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  1. 岐阜市議会 1987-12-15
    昭和62年第5回定例会(第3日目) 本文 開催日:1987-12-15


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 昭和62年第5回定例会(第3日目) 本文 1987-12-15 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 133 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1722頁 選択 2 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1722頁 選択 3 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1722頁 選択 4 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1723頁 選択 5 : ◯十番(堀 征二君) 1723頁 選択 6 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1727頁 選択 7 : ◯市長(蒔田 浩君) 1727頁 選択 8 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1728頁 選択 9 : ◯教育長(浅野 勇君) 1729頁 選択 10 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1729頁 選択 11 : ◯水道部長(辻 武夫君) 1729頁 選択 12 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1730頁 選択 13 : ◯生活環境部長武藤進敬君) 1730頁 選択 14 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1730頁 選択 15 : ◯十番(堀 征二君) 1730頁 選択 16 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1732頁 選択 17 : ◯八番(吉田好成君) 1732頁 選択 18 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1740頁 選択 19 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1740頁 選択 20 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1741頁 選択 21 : ◯教育長(浅野 勇君) 1741頁 選択 22 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1742頁 選択 23 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1742頁 選択 24 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1744頁 選択 25 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1744頁 選択 26 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1745頁 選択 27 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1745頁 選択 28 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1746頁 選択 29 : ◯八番(吉田好成君) 1746頁 選択 30 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1748頁 選択 31 : ◯二十四番(矢島清久君) 1748頁 選択 32 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1757頁 選択 33 : ◯市長(蒔田 浩君) 1757頁 選択 34 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1758頁 選択 35 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1758頁 選択 36 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1760頁 選択 37 : ◯衛生部長(高橋 豊君) 1760頁 選択 38 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1760頁 選択 39 : ◯水道部長(辻 武夫君) 1761頁 選択 40 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1761頁 選択 41 : ◯生活環境部長武藤進敬君) 1761頁 選択 42 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1762頁 選択 43 : ◯土木部長(渡辺康男君) 1762頁 選択 44 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1763頁 選択 45 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 1763頁 選択 46 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1764頁 選択 47 : ◯助役(坂井 博君) 1764頁 選択 48 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1764頁 選択 49 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1764頁 選択 50 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1765頁 選択 51 : ◯教育長(浅野 勇君) 1765頁 選択 52 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1765頁 選択 53 : ◯二十四番(矢島清久君) 1766頁 選択 54 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1767頁 選択 55 : ◯税務部長(横井昇一君) 1767頁 選択 56 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1768頁 選択 57 : ◯市長室長(鷲本順一君) 1768頁 選択 58 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1768頁 選択 59 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1768頁 選択 60 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1768頁 選択 61 : ◯副議長(大野栄吉君) 1768頁 選択 62 : ◯二十六番(船戸 清君) 1768頁 選択 63 : ◯副議長(大野栄吉君) 1774頁 選択 64 : ◯市長(蒔田 浩君) 1774頁 選択 65 : ◯副議長(大野栄吉君) 1775頁 選択 66 : ◯女子短期大学学長(根岸正純君) 1776頁 選択 67 : ◯副議長(大野栄吉君) 1777頁 選択 68 : ◯税務部長(横井昇一君) 1777頁 選択 69 : ◯副議長(大野栄吉君) 1778頁 選択 70 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1778頁 選択 71 : ◯副議長(大野栄吉君) 1779頁 選択 72 : ◯消防長(酒井佐七君) 1779頁 選択 73 : ◯副議長(大野栄吉君) 1779頁 選択 74 : ◯助役(坂井 博君) 1779頁 選択 75 : ◯副議長(大野栄吉君) 1780頁 選択 76 : ◯市長室長(鷲本順一君) 1780頁 選択 77 : ◯副議長(大野栄吉君) 1780頁 選択 78 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1780頁 選択 79 : ◯副議長(大野栄吉君) 1780頁 選択 80 : ◯生活環境部長武藤進敬君) 1781頁 選択 81 : ◯副議長(大野栄吉君) 1782頁 選択 82 : ◯二十六番(船戸 清君) 1782頁 選択 83 : ◯副議長(大野栄吉君) 1786頁 選択 84 : ◯税務部長(横井昇一君) 1787頁 選択 85 : ◯副議長(大野栄吉君) 1787頁 選択 86 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1787頁 選択 87 : ◯副議長(大野栄吉君) 1788頁 選択 88 : ◯市長(蒔田 浩君) 1788頁 選択 89 : ◯副議長(大野栄吉君) 1788頁 選択 90 : ◯三番(大野邦博君) 1788頁 選択 91 : ◯副議長(大野栄吉君) 1793頁 選択 92 : ◯市長(蒔田 浩君) 1794頁 選択 93 : ◯副議長(大野栄吉君) 1797頁 選択 94 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1797頁 選択 95 : ◯副議長(大野栄吉君) 1799頁 選択 96 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 1799頁 選択 97 : ◯副議長(大野栄吉君) 1801頁 選択 98 : ◯土木部長(渡辺康男君) 1801頁 選択 99 : ◯副議長(大野栄吉君) 1802頁 選択 100 : ◯総務部長(奥村元宥君) 1803頁 選択 101 : ◯副議長(大野栄吉君) 1803頁 選択 102 : ◯三番(大野邦博君) 1803頁 選択 103 : ◯副議長(大野栄吉君) 1804頁 選択 104 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1804頁 選択 105 : ◯六番(田中信生君) 1804頁 選択 106 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1812頁 選択 107 : ◯教育長(浅野 勇君) 1812頁 選択 108 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1813頁 選択 109 : ◯衛生部長(高橋 豊君) 1813頁 選択 110 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1814頁 選択 111 : ◯薬科大学学長(堀 幹夫君) 1814頁 選択 112 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1815頁 選択 113 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1815頁 選択 114 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1817頁 選択 115 : ◯企画開発部長(高木 直君) 1817頁 選択 116 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1818頁 選択 117 : ◯六番(田中信生君) 1818頁 選択 118 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1818頁 選択 119 : ◯十五番(服部勝弘君) 1818頁 選択 120 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1821頁 選択 121 : ◯市長(蒔田 浩君) 1821頁 選択 122 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1823頁 選択 123 : ◯建築部長(角田昭二君) 1823頁 選択 124 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1823頁 選択 125 : ◯教育長(浅野 勇君) 1823頁 選択 126 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1824頁 選択 127 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1824頁 選択 128 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1825頁 選択 129 : ◯十五番(服部勝弘君) 1825頁 選択 130 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1827頁 選択 131 : ◯福祉部長森田幸雄君) 1827頁 選択 132 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1827頁 選択 133 : ◯議長(四ツ橋正一君) 1827頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時五分 開  議 ◯議長(四ツ橋正一君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長(四ツ橋正一君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において三十四番野村容子君、三十五番園部正夫君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 第百八号議案から第十八 第百二十四号議案まで及び第十九 一般質問 3: ◯議長(四ツ橋正一君) 日程第二、第百八号議案から日程第十八、第百二十四号議案まで、以上十七件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長(四ツ橋正一君) 昨日に引き続き質疑とあわせて日程第十九、一般質問を行います。順次発言を許します。十番、堀 征二君。    〔堀 征二君登壇〕(拍手) 5: ◯十番(堀 征二君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  私は、市政自由民主党議員団、本日最初の質問者として発言通告に基づき、市長並びに関係部長に順次お尋ねをいたします。  まず最初に、日米友好姉妹都市提携について市長にお尋ねをいたします。
     日本とアメリカの関係は、ペリー来港に始まり、第二次大戦後のアメリカ民主主義の導入と定着により密接な関係が維持されております。今日に至っては、環太平洋時代の新しい幕あけを迎えているとも言われております。アメリカ合衆国は、一九六〇年代前半ころまであらゆる面で圧倒的な豊かさを誇っておりました。最近は貿易面や財政の面で大変厳しい状況のようであります。しかしながら、今日まで我が国に対し産業の輸出先、大学生の留学先などとして多大の恩恵を与えてくれたことは多数の方々が認めているところであります。現在、両国の交流は、政界、経済界、教育界等あらゆる面で盛んに行われております。今後もますますその交流は増大していくものと予測されております。将来の日本とアメリカの関係を思う立場から、昭和五十九年九月には本議会の四十四名の議員によって日米議員連盟が結成されております。その中から一昨年八名の議員の方々が独自に地方自治の調査目的を持ち、アメリカの中核都市を訪問されたことは御承知のことと思います。その帰国報告には、都市づくりの面などでいろいろと学ぶことが多くあったと聞いております。一方、先月にはアメリカ合衆国の中西部に位置するオハイオ州シンシナチ市より三名の方が岐阜市の調査に来られたとのマスコミ報道がありました。昨日市長は、来るべき二十一世紀への飛躍を期してコンベンション都市を目指したいと答弁されております。本市は、既にイタリアのフィレンツェ市、ブラジルのカンピーナス市、中国の杭州市等、友好姉妹都市を結んでおります。将来コンベンション都市を目指す立場からも、この三つの姉妹都市にアメリカの都市を加えるべきであると思うのであります。そして、その時期も到来していると考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。  なお、巷間伝えられるところによりますと、シンシナチ市の調査団の方からぜひとも友好関係を結びたいとの意向を耳にしております。ここにシンシナチ市のフクムラトミオさんという方からファックスが来ております。    〔「読んでくんさい」と呼ぶ者あり〕 既に日本語に訳してありますので、(笑声)御紹介申し上げます。日付は十二月九日、「本日、シンシナチ市議会は、岐阜市と姉妹都市関係を推進することを全会一致で承認しました。正式文書は、決定の写し同様、通常の郵便物で市長あて郵送いたします。」とのことであります。このことは、既に市長さんも御存じのことと思いますが、今後シンシナチ市に対してどのように対応されるつもりなのか、あわせてお伺いをいたします。  次に、中学校教育に外国人教師の導入について教育長にお尋ねいたします。  本市の学校教育指針には、「次代を担う児童生徒の人間形成という使命を持ち、この使命を達成すべく、進展しつつある社会情勢と児童生徒たちの姿を的確にとらえ、教育の本質を見きわめながら、その確立に努めること。」とされております。現在、教育現場の先生方は幾多の難問を抱えつつも、本市の学校教育指針に基づき鋭意御努力をされていると私はかたく信ずるものであります。つい最近の新聞に、文部省の諮問機関である教育課程審議会が将来の具体的指針を示した記事が掲載されておりました。その内容は、二十一世紀に向けて幼稚園から高校までの教育の見直しであり、情報化、国際化、価値観の多様化など、社会の変化に対応できる豊かな心を持ちたくましく生きる人間の育成を目指すとのことであります。私は、この記事を読んで現在の指導方法に誤りがあるとは思いません。しかしながら、本来、語学の教育は、読み、書き、話す、聞くの四つを習熟することであります。今日までの英語教育は、率直に言って進学、受験を目指すもので、実用という点で物足りなさを感じているのは決して私一人ではないでしょう。今後本市は国際化社会に対応していくため、コンベンションシティー構想を打ち出し、その準備を進めております。将来この構想が現実化いたしますと、各国々の語学が一層求められます。とりわけ英語に堪能な人材が望まれます。こうしたことに対応するためにも、あるいは本来の語学教育を考えた場合にも、私は中学校の英語教育に外国人教師を招くことを望むものでありますが、教育長の御所見をお伺いいたします。  三番目に、衛生部長さんに南、北保健所の改築計画についてお尋ねする予定でありましたが、昨日同様の質問があり答弁が出ておりますので、割愛させていただきます。  次に、東部地区の下水道事業について水道部長にお尋ねをいたします。  本年九月、木曽川流域下水道事業における各務原市の浄化センター用地問題が関係住民の理解が得られ解決されました。このことに伴い岐阜市東部地区で県施行の幹線管渠の整備工事が順次進められております。また、今議会にも第百十八号議案の中で、この事業に対する岐阜市負担分の増額補正予算が提案されております。未整備区域の住民にとっては極めて関心の高い問題であり、以下三点についてお尋ねをいたします。  一点目は、さきの本会議において我が党の質問者に対し東部地区整備計画が示されました。区域は厚見、日野、長森地区で、供用開始時期は昭和六十五年末ごろと予定されております。やがてこの地域も利用できるわけでありますが、利用に際し各家庭においてその工事費が必要となり準備を要します。この工事費は一般的なケースで大体幾らぐらいかかるものなのか。  第二点目は、この区域にはJR高山線を挾んで農業用調整区域があり民家が点在しております。この区域の民家に対しどのように対応されるのかお尋ねをいたします。  三点目は、上水道の場合、利用家屋が三軒以上から供用管の埋設工事とされておりますが、下水道の場合はどのようにされるのか。  以上、水道部長にお尋ねをいたします。  最後に、資源分別回収について生活環境部長にお尋ねをいたします。  市民生活が多様化し豊かになりますと、排出されるごみの量は年々増加し、その減量化対策は極めて重要な施策であります。その対策として、昭和五十八年より資源分別回収事業、本年より瓶・缶分別収集事業が始められました。この事業の収集状況を調べましたところ、ごみ処理の総量は昭和五十八年度十二万七千六百三十二トン、五十九年度十二万九千四百三トン、六十年度十三万三千七十五トン、六十一年度十四万一千百八十トンであります。資源分別回収事業によって収集されました量は、昭和五十八年度初年度でありますが二千二百四十八トン、昭和五十九年度四千八十五トン、昭和六十年度五千三百七トン、昭和六十一年度七千六百三十四トンであります。いわゆる減量化率が昭和五十八年度が一・七%、昭和五十九年度三・一%、昭和六十年度三・八%、昭和六十一年度五・一%と年々高くなっておることがあらわれております。特に本年瓶・缶分別収集が始まりましたが、昭和六十二年度の集計表では四月から十月までの集計でありますが、ごみの総量、ごみ処理の総量は九万一千四百二十六トン、資源分別回収、これは瓶・缶分別収集を含む数字でありますが六千六百五十三トン、減量化率は実に七・三%を示しております。このことからして著しい成果があらわれていると私は思うのであります。現在、この事業の推進に当たりまして、各校下ごとに一律三万円の奨励金と実施回数に応じた補助施策をとられておりますが、残念ながら各校下ごとの実施回数は一定ではありません。私は今後一層この事業が理解されなければならないという立場から、生活環境部長はどう対応されていくのかお尋ねをいたしまして、第一回目の質問を終わります。(拍手) 6: ◯議長(四ツ橋正一君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 7: ◯市長(蒔田 浩君) 堀議員の御質問にお答えを申し上げたいと存じます。  かねてから本市におきましては議会の皆さん方の御賛同をいただきまして、ただいま三国三都市と友好都市盟約を結び、そして教育、文化あるいはまたスポーツ、その他の交流をいたし、平和な社会の中にお互いがその国の実態をよく知りつつ友好を深めてまいりたいということで、それだけの効果を上げておるというふうに思っております。社会はますます国際化社会でございます。したがいまして、日本の約三十倍あるいはまた資源ストックの多いこのアメリカとの従来の関係、あるいは将来のを考えまして、かねてから皆さん方からもアメリカとの都市の友好についていろいろお話も承っておったところでございますし、また議員の皆さん方にも連盟がございまして、積極的な対応をしていただいておるということでございます。数年前にアメリカのメンフィス、テネシー州のメンフィスという都市からも本市に打診がございました。市長会の友好都市連盟を通じてでございますが、そのときにはそういう申し込みはございましたが、岐阜市の方もさきに申し上げました三国との交流がしたところでございまして、またよく調査をしてというようなことで終わっておったところでございますし、また、先般はアメリカンセンターからの紹介等で、カリフォルニア州のポモナ、ノースカロライナ州のローリー等のお話もございまして、日米議員の連盟の方々が視察検討されたという経過もあるわけであります。いずれもまだ実を結ぶような形にはならなかったわけでございますけれども、本年七月になりましてオハイオ州のシンシナチから、これも名古屋のアメリカンセンターからの仲介があってでございますが、姉妹都市の積極的な働きがございました。そしてまた十一月にはシンシナチの姉妹都市委員会から調査団が来られたということでございまして、岐阜市の産業、文化、自然環境等十分視察をされて帰られたわけでありますが、先ほど御紹介がございましたように、一昨日手紙が来ておるわけでございます。これはもちろん市長からではございませんが、「シンシナチ市議会は、十二月九日、岐阜市と姉妹都市提携する意向を全会一致で表明することを喜んでお知らせいたします。一九八七年十一月三十日付のシンシナチと岐阜市との姉妹提携をなす上記決定は、一九八七年十二月七日二時三十分、シンシナチ市の国際都市問題環境委員会によって承認されました。したがって、私どもは最後の詰めに向かって前進したい。貴殿の計画をお知らせしていただけたら大変ありがたく存じます。ヘンリー・M・モロズミ 日本姉妹都市委員会 岐阜・シンシナチ委員会」そういうところから電報が入っておるわけでございます。したがって、英語圏にそういう都市を持っていないということもございますから、今後これらの既に取り組みが進んでおるということでございますから、いずれこちらからも調査団を出ていただきまして、そして都市の実態、あるいはまた向こうの人との交流をしていただきまして御報告を受け、その後議会の皆さん方にもお諮りを申し上げて、都市提携への方向に進んではどうかというような今考えを持っておるわけでありますが、日程等はまだこれから調査団が派遣した後ということになるのであろうと存じます。いずれにいたしましても諸外国と、これからますます開かれた岐阜市のコンベンション都市ということを考えますと、最も友好しておるこの日米関係のさらに都市との緊密化を図っていくことは、平和の我々は最もいいことであるというふうには思っておるわけであります。そうした考えを持って対応したいと、かように思っておるところであります。  以上です。 8: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 9: ◯教育長(浅野 勇君) 外国人教師の導入について大変前向きの御提言をいただいたと受けとめております。私も世界に羽ばたく国際感覚豊かな生徒の育成の重要性は常々考えているものでございます。外国人教師の導入については現在国の方針を受け、岐阜県にも本年八月より十九名の英語指導助手が招致されております。そのうち三名が岐阜教育事務所に配置され、岐阜市にも全中学校の全クラス年間一回の割で訪問指導を受けているところでございます。大垣市におきましては市単で二名の英語指導助手を雇用しておられ、市内の中学一校につき一回四日単位で年間七、八回の学校訪問指導が実施されていると聞いております。岐阜市といたしましては今後その効果も確かめながら、国や県の動向、学校現場の要望等を考慮し検討していきたいと考えております。なお、現在岐阜市におきましては大学や高校への留学生が多数来ておられますので、そうした人たちとの交流も大切であり、活用いたしていきたいと考えておるわけでございます。以上でございます。 10: ◯議長(四ツ橋正一君) 水道部長、辻 武夫君。    〔辻 武夫君登壇〕 11: ◯水道部長(辻 武夫君) 下水道事業についてお答え申し上げます。  東部処理区の下水道整備の全体計画につきましては、長森四校下及び日野の全校下並びに梅林、白山及び厚見校下の一部千二百十六ヘクタールでございます。このうち現在事業認可を受けて実施いたしておりますのは、日野校下を除きました八百五十四ヘクタールの市街化区域を対象といたしております。御質問の下水道を利用するための家庭内の工事費につきましては、標準的な一般家庭の例では、くみ取り便所を水洗化する場合四十五万円程度、また浄化槽から切りかえる場合は三十五万円程度の工事費が必要となります。  次に、市街化調整区域の対応につきましては、都市計画審議会等におきまして審議され、市街化区域として都市計画決定があればすぐに対応できるよう進めてまいりたいと考えております。  