去る11月26日、この不法投棄問題対応検証委員会から約6カ月間にわたる検証結果についての御報告をいただきました。この検証結果の報告では、公務員としての高い使命感の欠如、法的対応に対する知識・経験の不足、情報の非共有、資料の保管の杜撰さ、他部局、他機関との連携不足などの対応が10年以上の長きにわたったこと、かつ特定の部局ということではなく、広く多岐にわたっているなど、市役所の組織風土全体に対する厳しい御指摘をいただきました。
私はこのことを厳粛に受けとめ、市政を担当する最高責任者として事態の重大さと責任の重さを強く痛感しているところであります。組織の長としておわびを申し上げ、けじめをつけるため、私を初め、助役、収入役の給料を減額する決意を固めました。
〔私語する者あり〕
今後は市民の皆さんの安全確保のため、適正な処理と再発防止に努め、職員が一丸となって行政への信頼回復のために邁進をしていく決意であります。
それでは、本日提案をいたしました議案につきまして、その概要を御説明いたします。
第134号議案は、一般会計の補正予算でありまして、総務費の一般管理費におきましては、ただいま申し上げました三役の給与、合わせて77万円を減額補正いたすものであります。
次に、民生費の災害救助費におきましては、去る10月20日深夜から21日未明にかけて本市を直撃いたしました台風23号に伴う災害により被害を受けられました方々の生活再建の支援をいたすため、県と協力して補助金を交付するため1,200万円の補正をいたすものであります。
以上、一般会計の補正総額は1,123万円となり、これらの財源といたしましては、
県 支 出 金 800万円
繰 越 金 323万円
をもって充当した次第であります。
第135号議案は、特別職の職員の給与に関する条例の特例に関する条例の制定でありまして、三役の給料を減額するための条例制定であります。よろしく御審議の上、適切なる御決定を賜りますようお願い申し上げます。
6:
◯議長(
小林ひろし君) この際、しばらく休憩します。
午前 9 時41分 休 憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━
午前11時 1 分 開 議
7:
◯議長(
小林ひろし君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。22番、
高橋 寛君。
〔
高橋 寛君登壇〕(拍手)
8: ◯22番(
高橋 寛君) 御指名をいただきましたので、質問をいたしたいと思います。
上程されております134号議案、一般会計の補正予算並びに135号議案特別職の職員の給与に関する条例の特例に関する条例制定についてお伺いをしたいというふうに思います。
市長にお伺いをいたしますが、先ほどの冒頭の説明で、産廃不投事件の事態の重要さ、責任の重さということを理由に給料の減額の措置を決められたということであります。しかし、この処分の基準となっているのは何を根拠にされているのかについてよくわからないとこがありますので、この点についてお聞かせをいただきたいと思います。
まあ56万立米ですから、計算してみて1万立米当たり5,892円になるわけですけれども、これが根拠とも言えないと思いますが、その点はいかがでしょうか。
松谷助役が1月の5日で任期を終えられて国の方にお帰りになるということですが、
〔私語する者あり〕
じゃないですか。
〔私語する者多し〕
退職金に影響をするのかどうかについてお伺いをしたいというふうに思います。
〔私語する者あり〕
助役の場合は2カ月の減給ということが条例になるわけですけれども、条例でありますので、交代で新しい方が赴任をされた場合、これが適用ということになりますと、全く関係のない新しい助役さんの減額が当初から決まってしまうということになりますが、いかがなものでしょうか。
もう一人の助役さんであります小野崎さんにつきましては、善商の県警の強制捜査が行われた後に岐阜市の方に着任をされているということであります。これらのいろんな問題について、いろいろと判断をされたときの参考にされたのかどうか、お伺いをいたしたいというふうに思います。
前の市長の浅野市長のとき、まあ選挙違反事件に関連してですね、6月1日から6カ月間、もちろん一時金の支給額も含む処分をされているわけですけれども、12月、1月、2月の処分ではなくって、1月、2月、3月とされたことの、これもまた根拠をお聞かせいただきたいというふうに思います。
