伊豆の国市議会 2018-12-03
12月03日-04号
平成30年 12月 定例会(第4回) 平成30年第4回(12月)伊豆の
国市議会定例会議事日程(第4号) 平成30年12月3日(月)午前9時開議日程第1
一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程に同じ
---------------------------------------出席議員(16名) 1番 井川弘二郎君 2番 青木 満君 3番 高橋隆子君 4番 森下 茂君 5番 笹原惠子君 6番 鈴木俊治君 7番 久保武彦君 8番 八木基之君 10番 内田隆久君 11番 小澤五月江君 12番 梅原秀宣君 13番 柴田三敏君 14番 三好陽子君 15番 田中正男君 16番 古屋鋭治君 17番 天野佐代里君欠席議員(1名) 9番 二藤武司君
---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長 小野登志子君 副市長 渡辺勝弘君 教育長 内山隆昭君 市長戦略部長 萩原智至君 まちづくり 西島 功君
市長戦略部参与 森島 浩君 政策監 総務部長 名波由雅君 危機管理監 青木一雅君 市民福祉部長 杉山義浩君 福祉事務所長 吉永朋子君 経済環境部長 岡本 勉君
観光文化部長 半田和則君
観光文化部参与 稲葉寿夫君 都市整備部長 杉山 清君
都市整備部参与 戸栗一泰君 会計管理者 石井正寿君 教育部長 山本昭彦君
---------------------------------------職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長 増島清二
議会事務局次長 高橋博美
議会事務局係長 西島裕也 書記 横峰隆志
△開議 午前9時00分
△開議の宣告
○議長(天野佐代里君) 皆さん、おはようございます。 本日は、ご苦労さまです。 ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから平成30年第4回伊豆の
国市議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の一般質問は、FMいずのくにの生放送となります。 一般質問を行う際、壇上からの発言については通告内容から逸脱しないようお願いいたします。 本日、一般質問を行う議員名は、発言順に、1番目は内田隆久さん、2番目は久保武彦さん、3番目は古屋鋭治さん、4番目は井川弘二郎さんです。
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△議事日程の報告
○議長(天野佐代里君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
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△一般質問
○議長(天野佐代里君) 日程第1、一般質問を行います。 質問は受け付け順に発言を許可します。申し合わせにより再質問は一問一答方式であり、発言時間は再質問を含めて40分以内とされております。通告時間内でお願いいたします。 なお、質問通告時間の残りにつきましては残時間表示計に表示されますのでご承知おきください。また、終了3分前と1分前にはベルにて残り時間をお知らせいたします。 これより順次質問を許します。
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△内田隆久君
○議長(天野佐代里君) 最初に、10番、内田隆久さんの発言を許可します。 なお、お手元に配付の参考資料の提出は許可いたしました。ご確認をお願いいたします。 それでは、10番、内田さん。 〔10番 内田隆久君登壇〕
◆10番(内田隆久君) 皆さん、おはようございます。議席番号10番、内田隆久です。 発言通告書に基づいて一般質問を始めます。 1、小学校の
エアコン設置について。 国の支援制度は決まったようですが、市内小学校に来年の夏までにエアコンの設置はできますか。 2、反射炉の保存・整備・活用について。 (1)反射炉の保存・整備計画と事業費はどうなっていますか。 (2)
反射炉ガイダンス施設の今年度と来年度の来場者数の予測は何人ですか。来場者の減少についての対策をどう考えていますか。 (3)平成29年度決算では、関連支出が約1億3,000万円、入場料収入が約1億円となっていますが、平成30年度とそれ以降の反射炉にかかわる支出と収入をどのように見ていますか。 (4)支出と収入のバランスについて、どのように考えていますか。 (5)反射炉の今後の活用について、どのように考えていますか。 (6)市の反射炉の所管部署変更の理由は何ですか。 3、
大型観光キャンペーンについて。 今回の
DCキャンペーンに対する伊豆の国市の基本的な考え方について、以下の質問をします。 (1)約6,000万円の予算に対する成果目標を数値で示してください。 (2)平成30年度実施された
DCキャンペーン事業の総括と平成31年度の計画の主なものについて説明してください。 (3)平成24年に伊豆の国市観光協会で野村萬斎氏を招いた狩野川能を560万円で実施しています。ことしの5月16日の薪狂言を中心とした事業の実施額3,000万円は、以前の費用と比べると大きな差があります。なぜ、このような大きな費用をかけることになったのでしょうか。 (4)北条早雲没後500年祭は
DCキャンペーン事業で行うのですか。その場合、事業内容と費用と効果についてはどのように考えていますか。 (5)
DCキャンペーンと
ふるさと博覧会の事業とDMOの関係性はどうなっていますか。伊豆の
国市版DMOとはどんなものですか。 4、観光振興について。 伊豆の国市の観光振興策について、以下の質問をします。 (1)伊豆の国市が重点としている観光施策は何ですか。 (2)過去5年間の観光動向について、どのように捉えていますか。また、今後の観光動向はどのように推測していますか。 (3)観光関連の市の直轄事業と委託事業、補助事業の考え方はどうなっていますか。 (4)
観光関連団体と市との関係をどのようにしようと考えていますか。 (5)観光と他産業の連携についてはどのように考えていますか。観光と農業、商業が別の部署となっている組織が産業振興の上で不都合ではありませんか。 (6)市の観光産業の位置づけについてはどのように考えていますか。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 皆さん、おはようございます。 師走も3日となりました。
一般質問最終日となりましたが、きょうもどうぞよろしくお願いいたします。 内田議員のご質問にお答えします。 1及び2の(1)から(5)までは、後ほど教育長が答弁いたします。 私からは、2、反射炉の保存・整備・活用についてのうち、(6)市の反射炉の所管部署変更の理由についてであります。
史跡韮山反射炉と
ガイダンス施設は、
韮山反射炉等の管理及び観覧料に関する条例に基づき一体的に管理運営される施設であり、その所管は教育委員会であります。しかしながら、
世界遺産登録、
韮山反射炉総合整備事業、さらには韮山反射炉の保存、整備、活用に関する計画の策定作業は困難かつ膨大な労力を要するものであり、また構成資産が所在する自治体から成る協議会の構成員は市長であるなどの理由から、専ら
史跡韮山反射炉の管理保全業務を行う文化財課と切り離し、市長部局内に1課を設けて
世界遺産登録等に関する事務を行ってまいりました。そして、平成27年度に韮山反射炉が明治日本の産業革命遺産の構成資産として世界遺産に登録され、平成28年度には
ガイダンス施設が完成し、平成29年度には韮山反射炉の保存、整備、活用に関する計画の策定も無事に終えることができました。 初期の目的が達成されたことから、特に1課を設けて世界遺産の維持管理に当たらせるということは市の組織運営上も負担が大きいことから、平成30年度に
教育委員会部局の文化財課に世界遺産室という形で世界遺産課を吸収し、
ガイダンス施設の管理運営も含め、その保存、活用に関する事務を一体的に行わせております。 次に、3、
大型観光キャンペーンについてのうち、(1)約6,000万円の予算に対する成果目標の数値についてであります。 まず、
広告費換算効果として、静岡県
DC実行委員会が作成する5枚の
メーンポスターのうちの1枚を伊豆の国市の観光素材をメーンとしたものに取り上げていただき、より効果的なPRを図ることを目指していますが、仮に、この
メーンポスターを市が単独で
JR東日本管内の780駅余りに掲示依頼した宣伝広告費として換算しますと約2億4,000万円以上と試算されます。さらに、
大手旅行代理店などに
DC特設コーナーが設けられること、店頭ポスター、
旅行パンフレットなどへの掲載や、テレビ、ウエブ広告などにも取り上げられることを見込んでおります。 これらのことにより、
観光交流客数を平成29年の数値より10%増加を見込んでおりまして、その経済波及効果は3億9,000万円と試算されます。 次に、(2)平成30年度に実施されたDC事業の総括と平成31年度の計画の主なものについてであります。 平成30年度のプレDCにおいては、
メーンイベントとして韮山反射炉前で
人間国宝野村万作氏の狂言特別公演を実施し、観客は旅行代理店の企画担当者を含む500名余りでありました。この狂言公演は、静岡DCにおいて全国の旅行代理店の企画担当者や幹部などが集まる会議の席上で大きく紹介され、翌日、旅行代理店の企画担当者が伊豆地域をめぐるエクスカーションの一環として実施しました。 また、野外・
現代花アート展を
韮山反射炉隣接地において実施しました。 さらに、伊豆の国市の特産であるイチゴの新しいスイーツや
体験型旅行商品を掲載したパンフレットを作成し旅行代理店等に売り込んでおり、これらは本番DC及びアフターDCにつなげてまいります。 続いて、平成31年度の計画の主なものについてであります。
メーンイベントは、
世界遺産韮山反射炉前における
人間国宝野村万作と野村萬斎親子の狂言の特別公演です。この狂言公演については、実際の狂言舞台を見た旅行代理店の方々を中心に、旅行商品として造成するための問い合わせが非常に多く寄せられております。 また、花によるおもてなしとして韮山反射炉内で生花を使った花の装飾を4月下旬から5月下旬に実施し、韮山反射炉の新たな魅力を発信する機会として実施してまいります。 次に、(3)平成24年に実施した野村萬斎氏の公演の事業費と今回の事業費との差についてであります。 狂言公演の事業費は約1,100万円ですが、韮山反射炉前広場に野外特設舞台及び観客席設置等に係る会場設営費用と出演料が主なものとなります。 続いて、なぜそのような大きなお金をかけたのかについてであります。 大きな金額をかけた理由といたしましては、本番DCにおいて静岡県内の
トップイベントの一つとしてDCの
広告キャンペーンとしての拡散力を最大限に活用し、全国に
世界遺産韮山反射炉と人間国宝のネームバリューを発信し、伊豆の国市への注目を集めることにより誘客につなげたいと考えたからであります。 次に、(4)北条早雲公没後500年祭は
DCキャンペーン事業で行うのか。その場合の事業内容及び費用と効果についてであります。 当該事業については、北条早雲公没後500年
記念事業実行委員会が中心に行うもので、DC事業とは別になります。しかしながら、静岡DCの冠事業に登録し、周知、PRをしていきたいと考えております。 次に、(5)DC、
ふるさと博覧会の事業とDMOの関係性及び伊豆の
国市版DMOについてであります。 DCは
広告キャンペーンであり、外から人を連れてくるための手段であります。
ふるさと博覧会は、さまざまな体験を通じて市民や観光客などが伊豆の国市の地域資源を知り、交流をきっかけとして素材の魅力を高めるための手段であります。DMOは、
観光地域づくりのために観光事業者、商工事業者を初めとして、さまざまな主体の方がかかわりあってマーケティングやマネジメントを行っていくことであります。伊豆の
国市版DMOは、
ふるさと博覧会などを通じてさまざまな体験をする機会を市民及び観光客に提供することにより地域資源をもっとよく知っていただき、
観光地域づくりに結びつける取り組みのことであると考えております。 そのためには、DCを一つのチャンスと捉え、宿泊業、飲食業を初めとする商工、観光事業者の皆様には地域経済の活性化に結びつくように、市民の皆様には花によるおもてなしなどを通じて地域を盛り立てていただきたいと考えております。 次に、4です。 観光振興についてのうち、(1)伊豆の国市が重点としている観光施策についてであります。 当市では、伊豆の国市
観光基本計画の
アクションプランに基づいて、基本方針である「毎日が魅力ある“おもてなしの伊豆の国”」の実現に向けて施策の展開を図っております。重点施策は、伊豆の
国市版DMOの構築、そして
世界遺産韮山反射炉・歴史文化資源の活用、花と緑によるまちづくりの推進、スポーツツーリズムの推進、イチゴを代表とする農業観光、それから安全で安心な旅行環境、これには医療なども入ってまいりますけれども、の提供であります。また、今年度
ユネスコ世界認定を受けた
伊豆半島ジオパークを活用した取り組みの推進を加え、観光施策を進めております。 次に、(2)過去5年間の観光動向、入り込み客数、宿泊客数についてであります。
観光レクリエーション客数は、韮山反射炉が
世界遺産登録された平成27年に前年比60万人増加し、約285万人がこの5年間のピークで、平均210万から220万人を推移しております。宿泊客数は、おおむね72万人前後で推移しております。さきに述べた
観光基本計画の
アクションプランの目標値270万人には相当の開きがあります。旅行形態の変化により
団体周遊型旅行から目的型・体験型の旅行に変遷を見せていることで、これまでの観光地のあり方が需要に合わなくなってきていること、また、今後は人口減少の影響が及んでくるものと考えられます。このため、静岡DCや2020オリ・パラを契機に地域の資源を活用した地域性に特化した旅行商品を企画する取り組みを進めているところであります。 また、今後の観光動向の推測についてでありますが、本番DCの広告効果等を勘案して、
観光交流客数を230万人、宿泊客数を73万人程度と推測しております。 次に、(3)観光関連の市の直轄事業と委託事業、補助事業の考え方についてであります。 観光関連において、市が直轄で管理しているものは3つの
日帰り入浴施設ですが、日常の運営は事業者に委託しております。委託業務としては、伊豆長岡駅前観光案内所等の窓口業務を観光協会に、施設の維持管理を業者にそれぞれ委託しております。補助事業については、団体の自主性に配慮しつつ、当市の交流客増加に資すると考えられる事業について補助しております。 次に、(4)
観光関連団体(観光協会、商工会、旅館組合、芸妓組合)と市との関係についてであります。 市としては、これからのまちづくりについて、市民の活力によりまちづくりが進められ、行政はそのサポートをしていくというスタンスが持続可能な仕組みづくりにつながっていくと考えております。ついては、それぞれの団体等が進める事業の主体はあくまでもそれぞれの団体で、市は必要に応じて後方支援の形でサポートしてまいりたいと考えております。 次に、(5)観光と他産業の連携についてであります。 観光にとって商工業は切っても切れない関係であります。また、本市の観光にとってイチゴ狩りやミカン狩りのように農業も大変重要な関係にあって、密接な連携が必要だと考えております。そのため、観光、農業商工、スポーツ振興の行政側と観光協会、旅館組合、商工会の担当者会議を月例で開き、事業協力やイベントの開催情報の共有など顔の見える関係を続け、互いに協力しております。 次に、(6)市の観光産業の位置づけについてであります。 観光産業は、観光客の消費だけでなく、関連事業の従業員や製造や卸売り小売りなど市民の生活全般にわたる総合的な産業であるため、携わる人も多く、当市にとって経済的な影響が大きな産業の一つと考えております。 また、国が進める観光立国の流れの中でも、人口減少社会において地域が生き残るためには域外からの外貨獲得が重要と考えております。 私は、市民の活動による
ふるさと博覧会を初め、歴史、宿泊、温泉、農業、スポーツ、ジオはもとより、医療、学術ですら観光につながり、そこからさらに発展させるべきものと考えております。 残余の1及び2の(1)から(5)までにつきましては教育長が答弁いたします。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 続けて、答弁者、教育長。 〔教育長 内山隆昭君登壇〕
◎教育長(内山隆昭君) 皆さん、おはようございます。 私からは、1及び2についてお答えします。 初めに、1、小学校の
エアコン設置についてであります。 国では、ブロック塀・
冷房施設対応臨時特例交付金において、ブロック塀の安全対策や熱中症対策としての空調整備を推進しております。 当市としても、小学校等の空調整備にこの
臨時特例交付金が活用できるよう県を通じエントリーしているところであります。 子供が生活する中での工事は安全確保が難しく、また授業中の騒音は子供の集中力が低下することが考えられるため、土曜日、日曜日、祝祭日の休日や長期休業中での集中工事を基本とすることとなります。当該事業が今年度中に補助採択がされ、工事契約や工事着工が早まったとしても安全第一を考えなければならず、夏までの整備は難しいものと考えております。 次に、2、反射炉の保存・整備・活用についてのうち、(1)反射炉の保存・整備計画と事業費についてであります。 韮山反射炉の整備等につきましては、昨年7月に策定し、同年9月に開催された
市議会全員協議会において報告しました韮山反射炉の保存・整備・活用に関する計画に基づき進めているところであります。 当計画においては、平成29年度を初年度として、12年間にわたる事業実施計画を定めております。 主な事業としましては、文献、資料調査、発掘調査、
反射炉本体修復等を計画しており、事業費の概算額は合計で約3億2,000万円、そのうち、国・県の補助金を約1億5,000万円を見込んでおります。 次に、(2)
ガイダンス施設の今年度と来年度の来場者数の予測と減少についての対策についてであります。 今年度の来場者数は、4月から10月までの7カ月間で13万86人と昨年度の同期間と比較すると約24%の減であり、最終的な来場者数は22万人程度と見込んでおります。来年度の予測につきましては、
世界遺産登録年の平成27年度以降毎年減少していることを考慮しますと増加傾向に転じることは難しいとは思いますが、今年度の最終的な来場者数に近い水準を維持したいと考えております。 そのための対策としましては、静岡DCを契機とした団体客の獲得に向けて、旅行代理店による商品造成に対する
キャンペーンを伊豆の国市観光協会を初めとする関係団体とともに展開しているところであります。さらに、来場者の見学機会の拡大及び市内宿泊を促進するために、桜及び蛍観賞期間において行っているライトアップに合わせた夜間開館について来年度からの実施に向けて準備を進めているところであります。そのほかにも、関係団体と連携したPR活動や誘客につながるイベントの開催等を検討、実施してまいります。 次に、(3)平成30年度とそれ以降の反射炉にかかわる支出と収入についてであります。 まず、支出についてですが、主な事業は世界遺産推進、
ガイダンス施設維持管理、
歴史ガイド運営、保存管理、文献調査、担当職員の人件費であり、平成30年度は当初予算ベースで約1億4,000万円を見込んでおります。来年度以降については、保存・整備・活用に関する計画に基づく整備事業費の増減はありますが、基本的には平成30年度と同程度の規模で推移するものと考えております。 一方、収入についてですが、平成30年度は当初予算において入場料収入として約1億1,500万円を計上しておりますが、来場者数が想定よりも減少していることから、最終的には9,200万円程度と見込まれます。来年度以降については、来場者数と同じく今年度の最終的な金額に近い水準を維持していきたいと考えております。 また、正確な数字の把握は困難ですが、韮山反射炉の見学を主目的として来訪した観光客が市内のほかの観光施設を回遊したり、ホテル、旅館に宿泊するなどによる経済的な効果も大きいと考えております。 次に、(4)収入と支出のバランスについてであります。 さきにお答えしたとおり、収入は平成30年度が約9,200万円の見込みで、その後も増加は見込めない状況であります。支出は、平成30年度以降毎年約1億4,000万円という見込みであることから、単純にこの数値だけを比較しますと支出が収入を上回る状況であります。しかしながら、支出の大半は
世界遺産登録に伴い新たに生じることとなったわけではなく、地域の歴史資源として、あるいは国指定史跡として保存、活用していくために本来的に必要であった事業費であります。 一方、収入は
世界遺産登録による影響、効果によりこれだけの額が確保できる見通しであることは間違いないところであります。参考までに、世界遺産候補となる前年の平成22年度の入場者数は4万9,881人、入場料収入は397万9,590円でした。
世界遺産登録という波及効果がなければ、現在は入場者数、収入ともにこれを下回っていたものと考えられます。 以上のことから、支出と収入のバランスということで言いますと、現状の数値の単純な比較により示すことが適当であるとは思いませんが、支出の抑制と収入の維持に向けた取り組みを進めてまいります。 次に、(5)反射炉の今後の活用についてであります。 まず、第一に必要なことは、韮山反射炉の保全、後世への継承の担い手となる子供たちの学習素材としての活用であります。世界遺産を守り伝えるまちで生まれ育つことの誇り、それを引き継いでいくことの意義と責任を子供たち自身が深く認識できる機会を設けることが必要であると考えております。 そのほかには、地域の歴史的、
文化的シンボルとして、さらには地域の振興及び情報発信の拠点としての活用を進めてまいります。具体的には、
韮山反射炉ガイダンスセンター及び前面の芝生広場を効果的に利用し、関係団体等との連携、協働による講座や企画展、体験型学習、各種イベントの開催を通じ、市民や来場者の理解増進に努めてまいります。さらには、来年度以降複数年にわたり計画しております発掘調査及び
反射炉本体修理工事に際し、来訪者の安全確保を最優先とした上で通常見学することができない部分を公開することにより新たな来訪者の獲得にもつなげていきたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 通告による質疑、応答が終わりましたので、これより再質問を許可します。 10番、内田さん。
◆10番(内田隆久君) それでは、最初に小学校の
エアコン設置についてから再質問を始めさせていただきます。 この問題につきましては、初日に田中議員のほうから質問をしていただいていまして、詳細はそのときにご回答いただいているわけですけれども、先ほどの教育長のご説明の中で、安全第一に工事を進めるために夏休みを利用してやっていくので夏休み前に工事は終了しないという説明だったんですが、再度教育長にお伺いしたいんですが、この子供たちへの工事の安全ということで、熱中症による子供たちの命の危機に対する安全という2つの安全という問題があると思うんですが、そのことについて、どちらを優先して考えるべきだというふうにお考えですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育長。
◎教育長(内山隆昭君) 熱中症のほうは、直接子供たちの死というものに直結いたします。したがいまして、熱中症のほうを最優先に考えるべきだとは思いますが、できるだけ危険なものは避けたいという点でこのようなことになっております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 子供たちの命の問題のほうが、熱中症による対策のほうが安全性を優先されるべきというお答えでしたけれども、それでは、なぜ夏までに工事が終わるようなことをされないんでしょうか。と申しますのは、お隣の伊豆市なんですけれども、伊豆の国市は9月の補正予算で設計料を計上してずっと準備をしてきたんですけれども、伊豆市は11月2日に工事設計料を臨時議会を開いて承認されて、この12月の議会で工事費の4億5,000万円というのを補正予算で計上しているんです。というのは、伊豆市はここで工事費の補正予算を承認していただいて、来年早々に工事に取りかかるということなんです。伊豆市がやられていることと伊豆の国市のやられていることと、そこに違いがあると思うんです。その点、教育長、どのように考えますか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育長。
