日進市議会 2023-03-01
03月01日-03号
令和 5年 3月 定例会(第1回) 令和5年第1回
日進市議会定例会本会議[3月1日(水)]1.開議 午前9時30分 議長宣告1.会議に出席した議員 1番 山田久美 2番 舟橋よしえ 3番 白井えり子 4番 大川 博 5番 武田治敏 6番 水野たかはる 7番 ごとうみき 8番 坂林たくみ 9番 山根みちよ 10番 道家富好 11番 青山耕三 12番 小野田利信 13番 渡邊明子 14番 川嶋恵美 15番 古川ひさお 16番 大橋ゆうすけ 17番 宮田康之 18番 福安淳也 19番 萩野 勝 20番 永野雅則1.会議に欠席した議員 なし1.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名 市長 近藤裕貴 副市長 水野隆史 教育長 岩田憲二
総合政策部長 萩野一志
総合政策部調整監 岩瀬雅哉 総務部長 石川雅之
生活安全部長 杉田武史
健康福祉部長 川本賀津三
健康福祉部参事 伊東あゆみ
こども未来部長 棚瀬浩三 都市整備部長 蟹江健二
都市整備部参事 伊藤信一郎
産業政策部長 長原範幸
産業政策部参事 吉川 浩
学習教育部長 加藤 誠1.会議に職務のために出席した者の職氏名 議会事務局長 伊東敏樹
議会事務局次長兼議事課長 山田 進1.議事日程 日程第1 一般質問(代表質問) 1 公明党 川嶋恵美 2
日本共産党日進市議団 ごとうみき 3 にっしん市政改革 山根みちよ 日程第2 一般質問(個人質問) 1 渡邊明子 2 宮田康之1.閉議 午後3時39分 議長宣告 午前9時30分 開議
○議長(青山耕三) おはようございます。 開議に先立ち報告します。 本日の出席説明員は、お手元に配付したとおりです。 なお、傍聴の方に申し上げます。携帯電話につきましては、マナーモードにするか、電源を切っていただき、傍聴席から発言、拍手もしないよう、よろしくお願いします。 ただいまの出席議員数は20人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程表のとおりです。 これより本日の日程に入ります。-----------------------------------
○議長(青山耕三) 日程第1、一般質問・代表質問を行います。 質問者の順番及び質問事項は、お手元に配付したとおりです。 最初に、公明党、
川嶋恵美議員の発言を許します。 〔14番
川嶋恵美登壇〕
◆14番(川嶋恵美) おはようございます。公明党会派を代表いたしまして、通告に従い質問をさせていただきます。 昨年の出生数は統計開始以来、初めて80万人を割り込み、少子化は国の予想より10年ほど早いペースで進んでいます。少子化対策は年金、医療、介護をはじめとする日本の社会システムや地域社会の持続可能性を維持していくためにも極めて重要な課題であり、隠れた安全保障、静かな安全保障と言われております。 そこで、公明党は、子育てに関する重点政策として、1、児童手当の18歳までの対象拡大、所得制限撤廃など大幅な拡充、2、高校3年生までの医療費助成の拡大、3、0、1、2歳児の保育無償化の対象拡大、4、
専業主婦家庭にも定期的に利用できる保育制度の創設、5、妊娠、出産、育児まで家庭に寄り添う相談支援と経済的支援の恒久化、6、全国小中学校の不登校者数が約24.5万人に上ることから、不登校特例校を都道府県、政令市に1校以上設置するよう訴え、不登校の児童・生徒への支援の6点を盛り込みました。 岸田文雄首相は1月26日の衆院本会議で、公明党の
子育て応援トータルプランも参考に、6月の骨太方針までに将来的な子ども・
子育て予算倍増に向けた大枠を提示すると述べました。 私
たち地方議員は、県と国の動向を注視し、市民の皆さんからの御意見やお声を基に日進市に必要な政策を市に要望し、実現に向けて県、国とも連携し、進めているところでございます。 日進市長の施政方針では、第6次総合計画の基本目標に基づきながら、令和5年度の新規事業及び主要事業などについての御説明がありました。 そこで、お尋ねをいたします。 1、「健やかに暮らす」政策の強化について。 日進市では、子どもが健やかに暮らすための政策として、どのような取組をしてきたのでしょうか。また、令和5年度は、どのような政策を強化していくのでしょうか、お考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) ただいまの
川嶋恵美議員の質問に対する答弁者、市長。
◎近藤市長 御質問をいただき、ありがとうございます。 お答えさせていただきます。 国においては、児童手当制度の見直しにつきまして、支給対象年齢の高校生までの引上げも検討されておりますが、私たちも引き続きそれを注視していきたいと考えております。 日進市でどのような取組をしてきたのかとの御質問でございますが、一例といたしまして、本市は高校生等世代について、こちらも同じ子育て世帯ですが、これまで国の臨時交付金などにおいても支援が行き届いていませんでした。 そこで、令和4年度は物価高騰による市民生活への影響が憂慮される中、支援強化を行うべきとの考えの下、市の独自事業として
子育て世帯生活支援特別給付金支給事業にて、
交通系ICカードの支給を行いました。 今後も、その時々、その時代の状況を見極めて、適切な支援を実施してまいりたいと考えています。例えば、施政方針でも述べさせていただきました高校生世代への医療費の無償化についてでありますが、全ての子どもの健やかな成長を支援するため、通院費を含めた医療費の全額助成の検討を進め、令和6年4月からの実施を目指し、議会の皆様の御同意も得ながら準備をしてまいりたい、このように考えております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 児童手当は公明党の地方議員が働きかけて一部自治体で始まり、1968年には児童手当法案を国会に提出、72年1月、国の制度として児童手当が実現しました。当初は3歳未満までで、第1子、第2子は月額5,000円でしたが、今は中学校修了までで給付額も増えました。 公明党は児童手当の生みの親であり育ての親であると自負しており、国や県でも18歳までの対象拡大や所得制限の撤廃、支給額増額など、大幅な拡充に着手すべきと訴えているところです。 本市では、年齢や成育環境にかかわらず、誰一人取り残すことなく健やかな成長を保障するため、
交通系ICカードの支給を行っていただきました。マナカ、届いたよと喜びの声をいただいております。市独自の御対応に感謝申し上げます。 そして、高校生世代への通院費を含めた医療費の全額助成を令和6年4月からの実施を目指すとの御答弁をいただきました。かねてから多くの方から要望され、予算要望でも訴えてまいりましたので、準備を進めていただけることは、市民の方々も大変喜ばれると御期待いたします。 国会では2月15日の
衆院予算委員会で、公明党は自治体が実施する
子ども医療費助成制度について、「高校3年生まで全国一律で無償化を実現すべきだ」と対象拡大を訴え、市町村が運営する国民健康保険の国庫負担の減額調整措置を見直すなどして自治体の財源を確保するよう提案、自治体ごとに取組状況が異なる医療費助成などの子育て施策を各地で充実させ、地域間の支援格差を是正していくよう求め、岸田首相は、「意見も踏まえつつ、
子育て政策充実の具体化を進めたい」と答弁されたところです。 国レベルでも議論がされている高校3年生までの
医療費無償化ですが、施政方針の中で、「医療費の自己負担分の全額助成を検討」とおっしゃられました。一部負担ではない方向であることは分かりましたが、他市町では自己負担額の全額助成であっても、所得制限を行っているところもあります。現在、本市ではどのような方向で考えておられますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 本市の場合、中学生と同様に、所得制限を適用せず無償化する方向でと考えております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) ぜひとも
所得制限はなしでの実施をお願いいたします。 ほかにも施政方針では、2020年6月議会で質問させていただきました保育園での第3子以降に係る保育料の所得制限を撤廃し完全無償化することについて、やっと実現をしていただけるとの発表がされました。やっととの思いはありますが、一歩進んだことに感謝申し上げます。 しかし、東京都は2023年度から、第2子以降の0、1、2歳児の保育料を所得制限なしで無償化する方針を明らかにしておりますので、今後の拡充も必要になってくるかと思います。 また、東京都は、親の就労などが原則となっている保育所入所について、就労の有無にかかわらず子どもを定期的に受け入れる新たな仕組みを始めると発表いたしました。育児の不安を軽減し、子育て家庭の孤立を防ぐとともに、乳幼児期からの他者との関わりで、子どものよりよい成長につなげる狙いもあります。 今後、本市でも就労の有無にかかわらず子どもを受け入れる新たな仕組みについて、事例を基に検討していただけないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 就労などの保育認定事由のない、例えば
専業主婦家庭の方の保育所等の御利用につきましては、定期的な受入れではございませんが、保護者の方の疾病や、御家族の看護、冠婚葬祭などの社会的にやむを得ない御事情がある場合に、お子様が保育施設を利用することができる一時保育を公立保育園3園にて実施をしております。 また、民間の保育施設6園におきましては、保護者の育児に伴う心理的、身体的な御負担を解消するための、いわゆるリフレッシュを目的とした場合などにも一時保育を行っております。 なお、本市では就労等の御家庭の方からの入所希望が多いことなどもあり、
専業主婦家庭の方が定期的に御利用できる保育制度の創設につきましては、今のところ検討は行っておりませんが、今後の国の動向などを注視してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美)
リフレッシュ目的でも利用できるとのことですね。0、1、2歳児の6割が保育園を利用していない未就園児です。もちろん、御家庭で御家族からの愛情をたっぷり受けて育てられることが私も一番だと思っておりますが、核家族化、出産の高齢化、コロナ禍による人とのつながりが希薄になっていることなどから、今後は
専業主婦家庭でも定期的に利用できる保育制度の創設は必要になってくると考えます。モデル事業の実施がなされるとのことですので、見逃さないように御検討をよろしくお願いいたします。 次の再質問です。 伴走型支援に関しましては、昨年の12月議会で、渡邊議員から本市での具体的な取組について御質問をさせていただいたところです。本市でも妊娠届出時に一人一人行う面談を引き続き丁寧に行っていただくことに加え、新たに、妊娠8カ月頃にも全妊婦を対象としたアンケートや希望者の面談をしていただくこと、出産後には助産師さんなどの新生児訪問を行い、個々に合わせて支援するなど、具体的に取り組んでいただけるとの御答弁でした。 子育て世代の方々からの聞き取り調査から、第2子出産後に2人の子どもをお風呂に入れるとき、1人を外で受け取ってほしいとか、上の子の参観日や自分の病院や美容院に行くときなどちょっと預かってほしい、ベビーシッターは初めの1時間が高額で、そこまでなかなか日常では利用できないといった、30分から1時間くらい見てくれる人がいたら、本当に助かるという御意見を伺っております。 ほんのちょっとのことですが、積み重なることでこの大変なことがいつまで続くのかと先の見えない不安と、授乳や夜泣きなどで寝られないことなどから体調を崩したりいらいらしてしまうことが起こります。この段階でのサポートも重要と考えますので、例えば、
ファミリーサポートセンター事業でこのような対応をお願いできないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 ファミリーサポートセンター事業は、地域におきまして子育ての支援を希望する子育て世帯と子育ての援助を希望する住民同士のマッチングを行うことを目的に、国の地域子ども・
子育て支援事業として実施をしております。
相互援助活動の内容といたしましては、国の実施要綱で定められた基本事業に基づき、保育施設などの開始前や終了後までの子どものお預かり、施設までの送迎のほか、冠婚葬祭やほかの兄弟姉妹の学校行事、買物など、外出の際のお子さんの預かりなどでございます。
相互援助活動を行うに当たりましては、活動中の事件や事故などのトラブルが起きないよう、
ファミリーサポートセンターに
相互援助活動の調整などを行うアドバイザーを配置しており、あらかじめ登録のあった依頼会員と援助会員の間を取り持っていただいておりますことから、御質問の入浴後の子どもの受け取りや上の子の参観日、また、自分の病院や美容院などのちょっと預かってほしい場合など、あらかじめ御利用日時が決まっている場合には、依頼会員と援助会員の双方の支援内容と御都合が合うようでしたら御利用することができます。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 柔軟に対応していただけるとのこと。産前産後でのサポートでも御案内をしていただき、助けてもらえるという安心感から、また頑張れると思います。そんな事例を先日伺いました。 夜泣きがひどく、おむつを替えても授乳をしても泣きやまない。ミルクは飲まないので、母乳だけで育児をしている。本当に飲めているのか不安になり、産婦人科に駆け込んだら、快く受け入れてくれ、体重を量ってくれました。十分に授乳もできているから安心して、また困ったらいつでも来てねと言ってもらったことで、いつでも困ったらここに来られるという安心感から頑張ることができ、その後、駆け込むことはなかったと言われました。 この方の場合、産婦人科に駆け込み、対応してもらったことで、つらい時期を乗り越えることができました。このような役割は必要と考えますが、本市の対応があれば教えてください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 夜泣きについての御相談があった際には、保護者の気持ちに寄り添ってお聞きするとともに、夜泣きのメカニズムや日中の生活リズムの調整、夜泣き時の対応等をお話ししております。 また、夜間の相談先として、県事業の♯8000でつながる
子ども医療電話相談や、時間外電話相談、育児もしもしキャッチなどの御案内もしております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 相談できる体制は整っているという御答弁でした。周知徹底をしていただき、相談さえしていただければ、保健師や助産師、看護師等が対応してくださることも分かりました。 他地域へ引っ越した方から、夜泣きで一度相談しただけなのに、フォローの電話を何度かいただいた、このような対応は引っ越し先では行っておらず、日進市の対応が手厚かったと感謝のお声も届いておりますので、今後の伴走型支援の充実を期待しております。 1項目めの最後の再質問になりますが、教育長は就任以来、家庭や学校生活で生きづらさを感じている子どもたちに寄り添う考えを強く表明してこられました。 新年度当初予算案には子どもたちを支援する体制づくりに係る予算(人件費等)が上げられております。今後どのような学校を目指していくのか、不登校児など様々な問題を抱える児童・生徒への支援体制について、ぜひ教育長のお考えを聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、教育長。
◎岩田教育長 初めに、様々な理由で生きづらさを感じていて、教室にいづらい子どもたちに対しては、
ハートフレンドや
校内ハートフレンドなどの居場所を利用して心の休養を図るとともに、
スクールカウンセラーや
スクールソーシャルワーカーによる相談やカウンセリング、通級指導によるソーシャルスキルトレーニングなどを実施し、子どもたちの心の不安を取り除き、できれば教室復帰を目指していきたいと考えています。 次に、家からは出られるが、教室に入ることができない子どもたちに対しては、
ハートフレンドや
校内ハートフレンドなどの居場所を利用して心の休養を図るために専任の担当者が支援をしながら、自分の生活リズムで、自分自身で計画的に生活できるように進めていきます。また、自己肯定感を育み、対人関係での
コミュニケーション能力を上げるために、遊びやゲームを取り入れた時間を専任の担当者が寄り添って対応していきたいと考えています。登校時間や下校時間においても本人が決めることで、少しでも、少しずつでも学校で生活できる時間を長くできるように支えていきたいと考えています。 最後に、家から出ることができず、基本的に外界との接触を持てない子どもたちが、すなわち、完全な不登校に当たると考えています。その支援として、
こども未来部に新設される
こども家庭室と学校教育が連携し体制強化を図り、そのような子どもたちを抱えている家庭、保護者を支援しながら、家庭訪問の糸口を見つけていきたいと考えています。 あわせて、
ハートフレンドでは、2月からオンラインによるお
うちハートフレンドを開設し、Zoom上での子どもたちが参加したいときにだけ参加することができるものを実施し、子どもたちに参加を呼びかけていきたいと考えています。 来年度より
スクールソーシャルワーカーを1人増員することで1人がフリーで活動でき、各中学校区に配置している
スクールソーシャルワーカーをサポートしたり、
こども家庭室との連携を図ったりでき、完全な不登校に当たるような子どもたちへの対応も強化できると考えています。 また、中学校区に配置している
スクールソーシャルワーカーによる家庭訪問を実施するとともに、その支援に当たる専門機関とも連携しながら対応していきます。時には、重症化している案件について直接出動する必要が生じることもあるとは思いますが、それも十分可能な体制になると考えています。 さらに、
こども家庭室では、就学前から義務教育を修了した後も社会から取り残されないために切れ目のない相談体制を構築し、その後の福祉部門への相談へとつなげていきたいと考えています。 社会から「だれひとり取り残さない」ためにも、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。よろしくお願いします。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美)
校内ハートフレンド、お
うちハートフレンド等の居場所、専任担当者の寄り添い、
こども家庭室と学校教育の連携による支援、切れ目のない相談体制の構築など、教育長の何とかしたいという思いが伝わってきました。 市民の方々からいただくそれぞれの御意見や疑問、要望など、教育長の下、課長や主任指導主事、補佐等にその都度、投げかけさせていただいておりますが、迅速かつ誠実に取り組んでいただいており、感謝しております。 教育長の具体的な取組が一人一人の子どもたちに届くことを期待いたしまして、次の項目に移ります。 超高齢化社会では、これまでの制度や体制では対応し切れない問題が露呈してきています。 具体的には、医療福祉の在り方をはじめ、社会保障制度や財政の問題、現役世代の減少及び人口減少に伴う経済成長率の低迷、高齢者のQOL(生活の質)の低下といった課題が挙げられます。 超高齢化社会を迎えるに当たり、高齢者が健やかに暮らすための政策として、どのような取組を強化していくのか、お考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本市の高齢化率は、令和5年2月1日現在で20.2%でありますが、将来人口推計では令和12年22.3%、令和22年27.9%と推計されており、急激な高齢化が進み、超高齢社会を迎えます。 そのような状況の中、来年度策定を予定しております第9期のにっしん高齢者ゆめプランでは、
団塊ジュニア世代が65歳以上になる令和22年を見据え、中長期的な視点で計画を策定する必要があると考えます。 市としましては、より一層、関係各課の連携を進め、保健事業と介護予防の一体的な実施等によりフレイル対策などの
介護予防施策を強化するとともに、
高齢者移動支援など、地域での支え合い、助け合いの仕組みを後押しすることにより、高齢者が元気で安心して暮らしていけるよう取り組んでまいります。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 中長期的な視点でにっしん高齢者ゆめプランの計画を策定し、
フレイル対策等の
介護予防施策を強化するとの御答弁でした。 高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施を推進するに当たり、データをどのように活用するのか、もう少し詳しくお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 今回実施しましたにっしん高齢者ゆめプランの調査では、口腔機能や運動機能、社会参加など、フレイルリスクを確認できる15の質問項目を含むアンケートを、65歳以上ほとんどの高齢者を対象に送付いたしました。 これらのデータを活用することで、例えば、口腔機能の低下が見られる方には口腔機能の改善を目指した教室を、運動機能の低下が見られる方には運動教室の御案内をするなど、高齢者一人一人の身体状況等に合わせた御案内をすることが可能になります。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 令和4年度の保健事業と介護予防の一体的な実施事業の効果について分析がされていれば、教えてください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 今回の事業につきましては、市の広報紙や、
介護保険関係通知を活用した啓発や、医療専門職による健康教育等、歯科医師会の協力も得ながら、ポピュレーションアプローチを多角的に取り組んでまいりました。 参加者からはむせがなくなった、マッサージすることで唾液の分泌がよくなった等の声も届いており、一定の効果があったものと考えます。 また、
後期高齢者医療健診の結果から、口腔の健康指標の1つ、かむ力は国、県と比較してリスクは低い傾向である一方、誤嚥性肺炎予防に重要な飲み込む力については課題であることが分かっており、今後も様々な情報を分析し、効果的な取組を進めてまいります。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 高齢者人一人一人の身体状況に合わせた対策をしてくださるとのことです。今後、効果は目に見える形で数値化をして表していただくと、より一層のモチベーションアップが期待されると思います。 かむことに特に問題がないのに食べ物が口の中によく残るという人は舌圧が弱いのかもしれません。私たちは食べ物を口に入れたら、前歯でかみ切り、奥歯で砕いてすり潰し、唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすい形状にして食道に送り込みます。このときに舌圧が弱いと、上顎に食べ物が残ってしまうそうです。 舌圧の低下は飲み込む機能の低下につながり、放置していると全身の機能にも影響すると言われています。かむ力や舌圧は数値で表すことができますので、より一層効果的な取組になると考えられます。 ところで、ちょっと視点を変えて考えてみますと、80代、90代の方でも、アンケート結果でフレイルに値しない方が一定数いらっしゃると思います。その方々は介護保険も医療保険も払う専門で使われていません。そんな方々からせめて移動するバス代など、気持ちでいいので負担をしていただけるとうれしいとの御意見をいただいております。 例えば、にっしん健康マイレージの事業がありますが、ポイントでオリジナルステンレスボトルが頂けます。しかし、中には、水筒を持っているので、オリジナルステンレスボトルをもらうためにわざわざやろうとは思わないという御意見も伺っております。 例えば、マナカにステンレスボトル分でいいので、チャージするなどできないでしょうか。出かける楽しみでますます元気に過ごしていただけることが期待できると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 にっしん健康マイレージは、議員御指摘のとおり、市民の皆様が楽しみながら健康づくりに取り組んでいただくことのきっかけになるものと考えております。 また、元気な高齢者の健康づくりに役立つ事業として、高齢者がボランティアを実施し、ポイントをため、最高、年額5,000円の現金等に還元する介護支援ボランティア事業、通称にっしんおたっしゃボランティア事業を社会福祉協議会を窓口として実施しております。 御提案のポイントをマナカなどのチャージ料金に還元することは現時点では考えておりませんが、出かける楽しみや、積極的な社会参加、介護予防を進めるこれらの事業について、より多くの方に実施していただけるよう周知を進めてまいります。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) にっしん健康マイレージやにっしんおたっしゃボランティアポイントは、手軽に楽しみながらできることです。まだまだこの事業を知らないという方が多いのは、広報紙を隅々まで読めない、ホームページも見られないからだと思います。 せっかく楽しみながらできるよう工夫されている事業ですから、気軽に参加していただけるよう、もう一歩踏み込んだ周知をお願いいたしまして、次の質問に移ります。 日進市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり条例の制定から2年になります。今後の取組についてお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えいたします。 日進市みんなですすめる歯と口腔の健康づくり条例を制定後、本市では歯科衛生士を会計年度任用職員として雇用いたしました。より専門的な視点で様々な取組を行ってまいりましたが、その代表的な取組といたしまして、保育園等での講話のほか、令和4年度からは高齢者を対象にオーラルフレイルに着目し、歯科医療機関で行う検診とその指導内容の強化や、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施事業として新たな講座等を実施しております。 今後の取組といたしましては、高齢者につきましてはフレイルリスクのアンケート調査結果等を活用した効果的な事業の実施を進めてまいります。他方で、若い世代につきましても、節目成人歯周病検診の対象を初めて20代の方々に拡大するなど、生涯を通じた歯と口腔の健康づくりについて、全ての世代においてさらなる意識の向上を図ることができるよう努めてまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 政府は昨年6月の骨太方針で、国民皆歯科検診を打ち出しました。口腔機能を保つことで全身の健康につながることは周知されてきており、高齢化社会において健康で過ごしていただくことで、医療費、介護費の負担を担う若い世代への負担軽減の効果も期待できるところでございます。 そして、節目成人歯周病検診の対象を20代にも拡大をしていただけるとの御答弁でした。今まで20代世代は空白期間でしたので、非常に重要なことです。歯周病は症状が悪化してから気づくことが多いため、若いうちに歯周病予防を意識することで、悪化する前の回復に持っていくことができます。 ぜひとも20代こそ歯科検診に行っていただきたいのですが、通知をしても意識がないと、検診にはつながりません。20代の方に検診に行ってもらえるような具体策はお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 検診の受診勧奨につきましては、保健センターガイドのほか、受診券と歯周病に関するパンフレットを同封した個別通知、二十歳の集いなど、機会を捉えて啓発を行うことで、歯周病院予防や検診受診の重要性を周知してまいります。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 今後は高校生までの
