多治見市議会 2024-06-20
06月20日-03号
令和 6年 6月 定例会(第3回)議事日程 令和6年6月20日(木曜日)午前10時開議 第1
会議録署名議員の指名 第2 市政一般質問
-------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
-------------------------出席議員(20名) 1番 獅子野真人君 2番 亀井芳樹君 3番 葉狩拓也君 5番 黒川昭治君 6番 成田康弘君 7番 加藤智章君 8番 片山竜美君 9番 玉置真一君 10番 城處裕二君 11番 奥村孝宏君 12番 吉田企貴君 13番 寺島芳枝君 14番 柴田雅也君 15番 若尾敏之君 16番 三輪寿子君 17番 林 美行君 18番 仙石三喜男君 19番 井上あけみ君 20番 石田浩司君 21番 嶋内九一君
-------------------------欠席議員(1名) 4番 工藤将和君
-------------------------説明のため出席した者の職氏名 市長 高木貴行君 副市長 鈴木良平君 教育長 仙石浩之君 副教育長 熊崎健一君 企画部長 桜井康久君 総務部長 柚木崎 宏君 福祉部長 加藤洋子君 市民健康部長 伊藤香代君 経済部長 長江信行君 環境文化部長 伊藤徳朗君 都市計画部長 河地孝彦君 建設部長 佐藤秀樹君 水道部長 木村信孝君 消防長 加藤 繁君 会計管理者 金子 淳君
監査委員事務局長 併選挙管理委員会書記長 村瀬正一君
-------------------------職務のため出席した事務局職員 事務局長 知原賢治 書記 臼武徹也 書記 武井かぐみ 書記 山内祥子 書記 酒井 佑
-------------------------市政一般質問 1.獅子野真人 子育てDX 2.加藤智章 「かさはら潮見の森(通称:潮見公園)」の有効活用について 3.仙石三喜男
指定管理者制度 次期指定期間(R8~R12)に向けての選考の在り方について 4.石田浩司 自治組織の支援について 5.奥村孝宏
帯状疱疹ワクチン接種の助成について 6.三輪寿子 子育てしやすいまち・子育て政策について 7.亀井芳樹 ささえるひとを、ささえる ~よりよい保育環境とは~ 8.成田康弘 子どもたちの命を守る ~安心して登下校できる通学路の確保~ 9.葉狩拓也
プラティ多治見の現状と、今後の多治見市の方針について 10.玉置真一 『美濃焼・将来に向けての取り組みについて』広域編 11.林 美行 全国より早いスピードで進む人口減少に対する対策はどのように有効であるか 多治見市内の歴史的遺産のこれから 多治見市の防災対策(迫る東南海地震と温暖化により凶暴化する水害への対策)について 駅周辺整備において不可欠な骨格的な道路整備をどのように考えるか 駅北庁舎の
ランニングコストについて 12.寺島芳枝 災害時の「トイレの問題」とその解決策について 13.吉田企貴 第10次行政改革大綱の策定並びに
公共施設適正配置についての基本的考え方を問う 14.黒川昭治 多治見市の医療体制について 15.工藤将和
道路緊急ダイヤル(#9910)
LINEアプリについて 16.若尾敏之 災害発生時の受け入れ体制について 17.井上あけみ 高齢化と障がい等で独居という
ゴミ出し困難者への戸別収集について
リニア中央新幹線工事の東濃地域での諸問題について 18.片山竜美 文化芸術の振興を核にした「市民が主役のまちづくり」を!
△開議 午前10時00分開議
○議長(柴田雅也君) これより本日の会議を開きます。
-------------------------
△第1
会議録署名議員の指名
○議長(柴田雅也君) 日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。 本日の
会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において、21番 嶋内九一君、1番 獅子野真人君の両君を指名いたします。
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△第2 市政一般質問
○議長(柴田雅也君) それでは、日程第2、市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして、議長に許可を得てください。反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言してください。 それでは、最初に、1番 獅子野真人君に発言を許可いたします。 〔1番 獅子野真人君登壇〕(拍手)
◆1番(獅子野真人君) 1番議員、新生自民の獅子野真人です。議長の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。 今回は、子育てDXについて2点質問させていただきます。 1点目は、
電子母子保健ツールの導入が各自治体で進められている中で、当市におけるツールの活用状況について。 2点目は、小児予防接種や乳幼児健診などのデジタルトランスフォーメーションが提供されている
電子母子保健ツールがあるが、子育てDXに対する当市の検討状況についてを質問いたします。 資料1ページを御覧ください。 そもそも、
母子保健ツールとは、母子健康手帳などを指します。母子健康手帳は、健康記録であるとともに、乳幼児の保護者に対する育児の指導書です。法律で、市町村は、妊娠の届出をした者に対して、母子健康手帳を交付しなければならないと定められています。記載内容は、妊婦健診結果や出産時の記録、乳幼児健診結果、予防接種の記録、健やかな妊娠・出産・育児のアドバイスなどになります。 右下の写真は、我が子の予防接種記録になります。御覧のとおり、子どもが打つべき予防接種は数多くあり、年齢ごとの標準的な接種本数は、5歳までで26本です。
スケジュール管理も大変ですし、複数の予防接種を打つ場合は打つ本数分の予診表に、住所、名前、生年月日、当日の体調、1か月の様子など同じことを何度も記入しなければなりません。 次に、2ページを御覧ください。
電子母子保健ツールとして、
母子手帳アプリは数多くリリースされています。
母子手帳アプリ導入のメリットとしては、紙の母子手帳と同様に、予防接種や成長記録をつけることができるので、母子手帳を携帯していなくとも病院などで情報が確認できます。また、市町村から子育て関連や地域の情報などを発育、年齢に合わせてタイムリーに伝達できることがあります。 ただ、予防接種や成長記録などは、親が紙の母子手帳を見ながらアプリに打ち込む必要があります。この問題については、現在、
マイナポータルとの連携が進められており、解消される予定です。このような流れも踏まえた国の動向が、次のページになります。 3ページを御覧ください。 まずは、母子保健情報・母子健康手帳の電子化について、令和7年度を目標時期として地方公共団体の基幹システムの統一、標準化を進めていることも踏まえ、マイナンバーカードを活用した母子健康手帳のデジタル化に向け、環境整備を進めていくことが適当である。さらに、令和5年度以降、保護者に対する育児等の情報、任意様式について、主として電子的に提供することが適当であると、しっかり電子化を進めていく方針になっています。 また、医療DXの推進に関する工程表の中でも、母子保健情報の共有について、昨年度から手を挙げた自治体で事業を開始し、令和8年度までに順次全国展開をしていくとあります。 次に、4ページを御覧ください。 そんなデジタル化が進む中で、
マイナポータルを通じて母子保健情報が見られるようになっています。これについては、知らない保護者が多いのではないでしょうか。恥ずかしながら私も知りませんでした。母子保健情報や予防接種などの記録が
マイナポータルで確認可能です。さらに、令和5年の母子健康手帳、
母子保健情報等に関する検討会にて、母子健康手帳のデジタル化を推進する観点から、閲覧できる母子保健情報の拡充が決定されました。今後、産後ケアやEPDSに関する情報などが新たに電子化の対象となり、加えて市町村が必ず電子化しなければいけない項目が増えていきます。 現在は、検診結果などを紙に書いておき、後日手打ちして電子化しているため、
マイナポータルに反映されるまでに3か月ほど要しているというのが現状になります。 次に、5ページを御覧ください。 令和4年度のデータによると、全国で半数以上の自治体で
電子母子保健ツールが導入されています。県内においても多くの自治体で導入されており、多治見市においても、令和5年7月から
デジタルこども手帳てくてくの運用が開始されています。ちなみに、こちらはアプリではなくサイトです。私も登録してみました。 サイト自体の使いにくさは置いておきますが、多治見市では主に母子手帳機能を使用しており、電子母子手帳のメリットの一つである地域の情報や子育ての情報を年齢に合わせてタイムリーに伝達するような機能はありません。これは、きずなネットの存在が大きいと考えています。きずなネットは私が通う保育園でも導入されており、警報発令に伴う緊急通知から、育てたジャガイモを持って帰りますなどの内容まで、園からの連絡はこのアプリを通じて行われます。また、多治見市からの情報や子育て関連の情報、児童館や支援センターのイベントなどの様々な情報をこのアプリで提供しているため、非常に重宝されています。 ここで1つ目の質問です。きずなネットがある中で、てくてくを導入したわけですが、現在の活用状況と今後の展開はどのようでしょうか。 2つ目の質問に移りますので、6ページを御覧ください。 先ほどから述べている
母子手帳アプリの中には、アプリを活用して子育てDXを提供しているものがあります。子育てDXは、小児予防接種、乳幼児健診、伴走型支援、予約などが含まれています。いずれも、保護者・自治体・医療機関の手間を削減し、簡単・便利でスピーディな支援が可能となるサービスとなっています。 例えば、予防接種であれば、予診票とワクチンの接種履歴を電子化して、クラウドでやり取りを行います。 それぞれのメリットを少しだけ述べさせていただきます。 まず、保護者としては、
予防接種スケジュールの管理が不要になります。先ほど、5歳までに26本打つというお話をさせていただきましたが、接種間違いのリスク軽減も見込めます。また、複数接種する場合に、何枚にもわたって記載していた基本情報、住所などを記入せずともよくなり、当日の体調なども一度記載が完了すると、同時に接種する予診票にも同期されます。 次に、自治体としては、CSVを出力して健康システムにアップロードを行えばよいので、システムに手打ちしていた工数が減り、タイプミスがなくなります。また、保護者が予診票を紛失したときの再発行の手間がなくなるため、ここでも工数の削減が可能です。 最後に、医療機関としては、保護者が予診票を入力する時点でシステムで記入漏れを確認しているため、医療機関で確認する必要がありません。また、市への請求も自動で計算してくれるため、簡単になります。 既に導入している自治体では、サービス開始からユーザー数が激増し、予防接種のメインである1歳以下の登録率が約80%、医療機関によっては
デジタル予診票の利用率は88%に上るというデータがあります。また、医療機関で、
デジタル予診票により業務負担が減りましたかというアンケートに対して、減った、もしくは少し減ったと答えた方は92%になります。 今回、私が述べている子育てDXは、「母子モ」というアプリが提供しています。この母子モは、女性の
健康管理アプリ「ルナルナ」の会社が提供していますので、女性にとって少し親しみやすいかなと思います。さらに、またこの子育てDXは、
デジタル田園都市国家構想のメニューに採用されています。 次に、7ページを御覧ください。 子育てDXは、
デジタル田園都市国家構想交付金、
デジタル実装タイプのタイプ1に該当しているため、補助率2分の1で導入が可能です。ただし、
デジタル田園都市国家構想は2027年までとなっていますので、国の現在の電子化の動向を踏まえると、早期に実現することが望ましいと考えています。 ここで、2つ目の質問です。子育てDXに対する検討状況はどのようでしょうか。 以上、よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 福祉部長 加藤洋子君。 〔福祉部長 加藤洋子君登壇〕
◎福祉部長(加藤洋子君) 私からは1点目、てくてくの活用状況と今後の展開について御答弁させていただきます。 まず、
デジタルこども手帳てくてくにつきましては、令和5年7月に導入いたしました。令和6年4月時点の累計登録者数は34人となってございます。 乳幼児健診時に案内チラシを配布させていただきまして、子どもの成長や健診時の記録、子どもの発達に関するセルフチェックができることを周知して、導入促進を図ってございます。 今後の展開につきましては、このてくてくにつきましては、
デジタル母子健康手帳ツールとして使いまして、
子育て支援情報の発信につきましては、登録者数が約2万人ございます、きずなネットで行ってまいります。それぞれのよさを生かしながら活用していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(柴田雅也君) 市民健康部長 伊藤香代君。 〔市民健康部長 伊藤香代君登壇〕
◎市民健康部長(伊藤香代君) 私からは、子育てDXに関する検討状況についてお答え申し上げます。 本年3月に更新しました、令和6年度から令和9年度までの第5次多治見市情報化計画の中に、妊娠届出・乳幼児健診、予防接種等のデジタル化を掲げてございます。 国の動きや他自治体を参考に、市民の利便性・事務の効率化・費用対効果等について研究・検討してまいります。 財源につきましては、
デジタル田園都市国家構想交付金等の活用も研究してまいります。
○議長(柴田雅也君) 1番 獅子野真人君。 〔1番 獅子野真人君登壇〕
◆1番(獅子野真人君) まず、てくてくについては、正直なところ登録者数がそんなに少ないとは思いませんで、やっぱりきずなネットに注力するというところが、使われているユーザー数から見てもいいのかなとは思いますが、てくてくを多治見市公認とした以上は、活用していくということも考えていかなきゃいけないのかなと思っています。 ただ、きずなネットを活用するというところで、何とかできる部分もあるかもしれないんですが、私が先ほど述べたように、電子の母子手帳のメリットとしては、やっぱり発育とか年齢に合わせてタイムリーに情報を発信できるというメリットがある中で、なかなかきずなネットに出生日だったり年齢を登録するわけではないので、そういうタイムリーな情報提供というのはなかなか難しいかなと思いますが、そこら辺については、例えば、きずなネットでこういうふうに代用しようとしていますとか、そういう検討ありますでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) きずなネットとてくてくの関係性ですが、情報発信につきましては、やはり登録者数の多いきずなネットを活用していこうというふうに考えてございます。また、このきずなネットの中には、利用者の方が子どもの年齢を登録することによりまして、通知の絞り込み検索が可能となってございます。 そういったこともありますので、今後は発信する通知のタイトルとか、利用者が得たい情報をよりアクセスしやすくなるような工夫をしてまいりたいと考えてございます。
○議長(柴田雅也君) 1番 獅子野真人君。 〔1番 獅子野真人君登壇〕
◆1番(獅子野真人君) きずなネットについてもすごく柔軟に対応していただけるので、感謝しております。 子育てDXのほうについてちょっと再質問させていただきますが、先ほど、令和6年度から令和9年度の第5次多治見市情報化計画の中で、検討するという内容があるというお話を伺いまして、さらにまた、財源についても
デジタル田園都市国家構想交付金を活用できるような検討というところで、近々で検討していくという姿勢というか、検討状況というのは理解しました。 2027年とお尻が決まっていることなので、ちょっとスケジュールについてお伺いしたいなと思うんですけど、いつまでに何をして、いつまでに結論を出すのかというところについて、現在の検討状況はいかがでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) 先ほどのプレゼンの中にもございましたが、国のほうのスケジュールも、具体的に令和8年度という年度が示されておりますが、国のDXの推進では、希望する自治体で先行実施をし、電子の母子手帳、それから
マイナポータルとの関係も含めて、それに関わる課題を整理して制度改正をしていくというふうに聞いております。 先ほど申し上げました第5次多治見市情報化計画等も、それと追従するような形になってございますので、今後も国の動向や展開、状況を見て、遅れのないように対応していきたいと考えております。
○議長(柴田雅也君) 1番 獅子野真人君。 〔1番 獅子野真人君登壇〕
◆1番(獅子野真人君) きちんと期限内で、
デジタル田園都市国家構想交付金の財源を使いながらやっていただけるというところで、安心したところであります。 今回の子育てDXにしても、てくてくにしても、多治見市に住んでいる保護者の方が便利になる、そういう利便性はすごくあると思いますので、ぜひこれからも
メンテナンス等をしながら、一生懸命整備して進めていただけると大変ありがたいです。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 次に、7番 加藤智章君に発言を許可いたします。 〔7番 加藤智章君登壇〕(拍手)
◆7番(加藤智章君) 7番議員、自民クラブ、加藤智章でございます。議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。 今回のテーマは、かさはら潮見の森の有効活用について質問させていただきますので、森がテーマですので爽やかにいきたいと思いますので、御答弁者の方も爽やかに御協力ください。よろしくお願いします。 まず、かさはら潮見の森に行かれたことのない方、この中でおみえでしょうか、1人。そういう方に今日、お話ししようと思っていますので、聞かれた後には、ぜひとも行きたくなると思いますので、よろしくお願いいたします。 ピーク時期では、年間6万人以上訪れていたと伺っております。ただ残念ながら、コロナ禍以降には2万 5,000人を切るような状態と伺っています。管理人の方に伺いますと、その半分が県外の方が多いというふうにも伺っております。そうすると、1万人ちょっとの方、多治見市の人口10分の1の方が、年間に1回、かさはら潮見の森に訪れているという計算になるかと思います。でも、できればもっと市民の方々に知っていただき、活用いただきたいなという思いが一つと、調べれば調べるほど、本当にすごい施設ということがよく分かりました。 では、質問に入ります。 まず、かさはら潮見の森は1990年6月に開園して以来、多治見市及び周辺の方々に非常に親しまれてきました。 そして、多治見市の観光スポットとして高いポテンシャルを秘めた施設です。 そして、モザイクタイルミュージアムとのコラボレーションとか、近隣市町村との連携イベントなど、観光資源としてもっと活用すべきではないかと思います。 そして、多治見市の活性化、ひいては人口増の一助になると思い、今回の質問をさせていただきます。 まずは背景としまして、場所は笠原町の一番端、そして隣がもうすぐ瀬戸市になります。県道が 387号線、そこから入って7分ほどで頂上に行けます。 意外に市街からも近いと思います。もし万が一、けががあった場合も、11分で頂上まで行くと笠原消防署に確認をいたしました。そして、展望台からは多治見市全域が見渡せます。そして天気のいいときには御岳山、そして伊勢湾が見える、多治見市最高の眺望の丘陵地とも言えます。 そしてアスレチック、それと今は桜50選の苗木を植えていただいております。そして散策道路、この散策道路は、旧笠原町の頃に郵政省とコラボをしまして、日本全国に人からもらった温かい言葉を集めて、後ほど本にもなりましたが、その言葉が陶板に刻まれて、各ポイントに配置してあります。それを読んで、歩きながらだけでも心が温まると思います。 そして、管理棟のところにあるトイレですが、4面が春夏秋冬、かさはら潮見の森をイメージしたモザイクタイルで施されております。とてもきれいですので、ぜひとも一度行ってみてください。 駐車場は、最大 250台とめられる大きな駐車場です。 もう今から、いろんなイベントができる準備はできております。ただ、課題も幾つかあります。 一つの課題は、予算はついておりますが、頂上まで観光バスがまだ行けない、擦れ違えないという問題があります。 もう一つは、先ほど言いました展望台ですが、一部の樹木が非常に大きくなりまして、伊勢湾が少し見にくくなっているということもあります。 最近では、スマートフォンで山歩きをされる方が多くありまして、お互いに連絡を取りながら、エリア内に電波が届かない箇所がありますので、そこで迷子になってしまうということも伺っております。 以上を踏まえて、1つ目の質問にします。 1つ目の質問は、かさはら潮見の森について、多治見市はどのように捉えてみえますか。 では2つ目です。 かさはら潮見の森をもっと市民の方々に知っていただくために、昔は夏休みに子どもたちと天体望遠鏡を持ち込んで星を観る会があったそうです。ぜひとも、そういうことをまた復活していただきたいなということ。それと、丘陵地を利用しまして
トレイルマラソン、遊歩道をマラソンで行くとか、あとは、ウオーキングなどの大会なんかも開催していただければ、可能性はあるかなと思います。 そのほかに、駐車場を利用した
オートキャンプもどうでしょう。 250台とめられますので、やり方によっては
オートキャンプも可能だと思います。また、
バーベキューエリアのところでドッグランなんかもやったらどうでしょうという提案です。 では、2つ目の質問に入ります。 2つ目の質問は、星を観る会やウオーキングなどを通じた市民向けのイベント企画についてどのようにお考えでしょうか。 では次、3つ目になります。 資料2ページ、左下の写真は、陶彩の径です。こちらは、旧笠原鉄道路地で滝呂町を通る道路で、今きれいに整備されておりますが、陶彩の径と、モザイクタイルミュージアム、併せて、かさはら潮見の森とこれを並行してプランを練ったらどうでしょう。大自然を満喫する中、自然と陶土と彩りの香るまちとしてかさはら潮見の森がどんどん有名になれば、そこにまた訪れた方々が、モザイクタイルミュージアム、そして陶彩の径の来場者も増えるかと思います。 ここで3つ目の質問です。モザイクタイルミュージアムはにぎわいなど地域に効果を生み出していますが、かさはら潮見の森を地域のにぎわいに波及させるには何が必要とお考えでしょうか。 4つ目の質問です。 資料3ページ、左上の写真は瀬戸市の陶祖まつりと多治見市の陶器まつりのポスターです。先ほど申しましたように、隣が愛知県瀬戸市です。愛知県と県は違えど、日本が誇る三大陶器、有田焼、瀬戸焼、美濃焼、同じ伝統文化の心はつながっていると思います。 そして、多治見市の企業の多くの方々は、瀬戸市から窯業原料を仕入れているとも伺っています。もともと深いつながりがあったと思います。 そして以前、笠原町の頃には、かさはら潮見の森・薬草園を通じて、長久手市と文化交流があったと伺います。その当時は愛知青少年公園、その後には愛・地球博記念公園、今はジブリパークとして非常に有名になっていますが、その当時のまま文化交流があったとしたら、かさはら潮見の森ももっと認知度が上がったのかなと思います。 もう一つ、最近滝呂バイパスの工事が始まりました。滝呂バイパスが開通すると、瀬戸市、笠原町、市之倉町、滝呂町との密接な関係ができると思います。そして、物流ももっと活発になると思います。 開通後を待つのではなく、今からかさはら潮見の森を利用して瀬戸市と交流を続ければ、もっと有効な発展できる良好な関係が築けると思います。 以上を踏まえて4つ目の質問をいたします。かさはら潮見の森を活用した近隣市町村との連携についてどのようにお考えですか。 最後の質問です。 多治見市のホームページからかさはら潮見の森を探そうと思うと、なかなか大変です。また、写真が少ないため、私が先ほどお話をしたイメージがなかなかつかないので、この写真を見て、行こうということがなかなかできないかと思います。そして、できればモザイクタイルミュージアムとか永保寺、修道院等々、有名な観光スポットにリンクを張っていただくなど、いろいろと力を加えていただいてはどうでしょう。 では最後に、5つ目の質問になります。多治見市公式ホームページのかさはら潮見の森についての紹介欄の充実を希望しますが、御対応いただけますでしょうか。 以上が5つの質問です。よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。 〔建設部長 佐藤秀樹君登壇〕
◎建設部長(佐藤秀樹君) かさはら潮見の森について御質問いただきましたので、順次お答えをいたします。 まず1点目、多治見市としてどのように捉えているかということでございます。 かさはら潮見の森は、多治見市にあります都市公園、児童遊園、自然公園、様々ありますが、約 300ある中で最大の面積を誇る施設であり、特に重要な公園だというふうに認識をしております。 自然を生かした園内散策、バーベキューなどで多くの方々に御来園をいただいております。近年では、入り口のゲートから約1キロメートルの区間の市道の拡幅ですとか、トイレの水洗化を伴う建て替えでは、地元笠原町、先ほど御紹介いただきましたが、タイルを使用したトイレの改築、3月から4月下旬まで長期間にわたって桜が楽しめる桜50選の植栽事業の展開など、魅力アップに取り組んでおるところでございます。 次に、市民向けのイベント開催についての御質問でした。 今年度は、環境課が実施いたします環境学習講座「たじみエコカレッジ」におきまして、公園の利用が申請をされておりまして、8月には天体観測、12月には自然観察会が開催される予定と伺っております。 また、学校や自治会など団体からの利用申請があれば、積極的に使用許可について協議をしていきたいということでございます。 次に、ホームページの充実についてです。 先ほど御紹介しました 300の公園のうち、かさはら潮見の森、喜多緑地、太平公園、この3つについては、特に主な公園として個別に紹介をいたしております。 今後も、四季折々の公園の様子や魅力を発信できるよう、情報の更新に努めてまいります。 また、市の公式インスタグラム、フェイスブックなどのSNSも活用しまして、公園の情報を発信してまいります。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。 〔環境文化部長 伊藤徳朗君登壇〕
