各務原市議会 1996-09-24
平成 8年第 3回定例会−09月24日-04号
第 二、市議第 八 号
岐阜東濃地域への
首都機能移転に関する決議
───────────── ● ─────────────
〇本日の会議に付した事件
第 一、
会議録署名議員の指名
第 二、認第 一 号
平成七年度
各務原市
水道事業会計決算の
認定
第 三、専第 四 号
専決処分の承認(
平成八年度
各務原市
一般会計補正予算(第二号))
第 四、議第四十二号
各務原市
税条例の一部を改正する条例
第 五、議第四十三号
各務原市
建築協定条例
第 六、議第四十四号 岐阜県
市町村職員退職手当組合規約の変更
第 七、議第四十六号
市道路線の
認定(
市道鵜七四三号線ほか一路線)
第 八、議第四十七号
市道路線の
認定(
市道稲九一四号線ほか二路線)
第 九、議第四十八号
平成八年度
各務原市
一般会計補正予算(第三号)
一、
委員会付託省略(第三、
専第四号から第九、議第四十八号まで)
第 十、議第四十五号 土地の取得((仮称)
花木公園建設用地)
一、
委員会付託省略(第十、議第四十五号)
第 十一、請願第 四 号
消費税増税中止と
消費税廃止をするよう国に
意見書の提出を求める請願
一、
日程追加(議第四十九
号並びに市議第八号)
第 一、議第四十九号
工事請負契約の締結((仮称)福祉の里第二期
建設工事に伴う
建築工事)
第 二、市議第 八 号
岐阜東濃地域への
首都機能移転に関する決議
一、
委員会付託省略(第一、議第四十九
号並びに第二、市議第八号)
一、
可決決議の取り扱い
───────────── ● ─────────────
〇
出席議員(二十六名)
一 番 関 浩 司 君
二 番 小 沢 美佐子 君
三 番 今 尾 泰 造 君
四 番 神 谷 卓 男 君
五 番 古 田 澄 信 君
七 番 平 松 幹 正 君
八 番 後 藤 幸 夫 君
九 番 小 島 軍 司 君
十 番 横 山 隆一郎 君
十一 番 阿 部 靖 弘 君
十二 番 伊 藤 正 博 君
十三 番 真 谷 碩 君
十四 番 末 松 誠 栄 君
十五 番 藤 井 国 雄 君
十六 番 加 藤 操 君
十八 番 川 島 勝 弘 君
十九 番 長 縄 博 光 君
二十 番 河 田 久 和 君
二十一番 中 村 幸 二 君
二十二番 森 縋 君
二十三番 相 沢 正 人 君
二十四番 広 瀬 安 弘 君
二十七番 白 木 博 君
二十八番 小 島 香 君
二十九番 沢 野 美 得 君
三十 番 足 立 匡 君
───────────── ● ─────────────
〇
早退議員(一名)
二十六番 小 室 義 明 君
───────────── ● ─────────────
〇
欠席議員(なし)
───────────── ● ─────────────
〇欠員(三名)
六 番
十七 番
二十五番
───────────── ● ─────────────
〇説明のため出席した者の
職氏名
市長 平 野 喜八郎 君
助役 白 木 昭 二 君
収入役 横 山 恒 雄 君
企画財政部長 牧 田 正 明 君
総務部長 加 藤 経 夫 君
市民部長 広 瀬 実 君
健康福祉部長 小 林 巌 君
経済環境部長 山 口 仙 司 君
建設部長 清 水 信 義 君
都市計画部長 仲 弘 智 君
水道部次長兼
総務課長 大 森 雅 直 君
選挙管理委員会兼
監査委員事務局長
坂 井 義 弘 君
教育長 浅 野 弘 光 君
消防長 三 瓶 準 一 君
企画財政部財政課長 竹 山 幸 市 君
総務部次長兼
総務課長 飯 田 哲 夫 君
選挙管理委員会委員長 酒 井 武 君
代表監査委員 服 部 守 男 君
教育委員会委員長 森 知 照 君
───────────── ● ─────────────
〇職務のため出席した
事務局職員
議会事務局長 喜多川 紀
総務課長 金 武 久
主任主査兼
議事調査係長 小 川 周
主査 福 田 英 二
主査 山 下 幸 二
書記 小酒井 恵
書記 堀 善 子
───────────── ● ─────────────
(開議) 時に午前十時十五分
○
議長(
沢野美得君) ただいまから本日の会議を開きます。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) 本日の日程はお手元に配付したとおり定めました。
───────────── ● ─────────────
△第一、
会議録署名議員の指名
○
議長(
沢野美得君) 日程第一、
会議録署名議員の指名を行います。
本日の
会議録署名議員には、
会議規則第八十条の規定により
議長において、十四番
末松誠栄君、十五番
藤井国雄君の両君を指名いたします。
───────────── ● ─────────────
△第二、
認第一号
○
議長(
沢野美得君) 日程第二、
認第一号を議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
建設水道常任委員会審査報告書
本
委員会に付託の事件は、
審査の結果、左記のとおり決定したから、
会議規則第百二条の規定により報告します。
記
┏━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━┯━━━━━┓
┃事件の
番号│ 件 名
│ 議決の結果
│議決の
理由┃
┠─────┼─────────────────────┼───────┼─────┨
┃認第一号 │平成七年度
各務原市
水道事業会計決算の
認定 │原案のとおり │ ┃
┃ │ │
認定すべきもの│ ┃
┗━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━┷━━━━━┛
平成八年九月十九日
建設水道常任委員会委員長
相 沢 正 人 印
各務原市議会議長 沢 野 美 得 様
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君)
認第一号について、
建設水道常任委員会における
審査結果の報告を求めます。
建設水道常任委員長 相沢正人君。
(
建設水道常任委員長 相沢正人君登壇)
◎
建設水道常任委員長(
相沢正人君) おはようございます。
今期定例会において、
建設水道常任委員会に
審査の付託を受けました
認第一号 平成七年度
各務原市
水道事業会計決算の
認定について、去る九月十九日午前十時から、
委員全員と市長初め
関係理事者の出席を得て、
委員会を開催し、
審査を行いました。その
審査の経過と結果について、御報告いたします。
理事者の説明を受けた後、質疑に入りました。主だった質疑では、「トリハロメタンなどが問題になっているが、
水質検査はどのように行っているのか」との問いに対し、「原水については、井戸で年一回精密な検査をし、八十五項目の全
