岡谷市議会 > 1991-10-07 >
10月07日-03号

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  1. 岡谷市議会 1991-10-07
    10月07日-03号


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    平成 3年  9月 定例会(第5回)     平成3年第5回岡谷市議会定例会会議録(第3号)                         平成3年10月7日(月曜日)●議事日程 ▲日程第1 一般質問         -----------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第1 一般質問         10番   林 光一君         22番   増沢千明君         12番   山田一久君         25番   山田拓男君         21番   花岡三郎君         -----------------●出席議員(25名)          1番   梅垣良男君          2番   小松 稔君          3番   宮坂健吾君          4番   八幡益晴君          5番   今井友吉君          6番   原  宏君          7番   片倉久三君          8番   野溝道子君          9番   加藤レイ子君         10番   林 光一君         11番   田中親雄君         12番   山田一久君         13番   宮坂清海君         15番   今井密子君         16番   清水隨豊君         17番   林  稔君         18番   三井正二君         19番   林 公敏君         20番   宮崎福二君         21番   花岡三郎君         22番   増沢千明君         23番   山崎芳朗君         24番   片倉万吉君         25番   山田拓男君         26番   堀内一光君         -----------------●欠席議員(1名)         14番   手塚邦明君         -----------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者         市長       林 泰章君         助役       小口利行君         収入役      林 正茂君         教育長      齋藤保人君         企画部長     笠原直行君         総務部長     武井康純君         民生部長     手塚文武君         福祉部長     中島英光君         兼福祉事務所長         経済部長     鮎沢茂登君         建設部長     新居 靖君         都市開発部長   横内啓吉君         都市開発部参事  英 直彦君         水道部長     山田兼利君         消防長      加藤和夫君         監査委員     小口公男君         教育次長     両角常勇君         岡谷病院長    草間昌三君         岡谷病院事務長  中原寛毅君         塩嶺病院長    奈良田光男君         塩嶺病院事務長  堀田 貢君         企画課長     堀向弘右君         秘書課長     橋爪茂雄君         庶務課長     折井弘育君         財政課長     藤森武男君         選挙管理委員会         委員長      鮎澤英雄君         職務代理者         選挙管理委員会         公平委員会    小林 進君         事務局長         監査委員     中村高康君         事務局長         -----------------●議会事務局職員出席者         局長       増沢政幸         次長       百瀬勝人         庶務主幹     矢ケ崎千鶴雄         議事主幹     青木孝雄         主任       小口明彦         午前9時30分 開議 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。         ----------------- △一般質問 ○議長(片倉久三君) 日程第1 これより一般質問を行います。 質問並びに答弁は簡明にされ、議事進行に御協力をお願いします。 それでは、順次質問を許します。 林 光一君の質問を許します。         〔10番 林 光一君 登壇〕(拍手) ◆10番(林光一君) おはようございます。10番 林 光一です。 これより、通告順に従って一般質問をさせていただきます。 初めに、5期目に対する市長の公約についてお伺いします。 間近に迫った21世紀に向けて、このまちに住んでいてよかった、住みたくなるまち、優しさやぬくもりを感じ合うことのできる美しいまちの実現を目指して、そして子孫に継承できるまちづくりを市民総参加でやりたいという林市長の不退転の信念に対して、多くの有権者はそのことを信じ、大きな期待を込めて、今後4年間の市政を託す選択をしたわけであります。しかしながら、不退転の信念といっても、それは目に見えないものであります。したがって、この神聖な議場において、しかも5期目の初議会の席上、今後4年間の林市長の市政執行に当たっての公約をお伺いすることは、一般質問トップバッターとしての私の責務であろうと思います。 先日、つくば学園都市宇宙センターで衛星打ち上げのプロセスを見聞する機会がありました。さながら岡谷市のこれからの4年間の歩みを見る思いでありました。綿密な準備段階を経て点火された第1段ロケットは、最高最大の推進力が必要であって、第2段、第3段とつないで、最後に衛星を軌道に乗せるまでの絶えざる推進力と、さらには軌道に乗せてからも、より正確な軌道修正をするという一連の流れを見て、過去16年の準備段階を経て、いよいよ9月30日に第1段ロケットに点火をされ、発進をした岡谷市政執行への公約と決意のほどをお伺いしたいと思います。 次に、開発、福祉、教育、文化等の各分野の中で数点ほど、具体的問題について、時間が余りありませんので要点だけお伺いをしたいと思います。 まず、都心、湖畔開発についてであります。 都心開発湖畔開発、両方に言えることでありますけれども、こうした大規模の事業でありますので、もとより関係住民による自立的な開発を求めることは無理であって、どうしても行政主導でやらざるを得ないことは、大方が認識をしてきておると思います。 しかしながら、開発は地元の理解と協力がなければできないことであります。関係住民の一部から、行政主導だからといって、まだよく理解できていないうちに行政の計画だけが先行して、いろいろと決定をしていってしまうのではないかという不安と不満の声があると聞いて、大変心配をするわけであります。 もちろん、今までも理解と協力を得るために努力されてきておるわけですが、今日まだその声があるとすれば、この事業が岡谷市の活性化のためにはどうしても必要な開発であることを、関係者に納得をしてもらう努力がまだ十分ではなかったところが、そういった部分があるのではないかということを謙虚に受けとめるべきだと思います。 たまたま先日、前線基地としての事務所も中央通りに開設されまして、取り組みもいよいよ本格的になったわけですが、これだけの大事業が、それぞれいろいろの立場の人たちがいるわけでありますので、容易に理解されるとは思いません。設定をされた目標への時間も逐次迫ってきつつあります。これからの取り組みの決意と目標への見通しについてお伺いをしたいと思います。 次に、痴呆性老人対策についてお伺いします。 超高齢社会の到来を控えて、生きがいに満ちた活力ある長寿社会の構築がこれからの目標となっております。しかしながら、超高齢社会は一面では多数の介護を要する老人を抱える社会でもあり、特に介護を要する老人の中でも、痴呆性老人のケアは、精神症状や行動異常のために、介護する側、特にその家族に多大の精神的、肉体的負担がかかることになり、これらの問題を解決するためには、痴呆性老人とその家族に対する適切な援助、とりわけ施設対策の充実とあわせて、家族の介護負担を軽減して、在宅療養を支え、生活の質を高めるための施策の推進が大切であると言われております。 厚生省痴呆性老人対策推進本部の報告によれば、痴呆性老人の数は、昭和60年の推計総数は約59万人であった。ところが、平成12年には2倍の112万人以上になるだろうということが推計をされております。岡谷市では現在、対象人員が比較的少ないとはいっても、今後、こういう全国的な傾向から見てもわかるとおりに、増加をしてくることは当然考えられるわけですが、当面、現在どんな措置で対応されているのか、また今後逐次ふえてくる、こういう難しい痴呆性老人にどのように取り組みをされていかれるお考えなのか、お伺いをしたいと思います。 なお、厚生省では、介護現場からの専門家の不足や介護技術の困難さから適切なアドバイスを行うための具体的なマニュアルが欲しいという痛切な声にこたえて、現場で患者や家族の療養指導に当たる保健婦や看護婦を対象にして、痴呆の専門知識、あるいは家族への相談指導、ケアの技術、実際の事例等を含めた痴呆性老人相談マニュアルをことし5月に発刊をしました。このマニュアルが広く利用されて、適切な痴呆性老人ケアが推進されることを願うということを厚生省は言っているわけでありますが、市ではこのマニュアルをどのように活用されているのか、あるいは今後活用しようとされているのか、お伺いをしたいと思います。 4番目に、文化センターゾーンの各館への対応について、若干お聞きしたいと思います。 生涯学習のための中心的拠点とも言える文化センターゾーン内の各館、各施設の改善整備をできるだけ早期にしてほしいという願いは、数年前から言われております。市は、準備作業として一昨年、公運審へ、昨年春には文化センター協議会に対して、施設整備のあり方についての諮問をされました。それに対して、それぞれ専門委員の皆さんが慎重審議を重ねて、昨年12月18日に両者からの答申が提出をされたわけであります。その後、それぞれの答申を尊重されて、建設計画案等の具体化を図るための検討を、内部では進められておると思いますが、現状と今後の整備計画の見通し、あるいは考え方等についてお伺いをしたいと思います。 次に、小学生を対象にした一日子供市議会開催についてであります。 子供市議会開催のねらいは、次代の岡谷市を担う児童・生徒を対象に子供市議会を開催して、市政への関心を深め、将来、社会人として、また立派な岡谷市民となるための礎としたいというものであります。子供議会といっても、岡谷市議会会議規則に準じて本会議場で開催するものであり、各小・中学校から選ばれた代表の児童・生徒が議長、議員となって、厳粛な中にも子供たちの目でとらえた市政への純真な質問や要望が真剣に討論されることが期待されるわけであります。 もちろん開催までには、いろいろの面で十二分の準備期間が必要であることは論をまちません。簡単にできるわけではありません。その間において、代表決定までには子供たちの間で学校内で当然、ディスカッションの機会が持たれるでしょう。次代を担う青少年が豊かな情操や創造力を養い、心身ともにすこやかに、たくましく育つことは、全市民の願いであり、岡谷市学校教育の目標の一端でもあります。教育行政には特段の配慮をされている市長さんの御見解を承りたいと思います。 6番目に、スパイクタイヤ禁止に伴う安全対策についてであります。 このことについては、もう既に論議の段階は過ぎて、これからはすべて実行のときが来たと思います。そこでまず、坂道等の安全を確保する一助としての凍結遅延舗装について、今までにもこの席から要望してまいりましたが、いよいよ冬を目前にして、危険箇所への凍結遅延舗装を実現していただくよう重ねて要望をするものであります。現状では、確かにコスト高等、問題点もあるので、一度に広範囲に施行することは到底無理ですが、たとえわずかでもぜひ実現をしてみていただくよう、熟慮、断行を信条とする市長さんの決断をお伺いしたいと思います。 次に、今までもところどころに置かれておりましたが、砂袋について、さらにきめ細かに対応するために、地域の地形等の実情を把握している各区の協力を得る中で、各区の公会所等に予備を配置しておいて、必要に応じてすぐ提供できるようにしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。お伺いをします。 7番目に、樹木及び樹林の保存についてお伺いをします。 御存じのように、今月は都市緑化月間であります。総理府が先月末に発表した都市緑化に関する世論調査を見て、特に注目すべき点として、自治体への要望に、現在ある緑を適切に保存すべきだということを指摘した人が50.7%もあって、5年前の調査のときより18.3%もふえたことであります。 もちろん不足がちな市内の緑をふやすことは、今後の問題として重要なことは当然のことです。しかし、まずやらなければならないことは、今ある50年、100年、200年育ててきた緑をいかに保存し、子孫に残していくのかが大事なことであると識者は訴えております。昨年発行の「岡谷歴史の道」の中でも、市内にたくさんある社寺叢、いわゆる社寺林ですが、20年、50年、100年という長いスパンの間に、いつの間にか変わってしまう、あるいは消えていってしまうということを知るべきだという記述が載っております。市民が健康で快適な生活を営むことのできる環境を確保するために、必要な樹木等を、天然記念物とまではいかないまでも、保存木あるいは保存樹林として、なるべく多く指定することによって、市民の緑を大切にする思想、緑化意識の高揚に役立つものと考えますが、いかがでしょうか。 また、せっかく保存しようとする樹木等が、住民に危害を及ぼすようなことがあっては困るわけですので、保存樹林、樹木の賠償責任補償保険、いわゆる緑化保険によって、万一のために安全対策を行政が講じておくことによって、豊かな緑のまちづくりへの一助ともなると思いますので、ぜひ実現をしていただくよう、あわせてお考えをお伺いしたいと思います。 以上、壇上よりの質問を終わります。あと必要があれば自席からお伺いをします。 ○議長(片倉久三君) 林 光一君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、私の方から御質問の順を追って、できるだけ簡明にお答えをさせていただきます。 5期目の公約につきましては、第2次総合計画を柱にして、個性と活力と魅力あるまちづくりを進めるということで、既に議員さん方は、第2次総合計画がお手元にありますように、その内容とお比べいただければ、公約はすべてそこに掲げられている内容を具体的に実行していく施策として、今度の選挙でお約束を申し上げてきたものであります。 大きくは6点の柱になるわけですが、都市基盤の整備、生活環境の整備、教育・文化の振興、健康福祉の推進、産業の振興、行財政の効率化、これを柱にして、子孫に継承していくに値するまちをつくっていく、これが今回の選挙で皆さん方に訴えてきた内容でございます。 それから、この事業の推進に関しましては、選挙の折々にいろいろな議論があったようでありますけれども、少なくとも議員さん方はよく御承知をいただいているとおり、議会で議決を受けて、この第2次総合計画の推進を柱にしてスタートがなされていることでありますから、その指針を、だれが市長になるにせよ遂行していくために、行政のリーダーシップを発揮していく、それが今回の選挙で課せられている、市長に問われている課題であるというふうに、私はそう理解をいたしております。 したがって、この事業実施のためには、形に見える、見えないはともかくとして、市長にある者が、当然また議会の議員としてある者が、この事業推進のために鋭意努力を払っていくということは、もはや市民は市長一人に問う問題ではなくて、行政全般に、議会にもそれを問うた内容でありますから、そのことを誠実に、いかに速やかに推進していくかが、これからの4年間に向かっての一番大きな課題であり、使命であるというふうに理解をしていただければと思っております。 それから、都心、湖畔開発についてでありますが、今現在この事業を進めていくためのプロセスにある段階ですから、当然、市民の皆さん方に不安や、それから理解に到達し得ない部分が残されていることは、これは御指摘のとおりです。したがって、そのことを理解を求めていくために、それぞれのプランニングをもとにして、地元への対応、また指摘された課題について具体的にどう対応していくかが、今、研究討議がなされている経過の段階です。 したがって、これからこれらの問題を具体的に解決していくためには、今は、都心開発にしましても湖畔開発にしましても、一定のビジョンの策定は市民に明らかにされたわけでありますから、その中で具体的に市民の皆さん方の意見を今、お聞きをしている段階であると同時に、その指摘事項が個人の問題であるのか、まち全体にかかわる問題であるのか、将来にかかわる問題であるのか、それらが精査されながら、これからの事業実施に向かって、計画の最終的な決断を行うべく、その段階に向かってまいるところでありますから、職員はもとよりのこと、理解と協力が得られるよう、地元へのきめ細かな対応をいたしていくということで、従来行われてきたそうした対応が、今、なされているところであります。 したがって、住民の皆さん方の意見の中にはいろいろな意見があるんですけれども、大別してまいりますれば、まちの将来のことよりも、自分のかかわる部分がどうなるかのことに、むしろ比重が大きく置かれてきている。その点では、今の段階でもって個々の方々の具体的な対応、解決策を、今、事業が固定も確定もしていない段階で、それを具体的に取り組んで明らかにしていくことは、まだその段階に至っているものではありませんが、今後に解決できる課題と、それから全く基本的に解決できない問題とを、市民の皆さん方の意見の中からも精査をしながら、その問題を今後にどう対応していくかについては、これからが論議をいただく内容になろうかと思っております。今はまだそこまでの段階に至っているものではありません。 それから、痴呆性老人対策についてでありますけれども、具体的には、岡谷市では和楽荘にデイサービス並びにショートステイの活用ができるようになってまいりましたし、市内の白寿荘には痴呆性専用ベッドが、たしか75床ですか、それから平成4年度には諏訪、茅野市に70床の特別養護老人ホームが開設され、当面、諏訪管内全体で見てまいりますれば充足が見込めるだろうというふうに思っております。いずれも広域で対応していく施設でありますし、これらは6市町村の全体の患者数を基準にして、それぞれのベッド数を確保すべく努力がなされてきているものであります。 それから、痴呆性老人に対しての基本的な考え方としては、私は原則としては、その方が生まれ育ったところで生活ができるように考えていくべきであるというふうに、これはどの自治体も原則としてはそういう立場に立ちながら、さらに自助努力をしていただかなければならない。そうしたものを含めながら、これから可能な限り、不幸にして痴呆になられた方々に対する受け入れの問題と、また在宅を基本として、在宅施策を充実していくという点から、介護なさる方々のために少しでも朗報をつくり上げていかなければならないという点で、和楽荘の問題等、そうした施設計画は、すべて介護する人たちの立場に立っての内容であると同時に、もう1つは、在宅介護者に対する補助を、行政としてはできるだけ厚いものにしていきたいということで、岡谷のまちではかなり前向きな対応が既になされてきております。今後にもより細かな点に十分意を配してまいりたい、そのように思っております。 また、国の出された痴呆性老人相談マニュアル等につきましては、財団法人日本公衆衛生協会から出されているものでありますけれども、相談を受けてきた介護者にできるだけの配慮ができるように、資料の提供だとか、必要なパンフの提供であるとか、また介護ビデオの貸し出しを行ったりしながら、初めて遭遇するそうした御家庭の介護者や、できることであれば近隣地域の皆さん方に、そうした方々に対してどう対応をなしていくかについての普及活動ができるような体制を十分につくり上げていきたいというふうに思っております。 同時に、医療機関であるとか、また保健婦さんであるとか保健所であるとか、もとよりその主軸をなす社会福祉協議会であるとか、そうした関係団体、関係者との連携を十分にとりながら、治療、それから介護、それから施設入所等についての適切な指導ができるように、今後も努めてまいりたい、かように思っております。 文化センターゾーンの問題につきましては、まだ教育委員会の段階でありますから、私が余り、その内容に入ることではありませんけれども、少なくとも現文化センターゾーンを核にしながら、今後の生涯学習を進めていく上にどのように、場所の問題も施設の問題も含めてどう整備すべきかが、今、問われる一番大事な課題だというふうに思っておりますが、それらはすべてのまちづくりの内容と相照らしながら、その計画の中に取り入れていかれるものと、社会文化センターゾーンとしてとらえていかなければならないものと、 いろいろの考え方がその中に思考される、かように思っております。 したがって、これからの整備を進めていく上において、社会教育施設のあり方等につきましても、十分な検討、精査をいたしていかなければならない、そのように思っております。 前回、平成3年3月ですか、総務委員会にそのことについては一定の考え方を申し上げてありますが、このことについてあらかじめ、各論の部分よりも総体な部分で、これからの社会教育施設の整備のあり方についての一定の考え方を早くに詰めておかなければならないと思っております。諮問、答申の問題は、文化センター長のところで何かやられたようでありますけれども、それは私どもが教育委員会との調整をしていく段階で、教育委員会としてどのようにそれをまとめられるかという点で、恐らく内部的な資料としてなされたんでしょうが、そのことが即、市民のすべての意を代表する答申と相なっているとは、私は思っておりません。 したがってこれから、具体的なこれからの整備計画についてのあり方、進め方を十分に、基本的なものをつくり上げた上で、それぞれの各論についての考え方は、市民の皆さん方や識者の意見を十分に取り入れた上で、教育委員会の考え方と相あわせて具体的な内容にいたしてまいりたい、そんなふうに思っております。 それから5番目の、一日子供市議会の問題につきましては、私はこの問題で2つの疑問を感じるんですけれども、1つは、議会というものがどういうふうに開かれているかを学ぶための一日子供市議会であるのか、子供たちの声を行政に反映するための意見を求める場としてこれを必要とされるのかの2つの考え方によって、その選択と答えは非常に大きく変わってきます。 市報をごらんになっておられる方はお気づきでしょうが、私どもは、子供の意見を市政に反映する道は、過去にも何回にもわたってそうした機会を設けて、市議会なんていう仰々しいやり方ではありませんが、子供さんたちの夢を語る場として市報にも登場しておりますし、それから、そのための対話も行われております。それは明らかにされるものとされないものとありますが、基本的には、小学生よりは、中学生、高校生、それから20歳、成人式を迎えた子供たち、それから以後20歳代の子供たち、大体大きくは4段階に向かって、かなりの意見交換を私どもの立場ではいたしております。 しかし、それは子供たちの申されることですから、全く法も何も無視した議論もありますし、また、その夢がこれからの岡谷のまちにとって純粋な考え方である部分は、当然このことについての対応はいたしておりますが、意図的にそれをつくられた意見というものは、子供たちの発想でない部分、子供に言わせている部分ですね、そういうものがえてして大人の知恵で出てまいりますから、そうしたものを公にして、構えて子供たちの意見を聞くという機会は、逆に子供のためによくない。子供を利用して物を言わせようという、そういう大人の知恵が働くような対話は、私はむしろやらない方がいいという立場に立っております。 したがって、今までもそうしたことを幾度か行ってきておりますが、構えた議論ではなくて、子供たちの遊びの中から、子供たちとの触れ合いの中から、私どもが問題を投げかけながら、子供たちから出された意見、これは貴重な意見がたくさんございます。そういう方法で、もし子供たちのまちに対する夢を聞きたいとするならば、私は作為がない方がいい、原則にはそう思っております。 