◎教育長(内山隆昭君) 伊豆の国市もこの採択が通ればすぐにという考えはありますので、やらないわけではないということでございます。できるだけ急いでいきたいという考えは変わりません。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ちょっと今よくわからなかったんですが、国の内示がおりればという話なんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育長。
◎教育長(内山隆昭君) そうであります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) これは伊豆市も同じでして、実は伊豆市の財源は、とりあえず国の財源を当てにしないで組んでおいて、それで国の内示がおりた段階でその財源を変更するというような話を聞いているんです。ですから、伊豆の国市が補正を組めないという理由にはならないと思うんですけれども、その点はいかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 当市といたしましては、あくまでも国の補助ということで事務を進めてきております。国のほうの補正予算通過時の情報では、11月中には内示が出るのではないかということを国のほうでは言ってきたんですけれども、本日現在まだ内示が出ておりません。私どものほうとしましては、この内示の、国の補助の採択が決まり次第皆様に予算の計上をさせていただき、できる限り、一日でも早く工事が着工できるような形をとりたいと考えてきたところであります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) これは、前から部長のほうで内示がおりたらやるんだよというお話だと思うんですけれども、伊豆市は内示がおりなくてもやっているんです。ですから、その考え方が違うんですけれども、なぜ伊豆市が内示がおりなくてやっているかというと、夏までに間に合わせようと思ってやっているんです。国も、夏までに間に合うように予算措置をするというふうに言っているわけです。ですから、内示がなくても、見込みという言い方が正しいかどうかわかりませんけれども、とりあえず財源を組んでおいて、それを内示がおりた段階で変更してやれば年明けから工事にかかれるんじゃないですかというふうにお伺いしているんです。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 我々のほうでは、一度予算の計上をして、またそのすぐ後に予算の組み替えをするということをせずに、できる限り1回の予算の計上で工事着工、または事務が進むようにしたいという姿勢で臨んでいるところであります。現在、今議員のおっしゃるとおり、伊豆市のほうでは12月補正予算に計上したというところの把握をしておりますが、伊豆市のほうでは、また3月に国の補助採択の状況で補正の組み直しというものがありきということで実施をしているということを聞いております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 部長、そしたら伊豆市は夏までに工事が間に合わないというふうにおっしゃっていますか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) ただいまの回答では、そのようなことを一言も言ったつもりはありません。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) それでは、伊豆の国市も夏までに間に合うんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 夏までに間に合うということは保証できません。先ほども答弁でお答えしたとおり、子供たちの授業中の邪魔にならないように、また工事中の安全を図るためにも土曜日、日曜日、祝祭日、または長期休業中の休みをうまく利用しながら工事を進めていくという形で、当然、工事のほうが夏の暑い時期に間に合えば一番いいわけですけれども、工事の発注者としては工期を夏までに間に合わせるというような形で進めるのは、ちょっとそこはそぐわないのかなということで、夏までには間に合わないというお答えをさせていただいております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ちょっと市長にお伺いしたいんですけれども、市長、今の答弁でよろしいんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) すみません。私のほうから少し補足させていただきますが、内田議員のおっしゃるとおり、リスクを考えたときどちらのリスクをとるか、どっちを優先するかということになると、正直なところそれは両方とも考えなきゃいけないところだと思います。ただし、工事によるリスクというのは、先ほど言いましたように毎日続くわけですので、そこは最大限譲歩しなきゃいけない。なおかつ、その中でできるだけ、一日も早く工事を着工し、工事を進めるということは当たり前のことだと思っていますが、そのリスクに関しては正直言って両方考えたときにどちらが優先するかと、正直なところ難しい選択だと思います。ただし、今、教育部長が説明したとおり、うちのほうもこの12月の議会の議会中の中で国からの内示が来るという前提の中で作業を進めておりますので、それについては今現在も国のほうに問い合わせをさせていただいて、その辺の部分の内示が来るかどうかのほうの協議もさせていただいている中でいきますので、今の段階でいけば双方状況を見ながら進めさせていただいているという状況でございます。ですから、リスクに関しては正直言って両方ありますので、どちらを優先するかと、なかなかこれは究極の選択になりますが、今の段階でいきますとその内示が11月末におりるということを前提でいきましたので、その辺について、それをまず最優先して予算のほうの作業も進めていると、同時に進めているという状況でございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) リスクとおっしゃっていますが、その安全の問題について、私は子供の命が当然優先されるべきと思います。市長も多分そう思っているんじゃないですか。 それで、伊豆市はほかの財源を用意してここでスタートして、年明けから工事にかかろうとしているわけです。国の内示を待たずに。それがなぜ伊豆の国市はできないかという質問をしているんです。だから、どちらも優先という副市長の答えは答えになっていないと思うんです。どちらを優先しますかというふうに聞いたので、先ほど教育長は当然子供の命だというふうに答えているわけですから、そうしたら、やっぱり工事の安全よりもまず年明けに着手することを優先すべきじゃないんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) ですから、先ほどから申したとおり、内示がここでおりるということを前提で考えておりますので、この12月議会中にその辺が対応できるような形の作業を進めながら対応していきたいということでございます。ですから、当然、今言ったように、リスクということを考えていけば、当然子供の健康並びに健康被害を第一に考えるということは十分考えた上での考え方でございます。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 話がかみ合わないんですけれども、12月に内示がおりなかったらどうなるんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 現在、我々のほうとしましては12月中に内示がおりないということは想定していないところでございますが、一般質問の田中議員のご質問のときに田中議員からも発案があったかと思います。議会中に内示等がなければ、我々としましてもご協力をいただき、臨時会等も可能なように、なるべく一日でも早い段階で工事が着手できるような形で取り組みをしたいと考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 部長、12月中に内示がおりないことはないという根拠は何ですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 国のほうからも、当初、11月中に内示を出すということは伺っております。11月29日に県を通じて国のほうに確認をしたところ、11月中に発出するという、発出の準備をしているということで、そのときには回答がありました。ただ、本日現在まだ内示のほうが我々のほうに通知が来ていないという状況ではございます。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 市長にお伺いしますけれども、来年の夏がことしの夏よりもさらに5度気温が上昇すると言っている学者もいるんです。そうすると、まさに子供たちの命の問題なんです。私、伊豆市と伊豆の国市の違いは危機管理というか危機感の違いなんじゃないかと。次の夏の対策についての危機感の違いじゃないかというふうに思うんですけれども、市長、いかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) お答えいたします。 この小学校のエアコン導入につきましては、私はもうとうに教育委員会のほうに計画をしてくださいということは、田中議員のご質問を何回もいただくまでもなく今までやってきたことであります。計画がここでできてきたわけなんです。それで、ことしの夏の暑さで急に世の中が騒々しくなり、突然にみんなでやろうやろうということになってきた。しっかり命を守るということに関しては、準備をしてきたわけであります。 それで、今のご質問でありますけれども、ことしの夏よりさらに5度、全体として5度上がりますと、これはもう大変なことです。子供たちだけではなく、ほかの生き物の命も危なくなるということもあります。私の考えは、工事も確実に行っていただかなければならないと思います。工事の事故もやはり人の命を奪うものであるということも考えなきゃいけないと思っておりました。それで、この6校につきまして、我がこの教育委員会のほうは、ただエアコンを持ってきてコンセントを差すと、そういうものではなく、もっと確実にやっていきたいという考えでありますので、それを否定することはできません。そういう意味におきまして、夏までにやってほしいということも何度もお願いをしましたが、私はここで工事をしてくださる方々の命のことも考えなきゃいけないと思っています。突貫工事、そして土日を使う、あるいは、そういう方たちは、じゃ土日じゃなくてウイークデイは寝ていればいいでしょと、これ通りますでしょうか。そういうことも考えますと、やっぱり命を守ることは一番大切ではありますが、そういう働く人の命も考えなきゃいけないと思う。 そこで、熱波というものは台風に匹敵するものだと私は思っております。そういう意味においては、その情報を的確にいただきまして、余りにも熱波が、熱波といいましょうか暑さが人体に影響するところまでいった場合には休暇にしてもいいのではないかと思っております。そういうところのコントロールをしまして、できれば、もちろん夏までにできれば一番よろしいんですけれども、5月、6月が一番暑いと思います。7月もです。8月は休暇になっているわけですけれども、そのあたりを教育委員会とも、いろいろな部署で図りまして、それこそ私は本当の危機管理ではないかと思っております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 今、市長のおっしゃっていることは、工事をやられる現場のことも、命のことが大切だというふうにおっしゃっていますか。それ当然じゃないですか、そんなこと。それで、別に学校に限らず、施工会社というのはいろんな営業の物件の建築なんかの工事を夏もするんです。夜間もするんです。それは、当然、その危機管理というのはその会社が、自分の会社の職員、従業員の危機管理をするのは当たり前のことで、今ここで論じているのは子供たちのことなんです。市長、どうですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) 6校を、この数はもうお話をしたと思っております。それが、夏までに確実にできるかどうかということを今まで話し合ってきたわけですけれども、それが可能ならば急がなければならないと思っております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 市長、伊豆市でできるのになぜ伊豆の国市はできないんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) ただいま、伊豆市が夏までにできるというところでございますが、教育委員会のほうでいろいろなところにお伺いを立てているところなんですけれども、まずエアコン業者のほうでは夏までに確実に納品ができるとは限らないというようなお答えを県を通じていただいております。また、大規模な電源工事が発生しますので、電気のキュービクルの工事を実施するということも想定されます。このキュービクルの作製には、これは夏までにはこのキュービクル作製は非常に厳しいというようなことのお答えもいただいております。ただ、どちらも夏までには厳しいということで、完全に夏までにできますよということではないということも含めまして、また工事の安全性、それからそれぞれの教室の工事を実施しなければならないということからも、子供たちの工事中の安全も踏まえて夏までには工事の実施が難しいというお答えをさせていただいております。 以上であります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 部長、技術的な問題を言っているんではなくて、10月5日に政府が学校のクーラーを支援するという臨時交付金を計上したときに、政府は来年夏までに希望する全ての小中学校での整備を目指すと言っているんです。伊豆市も78教室全てに来年の夏までに設置を目指していると言っています。なぜ、伊豆の国市は目指さないんですか、それを。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 先ほど副市長が答弁していただいたとおり、この会期中になるべく国の内示を受けて予算計上していきたいということを申し上げております。決して我々、当市としましても来年の夏までに工事の完了を目指さないというところではなくて、一日でも早い工事の着工ができるように現在努力をしているところでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 市長、確認なんですが、伊豆の国市も来年の夏休み前までにエアコンの設置を目指しているんですね。イエスかノーでお答えください。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) 基本的には目指しております。しかし、先ほどからおっしゃいますように、伊豆市さんはどういう計画でどんなふうな施工順序、そういうものを持ちましておやりになるということを私は存じておりません。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 市長が目指すということですので、次の質問に移らせていただきたいと思います。 次は反射炉の関係なんですけれども、最初の質問の反射炉の保存、整備計画と事業費はどうなっていますかという質問なんですけれども、先ほどの教育長のお答えですと、12年間でいろんな修理だとか文献資料の調査等で3億2,000万円。約2分の1補助ですから1億6,000万円ということで言われましたけれども、この財源について、反射炉整備基本計画の中では観覧料収入を保全に要する経費に充てるというふうにうたっているんです。先ほど申し上げたとおり、観覧料収入が毎年毎年下がってきて、観覧料収入をこの保全整備の事業に充てられるんですか。今後ですけれども。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 議員おっしゃるとおり、入場料収入というところが我々といたしましても非常に危惧しているところでございますが、来年度以降も本年度末の入場者数の確保に努めてまいりたいと考えております。そのために、本年度同様の収入料金を保全修理に充てるという方針は変わらずに行っていきたいと考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 先ほど、平成30年度末の入場者の予測が22万人というふうにおっしゃっていましたけれども、ここまで13万人で、前年比マイナス24%ということで、このまま推移すると20万人を割るんじゃないですか。なぜ22万人という予測になるのか、ご説明をお願いします。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) こちらのほうは、月ごとの入場者数から本年度末の入場者数を想定したものであります。こちらのほうから入場者数を割り出したという形でご答弁をさせていただいております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ここまでにマイナス24%で推移すると、なぜ22万人になるかという質問をしているんですが、今までの、例えば計算しているって、どのような計算根拠かちょっと示していただきたいんですが。
○議長(天野佐代里君) もう一度ですか。 では、続けて。
◆10番(内田隆久君) 調べなきゃわからなければ結構ですけれども、22万人のときの観覧料収入は9,200万円というふうにおっしゃっていましたけれども、私が計算すると8,600万円なんです。そこに600万円の差額があるんですが、それについても、今までの傾向よりも何か少し収入が上がるように計算されているように思うんですが、その点はいかがですか。
○議長(天野佐代里君) では、答弁を。副市長。 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) そこの連携につきましては、先ほど言った今年度の推移を見た中で、今年度末と同じぐらいの規模ということの中で出させていただいておりますが、先ほど来、回答の中でも言っております静岡DC、こちらのほうの
キャンペーンの中でいろんな団体等も含めて旅行商品の創出だとかいろいろやっております。また、来年度につきましてはライトアップに合わせた時間延長、そういう部分も含めていろんな手だてをしようということで計画しております。また、市長のほうもかねがね言っておりますが、例えば修学旅行の誘致ということで韮山反射炉も含めて伊豆半島全体の中でもってうまくその辺が誘致できるかという部分もあります。ですので、いろんな施策を当然講じた上での中で、できるだけ今の規模を維持しながら、さらにまた少しでもそれが上がっていくようにという、そういった事業をこれから計画の中で進めさせていただくということもあります。そういうことも含めて、できるだけ今の水準を維持、並びにそれからまた少しでも上がるような形の手だての中でもって考えている。これも一つの施策として考えているものでございます。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) それで、来年度以降の反射炉の入場者の件なんですが、以前にも、反射炉の一時的に入場者が上がって、それが下がってくるということは当初から言われていたわけですけれども、その下げどまりの数字について、22万人を下げどまりというようなニュアンスの話をされていたんですが、先ほど世界遺産の登録前は4万9,000人という数字がありましたけれども、以前の当局の答弁ですと反射炉認定前の倍が下げどまりの数字だということをお聞きしたことがあるんですが、それはほかの世界遺産の例に倣っておっしゃっていると思うんですが、そこら辺でいきますと4万9,000人の倍ですから10万人ですか、それが下げどまりの人数かなというふうにそのときには思ったんですが、その点はいかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 議員のおっしゃるとおり、認定前の2倍ぐらい、10万人が下限というところでございますが、我々といたしましては、やはり現状を最低でも維持していきたいというところがございます。目標を持ってこの入場者数の維持に取り組みたいと考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) わかりました。 ある程度、20万人ぐらいが目標だという話だと思うんですが、来場者の減少を食いとめる対策の話なんですが、先ほど
DCキャンペーンだとかいろんな、ライトアップだとかイベントがとかというふうにおっしゃっていましたけれども、具体的に、普通、博物館ですとか美術館で常設展のほかに企画展をやるのが普通だと思うんです。実際、富士山世界遺産センターも時期を見て企画展を次々打っているわけです。その点、反射炉の
ガイダンス施設で企画展をやるような、増収対策というんですか、来場者の増加対策として企画展をやっていくような考えはないんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) ガイダンスセンターの施設の関係もあり、大規模な企画展というのは非常に難しいと考えております。そのためにも、現在進めている反射炉を中心とした子供の学習という視点から、子供たちの学習成果の発表というような形での企画展を中心に行ったり、また鋳物教室等を開催し、この鋳物教室にお子さんを中心に集めるというような形も実施、ことしも継続して実施していければと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) エージェントと組んでいろいろやられているということなんですが、旅行会社に入場手数料を、あっせん手数料を支払っている例がほかにもあるようですけれども、あっせん手数料を払うというようなことの検討はされているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) やはり、旅行形態の変化から団体客等が減少しているという現状が見られます。現在、旅行業者等にリベートの支払いというのは実施していないところですけれども、現在検討を始めたところでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) あっせん手数料をいつから払うつもりで検討されているのかというのと、行政が直接、今直接、
