静岡市議会 2021-03-04
令和3年 観光文化経済委員会 本文 2021-03-04
4 ◯石上委員長 以上で
新型コロナウイルス感染症対策の
進捗状況等の報告を終わります。
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5 ◯石上委員長 今期定例会で本委員会に付託されましたのは、議案第1号令和2年度静岡市
一般会計補正予算(第9号)中所管分をはじめとする
補正関係議案3件と、議案第23号令和3年度静岡市
一般会計予算中所管分をはじめとする新
年度関係議案24件であります。このうち、本日はお手元の審査順序のとおり、
観光交流文化局が所管する補正議案1件及び新年度議案17件の審査を行います。
審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんに申し上げます。
委員会記録作成の関係から、発言の際は、必ずマイクを使用して発言いただくようお願いいたします。
また、マスクをつけていただいているので、特にマイクを意識して発言してくださるようお願いいたします。
次に、委員会での質疑の在り方についてであります。案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で当局の対応に時間を要するものは、後日の報告または資料提出を受けることとし、効率的な
委員会運営に努めてくださるようお願いいたします。
なお、委員会室は換気のため窓を開けており、低温になることが予想されます。委員及び説明員の皆さんには、体調管理のため、一時的な退席を認めることといたします。
また、委員の皆さんへのお願いですが、要望・意見は、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。
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6 ◯石上委員長 それでは、補正議案の審査に入ります。
議案第1号中所管分を議題といたします。
審査の順序といたしましては、当局の説明を聞いた後、質疑に入り、その後、要望・意見となります。
なお、本件は明日も審査がありますので、本日は要望・意見までとなります。御承知おきください。
それでは、当局の説明をお願いいたします。
〔当局説明〕
7 ◯石上委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。
発言の際には、ページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。
それでは、質疑をどうぞ。
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◯牧田委員 資料-1の12ページ、一番上の
社会体育事業ですが、これは助成の対象期間が満了したということで、その対象となる事業があったかと思いますが、この事業の名目が、
社会体育事業スポーツ拠点づくり自立促進事業とうたっているわけです。すごく大きな内容の説明になっているんですが、こういう観点からすると、ある特定の事業だけでなく、幅広くこういう
スポーツ拠点づくりを広げていくと。そういう意味では、
スポーツ推進計画があって、それに基づいて展開されている1つなのかなと思いますが、この推進計画の中の
スポーツ拠点づくりの推進状況について、今のところの状況を教えてもらえますか。
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◯長澤スポーツ交流課長 この80万1,000円の内容ですけれども、これは由比町時代に始まった
スポーツチャンバラの事業につきまして、平成28年度から5年間で400万円の助成を受けたということで、由比を
スポーツチャンバラの発祥の地として、拠点と位置づけて、自立して促進していくための事業として助成を受けておりまして、今回の80万1,000円につきましては、令和元年度の事業が中止になったことによって、その分を返還するという予算でございます。
だから、拠点というのは、由比を
スポーツチャンバラの発祥の地として継続するという意味での
拠点づくりになります。
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◯牧田委員 それは理解しましたけど、
スポーツ拠点づくりという、例えば、
地域スポーツクラブの整備推進というのも
スポーツ推進計画の中にうたっているわけで、そういうこともその1つだと思うんです。それがたまたま国からの助成が下りたというようなことかもしれませんが、そういう意味でいうと、
スポーツ拠点という、
スポーツ推進計画にうたわれた推進状況を先ほどは聞こうとしたんですが、その点についてはいかがでしょうか。
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◯杉山スポーツ振興課長 拠点づくりの進捗状況というお話ですけれども、今現在、この
スポーツ推進計画は、来年、再来年の改定に向けまして、また一から見直すという作業にこれから取りかかっていくといったところでございまして、当然この
スポーツチャンバラも、重要な位置づけとしてこれから検討していくという形になります。ほかの施設、
拠点づくりにつきましても、今後、同様の見直しをかけていく形で検討しています。
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◯牧田委員 後ほど、また要望で言いますけど、もう少し広い観点からつくられた
スポーツ推進計画だったと思います。多種目とか多年代とかを網羅して、
スポーツ環境、あるいは健康づくりの環境を整備していこうというものだったわけですから、それはもう10年以上前から基本計画がつくられてきて、ほとんど私たちの目から見ると変わっていないわけですよ。そこら辺について、どういうふうに認識して変えようとしているのか、その辺について聞きたかったんですが、後ほど要望で言わせてもらいます。
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◯尾崎委員 資料-1の9ページの
エール静岡観光事業支援金支給事業についてです。
2億3,000万円の予算に対して1億3,300万円を減額するということで、これまでもこの事業については進捗状況の説明もいただいていましたし、本会議などでも議論があったと思われますけれども、正式にこの委員会でこういう2月の減額補正という形で出てきた中で、しっかり確認させていただきたいと思います。この予算額に対して6割ほどの減額となっているわけですが、交付率が低くなった理由をどう考えているか。
あと、やはり飲食と同じように、宿泊業者が非常に影響を受けたのは皆さん承知のところだと思うんだけれども、必要な支援というのはしっかり実施できたと評価しているのかどうか、そこをお聞きしたいと思います。
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◯岩田観光・
MICE推進課長 エール静岡観光事業支援金につきましては、
宿泊事業者、旅行業者、
貸切り観光バス事業者、土産物店、その他観光業ということで対象を絞らせていただきました。予算を頂くときには550件程度ということで見積もりをしましたけれども、実際には208件の交付でございました。
この差につきましては、特に件数を確定することができませんでした土産物店につきましては、登録制とかではないものですから、電話帳などから想定するしかなかったんですけれども、それを250件程度と見積もりましたところ、申請されましたのは29件でした。というようなところが主な差になってきております。
一方で、営業許可等で顔の見えます
宿泊事業者、旅行業者、貸切りバスの事業者さんたちには個別に連絡を取って、制度の説明なども詳しくさせていただく中で制度を活用していただいたということでございまして、支援は実施できたのではないかと考えております。
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◯尾崎委員 次に、同じページの
地域型宿泊誘客事業支援助成についてお聞きしていきたいと思います。
今のエール静岡の話の中で、土産物屋を予想より多く見積もったせいでこれだけの減になったものの、本当に顔が見えるところにはしっかり支援できたという答弁だったと思うんです。その受け止めは分かりました。
その上でということになりますけれども、宿泊関係でいうと今年度はGoToしずおか
キャンペーンというのもやっていたと思うんです。そうした今年度の支援策の成果や課題をどのように評価した上で、今回のこの臨時的事業として行う
地域型宿泊誘客事業支援助成を実施する考えなのか、お聞きしたいと思います。
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◯岩田観光・
MICE推進課長 エール支援金が緊急的な支援ということで、次に実施をしましたのが、今おっしゃっていただきましたGoToしずおか
キャンペーンということで、こちらは宿泊者に対して、市内の飲食、土産物等に使える商品券を配布するというような事業でございました。これによりまして宿泊を喚起するということと、同時に市内の
関連事業者への消費喚起というようなことも狙いにしてまいりました。この実績につきましては、先ほど次長のほうから報告があった次第です。
11月まで商品券配布の事業を実施し、これら合わせまして、個人の旅行需要はある程度回復が見られましたけれども、まだまだ団体旅行等についての回復には至っていない中で、静岡市内の地域差といいますか、駅周辺、三保、中山間地というような、かなり特色を持ったエリアがある中で、全体の同じようなレベルでの底上げができなかったということが反省点でございます。
その効果に偏りが見られたということを踏まえて考えましたのが、この
地域型宿泊誘客事業ということで、これにつきましては
宿泊事業者さんが中心になって団体、旅館組合などがありますので、そういった組合さんが中心になって、それぞれの地域の課題に沿った事業を展開していただくように応援しまして、そこに補助をする形で対応していきたいということでお願いをする補正でございます。
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◯尾崎委員 よく分かりました。
次に、資料-1の28ページ、繰越明許費の中の
市民文化会館についてです。
静岡市民文化会館再整備に係る
基本計画等策定業務について、先ほど、各種調査が遅れたよというような説明をいただきました。それによって次年度に繰り越すということでしたけれども、今後の
スケジュールがどのようになっているのかと、あと、基本計画をつくるに当たってまさにコロナの時期に入っているわけで、
新型コロナの影響を受けて、新たに
感染症対策とかが計画に反映されていくのかも含めてお聞きしたいと思います。
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◯萩原文化振興課長 静岡市民文化会館の再整備に関する今後の
スケジュールについてですけれども、今年度策定を進めております
静岡市民文化会館基本構想、基本計画につきましては、令和3年度に業務の繰越しをさせていただきまして、4月以降に
パブリックコメントを実施しまして、令和3年6月までに策定する予定です。
また、これと並行しまして、
民間活力導入可能性調査を実施しております。この調査の結果により、最適な整備手法を検討してまいりたいと考えております。
あと、開館までの
スケジュールについてですけれども、現在のところこの整備手法が決定していないため、今後の
スケジュールが未定となっておりますけれども、仮にPFIによる整備の場合、
事業者選定の手続から、設計、解体、改修工事を合わせましておおむね7年程度、そのうち休館期間は3年程度要すると見込まれています。
また、
感染症対策についてですけれども、こちらのほうも施設整備におきましては、換気性能の向上や、ロビーの拡張を少し図ることによってソーシャルディスタンスの確保のほか、
オンラインチケット等に対応するための
インターネット環境整備の検討などを進めております。
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◯長島委員 1つ目、
地域型宿泊誘客事業支援助成について、今、尾崎委員からも質問がありましたけれども、それに関連して質問させていただきたいと思います。
まず、この事業で想定している対象ですけども、先ほど、答弁にもありましたけれども、具体的にどんな助成団体を想定されているのか。また、助成対象の具体的な内容についてこちらに書かれておりますけれども、その具体的な内容はどのようなものを想定しているのか、教えていただきたいと思います。
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◯岩田観光・
MICE推進課長 地域型宿泊誘客事業の支援対象としましては、静岡市
ホテル旅館協同組合ですとか、
清水ホテル旅館組合などが大きなところですけれども、このほかにも梅ケ島地区の観光組合ですとか、
井川観光協会なども既存の団体としてはあると思います。また、こうした団体に加入していない事業者さんもかなりの数いらっしゃるということで、新たにコロナを乗り越えるために団体をつくるというようなことも認めていきたいと思いますので、何かしらみんなで対策を取っていこうというようなところであれば、対象にしたいと考えております。
また、対象事業につきましては、宿泊割引ですとか、
ノベルティーの提供などを想定する
インセンティブ事業と呼んでおりますけれども、そういった事業。それから、構成員の方々の人材育成とか、施設の経営を支援するような内容のものを幅広く考えたいと思っておりますけれども、そういった環境整備。もう1つは、情報発信ということで、こんな
キャンペーンをやっていますよというような情報を発信して、誘客をしていくための
情報発信事業の3つを想定しております。これらを自由に組み合わせていただいても結構ですし、どれか1点集中でやっていただいても結構ということで、補助をしていきたいと考えております。
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◯長島委員 分かりました。ありがとうございます。
もう1つ質問させていただきたいと思うんですけれども、資料-1の11ページになります。
スポーツ振興課にお伺いしたいと思います。
体育館管理運営事業や
総合運動場管理事業、
清水ナショナルトレーニングセンター管理運営事業、この中で修繕の事業の先送りということで御説明がありましたけれども、これの修繕業務に係る年間計画とか、優先順位はどのように設定されているのか、お伺いします。
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◯杉山スポーツ振興課長 修繕の計画につきましては、年度の当初予算要求時におきまして全体の施設の状況把握をしております。その中でどういったことを要因に順位づけをしていくかといいますと、やはり利用者の安全確保であったり、施設利用が止まるようなおそれのある大きなものであったりといったもの、あるいは利用者側からの要望と、そういったことを総合的に勘案しまして順位づけをしております。
今回、先送りさせていただいた事業は、ガラスの
飛散防止フィルムの貼付とか、空調機器の更新になりますけれども、こちらは来年度実施する予定でございます。
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◯中山委員 資料-1の9ページの
地域型宿泊誘客事業支援助成についてですけど、今、尾崎委員あるいは長島副委員長から質問がありましたけども、
エール静岡観光事業の反省を含めて、いろいろ考えられていると思いますけれども、まず第1に、
GoToトラベルが今度4月とか5月に国のほうでやるということになったときには、どういう形になるんですかね。
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◯岩田観光・
MICE推進課長 国、県も何か動きがあるようですけれども、そういったものと重なることは構わないと考えております。スタートをなるべく早く切れるように、要綱設置等も今月中に進めたいということで、準備を進めております。
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◯中山委員 ということは、静岡市が最初にどんどん打ち上げていくということになるのか、それとも、県とか国の様子を見ながらその中で特徴のある支援策にするのか、その辺はどんなふうに考えていますか。
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◯岩田観光・
MICE推進課長 この事業につきましては組合さんが主導でやってもらう事業でして、今、組合さんとヒアリングを重ねておりまして、どんなことをやったら効果があるかというような協議をしているところなものですから、県や国より先になることはないと思います。
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◯中山委員 では、続いて、10ページの賑わい創出イベント
感染症対策事業費助成、それから、11ページの賑わい創出イベント
感染症対策事業費助成が繰越しになるんですけれども、このイベントの対象、どんなイベントなのか、全部それとも一部のイベント、あるいは小さいイベントも対象になるのか、その辺はどう考えていますか。
