これにこたえるべき国・県とのたび重なる
協議をいたしまして、国・県におかれましては、
事業費を急遽当
工事のために
予算化をされまして、今日に至った経過がございます。したがいまして、本日
契約のご承認を願い、着工を待ちまして、その状況によりまして所定の手続を講ずるべき
検討が進められるものと考えます。したがいまして、市といたしましては、国・県の
指導を待って、その対応の処理をいたしてまいる所存でございますので、ご理解を賜りたいと思います。
工期としましては、今申し上げましたように国・県の
指導を待つということでございますけれども、現在の
ところは3月でございます。
以上でございます。
○
議長(
浅野恒利君) 1番・
光岡勝美君。
○1番(
光岡勝美君) ただいま、3月末と、一応そういうふうに言われたわけですけれども、これは過日私もちょっと触れましたけども、非常にあそこは
凍結の厳しい
地域であるわけです。冬場の
凍結といいますのは、ただ温度が下がれば
凍結していくという、それだけではなくて、風が強いと、どんどん──例えば砂を盛っておっても芯まで起こすみたいに
凍結してしまうと、風圧で中の方まで凍るのが入っていくという、こういう
条件があるわけです。
特にあそこの場は、坂本の方から吹き上げる
気流と、それから川上の方から、中津川からずっと回り込んでくる
谷伝いに来る
気流、そして手賀野の、いわゆる
蘭丸落としと言われるあの峰の谷、そこから吹き上げてくる
気流、そしてこちら側からは小野川、飯沼あるいは広岡と、いわゆる全部が取り巻かれる、言ってみると火山の跡にたまっておる湖水というようなものに似た
条件が、いわゆる
保古の湖であるわけです。
したがって、あそこで
仕事をした人は、過去この
溜池に関係して
仕事を──私も2日ほど経験がありますけれども、いわゆる石が凍ってしまうという
地域です。石が凍りますと、
ろうそく状態の色になって、太鼓をたたいておるような音がするわけです。石を割る音というのはかちんかちんという音ですけども、ぼこんぼこんというような、ぼんぼこぼんぼこというような音になってきて、とても──石が凍るということは小さな砂粒も凍って
おるということで、非常に風が
間断なく連続して3時間ぐらい吹きますと、そういう状態が生まれるわけです。強くても、連続して吹いていないとそういうふうにはならない。これは
体験した者でないとちょっとわかりにくいかと思いますけれども、この地方では
保古の湖、そして
阿木川流域の
上流、それから岩村の
木ノ実峠というような
ところが、
冬季は石も
凍結する、いわゆる凍るという現象が起きる、風が
間断なく吹くという
ところであるわけです。
したがって、やはり
冬季の
工事というのは非常に問題ではないかと思うわけです。一般的には、
保古の湖が凍らないからそれほどではないではないかと、最近スケートはここ長年できていないわけで、そういうことを言われる方がありますけれども、
保古の湖が凍らなくなった原因は、
温暖化ということも多少はあるかと思いますけども、周辺にあった大きな木を切ってしまったと、そして風によって波が
間断なく立っているということが、
凍結をしない一番の原因になっておるわけです。したがって、凍らないから暖かいというような、氷が張らないから暖かいというようなふうではないわけです。
ですから、現在の、何といいますか、
崩壊をした
工事、これ自体も私は、これは
凍結によってしみが緩んでから下がった、こういうように見ておるわけです。
関係者は詳しいわけですけれども、あの
土手は下がっておるわけです。波どめが下がらないためにこういうようにふくらんでおるわけです。
石かけがふくらんでおるという現象になって、その上をトラックとか、あるいは乗用車を通さないと、車の
通行禁止になっておるわけで、既にそのことが、もう
冬季の
工事は無理だということを物語っておりますし、私、先生として教えを受けた
可知貫一博士も、あそこの
工事のことについていろいろと語ってみえましたけれども、いわゆる
導水管、これが凍ってしまったと、
コンクリでやって凍ってしまったと、これは農林省始まって以来の
体験であったというふうに言われておるわけです。
したがって、
冬季に
コンクリをかまってはだめだと、そういう
地域だということはわかったと。したがって、それはまた掘り直して、石でずっと四角い
導水管をして、やり直してみえるわけです。これは農林省始まって以来の
標高の高い、しかも日本一大きい人工の