ガイダンス施設は伊豆の国市が管理されているわけですけれども、直接あっせん手数料を払うことになる、旅行会社と契約してあっせん手数料を払うということになるということでしょうか。いつからそういうことになるということでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 現在、その部分を含めて検討をさせていただいているところでございます。できれば来年度から実施というところは目指したいところでございますが、なかなか課題も大きいところでありますので、時期的にはいつからになるのかというところは現在明確な答えは持っていないところでございます。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) その課題というのは、先ほど私、申し上げた行政が直接旅行業者にあっせん手数料を払うことではないのですか。それも課題の一つのような気がしますけれども、その場合に、例えば観光協会とか商工会を通して手数料を払うというようなことも検討されているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) その部分も含めての検討でございます。観光協会等からの支出になるのかというところも含めての検討をさせていただいております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) あらゆる手だてを使って来場者を20万人ぐらい食いとめないと、次の質問ですが、収支のバランスです。これ、今年度末で22万人想定で私が計算したところだと6,700万ぐらい赤字なんです。これがさらに、この先16万人ぐらいに減ったときには1億円ぐらいのマイナスになるんです。これ、やはり収入の増加策と同時に支出の削減もしていかないと。先ほど教育長は基本的な、必要な経費だというような言い方でおっしゃっていましたけれども、世界遺産の認定を受けたからこれだけの額を必ずこれから使い続けなくてはいけないという話ではなくて、そこら辺をできるだけ平準化して、やはり資産を守っていくということも検討をされないんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) こちらのほうですけれども、まず大まかな数字で言わせていただいております。これは、大体、平成で申しわけありません。平成40年度までの概算費用では約3億2,000万強の金額が必要であるということになります。それぞれの単年度では、やはり必要な経費、費用というのが、差はございますけれども、大きな事業、平成31年、平成32年、平成33年では反射炉本体の修復等大きな事業がございますので、こちらについてはかなり大きな費用をつぎ込むということで予定しております。それ以外については、平準化すると大体2,000万円前後で推移していくのではないかというような計画で進めております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) それが、先ほど教育長言われたならしで1億4,000万ぐらいかかってきますよということだと思うんですけれども、やはり削れる経費というのがあればぜひ削っても当然いいと思うんですけれども、1つ、先ほどご説明があった明治日本の産業革命世界遺産協議会、協議会の経費が毎年250万かかっているんですが、これは何に使われているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 協議会全体の負担金、または、当然こちらのほう九州を中心にした会合という形になりますので、職員の旅費等が中心でございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 職員の旅費と何とおっしゃいましたか。250万、年間ずっとかかり続けるということにちょっと疑問を抱いているのと、先日、ちょっとこの質問をするためにその協議会がつくっているホームページとアプリというものを検索してみたんです。それで、当初、私の記憶でたしか5,000万円かかってこれつくって、そのときも、こんなの5,000万もかかるのというふうに思ったんですが、5,000万円かけてつくったそのホームページとアプリの反射炉のところにたどり着くと、ホームページの入場料はまだ100円のままになっています。それと、アプリのほうが300円になっていて、29年4月1日から500円というふうに書いてあります。誰も見ていないということなんですよ、このホームページとアプリ。誰も指摘がないから当初つくったままというか、途中で1回は変えているのか、300円になった時点で変えているのかもしれませんけれども、ここら辺、協議会の意味というか、伊豆の国市側の問題もあるでしょうけれども、協議会の意味というのはあるんですかね。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) ご指摘の部分でございますけれども、協議会としての組織というのは、当然、明治日本の産業革命遺産というのはあくまでも韮山反射炉も含めて構成資産で成り立っている。ですので、世界遺産という意識の中でいきますと韮山反射炉だけが世界遺産ではなくて、8県11市の23の施設全体で世界遺産という認識です。ですから、全ての、23の構成資産を全て捉えた形の中の世界遺産という認識でございますので、当然、その中でいけば8県11市の中で、協議会の中で全体に周知徹底並びにPR、それから今後の保存も含めた、それから、インタープリテーション計画と言っておりますが、いわゆる皆さんに対する周知、それから継続性、連続性を持った形で皆さんに23の構成資産に来ていただくような仕掛け、これを協議会という組織の中でこれからも協議しながら進めさせていただく。これは、あくまでもそういう姿勢の中でやっていかないと、いわゆる単体で世界遺産でございませんので、そういった意味での協議会という認識でございます。ただ、先ほど言いましたような部分での修正の部分については、これは当然申しわけなかったと思いますが、ここはすぐに訂正できるものは訂正させていただきますが、ただ、姿勢とすると協議会という組織は今後も必要だということで、ただ、その協議会については市長が一番トップになって協議会の中に出ておりますので、予算編成のほうも含めた形の中ではご意見をいただきながら、できるだけ時代に合った、それから今後も継続性を持った形でのご発言もさせていただきながら、構成資産としての位置づけとして協議会があるという認識の中で今後も進めさせていただきたいと思っております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) あと、支出の削減についてですが、駐車場の管理費が800万円というのが出ていますが、これは交通整備の関係の費用でしょうか。72万人のときはわかるんですが、今現実3分の1近くに減ってきている中で、この800万円というのは必要なんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) ご指摘のとおり、こちらのほうは駐車場の管理費でございます。我々のほうとしても、この管理が開館時間常時2名の駐車場整理員の配置が必要なのかというところも現在協議をさせていただいているところでございます。コスト削減に向けて少しずつ進めているところであります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ぜひ駐車場の交通整理の関係の見直しをしていただきたいと思います。 あと、歴史ガイドの事業というのがあって、これが、私も観光協会の役員をやっていて覚えているんですが、当時、小松会長がボランティアだから費用を受け取れないということがあったんですが、それでもボランティアではなくてやっていただきたいということで、1,000円を払うということでスタートした事業だと思うんですけれども、平成27年のガイドの関係費が180万円で、その平成28年から830万円、790万円、850万円と大体800万円を超えるぐらいの金額で推移しているんですが、これは72万人のときと今の20万人のときで同額が払われているんですが、ここら辺についての考え方はいかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 反射炉を訪れる方が反射炉をより理解していただくというところで、非常に有効な手だてをしていただいている皆さんでございます。なくてはならないという方。予約で全てが管理できれば問題ないんでしょうけれども、飛び込みのお客様等いらっしゃいます。これらの方にも対応するために待機していただくというところが必要になってきますので、現状の維持という形で進めさせていただいております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) このガイドさんは、富岡の世界遺産の見学は見学料にガイド料が含んでいて、必ず見学者に対してガイドがついているようですが、うちのほうは必ずというわけではなくて、来た方にお勧めして、やる方とやらない方がいらっしゃるということですが、現在のこの20万人、22万人でも結構ですが、この中でどのぐらいの方がガイドを受けているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁に少し時間がかるようですので、ここで暫時休憩といたします。再開は10時40分といたします。
△休憩 午前10時26分
△再開 午前10時40分
○議長(天野佐代里君) 休憩を閉じ会議を再開し、引き続き一般質問を行います。 それでは、再質問に対する答弁を。 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 反射炉のガイドの利用者数でございますが、本年10月までの実績では7万134人の利用がございました。入場者数からすると、およそ54%のお客様がガイドのほうを利用していたということになります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 先ほどもちょっと申し上げたんですが、72万人のピークのときに非常にガイドさんが大変だということで多分800万円を超えるガイド事業という金額になっていると思うんですが、ここら辺も、来場者が減ってきているわけですので、今後見直しをしていったらいかがかなと思いますので、部長、いかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) ご意見をいただいたところでもございます。今後、検討させていただければと思います。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 反射炉の関係は、世界遺産の認定を受けたからといって際限なく経費を支出していくわけには、今の伊豆の国市の財政状況を考えると非常に困難だと私は思います。やはり、収入が上がるような利活用の方法ですとか経費の削減を今後考えていっていただくことをお願いして、次の質問に移ります。 次は、
大型観光キャンペーン、DCのことなんですが、先ほど市長のお答えの中でメーンの事業を、狂言をやって、ポスターをいろんなところに掲出できて、その広告効果が2億4,000万あるというお話と、それ以外に実質的な効果が3億9,000万あるという2つの金額の提示があったわけですけれども、この内容の説明をもう少しちょっと詳しくお願いできませんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) ただいまのご質問の前段の2億4,000万の件でございますが、こちらについては、先ほど市長答弁でもありましたとおり、780余りの駅にB1ポスターが掲示されるということで、その掲載に要する費用がこの2億4,000万になります。それから、経済波及効果の3億9,000万につきましては、県ののほうでこのDCによる観光交流客の増加を10%と見込んでおります。こちらにつきましては、平成27年の東北3県のときに8.7%から19%の増加が見られたということで、県のほうで10%を目標としたのかと思います。金額的なものにつきましては、美しい伊豆創造センターがこのDCに合わせて静岡経済研究所のほうに増加分の1人当たりの金額の積算を依頼して出てきた数字からこの10%、観光交流客、宿泊者数がふえた場合にはこういう3億9,000万の数字になるということでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) これは後で、平成30年に行われたDCの効果と、年度末まで行っていませんので全ての
DCキャンペーンが終わったわけではないんですが、今言われた経済効果の10%。先ほど報告があった平成29年度の
観光交流客数が230万人で、宿泊客数が72万人というので、これ、平成30年度のDCでどれぐらいの宿泊客数がふえたんですか。
観光交流客数というのは非常に曖昧な部分があって、イベントに来た方の人数と施設入場者と宿泊客数を足したものだと思うんですが、その中でやはり一番わかりやすいのが宿泊客数がどのぐらい伸びたかというのが一つの指標としてはわかりやすいんでお伺いしたいんですが、その10%の経済効果。ですから、平成29年度72万人の宿泊客数から1割伸びたという考え方でよろしいんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 72万人の10%ふえる目標というのが本番DCのときを見ていますので、今年度はそこまでの伸びは見込んでおりません。といいますのは、狂言舞台が5月に行われたということ、それからそのDCに対する告知期間が短かったこともあり、今年度につきましては大きな伸びはないものと思っております。そのかわり、市がDCに対して積極的であるということを捉えていただいたのか、横浜駅のほうにパノラマパークの大型看板、3カ月近く掲示されたことや、それから来年の本番DC、5月22日の狂言公演のときにはJR東日本及びJR東海のほうで特別列車の運行が予定されております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) プレだから余り効果が上がっていないけれども、本番には上がるというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。本番には10%ぐらい上がるということなんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) ご指摘のとおり、それを目標にしております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 先ほど、ここ5年間で大体72万人で宿泊客数が推移しているということと、将来的な見通しの中で、1万人プラス、73万人という数字をおっしゃっていたんです。ただ、この73万人というのではなくて、
観光基本計画を見ると平成35年に100万人の目標というふうになっているんです。これ、かなり隔たりがあるんです。これ、
観光基本計画をつくった当初にもちょっとお話ししたんですが、当時の5割増しぐらいの人数をかけて大丈夫なんですかというふうに申し上げたのと、何の対策を立ててここまで伸ばすんですかということをお聞きしたんですが、恐らくこのDCも一つの伸びの要因というふうにお答えいただいたというふうに記憶しているんですが、そうしますと、来年度末、本番が終わったDCのときには、目標とおっしゃいますが、72万人の1割ですから7万人としても、約80万人ぐらいの宿泊客数に伸びるというふうな見込みでよろしいんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、観光文化部長。
◎観光文化部長(半田和則君) 目標値については、内田議員がご指摘のとおりでございますが、観光施設5,000床あると聞いておりますが、今のところ実際に稼働しているのは2,500くらいだということで、受け入れる宿泊施設の状況にもよってくるとは思いますが、そういうことを考えると単純に80万人とかという数字というのは難しいものと考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 最初の質問が、2カ年で6,000万円かけて、その費用対効果はというところなんですが、それでこの狂言の話なんですが、きょう参考資料で出してあるんですが、平成24年度に観光協会が行った狩野川能では、やはり野村萬斎さんを招いて狂言を3本、能楽師が12名で、このときは手話狂言という珍しいのをやったんで、その方が3名と、合計で15名の方の出演料が260万円、それで集客が950名。それで、同時に能楽鑑賞会という、旅館で能のワークショップをやったのが、4会場で234名という集客があったんですが、これ、市の補助金については480万円でございますね。それと比べると、先ほどの出演料ですか、これちょっと、さっきの答弁がよくわからないんですが、最初1,100万円が狂言に使われたと言いながら、出演料云々とおっしゃったんですが、平成30年度の出演料は幾らだったんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、観光文化部長。
◎観光文化部長(半田和則君) 300万円でございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 300万円。僕は、野村萬斎さんの出演料が一番高価かなというふうに思っていたんですが、舞台が500万ですか、それで出演料が300万ですか。それ以外の2,200万円は何の費用なんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、観光文化部長。
◎観光文化部長(半田和則君) 現代花アートですとか、それからPRポスターの撮影ですとかポスターの印刷などを行っております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ことしの薪狂言というチラシを拝見しますと、制作が株式会社JTBになっていまして、企画・制作協力としてオペラ季節館と東京芸術院というふうになっているんですが、これ、実際はこのJTBとあとの2社はどのような仕事をされたんでしょう。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、観光文化部長。
◎観光文化部長(半田和則君) JTBのほうが、元請という表現がいいかどうかわかりませんが、市としてはJTBと契約をしております。JTBのほうがオペラ季節館なりと契約をして事業を進めております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ですから、そのオペラ季節館というのは、ホームページを拝見すると、幅広い舞台芸術公演を手がけるプロデューサーというふうに書いてあるんです。芸術院のほうは、地方自治体の芸術表現を通した支援と。この辺がよくわからないんで聞いていたんですが、実際は何をJTBの下でやられたんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、観光文化部長。
◎観光文化部長(半田和則君) 狂言の野村万作さんの公演依頼ですとか反射炉内の狂言のステージの制作、それから現代花アートの制作なりアーティストの派遣ですとか、そういう全体的に対して動きを見せたのはそのオペラ季節館なりともう一つの組織で、そこをコントロールしていたのがJTBでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) これは、JTBさんに3,000万円のうち幾ら委託事業で出したんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 約2,200万円、JTBのほうに払っております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) そうしますと、2,200万円で狂言とその花のイベントをやったということでよろしいかと思うんですが、それ以外に、先ほど言ったポスターだとかチラシの印刷だとか販促だとかを含めて約3,000万円ということでよろしいですね。市長、これJTBに丸投げということですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) JTBが契約先のメーンではあります。といいますのは、もともと今回の韮山反射炉ステージの狂言につきましてはJTBのほうで持っている世界遺産劇場、日光東照宮等いろいろなところでやっているんですが、そちらのほうから話が始まっていて、JTBの誘客効果、そういうものをまとめてJTBにお願いをしたという経緯がございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) この薪狂言は、実際何人の集客を目指して、何人実績が上がったんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 800人程度を目指していたんですが、実際は500人となりました。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) その500名全部がJTBの関連で入ったお客様ということですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) そうではありません。今回の狂言につきましては旅行代理店に対するエクスカーション、現地視察が主な目的で開催しております。そういったこともあって、JTBなり旅行社からのお客様の入っている人数については余り多くありませんでした。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 市長、そうしますと、これJTBに委託している意味というのはあるんですか、市長。先ほど、ポスターがメーンになれば一番目立っていいということのお話だったんですが、2,200万ものお金を、事業の委託をJTBにさせる意味というのは何があるんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) JTB、国内では大きな旅行業者ということで誘客力も強いと思っております。今年度のエクスカーション等によりまして、来年の狂言、席を900席予定しておりますが、もう既に1,200席の旅行業者からのオファーがあると聞いております。そういうことを考えると、やっぱり誘客にはJTBを使用したのがよかったのではないかなとも考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 今、能の世界では野村萬斎を呼べばどこの会場でもいっぱいになるということなんです。来年は、県内で伊豆の国市のほか2カ所で野村萬斎がかかわった狂言の舞台があるんですけれども、これJTBがかかわらなくても当然満員になるんです。実際、先ほど申し上げた平成24年のときもアクシスかつらぎに入り切れないぐらい入っているんです。これ、JTBというのは旅行代理店であって広告代理店ではないですよね。そこら辺が私よくわからないんで質問しているんです。いかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 先ほども申しましたとおり、JTBを活用させていただいた理由とすると、当初、世界遺産劇場というもので事業を行いたいというのがございました。ただ、世界遺産劇場の冠ネームを使って事業を起こすには席が2,000席以上ないと冠ネームを使えないと。世界遺産劇場という冠ネームを使うとスポンサーがついて事業展開できるということで、JTBと話を進める中で、その規模を縮小して韮山世界遺産劇場でしたか、そんな名前をつけて事業展開をしていこうということでJTBを利用しております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) この平成30年度の事業でスポンサーが、JTBがやったことにおいてたくさんついたんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 結果、その2,000席を用意することができなかったので世界遺産劇場という冠ネームを使うことができなかったのでスポンサーはついておりません。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 私、どう考えてもJTBは旅行代理店であって広告代理店でないと先ほど申し上げたんですが、これ来年も、平成31年度も同じような枠組みの中で事業を展開するんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 同じような形態で事業展開しようと考えております。若干ですが、来年度、本番DCのときには予算規模を400万ほど縮小して事業展開する予定でおります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) JTBに一括投げていることによって経費が多くかかるんじゃないですかというふうに思っているんですが、先ほどの企画・制作協力でオペラ季節館さんというのは、オペラとつくと市長の名前を連想するんですけれども、市長のお知り合いか何かですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 市長とは全く関係ございません。たまたまJTBを介して委託されたところがそういう名前であったということで、私も市長からちょっと怒られました。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) よくわからないんですけれども、何が怒られたんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 先ほど内田議員が言ったように、オペラと名前がついたことで市長を連想するということで、市民に、市長が頼んだのというようなことで、たまたまオペラという名前がついていただけだということでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 3,000万円で狂言のイベントをやっているところは全国的に見てもないと思うんです、私。ぜひとも、平成31年度の事業、まだこれから修正がきくんであれば、予算はとってあるんでしょうけれども、ぜひとも経費の削減をしていっていただきたいというふうに思います。やっぱり丸投げすることによって、当然何社も入ればそこで経費が発生するわけですので、そこら辺の見直しをぜひお願いしたいと思います。 それと、先ほど北条早雲の関係でちょっと質問しましたが、これはDCの冠事業だということは、このDCの予算の中から費用を捻出するということなんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) DCの予算には一切計上してございません。この冠事業という、市長答弁にありました言葉は、「アッパレしずおか元気旅」というロゴとマークをその事業のときに使いますよということと、DCのパンフレットなりで早雲の500年祭なりを紹介することができますよということでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 伊豆の国市は、小田原市が主体でやっている北条五代の協議会に入っていると思うんですが、小田原市ではことしの4月から来年の12月まで北条早雲公顕彰五百年というのをやっているのはご存じだと思うんですが、これ4月1日からやっているのに、途中から伊豆の国市が北条早雲没500年というのをやるというのは、小田原市さんはこの間の供養祭には市長もお見えになっているというふうにお伺いしたんですが、これどういうふうに捉えられているんですかね、協議会の中では。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 北条早雲500年祭