さらに、関連してですね、職員懲戒等審査委員会を開くということを言ってみえるわけですけれども、こういうものを開くに当たって、ある程度三役としてのけじめをつけておかなければならないということで、今回の処分ということを行ったのかどうか、そのことについてもお伺いいたしたいというふうに思います。
関連しまして、昨日、岐阜市の方に家宅捜索が入ったわけでありますけれども、この時期にということでありますが、任意提出ではなくて家宅捜索という形をとったことについて、どのように考えておられるのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。
昨日ファクスでこのことが送られてきましたけれども、岐阜市を対象とした家宅捜索でないということは記されていたわけですけど、そのことを警察の方に確認をしたのかどうか、その点についてもお聞かせをいただきたいと思います。
そして、何を押収されたのか、わかれば、そのことについても報告をいただきたいと思います。
以上です。
9:
◯議長(
小林ひろし君) 市長、
細江茂光君。
〔
細江茂光君登壇〕
10:
◯市長(
細江茂光君) ただいまの
高橋議員の御質問にお答えいたします。
減額の額、期間の適正かどうかという御質問であります。
これはもう前にもお答えしていると思いますが、今回の事件を大変厳粛に受けとめておりまして、市政の最高責任者として事態の重大さと責任の重さを強く痛感しております。市民の皆様方に多大な迷惑と不安を与えたことを深く反省をいたしまして、私自身の判断で議会にお諮りするものでございます。減額の程度については適正であると考えております。
次に、助役が交代をもしするとした場合にどうなるのかという御質問でございました。
今回、私も含めまして、市の幹部として組織としての責任を明らかにするものでありまして、助役の交代にかかわらず、その職にある者として減額を行おうとするものであります。仮に減額期間中に交代がありましても、それぞれの期間に応じまして減額を行うことになります。
それから、減額の施行日についての御質問であります。
今回の事件を大変厳粛に受けとめておることは、先ほど何度も申し上げているとおりでありまして、市政の最高責任者として重大にこの事態を受けとめまして、市民の皆様に御迷惑をおかけした、大変な不安をお与えしたということを深く反省をしまして、三役の責任を明確にするものであります。給料の減額は議決後速やかに実施するということで、来年の1月からの期間を考えております。
それから、職員懲戒等審査委員会に先立ってのこの処分ということで、まあ、けじめをつけるのかという御質問でありますが、そういう面がないこともありません。
それから、家宅捜査は岐阜市を対象としていないのかどうかという御質問でありますが、今回は今まで逮捕されておられる方々に対する証拠固めということでの捜査というふうにお聞きをしております。そのために関連する資料、諸資料を持っていかれたというふうに理解をいたしております。
〔「議長、22番」と呼ぶ者あり〕
11:
◯議長(
小林ひろし君) 22番、
高橋 寛君。
〔
高橋 寛君登壇〕
12: ◯22番(
高橋 寛君) 御答弁ありがとうございました。
家宅捜索の件ですけれども、岐阜市を対象とした家宅捜索ではないというふうにファクスで市長公室の方から送られてきたということで、そうでないということを警察にきちんと確認をしたんですか。これは善商関連の家宅捜索ですかということを確認したのかどうかということについて、もう一度確認をしたいと思います。
それから、まあ言えることと言えないことあるかもしれませんが、どういうものが押収をされたのかについて、この2点お伺いしたいと思います。
以上です。
13:
◯議長(
小林ひろし君) 市長、
細江茂光君。
〔私語する者あり〕
〔
細江茂光君登壇〕
14:
◯市長(
細江茂光君) ただいまの再質問にお答えいたします。
これは岐阜市を対象にしたものではないと。逮捕されております容疑者に関連する家宅捜査であるというふうに確認をいたしております。
〔私語する者多し〕
資料は先ほど申し上げましたように、それに関連するさまざまなものであるというふうに理解をしております。
〔私語する者あり〕
15:
◯議長(
小林ひろし君) 21番、
大須賀志津香君。
〔
大須賀志津香君登壇〕(拍手)
〔私語する者あり〕
16: ◯21番(
大須賀志津香君) 追加上程になりました第134号及び135号議案について、市長に以下、4点お尋ねをしたいと思います。
今回不法投棄事件の責任をとって三役の給与を減ずる条例と補正予算でありますけれども、合計額が77万円。内訳は、市長が月額110万円の10分の1を、ですから、11万円を3カ月分。助役は9万円の2カ月分をお二人、収入役7万9,000円の1カ月分と共済費で合計77万円になるということです。
