松本市議会 > 2016-06-29 >
06月29日-05号

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  1. 松本市議会 2016-06-29
    06月29日-05号


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    平成28年  6月 定例会---------------------------------------          平成28年松本市議会6月定例会会議録                 第5号---------------------------------------            平成28年6月29日 (水曜日)---------------------------------------               議事日程(第5号)                      平成28年6月29日 午後1時開議 第1 委員長審査報告(議案第1号から第16号まで、報第1号及び請願第2号から第4号まで) 第2 議案第17号 副市長の選任について      第18号 教育委員会委員の任命について 第3 議第2号 TPP交渉に関する意見書     第3号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書     ------------------------------出席議員(31名)      1番  今井ゆうすけ        2番  勝野智行      3番  青木 崇          5番  若林真一      6番  川久保文良         7番  吉村幸代      8番  井口司朗          9番  上條美智子     10番  田口輝子         11番  中島昌子     12番  村上幸雄         13番  上條 温     14番  小林あや         15番  上條俊道     16番  犬飼信雄         17番  小林弘明     18番  阿部功祐         19番  澤田佐久子     20番  宮坂郁生         21番  忠地義光     22番  芝山 稔         23番  犬飼明美     24番  柿澤 潔         25番  宮下正夫     26番  青木豊子         27番  近藤晴彦     28番  南山国彦         29番  草間錦也     30番  太田更三         31番  大久保真一     32番  池田国昭     ------------------------------説明のため出席した者  市長        菅谷 昭   副市長       坪田明男  総務部長      福嶋良晶   政策部長      矢久保 学  財政部長      島村 晃   危機管理部長    嵯峨宏一  地域づくり部長   宮川雅行   文化スポーツ部長  寺沢和男  環境部長      土屋雄一   健康福祉部長    丸山貴史  こども部長     伊佐治裕子  農林部長      塩原資史  商工観光部長    川上正彦   健康産業・企業立地担当部長                             平尾 勇  建設部長      小出光男   城下町整備本部長  浅川正章  上下水道局長    横内悦夫   病院局長      斉川久誉  教育長       赤羽郁夫   教育部長      守屋千秋  行政管理課長    樋口 浩   行政管理課法制担当課長                             小西敏章  秘書課長      羽田野雅司  政策課長      横内俊哉  財政課長      高野一司     ------------------------------事務局職員出席者  事務局長      麻原恒太郎  事務局次長     小林伸一  次長補佐兼議会担当係長      主査        住吉真治            逸見和行  主査        金井真澄   主任        高橋千恵子  主任        永原浩希     ------------------------------               本日の会議に付した事件 議事日程(第5号)記載事件のとおり     ------------------------------                                午後1時開議 ○議長(犬飼信雄) 現在までの出席議員は31名でありますので、定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。 最初に、報告事項を申し上げます。 市長より議案が2件提出されております。 お手元にご配付申し上げてあるとおりであります。 本日の議事は、日程第5号をもって進めます。     ------------------------------ △日程第1 委員長審査報告 ○議長(犬飼信雄) 日程第1 議案第1号から第16号まで、報第1号及び請願第2号から第4号までの以上20件を一括議題として、委員長の報告を求めます。 最初に、経済地域委員長 小林あや議員。 ◆経済地域委員長(小林あや) 〔登壇〕 経済地域委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託されました議案3件、請願1件について審査を行いました。 初めに、議案第15号 市有財産の処分について(新松本工業団地用地)について申し上げます。 これは、新松本工業団地3号街区の一部について、株式会社信越リードに処分面積2,500平方メートルを7,672万5,000円で、また、ケンマージャパン株式会社に処分面積1,298.22平方メートルを3,943万9,923円でそれぞれ分譲するもので、今回の分譲により分譲済み面積の割合は全体の44.48%となるものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 続いて、補正予算議案について申し上げます。 