ツイート シェア
  1. 岐阜市議会 2009-12-02
    平成21年第5回定例会(第3日目) 本文 開催日:2009-12-02


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成21年第5回定例会(第3日目) 本文 2009-12-02 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 90 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(林 政安君) 1641頁 選択 2 : ◯議長(林 政安君) 1641頁 選択 3 : ◯議長(林 政安君) 1641頁 選択 4 : ◯議長(林 政安君) 1641頁 選択 5 : ◯25番(田中成佳君) 1641頁 選択 6 : ◯議長(林 政安君) 1646頁 選択 7 : ◯基盤整備部長村山三紀夫君) 1646頁 選択 8 : ◯議長(林 政安君) 1647頁 選択 9 : ◯市民病院長冨田栄一君) 1647頁 選択 10 : ◯議長(林 政安君) 1648頁 選択 11 : ◯副市長(成原嘉彦君) 1648頁 選択 12 : ◯議長(林 政安君) 1650頁 選択 13 : ◯25番(田中成佳君) 1650頁 選択 14 : ◯議長(林 政安君) 1652頁 選択 15 : ◯基盤整備部長村山三紀夫君) 1652頁 選択 16 : ◯議長(林 政安君) 1652頁 選択 17 : ◯25番(田中成佳君) 1652頁 選択 18 : ◯議長(林 政安君) 1652頁 選択 19 : ◯基盤整備部長村山三紀夫君) 1652頁 選択 20 : ◯議長(林 政安君) 1652頁 選択 21 : ◯25番(田中成佳君) 1653頁 選択 22 : ◯議長(林 政安君) 1653頁 選択 23 : ◯基盤整備部長村山三紀夫君) 1653頁 選択 24 : ◯議長(林 政安君) 1653頁 選択 25 : ◯12番(松原和生君) 1653頁 選択 26 : ◯12番(松原和生君) 1658頁 選択 27 : ◯議長(林 政安君) 1658頁 選択 28 : ◯市長(細江茂光君) 1658頁 選択 29 : ◯議長(林 政安君) 1662頁 選択 30 : ◯市長(細江茂光君) 1662頁 選択 31 : ◯議長(林 政安君) 1664頁 選択 32 : ◯教育長(安藤征治君) 1664頁 選択 33 : ◯議長(林 政安君) 1665頁 選択 34 : ◯副市長(成原嘉彦君) 1665頁 選択 35 : ◯議長(林 政安君) 1666頁 選択 36 : ◯12番(松原和生君) 1666頁 選択 37 : ◯議長(林 政安君) 1668頁 選択 38 : ◯市長(細江茂光君) 1668頁 選択 39 : ◯議長(林 政安君) 1669頁 選択 40 : ◯副議長(中尾年春君) 1670頁 選択 41 : ◯副議長(中尾年春君) 1670頁 選択 42 : ◯35番(服部勝弘君) 1670頁 選択 43 : ◯副議長(中尾年春君) 1670頁 選択 44 : ◯副議長(中尾年春君) 1670頁 選択 45 : ◯8番(竹市 勲君) 1670頁 選択 46 : ◯副議長(中尾年春君) 1675頁 選択 47 : ◯農林部長(蒔田一雄君) 1675頁 選択 48 : ◯副議長(中尾年春君) 1676頁 選択 49 : ◯商工観光部長(田中康雄君) 1676頁 選択 50 : ◯副議長(中尾年春君) 1677頁 選択 51 : ◯都市防災部長兼消防長(鬼頭正司君) 1677頁 選択 52 : ◯副議長(中尾年春君) 1678頁 選択 53 : ◯福祉部長(箕浦準二君) 1678頁 選択 54 : ◯副議長(中尾年春君) 1679頁 選択 55 : ◯財政部長(土井治美君) 1679頁 選択 56 : ◯副議長(中尾年春君) 1680頁 選択 57 : ◯8番(竹市 勲君) 1680頁 選択 58 : ◯副議長(中尾年春君) 1681頁 選択 59 : ◯36番(早田 純君) 1681頁 選択 60 : ◯副議長(中尾年春君) 1686頁 選択 61 : ◯市長(細江茂光君) 1686頁 選択 62 : ◯副議長(中尾年春君) 1687頁 選択 63 : ◯まちづくり推進部長(堀江 明君) 1687頁 選択 64 : ◯副議長(中尾年春君) 1688頁 選択 65 : ◯商工観光部長(田中康雄君) 1688頁 選択 66 : ◯副議長(中尾年春君) 1689頁 選択 67 : ◯36番(早田 純君) 1689頁 選択 68 : ◯副議長(中尾年春君) 1690頁 選択 69 : ◯21番(山口力也君) 1690頁 選択 70 : ◯副議長(中尾年春君) 1693頁 選択 71 : ◯議長(林 政安君) 1693頁 選択 72 : ◯議長(林 政安君) 1693頁 選択 73 : ◯18番(國井忠男君) 1693頁 選択 74 : ◯議長(林 政安君) 1694頁 選択 75 : ◯24番(西川 弘君) 1694頁 選択 76 : ◯議長(林 政安君) 1694頁 選択 77 : ◯36番(早田 純君) 1694頁 選択 78 : ◯議長(林 政安君) 1695頁 選択 79 : ◯議長(林 政安君) 1695頁 選択 80 : ◯福祉部長(箕浦準二君) 1695頁 選択 81 : ◯議長(林 政安君) 1696頁 選択 82 : ◯健康部長(林 剛夫君) 1696頁 選択 83 : ◯議長(林 政安君) 1697頁 選択 84 : ◯理事兼企画部長(藤沢滋人君) 1697頁 選択 85 : ◯議長(林 政安君) 1698頁 選択 86 : ◯21番(山口力也君) 1698頁 選択 87 : ◯議長(林 政安君) 1701頁 選択 88 : ◯理事兼企画部長(藤沢滋人君) 1701頁 選択 89 : ◯議長(林 政安君) 1701頁 選択 90 : ◯議長(林 政安君) 1701頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:  開  議   午前10時1分 開  議 ◯議長(林 政安君) これより本日の会議を開きます。    〔私語する者あり〕  本日の日程は、お手元に配付申し上げたとおりであります。    〔私語する者多し〕            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  第1 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(林 政安君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において8番竹市 勲君、9番西垣信康君の両君を指名します。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  第2 第117号議案から第20 第135号議案まで及び第21 一般質問 3: ◯議長(林 政安君) 日程第2、第117号議案から日程第20、第135号議案まで、以上19件を一括して議題とします。            ─────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ───────────────── 4: ◯議長(林 政安君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第21、一般質問を行います。  順次発言を許します。25番、田中成佳君。    〔私語する者多し〕(笑声)    〔田中成佳君登壇〕(拍手)
       〔私語する者多し〕 5: ◯25番(田中成佳君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  市議会無所属クラブを代表しまして、質問をさせていただきます。  まず1点目ですけれども、放置    〔私語する者あり〕 自動車対策についてお尋ねをいたします。  11月1日に市民の方より、「自宅近くの路上に自動車が乗り捨てられている。片側1車線の狭い道路であり、その割に幹線道路並みに交通量も多く、通行車両の妨げになるし、歩行者の道路横断にも危険である。そのまま放置されていると夜間に追突事故も起きかねない危険性がある。」との情報が寄せられました。翌日、所管の土木管理課に連絡をし、その旨を告げ、対処方を依頼し、とりあえず夜間の事故防止のためにも車の前後に工事で使用されるコーンを置くなどの対応を求めました。    〔私語する者あり〕 しかし、一月たってもコーンは置かれることなく、車はそのままの状態で放置されておりました。南警察署に出向き、この件の推移をお聞きしてきたのですが、警察は即刻、車の前後に反射材のついたコーンを設置してくれました。  この件については地元の自治会等よりも情報が寄せられております。また、私の目の前で市役所に電話連絡をしてくれましたが、市の担当者からの返事は、撤去は年明けになるとのことでありました。あいた口がふさがらないというのは、こういう状態を指すのではないでしょうか。放置されている車は、タイヤはパンクをし、窓は大きくあけられたままであり、動かしようのない状態のものですし、所有者にも連絡がとれないとのことでした。警察は放置自動車ではなく放棄自動車、つまり捨てられた車であり、ごみと一緒のものとの認識でありました。  写真を、ありますので。──ちょっと見づらいですけれども、──これ道路がありまして、このわきに、こうしてどんと置かれております。それで、夜間ですけれども、夜間はどうなるかというと、──こういう状態で、これは警察がコーンをつけていただいたんでこういう格好ですけれども、もうこれは渋滞が続いてしまって、この車の後ろにはこの車をやり過ごすために長い列ができるということで、この場所は御案内のように、三里から鶉へ抜ける道です。葬儀場があったり、パチンコ屋があったり、大衆浴場があったりということで、もう本当に非常に基幹道路といいますか、それ並みの道路です。  なぜ危険な状態のものを長い期間にわたり当局は放置しているのでしょうかと申し上げても、私がこの質問をするということになりましたら、即刻撤去されました。(笑声)    〔私語する者あり〕  基盤整備部長に伺います。  1、担当課の課長は現場に足を運び現状を確認することすらしていません。岐阜市では9月の交通安全運動の最中、交通死亡事故多発警報を発令したほど、交通事故減少に躍起になっていたではありませんか。にもかかわらず、事故を誘発する危険性を指摘されながら、放置する姿勢は到底許されることではありません。こうした現場の対応についてどのように考えられるのか、基盤整備部長、1点目、お尋ねします。  2点目、今申し上げた放棄自動車に対しては、なぜ即刻安全対策を施したり、撤去するなどの対策を講じなかったのか、理由を聞かせていただきたいと思います。  次に、臨床研修医の確保対策についてお尋ねをいたします。  現在、医学部生は6年間の大学での学習を終えた後、2年間総合病院等で臨床研修医として勤務しなければなりません。研修医を受け入れることは、次の勤務医を採用するためには絶好の機会とも言えるものです。  そこで、県内の公立病院での臨床研修医の応募数と実員数、採用された数を6年前からさかのぼって調査していただきました。その結果、岐阜市民病院では定員数に対する応募者数の倍率平均は1.69倍となります。ちなみに岐阜県総合医療センター・県立病院では2.01倍、岐阜大学病院は定員数が多いため1.15倍となっております。  岐阜市民病院の22年度の状況は、定員数11名に対し21名が応募をし、実際に採用される方は定員数と同じ11名とのようであります。  これらを前置きとして、数点、市民病院長にお伺いいたします。  1、臨床研修医の定員数ですが、大垣市民病院よりも22年度では5名も少ないのですが、この定員数をふやすことはできないのでしょうか。今後、病棟の改修が進めば当然患者さんの増加等が考えられるのですが、そうしたことを加味することはできるのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。  2番目、研修医の勧誘活動はどのようにされているのでしょうか。  3番目、これまで研修医として岐阜市民病院に勤務された方々の市民病院での定着率は、どれほどの数なんでしょうか。  4、これまでも研修医の方をそのまま引きとめる工夫がされていると思うのですが、どのようなことが行われてきたのでしょうか。  5点目、さらに研修医確保のために、現状で欠けていると思われることはどのようなことか、お答えをいただきたいと思います。  3つ目です。  市の貸与物品についてお伺いいたします。  岐阜市が市民に貸与している物品は、衣服や看板等、多岐にわたるようであります。今回はその中で制服や作業服などの衣服関係の貸与状況を調査してみました。関係部署は基盤整備部、市民生活部、自然共生部、都市防災部・消防本部、商工観光部、環境事業部の6部署が該当するようであります。御案内のように、鵜飼の船頭さんのはっぴ、消防団、水防団の制服や作業服、さらには、路上喫煙取り締まりの方の制服などが頭に浮かぶのではないでしょうか。  ちなみに12月1日号の広報ぎふで、消防団員募集の記事で、「被服が支給される」との記述がありますが、支給ではなく、貸与とするべきだと思います。  さて、それら物品の貸与状況と回収状況、そのための管理台帳の有無、そして、大切なことですが、貸与はどんな法令や規則に基づいているかということを見てみました。残念ながら、各部署でばらばらの対応となっています。つまり貸与した物品を回収するところもあれば、回収もしないところもある。管理台帳をつけている部署もあれば、全くないところもある。さらには、根拠法令等を持たず、決裁で貸し出し等がされている部署もあるというまちまちの対応であります。  私たち議員には、災害時や災害現場視察のためのヘルメットや防災服、長靴(ちょうか)──長靴です。が、与えられておりますが、それらは貸与ではなく支給物品とされています。  具体的に事例を挙げていきます。  鵜飼の船頭さんへのはっぴ、Tシャツ、豆絞りなどは回収もしないが、管理台帳もありません。  土木管理課の作業服一式は回収を行い管理台帳もあるとのことですが、貸し出しの独自の法令、規則等はないようであります。水防服一式は回収はしているとのことですが、管理台帳はありません。貸し出した数と回収した数を合わせることはしていないのでしょうか。  生活安全課は、交通指導員さんの制服制帽などですが、回収はしているが、やはり管理台帳はないとのことです。警察官と類似した制服ですが、貸し出し数と回収した数を確認しなくてよろしいものでしょうか。心配になるところです。  消防団に係る物品も管理台帳はないとのことです。  環境事業部のジャンパー類は規則等がないようですし、東部クリーンセンターは管理台帳はないが、環境事業課はあるとのことで、同じ部でありながら、なぜか対応が異なっております。  このように先ほど申し上げましたように、各課ばらばらな処理を行っているのです。まず民間では考えられないことですし、物によっては犯罪に利用されかねないものも含まれております。たとえ、どんな小さな物品1つでも、市の財産、市民共有の財産です。この当然の認識に立つならば、貸し出されたものは最終的に市役所に返還されるのが筋ではないのでしょうか。たとえ着古したものであっても市役所は返還を求め、リサイクルや洗濯をして、使用できるものは次の方に引き継ぐ、だめなものは廃棄する、これが当然ではないのでしょうか。  そこで、成原副市長にお尋ねいたします。  1、こうしたばらばらの管理状況の現実を御存じだったのかどうか。  2番目、貸し出しのための根拠法令や独自の規則もない中での物品貸与がありますが、いかがでしょうか。  3、庁内で統一された貸与のための根拠となる法令、規則等を定めること、あるいは管理台帳を徹底させることなどが必要と考えますが、対応方を聞かせていただきたいと思います。  4番目、最後ですけれども、包括外部監査報告の活用と今後の課題についてお伺いをしたいと思います。これ、成原副市長にお伺いします。  早いもので、包括外部監査制度ができて11年目を迎えています。包括外部監査契約とは、地方自治法第2条第14項、第15項の規定、つまり地方公共団体は、その事務を処理するに当たり、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の費用で最大の効果を上げるようにしなければならないといった趣旨ですが、こうした趣旨を達成するために、毎会計年度当該監査を行う者と契約することとされています。  さて、この包括外部監査報告については、全国市民オンブズマンが監査報告の調査内容や結果について、通信簿をつけて公表してきたことは御承知のとおりであります。岐阜市の監査報告は決して評価が高いとは言えないようです。このことは包括外部監査人に細江市長が、高校の同級生であり、みずからの後援会の役員であった方を登用するなど、およそ常識では考えられない人事を行った事例に裏づけられるように、岐阜市が決して、この外部監査制度に熱心ではないことと関係していると考えられます。  全国市民オンブズマンは、ことしから、これまでの通信簿のランクづけにかわり、自治体の監査報告活用度を点検しています。つまり措置対応の早さ、記載の明確性、説明責任、そして、それらの総合評価に分類されております。岐阜市の評価はB、B、C、Cでありました。改善の余地が大いにありといった指摘であります。監査報告の活用については岐阜市のホームページの行政部の欄に記載されていますので、ぜひごらんいただければと思います。  そこで、私も調査することとしました。そして、問題点について数点、成原副市長に御質問したいと思います。  1番目、その内容として、検討している、検討していきたいといった表現が多々出てきます。やはり、どのような結果を導いたのか、最終的な判断まで明確に説明すべきかと思います。少なくとも指摘事項は2年から3年のうちには結論づけるべきだと思います。  例えば、鵜飼のアンケートや「改善事項」投入箱の設置など、すぐにでも結論づけられるのではないでしょうか。また、岐阜城の入場券販売員や城郭周辺の清掃作業委託も長年K社のみが請け負っていることについても、「一般競争入札、指定管理導入も選択肢の1つとして検討を行っていく。」と記されておりますが、21年度も同じK社に委託しているのはいかがなものかと思います。  同様の事例は、来園者休憩所・華松軒ですか──についても、「来年度以降については、入札による運営委託を検討している。」とされているが、委託先はこれまでと同じみどりのまち推進財団となっております。  さらに、岐阜公園の一体運営について、歴史博物館、加藤栄三・東一美術館、岐阜城、資料館、華松軒など、すべてを利用できるパスポートをつくり収入増を図りなさいとの監査人の指摘に対して、「岐阜公園内の施設の入場者増加には有効な方法であるものと考えるが、岐阜城に関しては来城者の大半がロープウェーを利用しているため、(株)岐阜観光索道の参加がなければ大きな効果は期待できないものと思われる。──民間事業者とも連携し検討していきたいと考える。」とされていますが、この株式会社岐阜観光索道の取締役会長は、言わずもがな細江市長であり、岐阜市も1万株の株主です。完全な他人ではありません。すぐにでも結論が出せることではないでしょうか。検討事項に結論を出す、結論の先送りはやめるべきと考えますが、いかがでしょうか。  2点目、次に、監査人の指摘事項について真正面から異を唱える記述が見られますが、指摘に対して真摯に受けとめる必要があるのではないかと考えます。  さきの加藤栄三・東一美術館の設置場所について、「現在の位置のままでよいのか等、観光拠点としての岐阜公園との関わりも踏まえ、方向性を定めていく必要がある。」と指摘をされておりますけれども、記述には、「兄弟の記念館として岐阜公園がふさわしいからここに建設したのである。」との見解は、監査人に挑戦するような内容であり、監査人の指摘の重みを解さないばかりか、監査人を愚弄する内容となっている。これでは外部監査など必要ないということではないでしょうか。  また、漏水調査業務委託契約について、監査人は、「競争性の確保のためには指名業者数の最低数以上に指名業者を入札に参加させるとともに、業務の細分化を避けスケールメリットによる経済性を考慮する必要がある。」との指摘には、「指名業者については、近隣業者を中心に満遍なく指名しており、問題はないと考える。」と断定しています。監査人が問題ありと指摘しているものを、かくも断定するのはいかがなものでしょうか。真摯さが足りないと言えます。  さらに、まつりやイベントの負担金や補助金についても、「過去から継続的に慣行として支出している可能性も否定できないため、補助金及び負担金等の支出を廃止するか、あるいは負担金及び補助金等の支給対象事業を絞り込んで集中的に補助することを検討する必要がある。」との指摘には、「今後も継続していく必要があるものと考える。」と、全く監査人の意向に意を解さない姿勢であります。  川原町広場では、「事前に入場者数を推計することにより数値データとして把握すべきである。」という指摘に対しては、「事前のリサーチは意味を成さないと考える。」これでは一体何のための監査人であり、監査人の指摘なんでしょうか。  こうした監査人に対して不遜な態度であり、1,000万円以上のお金をかけている調査でもあります。提言です。法律に定められているから仕方なく外部監査をしている程度の認識であれば、大いに問題ありと言わざるを得ません。真摯に提言にこたえる姿勢が求められますが、見解を求めておきたいと思います。  そして、3番目、監査人に対するサポート体制であります。  法律上いたし方ない措置や、役所の意図がわからないために指摘事項に含まれているものが見受けられます。  簡単な例で言いますと、岐阜公園の駐車場について、「監視員を常駐させることは、経済的な対応とはいえない。」と、改善方を求めておられますが、役所は、「岐阜公園等への案内や身体障がい者の方の利用料減免のため必要である。」とされています。常駐員設置の理由が伝わっておれば、監査人の指摘には出なかった事例ではないかと思いますが、こうしたやりとりが結構目につきます。