安曇野市議会 2022-06-13
06月13日-04号
◆8番(臼井泰彦) 再質問ですけれども、今、総務部長のほうから少しずつ正規職員を増やしてきたということが言われましたけれども、先ほどの
新規採用者の新卒、経験者も含めて数を見ると、採用枠が正規職員の場合、だんだん減ってきているように思うんですが、その辺増やしてきたというところをもう少し説明していただきたいのが1つと。 もう一つは、
クラス担任の
会計年度任用職員が161人ということですけれども、その中には終日勤務の
クラス担任だけではなくて、一時的な
クラス担任として、朝夕の長時間保育の担任や休憩代替などの担任もいると思いますが、これがこの
クラス担任の中に含まれているということでありましたら、その人数が分かれば教えていただきたいと思います。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) 2点についてお答え申し上げます。 まず、保育士の正規職員の関係でございます。新卒者、それから経験者ともに申し上げますと、平成29年から令和3年度までの5年間、24人の方の正規職員の保育士が退職をされておりますが、これに対してそれぞれ採用は29人採用してございます。そういうわけで5名プラスになっている状況です。 それから、
クラス担任につきましては、令和4年4月現在でございますが、
会計年度保育士は233人ございます。そのうち161人は
クラス担任をお願いしてございますが、このうち50人は6時間以下の短時間勤務としています。ちなみに申し上げますと、令和4年度は
待機児童解消のため
クラス担任数を増やしているという状況でありますので、御理解いただければと思います。 以上です。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 今の後のほうのお答えですけれども、休憩の代替の職員というのはどのくらいいるのか、それがほかの朝夕の長時間保育とも兼務しているのかとか、その辺ちょっともう少しお聞きしたいです。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) その内容については総務部のほうでは把握してございません。
◆8番(臼井泰彦) 教育部長は。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) すみません、そこまでの数字は把握しておりません。先ほど申しましたが、クラスが全て、全部で229、そのうち正規が68、ほかのクラスは161名が会計年度の者が担っているということで、合計229クラス、各クラス1人ということになろうかと思います。そのほかに、早朝、あるいは延長の対応をする職員がいるということになります。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 私がしっかり聞き漏らしたようです。ありがとうございました。 次に、保育士・教諭が不足しているということで、安曇野市の
保育士配置基準に達していないクラスがあるのか。ないと思いますけれども、不足している、もし保育士・教諭がいるとしたら、その人数は何人か。また、保育士・教諭の資格を持ちながら、現在こども園・幼稚園で働いていない
潜在保育士・教諭の掘り起しと必要なときに採用できるようにするためにどのような方策を取っているのか。臨時的に園に来て働いてもらうというような、そういう方の対策、そういう体制をどうやって取っているのかというところを教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰)
保育士配置基準につきましては、全てのクラスで配置基準を満たしております。
潜在保育士の発掘ですが、令和3年度は長野県
社会福祉協議会主催の
潜在的保育士の
復帰促進セミナー、就職相談会に2回参加いたしております。令和3年11月23日、
豊科交流センターきぼうで開催された「保育士さんいらっしゃい」というタイトルなんですが、では5名の
保育士採用につながることができました。また、ハローワークは求人を載せております。それから、本年度も9月14日に長野県
社会福祉協議会主催の
豊科交流学習センターきぼうで行われる
潜在保育士等のための福祉の
仕事地区相談会に参加することが決まっております。 なお、会計年度の保育士につきましては、随時必要な採用を行っておりますので、相談・面談・面接等を行っているところでございます。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 今、臨時的に保育園等に来てもらう、そういう方のリストがあると思うんですけれども、その中でリストというのは何人ぐらいのリストがあるのか。そういうことで来ていただいている保育士等は何人ぐらいいるのかというところをお聞かせください。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) それは
代替保育士のリストでよろしいかと思いますが、本年度は87名登録しております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) じゃ、次へいきます。 産休、育休や育児短時間勤務、年休や療養休暇、休憩などを取る際、代わりの保育士・教諭の充当の仕方や取得の実態、超過勤務の実態はどうなっているのか、教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 産休・育休・育児部分休・年休・休憩の際の充当について、取得実態についてお答えします。 産休、育休は
会計年度任用職員の採用で充当しております。休憩は、休憩代替として時間勤務の
会計年度任用職員や代替職員で充当しております。年度初め、途中から産休が分かっている職員につきましては、働きやすいように配置等配慮しております。休憩は午睡時に
延長保育担当職員、
代替保育士、
複数保育士のクラスは交代で取っております。 年休についてです。正規職員は令和3年度の平均が6日でした。
会計年度任用職員は同年度11日の平均取得でございました。 超過勤務につきましては、正規職員、令和3年度月に2時間でございます。
会計年度任用職員は同じく3年度、月平均2.1時間でございます。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 再質問ですけれども、産育休の方の代替確保については、
会計年度任用職員を採用するというように今、おっしゃったと思うんですが、新たに採用するということでいいのかどうかとお聞きします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 新たにといいますか、今いる方にさらに加えていく、それがどこに入っていくかは、またそのときの年度初めの調整になろうかと思います。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 新たにということではないということになると、今現在勤務している方が代替として入るということになると、代替に入った人が今までいた職務がまた空いてしまうわけですけれども、その辺はどういうことなのかもう少し教えてください。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 新たに採用する場合もございますし、例えば今まで時間給だった方を1日通しの勤務に変えるなど、いろんな方法がありますので、そのときの状況によります。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 次の質問にいきます。 保育士・教諭の勤務の実態が今の年休、それから超過勤務の実態等を見ると、特に大変という感じはしないんですが、私は年休取得なんかを見るとなかなか取れないという状況がうかがえます。実際年20日、あるいは繰越等があれば、その少なくても3分の1くらいしか取っていないというような状況ですので、そういうふうに思いますが、次にやはり保育士の配置基準が低過ぎるということが多大な負担と低過ぎる賃金、これが大きな問題だというふうに思います。 社会を支えるためになくてはならない保育、幼児教育の仕事、これを担い、誇りをもって責任を果たしている保育士・教諭の方々に、まるでペナルティーを課しているようなものだという声もあります。そのとおりではないでしょうか。こんなことがいつまでも許されていいのでしょうか。 保育士・教諭の確保の対策強化は全国的な課題でありますが、安曇野市は安心して出産し、子育てできるまちを目指し、
安曇野自然保育のブランド化を掲げています。それを支えるのは保育士・教諭の方々です。 市独自でさらなる配置基準の引上げや保育士・教諭の給与など待遇改善を図ってこそ、保育士・教諭の方々の力も発揮されるのではないでしょうか。安曇野市は周辺の自治体の動向を見てということがありますが、安曇野市が前に出れば、周辺自治体も後を追ってきます。中信地区の公立、私立全体の水準が上がるでしょう。安曇野市の評価も上がります。国に対しても低過ぎる
保育士配置基準の引上げや保育士・教諭の待遇改善を要望していくことも大事だと考えますがどうでしょう。総務部長に伺います。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) お答えいたします。 保育士等の
会計年度任用職員の給与につきましては、貴重な人材の奪い合いを避けるために、中信3市で給与水準をそろえるよう調整してきた経過がございます。 保育士の処遇改善については、本年3月定例会で井出議員に答弁申し上げたとおり、近隣市の自治体間で協調していくべき課題であるというように捉えております。 なお、令和4年2月から国の分配戦略の一つである保育職場の
処遇改善臨時特例事業を活用し、保育現場に勤務する全ての
会計年度任用職員、職種として保育士、
幼稚園教諭、
保育補助員、看護師、栄養士、管理栄養士、
保育事務員の報酬を月額者の場合で約9,000円程度引上げ、処遇改善を行ったところでございます。
保育職場等における
処遇改善臨時特例事業が施行されたばかりなので、今後の国の動向を注視してまいりたいというように考えております。 以上です。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 中信3市で足並みをそろえてということですが、そうすると中信3市よりもレベルが高い地域に保育士等が流れてしまうということにもなりますので、そこは中信3市でしっかり上げていくと、賃金等を上げていくということをしっかり方向、計画に入れてやっていかなければいけないと思いますが、その辺のところはどうでしょう。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) お答えいたします。 中信3市それぞれ状況等が違う場合もありますので、そうした申入れを本市から行うつもりはございません。 以上です。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 中信3市のレベルと他の県内でいいですけれども、県内の他の地域、あるいは自治体との給与面での差というのを把握しているようでしたら教えてください。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) 県内他市等のすべての状況までは把握してございませんが、中信3市で申し上げますと、年収ベースではほぼ同額となっております。 以上です。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) やはり国がしっかりこの全国的な問題を考えて、しっかりそこに財政的に裏づけをする、給与を上げるという方向をしっかり示さなければ、いつまでもこの状態が続くと本当に必要な医療介護と同様の必須の職種、これをしっかり下支えしなければ、安曇野市も安心して子育てできるまちとか、
安曇野自然保育のブランド化ということが中身のないものになってしまうというように思います。 次に、
認定こども園や保育園において、使用済みの紙おむつを保護者が家庭へ持ち帰らず、
こども園等で処分すべきではないかということです。 これについては、昨年12
月定例会一般質問で同僚議員が質問していますが、保護者の持ち帰りの負担と保育士の子供ごとに分けて持ち帰られるようにする負担、さらに感染症など衛生面の問題から、おむつの持ち帰りをなくす、それが有効な子育て支援になると質問しています。私も同様の理由から持ち帰りをなくすようにすべきだと思いますが、さらに私は
保護者負担の軽減の公平性から、公立園だけでなく、私立園についても同様にすべきと考えます。 民間会社が今年2月から3月に実施した調査だと、全国1,461の市区町村のうち、約4割に当たる576の市区町村が
使用済みおむつを保育園等で廃棄せず、保護者に持ち帰らせていることが分かりました。長野県は持ち帰っている率が全国で2番目に高く、85%でした。一方、不明という市区町村を除いて持ち帰りがゼロ%の県が愛媛、石川、青森の3県、持ち帰りが一桁という県が沖縄、秋田、富山となっています。6月8日の地元新聞社のウェブニュースでも、県内で見直しをする動きが相次いでいると報じられています。教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) おむつの持ち帰りにつきましては、議員おっしゃられたとおり、さきの一般質問で御質問頂戴いたしました。その後、どのような方法がいいか、ただいま検討しているところでございます。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 長野県内が持ち帰りが当たり前みたいなことになっていますので、やっぱり全国的な観点から
保護者負担、それから保育士、保育園、
こども園等の負担軽減、それから感染症の面からも、これはもう時代の流れでありますので、しっかり検討して前に進めていただきたいと思います。 次に、大きな2つ目の質問です。 給食費に関わる質問です。 既に同僚議員が関連の質問をしていますが、まず給食の食材値上げの状況と値上げによる給食内容と地産物使用への影響及び給食費の見通しについてです。 給食食材が安いものに変えられたり、数量が減らされたり、地産物が高過ぎるために使えなくなったりすることがあるのか。また、給食費への影響、見通しはどうなのか、教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 中村今朝子議員への答弁したとおりでございますが、食材の調達について、栄養士がメニューを工夫し、
栄養バランスを考え、質、量を保った給食が提供できるように食材の発注をしております。
小中学校給食の食材の購入費は、
保護者負担の給食費により賄うことを基本としているため、給食費で賄い切れなくなることが危惧されるところでございます。食育の推進、安全・安心の学校給食などの推進の観点からも安曇野の地場産物や県内産物等は積極的に使用していきたいと考えております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 給食費は決まっていて、総額の中でやりくりしているわけですけれども、やっぱり食材が上がっていくと、特にタマネギであるとか、キャベツであるとか、バレイショなんかも1割、2割と上がっている、そういう中で、あるいは油等も上がっているという中で、やっぱり給食費への影響は避けて通れないと思いますけれども、その影響についても先ほども質問したんですが、その辺はどうですか。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 影響しないように、今、栄養士が発注を工夫しているところになります。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 次に、給食の食材値上げによる給食費の値上げをしないために、給食費に対する市の支援をすべきではないかということで、臨時的な対応として
新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金のコロナ禍における原油価格、
物価高騰対応分、これをこども園、幼稚園、
学校給食センターの光熱費等や食材の価格上昇分に充てるべきではないかということで、同僚議員も質問しましたが、また長期的な視点から給食費の無償化に向けた一歩として、給食費の
保護者負担の一定割合の軽減を検討すべきではないかと。 かつて、もう50年前、もっと前、70年前に1951年、政府は学校給食費を含め、義務教育の無償をできるだけ早く実現したいと答弁していましたが、本来学校給食は教育の一環であり、無償とすべきです。給食費の値上げを抑えるために交付金が使えるということですが、自治体に交付金を選択させるべきものではなく、国が直接財政支援すべきものです。国が直接責任を持たない状況では、あくまでも臨時的な措置です。1年限りの措置です。長期的な視点からも安曇野市独自に継続して給食費の一定割合を財政支援し、
保護者負担を軽減すべきと考えます。2017年度の文科省調査では、既に全国1,740自治体のうち、小中学校無償化を実現している自治体が76あります。 以上、給食費の値上げを抑えるために交付金を使うことと、継続的な給食費の無償化への取組について、教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) こちらも中村今朝子議員の答弁のとおりでございますが、市ではこの臨時交付金、この活用について検討しているところでございます。それから、過去の答弁でも何回か繰り返しになってしまいますけれども、給食費の全額、あるいは一部の無償化というのは現在のところ困難かと考えております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 例えば隣国の韓国では、小中学校だけでなく高校までの学校給食無償化が進んでいます。2010年度には6割を超えていた
保護者負担割合が、10年後の2020年度には一部の高校生分などの5.1%まで下がりました。1年限りの交付金でお茶を濁す日本政府との姿勢の違いは顕著です。ぜひ、国にも給食費の無償化の要望を強く上げていただきたいと思います。 次に、最後3つ目の大きな質問に移ります。 運動部活動の地域移行についてです。 スポーツ庁有識者会議の提言、スポーツ庁の有識者会議が今年4月26日に公立中学校の休日における運動部活動を地域や民間の団体に委ねる地域移行を2023年から25年の3年間で達成するとの提言案を提示し、この6月6日には案ではない運動部活動の地域移行に関する検討会議提言が出されました。 まず、この提言をどう受け止めるのか、教育長に伺います。
○議長(平林明) 橋渡教育長。
◎教育長(橋渡勝也) 中学校運動部の休日指導を令和5年度から地域移行することにつきましては、これまでの学校教育の考え方、また教員や中学生の意識や生活を大きく変えるものであると思っております。そして、これまで以上に中学生が希望するスポーツに打ち込める環境を整備することは大変重要であると考えております。 以上です。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 本当の大枠だけですけれども、今、言われたように非常に大きな改変ということで、これまで以上に子供たちがスポーツに打ち込めるような、そういう環境をつくっていきたいという決意を感じました。 2番目に、これまで進められてきた市内中学校運動部活動と地域指導者との関わりの経過と現状です。既に、一昨年、令和2年9月にスポーツ庁、文科省、文化庁から、学校の働き方改革を踏まえた部活動改革についてという通知があってから、市の教育委員会でも検討なされたと聞いています。それ以前からも中学校の運動部活動について、地域指導者をお願いして、関わりを強めてきたと承知しています。その関わりの経過と現状について教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 市教育委員会では、学校関係者、市体育協会、スポーツ少年団、市PTA連合会など地域のスポーツ関係者が参加する中学校部活動運営委員会を設置し、部活動の抱える課題解決に関することなどを協議してまいりました。国の休日の部活動の地域移行に係る方針及び提言を受け、令和3年度から中学校部活動運営委員会で本格的に検討を進めてまいりました。 検討過程といたしましては、地域部活動の目標を生涯にわたりスポーツ種目を楽しめる態度と能力を育成及びスポーツ種目を通して運動する楽しさを体感し、個人の技能の向上も目指すことと定めました。併せて、堀金地区と堀金中学校をモデル校と定め、安曇野総合型地域スポーツクラブ、スポネット常念と連携しながら、昨年度から運動部員生徒を対象に試行的な取組を実施しております。昨年度の地域指導者による指導の状況は7部活に8名の方が実際に指導しております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 非常に概略ですけれども、やっぱりそれぞれの節目で地域の指導者との関わりを深めてきたと思うんですけれども、その例えば令和2年9月のスポーツ庁、文科省、文化庁からの改革についての通知、ここで何か大きく変わったということはどういうことでしょうか。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) それ以前から準備をしておったわけですが、さらにこの中学校部活動運営委員会で本格的に実施をする検討を進めてきたところであります。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 次に、今後の地域移行の計画と課題について、とりわけ地域移行に伴う
保護者負担の増加や指導者の確保、指導者の報酬についてどのように考えているのか、教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 今後の地域移行の計画につきましては、先ほどの答弁でも触れましたが、堀金中学校での試行実施により課題等を整理した後、実施時期は未定ではありますが、段階的に安曇野市内の他地域に広げていきたいと考えます。 地域部活動に伴う
保護者負担の増加及び指導者への報酬については、安曇野市の施設利用時の減免を行ったとしても、指導者への謝礼など受益者への負担が想定され、基本的に無償である学校部活動との違いに対して、どのように対応するかが課題でございます。国の支援事業などを活用して対応していきたいと思います。 また、指導者の確保につきましては、市体育協会、スポーツ少年団など地域のスポーツ関係者と連携して、解決に向け検討を進めていきたいと考えております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 基本的な質問ですけれども、再質問ですけれども、地域移行に伴って、運営主体が学校から地域組織に移るわけですけれども、地域組織というのは中学生の部員の管理や指導者の確保や管理、それから活動の会場確保や日程調整、物品管理などを全て地域組織が行うということでいいかどうか、1つ確認します。 それから、
保護者負担については、国の支援事業も活用していきたいという御答弁でしたけれども、この支援事業について、どのような支援があるのか、国がはっきりしたものを示していないと思いますけれども、それについてもお聞かせください。 それから、指導者の報酬についても、この
