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  1. 岐阜市議会 1988-06-20
    昭和63年第3回定例会(第5日目) 本文 開催日:1988-06-20


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 昭和63年第3回定例会(第5日目) 本文 1988-06-20 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 104 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(林 春雄君) 1021頁 選択 2 : ◯議長(林 春雄君) 1021頁 選択 3 : ◯議長(林 春雄君) 1021頁 選択 4 : ◯議長(林 春雄君) 1021頁 選択 5 : ◯三十四番(野村容子君) 1022頁 選択 6 : ◯議長(林 春雄君) 1034頁 選択 7 : ◯市長室長鷲本順一君) 1034頁 選択 8 : ◯議長(林 春雄君) 1034頁 選択 9 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1035頁 選択 10 : ◯議長(林 春雄君) 1039頁 選択 11 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1039頁 選択 12 : ◯議長(林 春雄君) 1039頁 選択 13 : ◯生活環境部長武藤進敬君) 1040頁 選択 14 : ◯議長(林 春雄君) 1041頁 選択 15 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1041頁 選択 16 : ◯議長(林 春雄君) 1043頁 選択 17 : ◯三十四番(野村容子君) 1043頁 選択 18 : ◯議長(林 春雄君) 1051頁 選択 19 : ◯市長(蒔田 浩君) 1051頁 選択 20 : ◯議長(林 春雄君) 1053頁 選択 21 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1053頁 選択 22 : ◯議長(林 春雄君) 1053頁 選択 23 : ◯生活環境部長武藤進敬君) 1053頁 選択 24 : ◯議長(林 春雄君) 1054頁 選択 25 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1054頁 選択 26 : ◯議長(林 春雄君) 1054頁 選択 27 : ◯三十四番(野村容子君) 1054頁 選択 28 : ◯議長(林 春雄君) 1055頁 選択 29 : ◯市長(蒔田 浩君) 1055頁 選択 30 : ◯議長(林 春雄君) 1056頁 選択 31 : ◯四十三番(神山 栄君) 1056頁 選択 32 : ◯議長(林 春雄君) 1065頁 選択 33 : ◯四十三番(神山 栄君) 1066頁 選択 34 : ◯議長(林 春雄君) 1066頁 選択 35 : ◯四十三番(神山 栄君) 1066頁 選択 36 : ◯議長(林 春雄君) 1069頁 選択 37 : ◯副議長(小島武夫君) 1070頁 選択 38 : ◯市長(蒔田 浩君) 1070頁 選択 39 : ◯副議長(小島武夫君) 1073頁 選択 40 : ◯市長室長鷲本順一君) 1073頁 選択 41 : ◯副議長(小島武夫君) 1074頁 選択 42 : ◯四十三番(神山 栄君) 1074頁 選択 43 : ◯副議長(小島武夫君) 1077頁 選択 44 : ◯二十七番(松尾孝和君) 1077頁 選択 45 : ◯副議長(小島武夫君) 1079頁 選択 46 : ◯市長(蒔田 浩君) 1079頁 選択 47 : ◯副議長(小島武夫君) 1080頁 選択 48 : ◯二十七番(松尾孝和君) 1080頁 選択 49 : ◯副議長(小島武夫君) 1081頁 選択 50 : ◯市長(蒔田 浩君) 1081頁 選択 51 : ◯副議長(小島武夫君) 1081頁 選択 52 : ◯二番(田中成佳君) 1082頁 選択 53 : ◯副議長(小島武夫君) 1085頁 選択 54 : ◯教育長(浅野 勇君) 1085頁 選択 55 : ◯副議長(小島武夫君) 1087頁 選択 56 : ◯生活環境部長武藤進敬君) 1087頁 選択 57 : ◯副議長(小島武夫君) 1087頁 選択 58 : ◯市長室長鷲本順一君) 1088頁 選択 59 : ◯副議長(小島武夫君) 1089頁 選択 60 : ◯二番(田中成佳君) 1089頁 選択 61 : ◯副議長(小島武夫君) 1091頁 選択 62 : ◯十一番(堀田信夫君) 1091頁 選択 63 : ◯副議長(小島武夫君) 1102頁 選択 64 : ◯議長(林 春雄君) 1102頁 選択 65 : ◯市長(蒔田 浩君) 1102頁 選択 66 : ◯議長(林 春雄君) 1103頁 選択 67 : ◯交通部長(足立信雄君) 1103頁 選択 68 : ◯議長(林 春雄君) 1104頁 選択 69 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1104頁 選択 70 : ◯議長(林 春雄君) 1105頁 選択 71 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1105頁 選択 72 : ◯議長(林 春雄君) 1107頁 選択 73 : ◯教育長(浅野 勇君) 1107頁 選択 74 : ◯議長(林 春雄君) 1108頁 選択 75 : ◯市長室長鷲本順一君) 1108頁 選択 76 : ◯議長(林 春雄君) 1108頁 選択 77 : ◯助役(坂井 博君) 1108頁 選択 78 : ◯議長(林 春雄君) 1109頁 選択 79 : ◯建築部長(細川宗雄君) 1109頁 選択 80 : ◯議長(林 春雄君) 1110頁 選択 81 : ◯総務部長(奥村元宥君) 1110頁 選択 82 : ◯議長(林 春雄君) 1111頁 選択 83 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1111頁 選択 84 : ◯議長(林 春雄君) 1111頁 選択 85 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1111頁 選択 86 : ◯議長(林 春雄君) 1112頁 選択 87 : ◯十一番(堀田信夫君) 1112頁 選択 88 : ◯議長(林 春雄君) 1118頁 選択 89 : ◯議長(林 春雄君) 1118頁 選択 90 : ◯市長(蒔田 浩君) 1118頁 選択 91 : ◯議長(林 春雄君) 1119頁 選択 92 : ◯議長(林 春雄君) 1119頁 選択 93 : ◯市長(蒔田 浩君) 1119頁 選択 94 : ◯議長(林 春雄君) 1120頁 選択 95 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1120頁 選択 96 : ◯議長(林 春雄君) 1120頁 選択 97 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1120頁 選択 98 : ◯議長(林 春雄君) 1121頁 選択 99 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1121頁 選択 100 : ◯議長(林 春雄君) 1121頁 選択 101 : ◯十一番(堀田信夫君) 1121頁 選択 102 : ◯議長(林 春雄君) 1122頁 選択 103 : ◯議長(林 春雄君) 1122頁 選択 104 : ◯議長(林 春雄君) 1126頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時三十四分 開  議 ◯議長(林 春雄君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(林 春雄君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において二十一番伊藤 博君、二十二番松岡文夫君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第五十一号議案から第二十二 第七十一号議案まで及び第二十三 一般質問 3: ◯議長(林 春雄君) 日程第二、第五十一号議案から日程第二十二、第七十一号議案まで、以上二十一件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長(林 春雄君) 一昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第二十三、一般質問を行います。  順次発言を許します。三十四番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕(拍手) 5: ◯三十四番(野村容子君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  御指名をいただきましたので、共産党議員団の一人といたしまして、質疑並びに一般質問をいたしたいと思います。
     まず最初に、福祉部における不祥事についてお尋ねをいたしたいと思います。  福祉部の手話通訳に携わる職員が四月二十日付で減給十分の一、三カ月という処分をされた事件が起きました。この職員について金銭にまつわるさまざまな話を耳にしていたところでございます。五月中ごろだと思いますが、市長室長に処分理由を聞きますと、不明朗な受給があったと答えられました。不明朗な受給とは、職員としての通常の賃金のほかに手話通訳で報酬を得ていたことと、本当に通訳の仕事をしたのかどうかよくわからないところがあるという意味の答弁でした。また、事件発覚の発端は、県の方から回数が多過ぎる、職員に迷惑がかかっているのではないかと指摘をされたと伺っております。その後その不明朗な金額は、六十一年五十五回分で十三万二千五百円、六十二年八十一回分で十九万四千五百円、合計三十二万七千円ということがわかりました。決裁文書が一年しか保存されないため、六十年度以前はどうだったのかということは定かではありません。この三十二万七千円を返還させることとして、ことしの三月三十一日に十一万二千円、五月十六日に八万二千五百円、五月二十七日に十三万二千五百円、合計三十二万七千円が本人から返還をされたということです。  まず、市長室長にお尋ねをいたします。  以上の事実経過は相違がないかどうかお答えをいただきたいと思います。  次に、手話通訳派遣事業というのは、県が身体障害者福祉協会へ委託して行っているもので、聴覚障害者のための重要な事業です。手話奉仕員として登録されているボランティアの人が通訳を必要とする聴覚障害者へ派遣された場合、二時間以内は千円、二時間以上は二千円の報酬と、それぞれその会ごとに五百円の旅費が支給されることになっています。この報酬をこの職員は申請し受け取っていたのです。地方公務員法の第三十八条は「営利企業等の従事制限」というところで、職員は任命権者の許可を受けなければ云々、報酬を得ていかなる事業もしくは事務に従事してはならないとはっきりと明記いたしております。また行政実例では、この規定は勤務時間内はもちろん、勤務時間外においても職員に適用されるものと解されると述べています。すなわち任命権者の許可のない報酬は勤務時間内外を問わず絶対受け取れないというものです。調査をいたしますと恐るべきことが行われていました。手話奉仕員の派遣事業活動報告は、福祉部が取りまとめて随時福祉部長の決裁で、県の身体障害者福祉協会へ報告をされ、それに基づいて報酬が支給される仕組みです。この手話奉仕員派遣事業活動報告書というのがあるわけです。ここに職員だけではなく、ボランティアの皆さんも福祉事務所が取りまとめて何月何日何時から何時まで、どういう内容でどのおたくに派遣に行ったのかということを記録して、これを福祉部長の決裁をとって県の福祉協会へ申請をするわけです。ところがこの職員は、この決裁をとった後に、他のボランティアの皆さんの決裁をとった後に自分のこれをつけ加えて申請をしていたということであります。それが先ほど申し上げました、六十一年は五十五回、六十二年は八十一回ということで、返還の対象になった金額です。  そこで、福祉部長と市長室長にお尋ねをいたします。  このようなやり方は今申し上げましたように地方公務員法三十八条に違反をするのではないかと思いますが、この点についてどのようにお考えか、お答えをいただきたいと思います。  また、刑法の百五十五条と百五十六条に違反をするのではないかということです。これは第十七章「文書偽造ノ罪」というところに当たります。百五十五条は簡潔に申し上げますと、百五十五条、百五十六条にかかわるわけですけれども、「公務員其職務に関シ行使ノ目的ヲ以テ虚偽ノ文書若クハ図画ヲ作リ又ハ文書若クハ図画ヲ変造シタルトキハ」云々、前二条百五十五条によるということで、いわゆるこの決裁文書につけ加えるということは変造の罪に当たるのではないか、広義の意味では文書偽造の罪に当たるのではないか、このように思うわけでありますが、この点について福祉部長、市長室長からお答えをいただきたいと思います。  本年四月十三日、二十日、二十七日の三日間岐阜歯科衛生士専門学校への手話奉仕がありました。要請をされたわけです。この三日間のうち、四月十三日、二十日の二日間はこの職員が年休をとって出かけ、合計一万三千円の謝礼を受け取りました。謝礼は報酬ではないという見解をとっておられますが、この四月二十日というのはさきに申し上げました減給十分の一、三カ月という処分が発令をされた日です。この四月二十日に年休をとったとはいえ、家事都合という個人的な理由で年休をとって手話奉仕に出かけ謝礼を受け取るということは、職員のモラルとして非常に疑問ではないか、このように思うわけであります。この点について福祉部は私が指摘するまでこの事実を知りませんでしたけれども、これを指摘された後どのようにお考えになったのか、福祉部長からお答えをいただきたいと思います。  さらに、手話奉仕派遣事業活動報告書の決裁はあなたが行うのです。いわゆる決裁は福祉部長が行うのです。決裁後につけ足しが行われ、あなたの申請と違った申請がされていたという事実を全く知らなかったのか、その責任をどう感じておられるのかお答えをいただきたいと思います。  さらに、福祉部長から、この事件後県は実施要綱細目というのを変えてきました。この変更の内容を見ますと本当に残念と言わなければなりません。既にこの事件は三月の時点で県の方ではわかっておりまして、四月一日から岐阜県手話奉仕員派遣事業実施細目というのが変更になったのです。で、主なところを挙げますと、まず今まででしたら手話奉仕員、あ、失礼しました、聴覚障害者の皆さんから要請をされた場合に、その決裁、行ってもよろしいよというのはいろいろ理由がありますけど、まあ公的機関の対象として、相談の公的機関へ行く、医療機関へ行く、また事業所など、職業に関する派遣、学校の派遣、その他福祉事務所が派遣を必要と認めた場合という、非常に大きい範囲になっていました。ところが今回その他実施主体の長が特に必要と認める事項というように変えられました。ですから、福祉事務所の判断ではなくて、委託を受けた県の身障福祉協会が必要と認めた事項にしか派遣できないというふうに変えられました。また、奉仕の派遣申請ですけれども、今まででしたら電話なり、またボランティアに言って簡単に派遣をされましたけれども、この要綱を見ますと、三日前までに文書をもって実施主体の長、または所管の福祉事務所に提出をしよということで、聴覚障害者の側からいっても大変な派遣要請がしにくい状態にこの文面を見る限りはなっています。もちろん緊急を要する場合には電話でもファックスでもいいとはなっていますが、基本的には実施主体の長、県の身障協会へ文書でもって派遣要請をするという非常にきつい内容になりました。そして所管の福祉事務所が受け付けた場合は、派遣申請を受けたときにはその都度実施主体の長に連絡をしなければならないということになりました。また、ボランティアの皆さんが派遣をされたときには相手のところに行って署名捺印をとってこいと、いわゆる文書でもってそれを報告するというふうに変えられました。私はこの実施要領を見まして、もう障害者の立場からいってこれは大変だと思いまして、県の身障協会にどうしてこんな厳しい内容になったのですかとお伺いをしましたら、出られた方はいろいろなことがありましてと言われましたけれども、障害者にとって非常に不都合になったことは申しわけないけれども、できるだけそうならないように運用の面で考える、このようにお答えがありましたけれども、今までは手話奉仕の制度がほとんどこの福祉事務所が掌握して、福祉事務所の裁量でできるようだったものが、一切福祉事務所を通さないで県の身障協会へ申請をして後からそちらから各所管の福祉事務所に連絡が来る、状況の報告があるということで、福祉のあり方としては全く逆行をしてしまったと言わざるを得ないのであります。私はこのように非常にその事件がきっかけになって障害者の皆さんに多大な迷惑をかけることになったと思うわけでありますが、このことをどのようにお考えになるのか。そして今まではボランティアの皆さんの申請も、岐阜なら岐阜の福祉事務所が取りまとめて申請していたのを、信用ならないからといって直接ボランティアが県の福祉協会へ申請をするというふうになりました。この一事から見ても全く岐阜市の福祉事務所が信頼に値をしないというふうに判断をされたわけです。全く恥ずかしいことだと思います。しかも障害者だけではなく、これは岐阜県下のすべての自治体にこの要領は適用されるわけですから、他の自治体にも大変迷惑をかけたことになると思うのです。この点について福祉部長からお答えをいただきたいと思います。  さらに、この本議会でも水道部など一連の汚職事件が取り上げられ、その根源も職員のモラルであるというように一昨日来指摘をされているところであります。この指導監督の立場にある福祉部、この福祉部に指導上の欠陥があったのではないかと思われますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。  また、私は大きな問題として、福祉部の福祉課にこの窓口はあるわけですが、全く職員配置体制がたった一人であった。本来ならもっと複数でお互いに研さんをし合って行政がチェックできる体制をとらなければいけなかったんだけれども、たった一人にすべての仕事を任せて、そして事足りるとしてきた行政側に大きな問題があったのではないかと、このように思うわけであります。この点については市長室長からお答えをいただきたいと思います。  次の質問に移ります。聴覚障害者対策についてであります。  六十二年の九月議会で請願が採択をされました。この請願によりますと、聴覚障害者の皆さんが日常生活をスムーズに行うにはコミュニケーションがとても重要だと一貫して述べておられるわけでありますが、今国においてもこの通訳士の国家的な制度、いわゆる国家試験を受けた正規の制度をつくろうという動きもあるやに聞いています。また、この意見書決議をこの岐阜市議会も行ったところでありますが、その後国の検討がどのように進んでいるのかお答えをいただきたいと思います。  以下、福祉部長にお尋ねをいたします。  で、二つ目には、この請願の二項目には、公的な機関に手話通訳者を設置する要望が出されております。公立保健所、病院、あらゆるこの公的な機関に聴覚障害者が自由に生活ができるようなこういう配慮をすべきではないか、このように思いますが、この二項目目はどのように措置がとられているのかお答えをいただきたいと思います。  で、三つ目には、現在派遣制度に登録されている奉仕員が十五名ぐらいというふうに聞いています。全くボランティアとして先ほどわずかな報酬はあるものの、善意で活動がされているわけです。私は手話通訳者の層を厚くし、その方々の技術の向上のためにも身分保障が必要ではないか、このように思うわけです。ボランティアとして活動していらっしゃる方の中にも、生活ができないので続けられるのかしらというような不安やら迷いも持っていらっしゃる方もあるように伺っているところであります。公的機関への配置も含めて福祉課への複数配置、あるいは一定の身分保障が必要なのではないか、このように考えるところでございますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。  四つ目には、この方々の一番のコミュニケーションは何といっても電話、いわゆる文書で伝送をするファクシミリが必要なわけであります。現在NTTミニファックスというのが二十二台、所得制限などありまして配置をされておりますけれども、この分野の機器の更新が非常に日進月歩早いと伺っています。現在のこのミニファックスは通信をしてこう出てくるまでに九十秒かかるということです。電話でしたら即応答ができるわけですが、書いては応答するわけで、九十秒待たないとその問いが返ってこないという、こういう中で現在新しく十五秒ぐらいで対応ができるような機械が開発をされている、ですから、そういうものにかえてほしいという要望が何よりも強いわけです。で、今NTTのミニファックスは月その使用料が三千六百円、その他入れて三千七百円と聞いていますが、新しいものをリースしても月三千円でむしろ工事費は無料で安く使えるというように伺っています。ですから、関係者の希望にこたえて早く新しいものに更新する必要があるのではないか、このように考えますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。  さらに、今二十二台ということですが、非常にこのファクシミリの持ちたいという希望が多いわけです。所得制限などもありますが、その緩和も含めて増設の方向はないのかお答えをいただきたいと思います。  次に、鉄道高架事業に関連をして、岐阜駅に障害者用の施設あるいはお年寄りや妊婦や体の弱い人たちの施設を設置するよう、今から働きかけていく必要があるのではないかということについて、福祉部長と都市計画部長にお尋ねをいたしたいと思います。  今日、鉄道高架事業は着々と進められ、仮線の接続も間もなくと報告がされています。岐阜市の表玄関である岐阜駅の改築にも市民の皆さんが大きな関心を払っています。とりわけ鉄道三階というわけですから、普通のビルにすると四階建て分ぐらいで非常に高い駅になります。ですから、階段を幾つも上らなければならないということが起きてくるわけであります。さきに岐阜西駅が開設をいたしましたけれども、障害者の皆さんからこの駅に障害者用の施設をつくってくれと、陳情また要望がありましたが、既に設計が終わっていて何ともならない、ほんの一部の手直しを全力を挙げてやっていただいたわけですが、そのように終わったという教訓からいっても、設計の段階でこの岐阜駅にそのような施設を組み入れることが必要ではないか、このように思うわけであります。また、障害者だけではなく、お年寄りや妊婦や体の弱い人たちにとっても、弱者にとってこの障害者用施設をつくるということは、すべての人々が恩恵をこうむるわけですから、今からJR当局あるいは県当局に申し入れてく必要があると思うわけです。私ども日本共産党も県土木部長、それからJR岐阜駅長などに既に申し入れをしているところでございますが、岐阜市からも強く要求をしていただきたいと思います。この点につきましてその意思ある、なしやについて都市計画部長、福祉部長からお答えをいただきたいと思います。  また、幾ら障害者用の施設をつくったからといっても、障害者の身になって、ほんとにかゆいところに手が届いているかというとそうではないということがあります。この間も笑い話でお話がありましたが、今岐阜駅の一部改造が行われ、立派な障害者用のトイレができましたけれども、電気のスイッチが高い所にあって自分でつけられないということが言われました。このようなことを発見し意見が言えるのは障害者自身だと思うのです。ですから、JR当局に障害者団体などとの懇談を行うよう強く申し入れていただきたいと思うわけでありますが、この点につきましてもお答えをいただきたいと思います。  続きまして、車いす利用者移送サービス事業について福祉部長にお尋ねをいたしたいと思います。  車いすを利用していらっしゃる皆さんが病院に行ったり、あるいは公的機関へ出かけたりするのに、それを乗せて走るいわゆるリフトバスの事業が昭和六十二年、去年から岐阜市の社会福祉協議会が実施主体となって行っています。それまではその車を難病連という団体がいわゆる運営をしていました。そしてこの運転などは岐阜交通のボランティアによって全く無料でこの難病連にも奉仕をし、車は難病連が持って運行をしてきたところでありますが、これではいけないというので発展的解消ということで、昨年から岐阜市の社会福祉協議会がこれを引き継いだわけです。で、そうしましたら利用人員が大変ふえました。それまでは年間七百五十人ぐらいだったのが六十二年で千四百十七人、で、回数も以前は五百五十回だったのが千百七十八回と、いずれも二倍以上の利用者であります。現在車はリフトバスとミニハンディキャブという二台があるんですが、このミニハンディキャブというのは非常に小さいもので、車いすに乗ってそこに入ろうと思うと頭を打ったりとか、いろいろ打つわけですね、ですから非常にこれが不人気で、事実上リフトバスが一台運行されています。しかも、このまた運転手が難病連時代を引き継ぎまして、岐阜交通の管理職の皆さんが交代でボランティアでやっていらっしゃるというわけであります。この点については非常に感謝をするわけでありますけれども、もう少し内容の前進が必要なのではないかと思います。利用者の皆さんの圧倒的多数の利用は、通院、リハビリなどが多いわけです。また、アンケートをとられましたが、利用者の中の回答の中には四十三人中二十七人が他の利用者と重なって時間をずらしたとか、日にちを変更したとか、要するに多いわけですから、一台のリフトバスではがっち合うわけですね。だから非常に不都合で、今一番の希望はリフトバスの台数をふやしてもらいたい、それから原則としてこの日・祭日の利用を制限していますが、日・祭日の利用を認めてもらいたいという要求が寄せられています。  そこで、福祉部長にお尋ねをいたしますが、台数の増加の意思についてお答えをいただきたいと思います。  二つ目には、岐阜交通のボランティアに頼っているだけではなくて、専任の運転手を配置して、自由にいつでも障害者の要求にこたえるべきではないか。もちろん台数がふえればその一台はボランティアに頼るにしても、一台は専任の運転手を配置する必要があると思いますが、この点について充実方どのようにお考えかお答えをいただきたいと思います。  また、あわせて障害者タクシーの割引制度というのがあります。で、このような状況ですから、がっち合ったときに障害者の皆さんはこのタクシーの割引券も使うわけですが、これが四百七十円の基本料金の二十六枚分を発行していますけれども、少し遠い所に行けば千円、千五百円と要る場合に、その四百七十円基本料金だけじゃなしに、その際二枚でも三枚でも必要に応じてその割引制度の運用を柔軟にできるようにしてもらいたい。さらに二人でタクシーを使った場合、それぞれが券を、チケットを出し合って使えるようにもしてもらいたい。このようにタクシー割引制度の運用を柔軟にしてもらいたいという要求ですが、この点についてのお考えを聞かせていただきたいと思います。  また四つ目には、他の自治体では民間の社会福祉施設などに対して大型のリフトバスの貸出事業を行っています。で、そういうところはとてもありがたいと、日曜日などに障害者を連れてハイキングに行きたい、ちょっと外へ行きたいというときに、民間の施設ではそんなバスを持つ力はない、そのときに自治体が持っていて、運転手つきでそういうバスを貸していただけたらどんなにありがたいだろうという声があります。それを実施している自治体の福祉法人などにお聞きしますと、何よりもその事業がありがたいというお答えを言っております。そういう配慮をする意思についてお尋ねをいたしたいと思います。  