初めに、議案第9号 平成28年度松本市一般会計補正予算(第1号)中、当委員会関係について申し上げます。 今回の補正は、市長選挙後、政策判断を必要とする新規事業や、国・県の補助事業の内示及び決定に伴う経費を計上するものであり、主なものは、松本産農産物の優位性の周知や販路拡大のために、成分分析や科学的根拠の収集・評価など、機能性表示の取得に向けた総合的なコーディネート業務委託料や、松本を舞台とした映画「orange」のアニメーション化に合わせ、新映像技術(AR)を活用した観光宣伝事業委託料、さらには、国の地方創生推進交付金を取り込み、コワーキングスペースを活用し、子育てなどにより離職中の女性の人材育成や就労支援を行う経費などであり、異議なく可決すべきものと決しました。 審査における主な意見等について申し上げます。 初めに、農林部関係では、野菜の機能性による販売促進事業に関連して、松本一本ねぎなどについて行政としてもしっかり支援をし、早目に機能性表示ができるよう取り組んでほしいとの要望や、大消費地農産物トップセールス事業において、戦略的に取り組んでほしいなどの要望がありました。 次に、商工観光部関係では、8月の1カ月間運行する、JAL松本・大阪便と連動した松本・上田間直行バスの平日運行に当たり、当初の土日祝日運行1便当たりの乗車目標数について質疑があり、理事者からは1便当たり3人の当初目標に対し、直近では4人と目標を達成してはいるものの、引き続き運航会社と連携した旅行商品の提供や、松本、上田両市内の施設割引導入の検討など、さらなる利用者の増加に努めていきたいとの答弁がありました。 次に、議案第12号 平成28年度松本市奈川観光施設事業特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。 今回の補正は、営業開始から30年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいる野麦峠スキー場の第5ペアリフトや第7スカイライナーレストハウス樹海の改修経費を計上するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 委員からは、今後の施設全体の改修計画についての質疑があり、理事者からは、リフトなど施設の安全対策を第一に、選択と集中により年次計画に基づき改修を行い、来場者数の増加に結びつけていきたいとの答弁がありました。 最後に、請願第3号 全国一律最低賃金制の実現を求める意見書を政府に送付する請願書について申し上げます。 本請願は、全国一律最低賃金制度を確立するために、最低賃金法の改正を求めるものであります。 委員からは、年間所得200万円以下の労働者がふえている現状において、請願の趣旨は妥当であるとの賛成意見が出されました。 一方、賛同できないとする立場の委員からは、最低賃金を引き上げる方向性には賛同するが、国による経済対策の効果が十分に地方へ波及していない中、中小企業が1,000円の最低賃金を支払うことは負担が大きく、まずは地域別最低賃金で800円の実現を目指していくべきではないかなどの意見が出されました。 以上の議論を踏まえ、起立採決を行った結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 以上を申し上げ、経済地域委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 次に、建設環境委員長 上條美智子議員。 ◆建設環境委員長上條美智子) 〔登壇〕 建設環境委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託されました議案7件について審査を行いました。 初めに、議案第6号 松本市都市公園条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、里山辺地区で施行している松本市新井北土地区画整理事業に伴い、市内161カ所目の都市公園として新井公園を新設するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第7号 松本市営住宅条例の一部を改正する条例について申し上げます。 この条例は、子育て世帯支援のため、入居収入基準を緩和している市営住宅入居者の範囲を拡大するもので、同居者に小学校就学の始期に達するまでの者がいる場合から、同居者に15歳に達する日以後の3月31日までの間にある者がいる場合に改正するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第9号 平成28年度松本市一般会計補正予算(第1号)中、当委員会関係について申し上げます。 主な内容としては、平成27年度に策定した松本市生物多様性地域戦略に基づき、市民参加型生物調査及びゴマシジミの保護回復に向けた調査を実施するため、報償費等を追加するもの、上高地徳沢・横尾地区間の商用電源、光ファイバーケーブル敷設及び管理用道路整備に伴う調査を行うための委託料を追加するもの、流通や市民生活に重要な幹線道路をより心地よく、より使いやすくするため、舗装補修だけでなく、植栽、歩道、道路附属施設などを総合的に整備する工事請負費を追加するものなどであり、一部委員から内環状北線整備事業に反対する立場から本補正予算に賛成できない旨の発言があり、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第10号 平成28年度松本市霊園特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。 内容は、多様化する墓地需要に対応するため、中山霊園の展望台跡地北側シンボルツリーを植樹し、個別埋葬する合葬式墳墓として(仮称)樹木墓地を整備するため、設計委託料等関連事業費を追加するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 委員からは、既存の墓地という考えにとらわれず、新たな松本市の魅力と捉えて事業を推進すること、市民の意見を反映したシンボルツリーを選定することについて要望がありました。 