三つ目に、下水道管の整備につきましては、管渠ごとの排水区画を基準といたしまして供用開始区域を定め、その区域のすべての道路に管渠を埋設し面的に整備を進めることといたしております。  以上でございます。 12: ◯議長(四ツ橋正一君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 13: ◯生活環境部長武藤進敬君) お答えいたします。瓶・缶を含めた資源分別回収について、その効果を数字的にお挙げになって、担当部長としてどう考えておるかという御質問でございますが、御質問の中にもありましたように、ごみと生活は常に表裏一体の関係にありまして、したがいまして、生活が豊かになればなるほどごみの量もふえてまいります。この傾向は今後とも続くと思っております。したがって、行政としてごみ減量化事業は今後とも非常に重要な事業であるというふうに位置づけております。もちろん資源回収は資源の有効利用という面から効果もありますが、瓶・缶など不燃物を除去することにより、焼却炉の修繕費の節減あるいは焼却残渣の減少に伴う埋立地の延命など、財政的にも非常に効果があると思っております。しかし、御質問の中にありましたように、補助制度を設けておりながら校下別に実施回数にばらつきがあるということであります。今後とも資源分別事業の重要性などをわかりやすく市民に啓発することにより市民の協力を得てやっていきたい、校下別につきましても回数がふえていくようにお願いしていく所存でございます。以上でございます。    〔「議長、十番」と呼ぶ者あり〕 14: ◯議長(四ツ橋正一君) 十番、堀 征二君。    〔堀 征二君登壇〕 15: ◯十番(堀 征二君) それぞれお答えをいただきましたが、まず市長の答弁でありますが、大変前向きの方向で検討されておりまして結構であります。調査団も近々送るとのことでありますけれども、ひとつこの調査団の中に私は市長さんも直接入って実際に自分の目で確かめていただきまして、この話をまとめていただきますようにお願いを申し上げておきます。    〔私語する者あり〕(笑声)  教育長さんの答弁でありますが、私も県が行っておることも承知しておりますし、大垣市が既に行われていることも承知しております。この効果を確認しながらという答弁でありますけれども、やはり県都である岐阜市でありますし、特に本市は申し上げましたように、コンベンション都市構想を掲げております。そういったことを思いますと、積極的に市単独ででも行うという気持ちを持っていただきたいということを思うのであります。  なお、留学生の活用ということもあわせて考えておられるということでありますけれども、やはり教育ということを思いますと、それなりの効果はあると思いますが、そうではなくて本格的に学校へ入って実際に子供たちと接していこうと、こういう考えの先生が必要と思われますので、もちろんそういうことを認識していただいた外国人でなければいけませんが、ひとつそういうことを思いますと、独自にこの外国人教師を招いていただきまして、早急に取り上げていただきますことをお願い申し上げます。  なお、水道部長の御答弁でございますが、費用の面もわかりましたし、上水道の場合との違いもよくわかりました。ただ調整区域の対応につきまして都市計画の市街化に変わってから対応しようと、こういう御答弁でありましたが、となりますと調整区域のままではまだ対応できないと、こういうことになりますが、先ほども申し上げましたように、この地域の中には一軒や二軒ではございません。かなりの数の民家が存在しておりますし、すぐ近くででも下水が利用できるという状況にありながら、同じ地区でそういった方々があるということには私は耐えられない気持ちではないかということから、ひとつ、もう少し方法がないのか、この点をよく検討していただきたいと思うわけであります。  最後に、生活環境部長さんの答弁でございますけれども、いろいろと今後市民の方々あるいは自治会、各種団体の皆さん方にPRをしていきたいと、当然のことであります。ただ思いますのは、非常に目立たない事業でございますので、生活環境部長さん答弁の際にも何か力のないお話でございましたが、(笑声)ひとつ胸を張ってこの事業を推進していただきますようにお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。    〔私語する者あり〕(笑声) 16: ◯議長(四ツ橋正一君) 八番、吉田好成君。    〔吉田好成君登壇〕(拍手) 17: ◯八番(吉田好成君) 私は、市政自由民主党議員団の三番手として、発言通告に基づき関係理事者にお尋ねをいたします。初めて登壇させていただくわけでございますので、各位の格別の御指導をよろしくお願い申し上げます。  さて、私が議員活動を始めさしていただき半年余りが経過いたしました。仕事柄その間あちらこちらを歩かせていただきながら、地域住民の方々の話や諸先輩のいろいろな意見を聞く中で、市政のかかわりにおいて私の感じていること、また気づいたことなど、以下五項目にわたり質問さしていただきたいと思います。  最初に、高齢化社会の生きがい対策についてお伺いいたします。  今や高齢化社会という言葉は毎日新聞やニュースで話題となり、それだけ多くの国民が高齢化社会の問題を我が事として関心を高め、真剣に考え始めたことを示しております。  さて、この高齢化社会は先進国に特有の現象であり、経済社会の発展のあかしでもあると言われていますが、社会全体が少なからず戸惑いを感じ、諸施設の後追い現象にもどかしさを感じているところでございます。  そこで、目前に迫っている我が国の高齢化社会の様相は、まず第一に、人口構造の変化であり、高齢化社会は高齢者の比重の高い社会である。例えば、昭和四十年には一〇・八対一であった生産年齢人口と老齢人口との比率は、昭和五十八年には六・九対一となっており、二十一世紀へ入る昭和八十年には両者の比率は三・八対一となることが予想されます。このことは当然現役世代の負担が問題となり、家族、親族と私的な連帯から、社会全体としての世代間、世代内の連帯が大きな話題となる社会になると言わなければならないかと思われます。  第二には、家族居住の面で、老いた親と息子夫婦とが一緒に過ごす年数が長くなり、六十歳を過ぎた嫁が老いた親の世話をするという時代になる、このため二世代にわたる夫婦の住み方が問われる社会となってくる。また、核家族、小規模世帯が増加し、高齢者のみの世帯が増加する中で、一人で生活する高齢者をどのように支えていくかを問われる社会である。  第三に、平均寿命の伸長等により、生涯における自由な時間が増大し、同時に地域での老後生活の期間が延びて地域とのかかわり合いが一層大きくなる社会と考えられます。  第四に、高齢化社会は、公的年金、医療保険を中心に社会保障制度が支える社会でもあります。  以上が我が国の高齢化社会の様相を最大公約数的にとらえたものであり、今後の対策を考える上で常に念頭に置かなければならないものであると考えられます。  そこで、岐阜市の状況でございますが、この二十一世紀のかけ橋、岐阜市第三次総合計画のページ、百三十四ページに、現況と課題に高齢人口の推計と題し一覧表がございます。そこでその表を見ますと、昭和五十年は二万七千八百五十二人、割合六・八で、六十年は九・四%、これは全国平均よりまだ低いとはいえ、七十年にはその割合が一三・一%、さらに七十五年は一五・三%となることが予想され、高齢化社会を迎えるにはまだ十年先の話と思っておりましたが、どうも私の住んでおります回りを見ましても、また、旧市内を見ましても老人が多く、早速企画部にて統計情報第五十四号・人口統計シリーズで六十五歳以上の校下別の一覧表をもとに割合を出してみました。この一覧表でございます。そこで、この調査は六十二年九月三十日現在でございますが、徹明校下が一八・五%、金華校下が一七・八%、明徳校下が一七・七%、網代校下が一七・四、京町一七・三、加納一五・六、本郷一五・三と、一五%を超える校下が七校下もあるわけでございます。また、大変少ない校下の例を挙げてみますと、芥見東校下が四・八%、市橋校下が五・九%、一〇%以上の開きがあるわけでございます。また、自分の校下で六十歳以上を計算いたしますと一千八百二十二名で二四・六%という数字になります。要するに四人に一人は六十歳以上の方がおられるという現状でございます。この現象は昭和七十五年の推定をはるかにオーバーし、早急に行政的な対応が必要ではないかと考えます。  そこで、以下三点について福祉部長さんにお尋ねをいたします。  第一点は、生きがい対策について、全市的な把握も必要でございますが、昭和七十五年推定の一五%をオーバーしている市内七校下に対し早急に実態調査を行っていただき、これから迎える他校下に対する行政指導と今後の方向を検討していただけないでしょうか。  第二点は、高齢化の問題は行政の中で社会教育課で生涯教育の中で学習、また、保健体育課で社会体育、また、保健所では健康管理面をとらえ、老人福祉課の生きがい対策諸事業を考えますと、まずこの七校下に仮称・老人対策推進員を設置し、校下の老人クラブ、民生委員、また、各種団体と連携をとり、高齢者の生きがいを引き出させる方法はいかがでしょうか。  第三点は、さらに旧市内の小学校では、金華小、明徳小、白山小、徹明小学校等では祖父母学級などの参観事業を実施され、子供と老人の交流を行っております。この事業を学校教育の場だけではなく地域において交流ができるような三世代交流事業等の御計画はいかがでしょうか。  次に、岐阜市における社会体育及び社会教育施設の充実についてお伺いいたします。  生涯学習社会を迎えて、幼少時代から青年、壮年、高齢者に至るまでが、みずからの意欲によって学び得るという、きめの細かい施策を長年にわたり積み上げてこられ、特に青少年の健全育成に力を入れてこられたことに対し敬意と評価をするものであります。子ども会は市内全域で組織され、子供の自治会としての地域における生活基礎集団としての役割と目的を担っておりますし、また、スポーツ少年団は一万二千人を超える少年たちがスポーツを通じ健全育成事業にかかわり、スポーツの質と量の向上に貢献しております。このほか、ボーイスカウト、合唱団など、青少年に最も必要とする社会参加活動に励んでいます。青年においては青年団及び青年会館サークルの活動等があります。高齢者においてもゲートボールを初めとする各種スポーツ活動、文化活動を通じて、みずからの生きがいを高めるとともに地域社会へのかかわりを深め、公園の美化、都市美化推進運動の中心を担うに至っておられるところでございます。これらの成果がきめ細かく上がっておりますのも、部落公民館、校下公民館を根底に、コミュニティーセンター、各ブロックのある青年会館、体育館、プール、児童センター等が住民の生活圏にきめ細かく設置され、日常活動の期待にこたえているところであると思うものであります。しかしながら、これらの施設の中には建設されて古い施設も多くなってきておりますし、新しい時代の新しい知識技能を習得するには不十分な施設も出てきております。教育機器の活用等においても社会教育部分では随分おくれているという指摘も多くあります。この意味からしますと、今後岐阜市における社会体育、社会教育におきます施設整備の方向について、市制百年を機会に再検討する必要があると考えるものでございます。  そこで、教育長さんにお伺いをいたします。  まず第一に、来春オープンする少年自然の家のように総合機能、センター機能を持って市民のより高いニーズにこたえるとともに、市民としての必要課題に対応できるべき中心施設を充実するお考えはいかがでしょうか。なお、図書館の改善等も含め、老若男女、世代間交流機能及び国際化時代に対応できる生涯学習センターの建設はいかがでしょうか。  第二に、本市の社会体育施設は地域のコミュニティーを考え市内各ブロックに施設を充実してきましたが、中央的な施設は県営総合グラウンド等に依存してきました。そこで、これも市制百年を来年に控え、今後市の中心的となる施設の建設のお考え方はございませんか。  第三に、少年自然の家につきましては、少年団体活動のより活発化を促進するため周辺施設の充実を一層進めていただくと同時に、文部省社会教育局長通知にもありますように、その名にふさわしい運営管理と少年団体への便宜を強く強く要望するものであります。  次に、市民参加活動についてお伺いをいたします。  最近市民の皆様に、市民参加という言葉を聞きますが、私たちは何に参加をし、何をしたらよいですかという言葉を聞きます。ここで私は、市民参加というときのそれは、言うまでもなく単なる形の上での参加、つまり参加の形式を整えることだけを言うのではなく、市民一人一人が自発的に進んで役割を遂行することによって、その集団や社会を自分たちのものと認識するようになる自主的選択の過程、さらにいえば、新たな社会を創造していく過程が参加ということではないでしょうか。そこで、市民参加活動の一部ではございますが、先月十五日に行われましたクリーンシティぎふについて触れてみます。この事業は従来、青少年問題協議会の中で家庭の日のあり方について協議をされ、その一環として環境美化推進運動として展開されてきたところでございますが、昨年度より岐阜市に都市美化推進連絡協議会が発足され、各校下に支部ができ、従来の青少年から市民総ぐるみになったことは、まことに喜ばしいことと存じます。また、毎月第三日曜日「家庭の日」の早朝清掃も、家族ぐるみで市内各地で行われるようになってきました。このクリーンシティぎふの日及び五三〇(ごみゼロ)運動について、昨日我が党の先輩議員の質問に対し答弁がございました。これらの拡大、定着に対しては格段の努力をお願いするところであります。しかし、このほか美化活動に絞ってみても市民が参加できる場づくりがあると思うわけであります。これは住民の自治意識を促すため地域での問題提起をしながら情報も提供し、市民が自主的に参加できるよう市民運動の組織の育成を初め連帯意識の高揚を図られるよう、市民の立場に立った行政を積極的に実践をしていただきたいと存じますが、そのため、まず第一に、どのようなお考えでおられるか、市民部長さんにお尋ねをいたします。  次に、市民参加活動はコミュニティーづくりにつながります。人と人との触れ合い、連帯、親睦を深めるために、最も身近な生活の場である地域社会のあり方を考え、より豊かな生活領域をつくり出そうとし、昭和五十七年に東部コミュニティーセンターを建設され、西部、北部、南部、日光と、決算報告書によりますと地域住民の活用も大変多く好評を得ておるわけでございます。そこで、中央部のコミュニティーセンターの建設はどのようにお考えか。  以上、二点に関してお尋ねいたします。  次に、商店街の活性化についてお伺いいたします。  昨今の商店街について、大型店の進出、消費者購買行動の変化等、激変する環境下にありますが、商店街の商店主、組合役員みずからが地域に密着した、消費者にとって魅力ある商店街として繁栄する方策について、消費者アンケート、その他いろいろの調査研究により商店街活性化が図られておりますが、行政においても商店街活性化をいかに図るべきか、行政の役割とは何であるべきか、もう一度考えてみるべき時代が来ていると言っても過言ではございません。さて、駅周辺の活性化について申し上げますと、数年来の鉄道高架事業により数十年のおくれをとってきたと言えますが、今まで何度も何度も関係機関との話し合いが持たれ、最近になり解決策の合意が得られたと思います。しかし、地元住民側にとっては、まだまだ具体的に知らされず今日に至っていると言ってもおかしくはありません。貨物駅の移転、西駅の新設、そして高架化への着工と進展してきていますが、高架化に伴うその下の利用、交通体系の見直し等、まだまだ駅前、新岐阜地区の商店街の方々及び近隣商店街の方々にとって不安材料がいっぱいではないでしょうか。先ほど申し述べたように、駅前の交通体系について幾通りかの案が提出されることを聞いていますが、行政側にとって暗中模索の面が多くあるように感じられます。一住民にとっては、すなわち商店街の方々にとっては、いち早く的確な情報を知り、今後の生き残る決断材料を待ち望んでいるものと思うものでございます。このように今後行政がやらなければならない使命は早期に情報を与えることにあると思います。商店街の方々が前向きに先行するような方策を打ち出してやることが、これからの商店街の活性化につながるのではないでしょうか。  今まで申し述べたことに関連して、経済部長さんに質問します。  一つ目は、現在、経済部商工課には岐阜市商店街連絡協議会、すなわち、岐阜商店街振興組合連合会、岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会の二つの集まりがあり、他都市の商店街視察や大型店対策等の事業が行われていますが、これからの商店街の活性化を考えるに、商店街のみならず行政の支援協力がなければ大きく発展することができないと考えます。例えば、名称について述べてみますれば、仮称として「商店街懇話会」、「まちづくり懇話会」などが考えられますが、経済部が窓口となり、企画開発部、都市計画部、市民部等あらゆる関係部局の参画や学識経験者、また消費者団体も参画するなどして、異業種の企業のトップ、商店街の役員のみならず青年部、商工会議所、市長さん初め市議会議員も大いに参画し、現在抱えております駐車場問題、交通体系、駐輪場問題、町づくりについて、企業移転に伴う跡地利用についてなど、真剣に考える機会を年に四、五回つくってはどうか。去る十一月九日には市の文化センターで商店街活性化シンポジウムが開催され、岐阜市を積極的に考えるよい機会、すなわち、よい材料となったと思います。この席上には市長さんも入られ積極的な討論がなされ開催されたことは、商店主らにとって大いにプラスになったと考えられます。このような機会をつくることにより、ミクロに物事を掘り下げ現実的なものにして、商店街活性化を図る一要因となると思います。  二つ目に、商店街活性化に大切なことは町づくりではないでしょうか。現在、地上から電柱をなくすキャブシステム、美殿町商店街でつくられたコミュニティー道路、神田町通り沿いに現在三丁目から五丁目の沿道修景事業、アーバンラウンジ計画、また、未来博への合わせての道路歩道整備、フェンスの取りかえ等あらゆる場所で見受けられ、着々と町づくりが県、市で実施されております。ソフト面では「ノーポイ運動」、「三ない運動」等を展開し、クリーン作戦が市民部を窓口として繰り広げられていますが、今後町づくりについてもっと奥深く考えてみると、商店街及び商店をいつまでも明るくするライトアップ化ではないでしょうか。現在商工課では、岐阜市中小企業補助金交付要綱により街路灯等設備の助成や街路灯などの維持管理、すなわち、電灯料の助成が行われておりますが、このようなことは最小限に必要なことであり継続していただかなければなりません。昔は柳ぶらという言葉を耳にしました。夜遅くまで店があいていて柳ケ瀬へ来たら楽しく遊べる、食べたり飲んだりすることができたわけでありますが、今後の商店街の手だてとして楽しくウィンドーショッピングができるウィンドーの改良費に対して、できる限り明かりを取り入れるために普通のシャッターからパイプシャッターにする、例えばシースルーシャッター化等に対する助成制度を早急に実施してはどうかと思います。防犯、防火上いろいろな規制があるかと思いますが、現在広島市、奈良市、名古屋市等積極的に取り組んでおられますが、岐阜市は現在コンベンション都市として名のりを上げていることもあり、観光客が岐阜へ来られて、楽しく見て遊んでもらえる魅力ある町づくりの一つの方策と考えます。また、中心商業地の地盤沈下を防ぐ手だてとも考えます。  以上、二点について経済部長さんにお尋ねいたします。  最後に、岐阜アーバンラウンジ計画の促進についてお伺いいたします。  九月議会に我が党の先輩議員より一般質問がありましたが、その後の進捗状況等を踏まえて御答弁をお願いいたします。  岐阜市第三次総合計画の中で、長良川、金華山を生かしたコンベンション都市づくりを提唱されております。その中で、観光レクリェーション地区デザイン設計調査に基づき、金華山周辺の、特に岐阜公園を中心とした地域については魅力ある観光地として、また、歩いて楽しい観光地として整備を進めることが岐阜観光の顔づくりという点から急務となっています。そこで、地区内の各資源を有機的に結ぶルート、地区デザイン、演出方法などを検討し、岐阜市観光を代表するにふさわしい環境を創出することを目的として調査が行われました。その後、歴史博物館広場、名水広場、緑のシンボルゲート、伊奈波通修景事業、鵜飼広場、忠節用水コミュニティー水路整備事業等と積極的に事業を進めていただいております。また、岐阜公園内において来園者休憩所、信長館遺構復元事業、御手洗池の復元事業が昭和六十三年春には完成し、第二の観光資源として表面にあらわれてきます。そのほか、現在この地域にある観光資源及び文化資源を結ぶ事業が今後の課題かと思います。  そこで、企画開発部長さんにお尋ねをいたします。  まず第一に、アーバンラウンジ計画でいう広場と、岐阜公園内の施設及び現在点在する文化資源を有機的に結ぶルート、地区のデザイン、演出方法ですが、案内板を統一的に設置の方向で進めていただいておりますが、この地域には現在、国、県、市の文化財として指定されている岐阜城、護国神社、大仏、常在寺等は標柱と説明板があります。そこで、元和五年(一六一九年)に岐阜奉行所が末広町に、同年に長良川役所が湊町にできております。明治二十一年に岐阜市役所が西野町にでき、その後明治二十七年に白木町へ移転、大正八年に美江寺へ移転となっています。そのほか庚申堂、浄安寺、妙照寺等、これら多くの文化資産に、この際新たに標柱や説明板を色彩で区別したり記号を入れ、新しく地図も統一して設置することにより、市民及び観光客がオリエンテーリングやタウンハイキングが楽しめる方法を考えてはいかがでしょうか。  第二に、来年は未来博を控え多くの観光客が来られ、時期も夏場ということで夜間もこのコースを散策できるよう、施設及び標示、案内・説明板等も含めた照明と街路灯の工夫をお願いして、質問といたします。(拍手) 18: ◯議長(四ツ橋正一君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 19: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。  御指摘のとおり、我が国の人口の高齢化は急速に進んでおりまして、社会のあらゆる分野に影響が及んでいるところでございます。また、高齢化の進行状況につきましては、都市と農村を比較いたしますと農村が早く、また、同じ都市の中でも人口のスプロール化が進んだ結果、旧市街地の高齢化率は他の地域に比較して高くなっております。こうしたことから、高齢化率の高い七つの地域で高齢者の生きがい対策について実態調査を行ったらどうかという御提案でございます。高齢者個々の生きがいは多様であり、また、行政に対するニーズもいろいろあろうかと思いますので、調査の内容等を含めまして実施の方向で検討してまいりたいと存じます。  次に、仮称・老人対策推進員を設置したらどうかという提案についてでございますが、単位老人クラブ、また、各種団体等の兼ね合いもございますので、どういった形でつくったらいいかということでございます。このことにつきましては、しばらく研究をさせていただきたいと思います。  それから最後に、三世代交流事業についてでございますが、これは事業を通して敬老精神の醸成を図るとともに、地域社会の中で老人の生きがい活動を推進するためのもので、教育的見地からも望ましいと考えております。したがいまして、三世代交流にふさわしい事業、例えば地域社会で忘れられようとしている民芸品や民謡等の掘り起こしをお願いして、後世に伝承していくこと等も積極的に進めてまいりたいと存じます。幸いにして、こうした動きもあるようでございますので、事業の実施計画に取り上げ、援助してまいりたいと存じますのでよろしくお願いいたします。  以上でございます。 20: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 21: ◯教育長(浅野 勇君) 市制百年を機会に、社会教育施設並びに社会体育施設の整備の方向でございますが、最初に、生涯学習センターの設立についてということでございます。社会教育施設の配置につきましては、きめの細かい配慮に努力してきたところでございますが、議員御指摘のように今後もなお一層そのあり方について検討していきたいと思っております。御承知のように、第三次総合計画にも取り上げられておりますように、生涯教育体系の整備については推進体制の確立のための機構を整備し努力してまいりたいと考えております。本年度はその第一歩として教育委員会総務課に企画調査係を設置し、大型プロジェクトや全体にかかわる総合企画の推進に当たっているところでございます。そこでは当然御指摘のような中央公民館や図書館を含めた生涯学習センター、生涯教育センターについても検討を進めているところでございます。  次に、センター的な社会体育施設の設立についてでございますが、これまで市民の方々に親しまれ活用されるコミュニティー的な体育施設の充実に努めてきたところでございます。本市は現在コンベンション都市づくりを進めているところでもございますが、スポーツの面からもこれを推進するために、それらの施設の見直しも大切なことであると思っております。幸い未来博が来年度開催され、その跡に県の総合体育施設も建設されるようでございます。今後はその施設の機能との兼ね合いも十分に検討しながら研究していきたいと考えております。  次に、少年自然の家オープンに伴う少年団体活動のための周辺施設の充実と運営への便宜についての要望についてでございますが、青少年の健全育成の社会教育施設が建設され、いよいよ来年度は市制百年事業の一つとしてオープンできますことは、まことに喜ばしいことだと思います。そのための準備をソフト面、ハード面にわたって鋭意努力しているところでございますが、青少年団体も含め心身の健全な育成のため十分に活用していただけるよう御要望にこたえるべく努力していく所存でございます。よろしく御理解いただきたいと思います。  以上でございます。 22: ◯議長(四ツ橋正一君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 23: ◯市民部長(松尾 弘君) 市民参加活動についてお答えいたします。  クリーンシティぎふの日あるいは五三〇の運動につきましては、きのうもお答え申し上げましたとおり、市制百年、未来博がまたとない機会であると考えております。これが拡大と、さらには百年以後のステップとして定着に向けまして市民の御理解を賜りながら積極的に進めてまいる所存であります。今さら申し上げるまでもなく、都市美化運動は一部の市民の方や特定の人たちだけでできるものではありません。個人個人がこの運動を理解していただき、自治会やグループが行う活動に自主的に参加していただく市民総参加の運動であるべきだと思うわけであります。市民と行政がそれぞれ役割分担を明確にして推進しなければならないということがあります。低灌木や花を行政が植栽したら、少なくとも地先の方は水をやってかわいがっていただくとか、その他花いっぱい運動、放置自転車の追放等、地域によって参加していただく違いはありましょうが、自分の町は自分できれいにしていこうとする、市民参加の場でもあるわけであります。幸い昨年美化推進連絡協議会の校下支部を結成していただきましたので、この会議の場とか広報紙、マスコミ等多様な広報媒体を活用いたしまして、市民が的確な判断が下せるような情報提供に努め、市民の自治意識の高まりとともに連帯意識の高揚を図ってまいる所存であります。  二点目の御質問は、中央部のコミュニティーセンターの建設はどのように考えているかということでございます。さきの中央ブロックの市政懇談会の席上でも御要望があったところでございます。まず、市の周辺部では、近時都市化現象の進む中で校下公民館のほかは公共施設は余りございません。そういうために住民相互の交流と活動の推進あるいはコミュニティー活動を図る目的で、五十七年度からおっしゃいましたように、東部、西部、北部、南部、日光と順次建設してまいりました。また、これには支所統合の際、複合施設として事務所とコミュニティーセンターあるいは児童センター、図書館というような併用した複合施設ということで、第二義的な意味もありまして、またその効用もあるわけでございます。そこで、市の中心部にはコミュニティーセンターは現在設置されておりませんが、類似施設として中央公民館、中央青少年会館等がございます。これらの施設を利用していただくということもお願いしたいわけでございますが、しかし、この中央部について幅広い層の市民が地域活動を行うために複合施設としてコミュニティー施設を中央部にという御要望はよく理解できるわけでございます。設置につきましては、用地の問題、他の施設との関連性もありますので、今後の課題として十分検討してまいりたいと思いますので、御理解賜りますようにお願いいたします。