項目検査を行っている。給水については、蛇口で
水系別に詳しい検査を年一回行い、簡易的な項目は毎月行っている」との答弁がありました。
続いて、「
修繕費が
右肩上がりでふえており、また
減価償却費もふえてきているが、今後の傾間はどうなるのか」との問いには、「
修繕費は五十ミリ以下の
配水管の取りかえ
事業、鉛管の取りかえ
事業等による工事的な要素が入っており、
平成四年度から伸びてきた状況にある。今後においては、鉛管の取りかえ
事業として、二十億円ぐらいかかることから、
修繕費は減らない部分もある。
減価償却費は法に決められた償却をするものであり、資産がふえれば、
減価償却費はふえていく。
石綿管の
布設替え、本管の
布設替え、四拡に伴う
配水池の築造などで資産がふえますので、
減価償却費はふえてくる」との答弁がありました。
続いて、「
有収率が九〇・六%ということでよくなってきている。これはほとんど限界にきているのか」との問いに、「厚生省では
有効率が九五%、
有収率が九〇%という目標で進められている。これを上回ったということでは、ほぼ限界に近づいたと思っているが、さらに努力はしていく。県下の状況を見ても、九〇・六%は上から二、三番目に入る。これが限界に近いと考えている」との答弁がありました。続いて、「
地下水は大変恵まれているわけだが、
平成七年度においては、農薬に対する対応や調査はどのようであったのか」との問いには、「農薬も決められており、その部分については検査をしており、
検出限界未満となっている」との答弁がありました。続いて、「
不納欠損額二百五十九万円とお聞きしましたが、その対策についてお聞きしたい」との問いには、「
不納欠損については百五十二件で、主なものは居所不明が大半で、あとは破産したとか会社の倒産とかいったものです。転出される方については、精算をしていただくが、精算せずに
夜逃げ状態であったりする方が多いので、
住民登録がされている方については、追及をしているが、過去の
滞納分と現年分についても、できるだけ早く状況を把握し、何かよい方法がないかと考えている」との答弁がありました。続いて、「
水道事業の
OA化は他市に比べて、どんな実態か」との問いには、「他市では、ほとんど自己導入されて自庁処理されている。
一般行政に比べて情報が入らないことと、
処理手法がわからないことがある。委託すれば
ソフト開発に何千万ものお金がかかるので、投資もできないという理由でおくれてきたと思う。現在、
情報センターに七百万円ほど委託している。また、
納付書などで本庁で機械処理しているのが、六百万円ほどで、合計一千三百万円ほどあるので、この費用の範囲内でコンピューターを導入して、自庁処理したいと考えている。手法については、先進地を研修しながら、進めていきたいと考えている」との答弁がありました。
質疑を終結し、
討論では、「七年度においては、
緑苑配水池、
鵜沼東受水池の
築造工事、
石綿管の
布設替え工事など、市民への
安定給水に向けて、着実に
事業が進められている。特に、
石綿管を
ダクタイル鋳鉄管にかえることにより、
有収率が九〇・六%となり、この
事業着手前より、七・五ポイントも上昇し、むだになる水を少なくしたほか、漏水により市民に迷惑をかけることも少なくなり、さらに地震にも強い管網が整備できたことは、高く評価する。一方、
収益的収支を見ると、七年度は一千百万円ほどの黒字になったが、今後、鉛管の取りかえ
事業、設備の
更新事業、起債の
償還金の増加など、費用の
増大要因も多いことから、さらに企業努力されることを要望して、賛成して、
賛成討論とします」との
討論と、「命の水である
水道水を、良質な水を安い値段で供給していただきたい。現在の
給水能力と七年度のピーク時と余裕があるので、
飲料水を井戸水に頼っている地域、
事業所などの対策を市民の
健康面からも積極的に取り組んでいただきたい。
会計画では、九十一億円からの
企業債残高があり、七年度も七億八千万円ぐらい起債の償還に充てられ、努力はされている。例えば、職員を配置転換して、できるだけ
給与面においても高
コストにつながらない、いわば低
コストの職員の方々の流入を図って、抑制もしておられ、努力もしてみえると思いますが、最大の努力を払われて、
水道単価が市民の
負担増にならないように、一層の努力をあわせてしていただきたい。
石綿管の取り組みについては、成果が大である。さらに残っている約十六キロメートルは八年度に完成すると思いますが、一層有効な水を市内に供給するという体制の強化、監視などを含めて、企業努力されることを要望して、
賛成討論といたします」との
賛成討論がありました。
討論を終結し、採決の結果、
認第一号 平成七年度
各務原市
水道事業会計決算の
認定については、
賛成全員で
認定すべきものと決しました。
以上で、
建設水道常任委員会の報告を終わります。
○
議長(
沢野美得君) 以上で
委員長の報告は終わりました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
委員長報告に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) これをもって質疑を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君)
討論の
通告書は、本日午前十時四十分までに提出してください。
なお、
専第四号並びに議第四十二号から議第四十八号までの八案件に対する
討論についても、あわせて御提出を願います。
これより午前十時四十五分まで休憩いたします。
(休憩) 時に午前十時二十四分
───────────── ● ─────────────
(再開) 時に午前十時四十六分
○
議長(
沢野美得君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
討論を行います。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
三番
今尾泰造君。
(三番
今尾泰造君登壇)
◆三番(
今尾泰造君)
日本共産党議員団を代表して、
認第一号 平成七年度
各務原市
水道事業会計決算の
認定に対しての
委員長報告に反対をし、
討論を行います。
年々
水道事業の経営も困難になってきております。そこには、国の対応にも問題があるところです。その一つには
企業債の現状に合わない高金利が、相変わらず
水道経営の負担を大きくしております。そうした中でも、
石綿管の
布設替えを積極的に取り組み、
有収率の引き上げに厳しい
経営状況の中で、成果を上げていることは評価できます。
しかし、七年度の
消費税の
確定額が一千三百六十一万八千四百円となっているように、命の水に
消費税をかけることには私どもは容認できません。ましてや、今この
消費税五%への増税に国民の反対があります。