28 ◯萩原まちは劇場推進課長 対象となるイベントですが、本市の魅力発信、観光客の増加による地域経済の活性化を目的とする賑わい創出イベントとしております。来場者が多く、特に市外、県外からの来場者も比較的多く、波及効果の高いイベントを対象としております。具体的には、当課が所管して補助しております静岡まつりなどの12のイベントのほか、スポーツ交流課所管の静岡マラソン、商業労政課が所管している清水七夕まつりを想定しております。
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◯中山委員 助成のところに書いてあるのが、必要な
感染症対策に係る経費を助成ということ、その下には、
感染症対策に必要なかかり増し経費ということが書いてあるんですが、この辺はどういうことなんですかね。
30 ◯萩原まちは劇場推進課長 助成する内容ですけれども、コロナ対策をすることによるかかり増し、通常の補助金とは別にかかる部分というものを、この補助金で対象にしていきたいと考えております。具体的には、例えば、検温所を設置したりですとか、注意喚起の看板、3密回避のための会場設営費、警備費などといたしております。
もう
感染症対策をするということは、イベントの中でもニューノーマルになっていくと思いますので、大きいイベントも小さいイベントも、事業内容を見直しながら、そういった経費を考えていかなくてはいけないと思うんですけれども、特に大きいイベントというのは、例えば、混雑を回避しながら消毒や検温をしていただかなければいけないという、各イベントの特性に応じていろいろ工夫した設営、運営というものが必要になってくると思います。その経費もとても大きくなるのではないかと想定しておりますので、この補助金で計画どおりの対策をきちんとやっていただくように、活用していただきたいと考えております。
31
◯中山委員 そうすると、通常の助成も500万円とか出しているわけですよね。それにプラスでここから出すという考えでいいですか。
32 ◯萩原まちは劇場推進課長 今おっしゃっていただいたとおりの考え方で制度をつくらせていただきました。
33 ◯白鳥委員 それでは、2つ聞かせてください。
今、中山委員から質問のありました賑わい創出の関係についてですけれども、これはイベントを再開していくという意味でいいますと、不可欠な補助金なのかなと思っております。今、るる説明があった内容について交付されていくということでありますけれども、いつ頃から申込み、募集等がスタートしていくのか。かなりの数のイベントが再開されていってほしいなと思っている中で、この5,000万円という金額が果たして十分なのかなということも心配するわけですけれども、その辺の見通しをどんなふうに捉えているのか、お伺いいたします。
34 ◯萩原まちは劇場推進課長 通常の開催の規模の補助金のプラスとして考えておりますので、それで今想定をさせていただいており、交付時期は、補助金を申請いただいた後になります。
35 ◯白鳥委員 そうすると、これが可決されたならば、随時それぞれのところが補助金の申請に入ってくるわけですから、4月1日以降スタートしていくということで理解させていただきたいと思います。
要望はまた後ほど言わせていただきます。
それで、もう1つが、その下の音楽館とか文化会館などでこれから購入予定になっています、インターネット配信機材について聞かせていただきたいんですけれども、私自身はそんなに詳しくないんですが、うちの会派の若手のほうから、ぜひ聞いてもらいたいということですが、どんなふうな活用を考えているのかということと、それから、現時点でこういったインターネット機器を活用して活動をしていこうと考えている、あるいは相談があるような団体等があるなら、聞かせていただければと思います。
36
◯萩原文化振興課長 新たなサービスの提供としてインターネット配信の機材を導入させていただくんですけれども、やはり
新型コロナウイルス感染症の拡大によりまして、文化活動は本当に自粛ですとか縮小せざるを得ないような状況が続いております。ですので、このような中でも
文化芸術活動の持続を図っていくためには、私たちも新しい取組が必要であるのではないかと考えまして、文化活動をインターネット配信することで、今までこのコロナの影響で文化施設に来られない方々ですとか、遠方の方ですとか、高齢者や障害のある方や子供たちに対しても、直接、文化芸術に触れるサービスを提供していこうということで、この要求をさせていただいております。
また、そういった各施設からの配信だけではなくて、
市民文化会館や静岡音楽館、清水文化会館などは貸し館の事業をしておりますので、これらの施設の利用者に対してもインターネット配信機材の貸出しをしたいと考えております。こういったコロナ禍の中でもオンラインを活用していく文化活動、今まで配信したくても機材がないですとか、そういった環境が整っていなかったものですから、そういったことができなかったよとおっしゃられている団体も確認しております。ですので、貸出しすることによって、各団体の文化活動が、公演ですとか、リモートでの音楽とか演劇、そういった発表の場でもありますけれども、例えばリハーサルや指導とかも、あと、打合せ等もインターネット配信をすることで可能になってくると思いますので、こういったサービスを提供することで、持続可能で安心安全な文化芸術の発信と活性化を図れると考えております。
また、具体的にどのような団体がいらっしゃるかということですけれども、所管施設には学校の部活動ですとか、あと、その他の音楽団体からは、やはり音楽の演奏のライブ配信を行いたいというお声をいただいております。
また、そういった文化活動以外の面におきましても、ホールや会議室を利用して、地方公共団体や企業による講演会や講座のライブ配信をしたいですとか、あと、企業のほうからも、企業の式典や会議をオンラインで実施したいという声が上がってきております。
インターネット配信の備品の貸出しにつきましては、今後、新たなサービスの内容になりますので、より多くの方に知っていただいて、備品及び施設の利用の促進ができるように周知を行っていきたいと考えております。
37 ◯白鳥委員 今回導入予定のこのインターネット配信機材によって、よく最近、何って言いますかね、エンターテインメントみたいな形のものがリモートなんかで発信されて、有料配信という形でもって配信されたりするようなケースも出てきているわけですけれども、今、静岡にある、例えば文化会館の2,000名の会場からの映像なんかの発信なども、今回の機材でもって可能であると理解してよろしいんでしょうか。
38
◯萩原文化振興課長 委員がおっしゃられるとおり、そういった配信ももちろん、主催者の方の権限によるとは思いますけれども、可能になってくると思います。
さらに、私どもの静岡科学館等でも、自分たちの自主事業としまして、一部の実験等の様子を無料で配信等を行っております。それは本当に多くの視聴をいただいておりまして、やはりこういったなかなか施設に来られない状況がある中、関心の高さがうかがえます。ですので、今回配置させていただく配信機材を用いまして、科学館だけではなく、各施設が自分たちで行っているような自主事業の配信ですとか、広報とかにも活用していきながら、やはり実際の視聴者さん側のニーズとかもあると思いますので、そこは総合的に勘案しながら、あと、さらに市の事業ですので受益者負担の考え方もありますので、有料または無料というところも含めて今後検討していきたいと考えております。
39 ◯松谷委員 質問させていただきます。
今、ちょうど白鳥委員やほかの方もインターネットの質問だったので、関連してそっちから入りたいんですけれども、一応これは施設の場合に、まず、インターネットとそこの会場にいらっしゃる皆さんが簡単にWi-Fi機能でつながるという活動がそこの場でできるかというのが一つあるんですけど、あと、いろんな催しとか何かで配信ができるということになると、カメラとかそういうものの貸出しというのも自由にできるということになるのか、このインターネット配信機能というのはどういうものを指しているのか、具体的にお伺いしたいです。
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◯萩原文化振興課長 今回、各施設に導入するインターネット配信機材の内容ですけれども、きっと様々な利用形態があると思いますので、それに対応できるように幾つかの備品をセットにして貸出しを行いたいと考えております。
まずは、配信に最低限必要な備品であります、委員がおっしゃられましたカメラですとか、パソコン、マイク、プロジェクター等をセットにした基本セット。あと、さらに慣れている方々は、それよりもう少し凝った画像ですとか、そういったものを作りたいという方々もいらっしゃると思いますので、そういったもう少し高度な技術にも対応できるようなオプションのセットも考えておりますので、そういった様々な方に対応できるような形で、セットで備品をお貸ししたいと思っております。
41 ◯松谷委員 そこまでやっていただけるというのが今、分かったんだけれども、カメラ、パソコン、マイク、プロジェクターが1つのセットで、今いろんな形で、動画配信をその場からやるというのも結構みんなやり始めていますので、その場合、Wi-Fiというのは、今度は一般に入っている人たちが勝手にスマホでやりだすとか、いろんなことがあるわけだけど、その容量とかもまた別の要素であるんですけれども、その辺はどこまでの容量でやれるのかを確認したいです。
42
◯萩原文化振興課長 今想定していますのは、Wi-Fiの設備ではなくて、あくまでもインターネットの通信ができるためにLANケーブルですとか、無線LAN、そういったルーターのセットですとか、まずはそういったインターネット配信ができるような、基本的なことのできるようなものを考えております。
43 ◯中島まちは劇場推進監 貸し出す機器のほうに話の重点が置かれておりますけれど、そもそも今配信をするときに、委員が言われるように自前でWi-Fiを用意したり、そういうことをしなきゃいけないんですけど、基本的にそういう回線をそこまで持っていくということも、この事業の中に含まれています。それで、機材とかそういうものを貸し出しますので、そういう環境、いわゆるケーブルが来てそこでコンセントのような端子がつくということが整って、その上で使う機器を貸し出す二段階の整備ですので、そういうふうに御理解いただきたいと思います。
44 ◯松谷委員 結局、今、例えば
市民文化会館で会議をやるときにインターネットのスマホは自分でできるんだけれども、では、パソコンで自分でWi-Fiを持ってきて、それでつないで会議のいろんな情報を得るという非常に不便になっているんだけどね、それは今のこのインターネット配信では機能しないということね。要するに、
市民文化会館に今、Wi-Fi機能がないんですよね。だから、それはどういう形で進めるのかなと。せっかくここまでは非常に早い段階の対処だけど、そこを確認したいです。
45 ◯中島まちは劇場推進監 今、自前のルーターとかを持ってきて御苦労されているということですけれども、自分たちは、去年8月にリモートでシンポジウムなんかをやって、大変な思いをして遠くからケーブルを引き回してきたわけですけれども、そうじゃなくて、そこまでちゃんとケーブルが来るという配線工事もやります。そういうLAN配線をこの事業の中で行って、環境を整えて、その上で機器も貸し出しますという二段階でございます。
46 ◯松谷委員 分かりました。
そういう1つのイベントというか、そういう場合はそれで対処できるということだけど、普通に今みんなスマホを持ってきたりとかいろいろやっているわけだけれども、災害とか何かで活用をする、Wi-Fiで情報提供をするとか、いろんなことも含めた、そこまではまだ想定されていないということが分かりました。この予算に入っている範囲については分かりました。
では、続いて、このかかり増し経費のところで同じく出ている、11ページのスポーツ交流課、静岡マラソンのかかり増し経費と、それから、日本平のかかり増し経費ということで、静岡マラソンについて前回は駅伝との関係でちょっとお聞きしましたけど、これは具体的にどういう形で、この静岡マラソンが開催に至れるのかなというのはすごく関心のあるところなんだけれども、このかかり増し経費というのは、中身としてはどういうことを想定されて、開催に至れるよということなのかをマラソンについては聞きたいし、動物園も非常にいろいろな施設がいっぱいあって多様なんですが、そこでいろんな参加者が便利になる具体的な中身を教えてください。
47
◯長澤スポーツ交流課長 静岡マラソンにおけるかかり増し経費の中身についてですけれども、基本的には、先ほどまちは劇場推進課長がお伝えした
感染症対策に資するものでございまして、それプラス、マラソン特有のまずはスタート、ゴールが密集しますのでそこに仮設の手洗い場の設置とか、あとは特有の救護所における感染症の疑いのある方のためのパーティションの設置、それから、感染予防物品の購入、これらを想定しております。
48 ◯竹下日本平動物園長 動物園におきましては、かかり増しということではないんですけれども、年間を通じて50万人以上の来園者がございますので、当然のことながら今現在も手指消毒、サーモグラフィーによった体温測定等は実施しておりますので、これも来年度引き続き実施していくということで、その辺を調達する部分をお願いするということでございます。
併せまして、空気清浄機に関しましては、動物園で言いますと、熱帯鳥類館、爬虫類館等々、温度管理が必要な建物がございまして、ほかの施設のように窓を開放することができないものですから、そういった中で空調機械によります強制換気はできるんですが、空気清浄機を併用しまして、さらに効果を高めようということで、今回、園内の屋内施設13か所におおむね30台ぐらいを設置しようということでございます。
49 ◯松谷委員 それで分かりました。
それでは、静岡マラソンは、この対策で開催できるということになるんですか。その辺をお伺いします。
50
◯長澤スポーツ交流課長 大会の開催可否については、基本的にはこれで
感染症対策は施しますけれども、マラソン特有の公道を使って交通規制をかけて行う行事になりますので、その範囲内で今の例えば1万2,000人規模の大会が実施できるか。それプラス、先ほどの救護所についても、通常の例えば熱中症とか、そういった救護プラス、万が一コロナの感染の疑いがあるというところがございますので、開催に向けてはマラソンの実行委員会の中に医事委員会という、感染症に特化した、あと熱中症に特化した組織を設けておりますので、そういった方たち、専門家の方のアドバイスを伺いながら検討していきたいと思いますので、現時点で例えばかかり増し経費を追加したので、確実に開催できると言うことは難しいことだとは思います。そういったことを踏まえながら、コロナのワクチンのこともあろうかと思いますので、そういったいろんなことを考えながら、一応は開催に向けて準備は進めますけれども、そこで開催できるかどうかという判断になろうかと思います。
51 ◯松谷委員 大会の受付から、観客の問題から、水を途中飲んでもらうところは、もうボランティアと人でぐちゃぐちゃになる状況なので、そう簡単にはいかないんだということは理解しました。
では、続きまして、質問させていただきます。
先ほどから、
エール静岡観光事業支援金の話が何人もの委員から出ているんですけど、これは確認の意味で、そうすると550件のうち250件が土産物店で、それが非常に少なかったと。そうすると、300件の方々の中で208件の交付ということですけど、先ほど宿泊業、旅行業、貸切り観光バスという、そこの交付件数を具体的に知りたいのと、それから、もう1つは、これは50%以上の減少ということで条件がついていたんですけれども、この交付された業者の皆様の売上げの減少の実情というんですか、どれくらいひどい状況か、あるいは40%ぐらいだったとか、その辺の傾向の分析もされていれば教えてください。
52
◯岩田観光・
MICE推進課長 エール支援金の交付想定と実際の申請件数ということで、
宿泊事業者につきましては想定が180件、申請が92件、旅行業者については想定が73件、申請が54件、貸切りバス事業者は15件を想定して13件から申請がありました。
その他、どんな観光事業者が来るかちょっと分からないなと思っていましたが、釣船ですとか、ダイビングスクール、キッチンカーなどがございましたけれども、それを40件程度と見込んでおりましたが25件の申請でした。
これを全部足していくと208件という数字にはならないんですが、これは業種が両方にまたがって申請されていたようなものをカウントしていますので、合計件数は208件にはならないと思います。
実際にどれぐらいの減だったかということにつきまして、平均どれぐらいだったかというような数字は出しておりませんけれども、50%は優に超えた減少率で、中にはゼロとか10とかというような申請書もございました。
53 ◯松谷委員 分かりました。
次に、9ページの文化財課の三保松原保全活用事業の減額についてお伺いしたいわけですけど、この減額の理由と、それと保全事業の全体像としては今どういう状況なのかをまずは質問します。
54 ◯岡村文化財課長 減額の理由は2つございます。