溜池をつくるについての貴重な
体験であったと、こういうふうに言われておるわけで、それを無視して
工事をやっていくということは、ちょっ
とこれはやはり問題であって、何とか繰越明許なり、適当な処置といいますか、対処が望まれるというふうに思うわけです。
その辺、いろんな相談をされて、対処されるんだろうというふうに思うわけですけども、ぜひそのように
お願いをしたいと、こういうように思うわけです。その点、どうでしょうか。まず、ちょっとその回答をもらってから、次の質問をしたいわけです。
○
議長(
浅野恒利君)
市長・
森川正昭君。
○
市長(
森川正昭君)
光岡議員のご心配、ごもっともだと思います。ただ
会計年度の制約が片方にありまして、各年度の
予算執行についていろいろ問題がございます。とりわけ
河川改修工事といいますのは、
渇水期の今ころは
最盛期でございまして、
関係業者の皆さんが大変なご苦労をしておられることは、ご認識いただけると思います。
保古の湖につきましても、県初め私も、
議員ご指摘のような
気象条件であること、厳しい環境であることは、
十分承知をしております。
しかし、先ほど
経済部長が申しましたように、
平成2年度の
予算の執行という形で、
早期改修に着手をしたいという
事業でございます。4月、5月というような非常に大事な時期に、新
年度予算でかかったんでは、
大変工期がおくれるというような事情もございますので、
経済部長がお話ししましたように、まずは
工事に着手をして、そして、その
進捗状況をしっかりと観察しながら、県と
協議をいたしまして、しかるべき適正な
繰り越し手続も講じていこうということを考えておる
ところでございます。初めから全部を繰り越すというようなことではなくて、厳しい
条件ながらも
関係業者の方々に最大のご努力をいただきまして、その結果、物理的に不可能ということもあり得ると思いますので、それにつきましては適正な
繰り越し手続も講じていこうと、今後の問題でございます。
○
議長(
浅野恒利君) 1番・
光岡勝美君。
○1番(
光岡勝美君) この
工事を
早期にできるようにされた
関係機関の非常な努力には敬意を表するわけです。私もこれを丸々4月から延ばせと、こういうことを言っていないわけで、いろんな準備、こういうことはできると思います。そうした中で、本当に
凍結の被害が及ばんような
工事の
部分、こういうものについては進められて結構だというふうに思うわけですので、そのように
お願いをしたいと思うわけです。
では、次の質問をさせていただきますけれども、かなりの
地元負担というのがあるわけです。これは、どんな
工事をするにも
地元負担があるという、法的なものに則って対処されておるわけですけれども、私、いろんなことが言われておる中で、忙しくて早く見にいけなかったわけですけれども、現場を見たわけです。見た結果、これはとても
地元負担を課せれる性質の、いわゆる
崩壊ではないと。いわゆる水面、水がたまる方の法が
崩壊したわけですけども、その
崩壊を見ますと、これはちょっと
地元負担を課せれるような、だれ
が見てもです──知らない人が見ればこれはひどい
崩壊だったなということでしょうけれ
ども、常識としてああいう
崩壊は起こらないわけです。起こらない材質、勾配、あるいはその転圧の強度、こういうものでもって
工事をするわけですから、私は、あんな
崩壊だというふうには思わずに行ってみたら、非常にひどい
崩壊でびっくりしたわけです。
どういう性質の
崩壊かということから、ひとつ
説明をさせていただきたいというふうに思って、ここに
略図を書いてきましたので、
浅野議長さん、ひとつよろしく
お願いします。この
略図で示してから内容を言ってみたいというふうに思います。
この青い太いのが
可知貫一博士が
監督でやられた前の
土手のわけです。それから細い外側のが補修をされて、向こうの点線の
ところが崩れた
部分です。この真ん中の赤い斜線の
とこが、コア、いわゆる鋼の
部分で、継ぎ足した
とこの鋼は斜めに少し上がっておるわけですけれども、
略図で大体こういうふうになっておるわけです。
なぜあんなふうに大量の土砂が
崩壊したのか、こういうことです。私、
崩壊した
ところからの土を取ってきております。これは、だれが見てもこんな土なら
崩壊するだろうという、一目瞭然の
土質なわけです。こういうものは──これを回して見ていただきますけれども、使ってはいけないということになっているわけです。