保護者負担と関係ありますけれども、国の支援事業との関係で分かることがありましたら、教えてください。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 地域組織で全てをやるかどうかということですが、最終的にはそうなっていくんではないかと思いますが、まだまだ入り口に立ったところですので、そこに向かって検討していきたいと思います。 それから、国の支援でございますが、こちらにつきましては、報道で出ていたところが室伏スポーツ庁長官が指導者への対価払いなど自治体に財政支援して、人材不足を解消していきたいといったようなことをおっしゃっていたと報道がありましたので、まだちょっとそれ以外は私どもも承知しておりません。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) まだまだ国の財政支援、はっきりしないということですけれども、今年は試行段階ということで、来年度から徐々にやっていくということになると、少しでも財政的支援をしっかりしていかなければならないと思いますが、来年度に向けて財政的な支援のことで検討していくということで、市としても考えていくということでいいかどうか伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 財政的支援につきましては、これからの検討課題であります。まだ、方向ははっきりとは出ていないということです。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) そこはしっかり支援をしていっていただきたいと思います。 次に、地域移行に伴う自治体と保護者の負担増、それから指導者確保は全国的な問題であり、子供のスポーツを楽しむ権利を守る立場から、国による財政支援や指導者養成体制の整備を強く要請すべきと考えますが、この辺、先ほどからも国の財政的支援について、国の動向待ちということですけれども、子供のスポーツを楽しむ権利、しっかり守るために地域の力も借りて、安曇野市として真剣に取り組むわけですけれども、国にもしっかりそこのところを責任を持てということを地方からも言っていかなきゃいけないと思うんですが、その点について、教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 休日の部活動の地域移行に係る事業の予算化につきましては、現在未定ではありますが、スポーツ庁では来年度予算の概算要求に関連する予算を盛り込み、指導者への対価払いなどで自治体を支援する旨の先ほど申し上げましたが新聞報道があったと承知しております。 市としても国の財政支援を積極的に活用してまいりたいと思います。併せて、指導者養成体制の整備につきましても、県教委などと情報を共有し、連携して対応していきたいと考えております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 最後に、運動部活動とともに文化系部活動の地域移行についても、文化庁の有識者会議が7月に提言をまとめるということですが、教育委員会としてはこれについてももう考えているかと思いますので、これについて教育部長に伺います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 堀金中学校での試行実施において、安曇野総合型スポーツクラブ、スポネット常念が指導者の確保に重要な役割を果たしていただいておりますが、文化系部活動につきましては、運動部系指導者と比較して指導者の確保がより困難であるのではないかと考えられます。特に、文化系活動においては、指導者の養成体制の整備が重要と考えておりますが、中学校部活動運営委員会での協議が運動部系部活動を中心に進んでおります。 今後は関係団体との連携を図りながら、文化系部活動についても協議、検討を進め、準備を進めていきたいと考えております。
○議長(平林明) 臼井議員。
◆8番(臼井泰彦) 文化系についても学校職員の負担というのは大きなものがあります。それを地域に移行するというようなことになると、さらに大きなエネルギーが必要かと思います。ぜひ、市教育委員会としてもしっかり取り組んでもらいたいと思います。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
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△林孝彦
○議長(平林明) 次に、13番、林 孝彦議員。持ち時間は20分以内といたします。 林議員。 (13番 林 孝彦 登壇)
◆13番(林孝彦) 13番、林 孝彦です。 通告に従いまして、一般質問を行います。 豊かな生活環境文化都市安曇野、そして田園幸福都市安曇野を実現していきたいと思っております。 さて、私は質問事項が3件あります。 まず、1件目の質問事項は美術作品や博物の収蔵と新市立博物館構想についてです。 市長は文化芸術中核都市の形成、あるいは文化芸術の里安曇野を標榜されています。賛同するものですが、そのためには進めていかなければならない課題が多々あります。その中には、美術作品や博物の収蔵の問題があります。市の各種文化芸術施設の収蔵庫には余裕がありません。価値のある貴重な美術作品や博物を所蔵し、中身を充実させ、市民に公開していくことは、市民の心を豊かにし、活力の源になると思います。 市長は各論として美術館、博物館、文化施設連携による市民文化の高揚、あるいは美術館、博物館のネットワークと市民の連携を上げていらっしゃいます。賛成ですが、そのためには各種文化芸術施設の連携ネットワークはもとよりですが、市民に寄与する収蔵庫の拡充は重要です。 また、市が平成27年に策定した新市立博物館構想の進展が大変気になっております。美術作品や博物の収蔵との関係もありますし、市長の標榜されている市民文化の高揚にも大いに寄与できるものです。 令和3年12月定例会において同僚議員の質問に対して、市長は安曇野の豊かな風土の中において、この構想は博物館の活動を通じて、安曇野の文化やその魅力を再発見してもらうということで、地域の活性化や観光振興に活用し、また市民相互の一体感をつくり上げる等の内容が盛り込まれていて、このような基本的な考え方は、まさに市長の目指すところと一致するものという具合に評価していると述べられていらっしゃいます。 そして、その建設の時期は構想策定から15年から20年後、令和にすると令和12年から令和17年頃をめどに新市立博物館の建設をするということが提起されていると答弁されています。また、新市立博物館の在り方については、豊かな自然とか、あるいは先人たちが培った田園、歴史、文化など、安曇野の風土に根差したものを目指したいというふうに考えているとのことです。 そして、このような博物館像を実現させるためには、統括的な基幹博物館、あるいは収蔵庫の整備がまさに必要であると考えているが、これに関わる費用の問題があり、構想策定のめども念頭に入れながら、財政負担に配慮しながら検討を進めていきたいと考えているとのことです。 新市立博物館構想の進展には課題が多々あるとは思いますが、建設の時期が令和12年だとすると、あと8年ということになります。十分な広さを確保した建設場所の検討をはじめとして、充実した中身の検討をするためには、決して時間的な余裕はありませんので、検討を加速していただきたいと思います。現時点での目標と取組と検討の進捗状況をお教えいただきたいと思います。できるだけ早期の実現を望んでおります。 それでは、具体的に4つの質問を一問一答形式にていたします。 まず、1つ目は総論的な質問です。 美術作品や博物の収蔵と新市立博物館構想の目標と取組はどうでしょうか。それでは、市長にお答えお願いいたします。
○議長(平林明) 太田市長。 (市長 太田 寛 登壇)
◎市長(太田寛) お答え申し上げます。 まず、収蔵の関係でございます。既に御指摘のありましたように、市内いずれの美術館・博物館を見ましても収蔵庫に余裕があるところはないということがございまして、この収蔵というのは単にスペースの問題ではなくて、湿度とか、温度の管理とか様々な条件が必要でございますので、スペースがあるから使えるというものじゃない。これは今、お話のありました今後の構想の中で、収蔵の問題は考えていかなきゃいけない問題だというふうに考えております。 安曇野市新市立博物館構想におきましても、収蔵品の保存スペースが狭いことというのが課題になっておりまして、構想の中では新市立博物館の半分の面積を収蔵部分に充てることが想定されております。これは、最近新しくできました各地の美術館、博物館を見ましても、まさにこのとおりでございまして、実際の展示、あるいは研究部門、それから収蔵部門、このバランスが取れていないと美術館・博物館として実際の観覧者、市民等に対して必要なサービスを提供できるというわけにいかないという状況でございます。 また、新市立博物館構想の策定後、15年から20年を目途に建設するということがございまして、これまでの情勢とも重ねますと、つい最近協議会もございましたが、既存の博物館の統廃合をするというふうに書いてございますけれども、そこらも含めまして、市民の皆様の声を聞きながら考えていく必要があるという具合に考えております。 この新しい構想の実現に向けましては、教育委員会やあるいは個々の博物館等で、博物館・美術館に対する市民の意識を高める様々な取組を行っております。コンパクト展示、あるいは学校への出前講座、さらには文化課が発行しております安曇野風土記、豊科の宝、明科の宝、穂高の宝といった書籍等を通じまして、市民の意識の少しずつの醸成が来ているという具合に思っております。 いずれにいたしましても、最後は財政的な問題をどうするかというところでございます。具体的な計画の策定には至っておりませんけれども、近隣の市で博物館の建設、計画も今、進んでおります。そういったものを注視しながら、今後の安曇野市の博物館の在り方について一層の検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) なかなか進展は難しいようでございますが、少しでも早く基幹博物館が実現できることを願っております。 次に、2つ目の質問です。 市の美術館・博物館・資料館・文書館・図書館等の収蔵庫の拡充を要望しますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。市の美術館・博物館・資料館・文化財資料センター・文書館・図書館等の各種文化芸術施設の収蔵庫には余裕がありません。価値のある貴重な美術作品や博物を所蔵し、中身を充実させ、市民に公開していくためにも、収蔵庫の拡充は必要です。 新市立博物館構想での収蔵庫の検討との関係もありますが、既存の個々の文化芸術施設での収蔵庫の拡充の検討も必要です。 現状と今後の取組を伺います。それでは、教育長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明) 橋渡教育長。
◎教育長(橋渡勝也) 市内の主な美術館・博物館等の収蔵庫の現状について申し上げます。 豊科近代美術館では、平成25年度に空調設備の備わった収蔵庫を増築いたしましたが、収蔵スペースには限りがあります。豊科郷土博物館では、以前から収蔵していた美術資料の豊科近代美術館に移管しております。また、昭和の大合併前の旧町村役場の文書についても文書館に移管して、資料のすみ分けを行っております。文書館では、歴史的公文書、古文書等の地域資料のほかに、保存年限が満了した文書の中から、歴史的に重要な文書を文書館へ移行しています。毎年増えていくこの歴史的公文書への対応も検討しなくてはなりません。 市内に5館ある図書館では、いずれの閉架書庫も8割方埋まってきております。それぞれ収蔵スペースの整理や拡張、資料の整理等の対策を講じてきてはいるものの、余裕はなくなりつつあるというのが現状でございます。 今後も資料の整理を継続するとともに、収蔵場所の確保に向けた検討を進めたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 次に、3つ目の質問です。 購入や寄贈受入れの規約整備を要望しますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。価値のある貴重な美術作品や博物を所蔵し、中身を充実させ、市民に公開していくためには、美術作品や博物の購入や寄贈受入れがありますが、そのためにはきちんとした評価基準設定と規約整備が必要です。その場合に評価の見直しと処分の規定も導入しておくといいと思います。それらにのっとって専門的知見を有した委員から成る安曇野市美術資料等選定委員会において、適切な選定がなされることを願っております。 なお、郷土出身や郷土にゆかりのある芸術家や作家の美術作品や博物等には、十分な配慮と検討がなされることを要望いたします。 現状と今後の取組を伺います。それでは、教育部長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 美術資料につきましては、安曇野出身、あるいはゆかりのある作家の作品、近代彫刻の流れを展望できる資料を収集する等の基準を設けております。また、美術資料等選定委員会を設置し、この基準に従って資料の受入れを審議する体制を整えております。 博物館資料は、収集基準を明文化してはおりませんが、郷土の歴史や民俗に関わる資料を受け入れることとしております。その際、同一の資料を重複して受け入れることのないよう調整しているところでございます。 文書館では、文書館運営審議会の審査を経て、安曇野市重要文書等の選別基準を定めております。保存年限が完了した公文書のうち、この基準にかなうものを収集しております。また、古文書等の地域資料につきましては、明確な収集基準は設けていませんが、安曇野市域に伝わった資料を受け入れることとしております。 図書館では、安曇野市図書館選書基準と、さらに詳細を明記した内部規程に沿って司書や館長による選書会で購入を検討しております。寄贈図書もこれに準じて受入れを行っているところでございます。 資料の収集方針や基準については、まだ解決すべき課題が認められますので、今後も収蔵スペースの在り方とともに検討してまいりたいと思います。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 次に、4つ目の質問です。 美術館を含む市の博物館協議会に図書館代表も含めて連携を図ることを要望しますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。美術館を含む市の博物館協議会には、参加施設として文書館も含まれていますが、図書館は含まれていません。価値のある貴重な美術作品や博物を検討するときには、書籍も検討する必要があります。例えば、美術作品や博物に関しては、展覧会等での図録が貴重な資料ともなります。美術作品や博物の調査研究にも役立ちますが、美術館等に入って学芸員等の調査研究等に役立てられることは重要ですが、市民に開示していくことも重要です。図書館で市民に利用してもらうことも重要なはずです。各種文化芸術施設の情報共有がなければ実現しません。 その意味でも、博物館協議会に図書館代表も含めて連携を図ることを要望します。 現状と今後の取組を伺います。それでは、教育部長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 現在、図書館職員は博物館協議会には出席しておりません。その代わり豊科郷土博物館・貞享義民記念館・文書館の館長、学芸員、司書や担当職員を交えた4館会議、こちらを開催して情報共有や意見交換の場を設けております。このような機会を通して、行政資料や書籍の収集に関するすみ分け、講座や企画展の相互協力を行ってまいりました。 今後も様々な場面において、施設を超えた連携に積極的に努めてまいりたいと思います。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 1件目の質問事項については以上です。 次に、2件目の質問事項は共生社会づくりと多文化共生の推進についてです。 令和4年3月定例会において、安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり条例が可決されました。この理念条例が根拠条例となり、具体的な施策が推進されることになります。市は共生社会づくり計画を策定するとのことですが、共生社会づくりは男女だけにとどまらず、国籍や民族の違い、性的指向、性自認、性同一性に関することも含まれるはずです。内容が多岐にわたり、広い範囲のことを包含することになるはずです。 これに対し、多文化共生は国籍や宗教などの違いを認め、共に生きていくということで、異文化理解においても他の国の文化を知ろうとすることが大切で、尊重するということです。これらの向上によって、多文化共生社会、つまり互いの文化を認め合う社会が成り立つことを想定しています。つまり、共生社会づくりに比べて、多文化共生は一般的にはより的を絞り込んだものとなります。市民にとってはより分かりやすく、実効性のある計画づくりとその推進が必要だと思います。 それでは、具体的に4つの質問を一問一答形式にていたします。 まず、1つ目は総論的な質問です。 共生社会づくりと多文化共生の推進の目標と取組はどうでしょうか。それでは、市長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明) 太田市長。
◎市長(太田寛) 4月1日付で施行いたしました安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり条例、ここにおきましては年齢、性別、性自認、性的志向、国籍、障がい有無、こういったものにかかわらず、全ての人が多様性を認め合い、自分らしく暮らせる地域社会を築くことを目指しております。 今、多文化共生についてのお話がございましたが、多文化共生もこのような基本的な理念を共有して有しているところでございまして、今年度策定する共生社会づくり計画には、多文化共生に関わる計画もしっかり盛り込んでまいりたいと考えております。 今後は、この計画に基づきまして、市民、支援団体等と連携、協力しまして、お互いの文化に対する理解と交流を深めることによりまして、多文化共生のまちづくりを推進してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) お答えをいただきました。 次に、2つ目の質問です。 単独の多文化共生推進計画の策定を要望しますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。共生社会づくり計画は国籍や民族の違い、性的志向、性自認、性同一性に関することも含めた施策を推進する計画となるはずです。内容が多岐にわたり、広い範囲のことを包含することになるはずです。 長野県には改定された多文化共生推進指針がありますので、できれば単独の多文化共生推進計画の策定を要望します。 現状と今後の取組を伺います。それでは、政策部長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明) 渡辺政策部長。
◎政策部長(渡辺守) 本年度策定します共生社会づくり計画には、4月に施行した安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり条例の基本理念に基づき、推進施策を具現化するための計画でございます。 ユニバーサルデザイン、それから男女共同参画に関わる施策のほか、多文化共生の関係では、外国人へのコミュニケーション支援・生活支援・多文化共生の地域づくりの推進・外国人の活躍推進等の内容が盛り込まれる予定でございます。 議員御要望のような単独で策定する場合の多文化共生計画と何ら内容的には遜色ないものであると考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 次に、3つ目の質問です。 日本語指導教室は県の加配教員がいる穂高西小学校だけなので、拡充を要望しますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。 市の小・中学校では、昨年度までは日本語指導教室は県の加配教員がいる豊科北小学校だけでしたが、今年度からは穂高西小学校だけとなっています。外国籍の子供、あるいは外国由来の子供の数が比較的多いからだとのことですが、このような子供は市内の各小・中学校に散在しています。 安曇野市の小学校10校、中学校7校の全17校に対して日本語教育担当の県の加配教員は1名だけで、日本語指導教室があるのは1小学校だけということです。少な過ぎます。日本語指導教室で勉強したくても、穂高西小学校に通うことが無理な児童生徒はたくさんいます。 そこで、旧5地域のバランスも考慮して、日本語指導教室のある小・中学校の数を増やすなり、日本語教育担当の県の加配教員の増員を要請することや市の加配教員を配置することも検討していただけないでしょうか。 なお、各小・中学校には、校長先生の依頼によって日本語指導員が入っていますが、支援の範囲は大変限られています。未来をつくる子供を誰一人取り残さないSDGs、つまり持続的発展目標の思想の下、取組の拡充を要望いたします。日本語指導を必要としている児童生徒数のデータを含む現状と今後の取組を伺います。それでは、教育長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明) 橋渡教育長。
◎教育長(橋渡勝也) 日本語指導教室は、県教育委員会が全県の外国籍児童生徒数の状況からその年の加配教員を配置し、開設するというものでございます。本市では数年前より1名を配置していただき、本年度は穂高西小学校に設置しているというのが現状でございます。 今後も、市の状況を県に伝えてまいります。 穂高西小学校以外の学校に在籍する外国籍児童生徒、支援を要する児童生徒につきましては、引き続き、安曇野市日本語学習支援事業により、日本語学習支援員を派遣して日本語学習の支援を行ってまいります。 以上です。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 次に、4つ目の質問です。 小・中学校での日本語教育を多文化共生支援団体等に委託することを要望しますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。 この件に関しては、平成30年12月定例会において、私は一般質問で、外国からの児童生徒への日本語教育と学習支援の強化をということで、外国人のための日本語教育研修をきちんと積んだ専門教員や学校ボランティアによる支援の充実やNPO法人等、つまり特定非営利活動法人等への事業委託等をと同様の要望をしました。当時の教育部長は、支援体制構築に向けた検討をすると答弁されました。あれから3年半がたっていますが、小・中学校での日本語教育の必要性はさらに高まっています。 さて、東京都目黒区にある民間ユネスコ協会である目黒ユネスコ協会は、長年、事業の一部を目黒区教育委員会からの受託事業や共催講演活動で行っています。以前は任意団体でしたが、現在はNPO法人になっています。 また、松本市にあるNPO法人中信多文化共生ネットワークは、松本市より委託を受けて、松本市多文化共生プラザを運営していますし、松本市子ども日本語教育センターの運営もし、初期日本語指導、教科に必要な日本語学習指導や市内小・中学校へ日本語教育支援員を派遣するなどしています。 そこで、公平性・中立性・的確性の観点に立ち、安曇野市内で活動している多文化共生支援団体等がしっかりとした組織になり、実績を積めば、小・中学校での日本語教育等を委託することを要望いたします。 現状と今後の取組を伺います。それでは、教育部長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 現在、安曇野市日本語学習支援事業により、中学生5名、小学生5名、合計10名の日本語学習支援を実施しているところでございます。 日本語学習の必要な児童が外国籍が主かと思いますが、児童生徒が今後さらに大幅に増加してきた場合、この事業を委託ということについて検討していく必要があろうかと思います。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 2件目の質問事項につきましては以上です。 次に、3件目の質問事項は、議会から市への政策提言の施策への反映、子育てひろばとプールについてです。 本市議会では、3つの常任委員会が1年ごとの政策提言サイクルに従って、市の課題についてテーマを選定し、調査、研究や視察を通じて検討し、それぞれの委員会の委員全員が賛成で、なおかつ、議員全員が賛成の場合には、議長から市長に対して、議会から市への政策提言が提出されます。 二元代表制で市議会も市長も市民の代表として仕事をしています。議会から市への政策提言の施策への反映に関しては、市長など執行機関はその政策提言を実施する義務はありませんが、その趣旨は尊重しなければなりません。 本市では、市長など執行機関は、議会から市への政策提言の趣旨をどのように尊重し、どのように実施しようと努めているのでしょうか。市側の決まった姿勢があるのでしょうか。あるいは、原課と言われる特定の案件を担当している課ごとに任せられているのでしょうか。時には、市長の英断も必要だと思います。 また、今までに議会から市への政策提言が幾つかなされていますが、市はどのように目標を設定し、どのように取り組まれているのでしょうか。例えば、子育てひろばの提案やプールの提案に対してはどうでしょうか。 それでは、具体的に3つの質問を一問一答形式にていたします。 まず、1つ目は、総論的な質問です。議会から市への政策提言の施策への反映、子育てひろばとプールの目標と取組はどうでしょうか。それでは、市長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明) 太田市長。
