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  1. 岐阜市議会 1994-12-05
    平成6年第5回定例会(第2日目) 本文 開催日:1994-12-05


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成6年第5回定例会(第2日目) 本文 1994-12-05 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言単文選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 80 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長中村武彦君) 1786頁 選択 2 : ◯議長中村武彦君) 1786頁 選択 3 : ◯議長中村武彦君) 1786頁 選択 4 : ◯議長中村武彦君) 1786頁 選択 5 : ◯議長中村武彦君) 1787頁 選択 6 : ◯議長中村武彦君) 1787頁 選択 7 : ◯二十二番(堀 征二君) 1787頁 選択 8 : ◯議長中村武彦君) 1798頁 選択 9 : ◯市長(浅野 勇君) 1798頁 選択 10 : ◯議長中村武彦君) 1800頁 選択 11 : ◯助役藤田幸也君) 1800頁 選択 12 : ◯議長中村武彦君) 1801頁 選択 13 : ◯企画部長玉井康弌君) 1801頁 選択 14 : ◯議長中村武彦君) 1802頁 選択 15 : ◯助役原田邦彦君) 1802頁 選択 16 : ◯議長中村武彦君) 1804頁 選択 17 : ◯経済部長新井一弘君) 1804頁 選択 18 : ◯議長中村武彦君) 1805頁 選択 19 : ◯市民部長渡辺浩造君) 1806頁 選択 20 : ◯議長中村武彦君) 1807頁 選択 21 : ◯都市計画部長(林 正美君) 1807頁 選択 22 : ◯議長中村武彦君) 1808頁 選択 23 : ◯土木部長(伊藤寿光君) 1808頁 選択 24 : ◯議長中村武彦君) 1808頁 選択 25 : ◯二十二番(堀 征二君) 1808頁 選択 26 : ◯議長中村武彦君) 1812頁 選択 27 : ◯十一番(中尾年春君) 1812頁 選択 28 : ◯議長中村武彦君) 1823頁 選択 29 : ◯市長(浅野 勇君) 1823頁 選択 30 : ◯議長中村武彦君) 1824頁 選択 31 : ◯総務部長(奥村元宥君) 1824頁 選択 32 : ◯議長中村武彦君) 1826頁 選択 33 : ◯税務部長(祐成荘介君) 1826頁 選択 34 : ◯議長中村武彦君) 1826頁 選択 35 : ◯企画部長玉井康弌君) 1826頁 選択 36 : ◯議長中村武彦君) 1828頁 選択 37 : ◯助役原田邦彦君) 1828頁 選択 38 : ◯議長中村武彦君) 1828頁 選択 39 : ◯都市計画部長(林 正美君) 1828頁 選択 40 : ◯議長中村武彦君) 1829頁 選択 41 : ◯土木部長(伊藤寿光君) 1829頁 選択 42 : ◯議長中村武彦君) 1830頁 選択 43 : ◯十一番(中尾年春君) 1830頁 選択 44 : ◯議長中村武彦君) 1834頁 選択 45 : ◯副議長(矢島清久君) 1834頁 選択 46 : ◯二十七番(服部勝弘君) 1834頁 選択 47 : ◯副議長(矢島清久君) 1847頁 選択 48 : ◯市長(浅野 勇君) 1847頁 選択 49 : ◯副議長(矢島清久君) 1848頁 選択 50 : ◯理事兼市長室長(加藤 学君) 1848頁 選択 51 : ◯副議長(矢島清久君) 1848頁 選択 52 : ◯教育長(後藤左右吉君) 1848頁 選択 53 : ◯副議長(矢島清久君) 1849頁 選択 54 : ◯総務部長(奥村元宥君) 1849頁 選択 55 : ◯副議長(矢島清久君) 1850頁 選択 56 : ◯企画部長玉井康弌君) 1850頁 選択 57 : ◯副議長(矢島清久君) 1851頁 選択 58 : ◯交通部長(宇留野史朗君) 1851頁 選択 59 : ◯副議長(矢島清久君) 1852頁 選択 60 : ◯福祉部長(浅野 寿君) 1852頁 選択 61 : ◯副議長(矢島清久君) 1853頁 選択 62 : ◯生活環境部長(吉村惠夫君) 1853頁 選択 63 : ◯副議長(矢島清久君) 1854頁 選択 64 : ◯二十七番(服部勝弘君) 1854頁 選択 65 : ◯議長中村武彦君) 1855頁 選択 66 : ◯十七番(西田悦男君) 1855頁 選択 67 : ◯議長中村武彦君) 1862頁 選択 68 : ◯市長(浅野 勇君) 1862頁 選択 69 : ◯議長中村武彦君) 1864頁 選択 70 : ◯企画部長玉井康弌君) 1864頁 選択 71 : ◯議長中村武彦君) 1865頁 選択 72 : ◯新都市開発推進部長(山田多聞君) 1865頁 選択 73 : ◯議長中村武彦君) 1867頁 選択 74 : ◯経済部長新井一弘君) 1867頁 選択 75 : ◯議長中村武彦君) 1869頁 選択 76 : ◯都市計画部長(林 正美君) 1869頁 選択 77 : ◯議長中村武彦君) 1869頁 選択 78 : ◯十七番(西田悦男君) 1869頁 選択 79 : ◯議長中村武彦君) 1871頁 選択 80 : ◯議長中村武彦君) 1871頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時八分 開  議 ◯議長中村武彦君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長中村武彦君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において二十四番堀田信夫君、二十五番市川尚子君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第九十六号議案から第十五 第百九号議案まで及び第十六 一般質問 3: ◯議長中村武彦君) 日程第二、第九十六号議案から日程第十五、第百九号議案まで、以上十四件を一括して議題といたします。            ────────────────             〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長中村武彦君) これより質疑を行うわけでありますが、今期定例会においては、日程第十六、一般質問をあわせて行うことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 5: ◯議長中村武彦君) 御異議がありますので、起立によって採決いたします。  今期定例会においては、質疑とあわせて一般質問を行うことに賛成の諸君の起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 6: ◯議長中村武彦君) 起立多数であります。よって、今期定例会においては、質疑とあわせて一般質問を行うことに決しました。
     これより質疑並びに一般質問を行います。発言の通告がありますので、順次これを許します。二十二番、堀 征二君。    〔堀 征二君登壇〕(拍手) 7: ◯二十二番(堀 征二君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  お許しをいただきましたので、私は市政自由民主党議員団を代表いたしまして、通告いたしました十項目につき、順次お尋ねをいたしてまいります。  まず最初に、市長にお尋ねをいたします。  文化行政の推進についてであります。  市長は、昨年の七月、市民が参加する行政の方策や従来の縦割りの組織では十分な対応ができない事業、つまり各部局にまたがる行政課題について総合的に対処するため、総合行政推進本部を設置され、文化行政を推進しておられます。今日経済的に豊かな社会が築かれ、市民生活にもゆとりが生まれ、求められる豊かさの質も変わり、価値観や市民ニーズも多様化いたしております。このことにより、行政の課題も多様化し、さまざまな領域にわたり市民ニーズが生まれ、新たな行政課題が生じております。今後は高齢化社会に向けて市民一人一人が生きがいを持って生きるための対応、高度に発達する情報化社会への対応、自分の町に誇りを持ち、生き生きと暮らせるための施策など、二十一世紀に向けた文化都市を目指すにはこれらの課題に取り組んでいく必要があり、行政課題であるとともに市民の課題でもあるといわれております。このことは、いわゆるこれからの町づくりは行政と市民が一緒になって町づくりを進めていくことの必要性を述べておられるものと思うものであり、文化行政が推進されているところであります。さらに、市長は昨年十一月に文化懇談会を設置され、幅広い市民の皆さんに委嘱し、文化都市岐阜をつくる方策について諮問されておられます。私も、本年五月から委員の一人として加わっておりますが、文化とは何であるのかとの疑問から議論が進められ、市民文化、都市文化、生活文化、芸術文化など、文化とは人間の生活そのものであり、岐阜に暮らす市民の毎日の生活そのものが文化であるとの観点に立って懇談会の議論が進められてまいりました。さらに、岐阜市の個性を生かしながら、市民が主体的に町づくりに参加し、岐阜市に住むことが誇りに思える町をつくることが文化をつくることであり、文化行政は人が生まれてから墓場まで、すべてにかかわりのある行政であることを確認し、先般十一月二十八日に諮問されたことに対し提言書が提出されていることは、御承知のことと思います。  この提言書の柱の一つとして、市民文化活動の活性化が市民の文化の力を蓄え、発揮され、創造性を生み出す実践であることを述べ、今後の文化活動の手だてについて十九項目にわたり述べてあります。  二つ目は、文化的町づくりについてで、市民みずからが私たちの町について考え、よくしていこうとする集まりが生まれること、市民の自主的な町づくりであり、温かい人間関係の生まれる地域であること、行政自身もこうした町づくりの活動に支援することが文化のある岐阜市に生まれ変わるものと述べられ、そのためには行政の意識改革を求め、提言書が締めくくってあります。また、十一月五日には「岐阜が変わる」というタイトルで公開討論会が実施され、行政も一生懸命やらなければならない。市民の皆さんもぜひ行動に移してほしい。要するに、一丸となって新しい岐阜市をつくっていくのだと述べ、市民により開かれた行政を目指す浅野市長のカラーを鮮明にでき得る機会であったと、私は高く評価いたしておりますが、この際、市長はこの提言に対して今後どのように反映されていくつもりであるか、お尋ねをいたすものであります。  次に、新年度予算の編成方針について、同じく市長にお伺いをいたします。  平成三年の春以降、長期にわたる景気の低迷を打開するため、政府は景気対策として既に五回にわたり、国、地方の公共投資の拡大を中心とした経済対策が講じられております。最近、ようやくその効果があらわれ、今回の長い不況もやや明るい兆しが見え、緩やかながらも回復基調に入ってきていることは、御承知のとおりであります。しかし、最近の急激な円高あるいは国内産業の空洞化の進展などの不安材料もあり、すんなりと回復軌道に乗れず、回復感のない景気上昇になるという予測が多く出されているところであります。民間経済調査機関の予測では、本年度の国民総生産の実質成長率は、年度当初政府が立てた二・四%を下回る一%前後の成長としており、来年度においてもまだ本格的な景気回復とならず、一、二%台の低い成長になると予想がされております。このような経済状況下において、国の財政は不況の影響により税収が平成三年度から三年連続して前年度決算を下回る状況が続き、本年度においても当初予算に計上された税収が確保できないという財政状況にあります。そのため、国は景気対策と歳入不足の財源として国債にその財源を求めることとし、その結果多額の借入金残高を抱えることになったのであります。国の平成六年度末公債残高は二百一兆円を超える見込みとなっており、その償還費である国債費は歳出の約二割を超え、政策的経費を圧迫するという硬直化の傾向をますます強めているという財政状況であります。国は、平成七年度の予算編成に当たり、公債残高累増体質からの脱却を目指し、歳出の抑制を図り、公債依存度の引き下げに最大限の努力を払うなど、行財政改革をさらに推進するという基本方針のもとに予算編成に取り組むこととし、現在厳しい編成作業が行われているところであります。本市においても、不況の影響により財政環境は同じであると思いますが、住民の身近な行政の担い手として高齢化社会への対応、生活関連社会資本の整備は積極的に推進していかなければなりません。さらに、駅前改造事業あるいはコンベンション都市づくりなどの大型事業が独自の事業として加わるなど、財政需要は今後ますます増加の傾向にあるといえます。  そこで、市長にお伺いいたしますが、一点目は、新年度の予算編成に当たり、市税を含めた一般財源の動向、歳出の状況などの財政状況と対応策について、どのように考えておられるのか。  二つ目は、浅野市政誕生三年目の予算として、現下の社会経済状況を踏まえ、どのような方針で予算編成に臨まれるのか、お尋ねをいたすものであります。  次に、広域行政に関して事務助役にお尋ねいたします。  本年三月定例議会において、市長は、近隣市町村と将来的に合併するのかとの質問に対し、結婚と同じで、一方的な気持ちだけではいかない。既に私としては二、三の町にプロポーズしており、目下聞き合わせの段階で、岐阜市と合併することのメリットはどうだというようなところで、いろいろと御判定をいただけるんではないか。いずれ、どうやったなという催促もしていきたい。さらに、事務助役も県の考え方ということで、岐阜市にとり今後の望ましい方向で合併があるだろう。ただ、双方の意思が一つにならない限り非常に困難で、今後は機が熟するように努力を重ねていくべきで、県も合併には賛意を表してくれると答弁されておられます。私は、この問題が一朝一夕にして進むほど簡単な問題であるとは思いませんが、自治省における市町村の合併に関する法律が平成七年三月三十一日までの時限立法とされていたが、このたび新たに法制化されるようでもありますし、本議会でも再三述べられておりますように、今後岐阜市の発展すべき基本的な問題であると考えるものであります。私ども市政自由民主党議員団も既に岐阜市域活性化議員連盟を自民党県議団の皆さんとともに結成し、この問題に対し鋭意調査努力を進めているところであります。近隣市町村の中には、極めて積極的な町もあるやに伺っておりますが、いまひとつ行政側の動きがはっきりしておりません。  そこで、事務助役にお尋ねいたしますが、現在企画部においてアンケート調査や住民意識調査など、鋭意努力がされていることは承知しておりますが、この際、今後の合併に向けた本市の基本的な姿勢について、事務助役に御所見をお伺いいたしたいと思います。  次に、行政改革について企画部長にお伺いいたします。  国及び地方財政は景気の動向、税収の増減によりその健全性に大きな影響を受けるところであり、今日まさに景気の回復が望まれるところであります。景気が上昇し、税収が伸びてくれば健全な財政運営は可能でありますが、それは最大の要因ではありますが、他動的要因であり、真に責任ある行政運営を考えるとき、行政改革は景気、税収に関係なく必要であり、複合的な要因による景気の低迷を迎えている今日こそ、その重要性を考え真剣に取り組まねばなりません。社会経済情勢の変化に対応し、住民の多様なニーズに即応しつつ、魅力ある地域社会を築き上げていくため、地方公共団体の果たすべき役割はますます大きくなっています。地方分権を推進し、地方の自主性、自立性を強化する方向で地方公共団体みずからも行財政の効率化や事務事業の見直しなどについて不断の努力を傾注し、その役割を的確に果たしていく必要があります。岐阜市においても国の指針より一年早く、昨年九月助役を本部長とする行政改革推進本部が設置されました。自治省の指針によれば、三年ないし五年計画の基本方針、実施予定の事務事業、組織・機構の見直しや住民の代表者から成る行政改革推進委員会などを設置、住民の意見を反映するよう配慮し、その結果を住民に公表することなどの内容による行政改革大綱の策定をおおむね一年以内をめどに策定するものとしております。浅野市長就任一年目に全国に先駆け自主的に行政改革に取り組まれたことは、その先見性と責任感に敬意を表するものでありますが、本市として設置以来どのような経過をたどり、努力されているのでありましょう。御承知のとおり、議会もみずから血を流す決意で改革に取り組んでいる現状であります。行政改革推進本部の設置のみでその実態が全く見えてこない感を受けるものでありますが、組織・機構効率化、補助金などの見直しなど、今後の計画的な調整、実施計画について、この際、企画部長にお伺いをいたすものであります。  次に、鉄道高架事業に関連する岐阜駅周辺開発整備事業について、質問をいたします。  昭和五十六年から始まったJR鉄道高架事業は、いよいよ平成八年三月に本体工事が完了し、上下とも列車が高架上を走ることになります。七百四十一億円余の巨費を投じた本事業は、単に踏切の解消だけにとどまるものでなく、都市の開発整備に大きな誘因あるいは刺激を与えているものであり、市民はひとしくこの大事業による岐阜市の将来に期待しているところであり、今後高架下利用も含め駅周辺の開発整備がどのように具体化するのか、注目いたしておるところであります。岐阜駅周辺の市街地の開発整備のイメージは、商業業務などの機能が高度に集積し、土地の有効利用、高度利用により地域経済が活性するような国際会議観光都市にふさわしい町づくりであり、機能的で整然とした道路などの都市施設から成る都市空間を形成することにあると考えるものであります。こうした開発整備が実現すれば、安全で住みよい躍動感のあふれる駅前市街地、また、にぎわい性のある駅前広場などから成る新しい町に生まれ変わり、豊かな市民生活に大きく寄与するものであります。しかしながら、鉄道高架事業は順調に推進しているものの、関連する駅周辺整備事業については一向にその姿が見えておりません。鉄道高架は完成したが、関連する駅周辺開発整備が促進されなければ、岐阜市そのものの衰退にもつながりかねない重大な問題であると考えるものであります。長期にわたる社会経済状況の低迷は市の財政運営にも影響を及ぼし、景気の減速は経済活動の構造的変化をも余儀なくさせ、こんな社会状況の中、大型プロジェクトといえる駅周辺整備事業の推進は極めて厳しいものがあります。一方、岐阜市のような地方都市における現実として定住人口の減少や高齢化、既存商店街の空洞化などがあり、市街地の開発の可能性を下げていることも事実であります。単に、厳しい社会情勢だから先行的財政投資ができないと手をこまねいていては、岐阜市の将来はないと言っても決して過言ではないと思うものであります。積極的な財政投資、計画的な財政運営、さらに、計画及び事業制度の拡充などに知恵を絞り、集中的な財政投資により市街地である駅周辺整備事業を実施することは、この際、必須の急務であると考えております。  そこで、技術助役にお尋ねいたしますが、まず一点目として、岐阜駅周辺における大規模な国鉄清算事業団管理用地についてであります。当該用地は東陸橋から水野町線の間だけでもおよそ一万一千平方メートルに及ぶと聞いております。これらの土地はJR岐阜駅の北側に位置し、非常に立地条件のよい場所でもあり、その利用には高い関心が寄せられている所であります。そこで、現在どのような利用、あるいはどのような方向で考え、そして努力されているのか、お尋ねをいたす次第であります。  あわせて、一昨日新聞報道にありました郵貯関連の新ビル構想についても、この際、どのような内容であるか、技術助役にお尋ねいたすものであります。  第二点目として、駅西地区市街地再開発事業についてお尋ねいたします。  三越百貨店が進出を断念して以来、組合と岐阜市が新たな大型物販店の誘致に努められていると伺っているところでありますが、残念ながらどこが出店するのか、いまだ決まってないようであります。これまでの経過から駅前周辺の企業や一般市民の多くの方々からは、再開発事業による百貨店誘致を考え直してはどうかとの声もよく耳にするところであります。この再開発事業計画は組合施行によるもので、組合員の同意により国、県に承認を得た事業であることも十分に承知しております。しかし、バブルの崩壊以降、百貨店は不況業種でもあり、見込みは極めて厳しいものと思われますが、今後のその決意のほどをお伺いいたす次第であります。  三点目として、香蘭地区上物開発整備につきましてお尋ねをいたします。  産業の振興と魅力的な都心環境の形成を概念とする基本計画が策定され、平成四年度には都市拠点総合整備事業として国の事業採択を受け、民間企業の知恵と資金力など民間活力を導入することを事業手法として進められております。本年度事業提携競技、いわゆるコンペを開催することになっておりますが、急速な円高の影響により国内産業の空洞化が進むなど、産業構造の変化が同時進行している中、景気回復の先行きは極めて不透明な状況であり、さきの新聞報道など、仄聞するところによりますと、この時期、事業提携競技に民間企業が参画するのかどうか、大いに疑問を持つものであります。香蘭地区は市街地の一等地に位置する市民共有の財産である遊休地としてほうっておくわけにはいきません。有効利用をすべき土地であると思います。そのためには何らかの方向転換もやむを得ないという認識に立たざるを得ないのではないでしょうか。この事業の見直しには時間もかかりましょうが、恒久的利用にこだわることなく、いっそのこと暫定利用もこの際、検討すべきであると考えるものであります。今後の事業見直しも含め、どのような検討をなされるのか。  以上三点、お尋ねをいたします。  次に、仮称・長良川国際会議場のオープンについてお尋ねをいたします。  経済部長に二点、お尋ねをいたします。  仮称・長良川国際会議場の建設も、来年夏の完成、九月オープンを目指して着々と工事が進められており、日に日に市民の前にもその容姿をあらわしてまいりました。お聞きいたしますところによりますと、本年十月には国から国際会議観光都市の認定を受けられたということでもあり、誘致に当たっての今後の展開にも有利に働くものと考えるものであります。