岐阜市議会 1991-03-27
平成3年第1回定例会(第7日目) 本文 開催日:1991-03-27
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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平成三年第十一号議案「岐阜市個人情報保護条例制定について」の修正について
平成三年第十一号議案「岐阜市個人情報保護条例制定について」の一部を次のように修正するものとする。
第二条第一号中「及び固定資産評価審査委員会」を「、固定資産評価審査委員会及び議会」に改める。
(提案理由)
実施機関に議会を含めるため、修正しようとする。
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総 務 委 員 会 請 願 審 査 報 告 書
本委員会に付託の請願は、審査の結果左記のとおり決定したから、会議規則第百三十九条第一項の規定により報告します。
記
平成三年三月二十五日
総 務 委 員 長 松 岡 文 夫 印
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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産 業 委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は、審査の結果左記のとおり決定したから、会議規則第百二条の規定により報告します。
記
平成三年三月二十五日
産 業 委 員 長 堀 田 信 夫 印
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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厚 生 委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は、審査の結果左記のとおり決定したから、会議規則第百二条の規定により報告します。
記
平成三年三月二十五日
厚 生 委 員 長 小 林 幸 男 印
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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建 設 委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は、審査の結果左記のとおり決定したから、会議規則第百二条の規定により報告します。
記
平成三年三月二十五日
建 設 委 員 長 西 田 悦 男 印
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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企 業 委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は、審査の結果左記のとおり決定したから、会議規則第百二条の規定により報告します。
記
平成三年三月二十五日
企 業 委 員 長 中 村 和 生 印
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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文 教 委 員 会 審 査 報 告 書
本委員会に付託の事件は、審査の結果左記のとおり決定したから、会議規則第百二条の規定により報告します。
記
平成三年三月二十五日
文 教 委 員 長 林 貞 夫 印
岐阜市議会議長 横 山 三 男 様
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4:
◯議長(
横山三男君) これら五十六件の各常任委員会における審査結果の報告を求めます。産業委員長、十一番、
堀田信夫君。
〔
堀田信夫君登壇〕
5: ◯十一番(
堀田信夫君) おはようございます。
〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕
ただいまから平成三年第一回
定例会における産業委員長報告を行います。
本委員会は、三月二十日、二十二日、二十五日の都合三日間にわたり、必要箇所の現場視察も織り込みながら、付託された議案八件を審査しましたので、その経過及び結果について御報告申し上げます。
まず、第一号議案平成三年度岐阜市一般会計予算、第一条歳入歳出予算、歳出中、第五款労働費、第六款農林水産業費、第七款商工費、第二条債務負担行為、農業企業化資金利子補給についてであります。
まず、経済部所管に関する質疑は以下のとおりであります。
初めに、中小企業経営指導調査に関連して、最近急遽実施した湾岸戦争の影響調査と今後の原油価格による景気動向が問われたのに対し、調査回答で「影響あり」は約五六%を占めており、今後の動向にも速やかな調査対応をしたいと答えられました。次に、中央卸売市場における青果・果実の取扱量の中で、岐阜県産、いわゆる地場物の占める割合の問いに対しては、約二七%を占めること。また、勤労者融資対策において、今年までの出捐金が貸付金と変更された理由を聞かれたところ、長期にわたり出捐を続けた結果、積み立てが増加したことから、貸付金として効率的な利用を図りたいとされ、このほか勤労者生活資金の貸付実績を問う中で、特に六十五歳以上の者へも柔軟に貸し付けるべきとの要望もされました。また、商店街街路灯等建設の箇所の確認、あるいは駅前地区のアパレル関係でのいわゆる小規模企業への一層の配慮要望も行われました。さらにまた、繊維リソースセンターとニューメディアコミュニティーとの将来的なかかわりについての問いには、通産省の指導も得て双方の機能を生かして一体的に行っていくこと。また、網代地区にハイコンプレックスタウンを構想したが、網代を選定した理由、さらに移転後間もない刑務所付近に企業誘致する件との整合性をあわせて問われたことに対して、地元として部分的な開発ではなく、地域の一体的な開発に関して極めて意欲的であることにより、この地区で促進していくこと。関連して、この開発に関する最大の問題は、地下水のくみ上げと広大な開発が及ぼす板屋川下流への影響を憂慮するとの懸念も述べられました。さらにまた、環太平洋世界航空宇宙技術会議助成が多額となった理由と会議助成に関する考え方を問われたのに対して、この助成は本市で開かれる初の国際会議であること、あるいはまた国際会議の助成のあり方に関しては、さらに検討していきたいと答えられました。
経済部にかかる最後の質疑として、百貨店等で開催される各都市の行う物産展を例に、岐阜市としてのかかわり方、あるいは本市が実施する場合の実態を問われたことに対しては、岐阜市は後援名義を認める程度であること、現在本市は同様な方式での物産展開催は行っていないと、おのおの答えられましたが、岐阜産品の魅力のなさが観光その他にも影響するところは大で、販売方法の一層の研究及び新しい産品の開発並びに民間投資も不可欠と判断する。朝市または夜店のように客の所へ飛び込んで売り買いすることが大切だと強調されました。
次に、農林部の所管に関する質疑は以下のとおりであります。
初めに、岐阜県は、農政で種々の計画を打ち出しているが、今後の岐阜市農政に関する基本方針あるいは将来展望を持っているか、現状では明確な方針がないように感ずるとの指摘に対して、補助との絡みもあり、市単独の展開には困難さもある。本市では五年ごとに農業生産総合振興計画書を作成し、これらの実施に努力しているとの回答がありました。さらに、河川敷内の広大な個人農地の整備について問われたところ、いわゆる「河川協議」が前提とされるため全体的な整備は極めて困難であると答えられた後、農業者のみでなく住民ニーズをも勘案した多目的利用も考慮すべきであると付言されました。また、銘柄米学校給食導入では、今後さらに比率を増加するかとの問いに対して、これ以上の増加は困難なこと。さらには、花の団地づくりの問いには、平成三年度で計画を立てること。さらにまた、河川敷内の農地では廃ビニール等が随所に放置されている中で、適正な処理の指導などを問われたのに対し、使用者の責任処理と回収を指示しており、集積場所の確保についても検討する旨答えられたのを受け、市が処理に当たって補助する方法も提案されました。また、農地の確保そのものは否定しないが、農家の意見を十分に反映した都市計画を実施せよとの指摘には、農林部としては今後とも優良農地は保全していくとの姿勢を示されましたが、さらに農家の実情を踏まえた線引きをするなど、新たな方向を模索せよとの提言もありました。
農林部にかかる最後の質疑として、森林病害虫対策の内訳を問われる中で、松枯れは、松くい虫によるものばかりでなく、酸性雨によるとの実証もあるので十分検討すべきである。さらにまた、市内でも見られる広葉樹の伐採によって山崩れの危険性もあるので、伐採後の山の保全・治山の面からも配慮するべきとの質疑に対しては、それぞれ指摘された事項に関しては十二分に対処したいと回答されたところであります。
第一号議案に関して以上のような質疑応答の後は格別な討論もなく、採決の結果、何ら異議なく全会一致原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第七号議案平成三年度岐阜市食肉地方卸売市場事業特別会計予算についてであります。
本件の審査においては、と畜検査の状況に関しての質疑のほか、検査体制の強化を望む意見が述べられた後、本予算には消費税が転嫁されており反対するとの態度表明があり、採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第八号議案平成三年度岐阜市観光事業特別会計予算についてであります。
本案質疑にあっては、観光行政全般に触れて、待ちの姿勢から攻めの行政へと努力されておることは評価するが、さらに複合的な住民生活とも密着した観光施策の展開について問われたところ、河畔での朝市を検討した経緯もあるが、出店者側が短時間の営業を敬遠するなどの困難性を伴うのが現実であると答えられた後に、今後は売買も交え、農協等の協力も得た多面的な考え方も必要で、高山市の持つ積極性も大いに参考にすべきであると付言されました。さらに、岐阜城の夜間開放あるいはユースホステルの修繕・改築の意向についてもただされました。
この後、討論に移行したところ、本予算にも消費税関連で反対するとの意思表示があり、採決の結果、これまた賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第二十四号議案岐阜市営土地改良事業等の経費の分担金等徴収に関する条例の一部を改正する条例制定についてであります。
本条例については、何ら質疑、討論もなく、採決したところ、全会一致原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第二十五号議案岐阜産業会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定についてであります。
本条例についての質疑としては、独立採算制から見た収入と支出の割合及び県・市の負担額、あるいは他の同種施設との競合等をただされる中で、使用料は据え置くべきとの意見、あるいは一層利用率の向上を図るべきとの意見はあったものの、討論もなく、採決したところ、全会一致原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十二号議案平成三年度岐阜市中央卸売市場事業会計予算及び第三十三号議案岐阜市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例制定についての二件を一括議題といたしましたところ、質疑におきましては、新規に設定した料金が本予算には含まれているのか問われ、値上げではないが、新設の駐車場・低温売り場等の使用料は計上してあると回答されたのであります。
しかる後、討論に入ったところ、消費税に対し反対するとの意思表示があり、予算及び条例の二件について採決の結果、いずれも賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
最後に、第三十九号議案平成二年度岐阜市一般会計補正予算第六号、第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第七款商工費、第二条繰越明許費、第七款商工費、第十一款災害復旧費についてであります。
本案審査の中では、特に繰越明許対象の二事業に関して、現場視察の際の進捗状況から、期日内の完成を危惧する声も出されましたが、既に調整を終えて確認されている旨回答され、討論もなく、採決した結果、何ら異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で産業委員長報告を終わります。
6:
◯議長(
横山三男君) 厚生委員長、九番、
小林幸男君。
〔
小林幸男君登壇〕
7: ◯九番(
小林幸男君) 厚生委員長報告を行います。
今期
定例会において厚生委員会に付託されました議案十七件につきまして、去る三月二十日、二十二日及び二十五日の三日間にわたり委員会を開会し、慎重に審査いたしましたので、以下その経過並びに結果を御報告申し上げます。
まず最初に、第一号議案平成三年度岐阜市一般会計予算のうち、第一条歳入歳出予算、歳出中、第二款総務費中、第四項統計調査費中所管分、第三款民生費及び第四款衛生費並びに第二条債務負担行為のうち、民間社会福祉施設建設費助成、休養ホーム改築工事費、南保健所・南部デイサービスセンター建設工事費、斎場建設工事費、公共用地等の取得費中所管分、金融機関の岐阜市開発公社に対する貸付金の損失補償中所管分についてであります。
まず初めに、民生費においては、本格的な高齢化社会の到来に備え、施設福祉サービスの充実を図る観点から、特別養護老人ホーム入所待機者解消に向けて、広域的な施設将来計画が問われる中にあっては、今後のさらなる積極的対処方について要望がなされる一方、在宅福祉サービスの観点からは、地域住民の積極的な参加によるふれあいホームサービス事業の内容が問われ、これを契機にマンパワーの確保・養成に期待するとともに、福祉ニーズの高度化、多様化にこたえられる事業となるよう、今後の量と質の拡大に期待する旨述べられたところであります。
またこれに関連して、愛の訪問活動、愛の一声運動の実情にも触れられ、さらには、緊急通報用ペンダント付電話機貸与の今後の対処方、あるいは「ふれあいの館白山」に係る管理運営費、方法等、るる問われたところであります。
続いて、三輪障害者センター建設に関連して、今後の配置計画が問われる中にあっては、利用の便に供するとの観点から、東西南北のみならず、地域単位での設置が望まれるとの意見、さらには、これに端を発し、保健サービスと福祉サービスの一体的提供を図る上で、今後策定される市町村老人保健福祉計画に嘱望し、将来的見地に立った地域福祉の計画的推進の必要性が種々述べられたところであります。
