岡谷市議会 > 2023-11-10 >
11月10日-06号

  • "滞納整理機構"(/)
ツイート シェア
  1. 岡谷市議会 2023-11-10
    11月10日-06号


    取得元: 岡谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-17
    令和 5年 10月 定例会(第4回)          令和5年第4回岡谷市議会定例会会議録議事日程(第6号)                 令和5年11月10日(金)午前9時30分開議 日程第1 議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定について 日程第2 議案第56号 令和4年度岡谷市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第3 議案第57号 令和4年度岡谷市地域開発事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第4 議案第58号 令和4年度岡谷市分収造林事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第5 議案第59号 令和4年度岡谷市霊園事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第6 議案第60号 令和4年度岡谷市温泉事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第7 議案第61号 令和4年度岡谷市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について 日程第8 議案第62号 令和4年度岡谷市湊財産区一般会計歳入歳出決算認定について 日程第9 議案第63号 令和4年度岡谷市水道事業会計の決算認定について 日程第10 議案第64号 令和4年度岡谷市下水道事業会計の決算認定について 日程第11 議案第65号 令和4年度岡谷市病院事業会計の決算認定について 日程第12 議案第66号 岡谷市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例 日程第13 議案第67号 岡谷市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例 日程第14 議案第68号 市道路線の認定について 日程第15 議案第70号 令和5年度岡谷市一般会計補正予算(第10号) 日程第16 議案第71号 令和5年度岡谷市病院事業会計補正予算(第1号) 日程第17 議案第72号 岡谷市教育委員会委員の選任について 日程第18 議案第73号 主要地方道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書 日程第19 議案第74号 新型コロナウイルスワクチン接種後の情報提供とフォロー体制を求める意見書 日程第20 議案第75号 トリガー条項の凍結解除など燃料油価格の高騰への対処を求める意見書 日程第21 議案第76号 現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(18名)     1番  今井康善議員     2番  秋山良治議員     3番  土橋 学議員     4番  花岡健一郎議員     5番  山崎 仁議員     6番  小松 壮議員     7番  藤森 弘議員     8番  宇野香二議員     9番  田村みどり議員   10番  酒井和彦議員    11番  上田澄子議員    12番  早出すみ子議員    13番  今井浩一議員    14番  渡辺太郎議員    15番  吉田 浩議員    16番  中島秀明議員    17番  笠原征三郎議員   18番  丸山善行議員欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長       早出一真君     副市長      小口道生君 教育長      宮坂 享君     企画政策部長   岡本典幸君 総務部長     藤澤 正君     市民環境部長   城田 守君 健康福祉部長   帯川豊博君     産業振興部長   木下 稔君 建設水道部長   小口浩史君     教育部長     白上 淳君 教育担当参事   両角秀孝君     病院事業管理者  天野直二君 事務部長     名取 浩君     会計管理者    小口典久君 選挙管理委員会兼監査委員事務局長   企画課長     仲田健二君          矢崎義人君 秘書広報課長   宮澤俊一君     総務課長     小松秀尊君 財政課長     小口邦子君---------------------------------------事務局職員出席者 局長       中村良則      次長       宮澤 輝 統括主幹兼庶務主幹事務取扱      議事主幹     金子 郷          三村田 卓 △開議 午前9時30分 △開議の宣告 ○議長(今井康善議員) おはようございます。 これより、本日の会議を開きます。 この際、教育担当参事から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 両角教育担当参事。 ◎教育担当参事(両角秀孝君) おはようございます。 10月25日の一般質問におきまして、上田澄子議員さんからの質問に対する答弁内容に誤りがございましたので、おわびを申し上げるとともに御訂正をお願いいたします。 学校給食費無償化の自治体数について御質問をいただきましたが、自治体数を学校数と取り違えてお答えしたもので、答弁では、「今年度実施予定の自治体数は491校、小学校のみは14校、中学校のみは17校のみとなっております。なお、学校数には、新型コロナウイルス感染症対応として、国の地方創生臨時交付金を活用した臨時的措置により、期間限定で実施している自治体も含まれております」と答弁をいたしましたが、正しくは、「本年度実施予定の自治体数は491団体、小学校のみは14団体、中学校のみは17団体のみとなっております。なお、自治体数には、新型コロナウイルス感染症対応として、国の地方創生臨時交付金を活用した臨時的措置により、期間限定で実施している自治体も含まれております」となりますので、訂正をさせていただきます。 大変申し訳ありませんでした。--------------------------------------- △議案第55号~議案第62号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第1 議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第8 議案第62号 令和4年度岡谷市湊財産区一般会計歳入歳出決算認定についてまでの8件を一括議題といたします。 この8件は、決算特別委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 決算特別委員長。     〔決算特別委員長 今井浩一議員 登壇〕 ◆決算特別委員長(今井浩一議員) 13番 今井浩一です。 今定例会における10月13日の本会議において、決算特別委員会に審査付託されました議案第55号から議案第62号までの令和4年度決算会計議案8議案につきまして、去る10月30日、31日の2日間にわたり慎重に審査を行いましたので、その経過及び結果について御報告申し上げます。 なお、委員長報告資料につきましては、決算特別委員会資料集(一般・特別会計)を参照いただき、計数等につきましては、決算書、行政報告書及び決算審査意見書等に示されておりますので省略して、審査の主な点について御報告申し上げます。 また、委員会要望事項につきましては、当局において十分な検討をされるようお願いいたします。 まず、議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定について御報告いたします。 最初に、総体的事項として、早出市長から見た令和4年度の決算の評価について。 市長より、令和4年度は第5次岡谷市総合計画によるまちづくりの4年目として、基本目標の達成と将来都市像「人結び 夢と希望を紡ぐ たくましいまち岡谷」の実現に向けて、確かなまちづくりを進めるため、「安全・安心を深化(進化)する年」と位置づけ、各種施策を積極的に展開した。 社会経済活動の正常化が進み、感染症からの回復が見え始めたものの、少子高齢化と人口減少による人口構造の変化等により、市税をはじめとした歳入の確保が難しい状況にある中、原油価格、物価高騰等による経費が増加するなど、将来にわたり安定した行政サービスを提供するため、安定的な行財政基盤と健全財政の保持が重要となっている。 こうした状況において、創意と工夫、英知の結集により施策を推進するとともに、岡谷市行財政改革プログラムに基づき、行財政運営の基本である最少の経費で最大の効果を挙げるべく、全職員一丸となって努力をしてきた結果、令和4年度の一般会計は、実質収支で7億6,041万5,525円の黒字とすることができた。 歳入においては、感染症の影響から回復傾向が見始めたことなどにより、一般財源の根幹をなす市税や地方交付税等において、当初予算額を大きく超える収入となった。 また、歳出においては、感染症対策、原油価格・物価高騰対策や、令和3年8月大雨災害の復旧に係る経費が増加となったが、こうした中であっても、様々な行財政改革への継続的な取り組みや効率的かつ効果的な予算執行、国庫補助金や市債を中心とした特定財源の積極的な活用に努めた結果、予定していた基金からの繰入れを抑制しつつ、財政調整基金などへの積立てを実施した上で、例年以上の実質収支を確保することができたことから、後年度へ十分配慮した決算とすることができた。 将来の負担に大きく影響する市債の状況については、令和4年度末現在高約223億7,000万円で、前年度から約5億円の減となり、必要な事業を着実に実施しながら、引き続きキャップ制の徹底などにより市債残高を減少させることができた。 基金については、令和4年度末残高約62億8,000万円で、ふるさと納税などの寄附を頂いたほか、決算見込みの状況等を踏まえ、後年度以降の財政運営を考慮し、財政調整基金や減災基金などに積立てができたことなどから、大幅な増加となっている。 全国的な動向と同様に、岡谷市においても、人口減少という課題に加え、ウクライナ情勢等に伴う原油価格・物価高騰や激甚化・頻発化している災害等の影響により、今後の行財政運営はさらに難しい状況となるものと予想している。 時代の大きな変化に直面する中、社会経済情勢は不透明な状況が続いているが、国の動向などにはより一層注視しながら、笑顔と元気があふれるまちを目指し、このまちに住む全ての市民の生活を守るため、可能な限りの施策を講じていくとともに、中長期的な財政運営に視点を置きながら、限られた財源を効率的・効果的に活用し、必要な事業を着実に実施しながらも、将来にわたり健全で安定した財政運営について最大限の努力をしてまいりたいとのことでありました。 次に、歳出からの主な点を申し上げます。 行政事務交付金の各区の内訳や活動状況の推移について。 資料2を御参照ください。 行政事務交付金は、区長会から算出根拠を分かりやすくしてほしいとの要望があり、平成23年度から均等割、人口割、世帯割で積算し各区へ配分している。人口割等については、国勢調査を基に算出をしていたが、その後の人口減少等の影響により交付額が減少してしまうため、区長会からの要望により交付額を維持しているとのことでありました。 次に、広報おかやの発行部数と各区への配布数の推移について。 資料No.3を御参照ください。 広報おかやの区への配布数は、毎月区からの報告により配布しており、1軒に2世帯あったら2部配るということではなく、各区の実情により配っていただいている。 発行部数については、3年契約で、発行部数は1万8,000部となっているが、世帯以外でも市内の公共施設に約800部、金融機関、コンビニエンスストアなどに300部を配布しているとのことでありました。 次に、広報広聴費について。 市政懇談会「市長と語る まちづくりふれあいトーク」は、令和6年度を初年度とする第5次岡谷市総合計画後期基本計画の策定に向けて、市民のまちづくりに対する思いや意見などを直接聞くため、10月18日から11月29日まで、市内21区において開催し、延べ827人の方に参加していただいたとのことでありました。 次に、まち・ひと・しごと創生推進費の3つの補助金の推移について。 資料No.5を御参照ください。 岡谷市への移住を目的としたおかやの魅力体験事業は、交通費、宿泊費、移住体験住宅家賃補助を行っている。予算に比して利用が少なくなっているが、移住検討いただくための制度としてPRに努めている。 令和3年度に利用をし、岡谷市に来て岡谷市の体験を行った方が、引き続き令和4年度、令和5年度と移住を検討されるケースもあるため、令和4年度の執行額によって検討が少ないという状況ではないと理解している。 また、若者おかや暮らし応援事業では、当初予算で新規15件を見込んでいたが、施策のPRや事業所への周知、さらに、宅建協会、不動産業者への周知を行ったところ、利用は新規11件であった。継続して利用されている方が年々積み上がり、多くの方に利用していただいている。 就業・創業移住支援事業は、国や県との共同事業であり、国・県の補助を活用し実施してきた。岡谷市への移住によって世帯数や人数も伸びているという状況にあり、効果が出ているとのことでありました。 次に、就業・創業移住支援事業補助金について。 国では、東京圏への過度の一極集中の是正を行うため、東京、神奈川、埼玉、千葉を対象に、交付金による移住支援金制度を実施してきている。また、長野県では、東京圏に加え、愛知県、大阪府を対象としたUIJターン就業・創業移住支援金を実施しており、市としても国や県の移住支援金を財源としているため、国・県が対象としている地域も対象に実施をしている。 移住を希望される方は、東京圏、中京圏、関西圏が多くなっており、国や県の制度として周知も図られているので、移住希望者が多いところに出向きPRしているとのことでありました。 次に、職員人事管理について。 職員の人材育成について、研修は自主研修、職場研修、職場外研修の3つの体系で構成し、複合的かつ計画的に行っており、令和4年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オンライン研修も積極的に取り入れたほか、集合研修についても感染対策を徹底する中で実施をした。 また、職員採用については、専門職、特に土木技師の採用が難しい状況であるが、大学への訪問やインターンシップの受入れを積極的に行うなど、採用への取り組みを進めている。全国的に行政の人材確保は課題となっているが、行政DXや定年延長などの制度改正と効率的な行政運営に取り組む必要があると考えているとのことでありました。 次に、市職員の年次休暇取得状況について。 資料No.7を御参照ください。 各部署の業務は、定型的な業務を行う部署、相手の都合に合わせて対応する必要がある部署、災害や経済対策等の臨時的業務のほか、イベント等の休日対応など、各部署により業務内容が様々であるため、年次休暇取得に差が生じていると考えている。 職員の定数管理は、毎年業務内容や今後の施策展開等の状況について、各課等とヒアリングを行う中で、必要最小限の人員配置としており、人員不足によって取得日数が7.5日となったものではないと考えている。 