◎市長(太田寛) 市議会から市に対していただいております政策提言、これにつきましては、その都度、内容を担当部署、そして、必要に応じて市長、理事者まで相談してやっております。 いずれにいたしましても、市議会からの提案につきましては極めて重いという判断の中で、財源問題、あるいは効果、そういったものも含めまして実現可能性を考慮し、検討してまいっております。 以上でございます。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) お答えをいただきました。 次に、2つ目の質問です。 児童館等における子育て支援拠点施設の強化、地域における子育てひろばの設置と運営への支援を期待していますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。 市議会からの人口減少対策に関する提言として、令和元年10月15日に、議会から市に提出された政策提言は、その内容は2項目の提言があり、児童館等における子育て支援拠点施設の強化と地域における子育てひろばの設置と運営についての支援でした。 令和3年12月定例会において、同僚議員の質問に対して当時の福祉部長は、この提言の後、関係する4部で打合せ会議等を開催し、取組を始めたところだが、コロナ禍が始まってしまい、子育てサークルの把握等が困難になるなど、一部影響が出ている状況だと答弁されています。 また、計画における位置づけとしては、第2次安曇野市子ども・子育て支援事業計画の中に、基本目標の一つとして、子育てを支援する仕組みづくりの中に、家庭支援センター的施設の設置と必要性を検討していくこととし、今後も他市での先進的な例などを参考にしながら、関係する部署とともに検討を進めていきたいと思うと答弁されています。 その後は、社会情勢もコロナ禍の状況も変わりつつありますので、この政策提言の進展が気にかかっております。また、この4月からは、市行政の組織改編もあり、幼保・小・中の担当が一貫して教育委員会の所管となっていますので、新たな発想で取り組んでいただけるものと期待しております。 子育ては日々の営みであり、特に小さい子供とその親への支援は待ったなしの状態ですので、できるだけ早く実現していただくことを望んでおります。 それでは、教育部長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 児童館等における子育て支援拠点施設の強化の御提言でございます。 まず、日曜、祝日等の休日開催につきましては、利用される皆様からの声をお聞きするなど、今後、需要等を見定めてまいります。 専用スペースについてですが、現在、市内児童館では、構造上、設置困難な2館を除き、乳幼児とその家族が専用で使えるスペースを確保しております。 また、保育士などの有資格の児童館厚生員が常駐し、御家族の相談をお受けし、また、気づいたことはお声がけするよう配慮しております。 こういった運営を行っておりますが、子育て支援の拠点施設として利便性の高い児童館を目標に今後も事業を進めてまいりたいと思います。 次に、地域における子育てひろばの設置と運営の取組でございます。 議員のおっしゃるとおり、12月議会におきまして、福祉部長でありました私が答弁したとおりでございますが、コロナの感染状況から、今後、子育てサークルの活動開始がこれから見込まれると思いますので、再開をしていきたいと考えております。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 子育て支援は待ったなしの状況でございますので、一刻も早く検討を進めていただき、よりよく進展することをお願いいたしたいと思います。 次に、3つ目の質問です。 学校プールの集約化、市営室内温水プールの建設検討を期待していますが、現状と今後の取組はどうでしょうか。 令和3年9月2日に、議会から市に提出された政策提言は、学校プールの今後の方向性についてでした。安曇野市では、市内17校中16校に屋外プールが設置されておりますが、建設から一定期間を経過し、大規模修繕の時期を迎える施設もあります。年間における使用期間が短く、また、近年は、度重なる猛暑によりプールの授業が思うようにできないという状況で、将来的にどのような形での学校プールの運営がふさわしいのか。また、穂高プールも廃止されており、あづみ野ランドのプールも廃止が予定されている中で、子供たちが水に親しみ、体力づくりができる機会を維持する必要があります。 そこで、学校プールを集約化した事業として、茨城県下妻市は、学校の屋外プールの稼働率を基に、市として必要なプールの数を決め、大規模改修のタイミングに合わせ、順次、集約しながら共同利用を進めています。将来的に30年間で約4.5億円の経費削減を見込んでおり、財政負担が大幅に削減されるというメリットがある一方、天候等によりプールの授業が実施できなかった場合、他の学校と日程を調整するのが難しいというデメリットもあるとのことでした。 また、茨城県鹿嶋市は、老朽化が激しい小・中学校の屋外プールを廃止し、一般の方も通年利用できる室内市民温水プールとして共同で利用しています。天候等に左右されず、利用時間が明確になるため、円滑なプール授業が実施でき、また、幼児から高齢者まで、利用者の健康増進効果が期待できる施設となったということでした。 これらの事例を踏まえ、また、今後、少子化が見込まれる状況下において、学校プールの集約化とともに、市営の室内温水プールの建設を検討することを要望、提言しています。子供からお年寄りまで、そして、障がいを持った方のリハビリなどにも一年中利用できる室内温水プールはいいと思います。 政策提言が市への具体的な施策に生かされていくことを願うとともに、今後は、実現度の確認、検証、評価をし、さらなる改善に結びつけていくことになると思います。 それでは、教育長と商工観光スポーツ部長にお答えをお願いいたします。
○議長(平林明) 橋渡教育長。
◎教育長(橋渡勝也) 学校プールの在り方につきましては、令和2年3月議会において、一般質問をいただいております。また、議員御指摘のように、令和3年9月には、議会から政策提言もいただいたところでございます。 市としましては、学校プールは、活動期間は限られておりますが、児童生徒が水に親しみ、水中での運動の経験を積み、健康、安全について学ぶ大切な学校施設であり、原則、1校1プールを維持し、天候等の安全は十分確認した上で最大限活用していくことが必要であるという考え方を申し上げてまいりましたけれども、現在も変わっておりません。 以上でございます。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 1校1プールの原則に固執されていますが、先進的な市町村の例も参考にし、大きな発想の転換をお願いしたいと思います。 それでは、3件目の質問事項については以上です。 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(平林明) 野口部長はよろしいですか。
◆13番(林孝彦) 失礼しました。 もう1人いらっしゃいました。お願いします。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) それでは、お答えいたします。 令和3年12月定例会におきまして、中村今朝子議員の一般質問に市長がお答えしておりますとおり、市内に遊泳施設がなくなることを惜しむ声があることは承知しております。 しかしながら、現時点におきまして、類似するものに代わる施設の建設は用地や財源の問題等から、非常に難しいものと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 失礼いたしました。 用地や財源の問題があるということでございますが、発想の転換でお願いします。 以上です。
○議長(平林明) ここで、暫時休憩いたします。 再開時間は午前11時30分からといたします。 (午前11時17分)
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○議長(平林明) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 (午前11時30分)
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△内川集雄
○議長(平林明) 続いて、18番、
内川集雄議員。持ち時間は25分以内といたします。 内川議員。 (18番 内川集雄 登壇)
◆18番(内川集雄) 18番、内川集雄です。 通告に従い、一般質問を行います。 まず、南農高校お米甲子園と学校給食に関して伺ってまいります。 暑い季節、全国高等学校野球選手権大会が8月6日土曜日に開幕いたします。甲子園球場に山田耕筰の作曲の行進歌が流れる中、都道府県49校の代表49校の球児が入場する姿に感動し、郷土の代表を熱く応援する季節となりました。誰もが知っている夏の甲子園です。 そんな中、お米甲子園とは何と問われる機会をいただきました。全国農業高校お米甲子園、目指せ日本一、農業の後継者不足、若者の米離れなどが進む中、未来を担う高校生たちに、いま一度、米作りを見直し、世界でも有数な日本のお米に誇りを持ち、その伝統を受け継ぐとともに、さらなる発展を目指してほしいという思いから、全国農業高校お米甲子園、以下お米甲子園が開催されております。地元の南安曇農業高等学校、以下、南農ですが、お米甲子園に参加していることすらあまり知られておりません。 2021年、12回お米甲子園に84校、188検体が参加し、そのうち1校が南農であります。本年、長野県で最終選考が開催されるこの機会に、地元の南農高校がお米甲子園に参加している認知度アップの市に応援が必要であり、多くの市民に広報し、これは予算化するというものではありませんが、応援できる環境を構築して、応援を盛り上げたい、そういう思いであります。市長のお考えはいかがでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(平林明) 太田市長。 (市長 太田 寛 登壇)
◎市長(太田寛) お答え申し上げます。 南安曇農業高等学校、言うまでもなく市内唯一の農業専門高校でございまして、安曇野市の基幹産業である農業の貴重な後継者、あるいは新たな就農候補者といたしまして、食農教育の推進事業といたしまして各種プロジェクトを学生とともに展開していただいております。 令和2年度からは、市内直売所等での新商品発売に向けました安曇野オリジナル商品開発プロジェクトを立ち上げ、生徒の発案によります商品開発を支援しているところでございます。 私もまた、生徒が取りまとめました研究活動の卒業論文集を読ませていただきました。内容も大変高度でございまして、感銘を受けたところでございます。 御質問にございます南安曇農業高等学校のお米甲子園の出場は安曇野市にとりましても大変喜ばしいことでございまして、安曇野市の米を大いにアピールしていただき、ぜひ、金賞受賞ということを願っております。 このことから、大会出場時には、市の広報等で紹介させていただくなど、必要に応じた状況に応じ、応援させていただきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) ただいま市長から御答弁を賜りました。 多くの皆さんが応援をしていただける、そういう機会が訪れると思います。市民の応援が実を結び、堀金にある日輪舎、南農第二農場の1町8反180アールの圃場で生徒たちが丹精込めたお米が、お米甲子園で最高金賞を受賞し、南農の最高金賞米、約9,600キロのお米が、やがて安曇野市を応援するツールとしてのふるさと納税寄附返礼品に、南農の最高金賞米と南農のデザインリンゴ、南農の校章と、そして安曇野市の市章が入ったデザインリンゴが、金賞米とデザインリンゴがセットに、ふるさと納税寄附の返礼品に加わることを私は強く思い、さらに、全国に安曇野の応援の輪が広がることと安曇野米の消費拡大を願うところであります。 米の消費拡大と地産地消の一環として、児童生徒が新しい米の食べ方を知ることができ、米粉パンのおいしさを子供たちに体験してもらうとの考え方から、平成25年から学校給食に取り入れられた米粉パンの利用状況、また、それに対する課題、課題に対する取組について、教育部長にお尋ねいたします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 1年間の児童生徒への給食提供数、200食のうち、米飯、米の飯ですが、が150食、パンが30食、麺が20食でございます。 米粉パンの提供は、給食センターにより差がございますが、2から4食でございます。 1食当たりの単価です。標準の小麦のパンに対して米粉パンは20円ほど、単価が高い状況であることから、利用に当たっての課題と考えます。 なお、児童生徒から、米粉パンの評判はよく、米の甘みとモチモチ感がいいといった感想も聞かれ、人気の高い献立の一つでございます。 様々な食材により、食育の推進の観点から必要であると考えるため、できるだけ献立に加えていきたいと考えております。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) 今、御答弁をいただきました。 確かに米粉パンは高いです。コッペパンが50円でしょうか。そして、米粉パンは70円ほど。当然、コスト高になってまいります。 そのコストの中で、やはり私は物流、一つのコスト削減の考え方として、安曇野市内に米粉の製粉企業が2社ございます。そのうち1社は三郷です。もう1社は堀金です。三郷の企業は、以前、三郷村時代、三郷小・中学校の給食に米粉パンを提供していたということで、企業の担当者がお話をしてくれました。 また、堀金の企業の方は、堀金小・中学校で米粉の関係を使用していただいている、そういうお話を聞く中で、やはり、私は安曇野産米は安曇野で製粉し、安曇野で消費するのが基本であり、食のサプライチェーン、これは供給連鎖を確立すべきだと。私は製粉業者の育成も含めて、一つのコスト削減につながる関係として、やっぱり育成していかなきゃいけないんだろう、そういう思いを持っております。 そこで、諸物価高騰の中で、給食費などの対応について伺うわけでありますけれども、既に多くの議員の皆さんが質問をされておりました。私としては、その辺のところを若干前置きとかそういうのは全て割愛をさせていただいて、平成27年度に給食費を改定したわけです。小学生の給食です。1食当たり280円、中学、330円です。この給食を維持するために大変な努力をされていると私は認識しています。先ほども部長答弁がございました。米飯給食を増やしたり、米粉パンを2、3回、4回ですか。そのくらい減らした。パン給食を30食くらいにしたと。みんな大変な努力をしているんです。その辺のところをもう一度、やはり御苦労されているところを教えていただけませんか。お聞かせください。教育部長。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 議員おっしゃるとおり、ほかの議員との答弁とも重なってまいりますが、食材の調達は栄養士がメニューを工夫し、
栄養バランスを考え、質、量を保った給食が提供できるように食材の発注をしているところでございます。 小・中学校給食の食材の購入費用は
保護者負担の給食費により賄うことを基本としているため、給食費で賄い切れなくなることが危惧されるところでございますが、地産地消の推進により、地元食材の使用について積極的に取り組んでまいりたいと思います。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) 今、御答弁をいただきました。 先ほども同僚議員の中で、本当に栄養士さんたちが本当に安い食材を調達しようとか、御苦労している。私は本当にそういうところ、例えば、農家の皆さんが規格外のものを集めて、同じ味であって、同じ物だったら、そういう形にする。農家の皆さんだって、売れ残れば、お互いにウィン・ウィンになる。そういう本当の御苦労をしているところをやっぱり聞きたかったな。 そして、これがずっと、交付金を使って、今回、あれするという答弁もありましたけれども、これは臨時金なんか臨時的なものであって、ずっと国が措置するよという制度では今はないと思いますんで、その暁には、何年か先には、この給食費維持なんかできなくなってくると思います。私はそのコストが吸収できなければ、給食費の値上げが当然視野に入ってくると思います。 先ほど、ある同僚議員が、給食費の無料化ということを言っておりました。76校あると言っとったでしょうか。私は、受益者負担の原則は堅持すべきです。これは給食無料化にしたら、子供たちが給食のありがたさというのを分かってこないと思います。そうして、本当に食育だ、何だ、農家の皆さんが作ったり、米を作っている人、農家ですね。果樹栽培をしている人たちとか、そういう人たちの御苦労すら、ありがたさなんて、忘れてしまうと思います。絶対に無料化の方向はいけないと思います。上がれば、丁寧にその辺のところ、これだけ努力して、これをやって、私たちは頑張ったけれども、できない。丁寧な説明をして、やはり、その辺のところはしっかり説明をして、値上げをしていかなきゃいけないんだろう。私は思っております。 私は、今、思うのは、私たちの小さいとき、何でうちの御飯は白くないの。割御飯です。割御飯というのは大麦が入っているんです。こういう生活です。そして、学校の払うものは親が食わなくてもちゃんと納める、そういう時代でした。今、私がこれを言ったら、笑われるかもしれません、時代錯誤だと。しかし、今、その大麦などが見直されてきているんです。健康志向とともに。大麦の麦御飯、そして、地元で取れた小麦粉で地粉のうどん、おやき、そういうことが今重宝されています。大麦と小麦の需要が注目される中、やはり、物価上昇、食糧危機の中、地域の食料自給率向上、地下水涵養なども含めて、産地交付金活用、ありますかね。そういうことを活用して、二毛作、これは、米を作った後、米の収穫が終わったら麦を栽培する。麦の収穫が終わったら、今度は田植えをして米を育てる、そういうことでありますけれども、この二毛作の考え方について、農林部長にお聞きいたします。
○議長(平林明) 赤澤農林部長。
◎農林部長(赤澤哲也) お答えをいたします。 日本では、春から秋にかけて水稲を作付し、秋に収穫してから翌年の春までは麦や大豆を作っていることが多くございました。しかし、高度経済成長期頃から輸入穀物に対し価格面で対抗できなくなり、県内ではあまり行われなくなった状況がございます。 安曇野市内においても、米と麦の二毛作を実施している農家があることは承知をしております。水稲においては水田での栽培ということもあり、連作障害が発生しにくい状況がございますが、一般的には二毛作を行うと地力が低下し、次第に生育不良となってしまう農地もございます。 このことから、安曇野市では、二毛作の推奨はしておりませんが、水田の地力を上げ、連作障害を低減するため、水稲、麦、大豆等を計画的に作付をするブロックローテーション栽培方式を推奨しているところでございます。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) 御答弁いただきました。 ぜひ、安曇野の農地が一年中作物が育っている、そういう光景が見たいな、その思いであります。 やはり、諸物価高騰、こういうときに多くの皆さんがこの問題に取り組んでおります。 最近、この一般質問をつくる前ですけれども、所得のない高齢者、そして、子育て中の、これは独り親でしたけれども、独り親のお母さんが、うちに食べ盛りの子供がいるんで、米がほしいねという声が聞かれました。現金でいろいろ給付金で皆さんに、市も上乗せをして支給するんで、お金も大切ですが、食う物も欲しいということでしたけれども、私としてはやっぱり、もし、現金支給より現物支給が可能であるならば、お米や、場合によってはお米券、そういうのを皆さんに、限られた所得の皆さんですけれども、限られた人になりますけれども、そういう可能性がどうなのかというのをお聞きいたします。これは教育部長にお尋ねいたします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 市の諸物価高騰状況において、低所得者などの子育て、独り親世帯へのお米の支給、これにつきましては、今、議員が現金のほかにというような御発言もございましたが、ちょっとかぶってしまいますけれども、市では、対象世帯へ生活支援といたしまして、国の子育て世帯特別給付金5万円に市の給付金5万円を上乗せした10万円の給付を決定し、ただいま実施しているところでございます。 そのため、今のところ、お米を含めた他の支援は行わないということになってございます。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) 御答弁をいただきました。 私は、今質問したのは、本当は、ある部分財源を減らして、その代わりどうですかという対案を出そうとしたんですけれども、ちょっとある問題が、提案して実現した方々からちょっとこれはまずいよなというのがあったんで、歯切れ悪くこういう質問になりましたことをお許しください。 次の質問であります。 拾ケ堰前川カヌーde誘客、そして花菖蒲で勝負という質問に入ってまいります。 安曇野を代表する拾ケ堰、世界かんがい施設遺産、安曇野の中央部を貫いて常念岳に向かって流れる。春には、桜並木と芝桜が彩りを見せる。そして、その景観はヨーロッパの運河の景観を彷彿するとして、今春ですけれども、拾ケ堰を世界に発信すべきポテンシャル、潜在的な能力、そういうものを力を探る目的で、世界を知る、2000年シドニーオリンピックカヌー日本代表選手、安藤太郎氏たちが拾ケ堰にカヌーを浮かべました。 来春、あのいい季節に、桜並木、芝桜、残雪の残る常念岳に向かって流れる拾ケ堰で多くのパドラー、パドラーというのはカヌーをこぐ人です。船をこいだりする、そういう意味ですけれども、パドラーの皆さんを受け入れ、世界に向かって情報発信の可能性について、もちろん、これはゼロ予算でありますけれども、多角的に情報発信に私は寄与すると考えます。市長、その辺はどうでしょうか。市長にお尋ねいたします。
○議長(平林明) 太田市長。