しかし、最近でも山形市、横浜市、浜松市、名古屋市及び宮崎市で新たに施設が完成するなど、コンベンション都市間の競争が激烈な中で、会議場へのコンベンション誘致に当たっては、依然として厳しい状況と予測できるものであります。こうした状況下において他都市及び他の施設との違いを鮮明にし、国際コンベンション都市岐阜の名をアピールするとともに、仮称・長良川国際会議場の存在を全国にPRすることが極めて重要と考えるものであります。したがって、オープニング事業としてどのような事業を実施するかは、仮称・長良川国際会議場の個性を発揮する上においてまたとない機会であり、国際会議場の名称に相応したオープニング事業を実施する必要があると考えますが、現段階でどのようなオープニング事業を予定されているのか、お尋ねをいたす次第であります。  さらに、国際コンベンション都市岐阜の拠点として、絶えずにぎわいのある空間、すなわち皆さんに使用してもらえる施設であることが重要と考えますが、仮称・長良川国際会議場へのコンベンション誘致についてどのような状況になっているのか、お尋ねをいたすものであります。  七点目に、高齢者福祉対策について、これは市長にお尋ねをいたします。  本格的な高齢化社会の到来を前にして、岐阜市でも老人保健福祉計画を策定し、平成十一年度を目標として逐次事業の推進が図られているところでありますが、その中には援護を必要とする高齢者への具体的なサービス提供のほかに、保健福祉の環境整備、生きがい対策の推進、住みやすい町づくりなどが計画の主要な項目となっております。これらのうち生きがい対策の推進は、高齢化とともに長くなった高齢期をどう充実させるかという、高齢者に与えられた大きな課題を解決するかぎともなっているわけであります。長い年月に培った知識や技術、経験を生かして、人生を心豊かに楽しむことは生きがいのある高齢期の送り方となりますが、その生き方は基本的には高齢者みずからが見つけるものであると思います。高齢者の生きがいづくりはスポーツ、趣味、ボランティア、仕事などいろいろな形での社会参加によってこそ可能となってくるものであります。社会と何らかの形でかかわりを持っていることが生きがいに通じ、また、社会に役立っているという意識から生きがいが形成されていくものと言われております。高齢者の多くは健康で意欲もあり、その持てる能力を十分に発揮する状況にありますが、その環境づくりが行政に課せられた責務であろうと考えるのでありますが、例えば、現在各地域に配置されている老人福祉センターの効果的活用による多種多様な学習講座の開催や、歴史博物館、岐阜城、科学館など、市施設の無料開放などの具体的なものとして幾つか挙げることができるわけでありますが、高齢者がこうしたものを利用し、生きがいの対象とすることがひいては健康の保持にもつながっていくものと思います。さきに実行された敬老事業などの見直しは当然のものとして私どもは評価いたしておりますが、高齢者にとって真に必要な施策については積極的に打ち出していく姿勢も極めて大切であると思います。この点について市長の忌憚のない御意見をお伺いいたすものであります。  次に、国民健康保険事業について市民部長にお尋ねをいたします。  国民健康保険事業は、市民の健康と福祉の向上、さらには安心して健全な市民生活を営むためには欠くことのできない重要な事業であります。しかし、近年の社会構造としての急激な人口の高齢化及びこれに伴う成人病の増加、医療技術の著しい進歩など、さまざまな医療を取り巻く環境の変化が生じております。その結果として、医療費の高騰を招き、国民健康保険事業に重大な財政問題が生じておることは御承知のことと思います。本市の国民健康保険事業も例外でなく、急速な高齢化時代を迎え、今年度の老人加入率は一七%を超え、病気にかかりやすい老人の人を多く抱えるなど、厳しい事業運営を強いられておるとのこと、さらにまた、健康に対する意識や患者ニーズの変化による大病院志向と診療報酬の改定などによる医療費の増加は今後も避けられず、国保財政を圧迫していくものと大変心配しているところであります。  そこで、市民部長にお伺いいたしますが、まず、平成六年度決算見込みはどのような推移か。さらに、本市の国保世帯の平均保険料は昭和六十二年度以降据え置かれてきたが、平成四年度以降は毎年引き上げられており、加入者の保険料負担は既に限界を超えた大変厳しいものであります。今後来年度予算編成の作業が進められ、その対応に強い関心を持つものであります。平成七年度において財源不足が予測されると報告を聞いておりますが、実際に生じた場合、従来のようにさらに負担を加入者のみにかけるのではなくて、一般財源の投入も含めて対処すべきであると考えるものでありますが、どのようにされるのか、市民部長にお伺いをいたすものであります。  次に、東海環状自動車道についてお尋ねをいたします。これは都市計画部長にお尋ねいたします。  去る本年二月二十八日、基本ルートが建設省から公表され、それに基づき関係する地域住民からは国、県を初め、市に対して何回か陳情がなされ、また、私ども議会に対しましても陳情書が提出され、さきの議会においては各会派がそれぞれの立場から質問をされたところであります。もとより、道路整備の立ちおくれている岐阜市にとりましては初めての高速道路であり、これによって東名高速道路、名神高速道路、中央自動車道、東海北陸自動車道との高速道路網とも接続され、岐阜市の発展に大いに期待されるものであり、それだけに早期の完成が待たれているところであります。しかしながら、その後九月二十日には県から都市計画原案の参考資料として事業計画図が提示され、アクセス道路も含め都市計画原案ができ、十一月十五日から地元説明に入られ、関係校区の説明会が一巡したとのことでありますが、その中で特に御望山の安全対策について、いまだ住民の十分な理解が得られてないようであります。ただでさえ雨や地震に対していつも不安を抱いている山すその住民にとって、この山に手をかけることはさらに不安を増すことになることから反対をされているようであります。第二千成団地の南斜面では昭和五十年に崩壊があったため、議会においても何度も質疑され、急傾斜地崩壊危険区域、災害危険区域の指定がされるとともに、県及び市の事業により山腹と山すそに擁壁や排水溝などの工事が実施された所であり、その後山に亀裂が生じたため、現在も観測が継続されており、崩壊のおそれのある山になっているということであります。このため、御望山の安全対策については十分配慮する必要があると思いますが、今後関係住民の不安に対して理解を得るためにどのように考えておられるのか、都市計画部長にこの際お尋ねをいたしておきます。  最後に、河川管理について土木部長にお尋ねをいたします。  最近は環境問題がいろいろと問われておることは御承知のことと思います。端的に申し上げますと、一級河川境川において砂利採取による泥水が放出されており、汚濁状態となっておりますので、関係地域住民は河川の美観や環境悪化を非常に心配しておられるところであります。今議会にこのことに対する陳情書も提出されていることは御承知のことでありますが、このことに対して土木部長はどのように対応されるおつもりなのか、お尋ねをいたしまして、第一回目の質問を終わります。(拍手) 8: ◯議長中村武彦君) 市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 9: ◯市長(浅野 勇君) 文化行政についてでございますが、文化懇談会につきましては昨年から一年間にわたって御協議いただいており、大変ありがたいことだと思っております。御提言につきましては、まさに二十一世紀に向けた岐阜市及び岐阜市民に対する指針であると思います。特に文化を人の生きざまとしてとらえ、文化行政は町づくりそのものであるとの御提言であります。新しい市民ニーズにこたえるべく、市民、行政、有識者でつくる市民参加方式による事業委員会の設置、また、文化活動のコーディネーターの設置など、ソフト事業の提言がなされております。これらの提言は私の施政方針である「町づくりは人づくり」に合致するものであり、今後の施策として実施に向けて検討していく所存であります。特に私が常々申し上げておりますように、これからの行政は市民に開かれたわかりやすい行政、市民参加を進め、相互理解を得る行政を推進することが必要でございます。つまり、市民の方たちと積極的に接触して御意見をいただき、また、行政姿勢を御理解いただくことであります。市民の方たちにもみずから岐阜市をよくするための行動を起こし、実践活動を通して文化都市岐阜づくりを目指していただきたいと思っておるところでございます。文化懇談会もあと一年間この提言内容に基づきまして、具体的な内容へと深めていただけるとのことでございますので、これを期待しておる次第でございます。   次に、新年度予算編成に当たってでございます。  まず、一般会計における市税を含めた一般財源の動向についてでございますが、景気は最近ようやく明るい兆しが見えるものの、まだ本格的な回復の軌道には乗っておらず、大変厳しい経済状況が続いていることは御承知のとおりでございます。したがいまして、本市の税収入につきましても固定資産税は六・六%程度の伸びが見込めますものの、個人及び法人市民税におきましては本年度並みの収入確保が難しい状況であり、個人市民税の減税実施に伴い措置されます減税補てん債を含めまして、市税全体では二・五%程度、約十七億円の増収になると推計しておるところであります。また、譲与税・交付金などの税外収入につきましては、本年度並みの収入しか見込めない状況であり、税を含めた一般財源収入は新年度も低迷が続くものと予測しておるところでございます。一方、歳出につきましては、人件費、公債費など、義務的経費に係る一般財源は約十九億円の増加が見込まれますほか、普通建設事業につきましても仮称・東部クリーンセンター、仮称・長良川国際会議場建設などの事業に係る一般財源が約十七億円増加するなど、税及び税外収入の増収では対応できないという厳しい財政環境にあると考えております。したがいまして、税等の一般財源の不足を補うため、財政調整基金などの基金の取り崩しのほか、市債を積極的に活用するという苦しい予算編成をすることになると思っております。しかし、このような大変厳しい財政状況下にあるわけでありますが、高齢化社会への対応や生活関連社会資本の整備につきましては、真に豊かな住民の福祉や生活の安定確保のため、不可欠な事業として今後とも積極的に推進していかなければなりませんし、駅周辺整備やコンベンション推進事業等の大型事業につきましても、本市独自の個性ある町づくりの活性化事業として進めていきたいと考えております。したがいまして、平成七年度予算編成に当たりまして、次の五項目を柱として予算を編成してまいりたいと考えております。  第一に、鉄道高架及び仮称・東部クリーンセンター建設など、大型プロジェクト事業の推進。第二に、本格化する高齢化社会への的確な対応。第三に、今や社会問題化しておりますごみ問題に対し、住民の意識改革を目指したごみの減量化、リサイクル化などの施策の推進。第四に、人づくり、地域づくりにかかわる独創的なソフト施策に重点を置いた生涯学習の推進。第五に、コンベンション都市づくりのため、本市のイメージアップを図る施策の推進を積極的に新年度予算に盛り込み編成してまいりたいと考えておるところであります。  いずれにいたしましても、現在のような財政状況の中で行政課題に積極的にこたえていくためには、基金の取り崩しや市債の活用等で対応せざるを得ないわけでございます。しかし、それにも限度がございます。今後の行政運営を考えますとき、事務事業全般にわたり総点検をし、再構築する行政改革の推進がまず急務であると考え、現在も実施しているところでございますが、今後もそれをさらに推進しながら責任ある行政運営に努め、市民の皆様の信頼にこたえてまいりたいと考えております。  次に、高齢者福祉対策についてでございます。  老人保健福祉計画の中には生きがい対策の推進を目標の一つとして掲げておりますが、御指摘のように、日本人の平均寿命が高齢化とともに著しく高くなり、人生八十年時代となりました。一般的には現役を退いて、なおかつ、二十年という長い高齢期があるわけでございます。高齢者の中でも大半を占める元気な高齢者の方々が生きがいを持って毎日を楽しく送られることこそ、寝たきりにならない健康保持の秘訣であろうと思います。私も高齢者が寝たきりにならない、させない施策の必要性を十分承知いたしておりますので、御質問者が御提言いただきました幾つかの例示を含めまして、高齢者の社会参加を効果的に促進されるよう具体的な施策を早急に実施するよう指示したところでございます。  以上でございます。 10: ◯議長中村武彦君) 助役、藤田幸也君。    〔藤田幸也君登壇〕 11: ◯助役藤田幸也君) 広域行政についてお答えをいたします。  議員も御承知のとおり、道路整備等都市基盤整備によりまして、買い物やあるいは娯楽などにおきまして、行政区域を越えた住民の日常生活圏の拡大が進みまして、広域行政の必要性というのが叫ばれるわけでございます。一方、周辺市町村におきましても本格的な高齢化社会の到来や、自由時間の有効活用意欲の増大等に伴います各種施設の整備等に大変苦慮をし、岐阜市も含めた行政間の連携に対する機運が盛り上がってきているわけでございます。このような社会動向を踏まえまして、現在進めております第四次総合計画基本構想案で重点プロジェクトの一つといたしまして、周辺市町村とのかかわりを強調いたしまして、百万コア計画を推進する中で、二十一世紀の岐阜市の姿を描いていきたいと、かように考えております。いずれにいたしましても、現在、国が進めております合併に係る新たな法律制度や、あるいは住民、経済界等の動きに注視をいたしまして、また、合併について大変前向きな姿勢の自治体とは今後連絡を密にするとともに、周辺市町村の職員と一緒に考える場を設けまして、例えば、今後本市が積極的に呼びかけをいたしまして、主宰をして、関係市町村の職員との幅広い意見の交換ができるような研究会、あるいは検討会の場を設けると、こうしまして、市町村の現状やあるいは方向性に対してお互いの認識を深め、広域意識の醸成に努力をしてまいりたいと、かように考えております。 12: ◯議長中村武彦君) 企画部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 13: ◯企画部長玉井康弌君) 行政改革につきましてお答えを申し上げます。  行政改革につきましては、効率的な行財政運営を確保し、地方自治の本旨である住民福祉の向上を図るべく、不断に取り組むべき課題と認識をいたしております。特に社会情勢、市民ニーズ等が著しく変化する現代にありまして、時代に即応できる体制を整えるために行政全般の総点検を行いまして、簡素・合理化を進めるため、不退転の決意を持って臨んでおります。もちろん、行政改革の実施に当たりましては、住民の皆様方の御理解と御協力が必要であり、平成五年度におきましては事務事業の見直し結果を新聞等に公表いたしておるところでございます。住民代表による行政改革の監視組織につきましても検討を進めております。本市は国の行革大綱素案が発表される以前から行政改革に取り組み、行政の総点検を行って、できるものから速やかに実施する方針で進めてまいりました。したがいまして、このたび示されました国の指針とは一致しない点もございますが、市民の皆さんに行政改革についての一層の御理解をいただくために、来年度にも行政改革大綱を策定し、公表いたしたいと考えております。また、その内容につきましては、事務事業、組織・機構の見直し、定員適正化計画等を柱といたしまして、広範な内容になるものと考えております。なお、今年度はごみ収集業務、メール業務、側溝清掃業務、パトロール及び緊急対策を除く土木事務所業務の民間委託を推進すること、また、学校給食調理業務における非常勤嘱託職員の活用を図ること等の改革案によりまして、ごみ収集業務につきましては平成八年度から、その他の業務については来年度から実施すべく努力をいたしております。これらの業務の効率化につきましては、幾多の問題点がございますが、冒頭にも申し上げましたとおり不退転の決意を持って取り組んでまいる所存でございますので、御理解、御協力を賜りたいと思います。  以上でございます。 14: ◯議長中村武彦君) 助役、原田邦彦君。    〔原田邦彦君登壇〕 15: ◯助役原田邦彦君) まず、第一点目の岐阜駅周辺の国鉄清算事業団用地につきましてでございます。  基本的には、活力ある市街地再生を目指す活用ということを考えております。具体的には全体にわたりましては線的な道路施設として活用いたします。既に買収済みでございます歩行者、自転車の道路を初めといたしまして、岐阜駅-那加線、高架側道八号線という形で道路整備をしていくのが一つ目でございます。  続きまして、JRのステーションビルの西側にございます一まとまりの土地につきましては、地域文化活動支援施設といたしまして、県とともに現在郵便貯金会館の建設を郵政省へ要望しているところでございます。この建物の施設内容につきましては、国の予算化が決まりましたら、それを受けまして具体的計画につきまして郵政省と相談してまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから、JRステーションビルの東側の陸橋までの間につきましては、かなり広い土地があるわけでございますが、現在、県と一緒に検討を進めております高架下の利用をするためにも、その清算事業団用地を一体として活用することが不可欠でございます。そういったような一体的整備のための土地、さらには国道一五七号、これを拡幅計画今進めておるところでございますが、これの南の街区、これは面的な整備が必要かと思っておりますが、その面的整備を行うための種地としての活用、こういったことを考えているところでございます。  さらに、陸橋の東側につきましては、道路として先ほど御説明しました岐阜駅-那加線が続くわけでございますが、それ以外の事業団用地といたしましては、名鉄の高架事業を実施するために必要になってくると思われます代替用地としての活用が図られるのではないかなというふうに考えているところであります。  大きな二点目の、駅西地区の市街地再開発事業でございますが、御案内のとおり、三越百貨店の出店辞退以来、なかなか事業が具体化してこないわけでございます。これは、極めて残念なことと思っておりますが、引き続きまして、組合、市ともにそれぞれの立場で努力を重ねているところでございます。議員御指摘のとおり、本市街地再開発事業、いわゆるバブル崩壊以降、なかなか全国的に見ましても事業着手がうまくいっていないという実情がございます。とりわけ物販を中心といたしました事業については、消費活動が好転しないというような中で、立地が難しい点ございます。しかしながら、鉄道高架事業を契機といたしました本市の玄関づくりということを考えますと、魅力にあふれる、人が大勢集まる、そういった町づくりの一つの核になりますような施設というのが不可欠と存じ上げているところでございます。そういった場づくりをこの西地区におきましてはやはり今後とも積極的にやっていかねばならないというふうに考えているところでございます。こういった状況の中で、現在大型物販店の一つからは、駅前という立地、非常に魅力のある地区であり、前向きな対応を検討したいという声も聞いております。しかしながら、そういう声を受けまして、現在誘致活動しておるわけでございますが、なかなか最終的な出店への条件整備等に時間を要しているところでございます。もう少し時間がかかるものと思っているところでございます。いずれにいたしましても、やはり必要な開発プロジェクトでございますので、市、組合ともども一丸となりまして引き続き早期実現化に向けて努力を傾けてまいりたいと思っているところでございます。  三番目の、香蘭地区のことでございますが、本年度事業提案競技、いわゆるコンペ方式で事業化を図るという予定でございましたが、それに関しましては大変厳しい状況にございます。昨年度以来、いろいろと民間企業に対しましてアンケート調査を実施し、また、その結果をもとにいろんな地区で各企業のヒアリング調査を行ってまいったところでございますが、現在のところ香蘭地区の空間的な利便性その他本市のポテンシャル等々勘案しまして、相当程度の関心は示していただけるものの、なかなかコンペに参画するというような明確な御意思を持っていただけるような民間企業が見つからないところでございます。そういったことから、コンペの開催につきましては断念せざるを得ないという状況にございます。今後はその現在の景気動向を見きわめながら、何とか事業の具体化を図っていかねばならないものだと考えておりますが、御案内のとおり、現下の不況、これは循環型の不況というよりは、構造型の不況ということもございまして、相当の期間、力強い回復が期待できないというふうに思われますので、その間空き地のまま放置するということについては、やはりこれは大事な空間でございますので、そういうわけにはまいらないというふうに考えております。そこで、一時的、暫定的な土地利用を早急に検討してまいりたいと考えているところでございます。 16: ◯議長中村武彦君) 経済部長、新井一弘君。    〔新井一弘君登壇〕 17: ◯経済部長新井一弘君) 仮称・長良川国際会議場について、お答えをいたします。  長良川国際会議場の工事は、昨年の十月に着工いたしまして以来順調に進んでおりまして、現在のところ工事の進捗率は約二五%となっております。このままいきますと、来年夏には予定どおり完成することになりまして、周辺整備や館内の諸設備の調整期間を経まして、九月初旬にはオープン披露を予定しております。オープン以降平成八年三月までをいわばオープン記念期間ということで、各種事業、イベント、コンベンションの展開を予定しております。オープン事業の企画につきましては、国際コンベンション都市の拠点にふさわしい国際色豊かな情報の交流、蓄積が期待できる事業で、また、幅広く市民の参加が期待できる事業を計画いたしたいと考えます。記念事業といたしましては、友好姉妹都市、現在、世界の五都市があるわけでありますが、これを中心とした交流事業、また、女性の参加を中心としたシンポジウム、あるいは青少年を対象とするフォーラム等を計画いたしまして、海外から、また国内から関係する方々をお迎えして、市民の皆様とともに交流の機会を持てるような準備を進めてまいっております。