理由については、提案説明の中で岐阜市政全体の組織風土や無責任さについて三役がけじめをつけるというふうにおっしゃいました。
そこで、市長にお尋ねしますが、市長御自身は一体本件についてどのような責任を感じておられるのでしょうか。本来市長として果たすべき役割は何であったのか、それを何を怠ったのかと判断されての処分か、お聞きをいたします。
2番目に、この月額10分の1掛ける3カ月という数字の根拠について、市民に多大な迷惑をかけたので、厳正な態度を持ってと言われるんですが、数字の根拠についてはわかりません。お答えください。
3つ目に、減額実施の時期であります。
今回は3月10日に警察の強制捜査ということで発覚をしたわけですけれども、事件が明確になった、その3月まで遡及をするという措置をとられないでよいのかどうか。
また、検証委員会の答申が出されたのは11月の26日付でありますけれども、先ほど議決後速やかにとおっしゃいましたけれども、実施時期について。速やかにだったら12月からできるんじゃないですか。遡及だってできるんだから、これ規則上、もう今12月に入っているから1月からしかできないのか、今議会で議決されれば、12月の給与支給に本当に間に合わないんでしょうか。なぜ1月からなのか、これももう一度明確にお答えいただきたいと思います。間に合うんじゃないでしょうか。
〔私語する者あり〕
4番目に、今回まあ三役の措置ということでありますけれども、今後、担当の職員などの懲戒等審査会を開いていくということですけれども、まずこの検証委員会で指摘されていることはですねえ、検証委員会自身、弁護士の先生やら、大学の先生やら、行政の業務内容に詳しい方ではありませんし、冒頭にも非常に時間的制約の中でまとめざるを得なかったってことが書いてあるんですけれども、そういう中で検証委員会自身もですねえ、いろいろ明確に判明したことを7点挙げ、その後に、まあ判明したこと、明らかなことはあったんだけれども、上記の点につき善商の状況が異常であるがゆえに、どうして協議しないのか、どうして疑わないのか、どうして糾明しないのか等という思いがあるというふうにですね、まだまだどうしてどうして、なぜということを思いつつまとめられたものであるというふうに受けとめざるを得ません。
そこで、こうしたまあ、いわゆる検証委員会からの宿題といいますか、残る課題の事実解明についてですね、これ、本会議でも堀田議員も指摘したんですけれども、そしたら、まあ今対策本部があると、それから各部がアクションプランつくる、それから懲戒等審査会がある、こういうふうに言われるんですが、本部っていったって、部長がこうずらっと並ぶ、あの組織でしょう。各部のアクションプランは再発防止のための政策立案、懲戒等審査会は、これはまあ処分しますよという機関ですので、一体どこで残った課題を明確にしていくのか、まだちょっと具体的によくわからない。
ですから、今後の事実確認をどうやってやっていくのか。それと、懲戒等審査会を開くに当たって、基本的な臨む姿勢をお答えいただきたいと思います。(拍手)
17:
◯議長(
小林ひろし君) 市長、
細江茂光君。
〔
細江茂光君登壇〕
18:
◯市長(
細江茂光君) ただいまの大須賀議員の御質問にお答えをいたします。
どういう責任を感ずるのか、市長として何を怠ったのかという、まあ御質問でありました。
これはですね、先ほどからもう、先ほどからっていうか、前からもずっと申し上げておりますように、この事件は10年以上の長きにわたって行われてきた、まあ起こった事件であるということ、また、特定のだれこれという個人ではなくて、組織風土の問題として、大きな問題としてこの問題が起こってきたということでありまして、これは市長という職として、こういうことに対して総合的に取り組んでくる、あるいは長期間の時間をかけて取り組んでくる必要があったと、そういうことに対する、まあ問題というものを痛感しておるわけであります。
数字の根拠に関する御質問でありましたが、これは先ほど申し上げましたとおりでありまして、今回大変この事件を厳粛に受けとめて、事態の重大さというのを認識し、市民の皆様方に大変な御迷惑をおかけしたということで、三役の責任を明らかにするということでありまして、この実施時期につきましても給与の減額をまず議会で議決をいただいて、速やかに実施をするということで来年1月からの期間を考えております。
それから、職員の処分に当たってであります。
検証委員会等でさまざまなまだ疑問符があるのではないかという御指摘でありました。