監査人へのサポート、事業内容のより一層の説明が必要かと考えますが、今後、監査人の調査に対し、どのようなサポート体制で臨まれるのか、お尋ねをしておきたいと思います。  以上、1回目でございます。(拍手) 6: ◯議長(林 政安君) 基盤整備部長、村山三紀夫君。    〔村山三紀夫君登壇〕 7: ◯基盤整備部長村山三紀夫君) 放置自動車の対策に関する御質問にお答えいたします。2点の御質問でございますが、相互に関連がございますので、あわせてお答えいたします。  今回の放置自動車の撤去及び処理につきましては、岐阜市放置自動車等防止条例に基づいて、警察からの通報があった10月30日に直ちに職員が現地を確認し、条例の適用対象となる10日以上にわたり放置された状態が継続していることを確認した後、条例に基づく諸手続を進めました。  具体的には、通報から10日が経過した11月9日に車両に撤去警告書を張り、撤去を促すとともに、警察へ盗難等の照会をかけました。その結果、盗品等犯罪の対象物件ではなく、所有者及び使用者は所在不明であり、使用に耐えられない車両で放棄されたものとの回答がございました。このため放置自動車の廃物認定を行い、告示及び除去指示書を張りました。一方で、地元自治会や市民から警察を通じて安全対策についての要望がございましたので、11月20日に警察と協議の結果、警察が安全対策としてカラーコーンの設置を行うことといたしました。その後、地元自治会から放置自動車に関する苦情が関係部署に寄せられたため、警察と協議を行い、速やかに移動を行うべきとの結論となり、11月27日に移動を行ったところでございます。  岐阜市放置自動車等防止条例に基づく諸手続は、放置されている自動車にも財産価値があるため、放置自動車の認定に10日間を要します。警告書を張り、警察への照会回答を経て、廃物認定の手続を踏むことが必要でございます。このため撤去までに期間を要するものでございます。  しかし、放置された場所が自動車などの通行量がやや多い道路であったことから、警察とも連絡調整を図りつつ対応してきたところでございますが、結果的には安全対策に対して一層配慮すべきであったと考えております。  今後は状況に応じた必要な対策を講じることに心がけ、警察や自治会などとの連携、協議を一層密に行い、迅速な処理を行ってまいります。  また、放置自動車防止について、引き続き広報ぎふやホームページで市民の皆様に呼びかけるとともに、安全で快適な生活環境の維持に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 8: ◯議長(林 政安君) 市民病院長、冨田栄一君。    〔冨田栄一君登壇〕 9: ◯市民病院長冨田栄一君) 臨床研修医の確保対策についてお答えいたします。  まず、臨床研修医の募集定員につきましては、厚生労働省の定めた臨床研修省令の運用基準により、医師の適正配置の観点から県ごとの総定員数が決められており、原則として、各病院の定員数は過去3年間の受け入れ実績の最大値とされております。岐阜市民病院における直近3年間の最大値が11人であるため、平成22年度の募集定員は11人となっております。  また、議員御指摘の大垣市民病院についてでありますが、病床数888床と当院よりも279床多く、医師も倍ほどの人数がいて規模が大きいため、定員も多くなっております。したがいまして、定員数に関しましては病棟改修による患者の増加予測などは加味されておりません。  なお、当院といたしましては、研修医は12人は受け入れ可能であると思っておりますので、機会があれば希望をしていきたいと考えております。  次に、研修医の勧誘活動につきましては、岐阜大学の学外実習を積極的に受け入れるとともに、年間を通じて全国の医学部学生の病院見学などを受け入れており、また、東海北陸厚生局や岐阜県が主催する臨床研修病院説明会にも積極的に参加して、当院の指導医や研修医と学生さんたちとが直接話し合いができるようにしております。  定着率につきましては、昨年度末に当院で2年間の研修を終えた研修医10名のうち5名が当院の後期研修医として勤務いたしました。例年五、六十%の定着率でございます。  次に、引きとめる工夫についてでありますが、岐阜市、岐阜県の医師を育てるという観点に立ち、岐阜大学病院、岐阜県総合医療センター等と連携して柔軟な研修体制を提供することにより、研修医の県内残留を図っております。  また、当院での勤務条件の安定化を図り、その専門分野における熟練度などを評価の上、できる限り県内において長く働いていただける環境を整えております。  さらに、初期研修期間中には、先輩に当たる後期研修医らと毎月1回症例研究会を実施するとともに、各診療科をローテーションする際には、指導医による勉強会のほか、所属医師の行うカンファレンスにも参加することにより、自由な意見交換をできるだけできるように体制づくりに努めております。  また、学会や研究会などにも参加させ、各診療科に興味を持ってもらうように努力をいたしております。  しかしながら、慢性的な医師不足、看護師不足により医療現場は非常に多忙であります。忙しい中でも指導医がゆとりを持って研修医を指導できるような病院全体でのサポート体制を整えて、よりよい研修を提供することが今後の課題であると考えております。  以上でございます。 10: ◯議長(林 政安君) 副市長、成原嘉彦君。    〔成原嘉彦君登壇〕 11: ◯副市長(成原嘉彦君) 制服や作業服の貸与にかかわる御質問からお答えをいたします。  まず、制服や作業服の管理状況の実情につきまして調査をいたしました。その結果、非常勤の職員の制服等につきましては、岐阜市職員被服貸与規則、岐阜市鵜飼観覧船船員就業規則、岐阜市消防団員服制規則、岐阜市水防団員服制規則、これらの規則や嘱託員要綱などによりまして、被服貸与の取り扱いを定めておりますけれども、これによりがたい場合には、個別の決裁によって貸与しているという実情でございます。  一方、管理台帳につきましては、御指摘のとおり、整備されてない部署もございました。  また、貸与した制服などの返還につきましては、岐阜市職員被服貸与規則などにおいては、貸与期間中の退職等の場合には、速やかに貸与された制服や作業服は返還しなければならないと、こういうことになっておりますけれども、返還が徹底されてない事例もございました。  このような調査結果を踏まえまして、次の点について改善を徹底してまいりたいと考えております。  まず、個別の決裁による貸与、例えば、放置自転車整理嘱託員や路上喫煙防止指導嘱託員への制服などの貸与がございますけれども、これらにつきましては統一の要綱の中で規定するなど、規則も含めまして、規程の整備を徹底してまいります。  また、管理台帳の整備につきましても、これも徹底して、退職時等の回収についても管理を徹底するように指導してまいりたいと思います。  次に、包括外部監査に係る3点の御質問にお答えをいたします。  包括外部監査は平成11年度から岐阜市において実施しておりますが、包括外部監査人は公認会計士協会、あるいは弁護士会から御推薦をいただき、候補者を選定いたしております。包括外部監査の実施に当たっては、各年度ごとにテーマを抽出し、それに関する集中的な監査が行われ、報告書が作成されておるわけでございます。  平成18年度以前に行われました包括外部監査につきましては、指摘事項がそのまま検討事項として残っているものは少なくなっておりますけれども、平成19年度以降の分につきましては、比較的対応期間も短いということもございまして、相当数の検討事項が残っております。  まず第1点目の、指摘事項への速やかな対応についてでございますが、包括外部監査人から指摘されました事項につきましては、担当部局において常にスピード感を持って対応すべきものであると考えております。
     しかしながら、内容によりましては、諸事情に伴ってどう対応すべきか、どう改善したらよいのかと、なかなか進展していかない事例もございますし、経費を要するという場合も中にはございます。したがいまして、包括外部監査人から監査結果報告を受けて、最初の措置状況報告を行政部で取りまとめる際には、検討中の項目について十分中身をチェックして、今後の予定あるいは見通しなどを詳しく、かつ明確に記載するように庁内の徹底を図ってまいりたいと考えております。  また、過年度における措置状況報告の検討中の項目につきましても同様に対応してまいりたいと思います。  次に、2点目の、指摘事項に対して真摯にこたえる姿勢についてでございます。  包括外部監査人からの指摘の重みというものは重々認識しておるわけでございまして、その指摘事項に対しましては、その内容を真摯に受けとめて、担当部局において事務執行方法の見直しなど、適切な措置を講ずるということにしておりますけれども、措置状況の表現がどうも不十分な面もございまして、真摯さが足りないと、こう受けとめられる事案があることも御指摘のとおり事実でございます。したがいまして、措置状況報告の記載につきましては、できる限り丁寧に表現するように指導を徹底してまいりたいと思います。  3点目の、包括外部監査人との意思の疎通についてでございます。  包括外部監査人は監査委員と調整の上、テーマを設定しまして、具体的な監査日程、提出資料等については監査委員事務局から当該部署へ連絡をし、その後のヒアリングを経て、問題点、課題などを抽出されておられるわけでございます。包括外部監査人及びその補助者による包括外部監査は、年間延べ200日前後実施されておりまして、当該部署に対するヒアリングも複数回行われており、事業の説明、弁明の機会というものは確保されているということでございます。  また、包括外部監査人からの問い合わせがあれば、随時、担当部署が回答するようになってもおるわけでございます。それにもかかわらず、本来指摘されるべき事項ではないと考えられることが指摘事項に含まれるという場合が今までにもございました。そういうことでございますので、今後より一層、包括外部監査人への説明を十分に行い、事業等の内容を御理解していただくように、行政部を通じて庁内の徹底を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。    〔「議長、25番」と呼ぶ者あり〕    〔私語する者あり〕 12: ◯議長(林 政安君) 25番、田中成佳君。    〔田中成佳君登壇〕 13: ◯25番(田中成佳君) 御答弁ありがとうございました。再質問と要望をさせていただきたいと思います。  まず、再質問の方を先。まあ再質問は、放置自動車についてちょっとお願いをしたいと思いますけれども、この問題で私が指摘したいのは、余りにもこう職員さんがですね、この担当の部署が見て見ぬふりのような、いわゆる不作為のようなことをですね、行っているということについて問題を指摘したいというふうに思っております。  この椿洞の産廃問題で、まあ市職員の不作為が厳しく非難をされました。しかし、今回の事例はその反省のかけらもなく、明らかに見て見ぬふりの不作為であります。強く抗議をしておきたいと思います。  基盤整備部長にお尋ねをいたしますが、あなたは、この間の処理を条例に基づいて行った結果であるということを今答弁で言われました。強調されておりますが、全く間違いではないのかと思います。  御案内のように、岐阜市放置自動車等防止条例第11条の「警告」の第2項には、「市長は、必要と認めるときは、放置自動車等に関し安全対策を講じなければならない。」とあります。また、同条例の第15条「放置自動車等の移動及び保管」の第2項には、「生活環境若しくは自然環境の保全、通行人、一般車両等の安全確保若しくは当該公共の場所の管理者の業務執行に著しく支障を生じ、又は生ずるおそれがあり、市長が緊急に放置自動車等の撤去が必要と判断したとき。」には、放置自動車等を移動し保管することができると、はっきりとうたわれております。  今回の事例は明らかに不作為でありますし、質問しますけれども、条例第11条、第15条にも抵触していると思いますが、あなたはそのように思われないのか。違うと言うんであれば、根拠を示していただきたいと思います。  そして、2番目、今回の事例のように、所有者不明、運転不能状態の放棄車両は一刻も早い撤去が必要と思いますが、現在の条例では最大60日間もその場に放置されることとなります。早期の撤去のための条例の改正も検討すべきと思いますが、見解を聞かせていただきたいと思います。  この2点です。  あとは要望等ですけれども、まあ臨床研修医確保対策ですけれども、市民病院さん、ほんとに一生懸命やっていただいているということがよくわかります。感謝をしたいと思います。  その上でですね、名古屋など大都市圏の医療機関への流出が大変続いている。岐阜大学病院でも、平成17、18年度、定員数54人に対し、実員数、採用される方が15人にとどまり、平成19年度は13人という実態であります。しかし、手をこまねいている場合ではありません。地域医療の中核病院として医師確保は欠かせません。1人でも多くの優秀な先生に定着していただく工夫と努力は欠かせないと思います。さらに一層お願いしたいと思います。  そのために、また、議会が協力できることがあれば、どしどしと注文を出していただきたいと思いますし、また、細江市長は、昨日の話ではありませんけれども、外部で医療立市を叫ばれる前に、慢性的な市民病院の医師、看護師不足解消に努力をしていただきたいものであります。これは、ただいまの答弁の中にもこの文言はありましたけれども、慢性的な医師、看護師不足です。この解消にやはり最大の努力を図るべきだと思います。  また、いかに優秀な機械が設置をされようとも病院運営の中心はマンパワーです。マンパワーの充実を求めていきたいと思いますし、同時に、協力できることがあれば、ぜひ協力をしていきたいという思いを持っております。  市の貸与物品ですけれども、まあ今答弁の中で、管理台帳の整備を行う、規則等統一できるものはしていきたいという答弁でしたので、了解をさせていただきたいと思います。  まあ言ってしまえば、先ほど申しましたけど、市からの貸与品はすべて市民の財産であります。そういう認識を忘れることなく、今後は整備、そして、管理の徹底を強く要望しておきたいと思います。  まあ、いただいた資料によりますと、回収はありというようなところの書かれているところがありますが、なぜか私の手元にも回収されずに残っているものがあると(笑声)    〔私語する者多し〕 いう現実がございますので、ここら辺は回収ありと書かれたけれども、実際はないというところもあるのではないかということで、一言言っておきたいと思います。  最後ですけど、包括外部監査ですけれども、包括外部監査報告書への岐阜市の活用度を読む限り、担当課の職員が包括外部監査報告に重きを置き、監査人の指摘に真摯に向き合おうとする姿勢に大変乏しいと感じざるを得ません。この原因の大きな要因は、先ほど申しましたが、市長が御自身の高校の同級生であり、後援会幹部であった方を監査人に指名をした無自覚と無責任さが職員さんにも反映をし、包括外部監査をないがしろにする姿勢としてあらわれていると言えるのではないでしょうか。本来、国が目指した外部監査人と行政との緊張関係を、行政のトップである市長みずからが形骸化する人選を行った責任は極めて重いと言わざるを得ません。  他からの批判を受け、指摘を受けることに寛容であってこそ、物事は前に進み、大きく成就するのです。批判を受けることを避けていては井の中のカワズとなるしかありません。この意味からして、包括外部監査人にお友達を指名した細江市長は、批判される道を避けて通ろうとしたのであります。市の職員にやる気が見られないということをたびたび耳にします。真正面からの取り組みではなく、つじつま合わせの仕事、その場だけの繕い仕事をさせようとする体制ができようとしていると感じるのは、決して私一人ではないと思っています。さきの放置自動車への対応も、そうした流れにあるのではないでしょうか。  私は再質問で、細江市長がお友達を包括外部監査人に指名した責任や、なおかつ批判がありながら、法定の任期いっぱいその方を指名し続けたことなど、この制度の意義を顧みない姿勢を正そうかと思いましたが、昨日の松原徳和議員の質問、市長の後援会活動で自治会を利用しているのではないか、また、指定管理者に後援会幹部が会長を務める団体に指名したことなどの重大な質問に対し、正面から答えようとしない、はぐらかしの答弁に終始する姿勢にがっかりし、答弁していただく気がすっかりうせてしまいました。  やはり市長の任期は2期8年で十分です。長くやられると、説明責任すら果たされなくなるようですから。井の中のカワズで終えるのか、大海にこぎ出すのか、今まさに市の将来を左右する大きな転換期を迎えていると言えるでしょう。その意味からも、来年の市長選挙は、市行政と市民生活に変革をもたらす絶好の機会となります。私自身このことをしっかり肝に銘じ、変革のために頑張っていくことを申し添えておきたいと思います。  以上で要望及び質問といたします。(拍手) 14: ◯議長(林 政安君) 基盤整備部長、村山三紀夫君。    〔村山三紀夫君登壇〕 15: ◯基盤整備部長村山三紀夫君) 放置自動車対策に関する再質問にお答えをいたします。  さきに答弁いたしましたとおり、放置自動車の認定には10日間要します。その後、警告書を張り、警察への照会回答を経て移動への手続を踏む必要があり、移動には期間を要するものでございます。  この道路の交通安全のために、職員は警察にカラーコーンの設置要請を行ったこと、    〔私語する者あり〕 放置自動車の照会を行うとともに、移動に向けた手続を行ったことなどから、職責の遂行に努めたものと考えております。  しかし、放置された場所が自動車等の通行量がやや多い道路であったことから、安全対策に一層配慮すべきであったと考えております。  今後は状況に応じた必要な対策を講じることに心がけ、条例に基づいて迅速な処理を行ってまいります。  以上でございます。    〔私語する者多し〕    〔「議長、25番」と呼ぶ者あり〕 16: ◯議長(林 政安君) 25番、田中成佳君。 17: ◯25番(田中成佳君) 済いません。今、2番目の答弁が出てない。条例改正が必要だというの。 18: ◯議長(林 政安君) 基盤整備部長、村山三紀夫君。    〔村山三紀夫君登壇〕 19: ◯基盤整備部長村山三紀夫君) お答えをいたします。  条例に基づいて迅速な処理を行ってまいりたいと思いますけれども、今後、条例改正が必要かどうかも含めて研究をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。    〔「議長、25番」と呼ぶ者あり〕 20: ◯議長(林 政安君) 25番、田中成佳君。    〔田中成佳君登壇〕    〔私語する者あり〕 21: ◯25番(田中成佳君) 再々質問をしたいと思いますけれども、私はですね、今、再質問で何を言ったかと言いますと、今回のような大変交通障害がある、あるいは危険性を伴うという場合においては、これは第11条あるいは第15条が該当するのではないか。そして、ここに該当するんであれば、即刻撤去が可能であると。そして、撤去をし、別の場所で保管をすべきではないかということを申し上げたんですけれども、今、部長、これ第11条や第15条についてはどういう認識を持ってみえますか。これ第11条、第15条を使えば、今申し上げましたように、あの状態であればですね、すぐにでも撤去できるんですよ。まあ現場をごらんになられてなければしょうがないですけれども、朝晩のひっきりなしの通行量、もうほんとに大変でしたよ。  部長、もう一度この第11条、第15条についての見解をお聞かせください。 22: ◯議長(林 政安君) 基盤整備部長、村山三紀夫君。    〔私語する者多し〕    〔村山三紀夫君登壇〕 23: ◯基盤整備部長村山三紀夫君) ただいまの再々質問にお答えをいたします。  放置自動車と認定された後に、それには10日間を要しますので、その後の移動につきましては、私どもの権限でもって移動が可能であるというふうに判断をしております。したがいまして、この第11条と第15条の判断は、そのようなことでございます。  以上でございます。    〔私語する者多し〕 24: ◯議長(林 政安君) 12番、松原和生君。    〔私語する者多し〕    〔松原和生君登壇〕(拍手)    〔私語する者多し〕 25: ◯12番(松原和生君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  発言通告に基づき、民主・未来を代表して、順次お尋ねをいたします。  まず初めに、民主党連立政権への期待と影響についてお尋ねをいたします。  さきの衆議院議員選挙から3カ月が経過をいたしました。政権交代が現実のものとなり、鳩山内閣の支持率は、一昨日の朝刊にあった共同通信による世論調査の結果を見ても、63.7%と依然として高い支持率を維持しており、国民の改革への期待の大きさがうかがわれます。  その基本政策である地域主権を初めとして、子育て・教育、医療、雇用・経済、環境などの政策の柱は、本市の目指す姿と合致していると思われ、地方議員の立場としても大いに期待をするものであります。  800兆円を超える引き継がれた国の借金の大きさ、リーマン・ショックに端を発する経済危機と、その影響を受けての大幅な税収減という相当に強い逆風の中での船出に苦慮しているのも事実であり、バラ色の話ばかりで進めていくことは不可能でありますが、優先順位をしっかりと考え、国家として生き残るため、変化を恐れず、めり張りのきいた政策をしっかり進めてほしいと思っています。  民主党を名乗る我が会派としても、市民からの期待と与えられた責任を重く受けとめながら、この政権交代が本市にとってよい結果をもたらすようお役に立っていきたいと思っています。    〔私語する者あり〕  そこで、市長にお伺いをいたします。  民主党連立政権への期待について、    〔私語する者あり〕 そして、今回の政権交代が本市の市政運営に及ぼす影響について、どのように認識しておみえになるかをお尋ねをいたします。  次に、細江市長の公約であった「市長と市民の皆様との4年間の約束」の検証と今後の取り組みについてお尋ねをいたします。  細江市長は8年前の出直し市長選挙で、岐阜市を変えたいという市民の声と市政改革を求める超党派の議員の結束で、戦後初の民間出身の市長として誕生をされました。    〔私語する者あり〕 私たち民主党は、そのしがらみにとらわれない清潔さと民間企業出身の経営感覚、抵抗に勇気を持って立ち向かう行動力に期待をし、1期目、2期目ともに推薦をいたしました。だからこそ、市長の市民との約束が果たされてきたか、精いっぱいの努力を積み上げてこられたか、しっかりと見ていく責任があると思っています。  この8年間、地方都市を取り巻く社会経済情勢は全国的に厳しく、岐阜県、県におかれても財政が危機的状況に陥ったとされる中、本市は何とか健全財政を維持させながら、駅前整備などの中心市街地の活性化策、    〔私語する者あり〕 川原町、岐阜公園など観光拠点の整備、産学官の研究拠点ともなる薬科大学新校舎建設、企業誘致のための敷地の手当てなどを実行し、一方で、かつて議論はされながらも決断には踏み切れずにいた市営バスの民間移管、給食業務や保育所の民営化、職員定数の大幅な削減、市町村合併、中心部の学校再編などの合理化策も推進してこられました。  議院内閣制などと違って、市長の公約・マニフェストのすべてが実現されるものではないかとも思いますが、4年間の約束は、市長となる細江茂光の政治家としての決意や指針などを市民に向けてはっきりと示したものであります。  そこで、市長にお伺いをいたします。  その市長の皆さんに示された4年間の約束の検証について、すべてを細かに伺うには質問時間に限りがありますので、代表的な部分を総括して、5分程度でお答えください。その点について、まず、1回目の質問でお尋ねをしておきます。  次に、新型インフルエンザと学校運営についてお尋ねをいたします。  昨日の質問者への答弁によれば、11月末日までの累計で、学級閉鎖が566、学年閉鎖が85、休校が5つということでありました。けさ現在は、この市内の小中学校を合わせて58のクラスが閉めている、学級閉鎖中とのことであります。  私の中学1年の長男のクラスも今週の月曜日から金曜日までの5日間、二度目の学級閉鎖に入りました。私の長男は幸いにしてまだ感染していませんが、今後に感染した場合、二度の学級閉鎖とは別に、さらに何日かを休むことになると思われます。この中学校での学級閉鎖の状況は携帯の一斉メールで配信されてきますが、最近は絶えずどこかのクラスが学級閉鎖中といった感じであります。小学校3年の次男のクラスでは先週が学級閉鎖でありました。こうして2週間にわたって、入れかわりで平日に子どもが家にいるような状況にお困りの親御さんも多いことと思います。  今、全市的にこのような状況が続いているわけですが、果たして繰り返しの学級閉鎖によって、一番多いクラスでは何回の学級閉鎖で何日を休むことになった例があるのか、お尋ねをいたします。  また、昨日の質問者への答弁で、その不足した授業日数を補う努力をする旨の答弁がありました。しかし、簡単には取り戻せない日数になってきているクラスもありそうです。    〔私語する者あり〕 学校教育法で定められている小中学校の学年ごとの授業時数は、こうした場合でも厳密なものなのか。具体的な補完方法とあわせてお尋ねをいたします。
