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平成23年第7回定例会(第3日) 本文 開催日:2011-12-08
平成23年第7回定例会(第3日) 名簿 開催日:2011-12-08

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  1. 可児市議会 2011-12-08
    平成23年第7回定例会(第3日) 本文 開催日:2011-12-08


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2011-12-08: 平成23年第7回定例会(第3日) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 308 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 2 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 3 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 4 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 5 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 6 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 7 :  ◯環境経済部長(片桐厚司君) 選択 8 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 9 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 10 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 11 :  ◯教育長(大杉一郎君) 選択 12 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 13 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 14 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 15 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 16 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 17 :  ◯副市長(佐橋雅喜君) 選択 18 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 19 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 20 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 21 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 22 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 23 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 24 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 25 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 26 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 27 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 28 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 29 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 30 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 31 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 32 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 33 :  ◯環境経済部長(片桐厚司君) 選択 34 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 35 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 36 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 37 :  ◯環境経済部長(片桐厚司君) 選択 38 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 39 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 40 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 41 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 42 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 43 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 44 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 45 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 46 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 47 :  ◯7番(佐伯哲也君) 選択 48 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 49 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 50 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 51 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 52 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 53 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 54 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 55 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 56 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 57 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 58 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 59 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 60 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 61 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 62 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 63 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 64 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 65 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 66 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 67 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 68 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 69 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 70 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 71 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 72 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 73 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 74 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 75 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 76 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 77 :  ◯19番(冨田牧子君) 選択 78 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 79 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 80 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 81 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 82 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 83 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 84 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 85 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 86 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 87 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 88 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 89 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 90 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 91 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 92 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 93 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 94 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 95 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 96 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 97 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 98 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 99 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 100 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 101 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 102 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 103 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 104 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 105 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 106 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 107 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 108 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 109 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 110 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 111 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 112 :  ◯12番(川合敏己君) 選択 113 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 114 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 115 :  ◯6番(伊藤英生君) 選択 116 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 117 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 118 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 119 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 120 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 121 :  ◯6番(伊藤英生君) 選択 122 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 123 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 124 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 125 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 126 :  ◯6番(伊藤英生君) 選択 127 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 128 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 129 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 130 :  ◯6番(伊藤英生君) 選択 131 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 132 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 133 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 134 :  ◯6番(伊藤英生君) 選択 135 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 136 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 137 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 138 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 139 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 140 :  ◯教育長(大杉一郎君) 選択 141 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 142 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 143 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 144 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 145 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 146 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 147 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 148 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 149 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 150 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 151 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 152 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 153 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 154 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 155 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 156 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 157 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 158 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 159 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 160 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 161 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 162 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 163 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 164 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 165 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 166 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 167 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 168 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 169 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 170 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 171 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 172 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 173 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 174 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 175 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 176 :  ◯教育長(大杉一郎君) 選択 177 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 178 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 179 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 180 :  ◯教育長(大杉一郎君) 選択 181 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 182 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 183 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 184 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 185 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 186 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 187 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 188 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 189 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 190 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 191 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 192 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 193 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 194 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 195 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 196 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 197 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 198 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 199 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 200 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 201 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 202 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 203 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 204 :  ◯総務部長(丹羽逸郎君) 選択 205 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 206 :  ◯9番(山田喜弘君) 選択 207 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 208 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 209 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 210 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 211 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 212 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 213 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 214 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 215 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 216 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 217 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 218 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 219 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 220 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 221 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 222 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 223 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 224 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 225 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 226 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 227 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 228 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 229 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 230 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 231 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 232 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 233 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 234 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 235 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 236 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 237 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 238 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 239 :  ◯教育長(大杉一郎君) 選択 240 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 241 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 242 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 243 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 244 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 245 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 246 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 247 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 248 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 249 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 250 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 251 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 252 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 253 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 254 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 255 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 256 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 257 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 258 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 259 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 260 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 261 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 262 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 263 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 264 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 265 :  ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 選択 266 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 267 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 268 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 269 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 270 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 271 :  ◯10番(澤野 伸君) 選択 272 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 273 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 274 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 275 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 276 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 277 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 278 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 279 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 280 :  ◯市長(冨田成輝君) 選択 281 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 282 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 283 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 284 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 285 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 286 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 287 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 288 :  ◯環境経済部長(片桐厚司君) 選択 289 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 290 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 291 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 292 :  ◯環境経済部長(片桐厚司君) 選択 293 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 294 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 295 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 296 :  ◯建設部長(山本富義君) 選択 297 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 298 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 299 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 300 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 301 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 302 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 303 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 304 :  ◯企画部長(古山隆行君) 選択 305 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 306 :  ◯16番(中村 悟君) 選択 307 :  ◯議長(可児慶志君) 選択 308 :  ◯議長(可児慶志君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:                                 開議 午前9時00分   ────────────────────────────────────── ◯議長(可児慶志君) 本日、会議を再開いたしましたところ、議員各位には御参集を賜りまして、まことにありがとうございます。   ──────────────────────────────────────   開議の宣告 2: ◯議長(可児慶志君) ただいまの出席議員は22名です。したがって、定足数に達しております。これより前日に引き続き会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付しましたとおり定めましたので、よろしくお願いします。   ──────────────────────────────────────   会議録署名議員の指名 3: ◯議長(可児慶志君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、4番議員 板津博之君、5番議員 山口正博君を指名します。   ──────────────────────────────────────   一般質問 4: ◯議長(可児慶志君) 日程第2、前日に引き続き一般質問を行います。  通告がございますので、順次質問を許します。  7番議員 佐伯哲也君。 5: ◯7番(佐伯哲也君) おはようございます。7番議員の佐伯です。  本日2日目がスタートしましたが、最初ということで、頑張っていきたいと思います。  本日の私の質問なんですが、大項目一つにまとめてあります。この大項目一つの中に、小項目が非常にたくさん入っておりますが、今回私が質問する内容が活力ある可児市の再生に向けてということで、非常に多岐にわたる内容でございます。1問1答方式な上に、通告にない質問が大項目上でできないということがありますので、今回あえてこのような形をとらせていただきました。答弁の内容によって、部署をまたいでいろんな質問があると思いますのでこのような形になったわけですが、答弁が非常に長くなりますと、後の再質問が非常にしにくくなりますので、執行部の皆さん、ぜひともその辺のところを十分考慮していただき、今回私の趣旨を踏んでいただいて、簡潔な答弁をいただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、早速始めさせていただきます。
     まず一つ目ですが、今の可児市には地域経済の活性化は必要であるとお考えですか、それとも今のままでいいとお考えですか。必要である場合は、可児市の行政が考えるそのポイントというのを御説明ください。  次に、現在地元企業は元気であると思いますか、商店には笑顔があると思いますか。まちの商工業の活性化に向けて、可児市は十分な対応がとれておるでしょうか。御返答をよろしくお願いいたします。  可児市で会社を興す方々、起業家に向けた支援体制はどのようなものがありますか。利用実績はどのような状況でしょうか。  次、企業誘致に向けての活動は十分でしょうか。前回、私が質問をして何か動きはあったでしょうか。現在、誘致件数の目標など、具体的なプランは立てた上で動いておるんでしょうか。PDCAという言葉がありますが、検証等もしっかりできておるのか、御説明をお願いいたします。  次に、7月に県の企業誘致リストへの掲載が可能になりましたが、この後どのような動きがあったでしょうか。検証を含め御説明をお願いいたします。  今回、条例改正がございます。可児市企業立地促進条例の一部を改正する条例でありますが、これにより、どの程度この可児市にとっては優位に働くとお考えでしょうか。当然、今までのものよりも何%優位に働くという試算のもと条例を改正されておると思いますので、その辺の数字的なところも御説明していただけると助かります。  可児市勤労者生活資金融資制度は、預託金の割に利用者がほとんどなく、利用予定者から使いにくいというお声を聞いております。今後、どのような対策をとられるのか、御説明をお願いいたします。  これから組織構造再編があるとお聞きしておりますが、基本的な考え方の中に、これからの本市の持続的な発展を支えるとともに、若い世代が住みたいと感じる魅力あるまちづくりとありますが、具体的にどのようなものがここに当てはまるのか、御説明をお願いいたします。  続きまして、いろいろと活力のあるまちづくりを行っていただきたいのではありますが、民間ではなかなかその黒字が出しにくい環境整備事業。昨日も伊藤議員の方からもお話があったような内容ですが、このようなものに向けて、行政としてどのように力を入れてやっていくべきか、なかなか民間では難しい、行政がまず真っ先に力を入れてやっていく事業だと私は考えております。お考えをお聞かせください。  続きまして、第三セクター的な動きで新事業を支援するというスタイルが、今になって見直されているとも聞きます。可児市では、このような依頼があった場合にどのような対応をとる予定であるのか、御説明をお願いいたします。  今、前にもパネルを出してありますが、投資的経費がゼロになると可児市はどのような状況になり、行政運営がどのように変わってしまうのか。今、皆さんが考えておられる考えを御説明していただきたいと思います。  今後、膨れ上がる社会保障費の補てんは何で埋めるおつもりか、御説明をお願いいたします。  本市の持続的な発展や、子育て世代が住みたいと考えるポイント、この基準となる一つでもあります教育水準ですが、現状、本市の教育水準は伸び悩み、そして数字を見ていても全国平均以下のようにもとれる数字が出ております。この件に関して、当市ではどのような分析をし、今後の対策をどのように考えておるのか、御説明をお願いいたします。  続きまして、冨田市政が行う可児市の少子化対策、どのようなものを考えてみえるのか、御説明をお願いいたします。  不妊治療費への市レベルの補助金ですが、現在、若干年間5万円でしたか、出ておると思いますが、十分であるとお考えなのか、今後どのような対策をお考えなのか、御説明をお願いいたします。  可児市の行政が考える子育て世代が住みやすいまちとはどのようなものなのか。先ほどの質問に若干かぶるところもあると思いますが、御説明をお願いいたします。  最後になりますが、市政改革プラン2011に「個性豊かで活力に満ちたよりよい地域社会を形成する」とありますが、行政からのこれに対する答えというのはどのようなポイントがあるのか、御説明をお願いいたします。  以上です。よろしくお願いいたします。 6: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  環境経済部長 片桐厚司君。 7: ◯環境経済部長(片桐厚司君) おはようございます。それでは、私からは御質問の1項目めから7項目め、8項目めを飛びまして9項目め、10項目めのお答えをさせていただきます。  1項目めでございます。地域経済活性化は必要か、必要と考える場合のポイントについての御質問でございます。  これにつきましては、市長が3月議会の施政方針で述べましたとおり、地域経済活性化は非常に重要でございます。その優先課題は、若い世代の方々に可児市を定住の地として選択していただくためには、魅力ある職場と雇用の創出と考えております。その施策としまして、恵まれた交通条件や豊かな労働力など、企業活動における本市の魅力をアピールし、優良な企業の誘致の積極的な推進、田園風景を守り、安全で安心な農作物を提供するため、地産地消、食育の推進。さらには都市計画道路可児駅前線整備事業などの事業推進が必要と考えております。  2項目めでございます。地元企業は元気か、地元の商店は笑顔か。商工業活性化に向けての対応についてお答えします。  地元企業には元気な企業もありますが、東日本大震災、超円高、タイの水害などの影響を受けた企業も多く、一般論では元気とは言えない状況と思います。商店につきましては、全国的に郊外などに大型商業施設が進出し、商店の売り上げは減少したと言われ、本市も同様の傾向であると考えております。さらに、近年の世界的不況なども影響し、個人消費が落ち込む傾向が見られたようですが、最近では少し持ち直してきたと言われております。  まちの商工業活性化に向けての対応につきましては、県内各市の予算ベースで一般会計に占める商工費割合は、平成23年度実績では順位も低い状況となっております。  3項目めにお答えします。起業家に向けた支援体制、利用実績についてお答えします。  起業家に向けた市としての支援体制につきましては、相談があった場合には、岐阜県などで実施されております融資制度、セミナーなどの紹介をしております。相談業務は可児市商工会議所が窓口となっておりまして、今年度の相談件数は11月末で17件という結果になっております。  4項目め、企業誘致に向けての活動、前回質問からの動き、現在誘致件数目標、プラン、活動状況、活動結果、検証について。5項目め、企業誘致リストへの掲載後の効果と検証について。6項目め、可児市企業立地促進条例改正による優位性、何%の企業誘致が望まれるか、これについてお答えします。  企業誘致につきましては、他市町村や今のグローバル化時代、諸外国との競争の時代でもございます。他市に比べ条件の厳しい現在の可児市企業立地促進条例、造成された工業用地が岐阜県企業立地ガイドに長期にわたり載せていただけなかった、こういう状況から、本市は企業側に誘致を積極的に行う姿勢がないというふうに見られ、さらには水害やいじめ問題も企業側にはマイナスイメージとしてとらえられていると感じております。まさに企業誘致はマイナスからのスタートであり、できることから順次進めることが重要であると考えております。  企業誘致を進めるには、企業の従業員の方が安全で安心して住める環境の構築、子育て・教育環境の整備、さらにはいやしの空間、観光資源の紹介、環境対策などを推進しまして、魅力ある地域づくりを行い、全国に向けて情報発信をし、マイナスイメージをプラスにする努力が重要であると考えております。  そのほか、企業誘致には県や関係機関、企業との人的ネットワークの構築、各種の情報収集や、その情報の機密保持、柔軟性、迅速で積極的な対応も必要となります。企業誘致には、こうした多くの諸条件が重要であり、御質問の誘致件数目標やプランなどにつきましては、今は早急に誘致に向けて行動することが重要で、さらには誘致企業、そして土地の所有者など相手のあることもございまして、プランをつくることはそぐわないというふうに考えておりまして、現段階でつくることは考えておりません。  活動状況、活動結果の御報告や検証につきましては、企業誘致をするための体制を整備しながら、企業への訪問や企業展への参加などを行い、専門家に依頼をして情報提供などを求め、誘致に努めている状況でございますので、御理解をいただきたいと思います。  今議会に上程をしました可児市企業立地促進条例改正案は、企業誘致の推進に重要な一つの要件であると考えております。議員の皆様の御理解と御協力をお願いしたいと思います。  7項目め、可児市勤労者生活資金融資制度の今後の対策についてということでお答えをさせていただきます。  勤労者生活資金融資の利用につきましては、市内に東海労働金庫可児支店が9月にオープンしていただきましたことにより、市民の方に利用しやすい立地状況になったと考えております。融資限度額につきましては、利用目的、それから利率につきましては、ほかの融資利率の変動もあり課題はあるというふうに考えております。  9項目めでございます。環境整備事業の施策についてという御質問でございますが、この御質問につきましては、環境事業についてだというふうに理解をしまして、お答えをさせていただきます。  全国的には、民間事業者でございますソフトバンクの孫代表取締役社長が、大規模太陽光発電所を全国に10カ所以上設置するということで事務手続が行われていると報道されておりまして、御承知の方もお見えになると思いますけれども、こうした民間でも環境事業をビジネスチャンスととらえて挑戦しようとしている企業もあると考えております。  エネルギーに関しましては、基本的な国の施策でございまして、また東日本大震災後は注目されておりますが、平成22年度の市民アンケートの結果では、環境保全のための行政に望まれる項目で、新エネルギーの導入についての要望はほかの項目と比べて割合が少なく、優先順位は低いという結果になっております。しかし、全国的には再生可能エネルギーを地域活性化につなげようとしている自治体もございまして、当市におきましてもチャンスが訪れる可能性もございますので、再生可能エネルギーの情報には注視してまいりたいと思います。  地域活性化には地の利を生かすことが重要だと考えておりまして、まずは優先順位の高い企業誘致、観光交流、地産地消などを推進してまいりたいと考えております。  10項目めでございます。第三セクター的な新規事業の依頼があった場合の対応についての御質問でございます。  第三セクターで取り組んでいます事業につきましては、一般的には経営面での問題がある場合が多いと言われているというふうに認識しておりますけれども、今後具体的な依頼があった場合に対応させていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。以上です。 8: ◯議長(可児慶志君) 企画部長 古山隆行君。 9: ◯企画部長(古山隆行君) それでは、私から幾つかお答えをいたします。  まず初めに、組織編成によって何が変わるのかという御質問にお答えをいたします。  今回の組織再編成におけるねらいは大きく三つございまして、一つには、高齢化が急速に進む可児市の持続的な発展のために、経済対策をより強力に実行する。そして二つ目には、市民と協働してまちづくりを進めるために、関連する業務をできるだけ集約して行う。三つ目に、教育関係の再編ということでございます。  市民の文化やスポーツなど、すべて教育委員会に任せるのではなく、子育ては市の将来にとって非常に重要な事項であり、教育委員会と連携しながら市長が責任を持って担っていくというように、そして教育委員会はより義務教育に力を注いでいただけるようにするというものでございます。  組織というのは、必要な施策を展開していくために、より適した体制を整えるというものであって、組織を変えることだけですぐに具体的な成果が出るというような甘いものではないというふうに考えますけれども、高齢化が急速に進む可児市の持続的な発展と魅力づくりということを積極的に進めていきたいというふうに考えております。  次に、持続的な発展や若い人が住みたいと感じる魅力の具体例についてのお尋ねがございました。  持続的な発展については、まず経済の活性化と人口減少をできるだけ少なくするということが必要であろうと思います。そのために、現在の環境経済部から経済の部分を分離いたしまして企画部と統合し、新たに企画経済部を設置したいというふうに考えております。  そして、若い世代が住みたいと感じる魅力については、安心して子育てができる、そして義務教育において確かな学力と体力を身につけることができる、働く世代の皆さんがリフレッシュできる環境のまち、そして高齢になっても安心なまち、薫り高い文化・芸術、豊かな自然環境など、さまざまな要素があるというふうに考えます。  次に、投資的経費がゼロになると、どのような状態になるのかという質問にお答えをいたします。  市の支出経費については、必ず支払わなくてはならない義務的な経費、そして通常行っています行政サービスなどの経常的な経費、そして将来世代のために使う投資的な経費に分けることができます。  投資的経費がゼロになるということは、人件費や公債費などの義務的経費と、介護保険、後期高齢者医療、国民健康保険等の社会保障などに係る経常的な経費で予算がなくなってしまうということでございますので、道路や公園の整備、教育施設の建設や大規模改修など、将来に向けた新しい施策を展開することができなくなります。  次に、膨れ上がる社会保障費の補てんを何で埋めるかというお尋ねでございます。  社会保障制度は、国の制度といたしまして、国・県の補助金のほか、市町村の負担が定められております。社会保障に係る経費が増大すれば、市町村の負担分として、これまでと同様でございますが、一般財源で対応せざるを得ないということでございます。  国では、社会保障と税の一体改革として消費税率の引き上げが議論されておりますが、全国市長会としても、安心な社会保障制度を維持するための地方財源をしっかり確保するため、税源を地方にも配分するように要望しているところであります。  次に、子育て世代が住みやすいまちとはどのようなものかというお尋ねがございました。  さきの若い世代が住みたいと感じる魅力の具体例と重なる部分が多いわけでございますが、このときにお答えしましたように、安心して子育てができるまち、義務教育において確かな学力と十分な体力を身につけることができるまち、リフレッシュできる環境の整ったまち、文化・芸術があるまち、豊かな自然環境が残されたまちなどであろうかというふうに考えます。  次に、市政改革プラン2011にある、個性豊かで活力に満ちたよりよい地域社会を形成するためのポイントは何かというお尋ねがございました。  議員が御質問の部分は、第四次総合計画のまちづくりの基本理念を再掲したものでございまして、佐伯議員にも御参加をいただきました総合計画審議会で議論いただいて答申をいただいたものでございます。  ポイントとしましては、それぞれの地域が地域の個性を生かして、文化・スポーツ活動や地域課題解決のために活発に活動しておられる、そういう活力に満ちた地域社会をつくることでありまして、それをまちの魅力にまで高めていく、そういうことではないかというふうに考えます。以上でございます。 10: ◯議長(可児慶志君) 教育長 大杉一郎君。 11: ◯教育長(大杉一郎君) 私からは、13項目めの可児市の教育水準をどう分析し検証しているかについてお答えします。  まず、全国学力・学習状況調査の結果と分析から申し上げます。  小学校につきましては、年度によって正答率に変化が見られ、全国平均に比べやや上回っている年度もあれば、やや下回っている年度もあります。中学校については、いずれの年度も全国平均を上回っています。この結果についての分析をしてみますと、特に小学校においては、基本的な学習姿勢と基礎的な学習内容の定着を図る必要があると考えます。また、中学校においては、基礎的な知識などを活用して表現したり考えたりする力をより一層つけていく必要があると考えます。  次に、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果と分析について申し上げます。  可児市におきましては、体格については、全国と比べてやや小柄であると言えます。また、体力は、小・中学校とも全国の平均を下回っています。運動習慣では、ほとんど毎日運動している子供の割合が小・中学校とも全国より下回っています。この結果から、可児市においては体力の低さや運動量の少なさが課題となると考えます。以上でございます。 12: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長 尾石吉平君。 13: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 私からは、少子化対策、それから不妊治療費の助成、この2点についてお答えをいたします。  まず少子化対策についてですが、若い世代が魅力を感じて住みたくなる可児市の理念につきましては、先ほど企画部長が答弁したとおりでございますが、具体的には地域子ども見守り事業など、働く親にかわって子供を預かるシステムの充実、家庭児童相談など子育ての悩みや不安を相談する場所の充実、「絆る~む」など子育て中の親同士が交流できる場所の充実、魅力ある就学前保育・教育の実施、児童センターなど子供を安全で健全に育てる環境の整備などであり、引き続き社会全体で子育てを支える仕組みづくりを重点としてまいります。  不妊治療費への助成についてでございます。  不妊治療のうち、保険外診療である体外受精及び顕微授精、いわゆる特定不妊治療に対する補助につきましては、岐阜県には平成16年度から15万円まで5年間という制度があり、また本市も今年度から5万円まで5年間という制度を新規事業として始めました。今年度の11月17日現在までの実績では、岐阜県の助成制度を利用した市民の方は25人となっております。この特定不妊治療の治療費1回当たり20万円から30万円程度となっており、岐阜県の助成が15万円、市の助成が5万円ということで、本市の5万円につきまして、助成額としては適当な額であると考えております。                  〔7番議員挙手〕 14: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 15: ◯7番(佐伯哲也君) ありがとうございました。  今、一通りお話を聞かせていただいて、若干安心をしておる点と不安を覚える点が何点かございます。今回は、こういう形で一つにまとめてだあっと質問させていただきましたが、例えば環境経済部長の方から教育との連携の話があったり、企画部長の方からも同じような教育であったり、また環境経済部との連携の話があったりということで、すべてがいろいろつながっておるんだなと、当然のことだと思いますが、そのような認識をいたしました。  今の皆さんの話を聞いておりますと、質問の内容によっては細かなところもありますのであれですけれども、トータルでまとめると、まず最初に一番大事なのは経済の活性化、それが企業誘致につながってくるような話が一部ありましたが、その経済の活性化に向けてさまざまな問題を解決していかなければいけないという、私は今皆さんの答弁を聞いて認識いたしましたが、市長はいろいろまとめて、外のお仕事等もあると思いますので、実際皆さんの、その部長を統括してまとめてみえるのは副市長だと思いますけれども、副市長、今私が考えているような考え方で間違いはありませんか。あるのか、ないのか。間違いがあるなら、ここが間違っていますというように御答弁をお願いします。 16: ◯議長(可児慶志君) 副市長 佐橋雅喜君。 17: ◯副市長(佐橋雅喜君) 経済の活性化、地域経済の活性化が我々市民生活の安定を築いていくと思いますので、間違いはないと思っております。                  〔7番議員挙手〕 18: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 19: ◯7番(佐伯哲也君) ありがとうございます。私の認識と一致して大変喜んでおります。  改めて説明をするつもりはありませんので、ずうっと今回はこのパネルを出しっ放しにして皆さんに認識してもらえればいいんですが、当然この場におる方は御存じだと思いますけれども、現在の可児市の状況はこういう状況です。将来像も、これは可児市から出ているデータをそのままグラフ化したものなので間違いないと思います。今のまま行くと、しりすぼみ財政になる、これは皆さんがこういうデータを出しておるのでこのままなんですが、その中でいろいろ個々の質問に入っていきたいと思いますけれども、まず今教育長の方からも説明がありましたが、教育の水準であったり、体力が非常に中学校の教育ですか、これは平均以上ということなんですけれども、それ以外に関しては平均か、もしくはそれ以下になっているということが今ありましたが、この件に関して企画部長の方から、今後は子育てという面で地域で支えていかなければいけない。これが今回の再編にかなり大きなウエートを占めておると思いますけれども、この件に関してどのようにお考えなのか。環境経済部長の方からも、企業誘致に関して、その教育水準を上げるというのは非常に大切なことだという答弁もありましたので、その辺も含めて御答弁をお願いいたします。 20: ◯議長(可児慶志君) 企画部長 古山隆行君。 21: ◯企画部長(古山隆行君) 可児市の魅力をつくって、より若い人が住んでいただける元気な活力のあるまちをつくっていくと。その一つに、子育てしやすい環境があるということのまず位置づけがあります。もちろん義務教育がすぐれているということも大きな魅力の一つであるということでございますので、まさにこれまで数々の子育て支援をやってきておりますけれども、こういうものを厳しい財源状況の中でもより集約して、連携して効果性を高めていくということで組織の中でも考えていきたい。大きな魅力の一つと、必要な要件の一つであるというふうに考えて取り組んでいきたいということでございます。                  〔7番議員挙手〕 22: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 23: ◯7番(佐伯哲也君) それはようわかっておるんですが、具体的な施策というのはお考えですか。市長部局に変わることによって、その子育てというのが現状こういう数字が今出ておりますけれども、これがこのように大きく変わる予定だと、こういうところに力を入れて地域で支えていきたいと思うというような、何かプランはございますでしょうか。 24: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 25: ◯企画部長(古山隆行君) 具体的にはEduce9の青少年育成などを、より地域への展開をしていくというようなことですとか、幼稚園を保育園と一体的に事務処理をすることによって市民皆さんへの利便性を高めていきたいとか、幾つかの工夫がございますけれども、基本的には今回の組織編成の中でのねらいは、大きく市民部の中で関連する地域づくりや人づくり、そういったことをまとめていくということがございますけれども、組織を先ほど言いましたように変えただけで、この数字をこうするということは各論ではないというふうに考えますので、1対1の関係性で説明するにはなかなか難しいけれども、もうそれは積極的にねらっていくということでありますので、事務事業の見直しや行政評価の中、そういう側面を通じて目標を持ってやっていくというのは当然、御指摘のとおりだと思いますけれども、組織でもってすぐにこの数字がこうというふうには考えておりませんということでございます。                  〔7番議員挙手〕 26: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 27: ◯7番(佐伯哲也君) 今、企画部長の方から目標を持ってやっていくと、確かにその目標というのは非常に大事なことで、後から企業誘致に対して目標がないと言われたんで質問しますんで、よろしくお願いいたします。  今の教育のことに対して、もうちょっと深く突っ込んでいきたいと思いますけれども、先ほども話に出た第四次総合計画の中の29ページに、市への居住の移行ということで、ちょっと小さいので見にくいですが、このような表が出ております。  先ほど説明していただいた中に、「定住の地として」という言葉を環境経済部長の方からもお話がありましたが、確かにそれが非常に大事なところでありまして、こちらに向かって左の方のグラフを見ていただくと、やはり働く世代であったり若い世代の人口の流出、絶対的な少子化というのは否めませんが、そんなような問題もあると思うんですね。そんな中で、これもちょっと教育の方にかかわってくるんですが、市民の意向、多分これ成人の方なんでしょうけれども、「ずっと住みたい」であったり、「どちらかといえば住みたい」という方が約3分の2見えるんですね。これに対して、児童や生徒へのアンケート、確かに夢のある子供たちなんで羽ばたいていきたいという思いもあるのかもしれませんが、児童や生徒に聞くと、「ずっと住み続けたい」「できれば住み続けたいという方」が合計で27.7%、3割を切っておるんですね。このような子供たちがふえておるというのか、全国的な数字と見比べているわけではありませんので何とも言えませんが、このような状況を、これからその地域で子育てを支える、今後の市民部になるんですかね、今の企画部の方としてはどのようにお考えなのか、お考えをお聞かせください。 28: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 29: ◯企画部長(古山隆行君) 今、御紹介をいただきました第四次総合計画に載っております市民意識調査と児童・生徒アンケート、これについては私も記憶をしております。今御紹介がございましたけれども、もう少し数字が載っておりましたので御紹介しますと、市民意識調査では、「ずっと住みたい」「どちらかといえば住みたい人」が69%ございます。約7割の方は、やっぱり可児市でずっと住みたいというふうにお考えです。これは非常によくわかるところでございまして、いわゆる集合住宅、アパートやマンションで人口がふえたまちではなくて、一戸建て型のまちでありますので、定住の地、ある意味では都心回帰という言い方もありますけれども、大多数の方はやっぱり第二のふるさと、ついの住みかというふうに考えておられると思いますので、こういう傾向になります。  それで、御紹介のありました児童・生徒アンケート調査で、「住み続けたくない」「できれば住み続けたくない」「一度は外へ住み、将来可児市に戻ってきたい」、ここがポイントでして、大人の世代は住宅を求めてこられましたので、名古屋圏の通勤圏であり土地の価格などがあって、豊かな自然も残っているとこうなりますが、子供たちはやっぱりにぎやかで、簡単に言いますと都会への志向性というのがあるというのがここでよくわかりました。  もう少し、実はこの中で覚えておりますのは、エンターテインメントとか食べ物とか、にぎやかなところが欲しいというアンケートがこの中にありまして、可児市は、だから大人が住むにはいいかもしれませんが、若い世代にとってはもっと刺激的でにぎやかなまちへ一度は出てみたい。それからまた戻ってきたいという子供が15%はあるんですね。「一度は可児市を出て、将来可児市に戻りたい」が15.8%あるんですけれども、そこが物語っておると思います。そういうことから考えると、若い世代が住んでいただくまちの魅力の一つに、市民部というところでサービスをやっていくというとは別の側面として、恐らくにぎわいをつくり出していく、若い人の魅力をつくっていくという部分が、それはそれでもう一つ必要だろうというふうな気はいたしています。それは多分市民部の組織編成とは、また別の観点があるんではないかというふうに考えます。以上でございます。
