令和 3年 3月 定例会(第2回) 令和3年3月4日 午前9時30分開議1.議事日程(第4号) 日程第1 令和3年度市長施政方針に対する各派代表質問 日程第2 市政に関する一般質問2.出席議員は次のとおりである(21名) 1番 新美保博 2番 嶋崎昌弘 3番 小栗佳仁 4番 小出義一 5番 鈴木健一 6番 芳金秀展 7番 竹内功治 8番 水野尚美 9番 鈴木幸彦 10番 伊藤正興 11番 山田清一 12番 坂井美穂 13番 山本半治 14番 加藤美幸 15番 中川健一 16番 沢田 清 17番 澤田 勝 18番 岩田玲子 19番 渡辺昭司 20番 久世孝宏 21番 石川英之3.欠席議員は次のとおりである(なし)4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(29名) 市長 榊原純夫 副市長 堀嵜敬雄 企画部長 山田 宰 総務部長 山本卓美 市民経済部長 滝本 均 福祉部長 新村 隆
健康子ども部長 竹部益世 建設部長 大山仁志 水道部長 村瀬浩之 病院事務局長 竹内甲司 防災監 柘植信彦 人事課長 水野一男 企画課長 大木康敬 市民協働課長 長谷川信和 総務課長 江原包光 経済課長 出口久浩 観光課長 竹内 正 環境課長 大嶽浩幸
子育て支援課長 伊藤奈美 幼児保育課長 竹内 健
保健センター事務長 沼田昌明 土木課長 榊原健史 都市計画課長 田中秀則
市民協働課主幹 藤井寿芳 教育長 鈴川慶光 教育部長 岩橋平武 学校教育課長 森田知幸
学校給食センター所長 前田成久 図書館長 山下由美5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(6名) 議会事務局長 小野田 靖 議事課長 関 正樹 同主査 村上裕子 同主事 尾中 淳 同主事 石原義士 同書記
新美瑠惟--------------------------------------- 午前9時30分 開議
○議長(沢田清議員) 皆さん、おはようございます。 ただいま出席議員21名です。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元にお配りしたとおりですので、よろしくお願いします。---------------------------------------
△日程第1 令和3年度市長施政方針に対する各派代表質問
○議長(沢田清議員) 日程第1、令和3年度市長施政方針に対する各派代表質問を継続して行います。 維新・半田市民の会代表、加藤美幸議員の発言を許します。 〔14番 加藤美幸議員 登壇〕(拍手)
◆14番(加藤美幸議員) 議長のお許しをいただきましたので、令和3年度市長施政方針について、維新・半田市民の会を代表して質問いたします。 国内で
新型コロナウイルスの感染が確認され、1年を経て、ようやくワクチン接種への見通しがついたかと思った矢先、残念ながら、市立半田病院で職員から入院患者さんへの感染が疑われるクラスターが発生しました。今後さらに陽性者の増加が予測され、予断を許さぬ状況です。感染された患者様、御家族には心よりお見舞いを申し上げます。 病院には、感染拡大予防に十分配慮した上、最善の対策を望みますが、ほかの入院患者様の治療の継続、外来診療などあり、陽性で自宅待機になった医師や看護師の欠員をどのように補うか、また、混乱なく対応がなされるか、懸念するところです。 半田市における緊急事態とも取れる今、この危機をいかに乗り切るか、多くの市民も心配をするところです。 さて、今年の春もお祭りを見送ると公表した地区が多くあります。しかし、何よりも大切なのは、市民の命や健康であり、未来を担う子供たちのためにも、この令和3年度、榊原純夫市長が言うように、踏ん張り、乗り切らねばなりません。そして、これからの半田を見据え、1日でも早く平穏な日常に戻ることを願わずにはいられません。 では、質問に入ります。 要旨1、市民の命と生活と財産を守るための
新型コロナウイルス感染症への今後の対応について。 施政方針演説では、
新型コロナウイルス感染症対策に必要な予算、第7次総合計画のチャレンジ2030に沿った予算も計上していますとのことです。 そこでお尋ねします。 質問1、今後、感染を判断し、陽性者を確認した場合の情報収集や、関係機関との連携、迅速かつ正確な情報発信をするためには、愛知県の保健所ではなく半田市独自の保健所を持つことが必要であると考えます。半田市の所見を伺います。 質問2、ワクチン接種に対する不安を解消するために、
看護師等専門家の対応が必要と考えますが、相談体制はどのように考えていますか。 質問3、今後、経済的に困難となった子育て家庭への就学・進学支援が必要と考えますが、見解をお尋ねします。 質問4、今後、経済的に困難となった独り親家庭への生活支援が必要と考えますが、所見を伺います。 要旨2、コロナ禍を契機に、
デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用推進に力を入れ、新たなニーズやサービスにつなぐことを踏まえた施策への改善について。 コロナ禍で観光客が激減したことは、観光業や商業に影響を及ぼしています。施政方針では、税収減が見込まれる中にあっても、半田市の経済を停滞させることなく事業の継続性を確保するため、また、住民サービスの向上に積極的にチャレンジしていくことと述べられていました。 そこでお尋ねします。 質問1、様々な相談対応について、これまでも対面、電話、メールで行っていますが、生活援護相談のようにオンラインでも行えるようにする必要があると考えますが、所見を伺います。 質問2、愛知県でも実施しているように、様々な講座をZoom等の
オンライン会議システムで参加できるように改善すべきと考えますが、見解をお尋ねします。 次に、要旨3、男女共同参画の推進について。 施政方針では、本年4月から今後10年のまちづくりの指針である第7次総合計画がスタートするとのことです。ところが、この計画からは、
男女共同参画社会の実現という基本施策がなくなってしまいました。加えて、施政方針からも女性活躍や男女共同参画という言葉を聞くことができませんでした。 半田市役所では、いまだ役職における男女格差は明確であり、平成17年7月に公布された半田市
男女共同参画推進条例の目指す社会の実現はできておらず、第6次総合計画での評価もBでした。SDGsを推進するという半田市において、男女共同参画、つまり、ジェンダー平等の推進は大変重要な施策と考えます。 そこでお尋ねします。 質問1、第7次総合計画に
男女共同参画社会の実現という基本施策がなくなった理由は何ですか。 質問2、半田市の幹部職員の女性割合はどのようですか。 質問3、男女共同参画への理解や周知の研修内容が令和3年度の施策にどのように反映されていますか。 質問4、第3次
男女共同参画推進計画の策定において、格差を是正するような施策や目標を掲げるべきと考えますが、所見を伺います。 質問5、コロナ禍におけるDVや児童虐待の通報や相談件数は、例年と比較し、どれだけ増加していますか。これに対し、特別対応した内容はありますか。 要旨4、食育の推進と健康について。
新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化しやすいのは、高齢者以外に、基礎疾患や生活習慣の乱れた人のリスクが高いことが明らかになっています。第7次総合計画では、健康づくりが個別施策として掲げられています。健康はんだ21計画や
データヘルス計画でも課題とされている
メタボリックシンドローム、いわゆるメタボ対策に、野菜の摂取など食生活の改善に取り組む施策がさらに重要となると考え、半田市の健康と食への取組についてを伺います。 質問1、メタボ対策として、子供から大人まで食生活を見直すために、さらなる食育の推進が必要と考えますが、所見を伺います。 質問2、半田市の食材や食育の取組をPRするために、
食育推進全国大会へ参加すべきと考えますが、所見を伺います。 この質問の意図を説明いたしますと、本来なら2020年6月に常滑市の愛知県国際展示場で行われる予定であった農林水産省と愛知県の主催による第15回
食育推進全国大会がコロナの影響で中止となりました。しかし、2022年6月に同じ場所にて開催することが決定しました。半田市は当初、2020年の大会へは参加の予定がありませんでした。しかし、半田市をはじめとするこの知多半島は、酪農、野菜、果物、米などの農産物の宝庫であり、魚介類やノリなど新鮮な水産物もその日のうちに口にすることができる恵まれた土地です。さらには、伝統的な醸造業もあり、多様で魅力あふれる食文化を形成しています。それらを味わうことのできる飲食店も数多くあります。しかし、その豊富な食べ物も、その食べ方やバランス、運動などの在り方が正しくないと、生活習慣病や
メタボリックシンドロームへつながることが問題となっています。 そこで、2022年に
食育推進全国大会へ参加することで半田市の食材を全国へPRするとともに、食育への意識や機運を高めるための絶好の機会と考えるものだからです。 質問3、市民が利用できる広い調理実習室が市内に整理されていないため、多くの人を対象とした食育講座が実施できません。新しい
給食センター建設構想には食育も含まれることから、半田市の食育の拠点となるような、40人ぐらいを対象とできる調理実習室の設備を整えることについて見解を伺います。 質問4、全ての子供たちへの食育の一環として、野菜栽培、稲作、潮干狩り、地引き網などを体験させることが重要と考えますが、所見を伺います。 質問5、先進都市に倣い、
健康マイレージをアプリ化する必要があると考えますが、所見を伺います。 質問6、市民や職員の健康を守るための禁煙を促すために、市役所屋上の喫煙所、
クラシティ内喫煙室を閉鎖すべきと考えますが、所見を伺います。また、禁煙教室の開催や禁煙外来の補助を検討することに対しての所見を伺います。 この質問の意図を説明いたします。喫煙も健康にはよくない生活習慣であり、様々な疾患の要因となることが明らかになっています。喫煙のリスクは、生活習慣病や肺がん、歯周病など、様々な疾患につながるとされています。たばこ病とも言われる慢性閉塞性疾患(COPD)や、その他の既往症が
新型コロナウイルス感染症にかかりやすく、重症化しやすいとの報告もあります。喫煙のリスクは、女性にも男性にも妊娠能力の低下となるほか、胎児の成長にも影響します。 今年も成人式の後、喫煙する若者たちも少なからずおり、たばこの影響を早い段階から学び、啓発する必要性を感じました。 健康増進法の一部改正に伴う法律が公布され、受動喫煙防止の取組が令和2年4月より始まっていますが、禁煙のための講座や、禁煙治療に保険適用される外来や、薬局の紹介などのPRがまだまだ足りないのではと感じます。半田市役所は、禁煙に対する啓発や、職員が率先して禁煙に取り組み、健康づくりの模範となる必要があると考えるものです。 要旨5、今の親たちのニーズに合った
子育て支援施策への改善について。 コロナ禍により、昨年の出生数は前年より約2万6,000人減り、87万2,683人と過去最低となりました。感染の不安や自粛生活の中で、子育てをする家庭や若い親たちの心配や苦労は想像すらできません。そんな中、子供たちは、幼い顔に小さなマスクをつけ、笑い、泣き、成長していきます。様々な環境と、いまだ明けぬコロナ禍の下、親たちの声を聞き、孤独な子育てに悩む親子の気持ちを察し、子育てが楽しいと感じられるような施策に取り組むべきと考えます。 子育て施策は3つある重点施策の1つですが、お母さんたちに寄り添った施策なのかは疑問に思います。 そこでお尋ねします。 質問1、全対象家庭への赤ちゃん訪問は、専門職である地域の保健師が行うネウボラ事業へと改善する必要があると考えますが、所見を伺います。 質問2、はんだっこ以外にも屋内で子供を遊ばせられ、子育て情報や親同士の交流が生まれるような魅力ある施設整備をすべきと考えますが、所見を伺います。 質問3、地域や市民への意見を聞かずに、花園保育園の移転先を決めてしまったことは問題があると考えますが、所見を伺います。 質問4、児童センターが小学校区ごとにないことは問題と考えますが、その所見を伺います。 質問5、外国籍児童・生徒が初期の日本語指導等を受けられるようになったことは評価できるものの、さらに就学前などの早い時期から地域の
子育て支援拠点への参加を促す仕組みが必要と考えますが、所見を伺います。 要旨6、子供の親世代にも知らない人が多い、平和事業への取組改善について。 コロナ禍により、子供たちもそれまでにない不自由な生活を強いられてきましたが、それとは比較にならない、76年前の戦時下における人々の暮らしぶりは、戦争を体験した世代でなければ想像すらできない悲惨なものであったと考えます。 戦争の傷痕や残された資料などから、当時の人々の暮らしや、なぜ戦争が起きたのかを子供たちに伝え、心で感じる平和学習の機会を与えることが平和を持続させるための最良の手段であり、次世代への務めと考えるものです。 そこでお尋ねします。 質問1、修学旅行を広島県の
広島平和記念資料館や京都府の舞鶴引揚記念館などへの平和学習に切り替えることが子供の教育に必要と考えますが、所見を伺います。 質問2、機銃掃射の痕のある身近な
半田赤レンガ建物や、県内の豊川市にある
豊川海軍工廠平和公園などへの遠足や野外活動へ取り組むべきと考えますが、所見を伺います。 最後に、要旨7、ゼロカーボンシティに向けて、環境に優しい交通手段としての
自転車活用推進について。 施政方針で2050年までのロードマップを取りまとめ、
地球温暖化対策を進めますと述べられました。 そこで伺います。 質問1、半田市内での移動や通勤に積極的に自転車活用へシフトすべきと考えますが、所見を伺います。 質問2、安全に自転車に乗るための環境整備として、歩行者と自転車の分離した歩道の整備や自転車道が必要と考えますが、所見を伺います。 以上で、質問席から維新・半田市民の会を代表して質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。 (拍手・降壇) 〔市長 榊原純夫君 登壇〕
◎市長(榊原純夫君) それでは、維新・半田市民の会を代表されての加藤美幸議員の御質問の主題1、令和3年度市長施政方針についての要旨1、
新型コロナウイルス感染症への今後の対応についての御質問の1点目、半田市独自の保健所の設置についてお答えをいたします。 昨年の9月議会一般質問におきまして、同じ維新・半田市民の会であります中川健一議員からの御質問にもお答えをいたしましたとおり、保健所は、地域保健法の規定により、都道府県、政令指定都市、中核都市等に設置することとされておりますので、半田市では独自に保健所を設置することはできません。 次に、御質問の2点目、専門家による相談体制についてお答えをいたします。 ワクチン接種に係る不安や相談、問合せに対応するため、3月15日から市の
コールセンターを開設いたします。ここには専門家を置く予定はございませんが、市民の皆様に寄り添った対応ができますよう万全の準備をしてまいります。なお、医学的な知見が必要となる専門性の高い内容の相談につきましては、国や県が設置いたします相談窓口を御案内させていただきます。 (降壇) 〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕
◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、御質問の3点目、経済的に困難となった子育て家庭への就学・進学支援についてお答えいたします。 今年度、小・中学生の準要保護世帯に対しまして、本来ですと、無償で給食の提供を受けるはずだった臨時休業期間中、令和2年3月から5月分の給食費相当額を支給いたしました。今後も
新型コロナウイルス感染症の影響により経済的に困難となった子育て家庭に対しましては、必要に応じ適切に就学・進学支援を行ってまいります。 (降壇) 〔市長 榊原純夫君 登壇〕
◎市長(榊原純夫君) 続きまして、御質問の4点目、経済的に困難となった独り親家庭への生活支援についてお答えをいたします。 これまで、独り親家庭など児童扶養手当を受給する世帯に対しましては、半田市独自の
子育て応援給付金や、2度にわたる国の
特別臨時給付金の支給を行い、経済的に支援をしてまいりました。あわせまして、離職や雇用形態の変更などにより、生活がより不安定となった独り親家庭に対しましては、就労支援を軸に、それぞれの家庭の抱える課題に応じて、
生活困窮者自立支援制度、
住宅確保給付金や
緊急小口資金等の貸付事業の紹介など、様々な支援事業を組み合わせて実施してまいりました。今後も引き続き御家庭の状況に応じ、必要な支援を実施してまいります。 続きまして、要旨2、
デジタルトランスフォーメーションを踏まえた施策の御質問の1点目、
オンライン相談についてと、2点目、オンライン講座については、一括してお答えをさせていただきます。 市民サービスを向上させるため、半田市といたしましては、手続のオンライン化など行政のデジタル化を進めてまいります。御質問の
オンライン相談や講座につきましては、令和3年度予算におきまして、昨年11月に導入をいたしました相談システムを拡充するための費用を計上いたしており、必要に応じ、オンラインでの相談や講座を開催してまいります。 続きまして、要旨3、ジェンダー平等の推進についての御質問の1点目、第7次総合計画における男女共同参画についてお答えします。 まず、第7次総合計画の内容を見ていただきますと、この男女共同参画の意義が標準装備されていることは自明の理でございます。読み取っていただけないのが残念でございます。 近年、
性的マイノリティーなど性の多様化が進み、性別への配慮を求められておりますため、第7次総合計画におきましては、自分らしく生きられる社会を
単位施策として、男女共同参画も含め、性別にとらわれない社会を推進していくことといたしております。 続きまして、御質問の2点目、部長職の幹部職員の女性割合についてお答えをいたします。 令和2年4月1日現在、本市において行政職の部長職の女性幹部職員はおりません。これは、職員採用を抑えていた時代の世代で、その世代の職員自体が少ないことに加え、現在のような育児休業制度や短時間勤務制度が充実をしておらず、結婚、出産を機に退職された方が多数おられるためであります。 次に、御質問の3点目、
男女共同参画職員研修についてお答えをいたします。 職員研修につきましては、既にほとんどの職員が受講しており、意識の醸成が図られております。施策の遂行におきましては、今後も男女共同参画の視点を持って取り組んでまいります。 次に、御質問の4点目、第3次
男女共同参画推進計画の施策や目標についてお答えをいたします。 第3次
男女共同参画推進計画では、男女格差の是正を含め、誰もが活躍できる社会を目指し、計画を策定してまいります。 次に、御質問の5点目、コロナ禍におけるDVや児童虐待の通報や相談件数と特別対応した内容についてお答えをいたします。 本年度のDVや児童虐待の通報や相談件数を過去2か年の実績と比較いたしましたところ、DV、児童虐待、いずれも増加傾向は見られず、例年と同数程度に推移をいたしております。件数の増加はございませんが、児童虐待の未然防止や早期発見のため、特に学校の休業期間中において支援が必要な家庭に対し、家庭訪問や電話相談を行う頻度を平時よりも高め、実施をいたしました。また、外出自粛や生活不安などのストレスからDVの増加が懸念をされる中、相談窓口情報の周知を図っているところでございます。 続きまして、要旨4、メタボ対策のための健康と食への取組の御質問の1点目、食育の推進についてお答えをいたします。
メタボリックシンドロームの予防対策として、食習慣が確立する前の幼少期が重要でありますため、保育園などと連携し、子供やその保護者に対して、野菜摂取を促す講座を実施いたしております。市民の皆様に対しましては、講座や料理教室などを通じて、野菜摂取など栄養バランスの重要性を伝え、望ましい食習慣につながる取組を行っており、さらに推進をしてまいります。 次に、御質問の2点目、
食育推進全国大会への参加についてお答えをいたします。 令和4年度に開催をされます
食育推進全国大会は、愛知県で開催されることもあり、市内農産物のPRや、生産者を紹介できるよい機会と捉えており、ぜひとも参加したいと考えております。 (降壇) 〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕
◎教育長(鈴川慶光君) 次に、御質問の3点目、新
学校給食センターに食育の拠点となるような調理実習の設備を整えることについてお答えいたします。 新
学校給食センター建設基本計画では、給食センターが担う役割の1つに食育の推進を掲げています。学校給食を活用した食育の推進を図るために、新
学校給食センターの2階には、調理場の見学施設や視聴覚設備のほかに、調理実習室を設置する計画としています。これらを活用しまして、食や地産地消への理解を深める取組を実施してまいります。 (降壇) 〔市長 榊原純夫君 登壇〕
◎市長(榊原純夫君) 続きまして、御質問の4点目、食育の一環としての農業体験の重要性についてお答えをいたします。 本市では、地域の農業者と協力し、小学生を対象に稲作体験、園児を対象に野菜栽培体験を毎年実施いたしております。作物の植付けから収穫までの農作業を通じ、農業生産者との交流を深めながら、農業の大切さと収穫の喜びを体験し、食と農に直接触れ合うことで、生涯を通じて健康で安全な活力ある生活を送るための基礎が培われる貴重な体験となっております。 続きまして、御質問の5点目、
健康マイレージのアプリ化につきましてお答えをいたします。 昨年、令和2年9月議会で加藤議員から一般質問をしていただき、その場でもお答えをいたしましたとおり、提案のアプリを導入することについては、費用対効果も十分に検証した上で判断をしてまいります。 続きまして、御質問の6点目、市役所屋上の喫煙所、
クラシティ内喫煙室の閉鎖及び禁煙教室や禁煙外来への補助についてお答えをいたします。 市役所屋上の喫煙所につきましては、現行の健康増進法に合致する形で設置をいたしておりまして、受動喫煙を防止する措置を講じて適切に運用しておりますので、現時点で閉鎖する考えはございません。 また、
クラシティ内喫煙室につきましては、建物全体を管理する知多半田駅前再
開発ビル管理組合において設置されており、今後も管理組合の方針に沿って適切に管理運営がされていくものと認識をいたしております。 禁煙教育では、生活習慣病やがん予防などのテーマで開催をする講座におきまして、喫煙による健康への影響や禁煙に関する内容を盛り込んで実施しておりますほか、
母子健康手帳交付時や
乳幼児健康診査時におきましても個別に禁煙指導を行っております。なお、禁煙外来での治療は、一定の条件を満たせば健康保険が適用されますため、現時点で禁煙外来に対する補助の考えはございません。 続きまして、要旨5、
子育て支援施策についての御質問の1点目、ネウボラ事業にお答えをいたします。 昨年、令和2年3月議会における加藤議員からの一般質問をはじめ、これまで繰り返しお答えをいたしておりますとおり、本市におきましては、母子健康手帳を交付する際には必ず保健師が面接を行うなど、妊娠期から産後・子育て期まで切れ目ない支援を行っており、半田市版ネウボラ事業が実現できております。 さらに、子育て家庭が孤立化せず、地域とつながる機会となりますよう、こんにちは赤ちゃん訪問事業の実施を、地域福祉の担い手であります各地域の民生児童委員、主任児童委員にお願いすることで、半田市版ネウボラ事業をより強固なものにいたしております。 次に、御質問の2点目、屋内で子供が遊べ、親同士が交流できる施設の整備についてお答えをいたします。 はんだっこは、子供の遊び場でありますと同時に、子育てに関する相談や援助、子育て情報の発信を行い、あわせて、保護者同士の出会いと交流の場として、育児不安や孤立した子育て家庭の不安解消に資する地域