それから逆に、議会というものがどう行われているかを学ぶとするならば、それは私は、議長さんの方のお計らいに相なるわけでありますけれども、どういう方法で、どういう場所で、どう行うかはともかくとして、そのことを学ぶことが基本であれば、学校でも十分できますし、また、そういうものがきめ細かにやられてみたらどうかというふうに思いますが、どうもそれは教育長がお答えした方がよろしいかもしれないですね、その部分は。 それから、スパイクタイヤの問題についてでありますけれども、実行のときがきたということで御指摘をいただいておりますが、私は基本的には、実行の段階がきているとはどうしても思えないでいます。それは、スパイクタイヤの規制に対して岡谷市が最後までその賛意を表さなかった一番大きな背景は、法律だけが先行していって、国や県の具体的なそうした対策に対する対応が、予算の面からも事業計画の面からも、全く出てこない。悪い言い方をすれば、あの当時、私からもお答え申し上げたように、結局は地方自治体に、すべて法律だけ先行させておいて、押しつけになりますという話をしてきたことは、恐らく御記憶にあるかと思っております。 案の定、国も県も、禁止はしたけれども、そのための助成策や施策が、予算の面や施策の面でどう出てきているかといえば、ほとんどが各市町村の段階に任せてきている。県の段階でも、せいぜいグレーダーが何台かあるくらいで、そのことも、例えばチェーンの脱着所を、では年間予算としてどれだけ認めるかといえば、それも具体的になってきていない。それで、今度市町村道に至っては、それは各自治体のやることだからということで、ではそのことを予算の中に盛っていくための助成措置がなされているかといえば、出てこないですね、現実には。 ですから私は、少なくともスパイクタイヤ禁止に伴う行政施策の実施の段階では、まだまだその部分では、国も県も、直接文句を言われるのは市町村の行政体ですから、その努力に任せているという感じが、非常に強く感じてならないわけです。私どもは、市民の生命・財産を守るという立場からは、国や県が何もやらんから、だから何もできませんと言っていられない立場ですから、そのことについて市長会でも議論しておりますし、また県にも、そうした点では強い意見を挙げて議論しているわけです。実際に禁止になって困る部分というのはほんの限られた部分で、スキーや何かで来る人たちが、その区間をチェーンに巻きかえるなんてことは、ほんの限られた期間の話ですけれども、そこに住んでいる人たちは毎日の生活ですから、そのことがかなり軽く扱われているという点で大変不満を持っているんです。できるだけそれらに対する対応もしてまいりたいと思っておりますが、今、林議員さんから御指摘されたように、1つには、毎回、宮崎福二議員さんからも指摘されている、凍結抑制舗装等の問題につきましても、御承知のとおり、その舗装単価というのは、平米単価でいけば3倍を要するわけです。それも、では普通の舗装と同じように、舗装がどれだけもつかということになれば、傷みは極めて早い。言うなればマイナス要件がダブルでかかってきているわけです。 それも凍結防止の面から見ればやむを得ないとするならば、少なくともそういう舗装技術があるとすれば、それを国や県が補助の対象として認めるというならいいが、しかしそれはいまだに認めていない。言うなれば採択がされていないということですね。まだ試行の段階であるという言い方で、具体的にはそれに対しては何らの補助も出てきていない。 そんなことを考えてまいりますと、凍結抑制舗装もすべてオールマイティではなくて、せめてマイナス3℃かマイナス4℃くらいまででしょう。だから岡谷市の場合には、凍結防止を叫んで一番必要とされているときというのは、大体マイナス10℃近く、若しくはそれを超える、そういう冬期間に対する凍結問題が議論されているわけです。ですからそういう意味では、ではその凍結抑制舗装が決め手になるかといえば、必ずしも決め手にはならないという点で、議論が1つはそこに出てくるわけです。 しかし、それも実際に使ってみてどうであるかという点では、何もやらないで、よそのまちのやった試験の結果だけを聞いているようなことではなくて、とにかく一部はやってみたいというふうに、その考え方は持っております。できるだけ早いうちにその答えが岡谷市としても出せるようにしてまいりたい、そう思っております。 それから、樹木及び樹林の保存等につきまして、部長の方からお答え申し上げますけれども、1つだけ私の方からお答え申し上げておきたいのは、人の生存権というものと樹木の生存権というものがあるとすれば、その生存を約束していくということは、基本的には私は、利益が共通する部分よりも利害が相反する部分を一緒に抱えている、今の岡谷市の場合ですよ。端的に申し上げますれば、この議会でも何人かの議員さんからも発言があったように記憶しておりますけれども、樹木というのは必ず葉をつけるわけですから、必ず落葉する、それは針葉樹であろうとも。その落ち葉やその整理を公害であると言っているようでは、まちでは樹木を守るなんてことはできないですね。みんな自分の家の方へ枝が延びてくれば、枝を切れ、何をしろという議論ですね、今のところは。 私は、自分が共存していくという部分から、その樹木に優しく親切であるという思想を住民の皆さん方がもっと寛大に持っていただかないと、私は、緑を守るどころか、逆には、植えられた木だってまことに迷惑な話で、みんな葉は落とされる、枝は切られて、幹だけ残して、都合のいいときだけ枝を張れといったって、それは無理ですね。 それから、まちの歴史というものは、ある面では、皆さん方がよそのまちに行かれても、外国へ行った方もお気づきでしょうが、まちに入ったときに、そのまちの重さだとか風格だとか、それからそのまちの美しさだとかというものは、一番端的にわかるのは建物ではなくて、そのまちにどれだけ古木が残っているか、その木の大きさ、それから古さ--古さと言ったらおかしいんですが、年輪を重ねた樹木、そのことがそのまちの歴史を語るとまで言われている。そういうものを、おもしろおかしく人間の知恵でもってつくりかえている限り、そのまちにはいつも細い木が、辛うじて人間生活の隙間に生存しているような姿を、これからも残していかなければならなくなってしまうわけです。 そういう意味から、木を植えることも簡単ですし、木を切ることも簡単ですけれども、そして緑を守るための条例をつくることも極めて簡単だが、一番大切なのは、それが守れるかどうかという議論になったときに、本当に市民の皆さん方が、だれの所有する木であろうとも、樹木にそういう温かさ、優しさを持って、その木を守るという思想を意識の面でどれだけしっかり持っていただけるかがきちんとできてこないと、植える本数よりも切る本数の方が多くなっていく。 私は、天王森のあのケヤキを見ても、神社等にあるケヤキを見ても、みんなあの枝がどんどん裸にされていかざるを得ない、今の法律では。そういうふうに自分の私権を優先して、そうした緑に対する寛大さと優しさを持たない限り、トヨが詰まる、ごみが落ちる、それを迷惑な公害だと決めつけて、その木の枝をどんどん払っているうちは、私は、保存をどんなに指定しても、どんなにその条例をつくっても、結果は空洞化してしまって、そのことが真に岡谷市の緑を守るものになっていかないという点で、今までも幾度となくそのことが論議され、そのことに対する協力を求めてきても、そのことが実りあるものになってこないという点から、今、庁内にも、緑を守るプロジェクトチームというものをつくって、今度は残念ながら、私権の問題よりも緑の保存権の方を、強い立場で岡谷市が守っていく方法はないだろうかという点で、今、大変な研究が重ねられております。 これが果たして市民の理解が得られるかどうかは今後の問題になりますけれども、緑を守るということは、まちの美観にもつながってくるという点で、単に保存木や保存樹林の問題にとどまることなく、すべてのまちの美観にもつなげていく、そうした意識高揚を図りながら、その検討を具体的なものにしていかなければならないという点で、抱える課題は大変大きなものであるというふうに認識をしながら、今、取り組みをいたしております。 それから、不幸にして樹木の枝が落ちたり、いろいろなことでもって、関係する施設や住民や所有者に御迷惑をかけるようなことも、これは当然あり得ることでありますから、そのことに対してどう対応していくかという点については、対物保険のやり方もあるでしょうし、いろいろな方法があるかと思っておりますが、しかしそれは極めて限られた範疇のものでありますから、そのことも含めて住民の理解を求めていかなければならないという点で、これからの対応には、十分その意を含めて、緑のまちづくり推進チームが庁内に発足をいたしておりますので、その中の検討を十分いたした上で、市民の皆さん方の御参加をいただきながら、より実行の段階に向けて市民の協力を仰いでいくという点で、今後このことを具体的に進めてまいりたい、かように思っております。その部分だけ私の方からお答えをいたします。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 齋藤保人君 登壇〕 ◎教育長(齋藤保人君) 先ほど御提言のありました子供市議会について、次のように考えております。 現在、市内の各小・中学校、特に6年生と中学3年生でございますが、社会科の授業で議会についての学習をし、理解を深めているところでございます。 御質問の内容につきましては、市長さんからもお答えがありましたが、教育委員会の立場でのお答えにとどめさせていただきますが、子供たちの夢や市政への声等がどのように反映しているか、また、そういうものを大事にしたらどうかということにつきましてですが、現在行われております市報で御紹介もされておりますし、市長さんとの対話についても御紹介をされております。また、各学校には子供たちの声を聞く機会がございまして、その声等も紹介されておりますことは御承知のとおりであります。そのため、現状の状態で十分ではないかというように考えております。 議会についての学習というような点での見解を申し上げますが、御承知のように、学習の適宜性、学習の内容、学習時間の配当等の関係や、時間等から見ましても、このような体験学習を直ちに取り入れるというようなことについては、指導不足とか、または子供たちの経験不足とか等々ありますので、不安を感じておりますし、単純に議会活動を理解させることは、現状におきまして、学校教育におきましては大変困難であろうと伺っております。 以上のような点、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 助役。         〔助役 小口利行君 登壇〕 ◎助役(小口利行君) スパイクタイヤ禁止に対する措置の点で、2点目の砂袋を公会所に配布してはどうかという御質問でございますが、砂袋はそうした危惧される場所には設置をいたしております。さらに必要なところには、また点検をいたしまして設置をいたしてまいります。 公会所等への設置ということにつきましては、これはまだ検討したことはございません。区長さん方ともまた話してみます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 林 光一君、2回目の質問を許します。 ◆10番(林光一君) 10番 林 光一です。 それぞれについて市長さんから考えについて細かく説明がありましたので、大方の理解はしました。 5期目に対する公約の問題については、私からなお改めて申し上げることもない、先日の議長の祝辞に尽きるわけでありますが、市民の負託にこたえるように、ひとつ全職員と一致協力をしていただいて、非常に難しい4年間ということを言われてきております。そのようにも見えますので、目的の完遂に向かって頑張っていただきたい。私も立場は違いますが、できるだけの力は尽くしていきたい、こう考えております。 あと細かい問題についても、最初の話で全部尽きるわけでありますが、都心開発湖畔開発については、先ほども市長さんから、現在の段階はこういうことであって、まだ理解を得られない面があっても当たり前という段階ですので、そのことは先ほども私も申し上げたところです。当然、これからやっていくことは、そういう個々の疑問点についてもぶち当たって、積極的に理解を求めるための努力をされていくわけでありますけれども、もう過ぎたことですが、当初の説明の段階において、この開発計画というものを非常に熟知をしている理事者の方々、あるいは計画に当たっておられる担当の人たちは、そのものを非常に飲み込んでいるわけですから、当然ですが、その高いレベルのままでぱんと関係者に話をした、投げかけたということで、すごい反発が、理解できないということで、あったわけです。こういうことで、これは当然、自分たちが最高に理解をしているお立場ですので、それは我々ゼロの段階まで一たん下がってもらって、どうせこんなことは知らないだろうということでの説明をしていただく出発点が欲しかったなということを、今、後になっての話ですが思ったわけです。 ということは、これからもまだ、なかなか簡単に理解しないような人たちも残ってくるわけでありますので、そういう専門的に理解をされている担当の皆さん、大変に御苦労ではありますけれども、わかっていないという立場に立って、ではこういうことからという、細かいことから、くどいようになっても繰り返し説明、対話を進めていただきたい。ぜひこの大きな開発計画が目標を達成できるように努力をしていただくようにお願いをしておきます。 痴呆性老人対策は、やはり先ほど市長さんからお話のように、模索の段階も含めて、これから非常に大変なことであります。ただ寝たきり老人とか、普通の病人とちょっと違うわけですので、何が起きるのかわからない。初期の段階で、介護に当たる家族の人たちは、一体どうなっちゃったのか、どこへ相談に行っていいのかということから、まず出発点がわからないわけなんで、そういうことも含めて、先ほども言ったマニュアルの活用ということを、窓口のお立場の人たちが、こういう場合にはこういうことがあるんですよ、こういう方法でやってくださいという力づけをしてやっていただかないと、放り出したくなるというのが、もう現実にそういう家庭もあるわけで、悲劇を生むような場面も間々考えられるわけです。 従来は、これはほとんどが精神科領域の治療ということで、精神科系統の病院が担当されるというのが当たり前だったわけですが、今後非常にふえてくると、とても対応できないということになると、一般病院でもある程度、初期の段階では面倒を見ていかなきゃいけないという時代も必ずくると思います。その点について、本来なら両病院長さんに御意見をお聞きしたいんですが、今日の段階ではまだそこまで行っておりませんが、一部絡みが出て転送をするというようなことも、まだゆとりがあるのでそういうことができてくるわけですが、転送してやれる場所もないということになれば、自分のところで面倒を見なきゃいけないということになろうかと思いますので、これはまた別の機会に御意見、御見解をお聞きしていきたいと思います。 とにかく、このマニュアルを積極的に何とか利用して、皆さんの介護の手助けにぜひしてやっていただきたい。理解をしてもらえるようにということで、お願いをしておきます。これはもちろん経済的な支援も、その他、デイケアなりショートステイなり、いろいろの応援も、市ではしていただくわけですが、各そういう介護をしている方に、箇条書きにしてやって、こういうように心がけていてくださいよという力づけをぜひお願いしたい。これはお願いをしておきたいと思います。 文化センターゾーンの考えについては、以前にもお聞きしましたし、したがってきょうの段階でも、まだ当然具体的なものはないわけなんで、見通しの考えの確認ということで、お話を申し上げたわけです。今日、言われるとおりに、都心開発とか湖畔開発であるとか、あるいは山の手の区画整理事業であるとか、いろいろな大きな開発事業がここへ入ってきていますので、こういうものとの絡みということは、先ほどのお話のとおり、当然考えていただかなきゃいけないだろうということで、先ほどは言わなかったんですが、例えば総合福祉センターについても前向きに検討したいというお話もありました。こういうものも、当然、生涯学習の内容が含まれているわけでありますので、こういったものとも関連が出てくるのではないか、このように考えております。実際にはなかなか、全部をいじるということになれば、5大プロジェクトに次ぐような大事業とも考えられるわけですが、たたき台だけでもなるべく早めに示していただいて、それを検討する時間をうんと長くとってもらうというために、早い時期にお示ししていただけるならと、こういう希望を持っております。 一日子供市議会、突然の提案でありますので、先ほどお話がありましたように両方の考え方があるということなので、まだ検討を深める必要があろうかと思いますが、これも、こんなことは必要ないというようにぱんと切られるのではなくて、ぜひ前向きに検討していただいて、そういうこともあるのかということで、ぜひ今後の、どういう場面でそういう必要性が出てくるのかということの研究課題にしていただきたいことを要望しておきたいと思います。 スパイクタイヤの禁止が、いい悪いでなくて、もう実質規制されちゃったわけなんで、先ほど一部分でも凍結遅延舗装をやってみる考えであるというお話でありましたので、ぜひこれは実現をしていただきたい、このように(「リーン」予鈴)お願いをしておきます。 樹木の問題でありますけれども、いろいろな観点からのお考えをお聞きしました。そのとおりでありまして、住民の危険を野放しにしておいて木を保存しろといっても、これは無理な話で、先ほどのお話のようにいろいろあるわけです。あの枝が危ないから切ろというようなことは当然出てくるわけですが、従来の考えだと、あの枝が邪魔だと言えば、その木は邪魔だということで、根っこから切られているということでなくて、その生存に差し支えない程度、危険なものはやむを得ないから切りますよと、切るけれども、あとは残してくれと。じゃあと危険になったらどうするというものが出てくるわけですが、これは保存木として保険を掛けてあるから、いざというときには何とかそこで補償もできるので、これ以上切らないでくれというような話にもつながるのではないかと思います。 従来の場合は、やりようがないから、これはいっそのこと根っこから切っちゃえというようなことで、大きな木がばんばん切られていくというような例は、あっちこっちに見られているわけでありますので、先ほどもお話のように、先月から緑のチームが庁内に結成されたということはお聞きしております。ぜひ前向きに、いろいろの問題点があるわけですが、岡谷は緑のまちを標榜しているわけでありますので、保存木から出発をして、新しい町並みの緑も取り込みながらやっていただけるように、期待をしたいと思います。 以上で私の質問を終わりにします。 ○議長(片倉久三君) 林 光一君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午前10時30分 休憩         -----------------         午前10時40分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 増沢千明君の質問を許します。         〔22番 増沢千明君 登壇〕(拍手) ◆22番(増沢千明君) 22番 増沢千明です。 まず、このたびの市長選に5期目、市民の信任を得られたことに心よりお祝いを申し上げます。 さて、これからの林市政4年間を考えるとき、当選の喜びは喜びとして、市長さん、あなた自身、道なき道を切り開いていかなければならない4年間とおっしゃっているとおり、決して平たんな道のりではない4年間だろうと思います。そこで、既に記者会見や各メディアを通じて、5期目、林市政の目指し進むべき方向について、決意や抱負が語られておりますが、この場は岡谷市議会ですので、改めて2、3の点についてお伺いいたします。 まず、このたびの選挙結果について。市長さんは、過去の選挙における批判票と同様、8,000、9,000票を大きく超えるものではなく、第2次総合計画を指針として進めてきた市行政に信任が得られたと言われておりますが、有効投票数の30%近い批判票は、決して少数意見として葬ることのできない数であり、また、この人々も岡谷市民であります。道なき道を切り開いて進めようとする今後の大型事業推進のためにも、この結果についての御所見をお伺いいたします。 私は16年前、市長さん、あなたが新市長として市民参加の市政、市民との対話行政という、今まで聞いたことのなかった新鮮な政治感覚や政治姿勢に心より期待して、以来、支持してまいりました。昭和50年以来、この対話と参加は林市政のシンボリックなスタンスであったはずであります。しかし、今回の選挙で相手候補が一番声高に訴えていたのが、市民不在のワンマン市政、この批判でございました。市長さんの所信である対話と参加について、ここで改めてお伺いいたします。 次に、5期目の具体的な事業の柱として数々上げられた中に、社会教育施設整備計画がありました。早くに教育委員会と煮詰め、取り組みを始めるとのことでありますが、これは先番の林 光一議員が触れられましたので、この部分についてはカットさせていただきます。 次に、これからお伺いする質問は、ともに将来重大な問題を含みながら、多くの市民が知らず知らされず、そのまま過ごせば過ごせる問題かもしれません。しかし、一自治体で対応し切れない問題だけに、市民の皆様にぜひとも関心を持っていただくため、あえてお伺いいたします。 まず、市内外国人就労の実態についてですが、私の申し上げる外国人とは、入管法を犯して不法残留し、不法就労している外国人であって、岡谷市に登録されている外国人の皆様方のことではございません。 私は昨年、初めてこの問題を取り上げ、診療代未払いの点に絞って質問し、東京の公立病院の実態が岡谷市の両病院にも、たとえ少額であっても未収分のあることがわかりました。あれから1年、平成2年6月1日より入管法が改正され、研修制度も発足しましたが、いわゆる単純労働者はふえ続けているのが実情のようであります。 過日、上京の折、上野駅周辺のイラン人の群れの多さに、一瞬、中東のまちに迷い込んだような、ある種の恐怖心と驚きを覚えました。岡谷市内でも、3、4年前はサービス業で働く女性を散見するくらいでしたが、昨今は、男性を主に、国籍も多様化し、住宅地内にも数人、10数人と居住するようになり、生活文化の違いからのトラブルも聞いております。最近、箕輪町でもこの問題についてトラブルがあり、茅野市議会では外国人労働者受け入れの陳情を採択しております。外国人労働者の流入によって生ずる社会問題の予測は、なお的確につかめないといたしましても、そろそろきめ細かい地域対策が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。実態を含めてお伺いいたします。 次に、私はいたずらに市民の不安をかきたてるつもりはありませんが、全く不可解な事件が去る8月30日、仙台発大阪行き全日空734便ボーイング767型機のパネル脱落事件でございます。恐らく岡谷市民のほとんどは、まさか諏訪地方の上空に民間機の定期便の航空路があるなどということは全く知らなかったと思います。発見された落下物が1mと64㎝の大きさで、グラスファイバーで軽いものであったとしても、これが市民の居住区へ落下した場合を考えた場合、私は慄然といたします。 私が不可解だと申し上げるのは、事故の発生と落下物発見については、各新聞、テレビとも報道しましたが、今回の事故をどのように考えているのか、その後、当事者の全日空からも監督官庁の運輸省からも何のコメントもないということであります。 そこで、諏訪上空を通過する定期航路は、今回の全日空のほかにあるのかないのか、コース下の市町村に関係者からの説明または陳謝などがあったのかどうか、以上お伺いいたします。 次に、院内感染についてお伺いいたしますが、このことについてもまことにもって私の不明の至りで、病院へ行ってかぜをうつされたことが院内感染かくらいに考えておりましたが、実はこの問題も聞けば聞くほど怖い話で、ほとんどの抗生物質が効かず、致死率の高い変形黄色ブドウ球菌の汚染が全国の病院で深刻とのことで、この10月、厚生省に研究チームを設置する予定のようですが、院内感染についての御説明と、両病院においてこのことについての症例または対策等についてお伺いし、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 増沢千明君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、選挙結果についての御質問にお答え申し上げてまいります。 御承知のとおり、市民の皆さん方の行政への参加の一番大きな、法律で定められている本旨は、市民の最高意思決定機関である議会への議員の選出並びに立候補の権利が許されている。同時に市長選も同じことです。そうしたことに参加していく市民の参加権というのは、法律がそれを基本にしているわけです。 