また、第三恵光学園の自活訓練棟での指導内容、さらには精神薄弱者援護施設の建設助成にも触れられ、心身障害者の社会参加の促進に今後とも意を用いられたいとの意見が述べられたところであります。
また、さらに、福祉基金積立金に関し、寄附金の使途あるいは財源充当の基本的考え方に言及され、福祉行政施策へのより一層の拡充を図る見地から、複数年次にわたるその運用方について疑義を投げかけるとの意見が述べられたところであります。
次に、衛生費においては、乳幼児健康診査のうち、とりわけ、一歳六カ月児診査が、身体的、精神的な異状者の早期発見に役立つと考える観点から、一般診査の受診率一〇〇%に向けての努力、すなわち個人通知、さらには、保健所での対応を含めた検診体制の充実強化が強く望まれたところであります。
また、生活環境費については、ごみの減量化、資源化対策の必要性については論をまたないところであるが、保管場所あるいは保健衛生上の観点から、粗大ごみ、普通ごみの収集体制の強化が望まれるところであり、とりわけ、夏場における普通ごみの週三回収集への実施意向が問われたところであります。これに対し当局からは、老洞焼却場改築後検討する旨述べられたところであります。
このほか、側溝清掃期間の延長理由、さらには、地域の実情に合った対処方、あるいは今回新しく導入される電気自動車の使途、目的等々問われたところであります。
大略以上のような質疑を経て、討論へと移行したところ、本件に反対の立場を表明する委員からは、福祉基金積立金について、その趣旨を生かした運用がなされるべきであること、また、国の制度ではあるが、児童手当制度の改正により支給要件は拡大されるものの、支給年齢の引き下げとなること、加えて、市民の負担増となる国民年金の保険料の引き上げが盛り込まれた予算編成となっていることをとらえ反対するとの意見、一方、他の委員からは、本件そのものは是としながらも、高齢化社会に向けてより一層の福祉行政施策の拡充に努められたいとの意見が述べられたところであります。
その後、採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三号議案平成三年度岐阜市国民健康保険事業特別会計予算及び第二十二号議案岐阜市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定についての二議案についてであります。
これら二件の質疑においては、国保加入者が減少傾向にある中、世帯当たり平均保険料は据え置かれてはいるものの、均等割、平等割のみの低所得者階層への負担増となること、あるいはさらに、資格証明書発行世帯数の増となる点をとらえ、これが原因の一つには賦課割合の見直しに起因するとの意見、さらには、本会議においても指摘されました賦課される保険料が引き上げとなる世帯数、その階層について問いただされたところでありますが、当局側の実態把握のないままの予算編成に対しては、到底容認できないとの意見が述べられたところであります。
これに対し、他の委員からは、賦課割合の関係上、均等割、平等割の額が結果的に引き上がるものであり、それは低所得者階層に限らず全世帯にその応分の負担はなされているとの意見が述べられたところであります。さらに、応益割のみの賦課世帯、軽減世帯数についても言及され、その差約五千世帯に対する対処方の必要性が述べられたところであります。
その後、討論へと移行したところ、一般会計からの繰入金四億五千万円の増額による世帯当たり平均保険料の据え置きについては一定の評価をするものの、一人当たり平均保険料の引き上げとなること、あるいは低所得者階層における保険料の引き上げになること、さらには、国庫補助負担率削減を復元することが肝要であること等、国の制度の是正が必要であると前置きされ、高額療養費自己負担限度額が引き上げになること、加えて、最高限度額引き上げは応能割料率の引き下げとなる一方で、応益割料率が引き上げられていることから反対するとの意見が述べられたところであります。
かくして、第三号議案及び第二十二号議案を順次採決に付したところ、いずれも賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第四号議案平成三年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計予算についてでありますが、討論においては、老人保健一部負担金の引き上げが含まれたものであり反対するとの意見が述べられ、その後採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第二十三号議案岐阜市立理容・美容専門学校条例の一部を改正する条例制定についてであります。
討論におきましては、これが授業料等の額の値上げであり反対するとの意見が述べられ、これを受け、採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十九号議案平成二年度岐阜市一般会計補正予算第六号のうち、第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第三款民生費及び第四款衛生費についてであります。
討論におきましては、さきの第一号議案で述べられた福祉基金積立金の補正であることから、同様の理由により反対するとの意見が述べられたところであり、その後、採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
最後に、第五号議案平成三年度岐阜市育英資金貸付事業特別会計予算、第六号議案平成三年度岐阜市住宅建築資金貸付事業特別会計予算、第十九号議案岐阜市高齢者福祉会館条例制定について、第二十号議案岐阜市児童館条例の一部を改正する条例制定について、第二十一号議案岐阜市育英資金貸付に関する条例の一部を改正する条例制定について、第四十号議案平成二年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計補正予算第三号、第四十二号議案岐阜市役所支所設置条例の一部を改正する条例制定について、第四十五号議案岐阜市養護老人ホーム条例の一部を改正する条例制定について、第四十六号議案岐阜市老人福祉センター条例の一部を改正する条例制定について、第四十七号議案岐阜市児童保育条例の一部を改正する条例制定について及び第四十八号議案岐阜市精神薄弱者援護施設設置条例の一部を改正する条例制定について、の以上十一件については、いずれも何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、厚生委員長報告といたします。
8:
◯議長(
横山三男君) 建設委員長、十三番、
西田悦男君。
〔
西田悦男君登壇〕
9: ◯十三番(
西田悦男君) 今期
定例会における建設委員長報告を行います。
本委員会においては、付託されました議案九件について、去る三月二十日、二十二日及び二十五日の三日間にわたり、現場視察を交え、慎重に審査をいたしましたので、以下その大要を御報告申し上げます。
まず初めに、第一号議案平成三年度岐阜市一般会計予算、第一条歳入歳出予算、歳出中、第八款土木費、第二条債務負担行為のうち、市営住宅建設工事費、公共用地等の取得費中所管分、金融機関の岐阜市開発公社に対する損失補償中所管分の審査におきましては、都市計画費における金華のまちづくりに関する調査について若干の質疑がなされたほか、鏡島地区の住居表示実施計画、あるいは住居表示施行対象区域でありながら未整備の状態にある地域に対する今後の対応について所見が求められたところであります。
また、公園費におきましては、新年度より設置される花と緑すすめる課に関連し、緑化事業に対する当局の基本姿勢がただされる中、県の施策である花と緑の町づくり事業に呼応するためだけではなく、独自の方針で花を中心として町づくりを推進するよう要望がなされ、かかる事業の実施には地域住民の協力が必要不可欠であることから、今後地域の自主的な運動を育てる体制づくりの強化、啓蒙・啓発活動に意を用いられたいと述べられたのであります。
さらに、岐阜大学跡地に計画される長良公園の整備計画について質疑がなされ、本事業が本市コンベンション都市づくりの一翼を担う重要施策であるとの見地から、金華山を中心とする良好な周辺環境を背景に、岐大跡地と河川敷、あるいは周辺の山並みとが一体的に連動する総合的な構想の中で、山紫水明の地である岐阜をアピールできるような公園整備を図られたいとの要望がなされたのであります。
続いて、土木費、道路橋梁費におきましては、尻毛ほか、私鉄の駅に附帯する自転車駐車場の設置に関して、駐輪場を必要とする住宅の要望にこたえるため、行政の責務としてこれを設置しようとする当局の姿勢には一定の評価をするところであるが、他都市の状況を勘案しても、かかる施設の設置については本来企業側の負担で行われるべきものであるとの観点から、当該事業者に対し施設の整備充実を強く求めるよう意見が述べられたところであります。
また、河川水路費においては、市内各所の内水対策の強化、伊奈波貯留槽の現状、あるいは梅林・徹明小学校校庭における貯留浸透調査等の効果について種々質疑が交わされたほか、都市開発費において、駅周辺整備に関する提言募集の目的等が問われる中で、総合バスターミナル、あるいは新岐阜及び香蘭地区へ連結するペデストリアンデッキなどによる駅前広場の基本的な構想について当局の見解が求められ、平成七年の高架工事完了に合わせ駅前広場を整備するためには、いまだ確たる方針決定を見ない総合バスターミナル構想を早急にまとめ上げる必要があり、平成四年を目途とする駅前広場の都市計画決定に向け鋭意努力されたいと強く求められたところであります。
かくして本件を採決に付したところ、議案そのものには何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第九号議案平成三年度岐阜市土地区画整理事業特別会計予算につきましては、完了間近の島土地区画整理事業施行区域の現場視察を踏まえ審査を行ったところでありますが、その中で一委員から、土地の基盤整備等により良好な住宅地が提供されるにもかかわらず、昨今の地下高騰の影響により住宅建設の鈍化が懸念されることから、行政として多くの住民の定着を図れるよう何らかの対策を講ぜられたいと要望がなされたところであります。
かかる後、本件を採決に付したところ、何ら異議なく全会一致により原案のとおり可決すべきものと決しました。
続いて、第二十六号議案岐阜市駐車場条例の一部を改正する条例制定につきましては、これに関連して金公園地下駐車場等、市営駐車場入り口の日祭日における渋滞傾向にかんがみ、この対策として中心商店街の集客力増大に寄与するためにも、徹明町通り等に電光掲示による駐車場案内システムを設置し、柳ケ瀬周辺の混雑解消を図られたいとの意見が述べられたほか、市営駐車場料金の地域による格差を是正するため、今後の料金改定に当たっては料金均一化の方向で努力されたいとの要望がなされたところであります。
その後、本件を採決に付したところ、議案そのものには何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第二十七号議案岐阜市営住宅管理条例制定につきましては、ふれあいハウス白山の完成に伴う管理及び事務事業の拡充に伴う規定の整備を行うため、条例の全部改正を行おうとするものであり、審査においては主要な改正部分について細部にわたる説明が求められ、特に「ふれあいハウス白山」の管理に当たっては福祉部との連携を密にしながら、一層の住民サービスに努められたいとの要望がなされたのであります。
この後、本件を採決に付したところ、何ら異議なく全会一致で可決すべきものと決しました。
最後に、第十号議案平成三年度岐阜市都市開発資金事業特別会計予算、第二十九号議案岐阜市水防団設置条例の一部を改正する条例制定について、第三十九号議案平成二年度岐阜市一般会計補正予算第六号のうち、第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第八款土木費、第二条繰越明許費のうち、第八款土木費、第四十一号議案平成二年度岐阜市土地区画整理事業特別会計補正予算第三号及び第五十四号議案市道路線の認定について、以上五件につきましては、何ら質疑、討論もなく、これらを採決に付したところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、本委員会に付託されました議案九件についての審査の経過及び結果を御報告申し上げ、建設委員長報告といたします。
10:
◯議長(
横山三男君) 企業委員長、四十八番、
中村和生君。
〔
中村和生君登壇〕
11: ◯四十八番(
中村和生君) 企業委員長報告を行います。
今期
定例会において、企業委員会は、去る三月二十日、二十二日及び二十五日の三日間にわたり委員会を開会し、付託されました議案三件につき慎重に審査いたしましたので、以下その大要を御報告申し上げます。
まず最初に、第三十四号議案平成三年度岐阜市水道事業会計予算についてであります。
まず、水道事業の財政状況を見たとき、料金の値上げは必至と思われるが、その見通しについて問われたのに対し、第一給水区域と第二給水区域との三三%に及ぶ料金格差、さらには設備に対する投資額の大きさ等をしんしゃくし、公企審や議会の意向を踏まえながら、市民に無理のないよう格差是正を行っていきたいと答えられたのであります。
次に、有収率について、本市の有収率は全国平均を下回っており、その対策について問われたのに対し、旧簡易水道区域の施設改良や石綿管及び老朽配水管の整備を重点的に進めており、有収率向上に鋭意努めていると答えられたのであります。
続いて、懸案課題となっております、北西部の未給水区域解消について、昨今では水の汚染が進んでおり、早急なる対応が強く要望されたのに対し、アンケート調査等の基礎調査が既に行われており、平成三年度には計画係を新設してその対応に当たり、平成四年度には事業の計画決定を行い、認可が得られるべく努力したいと答えられたのであります。
その後、討論においては、賛成の立場に立った上、本事業は、市民に廉価で安全・豊富な水を供給するのが責務であり、未給水区域の解消を図り、第二給水区域等における石綿管・老朽管の整備を急がれたい。さらには、大口径使用の大口利用者への利用促進についても鋭意努力されたいと述べられたのであります。
かくして、本議案を採決に付したところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十五号議案平成三年度岐阜市下水道事業会計予算についてであります。
まず、木曽川右岸流域下水道事業について、同処理区内には市街化調整区域ではあるが団地等が点在しており、開発時点で既に整備されており、今後区画整理の必要もないと思われる地区もあり、その対応方について問われたのでありますが、当局からは、原則的にはあくまでも市街化区域の整備であること。また市街化区域への編入は、県当局から市街化区域の逆線引きの指導がある現在の状況下にあっては困難ではあるが、今後関係部局と調整を行い、導入が可能となるよう検討課題としたいと答えられたのであります。