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 私からは、具体的な事業を幾つか挙げられましたので、そのことについてお答えをしたいと思います。 まず、マラソン大会につきましては、星ケ台競技場を会場として、たじみ健康マラソンを開催しておりますので、新たにかさはら潮見の森で開催する予定はございません。いろんな利用の仕方で、当然、今お答えしたとおり、市民の方には本当によく利用されていると思っておりますけれども、ただ、ウオーキング大会とかバーベキュー大会については、市として開催するという予定はございません。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。 〔経済部長 長江信行君登壇〕
◎経済部長(長江信行君) 私からは、経済部所管部分についてお答えをいたします。 まずは、かさはら潮見の森を地域のにぎわいに波及させるには何が必要かという御質問ですが、現在、モザイクタイルミュージアムは外国人の来場者が増えてきています。この外国人を含む観光客をかさはら潮見の森や飲食店など、この地域を回遊させることが必要であるというふうに考えております。 次に、近隣の瀬戸市との連携はどうかという御質問でございますが、美濃焼と瀬戸焼に特化したかさはら潮見の森での活用は現在考えておりませんが、やきもの産地交流・連携推進協議会などで、既に瀬戸市とは連携をして、各イベントにも参加をしておりますので、今後、引き続き交流を続けていきたいというふうに考えております。
○議長(柴田雅也君) 7番 加藤智章君。 〔7番 加藤智章君登壇〕
◆7番(加藤智章君) 環境文化部長から、新たなイベントの企画はないということでしたけど、最後にもう一つ提案を、梅平グラウンドがあるんですけど、ここを拠点にして上まで行くと5キロメートルですので、今あるたじみ健康マラソンよりも少しハードにはなりますが、交通の安全面でいくとなかなか可能性があるのかなと思います。 一つの目的は、今あるたじみ健康マラソンでは、私の目的の中の瀬戸市との交流がありませんので、例えば、何か瀬戸市との交流をやりながら、メダルであったりとか、優勝トロフィーは、瀬戸物と美濃焼をコラボさせるとか、そういうことで、意識的に瀬戸市とリンクしてやるようなウオーキング、マラソンとかの企画は可能でしょうか。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) まず一つ、たじみ健康マラソンにおきましても、市外の方の参加がたくさんありまして、既に、そういう意味では、愛好家とかマラソンを楽しむ方にとっては、近隣では親しまれているイベントだと思っております。 あともう一つは、公道を走るとか公道を歩くとなると、かなり警察の規制とかに係ってまいりますので、今ここですぐに、どうやってできるかどうかということもお答えするのは難しいような状態でございまして、今、そういった御提案いただきましたので、そういったアイデアとして、今日は頂戴します。
○議長(柴田雅也君) 7番 加藤智章君。 〔7番 加藤智章君登壇〕
◆7番(加藤智章君) 分かりました。またいろんな企画をお持ちしますので、御検討いただけるとありがたいです。 あと経済部長、長久手市との交流はいかがでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 現在、長久手市の交流はないと認識しております。
○議長(柴田雅也君) 7番 加藤智章君。 〔7番 加藤智章君登壇〕
◆7番(加藤智章君) 今、残念ながら、後ほど佐藤部長に伺おうと思うんですけど、昔は、先ほど申しましたように、薬草園を通じて長久手市との交流があったと。薬草園、今はなくなってしまいましたので残念ですが、そういう形で何か交流を仕掛けるということは可能でしょうか。
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。
◎建設部長(佐藤秀樹君) 薬草園でございます。 オープンの当時は、薬草がかなりたくさん植えられておりまして、来場される方も多かったというふうに伺っておりますが、その後、薬草も数が減り、頂上部分の管理棟エリアからも少し離れていたものですから、来場者も減っていって老朽化したということで、近年、廃止をしたということでございます。 現在、新たに薬草園を設置して、長久手市等と交流するという予定は残念ながらございません。
○議長(柴田雅也君) 7番 加藤智章君。 〔7番 加藤智章君登壇〕
◆7番(加藤智章君) 事情は分かりましたが、非常に、笠原町時代からの薬草園は思いがありましたので、また前向きに御検討いただきたいと思います。 では、今までの分を全てまとめまして、最後に2つ質問したいと思います。 冒頭でも申し上げましたとおり、かさはら潮見の森という施設は、非常に高いポテンシャルがあります。 そして、美しい自然環境や絶景スポットはもちろん、キャンプ、バーベキュー大会を通じて、地域の活性化の起爆剤となり得る魅力ある施設です。 そして、経済観光業界の観点からも言えば、モザイクタイルミュージアムの今回の課題は、来館者が順調に推移している中、市の次の課題としては、観光客の当ミュージアムの来館の前後に、少しでも多く滞在していただけることだと思います。 海外の方々を対象にしたインバウンド事業としては、大自然の中を満喫していただく、そして日本の代表的な陶芸、そして日本の高度なタイルの製造技術に触れることも大切なことだと思います。 瀬戸市に隣接している立地環境から、瀬戸物、そして美濃焼にタイルという焼き物産業を通じたコラボレーションの発信地として活用することも可能だと思います。 地域経済の観点からしても、瀬戸市との共有財産という特殊な立地環境を生かしてのシナジー効果も期待できるかと思います。 焼き物産業のまちとして相互に協力できる体制づくりを通じ、県の別を越えてお互いに協力できる仕組みをつくることは、多治見市の永続的な発展に大きく寄与すると考えます。 以上で、かさはら潮見の森の魅力と可能性は十分に理解していただいたと思います。 そこで改めて、所管であります建設部長に2つ質問させていただきたいと思います。 私もこの質問をする前は、かさはら潮見公園という認識がありました。ただ調べると、かさはら潮見の森というのが公式だということです。ネーミングは、現場も行きましたけど、かさはら潮見の森という看板もあれば、ホームページは潮見の森になっていますので、統一することも含めて、今まで、合併後、ここでイベントがなかったので、なかなか周知がされていない、ここで何かイベントをされたらどうでしょうかという提案です。 もしそういうイベントができなければ、いっそネーミングを変えるということは御検討いただけないでしょうか。例えば、潮見高原とか潮見パークとか、もしくは市民の方から募集をして、その中でネーミング変更イベントをあそこで打つとか。 それかもしくは、バロー文化ホール、ヤマカまなびパークのように、ネーミングライツを使って、そこで、その費用で企画を打って、いろんなイベントをやっていくというのはいかがでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。
◎建設部長(佐藤秀樹君) 名前についての御質問です。 かさはら潮見の森が完成したとき、遠く伊勢湾を臨むというその立地から、「潮見の森」と名づけられたというふうに伺っております。この名前に愛着を持たれている方も多いということですので、現在、直ちに名称の変更は考えておりません。 また、ネーミングライツにつきましては、これまでかさはら潮見の森をネーミングライツの対象にということは考えてきませんでした。今後、こうしたことを検討するのであれば、応募していただけるような、施設の魅力を一層高めていくことが必要だと考えますので、引き続き、取り組んでまいります。
○議長(柴田雅也君) 7番 加藤智章君。 〔7番 加藤智章君登壇〕
◆7番(加藤智章君) では、最後の質問になります。 先ほど環境文化部長も、新しいイベントはなかなか難しいとおっしゃってみえました。であれば、例えば、企画運営を民間に任せるということは可能でしょうか。当然、本市の規定に合った企業、団体でなければいけないと思いますが、もし可能であれば、民間に企画運営を一旦任せてみる。 もし可能であれば、そこに対して本市としては支援、協力はいただけるのでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。
◎建設部長(佐藤秀樹君) 民間の活力を利用して、公園の魅力を高めることは各地で取り組まれておりまして、私どもも研究をしております。その中で、民間事業者からヒアリングをしますと、一つの支障といいますか、課題として、上水道がないこと、それから、次に通過交通がないことなどが上げられております。そうした民間企業としての課題というのはあるわけですが、そうしたものを踏まえた上で、そうした研究にも引き続き取り組んでまいります。
○議長(柴田雅也君) 7番 加藤智章君。 〔7番 加藤智章君登壇〕
◆7番(加藤智章君) 水道の件も理解しましたが、今後、民間の力も活用して、本当にいい公園だと思いますので活用していただけるように、そして民間の力も相談に乗っていただけるように、もしくは、プロポーザルか何かで選んでもいいと思いますので、御検討いただければと思います。 以上で質問を終わります。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 次に、18番 仙石三喜男君に発言を許可いたします。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕(拍手)
◆18番(仙石三喜男君) 市民の会の仙石三喜男でございます。通告に従いまして、市政一般質問をさせていただきます。 今回の質問は
指定管理者制度 次期指定期間(令和8年~令和12年)に向けての選考の在り方についてと題して進めさせていただきます。
指定管理者制度とは、多様化する住民ニーズにより、効果的・効率的に対応するため、公の施設の管理に民間の能力を活用しつつ、住民のサービスの向上を図るとともに、経費の節減を図るを目的に、平成17年になりますけども、小泉政権の下スタートして、間もなく20年になろうとしております。 本市においては、本制度を多くの公の施設管理に採用しており、市政運営に大きく影響する制度と私は捉えており、私としても本制度の在り方については、今までも御議論されました市監査結果報告書も参考にさせていただき、過去3回、市政一般質問のこの場でも取上げをさせていただいております。 さて、今回は、来年度が次期指定期間の5年の大幅な契約更新年度となるに当たりまして、今行われています現制度が市民の期待に応えられた制度設計となっているか、指定管理者、設置者のほうは市になると思いますが、設置者にとってスタート時の制度趣旨に沿った有効な制度となっているか、現状の検証を含めまして大きく以下の4項目について御質問をさせていただきます。 1つ目の質問は、
指定管理者制度全般の評価についてお伺いいたします。 6年前のこの場での市政一般質問で、当時の市長及び副市長の御答弁では、1、独自のアイデアで事業運営がなされている。2、効率的で満足の市民サービスの提供が図られている。3、評価の平均点が年々上昇しており、有効に機能している。4、評価方法のさらなる適正化、複合施設への対応の検討が今後求められる等の御答弁がありました。 そういうことを踏まえまして、現状での評価、認識は、この本制度についてどのような御見解をお持ちか、お伺いをさせていただきます。 2つ目の大きな質問は、前回の指定期間、令和3年度から令和7年度までの選考結果では、26施設グループ中17施設グループの65%が非公募となり、非公募が増加する更新結果でありました。 非公募以外の施設には9施設グループの公募があったものの、競合となったのは僅か2施設グループのみでありました。 具体的に申し上げますと、1つ目は川南児童館グループのNPO法人ワーカーズコープとA社との競合及び2つ目は、総合体育館及び星ケ台運動公園などの屋外運動公園施設グループの感謝と挑戦のKGIグループとA社との競合であったと認識をしておりますが、審査結果は管理者の変更には至らなくて、前段申しました今までの契約者の両グループが更新結果となったことを申し伝えておきます。 また、現状毎年実施の総合評価については、資料1ページを御覧ください。これは多治見市のホームページからになりますが、非公募となる極めて良好85点以上の評価が36件ありまして87.8%、そして84点から65点の良好は5件の12%の評価で、それ以下の努力が必要とか、取り消し等を検討しなきゃいけないという、そのような件数はゼロでございました。極めて良好、良好は、こういう状況でありましたということがホームページにも明確に報告されております。 そこで質問は、お手元の資料2ページの多治見市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例及び資料3ページの多治見市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例施行規則を参考にさせていただきます。これは条例と規則を少し関係する部分を出させていただきました。 指定管理者の募集は、本条例第2条で原則公募での選定と規定がされています。公募以外の非公募の扱いについては、本条例施行規則第2条第3項及び第4項の中で明確化をしておりますが、非公募での指定が大半であるのは認識をさせていただいております。 また、指定管理者の評価についても、先ほども申し上げましたように、令和4年度の評価結果のとおり、90%近くは極めて良好の評価で、まさにもう既に上振れ状態の評価となっております。 本制度が20年経過し、現状の実態を踏まえますと、次期更新時の来年令和7年度に向けて見直しを検討される御予定があるかどうか、こういう状況を踏まえながら御検討の余地があるかお伺いさせていただきます。 3つ目の大きな質問は、
指定管理者制度の運用が現状の実態に沿った運用となっているかについて3点お伺いさせていただきます。 1点目、指定管理者選定時の積算についてでございます。その1、現状物価高騰、人件費アップが現実の中、特に人件費の積算の加算基準はどのようか、またこういう世相を鑑みましても、見直しを予定されているのかどうか確認をさせていただきます。 その2、事業費の積算及び一般管理費は現状どのような算出根拠で対応されていますか、お示しをください。 2点目、選定評価委員会の委員の人選については、施設、現場をよく理解した委員の方が当然人選されておると思いますが、どのような人選が求められますか。次期選定に向けてどのような基準で対応をされる御予定か、改めて確認を含めお聞きをさせていただきます。 3点目、指定管理者担当者会議については現状いつ開催され、指定管理者及び施設利用者の声を吸い上げ、どのように反映されているか。また、仕組みは確立されているのか、これについても改めてお聞きをさせていただきます。 以上、大きな3つの項目の質問は、指定管理制度上の内容についてお伺いをさせていただきました。 次に、4つ目の大きな質問は、具体的に指定管理者施設の以下の3施設より、現状の課題等についてお伺いをさせていただきます。 資料4ページ以降を見ながら質疑をさせていただきます。 1つ目の施設は、現在多治見市文化振興事業団が指定管理をしていただいております三の倉市民の里地球村の指定管理についてでございます。 この三の里市民の里地球村については、先ほど同僚議員が一般質問されたように、私はかさはら潮見の森同様、多治見市の中ですばらしい施設、公園と捉えておる施設でございます。 本施設は、第1次
公共施設適正配置計画では、当面現状を維持し、その後民間への譲渡の計画で、以前の計画では令和7年度までをめどとする計画でありましたが、今回いただきました第2回
公共施設適正配置計画では、令和13年度までと大きく計画が変更となっておりました。その訳はどのような理由か、改めてお聞かせください。 なお、この施設は前回は非公募、そして近年は極めて良好の評価の施設であります。 資料5ページを御覧ください。 2つ目の施設は総合体育館、星ケ台運動公園など、屋外体育施設の指定管理についてでございます。 本施設は、現在感謝と挑戦のKGIグループの指定管理でコナミスポーツ株式会社、株式会社技研サービス、岩間造園株式会社の3社で構成され、運営をしていただいております。 1期目の選定のときは、民間の黒船が来たかのごとく大きな期待が寄せられた記憶が私は今も残っております。 2回目の先回の更改時は、公募で先ほども申し上げましたが、競合相手があり、審査結果では 130点満点のところ、 4.5ポイントの僅差で感謝と挑戦のKGIグループが採用されたと確認をさせていただきました。 そして、令和3年度、令和4年度の総合評価はともに良好の評価で、極めて良好の評価には至っていませんでした。 そこで質問は、感謝と挑戦のKGIグループのグループ3社それぞれの特性が生かされた総合的な施設運営がなされ、当初期待された挑戦的な施設運営が維持されているかどうかお伺いをさせていただきます。 資料6ページを御覧ください。 3つ目の施設は、文化会館、バロー文化ホールの指定管理についてお尋ねをさせていただきます。 本施設の指定管理者は公益財団法人多治見市文化振興事業団で、昨年17.3億円の巨費を投じて、今後40年間の施設使用を目標に大幅なリニューアルオープンをした期待の施設であると私も捉えております。 多治見市文化会館の設置及び管理に関する条例では、第1条で市民の文化、芸術及び教養の向上並びに福祉の増進を図るため、多治見市文化会館を設置するとなっております。まさに地域の市民活動の拠点であり、市民の文化活動の拠点と捉えます。 そこで、質問は最近になって市民の方より、設置当初の本来の文化会館の役割、コンセプト等に基づいた事業展開がなされているか若干疑問を感じているという声が届いております。設置者の市として、現状の施設管理の在り方について御見解をお伺いさせていただきます。 なお、このバロー文化ホールについては、先回、公開時は非公募、近年は極めて良好な評価がずっと続いております。 併せて関連質問として、以前から私も思っておりましたことを、この質問を通して少し関連質問として質問させていただきます。 文化会館利用者の1人として提案させていただきます。文化会館の駐車場の対応策として資料8ページにも出しましたけども、来場者の公共交通の利用を促すため、あるいはバロー文化ホール以外の駐車場利用の来場者のためにも、多治見駅からバロー文化ホールまでの市道215000線の一部の写真を撮り、私も今回質問に当たり何回も歩いてみました。左側が昼間の歩道で非常に明るくてきれいに花壇もあって整備された歩道で、決して見劣りするほどではないと私は認識しております。 がしかし、右側の夜の写真を見ますと、バロー文化ホールから多治見駅までの約 500メートルのところでございますが、防犯灯は5か所ついておりますが、対向車の車のライト等があれば明るいんですが、消えてしまいますとこのように若干やっぱり暗いのかなと思います。 資料7ページを御覧ください。 先ほど申し上げましたように、今バロー文化ホールの駐車場は非常に満杯で、今ほかのところ3か所に駐車券をお配りして対応しているわけです。 そうすると、夜の特にイベントが終わった後の帰り道が少し私は暗いのではないのかなと、私も経験した中で思いがありましたので、この場をお借りいたしまして、ぜひワンランクアップの歩道にしていただいて、そして駐車場問題、あるいは公共交通で来ていただけるリニューアルオープンしたバロー文化ホールに来ていただける環境整備もいいじゃないのかなということで、御提案をさせていただきまして、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 企画部長 桜井康久君。 〔企画部長 桜井康久君登壇〕
◎企画部長(桜井康久君) 私からは、1点目、
指定管理者制度の現状評価について申し上げます。 民間のノウハウを活用した効率的な運営かつ満足度の高い市民サービスの提供がされておりまして、有効に機能していると評価をしております。 2点目は、非公募の在り方、評価の在り方についての見直しについてです。 非公募要件につきましては、平成23年の見直し以降、適切に運用していると認識しておりまして、見直しする予定はありません。 また、総合評価書につきましても、特段改善を要する項目はないと認識しており、見直しの予定はございません。 次に、3点目としまして積算についてです。 人件費につきましては、市職員の人件費を積算基準としております。来年度の指定管理者選定作業におきまして、人事院勧告による市職員の給与改定を反映した基準で積算することとなります。 事業費算出の現状は、過去実績に基づいて積算をしております。一般管理費は人件費に一定の割合を乗じて算出をしております。 次に、選定や評価する委員につきまして、これは学識経験者や関係団体の代表等に委嘱することを要綱で定めております。利用実態の評価や指定管理者の選定を適切に行うことができる委員で構成されていると認識しております。 任期につきましては委員会ごとに異なりまして、福祉系施設につきましては2年、文化・環境系施設につきましては4年、産業系施設につきましては5年となっております。 次に、担当者会議につきまして、これは毎年5月に開催し、その後は必要に応じ開催しております。会議におきまして指定管理者及び施設利用者から出た意見や要望等につきまして議論をしております。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。 〔環境文化部長 伊藤徳朗君登壇〕
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 私からは、具体的に3つの施設の質問が出ましたので、順番にお答えしたいと思います。 三の倉市民の里の
公共施設適正配置計画での年度が、認可上の年度が令和13年度末に閉館になった理由でございますけれども、民間譲渡の検討に時間を要して令和7年度中に移行できない場合を想定しまして、第2次多治見市
公共施設適正配置計画では延長したものでございます。 それから、2点目の総合体育館、屋外体育施設について施設運営がきちんとやられているのか、維持されているのかという御質問です。 3社がそれぞれの専門分野を生かし、密接に連携を図りながら適切に施設運営を行っていると評価しております。特に、コナミスポーツ株式会社のノウハウを生かしてメダリストやトップアスリートを招いたイベントや子ども向けの教室を開催していますし、株式会社技研サービスや岩間造園株式会社につきましては、施設の管理の豊富な経験を生かして建物の維持管理や修繕、特に星ケ台競技場の天然芝や公園緑地の管理などを適切にしておられます。 それから、3点目の文化会館について、現状施設運営の在り方についての御質問でございます。 バロー文化ホールは、先ほど議員が言われたとおり市民の文化、芸術、教養の向上、それに加えまして市民とともに文化、芸術をつくり、継承し未来につなげていく役割を担っていると我々は思っております。 市民の文化、芸術活動の拠点となるよう、市民文化祭やまるごと1日音楽の日等のイベントも実施しておりますし、若手演奏家が活躍をする演奏会の開催であるとか、子どもや若い世代が音楽や演劇を体験し、活動の企画にしてもらうアンダー25応援プロジェクトなど、未来につなげる事業も今展開しているところでございます。
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。 〔建設部長 佐藤秀樹君登壇〕
◎建設部長(佐藤秀樹君) 多治見駅からバロー文化ホールまでの道路についての御質問をいただきました。 道路の明るさということですが、道路管理者といたしましては、現在の明るさで特段の問題はないというふうに考えております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) それでは、御答弁いただきましたので再質問をさせていただきます。 まず、市道215000線について、現状は明るいから特段変える見込みはないとおっしゃいましたけれども、私も先ほど申し上げましたとおり、歩行するには何ら困難を期したり問題ないし、非常に地域の皆様も花壇に花を植えたり清掃もしていただいて、いい環境にあるかなと思います。 がしかし、私が今回提案したのは、こういうところにワンランク上の施策を取るということが、私はこれから多治見市の一つのアピールになる要素の大切なことだと思って質問をさせていただきました。 公共交通の問題で、できれば公共交通を利用してバロー文化ホールに行きましょうね、あるいは駐車場がもう満杯だったら、指定された場所に先に行っていただいても、サービス券を渡してあげるというバロー文化ホールの配慮もありますので、そしたらぜひ歩いて今日の演目を楽しんでくださいねという、そういう少しゆとりのある気持ちにしていただく。 帰りもあそこの道を歩いても、「今日の音楽はよかったね、劇はよかったね」って安心して通れる明るさのある道でもいいんじゃないかなと思った、その思いでようやく質問させていただいた私の思いですが、その思いというのは、何か通じるものはございませんでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。
◎建設部長(佐藤秀樹君) 私も今回の御質問をいただいて、実際に夜間に歩いてみました。先ほど資料が出ておりましたけれど、やはり昼間とは違いますので、夜間ということで当然昼間とは違う暗さがあります。 しかしながら、この区間ですね、道路照明灯が18基、防犯灯も11基ございまして、先ほどの繰り返しになりますが、ここを歩いていただく分には、道路管理者としては支障はないというふうに考えております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 私は、この道路の問題については今日のメインテーマの質問じゃないので、この程度にしておきますが、私が言いたいのは、先ほどのかさはら潮見の森も、私は本当にすばらしい公園だと思っております。これワンランクアップでして、ぜひ市民の方が行きたい、ぜひそういう気持ちにさせるようなことは、私はこれから大事じゃないかなという思いをずっと思っておりましたので、一つの事例としてこの場で述べさせていただきました。 それでは、ちょっと具体的に御質問をさせていただきます。 大きな1から3については後にしまして、3つの施設例について少し再質問をさせていただきます。 まず、三の倉市民の里地球村の指定管理については、結果的には延長したという答弁でしたが、私も