次に、議案第13号 市有財産の取得について申し上げます。 これは、松本都市計画道路3・2・12号内環状北線整備のため、新たに交渉の調った用地を取得するものであります。今回の取得面積は310.12平方メートル、取得金額は2,502万6,684円であり、用地取得する全体面積に対する進捗率は、今回の取得により約52%となります。 一部委員から、事業に反対する立場からの発言がありましたので、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第14号 市有財産の取得について申し上げます。 これは、市道の路面清掃業務に当たり、作業効率の向上と車両維持管理費の軽減を図るため、老朽化した路面清掃車の1台を更新するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第16号 市道の認定についてでありますが、認定8路線全てが開発行為に伴うものであり、現地調査を実施し、慎重に審査を行った結果、いずれも妥当なものであると認め、異議なく可決すべきものと決しました。 以上を申し上げ、建設環境委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 次に、教育民生委員長 中島昌子議員。 ◆教育民生委員長(中島昌子) 〔登壇〕 教育民生委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託されました議案6件及び請願2件について審査を行いました。 初めに、議案第3号 松本市介護老人保健施設条例の一部を改正する条例について申し上げます。 これは、城山老人介護保険施設に係る指定管理者の更新に伴い、指定管理者経営意欲増進を図るため、委託料方式から利用料金制に変更するものです。 一部委員から、福祉、医療分野の施設に利用料金制を導入することについては慎重になるべきであり、可否を保留したいとの意見がありましたが、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第4号 松本市老人福祉センター条例の一部を改正する条例については、老朽化等によるおぼけ荘の廃止に伴い、所要の改正をするものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第5号 松本市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は、医療の高度化や高齢化の進展による保険給付費の増加、また被保険者数の減少による保険税収入の減少で、国民健康保険財政が悪化しており、現行税率のままでは単年度当たり14億5,880万円の歳入不足が見込まれることから、松本市国民健康保険運営協議会の答申を踏まえ、一般会計から6億8,400万円の特例繰り入れを実施するとともに、保険税率を平均で13.95%引き上げるものです。 一部委員から、所得に占める保険税の割合がふえ、保険税を支払うことのできない人がふえている中、さらなる値上げには市民は耐えられないとの反対意見がありましたが、制度維持のためにはやむを得ない措置であるとの意見が大勢を占め、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 また、賛成した委員からも、より一層医療費抑制のための対策や、保険税収納率向上対策に努めるよう求める意見がありました。 続いて、補正予算議案について申し上げます。 初めに、議案第9号 平成28年度松本市一般会計補正予算(第1号)中、当委員会関係予算でありますが、これは市長公約にかかわる経費や、国・県の補助事業の内示及び決定に伴う経費で、補正措置を講じなければ事業執行上支障を来す経費を計上したもので、異議なく可決すべきものと決しました。 審査の中で、委員からは、子ども子育て包括支援センターに10月から配置される子育てコンシェルジュの勤務形態や人選などについて質疑があり、理事者からは、フルタイムでの窓口対応を中心とした業務であること、また、相談などにおいて相手の思いをしっかり受けとめられる資質を持つものを人選し、さまざまな知識を身につけてもらうとの答弁がありました。 また、基幹博物館整備事業については、市民の意見を十分に聞きながら進めてほしいとの要望がありました。 次に、議案第11号 平成28年度松本市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)についてですが、これは保険税率の引き上げを内容とする議案第5号 松本市国民健康保険税条例の一部を改正する条例に関連するもので、保険税率の引き上げに伴う予算については反対であるとの意見があり、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、専決処分議案である報第1号 平成28年度松本市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。 これは、平成27年度国民健康保険特別会計の決算における赤字相当額1億5,880万円を平成28年度国民健康保険特別会計予算から繰上充用したものであります。 一部の委員から、平成27年度の赤字相当額については、平成28年度特別会計予算からの繰上充用ではなく、平成27年度一般会計からの特例繰り入れにより補填するべきとの反対意見があり、起立採決を行った結果、賛成多数で承認すべきものと決しました。 最後に、請願について申し上げます。 初めに、請願第2号 国民健康保険税の引き下げと値上げ中止を求める請願書については、先ほど報告いたしました議案第5号と一括して審査したものであり、起立採決を行った結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。 