    24: ◯議長(四ツ橋正一君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 25: ◯経済部長(鷲見 巌君) 御質問の第一点は、町づくり懇談会を設置し、町づくりについての話し合う機会をという、大変結構な御提案だと存じます。昨今の消費者ニーズの個性化、大規模小売店の積極的な活動、都市環境の変化等、小売商業者を取り巻く環境は極めて厳しいものがございます。このような現況を打開し、中、長期的な発展基盤を確立していくためには、町づくりの基本といたしまして、都市整備や景観の整備と商店街を構成する個店が魅力的であること、すなわち商業機能の充実が重要な課題であると考えております。こうした認識に立ちまして、先般文化センターにおきまして商店街活性化シンポジウムを開催し、研究とあわせて問題意識の喚起を図ったところでありますが、その後各商店の青年部の幾つかが町づくりを自分たちの問題として真剣に取り組んでおられるように承っているわけでございます。いずれにいたしましても、これらの施策は地域関係者のコンセプトづくりに十分な相互理解が必要であると同時に、既存組織との整合と関係者の御協力を得なければならないわけでございます。関係部局との連携の中で検討をさせていただきたいと存じます。  第二点が、ウィンドーショッピングができるようシースルーシャッター等の制度をつくり、それに対する助成をということでございます。地域経済の活性化、内需振興の上からも商店街の活性化を図ることが緊急課題となっております。市といたしましても、街路灯、アーケード、カラー舗装、照明設備の維持費等、商店街の活性化に必要な事業に補助をしたり、都市美創出賞による町並みの創出を、あるいは岐阜市照明協会では商店街や個店に対して照明コンクール表彰などを行いまして、明るく、にぎわいのある商店街づくりの推進に努めているところでございますが、第三次総合計画にも位置づけられていますコンベンション都市実現の上からも、夜間の商店街を観光客や市民が楽しくウィンドーショッピング等の散策ができる利便と都市としてのイメージアップを図る上からも、シースルーシャッター化助成制度は一考に値するものと存じます。今一部調査を進めておりますが、鋭意検討を進めてまいりたいと存じます。  以上でございます。 26: ◯議長(四ツ橋正一君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 27: ◯企画開発部長(高木 直君) 御質問の第一点でございますけれども、観光案内板、標識、施設の説明板等の設置、デザイン等についての御提言、御質問でございますけれども、こういったものは従来ややもするとこういった案内板、標識板等は単に機能性のみが追求されて、個々に主張し、視覚に訴えて乱立し、かえってこれが機能しないばかりか、町並みの景観を損なうような状況になりつつあることは事実でございます。岐阜市は第三次総合計画におきまして活力を創造し国際性をはぐくむ産業・観光都市、長良川、金華山を生かしたコンベンション都市づくり、自然環境と調和したまちづくり、文化都市を標榜しております。これが実現の一つとしてアーバンラウンジ計画を推進しており、点から線へ、線から面へと整備を進めているところでございます。御質問の案内板、標識等についても検討を進め、実施に向けて努力しているところでございまして、従来のそこにあること、いわゆる機能することの物から人の生活や行動にゆとり、潤い、快適性等を感じさせ、そこには歴史があり、文化があり、生活があり、これらを支える産業があり、さらには長良川と金華山、水と緑の自然に調和し、訪れる人々にわかりやすく好感が持たれる岐阜市の特徴を生かしたサインを計画しておりまして、ことしの九月の議会にも一部これを議会で予算の御承認を願ったわけでございますが、今後史跡説明板を含めて全市的にサインシステムの構築を図ってまいりたいと、このように考えております。  御質問の第二点でございます街路灯の件でございますが、これもややもすると従来は防犯灯的な目的で機能が追求されてきたことは事実でございます。地域によっては、岐阜市の観光、景観に調和したものへとデザイン、設置についても考えていかなければならないと思いますので、サイン計画同様、実現に向かっては努力してまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。    〔「議長、八番」と呼ぶ者あり〕 28: ◯議長(四ツ橋正一君) 八番、吉田好成君。    〔吉田好成君登壇〕 29: ◯八番(吉田好成君) ただいま五項目につきまして、関係部長さんから御答弁、ありがとうございました。  まず、福祉部長さんの件でございますが、一番目の七校下の実態調査は早急にするということで、ぜひともよろしくお願いいたします。  また、二番目の推進員の問題でございますが、私は、現在、青少年教育課で青少年教育推進員というのが各校下にございます。特に今回、高齢化を迎えたこの七校下に対して、こういうような高齢者の問題をいろいろ推進していく役割、高齢者の人じゃなくって六十歳以上の六十五歳まで、若手の高齢者の指導者といいますか、この対象といたしましては、行政のOBだとか教育界のOBだとか地域の有識者のOBだとか、地域に骨折れる人を活用して考えていただきたいというふうに要望しておきます。  また、三世代交流事業でございますが、前向きの──いや、失礼しました。前回の先輩議員からの御要望もございました。来年度より実施するという方向でございます。これも特に岐阜市の校下別を調査しますと、大変ばらつきがございます。例えば先ほどの旧市内の問題、新しい団地の問題、やはり七校下を中心にして大変高齢化の、昭和七十五年推定される以上の高齢化の進んでおる校下を大いにこういう事業を取り組んでいただきたいというふうにお願いして、福祉部長への御要望といたします。  二番目に、教育長さんからも大変積極的な御意見、ありがとうございます。特にこの生涯学習センター、また体育施設というのは、お金もかかります。ですが、百年を機会に今後一層検討していただきたい。六十三年度の、来年度の予算編成に対する我が党の要望書にも教育相談センターの建設の要望も出ております。これからのこのような施設は、総合的な施設として御研究をお願いしたいということを要望しておきます。  次に、市民部長さんの御回答でございますが、市民参加には積極的な御回答をいただきましてありがとうございます。やはり地域住民の社会参加活動の推進ということが、これからの行政の課題ではないかというふうに思います。  二点目の、中央のコミュニティーセンター施設でございますが、教育施設と同様、大変これも中央部につくるということになりますと、昨日の市長さんの市の庁舎の構想もございましたが、大変大きなお金がかかります。これもあわせまして、今後の研究課題として取り組んでいただきたいというふうに御要望とさしていただきます。  それから四番目に、経済部長さんからの御答弁でございます。町づくり懇話会でございますが、持に都市計画ではどんどん整備を、直接地域の代表者と話をして進められます。今まで見ておりますと、経済部との連携、土木との連携、都市計画との連携、こういうことで先ほどの質問をさしていただいたわけでございますが、こういう懇話会等をつくっていろんな各部局の話し合いをして、特に縦割り行政のひずみを直していただきたい。このことが地域住民、また商店街の皆さん方の意欲にもつながるのではないかというふうに考えております。そういうことで積極的な御答弁、ありがとうございました。  最後に、企画開発部長さんからの御答弁、前向きにありがとうございました。特に市制百年を迎えるに当たりまして、私の地域の古い方々にもお聞きをするんですが、市役所が白木町にあったとか、岐阜奉行所が末広町にあったというような話は、もうほとんど御存じございません。いろんな校下にはたくさんの文化資産が残っておるわけでございますが、ぜひとも企画開発部長さんの御答弁もございましたが、積極的に未来博までに進めていただけますと、いろんな観光客、市内の方々が散策されても、その説明板を見れば、あっ、ここにこういう施設があるんだなということがよくわかるかと思います。ですが、ここで総務部長さんにお願いしていくわけでございますが、企画部長さんがいろいろ指令をしていただければ結構でございます。例えば、歴史的な文化資産になりますと教育委員会の社会教育課で進めなきゃいかぬ。また、これは観光面だから観光課でやらなきゃいかぬ。また、道路面だから道路維持課でやれと。いろいろ縦割り行政の問題から、なすり合いによって進んでいかない分野が、おくれる分野がたくさんございます。そういう中で予算がなかなかとるのが難しい、いうことで、奥村総務部長さんにこの辺のこともあわせてよろしく御要望をしていきたいと思います。  また、特にこの校下の事業、先ほど点と線ということで、案内板、標示板の進行を見ておりますが、この辺もできましたら色彩、色で、これはこういう文化施設、これは指定されとる施設、これは国の指定というふうに色分けができますと、大変ありがたい。また、そこに記号を入れていっていただきますと、その記号でタウンハイクができる、タウンハイクというレクリエーションができるということで、昔は四十八カ所めぐりということでお寺を点々と回ったわけでございますが、こういう地域でも記号をつけて、番号をつけてコースをつくりますと、大変ユニークにいろいろ回れる、せっかくの標示板、案内板等もそういうような観点からぜひとも記号等も含めて御検討をお願いして、質問を終わらさしていただきます。どうもありがとうございました。 30: ◯議長(四ツ橋正一君) 二十四番、矢島清久君。    〔矢島清久君登壇〕(拍手) 31: ◯二十四番(矢島清久君) 逐次質問させていただきます。  まず、国民健康保険についてお尋ねいたします。  市民の政治、行政に対して今一番不満を抱いている問題は何かと冷静に思うとき、以前は物価とか税金といった問題が多かったように記憶しております。しかし、現在市民の声は、これらの問題は依然として続いている中、とりわけ国民健康保険の料金であります。この件につきましては、非常に敏感で一番困っているのが現実ではないかと思うのであります。これらの問題は、議会のあるたびに問題提起され、いろいろな提言がなされておりますが、依然遅々としてその解決策が見出されず、行政側も議会も頭の痛い問題として現在に至っているのが現状であります。  ここで一つの問題提起でありますが、国保加入者は皆様御案内のとおり、岐阜市民の中の約四〇%を占め、約十六万人の加入者で運営されております。年間六十二年度の九十五億八千三百万円、約百億円の収入で賄われております。現在、岐阜市は四段階の賦課割合で徴収しているのであります。つまり、所得割五二%、資産割一八、均等割一八、平等割一二という内容であります。年間約百億円の収入のうち一八%の資産割の問題であります。私が税制課より取り寄せた固定資産税の資料の中で調べたところによりますと、人数にして七千七百二十七人、税額にして二億五千四十九万五千九百七十円と、これは正式に相続登記されていない人数と徴収金額であります。相続登記されていない人数というのは、御存じのように代相人ということで、代表相続人という意味であります。税制課では、正式に相続人がいなくても代表相続人という形で固定資産税を徴収しております。しかしながら、国保料金で徴収の資産割部分では賦課徴収していないのが実情であります。国民健康保険の料金の高額、また不公平感のある中で、これらの人たちから徴収しないということは、私は不思議でならないのであります。先ほど申し上げた代表相続人が支払う金額、約二億五千万のうち、国保加入者が約四割と見て単純に計算して約一億円の金額となり、資産割料率からいうと百分の九十、つまり九千万円の賦課金となるのであります。まあ、この場合、仮に賦課されても全体の保険料が安くなるということにはなりませんが、資産割の一八%のうちで資産割を支払う人たちの中での賦課の公平という意味から、現在、資産割から賦課徴収されている人たちのわずかながらも軽減されるのではないかと思うわけであります。金額にして限度額があり、九千万円のうち推定で約五千万くらいは徴収されると思います。そこで、賦課の公平、負担の公平という意味から、これらの相続登記されていない資産からも何らかの方法で賦課徴収すべきだと考えるものであります。昭和五十八年から六十一年度までに実に五四%も国保料金が上がっている中で、市民の声は頂点に達しております。この問題ですべてがよくなることはありませんが、せめても現状の徴収のあり方の中で、資産がたくさんありながら、また活用していながら、相続登記されていないという理由で一銭も賦課徴収されていないというのは、だれが聞いても不公平であり、片手落ちと言わざるを得ません。不公平と思いますが、その所見を市民部長にお尋ねする点と、今後これらの問題をどのようになさるのか、その所見を伺うものでございます。  次に、第三者行為求償事務についてお尋ねいたします。  保険年金課国保担当の職員の方は、毎月の国保のレセプト約九万五千件について、資格照合、縦覧、点検等に目を通しチェックされているところであり、その内容は、無資格者の請求、重複請求、交通事故による受診のレセプトの処理等による事務検閲は大変なものであり、事務量も多く、専門職員でないゆえに苦労のほどを察するものであります。  そこで、国民健康担当の人員配置の件でありますが、事務の煩雑、市民の関心のある国保の課で現在の人員で本当に充足、満足に事務が行われているかという問題であります。例えば交通事故によるところの給付についてでありますが、給付した医療費を加害者に対して請求しなければ当然納付もされないわけで、どうしても第三者行為納付金として、まず請求しなければならないということになります。現在、国保の職員が、表現が悪いかもしれませんが、片手間で請求した第三者行為納付金は六十年度で約六千万円、六十一年度で約三千七百万円、六十二年度は途中でありますが、約三千三百万円と、本来六千万円の実績のある徴収が六十一年では約半分に減少しているのであり、現在の国保会計から見て大変に貴重な納付金が減るということはまことに残念なことであります。これは、すなわち第三者行為に対する難しさと求償事務の煩雑さに起因するのではなかろうかと考えます。したがって、こうした現状を打開するために一つの方途として、ぜひとも求償事務の専門者を採用すべきと思うものでありますが、市民部長の御所見をお伺いいたします。  また、来年度から特別調整基金制度等が発足という国の方針の方向でありますが、もし導入された場合、現在の人員で処理対応ができるのか、あわせてお尋ねいたします。  次に、地下水汚染についてお尋ねいたします。この問題につきましては、先般の議会でも取り上げられたところで、再度お尋ねするものであります。  岐阜のイメージとは、まず清流長良川であり、地下水の豊富な水が売り物であります。全国の名水百選にも選ばれており、長良川でおいしい水、岐阜の水として缶詰に市は全国にPRして努めているところであります。しかしながら、最近、国の調査による全国地下水の実態は極めて悪く、汚染が進んでいるのが現状であります。  そこで、岐阜市においても地下水の汚染が大変に進んでおり、危険な状態になっているということであります。岐阜市が昨年調査した結果によりますと、市内千三百三十五の検体採取戸数のうち九百六十八戸がトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1・1・1クロロエチレンが検出されており、何と検体採取戸数の七二・五%が汚染対象戸数であります。しかも、検体採取戸数のうち三四%の四百六十六戸数が暫定基準をはるかに超えているのであります。ちなみに、テトラクロロエチレンの基準値は、暫定基準値は〇・〇一ミリグラム以下となっておりますが、千三百三十五検体の井戸水を分析した結果、最高値は八百倍の八ミリグラム、大量検出であります。基準を超えた井戸水四百六十六検体の平均値は十九倍の〇・一九ミリグラムと、これまた平均に見ても大量検出であります。テトラクロロエチレンの発がん性が指摘されている中で、大変高い数値として検出されているのであります。地域的に見てみますと、長良川を挟んで南部の地域にその広がりが集中して見られるのであります。環境庁が発がん性の疑いが持たれているテトラクロロエチレンなど有機塩素系溶剤による地下水汚染が依然続き、汚染が広範にわたっていることが六十年度の地下水汚染実態調査で判明しているのであります。環境庁が五十九年、六十年に地下水汚染調査結果を発表しております。それによりますと、調査対象一万二千百二戸数のうち、汚染されている戸数六百五十一戸となっております。これは全国を対象にした調査であります。この数と岐阜市だけの調査を比較してみますと、岐阜市は六十一年度ではありますが、千三百三十戸数のうち汚染されている数四百六十六戸と出ております。これは異常な数値で、全国の数値と岐阜市の数値を見分けてみるとその汚染度は大変なものであります。全国一岐阜市が汚染されていると言っても言い過ぎではないと思うのであります。このような実態を放置しておいてはならないのでありまして、岐阜市の水に対するイメージの信頼を取り戻すべく対処しなければなりませんし、何よりも健康に関する問題でありますので、一日も早く解決策を見出さなくてはならないと思うものであります。  そこで、まず衛生部長にこのような実態を踏まえて、健康にどのような影響があるのかお尋ねいたします。  また、水道部長には、井戸水利用者に対しどのような指導をなされているのか。  次に、環境部長には、これらの汚染の原因は何か。また汚染の源は、発生源はどこなのか。これらの汚染現象にどのような対応をなされ指導されていくのか、その御所見をお伺いいたします。  次に、環状線渋滞についてお尋ねいたします。  鏡島大橋以北、正木南は、鏡島大橋南信号機つき道路に至る朝のラッシュ時の渋滞はすさまじいものであります。二百メーター進むのに二十分から三十分間の時間を要するのであります。これはバス利用者の声ですが、県営アパート前から市バスに乗り南進して揖斐線を渡り、旧北方街道を左に回るに至るまで、この間約二百メーターの時間、さきに述べた二十分から三十分の時間を要するときもあり、やっと通常の運転になるということであります。また揖斐線を渡って鏡島大橋に向かい、南進するありさまも様相も車の数珠つなぎであり大変な混雑であります。これらの環状線の渋滞を見てみるに、渋滞の原因は鏡島大橋を南に渡り、わずかな区間で信号機が二基ついており、ここで車が詰まっているのであります。その証拠にその信号機より北へ鏡島大橋の上を渡り島地区に至るまで車の渋滞が続いているのであります。この状況は現在にも至っておるのであります。この十二月下旬より正木地区のもとボーリング場横の工事が終わり供用開始となっております。ますます交通量がふえ渋滞を今以上に起こすことは十分に考えられます。その実態を調べられ、渋滞解消に全力を挙げるべきであると思いますが、土木部長の所見をお伺いいたします。  二番目に、この渋滞の最大のネックになる名鉄揖斐線の踏切の問題であります。私はかねてより島地区区画整理事業のその中を通る環状線につきまして、この名鉄揖斐線の踏切問題に関して質問をいたしてきたところであります。先ほども申し上げました、十二月下旬には正木地区の工事が終わり供用開始になり、それなりに交通量もふえてくるものであります。そこで部長は、この名鉄の踏切問題をどのようにとらえ、また名鉄側とどのような交渉をなされておられ、いつごろこの踏切が高架化またはその他の手だてによってスムーズな交通体系になるのか、都市計画部長にお尋ねいたします。  次に、同じく岐阜―白鳥線、上白金―真砂線の交差する長良橋南詰めの交差点であります。この問題に対しては既にこの議場でも今後の岐阜市の交通体系の一環として議論されてきたところであります。岐阜―白金線が完成して東部への、また東部から岐阜市への交通が大変便利な環境になり、今後ますます交通量が多くなることは間違いないところであります。そこで、この問題を解決するために、長良橋南側の橋のたもとから公園前付近まで一挙に道路を高架にするというものであります。現状は長良橋南側は自然な傾斜で下り坂になっており、長良橋の高さで延長すればあの交差点はおのずと立体化になるのであります。ここで問題になるのは名鉄電車の線路でありますが、いろいろな話を聞くところによりますと、岐阜駅―忠節間の線路は残したい意向であり、徹明町―長良間は廃止してもよいと仄聞しております。ゆえにこの際まず公園前で電車を終点とし、公園以北の線路を撤廃して高架にするということであります。県と名鉄側と今後の調整、話し合いを行って、ぜひとも実現方向に向け努力してほしいと思うものでありますが、その所見を技術助役にお伺いするものであります。  次に、精神障害者のアフターケア施設の設置について伺います。  過日、週刊朝日に連載されている、精神障害者に関する特集連載記事を読みました。その報道の要旨は、西欧諸国、イタリア、西ドイツ、イギリスなどではここ四、五十年前から精神障害者の一般社会への同化運動、社会復帰のための国や市町村の施策が進んでいるということであります。これらの西欧諸国でもここ四、五十年前までは、一たん精神病院に入院した者は死ぬことによってしか退院できないということであったようであります。イタリアのある精神病院では病院の一番奥に教会があって、入院患者は一たん入院すると最初は入り口の精神病棟に入院し、年を経るごとに奥へ奥へと病棟が移り、最後には一番奥にある教会で葬式を上げてもらって退院するといったことが行われ、(笑声)常時千人の入院患者で満員であったということであります。それが現在ではどうしても入院でしか対応できない患者だけが入院しており、その人数も昔の千人から現在では十分の一の百人程度しかいないということであります。そのほかの人はどうしているかといいますと、二、三人あるいは四、五人の小単位で一般家庭で生活し、その家から一般社会人と同化してそれぞれ種々の仕事に勤務して通勤しているということであります。もちろん、二、三人、四、五人のグループにはそれぞれ指導員、生活の世話をするおじさん、おばさんが同居して一緒に生活をし、これらの精神障害者の社会復帰、社会に同化することに努めているということであります。従来あった精神病、精神障害者は、病院に閉じ込めておけという考え方が大きく変わり、精神障害者といえども社会に同化できる者は一緒に生活し、社会もこれを受け入れていくといった考え方に変わってきたということであります。旧態依然たる日本でもこうした西欧諸国からの波に抗しがたく、精神衛生法の改正などが行われたのでありますが、この面においては西欧諸国に比して大きく取り残された後進国となってしまっていると、以上が週刊朝日の報道の要旨であります。私はこの問題に関し岐阜市では一体どうかと考えたとき、現在岐阜市に一カ所も精神障害者のアフターケアの施設がないこと、このことを一つ見てもこの問題について日本の後進性を痛感させられたのであります。  ここで衛生部長に伺いますが、せめて岐阜市でも精神障害者のためのアフターケア施設を、例えば、共同作業所なりデイサービス施設なりを設置すべきではないかと思いますが、御所見を伺いたいのであります。  次に、一人親家庭について伺います。  今年十二月十二日で児童福祉法が公布されてから四十周年を迎えました。その中で最近クローズアップされているのが父子・母子家庭、いわゆる一人親家庭の増加であります。特に昨年札幌市内で起きた母子家庭の母親餓死という事件は、一人親家庭の窮状を改めて浮き彫りにしたものであります。今後も増加が予想される一人親家庭の抱える問題、援助のあり方が今大きく叫ばれておりますが、岐阜市の実態はどのくらいあるのか。問題の一つは経済的な面が一番大きく言われていますが、そうした面の対応はどうなっているのか。また親の病気、子供の病気などの場合、両親がいれば共働きでもどちらかが面倒を見ることができるが、一人親の場合、ややもすると子供が放置されるケースが多いと言われているが、そうした心配はないのか。さらに、子供が思春期を迎えた場合の精神面、情緒面での親の対応についても、非行等に走る子供を知るにつけ、一人親家庭が抱える問題は極めて深刻と思うのであります。援助制度はかなりできているものの、自分たちの利用できる社会資源がどれぐらいあるのかよくわからないというのが実情であります。制度を知らないために制度にたどり着けない人、うまく利用できない人が相当数あると思われますが、特に地域の民生児童委員、相談員などのネットワークを整備し、早期発見、早期援助がなし得るシステムを地域に強力に築いていくことが最重要であり、自立、自助の援助体制の確立を願うものでありますが、福祉部長のお考えを伺うものであります。  次に、岐阜女子短大の将来計画と専攻科の設置について市長に伺います。  既にこの議場において専攻科の設置については御提案申し上げましたので、細目は申しませんが、市長より大変前向きの姿勢を示され、専攻科設置を含め、校舎等も相当の大改造を行いたい旨を述べられ、さらに時宜を得た提案であり、できるだけ近い時期に改築の構想を決定したいとの御答弁を伺いました。  ここで伺いますが、専攻科設置計画はどのようになっているのか。また実施は何年ごろからできるのか。  なお、前にもお尋ねしましたが、敷地について伺います。  現在の校地は約一万八千平方メートルと聞いておりますが、当然敷地の拡大をお考えになっていると思います。どのような計画をお持ちになっているのか、この際広い土地に移転するお考えはないのか、あわせてお尋ねいたします。  関連して、食物栄養学科の充実について御提案をいたします。  現在、栄養士の腕を生かした就職は卒業生の一割程度と伺っております。そこで将来、時代の最先端のバイオテクノロジー研究を中心とした植物系の学科とし、四年生大学として、前述の、前に述べたファッション系学科とともに、家政系大学として岐阜大学跡地に建設することが最良と思いますが、どのようなものでしょうか、その御所見を伺うものであります。  最後に、二十四時間体制で指導する機関についてお尋ねいたします。  去る十二日午後、青山中学の故船戸校長先生をしのぶお別れの会がしめやかに営まれました。本議場から私は心から哀悼の意を表するものであります。学校現場で実際に子供の教育に当たっている教師にとって、高校進学に大きな関心を持つ大多数の生徒と、ごく少数ではありますが非行、学校拒否の登校拒否の生徒、そのどちらにも心を砕いて対処したい、はぐくんでいきたいという気持ちは十分に持っておられるのであります。しかし、現実にはやはり大多数の生徒を犠牲にするに忍びず涙をのんでその方向に力を入れざるを得ないのであります。こうした現実を無視して、教育を受ける権利を無視した、児童福祉法に違反したなどと、現場の教師を責めるのは余りにも過酷であると私は思います。船戸校長の死は、教師は決してごく少数ではあるが、非行、登校拒否の生徒を放置しているのではない、否むしろできることなら、それらの生徒に百倍も千倍も力を入れて立派な人間になってもらいたいと願っていることの証明であると私は確信してやまないのであります。    〔私語する者あり〕 この船戸校長の死亡、無言の訴えを私たち議会人も、また市当局の行政側も決して無にしてはならないと私は思います。現場の教師の方の荷を少しでも軽くするために、非行生徒を対象にして一人または二、三人の小グループで教師が二十四時間対応し、それら非行生徒の教育を行うといった制度の機関や確立を求めるものであります。ここで教育長の答弁を求めるものであります。なお、新しく校舎などを建てる必要はありません。例えば、畜産センターの宿泊施設とか、あるいは市岐商のセミナーハウス、近く完成する少年自然の家などを利用することも可能だと考えるものであります。  その所見をお伺いいたします。  以上をもって終わります。(拍手) 32: ◯議長(四ツ橋正一君) 市長、蒔田 浩君。    〔私語する者あり〕    〔蒔田 浩君登壇〕 33: ◯市長(蒔田 浩君) 矢島議員の御質問でございます、岐阜女子短大の将来計画についてでございます。  岐阜女子短大が現在位置で比較的校地も狭いということで、移転はというような話も御質問にあるわけでありますが、いろいろ頭の中には浮かべることもありますけれども、なかなか大きな費用の要ることでありますし、いまだそれを固めるところまでは至っておりません。また桃林(とうりん)という名前で、桃林(ももばやし)と、桃林(とうりん)という名前で大変女子短大は多くの人に親しまれておる短大として、あるいはまた内容の充実した短大として今まで社会において大きな貢献をしておるという点からも、現在地の風光明媚な位置も、女子専門の大学としてはいい位置にあるというふうにも感じられるわけであります。