◎市長(太田寛) 今、御質問にありました安藤さんにつきましては、私、2年以上前から通交がございまして、彼の本拠地のところも行ったことがあります。だから、安曇野でカヌーをやったというお話も伺っております。 ただ、これは、拾ケ堰に関していいますと、あそこは農業地でございまして、その農業用水の問題というのはやはりクリアしなきゃいけない問題だという具合に思っております。 この点につきましては、土地改良組合とか、そういった方々との了解がないとすぐに多くの方にそこでこいでいただくというのはちょっとまだまだ越えなきゃいけないハードルがあるという具合に思っております。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) 十分理解をさせていただきました。理解したんで、次の質問をやめようかなと思ったんですが、せっかくでございます。 これは、私は拾ケ堰、撮影スポットの橋、これについて、カヌーの皆さん、ダウンリバーする、川下りするにも適当ではない。水量の多いときです。また、写真撮影をされる方々の安全も含めて、やっぱり歩車分離公道の改良はどうなのかな、そういう思いであります。 この辺のところ、すばらしい写真を撮っておられる皆さんはやっぱり橋の上から撮っているんです。そこへ車が通ったりすると、やはり安全はどうなんだろう。自由に写真を撮れるんだろうかな、そういう意味も含めて、歩車分離公道に改良できるかどうか。都市建設部長にお尋ねいたします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 御質問のあった橋については平成橋という名称で、市で管理を行っております。本橋梁については、令和2年度に健全度の点検を実施しており、判定結果では特に異常は認められず、道路橋の機能に支障が生じていないという結果が出ております。また、幅員についても5メートルを確保された市道であり、現時点で拡幅、改良の計画もありません。 したがいまして、平成橋については、歩車分離式やカヌーの川下りに適した構造に改修することは考えておりません。 以上でございます。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) おっしゃるとおりだと思います。 やはり、耐用年数もたっていない、また、しっかりした橋を改良するのも、お金をかけて改良するのも、やはりおっしゃるとおり難しいんだろうなと私は思っております。 そこで、やはり、私はカヌー、そしてアヤメ、それで誘客を勝負したいと、そういう思いで、私の市政一般に対する質問は平成27年12月定例会において、2020東京オリンピックホストタウン構想から平成28年12月定例会、平成30年9月定例会において、カヌーと安曇野明科あやめまつりに関して、アヤメの管理等に問題を提起し、ただしてまいりました。そして、3か年復興計画の下、3年ぶりに安曇野明科あやめまつりが6月18、19日に開催されることになり、多くの皆さんがお越しになることを期待をするわけであります。 そこで、あやめ公園での管理、現業者、管理をされている方々、現場でされている方々の高齢化や、また人手不足が問題になっております。その対応、また、地域と協働、地域の皆さんと一緒にこれを守ってやっていく、そういうお考え、どのようになっているのか、都市建設部長にお伺いいたします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) あやめ公園の管理につきましては、あやめ保存会に委託しております。 あやめ保存会は、旧明科町が平成5年頃に、あやめ公園の開設に伴いあやめ公園の管理をお願いしてきました。あやめ保存会は、アヤメを専門に栽培することを目的に、地元明科地域の住民で活動しています。そのあやめ公園でありますが、平成10年の最盛期には、約5万株のアヤメを栽培していましたが、連作障害や会員の減少などでアヤメが一時衰退しました。 そこで、令和元年度、あやめ保存会にアヤメの栽培に関わる若手の会員が加入し、アヤメの再生に着手いたしました。新潟県新発田市から技術支援や苗の提供も受け、株分けと植え替えを3年計画で進めた成果として、令和3年にはアヤメを復活させることに成功し、今週末の18日、19日には、3年ぶりにあやめまつりが開催されます。 市としましては、あやめ保存会が今後もアヤメの栽培を継続し、栽培技術を地域で継承していくことが必要と考えています。そのためにも、あやめ保存会と連携し、あやめ公園での活動ボランティアを募る取組を検討してまいります。 以上でございます。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) 答弁をいただきまして、私としては、今思い返せば、市の元職員、今、渡辺部長が座っているところに座っていた職員が一生懸命になって、暑い中やって、頑張っている姿、そして、高齢の方、当時の女性明科支所長たちが、暑い中一生懸命やっている姿を思い出します。 ぜひ、明科地域の皆さんも一緒になってやってほしい、そういう思いであります。安曇野市と同じ漢字三文字の三文字目が「の」でありますけれども、埼玉県小鹿野町に私は最近行ってまいりました。おもてなし課のサカモト様に、両神国民休養地花しょうぶ園、これについて勉強させていただきました。花しょうぶ園で作業されている地元の方々、これはシルバーですけれども、管理等の説明を受ける中で、管理の御苦労と地元のものは地元で大切にし、地元で守っていきたい。そういう熱い熱意を感じてまいりました。 カヌーでお世話になっている前川に芝桜の美しさを、1人で植栽し、仕事の合間に管理をしている。そういえば、拾ケ堰の彩りを見せる芝桜も、最初は平成17年だったでしょうか。1人での植栽だったと聞いております。地域の皆さんとパドラーの皆さんによって、拾ケ堰の芝桜に劣らぬ彩りを見せる前川の芝桜を私は夢を見ております。 前川での日本最大のカヌースラロームレース、にじますカップが開催されていましたが、諸般の事情で予算はゼロとなりました。本年のにじますカップは主催者と参加者、身銭を切って実施することができました。ずっと28年間、私も出席させていただいたり、挨拶もさせていただいたりいろいろしましたけれども、この28年間、選手のゼッケンは明科町でした。 市長、私、通告なしで極めてマナー違反の御無礼となるのをお許しをいただき、市長にお願いです。予算化してくださいとは言いません。安曇野市で開催のにじますカップです。ぜひとも2023年開催のにじますカップからは、選手のゼッケンを安曇野市にしていただけないでしょうか、市長、お願いをいたします。
○議長(平林明) ただいまの通告には、通告にない発言ですが、市長、よろしいですか。 太田市長。
◎市長(太田寛) 私、確認はしまして、そのにじますカップに対しての予算が削減された事情というのがちょっと存じておりませんので、すぐにはちょっと申し上げられませんけれども、来年度開催ということに向けましては、地元の皆様、あるいはそれを実際に主催される皆様からのお話も聞いて、考えてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(平林明) 今の発言は、内川議員、通告にないので、注意を促します。 内川議員。
◆18番(内川集雄) ですから、私、通告なしのマナー違反で本当に御無礼をお許しくださいということで、もし、お答えいただけたらで。 私は、ゼッケンだけでも変えてほしいと、こういう気持ちを伝えたかった。お金は若干かかるかもしれませんが、その辺のところ、予算化してほしいというものではありません。 今、通告なしの大変失礼なことになりました。これはおわびを、先ほど申し上げたおわびを致します。前回の質問のときも大変御無礼をいたしました。通告をしておきながら、今回は質問時間を、私の判断ミス、不手際で、お答えを聞くことができなかった。この件について、再び、三度になるでしょうか。市長にはおわびを申し上げ、質問をさせていただきます。 井戸塀から学ぶ政務活動費、納税者の視点で見る政務活動費、これについてはいろいろ問題があり、私の不手際でお答えをいただけなかったところを再度申し上げます。 質問させていただきます。 令和2年12月31日現在の市の数は815市中711市、82%が政務活動費の交付を受けており、94市、12%は交付を受けておりません。 近隣の塩尻市は、平成27年4月、政務活動費を廃止し、議員報酬を上げました。他の自治体にも同様な議員報酬増とセットで廃止の流れがあります。政務活動費の疑念を持たれる支出の中から、議員の第2の報酬、また、政務活動費、略して政活費を第2の生活費とやゆされることもあります。 政務活動費の使途という意味の概念を変え、新しい議員活動に向かうべきであり、議員報酬に政務活動費を入れ、政務活動費を廃止すべきと考えます。市長のお考えをお聞きいたします。
○議長(平林明) 太田市長。
◎市長(太田寛) 今御質問のございました政務活動費、この扱いにつきましては、まずは、市議会側でお考えをおまとめいただきまして、その御提案に沿って私どものほうで検討する問題であると私は考えております。
○議長(平林明) 内川議員。
◆18番(内川集雄) この政務活動費は、本当によく考えてみていただければ、市民の皆さんの税金です。税金を私たちが無駄に使うわけに、無駄ではないんですけれども、カードで買った場合は、少なくてもポイントがついて、そのポイントを私的に使ったら、大変なことになるんです。『 』 私の質問は以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(平林明) ここで、昼食のため暫時休憩いたします。 再開時間は午後1時10分からといたします。 (午後零時05分)
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○議長(平林明) 休憩前に引き続き一般質問を行います。 (午後1時10分)
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△矢澤毅彦
○議長(平林明) 続いて、1番、
矢澤毅彦議員。持ち時間は20分以内といたします。 矢澤議員。 (1番 矢澤毅彦 登壇)
◆1番(矢澤毅彦) 1番、矢澤毅彦です。 通告に従いまして、私の一般質問を始めさせていただきたいと思います。 まず、本年4月にオープンを迎えました安曇野市マウンテンバイクコースについて取り上げさせていただきます。 この1年は、市営のため、今年度の営業の結果を待ってとも考えましたが、行政組織の改編に伴う所管の変更もあり、イレギュラーかとは思いますが、このタイミングで取り上げさせていただきたいと思います。 安曇野市マウンテンバイクコースは、オープンしてから1か月半が経過し、この間、大型連休もございました。そこで、オープン日の4月20日から5月末日までの営業期間、カレンダー上にして42日間の話ではございますが、この間の各種状況について、分かりやすく区切りまして、以降、商工観光スポーツ部長にお聞きいたします。 まず、営業日についてお聞きします。 祝日を除く、月、火、木曜日が休場日と設定されております。この間、営業予定日は全何日間で、そのうち開場した日は何日間になりますでしょうか。また、午前・午後のみのコース会場、急遽の閉鎖といった半休に類されるものがあったと思います。その主な理由として、天候不順、コース内の不具合、先月末にもありましたが、コース内外での熊の目撃による閉鎖もありました。営業開場された日のうち、半休などとなった日は何日間あったでしょうか。また、ほかにもその理由があれば教えてください。お願いします。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) オープンから5月末日までの開業予定日は全部で26日でございます。そのうち、23日開場をしております。雨天によりまして完全閉場した日が一日、午後半日閉場した日が二日、熊の出没により午後半日閉場した日が二日ございました。 以上でございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 また、この間の利用客数はいかがでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 4月23日のイベント開催日を除き、5月末日までの利用者の延べ数は、377人でございます。内訳としましては、平日124人、週休日は253人となっております。 以上でございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 利用された方の在住地、市内かそれ以外かなど、利用客のデータで公表できる範囲のもので、何か指標になるようなものはありますでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 居住地別では、市内在住者が116人、市外在住者が180人、県外が81人でございます。ゴールデンウイーク中は、主に東京、神奈川、千葉、静岡、愛知などから御来訪いただいている状況でございます。 なお、オープニングイベントでは、イベントツアー、フリー走行を含め、232人の皆さんにコースを御利用いただいている状況です。 以上です。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) ありがとうございます。分かりました。 本日までにコースやレンタルバイクの破損や破壊、また、事故やけがの発生などのインシデントはありましたでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) コース内でのけがにつきましては、1件把握しておりますが、大事には至っておりません。また、月に1回専門業者がレンタルバイクのメンテナンスを行いながら万全の状態で貸出しを行っている状況です。 以上でございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) ありがとうございます。 また、賛否あると思いますが、感想やアンケートなどでお寄せいただいた利用者の声はどういったものがありますでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) アンケート調査の結果におきましては、御家族でお越しになられた方が多いというように把握しております。また、コースにつきましても大方御満足いただいており、今後も利用したいとの声をいただいている状況です。 以上です。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) まだ短い期間ではありますけれども、実績やアンケートなどから見えてきた問題点、所管するスポーツ推進課として見えてきた問題点はありますでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 今後の課題としましては、特にお子さんを中心とした初心者が気軽に体験できるコースの整備、これがやはり必要であるというように感じておりますし、家族でお見えになったときに、一同に御家族で借りていただけるだけのレンタルバイクの台数の確保が課題であると考えております。 以上です。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 雑駁ではございますが、基本的な状況について教えていただきました。多くの方がイメージできたかと思います。ありがとうございました。 令和3年度の福祉教育委員会の中で、私は夜間のコース管理やコース上でのトラブル発生時などの安全管理、連絡体制についても質問させていただいておりましたが、具体的な策についての返答がなかったように記憶しております。幸いにも、現在までに大きなインシデントは起きていないとのことですが、これから夏休みシーズンを迎え、利用される方も多く来訪されるかと推測されます。コースには一般道路と交差するポイントもあり、各種安全面について危惧しているところでございます。 安全管理、連絡体制はどういった体制を取られているのかお聞きします。また、セキュリティー面については、警備体制の手の内を明かすことにもなり、犯罪を示唆する部分もあるかと思うので、公表できる範囲で教えていただきたく思います。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) コースと林道が交差する地点が4か所ございますが、事故等を未然に防ぐため、接道箇所にはネットを張り、クランクにすることによりまして利用者が減速または停止できるよう対策を講じている状況でございます。また、係員が営業時間内も随時巡回しながら安全確認を行っている状況です。なお、夜間につきましては、こうした交差したところはロープで閉鎖している状況です。 利用者の皆様には、何か起こったとき、受付時に携帯電話の所持と、事故やけがが発生した場合、コース内の位置番号、その方がいる場所が分かるように番号札がありますが、位置番号と状況を貸出しナンバープレートに記載された管理事務所の電話番号に御連絡いただくよう御案内しているところです。 職員に対しましては、緊急事態に備えたマニュアルを作成し、初期の救急対応や救急車の要請判断、搬送路の誘導、二次被害回避のためのコース閉鎖など、状況に応じた措置が行えるよう体制を整えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。ありがとうございます。 対策を取られているとのことで一安心ではありますが、山間ゆえに電波が届かない範囲があるのかないのか、スマホを携帯したまま走行で落下、破損をした場合の責任の所在、コース外への落下物はどうするのかと、また新たな疑問も生まれているんですけれども、今後はまず所管部局、また所管の委員会にお任せしたいと思います。 次に、今後の整備計画についてお伺いいたします。 先ほど、お話もありましたけれども、現在は啼鳥山荘の一部を事務所としてお借りし、中上級者向けのダウンヒルコース、初級者向けのコース、クロスカントリーコースの3コースが整備されております。今議会には、このマウンテンバイクコースに関連する補正予算も計上されておりますが、施設、設備、コースなど、新たに整備・造成する計画はありますでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 本年度におきましては、啼鳥山荘北側のテニスコートがあった場所に駐車場とマウンテンバイクの倉庫を設置し、その東側に初級者が気軽に体験できるコースを整備する予定でございます。また、マウンテンバイクにつきましては、この6月補正予算で10台分の追加購入費用を計上させていただいております。 オープンしてまだ2か月しか経過していないため、現時点においてはコースの安全管理を最優先に、多くの方々に安心して御利用いただけるよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) ありがとうございます。分かりました。 初級者向けコースということでよろしかったですかね。 ぜひ、利用者の皆さんにマウンテンバイクコースを含め、安曇野はよいところだと新たな層へのアピールにもつなげられるよう、今後の展望の中でも必要なものを考え、整備していっていただきたいと思います。 次に、ツイッターでの情報発信について伺います。 現在、ツイッターにてスポーツ推進課のアカウント名で営業日についてはコースのオープン・クローズについてのアナウンスをしております。天気もコースも日々の中で変動するものなので、速報性のあるツイッターというのはよいと思いますが、先月までは文字だけのツイートが多くございました。 例えば、ぬかるみが危ないとアナウンスするのであれば、その箇所の写真を載せるとか、天気がよくて常念岳がきれいでとツイートするのであれば、その常念岳の写真を添付するとか、そういったもっと視覚情報を使ったらどうかと提案をさせていただきますが、いかがでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 現在、有効な情報ツールとしまして、市の公式ツイッターを活用しながら、当日の朝に開場・閉場の情報を発信しております。主に文字により情報発信しておりますが、今後できるだけ写真を添付し、分かりやすい情報提供ができるよう努めてまいります。 また、コースの開閉場の情報だけでなく、コースの特徴を生かした動画配信なども検討し、多くの方にマウンテンバイクに興味を持っていただき、コースを楽しんでいただけるよう情報発信してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) ありがとうございます。 そのほかにも、そもそも、ツイッター、ハッシュタグがございます。ハッシュタグを活用することや、休場日にもツイートすることを提案いたしますが、すぐにいろいろとできるわけではございませんので、できることからやっていっていただきたいと思います。 何の裏づけもない、あくまで私案ではございますが、森林浴であったり、山間の静かな環境を屋内外で満喫できるカフェであったりコワーキングスペース、市役所職員がプチリゾートテレワークに利用できるといった場所の提供など、温泉施設を有する近くのほりでーゆ~四季の郷と連携しても1つの集積地として面白い動きができるのではないかなと想像いたします。 最近では、1つに特化した施設ではなく、複合的な目的を持つ複数の機能を持つ施設というのが1つのトレンドでございます。その施設への継続的なにぎわいというのを生み出す1つではないかと私も考えております。このマウンテンバイクコースに限らず、全ての施設において複合的な目的を持たせるということは大事な視点でございますので、今後の市による施設運営に留意いただければと思います。 次に、消防団について取り上げさせていただきます。 私ごとではありますが、昨日開催されました安曇野市消防団のポンプ操法大会に選手として2度目の出場をさせていただきました。大過なく終了したということで、消防団員の皆さん、また、関係された危機管理課をはじめ、関係された皆さん、お疲れさまでございました。 さて、御存じのとおり、消防団は非常勤の特別地方公務員であるということで、団員の皆様がそれぞれ生業を持つ傍ら、郷土愛護の精神でその役目に従事しているところでございます。ですが、全国的に消防団員の不足は年々深刻さを増し、2007年に90万人を割り込んだ団員数は2021年4月現在で80万4,877人と過去最少を更新し続けています。 本市の消防団も全国の例に漏れず、少子高齢化等、様々な原因はあるかと思いますが、団員数の減少に歯止めがかからず、数年前には定員数を1,090人から950人へと変更がありました。令和以降に限りますと、元年の新入団員数が46人、退団者が69人、2年は新入団員38人に対し退団者が87人、3年は20人の新入団員に対し、退団者が53人で、軒並み退団者数が上回っており、ならせば約2倍の差が出ている状態でした。さらに、今年令和4年4月の新入団員は26人、3月の退団者数は105人とのことで、本年4月現在の団員数は767人と充足率にしておよそ80%であります。この数字を見て、事態は予想よりも深刻であると非常に危惧しているところであります。退団される皆様におかれましては、様々御事情があっての退団であると思いますが、団運営という視点から見ると社会情勢やコロナ禍という言葉だけでは説明がつかないかと思います。 先ほど申し述べたとおり、それぞれ本業を持っている消防団員ですから、実際に火事・災害になった場合、出動できる団員の割合はさらに少ないものになることは避けられません。消防団員の最大の強みは人員動員力であり、それは団員数に比例していると言っても過言ではありません。このままでは、災害時の人員動員力はおろか、地域の防災力の中核となるべき消防団の存在が危ぶまれていると、脅かされている事態になると非常に危惧をしております。 この社会情勢下では、よほどの大変革がないと団員が大幅に増加に転じるということは考えにくいものがあります。現在の消防団員減少に歯止めをかけ、消防団を存続させていくのであれば、様々な見直しを行う、行わないにかかわらず、現在の状況を捉え、団員の考えや思いを酌み取るためにも、今回提案させていただく団員アンケートを礎とし、持続可能な消防団を形成していく必要があると考えます。 そこで太田市長に伺います。 令和3年12月議会で取り上げた際には、太田市長より、消防団の存在意義は不変であり、引き続き地域防災力の中核として消防団は継承されていくべきと考えておりまして、市としてもその応援をしてまいりたいとの答弁をいただきました。一消防団員としても大変嬉しく感じました。 消防団は継承されていくべきとおっしゃいましたが、今年の現状を聞いた上で、その見解や定数改正に限らず、市長として今後具体的な施策、打ち出すどんなことをお考えでしょうか。お願いいたします。
○議長(平林明) 太田市長。 (市長 太田 寛 登壇)