子育て支援拠点としての役割を担っております。 現在、地域
子育て支援拠点は既に6か所整備をしております。加えて、今後、保育園等のこども園化を推進してまいりますが、その際には、地域
子育て支援拠点の機能も各園に備えてまいりますので、それとは別に新たな施設を整備していく考えはございません。 続きまして、御質問の3点目、花園保育園の移転先についてお答えをいたします。 現在、花園保育園の移転先につきましては、市営城ノ上住宅の跡地を候補地として民営化の準備を進めておりますが、地域や市民の意見を聞くことに対しましては、責任のある具体的な考え方や案を提示しながら、意見を伺うことが大切であると考えております。候補地選定に至ります経緯といたしましては、仮設園舎による現地での建て替え、花園保育園の隣にございますはさま公園への移転、そして、市営城ノ上住宅跡地という3つの候補地を比較検討した上で、整備にかかる費用が最も安価で敷地も広い市営城ノ上住宅跡地が最適であると判断をさせていただきました。加えて、市営城ノ上住宅跡地は成岩城址という土地であり、歴史を感じる保育園の整備も可能でございます。 地域や市民の皆様の意見を聞くために、保護者を対象に2月16日から22日にかけて計5回、花園保育園の民営化に係る説明会を実施いたしました。また、3月9日と12日に神戸公民館におきまして地元説明会を開催し、地域の意見も伺う予定をいたしております。 お伺いした意見も踏まえながら、令和5年4月の開園に向け、場所と事業者を決定してまいります。 次に、御質問の4点目、児童センターについてお答えいたします。 本市では、おおむね中学校区に1か所配置してまいりました経緯がございます。現在7館あります児童センターは老朽化が進んでいる状況にあり、公共施設の在り方を検討する中、今後は学校施設の更新等に合わせ、各小学校内に児童センターに代わる、児童が安全・安心に過ごせる放課後の居場所を整備していくことといたしております。 次に、御質問の5点目、外国籍児童・生徒が早い時期から地域の
子育て支援拠点への参加を促す取組についてお答えをいたします。 外国籍児童がとりわけ多く居住しております乙川地区におきましては、地域
子育て支援拠点事業を委託している施設で、外国籍の子育て家庭を対象とした交流会と称しまして、参加を促す取組を既に実施していただいております。今後もそれぞれの地域の状況に応じ、民間事業者の皆さんと協力しながら、外国籍のお子さんの子育て親子に対する支援を行ってまいります。 (降壇) 〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕
◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨6、平和事業への取組改善についての御質問の1点目、修学旅行を平和学習に切り替えることと、御質問の2点目、遠足や野外活動への取組については関連がありますので、一括してお答えいたします。 まず、修学旅行先につきましては、昨年の3月議会で、同じ会派の中川議員の代表質問でもお答えしましたとおり、例年、小学校は6年生の社会科で学習します京都・奈良方面へ、中学校は3年生の社会公民で学習します政治経済の中心である東京方面へ出かけています。義務教育において、平和について学習することは大切なことでありますし、ふだんの教育活動の中で平和教育に取り組んでいます。 また、半田市独自で平和研修として広島への中学生の派遣事業も行っております。修学旅行先は、限られた日数や予算の中で学習効果が得られる場所を選定しているために、見学先として、特に平和をテーマとしたルートに変更することは考えておりません。また、遠足や野外活動につきましても、修学旅行同様、それぞれ今後も地域の状況に応じて各学校で行き先を検討しておりますので、平和をテーマとした変更については考えておりません。 (降壇) 〔市長 榊原純夫君 登壇〕
◎市長(榊原純夫君) 続きまして、要旨7、ゼロカーボンシティに向けた
自転車活用推進につきましての御質問の1点目、半田市内での移動や通勤を自転車活用へシフトすることについてお答えをさせていただきます。 ゼロカーボンシティの達成に向けましては、移動時の脱炭素化を進めることも重要な施策の1つであり、本年度策定の第2次半田市環境基本計画の中にも、環境に配慮した自動車利用の推進を取組の1つとして掲げました。 その具体的な推進策として、移動や通勤における公共交通機関の利用を促進し、ただし、近距離の場合には、徒歩や環境負荷のない自転車利用を推進するなどしております。今後も脱炭素社会の一員として、移動手段を賢く使い分けるライフスタイルの周知啓発を図ってまいります。 続きまして、御質問の2点目、安全に自転車に乗るための環境整備についてお答えをいたします。 自転車道につきましては、これまでも建設産業委員会の決算審査などにおきまして、同じ会派の中川健一議員から度々質問をいただき、お答えしているところではございますが、自転車が利用しやすい道路とするためには、本市では、平成26年度から高等学校や鉄道駅周辺の自転車利用が多い路線の危険箇所を中心に、路肩の段差解消や側溝蓋の修繕など、安全対策を実施いたしております。 歩行者と自転車を分離させることや自転車道の設置は安全対策上有効な手段であり、幅員の広い道路などでは一部実施しております。しかしながら、現状多くの既存道路は幅員が狭く、また、整備するには新たな用地の取得や建物補償等が必要となること、また、現在、小学校の通学路の安全対策を最優先に実施しておりますことから、すぐには進めることができない状況にございます。 今後も引き続き、既存道路の状況に応じた対策を実施することで、自転車利用者の安全確保に努めてまいります。 以上で、維新・半田市民の会を代表されての加藤美幸議員の御質問に対する答弁とさせていただきますが、加藤議員の代表質問で、私が12年間市長職を務めました最後の代表質問に対する答弁でございます。少し思うところを述べさせていただきたいと思います。 というのは、代表質問とは何ぞやということであります。市政には、木に例えますと、根っこや幹や大きな枝、そして小さな枝や葉っぱがあると思います。代表質問とは、市政に関する根っこや幹や大きな枝に関することを市長と議員の皆様方が論議し、市長の哲学、今後のまちづくりに対する方向性などを、議員の皆様、そして市民の皆さんに知っていただく場ではないかというふうに思います。したがいまして、代表質問の中に細かな枝葉の部分が含まれていても、私どもは質問を受ければ答えるわけでございますが、議会には、一般質問の場、あるいは各委員会、それから、それぞれの質疑の場もございます。 6月からは新しい市長が就任をされます。代表質問には、やはり議会、議員さんとしての品格ある部分も必要であると思っております。今後の代表質問におきましては、ぜひ、私が今述べましたようなことを御理解いただき、議論する議場であってほしいと思います。 以上、私の感想でございますが、述べさせていただきました。ありがとうございました。 (降壇)
◆14番(加藤美幸議員) 市長さん、御指導ありがとうございます。 それでは、再質問させていただきます。 要旨の2の
オンライン会議システムの相談とか、始められるというふうな御回答をいただけましたが、コロナ禍においては、
デジタルトランスフォーメーションのような、そういう新しい活用というのが大事かと思いますが、進めるとすれば、いつからどのように進めますか。主体となるのは市の職員ですか。予算はどのぐらいかかりますか、教えてください。 すみません、細かいのだったら、細かいことはやめろというのだったら、いつ頃からとかそういうことで結構です。お願いします。
◎企画部長(山田宰君)
デジタルトランスフォーメーションについてでございますけれども、令和3年度予算におきまして、必要なライセンスやパソコンなどの購入費用といたしまして、171万6,000円を計上しております。 実施の時期につきましては、ネットワークの整備等がございますので、準備ができ次第、実施していく予定をしておりまして、おおむね6月頃を予定しております。実施については、市の内部で実施をしていきたいというふうに思っております。
◆14番(加藤美幸議員) すみません、不慣れなものですから、なかなか思うようにできないんですけれども。 それでは、要旨3のところで、女性職員の活用について、いつまでに何%というような、そういうような目標はありますか。幹部職員についてですね。また、そのためにどんなような取組を考えておられますでしょうか。 また、男女共同参画、つまりジェンダー平等を全庁的に行っているということが見えません。先ほども男女共同参画について、多様な性というふうな感じで言われましたけれども、私が思うところの男女共同参画、つまりジェンダー平等というのは、女性が役職に就くということだけでなく、女性の健康、それから暴力、いろんな要素がいろいろあるわけですけれども、それが各課に、男女共同参画推進状況調査表というものが各課に割り当てられていると思いますが、それを公表するということが条例で定められておりますが、それが見えてきません。そのような男女共同参画に対する取組であるからこそ、男女共同参画が皆さんに浸透していないのではないかと私は思っています。その男女共同参画の取組、女性の管理職の登用と、男女共同参画の来年度以降の取組方について、教えてください。 それから、もう一点、喫煙についてなんですけれども、先ほど、屋上の喫煙所とクラシティ半田の、子供たちが来るような大事な施設であるクラシティのところの喫煙所を閉鎖する考えはないとおっしゃいましたけれども、それは改正健康増進法に沿っているというふうにおっしゃいましたが、私も保健所へ伺って、改正健康増進法について伺ってまいりましたが、そこで、市役所は第一種施設となるわけですが、例えばその要件の中で、喫煙所に立ち入るための標識というのが出入口に掲げてありますか。それと、望まない受動喫煙を生じさせないように配慮するとありますが、私は、何人かの市民の方から、こっち側の東側の階段のところがたばこの臭いがするというふうなことは何人かの方からお伺いしました。保健所の方に、たばこの臭いがするということは、イコール、煙が漏れていることなので、それは受動喫煙につながるということをお伺いしましたが、その対策とかというのはちゃんと取られていますか。 それから、クラシティの喫煙所についても、臭いが漏れることというのはもう何年も前から市民の方から言われておりますが、特に妊娠中のお母さんも来ます。小さな子供も来ます。そういうような配慮というのはちゃんとしっかりされているんでしょうか。それは、受動喫煙の対策がちゃんと取られているんでしょうか、疑問に思いますので、そこのところ。 今後の半田市における、環境を守る、子育て環境、お母さんの、母体の健康、子供の健康を守る、たばこの煙から守るということに対して大事なことだと思いますし、第一種施設、行政機関の健康を守り、禁煙施策を指導する立場にある市役所において、喫煙所が設置されているということ、それは、強いて言えば、いろんな市内の公共施設に対する指導というのができないのではないかと思って、私は、閉鎖したほうがいいのではないかというふうに思っているところですが、その辺のところ、今後の半田市内の喫煙とか、健康を守るための考えをお聞かせください。
◎副市長(堀嵜敬雄君) 質問が細かいので、私のほうからお答えをさせていただきます。 まず、女性幹部職員のお話ですけれども、市長が答弁の中でもお答えをしましたが、現在、部長職に相当する年齢、おおむね55歳前後の女性職員の比率というのは、市長が答弁でお答えしたように、これまでに退職をされたりしておったり、採用時そのものに女性職員の採用が少なかったという理由もありまして、全体比率の中でも非常に低い状況であります。 私たちの考え方は、これまでの答弁でもお答えしておりますけれども、女性だからということではなくて、適材適所の人材をそのポジションにあてがった結果が比率だというふうに考えておりますので、御理解をお願いいたします。 そして、2点目の御質問、男女共同参画のお話なんですけれども、これも今までの議会の中でお答えをしておりますけれども、男女共同参画という言葉は確かに使っておりませんが、今もう時代の中では、ジェンダーフリーですとか、ダイバーシティーですとか、そこにあえてこだわることなく、個としての人間を尊重するようなことが大切だというふうに考えております。もちろん、男女共同参画の理念を失っておるわけではございません。 また、御質問にありました
男女共同参画推進計画の進捗状況につきましては、これまで公募の市民の皆さんや市民活動団体の代表の方など、既に市民の皆さんで組織をする男女共同参画審議会へ各課が取り組む施策の状況を公表いたしており、審議いただいた結果については施策に反映するように努めてまいりました。 さらに、次期計画では、施策体系をしっかりと見直し、市民の皆様により分かりやすく進捗状況を公表できるように計画策定をしていきたいと考えております。
◎総務部長(山本卓美君) 喫煙の件でございますが、この庁舎につきましては、今現状、屋上で完全に独立した場所で喫煙を許しております。当然扉もございますし、たばこを吸う職員、あるいは議員の皆様もそうなんですが、外、全く区切られた閉鎖の中で吸っているわけではございませんので、煙が中に入ってくるということは考えづらい。だとすると、臭いがするというのは、恐らく職員の衣服だとか、吐く息だとかいう程度の臭いとしか考えられません。そこは、分煙というところの範疇から超えているような気がしますので、これは、市としては、今、法律の中で、この庁舎は、施設内の禁煙は許さないけど、敷地内は許されておりますので、屋上は施設外という判断の中でこれを認めておりますし、分煙もできておるということで、ここはこのまま、当面の間は維持をしていきたいと考えております。 それから、市民交流センターの件につきましては、半田市が管理しておる施設ではございませんので、ちょっと答弁は差し控えさせていただきます。
○議長(沢田清議員) よろしいですか。 加藤美幸議員の質問を終わります。 以上で令和3年度市長施政方針に対する各派代表質問を終わります。 しばらく休憩します。--------------------------------------- 午前10時28分 休憩 午前10時43分 再開---------------------------------------
○議長(沢田清議員) 会議を再開します。---------------------------------------
△日程第2 市政に関する一般質問
○議長(沢田清議員) 日程第2、市政に関する一般質問を行います。 お手元にお配りした通告一覧の順に行います。 中川健一議員の発言を許します。 〔15番 中川健一議員 登壇〕(拍手)
◆15番(中川健一議員) 来る6月6日が投票日の半田市長選挙が行われます。現時点で出馬を表明しているのは、愛知県会議員の堀嵜純一さん、そして半田市議会議員の久世孝宏さんです。仮にどちらが市長になったとしても、今の半田市よりももっと立派な半田市にできると私は確信をしておりますが、半田市長選挙は、単に人物を選ぶのみならず、その人物を通じて半田市民の暮らしをどうすればもっとよくすることができるのか。つまり、まちづくりの在り方を選ぶことこそが最も重要なことであります。したがって、半田市民の立場でいえば、立候補予定者の皆さんがまずは半田市民の暮らしをよくするための方策を提案し、その優劣を競争してくれなければなりません。 一方で、半田市をよくするための政策競争を立候補予定者だけに任せる必要もありません。半田市民もそれぞれ自分の具体策を提案することも有益です。井戸端会議でもしながら、今の自分たちの暮らしにはどのような政策が必要なのか、みんなで話合いをたくさんできると、私たちのまちに対する審美眼を磨くことができるはずです。 税金を使って半田市長選挙を行う意義がまさにここにあります。 そこで、今回の一般質問です。これからの半田市を考える場合、まずは今の半田市の現状を検証することが必要です。それも、この1年間の評価ではなく、10年、20年という長期的にわたって、一体どうであったのかという評価、視点が必要です。つまり、今日の一般質問で私は、榊原純夫市政12年間の分析と評価を行いたいということであります。 私が申し上げたいことは3点です。 主題1、この12年間で知多半島内で半田市の地盤沈下が進行したということ。 主題2、12年間の地盤沈下の原因として、半田市役所主流派、これは市長が親分なんですが、半田市役所主流派のまちづくりの具体策が失敗であったということ。 主題3、半田市が地盤沈下をした根本的な原因として、市役所主導、市民下請のまちづくりが続いたということであります。 詳細は、質問事項を読み上げながら御説明さしあげます。 主題1、榊原純夫市政12年間の評価、知多半島内で半田市の地盤沈下が進行。 要旨1、問題の所在①近隣の競争相手である東海市や大府市、刈谷市と比較をすると、成長傾向である3市に対し、半田市は沈下傾向。 質問1、人口の増減を比較すると、2017年度あいちの市町村民所得によれば、東海市は2006年から2017年までに7,842人増えて11万3,015人、大府市は9,377人増えて9万1,253人、刈谷市は8,233人増えて15万1,429人です。ところが、半田市はわずか29人増で11万7,285人です。足の投票では、東海市、大府市、刈谷市に負けました。原因をどう考えますか。 質問2、1人当たり家計所得の増減を比較すると、これも同じく、2017年度あいちの市町村民所得によれば、東海市は2006年から2017年までに9.3万円増えて390万7,000円、大府市は3万円増えて391万8,000円、刈谷市は10万4,000円増えて397万4,000円です。ところが、半田市は5万7,000円減少し362万1,000円です。半田市民は稼ぐ力で3市に負け続けています。原因をどう分析していますか。 要旨2、問題の所在②週刊東洋経済、週刊ダイヤモンド、大東建託などの自治体ランキングで半田市は常に東海市、大府市、刈谷市の後塵を拝す。 質問1、東洋経済住みよさランキング愛知県2020年では、刈谷市5位、東海市6位、大府市7位、半田市は8位とのことです。週刊ダイヤモンド伸びる街&地域活力ランキング中京圏2018年では、大府市11位、東海市16位、刈谷市22位、半田市は50位より下ということです。原因をどう考えますか。 主題2、榊原純夫市政12年間の失敗の原因分析、半田市役所主流派のまちづくりは問題の設定方法も具体策もお門違い。 要旨1、短期的に企業誘致、それもほぼ製造業で人口増を図る施策は行き詰っている。 質問1、現在、北部グラウンド近くの優良農地を潰してまで企業団地をつくる計画を進めています。これまでも松堀町など優良農地内に企業立地が進んでいます。半田市は、農業地域が隣接する自然環境のよい高級住宅地、東京でいう田園調布や武蔵野市を目指すのか、東海市や名古屋市港区のような工業都市を目指すのか、どちらですか。 要旨2、平成25年以来、9年間にわたって子育て支援が重点分野であったにもかかわらず、中期的に子育て支援が遅れている実態を直視すべき。 質問1、シティプロモーションの課題設定が完全に間違っています。暮らしやすさの認知度が低いのではなく、東海市、大府市、刈谷市と比較をして暮らしにくい現実があると考えますが、見解をお尋ねします。 質問2、東海市や大府市、刈谷市と比較をして、半田市の子育て環境のよさは一体どこに競争優位がありますか。愛知県が所管をしている高校を除いて、具体的に教えてください。 要旨3、長期的には観光により半田市のよさを再発見で定住促進との戦略はお門違いの失敗策。 質問1、赤レンガ建物観光拠点化事業を象徴的に、文化ではなく観光を看板にこれまでまちづくりを進めてきました。事業開始から5年以上が過ぎても赤レンガ観光拠点化事業は市民からそっぽを向かれ、市外在住の人にも観光地という認識がないと言われる始末です。市外の人向けの観光ではなく、半田市民が主体となる歴史文化を切り口としたまちづくりへ転換すべきと考えますが、所見を伺います。 主題3、半田市が地盤沈下をしたそのほかの原因。 要旨1、市役所主導、市民下請まちづくりで、半田市民は面従腹背、市外の住民は半田市への移住を敬遠。 質問1、半田病院の移転先案について、市長の方針であった職員駐車場とは異なる意見の市民団体がクラシティ市民活動センターへ団体登録をしようとしたところ、企画部長が、今の副市長ですけれども、職権濫用により登録を拒否した事案がありました。市長選挙では市民ファーストと言いながら、自分に都合が悪いことは職権濫用で市民活動を頭から抑え込む二枚舌です。市長のこれらの行為が若い世代や子育て世代に選ばれないまちの一因になってしまったし、自立した市民活動の停滞につながったと考えますが、見解をお尋ねします。 要旨2、選挙公約違反で半田市民に政治不信が蔓延、市外の住民はどん引き。 質問1、2009年市長選挙で争点となっていた市民税10%減税公約は、たった1年で政策を市長自らが撤回、2017年市長選挙では、選挙の争点となっていた半田病院の移転先、職員駐車場公約は、愛知県知事の鶴の一声で高台へ変更したなど、重大な公約違反がありました。市長のこれらの行為が若い世代や子育て世代に選ばれないまちの一因になってしまったし、市民の半田市役所不信につながったと考えますが、見解をお尋ねします。 要旨3、新型コロナ対策として、ずさんなニーズ調査に基づき、切実な市民ニーズとかけ離れた、優先順位を間違った電子書籍事業2,000万円を容認する半田市長の判断が問題。 質問1、電子書籍を導入する前に、書籍を消毒する機械の設置や図書館入り口での検温など、通常の図書館利用者の安全確保のためのコロナ対策をまず実施する必要がありました。やらなかった理由は何ですか。 質問2、電子書籍を要望された数十人との説明があった市民は、電子書籍がなければ当面の生活で何か困ることがありますか。 質問3、コロナ禍で最優先すべきは、飲食店に対する愛知県の時短要請協力金6万円で助けることができない商業者を支援することではないでしょうか。一宮市では、時短要請の対象とならない喫茶店に対して8万円を支援します。電子書籍事業はやめて、一宮と同様の施策を実施すべきと考えますが、所見を伺います。 それでは、映像をお願いします。 これは、人口の折れ線グラフです。先ほど質問で申し上げたように、2006年から2017年までの折れ線グラフなんですね。一番上が刈谷市です。2番目の青いのが半田市ですね。半田市はやっぱりちょっと下がっていると。3番目、上から3番目の黄緑が東海市です。上から4番目の紫色みたいなのが大府市なんですね。要するに、10年、15年のスパンで見ると、半田市の低落、人口が減っているという傾向は明確になっているということです。 次が、これが同じ、2017年の愛知県の市町村民所得というデータがあるんですけれども、そこからピックアップした人口1人当たりの家計所得という数字なんですね。1人当たりの給料をもらった結果ということと思っていただければいいと思うんですけれども、これ、一番下の青いのが半田市なんです。非常に分かりにくい、一番左の幅と一番右側の幅を見ていただければと思うんですが、一番左の幅はちょっと狭いんですよね。これ、2006年のときです。まだ2006年のときは、東海市とか大府市とか刈谷市に比べて、こういう程度の差だったんですけれども、2017年になると完全に水をあけられちゃっていると。東海市とか刈谷市、大府市は、非常に1人当たりの家計所得が大きく増えているんですけれども、半田市はやっぱりあまり増えなくて、2006年と比較して差が拡大してしまったということなんですね。 僕、何で1人当たり家計所得にしたのか、1人当たり市内総生産という考え方もあるんですけれども、結局住んでいる人の所得を見るのが一番分かりやすいんじゃないかなと。会社の場合は、たまたま大きな会社が半田に立地したら、金額がぼんと上がっちゃうものですから、やっぱり一番市民として客観的に見れる数字は、人口1人当たりの家計所得じゃないかなと思って、一応この数字を出しました。 要するに、半田市は、もともと3市よりも少ないんですけれども、この12年間ぐらいで差がまた開いてしまったということがこの折れ線グラフで分かります。ちなみに、下がっているところはリーマンショックの結果、下がったということです。 次、これは後ほど再質問で触れますけれども、市民交流センターの管理規則なんですね。この管理規則の第2条のところの、何かに合致しないから、半田病院のあり方を再考する会という市民団体は登録を拒否されてしまっているんですけれども、一体、第2条のどこに反しているのかということについて、詳細に後ほど説明をしたいと思います。 最後、電子書籍の貸出事業の、令和2年11月24日、半田市議会の全員協議会、要するに市役所から半田市議会にこういう内容ですよという説明がある会議なんですけれども、そのときに教育部から説明があった資料内容なんですね。たった3行ぐらいの説明、2,000万円もお金がかかる、税金を投入するのに、たかだか3行、文字数にして70文字ぐらいしかないんですけれども、これで議員に説明があったということで、翌日出た中日新聞の記事のほうが詳しかったという笑える話なんですが、一応こんな現実がどうなんでしょうかと、おかしいんじゃないかなというふうに思いましたので、これも併せて後ほど検証したいと思います。 以上をもちまして、質問を終わります。御清聴ありがとうございました。 (拍手・降壇) 〔企画部長 山田 宰君 登壇〕