記念事業実行委員会というのが立ち上がっております。昨年の議会等で梅原議員の一般質問に対し、早雲公の500年祭記念事業なりをやらないかというご提案がございまして、市といたしますと市民組織なりが立ち上がれば市がお手伝いしますよというスタンスで来ておりました。その実行委員会が正式に立ち上がったのが先月ですかね。その前、1カ月か2カ月かけて準備会のほうをされて、たしか正式には11月9日でしたか、実行委員会というのが正式に決まった。失礼しました。10月二十何日かに実行委員会が決まりました。そんなこともあって、北条五代のほうへは実行委員会が立ち上がったら、今回の法要は割と最近決まった話ですが、来年、北条五代の500年記念事業をやりたいと思っているというような報告だけはしております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) これ、ことしの7月11日に大仁区で市政懇談会があったんですが、そのときの資料に
DCキャンペーンとして北条早雲500年祭を検討している。既に行政当局から出ているんです。それと、市長の10月23日の定例記者会見でも早雲サミットをやっとここまでこぎつけたと市長が言っているんです。実行委員会じゃないです。これは行政主導でやってきたことなんじゃないですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) その10月の定例記者会見の前にもう準備会が開かれていたということがあって、市長からそういう発言があったものと思います。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) じゃ、7月の市政懇談会の資料はどうなんですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) その時点ではまだ準備会は正式には立ち上がっていなかったとは思いますが、市民組織でできるという動きがございました。そういうのを受けてそういう発言があったのではないかと思います。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 先ほども申し上げた小田原市の北条早雲公顕彰五百年は、当然、北条五代祭りが2回分入っているんです。あれ、1回25万人ぐらい集めて50万人なんですけれども、それ以外にいろんな記念イベントをやって、延べで300万人集めるとホームページに書いてあるんです。それと、実施場所が小田原市内と北条氏ゆかりの地とあるんです。伊豆の国市も北条氏ゆかりの地であるわけですから、それに乗せてやれば伊豆の国市のPRになりますし、自力のイベントをやるよりもよっぽどお金がかからないと思いますけれども、いかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) その件につきましては、当然、今言った議員のほうのお話もあろうかと思いますが、そもそも早雲公自体がこの韮山城に生涯ここにいて、さらに100年続いたという北条五代、これをまず、その北条早雲という名を広く市民の方にPRしていこう。また、こんな偉人が市内にいたということを皆さんに知っていただき、それを観光交流につなげていきたいという、これは実行委員会の、民間組織の方々の総意という考え方でございます。ですので、まずはその協議会としての位置づけもございますが、そういった実行委員会として自分たちがみずから立ち上げて、まず早雲、それから韮山城を皆さんにPRしていきたいという意思でございます。ですので、そこに関しましては、前にも言っていますように、市としてもそれについてバックアップをしなきゃならないと思いますし、まずは伊豆の国市としての早雲に対する考え方、これを内外に発信するいい機会だと思っておりますので、そういった意味では、市としましてはそれを大切にしていきたいという考え方の中で今進めているということでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 先日、副市長は1,000万以内ぐらいで支援を考えているというふうにおっしゃっていましたけれども。いや、おっしゃっていましたよ。私、書いてあります。それで、歴史的風致のところでは、北条時政の北条の里の件が出ているんです。そうですね、これ。先ほど反射炉の質問をさせていただきましたけれども、伊豆の国市で歴史が豊富にあるというのはよくわかるんですが、市の財政が厳しいときに歴史的事業を優先してという言い方はちょっと間違っているかもしれませんが、それだけ多くやる必要があるのか。観光的に見てです。もちろん、文化財の保護だとかいろんな観点からはやる必要があるんでしょうけれども、全体的な観光的な位置づけの中で、反射炉の効果がなかなか出ていない、そこら辺を何とかしなきゃいけないというところがある中で、次々に、前北条と後北条の話が出てくるわけです。これってやっぱりちょっとバランスを欠いていると思うんですが、市長、いかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) まず先に、先ほど1,000万という話をしましたが、私は答弁の中で、今まで時代まつりを1,000万以上かけてやってきました。それが2年ほど続きましたが、そこまでの規模感は持っていないという話をさせていただきました。ですので、最少限度の中で補助できるものということで、今言った、熱い思いを持って実行委員会立ち上がったわけですので、全く市は関係ありませんというわけにはいきません。 なおかつ、歴史豊富な中で、今後の課題としまして、例えば韮山反射炉、世界遺産になりました。当然、その韮山反射炉だけで、先ほど言いましたように誘客というのはできるわけじゃありませんので、そういった意味では、観光資源というよりも歴史の、文化あるこの伊豆の国市をどうやってPRしていくのかということは、当然、財政面も考慮しながら、バランスをとりながらやっていきたい。それの考え方は変わっておりませんので、今もその関係につきましては、まだ予算についても、どの程度の支援ができるかということはまだ結論できておりませんが、少なくともそういった、今までやってきました時代まつりのような規模感ではないということだけは確実に言えることでございます。 以上でございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) ちょっと時間がなくなっていますので観光振興のことについて質問が及びませんけれども、結局、先ほどの宿泊客数ではありませんけれども、観光の成果というのを宿泊客数で見るというのが観光立市のある意味当たり前の姿ですが、温泉側に何も投資をしないで、歴史に投資もしてもやはり宿泊客は上がってこないというふうに思うんですね。もちろんいろんな観光素材があってこちらに、伊豆の国市に入ってくるということはよくわかるんです。それは、反射炉の世界遺産のときに72万人入ってきたけれども長岡温泉に泊まった方はほとんどいないということですよね。ですから、温泉側にもやはり投資をしていかないとだめだと思うんです。その点はいかがですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) これまでの市長も当然常々言っているわけでございますが、観光立市ですから、当然温泉場が本当にそういう形で疲弊しているのは一番まずい話で、これ当然だと思います。ですので、今そちらのほうも市民団体、またその観光協会、旅館組合も含めて、温泉場振興会といった団体も今一生懸命まちづくりに取り組んでいただいています。ですので、そちらのほうも市は全くやっていないわけではなくて、その中で一緒になって考えて、どういった支援ができるか、今後どういう形で温泉場を振興していくかということ自体は共通の認識の中で進めさせていただいておりますので、まだそれが具体的なその数値に、また形としてなっている部分は少ないですが、ただ、それにつきましては鋭意努力させていただきながら協議をさせていただいておりますので、今後の課題だと思って取り組んでおります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君) 今後の課題と言いますけれども、平成29年度の決算の監査委員の報告書の中で、伊豆の国市の将来の税収の増加は見込めないというふうに断定されているわけです。これって、やっぱり今副市長がおっしゃった観光立市の政策がこの5年間何もやっていないから、観光からの税収が上がってこないというふうに私は思うんですけれども、その点、市長、どうですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) いわゆる政策的なものというのは、当然観光協会、旅館組合等もありますので、当然その支援という中ではいろいろ協議させていただいています。ただ、これにつきましては、当然そのような団体の考え方、どういう形で観光振興していくのかというのは、おのずとそちらのほうのご意見も尊重しなきゃいけない。そういう部分で、市長と喧々諤々と協議もしておりますし、また一つの試みとして旅館組合の中でもって商品を開発したものも幾つか出てきております。ですので、この5年間何もやっていないというわけではなくて、当然それだけの支援はずっとしてきております。その中で、いろいろその削減効果も、すみません。補助金も含めた中での支援というのは毎年のように議論していきながら進めさせていただいておりますので、その姿勢だけは変わらないとういことでご理解願いたいと思います。
○議長(天野佐代里君) では、続けて。 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) お答えさせていただきます。 DCに関しましてですけれども、京都でDCを立ち上げた方、今横浜にお住まいの方がおられます。その方と、今回、静岡県のDCのスタートが静岡で行われましたとき、ちょうど隣り合わせで、いろいろお話を伺うことができました。そのときのお話は、DC、京都といえども4年間は効果が出ませんでしたと。4年過ぎからようやく効果が出てきましたと。観光ってそういうものだと私は思っております。違いますか。あのね、時間がかかるということはあると思います。それで、先ほど、北条の里がどのようにとおっしゃっておられた。このことに関しましては、観光、訪れてくださる方を私は私なりに見てまいりまして、例えば全国市長会へ行きましても、私はその5年、6年前、大変驚いたんですけれども、伊豆の国市なんて知っている人はほとんどいませんでした。本当に伊豆の国市って何ですか、どこですかということで、ここから始めなければならなかったわけです。それで、平成29年、この東海市長会を催しました。そこで少しずつ市長たちに大変な歴史遺産があるまちというのを認識していただくことができ、かつこの市長たちのネットワークで、お客様方は少なくとも少しずつ訪れてくださっているということは聞いております。そのようにして、先日、小澤議員のご質問にありました伊豆の国市歴史的風致維持向上計画、この三島サミットにおいてはどうでしたかということで、そこでまたこの北条の里、いわゆる私は歴史遺産の話をしなければなりませんから、そういうことをお話ししましたところ、大変北条の里それから運慶に興味を持たれたと。ここをぜひやったらどうかということは、ほかの市長さんたちから強く言われたことであるということはこの間お話をしました。先日お話をしたわけであります。 それで、今まで5年間何もやってこなかったということはございません。本当に、このことに対しては、副市長が観光をやっていらしたときも東京にあるいはどこにと本当に飛び回って、どういう状況であるか、そして受け入れの、廃業してしまった旅館の受け入れ先、そういうものも探してまいったわけです。何と申しましても、宿泊、部屋数がなければこれからは幾らお呼びしてもしようがないというところがあるんです。当初、聞きましたところ1,000室しかないんだよと。1日1,000人しか泊まれないということを聞きました。今は5,000人ぐらい泊まれるというふうには聞いておりますので、ちょっと安心をいたしました。5,000ぐらいは泊まれるということで、では、この5,000室を磨き上げて、新たなお客様を誘致していくということはこれからやっていかなければならない。 皆さんもご存じのように、合併特例債、それまでは、延長ではなかったときを考えますと、これを利用して早急に生活基盤、インフラ整備をやらなければならなかった。ここに精力を注いできたということは皆さんもおわかりいただけると思います。また、今ここで合併特例債が延伸されましたことによりまして、いろいろな施策をこれから積極的にやっていくことができる。また、今副市長の話にありましたように観光立市としてやっていくつもりでおります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、内田さん。
◆10番(内田隆久君)
DCキャンペーンと京都の話をされていましたので、私のほうから申し上げますけれども、もともと
DCキャンペーンというのは国鉄の赤字解消対策で始まっているわけです。これは、各県とJRグループとのおつき合いの中での話で始まったと思うんです。それで、京都が1月から3月にずっと2000年からやっているんです。これはなぜかと言いますと、やはり
DCキャンペーンをやって京都にお金が落ちるんです。明らかに。ですから、ずっと毎年やっているんです。ほかの県は落ちないから毎年やらないんです。間違いなく、静岡県も2000年にやっているんですが、落ちないからここまで18年間ですか、やっていないんです。ですから、
DCキャンペーンにお金を使うことも結構ですが、どうやってお金が落ちるかをやらないと本当に無駄なお金だと思うんです。 先ほど、副市長はいろんな関係団体の方々のご意見を聞きながらと言っていますが、私、この11月に観光立市と観光立町の熱海と箱根と湯河原のほうに行政視察に行ってきましたけれども、どこも行政主導の観光施策なんです。やはり、大きな税金を投入するのに関係団体に任せるわけにはいかないんです。やはり、行政がしっかりした枠組みの中で観光政策をやって、その後民間がやっていくというのが当たり前の観光立市のあり方なんです。だから、私は伊豆の国市はこれまで何もやってこなかったというふうに申し上げています。これからも、今の形でやっていってもほとんど効果がないと思いますので、ぜひとも、ゼロベースで観光政策について大局的に検討していっていただきたいということを申し上げて一般質問を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(天野佐代里君) これにて、10番、内田隆久さんの質問を終了いたします。
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△久保武彦君
○議長(天野佐代里君) 次に、7番、久保武彦さんの発言を許可します。 7番、久保さん。 〔7番 久保武彦君登壇〕
◆7番(久保武彦君) 7番、久保武彦です。議長より発言の許可をいただきましたので、発言通告書に従い発言させていただきます。 1、イベント開催の方法について。 合併特例債延期に伴って市役所の建設計画が進められる中、伊豆の国市発足から14年が過ぎても旧3町のくくりが根強く残されていると思われます。例えば、花火大会や商工祭など同じようなイベントを3日に分けて実施していることや、その他のイベントなども成熟していないように思われます。 そこで、次のことについて質問します。 (1)ほとんどのイベントの事業主体が違うように思いますが、それらを統一する考えはありますか。 ①「きにゃんね大仁夏祭り」と「韮山狩野川まつり」、「伊豆長岡温泉戦国花火大会」の花火大会について。 ②3地区で行われる商工祭について。 (2)源氏あやめ祭も近年寂しくなりつつあるように感じますが、千歳橋付近から古奈温泉までを交通規制して「踊り道中」を展開するなどの新たな企画は考えられませんか。 (3)お散歩市については、夜の部を開催するなど徐々に発展しつつありますが、休館している旅館等の付近などは照明不足であり、活気があるように見えません。市として、街灯などの設置の補助はできませんか。 2、観光客の長期滞在について。 2019年に
DCキャンペーン、2020年にはオリンピック・パラリンピックが実施されますが、このことを利用して長期滞在を意識した取り組みをしなければ、せっかくのチャンスを無駄にすることになります。 そこで伺います。 (1)本市には一日中観光するような施設がなく、宿泊客として集客するのが難しいと思います。長期滞在を意識した計画は考えていますか。 (2)長期間市内に滞在するスポーツ合宿客をふやすための計画は考えていますか。 以上です。よろしくお願いします。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 久保議員のご質問にお答えします。 イベントの開催方法についてのうち、(1)イベントの統一についての①です。きにゃんね大仁夏祭り、韮山狩野川まつり、伊豆長岡戦国花火大会についてであります。 これらの花火大会は、伊豆の国市観光協会が主催し、各実行委員会が実施する事業となります。これまでも3つを統合する検討もされたようですが、それぞれに成り立ちやいわれがある上、現在では連日開催することにより話題性が高まり、宿泊や来場者の増加につながるなど定着をしてきているとのことであります。 市といたしましても、市民が楽しみにしている夏祭りである以上、今後も支援をしていきたいと考えております。 次に、②3地区で行われる商工祭についてであります。 韮山商工祭と伊豆長岡商工祭は商工会の事業であり、市は後援という立場であります。旧韮山町と旧伊豆長岡町の商工会会員事業所が各実行委員会をつくり、商工祭を実施しているものであります。産業振興祭も商工会の事業ですが、伊豆の国ブランドの披露、販売と静岡県より経営革新の認証を受けた事業所の新製品や技術の披露の場であり、この事業については市は商工会に補助金を交付しております。商工会の理事会などでお祭りの統一について意見が出ることもあると伺っております。 市といたしましては、伊豆の国市の商工会として各地区の独自性を保ちつつ、相乗効果を発揮し、よりよいイベントになることが望ましいと考えております。将来的には1つのイベントとして開催できることが理想だと思います。 次に、(2)源氏あやめ祭の新たな企画についてであります。 伊豆長岡温泉街を中心として開催される源氏あやめ祭ですが、観光誘客を目的として長きにわたり開催されてきました。にぎわいが少なくなってきているのではないかと常々心配をしているところであります。主催する観光協会によると、より一層のにぎわいをつくり出すためにお祭りのあり方を検討する委員会が先ごろ設置されたと伺っておりますので、その内容に期待をしているところであります。 次に、(3)街灯などの設置の補助についてであります。 これまで、伊豆長岡温泉街の町並みについては何度も検討が進められ、計画が立案されてきました。 市といたしましては、観光施設の整備を適切に行うための観光地エリア計画の策定を平成31年度から進めていきたいと考えております。この計画に基づいて、温泉街の街灯などを整備する補助などの各種制度の検討を進めていきたいと考えております。 次に、2、観光客の長期滞在についてのうち、(1)長期滞在を意識した計画についてであります。 伊豆地域の主な観光要素は、湯治やリゾート滞在ではなく、首都圏をマーケットとする「安・近・短」、これは、安全で近くて短いの癒やし空間とされ、リピーターの増加を狙いとしています。そのため、温泉宿泊施設に長期にわたって滞在して当市の魅力を存分に味わっていただきたいところでありますが、旅行者ニーズとのマッチングが難しいようであります。しかしながら、今回開催される静岡DCをきっかけに市内の各種事業者に呼びかけをしたところ、地域素材を生かした新しい着地・体験型の旅行商品が数多く開発されておりますので、市内での滞留時間や宿泊の増加につながっていくものと考えております。 次に、(2)長期間市内に滞在するスポーツ合宿客をふやすための計画についてであります。これは、考えておりますと申し上げます。 現在、スポーツ合宿をふやすための計画は特にありませんけれども、市内でのスポーツ合宿はスポーツ施設の利用状況から年々増加傾向にあります。特に、学生の夏休み、冬休み、春休みは集中してスポーツ合宿が行われております。その理由として、伊豆の国市の気候と首都圏からの立地、温泉と充実した施設、そして宿泊施設の営業活動などが挙げられます。これからも、スポーツ合宿の誘致を積極的に推進して、市内に滞在する交流人口の増加に努めていきたいと考えております。 昨日、このモンゴル国のオリンピック、この柔道誘致に伴いましての子供たちの柔道練成会というのがございまして、子供たちが600人、そして父兄たち、それから地域防災から防災が終わって駆けつけた人々を合わせると約2,000人の方が長岡の体育館に集まりました。長岡の体育館には柔道の畳、新しい畳が敷かれていたわけですけれども、やはり、ああいうすごい大会を見まして、柔道の連盟の方たちが今度大学選手権を誘致しようとか高校生大会を誘致しようとか、次々に案を練っていただいております。結局、スポーツ推進連盟、これはいろんなスポーツがあると思いますけれども、スポーツ合宿の誘致に対しまして一つの明かりといいますか、方向性が見えたような気がいたします。スポーツ合宿の推進、図ってまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 通告による質疑、応答が終わりましたので、これより再質問を許可します。 7番、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。ありがとうございました。 まず、花火大会についてですけれども、私も花火大会が好きで結構いろんなところに行って見たりしているんですが、先日、議会報告会の席上で、住民の方から、市民の方から、花火大会が自分の生まれ故郷のものと比べると大分小さくて寂しかったという話もありました。それで、私も伊豆市の花火大会、それからきにゃんね、そして千歳橋の花火大会と、1、2、3、4と4連続で花火大会が実施されるんですけれども、ちょっとくどいかなという感じを受けておりました。 そこで、きにゃんねでは集客数が、平成29年度の市政報告によりますと集客数が1万5,000人、それから千歳橋の花火大会、2日間で約3万3,000人という報告になっておりました。事業費が、平成29年度きにゃんねでは910万円、伊豆の国市の花火大会、千歳橋のところの花火大会は1,320万円という事業費がかかっているという報告もありました。これで、これは平成29年度のものなので、今年度といいますか、平成30年度はどのぐらいの集客と金額がかかっているか教えてください。