あなたは市議会議員として 四十五年の長きにわたって市政の発展に尽くされ その功績は特に著しいものがありますので 第七十回定期総会にあたり 本会表彰規程によって特別表彰いたします
平成六年五月二十六日
全国市議会議長会会長 見 延 順 章 印
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〔議長代読後表彰状授与〕(拍手)
〔林 春雄君降壇、議長着席〕
5:
◯議長(
中村武彦君) 御着席ください。
〔被 表 彰 議 員 着 席〕
6:
◯議長(
中村武彦君) 以上をもって永年在職議員の表彰伝達を終わります。
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7:
◯議長(
中村武彦君) 次に、監査結果報告書四件が参っておりますので、職員をして朗読いたさせます。
〔職 員 朗 読〕
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岐阜市監第36号
平成6年5月27日
岐阜市議会議長
中 村 武 彦 様
岐阜市監査委員 武 藤 進 敬 印
同 杉 山 幸 平 印
同 伊 藤 博 印
同 神 山 栄 印
定 期 監 査 の 結 果 に 関 す る 報 告 に つ い て(提 出)
地方自治法第199条第4項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。
監査の対象 工事検査室(平成5年度)
監査の時期 平成6年5月
1 証拠書類の一部を抽出して、関係諸帳簿と照合したところ、特に異状は認められなかった。
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岐阜市監第45号
平成6年6月7日
岐阜市議会議長
中 村 武 彦 様
岐阜市監査委員 武 藤 進 敬 印
同 杉 山 幸 平 印
同 伊 藤 博 印
同 神 山 栄 印
定 期 監 査 の 結 果 に 関 す る 報 告 に つ い て(提 出)
地方自治法第199条第4項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。
監査の対象 水道部(平成5年度)
監査の時期 平成6年6月
1 決算諸表と関係諸帳簿の計数を抽出し、照合したところ正確であった。
2 水道事業は、決算において純損失329,441,296円が計上された。
第8期水道拡張事業が認可され、本年度はその初年度として配水管の布設等ライフラインとしての水道整備に努められているが、今後厳しい財政状況が予測されるので、効率的な事業運営を図り財政の健全化に努められたい。
3 下水道事業は、決算において純損失297,962,439円が計上された。
木曽川右岸流域関連公共下水道において積極的な整備促進が図られているが、引き続き事業の推進と財政の健全化に努められたい。
監査の対象 中央卸売市場(平成5年度)
監査の時期 平成6年6月
1 決算諸表と関係諸帳簿の計数を抽出し、照合したところ正確であった。
2 当企業は、決算において純損失80,796,738円が計上された。
市場施設整備事業に係る企業債の償還等経費の増加が見込まれ、厳しい財政環境の中で、今後とも市場事業の使命である市民の食生活の安定供給と経営の健全化に努められたい。
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岐阜市監第51号
平成6年6月8日
岐阜市議会議長
中 村 武 彦 様
岐阜市監査委員 武 藤 進 敬 印
同 杉 山 幸 平 印
同 伊 藤 博 印
同 神 山 栄 印
定 期 監 査 の 結 果 に 関 す る 報 告 に つ い て(提 出)
地方自治法第199条第4項の規定に基づき、監査を執行したので、同条第9項の規定により、その結果を次のとおり提出します。
監査の対象 岐阜市民病院(平成5年度)
監査の時期 平成6年6月
1 決算諸表と関係諸帳簿の計数を抽出し、照合したところ正確であった。
2 当企業は、決算において純損失834,353,476円が計上された。
7年間にわたる病院改築整備事業が完了し、地域の基幹病院として医療体制の充実が図られた。
今後、企業債の償還等経費の増加により厳しい財政状況が予測されるので、経営の健全化に一層の努力をされたい。
監査の対象 交通部(平成5年度)
監査の時期 平成6年6月
1 決算諸表と関係諸帳簿の計数を抽出し、照合したところ正確であった。
2 当企業は、決算において純損失121,017,179円が計上された。
交通事業を取り巻く環境は依然として厳しさが予測されるので、今後とも、経営の健全化を図り、公共交通機関としての役割を果たすよう努力されたい。
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岐阜市監第52号
平成6年6月8日
岐阜市議会議長