◎市長(太田寛) 冒頭、矢澤議員におかれましては、昨日の大会、御苦労さまでございました。 お答え申し上げます。 消防団が地域防災の中核であるということは、これは言うまでもないことでございまして、それを考えますと、消防団員数の減少というのは、地域防災力の低下を招くものでございまして、喫緊の課題であるというように認識しております。 この課題解決に向けまして、本年4月には一例でございますが、災害時の出勤手当を一日当たり2,800円から8,000円に増額するなど、消防団員の処遇改善を図ったところでございます。また、広報活動にも力を入れるべく、今年度はマスコットキャラクターの作成も予定しております。ただ、消防団員の確保にはなかなか特効薬というものがないため、消防団長をはじめ、消防団員の皆様と共に、市民の方々の消防団に対する理解、協力を促進する活動を地道に続け、魅力ある消防団となるように努めてまいりたいと考えております。 また、消防団の定数でございますけれども、地域防災力の維持のための必要な定数だと考えておりまして、この条例定数につきましては、団長、消防委員会をはじめとする関係者の皆様の御意見を基に必要があれば改定も考えてまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) ありがとうございます。 ぜひ、特効薬はないと、私もそう思っております。地道な部分というのも必要だと思いますので、皆さんと共に、地域の消防団員と共に、そういったところにもしっかりと皆さんに御理解いただけるように活動していきたいと私も思います。 次に、夜警に関してお聞きいたします。豊科地域に関しては、毎日どこかの分団が地域のどこかを回っているような態勢になっているとお聞きしましたが、現在、合併前の9町村時代のままという部分もありますが、市内の各団、各部においては、月の警ら活動、定期警ら活動についてはばらばらの実施回数であります。 私の所属する部では、毎月3回設定されておりますが、とある休日の午前中の訓練に際し、せっかくだからと昼間の時間帯に回ったところ、ふだん反応のない家や子供連れの歩行者などから好意的な反応が見られたり、ふだんは暗くてよく見えない道路や建物の状況などを確認することができたなど、昼の警ら活動にも一定のメリットもあったわけですが、消防団の平時の仕事というのは、そういった火災予防活動が主たるものではないでしょうか。ただ警らを多くすれば火災件数を抑えられるというデータはありませんが、一概に少なくすればいいとも思いません。夜警の回数については、今年度内に統一の方向性を示すとのお話を以前お聞きしましたが、その進捗や方向性、予定について、危機管理監よりお聞かせいただければと思います。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 本年4月に、各分団から警ら活動の実施状況を確認いたしました。今後は、安曇野市全体で基準を統一する方向で、消防団長と相談の上、今年度内には決定をしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 ぜひ、一部だけの意見で決めずに、団員の意見、また総合的な意見も聞いていただきまして参考にしていただければと思います。 今年度から、報酬の支払いに関連するところが大きく変更となっております。詳細は割愛いたしますが、現状、機械器具点検には活動報酬が出るようになっております。これを夜警と組み合わせているところが多くあると推察しておりますが、その場合、ほかの夜警活動時はただ働き状態、無報酬状態であると言えるかもしれません。夜警活動については、各部独自で設定している、支払っているところもあるとお聞きします。定期の警ら活動に対しての報酬はどうなりますでしょうか。来年度以降の警ら回数の統一の議論や報酬体系の中で議論される予定なのか、市としては全くノータッチなのか、各部に任せるのか、何かしら方向性があれば教えていただければと思います。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 出動報酬を支給する方向で検討しております。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 金銭のことを言いましたが、決してお金欲しさ第一でないことだけはお伝えいたしますが、現在の申請方法を含め、消防団の事務を所管する危機管理課の皆さんや団員たちがかなり混乱を来しているように見受けるところです。分かりやすいものになることを希望いたします。 次に、出火報の記載内容及び連絡メールについてお聞きします。 防災害関係の連絡、私の場合ですが、市の関係では、登録してあります市民向けの安曇野市防災メール、消防団員用のメールの2通が届く状態です。私も、入団時に登録するようアテンドを受けた消防団員メールは、その火元の地図が表記されている、表示される内容で、出動に際してはそれを見て出動するものです。入団時に登録を推奨されるものですが、その消防団員メールへの現在の登録者数は577件とのことで、現役団員数との乖離が見られます。この消防団員用メールは、退団時に危機管理課のほうで配信を停止しているのでしょうか。もしくは、団員自身で配信停止の処理をする必要がありますでしょうか。ともすれば、現在の登録者数には退団した方の登録もカウントされている可能性があり、新たな乖離が発生することになるかと思います。 消防団員用メールの配信処理方法の確認と現役団員以外がそのような情報を入手していることへの問題点、その現役団員数とメール登録者数の乖離の原因と対策についての見解をお聞きいたします。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 退団者には退団時に本人が停止の処理をしていただくようお願いしておりますが、停止となっていない例もあるため、今後、危機管理課にて停止する方向で対応していきたいというふうに考えております。 また、メール登録数が団員数より少ない原因ということでございますが、市民向けのメール登録のみの団員がいるためではないかと推測しております。今後も、迅速な消防活動が行えるよう、詳細な情報が記載されている団員向けメールの有効性を周知して登録の促進を図ってまいります。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 次にお話しします、ブロックに捉われない出動態勢となった際には、その連絡、同様のメールによるものが主たるものになるかと推測します。現行の出動態勢への影響も含めて、改めて登録等の周知や指導をお願いするところでございます。 将来的な目標として、ブロックに捉われない出動、火元から近い分団をピックアップし、招集をかける体制を目指している旨の話を昨年の出動範囲の変更の際にお聞きいたしました。広域消防との兼ね合いも多大にある件ですが、それはいつ頃の予定、または目標なのか、見通しがあればお聞きしたいと思います。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 出動態勢の移行につきましては、具体的な予定は現在ございません。消防団の活動のしやすさを考えまして、消防団長をはじめ、消防団幹部との相談の上、今後検討してまいります。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 関連し、参集対象分団名の記載についてお聞きいたします。 発災を知らせる広域消防からの転送メールには市独自のメッセージの記入ができないとお聞きしました。一方で、行方不明者捜索や二次招集など、市で発出するメールには参集分団名が記載されております。ブロックに捉われない出動態勢に移行した際には、これまでの管轄エリア外にも出動することも多くなると考えられますし、現行体制では、人によっては、住所のみ、または地図情報だけでは分かりにくい部分があります。職員の手間も増えてしまう話ですが、現段階からそれらを解消するためにも、参集対象分団名を記載したメールを市によって発出することはできないでしょうか。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 出動分団を指定するメールを送ることは、現行のシステムにおいても可能ではございます。ただ、場所の特定や分団の選定等を行った後、手動で送信する必要があります。ですので、火災のような場合、この作業により消防団の出動が遅れるというような問題が生じてしまいます。現時点では実施は考えておりませんが、今後、システム更新等を行う際には、消防団長をはじめ、消防団幹部と相談の上、検討してまいります。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 即効性という点で非常に難しいと、その点は理解いたしますが、新しい出動態勢になった際には通知メールで記載があることが望ましいと考えます。また、私が調べた限りでは、広域消防と自治体の危機管理課が独自に連携してそういった連絡を発出するシステムを採用しているところもあるそうなので、そちらも御検討いただけると幸いです。 次に、コロナ禍での活動リスクに関連し、今年度導入された体調管理チェックシートについてお聞きします。 この状況下で、操法大会の中止や順延、活動内容の見直しを含め、大会の廃止などが全国で相次いでいる中、県の警戒感染レベルが5でも大会を実施する意向とされた点で、市内外、多くの人から団員の感染リスクを含め、どこまで考えているのか疑問と不安の声が多く聞かれました。この体調管理チェックシートについては、今後も継続していくものなのか。それとも、今回だけの処置なのか、それについてお聞きしたいと思います。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 体調管理チェックシートは、消防団員の安全を確保する上で有効な手段であり、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制に効果があると考えております。今後も、当分の間は使用を継続し、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、消防団長をはじめ、消防団幹部と相談の上、対応してまいります。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 分かりました。 いろいろなお話を私のほうでも聞いておりまして、そもそもそういったチェックシートが意味がないんじゃないかというお話もありますし、また、そういった提出、1週間に一度の目安で危機管理課のほうへ提出するようにというお話もございました。そもそも意味がないんじゃないかというようなお話もお聞きする中で、今回、初めてのケースでしたので、今後とも続けるということであれば、新しいよい体制を整えていっていただければと思います。 次に、最後の質問になります。 先ほど、冒頭でも申し上げましたアンケートについてお聞きしたいと思います。 県内各所でもこのアンケートを取られているところがございます。松本市は本年2月に、昨日報道もありましたけれども、伊那市、2020年にやっております。塩尻市は市民向けに消防団員に関しての調査をしております。長野市は平成30年にそのアンケートを実施しております。 そのアンケートを取って何かという話ではございません。今の団員が何を考えているのか、どんなことを思っているのか、それをしっかり危機管理課としても、また消防団の本部としてもそれを加味し、酌み取り、今後の消防団活動にしっかりと反映させていくことが重要ではないかと考えているところでございます。 ぜひとも、安曇野市におきましても、その消防団員アンケート、これを実施していただきたいと強く考えておりますし、また、そのアンケートを礎に、冒頭でも言いましたとおり、持続可能な消防団の形成に非常に役に立つものであると考えております。ぜひともその御見解をお聞きしたいと思います。
○議長(平林明) 児林危機管理監。
◎危機管理監(児林信治) 消防団員の確保や消防団員がより一層活動しやすくするための方策につきましては、安曇野市消防団員確保対策委員会等で検討しているところでございます。 アンケートにつきましては、消防団長をはじめ、消防団幹部や安曇野市消防団員確保対策委員会とも相談してまいりたいと考えております。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) ありがとうございます。 ぜひとも、消防団員の気持ちというのは、いろいろなお気持ちの方がいらっしゃると思います。表に立ってお話しができない方、こういった匿名であったりとか、私どものような議員だったり報道機関に御連絡される方も中にはいらっしゃると思います。その場合は、炎上とは申しませんが、大きな波紋を呼ぶこともあると思います。ぜひとも、安曇野市として、しっかりとこの消防の設置根拠である市がそういった状況を把握し、今後の団運営にしっかりと寄与していく、また、その方向性の1つを市としてちゃんと示す、そういったことが重要ではないかと思います。私も、今後、今回提案させていただきましたこのアンケートに関しましては、今後の消防団の団運営、また、減り続ける消防団員の確保にかなり有効な手ではないかなと、それを基に、しっかりと団運営を行っていくことが、団の計画を掲げていくことが今後の安曇野市の消防団、明るい未来の消防団に寄与するものではないかなと強く思います。このアンケートを実施することを強く要望いたしまして、本日の私の一般質問、これで終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。
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△小林純子
○議長(平林明) 続いて、20番、
小林純子議員。持ち時間は20分以内といたします。
小林純子議員。 (20番 小林純子 登壇)
◆20番(小林純子) 20番、小林純子です。 通告に従いまして、一般質問を行います。 まず、議長の許可をいただきまして資料を配付してありますので、御覧ください。 最初に化学物質過敏症の認識を広め、香害対策を進めることについてお聞きします。 柔軟剤や芳香剤、消臭剤等の香りについては、人それぞれ好みの問題、体臭や汗臭さに配慮するのは当たり前ということで、よかれと思って使っている人がほとんどだと思います。しかし、そのいい香りの実態は、多くの石油化学物質からなる合成香料であり、化学物質過敏症やアレルギー症状をはじめとする様々な健康被害を引き起こす原因となっていることを理解していただきたいと思います。 そこでまず、配付資料を御覧ください。 「「香害」が深刻化…芳香剤の健康被害続出、発がん性の指摘も」というビジネスジャーナルの記事を要約して紹介いたします。 香りビジネスが先行した北米では、香料の使用を制限する都市も出現している。2010年にミシガン州デトロイト市は、市の職員が同僚の香料で呼吸困難に陥ったことをきっかけに、職員に香料の使用を禁止した。その後も、オレゴン州ポートランド市、オクラホマ州タトル市など、全米に香料使用自粛の動きが広がっている。 カナダでも、無香料宣言をする企業・学校・病院が増え続けている。 当然、製造販売する企業は売上が減り、次の有望市場として日本をターゲットにして香りビジネスを大展開している。 そんな中、香料には危険な合成化学物質が多数使われていることを消費者は肝に銘じておかなければいけない。様々な香り製品に使われている香料の99%は合成香料で、どんな合成化学物質を使っているかは企業秘密でほとんど明らかにされていません。 天然には存在せず、人工的に合成された香料を「合成ムスク類」と言いますが、これらはDNAを傷つける遺伝子毒性の強いものが多く、高い確率で発がん性もあり、分解しにくいため、人体への蓄積も懸念されています。 実際、熊本大学・佐賀大学が行った共同研究で、日本人の母乳や脂肪組織に合成ムスク類が蓄積していることが明らかになった。早急に使用制限をしないと香害は深刻化するばかりである。 以上ですが、熊本大学・佐賀大学の共同研究で危険性が明らかになったのが2007年、この時期、柔軟剤等の香り製品の危険性が認識され始めまして、アメリカやカナダでは売れなくなってきたために、日本が次なる市場となったんですね。ダウニー、ファーファなどよく知られておりますが、日本のメーカーも新製品を次々と投入いたしました。日本では、その後の10年間に柔軟剤の国内販売量は1.6倍に増えまして、2015年の時点で国民の半数以上が毎日の洗濯に使っているというデータもあります。2022年の今、この危険な合成香料を含む柔軟剤や芳香剤がどれほど使われているか、考えただけでも息苦しくなります。 長々と説明してまいりましたが、香りの害、香害はいい匂い、好きな香りという個人の好みの問題ではなく、合成香料の危険な化学物質が今日本に氾濫しているという深刻な問題だということを質問に入る前に押さえておきたいと思いました。 それでは質問に入ります。
安曇野市議会では、本年3月定例会で、化学物質過敏症の認識を広め、香害対策を求める陳情書を採択したところです。さらなる香害対策を求めて質問をいたします。 まず、市役所などの市の施設では、職員が柔軟剤等の人工的な香料をなるべく使わない等、公共施設における香りのバリアフリー化の促進についてお聞きしたいと思います。 先ほど、アメリカやカナダでは無香料宣言をする企業・学校・病院が増えていることを御紹介しました。この「無香料宣言」というのが香りのバリアフリー化に通ずるものと思いますが、安曇野市役所ではいかがでしょうか。総務部長にお伺いします。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) お答えいたします。 まず、本庁舎をはじめとする公共施設を訪れる方々が、できるだけ利用しやすいようにすることは必要なことと考えております。 公共施設における香害への取組として、関係する職員がその実態等について学んでいただく必要があるというふうに考えております。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 1990年代から、新築住宅でシックハウス症候群というのが問題になりました。その後、いろいろな法律の整備やら、また厚労省なども周知・啓発が行われてということで、その香害も、このシックハウスと同じような原因物質であり、空気汚染が健康被害を生ずるということでは大変共通しております。そういった点では、もっと積極的な対応を望むものですけれども、いかがでしょうか。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) 今、議員から御紹介のあったシックハウス症候群ということでございますけれども、いわゆる化学物質過敏症とその実態を認識している関係職員は決して多くないというように考えております。 先ほども申し上げましたが、この問題について職員が正しく認識していくために、どのような方法があるか、市がお願いしている産業医の先生とも相談してまいりたいというように思います。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) それでは、次の質問のほうでも触れる機会がありますので、2番目の質問に行きます。 市が香りのバリアフリー化を進めようとすれば、まずは市役所職員、学校職員、そして市民全体で香害問題について知識を深める機会を持つことが必要です。ただいまの総務部長の答弁にもありました。この香害や化学物質過敏症に関する学習会を開催するなど、市としてはどのような取組ができるでしょうか。総務部長、教育部長、保健医療部長、それぞれにお聞きをいたします。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) 先ほど御答弁申し上げましたけれども、この問題について職員が正しく認識していくためにどうするかということは、産業医の先生ともしっかり相談してまいりたいというように思います。 以上です。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 子供たちを香りの害、香害から守り、化学物質過敏症を患う子供への対応に当たる職員が正しく知識を身につけ、適切に対応できるようにすることが大切と考えております。 教育部では、これまでも通知等で周知を図ってきましたが、他部局と連携し、関係職員がさらに学習する方法を研究してまいりたいと思います。
○議長(平林明) 吉田保健医療部長。
◎保健医療部長(吉田美千代) 香りのマナーや注意喚起について、健康推進課では、長野県が平成26年に作成したチラシを保健センターに掲示し、大勢の人が集まる場所での香料の自粛をお願いした経過がございます。 また、平成30年には、市独自のポスターを作成しまして、本庁舎をはじめとして、各支所や図書館など、市内14か所に掲示をいたしました。いわゆる、香害に苦しんでいる人がいることや体に及ぼす影響、化学物質過敏症について知らない人もいらっしゃるため、まずは広く知っていただくことが大切だと考えております。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 今、お伺いしましたが、もっと積極的な取組が必要だと考えます。 一例を挙げさせていただきますが、アメリカマサチューセッツ州看護協会の無香料政策が参考になると思うので、紹介いたします。 無香料政策を進めるための手順としては、まず、全ての職員は香りの健康への悪影響に関する簡単なトレーニングに参加します。次に、職員は香害について問題共有し、対策について学びます。そして、使用禁止の話ばかりではなく、受入れ可能な無香料パーソナルケア製品や洗濯用製品などを記載したパンフレットも配付されているという、こういった取組が今広がっております。 そして、具体的には安曇野市の職場においては、この職員の間でオフサイトミーティングというのを今もやっていると思うんですけれども、そういったところでこの香害の問題をまず話し合う、知ってもらうというそういった対策はいかがでしょうか。総務部長にお伺いします。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) 繰り返しの答弁になり恐縮でございますが、まずはどの程度職員が認知しているかということについては、決して多くないというふうに申し上げたとおりでございまして、まずはこういった問題が身の回りにあるということを知っていただくことから始めたいと思っております。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 今、総務部長より、こういった香害の被害等に関係のある職員は多くないと思うという御答弁でした。それに関連しては、4番のほうを先にお伺いしたいと思うんですけれども、この香害や化学物質過敏症に関する実態調査、まずはこれをやってみないことには実際職員の皆さんもどうなんだろうかというのがあります。 また、学校、保育所等、こういったところで実際にどのような実態があるかということが今後の対策にも大変必要だと思いますので、先に4番についてお伺いします。総務部長、それから教育部長、お願いいたします。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) お答えいたします。 議員がお考えになっている実態調査の設問についてまでは御指摘がございませんでしたので、あくまで私の考えの中でお答えをしたいと思います。 まず、市職員が香りの強い柔軟剤などを好んで使っているかと、あるいは香害、化学物質過敏症に対する認識度といったものが考えられますけれども、これらの設問は、やはり一部で非常に懲罰的な印象を職員としては受けるのではないかということを危惧しております。何度も申し上げて恐縮ですが、まずは香害、化学物質過敏症の実態について職員が学んでいただくことから始めたいというように考えております。 以上です。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 令和3年度に安曇野市内全小・中学校に香りについて気になることがあるかどうかを聞き取り調査いたしました。 小学校で4件、中学校で5件の香りに敏感である児童生徒の報告がございました。個人情報に配慮しながら各校内で配慮に生かしているところでございます。 公立の幼稚園、
公立認定こども園では、保護者へ園だより等で香りの害についてお知らせし、理解を深めているところでございます。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) まず、総務部長のほうにお伝えしたいんですけれども、その実態調査というのが、どんなものを使っているかとか、そういったことで、懲罰的なとおっしゃったかな。そういう受け止めをされるのも困るというようなお話でしたが、そういうことではなくて、実際にその庁舎内の香りの状況についてどんなふうに感じているか、あるいは何らかの健康被害があるか、そういったなかなか口に出しては言いづらいようなことがきちっと調べられるといいなと思っております。 それから、教育部長のほうですけれども、以前に聞き取り調査でやっていただいてはいるんですけれども、年々この柔軟剤等の香りの状況が悪化している中では、そろそろきちんとした家庭まで含めた実態調査をしていく必要があると思います。 特に、最近、香害が元で学校に行けなくなっているというようなこともあります。これは、日本消費者連盟等が中心になって実態調査を行った中では結構な数出てきておりました。それから、市役所の中でも、働く人は全部合わせれば1,000人、1,500人になるかと思うんですけれども、そういった方々も、職場環境の問題として捉えていただければしっかりとその調査が必要ではないかと思いますので、いかがでしょうか。 この前、国会の委員会質問で福島瑞穂議員が香害について質問されまして、文科省のほうでは、これについては全国の教育委員会のほうにヒアリングを行いたいということで答弁しておりましたので、やはりこれについてもあらかじめ安曇野市において実態調査をしておくということは必要かと思いますので、再度お尋ねをします。ぜひ、その実態調査の必要というのを認識していただきたい、やっていただきたいんですが、いかがですか。総務部長、教育部長。