医療費無償化になると先ほど御答弁をいただきました。学校歯科検診の結果が悪かった児童・生徒に対し、窓口負担がかからない時期、つまり中高生のうちにしっかりと治療してもらうような対策をお願いしたいと思います。 歯科からネグレクト等の虐待に気づき、福祉につなげることができます。児童・生徒の全体から見て、虫歯罹患率や歯周病罹患率は下がってきていると思いますが、ぜひとも罹患している児童・生徒に注目をしていただき、対策をしていただきたいです。欲をいえば、学校での歯磨き推奨をお願いし、口腔清掃の癖をつけていただければ、切れ目のない節目検診の受診につながると考えます。 何度も申し上げますが、口腔機能の衰えを防ぐことは、全身疾患の予防につながり、医療・介護負担の軽減につながります。今現在の高齢の方にはフレイル予防の対策を強化していただき、今の若い世代に対して歯科検診を定着させることは先行投資ですので、20代の節目検診に行っていただけるよう年代に合った周知の創意工夫をお願い申し上げまして、次の質問に移ります。 2番、「地域の自治力と行政経営力を高める」施策の強化についてです。 これまで市民の皆様は、新型コロナウイルス感染症の影響により感染対策を徹底するなど、制限がかかる生活を強いられております。また、国際紛争等の影響により光熱費や食糧費の値上がりが続くなど物価高問題が市民の皆様の不安材料に加わり、ストレスがかかる生活をされていると感じております。 こうした中、令和6年10月1日に市制30周年を迎えます。テーマは5歳のお子さんから提案のあった「たのしいをいっぱいつくる」に決定したということで、大変すてきなテーマだと感じております。 今後は市民の皆様の「たのしい」を大切にしながら、数多くの事業を展開していくとともに、市制30周年に向けた準備を進めていくとのことですが、市制30周年に向け、具体的にどのような準備を進められる御予定か、お考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本市は、令和6年10月1日に市制30周年を迎えます。平成6年の市制施行時は5万3,000人ほどのまちでございましたが、多くの先人の皆様が魅力があり暮らしやすいまちづくりを目指し努力されてこられたことにより、現在は9万4,000人になろうかというまちに発展してまいりました。 市制30周年に当たりましては、施政方針の中でも述べさせていただきましたが、市内にお住まいの5歳のお子さんが提案してくださいました「たのしいをいっぱいつくる」をテーマに、市民自らが考え、「たのしい」と感じられる企画を検討してまいります。 その準備といたしまして、これから先10年間のまちづくりを支えるイメージシンボルとなるよう、現在、テーマをイメージするシンボルマークを大学と連携し作成し、市民投票を行った上で決定してまいりたいと思います。 さらに、シンボルマーク等を利用した啓発グッズや記念グッズを作成し、市制30周年を盛り上げてまいります。 記念事業といたしましては、20周年と同様に、市民団体などからテーマに即した事業の公募を行うほか、子どもたちを主役とした事業や日進市を紹介する事業、例年開催される市主催事業のリニューアルなどの準備を進めてまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 「たのしいをいっぱいつくる」企画の検討に期待いたします。 市制20周年の際は、市政功労者の表彰、日進市シンボルマークの披露及び受賞者の表彰、各種アトラクション等が開催されたとの御報告書がございますが、市制30周年を迎える令和6年度においても、市制20周年のときのような式典を開催する予定でしょうか。 また、20周年時に決定したシンボルマークが定着していますが、30周年でも新たにシンボルマークを作成する意義についてお考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 市制20周年時のような式典は開催をする予定ではございませんが、市民まつりなどのイベントにおきまして、市制30周年を迎えることについてお伝えできる場を設けさせていただきたいと考えています。 次に、新たなシンボルマークを作成する意義ということでございますが、シンボルマークはその時代を映し出す鏡であると考えております。その中で、元号が平成から令和に替わり、新型コロナウイルス感染症などにより社会の価値観や在り方が大きく変化する時代に入っていることや、市制30周年のテーマが「たのしいをいっぱいつくる」であることなどから、地域が新たな価値観によってさらなる発展を目指していくシンボルとして、作成をさせていただこうというものでございます。 また、このシンボルマークは市民アンケートにより決定をしていこうと考えておりますが、選考を通じまして市民が自分たちの住む日進市について改めて思いを巡らせていただくことにより、本市に対するシビックプライドの醸成につながることが期待されるものであると考えております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 皆から親しまれるシンボルマークにしていただき、盛り上げていただけることを期待いたします。 市民が協働する「たのしいイベント」、記念事業を選定するとありますが、検討している具体的な事業案があれば、もう少し詳しくお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 記念事業につきましては、現時点では実施を決定している事業はございませんが、例えば、市制20周年時にも行いました市民活動の公募事業のほか、子ども会議やシティプロモーションにつながる事業などについて検討を進め、令和5年度中に事業の選定を進めてまいります。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 次の質問です。日進市第6次総合計画の施策の28 市民自治・協働の目標とするまちの姿に、「同じ地域に住む人同士が、相互信頼を深めながら快適で安全・安心な住みよいまちづくりを進めています」とありますが、子ども・子育ての観点からも、高齢者福祉の観点からも、また、防災、減災の観点からも重要なことだと考えます。今後の環境づくりへのお考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 地域におけます住民同士の信頼関係は、コミュニティー形成において非常に重要であります。 また、地域住民が区・自治会活動へ参加することは、地域の人との触れ合いや学びの場となり、信頼関係を構築する過程で大切な機会となります。 現在、本市では、区や自治会で行われる行事や奉仕活動などに対しまして、地域コミュニティー補助金を交付しておりますが、今後は、補助金の交付だけにとどまらず、さらなる区、自治会への加入促進策や、交流に必要な支援について検討してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 地域で相互理解を深められるきっかけは、集会所やコミュニティーセンターなど、地域の中に知り合える場所があることが近道だと思います。 本市では地域支え合いが積極的に進められていますが、梨の木小学校区には集会場もコミュニティーセンターもなく、相互信頼を深めるチャンスがありません。今後の検討課題にしていただけないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 梨の木小学校区のうち、栄地区につきましては、現在、折戸区に属しておりまして、自治会などは形成されておりません。 本地区の特徴といたしまして、分譲マンションなどの集合住宅が非常に多く、既に建物ごとのコミュニティーが形成されていることも、自治会のない要因の1つではないかと考えております。 今後、地域の方々から自治会の設立、集会所の設置についての御相談がございましたら、最近設立された自治会を紹介させていただくなど、可能な支援を行わせていただきたいと考えております。
○議長(青山耕三) 川嶋議員。
◆14番(川嶋恵美) 分譲マンションなどの集合住宅が多い香久山地区では福祉会館が充実しており、自治会などのコミュニティーも結束が固いと感じております。 このように、栄地区でも集まる場所があれば、気の合う御近所さんとも知り合えるきっかけとなり、今後、近いうちに定年を迎える方々が地域に目を向け集まることで、地域での存在を意識できるのではないか、助け合いが必要と感じる方も増えてきているのではないかと思います。鶏が先か卵が先かの議論になりますが、栄地区に梨の木小学校が設立されて20年を超えてなおコミュニティーができない理由は、皆が顔を合わせる場所がないことが大きな要因ではないかと感じております。 梨の木小学校設立当初、地域開放型として会議室やランチルームなど、市民にも開放されるように造られましたが、その後に池田小学校の事件があったこと、学校施設なので平日の学校がある時間には利用できないこと、学区編成で米野木から来る児童の学童保育に会議室が使われ、現在は借りることはできないことなどから、他の福祉会館のようには利用できません。もともと、地域開放型といっても、他の地域でよく利用されている福祉会館のようには使用できなかったのが現状です。 地域力アップによる防災、減災や支え合いが期待されますので、本市においてもメリットは大きいと思います。今こそ地域力アップのチャンスと捉えておりますので、市からも何らかの投げかけをしていただき、双方から盛り上げていただけるよう要望いたします。 以上、公明党会派を代表いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(青山耕三) これにて
川嶋恵美議員の代表質問を終わります。 ただいまの代表質問について、関連質問を許します。 関連質問はありませんか。 渡邊明子議員の発言を許します。 〔13番 渡邊明子登壇〕
◆13番(渡邊明子) 議長のお許しがありましたので、公明党代表質問1項目め、「健やかに暮らす」の1点目、子ども・子育て政策の強化について、関連質問をさせていただきます。 公明党は結党以来、教科書の無償配布や児童手当の創設等、「子どもの幸せを最優先する社会」を目指し、様々な政策を実現させてきました。 しかし、昨年12月議会の一般質問でも述べましたが、コロナ禍において少子化、人口減少は一層進み、核家族化、地域とのつながりの希薄化が進む中、子どもや家族を取り巻く環境は深刻な状態です。 令和3年度の児童虐待対応件数は実に20万7,660件、不登校も24万件を超えて、いずれも過去最多となりました。いじめも急増し、子ども、若者の自殺者数も増えるなど、子どもを取り巻く環境は深刻の度を増しています。近年、子どもを持つことをリスクと考える若者が増えてきていると指摘されています。 公明党は子どもや若者、子育て世帯の声を直接聞き、その実態やニーズを把握するとともに、有識者からのヒアリングや視察、党内議論を重ね、「子どもの幸せを最優先する社会」を実現するとともに、少子化、人口減少という事態を乗り越えるための具体的施策等を
子育て応援トータルプランとして昨年11月に発表しました。それを一部先行実施する形で、伴走型相談支援関連予算が国の第2次補正予算に盛り込まれました。 当局におかれましては、昨年12月2日に出産・子育て応援交付金を含む国の第2次補正予算の成立と同時に健康課とこども課が連携し、速やかに準備を進めてくださり、12月議会中に関連予算を含む日進市令和4年度補正予算(第9号)を組み、上程、成立させ、速やかな実現に御尽力いただき、感謝申し上げます。 さらに、来年度事業として、1歳児未満の子どもとお母さんの心身のケアなどの育児サポートが受けられる民間産科施設への費用の助成、不妊治療前ペア検査費用の助成事業を行われるということですが、詳しい事業内容について説明願います。
○議長(青山耕三) ただいまの渡邊明子議員の質問に対する答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 産後ケア施設整備の補助事業は、産後間もない母親の心身のケアや育児サポート等を行う産後ケア事業を充実させるため、市内の産科医療機関が実施する産後ケア専用施設の建設工事等の整備費について、その一部を補助するものでございます。 続いて、不妊治療前ペア検査費用の助成事業は、妊娠を望んでいるが不妊の不安がある場合等に、夫婦が共に早めに医療機関で相談し、検査を受け、必要に応じて治療を早期に行うことができるよう後押しするもので、実施した検査費用の一部について助成を行うものです。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 医師で作家の鎌田實氏は、伴走型相談支援を育児不安を払拭し、安心の子育てへ「的を射た施策」と高く評価してくださっています。実施主体となる各自治体は多様で大胆なメニューの提供をと望み、例えば、実家が遠くて頼れないお母さんに、第二のお母さんのようなヘルパー派遣できる、訪問介護のような訪問型育児支援を提案しています。 また、東京都千代田区では、区内ホテルを会場に平日午前9時30分から午後2時30分まで看護師または助産師と保育担当者の計2名が常駐し、育児、栄養、乳房ケアなどの支援や、子どもを預けて別室で休養することもでき、ランチプレートのルームサービスを楽しむこともできる事業を実施しています。同事業は育児の不安を独りで抱え込む孤育てや産後鬱の予防が狙いで、予約制でその稼働率は80%から100%と大変な人気です。 若いお母さま方からは、東京都江東区や石川県内の保育園で実施しているマイ保育園登録制度をぜひ実現してほしいとのお声を聞いております。これは、保育所や幼稚園などに通っていない未就園児の子育て家庭の孤立を防ぐため、妊娠期から身近な保育園をかかりつけドクターのようにかかりつけ園として登録し、相談や交流事業の参加、子育て情報の提供を受けることができます。石川県では一時預かりの無料利用券(半日利用3回まで)の支給も行っています。 これら事業について、当局の御見解をお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部参事。
◎
伊東健康福祉部参事 初めに、訪問型育児支援でございますが、当市におきましては、産後、早い時期に母子の状況を確認し、新生児訪問等を実施しております。さらに、産後の心身不調等により支援を必要とする産婦に対しては、助産師等の専門職による訪問型の産後ケアや、
こども未来部との協力により養育支援訪問による家事支援等を実施し、密な支援につなげております。 次に、通所による支援につきましては、現在実施しております短期入所型の産後ケアに加え、支援が必要な産婦に対して多様なサービスが提供できるよう、日帰りで支援が受けられる産後ケアとして充実させていく必要があると考えております。 今後も、出産・子育て応援交付金事業をきっかけとして、国や各自治体におきまして多様な取組が進められると考えられますので、こうした動向を注視してまいります。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 続きまして、マイ保育園登録制度でございますが、保育所などを地域に開かれた子育て支援の拠点として、御登録をいただいた妊娠期からおおむね3歳未満の未就園児の子育て家庭の育児支援を行うもので、地域の実情に応じて独自で実施している自治体もございます。 都市化や核家族化による人間関係の希薄化により、地域や御家庭での子育て力の低下が懸念される中、子育て家庭の孤立や育児不安の解消などを目的として、身近にある保育所等を活用することは、今年度から実施しております出産・子育て応援交付金事業のような伴走型相談支援の強化にもつながるものと考えております。 しかしながら、本市では現在も就労等により保育所等の利用希望が多いなど、同様の制度の導入には課題がございます。 まずは、市内3カ所にございます地域子育て支援センターをはじめ出張ひろばなどにより、子育て支援コーディネーターが地域に出向きまして子育てに関する相談に応じるとともに、月齢の近いお子様をお持ちの保護者同士による情報交換の場を提供してまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 日進市の場合、若い世代の転入も多く、毎年、保育施設の新設や増設をしても、全保育希望のニーズに応えられない厳しい現場の状況はよく承知しております。そのような中で、よく対応していただいていると思います。 しかしながら、だからこそ社会全体で支える仕組みづくりや、国、県と連動して制度や施策の充実を図り、全妊産婦に多くの方が関わり、子育て家庭の孤立化や育児不安の解消に今後とも尽力いただきますようお願い申し上げ、関連質問を終わります。
○議長(青山耕三) これにて渡邊議員の関連質問を終わります。 以上で公明党の質問を終わります。 次に、
日本共産党日進市議団、ごとうみき議員の発言を許します。 〔7番 ごとうみき登壇〕
◆7番(ごとうみき)
日本共産党日進市議団を代表いたしまして、質問いたします。 物価高騰の中、この影響から市民生活をどう守るのかが今問われていると思います。この観点に立って、以下4点、通告に従い、お願いいたします。 今、特に、子育て世代、自営業者、高齢者世代など、住民の生活苦と貧困の広がりを感じます。このような中で、市独自の支援策の拡大の必要性をどのようにお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) ただいまのごとうみき議員の質問に対する答弁者、市長。
◎近藤市長 御質問いただき、ありがとうございます。 それでは、お答えさせていただきます。 様々な分野において物価高騰などの影響が生じていることを認識いたしております。 国は、電気事業やガソリン販売などに補助金を交付するなど、物価高騰の抑制対策を行うとともに、市町村に対して、苦しむ生活者、また、事業者の方々に向けても地域の実情に応じた支援を行えるよう臨時交付金などを新たに設けるなど、様々な対策を進めています。 本市といたしましては、こうした国からの臨時交付金等を活用し、子育て世帯等に対し
交通系ICカード、マナカを配布する事業や、低所得の子育て世帯を支援するにっしんひとり親家庭等応援給付金として現金5万円を支給する事業など、市の独自事業として実施をしてまいりました。 今後も、子育て世代、自営業者、高齢者世代を含め、支援が必要な市民の皆様に対しましては、国、県の動向を注視しながら、必要に応じて効果的な支援策の検討を進めさせていただきます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) コロナでパート勤務が半分になり給料が減ったのに、物価はどんどん上がって生活が苦しくなったという声や、貯金ができない、4月に出産を控えているが、生活していけるか不安など、今の物価高による生活苦、将来不安を抱える市民の声がたくさん寄せられています。来年度予算には支援策をどのように反映されていますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 物価高騰の影響を受ける市民への直接支援する予算はございませんが、今後、国、県の動向を注視しながら、必要に応じて効果的な支援策の検討を進めてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) なぜ市民生活が大変な中、支援する予算がないのでしょうか。早急に検討してください。 また、こういう中でこそお金の心配なく必要な医療を、子どもの医療費通院無料化の拡大が早急に必要だと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えいたします。 子ども医療費通院無料の拡大につきましては、全ての子どもの健やかな成長を支援するため、18歳年度末まで通院医療費の全額助成の検討を進め、令和6年4月からの実施を目指し、準備を進めてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 具体的な日程も示していただいて、本当に前進していく。うれしいことだと思います。 同時に、高校生になった途端、今まで通っていた皮膚科や歯医者をやめるわけにはいきません。また、この3月に中学校を卒業する子どもたちは小学校卒業直前からコロナで、中学校3年間を丸々コロナ禍の中で過ごした世代です。子どもたちの健やかな成長の意味でも、来年度を待たず、一日も早い実施を私は求めます。 続いて、学校給食についてですが、全国的に無償化をする自治体が増えています。憲法では、義務教育の無償化を定めています。保護者負担に係る負担軽減が日進市でも必要ではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 学校給食費についてお答えいたします。 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用することで、高騰する食材費の増額分を補填させていただきました。 令和5年度につきましても、物価の動向に注視し、食材の質を落とすことなく、また、保護者負担が増えないよう取り組んでまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 具体的にお聞きしますが、まず、1年間の保護者負担はどれぐらいなのでしょうか。例えば、3人の子どもがいる家庭は幾らになりますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 1年間の1人当たりの学校給食費は、小学生で約4万6,000円、中学生で約5万2,000円となり、3人の子どもがいる場合は、3人分の負担となります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今の御答弁のように、給食費だけで年間約15万円の負担です。これ、子どもの人数が増えれば増えるほど負担が増していきます。県内で給食費無料の事例はどのようでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 県内では、清須市が令和4年11月から令和5年1月までの3カ月分を、愛西市が令和4年4月から令和5年3月までの12カ月分の学校給食費を、期間を定めて無償化しております。 また、岩倉市、扶桑町、小牧市では、義務教育児童・生徒第3子以降を無償化していると聞いております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) そういうふうにもう進んでいる自治体もあります。 