平成17年 2月
定例会--------------------------------------- 平成17年松本市議会2月定例会会議録 第1
号--------------------------------------- 平成17年松本市議会2月定例会が2月28日午前10時 松本市議事堂に招集された。
--------------------------------------- 平成17年2月28日(月曜日
)--------------------------------------- 議事日程(第1号) 平成17年2月28日 午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 会期の決定 第3 議案第1号 松本市市税条例の一部を改正する条例 第2号 松本市墓地等の経営の許可等に関する条例の一部を改正する条例 第3号
松本都市計画事業土地区画整理事業施行条例の一部を改正する条例 第4号 工事請負契約の締結について(松本市旧ごみ焼却施設解体工事) 第5号 松本市四賀会館条例 第6号 松本市営バス条例 第7号 松本市
安曇電源立地地域対策基金条例 第8号 松本市
安曇難視聴地域対策基金条例 第9号 松本市
奈川有線テレビジョン受信施設条例 第10号 松本市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例 第11号 四賀村、安曇村、奈川村及び梓川村の編入に伴う松本市市税条例の適用の経過措置に関する条例 第12号 松本市長期継続契約とする契約を定める条例 第13号 松本市簡易水道等改良基金条例 第14号 松本市四賀地域排水施設条例 第15号 松本市四賀戸別合併処理浄化槽の整備に関する条例 第16号 松本市社会就労センター条例 第17号 松本市安曇育成館条例 第18号 松本市老人憩の家条例 第19号 松本市
奈川生きがい増進センター条例 第20号 松本市老人集会施設条例 第21号 松本市
高齢者屋内スポーツ施設条例 第22号 松本市
安曇保健福祉センター条例 第23号 四賀村、安曇村、奈川村及び梓川村の編入に伴う松本市国民健康保険税条例の適用の経過措置に関する条例 第24号 松本市
国民健康保険奈川診療所医師の給与に関する条例 第25号 松本市病院事業の設置等に関する条例 第26号 松本市
四賀保健福祉センター条例 第27号 松本市小児科・
内科夜間急病センター条例 第28号 松本市クラインガルテン条例 第29号 松本市
四賀農村共同作業施設条例 第30号 松本市四賀集会施設条例 第31号 松本市
四賀農産物加工直売施設条例 第32号 松本市四賀有機センター条例 第33号 松本市四賀農業交流施設条例 第34号 松本市坊主山・
緑ケ丘クラインガルテン整備基金条例 第35号 松本市
四賀水田農業確立対策推進基金条例 第36号 松本市
安曇農産物加工販売施設条例 第37号 松本市安曇後継者集会施設条例 第38号 松本市グレンパークさわんど条例 第39号 松本市安曇屋内交流広場条例 第40号 松本市安曇風穴の里条例 第41号 松本市
安曇基幹集落センター条例 第42号 松本市ながわ山彩館条例 第43号 松本市梓川地域休養施設条例 第44号 松本市梓川農産物加工施設条例 第45号 松本市
梓川地場産品直売センター条例 第46号 松本市
梓川農産物加工施設運営基金条例 第47号 松本市四賀新林業構造改善施設条例 第48号 松本市四賀環境学習の森条例 第49号 松本市
岩井堂枯渇対策農業用施設管理基金条例 第50号 松本市
林道奈川安曇線使用料徴収条例 第51号 松本市
奈川農林業者研修宿泊施設条例 第52号 松本市
奈川高ソメキャンプ場条例 第53号 松本市奈川木曽路原山荘条例 第54号 松本市奈川ウッディ・もっく条例 第55号 松本市
野麦峠オートキャンプ場条例 第56号 松本市上高地観光施設事業の設置等に関する条例 第57号 松本市いがや
レクリェーションランド条例 第58号 松本市乗鞍高原湯けむり館条例 第59号 松本市乗鞍観光センター条例 第60号 松本市
安曇アクティブプラザ・アルプスの郷条例 第61号 松本市白骨温泉公共野天風呂条例 第62号 松本市さわんど温泉スタンド条例 第63号 松本市
乗鞍観光施設改良基金条例 第64号 松本市スキー場条例 第65号 松本市渋沢温泉使用条例 第66号 松本市梓水苑条例 第67号 松本市梓川区域における開発事業の基準に関する条例 第68号
松本市営特定目的住宅条例 第69号 松本市営沢渡駐車場条例 第70号 松本市
梓川ふるさと公園整備基金条例 第71号 松本市ふれあいパーク乗鞍条例 第72号 松本市奈川文化センター夢の森条例 第73号 松本市梓川生涯学習事業基金条例 第74号 松本市四賀化石館条例 第75号 松本市安曇資料館条例 第76号 松本市奈川歴史民俗資料館条例 第77号 松本市奈川自然学習館条例 第78号 松本市梓川アカデミア館条例 第79号 松本市
上高地特定環境保全公共下水道条例 第80号 松本市下水道事業四賀処理区受益者分担に関する条例 第81号 松本市下水道事業梓川処理区受益者分担に関する条例 第82号 松本市下水道事業基金条例 第83号 松本市公営企業の長期継続契約とする契約を定める条例 第84号 松本市
県営土地改良事業分担金徴収条例 第85号 松本市立博物館条例 第86号 松本市情報公開条例の一部を改正する条例 第87号 松本市個人情報保護条例の一部を改正する条例 第88号 松本市行政手続条例の一部を改正する条例 第89号 松本市組織条例の一部を改正する条例 第90号 松本市役所支所の設置に関する条例の一部を改正する条例 第91号 松本市職員定数条例の一部を改正する条例 第92号 松本市特別職の職員等の給与並びに費用弁償に関する条例の一部を改正する条例 第93号 松本市職員の分限に関する条例の一部を改正する条例 第94号 松本市職員の懲戒手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例 第95号 松本市職員の勤務時間及び休暇等に関する条例の一部を改正する条例 第96号 松本市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例 第97号 松本市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例 第98号 松本市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例 第99号 松本市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例 第100号 松本市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例 第101号 松本市消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例 第102号 松本市特別職職員等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例 第103号 松本市公益法人等への職員の派遣等に関する条例及び外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例 第104号 松本市特別会計設置条例の一部を改正する条例 第105号 松本市手数料条例の一部を改正する条例 第106号 松本市税外収入金の督促手数料及び延滞金徴収条例の一部を改正する条例 第107号 松本市認可地縁団体の印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例 第108号 金銭物品等の寄附募集に関する条例の一部を改正する条例 第109号 松本市霊園条例の一部を改正する条例 第110号 松本市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例 第111号 松本市印鑑登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例 第112号 松本市簡易水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例 第113号 松本市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例 第114号 松本市心身障害者福祉手当条例の一部を改正する条例 第115号 松本市
障害者等共同作業訓練施設条例の一部を改正する条例 第116号 松本市保育所条例の一部を改正する条例 第117号 松本市交通及び災害遺児等福祉金条例の一部を改正する条例 第118号 松本市介護保険条例の一部を改正する条例 第119号 松本市敬老祝金条例の一部を改正する条例 第120号 松本市
在宅介護支援センター条例の一部を改正する条例 第121号 松本市老人福祉センター条例の一部を改正する条例 第122号 松本市
老人デイサービスセンター条例の一部を改正する条例 第123号 松本市高齢者介護手当条例の一部を改正する条例 第124号 松本市居宅介護支援事業の実施に関する条例の一部を改正する条例 第125号 松本市国民健康保険条例の一部を改正する条例 第126号 松本市福祉医療費給付金条例の一部を改正する条例 第127号 松本市診療所条例の一部を改正する条例 第128号 松本市保健センター条例の一部を改正する条例 第129号 松本市地区福祉ひろば条例の一部を改正する条例 第130号 松本市
総合社会福祉センター条例の一部を改正する条例 第131号 松本市児童館条例の一部を改正する条例 第132号 松本市農村広場条例の一部を改正する条例 第133号 松本市
農村環境改善センター条例の一部を改正する条例 第134号 松本市農村公園条例の一部を改正する条例 第135号 松本市市営土地改良事業の経費の賦課徴収に関する条例の一部を改正する条例 第136号 松本市農業集落排水処理施設の設置及び管理等に関する条例の一部を改正する条例 第137号 松本市