続きまして、介護慰労金の問題についてであります。これはさきにも触れられましたので、岐阜市の介護慰労金が障害者やお年寄りに対して年間二万円が少ないのではないかという質問がありました。私もその観点から例えばおむつ代一つをとっても大変なお金が要るわけですから、もう少しこの介護慰労金はふやす必要がある、このように考えるところであります。それで来年度の予算に反映されるのかどうか、この点について一点だけお尋ねをしておきたいと思います。  最後に、未来博に関連して三つほどお尋ねをしたいと思います。  一つは、さきにも触れられましたけど、早朝のごみの持ち出しです。朝六時までにごみを持ち出してくださいというPRがしきりに行われていますけれども、私は主婦の立場からいっても、六時までに持ち出せというのは不可能に近い話ではないかと、このように思うわけです。どんなに努力してもすべての市民が六時までにごみが持ち出せるなんていうことは絶対にあり得ません。主婦の皆さんとお話をしても、いろいろ話をしても、その家庭の勤務状況、夜遅くて朝ゆっくり寝なくちゃいけない人、そして朝とても共働きで忙がしい人、いろんな理由の中でごみの持ち出しを六時までにするということ、すべての市民にこれを行わせるなんていうことは不可能なことだと、どう考えても思えるわけであります。それをさせようというところに無理があるのではないか。そうしますとそこのところをお聞きしますと、当局もまあ詰まってしまうわけですけれども、いわゆる前の日にそういう人は持ち出しても仕方がないんではないかというような雰囲気になってしまうわけなんですね。で、そうなりましたら、もうステーションになっている所のおうちの方はまあ大変なのです。うちは困ると、うちの前がステーションになっていると、猫が荒らすと。で、そういう問題を抱えておりますが、その辺も十分論議をされて、絶対これは実施可能なこととして提起をされたことなのかどうか、生活環境部長からお答えをいただきたいと思います。  また、もしやるにしても、散らかすわけですから、その皆さんがステーションのお宅の方が、ほうきとちり取りを持って必ずきれいに掃いて取っていってもらわないと、大きいごみだけ持っていかれるんでは困ると、このことを強く要望されておりますが、それらの事後処理も含めてどのようにお考えなのか、お答えをいただきたいと思います。 二つ目には、企画開発部長からお答えをいただきたいと思います。  今回、市制百年記念事業推進費として三百万円補正予算で計上されています。これは七月七日の、いわゆる市制百年・未来博前夜祭ということであります。だけれども、七月七日ですから実際には未来博の前夜祭ということであります。で、前夜祭は実行委員会をつくってやられるわけであります。総事業費が八百九十万円で、その収入は、ぎふ中部未来博覧会協会が五百万円、この岐阜市が三百万円、そして民間スポンサー協賛会協賛金として九十万円という収入が上げられています。しかし、この実行委員会の団体を見ますと、この博覧会協会とそれから岐阜市制百年記念事業実行委員会、そしてそのほか岐阜商工会議所、青年会議所、そしていろいろこう商店街があるわけですね。こういう実行委員会の構成団体でありながら、その予算の支出は博覧会協会とこの市制百年記念としてこの岐阜市が出すわけですね。どうして商工会議所、青年会議所、こういうところは予算を出されないのか。当然構成団体は普通からいっても対等平等でありますので、予算も含めて出すのが普通ではないかと、このように疑問に思うわけですが、この辺についてお答えをいただきたいと思います。  また、既にこの前夜祭のポスターはあちこちに張られています。この予算はこれから可決をするのであります。であるにもかかわらず、前夜祭のポスターが既に張り出してある、こんなことは普通の事業ではあり得ないことです。このことについてもお答えをいただきたいと思います。  三つ目には、交通規制についてお尋ねをいたします。  このようなパンフレットを見せていただきました。私も川北に住んでおりますので非常に関心があるわけですが、特にこの金華橋の通行制限を含めて複雑な交通規制が行われているわけですけれども、見る人が見ればわかるのかもしれませんけれども、大変複雑な交通規制なんですね。で、例えば、基本的には自動車の通行禁止は九時から十三時までというふうになっているんですけども、道路によっては六時から九時までしか通れないとか、十三時から二十時まではこれでよろしいとか、あるいは十五時から十七時まではこうですとか、十七時から二十時まではこっち方向へ行きなさいとか、もうすごいその道によってまちまちなんですねえ。こんなひどい、道によって時間帯によって、あっち行け、こっち行け、それが二時間単位ぐらいで変わるわけなんですが、私は、こんな規制をこの市民の皆さんが即刻のみ込んでマイカーが運転できるのかどうかとても疑問に思いました。それで運転をされる方々にこれを見せて、ちょっと懇談をしていただいたら、これはひどいと、こんなこと交通事故が起こるに決まってるし、また、うっかり入って、その規制の中へ入ってしまって罰金を取られたら、こんなことじゃたまらないという声を皆さんから一同に発せられました。私もそのとおりだと思うのです。で、こんな複雑な交通規制を行ってどうするのか。  まず一つは、間違って入ってしまうことがあると思うんですが、この取り締まりも通常の取り締まりのように厳しくやるのかどうか、まあ臨時的なことだから大目に見るのかどうか、その辺について企画開発部長からお答えをいただきたいと思います。(笑声)    〔私語する者あり〕  そして、こういう状況の中で交通事故が起きたら一体どうするのかと。そらもちろんドライバーですから、その規制の指示に従わなきゃいけないということは一般的なんですけれども、覚えられないようなもうばらばらの時間帯の交通規制をやって覚えぬ方が悪いということでは、全くこれは市民に親切ではないというふうに思いますが、そういうときは一体どうされるのか、まず二つお答えをいただきたいと思います。  で、これらのことを考えますと、私は、何でも上から下へ一方的にね、その市民に押しつけている、市民の合意も何もあったもんやない。だから金華橋を越えた北側あたりに住んでる人なんかもうびっくりですわ、もうほんとにねえ大変なんですね、唖然としていらっしゃいます。で、とにかく私は、未来博未来博、市制百年、そこのけそこのけ未来博が通るというような感じで市政が進んでいる、未来博が進んでいる、全くだれのための未来博なのかという疑問を一層これらの事業をお聞きし見るにつけて思うわけであります。この点について、だれのための未来博なのかお答えをいただきたいと思います。  以上で一回目の質問を終わります。(拍手) 6: ◯議長(林 春雄君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 7: ◯市長室長鷲本順一君) お答えをいたします。  まず、この件に関する処分の経過、それから受給いたしました報酬の返還の経過につきましては、おおむね相違ございません。ただ、処分理由になっております不正受給の意味は、一つは報酬額算出の基礎になっております報告書が決裁行為を得ていないものであったこと、もう一つは勤務時間中に一定の報酬を得ていたということであることを付言いたします。  それから、この件は地公法三十八条に違反すると判断いたします。  それから三つ目の、県の身障協会の手話通訳奉仕活動の報告行為が公文書偽造に当たるのではないかという御質問でございますが、公文書偽造は一般に公文書の内容を偽って作成すること、また、公印を偽造あるいは使用することがあれば公文書偽造と言われますが、今回の場合、報告書の内容は福祉部でも事実と考えられていること、また、公印を使用していないこと等を考えてみますと、公文書偽造には当たらないのではないかと考えます。  四つ目が、職場の業務の分担に欠陥あるいは問題があったのではないか、そのことにつきましては早急に実態を調査いたしまして対策を考えたいと存じます。以上です。 8: ◯議長(林 春雄君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 9: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。御指摘のような行為があったことは、まことに申しわけなく深くおわびを申し上げます。  まず最初に、手話奉仕活動が地公法違反ではないかというお尋ねでございます。地公法違反であると考えております。  それから次に、身障協会の報告行為は公文書偽造に当たらないかということでございますが、まあ先ほども室長から御説明申し上げましたように、公文書の内容を偽って作成すること、また、公印を偽造あるいは使用することがあれば公文書偽造と言われると思いますが、今回の場合は報告書の内容が事実と考えられるということでございます。したがいまして、公文書偽造には当たらないのではないかと考えております。  それから次に、処分を受けた日に講師としてボランティア活動に出たことについてお尋ねでございます。御指摘のとおり、四月二十日の日に一応講師として行っておったわけでございますが、このことは後でわかったわけであります。そのことを聞きまして早速本人を呼びまして、公務員としての規律違反が認められまして、このことについて厳重に注意をしたわけでございます。さらにこのような行動を起こしたことにつきまして全く遺憾であるということで厳重に注意をいたした次第でございます。  それから次に、県の身障協会の実施の細目が変わった理由でございます。まあお話がございましたように、この派遣制度は県が身体障害者福祉協会に委託実施しておるわけでございます。まあこの件につきまして県の障害福祉課にも尋ねたわけでございますが、今までは障害者の利便を図るために福祉の相談窓口である福祉事務所において分担して実施してきた経緯があるわけでございますが、最近まあ福祉事務所も非常に福祉の多様化と申しますか事務量が増大してきたこともございまして、さらにはこの事業の浸透が図られてきた等の理由で、前々から協会が直接実施してほしいというような要望が出されておったということで、県が本年度より実施方法の変更について──変更をしてきたわけでございます。なお、障害者の利便を絶対低下させないため、各福祉事務所においても依頼があった場合は協会へ連絡する方法も残され、今後とも障害者の方に不便になるようなことのないように図っていきたいということでございます。  それから、福祉事務所長である福祉部長の責任ではないかということでございます。本当にまあ御指摘のような行為があったことは、まことに申しわけないと思っております。四月二十日に公務員としての規律違反が認められまして、公務員として襟を正すように厳重に注意したところでありますが、また、その日にいろいろボランティア活動を行ったということについて、まことに遺憾でありまして、先ほども申し上げましたように厳重に注意をしたところでありますが、今後ともそのようなことのないように本人に自覚させまして職務に専念させるとともに、私、管理監督の立場にある者として責任の重大さを認識をいたしておるわけでございます。さらにそのことについて再認識をしまして、なお一層の指導の徹底を図ってまいりたいと存じます。よろしく御理解を賜りたいと存じます。  それから、聴覚障害者の制度についてでございますが、まあ手話通訳士制度について国も検討しているかと、その進行状況はどうかということでございます。まあ社会福祉分野におきます専門職制度の確立は、国のレベルにおいて一元的に行われるということが必要であると思います。手話通訳においても全国レベルで斉一統一的基準によって認定がされ、聴覚障害者が安心して適切な手話通訳を受けられるようにすることが求められていると考えておるわけでございます。国のレベルにおきましては五十七年の十一月から手話通訳制度の調査検討が始まりまして、六十一年の七月には手話通訳認定基準等策定検討委員会が設置されたわけでございます。この間、これらの動きに向けまして本市議会においても昨年九月に国に対して、手話通訳の制度化に関する意見書を提出していただいたところでございますが、検討委員会の成果がこの五月の二十四日報告書としてまとめられ厚生省へ提出されました。まだ正式な通知を受けておるわけではございませんが、内容は手話通訳者認定試験と手話通訳養成事業、二つの要綱案が提出され、これを受けて国は早ければ来年中にも第一回の認定試験を実施する予定と聞いておるわけでございます。  次に、手話通訳者の配置について、どのような対応をしたかというお尋ねでございます。コミュニケーションの障害とも言われます聴覚障害者の方々のためには、公的機関に手話通訳者が設置されることが望ましいわけでありますが、検討委員会の報告の中でも、いろいろ需要度等も考慮してみますと、おのおのの窓口等に設置することと、例えば派遣センターのようなものを設けて派遣すること、どちらが効率的かなど、いろいろな面での研究を要するとされておるわけでございます。現状では直ちに配置していくのはなかなか困難ではあると考えております。まあそのためには当面その前段階といたしまして、聴覚障害者の方が比較的多く利用される保健所あるいは福祉事務所を含めまして各部局の窓口に手話のできる職員を養成するため、この六月から手話研修会を始めたところでございます。それから、手話通訳者の配置の関係でございますが、先ほど御説明申し上げましたが、なお、ボランティアの身分的な保障も必要ではないかということでございます。まあ手話通訳士の認定制度が始まった後においても、いわゆる手話ボランティアが軽視されるというようなことじゃないわけでございまして、むしろ通訳士と地域での機動力とボランティアが一体となって幅広い活動によって聴覚障害者のさまざまなコミュニケーションにこたえる体制の進展が期待されるというものでございます。そうした活動の中でボランティアの方々には手話通訳士へと進んでいただきまして、数多くの手話通訳士が誕生することによって社会的な位置づけが確立されていくのではないかと考えております。まあ検討委員会の報告におきましても、手話通訳士の設置とかその処遇については今後の検討課題とされているようですので、市といたしましても国、県あるいは全国的な動向を見きわめながら、今後の問題として研究してまいりたいと存じます。  それから、新しいファクシミリの切りかえと対象世帯の拡大についてのお尋ねでございます。まあファクシミリの制度と対象世帯の拡大についてでございますが、まあファクシミリの貸与設置事業は御案内のように日常生活用具事業として実施しておりまして、これには国の事業と県のメニュー事業の二種類があるわけでございます。国の事業につきましては所得税の非課税世帯で身体障害者の手帳三級までの聴覚障害者の世帯を対象にしておりますが、県のメニュー事業につきましては六十二年度から創設したわけでございますが、所得制限なしというような、所得税課税世帯にも貸与できるように対象世帯の拡大を図ったところでございます。先ほどもお話がございましたように、現在岐阜市で貸与したもの二十二台でございます。そのうち順次新しい機種にかえると同時に、自費で設置された分もあるわけでございますが、この分も含めまして今後も年次計画的にできるだけ早い時期に切りかえができるように検討をしてまいりたいと思います。  それから、JR岐阜駅についてでございます。まあJR岐阜駅が、障害者の方はもとより御老人にとっても子供にとっても御婦人にとっても、だれもが使いやすい駅として改良されることが必要だと思っておるわけでございます。したがいまして、この御希望なり御意見を伺う場をつくっていただけるように申し入れをしてまいりたいと思います。  それから、リフトバスの最近まあ利用者がふえておるが、これを増車してほしいということと、さらにボランティアについての関連の御質問でございます。御案内のように社会福祉協議会が六十二年度から始めたわけでございます。まあ車いす利用者移送サービスは、六十一年度までは難病団体連絡協議会により行われていたものを受け継ぎまして、社協が業者委託で行っておるということでございます。先ほどもお話がございましたように、利用者がふえているということで増車をということでございますが、まあ御承知のとおり現在は運転ボランティアによって運行されているという実態でございます。増車した場合にそのボランティアが確保できるかどうかという問題があります。したがいまして、このボランティアによる運行という現状の限界を見きわめながら、よく研究をしてまいりたいと思います。  それから、なお、これに関連して他の自治体のお話が出ましたが、一度他の自治体の実情を調べてまいりたいと存じます。  それから、タクシー会社の車いす専用タクシーの利用のため、福祉タクシーの乗車券の件でございますが、お話がございましたようにこの専用タクシー、現在一社でやっておるわけでございますが、一般のタクシーに比較して割高な均一料金のシステムになっておるということで、経済的な負担が多くなるということでございます。福祉タクシー乗車券は一回についてその初乗り乗車券の相当額を助成するということでありますから、現在の乗車券の枚数をふやす方向がいいのか、あるいは先ほども申し上げましたように均一料金を別に車いす専用タクシー乗車券などを設けて基本料金の格差をカバーする方がいいのか一遍検討をしてまいりたいと考えます。  それから次に、寝たきり老人の介護者慰労金についてでございます。まあ来年度予算についてどうかということでございますが、御質問の点も含めまして検討してまいりたいと思います。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 10: ◯議長(林 春雄君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 11: ◯都市計画部長武藤治雄君) 鉄道高架事業に関連をいたしまして、御質問の岐阜駅についてのお答えを申し上げます。  鉄道高架事業によりまして現在の岐阜駅自体も必然的に変わってくるものと思いますが、公共輸送機関としての利用を考えるとき、今まで以上に利用しやすい駅にする必要があるものと考えております。とりわけ障害者の方を初め社会的弱者の方々に対しては、利便性を配慮した施設でなければならないと思います。そこで新しい岐阜駅は、御質問にもございましたようにホームが三階に設けられ、駅施設設備などは、いわゆる乗降用の施設などは二階となる計画と聞いております。したがいまして、この利用方については十分配慮していかなければならないものと思います。高架事業もいよいよ本体工事に入る段階となってまいりましたので、事業主体である県並びに施工主体のJR東海に対しまして要請をしてまいりたいと思います。  なお、障害者の方々の御意見、御要望を反映するための会合の場を持つことにつきましても、JR東海へ申し入れていきたいと思いますので、御了承賜りたいと存じます。 12: ◯議長(林 春雄君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 13: ◯生活環境部長武藤進敬君) ごみの早朝持ち出しのことにつきましてお答えいたします。  前にもお答えいたしましたが、ごみをとらしていただくのは行政の責任であります。それがもし不測の事態で取れないということになったら、それこそ市民の方に申しわけないということで、早朝持ち出しということをお願いしたわけでございます。御質問では、共稼ぎの方とかあるいは個人の家庭の事情で全市一斉六時はとっても無理だということでありますけれども、私どもはそういうことも十分検討さしていただきましたけれども、それでもなお、ごみを取り残すよしかはいいということで、責任者の立場として早朝持ち出しをお願いしたわけでございます。全市一斉六時は無理ということですけれども、現実的な問題といたしましては全部が六時にとれるわけではございませんから、七時でもいい所あるいは八時でもいいという所もあると思うんです。それは特にまあ主婦の方は長年の御経験から、そういうことをよく承知していただいておると思っておりますので、スムーズにいくのではないかというふうに判断いたしております。  それから、犬、猫の食い荒らしがあるから職員にほうきやちり取りを持たせるのかということですけれども、まあこの問題につきましても急に今始まったことではなくて、前からそういうこともあるわけです。それで職員もそういうことは十分承知をいたしておりまして、今まででも後片づけには十分注意をしてきておるところであります。それから、市民の方も当番制で、その地区で掃除をしていただいとるというとこもあるわけです。まあそういうことは、これも長年のことでずっと慣習的にやってきておるとこでございますので、特にまあ早くなるということで、そういうこともよく──今までよりかはよけいそういうこともあるということは承知をいたしておりますけれども、職員に対して十分そのことを注意して、市民の方に御迷惑をかけないよう努力するように指導していきますので、どうかごみのことにつきましては、いろいろ御迷惑をかけますけれども、そういうわけで、ごみをとるということが一番主眼でございますので、どうかひとつよろしく御理解が賜りたいと思います。以上です。 14: ◯議長(林 春雄君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 15: ◯企画開発部長(高木 直君) 未来博に関連しての御質問にお答えさしていただきます。  まず最初に、前夜祭の関係でございますけども、まあこのことにつきましてはですねえ、未来博というのは世紀のイベントであるわけでございます。ぎふ中部未来博覧会を市民総ぐるみの中で盛り上げて成功しようということで、この前夜祭を博覧会協会あるいは岐阜市制百年記念事業実行委員会、商工会議所、岐阜市、柳ケ瀬商店街振興組合等が中心になって実行委員会を組織して、若宮町の歩行者天国を主会場に前夜祭にふさわしい野外カーニバルを実施しようというものであります。一方、岐阜市はですねえ、市制百年の記念すべき年に当たりますので、この時期七月一日に式典を皮切りにいたしまして、いわゆる姉妹都市を代表する国のエンターティナーによる文化イベントを市民会館あるいは文化センターに集中して、最もクライマックスの時期を迎えるわけでございます。まあ何といたしましても最大の目玉は、この記念すべき岐阜市制百年に岐阜市で世紀のイベントである中部未来博が開催されることでございます。博覧会を市民総参加の中で盛り上げることは、岐阜市制百年記念事業にとって極めて意義があることと存じます。したがいまして、時間の経過とともにこの前夜祭、市制百年を盛り上げよという声が、いわゆる民間団体から盛り上がってきたわけでございます。まあそういった中で、この前夜祭を実施するものでございまして、この御質問の中での商工会議所、民間団体の経費負担がないんじゃないかと、まあこういうことでございますが、まあこのイベント、世紀のイベント、それから岐阜市制百年というものを盛り上げようという一つの中で、岐阜市と、博覧会協会とそれを岐阜市制百年を支援する実行委員会、そういったことで盛り上げていこうということで負担金を出し、一方、商業ベースでは商工会議所ではいわゆる参加小間、そういったことで負担金として九十万円を負担をしていただくと、まあこういうようなことで官民挙げてこの事業を盛り上げようということでございます。一方、青年会議所の方の負担がないじゃないかということでございますが、青年会議所は別途今聖火リレーを県内を持ち歩いてきておるわけでございますが、この七月七日の日にこの若宮町へ大垣の方から聖火を持ってくると、こういうことをひとつ盛り上げようと、こういうことで、そういった経費は全部青年会議所が負担をしてやっておるわけでございます。まあそういったこと、もろもろの官民挙げての共同事業として行っておるわけでございますので、ひとつ御理解をお願いしたいと思います。  次に、この三百万円ポスターが刷られておるが、予算に出す前、議決前にもう刷られておるんじゃないかと、まあこういうことでございますが、この事業の実施まで時間がございません。まあ早急にPRしようということでございますが、この事業そのものは、いわゆるこういったポスターの印刷あるいはコンサートを開くための経費あるいは会場設営費、まあそういったものが盛り込まれて総額八百九十万円と、この事業をやることは非常にいいということで、岐阜市も実行委員会を通じて協賛しようということで三百万円をお願いしたわけでございますが、この原資としては、そういったもろもろの事業の中で執行されるわけでございますけれども、この博覧会協会も五百万円、民間の方も九十万円を出すわけでございますが、そういったもの原資として印刷を先行してやられたわけでございますが、私たちも印刷費云々でなしに、この事業全体について岐阜市としては協賛し、お願いをしようということで今回議会にお願いをしたわけでございます。こういったことがいかぬということになりますと、議決を得た後で執行するわけでございますが、こういった事業が議決されないということなれば、事業を縮小して実行委員会ではやっていくというようなことになるかと存じます。  それから、中部未来博に対する交通体系の複雑さに伴うところの問題でございますが、違反は大目に見るのかと、こういうことでございますが、この博覧会というのは町の中でやるということで非常に市街地が混雑することは再三申し上げておるわけでございます。こういったための交通渋滞をどうするかということで県、県警あるいは公安の方でいろいろ検討されて、こういったバスレーンあるいはそういった分散、抑制、効率ということでの交通体系、規制体系が引かれたわけでございます。御指摘のとおり、平面図を見ると大変わかりにくいということがあろうかと存じます。開催期間中は、道路それぞれには誘導標識も設置もされます。そういったことでドライバーの混乱のないように情報の提供も十分していくわけでございますが、また主要な交差点、そういった所には多数の交通整理の警察官等、ボランティアの方々も動員して誤りのないように進めていきたいと考え、対策が練られております。いずれにしましても期間中の交通混雑は予想されるわけでございますけれども、この中部未来博覧会に来られる、会場へ見に来られるお客様方に好印象を与えるために、若干不便でございますけれども市民の方々の絶大なる御協力をお願いしたいわけでございますので、よろしく御理解のほどお願いしたいと思います。  それから、中部未来博はだれのために行うのかと、こういうことでございます。このことはいろいろ二十一世紀に向かって都市の活性化、都市間競争、村おこし、町おこし、こういういろんなことが言われてきております。こういったことで一大イベントでございまして、これは県民のため、市民のために開催されるものであることをお答えとさせていただきます。  以上でございます。    〔「議長、三十四番」と呼ぶ者あり〕 16: ◯議長(林 春雄君) 三十四番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕 17: ◯三十四番(野村容子君) お答えをいただきましたので、再質問を行いたいと思います。  まず、聴覚障害者の対策についてでございますけれども、これは一応理解ができます。ファクシミリの更新などについては、年次計画を立ててできるだけ早くやるということでございますが、増設についても所得制限が県単、県事業はないということでございますので、待ち切れなくて自分のお金で自費で買ってらっしゃる方もいらっしゃるわけですから、ぜひこの増設も含めて検討されるよう要望しておきたいと思います。  鉄道高架関連に関して、岐阜駅の改築については了解をいたします。  それから、車いす利用者の移送サービスについてでございますけれども、これはちょっとおかしいんじゃないですか。さっきお答えの中では、増車した場合に運転ボランティアが確保できるのかどうかが問題だって、このようにおっしゃいましたけれども、私は、本来ね、ボランティアというのは安定的でないものなんですよね。ボランティアしましょという人が出たら受けるということですから、全くその専属で長年にわたって、ある会社の運転手さんをボランティアとして使って、それでいて、まあ受けるものはただでならええということかもしれませんが、平気でいるということがちょっと感覚としてわからないわけです。