千曲市議会 > 2021-12-08 >
12月08日-04号

  • "拠点整備計画"(1/1)
ツイート シェア
  1. 千曲市議会 2021-12-08
    12月08日-04号


    取得元: 千曲市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-19
    令和 3年 12月 定例会(第6回)---------------------------------------           令和3年12月8日(水曜日)---------------------------------------● 議事日程(第4号)  令和3年12月8日(水曜日)               午前10時 開議第1 一般質問(個人)第2 議案審議   議案第66号 千曲市環境整備事業基金条例制定について   議案第67号 地方税法第314条の7第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人を定める条例の一部を改正する条例制定について   議案第68号 千曲市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第69号 千曲市一般廃棄物の処理手数料に係る収入証紙に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第70号 千曲市まちづくり基本条例の一部を改正する条例制定について   議案第71号 千曲市保育所条例の一部を改正する条例制定について   議案第72号 千曲市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について   議案第73号 令和3年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について   議案第74号 千曲市余熱利用施設の指定管理者の指定について   議案第75号 千曲市あんずの里物産館の指定管理者の指定について   議案第76号 千曲市総合観光会館の指定管理者の指定について   議案第77号 訴えの提起について   議案第78号 訴えの提起について   議案第79号 訴えの提起について   議案第80号 市道路線の廃止について   議案第84号 令和3年度千曲市一般会計補正予算(第8号)の議定について   請願の受理について---------------------------------------● 本日の会議に付した事件……前記議事日程のとおり---------------------------------------● 出席議員(20名)   1番   林 慶太郎君      11番   飯島 孝君   2番   田中秀樹君       12番   中村眞一君   3番   聖澤多貴雄君      13番   倉島さやか君   4番   宮下繁明君       14番   前田きみ子君   5番   中村恒彦君       15番   袖山廣雄君   6番   川嶋敬信君       16番   小玉新市君   7番   吉池明彦君       17番   荻原光太郎君   8番   金井文彦君       18番   和田重昭君   9番   北川原 晃君      19番   柳澤眞由美君  10番   滝沢清人君       20番   和田英幸君---------------------------------------● 欠席議員(なし)---------------------------------------● 説明のため出席した者の職氏名   市長        小川修一君   次世代支援部長   中曽根昌彦君   副市長       大内保彦君   経済部長      小林千春君   総務部長      北澤武彦君   建設部長      湯本永一君   企画政策部長    齊藤清行君   教育長       小松信美君   市民環境部長    竹内 康君   教育部長      島田栄一君   健康福祉部長    荒川愛子君---------------------------------------● 事務局出席者氏名   議会事務局長    堀内 登君   議会事務局次長   岡田敏彦君   議事係長兼調査係長 越石潤一君   書記        池田貴広君---------------------------------------午前10時 開議 ○議長(和田英幸君) 定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(和田英幸君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に基づき、順次発言を許します。 19番、柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 議席番号19番、公明党、柳澤眞由美です。順次質問いたします。 大項目1点目、インフラ整備により、本当に安心・安全で豊かなまちになるための千曲市の計画と覚悟を伺います。 今回、一重山2号線の整備について質問するのは、整備の目的を行政が分かっているだけで、市民の皆さんには、なかなか全容が見えず、理解が進んでいないと感じたからです。道路、上下水道、公営住宅、学校など、生活や産業の基盤となる社会資本は、国や地方公共団体が整備するもので、その効果は計り知れません。インフラ整備の本質はストック効果と言われ、地域の生産性を向上させ、生活の質を向上させる効果を長期的に生み出します。また、フロー効果として、整備のための投資を行う期間中、建設業、資材業など、工事に関連する産業の経済効果が高まります。 そこで、小項目1として、一重山2号線とその先線が描く、千曲市の未来について、1つずつ、伺います。 1つ目、一重山2号線道路改良事業について、概要など、市民への情報提供は十分ですか。工期、予算、都市計画変更手続、市民への情報発信の方法などなど、通告したことについて伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線について、市民への情報提供は十分かについてでございます。 一重山2号線は、千曲市産業連携道路ネットワークに位置づけられた東西連携軸となる基幹道路の一部で、国道18号、国道403号及び県道白石千曲線を結び、沿線の産業拠点や同時に検討が進んでおります屋代地区におけるスマートインターチェンジとの連携を図ることになっています。 道路の線形につきましては、都市計画道路一重山線全体の線形をベースとし、スマートインターチェンジとの接続を考慮して、一部西側へシフトする必要があることから、令和3年2月に道路沿線地権者及び関係者を対象にしまして、測量設計に関する内容も含めた説明会を開催いたしました。 さらに同年3月、「屋代地区開発の「いま」vol.2」を市内全戸に配布するとともに市ホームページにも掲載し情報公開に努めております。 現在は、現地測量及び土質調査が終了しましたが、同時に進行する屋代地区開発において、大型商業施設を核としたまちづくりから転換を図り、新たなまちづくりを目指す方針で検討されていることから、道路規格の見直しについて検討を進めている状況でございます。 なお、市報10月号にて全市民向け、同月に沿線地権者及び関係者へ、現在の進捗状況を案内させていただいておりますが、今後も市報や市ホームページを活用し、地権者、関係者はもちろん、全市民へ適期を逃さず、情報提供、情報共有を図るよう努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 用地買収などのお話は今ありませんでした。道路の規格の見直し、土質調査、測量などを行っているということですが、この用地買収、あと、都市計画変更についての申請は予定どおり進んでいるのですか。もう一度伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) まず、1点目、用地買収につきましては、現在、用地買収に関連する調査を進めておりまして、用地買収自体は来年度以降に実施したいと考えております。都市計画の変更につきましても、屋代の開発の状況を見ながら、また、一重山線の先線の変更等を勘案する中で、時期を確認して対処してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 都市計画変更、都市計画道路の変更は先にやらなくていいのでしょうか。こういうことを私たちは考えてしまいますが、千曲建設事務所とも、いろいろ連携が必要ではないかと思いますが、その点についていかがですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 都市計画決定の変更につきましては、先行してやるのが望ましいとは思いますけれども、事業の実施に当たっては、特に支障となるものではございません。 それと、県との連携ということでございますが、都市計画決定の変更につきましては、当然、県との協議が必要になりますので、都度、打ち合わせを行って、指導等の協議をいただいておるところでございます。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 関連しますので、2点目、一重山2号線の先線整備から千曲市の未来図は描いていますか。一重山2号線の先線の具体的な構造、構想、未来図が見えないため、市民の皆様から、実現不可能なのか、無駄なのかと思われることを払拭するための質問です。先線の具体的な概要、整備の優先度、先線のコース、完成のための関係機関との交渉、建設事務所や県・国との連携、つながりが必要ですが、進捗を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 一重山2号線の先線整備から千曲市の未来図は描かれているかについてでございます。 昭和40年、都市計画決定された都市計画道路一重山線は、計画決定の後、道路延長や幅員などを含めた計画変更を数回行っております。その後に、現在の都市計画道路一重山線として位置づけられております。 高速道路の開通など交通体系の変化の中、幹線道路として、また東西を結ぶ環状道路として流入交通を分散させる機能を持った重要な路線であると認識しております。 都市計画道路整備プログラムにおきましては、一重山2号線から県道白石千曲線を交差し、新幹線高架橋下を通り、トンネルにより一重山を越え、市道1050号線と県道姨捨停車場線の現道を振替道路とする線形等の見直しをしたところです。 また、整備の優先度につきましても、優先度の高い区間の中から適時事業化を推進することとし、当該区間については、中期、おおむね5年から10年でありますが、県に事業化の要望をしていく重要な路線であると認識しております。 事業を行う中での土地の取得について住民への説明ということですが、いわゆる先線の線形について、現計画線では現道もなく、実現性も低いとして、現道の有効活用という円滑な交通処理を目的として見直しを行うこととしまして、今後は、事業主体が決定した後、都市計画決定の変更手続の中で、住民説明会のほか、変更図書の閲覧、公聴会の開催などを進めていくこととなります。 先ほど申し上げましたとおり、通過交通の分散ですとか、災害時の早期支援など、多面的機能をもって、将来、都市間を連結する広域幹線道路としての有用性をもって、国・県に御理解を頂戴してまいりたいと考えております。 なお、長野県とは道路整備プログラムの見直しにおける道路ネットワークですとか、一重山線の形状変更など適宜協議をしてまいりましたが、開発を踏まえたまちづくりの方向性が定まる中で、農振除外の計画と整合性の取れた除外手続や用途地域の指定などの相談を併せ、事業主体についても要望してまいります。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕
    ◆19番(柳澤眞由美君) いろいろと御努力いただいていることは分かりましたが、1月23日の委員会でも、今の整備プログラムの変更が説明されております。県との協議は正式な協議なのか、あるいは、水面下での協議なのか、千曲市が道路整備を行うというきちっとした協議なのか、そういうところが、市民から曖昧だと聞こえてきますが、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 道路整備プログラムにつきましては、現在パブリックコメントを経て、市のホームページで公開をさせていただいております。したがいまして、県との協議は、水面下とかではなくて、きちんとした協議を行った後に、そのような形で道路整備プログラムを作成したものでございます。そういったことが市民に伝わってないという御指摘でございますので、さらに、今後努力してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 今、部長がおっしゃっていただきましたが、やはり、市民に伝え切れているか。この点について、インフラ整備は自主財源の涵養策になるという覚悟を市民に伝え切れているか。また、今のような連携をやっているかということで、3点目を伺います。 千曲市産業連携道路ネットワークの構築の構想は千曲市の東西を道路で結ぶ構想で、先ほど部長からもありましたが、初めての東西線です。現在事業が進んでいる雨宮産業団地、屋代工業団地がございます。また、まだ、大規模開発の先が見えない屋代地区エリア、新田工業団地、そして、造成中の八幡東産業団地をつなぎ、「人やモノや文化」を循環させるネットワーク、その効果を市内全域に拡大できる重要な道路一重山線。その先行整備道路として、一重山2号線が構想実現の要になると考えます。時を逃さず、自主財源を増やすためにも、集中と選択で、最も優先的な投資が必要なインフラ整備ではないか。市の覚悟を伺いますが、もう一度、部長の答弁を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) インフラ整備は自主財源の涵養策になるという覚悟を市民に示せているかとの御質問でございます。 現下におきましては、労働力人口の減少や高齢化の進展により、地方自治体の財政は逼迫の度を増していることから、各自治体では自主財源の涵養に取り組んでおります。 当市は、県内有数の交通の要衝に位置し、進出を検討する多くの企業の皆様から注目を集めております。現在、開発が進む雨宮産業団地や、造成中の八幡東産業団地など、これまでのインフラ整備により実を結んだものであり、これらの産業団地が生み出す波及効果は多大で、将来見込める税収は住民サービスの向上に直結し、多くの施策を実施するために必要な財源に寄与するものと考えております。 千曲市産業連携道路ネットワーク構想では、市内既存の都市拠点、産業拠点、観光文化交流拠点などの今あるものと雨宮産業団地、八幡東産業団地などの新たな産業拠点を結び、「人やモノ、文化」の流れを市内全域に波及、循環させる上での優先整備路線を示しております。そして、国道18号バイパスや都市計画道路若宮線、力石バイパスなど、川西地区での整備が順次進み、市内を南北に結ぶ都市計画道路千曲線が開通したことから、東西連携軸となる都市計画道路一重山線の整備に着手したものでございます。 国では、平常時、災害時を問わず、安定的に輸送を確保するため、高速道路などの高規格幹線道路や国道18号などの直轄国道を重要物流道路に指定するとともに、災害時の代替機能強化を進めております。更埴インターチェンジ、(仮称)屋代スマートインターチェンジから姨捨スマートインターチェンジを結ぶ東西連携軸は、高規格幹線道路の代替機能を有し、ルート上に位置する八幡東産業団地には、災害時の大型重機などの出動時の機動力が、雨宮産業団地には、物流倉庫の備蓄や緊急避難場所としての機能が期待されております。 都市計画道路一重山線の全線開通には、10年、20年という時間はかかりますけれども、議員の皆様のお力添えをいただきながら、引き続き、国や県に力強く働きかけ、早期開通を実現してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 今、部長の説明にございましたが、やはり、東と西をつなぐ。そして、東から西へ入る。そして、その人たちが、戸倉上山田へ流れていく。これは大変期待できる重要で、自主財源涵養策としても、希望を生み出す東西線だと思います。今、力強く答弁していただきましたが、市民に伝え切れているか、市民が希望を持てる整備になるか、これが最も大事でございますので、今、覚悟は部長さんの答弁でお聞きしましたが、最後に4点目として、市長の覚悟をお聞きします。 4つ目、トップセールスマンとして、小川市長の決意と具体的な行動は何か、伺います。 市道一重山2号線の接続道路は国道403号、県道白石千曲線等0.8キロについて、千曲建設事務所と協議して進めると説明されています。千曲川を挟んで東西を結ぶ画期的なネットワーク道路です。一刻も早く整備が実現できるよう何をしますか。一刻も早くといっても、ほかの自治体の例としても、やはり、15年から20年、25年と整備に時間はかかりますが、県との協議・連携・協働が強く求められると考えます。さらに、国道がありますので、国との連携も必要です。 小川市長は就任から1年が経ちました。産業連携道路ネットワーク構想は、千曲市の未来を大きく変え、希望を生み出すストック効果の大きい施策です。市長の決意と具体的な行動を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私の決意と具体的な行動は何かとのお尋ねでございますが、議員御指摘のとおり、インフラ整備、基盤の整備が自主財源の涵養確保につながる投資であることは自明の理であり、都市計画道路一重山線や屋代地区のスマートインターチェンジの整備は千曲市の将来を見据えた最重要課題であると認識しております。 私も所信表明の中で、基盤整備のストック効果、フロー効果等にも触れさせていただきました。 当然、その早期事業化に向けては、国や県の御理解と御協力が非常に重要であり、本来であれば、国や政権与党をはじめ、県選出の国会議員等に対し、市議会の御協力もいただきながら、積極的に要望活動を行うところでございますが、現在はコロナ禍により、直接出向いての要望活動がままならなかった状況でございます。しかしながら、大人数での要望活動は難しいものの、オンライン形式や文書郵送形式の要望、場合によっては少人数での面会形式の要望など、様々な形での要望活動が可能なことから、強い決意を持って早期開通に向けた粘り強い要望をしてまいりたいと考えておりますし、市民の皆様にも、情報の発信の仕方の工夫をしていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 大変力強い決意をいただきましたが、いろいろな自治体の皆さんの動き、情報を見ておりますと、新しい政権が誕生して御挨拶に行ったり、様々な見えないところや少人数での動きが出てきております。小川市長さんには、私たち市議会としても全面的に要望活動をバックアップしていきたいので、ぜひ、早期に、国へ行く、挨拶する、そして、要望を伝えるお考えはありますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 思いとしてはございます。スケジュール、多方面の調整も必要となることでございますので、前向きに検討していきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) では、次に、小項目2として、安心を保障する公営住宅の考え方について伺います。 先ほども言いましたが、インフラ整備、この公営住宅も自治体の責任で行うものでございます。 今、経済的困窮者、年金で暮らす高齢者が公営住宅を求めています。 条例などでルールが決められ、抽選で入居者が決まっています。抽選に漏れてしまった方の最低限の生活を保障する対策が必要です。住居を保障できるか。お金だけではない真の安心を市民にもたらす公営住宅の事業が必要とされています。 そこで1点目、千曲市の管理する公営住宅の数、入居希望者への対応について、通告をしてありますので、細かくお聞きしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲市の管理する公営住宅の数と入居希望者への対応についてでございます。 市が管理する公営住宅は、屋代南、屋代、埴生、鋳物師屋、寂蒔、薬師堂、志川の7団地でございます。このうち、屋代南、寂蒔団地の平屋住宅につきましては、老朽化により、現在募集を行っておりません。 入居募集については、年2回、8月と2月でございますが、広報、市ホームページ、ケーブルテレビにて周知をしております。募集枠に対する応募者の倍率でございますが、平均して1から2倍程度となっており、入居に関する問い合わせ件数は、電話や窓口相談など月平均5件程度となっております。問い合わせ内容によっては、県の住宅供給公社へ御案内をしております。 県営住宅は、市内には稲荷山、屋代高河原、若宮黒彦の3団地がございますが、これらの住宅への入居については、直近では稲荷山団地のみで、募集1戸に対して、2件の応募となってございます。 市では、応募者が多数の場合はくじ引き抽選による決定となりますが、抽選に漏れた方の希望により、次回の募集までに空きが生じた場合は随時入居の案内をしております。現在、待機期間においては、おおむね1年以内で入居となっております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 月に5件ほど。入居できない人も1年以内に入居できるということではございますが、県営へ案内する以外に、なかなか対応がないのかなと、今、お聞きしましたが、そこで、私から提案します。2点目。民間アパートの利活用の考え方、方針を持っているか、伺います。 抽選に漏れてしまった方への対策として、民間住宅を活用し、借り上げ型公営住宅を提案します。例えば、今、市営住宅の入居募集を停止しているところもございますが、長寿命化で入居できない期間、市営住宅に空きが出るまでの期間、例えば、5年から10年と順次入居待ちを解消する手だてをつくることは真に安心な対策ではないでしょうか。千曲市の計画では、長寿命化計画332戸の市営住宅のうち、個別改善171戸、建て替え40戸、廃止161戸の計画を示しております。入居できない希望者への対策を持つべきではないかと思います。御所見を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 民間アパートの利活用の考え方、方針は持っているかについてでございます。 市では適正な管理により良質な市営住宅を確保し、将来へ継承するため、本年3月に千曲市市営住宅長寿命化計画を策定し、ライフサイクルコストの縮減を図りつつ、良質な市営住宅の確保、維持整備を進めてまいります。 