公共施設適正配置計画の資料を読んで初めて知ったところですが、地域の多治見三郷活性化協議会の御意向はどのように今現状なっておるのか、少し確認をさせてください。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 地元は、あの施設を将来的には管理をされたいという意向は、変わっておらんと思っておりますので、その辺のところについては、今後もお話を聞きながら、御意見としては伺っていこうと思っております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 先ほども加藤議員がかさはら潮見の森で、民間でというような御発想が出ましたように、
指定管理者制度はうまくいけば発展的には民間に譲渡したり、民間に任せていくという発想も私はあるはずと思うわけです。 その確固たるものが、私は三の倉市民の里地球村が当初令和7年度までにやるという御意向を持っていると、地域も頑張ってみえる。そして、多治見市も応援をするという、そういう経過があったと思いますが、先ほどの環境文化部長の御答弁ですと、簡単に延期してしまったんでございますが、私は別に地域のものにしなきゃいけないということを言っているんじゃなくして、そういう発想というのはベースの中にあるのかないのか、あくまでも公の施設は多治見市がということであって、民間譲渡というのはあんまりしたくないとか、その辺何か御意向というのはありますか。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 施設を全て市で管理するという発想は、そもそも
公共施設適正配置計画を考えたときになかったというふうに思っておりまして、民間がそこの施設を運営されるということであれば、より市民サービスの向上につながるのであれば、そういった視点は必要だと思っております。 具体的に、個別施設の今後については、ここでちょっとお答えするのはなかなか難しいところもあるんですけれども、民間譲渡するとなると、いろんな課題があります。 当然、その施設の評価であるとか、場合によって用地測量をしなければいけませんし、そういった点、それから今実際利用されているいろんな例えば学校が使っていたりとか、いろんな団体が使っていたりとか、そういったことについての優先的な使用の配慮をどうするかとか、それから当然譲渡するとなったら、いろんな条件もまたほかに出てまいりますので、そういうところも内容を検討する中で、どうしてもちょっと時間を要するところがあるということで、今回期間を変更したものでございます。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) るる御答弁いただきましたが、私はぜひ地域の方と連携をして、民間でいかれることがベターであれば僕は否定するものではないと思いますので、地域の三郷地区の発展と、いろんな企業も影響すると思いますので、また五、六年延びてしまいましたが、次は目標に向かってしっかり進めていただきたいと思います。 その中で、この三の倉市民の里地球村は、令和5年度の補正予算で建物及び風呂場の修理もしていただきまして、生涯学習の場所として私は本当にいい場所だと思うところでございますが、もっともっと県の施策よりも多治見市の中で、この地球村を小学校、中学校等を含めて使っていただけるような生涯学習の視点としての活用については、どのような御見解をお持ちでございますか。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 議員おっしゃったとおり、当然市民の方にもたくさん使っていただきたいですし、最近は市外の方も宿泊等で利用されていただいているということなので、ちょっとこの新型コロナウイルス感染症がやっと落ち着いてきた段階で、そういった利用も徐々に増えておりますから、それはそれとして活用していただければと思っております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 先ほどのかさはら潮見の森の利用者の状況を聞いてまいりましたら、多治見市もさることながら、近隣の春日井市とか、そういう方たちの利用者も多いというのも現実であります。もっともっと活用していただいて、この三の倉市民の里地球村がより一層いい施設になるよう期待をするところでございます。 次に、総合体育館、屋外施設運動等の感謝と挑戦のKGIグループについて御質問をさせていただきます。 先ほどちょっと詳しく冒頭でも言いましたが、ここについての評価は極めて良好ではなくして、良好の範疇でとどまっておる5か所のうちの1つでございますが、その辺の評価も含めて少し指摘をしたんですが、御答弁の中では「しっかりしたノウハウを使って、豊富な管理がしっかり適切にされておる」というような御答弁であったと認識をしておりますが、私も近場の滝呂球場を見ながらそこに触れているんですけれども、なかなか3社でやっているがために、ちょっとした保守メンテナンスも手が届かないこともあるのじゃないのかなと思うところがあるが、その辺のところは御指摘されておられないでしょうか、どうでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 私どもとしましては、その3社で連携してやっていただいている、それは当然やっていただかなきゃいけませんし、それぞれの得意分野を生かして役割分担をされて管理されていると聞いておりますので、それについて連携がうまく取れていないことがあれば、またそちらについてはこちらのほうから指導してまいります。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 文化スポーツ課は文化もあり、芸術もある大変な課であって、この前の一般質問でも大変な部署だと思いますが、なかなか現場まで行き届いたかどうか、よくその辺しっかり見極めていただきたいなと思います。 そういう中で、令和7年7月には今施工中の星ケ台運動公園が13億円の巨費を投じて新しくオープンしますが、そのときに新たな多治見市のスポーツの在り方についても、大きく変わる節目に僕はなるような一つのチャンスだと思いますが、その辺のところについてこの
指定管理者制度の仕組みと絡みの中で、今までの評価も鑑みながら、何か御意見等がありましたらお聞かせください。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 本当に施設が大きく変わりますので、そういう意味ではスポーツを多種類で使うより、広めていくということでは、意味があると思っております。 ただ、指定管理につきましては、当然また来年度以降公募になってやってまいりますので、そういった中で適切な指定管理者を選んでいきたいと思っております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 5年前の公募のときには、感謝と挑戦のKGIグループとA社の2つの競合で、先ほども申し上げましたけど、僅差でA社が負けてしまいました。 そのことについて私もいろいろ話をお伺いしましたけども、A社のプレゼンテーションと感謝と挑戦のKGIグループの全国的にやってみえるスポーツ関連業者のコナミスポーツ株式会社のプレゼンテーションの大きな違いがあったようなことも、ちょっと風の便りで聞いていますけども、今度の来年の指定管理の公募のときには、また新しい人がどんどん手を挙げてくれて、いい意味での提案をしていただければありがたいと思っていますが、その辺何かありましたら御見解をお願いします。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 私としてはたくさんのところに手を挙げていただいて、競争していただくということが市民サービスの向上につながると思っておりますので、それについては十分周知をしてまいりたいと思います。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) そうですよね、多くの企業から手を挙げていただいて、そして公募によって新たに選定されていくことが、この制度設計として僕は適切な制度かなと思っておりますので、期待をしております。 そういう中で、少し踏み入った質問になるかもしれませんが、来年の7月に星ケ台運動公園ができたときに、今あります多治見市スポーツ協会とのタイアップをしながら、改めてその場をもっと自主事業も一緒になって、もっとスポーツに多治見市がより一層何か取り組んでいくような、そういうことは今度の公開のときに要素としてあるのかどうかを確認させてください。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 多治見市スポーツ協会とはこういったいろんな活動を一緒にしておりますし、種目別の協会におかれましても、それぞれで個人のレベルアップであるとか、スポーツの普及を図っていただいておりますので、これについては引き続き一緒にやっていきたいと思います。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 環境文化部長の御答弁では、うまくやっていただいておるということでございますが、私も自宅から多治見市スポーツ協会の笠原事務所が近いもので、幾度となく雑談をしたり、話を聞いていますけれども、なかなか困難なこともあったり、どこまでできているのかなというところも感じるところでありますが、ぜひより一層そのスポーツの部分について、
指定管理者制度との組み合わせをしっかりやっていただきたいなと思いますので、その辺のところは期待をしております。 それでは、次に3つ目のバロー文化ホール等について御質問をさせていただきます。 今回、大きなお金をかけて新しくなりました施設でございますが、そのことによって大きく多治見市の方針が何か変わることがあったのか、今までどおりのような指定管理で委ねてやっていくようなスタイルなのか、施設が更新したことによって変化があれば、少し教えてください。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) もちろん、ホールがよくなりましたし、リニューアルをしましたので、いろんな興業主の方もあそこを利用していただいて、市民の方により文化の高いいろんなコンサートとか演劇とか、そういったものをできるしつらえはできたと思っております。 ただ、我々としてはあそこを使われる市民の方とか、小学生、中学生、高校生、若者にそういったものについては、引き続きいろんな経験ができる場として提供していきたいと思っておりまして、これは施設が変わる変わらない関係なく、引き続きやっていかなければいけませんし、これからもっとやっていかなきゃいけないというふうに思っております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 環境文化部長の御答弁は間違いでないと思いますけど、今回この質問に至った経過の中で、ある市民の方から、また集まりの中から、「いつの間にかこの施設を通して市民参加の仕組みが少し薄れてしまいましたね」とか、それから「もっといろんな取組があってもいいのじゃないのかな」というような御意見も聞いてきたところでございますが、そういうことと合わせまして、このバロー文化ホールには8台のピアノがありまして、この秋には新しいピアノで教えるような授業も予定されているということで認識をしておりますが、もう少し市としてこういう文化施設に対して主体性を持ってやってもいいじゃないのかなというような捉え方が、今論評の中でほかの施設のほうのいろいろな情報を読みますと出てきておりますが、その辺のところについては何か本市として参考になる、また検討しなきゃいけないなというところがございますか。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) 市としてどういうふうな施設にしていくかというのは、当然もちろん思っております。それを基に指定管理者の仕様等をつくって、いろいろ提案を求めているわけでございますので、また5年に1回それを求めて終わるわけでは当然ありません。 毎年モニタリング等もさせていただきながら、その都度指定管理者と相談しながら、いろんな事業を展開していく、こちらの思いを伝えていくということをやっておりますので、それについては引き続きやってまいります。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) こういう施設を通して40年間これを今後も使っていただきながら、次の若い世代への文化の継承、芸術の継承もしていかなきゃいけない貴重な場所だと認識をしておりますが、この前バロー文化ホールでいろいろ話を聞いてまいりましたら、今小学校かな、中学校かちょっと記憶にないんですけども、ピアノを弾ける生徒が非常に少なくなっちゃって、どなたか弾く人いるかとお願いしても、いないというような1つの事例でございますけども、そんなことを聞いてまいりまして、1つの事例として多治見市のそういう文化の在り方が、少しこの面から見るとせっかく8台もピアノがあって、こんなことが現実起きているんだなということを再認識してきたわけでございますが、その後に聞きましたら、ピアノの演目も次、秋には御予定があると聞いてまいりまして、それでほっとしていますが、例えば若い世代でこれから40年間使ってもらうには、そういう方たちにも目を向けていかなきゃいけないと思いますが、そういう視点についてはいかがでございますでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) もちろん、今子どもが少子化の問題もありまして、なかなかそういった単純に人数から比較すると、20年、30年前に比べて同じ人数がそろうということはなかなか難しいというのは承知しております。 ただ、逆にそういった学校でいろんな経験をしたくても、それで経験できない子どもたちも当然専門性が高ければ高いほど経験できないことはありますから、そういったことを経験できるような、先ほど申し上げたようなアンダー25プロジェクトのような、特に中学生、高校生の子たちにそういう経験をしてもらうとか、あとほかの大学生にも来てもらって、一緒にワークショップをやってもらうとか、そういうことも今徐々には始めておりますので、そういったものが少しずつ根づいていって、実っていけばいいというふうに思っております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 今、今回改めて3つの施設について若干意見交換をさせていただきましたけども、そこで市長にお尋ねいたします。市長の公約とか今まで市長の報告書を見させていただきますと、文化、芸術、スポーツについては非常に僕は関心の高い市長であると認識しております。今後、これから市民が主役のまちをつくっていくためにも、私はスポーツであったり、芸術、文化のところは大事なところだと思うところでございますが、市民の方からもぜひ高木市長の強いリーダーシップで、スポーツあるいは芸術のところに力を入れていただけると思いますけども、今以上に力を入れていただきたいという思いもあります。 また、県のほうで
指定管理者制度についてどういう今検証がされているのかということをちょっと調べてもらいましたら、そこでアウトプットされてきましたのが、県も自治体がリードをしっかりして、そして指定管理者が実施事業の実施をしっかりしていただいて、そして基礎自治体である市やその地域の自治体が責任として明確なビジョンや運営方針の基準を明確にして取り組むことが、これからのためには大事だよというような議事録を見させていただきましたが、高木市長もまたこれについて御見解がありましたら、よろしくお願いします。
○議長(柴田雅也君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 仙石議員のこの文化だとか、地域に対する思いというのは大変熱く聞かせていただきました。私の公約でも、しっかりこの文化、スポーツの振興というのはやっていこうというふうに思っています。 ただ、ちょっとやっぱり先ほどのところで、少しピアノのお話も出ましたが、やはり子どもの数が減っているということと、やはり今皆さん価値観が多様化してきているということもございます。 我々市が何か一つのことだけに特化をして推し進めていくということではなく、やはりいろんな市民の思いだとかを酌み取りながら、皆さんが活躍できる場をしっかりと提供していきたいと。その中において、文化、スポーツは、私は市民の体も心も健康にしていくツールの一つだというふうに思っています。 私は、特にこの自分はスポーツ系ですので、スポーツを私はあまり語らないようにしていますけれども、文化で言えばやっぱり美濃焼だとか、いろんな誇れるところはあると思います。 バロー文化ホールで音楽だとかということもありますが、今年は皆さんも御存じのように、岐阜県は文化イヤーだということで、国民文化祭もありますし、8月には高校総合文化祭もございます。合唱もございますし、国際陶磁器フェスティバルでは、しっかりとこの地域の地場産業の文化も発信をしていくということでありますし、また民間ベースでは、例えば東濃信用金庫がとうしん学びの丘エールで美術館をやっていただいていたりだとか、モザイクタイルミュージアムもありますし、市之倉さかづき美術館もございます。 こういういろんなすばらしい施設だとか、市外に誇れる施設をしっかりと活用しながら、文化振興にも励んでいきたいと思っています。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) ぜひ皆さん期待をされておりますので、ぜひ市民が主役のまちをつくるベースには、やっぱりスポーツであったり文化、芸術というのは、大切な要素だと私も思いますので、また一緒になって取り組ませていただきたいなと思うところでございます。 以上で、まず3項目のことについての少し細かいことをお聞きしましたが、終えまして、最初に戻りまして、前段のその
指定管理者制度そのものについて、先ほどの企画部長の御答弁では、全て適切で順調に行っていて、見直しもしないとか、このまま次の更新時もおやりになるというような方向での御答弁であったと思いますが、何か特段20年経過して、多治見市としてはこれだけ公の施設が
指定管理者制度の下で指定運営がされている現状を見ますと、手直しするとか見直しすることもあるんじゃないかなと思いますが、議論した結果ないのか、それとも今いいからあえて必要ないのか、その辺何かもしありましたら御意見をお伺いします。
○議長(柴田雅也君) 企画部長 桜井康久君。
◎企画部長(桜井康久君) 仙石議員からの配付資料の1ページにはありますように、87%ですね、極めて良好ということで施設運営全般においては、私どももそういうふうに評価を委員会のほうでされていると。事務局としてもそれを受けて、引き続きこうしたハイスコアの管理運営化をしていくというようなことを思っております。 ただ、昨年12月に監査委員のほうからの指摘もございました。非常に長く時間を割いて監査を受けて、いろいろ議論をしてまいりました。そうした中では、確かにそうだなというようなことを御指摘もいただきましたので、来年度の作業において留意点、そうしたものについては、今年度担当者会議で議論することになっておりますので、そうした点は真摯に受け止めて、改善すべきことは改善するというようなことを考えております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君)
指定管理者制度の目標の中に、経費の削減というのも大きなアイテムであると思いますが、経費の削減が優先されてそればっかりになってしまいますと、現場のスタッフが疲弊したり、それからサービスの低下、あるいは特定のところのほうへお金が流れてしまうとか、ゆがんだことが出てくると思いますが、私は多治見市においてはそんなことないとは認識しておりますが、この春闘を見ましてもこれだけ人件費が大きく変動している中ですと、今企画部長の御答弁では、見直しをされるという御予定ですが、この辺のところは私は前、過去のマニュアルを読ませていただきましたが、詳細にわたってもう一度採用するときの基準を見直しされるという御予定でよろしいでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 企画部長 桜井康久君。
◎企画部長(桜井康久君) 冒頭答弁申し上げましたように、市の職員の給与も全国レベルでの人事院勧告、これを反映したものとなっております。それを指定管理の人件費もそれを反映するということですので、全国的な相場をしっかりと反映したものということにすることを考えております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) 分かりました。それと、この機会にあえて少し御質問させてもらいますと、本市の
指定管理者制度の多くが公益財団法人多治見市文化振興事業団であり、そして社会福祉法人多治見市社会福祉協議会の2つがほとんどを占めている現状の中で、冒頭申し上げましたように、その公募が原則であるという項目からいくと、来年の更新はなかなか公募が出てくる企業とか民間が少ないんじゃないのかなと予測しています。というのは、先ほど非公募の数が、前の極めて良好のところは先回の公開時は非公募になっていまして、これ1期限りだから今回公募の対象となるわけですので、公募の施設は多いとは思いますが、実際手を挙げてくるところはあまりないんじゃないかなと予測していますが、その辺、企画部長、どのような予測をされておられますか。
○議長(柴田雅也君) 企画部長 桜井康久君。
◎企画部長(桜井康久君) 最近の資料を見てまして、県下の自治体の幹部が集まる会議でも、本市より大きい人口規模の市からなかなか手が挙がらないというような手挙げの質問がありまして、どこも同じなのかなというふうに私も感じておりました。 したがいまして、次の改定におきまして、当然非常に全国的にも評価されている公益財団法人多治見市文化振興事業団等々がしっかりとした提案を上げてきて選定委員会での評価ということになろうかと思いますが、今後なかなかそういう御指摘のあるような難しい状況になるというのはちゃんとしっかり考えて、施設の管理運営というのを見ていかないといけないかなというふうに考えております。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) そうしますと、来年もあまり変化のないような次期更新がなされるのかなと予測しておるところでございますが、一つの事例としてバロー文化ホールの例じゃないですけども、隣の愛知県芸術劇場は、今、公共文化施設の民営化施策ということでコンセッション方式とか新しい方式の検討が既になされておることも、ほかのメディア等でアウトプットされていますが、そういう何か特記するようなことがもしありましたら、少しお聞きして終わりたいなと思います。
○議長(柴田雅也君) 企画部長 桜井康久君。
◎企画部長(桜井康久君) 特段、新たな手法ですとか方式、こうしたものを取り入れるというような議論は現在しておりません。
○議長(柴田雅也君) 18番 仙石三喜男君。 〔18番 仙石三喜男君登壇〕
◆18番(仙石三喜男君) いろいろ議論した結果あまり大きな変化のない来年を迎えるかなというような感じ受け止めましたが、現場をいろいろこの機会に話を聞いてまいりますと、現場の中には専門性のあるところ、いろいろな職種もありまして、その中で特にコストの問題については皆さん苦慮されている話が一番多く出ました。ぜひ人件費のコストの削減もありますけども、しっかりした見直しをしていただきたいなと思いますが、それを期待しまして今回の
指定管理者制度についての質問を終わらさせてもらいます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 次に、20番 石田浩司君に発言を許可いたします。 〔20番 石田浩司君登壇〕(拍手)