消費税廃止の立場から、この決算には反対をするものです。
○
議長(
沢野美得君) 十五番
藤井国雄君。
(十五番
藤井国雄君登壇)
◆十五番(
藤井国雄君)
自民クラブを代表いたしまして、
認第一号を賛成の立場で
討論いたします。
平成七年度
各務原市
水道事業会計の
決算認定では、
水道事業経営を取り巻く厳しい環境の中、
市東部地区への上水の
安定供給を図る、
緑苑配水池等の
築造工事の着手などの第四次
拡張事業並びに
老朽石綿管布設替え工事や、
配水池の
緊急遮断弁工事等の
改良事業等、
配水管整備事業の推進に努められ、いわゆる「備えあれば憂いなし」の
ことわざどおり、災害時の非常時に備えるための
事業が着実に執行されましたことに対し、評価をいたすものであります。
なお、今後の
事業経営に当たっては、
財政状態及び
経営成績を正確に分析、把握して、企業の発展、経営の
健全化を図り、十三万四千市民の命の水の
安定供給及び
長期的展望に立った、より一層安定した経営を望むものであるとの
決算審査意見書を十分尊重され、努力されますことを要望し、賛成といたします。
○
議長(
沢野美得君) これをもって
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより採決を行います。
認第一号について、
委員長報告は原案のとおり
認定であります。おはかりいたします。
認第一号を
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立多数であります。よって、
認第一号は
委員長報告のとおり決しました。
───────────── ● ─────────────
△第三、
専第四号から第九、議第四十八号まで
○
議長(
沢野美得君) 日程第三、
専第四号から日程第九、議第四十八号までの七案件を一括し、議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
一、
委員会付託省略(第三、
専第四号から第九、議第四十八号まで)
○
議長(
沢野美得君) おはかりいたします。ただいま議題の七案件については、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題の七案件については、
委員会付託を省略することに決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
討論を行います。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
二十二番 森縋君。
(二十二番 森縋君登壇)
◆二十二番(森縋君)
今期定例会に提案のありました議案のうち、議第四十八号
平成八年度
一般会計補正予算(第三号)について、
社会クラブを代表して反対の
討論を行います。
債務負担行為の追加及び変更に反対をするものであります。この
債務負担行為の追加及び変更は、
航空宇宙博物館第二期
用地取得事業を
限度額十億二千百万円から二十二億四千五百十四万三千円に
増額補正をするものであります。また、期間についても
平成八年度から十年度までの三年を、八年度から十三年度までの六年にするものであります。この
事業の主たる目的は、
平成十二年に岐阜県で
全国高校総合体育大会──
インターハイが開催が予定されており、この
インターハイの
ホッケー競技場を
人工芝で二面整備するために土地を取得するものであります。この
人工芝ホッケー競技場の二面整備については、土地は
各務原市が取得をし、施設は岐阜県が負担をする、総
事業費がおよそ五十余億円、こういう
大型事業として進められる計画というふうにお聞きをいたしております。
私どもは、この
債務負担行為の補正に反対する理由を三つ持っております。
その一つは、この二面のグラウンドが同一場所に完成をいたしますと、日本では初めて一カ所に二面の
人工芝グラウンド施設になり、当市の地理的な条件などから、国内の拠点として、国際競技などの誘致も考えられているとの答弁もありました。しかし、巨額の市民の税金を投じて日本一の立派な
ホッケー競技場が完成しても、
各務原市民はこの日本一の施設を誇りに思い、あるいは喜ぶことにはならないと思うのであります。それは、ホッケー競技が
各務原市においても、競技人口がまだまだ数百人と、非常に少ないということ、このことは全国の高等学校においても、さきの山梨で行われました
インターハイでは、男子の代表は、四十六都道府県中二十八道府県の代表が参加をするという状況、女子においては、四十六都道府県中二十道府県の代表、いわゆる都道府県の半分以下という、少数の競技が現状であります。また、国際的にもオリンピックの競技種目にもなっておりませんし、世界の国々の中では、東アジアを中心とする少数国であるということであります。市長から、この施設を屋外コンサートや各種イベントなど、ホッケー以外のスポーツにも利用するなど、抽象的な将来の利用計画について説明もありました。この
各務原市にとって、二面の
人工芝グラウンドは巨大すぎる施設であります。また、将来の市の体育施設全体整備構想の中で、どのように位置づけられているのか、この面からの検討も見えてこないのでありますし、
各務原市が計画的に主要な
事業を推進する実施計画とは無関係にこの
事業が進められようとしているのであります。簡単に言いますと、実施計画になかった
事業が飛び込みで入ってきた、こういう状況は、一体
各務原市の持っておる実施計画とは何なのか、こういう疑問を抱くものであります。
二つ目の反対の理由は、ホッケー場の市費負担が財政に及ぼす影響について、議会での答弁は、「市民生活や市民サービスに必要な主要
事業の推進に影響を及ぼさないように対応していく」こういう答弁でありました。ことしから十一年度までに二十億円を超える市費負担、これは補助も起債もつかない、全額市税などの一般財源であります。従来のように、市税の伸びが期待できない今日、行財政の仕組みを変える、政策に優先順位をつける、こういう機能が今為政者に求められているのであります。市民から求められている身近なサービスや暮らしの課題の幾つもが今日の財政事情、財政困難を理由に先送りをされてきております。具体的なことは避けますけれども、この時期にホッケー場用地取得を目的とする、後年度の予算の先取りであります
債務負担行為の補正は、
各務原市の財政状況を一層悪化させることになることは当然のことであります。
人工芝ホッケー競技場の二面を整備する、この政策判断、政策決定をされました執行部、教育
委員会の姿勢に疑問を持つものであります。
三つ目に、私は、
各務原市が
平成十二年に岐阜県で開催予定の
インターハイのホッケーとバドミントン競技の会場を受け持つという説明を受けました。一体この競技を受け持つ決定はどこでどなたがお決めになったのか。
インターハイの開催になりますと、
各務原市でも実行