なぜ、保育園などは子育て施策に多子世帯への負担軽減策が従来からあるのに、学校関係ではいまだにないのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 学校給食については、学校の設置者である本市と保護者の皆様との相互協力により円滑に実施されることが期待されるとの、学校給食法の趣旨に基づき行われていると考えております。 なお、生活保護制度による教育扶助や、就学援助制度による学校給食費の補助を通じた低所得者層への支援は行っております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 本来、義務教育は無償ですが、多子世帯ほど重い負担となっているのが現状です。経済的なことを考えると、3人目は大きな選択と言われる方も多くいます。せめて、まずは、多子世帯への支援からでもしていただけないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 学校給食費については、学校給食法で食材の経費は保護者負担とされております。 繰り返しとなりますが、令和5年度は物価の動向に注視し、食材の質を落とすことなく、また、保護者負担が増えないように取り組んでまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今、法律のことを言われましたが、自治体が独自で財政措置を取るということは、その法律で禁止されているのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 学校給食費の負担の軽減について文部科学省は、学校の設置者の判断により、学校給食を受ける児童または生徒の保護者負担の軽減を図ることは可能であるとの見解を示しております。 繰り返しとなりますが、本市は令和5年度も食材の質を落とすことなく保護者負担が増えないよう取り組んでまいりますので、御理解いただきますようお願いいたします。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 今の御答弁で、設置者の判断で負担軽減は可能とのことです。今現在に苦しんでいる家庭が多い中で、全ての子育て世帯を応援する意味でも私は実施を求めます。 続いて、光熱水費の負担軽減を求める声も多いです。市民への負担軽減を実施できないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 市民への負担軽減策につきましては、今後も国、県の動向を注視しながら、必要に応じて、効果的な支援策の検討を進めていきたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 先ほども市長からは同じような答弁がありましたが、どうして国、県の動向は注視するが、市民生活や市民要求を大事にすると言ってもらえないのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 繰り返しになりますが、国、県の動向を注視しながら、必要に応じて、効果的な支援策の検討を進めてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 市民の声を聞いてください。昨年より支出を減らしているが、何千円も高くなっている、これは生活費の4分の1が光熱費に消えていくんだという70代の方、また、ぎりぎりで食費を削るしかないと、どの世代も、どの家庭も、今、物価高に直面しています。こういうときにこそ、全市民的な負担軽減に踏み切るべきではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 繰り返しになりますが、国、県の動向を注視しながら、必要に応じて、効果的な支援策の検討を進めてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 国や県ができないことを住民のためにするのが自治体の役割です。 続いて、国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料の値下げが今こそ必要だと思いますが、これは自治体の判断で私はできると考えますが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料につきましては、それぞれの制度において加入者に必要な給付を行うため、計画・方針等に基づき、その保険料、保険税の改定を行っているところでございます。国保、介護、後期高齢者医療の保険は、それぞれ全て別会計で独立した特別会計でございます。現在の料率などが定められました経緯にもそれぞれのストーリーがあって、保険料などを決めております。 議員は一言で全部値下げしろということをおっしゃられますが、こうした保険料は計画・方針等を策定する際に、時間をかけて様々な状況に配慮して決定がされております。物価高騰の影響のみを理由として引き下げるという予定はございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) ストーリーとおっしゃられましたけど、例えば、介護保険料を値下げ、据置きした時期もあります。そのときのストーリーとはどうだったのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 介護保険料の第4期の引下げの経緯につきましてですが、第2期において歳入が不足し、愛知県財政安定化基金より借入れをしたため、第3期ではその返済のために保険料が高い水準となりました。第4期においては、その貸付金の償還分がなくなったことなどから、適正な額に引下げを行ったものでございます。 第8期におきましては、期ごとに引上げが続いていた財源に対する第1号被保険者の負担割合の据置きもあり、高齢化率や給付費の伸びなどを試算した結果、保険料を据え置いても3年間の運営が維持できると判断して据置きとしたものでございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今のように、やはり独自でできるんです。今、当時と比べても、市民生活はよくなっているとは思えません。 来年度は、2024年度の介護保険料見直しに向けての議論が行われます。先ほど御答弁のあった様々な状況に配慮というのは、具体的にどういう考えで見直すのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 介護保険料の見直しにつきましては、高齢者や要介護者の増加に伴い、今後も給付費が増加することが見込まれますが、将来の見込み、給付の需要、報酬額の見直し、被保険者の状況、基金の状況などを考慮し、適正な額を算定してまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 介護利用料の1割から2割負担へと国での議論もあります。このことも次回の保険料の見直しには反映されていくのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 令和6年度以降の介護保険制度の改正につきましては、利用者負担の見直しや報酬改定を含めて、国において議論中であります。 この内容が決まり次第、国から将来推計に必要な係数など、改正の内容を踏まえて示されてきますので、これに基づき介護サービス見込み量を推計し、適正な保険料を算出してまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 国の議論を目の当たりにすると、介護利用料を含めて値上げになっていきます。市民の負担がどんどん増えていきます。 しかし、介護保険を含めて、国保も含めて、市民のための制度です。一番に押さえるべきは、市民生活の実態ではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 それぞれの制度ですが、給付を必要とする人を社会で支える社会保険制度でございます。将来にわたり市民の生活を守るため、持続可能な制度としての維持も重要であります。 そのようなことから、様々な状況に配慮し、保険税、保険料を給付費とバランスを保ちながら、適切に運営していくことが重要であると考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) これらは社会福祉の制度ですよね。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 介護保険や健康保険などの社会保険の制度は、社会保険、社会福祉、公的扶助、保健医療・公衆衛生から成る社会保障制度の中の1つの社会保険でございます。
○議長(青山耕三) 現在、ごとう議員の一般質問の途中ですけど、ただいまから10時55分まで休憩します。 午前10時40分 休憩----------------------------------- 午前10時55分 再開
○議長(青山耕三) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、ごとう議員の一般質問を行っていただきます。 ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 先ほどの御答弁で、社会保障の制度だという答弁がありました。本当に今これをどう拡大していくのかが求められていると思うんです。 例えば、国保税の市民負担軽減のために、日進市は毎年約3億円の繰入れを何十年も行ってきました。運営に必要と一般会計からの繰入れを行いながら守ってきた制度です。 今、これ以上の負担は限界という市民の方が多い中で、今こそ政治的な決断が私は必要だと思います。値下げの方向で計画をつくる姿勢こそ、必要ではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 御質問の国民健康保険制度について申し上げますと、国からの赤字補填目的の法定外繰入れの早期解消が強く求められております。 本市としましては、運用基金の活用により国保加入者の保険税負担の激変緩和を図りつつ、国保財政の健全化を進めているところでございます。 繰り返しになりますが、それぞれの制度において加入者に必要な給付を行うため、様々な状況に配慮しつつ、安定的な運営となるよう、持続可能な計画、方針の策定を行ってまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 国ではなく、市民に寄り添ってください。 続いて、保育についてです。 待機児童の解消へ、市長の決意をお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本市では、待機児童を発生させない取組といたしまして、国の補助制度を活用し、民間の保育施設の拡充による受入定員の拡充に努めております。令和5年4月から、新たに認定こども園が開所予定となっております。 今後におきましても、さらなる民間保育施設の拡充に取り組みながら、公立保育園と民間保育施設がそれぞれの役割を担いながら、保護者の皆様の希望にお応えすることができる多種多様な保育サービスの提供に努めてまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 4月から希望する方は皆さん入れますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 4月以降の入園を希望された方でございますが、2月時点で希望する保育園に御案内できていないお子様は、ゼロ歳児クラスが31人、1歳児クラスが89人、2歳児クラス25人、3歳児クラスが3人、4歳児クラスが1人、5歳児クラス1人となっております。 なお、この内訳には、育休延長を希望されている方の申込み分も含まれております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 各園ごとの入園不承諾はそれぞれどのようでしょうか。
○議長(青山耕三)
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 保育園ごとの入園不承諾の人数につきましては、入園のお申込みの際に子ども1人につき15園まで希望する保育園を記入することができ、申込人数と保育園ごとの入園不承諾の人数が明確ではないため、把握できていません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、公立保育園で第1希望に入れなかったお子さん、各園ごとにどのようですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 各園別の人数でございますが、西部保育園が14人、北部保育園が10人、中部保育園が14人、新ラ田保育園が8人、東部保育園が6人、三本木保育園が4人、南部保育園が8人、梅森保育園が8人、北新田保育園が3人、米野木台西保育園が25人でございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) これ、深刻だと思います。昨今の特徴はどのようでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 今年度の入所申込み状況からは、主にゼロ歳児クラスから2歳児クラスの申込者数が昨年度と比べ増加をしたことに伴い、希望する施設に御案内できない人数も同様に増加をしております。 この要因といたしましては、昨年度まではまだ幼い乳幼児のお子様のコロナ禍での感染不安や雇用環境の悪化などが影響し、保育園の御利用を控えていた保護者の方が、国において日常生活や経済社会活動を継続できるよう行動制限などの緩和への取組が進んできていることによるものではないかと推察をしております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、来年度以降も保育ニーズは増えていくという認識でよろしいでしょうか。また、物価高騰の中、仕事復帰を早める傾向もあるのではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 保育ニーズにつきましては、令和3年3月策定の日進市保育施設の運営・整備に関する計画におきまして、人口推計等での対象児童数の減少により、3歳以上児の保育の量的なニーズは減少傾向となると想定をしております。 一方、3歳未満児につきましては、引き続き、保育の量的なニーズは増加傾向が続くと想定をしております。 なお、物価高による仕事の早期復帰の傾向につきましては、国などの実態調査など、参考となる資料がございませんことから、はかりかねております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 家のローンのこともあり、職場復帰したいが、入園できなかったという方が実際にいらっしゃいます。 そして、これらの抜本的な対策には、私は民間任せではなく、公立保育園の建設が必要だと考えます。特に、東部保育園のゼロ歳児クラスの復活など、日進東エリアの保育定員を増やす必要性があるのではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 現時点で公立保育園の新たな建設の予定はございませんが、東部保育園につきましては、建て替えを検討すべき時期が到来しているものと考えております。 その手法を検討する中で、ゼロ歳児クラスの需要も確認をしながら、保育定数の在り方も含めて検討すべきものであると考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今も需要があるということが今までの答弁ではっきりしました。特に、東中学校エリアへの具体策はあるでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 保育園を利用される保護者の方は、御自宅から就業先までの通勤経路に近い保育所を希望される場合が多いと考えており、市内全域を1つの保育提供区域としております。 このため、特定の地域に限定した待機児童の解消に向けた具体策は特にはございませんが、日進市保育施設の運営・整備に関する計画に基づきまして、市内全域を対象とした保育事業の供給体制の整備に努めてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) しかし、家から遠い保育園は通えません。できれば、同じ学区の保育園に通わせたいというのが保護者の思いです。この間、どこの学区に幾つの保育園ができたでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 平成27年度の米野木台西保育園の開園後に市内で整備された保育園でございますが、小規模保育事業所も含めまして、梨の木小学校区に1園、赤池小学校区に4園、西小学校区に1園、南小学校区に1園、香久山小学校区2園、北小学校区1園、竹の山小学校区1園の11園でございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今の御答弁でも分かるように、保育園を希望して入れない子どもがいるにもかかわらず、東小学校、相野山小学校区にはできていないんです。米野木台も含めて、梨の木小学校より東側エリアにはできていないのが現状です。 民間は、保育園を開園するのに、そもそも条件が合う建物がない、土地の条件が厳しいのではないでしょうか。こういうときこそ、私は市の出番だと申し上げます。地域的に取り残される地域がないためにも、公立保育園の建設を求めます。 また、この間、市長が保育園を直接回られて、保育士さんの増員をどのように感じられたか。保育士の配置基準の改善を含めて、保育予算の抜本的な、私は必要があると思います。保育士配置基準の改善の必要性、どのように感じられたか、市長、お答えください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本市の保育では1歳児4人に対し保育士を1人配置するなど、日進市の保育士配置基準は、国の基準以上といたしております。また、特に支援を要する児童については、配置基準とは別に専門の保育士を配置するなど対応しているところでございます。 配置基準の改善につきましては、今後も適正な人事管理を行う中で、より手厚い充実した保育を実施するため、国の動向を注視しながら、配置基準の在り方について考えてまいります。 今後も、適正な人事管理を行う中で、保育士の配置基準の改善についての国の動向も注視していきたいと思っております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 1歳児の市独自の配置基準には、どのような効果があるでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 市独自の配置基準による効果といたしましては、子ども一人一人により多く向き合うことができることから、子どもの安全・安心と保育の質を確保しやすくなるものと考えています。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) この効果がある配置基準を1歳児以外にも拡大してください。今、4歳、5歳は30人を1人の保育士で見るという基準がありますが、この基準そのものが私はおかしいと思います。ぜひ市独自から改善を求めます。 続いて、共働き世帯が増える中、公設児童クラブ、放課後子ども教室の開所時間を朝7時半から夜の7時まで拡大する必要があるのではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本市では、小学校の放課後の居場所づくりの充実のため、既存施設の有効活用や民間事業者の参入を図ってまいりました。 こうして参入いただいた民間児童クラブとの役割分担による区別化を図るため、公設児童クラブの開所時間につきましては、最長で午前7時30分から午後6時までとしております。 開所時間の拡大につきましては、放課後子ども総合プランの在り方についての考え方を整理していく中で、併せて考えてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) といいますと、開所時間の拡大も考えるということで捉えていいですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 現行の放課後子ども総合プランの見直しについて今後検討を行う中で、あわせて、開所時間に関しましても検討してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今、このプランの見直しのパブリックコメントが行われていました。このパブコメにはどのような意見がありましたか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 パブリックコメントにおけます御意見に関しましては、公設の児童クラブは預かり時間が午後6時までのため、市外でのフルタイム勤務者は民間しか選択肢がないことから、公設の児童クラブについて、預かり時間を含めて拡大を図るべきとの御意見がございました。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 本市は、市外フルタイム勤務の方が多いのではないでしょうか。また、市も核家族化や共働き世帯が増加すると、第二期子ども・
子育て支援事業計画の中間見直しにも明記されています。この市民の要求、生活スタイルからも、今、まさしく開所時間の延長が必要ではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 開所時間の延長の必要性につきましては、現在は民間児童クラブとの役割分担による区別化を図っており、次期日進市子ども・
子育て支援事業計画の策定時にニーズ等の調査を行う中で検討してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 公設の施設として、近隣自治体と比べてどうなのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 近隣の自治体におけます公設児童クラブの開所時間でございますが、尾張旭市、長久手市が一部のクラブを除き午後6時まで、豊明市が午後6時半まで、瀬戸市、東郷町が午後7時までとなっております。 本市では民間事業者の参入が多く、その開庁時間も午後7時までから午後9時までと多様なサービス提供が充実されておりますことから、区別化を図っているところでございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) しかし、やはり民間は高く、経済的な理由もあって、公設を望む方もたくさんいらっしゃると思います。今までの答弁を聞いて、検討するという御答弁もありましたが、この検討は来年度の夏休みには間に合うのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 見直しにつきましてですが、放課後子ども総合プランの見直しの時期、次期日進市子ども・
子育て支援事業計画の策定を踏まえ、検討してまいりたいと考えており、現時点では未確定のため、夏休みまでに変更することは困難と考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) といいますと、次期の策定まであと3年、令和7年度まで3年ありますが、それまで待たないといけないのでしょうか。 そもそも、今の
子育て支援事業計画でも、「『小1の壁』を打破する」と書かれています。そのために必要な施策として、早期実施が必要ではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
こども未来部長。
◎
棚瀬こども未来部長 令和5年度から第3期子ども・