◆20番(石田浩司君) 20番議員の石田浩司でございます。通告に従いまして、市政一般質問を行わさせていただきたいと思います。自治組織の支援についてということで、項目を上げさせていただきました。 自治会は、地域社会の発展と住民の生活の向上において重要な役割を果たしております。交通安全、防災対策、ごみの適切な処理など地域住民が直面する具体的な問題に対して自治会は解決策を提案をし、実行をしております。 近年、多発する災害への対応は、共助の観点から、自治会は防災や防犯の活動を通じて地域の安全を守る重要な役割も果たしております。これからもっと重要になる役割を担っていくことが求められます。 その一方で、自治組織を脱退する方が増えているのも現状であります。令和4年、総務省が地域コミュニティに関する研究会報告書を作成しております。その報告書の中で、人口10万人から20万人の自治体の自治会参加加入率は、令和2年で63.9%となっており、平成22年から令和2年までの間でマイナス 6.9%と年々減少をたどっております。 この報告書では、未加入者の増加については、自治会の活動の認識度・魅力度が不足していること、組織運営が閉塞的、排他的、硬直的であること、新規参入者には知り合いが少なく役員の負担が重いため加入への抵抗感が生じていることが要因として報告がされております。 また、役員の負担が重いことについては、各自治体の中で特定の人に負担が偏る役員中心主義の運営をしている場合が多いことに加え、市町村等の行政主体の施策の中に自治会等の存在を前提として展開してきた施策があり、共稼ぎや単身世代の増加といった社会情勢の変化が進行しているにもかかわらず、従来の業務依頼の範囲の方法を維持をしていることが要因として報告書にも挙げられております。 さて、多治見市は、第8次総合計画で基本計画事業に自治組織の活動が持続可能になるように支援をしますと位置づけられております。今後、自治会と行政との連携が強化され、自治組織活動へのサポートが進むことを望み、自治会の加入率低下が進む中で、今後の自治会組織の支援の在り方について質問をいたします。 多治見市の自治会加入率は3月時点で66.7%とお聞きをしておりますが、先ほどの総務省のデータからも加入率は年々減少しているというふうに認識をしております。 1つ目は、加入率低下の原因について多治見市としてどのように捉えているのか。 2つ目は、第8次総合計画に上げているKPI指標を自治会加入率60%と置いております。この数値を維持するための施策をどのように考えられているのかをお聞かせをください。 3つ目は、自治体加入者の観点からの質問です。地域防犯灯の管理について、町内管理の防犯灯は町内で、区の管理する防犯灯は区で電気代や修理代についてを自治会が行っております。これ以上、加入率の減少が進むと、町内会に入会している方たちから不満が上がります。町内会に加入しなくても問題がないのなら入る必要がないとまで言われる方もおられます。 実際に市は、市政協力業務委託金として町内会と区に防犯灯1灯に対し 798円が支払われています。このことを皆さん御存じないわけでございますが、約 800円1灯につき支払いがされております。多治見市の防犯灯は区の管理の防犯灯が 280灯、多治見市からは約 205万円、町内会管理の防犯灯は 7,502灯あり、約 598万円、合わせて 804万円が市から防犯灯の維持のために支払われております。 実際に1灯につき年間の電気代は約 1,400円かかるそうでございます。市から1灯につき約 800円出ていることから差額 600円は自治会が負担することになっております。 また、防犯灯が壊れた場合も修理代を自治組織から支給をします。自治会に入ってなくても防犯灯の恩恵を受けるわけでございます。今自治会に加入している人たちから不満が起きないように、またこれ以上の加入率を低下させないために、市政協力業務委託金の増額を求めますが、いかがでしょうか。 4つ目に、自治会組織への人的・財政的支援です。町内会から脱退するという理由の中に役員が回ってくるために脱退をするという声もよく聞きます。自治組織はまず、役員の活動が重要で大きな役目もあるわけでございます。従来でしたら60歳で定年をし自治会活動に参加される方もおられましたが、65歳まで定年が延長する、また年金支給も65歳からと今までとは違って働かなくてはいけない状況にあります。 また、65歳以降も多くの方が働いておられます。そのため断れない高齢者の方に役員が回ってくるということもあります。地域によっては違いがあり、多治見市の全ての自治会に起きているとは断言できませんが、自治会に対して支援が必要であると考えます。 先ほどの総務省の報告書の中に、自治会等の加入率の向上策についてということでうたってありますが、「地域担当職員制度を導入したり、地域おこし協力隊や集落支援員といった制度を用いて外部
人材等を活用している事例も存在する。こうした方策は、単に自治会等の負担軽減に止まらず、地域課題を解決するための市区町村自体の施策展開にも役立つものである。」とされております。 地域担当職員制度を導入する場合には、若手職員に研修目的も含めて配置するパターンや管理職に絞って配置するパターンなど様々な方式があるとされておりますが、職員の育成の必要性と課題解決の容易さなどバランスを考えながら配慮し、地域の実情に応じた方式を採用するべきだということで報告書もそのようにうたっております。 多治見市の職員は65歳まで順番に定年が延びてまいります。60歳で役職定年を迎えた方を地域担当者にして自治会のサポートをするなどの対応が考えられないのかと訴えたいんですが、現在の市の職員の状況を見ておりますと、そこまで人を回すわけにはいかないというのも実際のところあります。 既にくらし人権課では、1人の会計年度任用職員を採用して地域の対応を行っておられますが、増員も含めて、また地域への支援、財政的な支援、そして人的な支援どのようにお考えなのかお答えをいただきたいと思います。 まず、1回目の質問を終わらさせていただきます。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。 〔環境文化部長 伊藤徳朗君登壇〕
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) それでは、順番にお答えをしていきたいと思います。 まず自治会加入率なんですけども、令和6年3月1日現在で 66.05%でございます。 加入率低下の原因なんですけども、我々も区長会の中で区長と意見交換する中で、主に3点あるのかなと思っております。先ほど石田議員の御指摘あったとおり、区長の選出ができずに町内会単位で脱会している。高齢化により町内会役員や町内の役務ができずに脱会されてしまう。アパートに住む若い世帯の加入が進まない、これが大きいことだというふうに思っております。 65%維持するための施策があるかということで、先ほども市議のほうからも御指摘ありましたとおり、くらし人権課では相談窓口として自治会こまりごと相談というのを設置していまして、そういうところで区長とか町内会の役員の御相談に乗って個別に対応しているところでございます。 それから、2つ目としては先ほどの区長会の意見交換会で特に高齢者の脱会防止とか自治会役員の負担軽減策について意見交換して、市としてもできることは実行しておりますけれども、そういう意見交換する中で、地域でもう既に高齢者の役割の負担軽減をするとか、そういったことに取り組まれておりまして、何とか地域も含めて一緒に加入率を維持していくということで今進めておるとこでございます。 それから、あと今年から、宅建業者に訪問しまして、特に戸建てとかアパート等の転居者、市外からの転居者に対して、自治会会員の勧誘を依頼して、チラシ等で勧誘を依頼するということもやっておりまして、一応今のところ一巡はさせていただいて、そういった少しでも新規加入を増やしていくということをしております。 3点目の市政協力業務委託費の増額の話でございます。先ほど防犯灯についてのいろいろな話がありましたので、そもそも防犯等の経緯なんですけれども、あれは自治会から要望があったものについて市が設置をして管理を自治会が行ってきたという経緯でございます。 市政協力業務委託費の全体で見ると約2割が、地域防犯推進業務として積算しておりまして、先ほど石田議員が言われたとおり防犯灯数に応じて各区にお支払いしているということでございます。 各区がそのお金をどういうふうに使うかについては、委託費の範囲内で地域の行事等も含めて活用されているというふうに思っておりますので、それをどういうふうに使うかについては地域でよく御相談されて使っていただければと思っております。 それから最後に人的支援、特に地域担当職員を置いてはどうかとか、たくさんのことをいろいろちょっと一度に言われたものですけれども、ただ、この自治組織のいわゆる負担軽減のために各地域に出ているような人的支援とか、そういった人を地区外から呼んでくるための財政支援というのは今考えておりません。
○議長(柴田雅也君) 20番 石田浩司君。 〔20番 石田浩司君登壇〕
◆20番(石田浩司君) 今回の質問は、自治会の加入率がこれ以上減らないための質問であります。減らさないためにどのようなことが必要かということを訴えをさせていただいて、なるべく役員の方に負担がかからないようにしてもらうために人も配置するなり、財政的な配置をしてもらいたいというのと、あとはもう少し細かい組織の自治会や町内会や区の中で、入ってみえる人が入っていない人と同じようなふうにならないようにしてほしい。 これ電気代の話なんですけども、いや、だったら入らなくていいんじゃないですかという話になったときに、市としては、町内会としては防犯灯はしっかりと市のほうからお金もらって、直すお金までは見てないけど、入っていない人も入っている人も同じですよというような話に持っていけるようにしていかないと、この先どんどんどんどん抜けちゃう方が増えていくのが非常に心配しています。 こういった一つの問題だけになるのかもしれないですけども、ここはやっぱり考えて対応していかないと、差をつけるようなことがあってはいけないというふうに思うわけですが、このあたり人も駄目、財政的な支援もできませんだと、本当にこの先、加入率がどんどんどんどん低下するのを待っているだけになってしまうというふうに思うんです。 何らかの施策を今打っていかないと、本当にこの先自治会の加入率が減っていくことで、市として先のKPIの65%の指標、これを維持していかなきゃいけないわけですよね。第8次総合計画で書いてある以上、何らかの方策を取らないと、これは非常に低下をしていく要素になると思うんですが、いま一度ちょっと支援策といういうことについて、本当にこのまんまでいいのかどうなのか、何か考えてみえるのかどうなのか、いま一度お聞かせください。
○議長(柴田雅也君) 環境文化部長 伊藤徳朗君。
◎環境文化部長(伊藤徳朗君) あくまで自治組織ですので、当然地域の方が共助の必要性を皆で話し合ってやっていただくこと、これ原則だと思っています。もちろん市からいろいろお金をお渡しするということも政策としてあるかと思いますが、それよりも、地域の皆さんで本当にどういった課題があるか、そういったことについて、できれば地域の皆さんで話し合っていただいて加入者を維持する、また加入率を大きくしていくということが一番重要だと思っていますので、そういったことを今いろいろな形で区長会の中でも、区長とお話をしながら、そうやったことをやっていただく、まずこれが一番だというふうに思っています。 それに上乗せして、市政協力業務委託であるとかそういったことについてはまた、政策としてはあると思いますけれども、単純に金額を増やして、それで解決するのかという問題では決してないというふうに思っております。
○議長(柴田雅也君) 20番 石田浩司君。 〔20番 石田浩司君登壇〕
◆20番(石田浩司君) これは非常に重要な問題だと思っておりまして、自治会の在り方について、市として第8次総合計画で書いてあるじゃないですか、これ。それを自治会に任せてという話は、これはちょっとひどすぎると僕は思いますよ。何らかの自治会として、第8次総合計画にこういったことを載せている以上、自治会の活動についても僕はおる人が不安というか、町内に入ってみえる人が、おりたくないような状況だけはつくりたくないんです。やめられる人に対しては、やめたいという話はもうしようがない。 でも、それが波及して、今おる人たちがやめたいというふうに持っていかないような施策を市としてはやっぱり打つべきだと僕は思うんですけども、それは財政的な話もあるだろうし、人的な話、そういったものをこれ本当に自治会によって非常にバランスがあるんで、大きな自治会の組織を持ってみえるところ、例えば財産区があるところとか、そういったところはそれなりに自分たちで事務所を持ったりとかやってみえるんで、それで解決できるかもしれないですけども、大半のまちはそういう状況になってないんで、そういったできるところだけではなくて、できないところにそういった支援をぜひともお願いしたいというのが今回の質問ですけども、これ以上何も答弁がないということなら終わりますけども、ぜひともそういうことを考えていただきたいというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 石田議員の自治体に対する思いというのは、よくよく私も理解をしていますし、第8次総合計画というのは私自身が初めて市長になって策定をしたものですから、しっかり実行、実現をしていかなければいけないと思います。 今の議論ですね、私は環境文化部長が言われたことも、これは我々多治見市が言っていることでありますので、私自身も賛同しています。 これ、要するにお金を配れば、これじゃあ自治会の加入率が上がるかというところですよね。これ今、皆さんのアンケートを取ってもいいんですが、自治会費を払いたくないから自治会に入らないという思いが、石田議員のところに入っているのかというところですよね。私はそうではなくて、やっぱりいろんな雑用だとか、自治会に集まる頻度だとか、いろんな人間関係だとかということもあると思います。 ですので、そういうことについては、例えば私も実は町内会長をやったことありますけども、前任から引き継いだ紙ベースで引き継いだものを、これをまたいちから入力してやっていかなければいけない。私が終わった後、次の方は、またパソコンができない方ですので、またそれを今度その人は紙にやらなければいけない。そんなこともう本来であったら、データだけ全部渡して、それを引き継いで簡素にできるだろうと。だから、そういうことも検討してくれと今やっています。 例えば、今回私思うのは、能登半島地震、東日本大震災もそうですけど、やっぱり我々市だけでは市民の命だとかコミュニティーは守っていけないわけですよ。そういうことを住民の皆さんお一人お一人にやっぱり気づいていっていただく。いざとなったら自分の町内の人たちがどういう役割でどういうコミュニティーがあって、どういうふうに命を救ってくれるかということをやっぱりまずしっかり丁寧に説明をしていこうと、それがまずは大前提だと。先ほどの話からすると、お金を配れば、人を派遣すれば、じゃあ町内会の加入率が上がるかということも、私は一概にはそんなふうには、我々としてはまだ政策判断ができていないということであります。 ですので、昨年もそうですが、今年もそうですが、先般の区長会、議長も出ていただいてますけど、区長会の議題が終わった後は、各地域の区長たちに議論をしていただいて、どういうふうに加入率を上げようかとか、どういう課題があるんだとか、それを一つずつ今丁寧にひもといているということであります。 もう一個やっぱり、区ごとにニーズも違うし、市民の感覚というか価値観も違うものですから、そういうことをやっていくということでありますので、私はぜひとも一緒になって石田議員の地元の方々にやっぱりこの町内の自治会の在り方について、必要性について一緒に議論するとともに、一緒になって広報していくというお手伝いをしていただけたら大変ありがたいというふうに思っています。
○議長(柴田雅也君) 20番 石田浩司君。 〔20番 石田浩司君登壇〕
◆20番(石田浩司君) お金が欲しいとかそういうことではなくて、これ以上、加入率を下げないようにしていただく方策として、こういうのも一つあるのではないかというものです。これをやったので、どんどんどんどん加入率が上がっていくというのはちょっとなかなか難しいところですけども、今おる人たちが理解していただけるような、そういった町内会、自主組織を目指していきたいというテーマでしたので、難しい問題だと思うんですけども、ぜひとも前向きに捉えていただいて、いい自治会組織ができるように私も頑張らさせていただきますので、よろしくお願いします。 以上で終わります。(拍手)
○議長(柴田雅也君) この際、暫時休憩します。 午後0時01分休憩
------------------------- 午後1時00分再開
○副議長(城處裕二君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、11番 奥村孝宏君に発言を許可します。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕(拍手)
◆11番(奥村孝宏君) 11番議員、オールたじみの奥村孝宏です。議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして、
帯状疱疹ワクチン接種の助成について質問させていただきます。 私は、高木市長が誕生して初めての一般質問にこうしてこの立場で質問させていただきます。 50歳代から80歳代の3人に1人が罹患すると言われている帯状疱疹について、私がおととし一般質問した後に、本当に多くの方々から、私も帯状疱疹を経験したという声をいただきました。 頭にできて痛くてシャンプーができなかったという70歳代の女性。背中に肩口からけさがけのように斜めに発症したという60歳代の男性。この男性は発症したときは帯状疱疹とは知らず、皮膚科を受診して初めて帯状疱疹を知ったそうです。背中が痛くて眠れなかったとか、治った後も、疲れたときなどに神経痛が走り、つい先日も冷房の加減で痛みが出たそうです。その男性も今日は傍聴席で応援に来ていただいております。同じように、治った後も随分長い間ひりひりしていたという50歳代の女性。4日間痛くて救急車を呼ぼうかと思ったけど、自力で病院に行き帯状疱疹と診断された。本当につらかった。病後もしばらく痛みと闘っていた。本当にほかにも何人もの方々から体験談を伺いました。 資料、写真ナンバー1、写真ナンバー2を御覧ください。 これは、多治見市内の病院に勤めている50歳代の女性の写真です。この方の話によると、初めは頭の半分が痛くなって、その後、首が痛くなった。ふと首を触ったら濡れている感じがあり、浸出液と分かったそうです。早々に皮膚科を受診し帯状疱疹と診断されました。早めの治療が功を奏し、首だけで収まったとのことです。医療知識があり、病院に勤めていたからこそ早期発見、早期受診で大事に至らなかったとのことです。 写真ナンバー3を御覧ください。 これは60歳代の男性です。我が家に来たときに帯状疱疹の話になり、大分治ってきたと言いながら背中を見せてくれました。初めにも言いましたけど、50歳から80歳の3人に1人が発症すると言われている帯状疱疹です。治った後も神経痛が持続する人が多いとのことです。私が50歳から80歳の真ん中という年齢からかもしれませんが、私の周りだけでも本当に多くの方が帯状疱疹で苦しんでいます。 そこで、私がおととし、帯状疱疹について質問したときのことですが、当時、古川前市長から、しっかり検討してまいりますと答弁をいただきました。また、当時の市民健康部長からは、市内医療機関における
帯状疱疹ワクチン接種の実施の有無や費用について調査を行ったと答弁をいただきました。さらに、昨年9月の定例会では、予算など全国的な動向を見ながら検討したいと市民健康部長が寺島議員の御質問に対して答弁されています。検討してまいりますとか、検討したいとの答弁をいただいていますが、いまだに動きは見えていません。 そこで、初めに、一昨年以降の検討状況などについて、改めて5点伺います。 1つ目、医療機関における
帯状疱疹ワクチン接種の実施の有無など、調査結果についてどのようであったのか。 2つ目、帯状疱疹について、ワクチン接種の助成も含めた市民からの声はどのようか。 3つ目、後遺症も含めた帯状疱疹について、現状、予防接種法の指定を受けていない帯状疱疹について、市民の健康をつかさどる市民健康部として、この病気についてどのような特性があると認識し、市民への発症防止にどう対処するように働きかけているか。 4つ目、他の自治体の
帯状疱疹ワクチン接種の助成の動向について、現状はどのようか。 5つ目、しっかり検討してまいりますとの前市長の答弁を受け、この1年半、どのような検討を行ったのか。 以上、5点をお伺いして、1回目の質問終わります。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。 〔市民健康部長 伊藤香代君登壇〕
◎市民健康部長(伊藤香代君) 帯状疱疹ワクチンについて、順次、御答弁申し上げます。 まず、1点目のワクチンの調査結果についてでございますが、毎年、定期予防接種や帯状疱疹ワクチンを含む任意の予防接種について実施調査を行っております。今年度は、市内46の医療機関での接種実施を把握しております。 2点目、帯状疱疹について市民からの声についてでございます。
帯状疱疹ワクチン接種の助成の有無について、年数件程度の問合せがございます。 3点目、後遺症を含めた状況や患者数についてでございます。 帯状疱疹は、感染症法による医療機関の届出が不要のため、明確な患者の実数は把握はできません。また、痛みが数か月から数年にわたると言われます帯状疱疹後神経痛は、後遺症ではなく合併症の代表的なものと言われております。厚生労働省の資料では、この患者の20%程度が合併症を発症すると報告をされております。 4点目、他自治体の助成動向についてでございます。 数年前から助成を開始した自治体が増え、令和6年度、岐阜県内では42市町村のうち28市町村が実施と把握をしております。ですが、全国平均は34.6%という数字が出ており、岐阜県はかなり高い割合となっております。 最後、5点目でございます。これまでの検討結果についてでございますが、本ワクチンの有効性、安全性、費用対効果等を研究しております。あわせて、医療機関での実施の状況、近隣市の助成状況などの情報を収集、現在もしております。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) 市内の医療機関、46の医療機関でワクチンの接種を実施しているということでしたが、そもそも何の目的でこの調査をされたんでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) こちらは市独自の調査といたしまして、任意の予防接種の取扱いの有無の確認として調査をしております。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) 任意の予防接種の実施状況を把握したということですが、その状況が分かったことで、その数を知ったことで、市民に対して、または多治見市政に対してどう還元されたんでしょうか。その数字が何を意味しているんでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) 現段階では、この調査の結果は市民の皆様から問合せがあった場合の対応の活用とさせていただいております。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) 先ほどの助成があるかないかという市民からの問合せがあるということでしたが、年に数回問合せがあったということですが、今現在、助成はないという答えを多分市側はしなきゃならんと思います。多治見市は、今、助成をしていないということに対して、電話の向こうにいらっしゃる市民の方はどのような反応でしたでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) 現在のところはそんなに激しい問合せはなくて、もし助成があれば使いたいから教えてほしいといったような状態でございます。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) では、次は激しい問合せをしたほうがいいかなと思いますが、それは置きまして、市民ではなくて、逆に医療機関、市内に幾つかクリニック、さっき言った46もの医療機関が接種を実施しているわけですけども、そこから、例えば助成のことについてだとか、そういったことでは声は上がっていますでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) 所管が保健センターになりますので、保健センターの把握の状況ですが、医療機関からも、現在のところ特段の問合せ等はございません。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) 多治見市では特段ないということで、他の自治体だと、例えば医師会だとかそういったところから補助金、助成金を出したらどうだという声も上がっていると聞いたものですから、ちょっと確認させていただきました。 次のワクチン接種の助成の動向ということで、岐阜県では、先ほど28自治体、42分の28、全国では3割程度という御答弁でしたが、それがちょっといつか分かりませんが、私が調べたところのより直近、今月1日に美濃加茂市が導入していますので、その直近にすると岐阜県は29だと数は思っています。 そこで、図1を御覧ください。 多治見市を中心に、愛知県と岐阜県の導入状況を地図に落としてみました。私なりにパソコンでいろいろやったんですけども、どうしてもうまくできないので、赤鉛筆で色を塗りました。多治見市だけ青く塗ってありますが、多治見市を取り巻く状況が、現状、岐阜県と愛知県はこのような状況になっています。 おととし質問したときは、岐阜県は4市町でした。これが1年半の間に、令和5年4月から関市、同年7月から隣接する可児市、今年の4月から恵那市、中津川市、さらに先ほど言いました今月1日からは美濃加茂市が助成を開始して、今は69%、42市町村のうち29市町村になっているはずです。 愛知県も、令和4年は7市町だったのが、令和5年4月から多治見市に隣接する春日井市、今年の4月から同じく瀬戸市などが開始し、7市町から35市町村増え、現在は54市町村のうちの42市町村、まさに78%、愛知県は、全国平均をかなり上回るような状況になっております。 古川前市長は、15歳までの医療費無償化の折に、国がやるべき施策だ、15歳までの医療費の無料化は国がやるべき施策だと言い続けて、岐阜県で21番目の導入となりました。 そこでお尋ねしますが、岐阜県内で69%、愛知県内で78%、多治見市を取り巻く状況を見たら、今、動くしかないように私は思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) 白地図にきれいに色を塗っていただいたお示しのとおり、また、先ほど私が答弁したことも重なりますが、近隣市の多くが急速に助成を始めているということは承知をしてございます。 今後、その状況も踏まえ、また一方で、費用対効果を加味して、引き続き検討をしていきたいというふうに考えております。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) 今後、費用対効果という話ですけど、そこでちょっと私お金のことを自分なりに試算してみました。 表1を御覧ください。 これは、名古屋市の令和4年度決算から推測した多治見市の助成額を計算してみました。可児市でやると本当は人口的にもよかったんですが、可児市はまだこういった数字が出ていませんので、決算もまだですので、名古屋市に先週行って聞いてきました。 名古屋市の50歳以上の人口が 107万 1,840人で、助成額が5億 389万 5,000円、この数字を多治見市の50歳以上の人口5万 6,646人に当てはめると、多治見市では 2,663万円ぐらいの予算になるんじゃないかなという計算でございます。 名古屋市は半額助成というやり方をしています。岐阜県の多くはワクチンの種類によって 4,000円の補助か、もしくは1万円を2回というやり方になっていますので、そこらあたりの計算は若干違ってきますけども、名古屋市の決算結果と比べるとこんな感じ。 次の表2を御覧ください。 こちらが、助成しますよ、市からお金出しますよと言っても、打つか打たないかは市民の方の判断です。市町によって違いますけども、最初始めた頃には1%程度しか打たないところもあるようでしたので、1%であったらどうかということで、これは今度50歳以上の人数が今年の4月1日現在の人数の5万 6,966人の数字で追っていますけども、1%の人しかやらなかったらということにすると、約 957万円です。 表2の真ん中の 2.5%、これは名古屋市の令和4年度の接種率が2.56%と聞いていますので、近似値の 2.5%で試算した場合ですけども、約 2,392万 6,000円、4%までいくとまたさらに上がりますが、こういった数字、先ほどの数字と合わせて 2,300万円、 2,600万円というところが市が助成するとなったときに必要な予算かなというふうに思っています。 それともう一つ、表3を御覧ください。 多治見市でワクチン未接種の場合の医療費の試算です。予防接種をしないことによって医療費がかさむわけですけども、これが国立感染症研究所が小豆島で行った小豆島データというのがあるんですけども、そこの帯状疱疹の疫学調査をベースに、1人当たり年間かかる費用を神経痛を伴わない帯状疱疹医療費だけだと4万 2,638円、神経痛を伴うとなると12万 7,079円で試算したところ、これも多治見市の人口で試算したところになりますが、そうすると50歳以上で約 3,760万 2,000円ほどになります。 いいですか。ここで 3,760万円が医療費として支出する必要がなくなってくるんです。先ほどの 2,300万円、 2,600万円という数字が医療費がかかったということになるんですけども、あくまでも試算ですけども、こういう数字も出てきます。 この 3,760万円が満額とはなりませんが、医療費の抑制につながると思いますがいかがでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 市民健康部長 伊藤香代君。
