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  1. 岐阜市議会 1985-12-14
    昭和60年第5回定例会(第3日目) 本文 開催日:1985-12-14


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 昭和60年第5回定例会(第3日目) 本文 1985-12-14 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 122 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長小野金策君) 1661頁 選択 2 : ◯議長小野金策君) 1661頁 選択 3 : ◯議長小野金策君) 1662頁 選択 4 : ◯議長小野金策君) 1662頁 選択 5 : ◯九番(近藤武男君) 1662頁 選択 6 : ◯議長小野金策君) 1666頁 選択 7 : ◯企画開発部長三島常男君) 1666頁 選択 8 : ◯議長小野金策君) 1666頁 選択 9 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1666頁 選択 10 : ◯議長小野金策君) 1667頁 選択 11 : ◯消防長石田又八郎君) 1667頁 選択 12 : ◯議長小野金策君) 1668頁 選択 13 : ◯福祉部長鷲本順一君) 1668頁 選択 14 : ◯議長小野金策君) 1669頁 選択 15 : ◯助役(西田 創君) 1669頁 選択 16 : ◯議長小野金策君) 1670頁 選択 17 : ◯九番(近藤武男君) 1670頁 選択 18 : ◯議長小野金策君) 1672頁 選択 19 : ◯十九番(玉田和浩君) 1673頁 選択 20 : ◯議長小野金策君) 1680頁 選択 21 : ◯市長(蒔田 浩君) 1680頁 選択 22 : ◯議長小野金策君) 1682頁 選択 23 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1682頁 選択 24 : ◯議長小野金策君) 1682頁 選択 25 : ◯企画開発部長三島常男君) 1682頁 選択 26 : ◯議長小野金策君) 1683頁 選択 27 : ◯市長室長(横山武司君) 1683頁 選択 28 : ◯議長小野金策君) 1683頁 選択 29 : ◯土木部長(坂井 博君) 1683頁 選択 30 : ◯議長小野金策君) 1684頁 選択 31 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 1684頁 選択 32 : ◯議長小野金策君) 1684頁 選択 33 : ◯建築部長(角田昭二君) 1684頁 選択 34 : ◯議長小野金策君) 1685頁 選択 35 : ◯福祉部長鷲本順一君) 1685頁 選択 36 : ◯議長小野金策君) 1686頁 選択 37 : ◯十九番(玉田和浩君) 1686頁 選択 38 : ◯議長小野金策君) 1689頁 選択 39 : ◯市長(蒔田 浩君) 1689頁 選択 40 : ◯議長小野金策君) 1690頁 選択 41 : ◯総務部長(高木 直君) 1690頁 選択 42 : ◯議長小野金策君) 1690頁 選択 43 : ◯十四番(早川竜雄君) 1690頁 選択 44 : ◯議長小野金策君) 1702頁 選択 45 : ◯市長(蒔田 浩君) 1702頁 選択 46 : ◯議長小野金策君) 1703頁 選択 47 : ◯交通部長(三輪久彦君) 1703頁 選択 48 : ◯議長小野金策君) 1704頁 選択 49 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 1704頁 選択 50 : ◯議長小野金策君) 1705頁 選択 51 : ◯土木部長(坂井 博君) 1705頁 選択 52 : ◯議長小野金策君) 1706頁 選択 53 : ◯教育長(浅野 勇君) 1706頁 選択 54 : ◯議長小野金策君) 1708頁 選択 55 : ◯十四番(早川竜雄君) 1708頁 選択 56 : ◯議長小野金策君) 1708頁 選択 57 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1708頁 選択 58 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1709頁 選択 59 : ◯教育長(浅野 勇君) 1709頁 選択 60 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1709頁 選択 61 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1709頁 選択 62 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1709頁 選択 63 : ◯十四番(早川竜雄君) 1709頁 選択 64 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1712頁 選択 65 : ◯十二番(大前恭一君) 1712頁 選択 66 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1717頁 選択 67 : ◯生活環境部長(杉山恵規君) 1717頁 選択 68 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1718頁 選択 69 : ◯福祉部長鷲本順一君) 1718頁 選択 70 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1719頁 選択 71 : ◯教育長(浅野 勇君) 1719頁 選択 72 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1720頁 選択 73 : ◯十二番(大前恭一君) 1720頁 選択 74 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1721頁 選択 75 : ◯五番(林 貞夫君) 1721頁 選択 76 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1729頁 選択 77 : ◯市長(蒔田 浩君) 1729頁 選択 78 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1731頁 選択 79 : ◯企画開発部長三島常男君) 1731頁 選択 80 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1732頁 選択 81 : ◯都市計画部長(武藤治雄君) 1732頁 選択 82 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1732頁 選択 83 : ◯土木部長(坂井 博君) 1733頁 選択 84 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1734頁 選択 85 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1734頁 選択 86 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1734頁 選択 87 : ◯教育長(浅野 勇君) 1734頁 選択 88 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1737頁 選択 89 : ◯五番(林 貞夫君) 1737頁 選択 90 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1739頁 選択 91 : ◯企画開発部長三島常男君) 1739頁 選択 92 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1739頁 選択 93 : ◯土木部長(坂井 博君) 1739頁 選択 94 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1739頁 選択 95 : ◯七番(堀 征二君) 1740頁 選択 96 : ◯副議長(四ツ橋正一君) 1742頁 選択 97 : ◯議長小野金策君) 1743頁 選択 98 : ◯市長(蒔田 浩君) 1743頁 選択 99 : ◯議長小野金策君) 1745頁 選択 100 : ◯教育長(浅野 勇君) 1745頁 選択 101 : ◯議長小野金策君) 1746頁 選択 102 : ◯生活環境部長(杉山恵規君) 1746頁 選択 103 : ◯議長小野金策君) 1747頁 選択 104 : ◯七番(堀 征二君) 1747頁 選択 105 : ◯議長小野金策君) 1748頁 選択 106 : ◯市長(蒔田 浩君) 1748頁 選択 107 : ◯議長小野金策君) 1749頁 選択 108 : ◯教育長(浅野 勇君) 1749頁 選択 109 : ◯議長小野金策君) 1749頁 選択 110 : ◯二十七番(松尾孝和君) 1749頁 選択 111 : ◯議長小野金策君) 1753頁 選択 112 : ◯市長(蒔田 浩君) 1753頁 選択 113 : ◯議長小野金策君) 1754頁 選択 114 : ◯生活環境部長(杉山恵規君) 1754頁 選択 115 : ◯議長小野金策君) 1755頁 選択 116 : ◯農林部長(平下 勇君) 1755頁 選択 117 : ◯議長小野金策君) 1756頁 選択 118 : ◯二十七番(松尾孝和君) 1756頁 選択 119 : ◯議長小野金策君) 1757頁 選択 120 : ◯農林部長(平下 勇君) 1758頁 選択 121 : ◯議長小野金策君) 1758頁 選択 122 : ◯議長小野金策君) 1758頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:  開  議   午前九時六分 開  議 ◯議長小野金策君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長小野金策君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において四十七番小島武夫君、四十八番中村和生君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  第二 第百四号議案から第十二 第百十四号議案まで及び第十三 一般質問 3: ◯議長小野金策君) 日程第二、第百四号議案から日程第十二、第百十四号議案まで、以上十一件を一括して議題といたします。            ─────────────────              〔議 案 掲 載 省 略)            ───────────────── 4: ◯議長小野金策君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第十三、一般質問を行います。順次発言を許します。九番、近藤武男君。    〔近藤武男君登壇〕(拍手) 5: ◯九番(近藤武男君) おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  優先一位ということで議長からお許しを得ましたので、発言通告に基づきまして順次質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に、各行政分野における所管区域の相違と施設の名称ということについてお尋ねをいたしたいと思います。
     各行政が近年高齢化社会、ニューメディア、高度情報化関連の手段と情勢の変化に伴い、新たな施策に取り組まれ、それぞれの分野でその目的達成のために努力されていることは承知いたし、敬意を表するものであります。一般市民として一つ一つ分析をいたす場合、その活動に校下割りは明確化されているものの、任意的とはいえども行政も絡んでの区域割りがまちまちで、きょうはこちらの会合、あすはあちらからの区割り絡みの会合と、参加する人はもとより、その地域の住民はどちらか一つにまとまらないかと言われるのも無理のないことではないかと思います。一例を挙げますれば、西部コミュニティーセンターの区割り制は御承知のとおり七校下、その中に防災センターの資機材があり、その利用も七校下の運営委員にゆだねられておりまするが、自主防災組織については五校下となり、二校下は別区域に編成されております。特に七郷校下は木田校下を飛び越えて、七郷、合渡が城西校下に編成されております。何か他意があればお聞かせを願いたいと思います。特にコミュニケーションを図りながら、一たん有事のときには助け合うべきこの自主防災編成が、飛び地分割であってよいのかどうかもお尋ねをいたしておきたいと思います。その他コミュニティーセンター、統合事務所、教育関係、福祉関係、消防関係の区割りもまちまちで、例を挙げれば切りがありませんが、何とか一本化に向けて努力ができぬものかどうかお尋ねをいたしておきます。  続いて二点目に、施設の名称ですが、西部福祉会館及び西部体育館は鏡島地内にあり、西部コミュニティーセンター及び西部事務所は黒野に位置するというように、全く大きく離れた別の場所にあっても西部と名づけられておるわけでございます。先週日曜日、西部コミュニティーセンターで秋のコミセン祭りというのが開かれまして、私も伺いまして、その門を出るときに若い三人連れに西部体育館を尋ねられたわけであります。苦労して教えましたが、この三人の方はお礼を言うどころか、このおっさんは南部の体育館しか知らぬのじゃないかと、西部を聞いておるのにと言って、お礼を言うどころか笑いながら自動車で消えていかれましたが、これは一例にすぎませんが現実の話であります。    〔私語する者あり〕  続いて申し上げたいのは、統合事務所名ですが、なじみが薄い名称がつけられておりまするが、なじみの深い名称に変えられないかということであります。南部東事務所とか南部西事務所とか言うのでありまするが、南部東事務所であれば加納事務所とか、東部事務所であれば芥見事務所とか、北部事務所であれば長良事務所とか、西部事務所であれば黒野事務所とかというような、市民になじみやすい地名になればという声が市民の声であるわけなんですが、このようなことに対してどのようにお考えになっておるのか。以上、企画部長、市民部長、消防長にお尋ねをいたしておきたいと思います。  二点目に、高齢者福祉施策についてお尋ねをいたしたいと思います。  近年、急速に到来する高齢化社会に対応するための施策として、働くことに生きがいを持ち、仕事をしたいと願う高齢者がおのずからの経験と知識を生かし、活力ある地域づくりに貢献できる場として、昭和五十六年一月十六日、社団法人シルバー人材センター・岐阜市高齢者福祉事業団が設立され、特にこの一、二年順調な成果をおさめ、会員数も今では四百二十一名に達したと聞いております。昨年度受注金額も八千万円台を記録し、前年度よりも四三%も増加をいたしておるそうであります。今後も年々着実な実績が上がるものと思われます。また、受託件数も二千二百四十六件、就労延べ人員も二万三千九百九十四人となってまいりました。職種も幅広く、専門技術事務職とか事務整理、一般事務、それから管理監視職とか代行職、大工等のような技術職、除草等のような単純作業職、またサービス職というのは病人の付き添いだとか家事手伝い、一時の留守番というようなものでありまするが、幅広い職を持っております。これらの収益は一、二の特別職は別といたしまして、一般的には契約金額が一時間五百円から五百五十円となっておりまするが、まず第一点として、これらに九%の事務費収入が含まれております。一度に八%、七%に引き下げることは至難かと思われまするが、同格団体並みに引き下げるような努力はできぬものかどうかお尋ねをいたしておきたいと思います。  続いて二番目に、地域の分割についてでありまするが、東西南北、中央となっており、各班長さんがその面倒を見ていただいておるわけですが、これも先ほど申し上げましたように、統合事務所を基礎にするとか、またはコミュニティーセンターの分割を基礎にするとかして、親しみ深い会員の増員と事業主の利用度の増強が図られないかと思います。  三点目に、昨年本議場で質問のありました本部事務所改善でありまするが、京町二丁目一〇にあります事務所は大変交通の便もよい所で、場所柄としてはよいのですが、今では狭く大変お粗末なために改善されるようなお考えはありませんかどうか、お伺いをいたしておきます。  第四点目として、シルバー人材センター事業の安定的着実な発展を目指すために、国を初め各自治体においても育成、拡充に努力を払われておりますし、金額も労働省の補助金、昨年決算では五十九年度六百三十四万九千円を受け、市も同額の補助をいたしておるわけでございまするが、本年は五年ごとの見直しということに当たっておりまするがために、どのような進展を現在見ておりまするか、お尋ねをいたしておきたいと思います。  三番目に、各種施設における福祉的な配慮ということについてお尋ねをいたしたいと思います。  国連において、昭和五十六年を起点として、十カ年間の国際障害者年が制定され、ことしが五年目の折り返し地点になりました。その間岐阜市においてもいろいろな事業の実施、関係施設等の整備拡充など意欲的に進められ、長期計画も策定され、庁内各関係部課と連絡の中で鋭意努力がなされておりますることに深く敬意を払うものでありまするが、その中で一点だけ技術助役にお伺いをいたします。  当議場においてもたびたび取り上げられましたが、各関係団体などからも、また大会などによる決議によりましても強く要望がなされておりまする、身体障害者の住みよい環境づくりの一環として、道路、特に歩道の整備でありまするが、これは身体障害者のみでなく、観光都市としての観点からも大切なことと思います。また、続いて道路上の障害物の放置、不法占拠など一向に改善を見ないのが現状であります。技術助役も関係各方面の協力を得て徹底した取り締まりを実施するとたびたび答弁もされておりまするが、現状は全く放置状態であり、これに対するお考えをお伺いをいたします。  次に、市庁舎内においては視力障害者、聴力障害者、車いす使用などの重度障害者のための施設改善、聾唖者に対するミニファックスの設置等により、重度障害者に喜ばれているようであります。中でも身障者が一番利用される福祉部、国民健康保険・年金などの窓口のカウンターが改善されましたために、一般市民からも開かれた窓口として大変好評を得ていますし、一階には車いす用の自動ドアとかリフトなども設けられ、以前は一たんエレベーターで二階に行き、低層部エレベーターで一階におり戸籍課に行くというような煩わしさがなく簡単に戸籍課に行けるようになりました。大変便利になりましたが、一般市民の一番利用される戸籍課の窓口のカウンターも福祉課、市民部の一部保険年金課の窓口のように改善されるお考えはないか、市民部長にお尋ねをいたしておきたいと思います。  以上、第一回目の質問を終わります。(拍手) 6: ◯議長小野金策君) 企画開発部長、三島常男君。    〔三島常男君登壇〕 7: ◯企画開発部長三島常男君) 御質問にお答えします。各行政分野におきます所管区画割りにつきましては、教育・福祉関係、支所所管区域、また自主防災等のブロック編成等に見ましても、それぞれただいま相違しております。区画割りに当たりましては上位行政機能を初め、校下区分、地域性、交通機関等の利便性、また、住民の意向を十分考慮すべきであると思います。総合的に見てわかりやすい便利な区域割り、ブロック編成、名称が望ましいと考えます。現在進めている支所の統合が今年度をもって終了いたしますので、指摘の点、また、現在生じている問題等含めまして、その時期には関係部と協議し調整を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 8: ◯議長小野金策君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 9: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。  御指摘のとおり、市民部の所管していますコミュニティーセンターと、消防署所管の自主防災隊の編成ブロックを見るときに、西部コミュニティーセンターは網代ほか六校下、自主防災組織には設立の年次が違っておったために、七郷、合渡は他ブロックとなっております。コミュニティーセンター内に防災の機材が保管されておりまして、管理運営、利用等もそれぞれ運営委員会にお願いしております。早急に関係者と協議いたしまして一本化を図ってまいりたいと存じます。その他のコミュニティーセンターにつきましても調整ができればと考えております。  それから、統合事務所の名称についてでございますが、事務助役を長といたします支所統合プロジェクトにおきまして、御指摘のとおり名称につきましては種々論議がなされたわけでございます。しかし、五つ、六つという支所、校下を統合した名称につきましては、現在の西部、北部、東部、南部東、南部西というような名称よりやむを得ないのではないかということで、現在の名称を使わさしていただいております。  それから三番目の、戸籍課における福祉的配慮でございますが、従来から支所の改築時には車いす用のスロープ及び身障者便所、さらに自動扉を設置してまいりましたし、支所統合事業により新設しました統合事務所につきましては、さらに窓口カウンターを大幅に低くいたしまして、いすを置くなどして、お年寄り及び身障者の方々への配慮をいたしまして、来庁者の方に大変好評をいただいております。今御指摘の戸籍課の窓口につきましては、カウンター内にベルトコンベヤーで書類の送付をしておりますために、今すぐ低くするということは技術的に困難でございますが、ベルトコンベヤーも老朽化が甚だしいので、更新とあわせまして早急に対処したいと考えております。  以上でございます。 10: ◯議長小野金策君) 消防長、石田又八郎君。    〔石田又八郎君登壇〕 11: ◯消防長石田又八郎君) お答えいたします。ただいま市民部長さんからのお答えがありましたんですが、自主防災組織連絡協議会は、中、南、北の三ブロックに分けまして、それぞれそのブロックからおおむね自主防災隊五隊に一人の割合で常任委員を選出することになっております。この常任委員を互選するためのブロック割りでございまして、防災活動するためのブロック割りではないわけでございますが、先生御懸念されますようにそういう解釈をされる方も多くありますので、今後常任委員会の選出とは別に、災害時の協力体制のとれるようなブロック等を早急に検討いたしまして、関係者と協議の上、自主防災組織の連絡協議会に提案したいと思います。以上でございます。 12: ◯議長小野金策君) 福祉部長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 13: ◯福祉部長鷲本順一君) シルバー人材センターに関する御質問についてお答えいたします。  高齢化社会を迎えまして、ただいまではシルバー人材センターの事業は、ただ単に余暇の消化手段としてではなく、報酬を得る手段としても大切な意義を持つようになりつつあることは事実でございます。そうした中で人材センターでの受託事業実績はまことに順調に伸びており、したがって、この受託収入に伴う事務費につきましても、設立当初は一〇%徴収してまいりましたものを、今年度、六十年度からは九%に引き下げたところでございます。今後さらに業績は伸びる傾向にあると見ておりますので、この徴収率もこれに応じて他都市の例も勘案しながら、さらに引き下げるよう図ってまいりたいと存じます。  二つ目に、内部の班編成、いわゆる組織の件についてですが、ただいまの班編成は、二年前にその当時最も効率的と考えて組み立てられたものが今日まで続いてきたものでございまして、会員の分布、事業の範囲も広がってきた今日、ただいまの御指摘を十分踏まえて、事業運営に支障を来さないよう事務局にも検討を進めるよう指導してまいりたいと存じます。  なお、現在の事務所の狭隘さ、老朽化については御指摘のとおりでございまして、このまま打ち過ごしていける状態ではございません。そこで、この件についてはただいま関係部とも協議しながら対策を検討している最中でございまして、今後の人材センター発展のためにもできるだけ早く適切な案を出したいと考えております。  さて、三つ目の、国の補助制度につきましては、実施されてから五年を経た段階で見直しをするという閣議決定に基づいて、昨年度末に検討が加えられましたが、結果として必要な制度として本年も助成が存続しております。しかし、シルバー人材センター・高齢者福祉事業団としては今後これを法制化することにより、なお一層助成制度も確立し、事業の安定的発展が図れるものとして、法制化に向けての運動を展開しております。市といたしましても高齢化社会の進展に伴う福祉施策の拡充のためにこれを支援してまいりたいと存じておりますので、このことを申し添えて、以上、答弁とさしていただきます。 14: ◯議長小野金策君) 助役、西田 創君。    〔西田 創君登壇〕 15: ◯助役(西田 創君) お答えいたします。歩行者がスムーズに安全に通れるような道路、歩道の機能を確保するということは、道路管理者としての責務でございまして、最も大切なことでございます。路上への商品のはみ出し、そういうものに対しましては県警とも連携を密にいたしまして、また同じ道路の管理者でありますところの岐阜土木とも、例えば時期等を同じくすると、そういうような協議をやりながら取り締まりと指導をしておるわけでございます。なお、そのためには地元広報会、地元の商店街、さらには都市美化推進委員会などの協力のもとでの指導もしております。そこで、そういった指導監督とあわせまして、何といいましても地元商店街の協力が必須条件でありますので、また、商店街の方々の自粛が切に望まれますので、そういった面からの啓蒙、それにも力を注いでいきたいというふうに考えております。