委員会が組織をされ、事務局が設置をされ、競技場整備以外に、開催までには相当な準備が伴うわけでありますし、そのことに伴って市費の負担も発生をするわけであります。競技会場の受け持ちの決定は
債務負担行為と同じような、いわゆる後年度にこの競技が行われることによって市が負担をすることが明らかになる、こういう性格のものであります。当然事前に議会の協議や手続がとられるべきであります。私どもはこの計画についての、あるいはこの競技の受け入れについての話は全くそういった協議がとられたという記憶はございません。どうでしょうか。
各務原市が十二年にこの
インターハイの競技会場を受け持つ、そのことに伴う将来のもろもろの財政負担が発生をするわけですから、当然議会でのこの競技を受け持つに当たっての手続がとられるべきであります。したがって、この競技を受け持つ手続上の問題としてはっきりと申し上げておきます。
最後に、
人工芝ホッケー競技場の整備の問題について、六月定例議会閉会日に議員全員協議会が開催をされました。この議論の過程で、「県が議会や市の意向などを聞き入れてくれなかったら、
インターハイのホッケー競技を返上して、どこか他の市町村に持っていってもらっても」という強い意見も出されました。これは、執行部の県に対する弱腰とも思える姿勢に対する批判であると同時に、市民の率直な心情を聞くような気持ちで、私は受けとめました。
以上、
定例会に提案されました補正予算について、まとめて申し上げますと、一つは
各務原市の社会体育施設整備、こういった全体構想の中で私どもは時間をかけて、陸上競技場の中に
人工芝ホッケー場の一面を整備するべきであると、とういったことを以前から申し上げてまいりましたし、もう一つは、いろいろ多目的利用という聞こえのいい説明がされてきましたし、
各務原市が百十万の広島市のような積極的な利用が期待ができるのかどうか、大変疑問であります。今日の、そして今後の
各務原市の財政運営を考えるときに、
人工芝一面でも各種多目的利用が可能であり、二面の巨大施設は必要ない、このことが二つ。三つ目、やはり県のお金であれ、市のお金であれ、税金を使うわけであります。税金を使う場合には当然納税者の納得を得る、このことが大事なことであります。そういった観点からすると、この
事業については市民の多数の納得が得られる、こういう
事業にはなり得ない。この観点から私どもは
今期定例会に提案のありました議第四十八号の
一般会計補正予算の債務負担について、反対をするものであります。以上です。
○
議長(
沢野美得君) 十五番
藤井国雄君。
(十五番
藤井国雄君登壇)
◆十五番(
藤井国雄君) 引き続き、
自民クラブを代表いたしまして、ただいま議題となっております全議案に対し、賛成の立場で若干の要望を付して
討論を行います。
この夏、日本じゅうを恐怖に陥れた例の病原性大腸菌O157予防対策として、学校給食施設設備等の改善、給食原材料の保存期間の延長、児童・生徒の衛生管理等々について、ハード、ソフトの両面にわたって、素早い対策をとられ、予防に努められたこと、次いで、老人福祉対策の一環として、この九月より本市で二つ目の特別養護老人ホームカーサ・レスペート開設に伴う委託
事業がスタートし、長い間入所待ちの希望者第一次分十一人の方々が真新しい施設へ入所されたこと、また、近い将来の行政運営の柱の一つになるであろうリサイクルセンターの新設
事業が動き出したこと等々、当面の財政需要に的確に対応される等の適切な財政措置が図られた点を評価したいと思います。
さて、要望の第一点目ですが、(仮称)多目的広場の整備についてであります。
平成十二年に開催予定の
インターハイにあわせて整備をしようとするものであります。当初の案に対して、議会から
航空宇宙博物館との共存共栄を図るための見直しが提案され、財政逼迫の中で新たな持ち出しを決断された経緯を振り返ってみますとき、行政と議会とが一体となって、将来に悔いを残さない、十分なる、真剣な取り組みが必要だと思うのであります。すなわち、
今期定例会において提案されました追加用地の購入費約十億円は、これがもし、仮に市の東部の玄関口であります鵜沼駅周辺整備
事業、あるいは那加駅前再開発に充てられるとしますなら、恐らくこの数倍の
事業展開が図れるであろうことを考えますとき、正直申し上げて、断腸の思いを禁じ得なかったのは私一人ではなかったろうと思うのであります。しかし、今期議会での先輩議員と執行部のやりとりを拝聴させていただいておりまして、私は、自分の心の迷いが払拭されたのであります。それは、私には、
人工芝のホッケー場というイメージ、その先入観が強すぎたということであります。仮称ではありますが、多目的広場ということでありますので、いかに多目的に活用するか否かは、管理運営面での知恵の絞りどころであると思うのであります。御答弁の中で、国内先進市における同様競技場の活用状況も紹介されました。その実例では、ホッケー、サッカー、アメリカンフットボール、屋外コンサート、グラウンドゴルフ、クロッケーゴルフ、運動会、スポーツレクリエーション、触れ合いレクリエーション、社内レクリエーション、健康体力づくり大会等々の多様な使い方がなされており、広島市の場合では、一年間三百十四日間の開放日のうち、使用頻度は二百十日で、六六・六八%の利用があると紹介されました。
また、本市のこの多目的広場が完成の暁にはホッケーの公式大会として、全日本の大会、あるいは国際大会を含めて、既に二十四の大会が用意されているとも伺いました。さらには、実業団の全日本大会、あるいは世界五カ国ホッケー大会も用意されているとのこと。こういう御答弁を拝聴しておりますと、確かにホッケーは
各務原市を全国に向けて、PRできる唯一のスポーツでありますし、二面の
人工芝を使った競技場となりますと、毎年の全国大会、あるいは国際大会が頻繁に誘致できますならば、
航空宇宙博物館、VRテクノジャパンに次ぐ、三番目の本市を世界に向かって発進できる拠点にすることができると思うのであります。県では、既に
各務原市が用地を用意した段階で、施設建設の
事業費の補正予算を組む用意があるとのことも伺っております。
そこで、特に要望しておきたいことでございますが、それは県が施設をつくってくれましても、その後の管理運営面は本市に任されるということでありますならば、当初から可能な限りの多目的な活用を想定した施設づくりと、南部横断ハイウエー等の早期実現ともリンクさせた交通アクセスの整備等、国・県への強力な働きかけと密接な連携を図られながら、波及効果を生み出すよう、そして、この
事業が真に
各務原市を世界に向けて発進できますよう、最大限の御努力をお願い申し上げます。
また、補正予算の中でも道路整備に関わる予算が出ておりますが、これらに関連しても要望を添えておきたいと思います。