同時に、私の言う対話と参加の部分は、その権利の行使の部分から掘り下げて、少なくとも事業の審議もしくは検討、また決定の場に、できるだけ市民の皆さん方の参加の道を広げていくということで、市民ニーズを行政にどう反映するかという点で、そのことを主にしてきょうまで対応してきたわけです。 しかし、法律でいう議決権であるとか、施策の決定権であるとか、執行権であるとかというものは、市民にはないわけですから、したがって意見を聴取する段階にとどまるということは、これは論をまちません。 今まで、市政モニター制度もさることながら、市政報告会にしても、アンケートにしても、各種団体との話し合いにしても、陳情や、陳情でなくとも御相談に見える方々や、そうした方々の件数というのは年々、昭和50年のときから比較しますれば、その対応、そうした方々への接遇の機会というものは、今、ほとんどの時間が持てないほど、そうしたもので埋められているだけ、多くの方々との接点を精いっぱい広げてきているわけです。 4期目の一つの反省として申し上げましたのは、御承知のとおり、全国市長会、県市長会、それからオリンピックの問題等に拘束された時間というものは大変大きな時間を持っていたことは御承知のとおりでありますし、それを行うについても議会にお話を申し上げてきたとおりです。 ですから、例年に比べますれば、それにとられた部分だけ会えなかったと言えば、それはもう御指摘のとおりであるわけです。そのことを通じながら、市民の皆さん方の意見をできるだけ幅広く、これをくみ上げていくという点での努力と、それから、事業の推進に当たりましても、地元にしましても議会にしましても、またそれぞれのプロジェクト、これは5大プロジェクトに限ることなく、そうした事業を進めていくときには、できるだけ研究委員会のようなものを設置しながら、そうした方々の意見が施策に反映するように、そうした機会をかなり多く持っております。 したがって、6万人の市民が全員が物を言える機会というのは、これは物理的にはできません。また、それが直接審議、検討、決議ができるなら、それは法律では議会は必要ないという議論と同じことです。したがって、私どもの立場でできるのは、そうした意思決定の権能を持っている会議が開かれる前の段階で、そうした市民の声を反映する機会、それが事業への参加を促することにもなりますし、市民の皆さん方と行政とのつながりをつくることにも相なってくるわけですから、そうした識者やそうした意見をできるだけ吸い上げるために、地域を単位にしたり組織を単位にしたり、また逆に知識を単位にしたりしながら、市民の皆さん方の御意見を求める機会というものを、きょうまで市民参加の市政として大切に育ててまいりました。私の言う市民の参加と対話はそのことを指して、今後もこの4年、そうした機会を多く設けてまいりたい、そんなふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 市内外国人就労の実態についての御質問にお答えをいたします。 岡谷公共職業安定所では、本年6月に外国人労働者問題啓発キャンペーン月間の一環として外国人労働者雇用の実態を調査いたしました。市内30人規模以上の企業に対しまして無記名のアンケート調査をした結果がございます。122社の回答企業のうち、外国人労働者を雇用している企業が4社、39名、研修生を受け入れている企業が3社、21名、留学生、就学生をアルバイトとして雇用している企業2社、7名となっております。現在雇用していないけれども、雇用について検討しているという企業が17社、また研修生を受け入れてみたいとする企業が6社となっております。いずれにいたしましても、不法就労防止とルールに基づく受け入れを市で指導しているところでございます。 市としては、前回も答弁いたしましたけれども、研修生と外国人労働者とは基本的に異なっております。外国人労働者につきましては、政治、経済、社会生活、いろいろな面での問題がありますので、国民的コンセンサスが得られる中での制度化が必要ではなかろうか、そんなふうに考えている段階でございます。 以上です。
    ○議長(片倉久三君) 企画部長。         〔企画部長 笠原直行君 登壇〕 ◎企画部長(笠原直行君) 8月30日に起きました全日空機パネル脱落事故についてでありますけれども、この事故に対しましては、市民の安全確保という面から、この事故が他人ごとではないというぐあいに認識を持っておるところであります。 確かに、この全日空機から脱落したのは胴体パネルの一部でありますし、落ちたところも木曽郡の南木曽町の国有林で発見されておりまして、これはこの全日空機の飛行コースに入っているとのことでありますので、この八ケ岳の上空で脱落したものが木曽に落下したということは、いつここにも落下するかわからないということが考えられるわけでありますし、そんなことになったら大変なことになるということで、他人ごとではないというぐあいに認識しているところであります。 コースにつきましては、県内の航空路につきましては4つのルートがあるようであります。ただ、ここを通るか通らないかということになりますと、この中で該当になるのは1つのルートではないかというぐあいに思うわけでありますけれども、いずれにしても、ここのところに1つのコースが入っているということは間違いないようであります。 ただ、これにつきましての対応ということになりますと、一自治体でということになりますと大変難しいものがあると思っておりますが、これは議員さんの御指摘のとおりでありまして、いずれにしてもこの脱落事故に対しまして、全日空、それから運輸省等で原因究明とか、後処理等の対応が進められているようですし、陳謝の件につきましては、新聞報道等でも、木曽署に対しましての陳謝がありまして、あと、南木曽町とか、そういった地元の方には、どうであったかという内容はちょっとまだわかっておりませんけれども、いずれにしても全日空、運輸省等で今後の安全確保についても対応がなされるというぐあいに思っているところであります。 以上であります。 ○議長(片倉久三君) 岡谷病院長。         〔岡谷病院長 草間昌三君 登壇〕 ◎岡谷病院長(草間昌三君) それではMRSA--メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌についての御質問でございますが、御承知と思いますが、メチシリンというのは耐性ブドウ状球菌に対する抗生物質の名前でございまして、これには効かない、あるいは、その他広く抗生物質にかなり耐性を持っているブドウ状球菌の略でございます。これは非常に抗生物質が発達いたしましたし、また広く使われるようになりましたその結果として起こってきた現象でございます。このために、免疫不全の患者さん、あるいは寝たきり老人の方とか、そういう抵抗力の非常に落ちた患者さんでは、時には、そのために全身感染を起こして死亡するという症例が見られるようになりました。そのために全国的に、あるいは各病院におきまして非常に問題にされておりますし、厚生省でも取り上げられたわけでございます。 このような流れの中で、当病院におきましても昨年の7月、病院の中に感染症予防対策委員会を設置いたしまして、MRSAに対するマニュアルを作成し、各職員に配布いたしまして、この感染対策に万全を期しているわけでございます。また、厚生省からの指導に対しましても、対策委員会を開催しまして十分な対応を図っているところでございます。また、そのほか感染性の廃棄物に対しましても、これは十分な対応をとっているところでございます。 病院の現状ということでございますが、MRSAの患者さん、これはやはり先ほど申しましたように、非常に免疫の低下した方、あるいは脳卒中等で寝たきりの方、こういうような方が感染しやすいわけでございますので、たんを調べる、あるいは尿を調べる、あるいは褥瘡等の傷口を調べる、こういうようなことで、万が一発見されますと、その患者さんを個室に隔離いたしまして、出入りの医療看護婦、医師、その他等、これで菌を持ち出さないように、これを隔離いたしまして、出入りは厳重な消毒、そういうものを行いまして管理いたしております。また、時には重症の患者さんに外から持ち込まれるような場合もございますので、こういうような場合には、入院して発見された場合には、それぞれ同様な対策を施しているわけでございます。 また、病院の中におきましても、医療陣がこれをほかへ持ち運ぶような危険もございますので、医師、看護婦、医療陣は、鼻腔等で、菌を持っているかどうか全員を調査いたしまして、陽性の方、鼻腔に入っている場合もございますので、そういうような方には、鼻腔の点鼻薬を使いましてできるだけ菌をなくするように、そんなふうに努力いたしております。 なかなか、病院全体の消毒というのも思うに任せませんので、一方では菌が出なくても、抵抗力の落ちた老人あるいは患者さんに対しては、できるだけ感染しないような予防対策、一方では菌を持った患者さんに対する万全の予防対策、それから職員が持ち運ばないような手洗い、病室ではてぬぐいをやめて、ティッシュペーパーですか、ペーパーによるところの手洗い等、これを厳重に管理いたしております。 いずれにいたしましても、絶対これをなくすというわけにはなかなかまいりませんので、できるだけ予防対策を万全にいたしまして、安全で治療のできる院内の環境、これを整備すべく、できるだけの努力を図っているところが現状でございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 塩嶺病院長。         〔塩嶺病院長 奈良田光男君 登壇〕 ◎塩嶺病院長奈良田光男君) 議員さんの御質問ですけれども、確かに議員さんだけでなくて、これは市民の方々、一般の方々、現在、このMRSAに対しましても、それから、いわゆる院内感染に関しましては相当の危惧があると思います。 これは具体的な件に関しましては岡谷病院の院長先生のお答えのとおりなんですが、塩嶺病院なりの対策をお話しします。まず私的な考えとしますと、これはちょっと大げさな例になりますが、地球上から人類が滅亡するのは原爆によるのではないかということなんですが、実際は人間に理性と知性があれば原爆じゃないんだと、人類が地球から滅亡するのは、何かといったら微生物だろう、こう言われております。そういう点では、微生物、細菌というのは大変なことなんです。 これは最近では、B型肝炎に始まりまして、最近はエイズという問題です。MRSAはあくまで異元性なものなんです。先ほど草間院長先生がおっしゃったように、抗生物質が発達したということ、これはいいことなんですけれども、使い方によっては、いわゆる悪く言えば乱用という形ですか、そういう点でそういうものが出てきているということであります。 現に私どもの病院では結核患者も扱っておりますが、結核菌も、最近の結核菌は、初めて感染した人の結核菌を調べますと、今はすばらしい抗結核剤があるんですが、それに対しても耐性ができちゃって感受性がないというのが現状です。そういう点で、病院における感染というのは、これは患者さんだけの問題じゃなくて、医療職の側にも問題が出てくるということ。これは5年前に四国方面で、職員がB型ビールスに感染してB型肝炎、激症肝炎で亡くなったということがきっかけで問題になったようです。 ですから、塩嶺病院におきましても、当然その時点において、院内におきます感染予防対策委員会もつくりまして行っているわけですが、職員に対しても、B型肝炎に関しましてはワクチンを打つとか、その当時は救急隊の職員の方にも打ったということでありまして、現在もそれを行っております。 そこで、このMRSAですが、これは今お話があったように、患者さんから患者さんの問題なんですが、これはあくまでも体力が消耗したときでありまして、そういう患者さん、ですから一般の我々健康人には感染するものではないんです。そこへいきますと、重症な患者さんの手術なんかしたときの、そういう術後に感染しますと、我々はどんないい手術をしてもお手上げという形になるわけでありまして、そういう点では実に厄介なものです。 そういう点で、たまたま発症したところもいろいろあるんですが、我々の病院では今のところ、それと疑わしい例が1例ありましたんですが、やはり個室に隔離しまして、まず我々医療職者が持ち出さないようにするということが第一ということです。そういう点で、集中治療室に我々が入退室すると同じような処置を、患者さんを個室に隔離して行っているというのが現状です。そういう点で、我々医療職者としましては、このMRSAが患者さんに感染しますと、もうこれはお手上げというような現状でありまして、その点、先ほどのお話のように、予防をいかにするか。これは万全ということはすべてあり得ないんですが、それに十分努めたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 最初のところで、30%の批判票についてどう考えるかということと、市民不在のワンマン市政についてというのがございましたですね。私の方から少し対話と参加のところでも触れておりますが、答弁をもう一度、ここの部分だけまとめてお答え申し上げておきますが、30%の批判票の中身がどういうものであるかは、私にはその解析ができておりません。今、私に課せられているのは、70%の信頼してくださった方々に、どうその信頼にこたえていくか、これが一つの課題です。 それから、市民不在のワンマン市政というものを、増沢議員さんがそうお考えになるならお答えを申し上げます。しかし私は、このことはあえてこの席でお答え申し上げるような内容ではないと思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 増沢千明君、2回目の質問を許します。 ◆22番(増沢千明君) それぞれ御答弁いただきました。順番に2回目の質問をさせていただきます。 先ほど第1回目の市長さんに向かっての質問が、対話と参加の行政に重点を置かれて、いわゆる選挙結果について触れられませんでしたが、後からまたその答弁がございましたが、私は、市長さんのおっしゃる最初のお話、これは参加の問題ですけれども、市民参加の、まず法的に一番大事なことが投票である、選挙に参加することだと、その御意見も、また、行政の意思決定の前に市民の声を聞く、これはまさにそのとおりでなくちゃならないことだと思うんです。 ところが、1回目のお話にも関連性がありますものですから、あわせてお伺いしますけれども、30%の反対意見があるということは、これは数字の示すところであれですが、市民不在のワンマン行政ということは相手候補が声高に言っていることだ、それに対してどうかという御質問を私は申し上げたわけです。 私は、民主主義の一つの原点からいっても、市長さんおっしゃるとおり、70%の、過半数以上の市民の信任を得られたということについて、何おそれることなく行政を進めていっていただく姿勢で、それは当然でございます。ただ各論になってきましたとき、先ほど来言うように、第2次総合計画にかかわる事業を進めていくときに、市民の中にそういう人たちもまじっているんだと。各論の話し合いの中に、そういう人たちと対話と参加の行政をしていくのに一つの障害になる場合もあるので、対話と参加の行政については十分意を用いてほしいという、そういう意味で申し上げたわけでございます。 選挙結果につきましては、ことに私は今回の選挙で一番重視したことは、いわゆる反対票ばかりでなくて、無効票というものの数字に私は1点絞って今回注目しておりました。昭和50年、単純に申し上げます。林 泰章候補と林 浩正候補、無効票272です。昭和54年、現職候補と滝川候補、松村候補、この場合、無効票が163です。昭和58年、現職・林候補と山岡秀郎候補で、無効票が156です。昭和62年ころから徐々にふえてきました。現職・林候補と有賀 高志候補の無効票が394です。それで今回の無効票が御承知のように422。この無効票の分析をどう考えればいいか、これは市長さんが今おっしゃるように、市民の真意、市の行政に、市政に参加する一番プレイボールの投票にすらおいでにならないという市民、これは422人。全体から見ればわずかな数字かもしれませんけれども、この内容の分析につきましては、それぞれの皆さん方がそれぞれの分析をなさるでしょう。ですから、これらの数を含めれば、こういう人たちも含めて、これからの対話行政について大事ではないか、それを申し上げたわけです。 ここでお伺いします。対話行政を言うと、今、市長さんのお話にもありました。市政モニターがいる、施設見学はやっています、アンケートはいたします、市政報告会はいたします、懇談会もいたします、各種団体ともお行き会いしています、立派な対話行政だと思います。しかし最近、これは形骸化してきていませんか。そういうふうには思いませんか。 具体的に申し上げれば、市政報告会に出ていった方が、それは市政報告会ですから市長さんのお話をお聞きする立場でしょうけれども、どうしても市長さん1人のお話が主でもって、私どもとの対話が少ないというお話がきております。私も聞いております。そういう具体的な面について、いみじくも市長さん、陳情の場ではないというお言葉が先ほど来、私への御答弁にございました。まさに陳情の場ではないでしょう。しかし陳情の場も必要だと思うんです、不特定多数の市民の皆さんと。 ですから、市政参加と、また対話行政について、市民の求めているものはもっともっと素朴なものだと思うんです。ですから、そういう点で時間のない市長さんに無理だとは思いますけれども、16年の、私が申し上げたように、対話行政というものが市長さんの政治姿勢である、スタンスであったとするならば、これについてもう一回検討していただけるかどうか、それについてまずお伺いします。 それから、これはやはり対話につながりますが、あえて私、市長さんの方から先番の林議員に御答弁がありましたので、私はやめましたけれども、これも対話と市民参加につながることなんです。林議員の質問ですから、それを取り上げてここから重ねてやることはございませんが、少なくとも市民の各種団体の代表や、文化センター運営協議会は久保先生を筆頭にして、運協は征矢 才さんを筆頭にして、いわゆる市民各層の人を集めての諮問を受けての答申だったと思うんです。これは確かにおっしゃるように、市長さんが諮問なさったものではなくて、教育委員会が受けたものです。ですから、通り一片から言えば、このことについてなぜ教育長に聞かないで市長に聞くんだという、そういうふうに御不審をお持ちでしょうけれども、これはまさに対話と参加の一つのシンボリックな形だったから。ましてや市長さんおっしゃるように、ことしの3月、予算議会で、余り内容について御評価いただけなかったということについて、それが私、終始苦になっていますので、この問題を取り上げましたけれども、その後のことについては、林議員に対してお話がありましたので、いずれかの機会にこの問題につきましてはまたやらせていただきます。 外国人の問題です。前置きは抜きにして端的にお伺いします。 いろいろの事情はあります。数字も、私のところにある資料は、これは5月1日付ですから、企業内研修について、これは14人になっています。今の御報告では21人だそうですが、これは企業でもって研修生制度を使ってお雇いになっているんでしょうけれども、申し上げているのは、不法滞在、不法就労で、これは実態がつかめない。つかめないから、どうですかここで、警察、商工会議所、市の経済部、それらを含めて、いわゆる連絡協議会を含めて、改正入管法について市内業者ともじっくり研修をする必要がありはしないでしょうか。 私が一番心配しているのは、最近、ヨーロッパにおけるドイツ、それからフランス、これにはそれぞれ国内法によって、フランスの場合なんかは本当に今さら手おくれなんですけれども、そんなことを今、詳しくはご存じですから、私は申し上げませんけれども、そういう問題がもう現にヨーロッパでは、地続きということもあるでしょうけれども、起きているわけです。国を挙げての重大問題になっている。 せめて改正の入管法について、これは不法残留で、不法就労だということを承知で使った企業は、これは企業側も罰せられるんですから。人手がないというお苦しみは十分わかりますけれども、それらも承知の上でやられているのかどうか、その辺のことについて具体的に御提案申し上げますので、その御意思があるかどうかお伺いしたいと思います。 全日空について。これも端的にお伺いします。 「のようだ」と。南木曽町にも全日空からお話があったかどうかということはわからない。今のお話では木曽署、私のお伺いしているところでは営林署へもごあいさつがあったようですけれども。今、部長さんお答えのように、単純計算して、八ケ岳の上空で落ちたのが南木曽町まで行っているんだったら、これが落下したのは1mと64㎝の四方ですけれども、外れたのは1mと3mです。まだ残ったものがどこかに落ちているはずなんです、それが発見されていないだけで。パネル1枚は、それがぽっこり外れているのは1mと3mなんです。単純計算すれば、佐久の上空あたりで落ちれば諏訪へ落ちるという計算じゃないですか。 だから予見できない。しかし、これだけ危険を含む重要な問題を、いずれ向こうから言ってくるだろうじゃなくて、積極的に--これは岡谷市だけでなくて、諏訪広域圏でも御相談なさって、全日空若しくは運輸省に説明を求める御意思があるかどうか、もう一度この点についてお伺いしておきます。 院内感染につきましては、今お話をお伺いして十分理解もできました。またお話の内容で、両病院に症例があったことも事実だろうと思いますけれども、このMRSAにつきまして、今お話がありましたように、一番こわいのは、感染のルートがウィルスですか菌ですか、私はちょっとそこまで勉強してありませんけれども、お話によれば、先生の白衣、看護婦さんの白衣、それらに付着したものが外に出れば、空調を通してまで伝染媒介されると。ましてや両先生御指摘のように、これの犠牲になるというのが、新生児であったり老人であったり、術後のがん患者だとか手術後の患者だと、そこに一番問題があるわけでございまして、これについて私は事前の勉強もろくにできておりません。両院長先生の御説明で十分わかりましたので、この問題につきましては厚生省からも指導が来ているようですが、十分御配意いただきたい。この点については要望申し上げておきます。 以上で2回目、終わります。 ○議長(片倉久三君) 増沢千明君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 御質問の趣旨が私にはわからないんですけれども、無効票について行政が指導するなんてことはできないですよ、実際には。それは投票者の意思ですから、白票であろうが何を書こうが、それは無効票に関しては我々が、この400何票に対してとかくの意見を申し上げることはできない。それも市民の投票権権利の行使に関する表現の自由ですから。 ただ、30%の批判票についてどう考えるかについては、必ずしも30%を本当に真の批判票としてよむべきかどうかは、私にはまだその解析ができないというお答えを申し上げました。 それからもう1つは、対話のあり方について、議員さんはどの立場からごらんになっているかわかりませんが、対話というのは、大勢でやるものもあれば、個人での意思疎通を図る機会というものもあります。それから、一番基本をなすのは、私は、少なくとも市民の皆さん方にとっては、まず、議員さんにせよ市長にせよ、選挙に参加して、自分たちの代弁者であり代表者を選択する権限を持っておられる。これに参加する責任と権利の行使に対して、自治意識をどれだけ持っておられるかということがまず基本になってまいります。 それから2つ目には、だれでも物を言いたい人たちに自由に会えることが対話であり参加であるかといえば、私は違うと思っております、原則的には。そのことがもし許されるなら、法律が議会制民主主義をとる必要はなくなってきます。それからもう1つは、結局は声の大きい人若しくは団体、また利害にかかわる者たち、そういう人たちがまちの行政を動かすことになりかねない。その部分では、私はまた、これも一つは住民の参加と対話のあり方としては非常に問題を大きくしてきます。 それから、住民の参加と対話の問題については、市長と話をしなければ行政に対する参加、対話ができないかといえば、決してそうではなくて、それぞれのセクションがそれぞれの機関に、そして、そうした地元に問題があれば対策委員会をつくったり、研究委員会をつくったり、そういうことをきめ細かに今までやってきているんですが、そうしたことから住民の声をどれだけ行政に吸い上げていくか、無題である議論ではありませんから、それぞれまちが考えていること、当然のことながら、どの対話集会もそうですけれども、全く行政の意思を明らかにしないでみんながどう考えていますかという話では、対話にならない。そのことから、一定の問題に対しての考え方、背景、それから資料、そういうものをもとにして、我々はこういう資料をもとにして、こういう背景をもとにして考えたときに、こういう考え方が1つの案としてはある、若しくは3つあるというふうに出しながら、皆さん方、市民の立場ではどうお考えになりますかということは、これは対話のあり方として、そうしたものをそれぞれの部署でやっていくわけです。 