                     〔7番議員挙手〕 30: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 31: ◯7番(佐伯哲也君) 市民部とは別の観点があると、じゃあだれが責任をとるのかなあと思いますが、多分ここのトップが市長なので、市長が責任をとってくれるのかなあと思いますけれども、責任をなすりつけても始まりませんので、みんなで頑張ってこの可児市を元気にしていかなければいけないんですが、今企画部長の方からも説明があったとおりに、私もこれネットの情報なのでどこまで正しいのかわかりませんが、地域おこしというのを調べていくと、ポイントとして雇用がないだとか、近代的な産業とか娯楽が都市部に集中しているだとか、都市部への労働者が流出しているなんてことがあるんで、魅力あるまちづくりというと非常に漠然としておりますけれども、働く場所があって生活していて楽しい場所をつくらなければ、結局こちらの表でいうブルーの方ですね。納税者の方たちが住んでいただけない。このブルーの方たちでも、特に若い世代、子育て世代になりますが、子供は別に、僕可児市に住みたい、僕東京に行きたいと選ぶ権利はありませんので、親がどこに住んでいるのかで当然子供の人数というのは決まってきますから、その方たちが住みやすいまちをつくるというのは当然なことだと思うんですよね。これで先ほど副市長も言っていただいたように、その地域の活性化というのがまず大きなポイントになってきます。  ここで皆さんも問題視しておるように、地域の活性化のためには何がいいのかって、やっぱり先ほども説明しておるように働く場所はつくらなければいけない。そうなってくると厳しい中でありますが、企業誘致であったり、既存の商業であったり、工業というのを元気にするというのがまず大事になってくると。これはもう当たり前のことだと思うんですよ。  こちらの表を見てもらってもわかるように、皆さんわかっておるように、社会保障費というのは、全国どこでもふえ続けます。それで可児市が出しているデータでも、平成29年にはもう投資的経費がほとんどゼロに近づいてきて、それ以降はもうゼロになってしまうという状況の中で、じゃあどうするんだ、このままでいいですかという話なんですよね。  教育だとか福祉をやっていくためには当然金がかかるわけですし、先ほども言われたような魅力あるまちづくりをするためには、どうしても金が要るんですよ。そうすると、どうするんですか、そのお金。これが一般企業であれば努力して稼ぎ出すんですよ、そのお金を。その努力をしてくださいというのを僕が前から何度も言っているようなことなんですが、それに向けて、今回可児市企業立地促進条例の一部改正案が出されました。非常によいことだと思います。私も前回の9月の一般質問でこの話が一たん出て、12月には条例改正もして頑張っていきますという話がたしかあったと思いますけれども、ただ出た中で、うれしさ半分、悲しさ半分というところで、というのも、今までが確かに悪過ぎたんですね、御承知のとおり。ただ、今回出た数字はどうかというと、私もすべてがすべて調べたわけじゃありませんけれども、近隣の市町村と見比べても同等か若干劣るかの内容。果たしてこれで勝負に出られるのかなという懸念が正直ございます。  企業誘致をラーメン屋と一緒にするなと言われるかもしれませんが、例えば隣のラーメン屋がラーメンを650円で売っておる。私たちは700円で売っておる。それを勝負に勝つために650円にした。それでいいんですか。今の経済を見ると、隣で650円でラーメンを売っておったラーメン屋もはやっていないんですよ。確かに基準を合わせておるのかもしれませんが、果たしてそれで勝負に出られるんですかと。もう一つ武器が要る。そのように考えますけれども、先ほどその何%、企業誘致件数が今までのものと比べるとふえるという数字的な話はありませんでしたが、多分そこまでの見解を検証されずに今回さわってみえると思いますけれども、今の可児市企業立地促進条例の変更で十分であると、これで今までよりもかなり動きやすいというようにお考えでしょうか。 32: ◯議長(可児慶志君) 環境経済部長。 33: ◯環境経済部長(片桐厚司君) 今までの可児市企業立地促進条例よりも、格段に企業さんとの折衝はしやすくなると考えております。                  〔7番議員挙手〕 34: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 35: ◯7番(佐伯哲也君) ありがとうございます。そうやって言い切られるのであれば、ぜひとも頑張っていただきたいんですが、私はできればもう一歩二歩進んだところで、近隣他市と差別化できる条例変更を、もう一度よく吟味をされて、ここまで来たらそう慌てる必要もないと思いますので、じっくり考えていただいた方がいいんではないかなあと、実はそのように考えております。  先ほどの話に若干戻りますが、企画部長の方からも目標数値は大切だという話がありましたけれども、企業誘致に向けて、先ほど目標数値などは特にない、がむしゃらに頑張るということだったんですけれども、企業誘致に向けての責任者はどなたになりますでしょうか。 36: ◯議長(可児慶志君) 環境経済部長。 37: ◯環境経済部長(片桐厚司君) 市長になります。                  〔7番議員挙手〕 38: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 39: ◯7番(佐伯哲也君) それでは市長、今回のこの大切な時期に可児市企業立地促進条例をさわるというときに、市長の目標は、がむしゃらに頑張るというのは市長の目標でしょうか。 40: ◯議長(可児慶志君) 市長 冨田成輝君。 41: ◯市長(冨田成輝君) 私が市長になって1年たちました。ちょうど今ごろ市の状況を見て、これは企業誘致をやらなきゃいけない。それまでの市の姿勢は、それは民間の仕事というのが姿勢でした。商工担当の職員も企業誘致展に行ったこともない、そういう状況でございました。いろんな民間の企業に聞きましても、例えば規模を拡張したい、こういうものをつくりたいといっても、用途指定の変更は一切いたしませんということで窓口でストップだと。  そういう状況の中でいろいろ見まして、可児市のまず可児市企業立地促進条例、これは非常におくれていると、私は思いました。それを直すようにと指示をしました。でも、直すようにと指示は簡単ですけれども、指示を受けた職員がいろいろ検討したり研究したり、今おっしゃったような、もっと上へ行くのか行かないのか、いろいろ検討する中で、どうしても時間がかかるんですね。やっと1年たってこういう案ができたと。そうすると、まず何を優先するのかと。プランとか目標数値を設定しようとすると、また時間がかかるんですね。今、ある程度武器がそろっていて勝負できるという段階で、そして職員の人数的な余裕、時間的な余裕がある中なら、私はそういうことをじっくり本来やるべきだと思いますが、今まさに御承知のように、近隣ではどんどん企業誘致が進んでおるんですね。絶好の機会、ここで今急ぐことは、まずマイナスの部分をそうじゃなくする。企業誘致を少なくとも、さっき近隣より劣るとおっしゃいましたが、私はそう劣ると思っていません。どこの部分をねらうかによって比べ方は違うと思うんで、私たちの見る目では、岐阜県下ではこの企業誘致に関する条例としてはトップレベルにあると、これが改正できればあると思います。  ただ、企業が来る優先順位というのが、実はお金とかそういうのはそれほど高くないんですよね。高いところだから行くということではなくて、交通の便とかいろんな便があると。その中で、ほかよりもいかにも劣ったら、もう最初から行かないと。例えば物流が今までなかったわけで、民間企業が物流団地をつくっても、ええっ、可児市はないのという、それじゃもう勝負にならないと。そこをまずきちっと整備をするのが、今私は大優先で、ここでこれから企業誘致、既にいろいろなところに話をしたり、アドバイスを聞いたり、いろいろなことをやっていますけれども、とりあえず恥ずかしくない条件をそろえていただければ、まずそれが今急ぐことと。その後、いろいろな条件を見ながら、必要であればプランとか目標数値をつくっていけばいいと思うんですけど、今そこにそれだけの職員とか時間とかを割ける余裕は可児市はないということで、まずは武器をそろえることを急がせたということでございます。  それと、プランとか目標数値は一体だれのためのものなのか。市民に見せるものじゃないんですよね。これは絵にかいたもちになっちゃう。我々が内部に持っているものであれば、それは持てばいいんですけど、それを公表するというものでもないし、企業に見せるものでもないですね。だから企業誘致に限っていえば、プランとか数値というのが一体どういう意味を持つのかと、これはちょっと私にはよくわからないんで、そこら辺も今は長くなってしまうんですが、議員の考え方を、どういうプラン、どういう目標が何のために必要なのかということを、また教えていただければ検討させていただきたいというふうに思います。                  〔7番議員挙手〕 42: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 43: ◯7番(佐伯哲也君) 僕は、環境経済部長が「責任者は私です」と答えていただけるものだと思っておったんで、市長に振られたんで正直びっくりしましたが、市長に振られたので市長に聞きましたけれども、ここはぜひ「責任者は私です」と答えていただいて、そこで解決できれば解決していただくのが僕は当然の流れだと思いますので、そのためのそこにこの仕事が振られておるわけですのでお願いします。  市長、なかなか気の毒な立場で大変やとは思いますが、ぜひ頑張ってください。  ただ、何でもそうですが、目標がないのにがむしゃらにというか、確かにその武器をそろえる、今回武器はそろったようですね、市長の話ですと。何にしても、目標に向かって走っていくというのは、当然どの商売でもどの企業でもどんなところでも僕は当たり前のことだと思うんですね。例えば二野工業団地の何年度までに埋めるために、本年度はここまで話を進めるであったり、単純に1年に2件企業誘致を成功させるという、そんな話じゃないとは思います。私もそれはわかりますが、やはり何か目標を決めて、それに向けて市長をトップに、環境経済部長、そしてこの間、前回の一般質問では庁内全体で支えるということでしたので、庁内全体で連携をとって進んでいくのが当然の流れではないかなあと思います。  ちょっと時間もあれなので、もう一つちょっと別の質問をしたいと思いますが、先ほど健康福祉部の方から助成金の話がありまして、不妊治療費ですね。少子化対策という言い方が正しいのかどうかわかりませんが、本当に子供が欲しい家庭に子供を産んでいただくために、さまざまな協力をする、補助をするというのが、僕はすごく自然な形だと思うんですね。当然、これは国が真っ先にやらなければいけないところでありますが、今のこんな状況なので、上が当てにならないのであれば我々が率先してやらなければいけないわけですが、先ほども言われておった不妊治療にかかる費用が、確かに1回当たり20万円から30万円です。これも私もよくわかっております。  ただ、さまざまなデータをとってみると、平均1年間に不妊治療を受ける方は3回から5回、治療を受けるそうです。もしくは受けたいそうです。ただ、費用的な問題があってそこまでできない。確かに今の岐阜県からの15万円、市からの5万円で20万円の負担はあるのかもしれません。1回がそれでできるのかもしれませんが、結局本当に不妊治療をしてみえる方の思いというか、要望というのが、どうも今市の方とは食い違っているのではないかなと。1回治療を受ければそれでいいもんだという認識と、実際受けている方の思いが違うような気がしますが、どのようにお考えでしょうか。 44: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 45: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 岐阜県の制度につきましては、1回につき15万円で、1年度目は3回まで、2年度目以降は2回までという手厚い制度になっております。これは国の制度に基づいて岐阜県が行っておるものです。市につきましては、年に1回分5万円までということで5年間と、そういう制度になっております。これにつきましては、どこまで助成をするかという限度の問題もございます。今のところ、本市につきましては、この5万円が適切な額であろうというふうに考えております。                  〔7番議員挙手〕 46: ◯議長(可児慶志君) 佐伯哲也君。 47: ◯7番(佐伯哲也君) 私の家庭も、実はこの問題でいろいろ悩んでおるうちの一人でして、正直かなり厳しい中なんですね。ある病院さんのデータによると、年間に100万円以上の費用がかかる場合もあり、経済的な負担から中断される方も非常に多いという声も聞いております。ぜひとも、今こういう時代なので、本当に心から子供が欲しいと望む家庭に対して、このグラフが示しておるとおり、やはり手厚い保護をしていただけたらなあという思いがございます。  ちょっと聞きたいこともいろいろあるんですが、残り時間が少ないので、最後の個性豊かで活力に満ちたよりよい地域社会を形成するというところに入っていきますが、先ほど説明では、各地域での個性の豊かさを出して、地域から元気にするなんて話がありましたけれども、最近はまちおこしというのが非常にあちらこちらでやられておって、当然皆さんも耳にしておるとは思いますが、別に可児市でやってくださいというわけではありません。全国でこうやって頑張っている市町村があるので、ぜひともそこに負けないように頑張ってほしいという意味でちょっと御紹介をさせていただきますが、例えば原動機付自転車ですね。原動機付自転車の今オリジナルナンバープレートなんてものがあって、可児市だと多分バラのデザインになるんですかね。こういうものでまちを元気にするなんてことも一つ考えられると思いますし、B-1グランプリなんてのは非常に有名になってきました。B級グルメのグランプリであります。岐阜県の中では、各務原市がキムチで今回出ております。あとは郡上市は、あそこはカレーで今まちおこしをやろうということで、カレーでやっていますが、カレーとあとは鶏ちゃんですね。郡上市はこの二つも出しておるんですね。ぜひとも可児市も可児市商工会議所等の力もかりて、何かこういうことでまちおこしができないのかなあと、そのような思いもあります。  もう一つは、これはちょっといろいろ問題になって騒がれていましたが、ゆるキャラグランプリ。可児市にも「バラんまるくん」というのがありますが、こちらは今回ちょっと諸事情によってこちらの方に登録ができなかったと聞きますが、僕も調べてみてびっくりしましたけれども、岐阜県から何と11体もこのゆるキャラグランプリに出ておるんですね。その中で、柳ケ瀬商店街の「やなな」、段ボールをかぶったような女の子のキャラクターですが、「やなな」がトップ10入りしております。ベスト8位に入っております。それ以外では、上位に入ったのが、これは岐阜県内のケーブルテレビのキャラクターですか、「ナガラー」というのが11位に入っております。最近、テレビでニュースなんか見ておりますと、1位に選ばれた熊本県庁の「くまモン」なんていうのがテレビにひっきりなしに出ております。こういうのも一つのまちおこしの一つなんかではないかなあと思います。  あと、環境経済部長の方からも、企業誘致や観光産業に力を入れていかなければいけないなんて話がありましたけれども、ちょっと変わりどころでは、これは遊びではなくて真剣にやってみえるんですね。知多市なんですが、「知多娘。」という、こんな萌え系のキャラクターで、観光の案内をさせている。こんなような、遊びじゃないんですね、真剣にやってみえるんですね。ただ、これをやってアクセス数が爆発的にふえたと。キャラクターグッズまでできて、今、Amazonなんかでも販売しておるということで、何に火がつくかわからないんですね、今は。ですから、そういうところも含めて、前回の魚の水槽の話じゃないんですが、自分たちで枠を決めずに恐れずに何でもやっていただいて、僕、今びっくりしておるのが、これ上げるのやめようかなと思ったんですけど、街コンというのを最近ニュースで聞かれたことないですか。まちを挙げて合コンするらしいんですね。メディアによると、これからの地域の活性化の第一番は街コンをやるべきだなんていうメディアもあったりして、非常にこういう動きなどもあります。これは行政がやるべきことじゃなくて、可児市商工会議所の青年部などが中心になって、それに市が協力して地域の活性化としてやっていくなんていうのもあると思います。  いろんな手法があります。ぜひとも行政の皆さんのお力を十分結集して、我々議員も精いっぱい協力はさせていただきますので、活力のある可児市の再生に向けてということで、全庁挙げて頑張っていっていただきたいと思います。  私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。(拍手) 48: ◯議長(可児慶志君) 以上で、7番議員 佐伯哲也君の質問を終わります。  19番議員 冨田牧子さん。 49: ◯19番(冨田牧子君) 19番、日本共産党の冨田牧子でございます。  佐伯議員の幅の広いお話の後で、大変幅の狭いお話で恐縮をいたしますが、3項目にわたって質問をさせていただきたいと思います。  さて、まず1点目ですが、私は先ほども少し佐伯議員の話でも出ておりましたが、今度組織機構改革が行われるということで、その中で大変心配しておりますのは、男女共同参画の係がなくなったということで、ほかの市民部の人権・女性係に包含されるということになっておりますけれども、今まで係であったこの男女共同参画係がなくなるということに、大変、この男女共同参画の施策が後退するのではないかという心配をもってこの質問をさせていただきます。  なお、私は毎年、年に1回は必ずこの男女共同参画の問題で質問させていただきまして、昨年は市長になられたばかりの冨田市長に12月議会で質問させていただいたわけですけれど、昨年に続きまして世界経済フォーラムの世界ジェンダー格差の報告の話からしたいと思います。  昨年もこの世界経済フォーラムの世界ジェンダー格差報告というのが出たということで、この134カ国の中で日本の男女格差指数が94位だったということで、市長がこれをどう思われますかということをお尋ねした覚えがございます。ところが、昨年94位であったのが、ことしは上がればよかったんですが、さらに下がって135カ国の中で98位という、こんな不名誉な指数が出ておりまして、いかに日本の男女共同参画がおくれているかということがまたまた明白になったわけです。  この世界ジェンダー格差報告という中で、これ分野が四つありまして、保健の分野、教育の分野、経済の分野、政治の分野で男女格差がどうなっているか、それを総合して日本は98位ということを言われたわけですけど、ちなみにほかの分野をちょっと御紹介いたしますと、保健は、これは健康とか寿命とかとかそういうことですけど、何と日本は世界1位なんですね。男女格差がないということで、男女とも長寿ですし1位なんですが、教育におきますと、これが80位。さらに賃金とか管理職にいかに女性が多いかという経済面からの測定をやると、これが100位。そして、政治、国会議員にどれだけ女性がいるか、こういう指導的立場の女性がどれだけいるかということでやると101位ということで、98位よりさらに下がっている。全体に本当に日本はこの分野でおくれているということが明らかになったというふうに私は思っております。  特に雇用の問題では、女性の非正規雇用はふえ続けております。今、女性雇用者の53.8%がパートか派遣、こういった非正規雇用がふえていることと、また年収200万円以下のワーキングプアが74.4%が女性となっているということで、本当に今女性へのエンパワーメントの支援が求められるときに、私はこの可児市で男女共同参画係をなくして人権・女性係の一分野に矮小化するという、このような機構改革は時代に逆行するものだと言わざるを得ないというふうに私自身は感じております。  というのも、可児市が定めましたこの男女共同参画プラン2018、ここには基本目標が四つあるわけです。この四つの中で、確かに人権問題について論じております。そして、それがプランの目標の1位に書いてありますけれども、あとまだ三つ目標がありまして、政策や方針決定の場での男女共同参画、男女が働きやすい環境の整備、家庭と地域生活における男女共同参画と、このような四つの基本目標を男女共同参画プラン2018で定めて、この中のプランを実践していく、そのような計画になっているときに、私はこの人権のところに含められるということは、セクシャルハラスメントとかDVが一番大事というふうに考えられて、こういう人権のところに入れられたのかなと思うわけですけれど、先ほども御紹介いたしましたように、労働の分野、そして教育の分野、福祉の分野、こういうところで日本が大変おくれていると、世界的なところでも明らかになっているように、こういう幅広い分野の課題を実践、実行していくのがこの男女共同参画プラン2018だというふうに思っております。  それまでは、男女共同参画というのは総合政策課の中に置かれておりまして、こうしたことこそ、この男女共同参画プラン2018を着実に推進されるその裏づけになるというふうに私は考えておったんですけれども、またことし3月に策定されました可児市の第四次総合計画の中でも、男女共同参画の担当課は総合政策課というふうになっております。ところが、今回男女共同参画の係をなくして、人権・女性係の一分野にしたということで、そうした理由はなぜなのかということをぜひお聞かせを願いたいと思います。そして、市民部の中の人権・女性係の一分野で、本当に可児市の男女共同参画プラン2018が実現できるのかどうか、そのことをお聞かせいただきたいと思います。  そして、さらには昨年12月議会で市長に、このときは男女共同参画は係ではなくて課にして、もっともっと発展をさせてほしいというふうな質問をしました。それは無理ですよというお話ではございましたけれど、そのほかの答弁の中で、市長は審議会等の女性参加率について、確認や協議ができる仕組みの検討をする。また、男女共同参画に関する活動の拠点の段階的整備への取り組みについて、こういったことが必要だということを言及されておりました。  それで、2番目の質問として、これらの市長が言われたこの課題は、この1年でどのように進んだかということをお尋ねするものであります。 50: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  企画部長 古山隆行君。 51: ◯企画部長(古山隆行君) それでは、お答えをいたします。  まず初めの組織機構の再編に当たりまして、男女共同参画係をなくす理由は何か、市民部へ移す理由は何か、市民部の一係で男女共同参画プラン2018が実現できるかという御質問にお答えをいたします。  男女共同参画社会をつくるためには、さまざまな社会制度の改革と、一人ひとりの意識改革が必要であるというふうに考えます。国レベルでの労働環境、雇用関係の問題や税制、最近では年金のことも言われますけれども、そうした改革とともに、我々地方自治体においては、主に家庭や地域における啓発、意識改革、行政施策の各分野に男女共同参画を浸透させていくことが大きな役割であるというふうに考えております。  そのために、今回の組織再編では、これまでのように企画部に男女共同参画だけを担当する専任の係を置くよりも、市民部を新設するのにあわせまして、まちづくり、人権、生涯学習などと連携して、市民生活の各分野にこの男女共同参画を広く浸透させていくことがより効果的であるというふうに考えております。  御指摘のありました男女共同参画プラン2018は、一つの係が取り組むというものではございませんし、庁内各課がさまざまな施策の中で取り組むべきプランでありまして、新しい組織体制のもとで、今後もその実現に向けて進めてまいります。  次に、二つ目の質問の、市の審議会等の女性の参画率を高める仕組みと、男女共同参画に関する活動拠点の段階的整備への取り組みがこの1年でどのように進んだかという質問についてお答えをいたします。  市の審議会等への女性参画率が低い理由の一つに、こうした審議会の事務局である所管課に、女性の人材に関する情報が不足しているということでありまして、審議会等の委員に就任してもよいと考えておられる女性を候補者として登録し、所管課へ紹介する女性市民委員候補者登録リストというものをつくりまして、この9月から運用を開始しております。  また、女性の構成員が比較的多い市民団体に対しまして、審議会等へ女性委員の候補者を推薦していただけますかというようなことを依頼しましたところ、その同意を得ました10団体を候補者推薦市民団体として登録をしました。これらのリストとあわせまして、内部的な事務マニュアルを定めまして、審議会等の改選時に女性委員が男女共同参画プラン2018が目標とします35%に満たない場合は、現在の担当課であります総合政策課の方へ事前協議を行うという仕組みも取り入れました。これが進んだことということであります。  それから次に、男女共同参画に関する活動拠点の段階的整備への取り組みについてお答えします。  現在、男女共同参画に関する相談ですとか、市民の交流の場として、男女共同参画サロンを月に1回開催しております。参加人数は少しずつではございますけれども増加傾向にあります。  活動拠点の整備については、これは常設ということになりますので、例えばNPOセンターや多文化共生センターフレビアなどのように、平日の昼間、あるいは夜間に一定程度の利用が見込めるということが必要であると考えます。男女共同参画の活動拠点整備には、まだまだこうした広がりが不十分であるといいますか、努力はしておりますけれども、そこまで至っていないというのが現状でありまして、まずは今行っております男女共同参画サロンへの参加者がふえていくよう努力をしまして、開催日数を現在の月1回からふやして、皆さんが集うような状況をつくっていくことが必要だろうと。常設の拠点に至るには、そういうプロセスが必要であろうというふうに考えております。以上でございます。                  〔19番議員挙手〕 52: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 53: ◯19番(冨田牧子君) ありがとうございました。  それで、市民部に移って各分野、そして各課に対していろいろ働きかけができるというふうなお話だったんですけれど、この人権・女性係の中で、こういった男女共同参画の部分を担っていただく職員というのはどれぐらい予定をしておられるのか、それで、きちんと女性を配していただけるのかどうなんでしょうか。 54: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 55: ◯企画部長(古山隆行君) 新しい体制におきます職員数ですとか、あるいはどういった人材が当たるのか、あるいはその性別はということでございますけれども、これは人事の問題でございますので、直接この組織を考えるときに、それを規定してはおりませんが、ただ、これまで可児市は非常に早くからこの男女共同参画には取り組んで係をつくりやってきております経過を一つ見ますと、やはり女性がかかわる機会が多かったかなあということはありますので、どうでしょう、人事の方でどういう展開を図るかということはありますが、ある程度女性がやっぱり中心的になるということは一定程度必要だろうというふうに考えます。  それと、人数ですけれども、現在も1係長1職員、しかも職員は兼務という形でやってきておりますので、次の段階で一つの係の中でも担当者、現在も潤沢に、ましてやいつも申し上げますが、マンパワーをどういうふうに使うかは非常に厳しい状態ですので、現在も十分にはないということですので、それほど極端に減ってペースダウンするということはないというふうに考えます。                  〔19番議員挙手〕 56: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 57: ◯19番(冨田牧子君) 私がこのことを聞いたのはなぜかというと、この8月から男女共同参画係の係長が女性でなくなったという、そのことで心配をしておるわけです。ですから、何人にしてほしいとかそういうことではなくて、そういう配慮をきちんとやっていただかないと、今回みたいなことが、8月は仕方がなかったということがあるかもしれませんけれど、係長の異動で。私は、そういうときにもやはりそういう女性を起用していただいて、本当に女性の起用ということも大変大きな課題ですので、そういうふうに絶えず思っていただくということが必要かなというふうに思っております。  2番目の質問に関連してですが、男女共同参画サロンの常設は無理だということはわかっておりますけど、参加者をふやす努力とか月1回以上とか、もう少し具体的にどういうふうにやってみえるのか。私は、これは日にちがふえなければ参加者はふえないというふうに考えておりますので、今のままでふやすということは大変無理だと思いますし、取り組みをどんなことを考えているのかちょっとお知らせいただきたいのと、もう一つは、先ほど女性市民委員候補者登録リストもつくったということで、これは今まで言っていてもなかなかできなかったことなので、やっぱりやっていただいてありがたいなと、去年質問して1年でこういうことでできたということで、市長には言ってよかったというふうに思っておるわけですけれども、それで10団体も候補者推薦市民団体をやるということで事務マニュアルもできたということですが、具体的にこれを発動して何かをやったという事例はありますか。 58: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 59: ◯企画部長(古山隆行君) まず、月1回やっております男女共同参画サロンの取り組みの努力という部分で、基本的には法律相談とセットでやっておりますので、重篤な問題については女性弁護士が相談に当たっております。そうでない部分は、言い方が変で誤解されるかもしれませんが、おしゃべりに来ていただく、その中で専門のアドバイザーを置いておりますので、気楽におしゃべりしながら女性の悩みや家庭や、制度も含めてですけれども、御相談を受けてアドバイスするということをやっております。  ただ、それだけでは広がりがないということで、幾つか試みをしています。今年度におきましては、家庭教育学級の先生を招いて、子供との接し方、あるいはコミュニケーションについての勉強会をやる、あるいは市内で活躍している女性を、この男女共同参画サロンの中で来ていただいてお話を聞くと。それで元気をつける。こういう女性もいるんだというようなことをやっていくということで、「知ってほしい彼女たちの生き方」というようなことを募集して、男女共同参画サロンをやっていくというような工夫をしながら徐々に伸びていくということでございます。平成22年度で185人の方が男女共同参画サロンに来ていただきました。徐々でありますが、人数は伸びております。いろんな工夫をしているということでございます。  それから、議員御承知と思いますが、男女共同参画サロンのほかには講座を幾つかやっておりまして、これも平成22年度で148人の講座参加者がございました。6回やっております。男性の料理教室2回、これは私事務局でしたので、一緒にハンバーグをつくりましたけれども、本当に若いお父さんに参加いただいて、お母さんが別のところで子供さんと過ごして、一緒にでき上がったら食べるということなんですけれども、本当にやって、参加された方のお父さんが非常に変わりますというのが実感できますし、お母さんの表情が物すごく楽しそうでした。だんなさんにつくってもらったものを食べるというのがこんなにうれしいのかというような、変な言い方ですけど、そういう努力をやっています。それから、介護についても座学、デートDVについては可児工業高校まで出張してやるとか、さまざまやっております。  ただ、今言いましたように、男女共同参画サロンの参加者は185人、講座は148人ということでございまして、例えばNPOセンターでいいますと平成22年度の来訪者は6,400人近く、それからフレビアに至っては、来訪者、訪ねてくる人も含めますけれども3万4,000人以上が年間に訪れられるということで、この専用の拠点をつくるにはもっと努力が要るなというようなところであります。以上でございます。                  〔19番議員挙手〕 60: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 61: ◯19番(冨田牧子君) そういういろんな企画もありがたいことだと思いますけど、私、一つぜひお願いしたいと思うのは、実は国際連合の女性差別撤廃委員会で日本が指摘されていることがあるんですけど、一つは選択的夫婦別姓の実施をしろということと、もう一つはさまざまな分野での女性の意思決定参加引き上げのためのボジティブアクションの実施をしなさいと、こういうことなので、そのような講座も結構ですけれど、やっぱり今本当にこの女性たちが国際的に見てどうなのかというとこら辺ももっともっと勉強できるような、そういう講座の内容にしていただかないと、料理講座だけに終わってはちょっと残念だなというふうに思っております。それから、よそでは女性向け再就職支援セミナーとか、そういうのもやっておりますし、もっともっと雇用面での女性支援を考える、そういった取り組みも男女共同参画の中でやっていただいて、女性のエンパワーメント、その支援をぜひお願いしたいというふうに思います。  いろいろ言いましたが、女性市民委員候補者登録リストもできて、本当に事務マニュアルもできて、その点は大いによかったと思っておりますので、さらにレベルアップするように、このことをお願いして終わりたいと思います。  次の問題ですけど、次は土砂災害警戒区域の指定ということで、ちょっとここに図を出しましたが、可児市でも近く岐阜県から土砂災害警戒区域の指定を受けて地元の説明会が開かれることになっておりますけど、この前、帷子地区で自治連合会との懇談会があった中では、地元の皆さんからちょっと不安の声が上がっておりますので、私はそれをぜひ聞いていただきたいと思ってこの質問を取り上げました。  土砂災害防止法では、災害のおそれのある土砂災害警戒区域、これがイエローゾーンですけど、そしてイエローゾーンとその建物、建築物の損壊が生じて住民に著しい危害を生じるおそれのある土砂災害特別警戒区域、このレッドゾーン、こういった2種類の指定があるんですけれど、この土砂災害特別警戒区域に指定されますと、この前も9月議会で少し説明があったと思うんですけれども、建築物の構造規制や特定の開発行為には許可が必要となってまいります。特にこの赤い部分ですね。著しい危害が生じるおそれが大きい場合は、住民に移転勧告を出す場合もあるというふうにお聞きをいたしておるところです。  それで、新聞報道によりますと、2001年にこの土砂災害防止法ができたわけですけれど、この土砂災害防止法の施行から10年たったのを機会に国土交通省が検証をしたということで、全国に52万カ所の土砂災害の危険箇所があるんですけれど、指定済みが10年たっても22万カ所ということで、半分にも満たないということ。また、実施調査終了後3年以上たっても土砂災害警戒区域の未指定箇所が全国に1万カ所もありまして、説明会などの実施で時間がかかるほか、不動産価値の低下の懸念から住民が反対をしたり、過疎化が進むとして自治体が慎重になったりして、指定が進まないケースが目立つというふうなお話も新聞に載っておりました。その懇談会の中でも、価値が下がるというお話も出てきまして、ちらっとですけれども、私はこれはきちっと説明をしていただかんといかんなというふうに思っておるところですけれど、この土砂災害防止法の精神としては、指定によって危険を知らせて災害に備えてもらうというのがもちろん土砂災害防止法のねらいですけれども、実際にはなかなか10年たっても趣旨どおりに進まないのが現状です。ここのところ大きな災害が大変起こっているので、必要なことではあると思うんですけれども、やはりそこに人が住んでいたりするわけですから、丁寧に説明をし、またそのための支援はどうするのかということを明らかにした上で指定をしていただかないとだめなのではないかなというふうに思うわけです。  1番目に、市の実施状況について、年が明けたら説明会があるというお話も聞いておりますので、どうなっているのか。2番目として、この例えば先ほど土砂災害特別警戒区域の中にかかわるところで、高齢者世帯がこういった土砂災害特別警戒区域内に居住するというときに、あなた逃げなさいよといっても大変なことがあるというふうに思うんですね。だから指定した後の、こういった支援についてはどういうふうに考えているのかということをお尋ねいたします。 62: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  建設部長 山本富義君。 63: ◯建設部長(山本富義君) 市の実施状況につきましては、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域の指定は岐阜県が行うわけでございますが、可児市におきましては、指定は平成23年度末、来年の3月ということで考えております。これに先立ちまして、平成24年1月より該当する各地区において説明会を実施し、説明会開催の案内は12月15日号の広報にて掲載し、土砂災害特別警戒区域に土地を所有してみえる方については、個別に案内通知書を出させていただく予定でございます。  指定後の支援につきましては、可児市では警戒避難体制の整備、具体的にいえば避難所、避難経路の見直し、土砂災害に関する情報伝達手段の整備、ハザードマップの作成等を実施いたします。平成24年度以降、順次取り進めてまいりたいと、そのように考えております。  避難に関する支援以外では、レッドゾーン内の家屋で岐阜県から移転勧告を受けた場合では、具体的な支援策として移転費用に対する融資制度があるということでございます。以上です。                  〔19番議員挙手〕 64: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 65: ◯19番(冨田牧子君) その移転費用の話は知っているんですけど、それは移転するという場合であって、私がここで聞きたかったのは、例えばそこにすぐ移転できるわけでもないわけですから、住んでいて、いろいろ避難経路とか避難所はここですといっても、実際にはなかなか避難できないということがあるのではないかというふうに思っております。  この前の台風の新聞記事によりますと、台風12号のときに、土砂災害は202カ所発生したけれど、土砂災害警戒区域に指定済みのところはわずか47カ所だけであったと。だから、それ以外のところも出るわけですけど、死者とか行方不明者が出た13カ所のうちで指定済みは1カ所だけで、13カ所すべてで避難指示、勧告は出されなかったとか、こういった手違いというか、きちっと対策が出ていないというところもありますし、災害弱者の、例えばいろいろ福祉の方でやった、こういう地震が起きたときにはだれがこの人を援助するかというふうなことがありましたんで、そういった場合、この高齢者世帯に対して同じような、避難するときにそういうことはできるのかどうかということをお聞きしたかったんです。家屋を移転するというのは、相当の決意を持った後でしか、そんなことはできませんので、実際はやっぱり指定されても、そこに住まざるを得ないというのが実情だというふうに思うんですね。そういったときに、何の手も差し伸べてくれないのかということですが、どうでしょうか。 66: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。