次に、下水道の普及促進について、浄化槽を既設している市民にあっては多額の費用をかけており、増改築の折でもなければ今後さらに工事費を必要とする下水道への切りかえはちゅうちょするのではないかと問われ、さらに関連して水路を越える伏せ越し工事の場合にあっては、多額な工事費が必要であるが、市民の負担を思うにたえられないと思考されたので、区画整理等の際、関係部局と十分協議するべきである。さらに、助成金の大幅増額を検討してはどうかとの提言がなされたのであります。当局からは、普及促進については、普及係において啓蒙活動等を行っており、また区画整理等による水路設置については、水路に接する土地に対する固定資産税は相当額の減免措置がとられていることもあるが、上・下水道管布設には多額の費用が必要となるため、今後関係部局とも協議すること、さらに助成金の増額についても検討したいと答えられたのであります。
次に、融資制度について問われ、現行の制度の利用者が少ないのは、下水道導入の際に必要な工事費に比して貸付額が少ないことに起因するのではないか。今後融資枠の増額の検討、さらには無利子による融資制度の検討をも要望されたのであります。
最後に、汚泥処理についてでありますが、世界的な環境問題の観点からも、各委員にあっては、強い関心を示され、現在の処理方法及び今後の研究について問われたのであります。当局からは、現在の処理方法は、汚泥を焼却灰にして処理業者に委託して埋立地に捨てているが、今後は周囲の環境問題及び埋立地の不足等により処分が困難になると予測され、現在本市においては、汚泥灰を使用した歩道用のレンガづくりの開発に着手しているが、設備費等に費用がかかるため、建設省と補助事業の認可を含めた協議を行っているとの回答を受け、委員各位からは、今日の社会的趨勢のもとにあってはぜひとも必要な研究であり、今後なお一層の努力をされたいとの要望がなされたのであります。
かかる後、討論に入ったところ、市街化調整区域であっても、処理区内においては下水道の導入が可能となるよう検討課題とされたいとする意見、また新設の東部下水道処理区の普及促進はもとより、既設の処理区における未加入者に対する普及促進は、水質保全等環境問題の見地からも大切であり、鋭意努力されたいとの要望も申し添えられたのであります。
かくして、本議案を採決に付したところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
最後に、第三十六号議案平成三年度岐阜市交通事業会計予算についてであります。
まず、最大の赤字路線であります東栄線の存廃について問われたのであります。当局からは、本路線は営業係数が最も悪く、いずれ公企審の提言等を十分に検討した上、さらに地元の意見を聞き、存廃について対応していきたいと考えている。なお、現在は昼間を除き朝、晩のみのダイヤ運行を行い、経費の節減を図っていると答えられたのであります。
次に、メモリアルセンターのオープンに伴い周辺路線の利用客の増大が見込まれるが、その対応について問われ、当局からは、ダイヤ編成の際に増便しており、また、大きなイベントの際には主催者にも公共交通機関利用のPRを申し入れるとともに、その対応は効率的な運行が可能な臨時バスの増便により行いたいとされ、さらに、今後経験を積みながらダイヤ改正の参考にしたいとの回答がなされたのであります。
最後に、岐阜市立女子短期大学の移転に伴い、利用客確保のため、移転先方面への路線新設について問われたのであります。当局からは、現地調査をしたところ、建設予定用地の北側に民営バス路線があり、路線の新設は運輸省の免許取得が困難と思われるが、シャトルバス運行を短大と契約するなど検討中であると回答されたのであります。
かかる質疑を経て討論に移ったところ、赤字減少の営業努力も限界に来ていると思われ、この際東栄線の存廃について検討してはどうかとの意見、また他方では、東栄線の存廃は鶴田町にオープンする「ふれあいの館白山」への交通の便の確保という観点も考慮に入れるべきであるとの意見が述べられたのであります。
あわせて、交通事業を取り巻く環境は今後ますます厳しくなると予測されるが、市民の足を確保すべく努められたいとされ、その後採決に付したところ、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、御報告申し上げます。
12:
◯議長(
横山三男君) 文教委員長、十八番、林 貞夫君。
〔林 貞夫君登壇〕
13: ◯十八番(林 貞夫君) 文教委員長報告を行います。
今期
定例会において、文教委員会に付託されました議案七件につきまして、去る三月二十日、二十二日及び二十五日の三日間にわたり委員会を開会し、現場視察も踏まえつつ、慎重に審査いたしましたので、以下その経過並びに結果を御報告申し上げます。
まず、第一号議案平成三年度岐阜市一般会計予算、第一条歳入歳出予算、歳出中、第二款総務費中、第四項統計調査費中所管分、第十款教育費及び第二条債務負担行為のうち、教育施設建設工事費、公共用地等の取得費中所管分、金融機関の岐阜市開発公社に対する貸付金の損失補償中所管分についてであります。
本件質疑においては、まず、岐阜市立女子短期大学移転用地取得に向けた債務負担行為について審査を進めたところであります。すなわち、当該用地が女子短期大学発展にとって十分な面積を有するか否かの議論を初めとして、道路及び公共交通機関の整備の問題、実際の用地取得の見通し、さらに移転までのスケジュール、そして現有校地の跡地利用及び債務負担の償還計画等、各般にわたり問われたところであり、また、長良川メッセ構想、長良中学校の移転、そして今回の女子短期大学の移転という一連の経過の中で、大学の自主性、主体性が損なわれているのではないか、との指摘がなされたところでもあります。こうした議論の中、当局からは、取得予定地は、現有校地に比して飛躍的に大きな校地の確保が可能であり、さらに、今後の発展にも対応し得る適地であること、また、移転については学内合意のもと、大学としても積極的に推進している旨が述べられ、委員からは、狭隘なる現有校地から広大なる新天地への移転に際しては、十全なるキャンパス用地に期待し、その確保に向けて努力されたい旨、言及されたところであります。また、これに関連し、駐車場計画が問われる中にあって、現在、当局側が希望する三百五十台という数字に対し、さらなる拡充が必要との意見が複数の委員より述べられたところであります。
また、同じく債務負担行為のうち、養護学校高等部の建設に係る債務の償還についてもただされ、女子短期大学移転とあわせて債務の増大が教育費全体を圧迫する要因になるのではないかとの指摘がなされたところでもあります。
さて、次に学校教育に関しては、幼稚園、小中学校、商業高校及び養護学校に導入されるファクシミリの利用方法とその効用について、また、新学習指導要領に基づく生活科導入に際しての予算措置について等の質疑がなされたところであります。さらに、幼児教育については、国庫補助事業である私立幼稚園就園奨励費補助金の支給対象年齢が三歳児へ拡大されたことをとらえ、市単事業である私立幼稚園就園補助金への同様の対処方、加えて、本会議においても指摘がなされた私立幼稚園の三歳児保育開始への意向が再度問われたところであります。これに対し当局からは、私立幼稚園就園補助金についても支給対象を三歳児まで広げる必要性については認識している旨が、また、三歳児保育について私立幼稚園との協調を図りつつ実現に向け条件整備を進め、できれば平成四年度から漸次手がけていきたいとの答弁がなされたのであります。さらに、この
発言を契機に、一方では、私立幼稚園の経営に対する助成もあわせて必要との意見が述べられたところでもあります。
また、青少年教育に関しては、まず「少年の船」の参加者の募集方法・個人負担額等、その事業計画について、また、青少年育成市民会議への事業委託のあり方について問われたほか、少年補導センターの体制強化・拡充の必要性についても要望されたところであります。
次に、社会教育の面では、中央公民館を取り壊し、跡地に建設しようとする青少年教育施設について、その施設の概要、運営方法の基本的方向等が問われる中、現在の中央公民館の役割、機能を引き継がれたいとの要望がなされたところであります。
続きまして、市立図書館についてであります。すなわち、市立図書館の移転、新築の見通しについて問われたのに対し、当局からは、適地として交通至便なる市街地を検討しており、用地確保が困難な現状にあっては、駅前再開発、柳ケ瀬ルネッサンス計画、他の公共用地の利用等、可能性を積極的に追及し検討していきたい旨述べられたところであります。さらに、施設規模については、中央図書館としての機能を果たす以上、その建設費用においても相応の額が見込まれるとの見解を示されたところであります。
次に、教育施設整備基金に関して、学校用地の取得及び学校施設の整備への充当等、基金本来の趣旨を全うされたいとの要望がなされ、当局としてもそのつもりである旨答弁されたところであります。さらに、これに関連し、通学区域審議会の審議の進展ぐあいをただされたところ、平成三年度は、平成二年度に三菱総合研究所に委託して得た資料をたたき台として十分な審議をお願いしたいとの答弁がなされ、これに対し、多くの委員から、あくまで児童生徒にとって最適な学校規模、通学距離を求めるという教育的な見地を貫くことが肝要であるとの言及がなされたところであります。
また、人件費に関し、本会議でも触れられた薬科大学、女子短期大学両校の非常勤の外国人講師及び日本人講師の賃金の差について改めて実情がただされ、善処が望まれたところでもあります。
大略、以上のような質疑を踏まえ、討論に移行したところ、女子短期大学移転に関し、大学の発展にとって当を得たものであり、これを機に二十一世紀を展望する充実した大学へと英知を傾けられたいとの要望がなされ、また、他の委員からは、今回の移転計画に至る過程における大学の主体性に対して質疑と同趣旨の意見表明がなされたほか、さらに、教育費全般に対し、質疑の中でるる指摘された点に留意し、一層の予算の充実を求められたいとの要望がなされたところであります。
かくして、採決に付したところ、議案そのものには何ら異議なく全会一致で原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十号議案岐阜市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例制定についてでありますが、本件については、保育料値上げの根拠等質疑がなされた後、討論に移り、一委員より父母の負担の軽減を図る意味からも、本議案には反対であるとの表明がなされ、かくして採決に付したところ、賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十九号議案平成二年度岐阜市一般会計補正予算第六号、第一条歳入歳出予算の補正、歳出中、第十款教育費についてでありますが、特に質疑はなく、討論においては、教育施設整備基金の利子分の充当に関連し、改めて基金本来の目的に沿って使用されるよう要望されたものの、議案そのものには何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第四十九号議案岐阜市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について、第五十号議案岐阜市公民館条例の一部を改正する条例制定について及び第五十一号議案岐阜市厚八運動場条例の一部を改正する条例制定について、以上三件につきましては、住居表示に伴い、それぞれ条例の一部を改めようとするもので、いずれも何ら異議なく全会一致原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
最後に、第五十二号議案財産の取得について、すなわち長良中学校校舎及び屋内運動場用施設の取得についてであります。本件については、今回の取得分を含め、長良中学校の移転、新築費用の総額についてただされたものの、議案そのものには何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で文教委員長報告を終わります。
14:
◯議長(
横山三男君) 総務委員長、二十八番、
松岡文夫君。
〔
松岡文夫君登壇〕
15: ◯二十八番(
松岡文夫君) 総務委員長報告を行います。
今期
定例会において、総務委員会に付託されました議案十七件、請願三件につきまして、去る三月二十日、二十二日及び二十五日の三日間にわたり委員会を開会し、慎重に審査いたしましたので、以下その大要を御報告いたします。
初めに、第一号議案平成三年度岐阜市一般会計予算、第一条歳入歳出予算、歳入全款、歳出中、第一款議会費、第二款総務費、ただし、第四項統計調査費については所管分、第九款消防費、第十一款公債費、第十二款諸支出金、第十三款予備費、第三条地方債、第四条一時借入金、第五条歳出予算の流用についてであります。
まず、歳入に関する質疑につきましては、安定した財源確保、健全経営という観点から、市における地方交付税の推移及び現状について問われたのであります。
次に、歳出に関する質疑におきましては、特に岐阜市の将来を左右する事業の一つでもあるコンベンション都市推進事業、その第一歩であり、この事業の重要な部分を占めるコンベンションセンターの基本設計について、基本的な考え方を問われたのであります。これに対し当局からは、コンベンション都市岐阜の知名度を上げること。設計を国際的に知名度のある人に依頼すること。この二点を踏まえてどのように進めていくのかを検討した結果、設計の方法について、コンペ方式は準備期間を含めて一年以上かかること。また、審査委員長の選任の難しさなども考えられ、現時点では、随意契約で著名な人に決めることが得策であると判断した旨の答弁がなされたのであり、さらに、その設計者として国際的にも活躍している建築家である安藤忠雄氏に意向を固めていることが明らかにされたのであります。これを受け、コンベンション都市岐阜にふさわしい建築物を要望する意見、また、随意契約で行った岐阜市民会館の例を挙げ、著名な建築家に依頼することは、ユニークさ、斬新さについては十分期待はできる一方、全く任せてしまうことは、岐阜市らしさを表現できるのかどうか。また、利用者の立場に立った施設になるのかなど問われたのに対し、周辺環境を考慮し、自然との連続性を重視する設計思想を持った安藤忠雄氏は、金華山、長良川というよい位置環境にある建築物を設計するには最適と考えている。また、利用面については、利用者の立場に立って、市で検討し、コンベンションを運営管理する専門家等のアドバイスも受けて、それが十分反映される設計を要請していきたい旨の答弁がなされたのであります。以上がコンベンション事業に関しての質疑でありますが、このほか、本会議においても議論のありました工事の平準化について当局の姿勢を問われたほか、岐阜南消防署西分署建設事業の概要等について問われたところであります。
