日進市議会 2023-09-05
09月05日-03号
令和 5年 9月 定例会(第3回) 令和5年第3回日進市議会定例会本会議[9月5日(火)]1.開議 午前9時30分 議長宣告1.会議に出席した議員 1番 田中とおる 2番 島村きよみ 3番 ゆきむらともこ 4番 加納やすこ 5番 吉野ゆうと 6番 小出あさこ 7番 白井えり子 8番 舟橋よしえ 9番 山田久美 10番 岩渕晃久 11番 大屋よしお 12番 福安淳也 13番 ごとうみき 14番 坂林たくみ 15番 川嶋恵美 16番 中島まなみ 17番 水野たかはる 18番 小野田利信 19番 大橋ゆうすけ 20番 武田治敏1.会議に欠席した議員 なし1.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名 市長 近藤裕貴 副市長 水野隆史 教育長
岩田憲二 総合政策部長 萩野一志 総合政策部調整監 岩瀬雅哉 総務部長 石川雅之 生活安全部長 杉田武史 健康福祉部長 川本賀津三 こども未来部長 棚瀬浩三 都市整備部長 蟹江健二 都市整備部参事 伊藤信一郎 産業政策部長 長原範幸 産業政策部参事 吉川 浩 生涯学習部長 伊東あゆみ 学校教育部長 加藤 誠1.会議に職務のために出席した者の職氏名 議会事務局長 伊東敏樹 議会事務局次長兼議事課長 山田 進 議事課主事 長草梨香1.議事日程 日程第1 一般質問(個人質問) 1 中島まなみ 2 山田久美 3 白井えり子 4 小野田利信 5 田中とおる 6 ごとうみき 7 大屋よしお 1.閉議 午後3時52分 議長宣告 午前9時30分 開議
○議長(大橋ゆうすけ) おはようございます。 開議に先立ち報告します。 本日の出席説明員は、お手元に配付したとおりです。 なお、傍聴の方に申し上げます。携帯電話につきましては、マナーモードにするか、電源を切っていただき、傍聴席から発言、拍手もしないよう、よろしくお願いします。 ただいまの出席議員数は20人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程表のとおりです。 これより本日の日程に入ります。-----------------------------------
○議長(大橋ゆうすけ) 日程第1、一般質問を行います。 質問者の順番及び質問事項は、お手元に配付したとおりです。 最初に、中島まなみ議員の発言を許します。 〔16番 中島まなみ登壇〕
◆16番(中島まなみ) おはようございます。本日も1日よろしくお願いします。 議長のお許しがありましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 最近では日々の生活の中で定着してきたSDGsですが、いざ取り組んでみようと思ったときに、どんなことをしたらいいの、何だか難しそうだなと思う方がたくさんいらっしゃると思います。 日進市においても、7月にSDGsについて理解を深めるイベント、日進わいわいフェスティバル2023が開催されました。市民の皆さんにも日々の生活の中でもっともっとSDGsの活動を身近に感じていただけるよう、環境対策の観点からまずは市内のごみゼロを目標に、大人も子どもも気軽に参加できるSDGsと題して、自分の家の周りや近所に落ちているごみ拾いから始めてはいかがかと考えます。 私も子どもたちが学校に登校する時間に見守り活動を行っておりますが、その時間を利用して近所に落ちているごみ拾いを行ったり、地域清掃への参加、我が子にも楽しくごみ拾いを行ってもらう工夫として、家族でごみ拾い大会など、行っております。地域にごみが落ちていないのが一番ですが、ごみ袋いっぱいにごみが拾えたりすると今日はたくさん拾ったなと、誰かにアピールしたくなるものです。 そこで市民の皆さんにも、こんな場所にこんなごみが落ちていたよと、ごみの種類や場所の報告、つまり、ごみの見える化を行ってはいかがかと考えますが、当局の見解をお聞かせください。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまの中島まなみ議員の質問に対する答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 本市におけます地域清掃といたしましては、以前より区や自治会、また、個人のほか企業や団体など、多くの方々に活動いただいており、市では地域清掃専用の袋を作成し、無償で提供させていただいております。 また、春に実施しておりますごみゼロ運動の際には、ごみ拾いアプリ、ピリカを御案内し、ごみ拾い行動の共有化をお伝えさせていただいております。 今後におきましては、このつながりを日進市内にさらに広めるため、他自治体の取組なども研究し、推進を図ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 答弁の中で、ごみ拾いアプリ、ピリカの御案内とありました。このピリカとは、ごみ問題に取り組む企業が提供するごみ拾いSNSアプリのことで、いつ、どこで、誰が、どのようなごみ拾いを行ったのか報告するシステムだと思いますが、本市においても、令和5年3月に近隣市町と共に、あいさつ運動・ごみ拾い運動の推進宣言をされました。 この宣言とは、地域に暮らすみんなで協力し、小さな努力の積み重ね、子どもたちが誇れるまちにしていくということを宣言するもので、1日に1人以上に挨拶をしよう、1日に1つ以上ごみを拾おうというものです。このすばらしい活動と先ほど御紹介いただいたピリカを連携するお考えはおありでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 あいさつ運動・ごみ拾い運動宣言は、ジブリパークの開園を機に多くの方が訪れることが期待されます本市を含む近隣12自治体が温かく美しいまちづくりを目指し、おもてなし精神を持った地域であることを示そうと声をそろえたものでございます。目立たず地道な行いではありますが、住みよい地域としてきれいなまちづくりへと広げていくためにも継続した行動につなげていけるよう、ピリカも活用しながら今後も働きかけてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) あいさつ運動、ごみ拾い運動の推進宣言の中にもあるように、1日1つ以上のごみを拾おうというのは、市民の方々の意識を高めていかないとなかなか活動として成り立っていかないのではと考えます。そこで、市民の皆さんに楽しみややりがいを持ってごみ拾いに御参加いただけるような推進や工夫をしてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 ごみの散乱につきましては、そのまちのイメージにつながるものと捉えております。誰しも他人の捨てたごみには無関心になりがちですが、きれいなまちを保つためには市民一人一人の継続的な協力が欠かせません。ごみを捨てない環境づくりにつなげるためにも、市民意識の向上ややりがいを感じられるようなきっかけづくりとして、市が実施する環境まちづくりに関わるイベントや講座への参加時に付与する
環境まちづくりサポーターズポイントをさらに広めるとともに、市内のごみ拾い活動状況の紹介など、自分たちの
住むまちをきれいにするという行動につなげられるような取組について検討してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 市民の皆さんが楽しくごみ拾いに参加できるよう、
環境まちづくりサポーターズポイントを広めていただけるとのことに感謝申し上げます。今後は健康マイレージのポイント付与など、さらなる御検討をいただけるとうれしいです。 市内でも、ごみ拾いに御協力いただける方が1人また1人と増えることによって、まち全体の美化が保たれ、ごみ拾いを通して隣近所とつながりを持ち、言葉を交わしたり挨拶をする、できれば自分の近所に生えている草を1本でもいいので抜いていただくといった、今後は市民の方々のお力を最大限にお借りすることも大切になってくるのではないでしょうか。 そこで再度質問させていただきます。 市民と行政が協働で進める清掃活動をベースとした美化の取組を
アダプトプログラムと言いますが、今後この制度を利用することはどうお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 アダプトプログラムにつきましては、市が管理する身近な公共空間である道路、河川などの美化、保全などのために市民や事業者の皆様に里親となっていただき、環境美化活動として、清掃、ごみ拾い、除草などに取り組んでいただく制度となっております。 市民の皆様にとっては、あまり負荷を与えない程度でも体を動かすことで、健康づくりにつながる行動となると考えられます。そのため、今後もこうした手法も生かしながら、ごみ拾いをはじめとしたまちをきれいにする活動となるよう、関係部署と連携しながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 私も日進市民としてきれいで住みやすいまちを目指して、今後も家族でごみ拾いや地域清掃など、自分のできるところから、できる範囲で参加をさせていただきたいと思っております。 では、次の質問に移ります。 子育て世帯など、幅広い世代から見た公共施設や情報発信についてです。 市内の施設には、活用されている施設やそうではない施設がまだまだあります。市民の皆さんに公共施設を有効活用していただくため、今回は特に利用人数の少ない
スポーツセンターの子ども部屋に焦点を当て質問させていただきます。
スポーツセンターは、市民の皆さんがスポーツや体を動かすために大いに活用してくださっていますが、
スポーツセンターの利用人数とは対照的に、子ども部屋の利用人数は、多いときでも1日に2組程度の親子が利用されるだけで、毎日利用者がいるわけではないというお話を聞いております。 市内で3人や4人のお子さんを育てていらっしゃるお母さん方とお話をさせていただくと、特に夏場の暑いときは、公園で子どもたちを遊ばせることができず、涼しいところで遊ばせようと思うと、商業施設などに入っている室内遊具完備のところがいいが、やはりどこも料金が高く、子どもたちを連れては行けず、結局家で遊ばせることになってしまう。市内に無料で遊べるスポットがあればうれしいのですが、というお声を頂戴します。 最近では、北海道でも、体育の授業の後に、小学2年生の女の子が熱中症で亡くなるという痛ましい事故が起こってしまいました。このように最近は夏場に外で子どもたちを遊ばせることが大変難しくなってきているため、
スポーツセンターの競技場など、既存の施設を有効活用して、市民の皆さんに楽しいと思っていただけるような室内の遊び場を確保してはいかがかと考えますが、当局の御見解をお聞かせください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長
スポーツセンターには、バスケットボールや卓球、空手道など、様々な競技ができる競技場のほか、軽運動などが行えるスペース及びトレーニング室を備えております。 施設の有効活用との御質問でございますが、これら競技などを行う箇所につきましては、有料での貸出しであり、自由に遊ぶことができる空間とはなっておりません。
スポーツセンター内において唯一、第2競技場に隣接した子ども部屋については、無料で利用ができ、トイレや授乳室などの設備や子ども向けの
クライミングウォールが設置されております。また、子どもたちが自由に走り回ることができる空間もありますので、遊び場として御利用いただければと考えます。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 子どもたちは、自由に走り回れる場所があるだけでも楽しむことができますが、先ほど答弁をいただいたように、子ども部屋には
クライミングウォールしかなく、我が子も小さいときに何度か利用させていただきましたが、ほかに遊具がないため、ひたすら
クライミングウォールに登って遊んでおりました。 そこで、この空間を最大限利用して、今後は子どもたちの体幹を鍛えることができるような遊具を備え、また、子どもたちが楽しむだけではなく、親御さん同士の交流の場としても活用していただけるような場所にしてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 以前、子ども部屋にはボールプールなどの遊具が設置してあり、多くの子どもたちが利用しておりましたが、多世代、異年齢が同一の場所で遊ぶことによる物理的な衝突や遊具を放り投げるなどの危険行為があったことなどにより遊具を制限し、現在に至っております。 しかしながら、子育て世代の多い本市において、多種多様な場所で子ども同士、保護者同士の交流ができる空間は必要と考えますので、交流が盛んとなる場づくりの検討を進めてまいりたいと考えます。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 来年は、日進市も市制30周年を迎え、そのテーマが、たのしいをいっぱいつくるとなっています。今後ますます子育て世帯も増えると予想されますので、市民の皆さんが自ら市内で楽しいをいっぱい見つけていただけるよう、選択肢の1つとして、
スポーツセンターの子ども部屋も室内の遊び場として充実を図っていただけることを強く要望いたしまして、次の質問をさせていただきます。 市内には、住宅街にある地域の公園や野方三ツ池公園、弁天池公園、株山中央公園といった子どもたちに人気の公園もあり、特に、野方三ツ池公園は夏場になると市外や県外から数多くの親子連れが遊びにいらっしゃいます。 また、今後は、赤池箕ノ手の土地区画整理地内にも新しい公園ができると伺っており、楽しく遊べる公園の選択肢が増えることは大変喜ばしく思いますが、新しい公園とは対照的に、地域にある公園などは遊具もさびてきて、公園で遊ぶ子どもの数も大変少ないように感じます。そこで、あらゆる世代の方々にもっと市内の公園を活用していただけるよう、5年後、10年後を見据えて、既存の公園を魅力あふれる公園にバージョンアップしてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、都市整備部参事。
◎
伊藤都市整備部参事 これまで本市の公園は、子どもたちの遊び場の機能を主体として整備を進めてまいりましたが、周辺環境や時代の変化とともに、今後は、子どもから高齢者世代に至るまで幅広く交流ができる地域住民のコミュニティーの場としての機能がますます重要になると認識しております。さらには、地域の状況や特性に合わせ、それぞれの地域が個性を持った地域主体の公園整備を目指すなど、本市においても、将来的にはこのような公園にブラッシュアップしていくための取組が必要と考えております。 こうしたことから、地域にとって使いやすく、魅力的な公園の実現に向けては、利用状況や地域の実情等を踏まえ、皆様と共に知恵と工夫を凝らしながら、例えば、近隣公園では、
Park-PFIによる民間資金や運営ノウハウの活用について、その可能性などハード面のみならずソフト面も含め、幅広い観点から調査・研究に取り組んでまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 先ほど言われました
Park-PFIとは、公園に施設を設置し、運営する民間事業者を公募で選定する制度のことだと思いますが、この例としては、名古屋市の栄にある久屋大通公園や鶴舞公園などが当てはまるかと思います。公園の中に飲食店やカフェが併設されることによって、より一層地域のコミュニティーも広がり、また、公園運営も民間企業が参入することで整備費用が抑えられるほか、民間ならではの斬新なアイデアによって、今までにはなかった活気あふれる質の高い空間を備えた新しい公園に生まれ変わることが大いに期待できると思います。 このほかにも、最近では、脱炭素社会や自然や緑の働きを生かした魅力的な取組でもありますグリーンインフラといった考え方も全国的に注目を浴びております。 このような様々な手法を複合的に用いることで、日進市の緑も大切にしながら、災害時にも強いまちをつくっていく、また、自然への環境負担の軽減等を図ることがまさに持続可能な地域づくりになっていくと感じております。さらなる公園の充実を目指し、ぜひとも先進的な取組や手法にチャレンジしていただきますことを強く要望いたしまして、次の質問に移ります。 日進市には、観光マップにも掲載されていない魅力的な観光スポットがまだまだ存在すると思います。私も日進に住んで15年になりますが、今年の夏に初めて菊水の滝の存在を知りました。ほかにも自然と戯れることができる場所や川など、まだまだ魅力的な場所が数多く存在します。ですが、現状では、日進の魅力を最大限に発信できていないと感じております。 子育て世帯の皆さんは、子どもを遊びに連れて行こうと思ったとき、SNSやインターネットをフルに活用して遊び場の情報収集をします。今後、日進市内においても道の駅が建設され、市外や県外からも数多くの観光客が来てくださることが期待されます。たくさんの方に日進の魅力を知っていただく取組として、特に子育て世帯に向けた情報発信に力を入れてはいかがでしょうか、当局の見解をお聞かせください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 日進市内の方に限らず、地域の外の方に魅力を伝える情報発信をさせていただく上で、日進市が子育て世帯に人気であるという地域のよいイメージをブランド化し、ほかの地域にない差別化を図ったPRが重要であると考えております。 日進の魅力の中には、お子さんと一緒に安心して利用できる公共施設や公園のほかにも、大型商業施設や観光スポット、カフェなどもあり、先ほど少しお話も出たように、今後は道の駅も開業し、市が成長するポテンシャルは高いと認識しております。 特に観光面においては、ジブリパークの来場者を周遊観光に誘導する魅力的な取組にもますます力を入れ、観光マップ、ウェブ、インスタグラムなどのSNSを活用して情報発信をすることで、日進市に訪れたい、住みたい、誇りが持てるというようなイメージをつくり、地域活性化に結びつけたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 答弁にもありました、日進市は緑も多く、なおかつ、商業施設や公園、カフェなど魅力あふれるスポットが数多くあります。長久手市のジブリパークに来場されたお客さんが、周遊観光でぜひとも次は日進へ遊びに行こうと思っていただけるよう、まずは、観光のジャンルと相性のいいインスタグラムを開設していただきたいと私も思います。既存のアカウントとの差別化を図った観光情報を楽しみにしていらっしゃる方も多いと思います。 例えば、インフルエンサーや影響力の高い有名人を起用することも有効なSNS戦略だと考えます。さらにもう一歩踏み込み、若年層に向けて、今後は、X--旧ツイッターなども活用しながら、情報発信に力を入れ、取り組んでいただけますことを期待して、次の質問に移ります。 伴走型相談支援の取組についてお聞きします。 妊娠期から出産、育児期まで一貫して妊婦や子育ての相談に応じ、必要な支援をつなぐのが伴走型相談支援ですが、本市においても、令和5年2月から実施している出産・子育て応援給付金の支給と併せて実施していただいております。現在の伴走型相談支援の状況がどのようか教えてください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 伴走型相談支援につきましては、以前から実施しておりました妊娠届出時の面談や出産後の希望者への新生児訪問等の面談に加え、令和5年2月の出産・
子育て応援交付金事業の開始に合わせ、妊娠8か月頃にアンケート及び希望者には家庭訪問と出産後のアンケートを追加で実施し、相談体制の充実を図っております。 妊娠8か月頃の家庭訪問については、事業開始当初は、訪問希望者は少数でありましたが、実際の育児環境での育児方法などについて個別にアドバイスできることを積極的にアピールするとともに、訪問の希望がない方についても、アンケート内容によっては積極的に電話連絡することで訪問希望者の増加につながっています。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) アンケートや家庭訪問等、相談体制の充実が図られているとのことですが、その効果はどのように感じているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 充実させましたアンケートにつきましては、全件把握のために、回答のない人に対しては電話などで連絡もしており、御自身で発信できない人でもアンケートに回答することで、困り事や相談をしやすくなったものと考えております。特に、令和5年2月以降に開始した妊娠8か月頃のアンケートについては、妊娠初期には表面化していなかった不安や課題が明確となってきております。 保健師の相談や助産師による家庭訪問では、新生児を迎えるに当たっての自宅での準備や沐浴方法などをお伝えし、出産後の生活をイメージしていただくことで、自宅に来てもらってよかったとの声も聞かれ、不安を軽減できているものと考えております。また、出産後には、妊婦訪問をした助産師と同じ助産師による新生児訪問を実施できるなど、より相談しやすい体制を整えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) アンケートがあることで、妊娠中に抱える不安を1人で悩むことなく、保健師や助産師の方に知っていただけることは本当にありがたいことだと感じています。その上で、アンケートや連絡をした際、自分の抱えている不安や悩みが言葉にできず、気持ちをうまく打ち明けられない方もいらっしゃるかと思います。そのような方への対応はどうされているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 保健師や助産師が相談を受ける中で、経験上、相談者の言葉にできない不安や悩みを感じ取ることがあります。そのようなときには丁寧にお話をお聞きし、相談者に寄り添いながら不安軽減に努めております。 また、子育てに関わる相談窓口を
保健センターガイド、ホームページ、新生児訪問等の際に配布しているにっしん子育てナビふぁまっぷなど、様々なものに掲載し、周知するとともに、保健師や助産師が相談対応した際には、気軽に保健センターに相談できること、時間外でも各種電話相談先があることをお伝えしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 今後の課題点があれば教えてください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 今後の課題点としましては、働く妊婦さんも増えており、仕事の都合により訪問日の調整が難しいことがあることから、支援の時期や方法について検討が必要であると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 中島議員。
◆16番(中島まなみ) 今後も妊娠期から育児期までの各段階に応じた全ての家庭に寄り添っていただき、お母さん方が安心して子育てしていただける環境づくりをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。
○議長(大橋ゆうすけ) これにて中島まなみ議員の質問を終わります。 次に、山田久美議員の発言を許します。 〔9番 山田久美登壇〕
◆9番(山田久美) 通告に従いまして、ただいまより一般質問をさせていただきます。 まず最初に、学校生活を楽しく送ることができるようにと思い、質問させていただきます。 最近では、LGBTQや性的マイノリティーなど徐々に浸透してきていると感じております。しかし、まだ中には理解することができない方もおられるようです。 今回、私は性自認についての質問をさせていただきたいと思います。 性自認は、早い人で3歳くらいからと言われており、過去、20年くらいも前ですけれども、年少さんの園児が保育園のプールで着替えをしたときに、ほかの園児から女の子だったんだねと何げなく言われたその言葉から、もう保育園のプールは一度も入らなくなったということがありました。 そこでお伺いをいたします。 現在、就学前からの状況はどのようでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまの山田久美議員の質問に対する答弁者、こども未来部長。
◎棚瀬こども未来部長 就学前の乳幼児の中には、御家庭や保育園などでの生活において性別による身体の違いに気づいたり、疑問に感じる中で、自身の性別に違和感を持つ、いわゆる性的少数者のお子さんもおられるものと認識しております。 こうした認識の下、公立保育園では、保育士自身が性的少数者に対する偏見などをなくし、理解を深めることが重要であると考え、市民協働課主催の性の多様性の理解を深める研修などの各種研修を重ねているところでございます。 また、園児に対しましては、トランスジェンダーをテーマといたしました絵本などを活用して読み聞かせを行ったり、性や生き方の多様性を伝えるとともに、行事などの際には男女混合に行うなど、性別による決めつけをせず、園児自身が自由に生活できるよう努めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 公立保育園での今状況だと思うんですけど、それはちょっと分かりました。 では、幼稚園とか民間保育施設ではどのような感じでしょうか、お願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、こども未来部長。
◎棚瀬こども未来部長 国から示されております保育所保育指針や幼稚園教育要領などでは、民間保育施設や幼稚園への性的少数者に対する対応などに関する具体的なお示しは特にはございません。 また、現時点で民間保育施設や市内幼稚園につきましては、公立保育園が参加する研修などには参加をいただいてはおりません。 しかしながら、本市といたしましても、性的少数者のお子さんが幼稚園や保育園などにおいて嫌な思いをすることなく、楽しく園生活を送ることができるための配慮が必要と考えており、今後は、公立保育園や民間保育施設がともに性的マイノリティーに関する知識と理解を深め、就学前の乳幼児に対し、性や生き方の多様性を伝えてまいりたいと考えております。それとともに、性的少数者の心情などに十分配慮した教育となるよう、各園で得られた園児の情報や保護者の御意見につきましても、保護者の御同意の下、各小学校との情報共有に努めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) ただいまの御答弁で、民間保育所や市内幼稚園は、公立保育園で行われている研修会には参加していないけれども、民間保育所や幼稚園でも独自に勉強してほしいということでしょうか。 また、公立保育園も民間保育所も情報交換できるところはしていき、小学校につなげていくということでよろしいでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、こども未来部長。