    67: ◯建設部長(山本富義君) きのうも川上議員さんの御質問の中でお答えしましたが、やっぱり災害が起きたとき、いかに対応するかということにかかわってくると思いますが、これらにつきましては、きのうは雨ということを限定的にお話しさせていただきましたが、この雨についての内水はんらん、それと同じように、こういった土砂災害についても同じような対応をこれはとらなければいけないと、そのように考えております。  そして、今出ましたが、避難指示が出ていたとか、いなかったとか、それよりも起きたときにどういった対応をとるか、あるいは起きる可能性があるからいかなる対応をとるかということになると思いますので、これらについては来年度以降、実際に訓練もしていくわけですが、地域の皆さんと話し合いながら、そうした中で市ができること、それから正直な話、住んでみえる方を、避難所へ安全に避難させるということになると、これは地域の皆さんのお力をかりなければできないことだと、そのように考えておりますので、そういった方法論については、市の方でそれなりの主体性を持った格好でマニュアル化を考えていきたいと。その上で、最終的に土砂災害についてのハザードマップも作成したりと、そのように考えておりますので、ただ、それもできるだけ時間を置かないような格好での策定を考えていきたいと思っております。                  〔19番議員挙手〕 68: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 69: ◯19番(冨田牧子君) 当然、可児市地域防災計画も書き直して、いろいろ書かれると思うんですけれど、そうしたことも含めてこの説明会の中で丁寧に説明をしていただきたいというふうに切にお願いをして、この問題は終わりたいと思います。  3件目ですけど、また企画部長に聞くわけですけど、私は今回の組織再編の中で、ちょっと疑問に思ったのは、先ほどは男女共同参画でしたけど、今度のところは教育部の問題でちょっとお尋ねをしたいと思います。  可児市の教育基本計画が2年にわたって、大変な皆さんの努力を結集して、委員会もつくってこの中で計画が立てられました。これが平成23年の3月に出たものです。この中で、可児市の教育行政の指針となる方向性と施策をこの中で示しているわけですけど、私は教育の中でこれが一番大事な計画であるというふうに思っているわけですけれど、その中で、分野として可児市の教育を、1.幼児教育、学校教育、2.家庭の教育力、地域の教育力、いわゆる社会教育の分野に入るかとも思いますけれど、3として生涯学習、4.スポーツ活動、5.文化・芸術活動、歴史の検証と、この五つの分野に分かれておりまして、これが教育委員会の教育基本計画として出されたわけですけれども、今回の再編の中で生涯学習の分野を市民部に移すとか、それはある程度納得できることなんですね。というのも、かなり市民ともかかわる部分が大きいので、そういうこともあり得るかなと思うんですけど、私はこの可児市の教育基本計画の中で、1と2の部分は、ぜひ教育委員会に残してほしいと思っているわけです。  先ほどの佐伯議員の話の中で企画部長が答弁されて大変驚いたんですけど、教育の目的とは言われませんでしたけど、機構改革について三つの点があると。その中で、教育関係の再編は、学力と体力を子供たちにつけることだというふうに言ったんですけれど、本当にそうかというふうに思って、教育の目的は学力と体力だけじゃありません。やっぱり生きる力を子供たちにどう伝えていくかということが一番大きな問題であって、学力と体力に矮小化をして、教育委員会の仕事は小・中学校だけでいいですよというふうな分け方は、私は本当におかしいというふうに思うんですね。今、小学校の中で起こっている問題というのは、すべて幼児教育というか、幼児の部分から出ているんであって、特に幼稚園部分を切り離して、このようにされるということに納得がいきません。  今回の改革案では、幼稚園がこども課に移されてEduce9が人財応援課と。この「財」という字が、またほとんどの人が間違えるんですけど、財産の「財」で書いてあるわけ、材料の「材」じゃなくて。これを聞いた人は、「ジンザイ」と耳にしたので、私は人財ではないのかねとか、人財に応援してもらえないのかねとか、そういうふうに誤解されますので、ぜひこのネーミングだけはやめていただきたいというふうに思うわけですけど、もう少し希望の持てるネーミングに変えていただきたいと。  そういうふうに幼稚園がこども課に移されて、Educe9が人財応援課に移されていると。この人財応援課は、青少年係、青少年育成、少年センター、そしてEduce9と、こういうふうに分けてあるわけですね。  私は、さっきも御紹介いたしましたように、教育基本計画の基本目標の1番目に幼児教育というのは位置するものでありまして、またEduce9も基本目標の2番目の中、温かさと厳しさを持つ家庭づくり、地域づくり、こういった中で大きな役割を担うものであるということで、私はこの1分野と2分野は、やはり教育委員会の分掌事務として残しておくべきであるというふうに考えております。  それで伺うわけですけれども、幼稚園をこども課に移す理由は何か。2番目、Educe9については、どのような理由でいわゆる人財応援課に移すのか。そのことについてお尋ねをいたします。 70: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  企画部長 古山隆行君。 71: ◯企画部長(古山隆行君) それでは、お答えをいたします。  教育部の組織再編についてでございます。  まず、幼稚園をこども課に移す理由でございます。  今回の組織再編では、幼稚園とあわせまして放課後児童クラブに関する業務、これもこども課の方へ移管するように考えております。従来からこども課が所管しています子育て支援、あるいは保育園の業務とこれらを一元化することによりまして、就学前児童の保育・教育に関するサービスを一体的に提供できる体制を構築したいというものであります。  幼稚園と保育園を一つの部署で事務を行うことで、市民の皆さんの利便性が向上するとともに、関連あるいは類似する業務を整理・統合することで事務の効率化につなげるということを期待してということでございます。また、保育園と幼稚園の情報の共有化や、保育士、幼稚園教諭の研修などにおける効率化、あるいは資質向上という効果も見込んでおります。  なお、子供に関する事務事業の集約は、せんだって市民参加で行政評価をいただきました可児市行政評価懇談会からの意見もございまして、その趣旨で進めていきたいということを考えております。  なお、幼稚園業務につきましては、市長部局の職員が補助執行するという仕組みの移管でございまして、権限は従来どおり教育委員会に残りますので、就学前児童の皆さんに対する教育の質を確保することができるようにしております。  それから次に、Educe9を仮称の人財応援課に移す理由についてお答えをいたします。  Educe9の取り組みは、小・中学校9年間を中心に、乳幼児から高校までを含めて意図的、計画的、継続的に子供を市民みんなで育てていこうとするものでありまして、学校はもちろん、家庭や地域社会が一体的に実施をする市民運動でございます。この取り組みは、学校においては一定程度根づいてきているというふうに思いますが、Educe9が本来目指している市民運動として、さらに広く市民の皆さんに取り組んでいただくことが次の展開として必要であると考えます。  従来のように、学校から地域へ展開する方法では、子供がいる家庭が主に対象となります。そういう意味から、広がりが限定的であるということは否めないと思います。地域が中心となって展開していく方法であれば、子供がいない家庭も含めて参加していただけることにつながって、より広がりが期待されるというふうに考えております。以上でございます。                  〔19番議員挙手〕 72: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 73: ◯19番(冨田牧子君) じゃあ幼稚園のことについて先に聞きたいと思います。  先ほどは就学前の教育の質は保証されると。幼稚園の場合は補助執行であって、権限は教育委員会にあるということで、この中身はどういうことなんですかね。就学前の教育の質は保証される。幼稚園に関する業務はこども課が行うけれども、どのようにこども課がやっているところでもって、就学前の教育の質の保証を教育委員会が行えるんでしょうか。 74: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 75: ◯企画部長(古山隆行君) 幼稚園の業務については、地方自治法で補助執行、教育委員会に権限があるまま市長部局の方で事務を補助的に行うだけという仕組みで移管するものでございまして、御質問のように、具体的には毎年各教育分野ごとに基本方針を教育委員会で説明されて決定をしておられるということでございます。  幼稚園は、教育要領というものを4月に教育委員会に説明され、それを決定されると。そして、年度末にその成果を報告されるということのようですが、これも変わりません。したがいまして、教育方針については従前どおり教育委員会で協議される。  それから、瀬田幼稚園に関する規則の制定、改廃、改正ですね。これは、もともと今後も変わらず教育委員会の権限でございます。こども課の方は事務をしているだけということになります。  それから、幼稚園の予算案に対する意見、これは地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づいて、市長から教育委員会に対して意見聴取をしてこれに回答をするという権限がありますが、これも同じでございます。したがいまして、こども課の方で市民の皆さんの利便性のために事務を統一してやる、あるいは事務の合理化の部分があるというだけで、教育内容そのものは教育委員会で全く変わらないということでございます。以上です。                  〔19番議員挙手〕 76: ◯議長(可児慶志君) 冨田牧子さん。 77: ◯19番(冨田牧子君) あんまり聞いてもちょっとなかなか私の頭では理解できませんので、その話はそういうことで置きまして、先ほど児童クラブの話がありましたけど、可児市の児童クラブはもとは健康福祉部の方にあったので、それを教育委員会に移してまた戻るというふうなこともあるので、この問題はそれでいいのかなということは思っているわけですけど、一つ気になる点は、健康福祉部長が、この児童クラブの話ですけれども、それから正規の児童クラブと、ボランティアで行う児童クラブみたいなキッズクラブについて語っておられたときに、これは子育て支援では一緒だと。そういう働いている方に対する支援では一緒ですとおっしゃったんですけど、私はそれは絶対違うと思うんですね。というのは、児童クラブの中では本当に専門性を持った指導員が指導しているという、そのことが大変大きなことで、子供は見守ればいいというものではありません。いろんな局面で子供をどうやって育てていくか、子供たちが集団で来ている場合に、どういうふうに子供たちを指導していくのか、育てていくのかという視点がなければ、子供というのは育てていけないと思いますし、単に子供を集めて見守っていればいいと、そういう簡単に言ってもらうところは本当に残念なことです。  児童クラブがこども課に移って、福祉の側面からはいいでしょうけれども、本当に教育という側面で子供を育てていくということについて、そういう視点の欠落はないのか、そういう視点が落ちないのか、本当に心配しているところです。  Educe9についても、先ほど市民運動でとおっしゃったけれども、まずはやっぱり教育委員会において、本当に学校中心にそのようなことをやっていくべきではないかというふうに思っております。  全部市民に関係するからといって、あれもこれも教育委員会の中から移すというのは本当にいかがなものかなと思って、大変疑問を持っているということで、この質問は終わらせていただきます。以上です。(拍手) 78: ◯議長(可児慶志君) 以上で、19番議員 冨田牧子さんの質問を終わります。  ここで午前11時5分まで休憩をいたします。                                 休憩 午前10時47分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午前11時05分 79: ◯議長(可児慶志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  12番議員 川合敏己君。 80: ◯12番(川合敏己君) 12番議員、誠颯会、川合敏己でございます。  本日は大項目2点について質問させていただきます。  まず1点目ですが、市街地エリアの公共交通について御質問させていただきます。  本市では、平成12年10月からコミュニティバス、通称さつきバスを市内で10路線運行してきました。その目的は、高齢者など交通弱者における、周辺部から中心部への交通移動手段の利便性の向上、また単なる移動手段としての交通体系をつくるだけではなくて、公共施設や商店街、病院など主要施設を連絡して、また日常のコミュニティ形成を支援するシステムとして地域住民に親しまれ、まちづくりに寄与することであったと聞いております。  しかし、利用率が高い路線、区間がある一方で、当初から一部の路線区間や、時間帯によってはほとんどお客さんがいない状態のまま走行して、費用対効果が悪いとの苦言や、乗車してから目的地へ行くまで、相当な時間を要してしまうために利用しづらいなどの苦情がありました。  こうした問題を解決するためにも、現在では市内の公共交通体系を見直して、平成22年の春からは、さつきバスの川合・土田線にかわって、川合・今渡・土田地区内での「電話で予約バス」が本格的にスタートをし、ことしの4月からは新たに羽崎・二野・久々利地区と春里・姫治地区で運行を始めております。また、年明けからは大森地区と帷子地区でも試験運行を開始する予定となっております。11月の中旬に行われた大森地区の電話で予約バスの試験運行について、地域住民の方々に説明会が行われました。その説明資料の中で、既存のさつきバス路線からの改善のポイントとして、まず車両の小型化による経費削減、具体的には29人乗りだったさつきバスが通常のタクシーサイズへサイズダウンを行うこと。そして2点目に、便数をふやし利便性を向上する、具体的には日に3往復6便を9往復の18便に増加を行うこと。3点目として、停留所をふやし利便性を向上する。これは具体的には、停留所34カ所から49カ所に増加を行うこと。そして4点目に、時間短縮による利便性の向上、5点目に公共交通空白地帯の解消をすることが上げられ、サービスを向上させ、経費を減らしつつ利用者をふやすことが目的と記載されております。  昨日の企画部長の答弁にもありましたけれども、今後は瀬田、兼山地区のデマンドバスも考えられております。名鉄線とかYAOバスの関係もございますので、そういった考慮もされていかれるとは思いますけれども、今回私が執行部に伺いたいのは、可児市都市計画マスタープランでも定めている、いわゆる市街地環状軸内のバス公共交通システムについての本市のお考えです。  市街地環状軸内では、軸内というのはおおよそのエリアは、可児川苑、蘇南中学校、日本ライン今渡駅、可児工業高等学校、田白の交差点、ヨシヅヤを線で囲んだエリアであります。そのエリア内には、ふれあいの里、養護訓練センター、市役所、総合会館、図書館、広見児童センター、可児駅、総合会館分室、多文化共生センター、下恵土公民館、文化創造センターala、老人福祉施設可児川苑、福祉センター、保育園、市の保健センター、学校施設、病院施設、大型商業施設、店舗などが大変数多く存在しております。また、この地域には2万人近くの市民が住んでおり、他の地域同様、高齢化も進んでおります。東西の周辺部から中心部へ移動するバスの通過点にはなっておりますけれども、南北ラインの路線がエリア内にはありません。公共交通の空白地帯がこの地域にも存在していると考えております。そのため、デマンドバスを利用する主な理由でもある老人福祉施設や各病院、大型商業施設への移動が難しいと話をされるお年寄りの方もいらっしゃいます。既存のバス会社との競合もなく、市民の利便性を向上するために市街地環状軸内の数多くの施設を面でカバーできるこの電話で予約バスを、今後必要とするエリアであることは容易に想像ができると思います。  そこで1点目の質問になります。  既に1年間、本格運行している土田・今渡・川合地区の利用実績から見えてきたその効果についてと、その他、本年度4月から運行している2地区についても、特筆すべき効果があれば参考までにお示しください。また、利用者側の意見はどうであるか、さつきバスと比べてよくなった点と悪くなった点についてもお答えください。なお、昨日の酒井議員の質問に重なる部分もあり得ますので、簡潔にお答えいただいても結構でございます。  2点目、これから10年後を見据えたときに、今以上にこの地域でも後期高齢者がふえてくる状況が予測されております。もちろん、それに伴い、自動車免許の返納もふえるはずでございます。当然、この下恵土地区を含む市街地環状軸エリア内でもデマンドバス運行が必要と考えておりますが、他の地域での本格運行の効果を踏まえ、このエリア内のデマンドバス運行について執行部のお考えをお示しください。どうぞよろしくお願いいたします。 81: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  企画部長 古山隆行君。 82: ◯企画部長(古山隆行君) それでは、一つ目の御質問、電話で予約バスの導入効果についてお答えをいたします。  平成22年に4月から本格運行を開始しました、今渡・川合・土田地区の電話で予約バスにつきましては、利用者数で申しますと、前年度さつきバスの利用者に対しまして約2倍に増加いたしました。さらに今年度上半期、4月から9月までにおきましても、これは同じ電話で予約バスとのということになりますが、昨年同期に比較しまして4割、お客さんがふえていただいておるという状況でございます。  今年度4月から本格運行を開始しました春里・姫治地区では、半年ということになりますので、上半期の利用者は前年度さつきバスの利用者と同程度でございます。羽崎・二野・久々利地区における上半期の利用者は、前年度のさつきバスの利用者に対しまして約2割の増加でございます。さつきバスから電話で予約バスに変わりました変わり目というのは、実は新しい仕組みになれないお客さんが多くて減るんですけれども、同程度もしくは2割増しでスタートできたということは、一定程度、仕組みが理解されてきているのかなというふうに考えます。  それから、市が運行事業者に交付します補助金について見ますと、いずれの地区も、さつきバスのときに比べましてということになりますが、約6割削減できているという状況でございます。利用者をふやして経費を削減できたという結果が出ておりまして、まずは順調に運行することができているというふうに認識をしております。  そして、利用者の皆さんの意見でございますが、春里・姫治地区、羽崎・二野・久々利地区での実験運行をしておりましたときに実施しましたアンケートの一部から御紹介をいたします。  電話で予約バスを利用された人のうち、約8割の方がさつきバスと比べた利用のしやすさ、運行時間帯、電話による予約方法、運賃など全調査項目で満足であるというふうにお答えをいただきました。特に満足度が高い項目は、目的地までの所要時間が短くなったということ、それから運行便数、これは格段にふえました。川合・土田線なんかですと、1日置きの火曜日、木曜日、土曜日の運行でしたけれども、これは月曜日から土曜日までということで、1日の便数ももう3倍くらいになっておりますし、毎日運行ということで、この運行便数については満足度が高いということです。それから一つ、不満を持つというふうな回答が寄せられた項目の中に、運賃、バス停までの距離というのがありました。運賃については300円でございますので若干あるかと思いますが、バス停につきましては、これはふえまして、予約のありましたところだけを行きますので、ふえても支障はないものですから、集会所等に行っておりますので、御希望があればふやしていけるというふうに考えます。  こうしたアンケート結果から考察をいたしますと、運賃が300円になったことについて若干御不満を持つ方がお見えになるということはありますけれども、全体としまして、電話で予約バスの仕組みについては満足をいただいており、大変ありがたいというふうに考えております。  次に、市街地エリアにおける電話で予約バスの運行についてお答えをいたします。  市の中心部におけるバス運行につきましては、これからいよいよ、その仕上げになってまいりますが、定時定路線運行によるさつきバスと、それから地域をきめ細かくカバーできます電話で予約バスの二つの体系の運行が必要だろうというふうに考えています。一つは、さつきバスにつきましては、現在の西部線を見直しまして、可児駅を起点に市内の各拠点施設を結ぶ、中心部を便利に移動できる、そして町のにぎわいをつくり出すというようなねらいもあわせて持った運行が必要ではないかというふうに考えております。  あわせまして、今御指摘がございましたように、電話で予約バスにつきましては、今後大幅に増加する後期高齢者と言われる世代の皆さんの日常生活の移動手段として、必要に応じて順次導入するということを考えております。以上でございます。                  〔12番議員挙手〕 83: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 84: ◯12番(川合敏己君) 答弁、ありがとうございました。  まず1問目の質問のところで、昨年度から始まっております今渡・川合・土田地区がもう倍になっていることで、やはり初めは利用しづらい方も、一度利用してしまえばその利便性が実感できるということだと思います。ですので、多分春里・姫治地区、また羽崎・二野・久々利地区でも、まだまだ同程度から2割増ということなんですが、多分これもきっとふえていくんでしょう。  それから満足度の部分で、目的地までの所要時間が短いということ、それから便数が多いということですが、不満のところで運賃が高いということがありました。それからバス停まで遠い。バス停までというのは、たしか300メートルぐらい歩けばバス停に着けるような、そういった設置のされ方をしているというふうに伺っておりますけれども、そういった点はどうでございますか。 85: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 86: ◯企画部長(古山隆行君) バス停を置く距離については、お年寄りが歩いていただいて、大きな苦痛を感じない距離というのが一定程度基準がありまして、300メートルというのが一つ、明確な基準というよりは一つの目安としてあります。この300メートルが基準として特に使われるのは、定時定路線のバス停でございます。お年寄りの足を確保しようとしますと、できるだけきめ細かにバス停をつくるということが要請されますが、これを100メーター単位でやっていきますと箇所数もふえますし、ルートも非常に複雑になり、それが結果的に所要時間を延ばし、使いにくいということになりますので、一定程度歩いていただくということで、その300メートルという目安が一つあるということなんですが、電話で予約バスについては、この300メートルは一つの物差しではありますが、あまり厳格に適用しておりません。坂道が多い住宅団地には、上の段にもう1カ所つくるということですね。たとえそれが150メーターや200メーターであっても、それはつくっていきます。もともとタクシー車両ですので、5人乗って、5カ所拾って、5カ所おろしていくということだけで、それで遠回りになったり時間がふえるということはございません。ショートカットで行きますので、基本的にデマンドバスの場合、電話で予約バスの仕組みではあんまりこの300メーターに縛られないで、ニーズに応じてバス停はふやしていくことはできるというふうでございます。                  〔12番議員挙手〕 87: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 88: ◯12番(川合敏己君) ありがとうございます。  そうすると、地域の事情によってバス停というのは設置できると、それも多分地域の方々と話し合いをしながら設定をしていくんだと思います。ぜひともそういった形で、2点目の質問の中にも入りますけれど、下恵土地内、さつきバスと電話で予約バスを併用いただけるというお話をいただきましたので、そういった形で進めていただけるとありがたいと思います。  また、一つ気になるところがございまして、実は私が環状軸内での、いわゆる市街地エリアでのさつきバスの必要性をお伝えしているわけでございますけれども、ほかのエリアと一つ違う点がございます。それは、ほかのエリアはさつきバスからデマンドバス、電話で予約バスに変更することによって、例えば今渡・川合・土田地区であれば、年間の補助金が約62%ほど減ったということで実績が出ておりますけれども、この下恵土地内においては、逆に循環型のさつきバス、並びにこのデマンドバスを走らせるということになりますと、要するに負担増という形になってくるかと思いますが、この点についてはどうお考えになりますでしょうか。 89: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 90: ◯企画部長(古山隆行君) 私、このスタッフと話しておりますときに、時々こういう言い方をするんですが、さつきバスをオンデマンドの予約型の形に変えたのは、ある意味、車のエンジンを省エネのエンジンに変えたということであって、車の完成度というのはエンジンだけではなくて、居住性とか、そういった全体が必要なんですね。結局、私たちが目指しているのは、経費の節減だけを目指しているんじゃなくて、本当に超高齢社会になったときに使いやすい公共交通が用意されているということを当然目指しているわけでございまして、それは鉄道と民間の路線バスと、それを補う自主運行バス、そして最近では、さらに補うボランティアの皆さんの移動支援みたいなものも、ある意味では必要になってくるということですので、経費削減だけが、もう仕上げの段階では全く問題ではなくて、公共交通を、先ほど言いました都市の魅力ですとか、お年寄りになっても安心であるということの魅力づくりのために使っていく経費ですので、最後の仕上げのところは、どちらかといえば、経費と効果との関係と考えていくというふうに思います。                  〔12番議員挙手〕 91: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 92: ◯12番(川合敏己君) 大変温かい言葉をいただきました。ありがとうございました。  最後の質問になります。この実現に向けてなんですが、大体このエリア内ではいつぐらいを、それを予定して考えていかれますでしょうか。この点について、最後御質問をさせていただきます。 93: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 94: ◯企画部長(古山隆行君) 先ほどの議員御質問の中にも出てきました。きのう、私少し関連の中でお答えもいたしましたけれども、今年度ですね、年明けまして2月、3月に御紹介ありましたように帷子地区と大森地区のところで試験運行して、御意見いただいて、4月から本格運行したいと考えております。そうすると、残るところが広見東地区と兼山周辺部、そのあたりになってきますので、平成24年度にそのあたりを、先ほど御指摘ありました、まさにそのとおりで、名鉄広見線、それからYAOバスとの関連で、これ非常に微妙ですので簡単にはいきませんけれども検討をしたい。そのときにあわせて、やはり中心部もどうするかというのは、1年おくらすというのではなく、もうそろそろ完成の時期だろうと思いますので、あわせて中心部も検討します。  実施については、最後に残ったところは非常に困難な問題を幾つか持っておりますし、中心部も名鉄、あるいは路線バスとの関係、それから定時性路線とそのデマンドバスをやって、デマンドバスにお客さんがいたら、定時性路線は空で走っているということではまた困るわけですので微妙ですけれども、実施時期についてちょっと今、まだ見えないですが、平成24年度に検討はしたいというふうに考えております。以上でございます。                  〔12番議員挙手〕 95: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 96: ◯12番(川合敏己君) ぜひとも御検討くださいますよう、お願いいたします。  ただ、先ほどの瀬田地区の方であったり、兼山地区のあたりというのは、まだ難しい問題もあろうかと思います。もしそこが長引くようであれば、こちらを先に検討いただくということもあろうかと思いますので、臨機応変によろしくお願いを申し上げます。  続きまして、大項目2点目に移らせていただきます。  下恵土地域内の内水被害対策をということで、質問をさせていただきます。  まず、今回私が質問に上げる箇所というのをボードで説明をさせていただきますと、このピンク色の線、これが雨水排水の幹線でございます。これがピンク色が第1雨水幹線といいます。このグリーンの方の線が第2雨水幹線といいまして、下恵土地区でいきます第1雨水幹線、第2雨水幹線と、いわゆる大静脈でございます。この点について質問をさせていただきます。  ことしも8月から9月にかけて、本市では8・23集中豪雨、台風15号の豪雨に見舞われ、台風15号の豪雨では、昨年度とほぼ同じぐらいの降雨量を記録いたしました。昨年は130年に1度の降雨量と聞いておりましたので、だれもがまさか、ことしも同様な豪雨があるとは考えていなかったのではないでしょうか。可児市議会でも、昨年からことしにかけて、多くの議員が豪雨被害に関連して執行部側に状況分析を問い、不足の部分は早急に対策を講じるよう提言や要望をしてまいりました。  本日の一般質問では、その市内で数ある内水被害地区の中から、あえて可児川右岸第3排水区を流れる下恵土第1雨水幹線と可児川右岸第5排水区を流れる下恵土第2雨水幹線について質問をさせていただきます。
