグミというそんな売り掛けもできると思います。
たねやや
叶匠寿庵など、いろいろな有名企業の力を借りながらもできるし、大手の
量販店で言えば大丸などの百貨店もあります。東京23区内で
販売促進をされたということもありますし、これから本当に楽しみなものだと思います。ぜひ頑張っていただきたいと思いますが、
販売促進の戦略をどこに持っていくのか、いろいろなやり方を試していただきたいということを
意見として言わせていただきます。
◆
加藤誠一 委員 一元流通で販売していかなければ、いろいろな面でだめだというのは、おっしゃるとおりだと思います。
これからの話ですが、みお
しずくの
生産者数は昨年度が9名で、今年度が65名です。新しく栽培を始められる
生産者に対しては、農業普及員の
皆さん方が、いろいろな技術指導をしないといけないと思います。今、
滋賀県内でみお
しずくを作っていらっしゃる農家の分布は、いかがでしょうか。例えば南部地域に固まっているのか、全県的に散らばっているのか、どういう
状況なのか教えてください。
また、今、若い
生産者の方が生産を始められていらっしゃいますが、もともと
イチゴを生産されている農家もおられますので、そこからの
品種の転換が進んでいるか伺いたいと思います。
最後に、このみお
しずくの生産面積について、どこら辺まで増やす
予定でしょうか。いろいろな戦略があって、あんまり作り過ぎても、値が下がってしまいますので、品薄になるかならないかという
部分で販売しないといけないと思います。市場の動向を見極めつつ、これをコントロールしながら、農家の所得が安定するために、今後どういった生産面積を考えて、
計画されているのかお聞きをしたいと思います。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 まず、県内の
生産者の方ですが、南部に固まるということはなく、北部でも作っていただいていて、県内一円に作っていただいております。それぞれのJAごとに組織を作っていただいていますが、1JAを除いて生産組織ができた
状況ですので、県内各地域でかなり広く作っていただいている
状況です。
面積の目標につきましては、今2.2ヘクタール分を作っていただいていますが、当然自分で売られている
部分もあり、先ほど言いました一元流通をしているのはそのうちの半分ぐ
らいで、今1ヘクタールぐ
らいです。それを
令和10年には6ヘクタールぐ
らいまで増やしていきたいと思っています。現在
イチゴの県内の栽培総面積は、25ヘクタールぐ
らいあるうちの6ヘクタールぐ
らいにしたいというところです。
また、栽培者については、一つの
品種だけを作られている方もいれば、多種多様な
品種を作られている方もいます。もちろん
品種転換をされる方もたくさんいらっしゃいます。今は、新しい流通を模索していますが、なかなか自分で売るというのは、顧客を持っておられる方にとっては、やりやすい
部分があってある
程度経済的に成り立つような
部分があると思いますが、新規就農で始められると、自分のお客さんを捕まえる、確保するというのが非常に難しいので、一元流通にすることによって、ある
程度の流通価格の中で販売できると考えています。
ぜひとも私ども県としては、新規就農の方に、この取組に参加していただきたいですし、現場の農業普及員を通じてそういうお話をさせていただいているという
状況です。
◆
加藤誠一 委員 令和4年と
令和5年とを比較したときに、この
生産者数と販売パック数をみると、昨年度は一農家あたり4,500パックぐ
らい出ていますが、今年度は半分ぐ
らいになる計算です。しかし、これは、一括販売して扱っている量ということで
理解しました。
これからもこの
ブランド化の話がありますが、
イチゴを手始めにそういったいろいろな戦略があると思いますので、全体的に
ブランド化をやってほしいと思います。今、
イチゴの話が出ていますが、先ほどの守山メロンなど、いろいろな園芸作物があります。それも
ブランド化すると言われていますので、この機会に
滋賀県の園芸作物について、いろいろな形で戦略を持ってやっていただきたいと思います。
◆
田中誠 委員 一元流通について話が出ていましたが、今後
生産者が増えてくると、あまり言いたくはありませんが、きちんとした育成方法で栽培しているかどうか監視の目が行き届くのかが懸念されます。せっかくみお
しずくというブランドの
イチゴを販売していくのに、
生産者がきちんとした育成
環境で育てていなければよくはありません。みお
しずくを生産するにあたり、育成方法についての
基準があれば教えていただければと思います。
せっかくみお
しずくという
ブランド化をしているのに、育成
環境が粗雑な育て方をされているものまでみお
しずくに含まれて、それがもしきちんとしたみお
しずくに紛れてしまったら、一気にブランドの名に傷がつく
可能性もあると思います。そういった意味で、
生産者の選定や、みお
しずくと認めるに当たっての
基準など、規格は厳格に定めておられるのでしょうか。