ですから、増車した場合もまた運転ボランティアを募ろうというお考えのようですが、私は、その、安定してこのリフトバスを運行していくためにも増車の際は必ずその専属の岐阜市の運転手さんを雇用する必要があるのではないか、こういう立場で言っているわけですので、この点については全く姿勢がなっていないというふうに思うわけであります。このことは強い要求でありますので、もう一度この点についてお答えをいただきたいと思います。  同時に、タクシーの割引制度の併用ですけれども、専用タクシーのことを言っているわけではありません。今障害者割引制度ということで一般のタクシーを利用した場合に、チケットが発行されているわけです。そのチケットをリフトバスが満車のときには、もちろん車いすを畳んでつって載せたりおろしたりすることはありますけれども、それでもやむを得ずそういうのを使用される方があるわけですね。その際、例えば二千円の所を行くのに四百七十円分の一枚のチケットを切るのではなくて、その際手持ちがあれば四枚も払ってもいいとか、二人で乗れば二人で四枚払ってもいいとか、一回一枚ですよというのを四枚でも三枚でもその金額の範囲内だったら払うことができるというように、運用を変えてもらいたいということですので、ちょっとお答えが違っておりました。この点については、その意思についてもう一度お答えをいただきたいと思います。  介護慰労金については、質問の点を含めて検討をするということですので了解をいたします。  それから、未来博関連に関してでございますけれども、生活環境部長は、いともたやすく言われるんですね。長年の慣習だから職員の皆さんも後片づけをきれいにしていくだろうと思うし、そして、そんなことは言われなくてもきれいになっていくんだというようなことを言われるんですね。それからまた、取り残すよりは早くてもやった方がいいという立場なんだと言われるんですね。私は、そこが違うと思うんです。早くやれば必ず取り残しができますよと、六時に間に合わなかったと、持っていかれてしまったと、そういう取り残しができると。市民にとって不可能な制度というのは、必ず一〇〇%きれいにはならないわけです。非常事態であるのに、通常のこととちっとも変わらないように、いともたやすく言われるわけですが、これは大変なことなんですね。だから、大変なことなんだという認識が全くないということを私は指摘をしておきたいと思うんです。ですから、全く市民にとって不可能なことだと私は思うんですけれども、取り残しが起きたときにはどうするんかと、行ってしまった後に出たようなときにはどうするんかと、職員の人もとても困るわけですね。その辺について、どういう対策を立てられるのか、もう一度お聞かせをいただきたいと思います。  それから、未来博の前夜祭の関係なんですけれども、これは企画開発部長、ちょっとおかしいんじゃありませんか。予算を可決していないのに、もう私は、ポスターをつくったとは言ってないんですね、張っているんですね、つくってもう張っているんですわ。岐阜市の少年科学センターにも張ってありますし、あちこちに張ってあるんですよね。その岐阜市の予算は一部だから、他のところでつくってるんだからいいではないかとか、これがもし否決をされたらその部分は縮小するでいいではないか、そんな運用がありますか。このお金とお金をもって予算をつくって、これでこの事業をやるというときに、それが決まらないうちに事業の執行をするなんてことが、今までかつてありますか。こういう行政があるのかどうか、市長からお答えをいただきたいと思います。あったとしたら、もう大変なことです。一部やり始めて、予算が否決したら、その部分だけカットしやええやないか、そんな予算の執行って、私聞いたことありません。その点について、未来博ならそんなことが通るのか。細かいようですけど、さっきから言うように、未来博と言えば何でも通ると、何でも我慢しよと、少々違反があってもいいと、そういう私は姿勢の問題としてこれは取り上げているのですから、細かいようですけれども、この点はそんな行政姿勢があっていいのかと、予算可決しないのに、それはもう執行したと、それは別の予算だからいいやないかと、その部分を否決されればカットすればいいやないかと、そんな答弁があるのかどうか、市長からお答えをいただきたいと思います。  それから、官民挙げて、官民挙げて、盛り上げるため、盛り上げるためとしきりに言われるんですね。官民挙げてなら、民間の方が予算を持っていないじゃないかということを言っているんですよ──聞いてらっしゃいますか、ちょっと聞いてらっしゃらないようですので──ね、ね、企画部長、盛り上げて盛り上げて、官民一体で、その官民一体なら予算も官民一体が普通ですよ。実行委員会というのはそういうもんですよ。名前だけ実行委員会で金は個人が出すなんて、普通あり得ませんよ、民主的な運営なら。口も出すが金も出して共同でやるのが実行委員会です。その金だけ市に持たせておいて、口だけ出すような実行委員会なんてありませんよ、ね。それから青年会議所は聖火リレーをやると、こんなもんもともと、もう決まってたんですよ。岐阜市は、なぜ言うかといったら、未来博関連、市制百年関連事業の予算はもう出てるんです。これは出ていないんです、後からつけ足しなんです。ですから、当然そういう問題が起きてくるわけです。だから、青年会議所なんかは、既に前から予定されていた、たまたまそこへ来るから前夜祭をしようということになったわけでしょう。考え方として、官民一体なら予算も官民一体。しかも市制百年実行委員会なんて、会長さんはだれですか、商工会議所の方でしょう。中身もそうなんですよ。どうして岐阜市だけが、わずかなお金ですけれども、市にとっては持たされなきゃいけないのか。人がいいにもほどがあるのではないかと、私は思うわけであります。この姿勢は厳しく指摘をしておきたいと思います。  それから、交通規制については全く具体的なお答えがありませんでした。もし、こういう規制をやって、交通事故が起きたり、市民が大変迷惑を受けたとき、一体どうするのか、私はまず具体的に苦情処理委員会を設けていただきたい。未来博開催に関する苦情処理委員会をどこかに設けていただきたい。交通問題や今のごみ問題やさまざまな問題が起きます。即刻解決をしなくちゃいけないことがいっぱいあると思うんですね。で、苦情処理委員会──苦情という名前が悪ければ、未来博関連に対する市民の意見を聴取する処理委員会を行政の一画に設けていただきたいということを要望しておきます。先ほどのことについては、交通事故あるいは間違った進入などに対する取り締まりの問題については、これはまたしかるべきところに言わなくちゃいけないと思いますが、岐阜市も強く、市民が迷惑になるようなことをしないようにということを、博覧会協会あるいは県当局に申し入れていただきたいということを要望しておきたいと思います。処理委員会の要望はお答えいただきたいと思います。  最後に、福祉部長ですが、福祉部におけるこの手話通訳問題についてお答えをいただきました。市長室長と福祉部長からお答えをいただいたわけですけれども、地方公務員法には違反をするけれども、刑法には違反をしないのではないかということでありました。この刑法は、文書偽造と変造とあるわけですね。ある文書を直したというようなこともありますけれども、私も弁護士にちょっとお聞きをしましたら、広義の、いわゆる広い意味でこれは変造の罪に問われるのではないかという見解を示されたわけです。そうじゃなかったらおかしいでしょう。一たん決裁をもらった後に、その決裁のところに決裁にもらわないものをつけ足すんですから、それがその変造でなくて、偽造でなくて何でしょう。その印鑑は押してないとかっていうけど、本人が、自分も公務員なんですよ、自分の公務員としてそういう行為をやるということが、果たしてそのそういうものに触れないのかという点では、私も専門家ではありませんけれども、広義の文書偽造罪に当たるのではないか、それは変造行為に当たるのではないかという弁護士の見解もあるわけです。その点については、またしかるべき所でやる必要もありますけれども、その見解についてもう一度、今度は市長からお答えをいただきたいと思います。  それから、福祉部長で、全くあなたのとらえ方がひどいと思うのは、実施要領はそれが原因で変更になったんではないと言われましたね。前々から協会で考えておられて、福祉の多様化にこたえるためにそうしたと言われましたけど、全く違うんですよ。私は県の身障協会にお電話しまして、いろいろ話し合いの中でいろいろなことがありましたと、私どもは、本来こういう事業は福祉部がそういう障害者の皆さんとぴたっと密接に一致して、その実態をよくつかんで、そういう行政をやってもらいたいと思って、その県の福祉協会がむしろ福祉事業所に事業をお任せしてきたと、で福祉事務所が取りまとめて報告もし、また報酬の請求もしてもらったと、そうすることによって、その福祉事務所管内の聴覚障害者の皆さんの実態がよく福祉事務所にわかってもらえると思ってやったんでしたけれども、残念ですがって言われました。そういうつもりでやったんですけれども、残念ですが、今回やむなく県の方でこの仕事をやらなければならなくなりましたと言ったんですよ。福祉部長の答弁は、全くその責任を感じていらっしゃらない、前々から変更が予定があったと言われましたけど、全く違うんです、これは。それでね、この変更の説明があったときに、他の自治体の人から大変質問があったんですよ。何でこんなことをするんですかと、ね。高山とか飛騨、遠い所の人がいるわけですよ。その人が、一々県の決裁とらないと派遣できないと、大変不都合になるんですよ。何でこんなことをするんかと、そういうやりとりも、この要綱変えて説明があったときにあったんですよ。高山の人も言ってました。だからね、これは明らかに岐阜市の不祥事が原因で、岐阜市の福祉事務所は信用まかりならぬと、だから、そこを通さしてはいかぬと、こうなったんですよ。なぜ、そんなことを変える必要があるんですか。今まで福祉事務所を通して報酬の請求もやってたのを、今度は福祉事務所通さないと、個人個人で請求してくださいと、そんな行政の後退はあり得るはずがありませんでしょう。福祉部長はそのように答えましたが、市長は、一連の経過から見て、この要綱の変更は明らかに岐阜市の不祥事があったために、急遽やむなくこうされたわけです。この点についてお答えをいただきたいと思います。
     それから、監督責任について、申しわけないということは言われましたけれども、私は体制上欠陥があったんではないかということも言いました。たった一人の職員にすべて任して、そしてその人に聞かないと何にもわからないような制度、ここに大きな問題があった。これは、本人個人の責任もさることながら、私は行政の大きな責任だったと思います。この点についても、市長からお答えをいただきたいと思います。  さらに、市長でありますけれども、まあ冒頭の今議会でも汚職問題に対してこんなふうに答えられまして私もびっくりしたんですけど、よくもたびたびこうも起こるのだろうと、苦々しい思いをしているというふうに答えられました。私は、その最高責任者であり、その責任をとらなくちゃいけない市長が、自分は注意を何回も何回もしとるのに、職員が言うことを聞かぬ、それが苦々しいんだという態度に出られるということを、全くびっくりしたわけです。私は、一にも二にも、どこに欠陥があったのか、どこにこういうことがしょっちゅう起きるのか、その原因を究明するために全力を挙げるという姿勢を冒頭にやっぱりとらなくちゃいけない。開口一番の発言がこうだったわけですから、私はそういう態度であったら、こういうことはたびたび起こると、なくならないと。それは市長と職員の間に人間的信頼とか、あの市長のためになら頑張ろうと、あの市長のためになら悪いことをしちゃいかぬと、そう思えるような人間関係ができていないのではないか。市長と職員の間には、よくもたびたび、まあまあ苦々しいというような関係であるのではないかということを感じて、私はほんとに背筋が寒くなるような思いをしたわけです。職員の気持ちというのを十分に把握しておられないのではないか、このように思います。私は、こういう事件が起きたとき、いろんな職員から意見を聞きましたら、ある職員はこう言いました。今、百年、未来博で岐阜市は浮かれていると。そして、市長はタレント的な、派手な、まあ場面をいっぱいつくっていると。かみしもを着たり、羽織はかまを着たり、そして、こないだの岐阜公園の竣工式ですか、そりゃ、千代の富士さんも結構でしょう、市民も大勢見に来ましたから。だけれども、皆さんが言われるのに、あれにね、三百五十万かかったんです。あの土俵に五十万かかりました。東北から俵を運ばせて五十万、千代の富士に三百五十万、全部で四百万ですか、これ見ると三百九十万になってますけど、それが瞬時のうちに消えるんですね。だから、徴税課にいたり、いろいろ市民と接触する生活保護課にいたり、いろんな所にいる人は、市民の苦しい生活をいっぱい見聞きしているんです。何度も何度も足を運んで、五千円のお金、一万円のお金、ほんとに苦労して徴収してくるんですよ、市民は──あっ、職員は、そんな五千円や一万円のお金やない、何万というお金が、あの、竣工式だけで八百六十万と聞いてびっくりしましたけど、あっという間に飛ぶんですね。私はその辺のところに今の職員の皆さんがいかにもやり切れない気持ちをお持ちなんではないかということが、私はいろいろ聞いた中でわかります。私は、市長が質素に堅実に、みんなも頑張ってもらってるから市長も頑張ると、それが温かい配慮で、質素に堅実に職員に心を気配りしながらやってないところに、あなたがいみじくも自分を言わして、よくもたびたびという事件が起こると私は思うんですが、この辺についてお答えをいただきたいと思います。  それから、もう一つ、私は、あの汚職事件が起きたときは市長は外遊中でした。私は、まず、市長はすぐ飛んでくるだろうかって思いました。普通なら飛んでくるはずなんだが、飛んで帰ってくるかどうかと思ったら、飛んで帰ってきませんでした。単純なことかもしれません。でも、汚職が起きたということは何をおいても重大なことなんですね。市民に申しわけないことなんです。私は、何をさておいても日程を変更して飛んでくるだろうと思いました。残念ながら来ませんでした。すべての日程をこなして、そしてこの本議場で、トロントがいいとか、トロントはすばらしいとか──何ですか、でしょう。その間に起きていたんですよ、汚職は。で、トロント、ちょっと余談になりますけれども、トロントについては、その後ね、皆さんがここでやられた後、ニュースステーションでたまたまサミットの前でやりましたけれども、全然違うんですよ、皆さんの言われることと。トロントという所は、元の市長が言っておりましたけれども、もう二十何年も、三十年も前から、六〇年代から都市計画がされていて、トロント市内には高速道路は一切入れてないんですね。トロント市内は昔百年の今電車が走っているんですよ。テレビで見ました、私。あれ、と思いました。一切市内には高速道路は入れないと、昔ながらの百年の歴史を持つ電車が走っているんですよ、ね。そして、元市長という人が、三十年も前に都市計画をした人が、このトロントは、今巨大開発が行われている東京やニューヨークやロサンゼルスのようになるんではないかと非常に心配だと発言をしていました。きっと皆さんも見られたと思います。これ、余談ですけど、そういうことなんですね。私は、だから、すぐ飛んで帰ると思いました。それが市民への申しわけない気持ちの表明だと思うんですが、そういうところが欠如している。こういうところに私は市民と市長の間に非常に今心の離反があり、市長への私は一つの抵抗、そして、気持ちの緩み、そういうものがこういうものを起こしているのではないか、このように思うわけであります。この点について、お答えをいただきたいと思います。以上です。 18: ◯議長(林 春雄君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 19: ◯市長(蒔田 浩君) 野村議員の再質問に対しましてお答えを申し上げます。  まず、全体を通しまして、先般の汚職事件あるいはただいまの福祉職員の不明朗な事件等を通じまして、市長の姿勢につきまして厳しく御指摘をいただいたわけでございます。私の行政の責任あるいはまた市長としての責任を痛感いたしておるところでございます。私も決して浮かれておるような気持ちは持っておりませんし、また、与えられた職務に対しましては忠実にやっておるつもりであります。もちろん、こうした博覧会あるいは市制百年、市制百年は決して浮かれる必要はないと思うわけであります。内容においていろいろ御批判があるところもあると思いますし、また、見方によってはいろいろの見方のこともあろうと存じます。こうした百年という機会を通じまして、職員の皆さん方には十分、今日ある市政、そして与えられた職務を遂行するということに、私もいつも機会を通して言っておるわけであります。私自体にもそうした面につきまして十分理解をし、そして忠実に職務の遂行をしておるつもりであります。いろいろ御批判があることにつきましては、謙虚に受けとめ、十分今後の市政の上において反映をしてまいりたいと思っておるわけでございます。  前夜祭につきましてのお答えでございますが、三百万円を支出するということにつきましては──八百九十万円ですか、総事業費、それに対して岐阜市では三百万円の負担をしてほしい、あるいはまた博覧会協会ではこれだけと、民間ではこれだけという負担割合の中で、この事業がより、せっかくお金を使ってやる上においては効果的にやりたい、また、実効が上がるようにという気持ちもありまして、この事業が既に発表されたということであるわけであります。いろいろこれにつきましても、十分今後ともそういう面につきましての予算、費用の使用ということにつきましては、これも御批判として受けとめてまいりたいと思っておるわけであります。  福祉課職員の不明朗な事件につきまして、私も後からそれをお聞きいたしまして、一定の処分をすることになったわけであります。これはあくまで地方公務員法違反、全体の奉仕者としてふさわしくない行為であるということからいたしたわけであります。これが刑事的な事件になるのかどうかということは、これはまた専門的な面でなければならぬと思いますが、今まで御回答申し上げましたように、これはあくまで行政法による内容というふうに受けとめて処分をいたしたわけでございます。今後こうしたことが他の市町村にも福祉事業推進の上においていろいろ迷惑になったことにつきましても、私自体としても十分その責任を感じておるわけであります。福祉がそのことによって全体として後退したということであれば、それはもし直せれる道があるなら直してもらうように、またお願いをしてまいりたいと思っておるところでございます。また、このことが職員の配置と申しますか、組織と申しますか、そういう上において起きたことではないかということ、これは監督者として欠陥しておるんではないかということにつきましては、私も若干はやはりこういう職務をする人が全く他の職務との違う異色の、異色とはおかしいんですが、ちょっと一人で、こう自分で計画をし、そして措置をするというような組織になっておったということについて、十分組織上の欠陥があったのではないかなという点では、否めない面も持っておるわけであります。したがいまして、いろいろ役所にはその人自体が計画し、企画し、そして処理をする仕事もあるかと存じます。福祉部のみならず、他においてもこういうことがもし組織上、監督上、不十分な面があるとすれば、またそういうことが起きないようにという面からも再点検をしなければならぬと、かように思っておるところでございます。 20: ◯議長(林 春雄君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 21: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。  リフトバスの件でございますが、先ほども御説明申し上げましたように、社協が業者に委託して実施しておるというような、その委託の中身でございますが、車はこちらで持ってあとは運転はボランティアということで委託をお願いしておるわけでございます。そんなような現状でございますし、その中身について一応運転手の方が非常に確保しにくいというようなこともございますので、一遍よく研究をしてまいりたいと思います。  それから次に、車いすの専用タクシーの利用の件でございますが、要綱もございますので、    〔専用タクシーじゃないですよ、割引制度です。あなた勘違いしてる。〕と呼ぶ者あり〕 要綱が現在ございますので、その要綱の運用について十分検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 22: ◯議長(林 春雄君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 23: ◯生活環境部長武藤進敬君) お答えいたします。  ごみの早朝持ち出しにつきまして、どうも生活環境部長の考えは甘いんではないかっていうことですが、そういうふうにとられて非常に恐縮でございますが、実は私は、六時に市民に出していただくという御無理を言う以上、行政としてできるだけの努力をして、市民に御迷惑をかけないようにしていくという決意です。  それから、ごみの取り残しの問題のことにつきましては、そういうことも含めまして緊急的なことにいち早く対応できるような体制を組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。 24: ◯議長(林 春雄君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 25: ◯企画開発部長(高木 直君) 博覧会期間中の博覧会に起因する交通事故対策の委員会を設けたらどうかということでございますが、この一大イベントを行うに当たりまして、岐阜県の公安委員会あるいは岐阜県警察本部、それから岐阜北警察署、中警察署、南警察署全体一丸となって、この博覧会ヘスムーズに行くため、こういった交通事故がないために総力を挙げておるわけでございます。博覧会協会の方におきましても交通対策本部もございますし、それぞれの中署、北署、南署もこういった事故対策については最重要課題として進めておられますので、こういった事故処理についても万全を期せられているものと思いますので、よろしく御理解のほどをお願いいたします。    〔「議長、三十四番」と呼ぶ者あり〕 26: ◯議長(林 春雄君) 三十四番、野村容子君。    〔野村容子君登壇〕 27: ◯三十四番(野村容子君) 車いすの利用移送についてでございますけど、運転手の確保についてはよく研究するということでしたので、一応ぜひ専任の運転手を雇用して、職員として、社協なり社協の職員として雇用されるよう要望しておきます。  それから、タクシーの割引制度のことは全然福祉部長の答弁が違うわけです。ですから、これあのまた厚生委員会でも引き続き論議をしていきたいと思いますけれども、全くその議場でちゃんと質問しているんですから、聞いててくださればわかることなんですけど、わかっていないということが全く遺憾です。  それから、苦情処理委員会ですけど、交通について一定のお答えがありましたけれども、いろいろなね、行政上における問題が出てくると思います、市民の中から。だから、交通問題に限らず、今言いましたごみの問題、いろんな問題、市民がどこにその苦情を持っていっていいかわからぬということはいけませんので、統合したそういう苦情処理委員会のようなの設けていただきたいと、これは強く要求をしておきます。  それから、市長ですけど、一応一連のお答えは了解しますが、ちょっと嫌なことで申しわけないんですが、最後に、答弁漏れのところで、こういう議場ですから再度お答えをいただきたいんですが、なぜ即刻、事件が発生したときに岐阜に帰ってこなかったのか、飛んで帰るべきではなかったのか、この点についてだけお答えをいただきたいと思います。    〔私語する者多し〕 28: ◯議長(林 春雄君) 市長、蒔田 浩君。    〔私語する者多し〕    〔蒔田 浩君登壇〕 29: ◯市長(蒔田 浩君) 野村議員の御質問にお答えを申し上げます。  カンピーナス市におきまして夜十時過ぎにその電話を受けたわけであります。大変沈痛な私は気持ちになり、何かその後の日程消化の上においても、そのことがなかなか頭から去るわけではございません。帰るか帰らないかという面につきましても全く心の中にないわけではございませんでしたが、そうしたことが日程上うまくいくとも、なかなか難しい関係もございましたし、その後の私の視察目的を達せるための日程もございましたので、帰ることをちゅうちょいたしましたが、帰ることにしなかったと、こういうことでございます。いろいろ反省すべきところたくさんあるわけであります。十分今後とも市政運営の上におきまして、私自体に対して厳しい姿勢を持って今後進みたいと思っております。 30: ◯議長(林 春雄君) 四十三番、神山 栄君。    〔神山 栄君登壇〕(拍手) 31: ◯四十三番(神山 栄君) お許しをいただきましたので、順次お尋ねをいたしたいと思いますけれども、実は原稿にまとめておりません。(笑声)そのような関係上前後する点もあろうかと思いますし、あるいは断片的な質問になるかとも思いますけれども、その点をお断りをしておきたいと思います。  皆さん御承知のように、昨晩からですか、カナダ・トロントで先進国のサミットが開催をされております。その中でやはり重要な議題というのは食糧問題、これが大きな問題になるであろうというようなことが報じられております。きょうの新聞にもかなり出ておりましたけれども、牛肉・オレンジ問題、この問題が日米両国間の事前協議の中でかなり難航したようでありますけれども、どうやら決着をしたような報道がされております。どうもその結果見てみればどんどんどんどん押されぎみな状況の中でですね、譲歩せざるを得なかったと、こういうようなけさの新聞が出ておりましたけれども、この次には米だということがアメリカから言われておるそうであります。そういうことになってまいりますと、一体これからの日本の米作というのはどうなっていくであろうかというようなことで、大変農民にとっては、農家にとっては不安な状況が続いていくわけでございます。そういう中でこれからの日本の農業がどう行くべきか、あるいは二十一世紀に向けての日本の農政はどうあるべきかということを真剣に考えなければならない時期に来ておると私は思うわけであります。しかもこの農政問題というのは、どちらかといえば生産者だけに今まで特に関心を持たれてきたようでありますけれども、今日の食糧問題というのは生産者だけではなしに、生産者、消費者ともに含めてこの問題を真剣に検討しなければならない、考えなければならない問題だと思うわけであります。そこで、中・長期に向かってのこれからの農産物対策はともかくといたしまして、現在の米の状況を若干御説明申し上げまして、市長に対してその対策についてお尋ねをいたしたいというよりも、実は私はお願いをしたい、このように思っておるわけでございます。  もう既に皆さんの中でも御承知だろうと思いますけれども、日本のですねえ、年間の米の、農林省あるいは食糧庁が計画いたしております米の生産量というのは千四十万トンと、こういうような状況で計画生産をしておるわけであります。その中で百五十万トンというのは備蓄米ということで、万一に備えて政府が備蓄をしようということであります。そういうことで、ことしの六十二年度の米穀年度、米穀年度は十月三十日が米穀年度でありますけれども、米穀年度までの計画を立てておるわけでありますけれども、千四十万トンの年間の需給計画に対しまして、現在のところですね、相当な米が余っておる、一体この米をどうするのかという問題がですね、大きな問題になってきておる。そういう中で先ほど言いましたように、将来に向けてアメリカからの米を自由化しようというような問題が上がったときに、どうなってくるであろうかということが言えるわけでありますけれども、現在の米のですねえ、需給状態がどうなっておるかということを簡単に申し上げます。まあしかし、全国的に見ますれば、百五十万トンは先ほど言いましたように日本の備蓄米、万一に備えての備蓄米ということでありますけれども、さらにそれを上回る八十万トンの米がですね、とにかくことしの十月三十日の米穀需給年度末には残るだろうと言われておりまして、この八十万トンに対しまして政府がですね、緊急需給対策を現在立てておるというのが現状であります。