現在のところ入居希望者と供給戸数については、おおむねのバランスは保たれていると認識しているところですが、今後、市営住宅の維持整備を進める上で、供給戸数に不足が生じると予想される際には、千曲市公共施設再編計画の総量削減目標との整合性や、市民サービスの維持を勘案しまして、民間賃貸住宅の借り上げによる公営住宅についても検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) この民間借り上げ住宅、民間借り上げ型公営住宅のことですが、多くの市で取り組んでおります。春日部市、流山市、千歳市、小樽市、木更津市、京都市。今、私が上げたのは僅かだと思いますが、民間住宅の借り上げは、高齢者の居住の安定確保、住宅セーフティネット、良質な住宅のストック、市営住宅建て替え改修への備えになると考えます。お風呂がない。エレベーターがない。古い。そういうところへ我慢して入るというよりも、やはり、民間の空きアパートを活用するなど考えて、過ごしやすい住宅を確保していくことが必要ではないかと、これからは考えます。いろいろ時代は変わっておりますので、古い市営住宅を改修することにこだわるだけではなく、古いものは廃止して、借り上げるという考えも必要ではないでしょうか。さらに、この借り上げ型公営住宅、きれいなアパートを借りておきますと、お試し移住の住居を安く提供したり、あるいは、関係人口を増やせるよう、1年ぐらい住んでもらう。ちょっと行ってみたいなという人に住んでもらう住居を確保する。こういうことが効果として挙げられております。借り上げ型公営住宅をぜひ設けることで、困窮者対策、高齢者対策、災害対策だけではなく、移住定住の促進にもなると考えますが、もう一度伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) ただいま借り上げ住宅は多くの活用ができるとの御指摘でございます。これから検討していくところではございますが、他の自治体の先進事例の御指摘もございましたので、調査をする中で、しっかり研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) いろいろ研究することがございますけども、期間を切ったり、若い力、職員の力を活用したりして、いろいろ進めていただきたいと思います。あまり長く研究期間を設けないでやっていただきたいと思います。 それでは、大項目2、令和3年度補正予算の活用についてに入ります。 1として、エネルギー価格高騰への対応は迅速に。 11月19日に閣議決定した令和3年補正予算案の経済産業省関連の予算では、原油価格高騰で社会経済活動に水を差さないよう、激変緩和措置として800億円の負担軽減措置、省エネ設備導入支援として100億円が措置される予算案です。いろいろな報道が出ております。千曲市も厳しい冬を迎えるに当たって、灯油代だけではなく、ガソリンの高騰の価格などの給付の対応はスピード感が必要であると考えます。そういう支援策が必要であると考えます。計画している施策を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) エネルギー価格高騰への対応は迅速にということで、市で考えている施策でございます。 原油価格の急激な高騰に伴う緊急支援対策としまして、低所得者世帯の負担軽減を図るために、原油価格高騰等緊急対策事業について、必要な予算案を本議会に追加提案させていただきました。 議員おっしゃるように、気象庁の3か月予報によりますと、平年より寒い冬が予測されることから、予算が議決いただけましたら、速やかに対象世帯に支給を行ってまいります。 また、国の政策、さらには、令和3年度補正予算案に注視し、生活、暮らしにお困りの方の状況に寄り添った支援についても万全を期してまいります。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 今議会で提案されておりますので、福祉灯油などは、ぜひ、迅速に実施していただけるように、また、こういうことを評価いたします。 しかし、もっと広い視野で市民生活を見てください。電気・ガス・灯油・食料品が上がり、これからも値上がりが予想されています。冬の暖房費もかさみますが、財布のひもを締めても、市民生活がじわじわ圧迫され、苦しくなっていきます。 原油価格高騰の影響を受ける小規模な事業者。例えば、クリーニング店のボイラーの重油、タクシー会社のガソリン、また、農業、飲食店、宿泊施設だけではなく、子供、障害者、高齢者の社会福祉施設など、燃料費の負担が大きくなると予想されます。まずは、実態を早急に調査するべきではないでしょうか。 国の補正予算が閣議決定されたのを受けて、他の自治体は既に様々な事業設計をしております。千曲市も機敏に敏感に国の動きに呼応しながら、現下の厳しい状況を直視した政策を打ち出してほしい。他市町村を見るのではなく、千曲市民、市内経済を直視し、例えば、買い物支援のクーポン券の再発行や小規模事業者への燃料代支援等々、様々なプランを考えておくべきではないでしょうか。経産省関連の補正予算として通告してありますので、健康福祉部長の答弁ではなく、ここは自治体の責任者である市長に再答弁を伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) エネルギー価格高騰への対応についての御質問でございますけれども、先ほど福祉的な観点からは健康福祉部長より説明させていただきまして、今回の追加提案をさせていただいております。今回は経済対策といいますか、事業者支援についての御質問と理解しました。 現在、経済産業省のほうで、エネルギー価格高騰への対応として、コロナ禍における燃料油価格激変緩和対策事業というものが、議員御指摘のように行われていますが、これは、元売り事業者に価格抑制の原資を支給し、卸価格の抑制をする。そして、そのことによって、小売価格の急騰を抑制するという目的で行われているものと理解しています。 そして、もう1点、省エネルギー投資促進支援事業の補助金というものもあるそうですけれども、これは空調とか、ボイラー、給湯、冷凍・冷蔵設備等の設備を省エネ設備に切り替えると、既存設備を更新した製造業、サービス業等の事業者に対して、設備費の経費を補助するような内容であると理解しています。 議員御指摘の市内の事業者の状況等も、できるだけ早急に現状を調査する必要があろうかと思いますけれども、制度目的が経済対策ということであれば、市内経済の活性化に直接つながるような制度設計をする必要があろうかと思いますので、その内容についても、また、単なるばらまきに終わらないように、しっかりとした制度設計をしていきたいと考えておりますので、検討してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 市内の実態を調査していただいて、必要な経済対策を打っていただけるということを期待して、次の質問に入ります。 選択肢が広がる子育て、教育の政策です。これも国の様々な予算を調査したり、研究したりしなければならないかと思いますが、千曲市独自の新しい保育・教育の選択肢をつくるインフラ整備について伺います。 姨捨スマートインターチェンジを活用すると、中信地方は30分、川西は意外と通勤通学や買い物に便利だねと市外の方から見られています。そこで、川西に新しい保育・教育の拠点をつくり、新たな家族、子供を呼び込む施策を新年度実現させませんか。新しい子育て、教育施設の整備は文化施設などの公共施設の再活用を視野に入れたり、具体的に考えたりしませんか。それは英語中心の新たな選択肢となる教育機関を誘致することであり、ニーズがあります。進出を希望する事業者もあります。国からのあらゆる補助金を調べ、市独自の財源も準備するなど、実現に向かって努力する。小川市政の子育てにとがった政策として期待し、市長の御所見を伺いたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 選択肢が広がる子育て、教育の政策はについてでございます。 千曲市独自で、新しい保育・教育の選択肢をつくるインフラの整備に、文化施設の再活用との御意見をいただきましたが、市内の文化施設はそれぞれ役割を持って建設、運営しております。しかしながら、中には費用対効果が著しく小さい施設もあることから、市民の理解が得られ、賃料収入などが得られるような活用ができるのであれば、地元の御意見も伺いながら検討していく必要があると考えております。 また、主に英語を使用しながら保育や教育を行うインターナショナルスクール等の教育機関誘致につながるスピード感ある施策についても、市民にとって、保育や教育の選択肢が広がることが期待されているところですが、今後、千曲市内に設置を希望する事業者から、進出についての御相談があったときには、市として、どのような関わりを持つことができるかなどを研究してまいります。 なお、地方創生拠点整備交付金でございますが、交付対象は地方公共団体、施設は公有の建築物の新築、増改築等が対象でありまして、修繕は対象外となっておりますので、細かな要件があります、個々の案件により様々な補助金の活用も検討してまいります。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 千曲市独自の投資できるお金がなかなかないということでございますが、しかし、選択と集中で、どこに投資をして、どこを我慢していくか、あるいは、公共施設の統廃合の推進の中で、複合化、見直しもあってもよいのではないかと思います。このコロナを経験して、様々皆さんの生活様式、ニーズをいち早く千曲市としても積極的に取り入れたり、つかんだりして、小川市政のさらなるとがった計画ですね、来年以降の第三次の計画に期待をしております。子育てに力を入れることを強く小川市長の政策の中で感じておりますので、事業者も何回か、小川市長にあるいは市にいろいろ声をかけに、プレゼンに来たと思いますので、この子育て、新しい選択肢になる子育て、教育の政策について、もう一度、お願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 議員御指摘の子育てや教育を中核に据えたまちづくりをすることで、選ばれる都市に生まれ変わることができるというような思いは私も同じでございます。今、策定中の第三次総合計画の素案で掲げた将来像にも、人を育むということがうたわれております。そうした意味では、公共施設の活用の方法を見直す、また、複合施設という御提案もございました。様々な研究をしながら、より外から来る方に選ばれる魅力あるまちにしたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 柳澤眞由美議員。          〔19番 柳澤眞由美君 質問席〕 ◆19番(柳澤眞由美君) 以上で私の質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで10時55分まで休憩いたします。                            午前10時44分 休憩---------------------------------------午前10時55分 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、4番、宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 議席番号4番、一志会、宮下繁明です。本来30分の質問時間で予定しておりましたが、議長より20分でということでございますので、端的に質問してまいります。 大項目1、コロナ禍における市内経済への支援について。 小項目1、飲食店及び食料品卸売業支援事業について。 新型コロナウイルスの感染拡大は落ち着きを見せていますが、市内の観光業をはじめ飲食業、サービス業はいまだに厳しい状況が続いています。10月14日付で専決された6号補正予算による信州の安心なお店支援事業と食料品卸売業支援事業についての執行は、どのような結果となっていますか。また、今回の支援事業についての課題はありませんでしたか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 飲食店及び食料品卸売業支援事業についてでありますが、厳しい状況が続く非製造業をはじめとする地域経済の回復を実現するためには、感染拡大に警戒しながらも様々な施策により経済の活性化を促す必要があります。市としましても、感染対策と経済活動を両立し、市民の命と健康と生活を守るため、国、県、医療機関や経済団体などと連携し、引き続き最大限の取組を行ってまいります。 今年の8月から9月にかけては、県から新型コロナウイルス特別警報Ⅱが発出され、酒類の提供を行う飲食店等には、営業時間短縮などの要請がありました。これにより、県から交付された交付金等を活用しまして、議員さんおっしゃいます消費喚起・事業者支援事業を補正予算第6号で計上し、議会の皆さんにも御理解をいただいております。 このうち、信州の安心なお店認証店支援事業でありますが、県は、県民の皆様が安心して飲食や各種サービス等を利用できる環境をつくるため、しっかりと感染対策を行っているお店を信州の安心なお店として認証しています。 千曲市も、この取組に連携しまして、市内の飲食店等を安心して御利用いただけるように、信州の安心なお店認証取得を促進することを目的として創設したものであります。11月26日現在、市内の247店舗が県から認証されております。本事業実施前に比べて、100店舗ほど増加しております。このことから、認証取得の大きな動機づけとなっていると考えます。 なお、市の支援金の申請は12月1日現在197件頂いております。 また、この制度はパッケージ制度となっておりまして、従業員などに定期的に行う検査の抗原検査キット購入費補助、感染者がもし確認された場合の除染作業費補助を併せて行うことで、安心、安全と風評被害防止に役立つと考えております。 食料品卸売業支援事業につきましては、営業時間の短縮に応じた飲食店などには、県から協力金が支給されましたが、それらのお店に食料品等を納める酒店さんや精肉店さんなどの食料品卸売業は、協力金の対象外となり、支援が行き届いていないことから創設したもので、12月1日現在43件の申請がありました。 これらの事業を実施するには、限られた予算と職員数の中でスピード感を持って取り組む必要がありますが、早期に実施することができたことから、忘・新年会シーズンを前に、信州の安心なお店を増やすことができたのは成果の一つと考えています。また、食料品卸売業支援金を受給した事業者の皆様からは、ありがたいとのお言葉も頂いております。 今後も、国、県の動向を注視し、感染の状況に応じた切れ目のない施策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、小林部長から答弁いただきましたけども、本当に今回の施策はスピード感を持ってやっていただいた。そしてまた、今まで支援が届かなかった卸売業者に対して支援をしていただくことで、本当に私も感謝しているわけでありますけども、いろんなお店を回ってみると、いろんな声がございます。信州の安心なお店ということなんですけども、これも20項目のいろんな検査基準がありまして、夫婦2人でやっているお店の方はなかなか大変だと、だから、私はもう諦めているんですというようなお店があったんです。こういう問題に関しては、ぜひ市独自で県の基準と違って市独自でぜひ支援をしていただきたいというのが一つなんです。 もう一つ、今、卸売業に関しましては、120件の予定に対して43件しか応募がなかったということなんですけども、これも、本当に半分以下の応募っていうことは、本当に私も残念なんです。私も説明に行ったときに、当然ホテル、旅館もその中に含まれると思ったんですけど、今回の施策に関してはホテル、旅館は対象外だということなんです。小さな飲食店は、もう今問屋さん、卸売業から買わずに、注文があったら自分でスーパーに行って買ってくる、コンビニに行って買ってくるというような状態だったんです。ですから、卸売業者から買わない、仕入れ業者から買わないというようなことが、もう2年ぐらい続いているということの中で、やっぱりお得意さんは、ホテル、旅館だということなので、ぜひ、ホテル、旅館も今後入れていただいて、適切な資金ができるようにしていただきたいなと思っております。一応答弁お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 議員さん御指摘のように、私どもにも卸売業の皆さんからそのようなお声をお聞きして、過去の取引事例など、文面上はそうなっていますが、拡大解釈をできるだけするようにして、その制度を皆さんにお使いいただきたいなという、同じ気持ちでおります。そういった中で、さらなる今後の感染の拡大の状況を見ながら、タイミングを見てきちんと対応してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そのようにぜひ、予算から比べて本当に半分以下というのはもったいない状況なんで、ぜひ、今後の対策には活用していただきたいと思います。 続きまして、空き店舗の活用について申し上げます。 温泉街の商店や飲食店の空き店舗が目立ち、観光地としての印象もよくない。市内の空き店舗の実態をどのように把握しているか。 また、若い人たちは、低家賃の店舗を求めています。空き店舗を活用し、若い経営者を育てるためにも、家賃の補助等の支援策は考えられませんか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 空き店舗の活用についてでありますが、現在の上山田温泉街の空き店舗の発生の大きな要因は、新型コロナウイルス感染症による行動制限や外出自粛などによる観光客の減少、企業等による宴会の減少によるお客様の激減であると考えています。また、事業の継承者がいない高齢の経営者が、この先長引く新型コロナウイルス感染症をきっかけに閉店したケースも見受けられます。 新型コロナウイルス感染症が収束するまでは、観光関連は厳しい状況が続くと考えておりますが、その中で、お得な宿泊プランや信州の安心なお店認証推進による需要喚起、温泉街の魅力の創出などによる誘客を実施しているところでございます。お客様が大勢訪れる状況となれば、一定程度の空き店舗は、必然的に解消されるものと考えています。 コロナ禍ではありますが、市内で新たに開店をする創業者は、コロナ前と同様におられます。若い人をはじめとする創業者の存在は、市の活性化のために大変重要なことであり、これを支援することが行政の役割であるとも考えています。 創業者への資金的な支援としましては、千曲市中小企業融資制度の創業支援金による低金利の融資、また、空き店舗等を活用する場合には、家賃や内装や、そういった施設の改修に使える空き店舗等活用補助金があり、若い人に限らず創業される多くの方に活用していただいております。 さらに、創業に当たりましては、市と商工団体によりまして、ちくま創業サポートデスクなど、ほかの支援も行っておりますので、今後も御活用いただければと思います。 御提案の家賃補助につきましては、先ほどお話ししました空き店舗等活用補助金の中に、1年間ではありますが、マックスで20万円という補助もあります。近年は、商業地域の中古不動産が比較的安価に取得できることもあって、若手創業者でも不動産を取得して起業している方もいらっしゃいます。店舗を賃借する事業者と、取得して持ち家としている事業者との公平性などをどのように考えるか等についても、今後検討する必要があります。 空き店舗の実態把握につきましては、コロナ禍である現在のところは実施しておりません。不動産所有者の賃借条件などの御事情やお考え、上山田温泉で御商売をされている皆様、お住まいの皆様のお考えもあると思われますので、観光地である上山田温泉の将来の在り方について考えの下、必要な時期が来ましたら、観光関連事業者の皆さんと連携して検討してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市としても支援していただいているということでありますけども、実態の数はやっぱり把握していただきたいなと、コロナ前と比べてどの程度空き店舗が増えたのか、その状況というのは、ぜひ市として確認をしていただきたいと思います。 そして、その状況が今後どのように改善していくのかということも、ぜひ経済部としても把握していただきたいなと思います。 次に参ります。芸妓文化への支援につきまして、伝統ある上山田戸倉温泉芸寮協同組合の解散は、貴重な伝統文化を守る点からも惜しまれます。県外の温泉地の自治体では、それぞれ独自の支援策を取っています。温泉の大きな魅力を残すためにも、現在個々に活動している芸妓さんに対して、市として支援する考えはありませんか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 芸妓文化への支援についてでありますが、9月議会でも申し上げたとおり、今後、上山田戸倉温泉芸寮協同組合さんが復活して活動する際には、市として何らかの支援策を検討してまいりたいと考えております。 現在、個々に活動している芸妓さんへの支援については考えておりません。 今後、ほかの自治体等の状況等を調査し、お客様の声や芸妓さんのお考え、戸倉上山田温泉旅館組合連合会等のお考えもお聞きしながら、芸妓さんの活動について支援ができるか検討してまいります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今までも、一志会の先輩方も、県外の温泉地を視察しているわけでありますけども、金沢であるとか、新潟の古町、熱海、木更津、それぞれの温泉地で活躍する芸妓さんに対しては、それぞれ自治体で後援会をつくるとか、玉代の補助をするとか、あとまた臨時職員にして観光宣伝に活躍してもらうとか、いろんな援助をしているんです。やはり組合が再建する前に、ぜひ支援をしていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 今後は、戸倉上山田温泉旅館組合連合会を通じて、個々に活動している芸妓さんの調査をしていきながら、現在、温泉内に何名の芸妓さんが活動しているのかもきちんと把握して、まずは解散した組合の復活ができるかどうか調査・研究のほうをしていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 組合が復活する前に、ぜひ今やっている、活動している方々が、本当に辞めてしまう前に支援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に参ります。大項目2、市民の声を聞く会につきまして。 小川市長は、公約で市民の声を聞く会の開催を掲げていましたが、現在、お出かけシェアトークが行われています。一方、議会においては、市民と語る会が市内各地で開かれています。それぞれが市民の率直な声を市政に生かしたいという思いでありますが、それはそれなりに意味はありますが、各地区の課題を解決するためには、市長、そして地元議員、自治会・区の代表者、市民の代表者が、小学校区単位で話し合う車座会議を開催してはどうでしょうか、お聞きします。