農業集落排水事業分担金徴収条例の一部を改正する条例 第138号 松本市農業委員会に関する条例の一部を改正する条例 第139号 松本市商工業振興条例の一部を改正する条例 第140号 松本市都市景観条例の一部を改正する条例 第141号 松本市市道等の占用料徴収に関する条例の一部を改正する条例 第142号 松本市公共物の管理等に関する条例の一部を改正する条例 第143号 松本市都市公園条例の一部を改正する条例 第144号 松本市営住宅条例の一部を改正する条例 第145号 松本市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例 第146号 松本市緑を守り育てる条例の一部を改正する条例 第147号 松本市自転車駐車場条例の一部を改正する条例 第148号 松本市住宅新築資金等貸付条例の一部を改正する条例 第149号 松本市立小学校、中学校条例の一部を改正する条例 第150号 松本市育英資金の管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例 第151号 松本市学校給食センター条例の一部を改正する条例 第152号 松本市社会教育委員設置条例の一部を改正する条例 第153号 松本市公民館条例の一部を改正する条例 第154号 松本市体育施設の設置管理等に関する条例の一部を改正する条例 第155号 松本市文化財保護条例の一部を改正する条例 第156号 松本市時計博物館条例の一部を改正する条例 第157号 松本民芸館条例の一部を改正する条例 第158号 松本市はかり資料館条例の一部を改正する条例 第159号 窪田空穂記念館条例の一部を改正する条例 第160号 松本市歴史の里条例の一部を改正する条例 第161号 重要文化財旧
開智学校校舎条例の一部を改正する条例 第162号 松本市旧司祭館条例の一部を改正する条例 第163号 重要文化財馬場家住宅条例の一部を改正する条例 第164号 松本市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例 第165号 松本市水道事業分担金等の徴収に関する条例の一部を改正する条例 第166号 松本市水道事業給水条例の一部を改正する条例 第167号 松本市下水道条例の一部を改正する条例 第168号 松本市特別職の職員等の給与等の特例に関する条例を廃止する条例 第169号 松本市収入証紙条例を廃止する条例 第170号 松本市
都市計画下水道事業受益者負担審査委員会条例を廃止する条例 第171号 平成16年度松本市一般会計補正予算(第5号) 第172号 平成16年度松本市霊園特別会計補正予算(第1号) 第173号 平成16年度松本市
簡易水道事業特別会計補正予算(第1号) 第174号 平成16年度松本市
国民健康保険特別会計補正予算(第3号) 第175号 平成16年度松本市
老人保健特別会計補正予算(第2号) 第176号 平成16年度松本市
城山保健医療施設事業特別会計補正予算(第2号) 第177号 平成16年度松本市
介護保険特別会計補正予算(第4号) 第178号 平成16年度松本市
公設地方卸売市場特別会計補正予算(第1号) 第179号 平成16年度松本市
市街地駐車場事業特別会計補正予算(第1号) 第180号 平成16年度
松本市新松本臨空産業団地建設事業特別会計補正予算(第2号) 第181号 平成16年度松本市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号) 第182号 平成16年度
松本市松本城特別会計補正予算(第2号) 第183号 平成16年度松本市水道事業会計補正予算(第2号) 第184号 平成16年度松本市下水道事業会計補正予算(第1号) 第185号 平成17年度松本市一般会計予算 第186号 平成17年度松本市霊園特別会計予算 第187号 平成17年度松本市
地域排水施設事業特別会計予算 第188号 平成17年度松本市
簡易水道事業特別会計予算 第189号 平成17年度松本市
国民健康保険特別会計予算 第190号 平成17年度松本市
社会就労センター事業特別会計予算 第191号 平成17年度松本市老人保健特別会計予算 第192号 平成17年度松本市介護保険特別会計予算 第193号 平成17年度松本市
城山保健医療施設事業特別会計予算 第194号 平成17年度松本市
農業集落排水事業特別会計予算 第195号 平成17年度松本市
公設地方卸売市場特別会計予算 第196号 平成17年度松本市
市街地駐車場事業特別会計予算 第197号 平成17年度
松本市新松本臨空産業団地建設事業特別会計予算 第198号 平成17年度松本市
奈川観光施設事業特別会計予算 第199号 平成17年度松本市
乗鞍観光施設事業特別会計予算 第200号 平成17年度松本市いがや
スキー場事業特別会計予算 第201号 平成17年度松本市
住宅新築資金等貸付事業特別会計予算 第202号 平成17年度
松本市松本城特別会計予算 第203号 平成17年度松本市水道事業会計予算 第204号 平成17年度松本市下水道事業会計予算 第205号 平成17年度松本市会田病院事業会計予算 第206号 平成17年度松本市
上高地観光施設事業会計予算 第207号 工事請負契約の締結について(松本市営住宅寿団地A-1棟新築主体工事) 第208号 市有財産の取得について(市道1683号線改良事業用地) 第209号 市道の認定について 第210号 市道の変更について 第211号 字の名称の変更について 第212号 字の区域の変更について 第213号 訴えの提起について 第214号 住民訴訟に係る弁護士費用の負担について 第215号 松本市・四賀村合併協議会の廃止について 第216号 松本西部合併協議会の廃止について 第217号 安曇野・松本行政事務組合への加入について 第218号 松本広域連合を組織する市町村数の減少及び松本広域連合規約の変更について 第219号 長野県民交通災害共済組合を組織する市町村数の増減について 第220号
南安松筑広域環境施設組合を組織する市町村数の減少及び
南安松筑広域環境施設組合規約の変更について 第221号 松本西部広域施設組合を組織する市町村数の減少及び
松本西部広域施設組合規約の変更について 第222号
松塩筑木曽老人福祉施設組合を組織する市町村数の減少及び
松塩筑木曽老人福祉施設組合規約の変更について 第223号 松塩筑老人福祉施設組合を組織する市町村数の減少及び
松塩筑老人福祉施設組合規約の変更について 第224号 公の施設の指定管理者の指定について(駅前会館) 第225号 公の施設の指定管理者の指定について(浅間温泉文化センター) 第226号 公の施設の指定管理者の指定について(まつもと市民芸術館) 第227号 公の施設の指定管理者の指定について(音楽文化ホール) 第228号 公の施設の指定管理者の指定について(鈴木鎮一記念館) 第229号 公の施設の指定管理者の指定について(総合社会福祉センター) 第230号 公の施設の指定管理者の指定について(
障害者等共同作業訓練施設) 第231号 公の施設の指定管理者の指定について(児童館) 第232号 公の施設の指定管理者の指定について(診療所) 第233号 公の施設の指定管理者の指定について(在宅介護支援センター) 第234号 公の施設の指定管理者の指定について(介護老人保健施設) 第235号 公の施設の指定管理者の指定について(
老人デイサービスセンター) 第236号 公の施設の指定管理者の指定について(老人福祉センター) 第237号 公の施設の指定管理者の指定について(精神障害者授産施設) 第238号 公の施設の指定管理者の指定について(花き研修センター) 第239号 公の施設の指定管理者の指定について(美鈴湖もりの国) 第240号 公の施設の指定管理者の指定について(
大久保工場公園団地管理会館) 第241号 公の施設の指定管理者の指定について(浅間温泉会館) 第242号 公の施設の指定管理者の指定について(美ケ原温泉駐車場) 第243号 公の施設の指定管理者の指定について(美ケ原温泉テニスコート) 第244号 公の施設の指定管理者の指定について(ふれあい山辺館) 第245号 公の施設の指定管理者の指定について(三城いこいの広場) 第246号 公の施設の指定管理者の指定について(下町会館) 第247号 公の施設の指定管理者の指定について(中町蔵の会館) 第248号 公の施設の指定管理者の指定について(河川防災ステーション) 第249号 公の施設の指定管理者の指定について(美術館) 第250号 公の施設の指定管理者の指定について(体育施設) 報第1号 長野県市町村自治振興組合を組織する市町村数の減少について 報第2号
松塩筑木曽老人福祉施設組合を組織する市町村数の減少及び
松塩筑木曽老人福祉施設組合規約の変更について
------------------------ 議長 小原 仁 副議長 赤羽正弘出席議員(34名) 1番 柿澤 潔 2番 芝山 稔 3番 澤田佐久子 5番 熊井靖夫 6番 吉江健太朗 7番 宮下正夫 8番 福島昭子 9番 青木豊子 10番 南山国彦 11番 白川延子 12番 草間錦也 13番 近藤晴彦 14番 芦田勝弘 15番 太田更三 16番 犬飼明美 17番 上條徳治 18番 牛山輝雄 19番 増田博志 20番 黒田輝彦 21番 小林繁男 22番 大久保真一 23番 赤羽正弘 24番 平林軍次 25番 倉橋芳和 26番 早川史郎 27番 塩原 浩 28番 高山芳美 29番 上條洋幹 30番 渡辺 聰 31番 池田国昭 32番 中田善雄 33番 田口悦久 34番 小原 仁 35番 百瀬常雄
------------------------説明のため出席した者 市長 菅谷 昭 助役 坪田明男 収入役 市川博美 総務部長 大澤一男 合併推進部長 高橋慈夫 財政部長 山内 肇 市民環境部長 山田隆造 健康福祉部長 赤穂 優 経済部長 一條 功 建設部長 赤羽厚志 上下水道部長 松倉伸次 教育委員長 柳原俊幸 教育長 竹淵公章 教育部長 伊藤 隆 観光戦略本部長 赤廣三郎 用地本部長 村山正彦 行政管理課長 高山 潔 企画課長 縣 治男 秘書課長 高山 満 財政課長 浅川 猛
------------------------事務局職員出席者 事務局長 宮坂典男 事務局次長 松原一雄 次長補佐兼議事係長 渡辺 明 庶務係長 清野陽子 調査係長 麻原恒太郎 主査 上條博文 主査 百瀬 智 主査 樋口 浩 主査 藤森 誠 ------------------------ 本日の会議に付した事件 議事日程(第1号)記載事件のとおり ------------------------ 午前10時02分開会
○議長(小原仁) おはようございます。 これより平成17年松本市議会2月定例会を開会いたします。 現在までの出席議員は34名でありますので、定足数を超えております。よって、直ちに本日の会議を開きます。 最初に、報告事項を申し上げます。 市長より、議案が252件提出されております。 また、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、市長の専決処分事項の指定にかかわる報告が3件提出されております。あらかじめ皆さんのお手元にご配付申し上げてあるとおりであります。 次に、陳情書が3件提出されております。皆さんのお手元に陳情文書表第1号としてご配付申し上げてあるとおりであります。これは、所管の教育民生委員会に回付しておきます。 なお、市外からの郵送陳情が1件提出されておりますので、その写しをお手元にご配付しておきました。 本日の議事は、日程第1号をもって進めます。 ------------------------