捨て看板は毎月一回、放置自転車につきましては三カ月に一回、それぞれ定期的に撤去、取り締まりというようなことを実施しているわけでございます。そういう中で今後も関係機関と協力しながら忍耐強く指導を進めていきたいと、このように考えております。  それから、本市では歩道の舗装でございますが、これに透水性舗装を逐次実施するということにしているわけでございますが、これは雨水が表面にたまらないというようなことと、雪が降った場合に早く消えるという面もございます。  また、他の舗装に比べまして滑りにくいという面もありますので、体の不自由な方々のそういった面でのお役にも立てるんじゃないかと、このようなことで原則的に歩道にこのような舗装を施工するということにしております。  それから、駅前の放置自転車の対策でございますが、この駅前に市営の駐車場を設けまして、あわせまして駐輪場を設けたわけでございますが、利用者にそのような指導もしておりまして、今のところその面での成果も出ておるんじゃないかと、このように考えております。  以上でございます。    〔「議長、九番」と呼ぶ者あり〕 16: ◯議長小野金策君) 九番、近藤武男君。    〔近藤武男君登壇〕 17: ◯九番(近藤武男君) いろいろと御答弁をいただきましたので、要望あたりを申し上げたいと思います。  初めの各行政分野における区割りなんですが、特に申し上げたいのは各統合事務所、コミュニティーセンター、統合事務所が六カ所、コミュニティーセンターが五カ所それぞれ完成をいたします。そこで、足並みをそろえて初めて出発ということになるわけなんですが、そういう出発を前にしてひとつよく検討され、御答弁のありましたように前向きで進んでいただきたいと要望いたしておきます。  それから、高齢者の福祉施策についてでありまするが、これは大変好評でして会員の方も喜んでみえまするし、また、頼まれた事業主の方も非常に喜んでみえるということですけれども、現在、障子張りだとか、そういうものを頼んでも、なかなか手狭というか、そういう会員の方が見えないということで、まず三カ月ぐらいは先になるだろうというようなことを聞くわけなんですが、非常に喜ばれておるだけに、やはりそういうような会員の方のPRも必要じゃないかなあと思っております。何かちょっと話をしてみますと、そんないいことがあるのかというような方が非常に数多いということで、ぜひとももう少し身を入れたPRに出てもらいたい、このようにお願いをいたしておきます。また、千人以上の会員になれば労働省の補助金もふえてくるようなことになっておりまするので、運営も楽になるということで、また、会員の方たちにしても、やたら朝から晩までゲートボールばっかりに熱中してないで、汗を流しながら、たまにゲートボールをやるとなおさら楽しいんじゃないかと、こういうふうに思っております。いつもかもごちそうを食べておると、ごちそうがごちそうにならぬわけなんですが、いつも粗食でおってごちそうを食べるとおいしかったというようにですねえ、汗を流しながら、これも無理のないようにひとつやっていただけたらなあと、こういうふうに思います。それにはやっぱり行政の指導等が必要じゃないかと思いまするので、よろしくお願いをいたしておきたいと思います。  それから、各施設における福祉的配慮ということについてでありまするが、一昨日も身障者会の会長である武藤代次郎議員とですねえお供をさせていただきまして、今市長さんにお見せをいたしました写真のような箇所を見させていただいたわけなんですが、さすがに視力障害者にとっては大変なことであると、歩道であっても歩行ができないというようなことで、これはやっぱり行政の指導を強く願っておきたいと。これは前にも美化運動のときにも申し上げたわけなんですが、これはぜひとも市民の皆さんの協力がなかったらできないことですから、ひとつこういう視力障害者のためにも町を美しくするためにも協力をということで呼びかけていただきたいと思います。  それから、続いて参考までに二点ほど申し上げたいのですが、これに関連をいたしまして、昨日、地下駐車場の件で各議員さんが本議場でいろいろと質問になりました。これと並行いたしまして絶えず気になっておることなんですが、駅前の繊維問屋街の所に、あの箇所では駐車が二重にも三重にもなされておるということ、それから歩道はそれに積み込む荷物でまず四時、五時あたりはあの箇所は本当に身障者どころか高齢者だとか学生さん、また、一般市民も通行ができないような、こういう状況の中にあることは皆さん方御承知のとおりなんですが、そのためにですねえ、車も安心し、また、人も安心して通行ができるようにと、きれいなあそこの町づくり、とりあえず駅というのは我々の顔ですから、おりたときに第一印象として、わあ、ごみごみしておる町だなあというようなことでなくて、何とか地下駐車場と連係した地下の集荷場というようなものができないかどうか、あわせて御検討願ったらどうかなあと思うわけです。これはですねえ企業が乗り込んでくれなかったら市だけでどうのこうのというわけにいきませんから、運送会社等のですねえ協力とか、また、問屋町の商店街の方々の協力によって地下で集荷ができたら、リフトでおろして雨にかからなくって集荷ができていくというようなことで、まずこれはいいんじゃないかなあと思うわけなんですが、そういう方面もあわせて御検討願いたい。  二点目にはですねえ、いつも駐輪場の件で本議場でも論議がなされておりまするが、先ほどの写真をお見せした中でも半分は不法駐輪ということが大いにあるわけなんですが、他都市へ行って先日もですねえ聞いてみましたところが、整理料を取っておる所があるわけなんで、自転車の整理料、これは考えてみますると、駅前あたりは高い土地にですねえ屋根までつくって無料で借りておるのか貸しておるのかしておるということは、これはまあ不公平きわまりないんじゃないかなあと、このように思うわけなんです。これはやはり整備をしてきちっとしたならば、ああいうような不法駐輪というようなこともありませんので、そういうことをひとつ考えていただく。これもやっぱりできればさきの駐車場のようにですねえ片隅に、柳ケ瀬にしても駅前にしても、そういうような地下駐車場の横に駐輪場をつくっていただいたら案外広く道路が使えて、そこの駐車場の横隅には駐輪場があるということなら、これはやっぱり自動車で来た人だけがあの柳ケ瀬で買い物をするわけじゃありませんので、これは自転車で来られた人もやはり柳ケ瀬の発展のために来られるんですから、駅前だとかそれから柳ケ瀬あたりには地下駐輪場をあわせてつくっていただいたらいいんじゃないかなあと希望を申し上げて二回目の質問を終わります。 18: ◯議長小野金策君) 十九番、玉田和浩君。    〔玉田和浩君登壇〕(拍手) 19: ◯十九番(玉田和浩君) お許しをいただきましたので、発言通告の前後入れかわると思いますけれども、よろしくお願いを申し上げます。  まず最初に、岐阜市の工業及び工場用地の開発についてお尋ねをいたします。  都市の成り立ちは産業によって定まり、隆盛も衰退もその産業活動に従って決まることはよく知られているところであります。岐阜市が戦前繊維を主体とする軽工業都市として栄え、戦後はそれがもととなって繊維の二次加工をする縫製と卸の問屋街で進展してきたことはだれしも承知しているところでありますが、それ以後の昭和四十年から五十年代の新しい努力が何であったかは今日だれも説明できない状況にあるのではないかと思います。また同じく昭和三十年から四十年代までの今日の岐阜市と似た状況にあった北陸、九州、東北の各都市が今日どのような変化をもたらしているかは近くの金沢、福井、富山、さらには大分、宮崎、熊本、また福島、秋田、宇都宮等の各都市を見比べるだけでも明白であり、それからは古くは昭和四十年代初めの新産業都市の指定適用または新しいテクノポリス指定等を受けて躍起となって工業や工場用地の開発と整備に邁進してきた努力の中に成立しているのが実態ではないかと思います。そして、それらの都市のみが人口も伸張し市民の所得も伸び市の財政規模も豊かになって、ますます相乗的に大きな都市発展力をもたらしてきたのであります。このように都市においては産業といってもまず工業の力と影響力が最も大きな意味を持つものでありますが、ひとり岐阜市はどうでありましょう。本議場において今日まで再三再四これらの問題を指摘され、また、私もしてまいりました一人でありますが、そのたびごとに調査調査と言われ、今日まで調査は何度もなされております。だが具体的には何一つ成果が上がらない状況であります。新規の中規模以上の工場は無論、工業用地は全く計画も実現もされず、既存の工場ですら、どんどんどんどん市外へ移転するばかりであり、まことに寂しい限りであります。  そこで、市長に特にお伺いいたしますことは、幾十幾百の調査をされておりますが、具体的に工場や工業用地をつくる努力はしておられるのか。緊急で具体的方策はあるのかお伺いをしたいと思います。  この上それらが満足されなければ、都市として岐阜市はより小さな住宅都市的なたたずまいの中に当分あり続け、その中でしか方策を講じられないのかと考えざるを得ないからであります。  また、経済部長に、これまでの種々の調査や御発言の中で、岐阜市に残る工業地開発の可能性のある地域としては北東部の三輪、芥見地域、北西部の黒野、西郷、網代、方県、木田地域、南西部の鶉、日置江地域、東部の南北長森地域等の可能性を伺っておりますが、これら地域のその後の工業用地造成等の具体的施策はどうなっているのか。特に当面緊急的な対応が必要であると思う観点からお尋ねいたします。  さらに、かつて本市にもあり廃止されたと聞く工場誘致を促進する条例や制度づくりをどのように考えておられるのか。近時の新聞報道では大垣市の工場誘致条例の再制定や美濃加茂市の条例など周辺都市の非常な努力をよく承知いたしておりますだけに、岐阜市の対応がおくれればおくれるほど、より立ちおくれると私は痛感しており、より積極的な対応、施設的なハードな面と制度的なソフトな面で緊急に用意されることを期待しお伺いするものであります。  次に、岐阜市の国際化に資する具体策についてお尋ねいたします。  御案内のとおり、本市は五十三年二月、イタリアのフィレンツェ市と、また、翌五十四年二月には中国の杭州市と、さらに五十七年二月にはブラジルのカンピーナス市とそれぞれ友好姉妹都市の盟約を結んでいるのでありまして、市の基本構想においても国際文化都市をあすへの都市像として標榜しているところであります。毎年二月を姉妹都市月間として位置づけ、官民一体となったイベントを組み、特に小中学生の絵画や書、手芸等の交流展示も年々盛大となってきているのであります。市が先駆的な役割を果たした姉妹提携は、教育サイドにおける姉妹校締結あるいは交換学生、経済サイドにおける企業協力あるいは研修受け入れ、農林サイドでの技術交流、さらには美術、芸能、音楽など文化サイドでの頻繁な交換交流が、いずれも市が敷いたレールに乗って極めて多方面にわたって積極的に展開されているのであります。今日、我が国は年間二百万人を超える海外旅行者があり、その数は確実に増加の傾向を示し、同様に外国からの来訪者も年々ふえ続けているのであります。岐阜市も当然にその方向にあることは時代の趨勢であります。そこで以下、三点について当局の見解を求めたいと思います。  第一点は、岐阜市を紹介する外国向け出版物についてであります。現在岐阜市においては観光課発行の「コーモラント・フィッシング・オン・ザ・ナガラ・リバー」というB4版の英語版パンフレットと、同内容のイタリア語版パンフレットがあり、鵜飼とお城と長良川だけの観光案内を掲載しております。さらにもう一点、同課発行の英字、日本字併用の三十ページに及ぶデラックス版があります。これであります。これも観光関連施設を中心としたもので、写真も企画も紙質も立派でありますが、観光面での外国語紹介にとどまっているものであります。市は多くの行政分野を持ち施設も数多くありますが、残念ながら他の部門には外国語の紹介資料はないようであります。外国の地で日本語版の紹介パンフレット等に接したとき親しみは一層増し、その国、その都市への積極的な理解と友好の姿勢がおのずと増幅される体験は多くの方がお持ちであろうし、私もこの七月、全国議長会で欧州六カ国を訪問して痛感した一人であります。このことは岐阜市へ訪れる外国人も同様の感情であろうと思います。そこで今現在、本市には岐阜市政全般を紹介する外国語版出版物が一点もないということは、相手国との相互理解を図る上からも支障を来しはしないかと危惧するものであります。少なくとも市勢要覧の英字版的な出版物の必要性を痛感するのでありますが、これが作成について企画開発部長にお尋ねいたします。  第二点は、同様岐阜市を紹介する手段として御提案申し上げたいのは映像を活用する方法であります。今の世相からも極めて今日的であり、その効果も大きいと考えます。具体的にはビデオテープの作成についてであります。ビデオテープに岐阜市の施設、あるいは産業でいえばアパレルあるいはちょうちんとか傘とか機械工業とか、また、観光面においては岐阜城、長良川、鵜飼、こういったものをビデオテープに収録し、そしてそれを英語で説明したりあるいは中国語で説明したりイタリア語で説明すると、こういうものであります。そういうものを作成しておけば岐阜市を訪問された方にそれを見ていただくことによって、より一層岐阜市を知っていただけるんじゃないかと、こう提案するものであります。これにつきましては市長室長にお伺いをいたします。  第三点は、市内における道路上の案内標識の英語表示についてであります。過日の新聞報道によれば、岐阜市は国際観光モデル指定都市の候補に上がっており、県も重点事項として国へ指定要請を働きかけると言っておりますが、なおさらのこと、岐阜市内の道路上における案内標識への英語表示は当面早急に行う施策ではないかと考えます。どういうものであるかというと、私がちょっとつくってみましたけれども、こういうものであります。これはたまたま最近竣工しました歴史博物館を出したんですけれども、上に歴史博物館、そして下にはMUSEUM OF HISTORYとか、例えば岐阜市役所あるいは少年科学センター、いろいろ岐阜市の施設がある。    〔私語する者あり〕(笑声) こういうものであります。こういうものを設置したらどうかと思うのでありますが、この点につきましては聞きますと、いろんな部によって施設によって課が違うそうでありますので、これの一番よく扱っておられる土木部、申しわけないですけれども土木部長さん、今私が御提案申し上げましたことにつきまして、あなたのお考えをお聞かせ願いたいと思います。  それから、ファミリーパークにつきまして若干の質問をさしていただきます。  まず、このファミリーパークにつきましては昨日も野村議員から質問がありましたので、それと引き続きの質問であると思いますけれどもお許しをいただきたいと思います。  岐阜のファミリーパーク、岐阜市の一大都市公園として整備され、当初五十……用地費を含めまして五十八億八千万で整備しようということで、今現在、年々多額な費用をつぎ込んで整備されつつあるということであります。ちなみに六十年度末までに用地費は別として施設に一体幾らの金がつぎ込まれ整備されてきたかと調べてみますると、六十年度末までに約十三億三千万ほど費用をかけて施設整備がなされてきたのであります。この施設整備にはサッカー兼ラグビー場あるいは野球場、テニスコート十面あるいはキャンプ場、トリム広場とか、いろいろと施設整備がなされてまいりました。さらに本年度から体育館がつくられます。そしてきのうも教育長からお話しがありました少年自然の家が昭和六十三年度までにつくると言っておられます。これらの費用を含めますと六十三年度末までに大体二十億アップの三十三億ほど費用をかけて整備がされていくわけでございます。その多額な費用をかけて岐阜市の一大都市公園をつくることに対しては私は何も申し上げませんが、ちなみに現在、この六十年度末までに十三億かけました施設が整備されておりますけれども、一体どれほどの方がこのファミリーパークを利用されているかと調べてみますると、これは公園課の方で出していただきましたが、この四月から十一月までに約三万七千人ほどの方が利用されておられるということであります。施設は野球場、テニス、サッカー、ラグビー場、トリム広場、この利用者の数字でありますが、この数字には同じ方が相当数入っておられると私は思います。そこで私は、これだけの費用をかけてせっかくつくるファミリーパーク、都市公園でありますから、岐阜市の四十一万市民の皆さん方に多く利用してもらわなければ何も意味がないわけであります。きのうも議員から話が出ておりましたが、利用しようにも交通の便が大変悪いと、こういうことであります。ちなみに、この北野のファミリーパークへ一般市民が行こうとすると、岐阜バスかマイカーか自転車か歩いていく、この四つしかない。歩いていくという人はまずないと思います。されば、それらの一つ一つ調べてみますると、まず岐阜バスのあそこへ行く、ファミリパークへ行くバスを調べてみました。県道美濃高富線、これは三輪北小学校の前を通る県道でありますけれども、あそこを通るバスはかなり本数があるわけでありますけれども、そこの北野バス停という所からファミリーパークまでは千四百メーター距離があります。そうすると、そこから往復だけでも二千八百メーター歩かなきゃならない、こういう結果であります。一番近いバス路線で乙狩北野線、これも県道でありますが、そこを走るバスがあります。そこのバスは一日に平日三回その前を通ります。平日三回と申しましても朝の一番は北野から新岐阜へ来るバス、これが八時五十二分であります、北野から新岐阜へ。残る二本は新岐阜から北野へ行くバスであります。これが十六時二十五分と十八時十五分、晩の四時と六時であります。これではバスがあったってファミリーパークには全然利用できないバス、こういうことであります。これでは市民が利用しようにも利用できないのが明らかであります。ですから、まず都市計画部長に聞きますが、これだけの多額の費用をかけて、せっかくでかす都市公園でありますから市民の皆さん方に利用してもらわなきゃならない。その交通手段について何らかの対応策を考えておられるのかお聞きをするものであります。  もう一点は、マイカーであのファミリーパークへ行く場合、三輪や私どもの芥見方面の方は、そうわからないというような方はお見えにならないと思いますけれども、旧市内、南部の方は、あのファミリーパークがどこにあるかわからないと言っておられます。例えば長良橋からファミリーパークへ行くのに一体どこの道をどう通ったらいいのかわからない。例えば一五六号を走っていった場合には藍川橋までは行けるけれども、藍川橋から先が全くわからないというのが現況であります。ですから、少なくともファミリーパークへ行く道しるべぐらい、こういうものでもよろしいですね、道しるべぐらいは立てるべきではないのか。それだけの大きな費用をかけてせっかくつくっておるんですから、道しるべくらいはそんなにかかるものじゃありませんから、その道しるべをなぜ立てられないのか、それについてお伺いをするものであります。ファミリーパークにつきましては、以上であります。  もう一点、岐阜市公営住宅単身入居者についてお尋ねをいたします。  現在、岐阜市の公営住宅に単身で入居してみえる方は、昭和六十年の十二月六日現在、調べていただきました結果、三百四十三名の方が単身で入居されておられます。男の方が百十、女の方が二百三十三名であります。この中には皆さん方も既に御承知のとおり、昭和五十五年の十月一日の公営住宅法の一部改正がありまして、男性六十歳以上、女性五十歳以上のお年寄りの方でも単身で入居できますよと、こういう制度ができまして、その制度によって六十二人の方が今入られておりますが、いずれにいたしましても単身で現在入っておられるのが三百四十三名であります。そこでまた、六十歳以上の方は、男の方で三十六人、五十歳以上の方では、女性の五十歳以上の方は二百六名お見えになります。そこで、一番最高年齢者を見てみますると、男の方で九十歳の方が単身で入居されております、九十歳。女性の方では八十八歳という方が単身で入居されております。  そこで、一つお伺いしますのは、実は先月ある事故というか、問題が起きたわけでありますが、十一月の二十五日に藍川の加野団地、市営アパートですね、あそこで六十九歳のおばあさんが亡くなったわけであります。その方は単身であります。亡くなった場所はおふろ場で亡くなった、こういうことであります。心不全でお亡くなりになった。何とそのおばあさんがおふろ場で心不全で亡くなって、発見されたのはその後四日たってから、二十五日に亡くなって二十九日に発見されたわけであります。これもお友達が、そのAちゅう方が、こないうちあんまり見かけぬということで、どうしたんでしょうということで、まあもう一人の友達と一緒に訪問したら、おふろ場で亡くなっておった、こういうことであります。この種の問題を、ただ、あ、そうでしたかという受け流しするわけにはいかないと私は思います。たまたまその方はおふろへ入っておられ、おふろのガスもつけておられなかった、あるいはストーブもつけておられなかった、電気ごたつも入れっ放しでなかった、そういうことがなかったでいいものの、おふろを沸かしつつ入っておられた場合あるいはストーブをつけっ放し、電気ごたつを入れっ放しであった場合には、四日間も発見されなかったら大変なことになる、こういうことであります。万が一にもそういう方がアパートの三階、四階にあるいは二階に住んでおられて、ガス爆発とかそういうことが起きかねないとも限らない。年々高齢者の方がふえていくのは明らかであります。こういう一つの事件というか問題が起きたからお尋ねをするものでありますが、建築部長さんに、あなたは家主であります。このことを踏まえ、その後何らかの対応をされたのかどうか、お伺いをするものであります。  また、福祉部長さんにも関連すると思いますが、こういう単身独居老人の方が入っておられます。このことを、加野で起きたことをあなたは御存じであったか。もし御存じであったならば、その後あなたの方としてはどのような対応をされたのか、お聞きをするものであります。  以上をもって第一回の質問を終わります。(拍手) 20: ◯議長小野金策君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 21: ◯市長(蒔田 浩君) 玉田議員の御質問にお答えを申し上げます。  岐阜市の工業あるいは工場用地の開発ということでございます。都市の活性化と申しますか、都市の活力というのは、やはり産業が中心であり、産業が振興しなければならぬということは当然でございますし、今までのとってきた方策もまたそこにあるわけであります。本市は商業的な立場にある産業が盛んであるわけであります。戦前からもそうでございますけれども、大体こう繊維と観光事業ということであります。内陸部の県であり、また内陸部の都市でございますから、比較的軽薄な、軽い工業といいますか、産業というものが振興しておることは、これはまた立地的な面もあり、沿海都市と違いまして、重工業というものはおのずから発展をしていく要素は少ないという所でございます。全くないということは言えないかもしれませんが、本市は従来からそういう傾向にあるわけであります。したがいまして、今後の都市政策におきましても、やはり重い、重的な工業は、これは立地的に見ても、誘致をしようとしても、またそれには無理も大いにあろうと存ずるわけであります。既設の地場産業を中心とした産業育成発展による活力と、新たな、先般も申し上げましたような、医薬等を中心とした研究機関を誘致をして、そして一つの特色のある町づくりをしていこう、そういうことがあるわけであります。さらに御質問者もおっしゃるような新しい工業、工場というものを誘致する考えを持たなければならないということをおっしゃっていらっしゃるわけであります。東南部あるいは東北部というのは、おおむねそういう用地に岐阜市としては指定をしておるといいますか、そういうような地域整備をしていこうという地域にあるわけであります。この従来からもそうでございますけれども、具体的な立地要件をあらゆる観点から調査をしようということで今年度やったわけであります。間もなくそういうことも終わるということになりましょう。その上において具体的にどういうものをここへ持ってきたらいいのか、何でもかんでも手当たり次第というわけにはまいらぬと思います。よくその立地要件に合い、また、用地の単価あるいはその付近にあるすべての環境、これに対して、こういう産業には適するであろう、そういうところに今後パンフレット等をつくって誘致に向けていかなければならぬというふうの考え方を持っておるわけであります。これは特に私は、東部あるいは東南部、東北部という地域に起きようと思っております。もちろんそれだけではないと思います。したがいまして、今後必要においては一時廃止した工場誘致条例というようなものも具体的に復活をして、またそういうものもつくらねばならぬ時期も来ようかと思っておりますし、先ほど申し上げました研究機関誘致等につきましても、研究機関誘致条例というようなものも持って、一定の免除あるいは誘致条件というものを有利なはからいをする方法も私は考えなければならぬというふうに思っておるわけであります。具体的な対応がまた明年度以降に進んでいくことであろうというふうに、十分検討を進めてまいりたいと思っておるところでございます。先ほど少し産業のことをおっしゃいましたが、岐阜市の産業は現在は中心はやはり繊維産業であります、これが約半分。それから機械金属産業、木工産業、伝統産業、食料品産業というような順序で岐阜市が今日まで栄えてきたわけであります。したがいまして、私は新たな産業誘致と同時に既存の産業育成にもさらに力を入れてまいりたい、かように思っておるところでございます。  以上、私に対する御質問のお答えをいたしたと存じますが、第三次総合計画にも地域整備計画というものがございますから、そのまた地域整備計画に基づきますそれぞれの校下、地域に対しましても、具体的な内容を持つこれからの整備方向というものを持ちつつ、今の申し上げました誘致等の活発化に進めてまいりたい、かように思っております。 22: ◯議長小野金策君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 23: ◯経済部長(鷲見 巌君) 工場用地の開発につきましては、新たな企業誘致のための受け皿としてのいわゆる用地確保、もう一点は市内に点在する既存工場の移転用地の確保が考えられるわけであります。