この点につきましては、いずれにいたしましても、第三者機関であります検証委員会にてじっくりと御協議をいただき、御審査をいただいた結果であります。その報告を厳粛に受けとめまして、対策本部及び懲戒等審査委員会において、今後とも全容解明に向けて努力をしてまいりたいと、こう思っております。
職員の責任については、市役所の組織風土全体の問題であるということは当然のこと、認識をいたしまして、その上に個々の職員の職務遂行上の問題点を確認して、問題があった職員に対しては、その責任に応じて市民の方々に納得していただけるように対応していかなければならないと考えております。
〔「議長、21番」と呼ぶ者あり〕
19:
◯議長(
小林ひろし君) 21番、
大須賀志津香君。
〔
大須賀志津香君登壇〕
20: ◯21番(
大須賀志津香君) なかなか答弁に進展がありません。市長の答えられるニュアンスを聞いていると、もう前に起こったことで、それで全体の体質がとにかくだめだったというふうに聞こえちゃうんですね。それで、まあ関連業者の中で特に善商と一緒に逮捕されたニッカンですけれども、この業者に関して言えばですね、一昨年12月からことし3月までの間にもうどんどん持ち込んでたと。とりわけこの2年というのがあの椿洞の不法投棄の量を飛躍的にふやした、そういう時期なんです。
ですから、私が答えていただきたかったのは、過去に始まった出来事であったけれども、自分の任期になってからもほんとにそこら辺のところがどうだったのかというところを受けとめていただきたいという思いであります。
それから、まあ数字の根拠も、それから、12月からやらない理由も余りはっきりしませんけれども、まあ過去にも処分でもって市長の給与を切り下げるということをやったことがございます。それは汚職の事件があったりしたときと、それから、まあ選挙違反のとき。で、今回の額はですね、O-157の食中毒事件が起こったときと同じなんです。あのときは3割を1カ月だった。今回は1割を3カ月ですから、まあ合計一緒なんですね。今ですね、岐阜市民にとって、産廃問題というのは、もうこれ半永久的、子供の代、孫の代まで引き継いでですねえ、いろんな影響、環境の影響だとか、処分のことだとか、周囲の復旧問題だとか、そういうことをひっ抱えて、こう、いかなきゃいけない、非常に市民自身も不安に思い、深刻に考えているんです。まあO-157もほんとに命にかかわる大事件でしたけれども、これは当局の御努力によって、ずっと最後のお一人まできちっと和解が成立して解決をした問題です。
で、この先、岐阜市政始まって以来という事件のときに、こういう期限つきのことで果たして市民は納得できるのかなあというふうに思うんですけれども、この際ですね、市長の、そういうことを考えると、本俸そのものを切り下げる、こういう方法もあるんではないかと私は思います。で、特別職の報酬については報酬等審議会というところがあって、ここが審議をするわけですけれども、そこに諮ってですね、今回の責任をとった処分は処分、御自分で決められたという、これは当然のことです。で、本俸自体を審議会に諮ってみるお気持ちはないのかどうか、答弁を求めたいと思います。
それから、全容解明と懲戒等審査会のことですけれども、これはですね、いろんな事実をきちんとこう、つかんでいこうとするときに、先に処分ありきで呼びつけてですねえ、まあ、ちょっと首を洗ってここへ来いということで、ほんとにそのかかわった方がですねえ、すべての事実を克明に正直に話せるかどうか、ここら辺はデリケートな問題だと思うんです。ですから、もちろん我々としても、検証委員会でも指摘されてるような法に違反するような問題や犯罪性が、そういったものがある、明確なときに厳正に処分はすべきというふうに思います。しかし、事実解明、このところのやり方と懲戒の仕方というのは、よく留意をし、慎重にやっていただきたい、これを要望したいと思います。
岐阜県なんですけれども、県もこの間いろいろ汚職のことや、まあ産廃にかかわっても処分がありましたけれども、9月に懲戒処分の指針、ルールというものを作成しております。で、この中で停職や減給の取り扱いの、まあ基準であるとか、それから、これは以前堀田議員も指摘しましたけれども、岐阜市の懲戒等審査会っていうのは、職員が集まって身内の職員のことを評価することであるんですけれども、県の場合は公平に行うため、外部委員から成る公平審査会議というのを開催して、そこから意見を聞いた上でやるというルールをつくっております。こういうことも参考にしていただいてですね、この際、審査会のあり方、それから、指針といいますかルール、そして、委員の見直しを求めたいと思うんですが、まあ、このことについても、もしお考えがあれば御答弁をいただきたいと思います。