     岐阜市において、通常、季節性インフルエンザの学級閉鎖の基準はクラスの2割でありますが、新型インフルエンザについては半分の1割、つまり3人程度で学級閉鎖であります。弱毒性であることがわかってきた中、たび重なる学級閉鎖が学校運営に及ぼす影響を考慮し、お隣の愛知県教育委員会では、当初には10%でという方針を通知していましたが、途中で季節性のインフルエンザ並みの20%から30%に緩和するよう方針を変更してきています。岐阜市においても学校運営に相当の支障が出てきている新型インフルエンザの学級閉鎖の基準を季節性並みに緩和することを検討する時期だと思いますが、そのお考えについてお尋ねをいたします。  現在、新型インフルエンザの判定は簡易検査でA型であるかB型であるかを判定し、A型については新型であるものと推定しています。間もなく季節性インフルエンザの流行時期を迎え、従来の季節性のA型が出てきたときに、その2種類が混在した上で1割という判断になると、いたずらに学級閉鎖の数をふやすことになりかねませんが、その判断についても、あわせてお考えをお尋ねいたします。  以上、教育長に御答弁をお願いいたします。  次に、観光拠点としての岐阜公園整備についてお尋ねをいたします。  武家屋敷風の総合案内所がその姿をあらわし、12月16日に完成式を迎えることとなりました。思えば、天理教の敷地を取得する際に、これからはこの岐阜公園を鵜飼との二枚看板、つまり昔のような30万人が鵜飼に乗船される、こうした時代がもう一度来ると、こういうことは難しい。観光岐阜が、このままでは衰退をしていってしまう。ぜひ、もう一つの柱が欲しい。それは何か。岐阜には信長、道三、こうした戦国の歴史がある。それを、ぜひ岐阜市の目玉にしたい。それには、ちょうど岐阜公園という絶好の場所がある。岐阜公園を歴史公園・信長公園、こういうものにしていくんだと、こういうことで大方針を打ち出したわけであります。  この間の歴史博物館の常設展の展示内容の変更、川原町広場の用地取得、総合案内所の整備、信長館の復元を視野に入れた発掘調査など、目指す方向としてはおおむね賛同をいたします。  何点か市長にお尋ねをいたします。  1つは、商工観光部との連携です。  観光客の動向調査や旅行代理店のニーズ、お客様に最も直接に接するであろう水明会・長良川温泉旅館協同組合の声などを最も把握しているのは商工観光部であろうと思っています。極論を言えば、観光拠点をつくるという計画において施主は商工観光部であり、図面や工事を都市建設部に発注するというくらいの密接な関係が当初の目的を達成するために必要ではないかと思われます。そうした    〔私語する者あり〕 連携がうまくいっているのか心配する声を聞くことがありますが、事業の立案、進行に際して、その連携はうまく機能しているのかどうか、お尋ねをいたします。  次に、遊具についてであります。  歴史公園といっても、親子連れ、おじいちゃん、おばあちゃんのお孫さん連れにとって欠かすことのできないエリアが子どもを遊ばせるスペースです。難しい歴史の大人向けの庭園だけで長時間であっては、子どもはきっとぐずります。あの世界をテーマにした愛知万博の会場であっても、各国のパビリオンに加えて、子ども連れやお孫さん連れの家族が憩うスペースとして、普通に滑り台などの複合遊具のエリアがあって、まさに誘客施設には欠かせないコーナーです。    〔私語する者あり〕  以前、岐阜公園の遊具がせっかくとりで風の形状をしていることから、ネーミングを工夫し、そのエリアに吉法師の遊び場という立て札を立てて、信長に関連づけたらどうかといった提案をしたことがありますが、岐阜公園のとりで風の木製遊具は、これまでそうした機能を果たしてきました。  さて、その岐阜公園の遊具が腐食して危険とされ、立入禁止のロープで囲われたのがことしの5月であります。もう半年が過ぎました。依然としてロープで囲まれたままであります。この間、近所に住んでいることもあり、    〔私語する者あり〕 市民から一番数多く御意見をちょうだいした、御意見件数ナンバーワンであるのがこの話であります。公園なのに遊具で遊べない、せっかくの来園者から非難の声を聞き申しわけない。公園の中心をロープで囲ったままでみっともない。来園者のお世話という大切な役目を担っていただいている岐阜を愛するまちなか案内人の方々からも心配の声を何度も聞きます。  先日行われた歴博ボランティアの皆さんと市長との意見交換会の場でもそうした御意見があり、市長は検討する旨答えられたと聞き及んでいます。最近は    〔私語する者あり〕 総合案内所が壮大なスケールで完成間近な様子を見て、そのお金の一部でも遊具に回せばいいのにという素朴な嫌みも聞きます。    〔私語する者あり〕  観光拠点、誘客施設としての岐阜公園の位置づけの中で、来年の行楽シーズンはすぐにやってきます。その遊具の時期と規模についてお尋ねをいたします。    〔私語する者あり〕  もう一点、総合案内所と公園の間にある市道、それは歩道橋から南進すると萬松館の裏手に突き当たり、きんか旅館の前を通って国道に抜ける、岐阜公園の一部と言ってもよいような場所に位置する景観に配慮すべき道路であります。この道路の電線が金華山を見上げる際に目に入るわけですが、この岐阜公園を取り巻く電線地中化の計画についてもお尋ねをいたします。  次に、岐阜大学医学部等跡地利用計画についてお尋ねをいたします。  大学病院跡地の囲いが外され、その更地となった敷地の全容が目に見えるようになりました。市民にとっては広大な芝生広場が突然に目の前にあらわれたといった感じであります。これまで建物の解体と汚染された土壌の交換までを岐阜大学側の負担としてお願いしていましたが、親切に芝生まで敷き詰めて用意がされました。岐阜大学側から購入依頼があった1995年ごろ、当時の路線価で約140億円とも言われた土地代の頭金として、1997年から岐阜大学医学部跡地整備基金を積み上げてきましたが、この間の地価の下落で40億円弱となってきており、現在の基金残高約46億円の範囲内での購入が可能となりました。  私が議員となった10年ほど前、既にこの土地の活用方法が議論されていましたが、浅野 勇前市長のころ、当時の森川幸江助役の本会議答弁にもあるように、中心部の学校再編の種地としての活用などが取りざたされていました。その後、細江茂光市長が誕生し、この大学病院跡地について、中心部にまたとない土地であり、中心市街地の活性化、中心部のにぎわいに寄与するものを基本に考えるという大方針を示されました。当初は商業施設や岐阜の誇る薬科大学の一部機能を移し、産学官の研究機関などを併設し、学生や研究者が集まり、ひいては生命科学といった産業の創出につなげられないかという意見など、いろいろな姿が検討され、その現実性なども勘案しながら、二度にわたる市民意見の募集や有識者、各種関係団体の代表、公募の市民から成る検討委員会を設置し、岐阜大学医学部等跡地利用に関する提言がまとめられたのであります。  さて、その大学病院跡地の利用計画については、この提言や、それを受けて策定した岐阜大学医学部等跡地利用に係る基本的な考え方、そして、この間の議会質問などでも明らかになってきています。果たしてこのプランが市長が大方針として強く示された中心市街地の活性化、にぎわいの創出に寄与するものになっているのかどうか。そうした観点から、跡地利用の姿について市長にお尋ねをいたします。  また、県の総合庁舎の敷地の購入を打診されています。そこには歴史的建造物と言える庁舎があり、その残し方を含めて交渉してこられましたが、現在どのように進んでいるのか、あわせてお尋ねをいたします。  最後に、職員定数スリム化指針の進捗と来年以降の方針等についてお尋ねをいたします。  この計画は、行政と民間の役割を明確化し、民営化、委託化、NPO、OBなどとの連携を図り、市役所のスリム化を推進しようとするもので、平成17年度に策定をされました。17年度の途中、旧柳津町と合併した後の職員定数4,164人を、平成22年4月1日、今度の4月1日に3,780人と、1割近く削減させる計画です。具体的には、約1,200人を占める削減対象外の職種、つまり病院の医師、看護師、消防士、大学などの教員の定数は維持をし、残りの約3,000人については、団塊の世代の退職者の補充を約半分にとどめることで進めてきました。  間もなく計画期間が満了するわけですが、その進捗状況はどうか。削減による業務と市民サービスへの影響は大丈夫か。そして、これまで退職者の半分をめどに採用をするというわかりやすい目安があったわけですが、来年度以降の採用計画をどうするのかなど、新たな指針について今後どうされるおつもりなのか、成原副市長にお尋ねをいたします。  以上で私の第1回目の質問を終わります。    〔松原和生君降壇後再登壇〕 26: ◯12番(松原和生君) (続) 失礼しました。発言通告書の新型インフルエンザに関係する項目で、健康部長への通告がしてありましたが、昨日の質問者への答弁で理解をいたしましたので、健康部長への質問は割愛をさせていただきます。お願いいたします。(拍手) 27: ◯議長(林 政安君) 市長、細江茂光君。    〔細江茂光君登壇〕    〔私語する者あり〕 28: ◯市長(細江茂光君) どうも皆さん、おはようございます。  ただいまの松原議員の4点の御質問にお答えをいたします。  まず1点目は、新政権ができた、それに対する期待と影響についての御質問でありました。  まあ新政権ができまして、多くの方が期待を持って、この新しく行われようとしている改革を見守っているところだろうと、こういうふうに思います。この新政権の特徴はいろいろあるかと思いますが、1つは政から官へと、いわゆる政治主導と言われるところでありまして、これを受けまして、今その予算の見直しなども行われているところであります。    〔私語する者あり〕 この2カ月半がたちまして、いわゆる概算要求というもの──ああ、失礼、今、政から官言った。──官から政、失礼しました。    〔私語する者あり〕 失礼しました。2カ月半がたちまして、いわゆる政治主導ということを一生懸命、まあ、いろんなところでお示しになってるなあという印象があります。  1つは事業仕分けをですね、このいわゆる官がつくった事業、いわゆる予算案というもの、まあ御存じのとおり、概算要求が95兆円という大変巨額になりましたので、来年度の税収も大変落ち込むだろうということを前提に、この事業仕分けによって、さらに、これを無駄を削ろうという作業が行われているわけでありますが、この作業を通じて、これが公開されてることもありまして、この政治主導だということがかなり印象づけられていると。まあ、いろいろな御意見もありますが、マスコミなどによりますと、一定の評価が得られているんではないかと、こんなふうに思っています。  ただし、事業仕分けは主に財政的な側面で、この不要不急な事業であるかどうかということが主な争点として判断がなされているわけでありまして、御案内のとおり、例えば、スーパーコンピューターでありますとか、ロケットでありますような科学技術に対する予算についてはいろんな御意見が出ていたり、また、けさもテレビ等で出ておりましたが、スポーツ関連の振興予算、こういうものについてですね、の仕分けについて、いろんな御意見が出ているわけであります。当然事業仕分けは事業仕分けとしての目的を持ってやっておられますが、その政治というものは、まあ将来の成長への投資という発想も大事でありまして、当然これから、この後、政治判断が行われていくものだと、まあ、こういうふうに思っておりまして、この政治判断が大変注目されるところであります。  また、今回の事業仕分けの中で地域主権に関係するんではないかという部分も、いろいろ議論がなされています。例えば、地方交付税のあり方等についての御意見なども出ているわけでありまして、これからもしっかりと注視をしていかなければいけないと思っています。しかし、官から政へという流れの中で、大きな新しい視点から無駄の排除という議論がなされる中で、逼迫しております国家財政が今後立て直されていくんだろうということを期待しています。  それから、もう一つは、「コンクリートから人へ」という言葉で代表されますように、人間のための経済への転換を打ち出しておられます。これは私どもも平成18年に、人から物へと──いや、失礼──    〔私語する者多し〕 物から人へという方針を打ち出しましたが、これと全く一にする考え方であろうと、まあ、これも大きく期待をしているところでありまして、今までの物の豊かさから、心、人の豊かさへという、この変化については大きな期待をしているわけであります。  まあ1つ、その中で最近、人を大切にするということで、私の言葉で言いますと、直接福祉型の政策へ変換されているのかなと。まあ従来は間接福祉型というふうに言っていいのかどうかわかりませんが、いわゆる企業が栄え、日本の経済が豊かになることによって、その国民が、皆さんが元気になられる。あるいは地方自治体を通じて地方住民の福祉を図っていくということ。つまり間接的な政治手法であったものが、今回は国が直接国民にさまざまな例えば、子ども手当でありますとか、あるいは高校の授業料の無料化など、こういう手法によって直接国民に対してコミットしていくという手法を見ていますと、これは直接給付型の福祉という方に方向転換をされているのかなと、こう思ったりしています。  結果としまして直接給付型になりますと、いわゆる国民の懐が少しあったまるということで、いわゆるところの内需型の経済構造に変わっていくんだろうと、こんなふうなことも思ったりしていますが、これは外需型から内需型への経済構造の転換という意味での効果というのは期待できると思いますが、まあバランスも大切ではないかというふうに思っています。  それから、新政権のもう一つ注目しておりますところは、未来への投資、いわゆる子どもへの投資を重視しておられるところでありまして、先ほど申し上げた子ども手当、あるいは公立高校の実質無償化ということなどは大変注目をしているところであります。  しかし、こういう新しいマニフェストに基づく政策を実行するに当たって、私ども、この国がナショナルミニマムとして実施をされる事業について、いわゆる地方自治体への負担等が新たに発生しないようにということは十分御留意をいただきたいことであると、こんなふうに思っています。まあ国がやるべきことは国がやり、地方がやるべきことは地方がやるということであります。  そういう中で地域主権ということがあるわけであります。この地域主権も、私ども、また、大変注目をしているところでありますが、地方へ権限や財源を移譲して、それで、それによって地域の知恵を、また、多様性を持った国をつくっていこうと。地域の創意工夫による国づくりというのは大変正しい方向であると思っております。  とりわけ具体的な例としまして、人口30万人程度の都市に政令指定都市並みの権限、財源を移譲するとされておりまして、これは大変私ども、ちょうどその30万人以上の都市、いわゆる中核市という、その範疇に入るわけでありますが、私どもがそれに当たるわけでありまして、こういう政策については期待を持っているところであります。  とりわけ教職員の人事権の問題、あるいは教職員の質の向上等々については、私ども、教育立市を目指す我々としては大変大きな期待が持てると、こういうふうに思っています。  また、教育政策につきましては、教育の責任は最終的には基礎自治体の長が負うんだと、従来の教育委員会制度についても少し見直しを行うというようなことも出ておりまして、これも高い関心を持っています。  それから、これらを受けまして、私たちが基礎自治体としてどうあるべきかということを考えますと、従来から申し上げております3つの自立ということが求められていると思っています。  1つは、財政的な自立であります。  もう一つは、自分の頭で考える政策的自立であります。政策立案能力を我々が十分高めていくという2つ目の自立が必要であります。  もう一つが、内なる自立ということでありまして、国と地方の関係だけではなくて、その地方の中でのいわゆる自立というものが求められると、いわゆる都市内分権と言われます、私どもの岐阜市の中でもさらなる自立を求めて、都市内分権等をさらに進めていく必要があるんだろうと、こんなふうに思っています。  地方財政への影響でありますが、先ほど申し上げましたように、地方交付税については事業仕分けの中でも議論がなされました。一括交付金の中で、いろいろ議論する等々の御意見等もありまして、来年、平成22年度に検討がなされ、23年度から一括交付金の導入を図るとされておりますが、この算定根拠、算定基準ていうのは、そう簡単ではないんではないかというふうに思っておりまして、こういう中で、結果として地方の財源、税源が減ることのないように注目をしていかなければいけないと、こういうふうに思っています。  それから、もう一点、その地方財政に関係する面でありますが、まちづくり交付金でありますとか、あるいは市街地再開発事業への補助金についても、この事業仕分けの中で議論がなされておりまして、まちづくり交付金は地方へ移管する等々の議論がありますが、この交付金あるいは補助金につきましては、現在、岐阜市が進めております駅前、あるいは柳ケ瀬などの再開発にとっては大変重要な役割を果たしている部分があります。これについては十分、影響がないように配慮をしていただきたいと思っています。  また、自動車関連の暫定税率の廃止につきましても、地方の特に基礎自治体の税の減少がまあ予想されるわけでありまして、代替財源ということも十分な御配慮はいただかないといけないと、こういうふうに思っています。  適切な政治判断によって、この事業仕分けの結果を踏まえた適切な政治判断によって正しい将来に向けて成長が望める、そんな結果を出していただきたいと思っています。  現在、私は中核市市長会の会長も務めさせていただいておりますので、まあ地方の声を代弁してですね、国の方にしっかりと届けてまいりたいと、こんなふうにも思っています。  いずれにいたしましても、地域主権の確立というのは大変重要であります。新政権誕生に合わせて、私どももより一層ですね、この地域主権の確立に向けて努力をしてまいりたいと思っています。  次に、私の4年間の約束、「市長と市民の皆様との4年間の約束」つまり4年前に私が出しましたマニフェストの履行状況等についての御質問でありました。  4年前の2期目の立候補に当たりまして、「日本一元気な県都・岐阜市づくり」を掲げました。これは1期目にも同じ「日本一元気な県都・岐阜市づくり」というのを掲げておりますが、2期目もこういうことを言わせていただきました。  それとともに、その4年間に取り組むべき決意とともに、施策、あるいは具体的な数値目標、あるいは達成年度なども述べさせていただきました。  こういうマニフェストをお示しし、その市民の皆様方の負託にこたえたかどうかということを検証するということは大変重要であります。毎年この進捗状況を検証し、現在、岐阜市のホームページの中に「岐阜市長の部屋」というのがありますが、この中で毎年公表させていただいております。現在までに3年、つまり平成20年度までの成果が出ておりますので、それが具体的に示されておりますので、また、お時間があれば、ごらんになっていただきたいと思います。  それで、達成状況等の取り組みでありますが、私のマニフェストの中では全部で135項目を前回公表させていただきました。その中に数値目標、135のうち数値目標を具体的に設定いたしましたのが21項目。それから、達成年度、何年度までに完成するという達成年度を目標設定しましたのが27項目。