市長にお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 市民の声を聞く会についてでございます。 現在、行政マネジメント室におきまして実施しております市長と語ろうお出かけシェアトークは、市が設定したテーマやまちづくり等に対する自らの思いを市民の皆さんが直接市長である私と対話をする場として実施をしております。 8月以降、これまでに6回開催してきましたが、参加者からは、「一つのテーマで直接市長と話ができてよかった」、「思いや考えが共有できた」など、好評の声も多く頂いており、お聞きした内容は今後の施策の参考としてまいります。 御質問の市長、地元議員、自治会・区の代表者が、小学校区単位で話し合う車座集会を開催してみてはどうかについてでございますが、初日の金井議員の市民会議に関する質問でも答弁いたしましたように、テーマを設定せずにフリートーク型により、各地区で抱える課題などを中心に語り合い、地元の皆様と情報を共有させていただけるようなお出かけシェアトークをバージョンアップさせた形での検討をしてまいります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市長と議会が車の両輪として協力していくためには、一緒にやっぱり話を聞く、一緒に語るという会が必要だと思いますので、ぜひ、その辺のところを検討願いたいと思います。 続きまして大項目の3、森将軍塚古墳と条里制遺跡の重要性について。 現在開発が計画されている屋代田んぼ一帯は、日本ではじめて条里制の水田跡が発掘された全国の歴史研究者が注目している重要な地域であります。また、森将軍塚古墳からの眺めは、古代からの歴史的空間を追体験できる貴重な景観であり、東京書籍の歴史教科書にも取り上げられる、全国の子供たちが学んでいる場所であります。 文化伝承創造都市を目指す小川市長は、この地域をどのようにかけがえのない宝物であると認識しておられますか。また、一帯の景観と遺跡の保存・活用についてどのように考えていらっしゃるかお聞かせください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 市長にとのことでございますが、私から答弁させていただきます。 森将軍塚古墳と条里制遺跡の重要性についてでございます。 通称屋代田んぼ一帯は、更埴条里水田址として、周知の埋蔵文化財包蔵地でございます。この条里制遺跡は、昭和30年代に行われました発掘調査で、地下に眠っていた条里制遺跡が、当時の姿で明らかとなった点で重要であると認識しております。 また、森将軍塚古墳からの眺望景観は、眼下の都市化により古代の歴史空間とは異なるものの、見渡す山並みなどは基本的に違いはなく、復元された古墳とともに当時を追体験できる貴重なものと考えております。 次に、一帯の景観と遺跡の保存・活用についてのお考えはということでございます。 条里制遺跡につきましては、そのものは地下に眠っておりますので、保存はされておりますが、活用には至っておりません。 一方で、御承知のとおり、森将軍塚古墳館では、出土品等が展示されまして、発掘調査の成果を伝えるとともに、条里制に関する展示も行っております。こうした展示を通じまして、一定の保存・活用は、現在そして今後も図られるものと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今、御説明がありましたけども、そのほかに仁和4年5月に発生した大洪水の跡が埋まっている、過去の災害を研究する上でも大変な貴重な場所だとお聞きしています。 ここで、前回、屋代の市民の声を聞く会で、ガーデンデザイナーの越洋子さんから御紹介いただいた屋代高校1年生の「宝物の行方」という作品をちょっと御紹介したいと思うんですけども、これは、第23回の小諸の藤村文学賞の高校生の部で最優秀賞を取った作品だということです。この文学賞は、例年、毎回2,000名以上の方が応募するという大変な文学賞でありますけども、御紹介したいと思います。田中ゆめのさんという屋代高校の1年生でございます。 「山の上大王見下ろす条里制水田」、これは、私の住む千曲市の名所が登場する「千曲かるた」の中の1枚である。私はそんな将軍塚に登って、屋代の風景を眺めるのが好きだ。この時期の、春の時期の屋代田んぼの風景は、私の中で「死ぬまでに見たい世界の絶景」だというんですね。タマネギの収穫、またカエルの大合唱、秋の稲穂の実り、そういったものの中で豊かな体験をさせてもらった。 この屋代の田んぼに大型ショッピングモールが建設されるという話があることを新聞記事で知った。それを知った当初はとてもわくわくした。なぜなら、私はこの春高校生になったのだが、私の通っている高校は私の家から1分。周りにあるのは農協とコンビニ1軒だけ。女子高生といえば、学校が終わってから友達と話題のスイーツのお店を食べ歩きしたいと思うのだが、そんな女子高生ライフからほど遠い環境にいる私は、高校の近くに遊ぶ場所が欲しいと憧れていた。しかし、また、ここにショッピングモールができるのかと想像してみたとき、そのとき、いつもと変わらない風景との対比に、私は何か違和感を感じた。ショッピングモールができてほしい気持ちと、屋代田んぼの風景が見られなくなってしまったら寂しいという気持ちが、自分の心の中で複雑に揺れ動いていることに気付いた。今年、市議会議員選挙が行われた。今年から18歳選挙が導入され、若い世代の心をつかもうとする地元の候補者が、「地域活性化のためにショッピングモールを誘致します」と、選挙カーから大きな声で叫びながら高校の前を通った。それを聞いた私の中に、若い人みんながみんな、ショッピングモール誘致に賛成するとは思わないでほしいという思いが湧いてきた。歴史あるものや自然を破壊し、新しいものを造り、便利な、物質的な豊かさばかりを求めることに、私は疑問を感じている。 私は、ショッピングモールより、弥生時代から続き、その豊かな実りで屋代の人々の生活を支えてきた屋代田んぼのほうを後世に残すべき屋代の貴重な「宝物」だと思っている。地域の人はもっと関心を持って話し合うべきではないだろうか。失ったらもう戻せないものなのだから。 将軍塚の山の上から屋代田んぼを見下ろしている大王様は、屋代田んぼの金色のじゅうたんがコンクリートの建物に変わってしまったら、どう思われるだろうか、という本当に若い豊かな感性があふれている文章なんですけども、これについて市長、御感想を一言お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 今、高校生の作文を引用いただきましての御質問ですけれども、大変高校生らしいさわやかな作文であり、地域への愛着が感じられるすばらしい文章でございました。これまでの生活を支えてきた屋代田んぼを維持したいという思いが随所に表われてきました。 できることなら現状維持で何とか保存ができれば、それはそれですばらしいことですけれども、実際問題のところ後継者がいらっしゃらない、地権者の方々からどうにかしようという御提案があって、今、開発の話を市が見守っている状況です。大型ショッピングモールの誘致については、私が方向転換をはっきりいたしまして、大型ショッピングモール誘致は見直すということで行いました。それで、新しいまちづくり提案について、地権者の方々からの御提案をお待ちしているところであります。 いずれにいたしましても、今までの歴史、文化を大切にするという思いは、私は、否定するものではありませんし、その積み重ねの上で今日があると考えております。 その一方で、私たちの時代で新しい文化を創っていくという文化の創造という点を、私は将来像に掲げさせていただいております。古代の暮らしぶりの保存は、また何らかの方策で考えていければと思っておりますけれども、現状は、今ある私たちが、また将来の子や孫の代に、将来世代にどういった持続できるまちにしていくかというのが、今、私が政治家として課せられた使命であると認識していますので、いろいろな考えがあることは十分に承知をしております。お互いに歩み寄って、よい結論が導けるようなものにしていきたいという思いであります。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ぜひ、このような思いがあることを大切にしていっていただきたいなと思います。 続きまして大項目の4、屋代地区の開発につきまして。 小川市長は、3月の議会で、従来のイオンありきの大型商業施設誘致を断念し、新たなまちづくりを目指すと方針転換しました。現在までに屋代地区の開発に関して、スマートインター、一重山2号線を含めてかかった費用と人件費の総額は幾らになりますか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) かかった費用と人件費の総額は幾らになるかについてでございます。 土地区画整理事業、スマートインターチェンジ整備事業、一重山2号線整備事業に、平成28年度から令和2年度までかけた委託料等の決算額と、主要な施策の成果に関する説明書に記載した給料等の人件費の合計額は2億4,263万円でございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 続きまして、平成30年10月、昭和株式会社から調査報告書の内容では、開発が難しいと準備会役員が判断し、地権者や議会に報告しなかった。しかし、岡田前市長がこのことを知りながら、進出企業との交渉が順調であり、開発を加速するために一重山2号線の建設に着手すると発表いたしました。これは、市長が市民に対して虚偽の説明をしていたということではないでしょうか、お尋ねします。これに関しては副市長、お願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 前の市長が虚偽の説明をしていたのではないかという御質問でございましたが、この真意は本人でないとちょっと分からないところがございます。ただ、時間がかかっているものの、課題を一つ一つ解決しながら進んでいるという思いから、「順調」との発言をしたのではないかと思います。 また、開発を加速するために一重山2号線の建設に着手するという部分についてですが、確かに屋代地区の開発は、土地区画整理組合事業の成立と幹線道路整備、企業誘致の3つの要素がお互いに縛り合って進まない要因となっていたことから、一重山2号線を切り離せばその部分の課題が解決するという面もございました。 しかし、これまで答弁したとおり、当初一重山2号線は、区画整理で道路用地を生み出し、県に工事をお願いする計画でしたが、なかなか事業化に至らなかった経過がございます。そこで、この状況を打破するため、都市計画道路一重山線の全線開通を早期に目指すためには、市も一定の覚悟を示して、県、国に強く働きかける必要があったということ、また、屋代スマートインターチェンジの早期事業化を目指す上でも、接続道路の開通見通しを示す必要があったこと等々、これらを総合的に判断しまして、この道の開発も進めていかなくてはいけない。そうしたことを総合的に判断して、前市長におかれましては、この発言になったと解釈しているところでございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 結果的には、昨年の市長選挙で小川市長が当選されて、大型商業施設は全然進んでいなかったこともはっきり分かっているわけですけども、その内容は、副市長さんが一番分かっていたと思うんです。やっぱり結果が大事ではないかなと思うんです。その辺について、実際に行われていたことと発表が違ったということは、市民から大変な不信感を持たれるもとだと思います。そのようなことがあってはならないと思うわけですけども、それについて副市長どう思いますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 結果として、ちょっとその辺に齟齬があったということは事実だと思いますが、ただ、前市長も熱い思いを持っておりまして、そして、相手側の企業からはっきりうちはもうこれで終わりにしますというようなことはなかったと記憶しております。 したがいまして、市長としては、何としてもまだ実現させたいという思いもありまして、そのようなことになったと思うんです。いずれにしましても、その辺の情報の開示については、以前もお伝えしたとおり、ちょっと市でも至らない点があったと反省しておりますので、今後、生かしていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 政治というのは、やっぱり結果が大事だと思うんです。やはり思いがあっても結果がうまくいかなかったら、やっぱりそれは政治的な失敗だと思うわけでありますけども、ぜひその辺のところをしっかり受け止めていただきたいなと思います。 続きまして、主要な施策の成果に関する報告書によりますと、スマートインターチェンジ事業については、事業費の縮減策に行き詰まり、抜本的な見直しを進めるとありますが、抜本的な見直しとは何を意味するのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 抜本的見直しとは、何を意味するかとのお尋ねでございます。 初めに、スマートインターチェンジ整備の工程について御説明をいたします。 スマートインターチェンジは、設置を希望する地方自治体において計画検討を行い、国に設置を要望します。国は、設置の必要性が確認できた箇所を選定し、国の直轄調査である準備段階調査を行い、新規事業化の決定、事業実施、そして開通という流れになります。 近年、地方での計画検討における見通しが甘いことから、準備段階調査に選定された後で整備費が膨れ上がるケースが増えたことから、地方自治体の計画検討における整備費等の見通しについて、これまでよりも踏み込んだより詳細な検討資料が求められるようになりました。 進捗状況でございますが、国には整備効果という面でおおむねの理解をいただいておりますが、整備費が、国が目安とする金額に収まらない状況にあります。 こうした中、国からはスマートインターチェンジの構造も含めた抜本的な見直しも視野に、さらに熟度を高め、経費節減に向けた検討を進めるよう御助言を頂いたところでございます。 なお、スマートインターチェンジ整備は、国の事業であり、最終的にどこへどのような構造のものを造るかは国が決定する事項であり、この位置にこんな構造のスマートインターチェンジが計画されているといったことは、国の了解を得るまで公表は控えたいと考えます。詳しい内容につきましては、もうしばらくお時間を頂きたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 現在、予想される事業費の総額と、国が目安とする事業費というのはどのくらいの金額なのか。 また、今お話があった抜本的な見直しというその中身が今は話せないということなんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、我々が検討するスマートインターチェンジの事業費と差がおおむね4億円程度ございます。 それと、抜本的な対策という部分につきましては、先ほど申し上げましたとおり、国の理解が得られるまでもう少しお時間を頂きたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 4億円ということですが、私のほうでは大体10億円というような数字を聞いているんですけども、4億円で間違いないわけですか。
    ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、経費の縮減を常に検討している最中でございまして、その検討の結果の中から4億円という数字になってございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 抜本的な見直しは、なかなかお話しできないということなんですけれども、例えば、私が考えるに、両方向だけでなく片方だけのスマートインターにするような検討をされているんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 申し訳ございません。その辺も含めまして、もう少しお時間を頂戴したいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 小川市長は、屋代開発に関しましても、情報公開が足りなかったということで、情報公開をするという方針でありますので、ぜひ、市民が一番関心があることなんで、その辺のところをしっかり情報公開をしていただきたいと思います。 続きまして、今後の新たなまちづくりによる開発については、費用対効果はどのように見込んでいますか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 新しいまちづくりの費用対効果はとのお尋ねでございます。 経済波及効果や事業収支推計につきましては、建設経済常任委員会で報告いたしましたとおり、今後、準備会からの提案されるまちづくり構想案に基づき見直す予定でございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) まちづくり構想案が、なかなか出てこないんです。当初、9月には報告がある、10月には市議会に示せるという話だったんですけど、もう12月になっていまだにない。これは、いつ頃出せるんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、地権者でつくる準備会のほうで検討を進めている最中でございます。もう少しお時間を頂きたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 「屋代開発のいま」という案内には、まちづくり提案者ということが書いてあるんですけど、まちづくり提案者というのはどこの誰なんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 現在、準備会で進めている案件でございます。準備会の了解を得てお知らせするようにしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市の重要な事業に対して、提案者の名前も明かせないというのは、本当に市民にとっては不安だと思いますけども、その提案をつくる費用はどうなっているのでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 費用等につきましても、準備会で今行っている案件でございますので、準備会の了解の下にお知らせをしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 全て準備会であるということでありますけども、「屋代開発のいま」の3号、4号を見ますと、自主財源の涵養だとか就業機会を確保するというのを書いているんですけども、中身がないのに何でこのようなことができると言えるんでしょうか。自主財源の涵養というのは、中身があってはじめて分かると思うんですけども、費用対効果も分からないという中で、このような内容のペーパーを市民に配るというのは無責任ではないかと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) もろもろのことをしっかり精査した上で、市民の皆様には今後、しっかり公表をして、お知らせしていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) ナンバー3を見ますと、今まで大型商業施設、人が集まる環境だということだったんですけど、これからは開かれた空間ということで、公園だとかキャンプ場の絵が描かれているんです。公園とかキャンプ場で財源が確保できるんでしょうか、どのように考えていますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 今、議員が御発言された内容につきましては、私ども、まだ承知しておりません。その件については申し上げることはできない状況でございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) これは、「屋代開発のいま」というのは、地域開発推進室で作っているんですよ。部長はこの内容を見ていないんですか。これにちゃんと絵が描いてあるんです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 言葉が足らず失礼いたしました。そこに書いてあるのは、一つの例として記載させてもらっているものでございます。準備会から具体的な内容については、まだ知らないと、そのような答弁でございました。失礼いたしました。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 当然準備会からの提案待つわけでありますけれども、公園だとかキャンプ場が、税収が上がるかといったら上がらないなと思うのは子供だって分かると思うんです。やっぱり市民をばかにするような内容のペーパーを出してはいけないと思うんです。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) まちづくりの中には、そういった施設も必要であると、そういったものがあるからこそ、一つのまちができるという発想の中で、そのような表現をさせてもらったものでございます。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 当然、公園もキャンプ場も必要ですけど、千曲市には大池もある、坊城平もあります。やっぱりキャンプ場はあります。その辺のところを、あまり市民をばかにしたような内容のペーパーを出さないようにしていただきたいなと思います。 続きまして、35ヘクタール一括の土地区画整理事業以外の規模の検討とかありますけども、これは区画整理による開発を断念したということでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 区画整理による開発を断念したということかとのお尋ねでございます。 現在、事業主体である屋代地区土地区画整理組合設立準備会におきまして、開発のコンセプトや開発手法などを含めたまちづくり構想案の検討が進められておりますので、その準備会の判断を注視したいと考えております。 また、構想案が示された場合は、市としてまちづくりの方向性や土地利用の在り方などの基本的な方針が、市の各種計画と合致しているかを精査するとともに、市民や議会、関係団体の皆様との意見交換、開発規制の除外に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 「屋代開発のいま」には、開発の主体は土地区画整理組合設立準備会であり、市は支援する立場とありますけども、今までは市が主体となって企業側と誘致交渉をしていた体制を転換するということでしょうか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 市が主体となっていた企業誘致体制を転換するのかとのお尋ねでございます。 