以上です。
21:
◯議長(
小林ひろし君) 市長、
細江茂光君。
〔
細江茂光君登壇〕
22:
◯市長(
細江茂光君) ただいまの大須賀議員の再質問にお答えをいたします。
市長の給与そのものを報酬等審議会にかけて減額を考えたらどうかという御指摘でありました。
まあ、この点につきましては先ほども申し上げましたように、この今回の事件、事案が大変重大であるということについては、もう御指摘のとおりでありまして、この事態の重大さについては大変深く認識をしております。また、市民の皆様方に対する御迷惑については何度も申し上げているように、ほんとに深く反省をしなければいけないと思っております。
この事案につきまして、こういう我々の市の体質を変えること、それと、また、これが今起こってしまったことを早急に解決すること、今起こってるこの事態を早急に解決することと、こういうことが二度と起こらないこと。そのためには妙案が一つ二つであるわけではありません。これはもう総合的に岐阜市政として、全体としてですね、時間をかけてしっかりやっていかなきゃいけないと。私が市長に就任しましてからさまざまな意識改革等取り組んできておりますが、そういうこと、あるいは人事改革も含めまして、一つ一つの積み重ねによってこういう問題の再発が防げるんだろうと思います。そういうところに一生懸命仕事をすることによって、市民の皆様方の御理解を得たいと、こういうふうに思っております。
〔私語する者あり〕
〔
細江茂光君降壇後再登壇〕
23:
◯市長(
細江茂光君) (続) 懲戒等審査会の委員会のあり方あるいは指針等の作成をしたらどうかという御質問でありまして、まあ所感を求められておりますが、まあ、いろいろと先進事例をですね、研究をしてみる価値はあるかなあと、こう思っておりますが、現時点では、私ども、この法律に基づきました、この懲戒等審査会でですね、検討していく今方向で進めております。
24:
◯議長(
小林ひろし君) 34番、服部勝弘君。
〔服部勝弘君登壇〕(拍手)
25: ◯34番(服部勝弘君) 私は無所属クラブを代表しまして、ただいま上程されました第134号議案平成16年度岐阜市一般会計補正予算及び第135号議案特別職の職員の給与に関する条例の特例に関する条例制定について質疑を行います。
5点ほどお聞きしたいと思います。
まず第1点は、市長はみずからの責任について、まあ先ほども話がありましたように、給与の10分の1、3カ月分、金額にしますと33万円の減額をするということでありますが、このみずからの責任について、これですべての責任をとったと思われるのかどうか、お尋ねをいたします。
2番目に、減額の金額が今申し上げましたように33万円であります。今日、一般の市民感覚としては余りにも少ないのではないかと。すなわち市民感覚と大きくかけ離れておると思います。いわば軽い処分だと考えますが、これで多くの疑問を持つ市民の皆さんが納得されると思われるかどうか、市長の所見をお伺いしたいと思います。
3番目に、あわせて、まあ先ほども問題提起がありましたが、まあ、これら問題にかかわる関係職員、まあOBも含めた職員に対して、まあ今後どのような処分を考えておられるか、いつごろ、どのような基準と規模で行われる予定であるか、この点についてもお尋ねをしておきます。
4番目には、本件については、まあ議員もかかわっているとの指摘もありますことから、我々議員も行政を十分監視できなかった、チェックできなかった、このことに対する道義的責任があるかと考えます。
そこで、議会と議員の責任を明らかにするためにも、全員の給与の減額等の措置を講ずる必要があると思いますが、市長の所見を求めたいと思います。この件につきましては、私ども無所属クラブは、きょう議長に申し入れをしたいと思っておるところであります。
それから、5点目でありますが、きょう提案された市長の、まあ責任というような形、いわゆるみずからの給与を10分の1、3カ月減額するという措置でありますが、これをもって市長の責任について幕引きをされるのではないかという懸念をしております。この点についての所見を求めておきます。
そして、まあ、ちょうどせっかくの機会でありますので、先ほど一部質問がありましたが、昨日、この事件に関連しまして岐阜県警の特別捜査本部が廃棄物処理法違反の容疑で岐阜市役所を家宅捜査されましたが、これについて若干お尋ねします。
まあ重複するかもわかりませんが、まず第1点は、この捜索に対する市長の所見を求めたいと思います。