○議長(平林明)
平林総務部長。
◎総務部長(平林洋一) お答えいたします。 例えば柔軟剤等の香りで苦しんでいるという職員からの報告はいただいていないという状況でございます。この問題について学習することで職員が香害や化学物質過敏症に配慮するようになることを期待したいというように考えております。 以上です。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 聞き取り調査は昨年度行いました。そして、今年度は新規入学者につきましては4月の当初に担任が健康調査の中で伺っているかと思います。今のところ、再度実施することは考えておりません。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) やはり、聞き取り調査のレベルですと、家庭まで巻き込んでこの問題について関心を持ってもらうというところまではなかなか行きませんので、そういったレベルの実態調査をぜひ検討していただきたいと思います。 3番に戻りますが、香害や化学物質過敏症についての啓発・注意喚起の情報発信です。 安曇野市では全国に先駆けて4年前から香害の啓発や柔軟剤など合成香料を多用した製品の使用自粛を呼びかけております。しかし、香害の危険性が叫ばれるようになった今、さらに情報発信していく必要があると思います。いかがでしょうか。教育部長、保健医療部長に今後の対応についてお聞きします。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 年度初めに安曇野市立小・中学校の教職員と家庭向けに啓発の印刷物を配付するとともに、学校内に配慮を促すポスターの掲示を行っているところでございます。また、公立の幼稚園・
認定こども園も関係者へ周知を行っているところでございます。
○議長(平林明) 吉田保健医療部長。
◎保健医療部長(吉田美千代) 現在、国でも関係省庁が連携してポスターを作成して都道府県に配付したり、また、県でもホームページ等で啓発を行っております。 広く一般市民の方に知っていただくために様々な方法がありますが、ポスター掲示以外にも、まず安曇野市ではホームページによる啓発を行いたいと考えております。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 4年前からさらに進んだ情報発信の予定があるということでお聞きをしました。 教育委員会では、毎年啓発の、また使用自粛を含めた通知をしていただいておりますが、1つ残念なのは、文字ベースの通知ですので、なかなか目に留まりません。ぜひ、子供が見ても分かるような、そういった通知なり啓発の内容を作っていただいて配付していただけないでしょうか。教育部長、いかがでしょうか。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 今現在、通知、これが現物なんですけれども、この中の一文をちょっと御紹介しますと、「柔軟剤、洗剤、香水、制汗剤、ハンドクリーム、整髪料、シャンプーなどに含まれる香料によって、頭痛や吐き気などの不快症状を訴える児童生徒がおります」、こういったようなかなり強い表現を使わせてもらっています。 また、この中でも「制汗剤」という単語が出てまいりました。中学生になると体育の運動の後、汗の臭いが気になったりして制汗剤等を使う場合もあるんですが、そういったことも含めて自粛といいますかしっかり考えてくださいと、そういったことを御通知で保護者にも宛てていますし、中学生にはクラスの中でもお伝えしているところでございます。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 内容は4年前よりかなり進んだものになっているということは分かります。ぜひ、視覚的にも子供の目に留まり、家庭でも目にしていただいて、さらなる啓発が進むことをお願いしたいと思います。 それでは、5番目ですけれども、香害の被害として化学物質過敏症を発症するということがあります。この化学物質過敏症の診断で障害者手帳を取得することができるか、福祉部長にお伺いします。
○議長(平林明) 鳥羽福祉部長。
◎福祉部長(鳥羽登) この化学物質過敏症を条件とした手帳の取得、これ自体はできませんが、これが元で生活に支障を来し、医師から診断がされれば申請をしていただくことはできるということになっております。 以上でございます。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 化学物質過敏症の診断で障害者手帳を取得することができるとはっきりと答弁いただきましてほっといたしました。 違いましたか。
○議長(平林明) 鳥羽福祉部長。
◎福祉部長(鳥羽登) 逆でございます。 この化学物質過敏症を要件とした手帳の取得はできない、これが現状でございます。 ただ、これによって生活に支障を来し、医師から何らかの診断が出れば申請はできますということで御案内をしたいと思っています。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) すみません。 最初のところがちょっと理解不足でした。基本的にはできないということですね。分かりました。 そのとおりなんですけれども、実は、化学物質過敏症の方から御相談がありました。まいさぽ安曇野で、化学物質過敏症の場合、まだまだ障がいとして認知されておらず、障害者手帳ももらえないから、受けられる福祉制度が限られるということがあったそうです。それで、私のほうに御相談がありまして、ただいま部長から御答弁いただいたように、確かに化学物質過敏症の病名では身体障害者手帳はもらえないということなんですが、化学物質過敏症の症状として不安、無気力、情緒不安、うつ状態などの病状があるので、そういったことで日常生活に支障を来し、精神障がいとして認められれば、精神障害者福祉手帳が取得できるということです。障害者年金を受給している方はそれを持って精神科を受診して診断書を取っていただければ手帳の申請ができるということだそうです。 そういったことで、まいさぽ安曇野をはじめ、関係の部局へ、こういう状況で化学物質過敏症でもその内容によっては障害者手帳が取れますよということで周知していただきたいと思いますが、福祉部長、いかがですか。
○議長(平林明) 鳥羽福祉部長。
◎福祉部長(鳥羽登) そのように周知してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 化学物質過敏症ということで、非常にこれは大変な状況に追い込まれます。この香害の問題というのは、この化学物質過敏症に非常に多く関わってきますので、しっかりと対策を進めていただきたいと思います。 それでは、2問目の質問に入ります。 文科省通知の波紋~市教委の対応はということでお伺いします。 障がいがあって小・中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒に関して、文科省が今年4月27日、特別支援学級及び通級による指導の適切な運用についてということで、都道府県の教育委員会などに向けて通知をいたしました。 昨年度に文科省が抽出で行なったこの特別支援学級や通級指導の実態調査から、小・中学校などの特別支援学級に在籍している児童生徒が通常の学級で学んだり、特別支援級で適切な指導を受けたりすることが十分でない事例が見られたための通知と思われます。しかし、その内容はというと、通常クラスの子供と一緒に授業を受ける時間数を制限したり、文科省が推進しているインクルーシブ教育に逆行しているのではないかと波紋が広がっております。 インクルーシブ教育というのは、障がいの有無にかかわらず、全ての子供を受け入れる教育という意味で、あらゆる立場の子供が同じ学校や学級に通い、必要に応じた教育・支援を受けられると、こういうことを言います。 文科省は、この言っていることとやっていることが矛盾しているんじゃないかと、大変今回の通知が気になっておりますが、安曇野市の教育委員会としては、この通知に対して、見解とその対応についてお聞きしたいと思います。教育長、お願いいたします。
○議長(平林明) 橋渡教育長。
◎教育長(橋渡勝也) お答えいたします。 今般の文部科学省通知で示されている内容につきましては、本市の小・中学校の状況を学校訪問の中で丁寧に見てまいりたいと思っております。 市教育委員会としては、児童生徒一人一人の願いや教育的ニーズに応える多様で柔軟な学びの場が選択できることが何よりも重要だと考えておりまして、引き続き家庭と連携しながら学校と共に取り組んでまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 教育長、ありがとうございました。 今回の通知で、文科省が不適切だとして挙げた事例の中には、子供の発達の特性や、その子を取り巻く教育環境、そういったものを理解しないためのその評価があるように思いました。そんな現場の実情を理解していないと思われるようなこの通知が非常に心配になったわけです。それでお伺いしたわけですが、実際、この「通常クラスでの授業は全体の半分以下に」とか、一律に言ってきているというところも非常に残念で、それではもう子供が置き去りになってしまうんじゃないかということで心配していたところです。ただいまの教育長のお話で、これまでどおり柔軟に対応し、子供中心にやっていっていただけるということが確認できたかと思います。 それにつけても、今回の文科省通知の背景には、この教員不足、人材不足というものがあるんじゃないかなと思いました。そもそも、人材不足の状況があるのであれば、十分な指導ができないのも致し方ないことで、今回の文科省の通知の趣旨というのは、そこからいっても本末転倒じゃないかなと思っています。 発達障がいなどで支援が必要なお子さんはもう確実に増えていますから、学校はもうどこも人材不足です。安曇野市の学校ではどんな状況でしょうか。そんな点について、ちょっと教育部長にお伺いしたいと思います。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 学校での先生の数ということですかね。 すみません、ちょっとそこら辺はまだ、すみません、今そこにお伝えできる情報が何もなくてちょっとお答えができないです。すみません。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) その数ということではなくて、実際に学校の教育現場から安曇野市の学校中、17校ありますけれども、生の声というのは上がってきていないんでしょうか。私はもう、学校へ行けばいろいろな方から、とにかく先生が足りない、もっとこういったところに配置が欲しいというような話をもうたくさんどこへ行っても聞くんですけれども、数で足りているということじゃなくて、数が足りていても基準以外のところ、実際はこれだけ必要というのがあると思うので、そういったことも含めて実感としてはいかがでしょうか。
○議長(平林明)
矢口教育部長。
◎教育部長(矢口泰) 声としては数が足りないという話は伺っているところですが、すみません、まだそれがどこでどれくらいというところまではすみません、ちょっとまだ3か月で聞いていないところです。すみません。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 教育長、いかがでしょうか。その教員不足の実感といったところでは。
○議長(平林明) 橋渡教育長。
◎教育長(橋渡勝也) 具体的な教員配置については、校長会が中心に進めておりまして、私どもも市の支援員等の要望を学校から多数いただいているわけですけれども、必要なところを精査をしてぎりぎりのところで配置をさせているという状況でございまして、その必要という声は実際に配置する数よりも多いのは十分承知しているわけですけれども、しかしながら、数だけ満たされればいいという問題ではないということは議員御指摘のとおりでございまして、あくまでも一人一人の実情を十分把握した上で適切な指導をどういうふうにしていくかという、そこの研究であるとか工夫であるとか、校内体制であるとか、そういったところでも学校現場は非常に頑張ってやっていただいているという認識でおります。さらにどんなことが必要かということは、私ども、これから学校訪問に出かけてまいりますので、直接教職員の働いている現場で生の声をお聞きしながらまたできるところの対応については考えてまいりたいと思っています。 以上です。
○議長(平林明)
小林純子議員。
◆20番(小林純子) 今、教育長のお話をお伺いして、そのお話しぶりから、非常に苦しい状況が皆さんも感じ取れたのではないかと思います。今回のその文科省通知ですけれども、そういった学校の実情を全く顧みないような通知内容で、私は非常に残念に思っておりますが、教育長御答弁にありましたとおり、今後もこれまでどおり、地域の事情、子供たちを中心に柔軟に対応していっていただけるということですので、ぜひともそのようにお願いしたいと思います。 以上で一般質問を終わります。
○議長(平林明) ここで暫時休憩いたします。 再開時間は、午後2時40分からといたします。 (午後2時17分)
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○議長(平林明) 休憩前に引き続き一般質問を行います。 (午後2時40分)
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△増井裕壽
○議長(平林明) 続いて、4番、
増井裕壽議員。持ち時間は20分以内といたします。 増井議員。 (4番 増井裕壽 登壇)
◆4番(増井裕壽) 4番、増井裕壽です。 通告に従い一般質問を行います。 今回は、「安曇野の美しい原風景を残したい!」というテーマで質問いたします。 水無月の安曇野は、美しい水田が広がっています。安曇野の名を広めた小説「安曇野」を10年かけて書きつづった臼井吉見先生は、6月の安曇野をとりわけ愛しました。随筆された「安曇野」の思い出にはこう書かれています。「後ろに北アルプスの屏風を立て広げて、隅々までレンゲの花じゅうたんを敷き詰めた田植前の安曇野の美しさに比ぶべきものがほかのどこにあるだろうか。」臼井先生の幼少期、つまり大正時代の安曇野は、6月に咲いたレンゲをすき込んだ後、代かきをし田植を行っていました。現代農法とは幾分違うこともありますが、安曇野と聞けば、誰もがこの美しい田園風景を思い描くのではないでしょうか。いつの時代であっても変わらないものは変わらない、臼井先生が愛した美しい安曇野の原風景を私も残したい。私の使命、やりたいことは、若い世代が安曇野の景観について考え、次の世代に残していく、しっかりと引き継いでいくことだと思います。まず初めに、安曇野の美しい景観を残すための施策や思いなど、市長の考えをお伺いいたします。
○議長(平林明) 太田市長。 (市長 太田 寛 登壇)
◎市長(太田寛) お答え申し上げます。 今、増井議員が引用された随筆について、私はちょっと読んでおりませんでしたけれども、言及のございました臼井吉見さんの「安曇野」の全5巻のうちの第2巻のところに、荻原碌山(守衛)がフランス・アメリカでの勉強を終えて帰ってきたその後、その地元で家族の中で話している中で、おばあさんに世界で一番美しいところはどこだいと聞かれまして、「5月、有明の原っぱにワラビが出て、鬼つつじの咲く頃、安曇野がレンゲの花で埋まる頃、雪の消え残った常念や鍋冠山がすぐ後ろに控えてさ、こんな美しいところはどこにもないよと」、そういう文章がございます。これは、臼井吉見さんが碌山の口を借りて書いた自分の考えだと思いますので、今ほどの随筆と、5月、6月の差はありますけれども、同じことだという具合に思います。 私がいつもいろいろなところでお話しするのは、安曇野の景観の美しさというのは、もちろんその背後に北アルプスの収れんの山並みがあることはもちろんでございますが、その前に今お話のございました田んぼが広がる、それはかつてはレンゲでありましたし、今は田植が終わって水がはった田んぼ、それにアルプスが反映していると、その間を縦横無尽に走る農業用水、拾ヶ堰、勘左衛門堰等がございます。そしてまた、転々と屋敷林のある家が並び、また、東山から見ると手前のところにはワサビ田が広がるという、こういう自然の営み、安曇野市に住んでいる皆様の自然の営みとその自然の美しさが両方見られるところが、私は安曇野の景観だという具合に思っております。したがいまして、こういった自然や景観を守るということは、誰もが住みたい、そしてまた訪れたいと感じてもらえる、そういったまちにするために非常に必要であろうと思っておりまして、これを次の世代に引き継ぐことが非常に大切だと思っております。 今申し上げました安曇野らしい景観を守り、産業の発展とバランスの取れたまちづくりを進めるために、都市計画のマスタープランをはじめとする各種のまちづくりの計画等がございます。いずれにいたしましても、こういった常念岳をはじめとする北アルプスの山並み、水田の広がり、こういったものを認識しながら、市民の暮らしの満足度、それから、充実感を高め、よりよい暮らしの実現にしていきたいというふうに考えております。 それから、もう一つ付け加えさせていただきます。私の母校でございます堀金中学校の校歌は、臼井吉見氏の作詞でございまして、その冒頭は「げ」といいますが、げんげ田に、これはレンゲです、「げんげ田に白壁映えて、槍、穂高、常念ヶ岳」という、そういう文章で始まりまして、これも全く今、増井議員が引用されたもの、私が引用した安曇野の文章、そこら辺と同じことを言っているというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) ありがとうございます。市長の安曇野の景観に対する熱い思いをお聞きすることができました。 次に、安曇野市景観条例及び景観計画の現状と課題についてお聞きします。 平成22年9月に安曇野市景観条例、平成23年4月に安曇野市の適切な土地利用に関する条例を施行し、それぞれ令和3年に計画策定から約10年が経過したことから、これまでの成果や課題、社会状況の変化を踏まえて改定を行いました。安曇野の景観保持に大きな影響を与えるこの2つの条例ですが、今回は特に景観条例と景観計画にスポットを当てたいと思います。 令和2年に行った安曇野市の景観に関するアンケート結果によると、この10年間における景観の変化についての問いに対して、半数近くはあまり変わらないとしており、少なくともこの10年間に景観が悪いほうに大きくシフトしたという経過は見られません。しかし、大分よくなってきたと少しよくなってきたの比率の合計より、少し悪くなってきたとかなり悪くなってきたの比率合計のほうがやや高いと分析しています。景観条例でしっかり規制しているにもかかわらずこのように感じるのは、建築済み等の建築物には新たな規制を適用しない不遡及の原則があるからだと思いますが、このアンケート結果を踏まえて、今後の安曇野の美しい景観を次世代にどのように残していくのか、景観条例及び景観計画の現状と課題について、都市建設部長にお聞きします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 景観計画策定から10年が経過したことから、令和2年1月から2月にかけて市民アンケートを行いました。アンケートの結果、安曇野市の10年間の景観の変化について、よくなってきた、あまり変わらないという回答が合わせて約65%ありました。これは約3分の2の市民の方が10年前の景観が保持されていると感じていると言えることから、景観条例、景観計画に一定の効果があったものと考えております。 課題につきましては、景観づくりに対する市の取組の認知度が低いこと、また、条例施行前の既存の建築物には効力が及ばないことが挙げられます。産業の発展とのバランスを取りながら、安曇野らしい美しい景観を守り、次世代に残していくため、引き続き景観計画の周知と各種取組を展開し、景観に対する市民の意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 御答弁いただきました。 次に、景観条例に基づく「行為の事前届出」の周知方法についてお聞きします。 同じくアンケートを見ると、景観計画の認知度については、よく知っているはごく僅かで、内容は知らないが聞いたことがあると答えた人が最も多かったです。さらに、知らなかったが3割以上もいました。また、景観条例に基づく行為の届出制度の認知度については、新築したり、外観変更したりする建築物に対して工事の事前届出が必要ということですが、このことは景観計画の認知度よりさらに低く、7割近くが知らなかったと回答しています。 届出が必要な範囲は安曇野市全域です。安曇野の美しい景観を守るためには、この景観条例や景観計画が存在するということと、その中に行為の事前届出をしないといけないということを市民の皆さんに広く周知する必要があると思います。やり方はいろいろあると思いますが、この時代ですからSNS等を使用して告知するのも効果的かと思います。そこで、景観条例に基づく行為の事前届出の周知方法についてお聞きします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 現在、景観条例に基づく届出を年間約850件受理しております。市では、届出対象行為を広く設定しているため件数が全国トップレベルであります。しかしながら、アンケート結果からは景観計画及び行為の事前届出制度の認知度が低いという結果であるのが現状でした。 市民の皆様への周知方法につきましては、広報あづみのへの掲載やSNS等を利用する方法として、安曇野市の公式ツイッターへの掲載を本年の1月と3月に行っております。また、理解促進に関する働きかけとして、計画の改訂に伴うパンフレットの作成に併せて事業者及び関係団体へ周知するとともに、書類の提出がしやすいように手続方法の見直しを行ってきております。今後も効果的な方法を検討しながら、市民の皆様への周知を図っていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) SNSを使った周知や、あと、オンラインでの届出はかなり効果があると思いますので、引き続きお願いします。 次に、「景観づくり住民協定」と「景観づくり推進地区」の現状と課題についてお聞きします。 現在、市では、景観づくりのための自主的なルールを定め、それを守り育てるための協定、景観づくり住民協定を締結することができますが、令和3年3月の時点で市内25か所で締結され、区域独自のルールが設定されています。また、よりきめ細かな景観づくりを推進する必要があると認められる区域は景観づくり推進地区に指定することもできますが、残念ながら、制度ができてから推進地区に指定されているエリアはまだありません。 安曇野には、すばらしい景観を保持している地区が数多くあります。例えば、先ほど内川議員がおっしゃった拾ヶ堰のじてんしゃひろばなど例を挙げれば切りがありませんが、このような安曇野らしい特徴的な景観がある地区こそ推進地区にふさわしいと私は確信しております。そこで、景観づくり住民協定と景観づくり推進地区の現状と課題についてお聞きします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) まず、景観づくり住民協定の現状と課題についてお答えいたします。 住民協定は、現在25か所で締結されており、協定区域の景観の保全について活動を行っていただいているところであり、日頃の取組に敬意を表するところであります。なお、景観づくり住民協定の前身である長野県景観条例に基づく景観形成住民協定において、安曇野市は県内で最も協定数が多く、また、指定1号もあり歴史がある団体となっております。 課題といたしまして、組織員の高齢化、後継者不足による役員の固定化等で、活動が停滞、縮小している協定団体があることもお聞きしており、今後の支援方法について検討していかなければならないと考えております。 次に、景観づくり推進地区の現状と課題についてお答えいたします。 景観条例に基づき、よりきめ細かな景観づくりを推進する必要があると認める区域を景観づくり推進地区として定めることができるとされていますが、現在推進地区の指定は行っておりません。