子育て支援事業計画策定に向けたニーズ調査などを実施する予定でございますことから、開所時間につきましても、その中で併せて調査を行ってまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) ぜひ利用者、利用希望者の声を聴き、早急な実施を行ってください。 続けて、くるりんばすについてです。 くるりんばすの台数の増便、高齢者、妊産婦の移動の負担軽減を求めて、質問いたします。 利用者を増やすためにも、くるりんばすをどのように便利にしていきますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本市の公共交通に関する施策といたしましては、令和12年までのビジョンとして策定いたしております地域公共交通計画を基に、くるりんばすを含めたあらゆる公共交通を組み合わせて移動の利便性を高めることとしており、交通資源の総動員により本市の公共交通ネットワークの充実を図ることを目指しております。 令和5年度につきましては、令和4年度に引き続き自動運転バスやデマンドタクシーの実証実験のほか、スクールバスのさらなる活用など、新たな交通手段の確保に向けた検討を進め、くるりんばすを取り巻く公共交通環境を整備し、都市としての価値を高めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 台数を増やしてほしいという市民の声にどう応えますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 市民の皆様には公共交通を便利に利用していただきたいという思いは常に持ってございます。その中で、くるりんばすの台数を増やすことも交通手段の確保の方法の1つではございますが、本市といたしましては公共交通の役割分担と組合せが重要であると考えておりまして、くるりんばすだけではなく、他の移動手段についても総動員することにより、各公共交通機関が調和を図りつつ、便利な市内交通網を形成することが望ましいと考えてございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、来年度、総動員すると今御答弁がありましたけど、この総動員するものとはどのようなものがあるのでしょうか。また、それぞれの利用者数をどのように見込んでいますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 交通の総動員につきましては、鉄道やバス、タクシーのほか、スクールバスの活用など、市内の公共交通手段も組み合わせて、ネットワークを構築しようとするものでございます。 利用者につきましてはそれぞれで見込んではおりませんが、そのときの目的などに応じまして、便利にお使いいただけるような市内交通網を目指してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) スクールバスの活用ということで、今、名鉄バスの路線延長の計画があるようですが、具体的にはどのようなのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 現在実施しております赤池駅から名古屋商科大学までの同大学のスクールバスへの一般の方の混乗について、リニモの公園西駅まで延長して運行することができないか、検討を行っているところでございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) この間、地域の懇談会や、そして直接の意見で、愛知医大に行ってほしいという声がたくさん出ています。リニモの公園西への検討がされているのであれば、市民の要求である愛知医大への検討も併せてしていただけないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 今回につきましては、名古屋商科大学のスクールバスが公園西駅まで乗り入れていることから、延長運行について検討を行っているものとなります。 ただし、御質問のように、愛知医科大学のような市外への移動につきましても、機会が得られるようであれば、調査・研究してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) ぜひお願いします。本当に皆さん、望んでいらっしゃることです。 そのために、ネットワークという言葉が先ほどから何度も出てきますが、そういうことも含めて、このネットワークが構築されるのはいつだと思っておけばいいでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 公共交通ネットワークの構築につきましては、地域公共交通計画に基づき進めてまいりますので、計画年度であります令和12年度までには構築を目指してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。令和12年度まで含めて、いろいろ検討されるということです。 でも、同時に、2023年度、直近では、くるりんばすの再編が行われます。2023年度とそれ以降のくるりんばすの利用者をどのように見込んでいるでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 くるりんばすの利用者数の状況を見まして、毎年度約10%ずつの増加が目標ですが、まずは、コロナ以前の状況までに戻ることを目指してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) といいますと、何人から何人への増加を目指すことになりますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 令和4年度の利用者数を約26万3,000人と見込み、令和5年度は10%増加の約28万9,000人、そこから毎年10%の増加を目指してまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今の御答弁にあるように、利用者もさることながら、市がしっかりと目標数値も決めて推進できるのがくるりんばすです。 先ほどいろいろな交通の総合的な体系も含めて言われましたけど、くるりんばすは市がこういうふうに利用者の目標計画もしっかり追えるということです。 日進市の公共交通の主軸は、何といってもくるりんばすではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 くるりんばすももちろん重要な公共交通ではありますが、地域公共交通計画に基づきまして、くるりんばすだけではなく、他の公共交通と組み合わせて、市民の皆様の利便性を高めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、今の御答弁にはくるりんばすの利便性を高めるということも含まれているというふうに捉えていいですね。 利用者の目標、利便性の向上に責任を負うのは誰ですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 地方公共団体の責務といたしましては、将来にわたって持続可能な交通に関する施策を実施するとともに、市民の皆様にも御理解いただけるように進めていきたいと考えております。 また、地域公共交通計画の基本理念におきましては、市民や地域、行政、交通事業者の連携協調により公共交通の確保につなげるものとしており、くるりんばすを含めた公共交通による移動の機会を増やせるよう、施策を進めることが重要と考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 答弁をどう捉えていいのかがよく分からないんですけど、端的にお願いします。 市民からのバスの台数を増やしてほしいというこの願いを受け止める責任者は日進市なのでしょうか、公共交通会議なのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 繰り返しとなりますが、地方公共団体としまして交通に関する施策を進めるとともに、事務を執り行う上で地域公共交通会議において関係者と協議を行っていくものでございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 両方がお互いの力を合わせてという認識でいいのでしょうか。 それでは、バスの台数を増やすということを協議の議題にしていただけないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 これまでの繰り返しとなりますが、くるりんばすだけではなく、他の公共交通と組み合わせて、利便性を高めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 逃げているような答弁に思えるんですけど。 先ほどの御答弁で、市はくるりんばすの利用増の目標を示されました。だったら、積極的に公共交通会議へも利用者増の提案をすべきです。毎年10%の利用者増を目指すのであれば、いかに便利にし、喜んで乗ってもらえるバスにするかが日進市の考えることではないでしょうか。 来年度中に実施されるくるりんばすの路線再編、これ、台数を増やさない限り、走行距離、総運行時間が短くなるので不便になります。この間の議会で何度も指摘しました。 本当にこのような改正案でいいのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 改正案につきましては、これまでにアンケートやワークショップ、各地区別説明会において丁寧に皆様の御意見を伺うとともに、地域公共交通会議の議論を経て取りまとめをしてまいりました。 今後はこれらを基に利便性の向上を図る路線となるよう進めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 市も直接参加されて、皆さんの意見を聴いてきました。私も何度も同席、一緒にさせてもらいました。 市民の皆さんから出された意見を反映しようと思うと、もう台数を増やすしかないと私は思います。市として、しっかりと増やせるような提起を、私は公共交通会議にしていただきたい。 改めて、便利にするための台数を増やすしかないということに対して、いかがお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 まずは、他の公共交通と組み合わせて利便性を高めていくためにも、くるりんばすとほかの移動手段を組み合わせたお出かけマップ作りなど、利用促進に力を注いでまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) しかし、例えばこのままでは、梅森線の西部福祉会館のバス停がなくなります。どう移動手段を組み合わせていけばよいのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 西部福祉会館のバス停につきましては廃止されるわけではなく、現行の梅森線から赤池線を御利用いただく路線改正案となっております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) しかし、この示されている案だと、1日5便しか通らなくなるんです。赤池駅からは行けますが、この路線は一方方向のため、西部福祉会館から赤池駅には戻れません。これは一例ですが、今回の改正、今の7台運行でのやりくりをされている限界がいろんなところで見えてきます。 このように、行く便もあり行かない便もあるということで複雑な時刻表になり、複雑な路線になり、そして、そのことにより不便にならないかと大変危惧します。 誰も不便な改正を望んではいません。ぜひ台数を増やして、便利になってよかったと喜んでもらえるくるりんばすをつくっていっていただきたい、そのように申し上げます。 また、高齢者、妊産婦の無料化を実施してほしいです。幾らの予算が必要でしょうか。また、タクシー無料券の拡大など、市民の移動を支えるという意味での考えをお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えいたします。 地域公共交通計画に掲げます「子どもから高齢者まで、みんなが利用しやすい地域に根ざした公共交通体系を構築します」を基に、「やさしい交通」を目指してまいります。 無料化に伴う予算の算出はできませんが、高齢者や妊産婦にやさしい交通という観点からも、市全体の施策の中で、便利な移動手段という方策について検討してまいりたいと考えております。 また、タクシー無料券の拡大については、現時点では実施する予定はございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 妊婦の方からの声も届いています。現在妊娠中で、夫の不在時など、移動手段に困ることがある。母子手帳支給時に無料券を配布してほしいという方や、ハイリスク妊婦で医大に通っている、月7,000円ほどを負担しているという声もあります。 やさしい交通にという意味で、くるりんばすは市の事業です。市がやると決めれば、無料化はできるのではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 妊産婦にやさしい交通といたしましては、くるりんばすという視点だけではなく、市全体の施策の中での検討が必要であると考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) といいますと、妊産婦の移動にかかる経済的負担軽減策を、どこかの段階で実施を含めて検討していただくということでよろしいのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 くるりんばすだけで御質問の対策を解決するということではないということを答弁させていただいたものであり、現時点で軽減策の実施に向けた具体的な検討を行うということではございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) くるりんばすも含めて無料にしていただきたいと思います。ぜひ次期の再編に向けて、お願いいたします。 また、多くの市民の方々が高齢者無料を願っています。今こそこの願いに応えるべきではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 これまでの繰り返しとなりますが、地域公共交通会議におきまして、料金や路線などの協議を行ってまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 具体的にお聞きします。3月3日に地域公共交通会議専門部会が予定され、この議題に「くるりんばす料金体系の見直しについて」とあります。事務局の日進市としてはどのように提案されるのですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 こちらも繰り返しとなりますが、多くの方に便利に使っていただける交通となることを前提に協議を行ってまいりたいと考えており、具体的に料金案を提示するものではございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、市としては提案をしない、提示をしない、あくまでもこの議論に任せるということなのでしょうか。 でも、先ほどおっしゃられたように、利用者の目標を市はちゃんと持っています。多くの方々に便利に使っていただける交通となるために、市として現行以上に負担軽減を進める必要性をどのように考えていますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 御質問の負担軽減などの必要性につきましては、繰り返しとなりますが、地域公共交通会議で協議を行ってまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 私は、地域公共交通会議任せにせず、やはり市の考え方を聞きたかったです。12月議会に7,750人の賛同署名を添えて提出されたこの請願でも明らかなように、高齢者無料、そして台数を増やしてほしいということは市民の願いです。ぜひ実現してください。 続いて、道の駅、スマートインターについてです。 これは、くるりんばすとは違い、本当に市民が望んでいる事業なのかどうなのかということを再度お聞きいたします。 まず1点目、スマートインターと観光牧場は両立できますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えさせていただきます。 スマートインターチェンジ周辺の施設とは、スマートIC地域まちづくり調整会議を通じましてこれまでも時間をかけて調整、検討を行いながら、観光振興にも大きく寄与する事業として進めさせていただいており、問題はないものと考えてございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、今以上に牧場に観光振興が見込めるとのことなのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 観光振興にも大きく寄与する事業でありまして、問題はないものと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、コロナ以前、牧場の年間来場者数は何人だったでしょうか。仮にスマートインターができたとして、想定来場者数は何人になる計画ですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 市が把握しております愛知牧場の来場者数は、令和元年時点で年間25万人とお伺いしております。スマートインター供用後の来場者数につきましては、想定した数字はございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、今、牧場との話合いで、スマートインターによる来場者数想定の話合いはされていますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 地権者様との個別の協議内容につきましては、差し控えさせていただきます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) しかし、愛知牧場の観光のためになる事業だというふうに堂々とおっしゃるなら、そういうことも含めて、市民の皆さんに提供していただきたいと思うんです。 市民の皆さんは、私に聞こえてくる声は、スマートインターができることによって、今ある愛知牧場の魅力が失われるのではないかという不安の声がたくさん寄せられています。その声を払拭できるような想定を含めた、やるなら、しっかりと出していただきたいというふうに思います。そして、それができないのであれば、そこに納得できないのであれば、やはりこの事業に私はまだまだ矛盾があるというふうに言わざるを得ません。 少し具体的にお聞きします。計画の1日2,600台の内訳はどのようでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 スマートインターチェンジ利用交通量である1日2,600台は、平日の数字となります。うち2,000台は、前後のインター利用からの転換交通と見込んでおります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) この数字は出ているわけです。なので、この数字から、牧場へ来る方の台数はどのように見込んでいるのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 これも繰り返しになりますが、スマートインター供用後の来場者数についての想定した数字はございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) しかし、この間の設計変更により、牧場へ直接のアクセスが可能となります。そのための道路も造るという計画になっています。このことによる利用者増の見込みはどのようですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
産業政策部長。
◎長原
産業政策部長 スマートインター供用後の来場者数についての想定者数はございません。道路構造上は利用者増加にも十分耐え得る
ラウンドアバウト交差点を採用しております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 想定もなしでスマートインターから直接牧場への道を造るんですか。私たちの税金が投入されます。必要性も含めてしっかりと示してください。 そして、この豊かな環境を壊されるのではないかという市民の皆さん、今の御答弁だと絶対納得しませんよ。私も納得できません。そういうことも含めて、情報も含めて、出していただきたいと思います。 続いて、道の駅です。 道の駅の適時的確な情報を住民に周知すること、必要な対策を講じてとの愛知県の事業認定の答申をどのように受け止められたでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えいたします。 本市といたしましては、これまでも地元地域との意見調整の場を通じて、様々な御意見、御要望を伺いながら進めさせていただいたところであります。 今後もこれまでと同様、必要な情報発信や周辺対策について、地元地域と調整を重ねながら進めさせていただきます。開駅後におきましても、状況に応じて必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 道の駅の出入口となる市道の両側に歩道をつけてほしいと本郷の方が言っています。やっていただけますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 道の駅出入口周辺の市道につきましては、南側の一部を除き、両側歩道を設置する予定としております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 地元の方々は、住宅地に接する南側の歩道設置を求めています。なぜ全部に歩道がつかないのですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 南側の一部につきましては、歩行者動線や既存家屋への影響を考慮したものでございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今のこの歩行者動線とは何なのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 歩行者動線とは、道の駅へ向かう歩行者の動きのことでございます。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) なぜ今住んでいる住民の方のことは考えていただけないのでしょうか。道の駅に来る人のことはそういうふうに動線も含めて考えられるのであれば、今住んでいる人のこともしっかり考えてください。 そして、この間、意見を伺うということは、今までもやってこられたと思います、本郷の方も含めて。しかし、県の審議会でも課題になったのは、どう地域住民の不安を解消していくかということではなかったでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 今後もこれまでと同様、必要な情報発信や周辺対策について、地元地域と調整を重ねながら、開駅後においても状況に応じて、必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) これまでと同様だと困るんです。歩道も半分しかつかない、保健センター側の交差点に信号もつかないということだと困ります。住民の方々の不安を解消できないまま、この事業は進んでいくのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 これまで同様、地元地域と調整を重ねながら進めてまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今の御答弁、これまでと同様だと、やらないというふうに私は聞こえるんです。どうやっていくかを含めて、県の事業認定の、私は附帯決議だということをもう一度捉え直してほしいですし、そのことを市の共通認識にして、無理ならやはり立ち止まって考えるという姿勢も私は必要だと思います。 そして、いまだに多くの市民の方から、なぜ道の駅が要るのか、市の負担にならないかという心配の声が上がっています。市が実施した2022年8月の市民意識調査ではどのような市民の声がありましたか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 その調査では、別の事業に予算を使うべき、渋滞が心配であるといった御意見がある一方、道の駅を楽しみにしている、早急に造ってほしいといった御意見もございました。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 市が行った市民意識調査で、どちらの意見が多かったのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 否定的な意見、肯定的な意見、御心配の意見など、様々な側面からの御意見がございますので、一概には申し上げられません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでは、市民意識調査には道の駅の設問はありましたか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 直接の設問はございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 直接の設問がないにもかかわらず、道の駅に関しては様々な意見、今おっしゃられたような意見が自由記述欄に書かれているんです。それだけやはり市民の皆さん、この事業に対して意見を言いたいという方が多いということではないでしょうか。 読まれたんですかね、この自由意見。ホームページに出ていますけど、私、読みましたが、自由記述欄に道の駅に期待をしていると書かれている方は3と書いてありました。必要性を感じない、ほかに予算をつけてほしい、やめてほしいというその回答は、3人を約4倍上回る数字が書かれています。 市が行った市民意識調査の結果も踏まえて、私は再度検討が必要だと思います。そして、いまだにこのように不安を持っている方がいらっしゃるこの両事業の市民説明会の開催を求めますが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 両事業ともそれぞれ市民参加の手続を経て進めてまいったところでございます。これまでも様々な機会を捉えて、市民の皆様に御説明をさせていただいております。 先月も蟹甲町、本郷町の皆様と地域の座談会を設けました。