準備会は、まちづくり構想案の策定に際しまして、開発事業の技術・経験を有するまちづくり提言者に実現可能な提案を求めており、これを受けてまちづくり提案者がエンドユーザーを視野に入れた構想を現在練っているとお聞きしております。 市といたしましては、その動向を注視するとともに、優良企業の誘致に向けては市も積極的に情報を提供し、企業立地の実現に向けて協力をしていきたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 今の御説明は、市が今までどおり関わってやっていくということなんでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 企業誘致は、私ども経済部で担当しておりましたのでお答えをさせていただきますが、今まで企業誘致に当たっては、いろんな企業の皆さんと交渉なりお願いをしてまいりました。そういった関係性は生かしながら、今後、まちづくり提案者あるいは区画整理準備会の皆さんが、こういったところにこういった企業といったときには、今まで関係性を持った企業の皆さんを御紹介しながら、一緒に進められたらというお話です。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) そうなれば、市も大いに関わるということだと思いますけど、「屋代開発のいま」を見ますと、土地区画整理組合準備会が事業主体になったと、市は技術的な支援だということですけど、その辺のところを明確にしていただきたいと思います。 いろんな一連の「屋代開発のいま」の情報によりますと、千曲市は年々人口が減っていくんだと、人口が減って将来的なサービス、住民サービスが低下するのを防ぐために、自主財源の涵養ということを掲げてあるわけであります。私は、今日は12月8日、80年前に真珠湾攻撃があって、日本の運命を決めた大東亜戦争の開戦記念日でありますけども、当時はアメリカによって石油が止められ、鉄が止められて、日本はこのままいくとじりじり国力が衰退して滅んでしまう。その前に、一挙に戦争に訴えて局面を打開しようという状況だったんです。 しかし、その当時、直前の御前会議において、海軍出身の米内光政は、じり貧を避けようとしてどか貧にならないように注意してくださいという忠告をした。しかし、流れを止めることができずに戦争に入ったわけでございますけども、今の千曲市の状況を見ていると、人口が減ってじり貧になってくる。だから、社会福祉や住民サービスが低下して維持できなくなってしまうから、開発が必要なんだという考え方でいるわけでありますけども、これが果たしていいのかということを思うわけであります。じり貧を恐れてどか貧にならないようにならないようにということを憂いているわけであります。 小川市長は昨年の選挙で、新幹線新駅誘致の失敗を繰り返さないと強く訴えて市民の共感を得て当選されたわけでありますけれども、この新幹線の失敗の経験を生かしていただきたいなと思っているわけですけども、小川市長のこの失敗を繰り返さないという点に関しての決意と今のお気持ちをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 戦争を引き合いに出されていることは、ちょっと私は、いかがなものかと思いますけれども、いずれにしても新幹線新駅の失敗を繰り返さないというのは、私、確かに申し上げました。それには、そういう同じ轍を踏まないように、今、庁内でも地権者の準備会の提案するまちづくり提案を待って、それを基にどういうふうに市ができることがあるかということを考えていきたいという段階でございます。これから具体的な議論になろうかと思いますので、私としてはしっかり将来の世代に、千曲市のまちが持続可能で、できれば人口も減らさずに、定着させつつ、地域から小さいまちだけど、魅力のあるまちにしたいという思いでありますので、特に将来世代に選ばれるまちづくりという観点で、どのような支援ができるかということも考えていきたいと思っています。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) 市民の思いは、小川市長の昨年の選挙戦で強く訴えられたあの言葉を信じていますので、ぜひ、それを忘れないようにやっていただきたい。既に2億4,000万円以上の大金が投じられてやっておりました。しかしながら、何もまだ見えていないと、こんなことは考えられないことだと思うんです。市民から見たら、何をやっているのかと。今からまちづくり提案を待ちますなんていう話は、考えられないことだと思います。ぜひ、その辺のところは慎重に、また、市民に分かるように説明をして、事業を進めていただきたいなと思います。 最後に、大項目の5、上山田戸倉出張所の充実につきまして申し上げます。 市民窓口から出張所となりましたが、業務内容には変化が見えません。昨年来、地元自治会から再三にわたって業務の充実が要望されていますが、検討の結果はどこまで進んでいますか、お尋ねします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 上山田戸倉出張所の充実についてお答えをいたします。 本年9月、定例市議会の宮下議員の質問にもお答えをいたしましたが、10月1日から出張所といたしましたのは、4月からの上山田戸倉市民窓口係の利用状況を踏まえまして、今後も必要な業務と判断できたため、地方自治法第155条第1項の規定に基づきまして、条例で出張所と定めたものでございますので、出張所条例の制定により、これまでの業務内容が特段変わるものではございません。 しかしながら、これに合わせまして、10月1日付の人事異動で、課長職の出張所長を配置いたしまして、責任者としての権限拡大を図るとともに、出張所長を災害時の第1号配備として、避難所の開設責任者として、防災面での充実も図ったところでございます。 また、年明けの1月11日からですが、現在、市民課において無料の顔写真の撮影を行っておりますマイナンバーカードの申請支援業務を出張所においても開設する予定で準備をしておるところでございます。 なお、今後の業務内容の充実につきましては、出張所と本庁舎とを行政ネットワークで結ぶリモート窓口について、先進地の視察等を実施をいたしまして、検討を進めているところでございますが、いずれにしても市民の皆様の利用状況等を見ながら、費用対効果の観点も踏まえ、今後の業務内容の検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 宮下繁明議員。          〔4番 宮下繁明君 質問席〕 ◆4番(宮下繁明君) この8月に、竹内部長、北澤部長と一緒に、上田市の支所並びに長野市の支所も見学いたしました。私も先日、佐久の臼田、浅科、望月を見てきましたけども、全て住民サービスというのは、最優先しているんです。費用対効果と別問題でやっているんです。ぜひ、その辺のところを大事にして、住民サービスを維持していただきたいと思います。もう一度お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 竹内市民環境部長。          〔市民環境部長 竹内 康君 登壇〕 ◎市民環境部長(竹内康君) 先ほど答弁した内容と変わらないとは思いますけれども、住民サービスは非常に大事だと私ども考えております。市民課中心に極力、今までも皆さんの御要望にお応えできるように取次ぎ等を増やしておりますので、ぜひその辺も評価いただければと思っております。また、我々も努力をしたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(和田英幸君) ここで、昼食のため午後1時まで休憩いたします。                            午前11時54分 休憩---------------------------------------午後1時 開議 ○副議長(柳澤眞由美君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ここで、小林経済部長より発言を求められておりますので、これを許可いたします。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 補足説明をさせていただきます。 先日の中村眞一議員さんの御質問に対して私の答弁で、善光寺の御開帳関連で、お朝事シャトルバスの運賃は300円から500円と申し上げましたが、拝観料等を含めて、バス乗車する際はセットで1,000円をお支払い頂くということでございます。 また、バスの運休日もあるとのことですので、詳しくは事業実施団体の信州千曲観光局にお尋ね頂きたいと思います。 以上を補足させていただきます。 ○副議長(柳澤眞由美君) 続いて、7番、吉池明彦君議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 議席番号7番、一志会の吉池明彦でございます。 新型コロナの感染がようやく落ち着き、安心な生活が戻りつつあります。しかし、新たなウイルスの感染が報告され、まだまだ不透明であります。 暗いニュースが続く中、明るいビッグニュースが公表されました。長野市に本社のある新光電気工業株式会社の市内への工場進出でございます。技術系若者の職場が確保できること、これ一つとっても大変大きなことでございます。皆さんと同様に紳士である新光電気さんと千曲市、共に発展していくことを大いに期待しているところであります。 それでは、通告書に従いまして、質問してまいります。 大項目1、ICT活用ビジョン及びDX推進プランについて。 国は、平成12年にIT基本法を定め、IT戦略の推進をスタートしました。ICT、情報・通信技術やDX、デジタルトランスフォーメーション、デジタル技術を駆使してあらゆる業務の生産性や効率を高めることは、行政の効率化に加え、多様化する市民サービスへの対応や市民満足度の向上につながるものであります。 計画では、ICTをさらに推進し、業務の効率化や市民サービスの向上を図ることになっています。従来計画の39事業の評価を踏まえ、新たに32事業を計画し、3か年計画がスタートしております。 小項目1、行政マネジメントのスリム化・効率化について。 基本目標3-1にあるデジタル・ワークスタイルへの転換にある以下2事業。 1、行政文書の電子化及び電子決裁基盤の導入。 成果目標は、電子決裁システムの導入による起案から決裁までの事務の効率化・省資源化となっている。 2、コミュニケーションツールを活用した業務の効率化の推進。 県のDX戦略に基づく、スマート自治体推進ワーキンググループとの連携を考えている。 以上、取組内容と進捗状況をお尋ねをいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) 行政文書の電子化及び電子決裁基盤の導入事業の取組と進捗状況についてでございますが、行政事務の効率化を進める上で、行政文書のペーパーレス化によります電子的管理については、内部事務DXを進めるための必要な手段であると考えております。 市では、今年度から県と市町村で構成する自治体DX推進ワーキンググループ、それから内部事務DX検討チームに、情報部門の担当職員、総務部門の担当職員が参加をいたしまして、情報共有や意見交換を行っております。文書管理・電子決裁システムの共同調達についての検討を行っているところでございます。 現在は、市単独でも複数のITベンダーからヒアリングを行っておりまして、今後のシステムの導入に向けまして、関係する部署・部局と連携をして検討してまいりたいと思います。 それから、もう一点、コミュニケーションツールを活用した業務の効率化の推進事業の取組、進捗についての御質問でございますが、職員の連絡や情報共有のために必要な電子掲示板、それからスケジュール管理、メール機能を有するグループウエアを更新をして、無線LANなどの庁舎機能を生かしたコミュニケーション共有基盤の再構築によりまして、事務処理を標準化することで効率化を図るものでございます。 こちらの事業につきましては、来年度中の更新に向けて文書管理・電子決裁システムなど、今後導入を予定するシステムとの連携機能を十分配慮をした上で、仕様の作成に取りかかるなど、更新事業に着手してまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 次に、提案ですけれども、1、市民の関心を高めるため、行政手続の何がどのように変わり利便化していくか、分かりやすく伝えること。 2点目、今後、推進する移住・定住者に向けて、事務手続や各種申請が一括可能な分かりやすいマニュアルを作成してはどうか。 3点目、市民サービスに直接関連するマイナンバーカードの普及率など、進捗状況をグラフ化し、玄関や各行政窓口に掲示、見える化し、市民との一体感を醸成したらどうか。 以上、3点の提案についてお尋ねをいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) 1点目の市民の行政手続を今後どう利便化していくかというお尋ねでございますが、証明書などの発行につきましては、これまでに郵便局における住民票や税関係証明書等の交付、マイナンバーカードを使った住民票等のコンビニ交付を行っております。それらに加えまして、11月1日からは、税関係証明書の郵送交付をオンラインで申請できるサービスの提供も開始をいたしました。 今後、申請可能な証明書の種類につきまして、拡大をしていく予定でございます。 その他の行政手続といたしましては、子育て関係や介護関係の手続のオンライン化を進めてまいります。これは御質問にもありましたが、総務省が策定をした自治体DX推進計画で示された方針に沿ったものですが、マイナンバーカードを使って、御自身のパソコンやスマートフォンで手続をすることによりまして、来庁する必要がなくなったり、申請書類の手書きをなくしたりするといった利便性の向上を図ってまいります。 それから、2点目の新規定住者の手続・申請に関するマニュアルの作成という御質問でございますが、現在、千曲市ホームページにおいて、くらしの手続きナビのサービスを提供しているところでございます。 これは、ライフイベントに関して必要な手続につきましては、世帯の状況によって異なるということから、くらしの手続きナビでは、順番に表示される質問に回答していただくことで、必要な手続と、手続を行う場所、それから、手続に必要な持ち物を事前に一覧で知ることができるようになっております。御自宅のパソコンやスマートフォンを使って確認することができますので、こちらのサービスを御活用頂ければと考えております。 それから、3点目の市民サービスに直接関連する進捗状況の見える化についてでございますが、御提案にありましたマイナンバーカードの普及率につきましては、市の人口に対する毎月1日現在の交付枚数と交付枚数率を、まずは庁舎1階の掲示板、あるいは玄関付近にありますモニターに掲示することを考えております。 そのほかにも見える化したほうがよいと思われるものにつきましては、今後また一つ一つ検討して、実現に向けて取り組んでまいりたいと思います。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 小項目2に入ります。 ICTの基盤整備とセキュリティ対策について。 基本目標4である、未来を支える情報基盤の確立の施策、ICTガバナンスによるリテラシー向上・情報セキュリティ対策の強化には、4事業があります。この事業は、優先すべき事業であると同時に大変重要であります。 新聞の情報によれば、今年10月末、徳島県の病院のシステムに国際ハッカーが侵入し、復旧と引換えに金銭を要求されました。いわゆる悪質なランサムウェアと言われるものです。 当病院は10年前から電子カルテに切替え、現在、8万5,000人分の電子カルテが閲覧できない状況であり、命を守る重要なインフラが大きな損傷を受けています。国際的にも、サイバー攻撃に対するセキュリティがクローズアップされています。 以上から、以下4事業の具体的な取組と進捗状況をお尋ねします。 1、DX推進体制の整備。DXの体制の整備は進んでいるか。 2、データ利活用のためのデジタル人材の育成。人材は確保されたか。 3、ICT業務継続計画、いわゆるBCPの作成。調査、準備は進んでいるか。 4、情報セキュリティマネジメントの実施。セキュリティ委員会は発足したか。 加えて、今まで外部からの不審なアクセス等、セキュリティに関する事案の有無と、その対応について、併せてお尋ねをいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 齊藤企画政策部長。          〔企画政策部長 齊藤清行君 登壇〕 ◎企画政策部長(齊藤清行君) 1点目のDX推進体制の整備についてでございますが、現在、市におきましては、副市長をCIO、最高情報統括責任者といたしました千曲市情報政策推進本部の体制の下で、DXの推進を図っております。 今回、国が示す自治体DX推進計画では、限られた予算の中、短期間で自治体情報システムの標準化・共通化や行政手続のオンライン化などを着実に進める必要があります。 また、積極的にデジタル技術やデータを活用いたしまして、市民サービスの向上や業務の効率化を図ることを目的としておりますことから、今後は、さらに全庁的・横断的な連携強化のため、効果的な推進体制を整備してまいります。 それから、2点目のデータ利活用のためのデジタル人材の育成、確保についてでございますが、DXを推進していくためには、高度なデジタル技術等の知識、能力、経験などを有することが必要でありまして、デジタル人材の確保と育成は急務であると、御質問にもあったとおりかと考えております。 現在のところ、全国的なデジタル人材不足のため、外部人材の確保までは至っておりませんが、県などと必要な情報交換を行いながら、人材の確保に引き続き努めてまいります。 なお、総務部所管ではございますが、今年度の市職員採用試験におきまして、社会人経験者の情報技術職員を募集をいたしまして、2名を採用することとなりましたので、今後、適正な職員配置を図ってまいります。 一方、内部人材であります情報政策の担当職員の育成につきましては、国の主催する研修会はもとより、長野県及び県内の市町村が参加をいたします先端技術活用推進協議会において、情報交換や意見交換を行う中で、デジタル知識の研さんに努めております。 また、一般職員におきましては、今年度もITリテラシー研修、情報セキュリティ研修の場を設けまして、知識の習得に努めているところでございます。 現下の市の業務を遂行するには、デジタル技術やデータの利活用が当たり前となっておりますので、引き続き職員の意識啓発に努めてまいります。 それから、3点目のICT業務継続計画の作成についてのお尋ねでございますが、ICT業務の継続計画の作成については、災害や緊急事態発生時における重要業務の継続性を高め、最短での業務の復旧を図ることを目的とした計画でありますので、第3次の地域情報化計画から継続して取り組んでいる事業でございます。 令和元年度の新庁舎の移転に伴います、業務内容の変更やシステムの施設の移転などによりまして、業務継続計画のリスクの設定を大幅に見直す必要があるために、計画の作成を見送っておりましたが、今回のDXアクションプランにおきまして、作成していくというものでございます。 現在のところ、来年度にネットワーク環境基盤の更新を控えていることを見据えまして、千曲市業務継続計画との整合を図りながら、ICT版の業務継続計画を作成すべく、今、準備を進めているところでございます。 それから、もう一点、4点目の情報セキュリティマネジメントの実施というお尋ねでございますが、御質問にありましたとおり、市が保有する情報資産を適切に管理をし、ウイルス感染や不正アクセスなど様々な脅威から情報基盤を守るために、情報セキュリティマネジメントは継続して強化すべき重要な取組でございます。 今年度は、情報政策担当の職員にあっては、サイバーセキュリティ研修やインシデント発生時の対応研修を受講いたしました。そこでスキルを身につけて、組織全体としても情報セキュリティポリシーの啓発と情報セキュリティ技術や情報倫理、あるいはまた個人情報の取扱いに関する基本的、または専門的な知識の習得のための研修を行っているところでございます。 なお、御質問にありましたが、現在のところ、外部からの不正アクセス等の情報セキュリティインシデントの事案につきましては発生しておりませんので、情報セキュリティ対策の評価と必要な強化策を講じるための情報セキュリティ委員会の開催は、今のところございません。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 多くの計画が大体3年とか5年ということで、複数年でありますよね。ですから、単年度ごとローリングされているとは思いますけれども、その進捗管理とプロセスの進捗については、委員会のほうできちっと報告、あるいは公表していただきたいと思います。 それでは、大項目2、千曲市国土強靱化地域計画について。 東日本大震災を契機として、平成25年国土強靱化基本法が公布、施行され、今年3月に千曲市国土強靱化地域計画(以下、強靱化計画)が策定されました。 気候変動により激甚化する自然災害への対応は、行政の優先すべき重要課題となっています。基本目標は、安全安心な国土・地域・経済社会の構築をすることであります。関連する計画は、総合計画をはじめ、防災計画まで、11の事業計画があります。ハード事業とソフト事業を組合せ、より効果的に推進することになっております。 小項目1、想定すべき水害リスクは何か。 計画の第2章、本市を取り巻く災害リスクの1項、千曲川の概況と災害リスクに、過去の災害について、地震災害と風水害が詳しくまとめられています。 次に、想定される地震被害が詳しく記されています。 想定される風水害の記述がありません。気候危機と言われ、激甚化する風水害の具体的な想定なくして、対策はあり得ません。 1、想定される風水害がないのはなぜか。 次に、水害で優先して想定すべきは、堤防の決壊と考えます。 2、リスクシナリオ、起きてはならない最悪の事態や、第4章の取組、発災事例に堤防決壊が具体的に上がっていないのはなぜか。 以上、2点お尋ねをいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 千曲市国土強靱化地域計画の中に、想定される風水害被害の記載がないことについてでありますが、本計画には令和元年東日本台風による被害等を踏まえて、起きてはならない最悪の事態を想定し、必要とされる河川改修や水害に強い施設への改修などの施策を盛り込んでおりますが、議員御指摘のとおり、想定される具体的な災害の記述は、参考にした長野県強靱化計画に特段の記載がないことから、記述がされておりません。 ですが、本年5月に全戸配布した改訂版防災ガイドブックでは、洪水災害に係る想定浸水深について記載をしておりますが、被害想定を明記することで、風水害対策の重要性や必要性をより分かりやすく説明できることができるため、計画更新の際には、風水害被害についてもしっかりと記載をしてまいります。 