まず第一点目は、道路行政に関連した質問が大変多かったことであります。「都市計画道路の見直しは」との質問に始まり、本市を東西に縦断する国道二一号線関連の質問から生活道路にかかわる側溝問題まで、実に幅広く八人もの議員がこの道路行政を取り上げられました。都市基盤整備の大半が道路整備と考えますならば、青年都市として発展し続けてきた、これまでの行政の対応が福祉、教育を中心とした施設づくりに追われてきた背景を理解できるわけでありますが、これからの本市の発展は、実に、この道路行政の今後にかかっていると言っても過言ではないと思うのであります。加えて、この道路事情の発展途上状態が交通事故等多発の要因の一つにもなっているといたしますならば、なおさらのことであります。私も先般、この国道二一号線の交差点改良等の陳情で、担当課長と一緒に、建設省の岐阜国道工事事務所へ行ってまいりました。そうしましたら、本市の担当窓口課長とのコミュニケーションがうまくいっているなあという感じで、先方では、工事事務所長初め関連の二人の課長が、国道関連についての進捗状況や今後の見通し、あるいは課題等について、二時間余りにわたって丁寧に対応、説明をしていただきまして、理解を深めた次第であります。特に、道路や橋梁となりますと、いかに県や国からの援助を引き出すかの整備メニューの選択、あるいは活用及び上部組織への投資効果の説得力が重要であるかを痛感した次第であります。時あたかも、県におかれましては、「東京から東濃へ」のキャッチフレーズのもと、
首都機能移転の候補地として名乗りを上げ、県民挙げての誘致活動を県民運動にまで盛り上げていこうとの意気が高まってきております。一方、二十一世紀初頭の交通網を見てみますと、東海環状自動車道、リニア中央新幹線の開通が見込まれ、中部新国際空港の開港とともに、新たな交通の拠点地域としての期待が高まっているとうたっております。本市に関する道路網を見てみましても、既存の東海北陸自動車道の名神高速自動車道への接続を初め、これらの大動脈へのアクセス道としての、南部幹線道路、南部横断ハイウエー構想等があるわけでありまして、
首都機能移転誘致の推進とあわせて、幹線交通網の整備が最も急がれると思うのであります。市長さんにおかれましては、この国の道路行政の最高責任者との大きな太いパイプがおありになるやにお聞きをいたしておりまして、まず我々や担当職員の方々も県や国へと、どんどんと出かけて行って要望、陳情の熱意を示さねばと思った次第でありますが、政治や行政が後世に残るような大きな仕事をする場合、トップセールスに頼ることも多いわけでございまして、平野市長さんの出番に大きな御期待を申し上げ、賛成の
討論といたします。ありがとうございました。
○
議長(
沢野美得君) 二番 小沢美佐子君。
(二番 小沢美佐子君登壇)
◆二番(小沢美佐子君) 議第四十八号
平成八年度
各務原市
一般会計補正予算の中で、
航空宇宙博物館二期
用地取得事業についてですが、この用地について、最初総務常任
委員会、福祉教育常任
委員会での市側の説明では、「駐車場は東側に建設した場合でも、十分であると考えている」という内容でした。しかし、今回、ホッケー場は西側に建設されるということで、用地費に十億二千百万円の予算が変更追加されてきました。十億円という金額は、この財政困難な状況の中では、大変な支出になり、この点については賛成できないものです。
しかし、ホッケー場そのものは反対するものでないことから、今回の、この議案については棄権の態度をとらさせていただきます。
○
議長(
沢野美得君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより採決を行います。
最初におはかりいたします。
専第四号を原案のとおり承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、
専第四号は原案のとおり承認されました。
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 続いておはかりいたします。議第四十二号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、議第四十二号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 続いておはかりいたします。議第四十三号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、議第四十三号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 続いておはかりいたします。議第四十四号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、議第四十四号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 続いておはかりいたします。議第四十六
号並びに議第四十七号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、議第四十六
号並びに議第四十七号は原案のとおり可決されました。
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 続いておはかりいたします。議第四十八号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立多数であります。よって、議第四十八号は原案のとおり可決されました。
───────────── ● ─────────────
△第十、議第四十五号
○
議長(
沢野美得君) 日程第十、議第四十五号を議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 十六番 加藤操君、二十番 河田久和君、二十二番 森縋君、二十八番 小島香君、三十番 足立匡君に申し上げます。本件は地方自治法第百十七条の規定に抵触いたしますので、議場からの退席を求めます。
(十六番 加藤操君、二十番 河田久和君、二十二番 森縋君、二十八番 小島香君、三十番 足立匡君退場)
───────────── ● ─────────────
一、
委員会付託省略(第十、議第四十五号)
○
議長(
沢野美得君) おはかりいたします。ただいま議題の議第四十五号については
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題の議第四十五号については
委員会付託を省略することに決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
討論を行います。
討論の通告がありますので、発言を許します。
二番 小沢美佐子君。
(二番 小沢美佐子君登壇)
◆二番(小沢美佐子君) 議第四十五号について賛成の立場で、意見と要望をしておきたいと思います。
花木公園はもともとある自然を壊し、花などを植えかえるなどしてつくる公園ですが、なかなか