中 村 武 彦 様
岐阜市監査委員 武 藤 進 敬 印
同 杉 山 幸 平 印
同 伊 藤 博 印
同 神 山 栄 印
例 月 現 金 出 納 検 査 の 結 果 に 関 す る 報 告 に つ い て(提 出)
地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、検査を執行したので、同条第3項の規定により、その結果を次のとおり提出します。
検査の対象 一般会計、特別会計、基金及び企業会計(平成6年3月出納事務)
検査の時期 平成6年6月
1 歳入歳出実績表及び試算表等の計数を、各会計諸帳簿と照合したところ、正確であることを認めた。
2 月末現金預金現在高を、預け入れ金融機関の残高証明書と照合したところ、正確であることを認めた。
3 証書類を検査したところ、特に指摘する事項はなかった。
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8:
◯議長(
中村武彦君) 次に、報第七号専決処分事項の報告、報第八号及び報第九号繰越計算書の報告並びに市の出資にかかる法人の経営状況を説明する書類については、お手元に配付した報告書によって御承知を願います。
以上をもって諸般の報告を終わります。
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開 議
9:
◯議長(
中村武彦君) これより本日の会議を開きます。
本日の日程は、さきに御通知申し上げたとおりであります。
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第一 議席の変更
10:
◯議長(
中村武彦君) 日程第一、議席の変更を議題といたします。
本件は、議員の所属会派の異動に伴い議席の一部変更を会議規則第三条第三項の規定により行うものであります。変更分につきその議席番号及び氏名を職員をして朗読いたさせます。
〔職 員 朗 読〕
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五 番 田 中 信 生 君
十七番 西 田 悦 男 君
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11:
◯議長(
中村武彦君) お諮りいたします。ただいま朗読いたしましたとおり議席の一部を変更することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
12:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま朗読いたしましたとおり議席の一部を変更することに決しました。
それではただいま決定いたしました議席にそれぞれお着きを願います。
〔指 定 議 席 着 席〕
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第二 会議録署名議員の指名
13:
◯議長(
中村武彦君) 日程第二、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において四十番神山 栄君、四十一番山田 大君の両君を指名いたします。
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第三 会期の決定
14:
◯議長(
中村武彦君) 日程第三、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。今期
定例会の会期は、本日から七月十八日までの十九日間と定めたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
15:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、今期
定例会の会期は、本日から七月十八日までの十九日間と決しました。
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第四 報第六号から第十二 第七十一号議案まで
16:
◯議長(
中村武彦君) 日程第四、報第六号から日程第十二、第七十一号議案まで、以上九件を一括して議題といたします。
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〔議 案 等 掲 載 省 略〕
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17:
◯議長(
中村武彦君) これら九件に対する提出者の説明を求めます。市長、浅野 勇君。
〔浅野 勇君登壇〕
18:
◯市長(浅野 勇君) 今期
定例会に提案いたしました諸議案につきまして、その大要を御説明申し上げます。