指定された推進地区の区域においては、その周辺のエリアに比べ強い行為制限が適用されることになりますので、推進地区の指定については、地元地区との丁寧な協議及び説明の必要があると考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 引き続きお願いします。 次に、順番が前後しますが、景観計画で規制設定している彩度、いわゆるマンセル値についてお聞きします。 条例施行から10年が経過し、昨年の市民アンケートの結果を見ても、景観が少し悪くなったと回答をしている市民が数多くいらっしゃいます。これは様々な原因があると思いますが、私は少なくともこのマンセル値が重要と考えています。例えば、長野県でも一番景観条例が厳しいと言われている軽井沢町、この軽井沢で適用されている景観条例の中では、まちを3つのエリアに分類して規制していますが、この中の彩度、マンセル値は全て共通して彩度4以下に規制しています。軽井沢の別荘をよく見ると、外壁や屋根が黒や濃い茶色などになっていて、森の中、自然の中に溶け込んでいます。これがマンセル規制の効果だと私は思います。これを私は安曇野でも適用してほしいです。いかがでしょうか。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 軽井沢町の状況でありますが、県条例において浅間山麓重点地域という重点地域にまちの大部分が指定されております。この中で、軽井沢町景観育成基準ガイドラインが定められており、建築物等の外観は、表面に着色していない自然素材、金属板、スレートなどの素材色を除き、彩度4以下を基調とし、周辺の建築物等と調和した色調とすることと記載されております。 一方、安曇野市においては、彩度は色味によって景観へのなじみやすさが異なるため、色味ごとに基準を定めており、景観との調和が難しいと考えられる青や緑系については、軽井沢町の基準よりも厳しい彩度3以下としていることから、安曇野市の規制が緩いとは考えておりません。 なお、安曇野市では、遵守基準とは別に推奨基準も定めておりますので、これをお伝えしながら、まずは景観に対する啓発に取り組むことが有効だと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 御答弁いただきました。ぜひ啓発活動もお願いしたいのですが、建造物について関係して再質問いたしますが、道路にあるガードレールも景観に配慮した塗装が必要だと思いますが、今後新たに設置する分の色はどうなるのでしょうか。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 市では、ガードレールなど防護柵の設置に当たり、道路線形に対する視線誘導や夜間の視認性など、安全性の確保を優先して白色を標準としております。景観に配慮した色の採用につきましては、設置場所や周辺環境の状況を見て判断してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) ありがとうございます。 次に、屋外広告物条例の現状と課題についてお聞きします。 屋外広告物は、私たちの日々の暮らしの中で身近な情報伝達手段となっています。一方で、広告物のデザインによっては、景観や安全性の面で問題になる場合もあり、良好な景観づくりや安全確保の観点から広告物の適切な表示や設置を促し、良好な状態を維持していく仕組みは必要不可欠です。そこで、現在の屋外広告物条例の現状と課題についてお聞きします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 現状といたしまして、令和3年度の屋外広告物条例に基づく許可等の実績は、許可件数57件、更新件数20件、合計77件となっております。また、月に2回屋外広告物パトロールを行い、未申請案件については是正を求めております。 課題といたしましては、1つ目として、条例施行前の既存の屋外広告物については効力が及ばないことが挙げられます。2つ目といたしまして、申請することを知らずに屋外広告物を設置してしまうということもあるため、事業者へのさらなる周知方法の検討が必要と考えます。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) すみません、再質問です。 現在市では、どれくらいの違反広告物を把握しているのでしょうか。既存の違反広告物は、費用の関係で事業者が撤去を渋る例が多いと思います。また、事業を廃業した事業所の看板も数多くあります。屋外広告物の条例第16条の除去等の義務に基づいて、これらの看板というのは撤去は行政では行わないのでしょうか。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 現在把握しております条例施行後の不適格広告物につきましては、7件となっております。全ての広告物について把握が困難ですが、把握できた不適格広告物については所有者の方と随時折衝し、是正を求めています。 次に、事業を廃業した事業所の広告物の撤去については、条例施行後の広告物であれば、屋外広告物条例に基づいて設置者に除却の義務があるため、行政から是正指導を行うことが可能となっています。なお、指導に従わない場合は行政が撤去することも可能となっています。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) ありがとうございます。現状は、多分何十倍もの違反広告物があるかもしれません。それは御承知かもしれませんが。こういうことについて行政としても徹底した調査と、それから、再度業者に対する啓発活動というものが必要だと思います。引き続きよろしくお願いします。 次に、屋外広告物条例で規制しているのぼり旗の規制強化についてお聞きします。 市民の方から、最近のぼり旗が増えて景観が悪くなったという声を聞きます。屋外広告物条例ではエリア別に分けて設置できる広告物の大きさや数を規制していますが、例えば、国道沿いの第1種エリアで掲げることができるのぼり旗は、各店舗5本以下という規制設定をしていますが、明らかに5本以上の旗が立っているという印象です。また、のぼり旗を設置する際は、届出や手数料を支払う旨をうたっていますが、現状はどれくらいの数ののぼり旗について手数料を徴収しているのか。あと、本数制限や手数料があるのにもかかわらず、景観悪化を感じるほどののぼり旗があるのはちょっと不思議です。のぼり旗は、ほかの広告物よりとても安くて、簡単に設置と撤去ができるため、把握が困難ではないかと予想していますが、現在の規則を守っていただく努力は必要だと思いますので、のぼり旗の規制強化についてお聞きします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 市では、屋外広告物条例においてのぼり旗の設置基準を定めております。しかしながら、のぼり旗の大部分が簡単に設置及び撤去が可能であり、営業時間外には片づけてしまうこと、また、短期間の間にのぼり旗の内容または設置場所が変わることにより、常時または一定の期間継続して表示されるものであることという屋外広告物法の定義から外れ、許可対象物とはなっていないという現状がございます。屋外広告物のパトロールの強化並びに屋外広告物条例の周知に力を入れ、安曇野市の良好な景観づくりを推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 引き続きよろしくお願いします。 次に、地色彩度のマンセル値を一律4へということについてお聞きします。 屋外広告物条例では、看板の地色、いわゆる看板の中で一番大きな面積を占めている色がマンセル値の彩度基準に合っていれば広告物が掲示できるということですが、それ以外の部分の色については規制ができません。この場合だと、幾ら地色が目立たない落ち着いた色であっても、それ以外の箇所がけばけばしい色彩だった場合は、結局は景観を阻害しかねない広告物になってしまいます。 そこで、そうならないためにも地色彩度以外のマンセル値も一律に下げる必要があると思います。具体的な彩度ですが、やはりここでも彩度4という数字が一番適切かなと思います。この数字は、例えば軽井沢ですが、コーポレート看板が濃い茶色になっている、あの感覚です。安曇野市もこの際に広告物の規制強化をする必要があると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 市では、屋外広告物条例において規制地域ごとに地色彩度の許可基準を定めております。また、軽井沢町の規制には及びませんが、安曇野市は県内でも規制の厳しい条例となっておりますので、規制の強化というお話がありましたが、まずは屋外広告物のパトロールの強化と屋外広告物条例の周知に力を入れ、安曇野市の良好な景観づくりを推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 次に、景観重要建造物や景観重要樹木の指定についてお聞きします。 こちらも、条例制定後、景観重要建造物や景観重要樹木の指定がまだありません。安曇野には、とてもすばらしい大樹や建造物が数多くあります。穂高神社大門にある大ケヤキ、先日発行されました「豊科の宝」の扉写真にあった吉野荒井堂の大イチョウ、堀金田多井の観音堂のしだれ桜、三郷の南小倉のシダレヒガン桜、そして、明科の小日向のクヌギなどです。 これらの樹木は市の天然記念物に指定されており、植物学的にも希少であるものや、地域の歴史や文化を今に伝えるものとして大切に保護されており、地域の重要な観光資源にもなっています。また、天然記念物ではありませんが、穂高駅前にある銀座柳の木二世も駅前の好立地にあり、銀座と安曇野を結ぶとても大切な樹木です。制度上、建造物や重要樹木の指定ができますから、ぜひ積極的な指定をお願いしたいと思います。この間も井出議員がおっしゃった曽根原家住宅など、文化財保護法との関わりで指定ができないところもあると思います。ですが、景観上大変重要なものに関しては選択肢の一つとしてお考えいただきたいです。結果的に指定ができれば、市民の皆さんに景観計画の周知にもつながりますし、これらは大河ドラマや映画のロケなどの誘致に大きな材料となるはずです。いかがでしょうか。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 市では、現在、景観重要建造物、景観重要樹木の指定はございません。景観条例及び景観計画に記載の指定方針に基づき指定を行った場合、保全のために必要な管理の方針を定めるとともに、当該建造物等を生かし、周辺地域と共に良好な景観形成を図ることができます。 一方、建造物であれば外観を変更しないことや、樹木であれば滅失や枯死を防ぐための必要な措置を講じるなどの制限があり、個人が所有している建造物や樹木を指定した場合、所有者の負担が大きくなるため、まずは市の所有する建造物や樹木の中に指定すべきものがないか、景観審議会の意見を聞きながら検討していきたいと思います。 また、個人の所有物を指定する際には、技術的な助言や必要な経費の一部を助成できる体制の整備を同時に検討していく必要があると考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) ぜひ前向きな指定検討をよろしくお願いします。 次に、耕作放棄地を景観形成として「紫雲英(れんげ)畑の花絨毯」へということについてお聞きします。 景観を阻害する要素として、田園の耕作放棄地化も問題になっています。担い手不足による耕作放棄地の増加は、これからも進んでいくことが懸念されています。そうなると、このままでは安曇野の美しい田園風景が失われてしまいます。そのために、田園風景の維持は単に農業的側面から見るのではなく、新たな見方として田んぼアートのように観光的側面も取り入れるべきだと私は考えます。そこで、提案したいのが、耕作放棄地をレンゲ畑にして景観形成として観光資源にするということです。 埼玉県の久喜市では、レンゲが観光資源、休耕地の解消、有機栽培、農村環境の美化の効果があることに着目し、久喜市れんげ祭りを開催しています。私が小さい頃にも、北穂高ではレンゲ祭りが盛んに行われ、祭りが終わった後のレンゲをすき込み、田植えをして、れんげ米として販売しています。 冒頭でも申し上げましたが、臼井吉見先生は6月の安曇野を特に愛しました。レンゲの花じゅうたんが咲き誇る安曇野の田を増やしていけば、市長が目指す小説「安曇野」の大河ドラマ化の一助になると思います。しかし、現実問題として、土地の所有者があえて耕作放棄しているケースもありますし、農業的側面を見れば、レンゲによる緑肥を施した後に農作物を育てて販売する、これが本来の在り方であり、ただ単に農作物を植えずにレンゲ畑にするというのは難しいかもしれませんが、その辺のところを関係部署と連携してはいかがでしょうか。農林部長、お願いします。
○議長(平林明) 赤澤農林部長。
◎農林部長(赤澤哲也) お答えをいたします。 安曇野市では、耕作放棄地対策といたしまして荒廃農地解消事業による支援を行っております。これは農業委員や農地利用最適化推進委員が荒廃農地と判断した農地について、その荒廃状況を解消し、解消後3年間耕作を行う場合に、農業者に対して10アール当たり5万円を交付するものであります。このような施策や農地を守ろうとする農業者の努力により、平成29年度に34.3ヘクタールあった市内荒廃農地は、令和3年度には16.6ヘクタールまで減少しております。 また、市では、農村の共同作業の促進や耕作条件不利地対策としての国の多面的機能支払交付金や中山間地域等直接支払交付金事業を活用し、農村の景観保全を目的に、除草作業や花などの景観作物を植え付ける取組に対しても補助金を交付しております。 レンゲは、水田の緑肥として古くから裏作で栽培が行われてきましたが、田植え時期の早まりに伴い、農作業適期と花の開花時期のタイミングが合わなくなったこと、効率のよい肥料の普及、栽培に係る労力負担などから、全国的にその栽培が行われなくなってきた経過がございます。 市といたしましては、国が進めるみどりの食料システム戦略に沿い、環境に優しい農業に取り組む農業者に対し、化学肥料を低減する取組に併せて、レンゲを含む緑肥の施肥を行う場合、環境保全型農業直接支払交付金として10アール当たり最大1万4,000円を上限に補助を行っていることから、交付金を活用し、レンゲ等緑肥の栽培に関わる農業者を支援する取組を推進してまいります。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 次に、屋敷林維持のための補助や安曇野市緑化推進記念樹についてお聞きします。 安曇野の田園エリアの象徴である、屋敷林は景観計画でも位置づけられており、また、周辺地域の景観保全等、一定の公益的効果を持つものでもあり、安曇野では屋敷林と歴史的まちなみプロジェクトの皆さんが維持のために精力的に活動されています。しかし、屋敷林は所有者の高齢化や維持費用がかかるため維持が難しくなっており、今後減少していくことが予想されています。そこで、少しでも減少を食い止めるために、砺波市や武蔵野市のように維持補修等の補助を出すのはどうでしょうか。 また、安曇野市緑化推進記念樹ですが、緑豊かなまちづくりを推進するため、子供が誕生した際に1本、住宅を取得した際に2本の記念樹をプレゼントしています。しかし、冒頭で述べた市民アンケートでは、知らなかったと回答した方が6割近くを占めています。まず、この周知方法を今後どのようにしていくのか。 それと、先ほど問題提起した屋敷林ですが、既存の屋敷林維持が難しいのであれば、新規住宅を取得した方には、この記念樹を高木になるような樹種を植えていただくように選択誘導することはできないか。この3点について都市建設部長にお聞きします。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) まず、屋敷林維持のための補助についてお答えいたします。 安曇野を代表する歴史的景観の一つである屋敷林は、後世へ受け継ぐべき大切な安曇野の緑でありますが、屋敷林等の維持への補助については、個人の所有物ということや対象とする樹木の選定方法などの課題があります。屋敷林等を保全する制度については、先進地の事例も参考に、守るべき樹木の選定方法や補助の仕組みなどを検討してまいります。 次に、緑化推進記念樹の周知方法についてお答えいたします。 安曇野市では、現在、緑豊かな心安らぐ景観を育て、緑化の推進を図ることを目的とし、子供の誕生、住宅を取得した方に記念樹をプレゼントしております。この周知方法につきましては、広報あづみのに掲載のほか、子供が誕生した方及び住宅を新築した方には個別に御案内をさせていただいております。引き続き効果的な方法を検討しながら、市民の皆様への周知を図っていきたいと考えております。 最後に、記念樹の高木になる樹木への誘導という提案をいただきましたが、記念樹につきましては、現行の事業におきましても高木になる樹木も交換可能となっております。しかしながら、分譲地等の場合ですと敷地の関係もあって高木は植えられないため、やはりブルーベリーやハナミズキなどのあまり大きくならない樹木が好まれるのが現状となっております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) ありがとうございます。 次に、景観を育む「安曇野市景観コンテスト」の実施についてお聞きします。 市民は、景観の受益者のみならず供給者でもありますので、景観を向上させるためには、市民一人一人が安曇野の景観に対して興味を持ってもらい、意識を高めてもらう必要があります。そのための手段として、今回、景観コンテストという手法で市民参加を促すことを提案いたします。 景観コンテストは、歴史的な建造物を今に伝える京都市や、県内では長野市で実施しており、両市ともとても魅力的なまちです。魅力的なまちは、市民を育て、市民の誇りとなります。まちの魅力は、市民文化を表し、美しく快適で、安らぎや潤いをもたらしてくれる景観によって生まれてきます。豊かな自然と伝統文化に恵まれたこの安曇野市を、私たち一人一人の努力によって一層魅力的なまちへと発展させていきたいと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(平林明)
今吉都市建設部長。
◎都市建設部長(今吉聡) 市では、現在、景観づくりを広める手法の一つとして、景観への関心を高める第一歩となり、有効で実用性の高い方法と考えられる緑のまちづくり事業を平成27年度から実施しております。緑のまちづくり事業では、現在、記念樹の配布と生け垣の設置及び生け垣を設置するために必要となるブロック塀の撤去に対して補助を行っております。御提案いただいたコンテストのような市民の取組を評価する仕組みも参考とし、緑や景観づくりに対し、より市民の意欲を促し、意識や関心を高めていく、そんな施策について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 増井議員。
◆4番(増井裕壽) 市民の景観に対する意欲、これを高めること、これがやっぱり重要だと思いますので、前向きによろしくお願いします。 美しい安曇野の原風景を守るためには、行政側からの規制遵守のお願いや支援、市民や事業者主体の景観づくりへ意識改革が必要だと思いますので、今回の質問をさせていただきました。そして、行政と市民が一体となるには、安曇野の大河ドラマ化などの目標も必要だと思います。 安曇野市役所のこの本庁の竣工を記念しまして、東玄関前にある銘板石ですか、神奈川県真鶴町より寄贈されたそうです。安曇野市の友好都市です。真鶴は、昔から引き継がれてきた懐かしい港町の生活風景を保全していくために、真鶴の美しさがまとめられた「美の基準デザインコードブック」を作成し、美のまちづくりを進めています。このように、行政と市民が一体となって景観育成に取り組むケースがあります。 私は、この4年間で若者の声を議会に届ける、若者が暮らしやすい安曇野にする、さらに、次の世代に安曇野を残すということが私の使命であり、特に景観育成に関しては私がやりたい公約でもあります。今後も、安曇野の魅力を全国に発信するために、このテーマを取り上げたいと思っています。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(平林明) 以上で、市政一般に対する質問を終結いたします。
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△議案第50号から議案第59号の質疑
○議長(平林明) 日程第2、議案第50号から議案第59号の以上10件の議案を一括議題といたします。 ただいま一括議題といたしましたこの議案については、5月30日の本会議で提案説明が終了しております。 これより質疑に入ります。 議案質疑の通告がありますので、順次発言を許します。 最初に、議案第54号についての通告者は1名でございます。 最初に、13番、林 孝彦議員、発言を許します。 林議員。
◆13番(林孝彦) 13番、林 孝彦です。 議案第54号
安曇野市体育施設条例の一部を改正する条例について、通告に従いまして質疑を行います。 第1条で、
安曇野市体育施設条例、平成18年安曇野市条例第26条の一部を改正するというものです。受益者負担の原則に基づき使用料体系を見直し、改正するものです。別表第2の中の1、安曇野市豊科地域体育施設の中には、豊科南社会体育館が出てきます。令和4年9月1日以降の豊科南社会体育館の利用廃止に伴い所要の改正を行うものだとのことです。 豊科南社会体育館は、利用廃止になりますので、今までの利用者への配慮はどうなるのでしょうか。また、利用廃止となる豊科南社会体育館は、その後どうなるのでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) これまで豊科南社会体育館を利用されてきました利用団体等の皆様には、ほかの利用団体等と同様に新設の安曇野市総合体育館ANCアリーナ、それと、近隣の社会体育施設を御利用いただくよう御案内しております。 本年3月上旬に説明会を2回開催し、9月以降につきましては、各団体で空き状況を確認しながら調整して、御利用いただくよう御理解をいただいているものと捉えております。いずれにいたしましても、大きな混乱が生じないように、各団体からの相談に丁寧に応じてまいりたいと考えております。 跡地利用につきましては、隣接する屋内ゲートボール場やANCアリーナの臨時駐車場として活用する予定となっております。 以上です。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) お答えをいただきました。林です。 3月に説明会があったということでございますが、私はそれを気がつきませんでしたので聞いておりません。説明会に関しましては、どのような方を対象になさり、そして、市民の皆様の出席はどのようだったでしょうか。 それから、跡地利用に関しましては、今おっしゃってくださったように近くにある屋内ゲートボール場及びANCアリーナの利用のために利用するということでございますが、もう少し詳しく教えていただけませんでしょうか。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 説明会は3月1日、本庁舎、3月10日、堀金総合体育館、それぞれ2回開催しております。対象とする方々は、豊科南社会体育館と堀金総合体育館、これを御利用されている方、堀金総合体育館の大規模改修のことについても御説明申し上げたということです。参加人数ですけれども、第1回目が17人、第2回目が15人、計32名が出席しております。 それと、近隣の御案内している社会体育施設についてですが、ANCアリーナのほかに豊科南中学校の体育館、これは半径1.3キロメートル以内、豊科南小学校の体育館、1.5キロメートル以内、三郷文化公園体育館、2.3キロメートルというようなことで、これらの社会体育施設を御利用いただくよう御案内申し上げている状況です。 以上です。
○議長(平林明) 林議員。