このほか、音楽イベント、また、ファッション都市岐阜、アパレル都市岐阜をアピールできるようなイベントも期間中には考えていきたいと思っております。  次に、コンベンション誘致の状況でありますが、岐阜コンベンションビューローにおきまして、積極的な誘致活動を行うとともに、庁内各部局におきましても関連会議の誘致に取り組むなどの結果、当会議場におきまして数多くのコンベンションが予定されております。特に九月から十一月にかけましては、国際的なもの、あるいは全国規模や中部地方規模のコンベンション、すなわち全国都市問題会議を初めとする行政関係の会議、医学関係の学会、スポーツや福祉関係の大会など、毎週のように予定をされております。こうした状況が以降も続きますように、平成八年度、九年度に向けてコンベンションビューローを中心として誘致活動に取り組んでいく所存でございます。また、今年十月には国から国際会議観光都市の認定を得たところでございまして、国際会議場としての名称にふさわしい国際会議の誘致にも一層努めていきたいと考えております。   以上でございます。 18: ◯議長中村武彦君) 市民部長、渡辺浩造君。    〔渡辺浩造君登壇〕 19: ◯市民部長渡辺浩造君) 国民健康保険事業についてお答えいたします。  御質問の第一点の、平成六年度の決算見込みについてでございますが、歳入につきましては、財源の核でありますところの保険料収入と財政調整交付金の確保に全力を傾注し、鋭意努力しているところであります。また、歳出の七一%を要する保険給付費につきましても、現時点では九月診療分までの六カ月分の実績をかんがみますと、これから冬に向かいインフルエンザの大流行等がなければ、ほぼ予算の枠内で推移できるのではないかと思うところであります。  次に、新年度の予算編成についてでございますが、国保加入者の高齢化、医療環境の充実及び大病院志向等により年々増高する医療費は、国保財政に大きな影響を及ぼしておるところであります。一方、保険料収入に目を転じますと、年金受給者、低所得者等の階層が年々増加傾向にあり、財源確保に苦慮しているところであります。しかしながら、財政調整交付金等の財源確保に鋭意努力の結果、平成五年度決算におきましては、実質二億四千万円の余剰金が出たことにより、これを新年度予算に充て、できるだけ保険料抑制に努め、また、医療費についても十分精査の上、推計をしていきたいと考えております。しかし、今後も医療費の増高は避けられず、国民健康保険の事業運営はますます厳しくなるものと予測されます。これら増高する医療費に対応するため、国庫の財政調整交付金及び県補助金等の確保に努力をするとともに、加入者の方々の保険料負担につきましては、質問者の申されるとおり、この負担を加入者のみにかけるのではなく、保険料引き上げ抑制分として一般会計からの繰入金をできる限りの増額を図るよう努力し、国保財政の安定化に努める所存でございます。こうした財源確保には最大限の努力を傾注いたしますが、それでもなお不足する財源につきましては、加入者の皆さんの御負担をお願いしなければならない場合もあろうかと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 20: ◯議長中村武彦君) 都市計画部長、林 正美君。    〔林 正美君登壇〕 21: ◯都市計画部長(林 正美君) 御望山の安全性についてお答えをいたします。  第二千成団地裏の御望山のトンネルにつきましては、二本掘られることから、最も近い所で団地からおよそ百三十メートルから百九十メートルの位置を通り、その土かぶりはおよそ七十メートルから百二十メートルとなっております。トンネルの坑口は団地の西端からおよそ二百六十メートル離れた所となっております。御望山の地質につきましては、事業者である国がルート検討の中で、市が収集し、国へ提供したボーリング調査等の資料を含め、既存文献調査や現地踏査等の地質概査を行われております。計画されているトンネルは、チャート砂岩の基盤岩の中の相当深い所を通過することになると考えており、事業者である国が過去の知見、豊富な経験、トンネル技術から判断して、第二千成団地裏の御望山南斜面への影響を与えるようなことはなく、トンネル施工は十分可能と考えておられるところであります。市におきましても、豊富な知識と経験を持っておられる事業者としての御判断でありますので、信頼をしているところであります。また、事業実施の段階では、詳細設計の前に現地測量とともに、トンネル本体部のほか、御望山南斜面部を含めボーリング調査、弾性波探査等の地質調査を十分実施し、施工方法を検討するほか、さらにトンネル施工に当たっては南斜面の挙動観測を実施するなど、万全を期すとされております。計画段階と事業段階のそれぞれに対応する調査の内容とそのレベルには違いがございますが、事業実施の段階において現地測量や地質調査の実施時、事業説明時及び工事着手時等の各段階において、事業者が関係地域に説明を行い、地域住民の方々の理解を得ながら作業を進める予定とされております。市といたしましても、それぞれ節目ごとに今御答弁申し上げたことを含め、調査結果をできるだけオープンにして地元の関係者の御理解に努めてまいりたいと考えておりますので、国、県へもその旨を要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 22: ◯議長中村武彦君) 土木部長、伊藤寿光君。    〔伊藤寿光君登壇〕 23: ◯土木部長(伊藤寿光君) お答えします。  長森南地区高田付近の境川の濁水は、各務原市の地区で行われている砂利採取場からの泥水が主な原因であります。砂利採取の許認可及び一級河川境川の管理は岐阜県でありまして、このことについて関係機関に対し採取業者に対する指導の強化と対策を依頼してきましたが、砂利採取場の土質が粘土質であり、濁りが長く続くため効果が出ていない状況であります。今後とも県及び各務原市と連携を密にし、河川環境の保全に努めてまいる所存でありますので、よろしくお願いいたします。    〔「議長、二十二番」と呼ぶ者あり〕 24: ◯議長中村武彦君) 二十二番、堀 征二君。    〔堀 征二君登壇〕 25: ◯二十二番(堀 征二君) 最初の、文化行政についての市長の御答弁でありますけれども、これが今回提出された提言書であります。この中に先ほど申し上げました十一月五日の討論会の席に、この文化行政の権威ということで森 啓先生が参加、アドバイザーとして来ておられるわけであります。ここには書いてありませんけれども、一つ印象的な発言がありました。市長も御存じだと思います。いわゆる「みずからの当選ばかりを考えて行動する議員であっては、とてもじゃないが岐阜市を変えることはできぬ。」    〔私語する者あり〕  こういうこともおっしゃられましたので、今も私は鮮明に覚えておるわけであります。そのことはともかくとして、この提言書の最後にこう書いてあります。「リスク・危険を覚悟して行動する人が町づくりのキーパーソンになる人です。」と、非常に僕はこの言葉に、わざわざ最後に出してあるとは思いませんけれども、この言葉が今後のいわゆるこれからの岐阜市の行政の一つのかぎになるんであろうということを思いますので、どうかこういうことも私ども議員もさることながら、行政においてもぜひ市長からよく理解されて行動できるように、お互いに力を合わせて岐阜市をよりよい町に変えていかれるように努力していきたいものということを、この際申し上げておきたいというふうに思います。  予算編成の方針については、以上お話をいただきました。一つだけ、当然、昨年も編成──浅野市長が編成されたときには、十分気をつけられたということを承知しております。その一つの例として、一つの具体的な例でありますけれども、例えば、幼稚園の就園補助金、これなども昨年は思い切って、めり張りをつけるというか、そういうふうなことで対処されておるわけであります。今年度もこれ以外にほかにいろいろとあるでしょうけれども、厳しい財政状況の中でも、やはりそうした考え方、施策というものが私はますますこれから必要な、いわゆる市長としての手腕になってくるのではないかと、かように思う次第でありますので、この点もあえて申し上げておきたいというふうに思う次第であります。  広域行政についての事務助役の答弁でありますけれども、気持ちはわかりますし、私も非常に難しい問題である。しかし、この質問の中で申し上げませんけれども、県としてもやはり九十九市町村あるのを何とか、今の時代に合わせてそれを七十とか六十とかということにしていかなければならぬというような考え方も聞いておりますので、やはりそういうことに対処するには一つの自治体、行政自治体である私ども岐阜市も、どういうことをすればいいかということが具体的にあらわれてこなければならぬということであります。当然、申し上げましたように、私ども市政自民党も今後のこれは議会としての大事な私は行動といいますか、課題になるというふうなことを思いますので、積極的にこの問題に取り組んでいかなければならぬということを、あわせてお話をさせていただきたいと思います。  五つ目の、駅周辺のことでありますが、新たに、先ほど私は一昨日載った新聞の事例を申し上げましたが、公式の場で技術助役が郵政省に要望をいたしておる──恐らくこの郵政省に要望しておるということの内容は、ここに書いてありますJR岐阜駅前再開発の起爆剤にということで、この内容のビル構想だというふうに思うわけであります。まあ、一言苦言を申し上げるなら、情報の管理が若干何といいますか、ずさんだなというふうな気はいたしておりますけれども、まあ、新聞記者の皆さんも一生懸命努力されての情報収集の内容だと思いますけれども、いわゆるこれは書いてありますとおり、きょう初めて技術助役が郵政省に要望しておる──それは、ひいては岐阜市の玄関としてできるだけ早く、その玄関にふさわしい内容にしたいということで、きょう述べられたと、明らかにされたというふうに思いますけれども、まあ、ほかのことはともかくとして、とにかく私どもとしては岐阜駅が、JR岐阜駅が岐阜県の玄関口としてできるだけ早く整備をしていただければ、それが一番いい、あるいは一番望むことでありますので、そういうことからしますと、この郵政省に要望されておる事項は極めて重要な事項でありますので、精いっぱい要望されておることでありますので、結果的にどういうふうになるかわかりませんけれども、真実私どもの気持ちとしては神に祈る気持ちで、この要望が聞き入れられることを切に望むものであり、最大の努力をお願いしたいというふうに申し上げておきたいというふうに思います。私ども自民党の機関を通じてこの要望が採択されるように努力しなければならぬと、かように思っておる次第でございますので、あわせて申し上げておきたいというふうに思います。    〔私語する者あり〕
     国保事業についてであります。私の申し上げたことも十分含んで御答弁をいただきました。継続的にこれ問題になっております資格証の問題がここで再三議論はされておりますけれども、やはりそういったまじめに納めておられる方々が、私の表現では、既に限界を超えていると、しかし、それでも自分たちの体のため、あるいは家族の体のためということで、その保険料の負担をされておるにもかかわらず、やむを得ぬ事情で納められない人は当然あると思いますけれども、それ以外の方々と見られる方にあえて資格証を発行せざるを得ぬということが、現在の岐阜市の対応しておる措置だというふうに認識しております。この点についても、財政の対応にも大事な要素でありますので、従来からおっしゃられることが曲げられないように、今後とも市民部長は毅然とした態度で対応していただくことを、あえてこの機会にお話をさせていただきたいというふうに思います。    〔私語する者あり〕  東海環状の件であります。きょうも傍聴に来ておられるわけでありますけれども、再三にわたって私どもにも陳情あるいはお願いに来られております。きょうこの発言を通告いたした理由の一つとして、ここに請願にはなりませんでしたが、請願ということについて持ってこられております「東海環状自動車道にかかわる御望山地質調査についての請願」「請願の趣旨 このたび計画されております東海環状自動車道、関市-養老町間の岐阜市内ルート原案によりますと、御望山をトンネルで通過することになっておりますが、」という、くだりであります。いわゆる十分に地質調査をしていただきたいと、こういう請願であります。まあ、私どもはこの請願であれば、議会にかけて十分検討の余地ありと──検討といいますのは、採択できると、結論から言ってはいけませんけれども、採択できるんではないかというように判断をいたしておりましたが、自発的に撤回をされて、我が党にいろいろな形で要請されてこられております。ただ、基本的な考え方としては、市政自民党の基本的な考え方は、先ほども述べておりますように、岐阜市の現在の状況は特別委員会までもつくって、道路網の整備、基盤整備というものが基本的に今大事な岐阜市の状況である。そういうことからして、これもこの道路のこういう計画の一環であるということを私は直接お会いした方々にも申し上げておりますように、言っておりますので、この辺のところもぜひ十分理解していただくよう努力されるとともに、もう一つ、直接お会いした感じとしては、かなり感情的になっておられる部分があるんではないか、そんなことも説明会におけるいろんなトラブルになっておるんではないか、あるいは新聞記事になっておるんではないかということがございますので、できるだけそういう部分を解消をするような、感情部分を解消できるような努力も同時にしながら、ぜひこの事業の推進に向かって努力をいたしてもらいたいというふうに思います。  最後に、地元のことで恐縮でありますけれども、境川のいわゆる汚濁についてでありますが、毎年市長さんは四月に境川へ来て、この川にコイを放流されていることは御承知だと思います。まあ、余りくどく申し上げませんが、たまにですねえ、何かの拍子に大雨が降ったとか、そういったことで川が汚れるとするなら、近辺住民も辛抱できるかもしれませんけれども、今現在は年がら年じゅうその粘土質か何かわかりませんけれども、そういった泥水がずっと朝から晩まで流れておるという状況見ますと、やはりこれはこのままで放置していくということには限界があるような気がいたしておるわけであります。    〔私語する者あり〕 この点についても、共産党の議員の方も現地を見に来られているようでありますので、後ほどいろんな形でお話があるかもしれませんけれども、そういうこととは関係なしに、ひとつぜひ対応をしていただきたい。放流されたコイが幾ら、今現在では、今現在においては泥水の中でうろうろしております。(笑声)いや、ほんとに事実そのとおりであります。今の政治状況も極めて不透明でありますけれども、これをコイに押しつけるということは、大変忍びがたいということでありますので、ぜひともこういう状況から救っていただきますことを、この際強くお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。    〔私語する者あり〕 26: ◯議長中村武彦君) 十一番、中尾年春君。    〔中尾年春君登壇〕(拍手) 27: ◯十一番(中尾年春君) 質問に先立ちまして、先般惜しくも永眠の途につかれました故蒔田 浩前岐阜市長並びに四ツ橋正一市会議員の長年にわたる岐阜市政に貢献されましたその御功績に対して、市議会公明党を代表いたしまして、感謝の思いから哀悼の意をあらわさしていただきます。  では、市議会公明党を代表して、発言通告に基づき順次質問をさせていただきます。  初めに、財政について、今議会に上程されております第百五号議案平成五年度一般会計決算についてお尋ねいたします。  バブル崩壊に伴い、およそ三年にわたる不況の中、国、地方においては国民生活の安定、向上のために積極的に景気対策が図られてきました。その主な財源として、国においては建設国債の発行、あるいは収支不足を補うための赤字国債の発行、地方においては地方債の発行、いわゆる借金により、住民福祉の確保と公共事業の展開がなされるという大変苦しい財政運営が行われてきたところであります。本市における平成五年度の一般会計決算は、歳入が千三百六十五億九千四百余万円、歳出が千三百二十二億一千五百余万円と決算がされ、四十三億七千九百余万円の黒字額が計上されております。平成五年度は浅野市政誕生の初年度であったわけでありますが、国同様に本市におきましても平成五年度に市税収入は三十八年ぶりに前年度決算を〇・九%下回るという非常事態に陥ったわけであります。しかし、市長は国の景気対策に呼応して景気対策を最優先課題と位置づけ、中小企業への金融面での支援と市民生活に直結する公共事業を優先的に確保し、都市基盤の一層の整備と市民生活優先の市政実現のため、平成五年度の補正予算において、緊急避難措置として財政調整基金を取り崩し、さらに、市債を活用するなど、大変苦しい財政運営を展開されたところであります。監査委員の決算審査意見書において、市税が前年度決算を下回る状況下にあっても健全財政が維持された旨の報告がされておりますことは、市長の行政手腕を評価したいと思います。一方、今期決算において多少不安を覚える点につきまして総務部長にお尋ねいたします。  まず、一点として、公共事業の安定確保のため、一般会計において市債を積極的に活用して景気対策が講じられ、その市債の発行額は百三十四億九千四百二十万円に上ります。一般会計の歳入に占める構成は九・九%でして、過去十年間において昨年度に次ぐ第二番目に高い率となっており、市債の五年度末現在高は九百四十二億八千四百余万円にも上っております。さらに、今回補正予算に措置されておりますが、個人市民税の減税に伴う減税補てん債や今後も大型プロジェクト事業の財源として、市債の活用がふえる傾向にあると思いますが、将来の行政サービスの円滑な提供を考えるとき、財政の硬直化を大変心配するところでありますが、この点についてどう考えておられるのか、お尋ねいたします。  第二点目として、平成五年度において市民サービスの安定確保のため、市税収入の前年度決算割れの状況を補い、財政調整基金からの取り崩しが十六億九千九百九十万円なされたというところであります。しかし、財政調整基金も五年度末には五十三億八千二百余万円の残高となり、六年度において不況の影響により一般財源が伸び悩む状況の中、大型事業の推進、景気対策、市民生活の優先を柱に当初予算を編成され、十六億円の取り崩しを計上されたところでありますが、今回の補正予算において七億三千四百二十三万五千円が繰り戻しの措置がされておりますものの、六年度末見込み額は四十六億五千百余万円になるわけであります。その結果、昭和五十九年度に約百二億円程度あった残高が激減している状況であります。平成五年度のような不況下での不測の事態に弾力的に財政対応ができたことの教訓や今後の大型事業の展開を考えるとき、この基金残高では不安であると思われますが、どのような計画を持っておられるのか、お尋ねいたします。  第三点目として、市税について税務部長にお尋ねいたします。  バブル崩壊以降の国内経済情勢が国、地方を問わず税収面に大きな影響を及ぼしてきたことは明らかであります。本市の平成五年度決算収入額は前年度を割り込む状況となり、また、平成六年度においても景気浮揚策の一環で特別減税が実施され、本市においてもその影響額は約四十二億円になると聞いております。このような市税収入の減少は市の懸案事業の推進、あるいは市民ニーズが今後一層多岐にわたり拡大するであろうと考え合わせるとき、先行きに一抹の不安を覚えるところであります。とりわけ五年度収入未済額が二十四億六千四百万円となっていることに憂慮を持つところであります。現年課税分を含めて滞納繰越分の収納率がここ二、三年大きく減じてきたことが二十四億余万円となったものと考えられます。  そこで、その整理状況と向上の方策についてどのように対応されているのか、お尋ねいたします。  次に、行政改革について三点お尋ねいたします。  まず、第一点目に、行政のリストラについてお尋ねいたします。  民間企業ではバブル経済の崩壊以降、従来からの終身雇用制度から能力主義へと企業の生き残りをかけての必死のリストラが行われています。そこで働く方々、特に管理職に厳しい合理化の風が吹いていることは、私自身そのような会社生活の経験を持つ一人として身を切られるような痛みを覚えます。さらに、追い打ちをかけるように、円高による内外価格差は国内産業の空洞化を招くなど、生き残りへの必死の企業努力がなされています。行政とて例外ではあり得ないでしょう。既に昨年来、行政機構や事務、施策の見直しが進められてきたところでありますが、さらにもう一歩踏み込んでメスを入れる必要と可能性もあるのではないかと思います。例えば、コンピューターやファックス等の情報機器を積極的に利用しての事務の合理化、あるいは行政が行っている事業の中で、直営から民営委託を図ること、そして何よりも行政に携わる職員の方々の資質の向上、具体的には見識、人格、実行力など、平たく言えばスピーディーな仕事や、やる気、やり遂げる力など、プロの中のプロが求められている時代となりました。今後どのような方針で取り組まれるのか、また、具体的なリストラの計画はあるのか、企画部長にお尋ねいたします。  第二点目に、先般、地方分権へのはしりとでも言いましょうか、本市が中核市に向けて努力しているところでありますが、分権は一応は喜ぶべきものの、一方では煩雑な業務のみが移管され、行政改革の流れに逆行しないだろうか、財政的な裏づけは大丈夫だろうかと、率直に言って不安であり、中途半端でないことを見守っています。  そこで、中核市の指定の動きのある中で、既に県からの移管業務は明らかになっているのか、あるいはおよその見当はついているのか、企画部長に御所見をお伺いいたします。  第三点目に、ボーナスの成績率導入について、市長にお尋ねいたします。  先般の新聞において、東京都の管理職員に成績率が導入されるとの報道がありました。時を同じくして岐阜市においても管理職員の勤勉手当の算定に成績率を導入するということが新聞に報道されましたことは、皆様も御承知かと思います。現在市では行政の総点検ということで、行政改革に取り組んでおられ、行政全般を見直して、重要な施策から重点的に展開できる体制や急激な社会情勢の変化にも対応できる体制を整備するためにいろいろと議論されているようでありますが、いずれその成果が出るものと期待しているところであります。