広い方がいいとおっしゃることそのものは十分理解ができますけれども、いまだ他に移すというところまでは決断がしていないということであります。しからば現在の短大の改築、あるいはまたカリキュラムの、学科の拡充と申しますか、バイオテクノロジー等の研究をして、さらに四年制大学というようなことも御質問にありましたが、四大にするということはちょっと今のところはまだ考えておりません。したがって、いわゆる教育面におきましては小人数の教育ということで、精鋭主義というようなことで学校当局は考えておりますし、また設備は近代的にしなければならぬということで、この前もお話を申し上げたかと存じておりますが、増改築というものを含め、高層、高い所に階数を持っていく、そういうようなことも大学当局も考えておりますし、そういうふうに向けていくことが専攻科設置ということと相並んで必要なことであるというようには考えております。  いつになるかということでございますが、第三次総合計画の第一次の実施計画にはまだ含めておりませんが、いずれこの期間中に校舎の配置を全体を含めて、そして専攻科をつくるとすればそれに要する設備あるいは教室等、あるいはまた教授陣、総合的にそんなに遠くないときに決定をしなければならぬだろうと、こんなふうに今考えておるところでございます。  女子短大が今日まで大変この内容の充実した大学として発展してこれましたことは、しょせんこの地域に寄与するということが最も大切なことであるということで、コミュニティーカレッジという意味で今までも勉学を通じてやってきたと、こういうことでございますが、これからは国際化社会でありますから、そういうことにも対応するような内容の教育が行われることが望ましいと、このように学校当局も申しておりますので、いずれ専攻科設置、その他につきましてもいろいろ具体的な内容に進んでいくことであるというふうに思っておるところであります。 34: ◯議長(四ツ橋正一君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 35: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。  相続持ち分の届けのない固定資産について、保険料が賦課対象となっていないのではないかというお尋ねでございます。本市では、固定資産税が賦課されている納税義務者が死亡した場合には、氏名、不動産等を処理して法律上相続権を有する方に対し、代表相続人の届け出をしていただくよう事務の処理がなされております。したがって、固定資産税の納税につきましては代表相続人の方に賦課徴収が行われているものでありますが、財産の相続は単に法定相続人間のみの問題でなく、相続の持ち分が決定されるまでには遺言や生前贈与、あるいはそれぞれの利害関係とも絡み大変複雑な事情が存在し、所有権登記が完了するまでには相当の年月を要するものがあります。各相続人の間で相続分が確定し登記した場合にはそれぞれの相続分に応じて税が賦課されますが、個々の事情により相続分の区分届けがされずに代表相続人が納税義務を負っていますが、これを国保の課税客体とするために行政庁が一方的に相続人を特定することは、法律上の相続分が必ずしも相続されるとは限らないこと等も考え合わせますと、固定資産税を相続分に分割して保険料賦課の基礎とすることは非常に困難であると考えます。しかし、御質問者の保険料の逓減、賦課の公平を図る上からの御提言でございます。民法的所有権等も非常に複雑な問題もあり、十分研究、検討をさしていただきたいと思います。  二点目の、第三者行為求償事務は、交通事故の状況調査、過失認定、必要書類の整備、事故関係者との連絡等、求償を行うまでに大変な手間とさらに専門知識を要することは御指摘のとおりでございます。しかし、第三者行為による場合の医療費は総じて高額なケースが多く、医療費の適正化を図る上で最も効果的であると考えております。来年度からできれば求償事務に関する知識、経験を有する方を職員として雇用し、一層の効果を上げてまいりたいと考えております。  次に、国保改革による事務量と職員の問題でございます。老人保健法、退職者医療制度等、新しい制度が創設され、さらに今論議を呼んでおります厚生省案がもしも実施されるようなことになれば、大変事務量が複雑になるということは避けれないところであろうかと思います。しかし、事務量の増で即職員の増というわけにもまいりませんので、現在の国保電算業務のシステムの見直しを図り、効果的な業務の推進により対処していく所存でございます。国保懇で審議されている国の改革案の審議経過を見守りながら、万一の場合も考えて備えてまいる所存でございます。  以上でございます。 36: ◯議長(四ツ橋正一君) 衛生部長、高橋 豊君。    〔高橋 豊君登壇〕 37: ◯衛生部長(高橋 豊君) お答えします。  まず、汚染井戸に関しての健康上の問題でございますが、長期にわたり経口的に摂取したときの健康被害の報告はありませんが、暫定ガイドラインをオーパーした水を飲用し続けても大丈夫とは言えないと思いますので、国や県の指導に従いまして早く上水を引くように、また煮沸すれば蒸発してしまいますので、それまでは煮沸して飲むよう指導しておりますが、特にそれらの人々の健康に関しましては今後よく留意をしてまいりたいと思います。  次に、精神保健に関してでございますが、精神障害者には治癒という言葉は使われず、緩解と言われておりますように、その回復が非常に難しく、または厚生省等の調査によりますと、現在入院している患者の約二二%が退院が可能でありますが、一方その家族の六〇%が退院を歓迎しないと言われておりまして、非常に退院の受け入れがうまくいかないのが現状でございます。また、退院しましても一日じゅううちにぶらぶらしているうちに、また入院と、入退院を繰り返すケースが多いと言われております。このような現状の中、退院を促進し、また再入院を防ぐため現在南保健所でディケアを実施しておりますが、これは精神障害者の生活訓練の場であり、これだけでは社会復帰対策としては不十分であり、生活の場、仕事の場の確保のためにいわゆる小規模共同作業所のような施設が必要だと思います。現在そういう考えからその実施に向けて検討しているところでございますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 38: ◯議長(四ツ橋正一君) 水道部長、辻 武夫君。    〔辻 武夫君登壇〕 39: ◯水道部長(辻 武夫君) 地下水汚染井戸の井戸水利用者の対応についてお答えいたします。昭和五十九年から実施されました調査の結果、厚生省通達によります水道水の暫定水質基準を超える井戸の数は四百六十六あり、このうち飲用に井戸水のみを利用する家庭が二百四十戸ありましたので、精力的に配水管の布設を進めるとともに、上水道への切りかえの促進とその普及に努めているところであります。今年度末におきまして百九十四戸に対し給水が可能となり、来年度上期には全戸に給水の対応ができるよう進めたいと考えております。また、本年一月には厚生省生活衛生局長より飲用井戸等衛生対策要綱が通知されておりますので、これらに基づきまして関係部局と連絡調整を十分に図り、水道の普及に努めますとともに、未給水区域の早期解消とあわせ、安全な水道水の供給に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 40: ◯議長(四ツ橋正一君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 41: ◯生活環境部長武藤進敬君) お答えをいたします。  まず、地下水汚染物質は何かということでありますが、これはテトラクロロエチレン等有機塩素系溶剤による汚染であります。環境庁はこの有機塩素化合物による地下水汚染について、昭和五十七年度と五十八年度の両年にわたりまして全国十五都市で実施した地下水汚染実態調査から、広域的な汚染の広がりがあるというふうに発表をしております。本市におきましてもこの問題に対処するため、衛生部、水道部、生活環境部の三部でいち早く取り組むことになり五十九年度から調査を実施いたしました。その結果、七十四の事業場で有機塩素系溶剤が使用され、そのうち、テトラクロロエチレンの使用事業場数は五十五カ所、月にして十一立方メートル強が使用されていることがわかりました。なお、この問題について昭和五十九年二月、厚生省から水道水の暫定的な水質基準、昭和五十九年八月、環境庁から排水に係る管理目標数値等の通知、その後、使用管理に係る暫定的措置等が通知されましたが、それ以前は労働衛生の指導のみで地下水汚染防止等の指導はされておりませんでした。有機塩素系溶剤は難分解性で地下での分解も少ないと考えられ、長年にわたり溶剤を含んだ排水や漏れた溶剤が地下へ浸透したものと考えられます。  第二点目の、汚染原因者についてであります。今回の調査では汚染範囲の把握と飲料水としての井戸水の汚染の有無を目的として行い、複雑な地下構造における汚染メカニズムの解明はできなかったことから汚染源を断定することはできません。しかし、汚染地区に存在するテトラクロロエチレン使用事業場との因果関係はあるのではないかと考えております。なお、汚染メカニズム等については現在国の研究機関で解明が急がれております。  第三点の、使用事業所の指導についてであります。汚染地区に存在するテトラクロロエチレン使用事業所について、汚染判明後直ちに溶剤の適正な使用管理あるいは排水の処理、排ガスの処理等の指導を実施してまいりました。その結果、一事業所が施設の廃止、二事業所が石油系溶剤の転換、四事業所が排ガス処理を完備し、現在適正に管理されております。また、その他の使用事業所につきましても、講習会あるいは立入検査等により指導いたしました。指導いたしまして昭和五十九年末に使用していた七十四事業所のうち、六六・二%に当たる四十九事業所が種々の対策を実施しております。今後も水質汚濁の面から指導を継続し、地下水汚染の防止に努めてまいる所存でございます。 42: ◯議長(四ツ橋正一君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕 43: ◯土木部長(渡辺康男君) 鏡島大橋南詰めあたりの交通渋滞についてお答え申し上げます。  六十二年の三月の交通量調査によりますと、南進する車は一万五千八百五十五台、北進する車は一万三千八百七台ということで、これは朝の七時から晩の七時までの十二時間交通でございます。合計しまして二万九千六百六十二台の交通量がございます。また、ピーク交通量につきましては朝の七時から八時、また、八時から九時までの間が非常に多く出ております。南進する車の交通量につきましては、ピーク時に約二千百台から二千五十台ぐらい通っております。それから北進する車は、これはまあ晩になるわけですが千八百五十台ないし千五百……千六百台ですか、ぐらいの交通量が大体五時から七時までぐらいの間の時間交通量でございます。御質問者のおっしゃっておるとおり、やはり相当混雑はしておるんですが、鏡島大橋の南詰めには中山道、旧の中山道の市道と、それから県道本庄―岐阜線の交差点がございまして、この二カ所に信号機があるわけでございますが、交通体系全体の配分の中で信号処理が行われておりまして、この信号の一サイクルの配分につきましては、南北交通の環状線には約七〇%、それから東西交通の本庄―岐阜線及び市道につきましては約三〇%の比率で制御されております。交通管制運用上から現在の信号サイクルの配分は適当であるというふうに、県警本部の交通管制センターでは判断いたしております。なお現在、岐阜土木事務所では、環状線の側道から本線への流入する自動車の流れに対しまして、道路構造的に視距などに多少不備があるということで、コンクリート高欄の部分的な改良を現在施行しておりまして、安全と円滑な交通流を確保し渋滞の解消に努力されておりますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。 44: ◯議長(四ツ橋正一君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 45: ◯都市計画部長(武藤治雄君) 名鉄揖斐線と環状線との交差に関しての御質問にお答え申し上げます。  環状線における名鉄揖斐線との交差につきましては、現状でも朝夕のラッシュ時には交通混雑を引き起こしておりますが、御指摘のとおり上土居、正木区間が開通いたしますと、さらに交通量が増大し渋滞が生ずるものと思います。また、来年度開催されるぎふ中部未来博に関連してかなりの交通量が増加し、当該地点が環状線における一つのネックになるものと思っております。このことは県当局あるいは未来博協会でも真剣に取り上げておられまして、将来の立体交差化を含めて検討がなされ、名鉄等関係機関と協議がなされております。そこで、当面の措置として揖斐線の鉄道前後の交差点信号、いわゆる南北の信号でございますが、それと踏切信号とを連動させることにより、この付近での車の流れをスムーズにいたしたいとして取り進められております。いずれにいたしましても、この踏切問題は懸案事項でございますので、県当局とも十分協議をいたしまして、解決のため一層努めてまいりたいと考えておりますので御了承賜りたいと存じます。以上でございます。 46: ◯議長(四ツ橋正一君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 47: ◯助役(坂井 博君) お答えします。岐阜─白鳥、大宮交差点における交通渋滞につきましては、この改善策につきまして市としても機会あるごとに県に強く要望しておるところでございます。御提案の立体化につきましては、現在の岐阜―白鳥線の交通量あるいは高架による一定の基準あるいは周辺の土地利用の影響等いろいろ諸問題がありますので、管理者等関係機関と一度よく協議してまいりたいと、かように思います。
    48: ◯議長(四ツ橋正一君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 49: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。母子・父子家庭には一家の中心者として育児、家事等、精神的にも経済的にもさまざまな問題や困難があろうかと存じます。昨今は離婚による母子家庭が増加の一途にあることは見逃せないところでございます。  そこで、お尋ねの岐阜市の実態でございますが、現在母子家庭は約三千四百世帯、父子家庭につきましては約二百八十世帯でございます。母子家庭に対する経済的援助は主として児童扶養手当、母子年金等があり、また、世帯更生に伴う資金の貸付制度等があるわけでございます。父子家庭につきましては特に育児、家事等について援助が必要であるわけでございます。したがいまして、介護人派遣事業、児童一時養育事業等があるわけでございますが、こうした制度が対象者の方々に十分周知徹底が図れるように、行政はもとより、献身的に御努力をいただいております民生児童委員、母子共助員の方々を通じPRとその実態を把握しておるところでありますが、御指摘のように、それぞれの地域エリアで横の連携をとりながら、母子・父子家庭の児童の健全育成と早期援護を図ることは最も大切なことであると存じております。今後その方法について十分に検討いたしますとともに、一層の努力をしてまいりたいと存じておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 50: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 51: ◯教育長(浅野 勇君) 学校現場の抱える問題について御理解をいただき、ありがたいことだと思っております。  御提言いただきました点につきましては、子供と寝食をともにする中で心の通い合いをつくっていくことが大切ではないかという提言と受けとめました。以前、補導センターの相談員が登校拒否児と寝食をともにした指導事例がありましたが、これはあくまで家庭にこもるのでなく、外へ連れ出すという相談の一方途として用いられたものでございました。しかし、御提言の内容は反社会的な問題を抱えた生徒であり、集めて指導することや、二十四時間対応する体制については、いろいろ問題点もあり実現する難しさを感ずるものでございます。どこまでも一番理解し合っている担任、生徒指導主事など、その学校で指導すべきことを大切にしながら、何らかの機会に何らかの場で、だれかに出会って指導を受けたことで少しでもよくなることを期待したいと願うものでございます。現在のところ少年補導センターや各青年会館のあり方を検討する必要もあろうかと考えております。いずれにしましても大所高所に立った提言を、近く発足を予定しております生徒指導の検討委員会からいただきたいものだと考えておるわけでございます。以上でございます。    〔「議長、二十四番」と呼ぶ者あり〕 52: ◯議長(四ツ橋正一君) 二十四番、矢島清久君。    〔矢島清久君登壇〕 53: ◯二十四番(矢島清久君) 大体御答弁いただきましたが、最初に再質問の部分だけさせていただきます。  まず、市民部長は、先ほどの資産割の部分に対しての件でありますが、徴収方向に向かって十分検討して進みたいというような意味でございましたが、その中で、いろいろな難しい問題とおっしゃいました。私は、法的に取れるのか取れないのかということを二者選択を迫ったときには取れると、このように確信しているわけであります。そうした前提でもって今後進んでいただきたい。この問題は資産割のみにスポットを当てた話であります。部分的な議論かもしれませんけど、今や市民は国保の高額さに頭に来ております。これは事実であります。あの人の家は私の家よりたくさん土地がある、また、資産割が賦課されていないとか、私の家よりあの人の家の土地の方がたくさんありながら国保料金が安いという、市民はよく知っております。先ほども申し上げましたが、代相人といえども登記をすれば本人のものになることは周囲の人、近所の人はよく知っております。なのに賦課しないというのは不公平であり納得しがたいことであります。こうした問題を放置して幾ら改革を叫んでも市民は納得してくれません。今後いろいろな点から角度から改革されていく、また、時代に合わせて変えていかねばならない制度だと思いますけれども、市民の合意、納得し得る改革をしていかねばならないのであります。しかしながら、今まで賦課割合がゼロという人から徴収するということについては抵抗があり難しいことは予想されます。今まででも国保料金に即はね返るから税金を多く納めたくないという人がたくさんおられます。ゆえに、資産割は一八%という枠の中で所得割より少ない賦課でも抵抗があろうかと思いますが、ぜひとも遂行していただきたいと思います。  また、問題として、このことに取り組み進めようとするときに大変な労力が必要かと思います。国民健康保険年金課だけではとても処理でき得るものとは考えられません。国民健康年金課長は事務量の膨大さで恐らく頭に来てしまうと思います。そこで、この事務の遂行に当たり多くの人の応援を必要とするわけでありますが、まず、税務部長にお尋ねいたしますが、約七千七百人の代相人に会わなければなりませんが、どのように応援をしてくださるのか、応援する気があるのかないのか。また、市長室長には、人員の応援はできるのかできないのか。また、これらの両部を、市民部、税務部の事務を一本化にして行うには、どのように円滑に行うべきや、その調整について企画部長のお考えをお尋ねいたします。    〔私語する者あり〕  教育長には、また再質問したいと思っておりましたが、時間もございませんので、ぜひともあの故船戸校長先生の死をむだにすることなく、今後とも更生施設、まあ仮にですねえ、更生施設等のようなものをでき得ればつくって措置していただければありがたいと、このように思うわけでありますが、どうかぜひとも努力していただきたいと思います。  あと……私、けさも七時半ごろ渋滞の実態を逆の方向から見るために、穂積、鏡島大橋を曲がりましてですねえ、逆の方から進んで見てきたわけでございますが、確かにもういっぱいであります、あの信号機から南の本荘の四つ角から。その以南はがらがらなんですねえ。あの信号機から橋を渡って島地区に入って大きな信号の道路がありますが、あの辺まで二列でぎっしりとまっているんです。それから後ろは徐々に動いて詰まってくるわけですが、この実態をどうか部長もよく認識していただいて、できれば見ていただいて県への要望を強く願いたいものだと、このように思うわけでございます。  あとは要望にしてとどめたいと思います。以上、終わります。 54: ◯議長(四ツ橋正一君) 予定の時間を経過をいたしておりますが、指名をいたします。簡潔に発言願います。税務部長、横井昇一君。    〔横井昇一君登壇〕 55: ◯税務部長(横井昇一君) 国民健康保険の代相人の問題で、応援する気があるかないかという御質問でございます。行政の横のつながりとして当然協力すべきものであると考えておりますが、事務量、その内容等が私も現在のところ承知しておりませんが、応援と申しますか、連携をとることはやぶさかではございません。 56: ◯議長(四ツ橋正一君) 同じように簡潔に御答弁をお願いします。市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 57: ◯市長室長(鷲本順一君) 今後関係部ともよく協議いたしまして、応援体制を中心として検討してまいりたいと思います。 58: ◯議長(四ツ橋正一君) 同じようにお願いします。企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 59: ◯企画開発部長(高木 直君) 調整してまいりたいと思います。(笑声) 60: ◯議長(四ツ橋正一君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時三十八分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後 一時 五 分 開  議 61: ◯副議長(大野栄吉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。二十六番、船戸 清君。    〔船戸 清君登壇〕(拍手) 62: ◯二十六番(船戸 清君) 午前に引き続きまして質問をいたしたいと存じます。  前の質問者との関係もありますが、岐阜女子短期大学のまず改築計画についてお尋ねをいたします。  御承知のように、岐阜女子短期大学は岐阜市立校として昭和二十一年、戦後間もなく設立をされ、全国公立短大五十一校中優秀な教育効果と社会的役割を十分果たし今日に至っておりますが、それも年々入学志望者も多く英文学科、食物栄養学科、そして被服学科等いずれも競争率が高く、中でも英文学科は昭和五十六年四十人定員中三百五十八人申し込みを受け付けられ、倍率が当時八・九五倍が昨年は十三・九六倍と高い指数を示し、いかに関係者から期待されているかがうかがわれます。ところが、肝心の校舎建築においては、当時木造から鉄筋化へと変わったものの、その建築年次は相当経過をし古くなっており、中心をなす本館・管理館そして北、南、西、中そして体育館などすべて老朽化をいたし、または時代にそぐわない景観を呈しておるようであります。教育は器ではないかもしれませんが、やはりこの際改築をすることが望ましいと思われますが、四大としての位置づけ、専攻科の新設問題もあろうかと思いますが、いずれにしても今後の改築計画があるのかないのか。学校側は、聞くところによりますと一定の素案を財政当局に投げかけたとも聞いておりますけれども、それぞれ市長並びに学長の御意見なり所信をお尋ねをする次第であります。  次に、岐阜市空中写真撮影についてでありますが、固定資産税であるところの家屋調査のあり方についてお尋ねをするものであります。  税務当局は、市民のたくさんの毎年新築、増改築に関して調査をなし課税をいたしておるのでありますが、ところが、新しく近く今月二十七日から正月の五日までの間に、約一千五百万円をかけまして飛行機を飛ばし、上空から市全域にわたり建築居住事情の現状をカラーで撮影をしようとしておるわけであります。税務当局に、その撮影の目的と理由を求めたところ、課税のための調査で裏に建てられたものを見つけ出す方法だという説明であります。現在の調査方法はどうして行われておるのかといいますと、家を建てる場合には御承知のように建築基準法によって建築確認が必要であり、したがって、建築指導課でこれを閲覧をし、さらに完成後は不動産登記法による義務規定としての登記後のチェックを法務局で行い、さらにそれでも不明なものは校下地域に張りつけられております担当徴税吏員、すなわち職員がパトロールを行い、建築の過程を見て万全を期し調査漏れがないよう努力されておるようであります。かかる三つの方法によって課税客体の把握がなされますと、まずそれ以外はなしと見るのが常識であります。今回はそれでもまだあるのではなかろうか、こういう疑いから空から見てみようというのであります。  そこで、以下質問をいたしますが、まず第一点として、かかる徴税のための調査として航空機、空からの撮影を行い得る法的根拠はどこにあるのか、明らかにしてもらいたいと思います。  第二点に、この場合、一種の上空からののぞき見という状態に相なるわけであります。したがって、御承知のように、だれしも写されたくない、こういった権利というものはひとしく保障されてしかるべきであります。したがって、かかる行為についてはプライパシーの侵害に当たらないのかどうか、二点目の質問であります。  第三点に、約千五百万の経費をかけるのでありますが、この金額は課税評価額に置きかえますと、現行税率では調整区域、そして市街化区域の千分の一・七、一・四の差はありますが、大体常識的に考えますと、約課税客体十億以上のものを拾い出さないとだめになるわけであります。そういたしますと、今日節税が大きく叫ばれ、先般も検査院がかなりのむだ金を国民に公表いたしたところでありますが、今日そういった状況のもとに果たして行政目的にこのことが合致しているのかどうか、均衡上の問題としてお尋ねをしたいわけであります。  さらに第四点として、仮にそうなった場合に、企画部長にお尋ねをしますが、この写真は情報公開の対象となり得るのかどうか、お尋ねいたします。  三点目の質問でありますが、本庁のスプリンクラーの設置についてであります。  御承知のように、今日、初期消火としてのスプリンクラーの即効性、そして消火力は極めて高く、その必要性は過去我が国における多くの災害、事故の教訓から論をまたないところであります。今政治、経済、文化の各分野にわたり、国際化の時代、国際的感覚の時代と言われ、消防行政、消防のあり方についても当然そのことが取り入れられるべきだと思います。さきに私は、議長会からの派遣でオーストラリア、ニュージーランドを見てまいりました。高瀬議員、安田議員とともでありますが、そこで視察をしてまいりまして、このスプリンクラーの設置状況は実にすばらしいと思いました。役所にはきちんと設置され、こういった議場にももちろん完備をされ、外へ出てみれば草原の一軒家のレストランにもついており、火災、さあ逃げ場を探すという不安定な居住感でなく、真に安心して心が安らぐ思いがいたしたわけであります。この目で見て、いすに座り、その語らいの中から改めて防災意識の高さ、すばらしさに深く感銘を覚えたところであります。国土の広さ、人口の面、建築構造の面、いずれも我が国よりも危険率は少ないと思います。なぜなれば、例えばオーストラリアの国土は日本の二十一倍である、逆に人口は約一千五百万人であります。建築は不燃物であることは御案内のとおり。いずれにいたしましてもこのような条件を棚上げをいたしましても、現に設置されているという紛れもない事実には私たちは学ばなければなりません。御案内のように、日本は現行消防法は、病院、福祉施設、多目的利用等の建築物以外は原則として除外をされております。すなわち、この本庁もそうなっておるのであります。これとて一たびどこかの役所で死亡事故、災害が発生をしたとすれば、それこそ世論はそのことをとらえて、民間にスプリンクラーをつけよと、こういう指導、強要があっても、役所がついていないとはどういうことか、その責任の追及にすぐさま法律改正となるでしょう。日本というのはそういう国なのであります。言ってみれば、事故がなければ安全だという思想なのであります。こういった状態のもとに、一たん火災発生の場合、屋外非常階段の利用等はあるものの、実際の場合の安全性は不確定であり、ましてや二階の福祉部においては障害者、そして老人の人たちがいつもおられ、その人々の生命の安全は保障して保障できないのが現実ではないでしょうか。より安全であった方がよいことは間違いないわけであります。