休暇は職員の心身の疲労回復、家庭生活の充実等に不可欠であり、令和3年4月から5年間を計画期間とする特定事業主行動計画において、年次休暇の取得日数の目標を年10日とし、管理監督者を中心に計画的な休暇取得を進めているとのことでありました。 次に、3款民生費では、まず、福祉タクシー委託料について。 資料No.10-1を御参照ください。 利用状況は、令和2年度からのコロナ禍の影響により、一時は減少となっているが、令和3年度から増加傾向にあり、令和4年度はチケットの販売量で見ると令和元年度に近づいてきている。その点では、回復基調にあると考えるが、コロナ禍前に比べ完全には戻っていない状況である。 当該年度においては、さらなる需要促進と安全な交通手段の確保のため、80歳以上の運転免許自主返納者への福祉タクシーチケットの交付をしており、岡谷警察署での返納手続の際にはチラシを配布するなど、その都度周知に努めている。 また、福祉タクシーの予約が取りづらい混み合う時間帯に対しては、毎年度調整を図り、より利用しやすい制度になるよう努めているとのことでありました。 次に、障害者自立支援給付事業について。 障害者に対し補装具費や自立支援医療に関する給付を行っており、補装具費では、障害のある方に移動や日常動作をサポートするための装具費を支給し、購入や修理を行っていただいた。 また、自立支援医療には、更生医療、育成医療と精神通院医療があり、長く続く心身の障害の除去や軽減するための医療が必要な方を対象としている。うち、精神通院医療を必要とする方は増加傾向にある。継続的な治療が必要であり、医療費負担が軽減されることから、必要な方への周知に努めてまいりたいとのことでありました。 次に、生活保護扶助費について。 資料No.12を御参照ください。 面接件数と申請件数の差については、御本人さんがまだ資力はあるがこの先心配といったケース、周りの方が心配されて相談に来るケース、さらに制度概要について説明を受け、御兄弟や親御さんと相談した上で、また改めて検討したいといったケースなどが大半であり、相談の中ではそのような状態になった際には、無理をせず、また御相談に来ていただくようお声がけをしているとのことでありました。 次に、4款衛生費では、まず、新型コロナウイルスワクチン接種事業について。 令和4年度では、従来株ワクチンによる初回接種と追加接種が9月まで実施され、10月からはオミクロン株対応の2価ワクチンによる接種をスタートした。従来株ワクチンの初回接種(1~2回目)の接種率は、市民全体で83.6%、65歳以上では92.8%でした。3回目の追加接種は、市民全体で73.1%、65歳以上では90%となりました。オミクロン株対応ワクチンの接種率は、市民全体で59.5%、65歳以上では78.8%であった。 ワクチン接種に起因する副反応については、一時的な症状はあるものの、健康被害が生じる場合には、予防接種健康被害救済制度が設けられており、住民票のある市町村が申請窓口となっている。本市では、1月の新型コロナウイルスワクチン接種による副反応が疑われた1件の申請が認定され、医療費及び医療手当が支給され、もう1件の申請は審査中であるとのことでありました。 次に、めざせ!ゼロカーボン推進事業について。 岡谷市は、2050年までにゼロカーボンシティの実現を目指す2050年岡谷市ゼロカーボンシティ宣言を発出し、各種事業を推進した。 再生可能エネルギーの普及と自家消費を促進するため、太陽光発電システムと同時に導入した蓄電システムに対する補助金の交付を開始し、各種周知に努め、25件の申請を受けた。世界的な半導体不足の影響もあったが、現在の申請件数は増加傾向となっている。 さらに、エコドライブ推進事業所登録事業環境教育コーディネート事業、地球温暖化防止啓発事業を実施し、地球温暖化に対する市民や市内事業所等の意識高揚を図ることで、2050年ゼロカーボンの達成を目指していきたいとのことでありました。 次に、看護専門学校運営事業の収支状況、入学者数について。 資料No.16を御参照ください。 学生の状況は、開校当初の平成26年から定員30名に対し、それを上回る志願者が続いていたが、令和元年度をピークに学生数は減ってきている。 主な要因は、少子化も一つであるが、看護師を目指す学生の看護系の大学や学部など、進学先の選択肢が増えていることも挙げられる。 学生確保は最大の課題であるが、現在、准看護師として働いていて、改めて学び直し、看護師の資格を取りたいという方への社会人入学試験の新設や、県内准看護学院と連携を図りながら情報交換を密にし、学生の確保に努めているとのことでありました。 次に、7款商工費では、まず、シルキーバス運行事業補助金の推移について。 資料No.21を御参照ください。 地方公共団体では、公共交通への補助について、それぞれの実情に応じ公共交通維持が図られ、財政負担もなされており、岡谷市が特段大きな財政的な負担をしている状況ではない。少ない財政的な負担で公共交通が提供できるということは最良であるが、一方で利用者の負担も配慮しなければならず、現状では適正な負担となっている。 シルキーバスは、市民の足を確保する重要な交通手段であるため、岡谷市地域公共交通活性化協議会の中でしっかりと議論をし、利便性を高め、多くの方に使っていただけるものにしてまいりたいとのことでありました。 次に、観光宣伝事業について。 岡谷市の観光宣伝事業においては、観光行事に関連する負担金と、関係団体への補助金があり、負担金の主なものは、鶴峯公園つつじ祭り、ふるさとまつり、誘客宣伝事業、小鳥バス事業に支出されている。また、補助金の主なものは岡谷市観光協会となっており、その中で、「岡谷へ行こう」関係人口等創出・拡大事業として支出されている。 令和4年度の岡谷市観光案内所の利用実績は、案内所利用者数が1万1,137人となったが、観光案内所を拠点としたサイクルツーリズムやワーケーションでは多くの方々に御利用いただいており、引き続き観光客の利便性向上と地域資源の魅力発信に努めていく必要があると感じている。 岡谷市としては、引き続き観光客の利便性向上と地域資源の魅力発信に努力し、新たな観光を確保し、市の知名度を向上してまいりたいとのことでありました。 次に、8款土木費では、まず道水路維持補修工事について。 道水路維持補修工事は、社会資本整備総合交付金や緊急自然災害防止対策事業債を活用した計画的舗装修繕事業のほか、道路側溝の維持修繕、水路等の土砂しゅんせつ及び安全施設の維持修繕に係る工事費となっており、令和4年度は3億8,389万円となった。 国の社会資本整備総合交付事業の補正に伴う翌年度事業の前倒し等の影響により、金額の増減はあるが、おおむね年間4億円の予算で道水路の維持補修を行っているとのことでありました。 次に、老朽危険空き家対策補助金の推移(5年間)について。 資料No.24を御参照ください。 老朽危険空き家対策補助金は、老朽化が著しく倒壊または建材の飛散等により周辺に悪影響を及ぼすおそれのある空き家の解体を促進するため、解体費用の2分の1以内、上限20万円の補助を交付している。 補助金交付に当たっては、事前に不良住宅判定を行い、老朽化が認められない場合には対象外となる場合もあるが、令和4年については8件、160万円の補助を実施したとのことでありました。 次に、10款教育費では、まず、いじめ・不登校の推移について。 資料No.25を御参照ください。 いじめの認知件数は、小学校20件、中学校8件となっており、5年間の推移では令和2年度を境に大きく減少に転じているが、新型コロナウイルス感染症の影響が大きな要因となっている。 SNS上でのいじめなど、学校や市で認知できないトラブルなどもあり、この減少を喜ぶのではなく、ささいなことでも日頃から早期の発見、早期の解決に努めるよう、学校と共に取り組んでいる。 また、市内の不登校児童・生徒は98名となっているが、不登校に至る要因は様々であり、その子自身の問題、家庭の問題に起因する場合もあるが、教育委員会ではチームで支援し、ケースが複合的な場合は、福祉関係の担当の職員が家庭とつながって子供たちの様子を確認するなどの連携を図り、子供たちの自立や学びの環境が損なわれないよう取り組みをしているとのことでありました。 次に、部活動の地域移行について。 令和4年度、岡谷市では、国の学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインに基づき、学校部活動を改革し、生徒にとって望ましい部活動の実現と、教員の負担軽減を目指して、情報収集や共有を進めた。市内の中学校を訪問し、部活動の現状や地域の受皿について先生方から意見を収集し、令和5年度からの取り組みに備えて準備を進めている。 また、現在、市内の中学校において11の運動部活動と3つの文化部活動が行われており、平均で73%の生徒が部活動に加入しているが、子供たちの希望やニーズを把握し、地域への移行に向けた指導の受皿となる地域の担い手の確保も必要であり、令和5年度に学校へのアンケート調査を実施し、取り組みを進める予定であるとのことでありました。 次に、市町村と県による協働電子図書館について。 長野県内で提供されている電子図書館「デジとしょ信州」は、各市町村の公共図書館で利用IDとパスワードを発行し、1人当たり最大2冊まで1週間借りることができ、図書館の閉館時間でも利用が可能となっている。電子書籍はスマートフォン、タブレット、パソコンで読むことができ、2022年度末時点で、コンテンツ数は約2万1,000点、岡谷市の登録者数は在住・在勤・在学を含めて206人、貸出件数は1,540件であったとのことでありました。 次に、歳入について申し上げます。 まず、市税の状況について。 行政報告書の88ページ、「第3 主要な統計、行政資料」を御参照ください。 市税徴収の収入済額は、現年課税分、滞納繰越分を合わせて68億1,828万4,959円の収入で、令和4年度予算と収入済額の比較では、1億28万4,959円予算を上回る結果となった。 個人市民税は27億1,026万1,096円で、前年度に比べ約9,857万円の増で、給与所得者の所得額が増加したこと、また、土地建物や株式の譲渡所得の分離課税分が多かったことにより増額となった。 法人市民税は4億820万9,855円で、前年度に比べ約6,227万円の増で、企業の業績において回復傾向の業種も見られ、特に製造業で精密機械器具、電気機械器具で増収となっている。 固定資産税は、国有資産等所在市町村交付金を含め、28億1,298万8,625円で、前年度に比べ約1億6,685万円の増となり、新型コロナウイルス感染症の令和3年度に限った経過措置の再課税による事業用家屋、償却資産の増による収入増となったものである。 収入未済額の総計は1億740万3,828円で、前年度に比べ約259万円の増となっている。 調定額に対する収入費、収納率では、現年課税分と滞納繰越分を合わせた収納率が98.4%で、前年に比べ0.1ポイントの増となった。 現年課税分は99.3%で、前年度に比べ0.1ポイントの増で、現年課税分は滞納を未然に防ぐため、課職員による電話催告を実施するなど、早期の対応に努めたことにより、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも収納率を向上させることができた。 また、高額で徴収困難な事案について、長野県地方税滞納整理機構に9件を移管し、うち5件が完納となるなど、一定の成果を上げた。 今後もきめ細かな納税相談を実施し、必要に応じ、関係部署と連携を図りながら納税秩序を維持し、税の公平性を確保するため、徴収指導員の助言を得ながら積極的に滞納処分を実施し、収入未済額の圧縮に努めていく。 不納欠損処分については、令和4年度の市税の不納欠損額は318万5,625円、件数は224件で、前年度と比較して金額で約100万円の減、件数では65件の増となった。 不納欠損処分は地域税法の規定にのっとり厳格に行っているものであり、不納欠損額は税法の規定により不納欠損の対象となる案件の件数や額により、年度ごとに増減するものであり、今後も滞納者の生活実態の把握等の調査を徹底し、税の公平性の観点を踏まえて慎重に取り組んでいく。 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症の影響から若干の回復傾向が見られ、また、市民の理解と協力をいただき、市政運営の根幹をなす市税収入の確保について一定の成果を上げることができたとのことでありました。 次に、委員会の要望ですが、まず、歳出について。 1、人口減少と少子高齢化という厳しい時代ではあるものの、安定的な市政運営の基盤構築のため、財源確保と歳出削減を通じて健全な財政運営を推進し、現在はもちろん、将来の安定的な市民サービスの提供に努められたい。 2、若い世代の移住と定住に向けては、自然環境や暮らしやすさはもちろん、岡谷市ならではの文化、教育、産業などの魅力を、丁寧かつ多様に情報発信するとともに、地域資源を活用したまちづくりによって地方創生を実現し、人口の創出に努められたい。 3、子育て支援と幼保小、さらには中学校までの連携の強化を通じて、子供たちの健やかな成長を支え、ICT教育の可能性を広げる一方で、人と人とのつながりを大事にした学びと、児童・生徒1人1人に寄り添った個別最適な学びを実現し、誰ひとり取り残されない学校づくりに努められたい。 4、本市の強みであるものづくり産業の振興を図るため、原油価格・物価高騰等に対応した省エネルギー対策への支援を図り、企業の成長、事業継続を後押しするとともに、物価高騰等により落ち込んだ消費を回復させる施策の充実と、将来を見据えた地域資源の活用による商業、観光、農林水産業の振興施策を推進されたい。 5、頻発する大規模な自然災害等への対応や、強靱な国土づくりにおける防災・減災対策においては、災害時対応を周知・浸透され、人と人との関わりの強化による地域の自主防災組織や消防団の活動の充実を図るとともに、多岐にわたる施策を積極的に推進されたい。 6、市政に関する情報発信は、迅速、丁寧かつ的確で多様な手段を用い、その情報を必要としている市民に届くように配慮願いたい。 また、歳出については、1、歳入の根幹となる市税収入の確保については、世界情勢の不安定さや、それに伴う物価高騰等経済の不透明感にも十分に注視され、公平性を重視した対応と収納率向上を図られたい。 2、国・県などの動向にも情報感度を高めるとともに、従来の発想にとらわれることのない創意工夫による財源の確保に努められたい。 以上、8点について要望いたしました。 次に、討論の主な点について報告いたします。 新型コロナウイルス感染症の問題や物価対策に対しては、全庁挙げてワクチン接種や生活困難者、ひとり親世帯への支援など、市民の生命、生活を守る施策が行われ、特に50%のプレミア付商品券は、多くの市民の皆さんから大変に喜ばれた。 このほか、中小零細事業者などへのきめ細かい支援や制度、自然災害に備えての施策の充実、学校トイレの水洗化、市内の道路の整備など、市民から大変喜ばれている。 しかし、市職員においては、正規職員と比べ会計年度任用職員の割合が年々高い数字となり、労働条件を見れば会計年度任用職員に対してはまだまだ多々問題を残している。 さらに、マイナンバー制度では、全国的にマイナンバーカードの取得、ひもづけなどが大きな問題となる中、マイナンバーカードの交付率が前年から比べ非常に高くなっている点も心配するところである。 毎年要望している福祉タクシーにおいても、運行台数や利用年齢の引下げ等は実現できず、直ちにやめるべきと主張してきた自衛官募集に対する情報提供も行われており、本決算認定には反対をするとの意見がありました。 