次に、発災想定事例として堤防の決壊を含めるべきではないかとのお尋ねでございます。 本計画は国の国土強靱化基本計画や長野県強靱化計画を参考に作成したため、想定される発災事例は河川等の氾濫と記載してございますが、対応方策としては、河川改修や雨水貯留施設の設置など、堤防の決壊にも備えた施策を講じております。 ただし、より最悪の事態として、堤防の決壊が生じた場合も、発災事例として次期計画には明記するようにしてまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 身近な被災の現実から、最悪の想定は、やはり堤防の決壊だと思います。 小項目2、堤防の管理は十分行われているか。 今年6月末、戸倉上山田中学校(以下、戸上中学)付近の堤防の修復が行われました。建設事務所が土手ののり面を、占有使用上、市が道路の舗装工事を行いました。大雨のため、住宅側ののり面が崩落し、土石流が住宅へ流れ込んだ事案です。 写真では、路肩とアスファルト面、幅1メートル、長さ約10メートルほどで、おおよそ20立米の土砂が崩落し、埋設ケーブル3本が露出しました。復旧内容は、崩落部を土のうによる復旧と路面の舗装改修、及び道路面を河川側へ傾斜させ、雨水を河川に流れるよう、土のうと排水管も設置しました。 以下、6点お尋ねします。 1、その情報は、どのような経路で入手されたか。市民や地区代表者からか。 2、責任区分はどうか。復旧内容は恒久と考えるか。または、なり得るか。 3、同様な崩落が発生する危険箇所はないか。点検は行われたか。 4、むき出しになったケーブル、直径約100ミリメートルの3本は何のためのものか。 5、堤防の日常管理記録に、今回崩落記録の有無とどんな判断をされたか。 6、国の築堤時の設計データや日常管理の堤防カルテ、安全性データ等、確認したか。 要因は、アスファルトのへこみとひび割れに、雨水が浸透して崩落したとされている。へこみやひび割れは、普通の道路では何ら問題にならない程度と思われます。 提案として、通常道路とは別に、点検基準をより厳しく、また記録のチェック機能も見直しをするべきではないか。 以上、提案を含め、7点をお尋ねいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 堤防の管理は十分行われているかについて御質問頂きました。 1点目の災害情報はどんな経路で入手され、市はどのような対応をしたかでありますが、今回の災害情報は、6月26日土曜日の午前7時頃、近隣施設の職員から市役所に連絡があり、千曲川河川事務所戸倉出張所へ連絡をするとともに、建設課の担当職員が現場確認を行いました。 堤防の路肩とのり面が崩れており、河川管理者の千曲川河川事務所から依頼を受けた建設業者が、堤防の現状復旧を行う準備をしていたため、安全に作業が行えるよう、建設課職員が交通誘導を行い、その日のうちに応急復旧が完了いたしました。 堤防及び道路の復旧方法につきましては、河川事務所と協議を行い、後日、市では堤防工事に合わせ、舗装復旧工事を行いました。 次に、今回の復旧を恒久対策と考えているか。または、なり得るかでありますが、堤防の復旧につきましては、河川管理者である千曲川河川事務所により、現状復旧を行いました。 また、市が占用する道路の舗装復旧につきましては、河川事務所との協議の結果、路面の雨水排水が集中し、堤防に浸透したことも崩落原因の一つと考えられるため、路面勾配を河川側に向けて舗装し、排水を促すことで再発防止を図りました。舗装についても、現状復旧と認識しており、適切な維持管理に努めてまいります。 次に、同様な崩落が発生する危険箇所はないか、点検は行ったかでありますが、市では日常から道路パトロールを実施しておりますが、今回の堤防道路の損傷を受け、堤防道路の路面点検を行い、路面の雨水排水が集中しそうな箇所がないかなど、危険性の高い箇所がないことを確認いたしました。 次に、むき出しになったケーブル3本は何のためのものかでありますが、管理者の河川事務所へ確認したところ、光ケーブルを入れるための管が埋設されており、将来的に光ケーブルを両岸に通すために設置されたものと伺っております。 次に、堤防道路の日常管理記録に、今回崩落記録の有無とどんな判断であったかでありますが、堤防道路のパトロールは週1回行っておりましたが、危険性が高い箇所との判断には至っておりませんでした。 次に、今回、国の築堤設計データや日常の堤防カルテ、また安全データは確認したかでありますが、千曲川河川事務所においては、日常的に堤防の管理を行っており、当該箇所においては、重要水防箇所に指定されていることから、出水時も含め、日常的に状態監視を行っているとお聞きしております。 最後になります。堤防道路の点検基準と点検記録のチェック機能を見直す必要があるのではないかでありますが、今回の堤防の崩落状況を踏まえ、道路管理者として、今回の原因の一つと考えられる路面排水の集中等を考慮いたしまして、梅雨時期等の点検強化により、危険箇所の把握や必要な対策を早期に発見し、実施するとともに、河川管理者との情報共有や連携を図りながら、堤防道路の安全確保に努めてまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 大項目3に移ります。 千曲川堤防に対する危機管理は十分か。 長野市赤沼の皆様の復興への取組には、敬意を表するものであります。身近で貴重な事例から、第2の赤沼を起こしてはなりません。 現在、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトが方々で進められています。市内でも、堤防補強や遊水地整備など、各地で進められています。 今回復旧した東側は、旧戸倉庁舎、保育園、戸上中学、老人介護施設、スーパーなどの大型施設があり、住宅も密集した旧戸倉町の中心部であります。 小項目1、大正橋から戸上中学の間の堤防は安全か。 堤防工事の連絡を建設課より頂き、復旧後の現場を確認いたしました。その際、土手周辺の様子に、大きな不安を感じざるを得ませんでした。 具体的には、1、台風19号で流れが変わり、本流が土手直下に向かって流れていること。 2、堤防のり面の傾斜が急であり、のり面直下に雑木が大小何本か生えていること。増水時には、上流からの流木で立ち木は流され、土砂崩れから堤防決壊への危険が容易に想定できること。 3、今回復旧した付近から下流は、下部のセメントが確認できないこと。 4、波消しブロックらしきものがあるが、有効性に疑問があること。 5、溢水越水時には、のり面の浸食により、堤防の決壊が容易に想定できること。のり崩れ工事の説明図によると、のり面の傾斜は、川側が1対1.2、住宅側が1対1.3となっている。道路工指針では、盛土ののり面は1.5以上、河川堤防指針では、2.0以上が原則となっている。 6、戸上中学の建設時の地質調査では、表層2メートル、砂質土であります。それ以降は、15メートルの深さまでは砂礫の混合であります。 また、歴史的な経過から、浸透、浸食しやすい、透水性地盤と考えられる。 7、堤防の決壊要因となる、浸透、浸食、地震劣化、土質と定数、滑りと安全率、また断面形状は、狭い、高い、急勾配と多くの因子が存在する。 また、経時変化や使用状況から、完成堤防と言えないのではないか。 以下、3点お尋ねをいたします。 1点目、以上7点の状況を把握されているか。また、どう考えるか。 2、経時変化を踏まえ、堤防の強度、のり面形状は、関連法や指針に対し、順法性及び安全性は担保されているか。 3、完成堤防か否か。その判断はいかなる根拠のものか。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 大正橋から戸上中学校間の堤防は安全かとの御質問を頂きました。 まず、現場の状況は承知、把握されているか、どう考えているかでありますが、大正橋から戸上中学校間につきましては、水衝部が堤防に接近しておりますが、コンクリート護岸が施工されており、洗掘対策を実施していると、河川管理者の千曲川河川事務所からお聞きしております。 次に、2点目の現場付近の堤防強度、のり面形状等、順法性と安全性は担保されているかと、3点目の完成堤防か否か、またその判断の根拠はいかなるものかでありますが、現場では、コンクリート護岸と併せて、護岸基礎部の急激な洗掘を緩和する根固め工が設置されております。 また、堤防形状については、計画堤防高及び計画堤防幅は、おおむね計画値を満足しておりますが、のり面勾配が議員御指摘のとおり、2割未満であることから暫定堤防であり、堤体の土質、のり面勾配等から見て、浸透に係る重要な水防箇所に指定されている箇所となっております。 出水時も含め、日常的に状態監視を引き続き行っており、有事の際には、水防団体による活動の協力もしていただくことがあろうかと思いますが、速やかに対応していく考えであることを、千曲川河川事務所からお聞きしております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 今、暫定堤防、それから危険堤防とお話ありましたけれども、完成堤防ではないんですね。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 完成堤防ではございません。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 激甚化する水害対策は、越水でも決壊しない堤防の強靱化と流域治水であります。 小項目2、強靱化計画の見直しと堤防の強靱化を。 私は、一昨年10月13日の早朝の千曲川の光景が脳裏から離れません。その日は、マレットゴルフ大会の当日で、主催者として早朝、現場の確認に行きました。恐ろしさのあまり、慌てて帰宅をいたしました。 それ以降、上徳間の歴史資料や古文書、大変興味を持っております。一番大きな水害記録は、有名な江戸中期に発生した戌の満水であります。戌の満水では、流域全体で死者2,800人、徳間村67軒流出、溺死者65人、馬2匹、上戸倉村堤防決壊の記録があります。 歴史資料によれば、1543年以降、大正7年に内務省直轄の堤防大改修が行われるまでの374年間で、66回の大洪水の記録があります。これは平均5.7年に1回です。都度、川の流れが変わり、集落も転々としていました。 古文書では、かつて千曲川は、現在の上山田温泉中心付近から戸上中学校周辺を通り、柏王付近を迂回して、内川南付近から更級・八幡方面へ流れていました。そのあかしとして、現在の緑地公園、信金上山田支店裏は磯部地籍であります。 また、400年以上歴史のある武水別神社大頭祭21集落に、内川村が含まれていません。また、旧ハザードマップの水深の色分けをよく見ると、痕跡らしき模様が読み取れることです。 千曲川下流の飯山市及び中野市には狭窄部があります。立ケ花地区には、川幅が120メートルと大変狭いところもあり、周辺では水害が多発し、小布施町には大洪水水位標があります。 近隣の須坂市や長野市赤沼も同様に、多くの水害を受けてきた歴史があります。 一昨年、堤防決壊した赤沼地区の住民の中には、古文書から決壊への警鐘を伝えていた方や、桜堤の堤防強化に疑問を持ち、陳情や矢板の要望をされた方もいました。しかし、完成堤防として対策は打たれませんでした。 一方、対岸の須坂市側には、既に鋼の矢板が対策され、越水で済みました。 被災後の復旧工事には、3面コンクリートに加え、地域の強い要望を受け、鉄製の矢板を追加いたしました。 東京電力福島第一原子力発電所の津波被災も同様であります。後の検証によれば、技術者の想定に沿って、防潮堤の高さや二次電源の設置場所が対策されていれば、放射能の拡散が避けられたのではないかと言われています。 以上の赤沼と福島の件は、昨年12月にも取上げ、トップの意思決定が大変重要であることをお伝えいたしました。同時に、身近な教訓として、今後に生かすべき貴重な事例でもあります。 6月に崩落した堤防道路は、越水溢水でなく、単なる雨水によるものでした。大正橋は全長345メートルで、川幅は市内でも一番狭く、狭窄部とも言えます。加えて、先ほど述べたように、戸倉地区東側堤防については、形状や地質などから強度や強靱性に大変疑問があり、早急に確認と対応が必要であります。強靱化計画の目標にある「人命の保護が最大限図られること」「起きてはならない最悪の事態」に「堤防の決壊」を加え、具体的な対策をするべきであります。 第2の赤沼を起こさないため、以下2点を提案いたします。 1、強靱化計画に、起きてはならない最悪の想定に堤防決壊を加え、被災内容を詳しく把握しておくこと。 築堤後のかさ上げ、道路との共用、群発地震による劣化、19号による損傷など、本来あるべき築堤当初の設計強度が維持できていないのではないか。このことを早急に検証すべきであります。 また、関係当局への強い要請とデータに基づく安全性を検証する必要があります。 2、脆弱と思われる堤防箇所には、今すぐできる対策を一つでも実施すべきであります。 具体的には、立ち木の撤去、セメント補強、急勾配の是正、波消しブロックの設置、浸食防止用シート、砕石の埋設、遮水用セメント、鉄製矢板等の護岸対策であります。 なお、市長の公約の実現として発表した危機管理担当部長の新設について、具体的なミッション、取組、何を予定しているか、以上、合わせて3点をお尋ねをいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 強靱化計画の見直しと堤防の強靱化をであります。 3つの御質問を頂きました。私からは、1つ目と2つ目について御答弁申し上げます。 まず、1点目の堤防決壊を想定すること、また、当局への強い要請と安全の検証を行うことについてでありますが、出水期前に重要水防箇所合同巡視を行っており、河川管理者である千曲川河川事務所が主体となり、市の水防関係部門の職員や消防署職員、消防団関係者及び地元自治会長などの関係者が参加し、洪水に対し、リスクの高い区間について現地確認を行うことで、堤防の越水、堤体漏水、基盤漏水などの危険性を共通認識し、現場状況に応じた対策工法により備えることとしております。 千曲川の堤防については、信濃川水系河川整備計画に基づきまして、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策として、千曲市内では、新田地区ののり尻補強や若宮地区の浸透対策が実施されました。 今後も引き続き、市内の箇所が強靱化計画に位置づけられ、堤防強化が図られますよう、国へ要望してまいります。 次に、脆弱と思われる堤防箇所に対し、可能な強靱化対策を早急に実施することでありますが、信濃川水系緊急治水対策プロジェクトでは、堤防強化として、現在、雨宮地区では越水対策としての護岸ブロックの準備を進めており、堤防の強靱化が図られています。 また、令和元年東日本台風災害により、土砂の堆積が顕著であった箇所においては、現在、樹木の伐採を行い、土砂搬出の準備をしております。その他、千曲橋と粟佐橋の右岸側では、8月の大雨時の出水の影響により、堤防近くが削られたため、応急的に袋詰め玉石が設置されました。 今後、災害復旧工事により、堤防を保護するための護岸ブロックの整備が行われる予定となっており、国では堤防整備などの治水対策を緊急的に進めております。沿川住民が安心して暮らせるために、プロジェクトによる治水対策が加速化するよう、引き続き国へ要望してまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 新設する危機管理担当部長の具体的なミッション、役割は何か、何を予定しているのかについては、私のほうから答弁をさせていただきます。 現在、災害時における迅速かつ的確な初動対応と、事前の備えにより、危機管理能力を強化するため、総務部に危機管理担当部長を配置するよう検討を進めているところです。危機管理担当部長には、市民の生命と財産を守るという、非常に重要な役割を担っていただくこととなります。 この担当部長の具体的なミッション、役割については、平時では、地域防災計画等の計画やマニュアルの総点検、見直しのほか、区・自治会等における防災活動の推進や防災訓練に関する指導、助言等を行ってまいります。 また、有事の際、災害発生時においては、リーダーシップを発揮し、初動体制を構築、理事者への意見具申、災害対策本部の運営、適時適切な情報発信のほか、県・近隣市町村、消防署など関係機関との連絡、調整等を行ってまいります。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕
    ◆7番(吉池明彦君) 一昨年の台風19号では、堤防決壊数は全国で142か所、そのうち6割は、必要な強度を満たした完成堤防と言われています。完成堤防は決壊いたします。安全とは言い切れません。 長野県内千曲川においても、決壊6か所、越水は15か所も発生しました。決壊による被害は、全てのインフラ、ライフラインが破壊されます。人命のみならず、多くのものを失います。そして、元には戻りません。 気候変動危機により激甚化する水害に対し、堤防を強靱化し、安全安心の確保、命と財産、暮らしを守る、これは行政の責務であります。小川市長、また我々議員の公約の一丁目一番地、命と暮らしを守ることです。小川市長や議会からも、当局へ強い要請をすべきではないでしょうか。堤防の強靱化に対する市長の考えをお尋ねをいたします。 ○副議長(柳澤眞由美君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど部長の答弁にもありましたけれども、千曲川の緊急対策プロジェクト等を通じて、国へ粘り強く、力強く要望してまいりたいと思っております。 ○副議長(柳澤眞由美君) 吉池明彦議員。          〔7番 吉池明彦君 質問席〕 ◆7番(吉池明彦君) 先ほど暫定堤防、危険な堤防であるということで、私としては不安が増しました。6月ののり面の崩壊が第2の赤沼の予兆であり、警鐘であります。堤防の決壊だけは防ぐこと、命と暮らしを守ること、このことを強く申し上げて、私の質問を終わります。 ○副議長(柳澤眞由美君) ここで、午後2時まで休憩いたします。                             午後1時48分 休憩---------------------------------------午後2時 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、13番、倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 議席番号13番、倉島さやかでございます。 仕事で福祉施設に出入りする関係上、許可を得まして、マスク着用で質問させていただきます。 大項目1、子ども・子育て支援について。 小項目1、真の子育て支援は保育士確保について質問させていただきます。 児童福祉法第39条には、保育所は保護者の委託を受けて、保育を必要とする子供の保育を行うという保育所の目的を規定しています。 保育士不足問題は全国的にも深刻化していて、千曲市においても保育士確保の問題は、議会議事録の過去5年分を見てみましても、毎年質問されており、保育士確保は今後も課題であり、全力で取り組んでいくという、毎年、同様の答弁をされています。 共働き家庭の増加(コロナ禍では特に)、核家族化、企業の女性人材需要等により3歳未満の保育需要はますます増加傾向にあります。千曲市内保育園の現状は、令和2年10月時点で3名の待機児童が発生しました。現在解消はされたものの、潜在的待機児童は存在しています。 また、以前から一般質問や委員会で指摘されている保育園のお預かり時期、一時保育のお預かりの状況は、近隣市から比べても非常に遅れを取っていて、子育てに優しいまちとは程遠い現状となっています。 市内公立保育園のお預かり時期は、保育園12園中、上山田保育園を除く11園は一律生後10か月から、お隣の長野市は生後4か月から預かっています。非常に遅めの設定となっています。 一時預かりにおいては、ゼロ歳は特にお預かりできていない状況で、令和2年度の利用数を見ても、ゼロ歳は年間で、上山田保育園で4名、その他の全ての保育園は1年間で1人から2人しか預かれていないという、少ないお預かりです。保育園へ電話で問い合わせても断られる。理由は保育士不足であるとたくさんのお声を聞いております。 また、社会の変化に合わせ、土曜日、日曜日の保育も充実していかなければなりません。現行のオプション的な子育て支援の前に、しっかりと保育園の機能を充実させるべきであると、保護者の皆様はもちろん、保育関係者からも強い要望が上がっています。 そこで重要なのは、まずは保育士確保です。真の子育て支援は保育士確保ということで、5点に分けて質問に入ります。 1点目、まずはじめに、お預かり時期、一時保育の現状と課題についてお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) お預かり時期、一時保育の現状と課題についてでございます。 議員の御質問にもございましたように、公立保育園の3歳未満児の受入れ年齢は、上山田保育園は生後6か月から、他の10の公立保育園は、生後10か月から受け入れております。 企業、事業所では、出産後1年以上の育児休暇制度が設けられていることもございまして、多くの保護者が育児休暇期間中は保育園に預けずに自宅での保育を希望していることから、現時点ではお預かり時期、受入れ年齢の引下げの必要はないと考えております。 また、一時預かりについては1歳から受け入れておりますが、保護者が育児休暇取得後、早期に就業復帰する傾向があり、3歳未満児からの入園が増加し、未就園児の一時保育利用者は減少の傾向となっています。 一時保育に関する課題としましては、一時保育利用の申込みがあった場合、通常保育に関わる保育士のほかに、一時保育に対応する配置基準に見合う加配や代替等の保育士の確保が必要となります。保育士の確保ができない場合には、議員御指摘のとおり、お申込みをお断りすることになりますことから、柔軟な保育士の確保が課題となっております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 一律10か月からのお預かりは、今後も継続していくという答弁で本当によろしいんでしょうか。全国的に見ても10か月からのお預かりというのは需要に合ってないと思われますし、また頂いている保護者の声からも、10か月未満でお預かりが千曲市ではできないから、ほかに預けているというお声も出ています。 答弁書は残ってしまいますので、本当にそれで答弁してしまっていいのかなと思うんですけども、例えば上田市さんのように、保育の一律何か月と決めずに、4か月からお預かりお願いしますとか要望が出たときには柔軟に対応できるようにしていくお考えはあるのかということ。あと平成30年に4か月の男の子をお預けしたいのでどうしてもお願いします。理由は兄弟が入院することになってしまって、市でお預かりできなければ乳児院に入れなければいけないという、せっぱ詰まった保護者の方を断ってしまった事例がありました。