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 平成30年度のきにゃんね大仁夏祭り、総事業費が922万7,000円、市の補助金が220万入っております。来場者数としますと3万人です。それから、伊豆の国花火大会といいますか、狩野川まつり、それから戦国花火大会、こちらのほうは2日間続けてやるということで花火業者等の契約を一括でやっているということなので合わせた数字でお答えしたいと思います。合計で、総事業費が1,178万7,700円、市からの補助金が550万円。来場者数は3万3,000人と報告を受けております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 今数字を伺ったわけですけれども、きにゃんねの1日と2日間の伊豆の国花火大会、これについては、住民の方から聞くと、やはりきにゃんねの花火大会は規模が大きくて楽しいと。ただ、伊豆の国市花火大会は2日間で規模が小さい。先ほども言いましたが、規模が小さいというような住民の方々のお話がありました。 これを、例えば韮山の狩野川まつりと、それから伊豆長岡温泉戦国花火大会を2日間ではなくて一つにするという考えというのはできないものなのでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 市長の答弁にもございましたが、3つの花火大会を一つにするという検討もされたようです。それで、市といたしましては、観光協会を通じて実行委員会なりに調整をとってくださいというスタンスでおります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 前に観光組合長さんですか、ことしは市からの補助金が220万減らされたので規模を小さくして実施しますというような挨拶があったかと思います。そういうことならば、やはり相談をしていただいて、この部分を一つにするということは、市の財政から考えても妥当な線ではないのかなというふうに感じております。やはり、大仁のきにゃんねについては8,000発の花火が上がると。ところが、伊豆の国花火大会においては韮山の狩野川まつりが4,300発弱、それから戦国花火大会については4,000発弱ということで、両方合わせて8,000発ぐらいの感じになると思うんです。だから、市民の方々の楽しみという意味では、やはり盛大な花火大会が2日間でも十分あるだろうと、楽しみになるだろうと、自慢にもなるだろうというふうに感じるところです。 したがいまして、ぜひその辺も観光協会等とミーティングを深めていただいて、それによって集客がどれだけ減るかということもあるかもしれませんけれども、ぜひ一つにしてもらったほうがいいのかなというふうに思っております。 私の勝手な考えですけれども、私は3つ一緒でもいいのかなというふうに思っています。リバーサイド公園のところで1万5,000発を同時に上げるみたいな、そういう企画もあってもいいんじゃないのかなというふうに思っていますけれども、各地域の人たちのいろいろな思い入れがあると思うのでそれも難しいとは思いますが、その各地域の方々の今までの思い入れというのは行政側としては聞いたことがあるんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 私自身が直接聞いたということはございませんが、市長答弁にもありましたとおり、成り立ちやいわれがあってこの花火大会3つ、3カ所で行っているということがございます。特に、狩野川まつりの花火大会につきましては慰霊祭を兼ねているということ。それから、きにゃんね大仁のほうはもともと商店街のお祭りから始まったということを聞いております。それから、戦国花火大会につきましては新世紀創造祭のときから始めたというふうなことは聞いていますので、成り立ちなり等が違うので、なかなか統一していくのは難しいのではないかと考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 いろいろな地域の方の考えがあって、それから今までの歴史といいますか、経歴があってこういうふうに今でもなっているとは思いますけれども、最初に申し上げましたように、もう伊豆の国市として14年が過ぎようとしているところで、やはり伊豆の国市の花火大会というようなイメージをやはり近隣の市町、あるいは他府県のほうにも伝えたいなというところは十分必要ではないのかなというふうに思っております。したがいまして、ぜひ当局としても観光協会等いろいろな団体の方々とミーティングを深めていただいて、なるべく盛大な花火大会を伊豆の国市でやっているよというような方向に進めてもらえればありがたいというふうに思います。 続きまして、商工祭についてですけれども、商工祭も私、3つとも参加させていただきました。これ、主催が、案内状を見ると伊豆の国市商工会なんです。3つともそうなんです。これが、毎週のように商工祭が開催されるわけです。ことしに至っては、長岡の商工祭と消防フェスタが同じ日に同じ時間帯で開催されたということで、私個人としてはどちらに参加しようかということで前の日なんか悩んだんですけれども、同じ伊豆の国市商工会で3つ別々にやっている理由というのも、やはり花火大会と同じで、各地域の今までの経過というのがあるかと思うんですが、これはやはり一つにするということはできないんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、経済環境部長。
◎経済環境部長(岡本勉君) 商工祭につきましては、商工会が主催する事業でございまして、実は長岡と韮山については市の補助金のほうは支出してございません。商工会のほうに伺ったところ、やはり商工業者としては地域のお客様を第一に考えているということで、地域のお客様に対して自分の売っている商品をPRして売り上げアップにつなげたいというところが相当強くありまして、お祭りとして開催するというよりも自分たちの地域の商工業者さんのPRの場ということで考えているということで、それぞれ3つを合わせるということはちょっと考えていないということです。 産業振興祭につきましては、市長の答弁でありましたように市が起業、創業の補助金とかも出しておりまして、そういう起業、創業された方が自分たちの商品をPRするというような場所でもありますので、あとその産業振興祭の中では出展されている皆様、企業の方とそこで商品の営業をされているという、ほかの業者さんが来てしているという場面もありますので、産業振興の一助になればということで開催している部分で、韮山と長岡の商工祭とはちょっと別の観点から開催しているものですので、それを3つ合わせるというのはなかなか難しいというふうに考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 開催の内容等については理解できたつもりでおります。ただ、伊豆の国市としてはこういう、補助金を出しているのは産業振興祭のほうだというお話ですけれども、どの部分で伊豆の国市のそういう産業振興、あるいは商工の関係をアピールするというのに力を入れようかというところというのはありますでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、経済環境部長。
◎経済環境部長(岡本勉君) 実は、今、起業、創業という形、ちょっと商工祭とは関係ないんですが、その部分の補助のほうをちょっと一生懸命頑張っておりまして、毎年何件か起業される、創業されるという方がふえてきております。そういう部分はやはりPRしていきたいというところがありまして、商工会さんがやっている事業とはちょっと考え、本来一緒にやって、大規模にやれば市外からもお客様も大勢いらっしゃるということも考えられますが、今の現時点ではどうしても地元のお客様のほうを大切にしたいという商工会さんの考え方と、うちのほうでは起業、創業されたり、市内の業者さん、結構一生懸命頑張っていらっしゃる業者さん数多くいらっしゃいますので、そういうところをPRしていきたいというところで、2本立てといいますか、商工会と市と頑張って開催しているというのが趣旨でございます。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 商工祭のほうについては、各地域の人たちに対してというお話です。ただ、伊豆の国市としては、やはり新しく起業された方、新しい商品、あるいは開発された商品等を地域の人たちに知ってもらうということでやっているというお話ですけれども、だとしたら、やはり伊豆の国市としては商工会産業振興祭のほうにもう少し力を入れて、市外の人たちも来るような方向に持っていったらどうなのかなというふうに思います。やはり、もういろんな方がおっしゃっているように、伊豆の国市はなかなかまだ知られているところが少ないので、そういう意味でも、いろんなこと努力しているよというのはこういうところで住民の方々、あるいは市外の方々に知ってもらうことが一番大事だと思いますので、もう少し行政としても、もし先ほど言われたような内容が伊豆の国市として力を入れているんだということならば、もっと力を入れてもらいたいなというふうに思います。私もこの産業振興祭のほう行きましたけれども、よその商工祭とほとんど変わらない。どちらかというと規模が小さいかなという感じを受けました。ですから、伊豆の国市として力を入れるならば、やはりそれなりの規模にしていく努力をしてもらいたいなというふうに思います。ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。 続きまして、源氏あやめ祭についてですけれども、源氏あやめ祭は、私ももう子供のころからずっと見てまいりました。だんだん寂しくなっているという感じがうかがえます。今度、あやめ御前の慰霊碑が古奈公園に移されるという話を聞いたんですけれども、それはどうなっているでしょうか。
○議長(天野佐代里君) では、所管が少し変わりますが、どちら。いいですか。 では、都市整備部長。
◎都市整備部長(杉山清君) あやめ御前の供養塔につきましては、西琳寺の境内のほうにあったわけなんですが、今、都市計画課のほうで整備しています古奈地区公園の整備にあわせましてというか、工事の支障にならないようにというふうなことで既に工事着手の前に古奈公園の一番西側ですか、源氏山側に、県道から奥のほうに移設が既に終わっております。これは、観光協会が動かしました。移動をいたしました。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 そこで、その質問の文章の中にもありますように、私が思うには、千歳橋の長岡寄り、要するに橋を渡ってこちら側、市役所からいうとこちら側と言うんですか、から交通規制をして、古奈公園のところまで踊り道中のようなものを展開したらどうかと。交通規制が非常に難しいというお話も伺っているわけですが、皆さんご存じのように、三嶋大社なんかではもう長い間交通規制して踊りをやっているわけです。裾野市でも阿波おどり道中というのを数年前からやって、これもやはり駅前から旧の246の交差点まで交通規制してやっているわけです。だから、そういうことを考えると、伊豆の国市でもできるんではないのかというふうに考えているんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 踊り道中につきましては、以前あやめ祭の中でやっていたもので、合併前後あたりですかね、その辺で行われなくなったと聞いております。というのは、多分参加者の減少ですとか実行委員会なりがうまく機能しなくなってなくなってきたものと考えております。その踊り道中自体がいいか悪いかというのではなく、現在、観光協会のほうで源氏あやめ祭について再検討をしているところでありますので、久保議員の踊り道中につきましてもご意見として観光協会のほうへ投げかけたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 踊り道中は、私が子供のころ伊豆長岡の駅におりてあやめ祭に行くのに寂しいんです。そこの会場まで行くのが。要するに、温泉街まで行くのがすごく寂しい。何をやっているのかわからないというのがあったんです。なので、やはり伊豆長岡の駅をおりたら、ああ、お祭りやっているなという、そういうイメージというのは非常に重要だと思いますので、ぜひ、観光協会のほうと話し合いをしていただいて、できるだけそういう方向で進めてもらえればというふうに思います。 次に、2番の観光客の長期滞在についてですけれども、伊豆の国市には、簡単に言えば1日過ごすような施設というのはないわけです。例えば、裾野市で言うとサファリパークがあったりとか、伊豆市には虹の郷、何かちょっと休園になりそうだという新聞のあれもありましたけれども、御殿場市では時之栖というのがあって、イルミネーションがあってという、時間を長く滞在するような場所がある。ところが、伊豆の国市はそういう場所が、韮山反射炉も、私が日曜日に1日見ていたら、せいぜい長い観光バスで1時間弱ぐらいしかいないんです。それ考えると、やはりそういう施設というのがない中で、半日以上の時間を費やせるような企画というのを考えなきゃいけないと思うんですが、そういったものというのは現在考えているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 施設整備というのはなかなか難しいものだと思っています。そんな中、ここで静岡DCが展開されているわけですが、その素材集めとして
ふるさと博覧会を行っております。それから、その中で出てきた体験プログラム等多くございます。市としましては、これから狂言を初め、イチゴづくり体験ですとかいろいろな体験メニューを用意して滞在時間の延長と誘客に努めたいと考えております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) お話はわかりましたけれども、実は、私も、鈴木議員が質問したような内容と重なるかもしれませんけれども、狩野川の敷地、要するに狩野川の周りで公園整備されていまして、きのうも神島の運動公園のところも見てきましたけれども、千歳橋のところに広大な花畑をつくるというような企画をしたらいかがでしょうか。1種類の花で構わないので、本当に広い面積、広い長さ、そこが全部1種類の花で埋まっているというのは、花畑をつくるようなことをして、要するに観光に来た方々にインパクトを与えるということを考えた企画という、お花と緑のまちづくりというのがありますので、そういう意味でもインパクトのある花畑のようなものを考えるということはできませんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部長。
◎
観光文化部長(半田和則君) 当市の観光で弱い月が5月、6月、11月と言われています。観光課のほうでは、5月、6月にアジサイ、それから11月のもみじなどを検討しているようですが、久保議員の先ほどの河川敷の花の関係、1つの案として検討したいと思います。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 伊豆の国市もいろいろな事業を展開してくれているというのはよくわかっています。ただ、インパクトが小さくて、あっこれはすごいというようなところが余り見られません。そういう意味では、やはり今言ったようなすごく広い面積の部分にお花畑があるといったような、来て、これはすごいねというところがやっぱり必要ではないのかなというふうに思います。ぜひ、検討していただきたいと思います。 続きまして、スポーツ合宿をふやすためということで、サイクルロードマップというのは、これのことでしょうか、もう既につくってあるというお話を聞きましたけれども、これは、3市1町で合同でつくったサイクルマップということで、伊豆の国市の部分というのはある程度、その分だけ小さくなっているというのがあります。私が言いたいのは、伊豆の国市独自のサイクルマップ、サイクリングマップというのがあってもいいのかなと。プリントとしてA4、1枚とか、あるいはA3、1枚ぐらいの大きさで、わかりやすく大きめに、それでここからここまでは何分という時間がわかるような。最終的に宿泊施設、要するに旅館とかホテルに帰ってくるみたいな、そういうサイクリングマップをつくってはどうかと思いますが、それはいかがでしょう。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部参与。
◎
観光文化部参与(稲葉寿夫君) 今、議員のおっしゃったそのマップは、狩野川周辺サイクル推進事業の協議会、沼津市それから函南町、伊豆の国市、伊豆市で協議会を設けておりまして、その事業の一環としてそのマップをつくっております。その中には、すみません、きょう私その資料ありませんけれども、マップありませんけれども、いろいろなサイクルピットとかいろんなコースの紹介があります。今言われたように、現在その協議会の中で2020年の自転車競技、それに向けたサイクリストの誘致と誘客という部分で啓発の一環として行っております。今後も、レガシーづくりということで、協議会のほうでどういう形で進めていくかまだわかりませんけれども、いずれ市としてのそういった観光誘客という部分に向けてそういうマップをつくっていくということは検討していきたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、久保さん。
◆7番(久保武彦君) 久保です。 先ほども言いましたけれども、本当にいろんな事業をやっていただいて、ありがたいなというふうに思っております。ただ、観光客が、あるいは地元住民が、これはすごいよ、自慢できるよ、あるいは伊豆の国市のこれはすごいねというインパクトが非常に小さい。ですから、これからいろんな事業を企画すると思いますけれども、ぜひ、そういった意味でインパクトのある事業を計画していただいて、伊豆の国市を他市町にアピールするようなことをお願いできればというふうにお願いして質問を終わります。
○議長(天野佐代里君) これにて、7番、久保武彦さんの質問を終了いたします。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。再開は13時10分といたします。
△休憩 午後零時04分
△再開 午後1時10分
○議長(天野佐代里君) 休憩を閉じ会議を再開し、午前中に引き続き一般質問を行います。
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△古屋鋭治君
○議長(天野佐代里君) 次に16番、古屋鋭治さんの発言を許可します。 16番、古屋さん。 〔16番 古屋鋭治君登壇〕
◆16番(古屋鋭治君) 16番議員、古屋鋭治です。 私は、平成30年伊豆の国市議会第4回定例会において、3点の質問を行います。 市長並びに行政当局からの回答を求めます。 まず、1点目、市庁舎の建てかえについて。 市の庁舎建てかえは、ことし6月定例会で、小野市長から合併特例債を活用して、2025年までの完成に努力するとの回答を得ています。このため、合併特例債を活用しての建てかえに関し、今後の進め方を含め、以下に質問いたします。 (1)現時点、建てかえの検討はどこまで進んでいるのか。 (2)ことし6月定例会の一般質問で、行政側から合併特例債を活用して、庁舎建てかえをしたいという考え方は示されているが、正式に議会に対し、建てかえ関係の説明を行う時期については、どのように考えているのか。 (3)庁舎建てかえの候補地選定がネックになると考えるが、どのような方法で決定し、市民に説明するのか。行政側で決定するのか、議会の了解を得て決定するのか、また、候補地決定の時期、市民への説明会開催時期はいつか。 (4)今後の進め方について説明を。 大きな2点目ですけれども、学校の
エアコン設置について。 近年の猛暑により、学校の
エアコン設置については、全国的な問題であり、国からの財政支援が行われることになっています。当市としては、2019年度中に市内6小学校全てに設置したいとの考え方が示されておりますが、設置までの具体的な進め方等について、以下に質問いたします。 (1)国が新設した
臨時特例交付金の具体的内容について説明を。 (2)市から国に対する財政支援の要請内容と申請の進捗状況は。 (3)2019年度内に6小学校への設置の考え方が示されているが、国は、ことし12月に交付決定を行う予定としている。このため、当市は、設置時期を2018年度からに前倒し、来年の夏に間に合うようにできないのか。 (4)
エアコン設置業者は、市内6小学校への同一年度内設置対応は可能か。 大きな3点目、2020年東京オリンピック・パラリンピック関係の当市や当市周辺道路整備等について。 2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催され、自転車競技が県東部で行われることになりました。伊豆市のサイクルスポーツセンター隣のベロドロームでは、屋内での自転車競技が行われます。開催時期には、国内外から多数の来場者が見込まれており、ベロドロームに通じる道路を初め、道路周辺の整備を行い、景観を良好なものにする必要があると考え、以下に質問いたします。 (1)伊豆市で自転車競技が開催されることになり、当市や伊豆市は、国・県を初め、関係組織とどのような協議を行っているのか。また、当市から国・県等に対する要望は行われているのか。 (2)伊豆市のベロドロームまでの道路整備や、道路脇の樹木の伐採について、国・県・市はどのように対応しているのか。当市及び伊豆市の具体的な整備場所の説明を。また、会場となっていますベロドロームの施設内外の整備の把握をしているか。 (3)国・県が行う道路整備計画等で、計画から外れた場所で整備が必要な場所はないか。あるようならば、要請する必要があると考える。 (4)自転車競技開催中は、会場周辺道路の大混雑が予想され、ベロドロームへのピストン輸送のバスや駐車場の確保が必要になると考えるが、現時点でそのような動きを把握しているのか。 以上3点、よろしくお願いいたします。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 古屋議員のご質問にお答えします。 初めに、1、市庁舎の建てかえについてのうち、(1)建てかえの検討はどこまで進んでいるのかについてであります。 庁舎建てかえの検討については、本年度の目標として、庁舎整備基本構想素案の取りまとめを予定しており、伊豆の国市庁舎のあり方協議会報告書や伊豆の国市公共施設再配置計画を踏まえ、作成を進めております。 本基本構想については、第1章、庁舎整備の必要性、第2章、庁舎整備に係るこれまでの経緯、第3章、庁舎整備の基本方針、第4章、機能と規模の検討、第5章、建設候補地について、第6章、事業手法について、第7章、事業化に向けての構成により取りまとめを進めており、第5章の建設候補地までは、おおむね整理しております。 現在は、第6章の事業手法や第7章の事業化に向けた内容について、検討を進めているところであります。 第6章の事業手法では、近年の公共施設の整備において、必須の検討項目であるPPP(公民連携)やPFⅠ手法等による庁舎整備について。 また、第7章の事業化に向けてでは、公設公営、PPP、PFIなど、各事業手法ごとの事業スケジュールや財源等について、検討を進めているところであります。 次に、(2)議会に対する正式な市庁舎建てかえに関する説明の時期についてであります。 庁舎整備基本構想素案については検討中であり、議会に対する正式な市庁舎建てかえに関する説明の時期については、本素案作成後、庁議である伊豆の国市行政経営会議に諮り、本会議による素案検討後を予定しております。 次に、(3)庁舎建てかえ候補地の選定についてであります。 まず、候補地の選定方法と市民への説明についてですが、候補地の選定については、庁舎のあり方協議会報告書や公共施設再配置計画を踏まえ、検討しております。 また、選定結果については、基本構想素案に候補地選定における市の考え方も含め整理させていただき、市政懇談会等を通じて、市民の皆様に説明させていただく予定でおります。 次に、候補地選定に関する議会の了解についてですが、候補地選定に限らず、庁舎の建てかえは、本市の行財政改革における重要な施策でありますので、進捗状況を踏まえ、随時議員の皆様には、議会全員協議会等を通じて説明、意見交換等を行い、施設整備が円滑に進められるよう、努めてまいりたいと考えております。 