◎棚瀬こども未来部長 保育所保育指針では、一人一人の子どもが周囲から主体として受け止められ、主体として育ち、自分を肯定する気持ちが育まれるようにすると示されております。このため、民間保育施設などにおきましても、就学前の乳幼児のお子さんに対しまして、性や生き方の多様性を伝えていっていただけるよう、各園の保育士などが性の多様性等についての認識を深めていただきたいと考えており、そのきっかけづくりとして、各保育施設や幼稚園の職員が集まる連絡会議などの場を通じ、情報共有に努めてまいりたいと考えております。その上で、小学校就学までつなげてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) では、次、学校教育課にもお聞きしたいと思います。 小学校就学前相談はどのように行うのでしょうか、お願いします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 就学前の5月中をめどに、市内小学校へ就学が見込まれる公立保育園や認定こども園などへ特別な支援が必要と思われる子どもの調査票の提出を依頼しております。 調査票には、行動の特徴や園での様子、保護者の意見などを記載する欄があります。こうした情報を基に、学校教育課指導室の特別支援教育指導員が各園長及び保護者との面談を実施し、配慮事項を就学予定の小学校に伝えております。従来は、指導主事業務の1つでしたが、専門職員が配置されることにより、よりきめ細かな見立てが可能となっておりますので、性自認に関する課題についても情報共有が図られるようになっております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) では、次にちょっと移りますね。 体育の授業で体操服や水着に着替えるときの教室での着替えについてお聞きいたします。 学年によって状況が違うと聞いておりますが、これはどのようなのかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 現在は、低学年においても体操服や水着に着替える際、教室を入れ替わりで使用するなど、学校の施設状況により異なりますが、可能な限り配慮をしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 男女別に着替える場所を分けているということは分かりました。 しかし、性自認と体の差もあり集団での着替えができない、または、男子や女子の更衣室を利用したくない、そういった児童・生徒への対応はどのようなのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 児童・生徒の中には、男女で異なる水着を着用することに抵抗を持つ子どももいると思われます。市内の小中学校では、水泳授業において男女兼用水着やラッシュガードの着用を可とし、男女の区別を感じることなく授業に参加できるよう配慮しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 今、男女兼用水着とかラッシュガードも使ってやっていただけるということでしたので、それは本当にありがたいなと思っています。 あともう一つ、性差を示すものとして中学校の制服などがありますが、本市は本年度からブレザー制服が導入されましたが、性差のある制服を着たくないという生徒に応えることができているか、お願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 市内中学校では、令和5年4月より、新たな選択肢としてブレザー制服を導入しました。他自治体との大きな差は、ブレザー制服への変更ではなく、既存の学生服やセーラー服も着用可としたことで、生徒自身が制服を選択することにより、人権や性の多様性について考える契機となっております。また、既存制服との併用化とすることで、導入決定にかかる期間も短くできたので、性差のある制服を着用することに抵抗のある子どもたちにとってもよい結果につながりました。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 今回の制服の見直しが短期間でできたこと、そして、ブレザーとスラックス以外にもセーラー服や詰襟の学ランも選択できるということは大変うれしいと私は思いました。セーラー服が嫌だから中学校には行きたくないと言われていたお子さんの保護者の方からは、子どもが喜んで学校に通っている、ありがとうございましたという何人かの方からのお礼の言葉もいただいております。 しかし、まだ課題は残っていると思います。子どもたちへの配慮を進めるためには、教職員自身の理解と学びが必須であると考えますが、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 現在の本市の取組といたしましては、今年の3月にパートナーシップ宣誓制度を導入しておりますが、今後も制度の拡充のほか、理解を深めていただけるよう周知啓発を図ってまいりたいと考えております。 また、令和4年度には、早い段階から性の多様性を認識してもらうように、保育園に人権に関する図書の貸出しを行っております。 小学校では、5年生を対象に性の多様性についての基本情報を掲載したパンフレットの配布のほか、市内の3小学校において人権擁護委員による人権教室を開催し、ジェンダー平等や男女共同参画、性の多様性などについても啓発を行いました。 ほかにも、市職員や保育士に対しまして、階層別に管理職から順に性の多様性の理解を深める研修を開催しており、令和4年度までに係長級の職員まで実施しております。 今後におきましても、市民向けの啓発や小学生などに対する周知啓発、市職員向けの研修などを継続して取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) すみません、学校教育部長、もう一度、制服の見直しのところで御答弁をいただきたいんですが、よろしいでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 先ほどの繰り返しとなりますが、市内中学校では、令和5年4月より新たな選択肢としてブレザー制服を導入しました。他自治体との大きな差は、ブレザー制服への変更ではなく、既存の学生服やセーラー服も着用可としたことで、生徒自身が制服を選択することにより、人権や性の多様性について考える契機となっております。 また、既存制服と併用化することで、導入決定にかかる期間も短くできたので、性差のある制服を着用することに抵抗のある子どもたちにとってもよい結果とつながっております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) ありがとうございました。先ほど、係長級の職員まで研修を実施されたということでした。これ、毎年、新規採用職員が入庁されますが、新規採用職員に対しては、毎年度実施はされているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 新規採用職員を対象とした研修といたしましては、性の多様性を含めた男女共同参画全般にわたる研修を毎年度実施しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) では、市長や副市長については、どのようでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 市長、副市長につきましても受講をしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) それでは、職員の採用について伺いたいと思います。 履歴書には性別を記入する欄がありますが、性同一性障がいの場合は性別をどのように書いたらよいのか、また、採用に当たっての試験の採点についてですが、筆記試験は優秀で問題はない、しかし、面接においてはありのままの自分として働きたいというようなことを言われたときに、採用に当たって差別するようなことはなく、その方の人となりを見ての評価をして、採用していただくことはできるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総合政策部長。
◎萩野総合政策部長 本市の職員採用試験につきましては、申込書は、性別の欄を任意としておりまして、未記載としていただいても差し支えない旨の補足説明を明記させていただいております。また、面接におきましても、引き続き、受験者の能力や適性に基づいた公正な採用選考を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) これは保育士とか教員についても採用は同じでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総合政策部長。
◎萩野総合政策部長 保育士、講師など職種を問わず、本市で任用する職員に関しましては、引き続き性の多様性を踏まえ、差別のない公正な任用を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 就学前からもいろいろと配慮しておられるということも分かりましたし、本市においても、採用時に差別なく行ってくださるということで大変安心しております。楽しい学校生活を送ることができれば、大人になっても自信を持って生活ができると思います。 では、次の質問に移らせていただきます。 今朝の新聞に大きく取り上げられておりましたラーケーションの日の導入について、質問をさせていただきます。 ラーケーションの日について説明があったと思うんですが、その日、私はあいにくちょっと欠席しておりましたので、まず、本市の状況についての説明をお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 ラーケーションの日は、愛知県全体でのワーク・ライフ・バランスの充実を目指す休み改革プロジェクトの中で生まれた、学び--ラーニングと、休暇--バケーションを組み合わせた愛知県発の新しい学び方、休み方であり、子どもが保護者などと共に校外で体験や探求の学び、活動を自ら考え、企画し、実行することができる日です。 本市では、令和5年10月開始予定です。保護者などの休暇に合わせて届出をし、年に3日まで取得することができますが、令和5年度については2学期以降の実施となるため、年2日までとなります。本市においてもラーケーションの日の趣旨に賛同し、県が実施するラーケーションの日モデル事業へ交付申請を行い、令和5年7月6日付でモデル事業に対して交付決定を受けております。本市では、10月からの事業実施を予定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 本議会で計上されているラーケーションのモデル事業とはどのようなものか、お願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 愛知県はラーケーションの日の導入に当たり、希望する市町村の学校をモデル校に指定し、試行的に実施することで効果や課題を把握、検証し、環境整備を図るモデル事業を実施します。 モデル事業の内容は、保護者への周知、校務支援員などの配置、効果や課題の検証、検証結果の報告であり、愛知県から委託料を受けて事業を実施する形となります。 モデル事業を円滑に遂行するため、市ホームページや既に届いています広報8月号、学校保護者間連絡システムにて講師及び校務支援員の募集を行っております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 県内自治体でのモデル事業への参加状況はどのようですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 モデル事業は、本市を含めて18自治体が採択されております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 本市は10月に事業実施とのことでしたけれども、県内自治体での事業開始時期は、これ、新聞にも載っておりましたけれども、改めてどのようかお願いをいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 今日の新聞報道でもありましたが、名古屋市を除く県内53自治体が実施予定であり、9月開始は14自治体、10月開始は34自治体、11月以降は5自治体となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 8月の広報におきまして、スクールサポートスタッフ及び学習指導講師15名の募集がされておりました。先ほどの御答弁から本事業に関する募集だと思われますが、その認識でよろしいでしょうか。その場合、現在の募集状況はどのようかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 8月広報で募集をしている会計年度任用職員につきましては、お見込みのとおり、本事業への募集となっております。 8月30日時点でございますが、スクールサポートスタッフとして8名、学習指導講師3名の応募をいただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 学習指導講師やスクールサポートスタッフは、常時どこに配置されているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 市教育委員会にて、指定する学校への勤務を想定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) これは公立小中学校全てで実施されますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 青葉分校を含む市内の公立小学校全てにおける実施を予定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) もう一度確認なんですけど、ラーケーションの日の実施に向けた保護者への周知はどのように行われるんでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 7月20日付で学校保護者間連絡システムにて、10月からラーケーションの日を実施する案内文を送付しております。詳細につきましては、9月に保護者用リーフレットの配布をすることを伝えており、近日中に学校から保護者宛てに配布を予定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 9月から実施されるという自治体もあるんですけれども、本市は10月からの実施ということですけれども、これの理由はどうしてでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 本市としましては、保護者への周知及び学校としての事務手続の調整も踏まえ、10月からの実施としております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) ラーケーションの日は、欠席扱いとはならずに出席停止、忌引等と同じ扱いとのことですけれども、授業の単位はどのようになるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 校外での自習、学習活動になりますので、学校に登校しなくても欠席とはならず、出席停止、忌引などと同じ扱いとなります。小中学校では、病気などによる欠席と同様の対応をすることとされており、特別な学習の補完などは行いません。ラーケーションの日を取ることで、受けられない授業の内容については、各家庭で自習することとなります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) ラーケーションの日を取ることで受けられない授業の内容については、各家庭で自習することとなるということですけれども、まだ習っていないものについては、学習内容が分からないということも出てくるのではないかと考えます。そのようなときは、プリントやタブレットの貸出しはされないのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 ラーケーションの日を取得した児童・生徒に対して、特別な学習の補充等は行いません。通常に学校を休んだ場合と同様、状況に応じた対応となります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) ラーケーションの日を取得する際の手続はどのようになるのか、お願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 本市小中学校においては、事務手続は学校で若干異なりますが、ラーケーションの日の過ごし方を記載するラーケーションカードを児童・生徒が提出することを想定しております。 学校保護者間連絡システムを用いることなく、児童・生徒自らがどのようにラーケーションの日を過ごすのかを計画することも含めた学びの機会となることを想定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 教員にも家庭がありますが、本市の教員にも当てはまりますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 ラーケーションの対象となる子どもがいる教職員もラーケーションの日を取得することができます。 教職員が自分の子どものラーケーションの日のために休む場合は、年休を取得して学校を休むことになります。ラーケーションによる休暇は、従来の年次有給休暇と同じ扱いです。教員が自分の子どものラーケーションの日のために休暇を取得する際は、代替の教員が授業などを行うことになります。代替教員の配置や事務作業の補助のため、講師、校務支援員として従事する会計年度任用職員の採用準備を進めております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) ラーケーションの日を取得する日に制限はないのでしょうか。同じ日に重なっても問題はないですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 例えば、終業式や文化祭などの学校行事日をラーケーションの日に該当しない日を設定します。それ以外の日付におきましては、同一日に重なって児童・生徒や教職員が取得しても問題がないものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 今いろんな職業があって、子どもさんとどうしてもお休みが合わないという御家庭もありますので、親子で同じものを見て、勉強していくということから、より一層親子の絆も結びつきが強くなるということで、そういうことを期待しております。 では、次の質問に移らせていただきます。 いきいきシルバースクールの現状について、質問をさせていただきます。 昭和の初期に55歳定年制がスタートしまして、終身雇用、年功序列がうたわれていた長い期間がありましたが、平均寿命の上昇や団塊世代の大量の引退、出生率の減少といった社会問題が顕在化し、総労働人口減少を解消するために、1980年代には55歳から60歳定年に引き上げ、2000年には65歳までの雇用確保措置の努力義務化、2006年では義務化となり、今現在に至ってきております。 私が子どもの頃は、55歳で定年退職となった隣のおじさんが1日中テレビを見ているか、盆栽をいじっているので、そういう方ばかりだと私は思っていたものです。しかし、現在は、ボランティアに参加されたり、お稽古されたりしている方も増えてきたように感じます。 そこで、お伺いいたします。 本市のいきいきシルバースクールですが、参加されている対象者の現状はどのようでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 いきいきシルバースクールは、規則正しい生活リズムを得ること、参加者同士の交流の場の機会の創出、日々生き生きと過ごせる学びを提供することを目的に、国語や音楽、国際理解など様々な授業を開催しております。5月の入学式から2月の修了式まで全10回の授業などに、現在、65歳から89歳の63人の方に御参加いただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 65歳から89歳までの方がおられるとのことで、非常に幅広い方が参加されているということが分かりました。 では、男女それぞれの人数や年代はどのようかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 63人の内訳につきましては、男性は11人の方が参加しており、70代が6人、80代が5人となっております。女性は52人が参加しており、60代が6人、70代が29人、80代が17人となります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 今の御答弁で60代の方よりも70代、80代の方が多いというのはびっくりしました。それはなぜなのでしょう。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 おおむね60歳以上の方を対象として募集しておりますが、70代、80代の就業率が60代の方より低いことから参加がしやすいのではと推測いたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 先ほどの御答弁で、女性の参加者が52人で男性の参加者が11人とのことでしたが、男性の参加者が少ないのは、これはなぜでしょうか。 また、男性の参加者を増やすため、何か工夫はされているのかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 男性の参加者が少ないということにつきましては、明確な理由は分かりませんが、愛知県が県内市町村へ実施した介護予防に関する取組に対する課題に関わる調査においても同様の意見が複数の市町村から上がっており、本教室においても同じ状況であると考えております。 今後も性別にかかわらず多くの方が本教室に参加できるよう、健康福祉部門と連携を強化し、一層の周知に努めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 開催場所が3つあるんですが、3つのうち2つは学校であるのに対しまして、1つが生涯学習プラザというのはどうしてでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 これまで小学校の空き教室などを活用し、学校生活を模した形での実施をしてまいりましたが、赤池小学校区の児童数の増加に伴い活動可能場所が縮小したため、赤池に近い地区内にある生涯学習プラザを利用し、実施しているものでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 元気な方が参加されていると思いますけれども、生涯学習プラザは2階まで階段で上がっていかないといけません。年齢を考えると大変なのではないかと思っております。残りの2つの学校での開催場所は何階にありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 小学校で開催している2つの教室は、どちらも1階において開催しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 赤池小学校の空き教室がないのであれば、西小学校ではどうでしょうか。西小学校には、校舎とは別に放課後子ども教室があります。西小学校の放課後子ども教室は使うことはできないのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 放課後子ども教室、児童クラブの活動の場として使用している建物の活用につきましては、夏休み期間などには登録した児童の利用があり使用は難しいと考えますが、通常学期中でのシルバースクールの開催につきましては、放課後子ども教室を運営する事業者などとの調整、施設備品や個人情報の管理、光熱費の負担等、協議、検討が必要な課題は多くあると考えますが可能と考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 8月に合同授業として、3学級合同でレクリエーション大会を市民会館で開催すると聞いておりますが、ひだまりシルバースクール、竹の山シルバースクール、梨の木シルバースクールとの合同運動会というものなのでしょうか。 基本、いきいきシルバースクールには、車での参加は禁止となっておりますが、市民会館へ行くときも車で行くことはできないのか、お願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 3校が合同でペタンクなどを楽しみ、受講生同士の交流の場となるようレクリエーション大会を行いました。参加に当たりましては、自家用車やくるりんばすなどを利用し、市民会館へお越しいただきました。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) では、次に、給食についてちょっと伺います。 シルバースクールでは、年齢は様々なんですけれども、昔に戻って勉強や給食、掃除など、学校生活を満喫できるということが楽しいと考えております。特に、給食の時間は、おしゃべりをしながら栄養満点の食事を取ることが1番の楽しみではないかと考えております。今、給食についてはどのようになっているのかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 給食の提供につきましては、新型コロナウイルス感染症の流行とともに感染リスクを考慮し、中止とさせていただいております。令和5年度の事業計画の際には、感染症対策の動向が不透明であったため、給食提供を中止とさせていただいておりますが、対策も緩和されてきておりますので、学校をはじめとした関係機関と協議し、再開に向け検討を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 今後の給食再開に向けた検討において見直しを行ってくださるということですよね。なので、給食が再開となったとき、生涯学習プラザにも給食を配送されるということでよろしいですか。ただ、配送する場合、冷蔵車のように温度管理ができる車が必要となりますが、それについても検討をされるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 今後の給食再開に向けた検討において、開催場所の見直しをはじめ、給食の運搬が必要となる場合には、その配送方法など関係機関と協議してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) いきいきシルバースクールについては、介護予防の観点から考えると地域福祉課などの入った健康福祉部門との連携が必要と考えております。横の連携はしているのかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 他課との連携につきましては、シルバースクールの入学式の際に保険年金課の職員によるフレイル予防の講義や健康体操を取り入れるなど、健康福祉部門との連携により、参加者自身の健康維持に必要な情報を伝える授業も実施しております。 今後も健康福祉部門をはじめとした他課との連携を継続し、市民の皆さんの健康維持を進めるとともに、心と体の働きが弱くなってきた場合には、助け合える関係性の構築ができるような事業を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 健康福祉部門の職員さんは、見学など、この事業に参加されることもあるということでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 先ほどお答えいたしましたが、健康福祉部門には、入学式におけるフレイル予防の講師として協力してもらうなど、健康維持に必要な情報を伝える授業に直接的に関わってもらっております。今後も情報を共有しながら事業を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) お隣の東郷町では、高齢者支援課が発行している社会参加ポイント手帳というものがあり、4月から3月までの日付、その月の出かけた回数を書く欄があります。また、月ごとのページには、健康クイズや塗り絵、注意喚起などが書いてあり、遊び心満載となっておりました。このポイント手帳は、東郷町の高齢者支援課に登録した団体や教室の方が、一般介護予防教室、地域のつどいの場、老人クラブ活動に出かけられる高齢者に対して1日に1ポイントのスタンプ及び参加したサロンなどの名称の入ったゴム印を押してもらい、15ポイントで500円のクオカードに交換してもらえるというものです。本市でもこの取組をされてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 本市では、類似した事業として高齢者が介護施設などでボランティア活動を行った際にポイントを付与し、ポイント数に応じて現金や商品券へ交換できる介護支援ボランティア事業を実施しており、現在、ポイント付与の対象施設の拡大を検討しているところでございます。 地域の通いの場など、介護予防に資する活動に参加する高齢者などへのポイントの付与については、高齢者の閉じ籠もりを予防し、社会参加を促すことに一定の効果があると考えられますが、地域団体などとの調整も必要な事業ですので、まずは先行して実施している自治体の運営方法などについて、調査・研究を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 東郷町ですけど、本市がさきに取り組んでいたいきいきシルバースクールを東郷町でも取り入れたいということで始められているので、本市のが先だったんですね。でも東郷町の方は、町内の小学校の5校とあと中学校1校という全小学校区の学区内に配置されている放課後子ども教室を使用されております。また、あそこはオーガニック給食ですので、給食も今提供されているということを聞いております。給食の早期再開と全小学校区でのシルバースクールができるように要望いたしまして、最後の項目に移らせていただきます。 最後ですが、避難所開設についてお聞きをいたします。 6月議会でも災害についての質問はさせていただきましたが、9月に入り台風13号も今発生しております。今年はどうも台風の発生が多いのではないかと私は感じております。 そこで、8月に発生した台風7号での災害対策本部の状況はどのようであったかお願いをいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 8月15日の台風第7号に伴う災害対策本部の状況といたしましては、本市への暴風警報発令後、午前5時30分に本部を設置し、午前7時10分に自主避難所を2か所開設するとともに、市内の警戒に当たりました。