工事費も対象面積がこの本庁全体をかぶしましても約一万七千五百そこそこの平米であります。そして、構造上複雑なものでないわけでありますので、大体一億前後だと私は思うわけですが、その程度で生命が守られ、かつ安心をして市民が来庁し、関係者が訪れ、職員も勤労ができるとなれば何とすばらしいことでありましょう。防災意識の改革とともに、時代を先取りをし、早期に検討してみたらどうかと思うのであります。念のために県の地方課を通じまして国に対応なり国際的な情報社会の中で調査をしたかお尋ねしたところが、国はこれから他国のことを調べる、こういうまさに立ちおくれの日本の消防行政でありますが、それはそれといたしまして、市長、そして消防長、それぞれの立場であなたの率直な御意見をこの際お聞きいたしたいと思うのであります。  次の質問は、官民境界確認査定の問題であります。  道路、水路等の公有地と民間との境、また民間と民間との権利関係を明確にし、土地、家屋の売買、さらに建築をするため関係者の皆さんは土木部管理課へその確認の立ち会いを求め、申請手続をされております。ところが、最近になって、申請をしても確認するまでの期間が従来より長くなり、一カ月以上も待つものもあるようであります。その手続がおくれるなど、不測の損害と不便などが生じ、大変困ると聞き、調査をいたしましたが、なるほどおくれるはずであります。最近は、平年度に比較をいたしまして、時間の都合、数字を年々言うことは省きますが、ざっと五〇%以上増加をしておるのであります。なぜ、かくも急速にふえたのか、さらに調べますと、その原因は法務局の関係で、手続上、昨年の七月より分筆行為については土地調書なるものが新たに必要となり、そのための調査、立ち会いがふえたようであります。いずれにいたしましても、このまま放置することは所有権の有効利用、市民生活、経済活動に支障を来し、よくないことであります。一刻も早く担当者の増員を含め何らかの対応をする必要があると思いますが、いかに考えておられるのか、技術助役、そして市長室長にお尋ねをいたします。  次に、独居老人対策についてであります。  岐阜市には、現在、独居老人は約二千人おられますが、その人々に対して政策的には愛の一声運動としての近隣の人が声をかけ、励まし合っておられ、さらに友愛チーム活動等、ボランティア活動が行われております。そして、それなりの価値と成果を上げておられますが、私はここで食事支給の是非について考え方をお尋ねいたしたいと思います。  ひとり暮らしは、何といっても周囲から遊離をし、孤立をし、食事のとり方も変則的になり、食べたり食べなかったり、または一定のワンパターンになり、栄養が偏ったり、健康管理は考慮に入れない、つい、ずるずると日を過ごしておられる場合が非常に多いと思うわけであります。人間、生きる権利はその基本は衣、食、住であり、その食について私はいろんな角度から考えてあげるべきだと思います。温かい心のこもったお年寄りの立場に立った食物の支給をする方法、手段がないものかとお尋ねする次第であります。  また、今申し上げたオーストラリアの話をいたしまして、引き合いに、まことに恐縮でありますが、メルボルンにおいて私ども使節団が訪ねた所は、あなたの都市は福祉が大変充実をしておるとお聞きをしておるが、今何が一番お困りですか、この問いに対しまして、私の市は七十一カ国の民族が住んでおります。そのために食物が一定でないために、いかに皆さんの口に合うものをつくってあげるのか、このことが大変問題である、こう答えてくれたのであります。提供するだけでも大変であります。さらに、中身まで配慮をされておるとは、何とすばらしいことですか。せめて岐阜市の老人福祉行政の中にもその考えの一部なりとも具体的施策として取り入れられないものかと、ここであえて福祉部長に質問をする次第であります。  最後に、火葬場建設についてであります。  いよいよ火葬場建設は、さきの十一月十六日の岐阜市の都市計画審議会の議を経て、県はこれを承認をし、現地上加納山地内で六十四年着工、六十六年供用開始をめどに約三十億をかけ、人体炉十五基、汚物、動物炉二基、敷地面積約一万四千平米を予定をし、建設をされるものであります。予定どおりこれが完成することはだれしも期待をするものであります。  質問は次の四点であります。  第一点は、肝心の土地、家屋の買収が地権者十八人の方がまだ一人も同意をされておらないようですが、円満解決の見通しは果たして大丈夫なのかどうか、お尋ねをいたします。  第二点は、全体として実施計画に今後当たるわけですが、イメージの問題として私はこういったものは厳粛の中にも明るさがある、次の時代を先取りするような斬新かつ葬場そのものから一歩抜け出たようなものをつくったらどうか、こう思うのであります。  第三点は、貯水池が御承知のように水の関係から約一千平米必要となります。これの有効利用を考えたらどうか。例えば、危険でありますので当然覆蓋をし、その上にフラワーハウスといったような構築物をも考えてみたらどうか、一つの提言であります。  第四点に、葬場の収容人員の問題でありますが、これは都市計画審議会でも意見が出たようであり、そして我が党の早川議員もさきに指摘をいたしましたが、原案は百人を最高にいたしておりますが、これをふやすような、見直す考えはないのかどうかということをお尋ねをいたします。これは、生活環境部長にお尋ねをいたします。  以上、まず第一回の質問を終わります。(拍手) 63: ◯副議長(大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 64: ◯市長(蒔田 浩君) 船戸議員の御質問に対しましてお答え申し上げたいと存じます。  岐阜女子短期大学の改築の計画といいますか、構想につきまして御質問でございますが、さきの御質問に対しましてもお答え申し上げましたように、いろいろ、外で改築して大きいキャンバスの中に、あるいはまた周囲の環境のいい所にというようなことも思い浮かべたこともございますし、あるいはまた現地の今まであったということと、そして現地もいい環境にありますので現地ではどうかと、いろいろこう考えるわけであります。移転をするとなると、これまた大きな費用負担があるということでございます。したがって、学校当局との相談の中でも、まあいろいろあるが高層化をして現地改築というような進み方でどうだろうかというようなことを、今までにも相談をしたわけであります。それは、ただ単に現在の学科と申しますか、それだけではなくして将来の先ほども申し上げましたように、専攻科というようなものをつくって、いわゆる地域のカレッジとしての役目を、特に岐阜市はファッション都市でありますから、そういうファッションデザイナーの養成も考えたらどうかというような考えも、短大自体も持っておるようでございますから、そういうことを含みまして現地改築に大体傾いておるというふうにも私も思いますし、そうしたいと思っておるわけであります。ただ、年次につきましては、まだ定かにはなっておりません。この基本計画の中の第一年次、いわゆる六十三、六十四、六十五とその間に何らかどういう形でやったかというような構想を固めることはあるにいたしましても、次の年次くらいでなけな改築には入れないのではないか、他事業との均衡上、そんなようなふうの思いをいたしております。  それから、本庁のスプリンクラーでございますが、先般、オーストラリア、ニュージーランドへ行政視察をせられた折のそういう国の考え方と日本とは多少違っておるかもしれませんが、どんどん不特定な人の入る所はスプリンクラーあるいは定められた所はスプリンクラーをつけておるわけであります。したがって、有効な消防施設としてこういうものがどこにでも設置されることは望ましいことには違いありません。庁舎の方もいろいろ人の入られる所でありますから、検討はする必要があろうかと存じますが、維持管理費のこともございます。法の規制には今んところございませんけれども、ざっと勘定して約二億三千万くらいかかるのではないかと、既設のものでありますから、当初につくるよりは高くつくということもありますが、そういうこと、あれこれをひとつ考えてはみたいと思いますが、直ちに今何年にこれをやるというところまでの考えを固めておるわけではございません。安全の確保は大変大切なことでありますから、防火管理者等にも十分そういう点を含めまして庁舎の安全性を高めてまいりたいと、かようには思うわけであります。 65: ◯副議長(大野栄吉君) 女子短期大学学長、根岸正純君。    〔根岸正純君登壇〕 66: ◯女子短期大学学長(根岸正純君) お答え申し上げます。従来、女子短大の将来計画といたしましては、昭和六十年度までは若干の不足研究室の増築を予定するという程度にとどまっておりまして、それ以上の改善は遠い将来の再開発の問題として考えられてまいりました。しかし、各学科の教育上の新しいアイデア等が蓄積されているにもかかわらず施設等の不備が隘路になりまして実現できない、あるいは時代の急速な進展に対応するために、六十一年度に入りましてから校舎の増改築を含めた新たな将来計画の立案に着手しまして作業を進めてきた次第でございます。  現在、増改築を計画するに際して、およそ四つほどの基本目標といったようなものを考えております。  第一には、少人数教育の徹底に努めることでございます。少人数教育は、全国公立短期大学五十一校ありますが、その間でもしばしば公立短大の特徴ともされ、また特徴としなければならないというようなことが話し合われているような問題でございます。本学におきましては、各学科によって少人数教育の様態が異なりますけれども、例えば英文学科では各教員が小グループの学生の勉学の指導を徹底する、いわゆるゼミナール制を導入しようというようなことでございます。これには演習室の整備が必要となってまいります。  第二には、食物栄養学科その他においてすべてについてでございますけれども、時代の進展に即応する近代的な施設の整備、機器の導入を図ることでございます。  第三の目標といたしましては、地域に寄与するコミュニティーカレッジとして、また国際化の中で果たすべき役割を追求することでございます。コミュニティーカレッジということを申しましたけれども、アメリカでコミュニティーカレッジと言われているものがございます。しかし、これは成人学校や市民講座の集合体というような色彩が強いわけでございまして、日本の短期大学が高等教育の一環として位置づけられているのとは大きな違いがございます。しかし、先般の臨教審の答申の中でも、短大のあり方としてコミュニティーカレッジを視野に入れることを求めておりまして、可能な限り地域に貢献する開かれた大学としての機能を高めたいというふうに考えているわけでございます。  第四には、ただいま申しました地域への寄与の一つの具体的な展開でございますけれども、被服学科、とりわけその中のデザインコースがせっかく昭和五十五年設置されましたけれども、なお非常に不備な点がございまして、これを改善し、服飾技術とマーチャンダイジングとの双方の教育体制を確立するとともに、アパレル産業に一層質の高いスペシャリストとして貢献できる人材を養成するために、短大の二年間の学習を補完する一年課程の専攻科設置を進めたいと考えているわけでございます。  以上の四つの目標のもとに考えております増改築計画の中では、講義室、演習室等の増設整備のほか、視聴覚、パソコン等を教授する教室、食品栄養の測定器室、被服関係のCADに関する、すなわちコンピューター利用のデザイン教室、立体裁断室あるいはファッションショーその他大学内外のイベントに使用できるようなホールの建設などを含めていただきたいと願っている次第でございます。この計画の具体的な進行につきましては非常に複雑な問題もございますので、その具体的な構想はただいま市の関係部局に検討をお願いしている次第でございます。何とぞ御鞭撻のほどお願いいたします。 67: ◯副議長(大野栄吉君) 税務部長、横井昇一君。    〔横井昇一君登壇〕 68: ◯税務部長(横井昇一君) お答えします。  私に与えられた質問は三点ほどございますが、まず第一点の空中撮影の法的根拠ということについて述べよということでございますで、御答弁申し上げます。すべての国民というものは、個人として尊重されなければならないということは、憲法十三条に規定されて、当然これは守らなければならないと考えております。しかし、これには質問者もよく御承知のことと存じますが、無制限に保護されるもんではないと言われております。したがいまして、公共の福祉と申しますか、税務行政のより正確、的確を期する目的で導入しようとするもんでございます。したがいまして、この許容のうちであると考えて、実施いたしたいと存じます。  次に、今申し上げましたように、写真の撮影は、行政目的と申しますか、手段としてのものでございますが、しかしながら、写真の中には個人の内容、容貌あるいは姿態と申しますか、姿等、見られたくないあるいは知られたくないということが含まれてないとはいえませんのであります。職員には当然地方公務員法による守秘義務、さらには地方税法によります秘密を守る義務等々ございまして、これは当然尊重しなければならないことであります。したがいまして、我々税務行政に携わるもんとしては、このことは絶対に漏らさないということは当然行わなければならないと存じております。  次に、行政目的としてということでございますが、御案内のように、土地、家屋の資産所有志向というものは依然と高く、また相続の関係から所有の細分化が進んでおります。固定資産税の納税義務者は年々増加の傾向にあります。また、近年家屋の建築方法、様式の変化等あるいは土地利用の転換、その他多様化が急激に進んでおります。したがいまして、より正確な実態を把握するためには、現行方法を補完し、調査漏れ家屋あるいは滅失家屋の把握、土地におきましては現況地目の把握、利用の確認等、多面的に活用してまいりたいと考えております。  また、空中写真を導入することによる経済的効果といたしましては、金銭的には質問者が申されたように、余り多くは期待できないと存じております。課税のより正確を図り納税者の税に対する不信の解消あるいは内部事務の活用等の効果を考えて導入いたすもんでございます。よろしく御了承願いたいと思います。 69: ◯副議長(大野栄吉君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 70: ◯企画開発部長(高木 直君) お答えさせていただきます。本市の文書公開条例の第三条では、市は個人の秘密、その他通常他人に知られたくない個人に関する情報がみだりに公開されることがないよう最大限の配慮をしなければならないと規定いたしております。その写真が個人が識別できるようなものであれば、今の第三条からして非公開と、それから、そういったおそれがなければ公開と、こういうことになろうかと存じます。以上でございます。 71: ◯副議長(大野栄吉君) 消防長、酒井佐七君。    〔酒井佐七君登壇〕 72: ◯消防長(酒井佐七君) 市庁舎のスプリンクラー設備の設置についてでございます。消防用設備は御承知のように火災による被害を最小限度に防止するための重要な設備でございます。消防法令では、防火対象物の用途、規模、構造、それから収容人員等によりまして設置規制がなされております。市役所のような事業所につきましては、御指摘のようにスプリンクラー設備の設置対象とはなっておりません。しかし、このスプリンクラー設備というものは自動的に火災を覚知し、警報を発し、消火の確実性、延焼拡大防止等、他の消防用設備に比較しまして、極めて有効な消防設備であることは十分認識をいたしております。先ほども市長から御答弁がありましたように、安全の確保は最も大切なことであります。今後とも消防業務を通じまして一層の努力を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。以上でございます 73: ◯副議長(大野栄吉君) 助役、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 74: ◯助役(坂井 博君) 官民査定についてお答えを申し上げます。現在、管理課で官民査定は三人体制で実施いたしておりますが、御質問者もおっしゃいましたように、六十一年から特に査定件数が増加しており、それは法務局の指導により分筆等のときに土地調書の作成が義務づけられ、隣接の道水路の承諾が必要になったということで査定が増加をしている実態でございます。今後とも市民に迷惑がかからないよう土木部内で効率的な事務処理ができるよう検討を加え、人事当局とも協議いたしたいと存じます。以上でございます。 75: ◯副議長(大野栄吉君) 市長室長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 76: ◯市長室長(鷲本順一君) お答えいたします。ただいま御質問の件につきましては今後土木部ともよく協議いたしまして、課内あるいは部内の人員配置を見直すことを含めまして、業務の執行に支障のないよう対策を検討してまいりたいと存じます。 77: ◯副議長(大野栄吉君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 78: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。御指摘のとおり、欧米諸国を初めとする先進国ではいろんな在宅サービスを展開しておるわけでございます。特に給食サービスも広く行われておるというように聞いております。岐阜県内におきましても大垣市を初めとして数市で社会福祉協議会が実施機関となりましてボランティア活動に期待しながら、多い所では週に一回、大半は月に一回ないし二回、しかも一食だけの配食ということで実施をされておる状況でございます。岐阜市におきましては昭和六十一年に老人実態調査を行いまして、ひとり暮らし老人の食生活の現状をお尋ねいたしたところでございます。それによりますと、外食またはでき合いの食品で済ましている方は全体の六・四%というような結果が出ておるわけでございます。そういたしますと、市内全域に約百三十名ぐらいというように推計をいたしておるわけでございます。したがいまして、今すぐにというわけにはまいりませんが、今後社会構造の変化によりましてひとり暮らし老人が増加することが考えられるわけでございます。どのような方法がいいのか研究をさしていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 79: ◯副議長(大野栄吉君) 生活環境部長、武藤進敬君。    〔武藤進敬君登壇〕 80: ◯生活環境部長武藤進敬君) 火葬場建設に伴う問題について御答弁申し上げます。  まず第一点目の、都市計画決定もされたが、肝心の地権者の同意を得られるかという問題であります。新しく建設する火葬場は、目標年次、対象利用人口等を予測いたしまして、人体炉十五基、汚物炉等を二基の建設計画をしておるということは御質問のとおりであります。それに遊水地帯等も設置していかなければならず、六千四百二十五平米の用地を買収する計画で、さきの九月議会に債務負担行為として家屋移転補償、用地買収等をお願いしまして現在進めておる段階でありますが、今までのところ買収金額について具体的に話し合いはまとまっておりませんが、建設につきましては同意を得ておりますので、できるだけ早く仮契約ができるよう今後とも鋭意努力をいたしていきたいと存じます。  次に、イメージの問題として御提言がありました、荘厳さの中にも明るい斎場にしたらどうかということでございますが、御意見につきましては施設全体計画も含めまして緑地帯を多くして、居住地域との緩衝地域を設けるなど整備していきたいと思っておりますし、施設面での斎場、待合室、火葬棟をそれぞれ分離し、建設につきましては自然採光なども取り入れ、庭園も整備して、厳粛さの保てる明るさを取り入れていくべく十分に留意して、関係部局とも調整を図っていきたいというふうに思っております。
     次に、貯水池の有効利用という点でございますけれども、現在ある火葬場の地域は内水対策が強く要望されている地域でございます。したがいまして、排水路の建設、貯留池の建設は安全を第一に考えていかなければならない地域であると思っております。これの有効利用につきまして考えていかなければなりませんが、地域の立地条件もありますので、関係部局とよく詰めてまいりたいと存じます。  最後に、斎場の広さの問題についてでございますけれども、さきの議会でも御答弁申し上げましたように、現在検討しておる段階でございます。    〔「議長、二十六番」と呼ぶ者あり〕 81: ◯副議長(大野栄吉君) 二十六番、船戸 清君。    〔船戸 清君登壇〕 82: ◯二十六番(船戸 清君) 若干時間が残っておりますので、再質問をいたします。(笑声)  女子短大の改築についてでありますが、ぜひひとつああいった状態でありますので、財政的な問題もあろうと思いますが、市長は現地改築に向かっての方向だとおっしゃいますが、なるほど土地の問題、借地がかなりありますから、新たな土地を求めようと思やかなりの金がかかります。わからない話ではありません。いずれにしてもぜひ近い将来に改築がされることを期待をし、要望にとどめます。  それから二つ目に、空中撮影の問題でありますが、質問は三点でありました。一点は、法的根拠あるのかどうか。二点目は、その行為がプライバシーの侵害に当たらないのかどうか。二点は、行政目的に合致しないか。あえて言や四つ目に情報公開の対象になるかということでありますが、税務部長の答弁でありますが、第一点の法的根拠については、公共の福祉のためには私権の制限はやむを得ない、こういうことを言おうとしておったわけですね、わかりやすく言います。そのためには的確な把握をしたい、こういうことであります。そこで私は思うんですが、公共の福祉というのはいつも言われておりますが、この公共の福祉の行使には一定の歯どめが必要であります。すなわち、法律の範囲内でこれが行われるのが原則であります。この場合ですと固定資産税の客体であります家屋の調査が目的であります。そういたしますと、地方税法にもたれたそういう権限の範囲内しか公共の福祉といえどもこれが行えないのが常識であります。そういたしますと、この地方税法にここに第三百五十三条ありますが、「固定資産税に係る徴税吏員等の質問調査権」こういうとこがありまして、市町村の徴税吏員、固定資産評価員、固定資産評価補助員、その人々は左に掲げる者に質問し、または第一号もしくは第二号の者の事業に関する帳簿書類その他の物件を検査することができるとして、「一 納税義務者又は納税義務があると認められる者」等々出ております。そして第二項に、「前項の場合においては、当該徴税吏員、固定資産評価員又は固定資産評価補助員は、その身分を証明する証票を携帯し、関係人の請求があったときは、これを呈示しなければならない。」さらに四項は、「第一項の規定による質問又は検査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。」と、こうなっておるんですね。要約いたしますと、地方税法に基づくこの調査をできる権限というものは、国税の徴収のためのものといささか違っておりまして、いわゆる立入調査権も捜査権もないわけなんでありますねえ、地方税法の場合は。あるのは質問すること、そして帳簿書類の検査をできるだけですね、質問調査権のみというふうに限定をしておるわけですね。これを私はまず厳格に守らなければならない。そして調査をする場合には相手側があなたはどういう人だという立場を求めた場合には、私はこういう徴吏員ですよと、身分証明書を見せなきゃならぬ。そういう状態のもとに調査をするということを原則的にうたっておるわけです。じゃあ果たして今回の航空写真のやり方というのは、この質問検査権の範囲内でできるかどうかということですね、できないわけであります。すなわち今申し上げたように空からですねえ、写そうとする、いつ写されるかわからぬ、写される市民はですねえ、あなたどなたですかということをですねえ、身分証明書を出すことを請求することが不可能です。また、上空から身分証明を見せることも不可能なんですね、物理的に。これはまあおわかりのとおりです。じゃあさりとて、じゃあその権限を第三者に委任できるかどうか、徴税吏員の。これはできませんね、まあ言い方が悪いかしらんが警察官の身分をですねえ、おれの身分証貸したると、ねえ、ピストル貸したるからあんたやってきなさいと、これはあり得ないわけですね。その人の身分の、職務権限なんですから。だから徴吏員の職務権限をですね、委任をして、あなた行って調べてこないということはあり得ない、できないわけですねえ法律上も。こういう問題がある。それ以前に徴吏員、そして徴税吏員と固定資産評価員、補助員が調査をする権能があるのであって、航空会社がですねえ、委任を受けてやれないということですが、今申し上げるように。だから手続的にはまずだめだということは言えるわけなんですね。したがって、この地方税法の調査をするための原則を無視をし逸脱をし、逸脱をして、そして上から写して客体である調査物を調査しようとする行為というものは、公共の福祉といえども法律にもたれてやらない行為だから、私は大変問題がある、こう思うわけであります。  したがって、再質問をいたしますが、それでもできるという解釈を法的に持っておられるのか。さらに、委任が果たしてできるのかどうか、調査委任をですねえ、飛行機に、飛ばす、受けた人に。このことをお尋ねをいたします。  それから二点目に、プライバシーの侵害でありますが、なるのかどうかと聞いたところによりますと、お答えは公務員の守秘義務、これは当然であります。したがって、まず大丈夫だろうと、秘密は漏れないからよろしいと、こういう答弁ですが、これは答弁になっておらないわけであります。かかる上からのぞき見をするような行為は、だれしものぞかれたくないという権利をですねえ、防衛しようがないわけなんですよ、勝手に写さしていくんだから、そうでしょう。お勝手だとかさあ、ねえ、物干しざおの状態、ねえ、私生活の裏面までですねえ、一方的に写いてくわけなんですから、このことがプライバシーの侵害にならないのかという質問なんです。公務員の守秘義務で守れますかと聞いておるんじゃないんです。その行為自身がプライバシーの侵害に該当しないのかと、こういう質問ですから、答えになってない、したがって再質問をいたします。  それから三点目でありますが、行政目的に合致するか。すなわち十億以上のものを探さないとですねえ節税にならない。むしろ不当な支出のそしりを免れないということになると指摘をしたわけでありますが、お答えは、経済効果としてはまず期待できないだろうと、こういうことです。そうですよ、十数億のものをですよ、今なお裏にこそっと建てとるようなことはあり得ぬと思うんです、恐らく。そうでしょ、法務局で調べておる、登記で。それから建築確認で初めからですねえ、この六階で調べておられる。校下に割り当てられたですねえ、職員がいつもパトロールしておる。ある日突然家が建つわけやない。いろんな人が、左官屋が出入りして道路に何やしらんこのうちが建てられるそうだ、だから期間中にやはり発見ができるいうことですから、この三つの方法によってほとんどねえ、私はわかると思うんですよ。裏に建てたって、前から見えなくたって横からも見えるんですからね、それでもまだその残っておるというのは、それはまず私はわずかだと思う。したがって、千五百万かけたそのお返しとしての建物を発見するには、十億以上のものを見つけ出すことはまず私は不可能だと、こう言わざるを得ないのです。そのことはさておいて、公平を期するというような抽象的な言い方でありますが、私は少し行政目的に外っておるのじゃないかと、節税に反するんではないかと思います。と同時に、御答弁の中には、滅失、のうなったやつは拾いようないやないかと、こういう答弁ですが、御承知のように、滅失につきましては不動産登記法があります。すなわち、建物を建てるときには登記義務が要りますね、登記しなきゃならぬ。それから滅失をした場合には滅失登記の義務がある、これは九十三条の十一にあります。一カ月以内に申請しなきゃならないですね。一応法律はありますよ、そのやる人かどうかしらん。そんでやらなければ十万円以下の科料に処すという罰則規定まで百五十九条の二で明確に出しております。となればですねえ、滅失状態は法律上きちっとですねえ整理できるわけですよ。法務局でわかるわけなんですよ、のうなったやつ、上から写さなくたって、登記上きちっと義務規定になっておるんですね。さらに、その場合におくれた場合、還付請求につきましては消滅時効があることも御承知のとおりです。これは地方税法の十八条の三で五年間は私滅失したけれども、まだ税金がかかっておると、返せという権利っていうものは五年間国民ひとしく保障されとるです。すなわち消滅時効であるわけであります。だから、これによって十二分にフォローができるわけであります。