そこで、今回このような成績率の導入がなされるということは、今後ますます高度化し、増大するであろう行政需要に的確に対応していただく必要がある管理職員の意識改革のため、やる気を喚起するためにタイムリーであったと思います。新聞報道によりますと、とりあえず部長級三十一人、次長・課長級二百十五人の管理職を対象として、冬のボーナスは期末手当と勤勉手当を合わせて支給されるものの、この勤勉手当が成績率の導入の対象となります。評価は四段階に分かれ、Aランクは従来の支給額の五%増、Bランクが従来のまま、Cランクは五%減、Dランクは一〇%減と差をつけ、下位にランクされて減額された分が上位に配分されることになります。この結果、部長級で最大六万三千円、次長・課長級で五万四千円の差がつくと記されております。まさに浅野市政のカラーが出たものと評価したいと思います。ただし、この運用に当たってはもろ刃の剣と申しますか、公正、適正な評価、査定が必要でありますので、導入に当たっての御所見を市長にお伺いいたします。    〔私語する者あり〕  次に、観光行政についてお尋ねいたします。  去る十月に本市は、コンベンション法に基づいて国際会議観光都市に認定され、全国で四十都市、岐阜県では岐阜市のみのことでして、国際会議の誘致や開催の支援として、誘致に関する海外の情報提供や通訳のあっせんを受ける、あるいは会議開催の寄附金募集における免税等の支援や、海外で指定都市をPRしていただくなど、認定都市の自治体の活動を支援していただけることはまことにありがたく思います。議会でも再三にわたりアフターコンベンションが叫ばれていることからも、観光事業の発展は本市の重要な戦略であります。ここである新聞報道によりますと、産業としての観光は運輸省の調査で国内の旅行関連消費額が一九九一年で年間約二十兆円に上り、鉄鋼産業の四分の三、家電産業とでは実に二倍を示すなど、既に日本の基幹産業の一翼を担っていると言えます。旅行消費による直接の雇用効果は百九十一万人で鉄鋼業の三十七万人、電気の三十九万人の約五倍に達しています。雇用という面から見ても波及効果のすそ野の広さと影響の深さをうかがい知ることができます。具体的な調査結果では、国民一人当たりの宿泊を伴う国内旅行は年間平均二・三五回で、一回の消費額は約五万一千円、日帰り観光は三・四七回、一回の消費額は約七千七百円となっています。国民全体では国内宿泊旅行消費額は約十四兆九千億円、日帰りは約三兆三千億円となり、国内旅行関連消費は合計約十八兆二千億円に達します。一方、海外旅行に関連して約一兆八千億円が国内で消費されるため、これらを加えると国内の年間総消費額は約二十兆円となるそうであります。地場産業の空洞化が懸念される今日において、雇用の創出の上からも産業としての観光についての認識を新たにすべきであると思います。  さて、岐阜市は金華山と長良川に代表される豊かな自然と戦国時代をリードしてきた歴史や、長年培ってきた伝統文化が息づき、観光資源には恵まれていると私は思います。しかも、地理的には日本の真ん中に位置し、古来から飛山濃水と言われ、東西南北を結ぶ交通の要所であるという地の利を得ています。これらのすばらしい資源に加え、新たな観光資源が創出されるのであれば、可能性の夢は幾らでも膨らんでいきます。  そこで、以下四点にわたって、観光の視点から質問をいたします。  第一点目は、観光施策について市長にお尋ねいたします。  このたび国際会議観光都市に指定された都市が全国で四十市ございますが、それぞれ観光内容もバラエティーに集客力のアップに努めているところであります。よほどの研究努力がなされなければ、都市間競争に負けてしまうのではないかと危惧しております。去る三月の議会で私は、本市の観光産業の基本戦略を市長さんにお尋ねし、特に本市の観光の目玉であります鵜飼事業につきまして積極的な御答弁をいただいたところであります。鵜飼シーズンが終了しました現在において、どのような成果が見られたのか、まず初めにお尋ねいたします。  また、本年五月十二、十三の二日間にかけて開催されました鵜飼サミットにつきましては、全国から十一の市、町の参加をいただき、将来への友好交流の礎を築かれましたことは、今回初めての試みでもあり高く評価いたします。願わくばもっと市民に開かれた市民参加型のサミットであれば、もっとすばらしいものになったのではないかと思うところであります。今後も発展的に続けていかれてはと思いますが、市長さんの御所見をお伺いいたします。  さらに、明年九月に完成予定の長良川国際会議場はいろいろなコンベンションに対応できると聞いております。が、例えば、屋上なども使って大茶会なども考えてはと思いますが、このようなことも含め今後将来に向かって観光的なコンベンションを考えておられるのか、市長の御所見をお伺いします。  第二点目は、インラインスケートについてお尋ねいたします。  去る十一月二十日の日曜日に第一回国際インラインスケート岐阜長良川大会が長良橋の河川敷をメーン会場に開催されましたことは、新聞、テレビのマスコミ報道で大きく取り上げられたところであります。全国的な大会の開催は国内で初めての試みで、よくぞやってくれたと高く評価したいと思います。職員の方々におかれましては、当日早い方で朝四時ごろから現場の準備に当たるなど、教育委員会の職員を中心に二百数十名の方々が終日、準備、運営、後片づけに日曜日にもかかわらず、献身的に携わってこられましたことを心から敬意を表します。  さて、インラインスケートとは、そもそもはアイスホッケーの練習用にアメリカで開発され、今ではスポーツ人口は一千数百万人を数えています。また、日本でもここ数年で愛好者は十万人を数えるなど、潜在的なニーズを考えますと、今後大いに期待され、また、期待したいところであります。  さて、今回はロードレース、スラローム、インラインホッケーの三種目が行われ、私もじっくりと観戦させていただきました。それぞれがスピード感とパワーにあふれ、想像以上に迫力のあるスポーツであると認識を新たにいたしました。ここで、本大会の成果が既に数字の上で示されていますので、主な数字を拾ってみますと、参加選手は予約申込者九百三十九名、当日受け付け百四十名、合計千七十九名であります。県内からは四百七十三名、四三・八%、そのうち市内が二百九十名、二六・九%、また、県外からは六百六名、五六・二%、その主な内訳は愛知県から約二百名、関西から約二百名、関東から約百名、若干名ではありますが、九州、四国、中国、東北地方からも幅広く参加いただいていることは注目されるところであります。また、平均年齢が二十一・五歳と大変若く、選手それぞれの服装も個性豊かなファッションとパフォーマンスにあふれ、会場全体が華やいだ雰囲気に包まれていましたことは、従来の岐阜市のイベントには見られなかったユニークな催しであったと思います。今大会は岐阜市の発案により企画、設営、運営まで一切をとり行い、しかも、無事故で大成功裏に幕を閉じることができましたことは、第一回大会ということからしても高く評価ができると思います。  その上で私なりの率直な感想を申し上げますと、観戦者を含めた岐阜市民の参加がやや少なかったのではないか。また、会場の設営、演出も国際大会にしてはやや簡素であったかなとも思います。来年からも引き続き開催されるということですので、全国へ情報発信できるイベントとして、さらに発展してほしいと願う気持ちから提案を羅列して申し上げますと、長良河畔全体を取り込んだ広い会場の確保、設営の充実、開会及び閉会式でのアトラクション、演出を盛り上げること、競技を終えた選手が楽しんで帰っていただけるように、食事コーナー、土産品や展示コーナーの充実、観光案内パンフの配布、市民ボランティアを募ってのもてなし、そして観客を含めた市民参加をもっともっとふやすには、日常的にインラインスケートについて指導、練習できる常設会場の設置、一流プレーヤーを招いての講習会の開催による啓蒙活動、広報紙やパンフレットによるPR活動、そして何よりもぜひ行っていただきたいことは、今回参加していただいた全選手に対して、アンケートによる追跡調査の実施であります。今後点から線へ、さらには面へと相乗効果を生むためにも実に貴重な存在の方々であります。  以上の感想も含めて、今大会の実行委員長を務められました技術助役に御所見をお伺いいたします。  第三点目といたしまして、街路の果樹植栽についてお尋ねいたします。  本市は花と緑をすすめる課を設けるなど、緑化施策に積極的に取り組んでおられますことは既に承知しております。  そこで、観光の視点から、もう一工夫、二工夫あってもいいのかなあと思います。比較的人通りの多い街路に果物のなる木、すなわち、果樹を植栽してはと提案をいたします。季節の移り変わりとともに、春花咲き、秋木の実が色づき、その実のなるさまは情緒があって、しかも、季節感を感じさせるなど、なかなかおもしろいと思います。市民の皆様も多くの方は喜んでいただけるでありましょう。また、岐阜市を訪れていただく方々から見ても、岐阜市はなかなか粋なことをやっているなと感心こそすれ、さげすむようなことはありません。全国的に見ても徐々にではありますが、町の中に果樹を植栽する傾向がふえつつあるように思われます。岐阜市において何か具体的な計画を持っておられるのか、そして、今後の取り組みについて都市計画部長にお伺いいたします。  第四点目として、街路美化についてお尋ねいたします。  初めに、新岐阜駅前を中心とした長良橋通りの街路清掃についてお尋ねいたします。  JR岐阜駅前及び新岐阜駅前のかいわいは、岐阜市の表玄関として今後の再開発事業の進展とともに、大きく変貌を遂げるであろうし、また、期待するところ大であります。それは岐阜市の顔であり、なかんずく県都の顔でもあります。そこで、長良橋通り、特に新岐阜駅の周辺を通るたびに感ずることがございます。それは歩道といい、地下道といい、いつ見てもごみが散らかっていて汚く、およそファッション都市を掲げるにしては恥ずかしい思いがいたします。他都市との比較で残念でありますが、例えば、金沢市は町裏を歩いていても道路にごみはなく、水を打ったように清潔な印象を与えてくれます。町を愛する心意気が伝わってくるようで、訪れるたびにしゃれた町だなと感心いたします。ささやかな苦言でありますが、せめて県都の顔にふさわしく、いつ通ってもごみがないようにしていただきたいと思います。もちろん、市民のモラルが第一義とはいうものの、住宅を囲む生活道路であればいざ知らず、長良橋通りはオフィスを中心とした商業区域でして、公共性がありますし、ここは県道ですので、何らかの形で行政が関与せざるを得ないと思います。管理責任は県であるというのであれば、市民の声がスムーズに届くように協議していただきたいと思います。どうか一過性でなく恒常的に道路が清潔に保たれるよう何らかの方策をとっていただきますことを土木部長にお尋ねいたします。    〔私語する者あり〕  次に、キャブ事業と道路修景事業についてお尋ねいたします。  最近、市役所本庁舎前の長良橋通りを通るにつけ、電線類の地中化によって都市空間も広々とすっきりとして、都市景観も見違えるようになりました。ファッション観光都市を掲げる本市にとって、今まで以上にその名にふさわしい町づくりが求められております。電線地中化等のキャブ事業と歩道のカラー舗装、街路灯、植栽を取り込んだ道路修景事業は一体のものとして考えられますが、いずれにしても市民の目から見ても、岐阜市を訪れる方々から見ても、直接目に触れることのできるものであるだけに、今後の新たな展開に期待するところであります。岐阜市の顔である新岐阜駅前かいわいを含めたところのキャブ事業の今後の計画と、特に歩道のカラー舗装を含むところの修景事業について簡潔にお尋ねしたいと思います。  最後に、少子化対策についてお尋ねいたします。  少子化、すなわち日本の総人口に占める子供の数は年々減少傾向をたどり、厚生省の発表では、平成四年にはゼロから十四歳の年少人口は一五・九%であります。平成三十二年、すなわち西暦二〇二〇年には一六・五%との推計人口が示されています。少子化の傾向は一貫して続くことから、相対的に老年人口の増大と生産年齢人口の減少により、福祉マンパワーの不足、円滑な経済活動の阻害など、少子化傾向は大きな社会問題として顕在化しようとしております。このように子供が減る原因としては、既に女性の未婚率の上昇、晩婚化、家が狭い、高い、少ない等の住宅事情、養育費や教育費など、とにかく子供を育てるのに金がかかること、あるいは育児支援体制の不足による精神的、肉体的負担増等々が指摘されてきたところであります。ちなみに厚生省の調査によりますと、女性の初婚年齢は昭和二十五年では二十三・〇歳が、平成四年には二十六・〇歳に、また、生涯未婚女性は昭和二十五年、一・九九人から平成二年には四・三三人であります。また、女性の就業状況は総務庁の調査では、昭和三十五年、一千八百七万人が、平成四年には二千六百十九万人に大幅に増大しています。さらに、教育費については平成五年の東京都の調査で、就学者がいる世帯の教育に要した平均費用は消費支出全体の二三・六%に達し、しかも、いまだに増加傾向が続き、家計の最大圧迫要因となっています。以上、これらの各種のデータから少子化の原因となる背景が明らかとなっています。そして、各種アンケートを見ましても女性の出産についての意識調査では、理想的な子供の数は二から三人が圧倒的に多く、平成五年度の合計特殊出生率、すなわち、一人の女性が一生の間に産む子供の数は、史上最低の一・四六という実態と比較するとき、市民ニーズとの大きな隔たりが認められ、ここに政治上の問題として問われるゆえんがございます。  以上、述べましたところの原因や実態を背景として少子化の対策として、行政においては既に乳幼児医療費の無料化、助産費の給付増、教育資金・育英資金の拡大、質の高い低廉な公営住宅の供給、育児休業法の制定など、諸施策が実施されております。我が党も長年にわたり主張してきたところであり、一定の前進が見られるものの、来る二十一世紀を展望するとき、さらなる充実が求められております。  そこで、個々の施策はここではおくとして、岐阜市において総合行政の中で少子化問題を明確に位置づけて取り組むべきときが来ているのではないかと思うところであります。例えば、プロジェクトチームや検討委員会、あるいは仮称・少子化対策室の設置など、組織的に取り組まれてはいかがかと思いますが、企画部長の御所見をお伺いいたします。  以上をもちまして、第一回の質問とさせていただきます。(拍手) 28: ◯議長中村武彦君) 市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 29: ◯市長(浅野 勇君) 勤勉手当の成績率の導入についてでございますが、成績率は国においては既に取り入れられており、また、民間においては、もちろんボーナス全般に成績率があるのが一般的でございます。岐阜市におきましても、一般職の職員の給与等に関する条例の中で、その者の勤務成績に応じて支給できることとなっておりますが、これまでは病気休暇等に応じて減額する期間率を適用し、その者の勤務成績として扱ってきたところでございます。今回からはこれまでの期間率にさらに勤務評定に基づく成績率を用いてその者の支給額を決定しようとするものであります。今回の成績率の導入は管理職のみで、いわば試行ということでございますが、申し上げるまでもなく、管理職は率先して前向きに仕事に取り組むとともに、岐阜市の将来をしっかり見据えて、強いリーダーシップのもとに行政施策を展開する責務があります。特に積極的な姿勢が求められておるところでございますから、管理職のやる気を一層喚起するために導入することにしたものでございます。勤務評定に当たっては、職員のやる気と職場の活力を増すためにも、当然公正な評価が必要でございます。このことについては、特に指示もいたしておるところでございます。私は前にも申しましたように、プラスになった職員は当然のことでございますが、マイナスとなった職員につきましても、さらに一層強くたくましく前向きに取り組んでもらう試練と受けとめてもらって、職員一丸となってすばらしい実績を強く期待するところでございます。  次に、鵜飼事業の成果と観光コンベンションについてでございます。  今年度の鵜飼に関しましては、本来の鵜飼をできる限り楽しんでいただくよう狩り下りをほとんど毎日実施するとともに、終了後に鵜船の片づけ風景を見ていただくなど、乗船客の皆様には好評を得てきたところであります。また、長良川河畔におきましては、鵜飼の実演広場やイベント広場としてのU・MY広場を開設し、市民や観光客の皆様が一体となった場面を設定したところであります。また、上流では鵜飼を写すフォトコンテストを開催し、好評を博したところであります。また、今年の岐阜長良川夏まつりでは右岸道路を交通規制し、情緒ある鵜飼の創出と河岸道路からも鵜飼を見ていただくなど、多面にわたり鵜飼の情景づくりに効果を上げてきたところであります。鵜飼サミットにつきましては、引き続き来年も開催したいと考えております。なお、第一回目の鵜飼サミットは初めてのことであり、関係者相互の交流と鵜飼事業の問題点の検討に主眼を置いて開催いたしましたが、来年度の鵜飼サミットでは市民や旅行業者など、幅広い関係業者の皆様にも参加いただく中で開催したいと考えております。また、サミットの中で全国にアピールできるよう、あるいは市民の皆様にも楽しんでいただけるようなものとして、現在、中国で行われておる鵜飼を長良川で実施できないものかなども検討しておるところでございます。  観光コンベンションといたしましては、長崎市や函館市など、全国国内十六都市が参加し、夜型観光の振興を考える日本列島夜景都市会議の開催や、御提案の大茶会につきましても、長良川国際会議場の桟敷席や屋上庭園などを使用したイベントとして考えてまいりたいと思っております。いずれにいたしましても、国際会議観光都市として今後とも鵜飼を初めとした観光施策の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 30: ◯議長中村武彦君) 総務部長、奥村元宥君。    〔奥村元宥君登壇〕 31: ◯総務部長(奥村元宥君) お答えを申し上げます。  一点目は、市債の増加についてであります。平成五年度におきましては、不況の影響により市税収入が当初見積りに対しまして約三一億円の減収が見込まれた中で、市民生活の安定確保と不況対策に合わせて景気対策を推進するため、緊急避難措置として財政調整基金の取り崩しを行うとともに、市債を積極的に活用し、行政サービスの維持向上に努めたところでございます。平成五年度に発行しました市債総額は、議員御指摘のように、百三十四億九千四百余万円でありますが、その中には減収補てん債、景気浮揚策としての補正予算債などの特例債を合わせて三十三億三千四百余万円含んでおります。発行額のうち五十五億二千五百余万円が地方交付税に導入されるというメリットのある起債を措置しておりますので、一般会計の歳入に占める市債の構成割合は九・九%でございますが、地方交付税算入額を除きますと、実質五・八%となります。また、平成六年度におきましても、国の総合経済対策に基づく大型減税により、本市におきまして個人市民税の減収額が約四十二億円見込まれており、この補てん策として減税補てん債を四十二億三百余万円発行いたすこととしており、市債発行総額は合わせて百八十二億三千八百余万円の予定でありますが、平成五年度と同様に地方交付税算入額を控除いたしますと、六年度の市債の構成割合は一三・三%が実質七・六%となります。しかし、いずれにいたしましても、地方債は借金であり、後年度負担が伴うことを考えますと、健全財政を維持するためにも公債費比率の推移も考えながら、減債基金を活用するなど、適切な運営管理に努めていきたいと考えております。  二点目の、財政調整基金でありますが、今日のような税収の増加が期待できない中で、市民サービスの向上や大型事業の推進を図る上で常に安定した行政運営ができるよう、必要な程度の積立額を維持するよう努めているところでございます。これにより、平成五年度には市税の減収に際しまして財政調整基金を取り崩すことにより、各種事業に対し弾力的な対応が可能となったわけでございます。これらの点を踏まえ、今後におきましても厳しい財政状況の中ではありますが、年度間の財源変動があった場合に備え、財政調整基金の確保に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 32: ◯議長中村武彦君) 税務部長、玉井康弌君──もとい、税務部長、祐成荘介君。    〔祐成荘介君登壇〕 33: ◯税務部長(祐成荘介君) お答えいたします。  一点目の、滞納繰越分の整理状況でありますが、本年度から専門官の配属など、徴収体制の見直しをしたこともあり、十月末現在の現金徴収額は四億五千余万円、手形あるいは小切手の受領額は五千九百余万円で、前年度に比べて二〇%程度増となっております。  二点目の、収納率の向上についての方策でありますが、その解決策といたしましては、滞納者に接し理解を得ることが最も重要であると考えております。前年度に引き続いて税務部全職員による収納体制をとり、昼間に面会できない滞納者にあっては、夜間電話あるいは休日出勤により納税指導と徴収を行い、収納率の向上に努めてまいるところでございます。平成五年度の確定収納率は九六・三%となったところでありますが、今年度は前年数値を上回るよう最大限の努力をしてまいりたいと考えております。御理解を賜りたいと思います。 34: ◯議長中村武彦君) 企画部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 35: ◯企画部長玉井康弌君) お答えをいたします。  まず初めに、行政改革についてでございますが、二点ございまして、行政改革及び中核市制度についてということだったと思います。  現在、この不況下にあって、議員御指摘のように、民間では相当厳しいリストラあるいはリエンジニアリングを進めておられます。今日の行財政を取り巻く環境も極めて厳しいものがあり、こうした状況を踏まえまして社会情勢の変化に対応した来るべき地方分権の時代にふさわしい、スリムで効果的な行政を展開していくため、国に先駆け昨年度から行政改革に取り組んでいるところでございます。現在のところOA化関連といたしましては、一層の住民サービス向上を目指し、来年十月稼働予定の新住民記録システムや総合福祉システム等の構築に向け努力をいたしているところでございます。また、全庁的に行革を進めるところによりまして、職員のコスト意識の醸成とその資質の向上も大きな目的といたしているところでございます。