事業としても進みづらい状況であり、大幅な見直しをしたいという質疑に対する答弁もありました。この財政困難なときに、この
事業を進める必要性があるのかどうか、再検討される必要があると思います。現在の購入用地の範囲で、自然を生かした遊歩道などを考えた方がいいのではないかと思うのですが、ぜひ大幅な見直しを決断されるよう、要望し、賛成の
討論といたします。
○
議長(
沢野美得君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより採決を行います。
おはかりいたします。議第四十五号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、議第四十五号は原案のとおり可決されました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) 十六番 加藤操君、二十番 河田久和君、二十二番 森縋君、二十八番 小島香君、三十番 足立匡君の除斥を解きます。
(十六番 加藤操君、二十番 河田久和君、二十二番 森縋君、二十八番 小島香君、三十番 足立匡君入場)
───────────── ● ─────────────
△第十一、請願第四号
○
議長(
沢野美得君) 日程第十一、請願第四号を議題といたします。
─────────────────────
【請願掲載省略】
─────────────────────
総務常任
委員会請願
審査報告書
本
委員会に付託の請願は、
審査の結果、左記のとおり決定したから、
会議規則第百三十四条第一項の規定により報告します。
記
┏━━━┯━━━━━┯━━━━━━━━┯━━━━━━━━━━┯━━━━━┯━━━┯━┓
┃請 願│ │ │ 請 願 者 の │ │審 査│理┃
┃ │受理年月日│件 名│ │ 紹介議員 │ │ ┃
┃番 号│ │ │ 住 所 ・ 氏 名 │ │結 果│由┃
┠───┼─────┼────────┼──────────┼─────┼───┼─┨
┃ │ │ │
各務原市鵜沼
各務原町│ │ │ ┃
┃ │ │ │三−三八四 │ │ │ ┃
┃ │ │ │
消費税廃止各務原市民│ │ │ ┃
┃ │ │ │連絡会 │ │ │ ┃
┃ │ │ │ 代表 田口栄樹 │ │ │ ┃
┃ │ │ │
各務原市那加信長町二│ │ │ ┃
┃ │ │ │−七四 │ │ │ ┃
┃ │ │ │
各務原民主商工会 │ │ │ ┃
┃ │ │
消費税増税中止と│ 会長 矢谷誠三 │
今尾泰造 │不採択│ ┃
┃請 願│
平成八年八│
消費税廃止をする│
各務原市那加門前町三│小沢美佐子│ │ ┃
┃第四号│月二十九日│よう国に
意見書の│−四四 │ │ │ ┃
┃ │ │提出を求める請願│全日本年金者組合岐阜│ │ │ ┃
┃ │ │ │県
各務原支部 │ │ │ ┃
┃ │ │ │ 支部長 服部 寛 │ │ │ ┃
┃ │ │ │
各務原市上中屋町四−│ │ │ ┃
┃ │ │ │七三 │ │ │ ┃
┃ │ │ │新日本婦人の会
各務原│ │ │ ┃
┃ │ │ │支部 │ │ │ ┃
┃ │ │ │ 代表 河田文代 │ │ │ ┃
┗━━━┷━━━━━┷━━━━━━━━┷━━━━━━━━━━┷━━━━━┷━━━┷━┛
平成八年九月二十日
総務常任
委員会委員長
長 縄 博 光 印
各務原市議会議長 沢 野 美 得 様
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) 請願第四号について、総務常任
委員会における
審査結果の報告を求めます。
総務常任
委員長 長縄博光君。
(総務常任
委員長 長縄博光君登壇)
◎総務常任
委員長(長縄博光君)
今期定例会において、総務常任
委員会に
審査の付託を受けました請願第四号
消費税増税中止と
消費税廃止をするよう国に
意見書の提出を求める請願について、去る九月二十日、午前十時から、
委員全員と市長を初め
関係理事者の出席を得て、総務常任
委員会を開催し、慎重に
審査を行いました。その
審査経過と結果の報告をいたします。
質疑では、「市財政において、
消費税の税率が三%から五%になると、支払う
消費税が約三億円ほどふえてくる。この点、執行部はどう考えているのか」との問いに、「
消費税の税率が三%のときは、
消費税の五分の一が地方に交付され、五分の四のうち二四%が地方交付税に算入されている。五%になると、
消費税の五分の一が地方に交付され、五分の四のうち二九%が地方交付税に算入されるという案がでている。よって、
消費税額がふえれば、歳入も増額となると考えられる」との答弁がありました。
質疑を終結し、
討論では、「一九八九年度から一九九五年度の
消費税収入総額は、四十四兆一千三百四十八億円で、福祉のために使うということだったが、実際ゴールドプランなど福祉に使われた金額は、一兆五千五百九十四億円で、税収の四・四%にすぎない。累進課税という税の考え方があるが、
消費税は低所得者ほど収入に対する負担率が高い。また、最近の報道によると、東海の生協のアンケートでは、約九割の圧倒的多数が反対の意思を表明しており、国民のほとんどがこの
消費税のアップに反対しており、請願第四号は採択すべき」との
討論と、「将来的な展望、国の財政状況を見極めた上での判断が必要であり、国の財政が安定して、初めて地方も、国民も潤うことからやむを得ないと考える。
消費税五%については、今の国の動きを見ると、どうなるかわからない状況であり、時期尚早ということもあり、請願第四号は不採択とすべき」との
討論がありました。
討論を終結し、採決の結果、請願第四号
消費税増税中止と
消費税廃止をするよう国に
意見書の提出を求める請願は、賛成少数で不採択と決しました。
以上、総務常任
委員会の
委員長報告といたします。
○
議長(
沢野美得君) 以上で
委員長の報告は終わりました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
委員長報告に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。
(「質疑なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) これをもって、質疑を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
討論を行います。
討論はありませんか。
(「
議長、三番」と呼ぶ者あり)
○
議長(
沢野美得君) 三番
今尾泰造君。
(三番
今尾泰造君登壇)
◆三番(
今尾泰造君) 請願第四号
消費税増税中止と
消費税廃止をするよう国に
意見書の提出を求める請願について、
委員長報告に反対をするものです。