1つは、松の樹勢回復のために実際に実施しております土壌改良につきまして、特に木炭を使った土壌改良を進めてまいります。その中で今状況をというところもありましたので、16本に土壌改良を行っているんですけれども、そのうち7本で樹勢回復が認められてきているというような実績があるわけです。昨年度の10月に県と市で開催しております三保松原保全実行委員会というのがございまして、その中で植物の専門の先生から、これまで選定して使用してきた木炭、これが一番いいのかと、成果は上がっているんだけど、それが一番なのかどうなのか、これをもう1回検討する必要があるんじゃないかと、もっといいのがあるんじゃないかというようなところもございまして、その検証を進めていたんですけれども、土壌改良は冬の間、松が休んでいるときしかできないものですから、ちょっと今年はその検証の決定まで難しいというところで、その分を来年度以降に送らせていただいたということが、まず1点。
それから、もう1つは、文化庁の補助金の中で補助金申請として松の倒伏対策、倒れるのを防ぐと、こういったもので支柱をしたりとか、そういったことをやっているわけなんですけれども、コロナの影響で財源がちょっと乏しいということで、補助の認証が得られなかったというところがございます。ただ、枝が落ちたりする危ない部分はありますので、それは計画変更の中で実際やっているんですけれども、緊急を要しない部分について今年はやらないと、先送りさせてもらうというようなことで、その両方で減額をさせていただいたところでございます。
今の松の保全につきましては、マツ材線虫病、松枯れですね、松枯れについては非常にいい成果が出ております。そして、倒伏についても最近は樹木診断等を実施する中で、倒れるというようなこともございませんので、うまくいっているのではないかなということでございます。
55 ◯松谷委員 新年度予算にも出ているのでまたお聞きしますけど、1つだけ教えてほしいのが、木炭を使うというのは、具体的にはどういう変化が起きるということになるのかを教えてもらいたいんです。それで、何かフェイスブック上で見たときに、何か松の5か所に穴を空けていろいろやっていますけど、あの作業と、今言われている木炭云々というのは同じことなのか。あるいは穴を空けて云々というのはどういう効果を狙っているのか、その2つを教えてください。
56 ◯岡村文化財課長 まず、土壌改良をなぜやっているかというところですけれども、世界遺産に登録されまして、非常に多くの方が三保松原の羽衣の松周辺に来ていただきました。それによって、その踏圧、踏みつけるということで、途中に固結層という水や空気を通さない層ができてしまったんです。松の根はその上にも下にもありまして、その固結層より下にありますと、要は息が苦しいという状況がございまして、それで松の樹勢に衰えが出てきているということで、その固結層に穴を空けて、そして、そこに空気や水が通りやすいように木炭を入れるというようなことで、それを解消するというようなことを行ってきた。そこに使うものが木炭ということでございます。松に穴を空けるというのは、今言いましたように、根っこの近くに水あるいは空気を使って穴を筒状に掘っていって、その中に炭あるいは珪藻土を焼いたもので空気や水を通りやすくするというようなことで、1平方メートル当たり、真ん中に1つ穴を空け、その四隅に穴を空けるというような形で、5か所というのはそういうようなことだと思うんですけれども、そして、空気、水の循環をさせて松の樹勢を回復するという方法でございます。
57 ◯松谷委員 最後の質問です。
先ほど、
市民文化会館の業務計画策定業務の繰越明許費があって、
スケジュールとかいろんなお話があったんですけれども、さっき6月には全部という、どこまでにという
スケジュールが聞こえにくかったものですから、もう一度
スケジュールを確認したい点と、それと、今年度ワークショップとか、いろんなことをやられたわけだけど、そこの総括というんですかね、先ほどパブコメということも言われましたけれども、どんなふうに総括されて、パブコメの中身はどういう形でやっていこうとしているのか。
それから、3つ目は、PFIという民間活力のということもさっきお答えいただいたんですけれども、これは再整備という状態の中で、PFI手法というのはどういう意味合いを持って活用しようとしているのか。まず3点お伺いします。
58
◯萩原文化振興課長 先ほども説明させていただきましたけれども、文化会館の再整備の今後の
スケジュールにつきましては、今年度策定を進めております
市民文化会館の基本構想と基本計画の業務を繰越しさせていただいて、4月以降に
パブリックコメントを実施して、6月までに策定させていただきたいと思っております。
そして、ワークショップを何度か開催させていただきまして、松谷委員にも御参加いただきましてありがとうございました。そちらのほうも、今年度ワークショップですとか、市民団体のヒアリングですとか、文化振興審議会、いろんなところに市民意見の聴取をさせていただきまして、それも踏まえて、本当は今年度内にまとめられればよかったんですけれども、コロナの影響で
感染症対策をしながらいろんな実施をしなければならなかったものですから、それにつきましても早急にまとめまして、総括をということだったんですけれども、今まとめている最中なものですから、そちらのほうもまとまって意見を聞いた結果で基本計画、基本構想をまとめまして、
パブリックコメントをかけさせていただきたいと思います。
3点目の再整備におけるPFIの事業についてですけれども、こちらにつきましても並行して、先ほども申し上げましたけれども、
民間活力導入可能性調査を実施しております。こちらの調査結果もまだ出そろっていないものですから、実際、経済界ももちろんコロナの影響もあるものですから、そちらのほうも慎重に考えながら、最適な手法がどういったものか、市民目線に立って、市民の皆様によりよい市民サービスとして文化会館を提供する、よりよい結果になるということを慎重に考えて、整備手法も検討していきたいと考えております。
59 ◯松谷委員 6月はもうすぐだけれどね。今もう3月ですけど、総括は今途中であるという中で、パブコメをやってまとめるということだから、相当ハードじゃないのかなと思うわけですけど、それはそれで分かりました。それは実際の中でやるということだから、それは待ちたいと思います。あと、PFIについてはもちろんやるかやらないか、それは当然分からない状態なんだけれど、今、どういう手法でとか、例えばどこに委託しているのかとか、自分たちの内部でアセットマネジメントの議論だとか、いろんなことがあると思うんですけど、どういう状態なのかなという、その点をお聞きしたかったんですけどね。
それで、PFIという場合に、これ再整備なものだから、新しく建てるわけじゃないので、既に指定管理者がいて管理をしている状態の中に、建物の再整備をする建築、建設的な部分と実際の管理をしているそういうところと、どういうふうにしてPFIという手法が成り立っていくのか、物すごく疑問に思っているものだから、その点、どういう形で、今可能性を調査しているのかを確認して質問を終わります。
60
◯萩原文化振興課長 委員がおっしゃられるとおり、これだけ大きな再整備による改修というものは本市の中でも初めてなことになるものですから、その点につきましても、庁内各関係課と併せて今検討を図っているところです。済みません、検討中ということしか申し上げられないんですけれども、委員のおっしゃるとおりPFIの手法にもいろいろありまして、本当にどこまでをPFI事業者にお願いするかということもありますので、建設だけなのか、建設・維持管理なのか、あと、運営の形態も今指定管理に出しておりますので、どこまでをPFIでやっていくか、また本当にどういった形が最適になるのかというところを併せて検討させていただきたいと思っておりますので、いましばらくお待ちいただければと思います。
61 ◯松谷委員 分かりました。
62 ◯石上委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見に移ります。
冒頭で申し上げましたように、本件は明日も審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただくようお願いいたします。
要望・意見をどうぞ。
63
◯牧田委員 先ほど、質問で言わせてもらいましたが、
スポーツチャンバラはスポーツ交流課の担当だったもので、僕の趣旨はどっちかというと
スポーツ振興課のほうに主眼があったものですから、ちょっと行き違いがあって申し訳なかったんですけれども、そういう面で、2年後に
スポーツ推進計画を見直すということで準備を進めていただいているということですが、ぜひそれはそれで進めてもらいたいと思いますが、10年前につくった
スポーツ推進計画が改定もされながらここまで来ているわけですが、実際その姿を実現していくために、具体的にどういうことをしていったらいいのか、教育委員会ではこういうふうにしてもらいたい、こういうふうな姿をつくってもらいたい、あるいは体育協会ではこういうふうな活動をしてもらいたいという働きかけをしっかり動かしていかないと、
スポーツ振興課だけでできるものじゃないと思うんで、先ほど言ったスポーツの
拠点づくりとか、多世代、多年代にわたる
スポーツ環境の整備に対しては幅広い世代があるんで、
スポーツ推進計画をつくった後の展開が重要であって、計画をつくること、改定することそのものが目的じゃないものですから、ぜひ改定する前に、今の
スポーツ推進計画の中でどこができていて、どこができていないのか、どこの部門にどういうことをしてもらわなきゃいけないのかということを、しっかりその下の段階に下ろして、動かしてもらうということのほうが大切だと思いますので、そういう見方でもって、今の
スポーツ推進計画そのものが、今までの10年ぐらいの間でどこまでできてきていたのかということまで振り返ってみて、実務を実際動かしてもらいたいということで、来年度の活動の中でも、そういう取組をしてもらいたいとお願いさせてもらいたいと思います。
64
◯尾崎委員 私からは、自分で質問させてもらった
地域型宿泊誘客事業支援に関連して、その観光事業者というか、そういうホテルとかというのが、本当に今苦しい状況にあるよということで、5月だったか4月だったか、補正を組んでいただいて、様々な事業をやられて、それらの施策の成果や課題を踏まえて、今回この新しい臨時的事業かな、その地域に合ったというのかな、それぞれの、さっきも言ってもらったような地域によって違うという状況もあるみたいで、そうしたことを踏まえてこうした取組をされようとしていることについては、もう本当に評価したいと思っています。
その上でなんですけれども、先ほど中山委員からも、今後、国の
GoToトラベルの話もちらっとあって、行われることは間違いないわけですよね。あと、ワクチンの状況というのも、それが本当にゲームチェンジャーとして劇的に変わってくれればいいなという期待もあるけれども、どうなるかまだしっかり見通せていないのかなと。あと、東京五輪もどうなるか分からない中で、引き続き国や県の施策を注視していただいて、本当に機を逸することなく、適宜、適切にという言葉になっちゃうんだけれども、観光事業の周辺をしっかりやっていただきたいなということを要望しておきたいと思います。
65
◯長島委員 1点だけ、意見・要望を述べさせていただきます。
管理運営事業について、修繕事業の先送りについて質問させていただきまして、御答弁をいただいたところですけれども、コロナの関係で予算を捻出するためにやむを得ない部分はあったかと思います。やはり安心安全に関わる部分でもありますので、来年度でやれるということでしたけれども、先送りした事業につきましては、速やかに修繕を行っていただきたいなと思います。その1点だけです。
66
◯中山委員 要望・意見ですけれども、今、尾崎委員からもありましたように、
地域型宿泊誘客事業支援助成ですけれども、前回も一番インパクトがあるのは
GoToトラベル、国でやる事業であると、それなら動こうかなという形になるんです。各市の宿泊団体とかいろんな団体が打ち出すような、インセンティブがありますよ、来てくださいよというのは、意外と言っちゃ悪いんだけども、インパクトが少ないんですよね。やっぱり
GoToトラベルに乗っかる、県の事業に乗っかる、それで市も乗っかる、GoToイートにも乗っかる、そういう何でもかんでもありで前回やったんですけど、そこら辺が分かりやすくなるような支援をやらないと、幾ら予算を取ってもなかなかお客さんは呼べないし、梅ケ島とか、宿泊客は静岡市内に来てくれないんじゃないかという心配がありますので、その辺を十分に勘案した上で事業を組んでいただきたいと思います。
67 ◯白鳥委員 創生静岡です。
まちは劇場の事業、大変期待が大きいと思っております。ただ、コロナが見通せない状況の中で各実行委員会さんも苦労されているのは、なかなか寄附金も集まらないという中で、コロナ対策もしっかりしなければならないということが大きくのしかかっていると感じています。
そういう意味では、今回、賑わい創出イベントの
感染症対策について、上限1,000万円ということで新たな事業を立ち上げていただいたことは高く評価したいと思いますが、かなり多くのイベントがあるわけでありまして、この5,000万円という金額で果たしてもつのかなということも想定いたします。そういう意味では、適宜そういった予算要求もしていただいて、イベントの開催に向けて各実行委員会が抱えている課題に対して、再度言いますけれども、寄り添いながら、しっかりと取り組んでいただきたいなということを要望いたします。
それから、各施設に設置されるインターネット配信機器について、この活用方法については、コロナ禍ということでのきっかけではありますけれども、今後こういったリモート配信ということについては、かなり世界的に展開されていくような状況があるのではないかなということを考えると、静岡市のいろんな文化、あるいはスポーツ等々を発信していく重要な武器にもなりますので、その辺の方向性もしっかりと捉えながら、この機器の活用について検討をしていっていただきたいなということを要望させていただきます。
68 ◯松谷委員 緑の党ですけれども、要望させていただきます。
1つは、コロナ支援、市長の言葉を借りると火急を要する危機という、パンデミックに対して、分からないことだらけの中でいろんな対策をして、その効果がある場合、ない場合、条件設定に過ちがあった場合、新たな条件といういろんなことが繰り返されていくと思うんですけれども、その対策について、そういう反省、新しいアイデア、それを柔軟にやっていただきたいなと思います。
特に、アフターコロナ、ウィズコロナ、今はゼロコロナということで、やっぱり
GoToトラベルキャンペーンの失敗というか、感染症を広げたという意味において政府自身も今そこは極めて厳しく反省というか、方向性をどう打ち出すかと悩んでいるわけですけれども、その意味でこのゼロコロナという時代をつくるという中で、こうした新しい生活様式、新しい労働、新しい社会の在り方がつくられていくと思うので、そうした長期的視野に立った対応をお願いしたいと思います。
次に、三保松原保全については、また新年度に聞かせていただきます。
あと、施設でのインターネット配信ということで、これは非常にすばらしいことだと思いますけれども、今、意外にいろんな人たちがそれを使いたいんだけど、技術が、カメラワークをやることができないという人たちが結構いるんです。だから、
市民文化会館でもそういう技術的に補助してくれる人も恐らくある期間必要になると思うんです。あるいは、もうずっと必要になるかもしれないです。そうした点も含めたデジタル化社会における様々な市民活動が自由にできるような、そういう点をぜひお願いしたいなと思います。
コロナ関連、感染対策でいうと、自動検温器、ひょっとして貸し出してくれるのかもしれないですけど、今みんな自前で、自分で持っていって測ってやっているんだけど、今これは初期だからしようがないんですけど、公共施設の場合に、いろんな施設も通るだけで全部分かっちゃうみたいな形になって、大集会所というか、
市民文化会館でも大きいところにはそれが実際多分あるんだと思うけど、小っちゃな会合でもそういうことを、貸出しできるようなことはぜひやってほしいなと思います。
最後に、
市民文化会館の再整備に関する繰越明許なんですけど、先ほど6月に基本構想、基本計画をつくる。ワークショップはやった。それで、パブコメをやるということですけれども、先日、この問題にずっと関わってきた市民グループの皆さん、公共空間を考える会の皆さんでオンラインでシンポジウムをやったんですが、そこでゲストの忽那裕樹さん、ランドスケーププロデューサーの方が、旧草津川跡地リノベーションに関わったんですけれども、その中で市民の声をどう計画に反映させるかということについて、非常に様々なアドバイスをいただきました。基本は市民の声には全部応えるぞと、皆さんの意向に沿わない点もあるけど趣旨は生かすぞと、その姿勢が大事だということを言われておりました。パブコメの中身がどんな形になっていくか、ちょっとまだ分からないんですけど、やっぱり市民の皆さんの意見を生かす形の基本構想、基本計画に持っていっていただきたいなと思います。
69 ◯石上委員長 それでは、要望・意見を終了いたします。
以上で本日の補正議案の審査は終了いたします。
次の議案審査に関係する説明員が入室しますので、そのままお待ちください。
〔説明員入室〕
──────────────────────────────
70 ◯石上委員長 それでは、次に新年度議案の審査に入ります。
議案第23号中所管分をはじめとする議案17件を一括議題といたします。
審査の順序といたしましては、全議案について当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。ただし、議案第23号中所管分については、明日も審査がありますので、本日は要望・意見までとなります。御承知おきください。
それでは、当局の説明をお願いいたします。