一方、第5次岡谷市総合計画の4年目となる令和4年度は、新型コロナウイルス感染症への対策に全庁挙げて取り組んでいただくなど、市民生活を守るため様々な施策事業に取り組んでいただいた。令和4年度の単年度収支額は約900万円のマイナスではあるが、実質収支額は約7億6,000万円であり、市税収入は対前年比約3億円増の約68億円を確保し、基金は対前年度比約9億円増の約62億8,000万円を確保し、市債残高は前年度比マイナス約5億円の約223億6,500万円となるなど、堅実な財政運営に御努力された。 審査を通じ、特に専門職の人材の確保、市民が利用しやすい公共交通、看護専門学校の学生確保と魅力的な学校づくり、災害時行動要支援者対策の充実、市民に身近な生活道路の維持管理、不登校対策の充実、部活動の地域移行、岡谷図書館における電子図書普及への対応、ふるさと寄附促進事業、市民の健康増進にさらに積極的に取り組んでいただいている。 健全財政の保持に配慮しつつ、時代のニーズに沿った投資的事業にも積極的に取り組んでいただき、市民の誰もが安全に安心して暮らせる新たな岡谷市の構築に向けて、全力で取り組んでいただくことを要望し、本決算認定に賛成する。 また、職員の年次休暇取得状況等、改善点が残っているものの、適正に業務執行されており、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第56号 令和4年度岡谷市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について。 討論において、国保税の引上げによって、国保加入者は大変厳しい生活が強いられており、令和4年度においても税の引上げが行われた。 国保税の重税感は既に限界に来ていると言っても過言ではなく、国保税特有の所得割、資産割、均等割、平等割という算定方式にも大きな問題を抱え、さらに、全国知事会、市長会等では、1兆円の国庫負担を求めているが、実現されていない。 国保加入者の命を守るための一般会計からの繰入が、当該年度も実施がされていないため、本決算認定には反対をするとの意見がありました。 一方、令和4年度の単年度収支額は735万4,229円の赤字であるが、実質収支額が9,396万6,366円となり、団塊の世代が後期高齢者医療保険に移行している時期でもあり、被保険者数は大きく減少しているが、支出総額が前年度に比べて4.6%の減となった一方で、収入総額は前年度に比べて4.7%の減となっている。 国民健康保険事業は、国民皆保険制度を支えている制度であり、適切な予算執行がされている。収支バランスにこれまで以上に配慮を願い、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第57号 令和4年度岡谷市地域開発事業特別会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第58号 令和4年度岡谷市分収造林事業特別会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第59号 令和4年度岡谷市霊園事業特別会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第60号 令和4年度岡谷市温泉事業特別会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第61号 令和4年度岡谷市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定については、討論において、75歳以上の高齢者を切り離した後期高齢者医療制度については、導入時から反対をしてきた。本決算委員会でも明らかになったとおり、この医療制度の加入者の多くが低所得者であるにもかかわらず、令和4年度10月から窓口負担金が収入によっては2倍となっている。高齢者の医療費窓口負担金については軽減を求めてきたが、これを実現するどころか、令和4年度では逆に負担増となっている。よって、本決算認定には反対するとの意見がありました。 一方、後期高齢者医療制度は、高齢者医療を支える重要な制度であり、現役世代と高齢者世代の負担を明確にした公平な制度と認識しており、令和4年度の実質収支額は2,584万8,700円であり、適正な予算執行がされている。将来にわたり持続可能な制度として今後も継続されることを要望し、本決算認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第62号 令和4年度岡谷市湊財産区一般会計歳入歳出決算認定については、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 私からの報告は以上であります。 ○議長(今井康善議員) ただいまの委員長報告に対し、まず、議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 渡辺太郎議員。 ◆14番(渡辺太郎議員) 14番 渡辺太郎です。 私は、この決算のメンバーでありますので、質疑ができるかどうか、議長のほうで判断していただきたいと思うのですが、できなければ議事進行でお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○議長(今井康善議員) このまま暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時22分 △再開 午前10時24分 ○議長(今井康善議員) 会議を再開いたします。 委員長報告に対する質疑でしょうか。 ◆14番(渡辺太郎議員) はい。確認したいことがありまして、質疑もしくは議事進行をお願いしたいと思いますが。 ○議長(今井康善議員) では、質疑を許可いたします。 ◆14番(渡辺太郎議員) ありがとうございます。 一般会計の賛成討論のところでありますが、お手元の資料の12ページ中頃になります。 審査を通じ、特に専門職の人材の確保という文章がありまして、この部分の最後のところに、さらに積極的に取り組んでいただいているという表現になっていますが、これは私が賛成討論を述べた内容でありまして、趣旨は、さらに積極的に取り組んでいただきたいと私は申し上げたつもりなんですが、その辺の趣旨が適正、表現が適正なのかどうか、内容の確認をお願いしたいと思います。 ○議長(今井康善議員) 暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時28分 △再開 午前10時28分
    ○議長(今井康善議員) それでは、議事録を精査いたしますので、この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午前10時28分 △再開 午前10時45分 ○議長(今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 今井浩一議員。 ◆決算特別委員長(今井浩一議員) ただいまの委員長報告に対する質問にお答えします。 確認した結果、「市民の健康増進にさらに積極的に取り組んでいただいている」という部分を、「市民の健康増進にさらに積極的に取り組んでいただきたい」と訂正させていただきます。 おわび申し上げます。 ○議長(今井康善議員) そのほか質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 早出すみ子議員。 ◆12番(早出すみ子議員) 12番 早出すみ子です。 議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べます。 令和4年度は、年間を通じ新型コロナウイルス感染症の全庁挙げてのワクチン接種、物価や光熱費の高騰対応に、生活困難者、ひとり親世帯への命・暮らしを守る施策、公共施設の利用料据置きなどに取り組まれました。市内産業を支える50%プレミアム商品券の発行、中小零細企業、事業所へのきめ細かい支援や制度、また、自然災害に備えての施策充実にも取り組まれました。児童・生徒を中心とした教育方針の実施、小中学校のトイレの洋式化も進められております。市内の道路の整備が進み、市民の皆さんから大変喜ばれております。市職員の皆さん、医療従事者の皆さんには心から敬意を表し、感謝を申し上げます。 しかし、一方で、会計年度任用職員が年々増えており、労働条件を見れば、会計年度任用職員に対しては問題が残っています。マイナンバー制度を見れば、全国的にマイナンバーカードの取得、ひもづけ等が大きな問題になっています。特にマイナ保険証一本化は、国民皆保険制度を壊す状況になります。福祉タクシーにおいては、運行台数や利用年齢の引下げ等が改善されませんでした。自衛官募集については、市として金額的には少ないですが手を貸していることなど、非常に残念なことです。 以上を述べまして、議案第55号の決算認定には反対をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 藤森 弘議員。 ◆7番(藤森弘議員) 7番 藤森 弘です。 議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定について、会派おかや未来研究室を代表して賛成の立場から意見を申し上げます。 令和4年度は、前年度に引き続き新型コロナウイルス感染症対策に全庁挙げて取り組んでいただいた年でした。社会経済活動の緩やかな持ち直しの兆しが見え始めた矢先に、ロシアのウクライナ侵攻に起因する原油高や原材料高に見舞われ、本市の基幹産業である製造業も大きな影響を受けることになりました。 こうした逆風の中、国庫補助金などを有効に活用して、効率的かつ効果的な予算執行に努めていただいた結果、令和4年度の実質収支額が約7億6,000万円もの黒字計上となりました。また、歳入の根幹である市税収入が、前年度比で約3億円上回ったほか、基金は前年度比で約9億円もの積み増しとなりました。 その一方で、市債残高は前年度比で約5億円減少しており、総体的に堅実な財政運営に尽力されたことは評価に値します。 市民生活を守るため、様々な施策や事業に取り組んでいただいた理事者や市職員の皆様には、心より敬意を表します。 厳しい財政状況の中で、第5次岡谷市総合計画の4年目として、「人結び 夢と希望を紡ぐ たくましいまち岡谷」の実現に向けて取り組んでいただいたわけですが、決算審査を通じて幾つかの今後の課題も見えてきました。 その1、移住・定住につながる情報発信力の強化。 その2、最新のデジタル技術によるシルキーバスや福祉タクシーの利便性向上。 その3、役員の成り手不足や収入減少に苦しむ地域コミュニティの支援策強化。 その4、独り暮らし世帯の避難誘導など地域防災力の強化。 その5、医療と福祉の連携による健康維持体制のさらなる充実。 その6、教員の働き方改革、部活動の地域移行、電子図書館の普及など教育環境の一層の改善。 その7、空き家や空き地の有効な利活用策の研究。 その8、子育て支援策の予算拡充など、今後の課題は枚挙にいとまがありません。 公正公平の観点はもとより、健全財政の保持に配慮しつつも、費用対効果をしっかりと検証した上で、時代の変化やニーズに的確に対応した投資的事業にも、今後は積極的に取り組んでいただきたいと思います。 新市長の下、市民の誰もが安全かつ安心して暮らせる新たな岡谷市の構築に全力で取り組んでいただくことを要望して、本議案に賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 田村みどり議員。 ◆9番(田村みどり議員) 9番 田村みどりです。 議案第55号 令和4年度岡谷市一般会計歳入歳出決算認定について意見を述べます。 令和4年度は、コロナ禍の影響や原油価格・物価高騰などにより、地域経済を取り巻く環境は厳しさを増した年でありました。その中にあって、将来にわたって持続可能なまちづくりを実現するため、行財政改革の推進や各担当部署の経費節減、各事業への効率的、効果的、適正な予算執行を行った結果、岡谷市の一般会計は実質収支において7億6,000万円余りの黒字決算となりました。また、予定していた基金からの繰入れを抑制した上で、将来への備えとして基金への積立てが実施されておりますことは、理事者、職員の皆さんが一丸となって取り組まれた努力のたまものと、心から敬意を表するものであります。 これからも日々刻々と変化する社会情勢と、それに伴います諸問題に対しましては、的確かつ柔軟、そしてスピード感のある市政、財政運営を要望いたしまして、本決算認定に賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第55号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第55号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成議員の起立を求めます。     〔起立多数〕 ○議長(今井康善議員) 起立多数であります。 よって、議案第55号は認定されました。 次に、議案第56号 令和4年度岡谷市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 早出すみ子議員。 ◆12番(早出すみ子議員) 12番 早出すみ子です。 議案第56号 令和4年度岡谷市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、日本共産党を代表して討論を行います。 国保税の引上げによって、国保加入者にとって大変厳しい生活が強いられています。令和4年度においても、税の引上げが行われました。国保税の重税感は限界に来ていると言っても過言ではありません。国保税特有の所得割、資産割、均等割、平等割という算定方式にも大きな問題を抱えています。全国知事会、市長会などが1兆円の国庫負担を求めてはいますが、これがなかなか実現しない今、国保加入者の命を守るには、岡谷市としては一般会計からの繰入れがどうしても必要です。残念ですが、令和4年度においても、この望みには応えていただけませんでした。 以上を述べまして、議案第56号の決算認定には反対をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 吉田 浩議員。 ◆15番(吉田浩議員) 15番 吉田 浩です。 議案第56号 令和4年度岡谷市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、会派おかや未来研究室を代表して意見を述べます。 令和4年度の歳入総額は43億2,615万7,750円、歳出総額43億3,219万1,384円で、実質収支額が9,396万6,366円であり、前年度に比べて738万3,465円の減となっております。 少子高齢化が進み、国保から後期高齢者医療保険への移行が進むなど、被保険者が大きく減少している中ではありますが、実質収支自体は黒字が保たれております。 また、税率改定が行われた中、調定額に対する収納率も、前年度に対して0.9ポイント減ではありますが、87.8%と安定した財政運営に向けた努力がなされています。 今後におかれましても、大変厳しい財政状況が続くものと予想されますが、被保険者の負担軽減を図りながら、より一層の経営努力をお願い申し上げまして、本決算認定に賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第56号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第56号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔起立多数〕 ○議長(今井康善議員) 起立多数であります。 