暴風警報解除後、午後5時15分に本部を閉鎖いたしましたが、今回の台風による人的被害はございませんでした。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 災害が起きたときに一番被害を受けるのが高齢の方か障がいをお持ちの方です。少しでも早く災害が起きたときに避難していただけるようにお知らせしなくてはなりません。今回の台風により避難所開設をされましたが、どのように市民に周知されたのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 今回、自主避難所として開設したのは、南部と岩崎台・香久山福祉会館となりますが、市民の皆様に対しましては、市ホームページの緊急情報、にっしんお知らせめーる、旧ツイッターのX、フェイスブック、Lアラートと呼ばれるテレビのデータ放送配信により周知いたしました。開設後、問合せや避難者もなく、台風の進路予想や風雨の状況から判断し、正午に閉鎖をいたしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 今、御答弁のあった自主避難所なんですけれども、いつも南部福祉会館とか、岩崎台・香久山福祉会館が開設されております。河川があるというわけでもなく、崖になっているわけでもないのにどうしてなのかと私は考えております。野方につきましては、日進市の雨量河川水位観測システムがあるので、例えば、水位の上昇によっては早急に避難所開設を行うということも考えられると思いますが、そのほか河川がある近くの地域の方では避難所の開設はされていないということなんですが、それはどうしてなんでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 風水害時におけます避難所につきましては、河川の氾濫などの状況によっては、浸水などのおそれがあるために開設しない避難所もございます。 自主避難所につきましては、施設はもとより、避難移動時における安全確保が必要となります。近年、頻繁に発生している線状降水帯などによる局地的な豪雨も懸念されるため、浸水想定区域外である福祉会館のうち、天候状況などから開設する施設を判断しているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 障がいのある方にもこれは周知されていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 避難所の開設状況などにつきましては、各種のデータ配信により、障害の有無に関わらず全市民に対して周知を行っております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 聴覚障がいの方につきましては、お知らせメールは見ることができますけれども、目の不自由な方はメールを見ることができないんですね。にっしんお知らせめーるなどには、音声案内はあるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 にっしんお知らせめーるには、音声案内機能はございません。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) テレビの音声やラジオでは、危険な地域は聞くことによって分かりますけれども、どこに避難所を開設したのか確認することは聴覚障がい者の方にはできません。また、線状降水帯により、あっという間に河川の氾濫などが起きた場合、目の不自由な方にはどのように危険ということを知らせるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 避難を促す段階となる警戒レベル3以上を発令した地区には、災害時要援護者地域支援制度に御登録いただいております障害をお持ちの方や高齢者の方の情報を活用しながら、スピーカーを装備した公用車や消防団車両により避難所の開設情報や付近の被害状況をお知らせし、避難を呼びかけることを想定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 聴覚障がい者の方についてなんですけれども、日進のお知らせメールの存在を知らないと言われる方が結構おりました。先ほど、障がいのある方をはじめ、市民に対して周知を行っていると答弁されておりますが、障がいのある方についての周知はどのようにされているのかお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 にっしんお知らせめーるにつきましては、例年、出水期に合わせまして6月の広報で周知を行っております。 広報紙の内容につきましては、声の広報の配布により、また、市ホームページにおいては、音声読み上げソフトに適用させるなど、情報アクセシビリティーに配慮し、障害の有無に関わらず情報を取得できるよう努めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) にっしんお知らせめーるを知らないと言われる障がいのある方は、多分広報を読んでいないのではないかと私は考えております。聴覚障がい者団体の方たちが毎年要望書を持って来られると思いますので、そういったときにでも伝えていただいたり、また、転入されて来られる方、全ての方に、お知らせメールがあることを窓口でお伝えされたらいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 にっしんお知らせめーるについては、防災対策マップと洪水ハザードマップにそれぞれ記載をしておりますので、今後福祉部局とも連携して障害者の団体などへ配布するなど、お知らせメールをはじめとする防災についての周知啓発を図ってまいります。 なお、各マップは、転入時にお渡しする転入セットにも含まれており、市の災害に対する備えについて周知を行っております。
○議長(大橋ゆうすけ) 山田議員。
◆9番(山田久美) 転入時にお渡しするセットに含まれているという御答弁でしたけれども、見ていただく、読んでいただかなければ何の役にも立ちませんので、ぜひ、窓口でもにっしんお知らせめーるのことは直接伝えていただく方がよいと思いますので、よろしくお願いいたします。 また、今回台風13号なんですが、7日には東海、関東に接近かと言われております。11月頃までは台風が発生しやすいと思いますので、市民の方の安全・安心のために今後も御尽力いただきますようお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(大橋ゆうすけ) これにて山田久美議員の質問を終わります。 ただいまから11時まで休憩いたします。 午前10時44分 休憩----------------------------------- 午前11時00分 再開
○議長(大橋ゆうすけ) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、白井えり子議員の発言を許します。 〔7番 白井えり子登壇〕
◆7番(白井えり子) 次年度予算組みも佳境に入ってきていると思います。市長は果たしてどのような方向で予算組みをされるのでしょうか。今後本市の財政は大変厳しい状況になると答弁でありました。日進市の特徴の1つに、市民病院、市営住宅がありません。それがない分、そこに投入する一般会計からの繰入れ予算を本市では市民の暮らしに回せるのではないでしょうか。 ちなみに、10万人以下の自治体の市民病院への一般会計からの繰入金は15億円とある市の状況を聞いています。一層の検証をお願いいたします。 では、質問に入ります。 1項目めの子どもの安全、地域の防災拠点、小中学校体育館の空調設備設置について等です。 最近の気温は、地球温暖化ではなく沸騰化と言い換えられるなど、気候危機はますます苛酷な状況になっています。暑さ指数を測らない中で部活が行われ、部活後、下校中の女子中学生が熱中症で亡くなる事故も起きている現状です。責任世代の大人の私たちは子どもの命を全力で守らなければなりません。 1点目です。 小中学校の暑さ対策については、どのように対応されているのか伺います。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまの白井えり子議員の質問に対する答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 学校現場におきましては、各学校に導入しております熱中症指数計を用いて実施、判断をしており、実施する場合におきましては、窓や扉を開けて換気を行った上で、その日の状況に応じて、大型扇風機の使用、小まめな水分補給や激しい運動を控えるなどの工夫をしながら暑さ対策に当たっております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) なおかつ暑い日には、一度教室に入ってクーラーで体を冷やしてから下校させているということもお聞きしております。 では、2点目です。 体育の授業や部活の中止はどのような条件、指標はどのような状態でしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 市内小中学校において中止した件数については把握しておりませんが、暑さ対策として部活動や体育授業などの予定変更を行った事例はございます。 指標としましては、WBGT、暑さ指数測定器により測定し、熱中症指数が31以上の場合、原則運動は中止とし、28から30の場合、激しい運動は中止とします。 また、熱中症対策などで下校時間が変更になる場合は、学校保護者間連絡アプリで保護者へ連絡することとしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) ちょうど私が通りがかったときに教員の方が測ってみえて31という数字を教えていただきました。31というのが1つの指標ということが確認できました。 では、3点目です。 体育館の空調設備設置について、近隣の自治体調査、補助金取得調査は行ったかです。 昨年の6月議会にも既に小中学校全てに設置されている大府市や順次設置されているみよし市の状況、経産省の災害時に備えた社会的重要インフラへの自衛的な燃料備蓄の推進事業、事業費補助金、これは50%補助となりますが、この取得状況などについて申し上げ、提案を私はいたしました。本市では、上納池
スポーツセンター、日進市
スポーツセンターアリーナにも空調が整備され、この夏、小中学校の特別教室にも空調が設置されました。残るは小中学校の体育館だけです。 昨年度の答弁では、近隣市町の状況は注視しているが、状況調査まで行っていない。特別教室に空調設置を行ってからその後検討していくとのことでした。その後、近隣の設置状況、補助金取得の状況など調査はどのようにされているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 近隣自治体の状況につきましては、令和4年度に文部科学省調査結果により、名古屋市、みよし市など県内自治体の7.8%の体育館に空調機が設置されていることを確認しております。 また、補助金につきましては、文部科学省の学校施設環境改善交付金や経済産業省のLPガス災害バルク等の導入補助金があり、大府市やみよし市では、経済産業省の補助を受けたことを確認しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 先日、空調設置済みのみよし市の中学校体育館と本市の中学校体育館の部活動の状況の調査を行いました。一番の違いは館内の湿度の問題でした。実際に設置済みのところには見に行かれているのでしょうか、現場を確認に行かれているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 設置場所への見学は、現時点では行っておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 日進の近隣に既に整備されているところがたくさんございますので、やはりこれからぜひ現場を見に行って研究をしていただきたいと思います。 では、体育館の空調は、通常の学校生活にも必要と同時に災害時の拠点であり、区長会からも設置の要望が出ているものです。災害対応の担当課とは横断的な話合いはされているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 担当課との調整により、避難の状況によっては空調が設置された教室等を利用することを想定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 今各教室についていますので、状況に応じて教室を空けるということは1つの手ではありますが、大規模な場合は体育館ということが想定されますので、体育館の空調設置について担当課とぜひ協議を今後も続けていただきたいと思います。 では、次に4点目です。 体育館の断熱、遮熱塗装など、どのように検討されているかについてです。 断熱材を入れる、遮熱塗装するのが先だという御意見も聞きます。国の補助金も断熱、遮熱につくようになってきました。この点については、どのように体育館については検討されているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 断熱や遮熱塗装は体育館の室内環境をよくするものではありますが、まずは、校舎の老朽化が進んでいることから、校舎の安全・安心確保を最優先として改修を進めております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) いろんな手がございますので、研究だけはしていただきたいと思います。 では、5点目です。 体育館の移動式エアコン導入検討はいかがかです。 空調の設置工事に多額の予算がかかるからできないというのが大きな理由であるとは思いますが、移動式エアコンの導入検討はいかがでしょうか。 千葉県いすみ市は、設置が早く低価格の移動式エアコンを導入しています。3つの中学校に各5台の計15台で、約1,890万円、1校当たりに割り返すと630万円です。ヒエスポ15台分と工事費総額は、B&G財団の防災拠点事業支援金で補助額は100%とのことでした。日進市民会館のエントランスホールもスポットクーラーが1台が稼働しておりかなり快適です。低予算で迅速にできる体育館の熱中症予防策に一日も早く取り組むべきではありませんか、この移動式についてお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 議員が御指摘の移動式エアコンとはスポットクーラーのことと思われますが、局所的には暑さ対策になると考えますので、1つの手法として参考にさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) ぜひここ、経費も大変低くできますので、小中学校合わせて13校ある本市では、モデル校を選定し、実証実験をされてはいかがでしょうか。 気候変動の影響で、来年の夏はもっと苛酷な暑さになると予想されています。一刻も早い対応が望まれます。子どもの命、災害時の市民の命を守ることが最優先です。市長は移動式のエアコン導入については、どのようにお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 実証実験につきましても1つの手法として参考にさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) もう既にこの夏は終わりに近づきましたが、来年に向けて一層スピーディーに進めていただきたいと思います。 では、2項目めです。 子どもたちの健やかな育ちのために問うの1点目です。 公園不足の状況の中、長期休みは小中学校のグラウンド開放を行うなど、既存の資源を生かした対応はできないかについてです。 特に市街化区域の住宅建設が進む西小・南小学校区は、公園不足の状況の中、春・夏・冬休みなどの長期休みは、小中学校のグラウンドを子どもたちの遊び場に開放するなど、予算がないならば既存の資源を生かした対応はいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 小中学校グラウンド開放につきましては、現在、学校施設は、児童・生徒のための教育施設であることから利用者の管理ができていない公園のような開放は行っておりません。しかしながら、運動場や体育館につきましては、学校教育の支障にならない範囲で地域活動団体やスポーツ団体に対する開放を行っております。 なお、本市の公園の状況としましては、令和2年度愛知県都市公園現況によりますと、都市公園数は県内で平均より上回っており、また市の緑の基本計画では、都市公園やその他公園などの1人当たりの面積は、都市公園法での都市公園標準面積と同規模となっております。 今後、地域学校協働活動や部活動の地域移行を検討する中で、小中学校グラウンドの利用についても検討していく可能性があると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 今、決して1人当たりの公園面積は少なくないという御発言がありましたけれども、これは、市内全域を均等に割るとそういうことになると思われますが、特に市街化区域の家が増えている西小・南小学校区ではそれには全く当たりません。子どもたちの育つ時間は待ってくれません。思い切りボール遊びができるなど開かれた学校にすべきです。早急な検討、進めていただくことをお願いいたします。 では、2点目です。 子どもたちの意見を聞く場の在り方はその後どのように検討されているのかです。 何度も一般質問でお聞きしていますが、子ども議会という形態を取らないが、形は違うがそのようなものに取り組みたいと、市長は前向きの答弁を代表質問の答弁でもされておられます。子どもや保護者も大変期待をしているところです。では子どもたちの意見を聞く場の在り方は、その後どのように検討されているのでしょうか、検討状況をお知らせください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、こども未来部長。
◎棚瀬こども未来部長 子どもの関わる政策決定過程における子どもの意見を聞く在り方につきましては、現在、こども家庭庁において、多様な子ども、若者の意見を聞く在り方や子どもの意見反映に関する各府省や地方公共団体の職員が適切に理解をし、効果的に取り組むことができるよう、意見聴取の際の留意点などをまとめたガイドラインについて検討するための有識者会議が開催されており、年度内に策定されるとのことでございます。 このため、ガイドライン策定までの間、これまでに行われた本市及び他市における子どもからの意見聴取の取組や課題に感じたことなどについて調査・研究を始めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) こども家庭庁のガイドラインはガイドラインとして進めいただければ結構ですけれども、日進市は子ども条例を早くに策定している、そういうまちです。もっと積極的にこれは取り組むべきです。 東郷町の子ども議会などの事例は全国的に有名ですが、尾張旭市でも、今回市長を囲む子ども会議が開かれており、今年は全市の生徒会役員と議論されたと新聞報道にありました。 本市では生徒会の発案、議論で制服の変更が子どもたちの手によって行われた実績があるすばらしいまちです。この4中学校の生徒会合同会議の場に市長が出向いて意見交換をすれば予算もかからず、スピード感を持って行えます。市長はいかがお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総合政策部長。
◎萩野総合政策部長 子ども議会につきましては、市制30周年記念事業においても開催の予定ございませんが、これまでと同様、様々な機会を通じまして、子どもたちの意見をお伺いしてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) ぜひそれを具現化していただきたいのですが、定期的な会議等は予定していないなら、その方向をお持ちと答弁されておられるのに、ではどのような形態を検討されているのでしょうか。そして、市制30周年の記念事業だけでやるのは必要ないと私も再三申し上げております。では、職員室前に市長への提案箱を置くことを提案いたしますがいかがでしょうか。メールやタブレットでは出てこない子どもたちの本音の意見や悩みが拾えると考えます。これは予算もかかりませんし、リアルに子どもたちに向き合われないなら、こうした方法はいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総合政策部調整監。
◎岩瀬総合政策部調整監 市長への提案箱は、子どもたちも利用する各福祉会館、図書館や総合運動公園等にも設置されていることや市のホームページから電子メールによる提案を行うことができることから子どもたちの提案機会も確保されていると考えております。市内各小中学校への提案箱を設置することは考えておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) これは子どもたちが聞いたらさぞがっかりされるでしょう。子どもたちは立派なまちづくりの意見を持つ市民の1人です。多様な方法でやはり意見聴取をする、このことについて、多額の予算がかからないならばできるところから始めていただきたい、このことを子どもたちに代わって申し上げておきます。 では、3項目めの「健やか にっしん宣言」のまちづくりについて問うです。 1点目です。 次年度の市制30周年に向けて、健康づくり、疾病予防面からは、どう総括、検証されているのかお聞きします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 「健やか にっしん宣言」は、いきいき健康プランにっしん21の計画をより推進し、子どもから高齢者まで全ての市民が健やかで心豊かに暮らせるまちを目指し、実施しております。 全ての年代の健康づくりのため、にっしん体操の普及に努めるとともに、特に高齢者においては、疾病予防の面からも行動目標として、生活習慣の改善によって病気や障害を未然に防ぎ、また、認知症や介護にならないための予防に取り組み、身近な地域にあるつどいの場を増やして体操やおしゃべり、趣味活動などを基に予防活動を展開しております。 市制30周年を迎える来年度は、いきいき健康プランにっしん21の改定予定であることからも、さらなる健康づくり予防事業を推進する方策について検討していきたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、2点目です。 健康増進面から、にっしん体操の普及が大変進んでいることは評価します。その一方、ラジオ体操は国民の生活の中にまで浸透しています。音楽が鳴れば中高年の方は自然に体が動いたり、毎朝リアルタイムに公園でラジオ体操をされる皆さんは自然にお互いの安否確認をされたり、病気の予後や鬱状態を直されたりと、通年のラジオ体操による新しいコミュニティーづくりをされています。 市制30周年記念として、市としてNHKの巡回ラジオ体操を誘致し、全国に日進市を宣伝するとともに、市内の健康づくりを一層広めてはいかがでしょうか。これも予算もあまりかからず、効果は大きいと思いますがいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 市内31か所の登録があるにっしん体操スポットでは、多くのスポットでにっしん体操とラジオ体操のコラボで体操を実施しており、健康づくりに取り組んでいると伺っております。 NHK巡回ラジオ体操を誘致してとのことですが、実施においては、野外での体操会場手配やアップライトピアノまたはグランドピアノを前日から当日にかけて野外に設置できることなど、課題も多いため1つの御意見として賜ります。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 巡回ラジオ体操は工夫次第でできると思いますので、今後もぜひ研究して進めていただきたいと思います。 では、3点目です。 帯状疱疹ワクチン助成の実施に向けての進捗状況はいかがでしょうか。昨日も質問には出ていますが、もう一度お願いいたします。 既に愛知県内でも、豊田市、大府市、みよし市をはじめ10市2町が助成を実施しており、多くの市民が日進でも待ち望んでいます。市長は6月議会において、初めて助成していくという方向を言われましたが、具体的な時期は明言されませんでした。具体的にいつから帯状疱疹ワクチンの助成をされるのか、昨日に引き続き再度お答えをお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 帯状疱疹ワクチン助成につきましては、年明けからの実施を目指し、補助内容の精査や関係機関との調整など、準備をしているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、年明けの1月から実施予定ということでよろしいでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 おっしゃるとおり、1月中の開始を目指しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、4項目めの公園施策について問うです。 1点目ですが、日進は区画整理によるまちづくりとは違う混在型のまちづくりです。区画整理などの大きな公園を第一に整備していくという総合計画、都市マスタープランの公園施策を原点から見直し、いわゆる地域の生活公園を重点的に整備すべきではないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、副市長。