この点は既に市長も農林部関係の方々も十分承知をしておられるだろうと思いますけれども、そういう中で一体この岐阜地方においては米の状況はどんなふうな状況になっておるかということを申し上げますと、現在岐阜の食糧事務所管内の倉庫の中で、六十一年産、いわゆる一昨年の米、これは古米というわけでありますけれども、これがですねえ、二万五千二百四十俵現在倉庫の中で積まれておるわけです、古米というのが。それから六十二年度産、昨年の米でありますけれども、昨年の米で自主流通米が一万九千俵、政府米が三万一千九百俵、六十二年の米が四万二千八百俵現在倉庫に積まれておるということであります。特に六十二年産はともかく、六十一年産のこの二万五千俵という米はですねえ、どうしても八月までに出さないと、もう九月には新しい新米が入ってくるわけです。で、食糧事務所はですねえ、この二万五千俵の米をですねえ、八月までには何としてもですねえ、割り当てて出さなければならないというせっぱ詰まった状況に置かれておる。そういう中で、岐阜地方の、岐阜の食糧事務所を見ましてもこういうような状況でありますから、全国的に見て八十万トンの米がですね、さらに余ってしまう、一体この米をどうしたらいいんだということであります。そういう中で今農林省並びに政府が立てております、米の緊急需給対策というものが立てられておるわけでありますけれども、先ほど言いました八十万トンのうち、二十万トンは政府保管として、政府の調整を図るとして二十万トンは考えようと、あと六十万トン、これをですねえ三十万トンずつ、この六十三年度で三十万トン、六十四年で三十万トンずつ消化をするといういうことで考えようということで、この三十万トンの対策の中で考えられておりますのが、販売業者に対してですねえ、米の消費を督促するということで三万トン、他用途米の拡大で十二万トン、さらに生産者団体、これは農協等を通じまして十四万トン、こういう割り当てをしておる中で、学校給食で一万トンをですね、どうしても米の消費拡大で消化したい、このように農林省並びに政府は考えて、今その点を各都道府県に対して要請をいたしておるわけであります。  そこで私は、この学校給食について特に触れてみてお願いをしたいと思うわけでございますけれども、年間のですねえ、国民一人の消費量というのは大変少なくなって、だんだんだんだん落ち込んできているわけです。昭和六十年にはですね、大体七十三キロ、一年間の消費量が。六十二年ではですねえ、年間に七十一キロになったということであります。七十一キロといいますとですねえ、大体米の量を我々食べるかということになりますと、大体一日二百グラム、二百グラムでですねえ、茶わんにですね、大体四杯だそうで、大体国民の一日のお米を食べる、御飯を食べる量というのはその程度だということであります。市長一日にですね、大体あなた、どのくらいのお米を食べておいでになるかですねえ、(笑声)私は大体家内となにしたんですけど、私はもう一日に三回とも御飯を食べておりますけれども、一杯しか食べないということになりますと三杯しか食べないわけでありますが、そういうことになりますと、私の場合は七十三キロはですね、食べてないというような状況になるわけでありますけれども、そのように米の消費量というのはですねえ、だんだんだんだん落ち込んできておる。そういう中からですねえ、先ほど言いましたように米の生産量というものをぐんと抑えてくるということで、今減反政策を押しつけておる。こういうような状況にあるわけでございますけれども、そういう中で学校給食に一万トンのですね、割り当てをすると。一万トンというのはですね、一万トン、一万トンと言いますけれども、一万トンというのはですね、どのぐらいの米だろうかということもですねえ、なかなかわかりにくいわけでありますけれども、俵数に合わせますとですねえ、十六万六千六百俵です。十六万六千六百俵というのは大体一万トンの米だというふうにですねえ、頭において考えてみればいいわけでありますけれども、十六万六千俵ということになりますとですね、かなり大量ななにでありますけれども、これを米飯給食、学校の米飯給食でぜひ消化したい、こういう考え方であります。  そこで岐阜市のですね、学校給食というのはどのようになっておるかということを申し上げますと、週二回ですね、お米を小中学校の子供に食べさしておるようであります。これ非常にですねえ、お米ということになりますと子供にも好評なようでありますけれども、この週二回の米をですねえ、何とか一日ふやしてもらえないのか、週三回にふやしてもらえないのか、そのことによってですね、かなり米の消費量というのは多くなる。で、県下の中の学校給食状況を見てまいりますとですねえ、まだ週一日しかやっていない所もあるわけです。岐阜の場合は二日やっております。一週間のうちでですね二日間は御飯、三日間はですねパンということでやっておられるようでありますけれども、これをせめて三日にふやすというようなことが一体できないものかどうか。それで保健体育の方で聞いてみますとですねえ、もし岐阜市の小中学校の生徒にですねえ、一回、一日ですね、ふやすことによって八十六俵の米が要るそうであります、一日で。一日八十六俵ということになりますと、これ年間に直しますとですね、相当な量になるわけでありますが、それが岐阜市だけでもそれだけになるわけでありますが、全国的に学校給食というものをですねえ、ふやすことによって、このことし六十三年度で八十万トンの米の余剰米が出るという状況の中が、かなりカバーされるんではないだろうかと、こういうことを思うわけでありますが、この学校給食に対してぜひともですねえ、市長にこの際一日ふやしていただくような計画を早急に立てていただくことができぬだろうか、このように思うわけであります。で、現在パンとお米をですねえ給食に使っておるわけでありますけれども、非常に保健体育の中で子供の給食に対しては関心を持っていろいろ細かい点をですねえ、考えられて献立をつくっておられるようでありますけれども、そらパンよりもですねえ、非常にお米の方がですねえ栄養が非常に多いということが計算をされておるわけでございます。カロリーの場合でもですねえ、パン二枚と、それからお米はですねえ、一回において大体百二十グラム、茶わんに二杯ぐらいだそうでありますが、これをですねえ、学校の子供に、中学校の場合、中学生の場合でありますけれども、食べさせておるようでありますけれども、カロリー計算でいきましてもですねえ、パンの場合は三百八十八カロリー、米の場合だとさいが三百九十二カロリー、それから総合たんぱくにつきましてもですねえ、総合たんぱくは若干パンよりも米が落ちるそうでありますけれども、おかずの方でカバーしておる、こういうことでありますがですねえ、いろいろ工夫をされながらこういうことを現在学校給食を実施されておるようでありますけれども、学校給食会といたしましても、文部省等の通達を受けながら、できるだけ今後ですねえ、子供に対して学校給食をですねえ、漸次ふやしていくようなことを考えたいと。それで、ただ単に学校給食をふやすことによって米の量を減らすというだけではなしに、今の子供たちに米に対するですねえ、なじませる、米になじませるという点をですねえ、特に強調をして、学校給食をできるものならふやしていきたい、こういうような考え方があるわけであります。特に栄養値が豊かであるということになれば、パンよりもですね、米の方がですね、うんと私は子供の体力をつくる点においてはかなりですねえ、いいんではないかということを思うわけであります。これはひとつ笑い話として聞いていただけばいいと思いますけれども、ある人がですねえ、昔はですね、岐商の野球非常に強かったと、甲子園へ行くとですねえ、何回も優勝をしたと。最近ですねえ、どうも甲子園へ行ったって一回で負けてしまうか、あるいは二回までしか出てないと、パンを食べておるようなことでですねえ、なかなか野球に勝てるはずがないと。(笑声)やっぱり平素米で体力をつくってですねえ、とにかく野球をやれるような選手の体力をつくらなければならない、こういうことを言われた方があるわけです。あるいは中にはこんな話も出てまいりました。学校でですね、学校に二宮金次郎のですねえ石像がある所があるわけでありますが、昔の子供はですねえ、背中にあの重たい薪をいっぱいとにかく負わえて、しかも本を読みながら山をですね、登りおりするのもそれだけの体力があったからだと、昔やはり米を食べてそれだけの体力をつくったんだと。(笑声)こういうようなことを言う人がありますけれども、やはりこれはですねえ、米というのが日本の体力をつくるんだという一つの話の中でそういうことを言われたんだろうと思いますけれども、これはひとつですねえ、そういう意味で私は米飯給食をふやすことによって、かなり子供の体力というものをですねえ、つくることができるんではないか。そういうような観点からですねえ、政府が考えておる一万トンの学校給食による消費の拡大、その中で岐阜市において一日ふやすことができないか。もし一日をふやすことができないとするならば、せめて半日でもいいからですねえ、米飯給食をふやしてもらうことができないのか、このことを市長にお願いをするわけでありますけれども、    〔私語する者あり〕 実はいろいろ聞いてまいりますと、この米飯給食切りかえるということは簡単なようでですねえ、いろいろと問題があるようであります。ということは、やはりパンよりもですねえ、御飯を炊く場合には非常にですねえ手間がかかるわけであります。そういうことになりますと、やっぱり人件費の問題もあるでしょう。あるいは機械設備の問題もあるかもしれません。要するに炊飯設備の関係もあるかもしれません。そういうような関係があるにいたしましてもですねえ、この際日本の農産物のですねえ、過剰に苦しんでおる現状というものをですねえ、十分ひとつ考えた中で米飯給食というものはぜひともふやしていただきたいということをですねえ、市長にお尋ねをするわけですけれども、お尋ねというよりは、私はですねえ、ひとつ何としてもですねえ、半日ふやしてやろう、一日ふやしてやろうと、こういうですねえ、市長に御答弁をいただきたいわけです。    〔私語する者あり〕(笑声) これは本来ならですねえ、教育長にお尋ねするのが本当かもしれませんけれども、    〔私語する者あり〕 いろいろと教育長にもお話をしておりました中で、教育長が先般私たちも十分そのことはわかっておりますと、じゃあひとつですねえ、子供にだんごを食べさせた、あるいは五平もちを食べさせるようなことも考えましょうと、こういうようなことを教育長おっしゃいましたけれどもですねえ、(笑声)あの五平もちだとかだんごというのはですねえ、他用途米で食べてるわけですよね。(笑声)私はですねえ、純お米をですねえ、やはり消費しないとこの八十万トンの米というのは消化できないわけでありますからですねえ、その五平もちだとかだんごをですねえ、食べさせるのもいいかもしれませんけれども、やはり米をですねえ、ひとつ学校給食に充当するということでですねえ、お考えをいただきたいんですが、市長に私は強くこれを要請いたしましてですねえ、計画をしていただくようにいたしますから、答弁をいただきたいと思いますから、(笑声)    〔私語する者多し〕 教育委員会の方でも早急にですねえ、そうした計画を立てていただけば大変幸いだと、このことにつきましては市長からですねえ、ぜひともふやすというお考えで御答弁をいただきたい、(笑声)このように思うわけであります。  それから、先ほど言いましたように、まあ米の自由化の問題が叫ばれております。そういう中で今日ほどですねえ、この農産物問題に関心が高まっておるときはない、時期はなかったというふうに思いますけれども、私は最近ですねえ、見ただけでも、新刊書だけでもですねえ、このような「米をどうする」と、あるいは「米は輸入か農の再生か」と、あるいは「恐るべき輸入食品」、米の関係でありますけれども、こういうような本まで出てるわけです。中にはですねえ、コシヒカリというのは日本でですねえ、これはもう有名な銘柄米ですね、「コシヒカリは危ない」というんですね、これ。(笑声)「農薬残留米が食卓を襲う」、そうかと思うとですねえ、米は安くできると、農家は豊かになれる、「農業イノベーションの提唱」と、いわゆる日本の農業にですねえ、一大改革を加えれば米はまっと安くできるし、アメリカから米を輸入してもですねえ、十分ひとつ耐え得ることができるというような本を書いている人もある。    〔私語する者あり〕 「農業は日本のお荷物か」ということでですねえ、農業のために大変日本というものは大きな苦労をせなきゃならぬがですねえ、そんな大きな荷物を抱えてですねえ、今後どうしてやっていくのかという新刊書も、こういう、それから今盛んに農協に対しては大変な批判が多いわけですが、「今農協をどうするか」と、こういうですねえ、それから「アメリカの米と牛肉」、これらの新刊書が出ておるんですけれども、私はこれらの本を読んでみるとですねえ、なかなかですねえ、なかなかわからないわけですねえ、これ。いろいろと批判をする人もありゃ、あるいはですねえ、この現在の日本の農業っていうものを守らなければならないという考え方、アメリカにそんな安い米がありゃどんどん輸入すりゃいいじゃないかと、こういう考え方の見方をしている本もあるわけです。全くその辺のところがですねえ、大変こんがらかってしまうわけでありますけれども、しかし、今日本の食管制度というものはですねえ、大きく見直さなければならないような時期に来ておるということは私は言えると思うんです。ちょうど昭和四十四年ですか、米というのは食管制度の中で全部が政府が買い上げて、そうして全部が政府がですねえ、消費者に売り渡すという、こういう制度が食管制度の始まりでありますし、それを続けてきたわけです。かつて昔はですねえ、米穀通帳といって米を買うですねえ通帳が、切符が要ったわけでありますけれども、そういうものが昭和四十四年にはなくなり、昭和四十六年にはですねえ、日本の農産物の需給状態から考えて、自主流通米制度、これはもう全然政府の手を通さずにですねえ、集荷団体が集め、あるいは政府が集めてですねえ、そして良質米を売るという、そういう制度に変わってきておる。ということになりますと、昭和十七年からできたこの食管法というものがですねえ、現在非常に空洞化されている、あるいは骨抜きされておるんではないかと、こういうような見方をされる方があるわけです。事実私はそうだというふうに思っております。そういうことになると、根本的に食管制度を見直せあるいは食管制度みたいな廃止にしてまえと、そういうような見方をされる方があるわけであります。自由主義経済の中で、市場原理というのはですねえ、物が余れば安くなるというのがこれは原則なんです。物がなくなれば高くなるというのが原則なんですね。現在のように備蓄米百五十万トンを用意し、さらにその上八十万トンも米が余ればですねえ、どうしたって安くなるというのが当たり前じゃないかと。そういう中で日本の米市場をねらってアメリカがですねえ、米の自由化を迫ってくると、そういうことになってくれば、一俵アメリカから五千円の米が入ってくりゃあですねえ、日本の消費者は非常に喜ぶじゃないかと、こういうような意見もあるわけであります。しかし、一九七〇年代から一九八〇年代にかけてですねえ、大変世界はですねえ、農産物の不作に陥ったと、そして農産物のですねえ、需給が逼迫した時期があったわけです。もしそうしたときに米の輸入ができない、食糧の輸入ができないというような状況になったときに、食糧の安全保障、食糧というのは、人間ですねえ、一日一遍も欠かすわけにはいかないわけです。一日も二日も食べずにおるというわけにはいかないわけです。どうしても食糧というものは食べなきゃならぬというですねえ、これはもう最重要なですねえものでありますだけに、日本の食糧確保、安全保障ということを考える場合に、この食管制度というのはですねえ、そう簡単にですねえ撤廃するということにもならないでありましょうけれども、現在の食管制度そのものがいいというふうには私は考えられないと思うわけであります。そこで特にこの米の問題でですねえ深刻な関心を持っておるのは私は東北地方あるいは北海道だと思うわけであります。特にこれ中部圏におきましてはですねえ、まあ無論この農業問題については大変な関心を持っておられる方もありますけれども、何といってもですねえ岐阜市のような都市近郊農業、こういうものについてはですねえ、まあこれは農業問題、大事は大事でありますけれども、こうした機会にやはり岐阜市の都市農業というものはどうあるべきかということを考えてみる必要があるんではないか、このように思うわけです。で、特に新しい臨調の中ではですねえ土地対策というものは大変問題になっておる、そういう状況の中で、岐阜市の中における、市街化区域の中における農地の問題あるいは市街化調整区域の中における農地の問題等もですねえ、この食管制度と合わせた中で考えていくべきではないだろうかなあいうことを私は思うわけでありますけれども、ひとつ市長にですねえ、大変この食管制度の問題というのは、いろいろな考え方があって難しいというふうに思いますけれども、この点についてですねえどう考えるか。特に私は岐阜市におけるような都市近郊農業下における農業を守っていくためにですねえ、どうこの農地というものを今後考えていくべきかというような点について、市長、何かお考えがあればですねえ、その点をお尋ねしたいというふうに思うわけであります。  とりあえず第一回の関係につきましてはですねえ、この農業問題だけに絞ってお尋ねをいたしますが、先ほども言いましたように八十万トンの消費拡大計画、これはですねえ国策として今農林省が考えておるわけでありますから、何としてもこれ達成しなければなりません。六十一年度の米がですねえ、これが十月以降も残るということになりゃ古々米になってしまうわけです。古々米になってしまいますと、これはですねえ加工用に回すかあるいは豚なんかのえさに回さなければならぬと、こういう状況になってくる中で、消費の拡大というものはですねえ行政の中で真剣に考えなければならぬわけでありますが、ひとつ市長、お願いしたいんです。私はお願いをするわけです。やりましょうと、学校給食一日ふやしましょうという御答弁をいただければ(笑声)私はそれで結構でございますが、どうかひとつそういうことで第一回は終わりたいと思います。    〔私語する者多し〕 32: ◯議長(林 春雄君) ちょっと神山さん、あとの通告の問題……。 33: ◯四十三番(神山 栄君) それやらへんのやで……二回目に……。 34: ◯議長(林 春雄君) いけません、一緒にやってください。(笑声) 35: ◯四十三番(神山 栄君) (続)それではですねえ、この問題が私は主でございましたんで……あと、都市計画問題があるわけでございますけれども、この問題について簡単に触れておきたいと思います。  実は駅前の再開発問題、これにつきましては、香蘭町含めまして新拠点整備事業ということで今いろいろと計画がですねえ立案されておるようでありますけれども、私はいま一つですねえその中で考えてもらいたいのは、南をどうするのかと、加納地区をどうするのかということをですねえ、ぜひともひとつ考えてもらいたいと思うわけであります。特に駅北の関係につきましてはですね、いろいろと構想が練られておるようでありますけれども、そういう点について南もやはり南北がですね、高架になって流通した場合にはですねえ、南部の南側の発展ということも考えなければなりません。特に南部住民にいたしましてはですねえ、高架事業に大きな闘待をしておるわけでありますから、南部に対するですねえ新しい都市計画事業というものをどうするのかということを織り込んだ計画をぜひ立てていただきたい、このように思っておるわけでありますが、これに対して市長のお考えをお聞きしたいということと、それから高架事業の関係でありますけれども、これはもう既にいろいろな形で論議されておりますから多くを申し上げませんけれども、とにかく五十七年から六十七年までの十年計画で、当時の国鉄工事局とこの事業計画というのはですねえ、事業協定ができたわけでありますけれども、それによりますと、この六十三年は五十八億五千万、来年の六十四年度には八十二億五千万、ま、こういうような計画を立てて、六十七年に完成しようということが考えられておるわけでありますけれども、六十三年の五十八億五千万の計画でありますけれども、どうやらことしはですねえ建設省が三十億、それからJRの方が四億程度ということで三十四億六千万、こんなような予算でことしはやらなければならぬわけでありますけれども、このような状態でまいりますと、残っております四百三十二億、この予算の消化というのは到底五年間ではできません。そこで市長、大変この点お考えになっておるようでありますけれども、特に県と市においてこの高架事業に対してですねえ、高架事業費の前倒しというような意味で、かなりな大きな金額というものをですねえ考えておられるというふうに聞いておるわけでありますけれども、例えて申し上げますならば、この事業に対して残された四百三十二億を五年間あるいは六年間、七年間で完成しようとする場合に、ある程度の金を出し合う、県と市で出し合う、百億出し合えばですねえ五年間で毎年十億ずつ、そういうことになりますと、ことし岐阜市が十億、県が十億出せば二十億の上積みができるわけであります。そういうことになりますとこの計画で五十八億でありますが、三十四億に二十億ということになれば五十四億になると、まあこういうことになるわけでありますが、そうしたお考えを持たれてこの高架事業というものを一年でも早くですね完成させるということにですね考えるべきではないか、このように考えておるわけでありますけれども、それだけのですね財政負担をするですね意思があるかないのか。さらに岐阜市においてですね、それだけの財政力があるのかどうか、その点について含めてもですねえ、ひとつ市長のお考えをお聞きをしておきたいと、このように思うわけであります。  いま一つは、東海環状高速道の問題でございます。  この問題につきましては、市長も大変お力を入れておいでになるわけでありますが、そのことは私たちも聞いておるわけでありますけれども、愛知県あるいは岐阜県、三重県の一部が来年度には着工をされると、こんなような話も実は聞いておるわけでありますが、何としても岐阜市にですねえ、この環状高速道はですねえ岐阜市の中にこのルートを早く決定してもらいたいというようなことを私は要望するわけでありますけれども、まだ岐阜市にまではですねえ建設省がはっきりしたルートを示しておりません。しかし、建設省ではどうやらわかっておるようであります。そういう意味からいいましてですねえ、この高速道に対する市長のお考え方、聞くところによりますと、ぜひひとつ岐阜の中には二つぐらいのですねえインターをつくりたいというようなお考えを持っておいでになるというようなお話でありますけれども、そのインターをですねえ大体つくるとすれば、どの程度にですね、どの辺の所にですね、このインターというのを考えられておるのか、考えられるのか、その辺のところ、建設省のもう既に調査が終わっておるようでありますから、それらを踏まえてのお考えをですねえ聞かしていただきたいというふうに思うわけであります。  それから、いま一つ、通告をいたしておりますところの土曜のですねえ、いや、週休完全二日制度といいますか、土曜週休二日制度ということになりますと、土曜日というのはですねえ完全に休んでしまおうということでありますけれども、どうやら来年度あたり中央官庁はですねえ、このことを実施に移そうという計画のようであります。まあ中央あたりということになりますと土曜、日曜閉庁ということはですねえ、私はできることが可能かもしれませんけれども、地方へ参りますとなかなかそうはいかないんではないかというふうに思うわけであります。で、今銀行は皆さん御承知のように第二、第三とですねえ土曜日と日曜日は休んでおるわけでありますが、これはですねえ、かなり不自由をされておられる方もあろうかと思いますけれども、今、その後、銀行の土曜月二日のですねえなにについては、それほど大きな問題がないようでありますけれども、直接住民に関係のある市役所あたりでですねえ、完全に週休二日制をとるということになりますと、かなり市民からもいろいろと批判が出てくるんではなかろうかというふうに思うわけでありますが、岐阜市の場合は現在試行されております、土曜日に対しましてはですねえ、半分が休んで半分は出勤しておるというようなことでなにされておるわけでありますけれども、現在一年間にですねえ、どれだけぐらいの公務員というのは、地方公務員というのは休みがあるかということを申し上げますと、調べてみますと、日曜日は大体年間五十二日、休日が十二日、それから年末年始というのがですねえ五日間あります。それから土曜日がですねえ週休、休むということになりますと、これ二十六日になるわけでありますが、そういうことになりますと年間九十五日です。で、三百六十五日から九十五日引きますと二百七十日がいわゆる稼働日数、いわゆる出勤をする日数ということになるわけでありますが、二百七十日というのはですねえ、一日の労働時間、一日の労働時間はですねえ、大体現在市役所あたりは七時間三十分ということになるわけでありますけれども、こういうことに、七時間三十分にこの二百七十日、さらに有給休暇というのがあるわけでありますが、年次有給休暇というのがあるわけでありますが、これらを差し引きまして試算をしてみましても、年間千八百四十五時間というようなことになるわけであります。今労働省が考えておりますのはですねえ大体二千時間、さらにそれを千八百時間にまで労働時間は短縮すべきだと、こういうようなことが言われておりますけれども、しかしまあ外国はですねえ、非常によくいろいろ言われてですねえ、日本は働きバチだというようなことが言われておりますけれども、日本人にしてみますとなかなかですねえ、そんなに休むというようなことはですねえ、現在の状況の中ではなかなかできないわけです。今の中小企業が週休二日制どころか日曜もですねえ出て仕事をしなければならないというような状況にあるわけでありますが、そういう中でこの地方の自治体が完全週休二日制、をですねえ閉庁にするというようなことはなかなか難しいであろう、こういうふうに思うわけでありますけれども、しかし、時代の趨勢として、やはりある程度労働時間を短縮していくということはやむを得ないというふうに思うわけでありますけれども、この土曜のですねえ週休二日閉庁制というものに対して、将来ですねえ私は、市長はどのように考えておられるのか。私は当分の間はですねえ、現在試行されておるような交代の週休二日制というものなら考えられるとしてもですねえ、直ちに週休二日制に結びつけるということはですねえ、かなり市民感情として、なかなかなじまないのではないか、受け入れられにくいのではないか、こんなように思うわけであります。この点についてもですねえ将来の問題として、ひとつどのようなお考えがあるのかお答えをいただきたい、このように思うわけであります。  以上、第一回の質問を終わりたいと思います。(拍手) 36: ◯議長(林 春雄君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時四十九分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後一時三分    開  議 37: ◯副議長(小島武夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。神山 栄君に対する答弁を求めます。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 38: ◯市長(蒔田 浩君) 神山議員の御質問にお答えを申し上げます。  議員は、農政については大変お詳しい方でございますから、(笑声)専門的な角度からお尋ねになりましたが、先般も私も東京で時間がございましたから、農政ということにつきまして講演がありましたのでお聞きをしてきたところでございますが、御質問者のお考えと大変よく内容が似ておるわけでございます。要は食糧管理制度についてどう思うかということでございますが、日本の主要食糧の確保あるいはまた価格の調整等から、この食糧管理制度ちゅうのは重要な役割を持っておるものでございます。したがいまして、昨年の第一回定例議会におきましても、国民の食糧の安定供給、農業政策の確立ということに対しまして意見書が議員の皆さん方によりまして御決定になっておるわけであります。