その中では道の駅の話題も出ておりました。 現時点で全市民を対象とした説明会の開催という予定はございません。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 蟹甲、本郷の地域座談会では、道の駅についてどのような意見が出され、市長はどのように応じられたのですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 地域座談会においては、渋滞対策や交通安全対策について、また、開館時間や販売物についての御意見がございました。 本市からは現時点での取組や考え方、対応などについて御説明させていただくとともに、開駅後についても、状況の変化に応じ、必要な対策を講じていくことをお話しさせていただきました。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 必要な対策を講じるのであれば、しっかり計画の段階で歩道の整備を含めて、南側の道全部に歩道をつける計画を今からでもつくっていただきますようお願いいたします。 また、市民参加の手続と言いますが、両事業のパブリックコメントには、事業に対する疑問を投げかける意見の方が多かったのではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 疑問に対しましては、これまでもしっかりとお答えしてまいりました。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) それでも納得してないんですよ、皆さん。 例えばスマートインターは、混雑緩和を目的とするならば、道路の整備を先に進めるべきではないかという声、利用者がいない場合は税金の無駄遣いにならないのかということを知りたいという声、道の駅は、採算が合わなかったら誰が責任を取るのか、また、渋滞がさらにひどくなり、消防署からの緊急車両の出動の妨げにならないかなどのパブリックコメントがありました。 これ、どう答えられますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 スマートインターチェンジにつきましては、整備効果として周辺一般道の渋滞緩和をはじめ、東部地区の皆様の高速道路へのアクセス性の向上、観光施設へのアクセス性向上による観光の活性化、企業活動の効率化、大規模災害時の対応強化、また、今後の東部地区のまちづくりにも寄与するなど、総合的な観点から大きなメリットがあるものと考えております。 次に、道の駅についてであります。 採算につきましては、指定管理料ゼロ円をベースに、指定管理者による管理運営を行っていくことで対応してまいりますし、また、緊急車両の出動につきましては渋滞対策も計画しており、状況に応じて、尾三消防とも情報交換等を行ってまいります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) スマートインターに関して、観光の活性化というふうな理由も挙げられましたが、私は今日、質問で聞きましたけど、数字的な目標も想定もない中で、本当に観光の活性化になるのかという疑問がまだまだ払拭されません。 愛知牧場の邪魔にならないのかという本当に多くの市民の方が心配されています。また、税金の無駄遣いにならないのか、いまだに多くの懸念があります。もっとほかに税金を使う事業があるのではないか。道の駅、採算が取れない場合も、全て指定管理任せでいいんでしょうか。わざわざ20億円以上も使ってまで必要なのでしょうか。 パブリックコメントで出された意見に、今ならしっかりと答えられるのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 これまでもしっかりとお答えしてきたところであります。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) だったら、なぜいまだにこのように多くの疑問を持つ方がいるのでしょうか。 また、スマートインターの336件のパブリックコメントには、御意見として受け止めますという回答が私が数えただけでも97回、約100回出てきます。市として受け止めていただけたのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
産業政策部長。
◎長原
産業政策部長 市として、御意見を十分に受け止め、近隣の住環境の保全にも十分配慮し、計画の一部見直しに反映させていただいております。
○議長(青山耕三) ごとう議員。
◆7番(ごとうみき) 今言ったこの意見の中には、中止を求める声も多数ありました。ぜひこの中止を求める声も受け止めていただき、再検討を求めます。 以上で終わります。
○議長(青山耕三) これにてごとうみき議員の代表質問を終わります。 ただいまの代表質問について、関連質問を許します。 坂林議員の発言を許します。 〔8番 坂林たくみ登壇〕
◆8番(坂林たくみ) 関連質問いたします。 くるりんばすの関連で質問をいたします。 デマンドタクシーについてです。 日進市の公共交通はくるりんばすも便利に充実していくべきだと思いますし、それ以外の今からお聞きするデマンドタクシーについても充実を図って、便利に市民の足として確保していく、そういうことが必要だと思います。 それで、デマンドタクシーの実証実験が行われました。その目的は高齢化の進展が著しい地区や公共交通の利用が困難な地区において新たな交通手段を確保するに当たり、その需要や課題を把握するためということで行われました。 まだ実験が終了して間もないわけですけれども、分かっているところで、どのような需要があり、成果と課題がありましたか。
○議長(青山耕三) ただいまの坂林議員の質問に対する答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 デマンドタクシーにつきましては、くるりんばすだけではカバーできない細やかな移動ニーズに対応するため、実証実験を行ったところですが、通院や買物での御利用が多い状況となっております。 ドア・ツー・ドアが必要な利用者の細やかな移動ニーズに応える移動手段として有効なものであり、今後は車両台数の確保が課題であると認識をしております。
○議長(青山耕三) 坂林議員。
◆8番(坂林たくみ) デマンドタクシーを利用された方から、そもそもの移動範囲の設定が市内全域ではなく、半径2キロ以内とかと決められているため、あと少しで範囲に入るところなのに、行きたいところへ行けないという不満の声を聞いています。それでまた、市内の西部の地域では実証実験が設定されませんでした。 それで、今、台数の確保が課題というふうに言われましたけれども、これらのこと、今のもう少しで利用できる範囲に入るのに利用できなかった、西部地域には設定されなかった、これは台数の確保をすることによって解決するのかどうか、解決に向かうのかどうかということをひとつお聞きしたいです。 それから、そのほかに、台数の確保によってどういうことが解決できますか。分かる範囲でお願いします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 今回の実験区域としましては、高齢化率の状況や交通環境の整備状況などから設定させていただき、くるりんばすなど他の公共交通ではカバーできない移動ニーズにお応えすることができるかを実証実験を行ってまいりました。 市内にタクシー事業者がない本市におきまして、区域の拡大には台数の確保が必要となり、確保ができれば、検討もできていくと考えます。 また、実証実験にかかわらず、市内を運行するタクシーの台数が増えることになれば、結果として市民の皆様の移動が便利になるものと考えております。
○議長(青山耕三) 坂林議員。
◆8番(坂林たくみ) 台数の確保によって解決の方向に向かうということが考えられるということですね。 そうしましたら、台数の確保というのが課題ということなんですけれども、その課題の解決のためには、どんなことが必要とお考えでしょうか。そして、今後の展開はどのようにされるお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 デマンドタクシー事業の実施に当たりまして、サービスの充実を図るためには、タクシー事業者の協力が必要不可欠となってまいりますので、今後も事業者との調整などを行ってまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) これにて坂林議員の関連質問を終わります。 以上で
日本共産党日進市議団の質問を終わります。 ただいまから13時30分まで休憩とします。 午前11時48分 休憩----------------------------------- 午後1時30分 再開
○議長(青山耕三) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 にっしん市政改革、山根みちよ議員の発言を許します。 〔9番 山根みちよ登壇〕
◆9番(山根みちよ) 代表質問、最後となりますにっしん市政改革です。また、個人的にも、4年任期の最後の質問となります。よろしくお願いいたします。 さて、市長施政方針については、既に6議員が質問されており、繰り返しの議論もございます。 では、当初予算編成から5つの質問をいたします。 最初に、当初予算の編成について伺います。 1番です。私が市長室の施政方針を読みまして、最も印象的な言葉は、新たなフェーズ(段階)に移行する年と位置づけるとあったことです。 ポストコロナを見据えた本市の新たなフェーズ、将来像はどのようか、もう少し説明をお願いしたいと思います。
○議長(青山耕三) ただいまの山根みちよ議員の質問に対する答弁者、市長。
◎近藤市長 御質問いただき、ありがとうございます。 それでは、お答えさせていただきます。 新型コロナウイルス感染症によりますパンデミックを契機といたしまして働き方や暮らし方の多様化が進み、リモート会議、テレワークをはじめ、デジタル技術を活用した社会変革が加速し、社会経済情勢等も大きく変化しているところでございます。 本市といたしましては、令和4年度からスタートしたデジタル田園都市国家構想が目指す「心ゆたかな暮らし」と「持続可能な環境・社会・経済」を実現するため、自治体DXをさらに加速させるための施策を積極的に進め、「誰一人取り残されない」社会の実現に向け、取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 今回の議会でも盛んに言われております「だれひとり取り残されない」社会の実現は、岸田内閣の新しい資本主義の主張と同じではないでしょうか。 私をはじめ市民が聞きたいのは、トップである市長ら三役と今議場におられる執行部が日進市をどのように導いていくのか、そのためにどのような戦略を考えているのかということです。 人口減少にあえぐ自治体、海外に脱出を図る若者たち、高齢者の要介護者の増加、そんな状況の日本で、本市が人口増を続け、安定した行政サービスを図るために、どのような対策を取り、どのような未来を描くのか、ぜひ本市のお考えを語ってほしいと思います。いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 施政方針で述べさせていただきましたとおり、今後は様々な分野で社会変化が進んでまいります。そうした変化への対策といたしまして、DXやSDGsなどの推進を掲げているものでございます。 特に市長の考えといたしましては、他者を思いやる優しさを大切にし、急激な社会の変化にも市民の皆様が取り残されないように取り組んでいきたいと考えておるものでございます。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) ありがとうございました。 今、市長の基本の方針である優しさ、市民が取り残されないように、そういう思いを核にしてこの予算編成を組まれたと、そういうふうに理解いたします。 私たち議員は、この4月、4年に1度の洗礼を受けます。議員は市の予算チェックはできるが、予算編成の執行権はありません。 しかしながら、市長は、多分ですが、今のところ洗礼なしに、次の4年間のかじ取りを任されることになるだろうと私は思っています。責務は重大ですが、これまで同様に、謙虚に市民の皆様が取り残されない優しい社会を目指して励まれるように期待しております。 それでは、2番に行きます。 物価高騰が当分続くと予想されます。新年度予算に物価高対策費として光熱費など約3億円が盛り込まれました。果たしてこれで十分でしょうか。もっと幅広い様々な分野への援助が必要ではないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 今後、さらなる物価高騰などが続いていけば、必要により補正予算などで対応していきたいと考えています。 また、様々な分野への支援についても、国の動向を注視しながら、これまでと同様に適切に実施できるよう、迅速に判断をしてやってまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 説明書には委託業者等と書いてありましたけれども、指定管理者制度導入施設にもエネルギー価格の高騰に対応するための光熱費の支援が必要と考えますが、いかがでしょうか。 さらに、各団体が維持管理する街路灯の電気料、区などの地域団体が管理する防犯灯、防犯カメラなどの高騰分についての配慮も必要になると思いますが、どうお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 指定管理施設における光熱水費の変動につきましては、基本的に、協定の範囲内で対応すべきものと考えております。 また、各団体などが維持管理をする防犯灯や防犯カメラなどの維持管理費につきましても、各団体等により判断されるべきものと考えておりますが、引き続き国の動向などを注視してまいります。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) また、国の動向だけでなく、地域の実態をも注視してほしいと思います。 それでは、3番目に行きます。 コロナが今年5月8日から感染症法上の5類に引き下げられます。今後の感染対策についてはどう予算に盛り込まれたのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 令和5年度当初予算編成の時期には、国において5類感染症に移行する方針決定がまだなされておりませんでしたので、ウィズコロナにおける予算編成をいたしてはおります。 今後の感染対策等々について、必要に応じて、これも対応をしっかりとさせていただきたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 私も5類になったからと、急に感染対策をやめるのではなく、段階的な措置をお願いしたいと思います。特に学校、保育園などは、ぜひ旧来の方法でしっかり感染予防してほしいと、よろしくお願いいたします。 それでは、次の4番目に行きます。 来年度の当初予算には、インセンティブ予算制度を高く評価したと、そして、今回、本格導入したというふうに書いてありました。その自主財源の確保や経費削減で生み出した効果の実態というのはどのようであったか、説明をお願いいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 令和5年度当初予算編成におけますインセンティブ予算制度の取組といたしましては、歳入面では、積極的な情報収集による新たな国庫補助金の獲得、クラウドファンディングを活用した財源確保、歳出面では、RPA導入による職員時間外手当の削減、オープンカウンタの積極利用による経費削減など、単年度の効果額は1,600万円ほどでございます。中には、複数年の経費節減等が見込める取組もあり、各課の取組内容を全庁的に共有することで、さらなる効果を期待しているところでございます。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 今述べられた、特に歳出面での効果、RPA導入による職員時間外手当の削減やオープンカウンタの積極利用による経費削減で1,600万円もの効果があったというふうに述べられました。その内訳金額が知りたいところですが、これは委員会の方で詳しくお聞きしたいと思います。 それでは、5番目の質問に行きます。 個人市民税、増収予測をしていらっしゃいます。そして、昨日の本会議でも景気が令和2年度よりより回復しているという報告もありました。 しかし、コロナ禍において失業した労働者もいるということで、市として、雇用対策や困窮された生活対策をどのように考え、支援していくのか、お聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 働く意欲のある全ての人々が能力を発揮し、安心して働き、安定した生活を送ることができるよう、引き続き市内に事業所を構えますハローワークなどとも連携をしてまいりたいと思います。 また、生活困窮の方々に対しましても、相談支援を中心に引き続き必要な支援を行ってまいります。 今後も、国や県の動きに注視しながら、スピード感を持った対応を進めてまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) コロナ禍において失業した労働者の再就職に向けて、地域の企業と連携し、雇用の創出につながる事業を推進することはできないのか、お聞きいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 雇用の創出へということですが、まずは、地域企業の雇用状況の把握に努めるとともに、ハローワーク名古屋東や同機関の出張機関であります日進市地域職業相談室と連携しまして、労働者の再就職に向けた情報提供と支援に努めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 提案なんですけれども、長期化しているコロナ禍の影響により経営不振に陥ってしまった企業に対し、在籍型出向による雇用維持を支援する制度を周知して、労働者の解雇を防止することを市としてできないか、お尋ねします。 この在籍型というのは、従業員の籍を自社に置いたまま、別会社の業務に従事させる仕組みのことです。雇用の過剰と人手不足をつなぐ、そういう仕組みですが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
産業政策部長。
◎長原
産業政策部長 議員の御指摘のとおり、市内企業や日進市商工会をはじめとする関係機関と連携を図りまして、厚生労働省の作成いたしましたリーフレットなどの情報を広く周知してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 今後、生活困窮者相談窓口において、困窮者へのその場で食事提供ができるような予算措置を行うことができないのかお尋ねいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
健康福祉部長。
◎
川本健康福祉部長 生活困窮者への食事の提供につきましては、現在、フードドライブを行うNPO法人による食糧支援を活用することで対応しており、生活困窮者等自立相談支援事業業務委託の中で、配送にかかる費用を予算計上しております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 今後の生活困窮者数がどのように推移していくのかも見守っていかなければいけませんけれども、困っている人に素早くレトルトとかインスタントラーメンを提供できるということも、先ほど市長のおっしゃった優しさ、取り残されない社会ということを表す意味では、大変有効な施策であると思いますので、ぜひ御検討いただきたいと思います。 それでは、以上、予算編成についてを終わりまして、令和5年度の主要事業について、「健やかに暮らす」というところから、子育て支援について伺おうと思います。 これも今まで何回も出ている話ですけれども、保育園の第3子以降による保育料の所得制限を撤廃されました。完全無償化にされたわけです。 本市の子育てサービスに関して、今回のような所得制限を撤廃するというようなその考え方は今後どうなるのか、ぜひ基本になるお考えを聞かせていただきたいと思います。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えいたします。 本市では、所得制限の考え方につきましては、国や県の考え方に準拠することを基本としているところでございます。 なお、子育てサービスにつきましては、少子化対策や定住化促進など様々な理由により、国や県の制度の拡充や独自のサービスを提供する自治体もございます。 自治体ごとに地域の事情や財政規模などが異なりますことから、本市において新たな子育てサービスを行うに当たっては、施策の優先度や財源のめど、県内自治体での取組状況などを多角的に考慮する中で、その目的に沿った所得制限の在り方も併せて検討をしていきたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 所得制限撤廃というのは望ましいことではあるけれども、やっぱりその裏には財源の確保という厳しい現実があります。まず、社会全体で子育てを支えるという強いメッセージと、具体的な財源確保が必要かなというふうに考えます。 今、国や県の考え方に準拠するというふうにおっしゃいました。私はぜひ当事者の御意見も聴いてほしい。現金よりも現物給付の方が効果が高いという傾向もありますし、ぜひ当事者の声を聴く機会を市も設けてほしいというふうに考えております。 それでは、2番目の高校生の医療費について、通院費を含め全額助成検討とあります。制度設計に関する検討項目や検討期間など、実施への工程をお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 高校生等、18歳年度末までに対する子ども医療費通院費助成の実施に向けて、今までにも検討を行ってまいりました。 今後は実施に向け、条例改正や周知などを行う必要がございます。令和6年4月からの実施を目指しまして、準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 子育て支援が一歩進みました。ありがとうございます。たくさんの方が感謝していると思います。 それでは、高齢者施策の方に移ります。 現在、地域住民による
高齢者移動支援事業が市内8カ所で実施されております。3年間のモデル事業としての総括はどうだったのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 令和2年度からの3年間、愛知県からの委託を受けて、
高齢者移動支援推進事業に取り組んでまいりました。 令和4年度は愛知県や他市での事例発表や視察の受入れなどの依頼が増え、先日は県の高齢者がいきいきと輝くまちづくりモデル事業活動報告会において、
高齢者移動支援実施6市町の代表として日進市が事例発表するなど、日進市の取組が県内でも注目されるものとなりました。ひとえに様々な制約や苦労を乗り越えながら、
高齢者移動支援に取り組んでいただいている地域住民の方のおかげだと感謝をいたしております。 モデル事業を実施している地区におきまして、移動支援は地域コミュニティーづくりだというお声を耳にいたしました。まさにこの3年間で
高齢者移動支援という取組を通して、地域住民の支え合う力、絆が深まった。これが3年間のモデル事業の最も大きな成果だったのではないかと考えております。 この3年間の取組をベースに、さらに支援を進めてまいりたいと存じます。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 私もドライバーとして参加しておりまして、大変やりがいを感じているところです。 しかし、現在は始めたばかりで熱気がありますが、恒久的にこのサービスを続けていこうとなると、ボランティア側の人材育成が常に必要かなというふうに、また新たな課題も感じているところです。 ぜひ、でも、走り出した事業ですので、みんなで一緒に進めていきたいと思っております。 それでは、スマート窓口についてお伺いいたします。 政府のクラウドはデジタル庁が整備し、ソフトは自治体が選ぶと、新聞等の情報ではそのように流れておりますが、本市の場合はどうでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 現在、本市において導入を検討させていただいていますスマート窓口は、政府のクラウドを利用するものではなく、本市と契約する事業者が用意をするシステム及びクラウドサービスを利用するものでございます。 スマート窓口は書かない、待たないを目標に、自筆での申請書記入に代わりタブレット等で入力を行うものでございます。また、マイナンバーカードを利用していただくことにより、必要な情報等をより簡便に入力することが可能になります。 本市が令和5年度に導入しますスマート窓口につきましてはどのような機能を実装していくのか、令和4年度、本市の作業部会において検討した上で計画したものであり、現段階でベストなものを導入しようとするものでございます。 なお、御質問いただきました政府のクラウドを利用したスマート窓口については、デジタル庁が令和5年中をめどに実装を目指しておりますが、現在、国において仕様を検討している段階であると認識をしております。 デジタル庁が準備する政府のクラウドを利用したスマート窓口は、本市が求める機能が実装されるかどうかが不明でありますため、現時点では導入を検討しておりませんが、引き続き情報収集に努めてまいります。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 今、1階に行きますと、市民課の窓口が転入、転出の届け等によるためだと思いますけど、大変混雑しております。 例えば、スマート窓口導入によるさらなる混雑が危惧されて、職員の負担も増加するのではないかと私は憂慮しておりますが、この導入時期を含めて、職員側の負担というのはどのようでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部調整監。