次に、候補地の決定時期、市民説明会の開催時期についてですが、候補地の決定時期については、基本構想素案をもとに、市政懇談会等を通じて、市民の皆様への説明、意見聴取を行い、また、議員の皆様との意見交換を踏まえ、伊豆の国市行政経営会議による検討後を予定しております。 また、市民説明会の開催につきましては、ただいま申し上げましたとおり、基本構想素案策定後を考えております。 次に、(4)今後の進め方についてであります。 先ほど申し上げましたとおり、基本構想素案の策定については、現在、PPP(公民連携)やPFI手法等の事業手法や庁舎整備の事業化に向け、各事業方式のスケジュールや財源等について検討を進めております。 これらについては、庁舎のあり方協議会では、検討未実施の項目でありますが、経済的な庁舎整備や庁舎整備による地域の活性化やまちづくりのためには、十分な検討を行うことが必要であると考えております。 このことから、今後の市庁舎建てかえに関する取り組みにつきましては、PPP(公民連携)やPFI手法による庁舎整備について、先進事例調査や民間事業者の参入意欲を確認するための市場調査等を行い、基本構想素案を取りまとめたいと考えております。 次に、3です。 2020年東京五輪開催に向けた周辺道路等の整備のうち、(1)国・県などの関係組織との協議についてであります。 国関係では、特に協議を行っていませんが、静岡県関係では、現在、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技静岡県開催推進委員会と東京オリンピック・パラリンピック自転車競技伊豆半島・東部地域首長協議会の中で、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技本県開催の準備について協議しております。 また、輸送関係では、昨年12月に、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が中心となり、静岡県警、県内の交通関係事業者、関係市町から成る静岡県輸送連絡調整会議が設置されました。 県内の輸送関係者間の調整を図るとともに、輸送方針の策定等について、協議が進められているところであります。 このような状況の中で、現段階において要望等は行っておりません。 次に、(2)道路整備や道路脇の樹木の伐採及びベロドロームの整備計画についてであります。 まずは、道路整備についてであります。 道路整備の事業実施主体は、静岡県になります。県に確認したところ、伊豆市のベロドロームまでの道路整備のうち、伊豆の国市内の県が行う道路整備は、国道136号の南江間地区で、伊豆中央道料金所南側の伊豆の国市道との信号交差点を立体化する事業に加え、江間インターチェンジで、南進側に新設ランプを設置するフルインターチェンジ化事業を進めております。県道伊東大仁線の下畑地区で、急カーブ区間の線形改良や、登坂車線を設置する事業を進めております。 また、伊豆市内の県が行う道路整備は、県道熱海大仁線の柏久保地区で、伊豆市道との変則交差点を改良する事業に加え、同路線大野地区で、狭隘区間を道路拡幅する事業を進めております。 次に、道路脇の樹木の伐採についてであります。 当市では、アクセス道に指定されている県道伊東大仁線の下畑地区及び県道熱海大仁線の田原野地区の一部において、県の補助事業で、市が景観整備を目的とした樹木等の伐採を進めています。 伊豆市においても同様に、県道熱海大仁線の修善寺駅から伊豆の国市境まで及び国道136号から選手村となるラフォーレリゾート修善寺までの樹木の伐採を実施する予定と伺っております。 次に、伊豆ベロドロームの整備計画についてであります。 自転車競技の会場である伊豆ベロドロームの施設整備ですが、会場内の音響、照明、客席の増設などの改修を行うことは聞いておりますが、詳細な整備計画については、把握しておりません。 次に、(3)計画から外れた道路整備についてであります。 オリンピック開催に向けた道路整備は、現在の計画において対応できると考えております。着手しております道路整備の期限内の完成を目指し、今後も市は協力してまいります。 次に、(4)ベロドロームへのピストン輸送用のバスや駐車場の確保についてであります。 東京オリンピック・パラリンピック競技大会における輸送につきましては、(1)でもお答えいたしましたとおり、静岡県輸送連絡調整会議が設置され、現在まで協議を進めているところであります。 この会議で、本年4月に公表された資料では、競技会場の伊豆ベロドロームを訪れる観客は、鉄道を利用していただくことを前提に輸送案を策定しており、伊豆箱根鉄道修善寺駅とJR伊東駅と会場をシャトルバスで輸送するとしております。 修善寺駅と会場の間は、県道熱海大仁線を通るルートで、伊東駅からは、国道135号と県道伊東大仁線を通るルートとしております。 また、自転車競技の選手が滞在する選手村のラフォーレリゾート修善寺と競技会場を結ぶ選手の輸送ルートにつきましては、伊豆縦貫自動車道から県道伊東大仁線を経て会場に至るルートとしております。 競技の開催予定は、7月、8月で、伊豆半島の観光シーズンと重なることから、同会議では、混雑が予想される道路の通行制限なども検討し、今年度中に全体の輸送運営計画案を策定するとのことでございます。 残余の2につきましては、教育長が答弁いたします。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 続けて、答弁者、教育長。 〔教育長 内山隆昭君登壇〕
◎教育長(内山隆昭君) 私からは、2、学校の
エアコン設置についてお答えします。 初めに、(1)
臨時特例交付金の具体的内容についてであります。 交付金交付要綱が届いておりませんので確定的なことは言えませんが、国が10月に都道府県教育委員会施設助成担当係長会議において説明した資料によりますと、制度の趣旨として、大阪府北部地震で安全性が問題となったブロック塀について、倒壊の危険性のあるブロック塀を整備するとともに、災害ともいえることしの猛暑を受け、児童生徒等の健康被害を及ぼさないよう、熱中症対策として各学級に冷房設備を整備するとあります。 対象としては、公立学校等で行う空調設置事業及びブロック塀対策事業の2事業であり、市では空調設置事業を実施すべく要望しています。 補助金の算定割合としては、国庫補助対象額の3分の1が交付金として交付され、残りの3分の2の額の100%が、学校教育施設等整備事業債の対象となります。その元利償還金の60%が地方財政措置として、交付税算入できると説明されています。 いずれにいたしましても、交付要綱が定まっていないため、採択の基準は未定であります。 次に、(2)市から国に対する財政支援の要請内容と申請の進捗状況についてであります。 平成30年10月17日付の静岡県教育委員会より発出された文章により、ブロック塀の安全対策の事業及び熱中症対策としての空調整備の事業の予定について調査がありました。 当市の学校施設では、危険であるブロック塀は存在しないため、ブロック塀の安全対策の事業については「該当なし」としております。 空調整備の事業予定では、市内小学校6校の未整備教室153室、内訳として普通教室99室、特別教室46室、その他8室、市立幼稚園3園の未整備室9室、内訳として普通教室8室、特別教室1室への空調設備新設として、その床面積、概算工事金額、設備の駆動方式、受電設備の増強工事予定などについて各施設ごとの内容を取りまとめ、10月25日に回答書を送付しました。 この調査が、最終的な事業計画として取り扱われるとのことであり、国の補正予算も可決されたことから、現在は、補助金交付の内示を待っている状況であります。 次に、(3)設置時期を2018年度に前倒し、来年の夏に間に合うようにできないのかについてであります。 空調整備の工期については、2019年度中と考えております。子供が生活する中での工事は、安全確保が難しく、また、授業中の騒音は、子供の集中力が低下することが考えられるため、土曜日、日曜日、祝祭日の休日や、長期休業中での集中工事を基本とすることとなります。 今年度中に補助採択がされ、工事契約や工事着工が早まったとしても、安全第一を考えなければならず、夏までの整備は難しいものと考えております。 次に、(4)業者が同一年度設置対応は可能かについてであります。 エアコン整備工事が発注できる段階となりましたら、できるだけ早期に発注をしたいと考えております。 発注は、市内6小学校一括発注ではなく、別個の工事として発注を予定しております。 全国的に同じタイミングで空調設備が整備されることになるため、機器や資材が順調に調達できるかは不安材料となっています。 業者が決定していないので何とも言えませんが、県が静岡県管工事工業協会に聞き取りを行った情報によると、工期を来年夏までと限定されると厳しいので、柔軟に考えてほしいことや、キュービクルの納期が延びる傾向にあるので、受電設備の工事が遅くなり、すぐに稼働できない可能性があるとの回答を得ています。 このことからも、発注後の工期については、2019年度中の完成を見込んでおります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 通告による質疑応答が終わりましたので、これより再質問を許可します。 16番、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 16番、古屋ですけれども、ただいま回答いただきましたので、順次再質問をさせていただきます。 まず、市の庁舎の建てかえの関係から質問させていただきたいと思いますけれども、建てかえの検討、どこまで進んでいるのかということでありますけれども、これについて、先ほどるる答弁いただきましたけれども、現段階で7つの項目の中で5つ程度まで進んでいるというお話がありましたけれども、いずれにしても今年度中に、必ずこの7項目まで全てを完了できるというふうに認識していてよろしいんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長戦略部長。
◎市長戦略部長(萩原智至君) 今年度中ということで目指してきたんですが、我々が庁舎の整備について検討していく中で、答弁にもございましたけれども、やはり厳しい財政状況でもありますので、合併特例債だけを使ってるる進めるというのは、なかなかいろんなことに影響してくるということがございましたので、近年、公共施設については、必須項目であります公民連携とか、そういうものを使った手法というのも研究して、もちろん財政的なこともあるんですが、民間を入れることによってまちづくり、まちの活性化ということも含めて、そこら辺をもう少し時間をかけてつくっていかなければならないということもございますので、ちょっと今年度中に出すということは難しく、来年度中の素案の策定ということになっています。 以上であります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、ただいま回答いただきましたけれども、これまでの一般質問での答弁ですと、この2018年度中にこの考え方が示されるという認識できたんですけれども、今のお話ですと、今年度中は無理だというお話のようなんですけれども、私はいずれにしても、この合併特例債を活用するようになったんで、できるだけ早く検討を進めていただきたいということで、特にこの市の庁舎の関係については、公共施設再配置の中でも抜き出して優先的にやるべきではないかということをずっと主張してきているわけですけれども、なかなかそのようなスピード感が私は感じられないなというふうに思っているんですけれども。 4月時点で、国のほうがこの合併特例債の延長を決定しているわけですから、その直後に、すぐにこれらの対応をしなければいけないということで、私は取り組みをすぐにするべきだったというふうに思うんですけれども。確かに、こういう多岐にわたる項目も検討しなければいけないということも理解はできますけれども、ただ、少なくとも2025年までに庁舎を完成させようという考え方を持っている以上、その年度別の計画、これは出さなかったら全くこの事業がいつになったら仕上がっていくわけかというのが、全く見えてこないですね。 これまでの市長答弁でも、前回私が6月に質問したときも、市長のほうから何としても2025年度までには完成させたいというような強い決意が述べられているわけですから、私はそのことを考えたら、やはり担当部局のほうもそれに沿った考え方をしっかりと出していくべきではないかなというふうに思うんですけれども、年度別の計画というのは、全くないんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長戦略部長。
◎市長戦略部長(萩原智至君) 年度別の計画ということでございますけれども、私どものほうの考えとしましては、もちろん最終平成37年度には、平成37年度ありませんけれども平成37年度末ということを当然目標にやっていきます。スケジュール的に言いますと、平成31年度、来年までに基本構想のほうを策定いたしまして、平成32年度は素案をもとに市政懇談会等を通じて市民に説明し、また議員の皆様とも意見交換を踏まえて、最終的に基本構想を完成させていくと。 それから、平成33年から平成34年度の上半期1年半で、PFI等でやる場合は事業者の選定、あるいは直営でやる場合は、基本設計、実施設計を行い、平成34年度の下半期から平成37年度の上半期にかけて造成工事、建設工事を行って、平成37年度下半期で引っ越し、それから既存庁舎もし建てかえの場合もあるんですが、既存庁舎もし新規ということであるんであれば、既存庁舎の解体、あるいはそのまま販売をするということもあるかもしれませんが、そんなスケジュールで行っていきたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、ただいま答弁いただきましたけれども、今後の進め方の中で、そういう説明をしていただければよかったなと思うんですけれども、いずれにしても先ほど答弁いただいたときには、時期が全く明確になっていなくて、いつまでにやるんだろう、例えば議会への説明なり、市民への説明、こういう時期がいつになるのか全くわからないという状況だったものですから、改めてお聞きしたんですけれども、今、お話聞いていますと、基本構想のまとめをこの平成31年度というお話になりますと、その後に市民の皆さんとの意見交換をしたいということを考えますと、あと2年間はかかるわけですよね、市民の意見を聞いて、どうしていこうという考え方が。そうなりますと、私、これまでの市長答弁の中でも、市長の在任任期中にこの事業については道筋をつけるという答弁をいただいていますので、その道筋をつけるというのは、市長として、どの程度のところまでお考えなのかお尋ねしたいと思います。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長戦略部長。
◎市長戦略部長(萩原智至君) 道筋をつけるということは、この基本構想の中で、やはり市としても候補地一本ということで考えていきたいと思います。ですから、その候補地一本ということで、市長が道筋をつけるということでよろしいと思います。 以上でございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、答弁いただきましたけれども、市長に直接お尋ねしたいんですけれども、市長はこれまでの議会の一般質問の中で、先ほど私が申し上げたように、この在任期間中に道筋をつけたいと、そうなりますと、この場所の決定をこの2年間の中で確定していくという受けとめで、今、させてもらったんですけれども、それでよろしいですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) それでよろしいです。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 今、市長からそのような答弁をいただきましたので、あと2年間で場所は決まるという認識になりましたけれども、この場所の決定の仕方なんですけれども、この場所の決定の仕方について、どのような方法で決めていこうとしているのか、その点についてお尋ねをしたいなと。現時点で候補地が4カ所ということと、さらに新しい場所があるかもしれないというような答弁がこれまでの一般質問の中でもされておりますので、そうしますと、今後1カ所に絞っていくのに、あと2年のうちに絞りますよということになりますと、どういう方法で1カ所に絞っていこうとしているのか、私が通告にも書きましたけれども、行政側だけでとりあえずどういうふうにするのか決めていこうというのか、あるいは議会側にある一定の方向性を示して、それに了解を取りつけて進めていこうというやり方をするのか、まずその辺が全く見えてこないものですから、それ以外にも市民の皆さんに、今幾つかの候補地を提示してご意見を聞くのか、さまざまな方法あると思うんですけれども、その点について、どのように考えられているのかお尋ねします。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長戦略部長。
◎市長戦略部長(萩原智至君) 答弁の中でもお答えさせていただいたと思いますが、まず市のほうでは素案をつくります。これをもとに市民の皆さんに説明をし、ご意見を聞き、そして議員の皆さんにももちろん意見を聞き、意見交換をして、その中で構想案を決めていくと。ですから、構想案を決めていく中で1カ所ということにしていきたいと思います。 以上でございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、今の答弁を聞いていてもはっきりわからないんです。要は、その決め方をどういうふうにしていくんですかと、素案の中で、素案の中でと言われてしまいますと、わかんないんですよ、結局。 先ほど、私が言ったように、行政側である一定のところで絞り込んで、それを提示しますよという考え方なのか、議会と意見交換しながら一本の場所を決めていこうとしているのか、その点がちょっと明確にわからないものですから、その点明確に、わかるように説明いただきたいです。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) 再度の繰り返しになってしまいますが、基本的には基本構想案を候補地案と含めて、市のほうの意見としてそのまままとめた段階で、議員さんからもご意見をいただいて、それを固めて、それについて市政懇談会を通じて市民の方に説明、またご意見いただくという形ですので、素案の段階では議員さんの意見を聞きながらですけれども、決めた形で市民の皆さんに市政懇談会等を通じて、皆さんからのご意見をいただいて、収集していくという形になろうかと思います。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、どうしてもわからないんですよ、やっぱり。私は、例えば議会と話をする場合でも、1カ所に絞って話をしようとするのか、この4カ所から選びましょうかというお話をするつもりなのかということを確認したいんです。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) すみません、再度になりますけれども、基本的には、構想で1カ所にまとめた形で、議会の議員さんからもご意見をいただくというスタンスでございます。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) わかりました。 そうしますと、その4カ所プラスアルファがあるのかどうかもわかりませんけれども、現時点でこの4カ所がここの長岡庁舎、それからあと2つが韮山駅の東側、西側と、それともう1カ所が長岡駅の農協さんの裏手のほうという認識なんですけれども、私が考えているには、この考え方として、現庁舎にするのか、伊豆箱根沿線にするのか、その選択をまずすべきだと思うんですね。そうすれば、検討は早いと思うんですよ。 なぜ、行政側がここの庁舎の増築なり、建てかえの話を始めたかといえば、ここでよければ伊豆箱根沿線でという話はなかったと思うんですけれども、伊豆箱根沿線が出てきたという背景には、やはりここよりも伊豆箱根沿線のほうがいいんではないかという考え方もあるからだというふうに私は認識しているんですけれども。ですから、そのどちらかをまず決めれば、早いと思うんですよ。伊豆箱根の沿線がいいと思えば、韮山駅か長岡駅、どちら側にしようかということになると思うんですけれども。伊豆箱根鉄道さんの沿線より、こちらのほうがいいんだと言えば、ここで決まるわけですから、2つに一つ、まず決めて進めたらいいんじゃないかなと思うんですけれどもいかがでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、副市長。
◎副市長(渡辺勝弘君) 選定する、またそこを検討する段階の中においては、確かに増築であれば長岡庁舎、沿線であれば3カ所という形になろうかと思いますけれども、ただ、そこを決めるにおいても、市民の利便性も含め、また防災上の拠点となるべきなのかということの幅の広い視野に立った形で検討している状況でございますので、もちろんそれを念頭に置きながら、今、候補地の選定に向けての準備をしているわけですが、ただそれだけではなくて、先ほど言いましたように、市民にとってないがしろにならない、市民にとってどういった庁舎があるべきなのか、またそれに対しての財源内訳をどうするのかということも両方合わせながら、検討しないといけないという視野に立っておりますので、今、現在その中も含めて検討させていただいていると。 だから、その場所だけの問題で決めるということはなかなかできませんので、そういったもので総合的に判断をして、検討しているという状況でございます。ですから、当然古屋議員のおっしゃったことも含めて、もちろん検討はさせていただいております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、この4カ所については、2年半以上前に候補地として挙がっているわけですよね。その時点で、そもそもこの辺が、この事業の取り組みが先送りされなければ、考え方が示されたその翌年度には、もう場所を決定するというところまで来ていたわけですよね。あと市長の判断、行政側の皆さんの判断で場所が決まるというところまで来ていたのに、それからもう大分時間たっていますよ。 なおかつ、ここにきて4月には合併特例債の延長が決まったわけですよね。それなのに4月から12月まで8カ月あるんですけれども、その点の候補地の選定について、なかなかその部分が決まらないと。先ほどから、防災の関係ですとか、費用の関係、そういうのは、その前のあり方協議会の中でもお話がされてきて、その4つに絞り込まれているわけですから、今さらそこをあんまり強調されるのは、私はどうかなというふうに思っています。 それで、今の点について、ちょっと市長にお尋ねしたいんですけれども、市長としては、長岡庁舎と伊豆箱根沿線と、どちらのほうがいいというふうにお考えなんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) ただいま議論を進めている中で、それをお話しするわけにはいきませんので、大体この第7章、事業化に向けてまでを、先ほど3月ですか、今年度中にはいたします。まだ。来年まで。そうしますと、ここでしっかりやっておくほうが、私は、素案ができればおのずとわかってくることでありますので、そのほうが早いと思っております。ですから、ここで私は、どこですか、ここですかと言われて、お話しするのはルールに反するのではないか、とにかく早くできる方法を、ただいまやっているということだけはお伝えいたします。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、ただいま市長からそのような答弁があったんですけれども、あったんですけれど、実は8月20日の市政懇談会、これは浮橋の公民館で行われたわけですけれども、ここの会場で市長の考え方を尋ねられて、市長は今のところにしっかりと答弁しているわけですよね。それは、市長の意向ですから、気持ちですから、それはそれでいいと思うんですけれども、私は市長の考え方を市民の中には示してあるのに、役所の中で、その方向で行きましょうというふうに、なぜならないのかなというふうに思うんですよね。そうでなかったら、市長は、市民の皆さんの質問に明確にどちらのほうがいいんですなんて答えるべきではないと思うんですね。それを答えているわけですよ、市長は。その点、ちょっと市長どうですか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) 浮橋の公民館におきまして、現区長さんから、この市長として個人の気持ちを聞かせてほしいと言ったんですよ。個人のと、そのときは。それで、私はそのときは、やはり足の確保ということから、伊豆箱根沿線が皆さんにとっていいのではないかとは申し上げました。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 市長から、今、そのような答弁いただきましたけれども、個人と言われましても、でも市長は個人ではないんですよ。やっぱり、公人なんですよ。ですから、発言はやはり市のトップとしての発言であるわけですよ。そういうところを、私は注意してほしいと思いますね。 それで、それとまだあるんです。実は、今の候補地の関係についても、一部の市民の皆さんにここがいいというのを何か明確にお話をされているようですけれども、そういうことも自分は個人だと思っているのかもしれないですけれども、やはり個人ではなくて公人なんですよ、やっぱり。市のトップリーダーなんですよ。そういう方の発言というのは、やはりそのトップのリーダーの方が発言すれば、その方向にあるんだろうというふうに皆さん思いますよ。だから、私はこれまでの大仁市民会館の関係でも取り上げましたけれども、あそこに警察が来るというのを決まってもいない前に市長がそういうお話をしたときに、私この場でも苦言を呈させてもらいましたけれども、そういうふうになりますので、そういう発言はやっぱり注意すべきだと思うんですね。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) やはり、市長は公人でありますので、うかつにそういう返事をするべきではないと思います。 しかしながら、区長さん、そこを何とか教えてくれという感じで個人としてというこれがいいかと思うというふうには答えてあります。そこが必ずよいと言ったわけではないということ。 さらに大仁市民会館も、そういうご意見も受けとめて、いいと思いますよという、これはいけないことですか。どうでしょう。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 大仁市民会館の関係は、きょう関係ないので、特に私触れるつもりはありませんけれども、答弁いただきましたけれども、いずれにしても市長は、やはり個人の考えというものを余り軽々に述べては、私はいけないと思うんですよね。やっぱり聞いた市民の皆さんというのは、今、言っていますように、やっぱり市のトップリーダーですから、その方の発言となれば、その方向にあるとやっぱり思いますよ。また、この場で改めて注意していただくように、発言をさせていただきたいと思います。結構です。 それで、次の質問に行きますけれども、この市民説明会なり、議会の説明会、こういうものも、そうなりますと、来年度に素案が固まるという話になりますと、平成32年度になって初めて議会に説明が行われるという認識でよろしいんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長戦略部長。