私もこの意見書と同感をするものでございます。御質問のとおり、米は恒常的な供給過剰の解消について、国の基本計画に沿って農家並びに農業団体の協力を得ながら生産調整を実施しているところでございますが、国民食糧の安全保障の面からも食糧管理制度は社会経済構造の動向に合わせ制度の見直しは必要とは存じますが、食糧管理制度の根幹は堅持されることを切望をしておるものでございます。  次に、そういう面と同時に、逆に大変米が今余るという時代でございます。したがいまして、この米余りに対して給食の制度を、現在週二回であるが、ふやすようにぜひしろと、こういう話でございます。給食制度の内容につきまして、あるいはいろいろ文部省が定めておる給食の問題につきましては、私からも申しません。いろいろ目的があるわけでありますが、ただ、米の今の余りに対しまして、どのように地方自治体においても対応できるようにすべきかどうかという問題についての面からお答えを申し上げる次第であります。  まあ教育委員会所管でございますから、私からは教育委員会に対しまして、ただ、御質問がありましたように週二回に対しまして、さらにふやすということについては十分御検討をしていただくよう教育委員会には要請をいたすところでございます。七月に発足予定のこの学校給食研究委員会というものが発足いたしますから、米飯給食への推進につきましてもぜひ具体的に研究をしてもらうよういたしたいと存じておるところであります。給食ということと同時に、いわゆる学校給食の教育面と、米を少しでも過剰米を減らかすという両面を含めて十分研究をしていただきまして、そして前進のある内容でこの研究会が対策を決めてもらうように御要請を教育委員会にしたいと、このように思っておるわけであります。そして、できるだけ早く結論を出してもらうようにしたいと思っておるわけであります。  それから、駅前の再開発問題につきまして、いろいろお尋ねでございますが、もちろん高架事業は南北交通あるいは南北地域の格差、これが目的でありますから、北の方の広場並びに開発と同時に、加納地域、いわゆる南部地域の南側の方につきましても早く都市計画の基本構想を固め、そして都市計画決定をしなければならぬと、かように思っておるわけであります。いろいろの案が出ておるわけでございますが、まだそれがコンクリートに固まったものではないわけであります。しかし、この事業も六十七、八年完成ということでございますから、それまでに早く都市計画構想を定めたい、こういうふうに思っておるところでございます。  六十七年完成ということで高架事業は進んでおるわけでございますが、いろいろ財政問題もあるわけでありますが、この前もお話ここでいたしました、回答いたしましたように、六十七年にあと四百三十億今年度含めて消化しようと思いますと、公共事業で平均で八十億ということになるわけであります。これはなかなか大変なことであるというふうに思うわけであります。しからば公共事業でやるとすれば七十二、三年になるのではないかということになります。したがいまして、県におきましても大変心配をしておられますし、また、私たちも常に国、県に対しまして、できる限り確定せられた年度あるいはまたそれが若干延びるといたしましても完成を急ぐということでお話を申し上げておるところであります。具体的な内容で県並びに岐阜市が単独事業をどんだけやるかという、そういう数字についてはまだ具体的に合意しあるいはまた表向きになっておるわけではございませんが、しかし、そのように単独事業を入れて、前倒しを含めまして、とにかく六十七年の完成に向けて、あるいはまた若干延びるにいたしましても、そんなにそう延びるようなことのないように最大限の財政負担をしてでもやり遂げようという強い意思を持っておりますし、県におかれましてもそのようなふうに私は対応を受けておるところでございます。いずれ皆さん方に、これだけ県と市で単独負担をして、そしてこの年度に完成できるだろうと、そういう方向がまた出てくることと思うわけでありますが、その節には何かとまたよろしく御支援賜りたいと存ずるところであります。  東海環状自動車道路、これも大変私も一生懸命皆さん方の御支援を得て、何とかこの岐阜県三十キロ、愛知県二十キロ、三重県二十キロという最初の調査のキロであったわけでありますが、少なくとも岐阜県に対しまして何とか岐阜市へのぞくような、入れなくとものぞくようなことで、もう少しキロを延ばしてもらえぬかということで、国会の先生あるいは建設省その他へ陳情を何回となくやっておったわけでありますが、ま、そういうこともある程度お聞きをいただきまして、岐阜県が三十九・数キロと約四十キロに、約倍近く……五割増しになってきたというところは、そういう点もありまして、武芸川の境、岐阜市との境まで調査区域が延びてきたということによりまして、大体岐阜市のどこを通っていくかという線形がわかってくるわけであります。したがいまして、今後、高富の今の白鳥線まで何とかと言っておったわけでありますが、まあその付近の所にインターを岐阜市としても考え、そしてそこに定着してもらえるように今後とも働きかけをしてまいりたいと思っておるわけであります。さらにこれが西へ延び大垣の北の方を通るということになれば、さらに岐阜市にもう一カ所西の方にインターが必要ではないかと、そら私も当然そのように今まで言ってきたわけでありますから、それの実現になるように努力を一層してまいりたいと思っておるわけであります。来年からこの整備計画に入っていくというふうに聞いておるわけであります。岐阜市にとりましてもこの東海環状自動車道路というのは産業発展の上においても、あるいはまた岐阜市の活性化においても極めて重要なものであるわけであります。一層今後とも力を入れて本市のインター設置並びに線形ができる限り岐阜市の市内に近い方、合聞いておりますのは岩野田区域のように聞いておりますけれども、できるだけ南の方におりる方向であれば、それだけさらに市街地に近いということで利益性が高いと、このように思っておるわけであります。十分そういう点も考えまして一層の努力をいたしたい、かように思っておるところであります。 39: ◯副議長(小島武夫君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 40: ◯市長室長鷲本順一君) 週休二日制についてお答えいたします。週休二日制は昭和四十七年にILOが週四十時間への労働時間短縮を採択したのを背景といたしまして、公務員につきましても昭和四十八年の人事院勧告で取り上げられまして、当岐阜市役所でも昭和五十六年度より、一人の職員が月に一回土曜日に休みをとることができるようになったものであります。その後さらに昭和六十一年の人事院勧告では四週六体制が勧告されまして、現在、市の職員については四週六体制、すなわち月に二回土曜日に休みをとると、この制度の試行を実施しているところであります。公務におきますところの週休については、社会一般の情勢に適応させることを原則として考えなければならないことは当然であります。また、我が国の労働時間の短縮のリード役としての期待も配慮しなければならないでありましょうが、民間の週休二日制に対する対応がまだ相当時間を要するとされております今日、果たして閉庁方式に対する市民の理解が十分得られるかどうか、また、市民サービスに大きな支障を来さないかどうかを考えますとき、地方公務員がいつの時点でそれに踏み切るか、また、特殊な職場での対応をどうするかは実に大きな課題であります。閉庁することに問題のある職場といたしましては、例えば市民病院、焼却場、処理場、図書館等の公共施設、さらには学校、保育所その他の福祉施設、交通部、消防等が挙げられると思います。あれこれ考えますと、この閉庁方式はよほど慎重に考えなければと御質問者もおっしゃいましたように、その御意見は十分理解ができるところでございます。しかし一方、この閉庁方式は開庁方式に比べまして、むしろ今の方が非効率ではないかとも言われております土曜日の少数職員での業務対応が解消してなくなってしまうこと、また、庁舎管理経費の節減などの利点もありまして、金融機関でも来年二月から完全週休二日制に移行するよう進められている等の時代の趨勢を眺めますとき、いわゆる社会的ミニマムとして本市もいずれは実施しなければならないと思いますが、今後実施の時期、方法等、実施に当たっての諸問題を含めましてよく研究するとともに、また、他都市の状況も踏まえて慎重に対処してまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。    〔「議長、四十三番」と呼ぶ者あり〕 41: ◯副議長(小島武夫君) 四十三番、神山 栄君。    〔神山 栄君登壇〕 42: ◯四十三番(神山 栄君) 再質問をいたしたいと思いますけれども、まだ三名の方が残っておいでになりますので、極めて簡単にですねえ、お尋ねをいたしたいと思います。  今、市長からですねえ、特に学校の給食問題については所管が教育委員会であるので、教育委員会に十分計画検討させると、こういう回答でございましたけれども、先ほどから再三言っておりますようにですねえ、何としてもこれはですねえ、消費拡大という点からいいまして実施できるようにですねえお願いをしたいし、教育長にもお願いしておきますことは、市長がそうしてですねえ指示をされるわけでありますから、実施できるという考え方でですねえ、ひとつ御検討、計画を立てていただきたい。こういうふうに思うわけでありますが、特に学校給食に対しましてはですね、国の補助が五割出ているわけです。六十二年度もですね、農林省が学校給食関係、消費拡大につきまして、二百十六億二千万、これだけの予算を組んでるわけですが、この九割というのはですね、学校給食に振り向けておる、このくらい農林省もですね、大きな予算というものを学校給食に振り当てておるわけでありますから、そういう点に対して地方自治体としてもですね、できるだけ学校給食というものが、ただ単に学校給食だけ消費が拡大すると私は考えません。やはり子供に対して米になじませるというところに、私はですね、問題があろうかというふうに思いますので、その点、一つですね、なるべく早い時期に実施できるように、しかし、まだ考えてみますと、各務原が一日と、東京都は一週間に一回しかやっていないというところでありますが、この辺のところは全国市長会あるいは県の市長会あたりでもですね、十分ひとつ強調していただけたらと、こんなふうに思うわけであります。  それから、食管法の関係につきましては、きょうは全く同感だというお話でございます。大変この問題、こういうような情勢になってまいりますとですね、いろいろな食管法に対する批判があるわけでありますけれども、国の食糧である米についてはですね、ある程度こうした需給体制を確保していくということが必要ではなかろうか、それにはやはり食管法をある程度維持をしていく若干の見直しあるいは間接統制あるいは管理統制というようなことが含めましても、ある程度この食管法の継続維持ということは、私は必要であろうというふうに思っておるわけでありますが、市長も同じようなお考えでございますので、そのように進めていただきたいというふうに思いますと同時にですね、先ほど言いましたように、この食管法と裏腹の関係にある都市近郊農業、これに対して一体岐阜市あたりの都市というものは、どう取り組んでいくべきかというような点についてもですね、十分これから考えていっていただきたいということを要望しておきたいと思います。  それから、環状高速道につきましては、実はある程度図面を手に入れましてなにしたわけでありますが、市長、先ほどおっしゃったように、関までのやつを今度武芸川の境界まで延ばしたということで、確かに図面が延びてるわけです。これは、大変市長のお骨折りだというふうに思うわけでございますけれども、こういうような環状高速道の図面も既に建設省ではできておるわけです。これをですね、この赤く塗ってある所がいよいよ来年度あたりから実施しようとする区間でありますけれども、岐阜市はこの区間に入っていない、こういうところから言いましてもですね、なるべく早い時期にこの工事に着工できるようなですね、運動というものを今後展開していかなければならぬであろうと、このように思うわけでありますから、この点につきましても今まで大変市長、御努力はいただいておりますけれども、なおさらせっかくの御努力を要望しておきたいと思います。  駅前整備の関係、駅前の再開発につきましては、加納の方についてもですね、十分考えておるということでございますけれども、これまた大変な事業でございますだけにですね、この点ひとつ岐阜駅を中心とした南北の再開発事業というものを今から考えていただきたい。二十一世紀といいましても、七十五年が二十一世紀でありますから、あと十二年たつと二十一世紀になるわけでありますが、その二十一世紀に向けてのですね、岐阜市のいわゆる中心部である岐阜駅を中心としたところの再開発というものを早期にやっぱり計画を立て、市民に知らせる中で実施に移していくというようなことを考えていただきたいと思うわけでありますが、実は余り時間がございませんので、私はですね、一言申し上げておきたいというふうに思ったんですが、私は岐阜市がですね、市制百周年を迎える中で、過去においてですね、大きな過ちを犯してきたということをですね、日ごろ私は考えておるわけです。ということは、昭和三十九年、三十八年、九年というのはですね、私は日本にとっても大きな節目の時期であったと、こういうふうに思うわけでありますが、昭和三十八、九年というのは、いよいよですね、日本が高度成長に突入する時期であった。その昭和三十八年、九年というのは東京でオリンピックが開かれた。東名高速が開通をした。東海道新幹線が開通をした。こういう時期です。この時期にですね、私は、岐阜市の都市計画として誤りを犯したのではなかろうか。いいますことは、あのときにいま少し岐阜市がですね、名神高速、この高速道路関係あるいは新幹線の関係というものを、岐阜市寄りに持ってくるというようなことを考えてなにしたときに、一体岐阜市の今日の姿はどうなっておっただろうかというようなことを考えますときに、非常に残念に思えてならないわけでありますけれども、そういうような過去の百年の計についての若干反省をしながら、これからの再開発計画というのはですね、将来に向けて五十年、百年を向けての岐阜市の都市像というものを考えた大胆な計画というものが必要ではなかろうか、このように考えて一言意見として申し上げるわけでございますけれども、それらの点も踏まえての、ひとつ都市計画事業を考えていただきたい、このように思うわけであります。  それから、土曜閉庁の問題につきましては、先ほど私が申し上げましたような点でですね、十分室長も理解しておるというようなお話でございますけれども、ただそれによって私はですね、土曜日を休ませることによって業務量がしわ寄せを来て超過勤務をしなきゃならぬような状況になってくるとかあるいは業務によっては定員を増加せなきゃならぬような状況になってくるというようなことになってまいりますと、せっかく進めておりますところの行革に対して逆行すると、そういうようなことも考えられるわけでありますが、その辺のところ十分踏まえましてですね、この週休二日制というものを実施していただくということが必要であろうかというふうに思いますが、十分ひとつその辺はですね、慎重な考慮の上で実施をしていただくように御要望申し上げまして、時間がございませんのでこの辺で要望を付して質問を終わりたいと思います。(拍手) 43: ◯副議長(小島武夫君) 二十七番、松尾孝和君。    〔松尾孝和君登壇〕(拍手) 44: ◯二十七番(松尾孝和君) 私は、汚職の防止という点で、一点だけ質問をさしていただきたい、このように思います。  たび重なる汚職事件で、市長さん初め理事者の皆さんは、物苦しさを味わっておられることと存じますし、まじめな多くの職員の皆さんは苦々しささえ感じている方も多いと思うのであります。市民は、またかといった反応から、ありそうなことだというものから、行政不信を募らせ、果ては、運の悪い者がつかまるだけさといったような捨て鉢的な批判をする人さえ出るに至っているのであります。汚職のパターンは、一杯のコーヒーから始まるいうふうに言われています。それだけに決定的な贈収賄に至るまでには業者と一定のなれ合い期間が存在するのが通常の場合でございます。これは、人間の健康管理と同じようなものでございまして、時々に検査を受け、早期に病気を発見し、対策を立てれば大事に至らず、健康を保持することができるのであります。人間の健康度が種々の検査データに示され、そのデータに示された矛盾や異常が分析され、検討されて原因を発見することができるのであります。弁解や合理化のため取ってつけたような理由は別として、私は以下の事実を明らかにし、市長さんの答弁を求めるものであります。  岐阜市が昭和六十二年度中に小中学校給食用材料として購入をいたしましたもののうち、ハム、ソーセージについて見ますと、購入先は七企業で、総額四千九百二十三万五千八百七十余円でありますが、他の材料と異なり、極めて明らかな特徴があります。それは、七企業のうち一企業だけで総額の九八・八%を占める四千八百六十五万九千九百九十余円を納入していることであります。他の企業の大部分は、年間十万円以下の微々たるものでありまして、実質的には一社独占納入となっているのであります。これには、理由づけをしようとすればそれなりの理由があろうと存じますが、私の聞いた範囲では弁解がましいものでありまして、絶対的なものではないようでございました。さらに、このデータを裏づけるように、岐阜市の学校給食担当責任者A職員が、通勤のために使用しているA職員の家族名義の乗用車が、この企業の車庫に毎日のように置いてありました。裏づけの写真は市長さんのお手元に今お届けをしてあるわけです。また、企業者も、時にはA職員の車をA職員の勤務中は借りて使用したこともあるようでありました。A職員は駐車料を支払っているとのことでありますが、昔からのことわざにナシ畑で冠直さず、ウリ畑でわらじ直さずというのがありますが、どう弁解しても疑わしきことには相違ありません。他の職員と同様に駐車すべきであります。明らかになれ合いのそしりは免れることはできません。さらにこの場所は市庁舎のすぐ近くであり、職員の多くも知っており、陰ではいろいろ言いながら、やっぱり役得の一つくらいにしか考えていない人もなきにしもあらず、また、矛盾を感じている人もたくさんあります。そこで、市長さんにお尋ねをいたしますが、これがこのまま続くと困ったことになりかねません。  第一点として、弁解的な理由はともかく、ハム、ソーセージの一社独占の現状をどう改善されるのか。  第二点、具体的な業者と職員のなれ合いの事実について、どう考えられるか。
     第三点、職場の中で、役得でしようがないと考える人もあれば、納得できないことだと考える人も多くあり、大事に至るまでの間には相当のことが職員の声から情報が得られるはずであります。この声を早くくみ上げ、対処すれば汚職はかなり防止できるのではないでしょうか。職場の職員の声なき声を早く広くくみ上げることに欠けた点はないかどうか、どう改善されるのか、お尋ねをいたします。  これで、第一回の質問を終わります。(拍手) 45: ◯副議長(小島武夫君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 46: ◯市長(蒔田 浩君) 松尾議員の御質問にお答えを申し上げます。  議会初日以来、いろいろの面における汚職やらあるいは不明朗な内容等が出ておるわけでございまして、私の責任の中において、また、ただいまお話のようなこと、これも初めて聞いたところでございますが、一般的に言いまして、こういう給食材料の調達といえば、できる限り公平公正に市民の業界から供給を受けるというのが、一番公務を執行する上において正しいことだというふうに認識をいたします。したがいまして、それなりに理由はあるかもしれません。が、こうしたことが、また今、給食責任者Aという話が出ましたが、車庫を借りておるというようなことにつながれば、なお一層いろいろな面でゆがめられたものとして見られるというところにもなっていくように思うわけであります。こういうことは、一般常識的に善悪が考えられるのではないかと、私思うわけであります。したがって、どっかそういうことに対して甘く考えておるということであれば、大変なことになることも起きるわけでございますから、早急にまず一遍よく、どのようになっておるのか、声を聞きまして、至急善処をするようにいたしたいと存じます。  もちろん教育委員会におけるこの給食材料の調達ということ全般につきまして、さらにこのことも当然でありますが、そのほかにそういうことがないのかあるのか、これらを含めまして十分その内容を精査をし、善処すべきことは善処いたしたいと、かように思うわけであります。    〔「議長、二十七番」と呼ぶ者あり〕 47: ◯副議長(小島武夫君) 二十七番、松尾孝和君。    〔松尾孝和君登壇〕 48: ◯二十七番(松尾孝和君) 私は、この汚職の問題についてこの壇上で意見を述べるのは、これでたしか二回目ではないか、私の記憶ではそのような気がするんです。前のときにも私は言うた覚えがあるわけでありますけれども、決して私はその有能な職員を殺すつもりはありません。生かして使わなけりゃならぬのです。そういう意味で私は申し上げておるわけなんでございますが、これがですね、初めて耳にしたことであれば、私はそのままそれなりの処理で終わるかもしれませんけれども、数年前にも同じ職員については、その御本人自身から私の所へ、それはここで述べることのできないような内容で話がありまして、おれも罪をかぶるからというような痛烈な申し込みがあったのであります。そのとき私は、極力そういうことのないように、あんたの将来もあるからというので押しとどめたことがあるのです。だから私は、この人は再びそういうことにならぬように願うて、実はここで二遍目のことでありますので、明らかにして意見を述べたわけでありますが、それでも私は殺すつもりはないのです。全般の市政の中で職員の皆さんの綱紀を引き締めて、そしてこういうことのなくなるように事を願って、あえて教育長ではなくて市長さんにお尋ねをいたしたわけであります。したがって、今市長さんから公平に納入を図るのは当然であるというような御意見やら、善悪を判断すれば常識でわかることだというような御意見もあり、そのとおりだと思うんです。ベテランの職員でありますから、このことがわからぬはずはないんでありますけれども、午前中も出ておりましたように、とかく一人に任されて、責任ある仕事をずっと専門的にやったり、長く続けると、それぞれにやはり人間でありますから、いろいろな弱点やら便宜さやら、なれ合いやらが生じてくるものであります。だから、そういうことのないように、ひとつ早くこういうようなことを是正をして、そして職場全体がそういうことのなくなるようにしていきたいということを願うわけでございまして、したがいまして、私が三つ目にお尋ねをいたしました、そういうようなことはどこでも、大体ですね、ある日突然起きるということじゃなくて、相当の人がうわさにしたり、相当の人が見聞きをしておることなんです。だから、それが上司の皆さん方の耳に入らないわけはないと思うんです。だから、そういうことを早く吸収をして、早く話し合ってそして解決をしていく、直していく、そういう努力がどうも私は弱いような気がしてならないわけですね。したがって、三つ目の問題について、私は市長さんの御意見を再度伺っておきたいというふうに思うわけでございます。 49: ◯副議長(小島武夫君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 50: ◯市長(蒔田 浩君) 昔からたとえのございますように、火のない所に煙の立たぬというようなこともございます。いろいろやはり一定の期間があってそういう汚職が表になることになるわけであります。最初の一杯のジュースからあるいはコーヒーから金銭になるというようなことに往々にしてあるわけでございます。したがいまして、そのことはただいま御質問の中にありましたことと同一になるわけであります。先ほどお答えいたしましたように、とにかくそういうにおいのある、あるいはまた、そこへ来るような過程のことがあると、こうした面に、私も今写真も見せてもらいました。理屈もないわけでございます。ただ即座に改めるべきことは改めると、これ以外にはございませんので、そのように指導します。 51: ◯副議長(小島武夫君) 二番、田中成佳君。    〔田中成佳君登壇〕(拍手) 52: ◯二番(田中成佳君) 発言通告に基づきまして、三点について簡略に御質問したいと思います。  地域と共存する学校教育をということでありますけれども、昨年秋、本市においては、中学生の就労問題、続く中学校長の死という大きな問題が発生しました。そして、これらの事象の反省の上に立って問題点を探り出すべく、岐阜市生徒指導緊急検討委員会が設置されました。四月十二日には、今後の生徒指導のあり方についてという表題の答申がなされましたことは、既に御承知のとおりと思います。内容は大きく五項目に分かれておりますけれども、その第一項目目が、開かれた学校づくりの推進をであります。家庭、地域社会との間に相互に信頼し合い、協力し合える関係を醸成しなければならない、こうした営みが父母、地域の学校に対する信頼を強め、地域に根差した教育活動を推進する基盤を築くことになると考えると述べられております。つまり、学校教育の閉鎖性からの脱皮と言えましょう。しかし、この課題は、何もひとり学校教育の側からのみの問題点ではなく、他方、地域社会の抱く教育不可侵的発想にも同様の問題点があると思うわけであります。何とか学校が地域を、地域が学校を見ることができないものかと思い調べました中で、こうした積極的な取り組みをしている学校があるということを聞きましたので、御紹介を申し上げるとともに御質問をしたいというふうに思います。  一例としましては、川崎市多摩区の桝形中学校という学校がありますけれども、ここでは校内にカルチャーセンターを設置し、地域住民に講座の案内を出し、住民の参加を呼びかけております。外国人講師による英会話教室、交換教員として市内に在住している中国人の方を講師に招き中国語教室を開く、あるいは藍染の教室やスポーツ教室または古い民芸具製作の講座など、盛んな取り組みが実行されております。また、少しばかり違った試みとしましては、長野県の下伊那郡の奥羽中学校では、毎月一人ずつ社会人を特別講師として招き、全校生徒が受講するシステムがとられております。講師といっても決して著名人や有名人ではなく、町のお寿司屋さんであったり、看護婦さんあるいは人生経験豊かなお年寄りであったりと、それこそどこにでもいる、どこにでもいらっしゃる普通の人たちである点が大変ユニークな点と言えるでしょう。こうしたお話を聞くことによって、生徒たちは生き方や人生の仕組みについて触れ、同時に地域の人々も学校や生徒に親しみを覚えるという、両方にとって大変有効的な面があるかというふうに思います。本市として、冒頭申し上げました答申を実践に移す取り組みが緊要と考えられるのですが、こうした事例をもとにして、どのようにお考えになられるか、お尋ねしたいと思います。  教育長さんにお尋ねしますが、一番目には、今回の答申についての御所感というものをお聞かせを願いたいというふうに思います。  二番目には、今申しましたが、各地では地域との交流を深めるべく種々の取り組みがなされておりますけれども、本市の学校としては近い将来どのようなことを実践していこうと考えておられるのか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。  続きまして、空き缶回収機による空き缶回収についてでございます。  年々ふえるごみに対する回収の一環として、あるいは児童生徒の町美化やまた住民参加による意識向上の一助として役立つのではないかと思い、御提案を申し上げたいというふうに思います。  群馬県伊香保温泉では、昨年十月より、いわゆる名前は食う缶鳥といいますけれども、そうして名づけられた空き缶回収機を町役場前に設置して、空き缶回収事業の推進を図っております。この食う缶鳥なる機械は昭和六十年のつくば万博の際に筑波大学の研究者が作成、万博会場近くに置いたものを続いて茨城県土浦市がさらに開発、昭和六十一年六月末に市の中に三台設置したものであります。