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(小原仁) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第122条の規定により、議長において12番 草間錦也議員、13番 近藤晴彦議員、14番 芦田勝弘議員を指名いたします。 ------------------------
△日程第2 会期の決定
○議長(小原仁) 日程第2 会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。 今期定例会の会期は、本日から3月18日までの19日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小原仁) ご異議なしと認めます。 よって、会期は19日間と決定をいたしました。 ------------------------
△日程第3 議案第1号から第250号まで及び報第1号、第2号
○議長(小原仁) 日程第3 議案第1号から第250号まで及び報第1号、第2号の以上252件を一括上程いたします。 当局から提案理由の説明を求めます。 菅谷市長。
◎市長(菅谷昭) 〔登壇〕 おはようございます。 本日ここに、平成17年松本市議会2月定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様方にはおそろいでご出席いただき、厚く御礼を申し上げます。 さて、今議会は市長2年目の市政運営をスタートするに当たり、大変重要な議会となりますことから、冒頭、この1年を振り返りながら2年目に向けての私の所信の一端を申し上げ、市民の皆様のご理解を賜りたいと存じます。 私は、昨年3月の市長選におきまして多くの市民の皆様方からのご支援を賜り、当選の栄をかち取ることができました。その後、直ちに胃がんの手術をするという慌ただしい中での市長就任となったわけでございまして、市民の皆様には何かとご心配やら激励をいただき、本当にありがとうございました。 この場をおかりして、改めておわびと感謝を申し上げたいと存じます。 正直なところ、私は長野県においての行政経験はありましたが、市民の皆さんと直接接する市政運営には素人でありましたことから、まずはこれまでの市政運営における混乱を避けるため、行政の継続性を尊重することを第一に考え、1年間はじっくりと市民の皆様の目線に立ち、市民が主役、行政は縁の下の力持ちという基本理念のもと、「焦らず、気負わず、地道に、自分のできる範囲で」をモットーに、市民の皆様からのご意見をいただきながらお約束した公約の実現のため、市政運営に携わってまいりました。 特に、今回の選挙戦で大きな争点となり私の公約の中にも盛り込みました、まつもと市民芸術館と市町村合併の問題につきましては、当面の最重要課題でありますことから、市長就任以来、早速取り組んでまいりました。 まず、まつもと市民芸術館につきましては、8月29日のこけら落としを前に、その運営の透明化を図るため、これまでの建設経緯を中心に検証を重ね、広報やホームページ等を通じ、市民の皆さんに詳細な経過をお知らせしてきておりますし、これからも市民の皆さんからのご要望等がございましたら検証を行い、その内容について逐次お知らせしてまいりたいと考えております。 一方、開館以来順調に利用団体を初めとし、本当に多くの市民の皆さんに利用していただいておりますが、これから市民のための施設としてどう活用していくのか、またその管理運営はどのようにすればよいのかなど、まだまだ取り組まなければならない多くの課題がございます。 そこで、これらの課題を検討するため、市長の附属機関として市民から公募した委員も含めた「まつもと市民芸術館運営審議会」を昨年10月に設置し、これまで5回にわたり検討してきていただいております。 会議の中では、特に芸術館の休館日や料金体系等の運営方針を中心に現在ご検討いただいており、一定の時期には中間報告のような形で検討結果をいただければと思っております。 この芸術館は、市民のための施設であり、この施設をいかに活用していくかは、行政だけでなく、市民の皆さんにも考えていただきたいと思います。 行政と市民が協働して互いに知恵を出し合いながら、この芸術館が市民にとって本当に利用しやすい施設となりますよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、もう1つの課題である合併問題につきましては、まず合併ありきではなく、合併する町村の住民の皆さんの意思がどうであるかを確認した上で市民の皆さんのお考えをお聞きし、その結果をもとに判断していくことといたしました。 波田町におきましては住民投票の結果、合併反対との住民意思が明確になされましたが、他の4村の住民は合併賛成とのことでございましたので、いよいよ市民の皆さんのご意見を伺うため、7月20日から8月31日までの間に、市内30地区におきまして「市長と語ろう会」を開催いたしました。 この中では、さまざまなご意見があったわけでございますが、おおむね合併には賛成であるとの感触を得ましたので、議会にもご相談する中で、四賀村、安曇村、奈川村、そして梓川村との合併を熟慮の末、決断いたしました。 その後、議決等の手続を経て、去る1月24日には総務大臣による官報告示がなされましたことから、来る4月1日には正式に1市4村が合併した新松本市が誕生をいたします。 この合併により、約2万人の4村の皆さんが新しく松本市民として仲間入りし、面積も約3.5倍となるわけでございますが、この合併により特に福祉、医療、保健などの行政サービスの低下を招くことがないよう、またこの合併が我々の子や孫の世代に過重な負担をかけないよう、常に細心の注意を払い、市民の皆さんとともに新たなる松本のまちづくりをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 さて、昨年は市内各所に土砂崩れ等の災害をもたらしました台風23号を初め、新潟県内に甚大な被害をもたらしました新潟県中越地震、さらにはスマトラ沖地震など、特に災害の多い年でございました。 私自身、市内の災害現場や新潟県の被災地を実際に視察する中で、改めていつ発生するか予測できない災害から市民を守るために、危機管理体制の充実強化の必要性を再認識し、さらには市民の防災意識の啓発や、自主防災組織の強化などのための施策に取り組んでまいりました。 また、高齢者や子供に加え、壮年者が安心して暮らすことができるための施策にも積極的に取り組むこととし、この4月に開設する「小児科・内科夜間急病センター」の建設に着手するとともに、働き盛りの方々を対象とした「まちかど健康相談」を市内各所で開催いたしました。 さらには、公約の中で私としても特に力を入れてみたいと考えておりました広域的かつ総合的な観光行政を行うため、11月には経済部内に「観光戦略本部」を設置し、新たな観光戦略の展開を図ることといたしました。 1年目はまさに行政の継続の中での取り組みでありますことから、緊急性のあるものを最優先に手をつける中で、できる限り公約の実現を図るための施策に取り組んでまいりました。 まだまだ不十分なところもあり、合格点までは到達しないかもしれませんが、自分としてはこの1年間何とか一定の成果を上げられたのではないかと思っております。 このように1年目の市政運営を振り返るとき、素人の私が何とかやってこられましたのも、ひとえに市民の皆様を初め、議員の皆様方のご支援、ご協力があればこそでございまして、改めてこの場をおかりして心から感謝を申し上げます。 さて、いよいよ私の市政運営も2年目を迎えるわけでございますが、4月には先ほども申し上げましたように、四賀村、安曇村、奈川村、梓川村の皆さんを新たにお仲間として迎え入れ、新松本市が誕生をいたします。 しかし、新松本市が誕生したとはいえ、手放しで喜んでいるわけにもまいりません。 これから取り組まなければならない多くの課題に行政と市民が協働して取り組み、新しい松本のまちづくりをしてまいらなければならないと決意を新たにしているところでございます。 それでは、2年目の市政運営のスタートに当たっての基本方針並びに具体的な施策等について、公約と予算を中心に申し上げてまいりたいと存じます。 まず、私の公約につきましては、これまで、「あんしん」「脱・モノ優先社会」「つながり」「あたらしい松本」の4つの視点をまちづくりの柱としてまいりましたが、市民の皆さんに、もっとわかりやすく、そして説明しやすいものにするため、まちづくりの目標を新たなる松本のまちづくりと定め、市民との協働により量から質への転換を図ることとし、具体的には10のまちづくりを柱として掲げさせていただきました。 それでは、順次この10の柱に従い、申し上げてまいりたいと存じます。 まず、第1の柱としましては、「災害などに備えた安全で安心なまちづくり」を掲げております。 先ほども申し上げましたように、昨年は本当に数多くの自然災害に見舞われたわけでございまして、改めて危機管理の重要性を再認識した年でございました。 こうした災害の教訓を踏まえ、私は市長として市民の生命、身体、財産を守ることを最優先に考えてまいらなければならないとの思いを強くしたところでございます。 そこで、安全で安心なまちづくりを進めるため、災害の発生にいつでも対応できる危機管理意識の高揚、全市民による自主防災組織の設置と充実強化、市民の安全、安心を守るための防犯対策の強化を3つの項目として掲げることといたしました。 主な施策といたしましては、市民の皆様が日々おいでになります市役所庁舎の安全性を調査するための耐震診断を行うほか、これまで昼間実施しておりました総合防災訓練を夜間に実施することとしておりますし、さらには、これとは別に通常の総合訓練ではなく、まさに実践的な訓練となります図上防災訓練を行うこととしております。 また、台風23号による被害の大きかった河川、水路について、その再発を防止するため集中的な改修事業を行うほか、今年度から取り組んでおります自主防災組織の活動支援事業にも継続して取り組んでまいります。 他方、昨今多発しております不審者による小学生等に対する不審行動への対応といたしまして、子供の安全を第一に考え、合併する地区も含め、小学校低学年児童に防犯ベルを購入、貸与することといたしました。 