◎
笠井 み
らいの
農業振興課食の
ブランド推進室長 生産者が多くなると、現場の普及員の指導が大変になってきます。先ほど少しお話をさせていただきましたが、各地域のJAで生産組織をつくっていただいています。組織をつくっていただくということは、当然県の農業普及員がその生産組織に対して指導することが効率的になるという面や、ベテラン
生産者が新規
生産者を指導していただくことで、
生産者の監視ではありませんが、
生産者同士が切磋琢磨していただけるという面があります。そういう組織の中で
生産者同士が勉強し合い、巡回して、できるだけ
皆さんが技術を高めていただくことで、みお
しずくという価値をしっかりと担保していただけるような生産の仕組みを現在つくらせていただいています。
例えば、糖度など、みお
しずくとしての数値の
基準のようなものはありませんが、生産体制として組織的に一致協力して一つのものを作っていくような体制で、品質
管理やブランド価値の担保をしていきたいと考えております。
最後に、
田中委員から御質問のありましたみお
しずくの
グミに含まれるみお
しずくの
含有量ですが、1%ということのようです。
○周防清二
委員長 せっかく
開発していただいた
品種ですので、例えば海外に生産技術を盗まれることのないように、
品種、種苗の保持をしっかりとしていただくようお願いしておきます。
3 水産試験場本館等整備基本
計画(原案)について
(1)
当局説明 西森水産課主席参事
(2)
質疑、
意見等
◆
有村國俊 委員 以前水産試験場を視察させていただき、非常に大切な施設だと感じました。もちろん整備の
スケジュールを前倒しする努力をされたと思いますが、これでもう手一杯なのか、まだもう少し前倒しにできるのでしょうか。同じ敷地内ですし、整備すること
自体も決まっていますので、その辺のところを努力していただければありがたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
西森 水産課主席参事 整備
計画ですが、今年度PPP/PFIの簡易な
検討をしております。この結果、詳細な
検討が必要ないとなればもう少しスピードを早くできるかと思いますが、我々の見積りでは10億円を超えますので、PPP/PFIの詳細
検討をするということになり、最短でもこのような
スケジュールになるかと考えております。
◆
有村國俊 委員 現時点ではそれしか言えないと思いますが、我々の仕事は、常にスピード感を持ってやらなければいけないと思います。ましてや激しく老朽化していて壁面が崩れている写真まで載せて危機感を共有されているような
状況です。やることも決まっているし、
場所も決まっているし、統合するものも決まっている、そのような整備
計画は少しでも前へ、前へ、スピード感をもって取り組んでほしいと思います。今のところ供用開始が
令和10年4月、本格始動は
令和11年4月頃かと思いますが、少しでも
スケジュールを前倒しできるような姿勢で取り組んでいただければと思います。
◆
中沢啓子 委員 飼育池や給排水施設は今回の更新の対象外ですが、今回整備される本館建物よりも試験研究機関として生命線と言われる一番大事な施設ですので、しっかりそこの更新も
検討いただきたいと思います。限られた
場所なので、
工事されるにしても、順番的にどう建て替えていくか、うまくやり繰りしながら建て替えていくことが必要になると思います。
それを考えると、今回、本館建物はこういうような形で今出していただきましたが、これをベースに、例えばより早めに飼育池や給排水施設は施設更新をしなければならないといったこともあるかもしれないですので、そこは上手に両方セットで、魚の研究もしながら、かつ両方の
工事をやっていくということを考えておいていただきたいと思います。また、今回の能登半島地震もあり、やはり地震
対応も必要ですので、併せて
検討していただきたいと思います。
◎
西森 水産課主席参事 今年度は、飼育池を含めた港湾等設備の在り方について、水産試験場と水産課職員で構成されるワーキンググループをつくり、今後の研究ニーズに
対応するために必要な池の形状や構造、規模等の
検討を進めております。
併せて、
令和6年度には専門家にも入っていただいて、施設の健全度の評価や、機能保全調査を実施したいと考えておりまして、これらの調査結果も踏まえて、今後どのような改修や修繕をしていくのか
検討をしていきたいと思っております。またどうぞ御指導をよろしくお願いいたしいたします。
◆
加藤誠一 委員 一刻も早く水産試験場の施設更新ができるように期待をしております。
今、
有村委員から今後の
スケジュール感について、PFI方式による
検討の話が出ました。12月定例
会議で木沢議員が、同じくPFI方式による東北部工業技術センターの施設整備
事業について一般質問をされていましたが、その際の知事答弁を聞いていて、PFI方式は、専門分野でない
部分まで担当しなければならないなど、当該