例えば、表土の、細かい根も生えております。腐っていないわけです。あそこの水は非常に冷たくて、きれいな水ですから、何十年たっても腐らないわけです。
標高で言いますと、例えば
付知川上流の
渡合温泉の
標高です。
阿木川でいいますと風上の少し上ぐらいになるわけで、非常にきれいな
水質で、土が腐ったから崩れたというようなことを私、聞いたものですから、見に行ったわけです。あの水なら腐るわけないというふうに思ったわけです。
私が三十数年前にあそこの水を見たわけですけれども、水はいろんな見方があるわけで、目で見てきれいだということだけではなくて、石屋なんかが
焼きを入れる、この
焼きの入る度合いで水の
水質というのは、きれいかどうかということが非常にわかるわけです。きれいな水ほど
焼きが入り過ぎてしまうわけで、大体あそこの水は
阿木川でいいますと風上の
上流、、いわゆる飲み水に使えるほどきれいな水であるということは、
焼きを入れてみると、大体
標高の高さで
焼きの入り具合というのは、高い
とこの水ほど
焼きが入っていくわけで、物が腐るというような
水質ではないほどきれいな水であったという
体験から、腐って崩れたというようなことを聞きましたので見にいったわけですけれども、やはり崩れた土の中からは全然腐っていない根が出ている。
大体、根っこの生えた土を使って埋めるなんてことは、これは、何といいますか、設計にはないわけです。私もあの
工事に──ちょうど崩れた中の
土質を見ますと、あそこに書いておきましたけれども、
チャートれき、それから山砂、それからいろんな細い細根を持った表土と、こういうもので、この三つが混じり合ってこの
傾斜面ができておるわけで、それで、あの斜面にはこの
チャート石、これはご存じでしょうけれども、非常にこれはすべすべした堆積岩です。何というか古代の生物の
不純分が堆積したというように言われておる
ところなんですけれども、これが一面敷き詰めたほど露出しているわけです。
溜池というのはこんな石が露出している
とこはどこを探してもないわけで、私も
小学校時分から中学、高校と、ずっと
保古の湖というのは毎年1回か2回ずつは遊びに行ったわけですけれども、古い
土手のときはこんな石は出ていなかったです。ちょうど戦後の野球が盛んになってきた時分で、この水面に対してこの石を投げて二、三回
ぱっぱっと石が、水切りといいますけれども、それをして遊んだ記憶がありますけれども、石を探さないと拾えなかった。
しかし、驚いたことに今行ってみますと、探すどころの騒ぎではなく、足が滑るほど一面に露出しているわけです。こういう材料を使っておったから露出するわけで、なぜこんなふうになったかといいますと、あの辺の
土手に使ってもいいという土は古い
土手のときに全部取ってしまって使っている。
可知貫一博士の
監督のときに使っておって、不合格のものが残っておった。それを近いからといってそれを取って、ハガネ以外をつくったと、こういうことであろうというふうに思うわけです。
したがって、三十何年も前のことだとか、いろんなことが言われますけれども、物が腐っていない、あのきれいな
水質の中で保たれたこの
土質というのは、決して三十何年たったからどうこうではなく、そのままなわけです。私はこの
工事をだれがやってどうってこともちょっと調べたわけですけれども、その責任まではともかくとしても、これを見て
地元負担をしてくれということは、ちょっ
とこれは言えないと、こういう
工事だというふうに思うわけです。
全部が崩れたかと言いますと、そうではないですけれども、やはり崩れていない
とこも削って取って、そしてあの上をずっとかぶせて安全にするという
工事だそうです。あの上をかぶせてさらに傾斜を緩くしてというようなのは、
土木工事でみますとそんな
工事はないわけです。やむを得ん
工事のわけですけども、
工事からいったら非常にひどいというか、聞いたこともないような
工事になるわけです。
今度は対岸の赤土を取ってきてつけると、こういうふうに言われているわけで、その限りでは
土質には異存はないわけです。対岸の赤土の懐はこちらの勾配よりも倍以上急ですけれども、全然
崩壊も何もしていない。こんな
チャート石も出ていないし、普通の石も出ていない。こういう
土質ですから、
補修自体は問題ないと思います。私、言いましたように、こんな
工事、現場を見て、これはちょっと
地元負担をしてもらうというには堪えがたいと、こういうふうに思うわけです。