結局乳児院に行ってしまった経過もある中で、もう少し一律10か月という部分は考えてほしいんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 受入れ年齢の引下げについて、再考ということでございますけれども、今のところ、私ども所管課には、そういった保護者からのお声が、具体的にはあまり届いてないという現状がございます。 それと、そういったサービスを充実させるという点になりますと、どうしてもマンパワーという部分で、それに見合う保育士の確保が必要になるということもございますので、現時点ではあくまで10か月、現状を維持していくということではございます。保育の需要とのバランスも、今後変わってくることも予想されますし、保育士の確保の改善もされるようでございましたら、検討の余地は十分あると思います。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) そうしましたら要望があれば10か月からのお預かりに変わるということでよろしいでしょうか。 それとあともう一つ、一時保育の現状、ゼロ歳児のお預かりが、非常にお断りされている現状が多いので、保育園に直接お問合せが行くわけですけども、保育園に来た段階で、お電話でお断わりする件数というのを一応把握されたほうが、どれだけ需要があるかというものは分かると思うんですが、その2点について再度お願いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 要望の量に応じて受入れ年齢の引下げはどうかということでございますけども、保育をしようとしている保護者の方たちの声というものは、大事に扱っていきたいと考えております。 また、一時保育を利用する保護者が直接保育園に問合せをしておりまして、その時点で保育士の確保が可能かどうか、各保育園が確認をした上で申込みを受け付ける、あるいはお断りということになっているのが、今の仕組みでございます。どのくらいの頻度であるかまでは把握できておりませんので、今後、その辺を把握するように努めます。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 次に行きます。令和2年度には会計年度任用職員募集では応募が少なくて間に合わず、派遣業者から保育士を確保しました。現在の状況では、会計年度任用職員として、市の募集では時給1,078円に対しまして、委託しました派遣業者は時給1,700円、市がお支払いしているということです。派遣業者の千曲市公立保育園の保育士としての求人を見ますと1,200円で募集されていますので、差額が恐らく派遣業者へ入るお金となっています。各種保険料込みだとしましても割高になっています。もちろん、市で保育士が確保できていれば、派遣業者へ依頼する必要はありません。 また、この後、質問いたしますが、正規職員募集にはたくさんのエントリーがありますので、そちらの増員採用で解消することだと思います。まず、派遣業者へ支払った紹介手数料1人当たりの単価ですとか、今後も派遣へ頼る場合、依頼する場合、何名まで財源的に可能なのか、分かる範囲で教えてください。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 派遣業者へ支払った紹介手数料及び1人当たり単価と、今後も派遣へ依頼する場合、何名まで財源的に可能なのかでございますが、保育士の派遣は、業務委託契約で行いました。紹介手数料という名目は発生しておりません。 また、派遣会社へ支払う保育士1人当たりの業務委託料ですけれども、社会保険料、交通費を含めまして、時給1,700円に消費税を加えて支払っております。 今後、派遣業者との業務委託による保育士の確保の人数ですけれども、今年度は派遣によりまして5人の加配保育士を確保いたしましたけれども、来年度以降につきましては会計年度任用職員ということで、同程度の人数を直接雇用する見通しのため、派遣による保育士確保の予定はございません。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 次世代支援部としては、正規職員の増員を要望していると思います。会計年度任用職員募集の応募がなく、派遣業者へ依頼する現状については、どう考えていますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 任用職員の採用ではなく、派遣に頼っている現状についてでございますけれども、私どもとすると派遣ではなく、できれば地域の方、あるいは様子をよく分かっている方たちに会計年度任用職員、あるいは正職員で保育士として働いていただきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 次の質問に行きます。千曲市が都心部に比べて非常に恵まれている点は保育士正規職員の採用試験に多くのエントリーがあることだと思います。都心部は正規職員のエントリーすら足りていない状況があります。 また、報道にもあるように、長野市、上田市は保育士正規職員の新規採用人数を増員しています。長野市では8人、上田市では14人の前年度比増となっています。 毎年保育士不足で保育所機能が低下している千曲市においても、正規職員枠の増員をしていただきたいのですが、お考えをお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 正規の保育士採用枠の増加についてでございますが、保育士の正規職員数につきましては、子育て支援の充実を図るため、平成29年度から本年度まで各年度において、退職者より1名または2名多い新規職員を採用しており、総数では平成28年度の67名に対しまして、令和3年度では73名と5年間で6名の増員を図ってまいりました。 また、令和2年度からは採用試験の期日を9月から3か月早い6月に実施することとし、早期の人材確保に努めております。 今後につきましても、各部署の職員数とのバランスや少子化の動向を見据えつつ、民間保育園等の園児数も考慮しながら、行き届いた保育のため正規職員の保育士の確保に努めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 先ほど千曲市は恵まれていることに、正規職員保育士の採用のエントリーが多いということで、数字としましても令和元年度で22名の受験者がいまして、合格者6名、令和2年度で受験者6名に対して合格者1名ということで、非常に多い方が受けていただいているなと思っております。 また、行革等で千曲市も職員を削減してきています。平成31年時点でも、合併時の平成15年に比べて12.1%減少したということですが、保育士の正規職員は、行革での削減をお考えでしたら違うのかなと。子育てに優しいまちの実現はかなわないかなと思うんですけども、そのようなお考えはないということでよろしいのでしょうか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 保育士の数については、行革といいますか、職員定員管理というものがございます。そちらのほうで定めながら、計画的に行っているところですが、ただし、現状を鑑みながら、本当であれば少しでも減らしていきたいという、こちらの思いもありますけれども、保育の充実というのは喫緊の課題であるということを踏まえまして、今後についても保育士の確保については、バランスを考えながら的確に対応してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 人事担当の総務部に、最後1点だけ質問させてください。 保育園も今後、総合計画の目標に入れる予定であると思いますが、デジタル技術を生かしたスマート保育園を推進していきますし、また保育所保育指針によって、保育所は幼児教育の場であるということに変わったんですが、なかなか現場は追いつかない状況ですので、エキスパート保育士のような方は正職員として登用するのは、すごくやっていかなくてはいけないことだと思っています。 また、正規職員にこれだけエントリーがあるにもかかわらず、落として会計年度任用職員の雇用にこだわり、結果、集まってなくて、派遣に依頼している状況については、どう思われますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) 派遣に頼っている状況でありますけども、先ほど中曽根部長からも答弁ございましたが、来年度については任用職員の中でできるだけ対応してまいりたい。それにはまた処遇の改善も必要になってこようかと思います。それらを含めて保育士の確保については、しっかりと対応してまいります。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) すみません。答弁漏れで、先ほどのICTですとか幼児教育の部分に詳しいエキスパート保育士のような正規職員の募集はどう思いますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 北澤総務部長。          〔総務部長 北澤武彦君 登壇〕 ◎総務部長(北澤武彦君) エキスパートの保育士ということでございます。もちろんいろいろな分野に精通された、特化された保育士さんは、今後、多く需要が見込まれると思いますので、それについてもしっかりと対応してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) ぜひ、次年度の採用から、積極的正規職員の増員は進めていただきたいと思います。 また、先ほども答弁にありました、会計年度任用職員としての保育士確保については、それなりの支援、処遇改善が必要だということですが、次の質問に入ります。 例えば船橋市のように保育士の支援策、3つの支援(修学支援、手当、家賃補助)等を会計年度任用職員含む保育士へ、市独自の支援で他市に引き抜かれない支援策を実施できるのか、市としての戦略はあるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 船橋市のような保育士への3つの支援策、修学資金、手当、家賃補助かと思いますが、会計年度任用職員も含む保育士への市独自の支援を実施できないのかという御質問でございますけれども、船橋市が実施しております保育士確保のための3つの支援策のうち、修学資金貸付事業がございます。これに代わるものとしまして、長野県が同様の制度を実施しております。学費相当としまして、月額、自宅生は2万円以内、自宅外生は3万円以内を、また入学や就職の準備金として各10万円以内を無利子での貸付けを行っております。 この貸付金は、県内で5年間業務に就いた場合は返還免除となっております。当然、この制度は、当市内において保育士として就業された場合も活用できる事業となります。 それと保育士手当ですとか家賃補助につきましては、今後の職員採用や会計年度任用職員の募集における応募状況など、さらには近隣自治体、市内の私立保育園の状況を見る中で、必要かどうか研究してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) ぜひ千曲市の優秀な保育士の皆様が、このようなお金がある市の施策によって引き抜かれないようにお願いしたいなと思います。 また、お隣の長野市でも、保育士による保育士のためのなんでも懇談会と題しまして、保育士養成学校の学生対象に、先輩保育士から魅力ややりがいの現場の声を伝える場を設けたりしています。予算がなくても、このようなことはできると思いますので、私でも何かそのようなことができれば、上げていただきたいなと思います。答弁をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 議員さん御提案の、長野市で行っているような交流、あるいは園内の風通しという部分も改善できるような内容、そして若手の入ってこられる保育士の方々も優秀な方も多いので、そういった若い方たちとの、保育士との交流等も含めまして、今後検討する中で実施していきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 移住・定住、若い人たちを呼び込むためには子育て支援は必須、保育所の充実は必須です。真の子育て支援は、保育士確保からということで、最後に市長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 中曽根次世代支援部長。          〔次世代支援部長 中曽根昌彦君 登壇〕 ◎次世代支援部長(中曽根昌彦君) 保育士確保について市長の所見を伺うということでございますが、次世代支援部長よりお答えさせていただきます。 保育士確保につきましては、これまでも市報や市ホームページでの募集、ハローワークでの求人を行うとともに、大学等で行われます保育士対象の就職説明会に出席し、求人活動を行うなど、保育サービスの充実と安定に向けて努力をしてまいりました。 今後も十分な保育士確保に向けて園舎の改修、ICT化などの環境整備を図るとともに、現場で保育を行う職員の処遇改善にも努めてまいりたい考えです。 また、会計年度任用職員の募集に当たりましては、勤務時間を考慮するなど働きやすい環境を検討し、応募していただけるよう努めてまいります。 子育て支援の充実は、千曲市が、より住みやすく子育てしやすいまちを目指していくためには、欠くことができない重要な施策だと考えております。 子育て支援充実のためには、それを担うマンパワーが必要であり、その第一歩は安定した保育士の確保であります。当市の保育園が働きがいのある魅力的な保育園、職場として選ばれるよう、保育環境の整備を図っていくとともに、引き続き保育士の確保に努力してまいります。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) これすごく非常に大事な問題だと思っていますし、今ケーブルネット中継で現場の保育士さんたちも見ていますので、ぜひ正規職員の増員も含む、市長の所見をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 先ほど部長が答弁いたしましたように、保育士の確保と充実を図ってまいります。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 続きまして、大項目2、孤独・孤立対策について。 小項目1、孤独・孤立対策についてお伺いいたします。 新型コロナウイルス感染症の流行により、孤独・孤立問題は一層深刻化、顕在化しています。政府は2月に孤独・孤立対策を推進するために、孤独・孤立対策担当大臣を司令塔とし、対策を強化し、内閣官房に推進室を設置しました。令和3年5月に政府は2万人を対象とした実態調査を実施し、令和4年3月に公表されるということです。 令和3年6月に全国知事会や全国市長会から提出された孤独・孤立対策に対する提言では、孤独・孤立対策、具体的な支援策として、相談窓口の強化、アウトリーチ型支援の実施、モデルとなる取組の収集・展開、子ども・若者への対策、ヤングケアラーの支援、ケアリーバーへの支援、高齢者・難病者への支援、ひきこもり対策、自殺対策の推進、障害者の地域生活への移行、生活困窮者対策、独り親家庭への支援、地域女性活躍推進交付金の継続・拡充、犯罪被害者等への支援が盛り込まれています。 このように孤独・孤立対策は多岐にわたるため、部局を横断した対応が求められています。千曲市として、全体的、戦略的な対応策をどのように考えているのか、お伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 続いて、孤独・孤立対策についてでございます。 当市におきましても、議員さんおっしゃいますように、社会情勢の変化により、地域社会のつながりの希薄化も進んでおります。とりわけ、新型コロナウイルス感染症の長期化により、人と人の交流機会も減り、孤独・孤立の問題が顕在化してきている現状です。 このような孤独・孤立に起因すると言われているひきこもりや虐待、不登校、いじめなど様々な社会問題に対し、各担当部署において丁寧な取組を進めているところであります。 議員御質問の千曲市としての対策でございますが、具体的には本年、令和3年度から第3次千曲市地域福祉計画においては、基本目標に、社会から孤立を防ぐための体制づくりを掲げ、様々な対象、様々な課題に対して、各部署が関係機関との連携を強化し、きめ細かな相談支援体制を構築するとともに、地域においては、住民の皆様や民生児童委員等による見守り活動の充実を図っているところでございます。 また、市はもちろんですが、地区組織、関係団体と連携により、心身の健康づくりの意識の醸成、さらには地域での居場所づくりの推進にも取り組んでおります。 孤独・孤立の問題は、様々な原因や課題が重なり合っていることが多いことから、これまでの取組をさらに充実させ、引き続き孤独感や孤立感の中で様々な悩みを持っている市民の皆様に寄り添った対応を引き続き行ってまいります。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 全国知事会や全国市長会の提言書には、地方の課題としまして、各種相談窓口は、相談を受ける人の人材確保が課題とある。また、人材育成や体制整備のための財源支援の充実が求められていたり、孤独・孤立の問題には自ら声が上げにくく、支援ニーズを伝えにくい状態であるため、NPOや各種専門家と連携して、困っている人たちの目線に立ち、寄り添うアウトリーチ型支援の重視が求められています。 各自治体の取組支援のための要望を県知事や全国市長会の皆様はしていますが、千曲市としてどのような問題があり、どのような要望がありますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 千曲市においての問題、課題でございますが、今、市においては、先ほど申し上げましたように、相談窓口には各専門の職員を配置しまして充実を図ってきたと。さらに、各分野で相談センター等を設置し、関係機関や法人、NPO等に委託をして、人材を確保し、対応しているところでございます。今、各事業所、また機関で課題となっているのは、専門職の人材確保とも聞いております。 本人御自身が窓口に相談に来たり、電話で問合せがある場合はよろしいんですが、なかなか自分からそのことを発出することができない方への対応も、今後課題となるのではなかろうかと感じております。 先ほど議員さんおっしゃいましたように、国のほうでは県等から上がった提言を基に現在会議を開き、今後孤独・孤立対策を充実するための予算化も図ろうとして準備していると聞いております。また、孤独・孤立対策の計画も年度内には策定すると聞いておりますが、その状況をきちんとキャッチし、今後も県と連携しつつ、そのような課題を解決していかれるよう図るとともに、必要に応じて、また国へも要望していきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 政府もコロナ禍で突然、孤独・孤立問題が深刻化、顕在化したということで、実態調査の段階です。孤独・孤立対策は、国の動向を見る前に市のほうが一番身近な行政であることから、どんどん進めていいのではないのかなと思っています。 また、アウトリーチ型がとても大切だということで、デジタルを駆使して、相談窓口に来れない方々の対応ですとか、また市のホームページは、まだ孤立対策の皆様の目につくようなホームページにはなってないので、SNSの発信も含め、情報発信の強化をしていただき、これ以上絶対に亡くなる人が出ないように、孤独・孤立対策はしっかり取り組んでいただきたいと思います。お考えをお聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 荒川健康福祉部長。          〔健康福祉部長 荒川愛子君 登壇〕 ◎健康福祉部長(荒川愛子君) 現在、市も最善を尽くして相談体制は構築しておりますが、もちろん市報、ホームページはそうですが、あらゆる情報媒体を使って相談してくださいという発信をしていきつつ、様々な方を一人残らず支えていきたいと思っております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 本当に様々な部署に、福祉課だけではないと思うんです。例えば令和3年10月の新聞報道でも、長野県の不登校児童は過去最多になったということで、本当に孤独・孤立対策は全世代、そして全部署に対応することだと思いますので、しっかりと対策を取っていただきたいと思っています。 続きまして、大項目3、地域の伝統行事について質問いたします。 小項目1、伝統行事の伝承についてお伺いいたします。 先月の11月25日の日本経済新聞に、文化庁がコロナで中止が相次いだ伝統行事の支援に65億円計上するという報道がありました。お祭り等伝統行事の中止により収入がなくなり、用具等の修理に係る費用や後世に継続する策としての行事の様子を撮影し、動画サイトで配信するなどアーカイブ化に係る費用の補助等が盛り込まれていました。 補正予算に計上される予定とのことですが、先日2年ぶりに参加いたしました雨宮地区の日吉神社の新嘗祭では、重要無形民俗文化財に指定されている雨宮の御神事の文化伝承について、たくさんの心配のお声を頂きました。そのほかにも各地域のお祭り関係者、そして特におみこしの団体の方々からお祭りに関わる、また継続や伝承について相談を受けています。 ここで、伝統行事の重要性を改めて考えてみました。1970年11月3日の文化の日の読売新聞の社説に次のような文章が書いてありました。 文化国家という言葉は、戦後の我が国に高く上げられた理想であった。それは警察国家や軍事国家との対比によって考えられたものであろう。その文化国家ということは、この頃、あまり言われなくなったとあります。 戦後直後に制定された日本国憲法第25条や教育基本法には、文化国家を目指すことが書かれています。しかし、高度成長期になると日本は、文化より経済重視となりました。しかし、コロナウイルス感染症の流行により経済成長は止まり、より経済活動の活性化が必要な今、改めて文化を見直すべきだと思います。 文化で種をまいて、経済で収穫することは大切で、ソーシャルキャピタルを刺激するためには、たくさんの人々が参画する伝統行事は重要であるということだと思います。 質問いたします。コロナウイルス感染症の流行により延期や縮小、中止となった地域の伝統行事の文化伝承について、市の対応策をお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 伝統行事等の伝承について御質問を頂きました。少子高齢化や人口減少の影響で、地域の伝統行事やコミュニティーの維持が懸念される中、今回の新型コロナウイルス感染拡大によりまして、様々な行事などの開催が難しくなったことは、議員御発言のとおりでございます。 市では、これまで地域の伝統行事のうち、国や市などの文化財の指定を受けている行事については、祭りの継承のための調査及び記録保存のほか、用具の新調などに対する補助金の交付など支援策を講じてまいりました。 お尋ねのポストコロナ時代の地域の伝統行事の伝承や地域コミュニティーの在り方については、まずは、住民同士のつながりや絆を大切にしながら、そこに暮らす住民の皆様が主体となりましてつくり上げていくことが望ましいものと考えております。 