それから、とりたてて数値目標や達成年度を設定していない項目、例えば、小中学校の再編などなどでありますが、87項目ということで、全部で135項目であります。  来年の3月までの達成目標として掲げている事業も順調に進むというふうに仮定をいたしますと、    〔私語する者あり〕 全部で135項目ありますうちの127項目、全体の94%に当たりますが、この127項目については、達成もしくは実施を見込むことができるというふうに思っています。例えば、議員御案内をいただきました施策のほかに、市民との協働によるコミュニティバスの導入、あるいは岐阜市型のコミュニティ・スクールの推進、あるいは英語教育、IT教育など特色ある学校教育の推進、産業廃棄物不法投棄事案への対応、IT関連企業等の誘致及びそれに伴う新規雇用の創出、住民自治基本条例の制定などでありまして、まあ、これらはすべて達成をしているということであります。  一方で、先ほど申し上げた8項目、達成が来年の3月までに見込まれないていうものが8項目あります。その中の1つの例といたしまして、例えば、シルバー人材センターの登録者数を当時2,000を目標といたしておりましたが、現在で1,754──あ、失礼──これは平成20年度でありまして1,754。これは来年の3月までに必ずしも達成できないかどうかはちょっとわかりませんが、現時点では達成が見込まれないものとして挙げています。  それから、達成が見込まれないものの8項目のうちのもう一つが、市民病院西病棟の建てかえ工事というのがあります。これは平成23年度完成ということで、そのマニフェストに書かせていただきましたが、御存じのとおり、1年おくれて平成24年度ということになります。  それから、柳ケ瀬北地区、問屋街西部南街区の市街地再開発事業、これは一応、例えば、問屋街西部南街区につきましては22年度完成というふうに挙げておりましたが、これはことし──いや失礼──今年度、来年の1月の着工で、平成24年度の完成予定ということで、まあ2年ほどずれています。  いずれにいたしましても、目標の完成年度が若干のおくれ等が生じていますが、いわゆる着工、着手、あるいは実現に向かった動きにはなっているというふうに思っています。まあ達成が見込まれないものにつきましても、これからはしっかりと、    〔私語する者あり〕 これからは対応して、その全力を    〔私語する者あり〕 尽くしてまいりたいと、こういうふうに思っています。    〔私語する者あり〕 29: ◯議長(林 政安君) 答弁は簡潔にお願いします。 30: ◯市長(細江茂光君) (続) はい。  次に、岐阜公園に関する御質問にお答えをいたします。  岐阜公園のエントランスは、12月の16日にいよいよ完成式典を行う予定にしておりまして、まあ設計の段階から、都市建設部とあわせて商工観光部にもいろいろと協議を行ってきていただいています。    〔私語する者あり〕 現在、商工観光部ではアンケート調査を行っておりまして、これを今度のさらなる整備にも反映していこうということでありますが、まあ御指摘のように、各部の連携は大変重要でありますので、しっかりと連携をしていくように指導してまいりたいというふうに思っています。  遊具でありますが、5月27日にこの遊具が危ないということが判明いたしまして、使用禁止措置をとっております。今年度中に撤去をする予定であります。この新しい遊具につきましては、御指摘のように、吉法師の遊び場など、大変すばらしい発想だと思います。今、歴史公園として岐阜公園の整備構想をつくっておりますので、その中で整合性を持ったものとして整備をしていきたいと、こんなふうに思っているところであります。この整備計画は、来年度いよいよこの整備計画策定に入っていきたいと、こういうふうに思っていますので、その中で議論をしていくことになると思います。  それから、電線の地中化事業でありますが、川原町で御存じのとおり、無電柱化事業が完成をいたしまして、大変まあ好評であります。歴史的町並みの保全という意味では、御指摘の岐阜公園地区につきましても電線がふくそうしているということは、金華山あるいは岐阜城、さらには、三重の塔などの景観を阻害しているというふうに思っています。電線や電柱、あるいは路面電車の架線というのは、いっときはまちの風情として、風景の一部として大変溶け込んでいた時代もありますが、現在は景観というものは公共の財産として大変重視されているわけでありまして、歴史的な地域においては電線がない方がいいという地域も出てきているわけでありまして、この電線の地中化事業ていうのは大変有効でありますので、ぜひ必要な場所については進めていきたいと思っています。  この御指摘の岐阜公園の部分につきましては、一応、来年度から地中化の計画策定に入っていきたいと、こんなふうに思っているところであります。  それから、最後の御質問でありますが、岐阜大学病院等の跡地の利用計画についてであります。  御指摘のように、中心市街地ににぎわいを創出しようということで、この岐阜大学医学部等の跡地の利用計画を策定していきたいというふうに、まあ市長就任時に申し上げました。それを受けまして、平成16年の4月から市民意見の募集をいたしました。広報ぎふやホームページなどを通じまして、市民の皆さんの御意見を聴取し、その御意見を受けて、その16年の7月に検討委員会をつくりまして、その中でイメージというものを作成いたしました。その翌年の17年2月に、そのイメージに対して、もう一度、再度、市民意見の募集を行いました。広報ぎふ、ホームページを通じて行いました。それらを受けて、平成18年、今から3年前になりますが、跡地利用に関する基本的な考え方、いわゆる基本構想というものをつくりました。この基本構想を受けて、これから具体的な基本計画に入っていくということになります。  ただし、例えば、駅前でもそうでありましたように、時代とともに、その時代の要請というのは変わってまいります。当初、岐阜駅前、20年前はあの地域に商業施設、例えば、ホテル、あるいは百貨店を建てようということで、いろんな議論がなされてきましたが、最終的には御存じのとおり、いわゆる都心居住の時代だということで、居住を中心とした建物として、ある意味での成功を見たというふうに思っています。それぞれの時代の要請、大変、最近は目まぐるしく変化をする時代を迎えておりますので、そういうものをしっかり見きわめながらということになりますが、市民の皆さんの御意見をお伺いして、基本構想っていうのをつくりました。それをベースにして、これからのまあ開発に当たっていかなければいけないと思っています。
     そのときに4つの機能というものが市民の皆さんの御意見から出ました。1つは情報センター機能、いわゆる従来の図書館を充実させたもの。もう一つは、市民活動交流の機能を持ったボランティア活動やギャラリー機能。それから、市民会館が大分古くなったので、文化芸術機能を持ったところ。さらには、利便性の高い行政機能を持ったところはできないかと、まあ、こういうことであります。  先ほど申し上げたように、時代の要請等も踏まえながら、一つ一つ丁寧に判断をしてまいりたいと思っています。  それから、御存じのような財政状況になってまいりましたので、この岐阜大学医学部等の跡地についての開発については、1期、2期、3期、まあ3期ぐらいに分けて開発していくのが適切ではないかと、こんなふうに思っています。まあ第1期では、要望の強い岐阜市立図書館にかわる、いわゆる情報センター機能を考えていくことが適切ではないかと。それにあわせて、    〔私語する者あり〕 市民活動の交流機能についてもこの中に盛り込んでいきたいと、こんなふうに思っているところであります。  それから、    〔私語する者多し〕 岐阜県の総合庁舎の跡地に関する協議状況についての御質問でありますが、県の総合庁舎敷地につきましては、    〔私語する者あり〕 県から市に対しまして取得の意向、    〔私語する者あり〕 県から市に対して取得の意向の打診を受け、現在、現存いたします建物の一部、敷地を除いて取得する方向で協議を進めているところであります。  財政状況や、あるいは取得の条件、活用方法というものをしっかりと勘案しながら、早急に結論を得られるよう考えてまいりたいと、県と協議をしてまいりたいと、こういうふうに考えております。    〔私語する者多し〕(笑声) 31: ◯議長(林 政安君) 教育長、安藤征治君。    〔安藤征治君登壇〕    〔私語する者あり〕 32: ◯教育長(安藤征治君) 新型インフルエンザに関します御質問にお答えをいたします。    〔私語する者あり〕  インフルエンザの流行に伴いまして、臨時休業措置を二度、三度と繰り返す学級も出てきております。  閉鎖日数が最も多かった例といたしましては、臨時休業措置が3回とられ、土曜日、日曜日、祝祭日を除きまして、実質10日間、授業を行うことができなかった学級が2学級ございます。  各学年の年間授業時数は、学校教育法施行規則第51条及び第73条に標準時数として定められております。まあ標準時数という定め方をしておりますのは、生徒の負担加重にならない限度で上回ってもいいと。また、災害や流行性疾患による学級閉鎖等の不測の事態により当該授業時数を下回った場合、その確保に努力をすることは当然であるけれども、下回ったことのみをもって学校教育法施行規則に反するものであるということではないと、こういう文科省の見解が示されております。  しかしながら、できるだけ授業時数を確保するということは大切でございますので、それぞれの学校におきまして、授業のない6時間目に授業を行ったり、7時間目授業を行ったり、あるいは終業式、始業式の日にも授業を実施するなど、それぞれの学校の実態に応じて、できる限りの対応をしていただくようにお願いをしているところでございます。  本市では、インフルエンザと診断された児童生徒が在籍者の10%以上の場合に、5日間の臨時休業措置という基準で対応をしてまいっております。季節性インフルエンザの流行の時期を迎え、新型インフルエンザと混在した場合に、現在の基準では学校運営に支障を来す懸念もあるので、基準の緩和等について検討していく必要があるのではないかと、こういう御指摘をいただいたわけでございます。  この基準を見直す状況としては、1つには、国や県から新たな指針が出たとき、2つ目には、児童生徒にワクチン接種が完了したときというふうに考えているところでございますが、実は、つい今し方、私の手元にメモが入りました。これによりますと、岐阜県から連絡が入りまして、今後は新型インフルエンザの対応について、季節性と同様な扱いを考えていきたいということのようでございますので、そうしますと、この基準の緩和ということも可能になってまいります。早速情報を確認し、本市の対応について専門的な立場の健康部・保健所等にアドバイスをいただきながら、決定をしていきたいというふうに思っております。    〔私語する者あり〕 33: ◯議長(林 政安君) 副市長、成原嘉彦君。    〔私語する者あり〕    〔成原嘉彦君登壇〕 34: ◯副市長(成原嘉彦君) 職員定数スリム化指針についての御質問にお答えをいたします。  まず、職員定数スリム化指針の進捗状況でございます。  平成17年度に作成いたしました新2010職員定数スリム化指針に定めます定員適正化計画では、平成18年1月1日の職員定数4,164人を5年間で384人削減しまして、平成22年4月1日には3,780人とする計画でございます。    〔私語する者あり〕  平成21年4月1日時点での職員定数は3,894人でございまして、同じ平成21年4月1日の計画の目標定数は3,822人ということでございまして、計画より72人多いという差がございます。  この目標定数との差の内訳につきましては、瑞穂市の消防事務を受託したこと。また、ぎふ清流国体開催などに係る臨時的な増員。こういうものが影響しておりますし、保育所の民営化計画の予定年度の変更などによるものでもございます。  この4年間の進捗率は79%という数字になりますし、この今申し上げました臨時的増員分を除きますと、90%の進捗率ということにカウントされます。これまでのところ、おおむね計画どおり進んでおりますけれども、平成22年4月1日の最終的な目標というものを達成できるように努めているところでございます。  次に、定数スリム化によります業務などへの影響でございますが、職員定数につきましては市民サービスに影響を与えないように、毎年現状の定数の是非も含めまして、次年度の体制について、定数ヒアリングの中で所管部と十分協議しまして決定をいたしております。  また、ぎふ清流国体など、一時的に多くの職員が必要となる事業に関しましては、その一時的な増員は別枠として取り扱いまして、定数全体に影響しないように計画を進めております。  今年度中に策定する新たな職員定数の指針につきましては、現下の厳しい社会経済情勢、また、財政状況にかんがみまして、引き続き民営化、委託化、嘱託化などを推進することによりまして、行政のスリム化をさらに進めてまいりたいと考えております。  なお、国において検討されております定年延長とか、国、県からの権限移譲、さらには、政権交代によります制度の見直しにかかわります対応など、これから不確定な要素もございますけれども、職員数の適正化につきましては、現在、各部署において具体的な事務事業の見直しなどを検討させているところでございます。  いずれにいたしましても、市民の安全、安心を担う分野における職員の充実を図りつつ、行政需要の変化に的確に対応しためり張りのある職員配置を行いまして、最小の経費で最大の効果をもたらす体制が維持できるように、行政のスリム化に関する新たな指針を策定してまいりたいと存じます。    〔「議長、12番」と呼ぶ者あり〕 35: ◯議長(林 政安君) 12番、松原和生君。    〔松原和生君登壇〕 36: ◯12番(松原和生君) それぞれ御答弁をいただきまして、ありがとうございました。  要望と再質問をさせていただきます。  民主党連立政権への期待と影響についてであります。地域主権の実現等々しっかりと進めてほしいと思っています。  民主党政権に気をつけてほしいと思うことは、決して白紙委任を受けたわけではないということ。世の中は絶えず変化をし続けているということ。歳入には限りがあり、むやみに借金などのツケを次世代に先送りする、そういうことになってはいけないということ。国においては、こうしたことをしっかりと踏まえた政権運営を国民の声を聞きながら行っていってほしいと思っています。  4年間の約束の検証と今後の取り組みについてです。    〔私語する者多し〕  この間のさまざまな取り組みについては、    〔私語する者あり〕 議員として見てきています。    〔私語する者あり〕 地方にとって厳しい社会経済情勢が続く今、即戦力となる力が必要です。この間の豊富な経験と実績をしっかりと生かして、総仕上げの3期目にしっかりと取り組んでいただけることを期待をいたします。  市長に再質問をいたします。  細江市長は9月議会において、1月31日告示、2月7日開票の市長選挙に、「日本一元気な県都・岐阜づくり」を目指して再び立候補をするという決意を表明をされました。  また、先日の新聞に、今度の公約・マニフェストについて、教育と医療、産業を重要な柱とし、早目につくりたいといったコメントが掲載をされていました。  今回の4年間の約束の検証を踏まえ、次期4年間の約束について、どのような政策に取り組んでいかれるおつもりなのか、その基本となる考え方について、お聞かせいただきたいと思います。  新型インフルエンザと学校運営についてです。  早期の終息を心から願っています。きのうの御答弁を聞く中で、終業式や始業式で授業を行う、冬休みが短縮になる、7時間目の授業を設ける、こんなことがきのうの御答弁でありましたが、その中で少し考えてみましたが、10日休んだクラスがすべて取り戻すには、冬休みがゼロになるか、3学期すべての日が7時間授業になるか、そうしなければたどり着かない、そういった数までなっているクラスがあるということで、法律との関係では、そこまでは大丈夫だと、こういうことでありました。先ほど、ついさき方の情報だと、    〔私語する者あり〕 こういう    〔私語する者あり〕 話でありましたが、    〔私語する者あり〕 愛知県教育委員会でも既に通知をして、しばらくたっているわけですから、県教育委員会、健康部、そして、本市のしっかりとした意思を持って、    〔私語する者あり〕 調整をしていってほしいと    〔私語する者あり〕 思っています。    〔私語する者あり〕  観光拠点としての岐阜公園整備についてです。    〔私語する者あり〕  遊具について、イメージに合わせた遊具を備えたコーナーが必要であるという認識は理解をしました。今年度策定している岐阜公園全体基本構想の完成を待って、来年度具体的な議論をしていくという話ですが、そうした空き地を通ってロープウエーや岐阜城、こうした観光客の皆さんが通っていく、この公園を訪れていくわけですから、観光施設、誘客施設としての位置づけを考える中で、早い時期の完成をぜひ考えていただきたいと思います。  岐阜大学医学部等跡地利用計画についてです。  構想について、中心市街地の活性化に寄与するもの、中心部のにぎわいをもたらすものだと、そういう考えであることはわかりました。しかし、例えば、図書館機能を発展させた情報センター機能と言われても具体的なイメージがわかりにくく、市民への広報という意味でも、わかりやすいイメージを示していく必要があると思っています。  職員定数スリム化指針の進捗と来年以降の方針等についてであります。  今年度末までの間、団塊の世代の退職者数は約1,000人とされ、その半分を採用するというわかりやすい話で進めてきました。今年度中に策定される新たな指針においても、現下の厳しい社会経済情勢や財政状況などを十分に考えながら、しかし、例えば、監査など、必要な部門には力を入れる、めり張りのきいた方針を策定されるよう要望をいたします。  以上で私の2回目の質問を終わります。 37: ◯議長(林 政安君) 市長、細江茂光君。    〔細江茂光君登壇〕 38: ◯市長(細江茂光君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  申し上げるまでもありませんが、現在、世界は大変な経済不況に見舞われておりまして、100年に一度と言われています。しかし、私たちはもっと気をつけなきゃいけないのは、人類史上初と言われることが起こらないとも言えない。つまり温暖化対策など、しっかり取り組まないと、ほんとに何が起こるかわからないということも十分意識をする必要があるかと思います。  アメリカでは初の黒人大統領も誕生しました。日本では政権交代が起こりました。ということで、世の中が大きくパラダイムシフトといいますか、大きく変わってきている時代だと、こういうふうに考えています。そういう中での私どもの地方自治体のあり方を考えてみますと、今までの常識や経験だけでは対応できない大変厳しい時代を迎えるというふうに思っています。来年度以降、この地方自治体のあり方については、ほんとに大きな試練を迎えると、こういうふうに思っておりまして、そういう中では経験あるいは実績というものが大変重要ではないかと、こういうふうに思っているところであります。このような時代に多分こういうリーダーが求められるんだろうということをいつも考えています。  1つは、いかなる事態にも憶することなく改革を進めるリーダーシップが求められているだろうと思います。  また、もう一つは、御存じのように、日本も、あるいは各自治体も大変な財政難に陥っています。これからは自治体あるいは国の経営においても、このいわゆる経営感覚、つまりお金がなくては何もできない。幾ら理想的なことを言ってもそれを実現できないということになるわけでありまして、これからも健全財政を保つための経営感覚というものをしっかり持つことが求められているというふうに思います。  それから、もう一つは、危機管理であります。  突発的に起こった危機、例えば、産廃問題が起こりました。あるいは県では裏金問題が起こりました。    〔私語する者あり〕 突発的に起こった危機に対する対応というものを求められますし、もう一つは、未来、将来起こるかもしれない危機というものを事前に察知をして、それを未然に防ぐという危機管理能力、これが大きく求められているというふうに思います。こういうものをしっかりと意識をしながら、また、自分自身もしっかりと磨きながら対応していきたいと、こういうふうに思っています。  我が市の代表的な歴史上の人物であります織田信長公もさまざまな改革をされました。さまざまな抵抗もあり、最後は命を落とすことになるわけでありますが、楽市楽座などの行政改革なども、構造改革なども行われ、最終的には平和な時代への1つの礎をつくられたと、こういうふうに思っています。そういう意味でも、これからも私どもは十分な経験と実績を生かして、平和で豊かな、また、安心で安全なまちをつくっていきたいと、こういうふうに思っています。  そういう中で、我が市が求められるものであります、この厳しい時代で岐阜市が残っていくための必要最低限の2つのものは、1つは、人への投資だと思います。もう一つは、改革の続行、継続であると、こういうふうに思います。先ほど申し上げましたように、改革には幾多の痛みが伴います。その結果として、さまざまな抵抗も出てくるかと思います。こういうものを断固として改革を進めるということによって、将来、持続可能なまちをつくっていくことができるというふうに思っています。  そして、もう一つが人への投資でありまして、岐阜市は来年度以降、人間主義都市を目指すと、こう言っています。「経済力から、人間力へ」という副題をつけておりますが、さまざまな将来の成長の礎となる施設、駅前でありますとか、市民病院とか薬科大学等ができました。これを仏つくって魂入れずにならないように、これをまさに活用していただく、人の活力というものをやっぱり引き出す、そんなまちをつくるために人間主義都市を目指そうと、こういうふうに申し上げているわけであります。  今後とも引き続き、たゆまない行財政改革を断行しながら、健全財政を堅持して、すばらしい持続可能な、また、多くの高齢者、中・高齢者、さらには、若い人たちに魅力を持ってもらえるまちをつくっていきたいと思っています。その中で教育立市、産業・雇用立市、医療・健康立市というのは大変重要な    〔私語する者あり〕 テーマであるというふうに思っております。  以上、お答えいたしました。 39: ◯議長(林 政安君) この際、しばらく休憩します。   午前11時47分 休  憩