私はそういう意味では、岡谷市が今、対話、市民参加の道をどう評価するかという点では、岡谷のまちの市民参加の姿というものは極めて健在に行われていると思っているわけです。 ただ、市民の皆さん方が選挙の中で言われたのは、市長と対話ができない、この部分は随分言われました。その部分では、前段お答え申し上げたような内容で、私も議員さん方も市民の方々も、どなたも持っている時間は、1日は24時間しかないわけですから、その中でどれだけ時間がさけるかという部分は、その仕事の内容や、市長としての責任回避のできない置かれている仕事を遂行しながら、そうした時間をつくっていくことになるわけですから、その部分の市長との対話に欠如したという点は、選挙中にも認めて、そのことについての努力を、今後4年間には一層その幅を広げていきますというお答えを申し上げてきたのもそこにあるわけです。 ○議長(片倉久三君) 経済部長。 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 連絡協議会のようなものをというようなお話があったわけですけれども、従来より雇用あるいは求人関係の主務官庁であります職業安定所等では、不法労働雇用防止というようなことでキャンペーンをしておりますので、その範囲に考えているところでございます。改めて協議会というようなものは考えておりません。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。 ◎企画部長(笠原直行君) 全日空機のパネルが落ちたという関係につきましては、当然、議員さんのおっしゃるように、佐久の方で落ちればこちらへ来るかもしれないし、そういったことにつきましては、全国どこのところへ行ってもそういうことが言えるわけだというぐあいに思っております。 陳謝、それから後の処理、そういったものにつきましては、当然、全日空機の本社の方でやるべきだし、それから、運輸省等についてもそういうものをチェックして、当然注意をしてやっていかなきゃいけない。当然それは全日空、運輸省等に課せられたものであるというぐあいに思っておりますので、当然それはやられているというぐあいに思いますので、説明を求める必要はないのではないかというぐあいに思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 増沢千明君、3回目の質問を許します。 ◆22番(増沢千明君) 私は、無効票が行政の力でどうこうということを申し上げたつもりはございません。今のお話も十分わかりました。 何で私が対話と参加ということについてこうまで今回、私は私なりに、林行政というものに対し、私は期待を申し上げて頑張ってきたつもりでございますけれども、何でこうまで私がこだわらなきゃならないかということは、昭和62年の選挙のときにもそっくり同じことが言われているんです。昭和58年のときには、私はそういう記憶はありません。 ですから、それが今回もそういうことであったということで、これは新聞の切り抜きですけれども、色が変わっています、もうこんなに。大事にとってある部分ですから。これは昭和62年9月4日付、これは南信だと思いますけれども、「対話集会を望む声、十分な市民とのコンセンサスを」、こういう見出しで、「新都市への課題と争点」と題して「岡谷市長選を前に」と、市政参加の項目で書かれています。 昭和62年9月13日、選挙が終わりました。圧倒的多数の市民の支持を受けて市長さん、4選を果たされました。9月15日、記者会見をやられています。これは市民新聞です。「市民対話を深める必要性をどう考えるか」という問いに対して、市長さんのお答え、これは報道ですから、必ずしも正確に、全部がそのとおりに、録音テープどおりに伝わっているとは考えませんが、「字も読まず、出てもこない市民への、この市民対話の課題は難しい。議会も議論したことを正しく市民に伝える政治的な責任がある。市職員挙げて全市民とのスキンシップについて組織上の検討をしたい。また、しゃくし定規の対話集会であってはならないと感じた。若者や市民の生活の中へみずから入っていくものに対話集会はしたい」と、市長さん自身、昭和62年のときにそうおっしゃっているんです。 それから、昭和62年から4年間、林行政、第1次総合計画を終わり、第2次総合計画を目指して一生懸命やられてこられた、その評価がああいう相手候補から出たということについて、ここでもって対話というものについてもう一度、具体的にお考えなされた方がよくはないか、そういう気持ちで私は御質問申し上げたんです。 ですから、これは十分、市長さんにも私の意のあるところはわかっていただいたと思いますが、昭和62年でも、組織上について考えていきたい、しゃくし定規な対話集会はやめて、自分みずからが市民、若者の中へ入っていく、昭和62年にはそう申しているんですから、それから4年たって、また同じようなことを、いわゆる相手候補から声高に言われるということについて、私は支持している市長さんのためにも残念だと思うから御質問申し上げているわけです。 それから、企画部長に申し上げます。向こうから来るからいいわと言うんだったら私は質問しません。だから具体的に言っているでしょう。岡谷1市だけではいけないけれども、広域あたりでこの問題を相談して--きょう、こうやってやっていても、定期便ですから舞っているんです。予見できない危険性があるからということです。 じゃあれですか、岡谷市としては事件当事者である全日空にも物は言えないんですか。監督官庁にも、向こうから言ってくるまで、あくまで待つという姿勢ですか。それだったら、さっき最初に言った、市民に対して、こういうことは実に不安を呼ぶ、また、あってはならない事故だという前段の部長のお話はどうなるんですか。当然、市民の安全のためにも、監督官庁くらい、今回の事故はどうなっているんだ、その後どういうふうに処理されたのか、大丈夫かくらいのことは、電話1本かければわかることじゃないですか。それがあえてはっきりやらないという根拠について、市民の安全という立場に立って、もう一度お答えになってください。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。 ◎企画部長(笠原直行君) こちらで待っているということではなくて、当然、全日空なり、それから運輸省でも、そういった処置をしなきゃいけないという立場に立ってお話を申し上げれば、そういうことは当然やってしかるべきだということから、あえてそこまで説明を求める必要はないのではないかということを申し上げたのであります。 ○議長(片倉久三君) 増沢千明君の一般質問を終了いたします。 山田一久君の質問を許します。         〔12番 山田一久君 登壇〕(拍手) ◆12番(山田一久君) 12番 山田一久です。 最初に、林市長さんの5期目の当選をお祝い申し上げ、今後の御活躍を期待しながら一般質問を行います。 大きい1番、市長の政治姿勢につきましては、先番のお2人の議員への御答弁に大意は述べられていると思います。公約の実現に当たっては、お話のように、市民の中に入られまして、対話と参加により誠実な実行をするという考え方が示されておりますので、この遂行をお願いし、1番は割愛させていただきます。 大きい2番、生涯教育についてお伺いをいたします。 昭和63年7月、文部省に生涯学習局が設置され、生涯学習が本格的にスタートいたしました。岡谷市においても、市民の自発的学習を助けるために生涯学習のあり方はどうあるべきか、主として施設の面からお尋ねをいたしたいと思います。(1)、施設の考え方にはつきましては、先番の林議員に答えられておりますが、2点ほどお聞きをしたいと思います。 1つは、地方文化の振興から見た施設の考え方はどうであろうかという点であります。 2つとして、施設を通じて場所的な考え方はどうなのか。 以上2点についてお尋ねをいたします。 (2)、市民会館の利用について。 文化会館の建設により取り壊しの運命にあった市民会館でありましたが、依然として市民要望の中で、平成2年度もホールの使用54件、ホワイエは実に124件の多きを数えております。展示会場等を求める場として手軽に利用されております。この強い市民要望を今後どのような形で生かしていくのか、お伺いをいたします。 大きい3番、教育問題についてお尋ねをいたします。(1)の開発教育については割愛いたします。(2)、AETの反応についてお尋ねいたします。 今年度、外国語教育の充実を目指して採用されましたAETによる教育活動がスタートいたしました。わずか数カ月の期間で反応を論ずることは難しいと思いますが、一応お尋ねをいたします。生徒側、職員側の反応はどうでしょうか。できれば父兄側の御意見がありましたらお聞かせいただければ幸いであります。(3)、ボランティア教育についてお尋ねをいたします。 ボラントピア事業の中に、学童・生徒のボランティア活動事業があり、福祉と教育の関係者の理解を深めながら、社会奉仕活動を通じて子供たちは貴重な体験を学んでいると思います。最初に学童・生徒のボランティア教育の取り組みについてお尋ねをいたします。 次に、まことに突飛な質問ですが、介護の一般の理解を深める方策としても、学校教育の中に介護体験実習を入れることはどうでしょうか。このことにつきましては、子供たちが育つ環境の中で一番欠けているのは、生きることを喜び、そして死を悼む、共同の営みの体験が失われていること、それが人間形成に重大な影響を与えると言われております。この学習活動はまさに人間性の回復にも通ずるものではないでしょうか。(4)、梨久保遺跡について。 遺跡は、先日、秋の草刈りが終わり、遺跡らしいたたずまいを見せております。先人の息吹を感ずるこの遺跡に立って思うことは、この遺跡の今後の活用問題は別といたしまして、遺跡の真下に2階建ての廃屋が眼前に迫ってきております。数年前、このアパートの大きな建物は、無人をよいことに子供たちの遊び場として、非行上問題になった建物でもありました。この廃屋の撤去について、関係者が努力して大変に苦しんだ経過があると聞いております。しかしながら、所有は個人所有であり、撤去には応じておりません。撤去のため交渉は困難な事情があると思いますが、どうにかならないものでしょうか。 もう1つは、遺跡の上、東側に隣接する民家2戸があります。遺跡との段差は高いところで2m以上あり、土砂崩れのため数年にわたって処置に苦しんでおります。この対応についてもどうにかならないものでしょうか。 以上2点についてお伺いいたします。(5)、さらなる施設整備事業についてお尋ねをいたします。 いよいよ本年をもって学校建築も終了を見るわけでありますが、既に使用中の建物の中にも、経年のため使用上の問題点も発生しております。今後どのような方針で施設整備をされるのか、お伺いをいたします。 大きい4番、地区計画制度につきましては、林 公敏議員の質問と共通する部分もありますので割愛をさせていただきます。 大きい5番、福祉問題についてお伺いいたします。 長寿をめでたいと言って素直に喜び合えるような社会をどのように構築するのか。高齢化社会を迎えても幸せに暮らせる社会づくりを急ぐ必要があります。行政報告に見られるように、当市においても数々の取り組みがされ、努力を重ねておられます。9月には和楽荘の落成を見、デイサービス、ショートスティの機能が併設された施設としてスタートしたことは、岡谷市の福祉行政にとって大きな前進であり、福祉サービスの推進に向け期待するところ大なるものがあります。以下、お伺いをいたします。(1)、総合福祉センターについて。 このたびの市長選の公約の中にも福祉センター建設の促進が挙げられております。センターは市民要望のトップに挙げられる、注目すべき施設であります。それなりに早期の対応が必要と思われます。総合とはどんなものを集めて一つにするのか。今、現場においてどんなものを必要としているのか、センターづくりの構想についてお尋ねをいたします。(2)、福祉サービスの現状について。家庭奉仕員の方々を初め関係職員の皆様には大変な御苦労をされておられます。その努力に感謝申し上げながら、お伺いをいたします。 在宅福祉サービスを中心に、心身障害者、老人対策事業等におきまして、現在どのような現状にあるのか、活動内容についてお伺いをいたします。(3)、地域、家庭におけるリハビリ体制について。 心身や精神に障害のある人々を速やかに家庭や社会に復帰させるには、リハビリが課題となっております。現在、特に家庭に対するリハビリの体制、または患者使用の状況についてお尋ねをいたします。(4)、男性労働力の導入について。 厚生省の中間報告によれば、従来、女性が主流であった福祉関連職場に男性労働力の導入を求めております。将来の人口減を考えると、女子主体の依存体制では人材確保が困難なのか。福祉対策上、今後、男性労働力をどのように生かしていくのか、取り組みについてお尋ねをいたします。(5)、救急救命士制度について。 保健医療や福祉の面において、新たなニーズの対応として、救急患者の救命率を向上する目的で、患者を医療機関に輸送するまでの間、医師の指導のもとに高度の応急処置を行うために、国は救急救命士制度を新たに国家資格とし、この制度を推進する方向を打ち出しております。この制度の内容はどのようなものか、制定に至るまでの経過、従来の救急制度との関連、仕事の内容はどうなっているかをお尋ねいたします。 また、この制度に対して市としてはどのような対応をされるのか、あわせてお願いをいたします。 大きい6番、広域合併について。 昨年提出された6市町村の合併は、残念ながら日の目を見ることができませんでした。その後、諏訪圏まちづくりアンケートが発表され、60.9%の高い賛成率が報じられ、本年4月の統一選挙において立候補者に行った合併推進協議会のアンケートにも賛成80%、反対20%と発表されており、時の流れ、時代の変化の速さを感じております。 過日、建設省が発表いたしました来年度最重点施策として地方拠点都市構想があります。これは東京への一局集中を是正し、地方の活性化を図る構想と言われております。この対象の都市人口は10万人とも25万人とも言われ、人口規模は協議中であります。この考え方の基礎には、地方自治体にできるだけの権限を委譲する場合の受け皿とし、広域的な行政主体を考えざるを得ない見方と受けとめられます。 近い将来に向かって、難しい市町村間の問題を抱えながらも、現在の市町村の行政区域を見直し、経済力をつけた大規模都市の誕生が国内に起こるのではないでしょうか。諏訪地区6市町村も21万人の大規模都市を目指した合併論が再燃することと思います。市長選におきましても、行財政の効率化の上からも市町村合併推進を公約された市長さんの御意見を、記念すべき5期目の初議会においてお伺いをしたいと思います。 以上、壇上からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。         午前11時50分 休憩         -----------------         午後1時05分  再開 ○副議長(田中親雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 山田一久君の質問に対する答弁を逐次求めます。 教育長。         〔教育長 齋藤保人君 登壇〕 ◎教育長(齋藤保人君) 生涯学習及び教育問題につきまして、4点ほどの御質問をいただいておりますのでお答えをいたします。 御指摘の地域文化の振興にとっての拠点は、生涯学習推進のための文化センター施設にあろうかと存じます。文化センターの施設の整備に当たりましては、先ほどの市長さんの御答弁によります。現在、教育委員会では答申をもとに、文化センター諸設備整備検討委員会を設け、これからの社会教育施設のあり方について検討いたしておりますが、今進められておりますまちづくりとの整合を図りながら、整備計画を検討してまいりたいと考えております。 現在、市民会館はどのようなという御質問がございましたが、将来的には取り壊しになりますが、それまでは現状で使用してまいりたいと考えております。 次のAETの反応についてお答えを申し上げます。 AETは、本年4月から2名の先生を導入し、それぞれ2週間交代で各中学校を巡回しておりますが、生徒と先生の反応は両者ともに極めてよく、生徒は英語の授業を楽しみにしていると、中学校側からお聞きいたしております。また岡谷市の場合は、AETの先生方が給食を生徒たちと一緒に食べたり、学校行事に参加していただいたり、他の正規の先生方とほぼ同じように学校に勤務していただいております。そのため生徒とも親しく、また先生方との接触も多く、大変教育的な効果を上げているように伺っております。 父母の反応はどうかという御質問でございますが、少数の父母ではございますが、導入に対して賛意の言葉をいただいております。 英語力で求められている読む、書く、聞く、話すのうち、特に聞く、話すの効果が、AETの導入により生の英語の授業を展開していただいており、学校ではAETの効果の大きなことを高く評価しているというようにお聞きいたしております。 次に、ボランティア教育についてお答えをいたします。 今の子供は、現代社会の著しい変化や日常生活に恵まれたせいか、他の子供たち、また他の方への思いやりに欠けているという点では、全く議員さんと同じように受けとめております。そのため、毎年行われております市内小・中学校の職員はじめPTA、そのほか16団体の代表の方々によります子供の健全育成を進める大会においても、他を思いやることのできる子供の育成をテーマに、父母、教師、地域の方々とともに、地域、家庭、学校が一体となって取り組んでおる状態でございます。さらに、市理事者、議会、総務委員の方々、学校長、PTA役員等が出席して行います教育懇談会においても、そのような意見が多く出され、検討いたしておる現状でございます。 そのような意味において、ボランティア教育は非常に大切なことだと考えております。ボランティア活動の意義については、小・中学校ではそれぞれ道徳、社会科の授業等で教えておりますし、岡谷市におきましては、小・中・高一貫して、ともに全校が社会福祉協力校に指定され、それぞれの学校がボランティア活動を行っております。 また、御指摘の車いす介助法とか手話講座等につきましては、例えば手話講座、講習は5校、車いすは2校、アイマスク1校等々の教育実践がなされております。議員さんが御指摘のとおり、介助学習も将来的には今以上に積極的に教育活動の中に取り入れていくことが望ましいと考えております。 次に、梨久保遺跡付近の整備についてお答えをいたします。 梨久保の整備につきましては、全体計画が認められ、現状変更が許可されないと工事に入れないわけであります。現状変更が認められますと補助金がついてまいります。本年も申請いたしておりますが、認可されない場合には来年度も続いて申請してまいりたいと考えております。 御指摘のアパートにつきましては、その撤去について御理解を求めておりますが、遺跡の指定地外にあり、また個人の所有物件でありますので、一日も早く善処されることをお願いいたしております。 また、御指摘の現状につきましては、調査をし、必要により仮の土留を行って、防護措置をとるように検討いたしたいと考えております。 今後の小・中学校学校整備についてどうかという御質問でありますが、お答えをいたします。 学校建築は、本年度、岡谷西部中学校の昇降口棟の完成を待ち、また来年度、岡谷南部中学校の体育館の改築をもって一応終了いたします。以後の学校整備は、過去に建設された校舎のうち傷んだり古くなったり、または教室の活用等、例えば美術室の光線のぐあいとか、また多目的教室の活用等、現状にあわせなければならない点がございますので、その点を十分に研究しながら、改修を主体として年次的に実施いたしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(田中親雄君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 総合福祉センターの件について、私の方からお答え申し上げます。 総合福祉センターに対する定義というのはございません。ただ、それぞれの地域の福祉ニーズに合ったもので、岡谷市としてどういうものを考えていくかということが、これから検討を深められることになるわけですけれども、これからますます多様化していく住民の福祉ニーズというものをどう受けとめていくかということが、総合福祉センター建設の一番大きな基本になってまいります。 すべてではありませんが、例えて申し上げてまいりますれば、地域福祉の中心的な役割を果たし得る施設でなければならないという点から見てまいりますれば、福祉活動の拠点でなければならないとか、福祉に関する情報収集・解析能力を持った、そうした施設でなければならないとか、人材育成の問題、またボランティア活動の拠点となり得るか否か、また含めては保健医療と無関係に福祉の活動がなされるものではありませんから、そうした機能を満たすものとして、どういう連携が必要であるかという問題、また総合福祉ネットワークづくりの推進拠点としての役割、機能というものが、当然、総合福祉センターに求められるものであろうかというふうに思っております。 それはまさに今、福祉問題も極めて国際化をいたしてきておりますから、自画自賛の福祉に対する場当たり的な対応ではならないという点で、国際化への対応や生涯学習の場としての機能、またある意味では広くコミュニティ施設としての機能、そうしたものがここに満たされることが望ましいと私は思うわけです。いずれにしましても、そうした問題を論議していかなければならないという点で、問題提議ぐらいに受けとめておいていただければと、さように思っております。 なお、総合福祉センターにはいろいろの見方、考え方があるわけですけれども、当事者解決の拠点としての考え方、わかりやすく申し上げてまいりますれば、お年寄り本人であるとか、心身障害者本人であるとか、また母子家庭等、そうした本人であるとか、そういう人たちの集まる場所として総合福祉センターを考えている例も、過去にはないではありません。しかし、岡谷市が考える総合福祉センターがそういうものであっていいかどうかは、これから議論をされる部分であろう、このようにも思っております。 したがって、これから総合福祉センターについての意義と目的と、それから、あわせてはどういう福祉都市を建設していくかという点で、十分な住民コンセンサスを得ていかなければならないという点で、できるだけそのニーズを早くにとらえていくという点から、まずスタートが切られるということで御理解をいただければと、そう思っております。 それから、広域合併の問題についての御質問をいただいております。幾度もお答え申し上げてきておりますが、私の基本的な考え方は、広域合併を早期に実現すべきであるという立場で、常にお答えも申し上げてきているわけであります。これから、今までの合併に向けての住民意識高揚の部分では一定の段階を越えてきているわけでありますから、そろそろ具体的な議論のときに、この諏訪広域圏も入ってくる、かように思っております。これから岡谷のまちもさることながら、この諏訪圏の今ある6市町村が今後の時代に中心的な都市として、その誇りとそのリーダーシップをとっていくに値する都市力と、そしてそういう住民の誇りというものを、今後まちのあり方として基本概念に定めていくとすれば、私は既に合併は遅きに失しているほど時期を急ぐ必要があるというふうに思っております。 ただ、そうした中心的な都市としての役割若しくは住民としての意識を全く横に寄せて、自分たちが静かに生活ができればいいという立場で自分の都市のあり方を考えるとすれば、これは全く逆説的な結論になってまいります。その辺の住民の選択が一体どうなされるかということが、ある意味では今問われている一番大きな課題だと思っておりますが、我が岡谷市の歴史と、それから岡谷市が果たしてきた市民の誇りというものは、少なくとも後者ではなくて、前段の考え方に基づくと、私は少なくとも一人の市民としてそう考えております。 そうして考えてまいりますれば、あらゆる国の施策も、そうしたローカルエリアの中にあっても、拠点を定めながら、その中心都市を中心にして隣接都市との関係を深めていくような施策にますますなっていくわけですから、岡谷市を含めて諏訪6市町村の住民の人たちが、今後の将来都市像とその都市の果たすべき役割、住民の期待する市民としての誇りというものをどこに定めて、これからのまちとしての生き方を定めていくかによって、合併問題はかなり次元の違う段階に入ってこれるではないかというふうに期待もいたしておりますし、そうした役割をお互いに果たしていかなければならないというふうに考えるわけです。 政令都市の問題も、拠点都市の定義も、まだ定かなものではありませんが、1つの単位が人口を基準にして行われるということになりますれば、その要件を満たす、若しくはその要件に近づけていくだけの規模の合併というものが、やはり原則として考えられることが望ましいことになります。