このうち特に市内にある既存工場で市外地の進展やあるいは環境、公害問題あるいは都市計画の用途指定などによりまして移転を余儀なくされている企業への対応が大きな課題となってきております。このため今年度は市内の工業用地といたしまして、開発可能と考えられます地域の中から三カ所、すなわち網代、方県、大洞地区を選定し、それぞれの地域について企業立地調査を実施しているところでございます。来年度はこの調査結果を踏まえましてその開発の可能性について、機械金属などの業界、そういったところと十分連携をとりながら実現化へ向けて具体的に取り組んでいきたいと存じます。  第二点目の、企業誘致のための優遇措置への対応でありますけれども、近年各都市におきましては、いわゆる工場誘致条例の制定やあるいは工場設置助成金制度が相次いで設置され、企業の呼び込みを図られているところでございます。したがいまして、本市におきましても新たな誘致工場への優遇措置、既存工場の市内移転あるいは増設に対する優遇措置が適用できるような形での施策を考える時期に来ているものと思うわけであります。他都市の事例等を十分調査しながら制度化へ向けて検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 24: ◯議長小野金策君) 企画開発部長、三島常男君。    〔三島常男君登壇〕 25: ◯企画開発部長三島常男君) お答えします。市勢要覧は、従来市民あるいは他都市への参考資料として利用されておりますが、これを海外向けに併用するとなりますと、ボリュームの関係あるいは必要性の関係からも困難かと存じます。つくるとすれば、市勢の概要、観光、産業等含めた専用の海外向けダイジェスト版が望ましいと思います。国際化を指向する中で必要と考えておりますので、関係部と協議しまして趣旨を体しその方向で検討していくつもりでございます。参考までに、本年作成中の市勢要覧につきましては、この意味を含めましてタイトルに英文を併記しまして、主な施設、統計等につきましては、十分とは言えませんが活用できるようになっております。以上でございます。 26: ◯議長小野金策君) 市長室長、横山武司君。    〔横山武司君登壇〕 27: ◯市長室長(横山武司君) お答えを申し上げます。国際化への具体策として、岐阜市を紹介するビデオテープの作成についてであります。近年の情報化社会の中でVTRの普及は目覚ましいものがあり、本市を紹介するメディアとしては極めて有効であると考えます。本市を訪れる外国人、殊に友好姉妹都市からの来訪者に対して母国語で岐阜市を紹介することができれば確かな効果をもたらすものであると思いますので、作成していきたいと考えております。 28: ◯議長小野金策君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 29: ◯土木部長(坂井 博君) 案内標識につきましてお答えを申し上げます。案内標識は、道路に関するものにつきましては道路法により道路管理者が設置をいたしております。その他の施設の案内表示につきましては、これに準拠されましてそれぞれが設置されておるわけでございます。まず、案内標識の設置につきましては、一定の基準があるわけでございますが、やはり道路の設計速度、いわゆる速さ、これは見やすいものでなければいけない。速さによって見やすいものでなければいけない。あるいは道路の環境、幅員、やはり一車線、二車線あるいは四車線等によって文字の大きさ、こういうものが決まり、また先ほど御指摘のような英語等は、この漢字の下に入れるわけでございますので、それの大きさも一定の基準を持っております。御提案の案内標識につきましては、観光都市として訪問者に対して十分配慮すべきではないかという御意見でございますが、設置箇所、また、既設、そういうものが特に県道、国道、こういうふうにまたがっておりますので、これら関係機関と十分協議して、検討いたしたいと存じます。 30: ◯議長小野金策君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 31: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答え申し上げます。岐阜ファミリーパークは、各施設の完成した部分から一般に利用に供しているところでございます。そこで、御質問にございましたように、ファミリーパークを利用する交通手段といたしましては、マイカー除けばバス、自転車等に頼らざるを得ないのが実情でございますが、ところが、バスを利用して公園へ行くには、運行回数、距離的な面から不便であり、現状では勢い車の利用しかないというのが実態でございまして、御指摘のとおりでございます。そこで、回数の多い県道美濃高富線を走行するバスの運行形態を、例えばファミリーパーク経由にお願いできるとすれば、その利用も利便になるということも考えますので、一度関係機関ともよく協議をいたして進めてまいりたいと思います。  また、案内の標識板についてでございますが、昨年度県道の美濃高富線と北野乙狩線の交差点付近で二カ所設けておりますが、新たにファミリーパークへ通ずる主要な地点を調査し、対処してまいりたいと思います。  以上でございます。 32: ◯議長小野金策君) 建築部長、角田昭二君。
       〔角田昭二君登壇〕 33: ◯建築部長(角田昭二君) お答え申し上げます。  市営住宅に入居しておられる単身老人の方に対する対応といたしましては、昭和五十五年から、男子六十歳以上、女子五十歳以上の方は単身でも市営住宅に入居できるよう法律の改正がございました。建築部といたしましては、単身で入居される際に、老人の連絡先や寝たきりになった場合の老人のお世話の仕方などを本人あるいは御家族の方からお聞きしております。ただ、残念ながら入居後御夫婦のいずれかがお亡くなりになって結果的に単身となられた方は、そのような調査はなされておりませんので、連帯保証人や御家族の方等を手がかりとして把握をし直したいと思います。今後は住宅管理人や御近所の方にお願いいたしまして、市の職員で対応し切れない部分を協力していただけるように努めてまいりたいと存じます。  また、老人の方や身体障害者の方が住宅の一階に入居していただくことは、新設の市営住宅の抽せんの際にできるだけ低い階に住んでいただけるよう現在配慮いたしております。また、既設の住宅で老人や身体障害者が一階を希望される場合は、空き家ができた時点で住みがえできるよう検討してまいりたいと存じます。  以上でございます。 34: ◯議長小野金策君) 福祉部長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 35: ◯福祉部長鷲本順一君) お答えいたします。このたびのお痛ましい事故につきまして、事故当時は何も存じませんでしたが、つい先ごろ建築部から連絡を受けまして、その概略を知った次第でございます。まことに痛ましいことで、こうした事故をできる限り防ぎたいと、常日ごろ福祉部といたしましては市内五百八十二名の民生委員さんの協力を得まして、六十五歳以上の独居老人を拾っていただいて名簿を作成して、同じく民生委員さんによって愛の一声運動の受け手になることを進めていただいたり、希望によりましては福祉ベル、インターホンの貸与を行うなどの対策を講じているところでありますが、このたび不幸なことになりましたこの方は、独居老人の名簿にも登載されておらず、恐らくこの地域の市営住宅には昔は余り独居老人はいらっしゃらなかったということや、管理人さんもおいでになることだからというような感覚で、民生委員さんからの連絡もなかったのではないかと思います。しかし、今後の対策といたしましては、市営住宅の場合でも一般住宅地域と同じように民生委員さんに注意を払ってくださるようお願いすると同時に、福祉部と建築部の間でも連携を取り合って網の目を細かくしていただくよう努力していきたいと存じますので、御理解のほどお願いいたします。    〔「議長、十九番」と呼ぶ者あり〕 36: ◯議長小野金策君) 十九番、玉田和浩君。    〔玉田和浩君登壇〕 37: ◯十九番(玉田和浩君) それぞれ御答弁をいただきました。若干の要望と質問をしたいと思います。  まず初めに、工業及び工場用地につきまして市長から御答弁をいただきました。いつも申し上げておるとおり、この地場、既存の工場を持っておられる方、この方々が今大変困っておられることは、市長さんもあなたも十分御承知だと思っております。特に岐阜は、市長、あなたは繊維産業と言っておられますけれども、機械工業、木工業、製造業、いろんな方がお見えになるんです。ついこの十二月の十二日の新聞でもあなたは御存じだと思いますが、「真正町に二つ目の工業団地 五企業の進出決まる」―五つの企業の中に二つが岐阜市から真正町へ変わっていかれるんですよ。この方々でも岐阜市にそういう場所さえ市が努力して確保してやれば、何も岐阜から去っていかれないんですよ。片や、話でわかりませんけれども、黒野の北村バルブあるいは私どもの方にあります棚橋工業さんにいたしましても、もう工場を拡張できないからということで関に用地を確保され、移転されようとしておる。こういう企業の方々の本当の、本来は岐阜市におりたいんだけれども拡張できない、おる場所がないからやむを得ず岐阜市から去っていかれるんですよ。毎年毎年こういう傾向がふえていく、それは事実であります。ですから、先ほど申されましたが、今年も調査費をつけて調査しておる、三カ所、網代、方県、大洞方面と言っておられます。先ほど申し上げましたが、調査も結構でありますが、絶対この調査をされたならば、どこでもええから一カ所でも二カ所でもそれを実現に向けてもらいたい、一カ所も今までないんですから。ですから、どこでもよろしい、いろいろと検討されることもよろしいし、私どもも協力しますので、どこでもいいから、ぜひとも六十一年度には一カ所確保していただきたいことを強く要望しておきたいと思います。それにつきましては、私どもも行政に最大の努力をさしていただきますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。  それから、岐阜市の国際化に資する具体策につきまして、企業部長の答弁、了解いたします。  市長室長も了解いたします。  土木部長さん、あなたは所管が多いからあなたに御質問申し上げたんですが、私も、岐阜市は国際観光都市を目指しておる都市である、国際化を目指す都市であるがゆえに、こういうものをわざわざつくってきて本議場で皆さん方にお願いしておるんです。あなた、今後道路の幅とかスピードとか、どうのこうの言っておられますが、そんなものそう関係ないと思いますよ、高速道路だってこういうものがありますから。ですから、検討されることは結構ですが、実現に向けて検討していただきたいんですけれども、いろんな所管がまたがっておりますんで市長にお伺いするものでありますが、こういう国際都市を目指す岐阜市にも三年後、六十三年には岐阜市百周年、中部未来博も開催されます。お隣、韓国においてオリンピックも開催されます。さすれば、世界の観光客も日本へお見えになります。そして、岐阜市にもお見えになります。こういう細かい配慮を岐阜市がしておくならば、今我々外国へ行きますと、日本のどこを知っておられますかと言えば、東京、京都、大阪、この程度であります。その次、名古屋くらい、この程度であります。到底岐阜市なんて知らない、こういうことであります。こういう細かい配慮をし、岐阜市が積極的に取り組んでおくならば、六十三年に多くの方々が観光に見えたときに、ああ、岐阜市にお邪魔したときにすばらしい我々の異国の文字が出ておるだけでも、岐阜市はほんとに細かい、あったかみのある市だなということでやね、五年後には日本の岐阜市を知っておられますかと言ったら、はい、知っております、こうなりますよ。ですから、六十三年はさりとて待ってくれません。いろいろ費用もかかると思いますけれども、少なくともこれからつくられるものについてはこういうふうにしていただきたいし、そんなに金がかかるわけでないから、前向きにやっていただきたい。  そしてまた県にも、中部未来博を県はやると言っております。そういった県にも強く市から働きかけて県の施設についても、こうしたらどうですかということを、市長さん、あなたからも働きかけていただきたいが、その実現の決意のほど、もう少しあなたからも御答弁願いたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  ファミリーパークにつきましては、都市計画部長さんに聞きましたが、了解いたします。そのときにあなたの方で今の道しるべですね、北野ファミリーパーク、今度設置していくということでありますから、ぜひその中にこれ入れてください。こうやって英語も、これからやられるんですから、ひとつやっていただきたいと思いますし、もう一つ要望しておきたいのは、今のバスの路線ですけれども、ファミリーパークの一番近いところの駅のね、西山中バス停と、こう書いてあるんです、西山中バス停と。ここのバス停をできるならばファミリーパークとか岐阜ファミリーパーク前というくらいにね、場所の名称を変えていただくとともに、これは新岐阜のバス停の時間表の中にも岐阜ファミリーパークという名前が出てきますから、さすれば市民にもそれ大変PRになると思いますので、そういうふうにしていただきたいと思います。  それから経済部長、申しわけないんですけども、あなたの方からパンフレットもらったんですけれども、この点についてちょっとお伺いしたいんですけどもねえ、まんだこのパンフレットもらったら、プラネタリウムとロマンスリフト、これが載っとるんですよ、案内に、観光案内版に。今これ使っていないんでしょう。これを見ればねえ、この袋にもそうである、プラネタリウムとロマンスリフトと載っておりますから、これ使用できないんなら消すか、新しくつくり直すか考えなきゃならないと思いますが、ついでで申しわけないんですけども、総務部長さん、プラネタリウムてって今どういう状態になっておりますか、お聞きしたいと思います。  市営住宅につきましては、建築部長了解いたしますけども、できますならね、こういう方が多くなると思いますので、管理人の人にね、何か一戸当たり三十円の月手当を出しておられて、そういう方々に電話なり訪問したりしておられるということであります。管理人さんに一戸当たり三十円というと、月三回電話すればパーですからねえ、できるならもう少しアップしていただいてね、管理人さんの人に一日、二日見なかったら、その単身の所へ行って訪問するなり、何かそういう施策も講じていただくならばありがたいと思います。一戸三十円ということは余りにも少な過ぎると思いますが、そこらあたりも十分検討していただきたい、要望をしておきます。  福祉部長につきましては、知らなんだということでありまして、またその方は向こうから申請してもらわなきゃわかりませんというような冷たいことじゃなくしてねえ、愛の一声運動、往々にしてアパートに入っておられる方は最初から単身で入られることはええんですけども、年寄りの方で。夫婦で入ってその後どちらかが亡くなった場合もあるんですねえ。ですから、そういうこともこれから年々多くなってくると思います。愛の一声運動をやっておられるならばもう少し強く推し進めて、こういう問題が二度と起きないように最大の努力をしていただきたいと思います。  以上をもって二回目の質問を終わります。 38: ◯議長小野金策君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 39: ◯市長(蒔田 浩君) 玉田議員の再質問にお答えを申し上げます。  本市は国際観光モデル都市としての指定を受けるように県から申請もしておるようでございますし、もともと本市は国際都市として都市政策をやっておるわけであります。また、社会全体は国際化社会ということでどんどん交流が深くなっていくということであります。そうした中において御質問にありましたような、どうも町全体といいますか、行政も欠けておるという点には私もそのように感じております。ややもすれば漢字だけでいいのではないかという風潮が今までもあったと思いますし、また、日本全体の中にどうもそういう点についてはややおくれておる点は、これは御質問者も知っていらっしゃると思うわけであります。したがって、本市が今英文等を用いてのパンフレット、あるいはビデオテープ、あるいはまた道路標識、こういうものにつきましても積極的に進めなければならぬと思うわけであります。具体的にはそれぞれの管轄の中でどこをどうしていくかということをまた指示をしてまいりたいと思っております。なお、県にも申し入れよと、これは特に中部未来博あるいはオリンピック等もございまして、いろいろ外国人の方も来られることは承知をしておるわけでありますから、県に対しましても、恐らくお考えはなっていらっしゃるかもしれませんが、改めてさらにまた申し入れて積極的に進めてもらうように話をしてまいりたいと思います。 40: ◯議長小野金策君) 総務部長、高木 直君。    〔高木 直君登壇〕 41: ◯総務部長(高木 直君) プラネタリウムにつきましてのお答えをさしていただきます。現在、御承知のように閉館されております。プラネタリウムにつきましては、この十月に非常に経営が困難ということで、岐阜市の方へあそこの施設含めて寄附したいと、こういうことで手続中でございます。以上でございます。    〔私語する者あり〕 42: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔早川竜雄君登壇〕(拍手) 43: ◯十四番(早川竜雄君) 通告に基づきまして四点について質問をいたします。  まず第一の問題は、報第十二号、専決処分事項の承認に関するものでありますが、これは御承知のように昨日の本会議の冒頭で満場一致で承認をされておりますが、結果はそれでよろしい。問題はその中身、つまり手続の問題についていささか私は疑念に思いますから質問をいたすわけであります。  この専決処分というのは、何をやったかといえば、乗客のサービスを向上させますと言って大上段に振りかぶった。中身はどうかといえば、無記名の昼間定期乗車券を新設をいたしました、こういうことなんですねえ。この昼間の定期乗車券というのは五十八年の十二月の一日から既にもう実施をされておる。その利用時間帯というのは十時から午後四時まで、日曜・祭日は終日でございますが。で、割引率が四〇%だというんですねえ。これを皆さんが買って利用する。もちろん名義がありますから、その人でなければ乗れないわけでありますが、今度はだれでも乗れるように変更いたしますっていうんですねえ。大変中身は私は結構だと思うわけであります。したがって昨日も賛成をしたわけでありますが、しかし、これを聞いてみますとですねえ、それじゃあその昼間定期乗車券というのを利用しておる人は何人だと言って聞いたら、たった三人だって言うんですねえ、たった三人だって言う。三人の人にサービス向上、向上と言うんならそれは結構ですけれども、それはそれといたしまして、この手続のやり方いささか問題があり過ぎるわけであります。皆さんが御承知のように条例の改正手続というのは、一定の法律に基づいて行わなければならないのは当然であります。条例の改正または廃止という場合には、議会の議決を経なければならないことは言うまでもないわけでありまして、これは地方自治法の第九十六条にはっきり書いてあるわけであります。しかし、条例を改正する場合、あるいは廃止をする場合に必ず議会に諮ってやらなければならないかというと、そうではないこともある、ただし書きというのがある。これを、専決処分で行ってもいいという場合もあるわけであります。つまり一定の条件さえあるならば、議会に諮らなくても長、つまり市長がその権限でもって専決処分をしてもよろしいと、こういう法律があることも御承知のとおりであります。それは当然議会に報告をして承認を得なければならないとなっておりますけれども、いずれにいたしましても市長にそういう権限があることは事実であります。事実この一年の間に条例改正行われておりまして、専決で行われておりまして、三月に市税条例の改正が行われております。それではどういう場合にこの専決処分が許されるのか、法律をよく調べてまいりますと、四つの場合に限って専決処分ができるということになっているんでありますが、今回この専決処分をされたその理由というのは、この四つの中のどれにも該当しないんですねえ、該当しない。つまりおかしな格好でこの専決処分をやってしまったんではないかと私は思うわけであります。この四つの規定の中にありますどれに該当をするのかといって交通部に尋ねてみますと、専決処分をした理由は、地方自治法百七十九条の規定にあります、この四つの中の一つでありますが、その一つというのは、市長が議会を招集するいとまがなかった、暇がなかった、こういうふうに市長が認められて専決処分をした、こういうわけであります。果たしてそうでありましょうか。これは結果的には断じてノーであります。ひとつその具体的な証明を私はしてみたいと思うんでありますが、この条例の改正の専決を行ったのは十一月の七日であります、十一月の七日。それ以前にこの昼間の無記名、無記名というのか、名義人を定めない定期乗車券の制度を新しく設けたい、こういって民営のバス会社が運輸省の中部運輸局岐阜支局へ許可申請を行ったんですねえ、これが十月の十一日であります。十月の十一日。このときに申請を行ったのは、そういう制度を民営が新しく設けたいというだけではなしに、料金の改定もやっているわけです。当然それは岐阜市の交通部も料金の改定申請をやってるわけです。民営が新しい制度をおやりになった、じゃあ市営バスも一緒にやりたいけれども、実は条例の改正等々の手続が必要でありますので、私のところはただいま申請はできませんが、いずれ申請はしたいと言って意思表示をしたんですねえ、意思表示をした。これが十月の十一日であります。この意思表示をしたということは私は大変重要なことだと思うんですねえ。そして十一月の七日に、先ほども申し上げましたように、専決処分を行って申請をして、十一月の二十一日に申請を行いまして、十一月の二十二日翌日に許可を得た、こう言ってるわけです。十月の十一日の時点で申請の意向を表明をしておきながら、それ以降議会に対して何ら諮らず、約一カ月後に専決を行った、これは議会軽視も私は甚だしいと言わざるを得ないのであります。行政実例におきましても議会を招集する暇がない、あるいは暇があったと、こういうふうに判断をするのは市長の裁量によっております。市長はそれを決めればいいわけでありますが、市長がその暇がなかったと認定をするに際しては客観性がなければならないとされているわけであります。さらに同じように行政実例においては、客観性があったのかなかったのか、この判断が誤っていた場合には、当該専決処分は無効であるというような実例まであるわけでありますから、この議会を招集する暇があったかなかったか、このことは大変重要な問題になってくるのであります。私は先ほどから申し上げておりますように、十月の十一日の時点でこういう制度を新しく設けたい、つまり条例を改正しなきゃならぬという意向を固めたわけでありますから、それから申請をする十一月の二十一日までの間には十分議会を招集する暇があった、期間があった、こう断定をいたすわけであります。御承知のように、議会の招集につきましては地方自治法の第百一条におきまして、七日前に招集の通知をしなさいというはっきりした条項があります。さらに、どうしても急を要する場合にはその限りではない、つまり前の日でもよろしいなんてことも言っているわけでありますから、暇がなかったとか期間がなかったというような話はおよそ通用しないのであります。なぜ私がこのことを強く申し上げるかと申しますと、その理由はですねえ、市長が行った専決処分というのは、議会がその承認を与えない場合、つまりきのうのように、こういうふうに専決処分を行いましたから承認をいただきたいと言って、いやだめだと、議会が承認を与えなかった場合でもその専決処分の効力は有効なわけであります。つまり市長が一たん専決処分をしてしまうならば、議会がどう言おうが、その専決処分の効力は発生をしてしまう。つまり市長に絶大な権限を与えてしまうということになりかねないのであります。そのことは逆のことを言うならば、議会の権限を大幅に侵害されてくる、つまり私ども議会が一定の権利があるわけでありますから、それが専決処分によってどんどんどんどんこう侵害をされてくる、こういう危険性を持っている。だから私はこのことを強く申し上げたいのであります。繰り返して申し上げますけれども、今回の専決処分という内容は、たった三人の人に対するサービスの向上だと、中身が非常に軽いと、こういう気持ちがなかったとは言えないんではないかと。仮にそういう気持ちがあって行ったとしても、条例の改正に対する手続というのは法律をきちんと守って遵守をしていかなければならないことは当然でありますから、問題が全然別になってまいります。今私はそういう意味から、この専決処分の手続について内容がいささか適当ではない、こういうふうに指摘をいたしましたが、専決処分をされた市長、あなたの率直な気持ちをお答えを願いたいと存じます。  同時にもう一つ、担当されました交通部長、あなた、事実関係からして日にちをずっと追ってまいりまして、事実関係からして、議会を招集をする暇がなかったか、本当になかったのか、このことをお尋ねをいたしておきたいと存じますし、先日私に対する説明の中で、専決処分をしてほしいと言って私から市長にお願いをしましたと言うんですねえ、交通部長が。冗談じゃないですねえ、交通部長が市長に対して専決処分をしてくださいというような権限がどこに書いてある、越権行為も甚だしいわけであります。どこのどういう法律の根拠に基づいてあなたそういう偉そうなことを言ったのか、はっきりしておいていただきたい。これが専決処分の手続の内容に関するものであります。  次はですねえ、都市計画の問題について部長にお尋ねをいたします。  この問題は、岐阜市の将来と市民の所有する財産にかかわる重大な問題でありまして、去年の十二月においても私はこの議場で、この問題本当に大丈夫なのかという質問を念を押して行っておきました。それから一年を経過をいたしまして、今日当時の答弁をいただきました状況と今どうなんかと言って聞いてみますと、大変な変化があるわけであります。どういうことかといえば、去年の十二月の議会におきまして、岐阜市が都市計画法によって市街化区域と市街化調整区域に分けられておる、これを線引きと言うんでありますが、この線引きを見直す期間が来ています。