〔当局説明〕
71 ◯石上委員長 この際、暫時休憩といたします。
午前11時59分休憩
──────────────────────────────
午後1時再開
72 ◯石上委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
先ほどの説明に対して質疑に入ります。
発言の際には、ページ数、項目などをはっきりと述べていただくようお願いいたします。
それでは質疑をどうそ。
73
◯牧田委員 午前に引き続いて、スポーツに関係したことで、資料-2の73ページ、清水エスパルス応援機運醸成事業ですが、コロナ禍でJリーグの応援も苦労されていると思いますけれども、来年度の支援については、ホームタウンチーム支援のためという新しい項目がありますけど、この辺の具体的な展開のやり方、内容について詳しく教えてください。
74
◯長澤スポーツ交流課長 ホームタウンチームの支援ということですけれども、来場促進のための誘客ということになっておりますが、一番の誘客は、エスパルス開幕戦6年ぶりの勝利、これはもう勝ち続けてくれれば、来場者は増えると思いますが、そういった意味で、エスパルスさんのほうからも要望をいただいておりまして、そういった来場につながるような事業を展開してほしいということで、その辺、担当で協議をした上で、現時点で想定しているものは、ホームタウンチームとしては、エスパルスもございますが、ベルテックスもございますので、そういった意味で、
ホームゲームへの来客を促す、両チームのロゴが入った特製のタオルマフラーなどを作成して、
ホームゲームで配るというようなことを計画しております。
75
◯杉山スポーツ振興課長 ホームタウンチームの応援という面に関しましては、
スポーツ振興課のほうも、議案集7)、249ページの議案第54号静岡市都市公園条例の一部改正についてということで、こちら都市公園条例、公園の占用分につきまして、エスパルスの要望に沿うような形のものの改正を行っております。内容としましては、現在、1平米1日当たり3,300円の広告看板の占用につきまして、金額の見直しをするとともに、1月当たりの単価の設定というものもしました。これによりまして、エスパルスが
ホームゲームを主催する際には、広告をいちいち毎試合ごと外す必要もなくなるといった形の利便性の向上を図っております。
76
◯牧田委員 ありがとうございました。
出だしがよかったものですから、このまま続いてもらえればいいと思いますが、そういう機運を盛り上げるためにも、ぜひ早いタイミングでこういうものが展開されるように期待したいと思います。
それから、もう1つ、先ほどベルテックスの話が出ましたけれども、このホームタウン推進事業としての対象は、エスパルスとベルテックスの2つを対象としているということでよろしいでしょうか。例えばシャンソンとか、女子のバスケとか、協力チームというのは、ほかにも市内にはあるかと思いますが、その辺についてはどうですか。
77
◯長澤スポーツ交流課長 先ほどの誘客については、その2チーム、プロを対象としておりますけれども、それ以外に、牧田委員がおっしゃられるように、ホームタウンチームとしては、シャンソン、それから清水第八の女子サッカー、それから静甲のソフトボールというところを対象としておりまして、これらのチームの支援につきましては、委員御存じのフォッサ・サッカーのまち市民協議会がございますので、この活動を通じて支援をしております。具体的には、PR事業であれば、その5チームのロゴを掲載したり、昨年度はエコバックを作成して、機運醸成のために配布、今年については、マスクケースを製作しておりまして、それらをイベント等で配布します。それ以外にも、先日行いましたけれども、開幕に合わせて、静岡駅の北口地下でPR展示ということで、それぞれのチームの集合写真とか、ロゴを掲載して、いよいよ始まりますよというような機運を高めるようなことを行っております。
あとは、広報紙を通じて、それぞれの
ホームゲームの案内をしたり、子供たちを対象にしたクリニックを実施しておりますが、今年度はコロナの影響で実施できませんでしたけれども、昨年度は、エスパルスとシャンソンがコラボして、実施をして、それぞれ、サッカーの子がバスケをやったり、バスケの子がサッカーをやったりと、そういったものを通じて、ホームタウンチームの機運醸成のつながりを行っております。
78
◯牧田委員 そういうトップチームが活躍してくれることで、市民の皆さんの雰囲気も元気になっていくと思うわけですけれども、その下の野球を生かしたまちづくり推進事業、野球のチームを欲しいなということは、常々思っているわけですけれども、市長も前々から盛んにやっているんですが、いろんなトップチームを誘致して大会を開いたり、プロチームを誘致したりということもいいんですが、地元のホームタウン推進チームになるような地元のチームを育成していくというようなことも大切だろうと思っているわけです。エスパルスそのものがよそから来たチームじゃなくて、少年が全国優勝したりしてきたものですから、これは学校の先生とか、ボランティアの皆さんがそういう選手の育成、チームの育成をしてきて、すごいなという世界が広がってきて、じゃあ市もサッカーのまちと言おうと、後から行政がついてきたというものがあるんで、そういう意味では、この野球のほうも、地元のチームの盛り上がり、育成というようなことが必要だと思うわけですけれども、この4番に書いてある野球関係者有識者等との協議・連携等という点では、今、どういうふうな打合せとか協議の内容になっているんでしょうか。
79
◯長澤スポーツ交流課長 4番の野球関係者有識者等との協議・連携等という項目については、御案内のプロ野球創設のためのキーマンとなるような有識者等の方との連携・協議という項目でございます。委員がおっしゃられたサッカーのように、地元の野球関係者との連携ということになりますと、それについては、この上にあります、例えば1番目の静岡野球ウィーク、それから、2番目の大学野球オータムフレッシュリーグ、こういったものは、大会自体は大変好評なものであるんですが、その開催に当たっては、我々と一緒に実行委員会を組織しておりまして、そういった中に野球の関係者の方に入っていただいて、一緒に大会を開催する。その開催を通じて、機運を醸成していくというようなことを行っております。
80
◯牧田委員 分かりました。
子供さんたちがトップ選手のプレ-を見るということは、すごく夢を育むということだと思います。そういう中で、じゃ、指導者をどう育成するかとか、審判員を育成するかとか、同じような話を委員会の中で何回もするんですけれども、そういう見方のイベント、野球連盟さんとのコラボ、支援の仕方、体育協会さんとも絡むと思うんですけれども、そういうようなことに対しての視点を、この中に少しずつ盛り込んでもらったほうがいいと思うんですよね。しつこいようですけれども、部活指導者を、先生から地域の人にと言っているけれども、地域の人は誰が育てるんだと。好きな人が、勝手にやっている人が、お父さんたまたまだったから、教えるとかというような世界じゃなくて、やっぱりちゃんと指導する力、あるいはメディカル、メンタル、いろんな面での素養が指導者には必要になってきます。そういうような部分の見方もぜひして、競技の中にも盛り込んでもらえたらと思いますけれども、要望になってしまいましたが、以上です。
81
◯尾崎委員 それでは、私からも何点か質問させてもらいます。
資料-2の64ページです。
駿河湾フェリー支援事業です。今回、前年度2,580万円の予算が4,260万円ということで非常に事業費が拡充されて、拡充事業という形で丸がついていますけれども、中身とすると、赤字が大きい中で、それの負担金が増加しているということなんだろうと思います。今回、負担金が増額となっているが、その内訳をまずお聞きしたいと思います。
併せて、この運行法人の負担金であったり、この協議会の負担金という形で、静岡市だけで運営を全部やるとか、利用促進策をやるというわけにいかないわけですよね。その難しさがあるというのは分かるんだけれども、分かった上で、静岡市として、
駿河湾フェリーをどのように認識していて、利用促進につなげていきたいと考えているのかについて、お聞きしたいと思います。
ごめんなさい、先に言っておくけれども、こういう質問をすると、尾崎のことだから
駿河湾フェリーをやめろと思っているのかなと思う人もいるかもしれないけれども、全く逆ですからね。僕はこのフェリーは絶対続けてほしいと思っているので、あえてしっかりここについては答弁していただきたいという気持ちを込めて聞いていますので、お願いします。
82
◯岩田観光・
MICE推進課長 応援ありがとうございます。
まず、
駿河湾フェリーの増額の内訳ですけれども、こちらはコロナで全く経営も悪化というか、本当に立ち行きも危ないような状況になった中での支援ということでございまして、考え方としては、運航継続に必要な燃料費の2分の1を県と3市3町で見ましょうということでございまして、この合計は7,550万円です。そのうち、本市が負担する分が2,180万円ということでございまして、毎年負担で出していた1,730万円に加えて、2,180万円が
駿河湾フェリーの運行法人への負担金ということになります。
もう1つ、環駿河湾観光活性化協議会というのは、伊豆半島の観光協会ですとか、東海バスなんかも入って、さらに大きなたくさんの会員がいる中で、このフェリーの活用を考えていくというような協議会でございまして、そちらの350万円は例年どおりでございます。
駿河湾フェリーについての静岡市としての考え方でございますけれども、これはやはり経済波及効果、試算ですと21億円というような数字をいただいておりますけれども、そういった経済波及効果をもたらす重要な社会資本であると考えていることと、もう1つやはり大きいのは、海上からの富士山の絶景が楽しめるというか、それは唯一無二のものであろうと思っております。そうした公共空間というものの2つの側面があると考えていまして、それ以外にも、今、教育旅行で、海の学習、伊豆半島ですとか駿河湾の地形の学習にも、そういった学習の場ということでも使ってもらっているということもあります。また、災害時は輸送手段ということもありますので、非常に公共性もあると考えておりまして、それらを支援していくという立場で臨んでいきたいと考えております。
もう1つ、利用促進の考え方ということで、今ちょっと混ぜて話をしてしまったようなところもあるんですが、今年、教育旅行がコロナの影響で静岡市にとってはいいほうにありますけれども、非常に増加しております。フェリーの利用なども大分メニューに入れていただいているということもありますので、そういったPRというか、ぜひ、このようなものを使ってくださいというようなプロモーションをかけていくと同時に、伊豆市が、土肥港に駐車場を整備してくれようとしておりまして伊豆半島の方たちが、パークアンドライドで清水の港に来ていると。ショッピングやもう少し足を延ばして、駅のほうでお食事を楽しんで帰られるというような日帰りにも使われているということが大分あるということですので、そういった観光を促すような形で、伊豆のほうでも清水港、それから、清水駅、静岡市周辺のPRなども行っていくというようなことで、利用促進をしていきたいなと考えております。
83
◯尾崎委員 よく分かりました。
次に、同じ資料-2の66ページの駿府城跡天守台野外展示事業に関連してという話ですけれども、昨年の代表質問でも、今回の天守台整備に向けての発掘調査で出てきた成果、それを市民に見てもらおうというような話も一方である中で、今後、大きい先として、もともとの目的が天守台をしっかり整備して、その後あわよくば目指すところは天守台を見通した中でやっていっているはずだと自分は認識している中で、そこら辺をしっかり当局の中でも整理してほしいなと思っていたところです。
今回、この事業もせっかく出ていますし、天守台跡の保存と活用を両立した整備に向けた石垣保存処理ということで、ちょっとこれだけ読むとなかなか難しいところもあるので、駿府城公園のもともとの平成3年の整備計画ですよね。それでも、天守台まで整備しますよと決まっているという中で、天守台を整備することになっていますが、この野外展示事業というのがどのような位置づけの事業となっているのか、お聞きしたいと思います。
84 ◯中川歴史文化課長 駿府城公園の整備につきましては、今、委員がおっしゃられたように、平成3年に策定しております駿府公園整備計画に基づいて行われてきておりまして、この計画に基づいて、今まで巽櫓、東御門とその周辺の堀や広場、紅葉山庭園や坤櫓と、その周辺の広場の整備が行われてきたものです。天守台の発掘調査も、この計画の一環として天守台周辺の整備方針決定に向けて、その大きさや残存状況などの学術的データを得るために実施してきたものでございます。
その成果といたしましては、大御所家康の築いた日本一の大きさの天守台であるとか、豊臣秀吉の関与をうかがわせるような、天守台と小天守台の発見など、大きな成果があったものでございます。
また一方で、発掘された石につきましては、割れたり、ひびが入ったりなどのものがございまして、この上に新しい石を積むなど荷重をかけることは難しいということが分かってまいりました。しかしながら、専門家の方々からは、石垣の構造は安定をしているということで、石垣が倒れてしまうということは考えにくい。保存処理を行っていけば、このまま見せていくことは可能だよということの御意見をいただいているものでございます。
この発掘調査の成果や石の状態を踏まえまして、この遺跡を保存しながら、まずは観光資源として有効活用を図るために、天守台を間近に見られるルート、そして、広場の整備などを行っていきながら、野外展示として、発掘した遺構にはあまり手を加えることなく、なるべくありのままのものを見せていくことを考えているということです。駿府公園整備計画で示されております天守台の整備は、発掘された遺構の上に土を盛った広場とするもので、将来の天守台整備の可能性を残した計画として、この野外展示の計画をしております。ですから、この野外展示はその1つの過程であると考えているものでございます。
85
◯尾崎委員 本当に1年前に聞きたかったなという気がしちゃうぐらいに、しっかり整備してくれたんだなと思っています。自分とすると、僕は観光という側面から城というのが欲しいと思っているたちなものですから、難しいことは本当に抜きに、純粋な気持ちと言うのか、単純な気持ちと言ったほうがいいのかもしれないけれども、そういう立場なものですから、ぜひ今後の整備の可能性はしっかり残した中で、この事業を進めていっていただきたいなと思っています。
だから、やっぱり両立するという方向、石垣を残しつつ、天守台も整備するような手法が絶対あるはずだと僕は思っているので、それをぜひしっかり予算つけてでも検討をしっかりやっていただきたいなと。ごめんなさい、今のは、意見・要望でお願いします。
限られている時間なので、静岡おでん祭は飛ばしまして、資料-2の72ページの将棋・囲碁大会開催事業について、最後にお聞きしたいと思います。
これは、本当に自分が関心あるところばっかりですけれども、将棋については、A級順位戦最終局を実施するということですけれども、囲碁については、囲碁大会、今川義元杯市民囲碁大会ということで、具体的な内容がどのようなものかをお聞きしておきたいのと、あと、今後どのように囲碁事業を本市の歴史文化の発信と地域活性化の推進につなげていくのかということをお聞きしたいと思います。
答弁いただく際に、ちょっと言っておきたいんだけれども、将棋とか囲碁というのが議案として出てくるようになったときから僕は言っているんですけれども、将棋・囲碁という並びが、僕すごく気になっているんですよ。自分が囲碁が好きだからというのもありますよ。ありますけれども、その上で言いますけれども、やっぱり囲碁・将棋というのが一般的だと僕は思っているもので、早慶戦を慶早戦と言っているような感じに思うわけですよ。ですから、ちょっとそこの認識についても、ちらっと触れながら、今、御答弁をいただければなと思っています。
86
◯萩原文化振興課長 囲碁に係る事業につきましては、現在、駿府囲碁まつりと今川義元杯静岡市民囲碁大会という2つのものがございます。駿府囲碁まつりにつきましては、プロ棋士の招聘などがあるものですから、全国から来場者もありまして、静岡市の囲碁文化を全国に向けて発信することができると考えております。
もう1つの今川義元杯静岡市民囲碁大会ですけれども、こちらは令和元年度に今川義元公生誕五百年記念から新たに始まったものです。今川義元公は囲碁文化を広く庶民にまで広げたと言われておりますので、こちらの市民囲碁大会につきましては、葵区、駿河区、清水区の対抗の団体戦となっておりまして、子供から大人まで参加して、地域の中で囲碁文化を育てていくような大会になっております。
これらの2つの囲碁事業は、どちらも本市の歴史的な結びつきを通じた地域活性化や、歴史文化のまちの実現を推進することにより静岡市をPRすることができる重要なコンテンツの1つだと考えております。そのため、今後はこの2つの事業を1つの事業として開催することを検討しております。この2つの事業を合わせることで、参加者や事業そのものに広がりも期待できますので、そのような形の検討を図っていきたいと思っております。
将来的には、囲碁を通じまして、本市と今川義元公の歴史的なつながりや地域資源の魅力が市民にも定着して、これらの魅力を全国的にアピールすることで、地域活性化や交流人口の増加を図って、まちのにぎわいや県内外との盛んな交流を生み出したいと考えております。