簡単に申し上げますと、空き缶を食う缶鳥という、その自動販売機のようなもんですけれども、その中に放り込みますと、自動的にスチール缶とアルミ缶を選別して、そして、スチール缶では一枚、アルミ缶では二枚の抽せん補助券というものが自動的に中から出てきます。で、伊香保温泉の場合ですと、その抽せん券を三十枚集めますと、最高三千円の図書券が当たる抽せん券一枚と交換されるということであります。考えてみれば大変単純なものでありますけれども、町役場にお尋ねしましたところ、非常に回収が好調だとのことであります。子供や親さんあるいは町民の方が積極的に協力してくれるとのことであります。ちなみに土浦市でも当初予想の一日五百缶を大きく上回る二千八百缶が回収され、伊香保町でも取り入れた昨年十月より本年三月までの百四十六日間で集められた缶は九万九千九百六十七缶、約十万缶、一日平均でいきますと六百七十缶であります。町の大きさからすれば非常に大きな数字だというふうに思います。そして今期は三月六千二百三十五缶、四月九千七百五十八缶、五月一万四百二十三缶と、しり上がりに数字が伸び、半年に一度ぐらいと考えていた抽せん会を三月に一度に縮めようとの案も出ているそうであります。商品も図書券といったものであり、決して射幸心をあおるものではないが、子供たちがそれなりにごみについての意識や、自分の町は自分の手できれいにといった美化意識の向上に大いに役立っているというふうに申し上げられております。  そこで簡単にお尋ねしますけれども、生活環境部長さんですけれども、岐阜市の場合昭和六十二年度より瓶・缶の収集が行われ成果を上げているのですが、より積極的な推進策を何か考えていられるでしょうか。  二番目、食う缶鳥による回収といったユニークな事業は、伊香保町ではさらに一台設置するほどに好成績をおさめているのですが、市として一考の余地があると思うがいかがでしょうか。例えば、市役所前や各コミュニティーセンターの前に設置するのも一案かと思いますがいかがお考えでしょうか。  三番目です。外国人留学生、研修生に対する優遇措置についてということであります。  御承知のとおり、本市では今年度より外国人留学生並びに技術研修生に対して市バスの優待券が発行されることになり、早速当該の人や企業より手続がなされたわけであります。円高、物価高の生活を強いられるそれらの人々にとっては大変喜ばれる制度であると思います。そこで、市当局に他の優遇措置をお尋ねしましたところ次のような返答がありました。技術研修生の受け入れ状況については、友好姉妹都市交流の一環としての立場から、友好姉妹都市からの研修生についてのみ掌握している。あるいは研修生への優遇措置としては、一番目、鵜飼への招待、二番目、市民の劇場への招待、三番、企業よりの要請により岐阜市歴史博物館、岐阜城等の無料観覧などがあるとのことでありますが、先ほど申し上げましたように、あくまでも友好姉妹都市からの在住者のみについての適用となっております。ですから、それ以外の場所からいらっしゃってる留学生、研修生の方に対してはこの市バスの無料パス以外何もないということであります。せっかく何かの縁でこの岐阜市に在住することとなった人々が、岐阜の代名詞となっている鵜飼すら見ることなく帰国してしまうことは、国際交流の観点からも大変残念に思うわけであります。留学生、研修生という方たちは、あくまでも次代を担う大変有能な若者たちであり、自国に戻れば幹部候補生として活躍する人たちであればこそ、なおさら岐阜市の国際的イメージアップにもつながり、また、国際コンベンションシティーを目指す本市にプラスになることは間違いないと考えるのですが、いかがでしょうか。  そこで、市長室長にお尋ねいたします。  一番目、本年度より本市では国際交流室も設けられ、国際化に向け第一歩が踏み出されておりますが、そうした意味で留学生、研修生の実態把握が必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。  二番目、すべての留学生、研修生に対しても、姉妹都市からの人並みの優遇措置を講じられてはどうかと思うのですが、いかがでしょうか。  三番目、現在のそうした優遇措置以外に何か別の面で考えておられれば教えていただきたいというふうに思います。  以上、三つの点についてお尋ねを申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。(拍手) 53: ◯副議長(小島武夫君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 54: ◯教育長(浅野 勇君) 岐阜市の今後の生徒指導のあり方についての答申に対する所感でございますが、大きく三つにまとめて述べさしていただきます。  まず第一番には、あらゆる視点から幅広い討議がなされて、改善すべき課題を明示していただけたということでございます。その次には、反社会的な問題行動の顕著な生徒、ほかの生徒が勉強するのを妨げたり、先生の言うことを聞かないというような生徒でございますが、こういった生徒でも学習権を確保しなければいけないということを真剣に討議していただきました。さらにもう一つは、学級担任、学年会、学校と生徒、親さんとの相談指導のみにとどまることなく、学校の主体性を尊重しつつ、各機関、各団体と連携した総合的な対応を求められたことであります。これらのことは岐阜市の小中学校における児童生徒の実態や生徒指導の現状からも、また、今後の教育委員会の指導や援助のあり方に大変貴重で参考になる提言として受けとめておるわけでございます。なお、答申を得まして以後、教育委員会としましては内容の理解と対応について十分な検討を加え、校長会、教頭会、生徒指導主事会、PTA会長会等々の場で説明し、答申の趣旨が生かされるよう努めているところでございます。また、学校訪問の折には児童生徒の学校生活の実情を把握したり、各学校における生徒指導にかかわる事象等の具体に即し、相談援助を進めておるわけでございます。現在のところ各学校においても今まで以上に答申の趣旨を踏まえた取り組みがなされており、特別な問題もなく、比較的落ちついた学校生活を営んでおることをうれしく思っておるわけでございます。  質問の二でございます。地域での交流を深めるべく取り組みについてでございますが、議員が御紹介いただきました学校におけるカルチャーセンター的実践や、身近な人を講師に招いての学習会など、なかなかユニークな試みかと思われます。学校の荒廃を救う地域や家庭の教育力、団体等の力は大変大きなものがあり、開かれた学校として地域に根差した教育に努めることは、人間性豊かな子供を育てる上で極めて重要なことであります。このことを踏まえて各学校では中学校下単位の児童生徒を育てる会が実施されたり、学校、PTA、育成会、子ども会等の連携によるミニ集会が開催されたり、三世代の触れ合いや祖父母に呼びかけての学校参観、老人を招いての運動会など、地域の方々を交えた学校行事の実施、校下市民運動会や祭礼など、地域行事への学校サイドの理解や協力、参加、また地域の方々の親睦や健康のための体育館や運動場の開放などなど、学校、家庭、地域が一体となって生徒指導を充実させるということだけでなく、地域の学校としてさらにその機能を発揮するよう努めているところでございます。また、御指摘のような地域と共存する学校教育という広い視野から、学校図書館を地域の方々にも利用していただけるような試みや、児童生徒の減少によって生ずる空き教室を利用しての開放なども今後一層検討してまいりたいと考えておるわけでございます。  以上でございます。 55: ◯副議長(小島武夫君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 56: ◯生活環境部長武藤進敬君) 資源回収についてお答えいたします。  食う缶鳥という空き缶回収に大変ユニークな御提案をいただきました。温泉の町伊香保町では空き缶回収に実績が上がるということだけでなく、教育的効果もあるということであります。御承知のように、ごみ減量化は清掃行政の大きな課題であります。岐阜市の場合資源分別回収、瓶・缶分別回収の二つの事業を行っております。  そこで、御質問の第一点は、資源回収についてより積極的な施策を考えているかということでありますが、岐阜市の場合この二つの事業をさらに市民生活に定着した事業として一層の推進を図っていきたいと考えております。  次に、食う缶鳥という空き缶回収機を市役所やコミュニティーセンターに設置してはどうかということでありますが、確かにこの事業はユニークな事業であります。教育的効果もあるということですが、その辺のところにつきまして一度実際に視察してまいりまして、導入について検討さしていただきます。  以上でございます。 57: ◯副議長(小島武夫君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 58: ◯市長室長鷲本順一君) 外国の研修生、留学生への優遇措置についてお答えいたします。  現在岐阜市には八十名の留学生、研修生がそれぞれの目的達成のために努力をしておられます。この人たちは一過性の外国人観光客とは異なりまして、長期間岐阜に滞在いたして、技術の習得や知識の向上を図ることを主目的としておるのでございますが、同時に日常レベルでの心と心の触れ合いを通して相互理解を実現する絶好の機会でもあろうと思います。しかも彼らの大部分は次代の国際社会を担う人々でありますだけに、岐阜での生活がすばらしいものであり、温かい人間関係の中で培われた相互理解と信頼は、今後の国際社会にもたらすその意義ははかり知れないものがあると存じます。こうした点から御質問者もおっしゃいましたように、岐阜市では国際友好姉妹都市交流の一環といたしまして、友好姉妹都市からの研修生等を鵜飼や市民の劇場等に招待する一方で、岐阜での生活を少しでも快適にしてもらおうと、外国人留学生、研修生に市営バスの無料優待制度を本年から採用したところでございます。  今後さらにこの適用範囲を広げていく気はないかという御質問ございました。ただいまはこの友好親善という考え方から、次第に国際協力へという考え方へ移りつつある時代と存じます。そうした観点に立ちますときに、この優遇措置は今後徐々に広げていかなくてはならないだろうと考えております。しかし、一どきにあれもこれもということは無理でございますので、今後徐々にこれを広げていく方向で検討をいたしてまいりたい、かように思っております。  それから、研修生の実態把握についてでございますが、この国際交流室ができました一つの大きな目的に、この今まで市内の中でいろいろな交流のために活動していらっしゃる民間団体があって、その団体がそれぞれ個々にばらばらに情報を持っていらっしゃいますけども、それが全部一カ所に集まるということがない。そのためにこの研修生、留学生のアルバイトの問題とか、それからホームステイの問題とか、いろいろこの需要、供給がお互いに情報がうまく交わされないためにまだ問題のまま残されている、横たわっている、こういうことを少しでも解消していくために、この民間団体を統合するようなそういう協議会を設けたい、そして研修生、留学生側の情報も集めたい、また、それを受け入れる側の情報も集めたい、こういうことが国際交流室ができた目的の一つでもございます。しかし、何分にもスタートいたしましてからまだ日が浅うございますので、この点十分な実態把握はできておりません。早急にこの方向へ向けて活動をしてまいりたいと存じております。  それから、今承知しておる以外に何かまだ優遇措置が講じてあるか。残念ながらただいま御質問者が承知していらっしゃる以外には優遇措置は現在のところございません。いずれにいたしましても、この研修生、留学生には今後優遇措置について十分に検討をいたしてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。    〔「議長、二番」と呼ぶ者あり〕 59: ◯副議長(小島武夫君) 二番、田中成佳君。    〔田中成佳君登壇〕 60: ◯二番(田中成佳君) 今、御回答をいただきまして、質問自体が何をどうという形ではなく要望に近いものだということでなっておりますもんで、どうもあの、大体納得できるということであります。  学校教育につきましては、やはり昨年度いろいろな問題が時を同じくして起こってしまったというようなことで、大変私自身も文教委員ということがありまして、深く考えさせられる点があったわけです。そうした中で一つの答申ということが出たんですけれども、正直申し上げまして、あの答申を見ても、この教育にかかわるときいつもそうなんですが、ほんとに具体性っていうことになると大変まあ乏しいんではないかっていうふうに思うわけです。まあきれいな言葉がいろいろと並ぶということで、じゃあこれはどうなんだ、これはどうなんだというふうに、ほんとに一つずつの文章を突き詰めていったときに、何かこう結果としては今と変わんないんじゃないかというようなことを考えてしまうわけです。ですから、今教育長がお述べになられましたけども、地域との交流ということで、例えば祖父母学級があるじやないか、何々があるじゃないかということを言われても、以前からそれもやってるわけですね。で、具体的に今私も提案したかったのは、その空き教室なんかはこれからどんどんと有効利用ということでお願いできればということもありますし、また、図書館ということもおっしゃられて、そういう形では大変これからの時代に合っていくんじゃないかというふうに思いますけども、とにかく一つ一つ具体的にほんとに詰めていただきたいというふうに思います。これはやはり地域の方でもなかなかつかみにくい、ほんとに学校ということになると、何か口を挟むのがその口幅ったいような遠慮する面、そしてまた学校の方にも、答申の中にありますような大変閉鎖的な面っていうものが強くあるかというふうに思います。ですから、そういう面で時間はかけてもらってもほんとに結構だと思いますけれども、やはりそうした中でよりよい開かれた学校と、真に開かれた学校とは何かということも具体的に討議をしていただいて進めていただければありがたいというふうに思います。よろしくお願いします。  それから二番目の、空き缶についてですけれども、これも現地に行って視察をしていただけるということなんで、ぜひお願いしたいというふうに思います。これも子供が自分たちの手でとにかくいろんな町をきれいにするっていうことが、廃品回収一つとっても、どうしてもPTAの親さんが学校教材なんかのために動いているというのが実情で、何か学校の施設ができても実際にそれが廃品回収のお金がもとになっても、子供がやるんじゃなくって、親さんの、PTAさんがほんとにいろいろと一生懸命やられて、子供は、あ、できた、ああできたかというようなもんで、別に何ら感慨が乏しいんではないかというふうな面があるかと思います。そうした中で少しでもやっぱり自分たちの町は自分の手できれいにしようじゃないかというようなことがですねえ、意識として出てこればいいんじゃないかなあというふうに思います。また、それと同時に、そういうようなちょっとしたかかわりの中から、市政に対して興味を持っていただけるんじゃないかなあというふうな期待も持っておりますもので、ぜひこうした、余りこの機械自体は今百二十万ぐらいというふうに聞いてますけれども、そんなに、皆さんの意識改善のためには安いんではないかというふうに思いますので、ぜひお願いしたいというふうに思います。  それから、留学生の件ですけれども、これもまだ国際交流室というものがほんとにできて日が浅いということで、よく理解できますし、と同時に国際コンベンションということで考えていけば、今ハードの面でいろいろな形、長良川メッセなんだということで、いわゆるハードの面ではたくさん討議はされるわけですけども、ほんとに身近なこういった研修生の人、あるいは留学生の人に対するいわゆるソフト面の余りこう出てきてないんじゃないかなあというふうなことを痛感しますので、ぜひお願いしたいと。やはり私自身も三年前に中国で三千人の招待というのが、御存じの方あるかと思いますけども、そのときに招待されて行ってきまして、わずか十日間ですけれども、非常な熱烈な歓迎を受けたと。それ以降、すごい当時にしては大きな金を中国は使ったというふうに報じられてましたけれども、そういった印象というのは非常にこれまたもう少し何ていうんですか、お金もできてと思ったら、やっぱり女房も連れてというようなことで、また訪れてみたいような気もするわけです。で、そうしたちょっとしたことですけれども、しかし、やはり先ほど申しましたように、今来てる留学生の方、そして研修生の方はこれは幹部候補生です。実際にこれからその国を担う人たちが主にいらっしゃるわけですから、そういう人たちに対して、よりやはり岐阜市を印象づける、強く印象づけるためにはいろいろなことで幾らかお金は必要かと思いますけども、そうしたソフト面で御考慮願えればいい結果になっていくんではないかというふうなことを思いまして、ひとつ質問さしていただきました。まあ簡単ですけどどうもありがとうございました。 61: ◯副議長(小島武夫君) 十一番、堀田信夫君。    〔私語する者あり〕    〔堀田信夫君登壇〕(拍手) 62: ◯十一番(堀田信夫君) それでは順次お尋ねしたいと思います。  まず、七十一号議案であります。  民営の貸切バス事業が五・二%の料金改定に踏み切ったことに伴っての今回の値上げであります。この間、市の交通部におきましては貸切バスの分野でも積極的な経営努力がなされ、市関係機関や市内の小中学校からの受注の増加が見られます。ここに五十八年からの資料もいただきましたが、若干ばらつきはあるものの、かなりの割合をこの分野で占めております。例えば、年間の稼働している車両の中で占める小学校、中学校、そして役所関係、老人クラブ関係、これはどれだけかといいますと、六十二年度で四七%、五十九年度がこの割合が最も高くて五〇%というように約半数がこういった関係者で利用がされているわけであります。ここに岐阜市の貸切バス事業における特色というのがはっきりと出てきているというふうに思うわけであります。教育の分野での貢献であり、経済的に弱い立場の人々へのサービスの提供であり、市行政と深くかかわって、極めて公共性の高い内容を醸し出していると思います。公企審の答申に積極的にこたえての経営努力、行政からの援助がこのように反映していると思うわけであります。現在の市貸切バス事業は、民営の貸切バス事業とは違った重要な役割を担っていることを改めて認識するものでありまして、このことを考えたときに今回の値上げが及ぼす影響においては不安が尽きないわけでありますが、交通部長はどのように受けとめているのか、まず伺いたいと思います。  あわせて、市営貸切バス事業の将来展望においてはどのような決意でもって臨んでおられるのか、お答えをいただきたいと思います。  次に、五十一号議案に関連いたしまして、都市計画費であります。  都市の再開発事業費が九百万円計上されております。これは再開発に伴っての調査委託費でありますけれども、御承知のように、これまで駅周辺では東西南北と、幾つもの調査が行われてきております。昭和五十四年、三年度において県が調査を始めたのを皮切りとして、岐阜市では昭和五十八年度岐阜駅前の繊維問屋街の再整備の方策というのが、駅前と、そして長住町通りとの間を調査したのを皮切りとして、今回までの間に随分と幾つもの調査が行われております。六十年に二つ、六十一年、そして六十三年度当初でも既に二つの基本計画や基本構想の調査委託費が計上されております。この中ではそれぞれ一つの区域で四つの調査が重なっている所がありますし、三つの所もある、二つの所がある、いろいろと重なっているわけであります。今回の調査はこういうこの間の一連の調査をすべてではありませんが、かなりの所を包含しての調査であります。これまでの基本構想や基本計画との整合性がどうかといいますと、今度の調査は再開発事業を前提としてのものであり、これを再開発事業を進めるに当たって基準が緩和され、進めやすいと、再開発事業が。いう説明でありました。さらに、五千平方メートル以上でなくっても、二千平方メートル以上で再開発が可能になるとの説明でありました。さて問題は、主として高度利用をねらった再開発事業というものが果たしてこの地区、これだけの広範囲に網をかぶせてよいか、これは慎重に考えてみなければならないことだと思います。この区域には寺があり、そして古くからの民家が残る静かなたたずまいがあります。この区域の中にはいわゆる再開発を望まない方々も随分とあるように思われます。私があえて申すまでもないと思いますが、再開発事業が成り立つのは何といっても保留床の処分の見通しが立つかどうかであります。昨今の傾向は再開発事業において大型の小売店舗に保留床の処分を当てるという計画が全国的な傾向からこれが少し変わってきております。とりわけ最近に至っては地元商店街の活性化などが図られることから、ホテルなどにこの保留床の処分が振り当てられる例が多いようであります。これも確かに岐阜市がコンベンション都市を志向してはいるものの、今後どれほどこの保留床の処分でホテルが埋まっていくのかどうかはまだまだ未知数と言わなければなりません。地元旅館組合との調整も大きな課題ではないでしょうか。オフィス、つまり業務施設というのもあります。金融機関や企業の事務所でありますが、これが保留床の処分に当たってキーテナントとして入る場合、これはいろいろと全国的な事例や見解を専門家に聞きますと、一言で言うなら東京の都心、中央や千代田、港、新宿といった四区、さらには大阪市の中心的な北、東の二区、この程度で、他の都市では保留床の処分がこの分野では期待ができないと言われております。このほかに公益的な施設、住宅供給などもありますけれども、なかなか簡単には進まないようであります。確かにこの地域は駅近くではありますが、これだけの範囲再開発が果たして成り立つかどうか極めて疑問であります。資本力の弱いサラリーマン家庭もあるように思われますし、今回の調査は再開発事業を容易に進めていくためのものと説明でありましたが、町づくりにおいては、ある程度の行政の側からの導きも必要なことは当然理解ができます。それでも時間がかかっても住民からの盛り上がり、意識の向上が決定的であると思います。基本計画に当たってもこれは再開発を前提とせず、この段階から住民の声を反映する形をとり、安易にコンサルタントに委託をしていくべきでないと思います。その点について、まず都市計画部長からお答えいただきたいと思います。  また今回、同じこの五十一号議案に係る補正で、経済部において商店街の活性化構想策定事業助成があります。神田町通りの活性化を図ろうというものでありますが、これとの整合性はどうか、これはその趣旨からいって矛盾するのではないかと思いますが、経済部長はどのように受けとめておられるのか伺いたいと思います。  三つ目に、温水プールについてお尋ねいたします。  「水泳が全身運動のスポーツとして健康管理上体力づくりに効果を上げており、年間を通じて泳げる温水プールは望まれる施設であるということは十分認識しているところでございます。そして現在、本市内の温水プールは民間施設に依存しているところでございますので、これら民間施設と市民の志向を踏まえて、市営の温水プール設置について考えていきたいと思います。」というのが、これは六十一年の十二月議会における浅野教育長の答弁であります。一年半になりますけれども検討がどの程度進んでいるのか、まず伺いたいと思います。  教育長のただいまの紹介いたしました答弁の中でも明快に述べられておりますので繰り返す必要はないと思いますが、一言申し添えますと、温水プールという場合に水泳ということだけが考えられがちでありますけれども、ここに福井市での極めて興味深い報道がございました。これは泳げないとプールはついつい敬遠しがちだ。そこで水泳苦手という人にも水中でできる運動と考え出されたのがウォータージョギングと。水に親しめば泳いでみたいと意欲も出て水泳をマスターする導入にもなるということで、福井の運動公園事務所がウォータージョギングというのを開発したということであります。この当時ヒット中のチャチャチャという歌謡曲のリズムに乗って、体育指導員の主事の指導に合わせて水中で体操するということでありますが、これが随分と高血圧の人たちや、あるいはこの肥満対策にも非常にいいということで好評を博しているということであります。で、中日ドラゴンズの落合選手が昨年のキャンプの際に、名古屋市内の温水プールでシーズンオフ中にキャンプ中に水中歩行を、二十五メータープールを歩いて行ったり来たり何回もするということがテレビでも放映されておりましたが、いわゆる筋肉の疲労を取ったり、また、体をほぐしていく上でも非常に大きな効果を果たしているということは申すまでもないことかと思いますけれども、このように大きな効果がある、まあこの効用のある温水プールについて、民間の温水プールが七カ所ですか、あると思いますけれども、いずれもスクール化されているのが現状で、市民がいつでも気軽に使えるという状況にないことは指摘してきたとおりであります。このような中で、一層この必要性が迫られていると思います。市長においてこれに対する見解をまず教育長の答弁とあわせて伺っておきたいと思います。早急に建設をしていただきたいということで御答弁いただきたいと思います。  次に、護国神社の屋根のふきかえの募金について伺いたいと思います。  遺族会や戦友会、総代会、奉賛会という方々が──この奉賛会は護国神社の奉賛会でありますけれども、この護国神社の五十年の記念事業として、屋根のふきかえのための募金運動が進められております。で、これらの団体の方々が行われます募金活動そのものに対してとやかく申すものではありませんけれども、問題は、いろいろな思想、信条の方々が住んでおられる自治会がこれを引き受けて、組織系統を通じて各戸から募金を募っている所があり、私どもには、自治会が取り扱うのは問題ではないかと疑問を投げかけての声が届いております。校下の自治会の関係者の話によりますと、遺族会ではとても全戸回れないから自治会の方で各戸回してほしい、こういう要請を受けたということであります。強制ではないと言いながら各戸に回している所があります。幾ら強制ではないと言われても、出さずにはいられない思いに駆られるということでありますし、強制ではないにしても、やはりこれは特定の宗教活動に関与するということになるのではないでしょうか。あくまでも遺族会関係者らが独自にやられることではないでしょうか。岐阜市の広報課にはこれに関して問い合わせはないのか、どのような認識に立っておられるのか、市長室長からお答えいただきたいと思います。  市長には、あなたが奉賛会会長として進めておられるわけでありますが、奉賛会の募金活動が末端で物議を醸し出しているわけでありますが、どのように考えておられるのか伺いたいと思います。  そして、市長が奉賛会会長を引き受けるのはこの際正しくないのではないか、政治的に利用されていることが明白だと思いますが、その点、市長から率直に御見解を伺いたいと思います。  次に、名鉄の長良線についてお尋ねいたします。六月の一日から廃止になったわけでありますが、重要な問題が幾つかありますから、あえてお尋ねいたしたいと思います。  御承知のように岐阜市は四月の十五日に県に対して、廃止に支障ないものと思料します旨の意見書を提出をいたしました。存続を望む声があるにもかかわらず、それらには全く一言も触れない意見書を提出したことは、まことに遺憾と言わなければなりません。  まず最初に、技術助役にお尋ねいたします。  未来博の交通対策として「バイク作戦」というのが強調されているのは御存じのとおりであります。博覧会の推進本部長、岐阜県警の本部長連名で、各市町村にその推進方求めての文書が届いております。ここにその写しがありますが、三月の八日付で県下の市町村に届けられたようであります。この中には、未来博88交通対策バイク作戦の推進についてということで、バイク作戦の内容が事細かに記載をされております。で、この中で非常に重要な点は、何といっても岐阜市内の中心市街地にマイカーがかなりはんらんするということから、この「分散・抑制・効率」ま、こういう点で交通対策を考えよう、こういうことであり、その分散の内容の中では、交通手段の多様化ということから、公共交通機関の効率的な連携、ま、その推進ということが強調されています。