今回の補正予算につきましては、市民が安全で快適に暮らせる生活環境をつくるため、道路及び河川の整備並びに公園等、都市基盤の整備に重点を置いて編成をいたしたのであります。
まず、第六十四号議案につきましては、一般会計の補正予算でありまして、その主なる事項につきまして御説明をいたします。
まず、総務費について申し上げます。
さきに、市内の篤志家の方々から国際交流活動支援のため寄附がございましたので、寄附者の御意思を生かし、これを有効に活用するため国際交流基金へ出捐することとし、一般管理費に一千三百四十一万円を補正いたしたほか、広報費にはテレビジョンの難視聴解消のため、岩井地区及び諏訪山地区の共同受信施設設置事業に助成いたすため一千百七十二万円を補正いたしたのであります。
また、企画費には、金華山と清流長良川の自然環境をより有効に活用し、今後予想される自由時間の増大に対応するため、余暇環境の整備、生涯学習をより積極的に推し進める学習の場づくりとして、アウトドアに注目し、自然環境ネットワーク構想策定の調査費のほか、JRの高架事業、長良橋通り等の電線類地中化事業、それに伴うアーケード等建設事業が進み、町並みは急激に変化しつつあり、そこで、景観に関する懇話会を設置し、本市の将来像を考慮した景観指針を策定するため、合わせて一千三百五万一千円を補正いたしたのであります。
民生費につきましては、修学中の児童が満十八歳に到達したことにより、児童扶養手当等の支給を受けられなくなった母子家庭等に対して、新たに児童の修学に要する費用を援助することにより、母子家庭等の経済的安定と児童福祉の向上を図るため、その経費として二千十四万円を児童福祉総務費に補正いたしたものであります。
また、児童福祉施設建設費には、単年度事業として計画をいたしておりました市橋保育所の移転改築事業が国庫補助の関係で二カ年事業となりましたので、二億六百二十六万円を減額し、別途債務負担行為として新たに一億九千四百七十万円を補正いたしたのであります。
次に、農林水産業費について申し上げます。
畜産振興費でありますが、畜産業及び食品衛生の向上を目的として、中部獣医師会連合会大会が本市において開催されますので、これに七十五万円を助成いたすほか、林業振興費には、公共林道佐野-則松線の開設事業を実施するため九百六十五万二千円を補正いたしたものであります。
商工費につきましては、大規模小売店の郊外への出店が進む中、中心商業地における商店街の振興と活性化を図るため、柳ケ瀬地区の劇場通り南商店街振興組合が実施されますアーケード・カラー舗装の全面改修事業に対して助成いたすため、八千九百八十六万七千円を補正いたしたのであります。
次に、土木費につきましては、都市基盤及び生活環境の整備をさらに推進するため、国及び県の補助事業並びに市の単独事業につきまして補正いたしたのであります。
道路及び橋梁の新設改良費には、上土居-打越線ほか五路線に七億五千八百万円を補正し、別途債務負担行為で西郷一号線の用地取得を一億二千万円補正いたしたほか、県の河川改修に伴う(仮称)天王六号橋のかけかえに九千二百七十万円を補正いたすとともに、市単独事業として側溝新設改良に二億五千万円を補正いたしたのであります。さらに、市道舗装を促進するため道路橋梁維持費に二億五千万円を補正いたしたのであります。
また、街路改良事業費には、茜部-北鶉線ほか一路線に五億二千九百八十万円を補正いたしたほか、交通安全対策費には、福富-溝口線ほか二路線の歩道設置事業に一億一千百六十七万二千円を追加し、交通安全施設の整備を図る所存であります。
市民が安全で快適に暮らせるためには、中小河川の早期改修が不可欠であり、河川水路新設改良費には、準用河川として戸石川ほか二河川の改修、都市小河川として新荒田川及び天神川の改修並びに都市下水路として尻毛のほか、新たに百楽及び溝口の調査に着手いたすほか、河川水路環境整備として、(仮称)長良川せせらぎ広場の整備など、合わせて八億三千八十八万五千円を補正いたしたのであります。
砂防費には、急傾斜地の災害防止対策として六千三百八十五万六千円を補正いたしたほか、市民の安らぎと潤いのある環境づくりのため公園整備事業費には、粕森公園及び野一色公園の整備に八千七百九十七万円を補正いたすとともに、緑化整備事業費には、県の委託事業費として県道街路樹管理に二百六十四万三千円を補正いたしたのであります。
都市計画総務費には、東海環状自動車道及びアクセス道路計画策定に伴う経費のほか、合渡地区の農業振興地域内において土地区画整理等を前提とした開発を誘導するための計画案策定のため、合わせて六千百三十三万四千円を補正いたしたのであります。
教育費につきましては、篤志家の方から教育文化振興のため寄附がございましたので、教育文化振興事業団において鋭意造成に努めております「市民芸術文化・スポーツ基金」へ出捐するため、事務局費に一千万円を補正いたしたのであります。