               ━━━━━━━━━━━━━━━━━   午後 1時16分 開  議 40: ◯副議長(中尾年春君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    〔「議長、議事進行、35番」と呼ぶ者あり〕 41: ◯副議長(中尾年春君) 35番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕(拍手)    〔私語する者あり〕 42: ◯35番(服部勝弘君) 議長の許可をいただきましたので、発言をさせていただきます。  午前中の松原和生議員の市長に対する再質問の部分の中で、以下のような質問がありました。   市長に再質問をいたします。   細江市長は9月議会において、1月31日告示、2月7日開票の市長選挙に、「日本一元気な県都・岐阜づくり」を目指して再び立候補をするという決意を表明をされました。   また、先日の新聞に、今度の公約・マニフェストについて、教育と医療、産業を重要な柱とし、早目につくりたいといったコメントが掲載をされていました。   今回の4年間の約束の検証を踏まえ、次期4年間の約束について、どのような政策に取り組んでいかれるおつもりなのか、その基本となる考え方について、お聞かせいただきたいと思います。  といった市長の立候補による政策発表を求めるような質問がありましたが、これは来年2月に市長選挙を控えておる時節柄、公選法上も若干の疑義があるように思われますので、議長におかれましては、内容を精査の上、適切な対応をされますようお願いを申し上げます。  以上であります。 43: ◯副議長(中尾年春君) ただいまの服部勝弘君からの議事進行発言については、議長において、後ほど会議録を精査の上、措置することとします。            ───────────────── 44: ◯副議長(中尾年春君) 質疑並びに一般質問を続行します。8番、竹市 勲君。    〔竹市 勲君登壇〕(拍手) 45: ◯8番(竹市 勲君) それでは、通告に従い、順次質問をさせていただきます。  まず、有害鳥獣対策について農林部長に2点お尋ねいたします。  1点目は、近年、有害鳥獣による農作物の被害が頻発しており、農家の生産意欲の低下など、社会問題となっています。    〔私語する者あり〕 議会においても毎回のようにこの問題が取り上げられております。  つい先日も市内境川周辺のヌートリアについて新聞報道がされていましたが、荒田川や大江川付近でも農作物への被害があると聞いております。被害は徐々に下流に広がっており、私の住む柳津地区でも被害が報告されております。  また、市内全域でアライグマの被害が発生しておると聞いておりますが、最近の有害鳥獣による農作物の被害状況と防止対策についてお尋ねいたします。  2点目は、金華山周辺でもイノシシが出没して、登山道周辺など、所構わず掘り起こしたりするなどの被害があると聞いております。金華山は、信長公居館跡を中心に国の史跡とする取り組みがされている貴重な岐阜市の財産であります。これらの重要な史跡をイノシシに掘り起こされては、歴史的価値が損なわれてしまいます。    〔私語する者あり〕  また、市民の身近なレクリエーションや自然観察の場所でもあり、年間を通して多くの観光客や    〔私語する者あり〕 登山者が訪れる所でもあります。これらの来山者の皆様に    〔私語する者あり〕 イノシシによる被害が発生するようなことがあっては大変なことであり、金華山周辺のイノシシの被害防止対策が強く望まれております。    〔私語する者あり〕  しかしながら、金華山とその周辺の山は、一般的な狩猟ができない鳥獣保護区に指定されているため、イノシシの個体数の減少になかなか結びついていないとも聞いておりますが、岐阜市として金華山周辺のイノシシの被害に対してどのように対処されているのか、また、今後の対策についてお答えください。    〔私語する者あり〕  続きまして、柳津地区のものづくり産業集積地整備事業について質問させていただきます。  岐阜市は平成18年には岐阜市企業誘致推進本部を設置し、岐阜市にふさわしい産業の創出や産業活力のあるまちづくりを目指してこられ、経済面における持続性、自立性を再構築するための重要施策であり、経済波及効果の大きいものづくり産業に着目し、入りを図る施策の中核として事業を推進してこられました。  このものづくり産業集積地計画においては5つの候補地を挙げられ、精査の結果、まず、柳津地区がものづくり産業集積地としての客観評価が高く、インフラ整備の状況がよく、近隣にある岐阜羽島インターにより交通アクセスが良好な地域であり、さらに、岐阜流通業務団地が隣接しており、互いに連携を図った事業展開が期待できる。また、平地であるため工事が容易であり、早期に事業の実施を図ることが可能であるため、高く評価され、産業集積地として選ばれたと理解しております。  また、用地買収終了後、直ちに企業誘致に取りかからなければならないと思っておりますが、現在、岐阜市は企業立地促進のため、企業立地促進助成金、雇用促進奨励金などの支援制度を設けておられますが、さらに、集積地への立地を促進するためには新たなるインセンティブを与えることや、雇用確保などの支援策などを打ち出し、それから、他地域よりも魅力のある地区であるということをアピールしていかなければならないと思いますが、昨年のリーマン・ショック以来の世界の大不況の中、また、昨今のデフレ、円高、株安と、我が国の経済状況は大変深刻な状況であります。このような不況のもと、土地購入後の企業誘致をどのように行っていくおつもりなのか。  また、誘致するに当たっては、公平、公正に誘致する企業を選び、岐阜市にとってメリットがなければなりません。  また、この産業集積地の整備事業は、地元住民にとっては今までの生活環境とはがらりと一変することは避けられません。特に通勤者の車や運搬用トラックの交通量の増加により地域の安全が脅かされることなど、また、ほかにもいろいろな不安が多く考えられます。それらのことを考慮して、地元の住民の理解を得て、この計画が進められることが必要であり、地域住民とのパートナーシップを踏まえつつ、協働で事業展開できる事業推進体制をつくり上げることも必要と考えられます。  そこで、以下、5点について質問いたします。  1点目は、事業用地の現状について。  2点目は、デフレ、円高、株安の、この不況下における企業誘致活動について。  3点目は、誘致する企業の立地について。  4点目、誘致する企業の選定方法について。  5点目は、周辺地域への対応について。  以上、質問させていただきます。  続きまして、消防の広域化についてお尋ねいたします。  昨年3月の県による岐阜県消防広域化推進計画の策定に続き、ことしの5月には、岐阜地域広域化推進検討連絡会及び作業部会が設置され、消防組織法の改正に伴う消防の広域再編が進められようとしております。消防の広域再編が進められようとしている理由には、主に2つあります。  1つは、市町村合併の流れと同様に、地方分権に伴う効率的行政の執行という面と、昨今の大規模災害等に対応する消防力の強化という制度再編が理由と言えます。  効率的行政の執行には、多分に現在の厳しい国、地方の財政状況を反映しており、地方交付税の削減に伴う小規模な市町村の消防力の低下が指摘されております。一方、異常気象や大型地震などの大規模災害や国民保護法に基づくテロに対応する能力に加え、少子化や高齢化の進展とともに人口減少が進む状況の中で、現在の基礎自治体単位の消防力の維持及び強化の必要性は十分認識されなければならないところです。今回、再編の流れは、今まで進めてきた10万人規模から30万人規模の消防力単位にし、消防力の維持強化を図ろうとするものです。  さて、岐阜市における状況は、他の4市3町、羽島市、山県市、瑞穂市、本巣市、岐南町、笠松町、北方町とともに、岐阜地域として本年5月から10月をめどに検討連絡会及び作業部会が設置され、各首長における協議開始に関する意思決定が行われると聞いております。その後、第2段階として、平成22年度より協議会による協議、運営計画の策定、設立準備へと進み、平成24年度末に消防広域化の実現という計画になっております。しかし、市民の生命、財産を守るという点において、消防力そのものが予算や能力という点において聖域化されがちである状況において、この広域化という制度変更への理解は大変重要なものであると考えております。  市町村合併までとは言わないまでも、仕組みが変わろうとしていることに無関心ではいられません。特に法によって決められたことであるとはいえ、それぞれの市町の事情はそれぞれあり、広域という名目や枠組みのみで、枠組みを先に決め、その協議の中で決定されてよいか、疑問に思うところであります。  岐阜市民にとって広域化が有益なものであるかどうかや、もし広域化するのであれば、どのような利点でどうすべきか、課題は何なのか等の議論をしっかりしていく場が必要であるのではないでしょうか。  そこで、都市防災部長兼消防長にお尋ねいたします。  まず、検討連絡会や作業部会の検討状況を教えていただくとともに、協議開始に関する意思決定はどうなっているのか、状況全般も含めて教えてください。  さらに、第2段階へ入っていくとすれば、今後、市議会や市民に対してどのような議論の場をつくっていくのか、どのように説明責任を果たしていくのか、お尋ねいたします。  続きまして、介護保険制度に関して、4点、福祉部長にお尋ねいたします。  まず1点目として、特別養護老人ホームの入所待機者状況及び施設整備の予定についてであります。  最近発表された我が国の人口における将来推計によりますと、2035年には、65歳以上の高齢者の人口に占める割合が40%を超える自治体が4割を超えるとのことであります。今後、高齢者がふえていくのに伴い、介護を必要とする高齢者も当然増加していくわけです。  また、全国の特別養護老人ホームの整備数はおよそ40万床で、その入所待機者数は39万人とも言われていまして、大変多くの方が入所を待っている状況にあります。  本市においても特別養護老人ホームの入所待機者は毎年増加していると聞いていますが、現在の状況についてお尋ねいたします。  また、施設整備については6月議会でも質問をしました。それについては、国が経済危機対策による緊急整備として4万人を上乗せすることを受けて、市でも上乗せ整備を検討されるとの答弁でしたが、どのようにされたのか、お尋ねいたします。  次に、2点目として、療養病床の廃止凍結についてお尋ねします。  介護型の療養病床については、社会的入院の解消などのため廃止することになっています。しかし、民主党のマニフェストでは療養病床の削減計画を凍結するとあり、長妻厚生労働大臣は、先月、衆議院予算委員会で、入院患者が介護保険施設に移るのを見届けるまでは療養病床の削減を凍結し、法律で平成23年末となっている介護型の療養病床の廃止も猶予を含め検証したいとして、凍結する考えを表明いたしました。  本市においては9施設・323床の介護療養型医療施設があると聞いておりますが、今後どうなっていくのか、また、凍結による影響があるのか、お尋ねいたします。  3点目として、同居の家族等がいる場合の介護サービスの制限についてお尋ねいたします。  訪問介護については、同居の家族等がいる場合、サービスが使えないとする市町村があるとも聞いております。    〔私語する者あり〕 しかし、同居の家族がいるとは言っても、日中は働きに出て、ほかにだれもいなくなる、あるいは身体的に介護ができないなど、いろいろなケースがあると思います。  本市における訪問介護はどのような対応になっているのか、お尋ねいたします。  4点目として、介護疲れによる痛ましい事件への対策についてお尋ねいたします。  先月、ある新聞が、高齢者介護をめぐる心中や殺人事件が平成12年からことし10月までに全国で400件以上に上ると報道いたしました。その背景には、核家族化の進展によって高齢者2人世帯となった結果、老老介護の状況になり、介護に行き詰まるケースや、働き盛りの男性が介護のために職につけず、経済的にも追い詰められるケースが多いようであります。このことについて、本市ではどのような対策をしているのか、お尋ねいたします。  続きまして、市税、公共料金等の徴収に関してお伺いいたします。  以前にも同じ質問をいたしましたけれども、地方財政が非常に厳しい状況にある中、昨年のリーマン・ショック後の景気後退による雇用不安など、市民生活への影響が懸念され、世の中は国と地方の格差、所得格差、地域格差等が叫ばれ、格差社会とも言われております。円高、デフレ、株安の経済状況の中、企業においても収益についてはさまざまで、産業によって好景気の業種もあれば、構造不況からなかなか脱出できない業種など、景気の先行きは不透明で、不安定な状況にあります。  加えて、    〔私語する者あり〕 企業規模によっても収益の増加に格差があります。社員のリストラや新規採用を抑制するとともに、アルバイト、パートタイマー、派遣社員などの非正社員の解雇を進めて経費の削減を図ることにより、経営改善を進めてきているのが現実であります。  その結果、低所得による生活水準の悪化、経済苦による多重債務者の増加、ホームレス、ネットカフェ難民の増加、そして、自殺者の増加、また、生活保護世帯が増加し続けていることなど、仕事があるものの、低所得であるワーキングプアと言われる貧困層が拡大している現実の格差社会の中で、住民の公平感が減少することで、社会における規範意識の低下をもたらし、その結果、治安の悪化が起こる要因の1つにもなっているのではないでしょうか。  そのような社会背景の中、税金、公共料金などに対しての市民の規範意識の低下のあらわれが最近よく耳にしている、払えるのに払わない保育料、給食費等の未払い、そういったことに反映されているのではないでしょうか。このことは財政の根幹である市税収入においても懸念されることであります。  これは我が岐阜市においても厳しい財政状況の中、市の財政再建が市政運営の重要課題の1つと位置づけられていることから、市税、公共料金の収入を取り巻く経済環境の悪い中、市税収入の確保を図ることはもちろん、納税者の信頼を得るために、悪質滞納者に対して法令に基づく厳正な処分をするなど、より一層厳正、公平な市税徴収の取り組みを図る必要があり、従前以上に自治体みずからの責任において収入を確保しなければならなくなったと思います。そのための市税徴収の現状と新たな取り組みについてお尋ねいたします。  また、公金徴収の観点から、他の部局の公金徴収担当課との連携により、市税の徴収に関するノウハウの活用や情報の共有を図ることも公金徴収の強化にもつながると考えております。  そこで、以下、3点のことについて財政部長にお尋ねいたします。  1点目は、収納率の推移と今後の予測について。  2点目は、徴収の現状と新たな取り組みについて。  3点目は、公金徴収における他部局との連携についてお尋ねいたします。  以上をもって1回目の質問とさせていただきます。(拍手) 46: ◯副議長(中尾年春君) 農林部長、蒔田一雄君。    〔蒔田一雄君登壇〕 47: ◯農林部長(蒔田一雄君) 有害鳥獣対策について2点の御質問にお答えいたします。  1点目の、被害状況と被害防止対策でございますが、野生動物による農作物への被害状況につきましては、水稲、園芸作物、果樹など農作物全般にわたる食害が増加しており、中でもイノシシによる被害の増加が顕著となっております。その被害防止対策としての捕獲につきましては、イノシシやヌートリアなどは岐阜市猟友会に、アライグマなどは民間業者に委託し対処しております。また、みずから捕獲を望まれる方々の御要望におこたえするため、箱わなを常備し、希望者に貸し出しを行っております。  そのほか、猟友会に鳥獣被害防止パトロールや年2回の鳥獣被害防止講習会の開催を委託し、これらを通して、有害鳥獣の習性や、さくやネットによる防衛方法などを市民の皆様にわかりやすく御説明し理解していただくなどの対策を講じ、被害の軽減に取り組んでおります。  2点目の、金華山周辺のイノシシ被害対策でございますが、金華山とそれに連なる山々のすべては、県による鳥獣保護区の指定がなされておりますが、これまでも目撃情報や被害情報が寄せられた際には、わなを設置し、捕獲に努めてまいりました。  しかし、議員御発言のとおり、金華山は自然と歴史に富んだ山であるがゆえに、多くの観光客や登山者が入山されますので、安全確保の観点から、わなの設置場所も大きく制限され、捕獲に苦慮しているのも事実でございます。    〔私語する者あり〕  今後の対策といたしましては、これまでは目撃や被害情報が寄せられた箇所周辺のみを対象に、わなを仕掛ける方法で捕獲を行ってまいりましたが、    〔私語する者あり〕 同時期に、金華山とそれに連なるすべての山々全域で、
       〔私語する者あり〕 わなを仕掛け捕獲することが効果的な方策の1つと思われますので、実施に向け猟友会や関係する方々と協議、検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。    〔私語する者多し〕 48: ◯副議長(中尾年春君) 商工観光部長、田中康雄君。    〔田中康雄君登壇〕 49: ◯商工観光部長(田中康雄君) 柳津地区ものづくり産業集積地整備事業について5点の質問にお答えいたします。  1点目と5点目の御質問は関連がありますので、あわせて答弁させていただきます。  まず1点目の、事業用地の現状についてでありますが、平成19年度に作成いたしましたものづくり産業集積地計画に基づき    〔私語する者あり〕 現在進めておりますこの事業は、「~豊かな緑に包まれた、環境にやさしい産業集積地~」をコンセプトとし、岐阜市の産業振興や地域の活力向上に大きく寄与する事業として推進しているところでございます。  柳津地区につきましては、昨年度より地域の方々や土地所有者の方に対して事業の目的やコンセプトを御説明し、協力をお願いしてまいりました。    〔私語する者あり〕 その結果、先般ようやく事業用地地内の    〔私語する者あり〕 土地所有者の皆様の合意をいただくことができました。現在は代替地を希望する地権者と代替地を提供していただける土地所有者との土地の交換手続を進めているところでございます。土地の交換手続が完了した後に用地取得の手続を行っていく予定でございます。  続いて、5点目の御質問、周辺地域への対応についてでございますが、事業用地には岐阜流通業務団地や大型商業施設が隣接しており、同施設の東側を南北に走る県道鶉羽島線は、名神高速道路羽島インターチェンジや新幹線岐阜羽島駅に通じる片側2車線の幹線道路として既に整備がされております。現在この交通環境等のよさを活用し、周辺住民の方々の生活環境に配慮した周辺の道路整備や産業集積地内の周辺緑地等に関する整備計画について、関係部局と協議をしているところでございます。  事業を進めるに当たりましては、地域の皆様方からの御理解、御協力が何より重要でありますので、地域説明会等を通じ、地域の皆様の御意見等を反映した、よりよい産業集積地としてまいりたいと考えております。    〔私語する者あり〕  次に、2点目の、不況下における企業誘致活動についてでございますが、長引く景気低迷により、企業の設備投資も慎重になってきており、その上、他都市との激しい誘致競争も加わる中、非常に厳しい状況であるという認識は持っております。これまで岐阜県や金融機関等からの情報に基づく企業訪問を初め、各地で開催される企業展や産業フェア等において、事業の宣伝活動や誘致活動を行ってまいりました。また、昨年度、岐阜県工業会の会員企業に対し、新規工場立地計画の有無に関するアンケート調査を実施いたしましたが、今年度は調査対象を県外の製造業の企業にも拡大してアンケート調査を実施しているところでございます。今後もこれらの調査結果を活用し、交通の利便性や豊富な人材、岐阜市の知名度等をアピールしながら、企業誘致活動を行ってまいりたいと考えております。  次に、3点目の、誘致する企業の立地についてでございますが、岐阜市にとって税の増収や    〔私語する者あり〕 雇用機会の創出、市内企業への経済波及効果等といった観点からも、市外からの企業進出が望ましいと考えております。    〔私語する者あり〕 しかし、一方で、市内の企業が立地を検討する要因として、工場敷地が手狭になった、あるいは将来の需要への対応等、    〔私語する者あり〕 事業規模拡大に伴う他の地域への新たな工場の移設や新設が挙げられます。実際にこれまでに多くの市内の企業が工場用地を求め市外へ転出していった経緯がございます。そのため市内外を問わず、優良企業に進出していただけるよう企業誘致活動を行ってまいりたいと考えております。  最後に、4点目の御質問の、誘致する企業の選定方法についてでございますが、現在は広く企業への情報提供を行いながら、進出に関する御相談を承っている段階でございます。今後、岐阜市が用地を取得させていただいた時点で、公募形式により募集をさせていただきたいと考えております。  いずれにいたしましても、岐阜市にとって少しでも立地メリットの大きな企業に進出していただけるよう企業の業務内容、あるいはオーダーメードによる分譲区画の形状にも配慮しつつ、企業の操業時期といった条件等により選定してまいりたいと考えております。 50: ◯副議長(中尾年春君) 都市防災部長兼消防長、鬼頭正司君。    〔鬼頭正司君登壇〕 51: ◯都市防災部長兼消防長(鬼頭正司君) 消防の広域化について2点の御質問にお答えをいたします。  まず初めに、消防の広域化は本部機能を集約することにより、現場に職員を配置することができ、迅速で、より効果的な災害活動が可能となることや、高度な施設を一元化することでコスト面にも期待ができること。また、消防体制を充実強化し、住民サービスの向上を図ることなどを目的とするものでございます。  そこで、1点目の、検討連絡会の検討状況及び協議開始の意思決定についてお答えをいたします。  本件においては、平成20年3月に策定された岐阜県消防広域化推進計画で組み合わせとなった岐阜地域の5市3町の検討連絡会において、広域消防運営計画を作成する協議会の設置に先立って、基本的な課題である広域化の方式の比較、消防署などの組織体制、経費の負担について検討をするとともに、期待される効果や広域化に向けた課題について調査研究をしてまいりました。