2点目は、これにより、今後、汚職事件などに発展するのではないかの懸念もありますが、この点についてもお尋ねをいたします。
3番目には、市はこの事件について、かねがね繰り返し組織の問題ととらえているという説明をしておられますが、職員個人の違法行為もあるのではないかということも思料されます。こうした事実はないかどうか、あわせてお尋ねをいたしておきます。(拍手)
26:
◯議長(
小林ひろし君) 市長、
細江茂光君。
〔私語する者あり〕
〔
細江茂光君登壇〕
27:
◯市長(
細江茂光君) ただいまの服部議員の御質問にお答えをいたします。
今回の減給処分でみずからの責任を、これですべての責任をとったのかという御質問でありました。また、5点目の御質問の中に、これで市長の責任の幕引きとするつもりではないのかという御質問、これもあわせてお答えをしたいと思います。
先ほどから申し上げておりますように、この問題は、お金を減額したから済むという問題ではありません。こういう問題、まあ起こってしまったこの問題を市民の方々が本当に安心して暮らせるまちをつくるために早急に解決すること、それから、こういう問題が二度と起こらないようにすること、しかも、これを起こらないようにするためには、先ほど申し上げたように一つ二つの案だけではだめだと思います。これを市役所そのものの意識を変えていかなければいけない。組織風土も変えていかなきゃいけない。大変大きな仕事だと思います。そういうことを一生懸命やること、これからが私にとって最も重要なことだと思っておりますし、私が新しく市長に就任して期待されていることのすべてがそこにあると、こういうふうに理解をしております。
減額の額についての市民感覚と離れているんではないかということにつきましては、先ほど申し上げましたように、私なりに一生懸命考えまして、これで市民の方々に御納得いただけるというふうに考えております。
それから、OBを含めた職員への処分についてどう考えるのかという御質問でありましたが、職員もしくはOBを問わずですね、この問題が起こったことについての責任については、その検証委員会の報告書に書かれております、そういうことも十分踏まえて、いろいろとこれから考えていく必要があるかと思います。まあ地方公務員法等による制約等もございますが、今御質問のいつごろ、どの規模でということについては、現時点では話を申し上げられませんが、納得できるスピード感で、納得できる規模でこの問題に対処をしていきたいと、こう思います。
それから、議員と議会の責任について市長はどう思うんだという御質問でありました。
この点につきまして検証委員会の報告が出ております。大変厳しい報告でありまして、私ども大変厳粛に受けとめておりますが、この検証委員会の報告を踏まえまして、議会におかれまして適切に御判断をいただけるものと考えております。
昨晩の捜索への所見につきましては先ほど申し上げましたとおりでありまして、今回大変驚いて、きのう司法当局から環境事業部等への立入捜査がありまして、善商事件に対する資料の提出を求められたわけでありますが、大変突然のことで驚きました。私としましても、これらの資料が本事案の全容解明に向けて役立つことを願っておりますし、また、今後とも全面的に協力をしてまいりたいというのが私の所見であります。
それから、汚職事件の問題あるいは職員個人のいろいろな問題があるのではないかという御質問でありますが、この点につきましては今、私のところではわかりません。これはまた司法の手にゆだねられることではないかと、こういうふうに考えております。
〔「議長、34番」と呼ぶ者あり〕
28:
◯議長(
小林ひろし君) 34番、服部勝弘君。
〔服部勝弘君登壇〕
29: ◯34番(服部勝弘君) まあ、それぞれ答弁いただきましたんですが、まず市長のみずからの責任、当然これだけの重大な事犯でございますので、第1には、真相解明に向けて陣頭指揮をとっていただいて、やはりそれこそ市民の皆さんが納得できるような解明をしていただかなきゃならない。と同時に、その苦い教訓を生かしてですね、まあ今後こういう事件が起こらないように万全の対策を講じていただかなきゃならない、そういう課題があると思います。まあ、そのために市長やっぱりリーダーシップを発揮していただくと、これが大きな責任であり、任務であると思います。