また、公民館費には、自治公民館の施設改善を図るため修理費補助金として百九十万七千円を補正いたしたほか、歴史博物館費につきましては、加藤栄三・東一記念美術館に対しまして、財団法人の解散に伴い寄附がございましたので、本記念美術館の一層の充実を図るため、加藤栄三氏及び東一氏の作品の購入経費として三千五百万円を補正いたしたのであります。
保健体育総務費には、市民スポーツの振興とコンベンション都市としての本市のイメージアップを図るため、今若者に人気が高まりつつあるインラインスケートの全国大会を民間の協力を得ながら、他都市に先駆け花フェスタ協賛イベントとして開催するための経費二千万円を補正いたしたのであります。
諸支出金につきましては、土地区画整理事業特別会計に対して、繰り出しをいたすものであります。
以上、一般会計の補正総額は、三十億七千八百八十五万一千円となり、これらの財源といたしましては、
国 及 び 県 支 出 金 十億二千八百七十二万四千円
市 債 二億四千八百三十万円
繰越金その他特定財源 十八億百八十二万七千円
をもって充当いたした次第であります。
次に、第六十五号議案につきましては、老人保健医療給付事業特別会計の補正予算でありまして、前年度の支払基金交付金が医療費の精算の結果、超過交付となりましたので、返還金として三千九百二十万円を措置いたしたのであります。
第六十六号議案につきましては、土地区画整理事業特別会計香蘭地区の補正予算でありまして、国の補助内示がありましたので、物件移転補償費等に八千四百七十一万円の補正をいたしたのであります。
第六十七号議案につきましては、公共用地取得事業特別会計の補正予算でありまして、先行取得しております用地を一般会計へ売却することに伴い、二億三千七百九十二万六千円を補正いたしたのであります。
次に、第六十八号議案につきましては、条例の一部を改正する条例制定でありまして、提案理由が付記してありますので、説明を省略したいと存じます。
次に、第六十九号議案及び第七十号議案につきましては、工事の請負契約を締結しようとするものでありまして、(仮称)掛洞プラント余熱利用施設及び(仮称)岐阜中消防署東南分署の建築主体工事についてであります。
次に、第七十一号議案につきましては、和解についてでありまして、平成六年一月に提起されました訴えについて訴訟上の和解を成立させようとするものであります。
以上、補正予算及び関係議案の大要を御説明いたしましたが、よろしく御審議の上、御決定くださるようお願い申し上げます。
次に、報第六号の専決処分事項について御説明いたします。
まず、老人保健医療給付事業特別会計でありますが、前年度におきまして医療費に対します国庫負担金及び県負担金が交付不足となったため、また、土地区画整理事業特別会計の島土地区画整理事業において基盤整備等に対します保留地の売却ができなかったため歳入に不足を生じ、これを補てんする措置として繰上充用金を補正いたしたのであります。
よろしく御審議の上、御承認くださるようお願い申し上げます。
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第十三 木曽川右岸地帯水防事務組合議会議員の選挙
19:
◯議長(
中村武彦君) 日程第十三、木曽川右岸地帯水防事務組合議会議員の選挙を行います。
本件は来る七月三日、任期満了となる組合議会議員の後任の選挙を求められたものであります。
お諮りいたします。選挙の方法については地方自治法第百十八条第二項の規定により指名推選によることとし、議長において指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
20:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、議長より指名いたします。
木曽川右岸地帯水防事務組合議会議員には、長の推薦に基づいて選挙する議員として、岐阜市鶴田町三丁目一六番地 藤田幸也君、岐阜市切通六丁目八番一六号 神谷 勇君、岐阜市西川手一丁目八三番地 藤沢昭男君の三人を、長の推薦に基づかないで選挙する議員として、岐阜市前一色二丁目一一番二一号 平工 隆君、岐阜市北一色九丁目一六番五号 小林幸男君、岐阜市茜部本郷二丁目八四番地 森 樹夫君の三人をそれぞれ指名いたします。ただいまの指名に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
21:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、木曽川右岸地帯水防事務組合議会議員には、ただいま指名した六人が当選せられました。この当選通知は追って
文書をもって行います。
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第十四 境川右岸下流地帯水防事務組合議会議員の選挙
22:
◯議長(
中村武彦君) 日程第十四、境川右岸下流地帯水防事務組合議会議員の選挙を行います。
本件は来る七月四日、任期満了となる組合議会議員の後任の選挙を求められたものであります。