委員がおっしゃられているとおり、一般的には多分、囲碁・将棋なのかなと思います。今、将棋・囲碁になっているのは、将棋のほうが予算額として多く、今は持たせていただいてあるというところだと思うんですけれども、囲碁のほうも将棋と同様に力を入れて、歴史文化の発信ができるような事業にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
87
◯尾崎委員 意見・要望は言っちゃ駄目なんですか。
今、答弁をお聞きした中で、最後の部分の話なんだけれども、A級順位戦というのは、順位戦の最終局、本当に毎年やっていて、定着もしていて、すごいいいのを持ってきているなと思うんです。それに比べると、囲碁もたしか一度本因坊戦をやったことがあるはずで、井山さんとかが来て、僕もうれしかったんだけれども、ぜひずっと定着できるような何か、もしくは何々棋戦とかと呼ばれるようなものを誘致するというようなのも一生懸命やってもらえればなと思っていますので、予算額をオーバーして、早く囲碁・将棋大会と言えるように、やっていただきたいなと思います。済みません、意見・要望でした。
88
◯長島委員 私からも、幾つか質問させていただきます。
資料-2の65ページになりますが、ナイトツーリズム推進事業についてお伺いしたいと思います。
この中で、日本平夜景づくり整備計画作成ということで、記載されておりますけれども、具体的にどんな内容のものかということと、また、来訪者にだけでなく、市民に対しても日本平の夜景の魅力を知っていただくということも必要じゃないかと私自身は思うんですけれども、その中で、どのように情報発信というものを周知等も含めて考えていらっしゃるのか、お伺いしたいと思います。
89
◯岩田観光・
MICE推進課長 ナイトツーリズム推進事業の日本平の夜景づくりにつきましては、日本平から清水港を中心とした夜景づくりでございまして、清水港に国・県・民間事業など、関係者が大変多くございますので、これからその関係者とビジョンを共有して進めていくというようなところで、まず計画づくりにつきましては、例えば夜景の考え方であるとか、完成イメージとか、それから、照明器具なんかを取りつけるときのガイドラインなどというようなことを盛り込んだ整備計画をつくっていこうというのが、こちらの計画作成の内容でございます。
それから、市民への情報発信につきましては、もちろん日本平山頂に市民に行ってもらわなきゃいけないんですけれども、今、民間のグループが日本平夜市と銘打ちまして、定期的に夜にイベントをやってくれています。今年はコロナでちょっと無理でしたけれども、そのイベントは年々参加者が増加してきておりまして、そういったところを利用して、夜景に触れていただくように努めていくほか、施策の進展に合わせて市民への周知を図っていくんですけれども、特に、日本平から清水港を見たときには、そこにお住いの皆さんの御自宅ももちろん夜景の要素になるということもあるものですから、そういった方々には、ぜひ自分も夜景づくりに参加するんだという意識を持っていただくような形で、楽しんで市民もみんなで参加してもらって、こういった事業に臨んでいけたらと考えております。
90
◯長島委員 分かりました。
次ですけれども、同じく65ページの一番下になりますけれども、観光トイレリフレッシュ事業について、1点お伺いいたします。これを見ますと、久能山下観光トイレ建築設計と観光バス駐車場整備に係る用地測量の予算が計上されておりますが、今回、観光トイレ等をこのエリアに整備する理由は何なのかをお伺いします。
91
◯岩田観光・
MICE推進課長 このエリアは、久能山東照宮の本殿ほかが国宝指定されてから、石段を登って参拝に見えられる方が非常に増加しているということで、データはないんですが、久能山東照宮さんや周辺の商店街、地元の方々からそういった声を多くいただいております。
また、そのほかには、日本平久能山のスマートインターチェンジのオープンですとか、国道150号線の拡幅ですとか、そういった交通インフラの整備によるアクセスの向上などもあって、非常に集客の期待値が高いということがございます。そういう中で、久能の自治会連合会からは、ずっと150号線沿いに観光トイレが欲しいよというような要望をいただいておりました。そこへ来て、昨年の11月に、これは清水区のほうになりますけれども、増のいちご狩り組合さんが解散されて、駐車場が廃止になったと。それに伴って観光トイレも撤去されたというようなこともございます。そういった幾つかの要因が重なりまして、この整備に向けて動くというようなところがございます。またもう1つの要因としましては、久能山東照宮さんが、参拝者用の駐車場の整備を石段の下に計画されているというようなこともあります。
92
◯長島委員 分かりました。
いろんな要素があってここにつくるということが分かりました。
では、次の質問にいかせていただきます。
次、国際交流課にお伺いしたいと思います。
資料-2の66ページ、国際化推進事業の中に、オマハとカンヌの姉妹都市の記念事業ということで、事業が書かれているんですけれども、コロナ禍の中で、これらの事業を進めていくに当たりまして、ウィズコロナ、アフターコロナということで、それを見据えた新しい交流の仕方を検討されているのかどうか、確認させてください。
93 ◯久保田国際交流課長 御質問で、オマハ、カンヌ周年事業がありまして、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた新しい交流の仕方ということだと思うんですけれども、5年に一度周年事業として、公式訪問団の相互の派遣をしておりまして、来年度は、オマハ市については、今年ちょっとコロナの関係で1年先送りになったということで、それが55周年。カンヌについては30周年の記念事業を予定しているところです。公式訪問団の派遣の受入れは、今のところ10月以降を予定しておりまして、特に外国のことでもあるものですから、コロナの感染状況をしっかり把握した上で、実現に向けまして、今、向こうの市民団体とかといろいろ調整を重ねているところです。
やはり、派遣を受け入れるというというのは、向こうに行って、あるいは来ていただいて、人と人、フェース・ツー・フェースでの交流というのがすごく大切だなと思っているところです。そういう中でも、今、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた交流ということで、もう既にオンラインを活用したリモートで交流を一部始めているところがありますので、御紹介させていただきたいと思います。
今、カンヌ市ですけれども、カンヌ市の観光業高等学校というところがありまして、それと、静岡市にある料理交流ですけれども、鈴木学園と全部で6回のオンラインを使ったリモートで交流をしています。それというのは、向こうのフランスの学生さんが日本料理を学ぶというか、実習するというか、逆に、鈴木学園さんの生徒さんがフランス料理を学んで、そういう中で交流を若者同士でしていただくような、そういう形を全6回、もう既に2回やっております。これについては、また来年度も引き続き、その6回の中でやっていきたいと考えております。
また、来年度もう1つ、オマハと関係がありまして、大学交流ということで、ネブラスカ州立大学オマハ校というのがオマハ市にあります。それと静岡大学との間で音楽交流ということで、今、調整しており、向こうから来ていただく予定ですが、もし万が一、それができない場合には、離れた場所にありますけれども、それについてオンラインで交流ができるようなことを、今、検討を含めてやっております。
新型コロナ、特に外国との関係もあるものですから、難しいところもありますけれども、対面を主体とする国際交流においては大変ですけれども、こういったことをいい機会と捉えまして、これからも友情と親善をさらに深めるような交流について検討していきたいと考えております。
94
◯長島委員 いろんなことを検討されておりまして、いい交流ができるといいなと思っております。
では、次にいきまして、資料-2の69ページになりますが、まちは劇場推進経費についてお伺いしたいと思います。私たちの会派の代表質問で、まちは劇場の推進に向けた令和3年度の具体的な取組について、公演事業や、コンサート事業のほか、まちは劇場の理念を周知していくということで御答弁をいただいたところでありますけれども、まちは劇場の理念というのも、周知する事業の1つであるとここにも書かれておりますけれども、まちは劇場のブランディング事業について、具体的にどのような取組なのか、内容についてお伺いしたいと思います。
95 ◯萩原まちは劇場推進課長 まちは劇場のブランディング事業ですが、こちらは市民の皆さんに広くまちは劇場を周知するとともに、交流人口の増加を目的に行う都市ブランディングの事業です。
具体的な内容ですけれども、来年度、主に2つ事業を行う予定です。
1つ目は、市民が主役のまちは劇場というコンセプトで、本市でいきいきと生活を楽しむ市民の姿をフォトブックにまとめてウェブで配信したいと考えております。現在使っています「ON STAGE SHIZUOKA」のまちは劇場のロゴマークがありますが、こちらに込めている思いというのが、誰にとっても今いる場所が舞台であり、誰もが主役であり、活躍できる場所、それが静岡市というようなまちは劇場の理念を込めています。これをこのフォトブックを通じて発信し、本市のまちと人の魅力を伝えていきたいと考えています。
2つ目は、地域資源を生かした市民参加型のアートプログラムの実施です。今年度コロナ対策として実施しました
パフォーミングアーツの発信事業で、動画を製作して発信していただいた市内に在住しているアーティストさんとの連携もできました。こういった方々とも連携を引き続きしていき、文化・芸術の洞察力や観察力、想像力等で新たなまちの魅力を引き出して、それをアート作品として発信していきたいと考えています。これらにより、本市への注目を高め、今後の観光需要の回復期をにらみながら、まちは劇場の都市ブランディングを行っていきたいと考えております。
96
◯長島委員 ありがとうございました。
あと2つお伺いして終わりたいと思います。
まず、文化振興課にお伺いします。72ページの一番上、文化活動継続支援事業費助成についてお伺いしたいと思います。昨年の6月の補正予算でも、同様の助成事業について予算が計上されていたと思うんですけれども、今回計上されている予算と言いますか、事業との違いは何か、お伺いしたいと思います。
97
◯萩原文化振興課長 文化活動の継続支援事業についてですけれども、今年度、令和2年度につきましては、市有のホールだけを対象として助成させていただいていたんですけれども、来年度、令和3年度からは、民間のホールについても対象事業とさせていただいて、拡大して実施しようというものです。令和2年度につきましては、
新型コロナ感染対策としまして、イベント等の開催に当たっては、屋内施設においては、収容率の50%以内という会場利用の人数にどうしても制限があったものですから、市有の文化施設、
静岡市民文化会館とマリナートとAOI、そちらのホール利用につきましては、備品を含む施設の使用料の2分の1を、20万円を上限に補助して、文化活動の支援を行ってきました。
しかし、現在は、そういった会場の利用人数の制限は大分緩和されてきているんですけれども、まだまだイベント等の開催に当たりましては、徹底した感染防止対策が行われなければ、そういった文化活動ができない状況というところはまだ全く変わっておりません。そのため、今回の補助金では、対象施設を民間のライブハウスですとか、ホール等も含めて補助していくことで、文化活動を実施する個人や文化団体を支援していきたいと考えております。
内容につきましては、会場の定員が80名以上500人以下の施設を利用する場合には、一律2万円、会場定員が500人を超える施設を利用する場合には、一律5万円の補助を交付して、停滞する文化活動の再開や継続を支援してきたいと考えております。
98
◯長島委員 ありがとうございました。次で最後にします。
最後は、議案集の7)になりますが、指定管理者の指定についてお伺いしたいと思います。
271ページから274ページ、あと275、279、281ページにも及んでいますけれども、指定管理者の中で、特に施設の多い文化施設とスポーツ施設の指定管理者の指定について、絞って質問させていただきたいと思います。
今回の各施設の指定管理者の更新に当たりまして、文化施設につきましては、補正予算で
新型コロナの対策に係る備品や消耗品等の購入経費について計上されているんですが、指定管理料の積算には、こうしたコロナ等の感染対策に係る経費が含まれているのかどうか。また、スポーツ施設についても、令和2年度中の
新型コロナ対策に係る備品の購入や消耗品の購入経費は、市、または指定管理者、どちらが負担したのか。今回の指定管理料の積算には、コロナ等の感染対策の経費が含まれているのかどうかというのを確認させていただきたいと思います。
99
◯萩原文化振興課長 今回の指定管理料の積算につきましては、市全体の方針としまして、
新型コロナ等の感染対策に係る経費については含まれておりません。ですけれども、かかった経費につきましては、令和元年度分につきましては、やはり
感染症対策の影響を鑑みまして、後から清算等を行っておりますので、今後も同様な対応が取られていくのではないかなとは思うんですけれども、まだ、今年度、今後につきましても現在、検討中です。
その中で、文化施設につきましては、文化庁の国庫補助のメニューがあったものですから、そのメニューを先に活用させていただきまして、補正予算で対応させていただいたということです。元年度分につきましては、全て
感染症対策にかかった分につきまして、清算して、足りない分については補正等をさせていただきました。また、令和2年度の分についても同様な対応が取られるのではないかなと考えております。
100
◯杉山スポーツ振興課長 スポーツ施設につきまして、コロナ対応ということですけれども、基本的には、サーモグラフィなんかの備品の購入は市が行います。消毒液、ペーパータオルなんかの消耗品については、指定管理者、基本的にこういう区分けになっております。今年度、指定管理者がこの消毒液等々の購入にかかった費用につきましては、今年度の指定管理料の清算ということで、これからその費用の補償をするという形でございます。
来年度以降の指定管理料の積算につきましても、文化振興課と同様、コロナ対策は盛り込んでなく、清算という形での対応になります。
101
◯中山委員 それでは、何点か質問させていただきます。
資料-2の66ページ、歴史文化推進事業というのがあります。歴史文化推進事業、四百年記念事業を400+プロジェクトとして継承し、歴史文化のまちづくりにつなげるため、地域の歴史資源への市民の関心喚起や情報発信を行う事業と書いてあります。これは具体的にどのようなことを考えておられますか。
102 ◯中川歴史文化課長 令和3年度の事業につきましては、これまでに引き続き、みらい学会等と共催いたしまして、徳川家臣団大会を開催いたしますとともに、講演会の実施、こちらでは、渋沢栄一をテーマとした講演を予定しております。
また、講演会、市が共催して行うものは2回ございまして、2回目は令和4年の2月頃に講演会をやる予定でございますが、講演内容については、まだ未定でございます。
103
◯中山委員 若干少ないですけれども、この件については、そういうことしか考えていないということが分かりましたので、次にいきます。
次、67ページの歴史文化施設建設事業ですけれども、まず第一に、この歴史文化施設、2年後にできるわけでございますので、平日、あるいは土日に、何人ぐらいの観光客、入り込み客を予想しているのか。それから、バスで何台ぐらい来るのか。あるいは自家用車で何台ぐらい来るのか、この辺の基本的なデータについて、どう考えているか、教えてください。
104 ◯中川歴史文化課長 2年後に開館を予定しております歴史文化施設でございますけれども、開館後の見込みの入館客数につきましては、今現在、まだ調査をしている最中でございまして、正確な数字がまだ出せない状態でございます。
続きまして、来場いただくための駐車スペースであるとか、バスについてでございますけれども、まず、歴史文化施設につきましては、敷地面積が限られておりますので、敷地内に設置します駐車スペースにつきましては、主にはハンデをお持ちの方のための駐車スペース、それから、関係者の方々の止める駐車スペース、そして、バスも駐車はできないんですけれども、敷地内で乗降していただくためのスペースとして、このスペースを活用したいと思っております。
よりまして、自家用車でお越しの方々につきましては、近隣の有料駐車場を御案内させていただきます。また、観光バスについてですが、歴史文化施設開館後の当面の間につきましては、隣接するバス駐車場を利用していただける予定でございます。また、駿府城公園周辺に来訪する観光バス駐車場の確保につきましては、文化会館の再整備での可能性検討を含めまして、今後も局全体で、関係各所と協議検討をしてまいります。
なお、当局といたしましては、駅から至近で利便性の高い施設でもある歴史文化施設、それから、駿府城公園に来訪する方に対しましては、駿府のまちを感じていただきたいという思いがございますので、ぜひ、徒歩や公共交通機関でお越しいただきたいと思っております。
105
◯中山委員 今、検討中ということでございますけれども、大変すばらしい施設になろうかと思いますし、プレ事業などもやって、かなり盛り上げるし、なおかつ、葵舟も前ではやっているし、あるいは、天守台発掘調査、あそこもたくさんの人が来るということを考えますと、ものすごく観光客が多く来る。観光バスについては、そこでちょっと下ろして、では、どこにするかというのは今、検討中だということだけれども、早く決めておかないと、そのシミュレーション等々についても、できないわけですね。例えばバスなんかでも、下ろしたらすぐに安倍川の敷地のほうに行ってもらって、それから、また帰りに帰ってくるとかというようなこともありうるわけで、それならそれなりに、道路網とかインフラとか、ここの角はもう少し大きくしたほうがいいとか、いろいろなことをやらなきゃいけないことになるわけです。