電車、バスを利用することを県の博覧会推進本部、また、岐阜県警本部長も強く呼びかけて、このバイク作戦が訴えられているわけであります。で、これにこたえて岐阜市の広報課も五月の十五日付広報ぎふで、市民に対して電車、バスの利用を訴えているわけであります。長良線の廃止というのはこの交通対策に反するのではないかと思いますが、いかがでしょうか。県からの文書は三月の八日に届いたわけであります。県に対して市が上げた意見書は四月の十五日であります。県からの文書に対して忠実に従っていくならば、支障ないと思料するとは到底言えないはずでありますし、そのような意見書を県に出すなどということは、まことにこの県に対して、県からの申し入れに対して、そらできないということを回答したのと一緒だというふうに思いますけれども、全く矛盾した意見書を提出したのではないか、このように思いますが、いかがでしょうか。バイク作戦展開の中でも、公共交通機関という場合に電車、バスがありますが、バスよりも電車を先に持ってきたり、この電車、バスという見出しを、ひときわ大きな活字で書いているというところが、ほんとに興味深いというふうに思いますが、こういうバイク作戦に反した意見書ではないかというふうに思います。どこにこのバイク作戦を忠実にやっていこうという気持があるなら、支障のないものと思料しますというような回答は出ないというふうに思いますが、技術助役から明快なお答えをいただきたいと思います。  次に、経済部長にお答えをいただきたいと思いますが、こういう「チンチン電車の走る街―岐阜」という大きなパンフレットがあります。経済部長はこのパンフレット御存じですねえ。    〔私語する者あり〕 なかなかこのチンチン電車が走る写真というのが四枚……五枚載せられています。「チンチン電車の走る街―岐阜」、こういうタイトルであります。短い文章ですので、ちょっと紹介したいと思います。「チンチン電車。何となくノスタルジアを誘う響きのいい言葉だと思いませんか。実は岐阜市の名物の一つがこのなつかしいチンチン電車。記念に、あるいは市内見物の足がわりに一度は乗ってみるのも面白いもの。楽しい修学旅行の思い出になることまちがいなしの乗物。」こう言っとるわけですねえ。「岐阜市のチンチン電車の開業は明治四四年二月十一日のこと。その後、順調に路線を延長。顕在では岐阜駅前から長良北町、徹明町から忠節町にいたる岐阜市内線と、美濃市にむかう美濃町線、田神にむかう田神線、谷汲村にいたる谷汲線が元気に活躍。文字通り市内をくまなく循環。岐阜市を訪れる観光客のみなさんや市民の足がわりとして愛されかわいがられています。色は朱に近い赤。岐阜市の北部長良北町を出発したチンチン電車は長良橋を渡り、岐阜公園周辺に広がる古い町並をぬけて繁華街へ。格子戸の家を背景にした真赤な車輌は妙にすんなり絵になる風景に映り、思わず微笑を誘われます。」「柳ケ瀬に隣接する徹明町の交差点では全国でも珍しい東西と南北路線の平面交差が今も残っています。交通の激しい繁華街を、わが道を行くの面持でゆっくりゴットンゴットン走るさまはユーモラスさと同時に、生の力強さを見る人に感じさせてくれます。チンチン電車。やはりこれは岐阜市民が誇る古くて優雅な風物詩のひとつ。一度は乗ってみたい愛される乗物。」ま、こう大宣伝しているわけですねえ。「この時代だからこそ、この速さ―チンチン電車の時速はおよそ人の走る程度。今の時代には考えられないほどの速さです。でも、遅いからといって決してあなどることはできません。時間が正確やし、案外、目的地にも早うつきますよとは、電車を待っていたオバサンの言。遅い電車がなぜ早いか。答えは簡単。市内を走る自動車は大抵が線路の上を遠慮して走っています──これはちょっと問題やなあ──だから道路が混んでいても居並ぶ車を尻目にすいすいとわが道を走ることができるのです。電車内は案外ゆったりしています。足の下からは電車特有のゴーッという響き。車窓の景色は実にゆっくり流れていきます。このゆっくりさがクセモノ。電車の走っている様子を外から眺めると、イヤに遅いなと感じさせますが、実際に乗っているとこれが一味違った感覚に。実に気持がいいのです。ゆっくりさが気にならない乗心地のよさ……どうやらチンチン電車は人間のバイオリズムにぴったりあったきわめて自然な人間味あふれる乗物といえるのかもしれません。」ま、こういう大宣伝を全国に岐阜市はやってきたわけであります。さらに、つい先ごろ届いたこの「文化財グラフぎふ」88―3という第十号、この文化財のグラフの表紙にこういうチンチン電車が載るということは、これはチンチン電車が文化財に値するという高い評価を私は市の教育委員会が与えたんじゃないかなあというふうに思うわけです。ページをめくって十五ページにも、この円徳寺の横を走るチンチン電車がこの写真入りで載っておりますが、観光行政に大きな穴があくのではないか、到底支障がないとは言えないはずだと思いますが、経済部長から、どのように受けとめておられるのか、お答えいただきたいと思います。  次に、刑務所跡地について、その利用の問題についてお伺いいたします。  この刑務所の跡地については国との間で、大蔵省そして岐阜刑務所との間で、岐阜市が売り払いのための購入契約書というのを交わしております。そしてその中で跡地については道路そして公園緑地そして分譲宅地ということで交換契約が成立をし、この契約に基づいて二年以内に、二年後には道路を建設しそして緑地をつくり、そして宅地分譲を完了しなきゃならぬ。その後五年間についてはこの用途を変更してはならない。こういう厳しい内容で契約書が交わされているわけであります。慎重な審議で庁内でも、また、各議員の中からも積極的な意見の中で、このような交換契約が成立をしたことは皆さんの御存じのとおりであります。ところが、この慎重審議で練り上げてまとめた跡地利用計画について、全く一方的にこれを変更することでその実務を進めていることは甚だ遺憾であると言わなければなりません。  まず、都市計画部長に伺いたいと思います。  当初の計画では刑務所の跡地を南北に走り抜ける道路が計画をされておりました。これが全くなくなってしまうわけでありますが、これはあなたが責任持って進めている都市計画行政に大きな狂いが生じることになるのではないでしょうか。中止するという、この都市計画行政の中で道路建設を中止するという変更について協議を受けたのかどうか伺いたいし、それに対し、どのような見解を持って臨んだのか明らかにしていただきたいと思います。  さらに、建築部長に伺いたいと思います。  宅地分譲の面積は、当初の計画では六万四千九百四十九平方メートルでありますが、今回の進めている変更では、これが三万九千平方メートル余でありますが、大幅な減少となりますけれども、建築部としての進めようとしてきた宅地供給計画に支障が生じてくるのではないか、この問題に対して協議があったのかどうか、そしてそれに対してどのような見解で臨んだのか、建築部長から明らかにしていただきたいと思います。  さらに、建築部長に伺いたいと思います。  財政的な面からは、今回の変更によって一体どれぐらい岐阜市の負担になるか、これは試算によりますと大変な金額であります。三十七億三千万円ですか、それだけ岐阜市の持ち出しがふえる。当初の刑務所跡地利用では、まあこれを現金に換算しようということでありましたが、学校敷地やそしてまた分譲宅地の減少ということで、岐阜市の持ち出し分が一体幾らになるかといいますと、これが三十七億円であります。岐阜市の台所を預かる総務部長としては、かなり重要な問題としてこれを受けとめられたことと思いますが、同じくこの問題に対して協議を受けたのかどうか、そしてこの問題に対してどのような見解を持って臨まれたのか、明らかにしていただきたいと思います。  最後に、事務機器の管理についてお尋ねいたします。ワードプロセッサーのことについて伺いたいと思います。  事務管理課からいただきました資料によりますと、それぞれすべての課名がここにずっと書いてありまして、パソコンからワープロそしてファックスに至るまでそれぞれ配備されている事務機器の台数が全部ここに書かれております。これで今回たまたまでありますが、ワープロについてみますと、全体で三十五基、ま、このほかに、いろんなところから寄附を受けたものが十台で、合わせて四十五であります。ここに記載をされている部門、課名の総数は全部でたしか五十九になろうと思いますけれども、この五十九のうち……ごめんなさい、五十九のうち、台数が四十五台ということであります。そして四十九の課のうち、納められている課の数は三十課ということで、およそ半分であります。まだ全庁的に半分の課しかワープロが配備をされてないということであります。決して多い、今日の需要からするならば多い方ではないというふうに思います。こういう中にあって、この岐阜市の低層部の一階戸籍課、ここでは、ここによりますと、ずっと何にもなくって、ファックスが六台、そしてマイクロが一台とありますねえ、しかし、ワープロがないんですね。しかし、実は二年間にわたって業者からサービスということで無料でワープロの貸与を受け、現に毎日業務に使っているということであります。関係者の話によると、総務部に買ってくれということでワープロの要求しても認められず購入できないので、業者の好意に甘えているということでありました。  市民部長にまず伺いたいと思います。  総務部が要求を聞き入れてくれないからといって業者にねだるということ、これは業者との癒着の一つのあらわれと思いますけれども、どのような認識で受けとめられるか、伺いたいと思います。  総務部長に続いて伺います。  事務機については原則として個人のものも持ち込みは認めないとのことでありますが、二年間にわたり無届けで、しかも業者から無料の貸与を受けて使用され、ま、公務に使っていたということについて、どのように考えられるか、伺いたいと思います。  また、ワープロ導入についてどのような計画を持っているのか、この際明らかにしていただきたいと思いますし、要望のある所には導入を認めていくべきではないのかと考えるものであります。  最後に、企画開発部長に伺います。
     事務管理の部門の手から漏れてこのようなことが起きているわけでありますが、これについてどのように受けとめておられるのか、伺いたいと思います。  以上、第一回の質問を終わります。(拍手) 63: ◯副議長(小島武夫君) この際、暫時休憩いたします。  午後二時四十五分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後三時二十分  開  議 64: ◯議長(林 春雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。堀田信夫君に対する答弁を求めます。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 65: ◯市長(蒔田 浩君) 堀田議員の御質問に対しまして、お答えを申し上げます。  温水プールの建設計画のお尋ねでございますが、今具体的にどこに温水プールをつくるという、そういう計画は持っておりません。未来博後の県営総合運動場の跡地整備の中で温水プールが計画をされておるということは聞いたわけでございますが、今民間のものも含めまして岐阜市には六カ所くらいあると思っておりますが、今んところ、今申し上げましたように、具体的な建設計画というのは持っていないと、こういうことでございます。  護国神社の屋根ふきかえにつきましてお尋ねでございます。遺族会が中心となって護国神社の屋根のふきかえ募金をやっておられるようでございますが、私がその奉賛会の会長をしておるということでございます。これは、ずっと五十二年から私は護国神社の奉賛会会長ということで、あくまで私人として、蒔田 浩でやっておりますし、以前のずっと市長もおやりになっておりましたので引き受けておるわけでございます。したがいまして、このたびの屋根のふきかえの募金の趣意書につけられました奉賛会の事業計画の中にも、奉賛会会長蒔田 浩、総代会だれだれ、遺族会だれだれという名前になっておるわけであります。このことは、私もよく承知いたしております。あくまで私人であるということを言って今日まで来ておるわけでございますから、十分憲法との関係その他につきましても、私なりに十分その注意をしてきておるわけでございますし、今後ともそのようにしていきたい、かように思っておるところでございます。  以上であります。 66: ◯議長(林 春雄君) 交通部長、足立信雄君。    〔足立信雄君登壇〕 67: ◯交通部長(足立信雄君) 貸切バス料金の改定につきまして、お答え申し上げます。  今議会にお願いしております貸切バス料金の改定は、東海四県のバス業者六十一社が昨年の十二月に、人件費、車両のグレードアップによる購入費の増加によりまして、経営の合理化、経費の節減の余地もなく、小グループの旅行やマイカーの普及で貸切バス利用者が低下したことを理由といたしまして、中部運輸局に値上げを申請いたし、本年の五月二十四日に平均の五・二%で認可され、既に六月一日から実施いたしていることは、新聞報道等で御案内のとおりであります。これを受けまして、本市営バスも料金を改正しようとするものであります。現行の料金は、昭和五十九年十月に実施されたもので、以後四年間据え置かれておりまして、このたびの改定により、この間の人件費など諸経費の増大による経営の圧迫を緩和しようとするものであります。ただいまの質問の中にもありましたように、当市営バスの貸切部門の中でも、市役所、学校関係等で利用いただく比率が非常に高く、その点では公共性が高いわけであります。したがいまして、今回の料金改定に際しましては慎重に対応してまいりたいと存じますので、御理解を賜りたいと存じます。  また、厳しい経営状況のバス事業にあって、貸切部門は運営の次第では伸びる要素を持っておると思われますので、サービスの向上に心がけるとともに、また、新しい企画の開発につきましても、誠意努力をいたしたいと存じます。現在、市営バスの企画商品としております寺院の参拝、老人クラブ旅行を実施しておりますが、特に日本百観音めぐりは当市営バスの目玉商品でもありますので、さらに積極的なサービス活動、宣伝活動を強化してまいりたいと存じます。特に市関係機関、市内小中学校への働きかけ、利用者の増加を図るなど、新規顧客の開拓に努めたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 68: ◯議長(林 春雄君) 市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 69: ◯都市計画部長武藤治雄君) お答え申し上げます。  まず、御質問の第一点の、都市再開発事業についてお答え申し上げます。現在、全国的に地方都市が抱える問題は、地価の高騰、モータリゼーションの発達によりまして、中心市街地の活力の低下であり、いかにしてこの中心市街地の活性化を図るかということではないかと思います。特に本市におきましては、二十一世紀の町づくりの基盤となる岐阜駅周辺の連続立体交差事業が進められておりまして、これに関連をいたしまして、岐阜駅から柳ケ瀬に至る、いわゆる中心市街地の再整備が緊急の課題であると思います。このため商工会議所等も中心になられまして、駅前の問屋街及び神田町商店街の活性化を図るため積極的に取り組んでおられまして、これに対応する形でこの地域の将来の町づくりのガイドラインを作成するということで今回お願いしておるものでございます。これは町づくりの指針となるものでございまして、法規制はございません。そこで、将来の町づくり計画はある程度の面積を有した区域に対し、総合的にまた計画的な町づくりが必要であることから、駅前の繊維問屋街から徹明通までの間、約三十ヘクタールについての調査を進めるということでお願いしておるものでございます。よろしく御理解を賜りたいと存じます。  次に、刑務所の移転に関連しての道路の問題でございますが、都市内における道路のうち、都市計画道路網を取り上げた場合、市街地ではおおむね一キロ間隔で通過交通を分担する、いわゆる幹線道路網が配置され、さらに地区内で発生する交通を分担する補助幹線道路が中間に配置されることによりまして、都市計画道路網が構成されているのが通常となっております。こうした観点から、刑務所跡地周辺を見てみますと、南北交通に対しましては、都市計画道路の環状線岐阜駅―高富線及び本町―打越線等の幹線道路があり、さらに補助幹線道路といたしましては、その機能を有した都市計画道路東島―高富線が配置しておりまして、南北交通に対しては道路交通機能が果たせるよう、ネットとしての計画道路がございます。そこで、刑務所跡地内を南北に貫く道路計画については、当初は環状線西回りルートの開通の見通し、また、崇福寺地内における東島―高富線が計画幅員で開通する見通し等が全く立っていなかったというような事情もございまして、跡地利用計画に伴う自動車交通の処理及び南北交通の分散路としての位置づけがされていたわけでございます。しかし、その後環状線の西回りルートが開通し、さらに崇福寺地内の東島―高富線も開通の予定となっていることから、南北交通の分散、円滑化が図れることになり、また跡地周辺の道路が拡幅、整備されれば、自動車交通に対する機能は果たせるものと判断をしているものでございます。なお、このことにつきましては協議を受けました。  以上でございます。 70: ◯議長(林 春雄君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 71: ◯経済部長(鷲見 巌君) 今議会に私の方の関連といたしまして、商店街の活性化構想策定事業費の助成といたしまして、百万円をお願いをいたしているわけでございます。それに関連をいたしまして、五十一号議案の都市再開発事業の整合性についての御質問でございます。昨年の秋にこの商店街活性化シンポジウムというようなことを実は実施をしたわけでございます。もう私が今さら申し上げるまでもなく、この中心商店街の抱える問題というのは非常に大きな問題があるわけでございます。その大きな問題の中には、やはり周辺におきますところの大型店問題、こういう問題も非常に大きいわけでございます。大型店ちゅうのは、やはり核テナントの強い力、そして多くの専門店を持っておりますし、そしてその中にはアメニティあるいはまたコミュニティー機能を十分備えているわけでございます。そういったようなことから申しまして、非常に力ある一つのこの商店であるわけでございますけれども、いざここでいろいろ考えてみますと、どうしてもこの、いわゆるそういう大きなショッピングセンターというようなものは、土曜日、日曜日、これは単に買い物だけではなしに、一つの慰安としてそういうような意味合いも含めまして、非常に繁栄をきわめているわけでございます。ところが、中心商店街におきましては後継者問題も含めまして、あるいはまた従来からの経営意識というような問題、いろいろ実はありまして、今後に向ける大きな問題点を抱えているわけでございます。そこで、昨年のこの活性化シンポジウムを開催をいたしました直後におきまして、我々は今のままではいけない、そういうような声が地元から非常に高まってまいりました。したがいまして、それらの隘路を解決するためにどういう方法があるのか、いろいろ模索をいたしておりましたところが、中小企業庁の方からそういう助成制度がある、そういうようなお話もありまして、そして、今回その意向を伝えていたところでございます。申すまでもなく、この事業と申しますのは、岐阜市が主体ということではなしに、中小企業庁が地元の商店街に直にこの補助を出してくる、それについて、岐阜市も助成をしていこうと、こういうような格好で行われていくわけでございます。いずれにいたしましても、今日の商店街というのは、やはり地元に住んでおられる方々が真剣に取り組んでいくということが一番の原点ではないか。そしてまた、それに対して行政はバックアップをしていく、こういうところが非常に私は大事な時期を迎えているように思うわけでございます。そういった意味におきまして、この五十一号議案におきましては、この都市再開発事業という形で進められておりますけれども、私たちは、そういう地元の意識というものを一つの共通的な意識、そういうものをとらえていく、そして、それがまたこの再開発に結びついていくんではないか、こういうふうに考えるわけでございます。いずれにいたしましても、こういう大きな時代の流れの中で毎日毎日どう対処していくかという姿勢を持つことが非常に大切であろうと、こんなふうに思っているわけでございます。  それから、先ほどチンチン電車の走る町というようなことで、名鉄電車を撤去したことにより今後観光行政に及ぼす影響はどのように把握しておみえになるかということでございます。市内電車につきましては、古くから市民の足といたしまして、これまで一定の役割を果たされてきたわけでございますけれども、社会情勢の変化によってこのほど撤去ということになったわけでございます。撤去ということになりますと、昔からの郷愁を含めまして、愛着の念もありますけれども、今日の諸般の事情からやむを得ないものと思うわけでございます。そこで、観光に及ぼす影響はないかということでございますが、長良線、市内電車によってつくられてきた風情、情緒がなくなったことによるさみしさはありますものの、これらによって直ちに特別大きな影響があるというようなふうには考えていないところでございます。しかし、今後、先般オープンいたしましたように、岐阜公園跡地におきましては、信長の跡地の整備、それから冠木門あるいは茶室、いろんなそういう都市整備、あるいはまた公園整備等も含めまして、この観光創出のために一層努力をしていきたい、こんなふうに考えているわけでございます。御理解を賜りたいと存じます。 72: ◯議長(林 春雄君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 73: ◯教育長(浅野 勇君) 御承知のように、岐阜市の体育施設は、地域の人たちが手軽にといいますか、気軽にといいますか、利用できるようにということで、地域性というものを考えながら各施設を設けておるわけでございます。一部の地区にはまだ、という感もありますが、大体において各地区ごとに整備されたということを思うわけでございます。したがいまして、これからの施設といいますと、やはり、ややもすると岐阜市は県営施設に依存をしておるという感がございます。が、県都としてほんとに世界一を争うような選手たちがプレーをするというような殿堂的なものを、総合体育館を改築するなりあるいはほかの位置を求めるなり何かして、将来はつくりたいということは考えておるわけでございます。と同時に、御指摘のように、特殊な施設、温水プールというような特殊な施設も今後考えていかなければいけないだろうということを思っておるわけでございます。いずれにしましても、市民の志向を踏まえ、特に先ほど市長の話にもございましたように、未来博後に県営プールができるということでございます。その利用状況なども見ながら、今後市営の温水プール建設ということについては考えていきたいと思っておるわけでございます。  以上でございます。 74: ◯議長(林 春雄君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 75: ◯市長室長鷲本順一君) 護国神社の募金活動と自治会の関係につきましてお答え申し上げます。御質問の件につきましては、行政は直接関与いたしてはおりませんが、自治会連絡協議会も、また会長もこの問題の意味を十分わきまえておられまして、慎重に対処されたと受けとめております。すなわち、昭和六十二年十一月に岐阜護国神社から自治会連絡協議会に寄附金募集の協力依頼がございました。そのため十一月二十五日、理事会において協議されました結果、特定の宗教団体の寄附行為は、遺族会が協力されるものであって、自治会としては協力しないことが決定されまして、その旨を十二月一日の自治会連絡協議会の定例会において報告され、再確認されたという経緯からも御理解いただけると思います。広報課の方へはその後一、二度この募金は自治会でやっているのですかというようなお問い合わせがあったようでございますが、そうではございませんとお答えしておるところでございます。これは一部に自治会の役員が遺族会の役員を兼ねておられまして、やや混同して受け取られた向きもあったかと思いますが、今後ともこうした問題にはさらに慎重な態度で臨むよう自治会連絡協議会ともよく連携をとってまいりたいと思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 76: ◯議長(林 春雄君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 77: ◯助役(坂井 博君) 名鉄長良線についてお答えを申し上げます。  未来博期間中は、岐阜県博覧会推進本部長、岐阜県警察本部長により、マイカー通勤等自粛協力要請を各市町村に行うよう、すなわちバイク作戦を実施するように要請を受けておるところでございます。これは、会場が岐阜市の中心部に位置すること、駐車場が会場中心に分散すること等、郊外型の博覧会と異なった厳しい交通規制条件のもとで開催しなければならないために、作戦が設けられたものでございまして、御質問者の通勤等に公共機関を和用してもらいたいという趣旨なのに、名鉄市内線の撤去ということは、公共交通機関等をなくしようとする矛盾があるんではないかと、こういうことでありますが、    〔「通勤だけやないよ、バイク作戦で言っておるのは」と呼ぶ者あり〕 はい。神田町通りは一般交通の用に供して、会場周辺の主要交通規制に含まれない道路でございます。それで、通勤とかあるいは輸送力、会場に交通対策として行われますので、御理解が願いたいということでございます。  それから、いま一点は、電車利用が長良線でその趣旨に反しているんではないかということでございますが、このバイク作戦の中には当然全般的なほかの路線のことも入っておるわけでございますので、御理解が願いたい、かように思います。    〔私語する者あり〕 78: ◯議長(林 春雄君) 建築部長、細川宗雄。    〔細川宗雄君登壇〕 79: ◯建築部長(細川宗雄君) お答えいたします。御承知のとおり、施設の配置は、その施設が持ちます特性から来るところのロケーションと申しますか、立地の特性、それから、それがより有効な土地利用であるかなど、さまざまな観点から決定されるものであろうかと存じます。刑務所跡地利用計画が作成された後となりまして、長良中学校の移転、新築をこの跡地へとの地元要望や、さらには県からこの跡地を県総合運動場整備する上で、それとの立地の関連の点から球技場等をぜひという要望もあり、さらには地域活性化戦略プロジェクトをサポートする意図もあり、計画を変更しようとするものでございます。一方、宅地分譲事業の行政上の意味合い、性格を判断いたしますとき、跡地利用計画を変更しようといたしますことはやむを得ないものであると受けとめております。  以上でございます。    〔私語する者あり〕 80: ◯議長(林 春雄君) 総務部長、奥村元宥君。    〔奥村元宥君登壇〕 81: ◯総務部長(奥村元宥君) お答えを申し上げます。  まず第一点の、刑務所跡地についてであります。この利用につきましては、協議を受けています。また、財政的な面からでございますが、今後予定されています大型プロジェクトであります刑務所跡地、岐大跡地、鉄道高架事業及びそれに関連する道水路の整備ほか、都市基盤整備事業としての財政需要も多額となってきますので、将来に向かって健全な財政運営ができるよう努めてまいらなければならないと考えています。予算措置に当たりましては、総合計画に基づく実施計画で定められた事業を中心に、財源との整合性を保ちながら計上いたしているのでありますが、新たな施策、計画変更は生じてまいるものであります。したがいまして、これに弾力的に対応できるよう、財政調整基金及び特定目的基金の活用あるいは一時的な財政需要には、起債の発行あるいは開発公社の債務負担により年度間の財政負担が偏らないような財政運営により計画的に消化をしてまいりたいと考えています。  二点目の、備品の管理についてであります。OA機器の導入に当たりましては、庁舎の管理上、設置スペースあるいは電源容量等の面から総務課と協議することとしています。