お諮りいたします。選挙の方法については地方自治法第百十八条第二項の規定により指名推選によることとし、議長において指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
23:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、議長より指名いたします。
境川右岸下流地帯水防事務組合議会議員には、長の推薦に基づいて選挙する議員として、岐阜市鶴田町三丁目一六番地 藤田幸也君、岐阜市南鶉五丁目一四番地 園部義雄君の二人を、長の推薦に基づかないで選挙する議員として、岐阜市北鶉二丁目五八番地 淺井昭三郎君、岐阜市日置江二二〇二番地 山田 均君の二人をそれぞれ指名いたします。ただいまの指名に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
24:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、境川右岸下流地帯水防事務組合議会議員には、ただいま指名した四人が当選せられました。この当選通知は追って
文書をもって行います。
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第十五 請願第二号から第十八 請願第五号まで
25:
◯議長(
中村武彦君) 日程第十五、請願第二号から日程第十八、請願第五号まで、以上四件を一括して議題といたします。
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請 願 文 書 表 (平成六年第三回岐阜市議会
定例会)
26:
◯議長(
中村武彦君) 請願の紹介議員において
発言の申し出がありますので、順次これを許します。十二番、宇野静子君。
〔宇野静子君登壇〕
27: ◯十二番(宇野静子君) 紹介議員を代表いたしまして、請願第二号消費税の税率引き上げ反対、廃止を要求する請願の御紹介をさせていただきます。
この請願は、消費税をなくす岐阜市の会事務局長 今尾東雄さんから出されたものでございます。消費税が導入されまして五年が経過いたしましたが、毎日買い物をするたびに取られる消費税は、赤ちゃんからお年寄りまで含めてその負担は年間一人当たり平均五万円にもなり、所得の低い人ほど負担が重く、苦しめられていることは明らかであります。
まして、大蔵省が機械的試算として出した税率のうち、仮に七%に引き上げられたとしますと、四人家族の世帯で平均年間負担額は約二十五万八千円、一〇%なら約三十六万九千円という大変な重税が押しつけられることになります。消費税は、ぜひやめさせてほしいという声が年金生活者や所得の低い人から切実に出されておりますし、この不況のもとで税率引き上げなんてとんでもない、食料品の非課税をすぐにでも実現してほしいというのが国民の声であり、請願の趣旨でございます。ところが、羽田内閣は福祉のためという口実で、消費税率の大幅引き上げを含めた税制改革を年内にも成立させたい意向を示しました。
このような状況の中で出されました請願であります。その羽田内閣は、国会を解散して国民の信を問えという国民世論にもかかわらず六月二十四日に内閣総辞職を行い、昨日、村山氏が首相に指名されました。どのような形で内閣がつくられるとしましても、消費税率を引き上げることは国民生活を直撃することであり、まして福祉のため、減税のため国民負担は当然という言い分は認められないものであります。減税や福祉の財源は、外国に比べて三割も高いともいわれる公共事業の浪費や大企業優遇の税財政制度、ふえ続ける軍事費などを政府みずからが足元を見直せば十分賄うことが可能であると、請願者は言っておられます。
請願一として、いかなる名称、形式にかかわらず消費税の増税、税率引き上げは行わないこと。二として、食料品非課税を直ちに実現すること。三として、消費税は廃止すること。以上、三点は長引く不況のもとでの国民の切実な願いであり、今までも大きな負担を強いられている低所得者、弱い立場の人たちの心からの声であります。この市民の願い、声をぜひお酌み取りいただきまして、今議会で採択いただき、国へ上げていただきますように、心からお願いを申し上げまして、紹介を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
28:
◯議長(
中村武彦君) 三十六番、大西啓勝君。
〔大西啓勝君登壇〕
29: ◯三十六番(大西啓勝君) 岐阜市鷺山向井町、新日本体育連盟岐阜県連盟 代表 鎌倉哲夫さんから請願第三号「サッカーくじ」に反対する請願書が、岐阜市美江寺町二の一、教育会館内 岐阜県教職員組合岐阜支部 書記長 加藤久雄さん外三団体から請願第四号「スポーツ振興くじ」(サッカーくじ)法案の廃案とスポーツ予算の増額で、健全で民主的なスポーツ政策の拡充を求める請願書が提出されております。両請願の紹介議員を代表いたしまして、三号、四号をあわせて紹介をさせていただきます。