いささか答弁については納得がいかないところであります。  なお、情報公開の問題につきましては、企画部長は識別ができるものはプライパシーの侵害になるんです。識別ができなけりゃ侵害にならないので、情報公開の対象になるという答弁ですが、そんなこと、当たり前のこっちゃが、ね。要は識別をするために写すんでしょう。わかるように識別を、建っとるのか建っとらんかがわかるように識別を。ですから、当然対象になり得ると私は思うんだが、いま一度そうなった場合には情報公開の対象になり得るかどうか、再度質問をいたします。  以上が空中撮影の問題であります。  それから、スプリンクラーについてはぜひひとつ他国の話やなしに、これは消防意識のレベルの問題であります。二階に、先ほど申し上げたように、障害の方、お年寄りの方、それから職員の方約一日千二、三百人はこん中におられるですね、我々を含めて。一たん火災がありゃあねえ、必ず役所の中で死傷事件が起きたいうわけで、もう世論は許しません。国会で必ず私は法改正の動きになろうと思うんですね。だから、そういうことでは遅いのでありまして、まず岐阜市が全国に先駆けてぜひひとつそういった考え方を取り入れられるかどうか。まあ計算からいくと、私一億そこそこと申し上げたが、二億三千万ぐらいと市長はおっしゃったけれども、それはどういう食い違いか知りませんが、私は消防当局に聞いたらそのぐらいだとおっしゃったから僕はそれを信じて言っただけでありまして、まあそこら詰めやええことでありますけれども、要はそういう具体的な調査等に具体的に入られるかどうか、もう一度だけお伺いをしておきたいと思います。  官民境界の査定の問題でありますが、ぜひひとつ市民の皆さん、関係者の皆さんが不測の障害、支障の来さないような万全な人員配置を含めてお考えを願いたいと思います。  独居老人対策、これも研究したいと、研究も段々でありますから、福祉部長なも、具体的に前向きに時間を余りかけずにひとつやってもらいたい。  葬場の建設につきましては、ぜひひとつ予定どおり、しかも円満に関係者との合意を得ながら着工、完成見ることを期待をいたしておりますので、そのことを強く御要望申し上げまして質問を終わります。  ちょうどええかげんの時間になりましたので、(笑声)あと御答弁をお願いします。 83: ◯副議長(大野栄吉君) 税務部長、横井昇一君。    〔横井昇一君登壇〕 84: ◯税務部長(横井昇一君) 再質問にお答えいたします。  第一点の空中写真ののぞき見じゃないかということでございますが、先ほども御答弁申しましたように、税務行政の正確さを期するという行政目的を持って実施するものでございますので、御了承願いたいと思います。  二番の、三百五十二条ですか、地方税法の三百五十二条の質問検査権という項目が質問者が述べられたようにございますが、私どもはこれは調査と質問権の差異があるじゃないかと、今のところ理解しております。  三番の、委託によるということでございますが、委託によって委託者から漏れるというようなことがあるじゃないかという御質問でございますが、仕様書等にもおきまして当然契約の信義誠実の義務といいますか、そういうものを守ってもらうように、またそのような業者であると私の方は信じております。  次に、プライバシーの問題は、先ほど申しましたように、税務職員としては当然守っていかなければならない、かように存じております。  また、先ほど滅失の問題、いろいろ申されましたですけど、複雑多様化します、先ほども申しましたが、土地の移動の変化あるいは家屋の増改築の変化等、それに対応するにはやはりこういうものがあって市民の方、納税者の説得が得られるような資料にも使ってまいりたいと、かように存じますので、よろしく御了承願いたいと思います。    〔私語する者あり〕 85: ◯副議長(大野栄吉君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 86: ◯企画開発部長(高木 直君) 再質問にお答えさしていただきます。その写真撮影によって、その写真に個人が写し出されておって、その個人が識別されるようなものであれば非公開になるんじゃないかということでございます。以上でございます。 87: ◯副議長(大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 88: ◯市長(蒔田 浩君) スプリンクラーの本庁設置につきまして再質問でございます。先ほども申し上げましたように、規制されておるわけではございませんが、しかし、大勢の人の集団的な業務、あるいは一般市民の方も入られるということでございますから、調査は一遍いたしたいと思っておりますが、設置についてはまた十分考慮すべきことでもあろうと、こういうことであります。 89: ◯副議長(大野栄吉君) 三番、大野邦博君。    〔私語する者あり〕    〔大野邦博君登壇〕(拍手) 90: ◯三番(大野邦博君) 議長のお許しをいただきましたので、発言通告に基づき質問をさせていただきます。初登壇でありますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。  それでは最初に、中心商店街の活性化についてお伺いをいたします。  市の活性化については、神田町通り、長住町通り、徹明町通りなどの三つの商店街の振興、環境整備の問題も多いと存じますが、どうしても中心商店街の活性化を図るためには柳ケ瀬を抜きにしては考えられないのであります。御承知のとおり、最近の消費者ニーズの動向は漫然とした買い物消費、すなわち従来の単に物を売る商店街から、潤いとかゆとりのある文化的情報、教育、娯楽へと志向する傾向が強く、従来の商店街には満足できない状況であります。特に岐阜の商店街と言えば柳ケ瀬と言われていますが、柳ケ瀬も来年の市制百年に合わせて同時に百年を迎えようとしております。柳ケ瀬商店振興組合としても、これを機にいま一度今日までの柳ケ瀬を見直し、百年を機に大きく飛躍、活性化を図ろうとさまざまな計画が今立案されているところであります。そこで、少なくとも柳ケ瀬商店街の再開発活性化の方法としては、健全な若者や女性を対象とした二十四時間営業の店舗づくり、もしくは休日・夜間のウィンドーショッピングができる店舗づくり、また若宮町周辺等の歩道幅の拡張、それにあわせてミニポケットパークあるいは市民の各界各層の人々が出し物を持って集まれるようなイベント広場や市民のひろばの新設、また、朝夕の交通渋滞解決策として、パーキングメーター駐車場の撤去などいろいろと考えられますが、いかがなものでしょうか。そうした店舗街周辺を近代的でファッショナブルな遊びと買い物を融合させるような雰囲気を持つ柳ケ瀬にこれから脱皮する必要に迫られていると考えるのであります。無論そのためには商店街経営者のみずからの努力と意欲が基本でありますが、市としても積極的にそうした計画に関与して町の活性化の一翼を担っていただきたいものであります。そこで、蒔田市長さんの御所見をお聞かせ賜りたいと存じます。  あわせて経済部長さんにお尋ねをいたしますが、柳ケ瀬を中心とした中心商業地の商店活性化につながる基本的なビジョン、市場調査は過去に行われたことがありますか。今後行われる計画がおありなのか、お聞かせ賜りたいと存じます。  また、最近のモータリゼーションの発展に伴って、商店街を訪れる人たちの車の利用は年々増加の一途をたどっておりますが、どうにもさばき切れなくなるのも近いと思われ、来年のぎふ中部未来博開催中の交通渋滞は避けられない現状かと予想されると思われます。こうした解決策として、しばしば問題になっている駐車場の整備は急を要するものであり、中心商店街としても公共駐車場の設置を強く期待いたしているものであります。来年のぎふ中部未来博開催中の交通渋滞の解決策や、また、中心商店街への消費者の需要ニーズにこたえる意味で、中心商店街周辺への民間駐車場建設に対しての助成ができ得るような方法など、これらの問題について市長さんのお考え方を承りたいと存じます。  それにあわせて、既設の三つの市営駐車場の利用率、利用料金、収支状況について、都市計画部長さんにお答えを承りたいと存じます。  なお、現在柳ケ瀬の中を流れるコミュニティー水路の再開発が進められており、まことに結構だと思いますが、訪れる柳ケ瀬の客のどの程度の人がこの存在を知っているのでしょうか。このコミュニティー水路を知ってもらい、雑踏の中での憩いの場として広く市民に親しまれる名所になれるように、設計施工またPR対策にも意を用いてもらいたいものでありますが、市長さんの御所見と、着手着工、工程を土木部長さんにお尋ねをいたしたいと存じます。  さらに、お尋ねをいたしたいと存じますが、名鉄ショッピング跡地周辺の再開発についての対策について、どのような状況になっていくのか、また、当事者との対応についてはどのような話し合いを進められておられるのかを経済部長さんに、その進展状況をお聞かせ願いたいと存じます。  また、これは地元商店街周辺住民の御要望になるかと思いますが、コミュニティー道路づくりで美殿町通りが花壇、ガス灯など明るい潤いのある町づくりとして、関係者の御努力と御協力を得て完成され御同慶の至りでありますが、現状は歩道の上へ自動車を駐停車したり自転車が放置してあったりして思うように歩行ができない現状でありますが、これでは当初の目的である明るい潤いのある町づくりに反しているのではないでしょうか。この問題について市当局はいかに対処していかれるのかを土木部長さんにお尋ねをいたしたいと存じます。  次に、岐阜アパレル近代化推進と駅前交通渋滞について御質問をいたしたいと存じます。  岐阜市の最重点産業であります岐阜アパレル産業は企業軒数約二千社を数え、そのうちの八〇%は何らかの形でJR岐阜駅前に営業店舗を有し、広く内外の得意先にファッションを提供しているところであります。しかし近年直接問屋街へ商品を仕入れに訪れる来客数は減少し、なおかつ現金仕入れのウェートは少なくなっており、今こそ有効な手を打たなくては駅前の活性化はより著しくなくなる一方であると思われます。およそファッションは華やかさの中に活気あふれるものでなくてはなりません。戦後約四十有余年を経過し、全国各地のアパレル産地の先発産地でもある岐阜市は、第三次総合計画にうたわれているように、ファッション都市岐阜を推進していかなくてはなりません。何はともあれ、多品種少量生産の新時代を迎えた岐阜アパレル業界の発展に必要な観光づくり、環境づくり──失礼しました、環境整備こそが岐阜ファッション製品のイメージアップと岐阜ブランドの確立につながるものとして今早急に望まれているわけであります。岐阜駅前再開発は言葉だけではなく、得意先が欲しい時期にタイムリーに早く商品が間に合うという岐阜アパレルの最大のメリットを十分に発揮していけるように、車の駐停車や荷物の輸送運搬などの必要性からすれば、現在の限られた幹線道路だけでは不十分だと言わざるを得ないと思います。以上のごとく、問屋町の自主防衛力だけでは、とても仕入れ面での便利さは確保できない現状でありますが、地方の中核都市としての整備を急ぐ必要がある岐阜市は、今現在あらゆる点で反省すべきときに来ていると思います。専門業者や一般市民それぞれが岐阜を愛し、もう少し町自体がどうにかならないかとの疑問に立たされていると言ってよいでしょう。さらにアパレル産地として、いつでも自由に使用ができて各種イベントが実施できる繊維会館建設問題についても早急に解決したい問題であると思われるのであります。市民全員の盛り上がりで少しでも岐阜ファッションの名が広く内外に伝えられるように全力で活性化に取り組んでいただけるようにお願い申し上げる次第であります。  そこで質問ですが、以上の点を踏まえてアパレル問屋街の環境整備を行い、名実ともに商品価値を高め、日本有数のアパレル産業のメッカにふさわしい形に持っていくには、幹線道路網の整備や駐停車問題について、問屋街の自主防衛力だけでは便利さは改善されないと思いますが、今後の整備計画について、ファッション製品のイメージアップについてのお考え方と、アパレル近代化推進と土地有効活用についてでありますが、近代的な機能を発揮できる問屋街ファッションタウンづくりのために土地及び立地を十分考える必要があると思いますが、JRの高架化事業に関する駅周辺再開発、さらに貨物駅跡地の活用、特に荷物の輸送の合理化や仕入れ客への交通の便などについて、都市計画部長さん並びに経済部長さんの御所見をお聞かせ願いたいと存じます。  さらにお尋ねをいたしますが、駅前周辺において朝夕の車の二重、三重の違法駐車は、今までにも多くの皆さんよりの御指摘をなされて、長年にわたって問題が解決されずに今日に至っているわけでございますが、岐阜市の表玄関にある駅前が、車が行き交う道路上が駐車場のように変わって目に映っては、せっかく他都市から岐阜市へ見えるお客様に対して悪い印象を与えることは大変残念なことであります。特に駅前平和通りのパーキングメーター駐車場の撤去は検討課題として我が自民党の先輩議員が過去の議会においても強く御要望された経過がございますが、来年のぎふ中部未来博開催中の交通渋滞が予想される現在、いかなる対処をお考えか、また、関係当局への働きかけはどのような状況であるのかを、土木部長さんの明らかなる御返答をお聞かせ願いたく存じます。  以上、私は、柳ケ瀬及び駅前周辺の活性化についてお尋ねをしてまいりましたが、岐阜市の都市づくりという大局的な観点から眺めると、岐阜市の人口動態の変化の中でドーナツ化が進み、それに対応する周辺整備が精力的になされてまいりましたが、この流れの中で、はっと気がついてみると、都市の中心部に空洞化が生じている。都市中心街対策がおくれてはいないかと気がつくのであります。私は岐阜の中心商店街である柳ケ瀬が盛り場性を持った地域として、また、岐阜駅周辺がターミナル性を持った地域として、それぞれが機能分担をしながら発展をしていく基本的都市政策の展開も必要ではないかと強く考えるのでありますが、今後の岐阜市という町の都市づくりについて、その将来展望をこの際蒔田市長さんにお伺いしておきたいと存じます。  続いて、競輪事業の振興に関連して御提案をいたしたいと思います。  競輪事業の成否は、まずレース及び興業の安全管理と観客誘致にかかっていることは申すまでもありません。このうち安全管理について、ある研究機関による、バイオリズムとレース中の事故との関連についての調査データに基づき、通産省からも自転車振興会に、バイオリズムによる安全管理の研究促進を指示した事実があると聞いております。バイオリズムは御承知のように、人間には生年月日を起点とする身体、感情、知性の三つのリズムがあり、それぞれ高調期と低調期が交換しその変わり目を変動日あるいは要注意日とする考え方でありますが、NTTのプッシュホンサービスのプログラムにも組み込まれるなど広く普及し、多くの事業所が従業員の安全管理に利用してその成果が公表されています。前述の調査によれば、バイオリズムの要注意日には通常日の二倍以上の事故発生が記録されており、こうした結果を踏まえての安全管理が検討されるのは極めて当然のことであります。このバイオリズムは各種スポーツの分野で、例えば、中日ドラゴンズの山内監督が成果を上げられたように、選手管理の上で大いに活用されています。一方、観客の側にとっては、これが選手の成績を予想する材料になることも当然であります。一部テレビ局がこれを用いたプロ野球解説を行ったり、選手別の成績予想の印刷物がサービス発行されているなど、バイオリズムのスポーツ分野での存在は無視できないものとなっています。こうした中で、実はバイオリズムが最も大きな意味を持ち得るのは各種スポーツの中でも特に競輪においてではないかと考えられるのであります。どんなに調子がよいバッターでも相手投手が格上なら打てないわけであります。しかし、競輪は全く同じ機能、条件で競うのでありますから、選手個々の当日の体調が大きなポイントになることは疑いないと思われるのであります。ですから、出走選手のバイオリズムがわかれば観客にとってレース予想上の上で大きな手がかりを得ることになり、観戦の興趣が一段と増すことになると思われます。こうした観点から、同じく競輪開催市である一宮市では競輪選手のバイオリズム資料を印刷配布しており、これをさらに強化したいとしていることは、観客サービスの姿勢として大いに学ぶべきところかと思います。もちろん、バイオリズム以外にもさまざまな方法があるかと思いますが、観客誘致のために当市においてもこのようなサービスをぜひ調査検討していただきたいと思いますが、総務部長さんの御所見をお聞かせ願いたいと存じます。  以上、一回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) 91: ◯副議長(大野栄吉君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 92: ◯市長(蒔田 浩君) 大野議員の御質問にお答えを申し上げます。  長年、岐阜市の盛り場で企業を営んでおられますので、柳ケ瀬を中心とした中心商業地の活性化につきましては熱意のある御質問をいただきまして、これからお答えを申し上げる次第であります。  何回かこの議場に立ちまして、私も中心商業地の凋落化あるいは通行消費者の減少というものが大変苦になって数年間おるわけであります。どのようにしたら戻ってくるのかということでございます。一つや二つの理由ではないと思ってもおります。また、商店街振興組合の役員の方にもおいでをいただきまして、それぞれの役目と申しますか、あるいは組合としての活性化の対策ということも申し上げたこともあります。何にいたしましてもモータリゼーションが盛んになりますと、やっぱり人間の行動の迅速化と申しますか、利便性と申しますか、きのうも、どこでしたか、自動車に乗りながらハンバーガーを買って食べて、そしてそのまま映画が見えると、そういうことに今なりつつあると。どっか、東京のどこかでやっておられると思います。そういう時代でございますので、大変私たちの頭では、どういうふうにしたらいいのかということが素直にまた率直に出てこない面もあろうかと存じます。そしてまた、人間の選ぶ多様化と、若い人、中年の人、御婦人の方あるいは老人、そういう形が混在しておる中においての価値観、価値多様化、こういうことであります。一口に商店街の活性化はこれだということはないと思うわけでありますが、真の本当の町づくりは、やはり私は主人公というものをしっかり見きわめることだと言っておるわけであります。主人公があの柳ケ瀬あるいは商店街におる店主ではないと、主人公というのはやはり消費者である、消費者が多様化すればするほど、その主人公に対応した営業のあり方あるいは町づくり、あるいはまたすべての対応、全体の環境対応というものが必要になってくると申しておるところでございますが、あの柳ケ瀬周辺にも幾筋かの商店街があるわけであります。何か最近は私は南の方、いわゆる柳ケ瀬の本通りより南の方の通りの方がやはり活性化をしておるように思ったわけであります。それで私も興味を持ちまして、何日かちょっと忘れましたが、二、三週間前だと思いますが知った人にお聞きした。やはりそうしましたら、七割はここに住んでおる人は柳ケ瀬の人ではありません、あるいはまた岐阜の人ではありません、他の所から来た、真剣に二十四時間、あるいはまた長時間営業をやらなければ投下資本の回収がなかなかできない。したがって、商売は真剣ですというところに店舗改造あるいは店内商品の陳列方法あるいはまた商品そのもの、いろいろこの工夫をしておられるということをお聞きしましたが、なるほどこの人たちが本当の町づくりをやっていらっしゃる方だというふうに思ったわけであります。したがって、主人公はあくまで消費者ということを忘れては私はならないというふうに思っておるところでございます。そういう面におきまして、町のこの商店街を形成していらっしゃる方と、そしてまた、行政が商業活性化のための役割分担、これにつきましては積極的にやりたいと、こういうふうに私は言っておるわけであります。それは駐車場の設置もそうでございましょうし、あるいはまた、柳ケ瀬の川づくりにもそういうことを工夫したやり方、それはやはり役所の頭ではどうしてもかたくなるので民間の頭を利用したいということでコンペ方式をとるというふうに言ったわけでございます。そうして、よみがえる柳ケ瀬のこの川を実際今まで知っていらっしゃる方は少ないだろうと思います。町と町とに挾まれ、そしてまた先般も取り除いたわけでありますが、不法建築物があったりして、まず川が見えなかったと、こういう所であります。しかし、これが今後新しい柳ケ瀬をよみがえらせる川となることを願って今進めようとしておるところでございます。この鉄のシャッターが、経済部長が言ったかと思いますけれども、中が見えるようにしたらどうかというようなことは、私はもう既に柳ケ瀬の役員の方々にも、助成もしたい、したがって、やりなさい、こういうことを言っておりますけれども、なかなかおやりにならぬというところに(笑声)ちょっと残念な気がするわけであります。どうかそういう点も、御質問者は本当に長年柳ケ瀬の人と言われる方でありますから、(笑声)十分皆さん方にそういう点をアピールしていただきまして、活性化のために御努力をいただけるようにお願いを申し上げたいと存ずるわけであります。駐車場の急を要すること、当然でありましょう。民間の土地でもしそういうようなものがあれば、公共でできる部分があれば、これらにつきましても積極的な対応も図りたいと思っておりますし、公共的広場の設置、これも当然であります。やはり人間の目というのは映るものがいつまでも同じであると飽きるということもありますし関心もなくなります。やっぱり目先を変えるということも大いに私は商店街づくりに必要であるというふうに申し上げる次第であります。どうか今後とも私たちといたしましても、この中心街はやはり駅前の一つの新しいビル化、あるいはまた再開発によりますところの新しい業務地区、こういうものと盛り場の業務地との性格は違うわけであります。やはり盛り場というものは必ずしも買う目的、何を買いたいという目的でなくして、ぶらぶらすることも私は人間の呼吸でございますからそういうことも必要である。そういう憩いの場をつくり出すような雰囲気を商店街の方々も勉強しておつくりになっていただけることも欲しいと思っておるわけであります。今後とも一層工夫をして、そして努力をして、あるいはまた、いろいろな方々の御意見を聞きつつ、この中心商業地の活性化により一層の努力と、そして行政としての役割を果たしてまいりたい、かように思っておるところでございますので、よろしくひとつお願いを申し上げたいと存じます。  二番目の、岐阜アパレル近代化と交通渋滞という中に、町づくりの基本はどうかと言われたわけでありますが、今ちょっと触れましたけれども、やっぱりおのずから性格が違う所には性格の違うような町づくりをやらなければなりませんが、何にいたしましても駅前はこれからの鉄道高架事業と合わせましたあの付近全体の新しい都市計画をして、そして高層ビルにする所、あるいはまた、先般もある人の意見でございましたが、その人の意見ということでお聞きをいただきたいんですが、駅前にあの問屋町団地があること自体が岐阜の本当の町づくりになるのかどうか、こういう方もいらっしゃるわけであります。むしろ、ああいうファッションはファッションとしての固まりを別の所に団地としてつくられた方がいいのではないか、その方が岐阜の将来の発展になるという、そういう御意見もありましたし、また、現在既に三十年あそこに住み、そして岐阜の町をアパレルファッションとしての町づくりに努力をせられました、そうしたずっとあそこに血が流れておる。したがって、再開発をもってあの団地的な雰囲気をより近代的な環境にしたい、そういう方もある。いろいろ意見はあるにいたしましても、そうしたことを百年の悠久の岐阜市の発展のためには、いろいろな意見の集約の中において岐阜市の都市づくりというものがこれから生まれてくるであろうというふうに思っております。したがいまして、これを簡略に申し上げますと、岐阜の町づくりは中心商業地のいわゆる盛り場と駅前周辺の町づくりの対応と、それから長良川周辺におけるコンベンション都市づくりの対応と、この三つが町づくりの中心になってくるというふうに思うわけでございます。いろいろ将来にわたりましては勇気の要る仕事であり決断の要る仕事であると思うわけでございますが、そういう点につきましてはまたいろいろ御高見も承りたいと存ずるところであります。  以上であります。 93: ◯副議長(大野栄吉君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 94: ◯経済部長(鷲見 巌君) 中心商店街の活性化を図る基本調査を従来行ったことがあるか、また、今後の計画についてでございます。  昭和五十五年に岐阜商工会議所が中小企業庁から商業近代化地域計画策定のモデル都市として指定を受けまして調査研究をされましたし、市においても昭和五十八年度から六十年度にわたりまして岐阜市小売商業環境調査を実施いたしました。消費者の購買動向、小売商店の経営動向、商店街の実態と動向、小売商業振興ビジョン等について研究をしたわけでございますが、構想の策定や市場調査、そういうようなことをやってまいったわけでございます。しかしながら、最近の消費者ニーズの動向あるいは経済情勢の変化、都市整備の整合性等への対応を考えてみますとこれで十分とは言えませんので、今後は商店街振興組合等、それぞれの地域関係者の活性化に対する熟度を十分に踏まえて、都市計画等の構想策定と調和を図る中で、商店街活性化構想策定事業やあるいはコミュニティーマートモデル事業等各種の調査研究を積極的に推進してまいりたいと考えております。  次に、名鉄ショッピ跡地や周辺の再開発について、現在どのような状況にあるかという御質問でございます。神田町通りと徹明通の交差する地域は、岐阜市の中心商店街として活性化のための整備が期待されているところでございます。この地域の再開発事業は、名古屋鉄道株式会社が地元関係者と協力して、商業、文化、サービス等の施設を整備し、市民生活の向上と周辺商店街の活性化を図るということで計画がなされているところでございます。事業計画の構想概要につきましては、現在名古屋鉄道株式会社と地元商店街等とによりまして協議が進められているところでございまして、これらの問題が十分固まった段階で商業活動調整協議会、そちらの方で諮られることになるわけでございます。今進められておりますところでは、徹明町交差点の周辺で三カ所の構想がございます。北西角の名鉄ショッピ跡地でございます。二千五百平米の敷地に鉄筋コンクリートづくりで半地下一階、地上九階、商業施設といたしましては、ファッション専門店、飲食サービスを中心としたものでございまして、次の協和銀行跡地の構想では、面積が五百九十五平米で地上七階建て、鉄筋コンクリートづくりということであるようでございます。商業施設といたしましては、グルメ、飲食、そういったものを中心に配していきたいというようなことでございます。三カ所目でございますが、山内胃腸病院の構想でございますが、これは神室町の南通りの部分でございます。敷地が七百八十五平米ございます。その地域にコンビニエンスストアー、そういったものを中心に考えておられるようでございます。このあたりは中心商業地として、また交通の拠点として最も重要な地域にありますので、関係部局と連携をとりながら活性化への施策を検討してまいりたいと考えております。  アパレル問屋街の環境整備による交通渋滞問題、それと岐阜ファッション製品のイメージアップについてでございます。基幹産業でありますアパレル産業は、御質問者がおっしゃいましたとおり、駅前周辺には約千数百社の繊維企業が集積いたしております。今後ファッション産業の高度化をねらう都市として発展させるためには、ファッションの高度化、インテリジェントビルなど、高度情報化時代に対応した施設の促進、それから情報発信機能によるイベント、コンベンション都市機能の充実といったような観点から、JR岐阜駅の鉄道高架事業に伴う駅周辺の再整備や貨物ヤードの跡地の拠点整備、アパレル産業先端化型情報ネットワーク、ニューメディアコミュニティー構想でございますけれども、そういったことなどを行うことによりアパレル業界の協力を得ながら、ファッション産業にふさわしい高度情報化対応、ターミナル的性格を有する商業都市、駅前再開発の実現によって交通渋滞も徐々に解消ができていくものと考えるものでございます。また、岐阜商品のイメージアップにつきましては、岐阜独自のファッションを開発していることで、岐阜アパレルは多品種少量、短サイクル供給ができる産地とかあるいは高感度、高品質、適正価格の商品ができる産地と言われておりますけれども、今日では生産力、供給力だけではファッション基地とはいえない状況にあるわけでございます。