消費税が導入される際には、国会での大いな論議が交わされると同時に、国民の世論も沸騰しました。しかし、今回の値上げについては、国会での議論もせず閣議決定だけで値上げを決めております。しかし、どの政党も値上げを公約したところはありません。ここには、国民こそが主人公という立場がありません。それは八割を超す国民が増税反対をしているのに、これを押し切ろうとしていることにもみられます。一世帯当たり年間十一万円の
消費税額を十八万円もの負担にする、この悪税は低所得者、年金暮らしの人々に、重くのしかかる不公平税制の最たるものであります。
ところが、来月の総選挙を目の前にして、この増税を押し切った自民党、新進党などが据え置きや凍結を言い始めております。これはこれらの増税派が五%値上げを決めたということに対して、国民に対する反省もないまま据え置き、凍結と言っても、選挙目当てであるということは、見抜かれております。しかるに、このオール増税勢力のポーズすらも、我が市議会では、その据え置きの態度を選挙目当てであると、指摘をして、増税中止の請願を不採択にしております。これらはみずから示した選挙向けのポーズを地方議会の場でみずから覆しているものであります。凍結、据え置きが国民へのまやかしであることを明らかにしてしまったものでもあります。こうした総選挙への思惑からではなく、本当に市民の声を開くべきであることからも、この
委員長報告は認められません。増税中止を強く求めて、
委員長報告には反対をいたします。
○
議長(
沢野美得君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより採決を行います。
請願第四号について、
委員長報告は不採択であります。
おはかりいたします。請願第四号を
委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立多数であります。よって、請願第四号は
委員長報告のとおり決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより暫時休憩いたします。
(休憩) 時に午前十一時二十八分
───────────── ● ─────────────
(再開) 時に午前十一時二十九分
○
議長(
沢野美得君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
───────────── ● ─────────────
一、
日程追加(議第四十九
号並びに市議第八号)
○
議長(
沢野美得君) ただいまお手元に配付したとおり、議第四十九
号並びに市議第八号が提出されました。
おはかりいたします。この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) 御異議なしと認めます。よってこの際、議第四十九
号並びに市議第八号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
───────────── ● ─────────────
△第一、議第四十九
号並びに第二、市議第八号
○
議長(
沢野美得君) 日程第一、議第四十九
号並びに日程第二、市議第八号を一括し、議題といたします。
─────────────────────
【
議案掲載省略】
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 職員の朗読を省略し、提出者の説明を求めます。
市長 平野喜八郎君。
(市長 平野喜八郎君登壇)
◎市長(平野喜八郎君) 本日、追加提出いたしました議案につきまして、提案理由を御説明申し上げます。
追加提出いたしました議第四十九号は、(仮称)「福祉の里」の施設のうち、精神薄弱児通園施設及び肢体不自由児通園施設の
建築工事の請負契約に関するものでありまして、
(仮称)「福祉の里」第二期
建設工事に伴う
建築工事につきまして、二億一千六百三十万円でもって、大日本・日鋼
建設工事特別共同企業体と指名競争入札の結果に基づきまして、
工事請負契約を締結しようとするものであります。
よろしく御審議の上、ぜひ御賛意を賜りますようお願い申し上げます。
○
議長(
沢野美得君) 続いて、市議第八号について。
十五番
藤井国雄君。
(十五番
藤井国雄君登壇)
◆十五番(
藤井国雄君) 市議第八号について、決議の案文を朗読し、提案説明にかえさせていただきます。
岐阜東濃地域への
首都機能移転に関する決議(案)
現在の首都東京は、政治・行政・経済・文化が一極集中した結果、そのすべての面において深刻な疲弊と停滞の閉塞状況にあり、また、地震災害等の大規模災害に対する危機管理の観点からも、限界に直面していると言っても過言ではない。
首都機能移転は、これらの閉塞状況を打破し、二十一世紀の日本の国土の健全な発展を図るために、地方分権・規制緩和の推進とあわせ、極めて緊急かつ重要な課題である。
国においては、国会等移転調査会からの最終報告書が提出され、移転先の選定基準や移転時期の目標等が明示されたが、「
岐阜東濃地域」は、その選定基準を満たすことはもちろんのこと、日本の中心に位置し、世界的な研究開発拠点である東濃研究学園都市が整備されつつある一方、周囲は、歴史・文化・自然資源が豊富であることからも最適の移転候補地である。
本
各務原市は、航空宇宙産業とあわせて、VR技術の研究開発拠点としてのVRテクノジャパンが整備され、道路、鉄道等の幹線交通体系の整備により、東濃地域と密接な連携のもと、新首都に関わるさまざまな機能を分担すべき極めて重要な地域であると位置づけることができ、
首都機能移転が地域にもたらすメリットははかり知れないものがある。
よって、本
各務原市議会は、政府において、首都機能の移転になお一層積極的に取り組まれるよう強く要望するとともに、「
岐阜東濃地域」への移転に向けて最大限の努力を払うことを決意する。
以上決議する。
平成八年九月二十四日
各 務 原 市 議 会
以上、議員皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) 以上で説明は終わりました。
なお、質疑の発言
通告書は、本日午前十一時四十五分までに御提出ください。
議案精読のため、午前十一時五十分まで休憩いたします。
(休憩) 時に午前十一時三十四分
───────────── ● ─────────────
(再開) 時に午前十一時四十八分
○
議長(
沢野美得君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより質疑を行いますが、質疑の通告はありません。
これをもって質疑を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
一、
委員会付託省略(第一、議第四十九
号並びに第二、市議第八号)
○
議長(