◎市民健康部長(伊藤香代君) まず、1点目のワクチンの費用につきまして、担当課のほうでも試算をしておりまして、今、奥村議員がお示しになるような同程度と推計をしております。ただし、プラス必要に応じてシステムの改修をしたり、お知らせするための事務費等が加算されますので、それよりも多く予算が必要になる場合がございます。 2点目の費用対効果等につきましてでございますが、ワクチンの効果やその費用対効果につきましては、現在まだ様々な見解がございます。それは国の資料で示されております。今の段階では、まだ明確に定まった知見としては捉え難い状況であるということも認識をしてございます。 今後、このワクチンの安全性や有効性なども併せて慎重に検討していきたいというふうに考えております。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) できるだけ緊急に検討していただきたいと思います。 それで、先ほど国が示す安全性だとか有効性だとか費用対効果とおっしゃっていましたけども、現にやっていらっしゃるところもありますし、おりべくらぶという冊子が、株式会社中広が4万 5,000部ほど発行していらっしゃるそうですが、この今月号、6月号に医療のスペシャリストということで、多治民市民病院の皮膚科の先生が書いた記事が載っていました。その先生は、ワクチンの接種で帯状疱疹に抵抗力をつけていくことというようなことで書いてありましたけども、それも一つの効果の裏づけかな。 今年の4月から開始した笠松町のホームページには、生ワクチンと不活化ワクチンに分けて予防効果、持続性、副反応が記載されています。これは笠松町だけじゃなくて、いろんな市のホームページにそういった数字が出ているんです。副反応のこともみんなうたってあります。笠松町のものを私たまたま見たんですけども、そこだと50歳代、60歳代はおよそ97%の効果がある。ワクチンを接種することによって抑える効果がある。 それから、私が通院しているクリニックの先生は、帯状疱疹ワクチンは90%以上の効果がある。接種できるならぜひお勧めしますよと、先週、私、行ったときにそういう話をしていました。ただ、先生曰く、住んでいるところで助成の額が違うけどというような話をしながら、多治見市はまだまだだねと言われてしまいました。残念ですが。 そこで、最後に高木市長に伺います。 多治見市が
帯状疱疹ワクチン接種の公費助成を導入するには、あと何が足りないのでしょうか。何が足りないのでしょうか。帯状疱疹ワクチンの助成を来年度、令和7年度当初予算に盛り込んでみませんか。 または、可児市や美濃加茂市のように年度の途中から導入することも可能だと思います。住むなら可児市、住むなら春日井市と言われないように、住むなら多治見市、高木市長が多治見市の帯状疱疹ワクチンの接種の助成についてどのようなお考えなのか、導入に向けた御見解をお尋ねします。
○副議長(城處裕二君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 奥村議員、本当に今回の質問、大変しっかりと調べられて、御自身の御意見もちゃんと述べられて、私はしっかりした質問だなという、私は改めて感激をまずさせていただいております。 また、このたび帯状疱疹にかかられて大変苦しんだ思いの方々に対して、私からも改めてお見舞いを申し上げたいというふうに思っています。 これ、来年度からじゃあ政策をどうやってやれば導入するかといえば、当然ながら政策の優先度を上げるということが大前提でありますけども、確かに県内において、この帯状疱疹ワクチンに対しては、まだ導入していない市としては、確かにそのとおりだというふうに思います。 ただ、これやっぱり帯状疱疹だけではなくで、人間はいろんな病気だとか不安だとか、検診だとかというのがあります。例えば、今議会でも新型コロナワクチンを助成するということも、これは多治見市としても、予算を上げさせていただいていますけども、これもどうするかといったら、優先度を上げてきたということであります。 例えば、検診一つ取っても、他市でもやっている、やっていないところがありますが、胃カメラだとか、前立腺がんだとか、これも大変多くの皆さんが悩んでいらっしゃる検診の一つでありますが、これは多治見市は導入しているんです。 もう一つ、ちょっとこれは私、市長の考えなんですけど、市長会でいろいろ話して、何であなたの市はこんなにいろんなことができるんだとか、何でこんなお金があるんだとか、一回そういう議論をいろんな市長たちとしたときに、いやいや多治見市さんは羨ましいと。何でと言ったら、だって第3次救急病院の岐阜県立多治見病院、これは県がお金を持ってやってくれていますよね。多治見市民病院もちゃんと運営しているじゃないか、これは市民にとっての利便性はすごいですよね。 改めて、やっぱりこの多治見市民病院、先ほど、おりべくらぶに多治見市民病院の皮膚科の先生の話もありましたけども、多治見市民病院には政策的医療負担金、これ我々がお金を出しているわけです。それによって市民の安心・安全が担保されている。じゃあこのお金はやめて、多治見市民病院がなくなって、じゃあワクチンのお金を出します、こんな単純な話ではないとは思いますが、例えばこの市民病院が我々の多治見市内にある、岐阜県立多治見病院もあるということは、これも一つ市民にとって私は安心・安全なまちづくり、選んでもらえる多治見市の一つの特徴なのかなというふうには思っています。 そういう意味で、全体的な状況を見ながら何を優先にやっていくのか、また市民の方々がどういう部分でお困りなのかということも、またしっかりと調査をさせていただきたいと思います。 ただ、本当にいろんな我々もまだ追求したい部分はありますけども、よく本当に御自身で調べられて質問していただけたことには、改めて感謝を申し上げたいというふうに思っています。
○副議長(城處裕二君) 11番 奥村孝宏君。 〔11番 奥村孝宏君登壇〕
◆11番(奥村孝宏君) 今の多治見市民病院の政策医療の話になると、また違う点で言いたいことがいっぱいあるんですけど、その話じゃないもんですからそれは今日はやりませんけども、今の話からして、お金の面だけ言えば、これもどうなるか分かりません。令和4年度の多治見市の決算、歳入歳出差引額を考えれば、ここで 2,000万円、 3,000万円が出ないかといったら、必ずしもそうではないと私は思っています。たしか49億円という単位が違う数字だったと思いますけど。 そういったことから、どこで踏み出すか、どこのタイミングでいくかというのは、本当に隣の市がやったとか、岐阜市がやったとかそういうタイミングになるかもしれませんけども、それは考えていただきたいなと思っています。 今の市長の答弁から、補正予算で年度内だとか来年やるなんて言葉は全くなかったわけですけども、市長が公約されている子育てに優しい無償化の政策も、しっかり応援させていただきます。 私を含めて、そちらに座ってらっしゃる部長の皆さん、市長は50歳になっていませんけど、市長以外はみんな50歳を超えていますので、こうやって数えると5人ぐらい帯状疱疹になるんです。そうすると、副市長、教育長、副教育長、市民健康部長、福祉部長とこれで5人いるわけですけども、身近なものというふうに考えていただければありがたいなと思っています。 そして、傍聴に来ていただいている方、また、おりべチャンネルを御覧いただいている多くの方々のためにも、周りの市に大きく遅れることがないように、ぜひ高木市長とそれから市役所全体、オール市役所で前向きに御検討いただいて、一日も早く帯状疱疹ワクチンの接種助成に踏み切る多治見市になることを願うとともに、ぜひ来年度当初予算に検討されることを強く要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 次に、16番 三輪寿子君に発言を許可いたします。 〔16番 三輪寿子君登壇〕(拍手)
◆16番(三輪寿子君) 日本共産党の三輪寿子でございます。 今回は、子育てしやすいまち・子育て政策について、送迎保育ステーション事業及びこども誰でも通園制度、この2点について、それぞれ4項目と2項目に分けて、合わせて6項目質問いたします。 まず、厚生労働省が4月23日に発表した2023年度実質賃金、これは前年度に比べて 2.2%減、2年連続マイナスです。落ち込み幅は消費税増税の影響で、物価上昇した2014年度のマイナス 2.9%減以来の大きさです。 一方で、消費者物価、これは 3.5%上昇と、食料品や日用品の大幅な値上げ、これは日頃のスーパーに買物に行って実感されているのではないでしょうか。 それと併せて光熱費、これはもう高騰しています。庶民の暮らしを直撃しております。いや応なく子育てしながら働く世帯、これは増えております。 総務省の調査では、子どもの数は43年連続減少、 1,401万人と総人口の11.3%、少子化が進行していることが公表されております。厚生労働省の調査では、2022年出生数は77万人、2023年は72.7万人となり80万人を切りました。合計特殊出生率は1.20まで低下をしています。少子化対策は待ったなしであります。 市長が公約された働きながら子育てできる仕組み、環境整備、この実行がいよいよ急務になっています。その一つに、送迎保育ステーション事業の検討とありますが、実際に保護者のニーズはあるんでしょうか。 また、多治見市の人口規模で送迎が必要なのかどうか、子どもの安全が確保できるのかなど課題があると思います。 資料1にありますように、これは千葉県流山市、人口規模が大きく約24万人余となっておりまして、この10年間で4万 5,000人、人口が増加をしております。これを先行事例として、流山市ではきめ細かな利用方法についてここに記されておりますが、情報提供がされております。 1枚めくりますと、裏には送迎対象となる保育施設、これも83か所あります。これだけ子育て世帯の人口が増えたということではないでしょうか。 ここで一番肝腎なのは需要と供給、それと安全性、本当に安心して利用できるのかどうか、これが最も求められると思います。料金としては1日 100円、1か月 2,000円、これは保育料に加算されますので、決して安いものではないと思います。 そこで、当市を振り返ってみますと、約人口は半分、10万人都市の当市において、この送迎ステーションの事業が、本当に子どもたち、保護者にとって命を守る観点から、安全で安心な施策になるかどうか、この検証が必要だと思います。 一方で、今度は制度の問題です。政府が提案しているこども誰でも通園制度は、2026年度実施に向けて創設がされようとしております。 資料2、真ん中辺りにイメージ図というのがございます。 このイメージ図がありますが、理由を問わず生後6か月からの通園が可能な制度で、政府は制度の意義について、家庭と異なる経験の中で成長する機会を保障する、在宅で子育てする保護者の孤立や不安、この解消につながる、親の就労に関わらず時間単位で子どもを保育施設に預けられるというものです。保育ではなく遊びと生活の場、これを提供するとしています。 保育所などに通っていない6か月から2歳までを対象に、月10時間までの利用枠を設けて、時間単位で預けることが可能となっています。現在の一時預かり事業、これが保護者の立場からの必要性に応じて対応するものに対して、このこども誰でも通園制度、新制度は子どもを中心に考えるものとされています。 子どもも保護者も保育の専門家や家族以外の人と交流できる、この環境はとっても大切だと考えます。しかし、資料に示すように、時間単位で柔軟に対応、利用は事業者との直接契約で預ける、園、曜日、時間を決めて定期利用する方式、これは例えばですが、1日5時間、月2回、週1時間、週1回など、スマートフォンのアプリを見て、その都度空いている園の時間に、スマホから直接申し込む方式が考えられます。柔軟に簡単にタイムリーに、空きがあれば直前の利用も可能と、全国どこの事業所にも予約できるというシステムです。 実施場所は、保育所、認定こども園等、駅周辺の利便性の高いところ、こうなりますと、企業参入、これが狙われるわけです。自治体が事業所の認可をするんですが、認可の基準は緩くなってきます。必要な保育従事者のうちの保育士は半分でよいとか、事前の面談なしでも保育資格のない人が見るということを可能としています。 なぜ政府はこの制度を拙速に進めているのか、資料の中段に保育の企業参入を進めて公的な責任を緩和していくとあり、これが大きな狙いであります。最も心配されることは、子ども・子育て支援金の財源、これは医療保険の上乗せになります。社会保険料は逆進性の強い負担でありますので、低所得ほど負担が重くなります。 子育て世代以外の特に高齢者は、実質な負担増になってきます。こども誰でも通園制度の財政の仕組みは半分が医療保険です。事業者の運営を安定させて、保育士の待遇改善、これをすれば単価の引上げ、保険料の引上げ、制度を利用する保護者の負担増、こういうふうになってきます。したがって、給付増大を防ぐために給付抑制策、ここで保育士の処遇改善がなかなか進みません。今以上に人手不足が危惧されます。これで子どもの安全が守られるのか本当に心配をいたします。 実態は、保育士の配置基準が低く、1人が見る子どもの数が多過ぎやしませんでしょうか。そこへ新たにこうした短時間で日替わりで受け入れるということになりますと、過重負担になるのはもう目に見えています。子どものアレルギー、あるいは発達状況、大事な情報把握がされずに命に関わる事故にもつながりかねません。慣れない環境にさらされる子どもたちへのストレス、保育施設において死亡事故が乳児期や預け始めに多いことへの懸念も取り沙汰されております。 こども誰でも通園制度(仮称)の本格実施を見据えた試行的事業実施の在り方に関する検討会の中でも、子どもを理解するには一定の時間がかかる、今、通っている子どもたちの保育に支障があってはならない、こう指摘をされています。新制度の仕組みややり方では、質のよい保育の保障、これは期待できません。保育士の配置基準を改善し、専用保育室の確保、親の就労に関わらず、公が、自治体がしっかりと責任を持って保育施設に入れる体制、これこそが必要です。子どもたちの命、権利、これが守られて安心して住んでみたい多治見市の子育て政策が求められてまいります。 そこで、この2つの事業、制度について、当市の考え方をお聞きいたします。 1点目、送迎保育ステーション事業の仕組み、目的、メリット、デメリットは何か。 2点目、令和6年度から実行計画ではニーズ調査、課題整理、方針決定とあるが、それぞれの内容、進捗状況はどのようか。 3点目、令和7年度、事業者選定事業開始準備とありますが、選定方法はどのようか。 4点目、令和8年度、事業開始とあるが、利用申込みなど、教育・保育給付認定は市が責任を持っていくのか。 5点目、子ども・子育て支援法「こども誰でも通園制度」が令和8年度から本格実施が予定をされているが、当市の考えはどのようか。 6点目、こども誰でも通園制度のメリット、デメリットはどのように考えているか。 以上、6点について答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 市長 高木貴行君。 〔市長 高木貴行君登壇〕
◎市長(高木貴行君) 子育てしやすいまち・子育て政策について、私から送迎保育ステーション事業についての思いを、まず前段でお話をさせていただきたいと思います。 これは、私が選挙のときに公約で掲げさせていただいた政策であります。岐阜県議会議員時代に、私も流山市に個人的に伺いまして、流山市の井崎市長とも面談をさせていただき、またいろんな思いだとか政策をお聞きし、また各担当課の皆さんと面談をさせていただきました。大体皆さんも御存じだと思いますが、流山市というのは、「母になるなら流山市。父になるなら、流山市。」というキャッチフレーズがあり、このキャッチフレーズだけではなく、その思いが全国に広がり、大変移住の方々が増えてきたということであります。 私、今回それを見て、送迎保育ステーションは、多治見市でもいい政策ではないかということで、今回入れさせていただいています。特に、多治見駅を中心としたコンパクトシティ、通勤をされる方々がいらっしゃいますので、そういう意味でもこの政策は何かチャレンジしたいと。 ですので、ほかの子どもの政策と違って、この送迎保育ステーションというのは、私の政策のところには実施とは書いていないと思います。今期で検討していくんだということであります。 三輪議員が言っていただいたように、これが本当に市民のニーズに合っているのか、需要と供給は大丈夫なのかということでありますので、この後、福祉部長からもまた答弁させていただきますが、しっかりとそういう調査はしていきたいなというふうに思っています。 とはいえ、私はやっぱりこういう政策を出していくということは、この多治見市全体が、子育てに優しいまちじゃないかと。これは流山市の担当、井崎市長からも言っていただきました。確かにここにある流山市の83の保育施設全部が使われているわけではないんだと。これだけあると、もう何千人と送迎保育ステーションを使っているんですかと言ったら、そんな何千は使っていないよと。ただ、子どもを育てやすいまちだというイメージはつくし、そういうふうに安心して市民の皆さん、保護者の皆さんが育てやすいまちなんだということを認識してもらえる政策の一つなんだということもお伝えをいただきました。 そういう意味では、私もそういうことをしっかりと取り入れていきたいというふうに思っておりますので、子育てに優しいまちを目指す、子育て政策の一環として、今後、検討していきたいと。その検討においては、またこの後、福祉部長から細かく説明をさせていただきたいというふうに思っています。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。 〔福祉部長 加藤洋子君登壇〕
◎福祉部長(加藤洋子君) 私からは、送迎保育ステーションのまずは仕組み、目的、メリットについて御説明させていただきます。 送迎保育ステーション事業につきましては、駅周辺に待機所としての保育室を設けまして、そこから市内の各保育所に子どもたちを送迎する仕組みでございます。 一般的に言われております目的、メリットにつきましては、子どもの送迎に御苦労されてみえます御家庭にとって利便性が高い保育サービスの一つ、市内の保育需要の地域的な偏在の解消、そして保護者の負担軽減につながると考えられてございます。 一方、デメリットといたしましては、園と保護者との送迎時におけるコミュニケーションの機会が少なくなること、安全性の担保、コスト面の検討が必要になると考えられてございます。 次に、2点目の令和6年度の事業の内容につきまして、進捗状況はということですが、今年度につきましては、これから各園に通う園児の保護者を対象にした利用者ニーズの調査を行ってまいります。その中で問題点や課題などを洗い出し、事業内容の検討を進めていくということを考えてございます。 3点目の令和7年度の事業計画の中に事業者の選定とあり、その方法はどうかということでございますが、まだ現在は具体的に決まってはございませんが、事業者の選定に当たっては公募など考えられると思ってございます。 4点目の令和8年度に事業開始とあって、その責任は市が持つのかという御質問でございますが、当然、この事業は市の事業でございますので、利用者の決定等につきましては市が責任を持って実施するものでございます。 次に、5点目のこども誰でも通園制度についての当市の考えはという点でございます。現在、全国で試行的に事業を実施してみえます自治体の事例を参考にしながら、また、それを基に国の制度設計もこの後出てくるかと思いますので、その国の動向を注視しつつ情報収集をしているというところでございます。 次に、6点目のこども誰でも通園制度のメリット、デメリットはどのようかということでございます。これも三輪議員、今、いろいろおっしゃっていただきましたが、国が掲げるメリットといたしましては、家庭から出て年齢の近いほかの子どもたちとの関わりで成長、発達に資する豊かな経験が得られるということ、保護者にとっても保育士やほかの保護者との関わりを通じて、子育てに関する孤立感とか不安感の解消につながって、育児に係る負担感の軽減を図ることがあると認識してございます。 また、制度の実施に当たって懸念されることといたしまして、通常の保育に支障を来さないよう職員配置体制を進める必要があること、情報の少ない子どもさんをお預かりするということになることから、アレルギー対応などのリスク管理や情報共有、伝達を万全の体制で行うという必要が出てございますので、現場の負担はかなり増大するというふうに考えてございます。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) まず冒頭、市長のほうから、これはもう選挙戦の中でも、子育てに優しいまちということで、流山市のほうにも視察に行っていただいて、本当にこのよい点を多治見市に取り入れながら、計画したい、検討したいということでしたので、その点については非常に共鳴するものです。 そこで、この取組において、先ほど福祉部長のほうから、これには非常に安全性なんかについてもコストがかかると、これ質問の1、2、3と共通してきますけれども、例えばニーズ調査をする場合、親の負担軽減につながる利便性の利点などを申されましたが、子どもの安全性、それから子どもの生活リズム、子どもへのストレス、こういった点の影響があると思いますが、この点について、先ほど、現場の保育実態というのが非常に大変な中でこれを受け入れていく、そういうデメリットがあるというふうに伺いましたが、そういう点については、今後、どのように対応されていくのかということと、バス事業者、これは公募で行うということでしたが、安全管理、それと付き添う保育士、これはやっぱり専門的な配置が求められますが、事業者選定に当たって、安全走行とともに子どもの命を運ぶというそういう観点を兼ね備えた事業者が求められると思いますが、この点について答弁よろしくお願いします。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 子どもの安全性につきましては、当然、第一義的に考えなければいけないものと考えてございます。ということもございますので、事業者選定につきましては、当然、そういう点はしっかり見極めながら、実施に当たっていくということになるかと思います。 ニーズ調査につきましては、この後、実施してまいりますので、そういうところから出た多治見市においての送迎保育ステーションの在り方というものをしっかりと検証していきながら、事業の実施、どういう形にしてやっていくべきかということを考えていきたいと思ってございます。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) ぜひ子どもの命を運ぶということで安全性、これをしっかりと課題として検討していっていただきたいと思います。成功していただきたいと思いますので、やっぱり保育士も専門的な方が付き添うという形をお願いしたいと思います。 今日一番お聞きしたかったことは、質問項目の5番目と6番目です。今、こども誰でも通園制度、ちょっと名前が送迎保育ステーション事業と重なるような感じがしちゃいますけど、これは区分けして質問をいたします。 こども家庭庁が提案する理念で、よいところはたくさんありますが、実際にさっき福祉部長がおっしゃいましたように、現場ではその受皿が非常に厳しいと、こうした中、国が令和8年度ですか、そこに向かって実施していくように求めているというのは、非常に私は拙速で無理があるんじゃないかなというふうに考えますが、その点についてはどのように受け止めておられるか、お尋ねしたいと思います。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 議員おっしゃいますように、非常に現場については、この制度については、今ある事業も含めてちょっと戸惑いがあります。しかし、国のほうが進めていくという事業の一つでもございますので、昨年、今年度と試行的に事業を実施している多くの自治体がございますので、そういったところの内容も確認しながら、多治見市におけるやり方を見定めながら進めていくということを考えていきたいと思ってございます。