それは六十一年の三月三十一日が限度であります。こういう事態になっていますから早急にその作業を進めなければなりませんよと、こう言ったんであります。今どの辺まで進んでおるのかと聞いた。当時のお答えは、一つは期限についてはおっしゃるとおり、昭和六十年度、つまり六十一年の三月三十一日にこれを完了をいたします。そして線引きの見直しについては新しく市街化に加える面積は二十三カ所、千百ヘクタール、さらにもう一つ問題がありまして、今市街化になっているけれども、これを市街化調整区域に逆線引きをされるという地域が三十四カ所、八百ヘクタールある。こういう現状でありますから、早急に地元と説明会あるいは事務折衝を行いまして、期間までに間に合うように作業を進めてまいりますと、はっきり私に答弁をしているわけであります。それで調査をいたしまして、今、今日現在もう間もなくその期限が来るわけでありますから、どうなっているのかと聞いてみますと、いや、地元の調整が難航をいたしまして、とても六十年度末の決定は無理でございます。したがって、県当局からは一年その決定を延ばしてください、延ばしなさい、こう指導がありました。結局一年おくれますと言うんですねえ。去年の十二月の時点ではやりましょう、心配ありませんと答えておきながら、一年たった今日、いや、地元との折衝が難航しておりますから一年延ばしますと、こう言っているわけであります。さらにその内容といたしまして、見直しの地区二十三カ所、つまり新しく市街化区域に編入をする二十三カ所、千百ヘクタールの中身を見てまいりますと、このうち何と六百ヘクタールについては、過半数についてはとてもだめだと言うんですね。市街化になりません、とてもだめだと。したがって、実質的には五百ヘクタールが新しく市街化に編入をされるのみでありますと、こう言っているんであります。また、市街化に編入を現在されている地域で逆線引きをかけられる、つまり市街化調整区域に組み入れられる地域八百ヘクタールのうち、これはどうだというと、このうち五百二十ヘクタールぐらいは既に区画整理事業、あるいはその他の土地計画が、地区計画が完了または進行中でありまして、これは問題がありません。これは逆線引きをされるという危険性はありませんが、残りの二百八十ヘクタールぐらいはいまだ検討がなされております、こう言っているわけであります。このような現実の状況があるわけでありますが、私はまず第一に、この法律というのは随分矛盾をした法律でありますし、根本的には私は悪法であると思う。同時に憲法の精神に照らしても大きな問題があると私は思うわけであります。さらにその法律の運用が随分ずさんであり、随分幅があるということも申し上げざるを得ないと思うんであります。すなわち、この都市計画法によってですねえ、本来国は土地を個人が所有し、あるいは法人でも結構でありますけれども、個人の所有を認めてその土地をどういうふうに使おうが、どういうふうに売買をしようがそれは自由でありますと、こう言っているわけであります。ところが、この都市計画法をつくりまして、この土地はこういうふうに使ってはいけません。したがって、そこは一定の制限がかけられるわけでありますから、土地の値段が安くなる、こういう現実が出てまいりました。つまり行政の権力によって人の財産を自由に裁量する、こういうような結果が今出ているわけでありまして、これは随分矛盾した悪法だと私は思うわけであります。自由な社会を標榜する日本においてこういうものを認めるというのは、いささか問題があると私は思うわけでありますが、そうであるとするならば、この大きな問題を抱える線引き等は一切行わない方がいいんです、もう。全部市街化にしてしまえばいい、こう私は思うわけでありますが、都市計画部長、あなたの見解をひとつ承りたいと思うんであります。  次に、具体的な問題について質問をいたしますが、その第一点は、二十三カ所、千百ヘクタールの地区が昭和六十年度末までに市街化区域に編入をできなかった理由、見通しについてであります。一年なぜ延びたんでしょうか。あなた方の見通しが甘かったんではないのか、あるいは事務作業が停滞をして、怠慢をしておったんではないか。一体どういう理由でそういう結果になってしまったのか。  次の問題は、千百ヘクタールのうち六百ヘクタールについては編入が困難である、もうこれは編入をあきらめた、こういう事態に現在立ち至っているわけでありますが、千百ヘクタールの中で六百といえば過半数でありましょう。これほどたくさんの地域をもう除外をするというのは、あなた方の計画性というのは非常にずさんであって甘さがあるんではないか。つまりいいかげんな計画をしたんではないかと指摘をされても仕方がないと思うんでありますが、いかがでしょうか。御承知のように県が出しております通達の中にはですねえ、こういうこと書いてあるんですよ。「市街化区域への編入は、土地区画整理事業の実施が確実な土地の区域等、計画的な市街地整備が確実な区域について行うこと。」確実な区域について行いなさいと、千百ヘクタールというのは確実な区域でなければなりませんよということを逆に言ってるわけ。ところが六百ヘクタールについてはだめだと言うんですから、この通達に明らかに違反をしておりますし、あなた方の計画がずさんであったことを証明をしておると思うんであります。そのことについていかがお考えか。  第三点は、逆線引きの八百ヘクタールの中で市の説明によりますと、そのうち五百二十ヘクタールはその対象外にしてもよろしいと県も今言っている、こう言っているんでありますが、県もいいかげんなことを言ったもんですねえ、県もいいかげんなことを言ったもんです。最初から除外が八百のうち五百二十ぐらいあると言うんですから、そんな県の指導にあなた方はそうでございますかといって従う必要は私はないと思うんでありますが、いかがか。県のやり方というのはかなりいいかげんなもんじゃないのかと私は指摘をしておきたいんでありますが、どうでしょうか。  最後に、この見通し、一年延びますと言っているわけでありますが、それは本当に大丈夫ですかと、それ以上延びる危険性はありませんかということをお答えをいただきたいと思うわけであります。  第三点でありますが、きのうも若干問題になりました新年度事業、あるいは市制百年の記念事業等々に関連をいたしまして質問をいたしますが、私はかねてから県の行う工事あるいは事業について、その一〇%から二〇%について市が負担をする制度というのは納得ができない、それは合理性がないとここで主張をしてまいりました。今定例会におきましても補正予算として県営工事の負担金として、土木、都市計画、鉄道高架、この三つの分野におきまして総額三億二千万円程度の支出が提案をされている。県営工事ですから、三億二千万円合わせて岐阜市が支出をしてもよろしいかといって補正予算を提案をしているわけであります。その金額が多額に上ってまいりまして、市の財政を圧迫していることは事実でありまして、もう否定ができないところに至っておりますが、同様にですねえ、今定例会に提案をされております昭和五十九年度の決算認定議案、この中に見られる県営工事負担金の総額、つまり五十九年度の総額というのは八億四千万円に達しているわけであります。県はこのように多額の負担金を岐阜市に押しつける一方で、その負担金を支払う財源がない場合には、ない場合というのはほとんどないわけでありますが、県がお金を貸してあげますと、県の貸付金制度というのがあるんです。こういうことを県がやりながら利息を取って岐阜市に貸し付けを今行っていることは御承知のとおりであります。    〔私語する者あり〕 具体的に見てまいりますと、今定例会の補正予算の中で二億九千万円余り、六十年度末の見込額は五億一千万円、六十年度末の累積額何と十一億六千万円、これを県から借りているわけですねえ、県営工事負担金の支払いの一部として借りている。この利息見てみましょうか。五十九年度までは六・一%ですよ、利息取って貸している、県は。さすがいささか気が引けたとみえてですねえ、六十年度からは利息を一・五%値下げをして、現在は四・六%、ありがたいことですと言って土木部長は私にこの報告をしてまいりました。(笑声)まさに県のやり方というのは踏んだりけったり、二重取り、往復びんたですねえ。こういうことをされて黙っておっちゃいけないと、私はかねがねから申し上げてきたわけであります。そうであるならば、市が単独で行う事業や工事についてその一部を県に負担してもらったらどうか、私はこう提案をしてみたいと思うわけであります。きのうもお話が出ておりました例の千鳥橋、あれを部長の答弁によりますと、六億二千万から三千万円ぐらいかけて拡幅をしたいと言うんであります。御承知のようにあの千鳥橋、もちろん岐阜市民も通りますが、他の市町村の皆さんたくさん御利用になるはずであります。岐阜市だけがあれを全部負担をしなきゃならぬという理由はどこにもないわけであります。したがって、岐阜市民も使いますが、ほかの皆さんもお使いになるんですから、みんな県民ですから、まあほかの県の人も使うかもしれませんけれども、ほとんどが岐阜県民ですから県も相応の負担をしていただきたい、こういうふうに要求をしても理屈は十分私は通ると思うんであります。そういう気持ちがあるのかどうか私はお尋ねをしたい。  一つは県営工事負担金制度というものを、だんだんだんだん低くなってくればいいけれども、今どういう状況になっているのか、あなた方はどういう努力をしたのか、そのことが一つ。もう一つは、市が単独で行う事業について県に負担金を出してください。県が岐阜市に課しておりますような地元負担金というものを逆に今度は県の方に要求をしたらどうか、こういう決意があるかどうかお尋ねをいたしておきます。  最後でありますが、岐阜市が主催をいたします美術展について質問をいたします。  美術展は御承知のとおりに、ことしからその会場が文化センターに変わりまして、去る十月の十七日から前期四日間、後期は十月の十……四日間ですねえ、後期四日間、それぞれ二回に分けて開催をされたわけであります。これに要しました費用が約九百万円、去年に比べまして約三百万円の増額でありました。そのふえた部分はどういうところに使ったんでしょうかと言って調べてまいりますと、会場の使用料、さらに壁面、パネルといいますが、これを新しくつくって、それをまあ使用料でありますが、これがほとんどでありまして、そのほかは横ばいまたは減少と、こうなっているのであります。これだけの費用をかけて開催をいたしました市の美術展は一体どのような目的を持っているのか教育委員会に尋ねてみますと、こういう答えが返ってきました。「美術を愛好し学習研さんを続ける市民に、その作品の発表の場と機会を提供するとともに、優秀作品を展示して市民の鑑賞に供し、岐阜市の美術、文化の向上を図る。また、すぐれた作品、作者を顕彰することによって作者及び鑑賞者の美術創作意欲を高め、県都としての岐阜市の美術分野の向上拡大を図る。」大変まあ立派なことを答えてくれたわけでありますが、目的とするところは、美術を愛好し学習研さんを続ける岐阜市民にという、市民が対象であることを強調しているのであります。ところが今回の出品、作品を出された人、応募者、これを見てまいりますと、何とですねえ、市外の人が過半数なんであります。市外の人の方が多いんであります。例えば全体で見てみますと、六百六十七点出品をされまして、そのうち市内が三百九、市外が三百五十八です。入選をされた方はどうかといいますと、四百六十七点のうち市内が二百十一、市外が二百五十六、いずれも市外の人が過半数を占めている。このことについて教育長、あなた一体どう思われるかお答えをいただきたい。  また、市民の作品の発表の場と機会を提供して作品を展示し、市民の鑑賞に供することが目的である、こう書いてありますが、市民の作品の発表の場としては余りにもお粗末ではないでしょうか。私も会場を訪れて見てまいりました。展示作品あるいは展示方法を見てまいりましたが、余りにも問題が多いことに驚きました。たくさんありますが、特徴的なことだけ申し上げてみましょう。  まず、パネルの利用がいかにも効果的ではないわけであります。ちょっと見にくいかもわかりませんが、この赤いのがパネルであります。こういうふうに子供が出口を探すパズルのようなふうになってるわけですねえ、これ。どこが出口でしょうかと言って探すような変なものですこれは。これがこの赤い所が壁面になっているわけです。そのうちですねえ、私が行ってみますと何も飾ってない所がある。どういう所かと言えば黒い所ですねえ、まさに行きどまりでどうしようもない薄暗いような所なんですねえ。こういう場所どのくらいあるかといって、例えば洋画の部分だけ見ますとですねえ一割から二割ぐらいある。何も使ってない真っ白けの所があるんですねえ。こういう問題がありますと同時に、もう一つ大きな私の目ざわりというのか気ざわりというのか、そういう一つにですねえ、こういう作品がこうパネルにかけてある。そういたしますと光線があちらからこちらから当たってくるわけでありますが、この作品を斜めに分断するように光線が強い所と弱い所があるんですねえ。ちょうど具体的に見ますと、あの一番向こうの壁の角がありますが、作品がああいう所に展示がしてあるんです。写真なんかの場合には、こうして見ますとさっぱりわからぬような場合もある。あるいは洋画の場合でもそういう例がありますと作品のイメージというのは随分違ったものが出てくるのは御承知のとおりでありますが、そういう照明を平然と行っているわけであります。こういうことは私は作品を出していただいた方に対して大変失礼であり無礼であると思うんです。また同時に主催者としての常識を疑われる問題だと私は思います。教育長、あなた一体どうお考えになるのかお答えをいただきたい。  さらに、市民がこれを鑑賞するためには、交通が便利で少ない余暇で見られるように鑑賞できるような場所を提供しなければならないわけでありますが、去年と比べて市民会館から文化センターに変わったといって特別交通の便利がよくなったということは言えないでしょう。会期は依然として前期と後期二回に分けているわけでありますから、市民が見に行こうといたしますと大変な不便であります。この不便さというのをいつ解消するのかと言って私も去年聞いたら、いや、来年からは同一会場で同一期日にやりましょうと言ったんでありますが、なかなかそうなっていないわけなんですねえ。この問題、どうあなた方は解決をされようとしているのか。  三つ目は、すぐれた作品、作者を顕彰して市民意欲を高め、県都としての美術分野の向上を目指すことがその目的にうたわれている。去年までは一番いい作品に対して三十万円の賞金を贈ってた。ことしからはそれを七つの分野に分割いたしまして、各分野で五万円ずつにしてしまったわけですねえ。五万円というものをいただいて創作意欲というものが沸いてくるのかどうか私はわかりませんが、そういう方法がいいのか悪いのか、五万円という金額は妥当であるのかどうなのか、お答えをいただきたいと思うんであります。  要はですねえ、このようにたくさんの問題を抱えている市の美術展が、果たして県都としての美術展として権威を高めあるいは市民の期待にこたえることができるかどうか真剣に私は考えなければならぬと思うわけであります。  この運営のやり方、今申し上げたような幾つかの問題について、あなた方はどうかと言って聞きますと、いや、これは実は運営委員会というものがありまして、そこにお願いをして、そこで全部おやりになったのでございます。いかにも私どもは責任がございませんというような答弁をしてくるわけであります。それでは運営委員というのはだれが決めたのか、教育委員会が各分野にお願いをしてですねえ、ああこの人がいいでしょうといって決めているわけでしょ。結局自分がやっているんです。それをどうだといって聞かれると、いや、それは運営委員会がお決めになったことですと言って逃げているんですね。こういうことがずっとこう繰り返されているわけであります。それじゃあ、あなた方が決める場合に運営委員はどういう基準でどういうところから選んでくるのかと言って聞いたら、何もないんです、何もないんです。答えが出てこない。で私は、ここでもう一度聞いておきたい、とりわけ作家側の運営委員というのはどういうところから選んできたのか。あるグループの代表なのか、ある流派の代表なのか、どこから選んできたのか、個人なのか、その人はどういう資格を持たなければならないのか、お尋ねいたしておきたいと思うわけであります。  さらに、最後でありますが、こういうことを私が議会で取り上げた結果かどうかわかりませんが、市の美術展の審査がある直前でありました。私の所へ電話がかかってまいりました。早川さん、非常に美術展について熱心にやっておられるようでありますが、まだ中身のことはあんまり御存じありませんねと言われるんですねえ。何ですかと言って聞いたら、もう既に審査が始まる前に入選者は決まっているんですよというわけですねえ。どういうことですかとそれは。あなた、その辺がまだ素人だからおわかりにならぬでしょうけれども、ことしはどの人とどの人とどの人が入選されるということはもう決まっているんです、こう言われるわけですねえ。どういうことですか、わかりませんねえ私も。教育長ならおわかりがいただけると思いますのでお答えをいただきたい。(笑声)  第一回の質問を終わります。(拍手) 44: ◯議長小野金策君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 45: ◯市長(蒔田 浩君) 早川議員の御質問に対しましてお答えを申し上げますが、報第十二号専決処分の承認につきましての御質問でございます。結論的に申し上げまして、このような専決処分をすることは今後特別の場合を除いてこういうことは避けたい、やりたくないというふうに思っております。やるべきではないというふうにまた思っておりますし、判断の妥当性につきましても十分でなかったという点もあろうかというふうに思います。それはなぜそういうことを言うかといいますと、これは一つには市長が判断をするわけでありますが、その判断は自由裁量がないわけであります。したがって、客観的理由ということを重視しなければなりません。その客観的理由というのが岐阜市だけで判断できる内容の議案ではないわけであります。申請、それに対する許可、業界、まあ相手の業者といいますか、そういう所と協議をしなければならぬ。協議といってもその日一日ですべてができるわけではない。いろいろの判断の中における客観性のとり方が、今言いましたように適正でなかったというふうに私自体も思うわけであります。なぜそういうことになったかということは、これは私はそのときに、この前の議会にもこの質問があったわけであります。したがって、専決処分というのはすべきではないと。どんな軽いことでも急ぐものは、たとえ一時間で済む内容でも議会を開いてやるのが一番いいんだと。専決処分というのは本当にまずないのではないかというくらいの内容のものも、そういうようなふうに私は思うので、その点につきましてはお答えをさきにしておるわけであります。こういうことは避けたいということを言っておって、また自分でやっておるというところに、この判断が適当でないというふうにお答えをしなければならぬ自分として考えておるということでございます。御理解をいただきたいと思うわけであります。 46: ◯議長小野金策君) 交通部長、三輪久彦君。    〔三輪久彦君登壇〕 47: ◯交通部長(三輪久彦君) お答えをいたします。日程的な問題としては、中身の事情がただいま市長がちょっと触れられましたが、民営事業者間との問題あるいは料金改定、これの審議を願っております運輸省との問題、運輸省においては全国的にそうでしょうが、特に我々が申請いたしましたときは東海ブロック別各社の事務ヒヤリングと申しますか、折衝の日程的な面の指導、いろんなその経緯等を踏まえまして、それを市長あるいは企業委員協議会等に私から御説明申し上げ御相談申し上げたことは事実であります。その結果として今回やむを得ず専決処分を定めていただけたというふうに存じております。いずれにいたしましても、ただいま市長が申されたとおりであります。我々企業競争非常に激化しております中におきまして、交通事業の運送事業管理者としての立場、こういうところから今後ともいろいろと市長あるいは議会の皆様方に御相談あるいは御説明申し上げまして御了解を得ることがあろうかと存じますけれども、御質問者の申されましたとおり、この種の取り扱いにつきましては先ほどの市長の答弁のとおり今後とも慎重に対処してまいりたいと存じますので御了承を賜りたいと存じます。よろしくお願いします。 48: ◯議長小野金策君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 49: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答え申し上げます。  御質問の第一点の都市計画法についての見解でございますが、我が国における著しい都市化現象は、都市の周辺の至るところで市街地のスプロールや無秩序な工場立地による公害の発生、さらに農業基盤に大きく影響を及ぼし、これがため国レベルでの全体的土地利用の規制、とりわけ都市レベルでの規制を図ることが必然のこととされ、先進主要国におきましても同様と伺っております。しかし、これらのことは都市部にあっては土地利用の権利の制限が伴うことになりますが、一方、規制を受ける側の立場からは、全体としての都市環境のよくなる点はさておきまして、新たに付加される規制措置については即なじめないものとして異和感があり、特に線引きについてはその感が強いのではないかと考えております。しかし、都市の秩序ある発展を図るためには必要な法制度であると考えております。  それから、御質問の第二点でございますが、今回の変更は昭和五十五年に次ぐ所定の見直し時期でございまして、そのため本市といたしましては北西部地域等の幹線道路網の都市計画決定を昭和五十八年中に済ませ、その後直ちに線引き変更の作業に入り、予定の六十年度末に決定するということで作業を進めてきたわけでございますが、関係機関との協議が難航いたしまして道路決定が大幅におくれたために、また、それから今回の線引き見直し条件が前回までとかなり異なりまして、大変厳しい条件がございまして、したがって、地元住民の方々の御理解と御同意が非常に時間を要したということでございます。今後さらに協議調整を重ねまして線引き変更を取りまとめてまいりたいと考えております。  それから、第三点の御質問でございますが、本市の適正市街化区域の規模といたしましては、昭和七十年に七千六百四十ヘクタール、同七十五年には八千三百ヘクタールを予想いたしておりまして、その意味からいたしましても当初の千百ヘクタールの拡大検討案を示したということでございます。この案は岐阜市の現状六千五百二十四ヘクタールの市街化区域が他の同格都市あるいは産業的活力のある都市などに比べますと低い水準にあることも考えながら将来の計画に向けて示したということでございます。ところが、地元の全体的同意が得られなかったという点ではまことに残念なことと考えておりますが、これまで線引き見直しの経過の中でも同様目標に達しなかったことがございまして、その措置としてさらに次のステップも踏まなければならないものではないかというふうにも考えている次第でございます。  第四点の、逆線引きに関する御質問でございます。当初県から示されました市街化区域内の三十四カ所、約八百ヘクタールの未利用地につきましては、現在既に土地区画整理事業を実施中あるいは計画中の区域その他都市計画施設等の整備計画が具体的になっている区域を除いた十二カ所、約二百四十ヘクタールが特に問題視されている地区でございます。これらの地域についても当初の線引きの趣旨を尊重し都市計画道路等の都市施設整備を図り、今後とも引き続き市街化区域として存続させてまいりたいと考えております。  最後の御質問でございます今後の見通しでございますが、地元協議並びに調整に最善を尽くしまして、また、県当局とも連絡を密にし、これ以上の遅延がないように努めてまいる所存でございます。  以上でございます。 50: ◯議長小野金策君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 51: ◯土木部長(坂井 博君) 負担金の問題についてお答えを申し上げます。  まず第一点の、県営工事負担金の問題について御指摘が過去あったわけでございます。この負担金の問題について軽減するように県下都市土木課長会議に上げまして、負担金の軽減について県に申し入れましたが、難しいという回答を得て現在に至っておるわけでございます。なお、この都市課長会議に上げて軽減方を要望していきたいというふうに考えておりますが、現在では非常に難しいということでございます。  それから第二点目の、千鳥橋に県の補助をどうだということでございますが、さきの質問者にも申し上げましたように、この事業費につきましては多額を要します。それで関係機関と十分協議いたしまして、国の補助を受けるべく現在努力をしております。  御指摘の市道の整備に対する県の補助につきましては困難であると存じます。 52: ◯議長小野金策君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 53: ◯教育長(浅野 勇君) かねがね市展のためにはいろいろ関心を持っていただき、━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━まして感謝しております。    〔私語する者多し〕  市外の作品応募あるいは入選者が多いということでございますが、市展の目的からしましても市民の方々の応募や入選が多いことを望むことはもちろんでございます。ただ私どもとしましては、市外住居者の応募があるからといって、それが市内出身者であったり、市内に職場を持った方々もあり、いずれも市の美術展に寄与していただく方々であると考えておりますし、また、市展の質を高め、よい作品を鑑賞していただくという側面から見たとき、拒むことは好ましいことではないと考えておるわけでございます。今後は市民の皆さんや関係美術団体の方々に大勢の市民の皆さんから入選できるいい作品をたくさん出品していただけるよう働きかけていきたいと考えておるわけでございます。  次に、作品発表の場の問題でございます。会場の便利さから入場者が昨年より倍増したということ、また、展示方式につきましても大体いいではないかというような評価をいただいたわけでございますが、もちろん御承知のように美術館ではなく、多目的ホールという文化センターの条件制約、これについては御理解いただきたいと思うわけでございます。  なお、御指摘のありましたようにパネルの配置、照明などにつきましては、今後各部門の審査員の先生方の御指導を受けながら一層研究してまいりたいと思います。  会期、前後期二期開催についてでございますが、本年度の経験から、会期十日間、一堂開催は確実にできるという確信を得ましたので、来年は必ず会期十日間、一堂開催ということでやっていきたいと思います。  次に、賞賜金についてでございます。従来のおっしゃるように三十万円、これは七部門の中から最優秀の市展賞というものに出しておったわけでございますが、従来これが必ずしも最優秀ということではなく、持ち回りというような形式にもなったというようなことから、やはり市展賞というものはそれぞれの部門ですぐれたものをということで、七部門それぞれに市展賞というものを設けたわけでございます。その額が妥当であるかということについては、私どもも妥当だということはわかりませんが、県展あるいは他の市展などを比べますと、このくらいで悪くないと思っております。なお、今後については検討を加えていきたいと思っております。  運営委員会の選出基準でございます。特に作家側につきましては、従来各部門ごとに審査員の先生方によって個人ではなく組織と、あるいはジャンルを勘案しながら選出していただいてきたわけでございますが、特に絵画部門におきましては、流派といいましても写実派とか超現実派といったような形式からくるもので八つばかりの類型化できるわけでございます。そうした流派にはまたグループがございます。グループが組織化されて市内では約十七のグループがございます。そのほか保守と在野あるいは無所属といったようないろんなグループがあるわけでございます。したがいまして、審査員の皆さん方の中から運営委員絵画部門三名を選出していただくということをお願いしても、なかなか決まらないというのが今までの現実でございました。今度の六十一年度の運営委員を決定するに当たりましては、絵画部門の審査員の先生方にお話し合いの中から選出していただくわけでありますが、どうしてもというような場合には、やはりまた私どもの方でお願いしなければいけないかとも思うわけでございます。そういうときにはグループの代表であること、流派、主張を代表しておられること、あるいは員数の大小、また無所属派、いろんな面を兼ね合わせながら考えていきたいと思っておるわけでございます。  それから、審査員と入選作品は無関係かと、大変難しい質問でございます。関係がないとは言いたいところでございますが、いずれにしましても審査員の方々の公平性と純粋性を信ずるよりほかないと思っております。  以上でございます。    〔「議長、十四番」と呼ぶ者あり〕 54: ◯議長小野金策君) 十四番、早川竜雄君。    〔早川竜雄君登壇〕 55: ◯十四番(早川竜雄君) 再質問をいたします前に、ただいまの答弁の中で大変私は気になる部分がございました。不穏当という表現が適当かどうかはっきりいたしませんが、いずれにいたしましても、速記録を解読をいたしまして私は調査をしていただきたいと思います。したがって、議長に直ちに休憩をするようにお願いを申し上げます。 56: ◯議長小野金策君) この際、暫時休憩いたします。   午前十一時三十一分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━━   午後一時      開  議 57: ◯副議長(四ツ橋正一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  一 発言の取り消しについて