◎水野副市長 これまで、総合計画や都市マスタープランの方針に沿って公園整備を順次進めてきたところでございます。本市のまちづくりの特色とも言えます土地区画整理事業の進展に伴い、今後も多くの転入者が見込まれます。このような状況の中で、洗練された住宅地や店舗など、質の高い住環境の形成には、地域の皆さんの憩いの場や交流の場の核となる公園が果たす役割も大変重要であると考えております。現在は、赤池箕ノ手土地区画整理地内などで、新規公園の整備を進めているところでございます。 このほか、地域の公園整備に当たりましては、各地域におけるニーズ等を把握した上で公園用地を確保し、公園の管理や周辺住民の皆さんの理解を得るなど、地域との連携・協力体制の構築が必要であると考えております。 また、本市における人口減少時代を見据えた中長期的な視点からの検討も必要となります。そのため、周辺地域における公園の立地状況等を踏まえた公園の統廃合を含む適正配置や遊具の変更、更新を総合的に計画、実施するなど、さらなる進化を目指していくことが非常に重要な視点と考えております。 今後につきましても、子どもから高齢者まで幅広い世代の皆様の健康や楽しみを支える公園としまして、ハード面だけにこだわるのではなく、ソフト面も含めた公園の質の向上を念頭に知恵と創意工夫を凝らしつつ、様々な観点からの検討を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、2点目です。 公園のトイレ、プレイパーク、遊具の在り方など、再考すべきではないかという点についてです。 いろいろな自治体の公園を実地調査したところ、特に刈谷市などは、小さな公園にもトイレが設置されており、課題であります地域の公園のトイレ清掃は、公園愛護会にきちんと予算をつけてお願いしている、防犯面についても防犯カメラ設置等で特に事件等はないとのことでした。議会質問でも公園のトイレ設置は度々出ています。地域の公園のトイレ設置方向を根本から見直す必要があるのではないでしょうか。 次に、最近、北高上緑地の問題が浮上しています。市街地の中の豊かな緑の緑地の中で現在も里山リーダー会の皆さんが自然の中でしかできない体験講座を行っています。さらに進めて日進プレイパークの整備がここでできないでしょうか。 また、遊具の在り方についても再考すべき時期にきています。6月議会、今議会でも他の議員からインクルーシブ遊具、インクルーシブ公園の提案がありました。赤池箕ノ手の区画整理地内の公園の整備に今なら間に合うのではありませんか。何らかの遊具を設置するならば、まさにシンボル的にここにインクルーシブの遊具を設置し、誰もが遊べる公園にできるチャンスです。取り組んではいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 まず、トイレにつきましては、街区公園へは設置の予定はございません。 次に、プレイパークにつきましては、既に日進里山リーダー会が指導者となり、落ち葉ジャンプなど、里山での冒険遊びを行うイベント、里山遊びを探そうを開催していることから、こうした取組を継続してまいります。 最後に、赤池箕ノ手地区における近隣公園へのトイレ設置やインクルーシブ遊具の整備につきましては、地域の皆様からの御要望を踏まえ、検討してまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 昨日も地域の要望に応え、その方向で検討という、まだこれは検討ということでしょうか。その確認と、それから予算がかかると言われるならば、目的別ふるさと納税、クラウドファンディングなど考えてはいかがでしょうか。公園の遊具は一度設置されると10年以上は更新できません。この点いかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 トイレの設置に関しましては、検討をしていくということでございます。それから、様々な財源確保の手法を研究しているところでございますが、引き続き、効果的な手法の研究を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) トイレについては、箕ノ手の中で検討していくという方向ははっきり出ている。しかしながら、今の御答弁ですと、インクルーシブの遊具だとか、インクルーシブ公園に向けてということについては、まだこれは不透明ということでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 そうしたことも含めて検討していくということでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、ぜひ新しい地域の新しい公園、ぜひシンボル的な公園になるように願っています。 では、次に3点目。 野方三ツ池公園の桟橋など、老朽化の対策はどのようかです。 野方三ツ池公園の池の中に大変美しい木造の桟橋がありました。過去形です。日進市の数少ない景観スポットでしたが、現在、老朽化のために使用禁止、通行禁止の看板が立ち、閉められてから早くも1年以上がたちます。地元の皆さんも、またここを大変楽しみに来られる方も心配しています。具体的対策はどのようにされるのかお聞きします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 野方三ツ池公園の桟橋につきましては、整備後20年超を経過し、近年では、毎年のように床板の腐食に対し修繕を行ってまいりました。しかし、令和4年に重要な構造体である柱やはりなどについても腐食や劣化などにより断面が欠損している状態が確認されたところでございます。このため、地域の皆様に御不便をおかけしておりますが、事故防止、安全確保のためにも、現在も通行止めを続けているところでございます。 全体修繕には多大な費用が見込まれることから、撤去や改築なども含め、昨年度から今後の在り方について検討しているところでございます。今後の検討状況を踏まえ、改めて地域の皆様にも御意見をお聞かせいただき、方針を定め、必要な対策を行ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、具体的にぜひ地域の皆様と共にここの在り方について進めていただきたいと思います。 また、木造で造る場合は、必ず修復だとか老朽化の問題というのは出てきます。これは設置したときに既にその次の段階も計画に入れるような、そういった対策が必要かと思います。造るときだけは新しいものができますので、そういったことに配慮がありませんけれども、ぜひ今後も木造等、老朽化の問題が出てくるものについては、最初のときから計画的に行っていただきたいと思います。 では、次に5項目めのエンディングノート事業の展開について問うの1点目です。 現在の配布及び活用状況はどのようでしょうか。 第一生命とコラボで作成された日進市のエンディングノートは、大変質の高いよいものができていますが、有効にこれは活用されているのかまずお聞きします。 ここに現物があります。しかしほとんどの方は目に留まったことがないというのがとても残念です。これは、今現在は、窓口に行ってくださいと言えば必要な分をくださいますけれども、既に窓口に行かれる方はそれだけの意識のある方が行かれますので、そうでないところにもっとこれを広げていくことが必要ですが、では、まず配布状況、また、有効に活用されているかについて、当局の見解をお聞きします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 日進版エンディングノートにつきましては、令和2年9月の初版以降、市役所、地域福祉課や市民課おくやみ窓口、各地域包括支援センターのほか、地域見守り推進事業協力に関する協定を締結しました市内葬儀会社で、御希望された市民の皆様に無償でお渡ししております。 エンディングノート自体に法的な効力はありませんが、自分らしい人生の最期をどのように過ごしたいのか家族などと話し合うきっかけとして御活用していただきたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) そうしますと、現在、何部刷ってどれだけ出たかということは把握されているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 把握しているかということですと、把握はしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) では、希望された方に無料で渡されるという、それも各ところで渡されるところの今お名前が出てきましたけれども、これではなかなか広がりません。これはもちろん無料ですので大変よいのだと思いますが、もっと積極的にいきいきクラブ、ほっとカフェ、ぷらっとホームなどに出向いて説明の機会を持ったり、講演会など積極的展開の機会を持つなど、皆さんがお元気なうちにこそ活用されるべきではないでしょうか。こういった点について事業展開はいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 エンディングノートのPRや講座など、広くPR活用する方法を検討してまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 私もこれ、何度か書いた経験がありますけれども、これを配っただけではみんなおうちに持って帰ってしまわれてしまいます。講座等をやったときに、一緒に、では書けるだけ書いてみましょうということで、そこで記入をした方がおうちで残りのところを記入して、例えば仏壇のところに置くとか、家族にここに置きますということが報告できるというものです。ぜひそういったもう少し実効性のある使い方をしていただきたいと思います。 では、2点目です。 市が登録の受皿になり、終活支援をするべきではないかというこの点です。 昨日の一般質問でも質問が出ていましたが、新聞記事に、身寄りのない高齢者、身元保証トラブル、財産管理や遺品処理、悪質業者も、と1面記事で出ています。 岸田首相が安心して民間事業者による身元保証などのサポートを受けられる仕組みをつくると言われていますが、事業を監督する官庁は決まっておらず、省庁間の連携も不十分、現場では悪質業者によるトラブルも相次いでいます。行政がきちんと対応の仕組みをつくることが求められています。 現在の問題としても、民間サービスでトラブルが多発しています。規制がない中、悪質事業者もある事業者への直接規制監督官庁がありません。本来の業務とは別に引き受けるケアマネジャーの負担が大きいことが問題として挙げられます。 総務省の高齢者サポート事業について、事業者への全国調査を行い、全国調査によると、事業者はほとんど20人以下の小さな事業所であり、5人以下も61%がそのような状況の事業所です。それから、また、事業開始から10年以下が83%、入会金や契約金を受け取っている事業者の21%は、契約書に返金の規定がないなどの状況が明らかになっています。こうした状況の中で、内容は多少違いますが、本年6月より岐阜市では、わたしのあんしん終活登録事業として、高齢者が病気や事故などで意思表示ができなくなったり、死亡した場合、病院や警察署、福祉事務所、事前に指定した方からの照会に対し、市が本人に代わって情報を開示する事業です。全国でも、横須賀市など4自治体が行っており、中部地方では、岐阜市が初の事例です。既に6月開始以降、7人が登録されたとのことです。 市役所が、お独り暮らしの高齢者の登録先になる安心感は本当にこれから必要なことです。自治体が終活事業の登録先になる方式を本市にも取り入れていったらいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 本市では、エンディングノート以外にも、もしものときにどのような医療やケアを望むのか、家族や信頼できる人、医療・介護従事者たちと話合い、共有するために、医療・介護専門職などから成る日進市ACP、これは人生会議と呼ばれるアドバンスケアプランニングの略でございますが、ACPツール検討プロジェクトチームにより、ACP手帳やリーフレットを作成するなど、思いを家族など大切な人たちと共有するACPの取組も行っているところでございます。 また、近隣市町においても、高齢者で身寄りのない方などが死亡された際の支援などについては課題とされており、尾張東部6市町で構成される尾張東部権利擁護支援センターにおいて、身寄りのない人の支援研究プロジェクトを立ち上げ、ニーズ把握、地域のネットワークづくりなどを進めるため、全国の先進的な取組も踏まえながら、地域にふさわしい支援の方法について本年度より検討を始めたところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 現在の民間だけでは財産に絡むことも多く、トラブルがさらに広がり、高齢者が被害に遭う危険性は目に見えています。市役所が受皿になる岐阜市の事例は大変有益と考えます。本市も本年度から、今お答えのように検討を始められたならば、ぜひ、市役所が登録団体になることについて検討を早急に加えるべきと考えますが、この点いかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 先進的な取組の1つと認識はしておりますので、プロジェクトの中で取上げ、検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 白井議員。
◆7番(白井えり子) 高齢者のお独り暮らしが増えている日進市では、大変これは大きな問題となっています。ぜひ、スピーディーに取り組んでいただくことをお願いしまして、質問を終わります。
○議長(大橋ゆうすけ) これにて白井えり子議員の質問を終わります。 次に、小野田利信議員の発言を許します。 〔18番 小野田利信登壇〕
◆18番(小野田利信) 一般質問をさせていただきます。 初めに、江戸時代の歴史学者頼山陽は、真の天下分け目の戦いは関ケ原ではなく、小牧・長久手の戦いであると言っており、吉川英治文学でもそのことを引用しております。今年のNHKの大河ドラマ「どうする家康」の佳境は小牧・長久手の戦いであり、この舞台の放送は既にさらっと簡単に終わってしまいましたが、これに関わる岩崎城について質問します。 日進市は、この戦いに関わる小牧市、長久手市、日進市、春日井市、犬山市の5市が同盟を結成し、その後新たに尾張旭市、瀬戸市、可児市、東郷町が加わり、協力して情報発信を始めましたが、この目的と効果はどうであったかお答えください。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまの小野田利信議員の質問に対する答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 小牧・長久手の戦いで各城主が連携したように、ゆかりのある自治体同士が戦いの知見を深める、ゆかりの地のつながりを深める、国内外に発信し、人々の往来を促すことを目的に同盟を結んでおります。相互に情報発信、誘客事業に取り組むことで相乗効果が生まれております。 現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の影響で話題を集め、同盟市町のイベントなどを通じて多くの方に本市の岩崎城を知っていただくきっかけとなりました。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) 岩崎城が日進市の観光資源として上位に占めていると思います。岩崎城で行われた昨年の11月のプロジェクションマッピングには、1万5,000人と多くの方々が来られ、各地より訪れていると思っておりますが、今年の来館者はどれだけの方が訪れてきたのでしょうか。また、例年と比較してどのような状況にあるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 岩崎城に確認したところ、今年4月に岩崎城春まつりが4年ぶりに復活し、城や岩崎川会場に約1万7,000人が訪れ、あいち家康戦国絵巻ラリーが開始された5月から7月まで、3か月の間の来館者数は前年度比約1,000人増の8,000人近くと伸びております。「どうする家康」第32回で小牧・長久手の激闘が放映された影響で、今後さらに誘客につなげていきたいと思います。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) 私も戦国絵巻ラリーに参加しており、まだ愛知県内160か所のうち半分程度の87か所しか訪ねておりません。岩崎城を訪れてチェックインしたのが6月24日でした。そのときに既に三百数人がチェックインとの表示でした。それから既に3か月程度経過しておりますが、今はどれだけの方が企画を見てチェックインされたのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 こちらも確認したところ、8月16日時点で岩崎城へのチェックイン数は436人と順調に伸びております。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) 令和元年12月の定例会で、名古屋市中村区や津島市では、NHK大河ドラマに加藤清正を主人公にしようと運動が起きていることを御存じでしょうか。また、高知市では同じく、長宗我部元親を大河ドラマにと運動している。日進市の岩崎城も長久手の戦いでの前哨戦としての関わりがあるわけですので、大河ドラマでの招致運動があった場合は協力していただきたいと質問し、NHK大河ドラマが観光に与える影響も非常に大きいということは周知の事実である、そんな機会があればぜひ取り組みたいと考えておりますが、現在のところ現時点においては、大河ドラマ招致運動、オファー等はないと答弁されましたが、このときは、次年の大河ドラマは「麒麟がくる」で、可児、明智地方などはこぞって宣伝していたので一般質問をしました。次年の美濃地方の観光での効果は絶大で、大河ドラマの影響を身近で感じたもので、まさかそれから数年後に関わりが生まれるとは思ってもいませんでした。この企画への参加はどのような過程でされたのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 「どうする家康」の放送を契機に一層の武将観光の推進を図るため、2022年2月に県の観光振興課の呼びかけで関係市町、観光協会などで組織する愛知県大河ドラマ「どうする家康」観光推進協議会が設立されました。本市では、それ以前から県などを通じて「どうする家康」のロケ誘致を起爆剤とした観光誘客の可能性について要望や問合せをさせていただいておりました。そうした過程の中で、この企画には、岩崎城のある日進市への存在を県内外へ広く周知する、まさに千載一遇のチャンスと捉え、積極的に参加させていただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) 同じく5年前の令和元年12月の定例会で、私は、愛知・岐阜広域観光推進協議会が、見にトリップ×戦トリップの企画をした。それは、愛知県と岐阜県の産業観光と武将観光を取り入れた企画です。日進市は該当場所がなく、最も近いところで、見にトリップでは、長久手市のトヨタ博物館です。戦トリップでは、名古屋市の末森城址です。日進市では、レトロ電車、岩崎城は該当すると思っていますが、ありませんと質問し、答弁では、残念ながら日進市は掲載しておりませんので、今後、レトロでんしゃ館、岩崎城、市立図書館など、本市の魅力のある施設をより効果的に多くの方々に知っていただくためにもこうした連携の機会を逃さず、次期改訂時には新規掲載されるように宣伝してまいりますと答弁され、今年も昨年に続き、第1期が7月21日から9月30日、第2期が10月1日から来年の3月6日までと同企画がなされております。答弁の約束のごとく、見にトリップではレトロでんしゃ館とマスプロ美術館、戦トリップでは岩崎城と全3施設が該当施設として登録され、内外に発信してくれました。これにより各施設の来場者は多くなっていると考えられますが、その状況と施設側の感想はどうでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 あいちとぎふ見にトリップ×戦トリップスタンプラリーは、第1期が7月21日から開始されたばかりでありまして、具体的な利用者数はまだ把握できておりません。 施設側の反応を伺いましたところ、いずれも施設の周知と今後の来館者の増加につなげていきたいと期待を込めていました。 岩崎城では、スタンプラリー事業や「どうする家康」、放映を受け、8月5日から10月1日までの期間中、毎週土曜日の開館時間を2時間延長しております。また、9月16日から24日まで、大河ドラマ「どうする家康」パネル展の巡回展示の誘致も決定しておりまして、市外、県外からの観光誘客の拡大と周遊観光の促進につなげていきたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) ここで特筆すべきことは、前回までの見にトリップ×戦トリップは、冊子を持って各地を巡り台紙にスタンプを押していましたが、今回の見にトリップ×戦トリップは、スマートフォンでの登録をして各地のQRコードを読み込んで巡ることです。当然ながら、先ほどのあいち家康戦国絵巻ラリーも同様で、各地のQRコードを読み込んで巡らなければなりません。すなわち、紙媒体のスタンプであるアナログからスマートフォンのデジタルに移行したことです。このことについて企画事務局の反響はどのようか伺っているのでしょうか。また、施設側の反響はどうでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 企画した県によりますと、観光客のサービス向上をスマートフォンやタブレットのモバイル端末のみで観光地を周遊でき、滞在時間の延長、消費喚起に有効なデジタルスタンプラリーに変更したと伺っております。 そのほかに、デジタル化によって利用者の行動情報をデータ分析でき、今後の施策検討に活用できるようになったとも伺っております。 また、施設側の反響は、接触や密を避けられるメリットやスタンプ台の設置が難しい施設でも、QRコードやGPS機能で位置情報を取得することでデジタルスタンプを押すことができるので、企画に参加しやすくなったなどのお声が届いていると伺っております。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) ある地域の公園に行くと、そこには案内がないのに案内があります。それは、紙媒体のパンフレット、案内書ではなく、案内板にQRコードが掲載され、読み取って巡るものでした。これからの案内板もこのようにして、風雨で汚れた紙では持っていかなく、ごみとしてさらに興ざめしてしまいます。今後の発信のツールの1つとして、日進市も観光でデジタルの推進は考えないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 本市の観光まちづくり協会におきましても、今後の周遊観光を促進する上で観光事業のデジタル化を積極的に取り入れる考えを持っています。協会のウェブサイトやグルメサイトなどの充実に加え、この秋にはグルメサイトを活用したデジタルスタンプラリーの企画を検討しているところでございます。市内の観光地と飲食店を結び、市内への誘客、周遊、消費喚起につなげたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) 岩崎城は日進市が建てたのではなく、岩崎区の財力で建てて日進市に寄贈したことを恐らく市民の多くは知らないでしょうね。当時、私は岩崎消防団の分団長で、来賓として列席したのではっきり覚えており、竣工したのは昭和62年の6月です。 消防団のポンプ操法は、町大会を経てよい成績を収めた団は次の愛知郡大会に出場でしたので、長久手市や東郷町の分団長にお願いして、出場順位を1番にさせていただき、終わり次第、会場であった長久手市東小学校を後にして、岩崎城の警備に向かったことを今でも覚えております。考えれば既に竣工して36年経過しております。今後の岩崎城は、観光資源としてどのように活用していく予定でしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、市長。
◎近藤市長 御質問いただき、ありがとうございます。市政の方針に関わる御質問がございましたので、私から御答弁を申し上げます。 岩崎城は、昭和62年地元の皆様の御寄附によって建設がされ、城址公園として整備され、現在に至っております。長い歴史に思いをはせつつ、建設に御尽力された多くの先人の皆様に心から敬意を表し、感謝申し上げる次第でございます。 岩崎城址公園は、市の大切な歴史的遺産でありますことから、多くの市民の皆様に園内を御覧になっていただくとともに、県外の方にもぜひ訪れていただきたいと思ってございます。今後も、歴史的資源を活用した観光まちづくりに力を入れてまいりますが、特に国内外からのジブリパーク訪問客などを意識した特別感のある新しい体験型コンテンツをつくり上げたいと考えております。 一例となりますけれども、現在、岩崎城に宿泊できる城泊というのですか、城泊の研究を進めさせていただいております。城にも泊まれる日進市ということを目指してまいります。 そのほかにも市内施設の指定管理者との連携や観光まちづくり協会の組織強化を図った上で、例えば戦国ドラマ風の動画に武将として出演できるコンテンツなど、体験型の企画を生み出していきたいと思っております。 また、数年後に道の駅が開駅しますと、観光の情報発信拠点として機能し、ジブリパークや岩崎城を結ぶ観光コースができるものとイメージを膨らませております。 本市が誇る岩崎城の持つ歴史的価値やジブリパークから近い地理的優位性を生かし、さらなる日進の魅力発信と誘客、周遊促進に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) かつては、私の家の窓から岩崎城が見えていたのに、今では樹木が大きく育ち、見ることができなくなってしまいました。ここだけに限らず、放置された樹木は大きくなり、景観を損ないます。維持管理には多額の費用が必要ですが、今後も岩崎城に限らず、平成展望台などの各観光資源の手入れをお願いして、次の質問に入ります。 公職選挙法についてであります。 日進市議会の議員及び日進市長の選挙の候補者は、候補者の証票交付申請と後援団体の証票交付申請を委員会に政治活動のために使用する事務所に係る立札及び看板の類に表示する規定にのっとり提出しております。ほかの地域、すなわち日進市以外の地域は、立札が自由に立っているように思われます。公職選挙法、日進市の政治活動のために使用する事務所に係る立札及び看板の類の表示に関する規定を調べたが見つかりません。立札の取付け場所に関する規定はどこに記載されているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総務部長。
◎石川総務部長 立札や看板の規定でございますが、公職選挙法第143条第16項第1号に、そのまま規定を読み上げますと、「立札及び看板の類で、公職の候補者等一人につき又は同一の公職の候補者等に係る後援団体のすべてを通じて政令で定める総数の範囲内で、かつ、当該公職の候補者等又は当該後援団体が政治活動のために使用する事務所ごとにその場所において通じて二を限り、掲示されるもの」と規定されております。 解釈としましては、公職の候補者や後援団体がその政治活動のために使用している事務所や連絡所の設置場所であると社会通念上合理的に判断される場所に取付けされているものということになります。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) この条文を理解しようとしても非常に難しいです。屋外広告物条例のように、禁止地域や設置してはいけない場所を表記していると理解しやすいです。 令和5年4月4日付で政治活動用事務所に掲示する立札及び看板の規格等について、掲示している各候補者各位に郵送されました。そして4月10日までに是正するようにとの内容、是正されない場合は2年以下の禁錮、または、50円以下の罰金、処せられる可能性がありますとの内容。しかし、いまだに疑問のある立札が目立ちます。50円ならば100回罰せられても5,000円。月に1回支払っても8年かかるので、安い罰金を払って放置しておいた方が得と思って、そのままにしておこうと思っているのでしょうか。是正の確認はどのようにしているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総務部長。
◎石川総務部長 立札や看板の類の設置や変更に当たりましては、選挙管理委員会に申請をいただくことになっているため、申請の際、設置場所を地図により確認しているところでございます。 申請は常時受け付けており、現状、非常に多くの看板等が設置されておるため、全てについて取付け場所が適正であるかなどを確認することは困難でございます。当然のことながら、適正に取付けされているものと考えているところでございます。 なお、取付けの在り方に疑問のある立札や看板の類についての情報が寄せられた場合につきましては、個別に確認を行うとともに、必要な場合には対応をお願いしているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 小野田議員。
◆18番(小野田利信) 確かに、申請して行政が是正を確認していないとしたら、どうしてしていないのかと苦情があるかもしれませんが、そのようなことを細かく現地調査確認していては大変です。予期せぬ人工賃の費用もかかるので、議員として立候補しようとするもの、また、議員は違反しているものは行為の配慮に欠けていると思います。 私は、前任者が取付けていたので問題はないと思い電柱に取付けていましたが、注意され是正しました。同様の違反をしている立札を今でも見かけます。自分も同じことをしているのに、他人が違反していると指摘しておきながら自分は改めようとしない手前勝手な行為、他の方が市街化調整区域での選挙事務所は違反ではと唱えながら、地域の建築協定で良好な住環境を目指すために専用住宅と定めているにもかかわらず事務所を設置し、選挙するのは協定違反ではないでしょうか。 他人の行動や欠点を見つけられるのであれば、自分のしている行動や欠点も見つけられるでしょう。自分を許すように、他人を許すことができないのでしょうか。他人を見て自分を律する資質が必要ではないでしょうか。 以上で終わります。
○議長(大橋ゆうすけ) これにて小野田利信議員の質問を終わります。 ただいまから1時30分まで休憩といたします。 午前11時59分 休憩----------------------------------- 午後1時30分 再開
○議長(大橋ゆうすけ) 会議を再開します。 学校教育部長より発言の許可を求められておりますので、これを許可いたします。
◎加藤学校教育部長 失礼いたします。午前中の山田議員の一般質問の1の(2)の再質問において、答弁漏れが2か所ありましたので、訂正させていただきます。 1点目は、再質問1のところで、男女別に更衣場所を分けていることは理解できた。しかし、性自認と体の差もあり、集団での行為ができない、男子・女子更衣室の利用をしたくない児童・生徒への対応はどうかという再質問に対し、答弁が漏れておりました。 答弁は、個別の状況は細かく答弁することは差し控えさせていただきますが、実際に性差のある服装に抵抗のある児童・生徒や行為を含めた配慮が必要となる児童・生徒など、本人及びその保護者から配慮を求める相談があった場合、その児童・生徒の持つ個や特性に寄り添い、場面に合った対応をしていくこととなります。学校と保護者間の日々の連絡、相談手段も従来の電話や連絡帳だけでなく、保護者連絡アプリなどが広がっております。学校へ相談しづらいといったハードルも低くなってきておりますと、訂正させていただきます。 次に、2点目、1の(2)の再質問4のところで、子どもたちへの配慮を進めるためには、教職員自身の理解と学びが必要である、この点はいかがかという再質問に対し、答弁が漏れておりました。 答弁は、愛知県教育委員会から令和5年7月7日付で、性的指向及びジェンダーアイデンティティーの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律の施行についての通知がされました。この通知につきましては、市教育委員会より市内小中学校へ周知しております。この中におきまして、学校におきましても、児童・生徒への多様性の理解を深めるため、家庭及び地域住民その他の関係者の協力を得つつ、教育または啓発、教育環境に関する相談体制の整備、その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとされております。これらを受け、今後教職員をはじめとした学校関係者への学びの機会も増加するものと思われます、と答弁を訂正させていただきます。 山田議員には大変御迷惑をおかけしました。また、議員の皆様、大変申し訳ありませんでした。