なお、市内全域の災害危険箇所と指定避難場所を記載した防災マップを今月、全戸配布いたしましたが、合併後は編入する4地区の防災マップにつきましてもできるだけ早い時期に作成してまいりたいと考えております。 次に、2番目の柱としましては、「だれもが安心して生き、老いることのできるまちづくり」としております。 昨今、急速に進展する少子高齢化は、我が国の人口問題を含めた今後の社会構造にとって極めて深刻な変化をもたらすことが予想されます。 こうした社会情勢の中、だれもが安心して生き、老いることができるまちづくりを進めるため、安心の拠点としての福祉ひろばの広範な利活用のほか、心穏やかにゆとりを持って子供を産み育てるための支援、さらにはすべての障害を持つ人々が安心して暮らせるための支援を積極的に推進することとしております。 福祉ひろば関連では、福祉ひろばが遠いため利用できないという人を、ひろばまで自動車で送迎してもらうための送迎ボランティアに対する保険料を助成することとし、まず来年度は、とりあえず15地区について実施することとしております。 このほか、在宅介護をされておられる皆さんへの支援策として、24時間体制のサポートを確立することとし、具体的には、「介護者が急病などの際の被介護者のショートステイでの受け入れ」、「夜間・休日の緊急対応や、24時間対応の窓口の体制整備」、そして「介護者に休息の機会を提供するため、被介護者の一時宿泊に対する助成」の3つのプロジェクトで対応することとしております。 また、安心してゆとりを持って子供を産み育てるための支援策といたしましては、子育てに悩む若いお母さんたちへの相談等の窓口として、現在改築中の小宮保育園にこどもプラザを併設するほか、さらにきめ細かな子育て支援や情報提供などを行うため、来年度は市内4カ所の児童館と、1カ所の福祉ひろばに「つどいの広場」を設置することとしております。 これらの施策に加えて、多くの保護者の皆様より負担が大きく何とかしてほしいとの要望が強かった保育料の軽減につきましても、厳しい財政事情の中、事務事業の見直しや職員の努力などにより運営費の中で財源を生み出すことができましたので、保育料の引き下げ、減免を行うことといたしました。 なお、この軽減により、一部で心配されているような保育のサービス低下を来さないよう職員一同気を引き締めて取り組んでまいることとしておりますので、ご安心をいただきたいと存じます。 このほか、障害を持つ皆様への支援策として、障害者等の皆さんの入院時における負担軽減を図るため、入院時の食事療養費標準負担額の2分の1を助成することとしており、これにつきましては合併4村の皆さんにも適用してまいることとしております。 また、ご承知のとおり、一昨日から長野市ほか4会場を舞台にスペシャルオリンピックス冬季世界大会が開催されておりますが、この大会は知的発達障害を持つ方々による大会であり、この大会の開催を契機に、我々としても知的発達障害を持つ方々に対する関心や理解を深めるとともに、支援の充実をしていかなければならないと考えております。 次に、第3の柱である「健康で生きがいを感じるまちづくり」について申し上げます。 私たちが日々生活していく上で一番大切なものは、まず自分自身の健康であるという事実を、私もみずから大きな手術を受けるという経験を通し、みずからの健康はみずから守るということの重要性を、まさに身をもって改めて実感いたしました。 そこで、市民の皆様の健康を守るため、高齢者の健康づくり体制の強化や乳幼児、小児医療の充実、さらには青壮年者の健康予防などの予防医学体制の充実を図ってまいらなければならないと考えております。 そのための施策としては、市民の健康づくりの一環としてのいきいき健康ひろば事業にNPO法人と共同で全市的な体制のもとで取り組むほか、松本市医師会と信州大学医学部の協力を得て、4月から年中無休で「小児科・内科夜間急病センター」を開設し、乳幼児、小児のセンター方式による初期救急医療体制のモデル的事業を実現する運びとなりました。 また、今年度から実施しております働き盛りの市民に対する生活習慣病予防を目的とした「まちかど健康相談」を継続して行うほか、松本市の重要な観光資源でもある温泉の持つ多様な機能を活用した健康づくり研究事業などの新規事業にも取り組んでまいりたいと考えております。 次に、4番目の柱としては、「産業の活性化による活気あるまちづくり」を考えております。 市勢発展のためには経済の安定と産業の活性化が必要不可欠であり、経済のグローバル化など環境が大きく変化する中で、本市独自の特性を生かした商工業や農林業の振興、並びにさらなる活性化への取り組みがこれまで以上に求められております。 そのためには、地元中小企業の活力強化による経済の活性化、農林商工業等の次代を担う人材育成支援、産学官の連携による産業の振興策が急務となっております。 この柱につきましては、従来からかなり積極的な施策が行われており、継続事業として来年度も引き続き取り組むこととしておりますが、特に、創業支援事業におきましては、チャレンジショップから始まり、家賃補助、利子補給、開業後のフォローという一貫した支援により中心市街地を中心に若々しく個性的な店が数多く開店し、成果を上げ始めておりますので、引き続き支援をしてまいることとしております。 また、依然として経済は踊り場状況にあり、中小企業の皆さんの資金繰りを引き続き低金利で支える必要がありますことから、制度資金の融資あっせん枠を確保するとともに、一部資金による利子補給も引き続き実施するなど、支援をしてまいることとしております。 このほか、新規なものといたしましては、特産品をインターネットで販売するいわゆるバーチャルモールのシステム構築に係る経費を一部負担するほか、中心市街地の活性化のため大名町に分庁舎を設置し、1、2階に市民が活用できるスペースを確保するとともに、昨日オープンしましたまちづくりステーション、「ふらっとプラザ」を中心として市民や多くの団体、地元大学などが協働して取り組むまちづくりにつきましても積極的に支援してまいります。 さらに、製造業では、海外シフトなどによる影響に対応するためには高い技術力が必要なことから、産学官交流ネットワークを強化するほか、若手経営者の皆さんからの要望が強かったものづくり共同研究支援事業を新たにスタートさせるなど、具体的な支援をしてまいります。 また、農政関係におきましても、新規就農者育成対策事業など従来からの有効な施策につきましては、これまで同様、積極的に取り組んでまいりますし、近年大きな問題として取り上げられております遊休荒廃農地の再活用を希望する方々への支援事業などの新規事業にも取り組むこととしております。 次に、第5の柱では、私の公約の中でも今後特に力を注いでいきたいという思いを込め、「観光に磨きをかけるまちづくり」を掲げております。 本市は、これまでも豊かな観光資源に恵まれていたわけでございますが、この4月の合併により美ケ原から槍ケ岳までの広大な地域にまたがる観光資源を有する、まさに名実ともに誇るべき観光都市に発展するわけでございます。 この豊かな資源に恵まれた観光事業を、地域経済の活性化や雇用創出につながる重要な基幹産業の一つとしてとらえ、先を見据えた総合的な観光ビジョンと、広域的視野に立った具体的な行動計画が必要であると考えております。 そこで、さまざまな観光資源の有機的なネットワークの整備と活用、広域的視野に基づく観光戦略の構築、観光と連携しての信州まつもと空港の利用拡大を推し進めてまいることとしております。 ここでは、昨年に引き続き多くのそばファンのみならず、松本平に生きる人々を巻き込んだ「信州・松本そばまつり」を開催するほか、合併を契機とした広域観光戦略の構築の一環として、まず松本の総合観光情報ポータルサイトの立ち上げを図り、加えて信州まつもと空港の利用向上を含めた、福岡からの観光客の誘客を図るための現地営業職員の定期的な派遣などを行うこととしております。 次に、6番目の柱としましては、「昔懐かしい童謡唱歌の似合うまちづくり」としております。 この表現は少しわかりにくいかもしれませんが、私は、これまでの「モノ優先社会」に一線を引き、人間一人一人の個性や価値観、人生観が尊重され、それぞれが本来の生き方に回帰し、そのことが新たな広がりと自由な発想を生むまちづくりをしたいと考えております。 それによって、外観や機能性だけではなく、そこに暮らす人々の生活の息吹やぬくもりが感じられるまちになるものと信じております。 美しい自然環境をできる限り保全し、市民がその中でいやされ、共存していることを実感できるまちづくりをすることにより、昔口ずさんだ童謡にあるような懐かしいまち、いやされるまち、セピア色に包まれたまちができるのではないでしょうか。 本市は昔から豊かな自然や歴史遺産に恵まれているわけでございまして、これからはそのすばらしさを生かしたまちづくり、心休まる川のせせらぎや豊かなわき水、歴史の薫りがする町並みを大切にしていきたい、いや、いかなければならないとの思いをこの言葉に託したわけでございます。 そのためには、今ある道路を効果的に活用し、人、まち、環境に優しい道路や町並みなどの整備を行うとともに、だれもが安心できるユニバーサルな住環境や、生活空間の整備のほか、これからの公共事業をできるだけ開発型から調和型へと転換を図ってまいります。 具体的には、お城下町まちづくり事業や、中央東地区での想いやりのみちづくり事業、さらには福祉道路整備事業など、従来からも積極的に取り組んできているわけでございますが、特に新規なものといたしましては、松本駅前の放置自転車対策強化として準即時撤去を実施するほか、地区公民館の整備の一環として、岡田地区公民館にエレベーターを設置することとしております。 また、松本駅舎の改築や、平田駅舎の新築にあわせて、エレベーターを設置するなど、ユニバーサル化にも努めてまいることとしております。 第7の柱では、「市民による文化芸術へのいざないと、国際交流のまちづくり」としております。 本市では、サイトウ・キネン・フェスティバル松本など、世界に発信するすぐれた文化芸術の創造が、昨年8月開館しました、まつもと市民芸術館を初め、美術館、音楽文化ホールなどの施設を活用して行われるとともに、国宝松本城などのすぐれた歴史的建築物の保存がなされております。 私は、文化芸術は、確かに一方において高度な芸術性を求めていくべきものとは思いますが、他方において、決してそれだけではなく、文化芸術はやはり庶民性を含有するものであり、我が松本市民にとっても本当に身近なものであってほしいと強く願うものであります。 そういう意味からも、市民が利用しやすい文化芸術の活動の場を整備し、市民の皆さんみずからが創造の場として活用していただくことが必要ではないかと思っております。 また、国外に向けてのまちづくりの目指す方向性としましては、これからの国際社会において、やはり単なる文化交流だけで終わらせない、真の意味での国際交流というものを、きちんと考えていかなければならないのではないでしょうか。 