◎市長戦略部長(萩原智至君) 先ほども申したとおり、素案をつくってからということになりますので、平成31年度中に途中でできれば、当然そこからやることになりますけれども、一応今のところの予定としては、末までには最低のものをつくっていかなければいけないなということがありますので、今の予定でいくと平成32年度ということになってしまうかもしれません。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) いずれにしても、議会への説明の時期等についても、わかりました。 なかなか私としては、非常にスピード感が感じられないなというふうに思っていたものですから、ちょっと市長の思いと、担当部の思いがちょっと温度差があるんではないかなというふうにちょっと受けとめていたもんですから、改めてきょうは質問させてもらったんですけれども。 いずれにしても、できるだけ早く進めていただいて、2025年度には新しい庁舎の完成が見られるというところまで努力をしていただきたいというふうに考えております。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 学校の
エアコン設置の関係についてですけれども、これはこれまで田中議員と内田議員が取り上げておりますので、大分細かな部分も説明いただいております。 それから、先ほど
臨時特例交付金についても回答いただきましたので、内容はわかりました。ただ、この臨時交付金、この1年限りだというふうに聞いているんですけれども、それで国の財源は822億円ということのようなんですけれども、それでこれまであった公立学校の施設整備を国が補助する学校施設環境改善交付金、こういうものが今まであったと思うんですけれども、これと併用できるのか、これと似たような制度ではないかなというふうに私は認識しているんですけれども、この点について説明をいただきたいと思います。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 従前の交付金と、今回の臨時交付金を併用できるということは聞いておりません。今回の臨時交付金は、あくまでも国の補正予算に係る部分のみ、おっしゃられるとおりに、1年限りのものであります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、今回国のほうで補正を組まれたようですけれども、全国では17万の教室が対象になっているというふうに承知しておりますけれども、今回伊豆の国市としては153教室分、それらについて金額的にどの程度の金額を申請されているのか、その点についてお尋ねしたいと思います。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) こちらのほうですけれども、実工事費として金額で申しますと、3億7,000万円弱ぐらいの金額になります。 ただ、補助の対象事業費は、免責が主なものになります。補助対象事業費としてなるものが、2億4,000万円弱の金額という形で、国のほうに申請をしております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、今、答弁いただいてわかりましたけれども、そうしますと、この内示がまだされていないというお話のようなんですけれども、これはやはり11月中に内示がされるというお話で来ていたということのようなんですけれども、いまだに来ていないと。これを、やはり早く来ていただかないと次のステップへ行けないなというふうに感じているんですけれどもね。事の確認作業というのは、されているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 本日も県のほうに問い合わせをしたところですけれども、県のほうでもはっきりとした国のほうの回答をいただいていないということですので、それ以上は申し上げられないというお答えでありました。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) わかりました。 そうしますと、いずれにしてもこういうお金がいただけるようになれば、工事は可能になるということになりますけれども、それでこれまでのほかの議員の方とのやりとりの中でもあったかと思いますけれども、合併特例債の利用、これも現時点で、利用を考えられているんでしょうか。国から交付金が出てもなおかつ合併特例債を使おうとしているのかどうか、その点についてはどうなんでしょう。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) ただいまご説明しました国の補助対象事業費、補助対象となった部分については、特例債等を利用して行えると。ただ、この補助対象の事業以外の部分、今回エントリーしている教室が全て補助対象となるかどうかというところも、はっきりとしていないところであります。これらの部分について、どういう方法で、一番有利な財源を活用して整備をしていこうというところでは、財政のほうとの協議を進めているところであります。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) わかりました。 それから、今回国への申請については、設置費用、これの申請をしているというふうに受けとめておりますけれども、やはり当然こういうものを設置すれば、電気代、維持費、こういうものも必要になってきますので、そういうものも申請しているかどうかをちょっと確認させていただきたいんですけれども。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 平成31年度の予算に、このエアコンの工事が終了して、その部分の電気料のほうの上乗せをしているかというところであるかと想定しますが、この部分については、まだ完成時期、見込み等も明確となっておりませんので、現状では例年どおりの形の予算要求ということをさせていただいております。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、実は、11月1日の衆議院の予算委員会の中で、質疑応答があった中で、議員のほうから体育館は災害時に避難所になるために、エアコンの設置が必要ではないかということで、これに対して文科省の大臣は、今回の補正は、普通教室への設置を最優先していると。その上で体育館などへの設置は執行状況を勘案しつつ、各自治体からの要望も踏まえ、状況を見きわめたいと答弁しているという内容があります。 それと、やはりそのときの同じ議員から、エアコンの電気代、維持費に関して、支援するべきではないかということを質問されて、その答弁に対してもこれは総務大臣のほうから、電気代を調査中であり、結果を踏まえ適切に対処していきたいというふうに答弁がされておりますんで、この国の動きというのをぜひ注視していただいて、伊豆の国市も乗りおくれることがないように、ぜひ、していただきたいと思います。 それから、あとこの
エアコン設置が、夏までに設置していただきたいという内容で、これまで田中議員、内田議員からもお話がされておりますけれども、私もこれまでの答弁を聞いておりまして、やはり工事される中で子供たちの安全、そういうものを確保しなければいけないということがあって、なかなか今年度中からのスタートは難しいという答弁がされておりますけれども、私も確かに子供たちが工事による危険性、そういうことがないから授業中に工事していないほうがいいというのは当然だと思いますけれど、工事での危険性、それから騒音、それと子供が熱中症で亡くなったという事例がことしあったわけですよね。そういうことを考えたら、やっぱり命を優先すべきではないかということで、夏に間に合わせる、そういう努力をするべきではないかと思うんですけれどもね。 現時点でいきますと、これまでの答弁で再三にわたって夏までは難しいというお話なんですけれども、それをやるためにこれまで9月の補正予算でも1,850万円程度設計料が出ておりますけれども、その設計自身が、内容が3カ月程度ででき上がるというふうに説明がありましたので、この時期にその辺の設計の中身、こういうものもでき上がってきているんではないかなというふうに考えるんですけれども、その点についてどうなんでしょう。それらができ上がって、その内容を見て、例えば1月、2月からスタートをかけられるような状況があるんではないかということもあるんではないかと思うんですけれどもいかがでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 実際に工事に着工ができるということになりますと、我々のほうとしては一応工事を発注して、入札をして、そこで業者を決定していくということになります。決定した業者は、工事に実際にかかる準備期間を設けて工事に入るという形になろうかと思います。我々が今、一日でも早く実施しようということで動いているところが、この工事の発注をまず実施するところだと考えております。そのために、内示がまだ届いていないというのは、非常に残念で心苦しいところでございますが、こちらのほうが、確定しましたら、すぐに皆様にご協議をいただいて、予算を組むという形をとらせていただきます。うまくいきまして、1月中の発注ができればというところが、我々担当としては望んでいるところでございますが、その後、実際の工事にかかれるというのが、一番長い長期の休業ですと、春休みというのが直近になるかと思います。ただ、春休みになりますと、卒業式、それから入学式の準備等がございまして、教室の飾りつけとかいろいろ実際行うのが通年でございます。なるべくそれらの邪魔にならないような工事ができれば、そういうところも実施していくということで考えておりますので、一日でも早い工事ができるような形で取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、ただいま答弁いただきましたけれども、あとできればできるだけ早い時期から着工したいという考え方はわかりましたけれども、ただその春休みも卒園式だとか、卒業式、入園式、入学式、そういうものがあって、難しい状況もあるんではないかなというお話だったんですけれども、やはりある一定の長期休暇になりますので、そういうところを利用する、またはあと土、日、祝日、こういうものも利用していきたいというような考え方も、先日の答弁の中でされていましたので、そういうことを考えあわせれば、国からの交付決定が決定次第できるだけ早い時期に、議会にも提案いただけるような臨時議会の開催、そういうものも検討いただいて、できるだけ早く、また、子供たちが夏にはエアコンの入った教室で勉強できる、そういう努力をしていただきたいと思うんですけれどもいかがでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、教育部長。
◎教育部長(山本昭彦君) 古屋議員のおっしゃるとおり、一日でも早く工事が完了できるように努力をしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) いずれにしても、教育部のほうとしても、子供たちのためにできるだけ早い時期にという答弁をいただいておりますので、そのことを期待して次の質問に移りたいと思います。 次は、東京五輪の関係なんですけれども、私は今回この案件を取り上げたのは、東京五輪があと2年弱に迫ってきているわけですけれども、この周辺の道路整備、また景観の整備、そういうものが全体の内容がなかなか見えてこないということがあったので、今回改めてこの質問をさせていただいているわけですけれども、今回の東京五輪の関係で、先ほどちょっと市長の答弁にもあったかとは思いますけれども、伊豆の国市が関係している五輪関係の組織、これはあくまでも県とだけなのか、もう一つ、先ほど県の輸送連絡調整会議、これだけなんでしょうか。これ以外にもまだほかの大会組織委員会とか、そういったことの連携、情報交換、そういう場というのはあるんでしょうか。あれば、その組織名も説明いただきたいと思いますけれども。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、
観光文化部参与。
◎
観光文化部参与(稲葉寿夫君) 今、ご質問のあったオリ・パラに係る委員会につきましては、今、市長が述べたように、スポーツ振興課の部分においては、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技静岡県開催推進委員会、これは県の県知事を会長と初めとする関係市町、それからいろんな県にかかわる各種団体、それから宿泊、輸送、それから医療、さまざまなそういう代表が集まる機関でありまして、そこで県が計画、また考え方等を説明して理解を得るというような組織の委員会でございます。 それから、東京オリンピック・パラリンピックの伊豆半島・東部首長会議、これはこの協議会のほうと東部の関係市町の首長が集まって、そこでやはり県のほうからこのオリ・パラに対するいろいろな考え方、それから事業に対しての協力要請、そういったものを行う事業でありまして、この部分が大まかな協議会ということで、うちのほうは対応しているところでございます。 それから、静岡県輸送連絡調整会議、これは、やはり都市計画部のほうで絡む事業ですので、そちらは都市計画課等の担当課長なり担当が出向いて、そこで協議を進めているということでございます。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、ただいま答弁いただきましたので、関係の組織についてはわかりました。 それで、先ほどの答弁いただいた中でも、伊豆の国市からは特に要望的なものは出されていないという答弁だったかと思うんですけれども、それは例えば景観なり、市ができない景観部分で、改善が必要な部分、そういったところに対しては、やはり伊豆の国市から県のほうに改善の要請、そういうことをしていく必要があるんではないかなと思うんですけれども、その点について、特に必要だという認識はないんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、都市整備部長。
◎都市整備部長(杉山清君) 都市整備部では、要はオリンピックのアクセス道路関係を、先ほど市長の答弁がありましたが、市内のメーンとなるのは、やっぱり伊東大仁線というふうなことになります。道路の整備につきましては、一部路肩の整備を含めまして、譲り合い車線、登坂車線を整備しているのが今、現状でございます。 また、景観関係につきましては、この主に下畑地区になると思いますが、その辺の山林部分、その辺の間伐というか、景観整備というふうなことで進めているという中で、基本的にはアクセス道路につきましては、整備ができているのかなというふうに感じております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、関係のところは整備が進んでいるんではないかと、できているんではないかという答弁でしたけれども、私も県道の伊東大仁線については、よく走る機会もありますんで、よく見ておるんですけれども、昨日も亀石峠のほうで見て歩いたんですけれども、やはり道路のほうに樹木が覆いかぶさってきていると。そういう部分が非常に多くありますので、そういうところをやはり伐採していただくような、そういう要求をしていく必要があるんではないかなと。昨日、そこを通ったときに気がついたのは、下畑から大仁東小跡の間なんですけれども、大カーブのところがあるんですけれども、そこのすぐ脇あたりは木を伐採しているものが見えましたけれども、そこの場所しかやらないのか、まだ計画があるのかわからないんですけれども、もしあれだけで終わっているようでしたら、やはり伊豆の国市としては、もう少ししっかりやっていただけるように、場所もしっかり指定してやらなければやっていただけないなと。県の管轄になっていますんで、県がなかなか状況を見に来ながらここ改善しようとかって、なかなかしにくいんじゃないかなというふうに考えられますので、担当部局がやはり出向いて、そこの場所を見て、やはり県のほうに伐採等をやっていただくような働きかけ、こういうことが必要ではないかなというふうに思いますけれどもいかがでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、経済環境部長。
◎経済環境部長(岡本勉君) 森林の伐採で、伐採というより、今、こちらは間伐、間伐のほうを今、下畑のジョイランドさんがある周辺は、今年度計画しております。 伐採については、市が補助を出して森林の占用者、要するに森林組合さんが行うという事業になりまして、あくまでも民有林です。個人のお宅の森林なものですから、個人の方のまず承諾をとるという作業が必要になっておりますので、その部分については、うちのほうからできるところはお声をかけさせていただいて、伐採のほうを協力願えませんかというようなことは行っております。道路の敷地については、ちょっとこの事業では使えませんので、県道ですので、土木事務所のほうが対応してもらえるというふうに考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 個人のお宅の土地だということはもちろん承知しておりますけれども、いずれにしてもやる必要性のある場所というのは、私もきのうも走って見て、随分あるんじゃないかなというふうに思っておりますし、また、この森林の景観づくりという関係で言えば、道路沿線の修景伐、そういうものの必要性、そういうことはあるんだというふうに思いますけれども、そういうことを考えれば、やはりいま一度担当が、今言われた伊東大仁線のところを見ていただいて、県にしっかり要請していただくと、そういうことを私としては求めておきたいなというふうに思います。 いずれにしても、やはりオリンピックでこちらに訪れた皆さんが、来たものの伊豆の国市の道路通ったけれども、非常に美しくないなという印象を持たれては、今後のやっぱり来訪に影響が出てくると思っておりますので、その点については改めて見ていただいて、県に要請していただきたいということで求めておきたいと思います。 それと、あと大会非常に大混雑が予想されるお話は以前から聞いているんですけれども、その関係で市として大混雑というのはどの程度の混雑というのを想定しているのかなというふうに思っているんですけれども、その想定いかんによっては、どうしても先ほどの輸送の調整会議、輸送連絡会、こういうところで、やはり例えば伊豆の国市さんで、そういう場所を確保してくださいというようなお話が出る可能性があるんじゃないかというふうに思っていますので、その混みようの認識というのをちょっとお尋ねしたいと思います。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、都市整備部長。
◎都市整備部長(杉山清君) 現在、輸送会議の関係で話が出ているのは、基本的には大会の選手、スタッフ関係につきましては、ラフォーレリゾート修善寺が選手村というようなことで、そこから主にバスになりますが、天城北道路経由で伊東大仁線ということになっています。基本的には、バス等の輸送というようなこと。 あと報道につきましては、割り当てというか、多分駐車場がある程度割り当てになるのかというふうなことを、今、想定しているんだと思います。基本的に、観客の方々につきましては、自家用車では基本的には乗り入れができないというようなことで、先ほども答弁ありましたけれども、伊豆箱根の修善寺駅からシャトルバスを出すというようなことと、あとJRの伊東駅からのシャトルバスというようなことに限定されるというふうなことになっております。 一番懸念されるのが、バスの台数の確保、県内のバス協会でもバスが足りるのかというような、台数自体が運転手含めて心配されております。 あと、駅前のバスのプールというか、待機場所のスペース、こちらについても特に伊東駅のほうが狭いというようなことで、その辺の検討を今後詰めていくというふうなことのスケジュールになっています。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、古屋さん。
◆16番(古屋鋭治君) 古屋ですけれども、オリンピックの関係では、これまでなかなか情報がなかったもんですから、今回質問させていただいて答弁いただきましたので、周辺の地で道路関係の整備等については理解できましたので。あとは、2020年の東京オリンピックが成功のうちに終わることを祈念したいなというふうに考えております。 以上で一般質問を終了させていただきます。
○議長(天野佐代里君) これにて、16番、古屋鋭治さんの質問を終了いたします。 会議の途中ですが、ここで暫時休憩といたします。再開は14時45分といたします。
△休憩 午後2時29分
△再開 午後2時45分
○議長(天野佐代里君) 休憩を閉じ会議を再開し、一般質問を行います。
---------------------------------------
△井川弘二郎君
○議長(天野佐代里君) 次に1番、井川弘二郎さんの発言を許可します。 1番、井川さん。 〔1番 井川弘二郎君登壇〕