○議長(大橋ゆうすけ) これより休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、田中とおる議員の発言を許します。 〔1番 田中とおる登壇〕
◆1番(田中とおる) 一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 今回は、心のゆとりにつながる「音楽のまち にっしん」についての質問と市民の命に関わるAEDについてお伺いします。 まず、「音楽のまち にっしん」の考え方、現状、今後についてですが、最初に、本市が目指す音楽のまちとは何かを伺います。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまの田中とおる議員の質問に対する答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 「音楽のまち にっしん」につきましては、音楽との触れ合いや交流を通して、心豊かな市民生活と活力あるまちを実現することを目指し、身近な環境での鑑賞や音楽を通した人と人とのつながりによる地域の活性化などを目標に掲げ、推進しておるものでございます。 音楽のまちにつきましては、ジャンル、形態にとらわれておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 今、質問を少し除いてしまいました。本市の進める音楽のまちについて、どのようなものを想定されていますかという質問についてもお答えいただきました。ありがとうございました。 再質問です。音楽を含む時間芸術は、表現方法、形態など多岐にわたり複雑であると考えられます。また、個人個人それぞれ音楽という言葉で想像する世界観が違うとも考えられます。 本市では、小中学校の部活動をはじめ吹奏楽が有名ですが、そのほかにも実績のある合唱団など、大人数で行う形態の音楽愛好家が存在しています。また、数人のグループ、または個人で行う演奏形態でも多くの方が音楽に携わっている、また、携わろうとしています。ジャンルもクラシックに分類される弦楽、吹奏楽、管弦楽、声楽、合唱などもあり、軽音楽の中にも、ジャズ、ポップス、ロックなどいろいろと細かく分かれております。和楽、純邦楽とも呼びますが、日本の楽器、歌など本当に多種多様で、楽しみ方はそれぞれです。繰り返しになりますが、全てのジャンル、形態に対し、等しく積極的に推進していくと捉えてよろしいでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 市民の方々が取り組む音楽は様々でありますので、支援の方法も多様な形となると考えますが、音楽を通じて心豊かな生活となるよう支援してまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) ここで広報について触れさせていただきます。 現在、例えば、音楽のまちスペース日進市と検索をかけましても、トップに出るのが、にっしん音楽のまち事業であって、それぞれのリンクをたどってようやイベント等の内容が理解できるようになっております。本市においてどのようなイベントがあるのか、数段階踏まないと分からない構造となっております。 一例ですが、「音楽のまち にっしん」の特別なサイト、もしくはページを用意して、市内外の方が日進市ではどんな音楽を鑑賞できるのかな、演奏できるのかなと興味を持ったときに、アクセスした際にダイレクトに分かる広報の方法が必要だと考えますが、御意見をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 本市ホームページでは、「音楽のまち にっしん」として市が実施するイベントなどを分かりやすく掲載するため、にっしん音楽のまち事業としてまとめて掲載しております。検索方法の改善につきましては、今後の検討課題とさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 多彩な音楽活動を行っているまちであることを市民だけでなく市外に周知していただくため、ぜひ積極的に御検討ください。 次の質問に移ります。 「音楽のまち にっしん」としてのこれまでの取組を具体的にお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 これまでの具体的な取組につきましては、キャリア教育と併せた愛知県警察音楽隊の協力による音楽deハローワーク、美術と兼ね合わせた美術展コンサート、郷土文化に関連づけた古民家deコンサート、広々とした屋外での屋外コンサート、また、小学校4年生を対象に生演奏に触れる学校音楽アウトリーチ音のかけはし、市民が音楽文化に親しむとともに市民同士の交流を図るにっしん音結祭、愛知県立芸術大学との連携事業日進しえんコンサートなど様々な事業を開催してまいりました。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) それぞれの取組について、参加された人数の詳細をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 参加者数につきましては、音楽deハローワークは約700人、美術展コンサートは約100人、古民家deコンサートは約280人、屋外コンサートは約120人、学校音楽アウトリーチ音のかけはしは1,170人、にっしん音結祭は約840人、日進しえんコンサートは約830人となります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) ここで御説明いただいた取組について、本市が直接企画をした催しはどれになりますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 にっしん音結祭につきましては、市民会館指定管理者の受託事業として実施しております。そのほかにつきましては、市が直接企画運営をしております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 逆に、市民の側から音楽に関わる発表、講演を行う場合、市民が自主的にです、市からの援助、例えば後援の認定、補助金の提供などはありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 後援につきましては、各団体からの申請に基づき審査を行い、許可された場合に後援名義の使用が可能となります。 また、補助金につきましては、にぎわい交流館登録団体が市民自治活動を行う場合に、日進市市民自治活動推進補助金の制度がございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 次に、本市がどのようなビジョンを持って音楽のまちを進めていくのか、お伺いします。 文化芸術の熟成は、長期的な計画に基づき進めていくことが大切だと考えますが、本市でのビジョンはどのようになっていますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 長期的な視点を持ち事業を推進していくことも必要だと認識しておりますが、音楽との触れ合いや市民同士の交流を行う事業につきましては、まだ始まったばかりでありますので、事業の状況や音楽に関連した様々な情報を確認しながら、今後も音楽のまちとして各関係機関との連携を図りながら事業を進めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 近隣市町では、文化、芸能のまちを目指すためにおよそ30年の長期にわたった詳細な計画を掲げ、実践しているまちがあります。当市においては、日進市生涯学習4Wプランの中に計画されており、新しい試みやすばらしい試みが行われていますが、正直なところ将来への具体的な取組については未定であると感じます。あえて音楽のまちとの看板を掲げるのであれば、より一層詳細かつ具体的な試みが必要であると考えます。 例えば、ジャンルを問わぬ多彩な音楽に関わる人々からの公聴会や審議会を開くなど、それぞれの立場の人たちの意見を聞く場を設けるなどのより進んだ施策が必要と考えますが、実現に向けて検討していただけませんでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 現在、生涯学習施策につきましては、日進市生涯学習4Wプランに基づき実施しておりまして、音楽に触れる機会の充実の具体的な取組として、にっしん音結祭などの事業を実施しており、今後もこのプランに基づき施策を進めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 「音楽のまち にっしん」のキャッチフレーズの下、たくさんの市民の方々が、様々な思いで期待と希望を持たれています。この事業についてまだ始まったばかりとのことですが、市民の皆様のわくわくを裏切らないために今よりも進んだ取組が必要だと私は考えます。 次に、市民が音楽活動を行う場所と時間についてお伺いします。 発表の場は十分に確保されているとお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 発表の会場といたしましては、市民会館や福祉会館に加え、旧市川家住宅での発表も行っております。また、市が主催する美術展やスポーツイベントでの披露などのほか、にっしん音結祭での発表など、様々な機会を確保しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 発表の場としての確認ですけれども、一般的には市民会館の大ホール、小ホールがイメージできますが、福祉会館等、市民が望んだ場合には使用できる場所を具体的にお示しいただけますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 音楽の発表の場といたしましては、岩崎台・香久山福祉会館多目的ホール、西部福祉会館多目的ホール、図書館視聴覚ホールなどが御利用いただけます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 例えば、クラシックの中でも弦楽に対して吹奏楽、ポップスでも弾き語りに対してドラムを含むロックやジャズ、邦楽、和楽の中でもお琴や三味線に対し太鼓を用いた演奏では出力される音量にかなりの差があります。例えば市民会館小ホールなどは、音出し可とはなっていますが、ただし、和太鼓等の打楽器がメインとなっている練習発表会では御利用いただけませんとなっております。これら演奏形態による利用制限について、個々の施設での取決めなどは行われていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 施設の部屋の構造や環境などの状況により利用を控えていただく条件がございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 再来年に行われる市民会館大ホールの天井改修に伴い、長期の間、市民会館の使用が制限されることとなります。この期間の発表の場の確保はどのようにお考えですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 工事期間中におきましては、御不便をおかけするとは考えておりますが、安全対策のため御理解を願いたいと考えております。 発表の場の確保につきましては、今後の検討課題とさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 使用の場の確保についてですが、近隣市町に協力を要請することはお考えですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 現時点におきまして、要請の協力については予定はございません。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 本市内の大学等の講堂など、施設としては魅力的な会場がありますが、使用料については各校の基準としてなかなか使いづらいとの声を聞いております。これらの施設について、本市から何らかの協定を結び、市民が利用しやすくなるようにはできないでしょうか。また、少なくとも市民会館の改修中の期間だけでも、市民会館と同等の基準で市民が利用できるように協議を行うことはできないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 大学等の利用につきましては、協議を含めて今後の検討課題とさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 大規模改修中は明らかに発表の場が1つなくなることは確実となっております。また、1,000人規模で収容でき、あれだけのステージが使える場所は、日進市の場合は市民会館の大ホールしかございません。その期間、市民が不便を被らないよう、できるだけの対策を検討してください。お願いいたします。 続きまして、ふだんの音楽活動を行う際に欠かせない練習の場所についてお伺いします。 練習場所は十分に確保されているとお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 練習場所につきましては、主に市民会館の利用が想定されます。希望時間が重なり、調整が難しいというお話を聞いておりますが、曜日によっては夜間の利用が空いているという状況もありますので、そういった機会を利用していただければと思います。 また、市民会館の貸出し時間や会場も利用しやすいよう短時間や分割しての貸出しもできるような工夫もしております。 このほか図書館には視聴覚ホールが、一部福祉会館には音楽練習室やスタジオ、多目的ホールなど、練習場所となり得る施設もございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 現在、音楽の練習場所として利用できる施設を具体的に御提示ください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 公共施設のうち、防音設備があり楽器演奏の練習場所として利用いただける施設は、市民会館の大ホール、小ホール、リハーサル室、視聴覚室、練習室、図書館の視聴覚ホール、岩崎台・香久山福祉会館の多目的ホール、スタジオ、西部福祉会館の多目的ホール、スタジオなどとなります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 発表の場の際にも伺いましたが、それぞれ出せる音量に制限があると思われます。ここでも練習する場所、それぞれの制限は既に確立され、市民に分かるように提示されていますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 ルールにつきましてはホームページ内にてお知らせしており、また、福祉会館では団体登録時に説明させていただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 部活動の地域移行が行われた場合、現存する練習可能な場所の倍率が上がる可能性はないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 部活動の地域移行における詳細につきましては、今後、検討委員会において協議、検討していくこととなります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 逆にですが、大がかりでたくさんの人数を抱えている団体などの利用に学校施設を利用できるような方法の検討はしていらっしゃるでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 団体などの利用に学校施設を開放する検討は行っておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 過去には中央福祉センターの多機能室が合唱団等の練習に使われておりましたが、現在は利用できなくなっております。使用ができなくなった経緯と、今後も使用できないのかお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 中央福祉センターは、もともと障害者福祉センターと老人デイサービスセンターとして整備されており、音楽ホールのような防音設備のない施設であります。また、福祉施設であることから、福祉に関係する機関や団体ボランティアとなっております。 合唱団につきましては、平成19年までは利用登録団体として登録され、利用をされておりましたが、その後、音の問題などにより他の利用に支障が出るため、合唱など音により他の利用に支障が出ると思われる団体の利用についてはお断りすることとなった経緯があります。 地域福祉関係の団体も増え、今後もその役割が期待されている中で、本来の福祉目的の団体の利用に支障が出ることからお断りせざるを得なくなったということから、施設の目的であり、他の利用者への支障を考えると今後も使用は難しいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 福祉会館などの利用の場合、夕方以降閉館となる場所が多く、使うことが難しいとの声も伺っています。今後既存の建物の有効利用を考える場合、開館時間の延長などが必要になるかとも考えますが、対応は可能なのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 現在、市内6館の福祉会館では曜日によりますが、夜間の開館も行っております。さらなる開館時間の延長につきましては、福祉会館は福祉施設ということから、利用者がその経費を負担するものではないため、必要経費や施設の目的に合う利用かどうかなど、十分な検討を行う必要があると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 福祉会館の特性として地域の住民の方が優先となりますが、生涯学習の一環として利用する場合の予約の取り方、利用の制限などはどのようになるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 福祉会館の利用者は、老人及び児童となっており、その他、住民活動の場として利用していただいており、それぞれの会館において、基本的に市内在住の5人以上で構成された営利を目的としない団体であれば、登録し、利用いただけるものでございます。 また、利用の取り方としましては、老人団体、児童福祉団体を優先し、その他の団体は、毎月1日に各会館で3か月先までの利用を受け付けております。 御利用の際のルールにつきましては、営利行為は禁止としているほか、各会館ごとに施設内容が若干異なるため、団体登録時に御利用になられる会館で御説明させていただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 福祉会館においてですが、南部、東部など、現状の建物では音楽活動の練習場所として使用できる環境とは言い難いと考えます。地域によって格差があることは望ましくありませんが、今後リフォームなどの御検討をいただけませんでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 今後のリフォームにつきましては、公共施設等総合管理計画に基づき、計画的に修繕など行ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 発表の場と同様の質問になりますが、市民会館大ホールの補修の際、市民会館内のほかの施設の利用も制限される可能性があると考えられます。この期間、練習場所の確保についてはより一層注意が必要と考えられますが、どのような御対応をされますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 大ホール天井改修工事に伴う閉鎖期間中にほかの設備についても必要な改修工事を検討していくこととしておりますが、現時点におきましては影響が最小限となるよう、小ホールなどの利用を制限することなく、工事を行う予定としております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 次に、道の駅計画の中に、音楽のまちの概念が取り込まれているのかどうかについてお伺いします。 道の駅の計画の過程で、音楽のまちにつながる検討はありましたか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 これまで、道の駅整備事業の計画策定の過程において、音楽のまちにつながる検討は行っておりません。今後、指定管理者と運営内容などについて具体的な協議を行っていくことになりますが、指定管理者の提案の中でも音楽イベントや演奏会、ミニコンサートなどの企画に触れられておりますので、詳細は今後、指定管理者と内容を詰めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 市民の中からは、道の駅の計画段階において屋外ステージの設置やコンサートホールの併設などをパブリックコメントなどを通じて意見として出したという声も耳に入っておりますが、御検討には至らなかったということでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 屋外ステージやコンサートホールの併設などは採用に至っておりません。イベントの実施につきましては、ほかのスペースでの実施を想定しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 予定されている道の駅の中で、音楽イベント等を行える、それが実現できるスペースはどことお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 屋外広場や半屋外空間、飲食スペースなどが想定されますが、詳細は今後、指定管理者と内容を詰めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 次の質問に移ります。 本市には使い勝手のよい中規模のホールが存在しません。また、市民会館の小ホールは、音響的に音楽や芸能に向いたスペースとは言い難いです。大ホールは空調が効かず、観客、スタッフともに快適とは言えない環境で使用しています。今後の本市のホールはどのように整備していくお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総務部長。
◎石川総務部長 ホールにつきましては、新たに新設する予定はございませんが、現在のホールは貴重な施設でございますので、これまでと同様に適切に維持、修繕することで、利用する方の快適性と安全の確保に努めてまいります。 なお、市民会館におきましては、大ホール天井改修工事のため、長期間利用休止期間が予定されておりますことから、この期間にほかの設備につきましても必要な改修、修繕を検討してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) ホールについて新設する予定はないとの見解ですが、そのほかに音楽を楽しむ場所を増やすことの検討をお願いしたいです。例えば、市民会館の芝生広場や総合運動公園などのスペースに、日比谷の野音の小型版の野外ステージや小規模の公園であってもドーム型のミニステージなど、音楽や時間芸術に携わりたい人が気楽に利用できる施設が市内に複数あるということはとてもすてきなことだと思います。 また、運動場やそのほかの施設の改修の際、例えば、野外フェスや屋外でのブラスバンドステージなどに対応できる形態を考慮するなど、様々な施設の改修の際にも音楽のまちの考えを反映し、検討していただけますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総務部長。
◎石川総務部長 これからの公共施設の在り方につきましては、様々な機能を併せ持ち、利用者の使い方やその規模感に臨機応変に対応できる施設が求められているところであります。今後、施設の更新や大規模改修の際には、多様な使い方にも応じることができるよう検討したいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 本市には、市民会館とは別に福祉会館等について小さいながらホールとして使用できる施設が複数あります。施設の管理や利用料の取決めなど、課をまたいで調整が必要になると思いますが、今後それらの調整を進め、より多くの場所で発表できるようにしていただきたいのですが、見解をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総務部長。
◎石川総務部長 今後、耐用年数を迎える福祉会館を整備する際には、現在の福祉会館と同様なものを整備するのではなく、地域ニーズに対応できる地域のための拠点として、多くの市民の皆様に利用していただける施設として整備していくことになると考えております。その中で、他の福祉会館の利用方法などにつきましても併せて見直されていくものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) ぜひ市民により寄り添った整備、見通しをお願いいたします。 小ホールは反響が非常に大きくて、音楽、演劇等に向いておりません。また、セミナーなどの講演においても声が聞きづらいとの意見をいただいております。客席側の吸音板や反射板の設置などは御検討いただけないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 現在のところ設置予定はございませんが、今後施設の大規模改修を行う際の参考意見とさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 市民会館の展示ホールは、スペース的には大きめの音楽団体の練習場所に最適なのですが、防音ができておらず、音楽などの利用ができない状態です。これらのスペースについて、音楽やそれに類する利用ができるような防音対策をしていただき、より利用しやすい空間にすることはできないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 展示ホールにつきましても、先ほどお答えした小ホールと同様の考えでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 次、大ホールの空調の効きのことですが、非常にたくさんの声をいただいております。客席はもとより、舞台上、舞台裏の温度がほかのホールに比べて非常に高いという意見です。空調関係を見直すのはもちろんですが、使用されている照明機材などのLED化など、舞台表現の専門家との意見調整などは必要となると思いますが、御見解をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、総務部長。