沢野美得君) おはかりいたします。ただいま議題の二案件については、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議題の二案件については、
委員会付託を省略することに決しました。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより
討論を行います。
討論はありませんか。
(「
議長、二番」と呼ぶ者あり)
○
議長(
沢野美得君) 二番 小沢美佐子君。
(二番 小沢美佐子君登壇)
◆二番(小沢美佐子君) 私は、
岐阜東濃地域への
首都機能移転に関する決議案に対して、反対の立場で
討論をいたします。
この構想が初めて政治問題になったのは、一九七二年代で、三木内閣のころです。当時金丸信氏が国土庁長官だったときに、国土庁が首都を地方に移す計画を立てました。ゼネコン政治家金丸氏がすぐそれを取り上げて、新首都問題懇談会という国会議員の組織をつくりました。これには日本共産党は入っていませんが、こうして、この問題の足がかりがつくられました。もともとが、ゼネコン業界の利益を基準にしたゼネコン政治の産物だということが言えると思います。この誘致運動のために、一九九六年の県の予算は二億五千八百四十八万円も計上されています。しかも、
首都機能移転に必要な費用は、十四兆とも二十五兆とも言われ、交通整備など関連投資を含めると、総
事業費は二百兆円とも推定されると言われています。
今国は深刻な財政危機にあり、国債残高は二百四十兆円で、国民一人当たり約二百万円にもなります。県の地方債残高も六千七百二十九億円で、県民一人当たり三十二万円となっており、国民を子々孫々まで借金づけにし、
消費税のさらなる大増税で国民に莫大な負担を強いることになります。それに、県民の税金がどれだけ支出されるかわからないわけですし、九千ヘクタールと言われる大規模な開発で、環境破壊も当然懸念される重大問題です。もつと広範に県民の意見を開く必要があると思います。
以上の理由で、この決議案には反対をいたします。
○
議長(
沢野美得君) これをもって、
討論を終結いたします。
───────────── ● ─────────────
○
議長(
沢野美得君) これより採決を行います。
最初におはかりいたします。議第四十九号を原案のとおり同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立全員であります。よって、議第四十九号は原案のとおり同意されました。
─────────────────────
○
議長(
沢野美得君) 続いておはかりいたします。市議第八号を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(
賛成者起立)
○
議長(
沢野美得君) 起立多数であります。よって、市議第八号は原案のとおり可決されました。
───────────── ● ─────────────
一、
可決決議の取り扱い
○
議長(
沢野美得君) おはかりいたします。ただいま可決されました決議の取り扱いについては、これを
議長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○
議長(
沢野美得君) 御異議なしと認めます。よってそのように取り計らいます。
───────────── ● ─────────────
一、閉会
○
議長(
沢野美得君) 以上で
今期定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。よって、本日の会議はこれをもって閉じ、
平成八年第三回
各務原市議会
定例会を閉会いたします。
(閉会) 時に午前十一時五十二分
───────────── ● ─────────────
(閉会式)
◎
議会事務局長(喜多川紀) 御起立をお願いいたします。
ただ今から
平成八年第三回
各務原市議会
定例会の閉会式を行います。
◎市長(平野喜八郎君)
平成八年第三回
各務原市議会
定例会は、去る九月五日から本日までに及びます二十日間の長い議会でございましたが、その間、慎重に全議員御出席の上、御審議をちょうだいいたしまして、ありがとうございました。
当初御提案いたしました九件、本日追加提案させていただきました一件、合計十案件につきまして、全部御可決をちょうだいいたしまして、まことにありがとうございました。
本会議並びに
委員会で、いろいろちょうだいいたしました御意見はよく頭にとどめまして、よく今後とも慎重対処をしてまいりたいと、このように考えております。まことにありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
○
議長(
沢野美得君) 第三回の
定例会閉会式にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
五日から本日まで二十日間、ただいま市長、申されましたように、
水道事業会計決算、また
意見書、さらには追加議案等十二案件につきまして、すべて議了されました。皆様方とともに心から感謝を申し上げるとともに、御同慶の至りでございます。
本議会中に、O157の質疑とか、さらには
専決処分、さらには
討論の中ででたんですが、ちょっと余分なことを申し上げて恐縮でございますけれども、昨年の春だったと思うのですが、東京大学の医科学研究所というところがございますが、そこの吉川という教授が、「細菌の逆襲」という本を出されまして、偶然本屋さんへ入ったら、「おもしろい本があるな」ということで買い求めたわけでございますが、その中で、現在では病原性O157という名称になっておりますけれども、腸から出血する感染の大腸菌O157H7ということで、紹介をされておりました。特に、いわゆる感染症と言いますか、細菌の感染症そのものが、一九八〇年代に抗菌剤ができて、ほとんど撲滅されたということですけれども、その後、どんどん新しい病原菌が出てきていると、そういう中で特にO157のことにつきまして、例えば、学校給食等で大量仕入れすると、それが長時間放置されて調理にあたる。また、生野菜等が大量に、短時間で水処理しなければならないということで、非常に警鐘を鳴らしておられまして、そのことを昨年、たしか生涯学習の女性の開会式のときかしらに、私も御紹介した記憶がございまして、早速最近のO157の事件について、当時の本を読み返したわけですが、今後もそういうことが大変起こる可能性があるんじゃないかなというような所見を述べさせていただきまして、閉会のごあいさつにさせていただきます。ありがとうございました。
◎
議会事務局長(喜多川紀) これをもちまして閉会式を終わります。
───────────── ● ─────────────
右会議録の正当であることを認め左に署名する。
各務原市議会議長 沢 野 美 得
各務原市議会議員 末 松 誠 栄
各務原市議会議員 藤 井 国 雄...