企画、感性、品質、情報など、あらゆる面で全国にファッション提案のできるような機能を岐阜のアパレルが持つことによって個性的な企業が幾つもあらわれて、岐阜ファッションの柔軟性が発揮され、それが岐阜の特徴として流通業界、消費者に認識されるようにならなければならないものと考えるもんでございます。  以上でございます。 95: ◯副議長(大野栄吉君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 96: ◯都市計画部長(武藤治雄君) まず最初に、市営駐車場の利用状況についてのお答えを申し上げます。現在、市営駐車場は、金公園の地下駐車場を初め、JR岐阜駅周辺に二カ所の計三カ所設置いたしております。それぞれの駐車場の六十一年度の状況について御説明を申し上げます。まず、金公園の地下駐車場でございますが、面積が六千六百七十六平米ございまして、地下一層で収容台数が百五十五台でございます。年間の利用台数が二十五万一千五百二台ということで、一日平均いたしますと六百八十九台となっております。料金は午前七時から午後十二時まで三十分ごとに百二十円、午前零時から午前七時まで六十分ごとに百二十円となっております。そこで、収支状況でございますが、収入は一億五千二十四万四千九百円、支出が五千五百六十一万四千八十四円ということで、差し引き九千四百六十三万八百十六円の黒字となっております。次に、駅前の駐車場でございますが、面積が二千五百平米、地上広場式で収容台数百十七台ございます。年間の利用台数が八万六千四百十六台で一日平均にいたしますと二百三十七台ということになります。料金は午前七時から午後八時まで、六十分ごとに百円ということでございます。収支状況につきましては、収入が三千七百三十七万九百円、支出が千七百二十七万五千九百二十五円、差し引き二千九万四千九百七十五円の黒字ということでございます。続きまして、駅東の駐車場でございますが、面積が九百二十六平米、ロック式のパーキングメーター方式で収容台数二十六台でございます。パーキングメーター方式のため、年間の利用台数が不明でございます。料金は、午前七時から午後十時まで、最初の二十分間は無料で以降三十分ごとに百円でございます。収支につきましては、収入が千四百四十九万五千五百円、支出が四百四十四万九千二百三十九円ということで、差し引き千四万六千二百六十一円の黒字ということでございます。  続きまして、駅前の再開発についての御質問でございますが、駅前の繊維問屋街は、店舗、建物等が密集しておりまして、またその建物の不燃化、耐火率も極めて低く、防災上多くの問題点を抱えております。その上、卸売業が主体であることから人の出入りが少なく、県都岐阜市の表玄関を象徴するには余りにもさみしい状況でございます。また、地区内の道路も狭く、駐車並びに荷さばき施設もほとんどなく、したがって、周辺道路上での駐停車、荷さばき作業等が行われておりまして、一般交通を阻害して、交通上も問題点とされております。そこで、これらを何とか解決しなければということで、数年前から駅前繊維問屋街の再整備について種々検討を進めてきたところでございます。基本的にはファッション都市を目指す岐阜市の表玄関としてのにぎわいと潤いのある新しい問屋街の創出を考えております。この再整備の具体的な方策といたしましては、土地の高度利用、建物の不燃化を図るための再開発事業の実施あるいは共同建てかえ方式による建物整備などが考えられますが、あわせて道路の拡幅、広場の確保、駐車場、荷さばき場等の整備を行う必要があると思っております。しかしながら、密集市街地での、しかも問屋街の中でこれらの問題点を一挙に解決することは極めて至難なことでありますので、現在再開発事業の機運が盛り上がっております問屋街の第一地区、すなわち問屋街の三、四、五丁目、新五丁目の地区をモデルケースとして新しい問屋街創出の先鞭をつけてもらうよう努めているところでございます。幸い関係の方々も熱心に取り組んでおられまして、一日も早い事業化を願っている次第であります。今後一層この事業が促進されますよう、市といたしましても積極的に進めてまいりたいと存じます。また関連して岐阜駅周辺の再開発についても、香蘭町の旧貨物駅跡地を含め、土地の高度利用、有効利用を進めて再整備を図ってまいりたいと考えておりますが、御指摘の問題点は鉄道高架事業の進捗に合わせ取り組む最大課題であると認識しております。今後とも一層努力してまいりたいと存じます。  以上でございます。 97: ◯副議長(大野栄吉君) 土木部長、渡辺康男君。    〔渡辺康男君登壇〕 98: ◯土木部長(渡辺康男君) 与えられました問題が三点ございますもんで、順を追って御説明申し上げます。  柳ケ瀬のコミュニティー水路につきましては、先ほどあの、市長の方から御説明申し上げましたとおりでございまして、今後の工程でございますが、現在、業者の方にコンペ方式で発注いたしまして、デザインをしていただいております。そのデザインの絵ができ上がりましたら、市民の方々や商店街の方々に御意見、御要望等お聞きしまして、本年じゅうに基本計画と基本設計をまとめたいと思っております。来年度は詳細な実施設計をつくり、でき得れば六十四年度より工事に着手したいというふうに考えております。  第二点目の美殿町のコミュニティーの歩道上に車がとめてあるというような違法駐車の問題でございますが、この道路につきましては、岐阜市の中心街に設けられました街路で人と車が共存し、安全で潤いのある町づくりと、そして町の活性化を図るという目的で建設をしまして、六十年の十二月に完成を見ております。この道路の設計上の配慮から申し上げますと、歩道の構造を変化させることによって車道をジグザグにし、自動車の走行速度を落とさせるというものであります。道路は全区間駐車禁止になっておりますが、御指摘のとおり、歩道上に違法駐車の自動車、また放置自転車があり、せっかく美しい町並みや景観を損なっております。所轄の警察署とも協議しながら対処しておるところでございますが、今後は商店街の発展会、また自治会等にも御協力をお願いし、これらの違法駐車のないよう努力してまいりたいと存じます。  第三点目の、平和通りのパーキングメーターの撤去についてでございますが、御指摘のように、駅前のこの金町通りにつきましては、パーキングメーターがあり、二重、三重の違法な駐車があるわけでございますが、警察の指導にもかかわらず一向に解消が見られないというのが現状でございます。特に平和通りは日交通量が二万六千五百四十四台と、これも六十二年三月の調査でございますが、相当量の交通量があるわけでございまして、岐阜市内の幹線道路であり、駐車違反による交通渋滞、また街路の景観上好ましいとは思っておりません。このパーキングメーターは、問屋町の駐車需要を考慮し、問屋町周辺には四十一基のパーキングメーターが設けられております。この金町通りに面した所は合計二十五台のパーキングメーターが設置してあるんでございますが、現在、県警交通規制課では道交法の改正によりまして駐車違反を特に厳しく取り締まっておられるような現状でございまして、受け皿の公営駐車場の絶対数が不足しておるということで、さらにパーキングメーターの増設をしたいという意向を持っておられます。公営駐車場が建設されればすぐにでも撤去するということでありますが、現在の状況のもとでは平和通りのパーキングメーターの撤去については非常に困難かと思います。よろしく御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 99: ◯副議長(大野栄吉君) 総務部長、奥村元宥君。    〔奥村元宥君登壇〕 100: ◯総務部長(奥村元宥君) お答えを申し上げます。競輪場への入場者は、昭和四十九年度をピークに全国的に年々減少してきておりまして、本市におきましてもほぼ同様の傾向をたどってきているのであります。昭和六十一年度における岐阜市営競輪におきましては、車券売上額は前年度比八・七%の増加をいたしましたが、入場者は二・九%の減少となったのであります。入場者の減少の原因につきましては、若年層を中心としたレジャー志向の変化、多様化など、いろいろ言われているのでありますが、ファン層の拡大を図るため有力選手の確保に努めているほか、車券の早朝発売、ファンサービスとしての景品の配付などを実施しているのであります。また、今後施設改善にも努力をしてまいりたいと思っています。御提言がありました参加選手のバイオリズム資料の配付につきましては、主催者であります岐阜市が直接ファンに対し資料を提供することであり、難しい面が生ずるおそれが予想されますので、慎重に調査検討してまいりたいと考えています。以上でございます。    〔「議長、三番」と呼ぶ者あり〕 101: ◯副議長(大野栄吉君) 三番、大野邦博君。    〔大野邦博君登壇〕 102: ◯三番(大野邦博君) それぞれに御答弁をいただきましたが、二点ばかり御要望申し上げたいと思います。  土木部長さんにでございますが、柳ケ瀬の水路は、地元柳ケ瀬でも活性化の起爆剤となるところと思いますが、用水路の幅が三メートルと狭いために地元も用水路の開発に向けて用水路沿いの土地提供をしてもよいと言っており、それは長崎屋ビルの裏にある用水路沿いの空閑土地のことでありますが、用水路とともにその空閑土地もともにコミュニティー水路として憩いの場あるいはミニイベント広場として整備、施工していただけるよう御要望を、期待しておるわけでございます。  それと、駅前平和通りのパーキングメーターの駐車場でございますが、土木部長さんの御返答だと、まだ増設をされるということで、なかなか難しい問題ではございますが、それではまたかなり民間の駐車場に対しても、休日時など交通が渋滞するおそれがあるわけでございますが、そういう点、特に先ほども申しましたように、来年の未来博開催中は、交通渋滞と申しますか、ラッシュは気の狂うほどのような形になるわけでございます。どうかそういう点よく調査研究され、再度お考え方を直されるよう──直されると言っては大変申しわけございませんが、再度御検討いただきますことを御要望いたしまして、私の質問を終わらさしていただきます。(拍手)    〔私語する者あり〕 103: ◯副議長(大野栄吉君) この際、暫時休憩いたします。  午後三時 一 分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後三時二十五分 開  議 104: ◯議長(四ツ橋正一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。六番、田中信生君。    〔田中信生君登壇〕(拍手) 105: ◯六番(田中信生君) お許しをいただきましたので、まず教育問題の中で、青山中学での事柄から所見を述べ、順次お尋ねをいたしたいと思います。  十月六日夕刻より行方不明となり、十一日朝長良川で帰らぬ人となって見つかった船戸前青山中学校校長先生についてのニュースは、関係者はもとより地元市民にとって大変なショッキングな事態でありました。何ゆえにかような結果になったかについて、世間ではさまざまな憶測や一部の局部的な面だけをとらえたマスコミの報道などによってのみ知る市民の理解に限られた範囲の知識であることでありますが、各種の報道をまとめてみますと、学校側が素行の悪い生徒二人に就労を認める文書を出し、父母らがこれに強く抗議したため、同校長先生が板挟みに遭い自殺したらしい。学校側は現実的な解決策として就労を認めたが、学校教育法、労働基準法では、中学生の就労はもちろん禁止されており、生徒指導のあり方に悩む現場教師らの苦悩をも浮き彫りにしたということでありましょう。十月十三、十四の両日付で報道された新聞記事には、各社それぞれにニュアンスの異なった部分、そしてまた知らされていない内容があることも市民が理解しなければならないところでもあります。また、去る十月十六日に開かれた文教委員協議会での報告や意見の中でも感じられたことは、何ゆえに学校教育法、労働基準法に触れられるようなことになったのか、その経緯や問題点についてもっと深く取り扱わなかったかということであります。十一月十六日の文教委員協議会において教育委員会から報告された市内の中学校二十一校を総点検してもらった結果の、いわゆる問題生徒の実態は、親の保護下にある生徒が六名、現場の先生方が指導の限界にあると判断される生徒がおよそ三十名、少年院や鑑別所等の施設へ収容されている生徒が十四名であるとのことでありました。今まで各学校においてふたをしてきた実態の一部という表現が適切なのかもしれませんが、これだけの赤裸々な実態が明るみに出たのでありますが、昭和六十二年五月現在、岐阜市内の小学生三万二千百二名、中学生二万四百六十一名、合計五万二千五百六十三名の中での数字であります。登校拒否だとか非行、触法児童生徒の存在は、学校教育の中でも決して切り捨てたりできる問題ではありませんが、学校で抱える以前の問題として、親が自分中心に行動する家庭に比較的多く、また、子の要求のままに何でも与えたりして我慢をする力を養うことを忘れたり、過保護、過干渉の激しい家庭にも起因するということを踏まえ、建前でなく本音の血の通った心の教育ができるのにはどうしたらよいのかは、大きな課題でもあります。そこで、いま一度思いますのに、この十月の状態の中で校長先生の悩みがPTAを初め、地域の皆さん方に早く相談を持ちかけられ、その協力を得られていたのなら、より早くよい結果が出たのではなかっただろうか。一部の市民の校長先生初め学校側への過度の干渉はなかっただろうかとの、違反という現象だけをとらえ、生徒の立ち直りについての努力が、またそれへの協力がどの程度なされたのか。つまり、事に至った過程をどれだけ観察し、学校の苦しみをよく理解し、その生徒の将来を考え、更生、改善、指導のためもっとほかの面で協力すべきではなかったのか等、疑問も残るのではありますが、聞くところによれば、PTA初め地域の皆さん方は、こぞってこの校長先生のかけがえのない犠牲から生まれたさまざまの心配を一日も早くぬぐい去り、健全で明るい学校と地域にしようと懸命の努力がなされているということであります。ともかく現在、さきに申しました数字も示すとおり、小、中合わせて五万二千五百六十三人の中でわずか五十人、指導の限界に至っているおよそ三十人という一握りの生徒のために、他の大多数の児童生徒らがみずからの正常な教育を受ける権利を犠牲にするようなことこそ、より以上大変重要な事柄であると思います。そして、いま一つ、校内で発生する諸現象の中で教師や仲間生徒に対する傷害や建物や施設、機材に損害を与えることが犯罪であることも認識させ、しかるべき対処をすることも大切な教育の一つでもあります。いろいろな経過があって事象があらわれることをより理解し、人として何ができるだろうかを見詰め、前進への努力をせねばならないのであります。  そこで、教育長さんに次の諸点についてお尋ねをいたしますが、第一に、船戸先生という立派な人物を失った今、いろんな意見を言う人がありますが、これからどのようにして先生の遺志を生かされる所存なのでしょうか。  第二に、問題生徒の中で親が指導監督できない生徒について、学校の教育現場で面倒が見られるのかどうかということ。
     第三に、補導センターを見直し、反社会的な生徒に対する相談をより積極的に取り組みができるようなことを考えられないか、であり、第四に、問題生徒を法にゆだねる前に、自分を見詰める、自分という意識を高めるための施策が、施設ができないものだろうかということであります。これにつきましては、岐阜市第三次総合計画にも提唱されている、仮称・生涯教育センター構想とも絡め、さきに我が党から提出いたしました六十三年度の予算編成に対する要望書の中にもありますように、教育相談センターの中に専門職員も含め、問題が小さいうちに、しかも早期に児童生徒も親も学校も地域も、そして行政も安心して気軽に相談し、話し合いのできる社会全体がかかわる生涯教育の場としてのこの施設の意義と建設に対する所見を、さきに我が党の吉田議員の発言と関連いたしますが、教育長さんに再度お伺いをいたします。  次に、学校給食食器に関してであります。  これは戦後極端に食糧不足であった時代、米国より粉ミルク、缶詰、ジュース類を中心とした補食給食として、児童生徒に何とか栄養価の高いものを摂取させるためにスタートし、岐阜市においては昭和二十六年全小学校で、また昭和四十五年には全中学校において完全給食が実施されたのであります。    〔私語する者あり〕 しかし、この間その意義も次第に変化し、昭和二十九年学校給食法が制定され、その目的として、学校給食を通して正しい食事のあり方と習慣を養うことや、児童生徒間において明るい社交性を養い、集団生活、生活指導の重要な場であることなど、その目標が強調され現在に至っているのであります。この変遷の中給食の内容は年々充実、また多様化されており、その豊かな給食をアルマイト食器で盛りつけ、配ぜんすることの是非が全国的に提起されるに至り、またアルミ食器での犬食いなど、食事マナーについての議論が展開され、逐次その改善がなされてきたのであります。岐阜市においても今日までアルミ食器から時代にふさわしい情操教育の観点からも、よりよい食器に関しての議論がなされてきたのでありまして、これを受け教育委員会としても、メラミン、陶磁器、ガラス、ステンレス、木製品等検討をし、各産地の視察、調査研究を重ね、本年三月議会にメラミン食器導入議案を提出し議決され、さらに本年六月議会における一般質問を受け、再度その安全性に関して調査研究を進め、さらに文教委員協議会では八月二十日その安全性を確認し、ただし、これだけ関心の深い問題であるので導入は可としても、引き続き調査研究を行うこととし、その導入を推進したのであります。  以上の経過を踏まえ、以下数点についてお伺いをいたします。  まず、その安全性についてでありますが、我々も種々研究してまいり、ホルムアルデヒドは自然界にシイタケの二〇〇から四〇〇ppmを初め、身近な食品、かまぼこ、ニンジン、タマネギ等々多くに含まれており、体内において酸化され、炭酸ガスと水となって排せつされてしまう生理作用から、経口摂取の安全性を確認し、また調理現場での気中ホルムアルデヒドの濃度測定調査も踏まえ、その安全性を確認したところであります。また、使用中の給食用メラミン食器のホルムアルデヒドの検査においても、アセチルアセトン法、AHMT吸光光度法双方にて各種の条件、あるいはサンドペーパーで傷つけた条件においても基準以下であったものであります。また、本年十一月二十五日から二十七日にかけて、厚生省主催の食品化学講習会において、厚生省内山食品化学課長さんのあいさつによる、メラミン食品のホルムアルデヒドの日本の規制値で十分安全な域にあり、諸外国に比較しても遜色のないものであるとの記録もあります。こういった中で教育長さんは現在確固たる自信を持ち、その安全性を表明されるのかをお伺いいたします。  また、衛生部長さんには、厚生省の見解並びに衛生部長さんとしての安全性に対する見解をお伺いいたします。  そして、薬科大学の学長さんには、生理学的にホルムアルデヒドが人間にどうかかわっているのかをお伺いいたします。  次に、食器の導入に関してでありますが、学校給食実施基準第二条「在学するすべての児童又は生徒に対し実施されるものとする。」また、第六条学校給食設備中五番目に、食器類は、保健衛生上及び管理上適切なものでなければならないとありますが、一つに、一部児童が食器を持参していることについて学校教育上問題はないのか。  第二に、各家庭では、学校給食器ほど有効な殺菌、消毒加熱処理はできないと思われるが、一部児童の持参する食器には衛生上問題はないのかについてもお伺いをいたします。  続いて、岐阜市の観光と中部未来博に関してお伺いをいたします。  観光の目玉であります鵜飼の観覧客は、六十一年二十七万三千九百三十七人であったのが、六十二年二十六万八千七百五十四人になり五千百八十三人の減少でありました。この数字は次のような内容を考慮した場合、大変深刻な側面をも持つものであります。すなわち、開催日を六十一年百五十六日間、六十二年には百五十七日間と一日プラスしたほか、六十一年度から船を二そうふやし、一日一回の乗船客を三千二百名にし、また、修学旅行による乗船生徒について六十一年が四校で六百四十一名、六十二年は七校、千五百八十一名と倍増させ、また好評の市民鵜飼を金・土・日のいわゆる鵜飼のゴールデンデーにも開放し、回数を二回増加させ、二十四回を開催し、九百十九名増加させたりの努力をなされた結果でもあります。減少した理由は観光形態の変化、すなわち、団体旅行の小型化あるいは観光客の消費志向の多様化等々いろいろ指摘されるのでありますが、鵜飼の魅力の低下あるいは運用の仕方に一考を要するのではないかと思われるのであります。  過日、関東地方のある知人から、会社の御招待客を連れて鵜飼見物に来たんだけれども、船の中での宴会もいいが、とにかくトイレに大変困って随分気分の悪い思いがした。船からおりて移動トイレまで行くのができず、我慢して半病人になった御婦人が出たほどで、もう二度と連れて行く気はしないと大変な不満をぶつけられたことがあります。乗船時間平均二時間から三時間で、特に乗船客が集中する夏などは、暑い中、狭い船の中で待つことは景色を楽しむどころではなく、やっと目の前に来た鵜飼船は三十分足らずで見せ場が終わってしまうのであります。来年は本県最大のイベント、中部未来博、岐阜市制百年の事業を控え、飛躍的に観光客の増加が予想される中、岐阜の鵜飼をアピールするビッグチャンスでもあります。せっかく多くの観光客に岐阜を見ていただいて、それが不平不満であっては大変なことでもあります。大切な六十三年、その岐阜の観光と鵜飼のあり方に関して以下数点について経済部長さんにお伺いをいたします。  まず、鵜飼のゴールデンシーズンである夏の期間は、中部未来博と同時に開催され、大変な混雑が予想されますが、このようなとき、いかに乗船客の皆さんにゆとりのある満足される鵜飼を計画されておられるのか。  次に、上鵜飼の乗船場までのバス輸送が不評であるとのことです。現在のように、長良橋上流だけでなく、忠節橋あたりまでを鵜飼場所にして、右岸の記念碑付近からの乗船ができるようにすれば、市や旅館のバス料金の負担も少なくなり、鵜飼エリアが近くの場所で、しかも広くなり、イメージアップにつながると思いますが、これについての考え方をお示しください。  第三に、九月及び十月における鵜飼開始時間が七時では早過ぎるという声が多く聞かれます。聞くところによりますと、鵜匠さんや船頭さんの御都合にもよるらしいとのことですが、旅館関係者らの話によれば、あと三十分ぐらいの余裕があればかなりの観客増加が見込まれるとのことであります。そして、トイレを船に設置できないとすれば、移動トイレをもう少し船に近い場所までお願いできないかとの希望もあり、お客様主体の鵜飼であるようにとの願いについて御所見をお伺いいたします。  第四に、お客様を乗せると船は直ちに観覧場所の所定位置に行き、そこで二時間ほど待っているのでありますが、これを踊り船のサービスだけでなく、川を回遊させ、金華山や長良川の景色をいろいろな角度から見てもらうことは涼風のサービスもでき、大変変化のある観光になるのではないでしょうか。この点についてのお考えもお願いをいたします。  第五としては提案ですが、鵜飼観覧船を利用して、千鳥橋から記念碑までのコースの遊覧事業を興し、昼間の観光目玉にとの案はいかがなものでしょう。鵜飼見物で泊まられたお帰り前のお客様やマイカーでの家族連れなどのお客様にも意外と受けるのではないかと思います。  次に移ります。  実は私、過日長良川を船で往復をしてみました。これに先立ち長良橋から左岸堤防を車で調査をいたしましたが、羽島駅からは西へおよそ一キロメートル、歩いて十分、車なら二分という極めて近い所の河原までおよそ十九キロメートル、四十キロ程度のスピードで約四十分というところであります。私たち四人の乗ったとま舟が九・五馬力の船外機をつけて鵜飼観覧船事務所を出発し、河原の石がだんだん小さくなり、やがて砂、土に至る道のりの中で途中の景色はまた珍しいと申しましょうか、ともかく一見に値する貴重な道中でありました。いろいろと写真も撮ってまいりました。秋の日の船から眺める両サイドの景色は、鏡島大橋下流あたりでキジを、そしてさらに下るに従ってカモやカモメに似た水鳥、サギ、カワウなど幾つもの水鳥が認められ、穂積大橋の付近では寝そべっている乳牛の背に立って、絶景かなと言わんばっかりにあたりを眺めているシラサギがいたりもしました。時折変化の見られるきれいな川の流れの中で、アユなどの魚の姿や川ガニ漁のかごが点在する様子や、河原の植物や数々の橋、樋門のある排水機場や川の合流箇所など、ふだんには見られない景色には興味津々たるものがあったのであります。そして、羽島の新幹線鉄橋下まで時間は何と一時間、これは帰り道船でさかのぼってくるときも五分と違わないタイムでありました。それから、河渡橋、鏡島大橋とだんだんと上っていく中で、遠くにあった金華山や市街の建物が次第に大きく身近に迫ってくるその情景は、一段とまた感覚を新たにするものでもあります。  そこで提案でありますが、いかがなものでしょうか。未来博の交通手段の一つとして、それは大量輸送はできないにしても、風光明媚な景色を案内しながら、交通渋滞のないコースとして未来博会場に最も近い金華橋付近までお客様を御案内するにも、岐阜羽島駅から一時間足らずで到着するのであります。二一号線の穂積大橋付近からの乗船にしても三十五分程度で到着できます。鵜飼観覧船を活用できないものでしょうか。臨時の利用だとはいえ解決しなければならない問題もあることでしょうが、決して閉ざされた発想ではないと思います。岐阜市だけの取り組みではなく、未来博関係者の一員としての御所見を企画開発部長さんと経済部長さんにお伺いをいたします。  以上で第一回目の質問を終わります。(拍手) 106: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 107: ◯教育長(浅野 勇君) 私たちも立派な校長を亡くしたことについて極めて残念に思い、事の重大さを痛切に感じておるところでございます。そして現在、船戸校長の御遺志をどう生かしたらよいかということについて鋭意努力しているところでございます。御存じのように、船戸先生は多くを語らない人でありました。それだけに語られることには哲学があり、教育の基本が含まれていました。こうした先生の言葉を思い出し、かみしめながら先生のお心に沿えるよう努力したいと考えておるところでございます。  二つ目の御質問でございますが、確かに議員の御指摘のように、学校の指導が十分通らない生徒がいることは事実でございます。御存じのように、十月十六日に文教委員協議会が持たれました。このとき私たち教育委員会は三つの課題をいただきました。一つ目は、青山中学校問題の事実関係を明らかにすること。二つ目は、他の中学校に同じような問題がないか、市内中学校の生徒指導を再点検すること。三つ目は、前二つについて報告、あわせて対策を示すこと。の三つでした。十一月十六日に再び文教委員協議会が持たれ、これらについて報告をいたしました。そのときも申しましたが、私たちの判断で現在およそ三十名の生徒は学校だけの指導で立ち直りが困難ではないかと思われる生徒がおりました。大変残念なことではありますが、現在の生徒指導の実態の一つとして認めざるを得ないのであります。  したがって、三つ目の御質問の答えになるわけでございますが、教育委員会といたしましては、現在ある市教委の指導機関を効果的に活用することで対応していきたいと現在考えておるところでございます。具体的には御質問にありました補導センターあるいは六カ所に設置しております青年会館等々の見直しでございます。このことにつきましては、今月発足を予定しております生徒指導緊急検討委員会で御検討をお願いするつもりでいるところでございます。  四つ目の御質問でございますが、そのための施設、つまり御質問者のお言葉をおかりしますと、法にゆだねる前に指導する施設については、まず現在ある施設の見直し及び実践をした後に改めて考えてみたいと思っているところでございます。ただ、御質問者の御提言の仮称・生涯教育センター構想につきましては、吉田議員の御質問にお答えしたように大変ありがたい御提言として受けとめ、前向きに検討していきたいと考えておるわけでございます。  次に、メラミンの問題でございますが、安全性に確信を持っているかということでございます。導入につきましては本会議でもたびたび論議され、安全性については衛生試験所、大学、厚生省、文部省等の指導、さらには既に使用している学校、事業所の実態も検討調査しながら確信を持って進めておるところでございます。  食器持参ということは教育上問題はないかということでございますが、学校給食が教育の一環として実施されている以上、同じ食器で同じものを食べるということに意義があるわけで、別の食器を使用するということは学校給食の目的に反することになり認めるわけにはいきません。殊に児童生徒に与える心理的な影響も心配されるわけでございます。  