◎石川総務部長 本定例会にLED化に向けた補正予算を上程しております。これから設計にかかってまいりますが、その中で照明機材のLED化につきましても併せて検討したいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 今年の大ホールの使用に関しては本当に客席でも裏方の方でも暑いという声を伺いました。特に裏方に入っている人間にとっては、とんでもなく暑いという声を伺っておりますので、改修が再来年ですので、それまでの間、来年特に30周年のイベント等、たくさん行われると思いますので、でき得る限りの対策をお願いいたします。 次に、音楽や芸能の楽しみ方について伺います。 芸術は自ら楽しむことと一流の作品に触れること、双方が大切だと考えますが、そのような事業をどのように取り組みますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 現在、自らが演者となり楽しむことができる機会としまして、さきにお答えしたにっしん音結祭や旧市川家住宅におけるコンサート、各種催物開催時における演奏会などの出演の場を設けております。 また、市民会館では、名古屋フィルハーモニー管弦楽団などの奏者が出演するコンサートを開催するなど、一流の技量を持った方たちに触れる機会を提供しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 全てのジャンルを対象とした音楽のまちを目指していることと思います。名フィルなど一流のクラシック奏者の演奏を開催するなど、とてもすばらしい取組を提供していただいております。一流の演奏に触れるということは、今まで知らなかった新しい世界が見つかるような感動をもたらすことがあります。クラシックに限らず、ジャズやロック、あと古典邦楽なども含めて、一流ミュージシャンの音に触れる機会を増やす機会に今後取り組んでいただきたいと考えます。 次に、音楽は、演劇、ミュージカル、ダンスなどとシームレスにつながる表現の1つと考えますが、音楽以外の芸能に関しては、どのようにお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 本市では音楽以外の芸能、文化活動などへの支援も行っております。例えば市内の文化芸術活動に取り組む若者を支援する場として、にっしんヤングフェスタを開催しております。発表だけではなく様々なジャンルの文化芸術に触れてもらい、豊かな心や感性を育む場となっております。 また、市文化協会や市民俗芸能連合会の活動に対し支援することで、本市の文化芸能の振興が図られていると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 音楽は、自ら演奏する者、鑑賞する者を問わず、心豊かにし、自らの感情を届け、また、演奏者の心を受け取ることができるものです。特にリアルに演奏すること、鑑賞することは、バーチャルな媒体では得られない特別な世界です。その世界は、子どもから学生、働き世代、老後の世代の方々、それぞれの喜びとなる可能性を生み出します。自己啓発、人との関わり、生きがいが生まれます。すなわち、子どもが楽しく暮らせる居場所であったり、働き世代の憩いの場、時間であったり、老後世代の方々の喜びや健康維持の場であったりします。 私自身、長く演劇や音楽などの時間芸術の世界で生きてきました。その中で感じているのは、芸術は人を救う力があるということです。子どもから大人まで音楽に触れることによって見違えるほど元気になる事例をたくさん見てきました。誰もが音楽を楽しみ、そして、「音楽のまち にっしん」として市内外に発信していくためには、発表施設、練習施設、企画、そして、市民と市が近い距離で共に盛り上げていく力、それらが必要です。市民の期待はとても高いです。ぜひ、自信を持って音楽のまちと名のれるよう、様々な知恵を絞り、将来を見て、共に発展させていきたい、そう思っております。 本市は財政的に決して余裕はないと思います。限られた施設、資産を有効に利用するため、部署を超えた取組や高額な予算を使わなくても演奏を楽しめる場所を増やしていく、既存の施設の改修の際に音楽のまちの概念を加味するなど、できることはたくさんあります。今後は本市が取り組む様々な施策に取り込んでいき、より一層の発展を望みます。また、マスタープランの作成も視野に入れ、長期的に取り組んでいただくことを改めてお願いいたします。 市民全体が気楽に楽しめる、みんなが音楽を通して生き生きと生活できる、それこそが音楽のまちだと思います。今回は音楽にフォーカスをして質問いたしましたが、そのほかの時間芸術、舞台演劇とかも含めて、このまちに住んでいて楽しい、わくわくする、そんな日進であり続けるためにより一層努力をしていきたい、また、皆様の御協力と施策をお願いしたいと考えます。 続きまして、本市のAEDの設置、特に女性に対しての使用に対するときの考慮についてお伺いします。 まず、本市のAEDの設置状況をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 現在のAEDの設置状況につきましては、公共施設など49か所に計63台設置されております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 過去に本市においてAEDが使用された数、また、使用されたのであればその場所についてお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 令和4年度に日進中学校に設置したAEDについて、校外の道路上での使用報告が1件ございましたが、操作中に救急隊員が駆けつけ、結果としては消防署所有のAEDが使用されております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 非常事態はいつ起こるか分かりません。そこでお伺いいたしますが、24時間使用できるAEDの設置状況はどのようになっているでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 本市が設置するAEDの多くは建物内に設置しているため、使用可能時間が限られております。ただし、小中学校におきましては、体育館屋外にも設置しておりますので、緊急時などには建物内に入ることなく使用することが可能となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 平成28年12月議会における大橋ゆうすけ議員の質疑の中での回答ですが、24時間利用可能なAEDの設置については「それなりの経費もかかることから、現時点では現状維持と考えておりますが、現在のリース契約の更新時期にはAEDや収納ボックスの価格が下がっている可能性もありますので、財政事情も考慮しながら、スケールメリットを生かした整備もできるのではないかと考えております」との答弁がありました。その後、どのような御検討をされた上で、現状の小中学校体育館外への設置のみ屋外対応とされたのか、経緯をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 令和元年度のAED機器更新時におきまして、一般財団法人日本救急医療財団が示すAEDの適正配置に関するガイドラインに基づき、設置が推奨される施設について検討を行いました。 公共施設への屋外設置につきましては、持ち去りやいたずらなどの懸念があることから優先順位を考慮し、夜間や休日に学校開放で一般の方が利用する機会の多い小中学校体育館の屋外に拡充して設置することといたしました。 また、更新時におきましては、各課がそれぞれ管理していたAEDについて、機器の統一による職員の取扱いやすさの向上に加え、一括管理による経費削減も図りました。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 設置されている場所においては、そこに在駐する職員は正しく使えるための講習は受けていますでしょうか。また、どのくらいの頻度で受けていらっしゃいますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 AEDが設置されている施設の職員は、使用についての講習を必ず受けております。 講習会の頻度につきましては、職員の規模によっても異なりますが、教職員につきましては毎年、市職員については3年に1回程度の講習会を実施しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) コンビニエンスストアへのAEDの設置については、どのようにお考えですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 コンビニエンスストアへの設置につきましては、市内におきます昨今の開店閉店が相次ぐ状況ですとか、立地地域の偏りのほか、維持管理や費用面なども踏まえ、現在のところ検討はしておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 一般的な感覚だと思うんですけれども、常に営業しているコンビニエンスストアに必ず設置してあるとなると、公共施設に比べ、それぞれの市民のコンビニエンスストアの場所というものは認知度が高く、かつ24時間利用できることから非常に有益だと考えます。近隣市町でもコンビニに設置している市がありますが、先ほど述べられた理由のほか、検討を要しない理由はありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 現在検討を要しない理由といたしましては、先ほどのとおりとなります。ただし、再度検討を行う際には、AEDの適正配置に関するガイドラインに基づきまして、コンビニエンスストアも含めて、必要施設について再度検討してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 次に、周知についてお伺いします。 いざというときにAEDの場所をすぐに確認できる情報提供はされていますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 AEDの設置場所につきましては、市ホームページのにっしんまっぷにおいて公開しているほか、あいちAEDマップも併せて活用いただけるよう、リンク先を掲載しております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) AEDを使用しなくてはいけないほどの緊急事態の場合、設置場所の把握は一刻を争います。例えば、日進市スペースAEDと検索すると、まずはAED、自動体外式除細動器のページとなり、そこに掲載されている場所が一覧表としてばーっと出てくるんです。その下ににっしんまっぷとあいちAEDマップの外部リンクが示されています。必要な情報、この場合はAEDの設置場所ですが、ダイレクトにアクセスできず、決して使いやすいと言えない状況ですが、現状についての見解をお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 ただいまの御指摘のとおり、AEDの設置場所につきましては、ダイレクトにアクセスすることが望ましいと考えます。今後、検索サイトの条件などもございますが、できる限り必要な情報を分かりやすく掲載できるよう、関係部署等と調整を図ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 次に、女性への使用をためらわないような施策についてお尋ねします。 女性へのAEDの使用率が低いという調査結果がありますが、本市に設置されているAEDにおいて、特段の対応、周知はされていらっしゃいますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 現在のところ特段の対応などは行っておりませんが、御質問のとおり、女性へのAED使用については配慮が必要と考えております。今後は、市ホームページでの周知をはじめ、自主防災会や女性消防団員などによる女性へのAED使用に関する普及啓発などについても調査・研究してまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 他市町での実例ですが、AEDのボックスの中に三角巾の常備を実施している自治体が多数あります。本市においてそのような対応は取りませんでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 三角巾につきましては、常備するだけではなく、使い方のリーフレットなどと併せての設置が望ましいと考えております。現在のAEDケースや収納ボックスなどに十分な余剰スペースがあるかどうか、また、他市町の管理方法などについて調査・研究してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 令和元年頃、当時、大阪の大谷高校の学生が作ったまもるまるという商品があります。女性へのAEDの使用をためらわずにできるようにと女子高生が自らの問題として捉え、研究した商品です。このような商品や活動のことは御存じでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 そうした活動や商品があることは存じ上げておりませんでした。
○議長(大橋ゆうすけ) 田中議員。
◆1番(田中とおる) 女性の立場で開発を行ったとても参考になる商品です。ぜひ御確認いただき、参考にしてください。 助かるはずの命が助からない、これはあってはならないことです。市民の命を守るためでき得る限りの施策をお願いいたします。本日の質問はこれで終わります。どうもありがとうございました。
○議長(大橋ゆうすけ) これにて田中とおる議員の質問を終わります。 次に、ごとうみき議員の発言を許します。 〔13番 ごとうみき登壇〕
◆13番(ごとうみき) 市制30周年に向けて、住民の暮らしがよくなるように、そして、住民が主人公の日進市政を進めていただくための節目として捉えていただきたい、この願いを込めて提案と課題、4点質問いたします。 日進は市制20周年を迎えた2014年度に、「健やか にっしん宣言」を行いました。30周年を迎えるに当たり、健康診断の項目拡大、充実を提案します。健診の歴史、目的、役割について、どのように捉えられているでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまのごとうみき議員の質問に対する答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 自治体が行う健康診断は、古くは感染症の蔓延予防を目的としておりましたが、環境の改善や予防接種等による予防対策が充実し、疾病構造が変化してきたことから、近年では生活習慣病予防に健診の目的が変化してきております。 本市としましても、平成19年度までは、国民の健康づくり、疾病予防をさらに積極的に推進することを趣旨とした健康増進法に基づき住民健診を実施しておりましたが、平成20年度以降は高齢者の医療の確保に関する法律が施行されたことから、40歳以上の市民については、健康保険の保険者による特定健診を実施しております。 本市の特定健診及び後期高齢者医療健診につきましては、国民健康保険については保険者として、後期高齢者医療については愛知県後期高齢者医療広域連合からの受託事業として実施しており、各健診につきましては、被保険者の方の生活習慣病予防及び早期発見による重症化予防、後期高齢者医療健診につきましては、併せてフレイル予防を目的として実施しております。また、40歳未満の市民に対しましては、プレ特定健診として、30代の市民を対象に30代さわやか健診を開始しております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 以前の住民健診と現在の特定健診の項目、違いなどはあるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 対象者全ての方に実施している健診項目としては、以前の住民健診では肺がん検診を実施しておりました。こちらは、特定健診の健診項目に含まれておりませんが、市のがん検診として引き続き実施しており、特定健診と同時に受診することが可能となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、受診率は、法改正以前と比べてどのようでしょうか。また、日進市の受診率、近隣自治体と比べてどうですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 現在の各健診と法改正以前の住民健診では対象も異なることから、受診率を比較することはできません。また、健診受診率の近隣市町との比較ですが、30代さわやか健診につきましては、職場などで受診機会がない人を対象としており、対象人数を把握することが困難であることから、受診率は出しておらず、全国統一の健診でないため、近隣との比較は困難な状況であります。 次に、特定健診につきましては、法定報告値の出ている令和3年度の本市の受診率は45.3%、近隣市町では長久手市が55.4%、豊明市が44.2%、東郷町が43.4%、みよし市が37.1%、県平均38.2%となっております。 次に、後期高齢者医療健診につきましては、令和4年度の本市の受診率が36.35%、近隣市町では長久手市が47.12%、豊明市が33.19%、東郷町が45.72%、みよし市が31.3%、県平均35.74%となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 長久手市が高いようですが、健診項目など充実していることがあるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 長久手市と本市との違いにつきましては、集団健診の開催日数が本市に比べて多いことや健診項目について長久手市は、詳細検査である眼底検査を基本項目として実施していると伺っております。 また、受診率につきましては、長久手市に確認をしましたところ、過去の住民健診時代から受診率が高いことが関係しているのではと伺っております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、本市の受診率の目標はどのようでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 本市の健診受診率の目標としましては、30代さわやか健診につきましては、受診率の算出が困難であることから目標値を設定しておりませんが、健診機会のない人が受診できる体制整備の確保を医療機関と連携しながら今後も行ってまいります。 特定健診につきましては、データヘルス計画において令和5年度の目標値は60%としております。 また、後期高齢者医療健診につきましては、市独自の目標値はございませんが、愛知県後期高齢者医療広域連合の令和5年度の目標値は40.4%となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 本市のさわやか健診、本市から受診券を送っているわけですので、ぜひ、目標値も検討してみてください。 また、日進は30代からですが、先ほどの長久手市、16歳から市の健診があります。義務教育から切れ目なく毎年健診を受ける機会が根づいているまちだと思います。10代、20代からでも健診を行っている自治体も全国でもあります。誰1人取り残さない、この姿勢で健診面での拡大も私は必要だと考えます。項目の拡大や市民がより利用しやすくするための充実策についてどのように検討されていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 まず、プレ特定健診である30代さわやか健診ですが、特定健診の基本項目に加え、若い女性に多い貧血に関する検査を検査項目に追加しております。また、子育てなど忙しい世代である30代でも受診しやすいよう、令和3年度からは、自分の都合で受診できる市内医療機関での個別健診の体制を整えました。さらに今年度より受診券をがん検診受診券と一体化することで、がん検診も受診しやすい案内を送付するなど、健康診断を利用しやすくするための工夫は継続的に実施しております。 自身の健康に目を向け、健診受診につながるよう、健診の必要性についても今後も周知してまいります。 特定健診、後期高齢者医療健診につきましては、保険者として、生活習慣病予防を義務化されている検査項目が基本となっていることから、現状実施している項目以外の拡大については検討しておりません。 また、利用促進の取組としましては、集団特定健診では、がん検診と同日に実施するほか、平日と併せて土曜日、日曜日など休日に受診できるようにし、はがき、電子申請にてお申込みいただけるようにしております。さらに個々の予定に合わせて受診日が選択できるよう、実施期間内に市内医療機関でも受診できるようにしており、1人でも多く受診していただけるよう取り組んでおります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 市も様々な工夫をされているということで、ありがとうございます。 それでは、市民の皆さんからの要望などは聞かれていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 市民の方からの御要望に関する例としましては、30代さわやか健診について、6月頃に6日間実施していた集団健診を仕事や子どもの様子に合わせて日時を柔軟に選択できるようにしたいとの要望がございましたので、東名古屋医師会日進支部と調整し、6月から11月までの期間に市内医療機関でできる個別健診に変更をいたしました。今後につきましても、利用しやすくするための工夫に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ぜひ今後もその姿勢でお願いします。 それでは、健診による疾病発見率はどれぐらいで、何割の方が治療につながっているでしょうか。また、早期発見による医療費削減効果をどのように捉えていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 疾病発見率は集計しておりませんが、30代さわやか健診では精密検査者はごくまれでございます。メタボ予備群や貧血傾向があるなど、検査結果において正常範囲外の人に対しては、医療機関から指導や必要に応じて治療につなげていただいております。 また、特定健診及び後期高齢者医療健診につきましては、健診結果でヘモグロビンA1Cの数値が高い人で医療機関に未受診の人に受診勧奨訪問事業を行っております。特定健診受診者4,127人、後期高齢者健診受診者3,752人、計7,879人中6人が対象、前年度対象者で未受診の方9人を合わせ15人に通知後、訪問指導を行いました。面接実績3人で、3か月後に受診確認ができた人が2人でした。 次に、早期介入による医療費削減効果としましては、一例として、生活習慣病から糖尿病となった方が人工透析になった場合、年間にかかる医療費は1人につき約500万円と言われておりますが、国民健康保険では、人工透析患者数は、平成30年5月ですが、31人をピークとして、令和4年5月には18人となっており、生活習慣病予防としての取組は医療費削減に効果があると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ありがとうございます。健康診断の重要性がよく分かりました。また、さらなる充実のために、視力検査、眼底検査、聴力検査を追加してはどうでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 特定健診、後期高齢者医療健診、30代さわやか健診につきましては、生活習慣病予防として取り組んでいるところから、聴力検査、視力検査の追加実施の予定はありませんが、眼底検査につきましては、特定健診において検査結果が一定の基準に該当し、医師が必要と認めた方を対象として、生活習慣病、特に糖尿病重症化による糖尿病網膜症や高血圧症による動脈硬化の早期発見を目的に詳細検査として実施をしております。 また、健康課題である糖尿病に着目し、腎臓の機能を見るため、糖尿病専門医などに御助言をいただきながら検査項目等について検討し、市独自の追加項目としてクレアチニン検査を実施しております。人工透析患者の約4割が糖尿病に罹患していることから、糖尿病の合併症である糖尿病性腎症の早期発見につなげております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 一般的な労働者の健診では、耳、目も検査項目に入っています。しかし、個人事業主など、国民健康保険の市民は、耳、目の健診の機会がありません。同じように保障していくことが必要ではないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 特定健診での耳や目の健診機会についてでございますが、労働安全衛生法で規定されている聴力検査や視力検査を実施する予定はございませんが、市の特定健診では、生活習慣病予防を目的に、健診受診による生活習慣病に関する課題の発見や生活習慣の改善に取り組んでいるところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 今御答弁あった労働安全衛生法では、目、耳の検査は規定されています。しかし、同じ年代でありながら働き方の違いなどによって特定健診の対象になる方へも、私は同様の検査機会を保障していただきたいと思います。 また、糖尿病の早期発見に力を入れていると同時に、白内障、緑内障の早期発見や難聴の対応も今後必要になってくるのではないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 緑内障、白内障の早期発見や難聴対応の件についてでございますが、特定健診の基本的な検査項目につきましては、生活習慣病対策の観点から、国の検討会などにおいて検討が行われているところですが、市としましては、引き続き国の動向を注視してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 失明の原因をどのように捉えられていますか。緑内障による失明率、分かればお願いします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 失明の原因としましては、緑内障や糖尿病性網膜症、網膜色素変性などとされております。緑内障の明確な失明率については分かりません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 今御答弁のあったように目の検査からも糖尿病重症化の早期発見、治療につながります。健康宣言をしている日進市だからこそ、私は、国に先駆けてやってもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 国による令和6年度以降の特定健診の見直しに関する検討では、基本検査項目、詳細検査項目のいずれも現状項目の維持が示されております。市としましては、基本検査項目として目の検査を行う予定はございません。本市におきましては、眼底検査につきましては、糖尿病重症化による糖尿病性網膜症や高血圧による動脈硬化の早期発見を目的に詳細検査として実施してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、難聴が認知症を加速すると言われています。市の認識はどのようですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 平成27年度の国の認知症施策推進総合戦略や近年の研究において、難聴が認知症の危険因子の1つであると挙げられていることは認識しております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 視力や聴力は徐々に進行し、自覚症状がない、もしくは感じにくいので健診でカバーすることが早期発見につながります。市は、難聴や緑内障の早期発見についてどのような手だてを取られますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 市で実施している30代さわやか健診、特定健診、後期高齢者医療健診につきましては、生活習慣病予防として取り組んでおり、検査項目の追加に当たっては、生活習慣病予防の観点から、国の動向などを踏まえ検討する必要があるため、現在のところ視力検査や聴力検査を追加する予定はございません。 早期発見についての取組につきましては、難聴においては、令和5年3月の国の難聴への対応に関する省内連絡会議において、難聴に対する検診を対象とするかどうかについては、費用対効果を含めて検討が必要であり、必要な知見を収集していくとされているところであります。 市としましては、難聴及び緑内障いずれにつきましても、国の動向に注視してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 国でも議論が始まっています。ぜひ、私は、30周年の節目に、市民のためにお願いをしたいと思います。 続けて、くるりんばすですが、これは日進が市に移行するときに、巡回バスの実現をとの市民運動も力に実現されたと聞いています。今こそ拡充を求めます。路線改正に向けての進捗状況と新ルートでの実施時期をお願いします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 くるりんばすの路線改正に当たりましては、これまでアンケートのほか、地域別のワークショップや説明会におきまして御意見を伺いながら案を取りまとめ、今年3月の地域公共交通会議の議論を経て、改正案を策定いたしました。 現在は、新たに設置するバス停などについて関係者と協議、調整を進めているところですが、今後はダイヤの案を作成して、実際の運行に向けた準備作業を行ってまいります。 なお、改正時期といたしましては、最終的な路線とダイヤが決定され、関係行政機関への届出手続が完了してからの開始となりますが、令和6年度中の運行開始を目指して現在進めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) バス停、ダイヤ案が示されるのはいつぐらいでしょうか。また、現在の案では、時間帯ごとに違う場所を通り、乗るのが難しくなるくるりんばすになってしまいます。