いろんな法的なことがあるでしょうけれども、やはりあのような
工事では、ちょっ
とこれはどう考えてみても、
土木工学上からいってみて、不的確な
工事であったと、そういうことを考慮していただいて、
地元負担というようなことについての
検討をしてみると、こういうことでないと、ちょっと
地元負担は納得できないと、こんなふうに考えるわけです。
この
溜池の
土手といいますのは、非常に下流にとっては、何といいますか、生命、
財産に関係するわけです。これがざっくり抜けてくるというようなことになったら大変なことで、教えをいただいた
可知貫一博士自体も、お役所さんが
田んぼをつくるのに、
床締めをして壁を塗るように大きな房を入れて、5寸とかあるいは8寸とかいうのを込めて、
田んぼ全体を、底をずっと壁を塗るようにしてつくっていくのだと、そして畦畔でも、
溜池のこの鋼に負けないような工法で
一つ一つをつくっていくと、したがって、
溜池をつくる者はそれに負けない
方法できちんとやっていかなきゃいかんということを言われておったわけです。
それからいいますと、いかにもずさんな、芯が丈夫ということがあって、たまたまもったわけですけれども、こういう
工事、県の
監督のもとに行われたというように聞いておりますけれども、
崩壊によって1年は米をつくることはできないと、この負担で十分ではないかと、こういうように思うわけです。
その辺も、法的にいろんな厳しい規制があると思いますけれども、この実情から
関係機関に働きかけられて、いま一度この
地元負担というようなことについての、それをなくするような努力、こういうものを望むわけです。
私が知っております
恵那市の
溜池工事、これは約30年ほど前、29年か30年になると思いますけれども、伊勢湾台風の翌年だったかと思いますけれども、丸池の第2
溜池、これは
地元負担なしでやっております。いろんな理由があったと思います。そのことからも
地元負担のなかった
工事というのは前例がないわけではなくて、既にあるわけです。ですから、
関係機関の努力次第では可能ではないかと、こんなふうに思うわけです。
さっきの
工事の期限が、まだ状況によっては延ばすことができると、こういうふうに言われましたけれども、やはり
地元負担についても、いろんな努力を試みれば不可能ではないと、こんなふうに私は、過去の実績がありますから、そういうふうに今考えるわけです。
その点、どうでしょうか。
○
議長(
浅野恒利君)
経済部長・
大井守男君。
○
経済部長(
大井守男君) 責任問題と負担金の関係についてのご質問でございますけれども、この堰堤の一部の補修
工事というのは、30年代前半に施工されまして、昨年で32年ほど経過をしております。その中で、この期間の中でも水を下げるということも行われなかったわけでございますけれども、そのために専門家による調査等も行っておりますけれども、
崩壊の因果関係を追及することは非常に困難ではないかと考えます。
したがいまして、今後は十分注意を払いまして、
監督の強化をいたしまして、施工をいたしてまいりたいと考えます。
それから、負担金のことでございますけれども、過去のことは過去として、調査はいろいろの面、聞いてはおりますけれども、その後、55年度に
恵那市の分担金徴収
条例というものが制定されまして、5回ほど改定なされて今日に至っております。これを読んでみますと、特に利益を受ける者から、その受益を限度として徴収する旨
規定をいたしております。したがいまして、今後もこの
条例というものを盾といたしまして、今回同様な処置をいたしてまいりたいというふうに思っております。
それから、県営云々という話が出ましたけれども、本来ならばこれは県営
事業でやるのがベターかもしれませんけれども、非常に年数がかかるというような配慮のもとから、市営
土地改良
事業として取り組んだわけでございますけども、そこで県営と市営
土地改良
事業の場合の負担金というのが違うわけでございますけども、そこら辺を
地元も少し持っていただき、市もこの
条例より一部支出をするということで、12月14日に
詳細説明はいたしておりますけれども、今後ともこのような方式で
お願いをしてまいりたいというふうに考えております。
○
議長(
浅野恒利君) 1番・
光岡勝美君。
○1番(
光岡勝美君) ただいまの、
地元負担を
お願いするよりしようがないというような答弁であります。確かに市がどれだけかたくさん持っていただく。これは