したがいまして、先ほどの質問者にもお答えをいたしましたとおり、ごみ収集業務等の民間委託や非常勤職員の活用を順次進めるとともに、新たな行政課題や住民の多様なニーズに対応するため、引き続き事務事業の見直しや組織・機構の再編も推し進めていく所存でございます。  続きまして、中核市につきましては、現在、県において具体的な事務の執行体制について調査をしていただいております。この調査は、各種事業の財源、委員会等の審議機関の設置の有無あるいは条例、規則の制定の必要性など、事務の県からの移譲に必要な事項がほぼ網羅されておりますので、その結果を見守るとともに、十月に設置いたしました中核市制度調整係においても本市としての対応を検討いたしております。中核市制度は、市民にとって身近な行政を進めることのできる地方分権の第一歩でもあり、指定を受ければ行政責任が以前にも増して重くなりますので、一層行政改革を進め、体質の強化に努めていかなければならないと考えております。  続きまして、少子化対策についてでごさいますが、我が国の少子化が急速に進行しており、こうした傾向が今後も続けば高齢化に拍車をかけ、将来の社会保障の負担の増加など、経済社会全体に与える影響や子供自身の成長への影響などが憂慮されております。こうしたことから、子供を産み、育てやすい環境を整えていくことが大きな課題となっております。国において子育て支援のための総合計画、いわゆるエンゼルプランの策定が検討されており、本市におきましても重要な政策課題と受けとめており、国の動向も見きわめながらプロジェクトチームの設置等を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 36: ◯議長中村武彦君) 助役、原田邦彦君。    〔原田邦彦君登壇〕 37: ◯助役原田邦彦君) インラインスケート大会についてでございます。  全国で最初の本格的な大会ということで、不安な面も多々ございましたが、すばらしい好天に恵まれまして全国から二千名を上回る参加者が集いまして、関係者の多大な御協力によりまして盛大に、また、無事に大会を開催することができたところでございます。今回の大会、非常に多くのマスメディアで取り上げていただきまして、国際コンベンション都市岐阜市の自然、歴史、文化を全国に発信する絶好の機会となったと確信しておるところでございます。これからは今大会に参加いただきました選手、それから、運営をお手伝いいただきました職員を初めとするスタッフの皆さんからアンケート調査を実施いたしまして、研究を重ねまして、例えば、大会会場の追加整備であるとか、参加募集方法を改善する等、工夫いたしまして、より高いレベルの大会運営を行いまして、岐阜市がインラインスケートの拠点都市として広く知られるように、また、大きな国際レベルの名実ともに大会となるように育ててまいりたいと思っているところでございます。そのときに市民普及ということが必要になってくるわけでございますが、当然安全面等のマナーの徹底を教育委員会等、通じまして、お願いいたしますとともに、愛好の方々が安全に楽しく遊べる施設といたしまして、大会に使いました長良川公園であるとか、その対岸で現在整備中の高水敷の整備、さらにはファミリーパークにおきます整備、そういったものを関係部局と調整しながら進めてまいりたいと思っているところでございます。 38: ◯議長中村武彦君) 都市計画部長、林 正美君。    〔林 正美君登壇〕 39: ◯都市計画部長(林 正美君) 環境行政に関連いたしまして、街路に果樹植栽ということで御提案いただいたんですが、街路樹の美しい花や鮮やかな緑や紅葉は、都市に潤いを与え、また、季節の移り変わりを知らせてくれます。そのため街路樹の整備、維持管理には常日ごろから鋭意努力しているところであります。御提案の、街路樹に果樹の植栽でございますが、一般の樹木と違って病害虫に侵されやすく、そのため常時消毒が必要となり、街路樹としては難しい問題もありますが、道路改良などと合わせて岐阜市のイメージアップにつながる樹種の選定や、地域の御理解、御協力をいただけるなど、管理面からの場所の選定など、今後研究してまいりたいと考えております。  なお、今回、東部クリーンセンターに通ずる道路に、試験的ではありますが、ヒメリンゴを植栽を計画されております。その育成状況を見ながら参考にしてまいりたいと思っております。  以上でございます。 40: ◯議長中村武彦君) 土木部長、伊藤寿光君。    〔伊藤寿光君登壇〕 41: ◯土木部長(伊藤寿光君) お答えします。  一点目の、JR岐阜駅、新岐阜駅周辺を中心とした街路美化についてでございますが、施設の管理者であります岐阜土木事務所で、横断地下道については月二十回ほどの清掃を行うなど、岐阜の玄関にふさわしい環境を保持するための努力をしていただいております。また、市でも道路清掃を実施しておりますが、道路へのごみ、空き缶などの投げ捨ては一人一人のマナーによるところが大きく、モラルの向上を図るための一つとして、今年度も八月十日の道の日を利用し、町並み景観リフレッシュ推進事業など、官民一体となって啓発に努めてきたところでもあります。今後とも関係機関と協力し合いながら、道路美化に一層努めてまいりたいと考えております。  次に、二点目の修景事業についてでございますが、長良橋通りのキャブシステム工事は平成五年度から県で進めていただいておりますが、計画では平成七年度までに神田町八丁目の交差点まで施工し、神田町九丁目地内の新岐阜周辺は新岐阜駅再開発ビル計画や鉄道高架事業完成に伴う周辺整備計画があり、調整を図った後に実施されると聞いております。  次に、歩道修景でございますが、現在、部内の道路修景事業実施計画に基づいて実施しております。今日までにも若宮町通りを初め、十数路線を整備してまいりましたが、本年度は三路線を計画しております。修景事業は町に潤いをもたらすものであり、今後とも重点施策として修景路線の拡大を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 42: ◯議長中村武彦君) 十一番、中尾年春君。    〔中尾年春君登壇〕 43: ◯十一番(中尾年春君) ただいまそれぞれ御答弁いただきました。ありがとうございました。それぞれにつきまして、簡潔に要望しておきたいと思います。  まず、財政についてでございますが、非常に大変苦しい財政運用されておるなということを、ほんとに感じております。ただ、一般企業におきましても、企業といいますものはバランス感覚ということを非常に問われております。財政収入が厳しいんであれば、ある中で弾力的な運営、これがいわゆるその行政に問われる能力、手法であるかと思います。そういったことで、公債費率も平成七、八年には本当にピークに達するということを聞き及んでおりますが、特に駅前再開発、また、東部クリーンセンター、さらにはその仮称・長良川国際会議場、こういった大型プロジェクトを抱えまして、ほんとに大変だなということを率直に私なりに感じます。ただ、こういった投資はこれから岐阜市のさらなる投資効果を呼んでくるわけでありますから、ひとつ重点的なそういった財政の取捨選択といいますか、政策が大事であろうかと思いますので、この点につきまして、また、これからの健全な運営をよろしくお願いいたします。
     同じく、財政調整基金取り崩し、これもこの繰り戻しもいろいろ機動的にやっておられるようでありますし、先ほどの質問と同じように、健全な運営に努めていただきたいと思います。  それから、税務部長の御答弁でございますが、収納率が非常に悪くなってきた。そのために今度職員の方々が、ほんとに税務部の職員全員の方が各市民の所ですね、行って、直接接していくということをおっしゃられました。中には、こういう不況の影響もあって、実際ほんとに市民税納めたくてもできないという方もあることも事実であります。そういったことで一番大事なのは、やはり職員の方が現場へ行ってですね、そして、その市民の実情をよくつかんでいただきたい。その中にはやはり市民税の繰り延べも、また、やむを得ないかなという場合もあると思います。ともかく、そういう現場へ行って実態を把握していただく、そういったことが一番ポイントであろうかと思いますので、そういった姿勢を見せておられますので、この点は期待したいかなと思います。  次に、行政改革につきましては、行政のリストラ、私の質問にも、具体的にですね、今後のスリムな効果的な行政ということで、いわゆる新住民記録システム、また、総合システム、こういった情報機器を取り込んだ改革、また、直営から民営委託、これもなるほどなと思います。それで、具体的にはごみの民間委託、非常勤職員、また、事務事業の見直しということを御答弁いただきました。一挙にこういったことはできるわけでもないと思いますが、いわゆるリストラによって住民サービスが低下しては何にもならないわけであります。だから、そういったリストラの効果をよく検討されてですね、住民サービスの低下にならない部分で改革を、これは、だから先ほどから言っておりますように、取捨選択というのが、どこを視点に置いてやるかということが、非常に大事だと思いますので、積極的な改革を望みたいと思います。これらについては、今後の推移を見守っていきたいと思います。  さらに、中核市指定に向けた動きにつきましてですね、地方分権ということがいろいろ叫ばれて、まだまだこの本質的にはこの中核市指定というのは、地方分権とは言えないんではないかと思うわけであります。私らも日々の議員活動、また、市民相談を通じてですね、思いますことは、いわゆる市民から出てくる声、それを行政に伝えていく、そして、行政がやろうとする、そうしたときに日本の行政機構というのは、いわゆる縦割り機構、国、県、市という組織になってるわけですね。そうすると、どうしてもその権限範囲というのが、市から県にはなかなかこの遠慮して物を申さなくてはいけないと、また、県から国にしたって同じことであろうかと思うんですね。そうしたときに、なかなか市民の声というのが国まで伝わらないという、そういう何か行政の谷間というか、市民の声の谷間というか、そういったものを感じるんですね。もっともっとやはり地方に権限、そして、権限の裏づけとなる財政、そういったものが地方にほんとに重点的に厚くなったときに、先ほど言いましたような少子化社会の問題、また、福祉、高齢福祉の問題といったことも、きめの細かな行政サービスがかなうんであろういうことを、私は日々の活動を通じて痛切に感じているわけであります。こういった点につきましてもまた今後の推移を見守っていきたいと思います。  それから、ボーナスの成績率の導入につきましては、ほんとに浅野カラーが出たなあと。で、民間企業でいえば、いわゆる成績によってですね、ほんとに能率給というか、そういったものは当たり前なんですね。で、今回の市長さんのこういった方針はですね、僕は市民の方から大部分の方は賛同していただけると思うんですよ。    〔私語する者あり〕 で、やっぱり、やったら、ね、職員の方でも仕事をやった。やったら、やっただけのやっぱり評価をしていく。そのかわりできなかった部分はやっぱそれなりの厳しい信賞必罰といいますかね、そういったこともこれ絶対必要だと思います。そういう中でぜひ職員の方々の今後ですね、やる気を喚起していきたいと。ただし、ミスがね、これ人間ですから、当然いろんなこともありますが、そういったときにまたそういう上級管理者のですね、このフォローというかね、そういったこともまた密接にやっていただきたいなと思います。  それで、市長さんもこのマイナスの職員の方にですね、強くたくましく云々という話がありましたですね、そういう市長さんのその心意気をですね、ぜひ生かしていただきたいなと思います。  それから、観光行政につきましては、ことしの鵜飼ですね、観光客、鵜飼乗船客が例年に比べて非常に激減しました。まあ観光客が少ないことがいいのか悪いのかという、これはいろんな評価の分かれるところでありますが、質の高い、今後の鵜飼、岐阜市の観光ということを考えた場合ですね、まあ必ずしも比較するばかりじゃないなと思います。そういったことでいろんな今回メニューを考えられましてですね、これについては一定の評価をしたいと思います。  それで、次に、具体的なことで鵜飼サミットもですね、その中国の鵜飼というねえ、どういう鵜飼かなと思うんですけれどもね、ぜひまた新しい発想で取り組んでいただければいいなと思います。  そして、大茶会といいますかね、コンベンションの施設、屋上等を利用してですね、そういったことも考えていくようでありますので、結構だと思います。  それと観光コンベンションについて、日本列島夜景都市会議ですね、こういったメニューをですね、いろいろこれから仕掛けるんであろうと思いますし、また、積極的にね、やっていくそういう戦略が必要かなと思いますので、何せ岐阜市は観光都市、先ほどもいろいろ私種々述べましたように、力を入れていただきたいなと思います。  次に、インラインスケートにつきましては、私も朝、夕方ずうっと一日見ましてですね、ほんとに心からうれしく思いました。その中でアンケート調査をね、実施していただけるということでありますので、非常に結構だと思います。  それから、果樹植栽についても試験的にこの芥見ですね、行われるということであります。将来ですね、岐阜市の観光のメーンとなる地にですね、例えば、金華山のふもとなんかそのカキの木とですね、こういった岐阜市のメーンとなるようなものをですね、植栽するとまたいいんかなと思います。    〔私語する者あり〕(笑声) いわゆる見て楽しむということもありますので、よろしくお願いいたします。  それから、街路の美化につきましては、これは長良橋通りはですね、長良橋通りは県の所管でありますので、一定の限界はあろうかなと思いますが、いわゆるこれが先ほど私言いました縦割り行政のね、落とし穴といいますか、なかなか市民の声が伝わりにくいという、そこで、努力しますという言葉を聞きますとねえ、やりませんというふうに、私どうもそういう印象がねえ、ありましてですねえ、これも今後の推移を見守っていきたいと思いますので、ぜひ関係者のですね、御努力を期待したいと思います。  あとキャブシステムと修景事業につきましても、了解いたしました。  以上で私の代表質問を終わらさしていただきます。ありがとうございました。    〔私語する者あり〕 44: ◯議長中村武彦君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時四十分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時三分   開  議 45: ◯副議長(矢島清久君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。二十七番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕(拍手) 46: ◯二十七番(服部勝弘君) 私は、岐阜市議会無所属クラブを代表しまして、まず、第一点は、岐阜市役所の大改革について、(笑声)市長初め関係部長に順を追ってお尋ねをいたしたいと思います。    〔私語する者多し〕  これに当たりまして、御承知のように、去る九月議会におきまして、私どもは御承知のように、来年四月執行されますところの岐阜市議会議員の選挙におきまして、現行四十八名の定数を四十四名に削減する条例改正案を可決したわけであります。みずからの努力で身を削って削減を示したわけであります。もちろん、これで十分ではありませんが、今後私ども議会においても特別扱いや聖域扱いせず、さらに改革、改善の努力をいたしていきたいと思います。こういう中で議員定数削減等については、ある議員さんが議会報の中で、こういった我々の取り組みに対して、いわゆる傲慢な姿勢であるというようなことを言っておられる人もあるんですが、まことにそういった表現をされることは遺憾であるということを冒頭に申し上げておきたいと思います。    〔私語する者あり〕 やはりみずからの改革をはばかることなかれ、お互いに行政改革はやはり市民のニーズに沿って今後断行していく必要があろうかということを痛切に感じます。    〔私語する者あり〕 それで、今行政の最大課題は、行財政改革でありますし、むだな行政経費を削減し、効率的な行財政運営を図るために、特別扱いや聖域扱いはせず、あらゆる行政のぜい肉部分を切り落として、スリムで効率のよい行政機構をつくることが急務であろうかと思います。不況にあえぐ民間企業をしり目に、相変わらずのむだ遣いが目立つ行政姿勢に納税者である市民のいら立ちは募るばかりでございます。国においても行財政改革が叫ばれて久しいわけでありますが、    〔私語する者あり〕 現実はかけ声ばかりで遅々として進んでおりません。不況による税収入の落ち込みにより、国や地方自治体も財政の悪化が目立っておりますが、増税による安易な対応での国民負担の増加は避けられない状況にあります。厳しいリストラにより減量経営の努力をしている民間企業に比べまして、自治体にはそうした姿勢が見られませんし、危機意識や緊張感もございません。原価意識は極めて低く、むだ遣いは目に余るものがございます。例を挙げたら枚挙にいとまがありませんが、自分のまつげが見えないと同じように、身近なところのむだ遣いに多くの関係者が気づいておりません。あるいはむだ遣いを知っていても知らないふりをして改善しようとしないと、    〔私語する者あり〕 これでは納税者である市民の皆さんは納得できないと思いますし、税金も払いたくないと言いたくなります。「まじめに仕事をやってござるから税金を払っても惜しくない。喜んで税金を払わしてもらうわな。あるいはむだ遣いもしてござらんし、もし、予算が足らぬなら、もっと出してやるわ」と言われるようなことが大切ではないでしょうか。ところが、実態はどうでありましょう。  ここで私が去る八月に実施しました、住民アンケートによる市民の皆さんの御意見を公表し、市民の皆さんが岐阜市の行政に対して、どのように考えておられるか、また、行政をどうした目で見ておられるかを紹介いたしたいと思います。その中身によっては、関係者には耳痛い部分もあるかと思いますし、まじめに仕事に取り組んでおられる多くの職員の皆さんには恐縮でありますが、市民の声を市行政に反映するためにもあえて公表いたしたいと思います。心当たりの人は、あ、自分のことを言われておられると思われるかもしれませんが、御容赦を賜りたいと思います。  いずれにいたしましても、貴重な意見ばかりでありますので、この際腹を立てずに謙虚に耳を傾けて反省し、市民の皆さんの御期待に沿うるよう、不惜身命にですね、不惜身命に改革・改善に向けて御努力をしていただきたいと思うわけであります。    〔私語する者あり〕  さて、実はこのアンケートのあれを事務当局の方へ差し上げましたところ、事務管理課長の高木さんが上手にこの項目別にまとめていただきました。当初出したアンケートの中から三百数十項目の意見が出されておるわけであります。全部なかなか時間の都合で披露できませんが、主なものをピックアップしてみますと、特に経費の削減ということで、民間企業のリストラに学べという、そういう意見が非常に多いわけですね。さらに、行政姿勢についてはいろいろこれも意見が多いわけでありますが、いわゆる行政のむだ遣いが多いという指摘も非常に多く出ております。また、行政に望む項目といたしましては、予算の立て方が甘いのではないかとか、予算に対する人件費が多いのではないか。あるいは建物ばかり建てて、弱い立場の人の予算を減らさないで。人員が減ってもやり方でかえってよくなる。市行政が進まないのは労使のなれ合いがあるからだ。同じ種類と思われる課が多い。その他の問題としましては、市役所は仕事が少ないのにアルバイトをなぜ使うのか。これは実は不思議なことに、アルバイトに来ておられる御婦人からの疑問でありますねえ。いろいろ細かく書いてありますが、時間の都合で詳しく申し述べませんが、そういった疑問が嘆かれておりますし、例えば、職員の対応について、これも非常に苦情が多いわけであります。職員のサービスが悪い。窓口の対応が悪い。全体的に職員の対応、不親切な態度が目につく。年配者・役職の方の対応が不親切。御苦労さまはあるが、ありがとうございますがない。責任逃れの対応が多い。ずうっと並べると二十項目ぐらいあるわけでありますが、こういった意見。さらに、仕事への熱意・態度につきましては、仕事への情熱と緊張感が乏しいようだ。市職員の仕事に対する意識の低さが目立つ。これもアルバイトの方からそういう指摘がされております。市役所に行ったとき暇そうにしている人が多かった。余分な仕事はやらない上、時間つぶしをしている職員が多い。仕事により、仕事によりですねえ、手持ちぶさたの人がいるようだ。時間をつぶすのに苦労するという職員がいるのはこれはどういうことですか。これもアルバイトに来ておられる方からの指摘でございます。さらに、役所は単純な仕事なのに人が多い。公務員は楽でうらやましい、私の仕事を一日やってみてくれ。これは二十代の自営業の男性であります。一般企業が苦労していることを何人の職員がわかっているか、というようなことでありますし、また、各出先の事務所の対応、これについてももう非常に厳しい意見がありますねえ。南部、日光、西部等々の事務所においてサービスが悪い。応対が悪い。テレビばっか見ている。職員の数が多い。いつもたばこを吸っている。ぼうっとしとる。(笑声)    〔私語する者多し〕  ねえ、ここでは出さなんだんですが、具体的にアンケートの中には固有名詞までも出てました。    〔私語する者多し〕 さらに、職員の削減についてはですね、民間会社なら市業務は半数の人数で行える。職員数は三割ぐらい少なくてよい。三割ぐらい少なくてよいと、三割ぐらいは減らしてよいということですね。人数を半分にしても仕事はできるのではないかとか、必要な部署は必要な人員だけにしろ。各部局各課の職員のむらをなくせ。適材適所の人員配置。業務の内容に適した人員に配置すべきだ。と、機械化された分人員削減されなければ経費のむだ遣いだ。機械化せよ、せよと言っておられるわけですが、機械化しても人員を減らさぬようなことではなっちょらぬということであります。部署によっては労働時間の差がある。まあこれはやっぱり内部からのアンケートもとりましたので、内部からのいろんな意見もありますし、忙しいときは各部局の異動はできないか。こういうことはよく市民から言っておられるですねえ。