なお、OA機器を庁内に設置する場合、個人所有あるいは業者サービスによる機器は認めてはいません。  次に、今後の導入の方針でございますが、昨年十月にOA化の基本方針が決定されておりまして、「六十三年度以降のワープロの導入については、既導入部にあっては、利用度、事務改善効果等を考慮して、順次増設をする。新規導入部署にあっては、利用目的あるいは導入効果等を把握する中で、各課の要望に基づいて導入を検討する。」となっています。したがいまして、OA機器の導入が計画されますときには、その目的、効果等について、導入課と事務管理課において協議検討がされますので、この検討結果に基づきまして、予算措置など対処してまいりたいと考えていますので、御理解をいただきたいと存じます。  以上でございます。 82: ◯議長(林 春雄君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 83: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。戸籍課に宣伝用のワープロデモンストレーション機があるが、借用されているがどうかと、そしてその認識度はどうかということでございますが、二年ほど前、ある社からワープロ機を無料で貸してもよいという話がございまして、戸籍課の事務のOA化に備えまして、職員にワープロ機器の操作を訓練する目的で借用いたしました。今後このデモンストレーション機の借用については慎重に対応したいと考えます。 84: ◯議長(林 春雄君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 85: ◯企画開発部長(高木 直君) OA機器の導入についてのお尋ねでございます。行政事務用としてOA機器を導入する場合は、先ほど総務部長がお答えしたとおりでございます。導入の目的、導入の効果等について十分検討するために、事前に企画開発部事務管理課に協議することになっております。お尋ねのワープロの無償借用の件につきましては、実態は把握しておりませんが、今後はこのようなことのないよう各課に適正な執行と管理をお願いしてまいりたいと、このように考えております。    〔私語する者あり〕    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 86: ◯議長(林 春雄君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 87: ◯十一番(堀田信夫君) 再質問を若干いたしたいと思います。  まず、交通部長の答弁ですが、特色ある市の貸切バス事業にあって、殊のほか小中学校や老人クラブの方々などのいわゆる経済的には力の弱い方々が多く利用をしておられると、そういう状況にあって、この今回の値上げが及ぼす影響についてどのように考えているかという問いに対しては全く言及がありません。非常にその点では交通部長の答弁は残念と言わなければならないというふうに思います。で、当然交通、市の貸切バス事業においては、私はただいまの答弁の中でも、新しい商品の企画ということで努力をなさっておられることは評価をいたしますし、また、この間の役割も大いに評価に値する向きもあるというふうに思うんです。そういうことを考えるならば、他の民営の貸切バス事業とは全く違った特色がある中で、なお市民に愛される貸切バス事業を続けていくと、そういう点で考えるならば、値上げというものに対しても、もっともっと慎重であってもいいのではないかというふうに考えるものであります。この点は指摘をしておきたいと思います。  それから、再開発に関する答弁が都市計画部長や経済部長からありましたけれども、都市計画部長の答弁も全く納得ができません。私の心配、また全国的な事例からの心配につきましても全く触れられておらないという状況です。で、経済部長の答弁自身も、これが再開発と結びつくというふうに言っておられますが、要するに再開発事業は全体としてこの高度利用を図っていくわけでしょう。その中で全国各地ではビル化っていうんか高度化を図ることによって、そこにキーテナント何持ってくるかと、大型の小売店舗というふうには絶えずそれを持ってこようと思うと、地元の商店街との間でトラブルがあって、なかなかこの金が難しいと、そういうことから、そのキーテナントはホテルに流れていくというような状況、それからまた、事務関係のオフィスになっていくというような傾向があるということを指摘をしましたが、そういう中にあって商店街がみずからの力で活性化を図ろうと、そのときに一方で同時に再開発ということが全く別な部門で進んでいるわけだけれども、これが矛盾しないというか、再開発の手法と、そしてまた地元の人たちの進めていく再開発と、果たして本当にうまく整合性がとれるのかどうかという点では疑問が尽きないわけです。例えば、経済部の方で進むその活性化のための調査活動っていうんか、検討がずっと進んで、それを含んで再開発をどのようにしようかという話ならともかく、同時に再開発もスタートし、商店の方の活性化も進むっていうわけですから、ここには必ずその矛盾が出てくるというふうに思うんです。で、少なくとも地元の人たちの積極的な活性化の努力を生み出し、その上に立って調査活動をやるんならまんだ私は考える余地はあるというふうに思うんですが、非常に疑問が尽きません。そしてなお、もう一言私は都市計画部長からお答えいただきたいというふうに思うんですが、この基本計画策定の段階においてもいろいろ苦労はあるけれども、素人で難儀なことではあるけれども、住民の意識の向上を図って民意の反映を図っていくと、そういうような基本計画策定段階における住民参加、このことについて私は、かねての議論の中でも指摘したことありますが、今後そのような方途について全く考える余地はないのかどうか、この点も明らかにしていただきたいと思います。  安易にコンサルタントに委託するだけが都市づくりではないというふうに思います。この点についてもお答えいただきたいと思います。  それから、温水プールですが、県営の温水プール、県営が未来博の後の総合体育館計画の中で温水プールになるっていう話、私今初めて聞いたんですが、そうですか。    〔「はい」と呼ぶ者あり〕 はあそうですか。それはそれで私は大変結構なことだというふうに思いますが、市長に私はお答えいただきたいというふうに思いますが、市の計画はないけれども、温水プールの必要性についてはどのように受けとめておられるのか、もう一度これはお答えをいただきたいと思います。  それから、護国神社のかわらのふきかえの件ですが、まず室長の答弁ですけども、全体としてこれは了解をしておきますが、確かに協力の依頼があったけれども、特定の宗教活動に協力はしないという決定がされたことも伺っております。この点は了解いたしますが、しかし、そういう決定がされた後も遺族会の方々が各校下の連合自治会を回られて、そこでその校下の連合自治会が各単位にこれをまたおろして、遺族会の会員でない自治会長さんがそれを持って町内を回るという事例が具体的にあったもんですから、岐阜市の全体総会や連合会の意思統一というんか、その決定と裏腹に、現場では矛盾が起きているということを指摘しているわけですので、その点今後とも周知徹底は強めていただきたいというふうに思います。  それから、市長の答弁ですが、これは全く納得ができません。で、答弁漏れもありますので、もう一度伺いたいと思いますが、まずは、あなたがその護国神社の奉賛会会長として、屋根のふきかえのための募金活動をしているが、その募金活動が末端で町内会という組織がそれに取り組んで随分と岐阜市民が混乱をしていると、迷惑を受けているという事例があるが、このことについて奉賛会会長としてどのように責任を感じておるのか、答弁漏れがありましたので、これは明らかにしていただきたいというふうに思います。  それから、奉賛会会長を務める問題ですが、五十二年から引き受けていると、そしてまたお話によれば、前の市長も歴代やっておられるような話がちらっと出ていたというふうに思いますが、憲法上も注意しているということであります。で、確かに私人ということで憲法上は問題がないかもしれませんけれども、しかし私、実は護国神社の宮司の方にもお会いしていろいろお話を伺ってきたんです。で、なぜ市長に奉賛会会長を勧めるのかというふうに伺いましたら、市長なら色がつかなくっていいという話なんですねえ。だからこれは市長という立場を遺族会の方々が政治的に利用をして募金活動を容易に進めていくこと、遺族会が前面に出るよりは市長が前面に出た方が市民的に集めやすい、そういう政治的な背景が私はあるというふうにこの話を伺って率直に思いました。だから憲法上は問題がないかもしれません。しかし、市長という立場が一方で明確に出ている以上、ここは慎んでいくのがいいのではないかというふうに思います。重ねてお伺いしたいと思います。  それから、長良線に関する話でありますが、技術助役の答弁、全くこれも納得ができません。で、未来博の博覧会協会が岐阜市民に対しても、近郊の人たちに対しても、岐阜市内が混雑するのでマイカーで来るのはやめて、電車やバスに乗ってくださいよと、そうやって宣伝をし、岐阜市もそのことを承知してやってほしいという通達が県から来たんでしょう。そういうときに、電車、バスを利用しようっていう、そういう宣伝をやってほしいというふうに呼びかけられているにもかかわらず、電車なくしたいがどうやっちって言われたときに、今未来博で電車使わなあかんときやもんで、そらちょっと慎重にせなあかんな、そういう、そういう懸念が全くなかったのか。未来博で電車に乗ってもらおうというふうな宣伝をやらなあかんときに、何で支障ないものと思料しますというような答弁がすっと出てくるのか、全く理解に苦しむんです。その点についていろいろ言われておりましたけれども、答弁に全くなっていないというふうに思うんです。で、支障がないはずがないと思います。私は博覧会を成功さしていく上で、電車、バスの果たす役割というのは高く評価をされ、またそのことの徹底を県みずからも図っていこうというそういう意向なんですから。で、重ねて申し上げますが、私ども共産党が県の土木部長に対して交渉した際に、県の土木部長は、県の土木部長は、路面電車の存廃問題について岐阜市が支障があるというふうに言ってくれればそれを尊重するというふうにはっきり言っていたんです。だから、なぜその岐阜市がいとも簡単に支障ないものと思料するというような答弁を、意見書を出したのか甚だ腑に落ちないところがあります。  それから、経済部長、大きな影響はないということですが、小さな影響があるというふうに受けとめていいんですか。それで私は小さな影響どころやないというふうに思うんです。で、先ほど読み上げたパンフレットは岐阜市の発行のもんじゃないんですか。そうですねえ、岐阜市のもんですね。岐阜市が全国の、その全国に向かって岐阜市はチンチン電車が走るいい町だ、そうやってぱあっと宣伝しとってねえ、宣伝が今度できぬようになる。このことでも影響がないと言い切れるんですか、もう一度答えてください。    〔「全部なくなったんやない」と呼ぶ者あり〕 先ほどの文章をもう一度読み上げてもいいんですが、あの格子戸のかいわい、あの長良のかいわいを走り抜けるのが非常にいいというふうに全国に宣伝しとるんです。    〔私語する者あり〕  それから、刑務所の問題ですが、もうこれもほんとに都市計画部長の答弁、当初よりも西回りルートの開通ができたり、東島―高富線のその開通予定が早まったというようなことで、西回りルートの開通とか東島-高富線を開通しようなんていう話はもう前々からわかっておることやないですか。ほんで、それでもなおあそこの真ん中は南北道路抜かなあかんと、こういう結論出したんでしょう。ほんならもしも当初の予定ではどん真ん中の南北抜くけれども、西回りルートや東島―高富線ができたら、あの道路をもしも二年後に抜いても真ん中の道路を抜いても閉鎖する予定やったんですか。あなたの答弁やと西回りルートや東島-高富線が開通したんで計画変更したってそういう言い方でしょう。そんな論議をした覚えはないというふうに思うんですよ。全くあなたの答弁もなってないです。少なくとも都市計画行政を預かって、道路網の整備を責任を持ってやっていこうとするならば、この道路はやっぱり困るということを一言なぜ言えないのか。ほんとにその無責任きわまりないっていうふうに思うんですねえ。  建築部長、(笑声)さまざまな視点から検討、運動場──こういうのは企画開発部長の答弁やないんですか。(笑声)あなたはこの六月議会でも、宅地分譲の件数がずっと減ってきてどうなっておるんやという指摘を受けたんでしょう。刑務所の跡地でたくさん宅地分譲やる予定やったけれども、これでも削られてまって困ってまっておると、そういう答弁をするんならまんだ理解できる。  まあ総務部長の答弁は、協議を受けて将来の健全運営をしなきゃならぬのでなかなか大変やと、財調も取り崩さんならぬし、起債の発行もせんなんと、いろいろこの苦慮した気持ちがあらわれておりましたので、おおむね了解いたしますが、(笑声)しかし、三十七億という大変な市財をかぶるわけでありますから大変なことです。そのところを台所を預かるんならもっと毅然として、市長これはちょっと待った方がええと、企画開発部長ちょっと待てと、そういうことで慎重審議で議会に諮っていくぐらいの、そういうまじめな態度が私は欲しいというふうに思います。    〔私語する者あり〕  それから、重ねて私申し上げておきますが、全体のきょう私答弁聞いておって、長良線の問題も、それから刑務所の問題も、その全体として市の主体性がないということを痛感します、岐阜市の主体性がない。そしてまた、岐阜市の主体性、すなわち、各一つの行政の部門を任された部長が、その分野に関してやっぱりこれはもう絶対市民の生活を守る立場から、環境を守る立場から、行政を前進させる立場から譲れぬということで毅然として頑張るかと思えば、そうではなしに、当初計画してきたものも、県からラグビー場つくれちったら、はいそうですかと言って計画を変更して、あれやこれやと、ああ言えばこう言うという、非常にこのふまじめな態度はほんとに残念です。刑務所の問題にしても、それから長良線の問題に対しても、このようなことは支障がないはずがないんです。ほんとに残念です、皆さんの答弁。  それから、ワープロの問題ですが、市民部長、その、総務部長が、総務部長が、そのスペースの問題や電源の関係上総務課と協議をし、個人や業者サービスは認めないとはっきり言っておるんですね。で、あるにもかかわらず市民部が宣伝用だとかデモ機やということである社から無料で貸与を受けたと。これは訓練用で借用したと、将来慎重に対応──慎重に対応っていう程度でいいんですか、あなたの答弁は。私はこういう今あなた言われませんでしたけども、関係の職員っていうんか、現場で聞きますと、戸籍課でワープロが欲しいと、しかし、なかなか総務課が買ってくれえへんもんで困っておったら、業者がこれにこたえてどうぞ使ってくださいという話やったっていうんですね。で、    〔私語する者あり〕 こういうその、行政がなかなか許してくれんもんで、業者に泣きついて、ねだって、好意を受けるなんていうことがおよそ許されるんですか。このことによってこの業者は、ほかのライバル業者がいろいろあるけれども、事務機器について情がわいてきますので、市の職員の担当課の方でも何とか便宜を図ったろうという、そういう情が出てくるんじゃないですか。これもやはり汚職の問題や市の職員のその不正の問題と通ずる公務員のモラルの欠如、業者との癒着の具体的なあらわれだと思うんです。そのことに対しての心の痛みが市民部長の答弁から全く見られない、残念です。もう一回答えてください、このことに対してどのように受けとめているのか。  それから、この点については私は市長からもお答えをいただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。    〔私語する者多し〕 88: ◯議長(林 春雄君) 市長、蒔田 浩君。    〔私語する者多し〕 89: ◯議長(林 春雄君) 静かにお願いします。    〔蒔田 浩君登壇〕 90: ◯市長(蒔田 浩君) 再質問にお答えを申し上げます。  温水プール計画につきましてその必要性はどうかと、温水プールという施設が市民の健康、あるいはレクリエーションの上において必要でないということは思いません。ただ具体的計画は今ないということであります。  護国神社のふきかえにつきまして市民が迷惑を受けているがどうか、どのように考えるかと、これはあくまで任意の募金ということでございますし、もし御迷惑があるということなら、これは実態がどういうふうに、どのような迷惑なのか、お金を出すこと自体に迷惑ということなれば、これはあくまで任意ということでございますから、強制的に出しなさいといって奉賛会が申しておるわけではございません。迷惑の内容を一遍よく……    〔「奉賛会が取り扱っておることがはや既に迷惑やと言っておる」と呼ぶ者あり〕 そういう実態を私承知いたしておりません。    〔「さっき言ったがねえ」と呼ぶ者あり〕
    いやいや、そういうことはないというふうに答弁しておるはずでございます。  会長が利用されておらへんかということでありますが、私はあくまで私、私人として奉賛会長というのを五十二年から受けておると、自分もそういうことをよく承知しておりますので、利用をされておるというふうには思っておりません。    〔私語する者あり〕 91: ◯議長(林 春雄君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔「あ、ちょっとすいません。答弁漏れがある」と呼ぶ者あり〕 92: ◯議長(林 春雄君) 答弁漏れがあるようですから……市長、蒔田 浩君。(笑声)    〔蒔田 浩君登壇〕 93: ◯市長(蒔田 浩君) (続)最後のワープロの問題で、戸籍課が業界から借りておるということでございます。そういうことは感心いたしませんので、早速返します。    〔私語する者多し〕 94: ◯議長(林 春雄君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔私語する者多し〕(笑声)    〔武藤治雄君登壇〕 95: ◯都市計画部長武藤治雄君) お答え申し上げます。  再開発事業についてでございますが、経済部で調査を進めておられることとの、いわゆる同時進行についての御指摘でございますが、特に経済部関係では商店街関係について既にアメニティ構想等、いろいろ調査検討が進められておりますので、これらとの整合を図りながら、今回の調査委託を進めてまいりたいと思っております。  また、御指摘の基本計画立案の段階で、住民の方々の意見を反映するということについては、十分これを考えながら進めていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 96: ◯議長(林 春雄君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 97: ◯経済部長(鷲見 巌君) チンチン電車に関しますところの第二回目の質問でございます。    〔私語する者あり〕 先ほど、(笑声)    〔私語する者あり〕 先ほど直ちに特別大きな影響があるとは考えておりませんということを申し上げたわけでございます。これは先ほど来いろいろ御答弁がされておりますけれども、今日の諸般の事情からやむを得ないと、こういう前提に立った上での御回答であるわけでございます。しかし、おっしゃいますこともよくわかりますが、全部が全部なくなったわけでもございません。(笑声)今日そういう情勢の中でこういう形になりましたことを御理解を賜りたいと存じます。    〔私語する者多し〕 98: ◯議長(林 春雄君) 市民部長、松尾 弘君。    〔私語する者多し〕    〔松尾 弘君登壇〕 99: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。決してこちらからねだったというわけではございません。    〔私語する者あり〕 それで、しかし結果的にそういうことであればということで、市長が今そういうふうにおっしゃいましたので、そのように処置いたします。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 100: ◯議長(林 春雄君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 101: ◯十一番(堀田信夫君) 奉賛会、護国神社の件ですが、現に、いわゆる何回も言いましたが、広報会の、自治会の連合会の協議会の席上で、それはよろしくないと、取り扱わないというふうに決めたけれども、遺族会が各校下の連合会に接触せられて、それぞれそれで強制ではないとしながらも、自治会のルートを通じて各家庭を回っているとこがある。それで、その中にはこんな町内会が、自治会がこんなことを持ってくるのおかしいんやないですかっちっていう問い合わせが現にあったということを言っておるんです。だから、奉賛会の会長として、あなたがその奉賛活動を進めているわけだけれども、その責任を感じますかと言っておるんです。現に私があると言っておるんだから……。    〔私語する者あり〕  それから、奉賛会の会長を引き受ける問題ですけれども、政治的に利用されているつもりはないと言われましても、現にその蒔田 浩と、奉賛会会長として名前が出てきて、それで各家庭を回った際に、ああこら市長さんもやってござるということで、思わず知らずっていうふうに、ことになりますし、あなたはそのつもりでなくっても、相手方の方で大いにその色合いがこれで消せるということをはっきり宮司さんも言っておられるわけでありますから、そのようなことをよく考えて私は今後これからは辞退するように、奉賛会会長を辞退するように強く要求いたしておきます。  それから、チンチン電車の件ねえ、全部なくなったわけやないちって言いましたけれども、市の経済部がつくったパンフレットで全国にばらまいた内容は、あの徹明町の交差点が全国でも珍しいてって宣伝したんでしょう。そうやって宣伝しておいて、今回のことが支障ないはずないじゃないですか。もっとほんとにその観光行政を預かる者として積極的な姿勢を貫いていただきたいというふうに思います。    〔私語する者あり〕 102: ◯議長(林 春雄君) 以上をもって質疑並びに一般質問を終結いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━    〔付 託 表 配 付〕 一 常任委員会付託 103: ◯議長(林 春雄君) ただいま議題となっております第五十一号議案から第七十一号議案まで並びに日程第二十四、請願第四号及び日程第二十五、請願第五号、以上二十三件については、お手元に配付いたしました表のとおり常任委員会に付託いたします。            ──────────────────────────     昭和六十三年第三回岐阜市議会定例会各常任委員会議案等付託並びに会議場表 ○総 務 委 員 会(第一委員会室)  第五十一号議案 昭和六十三年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)          第一条 歳入歳出予算の補正           歳入           歳出中            第二款 総務費            第十二款 諸支出金          第二条 地方債の補正  第五十五号議案 岐阜市吏員退職金条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例制定について  第五十六号議案 議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例制定について  第五十七号議案 岐阜市税条例の一部を改正する条例制定について  第五十八号議案 岐阜市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例制定について  請願第四号 私学助成増額・父母負担軽減のための請願  請願第五号 新大型間接税の導入に反対する請願            ────────────────────────── ○産 業 委 員 会(第三委員会室)  第五十一号議案 昭和六十三年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)          第一条 歳入歳出予算の補正           歳出中            第六款 農林水産業費            第七款 商工費            ────────────────────────── ○厚 生 委 員 会(第二委員会室)  第五十一号議案 昭和六十三年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)          第一条 歳入歳出予算の補正           歳出中            第三款 民生費            第四款 衛生費  第五十二号議案 昭和六十三年度岐阜市老人保健医療給付事業特別会計補正予算(第一号)  第五十九号議案 工事請負契約の締結について(寺田プラント熱交換器、蒸気加熱器取替工事)            ────────────────────────── ○建 設 委 員 会(第四委員会室)  第五十一号議案 昭和六十三年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)          第一条 歳入歳出予算の補正           歳出中            第八款 土木費  第五十三号議案 昭和六十三年度岐阜市住宅事業特別会計補正予算(第一号)  第五十四号議案 昭和六十三年度岐阜市島土地区画整理事業特別会計補正予算(第一号)  第六十七号議案 訴えの提起について  第六十八号議案 市道路線の認定及び廃止について  第六十九号議案 字の名称及び区域の変更について(土地改良等)  第七十号議案 町(字)の名称及び区域の変更について(住居表示)            ────────────────────────── ○企 業 委 員 会(第五委員会室)  第七十一号議案 岐阜市貸切自動車乗車料金条例の一部を改正する条例制定について            ────────────────────────── ○文 教 委 員 会(第六委員会室)  第五十一号議案 昭和六十三年度岐阜市一般会計補正予算(第一号)          第一条 歳入歳出予算の補正           歳出中            第十款 教育費  第六十号議案 工事請負契約の締結について(島小学校校舎建築主体工事)  第六十一号議案 工事請負契約の締結について(長森中学校校舎建築主体工事)  第六十二号議案 工事請負契約の締結について(精華中学校校舎及び柔剣道場建築主体工事)  第六十三号議案 工事請負契約の締結について(岐北中学校体育館及び柔剣道場建築主体工事)  第六十四号議案 工事請負契約の締結について(岐阜薬科大学体育館建築主体工事)
     第六十五号議案 工事請負契約の締結について(白山公民館及び白山小学校校舎建築主体工事)  第六十六号議案 財産の取得について(網代小学校校舎用施設) (参考)        継 続 審 査 中 の 請 願 一 覧(昭和六十三年第三回岐阜市議会定例会)  昭和六十三年分 (内容については後掲)            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 散  会 104: ◯議長(林 春雄君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。本日はこれをもって散会いたします。  午後四時十五分 散  会 岐阜市議会議長       林   春 雄 岐阜市議会副議長      小 島 武 夫 岐阜市議会議員       伊 藤   博 岐阜市議会議員       松 岡 文 夫 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...