次に、請願第4号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願書については、教育の機会均等とその維持・向上を目的とする同制度の堅持を求めるものであり、一部委員から、現状維持を求める意見書の提出には賛同しかねるとの反対意見があり、起立採決を行った結果、賛成多数で採択すべきものと決しました。 以上を申し上げ、教育民生委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 次に、総務委員長 阿部功祐議員。 ◆総務委員長(阿部功祐) 〔登壇〕 総務委員会の報告を申し上げます。 委員会は、付託案件4件につきまして審査を行いました。 最初に、議案第1号 松本市長の退職手当の特例に関する条例について申し上げます。 本案は、菅谷市長の4期目の退職手当を支給しないとするもので、審査に当たって、委員からは、退職手当を辞退する理由がないこと、また、退職手当は市長の功績に対して支払われるべきものであり、次に違う市長が退職手当をもらうことについて批判的な見方をするなど、市民感情が偏るおそれもあることから反対する旨の意見が出されたため、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 なお、議案に賛成した委員からも、次期以降へ影響が出ないような配慮が必要との意見が出されたことを申し添えます。 次に、議案第2号 松本市個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。 本案は、国や他の地方公共団体等との情報連携に伴い、市独自の個人番号の利用範囲に福祉医療費給付金に係る事務を追加するもので、一部委員から、個人番号にかかわる制度自体に反対の立場から本案に反対する旨の意見が出されたため、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 次に、議案第8号 松本市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、国家公務員の給与改定に準じ、単身赴任手当に加算できる限度額を改正するものであり、異議なく可決すべきものと決しました。 次に、議案第9号 平成28年度松本市一般会計補正予算(第1号)中、当委員会関係予算について申し上げます。 本案は、市長選挙後、初の予算編成に伴う肉づけ予算であり、政策判断を必要とする新規事業や、国・県補助事業の内示等に伴う経費で補正措置を講じなければ事業執行上支障を来す経費を中心に計上したものであります。 一部委員から、公共施設マネジメント費について賛成できない旨の意見があったため、起立採決を行った結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。 そのほか審査の中で、委員からは、ふるさとまつもと寄附金の返礼品として想定している松本伝統工芸品はどのようなものかとの質疑があり、理事者からは、松本民芸家具の椅子や藍染め、深山織など、あくまでも松本の魅力を発信するという趣旨で選定しているとの答弁がありました。 また、緊急時の連絡手段を確保するために配備する衛星携帯電話については、どのような場合に携帯するのかを整理して、確実に連絡がつくような体制を整えてほしいとの要望がありました。 以上、総務委員会の報告といたします。 ○議長(犬飼信雄) 以上をもって、委員長の報告は終わりました。 委員長の報告に対し質疑のある方の発言を求めます。 質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ないようでありますので、質疑は終結いたします。 次に、以上全案件に対し意見のある方の発言を求めます。 28番 南山国彦議員。 ◆28番(南山国彦) 〔登壇〕 日本共産党松本市議団を代表して、国民健康保険に関する議案などに絞って意見を申し上げます。 まず、議案第5号 松本市国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてです。 今回の条例改正については、この間、一般質問、議案質疑、また委員会審査を通じて問題点や課題を明らかにしてきましたが、一般会計から過去最高額の繰り入れをする、そのことはありますが、しかし、その結果としても13.95%の値上げになります。現在でも高いと言われている中での、このさらなる負担増を市民に求めることは容認できません。現状でも国民健康保険税が払えない被保険者がいて、収納率の向上が厳しいのが実態です。滞納すれば短期被保険者証、そして資格証明書が発行され、より安心して医療機関にかかれない、結果として重症化し、時として命を落とす、こんな事態にもなります。 全日本民医連というところで、加盟する636事業所で調査した結果、昨年1年間で32都道府県で63名の方が、経済的事由による手おくれで死亡という結果が出ています。そのうち約6割に当たる36人の方が、短期証や資格証を持っていました。そして、さらにそのうちの75%が、経済的困窮国民健康保険料を払えず無保険という状況となっていました。これは限られた1医療機関連合会での調査結果ですが、全国的に見れば、これはまさに氷山の一角といえる結果ではないでしょうか。どこかの自治体の問題という話で済まされることではありません。どこでも起こり得る事態となっています。 そういう中で今回の値上げは、払いたくても払えない世帯をさらにふやし、医療機関にかかりたくてもかかれない市民をふやす施策であり、収納率の低下を招くものでもあります。その結果として、受診抑制が市民の健康を害することにもつながり、市民の命や健康が一段と脅かされる、そんなことにもなります。この間松本市は、命の質を高める、そういう施策を進めてきていますが、このこととは明らかに逆行する対応と言わざるを得ません。 よって、今回の議案については賛成できるものではありません。 また、議案第11号 平成28年度国民健康保険特別会計補正予算(第2号)は、この値上げを含めた補正予算という内容でありますので、この点についても賛成はできません。 続いて、報第1号 平成28年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)は、去る5月20日に専決処分をされています。