そこで、この項では市民参加によるまつもと市民芸術館の運営、また市民による芸術文化の振興のほか、文化交流を超えた国際交流、協調への発展を中心に据えております。 特に、まつもと市民芸術館につきましては、その運営費等について、現在市民の皆さんのお力をおかりして検討中でございますが、事務的な見直しをする中で、とりあえず来年度は派遣職員1名の減と、光熱水費の節減により管理運営委託料を1,000万円節減する努力をしております。 また、来年度は本市の宝であります国宝松本城が解体復元され、節目の50周年を迎えますことから、雅楽の公演などの記念事業を行うほか、サイトウ・キネン・フェスティバル松本の開催や、アルプス山岳館の整備などを行うこととしております。 このほか、国際交流に関連しては大学間で行われている学術研究や、学術交流への支援も視野に入れてまいりたいと考えております。 次に、第8の柱は、「次代を担う青少年のはぐくみと生涯学習のまちづくり」でございます。 今日の青少年を取り巻く社会環境は、さまざまな意味で極めて厳しい状況にあるわけでございまして、中学生による暴行、傷害事件に始まり、青少年による犯罪がマスコミに登場しない日はないといってよいのではないでしょうか。 本市におきましても例外ではなく、小・中学生等による犯罪が発生しているわけでございまして、これは単に学校教育だけの問題ではなく、従来から指摘されておりますように、家庭教育の姿勢に起因することも大きな比重を占めるものであると言わざるを得ないのではないでしょうか。 このような憂慮すべき状況を直視するとき、近い将来の本市を担う子供や若者たちに対し、我々が今まさに何をすべきかを真剣に考えていかなければならないときだと思います。 そのためには、学ぶことの大切さを理解させる教育環境の整備や、感性豊かな青少年の育成支援を積極的に行ってまいることとしております。 また、一方では、高齢化等に伴い、生涯学習の充実が求められておりますことから、生涯学習活動の場づくりと推進を図ってまいります。 来年度の新規事業といたしましては、早い時期からの国際性を会得させるための一助として語学力の向上を図るために、小学校5、6年生を対象にAETによる英語教育を実施するほか、子供の科学離れが叫ばれている今日、子供に科学への関心を高めさせる意味からも、老朽化した教育文化センターのプラネタリウムの更新をいたします。 また、幾人かの議員の皆さんからもご要望のありました青少年が気楽に肩を寄せ合うことのできる居場所づくりとして、スケートボード場を総合体育館の敷地内に建設するほか、庄内地区に建設をしております体育館、公民館施設の中に高齢者健康スポーツセンターを設置することとしております。 次に、9番目の柱として、「環境と調和し、自然と共生するまちづくり」を掲げております。 21世紀はまさに地球環境の保全に強い関心を注ぐべき時代であり、20世紀に我々大人たちが破壊した自然環境を可及的速やかに回復し、保全して次代へと引き継いでいくことが我々の役目ではないでしょうか。 環境に優しいまち、環境に配慮したまち、環境と調和したまち、そしてかけがえのない自然と共生するまちづくりをしていくことこそ、今に生きる私どもに課せられた使命だと思っております。 本市におきましては、これまで環境基本計画を策定し、観光行政に積極的に取り組んできておりますが、今日の環境破壊の現状を現実のものとしてとらえ、自然への低負荷による環境保全型都市の構築と資源のリサイクル化など、循環型の環境都市づくりの実践と推進を図るとともに、食を守り、水を守り、環境を守る都市の実現を図ってまいらなければなりません。 主な施策といたしましては、合併により環境基本計画の対象区域が広がるため、環境基礎調査を実施し、環境基本計画を見直すほか、旧ごみ焼却炉の解体工事を16年度、17年度において行うこととしております。 また、自然保護団体からの要望によりストップしておりました林道栗の木線について、環境アセスメントの実施により計画を見直し、自然環境に配慮しながら林道の開設事業を再開することとしておりますし、また安全で、安心な、そして安定した上下水道の整備を引き続き実施してまいることとしております。 さて、最後の第10の柱でございますが、「市民との協働、連携による活力みなぎるまちづくり」としております。 これは、私の公約の中でも、まさに基本理念の主軸をなすものでございまして、私が市長選に立候補する際、自分一人では絶対不可能ですが、市民の皆さんと一緒なら新しい松本を創造していくことができるのではないか、いや、ぜひともつくっていきたいとの思いを込めて公約とさせていただいたものでございます。 私たちのまちをつくるのは、市民一人一人の知恵と力であり、そのまちづくりの主役は権利と義務と責任をあわせ持った市民一人一人、そして行政はその市民一人一人を支える縁の下の力持ちとして位置づけることが、これからのまちづくりに求められる姿ではないかと思います。 現在の松本を見たとき、市民はその主役としての役割を果たしているでしょうか。一方、行政は市民の黒子としてその役割を果たしているでしょうか。 私は、私たちのまちに住む人々と行政が、今の松本の現状に真正面から向き合い、一緒になって真剣に考え、一緒に汗を流して行動してこそ新たな松本のまちづくりができるものと考えております。 私たちのまちは、この松本でまっとうに暮らす市民一人一人のものであります。 私も、自分が青春時代を謳歌し、その後私の人生とともに歩んでくれたこの愛するまちを、市長として、また一人の市民として市民の皆さんと協働して育て、慈しんでまいりたいと考えております。 そのためには、地域の大学との連携による市民活動の支援協力、市民公益活動団体等との協働の促進、男女共同参画社会の広がりに向けての取り組みなどを進めてまいりたいと考えております。 主な施策といたしましては、信州大学法科大学院へ公開講座開設などの地域連携事業の委託のほか、市民活動支援センターの設置についての検討や、女性センターでの女性弁護士相談などを行うこととしております。 以上、これまで私の公約に関連した施策の概要を申し上げてまいりましたが、2年目の市政運営に当たりましては、これらの諸施策のほか、市民の皆さんのご意見をお聞きし、随時取り入れながら市民の皆さんとともに新たな松本のまちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、2年目の市政運営を行うに当たり、どうしても市民との協働が必要となりますことから、松本市民の皆様の意思の把握方法等について、若干申し上げたいと存じます。 昨年は、合併問題に関連して、市内30地区で「市長と語ろう会」を開催し、合併問題を初め、市政全般にわたって市民の皆さんと懇談を行い、その中で多くのご意見をちょうだいし、大変参考となりました。 私は、市民の皆さんから多くの建設的なご意見やご提言をいただき、できる限り市政に反映をしていきたいと考えており、今後は、市内各地区へお伺いし、地域の要望事項だけではなく、市政の重要課題をテーマに、だれもが自由な雰囲気で懇談できる会を開催してまいりたいと考えております。 具体的には、まず4月に合併し、新しく市民となられる皆さんと懇談する場を早急に設けてまいりたいと考えておりますし、そのほか各界各層の市民グループの皆さんに市長室においでいただき、市政に関するご意見、ご提言をいただく機会を設けるなど、多様な取り組みを実施してまいりたいと考えております。 また、市民の皆さんのみならず、市外にお住まいの方々からもご意見、ご提言をいただいております市長への手紙につきましても、就任以来約420件ほどいただいており、非常に有意義な民意の把握方法であると考えております。 いずれにいたしましても、今後ともさまざまな機会を通じ、より多くの民意を的確に把握しながら市政運営に当たってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、私の公約を実現するために市民の皆さんに対し、これまで以上に積極的に取り組んでいかなければならない効率的、かつ利便性の高い行政改革について申し上げたいと存じます。 これからの地域分権社会における各地方自治体におきましては、徹底した行政改革なしでは生き残ることはできません。 そこで、本市におきましても4月の合併による新松本市のスタートに合わせ、機能的で市民にわかりやすい市政運営の執行体制を目指し、組織の見直しを行うなど、徹底した行政改革を行ってまいります。 まず、現行の肥大化した総務部を、企画調整部門と内部管理部門とに再編成し、企画調整部門として新たに政策の企画、立案機能の強化とともに、総合的な調整機能を発揮し、政策の具体化に向けて全庁的な牽引役を担う政策部を設置することといたしました。 同じく、現在経済部にあります観光戦略本部につきましても、総合的な政策判断をという観点から政策部に移管することとしております。 また、合併に伴い設置をいたします4支所は、総合的な管理運営を図るため、総務部内に置くこととし、合併後の事務事業を円滑に遂行するための調整部門として合併調整課を新設いたします。 健康福祉部では、子育て支援施策の充実と窓口の一本化を図るため、子育て支援課を新設するほか、障害者福祉の担当課を一本化するとともに、課の名称を市民にわかりやすいものに変更いたします。 また、平成10年4月の上下水道事業の統合の際に設置した上下水道事業管理者につきましては、本市における下水道の普及状況から、今後は維持管理を主体とした業務に移行いたしますので、上下水道事業管理者を廃止することといたしました。 次に、要員の見直しについてでございますが、合併を契機としまして業務の委託化、嘱託職員の活用、また退職職員の不補充等により松本市と旧4村を合わせ、正規職員を42名削減するなど行政改革に努めております。 今日までの行政改革は、組織、要員、事務事業といった内部の見直しが中心でありましたが、今後は行政側だけの考えでなく、市民の立場に立っての行政改革が必要となってまいります。 そのためには、前例踏襲主義を排除し、事務事業における費用対効果の検証、行政と市民の役割分担、各種助成や補助金のあり方など、本市の行政システムの根本に踏み込んだ改革に着手してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、ただいま上程されました議案につきましてご説明を申し上げます。 本日提案申し上げました議案は、全部で252件でございます。 その内訳は、条例169件、予算36件、契約2件、財産1件、道路2件、その他40件のほか、急を要し、専決処分をしたもの2件となっております。 まず初めに、平成17年度当初予算について申し上げます。 