◎企画部長(山田宰君) 中川健一議員の御質問の主題1、榊原純夫市政12年間の評価の要旨1、近隣の成長傾向の3市と本市の傾向の御質問の1点目、人口増減の要因についてお答えいたします。 他市町との順位比較については、令和2年3月議会での代表質問でお答えしておりますとおり、繰り返しになりますが、本市においては、特定の市町を意識し、勝った負けたといった比較を念頭に置いた市政運営の考えはございません。 他市の人口が増加した要因については把握しておりませんが、議員の御質問にある期間中、本市においては、地価が安く、大規模な民間宅地開発が行われた近隣市町へ子育て世代が流出した時期がございます。しかしながら、まち・ひと・しごと創生総合戦略がスタートした平成27年度以降は、転出よりも転入が多い社会増となっております。 なお、平成30年に国立社会保障・人口問題研究所が発表した推計人口は、日本全体として人口が減少するとの予測の中、本市においても令和2年度には11万4,000人減少すると推計されていますが、令和2年10月1日時点の人口は11万9,590人でございました。 これは、これまで実施をしてきました乙川中部や知多半田駅前の土地区画整理事業による住環境整備をはじめ、子育て施策の充実や企業誘致など、人口確保に対する各施策の効果があったものと考えています。 続きまして、2点目、家計所得の減少の要因についてお答えいたします。 人口1人当たりの家計所得につきましては、他市の増加要因は把握していませんが、本市の高齢化率は、愛知県平均よりも低いものの、3市と比較すると率が高いため、公的年金等の社会給付の割合が高く、サラリーマン等の給料に当たる雇用者報酬の割合が低い状況であります。 社会給付よりも雇用者報酬は金額が高く、人口1人当たりの家計所得に与える影響が大きいことから、御指摘の数値として表れていると推測しております。 一方で、愛知県が作成しておりますあいちの市町村民所得2017年度版によりますと、本市の経済成長率は、立地する産業バランスがよく、好調な製造業の影響により県下7位となっておりまして、3市よりも上位にあるように、御指摘の指標の推移だけをもって市民の稼ぐ力が弱いとは考えておりません。 続きまして、要旨2、自治体ランキングについての御質問、本市の順位及び原因についてお答えいたします。 令和2年3月議会の代表質問でもお答えしたとおり、本市においては、特定の市町との順位争いに固執する考えはありません。 東洋経済新報社の東洋経済住みよさランキングについては、安心度、利便度、快適度、富裕度の視点で独自に数値化したもので、東海市、大府市、刈谷市については、財政力指数や人口1人当たりの法人市民税など、市の財政力を基準とした富裕度の指標が高いことから御指摘の順位になったと推測しております。 しかしながら、小売店や飲食店数など生活の利便性の高さを基準とした利便度、水道料金の安さや都市公園数など、インフラの充実度を基準とした快適度については、本市が4市の中では一番上位となっております。 ダイヤモンド社の伸びる街ランキングは、人口増加率に視点を置いており、大規模な土地区画整理事業や、民間による宅地開発を行った自治体の順位が上がる傾向があるため、人口増加率の比較から御指摘の順位になったと推測しております。 しかしながら、令和元年における市町間の人口移動では、東海市、大府市、刈谷市については、本市から3市への転出者よりも3市から本市への転入者が多い状況であります。いずれにいたしましても、単に順位のみでまちの持続可能性を論ずるべきではないと考えております。 自治体ランキングは、それぞれの主催者の独自の視点があり、調査ごと、重点項目は様々でありまして、頻繁に評価項目や考え方が変更されることもございます。これらの順位に一喜一憂することなく、暮らしやすさを実感でき、住み続けていただけるよう常に最善を尽くし、一つ一つの地域課題を解決していくことが重要であります。 今後もまちの総合力を高め、市民には、これからも住み続けたい、市外の方には訪れたい、いつかは住みたいと思っていただけるようなまちづくりを進めています。 (降壇) 〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕
◎市民経済部長(滝本均君) 続きまして、主題2、榊原純夫市政12年間の分析の要旨1、製造業で人口増を図る施策の御質問の1点目、半田市は、農業地域が隣接する自然環境のよい高級住宅地と工業都市のどちらを目指すのかについてお答えいたします。 令和2年12月議会の一般質問でも答弁いたしましたとおり、本市では、財政面における持続可能な市政運営及び人口減少社会に対応する1つの手段として企業誘致を進めていますが、工業系の用途地域にまとまった未利用地がありませんので、農業振興地域に指定された石塚地区で、緑化を含め良好な環境や景観の維持に配慮しながら、工業団地の造成を計画しております。 また、現状、本市は、住宅地、商業地、工業地、農地がバランスよく配置された都市を形成しており、将来にわたってもこの特徴を都市計画の場面で配慮してまいりますので、高級住宅地、あるいは工業都市のどちらかに特化したまちを目指すものではございません。 (降壇) 〔
健康子ども部長 竹部益世君 登壇〕
◎
健康子ども部長(竹部益世君) 続きまして、要旨2、子育て支援に関する御質問の1点目、暮らしやすさについてお答えをいたします。 本市には、小売店や飲食店、産科や小児科をはじめとした医療機関や福祉施設の数が多いこと、交通環境などの生活利便性はもとより、産業、雇用、子育てや教育環境などにおいても周辺自治体と比較して高い水準にあると認識しております。 プレジデント社発行の「プレジデントウーマン」では、2018年2月号に掲載の働く女性に優しい街特集のうち、出産・子育てに向く街ランキングで、愛知県下37市中、北名古屋市、日進市に次いで第3位にランクされるなど、評価も得ております。 次に、御質問の2点目、本市の子育て環境のよさについてお答えをいたします。 平成31年3月議会におきましても、東海市との比較における同様の御質問の際にお答えをしておりますが、個別に比較するものではなく、さきに申し上げたとおり、総合的に判断して子育て環境がよいと認識しているものであります。御質問者も挙げていただいた高校に加え、特別支援学校など県立の教育機関も、環境がよい本市なればこそ充実していると言えるものと捉えております。 (降壇) 〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕
◎市民経済部長(滝本均君) 続きまして、要旨3、観光による定住促進の戦略の御質問、歴史文化を切り口としたまちづくりへの転換についてお答えいたします。 関連する御質問や御指摘等に関しましては、平成31年3月定例会、令和元年9月定例会、同年12月定例会における一般質問、令和2年3月定例会における代表質問及び同年12月定例会における一般質問でも度々お答えしておりますが、そもそも半田市の観光振興は、単に市外の方の誘客のみを目的としたものではありません。山車・蔵・南吉・赤レンガをはじめとする半田市特有の歴史と文化に根差した地域資源を磨き上げ、その魅力を発信し、興味を抱いていただくこと、このことは、市外からの観光客に向けては、本市の独自性、ブランドのアピールや観光消費等の経済効果につながるだけではなく、市民の皆さんにとっても、自分が住むまちへの誇りや愛着といったシビックプライドの醸成につながるものであります。 したがいまして、観光振興事業は、定住志向の強いまちづくりを目指す本市のシティプロモーションに間違いなく寄与するものであり、これまでの取組が戦略として間違っていたとは考えておりません。 (降壇) 〔企画部長 山田 宰君 登壇〕
◎企画部長(山田宰君) 続きまして、主題3、そのほかの原因の要旨1、まちづくりについてお答えします。 市民活動支援センター団体登録については、平成29年3月の総務委員会、平成31年3月の総務委員会、令和2年3月議会で答弁したとおり、公平公正に手続を行っております。 自立した市民活動については、市民活動支援センターの新規登録が毎年10団体程度あり、現在、約190団体が継続的に活動しており、さらには、将来にわたる自立した活動を目指し、市民活動助成金を活用した取組も展開されていることから、市民活動は着実に進展しております。 続きまして、要旨2の御質問、選挙公約についてお答えします。 個人市民税10%減税につきましては、平成23年3月議会及び平成24年6月議会の中川議員の一般質問でもお答えしたとおり、平成22年度に実施済みであり、御指摘の公約違反には当たりません。 また、半田病院の建設地につきましても、平成30年3月議会の一般質問でお答えしたとおり、老朽化や耐震面での課題を解消し、安心・安全な医療を提供するため、新半田病院を一刻も早く建設することが重要であり、その実現に向けての最大の努力を重ねているところであります。 選挙公約については、市政運営を行っていく中で、本市を取り巻く状況の変化に応じて、市民生活にとって最も優先すべき事項が何かを判断し、時には柔軟に対応していくことが必要であります。 公約内容の変更につきましても、市民生活への影響を熟慮した上で、市民及び市議会に丁寧に説明し、御理解をいただきながら進めているものであり、これまでの市長選挙において市民の負託を得ていることからも、中川議員の御指摘のような市役所の不信につながったとは考えておりません。 (降壇) 〔教育部長 岩橋平武君 登壇〕
◎教育部長(岩橋平武君) 続きまして、要旨3、電子書籍事業についての御質問の1点目、書籍消毒機の設置や入り口の検温などのコロナ対策についてお答えいたします。 初めに、書籍消毒機につきましては、12月議会で山田清一議員からの御質問に対してもお答えさせていただきましたが、電子書籍を導入するとともに、現状の感染予防を含めた衛生管理にしっかりと取り組んでいく考えから、現在のところ導入する予定はありません。 図書館では、コロナ対策として、出入口に消毒液、サーマルカメラを設置するとともに、マスクの着用、手指消毒、入館者カードの記入をお願いしています。また、机や椅子などを定期的に除菌剤で拭き取り、返却された本は全て表面をアルコール消毒してから書棚に戻しております。 館内においては、常時、窓や扉を開けた状態で換気を行い、閲覧席や学習スペースなどは椅子の数を減らし、密にならないようにしています。 さらに、館内放送でも、マスク着用や手指消毒、滞在時間の短縮を呼びかけ、マスクを外している利用者には直接、着用していただくようお声がけもするなど、コロナ対策にはしっかりと取り組んでいるところです。 続きまして、御質問の2点目、電子書籍を要望された市民は、電子書籍がなければ当面の生活で何か困るのかにつきましては、そもそも紙であれ、電子であれ、書籍は生活用品ではありませんので、ないからといって生活に困るわけではありません。しかしながら、書籍は、人が知識を得て、文化や教養を深めるために必要であり、生活に潤いを与えるものです。 コロナ感染防止のため、外出自粛を余儀なくされる中、来館しなくても利用できる電子書籍の重要性は増しており、電子書籍の導入は意義のあるものだと考えております。 (降壇) 〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕
◎市民経済部長(滝本均君) 次に、御質問の3点目、一宮市と同様の施策を実施すべきについてお答えいたします。 まず、一宮市が行う感染防止対策協力金は、感染防止に努めるものの、愛知県の協力金の対象とならない喫茶店等に対し、1店舗当たり一律8万円を1回支給するものであります。一方、本市が昨年5月に実施した事業継続緊急支援金事業は、飲食業にかかわらず、市内の中小企業、小規模事業者を対象とし、一月の売上額が前年同月比50%以上減少した事業者の減益幅に、国の持続化給付金を充当してもなお残る減益分に、法人100万円、個人事業者50万円を上限に現金支給を行ったものであります。 このように本市では、コロナ禍における事業者支援については、国、県の支援策を踏まえた上で、事業者それぞれの売上減少規模等により、本当に困っている対象者に絞って、減少した利益を補填するような支援方法が効果的であると考えており、一律に定額支給する施策は今のところ考えておりません。 なお、電子書籍を購入したことで事業者等への経済対策を後回しにしたものではなく、今後も必要な支援は適時適切に実施してまいります。 以上で中川健一議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 (降壇)
◆15番(中川健一議員) では、再質問に移ります。 まず、主題3の要旨2で、私は公約違反のことを指摘させていただきましたけれども、今回はよかったですね。半田病院の高台移転も公約は変更したと、そういう答弁でした。ちなみに、平成30年の3月議会のときの市長の答弁はこういうふうなんですね。市長選挙公約であった職員駐車場につきましては、老朽化する半田病院を一刻も早く建て替えることが選挙公約であるということで、場所のことは選挙公約じゃないというふうに言っていましたので、そこからは考えがきちっと現状どおりに是正されたということで、これはきちっと公約違反を認めていただいてよかったなというふうに思います。 やっぱりこういう選挙を左右するような重大な公約をいとも簡単に変えるというのは、やっぱり選挙に基づく民主主義社会にとってはゆゆしき自体なので、ぜひこのようなことはないようにお願いしたいなと思います。 それで、要旨1について少しお話をしたいと思います。 それで、ここは、ある市民団体が半田病院の移転のことでまちづくりひろばへの登録を、当時の企画部長、今の副市長に拒否をされましたよと、そういうことなんですね。先ほどの答弁では、令和2年3月議会でも答弁したとおり、公平公正に手続を行っていますと、そういう誤った答弁内容ですので、ここから少し、言っていることがおかしいですよという議論を再度したいと思います。 それで、法律的なこととか、いろいろ細かい議論はあるんですけれども、まず、道義的にどういうことなのかなというのをまず考えたいなと思います。これ、どういう事案だったかというのを少しここでおさらいをしますと、これは平成29年2月10日、2017年2月10日、半田病院のあり方を再考する会という市民団体がこういうことをブログに書いているんですね。まちづくりひろばに登録をしようと思ったら、担当者からこう言われたということです。市と同じ方向を向いていない活動は限りなく政治活動と捉えられるので登録は難しいというようなことを当時の担当者から言われて、その担当者は企画部長に確認した上で回答しているようですけれども、お断りをされたということだったんですね。これはやっぱりちょっとおかしい。法的におかしいことは後々お話はしますけれども、こういうことの事案があったと。それに対して副市長とか市長は、公平公正な手続をやっているということなものですから、それは公平公正じゃないですよということになるんですけれども、一応そういう事実関係でよかったでしょうか。 副市長以外、答えられないね、これは。
◎
市民協働課主幹(藤井寿芳君) 今の御質問に対しまして、私、当時、この担当者でありましたので、私のほうからお答えをさせていただきます。 先ほど紹介いただいたブログの内容について、若干私としても反省すべきところがあるのかなというのは思っております。 まず、平成28年の12月に登録の御相談という形でお越しいただきました。相談の時点ですので、会がどのような活動をする、会則ですとか、もろもろの資料というのはまだない状態での、それも代表ではない会の方の御相談がありました。 その中で、私が通常行っている市民活動団体の登録に関して、非営利ですとか、公益性があること、自発的、例えば継続性、それから、先ほど御紹介いただきました、管理規則の中にある政治的、宗教的な部分、そういった部分を確認する必要があるので、そういったもので、今、そこで確認するものがないということだったので、お話の中で伺った内容でしたので、私は、今までの活動を当然承知しておりましたので、判断するのになかなか難しい状況だというようなお答えをさせていただいたのが、一方的に拒否というふうに取られてしまって、ブログに掲載されたという経緯であります。 その件に関しては、先ほど申しましたように、私のコミュニケーション不足で拒否として取られたことは反省するところであります。 以上です。
◆15番(中川健一議員) 潔い発言でありますけれども、この件は、これまでの議論の中で、きちっと当時の企画部長に内容を確認した上で、企画部長の指示で行ったということは明確に、議事録にも残っていることですから、なっていますので、僕は、担当者のことをどうのこうの言うつもりは全くありません。指示をした人間の問題を問うということですけれども、つまり企画部長、今の副市長ですね。 それで、法的なことは別として、道義的におかしいということをまず明確にしたいんですけれども、結局、いろいろごちゃごちゃ議論はあるけれども、半田病院を高台に移転したいということを主張していた市民団体が、まちづくりひろばに登録しようと思ったら、できませんでしたよと。当時の企画部長の指示でできませんでしたよということで一旦終わるわけですけれども、その理由が政治的活動だという理由なんですが、そうはいったって、結局、半田病院のあり方を再考する会は、高台に病院を移転したいというふうに言っていたわけですけれども、結局、市長は、病院の移転先は職員駐車場にしたのか、病院は高台にしたのかということを考えるとどちらになったんでしょうか。 副市長、答えてください。
◎副市長(堀嵜敬雄君) 御質問の意味がよく理解できなかったんですけれども、中川議員、先ほど答弁の中でもお答えしたように、何度かこのことを問題であるという御指摘を受けているんですけれども、御存じかどうか知りませんけれども、先ほどの話があったのは、28年の年末の話です。受付の段階では、先ほど市民協働課の主幹が答えたように、いろいろ手続上の御相談に乗る中で、こういう考え方もあるという意見は言わせていただきましたけれども、最終的には、平成29年8月7日に活動団体として登録をなさっております。ここを拒否したということであれば問題だという話はよく分かりますけれども、活動、きちっと登録団体としてお受けしておるようなことになっておりますので、いろいろ相談を受ける段階でコミュニケーションの不足した部分はあったかと思いますけれども、最終的に登録ができたということ。 あと、もう一つ、私たちは、市民活動団体になるべく長い間活動していただくことをお願いしておるんですけれども、残念ながら、31年の2月のときには、この団体は更新手続をされずに、そのまま登録も辞退されたということがありますので、御承知おきをお願いします。
◆15番(中川健一議員) 僕が聞いているのは、半田病院を高台に移転したいということを政策提言していた市民団体の登録はまず拒否したわけですね。その拒否した団体はそうなんですけれども、結局それで、市長は、職員駐車場に病院をしたのか、高台に病院を移転することに決めたかというと、結局、市民団体が言っていた高台に移転しているわけですから、やっていることがおかしいんじゃないかなというふうに、道義的にね。市民団体は政治活動だから認めませんよと。だけど、結局蓋を開けたら、市民団体が主張していた高台に市長は病院移転を変えましたと。この矛盾はおかしくないでしょうかということを言っているわけです。
◎市長(榊原純夫君) 物事を無理やり一緒にしようとしてみえるので、あくまで、先ほど、登録のことに関しましては、どういう趣旨で登録をされたいのかということを確認して一旦保留になりましたが、その後、活動内容を確認させていただいたら、これは適合しておるので登録していただきました。そのことと病院の建設場所を変えたことは全然別のことですので、そのことで場所を変えたこと云々言うのは少しおかしいです。 論点をごちゃごちゃにしてされておるもんで、自分の都合のいいようなふうに質問されているので、もっとそれぞれの事象に沿って個別の御質問をしてください。
◆15番(中川健一議員) 結局、市長は自分の考えと違う人は不必要にたたくんだね。さっきの加藤美幸さんに対する代表質問を見ていればいいと思いますけれども、我々、維新・半田市民の会は、市長の政策については基本的にはおかしいと思って反対しています。ですから、市長が答弁のときに余計なことをこの人は言うなと、くだらない内容だしと思いながら聞いていたわけですが、自分の政策とかと違うことについては非常に必要以上にたたくんですね。 だから、この市民団体のときでも、市長と政策の違う方向の団体は登録できないという回答をしていたからおかしいというふうに僕は言っているわけで、道義的に、市民団体がおかしいと言っていた政策を市長は取っているわけだから、もともとおかしいって言っていたあなたがおかしいんだろうというのが僕は言いたいわけなんですけれども、じゃ、次、法的な問題に移りたいと思います。 これ、何が法律上問題だったかというと、そもそも、まず、憲法21条に、集会、結社、言論、出版その他の一切の表現の自由は、これを保障すると。基本的に市民団体の登録は認めないと駄目なんだね。それから、地方自治法244条2項、こう書いてありますね。「普通地方公共団体は、正当な理由がない限り、住民が公の施設を利用することを拒んではならない。」ということですね。それから、同じく、地方自治法36条5項、「本条の規定は、職員の政治的中立性を保障することにより、地方公共団体の行政及び特定地方独立行政法人の業務の公正な運営を確保するとともに職員の利益を保護することを目的とする」と、これは政治的中立性ということですね。それから、もう一個挙げると、最後は、刑法193条、「公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、2年以下の懲役又は禁錮に処する。」ということで、一般的な考えとしてこういう法律体系があるわけなんですね。 ですので、市民団体については、正当な理由がない限りは登録を拒否することはできないということなんですけれども、それで、先ほどの条文に移るわけですが、映像をお願いします。 どこに反していたのか。条文第2条ですね。どこに反していて、最初拒否をしたのか、教えてください。