この中で繰上充用をしておりますが、赤字分を翌年度の先食いという形でとってしまう、そういうことではなく、本来であれば赤字が予想される場合は、その年度の中で赤字分を一般会計から補填すべきであり、こういった重要な事案を専決処分という形で済ましてしまうことには賛成ができません。 最後に、請願第2号 国民健康保険税の引き下げと値上げ中止を求める請願書は、まさに重い市民負担の軽減を求め、市民の切実な思いとしての値上げの中止と値下げを求めるものであり、賛成すべきものと思います。 このような今回のたび重なる負担増は、自治体だけに問題があるわけではありませんが、このままでは国民皆保険制度の崩壊にもつながります。改めて、国民健康保険制度は相互扶助ではなく社会保障制度であり、社会保障の原点として、地方自治体の本旨である住民福祉の向上のための施策が求められる、そのことを申し上げて意見といたします。 ○議長(犬飼信雄) ほかに意見はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ないようでありますので、これより採決いたします。 最初に、議案第5号 松本市国民健康保険税条例の一部を改正する条例及び議案第11号 平成28年度松本市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)の以上2件を一括して、起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第5号及び第11号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第1号 松本市長の退職手当の特例に関する条例を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第2号 松本市個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第2号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第3号 松本市介護老人保健施設条例の一部を改正する条例を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第3号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第9号 平成28年度松本市一般会計補正予算(第1号)を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立)
    ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第9号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第13号 市有財産の取得について(松本都市計画道路3・2・12号内環状北線整備事業用地)を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議案第13号は原案のとおり可決されました。 次に、報第1号 平成28年度松本市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案承認であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、報第1号は原案のとおり承認されました。 次に、請願第2号 国民健康保険税の引き下げと値上げ中止を求める請願書を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第2号について、採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第2号は不採択と決しました。 次に、請願第3号 全国一律最低賃金制の実現を求める意見書を政府に送付する請願書を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。 請願第3号について、採択することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立少数であります。 よって、請願第3号は不採択と決しました。 次に、請願第4号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願書を起立により採決いたします。 本件に対する委員長の報告は採択であります。 本案について、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、請願第4号は採択されました。 次に、議案第4号、第6号から第8号まで、第10号、第12号及び第14号から第16号までの以上9件につきましては、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、以上の案件は委員長の報告のとおり可決されました。     ------------------------------ △日程第2 議案第17号及び第18号 ○議長(犬飼信雄) 日程第2 議案第17号 副市長の選任について及び議案第18号 教育委員会委員の任命についての以上2件を一括上程いたします。 提案理由の説明を求めます。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷昭) 〔登壇〕 ただいま上程されました副市長の選任並びに教育委員会委員の任命について、ご説明申し上げます。 まず初めに、副市長の選任についてでございますが、これは坪田明男副市長の任期が、来る6月30日をもって満了となりますことから、引き続き坪田明男氏を選任しようとするものでございます。3期12年にわたり、私の市政運営を支えてきた坪田氏は、そのすぐれた識見と豊富な行政経験、卓越した手腕から得がたい人材であり、副市長として最適任者でありますことから、引き続き選任しようとするものでございます。 次に、教育委員会委員の任命についてでございます。 