今回の当初予算は、私が初めて取り組む通年予算でございます。 まず、説明に入ります前に明年度の財政運営の背景となります我が国の経済状況について少々申し上げたいと存じます。 我が国の経済状況は、内閣府発表の2月の月例経済報告において、景気は一部に弱い動きが見られ、このところ回復が緩やかになっていると発表されるなど、景気回復が減速ぎみになっております。 このように、いまだ不透明な経済状況が続く中で編成されました国の平成17年度予算案は、一般会計では国債費が前年対比5.0%と大きく増加し、社会保障関係も増加する一方、三位一体改革やその他の減額により全体では0.1%の微増となっております。 また、国の長期債務残高は17年度末で602兆円に達する見込みで、地方における債務残高も205兆円と、危機的な状況となっております。 地方財政対策では、三位一体改革を推進する中で、17年度回復見込みの税収と地方交付税等を合わせた一般財源の総額は、16年度の水準以上を確保するとしておりますが、社会保障関係経費の自然増や、公債費の高水準により依然として厳しい状況にあります。 こうした状況のもとで編成しました本市の予算の編成方針につきましては、昨年の12月定例会でも申し上げましたが、まず明年度は合併初年度となりますことから、新市として早期に融和を図るとともに、第7次基本計画の最終年度として実施計画第35号で予定された事業を着実に進めてまいることといたしました。 また、先ほど申し上げました私の公約に掲げた諸施策の実現に向け、具体的な予算づけをするとともに、第4次松本市行政改革を推進し、足腰の強い財政体質の強化に努めたところでございます。 そして、今までやってきたからという前例踏襲を改め、どう使うか、何に使うかということを念頭に新たな視点、そして市民の目線に立ち、チームワーク、ネットワーク、フットワーク、ブレーンワークの4つのワークにマインドワークも加え、職員一丸となり、知恵を絞って予算編成を行いました。 なお、今回の当初予算は、現行の松本市分につきましては、政策的経費を含めた通年予算としておりますが、編入する4村分につきましては経常経費と継続事業にかかわる経費を計上し、政策的経費につきましては6月以降の補正予算で対応させていただくこととしておりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上、申し上げました方針により編成をいたしました新松本市の予算規模は、一般会計で822億5,420万円、17の特別会計では553億5,369万円、また4つの企業会計では202億1,647万8,000円となっておりまして、これらを合わせた全会計の総予算規模は1,578億2,436万8,000円で、編入いたします4村の予算額と本市の予算額を合計した前年度の予算規模1,557億588万円と比較いたしますと、1.4%の増となっております。 予算の具体的な内容につきましては、先ほど私の公約に関連する主なものをご説明申し上げましたが、その他の主なものといたしましては、新たなる松本のまちづくりのための条件整備として庁舎の狭隘対策と中心市街地の活性化を図るため、大名町の明治安田生命松本ビルの取得、また合併に伴う事務システムの統合に係る経費のほか、輝かしい新市を築くための計画づくりとして、基本構想の見直し及び第8次基本計画の策定、さらには平成19年に迎える市制施行100周年記念事業の実施計画策定に係る経費などを計上しております。 また、4月1日の新松本市の記念すべきスタートに当たりましては、各支所の開所式と合併記念式典の開催を予定しており、その関連経費についても計上しております。 次に、2月補正予算についてでございますが、事務事業の精算に伴う経費のほか、昨年の豪雨、台風による災害復旧経費などを中心に編成したもので、一般会計では11億6,277万円の追加で、補正後の予算規模は793億8,572万円、前年同期比では6.5%の増となっております。 なお、借換債41億8,120万円を除いた実質的な伸びは、0.9%の増となっております。 また、特別会計は11会計で23億6,610万円の追加、企業会計では、水道事業及び下水道事業の両会計で3億3,214万円を減額し、全会計の補正額は31億9,673万円の追加で、補正後の全会計の予算規模は1,434億1,473万円となりまして、昨年同期と比較して6.8%の増となっておりますが、借換債を除く実質的な伸びは、3.7%の増となっております。 それでは、次に、ただいまご説明をいたしました予算以外の議案について、一括してご説明を申し上げます。 まず、条例についてでございますが、合併の調整方針に基づき編入する4村の公の施設、基金、事業等で松本市が引き継ぐこととされた事項で、条例の新規制定または一部改正が必要となるもの142件のほか、小児科・内科夜間急病センターの設置にかかわる条例、教育文化振興財団からの寄附に伴い、市立博物館の位置づけを明確にするための条例改正などをお願いしております。 次に、契約案件といたしましては、旧ごみ焼却炉の解体工事及び市営住宅寿団地の主体工事契約の締結についてお願いをしております。 その他の議案といたしましては、市道1683号線改良事業用地の取得、市道の認定変更、合併に伴う字の名称及び県営ほ場整備事業に伴う字の区域の変更、市営住宅の悪質な家賃滞納者に対する訴えの提起、市民会館訴訟の判決確定に伴う弁護士費用の負担、合併協議会の廃止、合併に伴う一部事務組合への加入及び本市が加入する一部事務組合を組織する市町村数の減少等についてお願いするほか、駅前会館など76施設の指定管理者の指定をそれぞれお願いしております。 次に、報告案件といたしましては、山口村の中津川市への編入合併に伴い、専決処分をさせていただきました2つの一部事務組合にかかわる報告を申し上げております。 そのほか、議案以外のものといたしましては、市長の専決処分事項の指定にかかわる報告3件を報告いたしております。 また、今会期中には、教育委員会委員の任命及び人権擁護委員の推薦について、それぞれ追加提案をさせていただく予定でございますので、よろしくお願いを申し上げます。 以上、本日提案いたしました議案等についてご説明を申し上げましたが、予算に関しましては、財政部長及び上下水道部長から補足説明をさせますので、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(小原仁) 山内財政部長。
◎財政部長(山内肇) 〔登壇〕 それでは、議案第171号から第182号までの平成16年度一般会計及び特別会計補正予算、並びに議案第185号から第202号までの平成17年度一般会計及び特別会計当初予算、並びに議案第205号及び第206号の会田病院事業及び上高地観光施設事業会計当初予算につきまして、補足してご説明を申し上げます。 最初に、平成16年度2月補正予算につきまして、お手元の2月補正予算の概要によりご説明を申し上げます。 今回の補正予算は、事務事業の精算に伴う経費、台風等の災害復旧関連の追加経費、繰越明許の措置が必要な経費を中心に編成したものでございます。 補正予算の規模につきましては、ただいま市長から説明がございましたので省略させていただきまして、5ページをごらんいただきたいと存じます。 一般会計の主な補正内容について、ご説明を申し上げます。 まず、総務費では特別職及び一般職の退職手当の増などにより人件費を追加したほか、新たに、市役所庁舎の狭隘対策と大名町の活性化対策として明治安田生命松本ビルを分庁舎として活用するための建物改修経費等を計上しております。 次に、民生費では、障害者共同作業所等で制作された作品の展示コーナーを、市民課ホールに設置するための経費を新規に計上したほか、次のページになりますが、あんしん介護事業費では信州大学との産学官連携事業としてIT機器を利用した安否確認、遠距離治療等の研究を行うための負担金を新規に計上しております。 また、小宮保育園改築事業費では、国の補正予算により2カ年分割交付とされていた国庫補助金が、本年度一括交付されることに伴う事業費の追加をしております。 次に、衛生費では、本年4月1日から全市域で行う廃食用油の回収に備えて回収容器や看板作成の経費を新規に計上しております。 また、農林水産業費では、過日の降雪被害による今井地区の農業施設復旧のための補助金や、食の安全、安心のための農産物の生産履歴を記録するシステム構築事業に対する補助金を新規に計上しております。 次に、土木費では次のページになりますが、各事業ごとに事業費の精算や国庫補助金の追加内示等による17年度事業の前倒し経費などを計上しております。 教育費では、旧学校給食センター跡地の一部が処分できたことに伴いまして、今後の給食センター建設の財源として処分代金相当額を小・中学校施設整備基金に積み立てるもののほか、小・中学校地震防災緊急事業につきまして、国の補正予算により追加内示がありましたので、17年度に予定していた小学校3校、中学校5校の事業費を前倒しして追加計上しております。 また、災害復旧費では、昨年の台風、大雨災害で被害を受けた農地及び農業用施設の復旧事業費を新規に計上をしております。 次のページをお願いいたします。 一般会計歳入の補正でございますが、市税は税目ごとの増減はございますが、決算を見通す中で、全体で1億3,300万円の減額となっております。また、国庫支出金は、小宮保育園改築事業及び小・中学校地震防災緊急事業の補助金追加などにより2億3,615万円の追加、繰入金では減債基金の繰入金を3億3,180万円減額しております。 また、市債につきましては、公営住宅建設事業や小・中学校地震防災緊急事業の補助裏の起債などで6億9,640万円の追加補正となっております。 次に、繰越明許費でございますが、補償物件の移転に時間を要するもののほか、国の補正予算に伴う追加工事や昨年の台風被害による工事のおくれなどで、全体で19事業について、新規に計上したものでございます。 また、本年4月1日付合併記念特集の新聞広告料を債務負担行為で計上しております。 次に、特別会計の補正でございますが、各会計とも決算見通しに立って事務事業の精算を行ったものでございまして、特に国民健康保険会計では、保険給付費が見込みを下回ったことにより減額となっている一方で、老人保健及び介護保険会計については、医療給付費、保険給付費の増加に伴い、大幅な追加補正となっております。 以上、2月補正予算の説明を申し上げましたので、引き続き平成17年度新松本市の当初予算につきまして、お手元の平成17年度当初予算・主要事務事業説明資料によりご説明を申し上げます。 資料の2ページ、3ページに新松本市の会計別予算額を示しております。 2ページには、17年度当初予算額の市村別の内訳と、下段括弧書きは前年度当初予算額を示しておりますし、3ページの方には、新市全体の当初予算額と前年対比の増減額、増減率をそれぞれ示しております。 