◎副市長(堀嵜敬雄君) 最初に申し上げましたけれども、私たちは、御相談に乗る段階でいろんなコミュニケーションは取っておりますけれども、平成29年8月7日に団体登録を拒否することなく登録をさせていただいております。
◆15番(中川健一議員) それは、交通事故を起こしたけれども、ちゃんと損害賠償したから問題ないですよというふうに言っているのとそれは同じなので、一応交通事故を起こしたわけですから、その交通事故を起こしたときの話を今しているんですね。ですので、そのときに疑義があったのは、市民交流センターの規則のどこに違反をしていたと思ったんですか、考えたんですか。
◎副市長(堀嵜敬雄君) 繰り返しになりますけれども、私たちは、問題がないと思って、8月7日に登録をしております。
◆15番(中川健一議員) はっきりと言うと、そのとき違反があったわけだから、だから僕は聞いているんですけれども、それを答えると違反だったということを認めちゃうものだから答えないんだと僕は思うんですね。だから、もう一回聞きますけれども、平成29年の2月の段階で登録規程のどこに問題があって、団体には、市長の政策と異なる政策は政治上の活動になるものだから、登録は難しいというふうに言ったんでしょうか。
◎市長(榊原純夫君) 繰り返し御質問されていますけれども、登録の相談に市に来られたときは、よく分からなかったというのが私どもの見解です。中川議員が先ほど、刑法だとかいろいろ言われましたけど、それじゃ、どんな団体でも、内容は何にもチェックせんで、全て登録をオーケーするのかというと、それは違うと思います。 やっぱり市役所の施設というのは公益の施設ですので、その利用目的に合致した団体であれば、その時点で登録していただいていますので、言っていることが非常に飛躍的というのか、先ほど憲法だとか刑法だとかいろいろ言われましたけれども、そうではなくて、その皆さんがどういう活動をしてみえるかという活動内容がよく分かった段階で登録していただいたわけですから、何ら問題ありませんし、何ら法律の違反でもありません。 以上です。
◆15番(中川健一議員) そういうふうにしらばっくれた答弁ばかりしているからこっちも腹が立ってくるわけですけれども、説明すると、市民団体は、政策提言する市民団体は、全てNPO法上もそうですし、市民交流センターの会議規則でも、政策提言団体は全て受け入れな駄目。拒否するのは、政治的主義・主張、共産主義を実現したいだとか、ファシズムを実現したいだとか、そういうイデオロギー的なものを実現したいという団体は拒否することが一応法的にはできるんですけれども、政策提言団体だったらば、市民団体は何でも受け付けないと駄目なんですよね。政権批判であっても受け付けなければならない。 これはもう最高裁とかの凡例も出ているわけなんですが、それで、担当者のことを文句を言ってもしようがないけど、2016年の11月に半田病院を再考する会の趣意書というのがホームページに出ています。そこにはこう書いているんですね。知多半島唯一の災害拠点病院である市立半田病院が地震による液状化や周辺道路の冠水が予想される埋立地に再び病院を建て替えられようとしています。民意を無視したこの計画の妥当性を市民によって議論、再検討することを目的として、私たちは平成28年11月6日に半田病院のあり方を再考する会を設立いたしましたというふうに書いてある。 もう市民交流センターに相談していた時点では、このホームページを見れば、設立の趣旨はよく分かるわけだし、それを見れば、政治活動団体、政治主義を標榜する市民団体じゃないということは簡単に分かるわけなんだよね。だから、そういうことは簡単に調べて分かっていた上で、違法にも、市民の政策提言団体を、自分の病院の、職員駐車場の考えと違うから拒否しないとやばいと思って拒否したというのが私は事の真相じゃないかなと思うわけですね。ですので、完全に違法行為だというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。
◎副市長(堀嵜敬雄君) 繰り返しになりますけれども、拒否はいたしておりませんし、8月7日には登録申請をお受けいたしております。
◆15番(中川健一議員) 違法を認めたら大問題になっちゃうものですから認められないという、とにかく違う違うというのを言い張れば、黒でも白になるというふうに思っているんだとは思いますが、一応問題は、こういうことをやるから、市民はみんな、あっ、市長の考えと違う市民活動をやったら文句を言われる、やめておこうと。本当はここ、まちづくり、おかしいと思うんだけど、言ったって文句を言われて、ああやって市民団体の登録もさせてもらえないみたいだから、面倒くさいでもうやめたというような考えがやっぱり僕は半田市民に蔓延したんだと思うわけなんですね。 だから、そういうことをやるから市民はやる気を失うということじゃないかなと。私は、そういう問題が榊原純夫市政の本質的な問題、市民協働だとか、市民ファーストだとか、うそっぱちだ、そんなもの。結局、市長主導、市役所主導。俺の意見に従わないやつらは認めないぞと。まさに先ほどの加藤美幸議員に対する暴言、象徴的じゃないかなと私は思いましたので、そういうような政治的な姿勢はいかがなものでしょうかと。そういうことをやるから、若い世代はみんなネットでそういうことはすぐ分かっちゃうものですから、半田市もなかなか進まないということになっちゃうんじゃないかなということを思いましたので、こういう指摘をさせていただきました。 もう6月で市長も替わりますので、これ以上は言いませんけれども、やっぱり市民は敏感ですよ。こういうことが1個あるだけでも、ああ、あの市長はそういう考えだから、何をやっても駄目だ、そういうふうに皆さん思っちゃうわけですよね。よくよく、為政者の人たち、今後市長になるような人たちも、こういう問題は非常に重要なんだということを分かっていただいて、ぜひ政治活動をやっていただきたいなと思います。 次に、主題1と主題2ですね。 主題1については、こういう事実関係がありますよということ、人口が減りました。市民1人当たりの所得も半田市は基本的に減っていますと。これが実は長期的に見た半田市の傾向であることは間違いないわけなんですね。ですので、これが何でこうなってしまったのかということを実は主題2で私が分析をしたということなんですね。 そこを少し、時間があと4分しかありませんので、1個、すごい象徴的だなと思う、今回の答弁で、象徴的だなと思ったのは、市街地の工業都市を目指すんですか、ベッドタウンを目指すんですという質問に対して、どちらかに特化したものを目指すのではありません、そういう説明でした。だけれども、第2期のシティプロモーション戦略とかを見てみれば、半田市は都市イメージが曖昧だとか、よく分からない、そんな意見を非常に反省点として、第1期のシティプロモーション戦略での反省点として、半田市は都市イメージが曖昧だとか、そういうことがあったわけですよね。まさにここは外形的に見て、半田市は工業都市を目指すのか、あるいは、多分、東京でいえば田園調布だとか、武蔵野市、愛知県で見れば、名古屋市の昭和区だとか、東区、あるいは名東区、そういうようなまちを目指すのかということが非常に曖昧に私は見えたものですから、どっちの方向性を目指すのかということをお尋ねしたわけですけれども、シティプロモーション上、高級住宅地も工業都市も目指すという、両方目指すとかというふうにしか読み取れないんですが、これでシティプロモーション上、きちっとしたイメージ戦略がつくれるんでしょうか。
◎企画部長(山田宰君) シティプロモーションというのは、まちのよさを売り込むことでありますので、目指すまちをどうするかということとシティプロモーションとは分けて考えております。
◆15番(中川健一議員) 細かい戦略はそういうところはあるかもしれませんが、シティプロモーション戦略を僕も何回も何回も読みましたけれども、課題として上がっているのが、都市戦略策定時の課題①都市イメージが曖昧と。独自の価値が見えにくく、都市イメージの差別化が不十分ということが挙げられているわけですね。これ、第2次シティプロモーション計画の13ページに書いてあることなんですけれども。だから、結局、曖昧なことをやっているから伝わらない。これ、マーケティングの基本なんですけれども、そこが私は問題じゃないのかと思いましたので、都市イメージとして半田市は工業都市、農地は全部なくして、どんどんどんどん工場誘致をしていきますよと、そういうスタンスでやるのか、農村は頑張って残して、住宅地はもうちょっと高級志向で、所得が多いような人を半田市に集めるんだ、そういう戦略でいくのか。これ、やることは全然変わってくるわけなものですから、どちらを目指すんですかという指向性を聞いたわけなんですけれども、そこが明確じゃないのにどうやって半田市のよさが伝わるんでしょうか。
◎企画部長(山田宰君) 人の嗜好というのはいろいろですので、どのような方でも自分にマッチするまちであればそのまちを選択するということになると思います。もっと細かい個々の人の行動に目を向けますと、実際に家を建てようと思ったときに、ちょうどいい土地があったとかということがきっかけになることも多いわけでありまして、それが大規模な土地の開発が行われたきっかけで市民が移動したりということにも関わるんですけれども、そうではない場合、やはり自分の嗜好に合ったまちを選ぶということになりますので、工業都市を選ぶから人口が増える、田園調布のような高級住宅地を開発したから人口が増える、そういう極端なものではないというふうに考えています。
○議長(沢田清議員) 中川健一議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。--------------------------------------- 午前11時43分 休憩 午後1時15分 再開---------------------------------------
○副議長(澤田勝議員) 会議を再開します。 鈴木幸彦議員の発言を許します。 〔9番 鈴木幸彦議員 登壇〕(拍手)
◆9番(鈴木幸彦議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきの通告に従い質問させていただきます。 今、半田市だけでなく、全国的に見ても、喫緊の課題は、
新型コロナウイルスについての対策だとは承知しておりますが、このような状況下においても半田市民が前を向いていくために、たくさんの課題解決をしていかなければなりません。その中で、私は次のような課題に着目し、質問させていただきます。 主題、海と港を活かしたまちづくりについて。 半田市は、東側一帯が衣浦港に面している利点から、船による工業資材の出入りだけではなく、その地域に住む市民は、海から得られる自然の美しさを感じて、毎日生活をしております。市の中心地は住宅地や商業施設が密集し、西側には農業や酪農など自然が多く残る、バランスよいまちだと改めて感じております。 中心市街地は、鉄道駅周辺の大規模整備を代表に、新しいまちづくり計画が進んでいます。それに比べ、港湾を生かした計画はどうでしょうか。 衣浦港は、1957年に重要港湾に指定されておりますが、平成22年8月、新たに国土交通省の重点港湾に選定されたことは御承知のとおりです。港湾の管理者は愛知県ですので、半田市が単独で勝手な構想や整備をすることはできませんが、重点港湾に選定されている衣浦港に大きく面している半田市は、海や港の景観、周辺住民に与える環境など、抽象的ではなく、しっかりとした夢のある将来ビジョンを描き、愛知県、あるいは国へ要望していく責務があると感じます。 それを踏まえ、以下、具体的な質問に入ります。 要旨1、港湾計画の現状と夢のある将来ビジョンについて。 まずここで、衣浦港の全景を地図で確認しておきたいと思います。 映像をお願いします。 小さな地図で誠に申し訳ございませんが、右側にある地図は、これは衣浦港計画平面図から引用したものであります。それを少し拡大したものでありまして、地図の中の一番下に当たる、赤い枠で囲ってあるここが、現在、埋立てがほぼ完了しているポートアイランドであります。 そして、地図の中央部分、これは、衣浦海底トンネル、半田市でいうと11号地辺りに当たります。 そして、その上、一番奥になりますが、亀崎港がございます。 この地図の中の、私の質問の1では地図の全体を、そして、2番目の質問におきましては真ん中の海底トンネル辺り、11号地及び亀崎港についての質問をいたします。そして、質問3については、一番奥にあります亀崎港についての質問をいたしますので、この映像をもってイメージをしていただきたいと思います。 映像ありがとうございます。 質問1、半田市は、東側が衣浦港に面しており、現在では多くの企業が立地しています。衣浦港に面した工業用地の利用率と、企業誘致が可能な用地がどの程度残っていて、それらをどのように活用していくのか、今後の展開をお聞かせください。 質問2、半田市都市計画マスタープランには、港湾についての将来像が抽象的にしか記載されておりません。市域の一辺が海に面している利点を生かして、工業面だけでなく、海や港の活用方法として、将来に向けもっと夢のあるビジョンを描くべきだと思いますが、今後、どのような考えをお持ちなのかお聞かせください。 質問3については、まずは、映像で現状を確認しておきたいと思います。 映像をお願いします。 これは私が、亀崎の海浜緑地公園の真ん中に立ちまして、まずは左側を向いたところの写真であります。亀崎港の中の人工海浜、亀崎潮干祭の舞台ともなる場所であります。そのまま同じ場所で右に向きを変えますと、絵のとおり大型船が着岸しておりまして、海外からのウッドチップをここで積卸ししております。 この写真は、船から下ろされたウッドチップをチップヤードに送るためのベルトコンベヤーの絵であります。 これは、ベルトコンベヤーを拡大したものですけれども、要塞のような形で、とても近くに立ち寄られる状態のものではありませんが、立入禁止の看板がついております。 これは、野積みをされているウッドチップの一部分の写真であります。 これは、また亀崎港にあるヨットハーバーの風景でありますが、こういった環境も整っておる部分でありまして、工業面と、そしてこういうレジャーの部分が入り混じった港であります。 映像ありがとうございます。 それでは、衣浦港内北部にあります亀崎港は、数十年前から紙の現状となる、外国産ウッドチップの荷揚げ及び保管場所となっており、そこから発生する臭い、害虫、また金属スクラップの荷下ろしで発生する騒音により、近隣住民の健康被害をもたらしております。 亀崎港は、亀崎海浜緑地公園も隣接しており、市民が海を肌で感じられる市内唯一の場所であります。しかし、そのすぐ横にそびえ立っているのは、莫大な量のウッドチップと鉄くずの山。健康の問題、環境の問題、景観の問題、全てにおいて、このままの状態を放置しておいては、市の責務が果たされません。 そこで、質問3、衣浦港の北に位置する亀崎港には、紙製品の原料となるウッドチップが野積みされております。また、金属スクラップも山積みとなっており、地域への環境汚染について、今後、どう解決していくのか、半田市としてのお考えをお聞かせください。 港湾計画につきましては、半田市の将来を見据えた壮大なビジョンと、地域住民が安心できて、さらに夢が持てる答弁を期待して、質問席からの質問を終わります。 (拍手・降壇) 〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕
◎市民経済部長(滝本均君) それでは、鈴木幸彦議員の御質問の主題、海と港を活かしたまちづくりの要旨、港湾計画の現状と夢のある将来ビジョンについての御質問の1点目、衣浦港に面した工業用地の利用状況と今後の展開についてお答えいたします。 利用状況につきましては、平成30年度に実施した都市計画基礎調査によりますと、臨海部約683ヘクタールの工業専用地域のうち、約1.5%に当たる約10ヘクタールの低未利用地がありますが、大半の用地が工場等の建設が規制された区域となっています。 したがいまして、臨海部の工業地域における今後の展開については、利用可能な用地がないことから、新たに企業誘致を図ることはできません。 (降壇) 〔建設部長 大山仁志君 登壇〕
◎建設部長(大山仁志君) 続きまして、御質問の2点目、港湾の将来像をどのように考えているかについてお答えいたします。 衣浦港は、重要港湾として指定されて以降、港湾施設の整備、臨海工業地帯の造成が進み、石炭、木材チップなどの貨物を扱う港として発展してきました。衣浦港の令和元年度の輸入貨物量は、石炭が全国で1位、木材チップが3位と、全国的にも有数の取扱量となっており、本市のみならず、この地域にとってなくてはならない重要な役割を果たしております。 また、臨海部には、亀崎海浜緑地や潮風の丘緑地、半田緑地などの緑地があり、休日には多くの人でにぎわう憩いの場を形成しております。こうした中、近年、バイオマス発電所が複数立地するなど、港の需要がさらに高まっており、工業用地や貨物を保管する用地の不足が課題となってきております。 そのため、現在、中央埠頭西地区の衣浦トンネルに向かって南側のエリアでは、港湾を管理する愛知県により、新たな埠頭用地の整備が進められておりますが、それだけではまだ十分ではありません。今後、衣浦港がより魅力ある港として持続的な発展をしていくには、将来を見据えた用地の確保と活用が不可欠であり、本市がそのために必要な場所として捉えているのが、半田ゴルフリンクスのある9号地東側の公有水面であります。 この場所は、海面処分用地として位置づけられておりますが、まだ事業化には至っておりません。一方、埠頭用地として埋立てを行っている碧南市沖のポートアイランドは、現在、埋立てがほぼ完了してきており、次を選定する時期が近づいてきております。このため、まずは半田ゴルフリンクスの東側のエリアを次の埋立て用地として、事業化がされるよう進めてまいります。そして、将来的には、生み出された土地を、工業面だけでなく様々な用途で有効活用し、港の再編を行うことで、衣浦港がより魅力的な港として発展していくよう取り組んでまいります。 また、これらに加え、港の振興と発展のため行っている衣浦みなとまつり花火大会や、大型帆船海王丸、日本丸の招聘は、多くの方に港へ訪れていただき、好評をいただいております。こうした港を活用して親しんでもらえる取組についても、さらなる充実を目指してまいります。 引き続き、いろいろな夢を実現していくため、そして衣浦港のさらなる発展に向けて、関係市町、経済界と連携し、国、県へ強く要望し、責務を果たしてまいります。 (降壇) 〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕
◎市民経済部長(滝本均君) 次に、御質問の3点目、亀崎港の環境対策についてお答えいたします。 亀崎港のウッドチップ保管施設における害虫や粉じんの飛散、臭い等の環境問題につきましては、平成15年頃から亀崎地区の住民の方から、施設を管理する港湾運送事業者や市へ相談や対策を求める声が寄せられるようになりました。 こうした地域の声に対し、事業者は、防虫対策として、施設周辺の消毒作業や粉じんの飛散防止のためのチップ荷役作業中の散水、清掃車による作業エリアの清掃などの対策を講じてきました。そのほかにも、入港する木材チップ船全てを、臭気抑制装置を備えた新造船に入れ替えるなどの追加対策も行ってきました。 市といたしましても、当該保管施設は、大気汚染防止法による粉じん発生施設に当たらず、法令の規制などは受けないものの、事業者と環境保全協定を結び、指導、監視を行い、生活環境の保全に努めてきたところであります。 また、港湾運送事業者、製紙事業者、亀崎地区の代表区長、地元市議会議員、市環境課で構成する亀崎港ウッドチップ対策会議を定期的に開催し、チップや金属スクラップによる粉じんや臭気の発生状況の把握等、有効な対策について検討を重ねております。さらに、事業者の取組事例を会報誌に載せて発信したり、市ホームページにおいて、亀崎港に入港する木材チップ船の情報を公表するなど、住民の皆様へ情報提供に努めております。 こうした取組を積み重ねることにより、事業者や市へ寄せられる、害虫や粉じん、臭気に関する苦情は、ここ数年ほとんどありません。 今後も、市といたしましては、地域の方々の声をしっかり聞きながら、事業者に対しては、これまでの対策の継続やさらなる改善に取り組んでいただくよう、引き続き働きかけを行ってまいります。 以上で鈴木幸彦議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 (降壇)
◆9番(鈴木幸彦議員) それでは、少し質問、改めてさせていただきたいと思います。 まず最初に、衣浦港の工業用地でありますが、ここには今、私がちょっと調査が甘かったのかなと思うんですが、未利用地がほぼないというお答えを頂戴しました。ですが、今のところ、ここに誘致ができないということですけれども、まず、衣浦港沿いの工業用地に建築が可能な建物というのは、工業用地ですから大体想像はつくんですけれども、どのようなものが限定されているかということを教えていただきます。
◎都市計画課長(田中秀則君) 衣浦港沿いの工業用地ですけれども、都市計画の用途地域が工業専用地域になっておりますので、工場、事務所が建築可能な土地になっております。
◆9番(鈴木幸彦議員) 工場の専用になるということでありますが、これはちょっと規模も違いますし、比較にならないと言われればそうかもしれませんが、例えば近いところで名古屋港であるとか、神戸だとか、港には、いろんな商業施設であったりだとか、飲食店であったりだとか、そういったものでまちが活性化していると、まちづくりができているという部分もございますけれども、もう一回繰り返しますが、規模は違いますが、衣浦港については、こういったものというのは可能なのでしょうか、不可能でしょうか。
◎都市計画課長(田中秀則君) 先ほども説明をさせていただきましたけれども、工業専用地域になっておりますので、工業専用地域については、そういった施設を建築することは現状できないということです。
◆9番(鈴木幸彦議員) ただ、先ほどいただいた御答弁の中で、工業面でなく様々な用途で有効活用という言葉がございましたけれども、これはどういうふうに理解すればいいんでしょうか。工業面だけではなく様々な用途、これはどういうことでしょうか。
◎建設部長(大山仁志君) 現状の今の埠頭用地等についてはそういったことはできないんですけど、例えば今後、丘陵地で埋立てられたときに、そういった緑地を位置づけるとか、そういったことによって、緑地を造るであるとか、そういったことが可能になってくるということでございます。
◆9番(鈴木幸彦議員) 分かりました。いろいろ、多分またそういうふうにするには、いろんな特区だとかそういう話になってくるかと思うんですけれども、今の現状は、あくまで工業用地ということで理解をいたしました。 それで、先ほどの答弁の中にもございましたけれども、中央埠頭の衣浦トンネルへ向かっていく右側になるかと思いますが、今、埋立てをしておられるかと思います。護岸が壊れている部分といったほうが分かりやすいかもしれませんが、あの辺りを埋立てしていると思いますけれども、これは、いつ頃までに整備が完了するのかお答えください。