大略、以上の経過を経て、討論へと移行したところ、平成三年度の予算において財政調整基金の大幅な取り崩しを行っているが、平成三年度のみならず、今後続く大型事業に対し、健全な財政運営ができる計画を持って対処してほしい旨の意見が述べられたところでありますが、議案そのものには何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第二号議案平成三年度岐阜市競輪事業特別会計予算についてでありますが、本件については質疑、討論もなく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、本市の保有する市民の個人情報の適正な取り扱いに関する基本的事項を定めることにより、市政の適正かつ円滑な運営の確保を図りつつ、市民の権利利益を保護することを目的とした、第十一号議案岐阜市個人情報保護条例制定については、質疑の冒頭、実施機関に議会が含まれていない点をとらえ、堀 征二委員から議会も実施機関となっている公
文書公開条例と個人情報保護条例とは、一体的な制度運営をしていくことが市民のより高い信頼確保につながるとの理由から、実施機関に議会を含める修正案が提出されたところであります。この修正案を含め、説明の後質疑に入りましたが、質疑はなく、討論においては、他の委員も修正案提出に際しての考え方に賛意を表され、採決に付したところ、修正案については全会一致をもって可決されたのであります。
また、本議案のうち、修正可決された部分を除く他の全部については、提出原案を了とし、同じく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第十二号議案岐阜市職員定数条例の一部を改正する条例制定についてであります。
本件質疑においては、将来の職員定数の見通しについて問われたのに対し、行政改革による定数削減の前半は、主に支所の統廃合等によるもの、そして後半の四、五年は現業部門における退職者不補充あるいは委託化、嘱託化によるものであり、今後は減る要因がほとんどない一方、病院改築に伴う病床数の増、あるいは四週六休から四週八休への移行などによる増員の要因が多くなる傾向である旨の説明がなされたのであります。
その後、討論へと移行したところ、この改正案の趣旨は納得できるものの、行政改革を推進する中で職員の削減をするという基本姿勢は、なお継続してほしい旨の要望意見が述べられましたが、議案そのものには何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第十三号議案一般職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例制定について、第十四号議案育児休業に係る給与等に関する条例の一部を改正する条例制定について及び第十五号議案非常勤の特別職職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定についての三議案であります。これらについては、質疑、討論もなく、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第十六号議案岐阜市職員旅費条例の一部を改正する条例制定についてであります。これは車賃及び日当の額等を改定しようとするものであり、宿泊料について若干の質疑がなされたものの、何ら異議なく全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第十七号議案岐阜市防災会議条例の一部を改正する条例制定について、第十八号議案岐阜市文化会館条例の一部を改正する条例制定について及び第二十八号議案岐阜市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例制定についての三議案については、質疑、討論もなく、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十一号議案平成三年度岐阜市民病院事業会計予算についてでありますが、本件については質疑はなく、討論へと移行したところ、議案そのものには賛成であると前置きされ、医療機器の購入に当たっては慎重に対応してほしいとの要望意見、一方、他の委員からは消費税が転嫁されており反対するとの意見がそれぞれ述べられました。
その後、採決に付したところ、本件は賛成者多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第三十九号議案平成二年度岐阜市一般会計補正予算第六号、第一条歳入歳出予算の補正、歳入全款、歳出中、第二款総務費、第十三款諸支出金、第三条地方債の補正、第四十三号議案岐阜市基金条例の一部を改正する条例制定について及び第四十四号議案岐阜市用品調達基金条例を廃止する条例制定についての三議案につきましては、質疑、討論もなく、全会一致をもっていずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第五十三号議案国土利用計画(岐阜市計画)の策定については、格段の質疑、討論もなく、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、第五十五号議案平成二年度岐阜市民病院事業会計補正予算第三号については、質疑、討論もなく、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、請願第一号法務局職員の増員を求める請願についてであります。
本件審査に当たりましては、市に関係した登記の異動件数等について問われたのであります。
その後、討論へと移行したところ、基本的には行政改革を推進する立場から増員ということは好ましくないが、住民サービスの向上の観点から採択を主張するとの意見が述べられました。
その後、採決に付したところ、全会一致をもって採択すべきものと決しました。
なお、本件採択の結果「法務局職員の増員を求める意見書」を発議することとし、別途その手続をとりましたことを申し添えます。
次に、請願第二号消費税の即時廃止等を求める請願についてであります。
本件審査に当たりましては、願意を同じくする請願が過去数回にわたって提出されており、これら経過を踏まえ討論へと移行したところ、賛成の立場の委員からは、消費税には矛盾があり、即時採択を主張するとの意見が述べられたのであります。一方、他の委員からは、これまでも同様の趣旨の請願が提出されているが、我が党として現時点でも主張は変わりなく、認められないとの意見、また、現在、法律として施行されており、定着したとは言わないまでも政府でも一部修正の動きがあり、国会において協議中であることから、即時廃止することは現実的でなく、したがって、全廃はできない。よって、不採択とすべきであるとの意見がそれぞれ述べられたのであります。
その後、採決に付したところ、賛成者少数により本請願は不採択と決しました。
最後に、請願第三号固定資産評価替えの凍結等を求める請願についてであります。
本件審査におきましては、まず、第二項目中の基礎控除方式についての考えを問われたのに対し、当局からは、これを導入することは所有形態が多様であるなどにより問題があると述べられたのであります。また、国において免税点の引き上げ案が今国会に上程されていることも申し添えられました。
さらに、本市の固定資産税は、近隣市町村に比して高いのではないかとの問いに対して、当局からは、市町村間の評価の均衡は県が行うものであって、今回の見直しにおいては、その点をかなり考慮に入れて行われている旨の答弁がなされたのであります。
これら質疑を経て討論へと移行したところ、反対の立場の委員からは、項目全体に対して同意できないことから不採択を主張するとの意見、十二月
定例会も同じ趣旨の請願が出されたが、それと同じ理由で不採択との意見がそれぞれ述べられたのであります。
かくして、その後、採決に付したところ、全会一致で不採択とすべきものと決しました。
以上、総務委員長報告といたします。
16:
◯議長(
横山三男君) この際、暫時休憩いたします。
午前十一時二十二分 休 憩
━━━━━━━━━━━━━━━━
午前十一時四十 分 開 議
17:
◯議長(
横山三男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
常任委員長報告に対する質疑の通告はありません。
これより討論を行います。
討論の通告がありますので、順次これを許します。三十四番、
野村容子君。
〔
野村容子君登壇〕(拍手)
18: ◯三十四番(
野村容子君) 共産党の議員団を代表いたしまして、以下にわたり反対の討論を行いたいと思います。
まず、第一号議案平成三年度岐阜市一般会計予算についてであります。
歳出から申し上げたいと思います。
まず一つは、今回、議員調査交付金が九万円から十三万円に引き上げられるということであります。議員が市政全般にわたって調査をし、そして市政に貢献をするということは、とても大切なことであると思います。
〔私語する者あり〕
けれども、この九万円で調査ができないかといえばそうではない、このように思うところであります。市財政が非常に緊迫をしている折の中、これをこのように大幅に引き上げるということはどうなものかという立場で、反対をしたいと思います。
〔私語する者あり〕
二つ目は、コンベンション施設建設についてであります。今回、コンベンションホール建築基本設計やメッセ地区周辺基盤基本計画などに七千六百七十万円が計上されているところであります。私どももこのコンベンションホールという、いわゆるホールについて市民が使えるようにという立場で、いろいろ意見も申し上げてきました。けれども、今日のこの計画の進行状況を見る限りにおいては、市民がなかなか使えるものではない。例えば、利用料金一つとっても、じゃあ、今の市民会館や文化センターのような利用料金でできることになるだろうかと考えますと、この建築予算などを見る限りにおいては、そのことも非常にそうではないのではないかというふうに危惧もされるところであります。また近鉄、また名鉄のホテルと連動した施設になるということで、市民が使うよりもむしろこの近鉄、名鉄がお客を誘致する一助として使う、そういう施設になるということは、これまた明らかであります。こういう中で、このコンベンション施設計画が果たして市民本位なのかというふうに検討したときに、必ずしもそうとは言えない、こういう立場で反対をするところであります。
次には、国の制度にもよりますけれども、今回児童手当を年齢を引き下げるというふうになってきております。これから第一子から手当を支給はするものの、三歳未満に限るというように制度の改悪が盛り込まれ、その予算が計上されているところであります。また、年金の掛金が、これまでは八千四百円でございましたけれども、これを九千円へと大幅な引き上げが計画をされているところであります。これらについては、福祉の改悪という立場で反対をしたいと思います。
次に、環太平洋世界航空宇宙技術会議についてであります。これは十月に岐阜市及び各務原市で開催をするというものであります。一つは、この航空宇宙技術会議というものが軍事目的とは切り離せない内容になっているということであります。防衛庁の後援及び現地実行委員長は川崎重工の幹部になっておりますし、また、自衛隊各務原基地への視察コースなど、このような内容は今日航空宇宙技術が軍事目的とは切り離せない、こういう状況のもとで、岐阜市が平和都市宣言をしている、こういう状況を踏まえるのなら、この岐阜市周辺での開催は断るべきである、このような立場から反対をします。
もう一つの問題は、七百万円という岐阜市の補助金を支出をすることであります。いろいろお聞きをしますと、この世界会議のようなものを誘致するには大変な過当競争があるようであります。今後コンベンションビューローが誘致してくるに当たりましても、このような補助金をすべての国際会議並びに当局が言う優良な会議を誘致するとなれば、大変な支出になるのではないか、この点からも非常に憂えるわけでありますけれども、今回高額な七百万円というような補助金を計上されておられることに反対をするものであります。
次は、岐阜駅西再開発の問題、新年度は事業に着手ということで、二億九千八百五十九万円余が計上されているところであります。この問題はたびたび申し上げておりますように、私どもは問屋町の活性化あるいは市民の公共の福祉の増進という立場から見るならば、そういう方面に使うべきである、そうでない三越にこの用地を提供するなら、何も岐阜市が十六億円というような高額なお金を投資して、土地を買収して、そして三越に与えるというようなやり方はもってのほかである。で、これらが一層市街地の地価高騰に拍車をかけているということも否めない事実であります。このような大企業本位、市民の福祉の増進や市民本位を無視した大企業本位の再開発事業には全く許せないという立場から反対をするものであります。
続きまして、歳入に関連してですけれども、一つは、消費譲与税及び利子割交付金、これは市民が反対をしてまいりました、マル優廃止並びに消費税の創設、これにかかわるものであります。何としても消費税は絶対にやめてもらいたい、そしてお年寄りなど、わずかばかりの貯蓄をしておられる方にまでマル優を廃止して税金をかける、利子に税金をかける、このような行政に反対をし、この歳入に反対をするものであります。
次には、固定資産の評価替えに伴う増収に反対をするものであります。
岐阜市の平均上昇率は一二・二%と言われておりますけれども、川北一帯は何と二四%というような大幅な評価替え、上昇が見込まれているところであります。このような固定資産の評価替えに伴う市民への転嫁は全く大変なものである、ましてや年金生活者、収入が少ないけれども、固定資産税だけはふえていく、こういう人たちの暮らしを思うとき、この固定資産の大幅な評価替えに反対をするものであります。
続きまして、国有提供施設等所在市交付金並びに自衛官募集事務委託金、これは憲法違反であり、そして日野射撃場撤去ということを強く主張している立場から、また、岐阜市が平和都市宣言をしているという立場からも、このような歳入に反対をするものであります。
続きまして、使用料、手数料の値上げが計上されております。一般会計で五千八百八十三万円、そして企業会計、中央卸売市場の関係分が計上されているところでございます。この使用料、手数料の値上げ、幼稚園の保育料の値上げを初めとして、市民にとって切実な問題であり、これらの値上げに反対をするものです。
なお、保育料の改定なども歳入に上がっているところでございますが、これにも反対をするものであります。
続きまして、積立金について触れていきたいと思います。
積立金の総額は二百十八億円になっております。もちろん、この中には必要なものがあり、全部反対という立場ではございません。けれども、この中には福祉積立金というように、市民の皆さんから寄附をしてもらった寄附金を積み立てをしているという状況があります。私は寄附をしてもらったその寄附金は、当該年度に一般会計から福祉の予算に上積みをして市民の皆さんにこれは還元をすべきものである、積立金というようなことで高額な積み立てを行って、一般会計の穴埋めというのか、代替のように充当することは全く納得ができるものではない、このように思うところであります。なお、今後この岐阜市は大型プロジェクトを準備をされておりますが、本会議の市長答弁でも今準備されているだけでも何と千五百億円、そして財源不足は百億円に上ると、この百億円は今後十年間約十億円ずつ取り崩して、この穴埋めに充てていきたいと、こういう御答弁もあったところであります。このような大型プロジェクト中心のこの行政、今後岐阜市財政を大変圧迫するものであると言わなければなりません。今予算にも何と公債費の歳入における比率は五十七億から八十三億へと、四五・一八%というように借金が大変伸びているところであります。こういう中で積み立てを行ったり、まあ減債積立金などを行って、そして充たがおうとしておりますけれども、これらの問題は大変今後市財政に大きな影響を与えるという意味から、大変危険なことであるということを強く指摘をしておくところでございます。