教育委員会委員は、昨年の12月に小林磨史委員が一身上の都合を理由に退職されましたことから1名欠員となっておりました。市長選挙がございましたことから、これまで新たな委員の任命を行わずにいたものでございますが、今定例会におきまして、山田幸江氏を任命しようとするものでございます。山田氏は安曇小中学校や芝沢小学校の学校長を歴任されるなど、長年教育現場に携わり、その豊富な経験と幅広い知識、高い識見は教育委員会委員にふさわしいものと考え、任命しようとするものでございます。 以上、ご説明申し上げましたので、よろしくご同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) ただいま市長から上程議案に対する説明がありました。 お諮りいたします。 ただいま上程になりました議案第17号及び第18号の以上2件につきましては、直ちに採決したいと思います。これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認め、採決いたします。 最初に、議案第17号 副市長の選任については、これに同意することにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、議案第17号については、これに同意することに決しました。 次に、議案第18号 教育委員会委員の任命については、これに同意することにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、議案第18号については、これに同意することに決しました。 ただいま副市長に再任されました坪田明男副市長から挨拶があります。 坪田副市長。 ◎副市長(坪田明男) 〔登壇〕 発言の機会をいただきましたので、一言ご挨拶を申し上げます。 ただいまは副市長の選任にご同意賜り、大変ありがとうございました。 引き続き、菅谷市長を補佐するという大変な重責を担うことになり、身の引き締まる思いであります。一方で、副市長の職務が長年に及ぶことにいささかのじくじたる思いを拭えないところでもあります。菅谷市長の4期目のキーワードは、マンネリ化の打破とスピード感であります。懸念されるマンネリズムは、私自身の課題としてみずからを厳しく律していかなければならないと戒めて、肝に銘じております。 今後は、政策形成と実践力にすぐれた部課長を初め、職員の協力を得ながら、微力を尽くして菅谷市政の推進に努めてまいりますので、犬飼議長初め、議員の皆様方には、改めてご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げ、ご挨拶といたします。     ------------------------------ △日程第3 議第2号及び第3号 ○議長(犬飼信雄) 日程第3 議第2号及び第3号の以上2件を一括して議題といたします。 提出者から提案理由の説明を求めます。 最初に、議第2号について、経済地域委員長 小林あや議員。 ◆経済地域委員長(小林あや) 〔登壇〕 議第2号 TPP交渉に関する意見書につきましては、経済地域委員会の総意により提出するものであります。 以下、朗読することにより趣旨の説明にかえさせていただきます。               TPP交渉に関する意見書 TPP交渉は、昨年10月に大筋合意がされ、その中で、農林水産物の約8割、重要5品目の約3割が関税撤廃されることとなりました。 政府の試算によると、「総合的なTPP関連政策大綱」に基づく政策対応を考慮してもなお、わが国の農林水産物の生産額は1,300億円から2,100億円減少する見込みであると公表されるなど、生産者は今後の農業経営の継続に対し大きな不安を抱いています。 さらには、衆議院TPP特別委員会において、交渉経過や合意内容等が議論されましたが、政府は保秘義務契約を理由に情報開示を拒み、国会承認と関連法案の審議が深まることなく、秋の臨時国会に持ち越され、TPPに対する国民の不安や懸念は増すばかりです。 したがって、国におかれては、下記の事項を実現されるよう強く要望します。                    記1 国民のTPPに対する不安や懸念が払拭されるよう、TPP特別委員会等におけるTPP協定承認案及びTPP関連法案の審議にあたっては、大筋合意の内容や影響、国会決議との整合性等について、十分な情報開示と明確な説明を行うこと。2 生産者が安心して営農継続できるよう、将来を見据えた、中長期的な農業政策の確立に向けた国会審議を行うこと。 よって、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 以上でありますので、よろしくご賛同いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) 次に、議第3号について、7番 吉村幸代議員。 ◆7番(吉村幸代) 〔登壇〕 議第3号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書につきましては、教育民生委員有志7人により提出するものであります。 以下、朗読することにより趣旨の説明にかえさせていただきます。          義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書 義務教育費国庫負担制度は、国が必要な経費を負担することにより、義務教育の機会均等とその水準の維持向上を図るための制度として、これまで大きな役割を果たしてきたところです。 しかし、昭和60年から政府は国の財政状況を理由として、これまでに次々と対象項目を外し、一般財源化してきました。また、平成18年「三位一体」改革の議論の中で、義務教育費国庫負担制度は堅持されたものの、費用の負担割合について2分の1から3分の1に引き下げられ、地方財政を圧迫する状況が続いています。今のままでは、財政規模の小さな県では十分な教育条件整備ができず、教育の地域格差の拡大が懸念される事態にすらなっています。 したがって、国におかれては、平成29年度予算編成において、教育の機会均等とその水準の維持向上を図るために必要不可欠な義務教育費国庫負担制度を堅持するよう強く要望します。 