◎都市計画課長(田中秀則君) 市役所から海底トンネルに向かって右手になりますけれども、そちらの公有水面なんですけれども、衣浦港務所という県の施設がありまして、そこから、11号地から突き出した埠頭があるんですけれども、そこまでが計画となっていまして39.3ヘクタール、これが計画の面積になりますけれども、現在、工事をしていますところにつきましては、埠頭の岸壁を生かしながら船を使えるような状態での埋立てとなりますので、現状実施しているところについては17.7ヘクタール、岸壁から東側に行った、船が着けられるような形のスペースを空けたところで17.7ヘクタールを実施しているんですけれども、そこにつきましては、令和7年度の末までには工事を実施する予定で県が工事をしていまして、できれば、今、使用したいという要望があるものですから、部分的に供用開始も考えながらやっているということを聞いております。
◆9番(鈴木幸彦議員) 今、埋立てが7年末までに完了するという、その用地ですけれども、ここは何かもう既に今、はっきりじゃなくてもいいんですけれども、何か具体的にこんなことを計画しているというような予定はございますか。
◎建設部長(大山仁志君) 具体的な運用方法というのはまだ決まっていないという状況ではあります。ただ、衣浦港、ちょっと答弁の中でも申し上げましたが、非常に保管用地、用地が不足しているという状況の中で、県のほうには、あの用地はいつ使えるんだ、使わせてほしいというような問合せは来ておるということは聞いております。
◆9番(鈴木幸彦議員) それから、先ほど答弁の中に、半田ゴルフリンクスさんの東側にまだ埋立てはもちろんしていないんですけれども、そこの公有水面を埋立てしてという話がいただいたかと思いますけれども、これはどういうふうに進めていく、これもやっぱり同じように荷揚げの場所とか、そういう保管場所というふうに考えておられるのか、今先ほど部長が言われた、その中に緑地という話もありましたけれども、ここら辺は何か、夢でもいいんです、構想があるかどうかをまず教えてください。
◎建設部長(大山仁志君) まだ決まっていない話になってくるのですけれども、今後、まずはあそこを埋立てして用地を確保していきたいというふうに思っています。それによって、例えば今、保管用地、いろんな荷物を置く用地が衣浦港は不足しておりますので、そういうところをまずは集めるなどしてみたいと。それによって、逆に衣浦港のほかのところの用地が空いてくるというようなことになれば、そういうところに例えば工場を誘致するとか、そういったことも可能になってくるのではないかというふうに思っております。 そのほかに、新たな岸壁、こういったものを造ることによって、さらに大きな船を呼び込むというようなことも考えていけたらなというふうに思っています。また、先ほど少し説明させていただきましたけれども、緑地みたいなものを計画して、そこで半田市民の方が週末には集まっていただいて、憩いの場として楽しんでいただくということができたらなというような夢は描いております。
◆9番(鈴木幸彦議員) 私、質問席でも申し上げたとおり、海、港のことに関しては当然、半田市がどうこう言っても何か必ずできるということではないんですけれども、これって、県の計画も当然あるでしょうし、半田市の思いもあるでしょうけれども、どの程度半田市の、半田市がこういうふうにしたいって言ったときにどの程度それが通るものなのか、その辺のところのニュアンスをちょっと教えていただきたいんですけれども。
◎建設部長(大山仁志君) やはり半田市の思いというのが一番肝腎になると思っていますので、そういった思いが伝わるように、県のほうに強く要望していきたいと思っております。
◆9番(鈴木幸彦議員) 先ほどから、当然こういうことは市だけでやれることではないので、市長さんが代表になって、県のほう、国のほうへいろいろ要望されていくと思うんですが、その要望は、形式上の文書なのかどうかちょっとよく分かりませんけれども、例えば年にどのぐらいそういうことで足を運んでいただいているかだとか、要望の中身はいろいろ具体的な案もあると思うんですけれども、それをやっぱりやることによって、やり続ける、それから思いを言い続けることによって、きっと形はだんだんそのようになっていくのかなというふうに私は思うんですが、その辺の要望内容についてちょっと教えていただきたいと思います。
◎市長(榊原純夫君) 今、私は、愛知県港湾協会の会長職を務めさせていただいています。したがいまして、中部地方整備局はもちろんですが、国の港湾局のほうにも、衣浦港の周辺の首長さん、例えば碧南の市長さんが副会長ですので、碧南の市長さんや武豊の町長さん、高浜などの市長さんなども一緒に要望に行きます。 それから、先ほど亀崎のチップヤードの話がありましたので、今、国は、それぞれの港をばらばらじゃなくて集約的に、機能を集約して、そういったことによって国の予算が有効に使えるということで、それぞれの港の集約化を図ろうとしています。 今、私どもの衣浦港整備促進期成同盟会では、まず、碧南にありますポートアイランドが間もなく埋立てが完了しますので、あそこで取りあえず、いろんな船の着岸ですとか、荷物の積卸しなどもしたいということで、私どもの衣浦港の港湾計画では、海底トンネルよりも奥は、なるべく荷物を扱ったりすることなく、海底トンネルよりも手前の水域でいろんなことをやろうと。 奥については、近隣の住民の方が、港の緑の環境ですとか潮が見える環境ですとか、そういったことが体験できるようなことを目指していまして、今、私どもが国に要望しているのは、国も、ポートアイランドの利用の効率について予算をつけて、どういうふうにポートアイランドを使っていくと衣浦港全体が有効になるかという研究をしてくれていますので、碧南の市長さんが、大王製紙の会社にも、今、亀崎に下ろしているんだけど、何とかポートアイランドに下ろすことで、今、亀崎に下ろす船は、衣浦トンネルの水深が浅いものですから、中央埠頭で少し下ろして喫水を少し上げて、衣浦トンネルの上を通って、2回目、亀崎で下ろすようなことをしておりますので、効率も非常に悪いし、また、運ぶトラックも2か所から運んだりしなければなりませんので、今、そういうことで、私どもは東京へ行って港湾局長などにお願いしているときは、まず、ポートアイランドの利活用をして、衣浦港のいろんな機能、船の機能をあそこに集約してくださいと、それが終わったら、リンクスの東側の9号地、あそこは水深も浅くて、埋立てするのにそう難しくないところですので、あそこを次の埋立地にして、将来は埋立てた後は港湾機能のために、半田市の将来、あそこはきっと有効な土地になると思いますし、あそこの土地は、JFEスチールさんの前から西に真っすぐ行くと、中央道にも接していますし、さらに西へ行けば西知多道路にも接続されるということで、大変、経済性、それからいろんな交通面でも有利な土地になりますので、恐らくポートアイランドの次に9号地が埋め立てられて利活用できるようになれば、本市の将来の経済にとっても非常に有効な土地になりますので、そのことを今、会長として港湾局の皆さんに強くお願いしていますし、地元の代議士さんとも一緒に行かせていただいて、繰り返しそのことはお願いしております。 以上です。
◆9番(鈴木幸彦議員) 本当に心強いお言葉を頂戴しましたが、それこそ何年か前、ちょっと何年と覚えてなくて誠に申し訳ないんですが、市長さんが地元の何かの会合のとき、多分新年じゃないかなと思うんですが、亀崎の公民館で御発言をいただいたことが今でも頭に残っているんですが、後の質問3のほうにもちょっと関わってくるんですが、せっかく今その話が出ましたのでちょっと触れていきますが、亀崎のウッドチップをこれをどかしますと、そのときには言われたのは、中央埠頭のところの、先ほどの説明があった11号地のところを埋立てをどかしますと、少なくとも衣浦トンネルよりも南側へどかしますということを、本当に心強い言葉で頂戴して、今でも私の地元のほうの方たちは、市長があのとき言ってくれたという話を言っていただいていますが、もちろん市長も覚えてくださっているかと思います。これが、たまたま場所が11号地ではないのかもしれませんが、そうやってそれをどかすんだということを、これは、僕は本当に市長の夢を語っていただいたな、それからそれを地域へ分けていただいたなというふうに思っています。 こういうことは、やっぱりリーダーの方が、やっぱりそういうことを明言を、「どかしたいと思う」ではなくて「どかします」と、必ずどかしますというようなことを言っていただいたかと思いますので、こういうことは、先ほどの要望も含めて、やっぱり常に発信をしていただいて、地域のためにも、念のために言っておきますが、亀崎の港にあるウッドチップは別にルールを犯して置いてあるわけではありませんので、それをどうのこうの言うつもりはないんですが、やっぱり地域の環境だとか健康だとかを守るために、これはやっぱりここにあってはいけない。先ほど市長さんがおっしゃったように、トンネルよりも中側、北側は浸水区域だ、南側は工業区域だというふうに、きっちり線引きはできませんけれども分けていただいて、海を上手に使っていただくということは、ぜひどんどん発信していただきたいと思いますが、くどいですが、ちょっと確認でお願いいたします。
◎市長(榊原純夫君) 私の説明が十分でなかったかもしれませんが、当初、今、港務所のところで埋めている11号地を埋めると、先ほど都市計画課長や建設部長からありましたが、恐らく今あそこで下ろしている量も増やすことができると思います。そうすると、少なくとも亀崎で埠頭にかかってくる負荷も軽減されますし、将来は、先ほど言いました、碧南のポートアイランドで全てを扱えるようになれば、あそこからチップはなくなる、なくすことができるというふうに確信していますので、そういう思いを伝えさせていただきましたので、少なくとも、あそこの11号地、中央埠頭の海底トンネルの右側、あそこの荷揚げ場が平成7年度までにさっき完了と言いましたが、完了することで、現在の亀崎の負荷が少しでも軽減できるようになればと思いますし、そう遠くない将来には、ポートアイランドを活用することで、亀崎のあそこの埠頭からは木材チップが置かれることはなくなるというふうに思っていますので、そのように、国、県にもPRし続けて、亀崎の皆さんの生活への影響を低減させてもらいたいというふうに思います。
◆9番(鈴木幸彦議員) 本当に、私、今回質問で、夢のあるという言葉を使いましたけれども、いろんな皆さん捉え方があって、夢というのはいろいろあると思うんですけれども、やっぱり地域の抱える問題が解決していくというのは本当に夢だと思いますので、本当にうれしいお答えを今頂戴できました。 それで、半田市都市計画マスタープランということを今日触れさせていただきましたけれども、ここの中に、亀崎にちょっと限定してしまって誠に申し訳ありませんが、抽象的だという私、言い方をしましたが、港湾のところに書いてある文章をちょっと読ませていただきます。亀崎港は、港の魅力を生かした、親しまれる港湾空間とするとともに、周辺環境に配慮した埠頭用地の活用を促進しますという2行の言葉が書いてあります。 私の中では、これがちょっと抽象的だということを言うんですけれども、これについて、これは10年後、こうなるのであろうなというマスタープランということですけれども、建設部長にお伺いしますが、これは私はどういう絵を想像すればよろしいんでしょうか。
◎建設部長(大山仁志君) 今、ちょっと市長のほうからも説明があったように、将来的にあそこの場所からどこかに移るということになってくれば、その場所が新たな活用をされて、それによって港のそういった活用もされてくるというようなことになってくるということでございます。
◆9番(鈴木幸彦議員) 余計分からなくなってしまいました。すみません、別に部長を責めるつもりもないんですが、こういう計画を立てられている主となる建設部長さんなので、やっぱりその辺は、市民の方にも、もちろん私たちにも、こんなふうになるんだよというものを絵では出せないかもしれないんですが、今のお言葉だと、とても分かりにくかったんです。申し訳ないですけれども。 ただ、その前に市長さんがしっかりと発言をしていただきましたので、絵は大体想像はできましたけれども、とにかく部長さんも含めて、こういうことを、計画を立てられる方はやっぱり最後の絵まで責任を持っていただいてやっていただきたいというふうに思います。これは意見で結構です。 それから、最後の質問に入ってきますけれども、亀崎港は御存じのとおり、すぐ200メートルほど北側に、亀崎のまち、住民が住んでいるまちがあります。ここは御存じのように、亀崎の景観形成重点地区になっておりまして、本当に住んでいる住宅街からあれだけの近い距離に、ウッドチップなり金属くずであったり、公害のもととなるべきものが近い距離にあるのは、全国的にも珍しいところだと思っています。景観形成の重点地区の枠の中に港は入っていないですが、やはり亀崎へ、まちの景観を楽しみにお越しいただいた方たちは、港のほうの駐車場に車を止めたりだとかいうことで必ず、あまり景観、見栄えのよろしくないものがそこにある現実がありますけれども、このことを市としてはどのように考えておられるかお聞きします。
◎建設部長(大山仁志君) 確かに景観形成重点地区という形で位置づけられている場所、さらには、ユネスコの無形文化遺産、こういった亀崎潮干祭、引き下ろしがされる場所のすぐ近くにウッドチップの場所があるというのは、決して、先ほど議員からもお話がありましたように、企業さんはルールを犯してそこをやっているわけではないということではございますが、景観として、見栄えとしては、やはりあそこにあるのはあまり適切ではないのではないかという思いは持っております。
◆9番(鈴木幸彦議員) それから、先ほどちょっと気になった発言があったのがあります。昔は、ちょっと前までは、いろいろと苦情なり問合せが市のほうにあったんだけれども、確かに臭気はちょっと収まってはきていますが、ほかのことに関して、例えばチップの粉の飛散であったりだとか、24時間操業していますもんで船下ろしのときの金属の音だとか、そういったものはかなりまだ残っている現状ですけれども、こういったものも、全く市のほうにお耳に入っておりませんか。
◎環境課長(大嶽浩幸君) 市のほうに寄せられた苦情ということを少し御紹介させていただきますと、まず、平成30年のときのウッドチップ会議におきまして亀崎区長さんから、害虫、臭いの苦情は受けていないというお話もあった上で、令和2年の7月に、亀崎港から飛散するであろう木材チップの粉末と一緒に、目に見えない虫が飛来して、体を刺されて困っているというような地域の住民の方からの苦情があったということは確認をしております。 それ以外につきましては、市のほうへは具体的にこういった苦情は、こういった話があるというようなことは受けていないという状況です。
◆9番(鈴木幸彦議員) 私も地元として、本当に我田引水のような話で地元のことばっかりで申し訳ないんですけれども、これは大事なことだと思っているので質問させてもらっていますが、亀崎港のウッドチップ対策会議、これは私も参加させていただいてもう数年になりますけれども、確かにここの、私たち、区長さんはじめ地元の者と、それから事業者の方との間に入っていただいて、本当に環境課の方が大変だなという立場で、それは感謝しておるんですけれども、苦情を待っているだけではなくて、実際に私は地元に住む者としては、いろんな声がやっぱり私のところにも届きます。大変かもしれませんけれども、ぜひ現状、その場に足を運んでいただいて、具体的にどのお宅から苦情が出ているのかもお伝えしますから、ぜひそういうところを見ていただいて、情報収集をしていただきたいと思います。そうすることによって、ウッドチップ対策会議のときにでも、司会者役ではなくて、市のほうから要望もしていただける、それがもし課長からだけではなくて、その情報を市長に上げていただけたら、またその情報も有効になっていくかと思いますので、ぜひそういう動きをしていただきたいんですけど、お願いできますでしょうか。
◎環境課長(大嶽浩幸君) 御指摘のとおり、会議だけではなくて、私たちが地域の住民の方々の声を拾い上げて改善につながれば、これは一番いいことだというふうに思っておりますが、それが今までなかなか集約ができていなかったのかなというようなこともありますので、例えば今後も、一例として木材チップの荷役作業中や、荷下ろしの後の風の強い日など、我々が現場の巡視を兼ねて地域を巡回し、住民の方とコミュニケーションして、いろんな情報を拾い上げるというようなことができるかどうかというようなことも今考えてはおりますので、またそのことが決まりましたら、ウッドチップ対策会議の中でもお知らせしたいなというふうには思っております。 以上です。
◆9番(鈴木幸彦議員) ありがとうございます。 それで、そういう被害を受ける部分、悪いことばかりではなくて、やっぱり海に親しんでいただくという観点から言いますと、先ほど写真でも出させていただいた亀崎海浜緑地のすぐ横にある人工海浜、ここですけれども、地域の方たちが、毎日毎朝、本当に細かいごみも全部拾っていただいて、はだしで走っても全くけがのないぐらいのすばらしい、私が思うには本当に日本一の海浜だなというふうに思っています。これが半田市内にあるんですよ。 いつも7月20日、海の日近辺に、水辺クリーンアップ作戦ということでごみ拾いの企画はあるんですけれども、ごみ拾いももちろん大事なことですが、せっかくそういう海に本当に近づけるところが半田市内にあるということで、地域の方の御協力もあって本当にきれいな海浜を、何かみんなが夢があって楽しくなるような、そんなイベントの企画ができないかなというふうに思っています。 先ほど答弁の中でも、花火大会だとか、それから帆船が、あれは周年だから10年に1回ですか、来るという、これはもちろんいい話ですけれども、毎年やっているからこれをやらなきゃなということではなくて、どんどん企画を立てていただいて、皆さん市民の方が海に親しめるような、そんな企画をぜひこれからもどんどん出していただきたいというふうに思いますが、どなたが担当なのか分かりませんけれども、お答えをいただきたいと思います。
◎市長(榊原純夫君) 亀崎の皆さんに、毎朝、海浜の清掃をしていただいていることは承知いたしておりまして、感謝いたしておりますし、県からも表彰をお受けになられて、重ね重ね敬意を表させていただきます。 御指摘のあった、海浜を使ってのイベントにつきましては、実現させるべきだと思いますし、次の市長さんにもぜひ引き継いで実施をするようにということは引き継がせていただきます。
◆9番(鈴木幸彦議員) 最後にします。 今、市長が、次のリーダーの方にという話が出ましたけれども、私が先ほどから話をしております衣浦港全体のこれを、半田市のためにどういうふうに生かしていくかということ、それから、チップも含めた亀崎港の利用の仕方、それから将来ビジョン、環境の問題、いろんなことがあるかと思いますけれども、そういったことを、今、純夫市長はいろんなことを次のリーダーに託していかなきゃいけないと思うんですが、その中でも、海、港に関してのことを、次のリーダーになられる方にどんなメッセージを残していかれるかをお聞きして終わりたいと思います。
◎市長(榊原純夫君) それこそ何度も議会で言っていますけど、日本はいろんなところに、全国各地にという表現をするときに、津々浦々という言葉を使います。津というのは港という意味でございますし、浦というのは入り江の穏やかな水面あるいは砂浜という意味だそうでございます。事ほどさように、日本は海洋国家でありまして、全国至るところによい港があって、その港が日本の発展を支えてきたということは、衣浦港というのは物づくり愛知の発展を支えてきた港でありますので、その大切な港を市民の皆さんにもっとよく知っていただいて、皆さんが港に親しんでいただけるような、せっかくある衣浦港を大切にしていただけるようなことをどんどんしていくべきだと思いますし、衣浦港といっても半田運河だけじゃなくて、今御指摘の亀崎の港も砂浜もありますので、衣浦港全体をもっと市民の皆さんに親しんでいただいて、衣浦港があることのありがたさを市民の皆さんに知っていただけるようなことをどんどん進めていきたいと思いますし、そのことを、次のリーダーにもぜひ引き継いでいきたいというふうに思います。 以上です。
○副議長(澤田勝議員) 鈴木幸彦議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。--------------------------------------- 午後2時03分 休憩 午後2時18分 再開---------------------------------------
○副議長(澤田勝議員) 会議を再開します。 坂井美穂議員の発言を許します。 〔12番 坂井美穂議員 登壇〕(拍手)