今、スポーツ議員連盟、ここには我が党は排除されておりますけれども、「スポーツ振興くじ」(サッカーくじ)の法案を準備し、国会上程をねらっております。そして、この法案大綱案が発表されるや、サッカーくじ法案化反対の国民世論と行動はせきを切った勢いで高まり、広がっております。日本PTA全国協議会が全面撤回の態度を表明し、全日本教職員組合、日本高等学校教職員組合、全国私立学校教職員組合連合の三団体が連名で文部大臣に法案反対の要求書を提出、全国地域婦人団体連絡会協議会も反対の要請書を文部省に届けました。その他新日本体育連盟や新日本婦人の会など、各団体も続々反対の意思表示をしてきました。日本共産党も五月三十日に青少年の健やかな成長をゆがめ、スポーツ発展の本筋から外れたサッカーくじ法案化に反対するとの見解を表明しました。新聞の投書欄にも読者の反対意見が載るようになり、このサッカーくじ法案化は一気に大きな社会問題、政治問題に発展してきています。スポーツ議員連盟プロジェクトチームがまとめたサッカーくじ案の概要は次のようなものであります。
一番目に、くじの発行元で対象試合の指定、当選券や当選額の決定、収益金の配分などの実施機関は特殊法人日本体育・学校健康センターとする。
二つ目、くじの印刷、発行売上金の回収などの業務を委託する財団法人を新設する。
三つ目、試合の公正、円滑な実施のためにJリーグを指定法人とし、一定の規制をする。
四、当選払戻金の割合は五〇%を上回らないものとし、当選金の最高限度額を設け、一億から二億円程度とする。
五番、登用方法は、勝ち負け、延長またはPK戦での決着とし、くじ対象試合の全結果が当たると一等賞、一試合のみ外れたものを二等賞とする。
六番、くじの価格は一枚百円から三百円程度とし、十八歳以下は購入禁止、競技場では販売しないが、容易に購入できる販売所を設置する。
七、収益金の分配は払戻金や運営費を除いた五〇%を国庫納付金とし、スポーツ振興への助成金も同程度とする。
というものであります。
御存じのように、プロサッカーJリーグは国民の中に、とりわけ青少年に大きな人気を持つスポーツであります。ところが、このJリーグを対象としてサッカーくじを導入しようとするわけでありまして、健全なスポーツをギャンブルスポーツに変質させてしまうものだという怒りと心配が沸き起こってきているわけであります。請願にもありますように、スポーツはみずからの意思に基づく目標にチャレンジし、競技においては相互に承認した対等、平等のルールのもとで能力を競い、高め合い、それを通じてフェアプレーをはぐくむことに文化的、教育的な意義があるとなっています。
また、同じく請願が言うように、サッカーやJリーグは、青少年の人気スポーツの一つでもあり、夢やあこがれでもあり、その影響は重大です。というように、サッカーのギャンブル化はスポーツに対する考え方の面でも実際のプレーにおいても、勝ち負けにこだわり、試合の結果のみに関心を傾ける風潮を助長し、スポーツを通した人間の肉体と意思と知性のバランスのとれた発達をゆがめることにもなります。Jリーグチェアマンの川淵三郎さんが語っているように、父母から家族の会話をふやしてくれてありがとうと言われる、こういうような国民的スポーツとしての、またJリーグの創設精神にも反するようなサッカーくじの導入に対し、即座に大きな国民の反対の声が上がるのも当然であります。
次に、このサッカーくじの目的について、法案大綱は、スポーツ振興のための資金を確保するためとしていますが、むしろ、こうしたサッカーくじをつくれば、それを口実にして国の現在の貧困なスポーツ予算の問題が棚上げされ、スポーツ予算はますます減額させられてしまう可能性があります。また、多額の国庫納付金を国民から吸い上げることになり、これを機会に新たな財源措置をつくることにもなってしまいます。スポーツ振興資金はギャンブルの収益金ではなく、国の予算が本質であります。スポーツの文化としての発展を促進するためにも、国のスポーツ予算の増額こそ必要なものだと考えます。
こうした趣旨の二つの請願に対して、議員の皆さんがよく検討され、御理解をいただきまして、意見書として上程できますよう心からお願いを申し上げます。
30:
◯議長(
中村武彦君) 十四番、村瀬正己君。
〔村瀬正己君登壇〕
31: ◯十四番(村瀬正己君) 農業者、林業者、そして労働者、商工業者あるいは主婦など、生産者と消費者で構成されております、食とみどり、水を守る岐阜県民会議の代表者中村陽樹さんから出されております、日本の農林業と食料・環境を守るための政策確立に関する意見書の請願につき、若干の説明を申し上げ、議員各位の御理解と採択への御協力をお願いいたします。
多様な自然条件に恵まれた日本では、作物