地元の方にしてみると非常にありがたいことだというふうに思うわけですけれども、私が指摘しておりますのは、県の
監督であったということから、県が、これはどれだけか
地元負担がないように持つというのが適当な負担ではないかと、こんなふうに思うわけで、原因についてはなかなかわかりにくいということを言われましたけれども、この
土質から見て非常にはっきりしているわけです。ちょっと回させていただきますので、これを見ていただいて、これで適当かということが言えたら、どういう理由でこれなら適当だということを言っていただきたいわけで、この材料を見ていただければ、そういうことが言えないではないかと、こんなふうに思いますので、ひとつ見ていただいて答弁を願いたいと、こんなふうに思うわけです。
○
議長(
浅野恒利君)
市長・
森川正昭君。
○
市長(
森川正昭君) ご質問にお答えいたしますけれども、
議員も言われましたように、30年前半期の
工事でありまして、あの
土地条件からして、原材料はできるだけ現地で調達するというような形でかさ上げが行われたと思います。私も当時はかさ上げしたばかりの跡を見たことがありますけれども、それから三十数年、本来なれば時々は水を抜いて、そのような危ない
ところがあるかどうかを点検するのが、堤管理の常だと聞いておりますが、いろんな事情から
保古の湖の場合はそういうことがなく、今日に至った。
したがいまして、
議員ご指摘のような、一部に──全部がそうだとはおっしゃらなかったと思いますが、一部にそのような材質が使われたことがあるかもわかりませんけれども、残念ながら32年間経過の中で、今、ご指摘のような具体的な問題点というものを掌握できなかったと、これは県も市も、あるいはまた
地元もそうかもわかりませんが、そういう経過がございます。
したがいまして、この
ところは、できるだけ早く受益者の
皆様が安堵していただけるような修繕
工事を安全、完全に仕上げるのが先決であろうと、こういう判断をして取り組んでおる
ところでありますので、ぜひご理解を賜りたいと思います。
なお、負担金につきましては、これは県
事業で実施した堤だからというお話がございましたけれども、全体
事業費の3分の1を国が持ちまして、県も相応の──具体的に申しますと、県は30%持つわけであります。そういうことでありまして、国・県・市、そして
地元と、4者が一体となって、
早期にこの堤施設の完全な修繕
工事を遂行しようという取り組みでございますので、負担金の問題につきましても、ぜひご理解をいただきたいと思います。
○
議長(
浅野恒利君) 1番・
光岡勝美君。
○1番(
光岡勝美君) 県の負担金がないというような、そんなことを私申し上げておるわけではなくて、いわゆる
崩壊した
改修工事、これを県が
監督してやられたというふうに聞いておりますので、そんな材質を使った
監督というようなことでいいますと、これは
地元負担というようなことでなくて、県がその分を持たなくてはいけないんではないかと、こういうふうに言ったわけです。
それと、
工事を
早期にやるということ、これはもっともなことです。今、
市長さんの言われたことはもっともなことばかりですけれども、負担金は県も持っていると、そういうことではなくて、前の
監督が、
崩壊の
工事の
監督が県であったということから、県がこれは持つべき性質ではないかと、その辺を折衝していただきたいと、こういうふうなことを言ったわけです。
それと、一部がというふうに、一部が
崩壊した、材質が悪かったんではないかというふうに言われたですけど、現場へ言ってみるとわかりますけど、一部ではなくて全部この
チャートれきがたくさん露出している。これから見て決して一部ではなくて、たまたま2カ所が崩れたと、そのほかの崩れなかった場所は多少いろんな混じり具合が
崩壊につながらなかったということはあるかもしれませんけれども、全般不合格の材質で構築されているということが言えるわけです。
それと、水を落として点検をしなかった、水を落とさなかったので抜けなかったということなんです。いわゆる水圧がかかっておって崩れなくて、あるいは急激に水を落として、ひでりが続いて、激しい雨が降って、水を含んで、あの
チャートれきの場合、
崩壊がよく起こるわけです。9・20の災害のときも土岐津で大きな
チャートれきの
崩壊が起きておるわけです。地山であっても
崩壊が起きるわけで、ましていろんな山砂を混ぜた、あるいは表土を混ぜた、根の生えているようなものと、