     昨年7・15集中豪雨とことしの台風15号の豪雨では、可児駅西側エリアの雨水をJR太多線の陸橋下約200メートルの地点で、下恵土地区側から可児川に排水する下恵土第1雨水幹線のフラップゲート、フラップゲートというのは、この第1雨水幹線の、この川に落ちていくところについている扉でございます。このフラップゲートが可児川の水位の上昇により、水圧で閉鎖してしまいました。もともと可児川の水位が上がれば、河川の水位が排水路に流れ込まないように、そうしたつくりになっているため、そのこと自体は問題がないのですけれども、結果として排水路内の雨水が河川に排出されず、内水はんらんを起こしてしまいました。  第1雨水幹線の100メートルほど西側にある第2雨水幹線、この表でいきますとグリーンの線ですが、その越流水が道伝いに流れ込んだり、付近の病院や店舗並びに住宅一帯の道路を冠水させてしまいました。ここは、下恵土地区の南部に位置する地区であり、県道御嵩犬山線、旧国道248号線を初めとする主要な幹線道路の結節点として交通の要衝でもあります。また、既存の大型店舗を中心とした沿道商業施設が集まっている地域でもあります。ふだんからも交通の要衝でもありまして、交通量も多いわけであります。車高の高い車は何とか通行できるのですが、軽自動車や車高の低い車は通行に支障が出るほど冠水をいたします。昨年は夜間の豪雨であり、30センチから、深いところでは35センチほど冠水しており、道路の縁石が見えないために、自動車が縁石に乗り上げて身動きができなくなり、交通に支障を来しておりました。そのため、レッカー車が出動するケースも数件ございました。さきにも述べましたが、こうした道路冠水状況をつくり出したのは、フラップゲート、水門の閉鎖によって一帯に流れ出した下恵土第1雨水幹線の越流水が大きな原因ではないかと推察をするわけです。こうした現状は、今後放置しておくことはできません。  そういったことを踏まえまして1点目の質問ですが、昨年の集中豪雨は夜だったことと、初動態勢の混乱から現地の状況把握はできていなかったと思います。これは行政の中のお話です。しかし、ことしの9月の台風豪雨は明るい時間帯であったこともあり、庁内の建設部の職員も現地に配置され、状況は確認をなされておりましたので、道路の冠水時の状況は大体把握されていることと思います。執行部側の御認識をお聞かせください。その現状の認識により、どういった分析をなされたのかもお示しください。その結果から、状況改善に向けた実現可能な方針と対応策をお聞かせください。  次に、下恵土第1雨水幹線、下恵土第2雨水幹線のさらに上流域に関して考えてみたいと思います。主に都市計画道路の広見土田線よりも北側、下恵土地区の北側の地域、さらに具体的に言えば今渡南小学校のあたり、東上屋敷、沓井、古市場地域のあたりになりますが、そのあたりでは田畑が埋め立てられて宅地化が進んでおります。最近では竹やぶも造成されて、多くの住宅、アパート、マンションが建設されてきております。こうした宅地化は、今後も徐々に拡大することが予想されます。当然、宅地化された土地からは雨水が排水路を通り、雨水幹線に集まり流れていくわけですが、昨今の集中豪雨の影響もあり、雨水排水量が現在の下恵土地区上流域の排水路の断面では間に合わなくなってきているように推察をいたします。これは下恵土第3雨水幹線でも同じことが言えるかと思います。こうした状況をお話しした上で質問いたします。  1.現在ある、下恵土地内の雨水排水路の整備進捗状況についてお聞かせください。2点目に、雨水排水に対する認識は、市と可児土地改良区との間で協力ができているのか、この点についてもお聞かせください。よろしくお願いいたします。 97: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  建設部長 山本富義君。 98: ◯建設部長(山本富義君) 下恵土地内の内水被害に関する一つ目の道路冠水の認識について、二つ目のその分析についての御質問でございますが、去年、ことしと2年続けて、可児川の水位上昇時期に下恵土地内において時間50ミリを超える集中豪雨のピークが重なったということから、下恵土第1雨水幹線から水があふれた原因は、排水路から可児川へ放流できなくなったと、そのように判断しております。そして、ここからあふれた水が道路を冠水させた原因の一つと考えております。また、100メートル西を並行して流れている下恵土第2雨水幹線も満水状態であったため、周辺流域の降雨が排除されることなく道路を川のように流れ、低い箇所に集中したことも原因と、そのように考えております。それはよく認識しておるところでございます。  続きまして、可児川の水位上昇についての対策は極めて困難でございまして、現時点では幹線排水路からあふれた水、道路を冠水し民地へ流れ込む水を速やかに受けとめ、本線へ導水するための支線水路の整備を検討していきたいと考えております。しかしながら、今回のような大雨が降ったときには、自然排水ではその幹線排水路から可児川への排水が困難であるため、ポンプによる強制排除により対応するということも、今後は考えていかざるを得ないとそのように考えております。  四つ目の御質問でございますが、下恵土地区の雨水排水の整備状況についてでございますが、排水路整備の性質上、下流から順次、整備を進めていくことになりますので、上流に向かうほど整備率は低くなっております。御指摘のありました下恵土第3雨水幹線につきましても、上流部は未改修、つまり土地改良事業をやったままとなっております。現在、広見土田線付近から今渡南小学校までの300メートル弱の区間について、土地改良事業で築造されたプレハブ水路を市の方の雨水排水計画で改修を予定しておるところでございます。  続いて、雨水排水に対する認識を土地改良区と共有しているかどうかということでございますが、下恵土地区に限らず、雨水排水路の整備に関しましては、当然のことながら市、土地改良区の協力が不可欠であり、十分な意思疎通のもとに当たっております。以上でございます。                  〔12番議員挙手〕 99: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 100: ◯12番(川合敏己君) ありがとうございます。  一言で言えば、支線の整備をするより、むしろポンプで排水をしていくというのが解決法であるということでよろしいでしょうか。 101: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。 102: ◯建設部長(山本富義君) 先ほど御説明しました、今渡南小学校までの300メートル弱の区間については、整備をする予定でおります。これらについては、支線排水になろうかと思いますが、そういった整備をしつつ、それから、あと幹線等においても、いろいろ幹線、あるいは支線との結節点、そういったところに水が流れるのを阻害する要因がある場所もございますので、そういったものは個々に対応しつつ、ただ最終的に全部集まってくるのは幹線水路へ集まってまいりますので、そこであふれるということについては、ポンプ排水を併用していかざるを得ないと考えております。                  〔12番議員挙手〕 103: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 104: ◯12番(川合敏己君) ありがとうございました。  すみません、私の質問の仕方が不明確だったみたいで、失礼いたしました。  そうですね、フラップゲートが閉鎖したときは、それを吐くために、どうしても川に落ちていきませんので、ポンプ排水を考えるというのが通常でございます。昨日の川上議員の質問の中にもそういった対策を、この二、三年の間に考えていかれるということをおっしゃっていましたので、多分そういう形で進まれるのもいいかなあとは思いますけれども、実は私が考えますに、今回、可児川の水位というのは、たしか昨年と同様の雨が降ったにもかかわらず、多少下がっていたようにうかがえます。私があけぼの橋、これは可児工業団地に上がっていく橋のところから目視をした時点では、昨年に比べて、ピークでも大体1メートルから1.5メートルぐらい水位が下がっていたような感覚を覚えました。これは具体的にはかったわけではございません。  私が言いたいのは、昨年はこの緑の線の部分が、ここは落ちていなかったんです、水が。ただ、ことしに関しては、ちゃんと落ちていたんですね。これは、河川改修をして掘削をしたりとか、鬼ヶ島あたりを流れよくしたことによって、きっとその効果が出たんじゃないかなと私は思っておりました。  そういったことを踏まえて、私が考えた案というのは、実は下恵土今広地内、JR可児駅の南側にアンダーパスがございます。そこから可茂消防事務組合南消防署まで、岐阜県の街路事業で、可児市でいきますと、都市計画道路の広見宮前線、こちらの道路が、ことし平成23年度から約3年かけて拡幅されて18メーター道路になる予定でございますけれども、ここですね。それにあわせて、下恵土第1雨水排水路、それから第2雨水排水路をくっつけていく。具体的に言いますと、第1雨水排水路から越流する、いわゆる余水ですね。これを第2雨水排水で流し込むことができないかということでございます。  なぜそういう発想を思いついたかといいますと、先ほどもお話ししましたように、いわゆる、この緑の線の第2雨水排水路に関しては、私が見た限りではちゃんと水が流れていたんですね。これは、先ほども言いましたように、河床の掘削を岐阜県がやっていただいたおかげで、そういった効果が出たのかなあと思っております。ただし、ピンクの第1雨水排水に関しては全く扉は閉まったまま、雨水は越流をして、去年と全く同じ状況でございましたので、そのことを考えると、いわゆる余水に関しては、この第2雨水排水路で、いわゆるバイパス管をつくってつなげて余水を流していく。そういったやり方をした方がいいのではないか。もう一つのメリットは、やはり岐阜県が道路をいじるわけでございます。そのときに、いわゆる排水路を一緒に分流できるようにできたらいいのかなあというふうに思うわけでございますが、この点についてはいかがでございますか。 105: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。 106: ◯建設部長(山本富義君) ことしの台風15号のときの状況につきましては、確かに議員おっしゃられますとおり、第1雨水排水路につきましては溢水しております。第2雨水排水路の方は流れてくれました。わずかではございますが余裕を持って流れておったということで、結論からすれば、今回の雨に対しては第2雨水排水路の方に余裕があったということでございますが、ただ、両方とも雨水排水につきましては、同じ諸元で設計をしてやっておりますので、第2雨水排水路の方がなぜ余裕があって、第1雨水排水路の方が余裕がなかったか。これらについては、第1雨水排水路の方はどこも滞留することなく一直線に水が来たということも考えられますし、いろんな要因が考えられますので、ちょっとその辺、なぜそうなったかについての検討をしてまいりたいと考えております。  それから、今おっしゃられます、単純に余水をつないだときに、果たして、今度第2雨水排水路の方がもつかどうかという問題も考えなければ当然いけないわけでございますので、ただ、岐阜県の方が今回の県道改良に当たりまして、下恵土第1雨水幹線の縦方向、縦断方向に改良を加えますので、余水を流すということをやるなら、今回しかないとそのように考えておりますので、それを検討した上で、最終的に岐阜県との調整もしていきたいと、そのように考えております。                  〔12番議員挙手〕 107: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 108: ◯12番(川合敏己君) ありがとうございます。  本当ですと、大きなバイパス管をつくって、さらに下流で流せるような夢のような話が実現できればいいんでしょうけど、多分予算的にもそういったことは難しいと思います。なので、今回の県道改修がございますので、それに乗じて、第1雨水排水路と第2雨水排水路を、余水に関して流れるようにつないでいただいた方策がいいのではないかなあというふうに考えております。ぜひとも御検討いただきまして、研究もいただきまして、効果が認められるようであれば、ぜひ実現していただきますようお願い申し上げます。  次に、私が大変懸念しておりますのが、先ほど説明もさせていただきましたけれども、この下恵土地区の今渡南小学校のあのあたりというのは、田んぼ・畑が大変宅地化されておりまして、実際は毎年、十数軒ふえておりますし、また1,000平米未満の宅地造成がなされておりまして、協議なしにどんどんどんどん宅地化されているわけでございます。そうなりますと、先ほど排水路というのは下の方から整備していきますということで、上流域の方が実は越流がございまして、先ほどある一部に関しては既に改修をするということで動いてくださっているんですけれども、その他の支線に関しても、大変越流水の問題で、床下浸水のある地域がやはりあるわけでございます。  そうなりますと、まず私が聞きたかったのは、どんどん宅地造成をされていかれる、排水路はそのまま、だれがその何て管理をしていかれるのか、行政の中でそういったところを注意して、ここは宅地化が大変進んでいるから、ちょっとおくれて、ここの土地改良区の農業排水路を流用して、今、都市下水道としているこの線に、幹線については優先順位を上げて改修をしないかんねということをだれが考えていかれるのか、この点についてちょっとお聞かせください。 109: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。 110: ◯建設部長(山本富義君) 今回御質問のありました地域につきましては、正直な話、私も若いころには、このあたりの土地区画整理事業という提案をさせていただいて、大分話をさせていただいた覚えがございますが、そういった面整備をやっておれば、もっと系統立った排水計画に基づいた整備ができたのになあと思っておるところでございますが、もう今となって、順次、地域の地権者ごとの思いで土地利用をなされていくということでございますと、あとはうちの方で最も必要性の高い、いわゆる災害といいますか、冠水が頻繁に起こるところ、そういったところから順次整備することになっていくと思います。そして、その判断をだれがするかということにつきましては、土木課の方でそれを取りまとめ、最終的には私が判断するということになろうかと思います。以上です。                  〔12番議員挙手〕 111: ◯議長(可児慶志君) 川合敏己君。 112: ◯12番(川合敏己君) ありがとうございました。  雨水の排水計画については、多分あした、山口議員の方から質問が出ると思いますので、そのあたりは今回はお聞きせずに、私の一般質問を終わらせていただきたいと思いますが、住民から情報は集まっていると思います。どこが危険箇所で越流をしやすい箇所であるのか、また床下浸水をしている箇所であるのかというのは、もう既に十二分に把握をされていらっしゃると思いますので、ぜひとも優先順位をつけた上で対処をいただけますようお願いを申し上げまして、一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) 113: ◯議長(可児慶志君) 以上で、12番議員 川合敏己君の質問を終わります。  ここで午後1時00分まで休憩します。                                 休憩 午前11時50分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午後1時00分 114: ◯議長(可児慶志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  6番議員 伊藤英生君。 115: ◯6番(伊藤英生君) 6番議員、民主ネット可児の伊藤英生でございます。  それでは、議事進行に協力いたしまして、早速質問に入らせていただきます。  今回は大項目2点、リニア中央新幹線への市の対応と、重度障がい者のショートステイ事業の件についてお尋ねいたします。  まず最初にリニア中央新幹線について、市としてどのように対応していくかについて質問させていただきます。  この件に関しましては、きのう小川富貴議員が電磁波による不安であるとか、振動に対する心配であるとか、そういったことに関しましては詳細に尋ねておられましたので、きょうは少し切り口を変えまして、では、このリニア中央新幹線事業に対して、いかに本市と、そして市民がかかわっていくのかという点に軸足を置きましてお尋ねしたいと思います。  未来の技術だと思われていたリニア中央新幹線は、既にこの岐阜県においても、今月の6日に環境アセスメントの現地調査がスタートいたしました。希少動物や地質など26項目を調査し、その調査結果を踏まえて具体的なルートを絞り込み、報告書を2年後をめどにまとめて、2014年中の着工を目指しております。つまり3年後にはもう工事が始まるということでございます。  この環境影響評価方法書の中で、きのう小川富貴議員が示しました赤い点々がある図面でございますけれども、これが載っておりまして、JR東海といたしましては、まだルートは決まっていないという立場でございますが、少なくとも可児市内に軌道が入る可能性は非常に高いと言えます。この件に関しまして、3点ほどお尋ねいたします。  1.JR東海が、中間駅の設置で、建設費用の全額を自己負担する方針を示しましたが、この件に関して、市はどのように評価していますでしょうか。  2.JR東海が作成した、きのうの赤い点々があった図面でございますけれども、中央新幹線(東京都・名古屋市間)環境影響評価方法書(岐阜県版)の中の添付図面集18、用途地域図(4)というものでございます。これを見ますと、対象事業実施区域が久々利地区、大平地区、大萱地区、そして桜ケ丘ハイツ上に幅3キロメートルの枠で示されております。この件に関しまして、市として、関係地域の住民にどのような対応をとるお考えがありますでしょうか。  三つ目、地下40メートル以深の大深度地下は公共性があると認可されましたが、原則として地権者への事前の補償なしに事業者が地下空間を自由に使用権設定できますが、都市計画法による建築制限などを生じる可能性がございます。今後の可児市の都市計画にどのような影響が出るとお考えでしょうか。  以上3点をお尋ねいたします。 116: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  企画部長 古山隆行君。 117: ◯企画部長(古山隆行君) それでは、リニア中央新幹線の御質問にお答えいたします。  一つ目の質問で、中間駅建設費用をJR東海が負担することの評価についてお答えをいたします。  リニア中央新幹線の中間駅建設費用につきましては、去る11月21日に、JR東海がこれまでの方針を転換して、全額負担するということが表明されました。従来からJR東海が主張しておりました中間駅建設費用について、全額地元負担ということが大きく転換されたものでありまして、財政事情から最大の懸案事項であったこの問題が解決したということで、建設に向けた工事の着手、あるいは具体的なリニア中央新幹線の活用策の検討に、ようやくこれから進むことができるというふうに認識をしております。  次に二つ目の質問で、この概略ルートの中に久々利地区や桜ケ丘ハイツが入っていて、市民に対してどのような対応をとるのかということについてお答えをいたします。  さきに小川議員の御質問にお答えをしましたとおり、リニア中央新幹線に関しまして、一部市民の皆さんに不安があるということでございまして、環境影響評価において、市民生活への影響について、詳細な調査を行うようにJR東海に意見を提出したところでございます。今後も、市民の不安払拭のために、事業主体であるJR東海に対して必要な説明を求めるとともに、意見を提出していくことといたします。以上でございます。 118: ◯議長(可児慶志君) 建設部長 山本富義君。 119: ◯建設部長(山本富義君) それでは、私は小項目の三つ目でございますが、都市計画に及ぼす影響及び建築制限等の私権制限についてお答えいたします。  大深度地下の公共的使用に関する特別措置法によりますと、岐阜県は対象となっておりません。JR東海に確認いたしましたが、現在、中央新幹線環境影響評価方法書で公表している事項以外は未定であり、地権者への対応についても決まっていないということでございます。リニア中央新幹線につきましては、都市計画に定める予定はもうないと、そのように聞いておりますので、都市計画決定という手法をとらないということであれば、都市計画法による建築制限等が発生することはございません。よって、可児市の都市計画に対しての影響につきましては、情報が限られている現在においては判断ができないということでございます。今後は、情報収集に努めたいと、そのように考えております。                  〔6番議員挙手〕 120: ◯議長(可児慶志君) 伊藤英生君。 121: ◯6番(伊藤英生君) ありがとうございました。  一つ目の、中間駅の建設費用全額負担に対する評価の点でございますけれども、おっしゃられるとおり、11月21日のJR東海の山田佳臣社長と関係6県の知事との会合で、JR東海側が建設費用全額負担を打ち出して、これを自治体側が一度は持ち帰った形にはなっておりますけれども、この件に関して、例えば古田肇知事は、「実現へかなり大きく前進した。提示案は大筋で了としたい」と述べておりますし、三重県の鈴木英敬知事などは、大きな前進だと大歓迎でございますが、JR東海の山田社長は記者会見で、「返事の必要はない。早期開業へ全力で取り組む」と表明しております。  また、この日にJR東海が出したリニア中央新幹線の中間駅建設費負担についてという文書がありまして、この要約を少し読み上げますと、地方自治体には、リニア中央新幹線計画推進のため工事促進に不可欠な用地取得のあっせんを初めとして、行政サイドから工事促進にかかわるさまざまな御協力と、リニア中央新幹線の効果を県全体の発展につなげる地域行政としての自治体本来の役割をお願いする次第ですとございます。要は、中間駅はこっちでつくるから、それ以外の接続の道路であるとかそういったものは自治体でお願いしますよという内容でございます。  また、別の場所では、当初、当社が期待していた想定と比べて、当社の負担が大幅に増加するため、全般的に徹底した建設費の圧縮を行うとあります。つまり、この件に関して私が心配するのは三つほどございます。この三つを質問いたします。  一つ目、今後、この計画に関する主導権がますますJR東海側に移ってしまうのではないかという心配でございます。  二つ目、中間駅の負担がなくなった分、用地買収などさまざまな分野で、JR東海側にある意味、言葉は悪いですが、買いたたかれてしまうのではないかという心配がございます。  そして三つ目、全般的な建設経費の圧縮が安全性や騒音対策への悪影響とならないか、この点を三つ心配しておりますが、執行部側のお考えをお伺いいたします。 122: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 123: ◯企画部長(古山隆行君) 今、三つ御質問をいただきましたけれども、事前に通告がございませんでしたので十分なお答えができないと思いますが、お許しをいただきたいと思います。  一つ目が、建設に対する主導権がJR東海に移るということですが、もともと事業主体がJR東海でありまして、JR東海と地域の地権者の方との関係がもともと甲乙の関係ですので、市も乙側ということになりますので、どこからどこへ主導権が移るのかという御指摘なのか、ちょっと私には理解が難しいところがありますが、もともと自治体が主導権を持っているわけではございませんので、と思います。  二つ目に、JR東海に買いたたかれるというのは、土地という意味でございますね。これも甲乙の関係でいえば、市有地があれば別ですけれども、適切な価格で交渉されるものというふうに思いますけれども。  それから、建設費の圧縮で安全がなおざりになったり、いわゆる安く済ませるために大事なところが手薄になるんではないかという御心配だと思いますが、確かにそれは一定程度あると思います。1駅だけでも地上で350億円、あるいは地下ですと2,200億円というような費用が見込まれておりましたので、これをJR東海が全額負担するということですから、その分は何らか、建設費全体で圧縮するということでしょうが、ただ、たしか9兆円ぐらいの全体事業になるはずですので、それは何割というような非常に大きなものではないというふうに思いますので、どの程度圧縮が必要になるかというふうに思います。  ただ、私が心配しますのは、駅をコンパクトにする。350億円を、多分リニア中央新幹線の線路で削減するというよりは、350億円そのものを削減するというふうにまずは考えるでしょうから、非常にコンパクトにすると。これがリニア中央新幹線の活性化といいますか、活用といいますか、あるいは魅力といいますか、そういう部分でちょっと縮小するんではないか、それは直感的に感じました。簡単に言いますと、どこかにありましたが、リニア中央新幹線のお客さんというのは自由席を求めて来るというような形ではなくて、基本的に予約制であるので、ほとんどロビーとか待合みたいなものはなくて、来たら、何らかの改札だけあればいいんではないかというようなことになりますと、非常にコンパクトで殺風景といいますか、あるいは魅力のない駅になるんじゃないかということは直感的に思いましたけれども、安全を経費節減で犠牲にしてやってはいけない、これは当然だと思います。以上でございます。 124: ◯議長(可児慶志君) 伊藤議員に申し上げます。  通告の範囲を超えないように、それから一問一答で質問するようにお願いします。                  〔6番議員挙手〕 125: ◯議長(可児慶志君) 伊藤英生君。 126: ◯6番(伊藤英生君) すみません。通告にない質問で失礼いたしました。  これは2番の地域の住民に対する説明という部分にもかかわってくるんですけれども、私が非常に心配しているのは、説明責任はJR東海にある、事業主体はJR東海であると、これはもちろんそのとおりでございますけれども、まちに対する影響が非常に大きいという部分も含めまして、やはり市民と一緒になって、このリニア中央新幹線がどうやって可児市に受け入れられるかということを、議論を高めていく必要があると考えております。ある意味、これはJR東海がやることだからという姿勢をとっていきますと、市民とかかわりのないところで物事が決定していきまして、決定後に問題が指摘されても、正しい理由を並べて自己防衛に徹すると、そういった従来型の姿勢になってしまうのではないかということを非常に危惧しております。市民参加型の、例えばまちづくりのワークショップ的なものを開いたりしながら、市民の中でじっくりと議論を深めて、十分に納得していただける情報量と、そしてリニア中央新幹線に対する考えを共有できる、そういったものを取り組んでいただきたいというふうに思っております。  引き続き三つ目に関してですけれども、まだ決定ではない段階であれこれは言えませんけれども、そもそもこの可児市内を通るときに、大深度にならない可能性も非常にあると。漠然に、ただ、今一般市民が感じている感じでは、地下を通るからいいんではないかという感覚を持っているというふうに、あちらこちらでも耳にいたしますけれども、場合によっては地上に顔を出したりする部分もあるでしょうし、地下に潜っても、それほどこの地域では深くないのでないかというようなお話も聞いたりしております。そうなると、ますますこの辺の土地利用とかそういったものに非常に大きな影響が出てくると思いますので、その辺も適時に情報が入り次第、情報公開をしながら進めていただきたい、そのように考えております。  それでは、二つ目の質問に移らせていただきます。  重度障がい者のレスパイトケア、特にショートステイ事業についてお尋ねいたします。  この件につきましては、過去に山根一男議員、そして冨田牧子議員がそれぞれ質問され、さらに関係者の努力もありまして、市内では岐阜社会保険病院と特別養護老人ホーム瀬田の杜にて制度上は利用可能となりました。しかしながら、専門知識を持つスタッフの不足、経営上の問題等も含めまして、かなり運用に制限があるのが現状でございます。この件に関して、2点ほどお尋ねいたします。  1.市内に重度障がい者が緊急時短期入所、さらには長期入所できる施設の確保が望まれますが、これに関して市はどのようにお考えでしょうか。  2.応急措置として、現在この事業を行う施設に、安定的にベットを確保する必要がありますが、経営上、他の用途でベットを埋めてしまうという状況がございます。この件に関して、市としてどのように対応いたしますでしょうか。  以上、お尋ねいたします。 127: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  健康福祉部長 尾石吉平君。 128: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) それでは、障がい者のショートステイ、特に身体障がい者のショートステイの現状についての御質問でございます。
     本市が、ことし2月に実施しました障がい者計画策定に関するアンケート調査では、ショートステイの利用希望が、身体障がい者手帳をお持ちの方では2番目と高くなっております。  また、重度身体障がいの方からもショートステイ先の確保の要望をいただいております。このため、来年度からの第3期可児市障がい者計画では、ショートステイの確保を重点項目に掲げることにしております。  また、岐阜県が行いました在宅で生活中の重症心身障がいの方の現況調査でも、介護者の方が求めていらっしゃる情報では、ショートステイや日中一時支援の一時預かりに関する情報が最も多く、また手厚い医療的ケアが必要な方に限りますと、76%の方がショートステイの利用を希望されていらっしゃいます。このため、岐阜県は重症心身障がいの方のショートステイ先を確保するため、受け入れのための設備整備や機器購入をした場合の助成制度、また支援従事者の研修制度などを、来年度から実施したいということを検討しております。このように、ショートステイに対するニーズが十分に満たされているとは言えません。ショートステイ施設の確保は、重点的に取り組むべき課題だと認識しております。なお、長期入所、いわゆる施設入所につきましては、国の方針が地域への移行というものでございますので、新たな入所施設の整備は困難な現状でございます。  2点目の施設の確保についてでございます。  市内の身体障がい者のショートステイ施設は、現在、岐阜社会保険病院と特別養護老人ホーム瀬田の杜の二つがあり、ことし4月から10月までの利用実績は、それぞれ41日と2日となっております。岐阜社会保険病院がショートステイサービスの事業所の指定を受けました平成18年以降も、本市は市内の病院と介護保険施設に対し、サービス事業所としての指定を受けていただくよう依頼してまいりました。特別養護老人ホームにつきましては、空床型といいまして、ベットがあいているときに障がい者を受け入れる方式で依頼しておりましたが、障がいに対応できる介護職員の不足であるとか、介護報酬の安さなどが支障になり、なかなか事業所指定に至りませんでしたが、平成21年11月から瀬田の杜が利用できるようになりました。  しかし、御指摘のとおり高齢者のショートステイが早々に埋まり、障がい者が利用できにくいのが現状と聞いております。今後も引き続き、他の病院や介護保険施設に働きかけをしてまいりたいと思っております。  なお、来年度以降の介護保険制度の改正議論がなされております。この中で、ショートステイにおいて、緊急時の受け入れ用にベットを空床のまま確保した場合に、事業者の収入を保障するため、介護報酬を加算することが検討されておりますので、自立支援費についても同様な検討がなされることを期待しております。                  〔6番議員挙手〕 129: ◯議長(可児慶志君) 伊藤英生君。 130: ◯6番(伊藤英生君) ありがとうございました。  重度障がい者、身体障がい者を介護する方というのは本当に大変でして、風邪も引けない、身内に急遽不幸があった場合でもなかなか対応できないと、本当に非常に苦しい立場にあります。ぜひ、いつでもこういう緊急時の短期入所が受け入れ可能な体制をつくっていくよう、引き続きお願いしたいと思っておりますけれども、一つ、1)について再質問させていただきます。  今、市内の重度障がい者が何名いて、そして何名が、今、市外の施設に入居していますでしょうか。 131: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 132: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 入所が必要と思われます重度身体障がい者の方、これは障がい程度区分でいきますと5とか6のランクの方だと思われますが、現在47名いらっしゃいます。そのうち、市外の施設に20人の方が入所していらっしゃいます。                  〔6番議員挙手〕 133: ◯議長(可児慶志君) 伊藤英生君。 134: ◯6番(伊藤英生君) この同じ質問を平成20年のときに山根議員がされまして、当時は38名のうち20名が市外の施設を利用されているとのことでしたが、38名から47名にふえて、市外にいる方が20人ということで、この20人の方は、結局家族が近くで見てあげられないというか、家族と一緒に暮らせない状況にあると。市内の施設が整っていない状況なので市外の施設を利用していると。いろいろな事情があるんでしょうけれども、なかなか現状、家族が身体障がいになってしまったら、この可児市に暮らしていくのがなかなか難しいと。ある意味、こういった方々に対して、あまり優しくない状態にあるということを非常に懸念しております。  また、今、市内で重度障がい者のショートステイ支援認定されているのは20人いまして、その中で実際に利用されたのは4人ということでございますけれども、これは利用者が少ないという現状であるのか、また現状のような状況だから利用者が少ないのか、どちらが先かという問題ではございますけれども、私は恐らく両方に原因があるのではないかと考えております。利用する側、利用される側の情報共有の意味におきましても、執行部による適度な利用の啓発と、そして施設拡充に対する持続的な取り組みをお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 135: ◯議長(可児慶志君) 以上で、6番議員 伊藤英生君の質問を終わります。  9番議員 山田喜弘君。 136: ◯9番(山田喜弘君) 9番、可児市議会公明党の山田喜弘です。  通告に従いまして、大項目2問を質問させていただきます。  前回の平成23年9月の定例会におきまして、一般質問で災害時の女性の視点での防災について若干触れさせていただきました。今回はさらに深く、女性の視点から防災対策について質問をいたします。  東日本大震災より、もう8カ月が過ぎました。もう間もなく9カ月になります。被災地では、本格的な復旧・復興が急がれる一方、全国各地では今回の震災の教訓を踏まえ、既存の防災対策を見直す動きが活発化しております。そうした中、女性の視点で既存の防災対策を見直すとともに、新たな対策を検討するため、我が党では、8月18日、松あきら副代表を議長とする女性防災会議を立ち上げました。我が国の防災対策の根幹をなす防災基本計画には、平成17年に女性の参画、男女双方の視点が初めて盛り込まれ、平成20年には政策決定過程における女性の参加が明記されました。また、東日本大震災復興基本法第2条第2項には、女性・子供・障害者を含めた多様な国民の声が反映されるべきこととなっています。  しかし、今回の東日本大震災でも、例えば着がえる場所がない、授乳スペースがないなどの声を耳にしました。また、女性用衛生品や化粧品、乳児のおむつなどの支給物資の不足も目立ち、災害時における女性の視点の大切さが改めて浮き彫りになりました。  女性は、地域に人脈を築き、地域のことをよく知っています。介護や子育てといった具体的な経験を通じて、子供や高齢者、生活者の視点を持っています。こうした女性たちが災害時の担い手として、その力が発揮できるような仕組みが必要であります。  そこで、第1弾として、本年10月の1カ月間、被災3県を除く全国の我が党の女性議員全員が、女性の視点から防災行政総点検に取り組みました。それを踏まえ、11月24日には女性の視点を生かした災害対策についての第1次勧告を藤村官房長官、野田総理大臣あてに提出したところであります。  調査の内容としては、調査団体数658団体について13項目で点検し、回答を得ました。調査内容では、まず問い1として、現在、地域防災会議の委員に女性が登用されていますかに対し、「はい」が358団体、「いいえ」が291団体。問い2では、地域防災計画を作成する際、女性からの意見を反映させましたかに対し、「はい」が269団体、「いいえ」が359団体でした。意見を反映させた具体例として、避難所運営役員に必ず女性を入れるよう要請を受け、幹事または副幹事どちらかは必ず女性がつくと。避難所生活環境におけるプライバシー保護の重要性につき指摘を受け、間仕切りを備蓄することとなったなどがあります。問い8では、計画されている避難所の整備・運営に女性の視点で子育てニーズを反映していますかに対し、「はい」が335団体、「いいえ」が311団体。反映させている状況は、授乳室や男女別更衣室の確保、アレルギー食品の確保、避難所での情報提供時には子供でもわかる平易な文章で掲示・配布を心がけるなどがありました。問い9では、自治体の災害用備蓄物資に女性や乳幼児、高齢者、障がい者等のさまざまなニーズが踏まえられていますか、その状況はに対し、「乳幼児への配慮」335団体、「高齢者への配慮」302団体、「女性への配慮」243団体などとなっています。