◆12番(坂井美穂議員) 公明党の坂井美穂です。コロナ禍で、エッセンシャルワーカーとして現場で働き続けてくださっている保育士の皆様をはじめ、保育に携わる全ての皆様に心より感謝申し上げます。 議長のお許しをいただきましたので、さきの通告に従いまして質問いたします。 主題1、保育所におけるICT化についてお尋ねいたします。 日本における社会課題の1つは少子高齢化です。2040年になると、65歳以上の高齢者の人口がピークになり、同時に生産年齢人口が急減することで起こり得る問題を総称して、2040年問題と言われています。2040年において、社会システムを維持するに当たっては、総就業人口の増加のみならず、医療や福祉といった労働集約型のサービスの生産性を向上することが重要となります。 このような背景の中、平成30年10月、厚生労働省は、近い未来に顕在化するこうした新たな社会課題に対応するため、2040年を見据えた社会保障・働き方改革本部を設置し、部局横断的な課題への対応方針を検討するプロジェクトチームを設けました。その中の1つである医療・福祉改革タスクフォースでは、ロボット、AI、ICT等の実用化推進等の改革を通じて、医療・福祉分野での生産性向上を図るとされました。 このうち、保育分野では、重点課題として、保育所におけるICT化、保育補助者等の活用等の取組を推進するためのガイドラインの作成、普及と、保育所において保育士が作成する書類の見直しに取り組むことが挙げられました。 保育の現場においては、計画や記録など、保育士が作成する書類の多さや内容面での重複、介護や医療と比べてICT化の進展が緩やかであることなどがかねて指摘されており、保育の担い手不足を回避するためには、これらに対処することが喫緊の課題となっています。 保育を取り巻く社会状況を見てみると、日本の少子化は今なお進行し続けており、核家族化の進行や地域のつながりの希薄化による子育て家庭の孤立や、子育てに不安を抱える保護者の増加、女性の社会進出に伴う低年齢児の保育ニーズの増大など、子供や子育てを取り巻く地域や家庭の状況も変化し続けています。また、令和元年10月から始まった幼児教育・保育の無償化により、保育ニーズの高まりを受け、保育士の確保が課題となっています。 2018年、保育園の基本となる考え方や保育内容が示されている保育所保育指針が10年ぶりに大幅に改定されました。大幅の改定の背景には、社会状況の変化の中で、保育所の持つ役割がさらに重視されるようになったことにあります。 改定のポイントとして、1、乳幼児から保育園を利用する家庭が増えたことにより、3歳未満児の保育について具体的に示されたこと、2、保育園も幼稚園や認定こども園と同じく、教育施設であると位置づけられたこと、3、食物アレルギーや保育所内の事故防止などの健康と安全の配慮を明記、さらに、東日本大震災を教訓に、自然災害に対する危機管理体制づくりも推進すること、4、地域の関連機関や団体と連携し、地域に開かれた子育て支援の重要性を明記したこと、5、研修計画の作成や、厚生労働省が定めた保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの活用を推進すること、以上の5点が新たに示されました。 このように、保育士の役割はますます広範囲に広がり、重要性を増しています。 2018年、厚生労働省に、保育所等における保育の質の確保・向上に関する検討会が設置され、9月末に示された中間的な論点の整理では、保育の現場における保育実践として、各保育所等において、子供を中心に捉え、組織的に保育の質を確保、向上させていくには、職員が率直に語り合い、互いに支え学び合う関係性の下、園長がリーダーシップを発揮し、職員間の対話を通じて、各保育所等における保育の理念を明確化することが必要である。その上で、そうした理念や現場の実情等に関する情報を園全体で共有し、個々の職員がそれらを念頭に置いて、日常の保育に当たることが重要であると記され、職員間の対話を通じた園全体での保育の理念、情報の共有を重ねていくことが、保育の質を下支えすると明記されました。 しかしながら、令和2年3月に厚生労働省がまとめた令和元年度保育士の業務の負担軽減に関する調査研究において、保育士へのヒアリングから、1日8時間の労働時間中のほとんどが子供と接する保育に充てられてしまうことにより、直接、保護者へ返さなければならない連絡帳や、当日の保育の記録である日誌の記入などを優先し、指導計画や個人票、保育記録、教材準備等の残業や持ち帰りが常態化し、保育に関わる相談時間の確保が困難であること、保育士自身が子供に行う保育の在り方を検討する時間が不足していることの声が挙がっています。 映像をお願いいたします。 こちらは、保育士3,508人に、現在、あなたの職務として含まれているものを選択してくださいとのアンケートの結果です。左側の、横書きで上から順番に並んでいる文字、青枠で囲ってあるところなんですが、囲われていない一番上が保育というふうになっていまして、その下から青の囲んであるところ、こちらが、保育のほかに、多くの書類の作成をはじめとする事務業務を保育士は持っているということが分かります。 日本保育士研修センターの調べでは、保育士1人が作成する資料は、年間約474枚となっています。保育人材の確保と保育の質の向上を図るためには、保育士が時間的な余裕を持ち、率直に語り合い、互いに支え学び合う関係性を構築することが不可欠です。 映像ありがとうございます。 では、どのようにして時間を確保することができるでしょうか。 今、各自治体が保育所のICT導入による事務業務の効率化を図ることで、保育士の時間的な余裕を生み出し、保育の質の向上につなげる取組を開始しています。茨城県取手市では、子育てで選ばれるまちへ向けて、官民連携による保育士・保育教諭合同就職説明会を2018年から開催しており、説明会参加者へのアンケート結果では、あなたが考える働きやすい条件はという項目に対し、毎回、「園の雰囲気」が「給与・賞与の額」を大きく上回っており、事務負担の軽減と専門性が生かされた職場環境の整備が、継続的な就労や保育の質の向上につながるという結果となっています。 取手市子育て支援課にお聞きしたところ、取手市では、令和2年1月開所の井野なないろ保育所へのICTシステム、CoDMONというメーカーの、システム名のものだというふうに聞いております、の導入を皮切りに、市内6か所にある全ての公立保育所に、市の単独費用でICTシステムを導入し、運用を開始されています。公立保育所の統廃合により220人規模の保育所となり、出席の把握や給食室への伝達が大変になるため、何かいい方法はないかと探していたところ、ICTシステムの存在を知ったとのことで、同時に、公立保育所の保育士の事務業務である日誌や指導計画の負担が多く、やってはいけない持ち帰りの常態化やアナログな事務業務状況が分かり、保育士の待遇改善と業務改善の目的で導入したとのことでした。 平成31年度予算の一般財源にて、市立保育所ICT化推進事業として693万円を計上、ここには、6園分のネットワーク整備、タブレット等の導入初期費用と当年度のランニングコストが含まれています。市立保育所18園中5園においても、国の保育対策総合支援事業費補助金を活用し、ICTシステムが導入されているとのことです。 映像をお願いいたします。 令和3年度の国の予算において、保育所等におけるICT化推進事業として、業務のICT化等を行うためのシステム導入については、補助割合2分の1で、1施設当たり100万円の補助金を受けることが可能です。取手市でのICT導入時には、公立保育所に対してはこの補助金がなかったため、市の単独費用で導入したとのことでした。 映像ありがとうございます。 モデル園として先行導入した井野なないろ保育所では、タブレット型パソコンは登降園記録用、所長用、主任用、給食室用のほか、各クラスに1台ずつ計16台配備しており、園内のどこにいても保育システムが利用できます。各保育士が入力した記録は即座に上司が確認でき、同僚たちでの共有も可能です。また、保育に関する園の取組や各種ノウハウをデータ化、定型文の登録、過去データの引用もでき、入力作業の効率化、若手保育士のスキル向上にも役立つとのことでした。 220人規模の給食室では、配置されたタブレット型パソコンで、当日の出欠状況やアレルギー児童数の把握ができ、口頭連絡の手間や時間が省略され、確実な給食数を把握し、安全な給食を時間までに提供することができます。保護者は、ICカードを読み取り機にかざすだけで、登降所時間を記録することができ、引き渡し時間が短縮されました。延長保育料の集計も、登降所時間から自動計算となり、手間がなくなりました。 そして、コロナ禍での保護者との連絡や体温記録等の子供の健康管理が容易にでき、導入効果を実感したとのことで、今年2月に保育士にアンケートを実施したところ、93%が導入してよかったとの回答で、子育て支援課においても事務業務が軽減し、保護者からも便利になったとの声が届いているとのことでした。 また、ICTシステムを導入していることを求人情報に掲載し、魅力としてアピールしており、保育士確保につながるようにしたいとのことでした。 保育士が一番恐れていたことは、ICTシステムを導入して使いこなせるようになるまでに、メーカーとの打合せや操作練習など保育の現場の負担が増えることでしたが、保育士の視点で使えるものをプロポーザルで選抜し、講習会に参加し、現場で使っていくと、意外とすんなり使えたとのことでした。 知多半島内では令和2年度から、知多市においても、保育士の負担軽減のため、同じシステムのCoDMONを、公立保育所13園と公立幼稚園2園の計13園で導入しており、指導計画作成時間の短縮につながっているとのことでした。 映像をお願いいたします。 また、CoDMONは、ベネッセと共同で、厚生労働省の保育の質の確保・向上に関する検討会委員、座長代理でもある、玉川大学、大豆生田教授の監修の下、見える化で保育の質を向上するために、保育ドキュメンテーションを開発しました。 保育ドキュメンテーションは、イタリアから世界に広まった、保育の現場で使われる写真つきの記録のことで、子供との対話、保護者との対話、保育者同士の対話を促すツールとも言われています。映像中央の写真つきの掲示物が、ドキュメンテーションに当たります。 保育者は、毎日の保育の中で、記録する、振り返る、予想する、計画するの視点で、子供の姿を見詰め、遊びや生活の中で学びについて考えていくことで、子供の興味・関心を捉える視点が育ちます。 保護者は、写真から、子供が何を経験していたか、どんなことに興味・関心があるのかを見ることによって、親子の対話も深まり、園でやっていることが理解できるため、園の理解者になります。子供自身も、保育室に写真つきの記録が貼られていることによって、今日したこと、あしたはこんなふうにつなげてみようと自分がやっていることに自信が持てるようになります。 また、写真を見ることによって、保育者同士の対話も深まり、保育の質が向上します。 保育ドキュメンテーションは手書きする方法もありますが、ICTを駆使すれば、保育士不足に悩む現場の負担軽減にもつながります。ICTシステムであれば、活動記録を一回書けば、システム内で、連絡帳や日誌など複数の書類にも活用できます。現在、CoDMONのシステムは、全国約7,300の園で導入され、うち約1,000の園が保育ドキュメンテーション作成にも使っているとのことです。 ICT導入によって、時間的な余裕が生まれます。時間的余裕ができたら、保育士が率直に語り合い、互いに支え学び合うことができるようになります。そして、保育士が互いに、園全体での保育の理念、情報の共有を重ねていくことが、保育の質の向上につながります。 そこで質問いたします。 要旨1、保育事務の負担軽減と良質な保育の提供について。 質問1、保育士の業務のうち、全国的に見ると、日誌や指導計画をはじめとする書類作成業務が全体の30%以上を占めており、保育士が子供との関わり方を考え、相談できる時間を十分に取れていない状態となっていますが、半田市においての状況はどのようですか。 質問2、現状の、保育士が保育事務に多くの時間を取られている状態において、保育の質の向上をどのように図っていますか。 質問3、ICTシステムの導入により、業務負荷を低減することで、子供と直接向き合う時間や保育の在り方を検討する時間を確保でき、保育の質の向上につながると考えますが、どのように考えますか。 以上で質問席からの質問を終わります。 (拍手・降壇) 〔
健康子ども部長 竹部益世君 登壇〕
◎
健康子ども部長(竹部益世君) 坂井美穂議員の御質問の主題1、保育所におけるICT化についての要旨1、保育事務の負担の軽減と良質な保育の提供についての御質問の1点目、書類作成業務が保育士の負担となっていないかについてお答えをいたします。 保育士は、子供の様子を保護者に伝えたり、保護者からの連絡を受け取るための連絡帳などの日誌を毎日作成しております。ほかにも、月単位や週単位の具体的な保育の計画、いわゆる月案、週案と言われる指導計画など、年間を通じて約34種類の書類を作成しております。 書類の作成に要する時間は、1か月当たり約18時間程度、1日当たりに換算すると、毎日約1時間程度を、書類作成の時間に費やしております。 保育士が保育について考えたり、相談できる時間を十分に取れていない状態に常になっているとは考えておりませんが、運動会や生活発表会などの行事が重なる時期であったり、子供に関して突発的な対応が必要になるときなど、時期やタイミングによっては書類作成が負担になっている状況は認識しております。 次に、御質問の2点目、保育の質の向上をどのように図っているのかについてお答えいたします。 保育士は、職位に応じた階層別の研修や、専門性や資質の向上を図る研修を受講し、夢を持ち心も体もたくましい子や、よく考え自ら行動する子といった、半田市幼児教育カリキュラムにある目指す子供像を目標に、保育の質の向上を図っております。 このほかにも、保育士の配置基準において、国の基準を上回る手厚い配置を行ったり、特別な支援が必要なお子さんに対し、クラス担任とは別に加配保育士を配置するなど、保育体制を強化することで、保育の質を向上させることに努めております。 続きまして、御質問の3点目、ICTシステムの導入についてお答えいたします。 ICTシステムは、園児の登園、降園などの出席管理、保護者への双方向の連絡機能や保育士の書類作成業務の支援などを行うことができる電子システムであります。 このシステムの導入によって、今まで保育士が手作業で行っていた事務作業が簡略化され、空いた時間を子供たちとの触れ合いの時間や保育士同士の対話の時間に充てることができ、保育士の保育の質の向上につながることが期待されます。また、保護者との情報共有においても連携が図りやすいため、保育の質の向上だけでなく、保育への安心感という、保護者にとってのメリットも期待できます。 以上のことから、半田市においても、システムの導入により、保育全般への様々な効果が期待できるのではないかと考えております。このため、まずは来年度、実証実験を行い、事務負担がどの程度軽減できるか、費用対効果の検証を行ってまいります。 以上で坂井美穂議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 (降壇)
◆12番(坂井美穂議員) 今の御答弁におきまして、今後、まずは来年度、実証実験を行って、効果を検証していくということで理解しました。 まず、今の半田市の公立保育園での保育士さんの状況なんですが、今、お聞きした内容としましては、34種類ほどの書類を作成しているということで、これが1か月当たりは約18時間程度、1日当たりですと毎日1時間程度、書類作成に時間を要していらっしゃるということで、この書類作成の時間、書類作成以外も、保育、子供と直接関わる時間以外の時間というのをノンコンタクトタイム、保育に関わる時間をコンタクトタイム、保育に関わらない、書類作成を含めた別の業務のことをノンコンタクトタイムというふうに言われるというふうに認識をしておりますが、ノンコンタクトタイムが、大体1日60分、1日1時間程度ということですので60分ということでお聞きしましたが、今現在、それを時間内に終えられているのか、それとも通常、時間の業務外になってしまっているのか、分かりやすく言いますと、残業がどれぐらい発生しているのかというところをお伺いしたいと思います。
◎幼児保育課長(竹内健君) 今現在なんですが、いわゆる議員言われますノンコンタクトタイム、保育に従事しない時間帯ですが、半田市の場合は4時から5時まで、16時から17時までの1時間、4時までが保育時間なものですから、その1時間で保育士は事務作業を行っているという状況でございます。 実際に34種類の業務を行っておりますということで、具体的に申し上げますと、一般の保育士なんですが、月案、週案、それからあとは連絡帳、それから、午睡のチェック表、いわゆる就寝票というものも作っておりますし、あとはクラス便り、そういったものも作成しておる状況でございます。 あと、時間外にちょっと足が出てしまって、残業の時間とはどれぐらいかというお話なんですが、一般の保育士は、月平均大体3から4時間ぐらいの残業があるというふうに認識しております。 以上です。
◆12番(坂井美穂議員) 今、ノンコンタクトタイムが60分ぐらいということと、あとは残業、時間外業務の時間が月に三、四時間ぐらいということでお聞きしたんですが、月に三、四時間ぐらいとお伺いしますとそんなに、例えば市役所の職員の方とか、部署によるかとは思いますが、そういうところと忙しい部署と比べると、大体1日に10分とか15分とか、それぐらいの時間に算出されるものですから、全然、言い方は適切ではないですけど、そんなに忙しくないじゃないかというふうに感じることもあるんですが、たとえ残業がなくノンコンタクトタイムを確保できていたとしても、なので、業務時間内に全ての書類作成等の、保育もそうですし、保育以外の業務も全部、通常の勤務時間内に終わっていたとしましても、結局、必要最低限の事務作業等で終わってしまっているという状況であれば、保育士が子供との関わり方を考え、相談できる時間を十分に取れていないという課題を解決することはできないというふうに認識をしております。 ですので、今、残業時間などを確認させていただいて、現状ぱっと聞きますと、そんなに喫緊に必要じゃないんじゃないかという、そういうふうに思われる方もいるかもしれませんが、私の認識としましては、課題として認識していることが、子供との関わり方を考え、相談できる時間を十分に取れていないということを解決したいということでありますので、とにかく業務時間内にしっかりそういう保育者同士の対話の時間というものをつくっていくために、こういうICTを活用していただきたいなという、そういう思いでいることをまたお伝えさせていただきたいと思います。 それでは、次の質問に移ります。 過日、主査の保育士の先生と、あと園長先生を対象に、保育所ICTシステム、先ほどちょうど偶然にも説明させていただいたシステムではありますが、CoDMONのシステムの説明会が開催されたというふうに伺っております。 説明会終了後に、アンケートを実施されたというふうにも伺っておりますので、説明会を受けて、保育現場の導入以降といいますか感想、また、アンケートの内容と結果というところを教えていただければと思います。
◎幼児保育課長(竹内健君) 主査の先生を対象に行ったデモンストレーションは2月15日に行いました。園長の先生については3月1日に行っておりまして、まだ園長先生のアンケート集計はそろっておりませんが、主査の先生のデモンストレーションを受けていただいて、その後アンケートの内容でございますが、アンケートについて内容なんですが、まず、率直に導入したいかしたくないか、導入することで何か事務の軽減が図れるものはあったのか、それからあと、具体的に時間的にはどれぐらい月に削減できるのか、その他意見何かありましたという項目で、簡単にアンケートを取らせてもらいました。 主査の保育士の方に行ったアンケート結果では、導入したいという人数が半数以上おりました。導入したくない、どちらとも言えないなという意見も若干、この数字は、導入したいよりも少ない数字でございました。主査の先生が感じるメリットはどんなことがありますかという項目の一例でございますが、保護者との双方向の連絡が可能になるという話、あと、登校園児の子供の把握がしやすくなると、それから、各種データの集中管理、一括管理、一括処理が容易にできるということ、あと、災害時の安否確認も容易に取れるんじゃないかなというお話と、あと、各園は行事を行いますと都度都度アンケートを行うんですが、そういったアンケート集計も容易にできるんじゃないかという意見がありました。 あともう一つ、項目として、デメリットといいますか、導入することで何かデメリットを感じることがあるのかなということを聞いておるんですが、このシステムを導入すると、保護者とのコミュニケーションが低下するのではないか、要はタブレットボタン1つ等で行うことで、日々行っている保護者との会話が少なくなる、コミュニケーションが低下するという話もございましたし、ICTを活用することで、かなり便利がゆえに保育士の立案能力が低下するのではないかという御意見もいただいたところでございます。 以上です。
◆12番(坂井美穂議員) いろいろと調査結果などを教えていただきまして、参考になります。ありがとうございます。 まず、知多市さんが今、導入をされておりますが、知多市におきましても、そういったICTを導入するに当たって業務が、賛成意見と反対意見といいますか、システムにあまりなじみがない先生なんかですと、やはりちょっと抵抗があったりとか、そういうことはあったようですが、知多市においては、ICTシステムを導入するまで、メーカーとの打合せなど、導入検討については幼児保育課で対応されて、あと、幼児保育課の職員が各園のシステム担当保育士という、そういう方を決められていたようなんですが、システム担当保育士に説明を行い、システム担当保育士から各園の保育士に説明をするという流れで、保育士のそういう業務に支障が出ないようにしたと、そういう工夫をされていたということです。やはり賛成意見、反対意見、どんなことを決めるにしてもあると思いますので、こういう形で工夫をしたということをお伺いしております。 あと、保育所側としましては、ITリテラシー、各種ITの関連サービスや機器、テクノロジーについて理解し使いこなす能力、そういうものを持っている職員の方が担当者に入れば、各園のシステム担当保育士となっていただくことでICTの検討が、全く反対しているような方ですと、今の業務がこういうふうにシステムでやってもらえればこういう効果があるんじゃないかという想像力もできる人だと働きますし、できない人だとはちょっとマイナスイメージしか生まれてこなくて、いろんなアイデアも浮かばないということもあるでしょうから、そういったこと、半田市においても、ICTの導入検討に当たっては、各園のシステム担当保育士といった方を選定、任命といいますか、していったらいいのではないかというふうに思いますが、その辺りについてはいかがでしょうか。
◎
健康子ども部長(竹部益世君) 実施に際しては、そういったことも考えに入るかと思います。 やっぱり、かえって手間がかかるのではないかというような不安な声もきっとあると思いますので、もし実施に至る際には、そういったことも方法の1つだと思います。
◆12番(坂井美穂議員) 2040年問題の話を先に話しましたので、今から大体20年後という、19年後ということであります。 そういった10年後、それ以降未来、将来に、保育士として活躍する世代は、生まれたときからスマホがあるGIGAスクール以降の世代となります。主体的で対話的な深い学びを身につけており、ICT技術によって人と物を瞬時につなぎます。そして、人同士の情報共有を瞬時にできる日常が当たり前の世代です。 保育所の、そういった10年後、それ以降、それより先、そういうことを見詰めた場合も、私たち自身が主体的で対話的で深く学び合う、職場の環境づくりに努めることが肝要だと考えます。保育士同士が互いに支え学び合う関係性を持って、学び合う時間、子供の遊びから学んだことを精察する時間、そして、子供から離れて静かに思いをめぐらす時間が保育士には必要です。 そこで質問をいたします。 保育所におけるICT化は、業務効率化による負担軽減で、課題を解決し、コミュニケーションが生まれるということだけではなく、10年後、20年後の未来を見据えても、魅力ある職場づくり、保育士の確保という、そういう視点で考えてみても、今こそ取り組むべき重要な課題であるというふうに考えますが、その点ではいかがでございましょうか。
◎
健康子ども部長(竹部益世君) ありがとうございます。 先ほど、最初にデモンストレーションの感想を伝えました。そのときに、いろんな懸念事項もあるということでした。例えば保育士が、まず学ぶことを簡単に定型のメニューで、これで保育指導案をつくっていいのかということの資質のこともあります。それから、やっぱりある意味、アナログ的に連絡を取り合うことでいろいろ感じるところもあるので、そういったシステムでできるところとアナログ的にやるところで、やっぱり組み合わせが必要かなと思っています。そういった意味で、このシステム、たくさんのメニューがあるので、どのメニューを取り入れるのが効率的なのか、それは実証実験で来年度やりたいと思っています。 保育士を目指して、ただいま保育業務に就いている先生方は、やっぱり半田市の子供たちの健やかな健康のために貢献したいという思いで仕事に就いていますので、少しでも長い時間が、子供たちと関わる時間を私どももつくってあげたいというふうに思っております。そういったことで、費用対効果もしっかり把握しながら、このシステムが有効なのかということを少し検証しながら、さらなる魅力ある職場づくりにつながればいいなというふうに思っています。