その結果、岐阜地域の5市3町で広域化を実現することが望ましいとする検討連絡会としての報告書がまとめられたところでございます。    〔私語する者あり〕  また、本市においても広域行政の境界付近では、現在よりも他の消防本部からの消防車や救急車が速く到着できる地域があること。    〔私語する者あり〕 さらに、指令システムや平成28年5月末までにデジタル化に移行しなければならない消防救急無線デジタル化への経費など、行財政のスケールメリットが期待できるものでございます。  現在それぞれの市町では検討連絡会の結果を踏まえ、協議会への参加と広域化の方式について検討されているところでございます。  本市としましては消防体制や経費に効果が期待できるものであり、岐阜地域の中心的な役割を担っていることから、関係市町の消防体制の強化のために本市の消防力が大変重要であると認識しております。このため協議会へ参加することが望ましいと考えております。  2点目の、市議会及び市民に対する協議の場についてお答えをいたします。  消防は住民の生命、財産を保護する最も基本的なサービスであり、岐阜地域の住民に大きな影響を与えるものでございます。議員の皆様には、これまでの過程において、昨年の県推進計画が策定されたこと、また、本年5月、岐阜地域の検討連絡会が設置されたことや、そのスケジュールなどについて御報告をさせていただいております。今後も適宜御意見を伺ったり、進捗状況などを報告をさせていただきたいと思っております。  本市が協議会に参加する場合は、他県の先進事例などを参考に県や関係市町と協議をし、関係機関の皆様からも御意見をいただきたいと考えております。  また、住民の皆様にも必要な時期に広報ぎふ、ホームページなどにより情報提供をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。    〔私語する者あり〕 52: ◯副議長(中尾年春君) 福祉部長、箕浦準二君。    〔私語する者多し〕    〔箕浦準二君登壇〕 53: ◯福祉部長(箕浦準二君) 介護保険制度についての4点の御質問にお答えをいたします。  1点目は、特別養護老人ホームの入所待機者状況及び施設整備の予定についてでございます。  特別養護老人ホームへの入所を希望されている方は、ことしの10月1日現在2,503人おられます。このうち自宅で入所待ちの方は1,130人で、1年以内に入所を希望されている方は333人となっております。  特別養護老人ホームの整備につきましては、岐阜市高齢者福祉計画におきまして、平成21年度から23年度までに3施設・118床を予定しております。また、このたびの経済危機対策といたしまして、新設、増設で219床分の増床を新たに計画したところでございまして、合わせて337床を平成23年度末までに整備することとしております。  2点目は、療養病床の廃止凍結についてでございます。  介護型療養病床の廃止につきましては、在宅への復帰が困難な方や他の施設への入所ができない方にとっては、行き先がなくなるなどの問題が以前から指摘をされておりました。新政権では療養病床の廃止凍結を表明されたところでございますが、今後、国からどのような具体的な対策が打ち出されてくるかを見きわめながら、療養病床に入所されている方の行き先がなくならないように対応をしてまいりたいと考えております。  3点目は、同居の家族等がいる場合の介護サービスの制限についてでございます。  同居の家族等がいる場合の要介護者に対するサービスにつきましては、一律に制限するのではなく、日中独居となる場合や家族が病気などで介護が受けられない場合、こういった場合は訪問介護サービスの提供を受けることができるとされております。  本市では、この取り扱いにつきまして従来からケアマネジャーに周知をしておりまして、ケアマネジャーが作成するケアプランに基づき、要介護者に必要な訪問サービスの提供がなされているところでございます。  4点目は、介護疲れによる痛ましい事件への対策についてでございます。  当市では幸いにも新聞報道のようなケースは聞いておりませんが、介護疲れによる高齢者虐待の問題は当市でも発生をしております。そして、このような家庭内の状況をよく把握できますのは、直接要介護者や家族に接しておりますホームヘルパーやケアマネジャーでございます。したがいまして、両者がよく連携をして適切な対応を行うよう指導をしているところでございます。具体的には、介護者に疲れが見える場合には、デイサービスやショートステイの利用を勧めるなどにより、介護者の支援となるようなケアプランの見直しを行うよう指導をしております。また、深刻な問題を抱えているようなケースについてケアマネジャーなどから連絡を受けました地域包括支援センターが市の関係課や民生委員などと協議を行い、適切な対応を行えるような体制をとっているところでございます。  以上でございます。 54: ◯副議長(中尾年春君) 財政部長、土井治美君。    〔私語する者あり〕    〔土井治美君登壇〕 55: ◯財政部長(土井治美君) 市税、料金等の徴収についてお答えします。  まず1点目の、市税収納率の推移でございますが、現年課税分につきましては、平成18年度が97.6%、19年度が0.3%減の97.3%、20年度は19年度と同率の97.3%となっております。また、今年度・平成21年度につきましては、昨年来の経済危機の影響を受け、10月末現在で前年度に比べ1.9%の減となっております。  滞納繰越額は年々増加する傾向にあり、これを抑制するためには現年度分の収納率をいかに向上させるかが重要であると考え、特に力を注いでいるところであります。  次に、市税徴収の現状と新たな取り組みについてでございます。  市税徴収の現状につきましては、滞納者に対し、文書、電話及び訪問催告により納付を促すとともに、納付が困難な方に対しましては、分割納付や生活支援のための制度を紹介するなど、きめ細やかな納付相談を行っております。  一方、納付する能力、資産があるにもかかわらず、納めていただけない滞納者に対しましては、換価性の高い預金等の債権を優先して差し押さえるとともに、動産、不動産につきましては、差し押さえ後、インターネットや県との合同による公売を行っております。  差し押さえの実績でありますが、預金などにつきましては、昨年度1年間で408件実施いたしました。今年度は10月までに388件を実施いたしております。また、動産、不動産の公売は、昨年度は8回行い、4,200万円を超える未収金を回収いたしております。今年度は10月末までに3回実施いたしております。  また、新たな取り組みでありますが、納付機会を拡大することにより滞納の未然防止を図るため、昨年度は軽自動車税にコンビニ収納を導入しましたが、今年度は個人の市県民税、固定資産税、都市計画税にも拡大したところでございます。その結果、個人市県民税の2期までの納期内納付率が昨年度に比べ1.24%向上し、固定資産税、都市計画税についても2期までの納期内納付率が0.26%向上いたしました。  さらに、この4月からは納税課の職員2名を県に派遣し、個人市県民税の未収金について県と連携して徴収を行っております。その結果、10月末で6,200万円ほどの未収金を回収するなど、一定の成果を上げているところでございます。  最後に、3点目の、公金徴収に対する他部局との連携についてであります。  税金、料金の滞納者に対する措置、手続につきましては、根拠法令により時効年数や強制徴収できるかどうかなどの違いがございます。しかしながら、税に限らず各種料金の滞納額は年々増加しており、これを抑制するため、より効率的、効果的に徴収整理を行う必要がございます。そのため昨年から、関係部局の担当職員が滞納整理のノウハウや具体的な取り組みについて意見交換するなど、適正な債権管理のための連携を図っているところでございます。  いずれにしましても、市税など、歳入の確保は市政運営の根幹でありますので、引き続き未収金の回収には最善を尽くしてまいりたいと考えております。  以上であります。    〔「議長、8番」と呼ぶ者あり〕 56: ◯副議長(中尾年春君) 8番、竹市 勲君。    〔竹市 勲君登壇〕 57: ◯8番(竹市 勲君) それぞれ御答弁ありがとうございました。まあ、それぞれの事業につきましては、今後とも推移を見ていきたいというふうに思っておりますので、1点だけ、要望を申し上げます。  消防の広域化についてでありますけれども、消防の広域化を目指す本質をいま一度理解する必要があるわけで、広域化そのものを否定しているわけでもなく、岐阜地域の消防体制の強化を否定しているわけでもありません。確かに説明いただいたメリットはあるでしょうが、岐阜市にとってとなると、甚だ疑問があり、必ずしもメリットだけではないところもあります。例えば、合併方式による責任の所在の不明確さや地域格差の是正の考え方、事務委託方式による職員の退職引当金の問題や行政職員の肥大化など、さまざまな確認と議論が必要となってきます。  国はどちらかといえば、小規模消防に対する指導の考え方が強く、人口10万人消防体制から30万人体制を目指すことの意義を理解しても、消防力という基本の市民サービスは地域密着にあり、市民一人一人の対応力にあることを忘れてはなりません。地域密着による住民サービス、また、応益と負担の観点から、しっかりとした議論と説明責任を望みます。  以上をもって私の質問とさせていただきます。    〔私語する者多し〕 58: ◯副議長(中尾年春君) 36番、早田 純君。    〔早田 純君登壇〕(拍手) 59: ◯36番(早田 純君) まず、私、右足に障がいが出ておりますので、座っての質問、御理解をいただきたいと思います。お許しをいただきましたので、以下、3点について質問をさせていただきます。  まず、「市長と市民の皆様との4年間の約束」についてでありますが、同様の表題でさきの質問者からも質問をなされましたが、重要な案件でありますので、私からも観点を変えながら、念を押す立場から質問をさせていただきます。  さきの9月議会において、細江市長は3期目・4選を目指し、来春予定されております市長選挙に立候補する旨を表明されたところであります。  「日本一元気な県都・岐阜づくり」に御尽力をされてきた市長を支持する1人として、岐阜市のさらなる明るい未来を予期させる決意表明であると、大変心強く感じたところでもございます。  市長2期目のこの間、世界的な経済危機に見舞われましたが、これまでの市長や市民の皆様方の御健闘により、幸い岐阜市は元気を失わず、逆に、さらなる発展を目指そうとしている、そういった意欲を強く感じ取ったところでございます。  こうした今日の岐阜市の繁栄は、細江市長がさまざまな改革や新政策に取り組んでこられたことによるものであり、そういった観点から、岐阜市の中興を築かれたと言っても過言ではありません。  初代公選市長の誕生から55年を経て、初の民間出身の市長として、平成14年2月の就任以来、民間で培った経営手腕を発揮するとともに、あらゆるしがらみを断ち、行財政改革に果敢に取り組んでこられたところであります。年間約5億円の赤字を計上していた市営バスの廃止を初めとする事業や、施設の民営化、委託化等、民間手法を導入されたほか、職員採用の一時停止や退職勧奨等により、職員定数を4,329名から平成21年度3,894名に削減するなど、多くの実績を上げられるとともに、これらにより貴重な財源が確保され、さまざまな施策や事業を実現に導いてこられたのであります。  その最たるものの1つは、県都岐阜市の表玄関である岐阜駅前の整備と、その周辺における居住空間やにぎわい空間の創出であります。総事業費約103億円、うち国庫補助金約52億円をかけ、今年9月に完成いたしました岐阜駅北口駅前広場は、「杜の中の駅」というコンセプトに緑の空間を創出するなど、環境に配慮したものとなっているほか、交通結節点としてバリアフリーに配慮した施設整備をするなど、高齢者や私のように障がいを持つ者にも利用しやすいものとなっており、にぎわいの創出につながっているのであります。この約8,000坪に及ぶ日本一の広場の確保は、ステーションデパートの撤去により実現いたしましたが、これは市長が民間商社で培った経験が生かされたことによるものと聞き及んでおります。  一方、岐阜駅周辺でも南口に目を移しますと、平成17年4月には、総事業費5億8,400万円をかけ、アユやホタルが生息する清水川と天満公園を一体的に整備し、約4,200坪に及ぶ泉の杜・清水緑地が完成をいたしました。岐阜駅南口という市内中心部にありながら、市民の憩いの空間となっているとともに、動植物の貴重な生息空間となっているのであります。  また、この岐阜駅周辺においては、岐阜市の新たなランドマークとして、岐阜シティ・タワー43が平成19年10月にグランドオープンをしました。この超高層タワー内の分譲マンション243戸は即日完売したどころか、抽せんで入居をいただき、さらに、高齢者向け優良賃貸住宅108戸も抽せんで入居いただいたところであります。特に分譲マンションは、名古屋都市圏内で働く方などの居住空間となっているところでもあります。同年の春には、名鉄岐阜駅に近接するダイエー跡地に244戸を有する分譲マンションがオープンし、同様に、居住空間の創出につながっているのであります。さらに、現在37階建ての高層ビルを有する問屋町西部南街区の再開発事業が進められており、平成24年度の完成に向け、現在、解体工事に着手しているところであります。ここでも約270戸の分譲マンションが予定されているほか、岐阜駅東地区の再開発事業においても約120戸の分譲マンションが検討をされているところであります。  このほか現在、準備組合を設立し、早期着工が求められておりますグランパレホテル周辺を区域とした岐阜駅前中央東再開発事業や、現在、研究会を立ち上げられておられます岐阜駅前中央西再開発事業においても分譲マンションが検討をされているところであります。これらが実現すると、約1,000戸を超える居住空間が岐阜駅周辺に創出されることとなり、中心市街地の活性化、ひいては岐阜市の発展に寄与することになるものと期待を抱いているところでもございます。  また、これらの再開発事業は居住空間の創出のみならず、問屋街の再生を図るための商業施設を整備する予定であり、最盛期には1,800社を超え、中国やベトナムなどへの生産拠点の移転により400社程度と低迷をしている岐阜市のアパレル産業の再活性化につながるものと大いに期待をしているところでもございます。
     このほかに再開発事業におきましては、この間、玉宮町通りが新たなにぎわいの場となってまいりました。この玉宮町通りやその周辺には、連日行列が続くギョーザ専門店や焼き鳥専門店、ラーメン専門店、焼肉専門店、沖縄料理専門店、たこ焼き屋、焼きそば屋、創作居酒屋など、96店舗の多種多彩にわたる飲食店が軒を連ね、二、三店舗食べ歩くなどして多くの方々が楽しまれております。また、このかいわいには若者向けの衣料品店や足つぼマッサージ店、エステ店、美容・理容店なども展開されて、飲食店舗を含めると126店舗に及び、日本一の集積となっているのであります。県内はもちろん、愛知県や三重県からも若い人が訪れるほどであります。この玉宮町通りのにぎわいの創設は、建築物の更新時に1階だけ1メーター50センチセットバックして道路空間を整備するなど、地元住民とともに官民一体となったまちづくりを推進したことによるものであり、駅前周辺の活性化につながる大きな功績であると思っております。  このほか教育立市を掲げられ、特に小学生から英語教育に注目し、岐阜発「英語でふるさと自慢」事業を実施するなど、これからますます多様化、国際化する社会に対応する人材の育成に取り組んでこられたところでもあります。(笑声)  また、今お話が出ました、現在、柳津地域のものづくり工業団地は、ほぼ権利者の同意が得られ、名神高速道路の羽島インターからわずか20分という地の利を生かし、現在、積極的に企業誘致に取り組んでおられるところでもございます。    〔私語する者あり〕  一方、東海環状自動車道関広見インターより15分の所に、我々の三輪地域でありますが、ここでも約20ヘクタールのものづくり工業団地を造成するため、地域住民の皆様との話し合いに入っているところでございます。  さらに、東海環状自動車道西回りルートが完成した暁には、黒野地域の大学病院の隣接地にも約20ヘクタールのものづくり工業団地の造成を予定しているところでもあります。これらによって、私たちの子どもや孫たちに岐阜市内での新規雇用の機会の創出がされるところでもございます。  また、医療立市等も掲げられておりまして、市民病院と連携し、現在、総事業費128億円をかけ、ヘリポートを有し、    〔私語する者あり〕 敷地内の駐車台数の大幅な改善を図るなど、老朽化した西病棟、外来診療棟を改修しているところであります。現在、全国の自治体病院が医師不足や看護師不足、また、財政難で廃止に追い込まれているところが多い中、市民の皆さんへの高度医療の提供と、さらなる強化に努めているところでもございます。  このように細江市長就任以来の功績は目覚ましいものがあり、昨年、日本経済新聞社が実施しました行政改革度調査におきましては、全国で第10位に入ったところであります。この10位以内には、東京都内の特別区など都市圏の自治体が9つ入っており、都市圏以外の地方圏の自治体としては、岐阜市と新潟市のみとなっておりまして、非常に高い評価をいただいていることになるのでもございます。言うまでもなく、東海地方では第1位であります。来期もさらなる改革や新政策に取り組まれ、岐阜市がさらなる発展を遂げることを期待してやみません。  そこで、まず市長に、岐阜市のさらなる発展に取り組む熱い思いをお聞かせ願いたいと思います。  次に、市長2期目のこの4年間をクローズアップしますと、この間は市長就任以来のさまざまな取り組みの成果があらわれ始め、岐阜市が大いに進展をなし遂げた局面でもありました。先ほど触れました岐阜駅北口駅前広場の整備や岐阜シティ・タワー43の開設のほかにも、市民目線の政治を実施し、市民との協働を一層推進する住民自治基本条例の制定。市民の生活環境の充実を図るコミュニティバスの導入や地球温暖化対策の推進。子育て環境の充実を図る子ども医療費助成制度の拡充や放課後チャイルドコミュニティの推進。教育環境の充実を図る小中学校の適正配置の推進やコミュニティ・スクールの推進。高等教育においては、岐阜薬科大学の岐阜大学との連携推進や新学舎の建設。さらには、岐阜市を発信し、交流の促進を図るため、岐阜市が誇る信長に関するプロジェクトの展開や観光の拠点である岐阜公園、鵜飼関連施設の整備などがありますが、このほかにも多くの功績があったことは、皆様も十分御認識のことと思います。  もちろん、こうした取り組みは総合計画や新市建設計画といった岐阜市の上位計画に基づき実現されてきたものであります。しかし、一方、細江市長が2期目の立候補の意思表示に当たり、市民の皆様に示された「細江茂光と市民の皆様との4年間の約束」、いわゆるマニフェストに基づき、実現されてきたものであることにも注目をしなければなりません。  現在、岐阜市ホームページの「岐阜市長の部屋」において、この4年間の約束に対する昨年度までの進捗状況が公表されております。この4年間の約束を事前に示し、市民の負託を受けたことを踏まえると、その進捗状況は注視していかなければならないものであると考えております。  そこで、市長に、この4年間の約束の達成状況をお聞かせいただきたいと思います。  4年間の約束でありますので、当然4年間の最終年度である今年度の状況を踏まえ、その成果が示されたことになりますが、現時点について、どのような達成状況を見込まれているのか、細江市長の自身の評価や御所見もあわせてお聞かせを願いたいと思います。  なお、答弁は10分程度でお願いをしたいと思います。    〔私語する者あり〕  次に、まちなか歩き推進事業についてお尋ねをいたします。  本市では、まちなかの新たなにぎわいの創出を目指して、平成18年から本年に至るまでに、長良鵜飼屋や加納までの    〔私語する者あり〕 中心市街地の4地区で、まちなか歩き構想を策定し、市のホームページ等で紹介されているところでございます。その構想の中では、まちなか歩き構想がいろいろと設定されており、それらのコースの道路などの公共施設については、地区の特性に合わせた整備が順次進められております。  これまでに金華地区の川原町や御鮨街道、加納地区の中山道、鵜飼屋の新道などの整備が進められて、以前より楽しくまちなか歩きができるようになってまいりました。また、ソフト施策としては、10月3日から約1カ月間の土・日、祝祭日において、延べ12日間で金華地区のまちなか歩きコース等を参加者に親しんでいただくスタンプラリーが実施され、また、10月17日には、関連自治会連合会や市民団体及び笠松町文化協会等、多くの団体により、本年新たに企画された市民ウオーク「御鮨街道」には約2,100人が参加して実施されたところであります。さらに、11月14日には、JR東海、名鉄の鉄道事業者がそれぞれ実施したウオーキングイベントでは、合計約2,000人余りの人々が参加され、市が策定したまちなか歩きコースが十分生かされ、それは、それぞれ盛大に実施されていると聞いております。  このように今、岐阜のさまざまな歴史、文化を感じながらまちなかをゆったりめぐるまちなか歩きは、本市の魅力を再発見することができ、健康増進にもよく、新たな観光施策としても注目をされているのであります。  そこで、私は中心市街地における人口の空洞化や商店街の衰退が緊急の課題であると言われている中、まちなか歩き、まちなか観光としてのさまざまなイベントによるにぎわいの創出が、まちなかの活性化に大きく寄与するものになり得ると考えるものであります。  今後のまちなか歩き構想を活用したまちのにぎわいの創出に向けての取り組みについて、まちづくり推進部長にお尋ねをいたします。  最後に、ぎふ信長まつりについてお尋ねをいたします。  岐阜市は今年、市制120周年を迎え、7月1日にはじゅうろくプラザで盛大な記念式典が開催をされましたが、そのほかにも市や協賛団体主催によるさまざまな記念行事やイベントが数多く実施されてまいりました。