改善策はありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 くるりんばすの路線改正に当たって新設されるバス停の候補につきましては、令和5年7月11日開催の地域公共交通会議においてお示しさせていただいております。現在この案に基づき、関係機関及び隣地地権者など関係者との協議、調整を進めているところでございます。 また、バス停位置の決定と並行して実車による試走を行い、ダイヤ案の確認を進める予定となっており、実際のダイヤの確定は、バス停設置可否の確定後となる予定でございます。 なお、新しいダイヤを分かりやすくお知らせできるよう、総合交通ガイドを作成するためのワークショップを秋頃に開催する予定であり、利用者の皆様の声を反映した周知冊子を作成してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、道の駅は、くるりんばすの乗り継ぎ拠点とする考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 道の駅につきましては、多くの市民にとって訪れたい場所となるものと考えており、利便性の確保を目的に、くるりんばすをはじめ、民間バス路線についても乗り入れを行っていただけるよう、関係者と調整を進めております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、令和6年度までにダイヤ改正がなされて、それ以後、道の駅開駅後に再度のダイヤ改正が行われるということでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 道の駅の開駅時期や市街地整備の状況などから、必要に応じて適宜路線とダイヤの見直しを進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 適宜改正をということはありがたいと思います。 例えば、今示されている案では、五色園線では、団地内のバス停に行く便と大通りのみを通る便が混在します。まだ改善できる余地はありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 路線につきましては、最終的なダイヤ調整の結果、走行が難しいなどの判断がされた場合、地域公共交通会議での議論を経て変更される場合がございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、次、75歳以上の無料化、路線改正に合わせての実施でしょうか。皆さん待ち望んでいます。先行実施はできないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 地域公共交通会議では、75歳以上の負担を軽減させる方向性としているところですが、他の交通事業者との調和を図る必要もあることから、具体的な方策について引き続き協議を進めながら、実施に向けた環境を整えてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ほかの交通事業者との調和とはどういうことなのでしょうか。例えば、名古屋市は敬老パスを発行していますし、みよし市のさんさんバスは65歳以上無料となりました。他自治体も民間公共交通機関がある中で既に実施しています。高齢者無料について、民間事業者から異論は出ないのではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 本市におきましては、市民や地域、行政、民間交通事業者など、地域公共交通に関わる全ての関係者が連携、協働することで、それぞれの公共交通の運行が確保された移動環境を整えていこうとしているものでございます。そのため、75歳以上の負担軽減策につきましては、引き続き地域公共交通会議で協議を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) くるりんばすの料金は国の認可などが必要なのでしょうか。日進独自で決めることができますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 料金につきましては、道路運送法第9条に基づき、国の審査を経て、認可を受けたものを上限として届け出ることとなりますが、地域公共交通会議で協議が調った場合には、例外としてその料金での届出が可能とされています。そのため、会議での協議による合意が必要となりますので、市独自で決めることはできません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 地域公共交通会議では、委員さんから70歳以上無料にしてもいいのではという積極的な意見も出ています。市民が待ち望んでいます。交通会議の事務局として、いつまでに料金無料の届出をする予定ですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 現在、路線改正に向けた準備を進めているところでございます。75歳以上の負担軽減につきましては、具体的に、方策について引き続き協議を進めてまいりますので、時期についてはまだ決まっておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ぜひ前向きに、前倒しを含めてお願いいたします。 続けて、2017年度の改正では、利用者が約7割に減りました。この反省、課題をどのように捉え、今後生かしていきますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 前回の路線改正の主な目的といたしましては、持続可能性を重視し、総合的な交通体系の視点から、くるりんばすのみにとどまらず、鉄道や路線バスなど多様な交通ネットワークの構築を図ったものとなります。幹線道路として開設しました名鉄バス日進中央線やくるりんばす循環線においては、現在まで多くの方に御利用をいただいております。 一方で、くるりんばす路線につきまして、一方向が不便、乗車時間が長いなど、利便性に関する御要望をいただき、市民の皆様の声を丁寧にお聞きしながら、今回の路線改正案をつくり上げてまいりました。その結果としまして、改正案では、新規にバス停を設置し、双方向による運行を行うことや朝夕と昼間でルートを変えることで利用の幅が広がり、便利にお出かけいただくことができるものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 私は何度もこの議会でくるりんばす問題を取り上げ、2017年度の改正の問題点について3点指摘してきました。 1点目は、料金を100円から200円に値上げしたことです。 2点目は、くるりんばす中央線を名鉄に移管し、くるりんばすから外したこと。また、目的地に行くのに、民間バス、地下鉄への乗換えが必要なコースにしたこと。 3点目、重複路線をなくすという名目で実質の双方向をやめ、総路線を短くしたことです。 これら3点はどのように改善されますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 料金につきましては、今回の路線改正と並行して75歳以上の負担軽減について協議を進めております。 路線につきましては、日進市地域公共交通計画において調和の取れた交通を掲げ、くるりんばすのみにとどまらず、鉄道や路線バスなど多様な交通を組み合わせて移動の利便性を高めることとしており、様々な交通資源による本市の公共交通ネットワークの実現に向けて議論を進めてきたものと認識しております。 また、今回の改正案では、各路線に双方向性を持たせることや一路線の運行時間について片道45分以内を基本とするなど、御要望に対してできるだけお応えできるものとしております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 持続可能性を重視とはどのようなことでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 全国的な運転士不足の現況に加え、自動車運転手の労働基準改善告示が令和6年4月に改正され、バス運転士が不足する状況がさらに加速することも見込まれており、それに伴う運行費の増大も見込まれております。こうした状況からも、この先を見据えた本市の公共交通を確保、維持していくためには、持続可能性を重視する必要があると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 運行経費の増加を市民、利用者負担増に転嫁するのは間違っている、これが、前回の改正で明らかになりました。料金を100円から200円にして料金収入が増えるとの見込みが、逆に利用者が減り、料金収入が減っています。このようなことがないよう、市民、利用者の利便性を最大限重視し、みんなに乗ってもらえるくるりんばすを第一に考えることが大切ですよね。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 前回の改正時には、公共サービスとして利用者にも適正な負担を求めるものとして引上げを行っておりますが、利用者が減少した原因には、路線の変更や便数の変化など、再編に伴う要因も影響していると捉えております。 新路線案では、利便を増進することに着眼し、一方向運行から双方向性の運行、路線を一部短縮した1日12便の運行や朝夕便の設定など多様性を高め、利用者にとって使いやすいくるりんばすとなることを目指して進めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、台数を増やすことも今後検討されますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 交通利便性を高める上で、くるりんばすだけではなく、様々な交通手段を組み合わせることにより、便利な市内交通網の形成の実現を目指してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 新たな路線で運行してみてやはり不便だとなった場合、部分改正などで台数を増やすことも可能ですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 くるりんばすの路線につきましては、今回の改正以降におきましても、随時御意見をお聞きしながら、必要に応じて部分的な見直しも行っていく予定です。その上で台数も含め、検討していくことになると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ありがとうございます。ぜひ、もう1台、2台バスを増やしてください。 また、バスの空白地域をなくすためにどのように進めていかれますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 令和4年度に作成いたしました地域公共交通計画に基づき、本市の公共交通のネットワークを充実させるため、くるりんばすが一定程度の幹線機能を有しながら、地域住民の生活に合わせた運行を行うとともに、様々な交通モードの組合せにより、便利に楽しく移動ができるまちづくりを目指してまいりたいと考えております。 こうしたことから、既存の公共交通の運行に加え、タクシーを利用した高齢者少量輸送や自動運転バスの実証実験、スクールバスの混乗などを行い、新たな交通手段の検討を進めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 路線改正により、バス停がなくなるところ、要望があるがバス停設置に至らなかったところはデマンドタクシーでカバーされますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 今年度実施いたします高齢者少量輸送実証実験におきましては、令和4年度で実証実験を行ったエリアを拡大し、路線改正の影響を受ける地域での実証を行うことを予定しております。 なお、実証結果を踏まえて、今後の実施に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ありがとうございます。バス停がなくなる案のグリーンハイツ、設置要望が出されていた阿良池団地など、1乗車400円のタクシー実証実験の対象エリアとなりました。同時に住所で区切られているので、同じ道沿いに並んだ家でも対象の方と違う方などの問題点もまだあります。不公平感がないよう、全市的なタクシー助成制度が私は必要だと提案をいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 現在、ごとう議員の一般質問の途中ですが、ただいまから15時5分まで休憩といたします。 午後2時48分 休憩----------------------------------- 午後3時05分 再開
○議長(大橋ゆうすけ) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、ごとう議員の一般質問を行っていただきます。 ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 続けて、今度は市の問題点として2点指摘いたします。 まず1点目、用地購入ができていない段階で道の駅の工事を進めていいのでしょうか。また、この計画は、市民、地域住民の理解を得たとの認識でしょうか。7月に行われた説明会ではどのような意見が出されましたか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 道の駅整備事業につきましては、市民の方々や各種団体の皆様から御意見を伺いながら事業を進めてきたほか、様々な機会を通じて道の駅の機能や施設の内容を市民の皆様にお伝えしてきたところであります。全ての方からの御理解は難しいと考えておりますが、おおむねの理解は得られたものと考えております。 また、7月に行われた土木工事に関する地元説明会では、主に道の駅周辺道路における交通安全対策に関する意見が出されております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) おおむねの理解は得られたとの根拠は何でしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 市民参加の手続や市議会における御承認をいただきながら事業を進め、市民の皆様にその必要性、有用性などについて御説明を重ねてまいりました。現在、名称募集や指定管理者の選定を行うなど、地元本郷区を含む多くの市民の皆様の開駅に向けた機運が高まっていることからも、おおむねの理解が得られているものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、当初の計画では、いつ完成予定で、また、完成予定、計画どおりに進まなかったのはどこに原因があると考えていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 当初の完成予定は令和3年度でした。地元との安全対策に関する協議や用地取得などの交渉を丁寧に進めていることから時間を要しているものでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 計画どおりに進まないのは、地域や市民の合意形成がスムーズにいかなかったからではないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 これまでも地元区の御理解をいただきながら進めてまいりましたので、今後も地元区と調整を行いながら開駅に向けて進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 私は市民の合意が得られていない、まだまだたくさんの疑問があるということをたくさん聞いています。 幾つか具体的に質問します。 例えば、道の駅で何を売るのかという疑問がこれは計画当初からあります。日進市の特産品は何ですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 特産品ということですが、市内の農家の方に作っていただいた野菜や果物をはじめ、例えば、市内産のもち米こはるもちの加工商品や市内産のイチゴ、ブドウ、牛乳などを利用した加工商品やスイーツなどがございます。また、6次産業化の推進による新たな特産品、オリジナル商品を指定管理者とも協議し、開発してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、農産物、また新たな特産品、どれぐらいの売上げを想定されていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 各種商品の売上げ想定につきましては、今後、指定管理者と協議を行い詰めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 市からは、農業振興のためにこれだけは必要だという目標や計画などはないのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 道の駅に集まる人が、農の楽しさや食への興味を高め、農業への理解を深めてもらうことがそれに該当すると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) また、多くの市民の方が心配なのは、本当に赤字にならないのか、市の財政を圧迫しないのかとの疑問です。道の駅の総事業費、幾らですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 事業費総額につきましては、資材の高騰などもありますので、当初の想定より増額となる見込みでございます。現在。道の駅地域振興施設の修正設計の最中ではありますが、地域振興施設の建築費として最大で15億円を想定し、本議会で議案として、令和6年度の債務負担行為を予算計上させていただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 当初の予算見込みと現在の見込み、総額は幾らですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 地域振興施設の事業費としては、当初17.5億円程度と見込んでおりましたが、現段階で25億円程度と見込んでおります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 総額でお答えください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 事業費総額につきましては、愛知県の事業費や今後施工する道路整備費用など、確定していないものもあるため、今後適切な時期にお答えさせていただきます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) これ、県の事業費も私たちの税金です。事業総額の何割が収益として日進市に戻ってくるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 納付金の金額につきましても今後、指定管理者と協議を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) このような答弁が数年間何度も繰り返されています。こういう中で市民の中に納得できないと意見が根強くあるのも私は理解できます。私自身もそうです。また、地元からの交通安全対策、具体的にどのように解決していきますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 現在、本郷町の道の駅対策委員会に交通安全に関する対策案を提示しておりまして、今後も調整を進めながら、具体的な内容を決定してまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 保健センター東側の交差点、信号設置は困難とのことでしたが、6月議会でも聞いています。7月の説明会の後に警察との話合いはされましたか。また、その結果はどのようでしたでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 過去に実施しました警察協議において、信号機設置の考えがないことを確認していることから、説明会後も警察との話合いは行っておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 過去の警察協議とはいつですか。4月に事故があり、その後も地元からの要望があります。また、7月の地元説明会でも信号設置についての要望が出たのではないでしょうか。なぜ、再度の話合いが持たれないのですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 過去には、令和元年に協議を行っております。信号機設置ではなく、別途安全対策について本郷町道の駅対策委員会と調整を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 協議を行って5年間、でもいまだに地域の人は要望し続けています。信号設置の考えがない、この理由はどのようなのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 道の駅開駅後の交通量が少ないことから、信号機設置は困難との回答をいただいております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 交通量が少ないとのことですが、何を基準に少ないのですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 警察の発言であるため、何を基準にかは分かりかねます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それは警察に確認してくださいよ。道の駅開駅後は、この交差点、交通量が増えると6月議会で答弁されています。再度協議してください。 また、日進中学校周辺の安全対策など、学校との話合いはどのようでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 今後、関係部署とは必要に応じて調整を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 現在まではされていないということですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 学校とは行っておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) これ、計画当初の説明会から通学路が心配との親御さんの声がありました。一番先に対応すべき安全対策ではないでしょうか。これで市民、住民の理解を得られたと言いながら、学校との話合いがなぜ今までされないんですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 今後、必要に応じて調整を行ってまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) だったら初めの認識、住民の理解を得られたというのは撤回していただきたいと私は思います。 次に、7月の説明会で配付された工事計画の図と、8月、地域に配られた工事便りでは、仮囲い設置のイメージが異なります。どうしてですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 7月の説明会では大まかな概要をお示ししたものですが、8月号の工事便りでは、説明会後に改めて検討した内容を踏まえ、より詳細かつ丁寧にお示ししているものでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 何をどのように検討されたのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 現在の事業の進捗状況を勘案したほか、仮囲いの設置場所を検討したものでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) もうちょっと具体的に言っていただきたいと思いますが、工事請負契約の発注時と7月の説明会の後では用地に関する状況が変化したということなのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 地権者との話合いを継続しております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 継続中ということは用地取得ができていない、現時点で無理やり工事を進めるのはどうしてですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 早期の開駅を目指し、用地交渉を着実に進めながら事業を進捗しているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 住民の安全より早期の開駅にばかり目がいっている、このようなことは私は許せません。また、土地の強制収用はしない、これまでの議会答弁は引き続き守られますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 強制収用を行う予定はございません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、用地取得91%という現状のまま進んでいった場合、どこの時点で計画の見直しが行われますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 仮定のお話に対しましては、回答は控えさせていただきます。今後も開駅に向けて着実に進めてまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 用地買収が最終的にできない場合はどうするんですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 早期の取得を目指して交渉を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) でも取得しないと道の駅できませんよね、借地でも可能になったのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 同じ答弁になりますが、早期の取得を目指して交渉を進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それしか答弁できないということに、私はこの事業の今の時点での問題点があると思います。造成工事が今進められていますが、その中でしっかりと稲が育っています。すごい生命力だと私は感動します。このように道の駅を造るより、第2田園フロンティアパークや市直営の地産地消の田畑にするなど、今の優良農地を生かした土地活用に切り替えてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 農業振興につきましても重点的に取り組むべき地域課題の1つとして位置づけております。出荷者が農産物を販売できる場の整備、市民農園のPR、参画を促し、新規就農者の育成も図っていく予定でございますが、本市が未来に向けて持続的に発展するためには、これからのまちづくりに向けた地域活性化の拠点として、道の駅が必要な施設であると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、持続可能な発展とは何ですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 将来の世代のニーズを充足することができるように現在の地域課題を解決しながら、今日の世代のニーズを満たすことができるような発展のことでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 市のいう今の答弁に、道の駅の事業、当たらないと思います。これから建物を建てるから今後多額の税金が投入されます。ここに市民の不安があります。幾つか聞きましたが、不安を払拭する根拠がいまだに示されません。そして、今御答弁であった持続可能、地域の課題解決なんだと言われましたけど、最大の地域の課題解決、安全対策が後手後手になっている。特に、市役所から白山交差点の市道の安全対策、必要だけどできていないのではないでしょうか。住民の安全に対するニーズを満たせない道の駅整備は持続可能な発展とは言えません。改めて見直しを求めますがいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 今後も本郷町の道の駅対策委員会と調整を進めながら、具体的な交通安全対策の内容を決定してまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 具体的にこうしてほしいということは何度も議会で言いました。