◎岩瀬
総合政策部調整監 御指摘のとおり、導入時においては通常業務に新たなシステム導入作業が加わるため、一時的には窓口従事職員の負担は増加するものと考えます。 そこで、導入時の窓口従事職員の負担軽減を図り、トラブルを軽減するため、導入前に必要なテストを実施し、業務の集中を避けるため、導入時期については繁忙期である3月後半を避け、2月上旬までの導入を目標としています。 システムの導入段階が終了し、窓口従事職員のシステムに対する習熟が進むことにより、窓口の混雑緩和による市民サービスの向上が図られるとともに、確認作業や応対時間が短縮でき、職員の負担を軽減する効果についても十分発揮することができるものと考えています。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 1年後にはスマート窓口が導入されると、そういうスケジュールは分かりました。 現在、先ほどもちょっと言ったんですけれども、非常に市民課の窓口が混雑しております。これはマイナンバーの申請が昨日まであったということ、また、ポイント関連が5月まで作業が残るということですので、市民課の職員の仕事がオーバーフローになっていないのかということは非常に心配しております。ぜひ十分な対策を取っていただくようにお願いいたします。 それでは、次、「安全・安心を高める」ということで、消防団について伺いたいと思います。 消防団に女性組織を配し、機能別消防団員制度を導入するとおっしゃいました。その概要をお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 現在、本市の消防団は団本部と14分団で構成されておりますが、新たに団本部内に女性消防団員を設置いたします。 女性消防団員は一般の団員とは異なり、火災現場への出動はなく、災害時の避難所運営、救急救護、情報収集などの後方支援が主な活動となります。平常時におきましては災害時の後方支援に必要なスキルを身につけていただくため、防火・防災啓発活動をはじめ、消防団行事や各種訓練に参加していただくことを予定いたしております。 また、機能別消防団員制度につきましては、本市の連携協力の協定を締結する大学の学生などを対象として、女性消防団員と同様の活動を想定いたしております。どちらも令和5年度中の発足に向け、準備、調整を進めてまいります。 新たな人材資源として女性や学生を消防団に取り入れることにより、女性や若者が持つ視点、知識を取り入れた防災対策や防災啓発など、地域防災力の要となる消防団全体の活性化を図ってまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 分かりました。 それでは、「暮らしやすいまちを創る」ということで、公共交通に関する取組について伺います。 まず、1点目なんですけれども、午前中にも出ましたけれども、くるりんばすの高齢者の料金の無料化に関する議論というのをされたのかどうかということをお伺いしたいと思います。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 くるりんばすにつきましては、現在、路線改正に向けて進めているところでございます。 地域公共交通計画に掲げております「子どもから高齢者まで、みんなが利用しやすい地域に根ざした公共交通体系を構築します」という方針の下、使って便利なくるりんばすとなるよう取り組んでまいります。 使いやすいということは料金の観点もございますが、まずは、多くの方に便利に使っていただける交通となるよう、地域公共交通会議において料金や路線などの協議を行いながら進めてまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) それでは、65歳以上無料化の場合と、75歳以上無料化の場合のそれぞれの算定はどのようだったのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 令和3年度の実績からの試算となりますが、65歳から74歳の方の収入が約200万円、75歳以上の方からの収入が約500万円であることから、無料化に伴いましてこれらが減収となることが想定されます。 これまで、使って便利なくるりんばすとなるよう路線改正に向けた議論を進め、様々な御意見をお聞きしてまいりました。無料化や引下げ、逆に、料金を上げてサービス水準を上げるべきというお声もございました。 いずれにいたしましても、新路線、そして料金の協議は、他の交通事業者をはじめ多くの関係者に影響を及ぼすものでありますので、地域公共交通会議の今後の議論により検討をしてまいります。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) ぜひ地域公共交通会議の議題に上げていただきたいというふうに私も思っておりますが、例えば、75歳以上の方が500万円という料金の財源をお聞きいたしますと、これは市の判断でできるのではないかというふうに私は考えます。あんなに多くの7,000人を超える方が請願を提出されたほど、多くの高齢者が望んでいる政策なんです。 一方、自動運転バスの実証実験においては、かなり高額な予算がぽんとつけられているわけです。6,000万円でしたか、次の質問でやろうと思いますけれども、6,000万円を新しい自動運転バスにつけるというならば、なぜその10分の1以下の500万円が出せないのかなというのは本当に不思議な話で、市民の皆様の納得が得られないんじゃないのかというふうに思います。こうしたお金の意味でのやりくりというのはできなかったのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 自動運転バスにつきましてはDX推進も兼ねておりまして、初期投資、安全対策などで費用面におきまして大きな支出を伴うものとなります。 しかしながら、国庫の活用など市の財政負担の軽減を図りながら、進めてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) それでは、質問の2になります。今ほど少し話が出ましたけれども、今回の自動運転バスの実証実験、大変話題になっております。確かに、高額な予算もつけられて、国からの補助金もあったということで、目玉という意味では、非常に注目度、上がっております。 新年度予算にもまた6,000万円という大変大きな予算がつけられておりますが、来年度の方針というのはどのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 お答えいたします。 自動運転バスの実証実験でございますが、先端技術の活用により市民の生活が便利になるような、言わば自治体DXの1つの形と捉えております。 今後は、特定の条件下で全ての対応をシステムが担う、つまり完全に自動ということで、自動運転レベル4への移行を目指して進めてまいりたいということを考えております。 また、くるりんばすなど他の交通と組み合わせて、市民の皆様にとって利便性の高い公共交通ネットワークの実現を図ってまいります。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) それでは、令和5年度のルート、そしてくるりんばすとの組合せというのをどのように描いていらっしゃるのか、その構想をお願いいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 令和4年度におけます実証実験につきましては、市役所と日進駅間のルートにおきまして、くるりんばす循環線とのマッチングにより南北の幹線交通を補うことも含めて、実施をさせていただきました。 令和5年度につきましては、信号連携など次のステップに入り、実装化に向けたさらなる検証と、他の地域運行を検討してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 分かりました。 くるりんばすは私以外にもたくさんの方が質問されておりますので、ぜひまたそういう思いを執行部も酌んでいただきたいと思います。 それでは、「学びと文化で未来を創る人財を育てる」ということで、学校の教育の関係に移りたいと思います。 まず、当初予算で教育費が前年度比の26.7%増となっております。これは校舎の改修が大きいんですけれども、4億267万円ということで校舎を改修されます。そして、さらに、不登校対策が2,883万円と、大変教育課にしては大きな予算が投入されており、私は大変評価しております。 昨日からの本会議で、2部制にすることが本市の大きな予算編成上の目玉事業であり、教育ルネッサンスと名づけるべき、私は本市が教育の質の向上に本腰を入れる意気込みというのが本当に伝わってきたと思います。 まちづくりを考える上で、未来の子どもたちの教育環境を整備し、豊かな教育を受けることが本市の市民税を確保するという観点に立つならば、日進市が教育のまち、児童・生徒一人一人の課題に真剣に向き合ってくれるまちとして、その特性を磨いていく今の方向性に大いに期待するところです。 道の駅とかスマートインターのようなハード施設ばかりが税を確保する手段ではなく、教育こそが本市の発展につながるという考えをもっとPRすべきではないでしょうかと、このように考えます。 さて、質問なんですけれども、昨日来、出ておりますので簡単で結構です。組織変革について2部制にすることと、学校教育課に指導室を設置することで、どのような効果を生み出していくのか、御説明をお願いいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 教育委員会事務局を2部制にし、そのうちの1つ、学校教育に特化した学校教育部を設けます。学校教育部の下部組織に学校教育課、そして指導室を設置することによりまして、不登校対策も含め、学校を取り巻く多様な課題に迅速に取り組むことが可能となると考えてございます。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) それでは、指導室に従事する職員の配置はどのようになるのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 指導室の人事配置につきましては、他の人事異動と同様に今はお答えできる状況ではございませんが、現状を踏まえると、指導主事と教育職任期付短時間勤務職員として採用する予定の学校教育指導員1名、特別支援教育指導員1名、そして会計年度任用職員の
スクールソーシャルワーカー1名は配置されることが考えられます。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 不登校対策、そして発達障害、いじめなど、全ての課題というもの、一元化して対応していかれるのでしょうか。そして、一元化することによって、各学校の個々の教師の負担というのは軽減するのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 不登校対策、発達障害、いじめなどの諸課題につきましては、指導室で一元化をしていくのではなく、教育支援センターや子ども発達支援センターすくすく園など、幅広く関係機関と一層の連携を進めていくことを目指しております。連携の強化により教員が対応している課題を適切な機関へつなぐことで、負担の軽減につながるものと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 指導室が連携を強化することで、教員の負担軽減につながることは分かりました。それ以外にどのような効果が期待できるというふうに考えておられますか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 先ほど答弁させていただいた各機関とは、これまでも会議などで打合せの機会は持っておりますが、連携が強化されることで学校との日常的な関係性を深めることが期待できます。 これにより、関係機関との意識や情報を共有し、児童・生徒を支援するための方向性を合わせる効果を目指しております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) それでは、質問の2に行きます。 スクールロイヤー制度導入に関しては、学校、教師、保護者、市の関わりはどのようになるのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 本事業は、学校だけでは解決が困難な児童・生徒の人権に関わる課題について、教育及び福祉の視点を取り入れた法的な指導や助言を行うものでございます。スクールロイヤーは学校で起きた課題に対し、子どもの権利を最優先して、法的根拠に基づいた助言を学校に対して行います。 本事業につきましては、本市が幹事市となり、みよし市、豊明市、東郷町の各教育委員会との調整だけでなく、愛知県弁護士会との相談体制の調整を行い、実施する運びとなっております。 なお、子どもの権利に関する専門的な知見を持つ弁護士2名が各市町の担当となり、学校からの相談を受けるほか、尾三地区合同で教員への研修会などを実施してまいります。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) あんまり案件が起きることがないように願っておりますけれども、もしそういう案件が起きたときには、この制度が非常に役に立ってくれるというふうに大変期待しております。 それでは、日進高校の中高一貫不登校特例校の設立がいよいよ始まっていくわけですが、本市はどのように関わっていくのか、お願いいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 愛知県教育委員会が県立日進高等学校を中高一貫不登校特例校とすることにつきましては、本市としましても日進高等学校や近隣自治体とも連携しながら協力し、よりよい形で開校を迎えられるように積極的に関わってまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 現場の方に聞いてもなかなか詳しいことは分からないということですけれども、やっぱり中学と高校の教師が入り交じることで、給与体制とか様々な条件が異なってくるところをどういうふうにやっていこうかというふうに今は考えているということでした。ぜひうまくいくといいなというふうに思っております。 それでは、教室改修についてなんですけれども、今回、4億円のお金で梨の木小学校、日進東中学校、日進北中学校の教室改修が行われるわけです。こうした教室改修は学区変更により教室が不足しないということですが、35人学級にこれからどう対応できていくのかということを、ちょっとお話、お願いいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 令和5年度当初予算における梨の木小学校、日進東中学校、日進北中学校の教室改修につきましては、令和6年度に実施する通学区域の変更により教室が不足しないようにするためのものでございます。 なお、小学校の35人学級の実施につきましては、愛知県では国の計画よりも1年前倒しして行われるところですが、このまま進められた場合であっても、教室が不足しないよう準備してまいります。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 昨今の区画整理事業により子どもたちの転入が多くて、大変児童も増加しているということです。今後の方針はどのようにされていかれるんでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 児童・生徒数の変動につきましては、市の人口推計を基に向こう10年の児童・生徒数推計資料を作成し、3年に1度の頻度で小中学校適正規模等検討委員会を開催して、各学校の配置や規模を確認しております。 また、毎年度、4月の人口を基に学級数の見込みを確認して、教室不足が生じないように対応をしております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 令和7年度に中学校の生徒数がピークになるということです。特に、中学校のピークはもうすぐ来るんですけれども、今、赤池小学校での児童増や過密化を心配する声が大変多く聞かれております。 今の御答弁で4月の人口を基に学級数の見込みを確認するというふうにおっしゃいましたので、また来月の人口を基に確認されるということだと思いますので、この問題については引き続き注視していきたいと思います。 それで、以上で予算編成についての質問は終わります。 通告の大きな項目の2番の陳情の在り方について伺いたいと思います。 これは私が質問してからすぐホームページに記事を上げられたりして、時間のタイムラグで既にあるよというふうにお答えになるんですけれども、私が思ったのは、議員のSNSで「日進市の市長ほか各部署担当者、ほか議員が、農林水産省、総務省、観光省を訪問」というふうに書いてあり、政治家以外では本市から7人の部長級の職員が同行していることを国会議員の秘書のホームページから知ったということで、疑問に思って今日質問するわけなんですね。 陳情活動を熱心に行っていることに対して、外部のSNSから実情を知るのではなくて、事前にきちんと市のホームページで公開するべきだということと、市長をはじめ7人の部長職がやっぱりどうしても必要なのかということを今日お聞きしたいなと思って質問に上げました。 この件に関して、少し御答弁をお願いいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 先ほど35人学級のところで私が答弁申し上げるはずだったところを部長答弁となり、大変申し訳ございません。 ただいまの質問についてお答えを申し上げます。 私をはじめ市職員が陳情活動などで国の官公庁等を訪問した情報についてでございますが、市ホームページの「市長の一日」という欄でございますとか、フォトギャラリーなどで公開をさせていただいております。 今後も、市民の皆様に迅速に情報発信できるよう努めてまいりたいと思います。 また、陳情活動につきましては、国会議員や官僚などの皆様に本市が今後展開を考えている事業などをはじめ、本市の実情を知っていただく大変貴重な機会でございます。 さらに、官公庁職員の皆様とのコミュニケーションを図るということで、事業への助言ですとか、補助制度などを御教示いただくこともございます。 また、大変有意義なものと感じておりますので、引き続き積極的に取り組んでまいりたいと思います。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 日本の政治は陳情型であり、陳情を否定するつもりはありませんけれども、近藤市長になってから、陳情活動がより活発化しているという印象を受けます。それだけ本市の課題があるのかなということの裏返しかもしれませんけれども。 再質問で、市長と部長級6人が同時ではないにしても同日日進市を留守にすることで、危機管理にどう対応していくかという心配もあります。例えば、2月27日、工事現場での死亡事故がありました。これがもしもっと市の関わる事業であったらどうだったのかというようなことを考えると、先日の陳情を見ると、残っていらっしゃる幹部は副市長1人というわけなんですね。そういう中で、危機管理に対応できるのかということは本当に心配します。 もちろん、私がヒアリングしたときに、一丸となって部長職と市長がぞろぞろ7人そろって国会内や霞が関を歩くことはない、時間差で訪れている、大名行列ではないよというようなことをおっしゃったんですけれども、私はほかの市に比べて日進市が本当に多くの部長職の職員も共に行動しているということを考えると、危機管理について本当にこれでいいのかなということを危惧しますが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部長。
◎萩野
総合政策部長 本市では常に非常時に備えた体制を整えております。 陳情時にも出張する全員が同じ行動を取らないように、訪問する省庁などに合わせまして、担当する部長などは出発時間、帰庁時間を調整するなど、危機管理上の体制については問題ないよう対応をさせていただいております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) 今問題ないというようにおっしゃいましたけれども、もちろん問題ないのが普通ですけれども、より慎重になってほしいなというのは思います。 同じ国会議員の秘書のSNSで、瀬戸市とか、ほかの市のことも書いてありましたけれども、みんな市長と部長1人とか、あとは部長2人とかというように、うちのように大人数で行ったところはないわけですね。だから、各部長さんがそういう経験をされることを私は非常にいいとは思いますけれども、そろっていくということに関して、もう少し慎重になってほしいなというふうに考えております。 特に答弁は要りませんけれども、よろしく、陳情活動について、謙虚に行ってほしいというふうに思います。 それでは、最後の質問になります。 尾三地区自治体間の連携の行方ということで、これが萩野市長の時代に始まりまして、大分成熟してきたと思います。 電力共同購入をはじめ、今年度も愛知尾三地区滞納整理機構、来年度はスクールロイヤーなど、本当にこの連携活動は功を奏しているなというふうに私も思っております。名古屋市と豊田市の二大都市に挟まれた10万人以内の自治体が連携を取りながら、全てが人口増となり、住みやすさを誇っていければいいなと思っています。 今後はどのような形で連携を進めていくのか、市長の構想を伺います。
○議長(青山耕三) 答弁者、市長。
◎近藤市長 尾三地区の自治体間連携につきましては、平成28年1月に尾三地区自治体間連携協力に関する基本協定を締結してから、航空写真の共同撮影、電力の共同購入、消費生活センターの共同設置、消防の広域化など、各構成市町と課題を共有しながら、市民生活につながる分野も含め、具体的な連携を行ってまいりました。 毎年度の動きとして、市長・町長会議をはじめ、副市長・副町長会議、部課長会議を開催し、企画部門間で連携事業の進捗管理と情報共有をしながら、各検討テーマについては事務を所管する部署の担当者間で協議し、連携事業についてしっかりと検討ができる体制としてまいりました。 今後の連携につきましてですが、コスト面や効率面で単独実施が難しい事業や、住民サービスを向上するために共同での実施が望ましいと思われる事業について5市町で検討し、可能な事業について共同実施をしていきたいと考えております。 また、職員の能力向上のために実施しております尾三地区自治体間連携研修会につきましても引き続き実施してまいりたいと思います。特に、今後は多様化する市民ニーズへの対応や、DX化の推進に対応していく必要がございます。それぞれの市町の主体性を尊重し、各自治体の魅力や特性を生かしながら、共通の行政課題を速やかに解決していけるよう、引き続き柔軟かつ緊密に連携してまいります。 また、ジブリパークなどこの地域に訪れる多くの方に気持ちよく過ごしていただけるようにと、長久手市の吉田市長が主催して計画していただいている挨拶やごみ拾いの運動など、特にコストをかけずに行える取組に関しても、本市として積極的に参加、協力していきたいと考えております。
○議長(青山耕三) 山根議員。
◆9番(山根みちよ) ありがとうございます。 日進市は尾三地区の中で最も人口が多いまちとなりました。大府市を抜いて、新しい区割りの新7区においても最も多いということで、近藤市長にはぜひリーダーシップを大いに発揮してほしいというふうに期待しております。 この4年間の印象的な出来事で、中部水道企業団においてみよし市が水道料金の基本料金を半額にするような、そういう条例改正をするという出来事がありましたが、私はなるべく足並みをそろえて運営していってほしいというふうに思っています。 時間が少し余りましたので、最後、私個人の考える近藤市長への要望を30秒で述べたいと思います。 次の4年間に向けて、私は税収アップを図るために、開発と緑の保全とのバランスを取りながら、市街化区域を拡充することを提案したいと思います。ぜひよろしくお願いしたいと思います。 時間切れで、以上です。 ありがとうございました。
○議長(青山耕三) これにて山根みちよ議員の代表質問を終わります。 ただいまの代表質問について、関連質問を許します。 関連質問はありませんか。(なし) 関連質問なきものと認め、以上でにっしん市政改革の質問を終わります。 これにて代表質問を終結します。-----------------------------------