よって、議案第56号は認定されました。 次に、議案第57号 令和4年度岡谷市地域開発事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第57号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第57号は認定されました。 次に、議案第58号 令和4年度岡谷市分収造林事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第58号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第58号は認定されました。 次に、議案第59号 令和4年度岡谷市霊園事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第59号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第59号は認定されました。 次に、議案第60号 令和4年度岡谷市温泉事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第60号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第60号は認定されました。 次に、議案第61号 令和4年度岡谷市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 早出すみ子議員。 ◆12番(早出すみ子議員) 12番 早出すみ子です。 議案第61号 令和4年度岡谷市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、日本共産党を代表して討論を行います。 75歳以上の高齢者をほかの段階と切り離しての医療制度には、この制度の導入時から後期高齢者医療制度そのものに反対をしてきました。今回の決算委員会でも明らかになりましたが、この医療制度の加入者の多くが低所得者です。それにもかかわらず、令和4年度中の10月から窓口負担金が収入によっては2倍になりました。以前からこの高齢者の医療費窓口負担金の軽減を求めてきましたが、それが実現するどころか、令和4年度の会計では逆に負担増になってしまいました。 よって、議案第61号の決算認定には反対をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 土橋 学議員。 ◆3番(土橋学議員) 3番 土橋 学です。 議案第61号 令和4年度岡谷市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、会派おかや未来研究室を代表して意見を述べます。 この制度は、運営全般を長野県後期高齢者広域連合が分担しておりますが、高齢化に伴い被保険者が増加し、それに伴い業務を増加していることがうかがえます。 岡谷市において、担当職員の御努力もあり、実質収支額は黒字であり、適正な予算執行が行われております。収納率も99%と高水準を維持しています。このことから、原案について今後も継続されることを要望しつつ、本決算認定を賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第61号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第61号に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔起立多数〕 ○議長(今井康善議員) 起立多数であります。 よって、議案第61号は認定されました。 次に、議案第62号 令和4年度岡谷市湊財産区一般会計歳入歳出決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第62号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第62号は認定されました。 この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午前11時03分 △再開 午前11時15分 ○議長(今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △議案第63号~議案第65号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第9 議案第63号 令和4年度岡谷市水道事業会計の決算認定についてから日程第11 議案第65号 令和4年度岡谷市病院事業会計の決算認定についてまでの3件を一括議題といたします。 この3件は、企業会計決算特別委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 決算特別委員長。     〔決算特別委員長 花岡健一郎議員 登壇〕 ◆決算特別委員長(花岡健一郎議員) 4番 花岡健一郎です。 今定例会における10月13日の本会議において、審査付託されました3企業会計の決算関係議案について、去る11月2日、6日の2日間にわたり、現地視察も含め慎重に審査を行いましたので、その経過及び結果について御報告いたします。 なお、委員長報告資料につきましては、各会計の決算特別委員会資料集を参照いただき、計数等につきましては、決算書及び決算審査意見書等に示されておりますので省略して、審査の主な項目について御報告申し上げます。 なお、3企業会計にわたる委員会の要望につきましては、当局において真剣な検討をされるようお願い申し上げます。 それでは、議案第63号 令和4年度岡谷市水道事業会計の決算認定について御報告いたします。 まず、経営状況について。 令和4年度は、収益的収支では営業収益において、給水量の減に伴い給水収益が減となったことなどにより、収入全体では前年度比約572万円の減となった。 一方、支出では、営業費用において動力費が燃料価格の高騰などにより増となったことや、減価償却費で新規の償却資産が増えたこと、資産減耗費で構築物等の除去が増えたことにより、支出全体では前年度比約5,465万円の増となり、損益においては、前年度に比べ約6,037万円の減となったものの、約7,519万円の純利益を計上することができた。 また、資本的収支では、企業債や国庫補助金の活用により財源を確保しながら、水道施設の更新事業、耐震化事業のほか、再構築事業では宗平寺水源ポンプ場築造工事などの建設改良工事を計画的に実施した。なお、資本的収入が資本的収入に不足する額の約4億8,698万円については、損益勘定留保資金などの補填財源により補填をした。 これらのことから、令和4年度の経営状況を総括的に見ると、営業活動である収益的収支で利益を確保し、留保資金等とともに補填財源として蓄えた財源を施設設備の更新等の資本的収支へ充てることができているため、バランスの取れた健全経営ができたものと考えているとのことでありました。 また、人口減少等により給水収益が減となる一方で、水道事業基本計画に沿った水道施設の更新事業、耐震化事業及び再構築事業に多額の費用を要するほか、燃料価格高騰等に伴う社会経済情勢の変化により、動力費などの維持管理費にも大きな影響が及んでいることから、水道事業の健全経営を維持するための財源の確保が経営課題と捉えているとのことでありました。 営業収支比率については、前年度比14.9ポイントの減となっているが、原因は給水収益が減となったことなどにより、分子となる営業収益が減となる一方で、動力費や減価償却費、資産減耗費が前年度に比べ増になったことなどにより、分母の営業費用が大きく増となったことによるものである。 健全経営に向けた岡谷市水道事業経営戦略は、本戦略の投資・財政計画が3年ごとの水道料金の見直しの際の検討資料となっていることから、料金見直しの年度に必要に応じて改定を行っている。令和4年度においては、建設改良に関わる資本的収支について改定を行うとともに、収益的収支についても今後の人口減少に伴う給水量、給水収益の推計や、燃料価格高騰等の社会的情勢の変化を踏まえ、維持管理経費などの改定を行った。 水道料金ついては、こうした経過等を踏まえ据置きとしたとのことでありました。 また、燃料価格の高騰により、年度途中で動力費の執行に不足が生じる見込みとなったことから、補正予算の調整に加え、動力費の削減が見込まれるインバーター方式の採用や、より有利な電気料金プランへの変更、施設の電灯のLED化、また、高圧電力を使用する水源施設は新電力事業者へ変更したほか、効率的な水運用を検討する中で、水源や加圧ポンプの廃止及び休止を行うことなど、動力費の削減に努めてきた。引き続き適切な施設の維持管理はもとより、さらなる経費の削減やきめ細かな収納業務の執行により、健全経営の維持に努めてまいりたいとのことでありました。 次に、水道料金・収納状況について。 水道事業会計・下水道事業会計資料集の資料No.3、資料No.4を参照してください。 令和4年度の現年度分の収納率は、令和5年5月31日現在で99.7%であり、行財政改革プログラムの目標値を上回る高い収納率を維持している。収納率向上の取り組みとして、専門業務員2名による電話催告や、戸別訪問、個々の実情に応じた支払い計画や分割納付の誓約などにより確実な納付につなげるなど、滞納につながらないよう努めたほか、年2回の滞納整理強化月間を設け、水道課全体での取り組みも行った。 なお、一部の滞納者については、やむを得ず給水停止の執行になるが、給水停止の翌日に現地を訪問し、状況確認を行うとともに、その後においても定期的な訪問や電話連絡等を行うなど、きめ細かい対応をしているとのことでありました。 次に、有収率について。 令和4年度の有収率は77.1%と、前年度比0.1ポイント上昇しており、漏水対策を地道に行っていることが功を奏したと考えている。令和4年度は委託業務による漏水調査と随時調査により、合計91か所の対応を行った。漏水対策は、有収率の向上はもとより、道路の沈下防止など保全の観点からも速やかに修理を行っている。近年は、配水量などデータにより漏水が疑われる地域を絞り込んでから、調査機器を使い分けるなど、効率的な調査を行っており、大口の漏水発見に至ったケースもあることから、今後も調査機器を有効に活用しながら、漏水の早期発見に努めてまいりたいとのことでありました。 次に、改良工事について。 水道施設の再構築事業は、令和3年度末に今井上向配水池から完成となる以降、暫定供用を開始し、令和6年度本格稼働を目指している。現在、今井上向配水池に水を補給しているのは、小井川浄水場と令和4年度に完成した宗平寺水源だが、今後は現地工事の中、片間町ポンプ場によりほかの水源の水を加えて、給水区域を拡大していく。ポンプ場の整備は、高台の今井上向配水池に水を送り、自然流下により配る方式に変更することで、停電となっても水の供給を可能とするもので、施設の強靱化と安全で安心な水の安定供給が図られるものである。 施設の日常管理については、月一度の目視に加え、施設に異常が発生した場合は、携帯電話の警報により迅速な対応が可能になっている。令和4年度は、施設の維持管理上の事故により断水となったケースは一度もなく、今後も適正な維持管理を行い、安全・安心な水の安定供給に努めたいとのことでありました。 令和4年度も老朽管の更新を行い、年度末での残存延長は約1.3kmとなったが、布設替えが必要な箇所は国道、県道内や、断水影響範囲が大きい箇所など布設困難な箇所が多く、これらは国道・県道の工事などに併せ布設替えや廃止を行う予定である。 また、水道管耐震化工事では、延長1.5kmの整備を行い、水道本管総延長約354kmのうち、耐震管は約70kmで、耐震化率は19.8%となっている。岡谷市地域防災計画において重要と位置づけられている施設までの管路を優先的に耐震化しており、令和4年度は岡谷市民病院及び間下区区民センターの管路の耐震化を行った。耐震化率は全国平均の41.2%、長野県平均の30.5%と比較して低い水準だが、管路の耐用年数40年を経過した管路は総延長の6.5%であり、9割が健全な状態であると考えている。今後も計画的に耐震化率を高めてまいりたいとのことでありました。 次に、その他として。 定期人事異動に伴う事務員と技術員の増減について、令和4年度は担当内の配置転換を行い、現状の職員数の中で工夫して業務に当たり、特に影響はなかった。専門研修の受講や上下水道情報管理システムなどを活用した専門知識の習得、熟練職員との複数人体制により知識と技術の継承を図り、職員の育成に努めているとのことでありました。 民間委託については、令和4年度に新たに取り入れたものはないが、これまでに警報対策業務やメーター検針、上下水道料金の収納事務の一部委託などを行っている。なお、近年では、効率的な事業経営や技術継承の観点から、専門性の高い定型的な業務を民間業務者へ委託する事業体も出ていることから、さらなる民間委託に向けて最新の動向等を注視している。また、現在業務委託を行っている部分については、委託業者との連絡を密にしており、信頼関係を構築しているとのことでありました。 広域化については、県が主導し、県内の広域連携の基本方針である水道事業広域連携推進プランを策定した。諏訪圏域では、事務の共同化により、薬剤の共同購入・管理については優先的に検討するほか、市町村共同の水道連結管等の災害時に備えた支援の共同体制の構築などが検討項目とされており、令和5年度以降に検討することになっているとのことでありました。 以上が審査の主な点であります。 委員会としての要望でありますが、1、人口減少や節水機器の普及などに伴う水需要の低迷、さらには施設の老朽化への対応等による費用の増大といった傾向は続いており、現在は純利益が確保されているものの毎年減少するなど、経営環境は厳しさを増していることから、岡谷市水道事業経営戦略に基づき、引き続き効率的かつ合理的な事業運営に努められたい。 2、水道は市民生活や経済活動を支える重要なインフラであることから、岡谷市水道事業基本計画に基づき、計画的に施設整備が行われていることは評価するものである。引き続き安全・安心でおいしい水の安定供給のため、水質管理に万全を期するとともに、施設の適正な維持管理や計画的な更新、耐震化を推進し、危機管理体制の一層の強化に努められたい。 3、安全・安心でおいしい水のPRに努められたい。 4、有収率は直接水道事業の経営に影響し、企業経営を判断する重要な指標であるから、各種企業努力により緩やかであるものの上昇が見られることは評価する。引き続き適正な実態把握や、給配水管の漏水調査による早期発見と修繕に努め、有収率の向上を図られたい。 以上、4点について要望いたしました。 次に、討論の主な点について報告いたします。 給水人口の減少や節水機器の普及による水需要の低迷や、電気料金高騰等による厳しい経営状況の中、水道料金を据え置き、さらなる経費削減や収納率向上の対応等により、約7,519万円の純利益を確保したことは、職員の日頃の努力の結果であり、高く評価するとともに、敬意を表する。 また、水質管理や施設の再構築事業等も計画的に進められており、水道事業基本計画に沿った業務が推進されている。 今後も厳しい社会情勢が予測されるが、将来にわたって安全な水の安定供給とおいしい水のPR、計画的な事業推進、さらなる有収率の向上に努められることを要望し、本議案に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第64号 令和4年度岡谷市下水道事業会計の決算認定について御報告いたします。 