以上のような内容をもちまして、第一号議案については反対をいたしたいと思います。
続きまして、第三号議案平成三年度岐阜市国民健康保険事業特別会計予算についてであります。
これは国民健康保険料の問題でありますが、今回岐阜市が前年度に比べて四億五千万円というように大幅に一般会計から繰り入れられまして、一世帯当たりの保険料を据え置かれたという点については一定の評価をするものでございます。けれども、平成──昭和六十、平成元年度から、失礼いたしました。応益・応能の割合を変更したことなども含めまして、また、国保加入者の人口が減っているということもありまして、この一人当たりの保険料というのは伸びており、アップされているところでございます。そして、むしろこの一世帯当たりをゼロにしたにもかかわらず、低所得階層の均等割・平等割世帯は全部上がるという内容が明らかであります。応益・応能を変更をしたその年に比べますと、所得割は約三〇%減少、資産割は三七%減少しているのに、平等割あるいは均等割は一・五倍の保険料の値上げになっております。これを見ますと、まさに低所得階層に大きな負担になると、しかも、保険料を滞納して、そして資格証明書を発行している圧倒的部分が低所得階層であるということは、かつての委員会でも大きな論議になったところであります。こうやって見ますと、ますますその低所得階層の保険料の払えない世帯がふえてくる、こういうことを考えますと、この保険料の改定は大きな問題があると言わなければなりません。しかも、当局は私の質問に答えて、一体そういう被害を受ける世帯は何世帯あるのか、このようにお尋ねをいたしましても、その資料さえできていない、条例で料率が決まっているからそのとおり当てはめましたと、こういうお答えであります。そのような姿勢で本当にお困りの低所得階層に保険料のアップをするということは全く許せないというふうに思うところでございます。なお、今度のこの国保事業には高額療養費が国の制度ではありますけれど、限度額の引き上げが行われ、また、老人医療は自己負担金が引き上げられるなどして、市民に大きな影響を与える、こういう内容も盛り込まれており、反対をするところでございます。
次に、第四号議案でございますが、平成三年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計予算についてであります。
これは今も申し上げましたように、お年寄りの自己負担金、入院の場合は一日四百円が八百円に、通院の場合は一カ月八百円が千円に自己負担金が大幅に引き上げられる、長い間苦労してこられたお年寄りのためにと、かつてこの岐阜市議会は満場一致でお年寄り医療費無料化を決めたという経過もございます。こういう経緯を考えますと、今回このような自己負担金を引き上げるというような措置は、全く納得ができないという立場から反対をするものであります。
続きまして、第七号議案平成三年度岐阜市食肉地方卸売市場事業特別会計予算であります。これは、使用料に消費税が導入されているという立場から反対をいたします。
続きまして、八号議案の岐阜市観光事業特別会計予算についてであります。これも、歳入に消費税を含んだ市民の皆さんから利用料金を取るという、消費税反対の立場から反対をするものであります。
続きまして、第十二号議案岐阜市職員定数条例の一部を改正する条例制定についてであります。全体といたしましては、今回職員定数はふえております。けれども、これはずっと一貫していわゆる臨調に基づいた岐阜市の行政改革、見直しの中で市民サービスの分野について見直しを行われ、定数を削減してこられたその一環として今回も市民に直結する部分での定数減がございますので、反対をしたいと思います。
続きまして、第二十二号議案岐阜市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定についてであります。国保料の最高限度額を四十万円から四十二万円に引き上げるものであります。これは、国が、私は、国保に対する補助金、前に戻して補助率をアップすればこのようなことはしなくても済む、そういう立場からこの引き上げに反対をするものであります。
第二十三号議案岐阜市立理容・美容専門学校条例の一部を改正する条例制定についてであります。授業料等の値上げになっておりますので、反対をいたします。
第二十五号議案岐阜産業会館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例制定についてであります。これも利用料金、使用料金の値上げでございますので、反対をいたします。
続きまして、第二十六号議案岐阜市駐車場条例の一部を改正する条例制定について、これも駐車場料金の値上げをしようとするものであります。反対をするものであります。
続きまして、三十号議案岐阜市立幼稚園保育料徴収条例の一部を改正する条例制定について、これも保育料を五千円から五千五百円に値上げをするものでありますので、反対をいたします。
続きまして、三十一号議案平成三年度岐阜市民病院事業会計予算であります。これも、利用者からいただく分娩料などにつきまして、消費税を転嫁をいたしました予算が計上されておりますので、反対します。
三十二号議案平成三年度岐阜市中央卸売市場事業会計予算、これも使用料金に消費税が転嫁をされております。それから、今予算には使用料のはね返り分はないと伺っておりますけれども、後の条例改正とあわせて今後十年間に利用料金を約二倍に上げていく、これはもちろん市民の台所を預かるこれらの業者の使用、利用料金ですので、卸売物価、生鮮食料品などの値段にはね返ってくる、こういう立場で反対をしたいと思います。
それに関連する三十三号議案も反対であります。
続きまして、第三十四号議案、第三十五号議案、そして第三十六号議案、これら三件はすべて消費税を市民からいただくという内容でありますので、反対をしたいと思います。
続きまして、第三十九号議案平成二年度岐阜市一般会計補正予算、これには福祉基金の積み増しの議案が出ているところでございます。この福祉基金、当然そのいただいた年度で寄附金は消化をすべきである、こういう立場から反対するものであります。
最後に、第五十三号議案国土利用計画の策定について反対をしたいと思います。細かいところ、字句、幾つか問題点がたくさんあると思いますが、基本的なところで討論をしたいと思います。
私たち日本共産党は、この国土、市土利用計画っていうのは、岐阜市民にとって暮らしや命を守り、住みよい国土計画でなければならないと思っているところであります。この基本方針のところに、一応は、「公共の福祉を優先させ、自然環境の保金を図りつつ」と、一行書かれておりますけれども、この全体からうかがえることは、この岐阜市を中心にした広域的な開発構想、これを長期的に展望しながら具体的に開発を進めるという内容になっているところであります。この開発が現に進んでおります。今も申し上げましたようなコンベンション都市構想、あるいは情報化、あるいはその駅前の再開発、こういうのを見てみますと、一つ一つがすべて岐阜市民の公共の福祉、口ではそう言いつつそうなっていない、大きな企業や、そしてそういうところを誘致して開発をしていこうという、そういう姿勢が一貫してあります。こういう点では、このような市土の利用計画、いわゆる開発計画というのは全く市民の福祉と口では言いつつ、矛盾をしている、こういう立場で納得できないものであります。
さらに、この開発の中で今ゴルフ場問題が大きな問題になっておりますけれども、岐阜市で計画をされ、あるいは予定をされているゴルフ場開発についても、岐阜市はそれに対する特別の規制の態度をまだいまだに明確にしていないところであります。そして、それらについて暗黙のうちに認めていくのではないかと思われるような態度をとっている、こういうことからもこの開発が国土利用計画の中に盛り込まれているということについて、反対をするものであります。
さらに、自然環境の保全と市土の保全、安全性を確保するための治水対策という項がありますけれども、私は何よりもこの治水対策をいうなら、長良川河口ぜき建設に反対をしなければならない。あれほど自然環境を破壊するものはない、かねがねこれは議場でも論議をされているところであります。また、治水のためにも有害無用のものであるということも論議をされているところであります。そのようなものを全く抜きにしたこの治水対策というのが全く矛盾をし、また計画としては大きな部分が欠落をしているのではないかと思い反対をするところであります。
また、住宅──失礼しました、良好な市街地の形成並びに良好な住宅地、居住環境の形成ということをいっておりますけれども、これもずっと論議されておりますように、果たしてこの国土利用計画にありますように、既成市街地においては再開発等を行うと、またその他については土地区画整理事業を推進すると、このように書かれておりますけれども、この市街地再開発や土地区画整理事業が果たして良好な市街地の形成や住宅地の形成になってきたのか、こういう点でいくとそうではないということがたびたび指摘をされているところであります。むしろ、地価高騰を招き、そして地価高騰でそういう所にすみつくのが大企業であったり、大企業でなければもう誘致することができない、そういう状況になっているのではありませんか。そういう状況を見るなら、またもやこのようなことで市街地開発を行うという基本方針というのは、全く問題が多い、このように思うところであります。
こういう観点から、この第五十三号議案国土利用計画(岐阜市計画)の策定について反対をするものであります。
以上で反対の討論を終わります。(拍手)
19:
◯議長(
横山三男君) 二十三番、
大西啓勝君。
〔
大西啓勝君登壇〕(拍手)
20: ◯二十三番(
大西啓勝君) それでは日本共産党議員団を代表して、請願第二号と第三号についての反対討論を行います。
請願第二号消費税の即時廃止等を求める請願が、大型間接税・マル優廃止反対岐阜市連絡会の皆さんから提出されております。委員長報告はこれを不採択といたしておりますけれども、私ども日本共産党は採択を主張するものであります。
この消費税の問題は、我が党が調査をいたしまして、導入後一年半という時点で実態調査をしたわけでありますけれども、この税金の悪税ぶりというのはまさに明確になっております。一年間で衣食住を中心にして、四年分の物価上昇が引き起こっているというありさまでありますし、また、消費税の負担は一世帯平均して十万円、これは政府の当初の試算をはるかに上回るというものであります。社会的弱者に一番深刻に打撃を与えているのも事実であります。二つ目は、この消費税問題、即時廃止を主張するその理由が、税率の引き上げがどんどん心配が引き起こっているということであります。御存じのように、この前まで起こっておりました湾岸戦争の中で、日本政府は多額の軍事援助を引き受けるということを行いました。こうした中でこれが直接一体どこから財源を持ってくるかということで、消費税問題が俎上に上がってきたのも事実であります。また、一九九一年度から始まります二十三兆円に及ぶ新しい軍拡計画、これも財源をどこに求めるのか、消費税である、こういうふうに言われています。また、三つ目には、日米構造協議で今十年間で四百三十兆円という公共投資の約束がさせられてきています。こんなに莫大な財源をどうやって確保するのか、消費税しか道はない。これもるる話が上げられていることでありまして、こうした問題、消費税というのは今も既に大きな被害を私どもにもたらしているけれども、一層引き続いて税率の引き上げという可能性がある、このことを強く指摘して、この請願の趣旨には即座に廃止という問題、あるいは岐阜市のすべての公共料金に対する消費税の課税を直ちにやめてもらいたい、これはまさに市民の願いだと思うわけであります。今行われています統一地方選挙、まさにこの消費税は大きな争点であるはずであります。こういうことも含めまして賢明な議員諸氏の採択に向けての御努力をお願いするものであります。
請願第三号固定資産税評価替えの凍結等を求める請願であります。
これは岐阜市寺田五丁目の森岡 慎さん外たくさんの人から提出をされました。昨日の新聞でしたか、一九九一年一月一日を基準日といたしました、全国の公示価格が発表されております。岐阜県は住宅地で二一%、商業地で二二・二%、まさにこれは過去最高の伸びであります。こうした中でこの請願の中にも盛り込まれていますけれども、こうした固定資産税の引き上げ、かつてないような大幅な引き上げ、このことがそのまま都市計画税の増税になり、また、国民健康保険料や保育料の引き上げに通ずる、それだけではない、借地あるいは借家料の引き上げ、また、もろもろの物価にも影響を与える、皆さんが心配されるのは当然であります。五項目にわたって出されておりますこの請願、委員長報告は不採択でありますけれども、私ども日本共産党は採択を強く主張するものであります。
以上、請願第二号、第三号についての反対討論を終わります。(拍手)
21:
◯議長(
横山三男君) 以上をもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
まず、第一号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
22:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第一号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
23:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第四号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
24:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第四号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第七号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
25:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第七号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第八号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
26:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第八号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第十二号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
27:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第十二号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第二十二号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
28:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第二十二号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第二十三号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
29:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第二十三号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第二十五号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
30:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第二十五号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第二十六号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
31:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第二十六号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
32:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十一号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
33:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十一号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十二号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
34:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十二号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十三号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
35:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十三号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十四号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
36:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十四号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十五号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
37:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十五号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十六号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
38:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十六号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第三十九号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
39:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第三十九号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第五十三号議案を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
40:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、第五十三号議案については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、第十一号議案を分離して採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、修正可決であります。
お諮りいたします。本件については、お手元に配付した資料のとおり一部修正し、その他の部分については原案のとおり可決とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
41:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、第十一号議案については常任委員長報告のとおり一部修正し、その他の部分については原案のとおり可決することに決しました。
次に、第二号議案、第五号議案及び第六号議案、第九号議案及び第十号議案、第十三号議案から第二十一号議案まで、第二十四号議案、第二十七号議案から第二十九号議案まで、第四十号議案から第五十二号議案まで及び第五十四号議案及び第五十五号議案、以上三十三件を一括して採決いたします。これら三十三件に関する常任委員長報告は、いずれも原案のとおり可決であります。
お諮りいたします。これら三十三件については、いずれも常任委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
42:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、これら三十三件についてはいずれも常任委員長報告のとおり決しました。
次に、請願第一号を採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、採択であります。
お諮りいたします。本件については、常任委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
43:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、請願第一号については常任委員長報告のとおり決しました。
次に、請願第二号を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、不採択であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
44:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、請願第二号については、常任委員長報告のとおり決しました。
次に、請願第三号を、分離して起立によって採決いたします。本件に関する常任委員長報告は、不採択であります。
お諮りいたします。本件については、これを常任委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
45:
◯議長(
横山三男君) 起立多数であります。よって、請願第三号については、常任委員長報告のとおり決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━
第五十八 岐阜駅周辺鉄道立体化促進特別委員会の中間報告
46:
◯議長(
横山三男君) 岐阜駅周辺鉄道立体化促進特別委員会の中間報告を行います。特別委員長、四十三番、神山 栄君。
〔私語する者あり〕
〔神山 栄君登壇〕
47: ◯四十三番(神山 栄君) ただいまから、岐阜駅周辺鉄道立体化促進特別委員会の中間報告を行います。
四十一万市民の念願であります岐阜駅周辺鉄道立体化事業につきましては、平成元年三月に岐阜駅周辺連続立体交差事業起工式がとり行われ、いよいよ高架本体工事の全面着工という新しい段階を迎えているところであります。
その後、高架工事は順調に推移し、駅周辺には高架橋が整然と建ち並ぶほか、既に一部において高架本体構造物も完成する等、新しい表玄関の骨格がその壮大な姿をあらわしつつあることは、まことに感慨深いものがあります。
まずもって、議員並びに理事者各位の御尽力、住民の皆様方の御協力に対しまして深甚なる感謝と敬意を表するものであります。
本事業は、昭和五十五年に都市計画決定の後、高架部は県事業、貨物駅部は市事業として認可を受け、昭和六十一年十一月には西岐阜駅の開業と同時に岐阜貨物ターミナル駅の開業、昭和六十二年十一月には高山線仮線への切りかえ、昭和六十三年九月には東海道本線上り線の仮線への切りかえ、平成元年二月には同下り線の仮線への切りかえがそれぞれ完了し、同年三月の起工式を経て全二十工区において着々と工事が進行しており、平成二年度末における事業費の執行は総事業費六百億円に対して約二百八十六億円となり、進捗率は四八%に達するところであります。
かかる状況下、本委員会においては事業の促進を図るための財源確保が緊急の課題であるとの観点から、国・県当局に対したび重なる陳情・要望活動をいたしたところでありますが、その結果として、公共事業費については平成元年度で七億円、平成二年度には八億円余の追加予算を獲得し、年度別に見ても元年度で四十億一千六百万円、二年度で四十四億四千五百万円が計上されるに至ったのであります。
また、このような陳情・要望活動のほかに、今後整備が予定されるJR駅舎に関して、特に高齢者・身障者の利便を図る立場から、エレベーターあるいは全国的にも例の少ない下りのエスカレーター設置計画について種々意見が交わされ、これらの整備に関し市当局を通じて関係当局に対し要望をいたしたところでもあります。
一方、市当局においても駅周辺整備の重要性にかんがみ、平成元年度から新たに新都市開発推進部を設置して万全の体制を整えるとともに、財源措置においても、かねてから事業の円滑な運営に寄与するため積み立てております鉄道高架事業基金が、平成二年度末には六十四億四千万円に達するほか、県・市単独の事業費として元年度に九億円、二年度には十億円を追加投入する等、積極的な事業推進を図られたことは高く評価されるところであります。
しかしながら、本事業は、今後の関連施設の整備等を勘案すると、事業費の大幅な増加が予想されるばかりか、周辺基盤整備との整合性、駅前広場の整備、周辺の交通対策、高架下空間の利用等未解決の問題も山積しており、これらについては県、市、JRを初め、本議会に設置されております岐阜駅周辺都市整備対策特別委員会においても鋭意研究されているところでありますが、駅周辺の一体的な整備が完了するまでにはなお相当の年月と莫大な資金が必要となることは明白であります。すなわち、今後の当面の計画である平成四年の第一期施行による東海道本線下り及び高山線の一部供用開始、さらに平成七年度の二期施行による東海道本線上り及び高山線の残り部分の高架工事完了・供用開始を実現するため、残る約三百十四億円の事業費確保に向けて平成三年度以降毎年六十億円を超える事業費が必要となるのであります。
我が国が二十一世紀を目前にして、情報化、国際化、高齢化に向け大きく転換しつつある中、地方都市においては、人口の停滞、中心市街地における商業力の鈍化等共通する問題を抱え、ますます熾烈化する都市間競争を勝ち抜くため、都市の個性化、差別化を迫られる状況にあります。本市においても、県都として、あるいは中部経済圏の中核都市として、とりわけアパレル産業を中心としたファッション都市づくり、鵜飼その他の観光資源を生かした国際コンベンション都市づくり、さらに駅周辺の開発、香蘭地区再整備による新都市拠点づくりをその基本方針として、次代に向けて大きな飛躍を遂げようとしており、その足がかりとなる鉄道高架事業の成果には大きな期待が寄せられているのであります。こうした状況を踏まえ、我々も鉄道高架事業の果たす重要な役割を再認識するとともに、さらなる事業費増額に向けて最大限努力いたす所存でありますが、市当局におかれてもなお一層の財源措置を講ぜられるよう切望いたすものであります。
終わりに当たり、鉄道高架事業の着実な進展に向け委員一同決意を新たにするとともに、関係各位の一層の御努力、御協力を重ねてお願い申し上げ、岐阜駅周辺鉄道立体化促進特別委員会の中間報告といたします。
〔私語する者あり〕
48:
◯議長(
横山三男君) 以上をもって岐阜駅周辺鉄道立体化促進特別委員会の中間報告を終了します。
━━━━━━━━━━━━━━━━
〔議員提出議案件名
一覧(日程追加分)配付〕
一 日程追加(市議第一号議案から市議第八号議案まで)
49:
◯議長(
横山三男君)
松岡文夫君から成規の手続をもって、市議第一号議案法務局職員の増員を求める意見書が、また、近藤武男君から同じく成規の手続をもって、市議第二号議案消費税の緊急是正を求める意見書、市議第三号議案米の市場開放阻止及び農業政策の確立に関する意見書及び市議第四号議案北方領土早期返還と日ソ友好関係維持に関する意見書が、また、近藤武男君外四人から同じく成規の手続をもって、市議第五号議案日本電信電話会社(NTT)の有料電話情報サービス「ダイヤルQ2」の内容審査強化に関する意見書が、また、武藤房数君外四人から同じく成規の手続をもって、市議第六号議案アトピー性皮膚炎に関する意見書、市議第七号議案白内障治療の人工水晶体への保険適用を求める意見書及び市議第八号議案日野射撃場撤去を求める意見書がそれぞれ提出されております。
お諮りいたします。これら八件を本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
50:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、これら八件を本日の日程に追加し、直ちに議題とすることに決しました。
──────────────────────────
一 市議第一号議案から市議第五号議案まで
51:
◯議長(
横山三男君) まず、市議第一号議案から市議第五号議案まで、以上五件を一括して議題といたします。
職員をして議案を朗読いたさせます。