○議長(青山耕三) 日程第2、一般質問・個人質問を行います。 お諮りします。質問については、順次発言を許し、質問時間は20分以内としたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 異議なしと認めます。よって、質問については、順次発言を許し、質問時間は20分以内とすることに決しました。 質問者の順番及び質問事項は、お手元に配付したとおりです。 最初に、渡邊明子議員の発言を許します。 〔13番 渡邊明子登壇〕
◆13番(渡邊明子) 議長のお許しがありましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 1項目め、「たのしいをいっぱいつくる」。 魅力あふれる公園等の再整備についてお尋ねします。 令和6年度に迎える市制30周年のテーマは、5歳のお子さんが提案してくれた「たのしいをいっぱいつくる」となりました。 ある方が日進市にテーマパークを誘致したいと言われたとき、それはとても実現不可能だと言われた方がいました。テーマパークとは、あるテーマに沿ってその世界観を再現した施設であり、規模やテーマも様々であると思います。 先日、テレビの人気番組、「秘密のケンミンSHOW」で埼玉県を特集していました。埼玉県日高市にはサイボクの森という豚のテーマパークがあります。大変な人気で、年間400万人の人が訪れるそうです。上野動物園が348万人、ハウステンボスが255万人、東京ドイツ村が86万5,000人と比べても、その人気の高さが分かります。 テーマパークをと言われた方は、日進市に子どもたちが喜ぶような公園を造ってほしいという思いであったとお聞きしました。 現在、日進市にある田園フロンティアパークはまさに農業をテーマとした公園であり、三ツ池公園ははっきりと規定されたわけではありませんが、親水公園をイメージして造られた、水をテーマとした公園と聞いております。旧市川家住宅は公園ではありませんが、国登録有形文化財であり、明和6年(1769年)、同地に建てられたもので、当時の暮らしぶりや遊び、四季折々の行事が、地元の方たちや各種団体、有志の方たち等でその世界観が再現されていました。 これらの公園等をさらに魅力あふれる施設として再整備すれば、子どもから大人までわくわくと楽しんでいただけるのではないでしょうか。まさに「たのしいをいっぱいつくる」のテーマにふさわしく、市制30周年だけでなく、未来に向かって知恵と創造と食の魅力を育む施設になっていくよう、長期展望に立った提案をさせていただきます。 1点目、初めに、田園フロンティアパークについて、その概要を説明願います。
○議長(青山耕三) ただいまの渡邊明子議員の質問に対する答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 田園フロンティアパーク構想は、農家と都市住民の交流拠点として整備を行い、今では市民農園を主体としまして、アグリスクール実習農園も配置し、本市の農の拠点として、多くの方に御利用いただいております。 現在、本市では、民間が提供する事業の1つであるという理由などにより、外部評価委員からの意見も受け、市民農園の民営化への移行、公による市民農園の経営の検討も行っていく必要も出てきたところでございます。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) フロンティアとは新しい分野を開発する、開拓するという意味があります。田園フロンティアパークは、農業の新しい分野を開発、開拓するという意味が込められていると思います。これまでどのような取組をされてきたのか、説明願います。
○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。
◎長原産業政策部長 田園フロンティアパーク本郷農園は、車での来所を可能とする駐車場を完備、農業用倉庫に備えられている農機具の無料貸出し、また、栽培指導員を配置し、技術指導を受けていただけるなど、気軽に農業と触れ合うための新たなサービスを充実させてまいりました。 また、アグリスクールでは新規就農者の育成が進められ、修了生からは市の認定農業者も生まれ、新規就農者の育成の場として活用されております。 ほかにも、種まきから収穫までの体験に加え、収穫した農作物を調理し、食のありがたみと大切さを体験する6次産業体験コースも開設いたしました。 このような体験を通じて農業への理解を深める拠点として、農業を身近に感じていただける取組を進めてまいりました。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 農業の面白さ、収穫の喜び、採れたて野菜のおいしさを実感できる仕組みづくり、例えば、収穫した野菜を道の駅のレストランで調理してくれるとか、パーク内で収穫した野菜を使ってバーベキューをする等々、今後、道の駅との連携など、さらなる魅力を発信する公園となるよう、田園フロンティアパークを再整備するお考えはありませんか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
産業政策部長。
◎長原
産業政策部長 議員のおっしゃるとおり、田園フロンティアパーク本郷農園につきましては、近い将来、近接地にできます道の駅と連携した今までにはない活用方法、市民サービスの提供などを検討していき、ひいては、農を通じたにぎわい、触れ合い、楽しみをつくり出す施設へとしていきたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) ぜひぜひ魅力的な農業公園へ再整備していただきますようよろしくお願いいたします。 次に、旧市川家住宅についてお尋ねいたします。 先ほども述べましたが、野方村の庄屋、市川藤蔵家の住宅として、明和6年(1769年)、同地に建てられたもので、当時の暮らしぶりや遊び、四季折々の行事が、地元の方たちや各種団体、有志の方たち等でその世界観が再現されております。3月11日には「クドでご飯を炊こう」という取組が行われ、若い方たちも見学に見えるようです。 4月からは管理が民間委託されます。今後、旧市川家住宅のさらなる魅力づくりをどのようにお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 現在、旧市川家住宅活用協力会により、七夕飾りやお月見飾りなどの年中行事、クドで御飯を炊く昔の暮らし体験などを行うほか、農具の展示、日進の食材を使った伝承料理を楽しむ企画など、昔の人々の暮らしぶりを感じる催しを行っております。 今後につきましては、これまでの事業に加え、指定管理者において、市が収蔵する明治20年代の教科書、小学修身経や作文教科書などを使用した体験授業や、市川家に収蔵している明治半ばから戦前頃の新聞を活用し、新聞から読み解く生活習慣や出来事のミニ講座など、市川家ゆかりの収蔵品を用いた事業に取り組んでまいります。 また、当時の交通手段で市川家でも馬を飼っていたことから、馬に騎乗する体験会など、当時の暮らしを体験するイベント開催も行ってまいります。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 旧市川家住宅の西側の畑では、現在、JA女性部、花笑みクラブが管理して、お花畑を作っています。予算も少なく、メンバーの皆様やJAの協力で何とか維持していますが、より一層魅力を増すような支援をお考えいただけないでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 議員がおっしゃるとおり、施設西側の畑については、JA花笑みクラブ様の協力により、季節が感じられるチューリップやコスモスなど、訪れる方に癒やしを与える空間造りに協力していただいております。 引き続き、地元の皆様の協力を得ながら、事業展開ができるよう努めてまいります。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 今後も地元の方の協力を得て、事業が続けられることを望みます。 これまで市においても、写真展、コンサート、おひな様スタンプラリーなどを催し、多くの方に訪れていただく努力をされています。私も幾つかのイベントに参加させていただき、また、何人かの方から寄せられる声は、駐車場の不足です。このことについて当局はどのようにお考えでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 四季の飾りつけや、昔の暮らし展示、季節を感じるコンサートなど、多くの方に御来館いただく取組をしており、時には駐車場が満車になることもあり、来場者の方には御不便をおかけしております。 イベントや企画の開催時には、事前に市役所駐車場の御利用を案内することで対応しているところでございます。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 3点目、野方三ツ池公園についてお尋ねをいたします。 野方三ツ池公園ははっきりと規定されたわけではありませんが、地元の方のお話では、建設当初、親水型の公園として、水と親しむ施設にとのお話が市側からあったとお聞きしております。 現に三ツ池があり、池を渡る木製の回廊があり、公園の中央には噴水が、そこから人工の小川が西へ長く延び、小さなお子さんでも安心して遊べる水辺の公園として大変人気の高い公園です。小川は水深が10センチ程度で、3歳未満児が安心して遊べるという感じです。噴水は夏になると30分置きに水が噴き上げ、小学校低学年時まで大喜びで遊べます。 しかし、夏場だけに限定されてしまいます。 親水公園でいろいろ調べて、近いところは実際に出かけてみました。インターネットで調べたところ、昨年8月にリニューアルオープンした埼玉県志木市のいろは親水公園がヒットしました。 中央に巨大遊具があり、これが夏場はウォーターパーク、通称じゃぶじゃぶ池に変身します。足元にゴムチップが敷き詰められ、はだしでも安心して遊ぶことができます。上に設置された巨大バケツに水がたまり、いっぱいになると、このバケツがひっくり返り、大量の水が落ちてくる仕組みとなっていて、そのほかにも巨大遊具の各所からスプリンクラーで水が飛び出し、どこから水が出てくるか分からないわくわく感で子どもたちは大喜びするそうです。夏場以外は、巨大遊具として安心して遊ぶことができます。 公園の管理棟であるパークセンターでは、「お気に入りの落ち葉をラミネートしてしおりを作ろう」など、様々なワークショップが開催されております。 現在、三ツ池は耐震のため護岸工事中で、池の水が抜かれております。この機会に、池のほとりで子どもたちが安心・安全に遊べるスペースを造ったり、釣堀など大人も楽しめる施設にする等、魅力的な公園にしていただきたいと思います。野方三ツ池公園のバージョンアップについて、当局の御見解をお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
都市整備部参事。
◎伊藤
都市整備部参事 野方三ツ池公園には噴水などの水景施設があることから、ゴールデンウイークから夏場にかけては多くの方の利用がある一方、冬場には利用者が少なくなる傾向もあります。 また、去る2月8日に公表された市民意識調査では、約7割の方が市内の公園を利用していない結果も報告されております。 こうしたことから、さらなるバージョンアップを図り、この公園を活性化することで、利用期間や利用者が増えることが期待されております。 まずは、どのようなニーズがあるのか、また、どのような利用方法があるのか、ハードやソフトの両面から幅広く研究してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) しっかりとよろしくお願いいたします。 その際、旧市川家住宅でも申しましたが、駐車場が現在でも足りておらず、路上駐車等で近隣の方も迷惑をしております。当局もいろいろ対策をお考えくださり、路上駐車をされる付近に、「市役所の駐車場をご利用ください」と地図も載せた看板を立ててくださってからは幾分収まっているようですが、バージョンアップすると再び車があふれます。 公園周辺の土地は今ならまだ余裕があり、提供したいと言ってくださる方もみえます。駐車場用地の確保をまず行っていただきたいと考えますが、いかがでしょうか、御見解をお聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
都市整備部参事。
◎伊藤
都市整備部参事 議員御指摘のとおり、公園のバージョンアップによってさらに魅力が高まり、利用者が増えれば、現在の駐車場が今以上に手狭になることが懸念される中、近隣では駐車場として提供いただけそうな土地があることを、本市でも把握しているところでございます。 他方、現在の駐車場の利用状況といたしましては、イベント開催時などのピーク時には大変混雑いたしますが、それ以外の平時においては空きスペースが目立つ状況でもあります。 このため、本公園をバージョンアップした場合における近隣の皆様への影響なども踏まえつつ、駐車場の効率的な利用方法やその必要性、整備手法などについても研究のテーマの1つとして捉え、取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) よろしくお願いいたします。 2項目め、野方三ツ池公園線の整備についてお尋ねいたします。 この道路は、計画当初は地元地権者の同意を得られず、反対署名までされていたと伺っております。野方三ツ池公園線は市道ですが、県が行う日進中央線や日進インターチェンジ事業と連動して整備が進められる予定でした。しかし、激しい反対運動が起こり、両事業は頓挫し、野方三ツ池公園線は都市計画決定も困難な状況に陥ってしまいました。しかし、行政の御努力と地元地権者の御理解によって、萩野市長の時代に都市計画決定がなされ、近藤裕貴市長になって事業予算も大幅に拡充していただきました。 私は11年前、浅田区から野方区へ引っ越しました。地元の皆様から通学路の問題、通り抜け車両の問題、無道路地や土地活用、相続など、様々な御相談をいただく中で、野方三ツ池公園線がこれらの問題にいかに効果的か、また、まちの発展のため、子どもたちの安心を守るため、快適な生活を守るために、いかに幹線道路の整備が重要かを話してきました。今では多くの地権者の御理解も進み、地元住民の方々も完成を心待ちにしております。 そこでお尋ねいたします。令和4年度の進捗状況と取組状況はどのようでしたか、お尋ねいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
都市整備部参事。
◎伊藤
都市整備部参事 現在、香久山南交差点から市道野方・米野木線までの区間で用地取得を進めており、令和4年度は7名の地権者の方から計16筆の用地を取得し、この区間での取得率は51.39%となっております。 また、主な取組といたしましては、地域の安全確保と事業の加速化などを目指し、整備区間を市道浅田・野方線まで延伸することを、地元の野方三ツ池公園線対策委員会へ報告させていただいたほか、地域の皆様にも事業の実施状況をかわら版や市のホームページ等で随時お知らせしてきたところでございます。 さらには、事業用地内に本事業に関するPR看板を本年度中に設置の上、事業推進を図ってまいります。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 市長の決断と担当職員の努力で香久山南交差点から市道野方・米野木線の用地取得率が5割を超え、道路の形もうっすらと見えてまいりました。 また、先ほどは事業用地内にPR看板を設置してくださるとのことで、わくわくしてきます。これも「たのしいをいっぱいつくる」の1つと私は思います。御尽力に感謝申し上げます。 次に、令和5年度の事業推進に向けた取組内容はどのようでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
都市整備部参事。
◎伊藤
都市整備部参事 令和5年度につきましては、引き続き事業用地の取得に努めてまいります。また、延伸後の整備区間において道路や橋梁の具体的な構造を定めるための詳細設計を実施し、交差点形状等については公安委員会と、橋梁の建設に関しましては河川管理者である愛知県と協議を行うなど、早期の工事着手に向けた取組を着実に進めてまいります。 なお、工事着手に向けての準備が整いましたら、地元対策委員会や地域の皆様への説明会を開催したいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 次に、本事業の今後の整備見通しについてお聞かせください。用地が確保できてから工事着手ということなので、工事着手の時期等は難しいと思いますが、今後の見通し等、お聞かせください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
都市整備部参事。
◎伊藤
都市整備部参事 本路線を整備することで、地域交通の円滑化や渋滞緩和、集落内における通学路の安全対策など、多くの整備効果が得られるものと考えております。 また、市民意識調査からも、道路整備によって利便性の向上を図ることが重要な課題の1つであると認識しているところであります。 今後とも地元の皆様の御協力を得ながら、引き続き残る事業用地の取得に努めつつ、まずは、一日でも早い工事着手を目指して、効率的に事業を進めるよう取り組んでまいります。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 最後に、将来展望についてお聞かせください。今の段階ではなかなかいつから工事着手というのは難しいと思いますが、目標としている時期等ありましたらお聞かせ願います。
○議長(青山耕三) 答弁者、
都市整備部参事。
◎伊藤
都市整備部参事 工事の着手時期につきましては、用地取得や関係機関との協議の状況によりますので、現段階で明確にお答えすることは難しい状況であります。 仮に事業を順調に進めることができれば、早くて令和7年度頃をめどに工事に着手してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 3項目め、誰一人取り残さないデジタル社会の実現のために。 1点目、デジタル機器に不慣れな人たちに対する支援はどのようですか。 日進市のホームページのひろきチャンネルでも説明がありましたが、デジタル技術を使って地域課題の解決や魅力向上のための補正予算、デジタル田園都市国家構想推進交付金の獲得のため、12月末のマイナンバーカードの申請率67.32%を70%以上に引き上げようと近藤市長を筆頭に職員一丸となって取り組まれ、1月末現在で71.48%と目標を上回り、その伸び率は愛知県トップとなりました。私自身も周りの皆様にマイナンバーカードの申請はお済みですかとお聞きし、申請されていない方には、今、市役所で申請のお手伝いをしてくれるので、ぜひ行くようにと何人もの方にお話をしました。 マイナンバーカードはパソコンやスマホ、証明写真機等でもできますが、これらの扱いが苦手でためらわれたり、実際、御自身でやってみたけど、うまくいかなかったという方がほとんどでした。市役所や特設会場でのサポートで手続された方は、証明写真も撮ってくれた、何も書かなくてよかった、あっという間に手続が終わったと大変喜ばれておりました。 デジタル機器に不慣れな方たちに対する支援は現在どのようか、お尋ねいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部調整監。
◎岩瀬
総合政策部調整監 現在、デジタル機器の操作やオンラインサービスの利用に不慣れな方に向けての支援といたしましては、マイナンバーカードの申請に係るマイナポイント申請支援窓口を設けているほか、市による高齢者向けスマホ教室等を実施しております。 今後も同様の事業を引き続き実施するとともに、地域の携帯ショップ等、総務省が実施していますデジタル活用支援推進事業の採択事業者などとも連携しながら、全ての市民がデジタル化の恩恵を実感できるよう前向きに検討してまいります。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 今回のマイナンバーカードの申請やマイナポイント申請も老人会等にお願いのチラシは配られておりましたが、なぜ申請が必要なのか、いつどこへ行けばサポートを受けられるのかまでは伝わっておらず、申請に行くという行動までには至っておりませんでした。具体的なお声かけをして、初めて行動を起こされました。ただホームページや広報でお知らせするだけでなく、より分かりやすい広報の工夫や、実際、現場に行って、血の通った説明をしていただきたいと思います。 マイナンバーカードを使って実際にデジタルによる行政サービスや申請手続をするときも、皆さん、不安に感じています。これらのサポートはどのようにお考えですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部調整監。
◎岩瀬
総合政策部調整監 導入を検討していますスマート窓口につきましては、書かない、待たないを目標に、申請書の代わりに記載台にタブレットを設置し、市民が入力を行うものを検討しています。 マイナンバーカードによる入力補助や、画面に表示された質問に対して回答を選ぶことにより申請書が簡単に作成されるなど、誰もが使いやすいシステムの構築を目指しております。 また、御自身での操作が難しい人に対しましては、職員等が内容の聞き取りを行い、安心して申請書を作成できるような配慮をさせていただきたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) デジタル田園都市国家構想推進交付金の交付要件を満たし、今後さらにマイナンバーカードを使って、行政サービスや申請手続等がより便利になってくると思います。 知っている人と知らない人、使いこなせる人と使いこなせない人では、大きな差が生じる可能性があります。これらの周知をどのようにお考えですか。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部調整監。
◎岩瀬
総合政策部調整監 広報紙やホームページ、ユーチューブやケーブルテレビなどで配信を行っておりますにっしんテレビなどで周知を図るほか、導入前に試行期間を設けまして、来庁された市民の方が自由に触れられる場を設けるなど、利用者の使いやすさにも配慮してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 今後ともよろしくお願いいたします。 最後に、4項目め、狭隘道路解消に向けて。 2項目めで野方三ツ池公園線についての質問をさせていただきました。幹線道路は市民の皆様の安心・安全につながり、まちの活性化や地元経済の発展に大いに貢献します。しかし、膨大な予算を伴いますので、国、県との連携が欠かせません。 安全で安心、快適なまちづくりのために市と住民が取り組める事業の1つとして、狭隘道路拡幅整備があります。狭隘道路は、道路幅員4メートル以下の道幅の狭い道路です。狭隘道路は、通行人と車が擦れ違えず、常に危険にさらされるだけでなく、風通しや日当たりにも影響し、災害時の避難路の確保や救援物資の搬入、いざというときに救急車や消防車などの乗り入れにも支障を来します。 日進市もこれまで様々な取組をしてくださっております。現在、どのように取り組まれているのか、お尋ねいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 狭隘道路の解消に向けた取組につきましては、市内で住宅地開発や新築等により道路後退が発生した場合、土地の寄附に必要となる分筆測量登記費用に対し、補助金を交付する制度を平成30年度から実施しております。 本制度を活用していただくため、広報紙や市ホームページによる啓発のほか、新築、改築等の相談や日進市開発等事業に関する手続条例に基づく手続の機会を捉えて、説明と周知を図っております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 狭隘道路解消に向けて、令和4年度の取組はどのようでしたか。進捗状況をお尋ねします。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 市内全体の狭隘道路について取りまとめたものがないため、進捗状況をお示しすることはできませんが、今年度の実施状況につきましては、道路後退が発生した31件のうち4件の方が補助制度を活用され、御寄附をいただきました。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 31件の方がセットバックをしてくださったということですが、拡幅用土地を寄附された方は、うち4件とのことでした。 セットバック用地を寄附した場合としなかった場合のメリット、デメリットを説明願います。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 セットバック用地を寄附される場合のメリットにつきましては、その土地が市の管理道路区域となることから、市により整備することができます。また、さきに申し上げた分筆測量登記にかかる費用の一部を市が補助することで、負担が軽減されることとなります。 一方、所有権が市に移転することをデメリットと受け止められる場合も考えられます。 次に、寄附をされない場合につきましては、その土地の所有権がそのまま残る点はメリットと考えられますが、その土地自体の利用に関して制限がかかってまいります。また、将来、相続や売買をする際に、セットバック用地につきましても、登記費用が必要となる場合があるというデメリットが考えられます。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) セットバック用地を寄附しなかった場合、所有権は残りますが、その土地は当然利用はできませんし、将来、売買や相続時に余分な手間と費用がかかるということをもっと分かりやすく丁寧に説明していただきますようよろしくお願いをいたします。 令和5年度はさらなる推進に向け、どのように取り組まれますか、お尋ねをいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 これまでも市広報やホームページなど、様々な機会を捉えて周知に努めてまいりましたが、今年度の寄附も4件にとどまっている状況でございます。 しかしながら、狭隘道路は議員御指摘のとおり、災害時の消防活動等で支障が生ずるなど、安全面から解消を図ることが必要であると考えております。 狭隘道路の拡幅を推進するためにこの制度に対する理解を得ていくことを目的としたリーフレット類を作成するほか、先進市町の取組や条例等を参考として調査・研究に努め、安全な住宅市街地の形成に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 渡邊議員。