まず、経営状況について。 令和4年度の経営状況の総括は、収益的収入では下水道使用料や、令和3年度の諏訪湖流域下水道維持管理負担金の精算に伴う還付金の減などにより、前年度に比べ約6,313万円の減となった。収益的支出では、流域下水道維持管理負担金や減価償却費などの増により、損益で純利益約1億7,613万円を計上している。 また、資本的収支では、企業債や国庫補助金の活用、一般会計からの繰入金とともに、損益勘定留保資金を補填することにより、下水道総合地震対策事業、下水道ストックマネジメント事業などの必要な建設改良工事を計画的に実施するなど、収益的収支と資本的収支の間で資金を円滑に循環させることができ、バランスの取れた経営状況であったとのことでありました。 次に、改良工事について。 下水道ストックマネジメント事業、下水道総合地震対策事業、雨水渠整備事業について。 まず、下水道ストックマネジメント事業は、市内全域の下水道施設を対象とし、点検調査の結果に基づき異常が確認された施設の修繕・改築を図るものである。調査の結果、亀裂や腐食などが発見された緊急性が高いと判断された箇所については、マンホールの鉄蓋更新工事や下水道管路内に新たな管路を構築する管更生工事を行い、令和4年度は約100mの管更生工事を実施し、下水道施設の長寿命化を図ることができた。 また、不明水について、管路施設の老朽化や集中豪雨の増加に伴い、降雨量に豊田終末処理場での処理水が排出される汚水量を超える状況となっていることを受け、国土交通省の雨水時浸入水対策ガイドラインに基づき、不明水調査を実施している。不明水の流入傾向としては、建設年度が古く、地下水位が比較的高い場所から流入しており、下水道ストックマネジメント事業により改築・修繕工事を行い、不明水対策に取り組んでいるとのことでありました。 また、下水道総合地震対策事業は、下水道施設の耐震化を図る防災と、被害の最小化を図る減災を組み合わせた総合的な地震対策を推進する事業であり、地震防災計画に位置づけられた防災拠点、避難所、医療機関等の施設の重要度に応じ優先順位を設定し、各施設から排水を受ける下水道管路の耐震化を図り、防災拠点や避難所にマンホールトイレの確保を図っている。令和4年度末時点では、下水道管路等の耐震化が約20km完了し、マンホールトイレは67基を設置、進捗率は約75%となっているとのことでありました。 また、雨水渠整備事業は、集中豪雨により溢水が発生する区内の内水被害を軽減するため、整備を進めている。塚間川流域浸水被害対策プランにおける進捗率は82%となっており、山下幹線については、令和5年度末の整備完了を目指しているとのことでありました。 以上が審査の主な点であります。 委員会として要望でありますが、1、今後も施設の維持管理費の増大や人口減少などに伴う汚水量の減少傾向は続くと見られ、厳しい経営環境が予測されることから、岡谷市下水道事業経営戦略により、さらなる計画的かつ効果的な事業運営に努められたい。また、未整備地区、未接続世帯の解消に向けては、引き続き取り組みをお願いするが、未接続世帯については、個々の事情を踏まえた丁寧な対応に意を配されたい。 2、市民の皆さんが、将来にわたって安全快適な生活環境を享受できるよう、施設の適正な維持管理に努めるとともに、引き続き計画的な施設の耐震化や長寿命化対策、雨水渠の整備を推進するなど、有事の際の危機管理体制の強化に努められたい。 以上、2点について要望いたしました。 次に、討論の主な点について報告いたします。 人口減少に伴い、下水道事業を取り巻く経営環境は厳しさが続く中、徹底した経費削減や収納率の向上に努められ、下水道総合地震対策事業、下水道ストックマネジメント事業、雨水渠整備事業を計画的に実施されている。また、企業債の償還が順次進んでおり、健全な下水道事業運営に取り組まれたことは評価できる。今後も下水道総合地震対策など施設の維持管理に努められ、下水道事業経営戦略による健全経営を維持し、自立した健全経営に向け、より一層の経営努力を要望し、本決算の認定に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 次に、議案第65号 令和4年度岡谷市病院事業会計の決算認定について御報告いたします。 まず、総括について。 令和4年度は年間を通じて新型コロナウイルス感染症患者の受入れ、外来診療やPCR検査など感染症医療の拠点的な役割を果たすとともに、一般診療を並行して行うため、診療体制の維持に努めた。特に、最重要課題である医師確保では、2つの診療科に常勤医師を配置することができ、医療提供体制の充実を図ることができた。 また、病院経営においては、世界的なエネルギー価格の高騰による電気料、ガス量の高騰の影響は非常に大きく、今後についても影響を懸念しているが、新型コロナウイルス感染症への積極的な対応と感染防止対策を継続し、病床確保料の確保に努めた結果、経常収支、総収支とも4億円を超える利益を計上できたことは高く評価しているとのことでありました。 一方、令和4年度も、コロナ禍以前の患者数には至らない状況であり、病院経営という点では患者数の増加・回復が課題であると捉えている。地域医療を担う総合病院として、当院の最大の特徴である多機能を維持しながら、人材育成による医療の質の向上と丁寧な医療に努め、患者確保に努めてまいりたいとのことでありました。 また、人材育成は病院経営に密接に関係しており、欠かすことのできないものであるため、各種研修等を通じて知識や技術の習得に努め、医療の充実を図った結果、外来患者、入院患者アンケートにおいて「とてもよい」「よい」との回答をした方が約80%を超える評価をいただいた。多くの患者さんに満足・納得していただける医療を重ねていくことが、患者増につながるものと理解しているとのことでありました。 繰越欠損金について、令和4年度末の額は19億8,575万円であるが、平成27年度に計上した新病院建設や、令和2年度までに行ってきた旧健康保険岡谷塩嶺病院施設の固定資産の除却などによるものが、必ずしも病院経営の現状を示しているものではないが、引き続き減少に向けて総収支で利益を計上できるよう努めてまいりたい。 新型コロナウイルス感染症の対応については、正面玄関における手指消毒、検温の実施などの基本的な感染防止対策とともに、面会制限の実施や患者の動線を分けるなどの対応を行った。また、職員は、感染症医療を担う医療機関の従事者として使命感を持って自己の感染防止対策にも努めてきた。令和4年度は、検査件数、陽性者数や入院患者数が前年を大幅に上回った。感染拡大には、緊急を要しない手術を延期し、手術件数は1,550件で、前年度に比べ146件の減であったが、緊急手術は245件で、前年度に比べて11件の増であったので、医療に対する影響をできるだけ抑制できたものと考えている。 なお、新型コロナウイルス感染症による収支への影響については、新型コロナウイルス前の令和元年度決算の状況などを考慮すると、概算で2億2,000万円のマイナス影響があったと捉えているとのことでありました。 また、病院独自の研修プログラムにより、主体的に研修医の育成ができる基幹型臨床研修病院の指定を長野県より受け、令和4年度より初期研修医の募集を開始した。初期研修医を採用・育成することは、間接的ではあるが、将来の医師確保にもつながる大きな節目となるものであり、研修センター長や副センター長の医師をはじめ、病院全体で積極的なPRに努めた結果、次年度から初期研修医3名を採用するなど、大きな成果が上がったものと評価している。 初期研修医は、常勤の会計年度任用職員として雇用し、岡谷市民病院初期臨床研修プログラム及び管理規定に基づき、プログラム責任者及び指導医によって、適切な方法で、初期研修医の身体・精神的ストレスを軽減するよう努力すると定めており、研修環境の整備にも意を配しているとのことでありました。 次に、医業収益及び医業外収益について。 まず、未収金の発生は、予期せぬけがや大病、生活困窮など、やむを得ない事情を抱えているケースが多い。医療費を適切に払っている方との公平性を確保するため、専任の徴収員により、支払い相談、各種制度の利用内容、訪問徴収等を行い、適切な支出と相談に努め、未収金を発生させないように努めている。 これらの取り組みにより、平成30年度では約877万4,000円の回収実績であったが、令和4年度は約1,183万3,000円と、300万円上昇し、取り組みの効果が現れているとのことでありました。 巡回集団健診は、事業所からの要望により、検診車で事業所へ出向く健診と、市で実施する市民がん検診を実施している。令和4年度は延べ1万8,303人で、前年度に比べ399人の減であった。 近年、巡回先事業所が近隣病院等の院内健診に切り替えることなどにより、受診者数は減少傾向であるが、病院に出向くことなく勤務時間内に受診できることが巡回健診のメリットであり、引き続き営業活動等により、新規顧客の獲得に努めたいとのことでありました。 また、受診後のフォローアップについては、再検査や精密検査を要する場合、通知を送付し受診者から相談や外来の紹介を行うとともに、当院以外の医療機関を受診した場合には、返書により病状を確認し、当院のシステム登録、翌年度の健診時に適切なアドバイスが出来るよう対応している。なお、検診車については、第4号車の更新が遅延したが、日程変更などの対応により受診者数に影響はなかったとのことでありました。 医療相談収益について、人間ドックでは、前年度と比べ59人増となったが、新型コロナウイルス感染症の拡大より、社会情勢が大きく変化し、健康について考える機会も増え、予防に対する意識の向上等により、一般的な健診よりも検査項目が多い人間ドックへ切り替える受診者が増加したためと考える。 地域住民の健康を守る市民病院の健診センターとして、感染予防対策を徹底し、受診される方に体調確認、消毒、トリアージの実施等を行い、コロナ禍でも安心して健診を受けられる環境づくりに努めた結果、受診者数の維持につながったものと考えている。 今後も万全の感染対策を行い、人間ドックの受診者確保に向けて努めてまいりたいとのことでありました。 次に、訪問看護事業収益について。 令和4年度の延べ利用者数は1,113人であり、地域別利用状況は、岡谷市が922人、下諏訪町が185人であった。延べ訪問回数は7,313回であり、連日訪問が必要な医療依存度の高い利用者が増加したことにより、前年度と比べ199回の増となった。 今後も地域の病院や診療所との連携を深め、質の高い訪問看護が提供できるよう努めてまいりたいとのことでありました。 次に、建設改良費について。 令和4年度は16品目の機械備品を購入しており、購入に当たっては、入札前に医師や各課等の専門職員を集め、対象機器等のデモンストレーションを行い決定している。また、最新技術が搭載された装置等により、医師の負担軽減や患者の快適性、利便性の向上につながり、大きな効果があったものと評価しているとのことでありました。 次に、診療体制について。 職員のメンタルヘルスについては、長引くコロナ禍において重要性が増し、組織的な対応の充実を図るため、令和4年度から公認心理師を採用し、全職員を対象に相談業務を開始した。 面談は、公認心理師と相談者との1対1で行っており、何かあったときに相談できる人の存在が大変ありがたく、心強いなどといった意見がある一方、相談はハードルが高いといった意見もあり、さらなる環境づくりも必要だと考えている。 なお、休職職員の復職時は、短時間勤務から徐々にフルタイムへ移行させるとともに、復帰後もいつまでも相談できる体制を取っているとのことでありました。 また、チームカンファレンスについて、当院には、栄養サポートチーム、褥瘡対策チームなど、入院患者の治療に対する多職種が集まり、専門的な意見を取り入れながら活動するチームが複数あり、最適な治療につなげられるよう活動する中で、いずれも期待される効果が現れているとのことでありました。 次に、患者サービスについて。 報告されたインシデントやアクシデントについては、医療安全対策室で改善が必要と判断したケースに対し、該当する部署と対策や対応を協議し実践している。効果としては、3か月、6か月、12か月後に再発がないことを確認しており、一定の効果が得られていると考えている。 また、入院患者、外来患者アンケートなどで寄せられた御意見等は、改善すべきものは速やかに改善し、院内の委員会において職員間で情報共有を図り、病棟掲示板で公表するなど、再発防止に努めているとのことでありました。 給食については、給食アンケートや患者サービス委員会で実施している食事に関する要望や意見において、継続的に高評価をいただいているが、毎月残菜調査を行う中で、残菜の多い料理の見直しをするなど、常に改善できるよう委託先と協力しながら質の向上に努めている。 また、以前と比べ、アレルギーや刻みなどの形態対応数の増加により、調理業務が煩雑化しているが、入院時の聞き取り、カルテの確認、提供前の複数回のチェックなどにより、間違いのない給食の提供に努めているとのことでありました。 また、地域医療連携について。 当院では、地域医療機関との連携を基本方針に掲げ、地域医療連携室が紹介、逆紹介等の窓口として、医療機関や紹介患者との連携を図っている。 受診当日は専用の受付窓口を設け、スムーズな受診につながるよう体制を整えており、入退院では病棟ごと担当の医療ソーシャルワーカーを定め、支援が必要と判断された患者には早期に支援の介入を行っている。また、院内の各職種やケアマネジャー、施設との関係機関との情報の共有を行い、患者や御家族が退院後も安心して生活が送れるよう支援に努めており、早期の介入や情報共有は退院調整に早期に着手できることから、患者サービスの向上につながるほか、平均在院数の抑制にも貢献している。また、診療報酬上の算定対象となることから、収益面でも効果があると認識しており、今後も切れ目ない医療の提供に向け、地域医療機関としての連携強化に努めてまいりたいとのことでありました。 以上が審査の主な点であります。 委員会として要望でありますが、1、令和4年度も新型コロナウイルス感染症患者の受入れを行うなど、感染症医療の拠点的な役割を果たすとともに、新型コロナワクチンの接種や一般診療を並行して実施するなど、全職員一丸の取り組みは大変評価するものである。また、新型コロナウイルスの影響を受けつつも、外来収益を改善し、さらに国などの補助事業を効果的に活用することにより純利益を確保したことについても、高く評価する。引き続き、職員の健康管理に意を配するとともに、多様化・高度化する医療ニーズに対し的確な対応に努められ、質の高い医療の継続的かつ安定的な提供、経営の安定化に努められたい。 2、人材の確保、体制整備については、安定的な経営基盤の維持を第一に、人材の育成、質の高い医療サービスの提供を重点項目として病院運営を行い、さらに基幹型臨床研修病院として各種事業の推進などにより成果が表れているところであるが、引き続き関係機関等と連携を深め、医師・看護師の確保に努められたい。 3、地域医療の中核病院として、引き続き医師会及び地域医療機関や施設などと連携し、さらなる市民福祉の向上に努められたい。 以上3点について要望いたしました。 次に、討論の主な点について御報告いたします。 令和4年度は、年間を通して新型コロナウイルス感染症が続く中、病院事業管理者を先頭に、医師、看護師ほか職員の方々の懸命な医療従事により、多くの感染患者の受入れやワクチン接種、PCR検査等、第二種感染症指定医療機関として地域の感染症医療の拠点的な役割を果たしながら、通常診療に万全を期していただいたことに対し、心より感謝、敬意を表する。 