〔職 員 朗 読〕
──────────────────────────
市議第一号議案
法務局職員の増員を求める意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 松 岡 文 夫
賛成者 岐阜市議会議員 服 部 勝 弘
同 同 吉 田 好 成
同 同 堀 征 二
同 同 大 前 恭 一
同 同 中 村 好 一
同 同 四 ツ 橋 正 一
同 同 神 山 栄
──────────────────────────
法務局職員の増員を求める意見書
法務局は、国民の権利と財産を守る行政事務を取り扱っており、地域住民と深いかかわりを持っている。
しかしながら、最近の社会情勢の複雑化、多様化に伴い、その業務量は増大する一方であり、職員の絶対数の不足からも、とりわけ登記事務は常に事務繁忙を来している。また、人権擁護や戸籍事務などの機能も十分に果たし得ない実情にあると聞き及んでいる。
国会において「法務局、更生保護官署及び入国管理官署の増員に関する請願」が、昭和五十五年から平成二年まで十一年連続して全会一致で採択された理由もここにあると考えられる。
よって、地域住民の権利と財産の擁護及び経済取引の安全確保に配慮する見地から、政府におかれては、一日も早く法務局職員の適正な増員を行うよう強く要望する。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
──────────────────────────
市議第二号議案
消費税の緊急是正を求める意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 近 藤 武 男
賛成者 岐阜市議会議員 大 前 恭 一
同 同 早 川 竜 雄
同 同 所 一 好
同 同 中 村 武 彦
同 同 大 西 啓 勝
同 同 山 田 大
同 同 四 ツ 橋 正 一
同 同 伊 藤 利 明
──────────────────────────
消費税の緊急是正を求める意見書
消費税が実施されて二年近くが経過しようとしているが、この間消費税に関しては制度上の問題点が指摘されてきた。
特に公共料金や食料品等の生活必需品、サービスへの課税は、国民生活に多大な影響を与えている。
よって、当面制度の問題点の是正を政府の責任において行うよう強く要望する。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
──────────────────────────
市議第三号議案
米の市場開放阻止及び農業政策の確立に関する意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 近 藤 武 男
賛成者 岐阜市議会議員 大 前 恭 一
同 同 早 川 竜 雄
同 同 所 一 好
同 同 中 村 武 彦
同 同 大 西 啓 勝
同 同 山 田 大
同 同 四 ツ 橋 正 一
同 同 伊 藤 利 明
──────────────────────────
米の市場開放阻止及び農業政策の確立に関する意見書
ガット・ウルグアイ・ラウンドの本格交渉が近く再開されるが、米の市場開放・国内農業の保護削減は、我が国の農業はもちろん、食糧の安全保障、環境保全、伝統文化を初め、地域経済に重大な影響を及ぼすものと思料される。
よって、国は、ガット・ウルグアイ・ラウンドの場において、あくまでも米の市場開放を阻止し、食糧の安全保障のため、我が国の基礎的食糧としての「米の自給堅持」を強く主張するとともに、将来の展望が持てるよう国内農業政策の確立を図るよう要望する。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
──────────────────────────
市議第四号議案
北方領土早期返還と日ソ友好関係維持に関する意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 近 藤 武 男
賛成者 岐阜市議会議員 大 前 恭 一
同 同 早 川 竜 雄
同 同 所 一 好
同 同 中 村 武 彦
同 同 大 西 啓 勝
同 同 山 田 大
同 同 四 ツ 橋 正 一
同 同 伊 藤 利 明
──────────────────────────
北方領土早期返還と日ソ友好関係維持に関する意見書
我が国固有の領土である歯舞・色丹・国後・択捉四島の北方領土の返還は、国民すべての悲願でありながら、戦後四十五年を経た今日もなお実現するに至っていない。
米ソ間の冷戦構造の終結など、東西間の緊張緩和が進む今日、本年四月に予定されているゴルバチョフ大統領の来日を契機に、ソビエト連邦との平和友好関係の確立と北方領土問題に関する新たな進展に大きな期待が寄せられているところである。
よって、政府におかれては、日ソ両国間の真に安定的な平和友好関係を確立するとともに、北方領土の早期返還実現を目指して、一層積極的な外交交渉を講じられるよう強く要望する。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
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市議第五号議案
日本電信電話会社(NTT)の有料電話情報サービス「ダイヤルQ2」の内容審査強化に関する意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 近 藤 武 男
同 同 武 藤 房 数
同 同 堀 田 信 夫
同 同 田 中 成 佳
同 同 松 尾 孝 和
賛成者 岐阜市議会議員 中 村 武 彦
同 同 園 部 正 夫
同 同 野 村 容 子
同 同 大 西 啓 勝
同 同 所 一 好
同 同 早 川 竜 雄
同 同 西 田 悦 男
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日本電信電話会社(NTT)の有料電話情報サービス「ダイヤルQ2」の内容審査強化に関する意見書
「ダイヤルQ2」は電話番号をダイヤルするだけで、だれでも手軽に情報を入手できるため、平成元年にスタートして以来その利用は急激に増加している。
しかしながら「ダイヤルQ2」が提供する情報の中には、青少年に悪影響が懸念される内容のものも含まれているほか、電話代が高額となるケースがあるなど、今や全国的な社会問題と化している。
本来NTTは、国民のための電気通信事業の中核を担うべき立場にある。しかも、NTTが「ダイヤルQ2」の情報提供者に代行して利用者から情報料を徴収するため、その関与は深く、社会的な責任も大きいものと言える。
よって、政府に対し、「ダイヤルQ2」の情報内容について、青少年の健全育成に真に有効な倫理審査が可能となるべく、早期に体制整備を図るよう強く要望する。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
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52:
◯議長(
横山三男君) お諮りいたします。これら五件に関する趣旨弁明は、これを省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
53:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、これら五件に関する趣旨弁明は、これを省略することに決しました。
これより質疑を行います。
これら五件について質疑を許します。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
54:
◯議長(
横山三男君) 質疑はなしと認めます。
お諮りいたします。これら五件については、常任委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
55:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、これら五件については、常任委員会付託を省略することに決しました。
これより討論を行います。
これら五件について討論を許します。討論はありませんか。
〔「なし」「議長、二十三番」と呼ぶ者あり〕
56:
◯議長(
横山三男君) 二十三番、
大西啓勝君。
〔
大西啓勝君登壇〕
57: ◯二十三番(
大西啓勝君) ただいま提案されました五件のうち、市議第二号議案消費税の緊急是正を求める意見書並びに市議第四号議案北方領土早期返還と日ソ友好関係維持に関する意見書、この二件つき賛成討論を行います。
消費税問題につきましては、先ほど緊急に是正を求めるという案でありますけれども、私どもは根本的にはこの消費税問題については廃止しか道はない、こういうふうに考えております。そのことについては先ほどの請願のとこでもるる述べた次第であります。しかし、今日のNHKの世論調査を見ましても、昨年の十月の世論調査では、「見直しを行うなら何を望むか」そのことにつきましては、やはり生活必需品は非課税にしてもらいたい、こういうふうに答えた人が八四・九%に上っているというのも事実であります。そこで、私ども日本共産党はあくまでも廃止を前提とするわけでありますけれども、こうした中で三つの点についての緊急是正、こういうことを求めているわけであります。その一つは、すべての生活必需品、関連サービス、こういうものについて非課税範囲を広げ、完全非課税・ゼロ税率にすべきだということであります。二つ目には、電気・ガスに基礎控除を取り入れること、これであります。三つ目は、機関紙活動など、政党本来の事業への課税をやめること。この三つを緊急の措置として強く要望しているところであります。こういう観点から見ますと、この消費税の緊急是正を求める意見書、そのような私どもの趣旨にもかなったものとして賛成をするものであります。
続きまして、市議第四号議案北方領土早期返還と日ソ友好関係維持に関する意見書が提出されております。
日本共産党は、千島列島及び歯舞、色丹は歴史的な日本の領土だとする立場から返還を強く要求しているものであります。もともとこの千島列島、全千島列島につきましては、一八七五年・明治八年の五月に締結されました、樺太・千島返還条約がその基本となるものであります。その内容は、樺太全島を今後ロシア領とする。二つ目には、これまでロシア領だったクリル群島、すなわち第一島のシュムシュ島から第十八番のウルップ島までを日本に譲り、以後はクリル全島が日本に属することを、こういうことを定めているわけであります。こうやって平和的に話し合いで最終的に合意されたものが、私どもこういう国際関係の結論だと思うわけであります。つまり、千島列島全体を日本領とする、樺太はロシア領とする、これが結論だと考えるわけであります。日本の国民が日本の歴史的な領土を回復するという立場から領土問題をとらえるとき、あくまでもこの条約を原点とすべきだと思うわけであります。ところが、御存じのように、サンフランシスコ条約の第二条の領土条項C項には、「日本国は、千島列島並びに日本国が一九〇五年九月五日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部及びこれに近接する諸島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する。」と、このように当時の自由党の吉田 茂政府が締結をいたしました。私どもは歴史的に見てもこれはおかしい問題だと考えるわけであります。一般的にいいまして、外国と結んだ条約を遵守するというのがすべての政府が負うべき当然の国際的な責任に属することであります。しかし、国際的な道理に反する条約や条項を絶対化せずに、誤りが明白になったときにはこれを改める必要が、そういう措置がとられるのもこれまた当然であります。私どもは今日でもやはりこういう歴史的背景に基づいて千島列島全体が日本領土である、こういうことを強く主張するものであります。今回出されましたこの意見書の中には、我が国固有の領土である歯舞、色丹、国後、択捉四島の北方領土の返還、まあこういう不十分さはあるわけでありまして、その点を私どもは指摘をしますけれども、こういう意見書について、そのものについては賛成を表明するものであります。
以上です。
58:
◯議長(
横山三男君) 以上をもって討論を終結いたします。
これより採決を行います。
市議第一号議案から市議第五号議案まで、以上五件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。これら五件については、原案のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
59:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、これら五件については、原案のとおり決しました。
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一 市議第六号議案から市議第八号議案まで
60:
◯議長(
横山三男君) 次に、市議第六号議案から市議第八号議案まで、以上三件を一括して議題といたします。
職員をして議案を朗読いたさせます。
〔職 員 朗 読〕
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市議第六号議案
アトピー性皮膚炎に関する意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 武 藤 房 数
同 同 西 田 悦 男
同 同 野 村 容 子
同 同 田 中 成 佳
同 同 松 尾 孝 和
賛成者 岐阜市議会議員 園 部 正 夫
同 同 中 村 好 一
同 同 堀 田 信 夫
同 同 大 西 啓 勝
同 同 所 一 好
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アトピー性皮膚炎に関する意見書
アトピー性皮膚炎の子供が、乳児の三人に一人ともいわれるほど急増している。国においては、厚生省が一九八九年度に五百万円の予算で「小児期のアレルギー疾患に関する研究」として、三年がかりで実態把握に乗り出してはいるが、その原因究明と対策が強く望まれている。
また、アレルギー症状の原因が食物である場合、その食物を取り除く「除去給食」が各地の保育園で取り入れられているところである。
よって、政府におかれては、左記事項につき対策を講ぜられたい。
記
一 アトピー性皮膚炎を初め、アレルギー疾患の原因究明、調査研究、治療に特別の対策を早期に立てられたい。
二 「除去給食」に対する国の助成を行われたい。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
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市議第七号議案
白内障治療の人工水晶体への保険適用を求める意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 武 藤 房 数