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) 現場が非常に苦しい思いをされるのではないかと心配するところですが、近隣でこうした実験といいますか、そういったことを事前に実践している自治体、こういうところに視察に行かれましたでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 今年度になってからは実際に行ってはございませんが、県内ですと岐南町が昨年度、今年度と試行的事業を実施していると聞いてございます。ヒアリングもしてはございますが、運用につきましては課題があるというふうなことは聞き取りをしてございます。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) その岐南町ですけれども、昨年、今年とやっているところへヒアリングをされたということですが、その運用において課題があるということを、今、福祉部長が答弁されましたが、どのような課題があるんでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 岐南町の実施の仕方につきましては、休園になった保育所を活用しての事業実施だと聞いてございます。 また、この施設がちょっと場所まで距離があって利用がなかなかしづらいというような御意見があるということは聞いてございます。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) 最後になりますが、これを運用していくのに、距離があったりとか、休園保育施設を活用しているとかということで、多治見市の実態にこれを合わせていくというのは、非常に一つ課題があるかなというふうに感じました。 現在、一時預かりというのを当市として、この受皿を拡充することがまず先決じゃないかというふうに思います。といいますのは、私の娘が海外から日本に来て、私の旦那の介護ということを理由に娘の子を一時保育で預かっていただきました。本当に手厚く保育をしていただきまして、集団保育のよさ、保育士の職員の皆さんの親に対するそういった子育てのアドバイス、本当に熱意あふれる対応について非常に感謝をしております。 この一時保育というのが全園に、多治見市全域にもっと拡充していけば、私はもっともっと多治見市の保育が充実していくんではないかと思いますが、まずこの点についてのお考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 一時預かりにつきましては、現在も多治見市で実施をしてございます。 全ての方について受入れができているかどうかというところは、まだそこまで十分ではないかと思いますが、またこれにこども誰でも通園制度が入ってくるということになりますと、やはりその利用の仕方、利用できる場のキャパシティーがあるかと思いますので、今やっております一時預かりも、当然、この後も続けてまいりますし、こども誰でも通園制度は、一時的にも保育を受けることが困難になった人以外の方の利用もということになってきますので、そこの部分をどのようにして数の担保をしていくのかというところは非常に難題ではあるかと思いますが、何とかこれまでの試行的に行ってみえる自治体とか、国の制度設計もそれによって変わってくると思いますので、その制度設計が出てきた中で、多治見市での事業展開をしっかり考えていきたいというふうに思ってございます。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) なかなか現場をどう拡充、運営していくのかという課題の上に、こうしたこども誰でも通園制度、これを受け入れていかなければならないという、本当に苦しい回答であったように感じました。 最後に、市長に冒頭に答弁していただきましたが、市長に伺います。 こうした事業、制度でありますが、本当にそれだけ子どもたちの取り巻く環境、これが多様化して、親も働きながら子育てをして、経済的にも精神的にも自立がいや応なく求められていると、そこへの子育て支援、これがこのように多様化していますが、そこのとりで、そこの拠点で働く保育士の労働条件の処遇改善、保育単価の引上げ、保育士の増員、環境整備、これが私は土台であって最も大事だというふうに考えておりますが、市長に最後にこの考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(城處裕二君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 三輪議員の子育て施策に対する熱い思いを本当にありがとうございます。本当におっしゃるとおり保育士確保、子どもたちの環境整備は喫緊の課題だというふうに思っておりますが、片や人口が減っていく中において、保育士の確保というのは、どの市も大変苦戦をしているということであります。 処遇改善、これも当然ながら我々もベストを尽くさせていただいていますが、とはいえ公務員でありますので、ある一定の基準の中においてどういうふうにできるかということも考えながらやっていますが、費用面というか、コストじゃなくて報酬面だけでどんどんやっていくと、やっぱりこれはまた変な話になってしまいますし、本当にどういうふうに保育士の皆さんが働きやすく、思いを持って働いてもらえるかというところにもしっかりと目を向けて制度設計、また環境整備をやっていきたいなというふうに思っています。
○副議長(城處裕二君) 16番 三輪寿子君。 〔16番 三輪寿子君登壇〕
◆16番(三輪寿子君) 保育士の処遇改善、あるいは環境整備については、それぞれ考え方のちょっとした差異はあると思いますが、市長が当初、今日最初に答弁されましたように、流山市のように子育てするなら多治見市がいいよと、こういうふうに言われるようになるためにも、しっかりと子ども政策を打っていっていただきたいということを申し上げて質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 次に、2番 亀井芳樹君に発言を許可いたします。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕(拍手)
◆2番(亀井芳樹君) 2番議員、新生自民の亀井芳樹です。議長より許可をいただきましたので、通告に従い、ささえるひとを、ささえる ~よりよい保育環境とは~について一般質問をさせていただきます。 では、資料の1ページを御覧ください。 昨今、保育士による虐待、いわゆる不適切保育が社会問題となっております。それもあり、こども家庭庁は、2022年4月から12月に全国調査を実施しました。2万 2,720施設で、外部からの連絡で発覚したものは 914件、約4%あります。原因は様々ですが、保育士不足による業務の過多などが大きな要因となっていることが考えられます。 保育士不足ですが、どこの業界も人を求める動きが強い中、なぜ保育士不足と言われることが多いのか、資料2ページを御覧ください。 保育士不足についてのデータになります。こども家庭庁の保育士の有効求人倍率のグラフです。有効求人倍率は、雇用動向を示す指標の一つです。倍率が1を上回れば、求職者の数より求人している企業の数のほうが多い、簡単に言ってしまえば、1以上は人員不足、1を下回れば求職者の数のほうが多い、つまり1以下は働く場所がないことを示しています。 令和5年1月の全職種の有効倍率が1.44倍です。つまり、基本的にどの職種も人を欲している状態です。それに対し、保育士に関しては有効求人倍率は3.12倍でした。全職種から比べると、約2倍以上保育士が求められている状況が分かります。参考までに、保育士の3.12倍に対し、人不足と言われる運転手は1.99倍です。 ちなみに、多治見公共職業安定所からデータを頂きましたが、この地域での保育士の有効求人倍率は、令和6年4月で3.76倍、岐阜県全体で2.70倍、今年度に関しては、この地域では非常に多くの保育園で人手が足りていない状態のようです。 また、保育士全体の傾向として、過去の保育士の有効求人倍率は、全体の2倍から3倍で推移していることからも、保育士はニーズが高い職業でありながら、慢性的に人手が足りていない状況にあることがデータで読み取れます。 次に、資料3ページを御覧ください。 保育士不足の中、厚生労働省の調査によると、保育士資格を保有していながら保育所等で従事していない方、いわゆる潜在保育士の人数は約95万人という結果でした。保育士資格を取得しても、 100万人近くが何らかの理由で保育士として働いていないのが現状です。本市ではこれに関するデータは確認できませんでしたが、恐らく多数の方がいることは間違いないと考えます。 この潜在保育士の人数は、現在、保育士として従事している人数と比べると、約 1.6倍の方が資格を持っているが保育士として働いていないということになります。 次に、資料4ページを御覧ください。 保育士を選ばないという理由は様々あると思いますが、保育士実態調査によると、現在の保育所等を退職したいと考える理由は、データで見ると、給料が安いが6割強で最も多く、次いで、仕事量が多い、労働時間が長いというデータが出ています。また、給料は、賃金構造基本統計調査に基づいて、実際の年収を比較してみると、全職種が約 490万円であるのに対し、保育士では約 330万円と約 160万円の差があるようです。これが一般的に保育士の給料が安いと言われるゆえんであると考えます。そして、理由の第2位は仕事量が多い、第3位は労働時間が長いでした。 そのようなデータがあるのですが、資料5ページを御覧ください。 保育士試験合格者が保育士として働く場合に求める条件や重視する点の1位は、仕事量が適正でした。つまり、仕事量が適正というのが勤務する上での希望条件にもかかわらず、仕事が多い割に給料が安いというのが、全国の保育士の傾向で見られます。 ちなみに本市においても、41人の保育士に確認したところ、給料が十分ある、ちょうどいい、少ないの3つの項目でアンケートを取った結果、41人中41人が給料が少ないという回答でした。 次に、資料6ページを御覧ください。 ただ、給料に関して資料のとおり、東濃5市の比較では給料の差は少ないようです。本市においては、地域手当や処遇改善もつけてくださっているため、特に短期大学を卒業された方は東濃5市の中で選んでいただくには比較的メリットはあるのかなと考えています。 ちなみにお隣の可児市は、大学卒業者で20万 400円、短期大学卒業者で18万 9,600円プラス地域手当3%とのことです。給料では、多治見市は可児市より少ないのですが、本市で働く強みがより明確になり、東濃5市はもちろん、近隣の可児市、春日井市、瀬戸市などからも本市に勤めていただける環境にしなければと強く感じました。 話は戻りますが、やはり仕事量と給料のバランスが取れていないと感じる保育士が多いというところが、一般論として保育士の一番のネックであると考えます。これは、多くの書類やイベントの企画、準備などの業務が労働時間を増加させている原因とされています。 保育だよりをはじめ、多くの書類作成の業務がありますが、保育時間中にはそれらの業務の実施が難しいため、必然的に子どもたちの退園後、保育時間外での対応になります。これにより、保育士が長時間勤務になってしまう状況が発生しているようです。 私も最近、知人の保育園にお邪魔し、お手伝いをさせていただきました。現場は常に忙しく動いており、トイレもなかなか行けないという状況でした。このような理由により、全国的に離職率の増加や求人数の低下を招き、保育士不足を加速させ、保育環境の悪化につながっています。 もちろん全国的な課題ではありますが、本市が先駆けてこれらを解決することは、最終的には子どもたちの笑顔につながり、子育て世代の流出を防ぐため、保育士の労働環境や待遇改善は喫緊の課題であると考えます。 また、本市では、令和7年度に開始する第2子以降3歳未満児の保育料無償化や、共働き世帯の増加、また令和8年度に本市でも開始するこども誰でも通園制度により、今後も保育園の需要増加が予想されています。その中で、保育環境のさらなる改善を進めなければ、他市への人口流出につながると考えるため、強い危機感を感じています。 今回は、本市の保育環境がさらに向上し、子育て世代が選び、住み続けたくなるまちづくりとしてのブランド向上につながることを期待し、以下5項目、質問させていただきます。 1点目、現状の保育環境、労働環境の問題点について、執行部としてどう捉えているか。 2点目、処遇改善を含む労働環境の改善について、市として現場の声を聞く仕組みがあるか。 3点目、人員確保について、人材確保について実施している方法と効果の確認を教えてください。 4点目、新たな保育の形として、ICT、デジタル化に関しての計画を教えてください。 5点目、国、県の補助金活用について、予算の裏づけが必要な事業が多いということですが、県、国の補助金は最大限活用しているということでよろしいでしょうか。 以上5項目、御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 議長、反問させていただきたいと思います。
○副議長(城處裕二君) 反問を許可します。 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 亀井議員、いろいろ調べていただきましてありがとうございます。ちょっと1個だけ確認させていただきたいんですが、先ほど何か41人の本市の職員のアンケートを取られたというのは、それはどういう手法でどういう御意見を取られたのかということをちょっと教えていただきたいです。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 現場の声、私の知人数人からは聞いていたんですけども、グーグルフォームを使って知り合いに聞いたり、知り合いの保育士が周りに伝えてくれたりというので、結果的に41人の方がそのアンケートに答えてくださったという形です。 その内容としては、いろいろな項目に分かれているんですが、グーグルフォームを使ってのアンケートになります。
○副議長(城處裕二君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) その41人というのが本市の職員という担保というか、どなたが誰がお答えをされたかということも、もう個人的に全部知っていらっしゃるのかとか、あと、できればというか、我々もちゃんとしたいろいろと調べていただいてはいるんですけども、やはり一部の方だけのアンケートをこの議場でぽっと発言されても、我々としてもなかなかまた次に調べていかなければいけないもんですから、そこら辺というのは、また一緒にやっていっていただきたいと思うんですけども、そこら辺、その41名という人の担保というか、そういうところはどういうふうにされたのかとか、アンケートの内容というのはどんなものだったのかということをまた教えて、アンケートの内容は今度でいいんですけど、41人の担保というのは大丈夫なんでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) グーグルフォームですので、正直、担保は取れておりません。ただ、あくまで参考までにということで、もちろん私が取ったので、正式な多治見市としてのデータではないのは事実です。なので、あくまで参考までにということで紹介させていただきました。
○副議長(城處裕二君) 市長 高木貴行君。
◎市長(高木貴行君) 議長、反問を終わります。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。 〔福祉部長 加藤洋子君登壇〕
◎福祉部長(加藤洋子君) それでは、質問項目に沿って御答弁させていただきます。 まず、1点目の現状の保育環境、労働環境について執行部としての捉えということでございますが、多様な保育ニーズに対しまして保育士が不足しており、保育士の確保が喫緊の課題ということは認識してございます。 今年度から、園務員の勤務時間を増やしたことに加えまして、保育士の確保に向けて採用計画の前倒しを進めるなど、保育士の積極的確保に努めることで、労働環境の改善を進めたいと考えてございます。 2点目の処遇改善を含んだ労働環境の改善、現場の声を聞く仕組みはどうかということでございます。 こちらにつきましては、人事施策に関する計画策定に係る全職員のアンケート、これは保育士も入ってございます。それから定期的に開催をしております園長会、副園長会、また部長と語る会を実施してございまして、そういう中から園の声を直接吸い上げる仕組みを整えております。 3点目につきまして、人材確保について実施している方法と効果の確認ということでございます。 令和4年2月から保育士の処遇改善を実施してございます。先ほどの表にもあるものでございます。それに加えまして、岐阜県、愛知県の大学・短期大学を営業訪問するなどしまして、保育士の確保に向け、精力的に取り組んだことによりまして、効果が得られているというふうに確認してございます。 4点目、ICT、デジタル化についての計画でございます。 現場の保育士の業務負担軽減を図るために、登降園管理や保護者との連絡調整、台帳整理機能などを備えたICTの導入を検討して進めていきたいと考えてございます。 5点目の予算確保で、国、県の補助金活用についてということでございます。 こちらに関しましても、保育環境の改善などに係ります国、県の補助金、メニューをしっかり確認しまして、積極的に情報収集を進めることによって、活用できるものは活用しているということでございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) まず、1点目に関しては、採用計画の前倒しだとか園務員の時間を増やす、2点目は人事施策に関する計画策定に係る全職員のアンケートだとか部長と語る会、3点目は保育士の確保に向けて精力的に行ってくださっている、4点目は、登降園管理、連絡方法だとかそのあたりの機能を備えたICTの導入で、補助金は最大限活用ということなんですが、まず、2点目のほうなんですが、アンケートは恐らくLoGoフォームだと思うんですが、LoGoフォームだとか語る会で詰めていらっしゃると思うんですが、なかなか言いづらいだとか、やっぱり上の方に言いづらかったり、どうしても本心を言えないみたいな、そういう声は実際ありましたでしょうか。分かれば教えてください。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 現場の声を聞く方法でございますが、実際は、園の中で園長、副園長をはじめ現場の声を聞きながら、どういうふうにしていくと事務改善につながるとか、御意見等々はしっかり確認をしながら、それを園長会、副園長会で子ども支援課とも共有し、必要に応じてその対応を考えていくという体制をしてございます。 個々の個人的な御意見とか、どうしても言えないようなことにつきましては、全職員なんですが、自己申告書というものがございまして、それは上司にも管理者のほうにも内容は知らされず、人事課の中での情報の集積ということになりますが、そういうものはやってございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 声をしっかり聞いていただいていると思いますし、私の周りの保育園では、子ども支援課さんはすごくしっかり聞いてくださっているよというふうには言っておりましたので、すごくありがたいなと思っております。 それで、関連する質問なんですが、労働環境の改善をして離職防止につながることで、現在、保育士不足につながる離職、離職防止の対策はどのように行っているか教えてください。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 離職の要因は様々あるかと思いますが、どうしてもやっぱり事務仕事がたくさん過ぎるとかいうことに関しましては、先ほども議員から御提案ありましたICT化等で、少しでも負担を軽減して働きやすい現場環境を整えていくということが重要だという認識をしてございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 働きやすい環境を整えていくことが重要ということで御答弁いただきましたが、これは全国の課題ではあるんですが、データで示したとおり、基本的に保育士は仕事量が多い、これは私も現場をお手伝いして思ったことなんですけど、本市においては時間外勤務に見直しがあったと聞きました。 一般論として、保育士は時間外勤務や持ち帰りの仕事が多い傾向にあります。時間外勤務や持ち帰りの仕事に関して、現在どのように改善されてきたのか、また、今後さらにどのように改善していくか、方向性がもし分かれば教えてください。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 時間外勤務の枠配分、どの部署でも年度当初に示されまして、その範囲内でということを基本的に実施している中で、保育士にも枠配分としてございます。 その中で、昨年度に引き続きまして、今年度につきましても、前年比1人当たり年間10時間を増やしまして、そこの部分につきましては多少改善できたかなというふうに思ってございます。 また、どうしても声としていただくのは、現場の保育が一番だから、どうしても事務作業とかが後々になっていって時間外勤務になってしまうという声は聞いてございます。ですので、そこの環境改善を含めることはもちろんのこと、今年度から、一つ、要録の簡素化というものを実施いたしまして、負担の軽減をしておるものでございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 時間外勤務の枠配分の1人当たり10時間増だとか、要録の簡素化、このあたりを具体的に進めてくださっているとのことなんですが、少し戻りますが、先ほど人材確保のために、大学だとかに行かれて採用活動をされているということなんですけど、それと同時に、恐らく保育士同士の口コミも活用されていると思うんです。意外と現場で働いている人のおいでよという声は、数は多くないんですけど、成約率というか、誘った場合、来てくれる確率が結構高いと個人的には思っているんです。ただデータはないんですけど。この辺の口コミをより効果的にしていただくためにも、さらに労働環境を整えていただくことが大事かなと思います。多治見市は働きやすいよといって、さらに言ってもらえるといいなというふうに思っております。 あと、人員確保の件なんですが、配置基準を見直されると思うんですが、その中で、配置基準を上回って配置することはあるかどうかということと、見直された配置基準は遵守するということでよろしいでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 配置基準につきましては、特に上回っているということに関しましては、支援の必要な園児がみえるような場合は、超えて配置をしておるという現状はございます。 また、新配置基準、子ども、何歳児の1人当たり何人というものにつきましては本年度から実施ですが、それが公表されたのが今年の3月とかでしたので、来年度からその対応ができるように保育士確保、人員確保をしていくという予定でおります。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 支援児の保育士がプラスアルファで必要な反面、配置基準もあるので非常に苦しい状況ではあるなとは思うんですが、その中で、先ほどデータで出させていただいた潜在保育士の活用、こちら、私もいろいろネットだとかを調べてみたんですが、正直、効果的な対策が全国であまりないなという感想なんですが、もしこのあたりよい方策があれば教えてください。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 潜在保育士の方の把握は、やはり多治見市の中では、そういう全員への聞き取りはできませんので、把握はしてございませんが、保育士のOBの方とかにもお声掛けをしたり、先ほど議員おっしゃられました現役の保育士からの口コミということでも、何とか仲間になってほしいということ、この多治見市の子どもたちのために一緒に働いてほしいというようなことは言っていただいてございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 人員確保についての再質問です。 第2子以降3歳未満児の保育料無償化や共働き世帯の増加、こども誰でも通園制度が始まり、未満児の対応により保育士不足が予想されますが、その中で、結構最近、保育士関係のニュースが多いんですけど、静岡市では7年ぶりに保育士不足というニュースが出ておりました。原因としては、共働きの増加などに伴い低年齢児の申込みが増え、結果的に保育士不足という内容でした。 そのようなニュースはほかの自治体でも出ていますが、これはその自治体のプロモーションとしてすごくマイナスに働くなというのは思っております。このあたり、本市において定員適正化計画と、会計年度任用職員の待遇や人数の見直しについてお考えがあればお聞かせください。
○副議長(城處裕二君) 企画部長 桜井康久君。