よって、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。 以上でありますので、よろしくご賛同いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(犬飼信雄) お諮りいたします。 ただいま趣旨説明がなされました意見書案、議第2号及び第3号の以上2件につきましては、質疑及び委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、ただいまの意見書案は質疑及び委員会付託を省略することに決しました。 次に、意見のある方の発言を求めます。 意見はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ないようでありますので、これより採決いたします。 最初に、議第3号 義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書につきまして、起立により採決いたします。 本案について、可決することに賛成の皆さんの起立を求めます。     (賛成者起立) ○議長(犬飼信雄) 起立多数であります。 よって、議第3号は原案のとおり可決されました。 次に、議第2号 TPP交渉に関する意見書につきまして、原案のとおり決することにご異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(犬飼信雄) ご異議なしと認めます。 よって、議第2号は、原案のとおり可決されました。 ただいま可決されました意見書につきましては、直ちに国会及び関係行政庁に対し、提出の手続をとることといたしますので、ご了承願います。 以上をもって、今期定例会に付議された案件は全て議了いたしました。 この際、市長から挨拶があります。 菅谷市長。 ◎市長(菅谷昭) 〔登壇〕 発言の機会をいただきましたので、閉会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げます。 去る6月13日に開会されました今期定例会も、本日をもちまして閉会となるわけでございますが、議員の皆様方におかれましては17日間に及ぶ会期中熱心にご審議を賜り、それぞれ原案どおり決定をいただきましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。 本会議等におきまして、議員の皆様からいただきました市政各般にわたる貴重なご意見、ご提言につきましても、今後、十分研究並びに検討をさせていただき、鋭意その実行、実現に努めてまいります。あわせまして、懸案となっております事項につきましても、引き続き全力を挙げて取り組んでまいります。 また先ほどは、副市長の選任並びに教育委員会委員の任命にご同意いただき、まことにありがとうございました。改めて厚く御礼を申し上げます。 一般質問の際にもお答えいたしましたとおり、私は4期目の市政運営に当たりましては、経済の好循環の創出など、新たな5つの重点目標の実現に向けた施策を滞ることなく速やかに進め、成熟型社会の都市モデルである健康寿命延伸都市・松本の総仕上げをしてまいる所存でございますので、議員の皆様におかれましても、一層のお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。 さて、7月27日から30日まで札幌市において、第17回世界冬の都市市長会議が開催されます。議員の皆様ご承知のとおり、この会議は松本市を含む10カ国21都市で構成され、平成24年8月に入会いたしました松本市にとりましては、前回平成26年1月に韓国の華川郡で開催されました会議に初めて出席して以来、2回目の参加となります。 会議では、寒さ厳しい冬を都市の資源や財産として捉え、冬の都市における地球環境問題を主要な議題とし、各都市における環境保全の取り組みなど、冬の都市のまちづくりについて、各都市の市長みずからが取り組み事例を紹介し、意見交換が行われる予定であります。 これまで松本市が、国に先駆け取り組んでまいりました食品ロス削減の取り組みを、冬の都市における環境に配慮した持続可能なまちづくりのテーマのもと、紹介してまいる所存であります。本定例会開会の際の提案説明でも申し上げましたとおり、松本市の食品ロス削減の取り組みは、先進的な事例として国の白書に掲載されるとともに、テレビ、新聞紙上でも取り上げられたことから、全国の多くの自治体から問い合わせもいただいているところでございます。今回の冬の都市市長会議を通じて、過日富山市で開催されましたG7環境大臣会議でも取り上げられましたように、世界的な課題でもある食品ロスに対する松本市の取り組みを世界に発信してまいりたいと考えております。 結びに当たりまして、議員の皆様におかれましては時節柄健康には十分ご留意をいただき、あわせまして、松本市政発展のため一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、今期定例会の閉会のご挨拶といたします。長い間ありがとうございました。 ○議長(犬飼信雄) これをもって本日の会議を閉じ、6月定例会を閉会いたします。 お疲れさまでした。                              午後1時55分閉議                              午後1時55分閉会---------------------------------------地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  平成28年6月29日                     松本市議会議長    犬飼信雄                     松本市議会副議長   近藤晴彦                     松本市議会議員    草間錦也                         同      太田更三                         同      大久保真一...