その他に、粉ミルク、乳幼児飲料水、カセットこんろ、哺乳瓶はワンセットで備蓄している。流通備蓄を推進しており、年1回物資輸送訓練を実施している。原子力災害に備え、安定ヨウ素剤の備蓄などがありました。問い11では、小・中学校における防災教育・避難訓練の取り組み事例での問いに対し、避難訓練を実施、防災教育を実施、地域・PTA参加型避難訓練を実施、年3回以上防災訓練を実施、専門家を講師に招き防災訓練を実施、その他として、中学生防災研修会、中学生レスキュー隊等の結成、少年・少女消防団の結成、防災教育の一環として東日本大震災や災害特集の新聞記事を授業で読み合い、命の大切さ、ボランティア精神、避難方法などをクラス全員で考え、話し合い、発表したなどが上げられています。  さらに、特筆すべき事項として、被災者支援システムを活用し、業務継続計画をスタートした点、庁内横軸連携の重要性が再認識され、危機管理、節電へ重点的に取り組みが行われている。検討課題として、帰宅困難者対策と各企業・事業所との協力体制及び合同訓練の重要性を上げられています。聴覚障がい者への情報提供は、事前登録者にファクス送信サービスを行っているが、今回の東日本大震災のようにファクス使用不能となった場合の策として、LEDで文字放送される個別受信機の配付を予定しているところもあります。広報の一環として、防災ツイッターを開始したなどがありました。  そこで、以下、本市の取り組みについてお尋ねします。  1.女性の意見をふだんから防災対策にしっかりと反映できるようにすべきと考えています。そこで、地方防災会議への女性の積極的登用策について、条例改正を含めどう考えていますか。防災部局と男女共同参画部局との連携強化をどう考えていますか。女性の意見を地域防災計画に反映させる取り組みについて、どう考えていますか。  2.避難所運営に女性、または女性職員を配置するよう事前に決めておくべきではないでしょうか。本市の考えをお伺いします。  3.避難所運営訓練について、静岡県が開発したHUG等を取り入れ、地域と連携した防災訓練を実施すべきではないでしょうか。  4.災害時の緊急物資の中に女性や子供、高齢者、障がい者に配慮した物資が備蓄されているでしょうか。  5.市民への防災教育の充実について、本市はどのように取り組まれますか。  6.児童・生徒への防災教育の充実について、本市はどう取り組まれますか。  7.災害時の地域の窓口となる各小・中学校に防災担当職員を配置すべきと考えますが、どうでしょうか。  以上、よろしくお願いします。 137: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  総務部長 丹羽逸郎君。 138: ◯総務部長(丹羽逸郎君) それでは、女性の視点からの防災対策についての6点目を除く御質問にお答えさせていただきます。  まず1点目でございますが、可児市防災会議委員につきましては、最新の名簿によりますと、現在25名のうち4名が女性委員となっております。おおむね各界代表者の方にお願いしておりますが、条例改正を行わなくても女性委員を増員することは可能でございますので、今後とも女性委員の登用について検討していきたいと考えております。  次に、防災部局と男女共同参画部局との連携についてでございますが、防災部局は災害時にすべての部署をコントロールしていくという立場にありますので、男女共同参画部局に限らず、すべての部局との連携は常に密にしていく必要があると考えております。  次に、女性の意見を地域防災計画に反映させる取り組みについてでございますが、先般、岐阜県が公表されました第2期岐阜県地震防災行動計画におきまして、女性の視点での防災対策が新たなポイントとして盛り込まれましたことなどから、こうした視点は大変重要であると考えております。本市で進めております可児市地域防災計画の見直しや、各種マニュアル等の見直しについても、そうした視点を盛り込む必要性を感じており、今後、女性職員や女性団体へのヒアリングなどを積極的に取り入れていきたいと考えております。  2点目の避難所運営の女性職員の配置についてでございますが、現在、地震災害時の避難所配置職員として、44カ所すべてに女性職員を配置いたしております。  3点目の避難所運営訓練についてでございますが、東日本大震災でも明らかになりましたように避難所の運営は、長期化すると、行政というより地域の皆さんが主体となって担っていただくことになるものではないかと考えております。来年度から予定しております水防訓練及び地震想定の防災訓練においては、より地域と連携した防災訓練を積極的に行っていきたいと考えております。  4点目の備蓄物資についてでございますが、現在のところ、市指定避難所に設置してあります防災備蓄倉庫には、アレルギーに対応した一部食料以外は、災害弱者に配慮した物資は備蓄いたしておりません。災害時に援護を必要とする皆さんへの対応につきましては、大変重要な課題であり、東日本大震災の被災地における必要物資などを参考にしながら、今後十分考慮していきたいと考えております。  5点目の市民への防災教育についてでございますが、昨年の7・15集中豪雨災害や本年の東日本大震災を受け、市民の皆さんの防災への意識は大変高まっておりまして、自治会を初め多くの団体から生涯学習楽学講座の講師依頼をいただいており、大変心強く感じておるところでございます。  こうした時期に市民の皆様の防災意識を高めていくことは、極めて重要であると考えておりまして、講座の講師という形式にとらわれず、あらゆる機会をとらえて啓蒙・啓発を図っていきたいと考えております。また、水防訓練・防災訓練を通じまして、より知識と技術を習得していただくよう、今後も努めてまいりたいと思います。  次に、7点目の小・中学校への防災担当職員の配置についてでございますが、災害が発生し、小・中学校を2次避難所として開設する場合は、市の担当職員を配置し、避難所運営に従事するようにいたします。事前に担当する避難所を指定しておりますので、災害対策本部の指示により、遅滞なく避難所の開設を行うことになっております。また、現在、各学校の事務職員におきましては、防災に関する研修等を積極的に行っており、これを継続しながら避難所開設時の各学校との連携を強化してまいりたいと考えております。 139: ◯議長(可児慶志君) 教育長 大杉一郎君。 140: ◯教育長(大杉一郎君) 私からは、6項目めの児童・生徒への防災教育の充実についてお答えします。  災害時におきまして、児童・生徒がみずから適切な行動がとれるようにするために、小・中学校での防災教育は大変大切です。  そこで、本市の小・中学校の状況ですが、地震や火災、不審者対応などを想定して避難訓練を年2回から4回、計画的に実施しております。内容面では、消防署員の指導を受けたり、煙や消火の体験を取り入れたりするなど、実践的な訓練となるよう工夫しています。また、すべての小学校で、PTAと連携した下校時の引き渡し訓練等を実施、または今後の実施を計画しております。また、授業では関係教科や特別活動、総合的な学習の時間において、東日本大震災や自然災害等を資料として活用したり、児童会や生徒会活動を中心に募金活動やメッセージを送ったりするなど、知識を身につけるばかりではなく、命や助け合いの大切さに気づき、自分たちにできることを考えられるように指導の工夫をしております。  教育委員会では、このように各学校における児童・生徒への防災教育の充実を図ってまいりましたが、今後とも学校への注意喚起をタイムリーに、かつ継続的に行うと同時に、通学路等について、ハザードマップや緊急対応マニュアルの点検や助言をするなど、体制の充実にも努めてまいります。以上でございます。                  〔9番議員挙手〕 141: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 142: ◯9番(山田喜弘君) それでは、何点か再質問させていただきます。  まず、条例改正の必要がないということでありましたが、その点についてお尋ねします。  現在の可児市防災会議条例にはありませんけれども、大阪市などでは、わざわざ女性登用できるように、条項を追加して条例改正したというふうな取り組みをされております。追加した条項については、市長が必要な人というふうにしておられますが、今の部長のお答えで、条例を改正しなくても女性の登用ができるという具体的な根拠というのを、もう一度ちょっとお尋ねしたいです。 143: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 144: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 可児市防災会議条例によりますと、第3条第5項第8号になりますが、指定公共機関、指定地方公共機関及びその他これらに準ずる機関の職員のうちから市長が委嘱する者という規定がございます。この中で、各機関に対しまして、女性の方を推薦いただきたいというような形でお願いすることができます。そのほかの項目によりますと、例えば、それぞれの長にお願いするというところがございますので、こういったところについては、その団体の長が女性であれば長の方が出ていただきますが、男性であればその形になるという形ですけど、この第8号によって、市からの意向をお伝えできるというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 145: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 146: ◯9番(山田喜弘君) 当然、長に出すので、そこの長が男性なら、自分が出てこなきゃいけないという案内文になると、どうしても代表が出てこられるというふうな形になると思うんですけれども、その辺の委員をお願いするときの団体等への案内について、女性を出していただきたいというような文面にすることは可能ですか。 147: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 148: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 今の議員の言われますような方法も可能だと思います。また、お願いする機関を、女性の長の方が見える機関にお願いするという方法もございますので、現在の条例の内容で十分できるというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 149: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 150: ◯9番(山田喜弘君) 経過を見たいと思います。ふえなければ、条例改正してでも女性を登用できるような取り組みを考えていただきたいというふうに思います。  次に男女共同参画ということで、防災安全課はすべての組織と意思疎通をしているということでありますが、一つお尋ねしたいのが可児市男女共同参画推進会議ですか、そういうところから防災について提案とかいうのは今まであったでしょうか。 151: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 152: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 私の知る限りにおきましては、男女共同参画の組織からのそういう御要望は聞いてはおりません。                  〔9番議員挙手〕 153: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 154: ◯9番(山田喜弘君) 逆に、こちらからお尋ねするようなことを、今後考えられますか。 155: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 156: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 先ほどの答弁でもお答えいたしましたように、今後、そういう視点からの対応というのは非常に重要でございますので、防災安全課の方から、そういう御相談をするなり、意見を聞くということは多くしたいというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 157: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 158: ◯9番(山田喜弘君) ぜひ、ヒアリングとか、そういう観点を一度聞いていただきたいというふうに思います。  避難所運営について、44カ所に職員を配置しているということでありますが、ある方によれば、ふだんやっていないことはできないということで、今質問させてもらった静岡県が開発したHUG等、避難所の運営訓練のゲームであります。これについて認識はありますか。 159: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 160: ◯総務部長(丹羽逸郎君) HUGという方法については、訓練の仕方のようでございますけれども、認識はいたしておりまして、職員がこのゲームをするというよりも、やはり避難所を開設した地域の皆さんにこういったことを実践していただくということが大事ではないかというふうに考えておりますので、今後、いろいろな防災訓練を行う中で、皆さんに周知なり、普及を図れたらというふうに、今考えておるところでございます。                  〔9番議員挙手〕 161: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 162: ◯9番(山田喜弘君) 若干HUGについて触れさせていただくと、避難所の運営ゲームなので、ゲームと言っていいのかどうかはわかりませんけれども、やることとしては、六、七人がグループになって避難所の運営について勉強するということであります。45歳男性、奥さんと小さな娘さんと一緒です、自宅は全壊と。認知症の家族を連れた60代男性ですとカードにそうやって書いてあります。読み上げられると、そういうのを避難所のどこに行っていただくのかということです。子供連れなら奥へ行ってもらうとか、トイレの近い入り口にしましょうとか、参加者はグループで相談して、素早く配置場所を決めると。各体育館とか、公民館とか、できればそういう配置図において、そういうところをどんどん決めていくというのがこのゲームの特徴であります。そういうのを、今部長が言われたように地域の方、実際に職員がずうっと運営できるわけではありませんので、長期にわたると当然地域の方がやっていただかなきゃいかんということであります。そういう方に、ぜひこういう方法もあるということを周知して、実際に訓練していただけると、避難所の運営はどんなに大変なのかということがわかると思います。  そういうふうで、先ほど言ったように、ふだんやっていないとできないということでありますので、ぜひ毎年の訓練のとき、毎年できなくても、2年に1遍でも結構ですけれども、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思っております。  もう一度聞きますが、こういう訓練はどうですか。市として推奨されますか。 163: ◯議長(可児慶志君) 総務部長 丹羽逸郎君。 164: ◯総務部長(丹羽逸郎君) このゲームを取り入れるかどうかということは、今後検討して、また進めていきたいと思いますが、避難所の運営そのものをどうするかということを考えておくことは非常に大事なことであると考えておりますので、十分研究して訓練に取り入れていきたいというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 165: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 166: ◯9番(山田喜弘君) 運営マニュアルなんかは、教科書でいうと基本的なことであります。実際に訓練するということが応用になっていくと思いますので、ぜひとも取り入れていっていただきたいというふうに思います。  先ほどの備蓄について、今度お尋ねします。  アレルギー食品は置いてあるということで、災害弱者についての備えがないということがありました。具体的に、今後どのように詰めていかれるのか、もしお考えがあればお聞かせください。 167: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 168: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 御指摘のとおり、災害弱者専用の備蓄品というものは、今のところ項目には上がっておりません。しかし、今後いろいろと研究いたしまして、ことしも東日本大震災に向けて救援物資を送った関係上、その補充なども検討しておるところでございますので、品目について、もう少し詳細に調べて、逐次ふやしていきたいというふうに思います。一度に大量に備えるということは大変難しいところがございますので、順次備えていきたいというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 169: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。
    170: ◯9番(山田喜弘君) あと、市民への防災教育の充実についてでありますが、なかなか今はできていないのが障がい者などの災害弱者の避難訓練の参加だと思います。その辺について、どう考えてみえますか。 171: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 172: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 災害弱者の方についての教育ということになりますと、例えば高齢者の方に対しましては、その担当部署の方、あるいは民生児童委員さん等にお願いするというような方法をとっていきたいと考えております。例えば乳幼児の方ですと担当部署の方、あるいは先ほど児童・生徒については教育委員会、そういった部署ごとにそれぞれの災害に対する啓蒙・啓発は行っていただきたいというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 173: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 174: ◯9番(山田喜弘君) 教育長にお尋ねします。  先ほど御回答いただいたように、学校でもしっかりと避難訓練等をしていたり、総合学習等で学んでみえるということでありました。  教育長というのは、学校を訪問していただいていますが、私の地元の西可児中学校でも廊下に次のような掲示板をやっております。先ほどあったように、避難訓練のときの模様とか、大震災について学んだことということで、東日本大震災を踏まえて、地震の恐ろしさ、悲しさ、心が痛む、早い復興を望む。それから2番目のテーマとしては、自分たちができること、3番目に今後の震災に備えてという三つのテーマで、生徒の意見を募集して掲載をされていました。その中で、一つは東日本大震災で被災された人は、勉強もスポーツもできないので、僕たちは、勉強・スポーツのできることに感謝したいですと。2には、たまたま東北地方で起きただけで、人ごとと思わず、家族と話し合ったり、準備をしておきたいですとか、3番目には、初めて避難訓練で、私は真剣に「おはし」、押さない、走らない、しゃべらないを守ることができました。避難経路もしっかり覚えました。被災者の気持ちを深くわかっているわけではないけれども、今、この瞬間も苦しい思いをたくさんしている人はいます。人ごととは思わず、小さなことでも協力したいというような掲示がされていました。  まず、教育長、感想を聞きたいですけど、どうですか。 175: ◯議長(可児慶志君) 教育長 大杉一郎君。 176: ◯教育長(大杉一郎君) お答えします。  まさに、子供たちの心を育てるということで、いわゆるよそごとではない、本当に東日本大震災につきまして、今まさに起こったことでありまして、それについて、市内小・中学校の子供たちが被災地を思い、募金等、それからメッセージを送ったり、そういうことをしてくれました。それは、通常、避難訓練をやっております。そして教育もしておりますが、そうした中の成果の一つではないかということで、児童・生徒の避難訓練の目的は、安全を守ることが一番大事でありますが、彼らの、将来的に防災対応の認識を深める役割と、それから人を思いやる心を育てることが重要だと考えておりますけれども、まさに今回の件は、そういうものが実際にあらわれてきたということで、非常に可児市の子供たちは、そういう対応をきちんとしてくれたということで喜んでおります。以上でございます。                  〔9番議員挙手〕 177: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 178: ◯9番(山田喜弘君) もう一つ、教育長に聞きたいんですけれども、学校訪問されたときに、こういう意見がありましたけれども、実際に児童・生徒に触れ合って意見を聞いたりすることはあるんですか。 179: ◯議長(可児慶志君) 教育長。 180: ◯教育長(大杉一郎君) 今、16校1園ということで、17カ所の学校を預かっておるわけでございますが、そういう機会もと、給食を一緒に食べてお話しするとか、そういうことはしておりますが、なかなか子供たちと面と向かってというか、いわゆる深い話は、なかなか機会は持てません。今後、機会をとらえて、そういう機会も持っていきたいということでございます。                  〔9番議員挙手〕 181: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 182: ◯9番(山田喜弘君) 可児市の教育を預かる最高責任者ですので、ぜひ子供たちの生の声を聞いていただける機会をふやしていただきたい、その努力をしっかりしてくださいということをお願いしておきます。  以上で、第1問目は終わりたいと思います。  第2問目は、同じく震災についてのことでありますけれども、今、被災地支援で力を発揮する遠隔自治体間の支え合いということについて、質問をしたいというふうに思っております。  自治体は、財源や人間などの必要な行政資源に恵まれていれば、地域住民のニーズに密着した行政サービスが展開できる強みがありますが、自治体は、国より当然規模が小さいわけであります。小さいがゆえに人の顔も見えるわけではありますが、よく言われる自助・共助・公助でいえば、自治体というのが、みずからの権限と負担と責任において、公共サービスを決定・提供するとして自治体運営をするというのが自助であります。自治体が他の自治体に支えてもらうのが、共助と言われるんではないかと思います。また、自治体から見て公助といえば、国から支えていただくというようなことではないかというふうに思います。  東日本大震災に直面した自治体は、可能な限り自助を展開しているところであります。しかし、職員、時には首長までが被災しているため、自治体の人的資源も平常時以下になります。多くの住民が被災し、また物的損害も甚大であり、自治体がなすべき仕事は膨大であります。財源も喪失しています。また、住民がかなり遠方の避難地に拡散している場合もあり、本当に、いわゆる自治体の自助には限りがあるというふうに思います。よく言われる、きのうの我が身より、あすは我が身という共助の原理で、これから助け合いが必要になってくるんではないかというふうに思います。  東日本大震災をきっかけに災害情報の発信の確保が、現在重要なテーマになっています。役所が甚大な被害を受けた際に、ホームページの更新用サーバーも使用不能になる可能性もあり、そうした非常時に、住民への情報発信手段が断たれることを防ぐ有効な手段として、今注目されているのが災害時に遠隔地の自治体にホームページを代理掲載してもらう仕組みであります。実際にことしの3・11東日本大震災の際、甚大な被害をこうむった岩手県・宮城県・福島県の各市町村のウエブサイトは、発災直後からサーバー通信機器、通信回線の損壊やアクセス急増などの影響で閲覧できない状況が続きました。そのような状況の中、被災地の一つである宮城県大崎市では、平成12年に姉妹都市の締結を結んだ北海道当別町との連携協力により、震災当日から当別町のウエブサイトに大崎市災害対策本部のページを開設してもらい、被害の状況、避難所の情報、ライフラインに関する情報を途絶えることなく毎日発信し続けることができました。  これは、当別町の担当職員が大崎市の職員から被災状況を衛星電話等で聞き取り、休日・昼夜を問わず、大崎市に関する情報の収集、ウエブサイトへの情報掲載を行い、さらに大崎市に住む家族の安否などの問い合わせにも対応するなど、非常に丁寧な対応をしていたためであります。  現在、多くの自治体では周辺の市町村が同じシステムを共有したり、同じ施設を共同で用いたり、相互に連携する対策を講じていますが、東日本大震災のように被災地域が広域にわたると、近隣自治体間でお互いを助け合う状況ではなく、的確な情報発信が困難になりかねません。大規模災害では、むしろ離れた自治体の方が頼りになる可能性が高く、姉妹都市、友好都市など、遠隔地でありながら、定期的に人が行き来して、人が交流を深めている自治体との災害時の協定を整えておくことが重要であることは、今回の震災で得た教訓の一つでもあります。  そこで、愛知県蒲郡市と沖縄県浦添市が、本年8月1日に災害時の情報発信に関する応援協定書を締結されています。大規模災害発生時にアクセスの集中や回線切断などの影響で、片方の市ホームページが閲覧できなくなった場合を想定した応援協定です。  以下、お尋ねします。  本市として、このような遠隔地の自治体との災害時の情報発信に関する協定を結んでおくことが重要でありますが、この取り組みについて、どのように考えますか。  2.新潟県見附市や村上市、妙高市の3市は、上越・中越・下越地区に位置し、平成7年の阪神・淡路大震災後、同一災害で被害を受けるおそれの少ない遠隔地の自治体として、災害時に物資の供給や人員派遣などを行う災害時相互応援に関する協定を締結していました。しかし、3月11日に発生した東日本大震災と原子力発電所事故では、当時の協定では想定していなかった役場機能が失われ、移転を強いられる自治体が続出したことから、新たに市役所の機能確保のために、施設設備の提供という項目を加え、従来の協定をバージョンアップしたように、市庁舎機能移転協定が本市でも必要ではないかと考えます。本市として、どのように考えていますか。  3.以上を踏まえ、東海・東南海・南海地震が想定されている現在、新たな災害時応援協定の締結先について、どのように考えていますか。  以上、よろしくお願いします。 183: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  総務部長 丹羽逸郎君。 184: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 災害時ホームページの代行掲載についてということで、1点目の災害時の情報発信に関する協定についてでございますが、現在市庁舎は、本市に被害を及ぼすと予想される地震災害に対しても十分な耐震性を確保していると考えており、サーバールームの被災により情報発信が不能になるということは考えておりません。したがいまして、遠隔地の自治体との提携は必要であると考えておりますが、情報発信のみの協定は今のところ考えておりません。  2点目の、市役所機能確保のための災害時応援協定についてでございますが、1点目でお答えいたしましたとおり、想定される地震災害に対して、十分な耐震性を確保していると考えておりますので、市役所機能確保のための協定項目の追加は現時点では考えておりません。  3点目の、新たな災害時応援協定締結先についてでございますが、本市は平成22年6月、ネットワーク型災害協定とも言える市町村広域災害ネットワークに加盟いたしました。このネットワークは、中部・関西・中国・四国・九州の各地にある17市町が加盟するもので、加盟自治体のいずれかで地震などの大災害が発生した場合、協定を結んだ各自治体が被災自治体を支援するという仕組みとなっております。今後も加盟団体がふえていくものと考えており、よりきめ細かいネットワークが構築されてまいります。  また、新たな応援協定につきましても、情報収集を継続して行い、本市に有益となる協定につきましては、積極的に進めていきたいと考えております。  1点目の御質問にありました情報発信に関する協力体制も当災害ネットワークの中で、今後協議を進めていきたいというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 185: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 186: ◯9番(山田喜弘君) とりあえず、本市は庁舎については耐震化が済んでいるので大丈夫だということだと思います。今、御紹介していただいた市町村広域災害ネットワーク、災害時応援に関する協定についてちょっと御質問させていただきます。  もう一度、この協定で可児市は何をやっていただけるのか、お答えできますか。 187: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 188: ◯総務部長(丹羽逸郎君) この協定によります応援の種類といたしましては、応急対策、並びに応急復旧に必要な資機材及び物資の提供、応援対策及び応急復旧に必要な職員の派遣、それから医療機関への被災傷病者等の受け入れ、前各号に定めるもののほか、特に要請があった事項ということになっております。                  〔9番議員挙手〕 189: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 190: ◯9番(山田喜弘君) そうすると、特に要請があったことということで、ホームページの代行なんかも、依頼すればできるということでよろしいでしょうか。 191: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 192: ◯総務部長(丹羽逸郎君) このネットワークに関しましては、ネットワーク運営協議会というのが組織されておりまして、この協議会が年に一、二回行われておりますので、そういった席で御提案して、そういった中に含めていただくということができるというふうに考えております。                  〔9番議員挙手〕 193: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 194: ◯9番(山田喜弘君) ぜひ、御提案していただきたいというふうに思います。  さらに、今16市1町ということで、この協定に参加する市を、可児市としてはここをふやしてもらいたいと。見ていただいて、海辺のまちもありますけれども、逆にふやす提案というのはできるんでしょうか。 195: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 196: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 提案はできるものと思います。が、しかし、現在どこどこの地域でどこどこの市をお願いしたいというような希望は持っておりません。                  〔9番議員挙手〕 197: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 198: ◯9番(山田喜弘君) わかりました。  あと、この協定について、コミュニティネットかになんかに載っていなかったと思うんですけれども、こういういいことをやっていますということを、安心できますということを載せるつもりはありますか。 199: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 200: ◯総務部長(丹羽逸郎君) この協定の内容そのものを市民の皆さんにお伝えするという、今のところちょっと必要性というものが、もう少し考えてみたいと思いまして、その折に必要であるとなれば、ホームページに載せたいというふうには思います。                  〔9番議員挙手〕 201: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 202: ◯9番(山田喜弘君) 載せている自治体もありますので、ぜひ市民への安心という部分で、検討していただいて、載せていただきたいなあというふうに思います。  最後に、自治体と自治体との連携というのが当然大事だとありますけれども、自治体だけでなくNPOなどの団体とのネットワークについて、最後に本市としてどう考えてみえるのか、お尋ねしたいと思います。 203: ◯議長(可児慶志君) 総務部長。 204: ◯総務部長(丹羽逸郎君) 現在、可児市NPO協会の活動といたしまして、他市のNPO団体や個人と連携しながら、東日本大震災に対する支援の輪を広げてみえるということをお聞きしております。その活動を通じまして、いろいろな団体と交流・連携を図って、いずれは全国レベルのネットワークが構築できるのではないかというふうに考えております。  こうしたものは、協定を結ぶという形ではなくて、人と団体と行政のつながりの中で協議しながら、支援や対応を行っていくというようなことを目指してみえるというふうに聞いております。したがって、市といたしまして、NPOと連絡を密にして進めていくことは必要ではないかと考えております。                  〔9番議員挙手〕 205: ◯議長(可児慶志君) 山田喜弘君。 206: ◯9番(山田喜弘君) あらゆる団体とネットワークを組んで、可児市がいざというときに応援してもらったり、逆に応援できるような体制をつくっていただきたいというふうに考えております。  以上で、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 207: ◯議長(可児慶志君) 以上で、9番議員 山田喜弘君の質問を終わります。  ここで午後2時35分まで休憩します。                                 休憩 午後2時17分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午後2時35分 208: ◯議長(可児慶志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  10番議員 澤野伸君。 209: ◯10番(澤野 伸君) 10番議員、誠颯会、澤野伸です。  本日12月8日、さきの第二次世界大戦日米開戦から70年の節目の日であります。折に触れ、歴史を振り返り、また思うところは立ちどまって考えるという日も大切かなと存じます。まさに、きょうがそういう1日ではないかなあというふうに思っております。  通告に従いまして、質問をさせていただきます。  まず初めに、本市の乳幼児健康診査の現状と今後のあり方について、幾つか質問をさせていただきます。  本市では子供の健やかな成長を願い、さまざまな事業が実施されております。赤ちゃんが生まれる前にはマタニティー教室やパパ・ママ教室、そして乳幼児期には乳児健康診査や離乳食相談、産後のお母さんのためのアフタービクスなどもあります。