忙しいとこは一生懸命やっておられても暇なとこはぼさっとして、腕組んで手伝いもせぬというような、これはまあ役所の縦割り行政の一番の欠陥の一つであろうかと思います。そのほか資質向上という部門を見ますと、職員を民間企業に派遣させよ。もっと厳しく勉強させよ。行政の真価は職員の熱意にある。職員はもっと人々の役、社会の役に立つことをしよ。あるいは原価意識を持って取り組め。経費節減、経費節減、まあいわゆるごみとか、いろいろの各施設の民間委託をもっと進めよ。人件費を減らしてその分公共のことに使うべきだ。というようなことでありますし、女性の登用というもんにつきましても、これは内部の職員さんからもっと地位の向上、登用を図ってほしいと。女性職員の昇進が少ない。こういうような意見もなされておりますし、さらに、内部からはいわゆる職員の皆さんの昇格の基準がはっきりしない。こういった不満もあるようであります。ごみ収集についても非常に皆さんはよく理解しておられますねえ。ごみの有料化、これについてはもう有料化すべきだというようなことも、一般市民の人からも提言がなされておりますし、ごみ収集の三人体制は多過ぎる、二人で十分。勤務時間が短い。というようないろいろございます。入札に対する疑惑。あるいは墓地の造成を望む。特に行革の部分ですから、施設の要望は省きますが、委託の部分等についてもいろいろの意見が述べておられますし、公共事業に対する予算の見積もり、こういう点も甘いというような指摘もございます。あとまた質問において述べるわけでありますが、いろいろこういった種類の厳しい御意見が三百数十項目にわたって寄せられておるところであります。もちろん、言うまでもありませんが、私ども議員に対しても厳しい意見が寄せられているところであります。この項につきましては、去る九月議会において定数削減の問題について一時触れたと思いますので、今回は今申し上げました行政改革の問題について、以下順を追ってお尋ねを申し上げます。  以上、紹介しましたように、多くの市民の皆さんは岐阜市の行政姿勢に対し、関心を持ち、さらに厳しい目で見ておられます。もちろん、もちろん、まじめに仕事に取り組んでおられる職員が多いわけでありますが、残念ながらですね、それがたとえささいなことでありましても、悪い部分は人目につくといいますか、よく目立つわけであります。そこで、大切なことは、よいことはよいと認め、これを実践し、悪いことは改善するように鋭意努めなければならないかと思います。その内容については今すぐできることと、時間のかかることなど、いろいろありますが、幾ら時間がかかっても改善するように努力する、また、改善しなければならないかと思うわけであります。  以上のことを申し上げまして、以下具体的な諸問題について、市長初め関係部長にお尋ねをいたします。  まず第一点は、市民サービスの向上という問題でございます。  今若干披露しましたように、岐阜市役所の各窓口による職員の市民の皆さんに接する対応についての不満が非常に多いわけであります。ここでも言えなかったんですが、例えば、名前を言わない職員さんが多いというようなことも言われておりますねえ。自分の名前はなかなか言おうとせぬのですねえ。ところが、相手の名前は執拗に聞こうとするわけです。例えば、役所へ電話私ども窓口へかけますと、何々課のだれだれというようなことなかなか言われぬのですね。まあ「市役所のもんですが」と、門か塀かわからぬですがやねえ、もんではわからぬ。(笑声)ところが、その割に人に対してはだれだれ、必要以上に聞こうとする。そういう姿勢が見えるし、まあ顔を見ましてもあいさつもせぬ。役所の職員威張っとる。いうような意見もございますし、私のアンケートに限らずですね、最近の新聞の意見欄というか、投書欄にもよく役所の対応に対する不満というのがよく出てますねえ。もうほんとによく出てます。これもある新聞ですが、「役所の中でも対応に大違い」これは三十八歳の主婦ですが、岐阜市内の主婦。一日に法務局と労働基準局と岐阜市役所を回ってきたと。法務局と労働基準局はですね、非常にいい対応があったと。例えばですね、労働基準局は、心地よい室温で、カードで順番待ちを指示してあり、すぐに順番が回ってきたのですが、「お待たせしました。」お待たせしましたと丁寧に声をかけ、書類も「御苦労さまでした。」と手で丁寧に渡していただいと。これに引きかえてですね、この人、役所と一くくりに呼ばれてもですね、こんなに違うものかと感じたと。これ奥さんですね。「主人に話したところ、主人いわくですね、ある支所へ出向いたときはあくびまでおまけつきだったと言っていました。役所について考えさせられた一日であった。」と、一日にねえ、今言いましたように、法務局と労働基準局と岐阜市役所のある出先をねえ、役所によっても対応が違う。これはねえ、役所のリストラということで、これはこれも記者日記で記者の方がある新聞に書いてありますねえ。「地域の中小企業にまでリストラのあらしが吹き荒れた平成不況の真っただ中で、取材できたのは云々と──民間の厳しさからすると確かにお役所ののんびりかげんは目に余るものがある。」と、「一人で十分説明できる話に市の職員が二人で出向いてきて、余裕のない民間ではとても考えられない話だ。」これは記者さんがですね、記者日記で書いてみえる。「市のリストラはまだまだ手ぬるいという意見が経済界では大半だ。」こんなようなことをいろいろ書きながら「岐阜市政を今後見守っていきたい。」行政の対応ということで、またほかの「目耳録」というような欄でも書いてありますが、いろいろこういうような意見が出されております。こうした問題については僕は決して難しい問題ではないと思うんですねえ。やはりそれぞれにおられる窓口の職員さんの意識改革の問題であろうかと思います。難しいことではない。やる気で真剣にやればすぐできる。すぐできる。すぐできることをやらないとこに問題があるしやね、私がわざわざこれ十六年議員やっておりますけど、何でこんな問題をクラブの代表質問で質問せんならぬ。あほらしい。僕はほんと議員が情けないと思うんですよ。しかし、アンケートにはっきり示されておる。このアンケート見たとき、僕はほんと悲しかった。職員は住民に対して何を売るか、それはサービスを売る以外に何もない。そのサービスが売れぬようなことではなっちょらぬとしか言いようがない。そのことを声を大にして言いたい。例えばねえ、官民比較のことで一つ言いましょう。この庁内に十六銀行の市役所支店ございます。私も用事でちょくちょくのぞきます。すばらしいですよ。例えば、ある職員さんが電話をかけると受けられます。十六銀行の何々支店のだれだれです。はっきり言われます。民間ではこれ当たり前です。それがすばらしいんじゃない。当たり前です。ねえ、こんなことはだれでもできるんですよ。そのことをあえてこの代表質問の場で言わなきゃならない私は、もうほんとに恥ずかしいと思いますが、市民の皆さんのそういう不満がうっせきしておるということをつくづく感じましたので、あえてお尋ねをしたいわけであります。  市長、あなたは職員に対していつも言っておられると思います。「知恵も汗も出さない者は辞表を出せ」知恵も汗も出さない者は辞表を出せと言っておられます。まさにそのとおりであります。やめていただきたい。こういうことを市民が僕はこのアンケートの中で言っておられると思うんですねえ。私は公表する以前にもうちょっといろいろな厳しい意見があったんですが、それは事務当局と打ち合わせするときに一応伏せましたですけどね、ほんと厳しい意見が出ておるわけであります。そういうことを申し上げて、そこで、市民の皆さんへの対応とサービスの向上に向けまして、格段の御指導と御努力をされますよう特にお願いを申し上げて、この件について市長室長にその決意をお尋ねをいたします。  第二番目は、人員配置の問題であります。  この問題につきましては、先ほども一部紹介いたしましたように、特に市職員の内部から多くの不平不満の意見が寄せられましたし、もちろん、市民サイド、一般市民からも厳しい指摘がございました。先ほど一部紹介したとおりでありますが、女性登用のあり方、甘い信賞必罰制度、勤務評価の問題について、あるいは昇進・昇格の基準がはっきりしない、職場によって仕事の忙しい所と暇な所などがある、格差がある、管理職はぶらぶらして暇そうだ、事務職は全体に手持ちぶさたである、事務職を減らして現業員をふやせ、等々等、非常に多くの意見、要望が多くの職員や市民の皆さんからこういった不平不満の声が出されているわけであります。言うまでもありません。職場の内部に不平不満があってはよい仕事はできません。適材適所の人員配置をし、仕事がもし少なくて手持ちぶさたの職場があるとしたらですね、こんなもん思い切って削減すりゃいいんだ、削減すべきである。また、仕事をピーク時に合わせた人員配置も改善をしていただきたい。役所というのは、そうですね、仕事がピークに合わした人員配置がどちらかというとされる。だから、仕事が少なくなりゃ当然手持ちぶさたになりますよ。こういったこともよく改善して縦横の協力できるような、そういった体制を確立しましてですね、スピーディーな業務処理をできるような、そういう体制をつくらなければならない。これはできるわけですよ。今までやってなかったということだけ。ひとつぜひやっていただきたい。いずれにいたしましても、市民の皆さんや、職員の皆さんから不平不満のないように、また、特に職員の皆さんが意欲を持って働けるような人員配置と人事考課を考える必要があろうかと存じます。  以上のことを申し上げまして、具体的な取り組みをお尋ねする次第であります。  三番目に、各施設、各部門の統廃合につきましてお尋ねをいたします。  まず第一は、小中学校の統廃合の問題であります。  児童生徒数の減少により、あるいはまた少子化現象等により、岐阜市内においても小規模校が増加しているのは御承知のとおりであります。時間の都合で細かくは申し上げませんが、いろいろ地域の事情、住民感情もあると思いますが、もうここらで具体的にですね、統廃合の計画を市民に示して効率的な学校運営と施設の有効利用を図るべきではないかと思うわけであります。どうしてもこの種の問題は当局は先送りされるような傾向にあるわけでありますが、やはり今すぐやれとは言いませんし、すぐできることとは思いませんが、やはり早い時期にそういった方向づけを示して取り組む必要があろうかと思いますので、そこで教育長に具体的に統廃合についての取り組みをお尋ねをいたします。  次に、保育所の統廃合と民間委託についてでございます。  保育所につきましても、現在、三十八カ所の公立の保育所があるわけでありますが、多くの保育所が定員割れを来しております。これが原因についても、先ほど申し上げましたように、小学校の例のようにいわゆる少子化といったようなことも原因として挙げられるわけでありますが、こういった部分についてもやはり統廃合を含めた対応、あるいは場合によっては民間委託をする必要があろうかと思います。地域的な配慮というようなことも必要ではありますが、例えば金華、京町、梅林、駒爪、同じような地域でいうと、岩倉、早田、そういうような地域もあります。いろいろ勘案する中で、統廃合と民間委託についても具体的にやはり方向を示す中で取り組む必要があろうかと思いますので、この問題につきましては福祉部長にその具体的な対応をお伺いしておきます。  次に、市営バス路線、貸切バスの統廃合についてであります。  自動車の普及によるバス利用者の逸走により赤字経営の続く市営バスについて、不採算路線や貸切バスのあり方についても、将来展望の中で具体的な統廃合について取り組む時期に来ていようかと思います。そこで、こういった問題について、具体的に交通部長にお尋ねをしておきます。  さらに、いろいろな施設の統廃合であります。  例えば、現在、婦人会館がありますが、これは民間の施設を借りておりまして、年間家賃が約六千万円、こういった高額な家賃が支払われておるわけでありますが、こういったこの種の民間の施設をいろいろ高額で借りて家賃を払っておられる場合もありますし、タコ足的に分散している公共施設もいろいろございます。これらについても、複合施設の建設などによりまして、効率的な運営を図り、もって経費の節減をするような統廃合をするべきであると考えるわけであります。これらの具体的な計画の実施を求めまして、その対応についてお尋ねをいたします。  また、先ほども触れましたように、各部署について類似する部署、あるいは仕事において非常に暇なとこ、忙しいとこ、いろいろばらつきがあるわけでありますが、こういった点を見直す中で、余り必要性のないような窓口もあろうかと思いますので、そうした部門の統廃合や役職についてでもですね、役職について、兼務できるものは兼務するように配置し、効率的な業務体制を確立すべきではないかと思います。そこで、こういった種類の取り組みについて、思い切った対応を求め、その取り組みについてお尋ねをいたします。  さらに、四番目の項目でありますが、民間の委託についてであります。  先ほど紹介しましたように、岐阜市役所の業務については民間に委託すべきだという、そういった意見が非常に多く出されておるわけであります。これは、言うなれば民間に比べまして役所の直営による事業はコストがかかり過ぎる、むだな経費がかかるといった問題が根底にあるのではないかと思われます。言いかえれば、役所は原価意識が希薄でのんびりやってござる。あるいは一生懸命やっていても、のんびりやっていても余り変わらない。役所は倒産しんし、給料ももらえる。こうした業務の姿勢に対して、多くの市民の皆さんが税金のむだ遣いという、怒りを込めておられるわけであります。これではたまらないから、これではたまらないから、もっと役所の業務を民間に委託して、効率よく仕事をやり、税金のむだ遣いをなくせ、税金のむだ遣いをなくせということではないかと思うわけであります。ところで、こういうことを問題提起しますと、必ず、業務を民間委託するとサービスが低下する、業務を民間委託するとサービスが低下すると、口ぐせのように言われる関係者もあるわけでありますが、とんでもない、市民はそのように思っておられない。仕事の密度を高めれば、むしろサービスは向上するということをはっきり、意見の中で申しておられるわけであります。こういったことは、かつての旧国鉄がJRに民営化して、サービスも向上しましたし、収益も上げております。この例をとっても明らかであります。やる気でやればできるんだ、    〔私語する者あり〕 ここに根本的な市民との意識のずれがあることに、市長初め市役所の皆さんが気がつかなければなりません。もし、それに気がつかないとすれば、これは重大なことであります。もはや自分のまつげが見えないといったようなことでは済まされません。言いかえれば、重病患者が自分の病気に気づかないようなものであって、これはもうどうしようもないということでありましょう。まず、このことを申し上げ、市役所の業務について具体的に民間委託の計画を求めたいと思います。抽象的な答弁は要りません。具体的に勇気を持って答弁してください。  ところで、市民の皆さんからですね、先ほどもアンケートにもありましたように、あるいは我々の日常活動の中からもよく寄せられております、民間の委託でするべきだと言われているような業務、多くあります。多くありますが、若干挙げるならば、鵜飼観覧事業、学校給食、ごみ収集事業、畜産センター、保育所等々等であります。  そこで、民間への業務の委託について、企画部長、教育長、生活環境部長に、それぞれの担当の部門における具体的な取り組みについてお尋ねをします。  次に、予算執行と原価意識についてであります。  役所の予算の見積もりや執行については、民間企業の場合に比べますと甘いと言われております。これにはいろいろと要因がありますが、その一つには、税金から支出するために、個人の懐が個人の懐が痛むわけではないことと、お互いにですね、お互いに原価意識が希薄なために、むだ遣いに対し鈍感であることが挙げられるかと思います。予算を計上したものはその年度中に使わないと支障があるという役所ならではのシステムも、こういったシステムも問題がありますが、このことがですね、結果的には、結果的には税金のむだ遣いを助長しているわけであります。しかも、一般会計における事業では収益を上げなくてもよいわけでありますから、こんな楽な仕事は民間企業ではとても考えられないわけでございます。いずれにいたしましても、とうとい税金でありますから、予算執行については一円たりとも、一円たりともむだ遣いがあってはならないと思います。予算を組んだら全部使い果たすのだといった感覚をなくして、あらゆるむだ遣いをチェックし、むだな経費は支出しないといった姿勢で臨むべきであろうかと思います。予算を計上しても、むだ遣いをなくして少しでも不用額として残すような心がけが必要ではないかと思います。また、各種補助金についても、不要不急、用を終えたもの、補助効果の疑問のあるもの、既得権による漫然とした支給をやめるような、こういった対応をしていただきたい。さらに、収入未済額と不納欠損については、これら金額はできるだけ少なくするように、さらに関係者の回収努力を促したいと思います。  また、市長、議長交際費等の支出などについても、愛知県知事の外遊による県費のせんべつ支給が問題になりましたが、本市においてもせんべつ支給が若干あるようでありますので、この種の支出は今後廃止をしていただくような形で御検討をいただきたいと思います。    〔私語する者あり〕 いずれにいたしましても、市役所の今までの古きあしき慣例や前例、あるいは各部署の縄張り意識など、漫然とした取り組み姿勢を改善し、あらゆる部署においていま一度足元を見詰めて、むだ遣いがないか十分精査し、職員一人一人が原価意識を持って対応すべきであるかと思います。よって、総務部長に所見をお伺いいたします。    〔私語する者あり〕  最後に、この問題における締めくくりといたしまして、市長にその決意をお伺いいたします。  それぞれ今まで申し上げましたように、岐阜市役所の行財政改革については、岐阜市の大きな行政課題ではないかと思います。いろいろ本議場においても議論されているところでありますが、市長はまあ柔道の柔道家であります。どうかひとつこの問題を取り組むに当たって、紅白だんだら帯を締めて、しっかりやっていただきたいと思うわけであります。今までどっちかといいますと、やや市民向けに小幅な改革というような形でやっておられたわけでありますが、どうかひとつ今申し上げましたような問題が多くありますので、岐阜市役所の大改革に向けてしっかり取り組んでいただきたい、そういうことを申し上げて、最後にこの問題に対する市長の所見をお伺いいたしたいと思います。さて、以上が岐阜市役所の大改革についての質問であります。  二項目目に、教育行政についての質問を通告いたしておりましたが、    〔私語する者あり〕 時間が非常になくなりましたので、三月議会に譲るといたしまして、この問題は割愛させていただきたいと思います。  以上で一回目の質問、終わります。(拍手) 47: ◯副議長(矢島清久君) 市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 48: ◯市長(浅野 勇君) 行政は、その地域最大のサービス産業と言われておりますが、私も全くそのとおりだと思います。サービス産業の使命は、よりよいサービスをより安く提供することにあり、そこに競争原理が働くのでありますが、行政はいわば独占産業であるだけに、みずからが厳しいコスト意識を持ち、市民の立場に立ったサービスの向上に努めていかなければなりません。市民本位の行政を実現するための具体的な試みが行政改革にほかならないのであります。そして、行政効果の低い事業をより効果の高い事業に転換し、経営の効率化を図り、それによって生じた果実をあすの町づくりに充てることによって、市民に還元することが行政改革の最大の目的でございます。ただいま御紹介のあったアンケート結果からは、市民の方々の本市に対する厳しい御意見でございますが、裏を返せば行政改革に対する熱い期待を感じ取ることができます。民間委託、組織・機構の簡素化、職員定数の適正化等、期待にこたえることができるよう陣頭指揮をとって行政改革を進めてまいりたいと、決意を新たにしておるところでございます。  以上でございます。 49: ◯副議長(矢島清久君) 理事兼市長室長、加藤 学君。    〔加藤 学君登壇〕 50: ◯理事兼市長室長(加藤 学君) 職員の窓口等の対応がなってないという御指摘に対して、お答えを申し上げます。  市民、住民の方々との直接対話ということを行政事務推進の原点ということを考えますと、窓口もその場面であろうと思っております。人事異動においても、そのような意味で窓口等の人材配置等につきましては心がけているつもりでございます。職員研修等においても、毎年、部外の専門的な講師等呼びまして、長期間の講座を開いているところでございます。各職場において、そういう窓口等の研修あるいは接遇のリーダーを配置をしているものでございます。ことしの十月までに九十七人のそれぞれの窓口の接遇リーダーというものを配置をいたしておるわけでございますが、御指摘のような声がまだ聞かれるということにつきましては、まことに残念に思っております。今まで以上に気持ちよい接遇ということに最大限配慮した考えで職場をチェックをしてまいりたいと思っております。  次に、せんべつ金につきまして御指摘がございました。議員の方々が海外の姉妹都市等へお出かけになるときに、儀礼の範囲内で交際費から出させていただいております。しかし、現下の社会経済情勢を考えますとき、これが適当かどうかということにつきましては、今後考えさしていただきます。  以上であります。 51: ◯副議長(矢島清久君) 教育長、後藤左右吉君。    〔後藤左右吉君登壇〕 52: ◯教育長(後藤左右吉君) 行政改革の関連の中で、小中学校の統廃合についてお尋ねがございましたので、お答えいたします。  依然として少子化傾向は進んでおりますので、市街地を含めまして一部の学校においてはさらに小規模化が進むものだと推測されております。学校が小規模化しますことのメリット、デメリット、両面があろうと思いますが、メリットとしましては、全体に目が行き届くとか、よりきめ細かい指導ができるというようなことがあろうと思います。デメリットの面としましては、学校行事や部活動などに活力がなくなるとか、お互いに切瑳琢磨をする意欲が薄れてくるというような面が懸念されております。しかし、小規模化がどの程度進んだ時点で教育効果に支障が出てくるかということにつきましては、議論のあるところであります。教育委員会といたしましては、通学区域審議会のもとに専門的に研究する機関の設置なども念頭に置きまして、今後十分かつ慎重に研究してまいりたいと存じております。  二つ目に、民間委託にかかわりまして、教育委員会関係のお尋ねがございました。二つありまして、メール業務につきましては、後ほど企画部長の方が触れると思いますが、これは積極的に取り組める方向でやっております。  学校給食の民間委託につきまして、お答えを申し上げます。現状では数多くのクリアしなければならない問題点があります。民間委託というようなことにつきましては、将来的には検討すべき課題となってくるかもしれませんが、現時点では学校給食につきましては人件費などの経費の節約、抑制ですね、そんなものを図りながら、最大限の努力をしておりますので、そのあたりで御理解をいただければと思っております。  以上でございます。 53: ◯副議長(矢島清久君) 総務部長、奥村元宥君。