◆12番(坂井美穂議員) 先ほど御紹介させていただきました茨城県取手市、また知多市においては、どちらも指導計画案に活用されているというふうにお聞きしております。 私も、業務の本当の細かいところまでとか、申し訳ないけど分かりませんので、先日もCoDMONさんのZoomのセミナーみたいなものが開催されているのを知ったものですからそれに参加したんですが、ちょうど議会中だったので10分ぐらいしか参加できずに、肝腎な中身の、どんな内容なのかというところをしっかり勉強ができていない状況ではありますが、知多市さんにおいては、我が市でどんな機能が活用できるのか、予算も含めて、幼児保育課と園長で何度も検討会を実施されたというふうに聞きました。そして、業者の選定にも時間を費やして、さらに、指導計画を自分たちの保育に生かすことができる内容とするために、独自で文例を作成し、それを登録するまでに、導入後も約1年かかったというふうに聞いております。 私、コロナですので視察には行けなくて、お電話で、やはり幼児保育課の課長さんとお話をさせていただきましたが、そのときにおっしゃっていましたのは、登録をされているテンプレートのような文面が幾つか、それぞれの項目に対して用意されているようで、それを選択してというようにしていくというふうに聞いたので、私もイメージ的には、本当に自分の書きたいこととか、そういうことがそこになければ表現することができないのかなということはちらっと思ったんですが、ただ、そうやって便利にすごく使えるようになったというふうにおっしゃっていますので、そういう先行している自治体の事例もいろいろと研究していただければなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移ります。 先ほど先生が、保育士さん、園長さん、保護者とのコミュニケーションが薄くなってしまうのでは、希薄になってしまうのではないかという懸念が出ていたというお話がございました。 映像をお願いいたします。 保育の質の向上を議論する厚生労働省の検討会は2020年、保育の見える化と情報発信というのを課題の1つに挙げております。これは、先ほど紹介をしたような保育ドキュメンテーションの活用などを念頭に置いているとのことです。 ふだんは送迎で、朝夕の短時間でしか園で子供の様子を見られない保護者に、この保育ドキュメンテーション、これ、イラストですけれども、このイラストでは、先ほど保育ドキュメンテーションというのは子供の学びを、こんなふうに遊びましたよというだけではなくって、この遊びからこんなことを学びましたということを、子供たちの写真とともに記録して、保育室に掲示したりですとか、あとは保護者の方に発信したりですとかということはされるというものなんですが、ここに書いてあるイラストの内容は、一番左端のイラストですが、例えば色がついたお水を、いろんな色を混ぜてみたらこんな色になったという、そういう実験をした写真と文面が親御さんに発信されて、それが子供からもお母さんに報告があって、遊びから得た経験をすることで、保護者の理解が得られると。 真ん中のイラストが、休日にも、おうちで同じようなことをして、家庭と園の連携が生まれたということで、日曜日におうちでもこんなこと、同じような、そういうことをやりましたよというような会話が生まれると。そして、さらに発展すれば、一番右のイラストになりますが、園での活動に保護者が協力、理解を示して、例えば、私、ハンカチ染めというのができるんですよとお母さんが保育者の方に言われて、今度ワークショップでもやりませんかということで、子供の遊びから、学びから、そういった保護者の協力にまでつながっていくという、そういう働き、メリットがあるものが、保育ドキュメンテーションというふうに聞いております。 保育ドキュメンテーション、ぜひ半田市でも、先ほどの保育者の方の、保護者の方とのコミュニケーションが希薄になるという、そういう懸念があるということでちょっと御紹介させていただきますが、この保育ドキュメンテーション、ICTならではできることでもありますので、こういったものをICT導入とともに活用して、さらに保護者の保育への関心が高まる、そういう取組をしていただき、保護者と園の協力が今よりさらに促され、保育の質の改善につながるということでありますので、ぜひこちらについても検討していただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
◎幼児保育課長(竹内健君) 保育ドキュメンテーションというのは、ICTを活用することでしかできないわけではございません。保育で実際に行っている状況を園の中でまとめて、保護者の方にお伝えする。保育園でこんな活動しています、お母さんと。そういったことを伝えるものが保育ドキュメンテーションと言われておりまして、今現在、保育園ではB紙、大きい紙で、具体的にこんなことを保育園でやっていますといったものを、写真を貼り付けたり、そこにコメントをつけたり、時には折り紙等で飾りつけをして、保護者の方の目に留まるようなところに掲示しまして、今、こんなことをやっていますよと。今、議員から説明がありました、それを見たお母さんたちが、こういうことをやっているんだなという理解を深めていただいて、ひいてはお母さん同士、こんなことをやっているんだね、私たちもこういったことをやってみないというような輪に広がっていくようなイメージでおりまして、公立でも実際それは行っております。 ですから、コミュニケーションは、常に大切にしたいと思っておりますし、今後もそういった取組を続けていきたいというふうに考えております。
◆12番(坂井美穂議員) 保育ドキュメンテーション、手書きでされているということも理解はしていたんですが、先ほども映像にございましたように、映像、もう一度お願いいたします。 手書きでやっていくということはかなり負担が大きいということで、日誌、掲示物、連絡帳、週日案ということで、そこの時間短縮というところをICTで解決しながら、さらに、ICTの活用によって、そういうコミュニケーション、保護者と保育者のコミュニケーション、また子供とのコミュニケーション、また保育者同士のコミュニケーションを深めていただけたらなということで、お話をさせていただいたところであります。 映像ありがとうございます。 それでは、東京大学で保育学の教授をされている秋田喜代美氏は、保育の質について、施設の広さや保育者1人が何人の子供を見るかといった構造の質とともに、園でどんな経験をしたのかというのを見るプロセスの質が重要であるというふうに指摘をされています。 子供の成長を可視化、見える化し、保護者に発信することは、保育の質を高める上で重要であります。そういう意味で、現在は手書きの保育ドキュメンテーションについても、活用していただきたいと申し上げましたが、改めてICTでもそういうことを検討していただくというふうなことをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。もう一度お願いいたします。
◎
健康子ども部長(竹部益世君) システムによって、即解決できる問題もあると思います。後で振り返ったりだとかということもしやすくなると思いますので、そういったことも含めて研究していきたいと思っています。
◆12番(坂井美穂議員) 半田市保育園等公民連携更新計画において3点示されている、今後の公立保育園等の在り方の2点目に、市全体の教育・保育の質の向上が示されております。地域の基幹園として、民間事業者に対し、研修の機会や各種情報を提供する等、市全体の教育・保育の質の向上を図るための支援を行う役割を担いますとあります。また、民間事業者の事業撤退等の事態が発生した際には、保育の受皿としての役割、セーフティネットも担うこととあります。 ICT化につきましては、民間事業者でも一部導入しているところはあると思いますが、基幹園としては、全国で効果を発揮している事例を柔軟に取り入れ、検証した効果も含めて民間事業者に情報発信していくことで、保育士が働きやすい環境をつくり、市全体で持続可能な質の高い保育環境を整え、子育てで選ばれるまちになっていくことが役割であると考えます。 それでは、最後に、お伺いをいたします。 市長にお伺いをいたします。 基幹園の在り方に照らして、保育所のICT化を今こそ進めるべきであると考えますが、いかがでしょうか。
◎市長(榊原純夫君) いろんな自治体のニュースの中でも、ICTを導入したことによって保育園に入る方の保育料の算定が、普通にやると数日かかるのが短時間でやれただとか、ICTの導入によって作業の効率化が十分に図られるということを私も承知いたしておりますが、先ほど来、担当課長、担当部長から答弁がありましたように、来年度実証試験をさせていただきますので、その中で、効果を十分に図り、費用対効果を勘案しながら、取り入れることに関して取り組んでまいりたいというふうに思います。 以上です。
○副議長(澤田勝議員) 坂井美穂議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。--------------------------------------- 午後3時10分 休憩 午後3時25分 再開---------------------------------------
○副議長(澤田勝議員) 会議を再開します。 山本半治議員の発言を許します。 〔13番 山本半治議員 登壇〕(拍手)
◆13番(山本半治議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきの通告に従いまして質問いたします。 主題1、
新型コロナウイルスワクチン接種についてお尋ねします。
新型コロナウイルスの感染が広がって、1年が過ぎました。感染状況は減少傾向にあるものの、国内での感染者の累計は2月末時点で43万人を超え、その中にあって、特に重症化した高齢者が亡くなるケースが増えています。2月末時点で7,889人が、愛知県内でも518人の方が亡くなられ、日々増え続けています。 目に見えない敵によって、私たちの日常生活は大きく変わってしまいました。感染防止のために、常にマスクを着用し、どこに行っても消毒機が置かれてあり、外出後の手洗い、うがいが徹底され、密閉、密集、密接の三密を避ける生活が日常となりました。 この間、緊急事態宣言が2度発令され、学校が休校となったり、不要不急の外出が自粛されたり、飲食店などは休業や時間短縮の要請が出されました。その結果、大切な人と会うこともできず、人と人の触れ合いが断ち切られる状況が続いています。 しかし、誰もが言い知れぬ不安を抱えながらも、いつか必ず乗り越えられる日がやってくるとの希望を持ちながら過ごしてきたと思います。そして、その望みに応えようとするのが、今回のワクチン接種だと思います。皆さんの希望をかなえるために、半田市民全ての対象者の皆様が、安心してワクチン接種を受けていただくための体制をつくっていただきたいと思います。 そこで質問いたします。 要旨1、市民に寄り添い全ての対象者にワクチン接種を行うためにお伺いします。 16歳以上の人を接種対象とした
新型コロナウイルスワクチンの接種が、医療従事者から先行して、2月17日より始まっています。このワクチンを接種することで、重症化や発熱、せきなどの発症を防ぐ効果が、海外では明らかになっています。また、ワクチン接種が進んでいけば、増え続ける重症者や死亡者を減らすことができ、日々問題となっている医療関係への負担軽減も期待されています。 現在、接種されている、日本で最初に承認された、アメリカ、ファイザー社のワクチンは、16歳以上の約4万人が参加した臨床試験、これ、治験と言われますけれども、この治験で95%の有効性が示されています。 映像をお願いいたします。 これは、ワクチンを接種した集団と接種しなかった集団で、新型コロナに発症した人を調査したところ、ワクチン接種で発症者が20人から1人、20分の1に抑えられたことで、予防効果が95%あることを意味します。 映像ありがとうございます。 この95%という数値について、河野太郎ワクチン接種担当大臣は、首相官邸のホームページに公開した動画で、いつものインフルエンザワクチンの有効率が40から60%と報告されていることを考えると高い効果とされていますと説明しています。 一方、海外で始まっているワクチン接種では、接種後にアナフィラキシー症状や筋肉の痛みなどの副反応が起きることが報告をされています。その結果、副反応への不安をあおる行き過ぎた報道により、ワクチン接種をためらう人が出てくることが心配されます。全ての対象者の皆様が安心してワクチン接種を受けていただくために、正しい情報を広く周知することが大変に重要となります。 そこで質問いたします。 質問1、ワクチン接種の必要性や有効性、安全性について、どのように分かりやすく市民の皆様に周知されるか、お伺いします。 続きまして、映像をお願いいたします。 少し見にくいですけれども、厚生労働省からワクチン接種体制のスケジュールのイメージが公表され、優先順位が示されています。最初が、国立病院機構などの医療従事者向けの先行接種が、これは体制確保のめどがつく段階の2月中旬から、現在は始まっております。その後は、その他の病院や薬局、訪問看護ステーションの職員など、コロナ対策に携わる方々などが、医療従事者向け優先接種となり、3月中旬に行われる予定となっています。 ここまでは、国、都道府県が主体となって接種体制を行いますが、その後、予定されている4月後半からは、高齢者向け優先接種、その後は基礎疾患のある方、そして高齢者施設などの従事者、そして60歳から64歳の方、そしてその他の対象者からは、市町村が主体となってワクチン接種が行われることになっています。 映像ありがとうございます。 しかし、最近になりまして、政府より、高齢者向けのワクチン接種が本格化するのは、4月26日の週になる見通しと発表されています。 そこで質問いたします。 質問2、半田市が主体となって行っていくワクチン接種の優先順位と接種時期はどのようになっていますか。また、接種順位別の人数は何人になるか、お伺いします。 続きまして、質問3、65歳以上の高齢者から始まるワクチン接種の会場と日時、時間帯はどのようになっているか、お伺いします。 続きまして、ワクチン接種を受けるためには、行政から発送される接種用のクーポン券と、健康状態を確認するための予診票が必要となります。この予診票には、病気治療の病名や治療内容などいろいろな質問事項があるために、記載に時間がかかるという問題点が指摘されています。もし接種会場での記載となれば、接種会場の混乱が予想されます。事前に予診票に記載ができるよう準備を進めていただきたいと思います。 そこで質問いたします。 質問4、接種用クーポン券と予診票の同時発送はできますか。できなければ、予診票の配付はどのようになりますか、お伺いします。 続きまして、全ての対象者にワクチン接種を受けていただくためには、家族や地域の友人などで声をかけ合いながら、皆で一緒に接種会場に行って、一緒にワクチン接種を受けることが重要だと思います。そのために、複数予約ができる体制を整えていただきたいと思います。 そこで質問いたします。 質問5、接種予約は電話やインターネットとなっていますが、家族や友人など複数予約はできるか、お伺いいたします。 続きまして、施設に入所されている方や自宅で介護を受けている方などは、接種会場に出向くことができないケースがあります。また、住民証のあるところでの接種が原則となっていますが、住所地以外の施設に入所されている方や単身赴任などで簡単に帰省できない方など、地元の接種会場に行くことのできない方への対応が必要となります。 そこで質問いたします。 質問6、指定の接種会場に来られない、施設入所者や自宅介護者、または住所地以外の施設入所者や単身赴任などで帰省できない人への対応はどのようになっていますか、お伺いします。 続きまして、市民の皆様に安全に安心してワクチン接種を受けていただくためには、数多くの医師や看護師など医療従事者の皆さんの協力が必須となります。半田市では、2月11日に神田町にある医師会健康管理センターで、医療従事者を対象にワクチン接種に向けた説明会を行っていただいていますが、マスコミ報道によれば、多くの市町で、ワクチン接種を行うための医療従事者不足が大きな問題となっています。 そこで質問いたします。 質問7、半田市では、ワクチン接種に向けて、地元医師会などの協力体制はできているか、お伺いします。 続きまして、高齢者の次に始まるのが、基礎疾患のある方へのワクチン接種ですが、映像をお願いいたします。 これも少し細かいですけれども、基礎疾患のある方、1番が慢性の呼吸器の病気から、これずっと来まして、最後、13番が睡眠無呼吸症候群の方で通院、入院をされている方となっています。また、人の肥満度を表しますBMI30以上の肥満の方が対象となります。BMIというのは、これ、体格指数、「体重÷(身長×身長)」でも計算されますけれども、BMI30の目安として、身長160センチメートルで体重が77キロ、170センチメートルで体重が約87キロ以上となります。 映像ありがとうございます。 これら疾患の対象者は、自己申告という形で予診票の記載で確認することになっています。しかし、個々の判断に任せるだけでは、確実な対象者を把握することは難しいのではないかと思います。全ての対象者が申告しやすい対策をお願いしたいと思います。 そこで質問いたします。 質問8、基礎疾患のある人への周知はどのようになっているか、お伺いします。 続きまして、接種後の副反応が心配されますが、アメリカ、ファイザー社が約2万2,000人に行った治験結果によれば、接種部位の痛みが66から83%、疲労感が34から59%、頭痛が25から52%と報告されています。また、アメリカ疾病対策センターによると、強いアレルギー反応のアナフィラキシーも、接種約20万回当たり1回見られていますが、接種後は一定時間会場で待機し、すぐ治療を受ければ回復可能としています。接種後の副反応への対応の充実が求められています。 そこで質問いたします。 質問9、接種後の副反応への対応はどのようになっているか、お伺いします。 続きまして、2回ワクチンを接種したからもう大丈夫とマスクを外し、コロナ前の日常生活に戻れると思われている方は、少なからずみえると思います。しかし、ワクチンは開発されたばかりで、コロナワクチンの効果の持続期間は、まだ十分明らかになっていません。また、ワクチンには、人口の大半が免疫を持つ集団免疫による流行終息への期待もかかりますが、分かるまでには時間がかかると考えられています。このために、ワクチン接種後も、三密の回避や、手洗い、マスクの着用などの感染予防策は引き続き必要だと思います。 そこで質問いたします。 質問10、ワクチン接種後、コロナ化以前の生活にはすぐに戻れないと思います。今後の生活を続ける上での注意事項の徹底をどのように行っていきますか、お伺いします。 続きまして、厚生労働省では、
新型コロナウイルスに関する電話相談窓口、
コールセンターですけれども、
コールセンターを2月15日9時より開設しています。半田市におかれましても、早期に
コールセンターの開設をお願いしたいと思います。 そこで質問いたします。 質問11、ワクチン接種に関する市民からの相談を受け付ける
コールセンターは、いつからどこに開設されますか、お伺いします。 続きまして、コロナ禍を乗り越えるためには、全ての対象者の皆様にワクチン接種を受けていただくことが重要です。国から提供された情報だけでは、満足な結果は残せないと思います。半田市に合った取組が求められます。 そこで質問いたします。 質問12、全ての対象者にワクチン接種を受けていただくために、半田市独自の取組はありますか、お伺いします。 最後になりますけれども、過去に経験したことのない
新型コロナウイルスワクチン接種という大事業に携わっていただいている医療従事者をはじめ、行政の皆様に心より感謝を申し上げるとともに、国民が望む、コロナ禍を乗り越えるために全力で取り組んでいただいている皆様にエールを送り続けることを約束して、質問席からの質問を終わります。ありがとうございました。 (拍手・降壇) 〔
健康子ども部長 竹部益世君 登壇〕
◎
健康子ども部長(竹部益世君) 山本半治議員の御質問の主題1、
新型コロナウイルスワクチン接種についての要旨1、全ての対象者にワクチン接種を行うためにの御質問の1点目、ワクチン接種の必要性や有効性、安全性についての周知についてお答えいたします。 ワクチンを接種することで、発症を大幅に抑制したり、重症化を予防したりする効果がある一方で、副反応に対する不安も想定されるため、ワクチンについて、市民の方に正しく理解していただくことが重要であります。半田市では、1月末からホームページにて、新型コロナワクチン特設ページを開設しており、今後も、国から提供される最新情報を、様々な手段で市民の方に分かりやすくお伝えしてまいります。 次に、御質問の2点目、ワクチンの接種順位と時期、接種順位別の人数についてお答えをいたします。 接種順位については、国が示すとおり、令和3年度中に65歳以上となる高齢の方から始まり、その後、基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者、それ以外の方へと続く予定です。時期については、直近のワクチンの供給状況を踏まえ、国において急遽見直しの動きがあり、高齢者への接種は4月から段階的に始まるとされております。 対象者の人数は、65歳以上の方が約3万人、16歳以上65歳未満の方が約7万3,000人と見込んでおります。7万3,000人の中には、基礎疾患を有する方も含まれておりますが、人数は市では把握できないため、国が想定しております人口比率から推計しますと約4,000人程度になります。なお、高齢者施設等の従事者人数については、現在、調査中であります。 次に、御質問の3点目、高齢者から始まるワクチン接種の会場、日時、時間帯についてお答えをいたします。 高齢者は、ふだんから医療機関を受診している方が多く、安心して接種できるよう、かかりつけ医での接種体制を整える必要があります。そのため、半田市医師会の全面的な協力の下、身近な医療機関を会場とする個別接種会場を45か所確保しております。また、集団接種会場についても4か所確保しており、移動の安全性も考慮して、日中の時間帯を中心に開設できるよう進めております。 次に、御質問の4点目、接種用クーポン券と予診票の同時発送についてお答えいたします。 接種会場で予診票を記入していると、会場が密になることが想定されることから、事前に予診票の記入をしていただき、スムーズな接種となるよう、クーポン券と同封する方向で準備を進めております。 次に、御質問の5点目、複数予約の可否についてお答えいたします。 接種の御案内は個人個人に送付いたしますが、御家族等が一緒に接種を希望する場合も多いと見込まれます。そのため、1回の電話で複数人の予約ができるような運用を予定しております。 次に、御質問の6点目、指定の接種会場に来られない場合の対応についてお答えいたします。 施設に入所されている方については、施設管理者と連携し、施設医による接種など、できるだけ入所者の負担が少ない方法で接種ができるよう調整しております。 また、自宅で介護されている方については、往診している主治医により接種ができるよう、半田市医師会と調整してまいります。 なお、何らかの理由により、住民票の登録地と居住地が異なる場合でも、必要な手続をすることで、居住地で接種いただくことが可能となっております。 次に、御質問の7点目、地元医師会等との協力体制についてお答えいたします。 ワクチン接種には、医師、看護師等の協力が不可欠であるため、これまで半田市医師会と何度も協議を重ねてまいりました。その結果、45か所という多数の身近な医療機関で接種が可能となったほか、集団接種会場の提供、各会場への医師、看護師の派遣についても、協力をいただけることとなりました。半田市医師会長はじめ、各先生方の深い御理解と御協力に改めて感謝を申し上げます。 次に、御質問の8点目、基礎疾患のある方への周知についてお答えをいたします。 基礎疾患がある方には、主治医と相談の上、ワクチン接種について正しく理解し、早期かつ安全に接種していただくよう、ホームページ、市報等において周知をするとともに、かかりつけ医からもワクチン接種を促していただくよう、半田市医師会に協力をお願いしてまいります。 次に、御質問の9点目、接種後の副反応についてお答えいたします。 国の指針では、接種後15分から30分の間、接種場所で健康観察の時間を置くこととされていますが、高齢の方は基礎疾患をお持ちの方も多いことから、半田市においては、接種後の健康観察時間を30分間とし、副反応への対応に備えていくこととしています。 また、迅速な処置が求められるアナフィラキシーショックへの対応ができるよう、必要な物品についても各会場に整備するとともに、万一の場合に備え、市立半田病院や半田消防署とも連携を図ってまいります。 次に、御質問の10点目、ワクチン接種後の生活についてお答えいたします。 現時点においては、ワクチンの効果については持続期間が定かではないことや、接種しても感染リスクがゼロとなるわけではないことから、ワクチン接種後においても、現在実施している感染対策や、三密を避ける等の生活様式を続けることが必要となるため、今後も徹底していただけるよう、市民の皆さんに呼びかけを行ってまいります。 次に、御質問の11点目、市民から相談を受ける