従来言われている6市町村合併を最終の目的として、その理想にどう近づけていくかという点で、合併問題はできるだけ早い時期に一定の方向づけをしていかないと、全国では今、そうした中心都市としての名誉と、その中心都市として生きていくための考え方というものを、競って今、検討がなされているわけであります。この諏訪広域圏にありましても、今の6つの自治体である限り、中心都市にも拠点都市にもなり得ないわけでありますから、住民の方々がどう選択されるかの問題に絡むわけですが、いずれにしても時間の流れと議論百出していることに任せて、この問題の詰めを、時期としてこれ以上おくらせていくということは、私は、長い目で見て、この地域にある人たちにとって、取り返しのつかない悔いを残す部分も出てくるでありましょうし、また時期の選択として、行政の指導力と判断を問われる時期もそう遠くないというふうに考えておるわけです。岡谷市1市が一人相撲できるものではありませんが、少なくとも、まず岡谷市の生き方としての考え方を住民の検討の俎上に明確に乗せていく努力から始めてまいりたい、そんなふうに考えております。 ○副議長(田中親雄君) 福祉部長。         〔福祉部長 中島英光君 登壇〕 ◎福祉部長(中島英光君) 5番目にいただいております福祉問題について、福祉サービスの現状について、在宅福祉を中心にしたサービスについてお答え申し上げたいと思います。 福祉施策の動向といたしましては、施設福祉から在宅福祉中心の施策へ転換が図られ、福祉関係8法も改正されたところであり、ご存じいただいているとおりでございます。要援護者の福祉ニーズというものは十人十色でございまして、社会環境の変化と相まって多様化、複雑化してきているのが今日の状況だと思っております。福祉サービスを実施する場合の基本につきましては、家庭、近隣地域、社協を含めた行政の役割分担の調整を図りながら、その人に合ったサービスの提供をしていかなければならないというふうに考えているところでございます。 本市の場合、社会福祉協議会は県下トップの社協と評されており、大変充実してまいっておりますし、地区社協の活動も地域に密着して活発に活動し、基盤もしっかりしてきて、各種サービスを提供しておるところでございます。 在宅福祉3本柱でありますホームヘルパーの派遣、あるいはショートスティ、デイサービスも、和楽荘の移転改築に伴いましてすべてが整い、一層充実したサービスの提供ができるようになります。これを核といたしまして、一層福祉の充実に努めてまいりたいと考えております。 ヘルパーにつきましては、入浴サービスを含めまして社協の方へ委託して実施しておりますが、現在、ヘルパー11人で約130世帯へ派遣をしているところでございます。その他、日常生活用具の給・貸与を初め各種施策をきめ細かく展開して、福祉の充実を図ってきているところでございます。 次に、マンパワー、特に男性労働力の導入についてでありますが、保健、医療、福祉における男性労働力を含めてのマンパワーの確保というのは、今後、高齢化社会において大変重要な対策の一つでございます。従来の看護、介護部門が女性の職場、また家庭においても女性の仕事といった考え方から、高齢化社会が広く国民的課題であるという視点に立ったとき、今後より一層、男性の介護、看護に対する理解と男性労働力の活用を図っていくことが大切だというふうに思っております。女性の優しさと男性の力強さをミックスできれば、より充実したサービスが期待できるというふうに思っているところでございます。 ○副議長(田中親雄君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 福祉問題の(3)でありますけれども、家庭におけるリハビリの状況でありますけれども、保健婦が家庭訪問に回る際に、軽い手足を動かす程度のリハビリの指導は行っております。 なお、保健センターにおきましては、脳卒中等で体の機能が低下している方々が寝たきりにならないために、また孤独感に陥らないために、毎月2回、触れ合い教室を開いて、レクリエーションや手芸等を通して機能訓練を行っておりますので、よろしくお願いします。 ○副議長(田中親雄君) 消防長。         〔消防長 加藤和夫君 登壇〕 ◎消防長(加藤和夫君) 山田一久議員さんの福祉問題の中の、救急救命士制度の創設に伴いまして、この制度の内容と経過、あるいは従来の救急処置との関連、市の対応についてということで御質問をいただいておりますので、訓練過程等を申し上げながらお答えをいたしたい、こんなふうに思います。 初めに、救急救命士制度でございますけれども、救急隊員の行う応急処置の範囲の拡大等につきましては、若干説明を加えさせていただいた方が理解できると思いますので、お話を申し上げていきたい、そんなふうに思います。 本年の4月23日に救急救命士法が公布されまして、8月15日に施行されておるわけでございます。また、現行の救急隊員の行う応急処置等の基準、消防学校の教育訓練の基準並びに救急業務の実施基準など、関連の基準が本年8月5日付で改正されまして、告示がされております。 議員さんも御承知のことでありますけれども、我が国の救急現場におけます搬送途上においての救命率は、欧米などの先進国に比べて著しく低いというようなことが言われておるわけでございます。こうした現状にかんがみ、救命率の向上を願う国民のニーズにこたえるため、自治省、消防庁、厚生省が中心となりまして、救急救命士制度の制定、また救急隊の行う応急処置の範囲の拡大がされるに至ったものでございます。 今回の救急救命士法の制定によって、救急隊員は救急救命士の資格を取得することが、これが最終の目的としてあるわけでございます。それまでの経過といたしまして、現在、消防学校で行っている従来の135時間の研修がございますが、これを仮に救急1課程と呼ぶことにいたしますが、当市は新任職員を除いて全部これは研修済みでございます。 これに加えまして、今回、応急処置等の基準の改正に伴いまして115時間というような追加教育--これを2課程と呼びます--を、先ほどの135時間と合わせまして合計250時間の教育を受け、さらに財団法人の救急振興財団で行っております救急救命士の養成所において750時間、これは約6カ月でございますけれども、救急隊員としての経験を加味した、これは特例でございまして、これ以外の者は2年間の2,000時間というような教育期間が必要でございます。この研修修了後、国家試験に合格して初めて救急救命士となるわけでございます。 先ほどの救急1課程の135時間の研修では、主なものといたしましては、人工呼吸、心臓マッサージ、気道確保、酸素吸入器による酸素吸入等、比較的簡単な応急処置に限られておったわけでございます。しかし、救急2課程の115時間の研修を修了しますと、対振動血圧計による血圧測定、それから聴診器による心音、呼吸音の聴取、バルスオキシメーターによる血中酸素飽和度の測定、心電図の電送、経鼻エアウエイによる気道確保、喉頭鏡鉗子による気道確保、在宅医療の維持、ショックパンツによる血圧保持等、それから自動式心臓マッサージ機による心臓マッサージの今までより9項目拡大されました応急処置ができるようになっております。 また、救急救命士の資格を取得しますと、心臓、肺の停止状態の傷病者に対しまして、医師の具体的な指示のもとに、医療機器を使用して心臓の動きを回復させる除細動--電気ショックですね。それから輸液、これは点滴、薬剤の注射です。それから、機器の気管挿入によって気道確保等の3項目の高度な応急処置が可能となってまいるわけでございます。 議員さん御指摘の、今後、市の取り組み方はどうかということでございますけれども、まず従来の135時間の救急1課程につきましては、これは新任職員を対象に今までどおり全員に受講させていく計画でございますが、新たに行う115時間の救急2課程の追加教育につきましては、基準の改正によりまして県で急遽、施設を拡充し、本年度から開始します。県全体では56名というような枠がございますが、来年は112名というような倍になりますけれども、学校の受け入れ体制、また県内全体の入校希望を勘案しながら、計画的にこれを受講させていかなければならないというふうに考えておるわけでございます。 また、救急救命士の養成でございますけれども、これも本年度から東京で開始されております。全国で60名ということでございますが、これは来年は120名というように見込んでおります。県での割り当て状況を見ながら対処してまいりたいと考えておるところでございますが、いずれにしましても県内には1,100名有余の救急隊員がおります。県の消防学校、救急救命士の養成所のいずれも、各消防本部ごとの入校者数、県消防長会等においても協議、調整がされる予定になっております。 いずれにしましても、これは国民のニーズによって創設された制度でございますので、自治省、消防庁及び県においても、115時間の追加教育は救急隊全員に、また救急救命士は1隊に1名を配属するよう指導が出ております。当市におきましても市長さんと検討を加える中で、今後、積極的にこの面では進めてまいりたい、そんなふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○副議長(田中親雄君) 一通り答弁が済んだようです。 山田一久君、2回目の質問を許します。 ◆12番(山田一久君) 12番 山田一久です。 いろいろ御親切な御答弁をいただいたわけでございます。2回目の質問をさせていただきます。 まず大きい2番の生涯教育について、こういう問題でございます。そのうちの(1)ですが、施設の考え方というようなことでお答えをいただきました。いろいろ各地の施設等を見せていただきますと、何ていうか、いろいろな多目的に合うような、逆に言えば余り特徴がないというような施設も非常に多いというような感じがするわけです。私はここでこういう考え方についてお聞きしたいんですけれども、1つは、その市町村なら市町村、市なら市しかない文化というふうな特徴のある文化というんですか、そういうものをどう取り入れていくか、こういう問題だと思うんです。ただ平均的に、平滑的に、平板的に取り入れるんではなくて、やはり一つの特徴を生かしながら、それが地域おこしに通ずるような、いわゆる地域文化というふうなものをその施設の中に入れる考えはどうだろうか、こんなことをまずお聞きしたいと思います。もしお答えいただけるならばその辺をお答えいただければと、こういうふうに思います。 それから、もう1点についてですが、施設の問題ですけれども、先ほども福祉センターの問題でも市長さん触れられましたけれども、この施設というものが、いわゆる中心部、人の集まるような、あるいは集まりやすいような場所に欲しいのか、あるいは市の周辺部の付近でもその施設はいいのかというふうな問題があろうかと思うんです。 やはり中心部的な機能を要求するものは、要するに中心部に設置をする、こういうことは当然だと思いますけれども、しかし周辺から見れば、中心部に非常に重点的ではないかというふうな意見も生じますので、周辺部でいいものは周辺部というような、この考え方はどうだろうか、これをまずお聞きしたいというふうに思っております。 (2)ですけれども、市民会館の利用につきましては、教育長さんお答えのように、こういうふうな考え方をひとつ生かしておいていただきたいということ。 それから、恐らく新しい施設の中には、市民要望の強いのは庶民感覚で使える場所。文化会館は、それは文化会館としての機能を持っていますし、立派なものを持っていますが、逆に今度は庶民感覚で気楽に、手軽に使えるというところ、これが欲しいという要求が案外多いわけです、市民の中には。こんなものを、お答えは結構ですから、今後に生かしてもらいたい、こういうふうに私は思います。 以上、生涯学習につきましては、御答弁いただける部分がありましたらお願いしたい、こういうふうに思います。 それから教育問題について、新しく導入したAETの問題につきまして、導入に当たっていろいろの御論議がありました。長くかかった御論議があったわけですが、しかしそれは、この4月にこれが実行に移されるというようなことで、私といたしましてもAETの反響というふうなものを非常に心配するというか、注目もしておったわけでございますが、教育長さんのお話によりますと、これが非常にいい状況で受け入れられているというようなこと。さらには、先ほどのお話で、先生方が本当にAETの皆さんと一緒になって教育に当たっているというようなことをお聞きして、非常にありがたいというふうに思うわけですけれども、まだ数カ月でございますので、単なる反応というような形になるかもしれません。これから問題点が起きてくるかというようなこともあろうかと思いますけれども、一応この問題については、御答弁をお聞かせいただきまして安心をした、こういうことでございます。了承したい、こういうふうに思っております。 それから、ボランティア教育についてですけれども、16団体の皆様方が集まりながらそういうようなことをやっている、こういうようなことでございます。組織的にも非常にしっかりしたものができ上がって、進行しているということで、私としても非常に安心をしているわけでございます。先ほど教育長さんも言われましたように、例えば障害者に対しまして、かわいそうだというような気持ちを持っている間は、まだこのボランティア教育は本物ではない、こういうことだそうでして、これはそういう気持ちではなくて、障害者との出会いでもって、自然な形でできるというようなことが大切だというようなこと。いろいろ各地の、特に女生徒なんかこんな作文をつくっておりますが、そんなような形になっていただければいいな、こういうふうに思っております。 それから、介護学習につきましても、何か将来的にわたって研究されてというふうなことを言いました。非常に前向きな姿勢をお聞きしましたので、私、こんな問題を提起してどうかというふうな感覚もあったんですが、非常にありがたい方向づけをされているというふうなことで安心をしたわけでございます。その点については、ぜひひとつその方向で進めていただきたい、こういうふうに思っております。 それから、次の梨久保遺跡の問題ですけれども、私も前々からお願いをしているわけでございますが、何とか、この建物というのは非常に、廃墟と言ってもものすごい廃墟というような感じがします。コンクリートの残骸が残った、見たところどうにもならないような建物なんです。 ですから、特に梨久保の上から見ますと、あの建物がすごい荒れた状況、何か本当にそぐわないような感じも受けると同時に、何とかならないかということを、あれを初めて見た方はみんな言われるわけです。ぜひ何とかこれをいい方向で処理していただきたいということを申し上げておくわけです。 それから、もう1つの民家の問題ですけれども、これも私、前々から申し上げておりまして、きょう、もし申請によるところの許可がいただけないならば、国の許可がないならば、仮工事をやるというようなお話を聞きましたので、これもその点で私は質問するつもりでおりましたが、一応そういう対処をしてくれるということですので、その点について了解をさせていただきます。 それから、小・中学校整備につきましても、やはり実態をよく把握していただきまして、あちらこちらいろいろ問題を訴えておりますので、これもぜひ修理ということで進んでいただきたいというふうに思っております。 時間がないので急ぎますが、次に5番の福祉問題についてです。 福祉問題につきまして、まず福祉センターの問題ですけれども、これは市長さんの御答弁で大体わかりましたが、ニーズをどのように求めながら今後進んでいくかという問題ですけれども、もしできましたら、これからどういうスケジュールでやられるのかというようなこと、考え方でもありましたら、この点についてお答えいただければありがたい、こういうふうに思っております。これは総合福祉センターの問題でございます。 それから、福祉サービスの現状について、よくわかりました。2点ほどお尋ねしたいんですけれども、現在の状況が、ヘルパー11名、それから世帯が130世帯ということでございますが、職員が不足する状況はどうだろうか。現在、要求に対して完全に満足しているかどうか、こういうような問題がちょっと心配になるわけでございます。 それから、もう1点といたしましては、対象家族というんですか、対象家庭というんですか、この家庭が今後どうもふえてくるんじゃないかというような感じがするわけですけれども、この増加に対する考え方といいますか、将来的な問題になりますが、この点については一体どうだろうか、この点もお聞きしたい、こういうふうに思っております。 それから、(3)の地域、家庭におけるリハビリの問題で、民生部長さんからお答えをいただいたわけでございます。そこでこういうことはどうだろうかと1点お聞きしたいんですが、このリハビリ体制の中に、患者に対して、ゼロ作戦というふうな、寝たきり老人をゼロにするという点からいきますと、やはり訓練というようなものが必要じゃないか。理学療法士というふうなもの、あるいは作業療法士というふうなものがあるわけですが、こういう方々を導入してのリハビリという考え方、これに対しては一体どうだろうかということをお聞きしたいというふうに思っております。 それから、次の(5)の救急救命士制度については、消防長さんの詳しい御説明がありましたのでわかりました。特に岡谷市は、今まで914件というような非常に大きな救急がやられているということで、最多記録といいますか、そんなのがデータ的に出ているようでございます。しかも高速道路を控えまして、高速道路出場回数も33回というふうに出ているようでございますので、やはり岡谷市の立場としては、救急救命士というふうなものを早急に取り入れて対処してほしいというふうな気がいたします。むしろ私の方からこの点は要望したい、こういうふうに思っております。この点も了解をさせていただく、こういうことでございます。 最後に合併の問題について、ちょっとその点についてのことを触れさせていただきますけれども、日本の人口というのは20年後には、ふえるといっても600万人というふうな推定ができております。その600万人ふえる人口の中の4分の3、すなわち450万人ですが、これが首都圏に住んでしまう、こういうことが言われております。そうすると残った150万人が地方都市に分散する、こういう形になります。したがって、地方都市のこれからの人口の増ということは余りないということが考えられます。 その点に立って、やはり合併の基準というのは、財政基盤の確立とか、あるいは広域経済圏の育成ということがねらいです。同時に大事なことは、先ほど申し上げたような、いわゆる拠点都市、これは市長さんも言われておるわけですけれども、これにいかにして人口を集めて拠点都市を構築するか、こういう問題になろうかと思います。 先ほどは建設省の試案についての話を申し上げましたが、通産省あるいは自治省、国土庁におきましてもこういうことを考えております。どうもこの拠点構想というものは人口が、20万人というふうな1つの単位を超えるような感じがするわけです。そうしますと、先ほど市長さんのお話で、早急に合併ということのねらいがあるわけですけれども、また、しなきゃならないというお話がありました。心強いお話をいただいたわけですが、これについて、20万人都市構想というようなことで一つにしないというと、これは競争力に勝てない、こういう問題があろうかと思うわけです。 岡谷市、諏訪市、下諏訪町挙げても、これは13万8,000人というふうな人口でございますので、これらに茅野市を含める、あるいは富士見町、原村というような形で、どうしても、現在20万9,000人くらいの都市構想というふうなものが要るんじゃないか(「リーン」予鈴)、こういうふうに思います。 さらに、交通網の問題につきましても、やはりこれからは首都圏からの時間というものは1時間以内というふうなものが、今後発展させるあれだと思います。そうすると交通網の整備ということで、リニアを使うか、あるいは新幹線を使うかという問題ですと、やはり6市町村の都市の中で交通網を考えなきゃならない時代が来る、こういうことも思います。 最後ですが、行政の合併問題についての取り組み等について御意見をお聞かせいただければというふうに思うわけでございます。 以上、2回目の質問を終わります。 ○副議長(田中親雄君) 山田一久君の再質問に対する答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(齋藤保人君) 生涯学習の施設についてどのように考えるかということであります。第1点目の、岡谷市らしい特色を生かした施設をとの御要望でございますが、お考えを尊重いたすよう考えております。 2点目の場所についてでございますが、御意見にもございましたように、全市的なバランスを考えて検討しなければならない、このように考えております。 以上でございます。 ○副議長(田中親雄君) 福祉部長。 ◎福祉部長(中島英光君) 5番目の福祉問題のところで、福祉センターにつきましては、ニーズをどう求めながら進んでいくかということと、スケジュールでございます。先ほど市長さんの方から答弁ありましたように、住民コンセンサスを得て進めていきたいということでございますが、現在、資料収集、調査段階でございますので、方法等については具体化しておりませんので、御理解をいただきたいと思います。スケジュールにつきましても、平成3年度は資料収集でございますので、御理解をいただきたいと思っております。 それから、ヘルパーの関係でございますが、1点は対象世帯がふえていくかということでございますが、これは一人暮らし、寝たきり等の世帯は、毎年、わずかでありますがふえる傾向にございます。ただこれが、現在は丈夫なお年寄りもふえておりますので、必ずしもヘルパーの派遣の増と結びつくとは限りませんけれども、いずれにしましてもヘルパーの派遣世帯も、制度の周知、理解等によって、わずかながらずつふえていくのではないかというふうに思っているところであります。 それから、職員でございますが、現在、大体バランスがとれている状況でございますが、これ以上ふえてまいりますと、先ほど申し上げましたように、家庭だとか近隣、行政の役割分担の中で、行政が受け持たなければいけない部分については、対応していくようにしたいというふうに考えておるところであります。 ○副議長(田中親雄君) 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 理学療法士とか作業療法士のお話があったわけでありますが、先ほど申し上げました保健センターの機能訓練の中では、月に1回、岡谷病院から理学療法士をお願いいたしまして指導を受けているわけでありますが、理学療法士とか作業療法士の指導をいただくにも、医師の指示がないとできないわけであります。これからにつきましては、老人保健法が改正されまして、県や市町村に老人保健計画を策定することが義務づけられてきているわけでありまして、第1段として、県が今、その策定計画に向けていろいろな調査をしているわけでありまして、その中に理学療法士とか作業療法士についても含まれているわけであります。 県のそうした計画が策定されてまいりますと、各市町村でもそれに基づいて、そうした策定をしていくわけでありますので、いずれにいたしましても将来に向けては市の計画策定をしていかなければならないと考えております。 ○副議長(田中親雄君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 合併問題については、理屈は山田一久議員さんの言うとおりです。それがそういかないで、みんな悩んでいるわけです。 したがって、段階統合論の問題やら、それから、行政がイニシアチブをとれば行政主導型でどうのとか、いろんな議論になってきます。できることであれば、民意から盛り上がったもので合併問題を進めていくことが一番望ましいんですけれども、これもまた6市町村それぞれみんな違っていて、なかなかそうもいかない。そのことから、諏訪広域市町村圏組合等でも、今後の対応の仕方として、各首長が自分のまちに対応する部分と、6市町村で歩調を合わせて取り組んでいかなければいけない部分と、それから住民運動としてボトムアップしてきてもらわなければいけない部分との役割分担が当然論議されることになるでしょう。私はそんなふうに思っております。 ○副議長(田中親雄君) 一通り答弁が済んだようです。 山田一久君、3回目の質問を許します。 ◆12番(山田一久君) 12番 山田一久です。 それぞれの御答弁をいただいたわけでございます。全体的に幾つかの御要望を含めて申し上げたわけでございますが、ぜひこの要望の向きに対しては前向きに取り組んでいただきまして、重ねて要望し、私の質問はここで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(田中親雄君) 山田一久君の一般質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。         