選択の幅が実に広く、土地を何回も回転させながら、多種多様な作物をつくる農業をつくり上げ、新鮮で安全な農畜産物の安定供給と調和のとれた地域社会づくりが行われてきました。戦後の飢餓状態から脱して、いわゆる日本経済が高度経済成長政策以降、穀物を中心とする農産物の大量輸入時代となり、米麦二毛作のうち、米を残して麦は消滅、また、雑穀を含む多種多様な畑作物も次々と姿を消し、日本の農業は極めて単純化された農業となり、労働生産性の向上という方向を目指し、多くの農家は米プラス兼業の形を選び、少数の農家が米、果樹、野菜、畜産、専業というふうに、いわゆる単作、そして、専業という形での規模拡大を
選択し、機械化、科学化、施設化が進み、それまで農村内部に滞留してきた労働力は農業労働から解放され、工業の側に追加労働力として比較的安く供給され、日本経済の発展に大きく貢献してきました。しかし、日本の風土が持つ自然の生産力を壊したこの政策は、農業経営、農家生活、農村地域、国民の食べ物の質といった至るところにさまざまな矛盾を生み出しました。
その一つは、農家としての自立、自給ができなくなった、そして、農業は極めて金のかかるものとなり、例えば一九六〇年から一九九〇年の三十年間に、農業所得は五・二倍にしかなっていないのに、農業経営費は十三・七倍になっております。中でも、農薬費は二十三・八倍、光熱費は十七・八倍、農機具費は十八・七倍、飼料費は十一・三倍となり、農家の借金も一九九〇年の負債総額は十五兆五千億円、この年の農産物の総販売額は十一兆円、収入のすべてを借金の返済に充てても四兆五千億円が足らぬわけであります。一九七五年には負債総額八兆円、農産物販売総額八兆円であったことからも、農業経営は悪化の一途をたどり、農家の暮らしの面でも野菜、卵など、当然自給できるものも今は買わなければ生活が成り立ってないのが実情であります。
第二は、土地資源の浪費であり、輸入農産物の洪水により、麦を初め、多種多様な畑作物は姿を消し、耕地利用率が三十数%も低下、かつて冬でも青々としていた田畑は、今はどこでも赤茶けた裸の土地が続き、さらに米減反、これも麦作放棄による早植え、早刈りの安定多収技術の確立と輸入麦によるパン食、粉食など、さらに輸入食糧による脂肪摂取の増大により米消費の減少、その相乗効果による米過剰を生み、三分の一に及ぶ米減反という、最大の土地資源の浪費が余儀なくされてきました。
第三は、自然の物質循環を生産力に変えるところに農業の本来的なあり方がありましたが、その農業が逆に循環を断ち切り、土を収奪し、環境を汚染する存在になってしまっています。土地と家畜との結合が断ち切られ、地力が低下、化学肥料の多量投入、軟弱に育つ作物に対して農薬の多投が一層進み、環境の汚染と農薬残留のおそれのある危険な食べ物と自然環境、人間の体にさまざまな問題を生じております。こうした中で日本の穀物自給率は二九%にまで落ち込み、その上昨年夏から秋にかけた異常気象によって作況指数七四と、百年に一度の凶作とも言われる中で米のミニマムアクセスの受け入れや、緊急輸入の米をめぐって価格の高騰、売り惜しみ、買いだめ、混米と、農業者、消費者を含めた農業を取り巻く情勢は大変厳しいものになっております。加えて、世界的な人口増加から二十一世紀には食糧不足が予測され、特にアジア各国の都市化、工業化による農村の疲弊、熱帯雨林の伐採等による水の不足や世界的な異常気象の頻発で米不足、食糧不足時代は刻々と迫っているわけであります。今こそ長期的な視点に立って農業政策を進め、食糧の国内自給率を高めること、世界的な環境問題が叫ばれる中で、水田を中心とする日本の農業は貴重な緑であり、治水を初めとする環境保全に役立つなど、食糧供給以外にも多くの公益的な機能があります。若者がやる気の起きる農業、持続可能な農業へと政策確立が喫緊の課題であります。人の再生産、自然の再生産を同時に織り込んだ農林業政策の確立のため、それぞれの項目につきましては、お手元に配付されておりますので、省略いたしますが、ぜひともこの請願を全会一致で採択されますようお願いを重ねて申し上げて、請願の紹介といたします。
32:
◯議長(
中村武彦君) 以上をもって請願紹介を終わります。
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一 休 会
33:
◯議長(
中村武彦君) お諮りいたします。明日及び七月四日から六日までの四日間は、議案精読のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
34:
◯議長(
中村武彦君) 御異議なしと認めます。よって、明日及び七月四日から六日までの四日間は休会することに決しました。
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散 会
35:
◯議長(
中村武彦君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。
午前十時五十五分 散 会
岐阜市議会議長 中 村 武 彦
岐阜市議会議員 神 山 栄
岐阜市議会議員 山 田 大
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