コールセンターの開設についてお答えいたします。 ワクチン接種に係る市民の皆さんの不安や相談、接種場所やワクチンに関する一般的な問合せに対応するため、予約開始前の3月15日から、市の
コールセンターを委託により外部に開設いたします。なお、医学的な知見が必要となる専門性の高い相談内容については、国や県が設置する
コールセンターで対応することとなっており、その御案内も併せていたします。 次に、御質問の12点目、全ての対象者にワクチン接種を受けてもらう取組についてお答えいたします。 多くの市民に接種してもらうためには、正確な情報提供が不可欠です。接種を希望する方が安心して接種できるように、市ホームページに特設ページを開設したほか、市報においても、繰り返し周知を行ってまいります。また、市としても
コールセンターを開設し、市民からの不安や相談に対応してまいります。 今後も、対象となる全ての方に接種の判断に必要となる情報を漏れなく提供するとともに、接種を受けやすくなるような環境整備にきめ細かく取り組んでまいります。 以上で山本半治議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 (降壇)
◆13番(山本半治議員) 今お話を聞きまして、半田市はすごいなと思いましたですね。45の医療機関の方に協力をいただけるということで、本当にありがとうございました。日頃の医師会さんとの関係がしっかりしているので、このようなすばらしい結果になったんだなと思っております。 それで、少し分からないところがありますので質問させていただきますけれども、1番の必要性、有効性、安全性、最新情報を様々な手段で市民の方に分かりやすく伝えていきますよ、これはもう当たり前のことなんですけれども、でしたら、もう少し具体的に分かるように言っていただきたいと思うんですけれども、お願いできますか。
◎
保健センター事務長(沼田昌明君) 既に3月1日号での市報では市の準備状況をお知らせしているんですけれども、この後の3月15日号の市報におきましても、より具体的な情報ということで、例えばどういった場所で接種ができるのかといった具体的なことを掲載する予定です。そのほかにも、半田市のホームページのほうでも、同じくどういう手続で接種が受けられるのかといった情報であるとか、スケジュール的なことも含めて掲載をしております。 それ以外にも、半田市の公式LINEというものもございますので、そちらも併せて活用しながら周知を図っていきたいと考えております。 以上です。
◆13番(山本半治議員) それだけでしっかり伝わるのかなとちょっと心配があるんですけれども。 最初に、それこそ高齢者の方に予診票と問診だったかな、送りますよね、接種券。そのときには、案内状もつけていただくんですよね。その中にも、ちゃんとこの辺のしっかりした内容というのは書いていただけるんですかね。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 今回、クーポン券をお送りする際には、どういう手続で接種が受けられるのかということ、あと医療機関も、接種が受けられる場所も当然なんですけれども、あとワクチンの特徴、こういった有効性があるということ、あと副反応のリスクもあるということ、こういったことも、しっかり説明書に書いたものを同封してお送りすることとなっております。
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健康子ども部長(竹部益世君) 少し補足させていただきます。 議員言われるように、個別通知のところでもしっかり御案内します。それから、当初は高齢者から接種をしますので、例えば高齢者が利用している施設、よく集まるところ、そういうところに、簡単に、いろんなことを書けばだんだんだんだん細かくなっていくんですが、もう少しかみ砕いたものがもし掲示等ができれば、そんなことも考えていかなくちゃいけないなと思っています。
◆13番(山本半治議員) やはり私さっき質問の中にも入れましたけれども、有効性というんですか、インフルエンザ、高齢者の方は無料で今年度も打たせていただきましたけれども、インフルエンザが40から60に比べても95という、この有効性というのは非常に高いですよね、ナッジ理論じゃないですけれども、これは正しい情報だと思うので、こういうことも本当に書いていただいて、多くのやっぱり対象の方々に、だったら打てるなと、私、インフルエンザはいつも打つけれども何ともないんだから、それじゃ安心だなというような、そういういいナッジ理論なんかを使いながらやっていただきたいなと思いますけど、いかがですか。
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健康子ども部長(竹部益世君) 予防接種、ワクチン接種の効果についてはしっかり伝えていきたいと思っています。国からも言われていますように、効果と最終的なリスクもしっかり判断した上で、納得した上で接種いただくことになりますので、まずはしっかりとそういうことも伝えていかなくちゃいけないと思っています。
◆13番(山本半治議員) それから、具体的な話になりますけれども、接種会場がやっぱり混雑するという状況の中で、上腕に打つわけですけれども、本当に上腕に打つときに、今、寒いですからたくさん着込んでみえるとこれも大変なことになりますので、優しさを、本当に簡単に打てるような服装で来ていただいたりとか、そういうことも本当にやっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 御案内を出すときには、こういった服装で、腕を出しやすいような服装で来ていただくといったことも呼びかけてまいりますし、あと、会場のほうには、つい立てをきちんと立てて、プライバシーにも配慮していく予定でおります。
◆13番(山本半治議員) あと、接種会場45か所確保と、その後で集団接種会場についても4か所確保しておりますとなっているんですけれども、先ほど半田市のホームページを見ましたら、もう4か所、これ、全部名前が出ているんですよね。なぜ私の一般質問のときに具体的にこれを出さないのかなというね。ホームページにも載っていましたよ。 ですから、分かるなら、これ、もうちょっと具体的に言っていただきたい、もう大分前に一般質問で出しているわけですから、ひとつよろしくお願いいたしますよ。
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健康子ども部長(竹部益世君) 失礼いたしました。集団接種会場は4か所、その4か所は、まず平日に、アイプラザ半田、それから、日曜日に、半田市役所、それから健康管理センターの神田町と緑ケ丘支所、合計の4か所でございます。失礼いたしました。
◆13番(山本半治議員) そうしますと、ちょっと確認ですね。平日が半田市役所ね。時間帯はどうなんですか。 〔「アイプラザです」と呼ぶ者あり〕 アイプラザ。ごめんね。平日がアイプラザ。 時間帯なんていうのはどうなっているんですか。この辺も、もう日中に時間帯ってもし分かるなら、その辺も大体決めているんじゃないですか。分からないならいいですよ。決めていないならいいけど、分かることならもうちゃんと教えてくださいよ。
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保健センター事務長(沼田昌明君) アイプラザについては、平日の午後を予定しております。時間的には、毎日3時間半程度開設をする予定で進めております。
◆13番(山本半治議員) 今後、しっかりこのことはまた公表していただけると思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。 そうしますと、いよいよ接種が始まってきて、ディープフリーザー、超低温の冷蔵庫が、半田市も来ると思うんですけれども、これは幾つぐらい来て、どこに置かれるのかというのはもう分かっていますかね。
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保健センター事務長(沼田昌明君) ディープフリーザーにつきましては、国のほうから順次、入荷をするわけなんですけれども、具体的には今月中にまず1台、市の施設に入りまして、それから、来月になるとさらにもう一台、それは市内の医療機関のほうに設置をする予定です。その後、順次、入荷されるというふうに計画がされております。
◆13番(山本半治議員) そうすると、全部で幾つ来るの。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 失礼しました。 全部で、国のほうからは8台入る予定となっております。
◆13番(山本半治議員) 今まで経験したことがないことで大変だと思いますけれども、当然そこからまた個別のところには輸送されていくと思いますので、その辺もしっかりまたよろしくお願いいたします。 それから、高齢者の方が1回目を打って、2回目は大体3週間を開けて打つというふうに聞いているんですけれども、そうすると、1回目の方は予約をしますよね、自分で電話やメール、インターネットで。2回目の予約というのは、いつからどんな形でしていけばよろしいんでしょうか。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 当然、2回打って完了ということになりますので、1回目予約していただく際に、2回目の予約もすることができます。
コールセンターに電話していただければ、そのときに、きちんと御説明もする方向でおります。
◆13番(山本半治議員) 1回目、打ちますよね。そうすると、3週間は開けないかんわけですから、そうすると、もちろんもう打つ前の段階で、2回目が、1回目を打ったこの日にちだったら予約ができますよという、そういう形になるわけですね、今の話ですと。一応、それ、確認ですわ。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 1回目予約する際に、同時に2回目の分も予約ができる仕組みとなっております。
◆13番(山本半治議員) それから、やはり1回目はいいんだけど、日にちがかなり開くと、それぞれ皆さんいろんな事情があると思うので。そうなると当然、1回打った後にも2回目の予約というのは出ると思うんですよね。特に1回打った後で次の予約が分かれば、私もっと、そのときに打ったところで予約ができれば、御本人は安心するかなと思うんだけれども、その辺のことはどうなんですかね。
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健康子ども部長(竹部益世君) すみません、伝わりにくくて申し訳ありません。 1回目の予約の際に2回目の予約もできる、ですからしていただきます。ということで……。 〔発言する者あり〕 1回注射……。すみません。
◆13番(山本半治議員) 1回目で2回一緒にできるんだけど、それぞれ皆さんお仕事だったりとかいろんな状況があったときには、次の3週間後というのはどうか分からない状況があるわけ。だから、1回打ったときに、次の予約がその場でもできるんですかということ。いろんな状況が出てくると思うんだわ。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 必ずしも2回目の分まで一緒に予約をしないといけないわけではないですけれども、これは、まずは一緒に予約できるということをきちんと御説明した上で、一緒にやるという方については一緒に御予約いただきますし、仮に2回目まで予約をして、ですので、2回目を打とうとしたときに、何らかの理由で打てなくなってしまうという、そういったこともありますので、そういったときには、一旦、キャンセル扱いになりまして、改めて2回分の予約を取り直していただくと、そういった仕組みとなっております。
◆13番(山本半治議員) そうしますと、基本的には、最初に2回の予約を取っていただきたいということだね、取れるということだね。分かりました。なかなかその時になって、またいろいろな状況が出てくると思いますので、私みたいに変わり者もおりますので、またその辺のところはひとつよろしくお願いいたしますね。 あと、主治医さんのところで打てるものですから、そこに大体かかっている方は、一緒にそこに行くと思うんですよね。ところが、そこにかかっていない家族の方も、できるなら、行くなら一緒に行って打ちたいなという方も出てくると思うんだけれども、そういう予約ができますよね、その段階では。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 予約の際には、こちら、市のほうからお送りするクーポン券をお手元に用意していただいて、そこに予約に必要な情報が載っておるものですから、予約の際に自分と家族の方の分も予約するのであれば、必要な情報をそこでお伝えいただければ、同時に予約することができます。
◆13番(山本半治議員) あと、次に、施設に入ってみえる方も、今後は調整して接種をしていただけるよと、高齢者の方で施設に入所されてみえる方、こういう方も、施設医により接種をしていきますよという、調整しますよという話なんですけれども、今、どうですか、半田市内で接種ができる施設というのは何か所ぐらいあるんですかね、半田市が今予定している施設は。要するにお医者さんがいなきゃ駄目ですもんね。
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保健センター事務長(沼田昌明君) ただいま高齢者施設については、全部で市内に40か所ほどあるわけなんですが、接種医がいるのかいないのかであるとか、希望する方が何人いるのかといった照会をしておりまして、結果はまだ出ておりませんけれども、今のところ、接種医がいるというところが大半でありますので、そういったところについては、接種医によりまして、その施設内で接種ができるということになります。
◆13番(山本半治議員) まだ、今、調整中ということで結構でございます。いろいろ大変だと思いますけどね。よろしくお願いいたします。 あと、基礎疾患のある方というのは、ちょっと映像出していただけますかね。 ちょっと小さくて申し訳ないけど、この方というのはなかなか自己申告が難しいんだけれども、今回は、ホームページだとか市報、それからあと、かかりつけ医から言っていただくというのは、これ、一番大事だと思うんですよね。 ですから、そこのところをまずしっかりやっていただきたいというのと、あと、ちょっと肥満の方なんですけれども、BMI30、この方にも通知を送るときには、私さっき言いましたけれども、「体重÷(身長×身長)」、それを超える方ですから、例えばBMI30以上じゃなくて、160センチなら何キロ以上の方ですよとか、そういう分かりやすく書いていただけると分かると思いますので、その辺いかがですかね。
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保健センター事務長(沼田昌明君) 御案内を、クーポン券をお送りする際には、どういう人がBMI30以上に該当するのかということが分かりやすいように、御案内を出していきたいと考えております。
◆13番(山本半治議員) あと、基礎疾患の方という、また、今のさっきの映像の、それからBMI30もあるんですけれども、特定健診だとか、あとは日頃の診療をしていただければ、国保のほうでもある程度把握ができないかなと、調べれば分かると思うんですけどね。かなり手間かも分かりませんけれども、少しでもそういうところで情報があれば、例えば接種券だとかを送るときに、ここに該当しますよというような形で出していただければ、その方は割とすんなり接種を受けられるんじゃないかと思いますけど、その辺の手間がかかりますけど、いかがお考えですか。
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健康子ども部長(竹部益世君) 個人情報のところで対応できない部分、難しい部分があろうかと思いますので、そこら辺のことは一度検証しながら、多分難しいと思いますが、そこはしっかり検証して取り組んでいきます。
◆13番(山本半治議員) あと、接種の予診票なんですけど、ちょっとこれ、国から出ているものを見ていますと、何らかの病気にかかって治療(投薬など)を受けていますかという欄だとか、あと、病気を診てもらっている医師の、今日の予防接種を受けてよいと言われましたかという、こんな欄もあるものですから、本当にやはり予防接種を受けていく前の予診票を書くためには、専門的な病気治療をされてみえる方というのは、本当に医師の方に早く会って確認をしなきゃいかんと思うんですよね。 私、実は毎月、定期的に病院に通っておりまして、そこで中性脂肪を落とす薬を飲んでいるものですから、先生に聞きましたら、山本さん、それはいいですよと。あと、この時期花粉症になるものですから、花粉症の薬ももらいましたけれども、それもいいですよと言っていただいたものですから、私も高齢者ですから、もう本当に一番早く打てるなと思うんですけれども、そんな形で本当に、こういうところの予診票の欄には、専門医、主治医の方の協力が要ると思いますので、そのところもしっかり、そのような方々に分かるように、医師会の方とも協力していただきたいんですけど、そこのところ、もう一回ちょっとよろしくお願いできますか。
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健康子ども部長(竹部益世君) 対象となる市民の方へのこういった早め早めの情報提供と、それから医師会の先生方にも、早めに情報提供していますし、何度も打合せもやっていますので、そういった情報共有をしっかりやって、先生方からもきちっと伝えていただくようにしていきたいと思っています。
◆13番(山本半治議員) それから、住所地以外の方、例えば出産で帰っていたりとか、仕事の関係で遠方に行ってみえる方々は、そのような、簡単にできますよというような形でさっき言ってみえたね、必要な手続をすることで居住地で接種いただくことが可能ですと、何かこれだと簡単にできそうな感じがするんだけど、当然、接種票、例えば半田市の方が東京でもし仕事をしてみえたならば、半田市から出されたクーポン券が当然要るわけですし、それによってあと、それを持って例えば役所に行くならば、そこへ行って、住所地外の接種届済証というのをもらって、そして接種券をつけて、東京なら東京で接種を受けなければいけないという、これは大変に面倒といえば面倒ですけれども、そういう状況があるというふうに聞いているんですけれども。 ましてや、今後、これで4月に入りますと転勤だとか、学校もそれこそ新しく入学したりすると、そういう方がかなり増えると思いますので、このところも、市報なりホームページで、こういうところもしっかり前もって伝えていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
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健康子ども部長(竹部益世君) 細かな手続につきましては、国からいろいろ手順が示されていると思いますので、それをしっかり市民の皆さんにも分かりやすく伝えられるように努力してまいります。
◆13番(山本半治議員) やっぱりそのときになってくるといろいろ大変なんですよね。ひとつよろしくお願いしたいと思います。 あと、副反応の対応については、そうしますと、例えばアナフィラキシーショックがもし出て、そのときの対応をしていただく病院というのは、市立半田病院という形でいいわけですかね。
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保健センター事務長(沼田昌明君) まず現場で応急処置をしていただいた上で、すぐに治まらないようであれば、すぐに半田病院に救急搬送していただく、こういった方法で対処を考えております。
◆13番(山本半治議員) あと、国からのいろんな資料を見ていますと、例えば消防車だとか救急車を会場にその時間帯に置いておくとかという話がありましたけれども、半田の場合はそこまでしなくても、時間的に消防署と連携を取りますよという話ですけど、その辺はもうやはり、ある程度心配ないということでよろしいですかね。
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健康子ども部長(竹部益世君) 半田消防署には、接種スケジュール、どこで接種をしているか、特に集団接種会場も、今日はここでやっているよというような情報をしっかり伝えて、いざというときにすぐ行けるようにそういった情報提供はしていきたいとは思っています。
◆13番(山本半治議員) いろいろお聞きしましたけれども、本当にいざやってみるとまたいろんな状況があると思います。 最後に、市長、お願いですけれども、本当に大変なお仕事でございますけれども、市民の皆様、対象者の方々が全員打っていただけるように、市長の、最後に思いを一言お願いしたいと思います。
◎市長(榊原純夫君) 私も毎月定期的に医者にかかっていまして、おとといかかったときに、そこの病院は接種していただける病院だったんですけれども、先生にどういう具合にやっていただけるんですかと聞きましたら、やっぱりふだん診察している日は、ワクチンの接種と併せてできないので、診察を午後やっていない日だとか、そういうところに、患者さんに希望を取ってやりたいと言っていました。 私も年齢が行っていますので、多分、私のところに回ってくるのは5月の連休明けぐらいかなと思っていますので、できればアイプラザ半田で真っ先に、先ほどおっしゃいました半袖のシャツにして、腕をすぐまくりやすい状況にして第1号で受けさせていただきたいと思いますし、そういう自分が率先してやることで、市民の皆さんに、これは安心して受けていただけるワクチンですということや、これを受けていただくことが、コロナウイルス感染症の終息にもつながるということを広く周知させていただいて、1人でも多くの方に接種していただけるように取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○副議長(澤田勝議員) 山本半治議員の質問を終わります。 お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決定しました。 本日はこれにて延会します。--------------------------------------- 午後4時21分 延会...