食事も、それじゃどこでやるのというような、今の話を聞くと、まちなかに来てもらって、食べてもらったらいいんじゃないかというようなことも言っているんですけれども、この辺の食事、あるいはお土産ものをどうやってやるのか、その辺についてはどのように考えていますか。
106 ◯中川歴史文化課長 来訪された方の食事であるとか、お土産ものに関することでございますけれども、令和元年度から市民ガイド団体の皆様方と、連絡会や駿府城の歴史観光事業のアイデアを募集するワークショップをやってきております。その中で、団体の皆様との関係性の構築を進めているということと、施設の展示と関係する市内の回遊コースの作成であったり、また、食に関するもの、それから、お土産に通じるようなグッズ、このようなものの提案も出していただいております。市内各所で実施する歴史に関するイベントの情報、これらの集約方法の検討等、市内の回遊性を向上させていくための仕組みづくりについて、引き続き試行、それから、検討を進めてまいります。
107
◯中山委員 この件については、このぐらいにいたしまして、次の69ページ、まちは劇場推進課の文化活動促進事業のところですけれども、先ほど長島委員が質問した内容のところです。3番目のフェスティバル評価システム構築事業は、どういう事業か、説明をお願いします。
108 ◯萩原まちは劇場推進課長 フェスティバル評価システムについてです。こちらは市内で開催される各イベントがまちにもたらす価値、それを文化的価値、社会的価値、経済的価値など多面的に調査分析して、今後の施策に役立てるもので、全国でも例のない取組であります。
現在は、本市がフェスティバルシティを目指す姿に向けた目標達成のための指標を設定し、そのための事業を体系化しています。ロジックモデルと呼んでいるんですが、こちらを作成しました。今年度、その指標の初期値を設定するための調査を実施する予定でしたが、コロナにより各イベントが中止になったことで、この調査は来年度に実施する予定でおります。
今後は、毎年実施する基本的な調査というものと、5年ごとにもうちょっと広げた拡大調査を行いまして、これまでイベントの来場者調査というのを、よくどのイベントでもやっていたんですけれども、そういった来場者だけではなくて、それを外で見ている専門家の方ですとか、参加してくれているアーティストの方、スタッフ、または市内のホテルなどをはじめとした産業界、そういった方々にも調査を広げて、この拡大調査で、フェスティバルの事業効果というものを分析できる仕組みを構築していきたいという事業になります。
109
◯中山委員 評価システムがある程度固まってきたら、例えばこのイベントは余り価値が少ないからやめようかとか、そういうことにもなるんですか。
110 ◯萩原まちは劇場推進課長 現在、イベントは主に来場者数で評価されてしまうという側面があると思います。ですけれども、そうではなくて、イベントにはいろいろな見方が、価値があると思います。例えば環境面にすごく特化して、皆さんにそういった意識を与えるイベント、そういったことで、新しい見方でイベントを評価していくというようなことを今、考えております。ですので、この結果によってやるやらないということではなく、そのイベントがまた違った形で評価され、それが将来的には、例えば協賛したいという会社が増えるですとか、そういったところに活用していきたいと考えています。
111 ◯白鳥委員 それでは、幾つか聞かせてください。
64ページの一番最初になりますけれども、東海道歴史街道まち歩き推進事業ということで、観光・MICE推進課ですが、2つ目に書かれている大河ドラマの関係、1年ほど前に既に決定していたという背景を考えると、もう既に大河ドラマもスタートしているという中では、こうやって事業を立ち上げる時期としてちょっと遅いんじゃないかなというようなことを感じています。その中で示されているゆかりの地をめぐるスタンプラリーについてどんなふうな場所等を考えているのか、まず聞かせてください。
112
◯岩田観光・
MICE推進課長 渋沢栄一のドラマにつきましては、前の麒麟がくるで、大分いろいろなことが起きて、期間が延長になったりというようなことで、NHK本体のほうからの情報が大分遅かったということもあるんですけれども、当初予算で間に合うかというというあたりは、何とか担保を取っておりまして、恐らく駿府に隠居している慶喜公のところに渋沢栄一が面会に来て涙の対面という場面は、もう少し後になろうかということでございまして、このスタンプラリーの企画自体は秋頃ということ、それよりちょっと遅くなると思いますけれども、秋頃に実施の予定でございます。
駿府における渋沢栄一に関係する場所が余りないものですから、そのときに一緒に活躍されていた勝 海舟とか山岡鉄舟とか、もちろん慶喜、それから家達などのゆかりの地も交えてスタンプラリーをしようと考えております。具体的な場所としましては、渋沢の住まいとなったということで教覚寺さん、それから、慶喜の宝台院、浮月楼、それから、家達関係で田安門、ほかに勝 海舟がお母さんのために建てられたという宝寿院という門屋のお寺に今、建てた建物がお寺の庫裏として残っているんですけれども、そういった場所、それから鉄舟寺などを考えておりまして、それらをモバイルのスタンプラリーで回ってもらおうということを考えております。
また、景品等につきましても、明治の文明開化をイメージするような形の何か、牛鍋とかそんなようなものを考えたりして、今、構築しようとしているところでございます。
113 ◯白鳥委員 この青天を衝けという、このことについてはそれでいいんですが、以前19代の家広さんとちょっと話をする機会があったときに、出た話ですけれども、静岡市は徳川慶喜公について、その価値をどの程度認識しているのかなと。いろんなドラマで慶喜公というのは、どちらかというと引っ込んでしまったというイメージで捉えられているわけですけれども、私たちはどちらかというと、歴史を大きく変えた主人公であるというぐらいの気持ちを持って捉えていかないといけないな、事実そういうところがあるんじゃないかなと思っているわけですけれども、観光・
MICE推進課長としては、慶喜公についてはどんな認識を持っているんでしょうか。
114
◯岩田観光・
MICE推進課長 観光・MICE推進課としましては、慶喜公が静岡市にいた期間は長いですし、ゆかりの地とかも多いということで、非常に観光には使わせていただけるものだと思います。また、市民との交流も非常に多かったということで、今はもう直接、触れられた方はもちろん生存されていませんけれども、そういった方たちの話を聞かれた方とかが、おじいちゃん、おばあちゃんの話を聞いたという方などもいらっしゃって、ゆかりの品々が残っているおうちなんかもあるものですから、そういった方たちの協力とか、応援なんかもいただけるということで、非常に市民の皆さんを巻き込んでの観光ということに使えると言っては失礼ですけれども、観光資源になり得ると思います。
115 ◯白鳥委員 観光・
MICE推進課長としての答弁ということでお伺いしました。
それでは、今、課長のほうから、歴史文化の話も出ましたので、67ページのほうで、絡めて話をさせていただきたいんですけれども、私は今川義元公、それから、徳川家康公、そして、徳川慶喜公、この3大歴史人物というのは、静岡にとっては、非常に大事な話だなと思っておりまして、これから、歴史文化施設プレ事業というのが展開されていく中においては、これから少しずつ、慶喜公についても捉えていく必要があるのかなと思っております。残念ながら浮月の一角にちょっと展示されている慶喜公のいろんな展示品があるわけですけれども、それがなかなか脚光を浴びていないということについては、若干残念だなと思っているところもあるものですから、改めて、歴史文化課長に、徳川慶喜公についての認識をお伺いさせていただいて、今後、この慶喜公について、どんなふうな捉え方をしながら、この静岡の歴史の中で生かしていこうとするのか、その辺のところも、PR事業も含めて教えていただければと思いますが、いかがでしょうか。
116 ◯中川歴史文化課長 慶喜公のことでということですが、非常に難しい話だなと思います。まず、プレ事業のところからお話をさせていただきたいなと思います。歴史文化施設のプレ事業はこれまでもやってきておりました。今現在もちょうどこの真下で、「静岡茶、世界へ~家康からオリンピックまで~」を開催させていただいておりますが、令和3年9月から10月にかけまして、プレ事業をやろうと思っております。今回展示する場所は、浅間神社の文化財資料館をお借りしてやる予定でおります。どのような題材でということでございますが、いよいよ、ちょうど今、委員がおっしゃる時代に近くなってきておりまして、駿府城下町と東海道に関する展示を行う予定です。その中で、やはり渋沢栄一であるとか、明治初期に静岡に設立された商法会所や、駿府城下町を基に近代の静岡市街地が成立した点などについて取り上げてまいりたいと思っております。
また、先ほど観光・
MICE推進課長からも話がありましたけれども、共同で開催するような形にもなりますけれども、渋沢栄一ゆかりの場所を含めた駿府城下町を巡るようなツアーも歴史文化課では考えております。
ちょうどその江戸時代の駿府、家康公が祭られた土地としての聖地であるとともに、江戸幕府が滅亡後も15代将軍の慶喜公は駿府に隠居されたということ、そして、一方家達を藩主とする静岡藩の誕生というところによって、旧幕臣の多くが駿府に集結されたということで、全国に先駆けた多くのいろんな新しい政策を生み出した明治政府の基盤となったという地ということは認識しております。
それで、展示のほう、歴史博物館、歴史文化施設でも、この展示をつなげていくわけですが、この幕末期の静岡及びこの静岡藩の成り立ちから廃止までというところを取り上げて、その間に行われたような商法会所、静岡病院、それから、静岡学問所など、日本史上静岡が先駆けであったというものを紹介してまいりたいなと思っているところでございます。
117 ◯白鳥委員 慶喜公については、また個人的に意見交換させていただけたらと思います。
では、次に69ページの、先ほど中山委員からも質疑がありましたまちは劇場の評価システム構築についてお伺いします。内容については大体、先ほど理解させていただきましたけれども、行政の立場での評価と、それから実際に活動されている皆さんの思いといいますか評価と、それから、それを御覧になってくださる皆さんの評価、あるいは経済的な効果、いろんな部分での項目が出てこようかと思います。やっぱり偏ったような評価であってはいけないなと思いますので、その辺の構築の仕方について、若干御説明いただければなと思いますが、いがかでしょうか。
118 ◯萩原まちは劇場推進課長 評価システムの仕組みでありますが、目指す姿というのを、今、6つに分けて目標の姿というのを設定しております。フェスティバルをやることによって、市民の姿がどのように変わっていくのか、同じように来訪者の皆さんの姿、まちの姿、あとはビジネスの姿、あと、環境の側面での姿、あとは、フェスティバルシティとして海外に打って出て行こうと考えていますので、世界都市との連携をしていく中での姿というのを相対的に評価できるシステムにしていきたいと考えております。ですので、結果を各フェスティバルの実施団体の方たちと共有して、またロジックモデルも見直しをしていくということが大事かなと考えております。
ぜひ、フェスティバルのイベントの主催者の皆さんには、この結果を生かして、各イベントの特徴ある強みというのがあると思いますので、そういったところを生かして、フェスティバルの構築に役立てていただけるとともに、市のほうでは、この結果をデータドリブンと言いますか、政策立案に、データに基づいた政策ということで、フェスティバルシティをつくっていくというところに活用していけるような形でつくっていきたいと考えております。
119 ◯白鳥委員 よく理解させていただきました。ありがとうございました。
では、次に、73ページのスポーツ交流課のオリパラの関係について伺っておきたいと思うんですけれども、オリンピック・パラリンピックが行われるのかどうなのか、昨日もいろんな会議が行われたというお話でありましたけれども、国のほうは、どうやらやろうというような気持ちで進んでいるのかなと感じさせていただいているわけですけれども、当然、合宿を誘致するこのホストタウンにもそれなりの準備が必要になってくると思っております。その中で、台湾、スペイン、モーリシャスという合宿誘致を進めているということでありますけれども、現状、各団体との意見聴取といいますか、相手方の考え方といいますか、その辺どの程度静岡市としては把握されているのかなということが気になるんですが、その辺の状況はいかがでしょうか。
120
◯長澤スポーツ交流課長 オリパラの合宿については、我々も委員同様に毎日報道で大会がどうなるかというような、また、組織委員会がいろいろあってというようなことでございますけれども、現状については、台湾、スペイン、モーリシャスについては、静岡市で合宿を開催するということで、今、連絡調整は取っております。ただ、合宿と言いましても、今までの合宿とは違って、やっぱりコロナ対策でいろんな制限がかかりますので、そういった国からの情報、今、国のほうから、我々がもらっているのは、12月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会における
新型コロナウイルス感染症対策調整会議、これは、国とか組織委員会、それから、日本オリンピック委員会、パラリンピック委員会などの方たちで構成される会議でございますが、こういった方たちの会議で基本方針が示されて、それに基づいて、国のほうでは、今、我々ホストタウンの受入れマニュアルの作成の手引と言いますか、まだそれは途中の過程でございまして、最終版ではございませんが、我々もそれと同調して、一応受け入れることを前提に、今、マニュアルの作成を手がけている状況でございます。
121 ◯白鳥委員 そうしますと、国から示されたいろんな指針に基づいたホストタウンとしての対応が求められてくるということでありますので、今回上程されている予算については、コロナ対策といいますか、そういった国から示されている対策についての対策費というのは、これはプラスアルファ、また今後必要性に応じて、予算要求されるという理解でよろしいでしょうか。
122
◯長澤スポーツ交流課長 コロナ対策経費についてですけれども、今回2段ございまして、2月の補正予算でお願いした国の3次補正に呼応したコロナ対策については、合宿に来た際の14日間、市民の方と隔離した行動を取りますので、そこに同行する通訳とか、通訳のアテンド費用等は2月補正。3年度の事業の予算の中には、例えば合宿に来たときに、宿泊とか練習施設を使用しますけれども、その際には、市民の方、選手以外の方と交わることのないように、例えば宿泊施設については、フロア貸しとか食事についても、今までは市民の皆さんと一緒にビュッフェだったものを、別の部屋に用意する。そういった予算については今年度予算という形で、一応今想定されるコロナ対策経費は、2月補正と3年度の事業費の中に含まれております。
123 ◯白鳥委員 確認ですけれども、一昨日、聖火リレーのことについても公表がありました。そういう中で、静岡市としては、静岡市に任せられた部分については、任せられた形の中で実施するという方向で今、進められているということでよろしいでしょうか。
124
◯長澤スポーツ交流課長 聖火リレーについてですけれども、昨日報道等に公表されまして、静岡県内においても6月23日から25日に開催するということで、聖火リレーについては、メインは県の事業になりますけれども、23日には、この辺の葵区の浅間通りから駿府城公園まで走ります。24日には清水の日の出から清水駅西までのさつき通りを走るというコースになっておりますので、我々は県と連携しながら、昨日自治会長会議に行ってお願いをする等々、我々市で補う部分については準備を進めておるところでございます。
125 ◯白鳥委員 それでは、最後になりますけれども、少し戻って66ページの一番上の国際交流課の多文化共生推進事業について、1点だけ伺っておきたいと思います。
条例の一部改正で、議案第43号で、日本国籍を持った方の多文化共生協議会の一部改正が行われたとありますけれども、新年度行われる予定になっています推進条例の策定ということと、この協議会というのは何らかの関わりがあるのかどうなのか、策定作業はどんなふうな形でもって進めようとされているのか、その辺についての確認をさせていただきたいと思います。
126 ◯久保田国際交流課長 今、委員御指摘のとおり、市長のマニュフェストに掲げる条例ということでありますので、来年度はそのための準備期間としての位置づけになっております。そういう中で、この協議会というのは、今までは外国人側から御意見をいただくというのが趣旨でした。それを市政に反映させるということでした。今回、条例という大きなことになりますので、外国人の側だけではなく、日本人の方からも、広く意見をいただき、また、専門家の方からも意見をいただきながら、幅広い意見を反映させるような条例をつくっていきたいと、そういう流れの中で、今回こういった形で議案を出させていただきました。