       〔奥村元宥君登壇〕 54: ◯総務部長(奥村元宥君) お答えを申し上げます。  平成五年度一般会計決算におきましても約三十億四千余万円の不用額が生じているわけでありますが、この主なものは、国民年金の印紙収入が減少したこと、あるいは福祉部門におきまして措置人員の減、金融関係での貸付要望が減少したこと、あるいは体育館を初めとする各種施設の建設費の入札による工事差金でございます。さらに、不況の影響によりまして、市税収入が当初見積りに対しまして、約三十一億円の減収が見込まれましたので、経費節減の観点から平成五年八月四日付で内部管理的経費の五%削減と契約差金などによる不用額を留保するよう、各部課にその旨を通知し、平成六年度におきましても八月十八日付で同様の措置を講じたところでございます。  次に、各種補助金についてでございますが、行政の責任分野、経費負担のあり方、助成の効果等を精査し、既にその目的を達成し、存在意義の薄れたもの、あるいは零細な補助金等で効果が乏しいものなどにつきましては、見直しを図ってまいりたいと考えております。  収入におきましては、税収、使用料・手数料等で不納欠損あるいは収入未済額が生じておりますが、現下の財政状況が厳しい中にあって各部においても徴収体制の充実努力をいたしておりますが、今後とも少しでも減少できるよう努めてまいりたいと考えております。限られた財源をいかに有効に使うかを基本とし、さらに新たな施策を進めるための財源をいかに生み出すかを意識し、最小の経費で最大の効果を上げることができますよう、行政コストを念頭に置いて、今後新年度予算の予算編成あるいは予算執行に当たってまいりたいと考えております。  以上でございます。 55: ◯副議長(矢島清久君) 企画部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 56: ◯企画部長玉井康弌君) お答えをいたします。  効率的な行政運営を図るための方策の一つとして民間委託が挙げられておりますが、今年度の行政改革の大きな柱として、民間委託の推進及び非常勤嘱託職員の活用を検討してまいりました。その中で、後ほどまた生活環境部長が申し上げますが、ごみ収集業務、それからメール業務、側溝清掃業務及びパトロール等を除く土木事務所の業務については、民間に成熟した企業があり、指導・監督制度を確立すれば住民サービスの低下を来すことなく、また、民間活力の導入が可能であり、かつ、経費の節減効果も大きいとの結論を得ております。また、学校給食調理業務につきましては、教育長がお答えしたとおりでございます。  それから、私どもの所管でありますOA化につきましても、OA化の部分について、民間委託のできるものは民間委託をできるように努力をいたしております。  なお、ごみ収集業務については平成八年度から、その他の業務については来年度から実施の方向で労働組合へ提示をしております。  また、組織・機構の簡素化につきましては、既に統合の検討部署となっておりました消防企画課、コンベンション推進課を廃止いたしましたが、その他の定数五人以下の小規模な課組織についても、所管部署と協議を現在進めております。今後社会情勢の変動と市民ニーズの多様化に適切に対応できるよう、組織・機構の抜本的な見直しを進めてまいりたいと考えております。  それから、施設の問題でございますが、施設の再配置計画等を今現在検討しつつありますが、第四次総合計画の策定の中ででも新しい施設建設時には複合施設とすべく現在もやっておりますが、そういう努力の中で施設の再配置計画を検討していきたいと考えております。  以上でございます。 57: ◯副議長(矢島清久君) 交通部長、宇留野史朗君。    〔宇留野史朗君登壇〕 58: ◯交通部長(宇留野史朗君) お答えいたします。  市営バスは、市民の日常生活に最も身近な市民の足としての役割を担っておりますが、経営の健全化を図るため、常に経費の節減等、最大限の努力をいたしているところでございます。そのため、来年度よりバス路線の統廃合及び貸切バスの減車を実施すべく計画をいたしております。バス路線の統廃合につきましては、極端に営業係数の悪い東栄線の一部路線を休止して、岩戸線と統合していく所存でございます。また、貸切バスにつきましては、その利益をもって路線バスの赤字を補てんすべく役割を担って経営努力を続けているところでありますが、旅行形態の変化に加えて不況による利用者の減少などもあり、平成三年度より赤字に落ち込んでいる状況でございます。また、平成六年度におきましても、新企画、特別企画等、売れる商品の開発を行い、職員一丸となって営業活動を実施しておりますが、十一月末現在では前年度と比較いたしまして若干の伸びにとどまっているのが現状でございます。このような状況下にあっては、貸切事業としての目的を達成することが困難でありますので、貸切バスを五台程度減車することにより、経費の節減を行い、収支の均衡を図ろうとするものでありますので、御理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。 59: ◯副議長(矢島清久君) 福祉部長、浅野 寿君。    〔浅野 寿君登壇〕 60: ◯福祉部長(浅野 寿君) お答えいたします。  御質問の保育所の統廃合ではありますが、現在、三十八カ所の保育所では少人数化した保育所も出てきており、また、十五カ所の木造園舎で老朽化も著しく、園舎改築も迫っている保育所も出てきているところでありまして、これを機会に近隣の保育所の統合、廃園も含め、保育所の再配置を進めていかなければならないと考えております。また、将来の市全体の保育計画を展望する中で、地域に見合った保育ニーズを集約させた拠点保育所を確立するなど、真に特色ある保育サービスの充実につながるよう岐阜市の行政改革専門部会にも示し、研究を重ねているところであります。いずれにいたしましても、お子さんたちを健康で健やかに社会へ送り出していく使命もございまして、預けやすい保育所、預けて安心できる保育所等、環境づくりが必要であり、地域で利用されている市民の皆さんの御意見も十分に伺いつつ、福祉行政としてあるべき姿を推進してまいりたいと存じます。  また、次に、民間委託につきましては、行政改革の中においても各部局とも実施されており、財政面からとらえれば民間委託は必要であると存じますが、一般的な業務委託とは違って社会福祉法人化された組織体制においてお子さんを預かり、保育事業を運用していかなければならない等、内容的にも難しい問題も含んでおりますので、十分研究してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 61: ◯副議長(矢島清久君) 生活環境部長、吉村惠夫君。    〔吉村惠夫君登壇〕 62: ◯生活環境部長(吉村惠夫君) お答えいたします。  ごみ収集業務の民間への委託化についてでございますが、現在、本市におきましては都市美化ごみ収集業務の一部、年三回実施しております粗大ごみ収集業務、また、月二回行っております瓶・缶分別収集に伴う瓶収集運搬処理業務につきましては、既に民間に委託をしているところでございます。普通ごみ収集の業務につきましては、人件費や物件費等の経費の面からして民間委託をした方がより経済性にすぐれていると思料しているところであります。そこで、当該業務の将来計画といたしましては、ごみ収集業務委託料を、例えば校区として換算いたしますと、平成八年度からは市内四十九校区の約二割に相当する十校区程度のごみ収集業務を民間委託する。平成十一年度から約四割に相当する二十校区程度のごみ収集業務を民間委託とする目標のもとに、調査研究をしているところでございますが、民間委託を導入するに当たりましては市民サービスの低下を来すことのないよう指導・監督体制の確立や、また、具体的な収集処理方法について十分な検討を行い、年次計画を持ちながら鋭意努力してまいりたいと存じます。  以上でございます。    〔「議長、二十七番」と呼ぶ者あり〕 63: ◯副議長(矢島清久君) 二十七番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕 64: ◯二十七番(服部勝弘君) それぞれ御答弁いただきまして、時間が余りないので残念でありますが、まず、民間委託の問題については、それぞれ交通部長、生活環境部長、具体的に御答弁をいただきました。一定の評価をいたしたいと思います。  先ほど、第一回目の質問で申し上げましたように、もう市民の皆さんのそういう非常にやっぱり行政のコスト意識の低いことに対して不満を持っておられる、それがイコール税金のむだ遣いと、そういう感覚が非常に多いわけですねえ。やっぱりこれはそれぞれの職員さんが一生懸命やると、そういう姿が見えればそういうことを言われぬと思うんですが、最初に質問申し上げましたように、やはりそういうのが目に入ってこないということから、こういう不満、あるいは民間と比較した場合の仕事の量、質、こういうものに対して疑問を持っておられるわけですねえ。そういうとこにひとつの厳しい風当たりがあろうかと思います。ひとつそういう方向を示されましたので、今後とも鋭意努力していただいて、さらに民間委託に向けて具体的な方向を示していただきたい。  同じ問題について、教育長の学校給食の問題、あるいは福祉部長の保育所の問題についてははっきりした方向づけが答弁になかったと思います。やはりそういうことも含めて検討するというようなそういう姿勢が必要かと思いますんで、その点を、時間がございませんで、答弁は求めませんが、そういうことも含めた形で今後とも議論していただきたい。そのことを特に要望いたしておきます。  行革全体に対する市長の取り組みについては、ひとつ紅白だんだら帯を締めていただいて、さらに、さらに、市民の皆さんが、あ、役所は最近変わったなあと、えらい一生懸命やっとるなあと、ほらあというふうで褒めていただくような答えが来るようにひとつ大いにハッパかけていただきたいと思う。これはもう部署によってはすぐ、きょうからも今からでもできるんですねえ。今からでもできます。今からできぬことを今からすぐやれとは言いませんので、今からできることはもう今からやっていただく。一カ月ぐらいしたら、いやあ、役所は服部さん大分変わったなも、ああ、やっぱりアンケートをやって、おまはん質問してくんさってよかったなあと言っていただけるような、そういうひとつ答えを出していただきたい。僕も注目しております。そんなことを申し上げまして、いろいろまだ申し上げたいことがたくさんあるわけでございますが、残り時間がございません。まことに残念でありますが、言い残した部分はまた引き続いて三月議会に申し上げるということで、途中ではございますが、時間を守るという立場から、これで私の質問を終わらしていただきます。ありがとうございました。    〔副議長退席、議長着席〕 65: ◯議長中村武彦君) 十七番、西田悦男君。    〔西田悦男君登壇〕(拍手) 66: ◯十七番(西田悦男君) 市民クラブを代表しまして、発言通告に基づきまして順次質問をさせていただきます。けさからの質問をずっと聞いておりますと、かなり重複した部分があると思いますが、その点、御理解を賜りたいと思います。  まず最初に、市長並びに企画部長にお尋ねをいたしておきます。  本論の質問に入る前に、平成五年度の決算について、若干の所見を述べさしていただきますが、決算審査意見書にもありますように、執行状況等については適正妥当と判断するものであり、厳しい財政上のもとにあって、健全財政の維持に努力されていることに一応の評価をするものであります。一方、歳入面において見ますと、歳入の約五割を占める市民税についてはバブル経済の崩壊という社会情勢により、法人市民税の大幅な減等により、先ほど言われたように、昭和三十年度以来、三十八年ぶりに〇・九%の減少となったところであります。さらに、平成六年決算見込みでも国の総合経済対策に伴う個人住民税の減税実施によりまして、平成五年度に比べて三・八%の減と、二年連続しての減収という厳しい状況にあります。しかしながら、岐阜市が現在進めている、仮称でありますが、長良川国際会議場建設、また、鉄道高架関連事業、東部クリーンセンター建設・仮称でありますが、大型のプロジェクトについては都市の活性化、市民の生活基盤整備にとって極めて重要な施策であり、本市の命運をかけて今後とも積極的に推進していくべきものと考えます。さらに、これらの大型プロジェクト以外にも二十一世紀により活力と潤いのある都市の実現に向けて、今後展開しなければならない事業が、すなわち、岐阜大学医学部及び同附属病院の移転整備にかかわる事業、岐阜女子短期大学移転整備、生涯学習センター機能を含む図書館の改築、総合福祉会館の建設等についてどのような施策展開をしていくのかなど、本市の都市像を描いていく上で財政状況との整合性を図りつつ進めていかなければならない施策はメジロ押しでありますが、これらの課題を踏まえて、本市の将来像を描くため、平成八年度からスタートする岐阜市第四次総合計画の策定作業が今進められており、基本構想案について審議会で審議されているところであります。二十一世紀の岐阜市が潤いと活力に満ち、そこに生活する市民が誇りを持てる、また、外から訪れた人たちに何らかの感銘を与えることができる都市になるかどうか、ひとえに第四次総合計画にかかわっていると考えるものでございます。また、第四次総合計画基本構想案において、美しい豊かな生活都市岐阜という都市像らしきものが現在論議されているのでありますが、確かに都市の真ん中に緑豊かで約四千年から保全されてきた他都市と比較して類のない原生林に覆われた金華山、アユやサツキマスが生息し、水泳ができる清流長良川があり、岐阜市民にとっても誇りになるものであります。また、全国にも十分PRできるものであると考えるものであります。これらの貴重な本市の資源、むしろ、財産ともいえる都市の中の自然や景観については、次の世代に引き継がなければならないものと考えるものでございます。財政的に厳しい状況下でありますが、二十一世紀を見越して先見の明かりを持って勇気ある施策の構築を推進、強く望むものであります。  そこで、市長には第四次総合計画の策定に向かって都市像や戦略的施策展開について所信を承っておきたいと思います。  また、企画部長には自然や景観保全にかかわる取り組みや具体的な方策の展開に関し所見を承っておきたいと思います。  次に、先ほどから行革について朝からも幾多の議員の方々がお尋ねになっておりますし、さきの質問者も細かく指摘をされた問題もございますので、私は簡潔的にお尋ねを市長にしておきたいと思います。  御承知のとおり、景気は低迷を打ったとは伝えられておりますが、その回復は緩慢であり、とりわけ中小企業においては血のにじむ厳しいリストラが進められております。我が岐阜市議会においても、さきの議会において四名の議員の定数の削減を図ったところでありますが、先ほども申し上げましたが、市税収入が前年度を割るという極めて厳しい財政状況にあり、今後においても税収の伸びは期待できないのではないかと思います。一方では、公債費や人件費等の増加に伴って、投資的、政策的経費は把握され、財政の一層の硬直化は避けられないものが現実であろうかと存じます。こうした中、市長は国に先駆けて既に昨年から行政改革に取り組み、そこから生み出された財源を新たな政策展開に向けようとされておりますが、まことに意義深いものであると存じます。本市においては人件費率が他都市と比べ、全国六百五十五の市中で四百六十六位、県庁所在地の市の中では四十四位と非常に高いところにあります。児童数の減少ということもあり、今後においては先ほども言われております学校、保育所なども含めた各施設の統廃合を考えなければならない時期に来ていると思うのでありますが、また、市では福祉、教育、公園管理といった業務が委託されてはいますけれども、これらの委託業務の見直しはどうなっているのか、お伺いをしておきたいと思います。  例えば、社会福祉事業団、教育文化振興事業団、公園協会等といった所はもともと市の職員がやっていた業務を委託したものでありまして、基本的には市民サービスを低下させないという条件で、市職員よりも安く、かつ少ない人員が効率的に業務ができるものと聞いております。この際、これらの外郭団体の見直しは国においても行政の中で厳しく検討されていると報道されておりますが、本市の今後の取り組みにつきましても伺っておきたいと思います。  地方財政は、その建て直しとともに、地域経済の振興、すなわち景気対策としての役割も大きな期待を寄せられているのであります。今日の厳しい財政状況の中で限られた財源をより効果的に、効率的に運用するには、さらなるリストラが必要と思いますが、間もなく市長就任三年目を迎えようとしているときに、そのかじ取りを誤らないためにも、今後どのような方向で行政改革を進めていかれるのか、お尋ねをしておきたいと思います。  次に、新都市推進開発部長にお尋ねをいたします。    〔私語する者あり〕  市民が長年にわたって待ち望んでおりましたJR東海道本線、高山本線の連続立体工事が平成七年度の完成にとまりまして、平成八年度に仮線の撤去工事が行われることになっておりますが、鉄道が高架上を走ることによりまして、この高架下の空間っていうものが目に見える形になってあらわれてくるのであり、さらにはJR岐阜駅前の南北広場の再整備と水野町線、東西陸橋などの道路の平面化工事が始まってくるのであります。しかしながら、バブル経済の崩壊以後において景気が後退しておりましたが、最近緩やかではありますが、上昇機運にあると聞いております。特に民間事業につきましては、減税効果等により個人消費は上向いているということでありますが、法人における設備投資などは極端に冷え切っている状況であります。その中でも民間の開発投資意欲は低い状況にあると聞いておりますが、集客性の高い機能導入を図り、人が集まり、人が回遊し、回遊する施設展開を行い、その経済的波及効果により町の活力を生み出す高架下利用を基本コンセプトに挙げ、岐阜県が中心となり、JR東海、岐阜市の三者により具体化に向けて精力的に努力をされているところでありますが、その時期に合わせてJR岐阜駅前の南北広場の再整備事業及びこれに関連する道路整備事業等が始まることになりますが、その駅前の整備の中で特筆すべきことは、歩行者と自動車を分離し、自然環境や高齢者などにも配慮した景観にもすぐれた人工地盤でありますペデストリアンデッキ建設構想が計画段階から事業化に向けて本格化することは、国際会議観光都市にふさわしい県都岐阜市の玄関口の素地となり、市民を初め、岐阜市を訪れる人々に安らぎと憩いの空間を提供することになり、このような町づくりを市民の多くは望んでいるところであると信ずるものでありますが、一方、駅前全体を立体的に活用するきっかけとなり、ビル自体の二階、三階の利用効率が高まり、駅前市街地の再開発事業を初め、民間開発を促進、民間投資意欲を高揚させる絶大な効果があると私は確信をする次第であります。  そこで、新都市推進部長にお尋ねをいたしますが、第一点として、岐阜市が中心となって進められている高架下利用などは、どこまで具体的になっているのかについてお尋ねをしておきたいと思います。  二点目として、全国的に再開発事業につきましては非常に厳しい状況にある中で、JR岐阜駅前のアパレル問屋街の再開発事業が進められておりますが、当地区は権利者数も多く、中小零細な問屋さんがあり、大変難しいと考えますが、現在どのような状況になっているのか、お尋ねをいたしておきたいと思います。  三点目といたしまして、長良川河畔においては現在コンベンション・スポーツを中心にした町づくりが急ピッチで進められておりますが、そこで、岐阜駅北口広場の歩行者デッキにつきまして、どのような位置づけを志向されているのか、お尋ねをしておきたいと思います。また、建設見通しはいつごろになると考えられますか、お尋ねをしておきたいと思います。  次に、経済部長にお尋ねをしておきたいと思いますが、現在、我が国の景気状態は既に底を打って、緩やかではあるが、回復状況にあると言われております。しかしながら、産業界全般ではまだ一部を除いて設備投資の拡大を考えるほどには至っていない状況にあることは、御承知のとおりでございます。産業界全体に言えることでありますが、本市においては特にアパレル関連業界において、昨今の人件費の高騰により採算性の問題から海外に生産拠点を移し、生き残りを図る企業もあり、それもまた企業努力の結果であり、やむを得ないものかとも考える次第でありますが、一方では人件費等の高騰により廃業に踏み切る人や、収支とんとんでも、行き詰まるまで続けていこうという家内工業的な零細の企業者もあるわけであります。最近、量販店等の商品を見て思いますと、価格破壊を思わせるような商品を目にすると、アパレル産業の厳しい現実を低額品が相当程度の場所というか、市場占拠率を有しており、輸入急増により影響が深刻化しつつあるため、生産基盤までが崩壊し、空洞化するおそれもあり、御案内のとおり、十二月五日予定の公示発生する国際繊維協定・MFA運用指針が決定、発動体制が整備されておりますが、価格での対抗は苦しい状況の中で、受注フォローのできる敏速な生産体制の確立及び高付加価値製品づくりのできる人材の育成が必要になってくると思います。  これらに対応する行政の支援策について、まず一点、お尋ねをしておきたいと思います。  次に、中小企業の金融対策について、我が国の経済は、先日発表されました経済企画庁の景気判断では、平成不況といわれる長期景気後退期にあるものの、景気の谷を昨年十月に脱し、回復過程に入ったとの判断であります。