    58: ◯副議長(四ツ橋正一君) この際、教育長、浅野 勇君から発言を求められておりますので、これを許します。教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 59: ◯教育長(浅野 勇君) 早川議員の美術展に関する答弁の冒頭部分で「市民を代表する」云々は適切を欠く発言でありましたので、この部分については取り消しを申し出、ここに陳謝いたします。    〔私語する者あり〕 60: ◯副議長(四ツ橋正一君) お諮りいたします。ただいまの発言取り消しの申し出は、これを許可するに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 61: ◯副議長(四ツ橋正一君) 御異議なしと認めます。よって、教育長、浅野 勇君からの発言の取り消し申し出は、これを許可することに決しました。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 62: ◯副議長(四ツ橋正一君) 質疑並びに一般質問を続行いたします。十四番、早川竜雄君。    〔早川竜雄君登壇〕 63: ◯十四番(早川竜雄君) 時間が余りありませんので、簡潔に再質問をしたいわけでありますが、残念ながら要望にとどめさしていただきます。(笑声)  市長の専決に対する考え方、本来、私はそういうことはしたくないし、すべきではないと思っているがと言いながら、いろいろ理由を述べて、結局はやらざるを得なかったので御了解をいただきたいというような話ですね。理屈はわからぬことはないわけでありますが、そういう理屈よりもやっぱり法律が優先をするわけでありますから、理屈があるから法律がどうなってもいい、どう解釈してもいいということではないように努力をいただきたいことであります。  それから、都市計画部長の答弁でありますが、一年延びた理由は、従前とは随分厳しい条件がついたんでなかなか地元との調整が困難であったという理由を述べられたわけであります。そんなことは当初からわかっていたことなんでありまして、こういう条件の中でこういうことをやりなさい、そうすれば認めますよということはわかっていたわけでありますから、それは余り立派な言いわけにはなってないと思います。しかしまあ、延びたことは事実でありますから、これがさらに一年以上延びるようなことのないように鋭意努力をしていただきたいと思うわけであります。  それから、一つだけ申し上げておきますが、県の示しました逆線引きの問題ですね。果たしてこれは大丈夫かというお話をいたしましたら、一生懸命努力をいたしまして、現在の三十四カ所八百ヘクタールについては従来と同じように市街化として存続するようにというお話でございました。結構であります。そういうふうに努力をしていただきたいわけでありますが、しかし休憩中に私のところへある方から電話がありまして、あなたの質問を聞いておってすかっといたしましたが、実はこういう事実もありますよとおっしゃるわけですね。この夏に都市計画部の職員が私の家へ来て、当初は土地改良で始まった地域でありましたから、四・五メートルの道路が現在も続いておりますが、これを六メートルにしなければ逆線引きしますよと、こう言ってきたというんですね。その四・五メートルから六メートルに幅を広げようとすると、その道路に面した人の土地を寄附をしなさい、ただで寄附をしなさい、これが条件です。できなければ逆線引きしますと、こう言ったとおっしゃるわけですね。    〔私語する者あり〕 一生懸命県のそういう逆線引きの方向に対してはしないように努力しますと言いながら、片方でそういうことをやるというのはどういうことなんだと言わざるを得ないわけであります。これは本会議でありますから、あんまり時間がありませんので余り詰めたことはできませんけれども、関係の委員会にぜひそのことを検討していただくようにお願いを申し上げておきたいと思いますし、もう一つは、そういう所はですね、当初土地改良で始まったわけでありますから排水路は素掘りであります。それをきちんとコンクリートで整備をしようといたしますと、寄附金という名目で地元負担金というのを取る、都市計画税は何のために取っておいでになるんだと言ってその方は嘆いておられました。都市計画税一体どこに使われるんでしょうか、使った所、はっきりしてくれと私も思います。そういうことも含めて関係委員会にお願いを申し上げておきたいと思うわけであります。  土木部長、あなた、率直に言って努力が足りません。(笑声)都市土木課長会議で県に対してそういう要望やったけれども、なかなか難しい。そんな所でやって難しかったらほかの方法を考えなさいよ。本当に軽くなるように考えなきゃいかぬ。  さらに例の千鳥橋の問題については、国の補助をいただけるけれども、県は困難であります―困難であるかどうか、やってみなきゃわかりません。これは、ぜひ一度そういう声を文書か何かにまとめて堂々と県に要求してごらんなさい。そういうふうに強く要望いたしておきます。  それから、教育長、さきに陳謝をされましたが、そういうことの今後ないように厳重に注意を申し上げておきたい。  応募者あるいは入選者の割合でありますが、これはですね、例えばこういうことがあるんですよ。入選をした人の比率を見てみますと、例えばグラフィックの部門では三十二人入賞して、全部市外の人なんですよ。市内の人、一人もいない。あるいは写真の部門では八人入選をして八人全部市外なんですよ。こういう事実があってですよ、本当に岐阜市のための、市民のための美術展だと言えるでしょうか、このことを一つだけ指摘をしておきたいと思うわけであります。  それから、会場の問題ですが、来年からは市民会館、文化センターで一堂開催をするとおっしゃいましたけれども、そういたしますと、スペースの関係でまたまた無理が出てきますよ。必ずこれは無理が出てくるんです。もともと文化センターはそういうところに使うような目的で建設がされていないわけでありますから、幾ら多目的ホールだと言ってもですね、そこは限度があるわけであります。したがって、私はそういうところにこそこそこそこそ行って持って回らなくても、一つ美術館くらいつくったらどうだ、こういうことを真剣に考えなきゃ、ほんとに岐阜市の美術、文化の向上というのは望めないよということを申し上げておきたいと思います。この問題はまた委員会等々で細かく議論をさしていただく予定をいたしておきます。  最後に、審査員と入賞、入選の関係でありますが、どうも歯切れがよくありませんね。本当は無関係になってほしいと願うんでありますが、事実はそうでないようなとかなんとかというような歯切れが悪い、自信を持ってその辺はきちんと答弁ができるような私は体制をつくるべきだと思います。あとは審査員の良識にお任せするといっても、そこはそれいろいろあるわけでありますから、十分検討して、本当に市民のためのいい美術展が開催できるように努力をされるよう要望いたしまして終わります。(拍手) 64: ◯副議長(四ツ橋正一君) 十二番、大前恭一君。    〔大前恭一君登壇〕(拍手) 65: ◯十二番(大前恭一君) 初めに、市営火葬場の改築並びに斎場の建設について、生活環境部長にお尋ねをいたします。  この問題につきましては、今までの本会議においてもたびたび申し上げてきたところであります。御承知のとおり、岐阜市の火葬場は人口対比からこれを見ましても基数の不足は明らかであります。また、施設の老朽化の度合いから見ましても、その改築は緊急を要するとの認識は衆目の一致するところであると思われるわけであります。また、斎場につきましても、アパート、マンション等の居住者が不幸にして亡くなられた場合とか、自宅が仮にあったとしても、いろいろな事情により自宅ではその葬儀が行えず、困られる場合が非常に多くなってきているのであります。こうした市民の方々から、市営の斎場を早く設置してほしいとの声がますます強くなっております。市長は、かつての議会において次のような発言をされておりますが、「大体計画のまとまりができた限りは、あとは資金の問題になるわけであります。財政との関係で、今から考えまして六十一年ごろになるのではないかなというふうに思っておるわけでございますが、大体そんなようなところというふうに考えております。」また、次の議会では六十三年予定として、「六十三年までには終わりたいというような考え方を持っておるところでございます。」というように難しい問題があったかもしれませんが、二年間おくれたわけであります。当本会議の中でも新規大型事業等の議論がされております。財政との関係でさらにおくれるのではないかと心配するものであります。そこで生活環境部長に、火葬場の改築並びに斎場の建設の見通しについてお尋ねをいたします。  次に、老人健康農園についてお尋ねをいたします。  岐阜市では十八カ所で約千区画の老人健康農園を設け、市内在住のお年寄りに提供されておられます。このことは多くの利用者の皆さんに大変喜ばれていることと思います。日曜日、祭日等の休日にはお孫さんを連れたり、また家族みんなで農園に行き、丹精を込めた農作物を手入れしている姿を見かけますが、現在各家庭でなかなかできないこうしたことを、子供さんを含めた家族総出でたまの休みにではありますが、畑の土を起こし、種を植え、手入れをし、そして実がなれば食卓へということは、家族のコミュニケーションを図るという点から見ても、非常にすばらしいことだと思いますし、家庭でのお年寄りの存在も大きくなると思うわけであります。そこでこれらの各農園での利用状況を聞いてみますと、十八農園中十七農園で大体平均すると四名から五名くらいの方が順番が来て利用できるのを待っておられます。残りの一農園につきましては希望者が多く、約二十名くらいの方がやはり待っておられるということであります。すなわち市全体では約百名に近い利用希望者がお待ちになってみえるわけであります。この老人健康農園に適した畑がどこにでもあるというわけではないでしょうし、またいろいろと難しい問題もあるかと思いますが、もう少し増設してはどうかと提案申し上げるわけであります。福祉部長の御所見をお尋ねいたします。  次に、学校教材について教育長にお尋ねいたします。  小中学校で生徒たちが学習に使用する教材は、最近では学習教材等の開発が進み、その種類は実に多く、多様なものが市販されているところであります。各学校、学年での使用範囲を広げれば際限のないことになるでしようし、またその費用も高額になることは当然のことであります。そこで学校では、父兄負担を十分考慮して教材使用しておられることと思いますが、調査をしたところによりますと、大ざっぱに見ても、小学校の教材費で一学年平均が三千三百円程度になり、その内訳は低額のところが二千円前後であり、一方高額のところでは四千円を超過している学校もあり、その差が大きいのであります。また、中学校を調べてみますと、一学年平均が四千七百円程度でありますが、低額のところは三千五百円であり、高額のところでは六千円ということであります。やはりその差には大きな開きがあります。例えば、市内の南部から北部へ、また西から東へというように何らかの事情で転校された場合、同じ市内の小学校であり、中学校であります。教材費の多い学校から少ない学校への転校であればこれは喜ばれることでありますが、それが反対の場合、すなわち教材費の少ない学校から多い学校への転校であれば父兄に与える負担感は大きなものがあります。御承知のとおり、小学校、中学校は義務教育であります。であるならば、多少の差はやむを得ないことだとしても、やはり現在の差はあり過ぎると思います。  そこでお尋ねをいたしますが、第一点は、ただいま申し上げましたように、市内の学校間でこうした教材費に大きな差が出てくるのはどうしてなのか、説明を求めるものであります。  第二点は、ある程度の上限を決めて、際限なく高額になっていくことを抑止するような方策をお考えになってはどうかと考えるものでありますが、その御所見をお尋ねいたします。  次に、毎年行われている恒例行事の一つである小中学校における運動会、競技大会の開催日についてであります。例えば中学校を取り上げてみますと、現在ほとんどの中学校がウィークデーに競技大会を行っているのが実態であります。そこで、最近特にいじめ、暴力、非行等が多く目立っている状況の中で、学校と生徒、先生と生徒とのあり方がクローズアップされております。父兄は学校を、また先生を信じて我が子を立派に教育してもらうために安心して登校させております。子供に対する親のしつけ責任は大であり、常に目をかけていかなければならないのは当然のことであり、登校のために家を一歩でも出れば親の目は届かず、どうしても学校に、また先生に任せることになるわけであります。学校、生徒、親とが一体となり取り組むことが大切ではないかと考えるのであります。そこで、ささいなことかもしれませんが、せめて年に一回の中学校の競技大会には、仕事を持った父兄でも安心をして参加できるように、日曜日に行ってはどうかと思うわけでありますが、教育長の御所見をお尋ねいたします。  次に、教育問題について伺います。  一九八五年、ことしは、いじめ、体罰、校内暴力、登校拒否などの話題で持ち切りの年でありました。これは、異常とも言ってよい現象でありました。今までは学校をめぐる問題についてはマスコミが先行して問題を取り上げる傾向が強かったのでありますが、今年に入ってからはその様相が変化しました。警察庁がいじめについて調査を行い、各都道府県警察にいじめ担当者を置くことを決定したことに始まり、また人権擁護局も動きを示し、日弁連でもいじめと体罰を取り上げ、弁護士会にも相談窓口が置かれることになったようであります。臨教審はもとより、学者、政治家、評論家、果てはただいま申し上げたとおり、警察、法務局、弁護士の方々までも、校内暴力、いじめの原因はどこにあるのか、どうしたらこの病理現象を解決できるのかと、まさに百家争鳴の体を現出しているのであります。だが、これらのけんけんがくがくの論議の結果として導き出された対策は、ほとんどが電話相談であり、手引書の作成くらいでしかありません。そして、それに加えて家庭でのしつけの強化を求めることで終わってしまっているのが現実であります。しかし、これらの方法ではほとんどの問題の解決とはなっておりません。結局は毎日毎日こうした深刻な教育現場で児童生徒の教育に当たっている個々の先生方や校長先生の御努力にお願いせざるを得ないのが現実であります。教育改革を議場で論議することは簡単であります。しかし、教育現場の学校の中で児童生徒と直接接して教育に当たっている先生方は、現実から遊離して議論している暇などないのではないかと私は思うのであります。社会問題とまでなっている校内暴力、いじめなど、深刻な教育現場で逃げ出すことなどできない立場で体当たりでこれらの問題に対処している先生方の御苦労はいかばかりかと推察するものであります。かわいい教え子を警察に突き出したいなどと願う先生はいるはずはありません。一人の生徒が警察に逮捕されたからといってこれを教育の敗北などと評価されては、日ごろから苦労して子供の教育に情熱を傾けている先生方にとっては耐え切れないところでありましょう。何とかこうした不幸なことが起こらないようなあり方はないものかと私も心を痛くするものであります。  そこで、教育長に伺いますが、例えば校内暴力についてでありますが、岐阜市の六万名の児童生徒のうちでも問題児はほんの一握りと言えるのではないかと思います。こうした問題の子供に対し、一対一でそれこそ情熱を傾けて指導教育する担当教師を教育委員会から派遣して、一年でも二年でも一対一のマン・ツー・マン教育を行う制度を実施できないものかと思うものであります。もちろん一対一といっても学級から引き離して行うのではなく、同じ学級の中で教育する中でその子供に担任以外に担当教師を置くことにするのであります。これは、文部省の教員定数を超える教員ということになりますから、当然岐阜市単独の費用を持って採用することになるのでありますが、このような非行、いじめ担当の専門教員を、例えば岐阜市単独で十名程度採用して、問題の子供のいる小中学校に派遣して、その問題の子供と一対一のマン・ツー・マンで半年なり一年なり体当たりの接触と指導の中でそれらの子供たちが立派に立ち直り、将来社会に巣立っていくことができたとすれば、すばらしいことではないかと思うのであります。必ずしも成功するばかりとは限りません。失敗もありましょう。しかし、その子供のためにどれだけ努力してあげたかが教育というものではないでしょうか。たとえそのために年間に四、五千万円かかったとしてもそれはお金の問題ではなく、とうといことではないかと思うのであります。この非行、いじめ担当の専門教員の採用に当たっては、そうしたことに情熱と使命を感ずる人を優先とし、単に学力だけを重視するといったことにこだわらないことにしてはどうかと思うものであります。教育長の御所見を伺いたいと思います。  最後に、焼却場の改築についてであります。  現在、岐阜市では老洞プラントの老朽化に伴い、同プラントをより近代的無公害のプラントに改築すべく鋭意検討がなされていると聞いております。  ここで生活環境部長に伺います。近代的無公害のプラントに改築することに私どもは賛意をあらわすものでありますが、この改築に当たって、その焼却炉の余熱利用についてであります。この余熱を利用して最大限に発電を行うよう提言するものであります。単に同プラント内の電気を供給するだけにとどまらず、余った電力を他に供給するといった方針をぜひとも考えてほしいと思うものであります。この余った電力を、例えば現在福祉部が考えている福祉工場に極めて安い、または無料で電力を供給することも可能であると思うものであります。これは一例でありますが、電力の利用方法は幾らでもあるわけでありますから、予定する焼却炉の余熱で発電できる最大の発電能力を発揮できるよう、設計段階から考えていただきたいのであります。生活環境部長の所見を伺いまして質問を終わります。(拍手) 66: ◯副議長(四ツ橋正一君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 67: ◯生活環境部長(杉山恵規君) 市営斎場問題についてお答え申し上げます。斎場建設計画につきましては、関係部課による調整会議の結果に基づきまして現在進めているところでございます。現在は地元の強い御要望である内水排除対策等の調査を実施しております。昭和六十一年度は現有敷地が新構想を実現するために狭隘でありますので、拡張に関する諸問題を関係の皆さん方に御理解と御協力を得、六十二、六十三年の二カ年間で建設し、六十四年には現火葬場の解体と跡地整備を行って完了とする予定であります。皆様方の深い御理解と御協力を得まして、県都として誇り得るものをと現在鋭意努力しておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、老洞焼却場の改築問題についてお答え申し上げます。昭和四十五年三月に設置されました老洞焼却場につきましては、稼働開始より十六年目に入っております。当初処理能力日三百トンでありましたが、精密機能検査結果等によりその能力が低下しております。したがいまして、老朽化のための全面改築の構想素案づくりを現在いたしております。先進都市の実態、関係業界の動向等十分勉強いたしまして、また、多くの皆さん方の御意見、御要望を拝聴し、よりよい施設を計画してまいる所存でございますので、よろしく御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 68: ◯副議長(四ツ橋正一君) 福祉部長、鷲本順一君。    〔鷲本順一君登壇〕 69: ◯福祉部長鷲本順一君) 老人健康農園についてお答えいたします。楽しみながら健康の保持につながるのみならず、家族団らんの場ともなる老人健康農園は、昭和四十八年度開園以来毎年少しずつふやして、現在では市内十八カ所に点在し、九百七十九人の老人たちが野菜づくりに励んでおられるのであります。ところで毎年年度の初めには八十名ぐらいの待機者、すなわち応募をしても借りられない方たちがあるのですが、いろいろな都合で途中で辞退される方もございまして、結局年度の終わりでは待機者は二十名ぐらいになります。この二十名は市南西部の一地区に偏っておりまして、農地の提供が得られにくいという事情に起因するものでございます。したがいまして、応募者の希望をかなえていくためには、特にこの地域に農地を獲得しなければならないということになりますので、地主さん方の協力を求めるにはかなりの困難さが伴うと思いますが、来年度に向けて何とか努力をいたしてまいりたいと思っております。なお、ここ数年の応募の状況は余り増加の傾向も見られないのですけれども、この事業は将来発展させていきたいし、また、発展していくと見ておりますので、将来に向けてはこれからの応募者の動向を眺めながらこれに対応していく所存でございますので、よろしく御理解くださるようお願いいたします。 70: ◯副議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 71: ◯教育長(浅野 勇君) 小中学校の教材費について、額の差があるのはどうしてかということでございますが、従来父兄負担軽減につきましては鋭意努力しておるところでございまして、御指摘の小中学校における教材費の額の多い学校と少ない学校との間にはかなりの差が見られますのは、練習帳、ドリル帳、問題集の類にとどめている学校は額が低く、それらのほかに学習補助のための資料集や文集などを持たせている学校はどうしても高額になっておるわけでございます。それぞれ学校の教育方針の違いはありましょうが、最小限にしてより大きな効果の上がるよう各学校ごとに補助教材の利用法を研究してもらい、少しでもその差が縮まるよう学校に対して今後指導していきたいと思います。  第二点目の、教材費の上限を決めてはどうかという御意見でございます。あの教材もこの教材もと欲張って使用すれば際限なくエスカレートするおそれがございます。かといって、今すぐ上限も決めかねますので、さきに述べましたように必要にして最小限の精神を基本とすること、そして各学校間で差がなくなるよう今後強く指導していきたいと思います。  次に、運動会を日曜日に実施できないかということでございます。現在大体小学校は日曜日がほとんどでございます。四十九校中三十三校まで日曜日に行っております。それに対しまして中学校はほとんどウィークデー、ほとんどといって日曜日実施している所はございません。ウィークデーばかりでございます。大体十月というのは特に日曜日というのは校下や地域の行事も多くございます。それに先ほど申しましたように、校下の小学校が日曜日にやるということから、中学校はどうしても重ならないようにという配慮があると思います。それと小学校が父兄や地域ぐるみの従来の運動会をやっておるのに対して、中学校につきましては体育学習や学級指導の延長発表の場と考え、生徒中心のものが多く平日に実施しておるということが多いと思います。