127 ◯白鳥委員 そうしますと、この協議会の中で、この条例策定の事業というか、作業は進めていくという認識でいいのかということと、それから、一部改正が行われるということでありますので、この構成人数と言いますか、その辺のバランスについては、どんなふうなことを今、想定されているのかということ、その2点を確認させてください。
128 ◯久保田国際交流課長 人数は学識の方、関係団体の方、あるいは市民の公募による方とか、そういった形で14名の構成になります。協議会だけでというよりも、協議会から幅広い、その中の14人のメンバーの中から御意見をいただくんですが、それ以外にも、パブコメとか、あるいは市民とのそういった意見の徴取の場を設けまして、そういったことで合わせて条例をつくっていきたいと考えております。
129 ◯松谷委員 それでは、質問させていただきます。
まず、先ほどもいろんな委員から出されていますけれども、まちは劇場推進課で、資料-2の69ページからずっと新年度のイベントがだーっと並んでいるわけですけれども、ただコロナ感染の第3波が今、終息しつつありますが、変異株の登場で、第4波も十分想定される中で、新たな日常に対応した多彩な年間イベントになると思うんですけれども、基本的にこの状態は、今の段階ではどういうふうに見て、このイベントは進展していくのだろうかと見通しているのか、まずは基本的な考え方についてお伺いします。
130 ◯萩原まちは劇場推進課長 コロナ感染症に対するイベントの見通しですけれども、感染症の状況は依然不透明であります。実際にはそのときどきで状況を鑑みながら、実行委員会とともに判断し、対策を打っていかなくてはいけないと考えております。ですが、この2月補正予算で上げさせていただいた
感染症対策の補助金と当初予算のイベント開催で上げさせていただいている補助金を組み合わせて、従来の規模でのイベントができるための予算ということで、今回上げさせていただいております。
今年度9月には、コロナ禍ではありましたが、しずおかピクニックガーデン等のイベントを実施してきました。そういった経験なども実行委員会の皆さんと共有しながら、感染症の状況を注視しつつ、対策をしっかりした上で、イベントが開催されるように支援をしていきたいと考えております。
131 ◯松谷委員 本当に、十分例年どおりやれるだけの財政的な体制はつくってあるけれども、現実にはどうなるか分からないということで、私ももちろんピクニックガーデンに参加させていただきましたけれども、すごいですね、体温を計って、全部チェックしていくというやり方になるんで、そう簡単にはいかないわけですけれども、先ほどから、フェスティバルシティに向けたブランディングとか、評価とか、いろんなことで議論があるんですけれども、もともとは、文化庁の芸術振興補助金、国際文化芸術発信拠点形成事業という、その補助金を一つの財政的な材料にしながら、静岡的な展開をやろうということだと思うんです。
その前提は、もともとこの補助金自体がロンドンオリンピックの成熟型の先進国、イギリスはオリンピック3度目ということで、どういう形の
スポーツイベントなのかということで、文化ということが前提になるということで、文化プログラムと組み合わせたオリンピック開催になったわけですけれども、それを日本でもやろうということで、この補助金が静岡市も選ばれたという状況だと思うんです。
ただ、今、コロナ感染とオリンピックの開催も危ういというような状況の中で、この補助金の活用というか、静岡市をフェスティバルシティとして世界に打って出るというその前提条件が崩れつつある中で、どういうふうに状況を見ながらやろうとしているのかなということもお伺いしたいんです。そのときの条件が4つあったんです。1つは、地域のブランド化、インバウンドの増加、国際情報発信、2つ目が芸術・産学官連携実施体系、3つ目がコアな文化事業、そのディレクター、プロデューサーの配置、それから、4つ目がその事業実施計画の明確な目標設定、地元大学、シンクタンクなどの事業評価の体制づくりというのがあったわけですけれども、相当に今、変化しているんですけれども、その辺は今どんなふうに考えて、今年度乗り切ろうとしているのか、その基本的なところをお伺いしたいと思います。
132 ◯萩原まちは劇場推進課長 私どもが進めていますこの国際文化芸術発信拠点形成事業、文化庁に5年間の採択をされて、財源としていただいております。この事業名にもありますように、目的は、国際的な文化芸術の拠点として発信していくための事業ということでございます。ですけれども、おっしゃるとおり、今、コロナ禍で厳しい状況であります。
今年度ちょうど半分経ったところでありますので、今年度、まち劇におけるインバウンド戦略というものを再検討いたしました。内容は、ポストコロナ時代の新しい、やはり観光需要の回復期というものを見据えて、今、実施すべきことは何かというところに立ち返って、事業を組み立て直しております。今後、まずはインナーブランディングに重きを置いて、世界の人から認知されるまちというところの基盤づくりに力を入れていきたいと考えております。それが、先ほど御説明させていただきました都市ブランディングの事業につながっていくところでございます。こういった新しいブランディング事業というところを動かしながら、この拠点形成の国際文化芸術発信拠点形成事業としても成果が出るように実施していきたいと考えております。
133 ◯松谷委員 それで、本当に厳しい状況の中で組み立て直すということで、なおかつ静岡市が大道芸、それから、演劇も含めて、レベルの高いまちだということは周知されているわけですけれども、それが、現実的には、5年間のところがコロナでずれているわけです。先ほどのブランディングとフェスティバルについては、既にほかの委員からも質問されて、実情というものは分かったわけですけれども、これで上げられている中で今年度は進めようというわけですけれども、ずっと議論になっていた、春と秋を結ぶ夏のフェスティバル、あと冬のフェスティバル、これは新しいものも含まれているんですけれども、その辺で模索の中で祭りをやろうとしているわけだけれども、具体的にこれが今までの祭りで、これが新しい祭りで、年間通してフェスティバルシティを目指す、そこをもう少し具体的に、どんなことを考えているのか、教えていただきたいと思います。
134 ◯萩原まちは劇場推進課長 当事業の中で、静岡市が一年中いつでもフェスティバルが楽しめるまちというところを売り出していきたいということで、四季のフェスティバルをきちんとパッケージングして売り出していくというような計画を立てております。これまで、春のふじのくにせかい演劇祭をはじめとしたお祭りや、春の静岡まつり等があります。秋も大道芸ワールドカップ等イベントがあるんですけれども、それをつないでいくものとして、夏のイベントにも、今回新しく1つ創設しようということで、つながっていくイベントとして、今回、仮称駿府城夏祭りというものを予算計上させていただいております。もともと夏には清水の七夕まつりですとか、安倍川花火大会、清水みなと祭りなど、長い歴史を持って、市民の皆さんにとても愛されている夏のお祭りがありますけれども、今回、新しく駿府城夏祭りを創出することで、夏のフェスティバルということで、強力に打ち出していけるのではないかなと考えております。それぞれの夏祭りも連続して、相乗効果が生まれていくということで、市民の皆さんにも、夏は地元で楽しめるイベントがいろいろあるんだなというところで、新たなシンボルとなるお祭りを実施していきたいと考えております。
135 ◯松谷委員 そういう新しいコロナ禍でのオリンピックの開催が危うい状況の中でも、静岡独自のということだと思うんですけれども、期待したいと思います。
それで、当初、5年の最初の段階で、DMOとの連携ということも、柱の1つに入っていたと思うんですけれども、そうした点については、どんな議論になっているんでしょうか。
136 ◯萩原まちは劇場推進課長 当初の計画から、DMOをはじめとした観光分野との連携を計画しておりました。フェスティバルの実施というものは、観光分野の影響がとても大きいと考えております。これまで、ふじのくにせかい演劇祭と、JR東海ツアーズさんがタッグを組んでツアーをつくったりですとか、静岡まつりとJRのデスティネーション
キャンペーンなどと組んで、ツアー造成などをしてきておりますが、今年度はコロナの状況で、少しストップしてしまっておりますけれども、引き続き観光との情報共有というもの、連携というものは続けていきたいと考えております。
137 ◯松谷委員 この文化芸術拠点事業の結果として目指しているものの1つというか、イギリスにある地域版アーツカウンシルというか、第三者的に、様々な文化芸術を応援したりとか、そういう専門家の配置とか、そういう組織がつくられていくということも目標になってきているんです。その辺はもちろん中途段階だからとありますけれども、今の段階では、こうしたことも一応目標に入っているんですよね。そこをちょっと確認させてください。
138 ◯萩原まちは劇場推進課長 アーツカウンシルにつきましては、国内でも地域版アーツカウンシルということで、様々な都市で誕生していたり、いろいろな例が出てきております。他都市においては、文化芸術と地域社会をつなぐ役割を持っていたりとか、文化のプラットフォームになっているというような事例も聞いております。文化芸術の振興に大きな役割を持つものかなと考えております。
以前から、アーツカウンシルについては検討していくということで、私どもでも注目しております。静岡県が1月からアーツカウンシルしずおかを設置しましたので、その状況も学ばせていただきながら、本市としても、在り方の一つとして、引き続き研究はしていきたいと考えています。
139 ◯松谷委員 それで、その中心になるのが大道芸ワールドカップですけれども、昨年の6月に今年度については中止ということを決めたわけですけれども、その中止以降、この実行委員会なり市として今年度開催すると打ち出しているわけですけれども、今、どういう状況にあるのか、教えてください。
140 ◯萩原まちは劇場推進課長 残念ながら、今年度は中止決定いたしましたが、実行委員会としては、開催予定していた期間にポスター展を実施しました。その後もパフォーマンスの動画配信などのPR事業を進めております。
141 ◯松谷委員 それで、前回12月のときも意見させていただきましたけれども、結局、大道芸の予算はストップしていると。だけれども、事務局強化のための人材育成のための予算は継続しています。3月末の段階で、それはほぼ清算されますということだったんですけれども、その辺は現在どういう状況でしょうか。
142 ◯萩原まちは劇場推進課長 予算ですけれども、中止に伴って減額補正をしておりますので、現予算は2,234万円余となっています。これの準備にかかった経費ですとか、事務局の運営費などがまだありますので、それらを決算していただき、その決算報告を受けまして、市で検収し、決算額を確定していくというような状況です。
143 ◯松谷委員 それで、前回も実行委員会はボランティア組織だけれども、市がそこにもう少し関与して、全体のリードというのが必要じゃないかと意見を述べさせてもらいました。新年度について、一応大道芸のホームページで開催しますということは出されているんですけれども、今、その人材強化の決算過程と、来年度の体制は、どういう形で、決算しないと分からないという話になるかもしれないんですけれども、人材の確保も含めて、進んでいくんだろうかと、若干不安もあるんですけれども、その点はどうなんでしょう。
144 ◯萩原まちは劇場推進課長 来年度につきましては、日程の発表が先日ありました。ですが、どのようにコロナに対応して、どんな大会にしていくかというような事業計画ですとか、それに伴って組織をどういうふうにしていくかということは、今後、検討していくと聞いております。
145 ◯松谷委員 今後の検討の中身も聞きたいところですけれども、一応この状況について終わっておきます。
次にお伺いしたい点は、歴史文化課で、先ほどから、歴史文化施設とプレ事業といういろんな形が出されているんですけれども、それで、白鳥委員からも今川、家康、慶喜という、この歴史的な3偉人のお話の中で、どういう形で静岡のまちを全国にアピールしていくかという話もあったと思うんです。それで、答弁で私も非常に今、そうだなと思ったんですけれども、もう1つ、実際にこの展示の中に、そういう歴史の中で、徳川慶喜が果たした役割という新しい視点と同時に、NPO助け合いネット静岡という市民グループの皆さんが、この静岡のまちの本来的な発展というのが、やっぱり浅間神社をつくったときに、静岡にたくさんやってきた職人さんたちが、江戸時代から長い時間を経て、明治維新にそこの地場産業として、静岡漆器であるとか、それから、江戸指物を引き継ぐ鏡台で全国有数な家具産地になったとか、竹細工と下駄とか、模型もそうなんですけれども、全国トップレベルになっていった。さっきもお話がありましたけれども、慶喜家臣団が牧之原茶、それから、病院、医療、学問所、こういう形ですごく維新のところで、静岡のまちが近代の中で栄えるところに非常に大きな役割を果たしていたんじゃないかという指摘をしているグループがありまして、そのプレの中でとか、あるいは今後の展示の中で、そうした静岡の地場産業という歴史についても、取り扱っていくというのは可能ではないのかというのは意見としてあるんですけれども、そうした点についてはどういうふうに受け止めていただけるか、質問させてください。
146 ◯中川歴史文化課長 歴史文化施設の展示の中で地場産業等の展示に関することでございますけれども、先ほど少し触れましたけれども、現代の静岡についても触れる場所がございます。その中で代表的なものは幾つか展示をするなり、紹介をしたりしていくわけですが、基本的に各々地場産品につきまして、紹介することに関しましては、常設展ではなく、企画展だとか、特別展だとか、そういう場面場面で御紹介をさせていただきたいなと思っております。
147 ◯松谷委員 その意味で期待をしていきたいと思います。地域密着型の歴史文化施設、地域の産業というその意味で、これは、駿府ウエイブの皆さんが、全市的に様々な歴史的な建造物、いろんなところを案内してくれるんですけれども、地場産業の伝統的な職人さんの拠点でも、結構案内をしてくれているようで、そういう意味で、今に生きる全体の静岡の様々な観光なり歴史を学ぶ場と、その歴史文化施設との連携みたいなことをすごく期待しているわけですけれども、先ほど尾崎委員から、今やっている発掘事業の位置づけということで議論があって、それは天守台をつくられている、駿府城公園の計画の中の天守台に向かう、今、その一過程の中にあるよということを答弁いただいたんだけれども、一方でフィールドミュージアムという言葉もいろんな形で使われているわけなんです。それで、フィールドミュージアムという言い方の中に、駿府城に限定すると、そういう建物にも固執せず、今ある様々な発掘物を生かした形での駿府城の在り方みたいな考え方というのはどうなんだろうかという意見もあるわけですけれども、そのフィールドミュージアムという言葉はどういう形で、先ほどの整理と同じように、どういう使い方をされているのか、確認させてください。
148 ◯石上委員長 内容を凝縮してできるだけ短時間で質問するように配慮されたいということを申合せしているわけですよ。くどくどと長いことの説明はいらないので、端的に質問してください。
149 ◯松谷委員 分かりました。
150 ◯中川歴史文化課長 フィールドミュージアムについてお話をさせていただきたいと思いますが、フィールドミュージアムという言葉自体は、実際はない言葉なんですよね。あくまでもこれは博物館とか美術館とか、建物の展示を置くものとは異なって、遺跡とか特定の場所、自然だとか博物館を位置づけるような考え方、それをつなぐというようなもので、フィールドミュージアムという言葉を使っているわけですが、静岡の場合は歴史文化施設を核として、野外にあります東御門、巽櫓、坤櫓の復元されたような建物、そして、今回本物の天守台跡の遺構、これら全体を一つの博物館と見立てて取組を行うことを我々今、フィールドミュージアムと呼ばせていただいております。
ですから、広くつなげていけば、例えば浅間神社であるとか、臨済寺のほうまでも含めて、広義な意味ではフィールドミュージアムになってくるんではないかなと思っております。
151 ◯松谷委員 分かりました。この点はまた要望の中でお伝えしていきます。
次に、観光・MICE推進課にお伺いします。
64ページです。東海道歴史街道まち歩きのところですけれども、この二峠六宿というのはそこの中にありますし、それから、この東海道について、インバウンド、今はほとんどないわけですけれども、そういう外国語に翻訳したウェブページもつくっておられるんだけれども、その点で、様々な市民の方から御指摘をいただいているものだから、確認だけさせていただきたいんですけれども、清水次郎長の案内が、英語の翻訳で清水次郎長が清水次郎ロングという形の扱いとか、それから、チーフとかいう形で、まるで清水次郎長を英語表現しているには明らかに間違いのところがあって、それはどうも、原因としては、機械で翻訳をしているということで、これでは、余りにも東海道まちあるきと言いながら、実際の通訳の方に翻訳していただく作業を怠っていないかという指摘があるんです。そうした点は、これからどういう形になっていくか分からないんですけれども、そういう指摘についてはどんなふうに受け止めているのかを教えていただきたいと思います。
152
◯岩田観光・
MICE推進課長 今の御指摘につきましては、課のほうへも、直接市民の方から御意見をいただいたようなことがございます。
ウェブページ作成のときに、自動翻訳機能で多言語化というか、英語、中国語、韓国語ほかをつくったというようなことがありまして、自動翻訳なので、ということは断らせてはいただいていたものの、固有名詞は確かに次郎長とかが全く翻訳できなかったということで、本当にチェックが行き届いていなかったことは申し訳なかったと思います。