事業を所管する原課にかなりの負担がかかってしまうと感じました。つまり、設計段階から原課が
対応することになると、結局委託業者に任せきりになってしまうといった弊害があると思います。
今回の場合、水産試験場は試験研究機関なので、そこは執行部の
皆さん方が初めの設計者を決めるときから、そうした試験研究機関としての水産試験場を設計することにたけた設計者を選ばなければいけないのではないでしょうか。一般的な施設整備と異なり、試験研究機関は特別な知識等を持った方が集まって設計をする必要があると思いますが、PFIの場合は、設計者
自体も後から決まるわけです。そういうことも踏まえて、この今PFIの簡易調査をされていますが、東北部工業技術センターのような問題点も意識しながら、今回の調査に反映をしてほしいと思います。
また、予算の話にも関係しますが、PFIの場合は、
管理期間が20年、30年と長期にわたります。そうすると、結局、県の財政的に分割ができるため、それを使ってという意味合いもあるのではないかと私は思いますが、そうではなく、やはりいいものをつくるというのが第一であります。
管理面も
皆さんが施設を使用する立場で
管理されるということなので、そういうところも含めて、試験研究機関という特殊なものをつくるという感覚でこのPFI方式の詳細
検討を進めていただきたいと要望しておきます。
先ほど、
イチゴのみお
しずくについて
報告がありましたが、
品種改良でいいものを作っていこうということでいいのですが、さすがに魚はそうはいきません。いかにその固有種を守るかという話ですので、そういった意味で、漁業の場合は農業と少し違うかもしれません。いずれにしても、守るという意味でのいろいろな試験研究をされるのが水産試験場です。建物だけがよくなってもいけませんので、そこで研究に必要な備品や設備も最先端のものを入れていただいて、
滋賀県の新しい漁業ができるような、そういったものを踏まえて設計の段階から考えてほしいと思っております。
◎
西森 水産課主席参事 備品について、どういうものが要るか精査をしている段階でして、この最終案の概算
事業費に含められるかどうかまだ不透明なところがありますが、最新ものが必要だとおっしゃっていただき、本当にありがたいと思っております。頂いた御
意見を参考にして、何とかいいものをつくってまいりたいと考えております。
◆
加藤誠一 委員 資料に概算の
事業費が出ていませんが、ぜひとも備品についても今から考えていただき、絶対に必要であるものについては、そのように表明しておいてください。
◆
中沢啓子 委員 加藤委員の御指摘のとおり、専門の業者ならではの
知見やノウハウがあると思います。価格だけで競争入札すると安くなるかもしれませんが、やはり他県でも同じように施設更新をされているところもあるので、専門の
知見を有した業者にしっかりと造っていただきたいと思います。
琵琶湖博物館では、水槽が壊れました。でも他府県で施工された水槽は壊れていないわけで、そういったことを考えたときに、それにたけた業者や専門家が必要だと思います。ここにいる
皆さんも専門家として今後の琵琶湖の水産業をどうするか考えられると思いますが、他府県でしっかりと実績をお持ちの業者とともに知恵を出し合って、いいものを造っていただきたいと思います。
◎
西森 水産課主席参事 委員御指摘のとおり、専門家は大事ですので、他県の水産試験場等も調査をしていきたいと思います。なかなか最近本館を整備した例は聞いておりませんが、飼育実験施設を整備されているところがありますので、そういうところを調査するとともに、専門家がいらっしゃるのかということについても調査をして、専門家になるべく入っていただけるような
状況にしていければと思います。
○駒井千代 副
委員長 今回、港湾施設は施設更新の対象外ですが、この港湾施設については、大規模災害発災時に、災害
対策本部の指示の下、物資の湖上輸送の初動活動を行う施設に位置づけられています。今回の能登半島地震を踏まえて、湖上輸送の件も知事が言及されておりましたが、防災部局とどれだけ
連携して港湾施設を今後整備していこうとお考えでしょうか。その位置づけも含めて大事だと思うので、その点について確認をさせてください。
◎
西森 水産課主席参事 委員御指摘のとおり、この港湾施設は、災害時には物資を輸送する拠点となりますので、災害時に港湾が壊れて船が出せないということでは役割を担えないということになります。
ただ、港湾施設整備の費用については、我々が調査したところでは、なかなか国の補助金等もなく、自主財源でやるしかないのではないかと思っておりますが、どういう
お金が使えるのかさらに研究をしたいと思います。
○駒井千代 副
委員長 すぐそばに
滋賀県立大学もありますので、そういったフィールドを生かした形でのエリア拠点となる
可能性は大いにあると思います。その点も含めて防災部局としっかりと
連携していただきたいと思います。
閉会宣告 11時36分
県政記者傍聴:毎日、京都(2人)
一般傍聴 :なし...