また、ウィークデーにやりますと、進路指導あるいは生徒指導等の関連から、特に本年度のように長期間にわたって雨が降っても一週間も延ばさず順延ということができます。つまり正常な授業課程を妨げることなく進めることができるというようなことも配慮しておるかと思います。しかし、御指摘いただきました御意見は今日的課題でございます。生徒指導上まことに大切なことでございますので、校長会等にその旨を話し検討を加えていただきたいと、そのように少しでも実施できるような方向で考えていきたいと思っております。  その次に、マン・ツー・マンで指導するカウンセラー的指導員の配置についてでございます。非行やいじめが大きな問題となっております今日、貴重な御提案をいただきました。現状では各学校に生徒指導主事を置き、授業時間数もできるだけ少なくして、いじめっ子、いじめられっ子、あるいは非行の子供に直接接触して指導に当たるようにしておるわけでございます。また、教育委員会としましても生徒指導専門の担当指導主事、一名でございますが、あるいは教育相談員三名、そのほか電話相談員二名、補導センター等において生徒指導及び相談を進めておるところでございますが、もちろんこれで足りるとは思っておりません。また、定数増は困難な今日、これを少しでも御提案のように解決していくためには、昨日も申し上げましたが、補導センターで学校現場と一体となって当たっていけるような補導センターの機能、組織の面の充実を図っていくことを検討していきたいと思っておるわけでございます。  以上でございます。    〔「議長、十二番」と呼ぶ者あり〕 72: ◯副議長(四ツ橋正一君) 十二番、大前恭一君。    〔大前恭一君登壇〕 73: ◯十二番(大前恭一君) それぞれ御答弁をいただきましたが、一点だけ要望をしておきたいと思います。  ただいまの担当教師制度についての教育長の御答弁でありますが、確かに電話相談とか教育相談、また指導主事の方、補導センターとの連携を密にして云々、こういうことはよく存じております。知っておりますが、しかし、一生懸命そういう形でやられたとしても、現実問題としていろんな問題の多い生徒の数、また者としてはなかなか少なくならない、減らない、こういった問題であります。だから何とか先ほど提案したような担当教師、難しいかもわかりませんけれども、ひとつ前向きに対処していただきたいことを強く要望いたしまして質問を終わります。 74: ◯副議長(四ツ橋正一君) 五番、林 貞夫君。    〔林 貞夫君登壇〕(拍手) 75: ◯五番(林 貞夫君) お許しを得まして、私は三点について順次質問をいたします。  最初に、都市美化推進事業についてお尋ねをいたします。  午前中の質問者の発言にもございましたが、来る六十三年にはぎふ中部未来博が本市をメーン会場として開催され、その年には市制百年の記念事業が展開されることになっております。この年には県内外、日本じゅうから百五十万人の観光客が我が岐阜市を訪ねられる計画であります。この一大イベントは本市経済の活性化はもとより、観光都市岐阜の名を全国に広める絶好の機会として、各界から大きな期待が寄せられているところであります。  さて、百五十万人ものお客様が岐阜にお見えになって、岐阜の町を見ていただくわけでありますが、果たして良好な印象を持って帰っていただくことができるだろうか、大変心配であります。ファッション都市岐阜、観光都市岐阜にふさわしい景観であるかどうか、将来にとってこれは大きな影響を及ぼす問題であると思うのであります。そこでこうした問題意識を持つのは私だけであろうかと聞いてみますと、少々古いのですが、五十六年に市職員を対象にして行われた、「岐阜市の町は美しいと言えるか」というアンケートの結果が出ておりますが、それによれば「長良川・金華山など、自然・歴史環境は高い水準」と答えた人が八六%で、誇り得る景観ということでありますが、市街地の景観やたたずまい、建物や施設のデザイン、周辺地域の環境については、それぞれ九二%、九一%、八四%もの人が低い水準と評価をしているのであります。他都市に比べて本市の美化対策のスタートが立ちおくれたことは否めない事実でありまして、指摘をせざるを得ないのであります。しかし、幸い市当局も最近になってようやくこの点に気づき始められたようで、五十八年度から都市美化推進事業に意を用いられ、ソフト面では精神運動として各種の啓発活動が地道ながら続けられており、ハード面では若宮町のカラー舗装、グリーンベルトの整備、ポケットパーク、最近では美殿町のコミュニティー道路等々、着実に整備努力がされておりますが、どうかこれだけで終わることのないよう沿道修景や緑化、町並みの整備、そして特に市民一人一人が美しい町にしようという意識の高揚と実践活動を今後は一層強力に推進していただきたいと願うものであります。中部未来博まであと二年余りしかありません。百五十万人の観光客に岐阜の町は美しいと認めていただくまでには、まだまだ課題が山積していると思うからであります。  そこで、以下質問をいたしますが、まず市長の所見を伺いたいと思います。市長さんは公務出張とか、あるいは旅行等々で他都市を訪問される機会も多いと思いますが、それらの都市に比べて岐阜市は美しい町だと思っておられますか、御感想をお聞かせ願いたいと思います。    〔私語する者あり〕(笑声)  次に、本市のように急速に都市の膨張現象が進んだ所では、町の美しさや生活の快適性などといった情緒に関する問題は、公害、交通、産業などといったような具体性のある問題と比べて、どうしても後回しになることは、施策の選択としてやむを得ないことであったと思います。本市にとって、しかし六十三年はいろんな意味で重要な年になると考えられます。この年に照準を合わせて来年度から思い切って、人、物、金を投入して、美化推進事業の促進を図るお考えはありませんか、お伺いします。  三つ目に、この事業推進の庁内の体制を見てみますと、対応窓口となる部署は実に九部二十二課にわたっており、それぞれが予算を持って縦割りで動いているのであります。これでは総合的、重点的な施策を実行するといいましても困難性があると思われますが、そこで、順次各部署にある事業を統合して、できれば美化推進行政を担当する組織を設けることが望ましいと考えますが、いかがでありましょうか。  四つ目に、かつて昭和四十年の岐阜国体のときには市民を挙げて美化運動に取り組み、一定の成果を上げたと記憶しておりますし、今回もこの方式でやるということであれば、今から実践活動を開始しないと十分な成果が期待できないと思うのでありますが、その意思ありや否やお伺いをいたします。  次に、企画開発部長にお尋ねをいたします。  すぐれた自然、伝統ある町並み、建造物などを保全する方法とか現存する景観のうち、醜いもの、不快なものなどを排除する方法とか、あるいは新しくできる建築物や構造物などを従来の景観とのトータルとして、美しさを創出するといった都市景観対策の推進にはいずれを実現するにも市民や事業所の理解と協力が不可欠であり、行政努力を尽くすだけではどうしても限界があると思うのであります。私権―私の権利でありますが、この主張に対してある程度強制力を持った措置で臨まない限りなかなか進展するものではないと考えられ、結局他の都市にも例がありますように、都市景観条例の制定が早急に必要だと思うのでありますが、検討されているかどうか、お伺いをいたします。  次に、都市計画部長にお尋ねします。  都市計画部では主に緑と花いっぱい運動ということで、街路の植樹、公園の整備、桜の名所づくり、花壇の整備等々、精力的に進められておりますが、問題は事後の管理であります。樹木や花も生きているのでありまして、肥培管理、いわゆる肥料をやって作物を育てることでありますが、これをしっかりやらないことには良好な景観を呈するには至らないと思うのであります。現在街路樹だけでも県道、市道合わせて約八千三百本あり、花木は同じく約七万本が植えられているのであります。この管理費を見ますと、県道委託分で年間約千五百三十万円、市道分約千九百万円であり、肥培管理は十分だろうかと心配をするのであります。しかし、そこで行政が何もかもやるということではなくて、施肥とか薬剤散布、草取りなどは材料を市側でそろえて、それぞれの地域の市民活動にお願いする施策を講じたらいかがと考えるのですが、どうでしょうか。  また、街路樹の剪定でありますが、どうも本市の場合は刈り込み過ぎだと見受けるのでありますが、その見解をお伺いします。  次に、土木部長にお尋ねします。  商店街や歩道のカラー舗装、文化センター周辺の整備、コミュニティー水路の創出など大変目新しく美しくなったと評価をいたしますが、午前中の質問にもございましたように、残念ながら相変わらず商品や看板、自動販売機などの公道へのはみ出し、歩道上の自転車の放置等々は実に目に余るものがあります。早急に対処していただくよう強く要望するものであります。  また、道路清掃車による車道清掃が月一、二回行われておりますが、不法駐車や歩道乗り入れのための丸太等のために清掃車が近寄れず、甚だしい能率低下を来している原因になっておりますが、どのような対策を立てておられるか、お伺いをいたします。  次に、市民部長にお尋ねします。  岐阜の町を美しくする上で、最も基本となるのは何と申しましても市民がまず自分の家、事業所の周りをきれいにすることから始まると思います。そして町内をきれいにし、校下をきれいにする、それがひいては市全体をきれいにすることにつながってくると考えるのであります。こうした観点で見ますと、現在年間を通して地域ごとに美化活動が行われている所は少ないのではないでしょうか。強いて言えば年一回、十月の「クリーンシティぎふ」の運動のみに終わっているのではないでしょうか。  さて、五十八年八月に美化推進体制の市民運動の核ともなる都市美化推進協議会が発足をいたしました。美化推進の基本的な活動を統括する形となっているのでありますが、当協議会は確かに市内のあらゆる組織、団体、事業所を網羅しておりますし、その目的は会則にあるとおり立派に書いてありますけれども、実際に行う仕事は情報資料の交換や連絡調整、調査、啓発、その他となっておりまして、いわば精神運動にとどまっておって、本当に市民が参加して行う実践活動につながっていないのではないでしょうか。また、この協議会の構成団体の一つに、岐阜市を美しくする協議会というのがあって、各校下ごとに委員会をつくって美化運動を推進することになっておりますが、これがいま一つ盛り上がりに欠けているのではありませんか。このようなわかりにくい体制を早急に改組して、実際に町の美化に当たってくれる校下単位の実践組織を整備し、実効のある運動の展開を急がなければならないと考えるわけでありますが、いかがでしょうか。  二つ目の問題に移ります。教育問題について教育長にお尋ねをいたします。  岐阜市におきましては、小中学校、養護学校合わせて七十校に及びます。そこで教育を受けている児童生徒は五万七千名に上ります。これに対応して市当局はこれまで校舎や施設の建てかえ、運動場の拡張、マンモス校の解消のための分離校の建設等々、機能面の充実に邁進してこられましたが、ようやくこれも六十三年までには一応めどが立つというふうにおっしゃっております。今後は教育の中身と申しますか、質の向上を目指して努力をしていただかなければならないと思うのでありますが、きのうの教育委員会委員長の答弁にもありましたように、昨今の教育が抱えている問題は深刻な状況にあるのでありまして、一つでも二つでも実効の上がる施策を急がなければならないときだと思うのであります。こうした認識に立って本市議会においても先般青少年対策特別委員会が設置され、目下鋭意調査研究を行っているところであります。  さて、当特別委員会の調査の一環といたしまして、過日学校の現場視察を行い、授業や給食時の様子、校内施設等をつぶさに見せていただきました。そこで私が訪問した学校の様子について感じたことを以下質問をいたしますので、教育長の御所見を伺いたいのであります。  第一は、これらの中学校を訪問したときの印象でありますが、一つの学校では大変落ちついた明るい雰囲気の学校だなというふうに感じましたが、もう一つの学校へ参りますと、いわゆる荒れているといいますか、ぎすぎすとした雰囲気の学校だなと感じたわけであります。で、どうして同じ市内の中学校でこのように差が生ずるのか。それは地域環境に違いがあるというのか、学校内の対処の仕方に違いがあるというのか、あるいは先生の資質に差があるというのか、あるいはたまたまことしの在学生に突っ張りの数が多くて全体に波及していると、こういうことなのか、いわば学校間格差がどうして生じているか、この点についてお尋ねをいたします。  次は、授業を参観して感じたのでありますが、生徒の机の並べ方一つをとってみましても、一つの学校では勝手に生徒が窓際へ机を移動しているなど乱雑で整然としていないわけであります。また、私語や明らかな授業妨害も見受けられました。しかし、先生もそれを強いてとがめるということもないようであります。どうもこの迫力に欠けるといいますか、何とか円満に授業を続けられるよう配慮することに腐心されているように見受けましたが、どうしてこの先生はそうした場合、毅然とした態度で正すべきは正す姿勢がとれないのかと思うのでありますが、いかがでございましょうか。  第三は、女の先生の数でございますが、一つの学校は三人でありました。もう一つの学校は十一人でございました。別に女の先生ではいかぬということを申し上げるのではなくて、中学校の高学年ともなりますと女の先生では気の毒な気もするわけでありますが、このあたり、小学校の先生との配分ともあわせて、どうなっているのかお尋ねをいたします。  四つ目に、先生の服装についてであります。一つの学校では、男の先生はすべてスーツで教えておられました。もう一方の学校へ参りますと、十人の先生のうちスーツ姿の先生はわずかに二人、セーターにネクタイあるいはジャンパーにネクタイといった先生が三人、あとはノーネクタイでジャンパー姿であります。いやしくも教壇に立って生徒を教える先生の服装は、やはりスーツにネクタイでぴしっと締めていただく、これが常識ではないかと思うのでありますがいかがでしょうか。また、その学校では生徒の服装にとりわけ厳しく言われているということでありますが、まず私は先生から模範を示すべきだと考えるのでありますがいかがでしょうか。  五つ目は、学校施設についてであります。校舎の鉄筋化率は九七・四%に達し、おおむね整備をされましたが、総体的にこの学校施設、機能面の追求に重点が置かれまして、美しさや快適性のような情緒面に配慮が足らないのではないでしょうか。中でも市内の小中学校はどこを見ても学校敷地の周囲が金網で囲われております。グラウンドの防球ネットはともかく、校舎の周りなどは生け垣に変えるべきだと考えるのでありますがどうでしょうか。  また、現在の小中学校には思い出となるような樹木、シンボルとなるような大木がほとんど見当たりません。生徒の学校に対する愛着心を高めるためにも、ぜひ植栽を考えてはと思うのでありますが、いかがでしょうか。  最後に、この問題は学校視察とは少々離れますけれども、昨今の社会問題になっているいじめの問題についてお伺いをいたします。  ある学校で、これは小学校でありますが、全生徒を対象にして友達について調査された資料があります。内容は、例えば「覚えておれ」とか「ただではおかぬぞ」とか「泣かしたる」といったような言葉によるおどし、これを自分が言ったことがあるか。また、友達に言われたことがあるかといった具体的な内容でありまして、以下、冷やかしとか持ち物隠しとか仲間外れとか無視する態度とか暴力等々、十一項目にわたってその調査のまとめがなされております。これを拝見いたしますと、その結果を見ますと、小学校でも嫌がっているあだ名や悪口を言ったり言われたりといったような生徒がそれぞれ最高四三%、六九%あります。小暴力や無視する態度、冷やかし、からかいといったようなものも、それぞれ四〇%から五〇%と予想以上に高率であります。もっともこの調査は小学校で、しかもだれにも言わないから正直に答えてくださいということで行われましたから、ささいなことも入っているかもしれませんが、これを中学生の場合について考えてみますと、現在問題になっているように陰湿で残忍、継続的ないじめ、こういうことになるのでありまして、そのために登校拒否や、ひいては自殺に追い込まれる、こういうことではないかと思うんです。そこで、本市の実態について把握されているか、また、その学校に対する対策をどのように立てておられますか、お伺いをいたします。  第三点目といたしまして、堤防を利用した散策道路設置について、土木部長にお伺いします。  実は老人対策の一つとしてお考えを願えないかと思うのですが、今日のような車社会になりますと、お年寄りに限らず私どもにおいてもゆっくり散歩がしたいと思っても、それができる道路、遊歩道といったものはほとんど見当たらない状況であります。  さて、本議会でも問題になっておりますが、国民健康保険における総医療費の中で、老人の医療費の占める割合は実に四〇%に達しております。お年寄りが健康で明るい人生を送ってもらうことは、それだけで社会に大きく寄与してもらうことになるわけです。行政といたしましても、お年寄りの健康度の向上には今後一層配慮することが求められてくると思います。で、一つの例でございますが、御存じのように、お年寄りの間にはゲートボールが全市的に盛んでありますが、プレーする方にお聞きをいたしますと、ゲートボールこそ万病の薬だと、少々の風邪などはゲートボールを楽しめば吹っ飛んでしまうとおっしゃるのであります。なるほどとうなずけるところもあるのでございます。しかし、お年寄りが全員ゲートボールをおやりになるわけではないし、また、いろいろ趣味も異なると思います。そこで私は先ほど申し上げましたように、ゆっくり散策、散歩ができるような所が、どの地域の人でも身近な場所に見つけられる、こういうようにできないか考えたわけであります。幸い岐阜市は長良川を初め河川の多い土地柄であります。これら一級河川のうち未利用の箇所を少し手直しをすることによって、安全で快適な散歩道にならないかというのであります。ちなみに、こうしたことが可能な堤防の箇所はあるかどうか土木部の管理課で調べてもらいましたが、長良川、鳥羽川、伊自良川、境川など市内十河川の中には相当あるわけです。実にその延ベキロ数も二十二キロに上ります。このような適地があるということがわかったわけでございます。また、この堤防の手直しと申しましても、人が通れる程度の軽舗装そしてベンチぐらいが置いてあればいいわけであります。もちろん堤防の一部を利用するわけでありまして、したがって、河川管理者の同意も必要かと思いますし、ある程度の費用もかかることではありますが、老人福祉の面からも極めて効果的な施策の一つだと考えますので、ぜひとも前向きに考えていただきたいと思う次第であります。  これで第一回の質問を終わります。(拍手) 76: ◯副議長(四ツ橋正一君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 77: ◯市長(蒔田 浩君) 林議員の御質問にお答えを申し上げます。  都市美化推進ということでございます。
     かねてから私は、都市というものは清潔でなければならぬということを申しておったわけでありますし、その前にやはり都市環境というものは、いろいろな人間の社会活動もありますが、その中ではやはり潤いとか楽しさとか憩いとかいろいろの諸活動もあるわけであります。したがいまして、美しさも当然でございますし緑の多いということもそうでございましょうし、町並みあるいは街角、そういう所の小さな憩いのためのポケットパークとかそういうようなこと、あるいは都市自体の、都市の建築そのものにも美しさを求めるとか、あらゆる方法があるわけでありますが、その中でも、都市美化の中で特に美しき町並みをつくり出そうということと、町を清潔にしたいということを重点に五十八年、まあそれ以前からどうも町の汚れがあるというふうに、電信棒に紙を張ったりあるいは無許可の看板を立てたり、自転車もそうでございますし、物品の道路はみ出しもございますし、空き缶、ごみ箱、いろいろなものがこの公共の用地にあるということも全体として町の汚れをつくっておると。これはまあだれがつくるといっても、そこに住む人がつくっておるわけであります。アンケートでいけば町は清潔が望ましいとおっしゃるわけでございますし、また当然であるわけであります。したがって私は、特に美化等は行政ももちろんある程度のことは責任を持ってやらなければならぬけれども、真に美化できることは一番身近にいらっしゃる市民の方々が、自分の軒先、周囲、そういう所の雑草の始末、水打ち、あるいは物を出さない、いろいろな方法があるわけであります。そういうことのために、この特に五十八年には市民ぐるみの美化推進ということで協議会をつくり、そしてPRをし、啓蒙をし、実践活動を各校下ごとあるいは町内ごとにやってほしいということでやってきたわけであります。もちろん、そのとおりに大変熱心にやっていただいておる町内もありますが、そうでもない所もまたあるわけであります。繁華街等におきます物のはみ出し等につきましても、その都度その都度私からも申し上げており改善された部分も相当ございます。あるいはまた、屋外看板等の不法なものも強制引き揚げを千本か二千本やったと思いますが、最近はそういうものが一切なくなってきた。これも私は運動の成果ではないかと思うわけであります。電柱に無断張ったのも最近は見かけるようなことはなくなってきた。相当改善されてきましたが、まだあと一歩というところにもどかしさも持っておるわけでございます。したがいまして、先ほどおっしゃいましたように、国体のときには花いっぱい運動をやりまして、沿道をサルビア等で飾りました。恐らくこの間新聞にも出ておりましたけれども、中部未来博につきましては、多治見へ行く道路とか大垣へ行く道路とか、いろいろのこの幹線道路もそういうようなことで飾りたいというようなことが新聞に出ておりましたが、私は、それはそれで結構ですが、岐阜市内におきましても、やはり花いっぱい運動のような内容のことを盛り上げると同時に、多くの人が岐阜市を訪れるわけでありますから、汚れた町であっては私はまことに都市そのものの顔として相手に不快感を与えるという面から、四十一万市民すべての方々がこの美化に取り組まなければならぬということを、また新しい年度から計画的にそして実践的に組織的にやらなければならぬ。また、そうした未来博あるいは百年という目標というものに掲げて、これが一層積極的になるようにしたいと、かように思っておるところでございます。まあ所管は現在は市民部というのが総合的な現在の美化推進事業をやっておる窓口であり、そして各部のすべての窓口としてやっておるわけでございます。もちろん土木部あるいは生活環境、都市計画、いろいろな面のハードな物をつくる方も私は今後とも続けていくつもりでおりますが、今、精神的な面というよりも市民そのものの皆さん方が、「クリーンシティぎふ」というように、あれは十万人ぐらい出てもらえると思いますが、ああいうことが極端に言えば毎月一回でもそれぞれの町内の方が、そんなに長い時間でなくても短い時間でもいいから必ず実施をすると、そういうようなことへの協力をしてもらえるように今後も推進をしていって、それが習性となって常に自分の町内は自分たちでできるだけ片づける。あるいはまた、今言いましたような、何でもそういう所へ置かないというようなことも進めてもらえるようなことにやっていきたいということで、また新しく、新年度からさらに強く進めてまいりたい、かように思っておるところでございます。  以前に、よそから来た人が、岐阜という町は大変いい町だと。その一面は景色がいい。長良橋から見た非常に清潔な、あるいはまた美観のいい所であるということをおっしゃっておりましたが、繁華街に来たときにそのことが打ち消されるような内容を言っていらっしゃった。これは、はみ出しのことをおっしゃっておられましたが、これもいろいろ振興組合等にもたびたび申し上げまして、自主的に、お互いに自発的にやっていただくようにということで進めており、それらのことも大分私はよくなってきたと思っております。今後とも一層力を入れて都市の美化、それでこそ岐阜市は観光都市でもございますし、また、その美化が進むことによって、人々が本当に潤いのある町の市民としてお互いに提携をし合ってよき活動がしていただけるというふうに思っておりますので、さらに力を入れて進めたいと思っております。 78: ◯副議長(四ツ橋正一君) 企画開発部長、三島常男君。    〔三島常男君登壇〕 79: ◯企画開発部長三島常男君) 御質問にお答えします。都市景観行政のあり方につきましては、昭和五十八年、庁内プロジェクトチームによりまして都市の景観についての調査研究を行い、その方向性について一応の結論づけがなされております。景観問題は市民の理解、コンセンサスを得ることが先決でございます。したがって、市民、事業者の都市景観に対する認識を深めながら、それぞれの役割を明確にし、理解と協力を求める必要がございます。今後におきましては、その進展の中で都市景観形成地区の設置、形成するための仕組み等十分調査し、その準備を進めるかどうか検討していきたいと存じます。以上であります。 80: ◯副議長(四ツ橋正一君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 81: ◯都市計画部長(武藤治雄君) お答え申し上げます。  公園、街路等に植栽されている樹木の維持管理は、他の公園施設同様管理に当たっておりますが、植物は仰せのとおり生き物でございますので、植栽時はもちろん、活着するまでの間は特に意を用いなければならず、施肥、病虫害駆除、かん水など、広範にわたり、きめの細かい配慮が必要でございます。特に肥培管理は重要な仕事の一つでございますが、本市の場合、主要な所について年一、二回行っております。そこで、これらの作業を地域の住民の方々にゆだねてはどうかとの御質問でございますが、名古屋市におきましては一部実施されていると聞き及んでおりますので、他の都市の実態も調査し、参考にしながら検討いたしたいと思います。  それから、街路樹の剪定についてでございますが、樹木は本来剪定すべきでないと考えております。