まず、一般会計の予算額は822億5,420万円で、前年対比3.5%の減となっておりますが、これは前年度当初予算に過去に借り入れた起債の借りかえ経費が臨時的に計上されていたことや、4村の当初予算が経常経費と継続事業のみの骨格予算で編成していることによるものでございます。 次に、特別会計でございますが、松本市の公共用地取得事業につきまして、過去に先行取得した用地購入に係る起債の償還が終了したことに伴い、特別会計を廃止する一方で、4村の特別会計を編入した結果、全体で4会計増の17会計となっております。 特別会計全体の予算額は553億5,369万円で、前年当初対比10.4%の大幅な伸びとなっておりますが、これは国民健康保険、老人保健、介護保険の保険給付費がそれぞれ大幅に増加したことなどによるものでございます。 次に、企業会計でございますが、従来からの上下水道事業に加えて、新たに四賀村の会田病院事業と安曇村の上高地観光施設事業を編入した結果、全体で4会計となり、企業会計全体の予算額は202億1,647万8,000円で、前年当初対比0.8%の減となっております。 以上の結果、全会計の当初予算額は1,578億2,436万8,000円で、前年当初対比1.4%の増となっております。 それでは、次に、10ページをお願いいたします。 現松本市の当初予算についてご説明を申し上げます。 まず、一般会計の予算額は716億8,384万円で、前年当初対比2.5%の減となっておりますが、前年度6月補正後対比で、借換債を除く実質的な伸びは0.1%の微減となっております。 特別会計では、公共用地取得事業会計を廃止するほか、城山保健医療施設事業会計では経理の明確化を図るため、事業勘定と診療所勘定に区分することとしております。 特別会計全体の予算額は491億1,786万円で、国民健康保険、老人保健、介護保険会計予算の大幅増などにより前年対比49億9,243万円、11.3%と大きな伸びとなっております。 企業会計を合わせた全会計の予算額は1,375億5,376万円で、前年当初対比2.4%の増となっております。 それでは、次に、12ページをお願いいたします。 一般会計歳入予算を示してございますが、前年対比増減の大きいものについてご説明を申し上げます。 まず、1款市税につきましては、長引く景気の低迷により平成11年度以降減収が続いておりますが、本年度で減少傾向に歯どめがかかり、17年度は上昇に転じる見通しでございまして、前年当初対比5億円、1.6%増の315億2,900万円を計上しております。 また、2款地方譲与税につきましては、国の三位一体改革による税源移譲分としての所得譲与税の増により前年当初対比4億70万円の増となっております。 次に、12款地方交付税でございますが、地方財政計画では交付税の出口ベースで前年対比0.1%の微増としておりますが、当初予算では、普通交付税は前年実績より約1億円減の62億円を計上しております。また、特別交付税については、最終的に12億円程度を見込んでおりますが、当初計上は6億円としております。 次に、14款分担金負担金でございますが、保育料の軽減などにより前年当初対比1億3,374万円の減となっております。 また、16款国庫支出金につきましては、国庫補助負担金改革により17年度新たに廃止、交付金化、一般財源化が行われております。 本市への影響額ですが、一般財源化されたものが老人福祉施設措置費負担金、公営住宅家賃収入補助金など10件で総額3億59万円、廃止または交付金化されたものが延長保育促進事業補助金など6件で1,414万円となっております。 一方で、児童手当、生活保護費などの自然増や松本駅自由通路など、建設事業への国庫補助金の積極的な取り込みにより、前年当初対比9.2%増の77億7,650万円を計上しております。 次に、17款県支出金につきましては、前年度当初予算に計上の松本大学建設事業補助金5億円が皆減となることなどにより、前年対比4億6,456万円の減となっております。 また、23款市債につきましても、前年度当初予算に計上の借換債が皆減となることなどにより、前年対比42億4,550万円減の66億3,850万円となっております。 次に、14ページには歳出予算の款別内訳を示しておりますが、増減の大きいものについてご説明を申し上げます。 まず、3款民生費は国保、老人保健、介護保険特別会計への繰出金、児童手当の大幅増などによりまして、前年当初対比14億4,977万円と大きな伸びとなっております。 また、4款衛生費も旧ごみ焼却施設の解体事業などで8億1,469万円の大幅増となっております。 6款農林水産業費は、和田西原地区住宅団地関連の事業費の減などによりまして、4億1,087万円の減、また、8款土木費は、松本駅自由通路など大型継続事業や寿市営住宅建替事業費の増などによりまして、10億1,289万円の増となっております。 10款教育費は、17年度に予定していた小・中学校の地震補強工事を16年度に前倒ししたことや、校舎増築事業が16年度で一段落したことなどにより4億4,819万円の減となっております。 また、12款公債費につきましては、借換債の減により29.8%の大幅減となっておりますが、借換債を除きますと、実質的には前年対比3億3,120万円、2.6%の増となっております。 次に、16ページには歳出予算の性質別内訳をお示ししております。 増減の大きなものについてご説明を申し上げます。 まず、義務的経費のうち人件費でございますが、行政改革により正規職員を削減する一方で、合併により村の職員が編入されることや、退職者の増などにより前年当初対比2億7,208万円の増となっております。また、扶助費につきましては、生活保護費や児童手当の増などにより4億9,256万円の増となっております。 次に、投資的経費でございますが、前年当初対比ではプラスとなっておりますが、大型継続事業を中心に事業費の圧縮や、年度間調整に努めた結果、前年6月補正後対比では11億4,722万円、8.5%の減となっております。 なお、地方財政計画における投資的経費は前年対比8.2%の減となっておりますので、本市におきましても、この流れに沿う予算となっております。 また、その他経費のうち、物件費と補助費につきましてはいずれも前年対比マイナスとなっておりますが、これは行政改革を初め、行政評価、1課1改革など事務事業の徹底した見直しにより経常経費の縮減に努めた結果を予算に反映したものでございます。 また、繰出金につきましては、国保、老人保健、介護保険特別会計への繰出金の増などにより9億3,724万円の大幅増となっております。 次に、明年度の主要事務事業につきましては、先ほど市長から提案説明がございましたので省略させていただきまして、次に、42ページをお願いいたします。 特別会計予算のうち、主要な会計についてご説明を申し上げます。 まず、国民健康保険特別会計は、前年当初対比17億405万円増の170億5,866万円を計上しておりますが、世帯数は1%の増、被保険者数は0.4%の増、また保険給付費は10.3%の増を見込んでおります。なお、17年度の予備費は、前年対比1,273万円増の5,404万円となっております。 次に、老人保健特別会計につきましては、受給者数は減少するものの、1人当たり医療費の増により総医療費が5.7%増加するため、前年当初対比9億2,116万円増の170億301万円を計上しております。 次に、44ページの介護保険特別会計でございますが、保険給付費の伸びを16年度決算見込みの10%増で見込んだ結果、前年当初対比22億7,975万円増の119億2,327万円を計上しております。 なお、第2期介護保険計画数値と比較いたしますと、認定者数は1,589人の増、保険給付費は18億2,941万円、18.6%の大幅な増加となっております。 それでは、次に、57ページをお願いいたします。 合併4村の当初予算の概要についてご説明申し上げます。 最初に、当初予算編成に当たっての共通事項でございますが、当初予算は、各村の責任において経常的経費及び継続事業のみの骨格予算として編成し、新規の政策的経費は6月以降の補正対応とすることとしておりまして、各村とも特別交付税及び繰越金を全額財源留保しております。 また、職員の退職手当組合精算金につきましては、各村の当初予算にそれぞれ計上してございます。 それでは、各村ごとにご説明を申し上げます。 まず、四賀村でございますが、一般会計の予算額は28億2,800万円で、前年当初対比19.4%の減となっております。 特別会計は、地域排水施設事業など5会計で、予算額は19億1,385万円、前年対比12.4%の増となっております。 また、企業会計は上下水道事業のほか、会田病院事業がございますが、予算額は3億7,512万1,000円、前年対比2,627万5,000円、6.6%の減となっております。 このうち、収益的収支は収入支出同額の3億6,600万円となっております。また、資本的収支は912万1,000円の支出のみの計上で、不足額は損益勘定留保資金で補てんすることとしております。 次の17ページに、17年度一般会計の主要事業を示しておりますが、結婚を推進するための報奨金制度や坊主山・緑が丘のクラインガルテンの管理運営、まちづくり交付金による道路拡幅改良事業費などを計上しております。 次に、安曇村でございますが、一般会計の予算額は21億5,900万円で、前年当初対比17.3%の減となっております。 特別会計は簡易水道事業など7会計で、予算額は10億75万円、前年対比3.6%の減となっております。 また、企業会計は下水道事業のほか、上高地観光施設事業がございますが、予算額は5億7,590万7,000円、前年対比5,692万3,000円、9%の減となっております。 このうち、収益的収支は、収入が5億3,133万5,000円に対し、支出が5億2,257万3,000円で876万2,000円の黒字予算となっております。また、資本的収支は5,333万4,000円の支出のみの計上で、不足額は損益勘定留保資金で補てんすることとしております。 一般会計の主要事業といたしましては、松崎町及びグリンデルワルト村との交流事業、老人集いの家「銀山荘」の管理運営、第3子出産祝金や結婚推進補助金のほか、電源立地地域対策交付金を活用した「さわんど温泉」足湯施設整備事業費などを計上しております。 次に、奈川村でございますが、一般会計の予算額は14億5,606万で、前年当初対比2.7%の減となっております。 特別会計は、霊園など7会計で予算額は8億4,166万1,000円で、前年対比3.1%の減となっております。 一般会計の主要事業といたしましては、結婚や出産の際の祝金支給事業や結婚後の節目の旅行費用を助成するゆとり夫婦育成事業のほか、林道ニゴリ沢線の改良事業、小山橋かけかえ事業費などを計上しております。 次に、梓川村でございますが、一般会計の予算額は41億2,800万円で、継続事業が多いこともありまして、前年当初対比1.2%の増となっております。 特別会計は霊園など5会計で、予算額は24億7,845万2,000円、前年対比3.1%の増となっております。 一般会計の主要事業といたしましては、ふるさと農道緊急整備として継続事業で取り組んでいる梓川左岸の農道整備、下水道関連の道路舗装補修事業、まちづくり交付金よる広域農道西通りの道路拡幅改良事業費などを計上しております。 以上、ご説明申し上げまして補足説明とさせていただきます。 よろしくご審議賜りますようお願いいたします。