と同時にですね、やはりこれまあ民間なればね、こういう事件、まあ事が起こって、例えば、会社が莫大な損害をこうむったというようなことが生じますとね、小さな会社ですと、そのことによって倒産するということもあるわけです。まあ役所の場合は、いろいろ努力して、例えば、まあ会社が倒産したり、排出者に対して十分な責任がとれなんだ場合、結局、ほかっとけんでまた、行政が後始末のために税金でやるというような、こういうパターンになりがちなんですねえ。そういうことから考えますと、やはりこの起こったことの特に行政の不作為など言われておる本件の問題について、やはり起こったことの責任というのは、非常に市民の皆さんも怒りを持っておられますし、その後処理について税金でまた賄うというようなことに対しては、なかなか納得が得られない。そこにまあ市民の皆さんの疑問と、例えば、今回発表されたような金額、まあ市長に至っては33万円ですが、これはきょう提案される前に新聞報道されまして数字も出ました関係で、私ども一斉にそういう意見、怒りの声とか疑問や不信の意見をいただいたわけですが、そういうことからすると、やはり市民はなかなか納得されないと思うんですね。しかし、まあ先ほど市長の答弁は、これで市民の皆さんに納得いただけると思うというような話でありましたが、ここにまあ、いわば市民感覚とのずれがあるんじゃないかということを思います。まあ市長がそう思っておられるのであれば、それ以上の答えは出てこないと思いますが、私はそのことをあえて指摘しておきたいと思います。
そして、えてすると、ある程度のこういう検証委員会とか検討委員会、一通りの任務が済みますと、まあ何となくこの問題が終わったような形で幕引かれるんじゃないかという、こういう懸念も市民の皆さんからあるわけであります。
どうかひとつ、まあ非常に不幸な事件であったわけでありますが、この教訓を生かして十分検証してですね、やはり皆さんが納得されるような解明をする必要がある。そして、また今後の関係職員に対しても、そういった処分をしていただきたいということを思うわけであります。
そして、まあ私ども議員も、私も議員の一人としてほんとに残念でなりませんし、道義的責任を感じております。そういう意味から、先ほど申し上げましたように私どもクラブとしても、まあ議員の皆さんに諮る意味も含めて、議長にまた本日そういった申し入れをしたいと思います。非常に残念な事件でありましたが、ぜひひとつ市長さん、リーダーシップを発揮していただいて、私ども微力でありますが、お互いに力を合わせてこの問題を市民の皆さんが納得されるような解決をして、また、全国のモデルとなるような処理をできることを願いながら、質問を終わりたいと思います。
以上です。
30:
◯議長(
小林ひろし君) 以上で質疑を終結します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔付 託 表 配 付〕
一 常任委員会付託
31:
◯議長(
小林ひろし君) ただいま議題となっております第134号議案及び第135号議案、以上2件については、お手元に配付しました表のとおり常任委員会に付託します。
───────────────────
委 員 会 審 査 事 件 付 託 表(追加分)
平成16年第7回(11月)岐阜市議会
定例会
○総務委員会(第1委員会室)
┌───────┬─────────────────────────────────┐
│第134号議案│平成16年度岐阜市一般会計補正予算(第8号) │
│ │ 第1条 歳入歳出予算の補正 │
│ │ 歳入 │
│ │ 歳出中 │
│ │ 第2款 総務費 │
├───────┼─────────────────────────────────┤
│第135号議案│特別職の職員の給与に関する条例の特例に関する条例制定について │
└───────┴─────────────────────────────────┘
○厚生委員会(第2委員会室)
┌───────┬─────────────────────────────────┐
│第134号議案│平成16年度岐阜市一般会計補正予算(第8号) │
│ │ 第1条 歳入歳出予算の補正 │
│ │ 歳出中 │
│ │ 第3款 民生費 │
└───────┴─────────────────────────────────┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━
散 会
32:
◯議長(
小林ひろし君) 以上で本日の日程は全部終了しました。本日はこれで散会します。
午前11時42分 散 会
岐阜市議会議長 小 林 ひろし
岐阜市議会議員 松 原 徳 和
岐阜市議会議員 道 家 康 生
発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...