しかし、街路樹の場合は限られた空間の中で生育させるということでございますので、やむなく行っているものでございますが、今まで以上に大きく育て、少しでも緑をふやすよう努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 82: ◯副議長(四ツ橋正一君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 83: ◯土木部長(坂井 博君) 都市美化についてお答えを申し上げます。ただいま市長からお答えがあったとおりでございます。土木といたしましては商品や自動販売機のはみ出しについて常に警察と連携をとりながら月一回定期的に取り締まりを実施いたしております。何といいましても市長が今申されましたように、市民の方々の、あるいは商店街の方々の理解と協力を得なければなかなか進まないという実態の中で、今後は地元広報会あるいは商店街、都市美化推進委員会、県と一体となりまして、市民の協力を得る中で美化推進を図ってまいりたいと存じます。  第二点目の、道路清掃車による道路清掃でございますが、道路清掃延長といたしましては歩道づきの清掃を実はしておるわけで百三十七キロあるわけでございまして、約一カ月に一回程度清掃を行っております。今御指摘のとおり、不法駐車やあるいは歩道へ乗り入れ等がございまして能率低下を来しておりますが、道路パトロールなどで極力そういうものを指導しております。また、広報ぎふ等にも掲載いたしまして啓蒙を図り、市民の協力を得て清掃をいたしております。今後も清掃効率が図れるように広報ぎふあるいは市民の協力を得ながら、公安委員会等とも協議いたしまして清掃に支障を来さないように努力をしていきたいと存じます。  それから第三点目の、堤防利用による散策道の設置についてでございますが、健康増進、特にお年寄り等の散歩道ということで堤防を利用して施設をしたらどうかという御提案でございます。先ほど質問者もおっしゃいましたように、岐阜市には一級河川長良川ほか数多くの一級河川がございまして河川堤防がありますが、散歩道となりますと原則的にはやはり自動車が通らないとか、あるいは安心して散歩ができる安全な堤防でなければならないと思います。例えば私考えますに、堤防に小段等のものがあれば、そういうものを利用するという所が大変に最適だというふうに思います。堤防を調査いたしましたが、散歩道となりますと、場所的にもあるいは利便性からも一定の制約があると思います。特に老人の健康増進を目的とした散歩道でありますので、関係者によくその趣旨を理解していただくように説明いたしまして、施設の安全面あるいは地域的環境等、それぞれの河川管理者と十分協議してまいりたいと存じます。 84: ◯副議長(四ツ橋正一君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 85: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。美しく明るい岐阜の町を目指しまして、市内七十一団体の賛同を得まして都市美化推進協議会を設立し、五十八年八月に、都市の美しさは、そこに住む人々に潤いと安らぎをもたらし、そこに暮らすことの喜びや誇りを高める、そんな町でありたいとしまして、都市の美観は人間がつくり出す文化であるという自覚のもとに、市民、事業者、市がそれぞれの役割分担を明確にしまして、都市美化推進大会を開催しまして美化宣言をいたしたものであります。市民の方には、先ほどの市長発言にもありましたように、自分の家の周りは少なくとも自分できれいにするという自覚と習慣を持っていただくということの啓発に一番力を入れておるわけでございます。そして六十三年に向けての期日の問題もございまして、第二十回岐阜国体を契機に結成されました岐阜市を美しくする協議会の主管を来年度より市民部に移しまして、各校下ごとに支部編成をお願いしまして、画一的でなく、その地域に合った常日ごろの地道な美化の実践活動を一層推進し、清潔な町にしたいと考えております。 86: ◯副議長(四ツ橋正一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 87: ◯教育長(浅野 勇君) 御指摘のように、学校によって全体の雰囲気や生徒の様子について違いが見られるということは事実でございます。その要因につきましては一概に言えませんが、御指摘いただいた諸条件が複雑に絡み合って現実の姿になっていると認識しておるわけでございます。よかったと思われた学校も初めからよかったわけではございません。粘り強い先生方の努力が実っておるということでございます。いずれにしましても、どの学校におきましても基本的に育てたい生徒像を明らかにして、その実現のため先生方は鋭意努力しております。また、生徒たちが安定した学校生活が送れるよう、そして特色ある学校づくりに向かって教育活動が展開されておるわけでございます。教育委員会といたしましては、各学校の課題を達成するのに必要な知的、物的、人的環境の整備や指導助言を進め、岐阜市全体の教育の向上を図り、御指摘のような問題点の解消に努めたいと思うわけでございます。  次に、学習環境と教師の指導の姿勢でございます。  児童生徒の学習環境についてでありますが、御指摘のとおり、掲示物がはがれておったり、机が乱雑になったりしたのでは学習に身が入るわけがありません。教卓に花が飾られ、壁には児童生徒の作品が大切に掲示され、机列が整然としてこそ、初めて静かな安定した気持ちで学習に集中できると思います。学級経営とかかわって児童生徒の学習態度につきましても、教師は確たる信念を持って毅然たる態度で正すべきは正すよう指導しなければならないと思います。本に書いてある中身、知識を教える前に学ぼうとする姿勢を教えることが大切かと思います。また、環境と生徒の学習姿勢は極めて深い関連を持つものであるということを考えながら指導しなければいけないと思うわけでございます。  教員配置の男女配分についてでございます。先生方にはそれぞれ持ち味がございます。男女どちらがいいということは言えません。いかに先生方のそれぞれの特性を学校運営に生かすかでございます。がしかし、男女の全校のバランス、またその学校の実態などからして、学校運営がうまくできるようにするためには、十分校長の意見を聞きながら適正を期していきたいと思います。  現在、岐阜市の小中学校の女子の先生方の配置率は全体で四七・一%、小学校だけで申しますと五八・二%、中学校だけでは三一・七%ということでございます。  次に、先生方の服装でございます。教職員には制服というものがございません。各自の自覚にまつわけでございます。しかし、生徒たちに服装などの注意指導しましても、先生自身がきちんとしてないと説得力がございません。徹底できるはずがございません。今後とも教育公務員であることをわきまえ、それぞれの目的や必要に応じてそれにふさわしい服装に整えて授業に臨むよう指導に努めてまいりたいと思います。  次に、学校施設の緑化についてでございます。学校施設を取り巻く環境は、成長過程にある児童生徒の心理情操面にも大きく影響を与えるもんでございます。たくましく心豊かな子供を育てるためには、子供の生活の場としてふさわしい、ゆとりと潤いのある環境づくりが大切であると考えております。したがいまして、昭和六十年度から環境整備事業として、小学校三千五百万、中学校二千三百万を計上し、御指摘のようにそれぞれの学校の特色づくりに資するよう、植樹、造園、花壇づくり等緑化を実施し、環境づくりを計画的に順次行っているところでございます。今後も一層緑化を初めとした学校環境づくりには力を注いでいく所存でございます。  次に、いじめの実態はどう把握して対策を立てておるかということでございます。御指摘のように、子供たちの友人間におけるトラブルは日常的に数多く発生しております。これらはすべていじめとみなすことはできませんが、このような日常的な言動が陰湿ないじめに発展するおそれがあることを十分認識いたしております。教育委員会といたしましては、文部省、県教委の指導や通知に基づいてすべての教師がいじめの問題の重要性を認識し、実態に目を向けること、学校に児童生徒の悩みを受け入れる場をつくること、また学校全体に正義感を行き渡らせること、そして生き生きとした学級、学校づくりを推進すること、また家庭や地域との連携を一層強化することなどの内容を骨子として学校長あてに通知を出したり、各会議を通じて指導しているところでございます。また、学校教育課長、指導主事など、校長会、教頭会の折、繰り返し繰り返しお願いしておるところでございます。さらに、校外研修、岐阜市小中高生徒指導研究協議会の場においても、具体的に指示や指導を行っておるわけでございます。現在のところ、市教育委員会としましては一律的ないじめの実態調査はいたしておりませんが、悪質、陰湿ないじめについては、学校長よりそれぞれ報告をいただいておるわけでございます。また、各学校が独自に行っているいじめの実態調査や学校内外の研修会、研究会で使用された資料を収集したり、教育電話相談にかかったものを整理したりして、全市的ないじめの実態、学校における指導状況の把握に努めておるわけでございます。今後ともあらゆる機会をとらえていじめの実態を把握し、指導の徹底を図っていきたいと考えておるわけでございます。  以上でございます。    〔「議長、五番」と呼ぶ者あり〕 88: ◯副議長(四ツ橋正一君) 五番、林 貞夫君。    〔林 貞夫君登壇〕 89: ◯五番(林 貞夫君) 若干の再質問を行います。  都市美化推進事業でございますが、市長さんも、要するに岐阜の町の景観の美しさとともに清潔さが必要だと、それにはこの行政の責任とともに市民活動に負うところが重要だと、私と全く認識が一致したわけでございまして、どうかそういう線で各部署に督励をされまして力を入れていただきたいということを御要望申し上げます。  企画開発部長でございますが、なかなかこの一律にやるあるいは重点的にやると言っても、それぞれ私権を、私の権利を主張されますと、なかなかできない、法律とかの問題も大変難しいとは思いますが、もう、ただ私もよく他の都市あるいは観光地へ行って帰ってまいりますと、岐阜駅へおり立って一遍にがっくりするわけですね。これで四十万都市岐阜市の景観だろうかということでがっくりするわけでございますが、いやしくもこの岐阜駅前の玄関口としての景観、第一印象を与える景観、これも鉄道高架とか駅広の問題とか再開発とかいろいろ問題はございましょうが、何とかこの百五十万人もの方が岐阜にお見えになるときに、少しでも手直しをしてよい感じを持っていただけるように直せないのか、この一点についてお尋ねをしておきます。  それから、これは土木部長になると思いますが、この岐阜駅おりてタクシーとかバスに乗る。そうするとこの前の通りが一方通行でございますために、真砂町通りの方へ迂回をしていくわけです。そうしますと、御存じのようにあの西側の街角というのは非常に暗いし、一番岐阜でもネックになっておるような所でです、いきなりそこへ誘導されていくわけでございますから、他の都市からお見えになって、岐阜市へ来た人はさみしいといいますか、期待を裏切られた感じをまず最初に持たれるんではないか。それ以後、平和通りとか神田町へ行かれてもなかなか印象というのは直らない。したがって、この交通体系、これは警察の方へ頼んでいただくより仕方がないと思いますが、神田町通りをうまくいくというばっかりじゃなくて、平和通りへうまく、早く入れるようなお考えができないかと、お伺いをいたします。  それから、都市計画部でございますけれども、この確かに肥培管理、重要であり、やっておると、これから市民参加も検討したいということでありますが、先日私ども前橋へ建設委員会で視察をいたしましたが、街路樹、あそこはケヤキなんですね、大した大木であります。あるいは広瀬川の緑道も見たわけでございますが、この管理はどうされておりますかというと、一切行政は手出ししないと、地元の活動にお願いしておると、こういうことでございます。したがいまして、都市計画部の方も自信を持って対処していただきたいと思います。  それから、土木部でいろいろこの美化の事業おやりになるわけでございますが、このいろんな事業実施される前にですね、地元との協力関係をよく話し合って、それ以後きちっと守ってもらうという確約をしてから事業実施に入る、これが重要ではないかということを指摘したいと思います。  それから、市民部でございますが、このやはり外部からお見えになって感じられることは、市長さんもおっしゃったように、つくり出した美しさもさることながら、どこまで本当に神経を行き届かして清潔にしているか、こういうところに非常に目が行くわけでございます。金沢市のような場合は、それぞれの家の前は必ず水を打って清掃する、これがおしゅうとさんからお嫁さんにわたっていくと、こういうことでございますので、ひとつ自信を持っておやりいただきたい。  それから教育の問題、これは大変大きな問題でございますが、中学生の時代というのは非常に感じやすい、揺れ動きやすいデリケートな世代であります。だから、それだけにきめの細かい施策をとっていかないと、なかなかこの情操教育もできないと思うわけでございます。したがって、服装の問題でもそうでございますし、学校施設の問題でも、ひとつこれからは十分中身の充実と質の向上ということに御配慮をぜひ願いたいということをお願いします。  堤防利用のことは、これから御検討いただけるようでございますから了解をいたします。  これで二回目の質問を終わります。 90: ◯副議長(四ツ橋正一君) 企画開発部長、三島常男君。    〔三島常男君登壇〕 91: ◯企画開発部長三島常男君) お答えをします。岐阜駅前の景観につきましては、現在進めております岐阜駅周辺の関連事業もございますが、それらの事業の進行状況を見ながら、さしあたって昭和六十三年の中部博覧会におきまして、関連事業に支障のない範囲で駅前の看板等の広告物の指導や美化運動、さらには交通体系につきまして、先ほど市長の答弁にありましたとおり、関係部局と連携を図りながら積極的な対応をしたいと、このように考えております。以上でございます。 92: ◯副議長(四ツ橋正一君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 93: ◯土木部長(坂井 博君) 岐阜駅前の交通規制でございますが、構内から西野町の方へ出ていくのが左折だけになっております。これにつきましては、恐らく事故が、東進をすることによって事故が多かったというようなことでこのように規制がされておるものと思いますが、一度公安委員会の方に協議はいたしますが、実態としてはそういうことでそういう規制がされておるというふうに考えます。 94: ◯副議長(四ツ橋正一君) 七番、堀 征二君。    〔堀 征二君登壇〕(拍手) 95: ◯七番(堀 征二君) 市政自由民主党議員団の最後の質問者として若干の問題につき、関係理事者に順次お尋ねをいたしてまいりたいと思います。  発言通告の順序を一部変更して、最初に手力祭りについて、市長並びに教育長にお尋ねいたします。  本市が発行している観光ガイドブックには、市内の特色を持った祭りが幾つか紹介されております。代表的なものに、信長まつり、道三まつりなどがあり、それぞれ古い歴史と伝統を受け継ぎその行事が行われているとの内容であります。また、一般的にもこれらの祭りは、観光あるいは地域活性化の面で大いに寄与していると、広く理解もされております。さて、手力の火祭りについてでありますが、その起源は残念ながら定かではありません。しかし、文化二年・一八〇五年九月、安藤対馬守にあてた願書に、明和六年・一七六九年から三十七年間にわたり火祭りが断絶していたのを再開したという内容の資料がガイドブックにも明記されております。また、地元では推定約三百年の伝統があるとも言われております。この祭りの行事は、従来岐阜市蔵前に鎮座する手力雄神社の神事に合わせて十月二十二日に行われておりました。現在は岐阜まつりが行われる四月五日の夜に行われていることは、市長も御承知のことと思います。また、祭りの内容については、ここに持ってまいりました写真のように、裸で火の粉をかぶるという勇壮なもので、他に例のない祭りと言われてもおります。毎年見物される一部の方々から、もっと大々的にPRをすべきであるとの御意見も承っております。地元関係者におかれましても、その必要性を感じつつも諸般の情勢からさしたる宣伝をしておらないのが現状であります。にもかかわらず昭和五十七年には兵庫県宝塚市で行われている宝塚祭りへの出演依頼を受け、火祭り関係者が約五十名出かけております。その後三年間連続して要請を受けており、宝塚市民を中心に大勢の方々から好評をいただいたと聞いております。また、昨年、一昨年は、東京・神宮外苑で行われた日本の祭りという行事の主催者から、岐阜の代表的な祭りとして出演の強い要請を受け、参加をいたしましたことは、市長も御承知のことと思います。このような機会に、火祭り関係者は十分な効果は望めないとしても、郷土岐阜市の名を広めることに努力をされておられます。また、差し迫っておりますぎふ中部未来博にもふるさとの祭りというイベントが計画されておるようであります。手力火祭り実行委員会においても、要請があるなら積極的に協力する意向であると伺っております。現在、この火祭りは毎年行われております。地元関係者において他に例のない祭りとして今後も末永く後世に保存していこうと、可能な限り施設の整備充実に努められております。しかしながら、最大の悩みはこの祭りの特色を打ち出すためとは申せ、多額の費用がかかる点にあり、将来地域事情によってはやむを得ず中断しなければならない事態も憂慮される現状であります。  そこで、市長にお尋ねをいたします。祭りに対する財政援助として、道三まつり二百万円、信長まつり三百円などを支出されております。    〔「三百万円」と呼ぶ者あり〕 三百万円です。手力祭りに対しては、観光協会から十万円の補助をいただいております。これらを比較して、手力の火祭りに対する財政的援助をどのように考えておられるのか、お尋ねをいたすものであります。  教育長には、文化財保護という立場から、その補助施策についてどのようなお考えがあるのか、お伺いするものであります。  次に、東南部地域の開発構想についてお尋ねいたします。  現在、第三次総合計画が推進されようとしております、岐阜大学を拠点とする北西部における開発構想、ファミリーパークなどを拠点とする北東部開発構想あるいは県庁など行政機関や西岐阜駅の設置などによる南西部の開発構想が位置づけられ、順次進められているところであります。東南部においては、東海北陸自動車道の建設が進められておりますことや、インターチェンジが設置されておることも既に御承知のことと思います。これらが本市の経済活性化などに多大な効果をもたらすものであるとも考えられております。従来この地域は比較的早い時期に小規模工業などの立地による住宅、工業混在地域として部分的には発展をいたしてまいりましたが、現在は拠点的な開発を見ることがなく、市内のエアーポケット的な感じがいたすわけであります。私は、本市の発展について、高速交通網へのスムーズな直結であり、インターチェンジ周辺の開発と高速道路へのアクセス整備などが必要であると思われます。インターチェンジを起点とする開発構想が早急に必要であると考えるものでありますが、市長はどのようにお考えになっておるのか、お尋ねをいたす次第であります。  次に、高校入試における推薦制度について教育長にお尋ねいたします。  この制度については、文部省において現在の偏差値万能の高校入試を改善し、健全な中学教育を望まれていることから検討が加えられ、本年度より公立高校の入試に実施されようとするものであります。毎年この時期になりますと、生徒の進路指導に対して教育現場の指導者は大変苦労されていると伺っております。また、この制度が取り入れられることによって、さらに苦労が加わるとも伺っておりますが、一体どのような方法で実施されようとするのか、この内容についてお尋ねをいたします。  次に、住宅防音工事について生活環境部長にお尋ねいたします。  毎年県の委託業務として航空機騒音実態調査が南長森校下の一部の区域で行われております。このことは、今議会に提案されております五十九年度決算の成果説明書にも明記されているとおりであります。また、この調査に基づき昭和五十五年から指定された区域内の個人住宅に対し、防衛庁の補助金によって防音工事が行われておることも御承知のことと思います。ごく最近になって指定区域が広められたこともあり、極めて大勢の方々がこの工事を望まれておられます。生活環境部長はどのように対処されるつもりなのか承り、一回目の質問を終わります。(拍手) 96: ◯副議長(四ツ橋正一君) この際、暫時休憩いたします。   午後二時四十九分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━━   午後三時十九分  開  議 97: ◯議長小野金策君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。堀 征二君に対する答弁を求めます。市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 98: ◯市長(蒔田 浩君) 堀議員の御質問にお答えを申し上げたいと存じます。  まず、手力の火祭りについての財政援助というような意味でございますが、岐阜市内における祭りの中では非常に歴史も古く、また県の重要無形文化財ということで、大変立派な火祭りであることは私も数回見ておりますので十分承知をいたしております。このために地域の皆さん方が大変な出費をせられまして、年々この祭りを継承していただいておりますことに対しましては深くお礼を申し上げるところでございますし、また、その努力に御感謝を申し上げるところでございます。昨年、神宮における日本の祭りにも要請がせられて出ました。私も現場に一緒に行ってきたわけでございます。いろいろの方々の声を聞いても特殊なああした火祭りでございますから、相当な宣伝効果があったというふうにも思っております。一地域におきましてこれだけの祭りを代々継承していくことは、財政上においても、人的労力の上においても、PRの上においても大変なことだと思っております。市とか協会の助成も微力なもので、十分なおこたえをしてないことを私も感ずるわけであります。今後におきまして、やはりこの火祭りをさらに新しく、現場では限られた面積の中で行われるわけでありますから、動員力といってもさらに広めるというような場所的な面もないということになりますれば、こうした祭りをもっと広い場所で行えるようなことはないのかということで、去年かおととし、長良川の河原でああいうことをやってみたらどうですかというようなことを言ったこともあるわけであります。多くの市民あるいは多くの県民、その他の方々にこれをPRするとなると、一定の場所ということではなかなか困難性もあるのではないかということ、あれこれ考えまして、より一層この火祭りを拡充して盛大にしていくことにつきましては、いろいろまた私たち自体も努力をしてまいりたいと思いますし、また、堀議員初め関係の皆さん方とも相談をしてまいりたいと思います。財政援助につきましては、さらに拡大できる範囲、どこまでいけるかよく相談をしてみたいと思います。  それから、東南部地域の開発についてでございますが、いよいよ来年三月東海北陸自動車道のインターが開設されるわけであります。どちらかといいますと、議員も今おっしゃるように、東南部、南北長森、特に南になるかもしれませんが、やや開発拠点という面においての重点的な投資が行われなかったことも事実であります。やっぱりこう開発となりますと、何かのきっかけがなければそういうものがないわけでありますが、幸いこの東海北陸インターというものが来年三月開設されるとなれば、これを利用することにおける道路面、あるいはまた治水の方もあるにいたしましても、相当な地域の変革がしてくることであるというふうに思っております。しからばどのような方法で今後あの東南部地域のこれにあわせてやっていくかということでございましょう。土地利用計画というものの中で物流的なものがやはりある程度の方向に占めていくのかなあ、あるいはまた、その他どういうような地域整備振興ということをやったらいいかということを具体的にやはり考えなければならぬ、それにはまず私は第一番にインターとのアクセス問題が重点になる。幸い那加バイパスも完成をしてくるということであり、これのまた重要な位置を持つということになる、その全体の整備計画を地域整備計画として取り上げて、そして具体的な振興整備計画を立てていきたいというふうに思っておるわけであります。工業あるいは流通機能、さらに基盤整備の上からやはり下水道とかその他の整備も急がねばならぬでしょう。いろいろあると思うわけでありますが、ただいまの第三次総合基本構想におきますところのただいま整備計画を立てておるわけであります。その整備計画の中の東南部地域整備計画ということを具体的に進めて、より一層整備された地域として発展のいくように東南部に重点もまたかけていきたいと、かように考えておるところであります。 99: ◯議長小野金策君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 100: ◯教育長(浅野 勇君) 手力の火祭りについてでございますが、教育委員会としましては、これは県の指定無形文化財ということでございますので、県の補助と合わせて市として補助金の交付規則に沿って対応していきたいと思うわけでございます。なお、これにつきましてはそれに用いる用具の修理や補充ということだけでございます。またそのほかに文化財の補助のほかにも、教育委員会といたしましては、別途にふるさとの芸能文化を保護育成するという見地からも考えていきたいと思っております。  次に、高等学校の職業科における推薦入学についてでございます。  六十一年度より職業高校において推薦入学による選抜が行われるということでございます。この趣旨につきましては、中学校の生徒が自分の適性をもとに進路を考え、目的意識を持ちながら、伸び伸びと学校生活が送れるだろうということ、また進路の選抜ではより広い視野から考えることが大切だが、学力以外の要素も生かし、個人に合った選抜ができるだろうということでございます。これらのことは現在の高校職業科において望まれておる活性化に大きな役割を持つことになると思われます。また、幅広い能力を持った生徒の入学が可能になり、高等学校としての特徴も生きたものになってくるだろうと考えられます。  ここでこの制度は次のように行われるわけでございますが、推薦入学者の数はその学科の入学定員の二〇%以内の数でございます。