○議長(小原仁) 松倉上下水道部長。
◎上下水道部長(松倉伸次) 〔登壇〕 初めに、平成16年度水道事業及び下水道事業2月補正予算につきまして、ご説明を申し上げます。 平成16年度2月補正予算の概要、17ページをごらんいただきたいと存じます。 まず、議案第183号 松本市水道事業会計補正予算でございますが、収益的収支はいずれも契約差金等の精算に伴うものでございます。水道料金につきましては、当初予算計上どおりの前年度決算対比で1.1%の減収にとどまる見込みとなっております。この結果、純損益は7,938万円の黒字決算となる見込みであります。また、資本的収支につきましても、事務事業の精算に伴うものが主なものでございます。 次に、議案第184号 松本市下水道事業会計補正予算について申し上げます。 収益的収支でございますが、総務省の繰出基準の改正に伴う一般会計からの負担金の追加、また国の補正予算に伴います無利子貸付金が、分割償還から一括償還に変更されたための追加をしたほかは、契約差金等の精算に伴うものでございます。 下水道使用料につきましては、水道料金同様、当初予算計上どおりの前年度決算対比で1.3%の減収にとどまる見込みとなっております。この結果、純損益は2億2,266万円の黒字決算を見込んでおります。しかし、累積赤字の平成16年度末残高は依然として6億円を超える見込みの厳しい経営状況にございます。資本的収支につきましても事務事業の精算に伴うものでございます。 引き続きまして、平成17年度松本市水道事業及び下水道事業会計当初予算の補足説明を申し上げます。 最初に、予算編成に当たりまして、水道事業におきましては安全でおいしい水の安定供給を基本に国庫補助事業を取り込みつつ、市長公約でもあります大規模災害に対する危機管理体制の整備を最優先に着手するほか、第5次配水管改良事業など計画的に取り組むこととしております。 また、合併に伴う四賀地区及び梓川地区の経常的経費のほか、継続事業費を新規に計上しております。 現松本市での当初予算の比較では、平成10年以来7年ぶりに黒字予算の計上となりましたが、平成17年度以降の合併によります新市構築を踏まえた中長期財政計画の展望におきましては、引き続き厳しい状況が見込まれるものと予測しております。 次に、下水道事業につきましては、認可区域内の普及率はほぼ100%を達成しており、本格的な維持管理の時代に入っておりますので、老朽化した処理施設の改築及び下水道管の更正事業を重点的、計画的に推進することとしております。 また、合併に伴う四賀地区、安曇地区及び梓川地区の経常的経費のほか、継続事業費を新規に計上しております。 現松本市での当初予算比較では、平成12年度以来6年ぶりの赤字予算の計上となっておりますが、これは大口需要企業の使用料の落ち込みによる収入の減が主な要因であります。 いずれにいたしましても、引き続き企業努力により、事業効果、費用対効果を見きわめる中で、外部環境の変化に対応した企業改革に取り組み、効率的な業務運営と使用者サービスの向上にさらに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、議案第203号 平成17年度松本市水道事業会計予算についてご説明申し上げます。 お手元にご配付してあります平成17年度上下水道事業当初予算説明資料、1ページをごらんいただきたいと思います。 これは、新松本市の当初予算規模でございまして、73億4,502万円で、前年度対比4.7%の減となります。 平成16年度の当初予算額でございますが、この予算規模は現松本市と合併2地区、四賀地区、梓川地区でございますが、その予算規模を合算した額で対比をしております。企業債の借換債を除いた実質の前年度対比では5.7%の減となるものでございます。 次に、収益的収入及び支出について申し上げます。 資料の2ページをごらんください。 以下、ご説明をいたします前年度対比の平成16年度当初予算額は、現松本市の予算額との対比で申し上げますので、お願いをいたします。 事業収益は50億5,027万円で、前年度対比7.3%の増、事業費用は49億7,791万円で、前年度対比5.2%の増となっております。 この結果、純損益は2,858万円の黒字、平成17年度利益剰余金年度末残高は17億7,675万円となる見込みでございます。 主な内容を申し上げます。 収益の根幹をなします水道料金につきましては、長引く景気の低迷に伴う業務系の減少が見られますが、収入の約6割を占める家庭用に下げどまり傾向が見られ、現松本市予算で前年度並みを見込み、合併分を加えた総額で46億551万円を計上しております。 また、合併に伴う経費として、雑収益で簡易水道事業の料金収納に係る事務委任に伴う受託費712万円、原水及び浄水費で四賀地区、梓川地区の浄水場設備維持管理費2,834万円を新規に計上しております。 次に、資本的収入及び支出について申し上げます。 収入は9億1,828万円で、前年度対比161.5%の増、支出では23億6,711万円で、前年度対比29%の増となっております。 主な取り組みといたしましては3ページをごらんください。 大規模災害時における飲料水供給拠点確保事業として給水車の購入費891万円を含め、1億3,200万円、老朽鋳鉄管布設替え工事費で1億779万円を計上しております。 また、四賀地区配水管等改良工事費2,100万円、梓川地区の平成16年度からの継続事業で浄水場拡張事業費として4億3,820万円を新規に計上したほか、健全な経営基盤の確立を図るため、高金利未償還企業債の借りかえとして7,590万円を計上しております。 なお、収入支出の財源不足額14億4,883万円につきましては、損益勘定留保資金等で補てんをすることとしております。 次に、議案第204号 松本市下水道事業会計予算についてご説明申し上げます。 資料の1ページにお戻りをいただきまして、新松本市の予算規模でございますが、119億2,043万円で、前年度対比2.5%の増となります。 平成16年度当初予算額の予算規模でございますが、合併3地区が平成16年度特別会計で実施されていたものでございまして、その予算規模を合算した額で対比をしておりますので、よろしくお願いいたします。 企業債の借換債を除いた実質の前年度対比では0.1%の微減となるものでございます。 次に、収益的収入及び支出について申し上げます。 資料の4ページをごらんください。 事業収益は67億2,092万円で、前年度対比1%の増、事業費用は69億3,395万円で、前年度対比で6.3%の増となっております。 この結果、純損益は1億9,753万円の損失、いわゆる赤字でございます。 平成17年度累積欠損金年度末残高は8億2,363万円となる見込みでございます。 次に、主な内容について申し上げますと、下水道使用料につきましては合併3地区の統合増分と、現松本市での大口需要企業の使用料の落ち込み分を見込んだ結果、前年度並みの49億487万円を計上しており、水道料金同様、依然として厳しい状況であります。 また、費用の主なものは、合併3地区を含めました浄化センター管理費、支払い利息、減価償却費等でございます。 次に、資本的収入及び支出でございますが、収入は24億1,954万円で、前年度対比107.2%の増、また、支出は49億8,648万円で、前年度対比35.8%の増となっております。 主な内容でございますが、資料の5ページをごらんください。 平成11年度から平成18年度までの継続事業で取り組んでおります宮渕浄化センター高段改築事業の水処理施設改築事業費3億3,000万円、平成13年度から取り組んでおります第1次下水道管改築事業費につきましては、老朽下水道管更正事業費7,600万円を計上しております。また、梓川地区の公共下水道汚水渠建設事業費の国庫補助分と単独分、合わせまして6億828万円を新規に計上したほか、水道事業同様、企業債の借りかえ分といたしまして3億130万円を計上しております。 なお、収入支出の財源不足額25億6,694万円につきましては、損益勘定留保資金等をもって補てんすることとしております。 以上で、説明を終わらせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○議長(小原仁) ただいま理事者からそれぞれ上程議案に対する説明がありました。 この際、ただいま議題となっております議案のうち、議案第1号 松本市市税条例の一部を改正する条例、議案第2号 松本市墓地等の経営の許可等に関する条例の一部を改正する条例、議案第3号
松本都市計画事業土地区画整理事業施行条例の一部を改正する条例及び議案第4号 工事請負契約の締結について(松本市旧ごみ焼却施設解体工事)の以上4件につきましては、都合により他の議案に先行して審議することにいたします。 議案第1号から第4号までの以上4件について、議案調査のため暫時休憩いたします。 午前11時32分休憩 ----------- 午前11時33分再開
○議長(小原仁) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ------------------------
△日程第4 議案に対する質疑(議案第1号から第4号まで)
○議長(小原仁) 日程第4 議案第1号から第4号までの以上4件に対する質疑を議題といたします。 質疑については通告がありませんので、これを終結いたします。 次に、議案の委員会付託を行います。 ただいま議題となっております議案第1号から第4号までの以上4件につきましては、一層慎重審議を期するため、お手元にご配付いたしてあります委員会付託案件表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 委員会審査のため休憩をいたします。 午前11時35分休憩 ----------- 午後1時42分再開
○議長(小原仁) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ------------------------
△日程第5 委員長審査報告