今回、質問させていただきますのは、幼児期の健康診査についてであります。  乳幼児健康診査は、母子保健法の規定により市町村が乳幼児に対して行う健康診査であり、1歳半と3歳児対象ということでありますが、本市では2歳3カ月児を対象にこども歯みがき相談も実施しております。これらの健診は、乳幼児の健康や発育・発達の状況などを見ているもので、特に3歳児健診は、幼児期での言葉の理解や行動などの発達状況を見る大事な健診であります。  乳幼児健診に求められるものの中に、発達障がいの子供への対応が上げられます。平成16年に発達障害者支援法が制定されて以来、この意識が高まってきております。これは、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障がい、学習障がい、注意欠陥多動性障がいなどの発達障がいを持つ者の援助等について定めた法律でありまして、この中の第2章に児童の発達障がいの早期発見及び発達障がい者の支援のための施策というものがあります。児童の発達障がいの早期発見、早期支援、保育・教育、放課後児童健全育成事業の利用、就労、地域生活といったあらゆる場面での支援や権利擁護、家族への支援を地方公共団体や社会全体に要請するとあります。子供の発達障がいの早期発見に乳幼児健診での適切な対応が求められております。  御承知のとおり、乳幼児健診の目的と意義は、病気を見つけることだけではなく、いろいろな発達障がい、視力・聴力障がいの早期発見と育児相談、栄養相談などきめ細かい個別指導を行うことにあります。全く正常で生まれた赤ちゃんでも、まれに発達におくれが認められることもあり、早期発見及び専門的訓練により十分に発達が望めるものもあるとされております。また、単にお母さんの心配が先行しているだけのこともあり、育児相談により安心して育児をしていただくための一助にもなります。  ここで質問に移ります。  本市の同じ学年の子供が、1歳半健診と3歳児健診で広汎性発達障がい、高機能自閉症、注意欠陥多動性障がい、多動児とも言いますが、学習障がいなどの軽度発達障がいの指摘を受けられた方と、就学時健診で指摘を受けられた方との比率を教えてください。  また、本市で軽度発達障がいと指摘された児童たちは、どのぐらいの年齢で、どのような機会で障がいを発見されたかを把握されていますでしょうか、お答えをお願いいたします。  さらに、本市では軽度発達障がいの早期発見のためにどのような取り組みをなされておるのでしょうか。また、発見後はどのように対応し、本人及び保護者に対してどのような支援がなされておるのでしょうか、具体的にお答えをお願いいたします。  厚生労働省が出しているもので、平成18年度厚生労働科学研究「軽度発達障害児の発見と対応システムおよびそのマニュアル開発に関する研究」の中で、軽度発達障がいを学習障がい、注意欠陥多動性障がい、高機能広汎性発達障がい、軽度精神遅滞と定義し、5歳児健診を基盤として発生頻度を調査いたしておりました。その研究成果の中で、1,000名を超える5歳児を小児科医が診察するという確度をもって、軽度発達障がい児の発生頻度が8.2%から9.3%であると推定されました。また、文部科学省特別支援教育課が2002年度に小・中学校を基盤として行った調査では6.3%と推定されており、この研究調査結果も、これに極めて近いものとされております。すなわち、5歳児健診を行えば、小・中学校で把握されている軽度発達障がい児のほとんどを5歳の段階で発見できる可能性を示唆していると考えることができるとしております。しかも、こうした子供の半数以上が、3歳児健診では何の問題指摘もなされていなかったことから、軽度発達障がい児に気づくための場としては、5歳児健診が極めて有用であると考察しておりました。特に、広汎性発達障がいよりも、注意・集中の問題が主である注意欠陥多動性障がい、学習障がいなどは、3歳児の健診の時点では特徴が見えにくいとされておりまして、早期発見のために5歳児健診を導入している自治体も少なくありません。鳥取県や長野県の駒ヶ根市などが先進的に行っております。  5歳児健診は、3歳児健診では個人差も大きく、発見されなかった軽度の発達障がいが、その後の保育園・幼稚園に入園したときなど、集団生活の中で問題が明らかになるケースが多いとも言われております。就学前の時期である5歳児健診の実施は、大変有効な手段だと言えます。  しかしながら、5歳児健診の導入には、適切な診断や支援方針を決定できる医療従事者の不足や財政面での問題があろうかと思います。本市では、5歳児健診についてどのようにお考えでしょうか。また、検討されたことがあれば教えていただけますでしょうか。  乳幼児健康診査を受けられる受診者の満足度など、定期的または不定期にでも調査を行ったことはありますでしょうか。地域によって求められるものが違ってきたり、また時代によってさまざまに変化してくるものと考えますが、いかがでしょうか。  調査項目の充実も、その中に含まれてくると思います。ある方から御指摘をいただいたものでございますが、小学校の視力検査で不同視弱視であることがわかったそうであります。片方の目だけ遠視や乱視が強いために、その目だけ視力が発達していない状態のものでありますが、弱視を治療できる年齢には限界があり、一般的に8歳ぐらいまでと言われております。不同視弱視や屈折異常弱視は12歳ぐらいまでと言われています。これは一般論でございますが、弱視も、まだ発見が早ければ早いだけ治療の効果があるそうであります。視力検査も3歳児から実施できるそうでありますが、5歳児健診が導入されれば、検査の精度も格段に違ってくると考えます。検査項目など、乳幼児健診の見直しをされるのはいかがでしょうか、御答弁をお願いいたします。  以上、よろしくお願いいたします。
    210: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  健康福祉部長 尾石吉平君。 211: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) それでは、発達障がいと乳幼児健診について答弁を申し上げます。  まず1点目、小学校に入学した児童が乳幼児健診や就学時健診など、どの段階で障がいの指摘を受けたかについては、個人別に分類し、集計した数字は持っておりません。なお、昨年度の乳幼児健診で軽度発達障がいを含む精神面での異常があると指摘された子供は、1歳6カ月健診では、受診者856人中、21.4%に当たる184人、3歳児健診では、受診者860人中、10.8%に当たる93人となっております。  2点目の、障がいの発見時期とその経路でございます。  養護訓練センターには、現在発達障がいの特性のある児童が98名通所しておりますが、軽度発達障がいの特性のある5歳児25人について、その発見時期、養護訓練センターへの通所開始時期になります。それと、その経路、きっかけを調べました。その25人のうち、1歳からの通所がお2人、2歳からが7人、3歳からが5人、4歳からが4人、5歳になってからが7人で、幼児期後半の4歳・5歳からの利用がふえております。また、発見の経路につきましては、乳幼児健診の事後相談でありますことば・あそび相談から4人、養護訓練センターで行っている療育相談から21人となっております。なお、この21人中12人は保育園や幼稚園から引き継がれたケースでございます。  3番目の、早期発見と支援の取り組みでございます。  養護訓練センターの昨年度実績では、ことば・あそび相談と療育相談を152件受け、また保育園や幼稚園での訪問支援を42件行うなど早期発見に努めております。また、発見後は養護訓練センターでの療育、また専門医による保護者への研修などで支援を行っております。  4点目の、5歳児健診についてでございます。  議員御紹介の厚生労働省による研究結果では、5歳児健診を行えば、小・中学校で把握される軽度発達障がい児のほとんどを5歳の段階で発見できる可能性があるとされております。しかし、この研究で用いられました診察内容は、専門医による専門的なものであり、現状では本市で実施することは難しいと考えております。本市では、保育園・幼稚園・小学校の教職員への研修を重視し、今年度は児童精神科医を講師とする研修会などを5回開催いたしました。養護訓練センターにおいて、4歳・5歳の幼児期後半からの利用がふえておりますが、これはすなわち保育園や幼稚園の職員の発達障がいに対する理解が深まり、養護訓練センターの療育へつながるケースがふえているということを意味しております。これは、地域全体の支援力がアップしていることを意味しておりますので、今後もこの方針で進めてまいります。  5点目の、乳幼児健診の見直しでございます。  議員からは、貴重な5歳児健診や、検査項目など、専門的な情報を提供していただきました。乳幼児健診の時期や検査項目については、母子保健法などで定められており、例に挙げられました視力の検査も入っております。今後も法令に定められた健診を基準に進めてまいりますが、議員が願っておられる早期発見のためにも、現在の受診率、1歳6カ月児健診ですと98.7%、また3歳児健診ですと93.4%、これが100%となるように努力してまいります。                  〔10番議員挙手〕 212: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 213: ◯10番(澤野 伸君) ありがとうございます。  今、データの方を随時出していただきまして、本当にありがたかったです。  幼児期の後半時期の発見率の向上というのが、保育園の先生方、幼稚園の先生方の努力によって理解も深まってきたという、地域力の向上という意味合いでの部長の御答弁だったと思います。これは非常にありがたいなと。5歳児健診をしなくても、十分そこでカバーできるという回答かなというふうに思っております。  少し再質問させていただきますが、今、健診率、他市に比べれば当然高いわけなんですが、やはり3歳児になってくると若干下がるというのは、どこも一緒のような傾向になってきておりますけれども、それに対応する何か、広報ですとか対応等を何か特段とられておりますでしょうか。 214: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 215: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 受診されなかった方へ再度受診をしていただくように、そういう働きかけをしてまいりたいというふうに思っております。                  〔10番議員挙手〕 216: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 217: ◯10番(澤野 伸君) スクリーニング(ふるい分け)の機能が、いわゆる保育園の先生方の理解によって向上したという回答の部分ですけれども、この3歳児健診においては、広汎性発達障がいの方が発見しやすい。また、5歳児になってくると、いわゆる多動性障がい等々のものが発見しやすいと、種類がちょっと違うわけなんですよね。そういった意味合いで、幼児期の後半をどうしていくかというのが問題かなあというふうな思いで、きょうちょっと質問を上げさせていただきました。  マンパワーに頼る部分、当然お願いしなきゃならんところだと思うんですけれども、医師の確保等々、その辺が非常にクリアしづらい部分かもしれませんが、何か5歳児健診、専門医の先生方に頼るのを1ランク下げるという言い方もおかしいですけれども、それにかわる保健師さんですとか、何かそういう手だてで5歳児、いわゆる幼児期の後半部分で対応できるような検討というのはなされたでしょうか。 218: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 219: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 今議員御指摘のとおり、障がいの特性というのは年齢によって違ってまいります。ですから、年代ごとの健診というのが重要でございます。5歳児健診につきましては、そういう医療的な資源に限りもございますので、今のところは地域の保育園・幼稚園等のレベルアップ、この辺で何とか早期発見につなげていきたいと、そういうところの検討でございます。                  〔10番議員挙手〕 220: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 221: ◯10番(澤野 伸君) もう1点、3歳児健診で眼科健診、視力検査があると言いましたけれども、これはお医者さんではないんですね、たしか。問診票で、何か受けられる側から提示した場合に、たしか御相談させていただくという形だったと思います。  ただ、この視力に関しまして言いますと、両親が非常に視力がいいと、うちの子に限って視力が悪いわけがないというふうに思うんですね。そういう親御さんに気づきのきっかけを与えるという部分で、ぜひ3歳児の部分で視力検査、もう少し検討課題に入れてほしいんですが、いかがでしょうか。 222: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 223: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 3歳児健診における視力、視覚につきましては、今お話のとおり自宅で簡単な検査をして、また問診票に記入していただいて審査を受けていただく、そのときに当然問診票の内容を確認しながら、また実際にお子さんを見ながら、目に異常がないかをチェックさせていただいております。その上で、観察をしていかなければならないとか、また医療の必要性があるということになれば、専門的な医療の方へつなげております。  ちなみに、昨年の3歳児健診で発見されました目の異常なんですが、860人の方が受診をされて、8人の方、率的には1%未満の方ですが、異常が発見されております。                  〔10番議員挙手〕 224: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 225: ◯10番(澤野 伸君) 今、3歳児健診で1%未満ということで、例えば就学時健診で目の異常がわかったという部分では、対比というのはとっておりますか。 226: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 227: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) そのようなデータの比較はしておりません。                  〔10番議員挙手〕 228: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 229: ◯10番(澤野 伸君) 視力検査というのは、3歳の検査よりも幼児期後半部分での発見というのが非常に高くなってくると思うんです。そうなってくると、就学前になるべく早く見つけてあげるということが、その後の治療効果、こういったものに大きくかかわってくると思うんです。そういった意味合いで、もう少し踏み込んだ何か御検討をいただきたいなあと思うんですけれども、市長が笑ってみえるので、市長、何かちょっと助けてほしいなあと思うんですが、いかがでしょうか。 230: ◯議長(可児慶志君) 市長 冨田成輝君。 231: ◯市長(冨田成輝君) 今ちょうど予算の時期でございまして、なかなかその前のこの場で、担当部長からこうやりますというのは言いにくいところがあると思いますが、来年度予算の中で、防災はもちろんですけれども、子育てですね。親が安心できる体制をしっかりつくるということは非常に重要なことだと思っております。今回、いろんな新しい提案をいただきましたので、それも含めて、来年の子育て世代の安心づくりという意味で活用させていただけるものがあれば、入れさせていただきたいというふうに考えております。                  〔10番議員挙手〕 232: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 233: ◯10番(澤野 伸君) 期待をしております。  それでは、もう少し別のところでお話をさせていただきますが、いわゆる受診者のニーズ、問診票に自由に書く欄もありますので、そういった部分での調査もできるかと思うんですけれども、そのニーズ調査というものが、どの程度部署内でとられておって、これも今の質問の中でも話しましたけれども、時代によってニーズというのは変わってくるんですよね。今、疾病の発見、スクリーニング、最初は母子保健法の定めによって出てきたときと、今というのはやはり核家族化が進みまして、若いお母さんも子育てになれていないという部分で、育児の相談ですとか、事後の育児相談というものが非常に重要視というか、要望にあろうかと思うんですけれども、そういった傾向というのは把握されておりますでしょうか。 234: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 235: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) まず、検査項目についての御要望等につきましては、先ほど申し上げましたように、本市が母子保健法の法令にのっとって健診を行っておりますので、特段別な項目を加えるとか、そういうことは今のところは考えておりません。  ただ、時代によって、いろいろお母さん方の心配もふえてまいります。それは、保健師の活動の中でいろいろフォローをしていきたい。また、こども課の方でもいろんな母親同士の交流の場を設けておりますので、そういうところで対応をしていきたいと考えております。                  〔10番議員挙手〕 236: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 237: ◯10番(澤野 伸君) ぜひ、事後相談体制というものの強化というのが非常に重要かなというふうに思っております。  御答弁の中にもありましたけれども、子育て相談とか、そういったもののやはりニーズが高くなってくると思うんです。  そこで、少し教育長にお尋ねをさせていただきますけれども、他市の事例なんかを見ますと、教育委員会が幼児期の教育相談を推進していると。いわゆる発達障がいが、例えば3歳児健診でわかったと。そして就学前の期間で、どういかに就学をスムーズにさせていくかといった部分で、教育委員会が主導となって相談に乗ってあげるとか、教育相談ですね。そういった体制をとっておるところもあるそうでございますが、教育委員会としては、どのようなお考えをお持ちか少しお聞かせください。 238: ◯議長(可児慶志君) 教育長 大杉一郎君。 239: ◯教育長(大杉一郎君) お答えします。  小学校へ入学と入校後に関する相談は、教育研究所がしております。具体的には、発達と教育の相談会を年11回、5月から3月まで毎月1回は開催しています。そこでは、医師や発達相談員による相談を受けることができます。対象は、基本的には義務教育の児童ですが、7月と8月にかけては、次年度に小学校へ入学予定のお子様も受け付けています。  今御質問の5歳よりも小さなお子様についてですが、前例はございませんが、そのような場合でも、当然小学校入学後を想定した御相談であれば、積極的に相談を受けさせていただきたいと考えています。以上でございます。                  〔10番議員挙手〕 240: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 241: ◯10番(澤野 伸君) 非常に力強いお言葉をいただきましたので、もしそういった要請等々、御相談があったときには速やかに対応していただきまして、そういった心配事を少しでも取り払っていただいて、お子さんがスムーズに小学校に上がっていけるという体制をとっていただきたいと思っております。1問目の質問はこれで終わらせていただきます。  続きまして、次の質問に移らせていただきます。  高齢者が元気で安心して暮らせるまちをつくる施策の重点項目に位置づけられております在宅による生活支援の充実事業の老人在宅福祉事業をいかに進めるべきかについて、幾つか質問をさせていただきます。  平成24年度当初予算の概算要求が公表されております。この中に、高齢者が元気で安心して暮らせるまちをつくる施策の重点項目に位置づけられております在宅による生活支援の充実事業の老人在宅福祉事業があります。この事業は、独居など、高齢者が在宅で自立した生活ができるような支援を行うものであります。この事業の一部が、本年3月の可児市実施計画には平成23年度同様に事業がのっておりましたけれども、平成24年度当初予算要求には入っておりません。具体的に申し上げますと、シルバーサポーター派遣事業委託料と、いきいき住宅改善費助成金の二つであります。当然、要求金額がその分減額されておりますので、要求一覧に減らされた分で載っております。  平成23年度の施政方針の中で、高齢者人口の増加に伴い、高齢者が住みなれた地域で自立した生活を送ることができるような仕組みづくりや、環境づくりが必要となっておりますと述べております。いきいき住宅改善費助成金は、リフォームヘルパー派遣事業と統合し、金額を下げ、利用対象者を拡大させる方針であるそうでありますけれども、シルバーサポーター派遣事業に関しては、どのようにお考えなのでしょうか。  この事業は、身体虚弱等により日常生活上の援助が必要な者で、かつ家族等からの援助が受けられない高齢者に対し、軽易な日常生活上の援助を行う者を派遣することにより、要援助高齢者の自立した生活の継続を可能にするとともに、要介護状態への進行を予防することを目的とし、平成16年から実施されている事業であります。65歳以上の単身世帯、65歳以上の高齢者のみ世帯で、必要な方にシルバーサポーターが軽易な日常生活の援助を行い、自立した生活を支援するものであります。利用料は1時間100円で、1時間を超えると通常のシルバー人材センターの料金856円がかかります。この最初の1時間の補助を出しているのがシルバーサポーター派遣事業委託料であります。年間300万円の事業でありますが、費用対効果が薄いと判断されたのでしょうか、御答弁をお願いいたします。  このシルバーサポーター派遣事業は、全国的にも可児市は先進地であります。東京都八王子市が平成20年から、また大阪府門真市が平成22年から、こちらは門真市においては地域通貨を利用しておりますけれども、事業開始をいたしております。高齢者の方にとっても利用しやすいものであるし、派遣される方にとりましても、定年退職者等の高年齢退職者の就業の機会を確保し、生きがいの充実及び社会参加の推進を図ることにより、高年齢者の能力を生かした活力ある地域社会づくりに寄与するものであると確信をいたしております。この事業に関する本市のお考えをお聞かせください。  また、利用者の声はお聞きになられたのでしょうか。利用者実績と年次の推移もあわせてお答えをお願いいたします。  以上、よろしくお願いいたします。 242: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁をお願いします。  健康福祉部長 尾石吉平君。 243: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) それでは、高齢者福祉サービスについてお答えをいたします。  シルバーサポーター事業は、ひとり暮らし等で援助が必要な高齢者に、日常生活上の支援を行うもので、シルバー人材センターに1時間1,000円で委託しており、利用者の自己負担は100円でございます。平成21年度は、利用者90人で利用件数が3,190件、平成22年度は、利用者97人で利用件数が3,021件、平成23年度は、利用者80人で10月末現在の利用件数が1,761件。利用する内容は、ごみ出しが中心の家の中の整理整頓が76%、食材等の買い物が21%と、利用する内容については、この二つで毎年ほとんど占められております。  サービスにつきまして、利用者の皆様から特別に意見を聞いたことはございませんが、また反対に大きな要望も聞いておりません。  高齢化が進行し、高齢者のひとり暮らしや高齢者のみの世帯がふえ、これら日常生活上のちょっとしたことへの支援の必要性は、今後ますます高まってまいります。  このシルバーサポーター事業は、税金を投入する市の事業のため、対象者やサービス内容に条件があり、また最低1時間は行う必要があるなど、制約をつけざるを得ない、そういうサービスでございますが、シルバー人材センターなどが独自の事業として同様のサービスを展開されれば、制約もなく、民間としての発想で、多様かつ柔軟にサービスを提供できるようになり、サービスの拡大と向上につながると考えております。  また、最近一部の地域では、地域における支え合い活動として、1時間200円程度で有償ボランティアによるこのような生活支援サービスが行われ始めております。これからは、行政が直接関与して個人へ経済的支援をする形ではなく、社会で支える仕組みをつくっていくことへ転換していくことが必要で、シルバー人材センター、地域のボランティア、NPOなどによる多様な生活支援の仕組みができるよう、支援していくことが行政の役割になると考えております。                  〔10番議員挙手〕 244: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 245: ◯10番(澤野 伸君) 再質問をさせていただきます。  事例にありました有償ボランティアの活動実績は把握されておりますか。 246: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 247: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 今、数字は持ち合わせておりません。                  〔10番議員挙手〕 248: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 249: ◯10番(澤野 伸君) 今現在でも3,190件、これは延べですわね。利用者が90名から97名、10月現在でも80名の方が利用されていると。この利用者が有償ボランティア等々の地域支えで、今現在網羅できるぐらいの活動能力があるというふうに認識をされておりますでしょうか。 250: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 251: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 先ほど申し上げましたように、地域支援というのは、その地域のボランティアだけではございません。シルバー人材センターも、この可児市の地域支援でございます。シルバー人材センター、NPO、それからボランティアと、いろんな地域の資源が生活支援のサービスを担っていくということで、今のシルバーサポーター事業をすべて地域のボランティアでということは考えておりません。                  〔10番議員挙手〕 252: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 253: ◯10番(澤野 伸君) 今現在、要支援の方でしかサービスを受けられないという縛りがありますけれども、その方に対しての支えとして、福祉事業としまして事業化され、今に至っていると、それが来年からないよということになると、その方は、じゃあどうしましょうという部分もあろうかと思うんですけれども、楽しみにされていると思うんですね。利用者の声を聞いていないというふうにおっしゃられたんですけれども、会話するだけでも全然違うんですね。1時間、ごみ出しで週に1回会ってお話をしてというのも、またコミュニケーションをとりながらという部分で、自立した生活を送っていこうよという励みにもなっておる事業かと思うんです。  ここですぱっとやめてしまう、300万円のそれほど大きくない事業費をすぱっと切ってしまうという理由が、あまりちょっと響かないもんですから、シーリングでひっかかってきてやめますというものなのか、それとも、これはあまり効果がないよというものなのか、もう少しはっきりお答えをいただけますか。 254: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。 255: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 議員御指摘のように、高齢者の方は家の中に閉じこもらず外へ出る、また多くの方と交わっていただくと、これは大変重要なことであるというふうに考えております。  先ほど申し上げましたように、これから高齢の方がどんどんふえてまいります。こういう生活上の支援の御要望もどんどんふえてくると思われます。そのときに、それをどこが担うかということでございます。現在はシルバーサポーター事業という形で、主に行政の方で担っておりますけれども、やはりこれからは行政が直接かかわって個人を支援していく、そういう部分も当然必要ではありましょうけれども、やはり地域のいろんな資源を活用して、いろんな団体がこの生活支援に取り組んでいただくという、地域全体がレベルアップしていく方向に向けていくべきであろうという考え方で、今回このシルバーサポーター事業は、例えばシルバー人材センターの独自の事業でいろんなニーズに対応できるようなサービスを考えていただけないだろうかと。また、それ以外のいろんなNPO、ボランティアの方がこういうサービスに参入しやすいような環境づくりを行政がこれからは担っていくべきであろうというような判断で、この事業を、当面来年からシルバー人材センターに移管するというふうに考えております。                  〔10番議員挙手〕 256: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 257: ◯10番(澤野 伸君) 例えば、このシルバー人材センターが、そのサービスを独立させまして、いろんなメニューを広く一般にもできますよということになれば、当然、税金の投下が不可能になってきますよね。そうした場合に、間口を広げます、サービスを広げます、どうぞ事業をやってくださいよといっても、入り口の部分で、今までは100円で1回の入り口は入れたんですよね、1時間の部分は。そうして利用者が週に2回は来てほしいなとか、いいなあと思えば追加でまたやっていただくというものなんです。これですぱっと切って、じゃあメニューを広げて一般の方にも、例えば買い物支援ですとか、そういったものを受けますよということになって、この金額じゃもうやれないですわね、シルバー人材センターでやろうと思っても。そういった部分でのお考えというのはいかがですか。 258: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長。