市といたしましては、地域で自主的・自立的に活動する団体が持続して活動していかれるよう、引き続き、地域からの相談などがありましたら、誠実に対応してまいります。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) 文化庁の地域の伝統行事のための伝承事業への予算を見ても65億円ついたということで、衣装等の支援により伝承基盤を整備ですとか、先ほどお伝えしましたデジタル技術を活用した支援だとかありますけども、先ほど宮下議員がおっしゃっていました、芸妓文化への支援なんかも当てはまってくるかと思います。 文化庁の補正予算等、国の補助の対象となる行事は、各市町村から申請を募るとのことですが、市としてどのように対応していきますか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 再質問にお答えいたします。 今回の国の補正予算案でございますけども、文化庁では伝統行事や民俗芸能等に対する支援策を打ち出しました。地域の礎や交流が途絶えた地域コミュニティーの絆を回復するとともに、地方の活性化を推進するため、御指摘のとおり、予算規模65億円を補正予算案として国会に提出するということでございます。そのように承知しております。 したがいまして、今担当部局、歴史文化財センターに国、そしてまた県へのこの辺の情報収集、さらにはこの地域でこの事業が実効性があるのかどうか。御指摘頂きましたみこし、恐らく温泉夏祭りのことかと思います。重要文化財であります雨宮の御神事、武水別神社の大頭祭、この辺のことを言っておられるかと思いますけれども、こうしたことに対して、補助メニューが実際に当地域のここで活用できるのかをしっかりと文化庁に確認しろと。そういう形で11月30日にやっと国から県に下りてきた段階でございます。 したがいまして、メニューの内容がいまだに分からないのが実情でありまして、その辺をアンテナを高くして、文化庁へ問い合わせるよう今指示をしております。 しかしながら、最終的には補助事業といえども、一般財源等を伴う事業につきましては、市全体の財政状況を見ながら事業化されるものと考えております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) どんな国の補助金も注目されるものは、各自治体から一斉に応募が来たりするわけですけども、その中でその補助をどう使って、市に落として、市がそれを使って、どのように広げていくかが重要だと思っていまして、その補助金の使い方について提案させていただきたいんです。文化庁の補助にも盛り込まれていますように、伝統行事にデジタルを組み合わせて経済効果を狙うという試みです。それはIT人材の育成、さらには産業の育成には最適なエクササイズであると考えています。若い人たちを巻き込んで、ぜひ伝統行事のDXの試みは、市としても考えてほしいし、支援してほしいと思っています。 また、文化の伝承には、非常にデジタル技術は使えると思っていて、その効果はまだ未知数ですけども、例えば先ほど冒頭で申し上げました補助です。行事の様子をどう撮影し、動画サイトで配信するアーカイブのようなものに取り組み、さらにそこから、例えば東京にいる千曲市出身の方ですとか、千曲市に来たい方ももちろんなんですけども、対象に発信して、その後の取組も続けていったらどうかなと思うんですが、お考えについてお伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 今回の補助事業名ですが、地域の伝統行事等のための伝承事業ということでございます。事業内容を拝見いたしますと、デジタル技術を活用した伝統行事等の公開を支援する。そして、もう一つとして、山車ですとか衣装等の用具の修理、そして伝承者養成等の伝承基盤を整備する。そういったことが概要として今示されているわけでございまして、いろんなものの写真があるんですけども、これらを見る限りは、該当するものもあるかと思いますけれども、いずれにしても、こちらも当然発信しますが、地域の皆様も乗っかることが求められるかと思います。 いずれにしても、これ補正予算という形になりますので、速やかに進めないといけないと思います。そういったことからも、東京事務所へ職員も派遣しておりますので、そういった職員も使って、とにかく65億円というものについて、少しでも早く情報を収集して地域に下ろすことが私どもの今の役目かと思っております。 ○議長(和田英幸君) 倉島さやか議員。          〔13番 倉島さやか君 質問席〕 ◆13番(倉島さやか君) ぜひ文化伝承には、若者、伝統、DXという3つの組合せはすごく重要だと思いますので、取り組んでいただきたいと思います。 また、私もこの補正予算あるよということで、各階にお持ちしたときも、なかなか知られてないといいますか、部長答弁でおっしゃられたように、本当に国の情報もすぐキャッチすることが、千曲市の発展につながるかと思いますので、ぜひ強化していただきたいと思います。 以上で質問終わります。 ○議長(和田英幸君) ここで午後3時まで休憩いたします。                             午後2時49分 休憩---------------------------------------午後3時 開議 ○議長(和田英幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続いて、15番、袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 議席番号15番、新政クラブ、袖山廣雄です。令和3年、年末を締めくくる大トリの栄誉をいただきました。最後の質問をさせていただきます。 都市計画道路について。 屋代大型商業施設誘致について、今まで誘致は順調との答弁がなされてきましたが、小川市長に代わり、事実がつまびらかになり、再度、仕切り直しで進んでいることは、政権交代のよい効果だと、私は思っております。また当地は開発誘導ゾーンとして開発計画があれば何でもできると聞かされておりました。現状はそんなに甘くありませんでした。今後もしっかりよい方向性に進むよう、現実を直視してまいります。 また、森・倉科等の該当地域の皆様からは、倉科踏切・松代踏切の渋滞緩和策として白石千曲線のバイパス路線の要望が出されてきました。道路を開けることは長年の地域住民の悲願で、非常に強い思いがあります。そのことが、今、かなわれていません。一重山線については、9月議会で川嶋議員の質問に丁寧に答えていただいております。また、朝一番の柳澤議員からも質問がありました。重複しますが、午後、聞いてる方も変わりましたので、確認の意味と視点を少し変えて質問させていただきます。 都市計画道路策定について。 都市計画道路は、認定することは非常に重い施策と思います。当市の都市計画道路認定の現状、また進捗状況を伺います。 合併以前より1市2町それぞれで道路計画を進め、認定して来られましたが、認定にはそこに住む住民の私権が制約されます。認定路線を開ける意義について十分理解していただく必要があります。どのような手続をされ認定に至るか、お伺いいたします。同時に県・国との関わり、また線形変更の流れ、また路線廃止のことも出てくると思います。その流れについても併せて伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲市の都市計画道路策定についてでございます。 千曲市の計画認定路線の状況については、幹線街路が21路線、歩行者を優先する特殊街路が15線ありますが、整備率としましては幹線街路が40%、特殊街路が60.9%となっております。 都市計画道路の基は都市計画法から成り立っており、都市としての総合的な整備や開発・保全を行うとともに、自然的及び社会的条件並びに人口や土地利用・交通量等の現状と推移を考慮しながら、区域の決定や道路・用途などを決定しております。 また、都市計画決定の手続につきましては、国及び長野県との調整を経て、市において住民説明会の開催、決定案の公告及び縦覧などを行い、長野県都市計画審議会及び市の審議会にて決定を行っていく流れとなっております。近年は住民参加機会の拡大の面から、市におきましても積極的に公聴会などを開催する方針としております。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 続いて、一重山線認定の地域住民の思いについて、お伺いします。 一重山線は、昭和40年に都市計画決定され、認定路線になりましたが、どのような目的で計画案が出され、認定に至ったか、伺います。また、当該地区の森・倉科の方々の思いは、市街地に早く出るため、倉科踏切・松代踏切の渋滞緩和や暮らしの利便性を求めるのは自然の流れです。そのため、バイパス路線として道の新規開設の地区要望が繰り返し提出されてきました。うぐいす線から戸倉へ抜ける、内川に抜ける県道森篠ノ井線を入れると4路線の計画がなされております。なぜ1路線も開通されていないのか、要望に対してどのように対応されたか、新幹線新駅誘致運動の中にあっても計画の調査・検討はしておられたか、併せて伺います。また、歴史公園線・一重山線・屋代東線、内川への県道森篠ノ井線の4路線は、今後、どのような見通しか、見直し等、どうお考えておられるか、お伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 一重山線認定の地域住民の思いについてでございます。昭和40年に決定された一重山線につきましては、当時の都市計画は、主に建設省の指導の下に、各都市の人口や土地利用・交通量の推移を考慮するとともに、都市としての総合的な整備や開発を目的として決定された経過がございます。 また、市街地に出るためのバイパス要素として捉える都市計画道路の歴史公園線・一重山線・屋代東線につきましては、令和2年度に作成しました千曲市都市計画道路整備プログラムにより、一重山線は中期の計画、歴史公園線は長期の計画、屋代東線は廃止の検討の計画となっております。 これまでの都市計画道路への地域からの要望に対しましては、一重山線及び歴史公園線は市の産業やまちづくりの観点から重要路線に位置づけられていることから、関係機関と調整を行い、段階的に事業化に向け国・県に要望してまいります。 また、県道森篠ノ井線延伸整備につきましては、坂城・上田方面への新たな道路ネットワークが構築され、慢性的な渋滞が解消されるとともに、災害時や緊急医療などの輸送路としての役割を果たすことから、平成21年には県道森篠ノ井線延伸整備期成同盟会が設立され、現在は長野県へ毎年、延伸整備を要望しております。 新幹線新駅誘致運動の中での調査・研究ということでありますが、平成4年当時、北陸新幹線開業時の建設に伴う一重山線との交差部の整合に係る一部路線変更について計画変更手続はありましたが、議員御指摘のとおり、進捗の見られない状況でありました。これは、都市計画道路の整備にあっては重点的に合併支援の南北縦貫としての千曲線の開通に注力してきた経過であったということでございます。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 今、新幹線の誘致の段階では、調査もしてなかった。河東線の廃止もありましたよね。リスクが下がってるはずなんですよ。その間に計画を進めていければ、本当は8年未経の問題がここまで、もっとでてこないで、何とか進めていけるはずだったんですよね。そういうことをしてこなかったってことは、今後はあってはならないと思うんです。やっぱり計画があったら進めていかなればいけないと思うんですよ。もう一度、次のことも考えて、再答弁お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 議員御指摘のとおり、もっと広い視点に立って道路行政、交通施策を考えていく必要があったかと思います。今後はそういった広い視点に立ちまして、道路行政を進めていければと考えております。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 次に入ります。一重山線の全線開通促進について。 小川市長の大型商業施設ありきの開発の見直しの方針を受けて、開発から道路整備を切り離し整備する方針により、今後、必要となる屋代スマートインターチェンジへの接続のため、市道一重山2号線として先行整備を進めてこられております。今後、当該地域の住民の悲願の先線へつなぎ、渋滞緩和、また東西大循環道として一刻も早く開通を望みます。一重山2号線は4車線化を念頭に用地は確保し、暫定2車線でよいと私は思っておりますが、お考えを伺います。 また、長年にわたり要望してこられた市民の思いは重いと思いますが、それに答えるお覚悟を伺います。 併せて、先線の一重山トンネル、しなの鉄道の高架橋、18号バイパスまでの都市計画道路の線形変更などについてもどのような日程を見込んでおられるか、また403号に組み込むための国・県との協議、計画認定路の決定の見通しについて、お伺いいたします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕
    ◎建設部長(湯本永一君) 一重山線の全線開通促進についてでございます。 一重山線は、千曲市産業連携道路ネットワークに位置づけられた東西連携軸となる基幹道路で、その一部となる一重山2号線は、国道18号、国道403号及び県道白石千曲線を結び、沿線の産業拠点や屋代地区におけるスマートインターチェンジとの連携を図ることとしております。 現在、屋代地区では新たなまちづくりが検討されていることから、道路規格の見直しについて検討を進めている状況であります。これにより、車線数が決定してまいります。 また、一重山2号線の先線につきましては、産業連携道路としての役割のほかにも、県道白石千曲線の倉科踏切の渋滞解消のため、近隣地域からの一重山線整備要望があることから、早期完成を目指し事業を推進してまいります。 また、議員御指摘の一重山線の区間は、令和2年度に作成しました千曲市都市計画道路整備プログラムにて整備時期を中期の位置づけにしております。都市計画決定の変更につきましては、現在着手し、整備を進めております一重山2号線の進捗状況とスマートインターチェンジの熟度を考慮しながら、トンネルから南側の事業化を目指し、事業主体が決定した後、都市計画決定の変更を行う予定でございます。 その時期の見通しにつきましては、関係機関との調整が必要となりますが、できる限り早く、早期に実施してまいります。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) すいません、質問する気はなかったんですけど、早期というのが漠然としたもので、できれば大体の日程、やっぱ踏んでくると分かると思うんですよ。もし、発表できればお願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 具体的な時期を申し上げるというのは、非常に難しいところでございます。整備プログラムの中では概ね5年から15年と位置づけている中で、その中でもできるだけ早期に進められるように努力していく必要があると考えております。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 5年、15年とそういうこと言っていただければ。 では、小項目4、インフラ整備の行政責務について伺います。 今年度から整備に着手した市道一重山2号線は、昭和40年に都市計画決定された都市計画道路一重山線をベースとしたものです。将来の都市計画決定に変更という課題はありますが、我が市には必要な道路としてさきに質問してまいりましたが、長年、整備が待ち望まれている道です。 また、18号バイパスと接道し、市の東西をつなぐ道路として重要である位置づけは変わってはいません。一重山2号線の整備は南側の県道白石千曲線から、先の一重山を越えた道路をネットワーク構想の実現の第一歩として、一重山線の本格着手を切望しております。 また、令和2年度から予算化された測量等着手の状況と国の交付金を活用してる事業でもあり、進めることにより、地権者・市民・国・県・議会の信頼が得られると確信しております。 また、事業着手の在り方については疑念もありましたが、理事者はじめ関係職員からのお詫びと理解を求める発言がありました。小川市長のもと、市政の情報公開は大きく進展しました。市民・地権者に説明を尽くし、聞く耳を持って市道一重山2号線を、また一重山線全線整備が進められることを切望します。 計画を実行することで、国・県の理解も進み、上山田の県道をはじめ18号バイパス、姨捨サービスエリアのフル規格等、インフラ整備は進むと確信しております。市長のお覚悟をお聞きします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 行政のインフラ整備は、市の活性化促進の重要施策との認識についてでありますが、行政による道路などのインフラ整備により、通常、期待されるストック効果や生産性向上効果はもとより、沿道の土地利用が活性化し、物流・交流人口の増加につながる観光・産業振興の観点からも、地域経済全体が活性化する好循環の流れが生まれるものと考えております。 昨年度、市内を南北に縦貫する都市計画道路千曲線が開通しましたが、人やモノの流れ、企業活動や日々の市民生活においても効率化・利便性の向上につながったこと、また沿線の都市化が進み人口の増加傾向にあることなど、生活環境面も含め、長期にわたりインフラ整備の効果があるものと認識しております。 当市は、県内有数の交通の要衝に位置し、進出を検討する多くの企業の皆様から注目を集めております。現在、開発が進む雨宮産業団地や造成中の八幡東産業団地などは、これまでのインフラ整備により実を結んだものであり、これら産業団地が生み出す波及効果は多大で、将来、見込める税収は住民サービスの向上に直結し、市の活性化に大きく寄与するものと考えております。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 柳澤議員に続いて、2回も御覚悟をありがとうございました。 続いて、大項目2、千曲市の強みを生かす施策の具現化について。 人口増策が千曲市の活性化につながることは、皆様、御承知のとおりです。そのために今ある市の資源・魅力を生かし、さらに磨きをかけ、施策の思い、理念を具現化することにより、市民満足度を上げ、移住定住希望者に目を向けていただく地域になると思います。当市は交通の要衝、日本一のアンズ、日本遺産、棚田、温泉、農産物も多様です。また千曲川と森林等、自然も豊かで資源に恵まれてると言われております。本当にそうでしょうか。全国にはそれ以上のところはたくさんあります。お宝も磨きをかけなければ光りません。市の資源もそうです。さらに努力して磨きをかけ、足りないところは補い、人を呼び込む自治体間競争に勝ち、選ばれる市にならなければなりません。 以前、地活課が出した、千曲市の魅力を伝える「おいでよ、千曲へ」というパンフレットが出され、「千曲市で楽しい暮らしをはじめませんか」とのキャッチフレーズで、魅力、子育て支援の優越性がうたってあります。インパクトには欠けています。市の魅力ある資源はいろいろあります。その中で4例について、資源を生かす方策、具現化について質問してまいります。 千曲ブランドの活用、さらに生かすプレミアムブランドの必要性について。 当市で生産する産物は資源です。小川市長も市議会議員当時、千曲ブランドの認定、ブランドの在り方について熱い議論をされたことを思い出されます。今、千曲ブランドとして2010年に認定制度が始まり、認定品は170弱とのことですが、ブランドフェア、千曲川マルシェを開催して認定の普及に努めてきました。現在はコロナ感染症の影響で開催等、進んでいないようですが、事業者は協議会から認定のお墨付きを取り、各自で販売努力をしております。千曲市の中でブランド品を多くそろえているお店はほとんど少ないです。またふるさと納税としての出品ですが、なかなかヒットしないのだと私は思います。ブランド品の売れ行き、状況や実態を把握されておりますか、お聞きします。また、ブランドの認定商品として今後、どのように売り上げを伸ばすための展開をお考えか、伺います。 そして、ブランド品を全国に認定され、売り上げを伸ばすには、もう一度、ブランド制度に立ち返り戦略を進める必要があると思います。答弁お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 千曲ブランドの活用、さらに生かすプレミアムブランドの必要性についてでありますが、信州千曲ブランドにつきましては、2年に一度、認定商品の見直しを行っております。現在は35事業者によりまして159の商品が認定されております。認定商品は、基本的には各事業者の店舗で販売をいただいており、それ以外の販売につきましては屋代駅のウエルカムステーション、産直市場ヤマサンさん、あんずの里物産館さん、ヤマザキショップ千曲市役所店、姉妹都市である宇和島市の道の駅、銀座NAGANO等で販売をしております。 販路の開拓・拡大につきましては、議員がおっしゃるとおり、各事業者の自助努力によるところですが、市産業支援センターにも経験豊富なアドバイザーがおりますので、今後も販売イベントへの参加や新商品の開発などの支援に努めてまいります。 また、認定商品の販売実績につきましては、各事業者の経営に関わる部分もございますので、市としては把握し切れていないのが実情です。そんな中で必要があれば、その方法等について調査・研究を進めてまいります。 次に、今後、どのように認定商品の売り上げを伸ばしていくかとの御質問ですが、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら再開されると思われる各種イベントなど、信州千曲ブランド認定業者の皆さんが各種イベント参加手配や情報発信をしていただき、観光局と市が連携して支援する形で協力してまいりたいと考えております。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 認定、お墨付きだけあげて、あとは自分の会社のために売れって感じで、何となく市の援助がないような感じを受けました。 ブランド品の売り上げを上げていくには全国に認知され、売り上げを伸ばすにはもう一度、最初のころ立ち上げたブランド制度に立ち返り、戦略を進める必要があると思います。私的には千曲市のスーパーブランド、プレミアムブランドを作り、知名度を上げ、千曲市がブランドになることが必要だと思います。プレミアムブランドで牽引することでふるさと納税が千曲市の認知度を上げ、手段に、ルーツになると考えます。さきに北川原議員の質問にもありましたが、ふるさと納税の額は千曲市が2億1,000万ですかね、須坂市が14億円、須坂市は主にブドウ、リンゴです。当市のほうが旅館チケット、ホームベーカリー、電化製品や日用雑貨、もちろん果物はあります。有利だと思います。PR方法等精査、工夫、努力次第で須坂を超すことも夢ではないと思います。