同 同 西 田 悦 男
同 同 堀 田 信 夫
同 同 田 中 成 佳
同 同 松 尾 孝 和
賛成者 岐阜市議会議員 園 部 正 夫
同 同 中 村 好 一
同 同 野 村 容 子
同 同 大 西 啓 勝
同 同 所 一 好
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白内障治療の人工水晶体への保険適用を求める意見書
高齢化の進展に伴い、老人性白内障患者が年々増加している。
医学界においては、近年その有効な治療法として、人工水晶体(眼内レンズ)の使用を推奨しており、多くの白内障患者が手術により、容易に視力回復の恩恵を受けるに至っている。
しかしながら、人工水晶体は特定治療材料として保険適用が認められておらず、特に低所得者にとっては、高額な費用負担が治療を受ける上での大きな支障となっている。
よって、政府におかれては、医学・医術の進歩の成果をひとしく国民が享受できるよう、白内障患者への人工水晶体の使用に対する保険適用の早期実現を図られたい。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
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市議第八号議案
日野射撃場撤去を求める意見書
標記について別紙のとおり決議するものとする。
平成三年三月二十七日提出
提出者 岐阜市議会議員 武 藤 房 数
同 同 西 田 悦 男
同 同 堀 田 信 夫
同 同 田 中 成 佳
同 同 松 尾 孝 和
賛成者 岐阜市議会議員 園 部 正 夫
同 同 中 村 好 一
同 同 野 村 容 子
同 同 大 西 啓 勝
同 同 所 一 好
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日野射撃場撤去を求める意見書
日野射撃場を取り巻く環境は、今日著しい変化を遂げている。
国道一五六号線東バイパス第二工区の開通、区画整理、宅地開発が進んだことで、射撃訓練が地域住民、児童生徒の目前で展開されている。
今や日野射撃場を撤去し、昭和二十六年の都市計画決定に基づく公園化は、岐阜市の都市計画における焦眉の課題となっている。
よって、防衛庁に対して日野射撃場の早期撤去を強く要望するものである。
右 地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。
平成 年 月 日
岐 阜 市 議 会
関 係 行 政 庁 宛
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61:
◯議長(
横山三男君) 提出者の趣旨弁明を求めます。
市議第六号議案について、三十四番、
野村容子君。
〔
野村容子君登壇〕
62: ◯三十四番(
野村容子君) ただいま上程をされました市議第六号議案アトピー性皮膚炎に関する意見書につきまして、趣旨弁明を行わせていただきたいと思います。
今朗読をいたしてくださいましたように、この皮膚炎にかかった子供たちは本当に多くふえております。しかも、実際に持った人でないとわかりませんでしょうけれども、こういう子供たちって本当にかわいそうなんです。体じゅうがかゆくて、もうかきむしって、本当に血がにじんでしまうような状況で、夜も眠れません。また、お父さん、お母さんも子供たちが本当に泣いて眠れない。そういう中でみずからも夜も眠れないという、そういう状況があります。しかも、そういう子供たちの年齢が本当に小さいんです。乳児にかかるというところにこの皮膚炎の悲惨な問題があると言われております。これが、どんどんどんどんふえておりまして、今公立の保育園の中でもふえておりますけれども、どうしたらいいのだろうかって保母さんたちも大変困っておられます。こういう中で、ここにも書かれておりますように、政府は一応五百万円という、本当にわずかな予算なんですが、実態を調査すると、申しわけ程度に言っておりますが、まだこれが三年前ではありますのに実際には取りかかられていない。平成三年度にやるんではないかといわれているような状況で、政府の対応というのがすごくおくれているんです。それが待てないで既に地方自治体においては特別の予算、特別の対策を立てている所がたくさんあるというふうに伺っております。そういう中で、この政府に対する早期、この原因究明、また調査研究、そして治療に対策を立てられるように強く求める意見書というのは今日とても重要であるというふうに思うところであります。また、こういう中でアレルギー症状の原因が食べ物ということが多いようなんです。卵とか牛乳とか大豆とか、そういうものをみずから工夫して、給食から取り除いて子供たちに給食を与えている所では、大変効果も上がっている、こういう実態の報告もされております。そういう給食を特別につくろうと思えば、保育園や幼稚園では給食調理員の方、保母さんの人的配置も特別にしなければなりませんし、また給食材料なども別のものを考えなければなりません。財政的にも、また人的にも特別の予算が要るということから、こういうものを取り入れている自治体に対して、ぜひとも国の助成を行ってほしいと。また、この岐阜市におかれましても、福祉部長から新年度実態調査、また除去給食に対しても検討したいというお答えもいただいているところですから、当然国に対してこれらの助成を行ってほしいというのは、もう当然のことではないか、このように思うところであります。そのような趣旨弁明を申し上げまして、ぜひとも採択をしてくださいますようお願いをして終わります。
以上です。
63:
◯議長(
横山三男君) 市議第七号議案、第八号議案について、十一番、
堀田信夫君。
〔
堀田信夫君登壇〕
〔私語する者あり〕
64: ◯十一番(
堀田信夫君) 市議第七号と市議第八号議案について、ぜひともこの意見書を上げていただくようにお願い申し上げたいと思います。
案文、それぞれ非常に明快ですので御理解いただけると思いますが、市議第七号議案ですが、白内障の治療における手術、濁った水晶体を摘出して、新しく人工の水晶体に取りかえるという手術なんですが、これが推奨され、また普及されているにもかかわらず保険の適用が認められないことから、白内障患者の中にはこの手術に対してのちゅうちょ、ためらいが多くあって、高額な負担のためのこういう障害になっているわけです。医学や医術の進歩の成果が国民がひとしく受けられるようにということで、保険の適用を求めての意見書であります。さきの本会議におきましても、福祉部長は、県を通じて国に働きかけたいと、こういう見解もございましたので、ぜひこれは議員各位も御理解いただきたいと思います。
それから、市議第八号議案日野射撃場の撤去の問題ですが、御案内もいただいておりますので、皆さんも御承知かと思いますが、四月の九日に東バイパスの第二工区の開通式が行われます。この機会にあの一帯の環境問題、ぜひごらんいただければわかるかと思いますが、日野射撃場が岐阜市の都市計画、あのかいわいにとって好ましくない施設であることは市長も認められ、防衛庁に対してもその移転方、求めておられることは御承知のとおりであります。今回、この意見書が日野射撃場撤去を求める意見書になっている点について、一言私の御意見を申し上げておきますが、移転による撤去、もしくは廃止による撤去という方法もいろいろありましょうが、しかし、その
選択は今さておいても、岐阜市の都市計画の昭和二十六年の決定及び昨今のあの射撃場をめぐる状況からすれば、岐阜市にとっては、まずあそこにおってもらっては困るんですという意思表示を行い、それを移転によるものなのか、廃止によるものなのかは次の段階で、まずは岐阜市議会が撤去してもらいたい、ふさわしくない、こういう意思表示を行うことは非常に意義があるんではないか、当局の側の努力も評価しますけれども、それだけに任しておくだけではなしに、議会としても積極的なアプローチをするということであります。ぜひ御賛同いただきますようお願いいたしまして、趣旨弁明といたします。よろしくお願いします。
65:
◯議長(
横山三男君) これより質疑を行います。
これら三件について質疑を許します。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
66:
◯議長(
横山三男君) 質疑はなしと認めます。
お諮りいたします。これら三件については、常任委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
67:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、これら三件については、常任委員会付託を省略することに決しました。
これより討論を行います。
これら三件について討論を許します。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
68:
◯議長(
横山三男君) 討論はなしと認めます。
これより採決を行います。
まず、市議第六号議案を起立によって採決いたします。
お諮りいたします。本件については、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
69:
◯議長(
横山三男君) 起立少数であります。よって、市議第六号議案は否決されました。
次に、市議第七号議案を起立によって採決いたします。
お諮りいたします。本件については、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
70:
◯議長(
横山三男君) 起立少数であります。よって、市議第七号議案は否決されました。
次に、市議第八号議案を起立によって採決いたします。
お諮りいたします。本件については、原案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
71:
◯議長(
横山三男君) 起立少数であります。よって、市議第八号議案は否決されました。
なお、可決されました意見書等の取り扱いについては、これを議長に一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
72:
◯議長(
横山三男君) 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らいます。
━━━━━━━━━━━━━━━━
閉 議 閉 会
73:
◯議長(
横山三男君) 以上をもって今期
定例会に付議された事件はすべて議了いたしました。よって、本日の会議はこれをもって閉じ、平成三年第一回岐阜市議会
定例会を閉会いたします。
午後一時五分 閉 会
〔閉会後、市長、議長及び山村信吾君から次のようなあいさつがあった。〕
74: ◯市長(蒔田 浩君) 一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。
今期
定例会に提案いたしました、平成三年度の予算並びに諸議案の審査に当たりましては、三月四日から今日まで大変長期間にわたりまして、議員各位には極めて御熱心に御審議を賜りました。また、それぞれ御意見、あるいはまた御質疑、御提言をいただいたところであります。今後そうしたことを十分勘案をいたしまして、今後の予算執行に当たってまいりたいと存じます。本日それぞれ適切なる御決定をいただきましたことに対しまして、改めて厚くお礼を申し上げるところであります。大変ありがとうございました。
提案説明の中でも申し上げましたように、新しい岐阜の創造ということを目指いたしまして、いわゆる助走から本走に入る平成三年度以降、本市を取り巻く諸事業の中でも、特に高架事業を初め、駅周辺の大規模開発事業等、あるいはまた長良川メッセの推進等、いろいろ山積いたしておるところでありますが、これからの新しい町づくりに、こうした事業に遅滞なく全職員総力を挙げて取り組んでまいりたいと思っておるわけであります。一層の皆さん方の御支援、御鞭撻を心からお願いを申し上げる次第でありますが、先生方には来月は市議会議員選挙ということでございます。大方の方々は再度御立候補をされるわけでありますが、どうか悔いのない活動をせられまして、全員御当選をせられるよう必勝を期しての御活躍を心から念じ、そしてまた、再びこの議場におきまして皆さんとともにこの限りない岐阜市の発展のために互いに努力をしてまいりたいと、かように思っておるところでございますから、御当選を切に期待を申し上げるところであります。また、いろいろの御都合によりまして、今期をもって御退陣になりますところの先生方におかれましても、十分今後ともお体おいといをいただきまして、また新しい立場におきまして、岐阜市政の発展に御貢献を賜らんことを切に願うものであります。大変長い間お尽くしをいただきましたことを、改めて厚く深く感謝、お礼を申し上げる次第であります。どうか御健勝、御多幸をもちまして、今後の御活躍を御祈念を申し上げまして、一言でございますが、お礼のごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)
75:
◯議長(
横山三男君) 議長から一言あいさつ申し上げます。
本市の礎となります平成三年度の当初予算を初め、幾多の重要議案などを審査すべく今期
定例会は、過ぐる三月四日に開会され、二十四日間の会期を終えて本日ここに閉会するに至りました。
この間、終始御熱意あふれる審議を行ってこられました議員並びに理事者各位に対し、深甚なる敬意を表し、あわせて議会運営に寄せられました御協力に対し、衷心より御礼申し上げるものであります。
今期昭和六十二年から今日まで、岐阜市政の流れの中に身を置きました私ども議員として、この
定例会の閉会は、一つの大きな節目となりますが、特に今期をもって勇退される議員各位には、今後ますます健康に留意されまして、岐阜市発展のため御指導、御協力あらんことを切にお願い申し上げる次第であります。
さらに、再出馬を予定されている各位には、再びこの議場に全員顔を合わせられるよう、格段の御努力、御奮闘をお祈り申し上げる次第であります。
なお、最後に、各位から議長職に対して寄せられましたお力添えに対し、厚くお礼申し上げるとともに、私事ではありますが、今後は一市民として、こよなく愛する岐阜市の伸展に微力ながら力を尽くしてまいる所存であります。感謝の気持ちを言い尽くしませんが、以上をもってあいさつにかえる次第であります。どうもありがとうございました。(拍手)
なお、去る三月十九日に助役に選任同意いたしました山村信吾君からごあいさつがあります。
76: ◯(山村信吾君) 御紹介いただきました山村信吾でございます。このたび不肖私に岐阜市助役選任の御同意をいただきまして、まことにありがとうございました。もとより微力でございますが、蒔田市政の補佐役として渾身の努力をしていきたいと思っております。どうか皆様方の温かい御指導、御鞭撻のほどを心からお願いいたしまして、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
岐阜市議会議長 横 山 三 男
岐阜市議会議員 亀 山 輝 雄
岐阜市議会議員 小 林 洋
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