しかし、その回復力は思いのほか緩慢でありまして、実感として感じられないというのが現状ではないかと判断いたします。とりわけ本市の主幹産業でありますアパレル産業を支える縫製加工業を初め、市内中小企業の経営環境はまだまだ厳しい状況下にあると思われます。こうした状況下にあって、市当局におかれましては、不況期における中小企業者の金融対策として低利な緊急特別融資を実施されております。この制度は、売上高の減少等により業況が悪化している中小企業を対象としているもので、実施後の利用状況も当初の見込みを上回る状況であり、市内中小企業者の業況回復にとって貴重な存在と考えるものであります。  そこで、経済部長にお尋ねをいたしますが、緊急特別融資は期限を切った特別措置としてその取扱期間は平成七年三月までとされております。しかしながら、市内中小企業を取り巻く環境はいまだ厳しい状況が続くと予想される中で、私はこの際、緊急特別融資の取扱期間を延長すべきと思いますが、どのように考えられるのか、お伺いをいたします。  次に、観光行政についてお尋ねをいたしますが、ことしも長良川の鵜飼は十八万七百七十七人、前年からして二万六千余の減であった、一二・八%の落ち込みだと、このように聞いておりますが、市内の旅館やホテルも同様の落ち込みがあったように聞いております。これは、過去に例がないような猛暑やバブル崩壊後の不況、外国旅行の低廉化による価格破壊などにも起因すると思われますけれども、一方、お隣の三重県ではお祭り博が七月の二十二日から十一月の六日まで、百八日間にわたって開催され、当初の見込みを大きく上回り、三百五十万人余の入場者があったと聞いております。また、四月二十二日にはスペイン村がオープンするなど、低迷する国内旅行の中にあってすばらしい実績を上げております。隣接の犬山市をおいても人口が七万一千人ながら、年間九百万人の観光客が訪れておりますが、国宝犬山城に始まりまして、明治村、鵜飼、日本モンキーセンター、日本ライン等の有力な観光資源を有してはおりますけれども、最近では民間企業のお菓子の城なども若い人たちや家族連れに好評と聞いております。  そこで、お尋ねをする一点として、一過性のイベントではなく、地域全体が活性化にするようなある程度の期間を持ったイベントを民間の協力を得て市が主導的に開催したらどうかという、過去にも中部未来博、「信長」オープンセットの好評を博したように、長良川、金華山を舞台に展開したというようなことを考えるのでありますが、お尋ねをしておきたいと思います。  二つ目、長良川の鵜飼は、貴重な長い伝統を持った観光資源でありますけれども、やはり昼間観光施設等、従来から議会でも指摘があるところでありますが、そこで、長良川・金華山周辺魅力アップ整備計画の中で鵜飼と伝統の館について取り上げておられると聞いておりますが、現在の進捗状況についてお尋ねをしておきたいと思います。  三つ目、先ほども申し上げましたお菓子の城の例ではありませんが、民間のヒット的産物を取り入れた催しを市も積極的に誘致する考えについて、また、四月二十日の新聞報道によりますと、岐阜市に鵜飼の里・仮称ではありますが、アユを中心にした淡水魚の水族館、物産品の販売、観光施設の建設の構想等、シーズンオフ対策についてもお尋ねをしておきたいと思います。  最後に、都市計画部長にお尋ねをしておきたいと思いますが、これはさきの質問者からもありましたように、東海環状線の自動車道についてでありますが、先日私たちも姫路市に都市計画審議会の視察に参りました。市の中心部から自動車が専用道になっておりまして、国道二号姫路バイパス、播但連絡自動車道、山陰・山陽自動車道、中国縦貫自動車道への容易に乗り入れることができるわけでありますが、私は非常に感心をして見てきた次第であります。岐阜市においても、これら高規格の幹線道路及びそれらへのアクセス道路の整備が急がれることは論をまたないところでありますが、その意味で私は計画されている東海環状自動車道路が、さきの質問者もございましたように、早期に事業着手が図られることを望んでいるものでありますが、そのためにも沿道の地権者等への早期の円満なる理解が得られるよう希望しているものであります。東海環状自動車道の都市計画原案について、関係各校区においてその説明会が一巡して今後も継続されるとのことでありますが、その中で、黒野地区においては御望山の安全対策について質問が集中したようであります。そこで、御望山の安全性については確かに計画の段階、事業段階ごとのレベルでは、収集される資料や調査の内容に違いが私はあるんではないか、思いますが、理解はできるものの、現段階においてトンネルのルートと御望山の安全性との関連について、どのように考えておられるのか、都市計画部長の見解を求めまして、第一回の質問を終わります。(拍手) 67: ◯議長中村武彦君) 市長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 68: ◯市長(浅野 勇君) 岐阜市第四次総合計画の策定につきましては、昨年度から作業に着手いたしまして、現在、総合計画審議会において基本構想案の御審議を鋭意お進めいただいておるところでございます。  その骨子は、二十一世紀を展望した本市の都市像として、「美しく豊かな生活都市岐阜」を掲げ、美しい自然環境の中で市民の生活満足度が高い都市を目指すことにより、新しい産業興しを図っていくこととしております。そして、その都市像を実現するための方策として、重点プロジェクトを設定し、本市の目指すべき目標と重点政策を明らかにしております。  具体的には積極的な余暇活動の意欲を背景として、金華山、長良川周辺をコンベンション・観光ゾーンとしての整備のみならず、美しい自然や景観を保持しつつ、アウトドアライフの活動拠点としての整備も図っていく必要があると考えております。先般開催をいたしました第一回国際インラインスケート長良川大会には、全国各地からの参加を得まして、岐阜を全国にアピールする絶好の機会となりました。豊かな自然を舞台としたアウトドアの諸活動は、これからの人々の志向に合致するものであり、本市の貴重な財産である長良川、金華山はその活動の全国的拠点に十分なり得るものと考えますし、今後このアウトドアライフとファッションとを結びつけてファッション業界の活性化をも図れればと思っておるところでございます。  また、本市の中心的商業業務地であります岐阜駅周辺、柳ケ瀬地区の再整備であります。市民に高度な都市サービスが提供できるにぎわいとファッション性豊かな町づくりを目指して全力を傾注していかなければならないものと考えておるところでございます。  さらに、市民が主体となる町づくりであります。都市に対する市民の意識は高度化し、価値観も多様化しております。市民アンケートを実施しましたところ、市民の社会参加への意欲はかなり高い結果があらわれております。市民の満足度の高い町づくりを進めていくためには、市民が行政とともに考え、行動することが必要なことと考えており、そのための仕組みづくりを急がなければならないと考えております。  以上、申し述べましたような課題等に対応しながら、市民が本市の未来に明るい展望を持ちつつ、ともに町づくりを進める指針となる第四次総合計画が策定できるよう、皆様方の御理解、御協力をお願いする次第でございます。  次に、行政改革についてでございます。  今後の本格的な高齢社会への対応を初め、住みよい町づくりに向け新しい大きな行政需要を数多く抱え、一方で、財政状況は国も地方ももはやこれまでのような右上がりの増加は期待できず、場合によっては引き続く景気の低迷と減税の行方により右下がりに落ちる懸念さえあるのが現状であると思うのであります。したがって、行政改革により今後必要な新たな財源を、みずからの努力によって生み出すことが、今日の喫緊の課題と認識しておるところでございます。申し上げるまでもなく、最小の経費で最大の効果を上げることは私ども行政に携わる者の永遠の課題であり、昨年から市政全般についての見直しを図る行政改革に着手するとともに、職員の行革に対する意識の醸成にも大きな期待を寄せているのであります。今後におきましては、同じ行政サービスを提供するのに、より低いコストでそれを提供するようなシステムを真剣に考えることが必要であり、今までのように行政サービスのすべてを職員が直接担当するといった発想にも限界があると思うのであります。そこで、本市は薬大、短大の設置等の特別な要因はございますが、全国の他都市に比べて高いと言われている人件費についても、新たな観点で職員定数の適正化を図るとともに、御指摘の外郭団体についても積極的に見直しを図ってまいりたいと存じます。したがいまして、事務事業のさらなる見直しはもとより、より効率的な行政組織への再編を初め、民間委託や非常勤職員の導入を順次進めるなど、さらなる行政改革を進めてまいる所存でございますので、一層の御理解、御協力をお願いするものでございます。  以上でございます。 69: ◯議長中村武彦君) 企画部長、玉井康弌君。    〔玉井康弌君登壇〕 70: ◯企画部長玉井康弌君) 自然や景観保全について、お答えを申し上げます。  議員御指摘のように、岐阜市は市の中心部に金華山、清流長良川という四十万都市としてはまれに見る恵まれた自然環境にあります。こうした景観的資源を背景に平成四年三月に本市における景観基本理念や計画テーマを盛り込んだ岐阜市都市景観形成基本計画を策定しておりまして、平成五年三月にはこの基本計画を踏まえその後のプランとしての、いわゆる景観条例の制定を視野に入れた岐阜市における都市景観形成の推進施策をまとめております。この施策を受けまして、本年度は市民各界の代表による岐阜市都市景観懇話会を発足し、今後の岐阜市における景観のあるべき姿を探っているところでございます。この懇話会の御意見を集約をいたしまして、庁内関係各課と調整を行い、岐阜市にふさわしい景観条例案をつくってまいりたいと考えているところでございます。条例制定につきましては、既に景観条例を制定している他都市の状況も十分研究をいたし、岐阜市の特性に合う内容にいたしまして、二十一世紀の岐阜市の指針となるべきものをつくってまいりたいと考えております。  以上でございます。 71: ◯議長中村武彦君) 新都市開発推進部長、山田多聞君。    〔山田多聞君登壇〕 72: ◯新都市開発推進部長(山田多聞君) 三点について、御質問があったと存じます。  まず、第一点は、高架下利用についてどこまで進んでいるかという御質問でございました。  高架下の有効活用につきましては、東陸橋から水野町線まで、つまり忠節橋通りまでの駅部分を中心にいたしまして、魅力ある高架下空間をつくり出すため、施設の配置等について県、市、JR東海の三者で精力的に協議をしているところでございます。現在、具体的な計画を進めている段階でございますが、これまでに公共施設といたしましては、観光案内所でございますとか、あるいは特産品展示コーナーなどの設置を確定いたしまして、相当規模が必要となる自転車駐輪場等の施設につきまして、ただいま協議をしているところでございます。そのほか商業などの利用につきましては、今後県、JR東海と調整を図りながらぜひとも年度内には目安がつくよう協議を進めてまいる予定でございます。  第二点目は、駅前繊維問屋街における再開発の状況についての御質問であります。  岐阜駅前の繊維問屋街におきましては、関係権利者で組織されました第一地区、そして、西部地区の二地区において、事業の実現に向けた組織活動がなされているところでございます。この二つの地区とも概略的な施設計画及び事業採算、さらには権利交換の検討を重ねまして、事業方針が打ち出されるまでに至りました。現在は事業資金の調達方法等、事業成立面からの課題に対しまして、具体的な対応等を検討している段階にあるわけでございます。しかしながら、御質問者も御指摘いただきましたように、社会情勢に加え、中小規模のアパレル事業者が集まっておられるという地区特性からも、権利者への事業リスク、さらには中小規模アパレルの将来性といった問題が再開発事業とは表裏一体の関係にありますことから、なかなか難しい問題が山積しているところでございます。しかし、当地区は本市基幹産業の発展あるいは防災、交通問題などの課題を持っておりまして、こういった観点からもぜひとも進めていかなければならないことだと思っております。  第三点目は、ペデストリアンデッキの導入に伴います、その概念と建設時期についての御質問でございます。  まず、あの、基本的な考え方といたしましては、一つには、安全でスムーズな歩行者の動線、そして、人のたまりとなる公共広場空間、さらには周辺建物の建設誘発、駅前空間の景観等、四つの機能の確保と同時に、高齢者など弱者にも配慮した整備をしていくつもりでございます。特に本市は国際会議観光都市にも指定されており、コンベンション都市にふさわしいペデストリアンデッキの導入が必要と思っております。このデッキは、鉄道やバス利用者の利便性の確保を図ることがまず第一でございますので、JR岐阜駅と名鉄新岐阜駅間における歩行者動線の確保をまず図り、さらには駅北周辺街区の再開発地区への動線の強化が必要であると思っているところでございます。整備に際しましては、周辺との整合を図りながら、段階的、計画的に進めていくことになります。なお、建設時期についてでございますけれども、一五七号の整備など、周辺整備との関連もございますし、また、関係機関、周辺地権者との調整なども勘案して進めてまいる予定でございます。  以上でございます。 73: ◯議長中村武彦君) 経済部長、新井一弘君。    〔新井一弘君登壇〕 74: ◯経済部長新井一弘君) お答えいたします。  初めに、アパレル業界の人材育成ということでございますが、岐阜アパレルが発展する上で人材育成は最も重要な課題であると考えます。高付加価値製品づくりに対する人材育成といたしましては、岐阜ファッション産業連合会との共催によりまして十回目を数えます岐阜アパレル人材養成セミナーにおいて、毎年五十名の定員でデザイナーとマーチャンダイザー養成講座を五日間にわたって開催し、企画力のアップを図っております。また、斬新なデザイン力をはぐくむということで、アパレル産業講演会におきまして、世界のファッションの発信地でありますミラノのコレクション、これのトレンド説明と解説なども行っております。このほかにも岐阜婦人子供服工業組合主催のファッションセミナーに対する助成、あるいは各種学校、専修学校連盟の合同研修、研究開発及び発表会に対しまして補助するなど、人材育成には力を注いでいるところでございます。縫製関係の技術力向上に対する研修会におきましても、県と協力のもとに技術講習会の開催をいたしておりますが、今後ともさらに連携を深めまして、技術力向上に向けて努力してまいりたいと考えます。  次に、緊急特別融資の取扱期間の延長についてでございます。今年度の中小企業金融対策といたしましては、昨年度を十八億円余上回る総額八十一億円の貸付原資を計上いたしまして、約四百億円余の融資枠を確保するとともに、二億円余の保証料補てん金を確保いたしまして、金融の円滑化に努力したところでございます。特に御質問の緊急特別融資につきましては、予想を上回る利用状況並びに年末の資金需要に対処するため、原資及び保証料補てん金の追加措置を講じたところでございます。本制度は期間を限り緊急的な特別措置として、平成五年七月に創設したものであります。取扱期間につきましては、既に延長の上、平成七年三月までとしております。さらなるこの期間延長につきましては、中小企業を取り巻く環境はお説のとおり、今なおまことに厳しい状況にあるということも十分承知いたしておりますので、そこらを見きわめ、また、県の動向を見まして前向きに検討してまいりたいと考えます。  次に、観光行政に関しまして、地域全体が活性化するようなイベントを市が主導的に開催したらどうかということでございます。例年長良川を中心とした舞台で開催しております川まつり、花火大会、薪能、それから長良川の夏まつりや鵜飼の実演広場など、各種の多彩なイベントを集積させまして、夏の長良川は一定の期間はいつも催しがあるというように一連性を持ったものにまとめ上げていきたいというふうに考えております。また、ある程度の期間を持った大きなイベントを開催するためには、県や民間はもとより、広く市民の方々の協力がなければ成功はしないということでございます。議員御提案の連続性を持った大型イベントの開催につきましては、将来に向かって研究してまいりたいというふうに考えます。  次に、鵜飼と伝統の館の進捗状況、また、民間の観光的な施設の誘致ということでありますが、観光客や市民が市内に滞留して楽しみ、親しんでもらえる施設ということで、鵜飼と伝統の館を提案いたしまして、今年度じゅうには長良川・金華山周辺魅力アップ整備計画の中で、具体的な方向が示される形で策定中であります。また、県のいわばアユパークというような構想についてでございますが、これは今構想段階でありまして、具体的な方向が示されましたときには、市の構想とも合致できるように連携してこれを積極的に推進を図ってまいりたいというふうに考えます。民間の観光的な施設やイベントの誘致ということでございますが、具体的な計画が上がってまいりますれば、市としてもこれに積極的な支援を考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 75: ◯議長中村武彦君) 都市計画部長、林 正美君。    〔林 正美君登壇〕 76: ◯都市計画部長(林 正美君) 御望山トンネルと第二千成団地の安全性についてお答えをいたします。
     第二千成団地裏手の南斜面では、層状のチャート及び砂岩といわれる地層が基盤岩となっております。そしてそれを覆いまして、角れき質の崖錐堆積物の地層が分布しております。すなわち、山の上部から風化した基盤岩が斜面を転げ落ち、崖錐堆積物の層を形成したものと考えられます。不安定となっております崖錐堆積物の層でございまして、市で収集いたしました調査資料にボーリングの資料がございます。それによりますと、山腹から山すそにかけて浅い所で二メートルから三メートル、深い所では六、七メートルの崖錐堆積物の層が観測されておるところであります。また、さきの質問者へもお答えをいたしましたように、計画しておりますトンネルの土かぶりが約七十メートルであることと、また、団地へ最も近い地点で約百三十メートル離れていること、これらのことを勘案いたしましても、市といたしましてはトンネルの施工により、山肌に影響を与えるようなことがないと考えられる国の判断を信頼しておるものであります。したがいまして、今後地域の住民の方々には御理解をいただくよう努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。    〔「議長、十七番」と呼ぶ者あり〕 77: ◯議長中村武彦君) 十七番、西田悦男君。    〔西田悦男君登壇〕 78: ◯十七番(西田悦男君) それぞれお答えをいただきましたが、駅前開発については部長さんが先ほど言われたように、問屋町の関係は今まででも何百万ちゅうか、いろいろと金をつぎ込んで懇談会というか、そういうことをやってみえるわけでありますが、なかなか進んでいかないというのが現実であります。何とか海外から、また、国内からお見えになりました方々に対して、一日も早くこう高い所から見ますと、余りよい感じではないなということを私も感じますだけに、早期に改革、整備できるようなお願いをしておきたいと思います。  それから、前後しましたが、まあ行政改革についてはいろいろと財政的に厳しいことも私も聞いておりますし、細かいことは別として、いろいろとまた何をしようとしても、国民一人当たりのいわゆる借金というか、そういったものが一人当たりで百六十一万円もあると、四人家族やったら六百四十四万円も借金財政であると、これは国の財政でありますが、岐阜市においてもやはり少しずつではありますけども、起債残高等からいきますと、かなりできてきつつあります。だが、といって、財調もさきの質問者が余り使うことはおかしい、おかしいとは言われぬけども、ちょっと困るんじゃないかというようなことを言われましたが、私はまだ岐阜市の財政調整基金の中から、もう少し使ってもええから不況のときに、いざというときに使うべき金としてなんですが、使ってもええから、もし道路整備等に回すことがあったら使ってほしいなと、このように要望をしておきます。  それから、観光についての話でありますが、金融対策についてはぜひとも延長をしてやってほしいと、このことを要望しておきます。  それからまた、一つ観光面についてではありますが、函館、長崎へ行きますと、百万ドルの夜景というか、非常にきれいなとこあるんですが、岐阜でおいても金華山に登って百八十度ぐらい見ますと、相当きれいなとこあるわけでありますから、そういった問題についても九月議会だったか、質問されたと思うんですが、そういった夜景のひとつ観光も考えてもらったらどうやと、このようにお願いをしておきたいと思います。要望していきます。  それから、最後になりましたが、この地元の人たちが御望山の問題については非常に心配をされておるわけでありますけども、時間が来ましたので終わらしていただきますが、(笑声)いろいろと私も古市場の方からの情勢は知っておりますが、子供の時分には非常に清水がわきよったのが、今はからからになっておるというような情勢もあります。そういった関係から、やっぱり地元の方々に不安のないようにいうことで、よく十分調査をしていただいて、安心して住めるようなアクセスを持っていっていただきたいということを要望いたしまして、質問を終わらさしていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 延  会 79: ◯議長中村武彦君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 80: ◯議長中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれをもって延会することに決しました。本日はこれをもって延会いたします。  午後三時五分 延  会 岐阜市議会議長       中 村 武 彦 岐阜市議会副議長      矢 島 清 久 岐阜市議会議員       堀 田 信 夫 岐阜市議会議員       市 川 尚 子 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...