◆1番(井川弘二郎君) 議席番号1番、誠風会井川弘二郎です。 ただいま議長より発言の許可がございましたので、平成30年12月定例会において、発言通告書のとおり一般質問をいたします。 1、障害者の就労支援について。 働くことは単に賃金を得、生計を営むための手段だけでなく、社会に参加し、自己実現を目指す機会でもあります。障害の有無にかかわらず、労働は基本的人権の一部であり、ノーマライゼーションを具体化するという意味でも、障害者が働くことを当たり前の生活の一部とし、また安心して地域で暮らしていくことの支援は、地域福祉の重要なテーマでもあります。社会の変化や法律の改正により、障害者の雇用の場は、近年急速に広がっていますが、支援対策はまだまだおくれているのが現状です。 平成25年4月より障害者優先調達推進法が施行されたことにより、国や地方自治体が率先して障害者就労施設等からの物品等の調達を推進するよう、必要な処置を講じていることが定められています。現在、全国の障害者総数は約937万人で、このうち雇用施策の対象者(18歳から64歳まで)は約362万人(身体101万人、知的58万人、精神203万人)となっております。年々増加傾向にあります。 それに対し、全国で法定雇用率達成企業の割合は50%(平成29年12月)であり、年々増加しているものの、いまだ半数の企業が達成できていない状況があります。 当市においても、支援対策の結果、障害者の雇用の場は年々増加しているものの、まだまだ地域社会の受け入れなども不十分であるように思います。普及していないのも現状でございます。 今後、当市の労働力、人材不足や地域のあらゆるコミュニティーでの課題にも、障害者の積極的な参加が必要不可欠になっていくことが考えられます。 そこで、以下の質問をいたします。 (1)市内就労の対象者となる年齢の障害者数と、市内の法定雇用率達成状況はどのようになっていますか。 (2)障害者の働きやすい環境づくりについて、障害者の一般就労をふやすために当市はどのような支援策を考えていますか。 (3)過去5年、伊豆の国市での障害者優先調達法の実績と、他市町との比較はどのようになっていますか。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。 〔市長 小野登志子君登壇〕
◎市長(小野登志子君) 井川議員のご質問にお答えします。 1、障害者の就労支援についてのうち、(1)です。就労の対象となる年齢の障害者数と市内の法定雇用率達成状況についてであります。 就労の対象となる年齢の障害者数ですが、平成30年4月1日現在、各種障害者手帳所持者及び自立支援医療費(精神)受給者証所持者のうち、労働力の中核をなす18歳以上65歳未満の方は、1,301人であります。 次に、市内の法定雇用率達成状況ですが、平成29年6月1日現在のハローワークからの資料をもとにお答えいたします。 市内における従業員50人以上の企業は21社で、うち16社が達成企業であり、その割合は76.2%で、静岡県の52.9%、全国の50.0%をいずれも上回っております。 次に、(2)障害者の働きやすい環境づくりと一般就労をふやすための支援策についてであります。 市では、企業等での就労が困難な方には、働く場の提供として作業等を行う就労継続支援事業所を紹介する支援を行っております。 また、企業へ就職を希望する方には、就労に必要な知識及び能力向上の訓練を行う就労移行支援事業所を紹介するなどの支援を行っております。 次に、(3)です。過去5年、伊豆の国市での障害者優先調達推進法の実績と他市町との比較についてであります。 当市においては、平成25年度から毎年、障害者就労施設等からの物品等の調達方針を策定しております。この調達方針は、各課がとり行うさまざまな事業において、物品等を購入する際には、積極的かつ優先的に障害者就労施設等からの物品等の調達に努めるよう定めたものであります。 過去5年間の実績ですが、平成25年度の物品及び役務の調達額は107万8,444円、平成26年度は173万9,516円、平成27年度は174万1,967円、平成28年度は225万3,239円、平成29年度は243万5,295円、平成25年度と比較して調達額は2.3倍となっております。 次に、他市町との調達額の比較ですが、平成29年度静岡県・市町・独立行政法人調達実績によると、35市町中、当市は16位となっております。しかしながら、これは単純に調達額を比較したものであり、財政規模による比較ではございません。80万都市も5万都市も数え方は同じになっておりますので、大変頑張っているものと受けとめております。 今後も各部署と連携し、就労支援施設の受注体制等に係る情報を共有し、調達可能なものについては、積極的に発注してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(天野佐代里君) 通告による質疑応答が終わりましたので、これより再質問を許可します。 1番、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ご答弁、ありがとうございました。順を追って再質問させていただきます。 今回、私がこの障害者の就労支援ということで質問させていただいたんですけれども、私が障害者というふうなことで思うことは、自分が中学生のころ、今、大仁のほうにある田方のぬくもりのところにもくせい苑さんというのがあるんですけれども、そこがまだ江間の料金所の横にあったときに、私中学校のときに、職場体験ということでそちらのほうに中学生のときに行ったのを覚えています。そのときに、障害者の方々と箱折りをした覚えがありまして、そんな思いもありながら、またいろいろな、今、議員にならせていただいて、各市町に視察に行ったときに、とても障害者の方々が市役所の周りの草取りとか、トイレの掃除とかというのをやっているところが多々、多く見られたので、自分たち市町ってどうなっているんだろうかなというような疑問の中から、今回このような質問をさせていただいているんですけれども、その中で(1)の市内の就労の対象者となる年齢の障害者数というようなことで、1,301人というような話だったんですけれども、まずこれ全体での回答だと思うんですけれども、各内容、内訳というものを少しお聞かせ願いたいと思います。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) 先ほど市長が答弁したのが総数でございました。 まず、身体障害者手帳なんですけれども447人、療育手帳が202人、精神障害者保健福祉手帳及び自立支援医療費受給者証の数が652人となっております。 全体の所持者数なんですけれども、総数で2,730人となっておりますので、就労可能な年齢の方1,301人ですので、47.7%の方が就労可能年齢ということになります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 働ける、就労可能な人数がこれだけいるということで、その中で一般就労というこの市内の法定雇用率、21社ありまして、16社が達成しているということで、76.2%というような話で、県は52%、全国で50%ということで、当市はかなり高いなというのが、この数字を見た限りではわかります。ですが、21社、50人以上という法定雇用率なんですけれども、分母が小さいというのもあると思うんですけれども、今、平成30年度4月1日現在からでは45.5人以上、雇用率も45.5人以上で2.2%というように変化していると思うんですけれども、私もその一般企業に雇用しているというか、一般企業の方々にお話を聞いたところによりますと、今はグループ会社で障害者の人たちが雇うようなところの会社をつくって、そこで例えばさんしんさんのハートフルとか、そういうようなところでやっていると思うんですけれども、今回からそういうようなグループ会社ではなくて、やはり一般の企業の中でしっかりと勤めなさいというような方向になってきているというようなことも聞いておりまして、なかなか難しいというような経営者からもお話は聞いております。そんな中で、今後というわけではないんですけれども、今、現在、この2番の障害者の働きやすい環境づくりについてということの話もあったように、就労継続支援事業所というのと、就労移行支援事業所、この就労移行支援事業所というのは、一般企業に一般就労を目指す方々が行くようなところで、そこに行けない方、その就労持続支援事業所というのがA型、B型というふうにあると思うんですけれども、そのA型のほうは、雇用契約というものが単純に言うと、普通の事業所で雇用されることは困難ですけれども、雇用契約に基づく就労が可能な方ということで、Bの事業所というのは通常の事業所で雇用されることは困難で、雇用契約に基づく就労も困難であると。単純にその度合いでいくと、やはりB型の方々は普通に働くのはとても難しい状況なのかなというような内訳のところに、当市として市はどのような支援策を行っていますかというような質問で、そこへの紹介等をしているというような話だったんですけれども、現在この市内で当市において、障害者の就労に対しての課題というものはどのようなものがあるんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) その就労継続支援事業所の中で働く障害者がやはり高齢化しているということと、作業能力が低下することや安全面での問題があると聞いております。こちらは、事業所から実際相談が寄せられていることなんですけれども、例えば、これまでやってきた作業ができなくなったり、時間がかかってしまうということもあります。それと生活介護に近い対応が必要となる、そういうことで事業所の負担がふえてきたということも事業所の中では問題になっていることであるということを聞いております。 それと、もう一つなんですけれども、一般事業所に就労する前段階の障害福祉サービスの充実が課題となっています。先ほど議員がおっしゃってくださったように、その就労に対する障害福祉サービスというのは、就労移行支援事業所、それとA型、B型の事業です。あと就労定着支援事業、その4つがあるんですけれども、当市はA型、先ほど説明してくださったように雇用契約に基づく就労が可能である方を対象にしているんですが、そのA型という事業所が、今、現在、伊豆の国市にはございません。ですので、そのA型事業所を利用する方は他市町に行ってしまっているという現状がありますので、A型の事業所は県が指定するということになっていますので、なかなか来ていただきたいなとは思うんですけれども、その部分で伊豆の国市にA型がないというのは、ちょっとさみしいかなと思います。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 市内には、B型の事業所しかなくて、その市内の障害者の親御さんたちからも話を聞いたところによると、やはり市内にもう少し事業所ができてくれれば、沼津、三島まで通わなくて済むし、というような話をよく聞きます。 それと、今回私も議員の会派のほうで視察のほうに行かせていただきまして、石巻のほうに行かせていただいたんですけれども、そこでB型の事業所を視察いたしまして、その中でいろんな問題等いろんな情報等聞いてきた中で、やはり一般就労をするには普通の方々と変わらず仕事場に通ったりというような話も、通わなきゃいけないという課題もありまして、やはり近くのほうがいいだろうと。またそこの事業所では施設内就労、施設外就労というものがあるんですけれども、施設内就労では農業、かなり大きくやっていたんですけれども、パンもつくったりというようなことをやっていました。その中で、やはり働かなくてもというような意見もあるんですけれども、そこで物をつくって、障害者の人たちがそこで物を売るという作業をして、とても笑顔になったりとか、やらないよりやって、少しでもやりながら、だんだん覚えていくというようなことで進めていきたいというような話をしていました。そんな中で伊豆の国市内に事業所が少ないという問題もあるんですけれども、伊豆の国市の寺家のほうに東部特別支援学校が今回新しくなり、今、肢体不自由な方々がいるのが新校に移って、今後知的障害の方の学校もできるという中で、今後事業所もふえて行くんではないかなというふうに感じているんですけれども、そこら辺ふえるというお話はあるでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) 先ほどのB型のことでお話をさせていただきますと、今、現在もくせい苑と田方・ゆめワーク、ふじ・さくらWorksという3事業所があるんですけれども、先ほど出ました東部支援学校の近くにミライカ韮山という、こちらも残念ながらB型の事業所ではありますけれども、11月1日に指定がされました。そして、12月1日に古奈地区になるんですけれども、かえでというB型の事業所ができまして、一応伊豆の国市は、5つの事業所ができたことになります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 B型というふうな話ですけれども、ふえていくということは、とてもいいことなんじゃないかなと思います。その中で、当市における今後の就労支援としての具体的な取り組みというのは、どのように考えているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) 市が障害者の就労を少しでも支援できる、障害者の工賃をふやすという意味では、先ほど平成25年から施行されました障害者優先調達推進法によりまして、障害者就労施設等からの物品等の調達をふやしていくということが必要であるかなと考えています。それには、市役所各部署への働きかけはもちろんなんですけれども、民間企業への理解や啓発の必要性も感じているところです。 そこで、現在、地域自立支援協議会の中に就労部会を設けようということで、今、準備を進めているところです。ことしの9月から準備会を開催いたしまして、障害者の就労に関する課題を整理しまして、障害者やその家族、支援者等に対して企業見学会や職場実習などを通じまして、企業の障害者に対する理事会の推進を図っていく予定となっております。この準備会のメンバーとしまして、障害者施設だけではなくて、JAさんや商工会、それと特別支援学校のほうにも入っていただいてやっているところです。 もう一つ、これから社会に出る市内在住の特別支援学校の高等部の3年生、この方たちを対象に、7月に移行会議を開催しております。これも障害者の就労支援につながると考えております。内容的なものについては、実習の報告であったり、福祉サービスの手続の説明、参加してくださる方が生徒さん、保護者、行政、ハローワーク、就業生活支援センターひまわり、学校などであります。3月にも卒業後の支援体制の確認を行うなど、職場への定着を努め、今後も引き続き支援を行っていきたいと考えております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 部会等、またいろんな手厚い今後の取り組みということで、ぜひしっかりとやっていただきたいなと思います。そこで、先ほど一般就労というふうな話をしたんですけれども、私も実家が旅館ということで、市内には今、お話も出ました商工会というものがあるんですけれども、実際に自分が障害者を雇うことができるのだろうかと考えたときに、やはりなかなか不安に思うところもあるんですね。やはり、そういったところの事業所とのつながりというか、情報の共有というものも、今後、市としてもしっかりとやっていただきたいなと思います。実際商工会に伊豆の国市で入っている事業者数だけでも1,300事業所というふうなものが出ていますし、やはり高齢化により、労働力不足というものは、当市でも本当に叫ばれているものですから、しっかりとやっていってほしいと思います。 そこで、3番目の質問なんですけれども、先ほど話がありました優先調達法の話なんですけれども、実績というものは、だんだんと伸びていて、今、目標額250万円だと思うんですけれども、しっかりと伸びているというふうな計算になっているんですけれども、実際の現在の優先調達法での調達内容というものは、どのようなものになっているのか、お願いいたします。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) 平成29年度の実績として挙げさせていただきます。 市内のもくせい苑と田方・ゆめワークがまず、もくせい苑では記念品の日用品セットが10万5,800円、エコバック、ポーチが14万7,640円、資源ごみの回収事業報償金が23万7,600円、そして田方・ゆめワークは、特にパンの製造が得意としている分野になりますけれども、こちら学童保育とか、公立保育園のおやつパンなどを製造しております。こちらが90万7,777円になります。この2カ所が市内なんですけれども、あとはこの優先調達法につきましては、別に市内の事業所である必要はないものですから、市外のところに頼んでいるものもございます。例えば、トイレットペーパーなんですけれども、こちらみはらしの丘に21万4,570円、そしてEMぼかしです。こちらがわかくさ共同作業所に20万3,500円、あと昨年度、福祉村の草刈りをお願いしたところがございます。こちらがウエルシアオアシス東海支社、こちらが61万8,408円、合計で243万5,295円となります。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 今、お話、その内容を聞く限りですと、やはり物品調達が主なのかなというふうな印象を受けるんですけれども、例えば私が疑問に思った中で、市役所の周りの草とりとか、公園の草とりとか、トイレの掃除とかという、各市役所の部署でも役務ということが委託できると思うんですけれども、そのようなことは今後どうなっているんでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) 施設外就労に当たるかと思うんですけれども、それは清掃業務が非常に得意な分野であるのかなと思います。市役所で各部署の清掃業務などを委託しているわけですけれども、できればその一部を就労支援事業所が請け負ってくれれば一番いいんですが、その辺の検討調査は進めているところでございます。ただ、こちらある程度シルバー人材センターのほうが請け負っている部分が大きいものですから、やはりそちらと競合しないような形で、そちらのほうも配慮していかなければいけないと考えております。 先ほどの自立支援協議会の就労部会をつくろうということでやっているんですけれども、そちらの中でも委託の話とか行政も入っておりますので、その中でも話し合いを行っているところです。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 まずやはり市のほうが、しっかりとまちの人たちの見本になるように、障害者の雇用等を進めていってほしいと思います。実際、私もそのような提案をさせていただいているんですけれども、この就労持続支援事業所という、A型とB型とあると思うんですけれども、伊豆の国市内ではB型だけなんですけれども、この平均的な障害者の就労施設で働く工賃というのは、今、現在、県と当市の額というのは、平均どうなっているのでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、福祉事務所長。
◎福祉事務所長(吉永朋子君) 一応、就労継続支援B型について、お話しさせていただきます。 県内の平成29年度ではありますけれども、まず施設数は309、平成29年度の実績といたしまして、1万5,675円となっております。 市内なんですけれども、こちらは先ほど言いました田方ゆめ・ワーク、もくせい苑、ふじ・さくらworks、3施設なんですけれども、平成29年度の実績としまして1万2,150円となっております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 市内で1万2,150円ということなんですけれども、B型の事業所に行かれている障害者の方々は、障害者年金をもらいながらその額をもらっているというふうな話になると思うんですけれども、なかなか厳しいんではないかなというふうな印象です。今後いろんな問題が障害者の方々の問題ってあると思うんですけれども、この会派で視察に行ったときも、障害者の方が、親御さんたちが高齢化になって1人になったときに、さてどうするかというふうな話もありますし、障害者年金が底をつくというふうなこともあるかもしれません。その中で、やはり地域でしっかりと働いていけるような環境づくりをつくるということは、やはり当市でもしっかりやっていかなければいけないんではないかなというふうに思っております。 その中で、12月1日の日日新聞でもあったんですけれども、現在、ハンドスタンプアートプロジェクトというようなことを、市の障害福祉課のほうでもやっておりまして、そこで載っていたのが、目標1,000人のというふうな話だったんですけれども、それを大幅に超える手形が集まってという中で、その中で手に、私もやったんですけれども、キットパスというような会社で、チョークみたいなので、水ですぐ落ちるようなあれで手形をやったりするんですけれども、その会社は、70%以上が知的障害者の雇用を請け負っているというような企業でありました。 当市でも、やはりこれをつくれ、この企業を誘致しろというのは無理だと思うんですけれども、今後やはり労働力不足という面も考えて、障害者の方々にしっかりと働いていただいて、私たちもお願いしながらできればいいんではないかなと思います。ただ、やはり障害のレベル、また質というのはいろいろな問題がありまして、実際働けるんですけれども、私も保護者の方に聞いたときには、一般就労したけれども、そこでコミュニケーションがとれなくて、また新しい障害が出てしまったとか、そういうような話も聞きます。掃除でも、窓をふいて、どこまでふけばきれいになるのかというのがわからなかったりとかというふうな話も聞いております。ただ、しっかりとその障害者の特性を生かしてマッチングをしっかりできれば、今後この市の労働力として、しっかりみんなで、地域で、助け合って生きていけるんではないかなというふうに思います。そんな中で、市長は今後、すみません、いきなり、申しわけないんですけれども、今後当市において、市長もずっと、長い議員生活の中で障害者のこともしっかりと考えていらっしゃると思うんで、今後どのような就労対策をしていったらいいのかなとお考えでしょうか。
○議長(天野佐代里君) 答弁者、市長。
◎市長(小野登志子君) 障害者をお持ちの方が、まだ学校に就学している部分におきましては、親御さんたちがついておられるからいいんですけれども、いざ年をとりますから、そういうときに本当にこの就労支援、またはお仕事をつくってあげるということは大切なことと、ずっといろいろ考え、やってきたわけです。そこで、私は、やっぱり農業をやっていただけたらなといつも思っておりまして、あるときトウモロコシ畑にゆめワークの皆さんでしたでしょうか、みんなで行きましたところ、やはりトウモロコシというのは向いていないみたいで、なかなかそれを収穫するのは難しかった、そして農業というのはちょっと体に不向きなのかなと思われるところがありました。しかし、諦めていません。大仁には梅のたくさんの梅林があり、梅の里をつくり、その梅を収穫していただいて、梅酒をつくるというのが私の夢でありますので、そういうような農業だけというわけではありませんけれども、皆さんにぜひお給料をもらっていただく、お給料をいただいたときの喜びを味わっていただきたいなと思っております。何とかして、この梅づくり、梅の里づくりというのは、これから就労支援としても考えていきたいと思っております。 以上です。
○議長(天野佐代里君) 質問者、井川さん。
◆1番(井川弘二郎君) ありがとうございます。 梅ということで、実現できればいいかなと思います。しっかりと障害者の方々が働いて、お金を稼げるような形をつくっていただければなと思います。 最後になんですけれども、12月2日、きのうから12月9日まで、今、障害者の週間ということで、いろいろな活動を市町でもしていると思います。12月9日の最終日なんですけれども、大仁の村の駅で、またそのような障害者のイベント等がありますので、ぜひ皆さんも参加していただきたいなと思います。今後、しっかりと私も障害者の方々の意見を聞きながら、このことも進めていきたいと思います。 以上で質問を終わります。
○議長(天野佐代里君) これにて1番、井川弘二郎さんの質問を終了いたします。
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△散会の宣告
○議長(天野佐代里君) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 次の会議は、12月12日水曜日午前9時より会議を再開します。この席より告知いたします。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。
△散会 午後3時23分...