午後1時56分 休憩         -----------------         午後2時03分 再開 ○副議長(田中親雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 山田拓男君の質問を許します。         〔25番 山田拓男君 登壇〕(拍手) ◆25番(山田拓男君) 25番 山田拓男でございます。 最近の経済動向と岡谷市の近況についてであります。 この質問をする前に、先日行われました91ハイテクフェアは、岡谷市と諏訪地方の近代の技術がもののみごとに陳列され、まさに日本の先端を行くこの地方の企業と働く人たちの結晶が浮き彫りにされ、このフェアの成功に携わった皆さんの御苦労に心から敬意を表したいと思います。 さて、大型店が岡谷市に進出して約8年有余たちますが、この間、大型店の進出による小売店などへの影響は、数字的にも実態が把握されていると思いますけれども、言われているところの中央通りの軒並み店を閉め始めているという話題や、私の住んでいる岡谷市郊外でも、つぶれる前にお店をしまいたいということでもって、さんざん2年、3年間悩んだあげく店を閉じた商店主の話などを聞くにつけて、真綿で首を絞められるように、大型店の進出というものは、その実態は大変だろうと思います。このような実態がどう把握されているかが1つであります。 2つ目には、工業の面で、言うところの流出や岡谷市に進出というふうな企業の実態の現況というふうなものがどのように把握されているでしょうか。 3つ目には、先日の台風の被害は全国的に大変だったと思います。岡谷市の台風の被害はどのような状況だったか、この際お尋ねするものであります。 後ほど、農業全般については林 稔議員の方から触れますので、その際によろしくお願いしたいと思います。 4つ目には、最近のバブル経済でもたらす岡谷市経済の状況、それから、特に労働力の確保等で特徴はどうとらえているか、この際、経済部長並びに市長にお尋ねしたいと思います。 2つ目には、選挙をめぐる民主主義の問題であります。お忙しいところを選管の鮎澤委員長代理さんにおいでいただきましたことを、冒頭に感謝申し上げたいと思います。 さて、昭和38年1月25日に、当時の宮坂市長は、岡谷市の河西議長のもとに公明選挙都市宣言について、当時の議案第4号として提出されております。ワープロとかという時代ではない、古い事務局の資料を久々にめくってみました。 「民主政治の基礎は選挙にあることは言うまでもない。したがって、この健全を期すためには選挙が公明であり適正でなければならない。しかるに過去における選挙の状態を見るに、必ずしも公明適正とは言いがたく、むしろ寒心に堪えない状況をあらわすということさえあった。このときに当たって全市民の希望と熱意を結集して、これが実現を期すために、岡谷市を公明選挙都市とすることを宣言する」というようにして、当時の岡谷市議会は公明選挙都市宣言を発しました。 そこで、今回の選挙結果並びにそれらの抱負については多くの議員さんが触れられておりますので割愛をいたしまして、この市長さんを選んだ市民、あるいはこれを支えた側の問題を私は掘り下げてみたいと思います。 1つは、市役所庁内の問題として小口助役さんに質問いたします。 質問の1つは、9月2日に私は庁内におりましたところ、夕方、庁内放送で、「本日5時45分、市民会館で励ます会を開きますので多数お集まりください」旨の放送を聞いたのであります。全職員向けということでありまして、一部市民も庁内におり、大変驚きました。その日、2カ所のタイムカードを見たところ--何となく見たんですけれども、大きく「5時45分 励ます会 於市民会館」と。その夜、励ます会がやられたようですけれども、それは結構でございますけれども、庁舎地下室では、それが終わった後、関係職員により万歳万歳と盛大な酒盛りが行われたようです。たまたま市民の方が地下室に所用があって訪れたところ、そこに、宴席から市長さんも出てきたではないかと報告されております。 2つ目には、告示直前に私のところへ1通の投書がありました。それは選挙事務所に部課長連の奥様方が駆り出されて働かされていると。奥様方の事務所への出欠が、その働きのいかんでこれからの夫様の人事の評価が決まるんだと書いてございます。後でまた見せてもいいですけれども、こういうふうなものも来ております。 そこで私は、選挙前にやられた、岡谷工業とか岡谷南校とか東海とか清陵とか、いろいろな後援会があったとか、いろいろなことも言われておりますけれども、いずれにしても昭和38年に宮坂市長が提出した、このような公明選挙都市宣言というふうなもの、あるいは選挙法の第1条にある、選挙人の自由に表明せる意思によって公明かつ適正に行われなければならない選挙というような点で、これを公務員たる市の庁舎、市の職員の中で、あなたはどう管理されたのか、これをどういうふうにしたのかという点で、実態を明快に答弁をいただきたいと思うのであります。 さて、鮎澤選管委員長代理さん、味沢委員長さんがきょうお見えにならないようですから鮎澤さんの方からお聞きしたいと思いますけれども、今度の選挙でモスクワか岡谷市かと言われるような出来事が幾つかありました。私たちはこういうことについて、市長さんを支援するとかしないとかの以前の問題として、1つは、山憂連合という右翼が9月に入って連日のように岡谷市に入ってまいりました。9月の初めから9月14日、とりわけ9月8日は甲府市から山梨ナンバー5台の車が、延べ18名の右翼隊員が岡谷市で反共演説をふりまき、言われなき反共演説を私たちの事務所に向かってやるなど、大変迷惑千万であり、木島日出夫代議士の宣伝カーを取り囲み、自動車をける、騒ぐの大騒ぎでありました。こうした事態を、このような公明選挙宣言をした岡谷市の実態からして、選管はどのように公職選挙法推進の立場から実態を把握されていたのか、まずその第1点をお尋ねする次第であります。 そこで、9月7日の日に市民代表の方から出されております選挙の公正化を求める問題について、私は6月議会でも、一斉地方選挙で地域ぐるみ、職場ぐるみ、反共宣伝によって人々を惑わせる、林市長を先頭にやられた選挙はうまくないんだということで、味沢選管委員長にこのような事実について事例を挙げて申し上げました。 今度はこれにさらに大きく上塗りをして、庁内はもとよりのこと右翼まで動員されて、今度は、1つは市内のありとあらゆる事業所、そして会社、そういうところが軒並み林市長を推薦するということでもって、それが新聞に掲載される。こういう問題によって、岡谷市というところは一体どういうところなのかという、他の市町村からも大変な疑問と、岡谷市にいれば大変奇々怪々な中に閉じ込められちゃうという点であったわけでございます。1つは、そういう点で、公職選挙法ないしは政治資金規制法をきちんと守って推薦する団体ならいざしらず、1人の社長であれ、ある朝礼で社長が言い渡したら、それが推薦になるというふうな格好で、団体名を新聞に掲載するというふうな形によって、この選挙が公職選挙法の129条とか239条で禁止されている事前運動構えにして市民を大変惑わすというふうな格好がやられた。 そしてまた、一部では、岡谷市の予算の中から公然と補助を受けている体育協会に所属する幾つかのところが推薦するとか、農業団体の花き組合が推薦するとか、その人たちはわかっているのかわかっていないのか知らないけれども、すっかり上から、そういうふうにやらなければ申しわけが立たないというふうに惑わされてやるあたりは、非常に危険な中身を今度の選挙で帯びていたのではないか。こういう点で選管ではどういう態度をおとりか。中身的にはまた後で申し上げることにいたしまして、そういうふうな点を申し上げたいと思います。 特に、岡谷市の公共事業の大手発注業者が作業着を着て決起大会とかビラ配りとか、こういうものを、私がお尋ねしたところが、私は会社の命令、業務命令だから、後援会員でも何でもないという人たちが、19日、20日の日に、20日の日が主ですね、公然とビラ配りをするというふうな行為がどんなにナンセンスであったかということを、法律の上からいっても実際の上からいっても大変な実態だったと思うのであります。これらについて選管はどのように把握し、これらについて毅然とした態度をとれるのかとれないのか、お尋ねする次第であります。 さてもう1つ、9月19日の日にカノラホールで、28台のバスが来まして総決起大会がやられるという、朝から大騒ぎの市内の宣伝でした。乗り合わせた人たちに私が聞いてみましたら、だれ一人お金を払った人はないそうです。これは明確な選挙違反だと思います。この点については選管はどう対処されておりますか。 この点については、当事者である市長さんは、選挙の収支報告にこの点については報告されたでしょうね。市長さんには、この1点だけお尋ねしたいと思います。 新年度予算につきましては、選挙が終わりましていよいよ本格的に始まると思いますけれども、バブル瓦解によって、税収で地方債の圧縮というふうなものがもう既に騒がれておりますが、新年度の対応というふうなものをどのように気構えを持っておられますか、お尋ねする次第であります。 2つ目には、新年度の国の補助金や、それから大型事業などをどのようなものにするか、この際、明らかにしていただきたいと思います。 もう1つ、8月末までに、ことしは新年度予算に向けての陳情をぜひやるようにということでもって、どことなく通達が流されました。各区では大変戸惑いまして、大切な議会と市は両輪の関係だと言うけれども、とんでもない片手落ちの車だったということがわかりました。一輪車で行っちゃったために、議会の方へは全然通告していないために、議会には、ただ事務局へ置いてくるということさえもありました。後ほど区議会があって、まだ区民要望が出されたというところもあります。市長選絡みというものはこういうものであったかと思いますけれども、こんな点について、もしお考えや実情がありましたらお尋ねする次第であります。 次に、二転三転する下諏訪ダムと岡谷市の経費及び今後の水道問題でありますが、下諏訪の砥川取水と岡谷市の1万t問題で、ここ数年間、二転三転して、また態度が変わってきやしないかなと思うくらいです。この際、ダム取水に関する経費、水道に関する経費がどのくらいになるか、また岡谷市の水道の供給見込みなどについてお尋ねしながら、こういう点で本当に今度は見通しがあるのかどうか、お尋ねしておきたいと思います。 5番目は増沢さんが明快にやられましたので、割愛させていただきます。 6番目は教育問題です。 私は、教育問題では昨年の9月にもやらせていただいて、岡谷市では昭和32年から約2,000億円の小・中学校の整備のためにお金をかけておりますけれども、これを実際改修していくという点で、予算のかけ方が少ないではないかということで御指摘しました。昨年、東部中学校のプールの改修問題を例にして出しましたけれども、既にことしの長地の体協の水泳大会を見に行きましたら、立派に直って、当局に聞いてみますと、246万4,000円かけて立派にこういう問題が直っております。 それで、湊の小学校なんかも3年間にわたって、烏丸城がもう少し涼しく快適なものにしたらどうかという提言をして、ことしは一定の方途をつくったそうですけれども、引き続いて教育現場で予算が盛られるようにということで、昨日、4日に大運動会があって、上ノ原小学校を見るにつけても、白鷺城がもう黒々なってきている。来年はこの10月に20周年を行いますので、烏丸城の湊といい、白鷺城の上ノ原といい、もう20年たつわけですから、これらを初め、今、山田一久先生も言われたけれども、小・中学校の整備のために、市長並びに財政当局がもっとお金を費やして、新築したときと同じようなエネルギーで、学校整備計画のために大いに財政的な力をかけていただきたいと思うし、教育現場でもそういうつもりで大いに取り組んでいただきたい。 それから7番目に、障害児学校高等部への希望者の全員就学を求める陳情が既に議会に出ております。これにつきまして、6市町村それぞれの茅野市や諏訪市なんかでも意見書を上げるというふうなことが進んでまいりましたので、岡谷市も上げようではないかということでもって準備に取り組んでおりますけれども、肝心の岡谷市の教育委員会がこの問題にどのようなお考えで取り組んでおられるか、この際お尋ねしておきたいと思います。障害問題は特に重点的な課題になっておりますが、この際この問題についてお尋ねする次第であります。 8番目に、諏訪湖問題とラブリバー問題であります。 私は諏訪湖の問題を考えるときに、6市町村が力を合わせる問題と、特に県の位置づけと役割が決定的におくれていると思います。この際、本年度の浄化対策委員会などで発表され、報道された諏訪湖の水質の数値というようなものがわかったら、数値を明らかにしながら、私は次の点を提言しながら市長の考えをただしたいと思うんです。 市長は前々から、この点では非常に熱心にも取り上げておりますから、1つは、諏訪湖浄化の専門家の意見をよく聞き、そうした集約をしていくということと、早く水質浄化のできる諏訪湖の水質保全計画の策定を図られるように国に求めるべきではないか。国に求めるように、この6市町村が力を合わせて県を動かすべきではないか。 2つ目には、計画策定前においても、水質の浄化のできる施策を実験的にも実施するべきではないか。例えばこれまで主張してきたヨシ、アシなどの植えつけ、親水性の護岸の拡大等を急速に求めるということが必要じゃないかと思います。 3つ目には、先進地に学び、諏訪湖及び周辺に流れ込んでいる河川で、親水性を持つ護岸の拡大を図るように、ここの面でも努力したらどうか。 4番目には、霞ケ浦のように、周辺に国の指導による諏訪湖の研究所設置を図るようなことが大切じゃないか。これは霞ケ浦の条件なんかと諏訪湖とちょっと違うかもしれないけれども、いずれにせよ県を動かしてやらなければいけないと思います。 5番目には、諏訪湖の下水道の3次処理の促進等も含めて、下水道が一定方向で促進されれば諏訪湖がきれいになるということでしたけれども、諏訪湖がコンクリートで包まれてしまい、こういう若干の提言も踏まえて、諏訪湖がよみがえるようにするにはどうしたらいいかという岡谷市の見解を求めながら、ぜひ奮闘することが必要ではないかと思います。 ラブリバー問題については、平成元年9月なり昨年12月の市議会で私の質問に対し、市長から基本構想の前段が発表され、国道20号バイパスの促進と土地区画整理の整備、付近一帯の地域開発と、河川や出早公園一帯の自然、水等の有効活用という点で、非常に感謝するわけですけれども、こういう点で、本年度、進行するこれからの計画と、新年度へのこうした事業の位置づけ、あるいは住民の協力体制というものはどういうふうに位置づけているかお尋ねいたします。 それから、横河川の草刈りという問題では、去る7月の諏訪湖浄化対策委員会でも建設事務所長の方から、1,500万円の予算があるから十分やりますということでしたけれども、土手のすそを刈っただけで終わっております。小井川区におけるボランティアも大切なことでございますけれども、しかし大切なことは、これからの具体的な問題として、ぜひこの点についてもお尋ねする次第であります。 路線バス問題については、人口が少なくなり、それから高齢化社会になって、結局、老人や婦人や病人が置いていかれてしまうという立場で、去る7月19日の日に、諏訪湖、東山田、塩尻峠の一切の路線バスが廃止されてしまいましたけれども、採算性の問題でこのようになったでしょうけれども、しかしこういう問題は時代の推移でしようがないという立場に立つのか、それとも、このバスの問題を含めて地域の足を確保するためにどうするかという点で、私は後者の立場に立たなければいけないと思っております。塩嶺病院問題のときにも若干申し上げましたけれども、この点についても、リニアの時代、それから大合併の問題があるでしょう。しかし、こうした郊外に住む人たちの足はどうなるでしょうか。この点についても市の見解を求めるものであります。 住宅問題につきましては、この際、割愛しておきたいと思います。 時間がございませんので、以上をこの席から触れて、あと、できる限り許された時間でお願いをしたいと思います。 ○副議長(田中親雄君) 山田拓男君の質問に対する答弁を逐次求めます。 経済部長。         〔経済部長 鮎沢茂登君 登壇〕 ◎経済部長(鮎沢茂登君) 経済動向にかかわる御質問の中で、大型店の進出が市内商業者にどのような影響を及ぼしたかとの御質問にお答えをいたしたいと思います。 最初に小売業全体について御説明をいたしますと、商業統計、これは3年おきに実施されるものですけれども、それによりますと、昭和57年の全国の小売業の販売額は94兆円となっております。昭和63年には112兆円となりまして、この間、22.4%の伸びを示しておりますし、最近でも個人消費は堅調というふうに言われております。しかしながら、全国1万6,000の商店街の中で90%の商店街が衰退あるいは停滞しているという報告もございます。既存商業者にとっては大変厳しい環境にございます。 商店数を見ましても、全国ベースでは昭和57年をピークに減少しておりまして、昭和60年から昭和63年にかけては9,054店、0.2%が減少しているという報告がされております。車社会の実現に加え、消費者行動の変化によりまして、大型店の進出に加え、通信販売とかロードサイド・ストア、複合ショッピングセンターとか、新しい形の流通形態が登場し、それらが成長してきております。また、商業集積間の競争も大変激しく、近代化のおくれた商店街にとっては大変厳しい実態でございます。 岡谷市においては、駅前再開発事業に伴うララオカヤ、あるいは民間開発によるビア・アピタの出店等もありまして、昭和60年の商店数811店が昭和63年には826店と、11店の増加ということもございました。また吸引率も一時的には103.7%から115.6%に高まるなど、地域の活性化に寄与したわけでございますけれども、近隣商店街の活性化だとか消費者ニーズの変化にこたえられず、その後、吸引率も100.5%、あるいは滞留率も86.6%と低下を来してきております。また、中央通りの商店街も、商店数も昭和59年から比べますと、やむなく閉店をした実態もございます。 しかし、小売業を取り巻く大きな環境変化の中で、全国的傾向に見られますように、2つの大型店がなかったとすれば、岡谷市の商業は一段と厳しい実態になったのではなかろうかと思います。というのは、2つの大型店の進出によりまして、専門店化を図ったお店、あるいは近代化を図ったお店につきましては、現在も頑張って好成績を上げている実態もございます。 それから次に、工業の面でどのように流出等の実態があるかというような御質問でございますけれども、商工観光課で把握している数字で申し上げますと、平成2年度には新設企業が14企業、流出企業が3企業、それから倒産企業が4企業という数字になっております。 それから3番目に、台風の影響ということでございますけれども、商工観光課、農林水産課の調査によりますと、リンゴの落下が50kgということでございまして、幸い被害は軽微だった、そんなふうに受けとめをいたしております。 次に、労働力の関係でございますけれども、8月の岡谷職安の有効求人倍率は2.84倍と、依然と大変高い数字になっております。また、市内30人以上の企業に対するアンケート調査によりますと、深刻な労働力不足と答えた企業が32.8%、深刻というほどではないけれども不足という答えをした企業が62.3%になっております。景気動向に陰りが見られるものの、労働力の実態は大変厳しいものがありまして、経営上の最重要課題となっております。 それから8番目の、路線バスにかかわる御質問でございますけれども、実態は先ほど議員さんお話のあったとおりでございます。懇談会等で利用促進を図った経過がございますけれども、利用の数が非常に少ないということ、回復しなかったということの中で、やむを得ないのではないかというふうにも受けとめるわけでございます。岡谷市におきましても乗用車の保有台数が1世帯当たり2.3台というような車社会の中で、近隣あるいは家族の皆さんの御理解あるいは協力によりまして、何とかして足の確保も可能ではなかろうか、こんなふうに思っております。 以上でございます。 ○副議長(田中親雄君) 助役。         〔助役 小口利行君 登壇〕 ◎助役(小口利行君) 2番の関係について、私の方へ御質問いただいたことにつきましてお答えを申し上げたいと思います。 もとより選挙等につきましては、職員にも行為の過ちのないよう示達をしたところでありますが、御指摘の点につきましては、職労等が労組としてのものかと思っておりますし、また、部課長の家内の親睦会がお手伝いしたということにつきましても、これは自主的に行われたものでありまして、御指摘のような評価だとかそういうようなことはあり得ないものであるというふうに思っております。いずれにいたしましても、さらに選挙には公正を期するよう心がけるものでございます。 ○副議長(田中親雄君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。         〔選挙管理委員会委員長職務代理者 鮎澤英雄君 登壇〕 ◎選挙管理委員会委員長職務代理者(鮎澤英雄君) 管理委員長がちょっと体を悪くしていますので、私、選挙管理委員会委員長の職務代理の鮎澤でございますが、御答弁申し上げたいと思います。 選挙は、先ほど山田議員さんのおっしゃったように、選挙人の自由意思によりまして、そして公明かつ適正に行われなければならないのは、これは民主主義の本意でございます。会社の経営者が従業員の意思を束縛できないことは言うまでもないことでございます。また、市から補助を受けている団体が、団体として寄附をするということは法に規制を受けているところでございます。そういう点を考えますと、今回の選挙では、この点については法に触れる問題はなかったではないかと考えておりますが、これにはまた道義的な問題等もございますので、関係者の皆様の慎重な対応をお願いしたいものであります。 また、先ほどの山憂連合会の件につきましては、ちょっと把握しておりませんので申し上げられませんが、このような行為などにつきまして、従来から選管といたしましても、気づいた点につきましては指導をいたしてきたところでございます。今後におきましても、よりよい、また正しく明るい選挙の推進を目指して、機会あるごとに啓発活動を進めてまいりたいと思います。それぞれのお立場でぜひ御協力をお願いしたいと思います。 以上、答弁いたします。 ○副議長(田中親雄君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、数点について私の方からお答え申し上げます。 第1番目の選挙に絡む問題としてのバスの問題については、選対が行ったものではありませんから、収支報告はもちろんいたすはずのものではないと思っております。 それから次の、二転三転する下諏訪ダムの問題につきましては、治水多目的ダム、議論は幾度となく重ねられましたが、今回の決定で間違いなく進んでいく、さように思っております。 あと問題は、ダムのこと自体にはさしたる問題はないと思っておりますが、厚生省の方の上水としての対応の部分が残されておりますから、このことがこれからの詰めの一番大きな課題だろうというふうに思っております。 料金の問題については、施設費が、現在で想定されているのが約50億円、給水原価で見てまいりますれば約25%くらいのアップになるだろうというふうに積算が、今、現時点ではとられております。岡谷市が1万t、下諏訪町が1,000tです。 それから予測につきましては、将来、約20年後ぐらいまでを、おおむね約4万tの水量が必要であるということから積算をしていって、今、地下水一本に頼っている岡谷市の水源が、今後とも全く心配が要らないという状態ではありませんから、将来、合併もあり得ることでしょうけれども、上水の対策にはかなり長期的にそうしたものに対応していかなければならないという点で、下諏訪ダム取水について下諏訪町との一定の協議が相調ったものであります。 それから、諏訪湖の問題とラブリバーの問題につきましては、中央の識者に意見を聞く、もとよりこのことも今までもしてきておりますが、より幅広くその知恵をお借りすることは大切なことだと思っております。 また、実験プラント等につきましても、今までも幾つか試みられているわけですが、いずれもが諏訪湖の汚濁防止並びに浄化の問題は、そのプラントが答えを出すのが1年や2年では出てきません。そのことが大変時間もかかるし経費もかかるということから、できるだけ早くに、そうした即効性のある解決方法があれば一番いいんですけれども、諏訪湖の浄化に私は特効薬はないというような気がしております。 したがって、識者から指摘されている、それぞれ湖の水質保全のためにこういうことが必要であると指摘されたもので、諏訪湖に今対応できるものは、逐次そのことにしっかりした計画的な設置に努力をしていく必要があるだろうというふうに思っております。私たちのまちでもそんな姿勢で臨んでおります。 それから、研究所の設置の問題につきましては、研究所があることの可否が問題ではなくて、研究者にそれだけの人がいるかどうかの、研究者の質の問題の方が大事ですね。そこが実は絞れないでいるのが現況じゃないかと私は思っております。