    259: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) この100円の金額が適正かどうか、こういう問題は置いておきまして、例えば仮にシルバー人材センターの方でいろんなサービスを考えられる場合は、今、大体800円台でしょうか、シルバー人材センターの方が1時間働かれると。例えば、こういう生活支援のサービスを1時間で2件、3件こなして、軽い作業も当然ありますから、そして金額を、例えば1件当たりを安くするとか、そうして1時間で800円以上の収入を得ていただくとか、いろんな柔軟な制度設計ができるんではないかと。ですから、そこの辺をシルバー人材センターであれ、いろんな団体であれ、考えて取り組んでいただければ、かなり市全体の生活支援、高齢者の方へのサービスが高まっていくんではないかと、それを積極的に市として、そういう環境を整えていくというふうに考えております。                  〔10番議員挙手〕 260: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 261: ◯10番(澤野 伸君) 私がこだわっているのは、環境が整っていない段階でやめますよというようにしか聞こえないんですよね。これ以上ちょっとあまり長引かせても多分同じことの繰り返しになってしまうもんですから、この程度にちょっとおさめさせていただきますけれども、非常に利用者の方は喜んでみえるんですね、実際の話。来年からは残念ながらできませんよという部分で、もう少しちょっとそれにかわる何かフォローみたいなものをあらかじめ用意しておいて、今までの100円のサービスはできないですけれども、多少それに近いものは用意してありますので、来年からはちょっとやめますよというようなことが、普通配慮としてあってもいいんではないかという部分でちょっと取り上げさせていただきました。ぜひ、ちょっとその辺のところも御配慮いただけたらなあと思っております。  次の質問に移らせていただきます。  大項目の三つ目でございますが、本市の地域資源を効果的に活用した健康増進策について質問させていただきます。歩こう可児302運動と絡めて質問をさせていただきます。  運動習慣は、頻度、時間、強度、期間の4要素から定義されるものでありますが、国民健康・栄養調査では、運動習慣者を週2回以上、1回30分以上、1年以上運動している者としております。まさに、市長の提言される歩こう可児302であります。市民みずからが健康のために歩こうという気持ちを持ち、1回30分、週2回のウオーキングをする取り組みとするとあります。  平成27年には、4人に1人が65歳以上の高齢者になるとされております。本格的な超高齢社会の到来がすぐそこまで来ております。まさに、このような高齢社会を迎え、高齢者の方々ができるだけ医療や介護に頼らず、日々健康で生きがいを持って暮らしていくことが極めて大切であることは、皆の共通する認識であります。高齢者の方々が心も体も健康で生き生きと暮らすことができ、これからの高齢社会をより豊かで活力あるものにしていくためには、社会参加ができる環境づくりや、さまざまな文化やスポーツに気軽に参加ができる環境づくりといったことが強く求められております。  平成23年度施政方針で市長は、本市は大都市でも、大企業城下町でも、大観光地でもありません。豊かな労働力に支えられ、発展してきたまちという原点に立った魅力づくりが不可欠です。その魅力とは、安心して子育てができるまち、リフレッシュできる環境のあるまち、元気で活力のあるまち、安全で安心なまちであると考えます。新年度からは、この四つの魅力あるまちづくりに重点的に取り組んでまいりますと述べられております。リフレッシュできる環境のあるまちを、いかに構築していくのかが重要になってくると考えます。市長の提案する歩こう可児302運動を市民にいかに浸透させていくのか、本市の今ある地域資源を最大限利用した健康増進策が大切であると考えます。  そこでお尋ねをいたします。  本市の可児やすらぎの森の利用促進を図ってはいかがでしょうか。  歩くことはもちろんですが、緩やかな傾斜を利用したマレットゴルフを取り入れてみてはいかがでしょうか。本市にも愛好家がふえてきており、お隣の多治見市までプレーをしに行くそうであります。マレットゴルフは、昭和52年に福祉の職員によって考案されました。広々とした自然の中で、経費をかけずにゴルフのような豪快な気分が味わえないだろうかという発想から生まれたレクリエーションスポーツであります。可児やすらぎの森にあまり経費をかけずに付加価値をつけることが可能であります。レクリエーションスポーツによって他地域の人の流入も見込め、マレットゴルフ競技が充実してこれば、大会開催などイベント化も考えられます。本市のお考えをお聞かせください。  高齢者の健康増進策としても、高齢者にまず日常生活の中で、あらゆる機会を通じて外出していただくことが大切であり、その際、従来のボランティアなどの社会活動に加え、高齢社会に対応した新しい活動や、知的・文化的な学習活動、趣味活動などを行う魅力的な仕掛けも必要であるかと考えます。そうした面からも、有効な手だてであると考えます。高齢社会における高齢者の生きがいと健康づくりについて、本市はどのように認識されておるのかお伺いをいたします。さらに、保健と福祉の分野が一体となって、介護予防を視野に入れた健康づくりを進め、効果的な施策を実施すべきと考えますが、本市での取り組みがあればお答えをお願いいたします。よろしくお願いいたします。 262: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  建設部長 山本富義君。 263: ◯建設部長(山本富義君) 私からは、まず小項目の一つ目でございますが、可児やすらぎの森にマレットゴルフ場をつくるという御質問についてお答えさせていただきます。  可児やすらぎの森は、その名のとおり閑静な環境の中、森林浴、森林散策を楽しめる公園で、年間7万人に近い方が利用してみえます。市内でも人気のある公園の一つでございます。この公園は尾根沿いに園路があり、利用できる幅、つまり歩く幅が非常に狭く、のり面も急峻な箇所が多いため、そこの場所に満足なマレットゴルフコースをつくることは極めて難しいと思っております。また、マレットゴルフコースの併設は、この公園の最大の魅力である四季折々の風情や森林環境に大きな影響を及ぼすと考えております。このようなことから、可児やすらぎの森でのマレットゴルフコース建設ということは、困難であると、そのように考えております。 264: ◯議長(可児慶志君) 健康福祉部長 尾石吉平君。 265: ◯健康福祉部長(尾石吉平君) 次に、高齢者の生きがいづくりと健康づくりについてでございますが、健康で高齢期を過ごすためには、主体的な生きがいづくりや健康づくりが大切なのは議員御指摘のとおりでございます。そのためのポイントとして、一つ目に、高齢者やこれから高齢期に入る人の地域活動等への積極的な参加を促進すること。高齢者が興味や関心を持ち、生きがいを持てる活動を促進すること。高齢者の経験等を生かし、社会に還元できる環境をつくること。自主的な健康づくり、介護が必要にならないための生活習慣の定着、町ぐるみ、地域ぐるみで取り組む健康づくり活動の促進、認知症の予防、これらであり、特に高齢者自身の自助の力を高めていくことが重要と考えております。  3点目の保健と福祉の連携についてでございます。  健康づくりには、保健と福祉の一体的な取り組みが重要なのは議員御指摘のとおりでございます。現在、いきいき長寿課で行っているヘルスアップ教室などを、来年度から健康増進課に担当がえするなど、保健と福祉の連携を図ってまいります。健康かにプラン21に基づいて、ライフステージに合わせた健康づくりを示すとともに、特定健診や各種がん検診の定期的な受診の推奨、認知症予防講座の開催のほか、今後は身近なところで手軽に継続してできることを目指した歩こう可児302、ウオーキングを軸として健康づくりを展開してまいります。以上です。                  〔10番議員挙手〕 266: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 267: ◯10番(澤野 伸君) では1点目、少し再質問をさせていただきます。  可児やすらぎの森は保安林等々、あと森林組合との兼ね合いもあって、なかなか拡張してのマレットゴルフ場をつくろうという部分では制限もあろうかと思います。例えばですけれども、その協会ですとか、競技者団体の固まりができて、こういった施設を要望してきた場合に、他の部分で、可児やすらぎの森にかかわらず対応をとれるようなところというのは、部長、ちょっとお考えはありますでしょうか。 268: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。 269: ◯建設部長(山本富義君) 市が所有、あるいは管理しておるところで、それに適したところというのは、正直なところ、今私の頭の中にはございません。ございませんが、今おっしゃられたような協会ができるとか、利用者の方がたくさんふえてくるということになってまいれば、場所について、あるいは市とのかかわり、そういったことについて御相談があれば、その熟度によって、市の方も対応できることはしていきたいと考えております。                  〔10番議員挙手〕 270: ◯議長(可児慶志君) 澤野伸君。 271: ◯10番(澤野 伸君) 昨日、川上議員が市長から御答弁をいただいた部分で、スポーツのいろんな参画できる環境整備は非常に重要だということで、市長の御答弁をいただいております。昨日の質問では、岐阜県総合教育センター可児分室跡地の取得でありましたけれども、いわゆる外に出るきっかけづくりとして、マレットゴルフというきっかけも一つはあるのかなと。ただ歩くだけ、歩こう可児302を歩こうといっても、きっかけがなきゃなかなか歩けませんので、そういう魅力づくりというものも、ぜひお考えをいただきたいなというふうに思っております。  また、健康福祉部長のお答えにもありました保健と福祉の連携を一層強化すると、これもぜひ引き続き行っていただきたいというふうに思っております。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 272: ◯議長(可児慶志君) 以上で、10番議員 澤野伸君の質問を終わります。  ここで午後3時45分まで休憩します。                                 休憩 午後3時31分   ──────────────────────────────────────                                 再開 午後3時45分 273: ◯議長(可児慶志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続けます。  16番議員 中村悟君。 274: ◯16番(中村 悟君) 中村悟です。よろしくお願いします。  始まる前の休憩時間の議員と職員の間の和やかな雰囲気と打って変わりまして、一気に厳しい状況で、大変いい環境の中で質問させていただきます。よろしくお願いします。  きょうは二つばかり質問させていただいておりまして、早速、まず第1問目からお伺いをいたします。  一つ目は、中心市街地活性化事業の今後の計画についてということでお伺いをしております。皆さん、御存じのように可児駅前から川を越えて広見地区の方へ向かうと、この市役所から見ると南の部分に当たるわけですけれども、可児市の玄関口、そしてまた市役所のある地区ということで、以前は可児市の中心だろうという、ずうっと本日、またきのうも一般質問にありました可児市の活性化、あるいはにぎわいのあるまちをつくろうという、それの最先端を行く事業であったように覚えております。  その第1弾として、可児駅東土地区画整理事業が、現在もうほぼ終了の状態、終了というか、終わりかけたということで、大変、当初計画の段階のころ、いろいろと地元の方やらとお話をしながら御協力をさせていただいた覚えがありましたので、現在の姿を見ますと本当によくやっていただいて、ちょっと安心したというか、ありがたいなあというふうに思っております。  ただ、終わってみて、最近私の耳に入ります言葉で、もともと可児市の玄関で、中心市街地で、活性化のための事業だったはずなのに、地元の人の家を建て直しただけじゃないかという、ちょっとそういった意見も私の耳に入ることがありまして、本当に大変残念な気持ちでおります。残念なというのは、一つには下恵土今広地区の皆さん方、本当にこの事業を始めるときにはいろいろと御心配をされ、御苦労をされました。一時的ではありますけれども、自分とこの家を壊され仮設住宅に住まわれたり、あるいは近くに仮のお住まいをとられて、そこでお暮らしになる、あるいは長年住みなれた今の下恵土今広地区を出られ、よそのまちへ出られた方もおるやに聞いております。そうした地元の方々の本当に大変不自由な生活をされ、今回の事業に御協力していただいたことを思いますと、本当にそうしたお言葉を聞くと大変残念で仕方がないという気がします。  もう一つ残念なことは、とはいうものの、可児市のJRであれ、名鉄であれ、駅へおりますと、確かにそういうお言葉を聞かざるを得んかなあと。おりた途端に川の方は殺風景な風景でありまして、本当にこれがまちのにぎわい、活性化のためにつくったまちなのかなと思わざるを得ないなというところもあるということを自分が感じるのも、また残念だなあというふうに思います。  いろいろ苦情らしきことを言って申しわけないんですけれども、本来の可児市の活性化のための事業をせっかくここまでやったんですから、進めていただきたいといった思いを込めまして、少し御質問をさせていただきます。  これは、佐伯議員が全市的に活性化のつもりがあるのかどうかという確認をされましたので、再確認というか、ダブりますけれども、一つには、この中心市街地活性化事業、あるいは活性化をするという意味の事業というのは現在でも本当にあるのかどうかと、これは、市当局の気持ちの確認をさせていただくということで御質問させていただきました。  あとは具体的な話になりますが、この可児駅東土地区画整理事業の本当に当初はメインというかシンボルにもなるだろうと思われました拠点施設の計画がございました。形としてはどんなものか当時もあまりわかりませんでしたけれども、もう10年近くたった今日でも、その拠点施設用地ということで、皆さん御存じのように何か建っておるわけでもない、土地だけが残っておるという形で、可児駅前の殺風景な一番の要因となっているのがあそこかなあというふうにとらえております。そういったことで、現在あの拠点施設用地の利用計画を、現在はどんなふうになっておるのかということをお伺いしたいというふうに思います。  そして、三つ目がその裏というか、可児川にほぼ橋台も橋脚もでき上がった状態で、もう橋もかかる状態だと思いますけれども、橋を渡った東側、広見地区の方のまちづくりについて、今どのような計画が立てられているのか、そのようなことをお伺いしたいというふうに思います。よろしくお願いします。 275: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  建設部長 山本富義君。 276: ◯建設部長(山本富義君) 可児駅東土地区画整理事業は、今議員おっしゃられましたように平成26年度完了に向け、現在可児駅前広場の整備について関係機関と協議中であり、2年間の間に完了する予定でございます。そうしますと、ハード部門については25年度中には何とか完了する予定でございます。  そうした中で、拠点施設用地ということで位置づけておりましたが、可児市中心市街地活性化計画の中で拠点施設用地として、可児駅前広場の前に2,900平米と、それから都市計画道路を隔てまして東側に1,800平米の、その拠点施設用地に建物が建ったときの駐車場という予定で確保しております。これらにつきましても、事業認可を受けましたのが平成11年ということで、もう10年以上たった計画でございまして、現在においてその拠点施設にそういった施設を建設するという計画もとても出てこないという状況になってまいりました。  そういった中において、それでは今後議員おっしゃられたとおりに、その二つの集合された換地、市の土地でございますが、この2筆を使って今後どうするかということについて、可児市として今後どういう土地利用方法があるかということを、これから早期に詰めていきたいと考えております。  広見地区の計画におきましては、買収方式で可児駅前線を今整備しておりますので、完了した後についても、そのあとの土地につきましては地権者の皆さんの個人の土地でございますので、そういったところの利用方法については、今のところ市の方では何も判断がつかないといった状況でございます。以上でございます。                  〔16番議員挙手〕 277: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 278: ◯16番(中村 悟君) ありがとうございます。  まず可児駅前の、今御説明いただきました拠点施設用地の件でございますが、11月17日でしたか、名鉄広見線活性化協議会の場で、実は名鉄広見線対策特別委員会の意見ということで、平成22年度の予算が多少余っていたということで、せっかくの予算なので目いっぱい使ってくださいという発言をさせていただきました。そのときに、名鉄広見線活性化協議会の会長の方から、可児市でやっていただいてもいいですよという、僕から見ると、大変軽くではありますけれども、ジャブパンチを食らったかなという、大変おもしろくない気分で帰ってきておりましたけれども、そういった意味で、この拠点施設用地というのは本当に可児駅の真ん前の本当にいい場所でございますので、その場におられました、突然ですが市長、あの言葉を聞かれて、私のようにおもしろくない思いがあって、何か考えてみえるのでしたら、突然ですが、ぜひ一度御意見をお伺いしたいなと思います。よろしくお願いします。 279: ◯議長(可児慶志君) 市長 冨田成輝君。 280: ◯市長(冨田成輝君) 駅前広場のにぎわいというのは、可児駅前ばかりじゃなくて、西可児駅も日本ライン今渡駅の方も一緒でございますけれども、そこに住んでおられる地域の皆さんはもちろんですけれども、仕事とか観光で訪れられた方にとっては、最初のまさに玄関なので、そこでイメージが固まってしまうということも大変あるんですね。仕事に来られた方から、約束の時間までちょっと時間があるので早目に行って、可児駅の周りで飯でも食べて仕事に行こうと思っておりたら、食べるところがないと。こんな予定ではなかったということで、結局何も食べずに終わってしまったと言われましたけれども、そういうことも企業誘致とか高齢人口の増加にとっては非常に残念なイメージだと思います。  ただ、一方で担当部長がお答えしましたように、計画をつくってからかなり時間もたち、経済情勢の中で非常に厳しいと。なかなか市で駅をつくり直したり、拠点施設を整備したりというのは非常に難しいし、民間も魅力を持っていただけるには若干不足というふうに思います。でも、ほかっておくということはできないし、それはいけないことなので、まずは駅前ににぎわいをつくると。大きな箱物はつくれませんが、例えば音楽を若者が楽しむようなイベント広場とか、可児市の農産物を使ったB級グルメを市民の皆さんがつくって振る舞うとか、これは本当に仮の話ですが、そんなようなにぎわいづくりを、それほどお金をかけずに市民の皆さんと協力してやれるようなことができないか研究というか、企画するように担当部署の方には言ってございます。そうしたにぎわいが、道を通って広見地区の市街地の皆さんのにぎわいにつながって、民間で何かやろうというきっかけにつながるようなことも大事だと思いますので、まずは可児駅前の、せっかく区画整理をやっていますので、何らかの形でにぎわいをつくるというところから始めていきたいと、このように考えております。  それから名鉄広見線活性化協議会の件ですが、ぜひ予算もそういうところで使うというふうにしたいというふうに考えています。                  〔16番議員挙手〕 281: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 282: ◯16番(中村 悟君) ありがとうございます。  自分が思っていたようなことが市長の口から出していただいて、本当に今の建設部長にお聞きしておって大変申しわけかなったですが、なかなか恒久的な立派な建物をというと、建設部長の御説明がありましたように、ここ10年決まらなかったものが急に決まるとは思えませんので、今、市長が言っていただいたようなイベントなり、いろんなことで利用できるようにしたらどうだというお話を聞きました。一部納得をしました。  もう一つ、今は市長のお考えでしたけれども、そういったことを、現在庁舎の中で考えてみえるという部署というのはあるんでしょうか。 283: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。 284: ◯建設部長(山本富義君) ここの最終的な土地利用方法については、うちの建設部が中心となって決めていくと。要するに、これは市だけで決められる話ではないと、そのように考えております。100名を超える地権者の方が見えますので、そういった方との話し合いも必要だと、そのように考えておりますので、そういった地権者の方、あるいは今市長が申し上げましたが、にぎわいということになってくると、地域の商売をやってみえる方との意見交換も必要になってくると思います。当然のことながら、そういったことは建設部だけで物事を決められませんので、内部的にはそこに担当する部、あるいは課の意見を聞いて取りまとめをうちの方でやっていきたいと考えております。                  〔16番議員挙手〕 285: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 286: ◯16番(中村 悟君) 今、建設部長が広見地区の方の話もしていただいた。拠点施設だけでしたっけ。そうですね、ありがとうございます。  今、ちょっと個人的にも今のとりあえず拠点施設だけに絞ったときに、いろいろ自分なりにアイデアがあるとかいろいろ提案したいなというところというのは、多分山本建設部長のところに行っても、今言われたように、そういう企画というか、計画のところは担当外でしょうから、これは基本的には片桐環境経済部長のところに行けばいいですかね、商工が絡むので。 287: ◯議長(可児慶志君) 環境経済部長 片桐厚司君。 288: ◯環境経済部長(片桐厚司君) 今、山本建設部長がお答えしましたのは、多分広場を将来的にいかに有効活用しようかという部分のハード面の検討のことであろうかと思います。  私ども環境経済部でいきますと、ああいった広場を当面大きな建物ができないという状況の中で、活性化、にぎわいという中でいろんなやり方があると思いますけれども、当然、可児商工会議所の青年部の方々、本当に夏祭りを盛大にやっていただいたりとか、物すごい力を発揮してみえます。私ども商工観光課だけですと、人数的にはあれだけのことをできないもんですから、可児商工会議所の青年部の方とか、可児商工会議所の本隊の皆さんとか、いろんなお力を御協力いただくことによって、御意見をいただく中で、そういった一時的なイベントから何かやるということはいろいろ検討することはできるかなというふうに思います。  ただ、恒久的にはなかなか難しいと思いますけれども、一時的なイベントを適切な時期に何か計画するということはできますけれども、ひっかかるのは、もう一つ、名鉄広見線の活性化といいますか、そちらの方の協議会で出たのでという部分がありましたけれども、その中で基本的な目標で、例えば御嵩駅の乗降客をふやすことを目標にやれという話になると、ちょっと難しい点があるのかなあと思って、今複雑な思いでお話を聞いておりました。  また、あそこの活用と部分、にぎわいという部分のいろんなイベントという部分であれば、またいろんな御提案をいただく中で、全体での調整は必要でしょうけれども、私どもが御意見を聞いていろいろ企画を考えることは可能かというふうには思いますので、またよろしくお願いいたします。                  〔16番議員挙手〕 289: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 290: ◯16番(中村 悟君) ありがとうございます。  突然市長に振っちゃったというのは、何となく答弁がばらついたかなと思いますけれども、要は、今環境経済部長が言われたように、なかなかすぐに恒久的な建物ができないので、そういったイベントですとか、いろんなところでにぎわいをつくるという働きをぜひしていただきたいなあと思います。  それと、庁内でどこが担当されるかあれなんですけれども、よく調整をしていただいて、いろんなところに声をかけていただいて進めてもらえればありがたいというふうに思いますので、お願いします。 291: ◯議長(可児慶志君) 環境経済部長 片桐厚司君。 292: ◯環境経済部長(片桐厚司君) 少し言い忘れましたけど、可児市観光協会の方もイベントの御提案とかいろいろいただいておりますので、そういったことの指示が出れば、可児市観光協会、それから可児商工会議所、いろんなところと調整をする必要がありますし、調整をしながら考えますので、また御提案をいただければ、そういった関係機関、今、商工観光課、環境経済部で持っておりますいろんな組織の皆さんと協議をさせていただきますので、御提案をいただければと思います。                  〔16番議員挙手〕 293: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 294: ◯16番(中村 悟君) ありがとうございます。  いろんな方面から、何とかイベント的なことからも入れそうな感じで受け取りましたので、ぜひ頑張っていただきたいなあと思います。  続きまして、広見地区の方のお話なんですけれども、今回、先ほど初めの部分で何だと、最初の計画と違うじゃないかという御批判を可児駅東土地区画整理事業のところでお受けいたしました。  今回、広見地区のまちづくりをされる中で、最初にそれなりのまちづくりの方針なり、計画なりというのをしっかりされていないと、結局また地元の方にいろいろ御迷惑をかけながらできたまちが何だあんなのかという、本当に当事者としてはあまり聞きたくないような批判を受ける可能性が高いと思いますが、今はとりあえず動きはないというお話でしたけれども、将来的に何かそういうまちづくりの計画等を進めていく方策というか、こんなような方法でやっていきいたいというようなお考えがありましたらお聞きしたいと思います。お願いします。 295: ◯議長(可児慶志君) 建設部長。 296: ◯建設部長(山本富義君) 先ほども申し上げましたが、広見地区につきましては、用地買収方式で、要するに道路をメイン道路だけを一生懸命つくるということでやっております。そしてまた、そのために地域の方との話し合いも正直な話、ちょっとお話を聞いて、欠けておったところがあったかもしれません。地元の方からまちづくりというお話があれば、それはそれで話し合いをさせていただきたいと思っております。  ただ、宅地密集地のところに広い道路ができるという、今のところそういった格好だけでございますので、なかなかそういう話し合いの糸口は難しいかなとは思っております。                  〔16番議員挙手〕 297: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 298: ◯16番(中村 悟君) すみません。ありがとうございます。
     基本は町のにぎわい、活性化ということでお話をお聞きしましたので、ぜひそれにつながるような今後の動きをしていただきたいというふうに思います。  それでは、次に二つ目の質問に移らせていただきます。  二つ目に、地域活動の活性化のために、新たな仕組みづくりを目指せということで、大変上から目線の言い方で書かせていただきましたけれども、現在、可児市はいろんな地域に対する働きかけですね。例えば行政の連絡、広報の関係ですとか、いろんな地域活性化のためのいろんな取り組みのことですとか、あるいはことしですと、よく話題になります南帷子小夏休みキッズクラブについてもですし、地元の下恵土地区にも、事業名ははっきりは忘れましたけれども、子供安全事業でしたか、何かそういった地域に対するいろんなモデル事業なんかの依頼もあったりして、大抵のことが地域の自治連合会を通してという仕組みになっているというふうに思います。  これは、常々いろんなところの自治連合会なんかを見ておりますに、行政からのあらゆることを受けて本当によく対応してみえるなあというふうに思います。大抵のことが、できませんでしたとか、何か大きなミスを犯したということは多分なかったと思います、どこの地区においても。本当によく自治連合会の皆さん方は役員の方を初め、よく今まで目いっぱいのことをこれまでこなしてみえたなあというふうで、本当にある意味、敬意を表するというか、驚いておるところであります。  それはそれで皆さんが頑張っていただいておるので、どんどんやっていただければいいかなというふうに思うんですけれども、実はそうしたいっぱいやっていただいておる中で、これは自治連合会ではなくて、自治連合会を構成する自治会長さんなんかに毎年お聞きする言葉なんですけれども、自分は自分の住んでおる自治会のために、何かをするために自治会長になったんだと。さあなってみたら、地元のことよりも自治連合会の行事ですとか、イベントなんかに出てこい、あれをせいとか、会議にしょっちゅう出ていかないかんとか、何か自分の思っておったこととは違う、悪い言葉を言いますと、自治連合会、あるいは可児市の下請社員になったような気分やと。これでいいのかということをよく耳にすることもあります。これは自治連合会を批判するわけではなくて、僕は自治連合会というのはもともとそうした個々の自治会の集まりであって、その地域地域の自治会相互間の連絡調整、あるいは行政との間の連絡調整というのが本来の仕事ではないかなあというふうに思っておりまして、現在の状態ですと、ありとあらゆるものを自治連合会が受けて、役員さんたちがそれをこなしていくという、ある意味、もう限界に来ておるんじゃないかなあというふうに思っています。なので、その自治連合会を構成する個々の自治会長にもかなりの負担が行っているというふうに私はとらえております。  そうした意味で、先日の総務部長でしたか、自治会への加入率が63.8%、そういう数字だったような、6割ぐらいという、可児市民10万人でいいますと、4割、4万人に近い人間は自治連合会に入っていないわけですから、そういった方の意見、そうした方の要望なんかに対する対応も当然必要になってくるだろうと。それともう一つは、現在のこの社会におきますと、昔のように自治連合会とかそういったところからの要請を受けて、道路をつくります、あれをつくりますという大きな行政運営ではなくて、行政ではなくて、これから必要とされるのは、やはり前回の一般質問でしました例えば母子家庭の方、あるいは障がい者の方、老人の方、あるいはいじめ、虐待、いろんな問題が現在あるわけですけれども、そうした細かいところにどう対応していくか。緻密な対応をする、そういうことをこれから行政というのは求められていくんじゃないかなあというふうに思います。  そうした意味で、これからの可児市においては、自治連合会にやっていただくことはやっていただくでいいんですけれども、そうした細かいところへの対応をしていただくことで地域が活性化して、必然的に市民みんなで可児市をつくっていくというまちづくりができるんじゃないかなあというふうに思っておりますが、そうした緻密な活動というか、行政の運営についてどのような考えでおられるのか、お聞きしたいと思います。お願いします。 299: ◯議長(可児慶志君) 執行部の答弁を求めます。  企画部長 古山隆行君。 300: ◯企画部長(古山隆行君) それでは、お答えをいたします。  市内では、さまざまな分野でボランティアの皆さんや地域団体の皆さんが活動をされておりまして、市としましては、ケースに応じて支援を行うとともに、機会をとらえてそうした方からの御意見を伺っております。これまで木曽川左岸遊歩道の整備を行っていただいている団体の皆さんとお話しする機会があったり、あるいは高齢者福祉、あるいは母子・寡婦の皆さんのグループとの懇談会などを行い、いろいろな意見を聞かせていただいております。  厳しい財政状況が続く今の時代背景の中で、これからの市政運営には、市にとって必要な施策の一部、あるいは地域が抱える課題の解決に向けて、その地域の皆さん、あるいは各種団体の皆さんが活動していただくことが必要になってくると考えております。  現在、地域ごとにまとまって各種団体の皆さんから御意見をいただく機会としては、市政懇談会、市長と語る会がありますけれども、今御提案の少しちょっと趣旨が違っていたかもしれませんけれども、いただきました質問の中で、ボランティアですとか、文化・スポーツなどのグループの意見を集約・収集するような仕組みが要るのではないかということでございますが、今御提案のそうした仕組みにつきましては、市役所が意見を集約する、収集するというよりは、地域の合意形成や協議の場として、ぜひそれは必要になってくるだろうというふうに思います。この場合に、地域の基礎的なつながりである自治会や自治連合会を中心にした各種団体の集まりになって、そこでさまざまな意見を調整することになるだろうというふうに考えております。以上です。                  〔16番議員挙手〕 301: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 302: ◯16番(中村 悟君) ありがとうございます。  今企画部長が言われましたように、例えば民生児童委員、あるいは青少年育成団体、交通安全委員、既存のそういった各種団体の方がお見えになります。よく地域のことを御存じですので、今現在は、私がとらえる感覚でいくと、本来独自の活動をすべき団体の方たちも自治連合会の下部組織のような形で動いてみえるというふうに僕はとらえています。今回、触れていいかどうか、市長が出された組織再編のところでは大変期待をさせていただいたのは、そういう既存の団体が独自の立場に戻って、独自の活動をしてもらえるという支援をまずしていただける、そういう指導というか、リードをしてもらえるのかなということで大変期待をしておりますけれども、ぜひそういう団体の活動支援をしていただくということと、ボランティアですとか、スポーツや文化のいろいろ取り組んでみえるグループの方々との、今言われたように地域ごとでいいので、そういう方々の何か集まる場所というのをぜひ行政の方でうまく仕組んでいっていただけると、今までの自治会単位での行政とは違う部類の方のところへ入っていけるというふうに僕は思っています。  ですから、今まで行政の動きから全く取り残されたというか、外れてみえた方たちへそういう形で入っていける、そういった方の意見が聞けるという意味で、ぜひ各地域に言葉は市民会議でも何でもいいんですけれども、そうした方が何か集まって話し合いができる場というのをぜひ仕組んでいっていただきたいなあと。自治連合会で出される意見、そういった方から出る意見、いろんな方の意見を聞いていただいて、これからの行政運営の方に生かしていただけるとありがたいなあというふうに思いますが、変な言い方ですけれども、どうですか、企画部長、ちょっとやってみますというような決意が聞けたらありがたいですが、ぜひお願いします。 303: ◯議長(可児慶志君) 企画部長。 304: ◯企画部長(古山隆行君) お答えします。  今、お話を伺っていまして、真意がようやくわかってきたところがあります。  実は自治会とは枠組みは別なような活動をしている団体の皆さんと市が緻密なコミュニケーションをとってくるということで、また新しい協働の展開ができるんじゃないかということだというふうに解釈しましたが、まさに市行政にとって、それぞれの分野で活動してみえる団体の皆さんと協働していくということはとても大事でして、ただ、私がある意味で勘違いしていたところはその部分なんですが、基本的にそれは分野別のコミュニケーションになるんですね。スポーツをやっているときに、さまざまなスポーツ活動をしている団体とつながってくるということなんですね、文化活動もそうですけれども。  したがって、そういうのは、本庁のある種の所管課と各種の活動をしてみえる団体がつながる場合が多いんですね。地域でまとまって何かするというときには、地域課題が中心になりますので、私の中でのすみ分けとしては、個別の団体が自治連合会や市の下請で駆り出されるのではなくて、独自の自立性の中で、独自の活動分野を発揮するということになりますと、本庁の担当課と直結する形での多分コミュニケーションになるんではないかというふうにすみ分けを考えておるんです。  したがって、地域で各種団体が集まれるというときには、地域課題についてそれぞれの意見調整、合意形成なり、協議をする団体、そういう集まりになるんじゃないか。そのときに各連絡所がお手伝いするということはあろうかと思いますけれども、だから、地域ごとに各種団体が集まるときにはやっぱり自治会が中心になって、地域の課題を合意形成していく、協議をしていくという場になるんではないかなあと。それは各種団体の独自性というよりは、地域の協議体になるんじゃないかと思います。                  〔16番議員挙手〕 305: ◯議長(可児慶志君) 中村悟君。 306: ◯16番(中村 悟君) 企画部長の考えですので、地域というと自治会と思われておる考え方がちょっと私にはわからないんですけど、同じ活動をしてみえて、それぞれの地域にいろいろな方が散ってみえますので、僕は地域ごとにそういう自治会とは離れたところのそれぞれの活動をしておる人の集まりがあっても、本来何も不思議はないんじゃないかなあというふうに思っています。地域というと自治会と思われているところがちょっと私には理解できないところなんですけれども、それは順次、いろいろな方の意見を聞いてもらったり、団体グループの意見を聞いてもらう中で、いろんな方法がとれるかと思いますけれども、ぜひそういう自治会とかそういうところから外れた方とか、それとは違う流れの方の意見なり話ができるような仕組みをつくっていただけたらありがたいというふうに思います。  質問ではありませんので、これで終わります。ありがとうございました。(拍手) 307: ◯議長(可児慶志君) 以上で、16番議員 中村悟君の質問を終わります。  ここでお諮りします。本日の一般質問はこの程度にとどめ、一般質問のうち、5番議員 山口正博君以降の一般質問及び日程第3については明日にしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」の声あり〕 308: ◯議長(可児慶志君) 御異議がないものと認めます。  本日はこれをもって延会します。  次は、明日午前9時から本日の日程に引き続き会議を開きますので、よろしくお願いします。  本日は長時間にわたり、まことにお疲れさまでございました。                                 延会 午後4時20分  前記のとおり会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため、ここに署名する。     平成23年12月8日         可児市議会議長     可  児  慶  志         署 名 議 員     板  津  博  之         署 名 議 員     山  口  正  博 発言が指定されていません。 Copyright (c) KANI CITY PLENARY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...