今、どうしたかというと、もう少し精度のいい自動翻訳の機能があるということで、さっき国際交流課長も笑っていましたけれども、課長にも見てもらったりして、協力をいただいて、そちらに変えようかなというようなところです。ただ固有名詞については、なかなかそういったものでは無理だということが今回よく分かりましたので、それらについては、職員が見るというようなことでやっていきたいと思っております。
基本的には多言語化というところで、今、日本語と英語はとにかく整備していこうというようなことで、看板を修正する予算なんかも別にいただいて、整備を進めているところでございますが、今、アプリなんかで、いろんな言語に翻訳ができるというようなことで精度も上がってきておりますので、そういったものもうまく使いながらやっていきたいというのが、観光・MICE推進課としての姿勢です。
153 ◯松谷委員 次に、64ページの東海道歴史街道まち歩きの二峠六宿ということで、薩た峠があるんですけれども、私も正月に薩た峠に行ってきたんですが、そこで展望台のところの少し先に台数は少ないんですが、駐車場があります。東海道は非常に人気の高いコースなので、駐車場の位置づけについて、ちょっと確認してほしかったんですけれど、バイクで来た青年たちが来たんだけれども、管理人の方がいらっしゃって、ここは農家の駐車場だから使わないようにということで、バイクだからもうちょっと使い方があるんじゃないかなと思ったんだけれども、そのやりとりがあって、その青年たちは帰っていったんですけれども、あそこはどういう駐車場の状況になっているのか、確認させてください。
154
◯杉山スポーツ振興課長 薩た峠の駐車場に関しましては、東海歩道自然歩道の一部ということで、
スポーツ振興課が所管しております。10台程度の狭いスペースの中に、地元農家の方用にということで、1台分専用スペースを設けてあります。トイレ掃除なんかの管理をお願いしている方がいらっしゃるんですけれども、そちらの方がたまたま農家用スペースのほうに駐輪をしていた方に注意をしたといったことがあったと聞いております。
155 ◯松谷委員 次に、国際交流課にお伺いします。
この多文化共生推進条例ですけれども、市長の公約であったということで、今年度1年間、新年度かけてということですけれども、今、この条例をつくる意味、目的はどんなふうに考えているのかという点と、それから、静岡県自体はもう相当早い時期に名称が似たものをつくっているわけですけれども、県内の状況、そことの比較においてどういう条例にしたいのか、そこを教えてください。
156 ◯久保田国際交流課長 まず、1つ目の目的ですけれども、今、外国人住民の方の人数がやはり増えているということがあります。そういう中で、日本、特に静岡ではまだそれほどヘイトとか、差別的なものは出ていない状況ですが、ヨーロッパとかの状況を見てみますと、移民政策を取っているということもありまして、そういった外国人が一気に増えると、外国人住民と日本人の方との摩擦が非常に心配されるということで、その辺は先手を打って条例をつくっておきたいということがあります。
ほかの政令市との比較で見ますと、神戸市が令和元年度に初めて政令市でつくりました。今、委員がおっしゃったとおり、県は早めにつくってあるんですけれども、そういったことで、政令市の中で見れば、まだまだつくっているところは多くありませんけれども、静岡市はその辺、先手を打ちまして、今言ったような心配事があるものですから、そういうことでつくっていきたいと考えております。
157 ◯松谷委員 確かに、今、静岡市の人口を維持するなり、減り方が少ないのは、技能実習生が非常に増えているという実態があることはそのとおりなんです。その意味で、多文化共生推進条例を今つくっていく意味は、私もあると思います。
今言われたヘイト、静岡的にはそういう激しいものが直接的な形では起ってはいないんですけれども、川崎市、それから、京都とか、いろんな形の問題が起きて、ヘイトを禁止じゃないんですけれども、そういうものを別立てで条例をつくったり、いろんな対応をされている場合もあるんだけれども、この条例をつくる中に、そういう問題というのは、どういう形の扱いをされていくんだろうかなということに非常に関心があるんですけれども、その辺はどんな見通しなんでしょうか。
158 ◯久保田国際交流課長 ヘイトと言いますと、国籍が違うからといって、意味もなく憎しみを持つということだと思います。そういったことはやはり無関心とか、そういった無理解とか、そういったものが根にあるんだろうなと思っています。
条例はこれから具体的につくっていきますけれども、今もう既に、多文化共生推進計画というのがありまして、その中で、日本人の方への多文化共生の意識の醸成というのを強くうたわれているところでありますので、当然、外国人側だけの条例ではなくて、日本人側からも見た多文化共生を進めていくには、お互いがパートナーとなって対等に進めていく必要がありますので、その基本となる日本人の意識の醸成ということが必要になると考えております。
159 ◯松谷委員 では、最後の質問です。
指定管理者の議案がずっと出ているんですけれども、見たところ、トレーニングセンターから、ラン・アンド・リフレッシュステーション、それから、東部勤労者福祉センター、駿府匠宿、それから、健康増進館、東御門・巽櫓等の管理のところで、今までの管理形態と違った方が契約、それはただ単に名称の変更なのか、あるいは公募の中で、どういう点が優れていて違うというふうになったとか、幾つか理由があると思うんですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。
160
◯杉山スポーツ振興課長 議案集7)の283ページ、議案第66号は静岡スポーツスクエア共同事業体ということで、静岡市まちづくり公社と株式会社エスパルス、この2社の共同事業体ですけれども、現行の指定管理者と全く同じ共同事業体です。
次のページ、285ページになりますけれども、駿府城ラン・アンド・リフレッシュステーションにつきましても、スポーツ・まちづくり共同事業体、こちらが静岡市体育協会とまちづくり公社の2社の共同事業体ですけれども、現在の指定管理者と同じ構成になっております。名称が変わったんですけれども、こちらは、今までの名称ですと、駿府城のラン・アンド・リフレッシュステーションの管理運営共同事業体というような名称で、公募の施設になるものですから、同じ参加者が同じ名称で来る可能性があるといったこともありまして、今回、このような名称変更をして、応募をしてきたと聞いております。健康増進センターのほうも同様です。
申し訳ありません。ふれあい健康増進館につきましては、今まで共同事業体だったのが、単独ということで、今までは静岡市まちづくり公社と静鉄プロパティマネジメントの2社のJVだったんですけれども、今回は静岡市まちづくり公社単体での応募となりました。訂正します。
161 ◯中川歴史文化課長 議案第86号の駿府城公園「東御門・巽櫓・坤櫓・日本庭園及び茶室」の指定管理の指定でございますが、現在の指定管理者が駿府城公園観光文化施設管理運営共同事業体という事業体でございますが、今回、議案に載せております業者につきましては、駿府城公園ランドマーク共同事業体、名称が変わっているだけで、当該の共同事業体は同一構成員で行われているということでございます。
162 ◯松谷委員 状況は分かりました。
163 ◯石上委員長 以上で質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。冒頭で述べましたように、議案第23号中所管分については、明日も審査がありますので、本日は要望・意見に留めていただくようお願いいたします。
要望・意見、討論をどうぞ。
164
◯尾崎委員 自民党です。議案第23号を除いた16議案について賛成します。
要望・意見については、質問の中で牧田委員も私も述べましたので、割愛させていただきます。
165
◯長島委員 公明党です。23号を除く全ての議案に賛成いたします。
意見・要望を述べさせていただきます。
昨年2月頃から、
新型コロナウイルス感染症が拡大したことに伴いまして、様々な文化、芸術、またスポーツ分野のイベントなどが中止や縮小、延期がされたところであります。1年以上経過している現在もまだ影響を受けているわけでありますが、今後も大きな影響を受けることは避けられないものだと考えられます。一度中止とか延期をしてしまうと、それを再開するに当たりまして、ウィズコロナやアフターコロナを見据えた、新たな文化、芸術、スポーツの活動を求められることになりまして、相当なエネルギーを使うことになることは想像に難くないことだと思います。
そういった中で、感染予防対策を施しながら、中止ではなく開催の方向で検討をしている動きがあるということは大きな前進であるのではないかなと感じております。文化、芸術、スポーツの火を絶やさないためにも、今年度の経験を生かして、分析とか検証をしっかり行いながら様々な声にも耳を傾けながら、切れ目のない、また寄り添った支援というものを今後も続けていただきたいなと思っております。
166
◯中山委員 それでは、要望・意見を申します。
歴史文化施設建設事業については、あと2年で立ち上がるということで、大変期待する事業じゃないかと思うわけでございますけれども、期待するからには、しっかりとした観光客に対する対応をやってもらわなきゃいけない。ただ、今、検討中というような話が出たんですが、観光バス、あるいは自家用車等々に対するインフラというのはしっかり整備しないと、必ずクレームがつくし、大変だということでございます。
今、歴史文化課で所管してやっているんですけれども、その辺のソフト面については、やっぱり歴史文化課は学術的に中に展示するやつはどうするかと、あるいはいろんな史跡について研究するとか、そういうのが中心にならざるを得ないと思うんで、そのソフト的なところは、もっと観光・MICEというか、全体で考えてあげないとできないと思いますので、その辺の組織なんかも考えて進めていってもらいたいと思います。
167 ◯白鳥委員 議案第23号以外の議案については全て賛成させていただきます。その上で意見・要望を言わせていただきます。
今、大河ドラマということで、渋沢栄一が主人公であるということから、今回いろんな展示についても渋沢栄一ということに焦点を当てての取組だということであります。先ほど、質問の中でも言わせていただきましたように、静岡市にとっては、徳川慶喜公はもう重要な歴史的な役割を果たした方でもあるということで、静岡ゆかりと言っていいと思います。そういう意味では、今後、取り組んでいくに当たっては、渋沢栄一とも絡めつつ、徳川慶喜公についての焦点の当て方ということについても検討しながら進めていっていただきたいなと思います。
それから、オリパラの関係でも質問させていただきましたけれども、今後どういうふうに動いていくか分かりませんけれども、ぜひ相手国との関係をきっちりと捉えながら進めていっていただきたいなと思います。あくまでやるやらないというのは国レベル、あるいは国際的なレベルで決定してくるということでありますけれども、今、せっかくこれでもってホスト国として、3つの誘致国ということで取り組んでいるわけですから、この関係についてはきっちりと対応していっていただきたいと思っております。
それから、多文化共生の条例の作成ということで今後、取り組んでいただけるということでありますが、先ほどの御答弁にもありましたけれども、静岡に住んでおられる、いわゆる日本国籍を持っている皆さんとの関係の構築のためにというお話がありました。確かにそうだなと思っております。1万人を超えようとする多文化の皆さんがこの静岡に住んでおられるということで考えますと、今後の重要な条例になっていくだろうなと思いますので、ぜひともそれぞれの立場を尊重しながら取り組んでいくことができるような条例制定に向けて努力をしていただきたいと思います。以上、要望させていただきます。
168 ◯松谷委員 議案第23号以外全議案に賛成です。
意見・要望ですけれども、先ほども言いましたけれども、アフターコロナ、ウィズコロナという、同時にゼロコロナという、このコロナに対する社会としての在り方ということが非常に大きな課題となっているわけです。そこのゼロコロナというところの実現を具体化する中で、様々な施策、新しい社会の在り方が決まってくるのではないかなと思っております。
この委員会に関わる点で言いますと、先ほどのフェスティバルシティ静岡を世界に向けた文化芸術拠点としての静岡をつくり出していくという形で、一つ大きな目標があるわけですけれども、まちは劇場という、全国でもこのような課はないわけでありまして、しかし、前提条件、オリンピックにしても危うい状況の中で、新たな形のフェスティバルを模索しなきゃいけない、非常に重い課題があるかと思います。現在担当している課のほうでは、そうしたことも乗り越えてやろうということでありまして、そういう点は期待して、もちろん応援していきたいと思います。
ただ、大道芸の実行委員会の今の在り方については、非常に心配をしております。予算はいったん中止になって、また来年から始まるわけですけれども、実行委員会、もちろんボランティアの皆さんも一生懸命やっていただいていると思いますけれども、やはり市が関与する形の動きをつくっていかないと、実現していく方向が心配になるところです。
それで、評価報告書は、実行委員会から市にも提出されておりまして、今日はそのことは議論しませんけれども、その報告書の中身の吟味も含め、やはり実行委員会を市民のボランティア中心にしっかりしながら、行政はそれをバックアップする体制をつくりながら、静岡フェスティバルシティの本格的な胎動を期待したいと思います。
それから、先ほどの歴史文化課、歴史文化施設がこれからつくられて、様々な御意見が出ているんで、私は先ほど言いましたように、やはり静岡の地場産業と徳川を結びつける、先ほど歴史文化課長の話だと、徳川藩というものに一つの歴史全体を取り上げるということも言われておりましたけれども、そうした観点で、展示等で役立っていくというような答弁をいただきましたけれども、歴史文化施設は3人の特定する偉人ではあるわけですけれども、やっぱり地域に密着した形での位置づけをぜひやっていただきたいなと思います。
それから、先ほどの東海道まち歩きの件ですけれども、ちょっと分かりづらさがあるんじゃないのかなと思いますので、ぜひ駐車場に看板の設置を要望しておきたいと思います。
それから、観光案内の国際版、多言語版ですけれども、自動翻訳は、確かにかなり進歩していますけれども、やはり私は、少なくとも国際交流課があり、そこでちゃんと対応できる能力のある方がたくさんいらっしゃるわけで、そことやっぱり連携した形で進めていただきたいなと思います。
あと、国際交流課の多文化共生推進条例についてですけれども、今、これをつくる意味は、やはりアメリカの大統領も変わりましたけれども、自国主義というか、排他的な風潮が非常に強まっている中でつくられる条例ですので、やっぱりヘイトの問題をきちんと位置づけて、中に盛り込まれるような条例を準備していただきたいということを要望して、討論を終わります。
169
◯中山委員 先ほどの議案第23号を除く全議案について、志政会として賛成いたします。
170 ◯石上委員長 要望・意見、討論を終わります。
特に反対の討論はありませんでしたので、議案第23号中所管分を除く議案16件を一括して簡易採決にてお諮りいたします。
議案第43号中所管分をはじめとする議案16件は可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
171 ◯石上委員長 御異議なしと認め、議案第43号中所管分をはじめとする議案16件は可決すべきものと決定いたしました。
以上で本日の新年度議案の審査を終了いたします。
──────────────────────────────
172 ◯石上委員長 この際、本日出席の当局の皆様のうち、3月31日をもちまして退職を迎えられます説明員の方を御紹介いたします。
お名前をお呼びいたしますので、恐れ入りますが、前のほうまで進んでいただきたいと思います。
最初に参与兼国際交流課長、久保田哲様。
それから、登呂遺跡担当課長兼登呂博物館館長、宮本博之様。
以上、2人の方々ですが、それでは、久保田様から順に一言ずつ御挨拶をいただけますでしょうか。
〔久保田参与兼国際交流課長挨拶〕
〔宮本登呂遺跡担当課長兼登呂博物館館長挨拶〕
173 ◯石上委員長 それでは、
観光文化経済委員会を代表いたしまして、一言私のほうから御礼の御挨拶をさせていただきます。
お二人におかれましては、40年近い長い人生を、静岡市政のためにお尽くしをいただきまして本当にありがとうございました。皆様方の貢献を決して静岡市は忘れないという気持ちでおります。
これから、第二の人生が始まると思いますけれども、ぜひ幸多からんことを心からお祈りをいたしまして、
観光文化経済委員会を代表しての挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
──────────────────────────────
174 ◯石上委員長 本日の日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、
観光文化経済委員会を閉じます。
午後3時13分散会
──────────────────────────────
観光文化経済委員長 石上 顕太郎
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