非常に金になる仕事ですから、いろいろの売り込みもありますし、それからいろいろの、どの先生の言うことにも一理はあるが、それがすべてが当を得た答えではないという点から、今までもいろいろな研究会だ何だというものがいろいろ開かれて、いろいろ行っているんですけれども、いずれもどうも確たる自信を持って、諏訪湖浄化の答えを出してくださっていないという点で、議員さんが前段に言われた専門家と言われる人たち、それから、中央でそうした問題に取り組んで経験を積まれている方々の意見を十分尊重しながら、一定の答えを出していかなきゃならないというふうに思っております。 それから、3次処理の問題も、今、3次処理をやれば、住民の負担も何倍かになるわけですから、住民がそれだけの負担をして、諏訪湖にどれだけの影響が出てくるかというと、私は、諏訪湖の今のような状況で3次処理の施設をやって、負担ばかりを大きくしても、諏訪湖の浄化の裏づけにはなりません。今、これも専門家の人たちが、10人が10人、口をそろえて言うことですから、ほぼ間違いないだろうと思っておりますが、流入河川の流入量が全く落ちてしまっている。ですから、滞留時間は長くなっても短くならないという点から、諏訪湖の滞留時間をどれだけ速めるかということになりますれば、結局は流入水をふやしてこなければいけない。流入水も、今度は田用水に入っている窒素カリの問題から始まって、実際には流入河川水が、いやな話ですが、農業によっても汚濁されている。 そうした問題をどうやって解決できるかと言えば、結局は全体の流入水量と諏訪湖の水質の問題が非常に深いかかわり合いを持っているという点から、今の諏訪湖の水に、下水道から入ってくる水に3次処理をすることによって、その負担と投資効果というものがどれだけ期待できるかというと、これにも大変問題があるとされています。 したがって、住民の負担にも限界がありますから、どう処理していくかについて十分な検討、考察が必要だというふうに思っておりますが、今、取り立てて決め手になるものは、即ないようです。今の諏訪湖の水そのもの、入ってくる下水道の処理は、2次処理までしたものが諏訪湖の水門の直前に放流されているわけですから、ある意味では空気との接触を起こすことによって窒素は風化するわけですから、天竜川のせせらぎに入ればかなり、その辺のところは解決してくるわけです。 ただ一番は、今たまってしまっている水を、どういう形にしても循環浄化をしていかないと、水量の絶対量からいって、諏訪湖の水をできるだけ短期日に、短期間の間に、もっと今の水質を良好なものにしたいと願うなら、私はその循環機能というものをつくり上げていかなければならないというふうにも考えるわけです。これも大変な金がかかる仕事ですので、一概にそのことに結論が出るものではないわけですが、水の循環ろ過法というのは、もう既に水道でもあらゆるところで古くからやられてきている方法ですから、循環すれば水がよくなることだけは確かなんです。規模と経費の問題が課題になるだけです。 ラブリバーの答弁を私の方から申し上げます。ラブリバーの件につきましては、進め方としては、1つは、今、平成2年度に事業確定した小井川の小東橋から上下流にかけての区域を、まず1つはラブリバーの河川堤を含む河床の整備を見ていただきながら、まずそれを切り口にして進めたいと思っております。次には、そこから上へ上がっていく部分と湖畔の方へ下がっていく部分の事業に加えて、出早の問題だけは早くに答えを出さなければいけないというふうに思っております。出早の一応の計画についても基本計画がまとまってまいりましたので、地元の皆さん方への御協力を仰ぐことになるわけですが、地元という定義は、個人の林野、また個人の用地、それから区として、また神社、河川管理者等のそれぞれの御協力をいただかなければならないという点で、少なくとも出早神社を中心とする山の手の地権者の皆さん方には、差しさわりがなければ、できるだけ雑木林はモミジを植えていただきたいという協力をお願いしていかなければならない。地元の区並びに出早のモミジを守っていただいている愛楓会の皆さん方や、それから地権者の方々との協議で、この御協力がいただけるかどうかで、出早のラブリバー計画はそれが一番大きな決め手になってスタートを切ることになる、さように思っております。私どもの方から出向いてお願いをしてまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○副議長(田中親雄君) 教育長。         〔教育長 齋藤保人君 登壇〕 ◎教育長(齋藤保人君) 御指摘いただきました学校の改修についてお答えをいたします。 湊小学校の低室温化対策、いわゆる室温を下げるということでありますが、対策につきましては、断熱ボードを天井に張り、鉄骨の熱の遮断を図り、空気の循環を促進するために、現在、はめ殺しになっておりました窓を片開き窓に、また辷り出し窓を両開き窓に改修した結果、1.5℃ないし2℃室温を下げることができた、こういうように学校長から報告をいただいております。今後とも効果の上がる対策を研究しながら、引き続き工事を進めてまいりたいと検討いたしております。 また、上ノ原小学校を初め市内各小学校の改修工事の様子を見ながら、緊急性、危険性等々、教育環境の整備の必要のあるものから逐次改修を進めてまいりたいと考えております。御理解をいただきたいと思います。 次に、特殊教育諸学校生徒の現状と考え方についてお答えをいたします。 障害児学校高等部への希望者の全員就学を求める陳情書が議会に提出されておりますことは承知いたしております。盲学校、聾学校、養護学校等の特殊教育諸学校の高等部の平成3年度の在席者のうち、岡谷市出身者は諏訪養護学校が13名、松本盲学校が1名で、計14名となっております。岡谷市の生徒のうち大多数が通っております諏訪養護学校の指定規模は40名で、現在46名の生徒が在学をいたしているようにお聞きいたしております。平成5年度には富士見町に同校は移転される予定になっておりますが、高等部の指定規模はほぼ同数とお聞きいたしております。高等部への全入が実施されているのは全国で1都2府7県であります。岡谷市教育委員会といたしましては、一人でも多くの生徒が入学を許可されることが望ましいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(田中親雄君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 3の(1)で、新年度予算編成に当たっての内容でございますが、中央では交付税の圧縮の検討に入ったというような、そういう報道も聞かれているところでございますが、まだ私ども地方に対しましては来年度の財政の対策は示されておりませんので、よろしくお願いしたいと思います。 それから台風のお話で、先ほど経済部長さんの方からお話がございましたが、それ以外につきましては、体育館の関係でソーラーに多少の被害が出たということを聞いておりますが、災害対策本部を設置したというところまで至っておりません。各課対応で対処できる程度のものというように理解しております。 よろしくお願いします。 ○副議長(田中親雄君) 企画部長。         〔企画部長 笠原直行君 登壇〕 ◎企画部長(笠原直行君) 3番の新年度予算編成についての中の、新年度の大型補助事業についてでありますけれども、新年度の予算の重点施策につきましては、これから具体的に作業を進めていく段階でありますので、今現在では申し上げる段階に至っておりません。 それから3番目の、陳情を8月中にというようなお話が出たということでありますけれども、市の方でそのような事実はございません。 以上であります。 ○副議長(田中親雄君) 建設部長。         〔建設部長 新居 靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 最初、1番の台風の関係で、先ほど総務部長の方の追加でございますが、台風18号で、小坂で2つの河川が少し護岸等が洗われております。 なお、今後の対応については国の方と協議をしてまいりたいと思っております。 それから、横河川のラブリバーに関しての草刈りの御質問をいただいたんですが、議員さんも既に御承知のように、また先ほど市長さんからもお話のように、ラブリバーそのものの本筋というのは、地域の皆さん方のボランティア、それから岡谷市の行政としての事業の問題、もう1つは河川管理者としての県の支援の問題、この3点がセットになっているものです。それから、御指摘いただいた部分につきましては、特にお金のかかる部分については、県が最優先でアカシアと土手の草刈りをしてきております。 なお、河川の中については、本日の新聞等にも出ておりますが、何としてもボランティアがベースになっておりますから、そういう面でお力をちょうだいして、お願いをしたいと思います。 なお、中には太い木等がございますれば、河川管理者としての県とも協議をしてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○副議長(田中親雄君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。         〔選挙管理委員会委員長職務代理者 鮎澤英雄君 登壇〕 ◎選挙管理委員会委員長職務代理者(鮎澤英雄君) 大変失礼をいたしました。落ちているという御指摘でございますので、申しわけございません。 バスの送迎の問題でございますが、選管では後で知ったということでございまして、まだ調査をいたしてございません。 それから、ビラ等の問題につきましては、その都度、注意、指導を申し上げているところでございます。 以上でございます。         (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(田中親雄君) 議事進行について、山田拓男君。 ◆25番(山田拓男君) ちょっと時間がありませんから、議事進行上、御協力申し上げたいと思いますので。今の選管の鮎澤職務代理者の答弁に対して、私は、選挙法上、選挙以前の後援会の総会ならいざしらず、選挙期間中に「今晩7時からカノラホールで林 泰章総決起大会をやります。多数の皆様お出かけください」と、これだけ明々白々と一日じゅうやって、そのときバスというふうなものを無料で出すということは違法ではありませんかと。調査しているとかしていないとかではなく、明確だと思うんです。 それで、ちょっと市長の答弁をもう一回再現しておいていただきたいと思いますけれども、選挙事務所がやったんじゃない、バス会社が--何て言ったか、そこのところがちょっとわからないんだけれども、どこかが好意でやってくれたと言いましたかね。ちょっとそこのところを明確に、議事進行上しておいてください。寄附ということはあり得ないのでね。 いずれにしても、ガソリン代を使い、運転手が--28台かどうか、数えたのは28台ありましたけれども、その点で、そういうものをただでやるということが、選挙法上、交通費を出すのと同じことになりますから、これは選管に聞いているんですが、公職選挙法にのっとって、いい悪いをはっきり言えばいいんだから。 市長も苦しい答弁をしないで明快に答弁してください。もうきょう、お聞きするところによると両派が収支報告書が出ているというんだから。こういうものが宙に浮いちゃったらおかしいと思いますから、だからそういう点で議事進行上、ちょっと議長さん、それを精査してください。お願いします。 ○副議長(田中親雄君) そのまま暫時休憩いたします。         午後3時01分 休憩         -----------------         午後3時05分 再開 ○副議長(田中親雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 この際、暫時休憩いたします。         午後3時05分 休憩         -----------------         午後3時39分 再開 ○副議長(田中親雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど山田拓男君の議事進行について議事録を精査しました結果を申し上げます。 バスの問題については、市長は「選対が行ったものではありませんから、収支報告はもちろんいたすはずのものではないと思っております」という答弁がしてあります。選管委員長職務代理者は、「選管は後で知ったので調査はしていない」という答弁でありました。 一通り答弁が済んだようです。 山田拓男君、2回目の質問を許します。 ◆25番(山田拓男君) 選挙の問題に関して、市長の答弁というのは、選対が行ったものではありませんから収支報告はもちろんいたすはずはないという、これはいけないですよ。選対が行ったことなんです。しかし、こういうことになったらちゃんと記載しなきゃいけないんですよ。そうでしょう、選管の事務局長もいますから。それをやらないこと自体が手落ちじゃないですか。 私はもう一言言っておきますけれども、バスに無料で人を乗せること自体が違反行為なんですよ。そのことを承知の上でそうやって詭弁を使いますけれども、選管もちゃんと事前に幾つかの注意をしていますよ、バスの問題では。ちょっと事実関係をはっきりさせてください。この点ではちょっと引くわけにいきませんから、はっきりしてください。 ○副議長(田中親雄君) 山田拓男君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) お答え申し上げましたように、私の知り得ている範囲では、ただで乗せたとも聞いておりませんし、選対がやったことではないという報告です。どういうふうにしてそれをあれするかは私にはよくわかりません。 ○副議長(田中親雄君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 ◎選挙管理委員会委員長職務代理者(鮎澤英雄君) 選挙法の第199条5の2項という規定に第三者による寄附の禁止の規定がございます。しかし、具体的な事実につきましては選管ではまだ把握しておりませんので、これ以上申し上げられません。         (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(田中親雄君) 議事進行について、山田拓男君。 ◆25番(山田拓男君) 大変重要なところだから、議事進行上はっきりさせてもらうけれども、これは常識問題ですよ。選挙をやるのに公職選挙法にのっとってやるということ。それで、あれだけ今夜決起大会をやるといってバス28台も出しておいて、そのバスは私たちとは関係ございませんなんてことを、いくらしらを切ったって、そんなことが通るものじゃないということね。 だから、それだったら寄附行為として、バスの運転手さん、それからガソリンというものを消費しているんだから、当然それに見合うだけのものを寄附行為として載せなきゃいけないんです。そういうものを選管はもっと具体的に言ってやらなきゃいけないですよ。だから、選管委員長じゃなくて局長はいかがですか。そういう点をやってもらわないとこれはかみ合わないですよ。私は大切な市長さんにやたらの質問をしているわけじゃないんだから、決定的な一つの事実を挙げてやっているんだから、調査してございませんて何事ですか、選挙の中で起こった事実について。市民がみんな知っているじゃありませんか。いかがですか。それは議事進行上、ぜひひとつ精査していただけませんでしょうか、議長さん。お願いいたします。 ○副議長(田中親雄君) 暫時休憩いたします。         午後3時46分 休憩         -----------------         午後4時07分 再開 ○副議長(田中親雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 山田拓男君の議事進行について、選挙管理委員会事務局長より答弁をいたさせます。 選挙管理委員会事務局長。 ◎選挙管理委員会事務局長(小林進君) 大変貴重な時間をいただきましてありがとうございました。 御質問いただきました件につきましては先ほどのとおりでございまして、承知しておりませんので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○副議長(田中親雄君) 進行いたします。 山田拓男君、3回目の質問を許します。 ◆25番(山田拓男君) いずれにしても、昭和38年の選挙に関する宣言、それから公職選挙法の上に立って、私が先ほど第1回の登壇質問で申し上げたように、どなたかがワンマン、押しつけと言ったらえらい御機嫌悪くなったけれども、ここらのところに、法を守る番人とも言われる選管自体も、都合が悪くなれば調査していないと言って逃げちゃうという態度、ここらのところが問題じゃないかと思うんです。 いずれにしても、このバス問題は重大な選挙違反だと思うんです。市長自身が、候補者の任に当たった人自体が、選挙事務所と関係ないなんていう重大な発言をすること自体は認められないと思うんです。市長も十分知っていてのこういう作為的な発言だというふうに私は想像しているところですけれども、なぜならば、この問題は、先ほど私が不規則の発言で申し上げているように、これをもし記載した場合には寄附行為となる。寄附行為となった場合にどういうことになるかというと、これは一人一人に現金は渡されなかったけれども、買収行為になるんです、これは行為としては。28台もの、どなたの善意だって、選挙法がなければ善意かもしれないけれども、選挙法というものはそういう格好で、これを選管が毅然とした法解釈や立場を出さないところに、私は昭和38年の立場に議会自身が立たなきゃならないという点をわざわざ持ち出したわけですから(「リーン」予鈴)、その点を十分認識していただきたいと思うんです。 いずれにしても、5回当選した市長さんは事実のことでもって、本日冒頭からなかなかの強気のようですけれども、強気も結構ですけれども、そうした市役所の体制の中でも、投書が来るとか、助役さんも滅私奉公と言って助役さんになった方ですから当然のことでしょうけれども、少しも側近から市長さんに御提言や忠告してやれないということは、これだけ大きく成長した市長をもっと市民的に成長させないということになる。議会もイエスマンではいけないというふうにみんな言っているわけですから、やっぱりそういう事実の上に立って、毅然とするところは毅然としましょうと。それは労働組合がやったことだとか、部課長さんの奥さん連の何とかがやったと言いますけれども、そういうところに見られるように、すべて発言したり行動すれば唇寒しということについて、ぜひ発言をしてくれという市民の強い要望がありましたから、この選挙違反の事実について、私はこの席から重大な発言の事実を御披瀝して、重大な反省を求めるものであります。 ○副議長(田中親雄君) 山田拓男君の一般質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。         午後4時11分 休憩         -----------------         午後4時21分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 花岡三郎君の質問を許します。         〔21番 花岡三郎君 登壇〕(拍手) ◆21番(花岡三郎君) 21番 花岡です。 さきの市長選に5選を果たされた市長さんに敬意を表しつつ、通告順に従い一般質問を行います。 1番の市民の健康管理についてであります。 過日、岡谷市は全世帯を対象に健康管理のアンケート調査を実施しました。これからの日本は高齢化社会に向かって医療費もますますふえ続ける一方、寝たきり老人は現在60万人と言われ、今後5年間くらいの間に100万人になると推測されています。こうしたことから、いかに寝たきり老人をつくらないかということが真剣に問われております。また一方では、小・中学生の中に高血圧、糖尿、高脂血症等のいわゆる成人病の予備軍がふえつつあるということも言われております。これは食生活の洋風化等が大きな原因であると言われておりますが、自分の健康は自分で守るということが最も必要であります。 また、国民健康保険の被保険者に限って言えば、岡谷市の被保険者の医療費は、1人当たりで県下で最も高いと言われております。健康であれば医者に行くこともないわけであります。こうしたことを考えますと、市民の健康づくりは行政の中でも最も大切な施策だと思います。 そこでお尋ねいたします。まず第1点として、先日のアンケート調査の結果と、今後これをどのように生かしていくかお尋ねをいたします。 第2点として、高齢者に対する健康施策として、現在、福祉課と実際の訪問指導等を実施する保健衛生課とに分かれているわけですが、この辺の連携をどうとっていかれるかお尋ねいたします。 また第3点目として、小・中学校の給食については自校方式でやっているわけですが、小・中学生の栄養指導についてどのように考えておられるかお尋ねいたします。 2番、スケート場の建設について。スケート場については過日の本会議の質疑の中でありましたが、私なりにただしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 1998年冬季オリンピックが長野に決定したことは、県民の一人として大変喜ばしいことであります。とかく人間は「熱しやすく冷めやすい」と言われますが、この感激を忘れずに、開催に向けて一層の御努力を期待するものであります。 さて、数年前、私たち多くの市民は、鳥居平やまびこ公園の一画にパイピングスケートリンクの建設のための陳情署名を行いましたが、その後、スケートリンクについてはどのようになっているのかお伺いいたします。 新聞等でも御承知のように、茅野市の運動公園スケートセンターは一昨年12月にオープンし、1周400m、幅16mの国際規模で、ことしじゅうには管理棟等も完成し、来年1月には全日本スピードスケート選手権大会も開催されるなど、関係者からは今や国内における屈指のスケートリンクであると言われております。また、最近の新聞報道によると、諏訪市では豊田の湖畔に整備する諏訪市運動公園が事業化に向けて始動するわけですが、この中にも1周400m、公認のパイピングリンクが計画されています。 パイピングリンクについては、岡谷市が鳥居平の一画に建設ということで、いち早く表明したわけですが、実際には後からの茅野市が既に完成、諏訪市も具体的な計画が示されております。こうしたことを考えますと、このようなすばらしいリンクがあって、さらに岡谷市にも同程度のものを建設するとなると、スケート競技人口、管理経営の面など大変であると思いますが、市長さんは体育協会の会長でもあり、体育協会が中心になって署名運動をした経過もありますが、現在、スケートリンクについての市長さんのお考えと現状についてお伺いいたします。 3番、道路問題について。 東堀区内の幹線道路としての都市計画道路の東堀線及び市道岡部田線について、去る平成元年6月定例会にて一般質問を行いましたが、その後の経過等についてお伺いいたします。 まず、都市計画道路の東堀線については、御承知のとおり去る昭和62年3月、中央東線の立体交差が完成し、引き続き田中線までの建設も工事が1年早まり、平成元年3月に開通となりましたことは、区内の分断が解消され、一体化されたことを初め、大きなメリットがあり、市当局の御努力に対し高く評価するものであります。その後、県道下辰線までの事業認可をとり、着々と建設に向けて努力がされており、既に測量も完了し、用地の買収も進められておる模様ですが、家屋の移転、補償等の諸問題も多く、大変な事業だと思いますが、今後の計画及び下辰線までの完成のめどはいつころになるかお尋ねいたします。 次は市道岡部田線についてであります。この道路も市当局の御努力と地権者の理解と協力が得られ、去る昭和61年度に旧道から中央東線まで幅員8mの立派な道路が開通したことは、東堀線同様、区民待望の道路として大きな喜びでありました。しかし現状、中央東線で行きどまりになっていることは、せっかくの道路の利用効果が半減されていると言っても過言ではないと思います。東堀線同様に中央東線の立体交差と田中線までの接続が区民の悲願でございます。 特に最近の状況の変化は、御承知のように御所工業団地が完成し、同団地へ進出する企業は、目下、工場の建設が進められており、早いところは既に事業が開始されております。これらの企業としても、当然、田中線への開通が望まれるところであり、また以前から団地近くへ進出している沖電線も強く田中線への開通を希望している現状であります。 中央東線の塚間踏切から横河川までの1.8㎞の単線高架の問題がいよいよ具体化されましたが、横河川以東の問題も、現状のように袋小路的な道路では、おいおい考えなければならないと思います。JRとの折衝も当然あろうかと思います。しかし、東堀区民として岡部田線の中央東線の立体交差と田中線までの接続の要望は非常に強いものがありますので、どのように進められるかお伺いいたします。 