◆13番(渡邊明子) 市を挙げて狭隘道路拡幅の姿勢を示すためにも、条例制定をぜひ御検討ください。 また、岡崎市は狭あい道路拡幅整備キャラクター、カクフッくんを使って、より分かりやすいチラシや動画を作っています。 幹線道路は大きく長い目線で、狭隘道路の拡幅は地道で地味な取組ですが、いずれも市の発展と市民の安全・安心を守るための重要な事業です。 私の一般質問も本日で最後となります。若く聡明な市長と、市民のために一生懸命尽くされる優秀な職員の方々に限りない感謝を申し上げて、私の一般質問を終わります。24年間、本当にありがとうございました。
○議長(青山耕三) これにて渡邊明子議員の質問を終わります。 ただいまから15時5分まで休憩します。 午後2時55分 休憩----------------------------------- 午後3時05分 再開
○議長(青山耕三) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 宮田康之議員の発言を許します。 〔17番 宮田康之登壇〕
◆17番(宮田康之) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、一般質問の方をさせていただきます。 本日最後の質問者となりますので、もう少しお付き合いください。 ちょっとお待ちください。消えました。 暫時休憩。
○議長(青山耕三) 暫時休憩とします。 午後3時06分 休憩----------------------------------- 午後3時08分 再開
○議長(青山耕三) 会議を再開します。
◆17番(宮田康之) 今回は、3項目についてお伺いをいたします。 1項目めは、自動運転バスの実証実験についてであります。 昨年、私も市民建設委員会で、茨城県猿島郡境町に自動運転バスの実証実験の視察に行ってまいりました。運転手のいないバスが実際に公道を走るさまは不思議な感じさえいたしました。 そのバスが今、日進市で走っているわけでありますが、私も実際に市役所から乗車をしまして、スポーツセンター、おりど病院を経て、日進駅を往復してまいりました。道中では小さな子どもが手を振ってくれたり、あるいは、通行人がバスを見て、携帯電話でカメラを撮ったり、注目度の高さを感じたわけであります。 本日の新聞記事にも載っておりましたが、小学生の乗車体験の様子が記事としてついておりました。子どもたちからは、近未来を感じたというコメントがあったようです。このような大変夢のある事業を本市に誘致といいますか、持ってきたというのは、非常に喜ばしくもあり、すばらしいことでではないかと思います。 この実証実験をするに当たり、他の自治体が手を挙げる中で、陳情や水面下での営業努力とでもいいましょうか、かなりの職員の皆様の努力がなされたのではないかと、こう思います。先ほどの代表質問でもありましたけれども、幹部の方がたくさんついて、あちらこちらでお願いをしてもらったと、営業努力をしたということで、私は本市の本気度が各省庁に伝わったのではないかと、こういう感じを致すところではあります。 そこでお伺いをいたしますが、本市がそもそも自動運転バスの実証実験をするに至る経緯、それから、その目的はどのようなものなのか、お伺いをいたします。
○議長(青山耕三) ただいまの宮田康之議員の質問に対する答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 自動運転バスの実証実験に至る経緯といたしましては、地域公共交通計画に定めます少量輸送や自動運転などの新たな交通手段の研究とその導入可能性の検討として、茨城県境町など、全国各地で実証実験が行われております。自動運転バスの実装を目標に取組を開始いたしました。 主な目的といたしましては、自動運転バスと既存公共交通の組合せにより、便利に移動できる交通手段として定着させ、本市の新たな公共交通の確保につなげていきたいと考えているものでございます。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) ありがとうございます。 我が市も公共交通が少し手詰まり感もあるのかなということも感じたりもします。将来的なことを含めた計画の中に、自動運転バスというのも1つのピースとして考えられるのではないかと、こう思います。 自動運転といいますけれども、各地で様々な形で実証実験が行われていると、こういうふうに聞いております。道路にケーブルを埋めるカート式のもの、それから、ふだんよく見る普通のバス、こういったバスなどで実施をしている自治体もあるというふうに聞いておりますが、また、大津市あるいは前橋市などの自治体でも、このような実験が行われているということでありますが、本市の実証実験との違い、どのような点があるのか、教えていただきたいです。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 大津市の実証実験につきましては、中型の車両を使用し、信号情報の読み取りや道路マーカーなど様々な先進技術を実験しながら、琵琶湖周辺の観光利用を踏まえた実験が行われております。 次に、前橋市につきましては、同様に中型の車両を使用しながら、営業用車両に自動運転システムを架装してダイヤ運行しており、5回目の実験となっております。 本市におきましては、初めての自動運転実証実験となりますが、SDGsを意識した小型のEV車両を使用し、細やかな移動ニーズに応える取組となっております。また、将来の運転士不足の解決にもつなげるため、横に動くエレベーターと定義し、高頻度で運行することで、市民の移動を活性化することを目指しているものでございます。 将来的には、スポンサー収入など、新たな収益モデルを構築することにより持続可能な事業化を研究してまいりますが、先ほど申し上げました既存の公共交通とのベストミックスを目指していることが特色となっております。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) 私も視察に行ったときに、横に動くエレベーターというこのフレーズが大変気に入っておりまして。 これまた先日新聞に載っていた話ではありますけれども、昔はエレベーターガールという方がエレベーターを操作していた。しかし、今はお客様が自分で行き先とか、ドアの開閉をやっています。 このように自動運転バスも、今はオペレーターがついて操作をしておりますけれども、いずれそのオペレーター自体も市民を雇用したり、あるいは、法律が改正をされれば、いずれオペレーターもいなくなって、乗客が自分でボタンを押したりして操作をすると、そういったことが可能になるのではないかと思います。 それで、この1カ月、今、実証実験をやっておるわけでありますが、この実証実験を踏まえまして、今後の課題や展望はいかがなものがあるのでしょうか、お伺いをします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 まず、今回の実験につきましては、市内の公道で実際に自動運転システムを円滑に運用できるか、時速20キロで走行する実車が他の交通にどのような影響を及ぼすかなど、新たな交通手段の研究のために様々な視点から実験を行っております。 また、走行に際しましては、各方面の専門的なサポートが必要となることから、産官学6者によるコンソーシアムを設立して、実施の方をしております。 今後につきましては、引き続き各事業者のサポートを受けながら、新たな走行エリアの検証や信号協調による連携など、国が進める特定の条件下で全ての対応をシステムが担う自動運転レベル4の実現を目指し、本市をフィールドとした実証実験を行うとともに、住民生活の向上につながるやさしい交通となるよう、実装に向けた交通ネットワークの充実を図りたいと考えております。 また、先ほどの大津市や前橋市など、先進自治体の実証実験も参考にしながら、今後はくるりんばすで使用している中型車両の自動運転化も目指してまいりたいと考えております。 なお、今回は国土交通省が進めます自動運転移動サービス推進に本市が選定されたことにより、交通DXなど様々な取組にチャレンジする突破口となったことから、引き続き、他分野におきましても、都市としての発展につながるようなチャレンジをしてまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) ありがとうございます。 大きな意味で、いろんな可能性が今後生まれてくるのではないかと、こう思います。公共交通に関しましては、特に、いろんな方法でいろんな分野のものをベストマッチしていただいて考えていただきたい、こう思います。 今回、単年度の国庫補助事業となっておりますけれども、市の単独事業として、自動運転バスは全国でも先駆けになっているということであります。今回、この事業に本市が手を挙げたことによって、様々な事業の横展開が考えられると思います。 先ほど答弁の中に交通DXという言葉も出ましたけれども、今後の継続性と展望はどうなりますでしょうか、お伺いをします。
○議長(青山耕三) 答弁者、
生活安全部長。
◎杉田
生活安全部長 福井県永平寺町が全国初の緊急時などに運転手が操作を担う自動運転レベル3として国から認証されるなど、自動運転技術に関するプロジェクトは、今後ますます盛んになっていくものと考えられます。 本市では、令和5年度につきましても様々な分野の国庫補助などの採択を目指しながら、自動運転レベル4の実現を視野に入れた実証実験を予定し、中部地区初となるようなチャレンジを行ってまいりたいと考えております。 また、今回の実証実験について多くの官庁や事業者でも取り上げられることで、国庫補助事業などの採択に際しましてもプラスの要因となるよう、本市のイメージアップに結びつくような取組も検討してまいりたいと考えております。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) よろしくお願いをします。 今後、全国各地から本市の方にも、また視察等も増えてくるのではないかと思いますけれども、しっかりアピールをしていただきたい。 国からも注目をされる事業だと思います。将来へ向けての投資ということでもあるかと思いますので、しっかりと内外にPRをしていただき、チャレンジをしていただくということでお願いをしたいと思います。 続きまして、2つ目の質問に移ります。 2つ目の項目は、香久山西部の幹線道路をつなぐ橋梁についてであります。 この4月から、新年度から、日生梅森園の児童たちが西小学校から香久山小学校への校区変更ということになります。来年にはスーパーなど商業施設もできまして、子どもたちはもとより、住民の生活圏や行動範囲などが少し変わってくるのではないかと思います。 しかし、道路や香久山地区等をつなぐ橋が完成する前に、国の施策などもあり校区変更を余儀なくされたために、道や橋がないということに住民から不安な声も聞かれております。 そこで、今年初めに日生梅森園や梅森地区だけではなく、他の地域からも幹線道路をつなぐ橋梁の早期建設を望む声が市の方にたくさん届いているということでありますが、いかがでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 橋梁の早期実現を求める市民の声として、議会への請願と署名を頂いております。令和3年12月議会において、小川に架かる橋梁計画の早期実現を求める請願が提出され、議会における採択もいただき、橋梁建設に向けて事業を進めているところでございます。 こうした中、さらなる事業の推進を求め、令和5年2月には香久山西部区画整理事業の道路整備と小川に架かる橋の早期整備の実現を求める約1,670名もの多くの方の声が署名として届いております。このうち約660名が梅森地区や香久山地区の方であり、子どもたちの通学や学童への送迎のみならず、通院や買物など日々の生活を営む上で必要であると、地区の切実な願いをいただきました。 また、梅森区長様からも地区の声として早期整備実現を求める声をいただいております。 このように多くの市民の皆様による橋梁の早期整備を求める声がありますことを真摯に受け止めており、地域の皆様の御意向などを踏まえ、橋梁の整備に向け、滞りなく進めてまいります。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) ありがとうございます。 梅森地区だけでなく、他の地域の方からも賛同をいただいているのかなということだと思うんですが、私も地元住民の方々から早く橋を造ってほしいと、こういった声を事あるごとに伺っております。 進める進めるとこれまでも聞いてはおりますが、もう待ったなしであります。具体的な今後のスケジュールについてどうなのか、再質問としてお伺いをいたします。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 今後の橋梁建設に向けたスケジュールにつきましては、橋梁詳細設計業務を進めるとともに、3月18日に意見交換会を実施いたします。 引き続き、令和5年秋頃の工事着手に向けて予算化や関係機関との協議を進めていき、令和6年度末の橋梁完成を目指してまいります。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) 具体的なスケジュールを教えていただきまして、遅れることなく進めていただきたいと、こう思うわけであります。 もう一つお伺いをいたしますが、前回の定例会、あるいは昨日の代表質問、今日の質問でもございましたけれども、香久山南交差点からの野方三ツ池公園線の道路整備のために用地買収も進んでいるということでございますけれども、野方三ツ池公園線ができるまでは、県道白山黒石線の交通量もなかなかすぐには減らないのかなと思いますが、住民の方から橋の早期整備を心配する声だけではなくて、商業施設のオープンに伴い、白山黒石線と12メートル道路の交差点における白山黒石線の渋滞ができるのではないかという心配の声もお聞きします。 白山黒石線には北へ曲がる右折帯が必要かと思うわけでありますが、これ、設置をされるのでしょうか。
○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。
◎蟹江都市整備部長 県道白山黒石線と12メートル道路との交差点につきましては、香久山西部土地区画整理事業において、県道白山黒石線の西側方面に向かう車線に、延長30メートルの右折帯を設置する計画と聞いております。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) これ、右折帯を設けていただきますと、少しは……。この右折帯も長ければ長いほどいいかと思うんですけれども、開店当初の渋滞はある程度は仕方がないのかなと思いますが、なるべく、許す限り右折帯を長くしていただいて、お願いをしたいと思います。 冒頭にも少し触れましたけれども、日生梅森園の児童の校区変更に伴い、香久山小学校への新しい通学路、この心配をしている保護者の方もおみえになります。 この新しい通学路は決定したのでしょうか。また、安全は確保されているのでしょうか。この辺、詳細、分かることがあれば、御教示ください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
学習教育部長。
◎加藤
学習教育部長 学区変更に伴う新たな通学路につきましては、日生梅森園自治会の協力も得ながら、学校と共に保護者や地域の意見を取り入れて決定しております。 決定に先立ちまして、去る11月19日土曜日の学校見学会開催に合わせ、児童とその保護者と一緒に通学路登校体験会を実施しました。 当日は市職員と香久山小学校教員と共に親子約70名が参加いただき、新たな通学路の登校体験を行いました。参加した親子からは、通学時間の短縮や通学路の安全を実感できたとの意見とともに、改善を望む意見もいただきました。 具体的には、区画整理地内の交通誘導員の配置や、区画整理地内道路への歩道区画線工事、区画整理地外となりますが、香久山橋の横断歩道表示板位置変更の3点でございました。 これらの課題解決に向け、令和5年4月から登校時の交通指導員の配置を予定しております。 また、区画整理組合へ歩道区画線工事を依頼し、本年度中に御対応いただけることとなっております。 横断歩道標識につきましても、都市整備部にて警察協議を終え、入学式前までに移設する段取りで準備を進めております。 児童のため、通学路安全確保に向け、保護者や地域の方、区画整理組合にも御協力をいただきながら、着実に準備を進めております。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) ありがとうございます。 昨年行われた通学路登校体験会にも、私も参加をいたしました。危険箇所がチェックされて、安全に通学ができる準備が進んでいるということに安堵をいたします。 交通指導員が新たに配置されるということでありますので、登校あるいは下校のときもまだまだ心配がございますので、引き続き指導員の募集を、続けてお願いしたいと思います。 いずれにしましても、安全・安心に通学ができるということはもちろんのことでありますが、梅森地区と香久山地区の行き来が容易になり、もっと地域交流ができるように、この道路と橋が早く完成するということで交流ができるように努めていただくことをお願いいたしまして、次の質問に移ります。 最後の質問は、マイナンバーカードについてであります。 先ほどから何人かの方々からマイナンバーカードについての御質問もありましたけれども、1月末までに市民の申請率7割超えを目標にしていたということであります。 皆さんも御存じのとおり、結果は71%超ということでありますので、小項目の結果の質問は取下げをいたしますけれども、この結果には市長をはじめ職員の皆さんの努力というものが、私は非常に頭が下がる思いであります。南口の玄関口で連日寒い中、臨時の受付コーナーを設けて、申請を受け付けておりました。この努力のたまものではないかと思います。 ここでちょっと質問をさせていただきますけれども、この申請率7割超、これを達成することによって、タイプ別のいろいろな特典があるというふうにお聞きをしております。タイプ別の詳細を教えていただきたいと思います。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部調整監。
◎岩瀬
総合政策部調整監 デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ)につきましては、デジタルを活用し地域の課題解決や魅力向上の実現に向けて地方公共団体が行う事業に対し国が導入経費を支援する制度で、内容によって4つのタイプに分かれています。 具体的には、他の地域で既に確立されている優良モデルを活用した実装の取組、優良モデル導入支援型であるTYPE1、デジタル原則とアーキテクチャーを遵守し、オープンなデータ連携基盤を活用する、モデルケースとなり得る取組、データ連携基盤活用型であるTYPE2、新規性の高いマイナンバーカードの用途開拓に資する取組、マイナンバーカード高度利用型であるTYPE3、令和4年度補正予算限りの内容となりますが、マイナンバーカード交付率が高い団体における全国への横展開モデルとなる先行事例構築に寄与する取組、マイナンバーカード利用横展開事例創出型であるいわゆる通称TYPE X、以上の4つのタイプに分かれております。 これらの中で、TYPE1から3までは、採択に当たりマイナンバーカード申請率が高い団体に対してより多く加点されることになっており、マイナンバーカード利用横展開事例創出型である、通称TYPE Xにつきましては、マイナンバーカード申請率が7割以上の団体のみが申請できるものとなっています。 また、補助率につきましては、TYPE1及びTYPE2が2分の1、TYPE3が3分の2、TYPE Xが100%となっております。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) ありがとうございます。タイプ別の補助率など、あるいは、種類に違いがあるということが分かりました。 特に、マイナンバーカード利用横展開事例創出型であるTYPE X、これを本市が取得したということで、横展開に今後非常に期待が持てるということでありますけれども、これ、申請した市民にとって、利便性は何がどう変わるのか、お示しください。
○議長(青山耕三) 答弁者、
総合政策部調整監。
◎岩瀬
総合政策部調整監 現在、マイナンバーカードを利用することにより、様々な行政サービスが受けられるようになっております。 例えば、日進市ではマイナンバーカードを使って、住民票の写しなど各種証明書が、年末年始は除きますが、原則、午前6時30分から午後11時まで全国のコンビニエンスストア等で取得することができるようになっており、また、本年2月5日現在、市内85カ所の医院、薬局で、マイナンバーカードを健康保険証として利用可能となっております。 その他、確定申告などにおいても、オンライン申告により郵送が不要となるだけでなく、源泉徴収票など各種確認書類も添付する必要がなくなり、かつ、還付も従来に比べ迅速に行われるなど、様々な行政サービスがマイナンバーカードにより、より便利に、より簡単に行えるようになっております。 さらに、本市においては御質問をいただきましたデジタル田園都市国家構想交付金を利用し、マイナンバーカードを用いた複数の事業を計画しているところであり、さらなる利便性の向上を目指しているところでございます。
○議長(青山耕三) 宮田議員。
◆17番(宮田康之) 御答弁にもありましたように、現在でもマイナンバーカードでできることがあるわけであります。 昨日までですか、駆け込みの市民の方も、窓口に大変たくさんお見えになったというふうに聞いております。 一方で、便利になることを御存じでない市民の方も多いのではないでしょうか。 例えば、急に住民票など各種証明が必要になった場合、これまでであれば市役所まで足を運ばなくてはならなかったわけでありますけれども、マイナンバーカードを使用すれば、休日でも夜でも、最寄りのコンビニなどで書類が取得できるということであります。 市民の御協力や職員の皆さんの努力もありまして、マイナンバーカードの申請率7割を達成したと。市民の大半が取得されるということになりますので、これ、改めて市民にできることをもっともっと周知をしていただきたいと、こう思うわけでありますが、国においては、マイナンバーの取得についてほぼ全国民に行き渡ることを目指す。ニュースの報道によると、7割ぐらいの方が取得したという報道もありましたけれども、さらなる普及のための取組として、市民が利便性をより強く実感していただくきっかけとなる取組も必要ではないかなと思います。 例えば、他の市町村においては、コンビニなどで発行する各種証明の手数料を引き下げる、そういった取組を行っているところもあるようです。県内でも、一宮市や小牧市などで引下げを行っているというふうに聞いております。 マイナンバーカードも一度使っていただければ、便利であることは分かっていただけると思いますし、市役所窓口の混雑緩和にもつながるということが考えられますので、こうした取組を行っていただけるようにお願いをしたいと思います。 また、今回質問をさせていただきました自動運転バスの実証実験、あるいは、マイナンバーカード申請率の達成だとか、また、ふるさと納税などもそうだと思うんですけれども、市を挙げて、市長を先頭に、市の職員の方の努力がいろんなところで結果を出しつつあると、こう私は評価をさせていただいております。 今後も、10年、20年先の日進市の未来をしっかりと見据えていただきまして、また、チャレンジをしていただきたい、こうお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(青山耕三) これにて宮田康之議員の質問を終わります。-----------------------------------
○議長(青山耕三) 以上で本日予定された質問者は全部終わりました。よって、本日の日程は全部終了しました。 明日3月2日は午前9時30分から本会議を開きます。 本日はこれにて散会します。 午後3時39分 散会...