◆13番(林孝彦) 林です。お答えありがとうございました。 説明会、今伺いましたが、地域の方には一番関係はあるわけでございますが、やはり安曇野市全体にも関わりますので、市民の皆様への説明会の周知に関しましてはもう少し広くなさったほうがよかったのではなかったと思いまして、今後こういうことがありましたら、そのときには周知方法をもう少し市民全体にも分かるようにしていただければありがたいと思います。よろしくお願いします。 それから、近隣の体育施設との関係の中で、豊科南社会体育館の跡地を利用することになるということでございますが、ちょうどANCアリーナと中萱駅の間にありますので、何かその利用に関しての利便性を図るための工夫などをなさるかどうかということも伺っておきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(平林明) 林議員に申し上げます。ただいまの発言で、自分の自己の意見と認めますから、注意いたしますのでお願いしたいと思います。先ほどの発言は自分の意見でございますので注意いたします。 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 私、1点御説明を落としていたのですが、説明会に際しては、市内の団体489団体にそれぞれ通知を申し上げております。 また、御利用いただいている皆様には、その利用に際しては、ほかの団体と同様にそれぞれANCアリーナ、先ほど申し上げた社会体育施設を、それぞれ空き状況を確認しながら、御利用いただきたいということでございます。
○議長(平林明) 次に、議案第58号についての通告者は4名でございます。 最初に、1番、
矢澤毅彦議員、発言を許します。 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 1番、矢澤毅彦です。 令和4年度
安曇野市一般会計補正予算(第1号)歳出、6款1項農業費、4目消費拡大対策費、消費拡大対策事業、今議会開会日に市長からも御説明がございましたあずさマルシェ事業について質疑をさせていただきます。 予算書のこちら説明書は22ページに記載がございます。 その裏には各業界の困窮などもあるわけですが、貨物と旅客とを混ぜて乗せると書く貨客混載は、地方の輸送改革とも言われるものであります。厳密に言えば、その貨客混載とは今回は少し違うものですが、広義の意味では今回の事業と同様のものであると考えられます。 このような公共交通機関を用いた都市間輸送及びプロモーションは、県内においてチャレンジしている自治体はまだ少ないと認識しております。本事業は、安曇野市がこれまで行ってきたシティプロモーション、物産プロモーションとは一味違う、本市としては目新しい事業であると言っても過言ではないと思います。結果を伴うことが重要ではありますが、積極的な動きをするこのようなプロモーション活動は大いに評価をいたしますし、私個人としてもとても応援したい事業であると感じておりますが、本事業について大別して3点まずお聞きいたします。 1点目、本事業は特急あずさを活用し、朝取りの農作物を輸送し、現地で販売する事業であると説明がございました。そのマルシェを新宿駅で行うことになった経緯の御説明をいただきたく思います。 2点目、予算総額、こちら157万円の計上となっておりますが、本事業の事業規模はいかほどの御予定でしょうか。市長も現地に赴き活動されるとのことですが、予定する人員、販売物、そして、販売方法についてもお聞きいたします。 3点目、本事業は、農作物を中心とした安曇野産、安曇野ブランドのPR事業であると認識しておりますが、本事業を通じての当地への誘客策、販売チャネル、販路の拡大、あずさマルシェの継続性など、今後の展開及び展望についてもお聞きします。 以上、お願いいたします。
○議長(平林明) 赤澤農林部長。
◎農林部長(赤澤哲也) まず、経緯等についてお答えをいたします。 今回、太田市長の幅広い人脈により、JR東日本様から全面的に協力いただく中で実施できる運びとなりました。9月下旬に、市内で朝取れた新鮮な野菜等を松本駅で特急あずさに積み込み、最も立地条件のよいJR新宿駅南口、成城石井前の催事場を3日間貸し切り、新宿駅到着後、同駅の乗降客等に直接売り込むこととしております。 事業規模と人員、販売物等でございますが、農作物の調達費を含みます販売業者への委託料110万8,000円、特急あずさの輸送費や会場の冷蔵ケースなどの什器の使用料28万5,000円、職員旅費17万7,000円の合計157万円を予算計上してございます。 参加人員につきましては、委託業者の販売員と市職員を数名ずつ予定しており、太田市長は公務の都合から2日目のみの参加を予定をしております。販売物につきましては、ブドウ、リンゴなどの果樹、野菜、新米などを予定しており、販売は委託業者が行うこととしております。 今後の展開及び展望等でございますが、令和元年度のデータとなりますが、新宿駅の1日の乗降客数は約158万人であり、駅利用者に安曇野市を直接売り込む場所としては非常に魅力的と捉えております。 あずさマルシェ当日は、JR東日本様の協力により、新宿駅に特急あずさが到着した際、安曇野市の新鮮な農産物が到着した旨を構内アナウンスしていただき、安曇野市を大々的にPRしていただくこととなっております。また、会場では、デジタルサイネージを使用した安曇野市のPR動画の放映と併せ、農産物や観光に関するパンフレットの配布を計画しており、今後の誘客や販路の拡大につながるものと期待をしております。 今後の展開でございますが、今回のあずさマルシェは、JRにおいても固定化されていない企画のため、来年度以降の実施については未定でございます。しかしながら、本事業に取り組むことで首都圏における市の知名度及びそのイメージアップを図り、安曇野市の新鮮な農産物を目的に多くの方々に訪れていただくことを期待しております。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 1番、矢澤毅彦です。ありがとうございます。基本的なところを聞くことができて、多くの方がイメージしやすくなったかと思います。 事業と今後の展望に関しての再質問でございます。 今回のプロモーションは、先ほどお話ありましたけれども、新宿駅南口の構内一部で、帰宅途中の会社員らをメインターゲットにするとの御説明が最初のほうにありました。駅構内の一部で行うとはいえ、世界に誇る乗降客数の新宿駅には、時間を問わず多種多様、多くの方が行き交っております。今回ほかの年代や職業の方など、ほかの層へのアプローチ、先ほど御説明が一部ありましたけれども、ほかに何か考えられていらっしゃるでしょうか。また、今後どのようになっていくかは分からないという部分はありましたけれども、同様のプロモーションを行う際、新宿駅ではない新しい場所、また、ほかの駅での開催というのは考えられるでしょうか。お願いいたします。
○議長(平林明) 赤澤農林部長。
◎農林部長(赤澤哲也) 他の客層というようなお話でございます。10月頃になりますけれども、銀座NAGANOにおいて安曇野の農産物等をPRするイベントを計画しております。また、ほかの首都圏近郊から引き合いも受けておりまして、担当者が5月に視察に出向いているところでございます。また、関西方面においてもお話をいただいておりまして、現在調整を図っているところでございます。
○議長(平林明) 矢澤議員。
◆1番(矢澤毅彦) 1番、矢澤毅彦です。ありがとうございました。 今回事業として初めてのものになりますけれども、かなり力が入っているものだとお見受けいたします。こちらがもし全て行くようであれば、安曇野市・農家・輸送業者、そして、現地の購買者の4方よしのみならず、誘客などに成功した場合は、こちらの飲食や宿泊業者などももっと多くのメリットが各所にもたらされる事業だと思います。やってみてどのような結果であっても、今後のシティプロモーションに対して、また、販売プロモーションに生かしていっていただければと思います。 最後に、1点お聞きいたします。 マルシェを開く現地側、先ほどお話ありましたけれども、新宿駅であったり東京側で、何月何日から3日間、安曇野市の朝取れの農産物マルシェをやりますよと、何かしらの広告やネットなどでの事前告知といいますか、そういった広告、広報は打たれるのでしょうか。突発的にやっても、これだけの乗降客数がいる新宿駅でありますので、ある程度の話題にはなりそうだとは思いますけれども、予告なしにその場所で開かれるのでしょうか。詳細なプレスリリースやその広告についてお聞かせいただければと思います。お願いいたします。
○議長(平林明) 赤澤農林部長。
◎農林部長(赤澤哲也) 広告・広報等ということでございますが、市におきましては、プレスリリース、ホームページへの掲載、ツイッターへの投稿を予定しております。JR側でも、JR東日本ニュースにより周知をしていただく予定と伺っております。ぜひ議員におかれましても、SNS等を活用いただいて、首都圏にお住まいの御友人等に、ぜひあずさマルシェが成功するように宣伝等をいただければ大変ありがたく思います。
○議長(平林明) 次に、15番、増田望三郎議員、発言を許します。 なお、2件一括でお願いします。 増田議員。
◆15番(増田望三郎) 15番、増田です。2件お願いします。 まず、1件目は、7款商工費、1項商工費、3目観光費、受入体制整備事業です。観光振興ビジョン及びアクションプランを策定されるということで、まず、今回の第1次、2012年にできたのに続く、それから10年たっての第2次のビジョンということで、今回の議論の要点、骨子はどのような点になるのでしょうか。 それと、1次のときに安曇野暮らしツーリズムという言葉をもって安曇野の観光を表しました。そのときの言葉や理念というのは第2次のビジョンにも受け継がれていくのでしょうか。 そしてあと、今回は併せてアクションプランも策定するということで、これは前回はなかったのですよね。今回アクションプランを策定する理由は何でしょうか。 それと、もう一つの項目で、アドベンチャー・トラベル・ワールドサミットへの視察研修ということで、スイスでしたか、海外に研修に行かれると、視察に行かれるということで、これは研修後にどのような施策の展開をアイデアとしてもお持ちなのか、お聞かせください。 2問目です。 10款教育費、6項保健体育費、2目保健体育施設費の社会体育施設の管理費と、マウンテンバイクのところなのですが、レンタルバイクの追加購入費用が計上されています。先ほどの一般質問の中でも、市内116人、市外180人、県外81人ですか、パーセンテージにすると、市内が31%、市外が48%、県外が21%で、市外、県外で69%、7割を占めています。これは観光的な要素がすごく強いのかなと思っているのですが、観光協会のサイトを確認したところ、マウンテンバイクについての掲載の部分がちょっと私は見つけられなかったのですけれども、観光協会とはどのような連携をされているのかということが1つ。そしてあと、レンタルバイクの追加購入の理由をお聞きします。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) それでは、お答えいたします。 まず、1点目ですけれども、議論の重要点としましては3点ございます。 1点目は、観光地を軸としまして地域経済の好循環を図るための稼ぐ観光地域づくり、この方向性を明確にすることでございます。2点目は、ウィズコロナ、アフターコロナでのインバウンド対応も含めた新たな観光ニーズへの対応策の検討、3点目としましては、将来にわたり観光地として成立させていくためのサスティナブルツーリズム戦略の構築、この3点が議論の中心になってくるものと考えております。 また、第2次ビジョンに第1次ビジョン、その理念は引き継がれるかということにつきましては、第2次観光振興ビジョンは、策定委員会で協議された計画案を踏まえて策定いたしますが、現行ビジョンに掲げる安曇野暮らしツーリズムの理念と方向性は次期観光振興ビジョンでも継承してまいりたいと考えております。 また、アクションプランを策定する理由でございますけれども、計画期間が令和5年度から10年間ということで、その間の社会情勢や経済情勢の変化、国の動向に的確に対応するため、前期、後期各5年間のアクションプランを策定いたします。このアクションプランも3年目には中間見直しを行い、点検・評価・進捗管理することで、ビジョンの確実な目標達成と実現性・実効性を担保してまいりたいと考えております。 また、アドベンチャー・トラベル・ワールドサミットにつきましては、世界中のアドベンチャートラベル関係者が一堂に会する国際会議であります。旅行会社、メディア、アウトドアメーカー、観光局、観光協会、ガイドなど、約160か国から約800名の関係者が参加し、10月初旬に数日間の日程でスイス南部ティチーノ州のルガーノで開催されます。同サミットでは、アドベンチャートラベル体験、商談会、セミナー等が行われる予定となっております。 スイスは、豊かな自然を観光資源にする内陸国であり、開催地ルガーノは本市と多くの共通点がございます。また、サスティナブルツーリズム、持続可能な観光、今回研修するアドベンチャートラベル、自然文化、体験型旅行の世界的先進地でもございます。 先頃、コロナ後の外国人観光客受入れが再開され、今が好機と捉えております。視察研修後は、日本で唯一のアドベンチャートラベルに対応した英語地域通訳案内士養成講座を実施する本市の強みを生かしまして、世界基準での受入態勢整備と魅力ある旅行商品開発、他地域と差別化を図るためのプロモーション強化に取り組んでまいりたいと考えております。 また、10款の教育費についてでございます。 観光協会との連携ですけれども、当然、私どものイベント、4月にもマウンテンバイクのオープニングイベントがありましたけれども、当然そういったものは情報共有しながら、協力しながら実施しております。 追加購入の理由でございますけれども、連休中、家族連れでお越しになられた方でマウンテンバイクが不足するケースがございました。これから夏季の繁忙期を迎えるに当たりまして、やはりお客様をお待たせすることなく貸出しができるように対応してまいりたい、そのための追加購入でございます。 また、林間授業、市内の小学生にも貸出しを行いまして、体感してもらってマウンテンバイクの普及、あるいは子供たちの健康増進を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 続いて、14番、
井出勝正議員、発言を許します。 井出議員。
◆14番(井出勝正) 14番、井出です。 増田議員ともダブるところがありますので、ちょっとそこをはしょりながら、今、野口商工観光スポーツ部長のほうからアドベンチャー・トラベル・ワールドサミット、これについての説明もございました。それから、新年度予算にも新しい観光、魅力ある観光というようなことでアドベンチャーツーリズムというのを掲げてありました。ということは、初めからなぜこれだけの予算を盛れなかったのか。どうしてこの補正でいかなければならないような感じになったのかということを、経過を御説明願いたいということです。 それから、2つ目のところで観光振興ビジョンのことについて、申し訳ありません、私が委託料の数字を写し間違えて、予算書では370万7,000円でした。今回の補正で905万円、ここに付加というか、さらに加えられるわけですけれども、アンケート結果の深掘りを行うというような事業説明がありました。今までは様々なアンケートを取っても深掘りされてこなかったということになるのでしょうか。どういう観点からこれだけの予算をつけて、観光ビジョンをつくっていくということなのですけれども、そこには市の職員、市の担当課としての、それこそ振興ビジョンに対する思いというか、そういうものはきちんと反映される。私どもの経験で申し訳ないのですけれども、コンサルに委託すると、名前を変えればどこでも通用するような、そういうものも散見というか見受けられてしまうので、そういうことにはならないよという、そういう保障といいますか、そういうものが今回の観光振興ビジョンにはあるのでしょうか。その点の説明をお願いします。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 1点目の当初予算に計上できなかったかという御質問に対しましては、やはり今年度に入ってこうした事業を進める中で、現地のサミットに参加して、実際、地域通訳案内士とその養成講座のキーマンになる方を派遣して、より効果を高めていきたいということでこの時期になっております。 2点目の委託料の大幅な増額理由につきましては、今回補正する905万円のうち702万5,000円は、「観光庁の地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」という名称の補助金を利用しています。この補助金は、500万までは10分の10、500万から1,000万までは2分の1助成というようなことで非常に有利な補助金ですけれども、これを充当してまいりたいと思います。こうした国の補助金を活用して、これの交付決定を受けて今回の観光ビジョンの策定、サスティナブル戦略の作成ですとか、先ほど申し上げたアクションプランの策定、また、ツアーコンテンツの造成等々を作成していくということで大幅な増額の理由となっております。 それと、今回のビジョンに対する職員の思いですとか、一番は先ほど増田議員の質問の中にもありましたけれども、一次の安曇野暮らしツーリズム、その理念と方向性、これを現在、観光アンケート調査を実施しております。現状と現行ビジョンの総括を行って、この思いを引き継ぐ中で、先ほど言った特色ある安曇野市としての観光ビジョンを策定してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(平林明) 井出議員。
◆14番(井出勝正) 1点確認させていただきたいことは、アドベンチャー・トラベル・ワールドサミットというのは、去年は北海道で行われ、今年がスイス、それで、来年度はまた北海道で行われるというふうに伺っております。ということは、来年度ではまずいのかということを端的に説明いただければと思います。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 先ほども申し上げたとおり、日本で唯一のアドベンチャートラベルに対応した英語地域通訳案内士養成講座、これは本市の強みでございます。この本市の強みを生かしていくには、やはり先送りするのではなく、今、実際スイス・ルガーノに行って、現地で学んできて、それをものにしていくということかと思います。 以上です。
○議長(平林明) 続いて、7番、橋本裕二議員、発言を許します。 橋本議員。
◆7番(橋本裕二) 7番、橋本です。 令和4年度一般会計補正予算、10款教育費、6項保健体育費、レンタル用マウンテンバイク10台の追加購入に関し、お伺いいたします。 まず、3点挙げましたが、2点目の追加購入する10台の使途、これについては先ほどお伺いしました。夏季の繁忙期対応と、あと林間学校と小学生向けの教育の意味を込めた増設だということで、趣旨に賛同いたします。残り2点をお伺いいたします。 既存のレンタル用バイク10台の稼働率ですが、いかがでしょうか。ぜひ安曇野の観光振興に寄与してほしいなと、このマウンテンバイクコース、ぜひ盛り上がってほしいなと思っていまして、それには自前のバイクを持っていない方の利用が広がらないといけないのだろうと思っております。ですので、既存バイクの稼働率を、ちょっと細かいのですが、ゴールデンウイークとゴールデンウイーク以外の休日と、あと平日、この3つで分かれば教えてください。 あと、3点目ですが、大きなけがを伴う事故は、先ほどの一般質問のところでも起きていないということで、ただ、起きた場合の管理体制が十分かどうかというのをお伺いいたします。実は、私もクロスカントリーコースを走ってきまして、自転車で1時間ぐらいのコースの、ちょうど30分ぐらい進んだところで実は自分のミスでひっくり返ってしまいまして、それで、足をけがしなかったから帰ってこられたのですが、もし転んで骨折でもしていた場合に、すごく険しい道を30分行った先ですので、レスキューの方がどうやって来てくださるのか、徒歩で来てくださるのか、うまい具合に近くのところまで車で来てくださるのか、何時間後に病院にたどり着けるのか、どうなんだろうと疑問が湧きましたので、その辺をお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) お答えする前に、発言の訂正をお願いいたします。 先ほど増田望三郎議員の研修後にどのような施策を考えているのかという答弁の中で、私、先ほど約160か国から約800名の関係者が参加しと申し上げましたが、約60か国から約800名の参加者が参加しということで訂正をお願いしたいと思います。
○議長(平林明) 議長として申し上げます。ただいま野口商工観光スポーツ部長から発言を求められておりまして、これを許します、どうぞ。今の発言を議長として許可しますので、許します。 答弁をお願いします。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) それでは、橋本議員の御質問にお答えいたします。 まず初めに、稼働率についてでございます。レンタル用バイクの平均稼働率につきましては、ゴールデンウイーク中が88%、それ以外の週休日が49%、平日が9%となっております。ゴールデンウイーク中、同一時間帯に貸出しを希望する方が多かったため、混雑時は2時間までの利用制限としたり、先ほども述べましたけれどもお断りするケースもございました。 それと、事故等についてですけれども、矢澤議員の一般質問でもお答えしたとおり、コース内でのけがにつきまして1件、軽症でございますけれども、大事には至っておりませんが私どもは把握しております。事故やけが等が起きた場合の管理体制につきましては、事前に消防署とも協議させていただいておりまして、万が一事故等が発生した場合のマニュアルを作成しております。緊急時の初動対応や連絡体制等は、常駐する職員が迅速に対応できるよう整えております。 以上でございます。
○議長(平林明) 橋本議員。
◆7番(橋本裕二) 橋本です。 安全面について、すみません、もう少し具体的にお伺いしたいのですが、本当のコースの奥の奥で転んでしまって動けない場合、レスキューの方は徒歩で、結構すごい距離だと思うんですが、徒歩で来られて、おぶって徒歩で運び出すというような感じで、例えば、転んで電話をしてから病院に行くまで3時間かかりますとか、今現状は危険度としてはそのぐらいというふうな認識で。
○議長(平林明) 橋本議員に申し上げます。今の質疑は、その範囲を超えて一般質問的になっていますので、簡潔にされるよう注意をいたしますので。
◆7番(橋本裕二) 以上です。
○議長(平林明) 野口商工観光スポーツ部長。
◎商工観光スポーツ部長(野口武史) 緊急時の場合、先ほども申し上げたとおり、けがをした方は、そのコース内の番号がございます。その番号を受付に御連絡いただいて、それで場所が把握できますので、そのけがの度合いによって状況に応じては救急要請をして、この前の1件のケースでいきますと、そこへ例えば救急車が駆けつけて、担架で運ぶとか、そういう対応になります。 以上です。
○議長(平林明) 以上で通告者による質疑は終了いたしました。 議案第50号から議案第59号の以上議案10件の質疑を終結いたします。
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△議案第50号から議案第59号及び陳情第4号の委員会付託
○議長(平林明) 次に、委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案10件については、既に御配付してあります議案付託表のとおり常任委員会へ付託いたします。 また、陳情1件につきましても、既に御配付してあります陳情文書表のとおり常任委員会へ付託いたします。 ここで陳情の件名等について、議会事務局長に朗読させます。 沖議会事務局長。
◎議会事務局長(沖雅彦) 受付番号は、陳情第4号、令和4年5月19日受理でございます。件名は、「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書、所管委員会は経済建設委員会です。 陳情者の住所、氏名は陳情文書表のとおりでございます。 以上でございます。
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△散会の宣告
○議長(平林明) 以上で本日の議事日程は全て終了いたしました。 今後の日程について御報告申し上げます。 明日6月14日から委員会審査を行います。 また、本会議は6月22日午前10時からとなります。時間までに御参集ください。 なお、最終日、委員会審査結果に対し討論をされる方は、所定の通告書に記載の上、6月20日午前10時までに提出願います。 本日はこれをもって散会いたします。 大変お疲れさまでございました。 (午後3時57分)...