チャートれきが混ざっておったがために崩れたわけです。決して
部分的に悪い材質であるというようなことでなくて、全部が悪い。原因がわからないというようなことを言われるなら、私はいろんな学者の方とか、農林省の方にも呼びかけて、あそこの原因はどうだというようなことについての、これはシンポジウムでも開いたらどうかと、こんなふうにも思っておるわけです。
ですから、やはり
監督をした県に対して、もう少し
地元負担と言い、今の農業の状況非常に厳しいものがあるわけですから、ひとつ間違えば下流の生命、
財産までも失いかねなかったようなずさんな
工事、この
監督の責任を感じていただいて、
地元負担にかわる県の負担というようなことを、何とか
工事を続行しながらでも、話をしていただきたい、こんなふうに思うわけです。どうでしょうか。
○
議長(
浅野恒利君)
市長・
森川正昭君。
○
市長(
森川正昭君) その原因の究明を、今の段階で、
議員ご指摘のように行いましたとしても、これにはやはり相当の期間がかかっていくと思います。はたまた、そのような原因究明をやって、果たして解決できるものかということも他方で考えるわけであります。やはり、物というものはメンテナンスが大事でありますから、一たんつくった物が永久不滅ということはないわけですから、必ず風波に洗われ、表土も侵食していくということは、申し上げるまでもなくご認識いただけると思います。そういう長い期間の間にやっぱり劣化しているということは物質の常であります。人工のものもそうだと思います。
そういうことでありますから、県に対して
工事疎漏であったというような根拠を、私としては持ち合わせません。種々県とも
協議した結果、なるほど堤がやせてきたということは、お互い認識しているわけであります。そういう長い年月の経過の中で起きた事故でありまして、幸いにもあの程度で終わったということは、本当にありがたい限りでございますが、そういうことでありますから、県としても最大の努力をしていただいておりますし、市といたしましても、これ以上県の責任を云々いたしまして、負担率の軽減というようなことを働きかける考えは持っておりません。
○
議長(
浅野恒利君) 20番・伊藤祐道君。
○20番(伊藤祐道君) ただいま1番
議員の方からいろいろとご質問があったわけであります。私は
地元の
議員として、昨年の9月17日に
崩壊以来、
執行部におかれましては大変ご努力をされ、きょうここで
工事請負契約が
締結できるということにつきましては、大変感謝を申し上げるわけであります。
しかし、確かに今、1番
議員が申されたような、生命、
財産をあの非常に高い山の上で75万トンというような水を貯水する上において、この
冬季期間、この非常に寒い時期に
工事を施工するということについては、
地元の
議員としては、大変問題が将来起きてくるような気がするわけであります。
そうした意味の中で、今、
執行部の皆さんの
説明を聞いておりますと、市としては県と国、
協議をしながら進めていくというような部長のご発言でありましたが、そうしたことを私は信じたいというふうに思っております。非常に凍ったものをそこで取り扱ったときに、将来どういうことになってくるかというのが、私は一番心配であります。確かに
市長が申されました、
会計年度というものもあります。非常に、東海農政局、国、県いろいろとお働きをいただいた
予算執行年度というものは、十分理解はいたしますけれども、その辺の詰めを十分やっていただいて、安全で、
地域の住民がみんな安心のできるような
工事施工というもののご
指導を賜りたいということを、切に
お願いをするものであります。
確かに
地元負担の問題につきましては、いろいろと、今、責任追及のようなご発言があったわけでありますけれども、思えばそのようなことも考えられないではないとは思いますが、現在ここに至って、きょうここで
工事契約のできるこの時点においては、私はこのものを
地元の
議員としては素直に受けていきたいなと思います。
しかし、その中で、
工事の施工上の問題において、施工制度の問題においては、
地元負担の問題、いろいろあるわけであります。ということは防災的な処置の問題、それから、一つの農業施設の修繕というような問題、その制度の中にはいろいろと市のご負担いただく分、国・県のご負担いただく分、いろいろと制度上にはパーセントの違いがあるわけであります。十分その辺のことは理解をしております。
だから、この第1期
工事と今明記されておりますけれども、第2期