でもそれはできないという答弁も続いています。市長、住民不在の公共事業では駄目です。今挙げた問題点、ますます深刻になっていきます。おおむねの理解を得たというこの認識、撤回していただきたい。市が買った土地を市民のために有効活用する方向に切り替えてください。 全国的には今オーガニック給食が農業振興と併せて進んでいます。コンクリートで埋めて多額の税金を使うよりも、私は田畑を守り、再生していくことこそSDGs、持続可能な発展につながると考えます。今こそ切り替えるときではないでしょうか。 もう一つ、問題提起をさせていただきます。 それは自衛隊の名簿提供についてです。これはどのような要請があり、市として対応されましたか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 今年度18歳に到達する方の情報につきましては、自衛隊法施行令第120条による自衛隊からの請求に対して、個人情報の保護に関する法律第69条第1項に基づき情報を提供しております。 なお、情報を提供するに当たり、事前に市ホームページにおいて、自衛隊への情報提供を希望されない方の申出方法についてお知らせし、申出があった方の情報については除外をしております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 名簿提供の理由は明らかにされていますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 自衛官等となる人材を確保するために、多くの募集対象者に自衛官という職業を知ってもらうことを目的として対象者の情報提供を依頼されております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 人材を確保したいのは自衛隊だけではありません。教員、保育士、看護師、介護職、運転手なども不足しています。ほかの職業も要請があれば提供されるのですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 自衛官等募集対象者の情報提供につきましては、自衛隊法施行令第120条による自衛隊からの請求に対して、個人情報の保護に関する法律第69条第1項に基づく提供となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 自衛隊以外にはそのような法律はあるのでしょうか。また、日進市が過去に名簿提供したことはありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 自衛隊以外に情報提供ができるとされる法律及び情報の有無につきましては、把握をしておりません。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 把握していないということでしたけど、自衛隊だけ特別扱いするということは、私は市として本当にいいのかどうなのか大いに疑問です。 続けて、日進市の名簿提供ですけれど、今年度と昨年度以前との変更点はありますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 昨年度までは、自衛隊職員による住民基本台帳の閲覧により対応しておりましたが、今年度は、防衛大臣の依頼に基づく要請として対象者の情報を抽出しての情報提供となっております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) なぜ今年度からこのような変更になったのでしょうか。自衛隊から市へ、要請書に理由なども示されているのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 令和5年4月1日に改正されました個人情報の保護に関する法律によって取り扱われることとなったことが変更の理由でございます。 なお、依頼文には、法律に基づく情報提供の依頼であることが示されております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 自衛隊法施行令第120条は、防衛大臣が市町村長に資料の提出を求めることができるとの規定です。これはあくまでも自衛隊からの依頼ですよね。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 御質問のとおりです。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) また、この条文は、自衛官または自衛官候補生の募集に関する規定です。15歳の子どもへの情報に関してはどのように捉えればよいのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 15歳の情報に関しましては、自衛隊職員による住民基本台帳の閲覧により提供されております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 自衛官以外の募集に対して、学校への案内が15歳の子どもにも送られています。それは、閲覧により提供され続けているということは、私はここはここで問題があると思います。 続けて、申出があった方の情報は先ほど除外という答弁がありましたけど、何名中何名が申請されたのでしょうか。 また、除外の申請をするには、自衛隊に個人情報を提供することと、申請除外ができるという最低でも2つのことを知らせる必要があります。情報提供の前に全ての対象者に周知されたのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 まず、除外申請は913名中16名ございました。自衛官等募集事務に係る募集対象者情報の提供につきましては、除外申請方法と併せて市ホームページでお知らせをいたしました。 なお、今年度は時間の都合上市ホームページのみのお知らせとなりましたが、来年度以降につきましては、市ホームページ以外に広報にっしん、にっしんお知らせめーるなどにより、十分な申入れ期間を設けて広く周知を図ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 今年度は周知不十分の中で情報提供したという認識を私は今の答弁から受け取りました。周知期間を十分に取るために、除外申請の期間を延長して対応した自治体も全国的にはあるとのことです。今後さらなる慎重な対応、必要だと思います。 また、913名というのは18歳のみが対象なのでしょうか、15歳の子どもの除外申請も可能ですか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 人数につきましては18歳のみの対象者数となります。また、15歳を対象とした自衛隊からの住民基本台帳の一部の写しの閲覧申請も含め、閲覧名簿からの除外の申出については個別で対応しております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) よく分かりました。私のところには以前から、子どもの名前で送りつけないでほしいとの意見も届いています。これは、日進市にも本人や保護者から問合せや意見などがあるのでしょうか。また、市の判断として、市民の意見を考慮して今後は提供しないということはできますか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 本市にも問合せはございました。自衛官募集事務につきましては、自衛隊法第97条第1項の規定に基づく市町村の法定受託事務と定められておりますので、今後も除外の申出について広く周知を図りながら、依頼に基づき情報提供を行っていくものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 市にも直接意見があったということを、ぜひ市民の意見を重く受け止めていただきたいと思います。 そして、先ほども確認したように、あくまでも名簿の提供は依頼です。自衛官募集の法定受託事務としては、啓発品を作ったり、日進市でも毎年予算も計上して長年やり続けてきています。法定受託事務の具体的な内容は、自治体が独自で判断できるものではないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 本市におきましては、法定受託事務として依頼に基づき情報提供を行っていくものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 私は行き過ぎたことはやらないでいただきたいと思います。それは個人情報保護の観点からです。これ、保護の観点から名簿提供は問題があるのではないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 自衛隊への自衛官募集対象者情報の提供につきましては、国の個人情報保護委員会より自衛隊法施行令に基づく事務であり、個人情報の保護に関する法律における個人情報の利用及び提供の制限の例外に該当するとの見解も示されておりますので、問題はないと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) それでは、名簿の活用と活用後のデータの在り方など、日進市と自衛隊との取決めなどはあるのでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 名簿提供するに当たりまして、自衛官等募集資料の送付に使用を限定すること、受渡しにはCD-ROMによるデータの受渡しとし、使用後に返却することを調整しております。 なお、受渡し及び返納時には、自衛隊及び本市それぞれが受渡証に記名押印することで、データ管理を徹底しており、既にCD-ROMは返却されております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) CD-ROMで渡しているというところにちょっとびっくりなんですけど、CD-ROMは返却済みとのことですが、1回のみの資料発送以外には使わないということを自衛隊との間で日進市が確認している、このことは間違いないでしょうか。また、今後、この名簿を使って自衛隊から訪問や電話などの働きかけはありませんよね。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 自衛隊からの依頼文に、提供された情報の取扱いについては、自衛官等募集事務においてのみ適切に使用すること、防衛省・自衛隊における個人情報保護に関する法規により厳正に管理する旨が記載されていることから、適切に事務が行われるものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 今御答弁にありました、適切に事務が行われているものと考えておりますとの答弁ですが、こういうふうに市が想定しているだけではなくてきちっと確認してください。自衛隊に確認していただきたいと思います。令和5年度、本年度渡した名簿が自衛隊内に残って、今後何かに活用されるということはないですね。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 適切に事務が行われるものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) ぜひ、市として、住民の個人情報を守るという立場に立ち切ってください。そして、データの蓄積をしないと確認を取っていただきたい。せめてここは必要だと思います。 また、自衛隊への募集実績はどのようでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生活安全部長。
◎
杉田生活安全部長 令和5年度の実績では、本市から6名の入隊があったと確認しております。
○議長(大橋ゆうすけ) ごとう議員。
◆13番(ごとうみき) 名簿のデータ提供をされたのは今年度からだったということが今までの答弁で分かりました。昨年度、名簿提供をしなくても、既に今年度の実績として6人の入隊があったということです。これは少なくない入隊の人数だと私は思います。もう、自衛官募集については、市が十分に広報をし、希望者は入隊していると言えるのではないでしょうか。これ以上の名簿のデータ提供をやめて、市民のプライバシーを守っていただくよう、そういう姿勢に切り替えていただきますよう、強く申し上げまして、一般質問といたします。
○議長(大橋ゆうすけ) これにてごとうみき議員の質問を終わります。 次に、大屋よしお議員の発言を許します。 〔11番 大屋よしお登壇〕
◆11番(大屋よしお) 通告に従い一般質問させていただきます。一般質問の2日目、私がクローザーですので、皆様、お疲れかと思いますが、最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。 まず、昨日も質問に上がりましたが、本市におけるeスポーツ事業の取組についてです。 本市において、行政サービスのオンライン化、庁内業務効率化はもちろん、教育、福祉、地方創生といった多方面にわたりDX推進という言葉があります。そうした中で、昨今eスポーツがあります。メディアなどでも広く紹介され御存じかと思いますが、要約すれば、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指すものであり、また、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称であります。全国大会クラスのeスポーツ大会を運営する規模や集客力の高さは周知のとおりで、市場規模については、日本eスポーツ白書によれば、2022年、116億円、2025年には180億円規模になるものと言われています。そこで、本市の考えるeスポーツ事業とは何か、御答弁のほどお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) ただいまの大屋よしお議員の質問に対する答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 eスポーツにつきましては、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、性別や年齢、身体能力や個性に関わらず誰もが楽しめる新たなジャンルのスポーツとして昨今注目が集まってきております。将来的には様々な分野での活用が見込まれるものと認識しておりますので、本市においてもeスポーツの今後の広がりを注視してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) ありがとうございます。では、本市の現時点でのeスポーツ事業の取組について、どのようかお答えをお願いいたします。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 現時点では、直接的に本市においてeスポーツを取り入れた取組は実施しておりませんが、市の開催するイベントなどで事業者が独自に出展したものはございます。また、民間の企業、団体等によるeスポーツのイベントや大会が各地で開催されており、先日もプライムツリー赤池において、子ども対象の大会が実施されたところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) eスポーツには、地方創生という面において、観光、雇用創出などがあります。2026アジア競技大会が愛知県で開催されますが、eスポーツが正式種目として採用されています。この時勢に乗る形で、本市で市民参加型のeスポーツ大会を企画、検討、開催してみてはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 アジア競技大会の開催を契機にeスポーツに対する認知度、注目度も上がってくるものと考えられます。eスポーツ自体は単なる若者向けゲームとしてだけではなく、幅広い世代において楽しむことのできる様々な可能性やポテンシャルを秘めているものと考えますので、民間主導の大会などの実態や行政が主催する大会の有効性などについて調査・研究してまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) 民間主導での大会としても、また、本市への会場誘致など協力をして開催できればと考えます。2026アジア競技会のムーブメントに乗り遅れないよう、本市でeスポーツイベントを開催した場合の有効性など、調査・研究に取り組まれることを大いに期待しております。 では、次に、eスポーツを活用した教育ツールや障害者、高齢者の方へのリハビリテーション効果が期待されていますが、本市においての取組、導入の検討はいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 eスポーツについては、高齢者の方において認知機能の向上、介護予防やリハビリに効果があるほか、社会との交流、世代間交流の場として期待されていることは承知しております。 また、障害特性に応じた競技を選択することが可能で、eスポーツがきっかけでパソコンなどのスキルが向上し、就労、社会参加等に結びつくなど様々な可能性があることから、市内の障害児サービス事業所でもプログラムにeスポーツを取り入れているところでございます。 市としましても、様々な効果や可能性が期待されますので、まずは取組について先行自治体の情報収集等を行ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) ありがとうございます。eスポーツはその特性から、高齢者の脳の活性化、認知機能の低下予防など、数多くの研究成果が報告され、また、誰かと一緒にプレーをすることで社会性が生まれ、それが健康維持につながるものと言われるなど、高齢者福祉の点においての有効性が知られています。また、障害をお持ちの方にもリハビリテーション、ADHDの治療用ゲームなどへと領域を広げており、それは障害者の知識、コミュニケーションスキルなどを高め、障害者と健常者の共生社会の実現にも役立つものであります。ぜひ、前向きな取組を一緒に考えていきたいものと思いますので、よろしくお願いいたします。 続いて、再質問させていただきます。 eスポーツを活用した教育ツールについては、いかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 eスポーツを活用した教育についてでございますが、近年は単なるゲームではなく、子どもたちへの教育ツールとしての活用事例も見られるようになってきております。eスポーツは協調性や創造力、判断能力などの能力育成とともに、誰でも気軽にプレーできる取り組みやすさや安全な環境で繰り返し効率的な学習が可能であるなど、様々な利点が挙げられております。そうしたことからGIGAスクール構想の実現とも相まって、ゲームと教育という新しい学びの形についても今後、注視していく必要があると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) 御答弁ありがとうございます。では、さらに再質問させていただきます。 GIGAスクール構想として、タブレット端末を生徒に貸し出してプログラミング授業の実施に取り組まれていることなどは存じ上げておりますが、御答弁いただいた内容以外でeスポーツの教育ツールの検討をされているものはございますでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 現時点では、具体的な教育ツールとして検討しているものはありませんが、eスポーツを高度化するIT社会に対応するきっかけの1つとして活用し、子どもたちの学びにつながるよう、様々な形で取り入れていく必要はあるものと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) では、提言として、例えば、市内中学校にeスポーツ部の創設はいかがでしょうか。 また、市内小学校対抗のeスポーツ大会の開催などの企画、検討、実現に向けて推進いただければ、子どもたちに新しい学び、体験の場を提供でき、今おっしゃられるような高度化するIT社会に対応するきっかけになるかと思います。ぜひ、eスポーツ事業への積極的な取組、こちらを要望いたします。 では、次の質問に移ります。 本市小学校における地域人材を利用した家庭教育支援についてです。 部活動の地域移行は、外部講師という形で地域の人材を登用し、教員の負担軽減はもちろん、専門知識を有する地域クラブ指導者を有効活用し、生徒たちのスキルアップにつなげるものであります。地域の人材を登用する考えは、中学校部活動以外の教育現場、例えば、小学校の授業などで行うことについて市はどうお考えでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、生涯学習部長。
◎伊東生涯学習部長 地域人材の活用につきましては、現在、部活動への協力のほか、地域学校協働活動の一環として、学校行事や学校周辺の環境整備などに地域の方に御協力をいただいております。地域学校協働活動は地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに、学校を核とした地域づくりを目指すもので、今後も地域の実情に応じて様々な分野での連携、協働を実施してまいりたいと考えております。 また、一部の授業においても、専門知識を有する方に講師として参加いただき、児童・生徒の学習を進めているところでございます。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) 御答弁ありがとうございます。今後ますます地域人材の活用、連携は、教育の質、教員の業務負担軽減など重要になっていくものであり、引き続き学校を核とした地域づくりの推進、強化を図ることをお願いいたします。 続きまして、小学校教育課程必須科目はもちろん、正規授業は教員が行うものでありますが、授業内容においては、教員が1人で行うには少々負担が大きなものもあるのではないかと思われます。 例として、書道や家庭科の授業などは、教員によっては授業を教えるほどを上手に書けない、家庭科においては目が届かないなど、子どもたちに納得できるいい指導ができないことに悩んでいる教員の方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、書道や家庭科など、技術的、専門的要素が多い授業については、学区内の有資格者、または、経験豊富な保護者など、サポートとして登用するのはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 文部科学省におきましても、多様な経験を有する人材が学校現場に円滑に参加できる環境を整備するため、学校現場と外部人材をつなぐ仕組みづくりを行うための学校教育における外部人材活用事業を進めております。 学習指導要領では、社会に開かれた教育課程を掲げ、学校教育を学校内に閉じずに社会と連携しながら再現することとされており、多様な経験や背景を持つ人材が学校現場に円滑に参画できる環境整備が必要とされております。 本市としましては、社会福祉協議会による福祉実践教室、県弁護士会によるいじめ予防出張授業、折戸川にホタルを飛ばそう会によるホタル出前授業など、外部人材を活用した授業を進めております。また、本年7月から授業などに協力いただける企業、NPOなどの募集も始めており、新たな外部人材による授業協力につきましても積極的に拡充できるよう進めております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) ありがとうございます、なるほど。 では、例えば、東小学校では、PTA内組織として児童活動支援委員会があります。市内小学校においてこの仕組みを導入してみてはいかがでしょうか。また、既に取り組まれているものがあれば、幾つかお示しください。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、学校教育部長。
◎加藤学校教育部長 東小以外の学校におきましても、保護者に参加いただき授業のサポートが行われております。例えば、小学2年生生活科でのまち探検の際の見守り活動や絵本の読み聞かせなど、それぞれのPTA活動を含め、保護者の方にサポートしていただいております。授業のフォローという点で大変助かっておりますが、それ以上に学校と保護者、保護者同士の良好な関係性を築く貴重な機会となっていることは、大きな利点として挙げられます。こうした活動により、各学校の応援団をつくることや、学校の教育活動支援を中心とした良好な関係性の構築が大切であると考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) ありがとうございます。保護者、地域の方が子どもたちのため、また教員の方々への負担軽減のため、授業フォローを含めた様々な支援活動を行うことで、学校、保護者、地域の方との意見交換の場、交流ができ、良好な教育活動支援環境が醸成されることと思います。これからもより一層のブラッシュアップによる家庭教育支援が充実されますようお願いいたします。 続いて、本市新規就農者への支援についてです。 農業政策については、農業の担い手の確保が重要な問題であると私は以前から申し上げ、考えています。 現在、本市においては、就農者を増やす施策としてアグリスクール開校、農福連携促進、新規就農者への貸付制度などがありますが、これらの制度を利用して農業を本業とする目的の新規就農者は、現在ほとんどいないものと伺っております。現状の就農者の大半は、副業ベースで空いた時間をうまく利用した兼業就農の方が大半を占めるものであります。これは、新規で就農を考えている人も同様かと思います。 さて、新規就農のスタートアップの際には農機具が当然必要であります。しかし、新型、新品の農機具は高額で、兼業で始めるには少々ハードルが高いと言われております。 そこで質問します。 新規就農者へのサポートとしての、中古農機購入の際、補助金などの支援はできないでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 本市では、現在、農地利用の最適化を進めるため、中心的経営体となる認定農業者や農事組合法人など、大規模農業経営者に対して、農地の集約化や補助金活用など積極的な支援を行っているところでございます。今後は新規就農者においても、中心的経営体として経営していける見込みのある場合、その就農者を本市において認定新規就農者として認定し、国、県などの各種支援制度の活用を促すことと併せて、本市においてもさきに述べました支援をしていきたいと考えております。 現在、農業用機械導入に係る補助金は、農協、認定農業者、農事組合法人といった大規模農業経営者に対する補助制度となっております。議員の御指摘のとおり、今後は、農業を始める方の負担を軽減し、担い手不足の解消を図っていくためにも、認定新規就農者についても対象としていきたいと考えております。また、中古の農業用機械の導入を補助対象とすることに関しましては、まずはその条件などを整理した後、使いやすい補助制度となるよう進めてまいります。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) ありがとうございます。では、再質問させていただきます。 新規就農者確保についてですが、今ほど産業政策部長が述べられたとおり、国の各種支援制度利用の活用促進などはもちろんですが、そのほか新規就農者の年齢制限の見直しや親の後継によるUターン者への就農支援制度を所管先、または国へ働きかけるということはいかがでしょうか。
○議長(大橋ゆうすけ) 答弁者、産業政策部長。
◎
長原産業政策部長 新規就農者の方々へのサポートは、本市の今後の農業振興に欠かせないものと考えておりますので、市が認定する認定新規就農者の支援制度について、他市町の情報を収集しながら調査・研究してまいりたいと考えております。また、国や県の制度の拡充につきましても、農業委員会と連携し、要望活動、行ってまいりたいと考えております。
○議長(大橋ゆうすけ) 大屋議員。
◆11番(大屋よしお) ぜひ、本市の農業の未来のため、国への働きかけ、連携はもちろんのこと、例えば、認定新規就農者は65歳までの年齢制限を65歳以上に引き上げ、定年された方がセカンドライフを農業に取り組むことで生活に張りができ、新規就農者の枠を増やすことで耕作放棄地の解消につながることを望み、私の一般質問は終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
○議長(大橋ゆうすけ) これにて大屋よしお議員の質問を終わります。-----------------------------------
○議長(大橋ゆうすけ) 以上で本日予定された質問者は全て終わりました。よって、本日の日程は全て終了しました。 明日9月6日は午前9時30分から本会議を開きます。 本日はこれにて散会します。 午後3時52分 散会...