◎企画部長(桜井康久君) 本年度、定員適正化計画を策定する作業になっております。それに先立って、本年度は配置基準の見直しに伴う保育士の増員等を先駆けてやっているというところです。 ただ、給料面のことについて、結構、言及されておりますけど、冒頭に、保育士の給料は安いというようなことをおっしゃいましたけど、採用時におきまして、短期大学卒業者の有資格者、4年制大学卒業者の有資格者、これを1つの区分で採用しておりまして、そこの若干の差はあるにせよ、それ以降の昇格は、我々事務職、技術職と同じですから、それほどアンケートに出ているような非常に給料が薄いというような実態はないとは私ども思っておりますが、これは私ども残業をしている事務職に聞いても、給料が少ないですよと我々もよく言われます。ですから、聞けばそういった意見というのがたくさん出るというのはよく分かります。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 配置基準もございますし、前倒ししてくださるということで、すごくありがたいお話だなと思います。 給料に関しては、本当におっしゃるとおりだと思います。特にサービス業、保育士がサービス業とは思っていないんですけど、サービス業だとか、特に一般的には安い傾向にありますし、ただ、保育士に関しては、本当に時代が変わってきて、過剰な対応を求める保護者だとかも増えているので、実際、その責任自体は大きくなっているので、多分仕事内容だとか責任の大きさに対してもうちょっと欲しいなというのは全国的な流れというか、一般的な保育士のよくある声なんじゃないかなという私は捉え方をしております。 さらに、続いて人員確保の件なんですが、任期付職員、地方公務員法を調べたんですけど、あまり試験内容だとかは地方公務員法に書いてなくて、何を聞きたいかというと任期付職員が契約満了後に再雇用するときにまた試験を受けないと駄目だと。 本市は筆記試験だと思うんですが、ほかの自治体を見てみると論文だとか面接のみだとか、自治体によって様々でした。なので、再雇用の方だけ免除するというのは難しいかもしれないんですが、任期付職員の人手も非常に必要だと思うので、こちらの仕組みの変更だとか見直しの御予定だとか、もしあれば教えてください。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 任期付職員の継続について御説明させていただきます。 任期付職員につきましては3年間の登録制度がありますので、3年を過ぎるとそこで一区切りになります。また、継続するという場合には再度ということになりますが、そのときには通常では筆記試験と面接試験がございますが、筆記試験のほうは免除という形になってございます。 任期付職員から正規職員へということになりますと、これはほかと同じように一般的に一次試験から実施してもらうということになってございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 正規職員になるには、やはり再度、筆記試験は受けていただいたほうがいいと思いますので、再任用のときは筆記試験を免除して面接試験のみなんですが、実際、再度働きたいときにまた試験を受けると、ちょっと手間だという声もありましたので、参考までにしていただければなというふうに思います。 そして、新しい保育の形についてなんですが、ICTの前に、アナログな点で、もし分かれば教えてください。他市や私立の保育園だと、防水の簡易ベッドを購入して布団を持ち運びしなくていいだとか、事務時間をしっかり取るという仕組みをつくったりはしているんですが、公立に関して、もしアナログな点で、今後、何か導入される、こういうことが変わっていくよみたいな情報があれば教えていただきたいです。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) 今、一例で挙げられたとは思いますが、新たな備品につきましては、全園的にその必要性について精査した上で、必要に応じて予算措置をしていくということを考えてございます。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) 常に議論をしていただいているというふうに捉えさせていただきました。ありがとうございます。 そして、最後の項目は予算確保についてなんですが、資料7ページを御覧ください。これは保育園児の1人当たりの年間
ランニングコストです。様々な数値が絡んできますので、正確な数字を出すのは正直難しいとはおっしゃってましたので、もう本当に概算の数字となります。 このデータを基にしてお聞きしたいのが、大変難しいとは思うんですが、ほかの自治体には在宅保育という制度があります。これは、自宅で保育する方に幾らか支給するという制度です。 本市のお母さん方にアンケートを取りました。これは直接聞いたんですけど、 5,000円でももらえるなら働かずに家で保育したいというお声がたくさんありました。 園児1人当たりの年間
ランニングコストを考えると、もしかしたらこの 5,000円をお支払いして家で見ていただくという制度は十分に可能なんじゃないかなと考えておりますが、このような制度や、予算がかかるのでもっと難しいと思うんですが、ほかの自治体で行っている保育士の定着支援金などの導入や県が行っている奨学金返済支援制度に合わせ、保育士を目指す学生向けの支援制度の導入に関してはいかがでしょうか。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) まず、在宅保育支援金の支給はどうかということですが、現在のところ、そういう制度を実施している自治体があるということは承知してございますが、多治見市ではその導入は、まずは、市としてはサービスを確実に実行できる保育園での保育を考えていきたいというふうに考えてございます。 あと、定着支援金とか、そういうものにつきましては、他市の事例を参考にしながら研究してまいります。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) サービスを確実に実行できるような仕組みづくりをしていただけるということで、大変心強いなと思います。 次に、資料8ページを御覧ください。 国・県の補助金を最大限活用との御答弁をいただきましたが、保育所等におけるICT化推進等事業、ICT補助金の導入に関して質問させてください。 今回、一番お伝えしたいところで、待遇だとか人員増は、正直、現実的になかなか難しい部分があると思います。そして、真っ先に手をつけられるのは何かというと、やはり現場のデジタル化というものが費用対効果が高いと私は思っておるんですが、資料8ページのとおり、保育現場のICT化の推進ということで、令和6年度においても補助金の申請が可能となりました。 本市においては、現在はまだ利用していない補助金ということですが、こちらの目的は保育所等における業務のICT化等を推進することにより、保育士の負担軽減を図り、保育士が働きやすい環境を整備するというのが目的です。 そして、ポイントを3つにまとめました。資料9ページを御覧ください。 内容は資料のとおりですが、ICT等を活用した業務システムの導入などは、特に本市が目指す方向性と合致しているのではないかと考えております。また、こちらに関しては、担当窓口に確認させていただいたら、令和4年度補正予算繰越分で 484自治体、令和6年度に繰り越された令和5年度補正予算分で12団体ということですので、十分に本市も可能性があるなというふうに感じております。 次に、資料10ページを御覧ください。 近隣自治体だと瑞穂市が導入し、確認したところ、システムとかアプリに合わせてタブレットの導入も併せて行ったということでした。予算としては2分の1がかかってしまうんですが、本市の保育現場に関しても、デジタル化を今後、進めていくと思いますので、ぜひこちらの補助金の活用を御検討いただくことは可能でしょうか。
○副議長(城處裕二君) 福祉部長 加藤洋子君。
◎福祉部長(加藤洋子君) ICT化につきましては、現場の利用実態、どのように利用しやすいもの等も含めまして導入を検討しているところでございますので、そういったことにつきまして国・県補助金を最大限活用して配備していく体制を整えたいと思っております。
○副議長(城處裕二君) 2番 亀井芳樹君。 〔2番 亀井芳樹君登壇〕
◆2番(亀井芳樹君) あともう1つ、獅子野議員からも紹介がありましたけど、
デジタル田園都市国家構想交付金、こちらでアプリの導入を行った自治体も多くあるようです。そちら、現在募集中のタイプ1で、国費1億円、補助率2分の1というもので登園管理、お知らせ一斉配信、遅刻・欠席・お迎え延長等の保護者からの連絡、指導案・日誌等の各種帳票の作成管理、保育料等の徴収の管理、子どもの発達記録の管理だとかをアプリで行えて、助成金も使えるよというのもありますので、既に御検討いただいていると思うんですが、このあたりもぜひ御活用いただけたらありがたいなというふうに思います。 では、子ども支援課ともいろいろ話をさせていただいて、福祉部長からも本気で取り組んでくださっているんじゃないかなというのが分かりました。 これは全国的なんですけど、本市だけではないんですけど、多くの保育士、かなり悲痛な声が正直、多いです。私もお手伝いに行ったとき、本当にトイレも行けなくて大変でしたし、その辺り、先日子ども支援課にお伝えさせていただきました。その対策は既にしてくださっていると思いますし、さらに今後も進んでいくというふうに思っております。 本市の保育園のICT化がさらに進み、今よりもっと働きやすい保育園となり、保育環境がさらによくなり、それが子育て世代が選ぶ住み続けたくなるまちづくりというブランディングでさらに活用され、結果、移住定住にもつながることを期待し、今回の質問を終えたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 次に、6番 成田康弘君に発言を許可いたします。 〔6番 成田康弘君登壇〕(拍手)
◆6番(成田康弘君) 6番議員、オールたじみの成田康弘です。通告に従い一般質問をさせていただきます。 議員として2年目を迎えました。本会議、委員会などにおいて、まだまだ理解不十分なことはありますが、条例・規則等、例規に接し、議案などの質問、説明を求めて、自らの考えをしっかりと提案、発言してまいります。 また、多くの方から付託を受けた以上、広く市民の声を聞き、地元・地域の要望や問題解決のために、私のモットーである自己犠牲の精神で活動を続けてまいります。引き続き、先輩、同僚議員と切磋琢磨しつつ、是々非々の立場を貫き、市民に寄り添い、よい生活になるよう地域の問題解決を考えて実践をしてまいりますので、何とぞよろしくお願いします。 さて、今回は4回続いた防災・減災から離れて、子どもたちの命を守る ~安心して登下校できる通学路の確保~につきまして、簡潔明快に幾つか質問をさせていただきます。 後を絶たない痛ましい通学路における事故や事件をテレビなどでよく目にします。いつ、どこで悲惨な事故が起きてもおかしくない環境は身近にあります。 全国に目を向けますと、6月4日、埼玉県熊谷市において、信号のある横断歩道を渡っていた下校時の小学生が、信号を無視した軽自動車にはねられ、重傷を負った事故。また、5月16日、札幌市で起きた横断歩道を渡っていた小学生も、これもまた、信号を無視したワゴン車にはねられ死亡した事故。記憶に新しい5年前の2019年5月、滋賀県大津市、事故のはずみで歩道に突っ込み、保育園児など16人が死傷した不幸な事故もありました。 この直後、多治見市議会6月定例会の一般質問では、多くの先輩議員から通学路の安全対策、安全確保について質問がなされておりました。事故が起こると注目され、点検や対策整備がなされます。ですが、天災などの災害と同じように、悲惨な事故はいつどこで起きてもおかしくはありません。日頃からの整備が大変重要になるわけです。 どうしてこのような悲惨な事故が相次ぐのか、本市においても危険な箇所や通学路において、保護者などは心配を募らせております。これまでに、多くの相談や要望を受けてまいりました。資料1ページを御覧ください。 上段は、警察庁の資料による、小学生の歩行中の交通事故による死亡、重傷者を示すグラフであります。 令和元年から5年間で 2,011人に上り、この数の多さに驚かされておりますが、およそ10年前の平成26年からの5年間は 1.6倍となる 3,276人でありました。各種対策により、交通事故は年々減少傾向にはありますが、まだまだ悲惨な事故は多く発生しております。 この資料の 2,011人のうち、登下校時に発生した交通事故によるものが 710人の36.8%を占めて、いかに登下校時の交通事故が多いかということになります。 また、気になるデータがあります。学年別で見ると、1年生と2年生が他の学年の約2倍で、特に、この5月、6月に多く発生しております。新入学、進級からおよそ1か月から2か月、学校での新しい環境にも慣れ、気の緩みも出てくる時期です。 専門家は、小学生の低学年はまだ視野が狭く、安全に気づくことができない。そして、体が小さいため、周囲から認識されにくい特徴がある。交友関係が変わるというところで行動範囲が広がる一方、交通ルールの理解や道路状況の把握、さらには危険回避の判断などが不十分で、心身の未熟さも相まって交通事故に遭いやすいと分析されています。 平成24年、政府から、全国小学校の通学路について緊急点検を行うように通達が出され、通学路の安全に関わる国や警察が密に連携し、現場レベルでは道路の管理者の県、市そして教育委員会、学校などが協力連携して合同点検を行っております。 本市においても、多治見市通学路安全推進協議会を設置し、多治見市通学路交通安全プログラムで具現化を図っております。毎年、合同点検が鋭意になされております。学校が保護者やPTAと協力しながら、安全管理の観点から、道路の幅が子どもたちの通学路として十分なのか、車道と歩道が分かれているか、見通しが悪くないか、ガードレールの設置等は必要なのか、人通りが少ない、大型車が頻繁に通るなど、危険箇所を一つ一つピックアップし、その後、安全対策を検討し、交通環境の改善や交通事故取り締まりの強化、通学路の変更に至るまで、ハード、ソフト両面にわたって対策、取組活動を行っていただいております。 保護者や地域の方などによる登下校時の見守り、交通安全教育などのソフト面と、通学路環境の整備、防犯カメラの設置などハード面の両方で、児童らの安全確保に取り組む必要があります。 いずれにしましても、児童生徒の安全・安心の確保は喫緊の重要課題であります。そこで、多治見市の通学路に関する安全管理体制について、5点、質問をさせていただきます。 1つ目、ここ数年の、市内においての登下校時の事故、事件などの状況についてお伺いします。 2点目、市内の通学路において、危険箇所の抽出や把握は合同点検でなされていると思いますが、どのような時系列で行っているでしょうか。 3点目、時代の変化とともに、通学路の新たな指定、設置、変更などを行ったことはありますでしょうか。具体的に、指定変更した箇所や、今後予定している箇所などがあれば教えてください。 4点目、子どもたちの安全と成長を見守る見守りボランティア、現在、市内にはこの見守りボランティアはどれぐらいの方がいるのでしょうか。あわせて、過去の状況、推移などが分かれば教えてください。 5点目、多治見市小学校通学路交通危険箇所対策一覧、これに記載されていない、歩道のない通学路が大変多く存在しております。このような通学路の整備や安全の確保はどのように行っているのでしょうか。 以上、当初の質問とさせていただきます。御答弁のほど、よろしくお願いします。(拍手)
○副議長(城處裕二君) 副教育長 熊崎健一君。 〔副教育長 熊崎健一君登壇〕
◎副教育長(熊崎健一君) 通学路の安全安心について、私のほうから4点、お答えさせていただきます。 まず1点目です。登下校時の事故や事件などの報告ということについてでございますが、登下校時の事故や事件については、各学校から遅滞なく報告を受けるというような仕組みになってございます。 ここ数年、市内の小中学校でいわゆる救急搬送を伴うような大きな事故、これについては発生していないというふうに承知しております。 また、事件につながるような不審者情報等は、警察とも情報共有しまして対応しておりますが、実際に被害を受けたというような報告も上がってはおりません。 それから次に、通学路の危険箇所の抽出、把握ということについてでございます。 議員の御指摘のとおり、本市も多治見市通学路交通安全プログラムに基づき、毎年7月の下旬、ここで小学校区ごとに通学路の合同点検を実施しております。 国・県・市の道路管理者、多治見警察署、校長会・教頭会・PTAの代表、これらで危険箇所に挙げられた全ての箇所について、現地で確認を行っております。 その後、8月下旬に多治見市通学路安全推進協議会を開催して、危険箇所の具体的な対策について検討をしております。 次に、通学路の設定変更についてでございます。 当然のことながら、通学路の設定については子どもの安全、これを第一に考えて各学校で定めておるところです。 学校では、保護者や地域の方からの情報、協力も得ながら、通学路の状況について随時把握をしています。 通学路の設定変更については、必要が生じた場合には柔軟に対応するというようなこととしています。 ちなみに、令和6年度、本年度に向けては、4つの小学校で通学路の変更があったというふうに把握をしております。内容につきましては、水路を渡る橋が幾つかあるんですけれども、車が通らないような橋を渡るように変更したですとか、できるだけ子どもたちがバラバラにならないように、なるべく大勢で帰れる時間になるように変えたとか、それから子どもの数が減少して、地域の人数もアンバランスになってきますので、通学班の再編によって変更した。それから、御承知のように、これは笠原小学校仮設校舎への通学ということになりましたので変更している。この4件程度がございます。 最後に、見守りボランティアの人数把握、それから推移ということについてでございます。各学校においては、年度始めに見守りボランティアの団体及び人数を把握をしてございます。 推移は、令和4年度は 391人、令和5年度は 373人、本年度は 368人ということで、微減というような傾向にはなっておりますけれども、多くの皆様に見守りについて御協力をいただいております。
○副議長(城處裕二君) 建設部長 佐藤秀樹君。 〔建設部長 佐藤秀樹君登壇〕
◎建設部長(佐藤秀樹君) 建設部所管分についてお答えいたします。 通学路の危険箇所の、先ほど来の点検・協議については申し上げたとおりですが、その進捗については、中には県道でありましたり、場合によっては民間の土地が含まれておったりします。こういったものを峻別した上で短期に対応できるもの、あるいは少々時間がかかるものということで取り組んできております。 また、道路や歩道を新たに整備するということについては、大変多くの時間と予算を要します。歩道のない通学路を短期間に全て整備するというのはなかなか難しいところです。現在、進めている道路事業に合わせて歩道を整備している状況でございます。
○副議長(城處裕二君) 6番 成田康弘君。 〔6番 成田康弘君登壇〕
◆6番(成田康弘君) それでは、再質問をさせていただきます。 市内において、登下校時に今、副教育長のほうから重大な事故はないという御答弁をいただきました。市内あらゆる通学路で、子どもたちのために見守っていただいている方々に感謝をするとともに、また道路河川課を中心とした職員の皆様には、道路・歩道の整備、安全対策に本当に寄与され、日頃から鋭意努力をしていただいており、誠にありがとうございます。 議員として、この1年、地域の要望を受け、道路補修、道路にはみ出した樹木の伐採、白線の線工、カーブミラーや外灯の設置などを依頼させていただきましたが、毎回、本当に快く迅速に対応していただいて、改めて感謝をいたします。 また、私自身も見守りボランティアとして、一昨年の10月から小泉校区内2か所の信号のない横断歩道で、毎朝、子どもたちの登校を見守ってまいりました。1年と10か月ほど経過しましたが、なかなか大変です。でも、この見守りを若尾議員はなんと18年間も、寺島議員も8年以上も継続して行ってみえて、本当に頭が下がります。お疲れさまです。 私が見守りを行っているときは、路側から足を踏み外して側溝に落ちたり、走って転倒して手足のけがをしたり、また踏切があるんですけど、踏切のレールに足を取られてひねったりした子もいました。車に応急の救急セットを準備しておりまして、その場でばんそうこうやテーピングなどで応急処置したことが何回もあります。 そこで質問させてもらいます。このような通学中の転倒によるけがは、災害救済給付制度が適用されると思いますが、けがなどでこの制度を利用した方はみえますか。いるのであれば、どれぐらいおみえになりますか。よろしくお願いします。
○副議長(城處裕二君) この際、暫時休憩します。 午後3時02分休憩
------------------------- 午後3時15分再開
○議長(柴田雅也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 副教育長 熊崎健一君。
◎副教育長(熊崎健一君) 日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度の対象になったものということで、令和5年度の実績でお示しをさせていただきます。 対象となった登下校中のけがは、小学校で35件、中学校で6件、合わせて41件となっております。主に捻挫ですとか、転倒時の骨折、それから口腔、口まわりですね、そのあたりのけがが多かったということで承知をしております。
○議長(柴田雅也君) 6番 成田康弘君。 〔6番 成田康弘君登壇〕
◆6番(成田康弘君) この数字には現れていないけがをされている児童は相当数いると思うんですけど、本当に見守りをしていると、いろいろととんでもないことが起きます。でも、子どもたちの笑顔と、それから元気な挨拶に日々救われておりますが、中には学校での出来事を登校時に話をしてくれたり、私が暑い顔、寒い顔していると心配して声をかけてくれたり、あとお礼の手紙を渡してくれる生徒もいます。本当に見守りおじさんの冥利に尽きるというか、本当にこれからも続けてまいります。 ただ、心配なのはけがだけですので、しっかりけがの処置とか事前防止をやっていきたいと思います。 このボランティア数も、副教育長の御答弁のとおり、徐々に高齢化が進み、年々減少傾向にあると思うんですけど、小泉小学校においても、ピーク時は40人を超えていたが、今年は16人を委嘱したとか、指定したというところで、校長校先生から伺いました。 見守りボランティアも半数以下になってしまっているということなんですけど、危険箇所とか、見守るポイント、ニーズというのは高まる一方ですね。見守りをしていただける方は、辞める方はいても新しくやるという方はなかなかいません。小泉小学校の見守りボランティアの1人の方が、私にこんなことを言いました。夏は朝から30度、冬は凍てつく北風が吹いて、傘をさしても意味がなさない激しい雨の中なんだけど、横断歩道を渡る子どもがおるから、義務感に加えて子どもたちの成長も楽しみ。だけど正直言って、もう体に堪えて、やってもあと一、二年だなっていうことを漏らしていました。 改めて伺います。登下校をする児童・生徒の安全確保のため、見守りボランティアを増やす普及活動について、何かお考えはございますでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 副教育長 熊崎健一君。
◎副教育長(熊崎健一君) まずもって、成田議員、見守りのほうありがとうございます。 普及活動ということですけれども、各地域の交通安全協会の皆さんですとか、青少年まちづくり市民会議といった、こういった団体の方、それから成田議員、寺島議員、それから若尾議員のような議員さん方、あるいは区の役員とか、そういった方が自主的にボランティアとして、見守り活動を行っていただいています。PTAのほうでも、保護者に積極的に呼びかけている学校もあるというふうに聞いております。 本当に、見守りは総力戦というような形になるのかと思うんですけど、学校としましても、保護者の方に子どもの下校時に合わせてちょっと外に出ていただく、花の水やりですとか、犬の散歩ですとか、そういった時にちょっと顔を出していただくというようなこともお願いをしながら、みんなで見守るというような体制を維持しているところです。 併せて、学校ではやっぱり自分の命は自分で守るっていう、そういう教育の側面も大事なものですから、自分で判断をして安全に行動できる、そんな安全指導を学年の発達の段階に応じて指導を積んでいるところです。
○議長(柴田雅也君) 6番 成田康弘君。 〔6番 成田康弘君登壇〕
◆6番(成田康弘君) まさに今、副教育長がおっしゃったとおり、見守りボランティアに属していないんですけど、犬の散歩がてら子どもと一緒に歩いてくれる方とか、畑仕事をしながらその時間帯だけ手を休めて子どもたちを見送っていただける方とか、そんな方たちも本当に大事なんです。そのような普及活動も含めて、こういう輪がさらに広がっていくことを期待しております。 最後に通学路に関して、保護者や地域の方からいただく相談や要望の中で一番多いのが車道と歩道の区分、分離です。実際に現地で確認してみると、本当に危険な状態で、いつ車と接触、事故が起きても不思議でないという状況を多く見てきました。資料で簡単に御説明します。 この4月以降に撮った市内の危険な環境の中の通学路の一例を載せております。 資料2ページの上は、赤坂町から平井町に向けて、細い路地を登っていく車の離合、すれ違い困難な幅員の通学路です。大半が、宝町の子どもたちが中心で、5個班、約80人が登下校をしております。正面から降りてきた車は停止して、子どもたちをやり過ごす状態であります。ある雨の日、ドライバーの方が降りてみえて、車に子どもの傘が当たったぞって注意されたこともあります。 2ページの下は平井町1丁目から2丁目あたりの通学路で、先ほどの宝町の子どもに加え平井町、赤坂町の一部を合わせて 100人強が通行しております。地元の方は徐行し細心の注意を払っていただいておりますが、それでも十数台の車が子どもたちの横を通り、その度にヒヤヒヤします。 一番右の写真が、中央自動車道を渡る跨道橋、平井橋です。段鼻のタイルが剥がれ落ちて、また橋の接合部が隙間ができて、大変な危険な状態にあります。 3ページ上の写真を御覧ください。 これは、小泉町を東西に横断する県道16号、通称ダンプ道路であります。この先、大原町を通り、大沢町にある採石場にダンプカーなどが終日走っております。ここは小泉町、幸町の子どもが約 100人、信号のない横断歩道を横断していきます。 道路をダンプカー同士がすれ違うときは、ダンプカーの車輪は路肩の白線上を踏み越えて、子どもとの距離が10センチ程度のギリギリのところを通ることもあります。 幸いドライバーたちは予測できない子どもたちの行動を考慮して、注意を払って徐行をしていただいているということで大事に至っておりませんが、非常にここも危険です。 左の写真、奥の横断歩道で私が毎朝子どもを見送っております。 3ページ下の写真を御覧ください。 これは、大畑町大洞と西仲根の境界あたりの市道です。感謝と挑戦のTYK体育館の駐車場から南へ 100メートルほどの地点で、小中学生30人ほどが通学路として登下校をしております。先ほどの赤坂町と同じで、一部車のすれ違い困難な道路です。この地点は、さらによくないことに車の通行量が多いことに加え、この屈曲部周辺だけが狭くなっているため、まあまあのスピードで進入してきます。この2か月ほど定期的に状況を確認しに行きましたが、常に車両の往来があり、子どもの登校と重なると双方の車が停止します。 このように、市内にはまだまだ多くの危険な通学路が存在していることを確認しております。市内歩道の整備については、先ほど建設部長より御答弁いただきました。今後の計画などについて改めてお伺いします。計画的に車歩分離の整備をしているところ、また、今後予定している箇所などがあれば教えてください。