工事と──第1期
工事ということを銘打ってあるということは、第2期
工事があるというふうに私は解釈するわけでありますが、そうしたものを総合しながら、十分に
執行部の方において、やはり
地元の農家の皆さんが納得のいけるような方向で、今後施工をしていただくようご
指導賜りますよう、ここで
お願い申し上げまして、答弁は必要ありません。
お願いだけしておきたいと思います。
○
議長(
浅野恒利君) 10番・渡辺正人君。
○10番(渡辺正人君) 今、いろいろとやりとりの中でありましたが、実はこれ、先ほどから言われているように、
保古の
湖修繕第1期
工事だということですね。第1期があれば第2期があるのが当然ですが、第1期が3月末までで完了すると。そうすると、農繁期に間に合うだろうということになるような感じがしますが、第2期
工事はどんな内容で、どれぐらいの
予算が、
工事費が必要なのか。期間は大体どれぐらいからどれぐらいまで行われるのか。それに対する
地元負担は今回と同じように負担がつくのかどうなのか。その点について詳しくご
説明を
お願いしたいと思います。
先ほど
議長言われるように、
執行部から
詳細説明をと言われますが、全く
詳細説明にはなっておらんわけで、この議案書を読まれるのが
詳細説明になっておりますので、私はもう少し
議員にわかりやすい
説明をするのが
詳細説明ではないかと思いますので、その辺についても注文をしておきたいと思います。
○
議長(
浅野恒利君)
経済部長・
大井守男君。
○
経済部長(
大井守男君) 1期
工事があれば2期
工事もあるのではないかということでございますが、2期につきましては
平成3
年度予算の中で詳しくご
説明する機会があると思いますけれども、私たちといたしましては、
保古の
湖用水管理組合の皆さんとの約束もございます。それは1年間は休耕していただきたいということを申し上げておりますので、秋ごろ、10月末ごろには全部を完了していただくことになると思います。
その額はということでございますけども、今、
予算査定中ではございますけれども、約7,000万円ぐらい、
工事費、雑費等入れましても、それぐらいの額になるのではないかなあというふうに試算をいたしております。
以上でございます。
○
議長(
浅野恒利君) 1番・
光岡勝美君。
○1番(
光岡勝美君)
地元の
議員さんの方から、早く
工事を進めるということが大事だと、こんなことを言われました。私もそのとおりだというように思うわけで、先ほど
市長さんは、責任云々は今となってはというようなことを言われました。そういう面も確かにあろうかと思うわけです。ですから、私、申し上げましたように、
土木工学から見て、一目瞭然の状態であって、決して長いチェックの期間が要るというような、それほどわからない欠陥ではなくて、ちょっと見ればこれはひどいというふうにわかる欠陥であるわけで、市がそういう努力をされないというなら、私は
議員としてやっていきたいと思って、そのことは打ち切ります。
もう一つ、この
工事をやられる渡辺土木、この方について、いろんな話が出ておるわけです。この渡辺土木、
阿木川の近くにおられるわけで、過去数回この方が
阿木川の護岸の
工事をされましたけれども、いずれも崩れて流れてしまったというような経緯があるわけで、こういう方が
溜池の
工事をやられて大丈夫なのかと、こういう不安が下流の人たちの中に出ておるわけです。
私は、
阿木川の護岸が流れてしまったということは、これは設計上の欠陥だったというふうに、そういうことを言われる方には
説明をしておりますけれども、これは私がそんなことを言っても一個人ですから、市の、例えば建設課というような立場から、あるいはたまたま何回もやられたけれども、どういう理由で流れたというような
説明をひとついただいて、関係
地域へもそのような
説明が行き渡っていくように願うわけですので、その辺を
お願いしたいと思うわけです。
それと、今度のこの災害、水が全部落ちてしまっておる状況ですので、今、観光地として花ショウブをやってみえるわけです。ちょうど花ショウブをもっと広げていくにいい機会ではないかと、こんなふうに私は思うわけです。できればあの根の上の
保古の湖全部をぐるりと花ショウブで巻くと。水がないですから非常に
工事は、水があってやることを思えば10分の1もかからないではないかと、こんなふうに思うわけです。8キロ以上ある