中でも10月4日に開催されましたぎふ信長まつりの騎馬武者行列のパレードでは、これまでになく多くの観衆を集め、JR岐阜駅前広場、ここには山口力也議員が発案され、市民の寄附によってつくられた3メートルの黄金に輝く信長像の前で出発式が行われ、    〔私語する者多し〕 ここから    〔私語する者多し〕 市役所前まで約1キロメートルの沿道が    〔私語する者多し〕 人、人、人で埋め尽くされたのであります。このにぎわいは    〔私語する者多し〕 パレードが繰り広げられている長良橋通りの沿道だけではなく、    〔私語する者多し〕 駅前のせんい問屋街の中や玉宮町、柳ケ瀬においても    〔私語する者多し〕 人だかりで身動きができないほどでありました。また、まつり当日、私はせんい問屋街一帯で行われておりました信長まつりの協賛事業であります秋のせんい祭りも見ておりましたが、各店先には多くのお客がおられ、問屋町が元気であったころのにぎわいをほうふつとさせるものでありました。  そこで、来客者にどこから来られたのか、尋ね    〔私語する者あり〕 歩いたときに、名古屋市や一宮市、遠くは東京といった市外、県外からも多くの人が来られたところがわかったのであります。    〔私語する者あり〕  また、ことしの信長まつりは、同じ日に名古屋市で「名古屋まつり三英傑」が開催されていたにもかかわらず、岐阜市外からも多くの人を集め中心市街地を盛り上げた原動力は、何といっても岐阜市出身の人気俳優である伊藤英明さんが騎馬武者行列において織田信長公役として出演していただいたことによるものであります。──パネルお願いします。──これは信長まつりの翌日、ここに皆さんに「Yahoo!」の記事を見ていただいておりますが、「Yahoo!ニュース」では、『「ぎふ信長まつり」 信長役で伊藤英明さんが登場』とタイトルを取り上げ、そのにぎわいぶりが写真とともにインターネットに全国に発信をされたのであります。訪れた人たちの数は50万人とも書いてございます。──はい、どうぞ。  私は今回の信長まつりは大成功であったと思います。こう判断するポイントは、これまでの岐阜市民の祭りとしての岐阜市民だけで楽しんでいた信長まつりに広く市外からも人が見に来られ、全国に向けて発信ができたこと。すなわち岐阜市のイメージを全国に発信し、ブランドを高める機能をも果たしたことであります。そして、その成功のポイントは、伊藤英明さんという岐阜市出身の当代一流の役者の方に出演していただいたことに尽きると考えます。  そこで、以下、2点について商工観光部長にお尋ねをいたします。  第1点目は、来年の信長まつりもにぎわいを創出させ、中心市街地を活性化させ、全国に岐阜の名を高めるには、引き続き著名な岐阜にゆかりのある俳優や歌手といった芸能人の参加が必要ではないかと考えるものでありますが、いかがでしょうか。ちなみに伊藤英明さんはボランティアで参加していただいたところであります。  2点目は、ぎふ信長まつり以外にも岐阜市と言えば織田信長公であるといったイメージを戦略として全国に発信していくことが必要であると考えますが、何か検討をされておられるのか、お伺いをいたしまして、第1回目の質問とさせていただきます。(拍手) 60: ◯副議長(中尾年春君) 市長、細江茂光君。    〔私語する者あり〕    〔細江茂光君登壇〕 61: ◯市長(細江茂光君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  4年前の私が出しました「市長と市民の皆様との4年間の約束」についての御質問でありました。  達成状況の見込みについてということでありますが、さきの御質問者にもお答えをいたしました。その中でも申し上げましたように、この約束の中身につきましては、その達成状況につきまして本市のホームページに、この昨年度末・平成20年度末の進捗状況を公表しております。この4年間の約束の中では全部で135項目を出させていただいておりまして、総括的に申し上げますと、135項目のうち127項目の達成もしくは実施が見込まれるという予定になっております。本年度末、来年の3月までには135項目のうち127項目の達成もしくは実施を見込むというふうになっております。これは達成率でいいますと、約94%ということになります。  まあ、この4年間の約束を実現するために、皆さんのお力添えもいただきながら一生懸命取り組んでまいりました。それによりまして市民の皆様方の御期待に対しては、まずまずおこたえすることができたのではないかというふうに自負をしているところであります。一方で、達成が見込まれないものも8項目ほどあります。これらにつきましては今後とも実現に向けてさらに努力をしていきたいと、こんなふうに思っています。  私の思いについてという御質問でありました。  これからは人材こそが地域発展のための最大の資源だというふうに考えています。岐阜市では、平成18年から「知識社会への転換」、副題を「物から心へ」といたしまして、平成18年、19年、20年と一貫して教育を最優先施策として事業を展開してまいりました。  また、一方で、大変厳しい財政状況、経済状況の中にありますので、行財政改革を徹底してまいりました。その結果生み出された財源によりまして、長年岐阜市民が待ち望んでおりましたJR岐阜駅周辺の整備など、将来の岐阜市成長の礎となる幾多の事業、幾多の施設整備などを推進することができたわけであります。  しかし、あくまでも主役は人であります。人がそれらの施設設備を使いこなし、心身ともに豊かになっていただく人間主義、これこそが新しい時代の扉を開くかぎだというふうに考えています。    〔私語する者あり〕  人への投資と改革の続行こそが本市が今後の大変厳しい荒波を乗り切っていくためのキーワードではないかと、こういうふうに思っています。こういう考えに基づきまして、来年度の重点政策のキーワードを「人間主義都市を目指して」としているところでありまして、まあ具体的に申し上げますと、若い世代の人たちが魅力を感じ、また、若い世代の人たちによっても選ばれる岐阜市、また、子どもたちが健康で安全、安心が守られ、また、質の高い教育を受けられるように取り計らってまいりたいと、努力をしてまいりたいというふうに考えているところであります。  これらは人間主義を基本といたしまして、さまざまな施策に全身全霊で取り組み、結果として教育立市、あるいは産業・雇用立市、健康・医療立市などの実現に向けて一生懸命努力をしてまいりたいと思いますので、ぜひ絶大なる御支援をお願い申し上げます。 62: ◯副議長(中尾年春君) まちづくり推進部長、堀江 明君。    〔堀江 明君登壇〕 63: ◯まちづくり推進部長(堀江 明君) まちなか歩きに関する御質問にお答えします。  議員御指摘のように、中心市街地におけるまちなか歩き推進事業によるにぎわいの創出は、市街地の活性化に資するものとして非常に重要なことであると考えております。  これまでに平成18年度の金華地区を初め、中心市街地の4地区において、まちなか歩き構想を地域住民の皆様方の協力を得て、それぞれまとめてまいりました。  その構想をもとに川原町通りや戦国の大道のコースにおいては、昔ながらの町並みに合わせた道路修景工事が施工され、訪れる人々が増加しているところでございます。また、金華地区の御鮨街道におきましては、景観や安全性にすぐれた地道風舗装や歩道も整備されたところでございます。これらの道路整備に合わせ、笠松町を含めた広域の市民団体等が主体となり、市民ウオーク「御鮨街道」が実施され、新聞等で大きく取り上げられるなどし、その知名度も高くなってきております。このような地域の皆様が主役となった取り組みは、にぎわいの創出に大きく寄与するものであると期待しているところでございます。  また、このほか岐阜市には重要な地域資源として、織田信長公、松尾芭蕉、川端康成などもあり、これらを取り上げて広く御紹介する方法を研究し、さらなるにぎわいの創出へとつなげてまいりたいと考えております。    〔私語する者あり〕  具体には、さきの11月14日に市民有志の皆様が川端康成の「篝火の像」を建立され、それにちなんだイベントとして、「川端康成、初恋のみち」と銘を打ち、まちなか歩きを楽しんでもらう篝火クイズウオークを実施し、多くの人々に参加をしていただいたところでございます。  今後は、先ほど申し上げました中心市街地の4地区をまとめたモデルコースを地元の皆様の理解を得て策定するとともに、市などが実施するイベントやラジオ番組などを活用し、広く全国に向けPRに努めたいと考えております。  まだまだ市内に埋もれている歴史的な資源を掘り起こし、有効に活用して、多くの人々にまちなかを歩いていただけるよう関係各課と連携して整備及びPR活動などを推進し、さらなるにぎわいの創出に努めてまいりたいと考えております。 64: ◯副議長(中尾年春君) 商工観光部長、田中康雄君。    〔田中康雄君登壇〕 65: ◯商工観光部長(田中康雄君) ぎふ信長まつりについて2点の御質問にお答えいたします。  まず1点目の、来年度のぎふ信長まつりへの芸能人への参加についてでありますが、ことしのぎふ信長まつりが過去最高の50万人の人出を記録した、この最大の要因は議員御指摘のとおり、市制120周年という節目の年を迎えるに当たり、岐阜市出身の俳優、伊藤英明さんに織田信長公役として特別に御出演いただいたことによるものであると考えております。著名な芸能人の参加により、にぎわいを創出するという手法は情報発信力並びに集客面において、かなりの効果が期待できるということを改めて認識いたしました。  一方、議員より御提案のありました来年度のまつりへの芸能人の参加につきましては、岐阜市ゆかりの芸能人の方々との交渉はもちろんのこと、費用面や警備体制面など検討すべき課題が幾つかありますので、今後、関係者の皆様と十分な協議をしてまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、ぎふ信長まつりの事務局を預かる商工観光部といたしましては、芸能人の活用を含め、今回のようなにぎわいを創出するための手法、アイデアを工夫、検討することにより、これまで以上にぎふ信長まつりを盛り上げていきたいと考えております。  続きまして、2点目の、岐阜市と言えば信長公というイメージ戦略的な全国発信についてお答えいたします。  商工観光部では、魅力ある観光都市を目指し、計画的かつ効果的な情報発信に努め、織田信長公イコール岐阜市というブランドイメージの定着化に向け、事業を推進していく方針を掲げております。具体的な取り組みといたしましては、信長公を共通財産とする全国ゆかりの市町で組織する信長サミットへの参加のほか、今年度は新たに「信長公」をテーマにした岐阜城の展示レイアウトを変更いたしました。そのほか岐阜市は清須、小牧、安土の3市町と連携、協力し、信長公の居城をめぐる武将観光ツアーも新たに企画をいたしました。また、信長公が鵜匠という地位を与え保護したと言われるぎふ長良川鵜飼、信長公居館跡の発掘調査や総合案内所、正門などの整備が進む岐阜公園など、岐阜市を代表する観光資源を信長公と関連づけて情報発信、PRするよう心がけており、信長公関連の商品・グッズの開発につきましても岐阜市土産品協会などの協力を得ながら、今後、販売していただく方向で検討をしております。  引き続き、あらゆる場面で信長公を活用することにより、岐阜市と言えば信長公というイメージが確立されるよう観光事業を推進してまいりたいと考えております。    〔「議長、36番」と呼ぶ者あり〕 66: ◯副議長(中尾年春君) 36番、早田 純君。    〔早田 純君登壇〕 67: ◯36番(早田 純君) 要望を少しいたします。  まちなか歩きについては、部長さんの答弁で理解をいたしました。  我々は、さらに現在、岐阜公園総合案内所の完成が近い中、若き日の信長像を中心とした、信長に特化した岐阜公園の整備をすることにより、岐阜公園を起点としたさらなるまちなか歩きをされる人がふえることが想定されるところであり、早期の公園整備を要望するところであります。  信長まつりについて、若干要望をさせていただきます。  同じ日に山県市で行われましたふるさと栗まつりは、岐阜県の観光大使・五木ひろしさんが360万円を超えると聞き及ぶ金額で出演をされましたが、    〔私語する者あり〕 岐阜市のようなにぎわいはありませんでした。また、岐阜42万都市の信長まつりは、約50万の人出でありましたが、名古屋200万都市の「名古屋まつり・三英傑」は、時の人である    〔私語する者あり〕 河村たかし市長の肝いりでありまして、約72万の人出でありました。このぎふ信長まつりの健闘ぶりが際立っていることでございます。さらなる工夫を要望をいたします。  市長の答弁に対して若干要望を申し上げます。  岐阜駅周辺再開発についてでありますが、これは市税収入のアップにもつながるものであります。例えば、岐阜シティ・タワー43においては、市補助金が約13億円拠出されておりますが、これはわずか5年間で回収される見込みであります。なぜなら、固定資産税や住民税、事業所税をマンション居住者や商業店舗から徴収できるためであり、6年目以降は、これらが市の財源に加わることとなり、まさに投資的経費と言えるのであります。    〔私語する者あり〕  現在、名古屋駅周辺に建設された多くの超高層ビルには新たな雇用が創出され、その数3,800人とも、4,300人とも言われるオフィスが確保されているところであります。周辺都市の間では、ここで働く若者たちの居住を得るための競争が激化しているところであります。  幸いにもJR岐阜駅始発の名古屋行き電車は、7時30分から8時40分までの間は10分間隔で運行されており、一方、人口40万を有する一宮市は、10分で名古屋に到着するものの、岐阜市のような駅前広場や自然空間がないために、若者たちはむしろ18分かかっても岐阜市に居住を求める傾向が強くなっているのであります。
     このように岐阜駅周辺の再開発事業や駅前広場整備の推進は、岐阜市に大いなる繁栄をもたらすものであり、これらを着実に進めてこられた細江市長に改めて敬意を表し、さらなる事業展開を期待するものであります。  もう一点。市長は、この岐阜市発展のため事業を積極的に推進してこられましたが、政治には、議案によっては、反対のための反対をするグループが形成されるのは常であります。  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  私は、今後の議会運営に非常な不安を感じるところであり、現在、廃業、退職などで職を失い、まだ子どもにお金のかかる中、ハローワークへ、ここでは、十分な駐車場がなく、まず、駐車場確保に時間をとられ、入室しても、また、何時間も並び、さらに、何日間と今でも職にありつけない多い市民がいる中、理解を得られる行為ではありません。  来年、市長選挙が予定されていることからも、あわせて私ども議会人も気持ちを新たに岐阜市の発展に向けて、頑張っていかなければならないと、決意を新たにするところでございます。  これで私の質問を終わらせていただきます。 68: ◯副議長(中尾年春君) 21番、山口力也君。    〔山口力也君登壇〕(拍手) 69: ◯21番(山口力也君) 発言通告にのっとり、質問をいたします。  最初に、介護保険制度における被保険者に対する本市の取り組みについてお尋ねいたします。  先日、「親族の高齢者虐待1割増 死者24人 加害者の4割は息子」との衝撃的な見出しの新聞報道がありました。それは厚生労働省より65歳以上の高齢者への虐待に関しての調査報告の見出しでした。  報告書によると、08年度の高齢者虐待は約1万5,000件弱あり、前年度に比べると12.2%ふえていることが今回の調査でわかったとされています。その内容は、被害に遭ったお年寄りの45.1%が介護が必要な認知症で、加害者の約4割が息子だったとのことです。件数がふえた理由について厚生労働省は、自治体への通知、相談に対する意識が浸透した結果とした上で、認知症を患った高齢者の行動や言動へのいら立ちや、介護疲れなども背景にあるのではないかとの見方を示しています。    〔私語する者あり〕  今回の厚生労働省の調査は、高齢者虐待防止法に基づき06年度から行われており、今回で3回目ですが、全国1,800の市町村と47都道府県を対象に実施されています。  今回の調査結果は、親族による虐待に関する各自治体への相談、通報は、前年度比8.6%増の2万1,692件で、1件の通報で複数の高齢者に対する虐待が判明したこともあり、確認された被害総数は1万5,293人にもなっています。虐待に遭われているうち女性が78%にも上るとのことです。虐待の内容は、身体的虐待が63.6%で最も多く、次に、暴言などの精神的虐待が38.0%、介護などの放棄は27.0%、財産などを取り上げる経済的虐待は25.7%、また、加害者の40.2%が息子で、次に、夫が17.3%、娘が15.1%、嫁が8.5%などとなっています。  特別養護老人ホームや老人保健施設などの施設で、虐待に関する相談、通報は451件あり、虐待していたのは介護職員が89.5%で、虐待の内容は身体的虐待が74.3%になっています。  亡くなった24人のうち、死亡原因が殺人が10人、介護の放棄が5人、心中と虐待行為による致死が2人ずつ、それ以外が5人だったとの報告がなされています。    〔私語する者あり〕  これら介護に伴う高齢者虐待とは別に経済上の理由から介護難民の問題もあります。05年、厚生労働省は介護保険制度を改正し、同年10月から、それまでの介護保険給付の対象だった介護保険施設の居住費と食事を、家賃や食事を自己負担している在宅の高齢者とのバランスをとるためとして、入居者の自己負担としました。その結果、経済的負担などが大きくなったりして施設入所ができなくなり、在宅での介護をせざるを得なくなった方がたくさんおられます。長期にわたる経済状況の悪化とともに、家計にも悪化が深刻化しています。高齢化社会において多くの高齢者の方々は貯金を取り崩し、年金に頼って生活をやりくりされています。特に貯金も底をつき、国民年金だけの収入で生活してみえる方にとって、介護保険料を支払った上、たとえ介護認定が受けられたとしても収入が少ないがために、例えば、10受けられるサービスのうち、2か3のサービスで我慢しないと生活が維持できないとの声も聞いています。  施設での介護を望まれても特に特別養護老人ホームなど比較的安く入居できる介護施設は、2年から3年待ちの状態であります。グループホームは、施設によっては早く入所できるところがあると聞いていますが、介護施設へ高い入居費用を払って入ろうとすれば家族の経済的負担が重くのしかかり、残された家族自身の生活が成り立たないのが現状です。そのため施設入居を断念される方も多いのではないでしょうか。  ここで、福祉部長へお尋ねします。  1点目に、老老介護など、本市における介護の実態をどのように掌握されているのでしょうか。  2点目に、高齢者虐待の実態はどのようになっていますか。  3点目に、介護施設の拡充計画はどのようになっていますか。  以上、3点についてお尋ねします。  次に、自動体外式除細動器・AEDのふぐあいへの対応及び維持管理等についてお尋ねいたします。  AEDは、機械が自動的に心電図を分析し、致死性の不整脈・心室細動と判断をすると、音声でスイッチを押すように指示してくれます。除細動は処置が1分おくれると救命率が7から8%下がります。  電気ショックを与えて心拍を正常化する自動体外式除細動器・AEDが一般市民も使えるようになって5年余りが経過しました。この間、設置台数は急増し、一般市民による使用は年々ふえ、救命率の向上に貢献してきました。一般市民のAED使用は、05年の46件から07年の287件へと2年間で6倍へとふえ、それによる1カ月後の生存率は、26.1%から42.5%に上昇しています。しかしながら、AEDが普及をして5年が経過して、電池切れや部品の使用期限の問題も今後出てくる。だれかが責任を持ってメンテナンスをしなければならないと指摘される専門家もおられます。そうした中で、日本の医療機器製造販売会社が輸入したアメリカからの自動体外式除細動器・AEDの数種類の機種にふぐあいが生じ、緊急時に使用できないおそれがあるとして、無料改修するとの発表がなされました。日本に輸入されているAEDは約二十数万台あり、そのうち改修対象はアメリカ・カルディアックサイエンス製で、医療・教育機関、民間企業など、約7万7,000施設へ納入してあるとのことであります。  改修に対して、社員が来年の5月以降に納付先に出向き、ふぐあいを改善したソフトウエアに入れかえるとのことですが、当面の間の処置として、ふぐあいを点検するための器具と点検マニュアルを納付先に配付するとのことです。  しかしながら、AEDは緊急時に一般の方が使用される場合が多い状況の中で、設置している施設の管理責任者において、製造元からふぐあいを点検するための器具と点検マニュアルを納付先に配付されても十分な点検ができるかどうかとの心配があります。  ここで、健康部長にお尋ねいたします。  本市に納入されているAEDのうち、今回ふぐあいが発表された対象商品の機種の納入はないのかどうか。岐阜市が所管するAEDのふぐあいへの対応及び維持管理についてお尋ねします。  続きまして、信長の本市における位置づけと長期構想についてお尋ねいたします。  今まで私は、新しい観光資源として信長を活用していかなければならないとの思いで質問をさせていただきました。  そのような中で、JR岐阜駅北口広場に多くの市民の方の協賛のもと信長像を建設をしていただき、来月には岐阜公園総合案内所が開設され、若き信長のブロンズ像が公園の中より移設されるとのことであります。  また、教育委員会においても信長居館跡地の発掘をしていただき、信長フォーラムや、今後、信長塾を開催していただけるとのことであります。  また、学校現場においても副読本を作成していただき、信長を子どもたちに周知していただけるよう準備していただいています。  先日も岐阜市制120周年記念の第2回信長フォーラムが開催されました。その中で歴史学者の小和田哲男静岡大学名誉教授は、信長は商業発展政策の基礎を岐阜で築いた。兵農分離で家来を城下町に住まわせ、常備軍を置き、城下町を発展させたほか、武功よりも情報などを重視したことなどを挙げ、柔軟な思考と合理的精神、将来的構想力を持ち合わせていたと解説されました。作家の井沢元彦さんは、信長が井ノ口という地名を改め、岐阜を広めたことを取り上げて、信長は理念で地名を変えた最初の政治家であり、商業発展の視点から、新しい道路政策を進めたことに触れられました。