○議長(柴田雅也君) 建設部長 佐藤秀樹君。
◎建設部長(佐藤秀樹君) 現在進めております道路事業の中で、完成後に通学路として活用される可能性のある事業は、小名田線、根本道路、笠原小学校進入路、多治見警察署付近等がございます。
○議長(柴田雅也君) 6番 成田康弘君。 〔6番 成田康弘君登壇〕
◆6番(成田康弘君) 順次、優先順位をしっかりつけて工事をしていっていただきたいと思います。現地を見ていただく時間帯っていうのは、子どもが通学する時間とか、それからしっかりそういう条件を考慮した上で判断をしていただいて、真に危険な通学路の点検、整備を引き続きお願いします。 歩道等の整備には、先ほども建設部長おっしゃいましたように予算と時間を要します。日々、安全に登下校をする子どもたちのために、ぜひ御配慮のほうよろしくお願いします。 一方で、見守り等のソフト面は地域の善意だけでは、もう限界になっています。高齢化が進み、活動の継続が課題となっているとはいえ、保護者だけでカバーすることは本当に負担が大きすぎます。PTAも縮小され、子ども会へ加入する人も減っている現在、子どもの安全に対応しきれないジレンマに陥っております。 1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠されており、さらに背後には事故寸前だった 300件のヒヤリハットが隠されています。いわゆるハインリッヒの法則です。大きな事故にならなくてよかったと安堵せず、この事例を関係者としっかり共有していくことが大切です。まだまだ、課題は多く残りますが、次回、機会を捉えて、子どもの命を守る、安心できる通学路の確保、このテーマで今後も追求してまいります。 今回は、以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 次に、3番 葉狩拓也君に発言を許可いたします。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕(拍手)
◆3番(葉狩拓也君) 3番議員、新生自民、葉狩拓也でございます。 本日、最後の登壇者となりました。皆様、お疲れのところと思いますが、爽やかに行っていきますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。 議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、プラティ多治見の現状と、今後の多治見市の方針について質問をいたします。 私は、ちょうど1年前の6月定例会でも、プラティ多治見について質問をさせていただきました。そのときは、ちょうどオープンから3か月がたった時期で、テナントが半分以下しか埋まらず、オープンから間もないにもかかわらず人が集まらない状況に対して、市民から多くの不満の声が聞こえている。とにかく事は一刻を争う事態であり、スピーディーなテナントの誘致を実現して欲しいと強く求めました。 そのときの執行部からの答弁では、なんとか年内、遅くとも年度内には全てのテナントを埋めたいという強い決意をいただいたと記憶しております。 そして、この1年間、3階にスポーツクラブが入ったり、1階に新しいカフェがオープンしたりと、新たな動きがあったものの、2階のメインフロアは未だに入居しておらず、フードコートにも1件も出店者がなく、引き続き市民から厳しい声が聞こえてきます。 私も、この1年間、一議員としてなんとかしてこの状況を好転させたいと、自分にできることはないかと考え、行動してまいりました。プラティ多治見には多く足を運び、株式会社プラティ多治見の社長とも何度も面談をさせていただき、現状の確認や新たな動きの模索を行ってまいりました。私の飲食事業のつてを使って出店者を募ったり、地元の不動産屋にも協力を仰ぎ、出店テナントを紹介していただいたりしてまいりましたが、なかなか成果につながらず、私も歯がゆい思いをしてまいりました。 昨年の質問の中でも発言させていただいたのですが、やはり誘致がうまくいかない一番の理由といたしましては、現状、プラティ多治見に人が集まっていないということが一番の理由です。当初は、家賃が高すぎるということが一番のネックであったと考えますが、現在の状況を考えますと、例え家賃が安かったとしても、売上げが期待できないことから出店ができないという声も聞かれます。 実際、東京から現地を見に来ていただいた飲食事業者の方も、建物や立地のすばらしさには興味を持っていただいたんですけれども、オープン間もないのににぎわいを作り出せていない現状を見てしまうと、なかなか具体的な検討には至れないという言葉をかけられました。 やはり、オープン前ならある程度楽観的な予測もでき、出店を検討していただけるところも多かったと思いますし、オープンして間もない時期であれば、まだまだこれから出店者が増え、にぎわいも増えていきますなどの説明もできたと思います。ただ、こうしてオープンして時間がたてばたつほど、テナントの誘致は困難になっていく、そうこの1年を経て強く感じております。 また、先月には、昨年12月の1階の衣料品店の撤退に続いて、キーテナントでもある1階のスーパーマーケット三河屋の撤退という大変ショッキングなニュースが入ってきてしまいました。 昨年の質問の中でも、このままでは現在入っているテナントも十分な売上げ、利益が確保できず、撤退の危険性が出てくると指摘をさせていただきました。それが、まさに現実に起きてしまってきております。 そんな中、今回、プラティ多治見の多治見市の担当課が、今年の4月から都市計画部都市政策課から経済部産業観光課へと移管をされました。ただ、担当課が変わったからといって、
プラティ多治見の現状を考えますと、そう簡単に現在の問題を解決できることではないと思っております。 また、
プラティ多治見の運営は、元々株式会社
プラティ多治見という民間の会社が行っており、多治見市が直接運営しているわけではございません。ですから、市の一存で全ての方針を決めることはできないと承知しております。 ただ、多治見市は41.6%の株を持つ筆頭株主であり、
プラティ多治見の床の所有者でもあります。さらには、駅南地区市街地再開発事業を主導的に行ってきた経緯もございます。ですから、市としても多治見駅周辺のにぎわいの創出のために、何としても
プラティ多治見のテナント誘致を成功に導かなければならないと思っております。 この多治見駅南地区市街地再開発事業については、現在行われている地区懇談会の中でも市長がしっかりと説明され、この事業の意義成果については、一定程度出ていると承知しております。 ただ、今回の質問の
プラティ多治見の現状、にぎわいの創出という点においては、早急に改善をしなければならない。本当に、このままでは手遅れになってしまう。そのような強い危機感を持って、再度質問しております。 私の質問の一番の願いは、第8次総合計画の中の施策の1つでもある多治見駅周辺のにぎわいの創出のため、何とか活気のある
プラティ多治見を実現することです。当然、経済部も今年4月に移管されたばかりで、現在、大変な努力をされていることと思います。その中で現状の確認、今後の多治見市がどのように
プラティ多治見に関わっていくのか、幾つか質問をさせていただきます。 それでは、質問1、都市計画部から経済部へ担当が変わったことにより、今後どんな効果が期待できるのか。また、もっと早くから経済部が関わっていくべきではなかったのか。 質問2、依然、テナントが埋まらないどころか、撤退するテナントも実際に出てきてしまっている。今後の見通しを分かる範囲でいいので教えていただきたいです。 質問3、昨年の質問の中でも聞きましたが、なぜテナント誘致がうまくいかないのか。責任や問題はどこにあると考えているのか。また、市長も地区懇談会の中で、しっかりと責任を追求していくと発言されておりますので、今後どのような対応をお考えか。 質問4、多治見市は、株主として株式会社
プラティ多治見に対して、どのような要望や指導を行ってきたのか。それは、適切であったのか。 というのは、昨年、私の一般質問の中でも、最低でも週に1回株式会社
プラティ多治見とちゃんと会議をして、テナントの誘致状況確認等行っているという説明がございました。そのようなことを行っていても、このような状況が続いてしまったということなのでしょうか。 質問5、昨年度の説明の中で、必要経費として修繕積立金や管理費等で年間 1,800万円ほどの予算が必要だという説明でしたが、今年度の予算の中で 2,000万円という数字に増額されていました。今後、これがさらに増えていくというような懸念はないのでしょうか。また、この修繕積立金や管理費等の内訳を教えてください。 質問6、今後、商業施設として以外の活用も考えていくのか。また、考えていくならば、どのような時期に考えていくのか。 というのは、市民の方から子育ての施設を入れたらどうかとか、公共施設を入れたらどうかという声もちらほら聞こえてまいります。オープンして1年3か月たってもテナントが埋まらない状況を見ますと、そういう活用も考えていかなければいけないのかなとは思うのですけれども、その辺の御意見がありましたらお聞かせください。 以上の6点を1回目の質問とさせていただきます。御答弁、よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。 〔経済部長 長江信行君登壇〕
◎経済部長(長江信行君)
プラティ多治見について6点御質問をいただきましたので、順次お答えをします。 まずは、経済部の関わり、経済部が担当になることの効果についてです。 多治見駅南地区市街地再開発事業の所管であり、計画段階から関わってきた都市計画部が、これまでの株式会社
プラティ多治見の支援をしてきたことは自然の流れであって、
プラティ多治見がテナント誘致をしていく中で様々な課題があり、それに対して経済部が支援するほうが適していると考え、4月から経済部が支援の担当をすることになりました。 それによって、
プラティ多治見と連携したイベントの実施によるにぎわいづくりですとか、経済部の持っています情報、コネクションを活用し、株式会社
プラティ多治見が行うテナント誘致に積極的な情報提供、アドバイスを行って、多治見駅周辺のにぎわいを創出していきます。 次に、今後の
プラティ多治見のテナント誘致の見通しについてです。 まずもって、
プラティ多治見は、多治見市が運営の主体ではなく、民間企業の株式会社
プラティ多治見により運営をされております。多治見市は、その株主であるとともにフロアの一部を所有しておりますので、株式会社
プラティ多治見に対しては株主として、フロアの所有者として意見要望しています。 そういった中で、撤退したスーパーマーケット三河屋の1階スペースにつきましては、何社かからの引き合いがあって、現在、複数社と交渉中であると株式会社
プラティ多治見から聞いています。 また、2階の大きなスペース、 205区画と言いますけれども、この 205区画については、子育て世帯を集客できる事業者と交渉中で、合わせてフードコートへの誘致も同時並行で進めているというふうに聞いております。 現在、多治見市としても株式会社
プラティ多治見に対して、積極的かつ的確なアドバイスをしております。 葉狩議員も飲食店を経営されていらっしゃいますので、ぜひ、
プラティ多治見のフードコートへの積極的な出店を考えていただければなというふうに思っております。 次に、テナント誘致が進まない理由、その責任対応についてです。 テナント誘致については、これまで株式会社
プラティ多治見が積極的な営業を続けてきましたけれども、コロナ禍の影響ですとか、建築資材の高騰などで苦戦をしているのは事実でございます。 テナント誘致が進まないのは、様々な要因があると思われますけれども、株式会社
プラティ多治見に対しては、41.6%を出資する筆頭株主として、テナント誘致が進まずにぎわいが作れていない点について、現在も厳しい意見を言っておりますし、今後もしっかりと責任に対しての意見を言ってまいります。 次に、これまでの株式会社
プラティ多治見に対しての要望、指導についてはどうであったかという御質問でございました。 これまで、株式会社
プラティ多治見に対して積極的なテナント誘致、安定した経営をお願いしてきておりまして、誘致状況もしっかり確認をしてきました。そのことについては適切であったと考えておりますが、実際にぎわいは作られておらず、結果には満足をしておりません。 次に、必要経費 2,000万円についてです。 昨年度の説明段階では株式会社
プラティ多治見とのサブリース契約前であり、 1,800万円は当初の見込み額で、 2,000万円は増額されたわけではなくて契約後に正式に金額が決定したものでございます。 内訳としては、毎月修繕積立金48万 410円、管理費 119万 6,360円で、1年分の合計約 2,000万円を予算計上したものでございます。この修繕積立金と管理費は、一般的に大きな経済状況の変化がない限り、増額することはないというふうに聞いております。 最後に、今後の商業施設以外の活用についてでございます。 4月から経済部に所管替えをした現時点では、当然、商業施設としての活用を進めていますのでよろしくお願いをいたします。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) それでは、再質問をさせていただきます。 まずは、都市計画部から経済部に変わったことにより、経済部のこれまでのコネクションを使ったりなど、イベントを一緒に行ったりなど、そのような効果が期待できるということは分かりました。ぜひ、経済部の力を使っていただいて、先ほどの2階のメインのフロアでしたり、さらにはフードコートが、今1店も入っていないのでフードコートに、ぜひ誘致を実現させていただきたいです。フードコート、やはりメジャーなテナントの出店が決まれば、多分、地元のテナントとかも、僕の知り合いの飲食店に聞いても、やっぱり二、三店、例えば有名なところが入っていれば、やっぱり流れがあるから入りたいんだけどねとか、やっぱり、今6件中1店も埋まっていない状況ですので、例えばメジャーなテナントが1つでも今後入ってくれれば、それが呼び水になって出店が加速するのかなと考えておりますが、そのようなことも、例えば期間限定でもいいので、例えば家賃を大幅にディスカウントして、集客力のあるテナントの誘致を進めたりとか、そういうことも今後、意見として言っていってはどうかなと思うんですけど、いかがお考えでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 先ほども御答弁申し上げたとおり、現在、経済部のネットワーク、情報を使って、株式会社
プラティ多治見にしっかりとしたアドバイス、情報を提供しております。 そんな中で、現在、柔軟な家賃提案、条件交渉をして、大手の有名なテナントを誘致ができるように進めていくというふうに聞いております。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) 実際、そのように動いていただいているということが分かりましたので、推移を見守らせていただきます。 あと、撤退するテナントが実際出てきて、スーパーマーケット三河屋の撤退というのは本当に市民にとってとてもショッキングなニュースだったんですけれども、スーパーマーケット三河屋の後、今、幾つか問合せがあるということが分かって、ちょっとほっとしたんですけれども、交渉事であって相手があることですので、進捗情報とか、詳しいことはそんなにここでは答えられないのはよく分かりますので、なんとか本当にあそこが1日も早く埋まることによって、やっぱり皆さんの安心だったり、撤退がこれ以上進まないようなことにつながると思いますので、なんとか1日も早く、スーパーマーケット三河屋の後を、契約に結びつけていただきたいなと思います。 また、スーパーマーケット三河屋の後というと今のところスーパーマーケットに絞って交渉しているのか、スーパーマーケット以外の施設が入る可能性もあるのかとか、その辺も、話せる範囲で教えてください。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 誘致交渉の内容については、ちょっとお答えすることはできませんので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) 市長も地区懇談会の中でしっかりと責任の追及をされていくということをおっしゃっていると思うんですけれども、やっぱりこれまで株式会社
プラティ多治見の運営でしたり、これまで開発に関わってきたコンサルタント会社でしたり、テナントリーシングを行ってきた会社、その辺りに問題があったのではないかなと私も推察しているのですが、その点に関しては、どのようにお考えでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 今までの商業コンサルタントが、満足のいく結果を出せてないのは事実ですし、私もそういうふうに思っております。 現在は、この商業コンサルタントに代わりまして、この地域で御協力をしていただける事業者が実際にテナント誘致を行って、多治見市とも情報共有等行っております。 今までの反省を踏まえて、課題をしっかり捉えて、新しい体制でテナント誘致をしっかり進めているところでございます。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) 責任、問題の所在はしっかり認識されていると思いますので、よろしくお願いいたします。 あと、これまでの多治見市の体制の中でも、少し問題があったのかなと私は思っているんですけれども、最初の質問にも入れさせていただきましたが、例えば経済部産業観光課が、もう少し早い段階から、テナント誘致を始めたような段階から関わっていたら、状況は少し違っていたのかなと思います。 例えば、完成前のときからテナント誘致に積極的に関わっていくとか、建物の設計や計画の段階で、
プラティ多治見に入るときに言われるのがやっぱりちょっと設計が悪いよとか、水回りが悪いよとか、そういうことも言われるので、そのような設計や計画の段階でも、経済部が関わっていくことができていたらもう少し変わったのかなと、経済部のノウハウを生かしてその辺のことをやっていただいてたら、ちょっと現状が変わっていたのかなと思います。 当然、今さら言ってもこれはしょうがない話ですので、今後、多治見市がこのような大きなプロジェクトを進めていく中で、この経験を生かしていろんな部署を横断して全庁的にプロジェクトチームを作っていって、このような大きなプロジェクトを今後進めていくような体制を取れるようにしていくべきだと思うのですけれども、その辺は経済部長に聞いてもあれですけれども、ちょっと分かる範囲でお願いします。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 今までも、都市計画部と経済部と連携しながら
プラティ多治見の支援はしてきました。実際、私もいろいろ相談を受けて、いろいろ個々に持っているコネクションも使いながら、いろんなテナントも紹介したりもしましたけども、結果は出ていませんので、今から思えば、もう少し深く関わっておけばよかったかなという反省は当然ございます。 プロジェクトの話も出ましたけども、プロジェクトチームということでいえば、例えば、企業誘致においては副市長をキャップとした企業誘致プロジェクチームを作って全庁体制で進めておりますので、今後も大きなプロジェクトにつきましては、そういった横断的な全庁的な体制で事業を実施していきたいというふうに考えております。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) 今後のプロジェクトには、前向きにそのように検討していただけるということを聞いて安心いたしました。 質問5について、内訳は、修繕積立金が毎月48万円余り、管理費等が 119万円余りで、年間 2,000万円ということでした。修繕積立金や管理費等って書いてあるんですけど、この等というところに、株式会社
プラティ多治見の人件費やコンサルタント会社やテナントリーシング会社への報酬とかいうのは、ここには入っていないという認識でよろしいのでしょうか。ということは、どこからこのお金は支払われているんでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) この 2,000万円の中には入ってございません。株式会社
プラティ多治見は、集めたテナントの賃料の中から経費を差し引いて、床所有者に対して賃料を配分しております。ですので、その経費の中から人件費などを支払っております。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) ということは、集めたお金で株式会社
プラティ多治見が経費を申請というか計算をされてということだと思うんですけれども、そうすると多治見市が、筆頭株主として、例えば株式会社
プラティ多治見の経費とか報酬額というのの増減でしたり、人件費など見直しなど、そういうことに口を出したり関与していくっていうことは、株主として可能なのでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 人件費の見直しなどについては、株主会社
プラティ多治見に対して株主として意見を言うことは可能でございます。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) 修繕積立金や管理費の月48万円余りと 119万円余り、結構大きな額だと、結構高いなと感じるのですけれども、その辺の数字は検証は多分されていると思いますけれども、妥当な数字ということでよろしいのでしょうか。 また、この辺りの数字を削減することが可能なのか、可能性がもしありましたら。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 数字については、当時妥当ということで決められたものと認識しておりますし、この修繕積立金とか管理費についても、商業業務管理組合に意見を言うことは可能でございます。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) では、最後の質問の再質問なんですけれども、商業施設以外として現時点では、まだ考えていくつもりはないという御答弁をいただいたのですけれども、ちょっと原点に返りますと元々
プラティ多治見の目的とか役割、多治見市として、どのようなために
プラティ多治見を作ったのかという点についてはどのようにお考えですか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) あの場所での単体の
プラティ多治見の役割は、多治見駅周辺のにぎわいの創出だというふうに認識しております。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) やはり多治見駅周辺のにぎわいのため、多治見駅再開発地区のにぎわいのために作られたと思います。そういう点では、今後、人がこのまま集まらなくて商業施設が入らないということになれば、飲食店や商業施設に限らず、いろんな幅広いテナントを誘致していくことも、今後必要なのかなと思います。 実は、最近の多治見駅の南口周辺の飲食店を見ますと、結構にぎわっております。ですので、そういう点では
プラティ多治見の中に飲食店が、夜食べるところが必ず必要なわけでもないとは思いますし、そのように考えますと
プラティ多治見だけが、例えばフードコートがあれば
プラティ多治見の集客が増えると思うんですけれども、あそこを中心としたまちづくりと考えると、そんなにフードコートにこだわる必要もないのかなとも思いますが、またあと、にぎわいの創出という点ではあれば、あそこに人が訪れたくなるような施設、例えば皆さんおっしゃられているような子育ての施設でしたり、文化的な施設でしたり、そのような人が集まるような施設としての活用も検討しなければならないのかなと思いますが、今のところはそのような考える段階ではないということだと思いますが、それでよろしいでしょうか。
○議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。
◎経済部長(長江信行君) 先ほども答弁したとおり、2階には子育て世帯を集客できるような施設の誘致も行っておりますので、飲食店だけにこだわらず、商業施設としての活用、誘致を行っていきたいと思いますし、全力で結果を出したいという強い決意を持っております。
○議長(柴田雅也君) 3番 葉狩拓也君。 〔3番 葉狩拓也君登壇〕
◆3番(葉狩拓也君) 私もこの1年見てきて、経済部長から強い決意をいただきましたけれども、この状態から
プラティ多治見のテナントを全部埋めて、たくさん人が集まる施設にするというのは、本当に大変なことだと思います。 ただ、本日の経済部長の答弁を聞きますと、経済部として何とか商業施設として
プラティ多治見に魅力的なテナントを誘致して、多治見駅周辺のにぎわいを創出するという強い決意は感じられましたし、現在、問題としてちゃんと認識をされていることも分かりましたので、そして、まだ経済部に移管されて、この春4月に移管されたばかりですので、まだまだ、現在一生懸命頑張っていただいているところだということも分かりました。 ですので、経済部長をはじめ経済部の力で、
プラティ多治見が、商業施設以外の利用を考えなくてもいいような、すばらしい商業施設として早急に活用されていくことを期待しております。 そして、私も微力ながら一生懸命頑張ってまいりますので、一緒に頑張っていきましょう。 それでは、私の質問を終わらせていただきます。(拍手)
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△散会
○議長(柴田雅也君) 本日の会議はこの程度にとどめ、本日はこれをもって散会いたします。 午後4時02分散会
------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。 令和6年6月20日 多治見市議会議長 柴田雅也 多治見市議会副議長 城處裕二 多治見市議会議員 嶋内九一 多治見市議会議員 獅子野真人...