保古の湖の一周、花ショウブで取り巻くというようなことができたら、観光の面からいってもすばらしいではないかと、そんな話もこれから取り組んでいただけたらと思うわけです。
今、二つの点を出しましたけれども、その答弁を
お願いしたいと思うわけです。
○
議長(
浅野恒利君) 意見ですね。答弁要りませんね。
○1番(
光岡勝美君) 最後のは要望といいますか、あと2期
工事もあることですからいいと思いますけれども、渡辺土木さんについての過去の、何といいますか、何回やっても護岸が流れたというようなことについての、あれはどういうふうだったから流れたんだというような
説明が、
調整監の伊藤さんあたりからしていただけたらというふうに思います。
○
議長(
浅野恒利君)
調整監・伊藤一治君。
○
調整監(伊藤一治君) ただいまの1番
議員さんのご質問に対しまして、明快な答弁になるかどうかということもありますけれども、中小河川におきましては、やはり水床部における、洪水に伴って河床が深掘りをするという現象で、やはり法面あるいは河床が土石流が流出しておって抜けるという原因が、たびたびあろうかと思いますけれども、一つには設計上といたしまして考えますと、河川の縦断勾配に伴って、やはり必要最小限度、床固め工とか、帯工とか、そういった縦断の傾斜によって、
コンクリートのそういった帯を入れるということによって河床の安定を図ると、いわゆる土石流が流れないという状態、それに伴って深掘りがしないということが、設計上あると思います。
したがいまして、当然、先ほどのご指摘の場所につきましては、やはりそういった床固め工が行われておらんということもあるわけですし、やはり災害復旧を前提として復旧をしておるという
ところで、やはり
崩壊されたことのみが災害復旧の適用ということで、そういった問題もあろうかと思いますが、今後は、私どもも管内の河川をよく調査しまして、そうした帯工等が必要な
ところについては、やはり県の方とご相談を申し上げて、そういった技術的にも、県単費を入れるなりしてでも、必要な
ところにおいては、災害復旧費だけでなくって
お願いしていくことが必要かと思いますので、そういった意味合いでご理解をいただきたいと、こんなふうに思うわけですので、よろしく
お願いいたします。
○
議長(
浅野恒利君) 16番・伊藤善朗君。
○16番(伊藤善朗君) 本来なら、
詳細説明の中で
説明を聞いて理解をすべきことだと思うわけでございますけれども、先ほど、渡辺
議員も
詳細説明になっとらんというような意見がありましたけれども、私も実は今回の
説明については同感しておるわけでございます。
それはさておき、今回のこの
契約が
保古の
湖修繕第1期
工事ということで、1億2,978万円の
議決をとなっておりますが、それで、先ほど
説明の中で、今回を除いてまだ7,000万円ほどあるんじゃなかろうかというような意味も聞きましたが、今回、この全体の修繕
事業の中で、どの辺までの発注になっているのか、やっぱりそこまで聞いておきたいということで、お尋ねするわけでございます。
○
議長(
浅野恒利君)
経済部長・
大井守男君。
○
経済部長(
大井守男君) それでは、お答えをいたします。
これは県・国との
予算の枠のこともございますし、今回行いますのは、今ご指摘のございました
崩壊した
ところの堤体工と、集水施設といって水を下げるときにつくる
ところの集水施設というのがございますが、それ等で今回の
契約になっておりますが、あと一部残ったものにつきましては、主に堤体工でございますけども、堤体工の中で波がたばたばと堤体に当たるわけでございますけども、そういう
ところにつきましては、そのまま放置しておくということも非常に心配というようなことから、その
部分を約7,000万円ほどかけてやるということでございます。
以上でございます。
○
議長(
浅野恒利君) 以上で
質疑を終結いたします。
本件については、
会議規則第37条第2項の
規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
浅野恒利君) 本件に対する討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
浅野恒利君) 討論がありませんので、ただいまから採決を行います。
議第1号・
工事請負契約の
締結については原案のとおり可決することにご
異議ありませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)