さらに、信長まつりにおいては、俳優の伊藤英明さんにボランティアで参加していただき、多くの観光客の方がまつりに来ていただきました。  しかしながら、これほど本市が一生懸命信長を宣揚しているにもかかわらず、岐阜と信長とが結びつかない方もおみえになります。これからも信長をどのように活用し、宣揚していくか、長期ビジョンを作成し、その中で、どのように行っていくかを考えていかなければならないのではないでしょうか。  ここで、理事兼企画部長にお尋ねします。  今まで信長を活用し、岐阜市の新しい資源の再開発に頑張ってこられましたが、今後さらに、どのように信長を活用していくのかを考えていかなければならないのではないでしょうか。そのために信長の本市における位置づけと長期構想を策定していかなければならないと思いますが、どのようなお考えでしょうか。  以上で第1回目の質問を終わります。(拍手)    〔私語する者あり〕 70: ◯副議長(中尾年春君) この際、しばらく休憩します。   午後3時1分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━━   午後4時2分 開  議 71: ◯議長(林 政安君) 休憩前に引き続き会議を開きます。    〔「議長、議事進行、18番」と呼ぶ者あり〕 72: ◯議長(林 政安君) 18番、國井忠男君。    〔國井忠男君登壇〕    〔私語する者多し〕 73: ◯18番(國井忠男君) 先ほどの早田議員の発言は、地方自治法第132条及び第133条の規定に抵触するおそれがあるとともに、本件は既に岐阜市議会政治倫理審査会において一定の結論が出されていることから、本件を再び本会議において発言することは道義的責任を問われるものであります。  よって、議長において、先ほどの発言内容を精査され、適正な措置をされるよう要望するものであります。    〔私語する者多し〕    〔「議長、議事進行、24番」と呼ぶ者あり〕 74: ◯議長(林 政安君) 24番、西川 弘君。(笑声)    〔私語する者多し〕    〔西川 弘君登壇〕    〔私語する者多し〕(笑声) 75: ◯24番(西川 弘君) 私からも早田議員の発言に対して、一言議事進行をかけます。  國井議員と内容は同じでありますが、実は岐阜市議会政治倫理審査会の報告が4月2日、大野議長から提出をされております。  その内容は、「本審査会で、審査を行ったところ、当該行為について、要綱第3条第1項に規定する行為規範に反する事実があると認定するには至らず、従って、要綱第6条第4項の規定に基づく措置を決定する必要はないと認められる」という報告があります。  よって、再び本会議において発言をすることは道義的な責任が問われるものであり、よって、議長において、先ほどの発言内容を精査され、適切な措置をされるよう要望をいたします。    〔私語する者多し〕(笑声)    〔「議長、議事進行、36番」と呼ぶ者あり〕    〔私語する者多し〕 76: ◯議長(林 政安君) 36番、早田 純君。    〔私語する者多し〕    〔早田 純君登壇〕 77: ◯36番(早田 純君) ただいま議事進行がかかりましたことは、既に私の発言の中から、━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    〔私語する者多し〕  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    〔私語する者あり〕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    〔私語する者あり〕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    〔私語する者あり〕 ━━━━━━━━━━━    〔私語する者多し〕 このことはこれからの議会運営に大変支障を来すものであり、私はその点を    〔私語する者多し〕 指摘し、我々はこれから    〔私語する者多し〕 全員がこれらのことを慎み、前もって正しい    〔私語する者あり〕 理解をするために発言したものであり、    〔私語する者多し〕 私としては    〔私語する者あり〕 これに不服であり、    〔私語する者あり〕 議事進行をかけ、正当性をお訴えしたいと思います。  以上です。    〔私語する者多し〕 78: ◯議長(林 政安君) ただいまの國井忠男君、西川 弘君及び早田 純君からの議事進行発言については、議長において、後ほど会議録を精査の上、措置することとします。
       〔私語する者多し〕            ─────────────────── 79: ◯議長(林 政安君) 質疑並びに一般質問を続行します。山口力也君に対する答弁を求めます。福祉部長、箕浦準二君。    〔私語する者多し〕    〔箕浦準二君登壇〕 80: ◯福祉部長(箕浦準二君) 介護保険制度に係る3点の御質問にお答えをいたします。  1点目は、本市における老老介護などの介護実態についてでございます。  高齢者福祉計画を策定するための基礎資料といたしまして、高齢者等実態調査を3年ごとに実施をしております。介護保険制度が開始された平成12年と直近の平成19年のこの実態調査を比較をいたしてみますと、主な介護者につきましては、息子の妻といった若い年代の割合が29%から21%へと8ポイント減っているのに対しまして、同じ高齢者である配偶者の割合が35%から42%へと7ポイントふえております。また、主な介護者の年齢につきましては、70歳以上が25%から37%へと12ポイント増加しておりまして、老老介護がふえている実態があらわれております。  2点目は、高齢者虐待についてでございます。  高齢者虐待に係る相談・通報件数は、平成18年度は33件、19年度は53件、20年度は61件と、年々増加してきております。    〔私語する者あり〕 特徴といたしましては、全国集計と同様に、    〔私語する者あり〕 虐待を受けている高齢者は母親、妻、しゅうとめなどの女性が多く、虐待をしている加害者は息子、夫などの男性が多いという状況にあります。また、虐待の内容といたしましては、身体的虐待が最も多く、次に、精神的虐待、経済的虐待、介護などの放棄の順となっております。  このような高齢者虐待の増加に対応するため、現在、本市では虐待防止に関する啓発や広報といたしまして、リーフレットを配布したり、民生委員に対する研修などを行っております。また、高齢福祉課に高齢者虐待に関する窓口を設置し相談に応じておりますし、地域の高齢者に係る総合相談窓口である市内13カ所の地域包括支援センターでは、24時間体制で虐待の電話相談も実施をしております。  今後とも高齢福祉課、介護保険課、地域包括支援センター、民生委員、介護保険サービス提供事業者など、関係機関の情報共有に努め、連携を密にして、虐待防止に向けた取り組みを一層深めてまいりたいと考えております。    〔私語する者あり〕  3点目は、介護施設の拡充計画についてでございます。  入所施設につきましては、入所待ちの方が年々増加していることから、平成21年度から23年度を計画期間とする第4期高齢者福祉計画において、特別養護老人ホームを1施設・60床、小規模特別養護老人ホームを2施設・58床、介護付有料老人ホームを2施設・58床、    〔私語する者あり〕 老人保健施設を2施設・86床、合わせて262床を整備することとしております。  さらに、このたびの経済危機対策といたしまして、特別養護老人ホーム7施設・219床の上乗せ整備を計画したところでございまして、これらを合計いたしますと、481床を平成23年度末までに整備することとしております。  以上でございます。 81: ◯議長(林 政安君) 健康部長、林 剛夫君。    〔私語する者多し〕    〔林 剛夫君登壇〕 82: ◯健康部長(林 剛夫君) AEDのふぐあいへの対応及び維持管理等についてお答えいたします。    〔私語する者あり〕  11月20日に輸入販売者が発表した情報によりますと、まれにAED本体をチェックする自己診断機能で検出できない電子部品の故障があり、緊急時に正常に使用できない可能性があるとのことであります。市の公共施設等に設置してきました184台のAEDのうち、ふぐあいの発生のおそれがある機種に該当するものが130台ございます。  メーカーの対応につきましては、自社ホームページ上で情報公開するとともに、    〔私語する者あり〕 ソフトウエアを変更する自主改修に関するお知らせを設置者あてに直接送り、情報提供をしております。当面の措置及びその後の対応につきましては、議員の御質問にあったとおりでございます。  検査用チェック用具を用いた点検は、月1回程度の定期点検の際にあわせて、ふぐあいの点検を実施していただくことになり、万が一、この点検によりふぐあいが見つかった際には、メーカーが無償で修理することになります。  また、市の対応につきましては、該当するAEDの各所管部署に対しまして、11月30日付で正確な情報提供をしたところでございますが、今回のふぐあいの点検だけではなく、    〔私語する者あり〕 日常点検や消耗品の管理等につきましても再度徹底してまいりたいと考えております。    〔私語する者あり〕  AEDは緊急時に正常に使用できることが市民の安全、安心につながることから、今後とも所管部署とも連携を図り、維持管理等に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。    〔私語する者あり〕 83: ◯議長(林 政安君) 理事兼企画部長、藤沢滋人君。    〔藤沢滋人君登壇〕 84: ◯理事兼企画部長(藤沢滋人君) 信長公とまちづくりについての御質問にお答えをいたします。  「信長公」をキーワードとしたまちづくりは、新たな観光資源を創出する意味合いにおきましても、また、私たちのまち岐阜が歴史ある豊かな郷土であることを再認識する意味においても極めて意義のあることと考えております。    〔私語する者あり〕  本市におきましては、議員御指摘のとおり、織田信長公居館跡発掘事業、信長フォーラム、ぎふ信長まつりなど、信長公に関するさまざまな事業を実施しているところであります。  また、先ほど商工観光部長がお答えいたしましたとおり、観光面からのさまざまな工夫を凝らした取り組みが進められております。これらをさらに進め、岐阜市と言えば信長公が真っ先に頭に浮かぶような、そういったまちづくりを進めるために、本年4月に信長公による岐阜市活性化推進会議を設置いたしました。この推進会議におきましては、信長公に関する事業について関連部局相互の情報及び意見交換を行うとともに、若手職員を中心といたしました歴まち推進プロジェクトチームと、信長公によるまちづくりプロジェクトチームを設けまして、それぞれ新たな事業や取り組みについて具体的な検討を進めております。  歴まち推進プロジェクトチームにおきましては、文化的景観保存計画や歴史的風致維持向上計画などの計画策定に向けた取り組みを進めております。  また、信長公によるまちづくりプロジェクトチームにおきましては、メンバーの一部について職員から公募するなど、信長公によるまちづくりを熱意を持って進めていくことを全庁的に示すとともに、本市が信長公に極めてゆかりの深いまちであることをPRするためのキャッチフレーズなどにつきまして、8回にわたりまして活発な議論が繰り広げられたところでございます。  今後、本市が信長公が住んでおられたまちとして、岐阜市民の皆さんに信長公への関心を一層深めていただく、そういった機会をふやしていくとともに、観光客の増加にもつながるよう魅力ある事業を創出しまして、息の長い取り組みを進めていくことが肝要であると、こんなふうに考えているところでございます。  岐阜市と言えば、すぐに信長公を連想していただけるよう関連部局と連携してまちづくりを進めてまいりたいと考えております。    〔「議長、21番」と呼ぶ者あり〕 85: ◯議長(林 政安君) 21番、山口力也君。    〔山口力也君登壇〕    〔私語する者あり〕 86: ◯21番(山口力也君) 御答弁いただき、ありがとうございました。  要望と再質問をさせていただきます。  介護保険制度における被保険者に対する本市の取り組みについて福祉部長に要望をいたします。  第4期高齢者福祉計画の介護施設の整備計画にさらに上乗せをしていただき、特別養護老人ホームの建設を前倒しで整備していただけるとのこと、ありがとうございます。  介護制度の谷間で苦しんでおられる方に対して、市民の不安を取り除き、安心して暮らせるようにしていくのが行政の役目ではないかと考えます。  介護は家族が家庭の中で行ってきたものが、急激な高齢化社会が進展し、少子化や核家族化が進み、また、経済の低迷が長期化する中において、各家庭や家族が介護を行う負担が大きくなり、介護を社会で行うとの趣旨で創設されました。介護保険制度ができて10年になりますが、社会状況の変化に伴い、想定されていなかった状況が起きています。社会状況の変化において、介護保険制度のすき間でどうすることもできず苦しんでいる方たちがあります。    〔私語する者あり〕 そのような方に対して、行政が手を差し伸べていかなければならないのではないでしょうか。  最近、私のもとへ介護について市民相談がありました。御主人は86歳、脳梗塞になり、手足の自由が思うようになりません。介護をされる奥さんは81歳、心臓が悪く、薬を服用されています。先日、御主人を支えようとしたら支え切れず、一緒にふらついて倒れられたそうです。御主人の体の状態がよくなる見込みはなく、年齢を重ねるごとに体の自由がきかなくなる状態の中で、奥さんだけでは自分自身の体力の衰えや病気への不安もあり、御主人への介護に対して不安になっておられます。そこで、介護施設への入居を希望されましたが、特別養護老人ホームは国民年金を受給されている方であれば入居できるのですが、入居するのに2年から3年待たなければならない状況です。グループホームへの入居となると、国民年金だけでは入居費用が足らない状態で、奥さんからの年金の持ち出しをしなければならず、持ち出しをしていては奥さんの方の生活ができなくなります。仕方なく、その老夫婦は特別養護老人ホームに入所を申し込み、いつ入れるかを待ちながら、これからの不安を抱えたままで過ごさなければなりません。  また、このような相談もありました。高齢の父親と長男の2人暮らし、弟は世帯を持ち別居、父親の介護は長男がしています。しかし、父親が高齢のため手足が不自由になり、1人でトイレに行けなくなったのです。介護は認定していただき、ヘルパーさんに介護をお願いされているようですが、父親の体が悪くなったので、介護認定の見直しをお願いをし、見直しをされたのですが、親子での生活も父親の国民年金は少なく、長男の給料も少ない中で2人が支え合って生活している状態では、さらに、多くの介護サービスを受けるには大変苦しい経済状況だそうです。現在はヘルパーさんに来てもらえない昼間に、父親から職場に連絡があり、父親のトイレの手伝いに自宅まで帰らなければなりません。このままでは幾ら職場の理解があったとしても長くは続かないのではないかと思われます。  このような家計の経済状況の中で、介護施設への入所の費用の負担が大きくのしかかっている現状において、在宅介護の現実は、厚生労働省の調査結果にあらわれているような高齢者への身体的暴力、長時間放置をする養護放棄、暴言を吐くなどの心理的虐待、性的嫌がらせ、財産を勝手に処分するなどの経済的虐待などの虐待へと連動しているのではないでしょうか。  ここで、福祉部長に要望します。  介護を受けている方が高齢者虐待に対する相談に対して、関係部署が互いに連携をとっていただいています。さらに、地域の方が高齢者のおみえになるおうちへお茶を飲みに行ったりして、いろんな話ができるような体制の確立や、話の中で悩みを吸い上げ、問題に対し、介護をしている家庭へサポートするNPOの育成をしていただけませんでしょうか。また、介護をされている方や地域の方が気楽に相談できる対応窓口を担当部署へ設置していただき、多くの相談に対して適切な対応をとるためにも相談窓口の拡充を図っていただきたいと要望をいたします。  次に、健康部長に要望です。  自動体外式除細動器・AEDのふぐあいへの対応及び維持管理等については、人命がかかっている機器です。致死に至る方に対して救命率を上げるための機器です。使用しなければいいのですが、使用する際に作動しなければ、そこで、その方の蘇生は大変難しくなります。人命を左右するAEDですから、今回のふぐあいに対して、輸入販売会社からのソフトウエアの改修までの間、各施設に設置してあるAEDの検査、点検を行う担当者に対して丁寧に指導を行っていただき、市民の方に安心をしていただける対応をとっていただきたいと要望いたします。  信長の本市における位置づけと長期構想について理事兼企画部長に再質問を行います。  信長の活用に対しての御答弁の内容が、とても残念です。岐阜市の行政の事業部を取りまとめ、企画運営をされている企画部長が、ただ単に、今まで私が言ってきた観光資源の再開発プラスアルファぐらいしか考えておみえにならないような御答弁をいただいたことに、非常に残念に思えてなりません。  信長公による岐阜市活性化推進会議を設置し、関連部局との連携を行い、情報や意見の交換を行っていかれることはいいことだと思います。しかしながら、信長というすばらしい題材を前にして、この活用を、今までのように観光やソフト面に関する、信長公による新たな取り組みや関連する事業の冠ぐらいにしか活用方法を考えていないことに落胆をしています。  私の考える信長は、天下統一という壮大な野望を持ち、大いなる野望のために、情報の収集や人材の発掘、育成に貪欲であったのではないかと考えます。また、大いなる野望達成のために、今までの概念を打ち払い、多くの困難や敗北をも野望達成のための糧として、斬新な発想で既存の殻を破った、そのような姿に厳しい現実を乗り切るものを持っているのではないかと考えるのであります。  現代は信長の姿に学ぶべきものが多くあるのではないでしょうか。そのために、まず、信長の精神性や行動など研究してほしいのです。そして、岐阜から世界へ飛躍する人を育ててほしいのです。そのような雄大な構想を持って信長という人物をとらえていけないかとの思いで、今回の質問をさせていただいています。  その上で、精神面を教育に生かせないのか、経営学に参考にならないのか、また、楽市楽座の発想や行動が、現代の閉鎖した状況を打破できるヒントを与えてくれるのではないでしょうか。信長は外国人から献上されたマントや帽子を着用していたように、新しいものが好きで、新しいものに対して興味を持っていたことさえも何か学べるものがあるのではないでしょうか。人材の発掘や活用にしても、秀吉の才能を見つけたように、それぞれの才能に応じて働く場所を与えました。1人の人間の可能性を見つけ、信じ、その可能性を伸ばしていった点にも注目をしなければならないのではないかと思われます。  信長の行動を教育にどのように生かせるのか、観光に、産業、文化に対してどう結びつけるのかを考えていく上で、心ある職員だけでなく、市民や作家、経営者、芸術家など、信長を愛している方たちに参画していただき、幅広く各分野からの意見を集約し、取り入れるべきではないかと考えます。  理事兼企画部長の御答弁は、信長をこれからの本市の重要な位置ととらえ取り組んでいただけるように受け取ります。だからこそ、長期的に取り組んでいきたいとのことであったように受け取れましたが、それでよろしいでしょうか。  ここで、理事兼企画部長に再質問をいたします。  1点目に、真剣に信長を活用し、長期的に取り組んでいただけるのであれば、信長の精神性や行動など研究し、検証する機関をつくってもらえないでしょうか。  2点目に、信長による岐阜の活性化を図ろうとするならば、企画部の中に専門の部署をつくってはどうかと考えますが、どのようにお考えでしょうか。  3点目に、信長公による岐阜市活性化推進会議の中に多方面の外部の方にも参画をしていただき、行政が発想できないような意見を参考にすれば、さらにいいものになるのではないかと考えます。行政以外の方の参画について、どのようなお考えでしょうか。  以上、3点について再質問をいたします。  以上で2回目の質問を終わります。    〔私語する者あり〕 87: ◯議長(林 政安君) 理事兼企画部長、藤沢滋人君。    〔藤沢滋人君登壇〕 88: ◯理事兼企画部長(藤沢滋人君) 私に対する3点の御質問でありました。  議員のおっしゃりたい趣旨は私も十分理解しておるつもりでございます。信長の先進性、あるいは進取の気性というものを行政のあらゆる分野に活用してほしいと、まあ、こんな意味だと受けとめたところでございます。  そのための信長公の往事の精神、あるいは先取性を研究するための、そういった取り組みについては、これは既に私どもでは信長学を岐阜市で興すということで、その期待にこたえていこうと、まあ、こんなふうに考えているところでございます。  2点目の、専門部署の設置についてでございますけれども、まだ、信長公によるまちづくりは緒についたばかりというところがございますので、いずれ、そのようなことも必要になってくるかと考えております。  それから、最後に、推進会議に外部委員を登用してはどうかと、まあ、このような御指摘であったと思いますが、そのようなことについても庁内の検討を進めてまいりたいと考えております。    〔私語する者多し〕            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  延  会 89: ◯議長(林 政安君) お諮りします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 90: ◯議長(林 政安君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決しました。本日はこれで延会します。   午後4時32分 延  会
     岐阜市議会議長    林   政 安  岐阜市議会副議長   中 尾 年 春  岐阜市議会議員    竹 市   勲  岐阜市議会議員    西 垣 信 康 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...