次に、自前食器の衛生上の問題でございますが当然あるわけで、食器持参の際の入れ物、包装など、また食事後の汚れの始未、洗浄、消毒等、衛生面の管理が十分行き届かないので、保護者にこの面からも理解を求めておるところでございます。いずれにしましても食器持参は教育不信につながるので、教育現場でそのような事態が一日も早くなくなり、すべての子供たちが同じ食器で楽しい学校給食が実現できるよう努めてまいりたいと思うわけでございます。  以上でございます。    〔私語する者あり〕(笑声) 108: ◯議長(四ツ橋正一君) 衛生部長、高橋 豊君。    〔私語する者あり〕    〔高橋 豊君登壇〕 109: ◯衛生部長(高橋 豊君) お答えします。行政処分を伴う行政業務は法に基づいて執行しなければなりませんし、メラミン食器もその規格基準が法に規定されております。その基準をクリアしたものはこれにクレームをつけることはできません。また、国は現行の規制基準で基準を満足できれば安全であると言っております。私どもそれを信じる以外にございませんので、よろしくお願いいたします。(笑声) 110: ◯議長(四ツ橋正一君) 薬科大学学長、堀 幹夫君。    〔私語する者あり〕    〔堀 幹夫君登壇〕 111: ◯薬科大学学長(堀 幹夫君) 生理学的にホルムアルデヒドは人間とどうかかわっているか、田中信生議員の御質問にお答えいたします。  初めに、若干専門的な領域に触れますので、どうかお許しください。ホルムアルデヒドは、常温では気体でございまして、水と反応して水和物となり、その水溶液はホルマリンと命名されております。生体中でホルムアルデヒドは炭素一個の単位、カーボン一つの単位、いわゆるC1ユニットと言われる成分でございます。植物では極めて重要なC1ユニットでございまして、これが六個重合いたしましたものが皆さん御承知の砂糖の成分のグルコースなどでございます。また、ホルムアルデヒド六分子とアンモニア四分子からはヘキサミンという物質が生成いたします。さらに、ホルムアルデハイド三分子と硫化水素三分子からはシイタケのにおいであるレンチオニンという物質になりまして、したがいまして、シイタケからホルムアルデハイドが多く検出されるゆえんでございます。このように天然中からホルムアルデヒドが検出される植物または野菜に多いわけでございまして、したがいまして、食品添加物等の規格基準が昭和四十五年十月二日付で改正されまして、天然食品中のホルムアルデハイドに関する規定は削除されています。人間ではホルムアルデヒドは蟻酸への酸化を含めまして、還元型の葉酸というビタミンの一種の関与によりまして、アミノ酸の一つグリシンからセリンへの相互変換に役立っております。しかし、これは微量ということが言えるわけでございますが、大部分は一般に酸素、窒素、硫黄を含む物質のあるものは人体の中で肝臓の中のp─四五〇という酵素によって酸化されまして、その後自然に分解してホルムアルデハイドを生成し、そういう過程を経まして代謝系へ進んでいき、最後には水と炭酸ガスになります。シイタケのにおいも同様な過程で代謝されるものと思います。なお、医薬品の中には代謝にホルムアルデハイドの生成過程をするものがたくさんあることを申し上げまして説明とさしていただきます。 以上でございます。(笑声)    〔私語する者多し〕 112: ◯議長(四ツ橋正一君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 113: ◯経済部長(鷲見 巌君) お答えをいたします。  第一点でございますけれども、混雑が予想される未来博期間に関し、鵜飼にゆとりを持たせるために鵜飼観覧区域を金華橋あるいは忠節まで延長できないかいうような御質問でございます。鵜飼観覧区域は県の漁業調整区域と関係団体との内規合意によって長年にわたりまして一定の区域が定められておりますが、水位が高いとか、あるいは出船数の多いとき等には相対的に動く距離も制限され、特に土・日に関しては時にはゆとりに欠ける部分があるとの指摘もあるわけでございます。区域の拡大については、関係機関との調整に加え鵜飼従事者との協議はもちろん、現河川の水位、水量、河床状況等、物理的な事情が優先するかとも存じます。しかしながら、ただいまの御提言につきましては、鵜飼関係者で構成する運営協議会の席上へも御披露申し上げまして、今後の重要な課題として研究をしてまいりたいと存じます。また一方、停船中の待ち時間対策につきましても、来年度におきましては踊り船、太鼓、鵜飼説明等はもちろんでございますが、二回制鵜飼の実施日の拡大あるいは花火の打ち上げ等によりまして、一層の充実を図ってまいりたいと存じます。  それから第二点目の、乗船後の遊船を川の上下で回遊することはできないか、また、終了後につきましてもそのようなことができないかというようなことでございますが、観覧船の回遊時間等については、多数の出船がある中で努めて船を動かし、また、距離もとるよう努力をし、停船後は踊り船、太鼓船等のイベント船の御観覧をいただいております。殊に土・日の出船数の多いときにはその都度船員組合とも協議を重ね、当日の配船やとかあるいは鵜飼観覧の工夫等に意を用いているところでございます。来年は重要な年でもあり、鵜飼事業にとっても格別意を新たにして接客に当たらなければならないと考えております。鵜匠、船員に対しても御意見の趣旨を十分説明をし、御理解と御協力を得て観覧船のサービスに努めてまいりたいと存じます。  それから、九月、十月の鵜飼開始時間を三十分程度おくらせてはどうかという御提案でございます。御指摘のような御意見がかつてもございました。そういったようなことから六十一年から十五分刻みで調整を図ってまいりましたが、さきにも申し上げましたように重要な年にも入ってまいります。関係者ともよく相談をいたしまして御趣旨に沿うように努めてまいりたいと思っております。  それから、忠節橋、記念碑、観覧区域にしてはどうかとの御提案でございます。第一点で御答弁申し上げましたように、観覧区域の拡大については関係機関とかあるいは漁業者との調整や物理的な事情もありますので、鵜飼運営協議会にも諮りまして、重要な問題として研究をさせていただきたいと思っております。  それから、鵜飼観覧船を利用して、千鳥橋から記念碑までを昼間の遊覧事業として、新たに観光の目玉としてはどうかとの御提案でございます。観光創出ということでユニークな御提案と存じますが、河川の状況を見てみますと、上流部では年々河床が高くなってきておりますので、河川をしゅんせつをし河川の流れを変える必要もありますし、漁業権の問題もあるように承っております。関係機関の意向を聴取する中で調査研究をしてまいりたいと存じます。  それから、中部未来博中の羽島、長良間の水上輸送についての御提案でございます。未来博期間中、陸上交通が飽和状態になると予想されることから、水上交通の新規活用の御提案でありまして、議員自身が実際に乗船体験をされた上での御提案でありまして心から敬意を表するわけでございます。水上輸送については許認可権を有する運輸省や河川管理権を有する建設省、さらには漁業権を持つ漁連等とのかかわり合いも深いわけでございます。加えまして現状の水位等、そういったようなところ、あるいは安全面、利用ニーズ等々、幾多の調査検討をしてまいりたいと思うわけでございます。全く新しい提案でございますので、よく研究をさせていただきたいと存じます。  以上でございます。    〔私語する者あり〕 114: ◯議長(四ツ橋正一君) 企画開発部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 115: ◯企画開発部長(高木 直君) 未来博の交通手段として鵜飼観覧船を羽島駅から上流まで使えぬかと、まあこういうことでございます。大変ユニークな発想、御提案かと存じます。まあ今、この観覧船を使っての川の状況につきましては、経済部長がいろいろ申し上げた問題点もあるわけでございますが、このほかにもその場合に定員四人だというようなこと、聞きましたんですが、定員とか料金の問題もあるわけでございます。さらに一番大事なのは、いわゆる観光による川下り、川上りというようなことと違いまして、博覧会へ行こうという交通の手段として利用する場合に、モータリゼーションの発達した現在において、そういったものが交通の手段として皆さんが利用するかどうかということも一つの問題でございます。いわゆる交通緩和に対する寄与率というものが経費との関係においてどうかということもあるわけでございますが、いずれにしましても大変ユニークな御提案でございますが、博覧会協会の中での総合交通体系の中で検討してもらいたいと、このように考えております。以上でございます。    〔「議長、六番」と呼ぶ者あり〕 116: ◯議長(四ツ橋正一君) 六番、田中信生君。    〔田中信生君登壇〕 117: ◯六番(田中信生君) いろいろな点について御答弁をいただきまして感謝をしております。  船戸校長先生とのお別れの式がこの十二日土曜日に青山中学体育館でしめやかに営まれました。かけがえのない貴重な命のかかわったこの事柄について、二度とこのような不幸なことが起こらないように前進するよう、その努力を期待したいのであります。  食器持参の問題については、親たちのエゴで持参を強制されている児童もいるとも聞いております。もしそうであるとすれば、児童はそれこそ食事について正しい理解と望ましい習慣を養うことや、学校生活を豊かにし明るい社交性を養うことを目標とする学校給食法にもそぐわない対象者になってしまうことになり、広い視野で物事を理解できない一部の親さんがいるとすれば、私は大変心の寂しい思いがするのであります。学校給食器については是は是、非は非として毅然とした姿勢で対処していただきたいと思います。  鵜飼に関しての問題は、できることから、より早く実現できるよう格段の御配慮をお願いいたします。  未来博の船での交通については、ぜひとも協会への伝達を希望いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 118: ◯議長(四ツ橋正一君) 十五番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕(拍手) 119: ◯十五番(服部勝弘君) 発言通告をいたしました四項目につきましてお尋ねをいたします。  まず、政策空き家の対応につきまして建築部長にお尋ねをいたしたいと思います。  岐阜市では昭和六十二年の十二月一日現在、三千六百七戸の市営住宅を管理しておられます。最近御承知のように核家族化によりまして市営住宅も空き部屋がほとんどない状態であります。特に宇佐ハイツなどの高級アパートは希望者が殺到いたしまして、抽せんでないとなかなか入れないといったぐあいであります。ところで、こうした状況とは別に、市営住宅の中でいろいろな政策上、入居者の募集を停止して空き家にされている住宅が昭和六十二年三月三十一日現在で合計百五十八戸あります。しかも、これらの中には昭和五十一年ごろから既に空き家のままになっているというのもございます。例えば、黒野の北住宅とか長森南団地の住宅等がそうであります。そこで、多くの市民の間から、なぜ空き家にしておくのだといった疑問が出てくるのは当然であります。例えば百五十八戸の空き家のうち百戸分を、例えば月額五千円で貸したといたしましても月々五十万円の家賃が入ってくる勘定であります。一年間に直しますと六百万円、十年で六千万円という数字になろうかと存じますが、こうしてみますと、もったいないということになります。言うなれば役所の原価意識が問われるゆえんであります。まあ政策的なことはわかるといたしましても、せめてこれらの空き家に対しまして、条件つきでもよいから入居者を募集したらということを思うわけでありますが、このことは住宅の管理面からも、また、空き家にして放置しておけば部屋は悪くなる、用心も当然悪い、そういった弊害が出てきますので好ましくないと思うわけであります。よって、これら政策空き家の今後の対応についてどのように考えておられるか、また、このような状況をむだ遣い……むだであると思われるが、建築部長はどのように考えておられるか、それぞれお尋ねをいたしたいと思います。  次に、校下公民館にあります公民館文庫の利用状況と今後のあり方について教育長にお尋ねをいたします。  岐阜市における図書館の利用者は年々増加をしまして、昨年昭和六十一年度においては九十二万四千五百三十四冊に達し、市民一人にいたしますと約二・二四冊の図書が貸し出されたことになっております。また、同年における蔵書数も二十八万五千四百三十冊を数えております。貸出手続におきましても、御承知のように今月から電算化による利用カードが発行され、利用者の利便とサービスが図られていることに対し、関係者の努力に対し高く評価をする次第であります。ところで、これら図書館のほかに岐阜市では公民館文庫が開設されまして、市民に図書の貸し出しがされております。そこで、この公民館文庫の利用状況を見ますと、昭和五十九年度八千三百六十五冊、同六十年度には九千七百冊、また六十一年度、昨年には八千百九十六冊となっておりますが、最近の傾向といたしましては減少の方向にあると思われるわけであります。しかも地域によってばらつきがあり、利用者がほとんどないといった所もあるわけであります。これには図書館の奉仕網の充実、すなわち、加納分館とか長良、東部、西部図書館の開館、自動車図書館のわかあゆ号の巡回などによる影響があると考えられます。そこで、公民館文庫の利用状況の実態と今後の運営についてどのような対応を考えておられるか、教育長にお尋ねをする次第であります。  次に、老人保健について福祉部長にお尋ねをいたします。  老人保健法を生み出す背景の第一は、無料化制度発足後の予想を超えた老人医療費の著しい伸びにありました。岐阜市においてもその伸びは著しく、昭和五十八年度の総医療費は九十七億三千七百万円にすぎなかったのが、昭和五十九年度には対前年比の一四・二%増の百十一億九百万円、さらに昭和六十年度には百二十九億四千七百万円と対前年比一六・五%の増加となりました。また、昨年昭和六十一年度は百三十九億八千八百万円と、制度発足四年足らずで一・四倍近い額に増加いたしております。医療費の増加には診療報酬の改定のほか、人口の増加と高齢化、疾病構造の変化、医療技術の進歩、新しい医療機器及び新薬の開発、医師及び医療機関の増加、さらには関係者の医療費に対する原価意識の欠如とむだ遣いなど、さまざまな要因があると思われます。いずれにいたしましても、今後とも医療費が国民経済の伸び以上に増加することは予想しておかなければならないと思うわけであります。特にこの老人医療費は、老人人口の増加や疾病構造の変化に大きく影響されるだけに、国民医療費の伸びをさらに上回ることは確実であります。将来、老人医療費の額が具体的にどの程度の額になるかは、医療費の増加の原因が複雑多岐であるだけに推計は困難であるといたしましても、今後も増加することは間違いない事実であると思います。したがいまして、岐阜市におかれましては、この増加し続ける老人医療費の適正化やむだ遣いに対し、どのように対応されるかお尋ねをする次第であります。  最後に、補助金につきまして市長にお尋ねをいたしたいと思います。  議会事務局よりいただきました資料によりますと、岐阜市が年間百万円以上の補助金を出している団体は現在六十八団体となっております。それぞれの補助目的によって支出されており、そのことについて否定するものではありませんが、問題はこれら補助金の使われ方、すなわち、ホーナー効果ならぬ補助金効果であります。既得権的な形でマンネリ化して出されていないか、また、出された補助金が本来の補助目的に沿って有効に使われているかなど、その内容が問われるところであります。そこで、総務部長から各部・次長・課長等に出されました岐阜市総財第三百三十号、昭和六十二年十一月二日の「昭和六十三年度予算の見積書の提出について(通知)」によりますと、いわゆる歳出に関する事項の中で、その括弧三、補助費等ということで「補助費等のうち、特に補助金は、漫然と計上することなく、社会経済情勢の進展や住民ニーズなどに即応しつつ「公益上必要かどうか」を認識するとともに、行政の責任分野、経費負担のあり方、また事業効果等を検討し、過去の実績にとらわれることなく不断の見直しを行い、その事項に留意して整理合理化に努めること。」ということで通達をされております。そこで、具体的な効果として新年度予算においてどれだけ見込んでおられるか、今後の対応について市長にお尋ねをする次第であります。  以上で第一回の質問を終わります。(拍手) 120: ◯議長(四ツ橋正一君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 121: ◯市長(蒔田 浩君) 補助金の見直しにつきましての御質問にお答えを申し上げます。  毎年度予算編成の方針にも各課には通知いたしておりますし、また、補助金の内訳も私も査定の中で見るわけであります。臨時的なものは、その年だけのものもあろうかと存じますが、一般的には毎年補助をしておるものが多いわけでございます。先ほどもおっしゃいましたように、相当の団体への補助があるわけでございますが、なかなか私も実際に補助の一件一件を見まして、これは縮小するとか、これは廃止するとか具体的にそれを考えても、こういう地方団体の補助というのは、きちっと相手がわかっておりますし、使用の目的もわかっておりますし、監査委員の監査もあるわけであります。したがって、それなりに、それらの団体が業務を遂行する上において市民への社会的貢献度が高いというふうに思っておるわけであります。国におきましても補助金の見直しというようなことはございますが、国は地方団体の補助金を三年間にわたりまして補助を切ってきたわけです。これは理屈も何もないわけであります。お金がないからということだけのことでございますが、(笑声)地方行政というのは、ただそれだけで補助金というものはなかなか切れないわけであります。もっとも、そのような地方自治体に相なった場合のことは別でございますけれども、そうでない限りは有効的な使用があるというふうに私たちも認識をしておるわけであります。ここにも出ておりますように、議会費から総務費、民生費、衛生費、労働費、農林水産、商工、土木、消防、教育と全部補助金がございますが、六十一年度と六十二年度と比べますと、六十二年度の方が額は少なくなっておるわけでございます。いわゆる議会の研修費補助金、これらもなかなか増額の要求はあるわけでございますけれども、なかなか難しい。あるいはまた職員の研修補助金、同じことであります。さらにこの敬老祝金とか私立保育所とか合併浄化槽の設置とかファッションフェスタ、ちょうちんまつり、自主防災組織、私立幼稚園補助、自治会の連合会、そういうようなものが主なものでございます。したがって、いずれを見ましても岐阜市政の発展のために、あるいはまたそれぞれ目的に合った内容に消費されておるということでございます。したがって、ただマンネリになってはいけない、それは当然であります。マンネリにならずに毎年チェックをしてみると、それでよしとすれば、それが前年度と同じ額の場合もありますし、低くなる場合もあるでしょうし、あるいはまた高くなることもあると。ただ私は、補助金というものはあくまでその事業が進展をする上において補助金が有効に働き、そして事業目的が達せられるというところに有効さがあるというふうに思っておるわけでございます。今後もそうした考え方を十分持って、新年度まだ予算編成いたしておりませんが、また眺めるというふうに思っております。 122: ◯議長(四ツ橋正一君) 建築部長、角田昭二君。    〔角田昭二君登壇〕 123: ◯建築部長(角田昭二君) 御質問の市営住宅の政策空き家についてお答え申し上げます。御指摘のありました百五十八戸の空き家住宅につきましては、すべて建てかえ計画区域内のものであります。これらの住宅は昭和二十五年から三十五年までの間に建設されたもので、住宅困窮時代の量的供給に努め、住宅対策上大きな役割を果たしたことは御承知のとおりでございます。なお、住宅の大半は今後建てかえ事業を実施するに当たり住みがえ用として保管、保有しているわけでありますので、御提案の建てかえ協力者以外の方々に条件つきにしろ賃貸しますと、財政的な効率はいいのですが、一時的でも入居されますと住みなれたところの愛着が深まったり、戸建てに対する魅力や子供の転校などの問題が発生し協力を得られにくいこと。また、第二点としましては、従前の入居者二百八十一戸に対しての住みがえ用として民間の高いアパートを借りねばならないなどの問題が生じ財政的にも難しいわけでございます。いずれにいたしましても建築部といたしましては、今後とも使用に耐え得るものにつきましては管理を十分にして、老朽化したような住宅につきましては防災面、非行の温床等にならないよう順次取り壊していきたいと考えております。建てかえ事業の環境整備や住宅行政に課せられました最も大きな課題でございますので、今後とも早い機会に地元の理解を得るべく鋭意努力をしてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 124: ◯議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 125: ◯教育長(浅野 勇君) 公民館文庫についてでございます。公民館文庫は公民館利用者、会議や諸活動に参加される方が待ち時間などに目についた本を手にするとか、読んでみたい本を借りていくとかして利用していただくための施設としてつくられたものでございます。本の閲覧や貸し出しを主たる業務とする普通の図書館とはやや目的が違う性格を持っておると思います。御指摘のように生涯学習の必要性が叫ばれている今日、最も身近な文庫として多くの市民の方々にもっともっと活用していただけるよう考えていくことも必要と考えておるところでございます。現在、各公民館主事が中心になって公民館活動の一環として公民館文庫の活用に努力していただいておるところでございますが、今後はさらに文庫及び購入図書の積極的な啓蒙や、校下市民の要求にこたえる図書購入方法の改善あるいは来館者が気軽に借り受けられる方法などについて、少しでも改善できるよう努力してまいりたいと考えでおるわけでございます。以上でございます。 126: ◯議長(四ツ橋正一君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 127: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。昭和五十八年の二月にスタートしました老人保健制度は、病気の予防や健康づくりを含む総合的な老人保健対策の推進や、老人の医療費を国民が公平に負担することを目的としておるわけでございます。岐阜市におきましては今御質問にもございましたように、老人人口の増加とともに老人医療費の増加も見られるわけでございます。増加する老人医療費への歯どめ、適正化を図るため、厚生省の老人医療費適正化事業に基づきまして専門職員を雇い上げレセプト等の点検を行うとともに、電算処理によりまして内容点検を行っております。また、老人に健康と医療に対する認識を深めていただくため、年に一回医療費のお知らせを行っておるところでありますが、今後とも正しい医療のかかり方の啓蒙とともに、保健予防的立場から衛生部と連携をとりながら老人医療費の適正化に努めたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。    〔「議長、十五番」と呼ぶ者あり〕 128: ◯議長(四ツ橋正一君) 十五番、服部勝弘君。    〔服部勝弘君登壇〕 129: ◯十五番(服部勝弘君) まあ、政策の空き家についてでございますが、結局さっき言いましたように、既に、例えば十年以上ずうっと空き家の状態で来ておるというのが現実にあるわけですね。確かに目的を持ってあけておられるということは私も承知しておるわけですが、おんなじ空き家でもぽつっぽつっと飛び飛びにあったりします。そういうの、例えば隅の方へ寄せるとか、いろいろ方法は考えられぬことはないわけでありますし、そういうことによって例えば建てかえを早めるとか、効率的な運用を考えるということも当然できますし、現実に、例えばまあ本郷荘を例にとりますと、四十八戸のうちに入居者が三十戸で十八戸空き家があるわけですね。これは、なぜ空き家にしてあるかというその理由につきましては、桜木町、近所にあります桜木町住宅の建てかえ協力者用仮住居として確保、というようなことで、昭和五十六年からあいておるわけであります。こんなようなことでいろいろそれぞれ目的を持っておられるわけですが、結局ずうっとそういう状態が空き家にされた時点から長く続いておるというところに僕は問題があるんじゃないかと思います。そういう点におきまして、今後確かにそういった政策的なことも必要ではあろうかと思いますが、管理面の問題、また家賃収入の効率的な問題等をひとつ十分考えていただきまして、特に最近、最初の質問でも申し上げましたように、非常に空き部屋が一般的には少ないわけですね。ほんで、なかなか入りたくても期間を待たないと入れないというような状態が続いているだけに、そういった点につきましてやはり有効な活用を考えていただきたい、そのことを強く要望いたしておきます。  それから、公民館の文庫につきまして、今教育長、お話しありましたんですが、確かに公民館の文庫というのは非常にある意味では利用、借り入れするということについては非常に難しいかもわからぬです。というのは、やはり蔵書の数が少ないという問題もありますし、なかなか図書、本を借りるだけの目的で公民館へ行くということは、やはり行きのくいという問題もありますし、そういうようなことで非常に運営そのものに、あり方についてもやはり今後考えていただく必要があろうかと思います。特にその、貸し出しについては非常に地域的なばらつきがあるわけですね。例えば全然ない地区もありますし、反面何百冊というようなこと、借り出しされるような地域もありますし、非常にそれぞれ地域の事情もあろうかと思いますが、そういう点も含めましてそれぞれの地域の要望も聞いていただいて、そういった利用者のニーズに沿うような対応も今後考えていただく必要があろうかと思います。  次に、老人保健についてでありますが、御承知のように、現在月八百円窓口で払えばその月には何度診療を受けても医療費はただというような制度になっておるわけですが、この制度云々は別といたしまして、どうもその医療費がかからないで、ただだからかからな損といった、そういうような考え方も一部にはあるんじゃないかと思いますし、また医療機関においても、いらっしゃいいらっしゃいといったようなそういう姿勢が見られるようであります。いずれにいたしましても、患者側、医療機関それぞれにおいて医療費の原価意識を持っていただき、むだのないような対応をしていただくことが必要ではないかと思います。    〔私語する者あり〕  なお、医療通知については、現在一回行っておられるわけですが、今後増加される予定であるかどうか、この点についてちょっと、再度お尋ねをいたしたいと思います。
     それから、補助金についてでありますが、補助金について非常にいろいろの長い経緯の中で出されておるということで、    〔私語する者あり〕 その見直しについて難しい部分もあろうと思いますが、どうかひとつ所期の補助目的に沿った形で運用されるような形で、今後前向きにでき得るなればそういうものを少しずつでも減らしていくという、そういう方向で御検討をいただきたいと思います。  医療費通知の増加する意思、あるかどうかという点について再質問をいたしまして、質問を終わります。 130: ◯議長(四ツ橋正一君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 131: ◯福祉部長森田幸雄君) お答え申し上げます。関係部局ともよく検討してまいりたいと思います。(笑声)            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 延  会 132: ◯議長(四ツ橋正一君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 133: ◯議長(四ツ橋正一君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。本日はこれをもって延会いたします。  午後四時四十分 延  会  岐阜市議会議長      四ツ橋 正 一  岐阜市議会副議長     大 野 栄 吉  岐阜市議会議員      野 村 容 子  岐阜市議会議員      園 部 正 夫 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...