もう1点は、県道下辰線から精密工業試験場を経て片間町線を結んでいる市道長地88号線であります。県道下辰線からこの道路のほぼ中間の株式会社諏訪食糧までの間は幅員も広い道路であります。しかし、諏訪食糧から約80mは幅員が狭く、迂回しており、あの道路を通るたびに何とかならないものかと思っており、多くの市民も不思議がっております。この一部区間を除けば、前後は幅員も広く立派な道路となっており、この中くびの地点の改良について市として対応されたと思いますが、拡幅の見通し等についてお伺いいたします。 4番、長野冬季オリンピックに関連して。 1998年冬のオリンピックが長野に決定されたことは、県民の一人として大変喜ばしいことであります。しかし、オリンピックは国際的なイベントの一つであり、それにふさわしい競技会場、選手、役員の宿泊施設、高速交通網の整備、あるいは都市環境の整備等、大きな課題を抱えており、この解決には巨額な経費を必要とするものと思います。幸いにして、新聞等の報道によれば、長野オリンピックについて国としても特に財政面においても強力にバックアップすると言われております。 しかし、こうした点について両手を挙げて喜んでばかりはいられない部分があります。御承知のように、長野県は県域も広く、しかも北から南まで長く、かつては分県論まで起こったこともありました。そこで、今後オリンピックまでの数年間にわたって、国や県の財源がオリンピックのためという名のもとに北信地域に偏らないかという懸念があるわけであります。例えば、国あたりでは長野県へはオリンピックのためにこんなにも金をかけている、他県との均衡もあり、これ以上他の補助はつけられないというようなことで、岡谷市はもちろんのこと、南信地区の整備がおくれてしまいはしないかということであります。また、オリンピックということから県の予算も北信地方に偏ったりしないかということも懸念されます。私はオリンピックに反対するものではありませんが、こうした点について市長さんはどうお考えか、お尋ねいたします。 5番、公共用地の利用について。 かつて岡谷市の6万2,000人近くあった人口が、最近は6万人を欠ける状態になってきております。また、市内の有力企業も、労働力不足や用地不足、地価等の面から、市外への流出もやむを得ない状況にあるかと思います。 一方、市内の状況においても、かつては塩嶺峠へ向かう国道20号線は、塩嶺病院から上には工場や住宅はなく、緑の峠道でありました。しかし最近では多くの企業や住宅が建設されるようになり、老人ホーム和楽荘も移転、新築となりました。岡谷市街地への住宅や工場の進出はもはや大変困難な状況にあると言えます。このような状況の中で、最近、土地の有効利用の面から、長地方面を初め土地区画整理事業の機運が高まり、このための関係者の組合等もでき、今後の成り行きと早期事業着手が待たれるところであります。 そこでお尋ねいたしますが、和楽荘が塩嶺病院前に移転、新築されたわけですが、旧和楽荘の土地は今後市としてどのように計画されているでしょうか。和楽荘の新築計画が出されたとき、既に和楽荘の土地利用計画というものが立てられていて当然と思いますので、住宅地、工場用地、あるいはその他の公共用地等、大まかで結構でありますのでお願いいたします。 なお、北側の山林ともあわせて考えていけば、相当の面積・用地が確保できると思いますが、いかがでしょうか。 もう1点は旧清掃工場跡地についてであります。隣接する場所に新しい清掃工場が完成し、旧清掃工場については取り壊すことと思っておりましたが、当時、起債の残があるというようなことから現在まで来ております。しかし、やまびこ公園を訪れる多くの市民はもとより、自然との景観上の問題、また特に夜間における防犯上の面からも、現状のままでよいとはとても思われません。早急に取り壊し整備して、やまびこ公園の駐車場等に利用すべきと思いますが、市のお考えをお伺いいたします。 以上、壇上からの質問を終わり、あとは自席にてお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 花岡三郎君の質問に対する答弁を逐次求めます。 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 1番の市民の健康管理につきましてですけれども、健康管理に関する意識だとか、あるいはがん、その他につきまして市民の皆様はどのようにお考えになっているか。また、市に対して何か御要望があるかどうかというようなことを中心にいたしまして、過日、健康管理の実態調査と、そして今お話しありましたようにアンケート調査を実施いたしました。 健康管理の実態調査の方につきましては19歳以上の全市民を対象にいたしましたし、アンケートの方は19歳以上の1,000人を無作為抽出により調査を実施したわけでありますが、非常に多くの量と、それから多様な調査内容でありまして、まとめるに相当の日数を要し、現在、集計中でございますので、御了承いただきたいと思います。 それから、福祉課と保健衛生課とのかかわりというお話でございますけれども、私どもの方は保健婦を持っております保健衛生課のサイドで申し上げますと、福祉課におきまして毎年7月1日現在における寝たきり老人の調査を行うわけでありまして、その調査結果が老人台帳に登録されるわけであります。登録されますと、地区担当の保健婦が家庭訪問を実施いたしまして、その結果、必要なものにつきましては、福祉課と十分な連絡をとりながら、例えばベッドが必要かどうかとか、あるいは入浴車を希望するかどうかというふうなことの福祉制度の活用ができないかどうか検討をするなど、福祉課と十分な連携をとりながら進めているわけであります。 また、ホームヘルパーがかかわっているケース等につきましては、情報交換をし、必要時、同伴訪問等実施しておりますので、そんなことで福祉課とは常に密接な連携を図っているところでございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林 泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 数点、私の方からお答え申し上げますが、いずれも考え方は既にもう明らかにいたしてある内容ですが、スケート場の問題については、県営リンクの建設の可否が明確になるまで、岡谷市としては県営リンク招致の問題で取り組んでいる姿勢には今でも変わっておりません。 それから、どこもみんなそうですけれども、スケート場はよほど複合施設との兼ね合いをやらなければ、当初計画から収支の採算は全く合いません。したがって、つぎ込む管理費をどれだけの範囲でとどめられるかが問題になることでありまして、スケート場についてはどこもが大変苦労されている問題で、県営リンク構想の問題が出てきているのも、原因の一端はそこにあるわけです。 それから、冬季オリンピックの問題に関しましては、知事さんがもう記者会見で幾度も申されているように、オリンピックが行われる開催都市にのみ予算の集中がなされるようなことのないように、県内のバランスをとった予算執行をすると言われていますから、それを私は信じるべきだと思っております。私たちのまちも、オリンピックのある、なしはともかくとして、大きなプロジェクトを抱えて、県の支援措置をもらいながらこの事業を進めていくことになるわけでありますから、オリンピックを理由にしてそうした既成の事業を全く採択をしないと言えば、これは話は別ですけれども、今のところは、東線の連続高架化の問題も含め、岡谷市としては将来のまちづくりに対して、オリンピックが決まったことによって予算を削られたという事実は今のところはありません。したがって、各市町村もそれぞれのまちの計画に従って努力がなされていくことに相なろうかと思っておりますから、その辺のところで、私ども岡谷市としてはそのことに取り立てて議論しなければいけない内容はないというふうに思っております。 それから、旧和楽荘の跡については、もう前に今井友吉議員さんと林 光一議員さんの御質問のときにお答えしてありますように、人口増対策を踏まえた宅地造成で進めていきたい。やり方は公共主導でやるか民間の協力を得てやるか、それらはまだ今後の問題であるということで、お答えを申し上げてあるとおりです。 それから、清掃工場の方の取り壊しにつきましては、今現在、公園や市の一部の資材をあの中で管理しております。したがって、当面、重宝に使わせていただいていますけれども、取り壊し等に関しましては、早急に取り壊わさなければいけないような状況には私はないと思っておりますが、いずれこの旧清掃工場の取り壊しはしなければなりません。 その利用に関してもお答え申し上げてありますように、今の新しい清掃工場が老朽化したときには、今度はこっちへつくらなければいけませんから、あの用地が他のものに使えるものでもありません。そして、清掃工場の建てかえ用地としての確保でありますから、今のところは危険な状態がない限りは、緊急を要する状況にはないと思っております。その辺のところはよく、施設管理の面で調査をしながら、景観上の問題としては取り壊わすにこしたことはありませんが、しかしあの施設利用の面では、一部そんなことで利用が可能であるという点で、時期等の問題について十分検討していかなければならないだろう、そのように思っております。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 齋藤保人君 登壇〕 ◎教育長(齋藤保人君) 市民の健康管理、特に小・中学校の栄養指導についてお答えをいたしたいと思います。 議員さんが御指摘のように、現在、小・中学生の一部に高血圧、糖尿病等のおそれ、または要注意というような子供が見られるようになりました。この問題につきましては真剣に取り組まなければならない問題と考えております。学校では具体的には身体検査の中で、肥満度調査、血圧検査、尿検査等を通じて、疾病を持つ子供については、養護教諭、栄養士が、特に子供やその父兄に個別指導を行っております。これは個々面接の形や、または文書等で指導をいたしておりますのが実態でございます。 また、学校給食の献立表につきましては、半月ごとに各家庭に配布し、季節ごとの留意事項や健康についての注意等もその中に折り込みまして、周知徹底をするよう努力いたしているところでございます。 さらに、小・中学校におきましては、家庭科の授業でも栄養について、男女共習の形で保健学習を進めております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。         〔建設部長 新居 靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 3番の道路問題で3点御質問いただきましたので、順を追ってお答え申し上げたいと思います。 最初に東堀線についてお答えしたいと思いますが、議員さんにも御指摘いただいていますように、都市計画道路東堀線については、事業認可の期間としますれば平成7年までの6カ年になっております。この延長の中には、主として住宅でございますが、20軒をちょっと切りますが、家屋移転等がございます。したがって、これらの事業期間の中では、当然、事業費の確保ということは大事なことでございますが、今まで住みなれた皆さん方の家屋移転に対する計画だとか、それに伴うところの代替地というものも相まっていかなくちゃなりません。いずれこれらを解決する中で、地権者の協力をいただく中で、当初計画の中で精いっぱい努力をしてまいりたいと思っております。 それから、岡部田線でお答えしたいと思いますが、議員さんからは岡部田線の問題のみに御質問いただいているわけですが、少しこの機会をお借りする中で、岡部田線を中心として、あの辺全体の道路計画なり道路形態というものもお話を申し上げたいと思っております。まず長地・鎌倉線、これは沖電線から京セラの方を通って参るものですが、この長地・鎌倉線と、それから現在の拡幅改良してあるところの岡部田線、これとは全く整合がとれておりません。いわゆるあの角からまだ約20数m寄っているわけでございますが、したがって岡部田線は8m、長地・鎌倉線は12mということになっておりますが、これは国道までの間ですが、当然これらの整合をとってまいらなくちゃいけないだろうと思っております。また、とるということになれば、今の8mより、都計道にあわせてまいりますから広くしていかなきゃいけないと思っております。 それから、その先線、今度は国道20号へ当たるわけですが、これも国道20号の右折レーンをつくっていかないと、近隣のまちの交差部分と全く同じ現象が出てしまえば交通渋滞になるということで、右折レーンをとるということで、やはりこれも10数軒から、縦線まで入れますと20戸くらいの家屋の協力をいただかなきゃいけない。いずれにしろこれを、岡部田線だけはこっち、国道20号はこっちというようなわけにはいかないと思っております。 それから次に、今度は若宮線、これは沖電線の南側と申しますか、こちらは下諏訪・辰野線の平林医院さんのところから入っている道路ですが、これは全くまだ事業化してございません。これらとの整合をとる。特に、完成した東堀線から、いわゆる長地・鎌倉線を部分的にどうするかという、これが交通動線の流れになりますから、ここの辺もとってまいらなくちゃいけないだろうと思っております。 それから、問題は岡部田線から下、田中線までですが、これは都市計画決定はしてございません。また、その中に、先ほど御指摘のようにJRの複線化の問題がございます。したがって岡部田ボックスという問題も、ボックスだけが一人歩きするというわけにはいかないわけでございまして、JRの複線化計画とあわせる中で、これらのものと一体でいかなくちゃいけないだろう。 それから、沖田の中の区画整理、農地としての区画整理ですが、幹線はあれは6mになっております。その先線は田中線まで、どうやらこうやら軽自動車が通るだけという形で、出口のない道路になっております。今申し上げましたこれらの縦の幹線、横の幹線、これらを総合的に検討し、進めていかなくちゃいけないだろうと。したがいまして、これらの考え方、進め方について、近いうちに区ともお話をする中で対応してまいりたいと思っておりますが、まだまだ具体的に、いつからどうだというところまでは突っ込みはまだいかないかと思いますが、考え方とすれば、東堀区とも十分お話をさせていただきたいと思っております。 それから、最後に88号線ですが、今までの経過という御指摘もあったものですから、2つに分けてちょっと申し上げたいと思います。 下辰線から精密工試のところですが、工場内道路ということで、これは昭和44年に完成しております。それから、88号線の今度は上の方は、保健所との絡みもございまして昭和51年に対応してきております。それから、御指摘のところについては昭和48年に3m50㎝程度で拡幅はしてございますが、ごらんいただきますようにクランクにもなってい、その後の車社会の中で、私どもも心配している道路ですが、特にここにつきましては、何としても地権者の御協力がいただけないとにっちもさっちもいかないところでございます。したがって、また区の方にもお力をちょうだいする中で、十分に検討を深めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 花岡三郎君、2回目の質問を許します。 ◆21番(花岡三郎君) 21番 花岡です。 それぞれ答弁をいただきましたが、2回目の質問をさせていただきます。 1番の市民の健康管理について、これは部長の方から答弁がありました。それで、これからは高齢化社会を迎えて、避けて通ることはできません。このことは高齢者にとっても、また負担する若い人にとっても大きな問題となってまいります。そして新聞等によれば、今後、ぼけ、痴呆、寝たきり老人の人口はますます増加すると言われています。 このような状況の中で、市民一人一人が健康に関心を持つことが必要で、行政としても、市民に対する健康事業、保健婦の指導、ヘルパー等がますます必要となってくると思います。病気になってから医療費を負担することも必要ですが、病気にならない予防事業の施策が必要だと考えます。先ほども、保健衛生課と福祉課との関係は十分に連携をとっておるというようなお話もありましたけれども、この問題についての具体的な計画がもしありましたら、お伺いをしたいと思います。 それから、小・中学生の栄養指導については、今、教育長さんの方から十分な答弁をいただきましたので、なおひとつまた、これからの小・中学生の問題も非常に重要だと思いますので、一層の御指導をお願いしたいと思います。これは要望しておきます。 それから、スケート場の建設については、市長さんから御答弁をいただきましたけれども、これは県営のことが明確になるまではというようなお話でありました。そして、経営等については、よほどの複合計画がなければ経営が困難だというようなお話がありました。 そこで、現時点では県営についてのことがまだ明確になっていないということですが、市長さんは、県営でできない場合は市営としてやるということも言われましたし、また民間活力を導入してもやるというようなことも検討をしているというようなことも言われたことがありますが、そうすると現時点としての作業はどう進めておられるのかお伺いをしたいと思います。 それから、3番の道路問題について。これは東堀線のことにつきましては以前にも質問をしましたので、計画の細部としての家屋の補償移転、また道路敷地としての換地の問題等についても答弁をいただいておりました。それで、平成7年をもって一応完成したいということも、前にもちょっとお聞きはしたんですけれども、その後、大分年数もたっておりますのでお聞きをしたわけですが、この問題については非常に要望も強いわけですので、一日も早く県道下辰線までの完成を強く要望しておきます。 それから、岡部田線につきましては、今、部長の方からいろいろ岡部田線との関連についてのお話をしてもらいましたが、これはいろいろの問題の整合をとらなきゃいけないということの説明であったと思います。塚間踏切から横河川の間の立交が、これは当然優先されることはわかりますけれども、先ほどもお話ししましたように、岡部田線の、あのせっかくできた立派な道路が袋小路のような状態では、どう考えてももったいないというように思っております。そこで、これは市長さんの政治力で何とか立体交差と田中線への接続の早まることを期待して、これも要望しておきます。 それから長地88号線については、その経過について、今、説明があったわけです。特に地権者の協力を得て検討を深めていきたいということでありますが、区としても改良については協力して、何とかしてもらいたいという希望と、区の建設委員会としても市の方針が立てば、それに沿って積極的にやりたいという意向を持っております。ひとつ拡幅改良ができるように、計画を立てていただいて、そしてまた、区並びに建設委員会、また私どももこの問題については協力を申し上げて、あの道路の改良についてはできるだけ早くやってもらいたいというように思うわけであります。 それで、今言われましたように、確かに道路の問題、あるいはほかの開発の問題等にいたしましても、地権者の協力と理解が得られなければ、これは到底できないということも、私も十分に承知をいたしております。まず、この地権者の協力、理解を得るということが一番大事な問題だというように思っておりますので、そのようにひとつ進めていただきたいと思います。 それから、4番の長野冬季オリンピックにつきましては、これは予算が偏らないように、市長さんは信じていると。そして、昨今のところ、東線の立交を初め各市町村も計画の変更はないと思うというようなお話がありましたけれども、これは岡谷市としても都市基盤整備事業を初めとして大きな事業をこれから抱えておるわけですので、こうしたことについての市長さんの考えをもう一度お伺いをしたいと思います。 それから、公共用地の利用については、和楽荘の跡地については、人口増問題等を踏まえての住宅用地として利用したいというお話でありました。これはそういうことになると大変結構なことだと思いますので、早急に計画を立てて、対応を要望したいと思います。 それから、旧清掃工場跡地の利用についても、取り壊しについては、今、市の材料置き場等で管理をしているというようなお話でありましたが、夜間等のことを考えると、やはり危険が伴うのではないかというように思います。この問題についてもひとつ検討をされまして、そしてなるべく早く取り壊しをしていただいて、処理をして、跡地利用についても考えていただきたいというように要望しておきます。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 花岡三郎君の再質問に対する答弁を求めます。 民生部長。 ◎民生部長(手塚文武君) 病気にならないため予防事業が必要だとおっしゃられたわけですが、まさにそのとおりでありまして、岡谷市としてはことしから新規の事業として、ヘルスパイオニアタウン事業、国の指定をいただきまして、この事業を実施しているわけであります。 現在行っている主な事業を少し申し上げますと、保健センターにおきましては、健康教室あるいは栄養教室、これは保健食だとか長寿食等の指導をしているわけですけれども、そのほかエアロビクスの初心者教室等を随時行っておりますし、また各地区ごとに実施している事業としては生き生き保健学級というのがありまして、この中には食生活の改善、栄養教室等も含まれております。さらに、各地区が合同で講演会等を開きまして、ぼけ予防等の講演会、あるいは腰痛体操等も含めて精力的にやっていただいておりますし、さらに各地区におきましては健康体操教室、これはエアロビクスでございますけれども、これも最近、会員というか、エアロビクスをやる人たちが非常にふえてまいっておりますし、さらには歩け歩け運動も相当各地区に定着いたしまして、輪が広がっているわけであります。そうしたものが一連の保健づくり事業、予防事業として効果を上げているわけであります。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。 ◎福祉部長(中島英光君) 1番目の健康管理のところで、保健と福祉の連携でございますが、高齢者あるいは障害者につきましては、保健、福祉、医療の関係者によりますところの高齢者サービス調整チームによりまして、処遇検討あるいは対応の検討、情報交換、調整等を行って進めているところでございます。
    ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) スケート場の問題については、先ほどお答え申し上げましたように、県営リンクを基本にして、その回答に基づいて、今後のスケート場の建設計画はもう一度そこで見直すことになるかと思っております。 それから、冬季オリンピックに関する事業につきましては、御指摘いただくように、知事さんは、五輪の効果が全県に及ぼすよう努力してやられるということでありますから、岡谷市としての立場では、自分のまちの将来構想に従っての事業を速やかに遂行していくことによって、プラス、オリンピックの波及効果をその中に吸収していくような努力で、それに取り組んでいくことが望ましいというふうに思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 花岡三郎君、3回目の質問を許します。 ◆21番(花岡三郎君) 21番 花岡です。 1番の市民の健康管理については、今、民生、それから福祉の両部長から、いろいろと事業の計画等についてお聞きをいたしました。いろいろの大変な事業を計画されているようでして、これを一生懸命やっていただきたい。 それで、福祉は身障者の福祉とか母子福祉、生活保護、老人などいろいろあると思いますけれども、老人福祉はこれから大きなウエートを占めることが予想されます。そして老人の最も大きな関心は、年金等の経済的なことではなく、病気になったとき、あるいは一人暮らしになったときのことに関心が強いというように思われます。こうしたときに、行政サイドで福祉と保健というものが連携がとれていないと、真の福祉は望めないというように思うわけですが、今お話をお聞きいたしますと、十分に連携をとってやっておるというような答弁でありましたので、これからまた市民アンケートの結果も出てくると思いますし、市民の健康と福祉の面でこれを十分に生かされるように要望をして、この問題は終わります。 それから、冬季オリンピックの問題も、今、市長さんの答弁がありまして、わかりました。どうも考えますと、何か偏りはしないかというような心配もあるわけですが、岡谷市も特にこの問題については、また市長さんの政治力によって、予算等の問題について解決をしていただきたいというように思います。 以上で3回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 花岡三郎君の一般質問を終了いたします。         ----------------- ○議長(片倉久三君) 本日はこれまでとし、延会いたします。         午後5時00分 延会...