出願の資格につきましては、一つには、県内の中学校に在籍し、六十一年三月卒業見込みの者であること。二番目には、出願学科を志望する動機、目的意識が明白であること。三番目に、出願学科に対する適性、興味、関心があること。四番目に、人物がすぐれていること。五番目に、調査書の記録が優良であること。などでございます。これらの項目について勘案され、中学校長の推薦を受けて出願できるわけでございます。高等学校では推薦入学者全員に対し面接と作文を実施します。その内容や方法については各学校等によって決めていきます。なお、厳正公平を期するために中学校では推薦委員会を編成し、高等学校では入学者選抜委員会をつくり、その役割を果たすことになると思います。今回初めて行われるものであり、高等学校進学者にとってより望ましい進路選択ができることを願う次第でございます。  終わります。 101: ◯議長小野金策君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 102: ◯生活環境部長(杉山恵規君) 防音工事についてお答え申し上げます。自衛隊の航空機騒音による防音工事は、その対象地域が昭和五十五年九月に航空機騒音に係る環境基準、すなわち七日間の加重等価継続感覚騒音基準、通称WECPNLと言っております。その基準が八五から八〇に引き下げられたことによりまして、岐阜市内長森南地域の一部が防音工事の国庫補助対象となり、その後実態調査結果などにより対象地域が一部拡大され、また、昭和六十年三月には防音工事に係る対象基準が八〇から七五に引き下げられて、対象地域の拡大が図られてまいったのであります。現在までに国庫補助による住宅防音工事が行われた戸数は、八〇の地域では四百三十二戸、七五の地域では七十三戸で、合計五百五戸であります。新たに補助対象区域が拡大されたこと並びに地域住民の方々の関心が非常に高くなったことなどに伴い、防音工事を希望される世帯も年ごとに多くなってまいりました。かようなことを踏まえ、市の工事戸数の拡大方を名古屋防衛施設局にお願いしてまいりましたが、今後はさらに積極的に要請してまいる所存であります。以上でございます。    〔「議長、七番」と呼ぶ者あり〕 103: ◯議長小野金策君) 七番、堀 征二君。    〔堀 征二君登壇〕 104: ◯七番(堀 征二君) それぞれ御答弁をいただきましたので、順を追って再質問をいたしたいと思います。  まず、手力祭りについて大変市長さんも高く評価していただいておりますことをこの席からお礼を申し上げる次第でございます。また、ただいまお願い申し上げました財政援助についても、拡大の方向で検討してみようという御答弁でありましたので、この点についてもぜひ額はともかくとして、それに必要な、かかっておるわけですので、ぜひともお願いを申し上げたいと思います。  宝塚のことを少し述べましたんですけれども、方法はともかくとして、宝塚市が中心となって、場所は阪神競馬場で行われたわけでありますけれども、大体観衆も約十万人くらいお見えになっております。二日間にわたって、宝塚の新聞には合計二十万人ぐらい観客はあったというふうに載っておる記事を見ましたんですけれども、これに対して約二千万ぐらい、もちろん商工会とかいろんな方面からも集めて行っておられると思いますけれども、こうした規模の祭りもやはり岐阜市としても検討をされて、私どもが持っております長良川の鵜飼に直結できるように考えてみたらどうかとも思います。ちなみに手力祭りに宝塚市の関係者からかけられました費用は大体三百五十万ぐらい費用をかけて、私どもに要請をされておると伺っております。このこともあわせてひとつ検討していただきますようにお願いを申し上げます。  教育長の答弁につきまして、補助施策、私聞き漏らしたかもしれませんけれども、若干補助施策の範囲について不明な点がありましたので、申しわけありませんが、もう一度ひとつ具体的な範囲のことなんですけども、私は祭り、文化財として指定されている祭りが、一定の基準に沿って補助していくということでありますけれども、もう一つ、その基準を拡大するような形で補助できないものかどうかというような点をお尋ねしたいと思います。  それから、東南部の開発につきまして、これから具体的な計画を立てて進めていくと、こういうお考えとのことであります。インターチェンジがあることはもちろん御承知のことでありますけれども、そこを拠点として考えていく場合に、岐阜市がかかっている部分はほんのわずか一部であります。しかし、この影響を考えますと、岐南町あるいは各務原市などにも広がって、その開発構想が必要ということもあると思います。そういうことからも、可能かどうかわかりませんけれども、ひとつ岐南町あたりの合併を考えて構想を立てるというようなことはどうかと思いますけれども、ひとつ市長さんにその点のところをお伺いしたいと思います。    〔私語する者多し〕  その以外のことにつきましては大体理解しました。  以上であります。 105: ◯議長小野金策君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 106: ◯市長(蒔田 浩君) 宝塚市のような日本の祭りを岐阜市でも開催することを考えてみたらどうかというお話でございます。よく一遍検討することも必要でありましょうし、また恐らく中部未来博のイベントとしてはそういうようなことも今後お考えになるのではないかというふうに思いますので、そういうこともまた県に対しまして申し入れをすることもあるというふうに思います。  東南部地域の開発につきましての岐南町等との連携を深め、あるいはまた合併も考えたらという話でございまして、合併等というようなことはなかなか相手の団体があるわけでありますから、軽々に言うことはできないわけでありますが、経済同一地域ということで、広域市町村行政という中でいろいろ今日までやっておるわけであります。したがいまして、区域は別でありましても一体感を持っておる地域には間違いないわけでありますから、今後とも東南部地域の発展のため、あるいは開発のためには岐南町等々と十分また協議をしていくことが必要であろうと、かように考えております。 107: ◯議長小野金策君) 教育長、浅野 勇君。
       〔浅野 勇君登壇〕 108: ◯教育長(浅野 勇君) 補助の対象でございますが、祭りに要するみこの着物だとかからびつ、太刀とか陣がさとかはっぴ、どらがねとかいうような、祭りに用いる用具の修理や補充に対して補助をするということでございます。そしてその補助は、補助金の交付規則によるわけでございますが、先ほど申しましたように、県の方の指定文化財でございます。県の方もございますので、そちらと協議しながらそれを二分の一にするのか、三分の一ずつ持つのか、その辺のところは協議しながら決めていくということでございます。以上でございます。    〔私語する者あり〕 109: ◯議長小野金策君) 二十七番、松尾孝和君。    〔松尾孝和君登壇〕 110: ◯二十七番(松尾孝和君) 私は、酸性雨についてお尋ねをいたします。  酸性の雨が降るという問題でございます。この酸性の雨による森林や湖沼―湖ですね、の、生態系に対しての破壊が国際的な問題になっているということは御案内のとおりでございます。過日もNHKのテレビ番組特集であったと思いますが、生々しい姿を拝見をいたしたわけであります。ノルウェーやスウェーデンなど、北欧の国では酸性の雨によって針葉樹林が枯れ、数多くの湖には一匹の魚も生息せず、不気味なほどに透明な死の湖の姿が映し出されていたのであります。アメリカでも五大湖の周辺を初めとして同様な現象があらわれているのであります。日本でも御多分に漏れず酸性雨による被害が杉の枯死現象として明らかになってきたのであります。群馬県衛生公害研究所によって、杉の大量枯死と酸性雨の因果関係が明らかにされ、本年十月二十八日に公表をされております。環境庁も昭和五十八年度から酸性雨対策検討会を設置をいたしまして、対策に乗り出しているのであります。岐阜市においても昭和五十一年以降昭和五十九年までの酸性雨調査が県とともに実施されておりますが、その結果によれば、この十年間の酸性雨のPHは最低三・六、平均四・五で横ばい状態にあります。いわゆる余り喜ばしいことではないわけです。少しもよくなっていないということを意味しているのであります。御承知のとおり、PH七が中性でありますので、これから数字が少なくなればなるほど酸性度が強く、逆に大きくなればなるほどアルカリ度が強くなるというわけでございます。PHしたがって三とか四とかという数字は、まさに希硫酸が降ってくるといっても過言ではありません。岐阜市の酸性雨の性質には一つの特徴があります。それは自動車の排気ガスによって生成される硝酸イオンは少なく、圧倒的に重油の燃焼によって生成される硫酸イオンがその主体をなしているということであります。これはその発生源が岐阜市ではなく、年間を通じて南西風が多い岐阜市にしてみますと、伊勢湾周辺に多い火力発電や石油コンビナートが発生源となっており、これが皮肉にも火力発電所や石油コンビナート周辺の公害防止のため煙突を高くすればするほど拡散をされまして、南西風に乗って岐阜市上空に流れてくるのであります。岐阜市周辺を地形的に見ますと、半月形に山が囲んでおります。この山に当たって上空に滞留しまして、これが雨になって地上に降ってくるわけであります。岐阜市の以北や中濃、飛騨方面にはほとんど酸性雨は見られないのであります。昭和五十六年の前橋では硫酸イオン降下物は一日一平方メートル当たり二十二・二ミリグラム、館林や埼玉県熊谷では十一・八ミリグラム、浦和市で十・二ミリグラムが記録をされておるのであります。岐阜市でも昭和五十四年に最高十五ミリグラムが記録されております。これらの数字は北欧諸国や西ドイツ、カナダ・オンタリオ州の数値に近いものであります。  そこで、生活環境部長にお尋ねをしますが、岐阜市における酸性雨のPHや硫酸イオン降下物の量からして、樹木や野菜、その他生態系に程度は別にして何らかの被害をもたらすものであると考えられるかどうか、まずお尋ねをしておきたいのであります。  次に、私は岐阜市周辺の樹木が最近素人ながら見てみまするに、樹勢、木の勢いが弱くなっているように見受けられるのであります。人間でも体力が弱っているときには病気にかかりやすいというのと同じでありまして、例えば酸性雨に弱い針葉樹、杉が一番弱く、次いで松などが樹勢が弱まってくると松くい虫による被害が拡大するのではないかと思うのであります。酸性雨による土の酸性化、いわゆる土壌の酸性化は野菜、とりわけ酸性に弱いホウレンソウなどに非常に大きな影響をもたらしてくるのであります。また、現在までの県による測定結果によれば、十月初旬の雨が酸性度が一番強いことがわかっております。この時期は長良川のアユがちょうど産卵を終えてふ化して仔魚となり、水面から十センチから十五センチぐらいの比較的水面近くを海に浮いて流れるような形で下っていく時期であります。これに酸性度の強い雨がたたきつけたら、これまた大きな被害を出すに相違ありません。一ミリか二ミリの目に見えるか見えないかという程度の大きさの仔魚が、被害はなかなかこう目にとまらないわけですね。一般の大きな魚が毒物が流れた場合には白く浮いてだれの目にもとまる。ところがこれらの仔魚はなかなかこう肉眼では被害がつかめない、天然アユの遡上が減少する理由がこんなところにあったとすれば大変なことになるのであります。  そこで、市長さん及び農林部長さんにお尋ねをいたしますが、これら酸性雨による樹林あるいは野菜あるいはアユなど、魚族に与える影響について、被害が顕著になってからでは遅いわけでありますから、今のうちに各専門家に調査を依頼いたしまして、調査をされて、その対策を検討しておく必要はないのかどうか、お尋ねをしたいのであります。  次に、地域下水道計画についてお尋ねをいたします。  従来から生活排水による河川の水質悪化が問題になっていましたが、昨日の夕刊によれば昭和五十九年度の都市中小河川の水質悪化が進み、前年度より環境基準達成率が―これはもちろん全国平均でありますが、一・六%下がったと環境庁が発表をいたしております。で、環境庁長官は、水質の浄化を進めるには下水道整備など生活排水対策の拡充強化が必要である旨を各関係省庁に協力を求めたとも報じているのであります。御承知のとおり、長良川中流域が名水百選に選ばれたことはまことに喜ばしいことでありますが、これを後世長く残すためには岐阜市としても方策を立てなければなりません。そこで加野団地、大洞団地、北山団地など大型の住宅団地の生活排水は大型の浄化槽によって合併処理され、それぞれ十道川や山田川を経て長良川に排出をされているわけであります。これらの放流水の水質は調査のたびごとに余りよい結果は得られていないのであります。これは施設そのものが相当の年月を経過し老朽化しており、設置された時点に比べて実際処理人口も増加し、もう処理能力にそろそろ限界が来ていると考えるのが至当であります。また、鵜飼観覧船の並ぶ目の前に流れ出る雄総幹線排水路の水は腐敗し悪臭を放っていることも御案内のとおりであります。これでは名水百選に選ばれた長良川中流域の岐阜市関係分の前途は危ういものと考えざるを得ないのであります。  そこでまず、この現実を前にして生活環境部長にお尋ねしますが、これら大規模団地の生活排水の処理は、現状のような老朽化した大型浄化槽で大丈夫なのか。それともこの際抜本的な対策が必要になっているのではないかお尋ねをしておきたいと思います。  申すまでもなく、生活排水の主体をなす有機物による河川水質の汚濁は、毒物のようにすぐ目につくような急激な変化を河川生態系に与えることはありませんが、徐々に進行し、まだまだと思っているうちに河床を腐敗させ、気がついたときは死の川となって、もとに戻らなくなるものでございます。  そこで、市長さんにお尋ねしますが、これらの大規模団地の生活排水の処理は、この際地域的な下水道により下水処理場をつくり処理するよう切りかえるため、水道部、建築部、生活環境部等関係部でプロジェクトチームをつくり、よりよい方策を調査検討することが必要なのではないか、市長さんの見解を承りたいと存じます。  これらの新しい下水処理施設は、将来の流域下水道に連結する場合でもより有効なものであって、決してむだな投資となることはございません。さらに雄総幹線排水路の水は将来都市下水道により多少よくなるかもしれませんが、長良川本川への合流直前に何らかの浄化施設が必要ではないでしょうか。余りにも観光地の目前であるだけに、その必要があると考えますが、あわせてお尋ねをいたしておきたいと思います。  以上で第一回の質問を終わります。 111: ◯議長小野金策君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 112: ◯市長(蒔田 浩君) 松尾議員の御質問にお答えを申し上げますが、私ちょっと専門的なことにつきましては疎いわけでございますからお許しをいただきたいと存じます。また関係部長からお答えを申し上げますが、酸性雨問題につきまして松とか魚とかあるいは農産物、こういうものに影響が起きる心配もあると。したがって、対策としていろいろ調査をする必要があるのではないかということでございます。これらにつきましては県の試験場と連絡をとったり、あるいは国との連携をとりつつ何らかの対策を進めなければならぬというふうには感ずるわけでございますので、一度よく専門の部課におきまして、そういう対策をとっていくように指示もしてまいりたいと思います。  水質汚濁が進んでおることは、きのうの新聞にも出ておりまして、都市河川の汚濁でございます。一時よくなっておった時期もあったようでございますが、また汚濁が進んでよくないという状況であるようでございます。岐阜市は一定の下水道の整備が進んでおりまして相当な効果は私は出してはおると思っております。が、しかし、一方、下水道未整備地域、特に芥見とか藍川とかその他比較的大規模団地においては大浄化槽を持っておるわけであります。前からこうした問題につきましては調査をし、そしてその数値を検査をし適切な改善を求めておるわけでありますが、何といいましても浄化槽はやっぱり浄化槽でありますので、公共下水道の処理場とは機能的に違っておる部分がございますから、十分でないことはやはり河川の汚濁というものを増進をしていくという心配を持っておることは私も御質問者と同じ考えであるわけであります。特に美しい川と言われた長良川に注ぐ都市の小河川、そうしたものが浄化槽汚水によって汚濁がされている点は改善をしなければならぬということでございますが、改善の方法としましては現在の浄化槽を大規模改善をするのと、そしてまた一方、おっしゃいましたような公共下水道の整備を進める。もちろん公共下水道整備地域であればある程度進められるけれども、そういう地域でない部分もまた河川に注いでおるし、むしろそういう所の方が大型の団地である浄化槽が多いという、そういうところに大きな悩みを持つ一人であります。六十一年度からは下水道の小規模下水道ということが整備ということで、特に第六次下水道整備五カ年計画の中に組み入れられたことは事実でございますが、まあしかし、そうかといって日本国じゅうにあるこうした地域は岐阜市だけではございませんので、小規模下水道が果たして果たす役割が、そんなに早急に効果をあらわしてくるというようなことも、なかなか期待ができないという面もあるわけであります。したがいまして、そういうことを踏まえつつ、どういうふうにこうした河川汚濁に対する適切な処置をしていったらいいのかどうかということを庁内的に考えろ、こういう話でございますから、そういう向きにつきましては、生活環境部が中心になるのか水道部が中心になったらいいかわかりませんが、どちらにいたしましても連携をとりまして対応策をつくるような、そういう検討に入っていく、そういう時期に来ておるということはまたあるのではないかと思うわけであります。十分そういうことも解しながら今後に対処していきたいと、かように思うわけであります。 113: ◯議長小野金策君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 114: ◯生活環境部長(杉山恵規君) 酸性雨問題についてお答え申し上げます。昭和五十八年十一月に三重県四日市市で開催されました第二十四回大気汚染学会で、神奈川県の公害センター湘南支所の篠崎氏が、関東地方の酸性雨の実態と植物、土壌への影響について発表されたところによりますと、結論として酸性雨による土壌の塩基バランスの阻害は間接的に健全な植物育成に悪影響を及ぼし、さらに山地表土を流れて湖沼、河川に入る酸性雨は、その中に多くの土壌養分を運び込み、富栄養化の一役を買うおそれもあるとしております。同じく同学会で環境庁の水質保全局の平石氏が、酸性雨に係る国際的動向について発表されております。その中で、一九八二年のストックホルムで開催された専門家会議の主要結論の中で、酸性化の影響は生態系の各レベルにあらわれると結論をしております。このようなことを踏まえまして環境庁としても、昭和五十八年から五カ年計画で各関係自治体の協力を得て酸性雨の実態と土壌中のメカニズムを含めた影響調査を実施中でありますが、当市としても今後継続的にその降水調査を行ってまいる所存であります。  次に、大型浄化槽の抜本的な対策問題でございますが、五百一人槽以上の大型浄化槽は本年十一月末現在四十三基設置されております。そのうち住宅用が二十六基であります。その最も古いものは構造基準が確立される以前の昭和三十七年に設置されたものもあり、順次抜本的な改善が必要となっている現状であります。過去において七基が根本的な改良工事を行っておりますが、引き続き改良工事を予定されている施設も順次ありますので、適切な指導を今後も行ってまいりたいと思っている次第であります。  以上でございます。 115: ◯議長小野金策君) 農林部長、平下 勇君。    〔平下 勇君登壇〕 116: ◯農林部長(平下 勇君) 酸性雨につきましてお答えを申し上げます。質問者のお話もありましたように、西ドイツの南部、シュワルツワルトという所がございますが、ここの黒い森が針葉樹でございますけれども、この酸性雨で枯れたと。あるいはスウェーデンでは湖が酸性化して魚が生息しない、このようなことを言われております。この原因は酸性雨と言われております。日本では酸性雨の調査は昭和四十九年以降、各都道府県におきまして調査が進められておりますが、特に広域的な立場から関東地方一都六県で共同調査が行われました。群馬県南部から埼玉県東部にかけては杉枯れの被害が顕在化している地域があり、これは酸性雨の影響ではないかと言われております。しかし、酸性雨の調査結果は豊富であるのに対し、影響の実験研究はまだ不十分な現状でございます。自然保護が叫ばれ、森林や緑を守ることが必要な今日、酸性雨による土壌の汚染、間接的に植生に悪影響を及ぼし、河川環境が悪化することは否定できません。国におきましても昭和五十九年度からこの酸性雨の推移性と植生に対する被害の実態調査を中心に調査研究が進められております。市といたしましても、県農業試験場、林業試験場、水産試験場とも連携をとり、国など関係機関に影響の実態把握、対策の確立をされるよう強く働きかけていきたいと存じます。    〔「議長、二十七番」と呼ぶ者あり〕 117: ◯議長小野金策君) 二十七番、松尾孝和君。    〔松尾孝和君登壇〕 118: ◯二十七番(松尾孝和君) それぞれお答えをいただいたわけでございますけれども、ややもしますと、大型浄化槽の場合を一つとらえてみましても、行政というのは、それを設置して管理しているのは住宅関係ではないか、あるいは建築部ではないか。いやいや、そんなものは水質に関係があるから生活環境部の所管ではないか。いやいや、そら下水道ということになればこれは下水道ではないかと、水道部ではないかと、こういうことになって、ドッジボールがされる気配というものがなきにしもあらずであります。そういう点でぜひこれは真剣に、今市長さんもおっしゃいましたけれども、関係部でチームをつくって、よりよい道を検討するというふうにおっしゃっておりますので、ぜひそういうふうにして、所管の一セクトの部門だけではなくて、ひとつぜひやっていただきたい。  先般私は、名水百選に選ばれた、遠くの方まではよう行きませんでしたけれども、岐阜県に接している滋賀、福井あたりをずっと車で歩いてみたわけでございます。どこの選ばれた所も非常に保護施策について力を入れておられることが見受けられたのであります。岐阜市もぜひ、そういう意味で抜かりはないと思いますけれども、この名水百選をいつまでも残すために、あるいは住みよい環境をつくるために、お答えのように積極的に進めていただきたいというふうに思うわけでございます。  それから、酸性雨の問題につきましては、私の覚えでは実は大分前になりますけれども、島の西中島という所がございますが、そこのお百姓さんたちの若い人たちが中心になりまして、土壌の酸性化度合いの調査をやったことを私は覚えております。そのときのデータを拝見して驚いたのでありますが非常に悪いんですね。こういう状態ではこれは幾ら努力してもだめだということで、この酸性化の状態を素人ながらに調べただけでも大変な結果が出ているというわけであります。で今、農林部長は、国の方へあるいは県とも一緒になって要望するというようなお話でありましたが、要望していただくことは大いに結構だと思いますけれども、同時に市自身としてその問題について調査をするように取り組んでもらいたい。こういう問題はですねえ、ややもすると直接その被害が出てこなければなかなかやらないという、そういう従来から弱さがあるわけであります。環境問題ということは非常にそういう点で、そのどっちかというと行政的な比重がですねえ余り重くない。そういう私のひがみかもしれませんが、しかし、起きてからでは大変なことになるわけでございます。そういうことで、ぜひひとつ自分の問題として足元の問題として、ひとつ市自身も大してお金がかかることではないと思いますので、真剣に取り組んでみる必要があるのではないか。本当の意味のアセスメントというのはそういうことではないのか。一つの開発の事業が起きてきて、そしてその事業はどうだかこうだかという環境影響調査というものをやるのもアセスメントでありますが、そういうことの狭い意味だけにとらわれないで、常時環境の自主的な調査をみずから行っていく、これは健康診査を受けるのと同じではないか。病院へ行ってドックへ入って調べてもらうのと私は同じだと思う。私たちの住んでいるこの町をですね、環境を常時そういう意味で調査をし対策を立てていくのが本当の意味のアセスメントと思うわけでありますから、そういう意味でもう一度農林部長にですねえ、主体的に岐阜市としてもその問題に取り組まれるのかどうか、もう一度お尋ねをしておきたいと思うわけでございます。 119: ◯議長小野金策君) 農林部長、平下 勇君。    〔平下 勇君登壇〕 120: ◯農林部長(平下 勇君) 再質問にお答え申し上げます。かつて岐阜市は昭和三十年と記憶しておりますが、当時の岐阜市の域内、田畑合わせまして農林省の委託を受けまして大々的な土壌調査を実施したことがございます。その折はたしかPHが四・五というのが最低の値であったというふうに私記憶しておりますが、ただいまの御質問のとおり近くに農業試験場がございますので、積極的にこのような調査に取り組んでまいりたいと、かように思っております。御了解をいただきたいと存じます。            ━━━━━━━━━━━━━━━━━  延  会 121: ◯議長小野金策君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。    〔私語する者あり〕 これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 122: ◯議長小野金策君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。    〔私語する者あり〕  本日はこれをもって延会いたします。   午後四時十五分 延  会  岐阜市議会議長      小 野 金 策  岐阜市議会副議長     四ツ橋 正 一  岐阜市議会議員      小 島 武 夫  岐阜市議会議員      中 村 和 生 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. 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