基幹型臨床研修病院として研修医の受入れ、公認心理師を配置したメンタルヘルス相談の支援などを実施したこと、また、エネルギー価格の高騰の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症への対応と補助事業を積極的に活用したことにより、4億876万円余りの純利益を計上したことは高く評価したい。 引き続き経営改善に努められるとともに、自治体病院として地域住民から信頼される病院を目指した取り組みをお願いして、本議案に賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、認定すべきものと決定いたしました。 報告は以上であります。 ○議長(今井康善議員) この際、暫時休憩いたします。 △休憩 午後0時01分 △再開 午後1時10分 ○議長(今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほどの委員長報告に対し、まず、議案第63号 令和4年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 宇野香二議員。 ◆8番(宇野香二議員) 8番 宇野香二です。 議案第63号 令和4年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、会派おかや未来研究室を代表して賛成の意見を申し上げます。 人口減少等により、水需要が年々低迷している中、収益・収納率の向上等の取り組みにより7,519万2,397円の純利益となりましたことは、職員の皆様の日頃の努力の結果であり、評価されるべきものと考えます。 また、水道施設の再構築事業も計画的に進められており、水道事業基本計画に沿った業務も推進されております。今後も厳しい社会情勢が予測されますが、将来にわたって安心・安全でおいしい水の安定供給と着実な事業推進をしていただくことを要望し、また、さらなる有収率の向上等に努められ、健全な事業展開をされることを期待いたしまして、本議案に賛成をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 上田澄子議員。 ◆11番(上田澄子議員) 11番 上田澄子です。 議案第63号 令和4年度岡谷市水道事業会計の決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べさせていただきます。 令和4年度におきましては、給水人口が減り続け、水道施設の老朽化や物価高騰など、厳しい経営状況であったにもかかわらず、安全・安心でおいしい水を供給していただいていることに敬意を表します。 給水停止処分が行われた際にも、その後のケアがきちんと行われています。また、老朽管の更新や耐震化工事も計画的に進められており、未収金解消にも御努力されていることが十分に分かりました。 以上を述べまして、議案第63号の決算認定に賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第63号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第63号は認定されました。 次に、議案第64号 令和4年度岡谷市下水道事業会計の決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 笠原征三郎議員。 ◆17番(笠原征三郎議員) 議案第64号 令和4年度岡谷市下水道事業会計の決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表して討論を行います。 人口減少や施設の更新など、経営状況が厳しいのにもかかわらず、令和4年度は下水道地震対策事業、雨水渠整備事業、未整備地区の解消など、計画的に実施されています。企業債の償還も進んでおります。 電気料金や資材の高騰など予期しない状況がありましたが、慎重に対応を検討されております。今後も国・県の活用できる支援制度を最大限生かしていただきたいと要望します。 下水道の総合地震対策事業など、市民要望に応え、各種事業が今後も予定どおり進むことを期待いたしまして、議案第64号の決算認定に賛成をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 宇野香二議員。 ◆8番(宇野香二議員) 8番 宇野香二です。 議案第64号 令和4年度岡谷市下水道事業会計の決算認定について、会派おかや未来研究室を代表して賛成の意見を申し上げます。 人口減少等に伴い、下水道事業を取り巻く経営環境は厳しさが増す中、徹底した経費削減や収納率の向上に努めていただき、令和4年度の純利益は1億7,613万9,858円となりました。 さらに下水道施設や管路の耐震化、長寿命化などの維持管理が着実に進められており、令和4年度も健全な下水道事業運営に取り組まれた職員の皆様の努力を評価するところでございます。 今後もより一層の経営の効率化、安定化による自立した健全経営に努め、耐震化事業など施設の維持管理を着実に進められることを要望し、本議案に賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第64号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第64号は認定されました。 次に、議案第65号 令和4年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 秋山良治議員。 ◆2番(秋山良治議員) 2番 秋山良治です。 議案第65号 令和4年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、会派おかや未来研究室を代表して賛成の立場より意見を述べます。 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症患者の受入れ、外来診療、PCR検査など、感染症医療の拠点的な役割を果たし、新型コロナウイルスのワクチン接種とともに一般診療も並行して行われました。 病院運営では、安定的な経営基盤の維持を第一とし、人材の育成と質の高い医療サービスの提供を重点項目として掲げ、取り組まれました。特に人材の育成では、職員の研修・研究による資質の向上に努めるとともに、基幹型臨床研修病院として初期研修医の募集や説明会への参加など、各種事業の推進と受入れに向けた体制整備を行い、令和5年度の初期研修医3名のマッチングにつなげることができました。 医療機器整備事業でも、計画的な機器、備品及びシステムの更新を行い、院内情報ネットワークシステム、調剤システム、臨床検査輸血システムなど16品目を購入し、医療環境の充実を図られました。 患者数は、前年度比で、入院患者数は増加、通院患者数はやや減少、訪問看護事業は延べ利用者数は減少したものの、延べ訪問回数は増加しました。 経営面において、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも外来収益が改善したことや、新型コロナウイルス感染症患者の受入れに伴う補助金の活用などにより、病院事業収益72億7,273万6,308円に対し、病院事業費用68億6,397万4,821円で、収支差引き4億876万1,487円の純利益を計上しました。新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、3年連続の純利益を計上されたことは、高く評価したいと思います。 令和4年度も、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、その予防対策と並行して一般診療を行うということは、大変な難しさがあったと思います。それぞれの立場で責任を持ち、精いっぱい業務に従事された職員の皆様に心よりの感謝と経緯を表します。これからも市民の生命と健康を守る拠点としての役割を果たすため、近隣の医療機関とのネットワーク化や連携の強化を行いつつ、より一層の人材育成と質の高い医療サービスの提供を目指し、今まで以上に地域に寄り添い、地域からも愛される、なくてはならない病院を目指していただくことを要望しまして、本議案に賛成いたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 笠原征三郎議員。 ◆17番(笠原征三郎議員) 17番 笠原征三郎です。 議案第65号 令和4年度岡谷市病院事業会計の決算認定について、日本共産党岡谷市議団を代表して討論を行います。 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症が続く中で、医師、看護師の皆さんをはじめ、全ての職員の皆さんの懸命な医療従事に対し、心からの経緯を表し、御礼を申し上げます。 コロナ禍においても通常の診療に万全に当たっていただきました。多くの感染患者を受け入れ、地域で唯一の感染症指定医療機関としての責務を果たしていただいております。基幹型臨床研修病院としての準備も着々と進められています。新型コロナウイルスワクチン接種に関する補助金が減となる中でも、4億876万円の純利益となりました。感染症対応は長期に及び、医療従事者及び職員の精神的、肉体的ストレスは、私たちの想像をはるかに超えるものだと思います。このような中、公認心理師を配置し、メンタルヘルス相談の支援を実施しております。 これからも市民の命と健康を守る砦として、また、自治体病院の役割としての責務を果たされることを望みまして、議案第65号の決算認定に賛成をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第65号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり認定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第65号は認定されました。--------------------------------------- △議案第66号及び議案第67号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第12 議案第66号 岡谷市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例及び日程第13 議案第67号 岡谷市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の2件を一括議題といたします。 この2件は、社会委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 社会委員長。     〔社会委員長 山崎 仁議員 登壇〕 ◆社会委員長(山崎仁議員) 5番 山崎 仁です。 社会委員会に審査付託されました議案第66号 岡谷市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例及び議案第67号 岡谷市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきまして、審査の主な点及び審査の結果を一括して御報告いたします。 まず、議案第66号 岡谷市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例について。 討論において、マイナ保険証の保有を強制しているマイナンバー制度自体に反対であり、条例の改正によりマイナンバーカードを所有している人だけの特典となることから、本議案には反対するとの意見がありました。 一方、今回の条例改正は、マイナンバーカードの利便性の抜本的向上を図るため、電子証明書をスマートフォンに搭載することが可能となったことに伴い、マイナンバーカードだけでなく、スマートフォンでもコンビニエンスストア等で印鑑登録証明書の取得が可能となることなど、市民生活への利便性が向上することから、より丁寧な周知を要望し、本議案には賛成するとの意見がありました。 以上、審査の結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 次に、議案第67号 岡谷市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例につきましては、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 ○議長(今井康善議員) ただいまの委員長報告に対し、まず、議案第66号 岡谷市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 早出すみ子議員。 ◆12番(早出すみ子議員) 12番 早出すみ子です。 議案第66号 岡谷市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べます。 デジタル社会の形成を図るための改正であり、マイナンバーカードを持っている人だけが利用できます。マイナンバー制度そのものには反対をしております。個人情報保護に関してトラブルがあります。 以上を述べまして、本議案には反対をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第66号を採決いたします。 本案は反対意見がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。議案第66号に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成議員の起立を求めます。     〔起立多数〕 ○議長(今井康善議員) 起立多数であります。 よって、議案第66号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第67号 岡谷市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第67号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第67号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △議案第68号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第14 議案第68号 市道路線の認定についてを議題といたします。 本案は、産業建設委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 産業建設委員長。     〔産業建設委員長 渡辺太郎議員 登壇〕 ◆産業建設委員長(渡辺太郎議員) 14番 渡辺太郎です。 議案第68号 市道路線の認定について、審査における主な経過及び結果を御報告いたします。 委員より、市道岡谷804号線の横川側への転落防止対策について質疑があり、路肩注意や夜間ライトなどで反射するポール等を安全が図られる間隔で設置し、転落防止等の安全対策を図りたいとのことでありました。 以上、議案第68号につきましては、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 ○議長(今井康善議員) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第68号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第68号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △議案第70号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第15 議案第70号 令和5年度岡谷市一般会計補正予算(第10号)を議題といたします。 