そして日本遺産姨捨棚田米、アンズでのハーコットを先頭にプレミアムブランドとして戦略展開し、知名度を上げていくことで千曲市がブランドになり、そこからブランド認定品にヒットして売り上げに伸びていくのはいかがでしょうか。アンズでホームページ開けると、杏月が出てきます。これもよいと思います。しかし、なかなかアンズの認知度というのは意外と少ないんですよね。我々はそう思ってるけど、ほかのところに行けば全国、世界中にありますから。アンズならアンズのハーコットを売り出したほうがいいのではないかと、そういうので、名前を広めるべきだと思います。 ふるさと納税制度を使って千曲市をアナウンスする、認知度を高め移住定住につなぐ手段として最高だと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 認定商品の絞り込みにつきましては、信州千曲ブランドのコンセプトや認定基準に関わることもありますので、既存商品の高付加価値化なども含めた各事業者及び認定業者の会による検討が必要になる部分もあるかと思います。 また、千曲市自体がブランドとして認知される取組の必要性につきましては、議員のおっしゃるとおり、日本遺産としてのPRやロケツーリズムを活用して、千曲ブランドがさらなる販路拡大になりますように、生産者や関係機関と連携を進めてまいります。 それと、ふるさと納税の活用については、議員がおっしゃるとおり、事業者や関係機関と連携を図りながら、既存商品を絞り込み、プレミアムブランドとなり得る商品を抽出して高付加価値化を実現することは、本市の知名度向上と千曲ブランド販路拡大につながる取り組みの一つと考え、先日の北川原議員さんの御提案にもありましたが、企画政策部とも一緒になって、ふるさと納税も含め調査・研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 調査・研究していくって、しっかりやるって言葉が入らないと、また同じ、流れできますから。 ところで市長にお聞きしますが、市長もブランドについて御所見を持って市議会でやってきました。今のブランドの創生、作ってきたことを見て、御所見を伺えればと思います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 私が市議会議員のときに、ブランド戦略について質問させていただきました。いわゆる御質問にある千曲ブランドの特産品という意味ではなくて、千曲市のまち全体、地域全体をどういうブランド都市にするかというコンセプトみたいなものは何かございますかという質問だったかと記憶しています。 狭い意味のブランドが、特産品の加工食品だとすれば、広い意味で千曲市全体を外から見てどういったまちにしていくかというのがブランド戦略だと思います。まだ詰め切れていないところではありますが、やはり将来世代、若い世代に魅力を感じるまちにしたいという思いがありまして、そして何度も申し上げてますけども、総合計画の将来像に掲げた「人を照らす、人を育む、人がつながる月の都」、「文化伝承創造都市・千曲」ということで掲げさせていただきましたので、そのあたりのイメージからもう少し練り上げて、明確にお示ししていきたいと考えております。現時点ではまだそこまで絞り切れておりませんけども、私がイメージしてるのはそういったものでございます。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 私も今、市長、言うとおりだと思います。もう一度、作戦を練り直さなくては、ブランド品を作ればいいというだけでは絶対済みません。そういうことでお願いします。 では次の質問に入ります。 人が資源になる、人づくりの支援策の具現化について。 6月議会で提案した自然体験の環境整備について、再度、提案します。詳細は概ね6月議会と同じです。ポイントだけ説明いたします。 子供たちにとってデジタル化社会が進んでいる現代、非認知能力を高めることが求められています。やはり子供たちが自分で考え、行動を起こすことが大事です。自然の中で五感を磨く、そんな体験施設が千曲市には必要です。いじめ、虐待、不登校等、人ごとではありません。共稼ぎの家庭が急増し、我が子の世話ができない、何かあれば親の責任になる、かといって閉じ込めておけない。ですから、親の手から離れ、子供自身で遊びに行ける、自然に近い森や公園を遠い山でなく生活圏の中に整備して、多様な子供たちの生きる力を引き出す、子供は遊びの天才です。そんな施策を具現化する施設をさらしなの里古代体験パークを中心に拡充し、千曲市が子育て世代に支持される、そんな取り組みの方向性について再度、真剣に研究していただきたい。野外教育に造詣の深い方々にもお聞きして、自然体験から千曲「こどもまんなか」版ができればと思いますが、伺います。 次に、大池市民の森は、今や森林に親しむ市の唯一のエリアです。ぜひアスレチックを今の3倍以上に増設し、子供が活動できるフィールドをもっと広く整備していただきたい。また入り口ややすらぎ広場も自然生物研究の場として使いやすいように、草刈りなどたびたびやっていただきたい。関係者や教育委員会等、また自然体験の専門家などと活用拡充について再調査、研究をしていただきたいが、伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 島田教育部長。          〔教育部長 島田栄一君 登壇〕 ◎教育部長(島田栄一君) 人が資源になる、人づくりの支援策の具現化についてでありますが、まず、さらしなの里古代体験パークを、森林農業体験施設として機能を拡充する御提案についてでございます。 本年6月議会でも御答弁申し上げましたが、さらしなの里古代体験パークの施設規模を拡充することにつきましては、用地や財源など様々な課題があるということで前回と同じでございます。 また、御質問の中で、自然体験、そして野外教育ということで、袖山議員にはこれまでも本会議の中で、自然の中で体と五感を使う体験が大切である、また幼少期より自然の中で自主的に遊び、その中から思考力、判断力、表現力などが養われ、生きる力が育まれるなど、様々な御発言をいただいておりますが、私も同感でございます。 市といたしましては、引き続き、限られた資源を活用して体験的なメニューを研究してまいりたいと思います。 また、千曲「こどもまんなか」教育版の作成につきましては、現在、国におきましても「こどもまんなか」社会の実現への動きが加速しております。これは報道等で承知しております。 県内では、池田町におきまして「子どもがまんなか」をキーワードとした教育大綱が策定されていると承知しております。 市教育委員会といたしましては、直ちに教育大綱を改定する予定はございませんが、学びの主人公は子供であるという視点に立ちまして、教育政策、子育て政策を包括的に進めてまいります。 ○議長(和田英幸君) 続いて、小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 大池市民の森の充実した整備についてでありますが、アスレチックス施設につきましては、今のところ区域を拡大して増設する構想はございませんが、今年度において老朽化した物を2基更新し、来年度においても、大池総合案内所前の芝生広場に、低年齢の子供たちも安心して遊べるように、県産材を利用した大型木製遊具の新設を検討しております。 また、現在、市内の有識者で組織する協働の森づくり実行委員会においても、どんな形で大池市民の森を将来に引き継いでいくか、長期的な構想について検討を始めたところでございます。 なお、議員から御提案いただきました、様々な分野の方との今後の大池市民の森の充実に向けた話し合いの場につきましては、機会があるごとに御意見をお聞きし、協働の森づくり実行委員会やその他関係機関とも連携して進めていきたいと考えています。 安らぎ広場の草刈りにつきましては、今年度10月にも実施いたしましたが、今後も必要に応じてしっかり実施してまいりたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 同じ答えです。 古代パークについては、正直言って今すぐには実現できないです。でも、そういう方向で考えていかないと、相手ばかり見ていないで、自分たちでも考えをしっかり出していかなくてはいけないと思うんですよね。そして今、市内で森林を活用して体験できるところは大池だけなんですよ。そして坊城平もあるけど、大池に頼っているから、結果的には大池だけです。そういう意味では、長野市の恐竜公園は休日になれば若い家族、そして3世代家族で一杯ですよ。整備拡充にして管理料は上げなくてはいけないと前に答弁があったけど、経済部だけではなく、教育委員会や他部署と連携で予算を生み出してほしいんですよ。今の3倍、4倍に、考えがないではなくて、しっかり考えていくということで、もう一度、答弁お願いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 事あるごとに関係の皆さんと御相談しながら、皆さんでそういった方向の意見がまとまれば作り上げていきたいということで、しっかり考えておりますので御理解をお願いします。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) なかなか堅い答弁で。 次、行きます。若い世代への支援策の充実は市の強みになるについて。 移住定住策で人を呼び込むためには、やはりインパクトのある支援策が必要です。若い世代はお金がないです。子育てや住居の確保にはお金が要ります。行政としてそんな観点から支援が必要です。 三世代同居・近居促進施策が好結果で市内へ帰り、親子で子育てをする、転居するのに迷っている若い世代の背中を押した施策になったと思います。今は千曲市には移住定住策でこのような支援策はありません。切れ目がなく、同様な支援策を継続推進すべきだと思います。市長も効果的な制度を継続して進めるとお考えを示されておりますが、改めてお考えを伺います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小林経済部長。          〔経済部長 小林千春君 登壇〕 ◎経済部長(小林千春君) 若い世代への支援策も市の強みになる施策についてという御質問でありますが、移住定住策で作成したリーフレットの「おいでよ、千曲へ」の中の施策内容について、若い世代にはお金がない、子育てや住居の確保にはお金が要る、行政支援策が必要との御意見ですが、市長から、先般、移住定住に力をいれると新聞報道にもありましたが、それは補助金などのお金ばかりでなく、千曲市の気候や地理条件、公園や文化施設、道路交通網など、総合的に考え、市全体を今以上魅力あるまちにして、移住して来る人も、今、住んでいる人たちも、暮らしやすい環境を造っていくことが重要だと考えております。 この考えに即して、現在、第三次千曲市総合計画の策定も進めているところです。もちろん行政として直接的な支援策も併せて研究し、特に若者・女性や子育て世代が魅力を感じる生活環境整備、働く場所、機会の確保・創出等の施策を戦略的に講じて、今以上に移住定住につなげていけたらと考えております。 ○議長(和田英幸君) 関連して、続いて、湯本建設部長。          〔建設部長 湯本永一君 登壇〕 ◎建設部長(湯本永一君) 千曲市三世代同居近居促進事業補助金についてでございます。 この補助金は、市内における三世代の同居・近居を推進し、世代間の支え合いによる暮らしやすい社会実現を目的としまして、平成29年度より実施し、昨年度までに申請件数150件、転入者数273名、世帯数にして76件の実績となりました。 令和元年度に申請者に対しましてアンケート調査を実施し、対象者数110名中53名から回答があり、補助金制度の効果に対する設問では、補助金が同居・近居の決め手となった、決め手に影響したとの御意見もある一方、制度の有無に関わらず同居・近居を計画していた方も多かった結果を踏まえまして、本事業は終了をいたしました。 しかしながら、切れ目のない施策は大変重要であると認識しているところでありまして、今後は空き家対策とセットでの対応も模索できたらと考え、今年度実施しております空き家実態調査によるアンケートの分析を行う中で、空き家解消に向けた施策と子育て支援等を連動させ、若い世代に響く支援策を研究してまいります。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) そんな答弁を待ってない。さっきはお金、支援策が要るっていったんですよね。若い世代はやっぱりお金がないということ。それで、昨日も移住定住策について中村議員の質問に市長の答弁がありました。中止した近居施策は転居しようとした子育て世帯のはしごを外したことになります。さっきアンケートと言いましたが、真剣に思ってる人もいるんですよ。そんな方々に切れ目なく答えられるような具体策、日程を示していただきたいんです。さっきの近居みたいな、要するにお金の支援ですね。その辺をお伺いします。もしできないなら、市長、どうですか。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 小川市長。          〔市長 小川修一君 登壇〕 ◎市長(小川修一君) 制度の有無に関わらず同居・近居を計画した方が多かった結果を踏まえ、本事業は終了したということですけれども、その反面、期待して決め手に影響したという御意見もあるということは、重く受け止めまして、今後、どのような政策、また制度設計も含めて研究していきたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) 切れ目なく、スピーディーにやっていただきたい。それをお願いします。 では次に入ります。資源として施策を進めるには、職員の増員が必要です。さきに質問してまいりましたが、インフラ充実は立派な資源です。インフラ整備はマンパワーが必要です。今、一重山線をはじめとする都市計画道路や姨捨サービスエリアフル規格、18号バイパス関連、ビュースポット事業、屋代開発計画、川西防災拠点整備計画と、事業が目白押しです。そこへコロナ対策が加わり、魅力ある千曲市にするため、スピード感を持って実現するには、正規職員の増員は必要だと思います。市長の見解をお伺いします。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 職員の関係でございますので、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。 まず、お答えする前に、現在の職員の状況をお話したいと思いますが、条例上の職員の定数を合計しますと547名となっております。1市2町が合併したときには、537人の職員がおりました。今年の4月1日現在では、これが474人と63人ほど削減されております。また過去を見ますと、平成28年度に467人ということがありまして、この辺が一番底と言いますか、下がったところでございます。 ここの反省といたしまして、やはり必要なものは、先ほどの保育士の関係もそうですが、限界が来てるということで、最近、徐々に増やしてきてる実態があるということをまず御説明させていただきたいと思います。 その上でですが、この職員数につきましては、議員もおっしゃるとおり、この地方自治体の事務は最近、大変多様化しておりますし、また高度化が進んでおります。それに加えまして、この千曲市を見ましても、例えば上山田戸倉出張所を開設したとか、新型コロナへの対応、また危機管理体制の強化ですとか、さらにはDXの推進業務をこれから控えております。このようなことで、多くの増員が求められているのは承知しておるところでございます。 その一方なんですが、少子高齢化ということで、大変財政状況が厳しさを増しております。その中で、この人員の増についてはある程度、慎重にいかなくてはいけないというのが基本的なスタンスでございます。 したがいまして、今後は、今月中に人事ヒアリングを各部課長からも予定しておるわけですが、業務量に応じた職員の適正配置、それから業務内容に応じた民間委託の推進を進めるということ。さらに重要なことは、市民ニーズの薄れた事業のスクラップと言いますか、仕事がどんどん増えてくるわけですから、今までのも全部抱えてると、これはもう抱えきれなくなりますので、これはもういいかなというところについては思い切ってメスを入れるというのも行政マネジメント室などを通じて行っていきたいと考えております。 その上で、先ほど申し上げたとおり、職員、特に一般職の増員については慎重に判断していきたいなというのが見解でございます。 なお、私ども台風19号災害なども経験しておりますので、職員をこれ以上削減することは考えていないことを申し添えたいと思います。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) やっぱし、今、建設、福祉関係もコロナもあり、業務、本当に逼迫している。正直言って、ニーズも増えてますよ。縮小することはかっこいいかもしんないけど、やっぱし必要です。そして若い職員が辞めていくのも事実です。職員の職務違反があるなど、やはりこんなことがいっぱいいっぱいの職場が多い。働き方改革ですので、今、職員に無理強いはできません。増員は必要だと思います。私も資源を磨くということで、ふるさと納税の活用を提案してまいりましたが、ふるさと納税の財源、自然体験施策、高校生までの医療費無料化等、子育て支援策に充てられます。さっきの支援策もできます。総務部長として長く人事、お金を扱ってきたということで、副市長がここのところで業務を進めていくということをしっかり明言していかないと、市の職員だってやる気なくなってしまいますよね。その辺をもう一度、お答え願います。 ○議長(和田英幸君) 答弁を求めます。 大内副市長。          〔副市長 大内保彦君 登壇〕 ◎副市長(大内保彦君) 議員さんの御指摘は、実は私ども職員としては大変ある意味、ありがたいんですね。私どもはできれば多くの職員が欲しい、これは切実な問題でございます。 昨日も申し上げたんですけど、地方自治体、特に市町村においては何が大事かというと、やはり人だと思うんですね。住民の方も、何を求めるかというと、職員がやっぱりよくやってくれるということが大変大切なことですし、いくらデジタルとか制度とか整ってきても、人がだめだったらもう全然だめなものですから、質もそうですし、人的な量も、実は本音言うと増やしていきたいという考えはございます。 ただ、一方で、先ほど申したとおり財政を考えますと、大変厳しいというのは、昨日も申し上げたんですが、経常費が非常に多くなってきてるんですね。そうすると、自由に使えるお金が今、減っている。経常収支比率も今、92%行っています。それはどういうことかと言うと、人件費というのはまさに経常費ですから、ボディーブローのように大変効いてくるんですね。例えば今年、来年だけで済めばいいんですが、1人の方を雇うともう20年、30年、40年、ずっと雇わなくてはいけない。そうすると、非常に年々財政を圧迫してきて、色んな議員さんから今回も新しい事業の御提案いただいたんですが、何かやろうとしてもお金がないっていうことになってきてしまいますので、その辺は、人の手は大切なことは重々承知してますので、財政とやはり兼ね合いを見ながら、必要なとこへはやっていく。それは基本線でございますので、ただ、財政も無視はできないということで御理解いだたければありがたいと思います。 ふるさと納税も、昨日も申し上げたんですけど、ギャンブル性もありますので、当たったときにはいいんですが、まだ不確定な部分もあります。それと、御承知だと思うんですが、ちょくちょく、国も制度を変えてるんですね。そうすると、さっき言ったように、10年、20年後には本当にどうなってるか分かんないものですから、その辺も慎重に見極めながら判断させていただきたいと思います。 ただ、何回も繰り返して申し訳ないんですが、必要なとこへは付けていくという線は、考えております。 ○議長(和田英幸君) 袖山廣雄議員。          〔15番 袖山廣雄君 質問席〕 ◆15番(袖山廣雄君) いずれにしろ、財源の問題が出てきますよね。だから、ふるさと納税の先のことは分からないと言うけど、今、稼いで子育てにどんどん充てている市はいくらでもあるんですよ。そういうことを、今、稼いで、やればいいんだから。後の事なんか考えたって、なかなかそうはいかないから。しっかり今、稼いで、進めていくと。再質問はしませんが、しっかり職員も支えていっていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(和田英幸君) 以上で、一般質問は終わりました。--------------------------------------- △日程第2 議案審議 △議案第66号 千曲市環境整備事業基金条例制定について △議案第67号 地方税法第314条の7第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人を定める条例の一部を改正する条例制定について △議案第68号 千曲市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第69号 千曲市一般廃棄物の処理手数料に係る収入証紙に関する条例の一部を改正する条例制定について △議案第70号 千曲市まちづくり基本条例の一部を改正する条例制定について △議案第71号 千曲市保育所条例の一部を改正する条例制定について △議案第72号 千曲市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について △議案第73号 令和3年度千曲市一般会計補正予算(第7号)の議定について △議案第74号 千曲市余熱利用施設の指定管理者の指定について △議案第75号 千曲市あんずの里物産館の指定管理者の指定について △議案第76号 千曲市総合観光会館の指定管理者の指定について △議案第77号 訴えの提起について △議案第78号 訴えの提起について △議案第79号 訴えの提起について △議案第80号 市道路線の廃止について △議案第84号 令和3年度千曲市一般会計補正予算(第8号)の議定について △請願の受理について ○議長(和田英幸君) 日程第2、議案審議。議案第66号から議案第80号及び議案第84号を一括議題といたします。 以上、16議案については、質疑の通告がありませんので、お手元に配付いたしました議案付託表記載のとおり、関係常任委員会に付託いたします。 請願の受理についてを議題といたします。本定例会において受理した請願は、お手元に配付いたしました請願文書表記載のとおり、福祉環境常任委員会に付託いたします。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 これをもちまして、本日の会議を散会といたします。お疲れさまでした。                             午後3時52分 散会---------------------------------------...