本案は、総務、産業建設の各委員会に審査付託となっておりますので、各委員長の報告を求めます。 総務、産業建設の順でお願いいたします。 まず、総務委員長。     〔総務委員長 吉田 浩議員 登壇〕 ◆総務委員長(吉田浩議員) 15番 吉田 浩です。 議案第70号 令和5年度岡谷市一般会計補正予算(第10号)中、総務委員会に審査付託された部分につきまして、審査の主な点及び審査の結果を御報告いたします。 3歳出2款総務費1項2目庁舎管理費について、委員より、市役所庁舎等空調設備更新工事について、今年度の実施内容について質疑があり、このたびの工事は、熱源機器である冷温水発生機及び冷房時に必要な冷却塔を更新するものである。このうち、今年度の実施内容は冷却塔の更新に関わる部分で、工期は2月から3月を見込んでいる。なお、予算額の2,000万円は、賦払いの限度額等を考慮した全額であるとのことでありました。 また、委員より、今年の夏も不具合により空調設備が万全でないときがあったようなので、なるべく早期の事業実施をお願いしたいとの要望がありました。 次に、2歳入18款寄附金1項1目総務費寄附金について、委員より、旧市役所庁舎の保全には多額の費用が見込まれると推察するので、より多くの方から協力を得られるよう、旧市役所庁舎保全基金について周知をお願いしたいとの要望がありました。 以上、審査の結果、議案第70号中、総務委員会に審査付託された部分につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 ○議長(今井康善議員) 次に、産業建設委員長。     〔産業建設委員長 渡辺太郎議員 登壇〕 ◆産業建設委員長(渡辺太郎議員) 14番 渡辺太郎です。 議案第70号 令和5年度岡谷市一般会計補正予算(第10号)中、産業建設委員会に審査付託された部分については、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 ○議長(今井康善議員) ただいまの各委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕
    ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第70号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は各委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第70号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △議案第71号の委員長報告、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第16 議案第71号 令和5年度岡谷市病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。 本案は、社会委員会に審査付託となっておりますので、委員長の報告を求めます。 社会委員長。     〔社会委員長 山崎 仁議員 登壇〕 ◆社会委員長(山崎仁議員) 5番 山崎 仁です。 議案第71号 令和5年度岡谷市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決定いたしましたので、御報告いたします。 ○議長(今井康善議員) ただいまの委員長報告に対し、これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第71号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。 この際、暫時休憩いたします。 次の議案第72号の人事案件について全員協議会を開催いたしますので、直ちに全員協議会室へ御参集願います。 △休憩 午後1時37分 △再開 午後1時50分 ○議長(今井康善議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △議案第72号の上程、説明、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第17 議案第72号 岡谷市教育委員会委員の選任についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 早出市長。     〔市長 早出一真君 登壇〕 ◎市長(早出一真君) 議案第72号 岡谷市教育委員会委員の選任について御提案申し上げます。 岡谷市教育委員会委員高木千奈美氏は、11月30日をもって任期が満了となりますので、選任について御同意いただきたくお願いいたすものであります。 選任につきましては、新たな委員として轟 美緒氏を選任いたしたいと存じます。略歴はお手元に差し上げてございますので、説明は省略させていただきますが、轟氏は人格高潔にして教育行政に深い理解と識見を有し、委員として選任するに適任であると存じ、御提案を申し上げるものでございます。 御同意賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(今井康善議員) お諮りいたします。本案はこれに同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第72号は同意されました。--------------------------------------- △議案第73号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第18 議案第73号 主要地方道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 産業建設委員長。     〔産業建設委員長 渡辺太郎議員 登壇〕 ◆産業建設委員長(渡辺太郎議員) 14番 渡辺太郎です。 議案第73号 主要地方道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書につきまして、提出者である産業建設委員会を代表し、案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 主要地方道下諏訪辰野線拡幅改良を求める意見書。 主要地方道下諏訪辰野線は、上伊那郡辰野町と岡谷市を結ぶ主要幹線道路であり、地域経済の活性化、行政の垣根を越えた広域連携の推進、さらに災害時の第一次緊急輸送路として住民生活において極めて重要な路線であります。 岡谷市立川岸小学校から観蛍橋までの870メートルの区間におきましては、令和3年度に国からの事業認可決定を受け、本格的に事業が開始されたところでありますが、関係各位からは、小中学生の安心安全な通学および自転車の安全通行の確保のために早期完成を強く求められております。 また、天白橋より辰野町に向かう先線は、岡谷市立川岸小学校、岡谷市立岡谷西部中学校に通う児童・生徒の通学路となっていますが、十分な歩道幅員が確保されていない箇所や、道路が狭隘で、見通しの悪い箇所もあり、児童・生徒は交通安全上、非常に危険な状態での通学を強いられている区間もあります。 このような道路状況下において、歩行者や自転車が安全に利用できる歩道整備及び道路の拡幅改良は地元住民、川岸地区行政協議会および岡谷市の長年の悲願であります。 よって、県におかれましては、主要地方道下諏訪辰野線拡幅改良を早期に実現されますよう、強く要望いたします。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和5年11月10日。 以上でございますが、全会一致で御議決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(今井康善議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第73号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第73号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △議案第74号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第19 議案第74号 新型コロナウイルスワクチン接種後の情報提供とフォロー体制を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 秋山良治議員。     〔2番 秋山良治議員 登壇〕 ◆2番(秋山良治議員) 2番 秋山良治です。 議案第74号 新型コロナウイルスワクチン接種後の情報提供とフォロー体制を求める意見書につきまして、提出者を代表し、案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 新型コロナウイルスワクチン接種後の情報提供とフォロー体制を求める意見書。 新型コロナウイルス自体は、変異を繰り返して重症化に至る恐れが低下したことで、検査陽性者等への自宅待機や入院勧告といった、新型コロナウイルス感染症に対する特例措置を継続してまで国民の生命や健康への深刻な影響を防止する必要性がなくなったとして、令和5年5月8日に新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から5類感染症へと、その位置づけが変更となりました。 厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンの接種を行うことで、高齢者や基礎疾患のある人の死亡や重症化のリスクを抑えることに有効であったとしています。しかし、一方では新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応の疑いに関する報告や予防接種健康被害救済制度の認定数が増加しており、その因果関係の多くが不明とされる中、新型コロナウイルスワクチン接種後に苦しんでいる国民がいるという事例も報告されています。 新型コロナウイルスワクチンに関しては、中長期的な副反応の確認がされておらず、令和5年秋開始接種のワクチンに至っては十分な臨床試験も行われていない段階で、重症化リスクが低いとされる国民をも対象にしていることから、今後のワクチン接種にあたっては、本人または、その保護者が適切に判断を行うためにも十分な情報提供が必要です。 よって、国におかれましては、国民の生命および健康を守るために、新型コロナウイルスワクチン接種に関して、下記の対策を講じられるよう要望します。                       記 1 感染症法上の位置づけの変更に合わせて、本人または保護者が、常に、新型コロナウイルスワクチン接種に関する最新情報の取得ができ、各々が判断できるための十分な情報の提供をすること。 2 厚生労働省から公表されている副反応疑い報告、健康被害救済制度について、広報などを用いて、各々が十分に理解できるよう情報提供を行うと共に、予防接種健康被害救済制度への申請者や、ワクチン接種後の副反応の疑いのある者を含め万全のフォロー体制を整えること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和5年11月10日。 以上でございますが、全会一致で御議決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(今井康善議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。 笠原征三郎議員。 ◆17番(笠原征三郎議員) 17番 笠原征三郎です。 2~3点お聞きいたします。 まず、最初に、冒頭この新型コロナが変異を繰り返して重症化に至るおそれが低下したとありますが、これは、私はやはりワクチン接種、これも非常に大きい役割を果たしていると思います。この点、ワクチン接種についてのお考えをお聞きします。 次に、「厚生労働省は」というところからですが、新型コロナウイルスワクチンの接種を行うことで、高齢者や基礎疾患のある人の死亡や重症化のリスクを抑えることに有効であったと述べております。ここも私は、やはりワクチン接種によって感染予防や感染拡大を防いできた。そういう効果があると思います。単に高齢者や基礎疾患のある人の死亡や重症化のリスクを抑えるということだけではないと思っております。この点もお聞きします。 先ほど病院事業会計の決算のところで、どの会派の皆さんも、このワクチン接種に当たって、岡谷市の全庁舎、全庁職員を挙げて、あるいは市民病院の医療関係従事者、職員全てが真剣な取り組み、また、市内の医療関係者の取り組みがあったものと思っております。それらの皆さんの御努力というのですか、それに対してどう思うのかお聞きします。 最後、もう一点ですが、令和5年秋開始というところです。ここに至っては、私はワクチンに至っては、十分な臨床試験も行われていない段階で、重症化リスクが低いとされる国民をも対象にしているということから、このワクチン接種そのものが、もう必要ないというような受け取りもされるおそれの文章ではないかと思いますが、それらの点についてお聞きいたします。 ○議長(今井康善議員) 秋山良治議員。 ◆2番(秋山良治議員) 2番 秋山良治です。 新型コロナワクチンの効果、有効性についてでございますけれども、厚生労働省ホームページによりますと、日本で接種が進められている新型コロナワクチンの効果と有効性については、オミクロン株流行下では感染予防、発症予防効果の持続期間等は2~3か月程度であり、重症化予防効果は1年以上、一定程度持続することに加えて、流行株に合わせたワクチンの追加接種を行うことで、追加的な重症化予防効果が得られると報告されています。 今回の意見書の趣旨としましては、新型コロナウイルスワクチン接種後の情報提供とフォロー体制を求めるものでございますので、新型コロナウイルスワクチン接種そのものを否定するものではございません。 また、決算等で報告があったように、医療関係者の皆様の尽力に関しては、十分承知しており、感謝申し上げるところでございます。 以上です。 ○議長(今井康善議員) 笠原征三郎議員。 ◆17番(笠原征三郎議員) まだちょっと全部答えられていないような気もしますが、しかし、この意見書を見ますと、普通に読んでいけば、このワクチン接種、これが感染予防や、先ほども言ったことで繰り返しになるかもしれませんが、感染拡大予防、これを、感染拡大を防ぐ効果があったからこそ、今、非常に感染者が出た時点よりは少ない人数になっているかもしれませんが、しかし、今も決してゼロではないわけなんですね。今も第7回目かな。接種が行われておりまして、私もちょっと最初に申し込んだ日と議会が重なってしまったので、今月18日に接種を受けるわけなんですが、やはり私も高齢者というようなことだし、基礎疾患も持っておりますが、それ以上に、やはりこれを打って、人にもうつさない、私もうつらない、そういう思いでワクチン接種を受けているわけなんです。 やはりそういうワクチン接種、それを否定するものではないということだったんですが、そこらのところをきちんと評価して、なお副反応によって今現在も苦しんでいる人がいるというようなことだったら理解できるわけなんですが、そこらのところをもう一回、ちょっとワクチン接種に対してのこの意見書の提出者としてのお考えをお聞かせください。 ○議長(今井康善議員) 秋山良治議員。 ◆2番(秋山良治議員) 先ほど申し上げたとおりでございますけれども、新型コロナワクチンの効果、有効性については、厚生労働省におかれても有効であったと報告されていますので、そのとおりということでございます。 そして、岡谷市においても、まだごく少数ではございますけれども、新型コロナウイルスワクチン接種後の体調不良を訴え、健康被害救済制度が適用された事例も確認されました。まだまだそういった方は岡谷市では少ないですけれども、やはり全国的にはそういう声も増えてきているということはあると思いますので、一度、ワクチン接種からもうすぐ4年たつというところであって、ここで一度しっかりとワクチンの効果というか、しっかりと検証を、今、ワクチン被害に対して検証を行う必要があるということで、今回、意見書を提出するに至りました。 以上です。 ○議長(今井康善議員) 笠原征三郎議員。 ◆17番(笠原征三郎議員) 質問するたびに、このワクチン接種が副反応を起こしてというように、だんだんそっちのほうへいってしまうような気もするんですが、しかし、説明者の話を聞いて、厚生労働省のこのワクチン接種の効果というものも言っているという、先ほども答弁がありました。ならば、やっぱりそこらのところはここへ書いて、しかし、副反応で今現在苦しんでいる人もいるというような方法で、私は言っていただきたかったと思います。 今、これについての答弁はいいです。 以上です。 ○議長(今井康善議員) そのほか質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 笠原征三郎議員。 ◆17番(笠原征三郎議員) 17番 笠原征三郎です。 今、質疑のやり取りの中で、私もこの意見書に対しての指摘を何点かさせていただきました。 しかし、2回目の答弁の中で、厚生労働省もワクチンの接種、この有効を認めているというような答弁がありましたので、ここの文章の中にはありませんが、その答弁を了といたしまして、副反応で困っている皆さんへの意見書ということで賛成をしたいと思います。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔「なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第74号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第74号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △議案第75号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第20 議案第75号 トリガー条項の凍結解除など燃料油価格の高騰への対処を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 酒井和彦議員。     〔10番 酒井和彦議員 登壇〕 ◆10番(酒井和彦議員) 10番 酒井和彦です。 議案第75号 トリガー条項の凍結解除など燃料油価格の高騰への対処を求める意見書につきまして、提出者を代表し、案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 トリガー条項の凍結解除など燃料油価格の高騰への対処を求める意見書。 政府が燃料油価格激変緩和補助金の補助率を引き下げた今年2023年6月以降、ガソリンの価格は上がり続け、9月4日にはレギュラーガソリンの全国平均価格は過去最高額の186.5円となりました。以後の価格は多少下落傾向にあるものの依然として高水準であることに変わりはなく、これから冬に向かい燃料の需要の増加が見込まれる中、一部産油国の減産継続や、大手産油国でもあるロシアによるウクライナ侵攻に対する経済制裁など、依然として原油の供給が不透明なため、今後も原油価格が高騰する可能性は否定できない状況です。 原油価格の高騰は仕入れ価格や運送などの費用を押し上げ、収益を圧迫し、特に中小企業・小規模事業者には多大なる影響を与えます。また、冬になれば暖房のための燃料需要が高まり、市民生活においても、家計のさらなる圧迫が想定されます。 ガソリンの高価格が続いた際にはガソリン税を減ずるための「トリガー条項」(租税特別措置法第89条)が定められていますが、これは2011年(平成23年)の東日本大震災の後に同震災の復興財源確保のためとして凍結されました。現在も政府は凍結を継続していますが、所得税の2.1%が復興特別税として徴収されており、同一目的の税が複数あるという問題も指摘されています。また、8月29日には鈴木財務大臣がトリガー条項について発動前に買い控えが起きるというのを同条項の凍結継続の理由の一つとして発言していましたが、わたしたちは買い控えたくとも通勤や買い物をしないわけにはいきません。 よって、国におかれましては、国内産業と市民生活を守るため、下記の通り原油価格高騰対策を強化していただくよう要望いたします。                       記 1 地方自治体の財源に配慮しつつ「トリガー条項」の凍結解除及び発動を検討すること。 2 2024年(令和6年)3月末までの特例措置である軽油引取税の免税措置の延長を行い、同年4月以降も支援を継続すること。 3 原油価格の安定化を実現するため、すでに行っている国際交渉の強化をはじめ、あらゆる対策を講じること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和5年11月10日。 以上でありますが、全会一致をもちまして御議決賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(今井康善議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 早出すみ子議員。 ◆12番(早出すみ子議員) 12番 早出すみ子です。 トリガー条項の凍結解除など燃料油価格の高騰への対処を求める意見書について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べます。 トリガー条項は、2011年の東日本大震災が起きたときから、一度も発令されずに今日に至っています。トリガー条項が凍結解除されれば、ガソリン税の25.1円の徴収はストップされ、生活の大きな支援になります。しかし、その分、国に収める税金は減少するため、政府はトリガー条項の解除に二の足を踏んでいます。 現在のガソリン税は、一般財源として道路整備ほかにも使えるようになっています。現在はガソリンの元売業者に対する補助金の上限の拡大により、ガソリン価格が160円台に下がっています。しかし、今後のガソリン価格の動きがどうなるかは不透明であります。 様々なものが値上げされ、ガソリン価格を負担に感じている個人や事業者も多く、生活に直接影響を与えています。これから冬場を迎え、灯油など一層深刻な影響があると思われます。 2022年4月現在では、トリガー条項の解除に向けた議論が継続中で、議論の行方に期待をしたいと思います。 以上を述べまして、本意見書に賛成をいたします。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第75号を採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、議案第75号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △議案第76号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(今井康善議員) 日程第21 議案第76号 現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 早出すみ子議員。     〔12番 早出すみ子議員 登壇〕 ◆12番(早出すみ子議員) 12番 早出すみ子です。 議案第76号 現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書につきまして、本案の提出者を代表し、案文の朗読をもって提案に代えさせていただきます。 現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書。 政府は、2024年秋に現行の健康保険証を原則廃止し、任意であったマイナンバーカードに一本化する法案を可決、成立させました。 しかし、誤登録や情報漏えい、「資格無効」と表示されるなど、マイナ保険証に関するトラブルが続出し、多くの患者、国民が不安を抱えています。長野県保険医協会が実施したアンケート調査(回答数121件)では、オンライン資格確認システムを運用する医療機関106件のうち、71件(67%)が何らかのトラブルを経験しているとのことです。また保険資格が確認できず、窓口で10割負担となったケースもあり、経済的理由で受診が困難になることも懸念されます。 さらに寝たきりや認知症、ひとり暮らしの高齢者や心身に障がいをもつ方々は十分に対応ができずに、必要な医療を受けられなくなる恐れもあり、国民の生命にかかわる深刻な事態にも発展しかねません。誰もが安心して医療が受けられる「国民皆保険」の土台を揺るがす重大な問題です。 長野県内においても共同通信のアンケートに対し4割に当たる自治体首長が廃止の延期や撤回が必要と回答しており、現状での一本化は国民、医療関係者等も反対ないしは延期を求めています。 国民の不安解消と信頼回復ができていない実情から、国民が納得した上での制度とする事、いつでもどこでもだれもが安心して医療を受けられる制度が必要です。 よって、国におかれましては、来年の保険証廃止を延期することを強く求めます。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 令和5年11月10日。 以上でありますが、全会一致をもって御議決いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(今井康善議員) お諮りいたします。本案については、委員会付託を省略し、即決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と言う人あり〕 ○議長(今井康善議員) 御異議なしと認めます。 よって、直ちに質疑に入ります。 質疑はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって質疑を終結いたします。 次に、討論に入ります。 何か御発言はありませんか。 上田澄子議員。 ◆11番(上田澄子議員) 11番 上田澄子です。 議案第76号 現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書について、日本共産党岡谷市議団を代表して意見を述べます。 意見書にもありますように、2024年秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化するとのことですが、マイナ保険証に関しては多くのトラブルが報告されています。 岡谷市では、トラブルの報告を受けていないというように聞いておりますが、高齢者がマイナ保険証で病院など受診しようとする場合は、医療機関のスタッフがついて一緒に行わないと、なかなかうまくいかず、順番待ちが起こるということも聞いています。 そもそも全国民がマイナンバーカードを持つということが可能かどうか、認知症の方などを考えると大変難しい面があるのではないかと考えます。国民の不安解消と信頼回復、納得した上での制度とすることや、安心して医療を受けられる制度にする必要があります。 よって、現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書に賛成します。 以上です。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。 田村みどり議員。 ◆9番(田村みどり議員) 議案第76号 現行の健康保険証廃止の延期を求める意見書について、意見を述べます。 今、この世の中がマイナンバーカードを使って利便性をよく、そして、国民の生活を安定していこうと思っているこの現在、保険証の問題は確かにいろいろ問題があるかと思いますが、これをしっかりマイナンバーカードと共に悪いところを直していっていただきながら、前に進めていただきたいと思いますので、私はこの現行の健康保険証の廃止の延期を求める意見に対しましては、反対の立場で意見を申し述べます。 以上です。 ○議長(今井康善議員) そのほか御発言はありませんか。     〔発言する者なし〕 ○議長(今井康善議員) これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第76号を採決いたします。 本案は賛否両論がありますので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。     〔起立少数〕 ○議長(今井康善議員) 起立少数であります。 よって、議案第76号は否決されました。 なお、可決されました意見書の提出先については、議長に御一任願います。--------------------------------------- △市長挨拶 ○議長(今井康善議員) 以上で今定例会の議事の全部を議了いたしました。 閉会前に市長の御挨拶をお願いいたします。 早出市長。     〔市長 早出一真君 登壇〕 ◎市長(早出一真君) 令和5年第4回岡谷市議会定例会の閉会に当たり、挨拶を申し上げます。 今定例会に市側から御提案申し上げました令和4年度岡谷市一般会計、特別会計、湊財産区一般会計並びに3企業会計の決算認定議案につきましては、それぞれ特別委員会の設置の上、慎重な御審議をいただき御認定賜りましたこと、あわせましてその他の各議案について御審議をいただき、いずれも原案のとおり御議決等を賜り、厚く御礼を申し上げます。 議案審議並びに一般質問の際に、議員各位からいただきました御意見、御提言につきましては、慎重に検討を深め、今後の市政運営に当たってまいります。 私にとりましては、今定例会が市長として初めての議会でありました。早くも就任して1か月半が過ぎようとしております。日々忙しく過ごしておりますが、4年間という与えられた時間を大切に、そして、市民の皆様と約束いたしました公約の実現のため、引き続き全力を傾注してまいりたいと考えております。 11月に入ってからも異例の暖かさが続いておりましたが、暦の上では立冬を過ぎ、これから本格的な冬を迎えます。議員各位におかれましては、健康に御留意の上、御活躍されますとともに、今後も市政推進に当たり特段の御理解、御協力賜りますようお願いを申し上げ、御礼の挨拶とさせていただきます。 ありがとうございました。--------------------------------------- △閉会の宣告 ○議長(今井康善議員) これにて令和5年第4回岡谷市議会定例会を閉会いたします。 △閉会 午後2時26分地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 令和  年  月  日        岡谷市議会議長   今井康善        岡谷市議会副議長  小松 壮        岡谷市議会議員   花岡健一郎        岡谷市議会議員   早出すみ子...